『Vice City~梟の城~』 GM:すかいはい(桜子)
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本編ログ|雑談ログ
プリプレイ
GM:というわけで、裏社会入門セッション第二話を開始していきたいと思います。
ニナ・ブラント:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いしますー
GM:いつもなら最初にPCの自己紹介をしてもらうのですが今回はみなさん他のPCのことはよく知っていると思いますので、自己紹介というよりも成長報告ですね。
切名弓人:よろしくお願いします!
GM:前回の経験点を使って新しく取得したエフェクトや技能、変更した初期ロイス、衣装チェンジなどがありましたら報告をお願いします。
GM:まずはPC①の弓人くんから成長報告をお願いします。
切名弓人:はい!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYwceJHQw
切名弓人:切名弓人、またの名をゆみ子です!
切名弓人:今回は前回レベル2だった妖精の手と支配の領域のレベルをそれぞれ4、5へと上げました。
GM:順調に強くなってますね
切名弓人:あと、裏社会にちょっと詳しくなりました。
切名弓人:そして初期ロイスでは、父親への感情変更と、ニナちゃんが固定ロイスになってます。
GM:そんなにニナちゃんが好きか!
切名弓人:好きだ!
GM:……!
切名弓人:衣装はあまり変わらず!男子学生服メインで行くよ!
切名弓人:今回もファミリーを守ったりニナちゃんを守ったりしたいです
GM:まあ、弓人くんは普段が男子学生服ですもんね。
切名弓人:そうなのだ!
GM:ふふふ、ボスとしてよろしくお願いします。
切名弓人:というわけで、よろしくお願いします!
GM:それでは、シナリオハンドアウトも見ておきましょう。
PC①:切名弓人用ハンドアウト
ロイス:甘田粋香(あまだ・すいか) 推奨感情 P:友情/N:不安
キミはフェイタル・ストリングス・ギャングのボスであり、Z市内の高校に通う普通の学生だ。
二ヶ月前、キミが裏の世界を知ってからたまにギャングの小競り合いに巻き込まれたりしながらも平穏な日常を過ごしてきた。
しかし、この頃どうも友人の甘田粋香の様子がおかしいようだ。
以前からポワポワした娘ではあったが、最近は上の空でいることが多く突然何かに怯え出したりすることもある。彼女の身にこのまま何も起こらなければよいのだが。
GM:シナリオロイスは粋香ちゃん。弓人くんの最初の初期ロイスだった子ですね。
切名弓人:甘田さん!
切名弓人:大切な友達ですね
切名弓人:何があったのだろう…心配だ…いつも明るい彼女が…
GM:そんな彼女の様子が何かおかしいらしいです。寝不足とかかなぁ。
GM:なんか大事にしてあげるとようでしょう。今日のラッキーアイテムは彼女だ!
切名弓人:アイテムって!
切名弓人:でも気にかけるぞ!
GM:ありがとうございます。
GM:では、次!
GM:PC2のニナちゃん。成長報告をお願いします。
ニナ・ブラント:はーい!あなたのニナ・ブラントです!
GM:僕のだ!
ニナ・ブラント:きゃっ!
ニナ・ブラント:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYj7D2Hgw
GM:あっ、自分でキャラクターシートを張る気遣い
ニナ・ブラント:えへん!前回侵食率がガンガン上がっちゃったので、その対策にメモリーを取得しました。
ニナ・ブラント:対象は被験体5号、感情は憤懣。 もう実験体とか言わせないぞ!
GM:メモリー!ニナちゃんはミドルから《水晶の剣》を使うので、侵蝕率が上がりがちでしたからね。いい判断です
ニナ・ブラント:あとは技能をちょこちょこ上げました。肉体と、情報:裏社会。それと新規に〈知識:武器〉というものを取得しましたが、
ニナ・ブラント:これは前回のシナリオを受け、フレーバーとしてつけたやつで、実験体時代の経験から身についた知識…という感じで想定してます。
ニナ・ブラント:あっ、肉体じゃない!〈白兵〉!
GM:なるほど。〈知識:武器〉は今回のシナリオではあまり役に立たないかもしれませんが、そのうち活かしてみたいですね。
ニナ・ブラント:あと初期ロイス変更。先代ボスへのP感情変更、あと新規に弓人さんに取得しました。
GM:おお、弓人くんに。
ニナ・ブラント:今回もいちゃついていきますよ!
GM:まさかそんな宣言をされるとはGMもビックリ。
ニナ・ブラント:今回も衣装はブラウスとハイウエストスカートです!チェック柄とか着たい!
ニナ・ブラント:以上です!よろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします!
GM:それでは、ハンドアウトも確認しておきましょう。
PC②:ニナ・ブラント用ハンドアウト
ロイス:梟(ふくろう) 推奨感情 P:執着/N:不快感
キミはフェイタル・ストリングスに所属するギャングだ。二ヶ月前の事件の際に組織に接触をしてきた謎の男・ファウストが再びキミに連絡を寄越してきた。
多くの人はまだ気が付いていない事実ではあるが少しずつZ市に流通する麻薬の量が増え続けているのだという。
それがおそらくは“梟”によるものであり、近いうちに何か大きな事件を起こすつもりなのではないかとファウストは語る。
そして、その事件に組織が巻き込まれるようであれば、切名弓人を守ってほしいと彼はキミに言った。
GM:謎の男、ファウストがまた連絡を寄越してくるようです。
GM:梟は街の麻薬流通ルートを取り仕切っている梟じみた頭部の男。危険な人物だ。
ニナ・ブラント:なんで私に連絡をしてくるのだろう…
GM:何ででしょうね。
GM:とりあえず今回も弓人くんのことをお願いします。
ニナ・ブラント:二代目を守る!それが私の使命!
GM:その意気だ!
GM:では、次!
GM:PC3の夕顔姐さん。お願いします
藍夕顔:はい、よろしくお願いします。
藍夕顔:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYkrfoGww
GM:張る速度で負けた……
藍夕顔:ニヤリ
藍夕顔:今回は皆様の温かい言葉に甘えまして、ちょっと常勝の天才とブラックマーケットを下げました。
藍夕顔:前回は全員に+20以上の無体な火力だったけれど、今回は12~16ほどです。
藍夕顔:財産点は残り10ほどですが、弓人くんもいるのでまあ大丈夫でしょう。
GM:セッションの間にヒューマンリレーションが発売されたことによるリビルドですね。
藍夕顔:はい、今回は新しく、《バタフライエフェクト》というHR追加エフェクトを入れました。
GM:新エフェクト!
藍夕顔:達成値を+5してくれるのですが、その効果が一度適用されるか、ラウンド終了時まで継続するので、多分リアクションとかにも使えるはずの便利なやつです。
GM:便利なエフェクトです。
藍夕顔:これを新取得した《鬼謀の策士》で、シーンで全員にぶっ放す予定。
藍夕顔:「最近、占いがますます冴えてきた気がするのよね……」とは本人の言。
GM:ちょっとぼんやりしてる!
藍夕顔:鬼謀がリミットエフェクトですので、前提条件の《戦術》が更にパワーアップしました。クライマックスには全員のダイスを8個増やします。
藍夕顔:数の暴力だ!
GM:そ、そんなに増えるとは
藍夕顔:エフェクトが増えた分、侵蝕も重くなったので、そこはちょっと注意したいですね。
藍夕顔:ロイス藍は今回変更はなしで。
藍夕顔:欄
GM:ふむふむ。衣装チェンジとかはありますか?
藍夕顔:服装は、さすがに秋なのでコートとか外出時に羽織る予定ですが、基本はやはりチャイナ服です。
藍夕顔:というか幾つか洋服試したけれど、しっくりこないんですなあ。
GM:夕顔姐さんのチャイナ服は鮮やかで良い。
藍夕顔:このコートもチャイナに似合っているか微妙な気もしますが、ファー付きで高級感あるから、とりあえずはこれで!
GM:いやいや、悪の幹部らしくて素敵ですよ!
藍夕顔:そんなわけで、よろしくお願い致します! 縁の下の力持ちでありたい!
GM:よろしくお願いします!
GM:では、ハンドアウト!
PC③:藍夕顔用ハンドアウト
ロイス:リトルクイーン 推奨感情 P:好奇心/N:恐怖
キミはフェイタル・ストリングス・ギャングにおけるボスの右腕だ。
ダブルフェイスの下部組織を取り込むための交渉などで忙しく働いていたキミの携帯電話に謎の人物からの連絡が入った。
その者は「リトルクイーン」と名乗り、キミに次々と質問を投げかけた。
キミがリトルクイーンの質問に答えたり話をしたりしているうちに何かに納得した様子でその者は向こうから連絡を切った。
不穏な気配を漂わせるリトルクイーンとはいったい何者だろうか。
GM:シナリオロイスは謎の人物リトルクイーン。
GM:またオープニングでは少し夕顔さんの過去の回想もやろうかと思っています。
藍夕顔:リトルクイーン……一体私に何を求めて……?
藍夕顔:はい、ヤク中やっていたダメ人間な恥ずかしい過去とかですかね?
GM:そうですそうです。ヤクのバイヤーと話したり、ボスに拾われたりみたいな過去シーンです。
藍夕顔:わくわくですな。
GM:そんな感じでよろしくお願いします。
GM:では、次!
GM:PC4、オリエちゃん。成長報告をお願いします。
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0dmsGAw
GM:また負けた
七竈オリエ:ゴスロリ殺し屋七竈オリエです!
七竈オリエ:成長は《赫き弾》《カスタマイズ》をそれぞれ1レベルずつ上げました。
GM:順当に強くなっている!
七竈オリエ:それから社会と〈情報:噂話〉を1上げたので、少しはミドルに貢献できるかも?
七竈オリエ:地味めな成長ですがよろしくお願いします。
七竈オリエ:ロイス欄は、ボスを二代目ボスに変更。感情は○信頼/不安です。
GM:情報収集能力も上がっている
GM:初代ボスとは遊びだったのね!
七竈オリエ:新しいボスの下でがんばっていきたい!
七竈オリエ:し、心機一転です!
七竈オリエ:あと衣装は相変わらずゴスロリですが、秋ということで別珍のちょっと上等なワンピースをうきうき着てると思います。
GM:うきうきしている!
七竈オリエ:あとケープとか羽織ってるかも。立ち絵も描けたら直したいですねー。
GM:おお、なんというイラスト力。
七竈オリエ:おしゃれだいすき!(戦闘ですぐ破れる)
GM:キャー!大胆!
七竈オリエ:ボスを支えたり、ニナちゃんとにらみ合ったりしたいです。よろしくです!
GM:よろしくお願いします!
GM:それではキミのハンドアウト!
PC④:七竃オリエ用ハンドアウト
ロイス:ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン(よあひむ・たかひと・しゅとっくはうぜん) 推奨感情 P:幸福感/N:隔意
キミはフェイタル・ストリングスに所属するギャングの1人だ。
仕事のないオフの日、街をぶらついていたキミはショーケースの前で立ち尽くす初老の紳士と出会った。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンと名乗った彼は娘の誕生日プレゼントを買いに出たはいいものの、年頃の娘に何を買っていいか分からず途方に暮れていたのだという。彼と一緒に頭を悩ませて誕生日プレゼントを選んであげたキミはどこか暖かい気持ちになりながら別れ、それから街で会う度に彼と話をするようになったのだった。
七竈オリエ:心温まる導入!
GM:シナリオロイスはヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン。白い顎鬚が特徴的な老紳士です。
七竈オリエ:おじさまだー
GM:こういう導入はオリエちゃんには似合うなあと思いまして。
七竈オリエ:楽しみです!
GM:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いします!
GM:では、PCの成長報告はこれで終了。
GM:あとはPC間ロイスの取得です。
GM:なんか他のPCのロイスを初期ロイスで持っている人も多いようですので、今回は少し変則的ではありますが
GM:弓人くんには夕顔さんの、ニナちゃんにはオリエちゃんの、 夕顔さんには弓人くんの、オリエちゃんにはニナちゃんのロイスを取ってもらおうと思います
切名弓人:アイサー!
藍夕顔:了解です。
七竈オリエ:はーい!
ニナ・ブラント:ラジャー!
切名弓人:夕顔さんは頼りになるぜー
GM:前回はうっかりPC間ロイスを取ってもらうのを忘れてしまったので、今回は忘れない!
切名弓人:部下/藍夕顔/信頼:○/心配/ロイス 頼ってるけどこんな頼って大丈夫かな、無理してないかな、見たいな
GM:おお、しっかり夕顔さんのことも気遣っている
藍夕顔:切名弓人 ●有為/不安 「私達の新たなボス、期待しているわ。まだまだ年若いけれど、この人ならきっと、大丈夫」
七竈オリエ:ではニナちゃんに友情/○対抗心 で取得したいです。好きだけどライバル心が勝ってる感じで!
藍夕顔:P信頼と迷いましたが、これからの更なる成長と活躍に期待をこめ、有為で取得。
ニナ・ブラント:赤髪/七竈オリエ/憧憬/嫉妬:○/ロイス 前回と変わらず!オリエちゃんのかっこよさがずっと羨ましいんです。
GM:皆さん、本当にいい関係だ。
GM:では、PC間ロイスの取得はこれで終了。
GM:最後にトレーラーを読み上げていよいよセッションに入っていきたいと思います。
トレーラー
腐敗と娯楽の都、Z市。
4つのギャング組織によって裏側から支配されていたこの街。
1人のゴッドファーザーが死に、1人の少年がその座を継いだ。
そして、ダブルフェイスとの衝突以来、組織の間に大きな抗争もないまま二ヶ月ほどの時が流れた。
緩やかな日常の中で、しかし裏社会の情勢は着実に変わり続けていた。
その変化は時間が止まったはずの『梟の城』にも訪れた。
ミネルヴァの梟は翼を失い、もがいて落ちていく。
小さな女王が届かなかった夢を見る時、街はまどろみの中に沈む。
ダブルクロス The 3rd Edition 『Vice City~梟の城~』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。
GM:というわけで裏社会入門セッション第二話!始めていきたいと思います!
GM:よろしくお願いします!
藍夕顔:よろしくお願いします!
ニナ・ブラント:よろしくお願いしまーす!
切名弓人:よろしくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いします!
オープニング01 - 藍夕顔
GM:まずはオープニングフェイズからです。
GM:最初は夕顔さんのオープニングから。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
:藍夕顔の侵蝕率が8上昇。(侵蝕率:34->42)
GM:ダブルフェイスの組織との衝突から二ヶ月ほどの月日が流れました。
GM:あれからしばらくの間キミはダブルフェイスの傘下にあった組織をフェイタル・ストリングスに取り込むための交渉に忙しく奔走していました。
GM:弓人くんもボスとしてたまに顔を出すことはあっても、まだそういう交渉事は基本的にキミの役目という感じなのでしょうね。
藍夕顔:はい。いくつもの電話を使ってアポを取ったり、会談したり、東奔西走の忙しさであります。
GM:そして今もZ市市内のホテルでギャング下部組織との会談を行っていました。
GM:ホテルの出口で、見送りに出てきたイタリアンスーツの男たちがキミに頭を下げる。
ギャング:「今日から俺たちはフェイタル・ストリングスに従わせてもらいます。何卒」
藍夕顔:「こちらこそ。新たな赤い糸を結べる方々と、手を取り合えて何よりですわ」
藍夕顔:口に出す以上に、胸の内では安堵のため息をついてる。
ギャング:「正直、あの若いボスには不安がありましたが、あなたの話を聞いて気が変わりましたよ。これから頼みます」
藍夕顔:それを聞いて、ふふっと微笑みます。
藍夕顔:「あの方はこれから多くの命と定(さだめ)を背負っていく器。私はただ、その介添えをするのみ」
藍夕顔:「あなた方の力をお借りできること、本当に感謝いたしますわ」
ギャング:「よっぽどあのボスのことを買っているんですな。今回の話がお互いにとって良い方向に進むことを願ってますよ」
藍夕顔:「それはもちろん」心からそう願っている。
GM:キミの後ろで控えていたサングラスをかけたスーツ姿の男——鮫島が口を開く。
鮫島:「車を出します、姐さん」
藍夕顔:「それでは、私はこれで」一礼し、車に乗り込みます。
GM:下部組織ギャングたちは再び頭を下げてキミを見送る。
GM:リムジンは静かに走り出す。
GM:車内は音もなく、静かだ。
GM:後部座席に座ると、ここしばらくの疲れからか次第にキミの瞼は重くなってくる。
藍夕顔:「……ん」うとうとと、静かな波のように押し寄せる眠気。
GM:そして、キミは少女だった頃の夢を見ます。
藍夕顔:(…………)
藍夕顔:(……………………)
GM:いつの間にかキミは少女の姿になって派手な照明と猥雑な音楽の流れるクラブにいる。
GM:キミの顔馴染みのバイヤーがいる店だ。
GM:キミの体にはもういつもの禁断症状が出かかっている。
藍夕顔:「……ハァ……ハァ……」
藍夕顔:冷や汗で全身が濡れて寒い、膝が笑う、手が震える。頭がガンガン痛む。最悪だ。
GM:帽子をかぶったバイヤーの男は隅の席に座り、一人でグラスを傾けている。
藍夕顔:(チクショウ……ちクしょう……もうやだ、はやく、はやくアレを……)
藍夕顔:ガリガリと親指の爪を噛み、目当てのバイヤーを探して店内をうろつき回る。
GM:クラブにいる男女はそんなキミの様子を訝しげに見るが、すぐに気にしなくなる。
GM:バイヤーの男はキミの姿を認めると、帽子のツバを上げて見る、
バイヤー:「よお。どうした、こんなところまで?」
藍夕顔:「どうしたもこうしたも……!」
藍夕顔:腕や足に巻いた包帯を指さし、人目もはばからず金切り声でわめく。
藍夕顔:「なっ中から虫が出てくるんだよォッ! 蛆みたいにィィィッ! 骨がぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろぼろ黒く腐って食い荒らされていくんだ! ダメなんだよおおおお!」
藍夕顔:男の胸ぐらに掴みかからんばかりの勢いでまくし立てます。
藍夕顔:「嫌だ……虫に食われて死ぬのは嫌だぁぁアあああああ~っ。ねえ、お願い、なんでもするうから、す、すすすっします、しますから」
藍夕顔:「早く早く早く、ほら、あっあー? あー? なに……そう、あれよ、アレ、ちょちょっいち、ちっちゅおう、ちょう、だいっ!? ね?」
GM:バイヤーの男はそんなキミの様子を見ても顔色一つ変えない。
バイヤー:「ああ、例のものが欲しいのか。そりゃあ構わねえが、もちろん金は持ってきてるんだろうな?」
藍夕顔:持っているんでしょうか……
GM:好きに決めていですよ!
藍夕顔:じゃあ胸元から、ぐしゃぐしゃの札束を取り出し、がくがく震える手で男に押し付けます。
藍夕顔:「えへっあへっ」
GM:男はその札束を広げて、一枚一枚数えてから言う。
藍夕顔:「あへへへへへ、持ってるよォ、当たり前じゃん。ほらぁ! ほらぁ~! だから、ほらぁ!」
バイヤー:「おいおい、何だこりゃ。これっぽっちじゃちっとも足りないぜ」
藍夕顔:しゃっくりのような声が出る。
バイヤー:「最近は組織からの吊し上げもキツくてな。こっちも最大限の経営努力はしてるんだがね」
藍夕顔:「……ふ、え?」
藍夕顔:どっと冷や汗が吹き出す、膝から崩れ落ちる。
藍夕顔:「まっままま待って! それ、この間の倍だよ!? こっこここれ以上はとても……!」
藍夕顔:男の足にすがりつきます。
バイヤー:「ちょっとばかし値上げしたのさ。まあ、いずれにせよ金がないっていうんじゃモノはやれねえな」
藍夕顔:「お、お願いお願いお願い! 私の事好きにしていいから!」
藍夕顔:更に土下座。
藍夕顔:「お願いします! お願いします! お願いします! それがないと、あ、あたし溶けちゃう! とけてしんじゃう!」
バイヤー:「顔を上げろよ」
バイヤー:「俺も鬼じゃねえ。ちょうど人手が足りなかったとこでな。お前が仕事を手伝ってくれるんなら、差額分はそれでいい」
藍夕顔:がばっと顔をあげる。
GM:男はキミの肩に手を回す。
バイヤー:「どうする。やるか?」
GM:男は嫌らしく笑う。
藍夕顔:ぶんぶんぶんと、ちぎれそうな勢いで首を縦に振ります。
藍夕顔:やばそうだとか、本当にもらえるのかだとか、そんな疑念は一切ない。
藍夕顔:ただ、うなずけばヤクが手に入る、それしか頭になかった。
バイヤー:「よし、来た。なら、こいつはやるよ。前払いだ」
GM:男はキミに袋に入った注射器を手渡す。
バイヤー:「そら、使っていいぜ」
藍夕顔:「あ、あ、あああ、あああ、あへっ! ひゃ、はりはとうございます!」
藍夕顔:開封するのももどかしく、大慌てで注射器を使う。仕損じて無駄に刺して血が流れるが、気にも留めない。
藍夕顔:ピクッ
藍夕顔:びくっビクビク、ドクン……全身を痙攣させ、成分が体中をめぐるのを感じる。
藍夕顔:「……ふ————ぅ~~~」
GM:バイヤーの男は顔色一つ変えずにその様子を見ている。
藍夕顔:「ハァ……あはは、あたしの息、桃源郷みたいなピンクだァ」
バイヤー:「ヤったならすぐに移動するぞ。早速仕事してもらうぜ。見りゃあ結構いい顔してるしな。こいつは金になるぜ——」
藍夕顔:「お星様がねえ、つま先でぱちぱち言ってるのよお」くるくるとその場で回り出す。
藍夕顔:「はぁ~い。どこでも行くよお、兜率天でもぉ、墓の下でもぉ」
バイヤー:「ほら、行くぞ」
藍夕顔:クラブの客をとっ捕まえて、男女構わずキスをしたり、ハグをしたりしながら、男の後をついていく。
GM:その時、キミたちの背後を通りすぎようとしていた長身の男が足を止める。
GM:そして、バイヤーの男の襟首をつかむ。
藍夕顔:ふわふわと雲の上を歩くような足取りだ。
切名雅人:「何をしている。まだ子供じゃないか」怒気をはらんだ声で言う。
バイヤー:「あ、あんたか!こんなとこで何してんだ!?お、俺はその、ビジネスだよ!」
切名雅人:「どこかに行っていろ」
バイヤー:「な、何だよ。ちょっとぐらい話を聞いてくれたっていいじゃねえか。なんならアンタにだって分け前を……!」
切名雅人:「二度は言わんぞ」低く押し殺した声だ。
GM:「く、クソ……!」バイヤーの男は帽子を押さえてその場から走り去る。
藍夕顔:「あれ? いっちゃうの?」
藍夕顔:バイヤーの男をふらふらと追いかけようとします。
GM:長身の男はキミの肩をつかむ。
藍夕顔:「なあに~?」とろんとした眼で、新たな男を見上げる。
藍夕顔:「うふ。あなた太陽みたい」
切名雅人:「お前。そのままクスリを使い続けたら死ぬぞ」
藍夕顔:「使わなくたって死ぬよォ」
切名雅人:「止めればいい。言うほど簡単じゃあないがな」
藍夕顔:「これがないとねえ、ギロギロに溶けて、石油みたいになって死ぬの。同じ死ぬなら、このままバッタリがいいー♪」
藍夕顔:くすくす笑い続けている。
藍夕顔:自分の呼吸が、最高級の香水のように心地よい。
藍夕顔:視界は明るくキラキラして、体は血と骨で出来てると思えないほど軽くて、ずっとこうしていたい。
切名雅人:「お前、あのままヤツに付いて行ったら売り飛ばされていたぞ。わかるか?」
藍夕顔:「べつにいいよォー? どうせ生まれた時から、投げ売りされた人生だもん」
藍夕顔:髪は10代と思えぬほど、水気もなくパサついている。体はガリガリに痩せ、手足は自分でつけた傷だらけ。
切名雅人:「生まれた時から?」その体を見る。
藍夕顔:「麻薬ってさあ……人生一回分で手に入る快楽の、何倍も気持ちよくしてくれる。って聞いたんだよね」
藍夕顔:「サイテーの人生でも……大成功を収めるとか、贅沢に豪遊するとか、凄く名誉な功績を残すとか。そんな達成感より凄い気持ちよさがあるなら、いいじゃん……」
藍夕顔:「夢を見て、夢のままはじけて死んで、それでいいじゃん。それ以上なんて、バチが当たるよォ……」
切名雅人:「最低の人生?そんなものを誰が決めた。誰が決めた運命だ」
藍夕顔:「私自身、サイテーだ、ってずーっと思い続けてる人生だよ」
切名雅人:「お前、這い上がろうとしてみたか。そこから、一度でも」
藍夕顔:「どうだろ。そうかも。にげたかな。つかまったかな。なぐられたかな。わすれちゃった」
藍夕顔:「わすれたから、いいんだ」
切名雅人:「そうか。なら、もう一度やってみろ」
切名雅人:「私のところに来い」
藍夕顔:「……?」意味が取れなかったかのように、首をかしげる。
切名雅人:「例え今がどん底だろうと、自分の能力を死ぬためになんて使うな。生きるために使え」
切名雅人:「私のところに来れば勉強をさせてやる。あらゆる知識を身に付けろ。そして、私の役に立て。今はそれでいい」
切名雅人:「そのうち自分のやりたいこともできる。それまでは私のそばにいろ」
藍夕顔:薬で麻痺した脳みそは、その言葉を正確には拾い上げられない。
藍夕顔:それでも、どこか一片でも、正気を保つ細胞が残っていたのだろうか?
藍夕顔:胸の中の何かが、「そうすべきだ」と告げていた。
切名雅人:「ここで私と会ったことを綺麗さっぱり忘れるのもいい。運命を選ぶのはお前だ」
藍夕顔:「……いいよ、べつに。どうせいくとこ、ないし」
藍夕顔:明日死んでもかまわない、そんな捨鉢な気持ちで、それでも淡く期待を抱きながら、そう答える。
切名雅人:「そうか。なら、今日からお前は家族だ」
藍夕顔:「かぞ……く……?」
藍夕顔:ぽかんとして
切名雅人:「そうだ」
藍夕顔:それから、吹き出す。
GM:男は初めてキミに笑みを見せる。
藍夕顔:けらけらと、それまでのくすくす笑いとは異なる、大笑いが、止まらなくなる。
切名雅人:「家族は絶対にお前を裏切らないし、見捨てもしない」
切名雅人:「どうした。なぜ笑う」
藍夕顔:「あはっあはははっ。ふふっうふっあははあはははは」
藍夕顔:「かぞく。かぞく、かあ。かぞく、かあ」
藍夕顔:「かぞく。いい。かぞく。うん。かぞく、かぞく、なるよ。あはっ。かぞく。かぞくかぞく」
藍夕顔:壊れたレコードのように、繰り返し、それをつぶやく。
藍夕顔:薬物の酩酊とは異なる、喜びを滲ませながら。
切名雅人:「ああ、それと。お前、クスリやめろ。その気があるなら私が手伝ってやる」
藍夕顔:「クスリ……やめたら、死んじゃうよォ……」ぞっとした声。
藍夕顔:おもわず後ずさる。
切名雅人:「死なんよ。私が死なせない。信じろ」
藍夕顔:「だってェ……」何か言いかけたその時、
藍夕顔:「……ッ……こ、あ……」
藍夕顔:突如、首を絞められたような声を上げ、滝のように冷や汗を流す。
切名雅人:「どうした!?」
藍夕顔:白目を剥き、泡を吹いて倒れると、バタバタと全身を痙攣させる。
GM:男はキミの体を支える。力強く、優しい腕だ。
藍夕顔:「かっ、ふがっ、ひゅふっ、ふっ、ぶふぅっ」
藍夕顔:おかしな息を出しながら、痙攣が止まらない。
切名雅人:「大丈夫だ。私がお前のことを死なせない」
藍夕顔:「びゃ、ふ、し、しふ、しな、」
GM:男はキミの体を抱きかかえるようにして、立ち上がる。
藍夕顔:「た、たっただだ、らだ、すへへ、すけへ、たぶ、たすけ」
藍夕顔:「……たふけ、へ」がくり、男の腕の中で、気を失った。
GM:その腕の中で意識を失ったキミが次に目を覚ますと柔らかいベッドの中にいた。
GM:ベッドの傍らに座っていた男が優しく微笑みかける。
切名雅人:「目が覚めたか」
藍夕顔:ぼーっと、男の方を見ます。
GM:ワイシャツ姿の男の胸には深い引っかき傷がある。記憶にはないかもしれないが、中毒症状に陥ったキミが暴れて付けたものだろう。
切名雅人:「今日からここがお前の家だ」
藍夕顔:ぼんやりと、天井を、壁を、自分が寝かされているシーツを見回す。
藍夕顔:「きれいな、いえ」
藍夕顔:おぼつかない言葉、おぼろげな記憶。
切名雅人:「ああ。大切な家族の家だからな」
藍夕顔:状況も経緯もまだ、把握できていない。それなのに、どことなく、この男のことは信じていいのだと、そんな確信が胸を暖かくしている。
切名雅人:「そういえば、まだ名前を聞いていなかったな」
藍夕顔:ぽろりと、涙がこぼれる。
藍夕顔:それにびっくりして、一粒ぬぐうと、後から後からこぼれてきて止まらない。
藍夕顔:「あ……うっ……」
藍夕顔:それでも、男の問いに答えねばと思った。この人に、応えたいと思った。
藍夕顔:「し……シーイェン(夕顔)……藍夕顔」
GM:男は少し慌てた様子で上着のポケットをあさっていたが、その言葉に振り向く。
切名雅人:「シーイェン。夕顔か。いい名前だ」
GM:男はキミにハンカチを差し出しながら言う。
切名雅人:「涙を」
藍夕顔:「あり……がとう……」
切名雅人:「私の名は——」
GM:夢は、そこで途切れる。
GM:薄暗い車内でキミは目を覚ます。
藍夕顔:「あっ……」
藍夕顔:(もう十年は前になるかしら……? 随分、懐かしい夢だこと)
GM:暗い車内で唯一光が灯っているのはキミの携帯端末だけだ。
藍夕顔:改めて、あの頃の己の堕落ぶりを省みると、それこそ穴にでも入ってしまいたくなる。
GM:携帯端末の画面の様子が何かおかしいようだ。
藍夕顔:端末を確かめます。
GM:赤く光る画面にはただ一言『Why?』と表示されている。
藍夕顔:「……これは」
GM:その文字が切り替わり、別の文章が表示される。
リトルクイーン:『なぜあなたは綺麗なの?』
藍夕顔:「あら……」
リトルクイーン:『藍夕顔』
リトルクイーン:『質問に答えてもらいたい』
藍夕顔:「……悪戯ではないようね」
リトルクイーン:『悪戯ではない』
リトルクイーン:『私はあなたと話がしたい』
藍夕顔:「そうね……」少し考え。「『綺麗は汚い、汚いは綺麗』という言葉をご存知?」
リトルクイーン:『それは謎かけ?』
藍夕顔:この奇妙なおしゃべり、普段ならばあしらってしまうだけだったかもしれない。
藍夕顔:そうしないのは、懐かしい夢を見て、少し感傷的になったからだろうか。
藍夕顔:「ただの確認よ。マクベスという古い劇に出てくる、魔女の言葉」
リトルクイーン:『マクベス。シェイクスピアの戯曲。読んだことはない。見たことも』
リトルクイーン:『それが?』
藍夕顔:「原典を知らなくても問題はないわ。この言葉が言いたいのは、一見綺麗に見えるものも、見方を変えれば汚い。その逆もまた然り、ということよ」
藍夕顔:「私も同じ。綺麗に見えているようでも、そう見せているだけにすぎない」
藍夕顔:「私の本性は汚い小娘のままでも、その本性そのものを、綺麗だと愛しんでくれる人もいる」
藍夕顔:……あるいは、いた、と言うべきか。そっと唇を噛む。
リトルクイーン:『あなたの言っていることは理解が難しい』
リトルクイーン:『次の質問。なぜあなたは健康なの?』
藍夕顔:「それはごめんなさいね。では、もう少し言い方を変えるわ」
藍夕顔:「健康さは……単純に日々の努力かしらね。忙しい身だから、体調の管理には気を抜けないの」
リトルクイーン:『なぜあなたは賢いの?』
藍夕顔:「それでも人間だから、バランスを崩してしまうこともある。今のところそうなっていないのは、運の良さもあるかもしれないわね」
藍夕顔:「矢継ぎ早ね」苦笑。
リトルクイーン:『聞きたいことがたくさんある』
藍夕顔:「私は……それほど賢いとは言えないわ。たくさん間違いを重ねてきたけれど、判断をくださなくてはならなかったから、した」
藍夕顔:「少しでも良い判断を下すため、たくさんの知識を詰め込んだわ」
藍夕顔:「傍目には何食わぬ顔をしているようで、頭の中はいつもフル回転で煙が出そうよ」
リトルクイーン:『好きなものは?』
藍夕顔:相手はどうも、小さい子供か、とても年若い。訝しむ態度は、とっくに氷解していた。
藍夕顔:「ティータイムかしら。和洋中、どれもそれぞれに素敵なものよ」
リトルクイーン:『友達は何人くらいいる?彼氏がいたことは?』
藍夕顔:「そういえば最近、忙しくて少しお茶の時間を疎かにしていたわね……」ため息。
藍夕顔:「友達……個人的な友人は定義が難しいわね。それなりに多いつもりだけれど」
藍夕顔:「彼氏も難しいわ。少々恥ずかしい過去もあるし……まあ、正式な恋人はいなかったわ」
リトルクイーン:『あなたのこと、なんとなくわかった』
リトルクイーン:『ずるい』
リトルクイーン:『あなたはずるい』
藍夕顔:「……ずるい、とは?」
藍夕顔:つまりこの子は、今質問したどれも、『自分が持っていないもの』だと感じている、ということだろうか?
リトルクイーン:『どうして(Why)?』
藍夕顔:そう察し、眉をしかめる。
リトルクイーン:『私は、リトルクイーン。そう呼ばれている』
藍夕顔:少し悲しい声音になる。
藍夕顔:「……リトルクイーン」
リトルクイーン:『私は、あなたを——』
GM:そこで表示が消え、携帯端末は正常な状態に戻る。
藍夕顔:「……消えた、か」ブラックドッグのオーヴァードだろうか。「後で、一応調べておこうかしら」
鮫島:「姐さん、何かありましたか」
GM:不審に思ったのか、運転席の鮫島が振り向いて尋ねる。
藍夕顔:「不思議な通信があったわ。大したことではないけれど……ちょっと気になるかしらね」
鮫島:「不思議な通信。それは……。いえ、分かりました」
藍夕顔:端末を閉じ、リムジンのシートに投げる。
藍夕顔:車窓に流れる町の夜景。かつて自分がいた、かつての自分と同じ誰かがいる、変わらぬ景色。
藍夕顔:ボスはもういない。あの時、自分を迎えてくれた彼の家族を、あの人の子を、守らなければいけない。
藍夕顔:だけど、願わくば。
藍夕顔:(もし、小さな女王様が、あの時の私と同じように苦しんでいるなら……)
藍夕顔:自分は、手を差し伸べたい。愚かしくも、傲慢ながらも、そう思った。
GM:では、夕顔さんのオープニングはこれで終了!
オープニング02 - ニナ・ブラント
GM:次のシーンはニナちゃんのオープニングになります。
ニナ・ブラント:はーい!
ニナ・ブラント:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 8[8]+37 → 45
GM:キミは今日も新たな任務に就いていた。
GM:組織の末端構成員である女から金を恐喝しようとした男がいた。
GM:その身の程知らずな男にケジメを付けさせる必要がある。
GM:キミは男を廃工場へと追い詰めた。
GM:どうやら相手は他のギャング組織との繋がりもないただのチンピラのようだった。キミの敵ではない。
GM:男は乱雑に積まれていた廃材にぶつかりながら工場の中に転がりこむ。
チンピラ:「クソ、まさかフェイタル・ストリングスが出てくるなんてよ……!」
GM:男は震える手で銃を構える。銃弾はめちゃくちゃな方向へと飛ぶ。
ニナ・ブラント:コツ。コツ。ヒールが鳴る。廃工場には不似合いな、少女らしい服装。
チンピラ:「ひっ……!?」
ニナ・ブラント:「……」片手には一振りの剣。切っ先を床に引きずるようにして歩く。
ニナ・ブラント:無表情で男を見つめ、ゆっくりと距離を縮めてゆく。
GM:男は震える手で持っていた銃を取り落とす。
チンピラ:「た、頼むよ。金が必要だったんだ!明日までクスリ無しなんて耐えられるはずがないだろう!?」
GM:男は上ずった声でキミに懇願する!
ニナ・ブラント:「……クスリ」首をかしげる。
チンピラ:「そ、そうだ。あんたも一度やってみるといい。死ぬほど気持ちいいんだよ」
ニナ・ブラント:「そう。気持ちいいのね」
チンピラ:「ああ、そうさ。なんなら俺が売人から買ったら分けてやるよ。だから、この場は見逃してくれ!」
ニナ・ブラント:「……。言いたいことは、それだけ?」
チンピラ:「え……」
ニナ・ブラント:剣を振り上げる。男の喉元に突きつける。
チンピラ:「畜生!俺は悪くねえ!俺は悪くねえんだ!」
GM:男は地面に落ちた拳銃に手を伸ばそうとする!
ニナ・ブラント:「そう」その手に思い切り剣を突き刺すよ!
チンピラ:「ぎゃああっ!?」
GM:男は血の流れる手を押さえる。
ニナ・ブラント:「痛い、でしょ。…こうやって、これで、刺すと、痛いの」剣で、つつ、と、男の腕をなぞっていく。
チンピラ:「や、やめろ!やめてくれ!」
ニナ・ブラント:細く傷がつき、血がにじむ。「これで、ひとつ、ひとつ、指を切って、腕を切って、肘、肩……」
チンピラ:「俺が悪かった!もう二度としない!許してくれ!」
ニナ・ブラント:「……痛くなくなる方法は、ひとつ」剣の動きを止める。
GM:男は冷や汗を流しながら剣先を見る。
ニナ・ブラント:「死んだらね、痛くないの」
GM:男は引きつった顔をし、息を飲む。
ニナ・ブラント:そう言って、剣を振り上げ、男を刺し殺す——と、見せかけて、
ニナ・ブラント:思い切り蹴っ飛ばしてそのまま気絶させましょう!
GM:そのまま男は白目を剥いて気を失う!
ニナ・ブラント:「……」気絶を確認。「…任務終了」
GM:では、その時キミの携帯端末が鳴り出す。
GM:発信元は不明。以前、ファウストと名乗る男からかかってきた時と同じだ。
ニナ・ブラント:「………」じっと携帯の画面を眺める。
ニナ・ブラント:少しためらった後、着信に出ましょう。
ファウスト:『ニナ・ブラントか。私だ』
ニナ・ブラント:「……ファウスト」
ファウスト:『出るまでに時間がかかったな。まだ私のことを疑っているのか?』
ニナ・ブラント:「……当然」きょろきょろと周囲を見渡す。
GM:周囲には人の気配はない。
ファウスト:『以前も言った通り、私はお前たちの協力者だ。その点は信用してもらっていい。今回も情報を提供するために連絡をした』
ニナ・ブラント:「……」微かに眉をひそめつつ、廃工場から出ながら話を聞く。
ニナ・ブラント:「情報? なんのこと」
ファウスト:『気が付いているか?少し前から街に流通している麻薬の量が徐々にではあるが、確実に増え続けている』
ファウスト:『しかも、それらはより中毒性や依存性の高いものへと変わりつつある』
ニナ・ブラント:「……」歩みを止め、今気絶させたばかりの男を一瞥する。
ニナ・ブラント:「クスリ……」
ファウスト:『 “梟”がなんらかの動きを起こそうとしていることは間違いない』
ニナ・ブラント:「警告、なのね」
ファウスト:『そうだ。ヤツがただ商売っ気を出したというだけならばいいのだが、おそらくそうではあるまい』
ファウスト:『フェイタル・ストリングスと切名弓人がまた大きな危険に巻き込まれる恐れがある』
ニナ・ブラント:「…組織の均衡が崩れる……」
ニナ・ブラント:「……そうね」小さな声で同意する。
ファウスト:『切名弓人のことを守ってもらえるか、ニナ・ブラント』
ニナ・ブラント:「あなたに、言われるまでもない」
ニナ・ブラント:「…どうして、あなたは私に頼むの?」
ファウスト:『お前が切名弓人のそばにいるのは私にとっても都合がいい』
ファウスト:『……それに、そう約束したからだ』
ニナ・ブラント:「どういうこと……」
ファウスト:『彼のことを頼んだぞ、ニナ・ブラント』
ニナ・ブラント:「待って……」
ファウスト:『このまま梟を放っておけば薬物によっていずれ街の機能が止まる可能性すらある。ヤツが何を企てようとしているのか調べてみることだ』
GM:そう言うとファウストからの通話は一方的に切られる。
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:通話の切れた携帯の画面をしばらく眺める。
ニナ・ブラント:「梟…」
ニナ・ブラント:ファウストについての、様々な疑問が頭を流れる。何故。何故協力するなんて言うのか。なぞめいた言葉の意味。何故。
ニナ・ブラント:目を瞑る。——そんな疑問は、今はきっと、追求するべき時ではない。
ニナ・ブラント:今すべきことは——
ニナ・ブラント:まずは夕顔に連絡をとろうと踵を返し、廃工場を後にします。
GM:では、シーン終了!
オープニング03 - 七竈オリエ
GM:次はオリエちゃんのオープニングです
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください
七竈オリエ:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 3[3]+34 → 37
GM:今日は久しぶりのオフということでキミは街に出ていた。
GM:買い物でも食事でも、何でもし放題の自由な時間だ。
七竈オリエ:普段より少し着飾って、ウィンドウショッピングなどしています。
七竈オリエ:(今日はちょっとくらい動きにくい格好もできるし、ふふ、楽しいなあ!)
GM:服屋や時計屋、アクセサリーショップ、洒落たカフェなどが軒を連ねる通りだったりするのでしょう。
GM:そこで、キミが女性向けのアクセサリーショップの前を通りがかかった時。
GM:店のショーケースの前で何やら難しい顔をして立っている老紳士の存在に気が付く。
GM:白い口髭を蓄えた、厳格そうでありながらもどこか愛嬌のある顔付きの老紳士だ。
GM:彼は一生懸命に少女向けのアクセサリーを見比べている。
七竈オリエ:「?」場違いな様子の老紳士に首を傾げる。
GM:老紳士は困り果てた様子で顔を上げ、キミの存在に気付く。
七竈オリエ:目が合ってしまったりしましょう。
GM:キミと目が合った老紳士はおもむろに言う。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「すまない、お嬢さん。不躾な質問をお許し願いたいのだが——」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミくらいの年頃の女の子はどういう誕生日プレゼントをもらえば喜ぶのだろうか?」
七竈オリエ:「あん?」
GM:老紳士はやや気恥ずかしそうにしている。
七竈オリエ:「た、誕生日プレゼント? えーと、なに。親戚だかにあげるの?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「いや、その、実は今日が娘の誕生日でな。キミよりも少し年上くらいだろうか」
七竈オリエ:「はー、娘さん、かあ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「こうしてプレゼントを買いに街に繰り出したはいいものの年頃の女の子が何をもらえば喜ぶかなど、とんと検討もつかなくて参ってしまっていたのだ」
七竈オリエ:(なに、いいお父さんてやつじゃん)自分の親のことを思い出しながら、少し胸がぴりぴり痛んだりなど。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「もしよろしければキミの意見を聞かせてもらえないだろうか」
七竈オリエ:「まあそりゃあ、オジサンはわかんないよねえ」老紳士に近寄ります。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「うむ。何が流行っているのかなどもさっぱり」
七竈オリエ:「いいよ、アタシに目をつけるとはオジサンいいカンしてるじゃない。見てあげるよ」
七竈オリエ:オフの暇つぶしに、とショーケースを覗き込みます。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「本当かね。非常に助かるよ」
七竈オリエ:「そだなあ。娘さん、どんな色が好きとかあるの?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「好きな色か。うむ、女の子ならばピンク色のものを、とでも思っていたが。うーむ、あまりそういう話はしてこなかったからなぁ」
GM:老紳士は顎鬚をさすりながら少し考え込む。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……赤は好きだったかもしれない」
七竈オリエ:「赤! いいねえ、アタシも大好き。そしたら赤い石の入ってるやつがいいかも」いそいそと選び始める。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「外には出ない娘だから洋服よりもこうしたアクセサリー類の方がいいかと思い、こうして見ていたのだが……」
七竈オリエ:「大人しい子なんだ?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「大人しいというか……まあ、そのようなものだな」
七竈オリエ:「へーえ、したら派手なのはナシでー。この辺とか、この辺とか」アクセサリーを指さす。
七竈オリエ:「アタシのおすすめはこんなもんかな。最後はオジサンが自分で選ぶといいよ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「漫画や玩具でもいいかとも思ったのだが、そういうような歳でもないしなぁ。いや、本当にキミがいてくれて助かった」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「最後?」
七竈オリエ:「うん、二個に絞ったから、最後は選んでよ。その方が自分で探したーって感じするじゃん?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そうか。そうだな」
GM:老紳士は顎鬚をさすりながら再び考え込む。
七竈オリエ:「娘さんもきっと喜ぶよ。アクセってなかなか自分じゃ買えねーし」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「喜んでくれるといいのだが」
七竈オリエ:「アタシはそういうの縁がなかったからアレだけど」軽く睫毛を伏せ
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「縁がなかった?」
七竈オリエ:「オジサンみたいないい親が一生懸命選んでくれたんなら、きっと娘さん喜んでくれるよ」
七竈オリエ:「ん、まあ、アタシはあんまり親といい思い出がなかったってだけ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミのような子が?それはなんとも……」
七竈オリエ:「アタシのことはいいから、ほら、選んでやりなよ」にっと笑う。
GM:老紳士は少し淋しげな顔をしてから笑い返す。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「よし、決めた。こちらにしよう」
GM:赤い髪飾りを手に取る。
七竈オリエ:「おっ、いいじゃん。オジサンのスペシャルだねえ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「スペシャル?うむ、どうもむず痒いが、そういうことになる」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「本当に礼を言うよ。私一人だと選ぶのにどれだけ時間がかかっていたことか」
七竈オリエ:「いいってこと! アタシもなかなか楽しかったよ。自分じゃ普段選ばないものを見られたし」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、私に久しぶりに楽しかった。こんな年寄りに付き合ってくれてありがとう」老紳士は微笑む。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「まるで……娘と買い物をしているようだった」
七竈オリエ:「どーいたしまして……ん?」なんとなく物言いに引っかかる。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミ、名前は何と言うのだね」
七竈オリエ:「アタシ、オリエ。七竈オリエ!」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「オリエさんか」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「私の名はヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン。職業は……学者をしている」
七竈オリエ:「へー、学者さんか。すっげーんだ、長い名前のオジサン」
七竈オリエ:目を丸くする。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「研究しか取り柄がなかっただけだよ。そら、おかげで娘の誕生日プレゼント一つ選べん」
GM:笑いながら言う。
七竈オリエ:「取り柄ひとつありゃ立派なもんじゃね?」アタシは殺しくらいしかないしね、と内心呟く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そういうものかね。しかし、父親としては失格だよ」
七竈オリエ:「気にすんなって、オジサン! 誕プレくれるだけいい親父さんだよ、ほんと!」背中をぱんと叩く。
七竈オリエ:「あーあー、うちの親父ととっかえてー。今何してっかしらねーけど」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「むむむ……元気のいい少女だ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……キミ、今は家族はいるのかね」不安そうに尋ねる。
七竈オリエ:「今はね。うん。いーっぱい家族がいるよ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「いっぱい?……いや、それはいいことだ。家族は大事にしなければなぁ」
七竈オリエ:「うん、すっげー大事。命より大事。……まあ、中にはムカつくやつもいるけどさ」金髪のことなど思いながら。
七竈オリエ:「ま、だから、そんな心配しなくても平気よ?」ひらひらと手を振る。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「命より、か。そうだなぁ。私も、娘のことは命よりも大切だ」遠い目をして言う。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、どうやら要らぬお節介だったようだ」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「おっと、まだキミと話をしていたいところだが、私もそろそろ行かねば」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「またどこかで会ったらその時はゆっくりとお茶でもご一緒してもらえるかね、オリエさん」
七竈オリエ:「オッケー! オジサンとは話してて楽しかったし」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ありがとう。帰ったら早速娘に誕生日プレゼントを渡すことにするよ。きっと喜んでくれると思う」
七竈オリエ:「うんうん、楽しみだねえ」ほっと胸が温まるような気持ちになりながら。
七竈オリエ:「娘さんによろしく。じゃあね、オジサン!」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ。それではまた、オリエさん」
GM:軽く一礼すると老紳士は去って行く。
七竈オリエ:小さく手を振り、自分もまたウィンドウショッピングの続きに戻る。
七竈オリエ:(なんか、たまにはイイコトでもするもんだね。なかなか気分がいいや)
七竈オリエ:軽く鼻歌を歌いながら、厚底靴で街中を楽しげに歩いていく。
GM:では、シーン終了!
オープニング04 - 切名弓人
GM:最後は弓人くんのオープニングです。
GM:侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
切名弓人:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 6[6]+36 → 42
GM:フェイタル・ストリングス・ギャングのボスの座を継いでからもキミは普段通り高校に通っていた。
GM:この日も、キミはいつものように授業を受け、いつものように終業の時間になった。
切名弓人:普通の高校生だ。
GM:終業のチャイムが鳴る。
切名弓人:チャイムが鳴り終わると軽く伸びをする。
GM:そこにツインテール髪の活発そうな少女と短い髪を結った三白眼の少女がキミのもとにやってくる。
GM:キミのクラスメートの甘田粋香と紫島ひびきだ。
甘田粋香:「弓人くーん!帰ろ、帰ろ!」
切名弓人:「ああ。お疲れさまです、甘田さん、紫島さん」
GM:彼女はぴょんぴょん飛び跳ねたかと思うとキミの体に抱きつく。
甘田粋香:「えへへー、弓人くーん!」
切名弓人:「あはは。くすぐったいですよ、甘田さん。それに、近いです」ぽんぽんと肩を叩く
甘田粋香:「近くていいのー!」
紫島ひびき:「……粋香、なんか今日はいつにも増して元気じゃない?」苦笑しながら言う。
甘田粋香:「あたしはいつだって元気だよー!?元気爆発!どーん!」
切名弓人:「そうですね。でも、元気なら良かったですよ」
切名弓人:ちょっとハイだなーと思いつつも
切名弓人:「どうします?今日もどこか寄り道していきますか?」
甘田粋香:「あ、賛成!あたし、なんか妙にお腹空いちゃってさー」
紫島ひびき:「……結構お弁当食べてたのに」
切名弓人:「うーん。変にお腹がすくときは食べ過ぎに注意ですよ?」
切名弓人:「胃が悪いってこともありますからね」
切名弓人:人差し指をび!と立てて。
甘田粋香:「えー、大丈夫だよー?だって最近あたし、いくら食べても太らないんだもん」
切名弓人:「………」少し眉を顰めます。
紫島ひびき:「……切名さん、結構そういう小言を言うタイプなんだ」小さく笑う。
切名弓人:「それはちょっと、逆に心配ですよ…胃下垂になってたりしませんか?」
切名弓人:「んん…だって心配じゃないですか」
切名弓人:ちょっと頬をかく
甘田粋香:「いかすい……って何?大丈夫だって!あたし、すごく元気だし!今までにないくらいハッピーなんだよ!」
切名弓人:にこにこしていたのがだんだん不安そうな顔になって来ます。
甘田粋香:「そんなことより、早く行こうよ、弓人くん!」
切名弓人:「え?あ、ああ、はい。行きましょうか」
切名弓人:どちらにせよ、今は一緒についててあげた方が良いだろう。
紫島ひびき:「……うん、そうだね」
GM:では、キミたちは3人で一緒に帰路に着く。
GM:歩いている途中でも粋香は元気よくキミに話しかけてくる。
甘田粋香:「弓人くーん、今日の物理のテストどうだった?あたし、全然ダメでさー。まあ、気にしてないけどね!ブイ!」ピースサインを作る。
甘田粋香:「数字がクルクルクルクル回って楽しかったんだー」
切名弓人:「ボクはまあまあでしたね。物理はあまり得意ではないのですが、今回は山が当たりました」
切名弓人:話せば話す程胸騒ぎが大きくなる。
切名弓人:それを悟られないように笑顔で話す。
紫島ひびき:「……へえ、切名さんにも苦手な科目とかあったんだ。ちょっと意外」
切名弓人:「え?それはありますよー」
甘田粋香:「弓人くーん。弓人くん。へへへー」
GM:甘田はフワフワとした浮かれたような笑い声をあげている。まるで酔っ払っているかのようだ。
切名弓人:「はい。弓人ですよー。」ぽんぽん、とあやすように撫でてやったりします。
紫島ひびき:「……てっきり勉強はなんでもできるタイプかと思って」
甘田粋香:「んー……ちゅっ」
切名弓人:「いえいえ。ボクも普通の学生ですから…ってわー?!」
GM:甘田はキミの腕に抱きついたまま頬にキスをしようとする。
切名弓人:「び、びっくりした…もう、甘田さん、酔っぱらってるんですか?だめですよー、飲酒は20になってから、です」
切名弓人:冗談めかして言う。
甘田粋香:「ああ、もう。なんでそんなにビックリするのー!それに粋香ちゃんはお酒なんて飲みませんー」
甘田粋香:「——あ」
切名弓人:「い、いえ、だって…」
切名弓人:「……?」
GM:その時、不意に甘田が立ち止まる。
切名弓人:「…甘田さん?どうしました?」
GM:そして、強烈な寒気でも感じているかのようにぶるぶると震え出す。
甘田粋香:「ご、ごめんね。弓人くん。あ、あたし、用事思い出しちゃった」
切名弓人:「!」
紫島ひびき:「……粋香?」
切名弓人:「用事…ですか?でも、…具合、悪そうですよ、甘田さん…」
甘田粋香:「へ、平気。よ、用事あるだけだから。平気なの」
GM:甘田は引きつった自分の顔を手で押さえる。
切名弓人:「平気そうに見えません。用事ある所まで送りますから。一緒に帰りましょう」
甘田粋香:「い、いい!いいから!弓人くんは来ないで!!」
切名弓人:「風邪だったら、早く帰っ…」
切名弓人:「甘田…さん?」あまりの剣幕にたじろぐ
GM:自分の叫び声に驚いたように、甘田はハッとする。
甘田粋香:「……ごめんね。先に帰るから」
GM:そう言って甘田は走って立ち去る。
切名弓人:「………甘田、さん」手を伸ばす。伸ばした手は、かすることなく、力なく下ろされた。
切名弓人:「……一体…どうしたというんでしょう」
紫島ひびき:「どうしたんだろう、粋香。今まであんなことなかったんだけど」
切名弓人:「ですよね……何だか……」
紫島ひびき:「まあ、明日からはたぶんまら元気にいつも通り学校に出てくるんじゃないかな。そういうやつだから」
切名弓人:「そう、ですね。…いつも通り…」
GM:ひびきは不安そうに彼女の後ろ姿を見つめながら言う。
切名弓人:胸のざわつきは消えない。何かを見落としてるような気がする。
切名弓人:何か。……あれは、まるで、 …なんだったか。
切名弓人:「……どうか」
切名弓人:大切な友人である彼女に、何も起こりませんように。
切名弓人:…何も、起こっていませんように。
GM:そして次の日、甘田粋香は学校を欠席した。
GM:シーン終了。
マスターシーン
GM:物々しい天蓋付きのベッドが置かれた薄暗い部屋。
GM:部屋の扉が開き、白い顎鬚を蓄えた老紳士が姿を現す。
GM:老紳士は綺麗に包装された小箱をその手に持っている。
GM:ベッドの脇にしゃがむと、老紳士は優しげな口調で語りかける。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「お誕生日おめでとう、アイシャ。プレゼントだよ」
GM:老紳士は枕元にその包みを置く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「街で出会った女の子に選んでもらってね。優しい良い子だった」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「気に入ってくれるといいのだが。開けてみようか?」
GM:そこで老紳士は眉根を寄せ、首を傾げた。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……なに、欲しいもの?聞かせてごらん」
GM:老紳士は少し戸惑いながらも耳を傾ける。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……いや、しかし、それは」
GM:老紳士はしばし考え込むように俯く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「――お前が」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「お前が何かを欲しがるなんて初めてだったな」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「分かったよ。やってみよう」
GM:老紳士は立ち上がると再び部屋を出る。
GM:シーン終了。
ミドルフェイズ01
GM:ここからはミドルフェイズになります。
GM:最初のシーン。シーンプレイヤーは弓人くん。
GM:夕顔さんにも一緒に登場してもらうかな。
切名弓人:42+1d10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+2[2] → 44
ななしさん:藍夕顔の侵蝕率が3上昇。(侵蝕率:42->45)
GM:弓人くんのオープニングの翌日ですね。
GM:その日。甘田粋香は学校にやって来ませんでした。
切名弓人:なんて事だ…心配だ…
GM:夕顔先生の受け持つ授業の直前、弓人くんのもとに不安そうな顔をした紫島ひびきがやってきます。
紫島ひびき:「……切名さん、今日の放課後って時間あるかな」
切名弓人:「紫島さん。…はい。」
紫島ひびき:「粋香、学校にも連絡を寄越してないらしいし、メールの返事も返さなくて」
紫島ひびき:「昨日の今日だから心配だしさ、様子を見に行こうと思って」
切名弓人:「メールを…?甘田さんが…」
切名弓人:昨日の粋香の様子を思い出す。
紫島ひびき:「うん。いつもならメールを送って数秒で帰ってくるんだけど……」
切名弓人:昨日の彼女は普通ではなかった。そして今日の欠席。連絡の途絶。
切名弓人:「…そうですね。ボクも心配です」
紫島ひびき:「それで、切名さんも一緒に来てもらえると心強いなって思って」
切名弓人:「勿論、一緒に行きますよ。友達でしょう?」
紫島ひびき:「……友達。そっか。ありがとう、切名さん」
切名弓人:「いいんですよ。あなたたちに何かあったらボクが守るって、言ったでしょう?」
紫島ひびき:「それ、粋香にだけ言ってたわけじゃなかったんだ。私は空手とか剣道を習っているからいいのに」
GM:話していたひびきはちらりと夕顔の方を見る。
紫島ひびき:「……あの、藍先生。粋香……甘田さんからはまだ何も連絡はありませんか?」
藍夕顔:多分ないですよね、これ。病欠の連絡があるか、ぐらいかな?
GM:病欠の連絡もありませんね。
藍夕顔:では、首を横に振って応じます。
切名弓人:「…そう、なんですね」
藍夕顔:「甘田さん、病欠とかそういう連絡もないまま、無断欠席なのよ。普段はこんなことがない子なのに。心配ね」
紫島ひびき:「……そう、ですか。切名さん、やっぱりダメみたい。それじゃあ放課後によろしくね」
切名弓人:「はい。放課後に」そう言った後、夕顔さんにちらりと視線をやります
GM:ひびきはそれだけ言って席に戻る。
切名弓人:「…先生も、気になります?」
藍夕顔:「そうね……普通の様子じゃなかったというのは、少し気になるわ」
藍夕顔:「あの二人はあなたの大事な友人ですもの」——どこかの組織が外堀を埋めようと、ちょっかいをかけてきても、おかしくはない。胸中でそう続ける。
切名弓人:「……出来れば、『色々』知ってらっしゃる先生にもご意見を伺いたくて」
藍夕顔:「『切名くん』は、甘田さんの無断欠席に心当たりが?」
切名弓人:「わかりません。でも、昨日の彼女は何か…まるで躁状態でもあるかのようにハイで。」
切名弓人:「でも…帰り際、急に態度が変わったんです。何かに、怯えてるかのような。…なにか、…」
藍夕顔:「なにか……」
切名弓人:「……とても…心配なんです……」やっとのことでそれだけ言う。
藍夕顔:ではGM、ここでイージーエフェクト《シークレットトーク》を使用して、弓人くんに話しかけてもよろしいですか?
GM:構いませんよ。
藍夕顔:ではシークレット!『例えば……エフェクトに操られているかのような?』
藍夕顔:『あ、二代目。この声はエフェクトですから、お返事も周りには聞こえませんよ』つけくわえる。
切名弓人:『…なるほど、便利ですね。……あれは…エフェクト…なのでしょうか?』
切名弓人:『操られてるというより、何か病的なものを感じました。或いは、そういうエフェクトもあるのかもしれませんが…』
藍夕顔:『ふむ……そこまでの異常性はない、ということですかしら。ならば、薬物か、何か妙な人物と関わったか……』
切名弓人:『……薬物?』
切名弓人:『……いや、そんな、まさか』
切名弓人:『……いえ。まさか、なんて今更ですね。可能性はあるかもしれません。だって、あれは…そうでした』
藍夕顔:『……少し、嫌な予感がしますね』薬には、嫌な思い出が、ある。
藍夕顔:「これは家庭訪問の必要があるかしら?」『あまりシークレットだけ続けていると、黙ったまま見つめ合っていることになってしまいますからね』
切名弓人:あれは、そうだ。薬物警告の広告でよく見たものによく似ていた。
切名弓人:「先生に来ていただけるのなら心強いです」
藍夕顔:「普通だと思っていた生徒が、ある日突然……よくあることよ。こういう対応は、教師もマメにやらないと」
藍夕顔:『本当は今日、二代目と一緒に、新しい茶葉を見繕いたかったのですけれどね。まずは、彼女の安否を確かめましょう』
切名弓人:「はい。………本当に彼女に何があったんでしょう」
藍夕顔:「なにもなければ……それが、一番だわ」
切名弓人:『そうだったんですね…ボクの友人のために、ありがとうございます』
藍夕顔:そう、何もなければ。だが、その何かがあった場合、そしてそれが、予想したもの通りだった場合。
切名弓人:『なにもなければ…良いんですが』
藍夕顔:(……そんなの、許さないわ)ぎゅ、と小さく、手をにぎる。
切名弓人:もし、それが『そう』だったならば。彼女を引き込んだ何者かがいる。
藍夕顔:『そんな遠慮なさらず。茶葉はまた買いにいけますし、憂いが無いほうが、お茶は美味しくなりますもの』
切名弓人:そして、巻き込んだのは、自分かも知れないのだ。
切名弓人:『…はい。また今度、是非誘って下さい』
藍夕顔:『ええ、ニナやオリエとも行きたいところですわ』
藍夕顔:にっこりと微笑み
藍夕顔:そろそろ授業時間かなーと
切名弓人:「…時間ですね。では、また放課後に。よろしくお願いします」
切名弓人:軽く頭を下げて席に戻ります。
藍夕顔:「はい、みんなー。授業始めるわよー」
GM:では、その日の授業も終わり。
GM:放課後になり、キミたちは紫島ひびきの案内で甘田粋香の家までやって来ました。
GM:さほど新しくはないアパートの1階の部屋ですね。
紫島ひびき:「……藍先生にも来てもらえるなんて。少し心細かったから、助かります」
GM:チャイムの手をかけたひびきは振り向いて言う。
藍夕顔:「これも教師の勤めよ。私もこのクラスに早く馴染みたいと思っているのに、仲間が欠けてしまうのは悲しいわ」
藍夕顔:「甘田さんの明るさには、私も癒やされているのよ?」ウィンクしてみせる。
紫島ひびき:「……ありがとうございます。私も、です。じゃあ、インターホン、鳴らしてみますね」
GM:紫島ひびきが何度かチャイムを押すのですが、返事はありません。
紫島ひびき:「……留守、なのかな?」
切名弓人:「………返事。ありませんね」
藍夕顔:うーん、時間的に親御さんは留守かな。学校の方に保護者の連絡先とかありますか?
GM:では、ですね。
GM:ひびきが何気なくドアに手をかけると、あっさりと開きます。
紫島ひびき:「……開いてる。どうしようっか?」
切名弓人:「!」
切名弓人:「鍵がかかってない…なんて」
切名弓人:「……入ってみましょう。」
切名弓人:嫌な予感がする、との言葉は呑み込んで。
紫島ひびき:「……うん」
藍夕顔:「あらら」肩をすくめ。「事件の臭いがしてきたわね」
藍夕顔:「先生が許可するわ、おまわりさんに怒られても、大丈夫」中へ入ろうと促します。
紫島ひびき:「やめてください。事件だなんて。鍵をかけ忘れただけかもしれないし」
藍夕顔:「……ごめんなさい、不用意な発言だったわね」頭を下げる。
GM:では、キミたちは部屋の中に入る。薄暗い室内だ。
GM:入ってすぐのところが粋香の部屋らしく、ひびきはそのドアの前に立つ。
紫島ひびき:「粋香の部屋はここだけど……入っても大丈夫だよね?」
藍夕顔:(嫌だわ、薬物かもしれない、なんて。予想でしかないのに、神経を尖らせているのかしら)胸中、自嘲した。
切名弓人:では、ドアをノックします。
藍夕顔:夕顔は一歩引いて見守ります。
GM:返事はありません。
切名弓人:「…甘田さん。ボクです。弓人です。」
GM:人の気配はあるようです。
切名弓人:「……すみません。入ります」
GM:変わらず、返事はない。
切名弓人:そう言ってドアを開きます。
GM:ドアを開けると鼻につく甘い嫌な臭いがする。
GM:物は少ないが女の子らしい可愛らしい部屋だ。冊数は多くないが、大事そうに置かれている絵本や漫画の類も目立つ。
藍夕顔:(……この、臭い……!)
GM:その部屋の奥のベッドに甘田粋香はいる。
GM:ベッドの脇には注射器と薬剤のようなものが転がっている。
切名弓人:「………」
GM:ベッドの上に横たわっている甘田粋香はぴくぴくと痙攣し、焦点の合わない瞳で虚空を見つめている。
甘田粋香:「あ゛ああああーーあ……」
切名弓人:粋香の姿を確認した瞬間その脇の注射器に目が吸い寄せられる。
GM:半開きでよだれを垂らす口元からは惚けたようなうめき声が漏れ出ている。
藍夕顔:「……甘田さんっ!」
切名弓人:「……く」軽く歯噛みをして、ベッドにかけよる
藍夕顔:これもしかしてオーバードーズとか危ないあれですかね
GM:かなり危険な状態には見えますね。
切名弓人:「甘田さん!甘田さん!ボクです。弓人です!しっかりして下さい!」
GM:紫島ひびきはその光景を見て、絶句している。
甘田粋香:「……ゆみとくん?」
藍夕顔:では「紫島さん! 救急車を!」
藍夕顔:甘田さんに駆け寄って、スパーンと往復ビンタをしてみましょう。
紫島ひびき:「……救急車。は、はい!」
甘田粋香:「弓人くん?なんで?なんでここにいるの?」
甘田粋香:「い、嫌だ!見ないで!見ないで!」
藍夕顔:(これは……これは、やっぱり……!)
切名弓人:「そうです、ボクですよ!……なんで…なんでって、こっちの台詞です!」
GM:甘田はパニックを起こし、枕や本など手元にあるものを手当たり次第にキミたちに投げつける!
藍夕顔:「あなたが心配だから、二人が来てくれたのよ!」
切名弓人:「なんで黙ってたんですか!!」
藍夕顔:あいたたたた
甘田粋香:「来ないで!やめて!嫌だよお……!」
甘田粋香:「見ないで。あたしを見ないで……」
切名弓人:投げつけられた本や枕は当たらない。
切名弓人:弓人をすり抜けて後ろにあるものにあたる。
藍夕顔:「甘えるなッ!」投げつけられたものを無抵抗に浴びながら、金切り声に近い絶叫をあげる。
藍夕顔:「こんな……こんな……ッ」手が震える、頭が怒りで熱くなっている。こんなこと何年ぶりか。でも、これは。
切名弓人:夕顔さんの絶叫にびくりと身体を震わせる。
切名弓人:「……『先生』…」
甘田粋香:「嫌だ。嫌だ……。怖いよお……」
切名弓人:こんな感情的になる夕顔を見るのは初めてだ。
藍夕顔:「怖い。そうでしょうね」
藍夕顔:自分も、かつてそうだったから。薬がなければ、この世は地獄同然だったから。
切名弓人:だが、粋香に向き直り、彼女の頭を撫でる。
切名弓人:「待って。待って下さい、先生。」
GM:甘田粋香はガタガタと震えている。
藍夕顔:「……っごめんなさい」はっと、冷静さを取り戻すと、不意に恥ずかしくなった。
切名弓人:「……少し。今は彼女を落ち着かせたいんです。」
藍夕顔:「え、ええ。……ちょっと、席を外すわ。ごめんなさい、『切名くん』。彼女をお願い」
切名弓人:「はい。お任せください、『先生』」
藍夕顔:退室して、洗面所でちょっと顔を洗ってきたいと思います。
切名弓人:彼女が何に動揺しているかは解らない。教師としての演技でもないだろう。
切名弓人:だが、今は。
切名弓人:「…甘田さん。大丈夫ですよ。」甘田さんの背をそっと撫でます。
甘田粋香:「弓人くん……。嫌だ。嫌わないで。あたしを嫌わないで……」
GM:粋香は涙声でそう繰り返す。
切名弓人:「ボクは怒ったりしない。嫌ったりしない。きっと、君にも理由があったんだと思うから」
甘田粋香:「弓人くん……」
切名弓人:「恥ずかしくて、怖いですよね。こんなこと、知られたらって。」自分の手が汚れていることを思う。
切名弓人:「本当は隠さないで欲しかった。でも、きっと、言い出せなかったんだと思います」
GM:粋香はただふるふると頷く。
切名弓人:「…甘田さん。ボクは、君に怒ったりしない。でも、このまま『これ』を続けたら、君はきっともっと辛い思いをすることになる」
甘田粋香:「うん……」
切名弓人:「……すぐには、自分ではどうにも出来ないって思うかもしれません。でも、大丈夫ですよ。ボクたちがついてます」
甘田粋香:「ボクたち……?」
切名弓人:微笑んで「ボク。紫島さん。他にも沢山、君を思ってる人がいます」
GM:それを聞いて粋香は再び涙ぐむ。
甘田粋香:「うん。ありがとう、弓人くん」
GM:それだけを言うと粋香は意識を失うようにして眠りにつく。
切名弓人:「……大丈夫ですよ。」ぽんぽん、と背中を撫でる。
切名弓人:(……人には言えないこと)
切名弓人:隠し事。やめられないこと。やめたいこと。(殺しの味)
GM:キミの腕の中で粋香は穏やかそうな顔で眠っている。
切名弓人:(君は大丈夫です。君は、明るい世界に住む人なんだ)
切名弓人:「…甘田さん」
GM:そこに、携帯を手にした紫島ひびきが戻ってくる。沈痛な面持ちだ。
紫島ひびき:「……救急車、すぐに来るって」
切名弓人:「紫島さん…ありがとうございます」
紫島ひびき:「……この子、あんまり家の環境が良くなくて。ずっと心配してたんだ。でも、まさかこんなことになるなんて」
切名弓人:「………。」
切名弓人:「もっと早く気付いてあげたかったです、ね…」
切名弓人:彼女はいつも明るかったから。見落としてしまっていた。
GM:ひびきが粋香の服の袖をめくると、そこには大きな青い痣がある。殴られた痕のようだ。
切名弓人:「……!」
紫島ひびき:「私、父親が刑事で、私も父さんみたいな立派な警察官になりたいと思ってずっと勉強してたんだけど」
紫島ひびき:「それなのに、友達がこんな風になってて全然気が付かなくて。最低だよ、私」
紫島ひびき:「何で粋香が……こんなことに巻き込まれなきゃいけないの……」
切名弓人:「………紫島さん……」
GM:ひびきは嗚咽混じりに言う。
藍夕顔:ふらりと、少し化粧直しをして、戻ってくる。
藍夕顔:「彼女がこんなものに手を出したからには、どこかにそれを売った奴がいる」
切名弓人:眼を伏せる。睫毛が揺れる。
藍夕顔:「……それは警察の仕事だとして」
藍夕顔:弓人くんを見る。「甘田さんは、どちらにしろここに置いてはいけないわ」
藍夕顔:「一晩ぐらいは病院でいいとして、その後は、一旦私のところで預からせてもらいましょう」
藍夕顔:「彼女の親御さんと連絡をつけるのは難しそうだけれど」ちらりと、甘田さんの痣を確認し。
藍夕顔:「むしろ、連絡しないほうが……おっと、教師の立場言うことじゃないわね」
紫島ひびき:「……先生のところなら、安心だと思います」
切名弓人:こくり、と喉を鳴らし。
切名弓人:「そうですね。……ボクも、それがいいと思います」
藍夕顔:弓人くん的にも、傍に置くことになるから安心かと
切名弓人:粋香ちゃんを守らねばならぬ
切名弓人:「紫島さん」
紫島ひびき:「……粋香のこと、よろしくお願いします。私は、粋香をこんな目に遭わせた人のこと絶対に許しません」
切名弓人:「気付けなかったのはボクも同じです。友達だったのに、気付けなかった。それは、どんな立場でも同じだと思います」
紫島ひびき:「……切名さん?」
切名弓人:「でも、だから…あまり、自分のことばかり責めないで下さい。今は、これから彼女のために出来ることをしていきましょう」
切名弓人:「大丈夫。必ず、彼女はボクたちの所に帰って来ますよ。いつもの笑顔で」
紫島ひびき:「うん。そう、だね。ありがとう、切名さん」微かに笑顔を浮かべる。
切名弓人:笑顔を向ける。
藍夕顔:(そう、ここには、あなたを心配しているお友達が、いるのよ)眠っている甘田さんの顔を見る。
切名弓人:(…ボクも、許さない)
藍夕顔:(……だから、あなたも帰ってきて。そんなもので、自分を滅ぼさないで)
切名弓人:(そして、断罪するのはきっとボクたちの仕事だ)
藍夕顔:再び、シークレットトーク。『二代目』
藍夕顔:『ヤクの販売ルート……早急に洗い出しますので、どうぞおまかせを』
切名弓人:『…ええ。宜しく頼みました。必ず突き止めるようお願いします』
藍夕顔:こくり、うなずいた。
GM:ロイスの取得と購入の判定が可能です。
藍夕顔:甘田粋香 ●有為/悔悟 「彼女の姿は、かつての自分の過ちを見せられるようで辛い。お願い、あなたを大切に思う人たちのためにも、立ち直って」
藍夕顔:ロイスは以上。武器は……二代目、徹甲弾にしますか、ボディアーマーにしますか。
切名弓人:ボディーアーマーを!
切名弓人:そうだな、なんかのときのためにフラググレネードでも買っておきましょうか
切名弓人:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 9[4,7,8,9]+1 → 10 → 失敗
切名弓人:んー、まあ良いかな、失敗!
藍夕顔:そういえばニナちゃんと一緒になった時、剣を渡しておかないと。
藍夕顔:ボディアーマーいきます!
藍夕顔:5Dx+4>=12 手配師ひとつめ!
DoubleCross : (5R10+4[10]>=12) → 10[1,4,6,10,10]+6[6,6]+4 → 20 → 成功
藍夕顔:全力で購入しました!
GM:高い!成功ですね。
藍夕顔:ささ、二代目、おおさめを
切名弓人:ありがとうございます、ありがたくいただきます。
GM:弓人さんはロイスはオーケーですか?
切名弓人:オーケーです!
GM:では、シーン終了です。
ミドルフェイズ02
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーはオリエちゃん。
七竈オリエ:はーい
GM:他の人も自由に登場して構いません。
七竈オリエ:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 7[7]+37 → 44
ニナ・ブラント:あっじゃあ出ます!
ニナ・ブラント:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 9[9]+45 → 54
ニナ・ブラント:なんだこいつ!
GM:上がったなぁ。
GM:このシーンはオリエちゃんが街でもう一度、老紳士と話をするシーンですね。
GM:2人はウインドウショッピングに来たということでも、2人で共同で任務を行った帰りということでもいいです。
GM:晩ご飯の買い出しとかでもいい。
七竈オリエ:どうしましょう、任務かなあ
ニナ・ブラント:任務の帰りに寄り道して街をふらふらしてるとかがいいです!
七竈オリエ:ではそれで!
GM:じゃあ、ふらふらしていることにしましょう。
ニナ・ブラント:ふらふら!
七竈オリエ:ふらー
GM:勢力を取り戻しつつあるとは言っても、フェイタルストリングスに敵対しようとする輩はまだ多い。
GM:キミたちは今回もそんなヤツらとの小規模な戦闘を終えてきたところだった。
GM:アジトに戻る途中、キミたちは街に立ち寄った。
七竈オリエ:「やー、しかし今回も楽勝だったねえ」とか言いながら、その辺の店先をなんとなく覗き込んだり。
七竈オリエ:「これもまー、アタシのおかげ? 的な? みたいな? もっと敬えよ金髪?」
ニナ・ブラント:「でも、オリエは前に出すぎ」その後ろをついてくような感じで。
七竈オリエ:「あ?」
ニナ・ブラント:「あ」
ニナ・ブラント:オリエちゃんの言葉を真似する。
七竈オリエ:「んなこと言って、アタシが出なかったらアンタさっき右手からやられてたんですけど!」
ニナ・ブラント:「その三十秒後に私が動かなければあんたの左手は吹っ飛んでた」
七竈オリエ:「ぐっ。あー、ほんとイライラするわ、アンタのその上目遣い……じゃねーや、上から目線!」つん、と目を逸らす。
七竈オリエ:「言っとくけどね、キルマークはアタシの方が上だからねー!」
ニナ・ブラント:「……そんなの、すぐに追い越す……」ふん、と目を逸らす。
GM:では、そこでキミたちは。
GM:白い顎鬚を蓄えた老紳士が難しい顔をして街中のベンチに座っているのに気付く。
GM:オリエが先日話した老紳士、ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンだ。
七竈オリエ:「ありゃ」紳士に気がつき、立ち止まる。
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:首をかしげる。「なに?」
七竈オリエ:「こないだちょっと話したオジサン」
GM:老紳士もキミの方に気付いたのか立ち上がり、礼をする。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「やあ、オリエさん。そちらのお嬢さんはお友達かな?」
七竈オリエ:「あら。どーも、オジサン!」手を振る。
七竈オリエ:「お友達ー? やめてよ、コイツはなんかこう、腐れ縁みたいなやつよ」ちらっとニナの方を見つつ。
ニナ・ブラント:「……友達じゃない」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「腐れ縁?……ああ、もしやこの間話してくれた家族かな」
七竈オリエ:「まあ、その。うん。それ」ちょっと照れて。
七竈オリエ:「オジサンは元気? プレゼント喜んでもらえた?」
GM:老紳士はニナの方に笑いかける。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「プレゼント。ああ、そのことなのだ。渡そうとしたのだが……」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「その時に娘に少々無理なお願いをされてしまってね。どうしたものかと考え込んでいたところだったのだ」
ニナ・ブラント:「……」老紳士への返事の代わりに目を伏せる。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「プレゼントも結局渡せずじまいだよ。折角オリエさんに選んでもらったというのに」苦笑する。
ニナ・ブラント:「そんなこと、してたの」オリエちゃんに。
七竈オリエ:「頼まれてねー、ぜひこのセンス抜群のアタシに素敵なプレゼントを選んでほしいってさ」
ニナ・ブラント:「…嘘」
七竈オリエ:「嘘じゃねーよ! 脚色だよ! わかれよ!」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「いやいや、本当だよ。オリエさんのセンスにお願いすることにしたのだ。私は年寄りだからなぁ」
七竈オリエ:「しかし、お願いかあ。どしたの? なんかずいぶん難しい顔してたじゃん」
GM:老紳士はハッとした顔をする。
七竈オリエ:「ほらほら、嘘じゃねーって言ってる」ニナを肘でつつきつつ。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そうだ。もしキミたちなら――」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「もし他人を不幸に陥れなければ、自分の大切な人の願いを叶えることができないとしたら、キミたちならどうする?」
ニナ・ブラント:「……」赤髪の言うことは信じないぞという無表情をしている。
ニナ・ブラント:「…なに、それ」首をかしげ。
七竈オリエ:「ええ?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、いや、すまない。深い意味は無いんだ。思った通りのことを聞かせてもらえれば」
ニナ・ブラント:思わずオリエちゃんと目を合わせる。逡巡する。
七竈オリエ:「ふーん、アタシは」ニナと目を合わせ、少し考える。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「……難しい質問だったかな」
七竈オリエ:「まあ、悩むけど、どーしても無理っていうなら仕方ないよ。他人には不幸になってもらうしかないじゃん」
ニナ・ブラント:「私は、大切な人の願いを、叶える。…それで、誰かを不幸にしても」
七竈オリエ:「うわ、おんなじ答えとかムカつくわ」
ニナ・ブラント:「……」再びオリエちゃんと目を合わせる。「…こっちの、台詞」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「キミたちは、仲が良いのだなあ」嬉しそうに笑う。
ニナ・ブラント:「よくない」
七竈オリエ:「やーめーてーよー、マジでさー」うえー、という顔をする
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「でも、そうか。うむ、ありがとう。おかげで踏ん切りがついたよ」
ニナ・ブラント:「……」じっと目の前の老紳士を眺める。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「どうしたね?」
ニナ・ブラント:「誰かの願いを、叶えに行くの」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、そうだ。娘のお願いを叶えるんだよ」
ニナ・ブラント:「そう」こくんと頷く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「すまなかったね。いきなり変なことを聞いて」
七竈オリエ:「いーってこと。なんか役に立てたなら嬉しいよ」胸を張る。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「こんな年寄りがキミたちのような若者に教えられてばかりで情けないよ」苦笑しながら言う。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、そうだ。この間のお茶の約束を果たしたいところだが……この辺りでは自動販売機くらいしかないか」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:老紳士は自動販売機に向かい、コインを入れる。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「コーヒーでいいかな?」
七竈オリエ:「マジで! アタシカフェオレ!」
ニナ・ブラント:ぼんやりしている。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そちらのキミは?」
七竈オリエ:「どしたのさ、金髪」
ニナ・ブラント:「……」まさか自分ももらえると思ってなかった。「……、なんでも、いい」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「そうかね。では、オリエさんと同じものを」
ニナ・ブラント:「それは嫌」
七竈オリエ:「別のにして」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「了解、了解」
GM:老紳士はオリエちゃんにカフェオレを、ニナちゃんにホットココアの缶を手渡す。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「安いお礼ですまないね。今度は会った時はちゃんとしたお店でご馳走しよう」
七竈オリエ:「ありがと!」あったかい缶を手にしてにっこり笑う。
ニナ・ブラント:「………うん」缶を両手で持って、こくりと頷く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「それでは、また」
GM:にっこり笑うと老紳士は立ち去ろうとした。
GM:が、フラついてその場にうずくまる。
七竈オリエ:「別に気にしないでいいのに」缶を開けてさっそく飲もうとしている。
七竈オリエ:「オジサン!?」駆け寄る。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「すまない……歳を取るとこれだからいけないな……」
GM:荒い息遣いだ。
七竈オリエ:「なんだよ、無理すんなよ。平気? 立てる?」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「しばらく休めば……大丈夫なはずだ」
ニナ・ブラント:「……」とことこと歩み寄る。
ニナ・ブラント:「病気、なの」首をかしげて聞く。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「年を取るとどこかしら悪くはなるものさ」
七竈オリエ:「金髪、そっち支えて。ベンチに連れてこ」肩を持ち上げようとする。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「優しいな、キミたちは」
ニナ・ブラント:「……」オリエちゃんに無言で頷き、反対側から手を差し伸べる。
七竈オリエ:「たまにはね」よいしょ、と持ち上げてあげよう。
ニナ・ブラント:「よく分からない」小さな声で返事する。
GM:老紳士は体を預けて、運ばれる。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「街の郊外に私の屋敷がある。少し休んだらタクシーを捕まえてすぐに帰ることにするよ」
七竈オリエ:「それがいいよ。ほんとヒヤヒヤしたよ」
七竈オリエ:「娘さんのお願い、叶えるんだろ。オジサンがぶっ倒れてちゃダメじゃん」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「森の近くで、静かなところだから静養するにはいいんだ。すまないね、心配をかけた」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ、全くだ。ありがとう」
ニナ・ブラント:「……」二人の会話を聞いている。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「あとは一人で大丈夫だよ。私はもうしばらくここで休んでいるとしよう」
七竈オリエ:「平気なら、じゃあアタシ達はそろそろ行くか、金髪?」ニナの方を見て。
ニナ・ブラント:「うん、わかった」頷いて答える。
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「それでは。お気をつけて」ベンチに座ったままにっこりと微笑む。
七竈オリエ:「オジサンこそ。じゃ、娘さんにもよろしく」
ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン:「ああ。ありがとう」
ニナ・ブラント:「さよなら」そう言って、二人で立ち去っていく。
七竈オリエ:(もし他人を不幸に陥れなければ、自分の大切な人の願いを叶えることができないとしたら……か)去り際にちらり、と目だけで振り返る。
ニナ・ブラント:「……オリエ」ぽつりと声をかけよう
七竈オリエ:「ん?」
七竈オリエ:(アタシはもう覚悟も踏ん切りもできてっからいいけど、大丈夫かね。オジサン)少しだけ気にかける。
ニナ・ブラント:「今の人。誰かを、不幸に、できると思う?」
七竈オリエ:「……さーねえ。普通のオジサンだって、何するかわかんないし」
ニナ・ブラント:「……。ありがとうって、言ったの」
ニナ・ブラント:「あんたが、倒れたらダメって言ったら、ありがとうって言ってたの。…不思議ね」
七竈オリエ:「不思議かねえ? アンタも細かいとこ気にするよね」
ニナ・ブラント:「…」なぜか馬鹿にされてるような気持ちになった。「…知らない」
七竈オリエ:「心配されて嬉しかったらお礼すんの、普通じゃね?」
ニナ・ブラント:「…嬉しかったらお礼を言うの」
七竈オリエ:「なんかこう、アンタと話してると自分の根っこがグラグラしてくんだよね。……まあ、そういうこと」
ニナ・ブラント:「……」なぜか更に馬鹿にされてるような気持ちになった。「…そう」
七竈オリエ:「ま、じゃあ帰ろ。ファミリーの皆が待ってるぜ」
ニナ・ブラント:さっきホットココアをもらった時、お礼を言わなかった。嬉しかったから、今度会ったら、お礼を言ってみよう。
ニナ・ブラント:「…うん、帰る」オリエちゃんに頷いて、一緒に歩いていく。
GM:そんなキミたちの背後で、ベンチに座った初老の紳士は悲壮な決意を固めたような顔付きで前を向いていた。
GM:シーン終了!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能ですよ。
七竈オリエ:ロイスはなし! UGNボディアーマーを購入します。
ニナ・ブラント:前回シナリオロイスに取得するのを宣言忘れたので、ここで宣言!
七竈オリエ:あっ変更。応急手当キットにしましょう。
ニナ・ブラント:敵/梟/執着/脅威:○/ロイス 梟にロイス取得します。他はなし!
七竈オリエ:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 7[4,7] → 7 → 失敗
GM:む、惜しい。
ニナ・ブラント:あっ、《水晶の剣》使ってもいいですか?
七竈オリエ:うーん、財産点1使ってしまいましょう。
GM:あ、《水晶の剣》の使用もどうぞ。
ニナ・ブラント:はーい!いま持ってるやつに使用します。侵蝕率4上昇。
ニナ・ブラント:いま持ってるやつ:両手剣
GM:了解です。
GM:購入の方は大丈夫ですか?
ニナ・ブラント:あ、じゃあ応急手当キットいってみます!
ニナ・ブラント:2dx+4>=8
DoubleCross : (2R10+4[10]>=8) → 5[4,5]+4 → 9 → 成功
ニナ・ブラント:成功だぜ!
GM:おお、強い。
ニナ・ブラント:以上です!
GM:では、改めてシーンを終了しましょう。
ミドルフェイズ03
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん。
GM:他のPCも自由に登場が可能です。
:藍夕顔の侵蝕率が10上昇。(侵蝕率:45->55)
藍夕顔:ぐふっ
切名弓人:登場しましょう
七竈オリエ:登場します
切名弓人:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 2[2]+44 → 46
ニナ・ブラント:登場します!
七竈オリエ:44+1d10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+6[6] → 50
ニナ・ブラント:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 2[2]+58 → 60
藍夕顔:甘田ちゃんの件で動揺しているから、侵蝕がこんなことに
GM:甘田さんの家を出てフェイタル・ストリングスのアジトに戻ろうとする夕顔さんにちょっとしたイベントが起きます。
GM:モノローグとか他の人との会話とか何かやりたいことがあるならやってもいい。
GM:ニナちゃんとオリエちゃんはばったり出くわしたことにして合流してもいいし、戦闘が始まる時に駆け付けてもいいですよ。
藍夕顔:ふーむ、学校には自分の車で来てる感じだろうから、車内で少し物思いにふけりましょう。
ニナ・ブラント:様子見しつつ合流できそうなときに合流します!
七竈オリエ:同じくー
藍夕顔:駐車していた車を動かし、アジトを目指す。
GM:弓人くんも車の中には一緒ですかね?
藍夕顔:あっそうだどうしましょう
切名弓人:じゃあ一緒について行きましょう
藍夕顔:じゃあ助手席ですかね
切名弓人:そんな感じで
藍夕顔:では、どこか上の空で運転しています。
GM:それでは、走り出した夕顔さんの車に一台の自動車が近づいてくる。
GM:その車はまるで他の物が目に入っていないかのような猛スピードのようだ。
藍夕顔:「……あら」物思いにふけりかけて、少し反応が遅れたが。「危ないわね……」
藍夕顔:「二代目、シートベルトを」
切名弓人:「はい、ご心配なく」
切名弓人:勿論付けているぞ
GM:だが、その時。
GM:その自動車はそのままキミたちの乗る車を狙って猛スピードで突っ込んでくる!
藍夕顔:回避できますでしょうか!(なお肉体1)
GM:〈回避〉で7の判定を!失敗すると衝突され、3d10のダメージを受けてもらう!
切名弓人:「…夕顔さん!」
藍夕顔:ゲェーッ
切名弓人:これは二人とも回避する感じかしら
GM:2人とも判定ですね。
切名弓人:OKです
藍夕顔:1Dx>=7 技能なんてない!
DoubleCross : (1R10[10]>=7) → 7[7] → 7 → 成功
切名弓人:1dx>=7
DoubleCross : (1R10[10]>=7) → 3[3] → 3 → 失敗
藍夕顔:や、やったっ!
切名弓人:無理です
藍夕顔:二代目ーっ!
GM:では、夕顔さんは辛うじて衝撃を免れるが、弓人くんはもろにそのダメージを喰らう!
GM:3d10
DoubleCross : (3D10) → 17[6,2,9] → 17
GM:17点のダメージ!装甲は有効!
切名弓人:ゆうこう!
ニナ・ブラント:に、二代目ーっ!
切名弓人:じゃあ8点軽減!
藍夕顔:ボデマがあってよかった!
切名弓人:「あぐっ!!」
藍夕顔:「弓人さんっ!!」
藍夕顔:ハンドルを切りながら、路肩に避難したい!
GM:どうぞ!
切名弓人:「だ、大丈夫…です。このぐらいでしたら。それより…攻撃です!」
藍夕顔:ギャギャギャギャッ タイヤから煙をあげつつ停車!
GM:キミたちに追突した車からは2人組の男たちが降りてくる。
藍夕顔:護身用拳銃(常備0Pの飾り)を手にします。
GM:車から降りてきた二人組の男たちは《ワーディング》を展開しながら夕顔さんのもとに向かっていく。
藍夕顔:「二代目、お怪我は。……動けますか?」
藍夕顔:「オーヴァード……!」
切名弓人:「大丈夫。行けます」形見の銃を取り出す。
アイアンデバイス:「チッ、女の方は無傷かよ。面倒だな」長髪の男が言う。
クラッシュ:「分かっているな、あの女だ。もう一人は無視しろ、アイアンデバイス。あの女だけ捕まえればいい」顔に鮫の刺青をした男が言う。
藍夕顔:(捕まえる!? なぜ私を……)
アイアンデバイス:「ああ、俺とお前の能力なら楽勝だ。早くクスリをもらおうぜ、クラッシュ。こんな上手い話はねえ」
切名弓人:「……ご心配なく。必ず貴女のことも御守りします」
藍夕顔:「……申し訳ありません、非力なものでして。その代わり、サポートは万全にいたします」
切名弓人:「勿論です。頼りにしていますよ。藍夕顔。」
藍夕顔:「ふふっ。こちらも、信じてますよ」
藍夕顔:甘田家の会話を思い出す。あの少女に対する『彼女』の言葉もまた、力強く、まぶしい。
クラッシュ:「状況を開始しよう。お前が出血していれば楽だったのだが。そうでないなら――俺の出番だ」
藍夕顔:「あなたのおそばを、勝手に離れるわけには行きませんしね」
アイアンデバイス:「おうよ!頼んだぜ、クラッシュ!俺の力を使うのはそれからだ!」
GM:その時。
GM:藍夕顔の足元の影でぞぶりと何かが泳いだ。
藍夕顔:「——えっ?」虚を突かれる!
GM:その何か――影でできた鮫は藍夕顔の影から飛び出し、彼女に襲いかかる!
切名弓人:「————!」
藍夕顔:身に染み込んだ動きは拳銃を構えるが、間に合わない!
クラッシュ:「いただきだ!血を流してもらうぞ!」いつの間にか男の顔の鮫の刺青は消えている!
GM:影の鮫が夕顔に噛み付こうとする!
切名弓人:「……今です!」
七竈オリエ:ぱん、と乾いた音が響いた。
GM:影の鮫が撃ち抜かれ、蠢く。
切名弓人:「……流石はオリエです。寸分の狂いもない」
七竈オリエ:拳銃の弾が影の鮫を撃ち抜いた音だ。
藍夕顔:「はっ……」息をつく。自分は引き金をひいてない。なら、今の銃声は。「オリエ!」
七竈オリエ:「あれあれー、何やってくれてんの? うちのボスと姐さんに」物陰から姿を現す。
GM:悶えながら影の鮫は再び、夕顔の足元の影の中に戻る。クラッシュと呼ばれた男の顔に再び刺青が現れる。
七竈オリエ:「超、うぜえんですけど」
切名弓人:「助かりました」
クラッシュ:「チッ、新手か!仕留め損なった……!」
七竈オリエ:「へへっ」ボスに向けて投げキス。
藍夕顔:「ありがとう、オリエ。貴女が来てくれなかったら、やられていたわ」
切名弓人:ウインクして応える。
アイアンデバイス:「おいおい、しっかりしろよ、クラッシュ。こうなりゃあ俺がやるしかねえか?」
七竈オリエ:「いやいや、通りかかって良かったですよ」とことこと二人に近寄る。
アイアンデバイス:「使うなら、怪我をしてる男の方しかないか」
GM:長髪の男――アイアンデバイスが弓人くんに向けて手をかざす。
切名弓人:「…今度はこちらですか。」
GM:すると弓人くんが流していた血が、鋼鉄へと変質してその体を痛め付け始める……!
切名弓人:「つ……、ぅ、なるほど、これは…痛いですね、ですが——」
アイアンデバイス:「俺にとっちゃ血は端末(デバイス)のようなものでね。さあ、そのガキの命が惜しけりゃ、大人しくこっちに来るんだな女」
藍夕顔:「二代目!」
藍夕顔:「……」
藍夕顔:無言で、自分の頭に護身用拳銃を向ける。
七竈オリエ:「姐さん!」
藍夕顔:「私に死なれては困るのでしょう? リザレクトが切れるまで、撃てる弾丸は入っているわよ」
アイアンデバイス:「お、おいおい!何してやがる!お前に死なれたら約束のクスリがもらえねえじゃねえか!」
切名弓人:ただ不敵に笑っている。
藍夕顔:(薬……か)「知ったこっちゃないわ、ヤク中(ピルヘッド)」
藍夕顔:「二代目を、離し、なさい」
切名弓人:「大丈夫です。貴女のことも守ると、言ったでしょう?」
アイアンデバイス:「く、クソ!どうすりゃいい、クラッシュ!」
GM:アイアンデバイスの意識がそちらにそれる。
切名弓人:「そして運命は——」
ニナ・ブラント:二代目がそう言ったと同時に——アイアンデバイスの頭上に、影。
クラッシュ:「避けろ、アイアンデバイス!」
アイアンデバイス:「――え?」
ニナ・ブラント:両手剣を振りかざした少女が、頭上からアイアンデバイスを狙う!
GM:アイアンデバイスが上を見上げ、咄嗟に横に飛び退く!
切名弓人:「——ボクたちの味方です。」
七竈オリエ:「そ、アタシが来たってことはもう一人いんのさ」
七竈オリエ:「アンタ達は知ったこっちゃなかったろうけど」
切名弓人:「ありがとう、ニナ。」
ニナ・ブラント:地面に叩きつけるように剣を振り下ろす——金属が叩きつけられ、轟音が鳴る。
GM:一步遅れれば、アイアンデバイスの体は間違いなく両断されていたであろう。
切名弓人:「ボクたちは運命の糸と共に在るもの。」
ニナ・ブラント:「……」破片と埃が舞う中、ゆらりと顔を上げる。
切名弓人:「知らずに手を出したのであれば、御愁傷様です。今逃げればまだ、糸を断ち切られずに済むと思いますよ。」
藍夕顔:自分の頭から拳銃を外し、ニッと笑う。
アイアンデバイス:「う、運命だと?ふ、ふざけやがって……!け、けどこれで四対二かよ!」
切名弓人:「そうでしょう? ——ボクの、家族」
切名弓人:首を軽く傾けて笑う。
クラッシュ:「落ち着け、アイアンデバイス。標的はあの女だ。あの女だけを狙えばいい。容易いミッションだ」
ニナ・ブラント:「うん、二代目。ただいま」歩くたび、コツ。コツとヒールが鳴る。家族のもとに戻る。
藍夕顔:「随分とご執心だこと……。飼い主について、是非ともお聞かせ願いたいわね」
アイアンデバイス:「あ、ああ。そうか。そうだな。俺としたことがつい熱くなっちまった。俺とお前なら楽勝だ」
ニナ・ブラント:弓人さんと夕顔の前に立って、二人の敵をにらみつける。
七竈オリエ:「フン、楽勝ねえ。おデコの真ん真ん中撃ち抜かれる前にお家帰ったら?」
クラッシュ:「俺が奴を出血させる。お前が捕まえろ」顔にあった鮫の刺青が消える。
切名弓人:「うん。楽勝ですね。お二人には残念ですが」
切名弓人:「ボクたち、すごく…強いんです」風のように、笑う。
アイアンデバイス:「バカが!テメエらのチンケな拳銃で俺とクラッシュの能力に勝てるかよ!」
藍夕顔:「まったく、うちの知名度もまだまだなのかしら?」肩をすくめ。「……まあ、ヤク中のチンピラでは、たかが知れているわね」
藍夕顔:その手には、占いのための貨幣。
アイアンデバイス:「くだらねえ!俺とクラッシュのコンビは無敵なんだよ!」
クラッシュ:「貴様らの強さなど知ったことではない。俺は仕事をこなすだけだ」
藍夕顔:「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。基本中の基本よ?」
アイアンデバイス:「何だそりゃあ?論語か?知らねえな!さあ、始めようぜ、クラッシュ!」相棒の肩に手を置いて叫ぶ。
クラッシュ:「もう始めている」肩に置かれた手を一瞥して言う。
GM:藍夕顔の足元の影から再び黒い鮫が飛び出す!
GM:戦闘開始だ!
GM:というわけで、戦闘の説明から。
GM:エネミーはクラッシュ(行動値11)とアイアンデバイス(行動値10)の2体。
GM:2人は同エンゲージで、距離はキミたちのエンゲージから5メートル離れています。
GM:彼らは通常通り攻撃を仕掛けてくるのですが、それぞれが藍夕顔に攻撃をすると
GM:次の自分たちのメジャーアクションからは藍夕顔を連れ去るための行動を行うようになります
藍夕顔:きゃー
切名弓人:姐さんを守らねば
七竈オリエ:なんだってー
GM:説明はこんなところかな。
藍夕顔:うーむしまった、ファンアウトは自分を対象にできない。
ニナ・ブラント:姐さんに手を出す奴はただじゃおかんぞー!
GM:では、ラウンド進行に入っていきましょう。
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアップから。
藍夕顔:みなさんファンアウトいりますか?
GM:エネミーは2人とも何もなし。
藍夕顔:とりあえず戦術と常勝を打とうと思いますが、あーでも5mか
切名弓人:自分はファンアウトはどちらでも…!接近戦のニナちゃんはどうかな!
七竈オリエ:ファンアウトはうーん、どちらでもOKです
ニナ・ブラント:とても迷ってるんですが、うーん!困ったな!
ニナ・ブラント:5mなら自力で近づけるから大丈夫!です!
藍夕顔:あ、今気づいたんですが、両手剣渡す前にニナちゃんと離れるとまずい……?
ニナ・ブラント:! そうだ!
藍夕顔:ではファンアウトはなしで!
七竈オリエ:了解です!
切名弓人:了解!
藍夕顔:《戦術》+《常勝の天才》をPC全員に
切名弓人:いえーい!
七竈オリエ:いただきます!
ニナ・ブラント:ひゅー、ひゅー!
藍夕顔:このラウンド間は全員メジャーアクションに+7D、攻撃力+12です。
:藍夕顔の侵蝕率を+12した
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 63
藍夕顔:袖口から取り出した貨幣を投げ上げ、受け止めつぶやく。「水火既済(すいかきせい)」
藍夕顔:「この卦が示すのは、完成、終焉、調和、成就」
藍夕顔:「ことは成し遂げられた。しかし、完成したものはやがて崩壊する、か……」
藍夕顔:「でも、まだまだそれは、遠いことよ」
アイアンデバイス:「わけのわけんねえこと言いやがって!チンケな占いなんかで何ができるってんだ!」
クラッシュ:「気の流れを呼び込んだか?注意が要るな」
GM:セットアップは以上!
GM:イニシアチブ!
GM:まずは行動値16の弓人くんの番からです。
切名弓人:「完成…ですか。ならばボクはそれを護りましょう、しかし」
切名弓人:「もし護るに値しなくなっているものであれば、当然流れに任せますがね…それが、運命と言うものです」
切名弓人:銃を横に構えます。
切名弓人:マイナーで5m後方移動。
切名弓人:メジャーで《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》。ブレイドバレットを使用してクラッシュに攻撃!
GM:命中判定をどうぞ
切名弓人:14dx7 ドッジダイス-1
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[1,2,3,4,4,6,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,6,6,7,9,10]+10[3,4,9]+10[10]+2[2] → 42
切名弓人:戦術様々だぜ!
ニナ・ブラント:すごい回る!
GM:ミドルからこの達成値か……!
藍夕顔:ひゃっはー!
GM:クラッシュはドッジを宣言。
GM:6dx+2>=42
DoubleCross : (6R10+2[10]>=42) → 9[3,4,6,7,8,9]+2 → 11 → 失敗
GM:だめ!失敗!
GM:ダメージをお願いします
切名弓人:5d10+20 ダメージで放心付加。諸々有効
DoubleCross : (5D10+20) → 22[4,3,9,2,4]+20 → 42
GM:ダメージが大きい……!
藍夕顔:おお達成値と同点とは
切名弓人:ふふふ
GM:ダメだな。これは装甲を差し引いてもギリギリ落ちます。
切名弓人:やった!
七竈オリエ:おおー
ニナ・ブラント:おおおー!
藍夕顔:一撃必殺! スゴイぜ二代目!
GM:一度も攻撃しないうちにやられるとは……!
切名弓人:えへへ。夕顔さんのおかげー
切名弓人:「…血を流させ、それを操る。ならば、先に狙うべきは当然あなたです」照準を合わせる。
切名弓人:「さあ、試してみましょう。あなたが運命に抗することが出来るか、否か」
クラッシュ:「それなりに頭は切れるようだな」回避に移ろうとする。
切名弓人:引き金を引く。 放たれたはずの銃弾は見えない。
クラッシュ:「不可視の弾丸か。これは……!」
切名弓人:気の流れ。運命の流れ。味方しているのが解る。だから、コントロールも完璧に行く。
切名弓人:「あなたには避けられません」
GM:影の鮫を呼び戻そうとするが、既に遅い。
クラッシュ:「まずい……!」
GM:クラッシュは避けることもできず、その体を撃ち抜かれる!
切名弓人:「さて。次はもう一人の方です。任せましたよ。オリエ」
七竈オリエ:「アイアイ! 任されましたよ、ボス!」
GM:地面に倒れたクラッシュは口から血を吐きながら言う。
クラッシュ:「……運命だと?血筋だけで組織のトップに登りつめることをそう言うのなら、そうだろうな」
切名弓人:「——。」
クラッシュ:「作戦を続行しろ、アイアンデバイス……!」
切名弓人:ダァン。 もう一発の銃声。
GM:クラッシュは言葉を発しなくなる。
ニナ・ブラント:「……」眉根を寄せ、剣の柄を強く握る。
切名弓人:「……。」視線をそらす。学帽を目深に被る。
アイアンデバイス:「お、おいおい!やられちまったのかよ、クラッシュ!俺はどうすりゃいいんだ!?」
七竈オリエ:「続行? すりゃあいいじゃん」銃を構え「止めるけど」
藍夕顔:「あら、私を誘拐するんじゃなかったの?」
藍夕顔:「その方がただ血筋だけで登りつめたか、改めて思い知ることになるでしょうけどね」
藍夕顔:二代目の手番は今終わっちゃったけどさ……!
アイアンデバイス:「そ、そうだ!作戦を続行して、あの女をさらう!それでいいんだろ、クラッシュ!」
アイアンデバイス:「なあ、おい!聞いてんのかよ、クラッシュ!」
GM:次は行動値15のオリエちゃんの番!
七竈オリエ:はーい
七竈オリエ:では、マイナーで10m後退。
七竈オリエ:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》でアイアンデバイスを射撃攻撃します。侵蝕値8上昇。HP2消費。
GM:来やがれ!
七竈オリエ:命中判定いきます
七竈オリエ:15dx8+4
DoubleCross : (15R10+4[8]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,5,6,8,9,9]+10[5,8,9]+10[6,9]+3[3]+4 → 37
GM:キミも高いな!
七竈オリエ:姐さんありがとう!
GM:ど、ドッジだー!
藍夕顔:(さむずあっぷ)
GM:6dx>=37
DoubleCross : (6R10[10]>=37) → 8[3,4,6,7,8,8] → 8 → 失敗
GM:だめ!失敗!
七竈オリエ:やった! ダメージいきます
GM:ダメージをお願いします!
七竈オリエ:4d10+29 装甲値無視
DoubleCross : (4D10+29) → 19[1,7,6,5]+29 → 48
七竈オリエ:しゃあ!
ニナ・ブラント:つ、つよい!
藍夕顔:ひゃっはー!
GM:あー、これは……
GM:ちょっと待ってね
七竈オリエ:はいな
GM:そのダメージは戦闘不能になる!が、《不死不滅》をしようして戦闘不能状態から復活する!
七竈オリエ:なぬー
ニナ・ブラント:しよう!
藍夕顔:きやがったー
GM:復活するので、好きに撃ち抜くがいい!
七竈オリエ:愛用の古びた銃を構え、アイアンデバイスにぴたりと照準を合わせる。手には少しの震えもない。
七竈オリエ:パン、乾いた音と共に弾丸が発射され、それは狼狽える敵のこめかみを撃ち抜く!
アイアンデバイス:「そんな拳銃なんかで……!?」
七竈オリエ:「ガタガタ言ってんなよ。一旦やると決めたら命張りな。それが大事な相棒の命だとしてもさ」
GM:アイアンデバイスはこめかみを撃ち抜かれ倒れかかるが、すんでのところで起き上がる。
七竈オリエ:「つーわけで、今回はアタシの勝ちかな、金髪?」一瞬目を逸らし、微笑む。
アイアンデバイス:「——ああ、お前の言う通りだ。張ってやるよ、命だろうとなんだろうとな」
ニナ・ブラント:「……ばか」
七竈オリエ:「……って、マジ? 当たったじゃん? えー!」
七竈オリエ:「なんだよそれ、金髪の手柄になっちまうじゃん! かー! ムカつく!」
GM:アイアンデバイスの撃ち抜かれたこめかみから出血した血が鉄へと変質!弾丸をギリギリのところで食い止めている!
ニナ・ブラント:「……」黙殺している。
アイアンデバイス:「俺の手柄になるんだよ。俺たちの手柄だ!」
七竈オリエ:だん、と厚底靴で地団太を踏む。
七竈オリエ:以上で!
GM:次は行動値10のアイアンデバイスの番!
アイアンデバイス:「標的はまだ出血してねえ。血が要る。力を貸せ、クラッシュ!」
GM:するとアイアンデバイスの影から飛び出した黒い鮫が、アイアンデバイスに噛み付く!
GM:傷口からは夥しい出血!
クラッシュ:「…………」
アイアンデバイス:「そうだ!それでいい!攻撃の準備はできた!」
藍夕顔:「まだ動くと言うの……!」その執念に目を見開く。
GM:アイアンデバイスは自分の体から流れでた血を鉄製の槍へと変形させ、射出する!
GM:マイナーはなし!
GM:メジャーで《紅の刃》+《蝕む赤》+《パラライズ》+《ペトリファイ》を使用!範囲選択で夕顔さんとニナちゃんを攻撃!
ニナ・ブラント:きやがれ!
藍夕顔:やはりブラムモルか。こい!
GM:1点でもダメージが入ると邪毒4レベル、硬直。さらにシーン中行動値マイナス8。この行動値マイナスはマイナーアクションを消費することで解除可能だ。
藍夕顔:ゲゲ、邪毒4
ニナ・ブラント:な、なんだって
GM:では、命中判定いきます。
GM:7dx+6
DoubleCross : (7R10+6[10]) → 10[1,3,6,8,8,8,10]+8[8]+6 → 24
GM:回った!達成値は24!
藍夕顔:ドッジするしかない!
ニナ・ブラント:よ、よけてやる!
藍夕顔:(1+1)dx+{回避}@10>=24 <回避>
藍夕顔:とと
藍夕顔:(1+1)dx@10>=24 <回避>
DoubleCross : (2R10[10]>=24) → 7[1,7] → 7 → 失敗
藍夕顔:はいだめー!
ニナ・ブラント:オートアクション《砂の加護》を使用してダイスを増やします!
切名弓人:やる気だなニナちゃん!
ニナ・ブラント:10dx>=24 固定値とかないけど!
DoubleCross : (10R10[10]>=24) → 10[1,1,1,2,3,5,9,9,10,10]+9[7,9] → 19 → 失敗
切名弓人:妖精の手!
藍夕顔:回ったがおしい!
藍夕顔:おお!
ニナ・ブラント:お願いします!
GM:そこで切ってきたか!
切名弓人:最後の9を10に!
切名弓人:50→54
ニナ・ブラント:では、いきます!
ニナ・ブラント:1dx+20
DoubleCross : (1R10+20[10]) → 6[6]+20 → 26
切名弓人:やった!
七竈オリエ:おお
GM:避けた!格好良い!
ニナ・ブラント:フンフン!
GM:では、夕顔さんにだけ命中。ダメージを出します。
藍夕顔:こちらも二人の共同作業になりましたね
藍夕顔:ハーイ
GM:3d10+7
DoubleCross : (3D10+7) → 24[8,9,7]+7 → 31
GM:出目がいい。31点。装甲は有効。
藍夕顔:装甲なんてないよ! 死ぬ! リザクレト!
:藍夕顔の侵蝕率が10上昇。(侵蝕率:67->77)
GM:さらに邪毒4レベル、硬直。シーン中行動値マイナス8。
藍夕顔:ぐふう、何もできぬ
GM:アイアンデバイスの放った鉄槍が夕顔とニナを目掛けて飛ぶ!
藍夕顔:「くっ……」ピンヒールの靴では機敏な動きなどできない!
藍夕顔:転びそうになって踏みとどまった瞬間、捕まった!
ニナ・ブラント:「…」ゆらりと影のように身を翻す。最低限の動きで槍を避ける。
藍夕顔:壁に叩きつけられるような衝撃、電撃のようなショック、遅れてぞぶりと体内の蠢き。
藍夕顔:「かはっ……!」
藍夕顔:血反吐を吐き、刺さったものを引き抜き、レネゲイドの再生力に身を委ねる。
GM:鉄槍は夕顔の体を裂き、その傷口から流れ出た血が鉄へと変質して体を拘束する!
ニナ・ブラント:「っ、夕顔…」
切名弓人:ポケットに手をつっこんで俯いている。だが、意識は二人の方へ。
藍夕顔:「……まいったわね」不覚に舌打ちする。
アイアンデバイス:「ガキの方は逃がしたか。だが、これでいい。女は捕らえた」
アイアンデバイス:「さあ、ここからだ。ここからどうする?クラッシュ、お前だったら。考えろ……」
藍夕顔:「お仕事熱心で結構だこと。でも、お荷物二人を抱えて脱出するのは、至難の技よ?」
藍夕顔:傷口が塞がってなお体内に残る違和感、それに冷や汗を流しながら、言い放った。
アイアンデバイス:「いや、抱えていくのは一人だけだ」
ニナ・ブラント:「……」夕顔から目を逸らし、アイアンデバイスを見据える。
アイアンデバイス:「もし同じ状況ならクラッシュは俺を見捨てる。そうだろ、クラッシュ?」
クラッシュ:「…………」うっすらと微笑む。
藍夕顔:「なるほど、情に流されるだけの輩ではないようね」
アイアンデバイス:「さあ、ここからだぜ。まだ作戦は続いてる」
GM:では、夕顔さんは行動値が低下しているので、次は行動値7のニナちゃんの番。
ニナ・ブラント:「させない。…あなたを倒して、それで終わり。それだけ」
ニナ・ブラント:んい!
ニナ・ブラント:待機します!
GM:では、行動値0の夕顔さん!
藍夕顔:はい!
藍夕顔:マイナーで硬直を解除し、メジャーでニナちゃんに武器を渡したいですが、後者の行動は可能ですか?
藍夕顔:武器の受け渡しは本来マイナーアクションだった気がするので確認をば
GM:メジャーアクションを消費するのでしたら可能です。
藍夕顔:了解です。
藍夕顔:マイナーで硬直を解除。行動値はいいや!
藍夕顔:「くっ」もがき、血の鉄鎖を振りほどく。
藍夕顔:ばきばきと鎖の破片をこぼしながら、何とか腕を動かす。
藍夕顔:「ニナ、これを!」
藍夕顔:メジャーアクションで、両手剣をニナちゃんに渡します。
藍夕顔:勢いをつけて、一振りのつるぎを金髪の少女に向けて投げた!
ニナ・ブラント:視線はアイアンデバイスに向かったまま動かない。
アイアンデバイス:「おいおい、逃がしゃしねえぞ……って、何してんだ?テメエが狙われてんの分かってんのか?」煽り立てるように言う。
ニナ・ブラント:片手をあげる。剣を掴む。
ニナ・ブラント:「ありがとう、夕顔」
ニナ・ブラント:「……黙って」剣先を敵に突きつける。
アイアンデバイス:「ドジを踏んだな。ここで逃げてりゃあよかったものを」
GM:では、最後に待機していたニナちゃんの番!
ニナ・ブラント:ヤー!
ニナ・ブラント:マイナーアクションで5m前進します。アイアンデバイスにエンゲージ。
ニナ・ブラント:メジャーアクションで《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》を使用。アイアンデバイスに白兵攻撃。
ニナ・ブラント:命中判定いきます!
GM:来な!
ニナ・ブラント:13dx@8+6-4
DoubleCross : (13R10+6-4[8]) → 10[2,3,3,4,5,6,6,6,7,7,8,9,9]+10[3,10,10]+10[1,9]+5[5]+2 → 37
ニナ・ブラント:おりゃー!
GM:キミも高いな!
GM:ドッジだ!
GM:6dx>=37
DoubleCross : (6R10[10]>=37) → 10[2,3,6,9,10,10]+5[3,5] → 15 → 失敗
ニナ・ブラント:よっしゃー!
GM:回避失敗!ダメージを!
ニナ・ブラント:4d10+16+10+12
DoubleCross : (4D10+16+10+12) → 20[6,9,1,4]+16+10+12 → 58
藍夕顔:ツヨイ!
GM:つ、強い
切名弓人:高い!
ニナ・ブラント:姐さんの力!
GM:これは確実に戦闘不能だ!
ニナ・ブラント:やったぜー!
七竈オリエ:おっしゃー
ニナ・ブラント:「……っ」微かに息を吐く。ダン、と強く地面を蹴って、敵の目前へ駆ける。
GM:アイアンデバイスは自らの血を変質させた鉄片を放ち、ニナの攻撃を妨害しようとする!
ニナ・ブラント:両手に握った二振りの剣で、次々と鉄片を弾く!
アイアンデバイス:「勝つのは俺だ!俺とクラッシュが組めば無敵なんだよ!」
アイアンデバイス:「それが……なぜ……!」
ニナ・ブラント:「……なぜ、かしら」言いながら踏み込む。
ニナ・ブラント:舞い踊るように、弧を描くようにして、両手に持った剣で連撃を与える!
アイアンデバイス:「クソがァ!」
GM:体を切り裂かれ、鮮血がほとばしる!
GM:アイアンデバイスは吹き飛び、倒れ伏す!
GM:戦闘終了だ!
藍夕顔:やったぜ!
七竈オリエ:ひゅー!
アイアンデバイス:「畜生……俺たちがこんなガキどもに……」
切名弓人:「ボクたちに手を出したのが間違いでしたね」
切名弓人:表情は見えない。
七竈オリエ:「ま、アンタらが無敵ならこっちは最強ってワケ」銃身に軽くキスをしてからしまう。
藍夕顔:拘束が完全にほどけ、その場に崩れ落ちる。
藍夕顔:べっと吐き捨てた血反吐から、白い煙があがる。
藍夕顔:「やれやれ……」すっくと立ち上がり。「どこの手のものか、尋ねないといけませんわね」口元をぬぐった。
GM:では、全員そこで〈知覚〉で判定してもらおうかな。難易度は7。
ニナ・ブラント:おお!
藍夕顔:(1+1)dx+@10>=7 <知覚>
DoubleCross : (2R10+[10]>=7) → 7[4,7] → 7 → 成功
ニナ・ブラント:3dx>=7
DoubleCross : (3R10[10]>=7) → 9[4,5,9] → 9 → 成功
七竈オリエ:7dx=>7
DoubleCross : (7R10[10]>=7) → 9[3,3,3,3,5,8,9] → 9 → 成功
切名弓人:1dx>=7 知覚ならダメだー
DoubleCross : (1R10[10]>=7) → 10[10]+4[4] → 14 → 成功
切名弓人:?!
ニナ・ブラント:す、すげえや!
切名弓人:ちょう気付いた
七竈オリエ:まわったw
GM:全員成功した!
藍夕顔:すごいぜ
ニナ・ブラント:PC1力…!
GM:では、キミたち4人は遠くからキミたちを見つめている影があることに気付く。
切名弓人:「……見られています。」
七竈オリエ:「……誰あれ」眉を顰める。
GM:梟の頭をしたその男は、戦闘の結末を見届けると呟く。
梟:「やはり力ずくではダメか。別の手を考えるとしよう」
藍夕顔:「……梟……」
GM:梟はエネミーエフェクト《見えざる道》を使用。
切名弓人:「梟。」
藍夕顔:アイエッ
GM:鳥の羽根が舞い散り、その場から姿を消す。シーンから退場だ。
藍夕顔:オルクスか……
藍夕顔:(これは、あの男の差金。そういうこと……?)
藍夕顔:(そういえば、あの男達は薬を欲しがっていた。それが梟の組織が手がけているものだとしたら)
藍夕顔:甘田粋香の様子を思い出す。嫌な予感とともに、それまでの出来事がつながっていく。
藍夕顔:ダブルフェイスの次は、あの男と戦うのかもしれない。
藍夕顔:梟 ●疑念/憎悪 「全てを決めつけるのはまだ早いかもしれない。だが、そうだとしたら、許せない」
藍夕顔:で、ロイスを取得したいと思います!
GM:了解です!
切名弓人:「………血筋だけでのし上がった幸運、か」
切名弓人:ぼそりと呟く。
切名弓人:「…間違っちゃ、いませんね」
七竈オリエ:「とりあえずこいつら尋問する? 連れてかなきゃねえ」クラッシュを軽く蹴りながら。
ニナ・ブラント:「……」二代目を一瞥し、何かを言おうとして、やめる。
藍夕顔:「ええ、敵方の見当はついてきたけれど、情報は取らないとね」
藍夕顔:「それにヤク中なら……町に放つわけにもいかないわ」
ニナ・ブラント:「うん、わかった」アイアンデバイスを取り押さえよう。
藍夕顔:そういえば車がちょっと事故ったままなんだよな……w まあ後ろのトランクぐらいになら積めるでしょう。
GM:では、キミたちがクラッシュとアイアンデバイスを引っ立てて、アジトに戻るところでシーン終了です。
ミドルフェイズ04
GM:というわけで次のシーン。
GM:ここが合流、情報共有のシーンになります。
GM:お茶でもしながら今までの事情について話したりするとよいでしょう。
ニナ・ブラント:出ます!
ニナ・ブラント:1d10+68
DoubleCross : (1D10+68) → 7[7]+68 → 75
GM:じゃあ、シーンプレイヤーはニナちゃん!
七竈オリエ:出ましょう
ニナ・ブラント:そういうことになった!
七竈オリエ:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+6[6] → 64
切名弓人:1d10+54 でます
DoubleCross : (1D10+54) → 9[9]+54 → 63
GM:他のPCも登場したいなら出るとよいでしょう。
:藍夕顔の侵蝕率が4上昇。(侵蝕率:77->81)
GM:フェイタル・ストリングスのアジト。
GM:夕顔の執務室。
GM:戦闘を終え、アジトに戻ったキミたちはそこに集まっていた。
藍夕顔:スーツはぼろぼろになったので、いつものチャイナ服に着替えました。
GM:隅の方ではロープでぐるぐる巻きにされ、口にガムテープを貼られたクラッシュとアイアンデバイスが転がされている。
ニナ・ブラント:「……」二人を監視するように、そのそばに立っている。
七竈オリエ:先ほど二人の顔に口紅で落書きをしたので、もう興味を失った顔でいる。
切名弓人:椅子に横向きに腰掛けて頬杖をついている。
切名弓人:ぼんやりした様子だ。
藍夕顔:メイドちゃんに頼んでお茶の用意とかしてもらいます。
藍夕顔:「……さて」シナモンスティックで紅茶をかきまぜながら、口を開く。
GM:給仕の少女たちはティーセットを運び、キミたちの前に紅茶を並べたりする。
藍夕顔:ありがとうー
藍夕顔:「ボス、先ほどの視線、気づかれましたか」
切名弓人:「………ええ」ワンテンポ遅れて返事を返す。
藍夕顔:「恐らく、彼らも」ちらりと縛った二人組を見て。「梟の差金でしょう」
藍夕顔:「だとしたら、次は彼の組織と事を構えることになりかねない」
藍夕顔:「……ダブルフェイスの時のような、大きな戦いに」
切名弓人:「…梟は……」
切名弓人:「彼は、確か…麻薬を扱っているのでしたか」
藍夕顔:「……ええ」ぎり、と苦く唇を噛む。
切名弓人:「……甘田さん……」
ニナ・ブラント:「……。…二代目。あのね」口を開く。
切名弓人:「……はい?なんですか、ニナ」
ニナ・ブラント:「“ファウスト”から、連絡があったの」
ニナ・ブラント:「梟が、何か企んでいる、って。…麻薬を使って…何かを、しようとしている」
ニナ・ブラント:「…まだ言ってなかった、から。ごめんなさい」目を伏せる。
切名弓人:「…それ、は」
切名弓人:「……じゃあ…甘田さんのことも……?」
切名弓人:「……彼が関わってるのだとしたら………」
ニナ・ブラント:「…その人のことは、わからない」首をかしげる。
切名弓人:「…友達が薬物中毒で倒れたんです」
ニナ・ブラント:「……。そう」二代目を見つめる。
切名弓人:「全然、気付けなかった。ボクは護れたはずだったのに」
切名弓人:「こんなに身近に、関わって来るなんて思ってなかった…甘かったんです」
ニナ・ブラント:「……その人は、いま、どうしているの」
藍夕顔:「まだ終わりではありませんわ、ボス」
切名弓人:「…病院に。」
切名弓人:「夕顔さん…」顔を上げる。戦いのときとは対照的に憔悴し切った顔だ。
藍夕顔:「彼女はまだ、薬から手を引けます。時間はかかるし、苦しむでしょうが。あなたが傍にいれば、きっと彼女は立ち直れる」
藍夕顔:「それが、護る、ということだと思いますよ。それに……」少し、ためらうように言葉を切って。
藍夕顔:「私の若いころは、もっと酷い中毒でしたから」あっけらかんとした声音で言った。
切名弓人:「……そうですね。勿論…立ち直ってもらいます。そうでないと、困りますよ」そして、続く言葉には目を見張り。
七竈オリエ:紅茶を吹きそうになって堪える。
切名弓人:「夕顔さんが…?」
ニナ・ブラント:「…」ぱちぱちと瞬き。夕顔に顔を向ける。
藍夕顔:「お恥ずかしい話でして」こほん、と軽く咳払い。
藍夕顔:「食事代わりに薬を打つような、ろくでもない小娘でしたよ。そんなのを拾って、断ち切らせてくれたのが、あなたのお父様です」
切名弓人:「…父が。」
藍夕顔:「甘田さんは病院で検査を受けた後、こちらに送っていただく予定です。お近くに居てあげてください」
切名弓人:「…はい。そうします。きっと、心細いでしょうから」
七竈オリエ:「へ、へー。全然知らなかったわ。姐さんが。へえ……」
切名弓人:「オリエも知らなかったんですか。…意外、ですよね。正直」
藍夕顔:恥ずかしさをごまかすように、紅茶を飲んだ。
七竈オリエ:「ん。姐さんはずっと今のしっかり者だと思ってたから……うーん、イメージわかねー」
切名弓人:「…本当に。解らないものです」
藍夕顔:「ふふっ」
切名弓人:「…夕顔さん。ありがとうございます。少し肩の力が抜けました」
切名弓人:「情けない所をお見せして申し訳ありません」
切名弓人:「……やっぱり、ショックで。こんなことが身近で起こるなんて思っていなかったから…ボクは、フェイタル・ストリングスのボスなのに」
藍夕顔:「どういたしまして。人間も人生も、思いもよらない失敗があるものですわ」
切名弓人:「そう、ですね…」
切名弓人:目を細める。色褪せた記憶。
切名弓人:「……いえ。今は目の前のことをやりましょう」
藍夕顔:「そうですね。……まずは、敵の〝目的〟。これがまだ不明です」
ニナ・ブラント:「……」二代目を見ている。誰からも見えないところで、きゅっと拳を握る。
藍夕顔:「彼らが何か知っているといいのですけれど」と、アイアンデバイスとクラッシュを見ます。
藍夕顔:あまり期待はしてない顔だ。
GM:2人は背中合わせに縛られたままモゴモゴしている。
ニナ・ブラント:「外す?」口紅で落書きされたガムテープを指差す。
切名弓人:「聞くだけ聞いてみましょうか。」
ニナ・ブラント:「うん」では、二人のガムテープをべりっと剥がしましょう。
アイアンデバイス:「ぷはっ!誰がてめえらなんかに情報を話したりするもんか!俺らは拷問なんか怖くねえぞ!」
藍夕顔:「活きが良くて結構ね」
切名弓人:「まあ。そんなところでしょうね」
クラッシュ:「雇い主に義理立てをするつもりはないが、貴様たちに協力をする意味もないからな」
藍夕顔:「あら、でもあなたたち、薬がいるんじゃなくて?」
アイアンデバイス:「……!」
ニナ・ブラント:「クスリ。使ってるのね」
切名弓人:「……」
七竈オリエ:「ハ、何が無敵よ。ヤクの鎖首にかけられてワンワン鳴いてるだけじゃねーの」
クラッシュ:「まあ、俺は金が必要だっただけだがな。どこぞのボンボンと違って成り上がるにもまとまった資金が要る」
アイアンデバイス:「え、お前、自分で使わねえの?」
クラッシュ:「分け前はやるさ」
アイアンデバイス:「お、おう!そうだよな!」
切名弓人:「……金、ですか」
藍夕顔:どこぞのボンボン、という言葉に、ちらりと弓人さんを見る。
藍夕顔:(……ただボスの血を引いている〝だけ〟なら、組織の長に据えたりはしないのだけれどね)
クラッシュ:「金になるのさ、クスリは。欲しがる連中はいくらでも金を積むからな」
藍夕顔:「でしょうね」
切名弓人:「……」
切名弓人:「そのために、無辜の民も薬へと引き込んだんですか」
クラッシュ:「さて。大元が何を考えて街にクスリをばら撒いているのかまでは知らんさ。案外ヤツもカネ目的かもしれんがな」
切名弓人:「それでも。その片棒をあなたが担いだというのなら。」
ニナ・ブラント:「……」首をかしげる。
アイアンデバイス:「金は俺も欲しいぜ!クスリが買える!」
切名弓人:「相応の報いを受けてもらいます」
クラッシュ:「どうする。殺すか?それでも構わんぞ」
切名弓人:「ええ。ボクもそれでも構いません」
クラッシュ:「ならばさっさと撃ち殺すがいい」
七竈オリエ:「殺すの? アタシやる?」立ち上がる。
アイアンデバイス:「おい、俺はまだ死にたくねえぞ!クラッシュ!」
切名弓人:銃を取り出し、突きつける。
クラッシュ:「やれ」
切名弓人:引き金を、
藍夕顔:弓人さんを見守っている。
アイアンデバイス:「嘘だろ!?」
ニナ・ブラント:「…二代目」小さな声で呼びかける。
切名弓人:「……っ」その声で我に返ったように銃を下ろす。
アイアンデバイス:「た、助かった……」
切名弓人:眼を見開いている。手は汗に濡れている。
ニナ・ブラント:「…。まだ、だめ」
切名弓人:「……そう。…そうですね…」
藍夕顔:「さて、それではこちらのヤク中さんは、薬が抜けるまで独房暮らしをしてもらいましょうか」
七竈オリエ:「ボスがわざわざ手ェ下すまでもないのに。アタシに任せてくれていいんだよ、こういうのはさ」少し不服そうに。
クラッシュ:「(どうにも様子がおかしいな。衝動に飲まれかかっているのか。あの若さでは無理もないか)」沈思黙考している。
切名弓人:「……きっと、その方が良いんでしょうね。オリエ。」
七竈オリエ:「殺らなくても、目玉のひとつくらいもらってやってもいいんだしさ」手でティースプーンを弄ぶ。
アイアンデバイス:「ひっ!?」
七竈オリエ:「うん、頼ってよ、ボス」
切名弓人:「………ありがとう、ございます」
ニナ・ブラント:では、アイアンデバイスとクラッシュに、再びべりべりとガムテープを貼ります。
藍夕顔:クラッシュはヤク中ではないようだけれど、こいつも独房行きにしておきましょうかねえ
アイアンデバイス:「何しやが……ンー!」再びモゴモゴとし出す。
GM:では、クラッシュとアイアンデバイスは黒服の男たちに連れて行かれます。
切名弓人:軽く額を押さえている。
切名弓人:「…少し。休ませて下さい」そう言って立ち上がる。
ニナ・ブラント:「……二代目、」何かを言おうとする。続く言葉が出てこない。
藍夕顔:「お大事に、二代目」もどかしげに言葉を絞り出した。
切名弓人:「"父の"部屋にいますから。何かありましたら直ぐに教えて下さい。」
ニナ・ブラント:「……」何も言えないまま、退室していく二代目を見送る。
切名弓人:ふらふらとした足取りで部屋を出て行く。
七竈オリエ:「……」頭を掻く。
藍夕顔:「ええ」と軽く返事した。
藍夕顔:鮫島とかいたら、しばらく弓人さんを一人にするよう伝えます。
藍夕顔:部屋に続く通路とかは普通に警備。
藍夕顔:あ、誰か慰めに乗り込みにいくのは止めませんよ!
ニナ・ブラント:「……」しばし逡巡したあと、手をきゅっと握り、立ち上がる。
ニナ・ブラント:そのまま、ぱたぱたと部屋から出て行きます。
GM:では、シーン終了!
GM:ロイスと購入判定が可能だよ。
ニナ・ブラント:水晶の剣を自分の両手剣に使います!
切名弓人:ホローポイント弾買います。ロイスは特になし。
GM:了解です。
切名弓人:5dx+1>=10
DoubleCross : (5R10+1[10]>=10) → 10[1,1,5,8,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
七竈オリエ:ロイスはなし、UGNボディアーマーにチャレンジ!
藍夕顔:徹甲弾挑戦しようかしら。
GM:おお、成功
切名弓人:やったね。
七竈オリエ:3dx=>12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 8[1,3,8] → 8 → 失敗
藍夕顔:あ、その前に応急手当買って自分に使いたいので、また次回
七竈オリエ:うむ、失敗です
藍夕顔:(2+1)dx+4@10>=8 <調達>
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 10[3,9,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
藍夕顔:回りすぎ! ともあれ使おう。
藍夕顔:2D10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 10[8,2]+10 → 20
藍夕顔:ティータイムですっきりしたぜ!
藍夕顔:ロイスはさっき取ったし、以上でーす。
GM:ニナちゃんは購入どうします?
ニナ・ブラント:ボディーアーマー狙ってみます!
ニナ・ブラント:3dx+4>=12
DoubleCross : (3R10+4[10]>=12) → 9[3,4,9]+4 → 13 → 成功
ニナ・ブラント:買えました!
GM:お、成功ですね。
GM:では、これでシーン終了。
ミドルフェイズ05
GM:次のシーン。シーンプレイヤーは弓人くん。
切名弓人:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 10[10]+63 → 73
GM:弓人くんがニナちゃんと少し話をするシーンにしましょう。
GM:ボスの私室。
GM:一人になるために、キミはここまでやって来た。
切名弓人:ベッドの掛け布団の上に横になっています。
ニナ・ブラント:登場します。
ニナ・ブラント:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 2[2]+75 → 77
ニナ・ブラント:部屋のドアをノックする。
切名弓人:「…はい。どうぞ」少し身体を起こして
ニナ・ブラント:ドアを開けて、そっと部屋に入ってきます。
切名弓人:「ニナ……」
ニナ・ブラント:「…そっち、行って、いい?」ドアのところに立ったまま、困ったように首をかしげる。
切名弓人:「あ!は…はい。………どうぞ」少しスペースを空けてベッドに座る。
ニナ・ブラント:「……」小走りに二代目に近寄る。
ニナ・ブラント:ベッドには座らない。ベッドに腰掛けた二代目を抱きしめる。
切名弓人:「わ!……あ、ニ、ニナ……?」
切名弓人:少し赤くなる。
ニナ・ブラント:二代目の驚いた声が耳元でする。きゅっと、もう少しだけ、強く抱きしめる。
ニナ・ブラント:「…こうされると、“楽しい”って、二代目に教わったから」
切名弓人:「………ん、」そっと眼を閉じる。深く息を吐く。
ニナ・ブラント:体温を感じる。
切名弓人:「………楽に、なります……」
切名弓人:腕を背に回す。
切名弓人:「…しばらく、こうしてて、いいですか……?」
ニナ・ブラント:「……」少ししてから、体を放します。
切名弓人:「……ありがとうございます、ニナ」
切名弓人:「大分…落ち着きました」
ニナ・ブラント:「……これ以上は、だめ」視線を落とす。
切名弓人:「…ん……解りました。すみません」薄く微笑む。
ニナ・ブラント:体を放したので、ベッドに座る二代目の前にぺたんと座っています。
切名弓人:「……まだまだ、半人前、ですね、ボクは」
ニナ・ブラント:「…でも、あなたは、フェイタル・ストリングスの、ボスだから。もう、あなたは…元のあなたじゃ、ないの」
切名弓人:「ボクは、……いえ。そうですね。」
切名弓人:「ボクは、フェイタル・ストリングスの、ボスだ」
ニナ・ブラント:「……私、いつか、あなたに聞いた」
ニナ・ブラント:「あなたは、護るって言ったの」
切名弓人:首肯く。
切名弓人:「護ります… 必ず。」
切名弓人:「ボクにしか…出来ない事が、あるはず。そうですよね?」
ニナ・ブラント:二代目の手を撫でる。そっと持ち上げて、自分の頬に当てる。
切名弓人:その体温をそっと感じる。
ニナ・ブラント:「…あなたが、たくさん教えてくれた」
ニナ・ブラント:「あなたが、…私を、守ってくれたの」
切名弓人:「ニナ……」
ニナ・ブラント:「…まだ、何も終わってない。…今度も、皆を護って」
切名弓人:「………はい」
切名弓人:迷いが消えて行くのを感じる。
切名弓人:すべきこと。したかったことが見える。大切なものが。
切名弓人:「まだ、これから。ですね」
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:空いている手でそっとニナの髪を撫でる。
切名弓人:「ありがとうございます。ニナ」
ニナ・ブラント:ぴくりと身じろぎする。
ニナ・ブラント:「そ、それは、だめ」
ニナ・ブラント:ふるふると頭を振る。「だめ」
切名弓人:「ん」そっと手を離す。
切名弓人:「…すみません。」
ニナ・ブラント:「…ち、違うの」
ニナ・ブラント:「………」逡巡する。
ニナ・ブラント:「…でも、二代目がそうしたいなら、……」言葉がどんどん尻すぼみになる。
切名弓人:「…ふふ。いいんですよ、無理しなくて」
ニナ・ブラント:「……に、二代目、あのね」話を逸らす!
切名弓人:「はい」にこにこ
ニナ・ブラント:「あなたの銃、見せて」
切名弓人:「銃ですか?…はい」そっと銃を取り出して注意深く渡す。
ニナ・ブラント:「……」そっと銃身を撫でる。瞼が震える。
切名弓人:その銃身を撫でる手を見つめている。
ニナ・ブラント:「…あなたの父に、殺されるのが、一番いいと思ってた」
ニナ・ブラント:「…でもね、今は、」言いかけて、やめる。
切名弓人:思い出す。以前ニナが自分に頼んだことを。
ニナ・ブラント:という訳で《水晶の剣》を弓人さんのブレイドバレッドに使用します!
ニナ・ブラント:攻撃力が6上がります!
切名弓人:瞼を伏せる。それは、とても…
切名弓人:ヤッター!
切名弓人:「ニナ。ボクは、それでも…」言葉を、探す。
切名弓人:「……君を大切にしたいと…いいえ。大切に、思っていますよ」
切名弓人:とても、甘い誘い。それでも今は、
切名弓人:壊さないよう。ただ護りたいと、願った。
ニナ・ブラント:「……行こう、二代目」立ち上がる。
切名弓人:「はい。…行きましょう」
切名弓人:立ち上がり、銃を見つめ、仕舞う。
切名弓人:そして、歩き出す。今護るべきもののために。
GM:では、シーン終了!
GM:ロイスの取得と購入判定が可能だよ!
切名弓人:ニナちゃんをSロイスに指定します。
GM:Sロイス!
ニナ・ブラント:弓人さんをSロイスに指定します。
GM:キミたちは!
ニナ・ブラント:購入判定はしない!
GM:了解!
切名弓人:一応応急手当を調達しておきます!
切名弓人:5dx+1>=8
DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 10[2,9,10,10,10]+8[1,5,8]+1 → 19 → 成功
切名弓人:まわりすぎ!
ニナ・ブラント:て、テンションあがりましたね
GM:お、容易く成功ですね。
切名弓人:15+2d10 そして使用!
DoubleCross : (15+2D10) → 15+14[5,9] → 29
切名弓人:全快!
GM:めでたい。
GM:では、改めてシーン終了です。
ミドルフェイズ06
GM:次のシーンからは情報収集のシーンになります。
GM:順番的にいってシーンプレイヤーはオリエちゃんかな。
GM:他にも情報収集がしたい人はシーンに登場するとよいでしょう。
ニナ・ブラント:出るか~!
七竈オリエ:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 7[7]+64 → 71
ニナ・ブラント:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 8[8]+80 → 88
ニナ・ブラント:高いな~!
切名弓人:1d10+73 でるぞー
DoubleCross : (1D10+73) → 7[7]+73 → 80
:藍夕顔の侵蝕率が4上昇。(侵蝕率:81->85)
GM:今の段階で情報収集が可能な項目は以下の4つです
・甘田粋香について〈情報:噂話〉難易度6
・“梟”について〈情報:裏社会〉難易度8、11
・“リトルクイーン”について〈情報:裏社会〉難易度9
・ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンについて〈情報:噂話〉〈情報:学問〉難易度7
GM:これ以外にも項目を開けることで新たに現れる項目があったりなかったりします。
七竈オリエ:ロイス的にも技能的にもオジサンについて調べたい!
藍夕顔:うーむ、戦術は温存しようかしら。
藍夕顔:一人だけなら、バタフライエフェクトで達成値+5ってのもあります。
切名弓人:梟について調べたいなー
切名弓人:まだ高いのでてくるかも知れないし…
藍夕顔:ですね、まずは平目でいきましょうか
切名弓人:財産はこういう時のためにとっておいたのでご安心召されい
ニナ・ブラント:ひゅー、ひゅー!
GM:お金持ちだ。
ニナ・ブラント:じゃあ甘田さんかな!固定値はないがどうにかなるでしょう!
藍夕顔:自分は梟を調べようかな
藍夕顔:とと、いかん、弓人さんが先だね
藍夕顔:あ、リトルクイーン! こちらでいこう
切名弓人:じゃあ裏社会で梟振ります!
切名弓人:6dx+2>=11
DoubleCross : (6R10+2[10]>=11) → 10[1,2,3,6,9,10]+9[9]+2 → 21 → 成功
切名弓人:余裕
七竈オリエ:おおー
GM:決まった人から判定をどうぞ
ニナ・ブラント:ええっ!かっこいい!
GM:高い!なんて情報収集能力……
七竈オリエ:ではヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンについて〈情報:噂話〉で判定します。
GM:どうぞどうぞ
七竈オリエ:3dx+2=>7
DoubleCross : (3R10+2[10]>=7) → 10[7,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
七竈オリエ:おおう!?
切名弓人:すごい!
GM:キミも高いな!?
藍夕顔:みんなすごいw
藍夕顔:能力訓練:社会、情報屋、情報:裏社会でリトルクイーンを
藍夕顔:(2+1+2)dx+3@10>=9
DoubleCross : (5R10+3[10]>=9) → 8[1,2,3,4,8]+3 → 11 → 成功
GM:安定して成功ですね。
ニナ・ブラント:では満を持して私めも!
GM:判定をどうぞ
ニナ・ブラント:甘田粋香について、情報:噂話!
ニナ・ブラント:4dx>=6
DoubleCross : (4R10[10]>=6) → 10[3,3,7,10]+7[7] → 17 → 成功
ニナ・ブラント:な、なにこれ
GM:今回は皆さん出目がいいですね。
藍夕顔:今日のダイスは勢いがあるな~
ニナ・ブラント:えへへ
GM:では、順番に情報を開示していきましょう。
“梟”について
GM:まずは達成値8の情報から
麻薬組織を取り仕切る人物。組織のトップではあるが、麻薬の流通ルートを確保して裏社会でビジネスを行うこと以外には興味を示さず、
殺しや組織間の勢力争いなどにも消極的である。
また、ギャングとして活動する際には自らのアジトの場所が特定されないように立ち回っている。
何かしらの手がかりがない限りはアジトの位置を調べることは不可能だ。
GM:次に達成値11の情報
過去にFHから人格転写装置など他者に新しい肉体を与えることに関したレネゲイド技術をいくつか譲り受けている。
しかし、それらはいずれも未だ使用された形跡はない。
GM:さらに、この情報収集項目を開けたことで新たな情報がオープンします。
・“梟”の計画について〈情報:裏社会〉13
GM:以上です。
GM:次!
・ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンについて
薬学の博士号を持つ白い顎鬚の老紳士。
しかし、長い間研究の成果が出せず、政府からの援助を打ち切られた末、十年ほど前に勤務していたZ市内の大学を退任している。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼンという名前の娘がおり、ちょうど大学を辞めた頃から何らかのきっかけで溺愛するようになった。
GM:そして、こちらも新たな情報収集項目が現れる。
・アイシャ・雛子・シュトックハウゼンについて〈情報:噂話〉〈情報:学問〉難易度10
GM:以上です。
GM:次!
・“リトルクイーン”について
“梟”が仕えている人物。今まで他人の前に姿を現したことはない。
藍夕顔に興味を持ち接触したが、それによって自らが藍夕顔になりたいと考えるようになった。
また、藍夕顔とリトルクイーンとの接触の際にエフェクトが使用された形跡はない。
GM:以上です。
GM:最後に甘田粋香について
・甘田粋香について
切名弓人のクラスメートで、いつも元気いっぱいのツインテール少女。比較的子供向けの絵本や漫画、アニメなどが趣味。
家庭の環境があまり良くなく、そのストレスからか街中で売人に渡された麻薬に手を出してしまった。
また、薬物への依存はまだ抜けきってはいないようである。
GM:また、この情報が開示されたことにより、次のシーンでちょっとしたトリガーイベントが発生します。
藍夕顔:おお
ニナ・ブラント:ほお!
GM:まあ、その、GMが申し訳ない気持ちになる類のイベントです。
GM:とりあえず情報項目は以上!
藍夕顔:ヒィ
ニナ・ブラント:あわわわわ
切名弓人:あうあうあう
藍夕顔:ではまあ、情報の共有をしましょうか(ガクガク
ニナ・ブラント:はわわわ(ブルブル
藍夕顔:「……なんとも荒唐無稽ね」情報屋からのデータを眺め、つぶやく。
藍夕顔:「みんなに少し、話したいことがあるわ」
藍夕顔:と、全員に〝リトルクイーン〟から接触があったこと、エフェクトの痕跡がないことから、彼女が相当なハッカーであること。
藍夕顔:梟が仕える人物であることなどを伝えます。
藍夕顔:「そして……彼女はこの私、藍夕顔になりたいと思うようになった、と」
藍夕顔:「いったいどんな手でそんなことをするつもりかはわかりませんが、少なくとも梟はオーヴァード。何とも厄介なことになったようね」
切名弓人:「…夕顔さんになりたい、ですか…」
切名弓人:「梟が仕える人物、というのも気になりますね。ボクの方でも彼について調べてみたんですが…」
切名弓人:そう言って基本的な情報、手がかりがなければアジトの位置が特定出来ないこと、そして人格転写装置について話します。
ニナ・ブラント:「梟は、リトルクイーンの願いを、叶えたいのね」
ニナ・ブラント:「だから、この間…夕顔が狙われた」 アイアンデバイスとクラッシュの襲撃を思い出しつつ。
七竈オリエ:「迷惑な話だよねえ」
七竈オリエ:「アタシは、最近会ったオジサンのこと調べてみたよ。関係あるとはあんまり思えなかったけど……」首を捻る。
藍夕顔:「ファルスハーツ……噂通り、ろくでもない物を作る連中だこと」>人格転写装置
七竈オリエ:ざっと結果について話しましょう。「ただ、この娘ってのがまだちょっと気になるなあ」
七竈オリエ:「プレゼント、結局どうだったのかな」
ニナ・ブラント:「…本当に、梟と関係ない…」ぽつりと呟く。
七竈オリエ:「だ、だって気になってさあ!」
切名弓人:「そんなことがあったんですね。まあ…一体何が手がかりになるか解りませんし。引き続きそちらも調べてみましょう」
切名弓人:「その方も、もしかしたら薬物の脅威に晒されているかもしれませんしね」
ニナ・ブラント:「……」二代目を一瞥する。
藍夕顔:「梟……」一体何を考えてるの、と小さくつぶやいた。
ニナ・ブラント:「…甘田粋香は、まだクスリの依存から抜け出せてない、みたい」
切名弓人:「…そうですか。やはり、一朝一夕にとは行かないですね…」
ニナ・ブラント:「うん。さっき、聞いてきたの…」と、
ニナ・ブラント:こちらも甘田さんについて情報収集してきたことを一通り話しましょう。
ニナ・ブラント:「…二代目、会ってあげて」
切名弓人:「……ええ。ボクも、そうしようと思っていました」
ニナ・ブラント:「そう」コクンと頷く。
ニナ・ブラント:情報交換が終了して場が解散になったところで、夕顔さんに近寄っていきます。
ニナ・ブラント:「夕顔」呼びかける。
藍夕顔:「なあに?」ニナちゃんを見ます。
ニナ・ブラント:「二代目が、護るって言ったわ」
ニナ・ブラント:「…だから、きっと、フェイタル・ストリングスを、護ってくれる」
藍夕顔:うなずきながら、黙って耳を傾ける。
ニナ・ブラント:「あなたのことも」
ニナ・ブラント:「きっと……」そこで言葉を切り、夕顔さんの顔を見つめます。
藍夕顔:「私もそう信じてる」ニナちゃんの目を真っ直ぐ見ながら。
藍夕顔:「あの方が本当に、〝血筋だけのボンボン〟なら、お飾りのお姫様として扱うところだったわ」
藍夕顔:「でも、そうじゃなかった。あの人こそ、私たちファミリーのボス。その資質は私達がよく知っている」
ニナ・ブラント:「うん」頷いて答える。
ニナ・ブラント:「…大丈夫、ね」
藍夕顔:「だから、私もむざむざ、この身をリトルクイーンにくれてやるわけにはいかないわ」ウィンク。
藍夕顔:自分の五指を、喉、胸、腹へとなぞるようにおろす。
藍夕顔:「私はこの血の一滴まで、フェイタル・ストリングスのものよ」
ニナ・ブラント:夕顔さんの手に自分の手を重ねます。
ニナ・ブラント:「私も、全部、フェイタル・ストリングスのもので、ボスのものなの」
ニナ・ブラント:「あなたのこと、私も、護りたい」
藍夕顔:ちょっとびっくりしたような顔になり、それから、はにかむ。
藍夕顔:「ありがとう、ニナ」
ニナ・ブラント:ぱちぱちと瞬きしたあと、戸惑ったように頷いた。
藍夕顔:「私達、誰も欠けちゃいけないんだわ」重ねられたニナの手に、自分の手を重ねた。
藍夕顔:言って、またすぐ手を離します。
GM:では、シーン終了!
GM:ロイスと購入判定が可能だよ!
切名弓人:照準器買いましょう
七竈オリエ:夕顔さんにロイス○信頼/不安で取ります。
切名弓人:6dx+1>=15
DoubleCross : (6R10+1[10]>=15) → 10[2,3,6,8,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
ニナ・ブラント:夕顔姐さんにロイスを取得します! 誠意:○/不安 で!
切名弓人:んー、まあ…いいかな!情報収集終わるまで我慢だ!失敗!
藍夕顔:弾丸かボデマ欲しい方います?
藍夕顔:ロイスはどうしよう……ちょっと考えておこう
七竈オリエ:UGNボディアーマーを試してみます
七竈オリエ:3dx=>12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 10[1,6,10]+10[10]+2[2] → 22 → 成功
七竈オリエ:おおおお
ニナ・ブラント:すごい!
藍夕顔:スゴイ!
GM:高い!
七竈オリエ:やった。購入!
藍夕顔:んー、それでは照準器挑戦してみましょう。
藍夕顔:(2+1+3)dx+4@10>=15 <調達> 手配師!
DoubleCross : (6R10+4[10]>=15) → 10[3,6,8,8,9,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
藍夕顔:弓人さんどうぞー
ニナ・ブラント:ヒュ~ッ
切名弓人:ありがとうございます!
ニナ・ブラント:応急手当キット使いたい方に譲渡いたしますが!
GM:夕顔さん、まだHPが減ってませんでしたっけ
藍夕顔:20あるからまだ何とか……
七竈オリエ:あ、手持ちの応急手当キットを一応使ってしまおうかしら
ニナ・ブラント:遠慮しなくていいのよ!
七竈オリエ:23+2d10
DoubleCross : (23+2D10) → 23+11[7,4] → 34
七竈オリエ:全快しました
ニナ・ブラント:よかったー!
ニナ・ブラント:こちらは購入判定なしで!
七竈オリエ:まあ自分で消費した分だけだったのでw
藍夕顔:そうかPTにはまだ二つある……ではお言葉に甘えて!
ニナ・ブラント:どうぞどうぞ!
藍夕顔:2D10+20 ありがとうニナちゃん!
DoubleCross : (2D10+20) → 9[3,6]+20 → 29
藍夕顔:完全回復!
GM:では、改めてシーンは終了!
GM:次のシーンはマスターシーンになります。
藍夕顔:マスター! 不穏でドキドキだ
マスターシーン
GM:病院の一室。
GM:甘田粋香はベッドの上で、襲い来る中毒症状に必死で抗っていた。
GM:体中に走る蟻走感。皮膚を掻きむしりたくなる手を、もう片方の手で押さえつける。
甘田粋香:「だめ……だめ……!弓人くんが、助けてくれたんだから……!」
GM:荒い息遣いのまま、少女はベッドの上でうずくまる。
甘田粋香:「……大丈夫。大丈夫。みんながいてくれる」
甘田粋香:「……うん、怖くない」
GM:少女は安心したような笑顔を浮かべ、溜息をつく。
GM:しかし。
甘田粋香:「——あ」
GM:少女の笑顔が強張る。体を脂汗が伝った。
GM:脳裏に過去の記憶がフラッシュバックする。
GM:父の怒号。母の悲鳴。殴り付けられた体の鈍い痛み。
甘田粋香:「……忘れなきゃ。早く忘れなきゃ」
甘田粋香:「どこ?どこにあるの?」
GM:少女は何かを探すように青ざめた顔で忙しなく部屋の中を動き回り始める。
甘田粋香:「何でどこにもないの!?早く忘れないといけないのに!!」
GM:その時、部屋の窓が開き、病室に羽根が舞う。
GM:「Eロイス:悪意の伝染」が使用される。以後、このシーンには誰も登場できなくなる。
GM:少女が振り向くと、そこには梟の頭をした男が立っている。
梟:「一緒に来たまえ。キミの欲しいものをあげよう」
GM:梟の頭をした男は手を差し伸べる。
GM:少女は呆けたような顔で梟頭の男を見つめる。
GM:——ああ、きっと私はまだ夢を見ているんだ。
GM:——だとしたら、どこからが夢だったのだろう。もしかしたらずっと最初から。
GM:梟はソラリスのエネミーエフェクト《蝕む声》を使用します。
GM:《蝕む声》はエネミーの提案に心から同意し命令通りに行動するという効果で、本来ならば〈意志〉と対決して勝利すれば命令に抗うことができるのですが
GM:今回のシナリオでは特殊なルールが適用されます。
GM:薬物への依存、中毒状態にあるキャラクターはその〈意志〉判定が自動的に失敗となります。
GM:甘田粋香は梟男の手を取り、病室を出る。
GM:さらに梟は「Eロイス:囚人の鳥籠」を使用。
GM:なんらかの手段で梟の屋敷の位置を割り出すまではPCたちが彼女に会うことはできなくなります。
梟:「もう少しだ、リトルクイーン」
梟:「私はどれほどの人間を不幸に陥れようとも、お前の願いを叶えてみせよう」
GM:シーン終了。
ミドルフェイズ07
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは弓人くん。
GM:弓人くんが粋香ちゃんに会いに病院に行くシーンですね。
GM:他のPCも自由に登場が可能です。
切名弓人:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 6[6]+80 → 86
七竈オリエ:登場させてください!
七竈オリエ:1d10+71
DoubleCross : (1D10+71) → 1[1]+71 → 72
GM:では、侵蝕率をあげるがよい!
七竈オリエ:低っ
ニナ・ブラント:私も登場します!
ニナ・ブラント:1d10+89
DoubleCross : (1D10+89) → 4[4]+89 → 93
ニナ・ブラント:うむ!
GM:では、弓人くんとニナちゃん、オリエちゃんは病院の廊下を歩いています。
GM:甘田粋香の病室がある階だ。
切名弓人:「この階ですね。もう少しで甘田さんの病室ですよ」
ニナ・ブラント:「うん」二代目の後をついていく。
七竈オリエ:「辛気臭いよねえ、病院って」かつかつと足音を響かせながら歩く。
GM:そして、キミたちが粋香の病室の前まで来た時。
GM:中から慌てた様子の紫島ひびきが飛び出してくる。
GM:ひびきはキミたちにぶつかりそうになって立ち止まる。
紫島ひびき:「切名さん!それに転校生の2人も……。よかった!」
ニナ・ブラント:「……」ぱちぱちと瞬きして、首をかしげる。
紫島ひびき:「粋香がどこにもいないの!病室から勝手に抜け出したみたいで、連絡も取れないし……」
切名弓人:「紫島さん?!どうしたんですか、何か…あったんですか」
切名弓人:「……!そんな……」
紫島ひびき:「……3人とも、何か知らないかな?」
紫島ひびき:「あんなことがあったばかりだからまた危ない目に遭ってるんじゃないかって心配で……」
ニナ・ブラント:「…」ちらりとオリエと目を合わせる。
切名弓人:「……大丈夫。必ず、甘田さんは連れ戻します」
切名弓人:きっぱりとした口調で言う。
紫島ひびき:「え。切名さん、粋香の居場所に心当たりあるの?」
切名弓人:「ええ。だから、大丈夫ですよ」
七竈オリエ:「……」少し険しい表情で見返す。嫌な予感がする。
紫島ひびき:「それに、連れ戻すって切名さんまで危険なんじゃ……」
切名弓人:「大丈夫。危険なことは何もありませんから。紫島さんは安心して待っていて下さい」
切名弓人:ぽんぽん、と紫島さんの肩をたたきます。
紫島ひびき:「そんなこと言われても安心なんて……。私にできることとかはないの?」
紫島ひびき:「……2人からも何か言ってよ」ニナとオリエの方を見る。
ニナ・ブラント:「…弓人くんが、連れ戻すって、言ったもの」
ニナ・ブラント:「だから、大丈夫」
七竈オリエ:「……アタシから言えるのは、信じて待っててってことくらいかな」
切名弓人:「紫島さん、あなたは甘田さんの帰る場所のひとつです。だから、彼女が安心して帰れるように、待ってて欲しいんです」
紫島ひびき:「ああ、もう。どうして同い年の男の子のことをそんなに信用できるかな」
紫島ひびき:「……粋香のことを言われたら弱いな」
切名弓人:目を細めて笑う。
紫島ひびき:「……うん、わかった。だったら、私は待ってる。粋香ならきっと切名さんのことを信じるだろうし」
切名弓人:「……ありがとうございます。また三人で帰りに寄り道しましょうね」
紫島ひびき:「うん。……粋香のこと、よろしく。病室も変な様子だったし、あの子に何があるか分からないから」
切名弓人:「はい。任せて下さい」
七竈オリエ:「変な様子?」
紫島ひびき:「うん。荒らされてたりしたわけじゃないんだけど……」
GM:ひびきが振り返り、ドアを開ける。
GM:病室内では窓が開け放たれ、ベッドの上に羽根が散らばっている。
切名弓人:「………羽根。……」
ニナ・ブラント:「……これ」羽根を一枚拾い上げる。
七竈オリエ:「こりゃあ……」口をへの字にする。
紫島ひびき:「何があったんだろうね。……ちょっと気味が悪い」
切名弓人:口を結んでいる。
ニナ・ブラント:その羽根の意味すること。これと全く同じものを、私たちは見ている。
切名弓人:その羽根が指す鳥を、ボクたちは知っている。
ニナ・ブラント:「…『弓人くん』、行かないと」
紫島ひびき:「本当だったら私の手で犯人を殺してやりたいぐらいだけど……。お願い、3人とも。粋香が危ない目に遭わないうちに」
切名弓人:「ええ。行きましょう。『ニナさん』」
切名弓人:「はい。行ってきます。紫島さん」
切名弓人:そう言うと、踵を返す。静かに、速い足取りで、遠ざかる。
GM:紫島ひびきは不安そうな様子でキミたちを見送る。
七竈オリエ:「任せな。大丈夫だからさ」ひびきに軽く手を振って、その後に続く。
切名弓人:本当は、ずっと動揺していた。粋香の姿が見えないと聞いてから。
切名弓人:そして、病室を見たときは膝から崩れ落ちる思いだった。それでも、
切名弓人:「……必ず、護ります。…待ってて下さい」
GM:ちなみに残っている情報収集の判定も可能だ。
ニナ・ブラント:しなければ!
切名弓人:しよう!
七竈オリエ:しようぜ!
切名弓人:"梟"の計画について調べる!
七竈オリエ:アイシャ・雛子・シュトックハウゼンについて、〈情報:噂話〉で調べたいです。
・“梟”の計画について〈情報:裏社会〉難易度13
・アイシャ・雛子・シュトックハウゼンについて〈情報:噂話〉〈情報:学問〉難易度10
GM:残っている項目はこの2つなのだ。
切名弓人:情報:裏社会で・・・!
GM:調べるものが決まったら判定をどうぞ。
ニナ・ブラント:様子を見ています!
切名弓人:6dx+2>=13 梟の計画について!
DoubleCross : (6R10+2[10]>=13) → 10[2,4,6,7,8,10]+5[5]+2 → 17 → 成功
ニナ・ブラント:おおーー!
切名弓人:ガッツポーズ
GM:た、高い。相変わらず余裕ですな。
七竈オリエ:3dx+2=>10 アイシャ・雛子・シュトックハウゼンについて
DoubleCross : (3R10+2[10]>=10) → 3[1,2,3]+2 → 5 → 失敗
七竈オリエ:ぎゃふん
ニナ・ブラント:赤髪ーー!
GM:むむ、残念。
七竈オリエ:123て
ニナ・ブラント:私が赤髪の仇を打つ!
七竈オリエ:たのんだ!
GM:くくく、果たしてできるかな……?
ニナ・ブラント:アイシャ・雛子・シュトックハウゼンについて、〈情報:噂話〉。
ニナ・ブラント:オートアクションで《砂の加護》を使用します。侵蝕率3上昇。
ニナ・ブラント:6dx>=10
DoubleCross : (6R10[10]>=10) → 6[2,3,4,5,6,6] → 6 → 失敗
切名弓人:よ、妖精…します?
GM:ぐ、惜しい
七竈オリエ:金髪ー!
ニナ・ブラント:ウ、ウグーッ
ニナ・ブラント:妖精をください!
切名弓人:はい!《妖精の手》!
切名弓人:侵蝕率は90へ
ニナ・ブラント:ありがとう!愛してる!
ニナ・ブラント:1dx+10
DoubleCross : (1R10+10[10]) → 1[1]+10 → 11 → ファンブル
切名弓人:てれる!
GM:ギリギリ成功!
ニナ・ブラント:び、びっくりしました!
GM:では、順番に情報を開示しましょう。
切名弓人:振り足し時の1はびっくりしますねw
藍夕顔:さすがだぜ!
・“梟”の計画について
梟はリトルクイーンの願いを叶え、彼女に藍夕顔の肉体を与えるために行動を起こしている。
FHから手に入れた人格転写装置を使い「Eロイス:無限を継ぐ者」の効果によって、リトルクイーンの人格を藍夕顔に転移させることが目的。
ただし、この人格転写装置は不完全であるため、対象となるキャラクターは人格転移の際にロイスを全て失ってジャーム化する。
またZ市内に多くの麻薬を流通させ依存者を増やしていたのも、計画を実行に移す時に藍夕顔の確保のために《蝕む声》でコントロールできる人間を大勢用意しておくためである。
GM:また、この情報が明らかになったことで次のシーンでイベントが発生します。
GM:次!
・アイシャ・雛子・シュトックハウゼンについて
十年ほど前、研究成果が出せずに追い詰められていた父の薬学の実験に自ら志願。その結果、実験は失敗。
重い後遺症を抱えて生命維持装置がなければ生きられない寝たきりの状態になっている。
今までは自分の境遇を変えようという気持ちを持っていなかったが、もし薬物中毒になってもそれを克服して美しく健康に生きている人物の存在を知ることがあれば、彼女はその人物のようになりたいと考え始める可能性がある。
また、ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンはその事件以来、彼女を生かし続けるためだけに行動している。
GM:以上です。
切名弓人:「梟の『計画』。何となく、予想は出来ていましたが…」
切名弓人:アジトで二人に計画のことを伝えます。
七竈オリエ:「ひっでえの。姐さんのことなんだと思ってんのさ」
ニナ・ブラント:「…街の人間も、自分の駒にするつもりなのね」
切名弓人:「…何故、そんなことをするのでしょうね。大勢の人を陥れてまで、夕顔さんの身体を得ようだなんて」
七竈オリエ:「リトルクイーンってのがそんなに大事なのかね? そのために……他の奴らを、不幸に、しても……?」少し考え込む。
ニナ・ブラント:「……」オリエに視線を向ける。「…アイシュ・雛子・シュトックハウゼン」
ニナ・ブラント:「あなたが、気にしてた、人」
七竈オリエ:「ああ、オジサンの娘さんね。まあ……関係ない、と思うけど」首を数度傾げる。
ニナ・ブラント:「…関係ないと、思うけど。…わからないけど、その人のこと、少しわかったから」
ニナ・ブラント:まるで何かの運命に導かれたように。
七竈オリエ:「……調べててくれたんだ」
ニナ・ブラント:「…違う。たまたま…」
七竈オリエ:金髪のくせに、と思う。
ニナ・ブラント:そうして、情報収集の結果を話しましょう。
切名弓人:静かに耳を傾ける。
七竈オリエ:「…………」しばらく口をつぐんでいる。
七竈オリエ:「……アタシ」おもむろに口を開く。
切名弓人:「……はい。」
七竈オリエ:「アタシ、知ってるよ。昔ヤク使ってたらしいけど、克服して元気にすげーかっこよく生きてる人」
切名弓人:「そうですね…ボクも、知っています。」
ニナ・ブラント:「…」首肯する。
七竈オリエ:「ん。そんで、その人はなんでか梟の奴に狙われてて……」
七竈オリエ:口をひん曲げる。符丁が合いすぎる。
切名弓人:「…リトルクイーン…小さな、女王」
切名弓人:「姿を現したことのない……」
ニナ・ブラント:「…小さな女王、小さな女の子が、そうなりたいと、夢見ているの」
切名弓人:「……『あんな人になりたい』その夢を、そのまま叶えようとしたら」
七竈オリエ:(もし、プレゼント突っ返してねだったことがこれなら)
切名弓人:「それは人格転写という、禍々しいものになるのかもしれません」
七竈オリエ:(アタシ……アタシは……)目を閉じ、また開く。
切名弓人:「…ボクは。その、老紳士には会っていません。だから、想像出来ることがお二人よりも少ない」
切名弓人:「それでも、お二人もボクと同じことを考えているように見えます」
七竈オリエ:「うん」頷く。「うん、きっと、そうなんだろうな」
ニナ・ブラント:「…そうね」こちらも頷こう。
七竈オリエ:「そうだとしたら、ボス。アイツの最後の一歩を踏み出させたの、アタシたちかもしれない」
七竈オリエ:誰を不幸にしても、大切な人の願いを叶えると、そう答えてしまった。
切名弓人:「最後の、一歩を…?」
七竈オリエ:「アイツ、大事な人の願いを叶えるためなら誰を不幸にしてもいいと思うかって、そう聞いたんだ」
切名弓人:「……。」
七竈オリエ:「アタシはうんって答えた。オジサン……アイツは吹っ切れた風な顔をしてた」
切名弓人:「そうか…そう、だったんですね……」
七竈オリエ:「だからね、ボス。アタシ、ケジメつけなきゃ」
切名弓人:「………オリエ。」
七竈オリエ:「姐さんを危ない目に晒したのがアタシのせいでもあるなら、アタシ、姐さんを全力で守る」
七竈オリエ:「絶対梟なんかに渡すもんか」目に殺意を込め、頷く。
ニナ・ブラント:「……」オリエの袖の端をきゅっと握る。
切名弓人:「…そうですね。」
ニナ・ブラント:「…私も、いる」
切名弓人:「オリエ。君は強い人です。でも、だから。一人で抱え込まないで下さいね。…ボクたちが、いるんですから。」
七竈オリエ:「金髪」意外そうな顔でニナをじっと見つめる。
七竈オリエ:「……ボス」
切名弓人:「ボクは、梟を許しません。何の躊躇いもなく、彼を殺すでしょう」
切名弓人:「でも、もし彼と、その事情を知っている人がいたなら。その人は躊躇ったって良いと。ボクは、そう思います。」
切名弓人:「…躊躇わないのも。躊躇うのも。どっちも強さだと、ボクは思いますよ。そして、君は強い人だ」
七竈オリエ:「へへ」頬を緩ませる。
七竈オリエ:「アタシはその……なんだろ、強いとかよくわかんないんだけど」
七竈オリエ:「ボスのこと信じてるし、全部預けていいと思ってる。これは本当。……金髪もたまには信じてやってもいい」
ニナ・ブラント:「…」む、と眉を寄せ、袖を掴んでいた手を放す。
切名弓人:「ふふ。ありがとうございます。ボクも、信頼していますよ。オリエも、ニナも」
七竈オリエ:「ありがとう、ボス。だいぶ吹っ切れた」
切名弓人:「そう言っていただけると安心しますよ。ボクもそんなに悪くないな、って」ふふ、と冗談っぽく笑う。
GM:では、その時。
GM:アジトにいるキミたちのもとに通信が入った。
GM:発信元の名は……梟。
GM:と、ここで一度シーンを切りましょう。
切名弓人:はい!
ミドルフェイズ08
GM:続けて次のシーンだ!
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん!
GM:弓人くんも自動登場!
:藍夕顔の侵蝕率が2上昇。(侵蝕率:85->87)
GM:他の2人も自由に登場が可能です!
切名弓人:1d10+90
DoubleCross : (1D10+90) → 8[8]+90 → 98
藍夕顔:ハーイ!
ニナ・ブラント:とりあえず様子見!
切名弓人:高め推移!
七竈オリエ:出ていこうかな
七竈オリエ:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 4[4]+72 → 76
ニナ・ブラント:……いや、やっぱ、出る!
ニナ・ブラント:1d10+96
DoubleCross : (1D10+96) → 9[9]+96 → 105
七竈オリエ:まだ80にも届かないとは
藍夕顔:アップとダウンの差が激しい……!
GM:モニターが切り替わり、梟の頭をした男の姿が映る。
GM:敵からの連絡があったことを知らされ、夕顔もここに呼び出された。
GM:梟は弓人くんに向けて言う。
梟:「こうして話をするのは初めてだね。フェイタル・ストリングスのボス、切名ゆみ子さん」
切名弓人:「!」
梟:「そう驚かなくてもいいだろう。キミと交渉がしたくて連絡をしたのだ」
切名弓人:「……はい。お初にお目にかかります。"梟"さん。」
切名弓人:「フェイタル・ストリングスのボス。"切名弓人"です」
切名弓人:「交渉…、ですか」
梟:「そう、交渉だ」
梟:「私は今、Z市内に流通する麻薬の量を増やし続けている。このままいけば薬による被害は増える一方だろう」
切名弓人:ぎり、と拳を握る力を強める。
梟:「もちろん、キミたちにとってはこの街のことなどどうでもいいかもしれない。私同様、キミたちも正義の味方ではないのだしね」
藍夕顔:眉根にシワを寄せながら、それを聞いています。
梟:「だが、その犠牲者の中にキミたちの身近な人が含まれる可能性だってある。誰が薬を手にするかなど分かりはしないからね」
GM:画面が切り替わり、どこかの屋敷の邸内の様子が映し出される。
GM:そこに映ったのは一箇所に集められ、大量に与えられた麻薬に溺れる人々の姿だ。
GM:その中に、甘田粋香がいる。
切名弓人:「…ぁ、…」
藍夕顔:「甘田さん……!」
切名弓人:息が止まりそうになる。
GM:このまま梟が麻薬の流通を拡大させ続ければ、やがては都市機能の一部が破壊され中毒者には死者も出るでしょう。これはデータ的には「Eロイス:虚実崩壊」の効果になります。
梟:「私の要求はただ一つ。藍夕顔の身柄を引き渡すことだ。そうすれば麻薬の流通は停止させよう」
藍夕顔:ぎえええ
梟:「街を選ぶか、一人の人間を選ぶか。考えるまでもない問いだとは思うがね」
切名弓人:「…やはり、それがあなたの要求なのですね」
梟:「予想ができていたかね?ならば、キミがどうすればいいかも分かるはずだ」
切名弓人:「ええ。解っています。」
梟:「猶予は1時間。それまでによく考え、答えを出してくれたまえ。快い返事を期待している」
切名弓人:「交渉を撥ね除け。あなたを駆除する。」
梟:「……正気かね?」
藍夕顔:目を見開く。「……二代目」
切名弓人:「正気ですよ。この街も。夕顔さんも。ボクの大切な家族です。」
切名弓人:「天秤にかけるとしたらその命は誰のものか自明だと思いますが」
梟:「そうか。だが、残念だったね」
梟:「私はキミたちギャングに居所を掴まれるようなヘマはしていない」
梟:「キミが私を殺すことは不可能なのだ」
梟:「故に、先ほどの交渉を提示した。もう一度よく考えるといい」
藍夕顔:「本当にそうかしら? やると言ったらやるのが、フェイタル・ストリングスのボスよ」
切名弓人:「…あなたの驚く顔が楽しみです。"梟"さん」
梟:「藍夕顔。キミは、自分の命と引き換えに街を救おうという気もないのだね」
藍夕顔:「先に甘田粋香という少女一人を寄越してもらったなら、そちらへ行って、それから残りを解放……などと言おうと思ってはいたのよ?」肩をすくめる。
藍夕顔:「でも、この方の顔を見ていたら、そんな小賢しい真似、出来無いわ」
梟:「よかろう。一時間後にまた連絡する。その時に答えを聞こう。それまで誰かの知り合いが中毒症状を引き起こさなければいいがね」
GM:通信は切れる。
切名弓人:「……ニナ。オリエ。聞いてましたね」
切名弓人:顔を上に上げたまま言う。
七竈オリエ:「うん」頷く。
ニナ・ブラント:「…探す、のね」頷く。
切名弓人:「ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼン。手がかりがあるとしたらここだと、ボクは考えます」
藍夕顔:「直接彼と会えていれば、プロファイリングでも出来たのだけれど、もはやその猶予もなし」
藍夕顔:「オリエ、ニナ、彼と会った時のこと、詳しく聞かせて頂戴」
切名弓人:「そうですね。二人なら何か気付いたこともあったかもしれません。話しているうちに思い出すこともあるでしょう」
七竈オリエ:では、初めて会った時のことからをざっと話していきましょうか。
ニナ・ブラント:オリエちゃんの話にぽつぽつ補足するようにして口を挟んだりしますね。
藍夕顔:つぶさに聞き入っている。
七竈オリエ:「……で、調子悪そうにしてたんだよね。それで……」
七竈オリエ:ふと、話を止める。
ニナ・ブラント:「…それで」つい、とオリエを見る。
七竈オリエ:「そうだ。郊外に家があるって言ってた」
七竈オリエ:「えーと、それから……なんだっけ。森の近くとかって……これ、探すヒントにならない?」
七竈オリエ:「森の近くで、静かなところだって、たしか」
切名弓人:「…夕顔さん!」
藍夕顔:うなずき。「いい手がかりだわ!」
藍夕顔:町の地図を広げましょう。
GM:では、2人の話を手がかりにしてキミたちは梟の居場所を突き止めるための判定を行うことが可能になります。
GM:〈情報:噂話〉か〈知覚〉で難易度16の判定に成功すれば、敵の位置を特定することができる。財産点の使用も可能だ。
切名弓人:望む所だ!
ニナ・ブラント:やってやるぜー!
藍夕顔:うーん、一人だけなら、バタフライエフェクトで達成値+5できますが、戦術のほうがいいですかね
切名弓人:財産点も使えるし大丈夫じゃないかなーという甘い見通し
藍夕顔:私以外+7Dという暴威
ニナ・ブラント:私も甘い見通ししてまして!
ニナ・ブラント:無理しないで、姐さん!
切名弓人:取り敢えず振ってみますのでそれみてから決めましょう!
七竈オリエ:ゴーゴーです
藍夕顔:ですね。ただバタフライ、戦闘だと多分一回余るんですよねこれw
切名弓人:侵蝕は戦闘にとっておこう!
藍夕顔:戦術と一緒に打つにはシナリオ一回の鬼謀の策士がいるという。まあいいや、節約!
切名弓人:6dx>=16 という訳で噂話!
DoubleCross : (6R10[10]>=16) → 9[4,4,6,6,8,9] → 9 → 失敗
藍夕顔:金の力でたたかうぜ!
切名弓人:財産点!
切名弓人:7消費します。
GM:では、判定は成功!
藍夕顔:ヤッター!
七竈オリエ:ひゅー!
ニナ・ブラント:素敵!
GM:弓人くんは街外れのある屋敷が梟のアジトになっていることを突き止める!
GM:そこに向かうことでクライマックスフェイズへと突入することができるぞ!
切名弓人:行こう!
ニナ・ブラント:行く!
七竈オリエ:いくー!
藍夕顔:オウイェー!
藍夕顔:あ、梟へのロイスをタイタスにします。
GM:おお。
藍夕顔:疑念は既に確信に変わったし、躊躇なく倒させていただく!
切名弓人:オリエちゃんにロイスをとっておきます!タイミング逃し過ぎた!
藍夕顔:迷うけどリトルクイーンのロイスはもうちょっと置いてと
藍夕顔:オリエちゃんとニナちゃんにもロイスは取りたいが、あと一枠しかないつらみ
切名弓人:部下/七竈オリエ/感服:○/不安/ロイス
藍夕顔:というわけで 甘田粋香 ●庇護/悔悟 「彼女を、私の二の舞いにはさせない」で取得!
七竈オリエ:ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンへのロイスを 懐旧/○憤懣に変更します。
藍夕顔:これで七枠完了
切名弓人:あれ、甘田さんには既にとってませんでしたっけ
藍夕顔:なんかデジャビュるからログでちょっと探してるんですよねェー!
藍夕顔:ロイス書きながら「あれこれ前もあったような……でもメモにないおかしい……」って! ちょっとおまちを!
切名弓人:確か家庭訪問のシーンだったはず!
ニナ・ブラント:あ、最初に中毒症状起こしてる粋香ちゃん見つけるシーンで取得されてますね
ニナ・ブラント:そう、家庭訪問のシーン!
藍夕顔:それだー!
藍夕顔:というわけですいません、上のはなしで。元々これで七枠だったね!
GM:見つかりましたか。
GM:了解です。
GM:あ、最後の購入の判定をしてもいいですよ!
ニナ・ブラント:あ、じゃあ私も甘田粋香さんにロイス取得します!
藍夕顔:ボディアーマー買おうかな
切名弓人:ブルーゲイルでも狙おう
切名弓人:6dx+1>=20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 9[3,5,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗
切名弓人:終了!
七竈オリエ:ブルーゲイル私も
七竈オリエ:3dx+2=>20
DoubleCross : (3R10+2[10]>=20) → 10[5,7,10]+9[9]+2 → 21 → 成功
七竈オリエ:!?
藍夕顔:すげぇ!
GM:高い!?
ニナ・ブラント:おおっ
七竈オリエ:か、買っちゃった薬物
藍夕顔:(2+2+3)dx+4@10>=12 <調達> 最後の手配師だ!
DoubleCross : (7R10+4[10]>=12) → 8[2,3,3,4,5,5,8]+4 → 12 → 成功
GM:このタイミングで薬物をw
切名弓人:www
藍夕顔:ぴったり成功! すちゃっと装備。
ニナ・ブラント:甘田粋香さんに、尽力:○/寂寞 でロイス取得します。
GM:寂寞!なんという感情だ。
藍夕顔:ブルーゲイルは依存性はないから……
藍夕顔:(たぶん)
七竈オリエ:誰か早く行動できると嬉しい人っていますかね
七竈オリエ:いたらお譲りしてもいい
七竈オリエ:大丈夫そうなら自分にキメます
ニナ・ブラント:いいですよ!
GM:オリエちゃん、侵蝕率低いしそれがいいかも……?
藍夕顔:自分はセットアップでほぼ終了する人なので無問題
七竈オリエ:ではいただきます!
切名弓人:いえーい!
GM:では、改めてシーン終了!
GM:次からはいよいよクライマックスだぜ!
インターリュード
GM:キミたちが梟の屋敷に向かおうとした時。
GM:ニナの携帯端末に連絡が入る。
GM:発信者は不明。おそらくファウストからだ。
ニナ・ブラント:「……」着信に気づく。
ニナ・ブラント:「二代目、これ」
ニナ・ブラント:「ファウストから…電話」
切名弓人:「…あの、彼ですか。…構いませんよ。出て下さい」
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:二代目に頷いて、着信ボタンを押します。
ファウスト:「……私だ、ニナ・ブラント」
ニナ・ブラント:「…何か用、なの」
ファウスト:「こちらでも状況は把握している。梟のもとに向かうのだな?」
ニナ・ブラント:「……」ぴく、と言葉に反応する。
切名弓人:ニナの様子を見守っている。
ニナ・ブラント:どうしてこの男は状況を把握できているのか。近くにいるかのように。
藍夕顔:黙って聞き耳を立てている。
ファウスト:「それは切名弓人が下した決断か?」
ニナ・ブラント:「…」返答に少し迷う。
七竈オリエ:チラチラとニナの方を気にしている。
ニナ・ブラント:「…私は、いつだって、二代目に従っているわ」
ファウスト:「……そうか。そうだったな」
ファウスト:「……切名弓人と話がしたい。代わってくれ」少し考えた後にファウストは言う。
ニナ・ブラント:「…あなたの言ったこと、本当だった」
ニナ・ブラント:「……。…うん」
ニナ・ブラント:保留ボタンを押して、二代目に端末を差し出す。
ニナ・ブラント:「代わって、って。言われた」
切名弓人:頷いて、端末を受け取り、ボタンを押して耳に当てる。
切名弓人:「…お久しぶりです。切名弓人です」
ファウスト:「久しぶりだな、切名弓人」
ファウスト:「梟と真っ向からやり合うことを決めたのだな?」
切名弓人:「ええ。ボクには護らなければならないものがあります。」
ファウスト:「だが、それを犠牲にする手もあったはずだ」
藍夕顔:「…………」ただ、じっと耳を傾けている。
ファウスト:「藍夕顔を差し出せば、ヤツは人格転写を行うためこちらには注意を払えなくなる。警戒している今よりもヤツを討つのはよほど容易かったろう」
ファウスト:「……何より、人質たちの安全を確保してから戦闘に移ることができた」
切名弓人:「…それは、出来ません。家族を犠牲にすることは出来ない」
ファウスト:「家族、か。いずれお前を裏切るかもしれん家族だぞ。それでも護ると?」
切名弓人:「構いません。護れないのならば、ボクが在る意味はない」
ファウスト:「それがお前の選ぶ道なのか?」
切名弓人:「家族だからと言って何の保証にもならないことは嫌という程解っています。だからこそボクは護る」
ファウスト:「……だからこそ?どういう意味だ」
切名弓人:「それが、ボクの償いだからです」
ファウスト:「償い、か」
ファウスト:「分かった。ならば、私はお前がその運命に打ち勝つことを祈っている」
ファウスト:「健闘を」
切名弓人:「……ふふ。ありがとうございます」
GM:そう言ってファウストからの連絡は一方的に切られる。
切名弓人:「切れてしまいました。…長話になってもなんですけれど」そう言いながらニナに端末を返します。
ニナ・ブラント:「…」端末を受け取りつつ、何か言いたげな顔をしている。
切名弓人:「…うん?どうしました、ニナ」
ニナ・ブラント:「…二代目が」
ニナ・ブラント:「二代目が、償いたいのは…誰?」
切名弓人:「………"家族"」
ニナ・ブラント:「…家族…」
ニナ・ブラント:「……。あなたのしたいこと、私も、あなたと一緒に、する」
切名弓人:「ニナ……」
切名弓人:「ありがとう…ございます」
切名弓人:帽子の庇を下げる。
ニナ・ブラント:「うん」目を伏せる。
ニナ・ブラント:本当は。本当は、色んなことを聞きたい。
ニナ・ブラント:いつかでいい。…今じゃなくて、いいから。
藍夕顔:その〝いつか〟につなげるためにも。
藍夕顔:「それじゃ、——行きましょうか?」
GM:では、改めてこのシーンは終了だ!
GM:次のシーンはマスターシーンになります。
マスターシーン
GM:その日、沈鬱な顔をした老教授は机で頭を抱えていた。
GM:『駄目だ。データが足りん。これ以上は臨床実験のための被験体を確保することもままならん』
GM:『教授。すぐに研究成果が出せなければ出資を打ち切るという勧告が——』
GM:『あと少しなのだ!あと少しで人々のための研究が完成するというのに……!』
GM:幼い少女が声をかける。
GM:『……パパ。私、パパの研究のお手伝いするよ』
GM:『アイシャ!?しかし、失敗したらお前の体は……』
GM:『だいじょうぶ。きっと上手くいくと思う。パパの研究だもん』
GM:決意とともに老教授は頷き返す。
GM:実験台の上で、少女の小さな体が跳ねた。
GM:『被験体のバイタルが悪化!数値、いずれも危険域です!』
GM:投薬を受け痙攣する少女の様子をモニター越しに見ながら、蒼白な顔をした老教授は目を見開いた。
GM:『私が間違っていた』
GM:『今すぐに実験を中止しろ』
GM:『しかし、貴重なデータが……』
GM:乾いた銃声。老教授は震える手に拳銃を握っている。
GM:『何度も言わせるな。中止するんだ』
GM:『は、はい』
GM:「私の残りの人生は全て娘のために捧げよう。アイシャ。私の愛娘よ」
GM:無数の鳥の剥製が飾られた薄暗い大広間で、老紳士は顔を上げる。
GM:「私は梟になろう。ただ夜を飛び、雛鳥に餌を運ぶ猛禽に」
GM:それから何年もの間、男は死に瀕した少女を生かし続ける多額の資金を得るためだけに街に薬物をばら撒き続けた。
GM:「もうすぐだ、アイシャ。もうすぐお前の願いは叶うよ」
GM:男は梟の仮面をかぶり、歩き出した。
GM:マスターシーン終了。
クライマックスフェイズ
GM:クライマックスフェイズ!
GM:梟の頭をした男は大広間にある通信機へと向かう。
梟:「さあ、時間だ。答えを聞かせてもらおうか」
梟:「藍夕顔をこちらに引き渡すつもりになったかね」
GM:というわけでシーンプレイヤーは弓人くん!PCたちは全員登場だ!
切名弓人:1d10+98
DoubleCross : (1D10+98) → 10[10]+98 → 108
:藍夕顔の侵蝕率が3上昇。(侵蝕率:87->90)
ニナ・ブラント:1d10+105
DoubleCross : (1D10+105) → 10[10]+105 → 115
切名弓人:gya-
七竈オリエ:76+1d10
DoubleCross : (76+1D10) → 76+8[8] → 84
藍夕顔:二代目ーっ
ニナ・ブラント:10て!君!
七竈オリエ:こっちはやっと80超えました
GM:仲がいいなあ、2人は。
藍夕顔:ニナちゃんと二代目の侵蝕率、なかよし
七竈オリエ:ひゅーひゅー
切名弓人:頑張ろうね、ニナ…
ニナ・ブラント:頑張る…
GM:通信機に向き合った梟は首を傾げる。
切名弓人:「——答なら、ここに、この手に持って来ました。」
切名弓人:「ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンさん」
藍夕顔:弓人さんの隣に、すっと立つ。
梟:「どうして、この場所を。そして、なぜその名を」ハッとした様子で振り向く。
七竈オリエ:「どーも、梟のオジサン」つかつかと厚底靴を鳴らして、その横に。
梟:「そうか。キミは……」
七竈オリエ:「お呼ばれされてないけど、来ちゃった」
梟:「新しいボスと藍夕顔のことは詳しく調べ上げていたのだがな。そこまではノーマークだったよ」
梟:「では、キミと一緒にいた少女もそうかな」
ニナ・ブラント:「…そう」オリエの横に並ぶ。
ニナ・ブラント:「…あの時は、“ありがとう”」
GM:梟はそれには何も答えない。
梟:「キミたちが携えてきた答えとは何かね、フェイタル・ストリングス!」
切名弓人:「決まっています」銃を構え。銃口を真直ぐ、梟の頭へと。
切名弓人:「…あなたからこの街を目覚めさせる」
梟:「交渉は決裂というわけか」
梟:「それは無理な相談だ。あの少女が眠り続けている限りはね」
梟:「それに、そう簡単にはいかんよ。こちらも備えはしてあってね」
GM:大広間に面する扉が開き、銃を持った男女が現れる!その者たちの目は一様に虚ろだ!
藍夕顔:「これは……!」その雰囲気には、彼女自身ひどく見覚えがある。
GM:梟の薬物により飼い慣らされた人々はキミたちに銃を向ける!
GM:そして、その中には甘田粋香の姿もある!
切名弓人:「甘田さん……!」
七竈オリエ:「ケッ、胸糞わりい」銃を構える。
梟:「ただのギャングよりも戦いにくかろうと思ったのだが、どうかね」
ニナ・ブラント:「……」眉を寄せて、中毒者たちを見渡す。
切名弓人:「ええ。あなたの言う通りです。ですが」
藍夕顔:手に握りしめた硬貨を、ぎちりと鳴らす。顔から血の気が引いている。
切名弓人:「彼らに向くことのない殺意は、あなたに襲いかかり、その羽根を散らせるでしょう」
切名弓人:眼が凶暴に輝く。
切名弓人:その眼で梟を射抜くように見る。
GM:「早くクスリを」「これでこいつらを撃てばクスリがもらえるのか?」「気持ちよくなりたいよお……」
甘田粋香:「あはは、これは全部夢なんだ。悪い夢だ。だから何をしてもいい」
藍夕顔:「甘田さん……」
GM:弓人くんの視線をその間に立った甘田が遮る!
甘田粋香:「いつかあたしのことを格好良い王子さまが迎えに来てくれる。それで全部おしまい」
藍夕顔:「そうね、全部悪い夢ね。あなたがここに居るのも、あなたが生まれてきたのも、あなたの家族のことも、学校のことも、友達のことも」
藍夕顔:「あなたのこれまでの人生、全部、まるごと、この〝悪い夢〟なんだわ」
藍夕顔:寂しげに呟いて、「でも」と息を吐く。
切名弓人:眼を背けない。ただ、真直ぐに甘田さんを見据える。そして。
藍夕顔:「もし違うと思うなら。まだ夢から覚めたいと思うなら」
藍夕顔:「……大丈夫、夢の向こうに、あなたを待ってる人がいるわ」
藍夕顔:苦しげに、そう吐き出した。
切名弓人:「…目覚めるのは、あなたの力です。それを、ボクは手助けするだけ」
甘田粋香:「あたしは……」
甘田粋香:甘田は自分の手を見る。
甘田粋香:「あたしは、弓人くんに助けてもらう資格なんてないんだよ……」
甘田粋香:「折角、一度助けてもらったにまたこうやって……」
切名弓人:「助けますよ。何度でも」
切名弓人:「ボクは君を信じています。君はボクたちと笑い合うことが出来る。これまでも。これからも」
甘田粋香:「助けなくていいよ。こんな弱くて、ダメなあたしのことなんて……」
切名弓人:「思いあがらないで下さい。」
甘田粋香:「え」
切名弓人:「君を助けるのは君のためじゃない。ボクと。紫島さんと。そして、クラスのみんな。先生。」
切名弓人:「色んな人の、ためです。君が望まなくたって…君は望まれている。だから、助けます!」
甘田粋香:「あ、あたしは……どうすればいいの……」
梟:「決まっているとも」
GM:梟は《蝕む声》を使用。
GM:中毒症状に陥った人々とともに、甘田粋香は銃を構える。
梟:「その者たちを殺すのだ。そうして再び夢の中へと帰ろう」
七竈オリエ:「オジサン!」銃を構えたまま声をかける。
梟:「……オリエさん」
七竈オリエ:「オジサンはそうやって、こんだけの不幸をばら撒いて……そんで」
七竈オリエ:「そんで、願いまで叶わないなんて、すっげーかわいそうだね」
梟:「叶うとも。私の娘の願いは叶うのだ」
七竈オリエ:「アタシたち、悪いけど止めるよ。アンタのこと。全力でさ」ふっと笑う。
七竈オリエ:「叶えさせるもんか!」
梟:「そうか。キミならばそうするだろうな。だが、私もここで邪魔をされるわけにはいかん」
梟:「キミもあの時のように、オリエさんと同じ意見かな」ニナに言う。
ニナ・ブラント:微かに眉根を寄せる。
ニナ・ブラント:「…知らない、そんなの」
ニナ・ブラント:「あなたが、何をしようと、知らない。…けど」
ニナ・ブラント:「私は、二代目の大切なものを、家族を、護るの」
ニナ・ブラント:「あなたに邪魔はさせない」両手に握った剣を構える。
梟:「……家族を護る、か」
梟:「私は……いや……」
梟:「さあ、では殺し合いだ。力ずくで藍夕顔をいただくとしよう」
GM:梟の羽根が舞う。強烈なレネゲイドがキミたちの体を襲う。
GM:衝動判定だ!〈意志〉で難易度は9!
ニナ・ブラント:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 10[2,2,6,6,8,10]+4[4]+1 → 15 → 成功
七竈オリエ:3dx+1=>9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 8[4,5,8]+1 → 9 → 成功
七竈オリエ:あぶね
切名弓人:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 10[5,6,6,9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功
切名弓人:意志力!
藍夕顔:(6+2)dx+{意志}@10>=9 <意志>
藍夕顔:あっ
藍夕顔:(6+2)dx@10>=9 <意志>
DoubleCross : (8R10[10]>=9) → 9[4,4,4,5,6,6,6,9] → 9 → 成功
藍夕顔:ぎゃっ危ない
ニナ・ブラント:2d10+115
DoubleCross : (2D10+115) → 3[2,1]+115 → 118
:藍夕顔の侵蝕率が17上昇。(侵蝕率:90->107)
GM:む、全員成功とは
七竈オリエ:2d10+84
DoubleCross : (2D10+84) → 7[1,6]+84 → 91
ニナ・ブラント:よ、よかったー!すげえ!よかったー!
切名弓人:2d10+108
DoubleCross : (2D10+108) → 7[2,5]+108 → 115
甘田粋香:「あたしは……全部……!全部なかったことにしてやる!」
GM:甘田は君たちに銃を向ける!
GM:戦闘開始だ!
GM:まずは戦闘前の説明から
GM:エネミーは行動値13の梟、行動値16の中毒者トループ2つと同じデータの甘田粋香。
切名弓人:はっ、はやい
GM:PCたちのエンゲージから5メートル離れたところに中毒者×2と甘田粋香。
藍夕顔:そうか、射撃型なんだな……?
ニナ・ブラント:なるほど!
GM:そこからさらに5メートル離れて梟がいる。
GM:中毒者たちは梟の薬物の効果により一時的に身体能力が強化され、簡単なエフェクトすら使用可能になっている。
七竈オリエ:なんだって
ニナ・ブラント:ええっ!
藍夕顔:ぎゃおー!
切名弓人:ひえー
GM:ただしオーヴァードではないので当然その負荷には耐え切れない。
ニナ・ブラント:うええ
GM:もし戦闘が長引き、2ラウンド目のクリンナッププロセスを迎えた場合、オーバードーズにより彼らは死亡することになる。
切名弓人:あわわ
ニナ・ブラント:ええええ
七竈オリエ:うひゃあ
藍夕顔:ぜ、全力でやりましょう!
七竈オリエ:ガンガンいこうぜ
GM:つまり、2ラウンド目までに梟が倒せなかった場合、エンディングの内容が少し変わることになるのだ!
GM:戦闘前の説明は以上!
ニナ・ブラント:ヌヌーッ!了解!
GM:では、早速ラウンド進行に入っていきましょう!
藍夕顔:了解です!
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアップから。
切名弓人:なし!
七竈オリエ:なしです
ニナ・ブラント:なしです!
藍夕顔:全部乗せをぶっぱっちゃうよ! いいかな!
ニナ・ブラント:きて!
七竈オリエ:どうぞー!
切名弓人:オリエちゃんブルーゲイル!
藍夕顔:あっと、ファンアウトはいります? みなさん
七竈オリエ:あっっ
七竈オリエ:すみませんブルーゲイル使用します!
七竈オリエ:ボスありがとう!!
七竈オリエ:行動値と侵蝕値が5上昇します。
切名弓人:ファンアウトはどうしようかな、一応エンゲージだけ切っておくかな!
藍夕顔:じゃあファンアウトも入れましょう
藍夕顔:コンボ|鬼望月花>《戦術》+《ファンアウト》+《常勝の天才》+《鬼謀の策士》+《バタフライエフェクト》
ニナ・ブラント:お願いします!
GM:な、なんか強そうだぜ!
ニナ・ブラント:なんか強そうww
藍夕顔:全員のダイス+8、攻撃力+16、達成値+5、さらに戦闘移動開始!
藍夕顔:なお、達成値は一度でも適用されない限り、ラウンド間有効なのでリアクションでも使えるぞ
藍夕顔:1D88 そして易占
DoubleCross : (1D88) → 63
ニナ・ブラント:ひゃーっ!ありがとうございます!
七竈オリエ:いただきます!
切名弓人:移動!中毒者達のエンゲージに入っておきます。
藍夕顔:貨幣を投げ上げ、受け止め見やり、眉をしかめる。
藍夕顔:「これは……また、水火既済?」
藍夕顔:「完成、終焉、崩壊。はたして、それはどちらを指すのかしらね?」
藍夕顔:弓人さんと、梟の顔を、それぞれに見た。
藍夕顔:演出以上です。
ニナ・ブラント:中毒者たちのエンゲージを通り越して梟に接近することってできますか?
GM:む、ちょっとファンアウトの効果を確認してみましょう。
藍夕顔:ぬ、エンゲージ貫通ですか。多分出来ないんじゃなかったかなあ(確認しよう
藍夕顔:>移動先は対象が決定する とだけありますね
GM:あくまでも戦闘移動を行うだけなので、エンゲージを通り抜けることはできなさそうですね。
藍夕顔:了解。では、そういうことで
ニナ・ブラント:ありがとうございます!
七竈オリエ:こちらは2m後退しておきます。
:藍夕顔の侵蝕率を+25した
ニナ・ブラント:ウムム…横にずれよう。
ニナ・ブラント:左に2mずれます。
(編集注:GMとの相談の結果、ニナは中毒者たちのエンゲージに移動しました)
GM:では、セットアップは以上。
GM:まずは行動値20に上がったオリエちゃんの番からです。
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:マイナーはなし。
七竈オリエ:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》で梟に射撃攻撃を行います。侵蝕率8上昇、HP2消費。
GM:では、命中判定をどうぞ
七竈オリエ:命中判定します。先ほどの達成値上昇も使ってしまおう。
七竈オリエ:19dx8+9
DoubleCross : (19R10+9[8]) → 10[1,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,7,7,8]+10[8]+5[5]+9 → 34
GM:梟はドッジを宣言。
GM:8dx+4>=34
DoubleCross : (8R10+4[10]>=34) → 10[1,1,2,4,7,7,10,10]+5[1,5]+4 → 19 → 失敗
GM:くっ、惜しい
七竈オリエ:回った!
藍夕顔:がんばるなー!
七竈オリエ:ではダメージいきます
七竈オリエ:4d10+33 装甲値無視
DoubleCross : (4D10+33) → 19[3,4,9,3]+33 → 52
GM:いいダメージ!
七竈オリエ:むふー
GM:結構HPを削られてしまった。
藍夕顔:がっつり行った!
七竈オリエ:「オジサン、んーと、アンタのことわかんなくはないよ。ないけど……」銃口をぴたりと梟に向ける。
七竈オリエ:「アタシも、そうなの。誰が不幸になったって、大事な人は守んなきゃって、そういう奴なんだあ」
七竈オリエ:「だから、ごめんね」発砲。弾丸は真っ直ぐに梟目がけ飛んでいく。
梟:「……ああ。そうなのだろう」
GM:舞い散った鳥の羽根を射抜いて弾丸が飛び、梟の肩口を抉る!
梟:「やはり、キミはギャングなのだね」
七竈オリエ:「ちぇっ、まだ浅いかあ」硝煙の立ち上る銃口に軽くキスをする。
七竈オリエ:「そだね。オフのアタシはもう今はいないんだ」
梟:「だが、私も組織の長でね。この程度では倒れんよ」肩口を押さえて立ち上がる。
GM:では、次は行動値16の弓人くんの番!
切名弓人:いくぜっ
藍夕顔:がんばれ二代目ー!
切名弓人:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》、ブレイドバレットを使用して梟に射撃攻撃だ!
GM:来るがいい!
切名弓人:18dx7+6 照準器とバタフライエフェクトで達成値アップ! ドッジダイスは-2だ!
DoubleCross : (18R10+6[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,4,4,4,4,5,5,5,6,6,7,7,10]+10[5,8,9]+6[3,6]+6 → 32
切名弓人:妖精の手を使います。
GM:決断するのが早い!
切名弓人:最後の6を10に。
切名弓人:36+1dx7
藍夕顔:決断的!
切名弓人:1dx7+36
DoubleCross : (1R10+36[7]) → 10[10]+1[1]+36 → 47
切名弓人:うむ。
藍夕顔:一回りした! 凄い!
GM:た、高いな!梟はドッジを宣言!
GM:6dx+4
DoubleCross : (6R10+4[10]) → 9[1,5,6,7,7,9]+4 → 13
GM:回避は失敗!ダメージを!
切名弓人:5d10+8+16 ダメージで放心!
DoubleCross : (5D10+8+16) → 22[4,4,8,5,1]+8+16 → 46
ニナ・ブラント:おお!高い!
藍夕顔:もう二人で三桁近いダメージだ(装甲は不明だけど、ブレイドバレットもあるし)
GM:ダメージ高い!?
GM:かなりギリギリだが、まだ立っているぞ!
ニナ・ブラント:なにーっ!
切名弓人:くっ、まだ倒れないか
七竈オリエ:ぬうー
切名弓人:「……ボクにとっての貴方は、あくまでも敵で、この街に存在する組織の一つのボスだ」
切名弓人:「ボクも"そうでない"貴方を見ていたら何か違ったでしょうか。そんなことを、思いますが」
切名弓人:「ここに至ってはそのように思考を遊ばせることは命取りでしょう」銃を下ろす。銃口からは煙が立ち上る。既に、撃っている。
梟:「その仮定は無意味だろう。私はキミと出会ったとしても、ギャングのボスとしか考えなかったろうからね」
GM:鳥の羽根が舞い散る!
切名弓人:「…そう、ですか。少しばかり、寂しいですね。それが、ギャングのボスである、ということですか」
切名弓人:肩を竦める。
GM:羽根が落ち、梟の頭をした男が脇腹を押さえる。
梟:「……認めよう。キミたちは強い。だが、私も負けるつもりはない」
GM:というわけで次からは敵の攻撃だ!
藍夕顔:きやがれーっ
ニナ・ブラント:ヘイヘーイッ
GM:まずは行動値16の甘田と中毒者トループの番。
GM:最初は甘田の行動からだ。
GM:マイナーで《オウガバトル》を使用。
ニナ・ブラント:ノ、ノイマンだと!
GM:メジャーで《痛みの水》+《コンバットシステム》を使用してショットガンで弓人くんに攻撃!
切名弓人:きやれー
GM:1点でもダメージが入るとバッドステータスの放心だ!
GM:では、命中判定!
GM:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[2,3,5,5,7,7,9,10,10]+8[5,8]+4 → 22
藍夕顔:まさかのノイソラ
GM:よし、いい感じ。達成値は22。
切名弓人:うーむ10が2つもか
切名弓人:仕方ない、ドッジ。
切名弓人:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,4,4,8] → 8
切名弓人:まあこんなもんだよネ
GM:ダメージいくぜ!
ニナ・ブラント:ネー
GM:15+3d10
DoubleCross : (15+3D10) → 15+12[3,4,5] → 27
GM:27点!装甲は有効!そして、バッドステータスの放心だ!
切名弓人:装甲で8点減らして19ダメージ。放心を受けます。
切名弓人:残りHP5
切名弓人:侵蝕値はさっきの妖精とメジャーコンボで123になっております
GM:甘田は弓人くんに向けてめちゃくちゃに銃を乱射する!
切名弓人:何もせずに、銃弾の雨に身を任せる。
甘田粋香:「これでも……あたしのことを助けるって言える!?こんな醜くて、自分勝手なのに!」
GM:甘田は悲痛な声で叫ぶ。
切名弓人:「言えますよ。何度だって言います。君を助けるって。」
切名弓人:「自分勝手だからなんですか。そんなことで見捨てる覚悟なら、ここに立ってなんていません」
甘田粋香:「うっ……!」銃弾が切れる。
梟:「さあ、次だ。畳みかけるがいい」
GM:別の者が新たに銃を構える!
GM:次は同じく行動値16の中毒者トループ1の番!
GM:データ的には粋香ちゃんど全く同じなので、先ほどと同じ組み合わせを使って夕顔さんに攻撃する!
GM:命中判定いきます。
GM:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 10[1,1,5,5,7,8,9,9,10]+5[5]+4 → 19
藍夕顔:わ、ワンチャンあるかな? ドッジします!
切名弓人:支配の領域しますか!
GM:達成値は19。まずまずだ。
藍夕顔:できればお願いします!
切名弓人:OK!
切名弓人:《支配の領域》最初の10を1に!
切名弓人:123→129
GM:ゲーッ!?
切名弓人:達成値は…13!
GM:では、攻撃の達成値は……14か!
藍夕顔:よーし!
GM:違う、13!
藍夕顔:ありがとうございます!
藍夕顔:(1+3)dx+@10>=13 <回避>
DoubleCross : (4R10+[10]>=13) → 6[2,2,4,6] → 6 → 失敗
藍夕顔:だ、ダメーッごめんーっ
切名弓人:どんまい!
GM:くっ、残念
GM:では、ダメージを
藍夕顔:あ、130だからダイスボーナスが一個抜けてた
GM:お、振ってくださいませ
藍夕顔:すいません! ではもう一度!
藍夕顔:(1+4)dx+@10>=13 <回避>
DoubleCross : (5R10+[10]>=13) → 10[3,5,9,9,10]+5[5] → 15 → 成功
藍夕顔:おお!
ニナ・ブラント:おー!
七竈オリエ:おおー!
GM:うわーん!避けられた!
切名弓人:おお!
藍夕顔:弓人さんの支援が無駄にならなかった! やったー!
GM:虚ろな目の女はキミに向けて銃のトリガーを引く!
切名弓人:くい、と指で何かを引っ張る仕草をする。
中毒者:「あなたを撃てばクスリがもらえるの。お願い、当たってちょうだい。お願いだから」
藍夕顔:「そのお願いは聞けないわ」苦笑する。
GM:何かに引かれるように、夕顔の眼前で弾丸が逸れる!
藍夕顔:不可視の〝力〟が、自分を助けてくれるのを感じ、夕顔は自らのあるじを振り返る。
藍夕顔:「ご心配おかけいたしますわ」ぺこり、軽く会釈した。無傷!
中毒者:「どうしてよ!?あなたにはこの苦しさが分からないの!?」女はヒステリックに叫ぶ。
切名弓人:にこり。微笑む。
GM:次は中毒者トループ2の番。
GM:さっきと同じ組み合わせを使って今度はオリエちゃんを狙う!
GM:命中判定!
GM:9dx+4
DoubleCross : (9R10+4[10]) → 8[1,1,3,4,4,4,5,7,8]+4 → 12
七竈オリエ:あっワンチャンいけたらいいな……
GM:くっ、低い!
藍夕顔:いけるいける!
七竈オリエ:ドッジします
七竈オリエ:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 9[1,4,6,9]+1 → 10 → 失敗
七竈オリエ:ぎゃー
GM:惜しい!
切名弓人:惜しい…っ
GM:では、ダメージいきます。
GM:13+2d10
DoubleCross : (13+2D10) → 13+6[5,1] → 19
GM:19点ダメージ。装甲は有効。そして、バッドステータスの放心です。
七竈オリエ:装甲引いて11ダメージでHP残り12っ 放心受けます。
梟:「さあ、銃撃戦だ。銃はキミも得意なようだが、こちらは数が違うぞ」
GM:梟の指示で、配下の男たちがオリエに向けて一斉に銃を放つ!
GM:銃弾が乱れ飛ぶ!
七竈オリエ:「……っ!」さすがに躱しきれず、ゴスロリ服のあちこちに穴が開く!
七竈オリエ:「あーっ、これ気に入ってるやつだったんだけど! ふざけんな」
ニナ・ブラント:「…」思わずオリエを一瞥する。
七竈オリエ:腕に空いた穴から流れる血をぺろりと舐め、不敵に笑う。
梟:「降伏はいつでも受け付けているよ。私は私の目的を達することができればそれでいいのだからね」
七竈オリエ:「金髪、アンタはアンタの方に集中してなよ。これくらい何さってんだ」
ニナ・ブラント:「…わかった」小さく頷き、前を向く。
藍夕顔:「あらあら、そういえば貴方に降伏勧告しておくの、忘れてたわね」肩をすくめる。
七竈オリエ:「ボスが降伏しない限り、アタシは降伏しないし、そんなことはあり得ない!」
七竈オリエ:「アンタらの銃弾は銀じゃないでしょ? 吸血鬼を倒すのはちょっと難しいよね!」
梟:「そうかね。では、部下が全員倒れ伏せば、そのボスも考えを変えるかな」
梟:「私の薬物は特別製だ。銀ほどではないが、効くと思うぞ、お嬢さん」
切名弓人:「………」ただ、穏やかに笑っている。
藍夕顔:「なら貴方は部下が全員斃れても、考えを変えるかしら?」
GM:次は行動値13の梟の番!
梟:「……試してみるとしようじゃないか」
藍夕顔:「私たちのボスは、そもそも全員斃れる状況に追い込もうとはしないでしょうけど」ちょっとはみでた!
GM:まずはマイナーアクションで弓人くんやトループたちのエンゲージに移動。
GM:キミたちがトループを狙わないならこちらにも考えはある!
ニナ・ブラント:なに!
七竈オリエ:なんだと
藍夕顔:あっカバーリングとかさせる気!?
ニナ・ブラント:あー!
切名弓人:うわあ
GM:エンゲージを切っていたせいで使えなかった射程至近のセットアップエフェクトで強化し、次ラウンドからは戦力として活用させてもらう!
ニナ・ブラント:ヌ、ヌヌッ
GM:そして、メジャーアクション!
藍夕顔:くっ
GM:《無幻の腕》+《領域調整》+《要の陣形》+《絶対の恐怖》+《神の御言葉》+《アニマルアタック》+《コンセントレイト:ソラリス》を使用してオリエちゃん、ニナ、夕顔さんに攻撃だ!
七竈オリエ:ぐわー
藍夕顔:うぎゃー
ニナ・ブラント:アニマルアタックだと!
GM:命中判定いくぜ!
ニナ・ブラント:きやがれ!
GM:15dx7+6
DoubleCross : (15R10+6[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,4,6,7,7,8,8,10]+10[5,6,7,10,10]+10[7,9,9]+10[1,2,8]+1[1]+6 → 47
GM:よし、回った!達成値は47!
七竈オリエ:ぎゃー
ニナ・ブラント:うわあ
切名弓人:うわーしつこく回ってる
藍夕顔:だめだこれー
藍夕顔:まあでも、C10で50がミドルで出ることもあるし……ドッジしよう!
七竈オリエ:一応ドッジ
ニナ・ブラント:同じくドッジ!
藍夕顔:(1+4)dx@10>=47 <回避>
DoubleCross : (5R10[10]>=47) → 7[1,3,4,5,7] → 7 → 失敗
ニナ・ブラント:9dx>=47
DoubleCross : (9R10[10]>=47) → 10[1,2,3,4,6,7,10,10,10]+10[3,7,10]+7[7] → 27 → 失敗
七竈オリエ:5dx+1=>47
DoubleCross : (5R10+1[10]>=47) → 8[6,7,7,7,8]+1 → 9 → 失敗
七竈オリエ:ニナちゃんすごい
ニナ・ブラント:おお!無駄に回りおる!
ニナ・ブラント:でも無理でした
藍夕顔:って、ニナちゃん凄いね!?
藍夕顔:うんそりゃ無理!
GM:では、ダメージ!
GM:5d10+54
DoubleCross : (5D10+54) → 21[2,3,1,7,8]+54 → 75
切名弓人:固定値やばい
藍夕顔:計算するまでもなく戦闘不能!
GM:75点。装甲無視です。
ニナ・ブラント:しかも装甲無視!
七竈オリエ:当然だめです倒れました。
ニナ・ブラント:死んだ!
藍夕顔:なんで+50以上も……タイタスにしておいた梟のロイスを昇華して起き上がります。
GM:梟が腕を広げると鳥の羽根が舞う!
七竈オリエ:ヨアヒム・貴人・シュトックハウゼンのロイスをタイタスに変更、昇華して復活します。
ニナ・ブラント:梟のロイスをタイタスに、昇華して復活します。
GM:すると、それを見たキミたちの手足は端から鳥の羽根のように千切れて失われていく!
GM:同時に激しい痛みがその体を襲う!幻覚による攻撃だ!
藍夕顔:「ぐうっ……」苦痛に呻いて膝をつく! だが、どことなく身に覚えのある感覚だ。
藍夕顔:そうバッドトリップのそれに酷似している。「……でも、あれにくらべれば、こんなもの」
七竈オリエ:「ッ、やだ、アタシの足!」幻覚に惑わされ、倒れ伏す。
ニナ・ブラント:「…あっ…、…っ!?」頭では幻覚だと理解している——それでも!
藍夕顔:「梟……同じ悪夢を、今もこの町にばら撒いているのね。家族を守る、そのために」ゆらり、立ち上がる。
梟:「よく効くだろう。そういう風に精製した薬だ。キミたちの体はほどけて消える」
七竈オリエ:むくりと起き上がり、「痛え! 痛いけど……あるじゃん、足! クソッ!」地面を殴りつけると立ち上がる。
藍夕顔:「その悪夢、私達ファミリーのために、潰させてもらうわ」
ニナ・ブラント:痛みに膝をつきながらも、剣を握る手のひらの感覚を探す。
ニナ・ブラント:「…家族の、ために」梟を見据える!
梟:「さて、これでキミたちのボスも考えを改めてくれるかな」
切名弓人:眼を閉じる。「……皆、まだ、大丈夫ですね?」
七竈オリエ:「オジ……梟! ふざけんなっての!」
藍夕顔:「ええ、いささかも問題ありませんわ」
七竈オリエ:「おうよ! まだまだいける!」ボスに手をひらひらと振る。
ニナ・ブラント:「平気」
切名弓人:「申し訳ないです。痛い思いをさせて。でも、ボクは信じています。君たちの強さと。そして、」
切名弓人:「ボクたちを導く運命を」
梟:「……度し難いな。運命だなどと」頭を振る。
切名弓人:梟に不敵に笑いかける。その指は注意しなければ解らないほど微かに、震えている
切名弓人:「よく言われます。それでも、『そう』なのだから…仕方ないんですよ」
梟:「だが、分かった。ならば、より強い薬を用意するとしよう!」
GM:次は行動値8の夕顔さんの番!
藍夕顔:「クスリには、免疫が出来る。だから、より強いクスリが必要になる」
藍夕顔:「それは血を吐きながら続けるマラソン……ゴールは、ただの地獄よ」
藍夕顔:一応マイナーでエンゲージを切っておきましょう
藍夕顔:あーでも敵結局射程あるんだよなあ、オリエちゃん所へ移動します
GM:おお、そう来ましたか。
藍夕顔:オリエちゃんとエンゲージして終了。
藍夕顔:あっちとこっちどっち行くか考えましたが、とりあえずこっちで!
梟:「キミに言われずとも、よく知っているとも。薬物の力はね」
GM:次は行動値7のニナちゃんの番!
ニナ・ブラント:あい!
ニナ・ブラント:銃弾が飛び交う中、梟だけを見据えている。
ニナ・ブラント:襲い掛かる薬物中毒者たちをものともせず、両手に握った剣をひきずるようにして、ずるずると歩く。
GM:梟はそれを見て、わずかに身構える。
ニナ・ブラント:マイナーはなし!
ニナ・ブラント:メジャーアクション!梟に白兵攻撃!
ニナ・ブラント:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》、オートアクションで《砂の加護》。
GM:命中判定をどうぞ!
ニナ・ブラント:22dx@7+6-3+5
DoubleCross : (22R10+6-3+5[7]) → 10[1,1,1,2,4,4,4,5,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,8,9,10]+10[1,2,2,3,4,4,6,8,8,9,10]+10[1,5,8,10]+10[7,9]+2[2,2]+8 → 50
藍夕顔:ヒエーッ
GM:た、高え!?
切名弓人:ひええ
ニナ・ブラント:オラーッ
GM:ぐぬぬ、ドッジだ!
藍夕顔:あたれーっ
GM:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 10[2,3,3,4,5,5,9,10]+10[10]+5[5]+4 → 29
藍夕顔:こっちも気合を見せるなあ
ニナ・ブラント:こ、こ、こわーっ
七竈オリエ:ひえー
ニナ・ブラント:回ってるとそれだけで怖い!
GM:だ、だめだ!足りない!回避失敗!
ニナ・ブラント:よし!ダメージいきます!
ニナ・ブラント:6d10+16+16+16
DoubleCross : (6D10+16+16+16) → 34[9,10,1,3,1,10]+16+16+16 → 82
ニナ・ブラント:装甲値有効です!
七竈オリエ:すごっ
GM:だから!ダメージ大きいってば!
GM:そのダメージは一旦戦闘不能になる!
ニナ・ブラント:い、一旦!?
切名弓人:一旦!
藍夕顔:一般的なボスが二回ぐらい死んでそう(これまでのダメージ累計)
藍夕顔:あ、やはり復活してくる!?
GM:とりあえず演出をどうぞ。
ニナ・ブラント:はーい!あ、侵蝕率8上昇です。
ニナ・ブラント:「……」梟との距離が一定になったところでピクリと動きが止まり、
ニナ・ブラント:姿勢を低くして、一気に襲い掛かる!
GM:梟の頭部をした男は身を翻して躱そうとするが、対応しきれない!
ニナ・ブラント:左手に握った剣で牽制しつつ、右手に握った剣で本命の一撃を仕掛けます。
梟:「その大振りの攻撃は実に分かりやすい……!」
GM:左の剣を躱したところに、右の剣が迫る!
ニナ・ブラント:「はっ…!」特に言葉はない。ただ、息を吐く声が漏れる。
梟:「……!」
ニナ・ブラント:「…あなたを、倒して」小さく呟く。
ニナ・ブラント:「二代目に、勝利を。…それが、私の役割」
梟:「この膂力!その人形のような体のどこから……!」
ニナ・ブラント:「…」唇を噛む。
GM:梟は大剣によってその体を叩き切られる!
ニナ・ブラント:かつて実験を受け、作り変えられた体が軋む。
GM:梟は傷口から夥しい血を流して倒れる!
ニナ・ブラント:「……」首をかしげる。梟の様子を見る。
GM:だが、その傷口が塞がっていく。と、ともに梟は立ち上がる。
GM:猛禽のような爪で男は傷口が塞がったことを確かめる。
ニナ・ブラント:「! …どうして…」
GM:「Eロイス:妄念の姿」で取得したキュマイラのエフェクト《魔獣の証》を使用。戦闘不能状態から復活します。
ニナ・ブラント:な、なにーっ!
梟:「まだだ。私はまだあの子の願いを叶えていない!」
藍夕顔:そうきたか!
切名弓人:「………」目を伏せる。
ニナ・ブラント:「…。…そう」 梟の執念を思い知る。
GM:過剰なエフェクトの使用により異形へと変じつつある男は、猛禽のような爪を備えた脚で立ち上がる!
GM:では、全員の行動が終了したので2ラウンド目。
GM:まずはセットアップから。
ニナ・ブラント:なしー!
藍夕顔:再び《戦術》を使用します。全員のメジャーアクション+8D!
七竈オリエ:今回はなし
ニナ・ブラント:あ、ありがてえーっ!
GM:梟は《活性の霧》を使用。甘田粋香の攻撃力を+15、ドッジのダイスをマイナス2個する。
切名弓人:甘田ちゃん…!
藍夕顔:うひゃあ、怖い
切名弓人:セットアップはなしです
藍夕顔:1D88 易占 戦術の演出に
DoubleCross : (1D88) → 59
藍夕顔:投げあげた貨幣を受け止め、卦を見る。「……流れが変わったようね」
藍夕顔:「風水渙(ふうすいかん)、この卦が示すものは分散、散逸、散漫」
藍夕顔:「〝失った友人や家族を想って生きる〟、〝過去の生活や思い出に縛られて生きる〟」
藍夕顔:「……嵐は過ぎ去り、残るは荒野の後始末」まっすぐに、梟を見つめて言った。
藍夕顔:演出以上です!
梟:「少し強い薬を使うが、我慢したまえ。キミがあの少年を殺すんだ」粋香の肩に手を置く。
甘田粋香:「殺す……弓人くんを……あたしが……。そうだ。そうすれば……全部解決する……」
GM:甘田は血の涙を流しながら銃の引き金に指を添える。
GM:セットアップは以上!
GM:まずは行動値16の弓人くんの番から!
切名弓人:「…甘田さん。すみません。辛い思いをさせてしまって」
切名弓人:「梟。ボクは、貴方を許す気はありません」笑みは消えている。静かに、低く告げる。
切名弓人:マイナーでホローポイント弾を使用。
切名弓人:攻撃力+3。
切名弓人:メジャーで《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》、ブレイドバレットで梟を射撃攻撃。
切名弓人:18dx7+1
DoubleCross : (18R10+1[7]) → 10[2,3,3,3,3,4,5,5,6,6,6,6,6,8,9,9,10,10]+10[1,2,10,10,10]+10[1,5,9]+10[9]+10[9]+10[8]+2[2]+1 → 63
切名弓人:回った。
GM:た、高いな!?
ニナ・ブラント:た、たっけー!!
七竈オリエ:すごい
GM:だが、こちらにも手はあるのだ。
藍夕顔:なんだとー
切名弓人:くっ…
GM:《領域調整》+《束縛の領域》+《リフレックス:オルクス》を使用。
切名弓人:そ、そうきたか!
藍夕顔:そんなものを!
ニナ・ブラント:なにい
GM:その攻撃の判定の達成値を難易度として判定し、成功すればその攻撃は失敗となる!
七竈オリエ:おのれー
ニナ・ブラント:お、面白いことをなさる…!
切名弓人:くっ、やってみろ!
藍夕顔:目標63……くるか!?
GM:さらにソラリスのアージエフェクト《夢王の庭》によりC値はマイナス1!確実に止めさせてもらう!
切名弓人:アージ!
ニナ・ブラント:アージエフェクトまで!
切名弓人:やべえ
藍夕顔:徹底的だな!
七竈オリエ:どきどき
GM:判定いくぞ!
GM:15dx6+6
DoubleCross : (15R10+6[6]) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,6,7,9,9,10]+10[1,3,4,6,6,6]+10[4,10,10]+10[10,10]+10[2,9]+2[2]+6 → 58
ニナ・ブラント:ウ、ウオオーッ!
切名弓人:こ、こえー!
七竈オリエ:おおおお
藍夕顔:ヒエーッ執念を感じる!
藍夕顔:僅差3のデッドヒートだ!
ニナ・ブラント:わーっ!すごいものを見た!すごいものを見ました!
藍夕顔:違う5だ(
藍夕顔:これマスクの下で、ヨアヒムさんも血の涙流しながらエフェクト使ってそう……
GM:まだだ。オルクスのアージエフェクト、《現実改変》を使用!達成値を+20!
切名弓人:はあ!?
ニナ・ブラント:なにいーっ!
七竈オリエ:げーっ!
藍夕顔:な、なにぃー!?
GM:弓人くんに使用するエフェクトなどがなければこれで終わりだ!
切名弓人:妖精とか来るかと思ったらそうきたかー
ニナ・ブラント:に、20…!
切名弓人:支配の領域使っても7しか下げられない!
藍夕顔:弓人さんと私、二人分のタイタス昇華でも+2Dだな……
切名弓人:リアクション出てるしな…これ以上は打つ手なしか
切名弓人:仕方ない!束縛されてやる!
GM:あ、待てよ。これ支配の領域を喰らうと最初の達成値が42まで下がりますね
藍夕顔:おおっと
切名弓人:42+6で48では?
GM:あ、ですね。で、そっから《現実改変》が乗るので、68。
切名弓人:うん。最初に妖精使ってればギリギリいけたかも知れないけど
ニナ・ブラント:残念…!
切名弓人:残念!
藍夕顔:なんという攻防だ……
切名弓人:すみません、タイタス昇華とかやります!まずは《支配の領域》!
GM:では、達成値は48まで下がり、そこに《現実改変》の達成上昇が乗って達成値は68!
切名弓人:そして、梟にロイスを取得、 敵/梟/感傷/憎悪:○/ロイス そしてタイタスへ。即昇華。
切名弓人:達成値を上昇させます。
切名弓人:63+1d10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+1[1] → 64
切名弓人:…………
ニナ・ブラント:に、二代目…
藍夕顔:特権階級、きりますか!
切名弓人:お願いします!
切名弓人:ここで仕留めないと…甘田ちゃんが!
藍夕顔:では、リトルクイーンのロイスをタイタス昇華!
藍夕顔:効果は達成値+1D!
藍夕顔:これをDロイス:特権階級で弓人さんに!
切名弓人:64+1d10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+6[6] → 70
切名弓人:ありがとう特権階級!
藍夕顔:おお、やった!
GM:負けた!
七竈オリエ:やったー!
ニナ・ブラント:おおー!
ニナ・ブラント:よかったー!
GM:《束縛の領域》の判定は失敗!
切名弓人:「……殺します、梟」
梟:「キミは……」
切名弓人:ダメージを出さなければ!
GM:どうぞ!
切名弓人:8d10+11
DoubleCross : (8D10+11) → 62[4,8,10,10,8,6,10,6]+11 → 73
ニナ・ブラント:た、たっけえ
藍夕顔:ダメージダイスもふるってる!
GM:そのダメージは……当然戦闘不能だ。
梟:「キミは、怯えているね?」
切名弓人:「……、何故、そう思いますか」
梟:「何を恐れている?失うのが怖いのかね?」
切名弓人:「………ええ」
梟:「さて。私は見たものを言っているだけだよ。ほら、そこに倒れているじゃないか」
切名弓人:「……?」
GM:キミの目の前に広がるのは、ニナが、オリエが、夕顔が。
GM:そして、キミの母が。
GM:血を流して倒れている光景だ。
切名弓人:「…っひ」
梟:「可哀想に。全てキミのせいだ」
切名弓人:「は、…はあっ、」身体を折り曲げ、息を吐く。手が震える。
GM:薬物による幻覚。だが、キミには確かにその光景が見えている。
切名弓人:「ボク、の」
切名弓人:「……また」
梟:「そう、キミのせいだ」
切名弓人:「う、あ、」
切名弓人:顔を手で押さえる。首を振る。
切名弓人:振り払おうとする。
藍夕顔:その手を、そっと優しくつかむ。「——違うわ、ボス——」
切名弓人:「…え、」
藍夕顔:死者の声? 否、生きたものの声。
切名弓人:倒れた夕顔を見る。それはだんだん薄れて。
藍夕顔:「私も、ニナも、オリエも、まだまだピンピンしていますわよ?」ウィンク
切名弓人:「夕、顔…さん」
切名弓人:霧が晴れるように、その姿を目にする。
ニナ・ブラント:「二代目」小さな声で呼びかける。
切名弓人:「ニナ」
七竈オリエ:「ボース!」手を振る。
切名弓人:「オリエ…」
藍夕顔:扇子をばっと広げ、梟を指す。「敵はまだ眼前に。私達一同、この身この命、もとより捧げた身」
藍夕顔:「例え斃れたって貴方を恨むものなどいやしない。そして、斃れるのも、今ではありません」
梟:「どうした?キミのその手で引き金は引けまい」
梟:「いったい何を護ることができよう」
藍夕顔:「ごめんなさいね、リトルクイーン。あなたのお願いも、潰させていただくわ」遠くの彼女に向かって、つぶやく。
切名弓人:「…ありがとう、ございます」背を伸ばす。真直ぐに、見据える。梟を。その仮面を被った、"父親"を。
GM:2人の間を遮るように鳥の羽根が舞い散る!
切名弓人:「……梟。あなたは、娘のために、これをしているのですよね」
切名弓人:「…貴方にとって。娘さんはどんな存在ですか…?」
梟:「……罪滅ぼしだよ。私は、私の欲のために一度は娘を犠牲にしようとした」
切名弓人:「罪、滅ぼし」
梟:「娘が実験に志願した時、本当はなんとしてでも止めさせるべきだった。だが、あの一瞬」
梟:「研究者としての欲が勝ったのだ。その、償いだ」
切名弓人:「償い……」
切名弓人:「そう、ですか」
切名弓人:「……あの人が生きていたら……」
切名弓人:「いいえ。聞きたいことは、それだけです」
梟:「だからこそ!私は愛しい我が子のためにキミたちを殺さねばならない!」
切名弓人:「…もう、いいんです。梟」
切名弓人:「その運命を。ここで、終わらせましょう」
GM:梟は腕を広げる!羽根が舞い散り、再びキミを薬物による幻覚が襲おうとする!
梟:「終わらせてなるものか!」
切名弓人:だが、引き金は引かれる。乾いた音。不可視の弾丸が飛ぶ。
切名弓人:それは、ただの弾丸ではない。命運を。連なる糸を、断ち切る弾。
GM:梟は口から血を吐き、崩れ落ちる。
GM:その胸には大きな穴が穿たれている。
梟:「私……は……ッ!」
切名弓人:「……貴方とは、違う形で出会いたかったです」
GM:梟は立ち上がろうとするがよろめいて何度か血を吐き、そしてそのまま倒れ伏す。
切名弓人:「もっと…一緒にプレゼントを選んだり。お茶を飲んだり。そう言った」
梟:「……ギャングのボスが言う台詞ではないな」苦笑しながら言う。
切名弓人:「そうですね。ボクは…まだ、ギャングのボスに相応しくないのかもしれません」
梟:「……この先に。リトル・クイーンがいる」
切名弓人:「……」
梟:「……藍夕顔。キミと話がしたいと」
藍夕顔:「……そう」こっくり、頷く。
切名弓人:「……梟」
梟:「……安心するがいい。キミに危害を加えたりはしない。彼女一人ではその力もない」
藍夕顔:「でしょうね。彼女の顔も、見ておきたいと思っていたところよ」
梟:「……そうか。……ならば、よかった」
ニナ・ブラント:「…」二代目に歩み寄る。
切名弓人:何か言おうとして、口を閉じる。そして、帽子の庇を下げる。
GM:荒い息をした梟は猛禽じみた腕を下げる。
GM:すると、虚ろな目をしていた人たちも糸が切れたように倒れる。
梟:「……行くといい」
藍夕顔:「……二代目、勝手を申しますが、この場を一人離れること、お許しいただけますか」
ニナ・ブラント:無言で首をかしげ、二代目の顔を見る。心配している。
切名弓人:「はい。行ってあげて下さい。」夕顔さんに頷く。
藍夕顔:「ありがとうございます」会釈
藍夕顔:目で、ニナちゃんとオリエちゃんに「二代目をよろしく」と告げ、一人先に、その場を辞してていく。
ニナ・ブラント:夕顔の視線には小さな頷きで返す。
切名弓人:「…ニナ。…」少し、疲れたように笑う。軽く、ふらつく。
七竈オリエ:梟に歩み寄り、流れる血を指にとって舐める。《ブラッドリーディング》を使用したいです。
七竈オリエ:梟の感情を読み取りたい。
GM:《ブラッドリーディング》で読み取った梟の感情は
GM:娘の願いを叶えることができなかったという後悔。そして、誰かの大切な人を犠牲にせずに済んで良かったという安堵。
GM:その2つの感情が入り混じっている。
七竈オリエ:「……はは、オジサンもたいがいギャングに向いてなかったんじゃねーの?」ぽつりと呟く。
七竈オリエ:血を飲み下し、くるりと梟に背を向ける。
梟:「……そうかもしれんな」
七竈オリエ:「……受け取ったから。アタシ、この気持ち飲み込んで生きるから。そんじゃね」軽く手を振る。
梟:「……あの子に」
梟:「キミの家族のあの少女に『どういたしまして』と伝えてくれ」
梟:「結局、あの子の名前は聞きそびれてしまったなぁ」
七竈オリエ:「オッケー」小さく頷く。
梟:「……さようなら、オリエさん」
GM:シーン終了。
クライマックスフェイズ02
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん。他のPCも自由に登場が可能です。
GM:夕顔さんがリトルクイーンと対峙するシーンですね。
藍夕顔:侵蝕率は振りますか?
GM:もちろん振ります。
藍夕顔:了解です。
:藍夕顔の侵蝕率が6上昇。(侵蝕率:132->138)
ニナ・ブラント:ひとまず様子見します。
切名弓人:様子見します。
七竈オリエ:同じく様子見!
GM:屋敷の最奥にある寝室。
GM:天蓋付きの大きなベッドだけがその部屋に置かれている。
GM:ベッドに横たわっているのは痩せこけ、しわがれた少女だ。
GM:ベッド脇のモニターに彼女の言葉が文字として表示される。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『こんにちは、藍夕顔。私はリトルクイーン』
藍夕顔:「こんにちは、リトルクイーン。それとも……雛子さんとお呼びしたほうが、よろしいかしら?」
GM:ボロボロの肌をした少女は瞳だけを動かしてキミを見る。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『どちらでもいい。あなたの呼びたいように』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『父はアイシャと呼んでいた』
藍夕顔:「では、アイシャと」
藍夕顔:「あなたのお父様に会ったわ。貴女が、私と話したがっている、と」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『それは正しくはない』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『藍夕顔。私はあなたになりたい』
藍夕顔:「私と貴女の肉体を入れ替えて、という意味でなら、それは無理だし、お断りするわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『この目で実際に見たあなたはやはり綺麗だった』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『身勝手な理由で薬物に依存していただけのあなたがそんなに綺麗なのに』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『誰かを助けるために体を差し出した私がどうしてこんな目に遭わなければいけないの?』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『そんなのは理不尽だ』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『あなたが欲しい』
藍夕顔:「……貴女は、分かっているじゃないの。この世は理不尽で、不公平なものだ、と」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『自分の過去の行いに罪の意識があるのなら、その償いとして私を助けてくれてもいいはず』
藍夕顔:「その天秤を覆せるのは、ただの運か、力か。私は前者。〝運が良かった〟」
藍夕顔:「……そうね、私は、貴女の運(チャンス)になっても、いいと思っているわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『だったらあなたが死んで、私を助けて』
藍夕顔:「この身を差し出すという意味ではないけれど」
藍夕顔:「私の体も命も、フェイタル・ストリングス・ギャングのもの」
藍夕顔:「たまたま運が良かった私を拾い、チャンスを与えてくれたのが組織とボスですもの。一生をかけてでもそれを返す義務があるわ」
藍夕顔:「でもね、アイシャ」
藍夕顔:「あなたが考えてるその方法では、二人共助からない。他の手を探してみる気はない?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『他の手なんて存在しない』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『この生命維持装置から外されれば私は長くは保たない。どう探せと?』
藍夕顔:「あなたには、電子の羽根があるじゃない」
藍夕顔:「オーヴァードでもないのに、自らの力だけで私の端末にアクセスした手腕は見事だったわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『私をここから連れ出すつもり?』
藍夕顔:「町中だと貴女の負担は多そうだけれど、ここは色々なことがありすぎた。一度離れるのも、悪く無いと思うわ」
藍夕顔:「他にも、綺麗な保養地はある……」
藍夕顔:「貴女がこの屋敷を離れたくないなら、それで構わないけれど」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『私を生かすための機械には莫大なコストがかかっている。街に麻薬を流通させ続けなければ確保できないほどの』
藍夕顔:「ええ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『そこまでのことをする意味があなたたちにはあるのか?』
藍夕顔:「……私はね」
藍夕顔:「かつてボスが私にチャンスをくれたように、誰かにチャンスを渡す義務があると思っている」
藍夕顔:「できれば、貴女にそれを受け取ってもらいたいと、そう思ったのよ」
藍夕顔:「ただ、コストの話となると、これはさすがにボスや皆の判断も仰がなくてはならないでしょうね」
藍夕顔:GM、イージーエフェクトですが、プロファイリングで彼女の病状を知ることは可能ですか?
GM:ある程度は可能でしょう。
藍夕顔:ではプロファイリングを使用します! 対象アイシャ(の病状)
GM:薬物による重い中毒症状により体の機能のほとんどを失っている状態にあります。現代の医学で直すことはほぼ不可能。
GM:また彼女は非オーヴァードで、《ワーディング》を無効にする装備や能力もないため、宣言だけで殺害することは可能です。
藍夕顔:おうふ……
GM:また、リトルクイーンは生命維持装置に繋がれることで辛うじて生き延びているため、もしこの場所から体だけで移動した場合長く生きることはできないでしょう。
藍夕顔:あー、だから連れ出すつもりかと……
GM:夕顔さんがリトルクイーンの器になるのであれば、それもそれでよし。
藍夕顔:さすがにそれはしない!
藍夕顔:「……」す、といつも占いに使っている貨幣を取り出す。
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 7
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『それは?』
藍夕顔:「……占いよ、古い中国のね。〝当たるも八卦、当たらぬも八卦〟って聞いたことないかしら?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『素敵だと思う。オシャレで。結果は?』
藍夕顔:「迷った時、物事のヒントぐらいにはなるものよ。今の卦は……地水師(ちすいし)」
藍夕顔:「示すものは、戦争、解決、戦の風。……慟哭、断罪、死憤」
藍夕顔:「……残念、末吉みたいね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『悪い結果なの』
藍夕顔:「天気でいえば、雨のち曇、ぐらいにはね」
藍夕顔:少し、ため息をついた。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『そう。なら答えは出た?』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『私があなたになるか』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『それとも私を殺すか』
藍夕顔:「……そうね」
藍夕顔:懐から、拳銃を取り出す。あまり使い慣れていない品物だ。
藍夕顔:「第三の道が……ないなら」
藍夕顔:「私は、貴女ではない別の誰かに、運(チャンス)を渡すわ」
藍夕顔:撃鉄を起こす。
藍夕顔:額に、ゼロ距離で銃口をつきつける。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『最後に』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『お願いが』
藍夕顔:「……なあに?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『綺麗なものが見たい』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『自分の足で歩いて水や緑や日の光を』
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:『引き金を引くならその後にしてほしい』
藍夕顔:GM、体を動かすと長く生きられないとのことですが、
藍夕顔:彼女をおんぶして、周りの森を歩きまわる時間はありますか……? いや外へ出る、ぐらいでも
GM:その程度であれば可能でしょう。
藍夕顔:了解です!
藍夕顔:銃をおろす。「分かったわ」手書きのメモを作り、ベッドのサイドテーブルへ置く。
藍夕顔:『少し散歩に出ているかもしれません。すぐ戻ります、夕顔』
藍夕顔:手早く、アイシャの体からチューブやコードを外していく。
藍夕顔:彼女を落とさないように、シーツで体をくるみ、自分の体にくくりつけ、ふらつき、何度もバランスを取ってやり直し。
GM:少女はわずかに体を預けながらその様子を黙って見ている。
藍夕顔:「……いきましょうか。外へ」
藍夕顔:背中に負ったアイシャにそう声をかけた。
GM:キミの背で、少女はこくりと頷く。
藍夕顔:しずしずと、出口へ向かって歩き出す。
藍夕顔:謝罪の言葉が喉まで込みあげるのを飲み干して、体の震えをさとられないよう押さえて。
藍夕顔:リトルクイーンの部屋を、後にした。
GM:では、夕顔さんが屋敷の外へ出たところでシーン終了。
GM:クライマックスフェイズ2はこれで終了です。
バックトラック
GM:では、ここからはお待ちかねのバックトラック!
藍夕顔:ウオオーッ!
ニナ・ブラント:ヤー!
七竈オリエ:おー!
GM:上がりきった侵蝕率を下げてもらおう!
GM:まず今回のEロイスは5つ。
GM:最初に5d10分侵蝕率を下げるかどうか決めてください。
切名弓人:下げます〜
藍夕顔:振ります!
七竈オリエ:こちらは下げなくて大丈夫!
ニナ・ブラント:下げます!
GM:では、振ってください!
ニナ・ブラント:126-5d10
DoubleCross : (126-5D10) → 126-29[1,8,9,3,8] → 97
切名弓人:135-5d10
DoubleCross : (135-5D10) → 135-26[6,8,3,7,2] → 109
:藍夕顔の侵蝕率が29上昇。(侵蝕率:138->109)
藍夕顔:あ、カウンターリモコンの記述そのままだから……(上昇だけど実際は下がってる)
GM:そこから残ったロイスの分だけ侵蝕率を引き下げてください。
ニナ・ブラント:97-5d10 一倍振り!
DoubleCross : (97-5D10) → 97-25[6,5,7,3,4] → 72
切名弓人:一倍ぶりします。
切名弓人:109-5d10
DoubleCross : (109-5D10) → 109-41[9,7,9,8,8] → 68
七竈オリエ:104-6d10 一倍
DoubleCross : (104-6D10) → 104-27[2,4,4,8,8,1] → 77
藍夕顔:等倍振りー
切名弓人:下がりすぎ!
:藍夕顔の侵蝕率が19。(侵蝕率:109->90)
藍夕顔:いい感じ
GM:では、問題なく全員帰還できたようですね。おめでとうございます
藍夕顔:ただいま~
ニナ・ブラント:おかえりただいま~!
七竈オリエ:ただいま!
エンディング01 - 七竈オリエ
GM:では、ここからはエンディングフェイズに入っていきたいと思います。
GM:最初はオリエちゃんのエンディングから。
七竈オリエ:はい!
GM:梟との戦いを終えて、アジトに戻ってから少し経った頃。
GM:キミのもとに屋敷のメイドの少女が現れる。
GM:薄い金色の髪をした白い肌の小柄な少女、アリサだ。
七竈オリエ:「ん、何? なんかあったの?」アリサに話しかけましょう。
アリサ:「こんにちは、オリエさん。任務、ご苦労様でした」
七竈オリエ:「なーに、楽勝楽勝。服はダメにしちゃったけどねー」今日は全身黒のワンピース姿です。
アリサ:「ふふ、オリエさんはお強いですからね」
アリサ:「鬼望月花に頼まれて例の——梟の屋敷の整理をしていたのですが」
七竈オリエ:「梟の」ぴくり、と眉を動かす。
アリサ:「それで、こう言ったものが出てきまして。どうすればよいかと聞いたらオリエさんにお渡しするのがよいのではないかと」
GM:そう言ってアリサは綺麗に包装された小箱を差し出す。
七竈オリエ:「なになに? もらえるもんならもらっちゃうよ」小箱を受け取って中を見る。
アリサ:「厳重に金庫の奥にしまわれていました。よほど大切なものだったのでしょうか」
七竈オリエ:「へえ?」
GM:では、小箱の中からはキミが老紳士と一緒に選んで買った赤い髪飾りが出てきます。
七竈オリエ:「……っ」
アリサ:「中にはいったい何が入っているのですか?」ひょいと覗き込む。
アリサ:「まあ、綺麗ですね。……でも、こんなものをどうしてそんなに大事そうに?」
七竈オリエ:「……プレゼントだったんだよ、これ」
アリサ:「……オリエさんにはお分かりになるのですね」
七竈オリエ:「うん。不器用な親父が、娘さんに選んだプレゼントだよ」小箱を持ったまま、立ち尽くしている。
アリサ:「渡せなかった、のですか?」
七竈オリエ:「受け取らなかったんだってさ。アタシも一緒に頑張って選んだのにさー」思い出が、目の前をぐるぐると巡る。
アリサ:「それは……。少し、可哀想ですね」
七竈オリエ:「そだね。受け取ってもらえなかったオジサンも、受け取れなかった娘さんも、空回りのアタシも、全員可哀想だ」
七竈オリエ:ほう、と息をつき。
アリサ:「あ、いえ、すみません。オリエさんのことを悪く言ったつもりは……」あわあわしている。
七竈オリエ:「ハハ、そういうんじゃねーよ。気にすんな」
七竈オリエ:「ま、だからこれ、アタシが受け取って使うのもなんか違う気がすんだよね。んー……」
七竈オリエ:しばし黙考し。
アリサ:「では、どうなさるのですか?」
七竈オリエ:「……姐さん、かなあ」
アリサ:「……夕顔さま?」
七竈オリエ:「自分で使ってもらう分にはちょっとかわいすぎる感じだけどね」
七竈オリエ:「多分、姐さんが一番……んー、なんていうのか、あの子に近かった」
七竈オリエ:「だから、これ持っててもらうのは、きっと姐さんがいい」
アリサ:「その髪飾り、プレゼントだったんですよね。でしたら、誰かにあげるというのはいいのではないでしょうか」
アリサ:「アリサも賛同いたします」
七竈オリエ:「お、ありがと! そだよね。やっぱりそれがいいや」箱を丁寧に閉じる。
七竈オリエ:「……アタシは、血をもらったからね。それでいい」
アリサ:「……血、ですか?オリエさんはたまに不思議なことをおっしゃいますね」きょとんとしている。
七竈オリエ:「アンタの血ももらったんだよ。覚えてないか」ケラケラと笑う。
七竈オリエ:「こいつはアタシから夕顔姐さんに渡しとくから。ありがとね、アリサ」
アリサ:「え、わ、私ですか!?全く記憶にございませんが、いつの間に!」慌てふためいている。
七竈オリエ:「ヒヒヒ」
アリサ:「いえ、こちらこそ。ありがとうございました、オリエさん」ペコリと礼をする。
七竈オリエ:「はいはい」手を振る。
七竈オリエ:(……うん。アタシはアンタに血をもらったから……だから、覚えてる)
七竈オリエ:(初めて会った時のこと、楽しかったこと、裏切られたこと、アンタの苦しみも、安堵も、全部覚えてるから)
七竈オリエ:(ゆっくり夜に眠るといいよ、梟)
七竈オリエ:小さく小箱の蓋を撫でる。
七竈オリエ:「さよなら」
GM:では、オリエちゃんのエンディングはこれで終了!
エンディング02 - 藍夕顔
GM:次は夕顔さんのエンディングです。
GM:クライマックスフェイズ2の続きですね。
藍夕顔:はい!
GM:屋敷を出たキミは少女の軽い体を背負いながら、近くの森を歩いている。
GM:少女はキミの背で荒い息をしている。
藍夕顔:「ほら……見える? 外の世界」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……ええ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「空気も、空も、すごく綺麗」
GM:少女は弱々しい声で言う。
藍夕顔:「ええ……綺麗ね」どこか、心ここにあらず、と言った声だ。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……藍夕顔。あなたの目にはこの世界はどういう風に映ってる?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「理不尽で、不公平な世界で生きている意味ってあるの?」
GM:荒い息で、途切れ途切れに少女は言う。
藍夕顔:「……理不尽でも、不公平でも、チャンスはゼロではないもの。そして、生きていなければ、本当にチャンスもない」
藍夕顔:「この世界に生きる意味があるんじゃないわ。生きるということは、理不尽で、不公平なのよ」
藍夕顔:「あなただって、そうと知っていても、生きたいと思っていたから、私を求めたのでしょう?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……私も、生きたかった。あなたみたいに、強く」
GM:何度か咳き込みながら彼女は言う。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……この辺りで、いい」
藍夕顔:ぴた、と足を止める。
藍夕顔:シーツをほどき、そっと少女をおろし、落ちゆく夕日が見えるよう、樹の幹に背をもたれさせる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……降ろし、て」
藍夕顔:そして銃を取り出し、額に突きつけた。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……ありがとう。藍夕顔」
藍夕顔:「礼なんていらないわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……最後にもう一つだけ、お願いを、聞いてもらえる?」
藍夕顔:「なあに?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……さっきのあなたのコイン、貸してほしい。一度だけでも、あなたみたいなことがしてみたいの」
藍夕顔:懐をさぐり、そっと二枚の貨幣を渡した。
藍夕顔:「垂直に放り投げて、受け止めるのだけど……できそう? 無理なら、地面に放り出してみて」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……だい、じょうぶ」
GM:夕陽の下、ふらふらとした足つきで立ち上がった少女は力強くコインを放る。
GM:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 46
GM:そのまま少女は力尽きて地面に倒れる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……けっかは?」
藍夕顔:アイシャを抱き起こし、卦を見る。「……地風升(ちふうしょう)」
藍夕顔:「この卦が示すものは、上昇、成長、昇進。若木もやがて、地に根付き、大樹となる……おめでとう、大吉よ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……よかった」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「いいこと、あったよ。パパ」
藍夕顔:「努力、理想、野心……か。ねえ、アイシャ。卦は、あなたにはまだ先がある、と言っているようよ」
藍夕顔:「森を歩いて、風に触れて、夕日を見て。その間、私の頭の裏で、ずっとカチカチと音がしていた。そろばんを弾く音よ」
藍夕顔:「……私。当分、貴女の面倒を見れるだけの稼ぎを、出来そうなの」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……何のために、私を助けるの?」不思議そうな顔でキミを見る。
藍夕顔:「恩返しね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……おんがえし」
藍夕顔:「私は見も知らぬ誰かから、ある日突然、チャンスをもらったの。落し物を拾ったような、宝くじに当たったような、そんなチャンスよ」
藍夕顔:「その誰かは、もう死んでしまったから、その人が残したものに、今も自分を捧げている」
藍夕顔:「でも、それだけじゃダメなのよね。私がもらったチャンスが天の落し物なら、天に返す——あの人がしてくれたのと、同じように」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……わたしは」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「あなたがチャンスをくれるなら」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「私は、生きたい」
藍夕顔:拳銃を投げると、それは放物線を描いて、遠くへ遠くへ飛んでいった。
藍夕顔:少女の細い体を、抱きしめる。
藍夕顔:「私を恨んでもいい。憎んでもいい。でも、今はそう、その言葉が聞きたかった——生きて、生きなさい、アイシャ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……私、強くなる。あなたみたいに強く生きる」
GM:キミの腕の中で少女はポロポロと涙をこぼす。
藍夕顔:ぽろりと、一粒涙をこぼし、慌ててそれを拭い。
藍夕顔:「……そう、ね」顔が、ゆがんで。
藍夕顔:ボロボロと涙がこぼれ、押し殺した嗚咽が漏れ。
藍夕顔:しばらく、少女を抱いたまま泣きじゃくった。
GM:その腕の中で少女は意識を失い、次に目を覚ますと柔らかいベッドの中にいる。
GM:体に生命維持装置が取り付けられているのは変わらないが、ベッドの傍らにはチャイナドレス姿の女性がいる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……ここ、は?」
藍夕顔:「……私の家、よ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……あなたの、家」
藍夕顔:「前より手狭かもしれないけれど、そこは勘弁してね」ウィンクしながら、小さな箱を取り出す。
GM:少女はその小箱を視線で追う。
藍夕顔:「屋敷から見つかったの、うちのオリエが、貴女のお父さんと選んだ、プレゼント」
藍夕顔:「悪けれど、中身は見させてもらったわ。素敵な髪飾りだと思うのだけれど、どう?」
藍夕顔:つけてみないか、と目で問う。
GM:少女はこくりと頷く。
藍夕顔:蓋を開け、赤い髪飾りを取り出す。
藍夕顔:少女の頭を撫で、そっとアクセサリーをつけると、鏡を取り出した。
藍夕顔:「ほら、よく似合ってるわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……きれい」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「普通の、女の子みたい」
GM:少女は再びポロポロと涙を流し始める。
藍夕顔:ハンカチを取り出し、その涙を拭う。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……ありが、とう、夕顔」
藍夕顔:「なんだか、変な感じね。この間まで敵同士だったはずなのに」少し肩をすくめる。
藍夕顔:「いえ……実際、私は、あなたのお父さんを……」
藍夕顔:かぶりを振る。
藍夕顔:「とはいえ、その点について謝罪する気はないわ」
藍夕顔:「今は……貴女を生かすことを、私は考える。それだけよ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……私はいつかあなたを殺すかもしれない。それでも、いいの?」
藍夕顔:「それぐらい元気になったなら、私も遠慮なく殺し返すかもしれないわ」ふふ、と笑い声をこぼす。
藍夕顔:「やるかやられるか。強いほうが、その時生き残る。簡単でしょう?」
GM:少女は弱々しく、くすりと笑う。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……うん。私、強くなるから。あなたに負けないくらい強く」
藍夕顔:「ええ。かかってらっしゃい、待ってるわ。……その前に」
藍夕顔:「まずは、目覚めのお茶でもどう?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……なら、一口、だけ」
GM:少女は咳き込みながら答える。
藍夕顔:「出来るだけ、体に負担の少なさそうなものを選んでみたわ。香りもいいわよ」
藍夕顔:そっと、温かな湯気のカップを口元に持っていく。
GM:少女はフラつきながら唇を寄せる。
藍夕顔:それに手を添え介助しながら、じっと見守る。
藍夕顔:この組織にあって、今まで最大のワガママを言い出したものだが、彼女の主は、それを許してくれた。
藍夕顔:自分はフェイタル・ストリングスのもの。それは未来永劫、変わらないだろう。
藍夕顔:そして、運命の糸が導きもたらしたもの——その果てを、この少女に委ねようと、そう決めたのだ。
藍夕顔:未来がどうなるかは分からない。ただ、複雑に絡み合う糸の模様も、時たまヒントをくれる。
藍夕顔:彼女は二枚の貨幣を取り出し、それを上に放り投げた。
藍夕顔:その卦は——、
GM:シーン終了。
エンディング03 - ニナ・ブラント
GM:それでは次はニナちゃんのエンディングです。
ニナ・ブラント:はい!
GM:戦いを終え、アジトへと戻ったキミはその疲れを癒やすために自室のベッドへと入ります。
GM:そこで、キミは悪夢を見ます。
GM:キミの目の前でボス、切名雅人はいつものように優しく微笑んでいる。
ニナ・ブラント:「…」無意識のうちに、こちらも微笑んでいる。
切名雅人:『ニナ。任務ご苦労だった。こちらに来るがいい』
ニナ・ブラント:上手な微笑みではない。ぎこちないけど、でも、微笑みがもれる。
ニナ・ブラント:「ボス」
ニナ・ブラント:小走りに近寄る。
GM:駆け寄って来たキミに、ボスは大きな手で頭を撫でる。
切名雅人:『大変だったろう。今はゆっくり休むといい』
ニナ・ブラント:「うん、ただいま。ずっと待ってたの」
ニナ・ブラント:「うん」目を伏せる。大人しくしている。
切名雅人:『ああ。私もニナに会えて本当に嬉しく思う』
ニナ・ブラント:「……」ボスの顔を見上げる。
GM:その時。
GM:銃声が鳴る。
ニナ・ブラント:「ボス、あのね……」言いかけた言葉が、途切れる。
GM:キミの見上げたボスの額に穴が空く。
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:「あ、」
ニナ・ブラント:「………」呆然としている。
GM:ボスはそのまま仰向けに倒れる。
ニナ・ブラント:「ボス」
GM:銃弾の飛んできた方向に立っているのは、組織を継いだ二代目の少女だ。
ニナ・ブラント:「………」
GM:銃を構えたその少女はゾッとするような笑みを浮かべる。
ニナ・ブラント:「……あなたは、」小さくつぶやく。続きの言葉は出てこない。
ニナ・ブラント:銃を構えた少女の前に、無防備に立ち尽くしている。
???:『私が誰だか分かりませんか?』
???:『私は切名ゆみ子ですよ』
ニナ・ブラント:「……ゆみ子」呆然と、ただ、言葉を繰り返す。
切名ゆみ子:『何を驚くんですか?私はいつもこうして来たじゃありませんか』
GM:キミの足元にはボスだけではない。いつの間にかダブルフェイスと梟の死体が転がっている。
ニナ・ブラント:「……!」びくりと体を震わせる。
ニナ・ブラント:血を流した三人の男の死体を、ただ、見る。
切名ゆみ子:『さあ、次はあなたの番ですよ』
GM:その少女はおもむろにキミに近付くと銃を向ける。
ニナ・ブラント:「……」目の前の少女に、視線を戻す。
ニナ・ブラント:「あなたは」小さく言う。
GM:そして、少女は銃の引き金を引く。
GM:キミの目の前に弾丸が迫る。
ニナ・ブラント:「私を、殺すのね」
GM:そこで、夢は覚める。
ニナ・ブラント:「————」荒い息とともに目を覚ます。全身が汗に濡れていることに気づく。
GM:寝室のベッドの上。何も変わらない自分の部屋。体にも何の異状もない。
GM:ただの夢。悪い夢だ。
ニナ・ブラント:「……」深夜を示す時計の針を見て、自分が夢を見ていたことに気づく。
ニナ・ブラント:熱くて重い痛みを、感じたような、気がする。知らず知らずのうち、胸を押さえる。
ニナ・ブラント:(——いつか)
ニナ・ブラント:いつか、こうやって、ああやって……自分は、死ぬのだろうか。
ニナ・ブラント:…以前は。以前は、先代のボスに殺されるのが一番いいと思っていた。——死ぬのなら、怖くないから。
ニナ・ブラント:でも、今は、…あの少女と一緒に、生きていたいと思っている。
ニナ・ブラント:息を吐く。
ニナ・ブラント:いつか自分は殺されるのだろうか。あの少女の手によって。あの少女の名前を——本当の名前を、自分はまだ、呼べないのだ。
ニナ・ブラント:切名弓人について、何も知らないのだと、思い知らされている。
ニナ・ブラント:初期ロイスの感情変更をします。
ニナ・ブラント:切名弓人/幸福感/忠義:○/ロイス これを
ニナ・ブラント:切名弓人/幸福感/隔意:○/ロイス このように!
GM:隔意!了解です!
GM:では、ニナちゃんのエンディングはこれで終了。
エンディング04 - 切名弓人
GM:最後は弓人くんのエンディングになります。
GM:甘田粋香の病室。
GM:ベッドに寝ていた彼女はキミを見ると涙ぐむ。
切名弓人:そっと涙ぐんだ彼女を撫でる
甘田粋香:「弓人くんはやっぱりあたしの王子様だ。あたしのこと、ちゃんと助けてくれた」
切名弓人:「はは…なんだか。あらたまってそんな事言われると照れてしまいますね」
甘田粋香:「なーんて、何があったかあんまり覚えてないんだけどね。えへへ」
GM:病室の隅で紫島ひびきは黙ってその様子を見守っている。
甘田粋香:「ちょっとずつはよくなってるけど、まだしばらくは入院してなきゃいけないんだってさ。つまんないよね」
GM:まだ薬物の後遺症は抜け切っていないようだが、それでも彼女は元気そうだ。
切名弓人:「…色々、大変でしたからね。ゆっくり治しましょう。ボクもこうやって会いに来ますから」
甘田粋香:「うん!弓人くんがお見舞いに来てくれるの、首をなが~くして待ってるから!」
甘田粋香:「あ、クラスのみんなからお見舞いでもらったフルーツあるよ!食べる?あたし、リンゴをウサギさんにするの得意なんだ!」
切名弓人:「ふふふ。じゃあ、あまり待たせないようにしなくちゃですね」
切名弓人:「えっ、でもそれは甘田さんが貰ったものでしょう?」
甘田粋香:「そうそう!首が長くなりすぎたらキリンさんみたいになっちゃうからね!」
甘田粋香:「弓人くんに食べてもらいたいの!あたしの手料理を食べてもらうチャンスってあんまりないし!」
切名弓人:「ん、それじゃあお言葉に甘えましょうか。手料理…なんだかこう。くすぐったいですね」
GM:では、そこで。
紫島ひびき:「……切名さん。ちょっといいかな」
GM:紫島ひびきがキミに病室の外で話がしたいと促す。
切名弓人:「はい?…はい。ええと、甘田さん、済みません。林檎は戻って来たら食べますね」
甘田粋香:「ありゃ?どこか行くの?じゃあ、あたしウサギさんを作って待ってるね!」
切名弓人:微笑んで軽く会釈すると、立ち上がって病室の外へと向かう。
GM:では、病室の外に出るとひびきは話を切り出す。
紫島ひびき:「……切名さんの言った通り、粋香は戻ってきた。でも、結局何があったかは分からずじまいで」
紫島ひびき:「教えてよ、切名さん。何で粋香があんな目に遭わなきゃいけなかったのか。でなきゃ、また何度でも同じことが起きるかもしれない」
切名弓人:「……紫島さん」
切名弓人:「何故…という問い、には。ボクが応えられることは少ないですよ」
紫島ひびき:「……知っていることなら何でもいいよ」
切名弓人:「…ボクが最近知ったのは。世界には悪意や、欲望、願いを持った者がいて。そう言う人々は時に無関係の人をも巻き込み、壊そうとすると言うことです」
紫島ひびき:「……わけの分からない話で煙に巻こうとしないで」
紫島ひびき:「……私は何があったのか、誰のせいでこんなことになったのかが知りたいの」
切名弓人:「…………。」
切名弓人:「誰のせいで、というのであれば」
切名弓人:「もう、同じことをする人間はいないでしょう」
紫島ひびき:「だから、そういう曖昧な答えが聞きたいんじゃないんだって!」
GM:ひびきは声を荒げる。
紫島ひびき:「……友達にも言えないの?」
切名弓人:じっと紫島さんを見つめる。
切名弓人:「…ボクが、隠し事をしているとお思いなんですね」
紫島ひびき:「……してないなら正直に答えてよ。真実を」
切名弓人:「隠し事をしていないのであれば、これ以上答えられることはありません」
紫島ひびき:「……そう。だったらいいよ」
紫島ひびき:「……裏切り者」
切名弓人:「………。」
GM:ひびきはキミを蔑むような目で見ると、病室に戻る。
切名弓人:暫くそこに、立ち尽くす。
切名弓人:「…どうして、ですか…」
切名弓人:「高校生、切名弓人は…知っていることを、話しましたよ…」口の中で呟く。
切名弓人:…それから。甘田の病室に戻ったものの長居する気分にはなれず。
切名弓人:軽く、挨拶をして、帰ることに決めた。
GM:それでは、キミがどこか沈んだ気分のまま病院を出た時。
GM:すれ違った青年が振り向きキミに声をかける。
荒城晴彦:「あれ、もしかしてゆみ子ちゃんか?」
GM:キミが幼い頃に近所に住んでいた何歳か年上の青年、荒城晴彦(あらき・はるひこ)だ。
切名弓人:「…!……えっ?」
切名弓人:驚いて、振り向く。
GM:昔と変わらぬ爽やかな好青年だ。進学の際に街を出ていたはずだが、いつの間にか戻ってきていたのだろう。
荒城晴彦:「昔と随分変わってたから気付かないとこだったぜ」
切名弓人:「あなた…は… …え、…荒城、さん?」
荒城晴彦:「喋り方まで変わってるんだな。昔みたいに晴彦でいいぜ。あ、いや、苗字の方がいいってんならそれでもいいが」
切名弓人:「…あ、お、お久しぶりです」帽子の庇を持って軽く会釈する。
荒城晴彦:「ああ。久しぶり。親父の会社の都合で、こうして戻ってきたんだ。この街は変わらないな」
切名弓人:「………」眼が泳いでいる。
荒城晴彦:「……なんか浮かない顔してるな。もしかして嫌なことでもあったのか、ゆみ子ちゃん?」
切名弓人:「まさか、またお会いするなんて…思いませんでした」
切名弓人:「あ…、は、はい。少し、友人と喧嘩をしてしまって」
荒城晴彦:「ああ。俺もだ。すごい偶然もあったもんだな」
荒城晴彦:「喧嘩、か。そいつはよくないな」
荒城晴彦:「よし、再会したついでだ。俺で良ければ愚痴でもなんでも聞くぜ」
切名弓人:「え、あ… ええと、その」戸惑いの表情を浮かべている。
荒城晴彦:「ああ、もしかして話しにくいことだったか?だったら悪いな」
切名弓人:「あ、いえっ、お気持ちはとても嬉しいんです…、ただ、あまりに突然だったので、びっくりしてしまって」
切名弓人:「…でも、折角なのでボクもお話ししたいです。」
荒城晴彦:「そりゃあそうだよな。何年も会ってないのに気安すぎたか……って、いいのか?」
荒城晴彦:「それじゃあ立ち話もなんだし、喫茶店でも入るか」
切名弓人:「はい。そうしましょう。…晴彦兄さん」
切名弓人:何故だろう。今、自分が関わってることで話せることなどないというのに。
荒城晴彦:「お、やっと昔みたいに呼んでくれたな」快活な笑みを浮かべる。
切名弓人:それでも、どこか、救われたような、いや、救いになるような、そんな気がするのは。
GM:それからキミは喫茶店に入り、彼と少し話をしました。
GM:どういう話をします?
切名弓人:クラスメイトの話とかしますね。甘田ちゃんのこととか。
切名弓人:最近仲良くなった子の話とか
GM:では、晴彦は真剣に頷いたりしながらそれらの話を聞きます。
荒城晴彦:「話を聞いてて思ったんだけどさ、ゆみ子ちゃんって本当に友達のために頑張ってるんだな」
切名弓人:「そ…そうですかね……?」
切名弓人:「あ、あと…今は、弓人です…」何回目かになる訂正だ。
荒城晴彦:「ああ。そうだよ。そこまで他人のことを思って行動できるヤツなんて普通いないぜ」
荒城晴彦:「あ、悪いつい癖で……」
荒城晴彦:「けど、なんつーか、頑張りすぎっつーか……」
切名弓人:「んん…ボクは、好きな人たちの為になら、出来ることはしたい、って思うんですよね」
切名弓人:「…悔いのないように」
荒城晴彦:「その気持ちは分かるけどよ。弓人の気持ちはどうなんだ?」
荒城晴彦:「辛い時に辛いって言えたり、弱音を吐いたりできる相手っていんのか?その辺がちょっと心配でよ」
切名弓人:「…?ボクの、気持ち…ですか?」
切名弓人:「それ、は……」
切名弓人:「甘えたいと思う相手なら…いますけど…」浮かぶのは、ニナの顔だ。
切名弓人:「でも、まだ、そこまで色々話せたりは…してない、のかな…」
荒城晴彦:「なんかお前のことを見てたら、ずっと気を張り詰めているみたいでさ。今、本当のお前のことを見てくれる相手っていないんじゃないかって思えちまって」
切名弓人:「………。」
荒城晴彦:「ああ、けどいいんだ。甘えられる相手がいるんなら」
荒城晴彦:「まあ、なんだ。頑張るのもいいけどよ、あんま無理しすぎんなってだけの話さ」
切名弓人:「ボクは……」
切名弓人:「……ボクは……」
荒城晴彦:「ん、どうした?」
切名弓人:様々なペルソナ。少年であること。王子であること。ボスであること。
切名弓人:「…本当のボクって……なんだろう……」
切名弓人:ぱた。
切名弓人:涙がひと雫、落ちる。
荒城晴彦:「大丈夫か、ゆみ子ちゃん?」
切名弓人:「…す、みません… …あは、あれ、おかしいな…」
切名弓人:「……う、うっ」
GM:少しうろたえながら晴彦はハンカチでキミの涙を拭う。
荒城晴彦:「不安になっちまったのか?ゆみ子ちゃんはゆみ子ちゃんだろ」
切名弓人:「ボク…は……かくしごと、ばっかりで……」
荒城晴彦:「やっぱ無理してたんだな。隠し事なんてしなくていいんだぜ」
切名弓人:「本当は…色んなこと、怖くて仕方なくって……でも…」
GM:青年はキミの背を優しく撫でる。
切名弓人:「…っく……うえっ、えうぅ…」
荒城晴彦:「怖いことは怖いって言えばいいんだ。な?」
切名弓人:「でも…そしたらみんな、ボクについてきてくれなくなっちゃう…」
切名弓人:「だってボクは……ただの……」
切名弓人:ただの、 うそつきだから。
荒城晴彦:「みんなのことなんて気にすんな。大事なのはお前の気持ちさ」
荒城晴彦:「とりあえず俺の前では強がったりしなくていいからさ」
切名弓人:「ん…、…うん……うん…」
荒城晴彦:「安心しなよ、ゆみ子ちゃん。今は思ってることなんだって喋っていいんだ」
切名弓人:「うん……」
切名弓人:「ありがと…晴彦にいさん」
荒城晴彦:「よし、ちょっとは落ち着いたみたいだな」快活に笑ってみせる。
切名弓人:「………、…すみません、みっともない所をお見せしました」ぐしぐしと、眼を拭う。
荒城晴彦:「いや。俺としてはゆみ子ちゃんの本音が聞けてよかったかな」
切名弓人:「…ん、…ええと、…はい…」
荒城晴彦:「っと、あんまり長居するのもマズイな。そろそろ行くか?」
切名弓人:「ボクも、話せて、良かった」
切名弓人:「あ、はい。そうですね」
荒城晴彦:「あー、よかったらまた会って話でもしないか?」
切名弓人:「…え、いいんですか?」
荒城晴彦:「当たり前だろ?」
切名弓人:「…はい」にこり、と笑う。それは、どこか人懐っこい、
切名弓人:無垢な少女が見せる笑い。
荒城晴彦:「よし。それじゃ、またな」
切名弓人:「はい。また。」
GM:会計を済ませたキミたちは店の前で挨拶をすると別れる。
GM:晴彦は背を向けて歩き出す。
切名弓人:自分も背を向けて暫く歩く、が、振り返って遠くなる晴彦の背を目で追う。
切名弓人:「……変だな、なんか…」
切名弓人:「………どきどき、してる」
切名弓人:「…ふ。今更。ね」
切名弓人:眼を閉じて思い出す。
切名弓人:まだ自分は償えていない。
切名弓人:そうだ。自分はあくまで男として……
切名弓人:……。
GM:では、弓人くんのエンディングはこれで終了。
GM:それでは最後のマスターシーンです。
マスターシーン
GM:切名弓人と別れた青年——荒城晴彦は街の人混みに向けて歩き出す。
GM:荷物を運ぶ運送業者、取引先と電話をするサラリーマン、歩きながら友達と話をする学生。
GM:街には多様な人たちがひしめき合っている。
GM:その中を行く青年はおもむろに懐からモザイク色の覆面を取り出してかぶる。
GM:青年だった男はモザイク色の『誰か』になり、歩き続ける。
GM:それを見た運送業者の男は運んでいた荷物を置き、モザイク色の覆面を取り出してかぶりその後に続いた。
GM:運送業者だった男はモザイク色の『誰か』になり、歩き出す。
GM:サラリーマン風の男は電話を切るとモザイク色の覆面を取り出してかぶり、その後に続いた。
GM:サラリーマンだった男はモザイク色の『誰か』になり、歩き出す。
GM:学生はそれまで話していた友人を置き去りにするとモザイク色の覆面を取り出してかぶり、その後に続く。
GM:学生だった男はモザイク色の『誰か』になり、歩き出す。
GM:モザイク色の『群衆』は増え続け、いつの間にかその規模は大きなものとなる。
GM:『群衆』は不揃いで不気味な足音を立てて歩き続ける。
GM:やがて『群衆』の中の『誰か』が笑って言った。
アルルカン:「これで終わりだって?いいや、違うね。これが始まりなのさ」
アルルカン:「楽しい楽しい——」
アルルカン:「殺戮の始まりだ」
GM:マスターシーン終了。
アフタープレイ
GM:というわけでダブルクロス The 3rd Edition シナリオ『Vice City~梟の城~』これで終了となります!
GM:お疲れ様でした!
切名弓人:お疲れさまでしたー!
藍夕顔:お疲れ様でした!(ゴパァ
七竈オリエ:お疲れ様でした!
ニナ・ブラント:お疲れ様でしたー!
藍夕顔:怒涛のエンディングフェイズでしたね……(息も絶え絶え
GM:時間もあれなので、最後に手早く経験点の配布だけをやって終わりにしましょう!
ニナ・ブラント:はい!
切名弓人:YES!
藍夕顔:はーい!
七竈オリエ:はーい
GM:項目を一つずつ確認していきたいと思います。
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:皆さん、最後までセッションにご参加いただきありがとうございました!1点です!
切名弓人:ありがとうございました!
藍夕顔:やったぜ! 途中ちょっと遅刻気味で申し訳ありませんでしたっ
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずシナリオをクリアしたことで5点
GM:さらにクライマックスで麻薬中毒者たちを救い出すことができたので追加で3点
藍夕顔:おおー……ありがとうございます
GM:Eロイスが悪意の伝染、囚人の鳥籠、無限を継ぐ者、虚実崩壊、妄念の姿の5つで5点
ニナ・ブラント:追加で!うれしい!
切名弓人:たっぷりだ
七竈オリエ:ありがとうございます!
GM:Dロイスは梟の動物使いと使う機会のなかったの想い人で合わせて2点
GM:合計で15点です
切名弓人:想い人・・・
GM:・最終侵蝕率による経験点
藍夕顔:想い人……切ないな
GM:これはおのおので算出するがよい
ニナ・ブラント:5点!
切名弓人:4点!
藍夕顔:等倍、最終90%だから5点ですね
七竈オリエ:5点ですね
GM:では、皆さんもらうがいいですよ!
切名弓人:後Sロイス!
GM:・Sロイスがタイタスにならなかった
ニナ・ブラント:あ!そうです!
GM:Sロイスを取得し、それがタイタスにならなかった人は5点です
切名弓人:やったぜ
ニナ・ブラント:タイタスにならなかった!いただきます!
GM:・よいロールプレイをした
GM:皆さん非常によかったし、GMは何度か泣いていた!1点ずつもらってください!
七竈オリエ:いただきますー!
切名弓人:いただきます!GMもすばらしかった!
ニナ・ブラント:私も涙腺がボロンボロンでした!いただきます!
七竈オリエ:GMのおかげでございます
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
藍夕顔:ありがとうございます(出遅れ
GM:相変わらずこのパーティーはバランスが取れていて強い!ビックリです!1点ずつもらってください!
GM:・セッションの進行を助けた
藍夕顔:示し合わせたわけでもないのに、役割が分かれていてびっくりですよね
切名弓人:フェイタルストリングスイェー!
GM:皆さん、円滑なセッション進行にご協力いただきありがとうございました!1点です!
藍夕顔:いぇーい!
ニナ・ブラント:イエー!
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
GM:問題なく最後までセッションを行えたのは全て皆さんのおかげです。1点!
GM:これで経験点項目は全て!さて、何点になったかな!
切名弓人:28点!
ニナ・ブラント:30点!
藍夕顔:いただきます! 25点かな?
ニナ・ブラント:あれ!計算間違った気がする!
切名弓人:…ん?計算間違えたかな…
切名弓人:ニナちゃんとは一点差のはずなのだ!
藍夕顔:えーと(再計算
七竈オリエ:24かな?
切名弓人:やっぱ28点ぽい
ニナ・ブラント:じゃあ29点で!
藍夕顔:やはり25点か
GM:じゃあ、皆さん経験点をもらってください!次のキャラ成長などに使うのだ!
七竈オリエ:あれ、夕顔姐さんとは同じのはずなので25かな
切名弓人:はーい!
七竈オリエ:いただきますです!
藍夕顔:オウイェー! メモリーとブラックマーケットだ!
GM:そうですね。オリエちゃんも25点かな。
GM:では、これで経験点の配布は終了!
ニナ・ブラント:お待ちください!
ニナ・ブラント:私の計算によるとですね…
GM:オーケー!待つ!
ニナ・ブラント:GMは36点経験点を獲得できるそうなのです!
切名弓人:おお!
GM:GM経験点!すっかり忘れていた!
藍夕顔:おお! GM、どうぞおおさめください!
GM:では、GMもありがたくいただきます。
七竈オリエ:どうぞどうぞ!
ニナ・ブラント:いえー!
GM:では、最後に次回予告です。
七竈オリエ:きたっ
ニナ・ブラント:出たーー!
切名弓人:そわそわ
GM:ダブルクロス The 3rd Edition シナリオ「Vice City~笑う男~」- https://docs.google.com/document/d/1L065rjDomhHdkgZg533RvwHYOA6GqPqsOfvviut8mXQ/edit?usp=sharing
藍夕顔:(正座)
ニナ・ブラント:明日からやりたい
GM:明日からはGMの準備ができてないw
ニナ・ブラント:すいませんw
七竈オリエ:わーわー
GM:というわけで、次回は弓人くんの過去と殺戮衝動、ニナちゃんとの関係性にスポットを当てた話だ!
GM:お楽しみに!
藍夕顔:はーい!
七竈オリエ:楽しみです!
七竈オリエ:シナリオロイスこうきたかーー
切名弓人:あわわわわ…どうなるこれ
GM:さて、どうなるのでしょう。
藍夕顔:そしてまさかのファウスト……ひえええ
GM:オープニングでは弓人くんの過去にも触れる予定です!
切名弓人:えへへ
GM:というわけで皆さんもう2時ですし、寝てくださいませ!
七竈オリエ:はーい! 楽しいセッションをありがとうございました!
藍夕顔:甘田ちゃんに続いて紫島さんにもスポットが当たるし、今回のエンディングもあって、弓人さんの過去と未来が凄く気になる……!
ニナ・ブラント:私はゲッソリした顔してます!
七竈オリエ:もふもふ
GM:ゲッソリした顔を
ニナ・ブラント:生きたい…
七竈オリエ:×楽しいセッション ○楽しく殺傷力の高いセッション
藍夕顔:しんでしまう
切名弓人:いやあ…次回も楽しみですね
GM:キミたち死ぬことあんの
藍夕顔:オーヴァードだからリザれば問題ない
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