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本編ログ|雑談ログ
トレーラー
腐敗と娯楽の都、Z市。
4つのギャング組織によって支配されていたこの街。
闇の秩序は墜ち、梟の城は崩れ去った。
新しいボスの下で赤き糸はその強さを増していた。
街の闇はいずれフェイタル・ストリングスの名のもとに一つになるだろう。
だが、それを良しとしない男がいた。
さらなる混沌を!さらなる虐殺を!もっともっと深い闇を!
モザイク色の仮面の下で男が笑う時、少女の仮面の下の素顔が暴かれる。
誰の心の中にも、殺戮の衝動はある。
ダブルクロス The 3rd Edition 『Vice City~笑う男~』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。
GM:それでは、第三話!始めていきたいと思います!
GM:よろしくお願いします!
ニナ・ブラント:よろしくお願いしまーす!
切名弓人:いええーーい!宜しくお願いします!
藍夕顔:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いします!
GM:まずはオープニングフェイズから。
GM:最初のシーンはマスターシーンです。
GM:薄暗い工場。モザイク色の覆面をかぶったギャングが陽気に鼻歌を歌っている。
アルルカン:「闇に覆われていた街も、このまま行けばフェイタル・ストリングスの天下だ~」
GM:モザイク覆面のギャングは踊るように歩く。
アルルカン:「どうだい、お前たち。それで面白いか?オレは、てんでつまらんね!」
アルルカン:「鉄仮面の野郎も鳥頭の旦那も、とっととくたばっちまいやがって。参ったもんだぜ!」
GM:ギャングは大きなケースの前で立ち止まる。
アルルカン:「だが、あんたらは可哀相なオレにしっかりと財産を残してくれた!ジャジャーン!」
GM:ケースの中にあるのは大量の銃火器と薬物。
アルルカン:「そして極めつけはあいつだ!スーパー・サイボーグ!……名前が違う?細かいことは気にしなさんな!」
GM:ギャングは布で覆われた一角へと移動する。
アルルカン:「スクラップの山からデータを拾い上げて組み立て直すのは苦労したぜ!アインシュタインも真っ青だろ!」
アルルカン:「それじゃあお披露目だ!スーパー・サイボー……何?しつこいて?分かったよ」
GM:ギャングが布を取り払うと、薄汚れた人型の機械兵器が姿を現す。
アルルカン:「ブラック・オーダー!」
アルルカン:「鉄仮面は兵器の作り方は天才的だったが、ちょいと使い様を間違ったね。わざわざ中に人間なんざ入れてコントロールする必要はない。オレなら放り込んで、暴れさせて終わりさ」
GM:人型兵器へとケーブルが繋がっている機械のスイッチ群をギャングは順に押し上げていく。
GM:そして、最後に人型兵器の電源へと手をかける。
アルルカン:「それじゃあ、ついに起動だ!」
GM:そのまま指先で電源を押す!
GM:数秒間の沈黙。
アルルカン:「……おや?」
GM:何度も電源を押す。
GM:沈黙。
GM:『生体認証とパスワードが必要です』
アルルカン:「生体認証とパスワードおおお!?おいおい、聞いちゃいないぜ!折角ここまで来たってのによ!」
アルルカン:「クソ!ポンコツめ!」人型兵器を殴打!
アルルカン:「……おお!痛え!」指を痛める!
アルルカン:「ええっと、つまり何だ。鉄仮面の血液か何かと、それから設定してあるパスワードがあればいいわけだ」
アルルカン:「ちょうどいいさ。遺産集めはまだ途中だった」
GM:ギャングは銃火器と薬物の詰まったケースから拳銃を一丁取り出し、ケースの蓋を閉じる。
アルルカン:「それに、こっちの方も途中だ」
GM:壁にナイフで貼り付けられた写真をモザイク色の覆面越しに見やる。切名弓人の写真だ。
アルルカン:「愛してるぜ、ハニー」
GM:拳銃を写真に向ける。
アルルカン:「殺しちまいたいくらいにな」
GM:銃声。切名弓人の顔に穴が開く。
アルルカン:「アーハハハハハハハハハハハ!!!」
GM:マスターシーン終了。
GM:それでは次のシーン!
GM:最初のオープニングは夕顔さんから!
藍夕顔:きゃっ 一番手
:藍夕顔の侵蝕率が1上昇。(侵蝕率:34->35)
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場するのだ!
GM:低めのスタートですね。
GM:時系列的には前回の梟との抗争から数カ月というところですね。
藍夕顔:はい。
GM:キミが奔走したおかげもあって、事態も徐々に収拾し始めています。
GM:今日も麻薬バイヤーとの交渉を終えたキミはリムジンへと乗り込むところだった。
GM:サングラスにスーツ姿のギャング構成員、鮫島が後部座席のドアを開ける。
鮫島:「どうぞ、姐さん」
藍夕顔:「ありがと」にこり。軽く会釈して鮫島に謝意を示し、乗り込みます。
GM:キミがリムジンに乗り込むと、電子音声でキミを労う声が聞こえる。
リトルクイーン:『ご苦労さま、夕顔。いい働きぶりだった』
鮫島:「これにはいまだに慣れませんね」苦笑い。
藍夕顔:「ふふ、おかげで日々の潤いが増えるわ」
藍夕顔:柔らかな声で応じる。
GM:運転席に乗った鮫島はゆっくりと車を発進させる。
リトルクイーン:『潤い?なんのこと?』
藍夕顔:「仕事の疲れを癒やしてくれる憩いや癒やし、というところね」
藍夕顔:「お金だけじゃ買えないものよ」
リトルクイーン:『肌の保湿成分のことならあなたには十分に足りていると思う。……そういうことではない?』
リトルクイーン:『お金では買えない……。あなたでも?』
藍夕顔:「楽しい、嬉しい。だから、明日もまたがんばろう。そう思える気持ちのことね」
リトルクイーン:『なるほど。少しだけ理解した』
藍夕顔:「お金は便利だけれど、使い慣れてしまうと、それで手に入らないものの得難さがよく分かるの」
藍夕顔:「例えば、失われた人の、命とか」
リトルクイーン:『……それは、よく理解できる』
藍夕顔:「ええ」
リトルクイーン:『夕顔の話は分かりやすい』
リトルクイーン:『それに、私の体調もしばらく良好な状態が続いている。それは、きっとあなたのおかげ』
藍夕顔:「ふふ、ありがとう。でも、それは何よりあなたが学び、また生きようとしているからよ」
藍夕顔:「金銭であたら命を散らすに済むなら、それが何よりですもの……」
リトルクイーン:『お礼を』
GM:と、そこで少し電子音声に間が空く。
藍夕顔:どうしたのだろう、と少し反応を待つ。
リトルクイーン:『……通信が入った。過去のデータと照合した結果、“ファウスト”と名乗る男である可能性が高い』
藍夕顔:「あの男が……?」
リトルクイーン:『彼はあなたにとって危険な人物かもしれない。繋いでもいいの?』
藍夕顔:不気味なくらい静かな、だが不穏な予感。嵐の前の静けさ、凪のようなものだ。
藍夕顔:今まで、この謎の人物は、組織を助けてきた。それがいつまでも続くとは思わない。いつかは、正体を掴まなくてはならないだろう。
藍夕顔:だが、今はなんにせよ。「繋いで頂戴。話をしましょう」
リトルクイーン:『イエス、マム』少しだけとぼけた電子音声が言う。
リトルクイーン:『……くれぐれも気を付けて』
GM:通信が切り替わる。
ファウスト:「藍夕顔か。私だ。“ファウスト”だ」
GM:合成音声じみた男の声。
藍夕顔:「お久しぶり。その節は、どうも」
藍夕顔:アイシャと話した時の物柔らかな声とは真逆、ガラスのように冷たくすべすべした声で応じる。
ファウスト:「礼はいい。キミたちの利益は、私の利益でもある」
藍夕顔:「ええ。挨拶はこのぐらいにして、本題をどうぞ」
ファウスト:「ああ。アルルカン・ギャングどもの動きについてはそちらでも把握しているか?」
藍夕顔:むっどうなのだろう
GM:知っててもいいし、知らなくてもいい。PLにお任せです!
藍夕顔:了解です!
藍夕顔:「……最近妙に動きが活発化しているようだけれど、その件かしら?」
ファウスト:「その通り。耳が早いな」
ファウスト:「ヤツらはこのところZ市内の企業や工場などを襲い始めている」
藍夕顔:「ええ、そんな派手な動きを繰り返していればね」ため息。
ファウスト:「ギャングらしいと言えばらしいが、非合法賭博を中心にして稼いできたこれまでの連中のやり方とはいささか異なる」
藍夕顔:黙ってうなずく。それは夕顔も覚えている違和感だ。
藍夕顔:「なぜ今になってそんな動きを始めたのか、気になるところね」
ファウスト:「ああ、そこだな。私はヤツらがフェイタル・ストリングスを陥れるために行動を開始したのではないかと考えている」
藍夕顔:「なるほど、私たち自身が、彼らを追い込んでしまってきている、そんなところかしら」
藍夕顔:この町を支配するギャングたちは複数の組織に分かれ、バランスを保っていた。
藍夕顔:だがボスが代替わりしてからここ最近の騒動で、四つの組織のうち二つが瓦解。勢力図が大きく書き換わっている。
ファウスト:「もっとも、ヤツらがどう稼ぎを上げようとも、キミたちの知ったことではないだろうが……」
藍夕顔:「そうね、この街の裏社会がどう揺れるにせよ、最終的に私たちと彼らがうまく共存出来るなら一番だわ」
藍夕顔:「潰し合いがしたいわけじゃないんですもの」
ファウスト:「潰し合いがしたいわけではない、か。キミらしいな」
ファウスト:「だがヤツらが強奪している品の中に、“梟”の遺産である大量の薬物も含まれていると言えば、少しはキミの興味も引けるかな?」
ファウスト:「アルルカン・ギャングどもが大量の薬物をどうするつもりかは分からないが、警戒しておくに越したことはないだろう」
藍夕顔:とはいえ、梟の遺産は気になる件ではある。
藍夕顔:あっと、この通信自体はアイシャちゃんにも筒抜けですか?
GM:聞こえている想定でしたが、聞こえていない方が良いのであれば、それでも!
藍夕顔:あ、じゃあ内緒でひとつ!
GM:OK!
藍夕顔:目を閉じ、アイシャのことを考える。梟の忘れ形見。彼の小さな女王様。
藍夕顔:あの娘を預かる身として、彼の遺産が悪用されることを見過ごすのは、汚れたこの身といえど偽善がすぎるだろう。
藍夕顔:「良いお話をありがとう、〝ファウスト〟」
藍夕顔:「また少し忙しくなりそうよ。それがあなたの利益にどう繋がるにせよ、ね」
ファウスト:「お前に有益な情報なのであればよかった。また何かあれば連絡する」
GM:通信は一方的に切られる。
リトルクイーン:『逆探知は失敗。強固なセキュリティーが敷かれている』
藍夕顔:「用心深いこと」
リトルクイーン:『……どうした、夕顔?何かあった?』訝しげな電子音声。
藍夕顔:「ああ、ごめんね、アイシャ」少し目を閉じ、考える。
藍夕顔:まぶたを上げて。
藍夕顔:「あなたのお父様が残した大量の薬物。それをアルルカンらが強奪していったそうよ」
藍夕顔:「一体何に使うつもりか分からないけれど……少し、彼らの企みを調べる必要がある。もしかしたら、あなたの力も借りるかもしれないわ」
リトルクイーン:『止めてくれるの、夕顔?』
藍夕顔:「あなたの身柄を預かる者として、当然のことよ」
リトルクイーン:『お礼を。またあなたに迷惑をかける』
藍夕顔:「いいのよ。これはあなたと私だけの問題じゃない、組織にも関わること」
藍夕顔:「そしてあなたもまた、フェイタル・ストリングスの赤い糸のひとつなのだから」
リトルクイーン:『私も、あなたたちの?』
リトルクイーン:『不思議な気持ち』
藍夕顔:「ふふ、悪くないと思うけど?」
リトルクイーン:『悪い気持ではない。でも、不思議』
リトルクイーン:『夕顔。まずはどうする?ひとまずフェイタル・ストリングスのメンバーに召集を?』
藍夕顔:「そうね。ひとまず、ボスにも皆にも、伝えなくてはいけないわ。鮫島、少し急いで」
鮫島:「了解です」
リトルクイーン:『イエス、マム。みんなにはこちらから連絡を』
藍夕顔:「ありがとう」
リトルクイーン:『……この呼び方に問題はある?』少し気恥ずかしそうな電子音声。
藍夕顔:「あら、あなたらしいし、ちょっとくすぐったいけど、嬉しいと思ってたわよ?」
リトルクイーン:『不思議。これも不思議な気持ち』
リトルクイーン:『でも、お礼を』
藍夕顔:「ええ」
藍夕顔:「その不思議な気持ちたちも、たくさん経験していけば、きっと色んなことが分かるわ」
藍夕顔:「あなたには、それをする時間がまだまだあるんですもの」
リトルクイーン:『すごく楽しみ、夕顔』
藍夕顔:「私もよ。アイシャ——」
藍夕顔:慈しむような声で端末に囁き、車のシートに深く深く、身をもたせかける。
藍夕顔:帰り着くまでの短い休息と安らぎ。まぶたを閉じると、胸の中が少し温かい。
藍夕顔:これのために、自分は次の戦いに行こう。
GM:では、夕顔さんのOPはこれで終了。
GM:次のシーン。
GM:次は弓人くんのOPです。
切名弓人:あい!
GM:ダイスを振って侵蝕率を上げ、シーンに登場するんじゃ。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:36->42)
GM:ほどほど。
切名弓人:うむ。
GM:まずは回想シーンからスタートです。
切名弓人:はい。
GM:キミが幼い頃のこと。
GM:女手一つでキミを育てていた母はいつも忙しく働いていました。
GM:母の名は切名真夜(せつな・まや)と言います。
GM:学校が終わるとキミはいつも、街角の洋服屋で母の仕事が終わるまで待っていました。
GM:そこには店内のショーケースにまるでお姫様が着るような綺麗なドレスが飾られていたのです。
GM:初老の店主が幼いキミのもとにやってくる。
老店主:「よく飽きんなぁ」
切名ゆみ子:「あきないよー」にこにこ笑っている。
切名ゆみ子:ショーケースの中には、夢をすべて凝縮したような素敵な服。
切名ゆみ子:それを見ていると、日々のいやなこともふきとんでしまう。
GM:老店主はキミの様子を見て顔をほころばせる。
老店主:「そんなに熱心に見てもらえたら、この服も本望だな」
切名ゆみ子:「ほんもう…それって、うれしいってことだよね!」
老店主:「そう。服も嬉しいってことだ」
切名ゆみ子:「うん!」
切名ゆみ子:ゆみ子の服は、少し質素な、精一杯女の子らしく繕ってあるような服だ。
老店主:「本当ならもう店仕舞いなんだが……迎えが来るまでは見てってもいいぞ」
GM:老店主はキミのそばに丸椅子を置く。
切名ゆみ子:「わあ、ありがとうおじいちゃん!」
切名ゆみ子:「じゃあ、わたし、おかあさんがくるまで、おようふく、見てるね!」
老店主:「どういたしまして。ゆっくり見ていきなさい、お嬢ちゃん」
GM:老店主はそう言って立ち去る。
切名ゆみ子:丸椅子に腰掛けて、足をぶらぶらさせながらショーケースの中に見入っている。
切名ゆみ子:(いいなあ。いつか、あんな服を着て、そしたらきっと…)
切名ゆみ子:(そしたらきっと、迎えに来てくれるかな。おとうさん)
GM:外がすっかり暗くなった頃、店のドアが開き、キミの母がやって来た。いつもより遅い。
切名真夜:「ごめんね、ゆみ子。仕事が遅くなっちゃって」
GM:黒い長髪。スーツ姿の働き盛りといった美人だ。
切名ゆみ子:「あ!おかあさん!」
GM:母はキミを強く抱きしめる。
切名ゆみ子:「おつかれさまー!だいじょうぶ、わたし、きょうもいいこでまってたよ…」
切名ゆみ子:「ん。」
切名真夜:「寂しかったでしょ、ゆみ子。ごめんね」
切名ゆみ子:「…おかあさん」
切名真夜:「お家帰ろうか」
切名ゆみ子:「うん」
GM:キミは母と手を繋いで歩き出す。
切名真夜:「ゆみ子は晩ご飯、何が食べたい?」
切名ゆみ子:手をしっかりとつないでいる。
切名ゆみ子:「えーとねえ。えーとねえ。オムライス!」
切名真夜:「オムライスかー。いいねえ。お母さん、得意料理だ」
切名ゆみ子:「えへへー。おかあさんのつくるオムライス、だいすき」
切名真夜:「ありがとうー。ママもゆみ子が美味しいって食べてくれるの嬉しいよー」
切名真夜:「……よし、それなら、お家にある材料だけでもいけるな」
切名ゆみ子:「おかあさんがうれしいとね、わたしもうれしいー」笑いかける。
切名真夜:「やったー」笑い返し、手を強く握る。
GM:服屋に寄ると、学校や母の会社から普通に帰る道とは少し違ってくる。
GM:もしキミが、あのドレスを見に行かなければ、この日も事件に巻き込まれることもなかったかもしれない。
GM:人通りの少ない路地に差し掛かった時。2人の前に銃を持った青年が立ちふさがる。
青年:「……金を出せ」
GM:まだ若い。高校生か大学生くらいだろう。銃を持つ手も震えている。
GM:母はキミを庇うようにして立つ。
切名ゆみ子:「…?えっ?えっ?」
切名真夜:「大丈夫だよ、ゆみ子」
切名ゆみ子:何が起きているのかわからず、不安げに母を見上げている。
青年:「は、早くしろ!」
切名真夜:「大丈夫。ゆみ子はここにいて」
切名ゆみ子:「お、おかあさん」
切名ゆみ子:言われた通り…いや、言われなくても、足はすくんでいた。
切名真夜:「そんなことやめなさい。危ないわよ。銃をこっちに」
GM:母は手を差し伸べながら青年の方に歩み寄る。
青年:「う、撃たれてえのか!」震える手で銃を向ける。
切名ゆみ子:「ひゃうっ」ビクッと震える。
切名真夜:「あなたのためにも、ご両親のためにもならないわ」
青年:「く、来るな!」
切名真夜:「さあ、それをこっちに——」
GM:銃声。
GM:母はその場に倒れる。銃弾が頭部をかすったのか、頭の辺りから血が流れ出ている。
切名ゆみ子:「………!!」
青年:「ひ、ひいい!?」
切名ゆみ子:「お、おかあさん!おかあさん!?」
GM:青年は腰を抜かす。その拍子に銃が落ち、キミの足元へと転がる。
GM:母の返事はない。
青年:「お、俺のせいじゃねえ!俺のせいじゃねえぞ!」
青年:「そ、そうだ。金を……」
GM:男は地面に倒れた母へと近付いていく。その姿はあまりにも無防備だ。
GM:キミの足元には銃が転がっている。
切名ゆみ子:「……あ。あ…」
切名ゆみ子:「や、やめて」
GM:男は金銭を漁ろうと、母の体に手を伸ばす。
切名ゆみ子:震える小さな手で、銃を拾う。
切名ゆみ子:「や!やめて!おねがい、おかあさんにさわらないで…!」精一杯大きな声を出す。
GM:男が驚き、キミの方を向く。
切名ゆみ子:銃を手に持っている。どうやって扱えばいいのかはわからない。でも。
切名ゆみ子:「おかあさんから、はなれて…っ!」
切名ゆみ子:振りかぶり、
切名ゆみ子:その銃を、男に向かって、投げた。
青年:「な、なんだ、ガキ!ビビらせやがって!うおっ!?」
GM:銃はぶつかった衝撃で暴発し、弾丸は男に命中する。
GM:男はその場に倒れる。
切名ゆみ子:「はあ、はあ、はあ…」
GM:男はまだ息がある。
切名ゆみ子:「お、おかあさん!おかあさんっ!」母の元に駆け寄る。
GM:母からは返事がない。怪我は重いようだ。
切名ゆみ子:「うあ…」様々な感情が溢れる。
切名ゆみ子:恐怖。悲しみ。後悔。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
切名ゆみ子:「うわあああああああああん!!」堰を切って、溢れ出す。
GM:その時、倒れていた男の体がピクリと動く。
切名ゆみ子:後悔。後悔。後悔。
切名ゆみ子:もし、この道を通らなければ。
切名ゆみ子:もし、寄り道なんてしなければ。
切名ゆみ子:もし——
切名ゆみ子:
切名ゆみ子:熱いものが、湧き上がるのを感じた。
GM:倒れている男はこのままでは起き上がってくるだろう。
GM:だが、今ならば幼いキミの手でも——。
切名ゆみ子: もし、 この男がいなければ 。
切名ゆみ子:湧き上がってくるのはかすかな衝動。
切名ゆみ子:お母さんのために。
切名ゆみ子:そうだ、お母さんを、こんな目にあわせたんだ。
切名ゆみ子:わたしも、こいつも——
GM:先ほどキミが放り投げた銃は視線の先に落ちている。
切名ゆみ子:『つぐなわなければならない』
切名ゆみ子:静かに、視線の先の銃に歩み寄り、拾い上げる。
切名ゆみ子:そして。先ほどとは比べ物にならないくらい器用に、
青年:「クソ……ふざけやがって……」
切名ゆみ子:銃弾を確認し、
切名ゆみ子:撃鉄をあげ。
GM:起き上がるために青年の手が弱弱しく上がりかける。
切名ゆみ子:照準を青年に合わせ。
切名ゆみ子:「……うるさい」
切名ゆみ子: パ ン
GM:上がりかけた青年の手が落ちる。
切名ゆみ子:「しんで、つぐなえ」
切名ゆみ子:その口角は、僅かに上がっていた。
GM:その後。
GM:警察が来て、捜査をしたが幼いキミが銃を撃てるはずはないとして、事件は銃の暴発ということで片付けられた。
GM:数日後。母の容体が回復したということで、キミは病院へと呼ばれた。
GM:清潔な病院の廊下。ドアの前に立つキミに、病室の中から声がかかる。
切名真夜:「ゆみ子。入っていいわよ」
切名ゆみ子:「!…はーい!」
切名真夜:「心配かけてごめんね、ゆみ子」
切名ゆみ子:元気な声をあげて病室に入る。
GM:ベッドに横たわった母は顔を上げる。
切名真夜:「まだしばらくは入院してなくちゃいけないんだって」
切名ゆみ子:「おかーさん、よかった、おかあさ… 、」
GM:長い黒髪。顔つきは少しだけ頬が痩せているが、変わらない。だが。
GM:その右目の周囲は、銃弾が当たったせいで大きく抉れていた。
切名ゆみ子:「あ」
切名真夜:「でも、体はもう大丈夫だから」
切名ゆみ子:「…ひ、 …あ、 あ。」 後退る。
切名真夜:「ゆみ子?」
切名ゆみ子:「やだ…やだ!!おばけ!!ばけもの!!」泣き叫ぶ。
切名ゆみ子:「かえして…おかあさんを、かえしてよ!!」
切名ゆみ子:「わあああああん!うわああああああああん!!」
GM:母はただ黙って寂しそうな顔でキミを見ている。
切名ゆみ子:幼いゆみ子には、その姿はとても、恐ろしく
切名ゆみ子:得体の知れない化け物のように、見えた。
GM:そして、キミは自分の悲鳴で目を覚ます。
GM:どうやらベッドで眠っていたようだ。
切名弓人:「ああああっ…!」
切名弓人:「…は…あ、……あ、…夢……?」
GM:脳裏には母の寂しげな視線が残っている。
切名弓人:「く、…ふ、…う、うぐ、…母さん」
GM:隣で横になっていた男がキミに声をかける。
荒城晴彦:「どうした、ゆみ子ちゃん。怖い夢でも見たのかい?」
切名弓人:「…あ」
切名弓人:「晴彦、兄さん」
切名弓人:「あの…あの、ね」
GM:爽やかげな大学生の好青年、荒城晴彦だ。
切名弓人:「……小さい頃の、夢を、見たんだ」
荒城晴彦:「夢か。悪い夢、なんだな」
GM:晴彦はキミの頭を撫でる。
切名弓人:「うん。……ん」撫でられて、目を細める。
荒城晴彦:「でも、心配すんなよ。俺がそばにいるだろ。怖いことなんて何もないさ」
切名弓人:「……うん。…そうだね。そうだよね。」
切名弓人:「もう…一人で怖がらなくても、…いいんだよね」
荒城晴彦:「ああ。俺がそばにいるからな」
GM:晴彦はキミの手を優しく握る。
切名弓人:その手を、握り返す。
荒城晴彦:優しげに微笑む。
切名弓人:安心する。まるで、氷が溶けるような。
荒城晴彦:「このままずっとこうしていたいな」
切名弓人:「……。このまま……」
荒城晴彦:「ああ」
GM:と、そこでキミは携帯に連絡が入っていることに気付く。夕顔からの招集のようだ。
切名弓人:甘い、甘い響き。
切名弓人:だけど。
切名弓人:「…あ。ごめん、晴彦兄さん。ボク、行かなきゃ」携帯を見て。
切名弓人:「本当はもう少し一緒にいたいけど。でも…」
荒城晴彦:「ああ、そうか?残念だ」
荒城晴彦:「大丈夫だ。そういや俺も少し出かけなくちゃならなかった」
切名弓人:「ああ、そうなんだ…。でも、また会えるよね」
GM:晴彦はそうして、たまに不在がちにすることがあった。
荒城晴彦:「ああ。またすぐに会えるさ」
切名弓人:「うん。なら、大丈夫だ」
切名弓人:「ボク、頑張るから。晴彦兄さんも、頑張って」
荒城晴彦:「ああ、頑張ってな。用事が済んだら、すぐに連絡するよ」
切名弓人:「うん。待ってるね」
荒城晴彦:「いってらっしゃい、ゆみ子ちゃん」
切名弓人:「行ってきます。晴彦兄さん」
荒城晴彦:「ああ。それじゃあ」
切名弓人:コートを羽織り、帽子を被る。
切名弓人:手をひらと振り、部屋を後にした。
GM:晴彦はキミを見送りながら携帯電話を取り出し、どこかへと電話をかける。
切名弓人:街に出て、軽く伸びをすると、携帯を再度確認し歩き出す。
切名弓人:(……兄さんといる時。本当に幸せだ。ずっと、このままで居たいと思うほどに。でも…)
切名弓人:(でも。ボクは、忘れちゃいけない。忘れちゃいけないんだ)
切名弓人:母の、悲しそうな顔。
切名弓人:自分が、もっと強ければ。護れたかも知れないもの。
切名弓人:抱いていた憧憬。
切名弓人:(……だから…。いつかは)
切名弓人:(いつかは………)
切名弓人:そう、言い聞かせる。
切名弓人:そして少年の姿をした少女は、ギャングのボスとして、向かう。家族の元へ。
GM:シーン終了。
GM:次はニナちゃんのOPです。
ニナ・ブラント:きた!
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場だ!
ニナ・ブラント:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 3[3]+37 → 40
GM:ぼちぼちですな。
ニナ・ブラント:ぼちぼちでんがな
GM:関西~。
GM:では、アジトの屋敷。
GM:キミは自室に戻るために廊下を歩いていた。
GM:廊下の反対側を歩くメイドのアリサがすれ違いざま、キミに礼をする。
GM:アリサは華奢な金髪の少女で、いつもキミをやたらと尊敬の眼差しで見てきます。
アリサ:「ニナさま、ご機嫌よろしゅうございます」
ニナ・ブラント:「…」ちらりとそれを一瞥。
ニナ・ブラント:首をかしげる。
アリサ:「あ、あの、ニナさま」
ニナ・ブラント:「うん」
アリサ:「その、夕顔さまが新しいお茶っ葉を仕入れられたそうなのです。それで、もしよろしかったらニナさまもお茶の時間にいらしてくださいませ」
ニナ・ブラント:「アリサもいるのね」
アリサ:「そ、それはもちろん。わたくしは給仕ですので」
ニナ・ブラント:「お茶、アリサも飲むのかと思った」
アリサ:「わたくしがですか!?そんな、とんでもない!」
アリサ:「その、なんだかニナさまは最近お体の調子が優れないご様子ですので、わたくしも心配で……」
ニナ・ブラント:「…。そう」
アリサ:「あ、すみません!わたくしのような者が、このような差し出がましいことを……!」
ニナ・ブラント:「ううん。…ありがとう」
アリサ:「い、いえ。その、お茶の時間のこと、考えていただければと……」
ニナ・ブラント:「体の調子は、いつも通り、…の、はず。…悪く見えるの」
アリサ:「そう、なのですか。いえ、心なしか顔色が……」
ニナ・ブラント:「…最近、夢を見るから」ぽつりと呟く。
ニナ・ブラント:「…。お茶、行くわ。呼ばれてるなら」
アリサ:「夢、でございますか?」
アリサ:「来てくださるのですね!ニナさまのお力添えがあれば、わたくしも百人力です!」嬉しそうに微笑む。
アリサ:「ちなみにその夢というのは、どのような……?」
ニナ・ブラント:「力は添えてない…」首を傾げつつ。「……」
ニナ・ブラント:目を伏せる。
アリサ:「あ、確かにわたくしは給仕をするだけですので、百人力というのも変な話でございますね……」
アリサ:「あ、いえ。ニナさまがおっしゃりたくないというのであれば、無理にとは」
ニナ・ブラント:人が殺される夢を見る。知っている人が。思いを寄せる人が。かつて武器を向けられた人が。
ニナ・ブラント:殺すのは決まって同じ人で、最後に殺されるのはいつも自分だ。
ニナ・ブラント:そう、銃口を向けるのは、いつも自分に問うてくるのは、この組織の跡を継ぐ、———。
ニナ・ブラント:「……悪い夢。あなたに話すのは、だめ」
アリサ:「そ、そうでございますよね」
アリサ:「お茶会の件、嬉しく思います。ニナさまとお話ができて光栄でございました」
GM:アリサは深く礼をしてキミを見送る。
ニナ・ブラント:そんなに丁重に扱われる理由はないのになと思いつつ。
ニナ・ブラント:「うん」こくりと頷いて、自室に戻ります。
GM:では、キミは彼女と別れて自室に戻ります。
GM:自室のドアを開けたところでキミは気付く。
GM:スーツ姿でモザイク色の覆面をしたギャングがベッドに腰かけている。
アルルカン:「やあ、ニナ・ブラント。いい部屋だな。掃除が行き届いてる!」
アルルカン:「服はお前のセンスか?ああ、心配するな。何も荒らしちゃいない。手を触れてもいないぞ」
ニナ・ブラント:「、」一瞬、呆気にとられる。
アルルカン:「そう警戒するな。オレはお前と話をしに来たのさ」
ニナ・ブラント:武器を構える、人を呼ぶ、様々な選択肢が脳裏をかすめ、そして、それのどれもが無意味だと悟る。
ニナ・ブラント:「………」アルルカンを見据えます。「……そう言われても、無理」
アルルカン:「お前の言い分も分かる!もっともだ!」
アルルカン:「だが、見てくれ。オレはこの通り丸腰だぜ」
GM:アルルカンはベッドから立ち上がり、両手を広げる。
アルルカン:「話し合いさ。説得だ!」
ニナ・ブラント:「……」眉を寄せつつ、それを眺める。
GM:アルルカンはキミの肩に腕を回して、部屋の中に誘導する。
アルルカン:「まあ、まずは座って」
ニナ・ブラント:「触らないで」
アルルカン:「おっと、すまない」
ニナ・ブラント:「説得って、何」
GM:肩に腕を回そうとしたアルルカンはその手を引っ込める。
アルルカン:「そうだなぁ。まずはこいつを見てくれよ」
アルルカン:「オレは最近写真に凝っていてね」
ニナ・ブラント:ドアを閉めて、アルルカンに向き合う。
GM:ギャングは数枚の写真をキミに手渡す。
GM:それは切名弓人がある男性と仲睦まじい様子で写った写真だ。
アルルカン:「どうだい。よく撮れているだろう?幸せそうな顔だ」
ニナ・ブラント:「………」不審な様子でそれを受け取り、眺め、硬直する。
ニナ・ブラント:見たことのない表情。知らない仕草。別人のような雰囲気。
アルルカン:「あんたも彼女とはそれなり以上に仲良くしていたそうだが、実際のところはどうなんだ?」
ニナ・ブラント:「…」アルルカンの顔を見上げる。「……知らない、そんなの」
ニナ・ブラント:搾り出すようにそう言う。
ニナ・ブラント:「何、これ」
アルルカン:「おお、そうかい。どこまで進んだとか、そのぐらいの意味合いだったんだが、野暮なこと聞いちまったかな」
ニナ・ブラント:アルルカンに掴み掛かります。
アルルカン:「写真だよ。実録写真」
アルルカン:「おっと!やめてくれ!オレは非力なんだ!」
GM:両手を挙げておどけるように言う。
ニナ・ブラント:襟首を掴んで、壁際まで追い詰める。
アルルカン:「痛え!おいおい、乱暴だな!」
ニナ・ブラント:「うるさい」
アルルカン:「だが、どうだ。やはり彼女には学生らしく女性らしい生活が一番だと思わないかい?」
ニナ・ブラント:アルルカンの言葉に、殴りかかろうとした拳が止まる。
アルルカン:「俺が言いたいのは、一つさ」
アルルカン:「つまり、何が言いたいかというとだ。あんた、彼女から身を引いたらどうだい?」
ニナ・ブラント:「……」
アルルカン:「あんたがそばを離れれば、彼女は平和な日常に戻れるんだ。なあ、そうだろ?」
ニナ・ブラント:ギリギリと襟首を掴んでいた手が、感情のままに握り締めた手が、その言葉を聞いて力が抜ける。
ニナ・ブラント:「私が」
アルルカン:「そう、お前が」
ニナ・ブラント:「私が、二代目を、追い詰めてるというの」
ニナ・ブラント:「二代目は、本当は、あんな風に…」写真のことだ。
ニナ・ブラント:「あんな風に、していたいんだって…言うの」
アルルカン:「そうとも。そもそも彼女を誘いに行ったのもあんただ。あんたが彼女を縛り付けてる」
アルルカン:「可哀相になぁ」
アルルカン:「ギャングなんて仕事は危険だ!それはオレもよく知ってる。だから、尚更だ!」
ニナ・ブラント:「違う…」
ニナ・ブラント:先代ボスの言葉がよぎる。
アルルカン:「どう違う?」
ニナ・ブラント:『ああ。言えば、その子に危険が及ぶと思った』
ニナ・ブラント:『もし、私に万が一のことがあったら、その子のことをニナに頼みたい』
ニナ・ブラント:よぎる。
ニナ・ブラント:「……二代目は、ギャングを、継ぐって言った……」
ニナ・ブラント:目を伏せる。アルルカンと視線を合わせられない。
アルルカン:「それは本当に彼女の意志か?彼女の本当の気持ちは?」
ニナ・ブラント:「それは……」
ニナ・ブラント:それは。
ニナ・ブラント:それを知りたいのは、
アルルカン:「よく考えてみるといいさ。オレからの説得は以上だ」
ニナ・ブラント:私の方だ。
ニナ・ブラント:「……」
GM:アルルカンはキミに数枚の写真を押しつける。
GM:そして、エネミーエフェクト《神出鬼没》を使用してシーンから退場します。
ニナ・ブラント:写真を眺める。ただ眺める。
ニナ・ブラント:何も知らなかった。こんな風に過ごしていることを。こんな表情を見せることを。
ニナ・ブラント:二代目のことを何も知らない。何故性別を隠すのか。何故父親を憎むのか。何故、組織の長になることを決めたのか。
ニナ・ブラント:二代目、切名弓人、切名ゆみ子、……私は離れるべきなのか、彼女から、……
GM:では、ニナちゃんのOPはこれで終了です。
GM:では、次のシーン。
GM:最後はオリエちゃんのオープニングです。
GM:まずは侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
七竈オリエ:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+5[5] → 39
GM:ぼちぼち。
GM:高校の放課後。
GM:キミがなんとなく来ていた学校も下校時間だ。
女子生徒:「オリエさん、またねー」
七竈オリエ:「んー、またね」ひらひらと手を振る。
女子生徒:「なんか最近ギャングがテロを起こそうとしてるなんて噂あるんだよね。ほら、あのモザイク色の」
GM:彼女の話し通り近頃は街中でもどうも少し空気がピリピリしているようだ。
七竈オリエ:「えー、何それこわーい」わざとらしく震える真似をし、内心眉を顰める。
女子生徒:「超怖いよね。オリエさんも気を付けてねー」
GM:クラスメイトたちは手を振って去っていく。
七竈オリエ:(なーんか、やな空気)
GM:そんな時、1人の女子生徒がキミのもとにやってくる。
GM:短い髪を結って、三白眼めいた顔立ちの少女、紫島ひびきだ。
七竈オリエ:「ん」鞄を持って立ち上がろうとしたところで気付きます。
紫島ひびき:「……七竈さん、今日ってこれから予定ある?」
GM:彼女は少しハスキーめいた声でそう言う。
七竈オリエ:予定あります?
GM:急がなければならないような用事はないということにしましょう。
七竈オリエ:「や、今日はヒマだよ。なんかあった?」
紫島ひびき:「……そう。なら、もし良かったら一緒に遊びに行かない?」
七竈オリエ:「へー、いきなりびっくりだね。別にいいよ」立ち上がりましょう。
七竈オリエ:「アタシもちょっとくさくさしててさー、気晴らしっての?したかったんだ」
紫島ひびき:「ありがとう、七竈さん。そう言ってくれると嬉しいな」
紫島ひびき:「場所は特に決めているわけではないけど……服屋さんとか喫茶店とかかな」
七竈オリエ:「いいねー! アタシの趣味だけど、見たい服屋あるんだ」ふふん、と改造制服のスカートを払う。
七竈オリエ:最近付けている安全ピンの数を増やした。
紫島ひびき:「そう。じゃあ、そのお店行ってみようか。やっぱりゴシック系?」
七竈オリエ:「そうだよ! ”グランギニョル”ってとこ」
紫島ひびき:「へえ。オシャレな名前。じゃあ、道案内はお願いしてもいいかな」
七竈オリエ:「オッケー、いこっか」軽い足取りで歩き出す。
紫島ひびき:「うん。よろしくね、七竈さん」キミの横を並んで歩き出す。
GM:そんなわけでキミたちは目当ての服屋へと向かいます。
GM:繁華街の街角にあるお店で、小洒落た看板には「Grand Guignol」という店名が書かれている。
GM:紫島ひびきはあまりこういうお店には来慣れていないようで、薄暗い店内をキョロキョロと見回したりしている。
紫島ひびき:「なんだか改めて見ると不思議というか、新鮮というか……」
七竈オリエ:「わあ、新作スカート超かわいい」いろいろと手に取って見ている。
紫島ひびき:「七竈さん、こういうのが好きなんだよね」微笑んで言う。
七竈オリエ:「アタシもうずっとこういうのばっかだよ。なんだろうね、性に合うっていうか、運命っていうか」
紫島ひびき:「運命か。ちょっと大げさ」くすりと笑う。
紫島ひびき:「こういうファッションをそんなに気に入ってる理由ってあるの?」
GM:ブローチを手に取りながら言う。
七竈オリエ:「んー」首を傾げる。
七竈オリエ:「アタシね、憧れてんの。吸血鬼」
紫島ひびき:「吸血鬼って、あの吸血鬼?」目を丸くする。
七竈オリエ:「うん。めちゃくちゃに強くて格好良くて、お城に住んでるんだよ」
紫島ひびき:「私はもっとおっかないイメージだな。人を襲ったりね」
七竈オリエ:「そこがいいんじゃん!」ケラケラと笑う。
紫島ひびき:「七竈さんってやっぱりちょっと変わった子」
GM:困惑したように笑う。
七竈オリエ:「強くて怖いからいいの! ……変わってるかな?」
七竈オリエ:「ま、でもいいよ。変わってても一人で立ってる方がかっこいいじゃん?」
紫島ひびき:「普通は怖がるよ。憧れるならもっとヒーローとかお姫様とか……」
紫島ひびき:「あ、でも、1人で立ってるのが格好良いっていうのには賛成できるかな」
七竈オリエ:「それはよかった」コートをがさごそと見ている。
七竈オリエ:「わー、これいい……コート今年二着目ってちょっと買いすぎかな……まずいかな……」
紫島ひびき:「あ、それ気に入ったの?……買ってあげようか?」
七竈オリエ:「え?」
紫島ひびき:「あ、深い理由はないけど。せっかく七竈さんと仲良くなれそうだし」
七竈オリエ:「どーも。でも、アタシは自分の服は自分で買うことにしてんの」コートを戻す。
紫島ひびき:「そう。金銭感覚がしっかりしてるんだ、七竈さん」
七竈オリエ:「つーか、んー、やっぱりさ、こういう服ってアタシにとって運命なわけよ」
七竈オリエ:「運命って、自分でゲットしなきゃじゃん?」
紫島ひびき:「運命か。さっきも言ってたね」
紫島ひびき:「分かるような分からないような……。七竈さんってもしかして見た目よりも苦労してる?」
七竈オリエ:「ん、ちょっと特別なワードなんだよね」
七竈オリエ:「ハハ、その辺は詮索されない方が嬉しいかなー」頭を掻く。
紫島ひびき:「特別か。私にとっての特別は……」
紫島ひびき:「ちょっと歩くのも疲れたね。喫茶店かどこかで休もうか」
七竈オリエ:「お? う、うん。そだね。見たいものは見たし……」
七竈オリエ:(……なんか)
七竈オリエ:(なんか……なんか引っかかるっつーか……うーん、変な感じ!)
紫島ひびき:「この辺でいい喫茶店でもあればいいんだけど」
七竈オリエ:「ああ、じゃあアタシの知ってるとこでいいかな。ちょっと行ったとこの”アネモネ”って店」
紫島ひびき:「へえ。七竈さん、そういうお店も知ってるんだ」
紫島ひびき:「じゃあ、そこに行ってみようか。どんなお店?」
七竈オリエ:「おじいちゃんがやってるすげーレトロなとこ。空いてていいよ」
紫島ひびき:「確かに七竈さんに合いそう。うん、行ってみようか」
GM:そんなこんなで2人は喫茶店へとやって来ました。
GM:「アネモネ」という名前のレトロな雰囲気の喫茶店です。
七竈オリエ:「ふー」足を投げ出して座りかけ、
七竈オリエ:「あ、いけね」慌ててきちんとする。
GM:コーヒーはどれも絶品で、それ以外にも手作りのチョコケーキやレアチーズケーキが人気だ。
GM:店内には落ち着いたクラシックが流れている。
七竈オリエ:「基本紅茶党なんだけどねー、ここのコーヒーは美味いんだよ」ブレンドを頼む。
紫島ひびき:「じゃあ、私も同じのを」
紫島ひびき:「ケーキもあるみたいだけどどうする?」
紫島ひびき:「なんだったらご馳走しようか」
七竈オリエ:「食べる! レアチーズ!」
七竈オリエ:「……って、いやいや」
紫島ひびき:「……気に入らなかった?」
七竈オリエ:「なんかさー、さっきからアレだよ、奢るとか奢らないとか、いいよそういうのさー」
紫島ひびき:「そっか。気を悪くしたならごめんなさい」
七竈オリエ:「まあはっきり言うとそういうの嫌い。自分で払うよ。自分の食べもんだし」
紫島ひびき:「分かったわ。じゃあ、普通に割り勘でいきましょうか」
紫島ひびき:「私はショコラケーキを」
七竈オリエ:「そうそう、それでいいの」
紫島ひびき:「ごめんなさい。気を遣いすぎたみたい」
GM:注文をしてからしばらくして、キミたちのテーブルにコーヒーとケーキが運ばれてくる。
七竈オリエ:「……あのさ」もぐもぐとケーキを食べながら切り出す。
紫島ひびき:「……うん、美味しい」ケーキを口に運んで言う。
紫島ひびき:「何?」
七竈オリエ:「んー、紫島さんさ、なんかアタシに話とかそういうのあんの?」
紫島ひびき:「話っていうほどでもないんだけど……。ううん、隠しても仕方ないか」
七竈オリエ:「やーっぱりなんかあった」もぐもぐ。
紫島ひびき:「さすがに不自然すぎた?」ぎこちなく笑う。
七竈オリエ:「まあね。コート買ってあげるはないよ。お財布と相談しなよね?」
紫島ひびき:「あはは。まあ、貯めたお小遣いを奮発すれば、それくらいはね?」
紫島ひびき:「……七竈さんに聞きたいと思ってたんだけど」
七竈オリエ:「……うん」
紫島ひびき:「クラスメイトの切名さんって私たちに何か隠し事してないかな?」
紫島ひびき:「七竈さんは転校してきた時から切名さんのことを知ってるみたいだったし、何か分かるんじゃないかと思ったんだけど」
七竈オリエ:「は」口に運ぼうとしたフォークが止まる。
七竈オリエ:「ええー? いや、うーん、知らないなあ!」
紫島ひびき:「………」鋭い視線。
七竈オリエ:(しまった、ボスの方から攻められると思ってなかったよ! どうすんのこれ!)
紫島ひびき:「前も話したっけ。私の父は私が子供だった頃に死んじゃったらしいんだけど 、優秀な警察官だったって聞いててさ」
紫島ひびき:「私も父の跡を継いで刑事になりたいと思ってるから。切名さんがもし危ないことに手を出しているなら、止めてあげたいんだ」
七竈オリエ:「ああ……」聞いたような聞いてないような。
紫島ひびき:「切名さんのためにも。……粋香のためにも」
七竈オリエ:「うーん、確かに元々知り合いなんだけど、隠し事とかは、知らない、かな」少し心苦しさを覚えながら。
紫島ひびき:「そう。切名さんのこと、もし何か知ってるなら教えてもらえないかと思ったんだけど……」
七竈オリエ:「あの、でもね! 切名、さん……のことは多分心配しないでも平気だよ」
紫島ひびき:「そうかしら」
七竈オリエ:「あの人はさ、一人でちゃんと立てる人だと思ってるから」
紫島ひびき:「一人でちゃんと立てる人、か」
七竈オリエ:「もしなんかあっても、きっと立てるし……そうじゃなくても、周りがほっとかない、そういう人だと思うから」
紫島ひびき:「わかったわ。七竈さんがそう言うなら。……無理強いもできないしね」
七竈オリエ:「ん、アタシがどうこういうのはアレだけどね! んでも、まあ、そういう感じ」
紫島ひびき:「うん。今日はこんなことに付き合わせちゃってごめんなさい」
紫島ひびき:「あ。そろそろ時間も遅いし、行きましょうか?」
七竈オリエ:「アタシも服見に付き合ってもらったしね! そこはトントンで」
七竈オリエ:「だね。いこっか」
紫島ひびき:「うん。ああいうお店、また行きたいわね」
GM:そうしてキミたちは喫茶店を出る。
GM:その別れ際、彼女は言う。
紫島ひびき:「……そうだ、七竈さん。最後に1つだけ」
七竈オリエ:「ん?」
紫島ひびき:「ブラック・オーダーって知ってる?」
七竈オリエ:一瞬、心臓が掴まれたかと思った。
七竈オリエ:「……それ」
七竈オリエ:「それ、どこで聞いた?」
紫島ひびき:「……その反応だけで十分よ。また今度どこか遊びに行きましょうね、七竈さん」
GM:そう言うとお辞儀をして彼女は立ち去る。
七竈オリエ:「ア、アタシは……!」何か言い返そうとし、口ごもる。
七竈オリエ:(何? これ?)
七竈オリエ:(ブラック・オーダー……ジャック? なんで? なんでその名前があの子の口から出てくんの?)
七竈オリエ:(……ボスに)くるりと踵を返す。
七竈オリエ:(ボスに、伝えなきゃ。なんかまずい。絶対まずい、これ!)唇を噛み、歩き去っていく。
GM:では、シーン終了!
GM:全員分のオープニングが終わりましたので、この辺で一つ確認!
藍夕顔:なんでしょう?
GM:前回、シナリオロイスについてはすっかり忘れてサラッと流してしまったのですが、推奨感情を変更したりしたい人もいると思いますので。
GM:ここで全員もう一度シナリオロイスを確認しながら改めて取得しておいてもらいましょう。
切名弓人:はいさ!
GM:OPの順でいこうかな。
GM:夕顔さんのシナリオロイスはファウスト。推奨感情はPが好奇心でNが不信感です。
藍夕顔:ですね。感情はそのままで、表が不信感で取得しました。
GM:おお、了解です。疑われてるなぁ。
藍夕顔:ふふっ
GM:次は弓人くん。シナリオロイスは荒城晴彦(あらき・はるひこ)で推奨感情はPが好意でNが不安。
切名弓人:感情そのまま、P表で取得します。不安はこれでいいのかという不安だ。
GM:なるほど。弓人くんなりに葛藤があるのですね。
切名弓人:そうなのだ
GM:では、次はニナちゃん。シナリオロイスは“アルルカン”。推奨感情はPが執着でNが嫌悪だ。
ニナ・ブラント:はーい!P執着、N不快感で取得します。N表で!
ニナ・ブラント:あいつきらい!
GM:めっちゃ嫌われてる!
GM:こう見えていいやつなんだ。仲良くしようぜ!
ニナ・ブラント:えーーーー
ニナ・ブラント:やだ!
GM:嫌われた……。
GM:最後はオリエちゃん!シナリオロイスは紫島ひびき(しじま・ひびき)。推奨感情はPが同情でNは敵愾心だ。
七竈オリエ:うーん、そのままで取ります。Nが表で!
GM:了解です!くっ警戒されてる!
七竈オリエ:オープニングでN表になりました。
GM:驚きのオープニング。
GM:それでは、全員しっかりとロイスメモに書き残しておいてください。
七竈オリエ:書きましたー
ニナ・ブラント:同じく!
GM:サンクス!
藍夕顔:ばっちりだぜ
GM:では、オープニングフェイズはこれで全員終了です。
切名弓人:OK!
GM:次からはミドルフェイズになります。
GM:最初のシーンはマスターシーンです。
GM:薄暗い工場。
GM:スーツ姿にモザイク色の覆面のギャングが立ち上がる。
GM:覆面の口元からはニヤついた笑みが覗く。
アルルカン:「どうだった?有益な情報は得られたかい?」
GM:対峙するのは短い髪を結った三白眼の少女だ。
紫島ひびき:「……ダメ。素直には教えてくれないみたい。ただ彼女があなたの教えてくれた例のものについて知っているのは間違いない」
紫島ひびき:「でも、本当なの?切名さんがギャングのボスだなんて。……私はまだあなたのことを信用してるわけじゃないわ」
アルルカン:「もちろん本当さ。オレは正直者だ。生れてこの方、ウソなんて吐いたことはねえ」
GM:アルルカンは紫島ひびきの肩に手を回そうとする。
紫島ひびき:「触らないで」手を払いのける。
アルルカン:「おっと、こいつは失礼」
アルルカン:「あの後、オレも自分なりに調査しててね。ちょいと新しい発見があった」
紫島ひびき:「……何か新情報?」
アルルカン:「そう。特にお前には耳寄りな情報だ」
アルルカン:「刑事だったお前さんのオヤジは、ガキの頃に死んだって話だったじゃないか。だが、そいつは違うらしい」
アルルカン:「ずっと姿を隠していたんだよ。娘のお前からもな。それがなぜかは分からん。捜査のためか、別の目的があったのか……」
紫島ひびき:「……え?」瞳が揺れる。
アルルカン:「だが、死んだ。いや、殺された。こいつにな」
GM:アルルカンは押しつけるように数枚の写真を渡す。掴みそこね、足元に落ちる。
GM:足元に散らばった写真に映っているのはフェイタル・ストリングスとダブル・フェイスとの抗争の様子。
GM:血を流して倒れるダブル・フェイス。銃弾を放つ切名弓人。物言わぬ死体に変わった男の姿。
紫島ひびき:「父さん……!?どうして……!」
紫島ひびき:「間違いない。なんで。なんで……」
アルルカン:「つい最近のことだ。オレも伝えるかどうか迷った」
GM:ひびきは地面に散乱した写真を必死で掻き集める。
アルルカン:「また何か分かれば教えるよ。もし切名弓人に復讐するチャンスがあれば、それもな」
GM:アルルカンはその頭上から声をかける。
GM:数枚の写真を胸に抱きかかえたひびきを一瞥し、アルルカンは立ち去る。
紫島ひびき:「ずっと死んでいたと思っていた。それを、それを……!」
紫島ひびき:「許さない。切名弓人。許さない」
紫島ひびき:「あああああああああああ゛あ゛ッ!!」
GM:少女の慟哭が薄暗い工場に響く。
GM:工場を後にしたアルルカンはモザイク色の覆面の口元からニヤついた笑みを覗かせる。
アルルカン:「残るはパスワード」
GM:シーン終了。
GM:次のシーン!
GM:ミドルフェイズ最初のシーンは合流シーンです。
GM:キミたちは招集を受け、アジトの屋敷に集まっている。
GM:場所は……夕顔さんの執務室とかですかね?
藍夕顔:ですね。今回も優雅にお茶の用意がされている。
GM:じゃあ、シーンプレイヤーは夕顔さん。
:藍夕顔の侵蝕率が5上昇。(侵蝕率:35->40)
GM:そのほかのPCも全員登場だ。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:42->50)
七竈オリエ:39+1d10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+10[10] → 49
七竈オリエ:ひゃあ
切名弓人:まあそうだね
ニナ・ブラント:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 4[4]+40 → 44
GM:上がった!
藍夕顔:せやろな
ニナ・ブラント:うむ!
GM:夕顔の執務室ではメイドたちが優雅にお茶の準備をしている。
藍夕顔:「今日はお抹茶を用意してもらったけれど、お座敷ではないから、気を楽にしてどうぞ」
藍夕顔:和風ティータイムだ
ニナ・ブラント:「……」どことなく浮かない顔をしてぽつんと腰掛けています。
藍夕顔:色とりどりの生菓子なんかも用意して有る。
アリサ:「お紅茶……いえ、お抹茶が淹いりました、夕顔さま」ぺこりと一礼。
藍夕顔:ごめんねアリサちゃん……
藍夕顔:「ありがとう、アリサ」
切名弓人:ソファに腰掛けている。一点をじっと見つめている。
七竈オリエ:珍しく少し緊張して、イライラした顔をして掛けている。
アリサ:「いえ、このアリサ、お抹茶だろうとも完璧に立ててみますとも!」
藍夕顔:「ええ、あなたの腕前、信頼してるわ」ウィンク
藍夕顔:「さて……」あたりを見回し。
リトルクイーン:『夕顔。これで全員集まった』
藍夕顔:「ええ。今日はまた、あまり良くないニュースが入ったの」
切名弓人:「良くないニュース、ですか」
ニナ・ブラント:首を傾げます。
七竈オリエ:「……」
藍夕顔:ファウストから再び連絡があったこと、アルルカンが梟の遺産を強奪し、その中には大量の薬物が含まれていることを告げます。
藍夕顔:「最近の彼の活動はどうもきな臭いわ。何が企んでいるのか、早急に調べる必要があると思われます、ボス」
切名弓人:「…アルルカン。この街の賭博を取り仕切っていたという… 何故、今こんな派手な動きを…?」口元に手を当てて考える仕草。
ニナ・ブラント:アルルカンの言葉にピクリと反応する。
切名弓人:「ええ、そうですね。強奪という手段からしても…それを穏便な手段で用いるとは考えられません」
藍夕顔:「ダブルフェイス、梟。この町で闇の秩序を支えていた四大勢力のうち、二つが私達の手で沈みました。その勢力図の急変に、彼が何らかの行動を起こすのは必然でしょう」
藍夕顔:「……もっとも、予想よりずっと早い行動でしたけれど」
七竈オリエ:「アタシも、なんかモザイク色のギャングがテロ起こそうとしてるとか、そういう噂、聞いた」手を上げる。
切名弓人:「速やかに調査をしなければ。そして…止めなければ。この街に、これ以上何かが起こる前に。」
切名弓人:「テロ、ですか……」
ニナ・ブラント:「……」
七竈オリエ:「あの。それで、ボス。アタシも報告がある」
切名弓人:「…ふう。行動を起こすにしても、もう少し穏やかに願いたいものですよ」
切名弓人:「何でしょうか、オリエ」
七竈オリエ:紫島ひびきにボスのことを聞かれたこと、そして彼女がブラック・オーダーの名を口にしたことを話しましょう。
切名弓人:「紫島さんが…?…」
七竈オリエ:「あの子、なんか知ってる。アタシたちのこと。どういう流れかはわかんねえけど……」
切名弓人:あの日、晴彦と再会した日。
切名弓人:ひびきに詰め寄られたことを思い出す。
切名弓人:「……彼女は」
切名弓人:「彼女は、甘田さんの件で深く、思いつめていたようでした… しかし…」
切名弓人:「それで、何故、甘田さんのことが起こったのか。を、追求する上で…手段を選ばなかったとしても…」
切名弓人:「…『ブラック・オーダー』」
切名弓人:「それに辿り着けてしまったということは、相当深くまで…彼女は足を踏み入れている可能性がある」
藍夕顔:(……これは、彼女の身辺調査も行う必要があるようね)
藍夕顔:今後の方針を考えながら、ボスの様子をじっと見つめています。
七竈オリエ:「アタシも上手くしらばっくれられれば良かったんだけど、ドジ踏んじゃって」
切名弓人:「…いえ。おそらく、どれだけ白を切ろうと、彼女は納得しなかったでしょう」
七竈オリエ:「……そうかも」ふう、と息をつく。
切名弓人:「彼女を巻き込むわけには行かない、と思っていましたが。…遅かった、ようですね…」
ニナ・ブラント:「…二代目」
切名弓人:「はい。…ニナ?どうしました?」
ニナ・ブラント:「あなたが二代目になったから…。こうやって、あなたの周りの人が、少しずつ、巻き込まれていくの」
ニナ・ブラント:「…。これからも、きっと、続くわ。あなたも、あなたの周りの人も。危険な目に遭う」
ニナ・ブラント:「………」目が泳ぐ。絞り出すようにして言う。「………考え直すなら、今」
切名弓人:「………それは、」
切名弓人:「きっと、ボクが二代目にならなくっても起こっていたこと。…違いますか?」
ニナ・ブラント:「……………」
藍夕顔:何か言いかけようとして、口をつぐみ、二人の様子を見守る。
ニナ・ブラント:「………。それは、分からない。分からないけど」首を横に振ります。
ニナ・ブラント:「ごめんなさい。…話を続けて」
切名弓人:「ニナ。あなたはあの時言いました」
切名弓人:「『このままの生活を続けることはもう無理』だと。…ボクも、そう思った」
ニナ・ブラント:「……」顔を上げます。
切名弓人:「ボクは…護りたかった。ボクの周りの、大切な、人たち」
切名弓人:「……だから。…ボクは…ここに、います」
切名弓人:じっとニナの目を見る。
切名弓人:だが、その目は、まっすぐ彼女を見てはいない。
ニナ・ブラント:「……」目を逸らす。目を合わせられない。
ニナ・ブラント:「そう。わかった」
七竈オリエ:「ね、ねえねえちょっと! なんか空気悪いじゃん!」ガタンと立ち上がる。
アリサ:「ニナさま、もしやわたくしのせいで怒っていらっしゃいますか?申し訳ございません。まさか夕顔さまが新しく仕入れられたお茶が抹茶だったとは……」こそこそと話す。
切名弓人:「………すみません。ボクも、危険なのは…」
切名弓人:「…オリエ」
藍夕顔:「あら、そうね。誰もお菓子に手を付けてないじゃないの」
七竈オリエ:「ほら、これから色々あるじゃん、やること! 元気出していこうぜ!」手をわたわたと振る。
ニナ・ブラント:「ううん。大丈夫」アリサにこくんと頷きます。
ニナ・ブラント:二代目からは顔を逸らしている。
切名弓人:「…ふふ。大丈夫ですよ。これまでも乗り越えて来たんですから」にっこりと、オリエに笑いかける。
切名弓人:(…そうだ。乗り越えられる。)
七竈オリエ:「ん。頼むよ、ボス。アタシも頑張るけどさ」頷く。
切名弓人:(みんなの前で、『ボス』でいなくちゃいけなくたって。ボクは…もう、)
藍夕顔:「……」ちゃり、と貨幣を握りしめ、投げ上げる。
切名弓人:ちり、と胸が痛む。
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 4
藍夕顔:一桁か、珍しい。えーと
藍夕顔:「この卦は山水蒙(さんすいもう)。『愚か者には、学びの時が訪れる』」
藍夕顔:「未熟、無知ゆえの愚鈍。しかし決してそれが悪いわけではない、子どものような純粋さも示す」
藍夕顔:「先行きは五里霧中。けれど、それゆえに新たな道が開ける。小吉、悪くないわね」
切名弓人:夕顔さんの方を向いて、その結果を聞いていましょう。
藍夕顔:「……私はこうしてよく占いをするけれど、未来は常に決まっているもの、と考えているわけではありません」その視線にちらりと答えながら。
藍夕顔:「未来は流れる川のようなもの。押し寄せる波。積み重ねた過去が因果を作るのではなく、〝向こうから押し寄せる〟のが未来なのです」
切名弓人:「……ええ。運命は変動する」
ニナ・ブラント:「……」緩慢に二人を見る。
切名弓人:「……」
藍夕顔:「だから。過去に縛られ続けていれば、やってくる未来を見落としてしまう」
藍夕顔:「要するに、二人ともあまり気に病まないで、と言いたいのですけれど。……お茶にいたしません?」
切名弓人:「…大丈夫。何も、気に病んでなどいませんよ。ええ、いただきましょう。お茶菓子も、せっかく用意していただいたんですし」
ニナ・ブラント:「……。ごめんなさい」目を伏せる。
ニナ・ブラント:「うん。新しいお茶っ葉。ね」
七竈オリエ:「うんうん、アタシもいただきます!」菓子に手を伸ばす。
切名弓人:「……ニナ」心配そうにニナを見やる。
藍夕顔:(……大丈夫かしら)ちゃぷん、水が溜まるように、胸に冷たく不安が広がった。
ニナ・ブラント:「……」小さく、拳を握り締めた。
アリサ:「はい!お抹茶の礼儀作法はこにアリサがお教え……あー!オリエさま!ダメです!!」
七竈オリエ:「えっ、ダメなの?」
アリサ:「お菓子はそのような食べ方をしては……!そうでございますよね、夕顔さま!」
七竈オリエ:「クソめんどい! 普通に食べたい!」
切名弓人:くすくすとその様子を見て笑っている。
藍夕顔:ふふっ笑って。「まあ、多少は大丈夫よ」
アリサ:「ニナさまをご覧ください!ほら、ニナさまはあのようにご立派に……」
ニナ・ブラント:「………?」普通に食べてる。
アリサ:「あーっ!ニナさま!だめです!だめでございます!」
切名弓人:ひょい。ぱくっ。
ニナ・ブラント:「だめなの」
切名弓人:という感じでお茶菓子を食べている。
ニナ・ブラント:「あ」
ニナ・ブラント:「二代目も。食べてる」
七竈オリエ:「なんでもカタくなりすぎない方がいいんだってばー。ねえ姐さん」もぐもぐ。
アリサ:「ええ、お抹茶には礼儀作法が……ボスー!!!」
切名弓人:「まあまあ。茶道の席に呼ばれてるわけではないんですから、肩の力を抜いていきましょう、アリサ」
藍夕顔:すっすっと礼儀作法に則って食べている。
藍夕顔:「そうそう。そもそもここ、お座敷じゃないでしょう?」テーブル席だ!
アリサ:「夕顔さまやボスまでそうおっしゃるのあれば……あ。そういえば」
七竈オリエ:(……よかった。さっき、ちょっとどうなるかと思って怖かった)抹茶をすすりながら。
アリサ:「ここはお座敷ではございませんでした」
藍夕顔:(……和室で一度お茶席。やってみるのも楽しいかもしれないわね)ちらっと考えた。
アリサ:「えーっと……。皆さま」
アリサ:「ご自由におくつろぎくださいませ」
切名弓人:「はい。」にこにこ
七竈オリエ:「もうやってるー」
ニナ・ブラント:「うん」頷く。
アリサ:「わたくし、敗北感でございます」
七竈オリエ:(やだよ、アタシ。せっかくまとまったファミリーがおかしなことになるの)
藍夕顔:アリサちゃんの頭をなでなでしておこう……。
アリサ:「ううう……」撫でられる。
リトルクイーン:『敵であるアルルカンギャングは今でも行動を続けている』
リトルクイーン:『何を企んでいるにせよ、今ならばまだ干渉することは可能。私も夕顔やあなたたちに手を貸す』
藍夕顔:「ええ。お願いよ、リトルクイーン」
藍夕顔:「あなたのお父様の遺産、変なことに使われるわけにはいかないわ」
切名弓人:「…ありがとうございます」
リトルクイーン:『イエス、マム。彼らについては調査の必要がある。……お茶を飲み終わったら』
GM:と、ここで一つNPC効果について説明しておきましょう。
藍夕顔:おお
ニナ・ブラント:おー!
切名弓人:!
「NPC効果:リトルクイーン」
次の効果について1シナリオ1回ずつ使用可能。
・〈情報:〉〈知識:〉で判定を行なった直後に使用する。判定の達成値を+10する。
・オートアクションで使用。そのシーンの間、シーンに登場していなくてもエフェクトが使用可能になる。シーンへの登場侵蝕率を上げる必要はないが、エフェクトの使用による侵蝕率は上昇させること。
藍夕顔:ワーオ!
切名弓人:すごい!
七竈オリエ:すごい
GM:二つ目はシーンに夕顔さんが登場していなくても、支援を届かせられるようになる的な意味合いですね。
ニナ・ブラント:ああ、なるほど
七竈オリエ:ほほう!
切名弓人:つよいぜ
ニナ・ブラント:リトルクイーンの補助で夕顔姐さんの支援が受けられる的なやつ!
GM:そうそう。
GM:まあ、もちろんそれ以外の使い方をしてもいいですし、何か他に悪用できそうなやり方を思いついた時は相談してください。
ニナ・ブラント:うす!
藍夕顔:悪用w
ニナ・ブラント:「(……『アルルカンに会った』なんて、言ったら)」お茶を飲みながら考える。
ニナ・ブラント:「(……。言わない。言えるわけ、ない)」
GM:では、ニナの喉元を熱いものが通りすぎたところで、一度シーンを切ることにしましょう。
GM:購入判定とロイスの取得や感情変更が可能ですよー。
切名弓人:ロイスは…今はいいか。みんなにとってるし。
藍夕顔:ボスには取得しているし、今回はニナちゃんに取っておこうかな
藍夕顔:ニナ・ブラント 信頼/●不安 で
藍夕顔:購入は私は特にないので、みなが欲しくて高い目のものとか代理購入します
藍夕顔:あー、何もなければ徹甲弾取っておこうかな?
七竈オリエ:夕顔姐さんにロイスを取りましょう。○信頼/不安かな。
切名弓人:姐さん、リトルクイーンの生存判定も忘れずに!
ニナ・ブラント:夕顔姐さんに取得しよう。 信頼:○/劣等感 です。
藍夕顔:あっそうだ! 最初はそれだ!
藍夕顔:目標値30でしたっけね(わきわきわき
GM:難易度は30です。
GM:決して低くはないぞ!
藍夕顔:クククククク……我が財力にはいかほどのことよォ——ッ! まずは普通に判定だ。
藍夕顔:(2+{侵蝕B})dx+4@10>=30 <調達> えい!
藍夕顔:まちがい
藍夕顔:(2+0)dx+4@10>=30 <調達>
DoubleCross : (2R10+4[10]>=30) → 6[1,6]+4 → 10 → 失敗
藍夕顔:財産点20支払います。
ニナ・ブラント:強すぎる
藍夕顔:残り財産20!
七竈オリエ:すごい……
GM:さすがに届かな……容赦なく買ったー!?
切名弓人:さすがだぜ
藍夕顔:そのためのブラックマーケットさ!
切名弓人:順当にボディーアーマー買っておくかな!
藍夕顔:使えますよね、財産点?(つぶらなひとみ)
GM:もちろん使えます!
藍夕顔:いぇーい! 今日もアイシャちゃんの健康は守られた!
切名弓人:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 10[2,5,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
ニナ・ブラント:よかったー!
七竈オリエ:じゃあ応急手当キットを
切名弓人:よかったよかった
ニナ・ブラント:いい出目!
藍夕顔:おお、ボス回ってる
切名弓人:こちらも成功、装備!
GM:くっ、やる!
七竈オリエ:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 7[1,7] → 7 → 失敗
七竈オリエ:うーん
ニナ・ブラント:《水晶の剣》使います!
ニナ・ブラント:所持してる両手剣に!
七竈オリエ:いいや、今回は失敗で。
GM:む、ニナちゃんが着実に武器を強化した。
ニナ・ブラント:侵蝕率4点上昇です。
GM:強い!
藍夕顔:水晶は良いエフェクト~
ニナ・ブラント:ボディーアーマー購入判定もしていいですか?
GM:どうぞどうぞ
ニナ・ブラント:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 5[1,5]+4 → 9 → 失敗
GM:む、惜しい。
ニナ・ブラント:失敗しました!以上です。
GM:では、改めてシーン終了です。
GM:次のシーン!
GM:次は情報収集シーンその1です。
GM:シーンプレイヤーは……ニナちゃんにしようかな。
GM:他の人も情報収集をしたい人は登場するとよいでしょう。
藍夕顔:情報行きますー
ニナ・ブラント:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 4[4]+48 → 52
:藍夕顔の侵蝕率が2上昇。(侵蝕率:40->42)
七竈オリエ:出ましょうか
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:50->54)
切名弓人:出る出る
七竈オリエ:49+1d10
DoubleCross : (49+1D10) → 49+7[7] → 56
七竈オリエ:うっ
ニナ・ブラント:オリエちゃんがドンドコ上がるのめずらしいですね
GM:珍しい。いつも控えめですからね。
藍夕顔:ドキドキするう——
GM:というわけで情報収集パートその1です。
GM:最初に判定可能なのは次の三つ。
・アルルカンギャングについて 〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉難易度7
・アルルカンギャングの動向について 〈情報:裏社会〉難易度8
・荒城晴彦(あらき・はるひこ)について1 〈情報:噂話〉 難易度6
GM:ちなみに最後のは調べてもいいし、調べなくてもいいです。
七竈オリエ:調べてえー
切名弓人:おかしいなあ、なんで晴彦兄さんについてのこうもくがあるんだろう
ニナ・ブラント:最後の調べてえ~~!
藍夕顔:難易度は低いけど、これニナちゃんやボス以外が調べる理由あまりないな……!
藍夕顔:ところで《戦術》、みなさんいります? 後で新項目出るかもしれないし
七竈オリエ:まあ私が社会高くなくて噂話は持ってるのでそれでも
ニナ・ブラント:まだ難易度低いから大丈夫かな?
切名弓人:まだ大丈夫です!
藍夕顔:了解、では今回は素で行きましょうか。コネもあるし。
切名弓人:じゃあどうしよう、アルルカンギャングの動向についていこうかな
藍夕顔:自分は動向が調べたいかな……
藍夕顔:あ、じゃあボスからどうぞ
切名弓人:ハイヨッ
切名弓人:4dx+3>=8
DoubleCross : (4R10+3[10]>=8) → 9[1,1,5,9]+3 → 12 → 成功
切名弓人:あ、裏社会でした。
GM:早速高い!
ニナ・ブラント:コネとかなんにもないけど晴彦調べます!
藍夕顔:GoGO! 6だしいけるいける!
ニナ・ブラント:《砂の加護》使用します。ダイスを4個増やします。
GM:どうぞー
GM:む、本気だ!
ニナ・ブラント:5dx>=6
DoubleCross : (5R10[10]>=6) → 8[2,3,4,6,8] → 8 → 成功
ニナ・ブラント:使っておいてよかった!成功です。
GM:判定は成功!
藍夕顔:ニナちゃんの何が何でも暴くという気概を感じる
ニナ・ブラント:侵蝕率3点上昇!
GM:残る情報収集項目は一つ。
七竈オリエ:じゃあアルルカンギャングについて〈情報:噂話〉で試したいです
GM:む、了解です。
七竈オリエ:2dx+3=>7
DoubleCross : (2R10+3[10]>=7) → 3[2,3]+3 → 6 → 失敗
GM:惜しい!
七竈オリエ:財産点1点使う!
GM:お、無理矢理成功させた!
七竈オリエ:おこづかいをはたく!
GM:かわいい。
GM:では、情報収集は成功です!
GM:では、順に情報を公開していきましょう。
・アルルカンギャングの動向について
近頃は組織のボスからの指示で、市内の企業や工場などを襲撃して銃火器や薬物などを強奪している。
市の命令でダブル・フェイスが所有していた銃火器を接収した神城グループの企業を襲撃する計画を現在も進行中だ。
今から現場に向かえば阻止することも可能だろう。
また、彼らが大きなテロを企てているという噂も街で流れている。
GM:以上です。
切名弓人:神城!
七竈オリエ:ミドル戦闘の予感!
藍夕顔:この街にも神城が!
ニナ・ブラント:ほんとうだ!
GM:というわけで、次のシーン以降、アルルカンギャングの凶行を止めに行くことが可能になります。
GM:もちろん、キミたちは正義の味方ではないので、完全に無視してもいい。
藍夕顔:ふむふむ……
GM:どうするかはキミたちの判断にお任せだ。
藍夕顔:だが、放置すれば敵に利する可能性があるぜぇ~ 気にくわねぇなあ~
切名弓人:止めましょう。
ニナ・ブラント:二代目!
七竈オリエ:ボスはそう言うと思った!
GM:決断が早い!
GM:では、次!
・荒城晴彦(あらき・はるひこ)について1
市外の大学に通う大学生の青年で、切名弓人が幼い頃に家の近所に住んでいた。
進学を機に街を出ていたが、父の会社の関係でZ市に戻ってきたらしい。
アルルカンギャングとなんらかの関係があるようだ。
GM:ニナちゃんはこの情報をすぐに伝えてもいいし、伝えなくてもいい。
藍夕顔:わぁお
ニナ・ブラント:なんらかの~~~!?
GM:なんらかの。
切名弓人:関係ってどういうこと!
ニナ・ブラント:了解です!
七竈オリエ:うーむ
GM:また、この情報が開いたことで、次のシーンは弓人くんにちょっとしたイベントが起きます。
GM:ラスト!
藍夕顔:ひえっ
七竈オリエ:おっとー
・アルルカンギャングについて
違法賭博を中心に活動するギャング集団。
全員がモザイク色の覆面をかぶっており、構成員のプロフィールや出自などは一切不明。
ギャングとしての錬度はさほど高くなく武器の扱いにも不慣れだが、時に他のギャングたち以上の残虐性を発揮し驚くほど簡単に人を殺す。
GM:以上です。
藍夕顔:残虐性が売りかあ、悪質そう
ニナ・ブラント:素人の方が怖いんだぜ!
切名弓人:こわいー
七竈オリエ:ぬぬぬ
藍夕顔:加減とか知らなさそう
GM:情報収集の演出などがあればどうぞ。
GM:シーンの希望などがあればそれも合わせますよ!
切名弓人:アジトで集まる感じかな…?
ニナ・ブラント:せっかくなので学校でもいいすよ!
切名弓人:学校!
七竈オリエ:屋上?
GM:ニナちゃん、学校に行きたいの
ニナ・ブラント:屋上で秘密会議!
切名弓人:屋上かなあ秘密の会合
藍夕顔:おっと、スーツ用意しなくちゃ
ニナ・ブラント:行きたい…
藍夕顔:昼休みぐらいかな?
GM:そういえばシナリオの流れのせいで最近ニナちゃんはあんまり学校に行ってませんでしたもんね。
GM:では、学校にしましょう。
GM:時間帯はお昼休み頃。
ニナ・ブラント:やった!ありがとうございます。
GM:昼下がりの屋上で、おのおの調査を進めていたキミたちは集まることになった。
切名弓人:「…アルルカン・ギャングの動向がわかりましたよ」声を低くして言う。あたりに警戒しながら。
藍夕顔:「さすがですわ、ボス」
藍夕顔:あ、立ち絵まちがえた
ニナ・ブラント:「……」コクンと頷いて二代目の話を聞く。制服は久しぶりに着た。
切名弓人:「ダブルフェイスの持っていた銃火器は今、神城の企業に接収されています」
切名弓人:「それを、奪うために…襲うつもりです。今ならば、まだ阻止も可能でしょう」
藍夕顔:「……神城グループ、厄介な連中ですわね。しかし、それをアルルカンが狙っているとなると見過ごすわけにもいかない」
藍夕顔:「いかがいたします、ボス?」
切名弓人:「ええ。見過ごせません。何よりもこれ以上、無辜の民に被害が出ることは避けたい」
切名弓人:「止めましょう。ボクたちで」
七竈オリエ:「絶対言うと思った!」
切名弓人:「…ふふ。それは、嬉しいですね」
藍夕顔:「ふふっ。では、あなたのご命令通りに」
藍夕顔:にこっと笑う
七竈オリエ:ニヤニヤ嬉しそうにしている。
切名弓人:「…彼らをここまでのさばらせたのはボクの力不足です。ここで何としても止めておきたい」
七竈オリエ:「アタシ! アタシも奴らのこと調べたよ!」手を上げる。
切名弓人:「はい。オリエ、どうぞ」
七竈オリエ:「わりと素人さん?ぽいとこあるみたいね。でも、逆にそれが怖い。何すっかわかんないからね、力加減知らない奴は」
七竈オリエ:「だから、ボスが止めようっての、アタシ賛成」
七竈オリエ:「美学がない奴はアタシ嫌いだからね」ブリックパックのジュースを飲みながら。
切名弓人:「…素人、ですか。」
七竈オリエ:「あと、メンバーの正体が知れないって。みんな妙な仮面かぶってて……不気味だよねえ」
切名弓人:「皆…?ボスだけではなく、メンバーも、ですか」
藍夕顔:「仮面を被った素人。日常生活のうさを晴らす、ただの一般人かもしれないわね」
藍夕顔:「そして素人ということは、引き際を知らない、加減を知らないということ。取り引きが通じないこともある。かえって面倒そうね」
切名弓人:「一般人…」思わず身震いする。
切名弓人:「………それでも。止めなくては」
切名弓人:出来れば殺したくはない、と胸の裡で思いながら。
ニナ・ブラント:「構成員が一般人、なら」
ニナ・ブラント:「隣人が…構成員である可能性もあるということ」問うように、呟くように言います。
藍夕顔:こくり、ニナちゃんの言葉にうなずいて同意を示します。
切名弓人:「………そう……ですね。」梟の事件を思い出す。
藍夕顔:「何か心当たりが?」
切名弓人:甘田粋香のように、もしかしたら今度は…
ニナ・ブラント:自ら調べた情報。二代目と親しげにしていた青年が…アルルカンギャングと何らかの関係がある。
ニナ・ブラント:つまり、その青年が、アルルカンの差し金ということだって考えられる。
ニナ・ブラント:「……。…ううん、なんでもない」首を横に振ります
七竈オリエ:「金髪、なんか言いたいことあるなら言えば?」
ニナ・ブラント:「ない」
切名弓人:「ニナ」
七竈オリエ:「ふーん」ストローがずずっと音を立てる。
切名弓人:少し気遣わしげに、しかし、
ニナ・ブラント:「…」
切名弓人:「…何でもいいです。気になることがあるなら」
切名弓人:「教えてください。」
切名弓人:逃がさないよう、とらえる、視線。
ニナ・ブラント:「………っ」目を逸らそうとして、二代目の視線に捕らえられる。
切名弓人:その視線の奥には、揺らぎが見える。
切名弓人:不安。あるいは、恐怖。
ニナ・ブラント:「…」言いよどむ。「……二代目は、今まで、普通の世界に生きてきたから。……気をつけて」
ニナ・ブラント:「あなたの知っている人が……アルルカンギャングの構成員かも、しれないから」
切名弓人:「………今、言えるのは…それが限界、…なんですね。ニナ」
切名弓人:「わかりました。気をつけます」
ニナ・ブラント:「……うん」
切名弓人:(…ボクの大切な人が)
切名弓人:(……敵だった時。…ボクは、どういう覚悟をすればいいんだろう)
切名弓人:(相手を助ける覚悟?それとも…)
切名弓人:もう一つは簡単だ。
切名弓人:( 殺す覚悟 ? )
切名弓人:少し、俯く。(早くあの人に会いたい。)
GM:では、グラウンドで遊んでいた生徒たちの放ったボールがフェンスを越えて飛んでくる。
GM:ボールは地面を転がり、弓人くんの足元で止まる。
切名弓人:「…あ」
ニナ・ブラント:「…」ついっとその様子を見る。
切名弓人:少しだけの停止の後。拾って、フェンスの方に歩いていく。
切名弓人:(大丈夫。いつも通りやればいい)
女子生徒:「弓人くーん!こっちに投げてー!」
切名弓人:(ボクは切名弓人だ)
切名弓人:「はい。投げますから気をつけてくださいね?」
GM:グラウンドで遊ぶ女子生徒の声。
切名弓人:そう言って、フェンス越しにボールを投げる。
ニナ・ブラント:「……」二代目が離れたことを確認して。
ニナ・ブラント:「アルルカンに会った」そう言います。
七竈オリエ:「……な」絶句。
藍夕顔:「……ッ。いつ?」わずかに息を呑み、問う。
七竈オリエ:大声を出そうとし、それから、ボスの方に目をやる。このタイミングで話が出たということの意味。
七竈オリエ:「詳しく、金髪」小声で。
ニナ・ブラント:「会ったのは、少し前」小さい声でポツポツと話す。
ニナ・ブラント:二代目が親しくしている男性がいると教えられたこと、その男性はどうやらアルルカンギャングと関係があるようだと調べたこと、を、
ニナ・ブラント:話します。 「身を引け」と警告されたことは話さない。
藍夕顔:「……なぜ、アルルカンはそんなことを」顎に指を当てながら。
藍夕顔:「でも、ニナ。あなたがさっき心当たりがありそうだったのは、その青年なのね?」
ニナ・ブラント:「うん」目を伏せる。
七竈オリエ:「……そりゃボスには確かに……クソッ」
藍夕顔:それを今、三人になった時に言い出すということは、二代目には聞かせたくなかったということであり。
藍夕顔:「……私たちで、ボスとその青年をしばらく監視する必要がありそうね」
ニナ・ブラント:「…このこと。二代目には内緒にして」
七竈オリエ:「……ムカつく。ボスのこと舐めやがって」口を尖らせる。
ニナ・ブラント:「言わないで、あげて」
藍夕顔:「ええ、わかってるわ、ニナ」
七竈オリエ:「わかったよ金髪。黙っててやるし……もし本当にそいつが敵なら」目をぎらりとさせる。
七竈オリエ:「アタシがぶっ殺してやる」
藍夕顔:ぎゅ、と小さくこぶしを握る。
藍夕顔:あのボスが、凡百なナンパ男に引っかかる訳がない。その青年がどう取り入ったにせよ。
ニナ・ブラント:「うん……」唇を噛む。
藍夕顔:……ボスは、彼女は、この世界に入ったばかりの、女の子なのだ。
藍夕顔:(私は。私たちは、やはり、彼女に重圧を押しつけすぎたのかもしれない)天を仰ぐ。
切名弓人:しばらくグラウンドの女子と会話していたのを終えて、戻ってくる。
切名弓人:「すみません、ちょっと話しこんでしまいました。…どうしました?」
切名弓人:三人の様子を見て首を傾げる。
ニナ・ブラント:「なんでもない」
藍夕顔:ボスの方に顔を向けて。「ああ、オリエが行きつけのブティックが、素敵な新作を入荷したとか」にっこり。
藍夕顔:世間話をよそおう!
切名弓人:「……」少し目を細め、
七竈オリエ:「そうなんだよ! レースがすげえかわいいの!」
切名弓人:「そうなんですか。オリエはいつも拘りを感じる格好をしていますからね」にこりと笑う。
切名弓人:(…大丈夫)
切名弓人:(必ず、意味がある。たとえ、彼女たちがボクに秘密を作っていても)
切名弓人:(……彼女たちはボクを信頼してくれている。ボクも…彼女たちを信頼している)
切名弓人:ぎゅ、と自分の心臓のあたりをつかむ。
切名弓人:(だから…大丈夫。大丈夫なんだ)
GM:では、そこでチャイムが鳴る。
GM:どうやら昼休みは終わりのようだ。
切名弓人:「あ。もう時間のようですね。戻りましょうか、皆さん」
藍夕顔:「ええ、行きましょう」
七竈オリエ:「オッケー。あーあ、次の時間寝てようかなあ」あくびをする。
ニナ・ブラント:「うん。戻る」スカートについた埃をはらいながら立ち上がる。
GM:では、キミたちが屋上を離れたところでシーン終了だ。
GM:購入判定とロイスの取得、感情変更が可能です!
ニナ・ブラント:ロイスはなしー!
ニナ・ブラント:購入判定!ボディアマ!
ニナ・ブラント:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 4[2,4]+4 → 8 → 失敗
ニナ・ブラント:はい!下がった!
ニナ・ブラント:以上です。
切名弓人:ロイスなし!照準器を買うぞ!
GM:社会に弱い!
切名弓人:4dx+1>=15
DoubleCross : (4R10+1[10]>=15) → 4[1,2,2,4]+1 → 5 → 失敗
藍夕顔:ほしいものある方ー(特になければ徹甲弾買います)
切名弓人:あ、しょぼい
切名弓人:以上です
七竈オリエ:ボディアーマー頼んでもいいでしょうか!
藍夕顔:了解です。
藍夕顔:(2+0+3)dx+5@10>=12 <調達> 能力訓練、手配師使用。
DoubleCross : (5R10+5[10]>=12) → 9[4,5,6,6,9]+5 → 14 → 成功
藍夕顔:どうぞ、オリエちゃん!
七竈オリエ:ありがとうございます! 装備!
七竈オリエ:こちらはロイスはなし。自分では応急手当キットを購入したいです。
七竈オリエ:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 5[4,5] → 5 → 失敗
七竈オリエ:うぬぬ
七竈オリエ:以上!
GM:今更だけど、このパーティー、夕顔さん以外見事に社会が弱い。
GM:というわけで改めてシーンは終了です。
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは弓人くん。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:54->61)
GM:キミと晴彦が交流をするシーンです。
切名弓人:交流…
GM:学校での打ち合わせの後。晴彦から連絡が入ったりしたのでしょう。
切名弓人:入りました。
GM:放課後、キミは彼とプラネタリウムに行ったり、レストランでディナーを食べたりして、存分に遊んだりしました。
切名弓人:超遊びました。
GM:それから家に帰ってきたところです。時間はすっかり遅くなっている。
荒城晴彦:「今日は楽しかったかい、ゆみ子ちゃん?」微笑んで言う。
切名弓人:「うん。プラネタリウムは初めてだったけど、本当にすごかったし。晩御飯も美味しかったし」
荒城晴彦:「ああ、よかった。俺も、ゆみ子ちゃんと一緒にいられてすごく楽しかった」
切名弓人:「そっか……良かった」
荒城晴彦:「そうだ。今のうちにこいつを渡しておこうかな」
GM:そう言って晴彦はキミにチケットのようなものを手渡す。どうやら遊園地のチケットのようだ。
荒城晴彦:「クリスマスとは少し時期がずれるけど、プレゼントだ。次の予定」
切名弓人:「兄さんと会ってると、色んな悩みとか、吹き飛ぶよ…ん?何?」そう言ってチケットを受け取ります。
荒城晴彦:「遊園地なんて1人だとなかなか行けないだろ?一緒に行こうぜ、ゆみ子ちゃん」
切名弓人:「わぁ。…なんか、いっつも悪いなあ…晴彦兄さん、財布の中身大丈夫?」戯けたように言う。
荒城晴彦:「バーカ。俺は大学生だぜ。バイトだってしてるんだ」
切名弓人:「うん、うん!」
切名弓人:「はは、そっか。バイト、何してるの?」
荒城晴彦:「親父の会社の手伝いだよ。そんな言うほど大したもんじゃない」
切名弓人:「ふぅん……」父親の会社の手伝い。
切名弓人:「……でも、大変でしょう?」
切名弓人:自分も、似たようなものかもしれない、と思いながら。
荒城晴彦:「ああ、そうだなぁ。けど、ゆみ子ちゃんのためだと思えば、大抵のことは頑張れるさ」
GM:そう言ってキミの頭を撫でる。
切名弓人:「…あ。」頭を撫でられて、くすぐったそうに片目を閉じる。
切名弓人:「…もう。……ありがとう、兄さん」
切名弓人:「不安なことがあったんだけどさ」
切名弓人:「兄さんがいれば大丈夫かなって思えるんだ」
荒城晴彦:「そうか。そいつはよかった」
切名弓人:(そう、不安なこと)
切名弓人:——ニナの言葉を、ふと思い出した。
切名弓人:「兄さん」
荒城晴彦:「けど、礼を言うのは俺の方さ。ゆみ子ちゃんの存在には支えられっぱなしだ」
荒城晴彦:「どうした、ゆみ子ちゃん?」
切名弓人:「…兄さんは、ボクに隠し事とか、ある?」じっと、見つめる。
荒城晴彦:「…………」
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃんに、隠し事をするわけにはいかないな」
切名弓人:「…ん。何か、あるんだね?」
荒城晴彦:「ああ。ゆみ子ちゃんに話しておかなくちゃいけないことがある」
切名弓人:「わかった。…教えて。」ぎゅ、と晴彦の袖をつかんで言う。
荒城晴彦:「……俺は、脅されてギャングに参加させられてる」
切名弓人:「……」
切名弓人:「そう、なんだ」
GM:晴彦は荷物から何かを取り出す。モザイク色の覆面だ。
切名弓人:「…っ」
荒城晴彦:「最近街でも噂になってるだろ。モザイク色の覆面のギャングどもって」
切名弓人:「うん。…ボクも。聞いてる」
荒城晴彦:「親父の会社の後ろ暗いことを理由に強請られて、強制的にギャングに協力させられてた」
切名弓人:「やばい奴らだって…話。」
切名弓人:「そう…だったんだ」
切名弓人:(隣人が、構成員である可能性)
切名弓人:(ニナは…このことを知っていた…?)
荒城晴彦:「ああ。そうだ。俺以外にも多くの人たちの弱みを握って脅迫し、利用している」
切名弓人:「……ひどい、話だ」
切名弓人:「…あのね、兄さん。大丈夫だよ」
荒城晴彦:「大丈夫?」
切名弓人:「きっと、もうすぐそいつらは解散することになる」
荒城晴彦:「それは……いったい」
切名弓人:「ボクも…ずっと、隠し事、してた」
荒城晴彦:「隠し事?ゆみ子ちゃんが?」
切名弓人:「うん。でも、兄さんが話してくれたんだ…」
切名弓人:「ボクはね、その覆面のギャングの…敵なんだ」
荒城晴彦:「ってことは……ゆみ子ちゃんがギャングってことか?」
切名弓人:頷く。
荒城晴彦:「そうか……」
切名弓人:「でも…だから。兄さんのこと、必ず解放するから」
荒城晴彦:「いや、けど、話してくれてありがとうな。ゆみ子ちゃんがずっと辛そうにしてたのは、そのせいだったんだな」
切名弓人:「うん……」
切名弓人:「ボクは…自分で、選んでそうしてる、けど」
荒城晴彦:「ああ」
切名弓人:「だけど、さ。そこに相応しい自分でい続けると…わからなくなるんだ」
切名弓人:「本当のボクってなんだろう、って」
荒城晴彦:「そんなこと、悩むまでもないさ」
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃんはゆみ子ちゃんだよ」
切名弓人:「……そっか。」目を伏せて、少し笑う。
切名弓人:「そっか」
荒城晴彦:「ああ。そうさ」
荒城晴彦:「ただ、ゆみ子ちゃんには悪いけど、俺も色々考えていたことはあってな。……ヤツらにはもう協力しないつもりだ」
切名弓人:「…!でも、それって…大丈夫なの?」
荒城晴彦:「もしかしたら危険な目には遭うかもな。けど、俺には自分の事情なんかよりもっと大事なものができた」
切名弓人:「兄さん……」
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃんのためにも、これ以上あんなヤバいヤツらに手を貸すことなんてできない」
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃんが頑張ってんだ。俺もちょっとは気合入れなくちゃな」
切名弓人:「……兄さん… ………ありがとう」その胸に、とん、と額を当てる。
切名弓人:「でも。危なくなったら、いつでも頼ってくださいね。ボク……結構、強いんですから」
荒城晴彦:「ああ。頼りにしてる。けど、絶対無理はすんなよ」
切名弓人:「それは、こっちのセリフ、だよ」
荒城晴彦:「だな」思わず笑みをこぼす。
荒城晴彦:「ああ、そうだ。だったら一つ頼んでもいいか?」
切名弓人:「うん。…何?」
荒城晴彦:「このマスク、ゆみ子ちゃんが預かっててくれないか?俺が足を洗うってことの証明のために」
荒城晴彦:「もうヤツらに手は貸さない」
切名弓人:「………わかった。仲間にも、説明しておく」
荒城晴彦:「ありがたい。助かるよ、ゆみ子ちゃん」
切名弓人:「必ず兄さんのことは護るから。安心して」
荒城晴彦:「ああ。ありがとう。ゆみ子ちゃんのこと、信じてるぜ」
切名弓人:「…うん」
切名弓人:「ボクも、」信じてる、と言いかけて、言葉がつかえた。
荒城晴彦:「しかし、こんなハードな話をしてすまなかったな。ただでさえ放課後連れまわしちまって疲れてるのに」
切名弓人:「……あ。う、ううん。大丈夫だよ。ちゃんと話せて、良かった」
荒城晴彦:「ああ、俺もだ」
切名弓人:「不安に思ってたことも減ったしね」
荒城晴彦:「俺も話せてよかった」
荒城晴彦:「どうする?明日も学校だろ。今日は早めに休むか?」
切名弓人:「あ… ……えっと。えっと、ね」袖をまた、キュッと握る。
切名弓人:「…まだ。一緒に、いたい…」
荒城晴彦:「ああ。いいぜ」優しく抱きしめる。
荒城晴彦:「あ、いつ眠くなってもいいようにとりあえず布団だけ敷いておくか?」
切名弓人:「…ん。」体重を、預ける。
切名弓人:「うん。そうする……」
GM:やがて部屋の灯りが消える。
GM:暗闇の中でしばらく会話を交わす囁き声が聞こえた後。
GM:キミの体が優しい手つきで撫でられる。
切名弓人:その手を。
切名弓人:受け入れる。重みを。体温を。感じながら。
GM:暗闇の中で衣擦れの音が響く。
GM:服をはだけたキミの柔らかい体が強く抱きしめられる。
切名弓人:きつく、抱きしめ返す。
切名弓人:放さないように。なくならないように。
切名弓人:……殺して、しまわないように。
GM:キミの濡れた唇が男の武骨な指で弄ばれる。
GM:指が動き、少しずつキミの体中に快感が広がっていく。
切名弓人:流される。流されながら、ほんの少し、言葉を紡いで。
切名弓人:そして、受け入れる。
切名弓人:頭の中は、ひどく静かで。
GM:体が優しく押し倒される。指が絡み合う。
切名弓人:感覚が流れこむ。少女の声が上がる。
GM:やがてキミの体に痛みと、そして強い快楽の波が押し寄せる。
切名弓人:絡み合った指を、きつく結んで。
切名弓人:名前を呼ぶ。
切名弓人:名前を、呼ぶ。
GM:キミの耳元。優しく蕩けるような声で名前が呼び返される。
切名弓人:呼ばれる声に、身体を震わせて。
切名弓人:伏せられた睫毛からは雫が溢れる。
GM:溢れた雫は指先で拭いとられる。その指はそのままキミを優しく撫でる。
切名弓人:触れる指が、また、心の柔らかいところを震わせて。
切名弓人:たまらなくなって、片手を、その逞しい背に回す。
GM:そのままもう一度、キミの体は強く抱きしめられる。
GM:背中をさする手はキミの心を酷く安堵させる。このままいつまででもそうしていられるように。
切名弓人:安堵の中に、深く、沈んでいく。
切名弓人:ずっと。このまま、いつまででも。
切名弓人:そう、希いながら。
GM:安らいだ気持ちのままキミはゆっくりとまどろみに落ちた。
GM:シーン終了。
GM:購入判定とロイスが可能だよ!
切名弓人:購入判定wwww
藍夕顔:ゲームシステムが現実感を叩きだしたwww
切名弓人:ではロイス感情をちょっと変更して
切名弓人:兄的存在/荒城晴彦/愛情:○/不安/ロイス
GM:愛情!
GM:ありがとうございます。
切名弓人:で、なぜか照準器を買ってみます
切名弓人:5dx+1>=15
DoubleCross : (5R10+1[10]>=15) → 10[4,6,8,8,10]+9[9]+1 → 20 → 成功
切名弓人:すごい。
GM:高い!さすが!
切名弓人:ブレイドバレットに取り付けよう。
GM:了解です。
GM:では、改めてシーンは終了です。
GM:次のシーン。シーンプレイヤーはオリエちゃん。
GM:他の三人も自動登場です。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:61->71)
:藍夕顔の侵蝕率が1上昇。(侵蝕率:42->43)
切名弓人:うわっ
藍夕顔:きゃー、ボス!
ニナ・ブラント:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 7[7]+55 → 62
七竈オリエ:56+1d10
DoubleCross : (56+1D10) → 56+6[6] → 62
GM:というわけで、アルルカンギャングが強奪計画を進めている神城のビルに潜り込むシーンです。
GM:市街地から少し離れたところにある神城グループのビル。
GM:一見すると平穏そのものだが、内部の倉庫では既にアルルカンギャングによる強奪作業が進んでいるようだ。
GM:ビル自体はセキュリティが強固であるため、中に侵入するためにはいくつかの判定を成功させる必要があります。
GM:犯罪を止めに行っているとは言え、キミたちもギャングですからね。見つかるとヤバい。
藍夕顔:相手は一応まっとうな企業ですしね(腕をまくりつつ)
切名弓人:うむ。
GM:もし判定に失敗すると後から何かが起きます。
切名弓人:何かが
GM:判定としては、まずはビル自体に潜入するために情報工作をするか隠密行動をする必要があります。
GM:情報工作をするなら【社会】で、隠れて潜入するなら〈回避〉で難易度8です。【社会】の方は財産点の使用が可能だ。
ニナ・ブラント:ふんふん
切名弓人:ふーむ 社会の方が楽かな
藍夕顔:なるほど……(財産点がまだ20残っている)
藍夕顔:あ、情報工作の目標値はいかほどでしょう?
GM:難易度はどちらも8です。
藍夕顔:了解ですー
GM:判定に成功したら次の判定について説明しましょう。
GM:潜入前に話し合う演出とかをしてもよいです。
切名弓人:情報工作やるなら自分振りますがどうします?
七竈オリエ:お願いします。社会はあまり高くない!
ニナ・ブラント:回避に挑むよりも、情報工作が安定っぽいですねー。お願いします!
GM:財産点を使えることを考えると夕顔さんにお任せするのもありです。
藍夕顔:ではボス、お願い致します!
切名弓人:ういす!やります!
GM:もちろん誰がやってもよい。
切名弓人:5dx>=8
DoubleCross : (5R10[10]>=8) → 8[1,3,5,5,8] → 8 → 成功
切名弓人:おおっと
切名弓人:ギリギリ!
七竈オリエ:おおー
ニナ・ブラント:でも成功!
藍夕顔:ぴったり成功! スゴイ!
GM:ギリギリ成功!
切名弓人:「まずはビルに潜入する必要がありますね。ふむ…」
切名弓人:「少しここからは目を離していてもらいましょうか」
藍夕顔:「さすがに正面から堂々と乗り込んでいくわけにもいきませんわね」
藍夕顔:「ええ」
切名弓人:携帯で部下に素早く連絡を取る。
GM:弓人くんの指示を受けて部下たちが動く。
切名弓人:ある一点の入り口に人員を集中させるための情報を流しました。
GM:建物全体に散っていた警備が一部へと集中していく。
GM:これで一か所の入り口はガラ空きだ。
ニナ・ブラント:「……」二代目の様子を眺めている。
七竈オリエ:「お、動いてる動いてる。さっすがボス!」様子を窺う。
切名弓人:「これで、行けるはずです。」
切名弓人:「少しはボクも人を使えるようになってきたかな、というところですね…」普段と変わらないように見える。
藍夕顔:では、そこでぱちんと指を鳴らし、部下の黒服にトランクを持ってこさせます。
藍夕顔:「ニナ、これを」
ニナ・ブラント:「……」
藍夕顔:トランクに入っているのは両手剣だ! アイテムを譲渡します。
ニナ・ブラント:夕顔に声をかけられてから、反応するまで少し遅れる。
ニナ・ブラント:「…、うん」
藍夕顔:「……ニナ?」その間を置いた反応に少し首をかしげるが、「今回もよろしくね」と軽く肩を叩いて、済ませます。
藍夕顔:ボスに向き直り、「ふふっ、板についてますよ」とコメント。
切名弓人:「それはよかった」にっこりと微笑みます。
切名弓人:「では。行きましょう」表情が引き締まる。
ニナ・ブラント:「(本当に、そう思っているの)」心の中で二代目に呼びかける。
ニナ・ブラント:「…」首を横に振り、切り替える。「……うん」二代目に頷きます。
GM:では、キミたちはビルの内部に侵入することに成功する。
GM:だが次は、ビルの内部をアルルカンギャングが行動している倉庫まで誰にも見つからずに進む必要がある。
GM:〈知覚〉で視線をかいくぐりながら注意深く進むか、【肉体】で一気に突っ走るか。難易度は9!
藍夕顔:うぐう、どっちも低い
七竈オリエ:感覚は高いけど知覚は持ってない
ニナ・ブラント:オリエちゃんに挑戦してほしい気持ちがあるんですよね…!
切名弓人:同じく感覚は高いけどというやつだ
七竈オリエ:だとしたら〈知覚〉ですかね! 緊張!
切名弓人:頑張ってオリエちゃん!
藍夕顔:ファイト!
七竈オリエ:よし、がんばります!! 〈知覚〉で判定します。
七竈オリエ:8dx=>9
DoubleCross : (8R10[10]>=9) → 10[2,3,3,6,7,10,10,10]+9[2,2,9] → 19 → 成功
七竈オリエ:やーーったーーー
GM:高っ!?
ニナ・ブラント:うおー!?
ニナ・ブラント:すっごーい!すっごーい!!
切名弓人:超成功した
切名弓人:かっこいーい
藍夕顔:つっよー!
七竈オリエ:ちょっとびっくりしましたね!
藍夕顔:そういえば戦術どうしようとか考えていたけれどごあんしんだぜ!
GM:では、ビル内部を進んでいると不意に神城社員の足音が聞こえてくることにオリエちゃんは気付いたりする。
七竈オリエ:「……ヤバ。隠れて」小声で皆に告げ、素早く物陰に移動する。
神城社員:「例の製薬会社の買収の方は?」「難航していたのが嘘のようです。間もなくよい報告ができるかと」
藍夕顔:身を低くしてそれにならい、物陰に滑り込みます。
七竈オリエ:(しーっ)と指を唇の前に立て、息を殺す。
切名弓人:じっと息をひそめる。
神城社員:「それは結構。期待している」「ありがとうございます」
ニナ・ブラント:「…、」虚を突かれた。後に続きます。
GM:神城社員たちの話し声はキミたちのすぐそばに近付く。
GM:やがて、その話し声が遠ざかっていく。
七竈オリエ:万が一の時、すぐに動けるよう銃に手をかけていたのを、ふと力を抜く。
切名弓人:「……」深く静かに息を吐く。
七竈オリエ:「オッケー。もう大丈夫かな。行こ」
藍夕顔:「さすがね、オリエ」
藍夕顔:(……製薬会社の買収、か。今回の件と何か関係あるのかしら?)と少し心に留めつつ、物陰を出ます。
GM:では、キミたちは目的地である倉庫へと近付いていく。
GM:最後に、アルルカンギャングたちが活動している倉庫の前に2人の見張りギャングが立っている!気付かれる前に昏倒させろ!
GM:〈白兵〉か〈射撃〉で2人のPCが難易度13の判定に成功する必要がある!
切名弓人:ふむ。
ニナ・ブラント:ここはアッシが!
藍夕顔:高いなあ。さすがにエフェクトいるかしら。
藍夕顔:ニナちゃん!
GM:夕顔さんはエフェクトを使ってもいいぞ。
切名弓人:射撃はどうしましょう
切名弓人:オリエちゃん行きます?
七竈オリエ:おっではいきたい。13は高いけど!
藍夕顔:戦術はご入用かー!
切名弓人:ここは使いどころ!万一があっても妖精も控えてるから安心めされよ
七竈オリエ:ほしい!
ニナ・ブラント:あ、GMに一応確認!
GM:なんでしょう!
ニナ・ブラント:これ、二人とも13の判定に成功するんですかね
ニナ・ブラント:どっちか一人だけ成功すればオッケー?
GM:そうですね。2人が成功する必要があります
ニナ・ブラント:はい!
七竈オリエ:了解!
藍夕顔:それでは、戦術を使用したいと思いますー
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 66
藍夕顔:……あっ
ニナ・ブラント:えっ
GM:お?
切名弓人:な、なにごと
藍夕顔:いえちょっと参照方法で混乱を。よしOK!
藍夕顔:倉庫の前の見張りを目に、貨幣を握り、卦を見る。「……坎為水(かんいすい)」
藍夕顔:(……大凶、か)
藍夕顔:(流れる水が落ちようとしている。恐るべき災厄、執念、慟哭、死滅。なんて卦が出るのよ!)顔面の動揺をこらえる。
藍夕顔:「どうやら、私達の真価が試される時が近づいてるようですわ」大きな災厄が近づいている。卦はそう告げていた。
:藍夕顔の侵蝕率を+6した
藍夕顔:ともあれ、《戦術》使用により、全員次のメジャーアクションに+5Dでございます!
七竈オリエ:「……ふーん」銃を構える。
GM:く、かなり増えるな!
アルルカンギャング:「見張りってのも暇だな。どうせなら俺も銃とかを運ぶ方が……」「バカ言え。安全な方がいいに決まってる」
切名弓人:「真価……」倉庫の前のギャングを見ながら呟く。
ニナ・ブラント:「……」オリエちゃんの後ろ姿を眺めている。
GM:モザイク色の覆面のギャングは銃を片手に伸びをしている。
切名弓人:「……ニナ。オリエ。宜しくお願いします」
ニナ・ブラント:「(さっきの、全然気づかなかった)」
ニナ・ブラント:「(だめ。集中。集中。…集中)」
切名弓人:(彼らも…脅されているのだろうか)
七竈オリエ:「アイサー。……ほら行くよ金髪」ニナに小さく声をかける。
七竈オリエ:判定いきます。
ニナ・ブラント:「…オリエ」
ニナ・ブラント:どことなく不安そうな顔。
GM:どうぞ!難易度は13だ!
七竈オリエ:13dx+5=>13
DoubleCross : (13R10+5[10]>=13) → 10[2,4,4,4,4,6,6,6,6,8,9,9,10]+10[10]+1[1]+5 → 26 → 成功
切名弓人:ヒューッ
七竈オリエ:しゃー!!!!
GM:さすが!
ニナ・ブラント:回ってるー!!
藍夕顔:バリバリだぜェーッ
ニナ・ブラント:ではこちらも!
ニナ・ブラント:11dx+6>=13
DoubleCross : (11R10+6[10]>=13) → 10[1,1,2,3,4,4,6,6,7,8,10]+10[10]+1[1]+6 → 27 → 成功
切名弓人:つよい!
七竈オリエ:すごい!!
藍夕顔:二人揃ってつよい!
ニナ・ブラント:オラーッ!!!
GM:や、やるな!もっと難易度高くてもよかったか!
七竈オリエ:無敵のコンビだぜー!!
アルルカンギャング:「ん?なんかちょっと騒がしくねえか?」「何も聞こえねえぞ」
GM:モザイク色の覆面のギャングは顔を上げる。
ニナ・ブラント:その体躯には不似合いな大剣を二振り握った少女が、ギャングの前に躍り出る。
ニナ・ブラント:ギャングと視線が交錯。
七竈オリエ:「……」後方で銃を構え、目を細める。
アルルカンギャング:「げえっ!何者だ!?」
切名弓人:その様子を、見ている。
GM:慌てて銃を構え、ニナに向ける。
切名弓人:(……あの人たちは……)
ニナ・ブラント:すう、と息を吸う。柄を握り、踏み込む!
ニナ・ブラント:右手で、大振りな一撃。左手で、やはり大振りな追撃。
アルルカンギャング:「何だそりゃあ!目立ちすぎだっ!」
切名弓人:(…………もし、彼らも兄さんのように脅されていた、なら)
GM:ギャングは大きく身をかがめてその攻撃を避ける!
ニナ・ブラント:ギャング達にはその攻撃は避けられるが…その一撃に注目を集めるのが、ニナの役割だ。
七竈オリエ:「はいはい、ご苦労さん、金髪」ぱん。ぱん。乾いた銃声が二発。
切名弓人:「あの、オリエ……」小さく、声をかけた瞬間。
アルルカンギャング:「あばよ。折角の美人だってのに残念だ」ニナに銃を向け――。
切名弓人:乾いた音が響いた。
GM:――ようとしたギャングたちの頭部が吹き飛ぶ。
切名弓人:「——」
七竈オリエ:動きはわかりやすい。だから、上手く狙えた。
切名弓人:(………あ。)
ニナ・ブラント:「………」血飛沫が服にかかる。
七竈オリエ:「はい、いっちょあがり! どしたの? ボス?」振り向いて笑う。
切名弓人:伸ばしかけた手が止まる。その指先は微かに震えていたが
切名弓人:すぐに腕を下げて、戻す。その手を隠すように。
切名弓人:「……い、…いえ。………その。」
七竈オリエ:「ああ、もしかしてさっきの姐さんの占いのこと?」
藍夕顔:「……ボス。お気分が優れませんか?」
切名弓人:(……だめだ。ボクは、ボスなのだから)
七竈オリエ:「あれ、悪いのは向こうの運だったみたいよ。へーきへーき」肩を竦める。
切名弓人:「………大丈夫、です」
藍夕顔:「占いはあくまで占い。ああ、オリエの解釈は素敵ね。ふふ」
切名弓人:絞り出すようにそう言う。
藍夕顔:「あまりご無理はなさいませんよう、お願い致しますよ」と弓人さんに言う。
切名弓人:「…はい。」
切名弓人:気が重い。
切名弓人:多分、この中でも戦闘が起きるだろう。
切名弓人:彼らを、殺すことになるのだろう。
切名弓人:(そうだ、殺せばいいんだ、から)
切名弓人:(——これまでだって、そうしてきたんだ、から)
切名弓人:「…行きましょう」
切名弓人:顔を上げて、呟く。
切名弓人:その声は、掠れていた。
GM:キミたちは倉庫の中に突入する。
藍夕顔:ぺこりと会釈して、その背に追従する。しかし、下に向けた顔では、眉間にしわを寄せていた。
七竈オリエ:「?」少し不思議そうな顔をして、ボスに続く。
ニナ・ブラント:「……」じっと、ただ、二代目を見る。見つめる。
GM:広い倉庫の中ではモザイク色の覆面のギャングたちが大量の銃器を運び出そうとしている真っ最中だ。
GM:銃火器を運び出そうとしていたアルルカンギャングたちはキミたちの方を振り向く。
アルルカンギャング:「ゲッ、フェイタルストリングスかよ!俺たちは悪いことしてないのによ!」
アルルカンギャング:「バカ!してるんだよ!」
アルルカンギャング:「切名弓人……!」聞き覚えのあるハスキーな声が弓人の名を呟く。
GM:モザイク色のギャングたち全員が一斉に武器を構える。
切名弓人:俯いたまま前に進み出て、
ニナ・ブラント:「二代目」剣を構えます。
切名弓人:静かに銃を構える。
アルルカンギャング:「まあ、いい。殺しちまおうぜ」「ああ。誰だって構わねえ」
切名弓人:「直ぐに……」
切名弓人:「直ぐに、投降してください」
GM:一瞬の静寂。
藍夕顔:不思議そうにその横顔を見ながら、口出しはしない。
切名弓人:「そうすれば、殺しはしません。貴方達は日常に戻れるでしょう」
GM:続けて、アルルカンギャングたちから哄笑が湧き起こる。
アルルカンギャング:「投降!投降だってよ!」「バカだ、こいつ!」
切名弓人:「…………。」
七竈オリエ:「こーらー! 笑うんじゃねえよ!」ダン、と足を踏み鳴らす。
切名弓人:目を閉じる。
藍夕顔:額を指で押さえ、はあとため息。「では、投降はしない、ということで」
アルルカンギャング:「そいつが説教垂れてる間にやっちまえ!」「あんなガキ、相手にもならねえさ!」
切名弓人:開かれた目は、
切名弓人:「わかりました」
切名弓人:笑っていた。
切名弓人:「——殺します」
アルルカンギャング:「何だ。寒気が」
アルルカンギャング:「ビビってんのかよ、あんなガキに。平気に決まってんだろ。だってよ――」
GM:その時。
GM:キミたちの背後。倉庫の扉の方から神城のガードマンたちが現れる。
ガードマン:「…………」
GM:駆け付けたガードマンたちは無言で懐に手をやる。
GM:そしてモザイク色の覆面をかぶるとキミたちに向けて銃を構える。
藍夕顔:「なるほど、彼らの手引というわけね」納得して肩をすくめる。
GM:というわけで侵入時に判定に失敗していれば彼らからの奇襲攻撃を喰らうことになり、1ラウンド目は全員が行動済みの状態から戦闘がスタートすることになっていました。
藍夕顔:なーるほど
七竈オリエ:あぶねー
ニナ・ブラント:「皆殺せばいいの」一人ごちる。
切名弓人:「どこにでも、彼らはいる… …と」
GM:だが、今回は完璧に判定を成功させたので大丈夫!彼らの奇襲にも対応することができる!
切名弓人:「仕方ありませんよ。もう、彼らの運命は、ここで終わりです」
切名弓人:「そう、決まってしまったので」
アルルカンギャング:「これで形勢逆転だ!やっちまえ!」
ニナ・ブラント:「——そう。いいのね」
藍夕顔:「やってしまいましょう。——行くわよ!」
切名弓人:(だってあの人はここにはいない)
切名弓人:(…無辜の民ならあるいは、と思ったけど)
七竈オリエ:「はーいっと」銃を構える。
切名弓人:「彼らは、アルルカンギャングです。元が何者であろうと」
切名弓人:「それを被って、脱ぐ意志がないのであれば——敵です」
アルルカンギャング:「黙ってろ!ガキが!」
切名弓人:目を細める。
GM:アルルカンギャングたちは引き金に指をかける!
GM:では、戦闘開始だ!
藍夕顔:オウイェー!
ニナ・ブラント:イエス!
切名弓人:エンゲージは… 3・1でわかれてるのかな
GM:エネミーはキミたちのエンゲージから前方5メートルのエンゲージにアルルカンギャング1、2のトループが二つ
GM:後方5メートルのエンゲージにアルルカンギャング3、4のトループが二つです
切名弓人:挟み撃ちというわけね
GM:行動値はいずれも14。
切名弓人:1,2--PC--3,4 と。
ニナ・ブラント:オッス
藍夕顔:高っ
GM:ちなみに彼らは《ワーディング》を張りませんが、《AWF》を持っているため仮に使われても効果は受けません。
切名弓人:ははー
GM:と、説明はこんなところかな。
藍夕顔:オーヴァードですらないのか……ひびきちゃんもいるしなあ
GM:では、早速ラウンド進行に入りましょう。
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアッププロセスから。
切名弓人:セットアップなし
ニナ・ブラント:同じくなし!
七竈オリエ:なし!
GM:エネミーは全員何もなしです。
藍夕顔:戦術と常勝の達人を使います! ボスはまださっきの効果残ってるけどまあいっかな!
藍夕顔:《戦術》+《常勝の天才》
:藍夕顔の侵蝕率を+12した
切名弓人:じゃあ上書きだ
GM:使ってきた!
藍夕顔:というわけで、全員のダイスに+5D、攻撃力+20をどうぞ! この夕顔容赦せんッ
ニナ・ブラント:夕顔様!
七竈オリエ:いただく!
藍夕顔:「目の前の相手の力量も測れないようでは——そんな火遊びは、早くやめておしまいなさい!」と敵を挑発し、演出以上です。
GM:では、イニシアチブに移ります。
GM:まずは行動値16の弓人くんの行動から。
切名弓人:はい!
切名弓人:マイナーなし。《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》で使用武器ブレイドバレット、アルルカンギャング1に攻撃!
切名弓人:8dx7+1 ドッジダイス-1だ。
DoubleCross : (8R10+1[7]) → 10[1,2,3,3,4,5,7,10]+10[3,7]+10[8]+10[7]+10[7]+10[8]+2[2]+1 → 63
ニナ・ブラント:回るね!?
GM:ちょっと!すごい回ってる!
切名弓人:あ、ダイス増やし忘れた…
切名弓人:ま、まあいいか
GM:振り直すと下がりそうな気配がしますしねw
藍夕顔:いいんじゃないでしょうか(すごいぜ
切名弓人:しますw
切名弓人:じゃあこれで!夕顔さんごめん!
藍夕顔:いえいえ! 出目が揮うのがなによりよ!
GM:アルルカンギャングは《イベイジョン》持ちなのでダイスは振らず、ドッジの達成値は14!
切名弓人:OK!ダメージ出します!
切名弓人:7d10+28
DoubleCross : (7D10+28) → 37[8,8,3,3,6,8,1]+28 → 65
GM:なので攻撃は命中!ダメージを!
切名弓人:やべー
七竈オリエ:すごい
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:71->75)
ニナ・ブラント:なんだこれ…w
GM:ちょっとこれは……。ミドルの敵では耐えられない。
GM:アルルカンギャング1のトループは戦闘不能!
切名弓人:「では。さようなら」そう言って、静かに引き金を引く。
アルルカンギャング:「な……」
GM:撃ち抜かれる。
切名弓人:不可視の弾丸。引いたと同時にギャングの体に穴が開く。
アルルカンギャング:「ウソだろ!?おい!」
GM:ギャングたちが次々と倒れていく!
切名弓人:数人を、迷いなく撃ち抜いていく。
アルルカンギャング:「クソ!こいつ、ガキの癖して……!」
GM:必死に応戦しようとするが、その銃弾はまるで届かない!
切名弓人:「言ったでしょう。ここで終わりだと」
切名弓人:撃ち終わって、にっこり笑う。
アルルカンギャング:「ふざけやがって。だが、こっちには数がいるんだよ!」
切名弓人:「じゃあ、あちらの敵をオリエ。お願いします」
七竈オリエ:「オッケー、ボス!」びしっと敬礼のポーズ。
GM:入り口付近に構えたギャングたちが銃を放とうとする!
GM:次は行動値15のオリエちゃんの番!
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:マイナーはなし。
七竈オリエ:メジャーでコンボ『舞血飛沫』《コンセントレイト:モルフェウス》《ぺネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》《血の宴》使用します。
七竈オリエ:対象は範囲(選択)でアルルカンギャング3・4のエンゲージ。侵蝕値11上昇。
GM:ウワーッ!?範囲攻撃!
七竈オリエ:命中判定行くぜ!
GM:来い!
七竈オリエ:15dx8+5
DoubleCross : (15R10+5[8]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,6,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,4,6,8,10]+10[4,9]+10[10]+2[2]+5 → 47
七竈オリエ:うむ
GM:待って待って。
藍夕顔:ヒャッハー!
ニナ・ブラント:高いなあw
GM:アルルカンギャングは《イベイジョン》持ちなので、達成値は16で固定です。
GM:さあ、ダメージを!
七竈オリエ:5d10+37 装甲値無視 HP2消費
DoubleCross : (5D10+37) → 33[10,9,3,4,7]+37 → 70
七竈オリエ:ははははww
ニナ・ブラント:高いねえwwww
藍夕顔:たっかいwww
切名弓人:やばい
GM:だからミドルのエネミーがそんなダメージに耐えられるか!
GM:アルルカンギャング3と4のトループは戦闘不能!
七竈オリエ:「行くぜ。アタシのスペシャル!」スッと銃口をギャングに向け。
七竈オリエ:撃つ! 撃つ! 撃つ! 正確な連続頭部射撃!
アルルカンギャング:「殺せ!撃て!」闇雲に銃を撃つ!が!
GM:1人、また1人と確実に撃ち抜かれて倒れていく!
七竈オリエ:「何人雁首揃えようが、無駄なの! わかる?」投げキスを死体に贈る。
藍夕顔:「やはり、所詮は烏合の衆のようね」
GM:最後に1人残ったギャングが吹き飛び、倒れる!
藍夕顔:「それにしても、ボスもオリエも、また腕をあげたわね?」ウィンク
切名弓人:「ふふ。夕顔さんのおかげですよ」
七竈オリエ:「えっへっへ。あとは姐さんと金髪にお任せだね」ウィンクで応える。
切名弓人:「この分なら制圧に時間はかからなさそうですね」
GM:では、次は行動値14のアルルカンギャング2の行動!
ニナ・ブラント:「うん。任せて」
GM:マイナーで《オウガバトル》を使用
GM:メジャーで《オールレンジ》《急所狙い》を使用してショットガンで夕顔さんに攻撃します
GM:命中いくぜ!
藍夕顔:まあ狙われますよね! 一番ひよわだし!
GM:11dx+4
DoubleCross : (11R10+4[10]) → 10[2,3,3,4,7,7,8,8,9,10,10]+6[6,6]+4 → 20
GM:命中の達成値は20!
藍夕顔:くっ、とりあえず侵蝕ボーナスを入れて、ドッジを試みよう。ガード値なんてないし!
:藍夕顔の侵蝕Bを+1した
藍夕顔:(1+1)dx+{回避}@10>=20 <回避> ウオーッ本日舞い降りているダイスの神よ! 今こそ私にもその恵みを!
藍夕顔:おや
藍夕顔:(1+1)dx+{回避}@10 <回避>
藍夕顔:……まあいい直打ちだ
藍夕顔:2Dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 10[6,10]+5[5] → 15 → 失敗
藍夕顔:回ったがダメ!
切名弓人:あっ
GM:よし、当たった!
切名弓人:妖精します?どうします?
藍夕顔:う、うーん。もう一息でいけそうかも! お願いします……!
切名弓人:妖精すると20に1dx振り足せるので確定!
藍夕顔:なるほど!
切名弓人:というわけで《妖精の手》!
切名弓人:最後の5を10に!
藍夕顔:じゃあ……ドッジ成功だよ! ごめんねGM!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:75->79)
GM:折角ダメージダイスを振る準備してたのにー!
GM:では、ギャングたちの放った銃弾が夕顔の体を抉ろうとする!
藍夕顔:申し訳ねェー!
アルルカンギャング:「司令塔から殺せ!やつが死ねば総崩れだ!」
藍夕顔:「くっ……その目の付け所はいいわね!」身を捩り、逃れようとする!
切名弓人:「……」
切名弓人:静かに、指を折る。
切名弓人:それで、運命の流れは変わる。
GM:夕顔の体を貫こうとした弾丸が逸れる。
藍夕顔:「……!?」一瞬驚き、たたらを踏みそうになってこらえ、ボスを振り返る。
藍夕顔:「ありがとうございます、助かりますわ」軽く会釈して、謝意を示した。
アルルカンギャング:「何だ!?これだけ撃って当たらねえはずがねえ!どうなってやがる!」
切名弓人:「いえ。これもボクの役目ですから」
GM:落ちる薬莢。空撃ちの音。
アルルカンギャング:「クソ!弾切れか!」
GM:ギャングたちは慌ててリロードをする!
GM:次は行動値8の夕顔さんの番!
藍夕顔:はいな
藍夕顔:フゥーム……
藍夕顔:EEL《プロファイリング》を、メジャーアクションでボスに使用してみてよろしいですか?
藍夕顔:ボスの様子がいつもと違って心配なので、それとなく観察する、というロールです。
GM:イージーエフェクトか!
藍夕顔:ただ、そういう方法で自分の内心を弓人さんが知られたくない場合、そちらから拒否していただいても結構ですので。
藍夕顔:その場合は待機いたします。
切名弓人:こちらは構わん!
切名弓人:やってみるがいい!
藍夕顔:度量!
GM:では、認めましょう。
GM:試しに〈知識:心理学〉とかその辺で判定してみるがいい!
藍夕顔:ありがとうございます。知識? 易占しかしらねえな! 素振り!
藍夕顔:7Dx 精神!
DoubleCross : (7R10[10]) → 7[2,2,2,4,5,5,7] → 7
藍夕顔:む、びみょい
GM:その達成値なら全て、とは言わないでしょうが弓人くんの様子がいつもとは違うことは察することはできるでしょう。
藍夕顔:くっ、EEとこの達成値ではそのぐらいか。では少し演出。
GM:どの程度分かるかは……弓人くん!
切名弓人:はい!
GM:弓人くんにお任せ!
切名弓人:そうですね…
藍夕顔:おお
切名弓人:アルルカンギャングを殺すことに若干のためらいがあることがわかると思います。
切名弓人:それを衝動で上塗りしてる感じですね
藍夕顔:分かりました、ありがとうございます!
切名弓人:そのぐらいだ!
GM:なるほど。
藍夕顔:敵の銃弾からボスの力で逃され、いつもの彼女だと思いながらも、どこか違和感がぬぐえない。
藍夕顔:今日このビルに侵入した時から感じていたそれ……一つひとつを改めて思い返し、吟味する。
藍夕顔:(……やはり、今日のボスはいつもとは違う。何か悩み、いや迷い、葛藤を抱えてる?)
藍夕顔:(そう、明確に、アルルカンギャングを殺さないよう避けている。その躊躇いを無理やり押し殺して、あえて衝動に身を任せてる、というところかしら)
藍夕顔:(……大凶、か。なんだか良くないことが起きているのは確かね……)
藍夕顔:以上です!
GM:では、最後に行動値7のニナちゃんの番!
ニナ・ブラント:うっす!
ニナ・ブラント:マイナーアクション。戦闘移動します。5m前進して、アルルカンギャング2にエンゲージに入ります
GM:来たか!
ニナ・ブラント:メジャーアクション。《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》。アルルカンギャング2に白兵攻撃!
ニナ・ブラント:判定いきます!
GM:そ、そう簡単にやられるかー!
ニナ・ブラント:12dx@8+6-4 いくぞー!
DoubleCross : (12R10+6-4[8]) → 10[1,1,2,4,5,5,5,6,7,8,8,10]+10[5,5,10]+5[5]+2 → 27
ニナ・ブラント:あっ、普通
GM:だが、アルルカンギャングは《イベイジョン》持ちなので、達成値は16で固定。
藍夕顔:だがおそらく充分っ
切名弓人:うむ
GM:攻撃は命中する!
ニナ・ブラント:いえい!
七竈オリエ:いけー
ニナ・ブラント:3d10+16+10+20 とりゃ!
DoubleCross : (3D10+16+10+20) → 18[8,7,3]+16+10+20 → 64
GM:だからー!耐えられるかー!
切名弓人:ひゅー
ニナ・ブラント:装甲値とか諸々有効だよ!
藍夕顔:どっかんどっかんスゴイダメージが飛び交う卓だ
GM:装甲で削っても足りぬ!アルルカンギャング2のトループは戦闘不能!
ニナ・ブラント:やった!
ニナ・ブラント:夕顔の横を走り抜ける。実験によって人工的に作られた身体がしなる。
ニナ・ブラント:「…あとは、私に」
ニナ・ブラント:ギャング達の群れに飛び込み、力のままに大剣を振り回す。
GM:血飛沫が散る!
ニナ・ブラント:左手で一人、頭から叩き斬る。右手で一人、頭から叩き斬る。
アルルカンギャング:「バカな……どこからこんな力が……!」斬死!
ニナ・ブラント:「……、」ギャング達の銃弾を避け、縫うように動き回り、一人ひとり、確実に、貫き、刺し、殺す。
GM:放たれた銃弾はニナには当たらない!ただ髪を掠め、一筋の金髪が舞う!
アルルカンギャング:「ちくしょうが!や、やめろ!死にたくねえ!」
ニナ・ブラント:その最後の一人を蹴っ飛ばして追い詰めます。
ニナ・ブラント:そいつは床に転がる。
GM:床に転がったギャングは震えて命乞いをする。
ニナ・ブラント:ちらりと二代目を見ます。
アルルカンギャング:「た、頼むよ。やりたくてやってたわけじゃないんだ……!」
切名弓人:命乞いをしているギャングを見ている。
藍夕顔:「あらあら、薬漬けにでもされたの?」
アルルカンギャング:「お、脅されてたんだ……。悪いのは全部トップのあいつだ」
藍夕顔:「麻薬欲しさとか……そういう事情があるとでも?」
藍夕顔:「脅迫、ね」
切名弓人:「……なら、何故投降しなかったのですか」
切名弓人:静かに口を開く。
アルルカンギャング:「こ、この場で俺1人が抜けるなんてできるわけねえ」
切名弓人:「……脅されてたのは貴方だけじゃない」
アルルカンギャング:「そ、それは……」
切名弓人:「貴方が降りれば、他の者も降りたかもしれない」
切名弓人:その声は、冷たくはない。
ニナ・ブラント:左手の剣を地面に投げ捨て、右手に握った剣を、両手で持つ。
アルルカンギャング:「か、勘弁してくれ。俺はあんたとは違う。普通の人間なんだ」
切名弓人:「……ならば。その覆面を脱いで、ここから立ち去りなさい」
アルルカンギャング:「あ、ああ。わかった」
切名弓人:「二度と、彼らには手を貸さないように」
切名弓人:「トップは——ボクが潰します」
アルルカンギャング:「約束する。頼むよ」
GM:男は覆面を外す。どこにでもいそうな平凡で気弱そうな男だ。
七竈オリエ:「……」ポケットからガムを取り出してくちゃくちゃと噛む。
GM:男はゆっくりとこの場から立ち去る。
ニナ・ブラント:「待って」
アルルカンギャング:「……な、何だ」
GM:びくりと震える。
ニナ・ブラント:すっ、と。剣を撫でるように動かす。
切名弓人:「……ニナ?」
ニナ・ブラント:男の右腕を斬り落とす。
アルルカンギャング:「ひっ!?」絶叫をあげる。
切名弓人:「……、」
切名弓人:息を飲む。
藍夕顔:「ニナ!?」
ニナ・ブラント:「次は無いわ」
アルルカンギャング:「分かった!分かった!」
切名弓人:微かに視界が揺らぐ。
GM:男は何度も頷くと、血を流しながら走り去る。
ニナ・ブラント:「わかった。そう」
切名弓人:手が震えそうになるのを抑える。
ニナ・ブラント:「…早く行って」
ニナ・ブラント:「……」
藍夕顔:「オーヴァードじゃないんだから、腕一本も落としたら危ないわよ」
七竈オリエ:ガムを膨らませながら、その様子を見ている。
ニナ・ブラント:それを見送り、振り向く。全身に血飛沫を浴びた少女。
藍夕顔:「でも、判断としては中々いいわ。ニナ、次は手首を切り落とすようにしてあげてね?」
ニナ・ブラント:「手首」コクンと頷きます。
ニナ・ブラント:「わかった」
切名弓人:「…………そうですね。これで、彼は二度とアルルカンギャングに加担することはできなくなった」
切名弓人:平静を装っていう。
七竈オリエ:「そのコート、クリーニングどうするのさ。白いのにもったいねえの」
ニナ・ブラント:「どうしよう…」
切名弓人:倉庫を見回す。
GM:では、その時。
GM:不意にギャングの1人が体を起こし、弓人へと銃を向ける!
GM:咄嗟のことにキミは反応が追いつかない!
切名弓人:「………ぁ、」
アルルカンギャング:「切名弓人!お前だけは許さない……!」
アルルカンギャング:「こうやって……父のことも……!」
GM:撃鉄が落ち、銃弾が飛来する。
切名弓人:「…………え」
切名弓人:(父、)
GM:その瞬間、誰かがキミの体を押しのける。
荒城晴彦:「危ない!」
ニナ・ブラント:「二代目、」庇おうとして、
GM:弾丸はキミを逸れ、その青年の体を掠めるに留まる。
切名弓人:「あ…」
切名弓人:「兄さん!」
七竈オリエ:「! ボス!」ガムがぱちんと割れる。
藍夕顔:「ボス……ッ」
荒城晴彦:「……平気か、ゆみ子ちゃん」
切名弓人:「そんな、ボクは全然、…それより兄さん、怪我は!!」
切名弓人:顔が青くなっている。
荒城晴彦:「こっちはかすり傷だ」
荒城晴彦:「ヤツらの計画を知らされた時に何か嫌な予感がしたんだ。……来てよかった」
切名弓人:「だからって…!無茶だよ…!」
藍夕顔:「ボス……その方は?」
切名弓人:「…………あ、」
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃんばっかり危ない目に合わせるわけにはいかないだろ。俺だってたまには体を張らなきゃ」
切名弓人:「……ええと… …その。彼は、ボクの幼馴染です。…一般人、です」
切名弓人:「今は、もう」
藍夕顔:「今は、ですか」含みの有る言い方。
七竈オリエ:(あれって、金髪が言ってた……?)ガムを吐き出す。
ニナ・ブラント:「……」写真の男だ。二代目と親しそうにしていた。
切名弓人:そして、銃を構える。
切名弓人:銃弾を放ったギャングの一人に。
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃん!」
切名弓人:「………殺しは、しません」
荒城晴彦:「そうだ、殺しちゃダメだ」
切名弓人:「…………。」
切名弓人:「でも、銃は持てないようになっていただきます」
切名弓人:引き金を引く。
切名弓人:銃を持つ手を狙って。
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃん!」それを遮る。
切名弓人:「ッ!?」
アルルカンギャング:「ダメ……このままじゃ……勝てない……!あれが……ブラックオーダーが必要だ……」少女はふらふらと立ちあがるとシーンから退場する。
荒城晴彦:「すまない。けど、それはやり過ぎだと思う」
七竈オリエ:「あっぶねえなあ! 何してんのアンタ!」思わず声を上げる。
藍夕顔:「ブラックオーダー……!?」
切名弓人:弾丸は、放たれなかった。弾切れだ。
藍夕顔:(あれは、既に無いはずなのに……梟の遺産同様、まだ残っているものがあったというの?)
七竈オリエ:「……ブラック……?」去った少女の方を向く。
七竈オリエ:少女の声から誰かを判別することは可能でしょうか?
荒城晴彦:「あいつだって俺みたいに事情があったのかもと思ったら、つい。……迷惑だったならすまなかった」
切名弓人:「……解ってる。でも、…ギャングの世界に足を踏み入れたんだ」
GM:それは判定の必要もなく分かるでしょう。先ほどの覆面はオリエも知っている紫島ひびきである可能性が高い。
切名弓人:「警告もした。……」
七竈オリエ:了解です。
荒城晴彦:「そうだな。俺が悪かった。ゆみ子ちゃんの覚悟に水を差すようなことをしちまった」
切名弓人:「…いえ。でも、気をつけてください。死ぬところでしたよ、今の」
荒城晴彦:「……死ぬ?」
切名弓人:「……撤収しましょうか。襲撃は防いだ」
切名弓人:「はい。そうでしょう?」
荒城晴彦:「ああ、分かった。気を付けるよ」
七竈オリエ:少しだけ迷い、ボスの方を向く。二人の間に、どこか入り込めない空気を感じながら。
七竈オリエ:「……あのさ。ボス。ちょっと言いにくいんだけど」
切名弓人:「何でしょう、オリエ」
切名弓人:言ってください、と目で返す。
七竈オリエ:「今のやつ……声を聞いた。それから言ってた。ブラックオーダーのこと」
切名弓人:「………?」
七竈オリエ:「外れてたらごめん。でもあれ、ボスのお友達……じゃないの?」
切名弓人:「………え………?」
切名弓人:声には、気付かなかった。必死だったから。
切名弓人:何も考えずに、ただ、殺さなければならなかったから。
七竈オリエ:「それだけ、です。邪魔した! すいません!」頭を下げる。
切名弓人:ぞわぞわとしたものが足の下から這い上がってくる。
七竈オリエ:(アタシだって、こんなの気づきたくなかった、言いたくなかったよ!)
切名弓人:「……なんで」
切名弓人:「父、……って?」
七竈オリエ:(でもしょうがないじゃん! アタシ、ボスの銃だもん。黙っておくなんてできないじゃん!)
切名弓人:(殺すところだった)
切名弓人:少しずつ、記憶の中の声が蘇る。
切名弓人:「……紫島さん?」
切名弓人:呟いて。
切名弓人:糸が切れたように膝をつく。
切名弓人:嘔吐。
藍夕顔:「あっ……」しまった、という思いで駆け寄ろうとする。
切名弓人:「……げほ …ごほっ、」
荒城晴彦:「平気か、ゆみ子ちゃん。大丈夫だ。俺がついてる」
ニナ・ブラント:「二代目!」駆け寄ろうとして、ぎくりと足が止まる。
七竈オリエ:「……ボ、ボス、大丈夫!?」しゃがんで背中をさすろうとし、晴彦の言葉に動きを止める。
切名弓人:「兄さ、…けふ。…ご、めんなさ、」
GM:青年は平然とした様子で、弓人の背をさする。
切名弓人:「は………、 はぁ、はぁ、はぁ」
荒城晴彦:「大丈夫だ。怖くない。怖くないぞ」
切名弓人:「っ…、こほ、…うぐ…う、うう」口を押さえる。涙と吐瀉物の後で、顔はぐしゃぐしゃだ。
ニナ・ブラント:「…夕顔」小声で聞きます。「どうする」
ニナ・ブラント:「二代目と、この人」
七竈オリエ:(……コイツ。ムカつく。後ろから頭を吹っ飛ばしてやったら……)顔を歪める。
七竈オリエ:(……そしたら、ボスはきっと、もっと泣くんだろうな)
藍夕顔:そうね、と小声で返事をし。
藍夕顔:「……ボス。ひとまずこの場は撤収しましょう。そちらのあなた」と晴彦の顔を見て。
荒城晴彦:「俺か?」
藍夕顔:「こうなったら何もなく放り出すわけにもいきません。我々と一緒に来て頂けます?」
藍夕顔:「少々、事情もお聞きしたいですしね」
荒城晴彦:「ああ、分かった。あんたたちのことは知らないが、ゆみ子ちゃんの知り合いなら信用はできるしな」
藍夕顔:「助かりますわ。ボス……動けますか? 病院へ寄って行きましょう」
藍夕顔:てな感じでこちらは以上。
切名弓人:咳き込みながら頷く。
ニナ・ブラント:寄り添うように歩く二代目と晴彦の後ろ姿を眺める。
ニナ・ブラント:二代目の泣き顔が焼きついている。アルルカンの言葉が頭から離れない。
ニナ・ブラント:普通の世界、女性らしい生き方、二代目の意志、…嗚咽。泣き顔。
ニナ・ブラント:目を伏せる。皆についていく。
GM:弓人を支えて歩く晴彦は一瞬ちらりとキミの方を見た。
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得や感情変更があれば可能ですよー。
ニナ・ブラント:とりあえずなし!です!
切名弓人:どうしようかな…ロイスとりあえず保留!
七竈オリエ:ロイスは保留かな……調達はできますか?
藍夕顔:んん……晴彦さん取ってみたいがあと一枠だしなあ。保留!
GM:購入は戦闘をしたのでこのシーンでは無しだ!
七竈オリエ:了解です!
切名弓人:OK!
GM:では、改めてシーン終了です。
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん。
GM:他にも登場したい人はシーンに出てもよい。
切名弓人:やすむ!
ニナ・ブラント:1d10+67 出ます!
DoubleCross : (1D10+67) → 10[10]+67 → 77
ニナ・ブラント:ハハッ
七竈オリエ:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+5[5] → 78
:藍夕顔の侵蝕率が9上昇。(侵蝕率:61->70)
藍夕顔:ちくと高い
藍夕顔:ニナちゃんは、まあ、せやろな……状況的に
GM:Z市市民病院。
GM:清潔な病院の廊下。
GM:目の前のドアの向こうには手当を受けた弓人と晴彦がいる。
GM:キミたちはそのドアの前にいた。
藍夕顔:さっき《プロファイリング》で確認した内容をみんなと共有したいと思います。
藍夕顔:ちら、と病室の扉に目を向けて。「おそらく、あの青年がその原因でしょうね」
ニナ・ブラント:白いコートは脱いで、厚手のワンピース姿。
藍夕顔:「いえ……あるいは、ボス自身の心境の変化による問題、と言うべきなのか……」言葉の歯切れが悪い。
七竈オリエ:「ムーカーつーくー」口をへの字に曲げる。
リトルクイーン:『夕顔の分析は正確。間違いはないと思われる』小さく電子音声が聞こえる。
ニナ・ブラント:「…」目を伏せている。浮かない表情。
藍夕顔:「太鼓判ね。ありがと」
七竈オリエ:「ボスはアタシたちのボスじゃん! いきなり出てきて何アレ!」中には聞こえない程度の声で。
ニナ・ブラント:「二代目も、信用してるみたいだった。あの人のこと」
七竈オリエ:「……アタシだって、ボスがへこんでる時は助けになってあげたいよ」口を尖らせる。自分もボスを追い詰めた原因の一つであることは、自覚している。
藍夕顔:「オリエ、あなたの気持ちも分かるわ。でも、人には立場というものがあるんですもの」
藍夕顔:「立場の違い、関係の違い……そういうものは、確かにあるわ」やや苦々しげに。
藍夕顔:「あの青年といることが、ボスを癒やす大切な時間になるならば、それを受け容れることもまた必要よ」
藍夕顔:「もっとも、彼の身辺調査は徹底的に行わせてもらった上で、だけれど」
七竈オリエ:「ぬー」
リトルクイーン:『夕顔の言うとおり、女性の恋心は複雑なものだと聞く』
ニナ・ブラント:「恋心、なの」
リトルクイーン:『……返答に窮する。私も自信はない』
ニナ・ブラント:首をかしげた顔をついっとオリエに向けます。
七竈オリエ:「何」
ニナ・ブラント:「二代目は、恋してるのね」
リトルクイーン:『それは私による推測であり、確証は……』徐々に小さくなる電子音声。
七竈オリエ:「……多分、そうなんだろうね」
リトルクイーン:『…………』
七竈オリエ:先ほどの二人の様子を思い出す。声をかけることを躊躇するほどの空気。
藍夕顔:「アイシャ、あなたの見立ては間違ってないと思うわよ」
リトルクイーン:『軽率な発言をしたと後悔している』
ニナ・ブラント:「…二代目が、『二代目』であることを重荷に感じてるなら」
藍夕顔:「もう、大丈夫だったら」くすくすと笑って、ニナの言葉に表情を固くする。
ニナ・ブラント:「普通の、生き方をしたいと思ってるなら、……」一瞬言葉を止める。「…。普通の世界に、戻るべき」
七竈オリエ:「は」一瞬何を言うべきか思考が飛び。
ニナ・ブラント:「フェイタル・ストリングスから離れて…。どこか、遠いところへ。この世界から、届かないところへ」
七竈オリエ:「金髪、アンタそれマジで言ってんの!?」
藍夕顔:「そうね。仮にあの方がボスの座を降りるなら、この町にはもういられないわ」
ニナ・ブラント:「…、真剣。私は」
七竈オリエ:「だって……だって、あの人はもうボスになったんだよ!? せっかく、みんなで敵はブチのめして……」
七竈オリエ:「ファミリーになって、一緒にやってきて……それで、またいなくなるの!?」ニナに詰め寄る。
ニナ・ブラント:「また、って……」返事に窮する。
七竈オリエ:「まただよ! 先代がいなくなって、アタシたちまた孤児に逆戻り!?」
藍夕顔:「でもね、オリエ」声をかける。
藍夕顔:「最初にあの方を連れて来る時……拒否権はあったはずなのよ。それを今行使してはいけない、ということはないんじゃなくて?」
七竈オリエ:「……でも、でもさあ……」夕顔姐さんに。
七竈オリエ:「……」しょんぼりとうなだれる。
ニナ・ブラント:「オリエ」オリエの両腕に触れ、寄りかかるようにして、俯く。
ニナ・ブラント:「…もう、わからないの。二代目の、こと」
七竈オリエ:「アタシだってそんなんわかるわけないよ」
ニナ・ブラント:「二代目が、今、ここにいることが…本当に正しいの」
藍夕顔:「ええ。まだまだ私たちは、あの方のことをよく知らない。切名ゆみ子という一人の少女をね」
七竈オリエ:「……金髪にもわからないならさ、アタシにわかるわけ、ないじゃん」
ニナ・ブラント:「……」
藍夕顔:「ならば、やはり本人に決めてもらうしかないでしょうね」
藍夕顔:「〝ボスの座を降りてはいけない〟という思いが枷になっているのなら、辞めても良いという選択肢を示す義務が、私たちにはある。そうじゃなくて?」
ニナ・ブラント:「え…」
七竈オリエ:「……ボスに」先ほど、泣いていた一人の少女を思う。手を握り締める。
藍夕顔:「あの青年のこと、ボスであり続けること。彼女の気持ちを、聞いてみましょう?」
ニナ・ブラント:「聞く…」不安に瞳が揺れる。
七竈オリエ:「そだね。ボスが自分で辞めることを選ぶなら……アタシに止める権利はないんだ」
ニナ・ブラント:「……」唇を噛む。「…うん」
ニナ・ブラント:「それで、いい」
リトルクイーン:『切名弓人の気持ちを確かめることは大事。ただアルルカンはまだ行動を止めたわけではない』
リトルクイーン:『彼らについても引き続き調査が必要なはず』
藍夕顔:「ええ、アイシャ。でも迷いを抱えたまま敵にあたっては、死ぬだけだわ」
藍夕顔:「調査は進める。その上で、ボスの気持ちをはっきりさせてもらうわ。アルルカンとの戦いの前に降りるなら、その時は」
藍夕顔:一拍、間を置いて。
藍夕顔:「……その時は、私たちだけでアルルカンに挑むまでよ」
リトルクイーン:『イエス、マム。私は、夕顔に従うだけ』
GM:と、そこに明るく元気のいいパジャマ姿の少女がやってくる。
甘田粋香:「キキーン!弓人くんが来ていると聞いて!」
リトルクイーン:『ギクッ』電子音声が聞こえなくなる。
藍夕顔:(まあ、気まずいわよね……)「お久しぶり、甘田さん」
甘田粋香:「お、そこにいるのはご学友と先生!奇遇ですね!」
藍夕顔:「元気そうで何よりだわ。私達もお見舞いに来たのだけれど、今は先客の方とおしゃべりしててね」
甘田粋香:「先客~?誰だろうなー」
GM:そう言った粋香は病室を覗きこむ。
ニナ・ブラント:「あ」
七竈オリエ:「あっ、ちょっ」
甘田粋香:「んん?」
甘田粋香:「だ、誰あれ」
藍夕顔:「さあ……? かなり親しそうな様子だったけど……」勢い良い行動に驚きつつ。
甘田粋香:「ゆ、弓人くん……」
甘田粋香:「弓人くんはあたしの王子様なのにー!」
GM:廊下に絶叫が響き渡る。
藍夕顔:「甘田さん、病院ではお静かに」頭痛をこらえるような表情で額を押さえる。
甘田粋香:「ちょっとご学友!あれはどういうことなのでしょう!」ニナとオリエの体を揺さぶる。
七竈オリエ:「知らねーよ! アタシたちだって聞きたいよ!」揺さぶられながら。
ニナ・ブラント:「ああああ」揺さぶられている。
甘田粋香:「揺さぶられてる場合かー!」
藍夕顔:「甘田さん、お願いだからお・ち・つ・い・て?」がしっと肩を掴んで止めます。
七竈オリエ:「揺さぶってんのはアンタだっ!」
甘田粋香:「はい」静止する。
ニナ・ブラント:「ご学友じゃない…。ニナとオリエ…」訂正します。
藍夕顔:「まあ、人間、誰しも人に知られてない一面はあるものよね」甘田ちゃんから手を離します。
甘田粋香:「ニナちゃんとオリエちゃん!これはいったいどういう……!うわーん!」
GM:粋香は勢い良く病院の廊下を走っていく。
藍夕顔:「病院で……廊下は……」両手で頭を抱えて頭痛を感じてるしかめっつらになった。
ニナ・ブラント:「あ…。……粋香、ちゃん」
七竈オリエ:「何アレ。なんだったわけ?」襟元を直しながら。
ニナ・ブラント:「粋香ちゃん」
ニナ・ブラント:「元気、みたい」
甘田粋香:「うっ、はしゃぎすぎた。後遺症がー!」廊下の向こう側でコミカルな悶える声が聞こえて静かになる。
七竈オリエ:「ん、まあ、そうね。良かったよね」
七竈オリエ:「……ボスにもあの元気、分けてやりたいわ」ため息をつく。
ニナ・ブラント:「そう、ね」ほんの少しだけ笑う。
GM:では、このシーンはこれで終了!
GM:購入判定とロイスの取得が可能ですよー。
ニナ・ブラント:《水晶の剣》を両手剣に!
GM:おお!火力が上がる!
ニナ・ブラント:攻撃力が6上がります。侵蝕率4上昇。
藍夕顔:徹甲弾買おうかな? 誰がほしいものありますかー
七竈オリエ:ロイスは保留、応急手当キットを購入したいです。
切名弓人:徹甲弾よりホローポイント弾が欲しいっす!
切名弓人:(シーンの外から)
ニナ・ブラント:ボディーアーマーが欲しい! とはいえ、まずは自分で挑みます。
藍夕顔:はーい。ではニナちゃんの判定を待ってみましょう。
七竈オリエ:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 5[1,3,5] → 5 → 失敗
七竈オリエ:ぬ、失敗です。
ニナ・ブラント:4dx+4>=12 ボデアマ!
DoubleCross : (4R10+4[10]>=12) → 10[3,5,8,10]+1[1]+4 → 15 → 成功
ニナ・ブラント:おー!やりました!
藍夕顔:すごいぜ! じゃあホローポイント挑戦します
GM:高い!
藍夕顔:(2+1)dx+4@10>=10 <調達>ホローポイントっ
DoubleCross : (3R10+4[10]>=10) → 6[1,3,6]+4 → 10 → 成功
藍夕顔:あらぴったり。マイナーで使用すると射撃だめーじが+3だ!
ニナ・ブラント:おー!安定!
藍夕顔:後でボスにプレゼントしておきましょう。φ(..)メモメモ
GM:おお。成功ですね。
藍夕顔:ロイスもないし以上かな
GM:では、これで全員が終わったので、改めてシーン終了ですね。
ニナ・ブラント:こちらもロイスは保留にします。以上です!
GM:次はマスターシーンです。
ニナ・ブラント:おお
切名弓人:ひゃー
GM:水飛沫。
GM:2人の漁師は網を港へと引き上げる。
漁師:「よいしょっと。……なんでこんなものが沈んでんだ?」
GM:網にかかっているのは腐乱の進んだ死体だ。
漁師:「クソ、こいつは酷いな。しかも、まだ若そうだぞ。可哀相に」
GM:「ああ」
漁師:「免許証か何か持ってやしないかな。家族に教えてやらなきゃあ。こりゃあ今日の漁もどうしたもんか」
GM:「そうだな」
GM:死体の懐を探ろうとした男はもう一人の漁師に声をかける。
漁師:「それにしてもお前、これから船に乗るってのにそのセメントの袋はどうするんだ?」
GM:もう一人の漁師はモザイク色の覆面をかぶると男を地面に押し倒す。そして、袋からセメントを男の口へと流し込む。
漁師:「……!……ッ!!」
GM:男は悶絶する。
GM:悶絶しながら、いつの間にか自分たちの背後にモザイク色の覆面のギャングたちが立っていることに気付く。
アルルカン:「その質問にはオレが答えてやろう」
アルルカン:「ああ、待て。その質問ってのはどの質問だ?ちょいと質問が多すぎた。いや、分かったぞ」
アルルカン:「まず一つ目。そいつはな、沈んでいたんじゃない。沈めておいたのさ」
アルルカン:「引き上げるにはまだ少し早すぎた。もう一度沈め直さなくちゃならん」
GM:喋れなくなった男は涙の伝う目で水死体を見る。
アルルカン:「それから二つ目。こんなとこにコンクリを持ってきたのは、お前さんにも味わって欲しかったからさ」
アルルカン:「こいつがあまりに美味そうに喰うもんでね」
GM:ギャングは自分の後ろに倒れている平凡で気弱そうな男を示す。片腕のない男は、その口にセメントが流し込まれている。
アルルカン:「こいつはガキの使いのような仕事もできずに逃げ帰ってきたオレの部下だ。だが、オレは寛大さ」
アルルカン:「Z市の海を歩いて一周できたなら無罪放免にしてやることにしたんだ。コンクリの食料も持たせてな」
GM:アルルカンは男の肩に手を乗せる。
アルルカン:「なあ、お前さんも一緒にどうだい?」
GM:アルルカンはノイマンのエネミーエフェクト《アンタッチャブル》を使用します。
GM:沈んでいた水死体と、漁師の男についてのあらゆる情報が抹消される。
GM:シーン終了。
GM:次のシーン。
GM:ここからはまた情報収集のシーンとなります。
GM:シーンプレイヤーは前のシーンに出ていなかった弓人くん。
GM:他のPCも情報収集をしたい場合はシーンに登場してください。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:79->84)
ななしさん:藍夕顔の侵蝕率が5上昇。(侵蝕率:70->75)
藍夕顔:まあまあ
ニナ・ブラント:1d10+81 出ますー
DoubleCross : (1D10+81) → 1[1]+81 → 82
ニナ・ブラント:ヨッシャヨッシャ
七竈オリエ:1d10+78
DoubleCross : (1D10+78) → 7[7]+78 → 85
GM:では、最初に調べることのできる情報収集項目は次の通りです
情報収集項目2
・アルルカンについて〈情報:裏社会〉難易度9,11
・紫島ひびきについて〈情報:噂話〉難易度8
・荒城晴彦について2〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉難易度11,22
藍夕顔:22!?
七竈オリエ:22
切名弓人:22
ニナ・ブラント:22…
GM:ちなみに最後のやたらと難易度の高いやつは無理に調べなくても大丈夫です。
藍夕顔:財産点でゴリ押し出来なくもないけれど、うーん
切名弓人:リトルクイーンを使えってことかな…
七竈オリエ:ぽいですねー
GM:ただ、これらの情報収集項目を抜いた段階で新たな項目が出てくる可能性もあります。
七竈オリエ:ぬぬぬぬ
切名弓人:もっと高いやつが…?
藍夕顔:あ、やっぱり。
ニナ・ブラント:調べなくてもいいんですもんねえ、この情報
藍夕顔:アンタッチャブルもあるし、なんか重要な項目は、それこそ出すまでが一苦労しそうというか
GM:高いかもしれないし、低いかもしれないが、重要なことは確かだ。
藍夕顔:戦術、みなさんいります?
七竈オリエ:まあこちらは能力値と技能的に紫島ひびきについて調べるのが良さそうな感じあります(あとロイス)
切名弓人:アルルカンについて行こうかなあ
切名弓人:晴彦兄さん?調べなくってもいいでしょー
GM:油断している。
ニナ・ブラント:に、二代目…
藍夕顔:ひとまず私は、みんなが調べ終わってから行こうかな。
切名弓人:何にも怪しいところなんてないもん(じゅんすいなめ)
GM:では、判定をしたい人からどうぞー。
ニナ・ブラント:じゃあ私がとりあえず晴彦を振ろうかな
七竈オリエ:じゃあ先に紫島ひびきについて〈情報:噂話〉で調べたいです。
ニナ・ブラント:戦術は大丈夫かな?
切名弓人:どうぞー
七竈オリエ:多分戦術は大丈夫……かと
切名弓人:私はアルルカンについて裏社会で振ります
GM:おお、強気だ、オリエちゃん。
七竈オリエ:3dx+3=>8 紫島ひびきについて
DoubleCross : (3R10+3[10]>=8) → 10[6,8,10]+5[5]+3 → 18 → 成功
藍夕顔:じゃあ待機してますぜ(すちゃっ
切名弓人:すげえ
七竈オリエ:おっしゃ
藍夕顔:ヒューッ!
GM:高い!さすが!
ニナ・ブラント:オリエちゃん、ダイスの出目いいなあw
切名弓人:じゃあいくぞー
GM:どうぞどうぞ。
切名弓人:6dx+3>=11 アルルカン!
DoubleCross : (6R10+3[10]>=11) → 10[1,3,4,5,6,10]+6[6]+3 → 19 → 成功
切名弓人:ふっ
GM:や、やる!
七竈オリエ:おおー!
藍夕顔:強い!
ニナ・ブラント:どきどきしてきた
GM:ニナちゃんはどうします?
ニナ・ブラント:い、いや…私がダメでも姐さんがいる!
ニナ・ブラント:ということで、荒城晴彦について2、〈情報:裏社会〉で振ります。
GM:む、どうぞ。
ニナ・ブラント:オートアクションで《砂の加護》を使用します。
GM:くっ、それがあったか!
藍夕顔:ゴーゴー!
ニナ・ブラント:6dx+2
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 9[1,3,6,7,9,9]+2 → 11
GM:ひとまずは成功!
藍夕顔:ぶちぬいた!
七竈オリエ:最初のは抜けた!
ニナ・ブラント:こ、これが普通なんだ…おかしくない…
切名弓人:10抜けた!
GM:では、順番に情報を公開していきましょう。
七竈オリエ:22がおかしいので
藍夕顔:あ、すいませんGM
藍夕顔:22一応挑戦していいでしょうか?
GM:あ、そうですね。この情報公開後に増える項目もありますので、
GM:それを見てから、どれを判定するか決めてもらうというのはどうでしょう?
藍夕顔:む、それもそうですね。待機っ
GM:では、順番に。
・紫島ひびきについて
切名弓人のクラスメート。
ハスキーな声と短い髪を結った三白眼ぎみの面立ちが特徴。友情に厚く、正義感が強い。
父は優秀な警察官であり、後にダブルフェイスという名でも呼ばれていた。
アルルカンから吹き込まれた情報により切名弓人への復讐を果たすため、ブラックオーダーを起動させようとしている。
GM:そして、新しい情報項目が増えます。
・ブラックオーダーの起動について〈情報:裏社会〉〈軍事〉難易度11
GM:この項目については以上です
GM:では、次!
・アルルカンについて
本人については一切の詳細が不明。
部下たちのほとんどは一般市民であり弱みに付け込んで脅迫し、
エネミーエフェクト《異能の継承》によって覆面を通して《AWF》などのエフェクトを分け与えてギャングに参加させている。
だが、多くの者たちは正体を知られることのない安心感もあって徐々に脅迫とは関係なしに犯罪を楽しむようになっていっている。
GM:そして難易度の高い方の情報も
また、現在は部下たちに強奪させた銃器を街のあちこちに隠させると同時に、
アルルカンギャングがテロを企てているという噂を自分たちで流しているようだ。
GM:そして、高難易度を突破したので、新しい情報収集項目が増えます。
・アルルカンの計画について〈情報:裏社会〉難易度16
GM:以上です。
藍夕顔:来たか……
藍夕顔:それでは、アルルカンの計画について振ってみたいと思います。財産点は使用できますか?
藍夕顔:リトルクイーンはまだ温存しておきたいキモチ。
GM:もちろん財産点は使用可能です。
GM:あ、最後の情報収集項目を先に公開しておきますね。
藍夕顔:はーい
・荒城晴彦について2
数か月前から行方をくらませており、家族のもとにも帰っていないようだ。
彼の消息についてはノイマンのエネミーエフェクト《アンタッチャブル》によって消去されており、
詳細を知るためには難易度22の判定に成功する必要がある。
GM:何か家に帰れない事情でもあるのかもしれませんねえ。
GM:事情について知るためには高めの難易度に挑戦する必要がありますが、この情報は無理に抜く必要はないです。
GM:あ、あと、この情報が公開されたことで、次のシーンでニナちゃんにちょっとしたイベントが起きます。
切名弓人:なんと
ニナ・ブラント:なんで!
GM:心温まるイベントです。
ニナ・ブラント:死にたくない…
七竈オリエ:生きて
GM:とりあえず情報の公開は以上!
GM:夕顔さんはどうしますー?
藍夕顔:くっ……次がイベントということは、どっちの項目を開けるか迷うな
藍夕顔:ああ、でもブラックオーダーのこともあるんだ
GM:そうですね。
藍夕顔:どっちみちもう一度情報収集することだし、ひとまず計画の方から挑戦しようと思います。よろしいでしょうか!
切名弓人:お願いします!
ニナ・ブラント:お願いしますー
七竈オリエ:ファイトです!
藍夕顔:いくぜ~
藍夕顔:(2+1)dx+3@10 <情報:裏社会> 能力訓練:社会使用
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 7[3,6,7]+3 → 10
藍夕顔:財産点6使用!
GM:使った!
藍夕顔:チャリンチャリーン
藍夕顔:おっと
GM:クソ、この情報がこんなに早く開けられるとはなぁ。
藍夕顔:おおっ!?
ニナ・ブラント:おー!
・アルルカンの計画について
アルルカンは切名弓人を利用した何らかの銃撃事件をきっかけにして「Eロイス:虐殺機関」を発動させ、
市民に暴動を起こさせるつもりのようだ。
その隙に、強奪してあった薬物を使って作り出した毒ガスを街中に散布。
Z市を完全な無秩序状態にするのがアルルカンの計画だ。
ブラック・オーダーは暴動の鎮圧に現れるであろう警官を事前に無力化するためのものである。
GM:以上です。これ以上難しい情報収集項目はないよ!
藍夕顔:ひえーっ
藍夕顔:(財産点は残り14になりました)
GM:手に入れた情報はおのおので隠し持っていてもいいし、共有してもいい。
切名弓人:弓人くんの情報を受けて夕顔さんが詳しく調べた感じだな
藍夕顔:そうなりますね。ナイス連携。
GM:では、夕顔さんがそういった情報を持ちかえってくる感じでしょうね。
ニナ・ブラント:場所は前回から引き続き病室でいいですかね?屋敷に帰ります?
藍夕顔:ボスも調査してるから、病院はもう引き払ってるかな?
切名弓人:そうですね、屋敷に戻りましょう
GM:そうですね。治療も終わったでしょうしね。
ニナ・ブラント:はーい
GM:夕顔さんの執務室か、ボスの部屋かのどちらかといったところですかね。
切名弓人:ボスの部屋…
GM:キミの部屋だよ!
藍夕顔:ボスが調べた情報を受けて調査して報告してだから、ボスの部屋がいいかな……?
ニナ・ブラント:じゃあ二代目の部屋だー!
切名弓人:OK!
七竈オリエ:おじゃまします!
切名弓人:おいでおいで
藍夕顔:瀟洒なお部屋にゴー
GM:あ、「ボスの部屋」でもいいし、邸内にある弓人くんの私室でもいいです。お任せ!
切名弓人:私室!
藍夕顔:お邪魔しまーす
GM:では、それで!
GM:切名弓人の部屋。調査を終えたキミたちはそこに集まっていた。
ニナ・ブラント:「…」所在無く壁際に立ち尽くしています。
切名弓人:資料をめくっている。
七竈オリエ:「あれからどうにも気になって、ボスのお友達のこと調べてたんだけど」少し暗い面持ちで切り出す。
切名弓人:「…はい」
切名弓人:「大丈夫ですよ、オリエ。話してください」
切名弓人:微笑む。顔色はまだ良くない。
七竈オリエ:「ちゃっちゃと報告すると、あの子の父親は元警官で……最近じゃダブルフェイスって呼ばれてたって」
ニナ・ブラント:「!」
七竈オリエ:「多分、あの子なんか言われてボスのこと逆恨みしてる。それでブラックオーダーなんかに手を出そうとしてる、みたい」
切名弓人:「……ダブルフェイス、だって…?」
藍夕顔:「……なるほど、アルルカン。よくよく嫌な所を突いてくるわね」やや伏し目がちに言う。
七竈オリエ:こくんと頷く。
切名弓人:「あいつ…あいつが、紫島さんの… 、そんな…」
ニナ・ブラント:「……」体が強張っている。
切名弓人:俯き、帽子を目深にかぶる。
七竈オリエ:「何に使う気か知らないけど、絶対またヤバいことになるよ」ジャック、と心の中で呟く。
切名弓人:「…逆恨み、でしょうか。あの時はダブルフェイスを殺すしかなかった。でも、ボクが彼を殺したのは、事実です」
藍夕顔:「ええ。あなたの選択は、何も間違っていません」
藍夕顔:言いながら、伏し目から瞑目に。一瞬、物思いにふける。
ニナ・ブラント:「殺して、当然」
ニナ・ブラント:目を逸らして、小さな声でそう言います。
切名弓人:「………ニナ」
藍夕顔:(……もし、このことを知っていたら。あの時、ボスはどう行動したかしら)苦い思いで胸中にこぼし、目を開けた。
切名弓人:「…ボクは、紫島さんのことも護りたかったのに。…皮肉ですね。」
七竈オリエ:「ボスは胸張っててよ。大丈夫、余計なことしてるのはあっちなんだからさ」
藍夕顔:「ええ、ニナも、ジャックも、アリサも。ダブルフェイスにどんな目に遭わされたか、私たちはよく知っています」
藍夕顔:あと鮫島さんも大怪我してたよね
ニナ・ブラント:してたよ!
藍夕顔:ですね! 漏れてたごめん!
切名弓人:「…ありがとうございます、オリエ」
七竈オリエ:(なんか……なんか。アタシたちのボスが他の奴に取られちゃうみたいで、シャクじゃん)
七竈オリエ:首をぶんぶんと振る。「アタシの報告はこれで終わり!」
切名弓人:「はい。では、夕顔さん。」
切名弓人:「あの資料から、何かわかりましたか?」
藍夕顔:「ええ……何とも物騒な話が出てきましたわ」眉間にしわを寄せ、険しい顔になる。
藍夕顔:「一言で言えば、大規模テロ計画。あちこちに銃器を隠しているのも、その下準備です」
藍夕顔:「市民に暴動を起こさせ、梟の遺産を利用した毒ガスを散布、最終的にZ市を無秩序状態に陥れるのが目的でしょう」
藍夕顔:「ただ」弓人さんの目を真っ直ぐ見て。
切名弓人:「……?」
藍夕顔:「その計画の始まりは、あなたを利用した、なんらかの銃撃事件」
切名弓人:視線を受け止める。
切名弓人:「……ボクを?」
藍夕顔:ちらりと、荒城晴彦の顔が脳裏をよぎる。
藍夕顔:「まだ詳細は不明です、引き続き調査を進めますわ。敵は至極狡猾、どんな罠を用意しているか分かったものではない」
藍夕顔:「ボスも、身辺に近づける者には重々お気をつけ下さいまし」
ニナ・ブラント:「……」二代目を横目に見ます。
切名弓人:「……わかりました。大丈夫、そのような罠にはかかりませんよ」
切名弓人:「暴動も、起こさせたりしない…」
ニナ・ブラント:「二代目は、私たちが守るわ」
切名弓人:「………ニナ」
切名弓人:「…ふふ。大丈夫ですよ。」
切名弓人:「何だか、いつもと逆ですね」
ニナ・ブラント:「いつもが、おかしいの」
ニナ・ブラント:「二代目は、…ボスは、皆が守るものだから」
ニナ・ブラント:…だから。
切名弓人:「………」ぽかんと口を空けている。
切名弓人:「…でも。ボクがしたくてしていることですから」
切名弓人:「ボクは、お姫様より、王子様でありたい」
ニナ・ブラント:「…っ」切羽詰った顔で、二代目に振り向く。
ニナ・ブラント:「嘘を言うのは、やめて。隠さないで」
切名弓人:「ニナ?」
ニナ・ブラント:「あなたが、王子様になるというのなら。どうして、あなたは荒城晴彦と親しくするの」
切名弓人:「…………」
切名弓人:「それ、は……」
切名弓人:言葉に詰まる。
藍夕顔:じっと、その顔を見ています。
ニナ・ブラント:「あの時のあなたは誰なの。二代目、切名弓人、切名ゆみ子、それとも、知らない、誰かなの」
七竈オリエ:何も言えない。二人を見守るだけだ。
ニナ・ブラント:「二代目。教えて」感情のままに喋っている。
ニナ・ブラント:「あなたが、私たちの知らない、誰かになりたいのなら」
切名弓人:身体の中が冷えるのを感じる。投げかけられた言葉に、答えようとする。でも、その答えは空白が支配している。
ニナ・ブラント:「私たちは、止めないわ」
七竈オリエ:(悔しいけど……きっとこの話に踏み込めるのは、金髪だけだ)
切名弓人:「……ちが、う」
ニナ・ブラント:「…」
切名弓人:「ボクは、…ボクは。切名弓人だ。そうでなきゃ、そうあらなきゃいけない…」
ニナ・ブラント:「にだいめ…」そう言いかけて、口を噤む。そう呼ぶことすら、目の前の少女を縛り付けていると気づく。
切名弓人:「……ボクはまだ、償いを終えてない」
切名弓人:「わかってるよ!本当はだめなんだって!わかってるさ!」
切名弓人:顔を上げて、叫ぶ。
ニナ・ブラント:「…、」目を見開く。
藍夕顔:びっくりして、口元を押さえながらやや後ずさる。
七竈オリエ:「……ボ……」呟きかけて、止める。
切名弓人:「それでも、兄さんが…晴彦兄さんに甘えちゃうんだよ!わかってる、ボクが『ゆみ子』を捨てきれてないんだって、わかってる!」
切名弓人:「でも、ボクは…そうすれば、ボクは切名弓人でいるのが楽になる。少しの時間を預ければ、ボクは『ボク』でいられるんだ!」
ニナ・ブラント:「あなたは」顔が歪む。
ニナ・ブラント:「強くあろうと、してるのね。…弓人に、なるために、着飾っているのね」
切名弓人:「……ボクは、……違う、ボクは強いんだ……強いんだよ」
切名弓人:「ボクは、ボクなんだ…兄さんだってそう言ってくれた」
ニナ・ブラント:目の前の少女を見ている。自分と同じ年頃の少女の、痛々しいその姿を、ただ、見ている。
ニナ・ブラント:「……荒城晴彦について調べたの」感情を抑えた口調で、とつとつと話す。
切名弓人:「……?兄さんのことを…?」何で、と言いかける。
ニナ・ブラント:「荒城晴彦は。数ヶ月前から行方不明。その消息は、不自然なまでに綺麗に消えている」
切名弓人:「………え?」
ニナ・ブラント:「それが意味することが何なのか、考えて」
切名弓人:「…そんなわけ、ありませんよ。だって、ニナだって、会ったでしょう…?」
ニナ・ブラント:「私も聞きたい。…私たちが会ったのが、誰なのか」
切名弓人:「あれは、兄さんですよ……はは、そんな、いくらなんでも」
切名弓人:「いくらなんでも……酷い、ですよ」
切名弓人:「信じられるわけ、ありません」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:踵を返す。何も言わず、部屋から出て行く。
藍夕顔:「ニナ」声はかけるが、出て行くのは止めない。
七竈オリエ:「あっ、おい金髪……」声を掛けかけて
切名弓人:「………どうして……」
七竈オリエ:「……」ボスの方を気づかわしげに見る。
藍夕顔:ニナを見送って、弓人さんに視線を戻す。
藍夕顔:「……荒城晴彦は、アルルカン・ギャングと関係があると既に調査で裏付けは取れています」
切名弓人:「それは、ボクも知っています」
藍夕顔:ええ、と頷きながら、苦々しく一度まぶたを閉じ。
切名弓人:「でも、兄さんは足を洗ったんだ。もう、関わらないって、」
藍夕顔:目を開けないまま、それを聞いて眉根を寄せる。
切名弓人:「だから、覆面だってボクに預けて……」
七竈オリエ:(……何がなんだかグチャグチャになってきた)口をへの字に曲げる。
藍夕顔:「あなたに仕掛けられた罠。……それこそが、荒城晴彦であると、私は考えています」
切名弓人:「…………夕顔さんまで」
藍夕顔:「相手を騙すときに一番効果的な方法は、〝相手の疑念を満たしてやること〟ですわ」
切名弓人:「…そんなに、気に入らないんですか。兄さんのこと。」
切名弓人:「そんなに、ボクを……」
藍夕顔:「いいえ。貴方のことを案じればこそです」苦しげな声音を絞り出す。
切名弓人:「………いい。もう、いいです。」
切名弓人:「ボクは一人でもこの件を追う。あなたたちの協力は要りません」
七竈オリエ:(でも、アタシのやることはいつだってシンプルにするって決めてるんだ)目を上げる。
七竈オリエ:「ボス」思い切って声を掛ける。
切名弓人:そう言って、背を向ける、が、オリエの声に首だけ横に向ける。
七竈オリエ:「アタシはいつだってボスの銃だから。銃を向ける相手は、ボスが決めて」
切名弓人:「……」ふっ、と口元を緩めて
七竈オリエ:「誰だっていいよ。アタシがそいつを撃ち殺す。だから」
七竈オリエ:「敵を見定めたら、いつだってアタシを使って。ボス」
切名弓人:「ありがとうございます、オリエ」
七竈オリエ:半分睨み付けるような顔で、ボスの目をじっと見る。
切名弓人:「……」少し、眉尻を下げる。その視線を受け止める。
七竈オリエ:(きっと、誰かついていてあげないと。ダメだ。このままじゃ取り返しがつかないことになる)
切名弓人:「……行ってきます。……それと、夕顔さん」
切名弓人:「先程は言葉が過ぎました。でも、ボクはまだ、信じていたいんです」
藍夕顔:「はい」
藍夕顔:深々と頭を下げる。「いえ。こちらも証拠が揃いきってないうちから、出すぎた真似をいたしました。お許し下さい」
藍夕顔:顔を上げぬまま、唇を噛みしめる。荒城晴彦、必ずその尻尾を掴むと決めた。
切名弓人:「…………」何か言おうとして、口をつぐむ。
藍夕顔:こっちはこのまま、姿勢変えずにボスを見送る感じで。以上です。
切名弓人:「それでは。失礼します」
七竈オリエ:こちらもぺこりとお辞儀をして、ボスにいってらっしゃいをしましょう。以上です。
切名弓人:そう告げて、部屋を去る。
切名弓人:以上。
GM:では、弓人くんが部屋を出たところでシーン終了。
GM:ロイスの取得や感情変更、および購入判定が可能だよ!
切名弓人:ロイスをとります。
藍夕顔:そういえばホローポイント弾まだ渡せてないや。明らかにそんなタイミングじゃないですが。
切名弓人:組織/フェイタル・ストリングス/尽力/不信:○/ロイス
GM:ふ、不信!なんてことだ!
ニナ・ブラント:あ、あああ
藍夕顔:おおおお
七竈オリエ:ギエー
切名弓人:これをタイタスにできるよう頑張りたい。
藍夕顔:がんばりましょう!
GM:どんな頑張りを!?
GM:他の人はどうしますかー
ニナ・ブラント:こちらは特になしー!
切名弓人:あとはブルーゲイルでも取っておこうかな
切名弓人:6dx+1>=20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 10[2,2,3,3,9,10]+10[10]+1[1]+1 → 22 → 成功
切名弓人:かえた
ニナ・ブラント:すごいね!?
藍夕顔:んー、ロイスはこのままで。みんなが欲しいものあったら、挑戦します。
七竈オリエ:うおお
藍夕顔:ひえーっ
GM:高いな!?
七竈オリエ:ロイスはなし。応急手当キットを買いましょうか。
七竈オリエ:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 8[3,8,8] → 8 → 成功
七竈オリエ:おっおこづかいで買えた
GM:おお、素晴らしい。
七竈オリエ:使用はなんかあるかもしれないからちょっと後でにしよう
GM:ニナちゃんと夕顔さんはどうします?
ニナ・ブラント:なしだよ!
藍夕顔:うーん、特になければ徹甲弾挑戦しようかな? 後で人に渡す前提で
GM:どうぞどうぞ。
藍夕顔:IC発見。よし振るぞー
藍夕顔:(2+1)dx+4@10>=10 <調達> てっこーだーん!
DoubleCross : (3R10+4[10]>=10) → 9[5,8,9]+4 → 13 → 成功
藍夕顔:買えましたー
GM:おお、さすがです。
藍夕顔:以上ですっ
GM:では、改めてシーン終了です。
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーはニナちゃん。
ニナ・ブラント:おお!はい!
GM:このシーンはニナちゃんが切名真夜と話をするシーンです。
ニナ・ブラント:1d10+85
DoubleCross : (1D10+85) → 9[9]+85 → 94
切名弓人:おかあさん!?
GM:夕顔さんとオリエちゃんは情報収集やロールをしたいなら出てもよいし、侵蝕率とかシーンの流れ的にアレなら出なくてもよい。
七竈オリエ:なんだって
ニナ・ブラント:義母!
藍夕顔:ちょっとこれは一旦見守りですね
GM:義母ではないんだよなぁ。
七竈オリエ:保留だけど、今回は情報収集にあんまり役立てそうな気がしない!
七竈オリエ:消極的保留!
GM:ふむ、了解です。では、ニナちゃんだけでいきましょう。
ニナ・ブラント:へい!
GM:屋敷を出たまま、ニナちゃんは1人で調査を続けていたりしたのでしょうね。
GM:住宅街を通りがかったあたりですかね。
ニナ・ブラント:通りがかります
GM:キミはふと「切名」という表札のかかった家が目につく。
ニナ・ブラント:張り詰めた顔で、早歩きで街を歩いている。
ニナ・ブラント:荒城晴彦という男。泣きそうな顔をした少女。ぐるぐると思考がめぐる。訳の分からないまま、ただ、何かを掴みたくて、街を歩く。
ニナ・ブラント:目的地など無く、だからその表札を目にとめて、虚をつかれたような顔で立ち止まります。
ニナ・ブラント:「切名。……」その家を見上げます。
GM:不意に扉が開き、黒い長髪の女性が現れる。右目は大きな眼帯で覆われているが、それでも深い傷跡は隠しきれていない。
GM:女性は家の前にいるキミに気付き、うっすらと微笑みかける。
切名真夜:「あら、もしかしてゆみ子のお友達かしら?」
ニナ・ブラント:「…!」女性が現れた事に驚く。顔の傷跡を一瞥する。
GM:視線の先に気付き、女性は優しく微笑み返す。
切名真夜:「ごめんなさいね。ゆみ子は今出かけているの」
ニナ・ブラント:「あなたは、……」言葉が出てこない。
切名真夜:「……もしよかったら中で待ってる?」
切名真夜:「お茶くらいだったらお出しできるわよ」
ニナ・ブラント:切名ゆみ子の母親。つまり、…先代ボスが、選んだ人。
ニナ・ブラント:「あ……」戸惑う素振りをしながらも、コクンと頷きます。
切名真夜:「なら、中へどうぞ。外は寒いでしょう?」
GM:女性は促すようにして家の中に入る。
ニナ・ブラント:「さむくな、」言いかけて、クシャミする。「へくしゅ」
切名真夜:「ほら、風邪をひかないうちに」くすりと笑う。
ニナ・ブラント:「…うん」鼻をこすりつつ、家に入ります。
GM:では、邸内のリビング。
GM:女性は優雅な手つきでキミの前のテーブルにお茶の用意をする。
切名真夜:「紅茶でいいかしら」
ニナ・ブラント:「うん。…知ってる。この香り」紅茶の香りに目を細めます。
切名真夜:「あら、紅茶に詳しいのね」
切名真夜:「はい、どうぞ」カップを差し出す。
ニナ・ブラント:「家族に、詳しい人がいるの。同じ香りがする」
切名真夜:「素敵なご家族ね」
GM:女性は自分でもカップを手に取る。
切名真夜:「それにしても、ゆみ子にこんな綺麗なお友達がいたなんて。まるでお人形さんみたい」
ニナ・ブラント:カップを受け取りながら、その言葉に首を傾げます。
切名真夜:「あの子、あまり他人に心を開こうとしないから少し心配していたのだけど、ちゃんとお友達がいるならよかったわ」
ニナ・ブラント:「…お友達……」
ニナ・ブラント:「…友達じゃ、ない」
切名真夜:「お友達じゃないの?」
GM:今度は逆に彼女が首を傾げる。
ニナ・ブラント:「……」カップをテーブルに置きます。
ニナ・ブラント:「切名弓人は、私の…私たちのボスだから」
ニナ・ブラント:「フェイタルストリングスの、ボス。だから、…私は、二代目のもの」
切名真夜:「ボス……?」困惑したように眉根を寄せる。
ニナ・ブラント:「何も知らないのね」
切名真夜:「ええっと、つまり、あなたとゆみ子の関係はどうなるのかしら。……恋人ってこと?」
ニナ・ブラント:「違う」
ニナ・ブラント:食い気味に否定します。
切名真夜:「恋人でもないとなると……」
ニナ・ブラント:「所有物なの」
切名真夜:「所有物……」
切名真夜:「あなた……えっと、お名前は?」
ニナ・ブラント:「ニナ・ブラント」
切名真夜:「ニナさん。あのね、会ったばかりの私が言うのもなんだけど……それはあまり良くないと思うわ」
ニナ・ブラント:「…。何故」
切名真夜:「恋人でもお友達でもきっとそうだけど、人間ってお互いに支え合っているのだと思うの」
ニナ・ブラント:「………」
切名真夜:「でも、そうでなかったらたぶんいつかバランスが悪くなって崩れてしまう」
切名真夜:「だから、所有物というのはあまりよくないわ。ニナさんのためにも」
ニナ・ブラント:「でも」
切名真夜:「?」
ニナ・ブラント:「対等な人間同士なら、そうだと思う」
切名真夜:「ニナさんはそうじゃない?」
ニナ・ブラント:「二代目は、組織のボスになる人。私は、その配下」
ニナ・ブラント:「対等になろうなんて、だめ」ゆっくりと首を振ります。
切名真夜:「そんなことないわ、ニナさん」
ニナ・ブラント:「……」真夜さんの顔を見上げます。
ニナ・ブラント:張り詰めた顔で。
切名真夜:「ボスと部下だって対等な関係になることはできると思う。もちろん、あなたの気持ち次第ではあるけれど」
切名真夜:「誰かがダメだなんて決めたわけではないでしょう?」
切名真夜:「あなたはまだ若いのだし、なろうと思えばきっと何にだってなれるわ。そこは、気持ちの持ちよう」
ニナ・ブラント:「……私は、……」
ニナ・ブラント:「…二代目の本音が聞ける人間になりたい」
ニナ・ブラント:ポツリと呟くように言います。
切名真夜:「そう。だったら、もう答えは見えているじゃない。そうなってしまえばいいのよ」
ニナ・ブラント:「…二代目が、…皆が、許さないわ」
切名真夜:「じゃあ……」
ニナ・ブラント:「…?」
切名真夜:「誰が許さなくても、私が許してあげる。それでどう?」
ニナ・ブラント:「………」
切名真夜:「娘のことだもの。許可を出す権利はあるはずよ。ね?」
ニナ・ブラント:目の前の女性の、優しい表情に目を奪われる。
切名真夜:「でもね、本当は誰かに許されるとかじゃない」
ニナ・ブラント:「……え」
切名真夜:「ニナさんはニナさんのやりたいと思ったことをするのがきっと一番なのだと思うわ。……いつかはね」
ニナ・ブラント:「やりたいと、思ったこと」
切名真夜:「そう。自分のやりたいと思ったことを、やりたいように」
ニナ・ブラント:「……もし」
切名真夜:「もし?」
ニナ・ブラント:「それが、あなたの娘を、決して幸せにしないとしても」
ニナ・ブラント:「それでも、いいの」
ニナ・ブラント:「決して、普通には生きられない道を、選ばせるとしても」
切名真夜:「それは……」少し困ったように笑う。
切名真夜:「あの子と、ニナさんが選んだ道なら」
切名真夜:「それでもいいわ」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:その返答を聞いて、ああ、まさしくこの人こそ、先代ボスが、選んだ人なんだと、そう思う。
切名真夜:「私はあの子にはあまり母親らしいことはしてあげられなかったけど、それでも子どもにやりたいことをやらせてあげるのは親の役目なんだと思うから」
ニナ・ブラント:「……。二代目は、今、無理してる」
ニナ・ブラント:「やりたいことを、無理して、やっている」
切名真夜:「そうなのね」
切名真夜:「なら、私からも一つ勝手なお願いをしてもいいかしら」
ニナ・ブラント:「(…償い。家族への償い。そう言ってた)」目の前の女性の傷跡を見る。…そこに理由があるのだと、なんとなく察する。
ニナ・ブラント:「……?」首を傾げます。
切名真夜:「やりたいことをやらせてあげたいとは言ったけれど、それでも心配なものは心配なの。子どものことだもの」
切名真夜:「本当は私が支えてあげられるといいのだけど、私に話せないようなことも色々あるようだから」
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:「二代目が、無理しなくてもいいように、してあげたい」
切名真夜:「ええ。だから、ニナさんがあの子のそばにいてあげてくれないかしら」
切名真夜:「物としてではなく。あなたのなりたいように、したいように」
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:「物として振舞っていれば、嫌われないと思ってたの」
ニナ・ブラント:「でも。…それじゃ、ダメだったの。…あの人は、いなくなってしまった。から」
ニナ・ブラント:「……今度こそは、…守りたい」
GM:真夜はキミの手を握る。
切名真夜:「あなたならきっと大丈夫」
ニナ・ブラント:今まで触れたことのないような優しい感触を、暖かい体温を感じる。
ニナ・ブラント:「うん」目を伏せる。「…ありがとう」
ニナ・ブラント:好きだった人が愛した人。
切名真夜:「ニナさん、ゆみ子のことをよろしくね。あの子はああ見えて寂しがり屋なところがあるから」
ニナ・ブラント:「寂しがり」
ニナ・ブラント:コクコクと頷きます。
ニナ・ブラント:「わかった。お茶、ありがとう」
切名真夜:「ええ。お願いね、ニナさん」
切名真夜:「どういたしまして。私も、なんだか娘が増えたみたいで嬉しかったわ」
ニナ・ブラント:「…」返答に困っている。
GM:そこで、キミの携帯に連絡が入る。
GM:『晴彦だ。ゆみ子ちゃんのことで、一度キミとしっかり話がしてみたい。13時50分に繁華街のモニュメントの前で待っている』
ニナ・ブラント:「……待って、…」そう言って携帯を取り出して、表情が強張る。
切名真夜:「どうしたの、ニナさん?」
ニナ・ブラント:何分後ですかね!?
GM:あ、そうですね。だいたい今は13時前後くらいかなぁ。
ニナ・ブラント:ワーイ!急だ!
ニナ・ブラント:「なんでもない。行くところができた」
切名真夜:「そう。気を付けて行ってらっしゃい」
切名真夜:「応援しているわ、ニナさん」
ニナ・ブラント:「……」その言葉が予想外で、目を見開いて、ぱちぱちと瞬き。
切名真夜:「?」首を傾げる。
ニナ・ブラント:「ううん。……行ってくる。ありがとう」少し恥ずかしそうにそう言って、家を出ます。
切名真夜:「どういたしまして」後ろ姿を見送る。
GM:あ、ニナちゃんは情報収集の判定をしておくならそれも可能ですよ!
ニナ・ブラント:少し歩いて、一度だけ振り返る。二代目が育った、優しくて暖かい家を見る。
ニナ・ブラント:あ!でもどうしようかな!
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:対等な関係になりたい。…二代目の名前を、友人のように呼んで、本心を聞きたい。
ニナ・ブラント:名前を。……どの名前を呼べば、彼女は喜ぶだろう。
ニナ・ブラント:クルリと踵を返します。
ニナ・ブラント:ブラックオーダーの起動について、を、〈情報:裏社会〉で振ってみよう
GM:了解です。
ニナ・ブラント:3dx+4>=11
DoubleCross : (3R10+4[10]>=11) → 9[3,3,9]+4 → 13 → 成功
ニナ・ブラント:おお!やったよ!すごい!
GM:成功したか!やる!
GM:では、情報を公開しましょう。
ダブルフェイスが手掛けていた、無数の銃火器を人体へ完全に融合させた究極の兵器。
アルルカンが改良したことで人間を核とする必要はなくなったが、その代わりに「Eロイス:究極存在」は失われた。
起動にはダブルフェイスか、その血縁者による生体認証とパスワードが必要。
人間を核としていた時は適合者の名前が自動的にパスワード代わりとして承認されるようになっており、
現在でもその機能が残っているようだ。
GM:つまり、ニナちゃんが適合者として扱われていた時は「ニナ・ブラント」の名前がパスワード代わりだったということですね。
GM:その後、適合者が交替しているので、パスワードはまた変わっているかと思われます。
ニナ・ブラント:なんだー
GM:おそらくは最後の適合者の名前が残っている可能性が高いでしょう。
GM:情報は以上。
GM:それと、この情報が公開されたので、次のシーンでオリエちゃんにイベントが発生します。
ニナ・ブラント:晴彦からの連絡と同時、黒服達からの報告が携帯端末に入ってきます。
ニナ・ブラント:「…」歩きながら流し読み、眉を寄せる。
GM:その情報は夕顔さんたちに連携してもよいし、胸の内に秘めておいてもよい。
ニナ・ブラント:かつて私がなるはずだったもの。その最後の適合者、そしてダブルフェイスの血縁者。
ニナ・ブラント:「(…オリエに。伝えなきゃ)」
ニナ・ブラント:その情報をそのままオリエちゃんと夕顔姐さんに転送します。
ニナ・ブラント:あ、あと晴彦からの連絡も転送しよう!
ニナ・ブラント:「(…嫌な予感がする。でも)」
ニナ・ブラント:「(二代目は、私が守る)」
ニナ・ブラント:モニュメントを目指します。
GM:では、キミが待ち合わせ場所に向かったところでシーン終了。
GM:ロイスの取得や購入判定が可能ですよ!
ニナ・ブラント:義母にロイス取得を…取得をしなきゃならねえ!
GM:義母ではないんだよなぁ。
藍夕顔:義母……予定?
ニナ・ブラント:切名真夜さんにロイスを取得します! 誠意:○/隔意で!
GM:やったー!
ニナ・ブラント:購入はなし!以上です。
GM:了解です。
GM:では、改めてシーン終了。
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーはオリエちゃん。
GM:このシーンで他に登場できそうなのは……夕顔さんくらいかな。
七竈オリエ:85+1d10
DoubleCross : (85+1D10) → 85+1[1] → 86
七竈オリエ:おお
GM:良い感じですね。
藍夕顔:何か起こりそうだし出てみましょう
:藍夕顔の侵蝕率が5上昇。(侵蝕率:75->80)
GM:場所は……昼下がりの住宅街とかにしましょう。
GM:道端ではどうやら近くの家で引っ越しが行なわれているようで、業者がトラックに荷物を運び込んだりしています。のどかな光景です。
七竈オリエ:ニナちゃんからの連絡はまだ来てない時間でしょうか
GM:ええ、そんなところで2人に前のシーンでのニナちゃんからのメールが届いたりするのでしょう。
七竈オリエ:なるほど!
GM:ブラックオーダーの起動についての情報と、晴彦からの連絡があった旨の情報がメールで届く。
藍夕顔:連絡を確認して、眉根を寄せています。懸念事項は増えるばかりだ!
GM:ニナは指定された待ち合わせ場所に向かうようなことが書かれていたりする。
七竈オリエ:「姐さん、どうする? アタシらも向かった方がいいかな」
藍夕顔:「そうね……せっかくあちらからご招待ちただいたんだし」
藍夕顔:「鮫島たちにも連絡しておくわ」
七竈オリエ:「ん。金髪にまでなんかされたらたまんないしね」
藍夕顔:てな感じで向かう前に、荒城晴彦2について、調べたいかな
GM:お、分かりました。
藍夕顔:リトルクイーン効果を使って、アイシャちゃんから連絡が入った、みたいな演出で
GM:なるほど。なるほど。
藍夕顔:多分……大丈夫だろう……うん
藍夕顔:というわけでまずは判定!
GM:どうぞ!
七竈オリエ:ファイトー!
GM:〈情報:噂話〉〈情報:裏社会〉で難易度は22です。
藍夕顔:(2+1+2)dx+2@10>=22 <情報:裏社会> 忘れていたけれど情報屋と、能力訓練使用!
DoubleCross : (5R10+2[10]>=22) → 6[1,1,1,3,6]+2 → 8 → 失敗
藍夕顔:ぐえー!
藍夕顔:り、リトルクイーン効果(達成値+10)と、財産点5を使用します!!! いいですか?
GM:問題ないですよ!
七竈オリエ:さすが姐さん!
藍夕顔:やったぜ!
藍夕顔:ああ、18だから財産点は4ですね。まちがえた。残り10点!
GM:では、《アンタッチャブル》の効果はこれで突破!
GM:最後の情報収集項目を公開します。
・荒城晴彦について2
荒城晴彦は既に死亡している。
GM:以上です。
藍夕顔:……い、遺体の場所とかは分かりますか
GM:そうですね。では、調査を行なった結果、Z市の港で水死体が発見することができたことにしましょう。
GM:そう言った旨の連絡がリトルクイーンから入る。
藍夕顔:ありがとうございます。
藍夕顔:「……そう。ありがとう、アイシャ」
リトルクイーン:『信じられないかもしれないけど、これが事実』
リトルクイーン:『彼は、間違いなく死亡している』
藍夕顔:「あれが罠だとすれば、なりすましという可能性も確かに考えられることだわ」
藍夕顔:冷え冷えとした能面のような顔で、端末に答える。
藍夕顔:「つまり」
藍夕顔:「アルルカンは、ボスの古い知己を殺し、成り代わり、騙して罠にはめている……」
藍夕顔:端末を握る指が白く、骨のようにこわばっていた。
七竈オリエ:「要するに、疑わしかったのが事実になっただけじゃん」きっと前を向く。
七竈オリエ:「あとは、ボスにそれを信じてもらうだけ」
七竈オリエ:(それが多分……きっと難しい)
藍夕顔:切名ゆみ子——彼女の顔が、声が、こだまのように脳裏によみがえってくる。あの男を信じて、すがって。
藍夕顔:「そうね、オリエ。でも……薄々分かっていたことでも、確実な証拠が出てくると、何とも腹立たしいものだわ」
藍夕顔:「どこかで、荒城晴彦が、ただの善良な男だと思いたかったのかもしれない。本当に、ボスの拠り所になれるような男だったかもしれない、と」
七竈オリエ:「……だよね」ボスの幸せそうな顔を思い出す。
リトルクイーン:『私も、許せないと感じている』
藍夕顔:「……アイシャ」
七竈オリエ:「意見合うじゃん、リトルクイーン。じゃあとにかく、金髪の方に急がないとだよ」
リトルクイーン:『肯定する、オリエ。切名弓人が傷付くところは見たくない』
藍夕顔:では、リトルクイーンとの通話を切ったら、鮫島に最優先で水死体の確保を頼みましょう。
藍夕顔:……引揚げるの骨そうだけど
GM:了解です。では、連絡を入れたところで
GM:2人は〈知覚〉で判定を。難易度は13。
七竈オリエ:うお
藍夕顔:ひええ
藍夕顔:(1+1)dx+{知覚}@10>=13 <知覚> 目標値高いなー
七竈オリエ:9dx=>13
DoubleCross : (9R10[10]>=13) → 10[2,2,2,4,6,6,8,9,10]+2[2] → 12 → 失敗
七竈オリエ:あああー
藍夕顔:お、おしいーっ
七竈オリエ:ああああ
GM:惜しい。
藍夕顔:(1+1)dx+0@10>=13 <知覚>
DoubleCross : (2R10+0[10]>=13) → 8[4,8] → 8 → 失敗
藍夕顔:うんダメー!
七竈オリエ:1足りないくやしさといったら
GM:引っ越し業者の男がオリエのそばを通りかかった時、不意に段ボール箱を降ろしてモザイク色の覆面をかぶる。
GM:そして、オリエの体にスタンガンを押し付ける。強力な電流が流れる。
七竈オリエ:「っ!?」対応が間に合わない!
GM:オリエは一時的にだが気を失うだろう!
藍夕顔:「オリエ!?」
七竈オリエ:一瞬痙攣し、そのまま倒れ込む。
GM:男たちは続けざま、怯んだ夕顔に近付き、同じようにスタンガンを押しつける!
藍夕顔:なんとか逃げようともがくが……!
GM:夕顔の体を高圧電流が襲う!
藍夕顔:「ああああっ……!」苦鳴をあげて悶える!
GM:抵抗する間もなく、意識が刈り取られる!
GM:倒れた2人の体は男たちによって引っ越し業者のトラックへと運び込まれる。
GM:2人を乗せたトラックは何事もなかったかのように走り出し、住宅街に静寂が戻る。
GM:……2人は薄暗い廃ビルのような場所で目を覚ます。
藍夕顔:「……ここ、は?」
GM:キミたちは離れた場所で拘束されており、モザイク色の覆面をかぶったギャングたちに取り囲まれている。武器も全て取り上げられているようだ。
七竈オリエ:「……っ、なに? 何があった?」
アルルカンギャング:「目が覚めたか?」
七竈オリエ:「……お前ら」噛みつきそうな顔をしてギャングたちを見る。
GM:ギャングはモザイク色の覆面で見下ろす。
アルルカンギャング:「少しお前たちに聞きたいことがある」
藍夕顔:「本当、蟑螂(G)のようにどこにでも現れるわね」
藍夕顔:「聞きたいこと?」
七竈オリエ:「こっちだってアンタらに聞きたいことは山ほどあるっての!」
アルルカンギャング:「残念だが、質問するのはこちらだ。聞きたいことというのは」
アルルカンギャング:「パスワードだよ。あいつのな」
GM:廃ビル内の隅を指差す。そこには金属の骨格を剥き出しにした人型兵器が置かれている。
藍夕顔:「そんなガラクタまで掘り出して……つくづく貧乏くさい連中だこと」はんっと嘲るように。
七竈オリエ:「あれは……!」
藍夕顔:その視線には強く侮蔑の色をこめている。
アルルカンギャング:「以前の適合者の名前が鍵だということまでは調べがついたが、その名前だけはデータが散逸していて不明でな」
藍夕顔:「諱(いみな)というものを知ってる? 死者の名をみだりに唱えて、安寧を妨げてはいけないものよ」
七竈オリエ:「……」ギャングを鋭い目で睨み付ける。
アルルカンギャング:「迷信に興味はない」
アルルカンギャング:「どうも最後の適合者は元はフェイタルストリングスで、ダブルフェイスの組織が潰れる直前に仲間になった新顔だったらしい」
藍夕顔:「そこまでよく調べたこと。それなのに、礼儀作法は身につかなかったのね」
七竈オリエ:「……やめろ」
アルルカンギャング:「何だって?」
七竈オリエ:「やめろよ。なんでそうやってなんでも掘り返す! ほっとけよもう、そんな前のことはさあ!」
七竈オリエ:(クソッ、銃があれば……こんな奴らなんか!)
アルルカンギャング:「決まってる。得するからさ」
藍夕顔:「それをさもしい、と言うのよ」吐き捨てる。
七竈オリエ:「それなら、アタシらはアンタらに得させる理由なんて何一つないじゃん。知るかっての」
GM:ギャングは夕顔の方を見て苛立ったような態度を見せる。
アルルカンギャング:「……どっちか1人が生きてればいい。片方には痛い目を見てもらうとしよう。そうすれば話す気にもなるだろう」
藍夕顔:「さあ、それはどうしかしら?」薄く笑う。
GM:男たちは拷問器具や武器を手に取り、夕顔の方に向かう。
藍夕顔:直前までリトルクイーンや鮫島と話していた。彼らはすぐ、何が起きたか気づくだろう。
GM:と、そこで部屋のドアが開く。
藍夕顔:彼らの助けが間に合うかは期待しない。ただ、この連中に得をさせるのは、死んでも嫌だった。
GM:現れたのはモザイク色の覆面をかぶった少女だ。
アルルカンギャング:「あなたたち何をしてるの!?目的のためだからって、こんな卑怯なやり方、許されるわけがない!」
藍夕顔:「あなたは……」
アルルカンギャング:「おいおい、卑怯だってよ」嘲るような笑い声。
アルルカンギャング:「パスワードを聞き出すにしたって、もっとフェアなやり方があるはずでしょう!?」
GM:男たちは舌打ちをする。殺気だった雰囲気が流れる。
七竈オリエ:少女が誰かはわかりますか?
GM:その声や態度から察することはできるでしょう。彼女はキミの知人の紫島ひびきだ。
七竈オリエ:やはりだ
アルルカンギャング:「……私がやる。あなたたちは手を出さないでちょうだい」
七竈オリエ:(……紫島ひびき)眉を顰める。
GM:男たちは何事か話し合ったあとに押し黙り、道を開ける。
GM:少女はオリエに歩み寄る。
紫島ひびき:「七竈さん、あなたの銃よ」
七竈オリエ:「姐さんを助けてもらえたのはありがたいけど、アタシ、喋る気は……え?」
GM:少女はキミの拘束を解き、銃を手渡す。
紫島ひびき:「……拷問みたいな真似をするつもりはないわ」
七竈オリエ:「どういう訳よ」銃を受け取り、視線はひびきから離さない。
藍夕顔:じっと両者を見守っています。
紫島ひびき:「……あなたがギャングであることは許せないけど、それとこれとは話が別」
紫島ひびき:「……やるなら正々堂々としたやり方でないと意味がないと思う」
七竈オリエ:「アンタだって今はギャングじゃん。アタシ、敵には容赦しないよ?」
紫島ひびき:「私も手加減する気はない」
紫島ひびき:「……だから、一騎討ちをしましょう。あなたと私で勝負をして、あなたが勝てば2人とも解放する」
藍夕顔:「!?」目を丸く見開いてひびきちゃんを見る。
紫島ひびき:「その代わり、私が勝てばパスワードを教えてもらう。それならフェアなはず」
七竈オリエ:「……」ちらりと拘束されたままの夕顔姐さんを見る。
七竈オリエ:「一騎討ちとはまた古くさいっつうか……アタシが言えた義理じゃないけどさ」
藍夕顔:「……あなたの申し出を断っても、他に道はなさそうね」
紫島ひびき:「あなたたちもそれで文句はないわね?」ギャングたちに言う。
アルルカンギャング:「……分かったよ」溜め息混じりに肯定の声が出る。
七竈オリエ:(……ここでこいつをさっさと殺しても、人数に差がありすぎる)
七竈オリエ:(受けるしかないってわけだよね)
七竈オリエ:「オーケー。アタシが勝ったらさっくり姐さんを返してもらう。そこは守ってもらえなきゃ困るよ」肩を竦める。
紫島ひびき:「もちろん。私は約束は守るわ。人殺しがしたいわけじゃないから」
藍夕顔:「……がんばってね」多分支援とか飛ばせなさそうなあれなので、言葉だけ贈る!
七竈オリエ:「なんとかする。姐さんはじっくり見ててよね」軽く笑い、手を振りましょう。
GM:少女はキミから離れて銃を構える。
GM:そして、片手にコインを持つ。
紫島ひびき:「……このコインが合図。地面に落ちたら勝負開始」
GM:勝負は〈射撃〉による対決で行ないます。
GM:達成値で上回った方の勝利だ。
七竈オリエ:エフェクトは使用できますか?
GM:エフェクトの使用は可能です。まずはひびきが判定するので、それを見て決めるとよいでしょう。
七竈オリエ:はい!
紫島ひびき:「じゃあ、いくわ」
GM:少女は銃口をキミに向け、コインを弾く。
七竈オリエ:ごくりと唾を呑む。
GM:弾かれたコインが宙を舞う。
GM:落下したコインが地面を跳ね、少女は弾き金を引いた。
GM:8dx+3
DoubleCross : (8R10+3[10]) → 10[2,3,3,5,6,7,8,10]+7[7]+3 → 20
七竈オリエ:うおお
GM:達成値は20!
藍夕顔:高い!?
七竈オリエ:これはエフェクト使わないとですね。《カスタマイズ》《コンセントレイト:モルフェウス》を使用します。
GM:来るか!
藍夕顔:がんばれー!!
七竈オリエ:12dx8+5=>20
DoubleCross : (12R10+5[8]>=20) → 10[1,1,3,3,4,4,4,5,7,9,9,9]+10[5,8,10]+10[7,9]+5[5]+5 → 40 → 成功
七竈オリエ:!?
藍夕顔:ひえーっ!?
GM:圧倒的だな!
七竈オリエ:し、侵蝕値4上昇……
GM:対決はキミの勝利だ。
GM:ひびきの放った銃弾は真っすぐにキミの方に飛ぶ。
七竈オリエ:ほぼ同時に愛銃の引き金を引く。
七竈オリエ:自分用にカスタムを重ねた銃だ。癖も何もかも、よく知っている。
七竈オリエ:弾丸は一直線にひびきを狙う。捉えた。
GM:銃弾を受けた少女は倒れる。
GM:キミの頬を銃弾が掠め、反対側に飛ぶ。
GM:荒い息をしながら少女は身をもたげる。
七竈オリエ:「……まあ、ざっとこんなもんってところ」倒れたひびきに軽く投げキスを飛ばす。
紫島ひびき:「……私の、負けね」
藍夕顔:「さすがオリエ、お見事」
紫島ひびき:「……七竈さん、強いわ。悔しいけど」脂汗を流しながら笑う。
七竈オリエ:「うん、アタシの勝ち」頬から一筋流れた血を拭って舐める。
七竈オリエ:「そういうわけで、姐さんを解放しな」
紫島ひびき:「……ええ、しょうがないわ。パスワードは何か別の手を考えましょう。約束通り、あなたたちのことは」
GM:ギャングたちが一斉に銃を構える。
アルルカンギャング:「いい余興だった。じゃあ、改めて拷問を始めるとしよう」
藍夕顔:「……まあ、そうなるでしょうね」
七竈オリエ:「……おっと」
紫島ひびき:「あなたたち!?どうして……!」
アルルカンギャング:「くだらねえ。約束なんざ守る理由がどこにある」
七竈オリエ:「まあ、そうなる気はしてたさ」
GM:ギャングの1人が少女の体を蹴り飛ばす。
紫島ひびき:「うっ……!」
アルルカンギャング:「お前のせいでまずはガキから銃を奪わなきゃならねえ」
七竈オリエ:「ちょっと」
GM:男たちがキミを取り囲む。その体に手を伸ばす。
藍夕顔:ほとほと呆れた風に溜め息をつく。
七竈オリエ:「そいつ、確かにくだらねえことしたかもしれないけど、アンタらよりはよっぽど勇気のある子じゃん。ひでえことするなよ」
アルルカンギャング:「勇気?バカめ。それが何の役に立つんだ?」
藍夕顔:「品性を身につけるのは、難しいことなのよ、オリエ。彼らに説いても無駄だわ」
七竈オリエ:「役には立たないよ。でも、綺麗じゃん」言い返す。
GM:男たちはキミの手から愛銃を奪おうとする!
紫島ひびき:「……七竈さん!やめて!彼女を離して!」
七竈オリエ:「アタシ、綺麗なものは大好き。アンタらのきったない手とは違ってさ!」銃を守る!
アルルカンギャング:「綺麗なものなんざ何の役にも立たねえって、そう言ってんだよ!」
GM:男の手が乱暴にキミの髪をつかむ!
紫島ひびき:「……七竈さん。パスワードを教えて。この兵器を起動させて、そいつらを止める」
七竈オリエ:「アア!? 気安く触ってんじゃねえよ!」振り払おうとする。
藍夕顔:弾かれたようにひびきちゃんを振り返る。
七竈オリエ:「……ダメだよ。ひとりぼっちで死んでったかわいそうなアイツの名前、妙なことに使わせられないよ」
紫島ひびき:「大丈夫。私が兵器を制御してみせる。こんな卑怯なやつらのいいようになんてさせられない」
七竈オリエ:(絶対、絶対ダメだ。……でも、この人数……!)
GM:男たちはナイフを抜き、オリエに切りかかろうとする!
藍夕顔:「紫島さん、違うの。それは……そういうものじゃ、ないのよ」
藍夕顔:(しかし……この状況……、他に手は?)
リトルクイーン:『オリエ。私もそれが得策と考える。場所の探知は完了したが、応援を送るまでにはまだ時間はかかる』
七竈オリエ:(銃弾の数。足りない。姐さんもまだ捕まってる。クソッ!)
GM:廃墟内に電子音声が響く。
七竈オリエ:「だって!」虚空に叫ぶ。
リトルクイーン:『私は、あなたが傷付くところも見たくない』
アルルカンギャング:「何だ、この声。どこから聞こえてくる?」「構うな!」
藍夕顔:「アイシャ、あなた……」
藍夕顔:逡巡し、唇を噛み。
GM:ギャングはオリエに向かってナイフを振り下ろす!
藍夕顔:「オリエ。確かにこの状況、他に打開策はないかもしれない。けど……もし、彼女を信じるなら、紫島さんを信じるなら」
藍夕顔:「その名を唱える資格は、あなただけのものよ!」
七竈オリエ:「……姐さん」髪を掴まれたまま振り返る。
紫島ひびき:「……七竈さん、きっと上手くやってみせるわ!」
七竈オリエ:「……一度だけ」
七竈オリエ:「アンタがアタシに仕掛けたバカな勝負の分だけ、アタシも譲る」
リトルクイーン:『……オリエ』
GM:ひびきは地面を這って人型兵器に向かう。
七竈オリエ:「アタシが殺したあの子の名前は、ジャック」
紫島ひびき:「……ありがとう」
GM:人型兵器まで辿りついた少女はキーボードを操作する。
アルルカンギャング:「何してる!?」「とめろ!」
紫島ひびき:「……J、A、C、K。これで」
七竈オリエ:(……こっちまでバカなことしたかもしれない、でも。姐さんを助けるにはこれしかないもんな……)
GM:人型兵器の剥き出しの金属眼に光が灯る。ターゲットサイトが回転する。
GM:ブラックオーダーは何かに抗うような金属の軋んだ雄叫びをあげる!
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
アルルカンギャング:「ヤバいぞ……」
GM:両腕にガトリングとロケット砲が展開!アルルカンギャングたちに向けて発射!
GM:オリエに掴みかかろうとしていた男たちは吹き飛んで倒れる!
紫島ひびき:「よし、大丈夫。制御できてる……!」
藍夕顔:「やはり、圧倒的ね……」驚嘆
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:だが、咆哮したブラックオーダーの銃口は建物の壁に向く。
藍夕顔:おや……
GM:そして、一斉射して壁を破壊。
七竈オリエ:「な!?」
GM:ジェット噴射で浮き上がるとそのまま建物の外へと飛び出す!
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
藍夕顔:「あ——」ぽかん
紫島ひびき:「待って!?どうしたの!そんな命令出してない……!」
藍夕顔:「まず、い、わ、ね」たらり、拷問を前にした時には出なかった冷や汗が、一筋流れた。
GM:ブラックオーダーは一度シーンから退場する。
GM:と、同時に廃ビル内のモニターが切り替わり、アルルカンの姿が映る。
アルルカン:「ご苦労!ご苦労!喜劇はこれでおしまいだ!」
七竈オリエ:「な……え、何?」把握がしきれていない。
藍夕顔:「アルルカン……!」
アルルカン:「実は解除できてなかったのは起動のためのパスワードだけでね。プログラムはとっくに書き換え済みさ」
アルルカン:「あのガラクタはこれから警察署を襲い、警官を殺しまくるようにインストールされている。そういう手筈だ」
七竈オリエ:「……なんだって」
紫島ひびき:「警察署……私のせいで父さんの同僚たちが……」
藍夕顔:「暴走ではなく規定の行動、と。なるほど」
アルルカン:「そう嘆くな。オレも部下を大勢失っちまって。悲しいんだ。うえーん、うえーん」
七竈オリエ:「アンタ、どこまで計算してたの。全部?」
藍夕顔:「あなたの冗談、面白くないのよね」
アルルカン:「計算?何のことやら。オレはちょいとばかし背中を押してやっただけさ」
七竈オリエ:「この子の性格だのなんだの……全部利用したっての?」
アルルカン:「利用、利用。言い方が悪いな、オリエちゃん。気の利いたジョークをプレゼントしてやったんだ、オレは」
アルルカン:「警官だった父の仇討ちをしようとしたら、そのせいで警官が全員おっ死ぬんだ!どうだい、笑えるだろう!」
七竈オリエ:「控えめに言って最悪」
アルルカン:「そりゃあ褒め言葉だ」
アルルカン:「てなわけで、計画の第一段階は交番でのオモチャパーティーってわけさ!あっはははははははははははは!!」
藍夕顔:「教訓話としては良いんでしょうけれどね。ろくでもない」
GM:高笑いを残して映像が消える。
紫島ひびき:「なんで……私のしたことは、全部無駄だった……」
GM:少女はその場に崩れ落ちる。
藍夕顔:「……勇気も、気高い行いも、往々にして無駄になるものよ」
七竈オリエ:「……」拳を握りしめる。
リトルクイーン:『オリエ。思慮が足りなかった。私がアドバイスなんてしなければ』
藍夕顔:「でも世界は、無駄なものをたくさん積み上げて、無駄じゃない次へと繋がるの」
七竈オリエ:「ううん、決めたのはアタシだよ。リトルクイーン」
紫島ひびき:「私は……もう、どうすればいいか……」
藍夕顔:「あなたがしたことは、無駄だけれど、無駄ではない。その勇気を、どうか誇って」
リトルクイーン:『……オリエ』
七竈オリエ:「……まだ、間に合うかもしれない」夕顔さんの拘束を解こう。
藍夕顔:「そうね。まずは、その覆面を脱いだほうがいいと思うわ」
藍夕顔:わーい解いて解いてー
紫島ひびき:「……うん。もう意味ないわね」
GM:少女は覆面を外す。短い髪は乱れ、顔は涙で汚れている。
七竈オリエ:「わかんないけど、無駄かもしれないけど……でも」
七竈オリエ:「自分のしたことの確認っつうか……尻ぬぐいっつうか……そういうことくらいはしたい」
紫島ひびき:「……七竈さん」
紫島ひびき:「私は……まだ、どうすればいいか」
七竈オリエ:「いいんじゃん、決められないなら迷ってなよ紫島さん。アタシは行くから」近づき、ひびきの涙を軽く拭う。
七竈オリエ:《ブラッドリーディング》使用したいです。
GM:どうぞ!
七竈オリエ:ひびきちゃんの感情とかそういうのを読みたい。
七竈オリエ:拭った指を口元に持っていく。
GM:彼女の感情は後悔と罪悪感、悲しみに溢れている。そして、切名弓人を許そうという新しく生れてきた気持ち。
GM:きっと彼が父を殺したのも、今の自分のように、ただ巡り合わせが悪かっただけなのかもしれない、と。
七竈オリエ:「……」感情を読み取る。
GM:そういった感情が彼女の心の中でない交ぜになっているのが、キミには分かる。
七竈オリエ:「うん。アタシが受け取った」自分を強いて笑顔を作る。
紫島ひびき:「ごめん、七竈さん……」
七竈オリエ:「謝るのはアタシじゃなくてボスにしてよ。アタシだってやらかしたんだからさ」
紫島ひびき:「……うん。そうだね」
紫島ひびき:「私も、必ず追いつくから」
リトルクイーン:『ブラックオーダーはZ市警察署に向かっている。まだ間に合う可能性はある』
七竈オリエ:「ん。姐さんは大丈夫そう? 痛くされてない?」
藍夕顔:「軽く腕がしびれた程度よ、大丈夫。それより、急ぎましょう。大変なことになるわ」
藍夕顔:あ、しかし呼び出しの件どうしよう
GM:あ、それについてはこのシーンの裏側で進行しているので。
七竈オリエ:あっそっちもあった
GM:大丈夫です。
藍夕顔:あ、同時進行なのですね。
七竈オリエ:なるほど
藍夕顔:じゃあ警察署へ急ぎましょう
七竈オリエ:「オーライ!」
藍夕顔:あと演出で、アルルカンギャングが持ってる武器を拾っておきます。
GM:おお、了解です。
藍夕顔:そしてダッシュ! こんな場所とっととおさらばしてやるぜ!
七竈オリエ:姐さんに続く!
GM:では、キミたちが廃ビルを飛び出して、ブラックオーダーを追ったところでシーン終了だ。
GM:購入やロイスの変更などがあれば今のうちに!
藍夕顔:武器拾った演出したし、弾薬でも調達しておきましょうか。どなたか何かいります?
七竈オリエ:紫島ひびきさんへのロイスを○同情/敵愾心に変更します。
GM:おお、同情されている。
七竈オリエ:あと試しにブルーゲイル購入いってみます。
七竈オリエ:4dx=>20
DoubleCross : (4R10[10]>=20) → 9[1,2,7,9] → 9 → 失敗
七竈オリエ:全然だめ
GM:む、残念。
藍夕顔:よし、では挑戦してみましょう。手配師まだあったはず。
藍夕顔:あ、そうだ、侵蝕ボーナス入ってるの忘れてた
GM:おお。そんなものが
:藍夕顔の侵蝕Bを+1した
藍夕顔:(2+2+3)dx+4@10>=20 <調達> 手配師使用、ブルーゲイル!
DoubleCross : (7R10+4[10]>=20) → 9[1,3,4,7,7,7,9]+4 → 13 → 失敗
GM:残念!
藍夕顔:んー、もう財産点使っちゃおうかな。
藍夕顔:7点ぶっこんでゲット。オリエちゃんどうぞー
藍夕顔:残り財産3です。
GM:買ったー!?
藍夕顔:カネの暴威!
七竈オリエ:うおおありがとうございます
七竈オリエ:いただきます!
GM:なんということだ。
GM:それでは、購入も終わりましたので、このシーンは改めて終了です。
GM:では、次のシーン。
GM:ニナちゃんが晴彦に呼び出されて会話をするシーンですね。さっきのシーンの裏側ですね。
GM:ただ、シーンプレイヤーは弓人くんです。
GM:なぜなら、弓人くんのところにも連絡が入るからだ。
ニナ・ブラント:おお
切名弓人:はい
GM:というわけで、侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:84->92)
ニナ・ブラント:私は登場できるんでしょうか
GM:ニナちゃんはちょっと待ってね!
ニナ・ブラント:はーい!
GM:まずは弓人くんの方の描写からいきます。
GM:キミが1人で調査を進めていると、キミの携帯に連絡が入ります。相手は晴彦だ。
荒城晴彦:「よお、ゆみ子ちゃんか?」
切名弓人:「……兄さん。うん。ボクだよ」緊張していたが、声を聞いて少し力が抜ける。
切名弓人:(…あんなこと。ニナは言ってたけど。でも…やっぱり、兄さんは兄さんだよ)
荒城晴彦:「実は、ゆみ子ちゃんに相談があってな」
切名弓人:調査ノートをパラパラとめくっている。
切名弓人:「相談?なに、何でも言ってよ。やっぱりあのギャングの奴らのこと?」
荒城晴彦:「いや、今回は違う」
荒城晴彦:「前に俺の事情については、ゆみ子ちゃんの仲間たちにも話したじゃないか。ただ、どうにもまだ疑われているようでな」
切名弓人:「…?」
切名弓人:「うん。それは…ごめん、ボクからも話したんだけど」
荒城晴彦:「ああ。だから、一度ちゃんと話し合って誤解を解いておこうと思うんだ。そっちの方がゆみ子ちゃんだって安心できるだろ?」
切名弓人:「………そうだね。会って話せば、誤解だって解るはずだよ。」だって。
切名弓人:胸のあたりをギュッとつかむ。
切名弓人:だって、兄さんはあんなに暖かかった。
荒城晴彦:「だろう? ないとは思うが、誤解が原因で命を狙われたりするのも嫌だしな」少しおどけるように言う。
切名弓人:「みんなは流石にそんなことはしないよー。」口を尖らせる。
荒城晴彦:「もちろん。そりゃそうさ」
荒城晴彦:「ああ、それで相談なんだが、もしよかったらゆみ子ちゃんも話し合いに付き合ってくれないか?」
切名弓人:「話し合い……役に、立てるかなあ」先ほど、ニナや夕顔と交わした言葉を思い出す。
荒城晴彦:「ゆみ子ちゃんがいてくれれば、きっと上手くいくさ」
切名弓人:「そう?なら…うん、構わないよ。兄さんの力になれるんなら、喜んで」
荒城晴彦:「ありがとう。じゃあ、14時ちょうどに繁華街のモニュメントの前に来てもらってもいいか?」
切名弓人:「はーい。それじゃ、その時に、また」
荒城晴彦:「ああ。頼んだぜ」
GM:通話が切れる。
切名弓人:(……そう。まだ、覚えてる。あの、温もり)
切名弓人:通話が切れた電話を見ながら思う。
切名弓人:(………覚えてるんだよ、兄さん)
切名弓人:そして、再び歩き出す。
切名弓人:情報収集をしたいです。
GM:む、どうぞ!
切名弓人:情報はこちらでは得てない荒城晴彦について2だ!
GM:オーケー!
切名弓人:裏社会で振るぞ
切名弓人:6dx+3>=22
DoubleCross : (6R10+3[10]>=22) → 8[1,2,4,4,5,8]+3 → 11 → 失敗
GM:了解です。難易度は22だ。
切名弓人:……《妖精の手》!
GM:ここで!?
藍夕顔:それがあったか! やったぜ!
切名弓人:あと1足りれば財産で届かせられるんだ!
切名弓人:最後の8を10に!
切名弓人:1dx+13
DoubleCross : (1R10+13[10]) → 4[4]+13 → 17
GM:やったか!
切名弓人:財産点を5消費!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:92->96)
GM:では、判定は成功。
GM:さきほどと同じ情報をキミも手に入れます。
GM:『荒城晴彦は既に死亡している。』
切名弓人:「……… そうですか」ひょんなことから、情報を手にいれる。
切名弓人:それは、幸運か、不運か。ともあれ、それを知るものと偶然に会うことができた。
切名弓人:…偶然に。
切名弓人:「……。」時計を見る。待ち合わせ時間が近い。
GM:もちろんキミはその情報を信じてもいいし、情報の真偽自体を疑ってもいい。
切名弓人:(死んでいる。こと。それが隠されてた、こと)
切名弓人:(でも、死んでいたって、それがなんだっていうんだろう)
切名弓人:(ボクの前にいた兄さんは、ずっと……)
切名弓人:(……罠だ、っていうなら)
切名弓人:目を閉じる。
切名弓人:顔を空に向ける。
切名弓人:(せめて。手酷く裏切ってください。でないと、ボクは)
切名弓人:(あなたを愛したまま、殺すことになる)
切名弓人:そうして、向かう。繁華街へと。
GM:では、ここで視点をニナちゃんの方に移しましょう。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
ニナ・ブラント:1d10+94
DoubleCross : (1D10+94) → 5[5]+94 → 99
GM:13時50分。繁華街にある女神像のモニュメント前。
GM:好青年めいた大学生の男がその前に立っている。
ニナ・ブラント:「……」走ってきたから、荒い息。
GM:男はキミに気が付くと爽やかな笑みを浮かべて手を上げる。
ニナ・ブラント:息を整えながら、その男の前に向かう。
荒城晴彦:「よお、ニナちゃん。悪い、走らせちまったか」
ニナ・ブラント:「……」眉を寄せる。「……別に、平気」
荒城晴彦:「そうか。けど、少し心苦しいな」
荒城晴彦:「ニナちゃんとこうして2人きりで話すのは初めてだな」
ニナ・ブラント:「そうね」
荒城晴彦:「いや、初めてでもないか。確か二度目だ。そう、一度目は……お前の屋敷だった」
ニナ・ブラント:「……?」じっと男の顔を見つめる。
ニナ・ブラント:「………!」
GM:彼は「Eロイス:悪意の伝染」を使用。以後、Eロイスの効果が解除されるまでこのシーンには誰も登場できなくなります。
GM:周囲の雑踏から切り離されたかのごとく、誰もキミたちを認識することはできなくなる。
ニナ・ブラント:グアッ
GM:同時にイージーエフェクト《擬態の仮面》と《完全演技》の効果を解除。
GM:彼の顔がモザイク色に歪んで変形。覆面へと変わる。
ニナ・ブラント:ぞわり、と、嫌な感覚が全身を包む。
アルルカン:「切名弓人から身を引けという忠告は守っていてくれてたか?いい子じゃないか」
ニナ・ブラント:その男の顔が変貌するさまを、まじまじと見つめ、息を呑む。
ニナ・ブラント:「あなた、は」声が震える。「……アルルカン………!」
アルルカン:「覚えていてくれてありがとう。おっと、そこの道行く人も名前だけでも覚えて帰ってくれよ!……ありゃ、聞こえちゃいないか」
ニナ・ブラント:この場から逃げ出そうと、身を翻そうとします、が、
アルルカン:「今回はあの後のオレの働きぶりをお前に聞いてもらいたくてね。興味がないか、オレの計画に?」
ニナ・ブラント:「……!」その言葉を聞いて、足を止めてしまう。
アルルカン:「知ってのとおり、オレはずっとお前のボスのそばで仕掛けをしていた。あの女は今やすっかりこのオレの虜だ」
ニナ・ブラント:嫌な感覚。私と、目の前の男に、誰も注目を向けない。何かをされた。この怪物に。
ニナ・ブラント:「……っ!」
アルルカン:「オレの言うことならば大抵のことは信用するぞ。そして少しずつ身動きが取れなくなっていく」
ニナ・ブラント:「二代目を、侮辱しないで」
ニナ・ブラント:「やめて」
アルルカン:「侮辱しちゃあいない!真実さ」
ニナ・ブラント:「違う…!二代目は」
アルルカン:「色恋にうつつを抜かしている間にヤツは大切なものを失っていき、やがて全てを奪われる」
アルルカン:「まずは友人を失った。次に組織を失う」
ニナ・ブラント:「……それが。あなたの計画?」
アルルカン:「そう、よく出来てるだろう?」
アルルカン:「部下たちからボスの座を退くことを進言されたタイミングでオレが優しく後押しをする。そうすればあとは転がり落ちるだけだ」
ニナ・ブラント:「……」
アルルカン:「だが、そのためには今のうちにもう少しショックを与えておいた方がいいかもしれんなぁ。どう思う、ニナ?」
GM:アルルカンは懐から拳銃を覗かせる。
アルルカン:「お前さんが死んだらヤツはさぞ悲しむだろう。傷心の女の子には優しく手助けしてあげるボーイフレンドが必要だ。だろう?」
ニナ・ブラント:アルルカンを見据える。
GM:アルルカンは銃口をキミに向け、弾き鉄を引こうとする。
ニナ・ブラント:「私は死なない」
GM:キミも今ならばまだ反撃が可能だ。
ニナ・ブラント:「あなたなんかに、殺されないわ」
アルルカン:「さて、どうなるかな」
GM:アルルカンの指が引き鉄にかかる。
ニナ・ブラント:反撃します。
GM:了解です。
ニナ・ブラント:判定した方がいいです?
GM:いえ、判定は不要です。宣言だけでいい。
ニナ・ブラント:では演出します。
ニナ・ブラント:ふっと、糸が切れたように一瞬だけ力が抜け、次の瞬間全身を使ってアルルカンに飛び込む。
アルルカン:「……!」
ニナ・ブラント:間合いを詰め、力任せに押し倒し、銃を奪い取ろうとします。
アルルカン:「離せ……!」
GM:では、キミの手に銃が渡る。
ニナ・ブラント:歯を食いしばって、無理やり銃を奪い取り、モザイク色の覆面に銃口を押し付ける。
ニナ・ブラント:瞬時に、引き金をひいた。
ニナ・ブラント:乾いた銃声が響く。
ニナ・ブラント:「――あ」
GM:アルルカンは笑いながら血を流して倒れる。
GM:その瞬間、《擬態の仮面》と《完全演技》を使用。青年の姿に戻る。
GM:同時に「Eロイス:悪意の伝染」の効果を解除。周囲の雑踏が戻ってくる。
GM:弓人くんはいつでも登場が可能だ。
ニナ・ブラント:片手には銃を。血を流して倒れる男に、馬乗りになって。
切名弓人:雑踏とともに歩いて現れましょう。
GM:すると、キミの目の前で、大切な人が血を流して倒れる。
ニナ・ブラント:「————」アルルカンの姿を、見下ろしている。
GM:ギャングの少女は銃を持って立ちつくしている。
GM:「ないとは思うが、誤解が原因で命を狙われたりするのも嫌だしな」少しおどけるように言った声が弓人の脳裏に蘇る。
切名弓人:何かを言いかけたまま、その言葉は空気に飲まれて。
GM:キミの懐には銃がある。
切名弓人:その光景を、呆然と見つめている。
GM:ここから弓人くんに衝動判定をしてもらいます。
ニナ・ブラント:やがて周囲のざわめきが耳に届いてくる。はっとして、辺りを見回し、
切名弓人:なんと
ニナ・ブラント:そして、そこにいる二代目の姿を目に映す。
GM:判定に失敗すれば、キミは殺戮の衝動に飲まれて暴走することになる。
切名弓人:くぅぅ…!
GM:さらに判定の前に弓人くんにアルルカンが《ブービートラップ》を使用する。判定のダイス-7Dだ。
切名弓人:えっ
切名弓人:ふ、触れない…
切名弓人:振れない
GM:ダイスを一つも触れない場合は判定は自動失敗になります。
切名弓人:自動失敗です!うわーん!
切名弓人:あ、衝動判定だから侵蝕上がりますよね
切名弓人:ロイス切る手があることを集合知によって得たので、します
GM:侵蝕率は上がります。
GM:先に軽く演出だけしておきましょう。
GM:弓人くんの心のうちからドス黒い殺戮の衝動が湧き上がってくる。
GM:その衝動がキミの全てを飲み込もうとする。
切名弓人:「…っ。」顔を顰める。冷静に話をしようと思っていたのに。それでも。押し流される程に。
GM:目の前の少女を殺せと、キミの衝動が急き立てる。
切名弓人:ロイスを切ります。フェイタル・ストリングスへのロイスをタイタス化。昇華してブービートラップの効果を解除します。
GM:了解です。
切名弓人:組織への想いも。抱いていた信念も。全てを揺るがしにかかる衝動。
GM:フラッシュバックするのは幼い頃の光景だ。
GM:目の前で母が倒れていた。キミは引き鉄を引いた。
GM:また同じように引き金を引けばいい。
GM:《ブービートラップ》の効果は解除されます。
GM:では、衝動判定を。
切名弓人:はい。
ニナ・ブラント:《砂の加護》を弓人さんに使用します。ダイス+4。
切名弓人:では、振れるダイスはボーナス含めて8。
切名弓人:8dx+1>=9
DoubleCross : (8R10+1[10]>=9) → 10[2,2,2,3,4,5,6,10]+2[2]+1 → 13 → 成功
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+19(2d10->9,10)した(侵蝕率:96->115)
GM:難易度は9.判定は成功です。
切名弓人:手を、懐に入れる。
GM:殺戮の衝動がキミの心を覆うとする!あの少女を殺せと。命を奪えと!
切名弓人:父親の形見の銃が手に触れる。
切名弓人:ニナの姿が目に入る。
切名弓人:いや、目には入っていた。
切名弓人:それが、ニナだと、認識する。
GM:殺せ。ヤツはお前の大事なものを奪おうとしている。
ニナ・ブラント:「———」ゆらりと、立ち上がる。
ニナ・ブラント:目の前の少女と目が会う。
切名弓人:「………」銃を、向ける。
ニナ・ブラント:両手を広げます。
切名弓人:目を、一筋の涙が伝う。
GM:償いを受けさせろ。引き鉄を引くだけだ。
切名弓人:「………ニ…、ナ」
切名弓人:違う。この子は。この子はあの日倒れてた母さんと同じだ。
ニナ・ブラント:「……あなたが」口を開く。
切名弓人:彼女に、償わなければならないことが。彼女のためにしなくちゃいけないことが。
ニナ・ブラント:「あなたが、私を殺したいとしても」
切名弓人:それでも、思う。あの綺麗な人形のような少女を。
ニナ・ブラント:小さく、笑みが浮かぶ。少女を見つめる。
切名弓人:この、弾丸で永遠に奪い去ってしまえるなら。
切名弓人:それは——
ニナ・ブラント:「二代目」
ニナ・ブラント:「私は、生きるわ」
切名弓人:「————」
ニナ・ブラント:「あなたのために。私は、生きるの」
ニナ・ブラント:「あなたには、殺せないわ。決して」
切名弓人:「………ニナ」
切名弓人:その言葉に。
切名弓人:衝動が、流されていく。
切名弓人:銃を持った手を力なく降ろし。
GM:キミの心を喰い破ろうとしていた殺戮の衝動が徐々に収まっていく。
切名弓人:「…っう、……うっ、うっ、」
ニナ・ブラント:弓人さんに向かって歩み寄る。
ニナ・ブラント:両手を広げて、その小さな体を抱きしめる。
切名弓人:「……っうう…!うう、うああああああ…!」
切名弓人:声をあげて、泣きじゃくる。
切名弓人:混乱はまだおさまらないけれど。
切名弓人:まだ、聞きたいことが山ほどあるけれど。
切名弓人:ただ、少年の姿のまま、少女は泣いた。
ニナ・ブラント:ぎゅっと、いつか自分がそうしてもらったことを思い出して。
ニナ・ブラント:その背中を、抱きしめる。
荒城晴彦:「ふざけやがって。全部台無しだ!」
GM:倒れていた晴彦が苛立たしげな声を上げ、立ち上がる。顔は血に塗れている。
切名弓人:「…っ、……あ、」
ニナ・ブラント:「………」
荒城晴彦:「全部だぞ、全部!折角オレがここまでお膳立てしてやったってのに!」
切名弓人:びく、と肩を震わせ、彼を見る。
荒城晴彦:「お前の手で、殺したがっていたその女を殺させてやろうとしたんだ。それを……!」
ニナ・ブラント:「それを」
切名弓人:ぎゅ、とニナのコートの袖を掴む。
GM:いつの間にか弓人のポケットからモザイク色の仮面が落ちている。晴彦から渡されていたものだ。
ニナ・ブラント:「何?」
荒城晴彦:「それを、台無しにしてくれやがった!」
ニナ・ブラント:「違うわ」
GM:キミが引き鉄を引いていたなら、キミはアルルカンギャングと見なされていただろう。
切名弓人:「……」
ニナ・ブラント:二代目の手を、そっと握る。
荒城晴彦:「何が違うって!?」
ニナ・ブラント:「全て。あなたの計画、全て間違ってる」
切名弓人:「…ああ。やっぱり。」ぼそり。と、低く、呟く。
荒城晴彦:「間違っちゃあいない!人生ってのは何の意味もない。お前が大切に思っているものも全て無価値だ!」
切名弓人:「死人に情を持つものではありませんね」涙に塗れた顔で、くすり、と笑う。
荒城晴彦:「それを……分からせてやろうとしたってのに!」
ニナ・ブラント:「……あなたが、どれだけ計画を練ろうとも」
ニナ・ブラント:「運命は、あなたの味方にはならないわ」
切名弓人:「荒城晴彦。市外の大学に通う大学生。数ヶ月前から姿をくらませていた…実際は」
切名弓人:「既に、死亡している」
切名弓人:ニナから体を離す。
荒城晴彦:「運命だと?」苦み走った顔をする。
切名弓人:「運命ですよ、どこの誰かもわからない兄さん」
荒城晴彦:「そこまで分かっていて、のこのこやって来たのか?お気楽な奴だ」
ニナ・ブラント:「………」本当の晴彦がすでに死んでいる事。……予想はしていた。
切名弓人:「それはそうでしょう。だって、この数ヶ月。ボクの側にずっといたのは、あなただったんですから」
荒城晴彦:「何?」
切名弓人:「死んでしまった晴彦兄さんは、あの日、ボクに声をかけなかった」
切名弓人:「死んでしまった晴彦兄さんは、ボクを支えることも、愛することも、優しくすることもなかった」
荒城晴彦:「こいつは……」
切名弓人:「……全部、それはあなたなんですよ。ボクを騙そうとしてくれた、どこかの兄さん」
切名弓人:「でも、良かった。あなたがボクを陥れようとしてくれた裏切り者で」
荒城晴彦:「こいつは傑作だ!アハハハハハハハ!確かにお前の言う通りさ、ハニー!」
ニナ・ブラント:「……」気遣わしげに二代目を見やる。
切名弓人:柔らかく、微笑んでいる。
荒城晴彦:「そうか!そうだよなあ、おい!クソ!笑えちまう!」
荒城晴彦:「だったらやっぱり計画は最後まで進めなきゃあな」
荒城晴彦:「銃撃事件は自分で起こすさ」
GM:街中で銃声が響く。
ニナ・ブラント:「!」
GM:男は通行人を撃った手で、モザイク色のフードをかぶる。
GM:「女の子が撃たれたぞ!アルルカンギャングだ!」
GM:群衆の中の数名がそれを合図にモザイク色の覆面をかぶり、銃を撃ち出す。
GM:「テロだ!ヤツら、テロを起こすつもりだ!」
GM:群衆の間から“誰か”の悲鳴が上がる。
GM:「こっちに銃があるぞ!みんな身を守れ!」
GM:“誰か”が銃の入ったコンテナを開ける。人々はそちらに殺到する。
ニナ・ブラント:「……」眉をひそめ、雑踏を見渡す。
切名弓人:「…なるほど。こう、したかったわけですか。ボクの手で」
ニナ・ブラント:「…二代目」
アルルカン:「そうとも。だが、できなかったものは仕方ない。自分の手でやるさ」
GM:銃を持った人々は自分の身を守るためか、あるいは恐怖を押し殺すためか、その弾き金を引く。
GM:アルルカンはZ市を対象として「Eロイス:虐殺機関」を発動させる。
切名弓人:「…大丈夫。必ず止めます」
切名弓人:ぽん、とニナの肩をたたく。
GM:キミたちの目の前で暴動が、虐殺が起きる。
ニナ・ブラント:ぱちぱちと瞬き。
ニナ・ブラント:「うん」コクン、と頷きます。
切名弓人:そして、自分を騙そうとしていた男に向き直り。
アルルカン:「ハニー。オレはお前を一目見た時に分かったね。オレと同じだって」
切名弓人:「…同じ?同じ、ですか。」
アルルカン:「そうとも。だが、お前はそれを押し隠して澄ました顔をし、大切なものを守るだのと、のたまう」
アルルカン:「本当は狂って誰も彼も殺しちまいたい癖に、なんでもないような顔をしてな」
アルルカン:「オレはそれが気に入らん!」
アルルカン:「だから、こうして教えてやることにしたのさ。お前はオレと同じなんだよ」
切名弓人:「……」口から細く息を吐く。目を閉じ、わらう。
GM:アルルカンは両腕を広げて笑う。
切名弓人:「それは、きっとそうなんでしょうね」
切名弓人:「それでもボクは、まだ狂わずにいたいんですよ、『兄さん』」
切名弓人:「だから、殺すべき相手を見極めている。……狡いことです」
切名弓人:「でも、…そうですね。あなたに喜んでいただけるかはわかりませんが」小首をかしげ。
切名弓人:「あなたを遠慮なく殺せるというのは、とても嬉しいことではありますね」
切名弓人:にっこりと、笑う。
切名弓人:「愛していましたよ、『兄さん』」
切名弓人:荒城晴彦のロイスをSロイスに指定、即座にタイタス化します。
アルルカン:「ヒヒヒ!アッハハハハハハハハハ!」
アルルカン:「やっぱりお前はオレの同類だ」
アルルカン:「愛してるぜ、ハニー」
アルルカン:「しかし、オレにはまだ最後の仕上げが残ってる。お前はそこで街が混沌と流血と無秩序に飲まれるのを見物してるといい」
アルルカン:「感想はどうだい、ハニー? この光景こそがお前の本当の望みだろう」
切名弓人:「感想を求められてしまいましたか。参りましたね」
切名弓人:「…なら、こう言いましょうか。ボクはもっと上品なのが好みですね…!」
ニナ・ブラント:「……」弓人さんを見て、そしてアルルカンへと視線を移す。
アルルカン:「ああ、趣味の違いが出たか。その辺はお互いこれから理解を深めていくとしようじゃないか」
アルルカン:「ここだけじゃない。もうじき全てがめちゃくちゃになる。後戻りできないくらいにな。じゃあな、ハニー」
GM:《神出鬼没》を使用。アルルカンはシーンから退場する。
切名弓人:「……全く。厄介な相手に好かれてしまったようです」
ニナ・ブラント:「気に入らないわ」
ニナ・ブラント:「……」どことなく拗ねたような顔をしている。
切名弓人:「…すみません。」軽く頭を下げる。
切名弓人:「ボクも、整理をつけたくて。少し、調子に乗りすぎたかな…」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:「ううん」首を横に振ります。「平気」
切名弓人:「………」じっとニナを見つめる。
切名弓人:「…ニナ。行きましょう。アルルカンを止めるんです」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:「あなたと、話したいことが、たくさんあるの」
切名弓人:「………はい」
切名弓人:「話しましょうか。色々。…ちゃんと」
ニナ・ブラント:「うん。戦いが終わったら、ね」コクンと頷く。
切名弓人:「ええ。まずは、終わらせましょうか。」
ニナ・ブラント:「……その前に」
ニナ・ブラント:「あなたの銃、見せて」
切名弓人:「…はい」そっと、注意深く、渡す。
ニナ・ブラント:「………」慈しむように、それを受け取って。
ニナ・ブラント:そっと手で撫でる。
ニナ・ブラント:《水晶の剣》を使用します。
GM:了解です。
ニナ・ブラント:細部まで構造を把握し、粒子レベルにまで分解し、ほんの少し作り変える。
ニナ・ブラント:彼女の手に馴染むように。
切名弓人:じっとその様子を見詰めている。
切名弓人:とても、懐かしい気がした。
ニナ・ブラント:「二代目。あなたは、もう、どこにも行かないのね」
切名弓人:「……ボクは、最初からどこにも行ってませんよ」
ニナ・ブラント:手で撫でる。赤い糸の刻印がされた銃。
ニナ・ブラント:「そう。でも」
ニナ・ブラント:「おかえりなさい」
切名弓人:微笑んで
切名弓人:「……ただいま」
ニナ・ブラント:赤い糸の刻印が、もうひとつ増える。
ニナ・ブラント:絡み合った二本の赤い糸の刻印が、銃に刻まれる。
ニナ・ブラント:こちらも微笑んで、その銃を二代目に返します。
切名弓人:そっと、受け取った銃を撫でて。刻印を指でなぞって。
切名弓人:頷きます。
切名弓人:「行こう、ニナ」
ニナ・ブラント:「うん」頷き返す。二人で、ともに向かう。
GM:では、キミたちがアルルカンを追おうとしたところでシーン終了だ。
GM:ロイスや購入があればどうぞ。
ニナ・ブラント:今更ですけど、《水晶の剣》により弓人さんのブレイトバレッドの攻撃力が+6されたよ!
GM:強い!
切名弓人:やったぜ。
ニナ・ブラント:弓人さんのロイスの感情を反転させて、Sロイスにします!
GM:おお!
切名弓人:ありがとう!
ニナ・ブラント:購入はなしでいいや!以上です。
切名弓人:こちらも購入はなしで!以上!
GM:では、改めてシーン終了です。
GM:次はミドル最後のシーン!
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん。
:藍夕顔の侵蝕率が9上昇。(侵蝕率:80->89)
藍夕顔:ごふっ
GM:他の人も全員登場した方がいいかなぁ。
GM:む、了解です。
七竈オリエ:じゃあ出ます!
七竈オリエ:90+1d10
DoubleCross : (90+1D10) → 90+8[8] → 98
七竈オリエ:ぐげ
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:115->120)
切名弓人:ぴったり120
GM:アルルカンを追おうとした弓人くんとニナちゃんに夕顔さんとオリエちゃんが合流するシーンです。
ニナ・ブラント:じゃあ出るよー
ニナ・ブラント:1d10+106
DoubleCross : (1D10+106) → 3[3]+106 → 109
GM:街では暴動が起きている。
GM:廃ビルを脱した夕顔は、その中で弓人とニナを見つけ出す。
藍夕顔:「ボス! ニナ! 大変なことになってしまったわ」
藍夕顔:手を振って大声で二人に呼びかけます。辺りを見回して「……かなり大変ね」とつけくわえ。
切名弓人:「夕顔さん!見ての通りです。アルルカンを追わないと…」
七竈オリエ:「こっちはこっちでどうなってんのこれ!」
ニナ・ブラント:「夕顔。オリエ」駆け寄る。
藍夕顔:「アルルカンが行動を始めたのね……しかしボス、起動したブラックオーダーが警察署にも向かっています」
切名弓人:「彼の計画です。引き金をボクが引くことはありませんでしたが、暴動は始まってしまった」
切名弓人:「ブラックオーダーが… そうか、起動してしまったんですね…」
藍夕顔:「あれを止めないと、暴動を押さえる警察も動きが取れない……」
GM:では、そこで夕顔のもとに連絡が入る。
ファウスト:『藍夕顔。私だ。ファウストだ』
藍夕顔:「……ファウスト!?」
ファウスト:『理解していると思うが、現在は予断を許さない状況にある』
藍夕顔:「ええ。手短にお願いするわ」
ファウスト:『ああ、分かっている。……切名弓人は使いものになりそうか?』
藍夕顔:ちらりと一瞥する。なんだろう、どことなく憑き物が落ちたような、さっぱりした印象がある気がした。
藍夕顔:「ご壮健よ」
ファウスト:『そうか。ならばいい』
ファウスト:『アルルカンはこのまま街に毒ガスを散布するつもりだろう。まずはヤツの潜伏場所を突き止める必要がある』
ファウスト:『街を覆うほどの毒ガスだ。用意するにしてもそれなりの設備は要るだろう。化学工場か、それとも製薬会社か』
藍夕顔:「製薬会社……」考えこむ
ファウスト:『すぐに見当を付けて向かえ。計画を阻止するのだ』
藍夕顔:「ええ。情報をありがとう」
藍夕顔:何もなければ通話を切りましょう。
GM:あ、まだだよ!
藍夕顔:はい
ファウスト:『アルルカンはブラックオーダーを用いて、警官隊を襲撃している。彼らにこの騒動の収拾を期待することはできない』
ファウスト:『お前たちの手でアルルカンを止めるのだ』
GM:通りの向こうにある警察署では金属骨格を剥き出しにした怪物が容赦なく警官隊に砲撃を浴びせかける!
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:警官たちは果敢に拳銃で応戦するが、圧倒的火力差に容易く吹き飛ばされる!
ファウスト:『警官隊は捨て置け。助けてやる義理も、時間的猶予もない』
藍夕顔:「しかし……彼らがいなくては、アルルカンを倒した後も、事態の収拾をはかることは難しいわ」
藍夕顔:紫島ひびきの様子を思い返しながら反駁
ファウスト:『暴動など長続きするものではない。アルルカンを倒し毒ガスの散布さえ防げば、多少の犠牲は出たとしてもいずれは収まるだろう』
藍夕顔:「ええ、そうでしょうね。けれど、その傷から立ち直る過程ではどうかしら?」
藍夕顔:「ただ終わるのと、犠牲を少なくして終わるのとでは……取り戻せるものが違うわ」
藍夕顔:「毒ガスは止める。ブラックオーダーも止める。あなたの指図は受けない」
ファウスト:『お前の言うことも一理ある。だが、ブラックオーダーを止めてからでは、アルルカンの計画を阻止するのは間に会うまい』
藍夕顔:「ご心配をどうも。何ならあなたは脱出の準備をどうぞ」
ファウスト:『……切名弓人もお前と同じ考えか?』
藍夕顔:「それはこれから訊くところよ」
藍夕顔:会話はスピーカーフォンで筒抜け。弓人さんの方に向き直る。
藍夕顔:「ボス。我らフェイタル・ストリングスに、どうぞご命令を」
藍夕顔:「アルルカンを確保しに行くか、先に、ブラックオーダーを止めて、警官たちを一人でも多く救うか」
切名弓人:「………時間がありません。ですが、ブラックオーダーを捨て置けないのも事実。ならば」
切名弓人:「二手に分かれましょう。ボクとニナがアルルカンを追う」
ニナ・ブラント:「わかった」頷く。
切名弓人:「夕顔さんとオリエはブラックオーダーの制圧を速やかに行ってください。」
七竈オリエ:「ブラックオーダーの起動は……アタシの不始末でもある」
七竈オリエ:「だから、自分でどうにかする。してみせるよ、ボス」
ファウスト:『……戦力の分散だと?バカな真似を。アルルカンを確実に止められる可能性をわざわざ下げる必要がどこにある』
藍夕顔:「離れていても、運命の糸は繋がっている」
藍夕顔:「あの道化ごときに断ち切られるものではありません。まだ我々には勝算があるわ」
リトルクイーン:『夕顔。お願いがある。私は弓人とニナの支援に専念したい』
藍夕顔:「ええ、そう頼みたいと思っていたところよ、アイシャ」
藍夕顔:「ボス、合流したばかりで申し訳ありませんが、私はお傍を離れてオリエと行動を共にします。これを」
藍夕顔:と言って、ホローポイント弾を弓人さんに手渡します!
リトルクイーン:『イエス、マム。私も、手を貸す』
切名弓人:「…ありがとうございます。どうぞ、気をつけて」
リトルクイーン:『オリエ。私はまだあなたに何もしていない。だから、必ず帰ってきて』
七竈オリエ:「オッケー。アタシもアンタといろいろ話をしたいと思ってたんだよね」
藍夕顔:「それじゃ、オリエにもこっちを渡しておくわね」と徹甲弾を出します。
リトルクイーン:『髪飾りのお礼。受け取れなかった誕生日プレゼントを渡してくれたのはあなただから。いつか必ず』
七竈オリエ:「あはは」頷く。「……うん。そだね。リトルクイーン」
七竈オリエ:「姐さんもありがと。使わせてもらうよ」
ファウスト:『……危険な戦いになるぞ。それを承知で行くというのだな?』
藍夕顔:「まあ、今回は少々火の規模が大きいけれど」肩をすくめて。「いつものことよ」
ファウスト:『……よかろう。ならば何も言うまい』
ファウスト:『運命がお前たちの味方をすれば、勝機もあるかもしれん』
藍夕顔:「あなたも、祈っておいて頂戴」
ファウスト:『生憎と、私は神には祈らない』
ファウスト:『では、事件が無事に解決すればまた連絡する』
ファウスト:『……切名弓人』
ファウスト:『よく立ち上がった』
GM:それだけ言って通信は切れる。
切名弓人:「……」目を瞬かせる。
藍夕顔:通信が切れた端末をしまって。「ボス、アルルカンの潜伏先、少々心当たりが」
藍夕顔:と言って、神城に行った時小耳に挟んだ、製薬会社買収の件を話します。
切名弓人:「あ…はい。夕顔さん。」
切名弓人:「…製薬会社……ですか。ありがとうございます」
GM:そこから探りを入れるなら判定の必要もなく潜伏先を突き止めることは可能でしょう。
藍夕顔:ひゃっほー!
切名弓人:やった
七竈オリエ:やったー
ニナ・ブラント:いえーい!
切名弓人:「これなら、すぐに突き止められそうです」
GM:Z市郊外の港湾地区にある製薬会社が、神城からの買収を以前は頑なに断り続けていたのに、まるで今は大きな揉め事を起こしたくないかのようにすんなりと受け入れているそうです。
切名弓人:なんと
ニナ・ブラント:意味深ー!
GM:また、そのプラントにも少し前から普段見かけないような人たちが出入りするようになっているそうです。
ニナ・ブラント:怖いなあ!
GM:Z市郊外の港湾地区にある製薬会社の工場。そこがアルルカンの潜伏先である可能性が高い。
切名弓人:では、組織の情報力と自らの足で築いたコネクションを使ってその場所を突き止める!
切名弓人:「…わかりました。港湾地区です」携帯を仕舞う。
切名弓人:「急ぎましょう、ニナ。毒ガスの散布が行われては、ボクたちの力では街を建て直すのは難しい」
リトルクイーン:『目的地を捕捉。道案内はこちらで行なう』
切名弓人:「ありがとうございます、リトルクイーン」
ニナ・ブラント:「うん。あいつを、倒さないと」コクンと頷く。
七竈オリエ:「……ボス!」声をかける。
七竈オリエ:「銃を向ける相手はボスが決めてって前に言ったでしょ。指示をくれて、ありがと」
切名弓人:「……オリエ」
七竈オリエ:「ちょっくらあいつぶっ壊してくるから。ボスもやっちまってよね」銃身にキスをする。
切名弓人:「はい。…お互い頑張っていきましょう。」
藍夕顔:「決着の時には間に合うようにいたしますわ。行きましょう、オリエ」
ニナ・ブラント:「……」夕顔とオリエに頷く。二代目はもう大丈夫だと、そういう意味をこめて。
七竈オリエ:「うん!」スカートを翻して、向かうべきところを目指す。
藍夕顔:ニナちゃんに頷き返して、この場を去っていこうとします!
GM:では、シーン終了です。
GM:次はいよいよクライマックスになりますので、ロイスの調整や購入などがある人は今のうちにどうぞ。
七竈オリエ:ロイスはなし。照準器を試してみましょう。
切名弓人:こちら、特に…なし!
ニナ・ブラント:同じく特になしー
七竈オリエ:4dx=>15
DoubleCross : (4R10[10]>=15) → 10[1,3,6,10]+5[5] → 15 → 成功
七竈オリエ:おっ
GM:買えた!
ニナ・ブラント:おー!
七竈オリエ:呪われし者の銃にセットします!
GM:命中が上がる!なんてことだ。
七竈オリエ:あ、あと応急手当キットを使ってなかったのですが、今いいですか?
GM:どうぞどうぞ。
七竈オリエ:23+2d10
DoubleCross : (23+2D10) → 23+6[5,1] → 29
七竈オリエ:上限が25なので全快します。
七竈オリエ:以上!
GM:おお、素晴らしい。
藍夕顔:ロイスをオリエちゃんに取得します。●信頼/羨望 オリエちゃんの率直さ、感情的なところが羨ましいって感じで
七竈オリエ:わーい
藍夕顔:七枠いっぱい!
藍夕顔:というわけで以上です
GM:それでは改めてシーン終了です。
GM:クライマックスフェイズ!
GM:全員登場で、シーンプレイヤーは弓人くん!
:藍夕顔の侵蝕率が2上昇。(侵蝕率:89->91)
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:120->122)
切名弓人:ボクだ!
七竈オリエ:98+1d10
DoubleCross : (98+1D10) → 98+9[9] → 107
七竈オリエ:ぎゃー
ニナ・ブラント:1d10+109
DoubleCross : (1D10+109) → 4[4]+109 → 113
GM:まずは化学工場側の描写からいきます。
GM:薄暗い工場では薬品タンクで混ぜ合わされた薬物が煙を上げている。
GM:工場からは完成した毒ガスがアルルカンギャングたちによって今まさに運び出されようとしていた。
GM:アルルカンは薬品タンクの上にかかった鉄橋からそれを見下ろしている。
アルルカン:「ありがとうよ、鳥頭の旦那。もうじきあんたの薬が街中を覆うぜ」
アルルカン:「その後に待っているのは誰も見たことのない大混乱だ。今から笑いが止まらねえ」
アルルカン:「あんたも見たかったろうに。可哀相になぁ。まあ、せいぜいオレが代わりに大笑いしてやるから安心してな!」
アルルカン:「さあ、カクテルの積み下ろしを急げよ!とびっきり強烈なカクテルだ!味見しようなんて考えるんじゃないぞ!」
GM:男は鉄橋から部下たちに指示を出す。
ニナ・ブラント:返事の代わりに聞こえるのは、悲鳴。
GM:毒ガスの詰まったシリンダーを運び出そうと、工場の扉を開けたギャングたちの悲鳴だ。
アルルカン:「何事だ!?」
ニナ・ブラント:大剣でギャング達を次々と斬りつけ、薙ぎ倒す。
切名弓人:銃声はしない。ただ、先を征く彼女が動きやすいように。
切名弓人:糸を、紡ぐ。
アルルカンギャング:「こいつ!華奢な見た目の割にバカ力を!」
ニナ・ブラント:道を作る。後ろに佇む彼女が歩きやすいように。
GM:アルルカンギャングは銃を撃とうとするが、不運なことに弾詰まりを起こす!
アルルカンギャング:「クソ!こんな時に!」
GM:ギャングは慌ててリロードしようとする!
ニナ・ブラント:そう言う男の首を刎ねる。
GM:首が飛び、リロードの完了した拳銃が落下する。
ニナ・ブラント:右手の大剣で一振り。ただそれだけ。
切名弓人:拓かれた道を悠然と歩く。
アルルカン:「……来たのか、ハニー」鉄橋からその光景を見つめる。
ニナ・ブラント:二代目に先を譲り、自分は後ろからついていく。
アルルカンギャング:「殺せ!撃ちまくれ!」
アルルカンギャング:「バカ!ガスのシリンダーに当たったらどうする!」
切名弓人:歩みに迷いはない。ただ、糸の通る道を往くのみ。
GM:ギャングたちは弓人に狙いを絞って銃を乱射する!
アルルカンギャング:「チッ……!」
切名弓人:「——やめておきなさい。あなた達にボクは殺せない」
アルルカンギャング:「そんなはずがあるか!当たれば殺せるんだよ!」
切名弓人:「自らの運命の糸を断ち切らないよう、大人しくしていることをお勧めします」
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:にっこり笑って
切名弓人:「当たりませんよ。そう決まっているんです」
GM:ギャングの1人が怯えるように道を開ける。
GM:銃声。
GM:アルルカンの放った銃弾でそのギャングが死ぬ。
ニナ・ブラント:「……!」その行動に驚く。
アルルカン:「悪いな、手が滑っちまった。お前も足が滑ったんだろ?おあいこだ」
切名弓人:眉を顰める。
アルルカン:「お前の言う運命なんてのは、何の意味もねえ。この街が死ねば、お前もそれを理解する」
アルルカン:「来い!上がってきな!」
切名弓人:「意味があることを、あなたも理解するでしょう。この町が生き残るところを、あなたは見られないでしょうが」
切名弓人:「行きましょう、ニナ」
ニナ・ブラント:「うん」
アルルカン:「その女も気に入らねえ。オレの計画の邪魔ばかりしやがって」
ニナ・ブラント:「それは、光栄ね」
アルルカン:「ただの人形かと思ったが、とんだ曲者だ。お前はハニーの見てる前でバラバラにしてやるよ」
ニナ・ブラント:「…できないわ。絶対」
ニナ・ブラント:弓人さんと、鉄橋へと上がります。
切名弓人:くす、と笑って、ニナの言葉に頷く。
切名弓人:小走りに、鉄橋へと上がる。
GM:アルルカンは銃を向ける。それに合わせて部下たちも銃を構える。
切名弓人:赤い糸の刻印がされた銃を向ける。
アルルカン:「オレとお前の長い因縁もここら辺が始末の付け時かもしれんな、ハニー」
アルルカン:「思えば、そう。あれは何年前だったか……」
アルルカン:「そうそう、お前のママが撃たれた日だ」
アルルカン:「ジョークさ。笑えよ」
切名弓人:「——随分と、悪趣味なジョークですね」
ニナ・ブラント:「……」思わず二代目に視線を向ける。
アルルカン:「ヒヒヒヒヒ!」
切名弓人:少し、表情が硬い。
ニナ・ブラント:「…最低」ぼそりと呟くように言う。
アルルカン:「そんなに怖い顔をするな。いつもみたいに甘い声で名前を呼んでくれよ、ハニー!」
GM:では、描写を警察署側に移そう!
GM:Z市警察署前。
GM:剥き出しの金属骨格をさらけ出した怪物は、建物に向けてリニアキャノンを構える。
GM:エネルギーが集束され、発射。警察署の壁には大穴が開く。
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:ブラックオーダーは何かに抗うかのような軋んだ金属の雄叫びをあげる!
GM:紫島ひびきは倒れた警官を必死で介抱していた。
紫島ひびき:「ダメ。死なないで。お願い……!」
GM:そこにおもむろにブラックオーダーが銃口を向ける。
GM:警官を抱きながらひびきは必死に拳銃を乱射!
GM:だが、ブラックオーダーは全く意に介さない!
紫島ひびき:「……そりゃあダメか。七竈さんにだって敵わなかったんだもんね」
GM:ターゲットサイトが回転し、ブラックオーダーの銃口にエネルギーが集束する。
GM:ひびきは警官を抱いたまま目をつむる。
七竈オリエ:小さな破裂音。銃声だ。
七竈オリエ:「ブラックオーダー。アンタの相手はアタシと姐さんだよ」
GM:その一撃で銃口がそれる。発射されたリニアキャノンはあらぬ方向に飛ぶ。
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 39
紫島ひびき:「……七竈さん」
藍夕顔:投げあげた貨幣を手に、オリエの背後から現れる。
七竈オリエ:「ゴメンね、ちょっと遅くなった」ひびきと警官を背中で守りながら立つ。
紫島ひびき:「……遅くなんてないわ。ありがとう」
藍夕顔:「この卦が示すは水山蹇(すいざんけん)。万事休す……ふう、酷いのが出たわね」
紫島ひびき:「……ギャングに助けられるのはちょっと癪だけど」微笑んで言う。
藍夕顔:「まさに今のZ市そのものだわ、これは。けれど大凶は、一つの過程にすぎない」
七竈オリエ:「そうだねえ、アンタ今はギャングじゃないもんね」素顔のひびきを見て笑う。
藍夕顔:「絶え間なく続く死線、それを乗り越えていくのもまた人生……ね、紫島さん?」
藍夕顔:「あなたはあそこから立ち上がった。同じように、今この危機も、乗り越えられるわ」
紫島ひびき:「乗り越えて、だなんて。七竈さんも笑ってる場合じゃないわ。あんな怪物を相手にどうする気?」
七竈オリエ:「さあて、どうしようねえ……」舌なめずり。
藍夕顔:「大丈夫よ、あれと戦うのは二度目だから」ウィンク
GM:ブラックオーダーのスピーカー越しにアルルカンの声が聞こえる。
アルルカン:『おいおい、お嬢ちゃんたち。あんたらは他のガキンチョ2人と違ってもっと賢明だと思っていたがな』
アルルカン:『たった2人でこの兵器に挑むって?オレは可笑しすぎて漏らしちまいそうだぜ』
七竈オリエ:「アンタ何言ってんの? 姐さんはともかく、アタシはボスの命令で誰だって殺す銃だよ?」肩を竦める。
七竈オリエ:「賢明とか、見込み違いもいいとこだよ。呆れる! よくボスやってられるよねえ!」
アルルカン:『そうとも!あんたの言う通り、オレはちょいとばかしイカれてるんだ!」
七竈オリエ:「ボスにこっちを任されたの。だからアタシは今、そいつをスクラップにしてやることしか考えてない!」
アルルカン:『そうかい。だが、悪いが、お嬢ちゃんに勝ち目はない。まず武器の数が違う』
七竈オリエ:指を頭の横でくるくる回す。
アルルカン:『そっちの銃は何丁だ?一丁か?二丁か?こっちはひい、ふう、みい……たくさんだ!』
GM:ブラックオーダーの全身に無数の銃器が展開する!
七竈オリエ:「ねえ姐さん、なんかあったよね、多けりゃいいもんじゃないみたいなことわざさあ」
藍夕顔:「ああ、烏合の衆、かしら?」
七竈オリエ:「そういうやつ! それ!」
藍夕顔:「有象無象、雑魚の寄せ集め……なにごとも、多ければいいってものじゃないわ」
七竈オリエ:「どういう字書くか知らないけど、アンタはそれ! 今決めた!」
アルルカン:『そうかい!それじゃあ、試してみるといい!』
七竈オリエ:「紫島さんは下がってなよ。こっからはギャングのケンカだからさ」後ろに向けて言う。
紫島ひびき:「……お願い、七竈さん。そいつぶっ壊して」
GM:そう言ってひびきは警官を守るようにして下がる。
七竈オリエ:「引き受けた!」
アルルカン:『パーティの時間だぞ!主賓はミサイルちゃんたち!』
GM:ブラックオーダーがミサイルランチャーを構える!
アルルカン:『派手に楽しもうじゃないか!』
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:ブラックオーダーの軋んだ金属の雄叫びがキミたちのレネゲイドを震わせる!
GM:一方、化学工場でもアルルカンが叫んだ!
アルルカン:「そんなに怖い顔をするな。いつもみたいに甘い声で名前を呼んでくれよ、ハニー!」
アルルカン:「さあ、第二幕といこうじゃないか!ここからが本当の喜劇の始まりだ!」
GM:アルルカンのおぞましい殺意が大気を伝わってニナの肌を刺し、レネゲイドを揺るがす!
ニナ・ブラント:「……っ!」
GM:弓人くん以外の三人は衝動判定だ!
GM:〈意志〉で難易度は9!
ニナ・ブラント:難易度教えて!
ニナ・ブラント:はい!
七竈オリエ:4dx+2=>9
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 6[3,4,6,6]+2 → 8 → 失敗
七竈オリエ:ぎゃー!
GM:惜しい!
切名弓人:オリエちゃーん!
藍夕顔:(6+2)dx+0@10>=9 <意志>
DoubleCross : (8R10+0[10]>=9) → 10[2,3,4,5,5,8,8,10]+1[1] → 11 → 成功
七竈オリエ:まあマイナーすることないからまだなんとか
:藍夕顔の侵蝕率が9上昇。(侵蝕率:91->100)
ニナ・ブラント:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 10[1,3,4,6,8,10]+10[10]+9[9]+1 → 30 → 成功
:藍夕顔の侵蝕Bを+1した
ニナ・ブラント:すごいね!?
藍夕顔:ぴったり100になった
切名弓人:???
GM:ニナちゃん、すごいことになってる!?
藍夕顔:ニナちゃん、気合入りまくっている。
七竈オリエ:107+2d10
DoubleCross : (107+2D10) → 107+14[6,8] → 121
七竈オリエ:ぐえええ
ニナ・ブラント:113+2d10
DoubleCross : (113+2D10) → 113+9[8,1] → 122
ニナ・ブラント:ウム
切名弓人:ニナちゃんとお揃いだ
ニナ・ブラント:きゃあ
GM:いちゃついてる場合か!
切名弓人:はーい
アルルカン:「さあて、楽しく殺し合いといこうじゃないか!」
GM:アルルカンは銃のトリガーに指をかける。
ニナ・ブラント:「大丈夫」囁くように言う。
アルルカン:「今度は演技じゃねえ。本当に死んでもらうぜ」
ニナ・ブラント:「運命は、私たちの味方」
七竈オリエ:スカートの裾を軽くつまみ、優雅に礼をする。
切名弓人:「ええ」
切名弓人:「必ず、勝って帰ります」
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」軋んだ咆哮!
七竈オリエ:「パーティーね。素敵だこと。アタシ、今すごく血が飲みたい」
藍夕顔:「……行きましょう」
七竈オリエ:「こいつじゃオイルがいいところだから、さっさと勝ってアンタの血を飲み干させてもらうからね、アルルカン!」
アルルカン:『そんなら自分の血で喉を潤しな!これからたっぷり飲めるぜ!』
アルルカン:『さあ、働けよ、ポンコツ!その女を穴だらけにしちまえ!』
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:展開した砲口がオリエと夕顔に向けられる!
GM:戦闘開始だ!
切名弓人:やるぜ!
七竈オリエ:いくぞー
ニナ・ブラント:オラオラー!
GM:まずは化学工場サイドの説明から。
GM:エネミーはアルルカン(行動値18)とアルルカンギャング(行動値14)のトループが二つ。
GM:同一エンゲージで、弓人くんとニナちゃんのエンゲージからの距離は10メートルだ。
GM:一方、警察署サイド。
GM:エネミーはブラックオーダー一体。行動値は20.
GM:距離は夕顔さんとオリエちゃんのエンゲージから10メートル。
GM:お互いの側から逆サイドに移動する場合はメジャーアクションを使って宣言が可能。
GM:その場合、次のラウンドのセットアッププロセスに逆サイドに登場することができます。
藍夕顔:行き来可能なのか!
GM:また、戦闘しているエネミーが全滅した場合はメジャーアクションの消費なしで移動が可。その場合も登場は次ラウンドのセットアップです。
藍夕顔:なるほど
切名弓人:ほうほう
GM:説明はこんなところかな。
ニナ・ブラント:ほうほう
GM:何か質問などはありますか?
ニナ・ブラント:大丈夫です!
七竈オリエ:大丈夫です
切名弓人:大丈夫!
GM:なければひとまず戦闘を始めよう!何か疑問が出てきた時に聞いてくれ!
切名弓人:はーい!
藍夕顔:はいさー!
GM:では、戦闘開始だ!
ニナ・ブラント:オウイエ!
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアッププロセスから。
七竈オリエ:ブルーゲイル使用します。
藍夕顔:《戦術》+《ファンアウト》+《常勝の天才》を、オリエちゃんに!
七竈オリエ:行動値と侵蝕値が+5。
ニナ・ブラント:やることなしっ
藍夕顔:戦闘移動、メジャーアクション+6D、攻撃力+16
七竈オリエ:ありがたいーー
切名弓人:なし!
GM:アルルカンギャングのトループとブラックオーダーは何もなし。
藍夕顔:そしてオートアクション! NPC効果でリトルクイーンの援助を受け、同支援を化学工場の弓人さん・ニナちゃんにも!
藍夕顔:あっと、ファンアウトはそちらご入用でしょうか?>工場サイド
ニナ・ブラント:あ、いえ、ください!
藍夕顔:了解!
:藍夕顔の侵蝕率を+16した
切名弓人:うん、ニナちゃんが動けるのがいい!
:藍夕顔の侵蝕率を+16した
藍夕顔:ふったちまち132% ※編注:リトルクイーンの効果で二重に侵蝕値は上がらないとの事なので116%になりました。
切名弓人:自分はこのまま。この距離がいい!
七竈オリエ:では、《ファンアウト》の効果で2m後退したいです。
GM:そう来たか!
七竈オリエ:エンゲージをばらす!!
ニナ・ブラント:ではこちらは10m前進。アルルカン達と同一エンゲージに入ります。
リトルクイーン:『切名弓人。ニナ。あなたたちは私が援護する』
切名弓人:「リトルクイーン…!…ありがとうございます。必ず、応えます」
ニナ・ブラント:「うん。任せて」
リトルクイーン:『夕顔には敵わないかもしれないけど。私も戦う』
GM:アルルカンはまずは「Eロイス:殺刃圏」を使用。
切名弓人:やっぱりーーー
GM:クリンナッププロセスごとに弓人、ニナ、アルルカンギャングは2d点のHPダメ―ジを受ける。
ニナ・ブラント:きっつい
GM:さらに「Eロイス:唯我独尊」の効果で同じタイミングにEロイスをもう一つ使用する。
ニナ・ブラント:何!
GM:使用するのは「Eロイス:殺戮衝動」。クリンナッププロセスの時点で戦闘不能のキャラクターは自動的に死亡する。
切名弓人:あわわ
ニナ・ブラント:やっぱりーーーー!
七竈オリエ:おわー
藍夕顔:やはりガッツリ来るなあ
切名弓人:クリンナップの2d10で倒れる可能性も考えるとかなりきつい!
GM:アルルカンはおもむろに毒ガスの詰まったシリンダーの一本に銃口を向け、引金を引く。
GM:シリンダーが割れ、毒ガスが漏れ出す!
アルルカンギャング:「ボス!?何を!」
アルルカン:「何って、面白いことさ」
切名弓人:「…!?」
アルルカン:「ガスで死ぬのが早いか、撃ち殺されるのが先か」
ニナ・ブラント:「二代目」
アルルカン:「楽しみが増えたじゃないか!お前らも死にたくなかったらさっさとあいつらを殺して、逃げ出すしかないぞ!」
ニナ・ブラント:「…早く。決着をつけないと」
切名弓人:「…はい。」ぎり、と歯ぎしりをする。
切名弓人:アルルカンにロイス。
GM:ほう!
切名弓人:敵/アルルカン/情/隔意:○/ロイス
藍夕顔:来ましたね
切名弓人:「…やはり、趣味が合いませんね。早急に、始末をつけましょうか」
アルルカン:「ああ、そうさ!やり合うとしようじゃないか、ハニー!」
GM:では、セットアップは終了。
GM:イニシアチブに入ります。
GM:最初は行動値が上がって20になっているオリエちゃんの番から。
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:まずマイナーで暴走を解除します。
GM:くっ、折角暴走したのに!
七竈オリエ:メジャー、コンボ『血の一撃』。《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》。
七竈オリエ:対象はブラックオーダー。侵蝕値8上昇。装甲値無視。HP2消費。
七竈オリエ:命中判定いきますっ
GM:超強そう!来い!
藍夕顔:GoGO!
七竈オリエ:19dx7+6
DoubleCross : (19R10+6[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,3,4,5,5,5,5,6,6,7,7,8,9,10]+6[1,1,1,3,6]+6 → 22
七竈オリエ:えええー
藍夕顔:女神いりますか!
GM:あああああ!?そんなのもあった!?
藍夕顔:弓人さんたち側にはどうせ飛ばせませんしね
七竈オリエ:ここは使ってもらってもいいですか!
藍夕顔:オウケイ! 達成値+12だ!
七竈オリエ:ありがとうございます!!
七竈オリエ:ということで34です。
GM:せっかくいけると思ったのに!
GM:だが、ドッジだ!
:藍夕顔の侵蝕率を+4した
GM:10dx+2
DoubleCross : (10R10+2[10]) → 9[2,2,3,4,5,5,5,6,7,9]+2 → 11
GM:ダメか。回避失敗。
GM:ダメージをどうぞ!
七竈オリエ:4d10+35 装甲値無視
DoubleCross : (4D10+35) → 20[2,3,6,9]+35 → 55
ニナ・ブラント:でかい!
七竈オリエ:よし
藍夕顔:くーらえーっ
切名弓人:いいダメージ!
GM:強いな!?
GM:だが、ブラックオーダーへの攻撃は前に戦った時よりも手ごたえが鈍い。より言えば、装甲が堅牢になっているかのような。
七竈オリエ:なんだとーー
藍夕顔:お、おのれーっ
GM:ブラックオーダーには「Dロイス:機械化兵」が追加されている。ダメージは10点軽減だ。
藍夕顔:そう来たか!
七竈オリエ:あー
GM:それでも良いダメージは喰らったが!
七竈オリエ:敵の関節など、弱そうな部分を狙い澄まして弾丸を放つ。
七竈オリエ:「さっさと倒れなよ、この鉄ゾンビ!」
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:戦闘兵器が銃弾を浴び、火花を散らす!
藍夕顔:「一度戦ったブラックオーダー、改修はされても構造はよく知ってるわ……効いてるわよ、オリエ!」女神演出!
アルルカン:『残念だったな、お嬢ちゃん!今度のこいつは中身にヤワな人間なんざ入っちゃいない!より頑丈だぞ』
七竈オリエ:「サンキュ、姐さん。……でも、もうちょっと時間かかるかもね」硝煙を吹き飛ばす。
七竈オリエ:「ヤワな人間とか言うなよ。アンタほんとに腹立つ男だよね!」
藍夕顔:「待ってなさい、アルルカン。すぐそちらにも行ってあげるわ」
アルルカン:『よく言われるよ。腹が立つ男とか、憎い男とか。おっと、それじゃあ今度はこっちの番だ!』
GM:次は行動値20のブラックオーダーの番!
GM:マイナーで《ダブルクリエイト》+《ハンドレッドガンズ》を使用!
GM:こいつらは「Dロイス:錬金術師」の効果で攻撃力が上がっている!
GM:さらにブラックオーダーは「Eロイス:超越活性」により《ハードワイヤード》のレベルを引き上げており、通常より多くのブラックドッグ専用アイテムを使用可能!
GM:メジャーでは《カスタマイズ》+《ヴァリアブルウェポン》+《マルチウェポン》+《コンセントレイト:モルフェウス》
GM:そして《ギガノトランス》も使用して、インプラントミサイルとハンドレッドガンズ二つでシーン攻撃だ!
GM:対象はオリエと夕顔!
GM:命中判定いくぜ
GM:18dx7-6
DoubleCross : (18R10-6[7]) → 10[1,3,3,4,4,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,8,8,8]+6[2,3,5,5,6]-6 → 10
GM:んん!?
切名弓人:???
七竈オリエ:あれ
ニナ・ブラント:えっ
藍夕顔:???
藍夕顔:ダイスとか記述は……間違ってなさそうだね?
GM:あっ、違う!素の命中値があるからあと4上がる!
切名弓人:14…!
GM:達成値は14!
藍夕顔:くっ14か! ドッジ挑戦しよう!
七竈オリエ:ど、ドッジワンチャン!
藍夕顔:(1+3)dx+0@10>=14 <回避>
DoubleCross : (4R10+0[10]>=14) → 9[2,2,7,9] → 9 → 失敗
七竈オリエ:6dx+1=>14
DoubleCross : (6R10+1[10]>=14) → 8[4,4,4,5,7,8]+1 → 9 → 失敗
藍夕顔:ダメだっちゃ☆
七竈オリエ:ぎゃーおそろい
GM:あぶねえええ!?
ニナ・ブラント:同値ー!
藍夕顔:なかよし!
切名弓人:くやしいー!
七竈オリエ:いけたらかっこよかったのにーー
GM:ダメージいきます!
GM:34+2d10
DoubleCross : (34+2D10) → 34+9[2,7] → 43
藍夕顔:女神も切れたしねえ。死亡!
GM:ダメージは43.装甲値は有効だ。
七竈オリエ:つよい!!
ニナ・ブラント:固定値でかいよ!
七竈オリエ:装甲抜いても35で死亡です。
藍夕顔:ファウストへのロイスをタイタスにして起き上がります。
七竈オリエ:で、ブラックオーダーにロイス。懐旧/○殺意で取得してタイタス化、昇華して復活します。
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
藍夕顔:(ふふ……あなたもどこかで、祈ってくれているのかしらね)折れぬ覚悟!
GM:何かに抗うような軋んだ鉄の雄叫びをあげると、ブラックオーダーの全身から砲口が展開し、銃弾が、ミサイルが、レーザーが、一斉に発射される!
GM:銃弾と爆風の嵐がキミたちの体を焦がす!
七竈オリエ:「ヤバ……」避けようとするが、無力。被弾する!
藍夕顔:ぱしん、と頭の中で何かが破裂したような感覚を覚え。気が付くと這いつくばっている。
七竈オリエ:「……ったた」ボロボロのコートを脱ぎ捨て、起き上がる。
藍夕顔:「まだよ……この程度、予想の範囲内。覚悟の上なんだから」
藍夕顔:立ち上がる。
七竈オリエ:「あーあ、結局二着目買う羽目になるんじゃん。クソッ」
アルルカン:『どうだい、こいつは!痛いだろう!?そのまんネンネしちまいな』
七竈オリエ:「バッカじゃねえの!? 痛くて痛くて寝てらんねえよ!」叫び返す。
アルルカン:『おっと、正論で返されちまった。こりゃあ笑うしかねえな。ヒヒヒ!』
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
藍夕顔:「予定が詰まっているのよ。その調子でぽんぽん撃ち尽くしなさいな」
アルルカン:『残念だが、弾切れはまだまだ先だぞ!頑張んな!』
GM:では、ブラックオーダーの行動はこれで終了。
GM:次は行動値18のアルルカンの番!
アルルカン:「さあて、こっちもやるとするか」
GM:マイナーはなし。
GM:メジャーで《オールレンジ》+《死神の精度》+《急所狙い》+《コンセントレイト:エグザイル》
切名弓人:死神の精度…!
GM:さらにエグザイルのアージエフェクト《逃れ得ぬ腕》を使用。
GM:ダメージ+2dにリアクションのC値+1だ。
切名弓人:うわー
ニナ・ブラント:うっわ
GM:フォールンピストルを使ってニナちゃんに攻撃!
ニナ・ブラント:うわこっちきた!
GM:フォールンピストルの効果でリアクションのC値はさらに+1!
GM:確実に殺す!
切名弓人:えげつねえ!
アルルカン:「運命なんてものが何の意味もないってことをオレが教えてやろうじゃないか」
アルルカン:「この女はここで死ぬ」
GM:命中判定!
GM:16dx7+6
DoubleCross : (16R10+6[7]) → 10[1,1,1,2,2,4,4,5,5,6,7,8,9,10,10,10]+10[1,1,3,3,5,7]+10[9]+3[3]+6 → 39
GM:達成値は39です。
ニナ・ブラント:回りやがってーっ
ニナ・ブラント:とりあえずドッジしてみるよ!
切名弓人:C値+2だから
ニナ・ブラント:どうなるんでしょう!
切名弓人:12以上でないとクリティカルしない!
藍夕顔:つまりクリティカル不能!
切名弓人:そういうこと!
GM:ドッジの時にdx12になる!
ニナ・ブラント:無理じゃん!
藍夕顔:これがC+の恐ろしさ……
ニナ・ブラント:じゃあガードするよ!
GM:そう来たか!
GM:では、ダメージいきます。
GM:27+6d10
DoubleCross : (27+6D10) → 27+37[8,6,2,7,4,10] → 64
GM:ダメージは64点。
切名弓人:あわわ
GM:装甲、ガード値ともに有効。
ニナ・ブラント:装甲値・ガード値減らしても53点ダメージ受けて死ぬ!
ニナ・ブラント:アルルカンのロイスをタイタスにして昇華、復活します!
GM:では、ダメージが入ったのでオートアクションで《餓鬼魂の使い》を使用。
藍夕顔:ゲェーッ邪毒!
GM:3ランクの邪毒を受けてもらいます。
切名弓人:ぎゃーっ
ニナ・ブラント:もう!
ニナ・ブラント:何
ニナ・ブラント:この人!
ニナ・ブラント:モテないよ!そういうのは!
切名弓人:ほんとだよ!
切名弓人:全くだよ!
GM:もてなくてもいいもん。
GM:アルルカンはニナとの間合いを詰めると、至近距離で銃を放つ!
アルルカン:「いつかのお返しだ。痛かったんだぞ、あれは」
ニナ・ブラント:「…っ!」胸元に銃口を向けられ、間髪入れず撃ち込まれる。
アルルカン:「そんでこいつは……オマケだ!」
GM:アルルカンは銃弾を浴びたニナにナイフを投擲!毒の塗られたナイフは妖しく光る!
ニナ・ブラント:体勢を崩した所に、ナイフが突き刺さる!
切名弓人:「ニナ…!!」
ニナ・ブラント:「———っ!」苦悶の声を上げる。
アルルカン:「ほら、どうだい?運命なんてものはどこにもなかったろう?」
ニナ・ブラント:膝をつく。胸元を押さえ、しかしそれでも立ち上がる。
アルルカン:「その女も毒が回ればお陀仏さ」
ニナ・ブラント:「……そんなこと、ないわ」
アルルカン:「お陀仏……あれ?」
ニナ・ブラント:「黙って。…私は、倒れない」
ニナ・ブラント:脂汗が滲む。しかし、アルルカンを見据える。
アルルカン:「そうかい。なら、もう一発喰らいな」再びニナに銃口を向ける。
GM:次は行動値16の弓人くんの番!
切名弓人:OK!
切名弓人:マイナーでホローポイント弾を使用。攻撃力+3。
GM:火力を上げてきた!
切名弓人:メジャーでコンボ『断糸』。《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》ブレイドバレットでアルルカンを射撃攻撃だ。
GM:きやがれー!
切名弓人:16dx7+2
DoubleCross : (16R10+2[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,5,7,7,9,9,9,10,10]+10[2,3,5,7,9,9,10]+10[3,4,8,10]+6[2,6]+2 → 38
切名弓人:くっそ、ここで切るか!
GM:やるな……!
切名弓人:《妖精の手》!
GM:そこまで!?
切名弓人:殺しつくす!
切名弓人:最後の6を10に!
GM:振り足しか!
切名弓人:1dx7+42
DoubleCross : (1R10+42[7]) → 10[10]+6[6]+42 → 58
ニナ・ブラント:おーーー!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:122->126)
藍夕顔:ひえーっ
七竈オリエ:まわった!
GM:高いな!
切名弓人:いいぞ…!
切名弓人:ダメージを出す前に!
GM:だが、テメエの言う運命なんざ何の意味もねえ!
GM:リアクションで《アナライズ》+《リフレックス:ノイマン》を使用!
切名弓人:回避だと!
ニナ・ブラント:何!
藍夕顔:まさかのリフレックスだとう!
GM:回避ダイスはいくつ下がるんでしたっけ
切名弓人:-1です!
切名弓人:あ、-2!
GM:ドッジ!
GM:10dx7+5
DoubleCross : (10R10+5[7]) → 10[2,3,6,7,8,8,8,9,9,9]+10[1,2,2,3,4,9,10]+10[5,9]+1[1]+5 → 36
切名弓人:こええ!
ニナ・ブラント:あっぶね!
藍夕顔:使って良かった妖精の手!
GM:ち!命中か!
切名弓人:よし!
切名弓人:Sロイスだった荒城晴彦のタイタスを昇華!ダメージバースト!
切名弓人:ダメージダイス+5!
藍夕顔:喰らえおろう——っ
切名弓人:11d10+32
DoubleCross : (11D10+32) → 70[8,7,10,5,8,4,6,4,1,8,9]+32 → 102
ニナ・ブラント:うおおおーーーっ!
GM:す、すごいダメージだな!?
切名弓人:いい出目だ!
七竈オリエ:いったー
藍夕顔:ホアアアア!?
切名弓人:あ、ホローポイント弾のダメージ忘れ!
切名弓人:105です!
GM:まずい!装甲値を差し引いてもかなりの痛手だ!
切名弓人:く!さすがに3話、まだ倒れないか!
GM:イエス!戦闘不能にはならない!
切名弓人:だがいい感じのはずだ!頑張るぞ!
アルルカン:「来いよ、ハニー!可愛がってやるぜ!」手招きする!
切名弓人:「…その銃口を降ろしてもらいます、『兄さん』……いいえ、アルルカン」
切名弓人:「ふ。今から運命に可愛がられるのはあなたの方ですよ」
アルルカン:「酷いな。とうとう恋心も覚めちまったか。それは……残念だ!」
ニナ・ブラント:「……二代目っ…」
アルルカン:「お前はそのよくその運命って言葉を口にするがどれだけ残酷か、分かっちゃいないな!」
切名弓人:「……」目を伏せる。
GM:アルルカンは廃管を撃つ!勢い良く漏れ出した薬液がキミの視界を遮る!
アルルカン:「あばよ、ハニー」銃の狙いを付ける。
切名弓人:「残酷。ええ、残酷ですとも。ボクが思うよりもずっと……」
切名弓人:「……ボクにとっても残酷だった」引き金を、迷うことなく引く。6回。立て続けに。
切名弓人:「本当に、愛していたんですよ。あなたを。…馬鹿ですよね」
アルルカン:「デタラメか?前も見ずにそんなもの……」
切名弓人:その銃弾は、しかし、着弾する。
アルルカン:「ああ、オレだって愛してるぜ……オゲッ!?」
GM:弾丸は六発!その全てが過たずにアルルカンの体を貫く!
切名弓人:「忘れませんよ、あなたのことは」
アルルカン:「バカな……どうなって……」
アルルカン:「へへへ、オレだって忘れねえさ。忘れたくても忘れられねえ」
アルルカン:「お前ら!時間を稼げ!」流血した体で地面を這いながら部下たちに指示を出す!
GM:次はアルルカンギャングのトループの番!
GM:まずはアルルカンギャング1から!
GM:マイナーで《オウガバトル》を使用!
GM:メジャーで《オールレンジ》《急所狙い》を使用してショットガンで弓人くんに攻撃!
GM:命中いきます!
切名弓人:来い…!
GM:11dx+4
DoubleCross : (11R10+4[10]) → 9[1,3,4,6,7,7,7,7,7,9,9]+4 → 13
GM:達成値は13!
切名弓人:ふーむ…
ニナ・ブラント:ワンチャンあるかな…
切名弓人:まあ、頑張ってみましょう。ドッジ。
切名弓人:あ、その前に、さっきの攻撃の侵蝕率を上げます
GM:お、どうぞどうぞ。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:126->130)
切名弓人:ダイスボーナスが増えた。
切名弓人:改めてドッジだ!
ニナ・ブラント:いけー!
切名弓人:5dx>=13
DoubleCross : (5R10[10]>=13) → 7[2,2,3,4,7] → 7 → 失敗
切名弓人:ちくしょー!
GM:惜しい!
ニナ・ブラント:ダメー!
藍夕顔:くっ
GM:では、ダメージ!
GM:14+2d10
DoubleCross : (14+2D10) → 14+12[3,9] → 26
切名弓人:装甲は!
ニナ・ブラント:痛い!
GM:26点のダメージ。装甲は有効!
切名弓人:じゃあ…8減らして、18!
切名弓人:6残る!
ニナ・ブラント:良かった!
GM:ダメージが入りましたね。では、オートアクションで《餓鬼魂の使い》を使用。
GM:邪毒3レベルを弓人くんにもプレゼントだ。
切名弓人:まじやな奴ー!
ニナ・ブラント:モテないよ!本当に!
藍夕顔:ひー
アルルカンギャング:「ボスの命令だ!殺せ!」
GM:ギャングたちは銃を乱射する!
切名弓人:「……ッ、!!」
アルルカン:「どうした?さっきと違って、動きが鈍いぜ!」
切名弓人:運命の操作を攻撃に使ったため、とっさに対応できない!
アルルカン:「そら、当たっちまうぞ!」
GM:毒のナイフがキミの傷口を抉る!
ニナ・ブラント:「二代目に…!」痛みに反応ができない。歯噛みする。
切名弓人:「く、っ…!」
GM:次はアルルカンギャング2の番!
GM:同じ組み合わせで弓人くんに攻撃する!
切名弓人:くっ!来い!
GM:11dx+4
DoubleCross : (11R10+4[10]) → 10[2,3,6,6,7,7,7,8,8,8,10]+1[1]+4 → 15
GM:達成値は15です。
ニナ・ブラント:ま、回りやがって!
切名弓人:うーーん
切名弓人:支配の領域使っても12なんだよなあ
GM:あ、しまった。
GM:振ったあとですが、攻撃の対象を変えていいですか。
切名弓人:あ、私の方は構いません
ニナ・ブラント:私だね!?
GM:ここはニナちゃんに攻撃するべき状況だ。
ニナ・ブラント:そうかあ!オッケー!
GM:リアクションをお願いします!
ニナ・ブラント:ドッジします。
ニナ・ブラント:9dx>=15
DoubleCross : (9R10[10]>=15) → 10[2,4,5,5,6,6,6,10,10]+8[5,8] → 18 → 成功
GM:避けた!?
切名弓人:やった!
ニナ・ブラント:成功!避けます。
GM:こ、殺す気だったのに!
七竈オリエ:すごい!
藍夕顔:ヒューッ
ニナ・ブラント:死なないもん!
アルルカンギャング:「ボスに近付かせるな!そっちの女を仕留めろ!」
GM:ギャングたちはニナ目がけてショットガンを放つ!
ニナ・ブラント:欄干から身を躍らせ、機器の中に飛び込む。
アルルカンギャング:「クソ!隠れやがった!逃がすな!」
GM:銃弾が機器の間を跳ねかえる!
ニナ・ブラント:派手な音を立てながら機器が壊れていく。
ニナ・ブラント:それを隠れ蓑に、ギャング達の視線を逸らし、再びアルルカンの元へ躍り出ます。
アルルカン:「クソ。こうなったら一度撤退だ。計画を練り直して……」
GM:傷口を押さえて立ち上がったアルルカンはキミの存在に気付く!
ニナ・ブラント:「させない」
アルルカン:「クソ女め!何度オレの邪魔をすれば気が済む!!」
GM:アルルカンは銃を向けようとする!
GM:次は行動値8の夕顔さんの番!
ニナ・ブラント:薬品タンクを足場に跳び上がり、鉄橋の上、モザイク色の覆面の前へ舞い戻る。
藍夕顔:うーん、待機!
GM:了解です。
GM:では、行動値7のニナちゃんの番!
ニナ・ブラント:マイナーアクションはなし。
ニナ・ブラント:メジャーアクション。アルルカンに白兵攻撃。
ニナ・ブラント:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》。オートアクションで《砂の加護》《天の業物》。
GM:フルコンボか!
ニナ・ブラント:全力でいくよ!
GM:来い!
ニナ・ブラント:20dx@6+6-3
DoubleCross : (20R10+6-3[6]) → 10[1,1,2,2,4,5,6,6,6,7,7,7,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[2,2,2,2,3,5,5,5,7,8,9,9,10,10]+10[5,6,8,8,8,10]+10[2,3,5,6,9]+4[3,4]+3 → 47
ニナ・ブラント:こ、こんなもんか!
GM:やる……!
ニナ・ブラント:ドッジとか可能です!
GM:リアクションで《アナライズ》+《リフレックス:ノイマン》を使用!
ニナ・ブラント:きやがれ!
GM:12dx7+5
DoubleCross : (12R10+5[7]) → 10[1,3,3,3,5,5,6,6,7,8,9,10]+6[2,2,5,6]+5 → 21
ニナ・ブラント:おっしゃー!!
GM:クソ!
ニナ・ブラント:ダメージ!
GM:来い!
ニナ・ブラント:5d10+18+18+16
DoubleCross : (5D10+18+18+16) → 21[4,5,4,7,1]+18+18+16 → 73
GM:ダメージでかいよ!!
七竈オリエ:つよいぞ!
ニナ・ブラント:73!装甲値有効だよ!
GM:そのダメージには耐えられん!一度戦闘不能になる!
ニナ・ブラント:一度!
ニナ・ブラント:とりあえず演出します!
GM:どうぞ!
ニナ・ブラント:「邪魔?」アルルカンの言葉を繰り返す。
ニナ・ブラント:「何度だって、あなたの前に現れるわ」
アルルカン:「テメエの顔なんざ見たくもねえ!」
ニナ・ブラント:「あなたが、私たち家族を引き裂こうとするのなら」
ニナ・ブラント:「それは。…私が言いたい」
アルルカン:「邪魔者はお前の方さ。オレとハニーの仲を引き裂こうとする」
アルルカン:「お前がいなきゃあ、ハニーは今頃とっくに狂っちまえたのに!」
ニナ・ブラント:アルルカンと間合いを詰める。左手の大剣でアルルカンの銃を持つ手を狙う。
ニナ・ブラント:突きを繰り返し、銃を弾き飛ばす。
アルルカン:「へへへ!クソ!」
GM:手から銃が落ちる!
ニナ・ブラント:「残念ね、アルルカン」
ニナ・ブラント:ガラ空きになったアルルカンの胸元めがけ、突進する。
アルルカン:「くっ……!」
ニナ・ブラント:右手の大剣が、胸に突き刺さる。
アルルカン:「があっ……!?」
ニナ・ブラント:「その顔も、もう、おしまい」
GM:胸を深深と突き刺される!
アルルカン:「へへ、オレの本当の顔が見たいのか?いいぜ……」
ニナ・ブラント:「……っ」
アルルカン:「別に隠してるわけじゃねえ。だが、その前に」
アルルカン:「お前の顔を吹き飛ばしてからにしよう」
GM:アルルカンは刺されたままキミの体をつかむ!
ニナ・ブラント:「なっ…」
GM:オートアクションで《ラストアクション》を使用!
アルルカン:「この距離なら外さねえよなぁ」
ニナ・ブラント:「……最低」
切名弓人:《殺戮の因子》を使用します!
GM:キミがバッドステータスを受けているので、このメインプロセスではノイマンのアージエフェクト《キリングアート》も使わせてもらう!
ニナ・ブラント:憎憎しげにアルルカンを見つめなおす。
ニナ・ブラント:なんだいそれは
GM:さらにダメージ増加……って、何!?
ニナ・ブラント:おー!
切名弓人:自動成功、100%!これなら打ち消せる!
ニナ・ブラント:おーーー!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6した(侵蝕率:130->136)
GM:クソ!なら、《ラストアクション》は打ち消される!
切名弓人:よし!
切名弓人:その時。一発の銃声。
アルルカン:「な……?」
ニナ・ブラント:「……!」
切名弓人:「……残酷なものですね、本当に」
GM:アルルカンの体が、ニナから離れて倒れる。
ニナ・ブラント:「二代目…」
切名弓人:その銃弾に込めたのは、純粋な殺意。
アルルカン:「ちくしょう。よくも……!」
ニナ・ブラント:「………」アルルカンを見下ろす。「……あなたに。私は殺せない」
アルルカン:「黙れ黙れ!!死ぬんだよ!テメエは!」
切名弓人:「…ニナを、殺させはしませんよ、ボクが、ね」
GM:《アルルカン》は蘇生復活を使用!
切名弓人:「死ぬのは、あなたです…兄さん」
アルルカン:「へ、へへ。そいつはどうかな」
GM:血塗れの体を引きずるようにして立ち上がる。
ニナ・ブラント:「……」ゆっくりと距離をとる。再度間合いをはかる。
GM:最後は待機していた夕顔さんの番です。
切名弓人:っと、その前に
切名弓人:殺戮の因子の効果でHP−20。
切名弓人:一旦倒れます。
GM:おお、反動が。
切名弓人:アルルカンのロイスを切って復活。
藍夕顔:うーん、しかし出来ることはなにもない。行動放棄……!
GM:では、このラウンドはこれで終了。
GM:クリンナッププロセス。
GM:邪毒を受けている人は9点のダメージだ。
ニナ・ブラント:食らいます。残りHP7です
切名弓人:残りHP2。
GM:そして、Eロイスの分の2d10のダメージ。
GM:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[1,8] → 9
GM:これはアルルカンギャングにも入る。
切名弓人:夕顔さんのロイスをタイタス化、昇華。復活します。
ニナ・ブラント:死亡!切名真夜さんのロイスをタイタス化、昇華して復活します。
アルルカンギャング:「ボス!助けてくれ!」「死んじまう!」
アルルカン:「足手まといなら勝手にくたばりやがれ!」
GM:でじゃ、クリンナッププロセスは終了。
GM:2ラウンド目。
GM:まずはセットアップからです。
切名弓人:ブルーゲイルを使用します。
切名弓人:行動値+5
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+5した(侵蝕率:136->141)
藍夕顔:戦術を使用! 私以外全員のダイス+6D!
七竈オリエ:今回はなしです。
ニナ・ブラント:なしだよ!
:藍夕顔の侵蝕率を+6した
GM:エネミーは全員何もなし。
GM:イニシアチブ。
GM:まずは行動値21の弓人くんの番です。
切名弓人:はい。
切名弓人:マイナーなし、メジャーでコンボ『断糸』。《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》ドッジダイス-2。アルルカンに攻撃。
切名弓人:17dx7+2
DoubleCross : (17R10+2[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,3,4,4,6,8,9,9,10,10]+10[1,3,5,5,10]+10[8]+5[5]+2 → 37
GM:ドッジ!
切名弓人:来い!
GM:リアクションで《アナライズ》+《リフレックス:ノイマン》を使用!
GM:10dx7+5
DoubleCross : (10R10+5[7]) → 10[1,1,1,2,6,6,7,7,7,10]+10[3,4,7,9]+1[1,1]+5 → 26
切名弓人:よし…!
GM:足りないか。
ニナ・ブラント:よかったー!
切名弓人:ではダメージ!
GM:カモン!
切名弓人:4d10+16 装甲有効
DoubleCross : (4D10+16) → 22[7,3,3,9]+16 → 38
切名弓人:出目がいい。
GM:うん。ダメだな。
GM:その攻撃でアルルカンは戦闘不能です。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:141->145)
切名弓人:あ。しまった。
GM:む?
切名弓人:いえ、演出的にマイナーで同エンゲージまで移動しておくんだったなーというだけです
GM:ああ、なるほど。
GM:それでしたら移動しておいたことにしてもいいですよ。
切名弓人:おお!GM優しい!
切名弓人:では、マイナーで移動してたことにします。
切名弓人:カツ。カツ。靴の音がなる。
切名弓人:一歩一歩、歩んでいく。アルルカンの下へ。
切名弓人:「もう、終わりにしましょう」
アルルカン:「終わりだって?冗談じゃない。これから始まるのさ」
切名弓人:至近距離で、足を止める。銃口を、向ける。
切名弓人:「…そうでしょうか。少なくとも、あなたにその始まりの先を見ることは叶わない」
アルルカン:「そうだ、ハニー。さっきのジョークは気に入らなかったようだが、もう一つとっておきのがあってね」
アルルカン:「ちょいと長いが、聞いてくれよ。きっと気に入るぜ」
切名弓人:「………」
アルルカン:「あるところに売れない喜劇役者の男がいた」
ニナ・ブラント:「……」二人の会話を聞いている。
GM:アルルカンは笑いながら話し始める。
アルルカン:「男は病気がちの妻と息子と一緒に暮らしていたが、すっかり困り果てていた。このままじゃ金がなくて妻の薬が買えなくなる」
アルルカン:「拳銃を見つめながら、男は悩んだ。妻のためだ。もう強盗をするしかない」
アルルカン:「だが、そんな時、役所からの手紙が届いた。申請していた援助が通ったんだ」
アルルカン:「男は喜んだ。そして、お祝いをするためにささやかなご馳走でも買おうと拳銃を引き出しに入れて出かけた」
アルルカン:「夜になってテーブルの上にご馳走が並んだが、息子はいつまで経っても帰らなかった。不意に男は気付いた。引き出しに入れたはずの銃が無くなっている」
アルルカン:「男は青ざめた。『薬代なら、もうあるのに』」
アルルカン:「その時、警官が家にやってきて、言った。『息子さんが亡くなりました。強盗をしようとして銃が暴発したんです』」
切名弓人:「……」黙って、聞いている。
アルルカン:「妻はショックを受け、悪化した病気でそのまま死んだ」
アルルカン:「男は笑った。『なんて酷い喜劇だ』」
アルルカン:「それから売れない喜劇役者の男はモザイク色のフードをかぶり、ギャングになった」
アルルカン:「どうだい。笑えるジョークだろう!」
切名弓人:「………全く。酷い話です」
GM:戦闘の衝撃で鉄橋の中央が裂け始める!アルルカンの体勢が崩れる!
アルルカン:「それじゃあ、質問だ。ハニー」
アルルカン:「オレは、誰だ?」
切名弓人:「…え」
GM:アルルカンは自分の覆面を指差して言う。
アルルカン:「まだ分からないのか?何度も言ったじゃないか。オレはお前だって」
アルルカン:「売れない喜劇役者の男は半年ほど前に病死した。だが、男には息子だけでなく、娘がいたのさ」
アルルカン:「もう一度聞くぞ」
アルルカン:「オレは、誰だ」
切名弓人:「…な、」
アルルカン:「どうした。オレを殺すんじゃなかったのか?」
ニナ・ブラント:「二代目」
切名弓人:「……あ」
ニナ・ブラント:「惑わされないで」
切名弓人:「………はい」
アルルカン:「そう!その女の言う通り!」
アルルカン:「ジョークだよ」
ニナ・ブラント:「…それも、もう、終わり」
アルルカン:「酷いジョークだ」
切名弓人:「すみません、『兄さん』」銃口をその額に突きつける。
切名弓人:「さよなら、です」
GM:アルルカンの足元で鉄橋が崩れていく!
ニナ・ブラント:「…あなたのジョーク」
切名弓人:引き金を
ニナ・ブラント:「笑えない。全然」
切名弓人:引く。
GM:頭を撃ち抜かれたアルルカンはそのまま鉄橋から落下していく。
切名弓人:それを追いたい。
ニナ・ブラント:「あの人が誰だかなんて、どうでも、いいの」
GM:もがくようにして落下したアルルカンの体は鉄橋の下にあった薬液のタンクの中へと沈んでいく!
ニナ・ブラント:二代目に言う。
GM:それを追うことは敵わない。
切名弓人:「……兄さん」苦しげに、呟く。
切名弓人:「…すみません、ニナ」その身体をニナに預ける。
GM:アルルカンの姿はやがて見えなくなる。
ニナ・ブラント:「…情を向けすぎては、つらい目に合うのは、あなたよ。二代目」
切名弓人:「わかっています。それでも、どうか…」
切名弓人:「どうか。少しだけ。」
ニナ・ブラント:「……優しいのね」
切名弓人:「あの人を悼む時間を下さい」
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:周囲の状況はどうなっているんでしょう。
GM:身を寄せ合うキミたちの周りで化学工場は炎上している。
GM:すぐに脱出しなければ危険だろう。
ニナ・ブラント:部下たちはとっとと逃げたな!
GM:逃げたか、死んだか……。
GM:だが、いずれにせよ、こちらサイドの戦闘はこれで終了だ。
切名弓人:逃げなければ…
ニナ・ブラント:「……うん。でも。今は、ダメ」囁くように言う。
切名弓人:「……はい。すみません、我儘を言いました」
ニナ・ブラント:「オリエと夕顔が待ってる。…ボスのあなたを」
切名弓人:「……はい」
ニナ・ブラント:「……二代目……」言いかけ、
ニナ・ブラント:「ゆみ子」
ニナ・ブラント:目の前の少女の頬を撫でる。
切名弓人:「…!?」顔をばっと上げる。
切名弓人:「わ。わわ」
ニナ・ブラント:少女の唇に指を当てる。
ニナ・ブラント:その目をじっとのぞきこむ。
切名弓人:瞬きしながら、目を見る。鼓動が高鳴る。
ニナ・ブラント:「あなたが悲しんでいるのなら」
ニナ・ブラント:ゆみ子さんの唇に、素早くニナの唇が重なる。
ニナ・ブラント:「その悲しみ、今、私がもらった」
切名弓人:「……!」
切名弓人:「に、に、に」
切名弓人:「ニナ…!?」
ニナ・ブラント:「行こう。『二代目』」
切名弓人:「……は、…はい」
ニナ・ブラント:「……」優しい表情。弓人さんの手をひいて、工場を出る。
切名弓人:目を白黒させながら、ニナに手を引かれて工場を出る。
GM:キミたちはそうしてお互いを支え合いながら炎上する化学工場を脱出する。
GM:一方、警察署前!
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:何かに抗うような軋む金属の雄叫びを上げながら、戦闘兵器は無数の銃口を再びオリエに向ける!
GM:では、クライマックスフェイズ、2ラウンド目の続きからです。
GM:まずは行動値20のブラックオーダーの番から。
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:何かに抗うような軋む金属の雄叫びを上げながら、戦闘兵器は無数の銃口を再びオリエに向ける!
GM:マイナーアクションでインプラントミサイルの代わりに小型浮遊砲を装備!
GM:メジャーで《カスタマイズ》+《ヴァリアブルウェポン》+《マルチウェポン》+《コンセントレイト:モルフェウス》を使用してハンドレッドガンズ二つと小型浮遊砲でオリエに攻撃!
GM:命令判定いきます
GM:18dx7-1
DoubleCross : (18R10-1[7]) → 10[2,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,6,7,7,7,9,10]+10[1,2,5,6,10]+4[4]-1 → 23
GM:命中の達成値は23!
七竈オリエ:ぐうー、ドッジします!
藍夕顔:もしやワンチャンありうるが……!
七竈オリエ:6dx+1=>23
DoubleCross : (6R10+1[10]>=23) → 9[1,3,5,8,9,9]+1 → 10 → 失敗
七竈オリエ:だめ!
藍夕顔:女神を切っても足りない……!
GM:うむ。では、ダメージいきましょう。
GM:27+3d10
DoubleCross : (27+3D10) → 27+9[5,1,3] → 36
GM:36点!装甲無視!
七竈オリエ:当然倒れます!
七竈オリエ:夕顔姐さんのロイスをタイタス化、昇華して復活します。HP12。
GM:ブラックオーダーは無数の砲口から銃火を放つ!その背後!
GM:人型兵器の体から分離した小型の砲台が死角からオリエの体を撃ち抜く!
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
七竈オリエ:「ッ!」銃に気を取られ、命中。無様に地面に転がる。
藍夕顔:「オリエ……っ!」
七竈オリエ:「だ……大丈夫。まだイケる!」薄汚れた服を軽く払い、立ち上がる。
七竈オリエ:「姐さん、見ててよ。まだ全然やれるってば、アタシ」軽く笑ってみせる。
GM:人型兵器は浮遊砲台を撃ち捨ててプラズマ砲を装備。キミに歩み寄る。
藍夕顔:「ええ。あなたの腕、信じてるわ」
GM:では、次は行動値15のオリエちゃんの番です。
七竈オリエ:「来やがれ、ブラックオーダー。何さ。前より全然ダメダメじゃんか!」呟く。
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」
GM:プラズマ砲にエネルギーが迸る!
七竈オリエ:マイナーはなし。
七竈オリエ:メジャー、コンボ『血の一撃』《コンセントレイト:モルフェウス》《赫き弾》《カスタマイズ》《ペネトレイト》。
七竈オリエ:侵蝕値8上昇。HP2消費。
GM:そこで
藍夕顔:むむっ
七竈オリエ:うっ
GM:オートアクションで《目潰しの砂》を使用!判定のダイス-3dだ。
七竈オリエ:うわーきた
藍夕顔:じゃあ戦術と相殺して+3Dですね。
藍夕顔:オリエちゃん、特権階級の効果、+10Dにします? 予定どおりC-1にします?
GM:プラズマ砲がキミの目の前の地面に着弾!抉られたガレキが舞い、視界を遮る!
七竈オリエ:むー、C-1でいきましょうか
藍夕顔:了解です! では、ボスへのロイスをタイタスにして、C-1。Dロイス特権階級効果で、オリエちゃんの命中判定に適用!
GM:それが強いなぁ。
七竈オリエ:ありがとうございます!
七竈オリエ:では命中判定。
七竈オリエ:17dx6+6
DoubleCross : (17R10+6[6]) → 10[1,3,3,3,5,6,7,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,2,3,4,4,4,4,5,6,6,7,10]+10[4,7,7,10]+10[1,3,6]+10[10]+10[6]+2[2]+6 → 68
七竈オリエ:はははは
GM:た、高え!?
藍夕顔:ほえーっ! やったぜ!
藍夕顔:ダメ押しの女神、いります?
GM:そ、そこまでするか!やめろ!
藍夕顔:だってほら……ジャックの諱を汚す再生怪人ですよ?
七竈オリエ:侵蝕値大丈夫そうならいっちゃえ☆
藍夕顔:いっちゃおうか☆
藍夕顔:+12で達成値80!
:藍夕顔の侵蝕率を+4した
GM:は、はちじゅう!?
七竈オリエ:あざまーす!!
藍夕顔:ごめんねGM! だがくらいやがれ!
GM:ど、ドッジだー!ワンチャンある!
GM:10dx+2
DoubleCross : (10R10+2[10]) → 10[1,2,4,4,5,6,7,8,8,10]+6[6]+2 → 18
GM:ちくしょう!無理!
藍夕顔:ブラックオーダーがんばったな!
七竈オリエ:ダメージいきますっ
GM:来い!
七竈オリエ:9d10+19 装甲値無視
DoubleCross : (9D10+19) → 56[6,10,9,3,1,8,6,4,9]+19 → 75
GM:マジかー……。
七竈オリエ:どうぞ!
GM:絶対次のラウンドまでもつれ込むと思ってたんだけどなー……。
藍夕顔:そんな頑丈だったんですかブラックオーダー……
GM:ブラックオーダーはこれで戦闘不能になる!
七竈オリエ:よっしゃあ!!
七竈オリエ:「ひとつは生きてるみんなのため」プラズマ砲を見つめ、呟きながら愛銃を構える。
七竈オリエ:「もうひとつは、バカみたいだけどがんばった、そこの同級生のため」ひびきの方をちらりと見る。
紫島ひびき:「……七竈さん」
七竈オリエ:「最後は、ジャック! あの世にいるあの子のため!」プラズマ砲を目がけ、続けざまに発砲!
ブラックオーダー:「OOOOOOOOOORRRRRRRッ!!!」無感情な金属音の叫び!
藍夕顔:「……冥府に降りなさい、ブラックオーダー。お前が定める秩序は、もはやこの世にあらず」
藍夕顔:瞑目。
GM:連続で銃弾を受け、プラズマ砲はひしゃげていく!
七竈オリエ:「そろそろ、サヨナラだよ」目を細め、ブラックオーダーの目に向けてさらに一発。
GM:行き場を失ったエネルギーが内部で暴走!片腕が吹き飛ぶ!
GM:真っすぐに飛んだ銃弾は、ブラックオーダーの瞳を貫く!
GM:頭部を半壊させながら、ブラックオーダーは倒れる!
七竈オリエ:ふう、と銃を構えたまま息を吐く。
GM:その時。
GM:ブラックオーダーが突然起き上がる!
GM:金属の千切れかかった体を引き起こし、オリエに残った片腕のリニアキャノンを向ける!
藍夕顔:「なっ……!?」
七竈オリエ:「マジ!?」
GM:「Dロイス:業師」で取得した《ラストアクション》を使用!
藍夕顔:ゲェーッこいつも!?
GM:が、ここでオリエの第一話の時点での行動によって、イベントが発生します。
七竈オリエ:なんだと
GM:人型兵器のリニアキャノンが狙いを変え、突然自身の胸部に向く。
ブラックオーダー:「――O」
ブラックオーダー:「RI」
ブラックオーダー:「E」
ブラックオーダー:「今度ハ、おレガ助けル番ダ」
七竈オリエ:「……」目を見開く。
GM:何かに抗うようなか細い声がスピーカーから漏れ出る。
七竈オリエ:「ジャック……?」
ブラックオーダー:「ヘヘ、アイつ、驚イタカなア」
GM:胸部に向けられたリニアキャノンにエネルギーが充填され、炸裂。人型兵器の体が吹き飛ぶ。
GM:《ラストアクション》の行動で、ブラックオーダーは自分にトドメを刺します。
七竈オリエ:「ジャッ……!」手を伸ばす。だが、間に合うはずもなく。
GM:キミの目の前で爆発が広がる。
GM:これで本当に戦闘終了だ。
七竈オリエ:呆然と、その爆発を見つめている。
藍夕顔:その傍に、カツカツと近寄り、しゃがみます。
七竈オリエ:「……ハ。あいつ……あいつ。バカな真似して。『弟』のくせにさ!」肩を震わせる。
藍夕顔:その肩をそっと抱く。
藍夕顔:無言だ。
七竈オリエ:「笑っちゃうよね、ねえ姐さん……」
藍夕顔:こく、とうなずき。
七竈オリエ:「姐さん……」微かに声が震える。
藍夕顔:「彼の……運命の糸も、まだ切れてなかったのね」
藍夕顔:残骸を一瞥し、うつむいた。
七竈オリエ:「……クッソ、マスカラ落ちるじゃん。なしなし!」目元を拭い、姿勢を正す。
GM:では、これで戦闘は終了です。
ニナ・ブラント:ではそこに、二人分の足音。
GM:ブラックオーダーを倒し警官隊を解放したことで市民の暴動もじきに収まるだろう。
七竈オリエ:足音に振り向きましょう。
切名弓人:「…終わった、みたいですね」
ニナ・ブラント:弓人さんを支えるようにして立っている。
切名弓人:「お疲れ様でした。オリエ。夕顔さん」
藍夕顔:「ボス、ご無事で。……アルルカンは?」
七竈オリエ:「ボス! 金髪!」駆け寄る。
切名弓人:ニナに支えられながら、柔らかく微笑む。
切名弓人:「彼は、もういません。どこにも。…彼の計画は、ここまでです」
藍夕顔:「では、どうにか一段落のようですわね」
ニナ・ブラント:「…何か、あったの」オリエの顔を見て聞く。
七竈オリエ:「ア!? 何もねえよ! アタシが超ウルトラ格好よくアイツを撃破してやっただけだよ!」目を擦りながら。
藍夕顔:「ええ。また腕を上げたわよ、オリエ」
ニナ・ブラント:「あったのね」こくこくと頷く。
藍夕顔:「そう。……強く、強く。以前よりも、ずっと」
切名弓人:「それは…ふふ。オリエの勇姿が見られなくって残念ですね」
七竈オリエ:「ねえっていってるじゃん! ……まあ、ちょっと格好はボロボロになったけどさ」
切名弓人:そして、辺りを見回して、ひびきの姿に気づく。
七竈オリエ:「あとまあ、正確にはアタシ一人じゃないしね。姐さんがずっと助けてくれたし、紫島さんもいたし」
切名弓人:「……紫島さん」
七竈オリエ:(あと、ジャック)これは心の中で。
ニナ・ブラント:二代目の視線を辿って、少女がいることに気づく。
紫島ひびき:「……切名さん」
紫島ひびき:「私は……まだあなたのことを完全に許したわけじゃない」
切名弓人:「……はい。」
切名弓人:「当然、でしょうね。許されることではありません。…それでも」
紫島ひびき:「でも……」
切名弓人:「ボクにとって、あなたは大切な友人です。……ずっと嘘を吐いていて」
紫島ひびき:「あなたにも事情があったんだということは、分かった気がするの」
切名弓人:「ごめんなさい」
紫島ひびき:「ごめんなさい」
紫島ひびき:「……え」驚いた顔でキミを見る。
切名弓人:下げた頭を上げて。視線を合わせて。そっと、微笑む。
紫島ひびき:「……今のは、あなたに直接謝るようにって、そう言われたからよ。七竈さんに」照れくさそうに弁解する。
藍夕顔:微笑ましげな顔でそれを眺めている。
切名弓人:「……いいんですよ。…うん。大丈夫。」
切名弓人:「ボクは、紫島さんとまた話ができて、良かったと思います」
七竈オリエ:にっと笑いを浮かべる。
紫島ひびき:「……うん。それは、私も」ぎこちなく笑う。
切名弓人:「また、学校帰りにどこかで甘いものでも買って食べましょう。……みんなで」
ニナ・ブラント:やり取りを見ながら、首を傾げる。
紫島ひびき:「……ええ。粋香と。みんなで」
切名弓人:こくり。頷く。
藍夕顔:「とびっきりの美味しいお茶も一緒にね?」ウィンク
切名弓人:「ええ、勿論」にっこりと笑って、
藍夕顔:「ああ、でも久しぶりに、クレープの食べ歩き、なんてのも捨てがたいわね……」むむ、と悩ましい顔。
切名弓人:顔を上げ、遠くの沈みかけた日を見る。
切名弓人:まだ、聞こえる喧騒。
七竈オリエ:「そんでさ、雑貨屋とか見たりもしたい!」はいはい、と手を上げる。
切名弓人:「…今日は、とても……」
リトルクイーン:『賛同する。私もオリエのファッションには常々興味があった』
切名弓人:「とても、長い日ですね……」
切名弓人:目を細める。
GM:日はゆっくりと沈んでゆく。
GM:やがてまた夜が戻ってくるのだろう。
GM:シーン終了。
GM:というわけでクライマックスはこれで終了!
GM:ここからはお待ちかねのバックトラックです!
切名弓人:バックトラーック!
藍夕顔:おっしゃー!
ニナ・ブラント:いえー!
七竈オリエ:きたー
GM:今回のEロイスは合計で6つです
GM:まずEロイス分の6個を引き下げるかどうかを決めてください
切名弓人:当然、振るしかあるまいよ
ニナ・ブラント:振ります!
藍夕顔:自分はEロイス、パスします。
切名弓人:145-6d10
DoubleCross : (145-6D10) → 145-40[7,2,10,3,10,8] → 105
七竈オリエ:振ります!
切名弓人:いい感じ!
ニナ・ブラント:134-6d10
DoubleCross : (134-6D10) → 134-27[1,3,1,6,6,10] → 107
七竈オリエ:140-6d10
DoubleCross : (140-6D10) → 140-47[10,8,10,9,1,9] → 93
七竈オリエ:さがったwww
GM:オリエちゃん!?
ニナ・ブラント:すごい出目!
切名弓人:やばい
ニナ・ブラント:ダメージ出すときに出てほしいやつだ
七竈オリエ:ほんとですよ
GM:で、では次にメモリーの効果を使用して侵蝕率を下げるかを決めてください。
ニナ・ブラント:使用しませんー
藍夕顔:はい、メモリーを使用します。-13されて、117%。
切名弓人:メモリーはなし!
七竈オリエ:なしです
GM:それでは最後にタイタス化していないロイスの数だけダイスを振って侵蝕率を引き下げてください
切名弓人:うーん、事故防止!二倍ぶりしましょう。
切名弓人:105-4d10
DoubleCross : (105-4D10) → 105-22[7,10,4,1] → 83
ニナ・ブラント:107-4d10
DoubleCross : (107-4D10) → 107-31[9,8,4,10] → 76
ニナ・ブラント:すごい下がった
GM:出目がいい
七竈オリエ:93-5d10 一倍
DoubleCross : (93-5D10) → 93-34[7,6,8,5,8] → 59
藍夕顔:あ、残り5つだと思ってたら4つだ。怖いし二倍振りで!
七竈オリエ:さがりすぎwww
GM:オリエちゃん超下がる
ニナ・ブラント:出目がいいw
藍夕顔:117-4D10
DoubleCross : (117-4D10) → 117-24[3,6,6,9] → 93
藍夕顔:わ、危ない。
GM:おお、いい感じ。
藍夕顔:って、間違えて等倍振りしてましたwwww
切名弓人:ほっ
藍夕顔:ともあれ帰還です!
七竈オリエ:あぶないw よかったですね!
切名弓人:よかったよかった!
切名弓人:みんな帰れたぞー
ニナ・ブラント:おかえりー!ただいまー!
GM:ヒヤヒヤしましたが皆さん無事に帰還できたようでなによりです。
GM:おめでとうございます。
GM:それではバックトラックはこれで終了。
GM:ここからはエンディングフェイズに入ります。
GM:最初は弓人くんとニナちゃんのエンディングです。
GM:事件から一週間ほどして。
GM:暴動は収まり、街は徐々に落ち着きを取り戻し始めていた。
GM:フェイタル・ストリングスのアジトである屋敷。
GM:その日、オリエの部屋に珍しい来客があった。
GM:というわけでオリエちゃんは好きに部屋の描写をしたりするとよいでしょう。
七竈オリエ:趣味全開で、黒メインのゴシック調にしつらえた部屋、天蓋付きのベッドに腰かけております。
七竈オリエ:今日はまだお出かけしていないので、髪の毛を下ろしていたりする。
切名弓人:コン、コン。控えめに部屋の扉をノックする音がする。
七竈オリエ:「はーい。開いてるよ」声をかけてから、ぱたぱたとドアに駆け寄り開ける。
切名弓人:「…あ、どうも、おはようございます。お邪魔します」
七竈オリエ:「ふげ、ボス?」目をぱちくりする。
切名弓人:「はい、ボクです。すこしお話というか…相談があるのですが、いいでしょうか?」
七竈オリエ:「ギャー! ボスが来るとわかってたらもうちょっとちゃんとした格好してたのに! 顔も塗ったのに!!」
切名弓人:「」目をぱちくりさせる。
七竈オリエ:「……相談? う、うん。いいよ。アタシで良ければ……」
七竈オリエ:「とりあえず、どうぞ」手で中を指し示す。
切名弓人:「はい。…では、お邪魔しますね」
切名弓人:やや遠慮がちに、部屋に入る。その内装に目を丸くしている。
七竈オリエ:部屋には椅子がスツールひとつしかないので、そちらに座ってもらいましょう。
七竈オリエ:「びっくりした? びっくりした? いいでしょ! アタシのお城!」自分はベッドに腰かける。
切名弓人:「ふふ。ええ。すごいですね。お城…か。いいですね…」目を細める。
切名弓人:自分もお姫様に憧れていた時があった。きらきらする、夢のような国。
七竈オリエ:「それで、ボスは何かあったの? あ、お茶出せなくてごめんね、ここポットとかなくて」
切名弓人:「あ、いえいえお構いなく。えっと…ええと、ですね。」
切名弓人:「……その、えー……」少し口ごもったりしながら、
切名弓人:「……デートにいい場所とか…おすすめのこーす、とか…女の子が喜びそうな…そういうのって、わかりますか?」
七竈オリエ:「デート」
切名弓人:顔が赤い。
七竈オリエ:「えっ、ボスデート行くの? マジか! それも……女の子……と……」思わず立ち上がる。
七竈オリエ:「……わかった、金髪だ」
切名弓人:「…………っ!」片手を顔の前にかざして横を向く感じで顔を隠す。
切名弓人:「そ、そのっ、…ボク、こういうの慣れてなくっ…て、それで、その、相談できそうな女の子も思いつかなくって」
七竈オリエ:「いいなあー、うらやましいなー! アタシもボスとどっかお出かけしたいなー」顔をしかめる。
七竈オリエ:「でもまあ、そういうことならアタシしか適任はいないよね。ボスはいい目してるよ」
切名弓人:「……お、オリエも、ですか?」目をぱちくりさせる
切名弓人:「はい、その…はい。ふふ。良かった」
七竈オリエ:「アタシとだとデートにはならないけどね」いたずらっぽく笑い、「むむ、そうだなあ……」
七竈オリエ:「遊園地とか公園でボートとかは鉄板だよね。あと、植物園……は今の季節ちょっとさみしいかな」
切名弓人:「ふむふむ」
切名弓人:(あ。遊園地…)
七竈オリエ:「それからー、こないだぶらぶらしてた時に金髪が気にしてたお店があった」メモして渡す。
切名弓人:ふと、思い出すことがあるが、首を振って追い出す。
七竈オリエ:「ん、どうかした? ボス」
切名弓人:「いえ、何でもありません。…メモ、ありがとうございます。助かりますよ」
切名弓人:「そうですね、ウィンドウショッピングも楽しいかもしれない」
七竈オリエ:「あとはね、夜限定だけど夜景! ちょっと電車乗っていくといいスポットあるんだよね」
切名弓人:「それは……いいですね。うん。いいな。」
七竈オリエ:「それとー、なんか好みのやつがやってたら映画館かな」指を折って数える。
七竈オリエ:「うーん、なんか面白みはないけど、こんなもんかなあ」
七竈オリエ:「あとはさ、ボスと金髪がどこに行きたいか、じゃない?」
切名弓人:「いいえ。参考になりました。ありがとうございます」笑ってお礼を言う。
七竈オリエ:「どうせあいつ、『……いい。二代目が行くところなら、どこでも』とか言うに決まってるし」
切名弓人:「…はい。そうですね……、って、あ、そ、そうですかね」
切名弓人:ちょっと赤くなって俯く。
七竈オリエ:「いいなー、金髪ー」口を尖らせる。
七竈オリエ:「……んでも、アタシもボスのちょっと見られない顔見られたし、まあいっか」
切名弓人:「…ふふ。でも、ありがとうございます、相談に乗ってもらえて、良かった」
切名弓人:「やっと、友達らしいことができた気がします」
七竈オリエ:「……友達」軽く顔が赤らむ。
七竈オリエ:「や、やだなあ、そういうの照れるじゃん」ぷい、と横を向く。
切名弓人:「ふふ、ボクも背伸びしすぎないことにしたんです」
七竈オリエ:「わざわざ言わなくてもさ、アタシ、ボスとは友達のつもりでいたよ」
切名弓人:「………えっ」不意を打たれたように目を瞬かせる
七竈オリエ:「でも、まあ、光栄?みたいな。うん、嬉しいよ」
切名弓人:「…そっか。…そっか……うん……良かった」
切名弓人:「それじゃあ、ボクはこれで。また、今度一緒にお茶でもしましょう」
切名弓人:そう言って立ち上がる。
七竈オリエ:「うん! 喫茶店ならいいお店知ってるんだ。今度連れてく!」ベッドから下りる。
切名弓人:「ふふ。楽しみにしてますね」
七竈オリエ:「じゃ、行ってらっしゃい、ボス。楽しんできてね」手を振って見送ろう。
切名弓人:「行ってきます、オリエ」微笑んで、手を振り、部屋を出て行く。
GM:その頃、切名家では。
GM:ニナは切名真夜と一緒に台所に立っていた。
切名真夜:「それじゃあ、お弁当作り始めましょうか」
ニナ・ブラント:真夜さんに渡されたエプロンを着用している。
GM:大きな眼帯をした黒い長髪の女性は優しげに微笑む。
切名真夜:「もちろん作るのはニナさんで、私はほんのお手伝いだけれど」
ニナ・ブラント:「うん」コクンと頷く。
切名真夜:「腕によりをかけたお弁当を作らないと」
ニナ・ブラント:「お弁当、そんなに、嬉しいの」首をかしげる。
切名真夜:「お弁当が嬉しいというよりも、そうね。好きな相手に料理を作ってもらえたら嬉しい、という感じかしら」
ニナ・ブラント:「好きな相手に」
ニナ・ブラント:「……。そう」
切名真夜:「そう。好きな相手に」
切名真夜:「それじゃあ、がんばりましょうか」
ニナ・ブラント:「何度も、言わないで」
ニナ・ブラント:「……うん」
切名真夜:「はいはい。わかってるわ」
GM:判定は〈芸術:料理〉ですかね。達成値が高ければ高いほど上手くできる。
ニナ・ブラント:〈運転:クッキング〉じゃダメですか?
GM:な、何を運転するの!?
ニナ・ブラント:何だろう…。
ニナ・ブラント:3dx 素振りするよ!
DoubleCross : (3R10[10]) → 7[2,2,7] → 7
ニナ・ブラント:7!普通!
GM:お、すごい。一人前のそれらしいお弁当はできそうですね。
ニナ・ブラント:よかったー!
切名真夜:「うん、上手。さすがニナさん」
GM:真夜は小さく拍手をする。
ニナ・ブラント:普段の食事を思い出して、見栄えを真似する。うまく出来た気がする。
切名真夜:「あとは食べてもらうだけ。楽しみね」
ニナ・ブラント:「うん」拍手にこくこくと頷く。
ニナ・ブラント:「うん。教えてくれて、ありがとう」
切名真夜:「いいえ。これくらいならお安い御用よ」
切名真夜:「あ、時間までの間に身だしなみも整えなきゃいけないわね」
ニナ・ブラント:「オリエの持ってた雑誌に、書いてあったの。でも、参考にならなくて」
ニナ・ブラント:オリエちゃんの部屋から盗ってきた雑誌の見開きを真夜さんに見せる。派手で個性的なお弁当がカラフルに掲載されている。
切名真夜:「あらあら。これは……確かに参考にならないわね」困ったように笑う。
ニナ・ブラント:『デートにお手製お弁当を持ってこ☆カレの気持ちをゲット☆』の見出しが躍る。
切名真夜:「ニナさんにはたぶんもっと普通のやつの方が似合ってるわ」
ニナ・ブラント:「…うん。……あなたの顔が浮かんだの」
ニナ・ブラント:「教えてくれて、ありがとう」
切名真夜:「ええ。私も力になれてよかったわ」
ニナ・ブラント:「それで…身だしなみ?」首を傾げる。
切名真夜:「そう。ニナさんもおめかししなくちゃいけないでしょ?」
ニナ・ブラント:いたずらっぽい笑みを前にして、パチパチと瞬きした。
GM:それからしばらくして2人の待ち合わせの時間になった。
切名弓人:そわそわと落ち着かない様子で待っている。
ニナ・ブラント:人ごみの中、現れる。
切名弓人:「…あ」手を上げて、少し笑う。
ニナ・ブラント:「二代目」 いつもより少し上等そうなコート、髪にはリボン。
切名弓人:「…ニナ。……今日は、その……」
ニナ・ブラント:華奢なヒールを履いて、とことこと歩いてくる。
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:「……え、と。似合ってます。リボンも、コートも。その…きれい、ですよ」
切名弓人:頬を人差し指でかく。
ニナ・ブラント:「よかった」
ニナ・ブラント:目を細める。「そう言ってほしかったの」
切名弓人:「…そ、それじゃあ行きましょうか!ええと…そう、向こうの通りの服屋さん。」
切名弓人:「……」真っ赤になって一瞬、停止。
ニナ・ブラント:「二代目?」
切名弓人:「い、いえ。その…もう。」
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:「…行きましょう、ね。ニナに似合いそうな服があったんです」
ニナ・ブラント:「うん。わかった」
切名弓人:そう言って、歩き出す。頬が熱い。
GM:では、キミたちは服屋で楽しく買い物をして過ごす。
GM:今まで2人の間に訪れることはなかった気楽な時間だ。
GM:それから、買い物袋を抱えて公園へとやってきた。
GM:公園のボートの上にキミたちはいる。
ニナ・ブラント:吐く息は白い。
切名弓人:「…いっぱい、買っちゃいましたね」ボートを漕ぎながら。
ニナ・ブラント:「似合う、って言うから」
切名弓人:「だって…本当に、似合ってましたから。…ふふ」
切名弓人:目を細める。
ニナ・ブラント:「…だ、だめ」
切名弓人:「?」
ニナ・ブラント:目を逸らす。
ニナ・ブラント:「だめ」照れている。
切名弓人:「ど、どうしました、ニナ?」
ニナ・ブラント:「……何でもない」ふるふると首を横に振る。
切名弓人:「そうですか…それなら良かった」
切名弓人:「……楽しいですよね、服を見るの」
ニナ・ブラント:「……」弓人さんの表情を見つめる。
切名弓人:どこか、懐かしむような、寂しげな表情。
ニナ・ブラント:「二代目も、着る?」
切名弓人:「…ボクもね。小さい頃、ずーっと欲しい服があったんです」
ニナ・ブラント:「そう」
切名弓人:「…その服は手に入らなかったけれど」
切名弓人:「今こうして、ニナと一緒に色んな服を見て」
切名弓人:「……何だか、嬉しいような…不思議な気持ちになりました」
切名弓人:「ニナのために選んだ服ですから。ボクは、着ません」
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:「そう。じゃあ、次は、私があなたに贈るわ」
ニナ・ブラント:「あなたに、あなたに似合う服を贈る」
切名弓人:「……」言葉がつかえる。
切名弓人:少し俯いて。
切名弓人:「……ありがとう………」
切名弓人:そう、呟く。
ニナ・ブラント:「ううん」それを見つめる。
切名弓人:「……そろそろ、食事にしましょうか」
ニナ・ブラント:「あ。二代目、あのね」
切名弓人:「はい?」
ニナ・ブラント:買い物袋と一緒に抱えた、少し大きな紙袋を見せる。
ニナ・ブラント:「作ったの。お弁当」
切名弓人:「………ニナが?」
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:「…ふふっ」破顔する。
切名弓人:「それは、楽しみです」
ニナ・ブラント:「……うん」すごく小さな声で返事をする。
GM:公園のベンチの上。
GM:ニナの作ったお弁当が広げられている。
切名弓人:「いただきます」両手を合わせる。
ニナ・ブラント:おにぎり、唐揚げ、卵焼き、ミニトマト、そんな感じの、普通のお弁当。
ニナ・ブラント:「うん」コクンと頷く。
切名弓人:順番に、食べていく。
切名弓人:一品一品。大事に、味わう。
ニナ・ブラント:「……あのね」
切名弓人:「…うん。美味しい」
ニナ・ブラント:「……」パチパチと瞬き。「…なんだか、恥ずかしい」
切名弓人:「はい」
切名弓人:「…そんなこと言われるとボクまで照れちゃいますよ…」
切名弓人:「それにしても…ニナもお弁当作ったりするんですね…ボクも少しはできたほうがいいのかなあ」
ニナ・ブラント:「好きな人に、喜んでもらえるって、書いてあったの」
ニナ・ブラント:「だから、作ったの」
切名弓人:「……」
切名弓人:「………もう」
切名弓人:「ストレートに言いますね……」
ニナ・ブラント:「本当の、ことよ」
切名弓人:ぽん、とニナの肩に手を置いて。
切名弓人:「うん。」
切名弓人:「…嬉しい」
ニナ・ブラント:「…不思議ね。私も、嬉しい」
切名弓人:そう言って、微笑みます。
切名弓人:「良かった」
ニナ・ブラント:「………や、やっぱり、だめ」
ニナ・ブラント:「だめ、二代目、だめ」
切名弓人:「……?」心配そうに見やる。
ニナ・ブラント:「………」目を逸らしている。頬が赤い。
切名弓人:「…大丈夫ですよ、ニナ」その様子を見て、少し息を吐いて。
切名弓人:「ゆっくりしましょう」
ニナ・ブラント:「……うん。ゆっくり、ね」緩慢に弓人さんを見やる。小さな声で返事する。
ニナ・ブラント:「次は、どこに行くの」
切名弓人:「…うん。そろそろいい時間かな」
ニナ・ブラント:「?」
切名弓人:「いい場所があるんです。少し、時間はかかりますけど」
ニナ・ブラント:「うん、行く」
GM:少しずつ日が暮れ始めてから、キミたちはオリエに聞いた夜景スポットへと移動を始めた。
GM:教会のある小高い丘からは街の夜景を一望することができた。
GM:ちらほらと雪が降り始めており、冷たく澄んだ空気が街の灯りと夜の星空をいっそう美しく見せていた。
切名弓人:「…わあ」白い息を吐く。
ニナ・ブラント:「……」街を見ている。瞳にきらきらと光る街が映る。
ニナ・ブラント:「光ってる」囁くように言う。
切名弓人:「………はい。」
切名弓人:「これが、ボクたちの街です」
ニナ・ブラント:「…こんな風に街を見たこと、なかった」
ニナ・ブラント:「綺麗ね」目を細める。「ありがとう、二代目」
切名弓人:「……本当に」
切名弓人:「綺麗……」
ニナ・ブラント:「うん」その表情を見ている。
切名弓人:「………星空。こんなに、綺麗に見えるんですね」
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:「…へくしゅ」くしゃみ。
切名弓人:「…あ。ニナ、寒いですか?どこか入りましょうか」
ニナ・ブラント:「どこか…」くるくると周囲を見渡す。教会しか無い。
切名弓人:「…行きましょう」手を差し出す。
ニナ・ブラント:「うん」その手を握り返す。体温が伝わる。
切名弓人:ぎゅっとその手を握る。そして、教会の方へ歩いていく。
GM:広い礼拝堂は暖かく、それでいて静謐な空気に包まれている。
GM:キミたち以外にはマリア像が2人を見下ろしているだけで、他に礼拝者はいない。
切名弓人:「………」中を見回す。教会に来るのは初めてだった。
切名弓人:「…座りましょう」
ニナ・ブラント:「うん」長椅子に腰掛ける。
切名弓人:その隣に腰掛ける。
ニナ・ブラント:しんと静まり返った堂内で、二人きり。
切名弓人:「………………ニナ」
切名弓人:しばらくの静寂の後。呟くように、名前を呼ぶ。
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:「言ってましたよね。話したいことがたくさんある、って」
ニナ・ブラント:「うん、言った」
切名弓人:「…ボクも、です。…話したいことが、山ほどある」
ニナ・ブラント:「それを、聞かせて」
切名弓人:「話したい…というより。聞いて欲しい、かな」
切名弓人:「……うん」
ニナ・ブラント:「知りたいの。あなたのこと、全部知りたい」
切名弓人:「………………うん」
ニナ・ブラント:「わからないのは、嫌」
切名弓人:「…うん。」
切名弓人:…訥々と、話し出す。
切名弓人:「ボクはね、ニナ。どこにでもいるような小さな女の子だった。お姫様に憧れて、王子様を待つような」
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:「母さんと一緒に、二人で暮らしてた。そして、ずっと待ってたんだ。父さんの帰りを」
切名弓人:そして、あの事件のことを話す。
切名弓人:服をいつものように見ていたこと。帰りが遅くなったこと。いつもと違う道を通ったこと。強盗。それから——
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:真夜さんの傷跡は記憶に新しい。深く刻まれた罪の跡を、知っている。
ニナ・ブラント:「それが、あなたの償いなのね」
切名弓人:「……うん」
切名弓人:「…気付いちゃったんだ。待ってても、王子様は助けに来てくれないんだ、って」
ニナ・ブラント:「だから、あなたは、お姫様を夢見ることをやめたの」
切名弓人:「それに、ボクは、母さんを傷つけた。身も、心も。」
ニナ・ブラント:「そんなこと、ない」
切名弓人:「そう。夢見ることが、許せなかった」
切名弓人:「……」驚いたように、ニナを見る。
ニナ・ブラント:「あなたの母親は、あなたのこと、許してる。傷は、癒せるの」
切名弓人:「………母さん…」
ニナ・ブラント:「あなたの母親に会った。話したの」
ニナ・ブラント:「だから、分かるの」
切名弓人:「………そう、だったんだ」
切名弓人:「……ボクは、…」
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:「…うん。それでもボクはこの生き方を選んだことは後悔してない。…でも」
切名弓人:「…そうすることで、仮面をかぶることばかりうまくなって」
切名弓人:「気がついたら、ギャングのボス、なんて役割がやってきて」
切名弓人:「演じるのはさ、簡単だった。今までと同じように。切名弓人がそうしてきたように」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:ただ、じっと弓人さんの顔を見ている。
切名弓人:「…でも、本当はずっと怖かった。自分の周りの人が傷つくことも、誰かを殺すことも」
ニナ・ブラント:「そう」
切名弓人:「誰かを殺したいと、自分が思ってるってことも」
ニナ・ブラント:「……そう」
切名弓人:「それを……ボクは、見せないようにしなきゃいけないって、ずっと、」
切名弓人:声が震える。
ニナ・ブラント:「無理してたの」
切名弓人:「そう。…そうだったんだ。無理してたんだ。」
切名弓人:「…本当は、ボクも」
切名弓人:「普通の女の子のように……、」
切名弓人:ポケットの中には、くしゃくしゃになった遊園地のチケット。
切名弓人:言葉は、涙にかき消される。
ニナ・ブラント:「荒城晴彦は、あなたを愛してくれたのね」
ニナ・ブラント:「あなたのことを見てくれたのね。たとえ、かりそめだとしても」
切名弓人:しゃくりあげながら、微かに頷く。
切名弓人:「ボクは、」
切名弓人:「ボクは………」
ニナ・ブラント:「いいの」
ニナ・ブラント:「いいの。あなたが、幸せを感じたならば」
ニナ・ブラント:「無理に捨てなくて、いいの」
ニナ・ブラント:チケットを握る手を、上から包み込む。
ニナ・ブラント:「そのまま、持っていて」
切名弓人:「…っ、…、……うっ、うっ、」
切名弓人:「…ぁ、……が、とう……」
切名弓人:「ありが……と、 …ニナ…ッ……」
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:少女に寄り添う。
ニナ・ブラント:「あなたに話したいことが、あるの」
切名弓人:「……ん、……うん……」
ニナ・ブラント:「あなたがこれから進む道は、決して、幸せになれるものでは、ないわ」
ニナ・ブラント:「あなたは、王子様になることを、選んだのだから」
切名弓人:「…………ん」
切名弓人:「…はい」
ニナ・ブラント:「……でも、いいの」
ニナ・ブラント:「それだけじゃなくて、いいの」
ニナ・ブラント:「あなたのこと、分からないと思っていたの。『二代目』のあなたしか、知らなかったから」
切名弓人:「……はい」
ニナ・ブラント:「『ゆみ子』のあなた、『弓人』のあなた、『二代目』のあなた。…全部、あなただから」
ニナ・ブラント:「いいの。全部、あなたで、いいの」
切名弓人:「……ニナ……」
切名弓人:「… ありがとう …」
ニナ・ブラント:「……あなたが、本当のあなたを迷うのなら」
ニナ・ブラント:「私が、すべてのあなたを知るわ」
切名弓人:「……うん」
切名弓人:「……ずっと……」
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:「ずっと、その言葉が聞きたかったのかもしれない」
ニナ・ブラント:「……だから、私は」
ニナ・ブラント:「あなたと、一緒に、生きたいの」
切名弓人:「……生きる……」
切名弓人:そっと、ニナの手を握る。
切名弓人:「生きよう」
ニナ・ブラント:「うん」優しく、微笑む。
切名弓人:「……一緒に。生きていこう」
ニナ・ブラント:「ねえ、教えて」
切名弓人:「…ん」
ニナ・ブラント:「今のあなたを、何て、呼べばいいの」
切名弓人:ぎこちなく、でも、柔らかく、微笑んで
切名弓人:「『今』の…『私』のことはね……」
切名弓人:小さく、答えを、囁いた。
GM:教会の鐘が鳴る。
GM:荘厳で優しげな響きが、2人を包み込むように鳴り続けた。
GM:シーン終了。
GM:次はオリエちゃんのエンディングです。
GM:ひびきと話をするシーンですね。
GM:事件からしばらくして。
GM:キミは紫島ひびきから連絡を受けた。
GM:呼び出された場所は射撃の訓練施設だ。キミと話がしたいということだった。
GM:ゴーグルを付けた三白眼の少女は銃を持って標的に向かい合っている。
七竈オリエ:いつものようにゴスロリ姿で出向きましょう。
GM:キミの姿を認めるとひびきは挨拶をする。
紫島ひびき:「こんにちは、七竈さん」
七竈オリエ:「よっ、なんか話って?」
紫島ひびき:「ええ。あなたともう一度話がしたくて。でも、学校でというのも変だったし、ここならって」
紫島ひびき:「警察が持ってる訓練施設だけど、人は近付けないようにお願いしてるから大丈夫よ。……まあ、七竈さんには訓練なんて要らないのかもしれないけど」
七竈オリエ:「ふふん、止まってる的に当てるのなんて久しぶりかも」後でちょっとやりたいな、と思う。
七竈オリエ:「……元気そうじゃん」
紫島ひびき:「ふふ、すごい台詞ね。私の隣でよければ、どうぞ?」
紫島ひびき:「……元気、でもないわ。あんなことがあった後だし。でも、体を動かしてないと頭がどうかしそうで」
七竈オリエ:(……そういう感覚、忘れてたな)
七竈オリエ:(フェイタル・ストリングスはいつも物騒なことがあってばっかりで……慣れてて……でも)
七竈オリエ:「そうだよね。アンタは……普通の子で」
紫島ひびき:「……何よ、それ。変な感じ」
紫島ひびき:「それに、普通の子じゃないわ。……刑事の子よ」
七竈オリエ:「ああ、そうだった」にっと笑う。
七竈オリエ:「で、話ってのは?」
紫島ひびき:「ええ、それで話したいことっていうのは……」
紫島ひびき:「まずは改めてお礼を。私のせいであんなことになったのに、あなたが止めてくれた。本当にありがとう」
GM:ひびきは銃を撃ちながら放す。一発、二発。標的の端に当たる。
七竈オリエ:「は」口を開ける。
七竈オリエ:「義理堅いねえ、アンタも! わざわざそんなこと!」
七竈オリエ:「あれはアタシの不始末でもあったんだから、そこはいいの。……それに」
紫島ひびき:「……お礼を言わないのは、道義に反するでしょう。それともギャングは違うの?」赤くなりながら言う。
紫島ひびき:「……それに?」
七竈オリエ:「まあね、こんな稼業だからこそ、義理は通したいってのはあるし……。うん、それにね」
七竈オリエ:「アタシ、アンタのおかげで、二度と会えないと思ってた奴に会えたんだ。ほんの一瞬だけ」
紫島ひびき:「え?」銃を撃つ手が止まる。
七竈オリエ:「んふふ」にっこりと笑う。「だから、アタシからもありがと。ま、これでトントンってことで」
紫島ひびき:「私は……私も、そうか。父さんの顔を見たの、随分久しぶりだっけ」
紫島ひびき:「そうね。トントン」
紫島ひびき:「ああ、それから。実は話はこっちが本題なんだけど」
七竈オリエ:「……うん」ダブルフェイスとジャックとブラックオーダー。その因縁は、この子に伝えることもないだろう、と思う。
紫島ひびき:「私、切名さんにまだ完全に許してはいないと言ったけれど、それはあなたにもなの」
七竈オリエ:「……あん?」怪訝な顔になる。
GM:ひびきは銃に弾をこめながら話を続ける。
紫島ひびき:「七竈さんはいくら良い人でも、ギャングでしょう。それは……つまり犯罪者ということだし」
七竈オリエ:「……なんていうか、根本の話するよね、アンタ」
紫島ひびき:「気を悪くしたならごめんなさい。七竈さんを貶してるわけじゃないの」
七竈オリエ:「いーや、実際事実だしねえ」神城のビルに潜入した時のことを思い出す。何人も、殺した。
七竈オリエ:「そうだね。アンタにとっちゃ許せないよなあ、そりゃ」
紫島ひびき:「ええ。だから、つまり……」少し緊張した様子で話す。
紫島ひびき:「つまり、今はまだ無理だけど、私がいつか警察官になったら七竈さんのこと、逮捕するつもり。……しなきゃいけないと思う」
七竈オリエ:「へえ!」目を丸くする。
紫島ひびき:「今日はそれを言いたかっただけ。話しておかないのも、フェアじゃないと思ったから」
七竈オリエ:「ハ」上を向く。
七竈オリエ:「アッハハハハハハハハ!!!」口を開いて大笑い。
紫島ひびき:「……な」
七竈オリエ:「いやいや、ごめんごめん。ちょっと不意をつかれたわー」目の端を拭う。
紫島ひびき:「笑わせるようなこと、言ったつもりないわよ」ふてくされたように言う。
七竈オリエ:「いや、アンタ面白いよ。素でやってるなら大したもんだよ」
紫島ひびき:「褒め言葉じゃないわ、それ。全然嬉しくない」
七竈オリエ:「いや、ほんと、ごめんね? バカにしてるつもりは全然なくて……はー」呼吸を整え。
七竈オリエ:「じゃあ、お返事。このオリエ様がそう簡単に捕まってたまるか!」舌をぺろりと出す。
紫島ひびき:「そう言われると思った。でも、私も刑事の娘だから、プライドがあるの」
紫島ひびき:「七竈さんのこと、必ず逮捕するわよ」
七竈オリエ:「だろうね。アンタがプライドにかけて追ってくるなら、アタシは意地にかけて応戦するよ」
紫島ひびき:「そう。ギャングにも意地があるのね。面白い」
七竈オリエ:「そしたらさ……また、一騎打ち、やってやってもいいよ」
紫島ひびき:「知らないの?決闘は法律で禁止されてるのよ」
紫島ひびき:「でも」
紫島ひびき:「少し魅力的ね」
七竈オリエ:「だろ? 悪いことって楽しいの!」快活に笑いながら、銃を取る。
七竈オリエ:「ね、これ、アタシにも的撃たせてよ」
紫島ひびき:「いえ、それはちょっと違うと思うけれど」
紫島ひびき:「え、どうぞ」
紫島ひびき:「えっと、ゴーグルは……七竈さんには要らないわね」
七竈オリエ:「見てな」耳当てをして、銃を構える。発砲。
七竈オリエ:「え? 何? 聞こえなかった」振り向く。
紫島ひびき:「……すごい。ど真ん中」
七竈オリエ:「でしょ?」得意げな顔。
紫島ひびき:「待って、次は私の番よ。七竈さんより上手く当てて見せるから」
七竈オリエ:「はいはい、頑張ってちょうだいな」手を振る。
GM:銃を構えて的に向かう。
GM:ひびきは何気なく空いた手に持ったコインを弾く。
GM:落ちてきたコインをつかむが、コインは戦闘の爆風で煤けて、すっかり裏表が分からなくなってしまっていた。
紫島ひびき:「……これはこれで、いいのかもしれないわね」小さく微笑む。
紫島ひびき:「見てて。当ててみせるから」
七竈オリエ:(……コイン)微かに、思い出す。彼女の父親の記憶。
GM:少女は引き鉄に指をかける。
七竈オリエ:(ま、アタシに追いつこうだなんて百年早いし、対等に渡り合うのもずいぶん時間がかかると思うけど)
七竈オリエ:(……なかなか退屈しない相手ってやつじゃない? これって)口の端を吊り上げる。
七竈オリエ:「楽しみにしてるよ」相手の耳には届かないような声で、小さく呟いた。
GM:銃声。
紫島ひびき:「……何か言った、七竈さん?」
七竈オリエ:「70点、って言ったの。アンタの構え方!」
七竈オリエ:「もうちょっと肩の力抜いてやらないと、かえって安定悪いよ?」
紫島ひびき:「……ギャングに教えられるなんて。えっと、こう?」
GM:少女はぎこちなく教えをこう。
GM:2人は他愛ない射撃訓練をしばらく続けた。
GM:シーン終了!
GM:最後!
GM:夕顔さんのエンディングいきましょう!
藍夕顔:はい!
GM:事件の後、後始末に奔走していたキミはしばらくぶりに自分の部屋へと戻ってきた。
GM:ベッドでは医療機器に繋がれた痩せしわがれた少女が横になっている。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……夕顔。ご苦労さま」苦しげな声で言う。
GM:前よりいくらかは血色がよくなってはいるようだ。
藍夕顔:「アイシャ、苦しかったら、あまり無理してしゃべらなくていいのよ」ちょっと心配そうに
藍夕顔:「でも、ありがとう」微笑む。その微妙な暖かさは、子を見る母のものに近い。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「今はまだ平気……」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔」
藍夕顔:「なあに?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「前に、夕顔から聞かされていた……家庭教師の話」
藍夕顔:「色々、候補を探しているのだけどね。最近は忙しくてそれも滞りがちだったわ、ごめんね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……わたしが、返事をしなかったせいもあるから」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「でも、夕顔」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……わたし、受けてみたい」
藍夕顔:こくり、とうなずく。
藍夕顔:「準備は色々、してきたのよ。ふふ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「不安で、ずっと迷っていたけど。わたしも、何かしたい」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……そういう、気持ちになった」
藍夕顔:「アイシャ……」表情がゆるむ
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……ふしぎな気持ち」
GM:少女は弱弱しいがはっきりと微笑む。
藍夕顔:「ね、アイシャ。本職の家庭教師はもう少し時間がかかるけれど……それまでは、私が何か教えましょうか?」
藍夕顔:「私もきちんと学校に行ったわけではないのだけれど、ね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……夕顔が?……嬉しい」
藍夕顔:「そう言ってもらえて光栄よ」にっこり
藍夕顔:「歴史でも、音楽でも、文学でも。アイシャ、何からがいいかしら?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……音楽。音楽がいい」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたし、いつかピアノが弾いてみたい」
藍夕顔:「ピアノ……いいわね」
藍夕顔:「電子ピアノで良ければ、探せば、ベッドの上でも弾けるものがあるはずよ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「うん。歌は、歌えないけど。……ピアノなら」
GM:と、そこでアイシャが険しい表情になる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔。……発信元不明の……通信が」
藍夕顔:「……ファウストね?」紙を一枚めくったように、ふっと冷たい顔に変わる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「ええ……そう……」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「繋いでも……問題ない?」何度か咳き込みながら言う。
藍夕顔:「ええ。お願いよ」
GM:アイシャは頷き返す。
ファウスト:『藍夕顔か。私だ』
藍夕顔:「お久しぶりね」
ファウスト:『ああ。今回の件、無事に解決して何よりだ』
GM:アイシャは険しい表情で会話の様子を見守る。
藍夕顔:「ボスのご決断通りに為したまでよ」
藍夕顔:「……それで、何の御用かしら?」
ファウスト:『ああ、そうだな。切名弓人とキミたちの働きのおかげだ』
ファウスト:『アルルカンギャングは壊滅した。これで名実ともにフェイタル・ストリングスの天下だ』
藍夕顔:「はからずとも、ね」
ファウスト:『これで私もじきにキミたちの前に姿を現すことができるだろう』
藍夕顔:「……どういう風の吹き回しかしら?」
藍夕顔:さすがにこれには、やや驚いた。
藍夕顔:「あなたは以前から、私達を利用して何らかの狙いを持っていたようだけど……ついにその時が来た、と?」
ファウスト:『計画は完遂されたということだ。今日はそのことを伝えるのが目的だった』
藍夕顔:「フェイタル・ストリングスに天下を取らせること……だけではなさそうね」
ファウスト:『そうだ。お前たちはよく働いてくれた。礼を言おう、夕顔』
ファウスト:『いや、それだよ。フェイタル・ストリングスが街の支配者となること』
藍夕顔:「では、そんなことをして、あなたに何の益が?」
ファウスト:『それが私の狙いだ。だが、それは、切名弓人の天下を意味しない』
ファウスト:『私の益は……』
ファウスト:『いや、少々喋り過ぎたようだな。またすぐに会える』
ファウスト:『その時を楽しみにしている』
藍夕顔:(二代目の暗殺を企てているとして、その後釜に収まるものなど、早々居るはずがない……)
藍夕顔:「我らを乗っ取る気でいるなら、みくびるな、と言っておきますわ」
藍夕顔:「どこの誰とも知れぬ者に、運命の糸は繋がりません」
ファウスト:『その言葉にだけは返答しておこうか』
ファウスト:『乗っ取るのではない。返してもらうだけだ』
ファウスト:『ではな。夕顔』
藍夕顔:「……! あなたは……」
藍夕顔:一瞬、突飛な想像が頭をよぎる。だが、そんなはずはない。それは、あまりに馬鹿げていて。
GM:通信は切れる。
藍夕顔:「あなたは……まさか……」
藍夕顔:端末を握りしめ、軽く頭を振って。「そんなはずはない……そんなはずは」
藍夕顔:「まさか……あの方のはずなわけ……!」
藍夕顔:「有り得ない……!」
藍夕顔:端末を片付け。額に手をあて、考えこむ。
藍夕顔:「……アイシャ。通話の録音記録はあるかしら?」
藍夕顔:「今回のものでなくてもいいわ。ファウストの声を、調べたいの」
GM:アイシャは訝しみながらも頷き返す。
藍夕顔:「音声を解析して……私の知ってる人物と一致するか、確かめたい」
GM:その時。
GM:突然、部屋のテレビモニターが切り替わった。
GM:シーン終了。
GM:というわけでエンディングフェイズはこれで終了!お疲れ様でした!
藍夕顔:な、何が起きたズラ————!
切名弓人:お、お、おう
ニナ・ブラント:お、おう
GM:次回予告の前にさらっと、経験点配布だけやります!
藍夕顔:私なんか気づいてはいけないことに気づいて殺されるのかと一瞬
藍夕顔:はーい
七竈オリエ:はい!
GM:項目のチェックだ!
切名弓人:はいさーい
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:皆さん、最後までセッションにご参加いただきありがとうございました!1点です!
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずシナリオをクリアしたことで5点
GM:さらにクライマックスでブラックオーダーを撃破して警官隊を救うことができたので追加で3点
GM:Eロイスが虐殺機関
、悪意の伝染
、唯我独尊
、超越活性
、殺刃圏の6つで6点
GM:Dロイスはアルルカンの秘密兵器、異形、ブラックオーダーの機械化兵、業師、錬金術師で合わせて5点
GM:合計で19点です
GM:・最終侵蝕率による経験点
GM:これはおのおので算出するがよかろう
切名弓人:3点!
ニナ・ブラント:5点!
七竈オリエ:4点!
藍夕顔:5点!
GM:では、皆さんもらってください!
GM:・Sロイスがタイタスにならなかった
GM:Sロイスを取得し、それがタイタスにならなかった人は5点です
ニナ・ブラント:はい!
切名弓人:タイタスになったのでなし!
藍夕顔:Sロイスなし、0点!
七竈オリエ:なし!
GM:では、ニナちゃんだけどうぞ!
ニナ・ブラント:もらう!
GM:・よいロールプレイをした
GM:今回も皆さん素晴らしかった!1点です!
藍夕顔:わーい!
切名弓人:よかった!
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
GM:非常に助け合っていたと思います!1点ずつもらってください!
ニナ・ブラント:ありがてえ!
GM:・セッションの進行を助けた
切名弓人:みんなありがとう!
七竈オリエ:いただきます!
藍夕顔:喧嘩のシーンとか、裏でお互い示し合わせてこそでしたね。ありがとうございます!
GM:皆さん、円滑なセッション進行にご協力いただきありがとうございました!1点です!
藍夕顔:いぇーい!
切名弓人:やったぜー
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
GM:問題なく最後までセッションを行えたのは全て皆さんのおかげです。1点!
GM:さて、これで項目は全てだ!
GM:足し算するんだ、みんな!
切名弓人:27点だ!
ニナ・ブラント:33点!
藍夕顔:29点!
七竈オリエ:26点かな
七竈オリエ:27点か
GM:そうかも。
GM:では、皆さん経験点をもらってください。
GM:次回までの成長などにぜひお使いください。
切名弓人:いただきます!
藍夕顔:いただきます! これで+80点のオーヴァードかー
ニナ・ブラント:はーい!
ニナ・ブラント:ではですね!
ニナ・ブラント:恒例のGM経験点をいま算出しましたので!
切名弓人:おおー!
七竈オリエ:はやい!
ニナ・ブラント:四捨五入して39点らしいです!もらってください!
GM:やったー!ありがとうございます!
GM:それでは経験点の配布はこれで終了。
GM:次はマスターシーンです。
藍夕顔:はい
藍夕顔:来た……!
GM:マスターシーン。
GM:大きな眼帯をした黒い長髪の女性が買い物袋を抱えて道を歩く。
切名真夜:「二人のために、とびきりのご馳走を用意しておかないと」
GM:女性はいつになく嬉しそうな様子だ。
切名真夜:「あ、それとも今日は帰ってこないのかしら。あの歳でお泊りだなんて……。きゃー!」
GM:女性は買い物袋を持ったまま楽しそうにはしゃぐ。
GM:その時、女性の頭上で街頭モニターが切り替わる。視線がそれに釘付けになった。
切名真夜:「――ああ。ゆみ子」嘆息が漏れ出た。
GM:映し出されたのはスーツ姿をした精悍な顔付きの長髪の男だ。その男の姿が街中の全ての街頭モニターに映る。
GM:全ての市民がそれを見上げていた。
切名雅人:『この街の全ての者に告ぐ。私の名は切名雅人』
GM:「……切名さん」短い髪を結った三白眼ぎみの少女が警官たちとともに街角でそれを見上げる。
切名雅人:『かつてボス、偉大なるボスと呼ばれた男だ』
GM:「……切名、弓人」ベッドに繋がれた痩せた少女がそれを見上げる。
切名雅人:『私の名を知る者よ。我がもとに集え』
GM:「……ボス」「二代目」黒服の男とハウスメイドたちが屋敷からそれを見上げる。
切名雅人:『全ての闇は私の名のもとに一つとなるだろう』
GM:「……弓人くん」病院着姿の少女が同級生たちと病院の窓からそれを見上げる。
切名雅人:『私が諸君らに下す命令はただ一つ』
GM:キミたちはその光景を見上げていた。
切名雅人:『――切名弓人を殺害せよ』
GM:モニターが消える。
GM:街に、闇が訪れた。
GM:シーン終了。
GM:そして、これが次回予告です。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition シナリオ「Vice City~希望の街~」 - https://docs.google.com/document/d/1i8EDedliQn8SmFU441t7hPHuY5aw3iAKUIbrN5AqNyk/edit?usp=sharin
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