本編ログ|雑談ログ
GM:降りしきる雨の中、まだ幼かった少年は野心に燃える瞳で大きな屋敷を見上げていた。
GM:必ず成り上がって、この街を手に入れてやる。
GM:雨に濡れて冷え切った体の奥で、その思いだけが熱く燃え盛っていた。
ダブルクロス The 3rd Edition キャンペーン - Vice City
最終話『希望の街』
GM…すかいはい(桜子)
GM:というわけでまずはセッションの前にいつもの自己紹介から始めていきたいと思います
GM:PC順に簡単な自己紹介と成長報告をお願いします!
GM:最初は我らがボス!PC①、弓人くんから!
切名弓人:はーい
GM:[キャラシート]
切名弓人:[キャラシート]
切名弓人:かぶったw
GM:そんなこともあります
切名弓人:はい。
切名弓人:改めて、二代目こと切名弓人です。
GM:キャー!ボスー!
藍夕顔:ボスー!(うちわ
切名弓人:少年でありながら少女!そんな層(主にPL)に届く造形のボスだ!
GM:やったぜ
切名弓人:運命を操る力を持ちながらその実運命に翻弄されてる気がする、そんな数奇なひとです。
GM:翻弄しています。
切名弓人:今回はラストということでメモリーを取りました。
GM:おお、メモリー
切名弓人:対象は『荒城晴彦』。彼は偽物でもその恋は本物でした。
GM:むう、深い。
切名弓人:そしてあとは絶対支配のエフェクトレベルを上昇!
切名弓人:それから射撃技能を伸ばしました。
GM:さらに使用回数が増えた!
切名弓人:そんなささやかな成長です。
GM:強いですよ!
切名弓人:いえーい!
切名弓人:今回は最終回ということで何かと大変そうですが頑張ります!
切名弓人:よろしくおねがいします!
GM:はーい。よろしくお願いします。
GM:では、そんなキミのハンドアウトを確認しておきましょう。
PC①:切名弓人用ハンドアウト
ロイス:Z市 推奨感情 P:懐旧/N:恐怖
キミはZ市内の高校に通う普通の学生で、フェイタル・ストリングス・ギャングのボスだった。
だが、死亡したと聞かされていたキミの父・切名雅人が街に帰還した。ボスとして再び組織に君臨した彼は全てのギャングを傘下に加え、通達した。切名弓人を殺害せよ、と。
銃弾の雨の中、キミはたった1人で街に逃げ出した。だが、どこにも逃げ場などない。もはや街の全てがキミの敵になったのだ。
これまでで最も強大な運命にキミは1人で立ち向かうことができるのか。
GM:シナリオロイスはZ市!街そのもの!
GM:最終話では街の全てがキミの敵になります
切名弓人:うわーん
切名弓人:つらいけどがんばります
GM:推奨感情はポジティブが懐旧でネガティブが恐怖です
切名弓人:恐怖以外の何物でもない
GM:感情は変えてもいいし、このままでもいいよ
切名弓人:このままでいく感じです!
GM:了解しましたー。
GM:では、そんな感じでお願いします
GM:次!
GM:PC②!クールビューティーお人形ガール、ニナちゃん。自己紹介をお願いします
切名弓人:おねがいします!
GM:[キャラシート]
ニナ・ブラント:はーい!
ニナ・ブラント:あたし、ニナ・ブラント、17歳!どこにでもいる普通の女の子!
GM:普通だぜ!
ニナ・ブラント:おっきな剣を振り回すのが得意な、元実験体だよ!
GM:普通じゃなかった!
ニナ・ブラント:成長に関してですが、新エフェクト《サポートデバイス》をレベル5で取得しました。
GM:いきなり高レベルだ!
ニナ・ブラント:クライマックスに振れるダイスが10個増えます。せっかくなので、コスチュームチェンジみたいな戦闘演出がしたいなと企てております。
GM:ほほう!
GM:衣装チェンジ!格好良いですね
ニナ・ブラント:最終話だしね!
GM:最終話ですからね!
ニナ・ブラント:あとは能力値や技能値をぼちぼち上げました。前回で料理に挑戦したので、〈芸術:料理〉を取得したぞ。
ニナ・ブラント:成長報告は以上です!
GM:おお、素晴らしい。これで手料理を作り放題ですね。
ニナ・ブラント:イエーイ
GM:それでは、ニナちゃんのハンドアウトも見ておきましょう
PC②:ニナ・ブラント用ハンドアウト
ロイス:切名弓人(せつな・ゆみと) 推奨感情 P:自由/N:自由
キミはフェイタル・ストリングスに所属するギャングだ。
組織のボス・切名雅人が街に帰還した。今までは死んだことにし、姿を隠している必要があったというのだ。
そして、新たな任務としてキミに切名弓人の殺害命令を下した。
ボスの命令に従うか、それとも全てのギャングを敵に回してでも切名弓人の味方となるべきか。
そんな時、切名雅人がキミに声をかけた。キミがこれ以上、切名弓人と一緒にいることはどうやっても不可能なのだ、と。
GM:なんかキミは弓人くんとは結ばれることができない運命らしいです。
GM:困ったね。
ニナ・ブラント:すごい困る。
GM:シナリオロイスはそんな弓人くん。ただ、キミは初期ロイスで持っているので今回はロイスを取らずに枠を空けておいてください
GM:感情だけ変えるのはあり!
ニナ・ブラント:はい!弓人くんにたいして、幸福感:○/恐怖で取得してます。
ニナ・ブラント:とりあえず現状はこのままで!展開に応じて感情変更するかもしれないです。
GM:恐怖!
GM:了解しましたー。
ニナ・ブラント:先代にひきつづいて、二代目まで失うのはこわいのだ。
GM:では、そんな感じでお願いします
GM:あー、なるほど。
ニナ・ブラント:ですです!よろしくお願いします。
GM:では、次!
GM:PC③!チャイニーズ知的クールビューティー!夕顔さん、お願いします
GM:[キャラシート]
藍夕顔:はい!
藍夕顔:組織のナンバー2、夕顔です。占いが得意。
GM:占い!素敵!
藍夕顔:これまで多くの敵と戦ってきたけれど、そんな合間のティータイムや、保護している少女のアイシャとのやりとりが安らぎ。
GM:日常というやつですな。
藍夕顔:というわけで、細菌ではピアノを覚えたり、できるだけ危険要素を事前に察知するために、裏社会の情報技能を上げたりしました。
GM:夕顔さんも技能を磨いている
藍夕顔:最終回なのでついにアージエフェクト《真実の軍略》も投入。メジャーは相変わらずガラ空きだけど、今度は支援以外にも妨害が出来るようになったぜ!
藍夕顔:120%からですが、判定の直前にダイス12個増やしたり減らしたりできます。
GM:おお、アージエフェクト!これは凶悪!
藍夕顔:これに私の戦術5や勝利の女神と合わせると……どうなるかな?
藍夕顔:そんな感じです。
GM:くっ、恐ろしい!
GM:それでは、姐さんのハンドアウトも確認しておきましょう
PC③:藍夕顔用ハンドアウト
ロイス:切名弓人(せつな・ゆみと) 推奨感情 P:自由/N:自由
キミはフェイタル・ストリングス・ギャングにおけるボスの右腕だ。
組織のボス・切名雅人が街に帰還した。今までは死んだことにし、姿を隠している必要があったというのだ。
そして、新たな任務としてキミに切名弓人の殺害命令を下した。ボスの命令に従うか、それとも全てのギャングを敵に回してでも切名弓人の味方となるべきか。
そんな時、幼い頃に交流があった麻薬ディーラーのジンがキミに声をかけた。キミのためにもボスに従うのが得策だ、と。
藍夕顔:ボス! 生きていたのね!
GM:どっこい生きてました
GM:ジンは、第二話の夕顔さんの回想に出てきたあの男ですね。なんかキミに接触してくるらしいです。
藍夕顔:……などと手放しで喜べぬヘヴィな状況。恩人は裏切れない、でも、二代目も裏切れない、嗚呼!
藍夕顔:恥ずかしい過去からの刺客ですなあ(※夕顔は少女時代、ヤクにおぼれていたのだ)
GM:そして、シナリオロイスは弓人くんに。
GM:これは感情の指定はないので、好きな感情で取得してください、
藍夕顔:これがまあ、感情から表裏まで中々迷うんですねえ
GM:ふふふ、そうでしょう、そうでしょう。
藍夕顔:今回は、●P:誠意/N:尽力 でお願いします!
GM:誠意!なるほど。かしこまりました。
GM:ネガティブが尽力というのが面白い。
藍夕顔:めっちゃ悩みますね
GM:ふふふ、悩むがよい
GM:それでは、そんな感じでお願いします。
藍夕顔:よろしくお願いします! うおー(じったんばったん)
GM:次!
GM:最後にPC④!スパイシーガンマンゴスロリピリ辛ガール!オリエちゃんお願いします!
GM:[キャラシート]
七竈オリエ:オリエだよ!
GM:キャー!オリエちゃーん!
七竈オリエ:ゴスロリの殺し屋的な鉄砲玉的なそういう子です!
GM:悪い人だぜ!
七竈オリエ:人を殺さなければいい子と評判です(?)
GM:大評判。
七竈オリエ:そんなオリエもリミットエフェクト剣精の手を取得、3回まで振り足しができるのでますます殺します。
七竈オリエ:あ、1シナリオ3回ということで
GM:おお、オリエちゃんもついにリミットエフェクトを!
GM:ニナちゃんが《天の業物》を使えるので、ちょっとお揃い感があっていいですね。
七竈オリエ:強くなりました! あとは《赫き弾》のレベルを上げて調達も1
七竈オリエ:上げました
七竈オリエ:おそろい!
GM:順調に強くなっている
七竈オリエ:とりあえずミドルで範囲攻撃殲滅できたらいいですね。
GM:そんな願望がw
七竈オリエ:成長はそんな感じです。
GM:了解です!では、ハンドアウトもゴーだ!
PC④:七竃オリエ用ハンドアウト
ロイス:切名弓人(せつな・ゆみと) 推奨感情 P:自由/N:自由
キミはフェイタル・ストリングスに所属するギャングの1人だ。
組織のボス・切名雅人が街に帰還した。
今までは死んだことにし、姿を隠している必要があったというのだ。そして、新たな任務としてキミに切名弓人の殺害命令を下した。
ボスの命令に従うか、それとも全てのギャングを敵に回してでも切名弓人の味方となるべきか。
そんな時、かつてキミと母を捨てて家を出ていった父のマサキが声をかけた。もう一度2人でやり直さないか、と。
GM:最終話ですが、オリエちゃんの過去を掘り下げてみようのコーナーです。
七竈オリエ:うーんどうなるのか!
GM:ミドルフェイズの最初辺りでお母さんについての回想シーンがあるかも。ないかも。
七竈オリエ:わくわく!
GM:シナリオロイスは弓人くん。ですが、オリエちゃんも初期ロイスで持ってますね。
GM:感情は変えてもいいし、変えなくてもいいです。
七竈オリエ:持っております。とりあえず○信頼/不安のままにしておいて、流れを見ます。
GM:了解しましたー。
GM:では、そんな感じでお願いします。
GM:これでPCの自己紹介は終了。
GM:最後に、PC間ロイスの取得にいきましょう。
GM:今回はちょっと変わったシナリオロイスのおかげで、PC間ロイスの取り方も変えまして
GM:ニナちゃんから夕顔さん、夕顔さんからオリエちゃん、オリエちゃんからニナちゃんにロイスを取って
GM:弓人くんは夕顔さんにロイスを取る感じでお願いします。
切名弓人:はーい
藍夕顔:了解です。
切名弓人:やはり信頼:○/寂寥で。
七竈オリエ:ニナちゃんにはいつもの友情/○対抗心で取得させてください。
ニナ・ブラント:はーい。では姐さんに、前回同様の信頼:○/劣等感 でー。
藍夕顔:オリエちゃんとは前回一緒に捕まったりしたなあ。●信頼/羨望 で。なんか自分の心にまっすぐに生きれる感じが羨ましい。
GM:さすがに四話も一緒にやってきてるだけあってすんなり感情が決まりますね。
GM:では、これでPC間ロイスの取得も終了です。
GM:最後に、トレーラーを読み上げてからセッションに入っていきましょう。
トレーラー
腐敗と娯楽の都、Z市。
三つのギャング組織は滅び、赤き糸のもとで街は運命を取り戻そうとしていた。
だが、それを塗り潰す最強の運命が街を覆った。
ボス・切名雅人の帰還。
その報は、瞬く間に暗黒街に知れ渡り、全てのギャングが男に恭順を誓った。
かしずくギャングたちに下された最初の命令。それは、切名弓人の殺害だった。
ギャングが、警察が、市民が。街の全てが、少年の敵となったのだ。
長い戦いの中で得たはずの絆すら、その手から零れ落ちていく。
果たして、街に希望はあるのか。
ダブルクロス The 3rd Edition 『Vice City~希望の街~』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。
GM:それでは、第四話!始めていきたいと思います!よろしくお願いします!
藍夕顔:よろしくお願いします!
切名弓人:宜しくお願いします!
七竈オリエ:よろしくお願いします!
ニナ・ブラント:よろしくお願いしまーす!
GM:まずはオープニングフェイズから。
GM:今回のオープニングは少々特殊で、全員登場の合同OPのみとなります。
GM:シーンプレイヤーは弓人くん。
GM:他のPCも全員登場してください。
藍夕顔:なるほど
ニナ・ブラント:なんと!
:藍夕顔の侵蝕率が6上昇。(侵蝕率:34->40)
ニナ・ブラント:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 9[9]+37 → 46
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:36->42)
七竈オリエ:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+8[8] → 42
GM:キミたちはフェイタル・ストリングスのアジトにあるボスの部屋へと呼び出されていた。
GM:長らく誰も座ることのなかった椅子には今“ボス”切名雅人が座っていた。
GM:それ以外にも、部屋には組織の内外を問わず有力なギャングたちが集められている。
GM:フェイタル・ストリングスのみならず、かつてダブルフェイス、梟、アルルカンの組織で幹部を務めていた者たちも彼に恭順を誓った。
GM:集まった者たちの中には、麻薬ディーラーのジンやクラッシュ、アイアンデバイスらの姿もある。
アイアンデバイス:「おいおい、何が始まるってんだ!?」
クラッシュ:「黙っていろ」
GM:切名雅人はやって来たキミたちの姿を見ると口を開く。
切名雅人:「ご苦労だった、ニナ。夕顔。オリエ。私がいない間、苦労をかけた」
藍夕顔:ぺこり、無言で頭を下げる。平静を装ってはいるが、まだまだ困惑が胸を焦がしていた。
ニナ・ブラント:イージーエフェクト《完全演技》を使用しています。
切名雅人:「そして、三人ともよく今まで無事でいてくれた。礼を言う」
七竈オリエ:「あー……」少し戸惑いながら、頭を下げる。
ニナ・ブラント:「……」人形のように感情の読めない顔で、ただ目の前の男を見ている。
切名弓人:黙ってじっと、切名雅人を見詰めている。
切名弓人:居心地の悪い空気が服の下の肌を焦がす。
藍夕顔:こく、と小さく頷く。
切名雅人:「さあ、こちらへ」
GM:ギャングたちが下がり、3人のために切名雅人の傍を空ける。
七竈オリエ:二代目ボス……弓人さんの方を見る。
ニナ・ブラント:弓人さんを見やる。
切名弓人:下がることも、父親に近づくこともせず、立ち尽くしている。
切名弓人:感情を押し殺したような表情だ。
七竈オリエ:それから、『先代』雅人の方を見、困惑した顔でいる。
切名雅人:「どうした?何を躊躇っている」
藍夕顔:「……二代目」促すように声をかけます。
切名雅人:「まあ、いい。では、まずお前たちに最初の命令を下そう」
切名雅人:「その少年を――切名弓人を殺せ」
七竈オリエ:「はあ!?」思わず大声を上げる。
ニナ・ブラント:「何を」
藍夕顔:「ッ!?」息を呑む。
切名弓人:「………」切名雅人を睨む。口を開いて、また閉じる。
ニナ・ブラント:「……。言ってる、の」押し殺した声で言う。
七竈オリエ:「ちょっとちょっと、待ってください! 待って! 何ソレ!」
切名雅人:「どうした。聞こえなかったわけではあるまい」
藍夕顔:「いえ、何かの婉曲な言い回しかと思いましたが」
藍夕顔:乾く唇を舐める。
七竈オリエ:「聞こえてます! だから文句言ってるんじゃん……言ってるんです!」
切名雅人:「いや、そのままの意味だとも」
切名弓人:「…………そうですか」静かに、低く、乾いた声が落ちる。
藍夕顔:「ボスがご不在の間、組織のために戦った御曹司に、何の理由もおっしゃられずに殺せ、とは。組織の長としても、人の親としても、はなはだ横暴なご命令ではないでしょうか」
七竈オリエ:「そう、それ! 説明してください! アタシは確かにただの銃だけど、筋が通んないのは嫌です!」言い募る。
切名雅人:「私が戻った今、彼はもう用済みだ。よって始末しなけれならない」
切名弓人:「あなたは」
切名弓人:「…あなたにとって、ボクは」
切名雅人:「ボスが2人いては組織の分裂を招く恐れがある。それだけだ。道理なら通っているだろう?」
七竈オリエ:「……!」
切名弓人:「…………」
切名弓人:唇を噛む。
藍夕顔:「では一旦、御曹司には今のボスの座を降りていただければよいだけでは?」
切名雅人:「私が決めたことだ。決定は覆らない」
藍夕顔:「そのようなご命令こそ、無闇な分裂も招きかねません」
切名弓人:「……んですか……」
藍夕顔:「……」
切名雅人:「……何か言ったか?」目を細めて弓人を見る。
切名弓人:「……なんですか、それ。」
切名弓人:「なんなんですか、あなたは!」乾いた声で叫ぶ。
切名弓人:「勝手です、ずっと…ずっと!ボクたちが…ボクが……母さんだって…!!どんな気持ちで、これまで…!」
切名雅人:「私は、この街を手に入れる。それだけだ」
切名弓人:「ずっと、ずっと母さんとボクを放っておいて!そしたらいつの間にか死んでて!そうかと思ったら、戻ってきて、今度は死ねだって?!」
切名弓人:「ふざけるな!!」
切名雅人:「それが、私の、そしてお前にとっての運命なのだ」
ニナ・ブラント:「——そんな運命。誰が決めたの」
切名雅人:「私だよ、ニナ。私が決めた運命だ」
切名弓人:「…違う。違う、違う!!」
切名弓人:「そんなのは、ただの暴虐だ!!思い上がるな!!」
切名雅人:「思い上がってなどいないさ。運命は絶対だ。寸分も狂うことはない」
切名弓人:「あなたが、決めた、…だって?それを思い上がりだと言うんだ」
切名雅人:「もういい。お前と問答をするつもりはない」
切名雅人:「……お前たちが彼に情があるのも分かった。殺せないというのならば、それでもいい」三人に言う。
藍夕顔:身を固くする。
切名雅人:「やれ」
GM:切名雅人が片手を上げると、周囲のギャングたちが弓人くんに銃を向ける。
ニナ・ブラント:反射的に弓人さんの前に立ち、庇います。
切名雅人:「どけ、ニナ」
ニナ・ブラント:「いやだ」
七竈オリエ:雅人の方に駆け寄る。「待ってよ!!」
切名弓人:「ニナ……!」
切名弓人:周りを見回し、息を吐く。このままでは…
切名雅人:「オリエ。お前までもか」わずかに苦笑する。
七竈オリエ:「あああ、アタシ知っての通り頭良くないから、運命がどうとかよくわかんねーです!」
七竈オリエ:「でも、アタシ今、めちゃくちゃわけわかんなくなってて、すっごい嫌な気持ちで」
七竈オリエ:「それを決めたのもボ……先……ええと、あなたなんですか!?」
切名雅人:「ならばいい。お前たちには考える時間を与えよう」
切名雅人:「私は、お前たちのボスだ」
藍夕顔:「……ええ」
七竈オリエ:「ううううう」雅人と弓人を交互に見る。
切名弓人:「……オリエ」
GM:次の瞬間。
GM:ニナの体は、いつの間にか弓人の目の前を離れ、雅人のそばにいる。
ニナ・ブラント:「———っ」
GM:全員〈知覚〉で判定を。難易度は15です。
切名弓人:まじすか
七竈オリエ:高ー
切名弓人:7dx>=15
DoubleCross : (7R10[10]>=15) → 10[2,3,4,8,8,10,10]+10[6,10]+6[6] → 26 → 成功
ニナ・ブラント:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 7[3,7] → 7 → 失敗
七竈オリエ:7dx=>15
DoubleCross : (7R10[10]>=15) → 10[3,3,4,7,8,9,10]+6[6] → 16 → 成功
七竈オリエ:おおお
ニナ・ブラント:二代目すごいね!?
切名弓人:これが我が知覚力!
藍夕顔:(1})dx+0@10>=15 <知覚> たかい
藍夕顔:1Dx>=15
DoubleCross : (1R10[10]>=15) → 5[5] → 5 → 失敗
藍夕顔:うん!
ニナ・ブラント:ねっ!
藍夕顔:しかし上二人が成功しているからおっけー!
GM:では、弓人くんとオリエちゃんはボスが何らかのオーヴァード能力を行使することで、ニナの体を動かしたことに気付く。
GM:だが、その能力の発動自体はキミたちの知覚を以ってしても全く捉えることはできない。
七竈オリエ:「金髪! 今……!」全く気付けなかった。だが、何かの力が働いたことはわかる。
切名弓人:「今のは……」
GM:切名雅人は命令を下す。
切名雅人:「撃て」
GM:ギャングたちは引き鉄を引く。
GM:銃火が弓人を襲う。
切名弓人:「−−−−!!」
ニナ・ブラント:虚をつかれる。何が起こったのかを理解しきれないまま、咄嗟に振り向いて、
ニナ・ブラント:「二代目っ…」
切名弓人:糸を、手繰る。微かな道を、辿る。
切名弓人:致命的な、道を、避けて。
GM:切名雅人はその姿をじっと見つめている。
切名弓人:静かに、弾幕から抜け出していく。
切名弓人:その姿はいつの間にか、銃弾を放ったものたちの背後にある。
切名弓人:オリエを、夕顔を、ニナを。一瞥し。背を向けて駈け出す。
切名雅人:「追え。見つけ出して始末しろ」
GM:男が命令を下すと、ギャングたちがキミを追って走り出す。
GM:背後からは銃声が聞こえるが、それはもう届かない。
七竈オリエ:(……逃げて)祈る。
藍夕顔:「早急に見つけ出しましょう」
藍夕顔:(どちらにせよ、安全を確保せねば)
藍夕顔:「それに、ボス。戻られたばかりですので、どうぞごゆっくりとお休みを」
七竈オリエ:夕顔さんの方を見て、何か言おうとして、黙って。
切名雅人:「ああ。分かっている。お前たちは好きにするといい」
ニナ・ブラント:「——あなたは。誰なの」雅人に言います。
切名雅人:「――私は、まだ私だ。お前のよく知る切名雅人だ」
ニナ・ブラント:「まだ……?」
七竈オリエ:(アタシ……アタシ、どうすればいいんだろう。どっちをボスって呼べばいいの……?)ひたすらに混乱している。
ニナ・ブラント:「なら、どうして。どうして、ゆみ子を殺そうとするの」
GM:雅人はじっとキミを見返す。
切名雅人:「……ニナ。あとで話がある」
ニナ・ブラント:「うん」頷く。
切名雅人:「状況が変わり次第、逐一報告しろ。場合によっては私も出るかもしれん」立ち上がり、部下たちに声をかける。
ニナ・ブラント:「………」無言でコクンと頷く。
藍夕顔:「ごゆっくりなさればよろしいのに。それでは、私もこれで」
藍夕顔:言って、すたすたとその場を退出。
切名雅人:「ああ。頼んだぞ、夕顔」
藍夕顔:部屋を出てしばらく、廊下の壁に背中をもたれて、息を吐きます。なんだか頭痛がする気がして、額を押さえる。
藍夕顔:(まったく……なんなのよ、これは)
藍夕顔:胸中で愚痴り、いつも使ってる古銭を握りしめる。
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 10
藍夕顔:「この卦は、天沢履。〝虎の尾を踏んだ、もう逃げられはしない〟」
藍夕顔:「危険が迫り、逃げられない。逃げるは凶、立ち向かうものだけが生き残る」
藍夕顔:「……。ふ。悪くないわね」
藍夕顔:状況はよくない。だが、今度もまた乗り越えてみせる。切名弓人/ゆみ子と、自分たちならば。
GM:では、弓人くんの方にカメラを移そう。
GM:屋敷の外に飛び出した弓人。
GM:夜の街では雨がしとしとと降り続けている。
GM:その中を、キミは一人で走り続けていた。
切名弓人:「…は、……はっ」
切名弓人:ボロボロに傷ついた帽子とコート。銃弾の雨を避けきることはできなかった。
切名弓人:…頭の中はぐるぐると回っている。なぜ。どうして。裏切られた。いや。
切名弓人:自分が勝手に期待していただけだ。いなくなった父親に、幻想を抱いていただけだ。
GM:雨は傷付いたキミの体を容赦なく濡らす。
切名弓人:只管に足は前へと駆ける。逃げなくては。しかし、どこへ?なぜ逃げる?…そんなの、決まっている。
切名弓人:認められない。認められるわけがない。屈するわけにはいかない。あの男が言う『運命』などに。
GM:街頭のテレビモニターに映し出されたニュースでは、キミの指名手配映像が流れている。
GM:『Z市警察では、切名弓人容疑者を複数の殺人の容疑で広域指名手配としました』
切名弓人:モニターを一瞥だけして、走り続ける。音声が追ってくる。
GM:すれ違った人がキミの顔を見て呟く。
GM:「ねえ、あれって……」
切名弓人:おそらくは、もう、この街のすべてに伝わっているのだろう。
切名弓人:自分がボスでいた期間。不慣れではあった。それでも、動かせるものの大きさを知った。
GM:路地の向こうから、キミを探す声が聞こえてくる。
切名弓人:自分でもあれだけやれたのだ。長い間、その力を使い続けたあの男ならば、造作もない。
切名弓人:それなら、逃げ場など、ないのではないか。
切名弓人:それでも、走り続ける。抗わなくてはならない。
切名弓人:肺が痛む。足もだるい。
切名弓人:逃げ場を、探す。
切名弓人:(そうだ。運命は。ボクの、運命は)
切名弓人:(ボクを、まだ導いてくれている−−−−)
切名弓人:少年は、少女は、走る。運命の導く先へ−−
GM:では、シーン終了。
GM:オープニングフェイズはこれで終了です。
GM:次からはミドルフェイズに入ります。
GM:ミドルフェイズの最初の方はニナと夕顔とオリエの導入を少しやっていきたいと思います。
GM:まあ、第二のOPみたいな感じですね。
藍夕顔:了解です
GM:まず最初のシーン。
七竈オリエ:はーい
ニナ・ブラント:うっす!
GM:シーンプレイヤーはニナ。他のPCは登場不可です。
ニナ・ブラント:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 8[8]+46 → 54
GM:景気良く上がる。
ニナ・ブラント:ゴンゴン上がるんですけど…
GM:まずはちょっとした回想シーンからやっていきましょう。
ニナ・ブラント:ほほう
GM:まあ、なんだ。ニナちゃんとボスの触れ合い的なシーンですね。
GM:切名雅人が死亡したという報が流れる少し前。
ニナ・ブラント:ドキドキしますね!
GM:ある日の昼下がり、屋敷で銃声が響いた。
GM:ボスの部屋の前で、額を撃ち抜かれた男の死体が倒れている。組織の忠実な構成員だった男だ。
GM:キミは、そこに駆け付けてもいいし駆け付けなくてもいい。
ニナ・ブラント:駆けつけます。
GM:切名雅人は苛立ったような冷たい声で部下たちに命令を下している。
切名雅人:「裏切り者だ。私の命を狙ってきた。死体を始末しておけ」
ニナ・ブラント:「……」華美な服装をした金髪の少女が廊下の奥から走ってくる。
GM:彼はキミを見つけて声をかける。その表情はわずかばかり和らぐ。
切名雅人:「ニナ。心配して来たのか?」
ニナ・ブラント:「まだ敵がいるんだと思った」
切名雅人:「いや、もう大丈夫だ。驚かせてすまなかった」
ニナ・ブラント:「ううん」ゆるく首を横に振る。
切名雅人:「……組織の中にも外にも、私を狙ってくる者は多い。最近それをよく感じる」
切名雅人:「信用できる人間がどんどん少なくなっていくようだ」
ニナ・ブラント:「私は、ボスのものだから」
切名雅人:「ああ。分かっている」
GM:俯いたままボスは言う。
ニナ・ブラント:「うん。なんでもする」
切名雅人:「ありがとう、ニナ。だが、もう大丈夫だ」
切名雅人:「私は部屋に戻る。お前もそうするといい」
ニナ・ブラント:「……うん」そのまま立ち尽くして、部屋に戻るボスの背中を見送る。
GM:その夜、屋敷の皆が寝静まった頃。
GM:キミは1人、彼の部屋の前へとやって来ていた。
GM:ドアの鍵は空いているようだ。
ニナ・ブラント:なんとなく眠れなくて。なんとなく、俯くボスの表情が忘れられなくて。
ニナ・ブラント:この感情がどういうものなのか分からない。ただ、何かに突き動かされるような、いてもたってもいられないような気持ち。
ニナ・ブラント:ドアをノックする。
GM:返事はない。もう眠っているのだろう。
ニナ・ブラント:しばらく立ち尽くしたあと、そっとドアを開ける。
GM:切名雅人は寝息も立てずにベッドで眠っているようだ。
ニナ・ブラント:部屋の様子をうかがったあと、おそるおそる部屋に入りこむ。
ニナ・ブラント:ただ、なんとなく、ボスの顔が見たくて。見ないとしかたなくて。
GM:静まり返った寝室では物音一つしない。
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:——なんとなく、違和感を覚える。
ニナ・ブラント:「ボス」囁くように言って、ベッドに近寄ってボスの様子を伺う。
GM:彼の精悍な面持ちは眠っていてもいささかも崩れていない。
GM:死んだように眠っているが、確かに息はあるようだ。
ニナ・ブラント:「……」安堵のため息。
ニナ・ブラント:ベッドのそばにかしずいて、その寝顔を眺める。
GM:彼は穏やかそうな顔で眠っている。
ニナ・ブラント:「ボス」もう一度囁く。起きていないことを確かめる。
GM:返事はない。
ニナ・ブラント:こんな風に、穏やかにしていてほしい。優しい時間を過ごしていてほしい。
ニナ・ブラント:その姿を見ていられたらと思う。——こんな風に思っていることを、知らなくていいから。
ニナ・ブラント:震える指先で、ボスの輪郭をそっと撫でる。
GM:体温の低い肌の感触がキミの指先に伝わる。
ニナ・ブラント:長い金髪がベッドに流れる。犯行のように短く唇と唇を重ねて、ぱっと体を離した。
GM:キミの唇が離れたその時。
GM:キミの体は跳ね飛ばされ、壁際へと押し付けられる!
GM:切名雅人は凄まじい剣幕でキミの首を絞め上げる!
ニナ・ブラント:「っ」
GM:強い力により、キミの息が止まる!
ニナ・ブラント:首を絞められ、ひゅうひゅうと息が喉から漏れる。
切名雅人:「……ニナ」
GM:キミに気付き、首を絞め付けていた力が緩む。
切名雅人:「私は、なんということを」
ニナ・ブラント:「…あっ、かはっ、けほ、けほ……」
GM:彼は弱々しくその場に座り込む。
ニナ・ブラント:「ごめんなさい、ボス。ごめんなさい」
切名雅人:「すまない、ニナ」
ニナ・ブラント:「違うの。ごめんなさい」
切名雅人:「違う。取り返しのつかないことをしようとしたのは私だ」
ニナ・ブラント:「ううん。いいの。ボスは悪くない」
切名雅人:「ダメなんだ。誰も彼もが、私の地位を狙っているように思えて恐ろしい。私の家族が、私の街が奪われるのではないかと」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:雅人さんを抱きしめます。
切名雅人:「……ニナ?」
ニナ・ブラント:「私は、ボスのものだから」
切名雅人:「ありがとう、ニナ」
ニナ・ブラント:「ずっと……」
切名雅人:「だが、私はそう遠くないうちに私でなくなるかもしれない」
ニナ・ブラント:「…?」
切名雅人:「……この街のために、家族のために戦えば戦うほど、日に日に怪物(ジャーム)に近付いていくのが分かるんだ」
ニナ・ブラント:「そんなの、いや」首を横に振る。
ニナ・ブラント:「それなら、戦わなくていい……」
切名雅人:「それは――」
切名雅人:「それはできない」
GM:彼はキミの体をそっと引き離す。
ニナ・ブラント:「……」
切名雅人:「私があとどれくらい人間のままでいられるか分からないが」
切名雅人:「それまでに必ず、この街を覆う戦いを終わらせる」
ニナ・ブラント:「…うん」
切名雅人:「わざわざ来てくれたのにすまなかった、ニナ。部屋まで送ろう」
ニナ・ブラント:「いい。一人で帰れるから」
切名雅人:「そうか。気を付けて」
切名雅人:「おやすみ、ニナ」
ニナ・ブラント:首を横に振って、一人で部屋から出て行きます。
ニナ・ブラント:退室する間際、振り返る。ぎこちなく笑う。
ニナ・ブラント:「おやすみなさい」
GM:そのぎこちない笑みに微笑み返す。
GM:それから少しした後のことだった。ボスが死んだという知らせが伝えられたのは。
GM:そして、現在。
GM:切名弓人が逃げ去ったあと、ボスはキミを部屋に呼んだ。
切名雅人:「おいで、ニナ。私のピグマリオン」
ニナ・ブラント:「………うん」目を伏せる。
切名雅人:「さっきの話の続きだ」
ニナ・ブラント:かつて、こんなやり取りを何度もした。あの時は、何よりも幸せな時間だった。
ニナ・ブラント:でも、今は。
切名雅人:「どうして彼を殺そうとするのかと聞いたな」
ニナ・ブラント:「聞いた」雅人を見る。
切名雅人:「それは私にとって一つの賭けだからだ」
ニナ・ブラント:「賭け、って何」
切名雅人:「この街に、希望はあるのか。それを試すための賭けだ」
切名雅人:「そして、私にとってはおそらく最後の……」
切名雅人:「すまない。これ以上は、お前にも話すことはできん」
ニナ・ブラント:「…あなたは、本当に、殺したいと思っているの」
切名雅人:「思っている。他に手段がなければ、そうするまでだ。それは、私の本心に他ならない」
ニナ・ブラント:「……そんな運命、あなたに決める権利はない……」絞り出すような声で言う。
切名雅人:「……ああ、そうだな」
切名雅人:「これからの話をしておこう、ニナ」
ニナ・ブラント:「……」
切名雅人:「まずは今まで私の命令通りに弓人のそばにいてくれたことに礼を言おう」
ニナ・ブラント:「…うん」
切名雅人:「だが、それもここまでだ」
切名雅人:「お前が彼のそばにいることはできない。いや、むしろそれは2人にとって危険を呼ぶことになるだろう」
ニナ・ブラント:「どうして」
切名雅人:「そういう、仕組みになっている」
切名雅人:「お前とヤツが一緒にいることは決して出来ない」
ニナ・ブラント:「運命、だから」
切名雅人:「そうだ。一緒にいればお前かヤツが遠からず死ぬことになる」
切名雅人:「分かってくれるな、ニナ。お前はまた昔のように私のそばで手足として働いてくれ」
切名雅人:「それが、お前にとっても一番幸せな道なのだ」
GM:そう言って彼はキミの体を優しく抱きしめる。
ニナ・ブラント:「私は……」言いかけて、ボスの温もりに言葉を失う。
切名雅人:「命令だ、ニナ。お前はもう戦う必要はない」
ニナ・ブラント:「……」
切名雅人:「分かるな。ニナ?」
ニナ・ブラント:目を瞑る。ボス。二代目。弓人。ゆみ子。思い出す。思い出す。
ニナ・ブラント:「……私は………」
GM:切名雅人は静かにキミの言葉を待つ。
GM:キミが口を開いたところで、このシーンは終了します。
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは夕顔さんです。
:藍夕顔の侵蝕率が10上昇。(侵蝕率:40->50)
藍夕顔:ぐふっ
GM:上がりますねー。
GM:切名弓人が逃げ去ったあと、キミに麻薬ディーラーのジンが声をかけた。
藍夕顔:あの場に集まっていた一人ですか?
GM:そうですね。
藍夕顔:なるほど。では不機嫌な顔も隠しもせず応対します。
GM:彼はかつてキミが幼い頃に懇意にしていた売人の男です。
ジン:「よお、嬢ちゃん。なかなか面白いことになってるじゃないか」
藍夕顔:「なにか? 今はこの通り忙しいの、用事なら後にして頂戴」
藍夕顔:「世間話する時間はなくてよ」
ジン:「釣れないねえ。折り入ってあんたに相談があるのさ」
ジン:「いや、提案と言ってもいい。どうだい、場所を変えて話さないか?」
藍夕顔:「それは今、どうしても、必要?」一言一句、強い調子で。焦っている。
ジン:「必要だとも。今、どうしてもだ」
藍夕顔:視線をそらして少し考え。「いいわ。ついてきて」手頃な空き部屋へ歩いていきます。
ジン:「ああ、おい。どうせなら酒でも飲みながら話そうぜ」
ジン:「あんただってもう飲める年になったんだろ?」
藍夕顔:「……そうね、少し飲みたい気分だわ」
ジン:「気が効くねえ。それじゃあ、ちょいと外に出るとしようや」
藍夕顔:いい感じのバーとかあるかな
GM:それではチャイニーズレストランにでも行きましょう。
藍夕顔:うちの組織のバー以外で……
藍夕顔:はい
GM:キミたちは場所を移してそこにやってきます。
ジン:「しかし、あの時のガキがこんなに立派になるとはね。人間、変われば変わるもんだ」
GM:帽子をかぶり、僅かにやつれた面持ちの男は酒の入ったグラスを手に取る。
藍夕顔:「お蔭さまで」ぐっとウィスキーのショットグラスをあおる。
ジン:「おお、いい飲みっぷりだ。悪くねえ」
藍夕顔:妙に腹にしみるアルコールに、改めて自分の動揺を自覚した。
ジン:「要するに、だ。俺が言いたいのは1つさ」
ジン:「悪いことは言わねえ。アンタ、切名雅人に付いておけ」
藍夕顔:「…………」
藍夕顔:「私がどちらにつこうが、あなたには関係のない話よ」
ジン:「噂で聞いたぜ。お前さん、あのアイシャとかいう娘に随分と入れ込んでるみたいじゃないか」
藍夕顔:ぐ、と唇を噛む。
ジン:「お前がボスに付くならきっとお目こぼしくらいはあるだろう。だが、そうじゃなけりゃ……」
ジン:「ボスは冷徹な男だ。俺はよく知ってる」
藍夕顔:「私がそれを知らないとでも?」
ジン:「いやあ、まさか」
藍夕顔:もう一杯、グラスをあおる。らしくなく、苛立っていた。
ジン:「俺が言いたいのはどっちが利口か、よく考えておいた方がいいってことさ」
藍夕顔:「ご忠告どうも」
GM:では、ここでいつものルールについて説明しておきましょう。
藍夕顔:はい
GM:アイシャの生命維持を続けるための判定にはいつも通り〈調達〉で難易度30の判定に成功する必要があります。
GM:ただし本セッションでは状況が状況ですので、条件によってはボスからの妨害が入る可能性があります。
藍夕顔:げげ
藍夕顔:まあそうですよねー
GM:なので、彼もこういう提案をしているというわけなのですね。
GM:では、話を続けましょう。
ジン:「なんだったら俺がボスへの口添えを手伝ってもいい。どうだい、今の気持ちは?固まってるなら聞かせてくれたっていいぜ」
藍夕顔:「あなたの助けはいらないわ。もう充分よ」
藍夕顔:などとすげなく言って、バーを立ち去ろうとする素振りを見せます。
ジン:「そうかい。思った通り喰えない女だ」
ジン:「ところでアンタ、何杯飲んだ?」
ジン:「二杯か?それとも三杯か?」
藍夕顔:「ほんのショット二杯よ」
藍夕顔:まさか何か盛ってやしないでしょうね……
ジン:「そうかい。なら、もう充分だ」
藍夕顔:「なん……」
GM:では、その瞬間、キミの体に奇妙な違和感がある。
GM:キミの体中に強い快感と高揚感が広がっていく。
GM:かつて味わっていたあの恍惚と同等か、それを上回るほどの悦楽が体中を駆けずり回る。
藍夕顔:凄く身に覚えがありそうなやつですね!?
藍夕顔:ぎゃああああ
藍夕顔:立とうとするが、力が抜け、腰が砕け、かろうじてスツールにもたれて座り込んだ。
藍夕顔:声が出ない。
ジン:「手持のヤクの中でも一番の高級品だ。感謝しろよな」
GM:その恍惚は同時に、強烈な快楽が去ったあとの揺り戻しがどれほど大きくなるか、その恐怖をも想起させる。
藍夕顔:(待って、駄目、だめ、だめ、こんな、だめ、やめて。これが、またわたし、せっかく)
GM:長い間断っていたクスリによる禁断症状。それは、あまりにも過酷なものになるだろう。
ジン:「どうだい、嬢ちゃん。どれだけ賢くなって偉くなったつもりでも、お前の根っこはそういう人間なのさ」
藍夕顔:脳裏に甘田粋香の顔が、アイシャの顔が、梟の顔が、切名弓人の顔が、切名雅人の顔が、オリエの顔が、ニナの顔が、入れ替わり立ち替わり生まれ変わり死に変わりぐるぐるぐるぐるぐるぐるつぐるるぐつぐつぐつぐつぐつ
藍夕顔:にこんでにこまれてとろけてとろけてだらだらだらだらもれてもれちゃうだらだらだらだっだらららららららららららら
藍夕顔:らららららららららららららら
藍夕顔:らららららららららららららら
藍夕顔:「あ……あららら……あら……あらららっららららららら」
ジン:「お前さん、あの様子じゃあボスの味方に付いた振りをしてでも、あのガキを助けるだろう」
藍夕顔:もう、なにも、わからない
藍夕顔:なにか、いってる きこえ ぼす
ジン:「そりゃあいただけねえ」
藍夕顔:たすけ ふり にげ
ジン:「お前さんはガキの割りには頭が回るようだからな。並みの説得じゃあ効かないだろうと思って、こういう手を使わせてもらった」
藍夕顔:や いめ いや めて めないで も でも もももも もっと もっと
ジン:「クスリが欲しくなったらいつでも俺のところに来な。いくらでもくれてやるよ。切名弓人と引き換えにな」
藍夕顔:もっと もっと
藍夕顔:もっと ほ
藍夕顔:ほ し
藍夕顔:————
ジン:「それじゃあ、切れるまでもうしばらくだけ楽しんでな」
GM:男はキミを見下ろすと、帽子をかぶり直してこの場を立ち去る。
GM:ここで説明しておきましょう。
GM:夕顔さんはこのシーン以後、毎回〈意志〉判定に挑戦してもらいます。最初は難易度5からスタートで、その後は1シーン経過するごとに2ずつ上昇していきます。
藍夕顔:ゲェェェェッ!
GM:判定に失敗した場合、夕顔さんはそのシーンの間、邪毒4レベル放心硬直重圧のバッドステータスを受けてもらいます。
藍夕顔:ひぎぃ。なんということだ。禁断症状なのですね。
GM:そう、禁断症状の表現です。
GM:キミが、これを乗り越えることができるかの戦いです。
GM:これらの効果はジンに会って麻薬を使用することによって解除することが可能です。
藍夕顔:ぎええええ
GM:まあ、その場合、手土産は必要になるでしょうが……。
GM:それ以外の解除方法については今のところ全くの不明です。
藍夕顔:くそう! なんとかジンに頼らず耐えてやる!
藍夕顔:あのクソ野郎——ッ!
GM:説明は以上!
GM:あとはシーンを切るだけなので、何か描写があればどうぞ
藍夕顔:あとは壊れたねじ巻き人形のように、、床の上で痙攣しているだけで、言葉も思惟も紡げません。
藍夕顔:そのまま意識が遠くなって、フェードアウトで。
GM:では、キミの意識が途切れたところでシーン終了だ。
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーはオリエちゃん。
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 3[3]+42 → 45
GM:ぼちぼち。
GM:では、そうですね。オリエちゃんのシーンもちょっとした回想シーンから始めようかな。
七竈オリエ:ひゃー
GM:オリエの幼い頃。母親と一緒に暮らしていた時の場面からです。
GM:キミは落ちぶれた母親と2人で暮らしていました。
GM:家の戸棚には彼女がプロボクシングで獲得したトロフィーが並べられている。が、それらはいずれも埃をかぶってしまっています。
GM:キミの母は“ドラキュリア”というあだ名で呼ばれ、街でも少し名の知れたプロボクサーでした。
GM:しかし、パンチドランカーのような症状に苦しめられるようになると母は思うように成績を残せず試合でも稼げなくなります。
GM:そうなると、父はキミたちを置いて家を出ていきました。
母親:「私は……クソ……」
GM:彼女は頭を押さえながら、家族3人で楽しげに写っている写真を眺めている。
七竈オリエ:「ママ」そんな母親の袖を引きましょう。
GM:袖は引っ張られるままにダラリと垂れる。
母親:「ねえ。お酒を取って、オリエ」
七竈オリエ:「ママ、こないだもお酒のんでたよ」口を曲げる。
母親:「大丈夫。大丈夫よ。ここ最近は調子がいいの」
七竈オリエ:「……ほんと?」
母親:「ええ。KO勝ちだって続いてるし、前みたいには……」
七竈オリエ:「うー……」子供心にも、深酒が良くないことくらいはわかる。
GM:母はぼんやりとした様子で遠くを見つめている。
母親:「……そうだ、オリエ。明日の試合、観に来れる?」
七竈オリエ:「え!」顔が輝く。「うん、行く!」
母親:「そう。じゃあ、あなたの前で勝ってみせるわ。そうすれば四連勝」
七竈オリエ:母の試合を見るのは好きだった。全力で戦っている母の姿を見るのが好きだった。
母親:「諦めなければ、道は開ける。最後まで誇りを捨てなければ……」
七竈オリエ:「四回も! すごいねえ、本当に調子がいいんだ!」
母親:「ええ、そう。昔の気分が戻ってきたみたい。きっと次も必ず勝ってみせる」
母親:「そうすれば、また家族みんなで幸せに……」
七竈オリエ:「パパ、帰ってくるの?」ぴょんぴょんとまとわりつく。
母親:「ええ、もちろんよ。もちろん」
母親:「パパだってすぐに……」
GM:その時、家の電話が鳴る。
GM:母はぼうっとした視線で写真を眺めたままだ。
七竈オリエ:「ママ、電話」
母親:「パパだって……」
七竈オリエ:「ママ」また袖を引く。
母親:「オリエ。出てちょうだい」
七竈オリエ:「え、はーい」仕方ないので、とことこと歩いて電話を取る。
七竈オリエ:「はい、ななかまどです」
GM:受話器越しからは下卑た男の声が聞こえる。
“フィクサー”:「やあ。お母さんはいるかな?」
七竈オリエ:「ママは」ちらりと母の方を見る。いないことにした方がいいこともあると知っているからだ。
GM:母は震える指で酒瓶に手を伸ばそうとしている。
七竈オリエ:(ママ、電話。ママ)小声で母を呼ぶ。
GM:その様子に気付くと、母は面倒臭そうな様子で歩み寄ってくる。
七竈オリエ:「ママ、います。かわります!」少しほっとして母に受話器を渡す。
GM:おぼつかない指先でキミの頭を撫でてから電話を変わる。
母親:「はい。はい、大丈夫です、フィクサー。明日の試合のことですね?」
母親:「きっと勝ってみせます。ここしばらくずっと調子がいいんです。……え、」
七竈オリエ:目を細めると、少し離れて母の様子を見守っている。
母親:「勝たなくていい?」
七竈オリエ:「?」
母親:それは、しかし……。プロの試合として……。はい。はい。分かりました。」
母親:「それでは」
GM:電話を切ると母はフラフラと椅子に座り直す。
GM:それから、彼女は顔を覆って何やら考え込む。
七竈オリエ:(……勝たなくていい、ってなんだろう。どういうことだろう)
母親:「私がしてあげられる……母親らしいこと……」
GM:やがて彼女はキミの方を見ると意を決したように言った。
母親:「オリエ。聞いて」
七竈オリエ:「? うん」頷く。
GM:その表情はさっきまでと打って変わって試合中のように張り詰めている。
母親:「私は人間の人生にとって一番大切なのは最後まで諦めないことだと思う」
七竈オリエ:(……まじめなお話、する時の顔だ)
母親:「それから、何があっても誇りを捨てないこと」
七竈オリエ:「あきらめないこと。ほこりを捨てないこと」おうむ返しにする。
七竈オリエ:意味は、深くはわからない。でも、ちゃんと聞かなくてはいけない気がした。
母親:「ええ。そうすれば、きっと……どんな困難があっても必ず道は開ける」
七竈オリエ:「こんなん……こまることだよね」
七竈オリエ:「ママ、こまってるの? 大丈夫?」
母親:「そう。大変なこと。辛いこと」
母親:「ううん、大丈夫よ」
母親:「見てて、オリエ。私は“ドラキュリア”よ。例え負けたとしても絶対に諦めない」
七竈オリエ:「うん。ママはずーっとがんばってるよ。オリエ知ってるよ」
母親:「ありがとう、オリエ」
母親:「さあ、もう遅いから寝室にいきましょう」
七竈オリエ:「はあい」
七竈オリエ:「……ねえ、ママ」小声で呼びかける。
母親:「どうしたの?」
七竈オリエ:電話のこと、母親の言葉。思い返す。どこか不安で。だけど。
七竈オリエ:「試合、がんばってね」それしか言えなかった。
母親:「ええ。……さあ、寝ましょう」
GM:キミは彼女と一緒に寝室に向かう。
GM:次の夜。
GM:Z市のスタジアムで彼女は闘い、キミが見ている前で勝利した。
GM:八百長試合をするように命じられた彼女は誇りを捨てず、最後まで闘った。
GM:先に帰っているようにとキミに言って笑いかけたあと、彼女は二度と戻らなかった。
GM:警察署の霊安室。キミの目の前には冷たくなった母の死体があった。
七竈オリエ:「…………」黙って遺体を見つめている。
七竈オリエ:「……ママ?」呼びかける。
GM:返事はない。
GM:彼女の体はあちこちに殴打されたような痕やナイフによる傷もあり、酷い状態だったというようなことを警察が話していた。
七竈オリエ:周囲の大人の顔を見上げる。それから、遺体に駆け寄る。
GM:立ち会った警官たちは心配そうな様子でキミを見守る。
七竈オリエ:遺体の顔をじっと見て、それからおもむろにカバーを外した。
GM:警官は咄嗟に止めようとするが、思いとどまる。
七竈オリエ:遺体に残された傷跡を見る。見て、しっかり覚える。そうしなければいけない気がした。
GM:カバーの下はあちこちに傷痕があり、血が流れた痕も確認できる。
七竈オリエ:では、その血を指で取って舐めます。《ブラッドリーディング》したいです。
GM:了解です。
七竈オリエ:母親の感情を読み取りたい。
GM:キミには、母親の痛みや恐怖、それからキミを残して死んでしまう無念。そして、キミを思う愛情と誇らしげな気持ちが伝わってくる。
GM:同時に、キミは彼女の血から、彼女を殺した男たちの情報を、居場所を知ることができた。
七竈オリエ:どうしてそうしたのかは、よくわからない。ただ、吸血鬼のように血を舐めていた。
七竈オリエ:想いが、そして情報が頭の中に流れてくる。
七竈オリエ:混乱はなかった。これが自分の力なのだと思った。
GM:その場所に向かえば、母を殺したヤツらがいる。キミにはそれが分かった。
七竈オリエ:「………」下を向いたまま、何事か小さな声で呟く。
七竈オリエ:「…………」前を向く。目を上げる。唇を噛む。
GM:警官たちが不思議そうにキミの様子を見る。
七竈オリエ:「ブッ殺してやる」
GM:深夜。キミは読み取った情報の通りに薄暗い事務所の前へとやってきた。
GM:中からは男たちの気配がする。
七竈オリエ:そっと中の様子を窺う。
GM:その時、建物に入ろうとしていた男が、キミの様子に気付く。
切名雅人:「行くのか。殺しに」
七竈オリエ:「!」びくりとする。
七竈オリエ:「な、なんでわかるの」
切名雅人:「事情は知らんが、お前の殺気からそれぐらいの察しは付く」
七竈オリエ:「……じゃあ、邪魔しないで。あいつらをブッ殺すの。ぜんいん」
切名雅人:「だが、お前ではまず間違いなく返り討ちに遭うだろうな」
切名雅人:「ヤツらは屈強で、場慣れしている。それに対してお前は弱く年若い」
切名雅人:「それでも行くというなら、止めはしないが」
七竈オリエ:「そ、そんなことないもん!」手元には、家から持ち出したナイフがある。
七竈オリエ:「い、いくもん。こわくない。それに、失敗したって、ママと同じところに行くだけでしょ」
切名雅人:「ママ、か」
七竈オリエ:「ママが待ってるなら、アタシ、こわくない」震えそうになりながら、そう言った。
切名雅人:「お前の母さんはお前が犬死にしに行くことを望んでいたのか?」
七竈オリエ:「いぬじに……」
切名雅人:「ああ。お前がやろうとしているのは誇りもないただの自殺だ」
七竈オリエ:「ほこり」母の言葉が脳裏に蘇った。
切名雅人:「力の無い者がこの街で何かをしようとするなら、武器が要る」
七竈オリエ:『何があっても誇りを捨てないこと』。誇りの意味は、よくわからない。でも、とても大切なものなのだということはわかる。
GM:男はそう言ってキミに銃を差し出す。
七竈オリエ:「これが、ほこり?」
切名雅人:「使え。引き金を引けば、弾が出る。骨董品だが、これなら殺せる」
七竈オリエ:「これがあれば、アタシ、ママの言ったようにできる?」
切名雅人:「いや、違う。これは道具だ」
七竈オリエ:「道具……」
切名雅人:「誇り高くなれるかどうかは、引き鉄を引くお前が決める」
切名雅人:「だが、撃てば殺せる。力のないお前にもだ」
切名雅人:「引き鉄を引いた結果がどうなるかは、お前次第だ」
七竈オリエ:「アタシ……アタシ」小さな手を差し出した。「ちょうだい。アタシに使わせて」
切名雅人:「ああ。お前にやろう」
七竈オリエ:「アタシ、やってみせる。あいつらを殺す。ママの言葉もまもる。ぜんぶやってやる」
切名雅人:「そうだ。私は手を貸さん。私はたまさか奴らに仕事の話があって来ただけで、お前にも奴らにもそこまでの義理はない」
切名雅人:「これはお前の戦いだ。お前がやれ」
七竈オリエ:「やる。ありがとう、おじさん」
七竈オリエ:銃を受け取った。思ったよりもずしりと重い。
切名雅人:「使いにくいだろう。屋敷に帰れば、もっと最新式のもあったが……」
七竈オリエ:「ううん、アタシ古いの好き。かっこいいもん」
切名雅人:「そうか」男はその言葉に初めて笑みを見せる。
GM:事務所の中では数人の大柄な男たちが会話をしていた。
“フィクサー”:「あの女もバカだな。せっかく稼がせてやったのによ」
“ガードマン”:「だが、殴りがいはあった。サンドバッグにはもってこいでな」
“フィクサー”:「へへ、違いない。娘のことも考えずにどうしようもねえヤツだったからな」
七竈オリエ:ぱん。
七竈オリエ:最初に狙ったのは、フィクサーの眉間だった。
七竈オリエ:入り口からちょうど撃ちやすい場所にいたからだ。
GM:大柄な男の頭が撃ち抜かれる。
“ガードマン”:「お、おい。どうした?」
GM:フィクサーの体がどさりと倒れる。
“ガードマン”:「な、何だ!?どうなってやがる!?」
七竈オリエ:それから、二発目。別の大柄な男のこめかみを狙う。
GM:キミの銃弾は、正確に男の頭部を貫く。
七竈オリエ:母親の戦いを見ていた。どこが人体の急所なのか、オリエはある程度知っている。
“ガードマン”:「が……ッ!?」
GM:男は倒れてそのまま絶命する。
七竈オリエ:さらに、物陰に隠れながら男たちを射抜いていく。冷静に、冷静にと自分に言い聞かせながら。
GM:途中、キミに対しても銃弾が飛んできた。
七竈オリエ:「!」
GM:そのうちの数発は致命的なものだったが、不自然にもキミの体を避けて飛んだ。
GM:男たちは幼いキミに恐怖しながらも襲い来るが、一人また一人と射殺されていく。
七竈オリエ:おかしなことには気づいたが、考えている暇はない。ともかく撃つ。撃つ!
GM:そうして相手は最後の一人になった。
GM:事務所の中はもう血塗れだ。
七竈オリエ:さすがに肩で息をしている。
ギャング:「ガキめ。ふざけやがって!テメエ、どうなるか分かってんのか!」
七竈オリエ:頬の返り血を拭いて、銃を構える。
七竈オリエ:「わかってるよ。じごくに行くの。ママとはもう会えない」
七竈オリエ:「でも」
七竈オリエ:「その前にアンタを殺す!」
ギャング:「クソが!」
GM:男は引き鉄を引こうとする!
GM:放たれた弾丸がキミの眼前に迫る!
七竈オリエ:「あああああ!」今になって震え出した手を押さえながら、こちらも引き鉄を引く!
七竈オリエ:(あ、ダメかも)弾丸が、近づく。
GM:その弾丸が目の前で急に逸れる。
GM:キミの放った弾丸は狙い通りに男の胸部を貫いた。
ギャング:「あ…………」
七竈オリエ:(あ……れ?)
GM:男は尻餅を付き、そのまま動かなくなる。
七竈オリエ:(アタシ、死んでない?)きょとんとした顔をしている。
GM:戦いが終わると、先ほどの男が事務所の中に入ってくる。
七竈オリエ:「おじさん」
切名雅人:「運がいいな、お前は。銃弾があんな風に逸れるなんて滅多にあることじゃない」
切名雅人:「ママのおかげかもしれんな」
七竈オリエ:「…………」
七竈オリエ:「ママ」祈りのポーズ。
切名雅人:「お前、これからどうする。行く宛てはあるのか?」
七竈オリエ:「……ううん。ぜんぜん」首を振る。
切名雅人:「なら、一緒に来るか?」
七竈オリエ:「え!」
切名雅人:「まっとうな仕事じゃない。それでもよければだが」
七竈オリエ:「おじさんのところ」
切名雅人:「ああ。私のファミリーだ」
七竈オリエ:銃をよこすくらいだ。危険な場所だということはよくわかった。だが。
七竈オリエ:「ファミリー……家族」
七竈オリエ:「アタシ、おじさんの家族になれるの」
切名雅人:「私と一緒に来るのなら、そういうことになるな」
七竈オリエ:パパがいなくなって、ママが死んで。一人になって。
七竈オリエ:「行く。おじさんについてく。アタシを家族にして」
切名雅人:「ああ。分かった」
切名雅人:「なら、お前はこれからは私の家族だ」
七竈オリエ:「うん」目を細める。
七竈オリエ:あ、男の一人の血を舐めて《ブラッドリーディング》したいです。
GM:あ、いいですよ!
七竈オリエ:要するにこいつらの名前を知りたいのです。
七竈オリエ:自分についた返り血を舐めようかな……
GM:おお、なるほど。それならな、男の血液から問題なく知ることができるでしょう。
七竈オリエ:頬の血を手でこすり取り、舐める。頭の中に、情報が流れてくる。彼らの名前。
七竈オリエ:「……アタシ。覚えてるから」血まみれの部屋を見回し、言った。
切名雅人:「どうした?」不思議そうに問う。
七竈オリエ:「ううん。なんでもなーい」
切名雅人:「そうか。なら、行こう」
GM:男はゆっくりと歩き出す。
七竈オリエ:「うん!」そこに、まとわりつくように歩いていく。
GM:では、キミたちがそうして夜の闇に消えたところで回想を終わりましょう。
GM:そして、現在。
GM:切名弓人が逃げ去ったあと、屋敷を出たキミにうらぶれた外見の中年の男が声をかけた。
マサキ:「なあ、オリエか?」
七竈オリエ:「あん?」胡乱な目でそちらを見る。
マサキ:「やっぱりそうだ!いやあ、そうじゃないかと思ったんだ!元気にしてたか?」
七竈オリエ:「えーと、どちらさま……」
マサキ:「いやー、懐かしいなあ!ほら、俺だよ!」
GM:それはずっと昔、キミが幼い頃に家を出てそれっきりだった父のマサキです。
七竈オリエ:「え」はっとそれに気づき、目を見開く。
マサキ:「忘れちまったかなぁ。ほら、父さんだよ」
七竈オリエ:「パ……親父!?」
マサキ:「いやー、しばらく見ない間に立派になったなぁ、オリエ」
七竈オリエ:「な……何、しにきやがった」低い声を出す。
七竈オリエ:「何しにきやがったんだよ! アタシと! ママ置いてどっか行きやがって!」
マサキ:「いや、そのだな。お前と話をしに来たんだよ。お前とまたやり直したくてだな」
七竈オリエ:「な……」
七竈オリエ:「し、知らない。アンタとなんかする話ない」
マサキ:「いやいや!そう言わないで!頼むよ、オリエ!」
七竈オリエ:(アタシには、もう別のファミリーがあって……)思ってから、今の現状もまた思い出す。
マサキ:「こんなところで立ち話もなんだ。とりあえずどこか落ち着けるところにでも……」
七竈オリエ:「落ち着く気なんかねえっつうの」
マサキ:「まあまあ、そう怒るなよ。俺のアパートがいいか?それともその辺のファミレスにするか?」
七竈オリエ:「誰がアンタの家なんか行くか」
七竈オリエ:子供の頃。ずっと、父親がいつかは帰ってきてくれると思っていた。
マサキ:「お、そうか。じゃあ、どっかファミレスでも行くか」
七竈オリエ:(遅すぎるよ。なんで、なんでママが、アタシが一番つらかった時に帰ってきてくれないの)
七竈オリエ:(会いたかった)
七竈オリエ:「……言っとくけど、やり直すとかそういう気はないから」
マサキ:「そうか?いや、話だけでもなあ」
七竈オリエ:「ちょっとだけだよ。……ちょっとだけ。それでおしまい」
マサキ:「ああ、分かってる分かってる。恩に着るよ!」
七竈オリエ:「……わかってんのかな」
マサキ:「いやいや。やり直す……ってのは虫がいい話だってのは俺も分かってる」
マサキ:「けど、また昔みたいにお前と少しでも仲良くやれればと思ってな」
七竈オリエ:「…………」
マサキ:「お前、あの切名弓人って子と仲いいんだろう?」
マサキ:「ほら、あの今指名手配されてる」
七竈オリエ:「え」
七竈オリエ:「な、なんで」
マサキ:「いや、ほら、そのアルルカンギャングで脅されて働かされてた時にたまたま見ちまってな」
七竈オリエ:「だったら、何」
マサキ:「ギャンブルで作った借金で脅されてな。色々ちょっと。けど、アルルカンギャングも潰れてくれて助かったよ!俺は運がいい!」
マサキ:「ああ、それで話なんだが」
マサキ:「お前があの切名弓人とかいう少年を売れば、きっとボスから莫大な金がもらえるだろう。ボスは俺にも高い地位を約束してくれるはずだ」
七竈オリエ:「……!」
マサキ:「それを元手に2人でまたあの頃みたいに楽しく暮らそうじゃないか」
マサキ:「母さんもきっとそれを望んでる」
七竈オリエ:「ふ……ふざけんな……!」
マサキ:「え」
七竈オリエ:「ふざけんなよ! アタシ、アタシ……!」混乱している。先代。二代目。母親。父親。
七竈オリエ:「キャパオーバーなんだよ! なんでこう、いちいち!」
マサキ:「なんか変なこと言ったか?」申し訳なさそうに頭をかく。
マサキ:「いやー、だってお前、どうせ組織のボスに味方するならちょっとでも分け前は多くもらえる方がいいだろ?」
七竈オリエ:「わかった。よくわかった。アンタがどういう奴か」
七竈オリエ:すっと冷たい目になる。
マサキ:「お、ようやく分かってくれたか、オリエ!」
七竈オリエ:「アタシだってちょっとは仲良くする気がなかったわけじゃないよ。でももういいや」
七竈オリエ:「とっとと消えろ」
マサキ:「え、おい、待てよ」
マサキ:「な、なあ。もしかしてお前、切名弓人の味方をするつもりなのか?」
七竈オリエ:「ボ……切名弓人をどうするかはアタシが決める。アンタには関係ない。金もやらない」
マサキ:「お、俺は当然お前だってボスに付くと思っていたからこんな話をだな」
七竈オリエ:「アタシの選択肢の中から、アンタは消えたってことだよ!」
マサキ:「ちょっとでも考えてるんなら止めとけ。だって、そりゃあこの街全部を敵に回すようなものだぞ。俺だって分かる!」
七竈オリエ:「アタシだってわかってる」
マサキ:「じゃ、じゃあ迷うことないだろう」
マサキ:「死ぬんだぞ、お前。そんなことしたら絶対に殺させる」
七竈オリエ:「『何があっても誇りを捨てないこと』」
マサキ:「そりゃあ、母さんの」
七竈オリエ:「ああ、アンタのクソ脳みそでも覚えてた? そうだよ」
七竈オリエ:「アタシは、アタシの誇りが何なのか、考えなきゃならないんだ」
マサキ:「そんなこと言ったって死んじまったらおしまいだぞ!」
七竈オリエ:「おしまいじゃない!」母親の血。あの男たちの血。残っているものがある。自分の中に流れているものが。
七竈オリエ:「あーもう、アンタと話しててだんだんシャッキリしてきた! 決めた!」
七竈オリエ:「アタシは切名弓人を守る!」
マサキ:「お前……」
マサキ:「ああ、クソ!勝手にしろ!俺は死ぬのは御免だ!」
七竈オリエ:「誰かに告げ口するならしな。アタシは決めたんだ」
七竈オリエ:「先代はアタシに力をくれた。でも、アタシはボスの銃だってもう言っちゃったんだから」
七竈オリエ:「守るしかないだろ!」
マサキ:「そうかい。なら、好きにしな。やり直せるチャンスだと思ったんだがな」
マサキ:「告げ口は……どうするか考えるよ」
七竈オリエ:「おしまいだっていったよね。そういうこと」
マサキ:「分かった。分かったよ」
七竈オリエ:「じゃね。もう会いたくないよ。……パパ」くるりと背を向ける。
七竈オリエ:「バイバイ」
マサキ:「死ぬなよ……って言うのも変だよな。達者でな」
七竈オリエ:無言。もう顔は見ない。決意が崩れないように。
GM:男はその後ろ姿を見ながら男は懐から取り出した写真を見る。
マサキ:「『何があっても誇りを捨てないこと』」
マサキ:「俺はあの子に何をしてやれるんだ。母さん」
GM:ではシーン終了。
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは弓人くん。
GM:他のPCも登場可能です。
ニナ・ブラント:様子見しようかな
七竈オリエ:様子を見て後からでもいいですか?
GM:このシーンは一応合流シーンを想定しておりますが、好きなタイミングで出てきてよいです。
藍夕顔:私も様子見します
GM:なんなら出なくてもいい。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:42->43)
切名弓人:明鏡止水
GM:おお、控えめ。
GM:では、まずはちょっとシーンの描写を。
GM:雅人からの命令でキミを殺そうとしたギャングたちから逃れ、キミは街を走り続けた。
GM:そして、1人で工場地帯の暗い裏路地へと逃げ込む。
GM:空は黒雲が覆い、降りしきる雨がキミの体を濡らす。
GM:表の通りでは、ギャングたちがキミを探し回っている声が遠くの方で聞こえていた。
切名弓人:路地の壁にもたれ、息を吐く。
切名弓人:それでも、気は緩めない。ずっと安全な場所などない。
切名弓人:彼らが近づいてきたら、すぐに離れなくては。
切名弓人:今まで自分を助けてくれた仲間たちのことを考える。
切名弓人:これまでやってこられたのも彼女らの力があったからだ。
切名弓人:まるきり、戦えないわけではない。しかし、仲間がいたからこそ。『武器』があったからこそ…
GM:キミがそうした思考に及んでいるうちに、いつの間にか足音が思ったより近くまで接近していたようだ。
GM:間違いなくギャングの追手だろう。
切名弓人:はっとして、身を起こす。気配を探る。
GM:見ると、キミの視界の先に黒服の男がいる。
ギャング:「いたぞ!」
切名弓人:「……!」
GM:男は叫ぶと、キミに向かって銃を突き付ける!
七竈オリエ:登場します。
七竈オリエ:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 9[9]+45 → 54
七竈オリエ:oh
切名弓人:とっさの逡巡。逃げるか、それとも銃を…
GM:キミが迷っているうちに、男の指先は引き鉄を引こうとする。
切名弓人:(……しまった)
七竈オリエ:そして、銃声が鳴り響いた。
GM:男の体が、そのままパタリと倒れる。
切名弓人:目を見開く。
切名弓人:倒れた男の体。そして、視界に映るのは、
七竈オリエ:男の背後には、一人の少女の影。手元の銃からは硝煙が立ち上る。
七竈オリエ:「いたいた。さすがに大騒ぎになってんよ。大丈夫だった?」
切名弓人:「………オリエ」
七竈オリエ:「ボス」にっこりと笑う。
切名弓人:ボス。そう呼ばれて、その笑顔を見て、悟る。
切名弓人:「…もう。無茶するんですから。」弱々しく笑う。
切名弓人:「いえ、さすがにへとへとですよ。持久走はそんなに得意ではないので」
七竈オリエ:「そっか。ちょっとこれからもどれだけ休めるかわかんないけど……」
七竈オリエ:「ボスは、アタシが守るからさ」
切名弓人:「……」目頭が熱くなる。萎えかけていた心と体に力が戻る。
七竈オリエ:迷いはあった。でもなんだか、本人に会ったら全部どうでもよくなった気がして。
切名弓人:帽子の鐔を下げて。にじむ涙を隠す。
切名弓人:「……ありがとうございます。……心強いですよ」
七竈オリエ:「ヒヒヒ」そんなボスの様子を見て笑う。
七竈オリエ:「とりあえず、これからどうしよっか」
切名弓人:「ふふ」
切名弓人:「…そうですね。戦いましょう。…と、言いたいところですが」
切名弓人:「流石に我々二人では心許ないです」
七竈オリエ:「だよねえ。他にも人がいてくれたらなあ。姐さんとか……あー、うーん、……金髪とか」
七竈オリエ:最後の方はごにょごにょと言う。
切名弓人:「…ええ。彼女らがいてくれたら……」
切名弓人:「………ニナ」
ニナ・ブラント:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 5[5]+54 → 59
:藍夕顔の侵蝕率が4上昇。(侵蝕率:50->54)
ニナ・ブラント:その体躯には見合わない長い剣を引きずるようにして、歩く。
藍夕顔:剣を持つ手の反対側、肩を借りて、自分の足を引きずるようにして、歩く。
ニナ・ブラント:「夕顔。…いた」片方の手で細い体を支える。
GM:あ、夕顔さんは好きなタイミングで〈意志〉判定をしておいてください。最初のシーンなので、難易度は5だ。
藍夕顔:イェース。口を開く前にやってみましょう。
藍夕顔:(6+0)dx+0@10>=5 <意志>
DoubleCross : (6R10+0[10]>=5) → 10[1,4,5,9,10,10]+5[1,5] → 15 → 成功
藍夕顔:うし
GM:おお、余裕だ。では、キミは禁断症状を堪え切ることができる。
藍夕顔:体内の薬が切れ、襲い来る反動に耐えながら、それを悟らせまいと微笑む。
藍夕顔:「ごめんなさいね。ちょっと、体調を崩しちゃって……」
藍夕顔:「ニナが来てクれて助かった、わ」
七竈オリエ:「……姐さん、金髪……!」
切名弓人:「…お二人とも……」
切名弓人:「……来て、くれたんですね……」
切名弓人:泣き出しそうなのを、堪えるような顔。
七竈オリエ:「ちょ、ちょっと、大丈夫なの?」
ニナ・ブラント:「……オリエ。……二代目」
藍夕顔:「もう、大丈ぶ、よ」
藍夕顔:ニナちゃんから体を離して、一人で立とうとします。ふらつくが、再度、足をしっかり踏みしめる。
切名弓人:「夕顔さん……?」
七竈オリエ:「……なーんだ。かっこいいのアタシが独り占めと思ったのにさあ」
七竈オリエ:「嬉しいことになってるんじゃん」にっと笑う。
藍夕顔:「元はといえば、あなたを組織の長に据えたのは、私たち」
藍夕顔:手先が冷たく、歯の根は震える。
藍夕顔:「勝手にボスにしておいて、用が済んだから殺せなんて、いかに先代の命令でも、そんな」
藍夕顔:いつになくその口調は弱々しいが、一語一語、ゆっくりと紡いだ。
七竈オリエ:「それそれ。やっぱり筋が通んないよね」
ニナ・ブラント:「…約束、したから」ぽそぽそと言う。
切名弓人:「……夕顔さん。ニナ……」
切名弓人:「……みなさん」
切名弓人:「ボクは、もう、ボスじゃない。でも」
切名弓人:「…それでも側に、いてくれるんですね」
ニナ・ブラント:「『一緒に生きる』って。言ったから」
切名弓人:「………うん」
七竈オリエ:「アタシにとっちゃボスだよ。別の呼び方がいいなら考えるけどさ」
切名弓人:「…いいえ。ありがとうございます、オリエ」
切名弓人:「ボクたちの時間は、嘘じゃなかった。間違いじゃなかった」
藍夕顔:「では、ボス。これからどうされますか」
切名弓人:「…そうですね…」
GM:それでは、ミドルフェイズの進行について説明します。
藍夕顔:はい!
切名弓人:はーい
GM:まずは今回の舞台となるZ市のマップについて説明しましょう。
藍夕顔:なんと今回の卓は、マップがいつものサマリーではなくZ市全景マップなのだ
切名弓人:そうなのだ
GM:今回のセッションではZ市は18のエリアに分割して表現しており、これを移動しながらミドルフェイズを進めてもらうことになります。
GM:3×6のマップで左上から下に向かって順に①から⑧までの番号を振っています。
GM:それぞれのエリアではそのエリア内にいる時にボーナスやペナルティが発生する場合があります。
GM:軽くエリアの概要について説明しておきましょう。
①赤き糸エリア
フェイタル・ストリングスのアジトがあるエリア。正面から屋敷に乗り込んだ場合はその時点でゲームオーバーとなる。
GMの想定ではもう一度ボスに会うために、ここを目指してもらうことを目的としています。
もちろん、それ以外の解決法を探るのであればそれもいいです。
②市政区エリア
市役所などの公的な施設が密集しているエリア。あらゆる〈知識:〉の判定に+2dのボーナスを得る。
まあ、市役所です。婚姻届を出す時などにどうぞ。
③高級住宅街エリア
高級そうな住宅が立ち並ぶ地区。あまりにも治安が良すぎるため、武器を装備したままにすることができない。
戦闘が発生した場合、ラウンド進行が開始されてから武器を装備すること。
普段は武器を装備したまま戦闘をスタートしてもらっていますが、このエリアの場合外した状態でのスタートになります。
治安が良すぎるのも考えものですね。
④空港・駅エリア
空港や駅などのターミナルが集中する。乗り降りする人も多いため、誰にも見つからずに交通機関を使うことができる。
マップ上の好きなエリアに移動することが可能。
マップのどこにでもひとっ飛び!便利です。
⑤警察署エリア
警察署のある地区。ここ最近の事件を受け、厳戒態勢を敷いている。このエリアに移動した場合、警戒値を即座に+1する。
警戒値という謎のワードが出てきましたね。これについてはあとで説明します。
⑥教育施設エリア
小中学校やキミたちの通うZ市高校などがある。〈情報:学問〉の判定に+2dのボーナスを得る。
キミたちの通っていた高校もここにあるわけですね。
⑦公園区エリア
のどかな公園や病院などが併設される地区。穏やかな雰囲気のためか、このエリアではシーンに登場する際の侵蝕率が-1される。
穏やかすぎるのも考えものですね。
⑧中流住宅街エリア
閑静な住宅街。切名弓人の自宅もここにある。警戒値を-1することができる。
ここに行けば真夜さんに会うことができます。元気にしてるかなぁ。
⑨オフィス街エリア
企業のオフィスや高層ビルなどが密集する。〈情報:ウェブ〉の判定に+2dのボーナスを得る。
第三話で侵入した神城のビルなどもおそらくここにあるでしょう。
⑩歓楽街エリア
淫靡で妖しい雰囲気の漂うネオン街。説明文に「薬」という言葉の入ったアイテムを購入する際の〈調達〉判定のダイスに+3dする。
このボーナスは正直どうかと思います。
⑪市街区エリア
Z市の一番の繁華街。買い物や遊びのためのスペースも多い。〈情報:噂話〉の判定に+2dのボーナスを得る。
だいだい皆さんが遊びに出る時はここに来ていたことになります。
⑫研究機関エリア
企業や大学などの研究機関が多く集まる。〈情報:軍事〉の判定に+2dのボーナスを得る。
なんかすごい兵器とかを開発していたりします。
⑬スラム街エリア
Z市内でも特に治安の悪い地区。〈情報:裏社会〉の判定に+2dのボーナスが得られる代わりに、
このエリアでなんらかの判定に失敗した場合2d10のダメージを受ける。
なんで普通にスラム街があるんでしょうか。
⑭中華街エリア
中華系の移民が多く住む地区。中華料理屋なども多く、このエリアにいる時には任意のタイミングで一度だけHPを2d10回復することができる。
肉まんとか食べたいです。
⑮発電所エリア
Z市の電力を供給する地区。危険な施設もあり、このエリアで発生したあらゆるダメージロールには追加で+1d10される。
なんか爆発とかします。
⑯倉庫街エリア
港に無数の倉庫が並んでいる。〈調達〉判定を行なう場合、判定に+2dのボーナスを得る。
倉庫がたくさん!盗み放題!
⑰港湾エリア
港に面した地区で、船が停泊しているのが見える。「種別:ヴィークル」のアイテムを購入する〈調達〉判定に+3dのボーナスを得る。
停泊している!盗むチャンスだ!
⑱工場エリア
企業の工場群がある。神城の関連会社で起きた事件により、一部の工場は閉鎖されている。ここがスタート地点である。
キミたちは現在ここにいることになります。
第三話のクライマックスで景気良く爆発してたのもここですね。
GM:マップについての説明は以上。
GM:次はエリアの移動方法についてです。
GM:弓人くんはZ市内のあらゆるギャングや警察たちに追われていることになりますので、移動に少々制限がかかります
GM:切名弓人がシーンに登場しているか、他のPCが切名弓人と同行しているという形で移動する場合、1シーンごとに隣接した上下左右斜めのエリアに移動することができます
GM:弓人くんがシーンに登場せずに一緒にいたことにして他のPCが出て移動だけするということも可能なわけです。
GM:切名弓人とともに行動しない場合は、移動に制限がかからないためマップ上の好きなエリアに登場が可能です
GM:そして、マップ上で弓人くんがエリアを移動したときに遭遇判定というものをしてもらうことになります。
GM:弓人くんを探し回っている敵と出くわさないかどうかを判定してもらうわけです。
GM:遭遇判定は〈知覚〉〈情報:裏社会、噂話〉で難易度6の判定を行ないます。難易度は1シーン経過するごとに2ずつ上昇していく。
GM:そして、判定に失敗しギャングたちに見つかった場合は、エネミーエンカウントチャートを振ってもらいます。
GM:また、2シーン続けて同じエリアにいた場合も、追手に見つかって遭遇判定に失敗したことになり、エネミーエンカウントチャートを振ることになります。
GM:このエネミーエンカウントチャートの結果は今までのキャンペーンの結果を反映した「イベント効果」によってシナリオ中3回まで無効にすることができます。
GM:何が起きるかは使ってみてのお楽しみ!
GM:エネミーエンカウントチャートの結果によってはダメージを受けたり、戦闘になったり、警戒値が増減したりします。
GM:ここで、警戒値について説明しておきましょう。
GM:Z市内全域で指名手配されている切名弓人は行動をする度に市民たちから警戒され、危険視されていきます。
GM:そのため、ミドルフェイズの間、シーンが経過するごとにこの数値は1ずつ増加していきます。
GM:また、エネミーエンカウントチャートの結果によっても1から5までの間で増加します。
GM:ミドルフェイズ中に、この警戒値が10まで溜まった段階で弓人くんが戦闘不能状態になるとその時点でこのセッションはゲームオーバーとなります。
GM:切名弓人は捕まるのか、殺されるのか、ジャーム化するのか。いずれにせよ、彼女の物語はそこで終わりです。
GM:次にミドルフェイズ中に行なえる行動について。
GM:遭遇判定に成功して何も起きなかった場合、そのシーンにPC1人につき1回まで情報収集判定か購入判定、または警戒値を引き下げる判定を行なうことができます。
GM:【精神】か【社会】で難易度10の判定を行い、それに成功すれば警戒値を1下げることができます
GM:この判定はPC一人につき一度ずつ行なうことができるが、警戒値が下がるのは1シーンに一度までです
GM:他にももしやりたいことがある場合は採用しますので、どんどん提案してください。
GM:ニナちゃんといちゃつきたいとかそういう……。
GM:最後にエネミーエンカウントチャートの内容について説明しておきましょう
GM:遭遇判定に失敗したら、1d10を振って出たチャートに従ってもらいます。一度出たのと同じものが出た場合は振り直しとします。
GM:まとめますとミドルフェイズの進行の流れとしましては
GM:マップ上の⑱の工場エリアをスタート地点にしたキミたちは
GM:追手から逃れるために遭遇判定をこなし、警戒値の上昇に気を配りつつ
GM:マップ上を移動して情報収集判定を行なって情報を集めながら
GM:マップ上の左上①の赤き糸エリアのフェイタル・ストリングスのアジトを目指してもう一度ボスに会う
GM:というのがGMの想定している流れです
GM:もちろん、Z市から脱出したいとか他の手段を行ないたい場合は相談に乗るのでいつでも言ってください!
GM:今までの説明の中で質問などはありますでしょうか?
ニナ・ブラント:Z市から脱出、できるんですか?
藍夕顔:一応その点は、ボスに確認しておきたいかな。脱出する? って
GM:想定はしていないので、提案された段階でGMも考えることになります。
ニナ・ブラント:あ、じゃあもう一ついいですか?
GM:どうぞどうぞ
ニナ・ブラント:今までで説明あったらごめんなさいなんですけど。
GM:いいですよー。
切名弓人:脱出かあ…
ニナ・ブラント:弓人さんが移動→他PCも含め遭遇判定→失敗したらエネミー判定→戦闘 という流れで
ニナ・ブラント:戦闘になった段階で、今まで登場してなかったPCがシーンに登場するのはOKですか?
GM:あー、なるほど。それはありとしましょう。
藍夕顔:わーい!
ニナ・ブラント:基本的には、シーンの最初に登場の宣言した人だけが出るーと思ってた方がいいですね
GM:一応登場は自由ですが、そうかもしれないですね。
七竈オリエ:なるほど……
ニナ・ブラント:その時の流れですね!
GM:他に何か聞いておきたいことなどはありますか?
藍夕顔:こちらは特には!
七竈オリエ:今のところは大丈夫です
切名弓人:やってみてわからなくなったらまた聞きます…!
ニナ・ブラント:です!
GM:何か分からないことが出てきたらその時はいつでも聞いてください!
GM:あ、そうだ。前回のセッション時に使用可能だったリトルクイーンのNPC効果については、例の〈調達判定〉に成功してからの解禁になりますので
GM:その点はご了承ください。
藍夕顔:はいなっ
切名弓人:おお
七竈オリエ:今回も!
藍夕顔:例の判定は次シーンからになりますか?
GM:そうですね。次のシーン以降、行動の手番を消費してやってもらうことになります。
藍夕顔:了解しました。待っててねアイシャちゃん!
GM:説明はこんなところかな。
GM:では、シーンを切る前に、皆さんに今後の行動指針について少し話してもらったりしましょう。
GM:まあ、要するにさっきの会話の続きです!
切名弓人:はーい
藍夕顔:さっきどうしますか、と訊いたので、夕顔はボスの言葉を待って黙ってましょう。
切名弓人:「……みなさんは、どうしたらいいと思いますか?」少し考えてから、そう口にする。
藍夕顔:「私は、市からの脱出をお勧めしますわ」簡潔に。
ニナ・ブラント:「情報が欲しい。…休めるところも」
七竈オリエ:「アタシはもうちゃっちゃとみんなぶっちめちゃおうぜ!って気分だけどー」
藍夕顔:「今は街中が敵、一刻も早く離れるべきかと。先代の真意はこちらで探るなり対処いたします」
切名弓人:一人一人に頷きながら聞いている。
切名弓人:「……そうですね……」
ニナ・ブラント:「脱出、するの」
切名弓人:「生き延びる、ということならば、それが適当だろう、と思います」
切名弓人:「ですが」
切名弓人:「……この世界の外に出たから、『運命』から逃れられるか、はわかりません」
切名弓人:「この街の毒を、外部に持ち出すことにもなりかねない」
ニナ・ブラント:「『運命』…」
ニナ・ブラント:「…この街に、残るのね」
切名弓人:「……はい」
切名弓人:「それに、ボクは」
切名弓人:「父と、話をしたい」
藍夕顔:「そう安々と承知はされないかと思いましたが、そう言われましたら、これ以上反対する理由もありませんわね」
藍夕顔:「脱出の説得をするつもりでしたが、やめました。無事あなたが先代と対面出来るよう、この藍夕顔、全力を尽くします」
藍夕顔:その言葉は、先程よりしっかりしている。
七竈オリエ:「アタシはボスの決定についてくだけだよ」
切名弓人:「…ありがとうございます」 微笑む。
ニナ・ブラント:「あなたの父親は、まだ人間だって、言った」
切名弓人:「………『まだ』?」
ニナ・ブラント:「いつか怪物(ジャーム)になるかもしれないって、昔」
切名弓人:「………」
ニナ・ブラント:「話をするなら、急いで」
切名弓人:「…はい」
ニナ・ブラント:「…でも、情報が足りない」困ったように首を傾げる。
切名弓人:「そう。情報が必要です。」
切名弓人:「今のままでは、手も足も出ません。欲しい情報は、沢山ある」
藍夕顔:「まだ情報網のいくつかは、生きているでしょう。あらゆる手立てを尽くします」
切名弓人:「ええ。…みなさんの力を、お借りします」
切名弓人:「突破口を、見つけましょう」
七竈オリエ:「また追っ手が来るだろうけど、どうにかするよ」
切名弓人:頷く。
ニナ・ブラント:「狙われているのは、あなただけだから。私達だけなら、自由に動けると思う」
ニナ・ブラント:「私達は、あなたに従うから。命令、して」
切名弓人:「わかりました」
切名弓人:「ボクに、ついて来てください。そして、共に…生きましょう。そのために、戦いましょう」
藍夕顔:「ええ、はい」こっそり首筋の冷や汗を拭いて、うなずいた。
ニナ・ブラント:「うん」二代目の目を見て、首肯する。
七竈オリエ:「オッケー」笑う。
切名弓人:「……そう」
切名弓人:「ボクを、助けてください」
切名弓人:にっこりと笑って、そう言った。
GM:では、キミたちがその言葉に頷き合ったところで、このシーンは終了としましょう!
GM:それでは、最後にマスターシーンをやって、今日のセッションは終わりとしましょう。
GM:マスターシーン。
GM:Z市内の個人病院。激しい雨が病室の窓を叩く。
GM:テレビではニュース番組が流れ続けている。
GM:その部屋のベッドで顔に包帯を巻いた男が横になっていた。
Nameless:「先生、オレの顔はどうなったんです」
GM:ベッドのそばに医療器具を置いた医師は、不安げな声で問う男に優しげに微笑みかける。
医師:「もう大丈夫だ。キミが唯一持っていた写真を手がかりに復元して、すっかり元通りだ」
Nameless:「本当ですかい?」
医師:「ああ。キミの元の顔を見ればきっと記憶もすぐに戻るだろう」
GM:医師は男の顔に巻かれた包帯をゆっくりと外していく。
医師:「ほら、鏡を見てみるといい。これがキミの顔だよ」
GM:男は鏡を覗き込む。
医師:「キミを助け出した時は化学薬品による火傷でそれは酷いものだったが、もう大丈夫だ」
医師:「なあ、なかなかの美形じゃないか。……しかし、その顔、最近どこかで」
GM:鏡に映った顔の、口元が吊りあがる。
Nameless:「ヒ」
GM:切名弓人の顔が、哄笑する。
Nameless:「ヒヒヒヒヒヒヒ!」
Nameless:「アハハハハハハハハハハハハ!!」
医師:「な、何だ。何がおかしい」
Nameless:「先生。先生よ。これはオレの顔じゃねえ」
Nameless:「オレの本当の顔はな、こいつさ」
GM:男は《オリジン:ヒューマン》を使用します。
GM:男の端正な顔が、モザイク模様に焼け爛れた顔へと変わっていく。
GM:男はその顔で医師に迫る。
Nameless:「なあ、教えてくれよ、先生。オレは誰だ」
医師:「な、何を言ってる」
Nameless:「オレは男なのか?女なのか?善人なのか?悪人なのか?」
Nameless:「殺したいのか?それとも、殺されたいのか?サッパリ分からねえんだ」
Nameless:「教えてくれよ。あんた、どうして笑わねえんだ?こんなにおかしいことがあるかい」
GM:男はベッドのそばに置かれたメスを手に取る。医師の悲鳴が上がった。
GM:雷が落ち、病室を照らす。
GM:医師の死体と血に染まったシーツを除けながら男は立ち上がる。
GM:男の視線の先で、テレビに切名弓人の指名手配ニュースが流れる。
GM:《オリジン:ヒューマン》が解除され、男の顔が切名弓人のものへと変わっていく。
GM:テレビモニターに歩み寄りながら男は言った。
Nameless:「お前なら、オレが誰か知ってるんだろう」
GM:血の付いた指で、テレビに映った切名弓人の口元をなぞる。
Nameless:「なあ。ハニー」
GM:シーン終了。
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーはニナちゃん。
ニナ・ブラント:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 9[9]+59 → 68
GM:弓人くんも登場するとよいのではないかなぁ。
ニナ・ブラント:あのさあ
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:43->52)
切名弓人:ドッキドキだね!
GM:お揃い!
藍夕顔:仲良しさんめ!
GM:このシーンは2人がお話するシーンにしたい気持ちです。
藍夕顔:見守ろう
GM:まずは移動場所を決めてもらいましょう。
七竈オリエ:同じく
GM:キミたちは今⑱の工場エリアにいます
ニナ・ブラント:湾岸エリアか、中華街エリアか、発電所エリアに移動できますね。
切名弓人:ふーむ。発電所はリスクが高いし、中華街は回復の必要はまだないし・・・
GM:ここから移動できるのは左上に⑭中華街か、左の⑮発電所エリア、上の⑰港湾エリアです
切名弓人:ただ中華街が移動距離は多いんだよな…
切名弓人:ニナちゃん、買い物します?
GM:中華街の回復効果は好きなタイミングで使えるので、シーン中にダメージを喰らった時のフォローにも使えますよ
切名弓人:ふむふむ
切名弓人:そういえばニナちゃん、今回はまだ夕顔さんから両手剣受け取ってないかな
ニナ・ブラント:そうなんですよ!今の私は何もできないですよ
藍夕顔:まだですねー
GM:おお。さっきのシーンで一緒にいたので受け取ったことにしてもいいですが、そこはお任せです。
藍夕顔:あっ、そいつはありがたい……
ニナ・ブラント:できる限り受け取るロールはしたいので、ギリギリまで保留にしますね
GM:OKです。
藍夕顔:OK,
ニナ・ブラント:中華街が安全かなと思います!
ニナ・ブラント:港デートも素敵なんですが!
切名弓人:おっけー!
切名弓人:じゃあ中華街デートと洒落込みましょう
GM:では、そうしましょう。
ニナ・ブラント:ネクストイズ裏社会ヒント!
切名弓人:肉まんとあんまんどっちがいい?
ニナ・ブラント:あんまんー
GM:このシーンでキミたちは⑭の中華街エリアへと移動します。
藍夕顔:てれれてってってー
GM:本来ならば、ここで遭遇判定も振ってもらうのですが、このシーンは会話をメインにしたいのでこちらは後回しにしましょう。
切名弓人:はーい
ニナ・ブラント:やさしいー
藍夕顔:しんせつ!
GM:Z市の中華街地区。
GM:中華系の移民が多く住むこの地域は、街中に中国語の看板が多く見られ、屋台や料理屋が立ち並んでいる。
GM:他の地域とは違う、独特な猥雑さの漂う街並みだ。
ニナ・ブラント:その雑踏の中を、弓人さんと二人で歩いています。
ニナ・ブラント:「二代目。こっち」
切名弓人:普段だったら中華街を歩いているときはにこにこしているんですが、今はやや緊張した面持ちでいます。
切名弓人:「…あ。はい」
切名弓人:ニナについていく。
GM:では、キミはニナの案内で何の変哲もない中国雑貨屋へとやってくる。
ニナ・ブラント:するりと路地に入り込み、とある店の前で足を止める。
ニナ・ブラント:「ここ。…夕顔が言ってた」
切名弓人:「……大丈夫、ですよね」不安げな面持ちだ。
ニナ・ブラント:「大丈夫」店内に入るよ。
切名弓人:大きく息を吸うと、ニナの後から店内に入ります。
GM:店には漢方薬や中国風の菓子、玩具、怪しげな面などが雑多に並べられている。
GM:中国人らしき店主が顔を上げる。
李:「ニイハオ!ハイ、なんでもあるよ。カップルにオススメなのはこのパンダのヌイグルミかな」
GM:中国語混じりの日本語で男は話しかけてくる。
ニナ・ブラント:「預かり物を取りに来たの」淡々と答える。
李:「預かり物?アイヤー、ウチ、預り所じゃないよ」
切名弓人:ちらちらとパンダを見ている。
ニナ・ブラント:「鬼望月花にそう言われて」
李:「……そうか。鬼望月花の」
李:「ちょっと待っててください。すぐに持ってきます」
ニナ・ブラント:「うん」
GM:奥に引っ込んだ男は、包みを持って戻ってくる。
李:「……これを。鬼望月花からの預かり物です」
GM:男は薄布に包まれた剣を差し出す。
ニナ・ブラント:「うん」身の丈ほどもあるそれを受け取る。
李:「それだけでいいんですか?もっと強力な武器でも用立てできますが」
李:「銃でも、剣でも」
ニナ・ブラント:「いらない。これが一番使いやすいから」
ニナ・ブラント:「二代目は、どう?」後ろの二代目に振り向いて聞く。
李:「二代目。……では、そちらが」
切名弓人:「…あ、はい。武器ですか?」パンダから意識を戻す。
切名弓人:「ボクも…この、銃がありますから」懐の銃を握る。
切名弓人:父の"形見"。いつかのために託されたもの。
ニナ・ブラント:「……」コクンと頷く。
李:「そうですか。ああ、もちろんそのパンダでもよいですよ」
切名弓人:「え!?あっ、いや、その…」少し頬を紅潮させる。
切名弓人:「その、パンダは、また、こんど、で…」
李:「事情は太姑娘から聞かされております。もし休む場所が必要でしたら、この店の二階の空き部屋を使ってください」
李:「それ以外にも何か必要なものがありましたら、何でもお申し付けを」
GM:そう言って口髭を生やした中国人の店主は微笑む。
ニナ・ブラント:「……」首を傾げて二代目を見つつ。
ニナ・ブラント:「うん、わかった」
切名弓人:「………」少し気の抜けた様子で店主を見ている。
切名弓人:「……いいんですか?」
李:「私は太姑娘の部下ですからなぁ」
李:「そうなるとあなたの部下でもある」
切名弓人:目を細める。
切名弓人:「…もう、この街のボスはあの人なのに」
李:「さて。その辺りのことは太姑娘にお聞きになるとよいでしょう」
李:「私のような末端の者には、そうした機微はさっぱり」
切名弓人:「ありがとうございます…」
李:「私はただ上の人間に従うだけですよ」柔和な表情で微笑む。
ニナ・ブラント:「……。上の部屋を、借りるわ」
李:「ええ。どうぞ」鍵を差し出す。
ニナ・ブラント:鍵を受け取って、そちらへ向かいます。
ニナ・ブラント:「二代目」弓人さんの手をひく。
GM:通された二階の部屋は掃除の行き届いた小部屋で、簡単な丁度や寝具なども整えられている。
GM:部屋の窓からは中華街の様子を窺える。ここならば一息つくこともできるだろう。
切名弓人:ニナに手を引かれて部屋に入る。
ニナ・ブラント:窓から様子を窺って、追手がいないことを確認。
ニナ・ブラント:「ここなら、しばらく安全。少し、休んで」
切名弓人:「……うん」
切名弓人:ベッドに静かに座る。
ニナ・ブラント:「……」その様子を窺っている。不安そうに。
切名弓人:憔悴した様子で、下を向いている。
ニナ・ブラント:「二代…」言いかけて、やめる。「ゆみ子」
切名弓人:「……ん…」ぼんやりと顔を上げる。
ニナ・ブラント:両手を広げて、その体を抱きしめる。
切名弓人:「…あ……」
切名弓人:「ニナ……」体の重みを、ほんの少し、預ける。
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:目を軽く閉じて。その温度を感じる。
切名弓人:「ありがとう……」
ニナ・ブラント:先代ボスに言われた言葉がよぎる。
ニナ・ブラント:『お前とヤツが一緒にいることは決して出来ない』『一緒にいればお前かヤツが遠からず死ぬことになる』
ニナ・ブラント:その言葉を振り払うように、自分も二代目の肩口に顔を埋める。
切名弓人:「……ニナ。君が一緒で、良かった」静かに言う。
ニナ・ブラント:「あなたと一緒にいる、から」
ニナ・ブラント:「あなたを、殺させたりしない、から」
切名弓人:「…うん。……嬉しい」
切名弓人:「………結構、今までも大変で。辛かったけど……」
ニナ・ブラント:「…うん」
切名弓人:「こんなことは…初めてっていうか…はは、当たり前か」
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:「普通、ないもんな…死んだと思ってた父親が生きてて…死ねって言われるなんて…」
切名弓人:ぎゅっと、ニナに触れる手に力が入る。
ニナ・ブラント:「あの人が、どうしてそんな事を言うのか、わからない」
切名弓人:「…ニナも、わからないの…?」
ニナ・ブラント:頷く。
ニナ・ブラント:「ゆみ子は。自分の父親に、銃を向けられるの」
切名弓人:「……ボクは。あの人のこと全然知らないから。…ボクが夢見すぎてただけかも、って思ったけど」
切名弓人:「…だって、ニナにも、オリエにも、夕顔さんにも慕われてて」
切名弓人:「ボクの知らないところで、父さんは立派に…やってて…」
切名弓人:しゃくりあげる。
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:「ずっと…ずっと父さんに会いたかった…父さんの帰りを、母さんと一緒に待ってたの……」
ニナ・ブラント:「…うん」
切名弓人:「それなのに……やっと、会えたのに」
ニナ・ブラント:目を伏せる。
切名弓人:「こんなの」
切名弓人:「こんなの、ないよ……」頬を幾筋もの涙が伝う。
ニナ・ブラント:「……。少し眠って、休んで」
ニナ・ブラント:「私は、ここにいるから」
切名弓人:「……うん」
ニナ・ブラント:コートを脱がせる。寝台に横になるのを見守る。
切名弓人:おやすみ、と小さく囁いて。間も無く、静かに寝息を立て始める。
ニナ・ブラント:細い指先に手を絡めて、それを眺める。
ニナ・ブラント:眠ったことを確認した後、弓人さんの銃をそっと取り出す。
ニナ・ブラント:慈しむように撫でる。赤い糸の刻印を指で撫でれば、二代目との思い出と、先代ボスとの思い出が、交互に脳裏を掠める。
ニナ・ブラント:「……そばにいたいと思ってたの。…でも」
ニナ・ブラント:「でも……」
ニナ・ブラント:祈るように銃を抱きしめた。
ニナ・ブラント:というわけで、弓人さんのブレイドバレットに《水晶の剣》しますよ!
ニナ・ブラント:攻撃力+6!
切名弓人:わーい
GM:強い!
GM:では、この辺で遭遇判定をしてもらいましょう。
GM:1シーン経過したので警戒値は1に上がっている。
GM:遭遇判定は〈知覚〉〈情報:裏社会、噂話〉で、最初なので難易度は6です
GM:判定は2人のうちどちらがやってもいいですよ
ニナ・ブラント:弓人さんのが成功しやすいですかね
切名弓人:ですね
切名弓人:普通に知覚しましょう
ニナ・ブラント:お願いします!
切名弓人:7dx>=6
DoubleCross : (7R10[10]>=6) → 7[2,2,4,6,7,7,7] → 7 → 成功
切名弓人:うわっ
切名弓人:あぶない
GM:おお、成功。
ニナ・ブラント:でも成功したし!
GM:なのですが。
切名弓人:ですが?
ニナ・ブラント:何ですかっ
GM:『ある条件』を満たしているため、今回の判定は自動的に失敗になります!
ニナ・ブラント:条件!?
ニナ・ブラント:聞いてないよそんなの!
GM:PCたちに関わるある条件です。今のところは不明ですが、調べれば判明します。
切名弓人:エエーッ
GM:さあ、弓人くん!エネミーエンカウントチャートを振るんだ!
切名弓人:こわい・・・!
切名弓人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8
切名弓人:ぎゃー
ニナ・ブラント:8wwwwww
藍夕顔:コンビきちゃう!
七竈オリエ:いきなり!
GM:8 クラッシュとアイアンデバイスの2人組と戦闘になる。警戒値+4。
ニナ・ブラント:「イベント効果」を使用して、エネミーエンカウントチャートの効果を無効化したいです!
GM:OKです!では、これで残る使用回数は二回だ!
GM:その頃、店の一階。
GM:店主は電話を手にとり、小声で話をしていた。
李:「……例の切名弓人の居場所が分かった。ああ、そうだ」
李:「ボスに早くこの情報を……」
李:「え、何?もう分かっている?それはどういう……あっ!ちょっと!」
李:「アイヤー!切れた!」
GM:ニナのいる二階の部屋。室内には弓人の静かな寝息だけが聞こえている。
ニナ・ブラント:「………」弓人さんの寝顔を眺めて、じっとしている。
GM:その静かな室内で、ニナが何気なく視線を動かすといつの間にか薄暗い影の中に鮫がいた。
ニナ・ブラント:「……!」それに気付く。
GM:鮫は影の中を泳ぎながら牙を剥き、眠っている弓人に襲いかかろうとする!
ニナ・ブラント:「二代目!」
ニナ・ブラント:大剣を掴み、咄嗟に二代目を抱きかかえる。
切名弓人:「ん……っ」
GM:鮫の牙は、ギリギリのところで弓人の体から逸れる!
GM:鮫は影の中を泳ぎながらドアの外に逃げていく。
ニナ・ブラント:床を転がり、鮫から逃れます。
GM:次の瞬間、ドアが外側から打ち破られる!
GM:そこには、長髪の男と、顔に鮫の刺青をした男が立っている。
ニナ・ブラント:「っ、」体勢を立て直しながら、二代目を庇い続ける。
ニナ・ブラント:「二代目、逃げて。早く」
切名弓人:「……ぁ、」
クラッシュ:「……外したようだな。だが、どこまで逃げ続けられるか」
アイアンデバイス:「あの親父、情報が遅えんだっつうの!ボスの方が断然正確じゃねえか!」
切名弓人:薄く開いた目がパッと開く。
ニナ・ブラント:じりじりと窓のほうへ寄る。
アイアンデバイス:「なんだよ、お休み中か?けどな、テメエにはもう安息の場所はねえのさ!」
GM:ニナの背後には窓から下の様子が見える。オーヴァードであるキミならば飛び降りることは可能だろう。
切名弓人:心臓が早鐘のように打つ。
クラッシュ:「喋り過ぎだ、アイアンデバイス。……準備をしておけ。俺がヤツを出血させる」
ニナ・ブラント:「二代目。早く」
ニナ・ブラント:大剣を構え、視線は二人から逸らさない。
切名弓人:「…ニナも」
アイアンデバイス:「おうよ!任せたぜ、クラッシュ!一度くらいは本気なとこを見せておかねえとな!」
GM:男は相棒の肩に手を置く。
切名弓人:「ニナが逃げないなら、ボクもやります。」
ニナ・ブラント:「……っ」
GM:刺青の男は肩に置かれた手に視線をやりながら、自らの両手を交差させる。すると、頬の刺青が動き出し、男の体から離れる。
GM:影の中を渡りながら、黒い鮫はキミたちへと迫る!
ニナ・ブラント:ベッドのそばに置かれた、弓人さんのコートを一瞥する。まだベッドのそばにある。
クラッシュ:「噛み千切れ!」
GM:影の鮫が飛びかかる!
ニナ・ブラント:その瞬間、大剣を握って前へと躍り出る。
切名弓人:同時に動く。
クラッシュ:「お前に用はないぞ、娘!」
ニナ・ブラント:両手で一本の大剣を構え、鮫を薙ぎ払います。
切名弓人:ベッドにかけより、その上で畳まれているコートをひらりと羽織る。
GM:吹き飛ばされて影の中に消えた鮫が、影の中をグルグルと泳ぎ出す。
アイアンデバイス:「待ちやがれ!」
GM:狙いを定めた鮫が、再び弓人に飛びかかろうとする!
切名弓人:ニナに視線を送る。
ニナ・ブラント:頷く。大剣で鮫を牽制しつつ、弓人さんの下へ。
ニナ・ブラント:弓人さんを抱きかかえ、躊躇なく窓から飛び降りる。
クラッシュ:「……チッ。追うぞ」
GM:路地へと飛び降りた2人を見下ろしながら呟く。
アイアンデバイス:「これで流血でもしてくれてれば楽なんだかな~!」
GM:中華街の路地。
ニナ・ブラント:店の前に広げられた商品を派手に踏み潰しながら着地。路地を駆けていくよ。
GM:逃げるキミたちの背後から、影を跳躍して鮫の牙が追ってくる。
GM:その距離は着実に詰められつつあるようだ。
切名弓人:銃を取り出す。祈るように、額の前にかざす。
GM:街中ですれ違う人たちはキミたちに敵視するような視線を送る。
ニナ・ブラント:「(人混みが邪魔。二人と合流しないと)」焦りながら、弓人さんを抱きかかえてただ走る。
GM:次の跳躍でニナの影の中へと移動した鮫は、キミたちを間合いに捉える。
GM:ニナの腕の中にいる弓人の喉元に、鮫が喰らい付こうとする!
ニナ・ブラント:「っ!」目を見開く。迎撃しようとするが、間に合わない!
GM:と、その時、近くのビルのドアが開き、伸びた手がキミたちの腕をつかむ。
甘田粋香:「弓人くん!ニナちゃん!こっち!」
ニナ・ブラント:そのまま転がるようにビルの中へ。
GM:影の鮫はドアをかすめた後、標的を見失ったようにして消える。
GM:ビルの中にいたのは、甘田粋香と数人の女生徒だ。
GM:粋香は明るくキミたちに微笑みかける。
甘田粋香:「もう大丈夫だよ、弓人くん!ニナちゃ…」
GM:彼女はニナに抱きかかえられた弓人の姿を見て固まる。
切名弓人:「…甘田、さん」
切名弓人:瞬きして彼女を見る。
甘田粋香:「そ、その、それはいったい……?」
甘田粋香:「まさか愛の逃避行……?」
ニナ・ブラント:ぱちぱちと瞬きしながら、弓人さんと目を合わせる。
切名弓人:間。
甘田粋香:「や、やだ!こ、これじゃあたしがバカみたい……!」
切名弓人:「…え、えーっと」
甘田粋香:「あ、うん。そんな話してる場合じゃないね」
GM:偽りの涙を流していた彼女は目薬をしまいながら言う。
甘田粋香:「えっとね、弓人くんが指名手配されたニュースを見て、弓人くん絶対そんなことするはずないって思ったから、みんなに声かけて来たんだ!」
甘田粋香:「今度はあたしが弓人くんを助ける番だから!」
切名弓人:「………甘田さん……」
切名弓人:「ありがとうございます……でも、いいんですか…?」
甘田粋香:「もちのろんよ!だって弓人くんはあたしたちの友達だし!ねえ、みんな!」
GM:しかし、周囲の女生徒たちはどこか不安げな顔をしている。
ニナ・ブラント:「……」それを眺めている。
アキコ:「……ねえ、やっぱり警察に連絡した方がいいんじゃ」
甘田粋香:「な、何言ってるのさ、アッコ。冗談キツイ~」笑顔で諭す。
ユカリ:「弓人さんが本当に何もしてないなんて保証もないし……」
切名弓人:帽子を深く被る。
甘田粋香:「ユカリまで……」
甘田粋香:「弓人くんなんだよ!?友達でしょ!どうして信じてあげられないの!?」
アキコ:「だって……」
甘田粋香:「もういい!あたし一人でも、弓人くんの味方をするから!」
甘田粋香:「あたし、2人に付いていくよ!いいよね、弓人くん。ニナちゃん?」
切名弓人:「……甘田さん」ぽん、と甘田さんの肩に手を置いて、
切名弓人:「失礼します」そっと抱きしめる。
甘田粋香:「へ!?えっ、えっ!?」
甘田粋香:「う、嬉しいけど!嬉しいけれども!」真っ赤になってじたばたする。
切名弓人:「…甘田さん。お礼を言います。嬉しいです、ほんとうに。…ボクを信じてくれて、ありがとう」
切名弓人:そっと背中をなでる。
甘田粋香:「……当たり前だよ。そんなの」
切名弓人:「でも、これからはボクのそばにいちゃダメです。…危ない目にあう」
甘田粋香:「……弓人くん」
切名弓人:「大丈夫。ボクはちゃんと戻ってきますから。いい子で待っていてください。ね?」
GM:しばらく迷ったような顔をして、『だって』とか『でも』とかいう言葉を何度か口にしてから彼女はキミの体からそっと離れる。
甘田粋香:「うん。わかった。……きっとあたしがいても足手まといになるだけだし」
甘田粋香:「弓人くんのこと、みんなと一緒に学校で待ってるから」
甘田粋香:「きっと帰ってきて!」
切名弓人:「はい。」柔らかい風のように、ほほえむ。
切名弓人:「みんなと一緒に…待っていてください」
甘田粋香:「うん!お安い御用だよ!」
切名弓人:「ちゃんと、仲良くしててくださいね?」
甘田粋香:「それもあたしの得意分野!」
GM:少女はその足で、ニナちゃんの方に向かう。
甘田粋香:「ニナニナ!あたしの王子様のこと、お願いね!」
ニナ・ブラント:こっちに来ると思ってなかったので、面食らう。ぱちぱちと瞬き。
ニナ・ブラント:「ニナニナ…」
ニナ・ブラント:「…うん。粋香ちゃん」ほんの少し微笑む。
甘田粋香:「2人の事情はわかんないけど、なんか……だって、なんかっぽいじゃん」
ニナ・ブラント:「なんか…」首を傾げる。
甘田粋香:「あたしも本当ならニナニナみたくお姫様な女の子になりたかったし、弓人くんのそばで支えてあげたかったけど」
甘田粋香:「でも、きっとお姫様はお姫様で大変なんだよね?」
ニナ・ブラント:「お姫様じゃ、ないわ」
甘田粋香:「ちゃうのん?」
ニナ・ブラント:「私がなりたかったのは、人形」
甘田粋香:「人形……」
ニナ・ブラント:「でも、今は違う。それに」
ニナ・ブラント:「私も、あなたみたいに、なってみたい」
甘田粋香:「そっか。なんか上手く言えないけど……とにかくあたしの分までがんばってきてね!」
甘田粋香:「えっと、餞別……なんかないか、なんかないか」ポケットの中をまさぐる。
甘田粋香:「シュシュとかリップとかしか入ってない!」
ニナ・ブラント:その手のひらのリップを受け取る。
甘田粋香:「ニナニナ?」
ニナ・ブラント:自分のコートのポケットから、自分のリップを取り出して渡す。
ニナ・ブラント:「次に会うときまで、持っていて」
甘田粋香:「……うん。預かっておくね!」
GM:小さい手のひらでリップをぎゅっと握りしめる。
ニナ・ブラント:「うん」こちらも受け取ったリップを手でそっと包む。
甘田粋香:「弓人くん。それじゃあ、あたしは何もできないけど……いってらっしゃい!」
ユカリ:「気を付けてね、弓人さん」
アキコ:「……死なないで」
切名弓人:「……みなさん。ありがとうございます」
切名弓人:「それじゃあ。行ってきます。また、学校で」
甘田粋香:「うん。また学校でね!」
ニナ・ブラント:「——行こう。『弓人くん」
切名弓人:頷いて。ニナとともに歩き出す。
GM:キミたちは彼女たちに見送られながら、再び街へと出る。
GM:ここで、このシーンでの行動が可能になります。
GM:購入判定か情報収集判定か、警戒値を引き下げる判定が可能です。
切名弓人:うむ。まずは情報収集判定をしましょう。
GM:情報収集項目は今のところ次の四つです
ニナ・ブラント:条件についてを開けたいですよねえ
GM:気になりますか
ニナ・ブラント:なりますなー
切名弓人:なりますなります
GM:そう簡単に知られては困るのですがなぁ
ニナ・ブラント:とはいえ私情報収集苦手なので、弓人さんにお任せしてもいいですか?
切名弓人:こっちも分からないと困る…!
切名弓人:もちろん!
切名弓人:というわけで振ります。
切名弓人:4dx+3>=10
DoubleCross : (4R10+3[10]>=10) → 9[3,6,7,9]+3 → 12 → 成功
ニナ・ブラント:さすがだー
藍夕顔:ボスすごい!
切名弓人:あ、裏社会です
GM:お見事。
切名弓人:見よ、この裏社会力
GM:この情報は弓人くんが調べてよかったかもしれない。
ニナ・ブラント:私は切名雅人についてを調べてみようかな。
GM:お、どうぞどうぞ
ニナ・ブラント:オートエフェクト《砂の加護》を使用。切名雅人について、裏社会で振ります。
ニナ・ブラント:6dx+3>=9
DoubleCross : (6R10+3[10]>=9) → 6[1,2,2,3,5,6]+3 → 9 → 成功
GM:ゲッ、強い!
切名弓人:つよいぞー
ニナ・ブラント:よかった!侵蝕率3上昇です。
藍夕顔:バリバリだぜー
GM:万能だなぁ、ニナちゃんは
ニナ・ブラント:侵蝕率75になっちゃったマン
切名弓人:たかっ
ニナ・ブラント:高い…
藍夕顔:ヤバイ
GM:では、まずは『ある条件』について
ニナ・ブラント:えーーー!?
GM:この情報収集項目が開いたことで、新たな項目が出現します。
切名弓人:このままだとニナと一緒にいられない…
切名弓人:なんとかしないと
GM:この情報をニナちゃんに伝えるかどうかは弓人くんの自由です。
GM:次!
GM:以上です。
GM:これにより、新たなる情報収集項目が増えます。
切名弓人:高い!
ニナ・ブラント:姉御に助けてもらわなきゃ!
GM:情報は以上です!
切名弓人:考え込む様子を見せ、
切名弓人:携帯電話を取り出す。
切名弓人:最近機種を変えたばかりの、新型スマートフォンだ。
ニナ・ブラント:人通りを避けて中華街の裏路地を歩きながら、弓人さんに先代ボスの情報を伝えよう。
ニナ・ブラント:当時の状況を思い出しながら、ぽつぽつと話す。
ニナ・ブラント:「怪物に近づいてるって、言ってた」
ニナ・ブラント:「(…けど)」
ニナ・ブラント:「(……あの時、あの時あの人は、私に自分の子供を頼むって、そう言ってた)」
ニナ・ブラント:「(自分の子供をマフィアにすることを、危険が及ぶのを嫌がってたのに。…なのに、何で。殺そうとするの)」
切名弓人:「…そうだったんですね」そう、話しながらメモ画面に文字を打ち込み、ニナに見せる。
ニナ・ブラント:「……?」画面を覗き込む。
切名弓人:『盗聴されてる。位置情報も。』
ニナ・ブラント:「……!」目を見開く。
切名弓人:さらに、打ち込む。
切名弓人:『落ち着いて聞いてほしい』
切名弓人:そうして、ナノマシンのことを書いてニナに伝えます。
ニナ・ブラント:呆然とその文面を読む。
ニナ・ブラント:先代ボスの「弓人さんのそばにいてほしい」という言葉の真の意図を知る。
ニナ・ブラント:「弓人さんと一緒にいることができない」という言葉の意味も。
切名弓人:気遣わしげにニナの顔を見る。
切名弓人:『もう少しナノマシンについて調べてみる』
切名弓人:『何とかしよう』
ニナ・ブラント:歩きながら、自分の携帯端末に文字を打ち込む。
ニナ・ブラント:『そばにいていいの』
切名弓人:『もちろん』
ニナ・ブラント:「………」
切名弓人:『ボクはニナと一緒にいたい』
ニナ・ブラント:弾かれたように弓人さんの顔を見る。
切名弓人:真剣な眼差し。じっと、ニナの目を見て、端末を握るニナの手に自分の手を重ねる。
ニナ・ブラント:こくんと頷いて、その手をとる。手に口付ける。少し微笑む。
切名弓人:頷いて、こちらも微笑む。
切名弓人:そして、口を開く。
切名弓人:「あのさ、ニナ」
ニナ・ブラント:「うん」
切名弓人:「生き抜こう、ボクたち」
ニナ・ブラント:「…うん」
切名弓人:「一緒に、未来に行こう」
ニナ・ブラント:「未来」聞きなれない言葉のように繰り返す。
切名弓人:頷く。
ニナ・ブラント:立ち止まる。前を行く弓人さんを見る。
切名弓人:手を差し伸べる。
ニナ・ブラント:その手をとる。
ニナ・ブラント:「……連れて、いって」
切名弓人:「うん」
ニナ・ブラント:「あなたのそばに、いるから」
切名弓人:「うん」
ニナ・ブラント:手を強く強く握る。
切名弓人:やわらかく、しかし、しっかりと、握り返す。
GM:では、2人がそうして歩き出したところでシーンを終了しましょう。
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん。
GM:他のPCも登場したい人は登場可能です。
:藍夕顔の侵蝕率が7上昇。(侵蝕率:54->61)
ニナ・ブラント:出ません!
藍夕顔:登場ついでに、ヤク物判定しちゃいましょうか?
七竈オリエ:登場したいです
七竈オリエ:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+10[10] → 64
七竈オリエ:ぎゃあ
藍夕顔:たかぶってるう
切名弓人:どうしようかな…
GM:今回は情報収集項目は結構多めなので、調べる人員は多い方が便利だったりはします
切名弓人:ふむ
切名弓人:移動もあるし出ましょう
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:52->62)
切名弓人:わお
GM:みんな上がる
GM:では、夕顔さんは薬物に耐えられるかの判定も今やっちゃいましょうか
藍夕顔:オウイェー
GM:判定は〈意志〉で難易度は7まで上がるぞ
藍夕顔:だが私には侵蝕ボーナスもある!
藍夕顔:《戦術》+《ファンアウト》+《常勝の天才》
藍夕顔:う、パレットミスです
藍夕顔:(6+1)dx+0@10>=7 <意志>
DoubleCross : (7R10+0[10]>=7) → 9[1,2,3,5,7,9,9] → 9 → 成功
藍夕顔:(大丈夫……私は、大丈夫)
藍夕顔:体の芯でくすぶるような快楽と苦痛、自分を呼ぶ地獄からの声を振り切り、そっと首筋の汗をぬぐった。
GM:おお、素晴らしい。では、夕顔さんは今回も麻薬による中毒症状に耐えきる!
藍夕顔:ぜいぜい
GM:それでは、このシーンの移動先を決めていきましょう。
GM:現在は⑭の中華街エリアですので、ここから上下左右斜めの8方向に進むことができます
切名弓人:ふーむ、情報収集に合わせていくか
GM:また、現在のエリアに留まることもできますが、その場合は遭遇判定は自動的に失敗扱いになります。
GM:相談したりしてどこに行くか決めるとよいでしょう。
藍夕顔:工場はさっき居た所だから除外するとして
七竈オリエ:市街区だと噂話がボーナスですね
切名弓人:スラム街は裏社会ボーナスだけどリスクもある、と
切名弓人:研究機関は軍事ボーナス
七竈オリエ:研究機関は軍事かー でも屋敷からは少し離れちゃうな
藍夕顔:発電所は今のところ用事がないですね。情報にボーナスもなく、ダメージがあると増えるというデメリットだけ。
切名弓人:うーん、軍事はナノマシンか
GM:麻薬を購入するのであれば歓楽街がオススメです。
藍夕顔:<いらないー!
GM:ダメか。
切名弓人:噂話は侵入方法と計画。
藍夕顔:無難なのは噂話で市街区ですが、ナノマシンは気になりますね。結構優先したい気持ちだけど……
七竈オリエ:計画、他を進めたら下がったりしないですかね
七竈オリエ:にしては微妙な目標値かな……
切名弓人:そういえばリトルクイーンの助力、判定成功したら得られるんですよね
藍夕顔:戦術を使うにはまだ侵蝕の余裕もありますので、抜けないことはないかな、とは思います。
切名弓人:その辺りを活用したい
藍夕顔:そうそう、それもあった
GM:そうですね。アイシャを確保できたら、彼女の能力も得られるようになります
切名弓人:だから夕顔さんには調達判定でアイシャちゃん確保してもらいたいかな
七竈オリエ:ですね!
藍夕顔:命のお値段も支払わなくてはならない(ぐっ
藍夕顔:ですね!
切名弓人:夕顔さんの薬物についても気になるんですよね
切名弓人:ここからだと裏社会のスラムしかボーナス得られないけど
七竈オリエ:うーむ
GM:まあ、皆さん裏社会は高いですし、あえてそっちのボーナスは無視するというのも手ですし。
藍夕顔:デメリットが致命的なのは薬物よりはナノマシンかな
切名弓人:んむ、ですねえ
藍夕顔:そっちは多少後回しで、他の情報から埋めていく感じで大丈夫かなと
七竈オリエ:じゃあ研究機関が良さげですかね
切名弓人:ですね
藍夕顔:警戒値をなるべく上げないためにも! ですね、そうしましょう
切名弓人:夕顔さんの薬物についてはボクなしでボーナス有利なところに行ってもらってもいいですし
GM:おお。賢い。
七竈オリエ:そこから市街区行ってもいいし
切名弓人:研究機関からなら中流住宅街にも行けるな
切名弓人:自宅には是非よりたい感じがある
GM:では、移動先は研究機関エリアということでいいでしょうか?
切名弓人:はい!
藍夕顔:いきましょう!
七竈オリエ:はーい
GM:では、キミたちは左斜め下の⑫研究機関エリアへと移動します。
GM:まずは最初に遭遇判定のダイスを振ってもらいましょう。
GM:難易度は1段階上がり、〈知覚〉〈情報:裏社会、噂話〉で難易度は8です
GM:ダイスは誰が振ってもいいですよ!
切名弓人:ふーむ。じゃあ振りましょうか。侵蝕ボーナスもついたしね!
藍夕顔:ボスがんばれー!(ペンライト)
切名弓人:8dx>=8 知覚!
DoubleCross : (8R10[10]>=8) → 9[1,1,3,4,4,7,8,9] → 9 → 成功
切名弓人:よ、よしよし
七竈オリエ:おおー
藍夕顔:おおー
GM:おおー!成功!さすが!
GM:では、キミたちは追手に見つかることなく街中を移動することに成功します。
GM:やってきたのは大学や企業の研究施設などが多く立ち並ぶ一帯だ。
GM:危険な代物を開発させたりするのでなければギャングにはあまり縁のない、学術的な雰囲気が漂っている。
GM:ギャングや警官たちの警戒が緩むわけではないが、今のところはすぐに見つかる心配はなさそうだ。
GM:では、判定などを行ないたい人はいつでもどうぞ
切名弓人:ふむ…では先に判定してしまいましょうか
切名弓人:私はナノマシンについて情報収集したい!
藍夕顔:おっと、戦術はご入用で?
切名弓人:あー、余裕あるならいただこうかな
藍夕顔:はいさー!
藍夕顔:《戦術》! 私以外全員+5Dだ!(演出は後)
:藍夕顔の侵蝕率を+6した(侵蝕率:61->67)
GM:オーケーです。〈情報:軍事、裏社会〉で難易度は13。このエリアの効果で、〈軍事〉で判定するのなら+2dのボーナスが得られるが、その場合は〈裏社会〉の技能は足せなくなるから気を付けるんじゃよ
切名弓人:うむ
藍夕顔:技能の確認、だいじ!
切名弓人:戦術+5、ボーナス+2、侵蝕+1で…
切名弓人:よし、行きます
切名弓人:12dx>=13
DoubleCross : (12R10[10]>=13) → 9[1,3,3,4,5,6,6,7,7,8,9,9] → 9 → 失敗
切名弓人:財産点!
GM:おお!
切名弓人:4点払います
七竈オリエ:いけー 金の力だー
藍夕顔:偉大なりゴールド!
GM:では、判定は成功だ!
GM:それでは情報を公開しましょう
GM:新しい情報収集項目が増えます
GM:これは調べても調べなくてもいいものになります
藍夕顔:わぁい、凄く調べたい!(私は戦術ボーナスないけど)
七竈オリエ:銃器!? これ役に立つ時があったの!?
藍夕顔:……なにかコアな部分を撃ち抜けば、痛いけど死なないし除去できる的な??
GM:あー、近いですね
藍夕顔:あ、でも知識、か。それなら私もワンチャン。
藍夕顔:知識技能持ってるのはオリエちゃんだから、調べるならそちら優先でどうぞ。ボーナスもあるし。
切名弓人:ニナを何としても助けずんば
七竈オリエ:噂話も気になるけど、ここは金髪優先だな……!
GM:まあ、でもオリエちゃんは【精神】はそんな高くないんですよねw
藍夕顔:からずやだぜ!
七竈オリエ:ボーナス様に頼る……
七竈オリエ:では、ニナを殺さずにナノマシンを取り除く方法について〈知識:銃器〉で判定します
GM:やれるものならやってみやがれ!
七竈オリエ:7dx+2=>14
DoubleCross : (7R10+2[10]>=14) → 9[1,3,4,5,6,7,9]+2 → 11 → 失敗
七竈オリエ:財産点3消費します!
GM:いいとこいってる!?
藍夕顔:ユウジョウ!
切名弓人:オリエちゃーん!
GM:あ!やりやがった!
七竈オリエ:やってやるぜーーー
GM:そうなったら判定は成功になるしかないですね
GM:では、情報を
切名弓人:10以上…
GM:情報は以上です。
七竈オリエ:ひええ
ニナ・ブラント:離れてもダメなの
切名弓人:回り過ぎてもダメ…
藍夕顔:片方が回りすぎても、失敗……!?
GM:達成値が高すぎるとニナちゃんを完全に殺してしまいますので、ダメなのです。
藍夕顔:た、たしかに
ニナ・ブラント:私の達成値だけやたら高くなってしまってもダメですか…
GM:その場合も生命力を過剰に暴走させてしまったという感じで、ダメです。
藍夕顔:ジャーム暴走に近い感じなんですね、なるほど
切名弓人:なるほど
ニナ・ブラント:リザレクトに失敗してジャーム化しちゃうんですね。
GM:そうそう。
GM:とりあえず情報は以上です。
GM:夕顔さんはどうします?
藍夕顔:状況がえらいことになっていますが、まだ共有する前ということで、素知らぬ顔して調べちゃいましょう
切名弓人:あ、夕顔さん、アイシャちゃんを
藍夕顔:そう、それもだそれも
藍夕顔:普通に調達判定をして、足りない分は財産点……
藍夕顔:(2+1)dx+4@10>=30 <調達> アイシャちゃーん!
DoubleCross : (3R10+4[10]>=30) → 7[5,6,7]+4 → 11 → 失敗
藍夕顔:財産19点お支払!
GM:19足りない!
藍夕顔:チャリンチャリーン
GM:全部財産点で埋めたー!?
藍夕顔:私のカネはこのためにあるッ!
GM:では、アイシャの生命を維持するための判定は成功!
GM:ここで本来はちょっとしたイベントが入るのですが、順番的にどうしようかな
藍夕顔:残り財産点21になりました
GM:まだまだたくさんある!?
切名弓人:私はオリエちゃんと一緒にナノマシンのことを調べて行く体で行こうと思います
GM:じゃあ、先に情報収集の方の演出からやってしまいましょうか。そこに夕顔さんも一緒にいる感じでもいいですし
藍夕顔:はいです
GM:それでは、夕顔さんの助言を受けてかつてニナが捕まっていた研究施設に向かう感じですかね。
切名弓人:はーい
GM:打ち捨てられた研究施設。
GM:地区の一角にあったそこは、何年も前に放棄されたようで、埃が積もり機材などもそのまま放置されている。
GM:キミたちはその放棄された研究施設へとやってきた。施設の壁には消えかかったダブルフェイスのエンブレムが刻印されている。
切名弓人:埃が入らないよう口を手で押さえながら、そのエンブレムを一瞥する
切名弓人:思い出すのはニナのこと、アリサのこと、…紫島ひびきのこと。
藍夕顔:ボスは初めてなので、先導する感じで前を歩かせてもらっていいですか?
切名弓人:はい、よろしくお願いします!
七竈オリエ:「……うわー、何年ぶりかねここ」きょろきょろと辺りを見渡す。
藍夕顔:「さすがにあの頃から随分と朽ち果てたけど……厭な雰囲気は相変わらずね。ボス、こちらです」
藍夕顔:ニナちゃんが捕まっていたあたりとかに案内していきます。モニター室とか。
GM:では、キミたちが施設の奥に進むと、そこには開け放たれたままの檻がある。
GM:『被験体5号』と書かれた檻のそばには研究資料が積み上げられているようだ。
GM:“プロフェッサー・デス”という執筆者名で書かれた研究資料はどうやらニナのもののようだ。
藍夕顔:「ここですね。有用なものが見つかるといいのですが」
切名弓人:「ありがとうございます、夕顔さん…」
切名弓人:その檻を、痛ましげな表情で見つめる。
切名弓人:「では、ボクはこちらの資料を。オリエはそちらの方をお願いします」
七竈オリエ:「あーい。アタシ調べものとか苦手なんだよね……」と言いながらがさがさと資料を漁る。
藍夕顔:「では、申し訳ありませんがボス、私は一旦アイシャの方へ。……すぐ戻ります」
藍夕顔:「何か芳しくない報せがあっても、この夕顔を置いていかないでくださいね?」最後までお供します、と言外に含んでその場を辞す。
GM:では、弓人くんが研究資料に目を通していくと、ニナのレネゲイド能力のこと、軍事利用のために開発の進んでいたナノマシンのことなどが分かります。
切名弓人:「……ニナ……」資料を見ながら呟く。こんなところで、ずっとあの子は。
GM:完成段階にないナノマシンはニナの能力を得て稼働させることが可能なこと、そしてそれはニナが死なない限りナノマシンと結合し続けることを意味すること——。
切名弓人:「……っ……」そこまで目を通して、息を詰まらせる。
七竈オリエ:「ボス、なんかわかった?」
切名弓人:「…はい。ニナのナノマシンは……」オリエちゃんに、ニナが死なない限りナノマシンを除去することはできないことを伝える。
七竈オリエ:「……っ、マジかよ……」
七竈オリエ:「……や、なんかある! 絶対なんかやり方あるって!」
切名弓人:「…………オリエ」
七竈オリエ:「なんか……絶対……」唇をぎゅっと噛む。
切名弓人:「そうですね。…ええ、そうです」
切名弓人:「必ず、道はある」
切名弓人:「…もう少し、調べてみましょう。気づかなかったことが見えてくるかもしれない」
七竈オリエ:「……やだよ、アタシ。あいつがいなく……。……?」ふと、机の下にしゃがみこむ。
七竈オリエ:「……ボス。これ。なんか、メモ?みたいな。落ちてた」
七竈オリエ:ボスに、どこかに挟まっていたとおぼしきメモ用紙を渡します。
GM:では、オリエちゃんはそこに書かれた断片的な情報から、ニナちゃんを一度仮死状態にすることは可能かもしれないということに気付くでしょう。
七竈オリエ:「……これさ、さっきの続きじゃね? 仮死がどうって書いてある」
七竈オリエ:「もしかして、完全に殺さなくても、その仮死って状態にすれば……なんとかなる?」
切名弓人:「そうか…仮死状態…!」
七竈オリエ:「全殺しじゃなくて半殺しでキープすればいいんだよね。アタシそれくらいはできるよ!」
切名弓人:「……いえ。半殺しというよりは…ここで要求されているのは九分九厘殺しですね…」メモを読みながら。少し表情が陰る。
七竈オリエ:「……ひゃー、そこまではさすがに難しいな……」
切名弓人:「ニナの生命力も必要になってきます。ここまでくると、技術などの問題ではなく…」
切名弓人:「…運命の」
七竈オリエ:「……」
切名弓人:「……オリエ。このことはボクに任せていただけませんか」
七竈オリエ:「うん。ボスならできると、アタシはそう思う」
七竈オリエ:「金髪も、それがきっと嬉しいよ」
切名弓人:「………はい」薄く、微笑む。
切名弓人:(…殺す。…ニナを…)
切名弓人:(でも、…でも、違う)
切名弓人:(あの時とは……)
切名弓人:(『これから』を殺すんじゃない。ニナと…ボクの未来のために)
切名弓人:(『ニナの過去』を、殺すんだ)
切名弓人:ぎゅっ、とそのメモを手に握りこむ。
七竈オリエ:その様子を、少し目を細めて見ている。
GM:では、研究施設の表。
GM:アイシャの生命を維持するための機材の手配を済ませた夕顔さん。
GM:だが、そのアイシャとの連絡はしばらく途絶えている。
藍夕顔:(アイシャ……無事なの……?)
藍夕顔:(ニナもオリエもいる、一旦二人にボスを任せて、様子を……いいえ、ただでさ今の私は、普段の私ではない。これ以上ご迷惑をおかけするわけには……)
GM:では、ここで本来だとジンからの妨害が入ります。
GM:少しだけ屋敷の描写を入れましょう。
GM:では、場面はちょっとだけフェイタルストリングスの屋敷に。
GM:ジンに先導されながら“ボス”切名雅人は夕顔の部屋へと向かっていた。
切名雅人:「“梟”の娘か。本来であれば生かしておく理由はないが……」
切名雅人:「牽制材料にはなる。そういうことだな?」
ジン:「その通り。さすがはボスだ」
GM:部屋の前に立ったジンは扉に手をかける。
ジン:「それじゃあ、件の娘さんとご対面といこうや」
GM:ジンはにやついた顔で、ドアを開け放つ。
GM:だが——。
GM:ベッドはもぬけの空だ。
ジン:「チッ!誰の仕業だ!!」
切名雅人:「どうやら、裏切り者がいたようだ」
GM:切名雅人は目を細めてその様子を見る。
GM:というわけで、キミたちが一定の条件を満たしていたため、ジンの妨害工作は失敗に終わります!
GM:再び研究施設前!
藍夕顔:ひえっ、行動次第では条件を満たしていたんですね。怖い……
GM:弓人くんとオリエちゃんも好きなタイミングで出てくるとよいでしょう
GM:夕顔さんが心配そうな顔つきをしているとですね
GM:路地の向こうからメイド服姿の一人の少女が歩いてきます。
GM:線の細い金髪の少女は、その背に痩せた少女を背負っている。
藍夕顔:「アリサ!? アイシャ……あなたたち!」
GM:少女は荒い息を吐き、汗を流しながら背の少女を大切そうに背負って一歩一歩キミの方に歩みを進める。
藍夕顔:二人に駆け寄ります
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「ゆ……顔……」
藍夕顔:「連れてきてくれたのね……ああ、でも、アリサ、あなたせっかく拾った命なのに……」見つかったら、殺される危険をおかしてまで。
藍夕顔:そんな彼女の心遣いがありがたく、思わず、目に涙が滲んだ。
アリサ:「……夕顔さま。勝手なことをして申し訳ありません」
藍夕顔:「……いいのよ、あなたたちが無事なら、それで……」
藍夕顔:思わず二人を抱きしめましょう。
アリサ:「わたくしが皆さまに恩返しできることは他に何も思い浮かびませんでしたので」
藍夕顔:その言葉には、黙って首を振る。
藍夕顔:「ありがとう」
アリサ:「いいえ。いいえ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔、苦しい、よ」
藍夕顔:「んまっ」思わず離す。「ごめんなさいね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「うう、ん」微笑んでいる。
アリサ:「……二代目さまは?」
藍夕顔:「大丈夫、オリエと一緒に中のほうにいるわ。今は、特にお怪我もないし」
藍夕顔:「少しお疲れだろうけれど、ひとまず、合流しましょうか」
藍夕顔:と二人を連れて弓人さんとオリエちゃんのところへ戻りましょう。
藍夕顔:アイシャちゃんは自分で背負います。
藍夕顔:「こうしてあなたをおんぶするのも、久しぶりね?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……うん。あの時、以来。夕顔と、会った時」
藍夕顔:「すべてが片付いたら、また、こんな廃墟よりもっと綺麗な場所で、こうやって散歩しましょう、アイシャ」
藍夕顔:「あなたの体の調子さえよければ、もっと、お外に行かなくちゃね」
藍夕顔:と、少しだけ幸せと愛しさと切なさを噛み締めています。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「できるの?わたし、また家族を失くすのだと、思ってた」
藍夕顔:「そう簡単には死ねないわ、アイシャ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「あの男は切名弓人を殺すつもり。逆らうなら、わたしやあなたも」
藍夕顔:「そうさせないために、私も、オリエも、ニナも、走り回っているところよ」
藍夕顔:「あなたに、ピアノも聞かせたいしね」ウィンク
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「でも、それが、運命なら——」言いかけた言葉を飲み込む。
藍夕顔:「私たちは、私は、切名弓人を、ボスに選んだの」
藍夕顔:「私は、自分自身と組織の運命に、切名弓人を、選んだ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「……選んだ」
藍夕顔:「生命も、運命も、いのちは、自分のいのちは、選んでいいのよ。ワガママを言っていいのよ」
藍夕顔:「私は切名弓人と、フェイタル・ストリングスという運命(いのち)を生きる。あなたもついてきて、アイシャ」
藍夕顔:「そして、いつかあなたも、あなたのいのちを選びなさい」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「選んで、いい。そう、あの時も、夕顔が教えてくれたこと」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「だったら、わたしも。わたしも……運命を選ぶ」
藍夕顔:こくり、頷く。
GM:少女は力ない拳の中で硬貨を握る。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「こんな運命、わたしは認めない。夕顔と一緒に、たたかう」
藍夕顔:満面の笑顔になった。
GM:ここからNPC効果が使用可能になります
藍夕顔:おお
GM:成長して前回とは少し効果が変わっています
GM:便利に使ってね!
藍夕顔:やったぜ!
藍夕顔:エフェクト回復は強いな……!
GM:では、研究施設の中にアリサはパタパタと入っていく。
アリサ:「二代目さまー!オリエさまー!どちらにおられますかー!」
藍夕顔:アリサちゃんの後ろをてくてくと付いていきます。
切名弓人:では、入り口から少し歩いたところで出くわしましょう
七竈オリエ:ボスの少し後ろについて歩いてます。
切名弓人:「夕顔さ…アリサ?!どうしてここに?!」
アリサ:「二代目さまっ!ご無沙汰しておりました。ご無事で何よりです」
GM:深々と頭を下げる。
七竈オリエ:「アリ……アンタ、屋敷抜けて来たの!?」
アリサ:「アイシャさまを夕顔さまのもとにお連れしました。このままではよくないと、そう思いましたので」
藍夕顔:「感謝してるわ、アリサ」にっこりと
アリサ:「はい!……あ、それと、すみません、夕顔さま。わたくし一人では機械までは持ち出すことができませんでした」
藍夕顔:「さすがに、それは仕方ないわね」
七竈オリエ:「アイシャ……そっかあ」顔をくしゃりと歪める。
切名弓人:「アイシャを… ……そう…ですか、アリサ、あなたも……」
切名弓人:少しだけ泣きそうな顔をしてから笑う。
切名弓人:「ありがとうございます、アリサ。」
アリサ:「いえ!とんでもございません!」
アリサ:「二代目さまに助けていただいて、夕顔さまに目をかけていただいて、ニナさまやオリエさまにも仲良くしていただいて」
アリサ:「この数か月、アリサは幸せでございました。その、せめてもの恩返しでございます」
切名弓人:「アリサ……」
切名弓人:その手を、両の手でぎゅっと握る。
アリサ:「……二代目さま?」目を丸くして驚く。
切名弓人:「……本当に……本当に、嬉しい。…嬉しいんです」
切名弓人:「今、この時に。ボクの…ボクたちのために、来てくれたことが」
アリサ:「わたくしのような者にはもったいないお言葉です」
アリサ:「……二代目さま。どうかわたくしのことはご心配なさらないでください」
GM:少女は穏やかに笑うとキミの手を振りほどく。
切名弓人:「…アリサ…」
アリサ:「わたくしはお屋敷に戻ります。それがわたくしのお仕事ですし……あまり長く離れると余計に怪しまれるでしょうから」
切名弓人:「…はい。どうか、気をつけて」
藍夕顔:「ええ、それがいいわ」
アリサ:「ありがとうございます。皆さまも、どうかご無事で」
七竈オリエ:「アリサ、ありがとね」
アリサ:「いえ。わたくしにはこれ以上は何もできませんが……お役に立てたのでしたら何よりです、オリエさま」
アリサ:「ボス、街をお願いします。それでは」
GM:少女はもう一度深く頭を下げると立ち去る。
藍夕顔:その背に謝意を示して、こちらも深々と頭を下げた。
切名弓人:帽子を目深に被る。
七竈オリエ:軽く手を振って見送る。
GM:では、このシーンはこれで終了!
GM:それでは次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは、弓人くんにしようかな。
GM:他のPCも登場したい人は出るとよいでしょう
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:62->64)
ニナ・ブラント:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 4[4]+75 → 79
GM:低め!
ニナ・ブラント:というわけで出ますよ!
GM:オリエちゃんと夕顔さんはどうします?
七竈オリエ:どうしましょう、二人きりの方がいいとかあります?
藍夕顔:ちょっと迷ってますね
藍夕顔:ナノマシン取り除きに関しては、戦術かけないほうが良さそうですし
ニナ・ブラント:とはいえ、情報収集項目も残ってますからね
GM:いや、そもそも達成値が満たないとその時点で失敗なので、戦術はそれなりに有用ですよ。
藍夕顔:うーむ
GM:ちなみにオリエちゃんは次のイベント内容的に出ておくとちょっと楽しかったりします
七竈オリエ:なにっ
ニナ・ブラント:おお
藍夕顔:パパ再登場かな……よし、出ます
七竈オリエ:じゃあ出ようかな……(いそいそ)
:藍夕顔の侵蝕率が5上昇。(侵蝕率:67->72)
GM:まあ、もしイベント効果を使えばの話ですが!
七竈オリエ:七竈オリエの侵蝕率を+6(1d10->6)した
GM:では、警戒値は1シーン経過して3になる。
GM:夕顔さんは薬物に耐えられるかの判定をしておきましょうか
藍夕顔:今回は……9だったかな
GM:難易度はさらに上がって〈意志〉で9だ
藍夕顔:(6+1)dx+0@10>=9 <意志> やってやるぜ!
DoubleCross : (7R10+0[10]>=9) → 10[1,2,2,4,5,9,10]+10[10]+9[9] → 29 → 成功
七竈オリエ:つよっ
切名弓人:すごい
ニナ・ブラント:たっけえ
GM:うお!?高い!
藍夕顔:アイシャとアリサに会ったせいかな?
GM:力を得たのかもしれません。
藍夕顔:<これが絆の力よ!
藍夕顔:アイシャとアリサの顔を思い浮かべ、吐き気をこらえて、微笑む。
藍夕顔:(あの子たちに、みっともない姿は見せられないわ)
藍夕顔:禁断症状、抑えたぜ!
GM:お見事!判定には成功だ!
GM:それでは、移動先についてはどうしますか?
切名弓人:中流住宅エリアへ!
ニナ・ブラント:二代目のお母さんとお話するプランです!
GM:現在が⑫の研究施設エリアなので、左右と上、右左斜めに移動することができる。
藍夕顔:実家にGo!
GM:では、キミたちは⑧の中流住宅街エリアへと移動する!
GM:ここで、遭遇判定を振ってもらいましょうか
GM:〈知覚〉〈情報:裏社会、噂話〉で難易度は10まで上がる
切名弓人:じゃあ振ります
切名弓人:8dx>=10 知覚で判定!
DoubleCross : (8R10[10]>=10) → 10[2,2,3,5,5,6,9,10]+3[3] → 13 → 成功
ニナ・ブラント:あっ、すごい!
七竈オリエ:おおー
GM:成功!なのですが、ある条件を満たしているため、ここでは自動的に失敗扱いとなる!
藍夕顔:さっきのシーンで色々高まったせいか、出目がいいですな
GM:さあ、エネミーエンカウントチャートを振るがいい!
藍夕顔:さあ今度は誰が来る……
ニナ・ブラント:雅人パパ来たら笑う…
切名弓人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9
切名弓人:高いよ!w
七竈オリエ:!
ニナ・ブラント:おおう
GM:よし、ではここでもう一つイベントを。
藍夕顔:ジンの野郎かー!
GM:切名雅人が「Dロイス:時使い」の効果を使用。これは本来であれば、判定の出目を1ズラす効果なのですが
GM:今回は特別ルールとしてエネミーエンカウントチャートの出目を操作させてもらう!
藍夕顔:なっなにぃ!
ニナ・ブラント:何ー!?
GM:そのダイス目を+1する!
藍夕顔:ひええーっ!
GM:結果は「10 “ボス”切名雅人と戦闘になる。警戒値+5。」
ニナ・ブラント:言ってるそばから!
切名弓人:イベント効果使うしかない!
ニナ・ブラント:使いましょう、使いましょう
GM:イベント効果を使うかどうかはお任せするとして
GM:まずはチャートの結果の演出からいきましょう
GM:キミたちは住宅街を弓人くんの家を目指して進んでいます。
GM:今のところ敵と遭遇する気配はありませんが、ニナとともに行動するからにはいつかは見つかるでしょう。
藍夕顔:道中で買った手土産のお菓子とかを提げてます
ニナ・ブラント:どこか落ち着かない様子で歩いています。
切名弓人:「ニナ」
切名弓人:声をかけて、ニナの手をそっと片手で握ります。
ニナ・ブラント:「…」弓人さんを見る。
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:コクンと頷いて、その手を握り返す。
ニナ・ブラント:「……二代目?」その表情を見て、首をかしげる。「どうしたの」
切名弓人:「……ん」少しためらうような表情をして、懐から携帯端末を取り出す。
切名弓人:ロックを解除した画面には文章が書かれている。
切名弓人:合流前に用意していたものだ。
切名弓人:その画面を、ニナに見せる。
ニナ・ブラント:画面を覗き込みます。
切名弓人:ナノマシンはニナが死亡しないと取り除けないこと。一時的にニナを仮死状態にすることで、除去が可能かもしれないということ。
切名弓人:しかし、それには多大なリスクがあること。ニナ自身の生きる力も必要なこと。
切名弓人:…そして、自分がニナを『殺す』役目を負うつもりであること。
ニナ・ブラント:「………」読む。
ニナ・ブラント:顔を上げる。二代目、そしてオリエと夕顔を見る。
七竈オリエ:いつになく神妙な顔で、こくりと頷く。
藍夕顔:自分の端末を出し、そこに「私はボスとニナを信じてる」と文字を表示します。
ニナ・ブラント:「………」
切名弓人:じっとニナを見つめる。
ニナ・ブラント:「二代目が、私に言ったこと。未来、って」
ニナ・ブラント:「約束したわ。だから」
ニナ・ブラント:二代目とつないだ手を胸元に。手を絡めて、自分を撃たせるように引き寄せる。
ニナ・ブラント:「いいの」
切名弓人:「……ニナ」
ニナ・ブラント:「生きるの」
切名弓人:「うん」
ニナ・ブラント:二代目、オリエ、夕顔に向かって微笑む。
藍夕顔:ニナとボス、それぞれに向かって微笑み返します。
七竈オリエ:少し照れくさい顔をして二人を見る。
切名弓人:柔らかく笑っている。ニナからは、少し不安の影が見えただろう。
GM:では、そこでニナちゃんたちは気が付く。
ニナ・ブラント:「二代目……」呼びかけて、ふいに顔を上げる。
藍夕顔:「……あら」
GM:キミたちの向こう側の道路。雨の降りしきる中に一台の黒塗りの車が止まっている。
七竈オリエ:「……あれは」
GM:車のドアが開き、長身の男が降りてくる。黒服の男が彼に傘を差しかける。
ニナ・ブラント:「……」
GM:長身の男は道路を見渡す。キミたちを見つける。
切名弓人:そちらを向いて、見る。
切名弓人:その男を。
GM:その男と目が合う。
GM:ゾッとするような殺意のこもった瞳だ。
GM:そして、男は低い声で呟く。
切名雅人:「止まれ、運命の車輪よ」
GM:男の傍らから、異形の悪魔じみたヴィジョンが現れる。
GM:その瞬間、雨が止まった。
GM:いや、雨だけではない。その場にある全てのものが静止していた。
GM:時の静止した中を男は悠然と歩き、弓人の方へと近付いていく。
切名雅人:「お前では、運命に打ち克つことはできん」
GM:弓人の目の前にたどり着くと、彼は傍らの悪魔じみたヴィジョンにその拳を振り下ろさせる!
切名雅人:「運命の車輪は回り出す」
GM:雨が再び降り始める。
GM:弓人くんが次に気が付いた時には、キミの体は吹き飛ばされ、壁に叩き付けられている!
切名弓人:「…っ!げほっ、がはっ…!」
切名弓人:壁に叩きつけられ、強く咳き込む。
GM:目の前にはキミの父が立っている。
七竈オリエ:「っ、ボス!?」
ニナ・ブラント:「…っ!」
藍夕顔:「今のは……ッ」
切名雅人:「ニナを返してもらおう」
切名弓人:滲んだ視界でその男を見上げる。
GM:男は冷たい目でキミを見下ろす。
切名弓人:「『返して』…ですって?」
切名雅人:「ああ、そうだ」
切名弓人:「…ニナは、誰のものでもありません」
切名弓人:「彼女は、彼女の意志でここにいる」
ニナ・ブラント:「……あ」呆然と弓人さんを見る。
切名雅人:「お前の意志。そうなのか、ニナ・ブラント。私のピグマリオン」
切名雅人:「だが、例えそうだとしても、お前ではニナをは殺すことはできても救うことはできんぞ、弓人」
ニナ・ブラント:「救えるわ」
ニナ・ブラント:「二代目は、何度も、私に教えてくれたの。知らないことを、気付かなかったことを」
切名雅人:「いや、何一つ守ることなどできんさ。ニナも、あのアリサという娘も、そしてこの街も」
藍夕顔:思わず唇を噛む。やはりアリサの動きは感づかれていたか。
七竈オリエ:(……アリサ!)
切名雅人:「裏切り者を、始末せぬ道理がないだろう。夕顔、オリエ?」
切名弓人:「…この街、も……?」
切名雅人:「そうだ、弓人。お前は、甘い。私は愛した者全てを犠牲にしてでも、必ずこの街を手に入れる」
切名雅人:「全てを犠牲にしようとも、必ず」
GM:そこでボスは切名真夜へのロイスをタイタス化します。
切名弓人:えっ
藍夕顔:ああーっ!?
ニナ・ブラント:ロイス持ってた!?
藍夕顔:そうか、ボス抹殺指令を出したのも、直前に我が子のロイスをタイタス化したとかそういう……
ニナ・ブラント:「あなたは本当に、誰かを愛したの」
GM:それを昇華、判定ダイス数を増やしてキミたちに攻撃を加えてこようとします!
七竈オリエ:ぐえー
藍夕顔:げげげ
ニナ・ブラント:イベント効果!イベント効果!
GM:本来ならルール上、NPCはタイタスの昇華はできないのですがこのエネミーだけは特別とさせてもらいます!
GM:ちなみにこのエネミーはあと四つロイスを持っています。弓人、ニナ、夕顔、オリエに対してです。
藍夕顔:ロイスあったのか……!
GM:そして、戦闘になるとタイタスをガンガン消費しまくる!
藍夕顔:ひえええ
切名弓人:「…わからない」
切名弓人:「あなたが、わからない…切名雅人。どうしてそこまでするんです。」
切名弓人:「この街を、手に入れて…どうするんですか」
切名雅人:「……時間がないのだ」
切名雅人:「私が誰かを愛したことをまだ覚えているうちに、お前を始末する」
切名雅人:「そうなれば、この街は私のもとで永遠となる」
GM:再び男の傍らから、異形の悪魔じみたヴィジョンが現れる!
切名弓人:「……残念ながら、話は全く見えませんが、」
切名弓人:「…甘い、ですって。…笑わせてくれますね」
切名弓人:そのヴィジョンを見ながら、嗤う。
切名弓人:「貴方は守れないから見捨てるのでしょう」
切名弓人:「犠牲にすると言って、諦めているのでしょう」
切名雅人:「お前は……」
切名弓人:今まで、突きつけられてきた数々の選択。
切名弓人:「それを、超えてこその運命でしょう…!」地をつかむ。
切名雅人:「愚か者め。お前は何も知らんのだ」
切名雅人:「やはり、お前はここで始末する」
GM:異形の悪魔じみたいヴィジョンが胎動する!
GM:イベント効果を使うのであればここでどうぞ!
切名弓人:使います!
GM:その時、猛スピードで走ってきたパトカーがキミたちのそばで急停止する!
紫島ひびき:「乗って!」
GM:ショートカットを後ろで結った三白眼の少女がハスキーな声で助手席から叫ぶ!
藍夕顔:「紫島さん!?」
七竈オリエ:「アンタ、なんで……」
紫島ひびき:「いいから早く!」
切名弓人:身を翻し、パトカーの元へ走る!
GM:後部座席の扉が開く!
GM:パトカーはキミたちを乗せるとすぐに急発進する!
七竈オリエ:走ってパトカーに乗り込む瞬間、雅人に対して舌を出す。
ニナ・ブラント:パトカーに乗り込む間際、振り向いて切名雅人を一瞥する。
切名雅人:「…………」
GM:パトカーが発進する直前、車の後ろが大きく抉れる。だが、攻撃はそれ以上届かない。
GM:雨の降りしきる中、パトカーは走る。後ろに見える切名雅人の姿は徐々に小さくなっていく。
ニナ・ブラント:「…追ってこないわ」
紫島ひびき:「……よかった。何、あれ。化け物?」
七竈オリエ:「……助かった、のかな。サンキュ。紫島さん」
切名弓人:「ありがとうございます。紫島さん」
紫島ひびき:「間に合ってよかったわ。こんなに大所帯だと思わなかったから、ちょっと窮屈だと思うけどそこは我慢してね」
藍夕顔:「まったく、情けは人のためならず、ね。この際場所の問題は気にしない、ということで」
藍夕顔:アイシャちゃんは膝に抱きかかえる感じで(さっきまで背負っていた)
切名弓人:「…貴方も、ボクを助けてくれるんですね…」
紫島ひびき:「……まだ完全に許したわけじゃないけど、それでも切名さんが指名手配されるような悪党じゃないってことくらいは知ってるから」
紫島ひびき:「……私、父さんから正しいことをしなさいって教わったの。それだけよ」
切名弓人:「………」
刑事:「いやー、さすが紫島警部はいいこと言うなぁ」
GM:運転席でハンドルを握るのは生真面目そうな若い刑事だ。
ニナ・ブラント:「……」じっと窓の外を眺めている。
刑事:「しかし、ひびきちゃんの頼みとはいえまさかギャングを助けることになるとはなぁ」
七竈オリエ:「……お父さん、か」ぽつりと呟く。
切名弓人:「…父さん」視線を落とす。
紫島ひびき:「……すみません、本庄さん」
刑事:「いいって、いいって。僕も現役時代の紫島警部には散々お世話になったから。それに、ひびきちゃんの友達なら、そんな極悪人じゃないんだろう?」
紫島ひびき:「ええ、まあ、ギャングですけど。」
藍夕顔:ふふ、と前の座席のやりとりを微笑ましく見る。
藍夕顔:「ところで……今この車はどこに向かっているのかしら?」
刑事:「宛てのない逃避行ってとこかな。どっか安全なとこでも探してキミたちを降ろそうか」
藍夕顔:「ありがとうございます」直接切名家に乗り付けるわけにもいかんというか、またパパに会いそうだしなあ。
刑事:「まあ、しばらくは安全だと思うから安心してくださいよ。それよりもあなたみたいな美人なお嬢さんにお怪我がなくてよかった」
GM:本庄刑事はデレデレした顔で夕顔の方を振り返りながら運転しています。
紫島ひびき:「……ねえ、七竈さん、切名さん、どうかしたの?」
七竈オリエ:「うんにゃ、別にー。つまんねえこと思い出しただけ」後ろによっかかりたいけど狭い!
切名弓人:「………」俯いている。
切名弓人:(…どうして)
切名弓人:(どうしてああなっちゃったんだろう。どうして、あんな話しかできないんだろう)
紫島ひびき:「……お父さんの、こと?」
七竈オリエ:「……」
ニナ・ブラント:「ねえ」ひびきちゃんに聞きます。
紫島ひびき:「……どうかした?」
ニナ・ブラント:「あなたは、父親を尊敬しているのね」
紫島ひびき:「もちろんよ。誰よりも立派で、尊敬できる人」
ニナ・ブラント:「そう。…そうなのね」
ニナ・ブラント:何かに納得したように頷く。
七竈オリエ:「アンタの親父は……アンタにちゃんと教えてくれたんだね。大事なこと」ぽつりと。
七竈オリエ:「……そこはちょっと羨ましい」
紫島ひびき:「七竈さんに羨ましがられるなんて、珍しい」
紫島ひびき:「でも、あまり記憶には残ってないの。私の小さい頃に死んじゃったから、聞き伝てばかりで」
切名弓人:目を細める。
七竈オリエ:「アタシだって欲しいものくらい山ほどあるさ」
七竈オリエ:「……そっか。そういう……うん」
紫島ひびき:「……前の事件の後、ちょっと考えたことがあったの」
紫島ひびき:「もしも父さんが生きていて、犯罪者になっていたらその時は私はどうするかって」
ニナ・ブラント:「…どうするの」
紫島ひびき:「たぶんそうなったら私は許さなかったと思う」
紫島ひびき:「今の私には私の正義があるから。……まあ、実際にそんなことになったわけじゃないから軽々しく言えることだけどね」
七竈オリエ:「……アンタらしいね」低く笑う。
紫島ひびき:「……七竈さんにも、今の七竈さんの生き方があるんじゃないかしら」
切名弓人:「…ボクも」ぽつりと、言う。
紫島ひびき:「……切名さん?」
切名弓人:「ボクも……きっと、同じだと、思います」
藍夕顔:ボスの顔を見やります
七竈オリエ:「ボスもかー。……そだね。アタシもそうなのかも。でなきゃボスに着いては来ないよね」
藍夕顔:(父親、か……)
藍夕顔:(私にそんな人の記憶はないけど。アイシャの父は、立派な、そして悲しい人だったわね)
藍夕顔:(私たちはそんな彼女の父を殺した。もし、私の父とやらが生きていて、私たちの前に立ちふさがるなら、やはり私は、戦いを選ぶでしょう)
藍夕顔:「でも……」小さく何かを言いかけて、言葉を止める。
七竈オリエ:「正義はどうか知らねえけど、アタシにはアタシの道がある、って。かっこいいね。パクらせてよ、紫島さん」
七竈オリエ:「姐さん、何か言った?」
藍夕顔:「いえ……少し」迷うように言葉を濁す。
藍夕顔:「……いえ、うん、そうね!」急に吹っ切った顔になった。
ニナ・ブラント:「どうしたの」
藍夕顔:「オリエ、あなたの言うとおりだわ。私たちには、私たちの道がある」
ニナ・ブラント:「……」ぱちぱちと瞬き。
紫島ひびき:「……ええ、七竈さん。私からも一つだけお願いがあるから、それを聞いてくれるならいくらでも」
七竈オリエ:「ふふ、いいこと言ったねアタシ。……お願いって?」
紫島ひびき:「それは、降りる時にでも」
七竈オリエ:「? あっそ」
藍夕顔:「……少し考えてしまったの」
藍夕顔:「愛を犠牲にして望むものを手に入れることと、正義のために愛した者をも手にかけることと、違いはあるのか、って」
切名弓人:息を飲み込む。
紫島ひびき:「…………」
藍夕顔:「でも、オリエや、紫島さんたちが話しているのを聞いてね……多分、その二つにも、また別の道が、それぞれの道があるのよ」
藍夕顔:「犠牲にする、される。諦める、諦めない。そうした二元論だけじゃない、第三、第四の道が……」
藍夕顔:「私は楽観的すぎるかしら? でも、不思議ね。私たちなら、それを見つけられる気がするんです」
ニナ・ブラント:「立ち向かってきた父親は、きっと別の正義を抱いていて」
ニナ・ブラント:「…怪物になってしまっても構わないと思うような、正義を」
ニナ・ブラント:「立ち向かうだけじゃなくて…」目を伏せる。「…別の道を探すことができるのなら、探したい」
刑事:「ギャング同士の抗争なら、そりゃあ難しいよ、たぶん。相手はキミたちのことを本気で殺しに来てるんだろ」
ニナ・ブラント:「……そう」
紫島ひびき:「だったら、切名さんはどうするの?」
切名弓人:「……ボクは……」
切名弓人:「………ボクは……ただ」
切名弓人:「ただ、話がしたい……ちゃんと……」
切名弓人:ぽつりぽつりと、俯きながら呟く。
刑事:「とりあえずこの辺で停めるよ。この辺りなら道が入り組んでるし、そう簡単には追ってこれない」
藍夕顔:「お世話になりました」
七竈オリエ:「どーも。まさか警察のお世話になるとはね。まあ、助かったよ」
ニナ・ブラント:「ここは…」
ニナ・ブラント:辺りを眺めながら車を降りる。
GM:パトカーは住宅街に入った路地の端で停まる。少し歩けば弓人くんの自宅にも、いつか行った教会にも行けるだろう。
切名弓人:「ありがとうございました。…気をつけて」
ニナ・ブラント:「…ありがとう」遅れてお礼。
刑事:「いやー、僕も綺麗なお姉さんとご一緒できてよかった!」
刑事:「でも、これ以上は僕も限界だ。バレたら警察官じゃいられなくなっちゃう」
藍夕顔:「ええ、こちらとしても、私たちに手を貸してくださった方が不利益を被るのは見ていられませんしね」
藍夕顔:「どうぞ、帰りもお気をつけて」
刑事:「ええ。指名手配犯に言うことじゃないかもしれないけど、みんなくれぐれも気を付けて」
七竈オリエ:「で、紫島さん。お願いってのは?」
GM:少女はパトカーから身を乗り出してキミに言う。
紫島ひびき:「七竈さん。私、まだあなたのこと逮捕してないから、絶対に死んだりしないで」
七竈オリエ:「ん」少し目を丸くし。
紫島ひびき:「……お願い事はそれだけ。それを守ってくれたらいくらでもパクってくれていいわ」
七竈オリエ:「っははははは! なあんだ、そんなことか! あったりまえじゃんそんなのさ」
七竈オリエ:「オッケー。でも逮捕はともかく、お願いされちゃったらねえ。せいぜい気をつけるよ」
紫島ひびき:「わ、笑うことじゃないでしょ。……ええ、気を付けてね」
七竈オリエ:「アンタこそ、アタシを逮捕しにくるんなら、いろいろ気をつけなよね」
GM:そう言って彼女はキミの体をぎこちなく抱きしめる。
七竈オリエ:「うえ!?」
七竈オリエ:「あ、あの……うん、その」ぽん、と肩をひとつ叩く。
紫島ひびき:「え、いや、だって、粋香がいつもこういうことしてるし!その真似っていうか!」
紫島ひびき:「……それで、気を付けるって?」
GM:真っ赤になりながら聞き返す。
七竈オリエ:「いや、アタシらに協力したのバレないようにねーとか、ボ……えー、あっちのボスの方にも注意しろよーとか……」
七竈オリエ:「お互い、無事でまたおっかけっこしようじゃん」こつん、と額に額を当てる。
七竈オリエ:「じゃね! また!」身体を離し、手を振る。
紫島ひびき:「……ええ。警察が犯人を逮捕するのを、おっかけっこって言うのはちょっと感心しないけれど」
紫島ひびき:「また会いましょう、七竈さん!」
GM:パトカーの中から手を振り返す。
GM:一度だけクラクションを鳴らすと、パトカーは去って行く。
GM:あとはいつでもこのシーン内での行動を行なってよいです。
藍夕顔:さて、ボスのご実家はどうしましょうか……
藍夕顔:先代がいきなり何かしてはこないかなとは思いますが、色々と不安ではある
ニナ・ブラント:先にナノマシン撃退しますか
切名弓人:うーん、先に実家に顔を出したいです
藍夕顔:じゃ、そちら行きましょう
GM:おお、なるほど。
ニナ・ブラント:ついてくぜ!
七竈オリエ:いきましょー
切名弓人:そして警戒値もエリア効果で下げたいですね!
GM:おお、そうですね。
藍夕顔:だね!
GM:折角上がった警戒値はこのエリアの効果で2に下がる!
GM:ちなみに実家は情報収集項目のどれかを開けているとイベントがあるので、調べたいものがあるなら先に振ってみてもいいです
藍夕顔:な、なんだってー
切名弓人:おお
ニナ・ブラント:計画かなあ
切名弓人:モチベーション的には計画ですね
藍夕顔:ですね!
切名弓人:リトルクイーンと財産点と…んん
GM:まあ、そこまで大きなイベントではないので、ここはさほど気にしなくてもいいというのもありますが。
藍夕顔:情報収集するなら、ここで戦術撃ちますよー
七竈オリエ:じゃあ私も無難に侵入方法あたりを調べようかなあ
GM:おお。よいでしょう
藍夕顔:なら、私は自分に盛られた薬を調べたいですねー
切名弓人:うむ、じゃあお願いします
ニナ・ブラント:私は情報収集苦手だし様子見してます!
藍夕顔:では戦術をば!
:藍夕顔の侵蝕率を+6した(侵蝕率:72->78)
切名弓人:イエス!
藍夕顔:というわけで、みなさん+5Dどうぞ
ニナ・ブラント:ありがてえ!
GM:強い!
七竈オリエ:いただきます!
切名弓人:力がみなぎる…!
切名弓人:じゃあ振ります
切名弓人:10dx+3>=17 情報:裏社会 頼んだぞ
DoubleCross : (10R10+3[10]>=17) → 9[1,1,3,3,6,7,8,8,8,9]+3 → 12 → 失敗
切名弓人:む、これならば
GM:惜しい!
切名弓人:財産点を5
GM:む?
切名弓人:支払います!
GM:な、何!
藍夕顔:やったー!
七竈オリエ:いえーい
ニナ・ブラント:おおー!
GM:やりやがった
切名弓人:ありがとう戦術!
GM:では、情報を開示します
GM:情報は以上!
GM:さて、休憩の間に少し考えていたことがありまして
GM:切名雅人の考えについてはクライマックスまで引っ張るつもりでいたのですが
GM:今後のロールの指針にも関わってくると思いましたので、ここで少しお話しておきたいと思います。
ニナ・ブラント:おお
GM:結構重要な話になりますので、話したあとでPCも知ってることにするか、PLだけの共通認識にするかを決めましょう。
切名弓人:!
切名弓人:はい!
七竈オリエ:おお……
藍夕顔:わかりました!
GM:ゆっくり話していきますので、気になったところがあったらどんどん突っ込んでください。
GM:まず、前提として切名雅人はそう遠くないうちにジャーム化します。
GM:これはニナちゃんの回想シーンでも少し話に出ていた通りですね。
ニナ・ブラント:うむむ
GM:彼がジャーム化したとして、これまでの三話で見た通りもし他の三組織に街が支配された場合、まず間違いなく今よりも酷いことになるでしょう。
GM:ダブルフェイスは武力で制圧することしか考えないし、梟は娘のためなら暴走するだろうし、アルルカンはあんなだし……。
GM:彼はそれだけは防ぎたかった。ただ残された時間はもう残りわずかです。
GM:一気に勢力図を動かして三組織を滅ぼすためにどうすればよいかと考えた時に考え出されたのが、自分の死を偽装することです。
GM:自らが死亡したことにしながらも組織を存続させる手段として、それまで遠ざけていた弓人をボスとして招聘し、組織を継がせました。
切名弓人:なるほど…
GM:そして、徐々に勢力図が崩れていく中でフェイタルストリングスに助力し勝利を勝ち取らせる。
GM:その後で自らの生存を明かして弓人を始末することで、組織の分裂を防ぎつつ街を手に入れることもできる。
GM:ここまでが彼の計画の大前提です。
GM:同時に、彼にはもう一つの思惑がありました。
GM:彼はジャームに近付いていく中で、徐々に人間を信じることができなくなりつつありました。
GM:全ての人間には信じる価値がない。いずれ必ず裏切るだろう、と。
GM:愛するニナちゃんを殺しかけるほどですからね……。
GM:そして、ジャームになる前に自分が街を完全な形で支配することができれば、例えそれからジャーム化したとしても街をずっと守り続けることができると考えるようになりました。
GM:しかし、もしこの街全てが敵に回った絶望的な状況の中で、万が一にも弓人が自分のもとにたどり着いたら。
GM:もし長い戦いの中で人間を信じ続けた弓人が自分を倒すことができれば、それは人間の絆に価値があったことの証明に外ならない。
GM:そうなれば、自分を殺した弓人が正式にボスとしてフェイタルストリングスを継ぐことになる。
GM:実力で切名雅人を殺したとなれば、もはや弓人がボスになることに不満を抱く者は誰もいない。
GM:名実ともに街は切名弓人のもとで一つになる。
GM:これは自らが街を支配するための計画であると同時に、切名弓人に全てを継がせるためのものでもありました。
GM:いわば、人間を信じることができなくなった切名雅人の最後の賭けです。
GM:これが彼の考えの全てです。
藍夕顔:雅人さん……
ニナ・ブラント:これって、ジャーム化を防ぐことはどうあっても無理なんですかね
切名弓人:殺すか殺されるか、なのか…
GM:ジャーム化を遅らせることは可能でしょうが、防ぐこと自体は不可能です。
GM:彼は長い間1人で戦いすぎました。
藍夕顔:後はUGN方式で冷凍保存ですかねえ
藍夕顔:記憶探索者を呼べたとしても、一時しのぎにしかならない
GM:最初に言った通り、この話はPCたちが気付いたことにしてもいいし、PLだけの共通認識ということにしてもいいです。
藍夕顔:PCとPLで別にするのは結構大きいな……
藍夕顔:ただPC側で知らん振りして動くのは難しそうだし、私はPCが気づいた方に一票入れたいです
ニナ・ブラント:私もPCに気付かせたい!
GM:なるほど。
切名弓人:誰かにそれを示唆することを言ってもらえたらいいなあ、みたいなのはあります!
七竈オリエ:お母さん?
GM:じゃあ、そうですね。真夜あたりに言わせましょうか。
藍夕顔:真夜おかーさんの何気ない一言ではっと……そうそう!>オリエちゃん
切名弓人:私もそう言おうと!
七竈オリエ:やっぱりお母さん当事者ですもんね。出てきてほしい。
藍夕顔:わーい! 意見が一致したぜ!(ママンならお父さんの性格詳しいもんね)
GM:では、演出の際にはそうするとして
GM:他に情報収集をやっておきたい人はいますでしょうか
七竈オリエ:あ、はい! 屋敷への侵入方法について〈情報:噂話〉で調べたいです。
GM:おお、どうぞ。
七竈オリエ:8dx+3=>8
DoubleCross : (8R10+3[10]>=8) → 10[1,4,5,6,7,9,9,10]+6[6]+3 → 19 → 成功
七竈オリエ:わーい
ニナ・ブラント:すごい回ったね!
GM:た、高い!お見事!
GM:では、情報を開示します。
GM:最後の情報収集項目が増えました
ニナ・ブラント:〈知識:切名家〉!?
藍夕顔:知識:切名家
ニナ・ブラント:持ってればよかった!
七竈オリエ:そんな知識が
GM:はい。
藍夕顔:ストーカー専用みたいな技能名だ……
GM:誰も持っていないようで残念です
藍夕顔:アリサちゃんとか……いや今はいないか
ニナ・ブラント:ぐぬぬ…
切名弓人:切名家なのに持ってない…
GM:ほんとだ
藍夕顔:家系図とか代々の家屋に詳しいのか……
GM:では、夕顔さんとニナちゃんはどうしますかー?
ニナ・ブラント:裏口についてを調べてみようかな
藍夕顔:自分は薬物について調べたいですね。戦術は乗らないけど、私にはカネがある! パワーイズマネー!
GM:つよい
ニナ・ブラント:ではお先に!
GM:どうぞ!
藍夕顔:どうぞ!
ニナ・ブラント:あ、そうだ、戦術の効果があるんでしたね
藍夕顔:はい、+5Dです。
ニナ・ブラント:うす!裏口について、〈知識:切名家〉で振ります。戦術の効果で+5d。
ニナ・ブラント:9dx>=9
DoubleCross : (9R10[10]>=9) → 10[2,4,5,5,8,8,9,10,10]+8[1,8] → 18 → 成功
GM:や、やりやがる!
ニナ・ブラント:すごい回った
藍夕顔:つよい!
切名弓人:すごい!
七竈オリエ:わおー
ニナ・ブラント:アタイ切名家に詳しい!
GM:では、情報を!
藍夕顔:おお、クライマックス……!
ニナ・ブラント:ひゃあ
七竈オリエ:ほほう……
GM:以上です。
ニナ・ブラント:ある条件!?
七竈オリエ:ナノマシン?
藍夕顔:ニナちゃんか、他にも条件があるか
ニナ・ブラント:あっ、ナノマシンかな
GM:そう。
藍夕顔:監視装置つけて侵入もへったくれもないですもんな……
GM:裏口から入った場合でもニナちゃんが一緒だと察知されるわけです
ニナ・ブラント:本当に皆ごめんね…
藍夕顔:いやいや、ニナちゃんはこの後が大変
七竈オリエ:ニナちゃんわるくないよー
切名弓人:わるくない!
ニナ・ブラント:やさしさ…
GM:パパもわるくない
切名弓人:しかし、ちょうどこのエリアにいるときにオープンしてよかった
藍夕顔:先代はそんなもの人に入れるほど、人間が信じられなくなったんだよなあ
七竈オリエ:ナイスタイミングでした
藍夕顔:ですね、いいタイミング
ニナ・ブラント:すばらしいですね!ほんとう!
藍夕顔:TRPGで、いろんなものが綺麗に噛み合っていくのたまんねえな~
GM:では、夕顔さんはどうします?
藍夕顔:というところで、お薬について調べたいと思います。
GM:はーい、どうぞ
藍夕顔:精神高いけど、裏社会のほうがコネも使えるし、今回は技能5の固定値もあるので、こちらでいこう。
藍夕顔:あ、要人への貸しがあった……
GM:おお、なるほど。
藍夕顔:(2+1+3)dx+5@10>=11 <情報:裏社会> 要人への貸し使用!
DoubleCross : (6R10+5[10]>=11) → 8[1,3,4,5,7,8]+5 → 13 → 成功
藍夕顔:いぇーい(ぶいっ
GM:高い!さすが!
藍夕顔:エフェクトかーっ!!
ニナ・ブラント:オーヴァードだったかー
藍夕顔:ブラムソラね、なるほど。そうか……私はいわばあいつの従者的な状態……やばい……
七竈オリエ:倒さねば
GM:ただし、彼は用心深い人物であり、そう安々と前線には(具体的にはミドルフェイズの最後くらいまで)出てこないため、夕顔が彼のもとに投降するのが最も楽な解決法であり、GM的にもオススメだ。
藍夕顔:にゃろう、赦さねえ!
GM:情報は以上です。
藍夕顔:ははあ、一芝居打つ的な
GM:いや、普通に諦めて、弓人くんを売るルートです。
藍夕顔:おわーっ!
ニナ・ブラント:何言ってるんだ
切名弓人:オススメなんだ?!
七竈オリエ:ひどいw
藍夕顔:それぐらいならミドルフェイズの最後まで待つよう!
GM:楽だし、とてもオススメです。
七竈オリエ:そうだけども!
ニナ・ブラント:こら!
GM:ダメかね。
ニナ・ブラント:ダメ!
GM:ダメでした。
藍夕顔:あとそれ以前に、夕顔、まだ一服盛られたことみんなに話してないんだよな……
GM:では、情報収集の演出に移りましょう。
GM:そうなんですよね。
藍夕顔:ふふっ。まあジンの件は後で片付けられるとして、今はニナちゃんのナノマシン除去という命題がありますので!
GM:場所は切名家でいいかな。
藍夕顔:真夜さんと話して先代の真意を察してニナちゃんの治療だっ
ニナ・ブラント:あい!よろしくお願いします!
切名弓人:はい!
GM:弓人くんの家の周囲は黒服の男たちが警戒しており、入るのも一苦労だ。
GM:だが、キミたちならば僅かな隙を見つけて入ることは不可能ではない。
切名弓人:おのれ、人の家に…
GM:真夜は物憂げな表情で窓の外を見つめている。
GM:何気なく視線を動かした真夜は不意に窓の近くにいるキミたちに気付く。
GM:彼女は慌てて窓を開けると、キミたちを迎え入れる。
切名真夜:「ゆみ子!?無事だったのね」
切名弓人:「しっ……ええ、何とか。すみません、こんな時に」
切名真夜:「よかった……。本当によかった。とにかく中へ」
七竈オリエ:「お、お邪魔しまっす」
藍夕顔:「失礼します」
ニナ・ブラント:「うん」コクンと頷く。
切名真夜:「まあ、可愛らしいお友達も」サッとカーテンを閉める。
切名真夜:「あら、お久しぶりね、ニナさん」
ニナ・ブラント:「うん。お弁当、おいしいって言ってもらえた」
ニナ・ブラント:「ありがとう」
切名真夜:「まあ、よかった。食べた人に喜んでもらえると嬉しいわよね」
切名真夜:「……街中、大変なことになってるわね。みんながゆみ子の命を狙ってる」
切名弓人:「……ん?え?あれ?」
切名弓人:ニナと真夜さんを交互に見る。
切名真夜:「あら?」
藍夕顔:「あらら?」
ニナ・ブラント:「どうしたの」
切名弓人:「…母さんとニナ、知り合いだったんですか…?!」
切名真夜:「ええ。とっても仲良しよ」
七竈オリエ:「えーっ、何ソレいいな!」
ニナ・ブラント:「…言ってなかった」小さく呟く。
藍夕顔:「まあ、それはそれは……」ぺこりと頭を下げ。「うちのニナが大変お世話に……あ、これお土産です」
藍夕顔:とか言ってお菓子の箱を渡します。
切名真夜:「まあ、ご丁寧に。こんな時で何もおもてなしはできませんが、ゆっくりしていってくださいね」
七竈オリエ:「あ、あの、七竈オリエです。はじめまして! よろしくお願いします!」こちらもぺこり。
切名真夜:「オリエさんね。切名真夜といいます。ゆみ子の母親よ」
切名弓人:「いつの間に……」額に手を当てながら、あの時のお弁当を思い出す。
藍夕顔:「あ、私は藍夕顔……ええ、ゆみ子さんの学校で、教師などを」役職や関係をどういうべきか迷う!
切名真夜:「まあ、先生なの。ご挨拶が遅れましてとんだ失礼を」
藍夕顔:うそはいってない
七竈オリエ:「金髪ー。いつの間にそんなことになってたのさ! 毎回抜け駆けするんだから!」
ニナ・ブラント:「内緒」オリエに言う。
七竈オリエ:「ぐぬぬ」
切名弓人:そんなやり取りを見てふっと微笑む。
切名真夜:「ゆみ子。あなたの素敵なお友達はニナさんだけじゃなかったのね」
GM:真夜は嬉しそうに微笑む。
切名弓人:「…うん。……うん」
切名弓人:少し照れ臭そうに。
切名真夜:「……ゆみ子、あなたはこれからどうするの?」
切名弓人:「ん…」表情を引き締める。
切名弓人:「もう一度…父さんに、会いに行くよ」
切名真夜:「あの人に?……そう。だったらあなたの言いたいこと全部言ってくるといいわ」
切名弓人:「……言いたいこと……」先ほどの遭遇を思い出す。その時のやり取りも。
切名真夜:「いっぱいあるでしょ、言いたいこと」
切名弓人:「うん……そう、なんだけど」
切名弓人:「…さっきも会ったんだ。父さんに。…でも」
切名真夜:「でも?」
切名弓人:「本当に言いたいことは…全然言えなかった。出てこなかった。……ただの売りことばに買いことばみたいになって」
切名真夜:「じゃあ、ゆみ子の本当に言いたいことって?」
切名弓人:「…………」息を、吐いて、吸う。
切名真夜:その様子を優しく微笑みながら見ている。
切名弓人:「なんで、ずっと帰ってこなかったんだ、とか、どうして今更、とか、ボクは貴方にとってなんだったんだ、とか」
切名弓人:「……寂しかった。帰りを、ずっと待ってた、……会いたかった……とか」
切名真夜:「うん。あなたが本当に言いたいことを分かってるならきっと大丈夫」
切名真夜:「今みたいにゆっくり深呼吸して、上手く言葉が出てこなくても、諦めずに何度でも言ってやればいいと思うわ」
切名弓人:「…………ん、」
切名真夜:「それに、よく分からないけれど、きっとゆみ子が深呼吸する時間くらいは、お友達のみんなが作ってくれるんじゃないかしら」
切名真夜:「ね?」そう言って三人に微笑む。
藍夕顔:黙って微笑み返します。この人にそう言われちゃ、かなわない。
七竈オリエ:「え? ああ、うん……そっか」
七竈オリエ:「アタシ、頑張るよ」にっと笑う。
ニナ・ブラント:「…あなたこそ、言いたいことはないの」真夜さんに聞こう。
ニナ・ブラント:「あなたが愛した人よ」
切名真夜:「私は……そうね。じゃあ、一個だけ」
切名真夜:「聞かれるのが恥ずかしいから、ニナさんにだけ」
GM:そう言って、キミに耳打ちする。
ニナ・ブラント:「…」耳打ちされます。
切名真夜:「『私の娘をバカにするな』」
切名真夜:「もし言う機会があったらそう伝えてもらえる?」
ニナ・ブラント:「………」ぱちぱちと瞬きして、真夜さんを見つめる。
ニナ・ブラント:「…それで、いいのね」
切名真夜:「ええ。あの人とは一緒にいた時にたくさん話したし、今はそれだけ」
ニナ・ブラント:「わかった。伝える」
切名真夜:「お願いね、ニナさん」
ニナ・ブラント:「うん」
切名真夜:「あの人に会いに行くってことは、あのお屋敷に行くのね。いつもみたいに、あの隠し通路を通って」
藍夕顔:(隠し通路?)初耳という顔
切名真夜:「あら、あなたたち、あそこから入ってるわけじゃないの?」
切名弓人:首を横に振る。
ニナ・ブラント:「知らない。初めて聞いた」
藍夕顔:額を軽く押さえる。(警備上の由々しき問題だわ……!)
切名真夜:「お屋敷の裏手の方に……今でもあるのかしら。そんな噂、聞いたことない?」
七竈オリエ:「秘密基地みたいでカッコいいじゃん。そんなのあったんだ!」
切名真夜:「ええ。私があの人に会う時にいつも使っていたの」
切名真夜:「ええっと、ちょっと待ってね」妙にファンシーな地図を手早く書き上げる。
切名真夜:「頑丈そうだったから、埋めたてられていなければ今でも使えるはずよ」
GM:夕顔さんあたりは気付くでしょうが、近年アジトでそのような大規模な工事は行なわれていないため十中八九現存しているでしょう。
藍夕顔:「ありがとうございます……おそらく、大丈夫でしょう」頭を下げます。
切名真夜:「そう。よかった」
切名真夜:「でも、ちょっと不思議ね」
ニナ・ブラント:「何?」
切名真夜:「だってそうじゃない?もし本当に本気でゆみ子を殺すつもりなら、私やニナさんやオリエさん、藍さんなんかは真っ先に殺されていてもおかしくないのに」
切名真夜:「それに、あの時の隠し通路を残しておいていることだってそう」
切名真夜:「なんだか、あの人の方も、ゆみ子が会いに来てくれるのを待ってるみたい」
藍夕顔:「それは……」
切名弓人:「………」
藍夕顔:隠し通路は、今まさに埋め立てている真っ最中かもしれない。だが、自分たちが生かされた意味はなんだろう?
藍夕顔:(ジンが私に薬を盛ったように、ニナやオリエにも何か仕掛けを? でも、そんな様子には見えない……)
ニナ・ブラント:「…賭け、って言ってた」
ニナ・ブラント:「二代目を殺そうとする理由。この街に希望があるのか、試すための賭けだって」
切名弓人:「賭け…?」
ニナ・ブラント:「あなたに、会いに来てほしいのかもしれない」
ニナ・ブラント:「それが、賭けなのかも」
七竈オリエ:「……なーんか、回りくどいことするね、あっちのボス」
七竈オリエ:「昔は、そんなんじゃなかった気がするんだけど」
藍夕顔:「変わってしまわれた……ということかしら」
藍夕顔:「人は変わる、歳を取って、出会いと別れを経て。でも、その中に変わらないものもある」
藍夕顔:「変わったものと変わらないもののせめぎ合った結果が、大きな回り道なのかもしれませんね」
ニナ・ブラント:「裏切り者がいて、誰かを信頼するのが難しくなったって、言ってた」目を伏せる。
切名弓人:「……信頼……」
切名真夜:「もし、それがあの人の考えだとしたら。ゆみ子、あなたはどうする?」
ニナ・ブラント:「あの人は、この街の戦いを終わらそうとしていた。それは、本当」
ニナ・ブラント:二代目に視線を向ける。
切名弓人:「…さっき。『甘い』って、言われた時。あの人が、いろんなものを犠牲にするって、言ってた時」
切名弓人:「思ってたんだ。そんなの、自分一人しかそこにいないじゃないか…って」
切名弓人:「……でも……もう、あの人は一人だったのかもしれない……一人になろうとしてたのかもしれない」
七竈オリエ:「一人になっちゃったら、それで終わりだよ。アタシたち」
七竈オリエ:独り言のように言う。
切名弓人:「…『いつかお前を裏切る家族だとしても』……そんな風に、『ファウスト』が言ってたことがあった」
切名弓人:「…それでも、守るって、ボクは言った、んだと思う。…だから、さ」
切名弓人:「答えは……変わらないよ。あの人はボクの、家族だから」
切名真夜:「そう。だったら。あなたの言いたいこと、思い切りぶちまけて来なさい」
切名真夜:「——ゆみ子」
切名弓人:「−−はい。母さん」
ニナ・ブラント:二人の姿を見ながら口を開く。
ニナ・ブラント:「…あの人のこと、どうしても、敵と思えなかったの」
ニナ・ブラント:「戦いたく、なかったの。嘘をつかれていると知っても、信じたかったの」
ニナ・ブラント:「でも、ゆみ子も、真夜も、違うのね。…寄り添うだけが、家族じゃないのね」
切名真夜:「ニナさんはそんなにあの人のことを好きでいてくれたのね」
切名真夜:「本当に優しい人」
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:「好き、だった。ずっと」コクンと頷く。
切名真夜:「ありがとう。きっとあの人もあなたのことが好きだったはず」
切名真夜:「ニナさんも、言いたいことたくさん言ってきて」
ニナ・ブラント:「…うん。言うわ」
切名真夜:「それじゃあ、皆さん。あまり長い間ここにいるのもよくないと思うから」
切名真夜:「気を付けて行ってきてちょうだい。それから、必ず帰ってきて」
藍夕顔:「重ね重ね、お心遣い、恐れ入ります」
藍夕顔:「では、いきましょう」とみなを促そうとします。
切名真夜:「先生も今度の授業参観のときにはよろしくお願いしますね」
藍夕顔:ええ、と頷く。
切名弓人:「……ありがとう、母さん」
切名真夜:「ゆみ子も。気を付けて」
切名弓人:「うん。……あのさ」
切名真夜:「なあに?」
切名弓人:「…ボク。母さんのこと、守ってこれてたかな」
切名真夜:「ええ。あなたが守ってくれたから、私は今ここにいるのよ」
切名弓人:「…………そっか」
切名弓人:「…そっか」
切名弓人:頷く。
切名弓人:「それじゃあ。行ってきます、母さん」
切名真夜:「だから、自信を持って。あなたは私の自慢の娘よ」
切名真夜:「いってらっしゃい、ゆみ子」
切名弓人:「オムライス。作って待っててくださいね」笑って、手を振る。
GM:真夜は微笑んでキミの後ろ姿を見送る。
七竈オリエ:ぺこりとお辞儀をし、皆について行く。
七竈オリエ:(お母さん。家族、かあ。……いいな)
GM:立ち去ろうとした夕顔の背に真夜が声をかける。
切名真夜:「あの、先生」
藍夕顔:「なんでしょう?」きびすを返します。
切名真夜:「もしこれから危ないところに行くのなら、その子をうちに置いていったらどうかしら」アイシャを見ながら言う。
切名真夜:「外にいる黒服の人たちも、家の中にまでは踏み込んで来ないと思うしここの方がきっと安全だわ」
藍夕顔:その言葉にやや躊躇する。確かに彼女の言うとおりだが……。
藍夕顔:「でも、そこまでご厄介になるのは、こちらとしても申し訳ないですし……」
切名真夜:「迷惑なんかじゃないわ。それに、子育てにだって慣れているし」
藍夕顔:他に預ける宛があるわけではない。それこそ金にものを言わせて、一時的な場所を確保するのが限界だろう。
藍夕顔:それに比べれば、ここはかなり安全ではなかろうか?
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔。あなたの……足を引っ張るぐらい、なら、私もその方が」
GM:アイシャはゆっくりと頷き、キミや弓人くんの判断を待つ。
藍夕顔:EE《シークレットトーク》を使用します。『ボス……お言葉に甘えさせていただいても、よろしいでしょうか?』
切名弓人:『もちろんです。きっと、その方がアイシャにとってもいいでしょう』
藍夕顔:『ありがとうございます』で、肉声に戻って。「ありがとう、後で必要な機材を手配をするわ」とアイシャちゃんの顔を撫でます。
藍夕顔:「それでは、しばらくの間ですが、お世話になろうと思います。少し後で荷物が届くかと思いますが、この御礼は、必ず」
切名真夜:「お礼だなんてとんでもない。いつもゆみ子がお世話になっていますし」
切名真夜:「アイシャちゃん、っていうのね。それじゃあ、よろしくね」優しく微笑みかける。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「うん。……夕顔、気を付けて」
藍夕顔:というわけで、アイシャちゃんとは切名家でいったんお別れである。
GM:お別れです。
GM:では、キミたちは改めてニナの体内のナノマシンを除去するために、人気のない場所へと移動することになります。
GM:その道中で何か話しておきたいことがあれば、今のうちに会話しておくとよいでしょう。
GM:教会へと続く道の途中にキミたちはいる。
ニナ・ブラント:「……この間、ここを歩いたばかり、なのに」ぽつりと言います。
ニナ・ブラント:「すごく、前のことみたいに思うの」
切名弓人:「………ん」静かに、頷く。
七竈オリエ:「何ー? いいなあ、デート?」あえて茶化すように。
ニナ・ブラント:「オリエは黙ってて」
七竈オリエ:「なんだよ、いいじゃん。なんか空気重いしさあー」
七竈オリエ:「金髪は辛気臭いの好きかもだけど? アタシはやなの」
藍夕顔:「そうね、オリエのそういう明るい所に、いつもほっとさせられるわ」
藍夕顔:微笑んで少女たちを眺めます。
七竈オリエ:「ほらほら! 姐さんもこう言ってるし」
藍夕顔:「一瞬で何もかも変わってしまったけれど。それは終わりということじゃないのだもの」
ニナ・ブラント:「臭くない」
七竈オリエ:「どうかねー」
切名弓人:そんなやり取りを見て、ふふっと笑みをもらす。
ニナ・ブラント:「…」弓人さんの表情をうかがいます。
切名弓人:「いえ…すみません。何ていうか、いいなあって思って。」
七竈オリエ:「うえ!? 何が!?」
ニナ・ブラント:「よくない…」
藍夕顔:にこにこと見守っています。
切名弓人:「ニナもオリエも、気取らずに屈託のないやりとりができてて。羨ましいです」
七竈オリエ:「えええー」
七竈オリエ:「いや、いいんだけど。なんかさ、それじゃアタシと金髪が……」
七竈オリエ:「と、友達みたいじゃん?」
ニナ・ブラント:「……」
藍夕顔:「喧嘩するほど仲がいい、と言うものね?」
七竈オリエ:「そういうんじゃねえっつうのー」
ニナ・ブラント:「そういうのじゃ、ない」
藍夕顔:「あらあら」
切名弓人:「ふふふ」
七竈オリエ:むう、とニナちゃんの方を見て膨れる。
ニナ・ブラント:「真似しないで…」とぶつぶつ言っている。
ニナ・ブラント:「…それより。二代目」話を逸らす。
切名弓人:「……はい」
ニナ・ブラント:ついっと自分の胸元を指差す。「『この用事』が終わったら、すぐに、屋敷へ向かうの」
切名弓人:少し長めの沈黙。わずかに体がこわばる。
切名弓人:「その、つもり…です」
ニナ・ブラント:「そう」
藍夕顔:少し考え込んで。
藍夕顔:「ボス、その前に、一つ片付けたいことがあります」
藍夕顔:「『用事』が終わったら、あらためてお話しますが。懸念事項はできるだけ潰しておきたいですので……」
切名弓人:「……はい?何でしょう、夕顔さん」
藍夕顔:自分が薬物を盛られたことはまだ話してはいない。幸い、今は禁断症状は抑え込んでいるが、いつこれが皆の足を引っ張るともしれない。
藍夕顔:あのいまいましい男を、何が何でも叩き潰さねば……!
藍夕顔:「大したことじゃありませんわ」
藍夕顔:しかし、それを今このタイミングで話すことは、ボスとニナの二人に余計な心配をかけてしまうだろう。
藍夕顔:だから、今は微笑んで、それ以上詳しくは説明しない。
切名弓人:その微笑みを見て、こちらもそれ以上は追及しない。
切名弓人:ただ、頷く。
切名弓人:そして、ニナの隣を歩く。前を向いたまま、躊躇いがちに手を差し出す。
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:「心配、しているの」
切名弓人:「……わからない。…なんだろう……?」
ニナ・ブラント:その手に自らの手を絡める。
ニナ・ブラント:「こうすると、安心するのね」
切名弓人:「…………ニナ」
切名弓人:「大丈夫、そのはずなんだ。…運命は、いつもボクと共にあるんだから」
切名弓人:絡めた手に、力がこもる。
GM:では、キミたちはそこで公園のベンチとそばにある自動販売機の前を通りかかる。
藍夕顔:「あら、ちょうどいいわ。飲み物でも買って一息つきましょうか」姐さんがおごるよ!
七竈オリエ:「アタシものど乾いたー!」
ニナ・ブラント:「……」何かを言いかけたところで遮られます。自販機に向かう二人を眺めている。
GM:では、飲み物を買う場合は〈調達〉で難易度5です。まとめて買うなら1ずつ難易度が上がるぞ
七竈オリエ:なんと
ニナ・ブラント:判定あるのw
切名弓人:www
藍夕顔:どうしよう、オリエちゃん振ります?
七竈オリエ:振りたい! えーと、実はボスに買ってあげたい
GM:そう簡単にジュースを買えると思ったら甘い!
七竈オリエ:なのでふたつまとめて買いたいです
GM:では、〈調達〉で難易度は6だ
七竈オリエ:3dx+1=>6
DoubleCross : (3R10+1[10]>=6) → 5[1,3,5]+1 → 6 → 成功
七竈オリエ:よっし
GM:おおー、さすが。
ニナ・ブラント:おー!
藍夕顔:ぴったり!
GM:オリエちゃんは二本分の飲み物を買うことができる
藍夕顔:えーとボスとニナちゃんと私と3つまとめて買いたいから、7か
七竈オリエ:あっボスの分ありますよ!
藍夕顔:あっしまった
七竈オリエ:ではこちらは自分の分とボス用に、清涼飲料水のボトルを買いましょう。
藍夕顔:えーとではニナちゃんと私とで二本いこう
ニナ・ブラント:やったー!
GM:では、同じく〈調達〉で難易度は6です
藍夕顔:(2+1)dx+4@10>=6 <調達> 自分用にはジャスミンティーにしよう
DoubleCross : (3R10+4[10]>=6) → 10[1,7,10]+2[2]+4 → 16 → 成功
藍夕顔:回りすぎぃ!
GM:すっごい達成値が高い。
ニナ・ブラント:自販機の当たりひいてるw
藍夕顔:ボディアーマーも買える
ニナ・ブラント:自販機からボディーアーマー…
GM:では、夕顔さんが買ったら『当たり!もう一本!』などと表示されていたりします。
藍夕顔:というわけでニナちゃんの飲み物(好きなのえらんでね!)と、ジャスミンティーを買いました。
GM:自販機はしつこく『当たり!もう一本!』と主張していますが、キミたちは無事に飲み物を手に入れました。
藍夕顔:次の通りすがりにでも当たりを受け取ってもらうがよい>自販機くん
七竈オリエ:ではぱたぱたと走ってきて、「ボース!」ひんやりしたボトルをほっぺたに当ててあげましょう。
ニナ・ブラント:姐さんに促されて、ココアを選んで買います。
GM:自販機は『わかりました。悲しい』と主張しています。
切名弓人:「ひゃっ!」冷たさに目をつぶります。
七竈オリエ:「ほら、飲み物買ってきたからさ。飲みなよー」ほい、と手渡す。
切名弓人:「…あ、ありがとうございます」冷たいジュースがいいな!
七竈オリエ:じゃあジュースだ!
七竈オリエ:そしてぽん、と肩を叩いて小声で「あんまり肩に力入れるんじゃないよ、ボス。なるようにしかならないんだからさ」と。
切名弓人:少し困ったように笑って、「ありがとう、オリエ」とお礼を言います。
七竈オリエ:にひひと笑って自分も清涼飲料水をごくごく。
藍夕顔:財布を片付けながら、いつも占いに使っている古銭を取り出す。
藍夕顔:「さて、大勝負の前には、縁起をかついでおきたいわね」
藍夕顔:1D88 易占
DoubleCross : (1D88) → 28
藍夕顔:「この卦は沢風大過(たくふうたいか)。〝宿命を背負った。もう後戻りできない〟」
藍夕顔:「……そんなこと、もう分かっているのにね。慎重にことを進めなくては凶、か」
藍夕顔:「特別良くも悪くもない、現状を言い表したような卦だわ。ここから先は、自らの手で見ろ、と言っているみたいね」
藍夕顔:「ボス。ニナ。二人なら大丈夫、運命を切り開けると、私は信じているわ」
ニナ・ブラント:「…夕顔も、オリエもいるから」
ニナ・ブラント:「私は、運命は切り開けると、思うの」
七竈オリエ:「たまにはいいこと言うじゃん、金髪」
切名弓人:「……運命を切り開く………」呟くように、繰り返す。
ニナ・ブラント:「…別に…」オリエちゃんに褒められて照れている。
切名弓人:「…大丈夫」独り言のように呟く。
切名弓人:「運命は、ボクの味方だ」
GM:では、キミたちはニナの体内に巣食ったナノマシンの対応のため人気の少ない場所を求め、街外れの教会へと向かった。
GM:荘厳な雰囲気を漂わせる街外れの教会。
GM:幸いにも、教会の中には誰もいない。街の騒ぎのせいでここにも人が寄り付かないのかもしれない。
ニナ・ブラント:あの日と同じように、息を潜めるようにして教会の中に入る。
ニナ・ブラント:コツコツと足音が鳴る。マリア像の前まで歩いて、くるりと皆の方を向きます。
切名弓人:静かに、足音を殺して。祈るように、聖母像を見上げる。
切名弓人:…そして、ニナを見る。
GM:祭壇の上のマリア像は静粛な面持ちでキミたちを見下ろす。
七竈オリエ:さすがにこの場は黙って二人を見ている。
藍夕顔:(こういう状況でなければ、医療スタッフを待機させておけたのだけどね……)胸中でため息。
藍夕顔:今回のナノマシン除去は、戦闘の指揮に慣れた自分には判断のつかない次元だ。ただ、彼女たちを信じるしかない。
藍夕顔:おそらく、自分が手を貸しても、仮死状態を通り越して、確実に殺してしまうだろう……
藍夕顔:だから、手は出さない。出せない。神などに祈りはしないが、切名弓人とニナ・ブラントを信じる。
七竈オリエ:「あの、ボス……」自分が代わりにやってもいいよ、と言おうとして、口をつぐむ。
切名弓人:オリエの方をちらと見る。微笑んで、手で軽く制した。
七竈オリエ:(……いや。きっと、ボスがやるのがいいんだ。どんな結果になっても……ううん)
七竈オリエ:(ボスなら、大丈夫)
ニナ・ブラント:「……あのね」
ニナ・ブラント:「あの人が、あなたのことを頼むと言った。だから、私はあなたを守ると決めた」
ニナ・ブラント:「あの人が、好きだったから、何でもしたの。…でも、あの人はずっと、嘘をついていたのね」
ニナ・ブラント:「ずっと、あの人の物だったの」
切名弓人:「……」眩しそうに、慈しむように、ニナを見つめている。聞いている。
ニナ・ブラント:「でも私は、あなたのもとで、人になるから」
ニナ・ブラント:「未来にいくの」
ニナ・ブラント:「だから、ピグマリオンを殺して。未来に、連れていって」
ニナ・ブラント:ここでですね
GM:はい。
ニナ・ブラント:初期ロイスの切名雅人へのロイスを感情反転させます。
GM:なんと!
ニナ・ブラント:/遺志:○ /思慕/ → /遺志/思慕:○/ に。そしてタイタスにします。
GM:……了解です!
ニナ・ブラント:二代目に向かって、両手を広げます。
切名弓人:「……ニナ」静かに、ニナに歩み寄る。一歩一歩、踏みしめて。
切名弓人:「…あの日。君に出会って。…今になるまで。とても時間が経ったようでもあるし、ほんの少ししか経ってないような気もする」
切名弓人:静かに語りながら、ニナの元へ歩いていく。
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:そして、ニナの目の前で立ち止まる。
切名弓人:「こんなときだけど。…こんなときだから。伝えておきたいんだ」
ニナ・ブラント:「なに」囁くように聞きます。
切名弓人:そっと、ニナを抱きしめる。
切名弓人:その体温を逃がさないように、その手に受ける。
ニナ・ブラント:「……あ」瞬き。
切名弓人:「大好きだよ、ニナ」
ニナ・ブラント:「二代目、…」
切名弓人:「…なんか。うまいこと言いたかったけど…」
切名弓人:「…何も出てこないや。はは」
ニナ・ブラント:「…好きって、どうして……」
切名弓人:「うん。どうしてだろう…?でも、好きなんだ。大切なんだ。本当に」
ニナ・ブラント:「あ……」言葉が出てこない。困ったように、立ち尽くしている。
ニナ・ブラント:「好きって、二代目が、私を好きなら、それは」
ニナ・ブラント:「………」やっぱり言葉が出てこなくなって、やっぱり困った顔をして、
ニナ・ブラント:躊躇いながら弓人さんの頬に手を添えて、ぎこちなく微笑む。
ニナ・ブラント:「ゆみ子」
切名弓人:「…うん」
ニナ・ブラント:囁く。
ニナ・ブラント:「私が、また、あなたに会えたら」
ニナ・ブラント:「もう一度、言って」
切名弓人:「勿論」
ニナ・ブラント:瞼を閉じる。
GM:ニナを仮死状態にするための判定は弓人くんが〈射撃〉で難易度17、ニナが〈RC〉で12です。
GM:エフェクトは使用可!
藍夕顔:というわけで、戦術を使用しておきたいと思います!
藍夕顔:「余分な力が抜けるように、お香を炊いておくわね」
ニナ・ブラント:ありがとうございます1
藍夕顔:とリラクゼーション効果のあるお香を周囲に用意します。+5Dだ!
:藍夕顔の侵蝕率を+6した(侵蝕率:78->84)
GM:判定はせっかくなので同時に行ないましょう。
切名弓人:ニナの背中をぽんと叩くとそっと体を離して。少し距離をとって振り返ります。
切名弓人:悩むけど素振りします…!
ニナ・ブラント:同時に!
GM:〈射撃〉の難易度は17です。
切名弓人:じゃあ…
GM:ニナちゃんは〈RC〉で12!
GM:判定に失敗するか、お互いの達成値が10以上離れるとニナちゃんは死亡します。
GM:では、判定をどうぞ。
切名弓人:いきます
切名弓人:13dx+2>=17
DoubleCross : (13R10+2[10]>=17) → 10[2,2,2,3,3,3,4,4,7,8,9,10,10]+8[5,8]+2 → 20 → 成功
ニナ・ブラント:《砂の加護》を使用します。
ニナ・ブラント:や、やっぱ使わない!
GM:了解です。
ニナ・ブラント:9dx>=12
DoubleCross : (9R10[10]>=12) → 9[2,4,5,6,7,8,8,9,9] → 9 → 失敗
切名弓人:《妖精の手》!
ニナ・ブラント:ウワッ
ニナ・ブラント:ごめん!
切名弓人:9を10に!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:64->68)
ニナ・ブラント:1dx+10
DoubleCross : (1R10+10[10]) → 10[10]+3[3]+10 → 23
藍夕顔:やった嗚呼嗚呼!
切名弓人:やった!
GM:すごい。クリティカルだ。
藍夕顔:変換がw いやしかし、やったー!!
ニナ・ブラント:こここここれでOKですね!??!
GM:では、判定は2人とも成功!
七竈オリエ:よし!
ニナ・ブラント:はあああああ…はああ…はあああああ
切名弓人:よかった…
GM:では、弓人くんは演出があればどうぞ。
切名弓人:では
切名弓人:銃を、ニナに向けて静かに構えます。
切名弓人:ニナの祈りと力が込められた銃。その刻印は、二つの糸が絡み合うものに変わっている。
ニナ・ブラント:「ゆみ子」聞こえないような小さな声で囁く。
切名弓人:呼吸を静かに整え、死線を見極める。体の命を断ち切りながら、魂を逃してしまわない場所を。
切名弓人:ニナの声は聞こえない。周りの音が消えていく。
ニナ・ブラント:「きて」
切名弓人:殺戮の昂揚はどこにもない。代わりにもたげる恐怖を踏み潰して。
切名弓人:「ニナ」
切名弓人:引き金を、引いた。
GM:飛び出した銃弾はニナの心臓のすぐ傍を過たず撃ち抜く。
ニナ・ブラント:銃声を聞く。糸が切れた人形のように身体が宙を舞う。
切名弓人:「…ニナ!」直ぐに、舞う身体を追いかけて駆け出す。
ニナ・ブラント:白いコートが血に染まる。倒れ伏す。
GM:ニナの生命力が失われていく。息を吹き返せるかどうかは、もう彼女のレネゲイド次第だ。
GM:生命力が失われるのにつれて、ニナの体内のナノマシンは確実に死滅していった。
七竈オリエ:「金髪……!」ボスの後を追う。
藍夕顔:呼吸を整えながら駆け寄っていきます。
切名弓人:ニナの元にかがみこみ、倒れ伏した身体を抱き起こす。
切名弓人:「ニナ……、」
切名弓人:そして、見る。彼女の運命を示す糸を。
切名弓人:そこにあったのは、途絶。
ニナ・ブラント:「……ふ、…あ…」荒い息を吐く。掠れた声が喉元から漏れる。
切名弓人:「ニナ…っ、ニナ!」
ニナ・ブラント:血が流れ続ける。体温が奪われていく。身体から力が抜けていく。
七竈オリエ:「……っ!」
藍夕顔:「……ニナ?」心臓に冷たいものが走った。
切名弓人:……切名弓人は占い師ではない。運命の流れを感覚的に掴み、それを乗りこなすだけだ。…さながら波のように。
切名弓人:だが、目の前の運命は、示していた。
切名弓人:『ニナ・ブラントは死ぬ。』
切名弓人:「…そんな、そんなのダメだっ!だって!約束したんだ!」
ニナ・ブラント:抱きかかえられたまま、すでに意識は遠のいている。赤い血が流れる。流れ続ける。
切名弓人:「一緒に生きるって!未来を見るって!」
藍夕顔:「ニナ! ニナ・ブラント! 目を開けて、息をして!」意識を取り戻そうと、呼びかける。
切名弓人:冷たくなっていく身体。迫るのは死の運命。
七竈オリエ:「ちょっ、金髪! 嘘だろ……」
切名弓人:『運命は、苛烈で、変えようが、ない』
切名弓人:夕顔やオリエの声が遠く聞こえる。心臓が早鐘を打つ。
七竈オリエ:「やだよ、そんな、ニナ……」泣きそうな小声で。
切名弓人:(違う。解ってた。運命は、味方なんかじゃない)
切名弓人:(全て運命だって言って。それでボクは、理不尽なことにも目を瞑った)
切名弓人:(ずっと、運命の従者だった。支配者のつもりで。でも。でも。)
切名弓人:「こんな…こんな、運命……!」
GM:アルルカン:『お前はオレと同じなんだよ』
GM:切名真夜:『あなたは私の自慢の娘よ』
GM:ファウスト:『……切名弓人。よく立ち上がった』
切名弓人:「ボクは!こんなことの為にこの力を手にしたんじゃない!」涙まじりに叫ぶ。
ニナ・ブラント:ニナ・ブラント:『二代目』
ニナ・ブラント:ニナ・ブラント:『私は、生きるわ』
藍夕顔:「ニナの脈が……!」
ニナ・ブラント:ニナ・ブラント:『あなたのために。私は、生きるの』
ニナ・ブラント:『あなたには、殺せないわ。決して』
切名弓人:「ニナは…ニナは!」
切名弓人:「ニナは、生きるんだ!」
切名弓人:「運命だからじゃない!」
切名弓人:「そう、ボクと…未来に!約束したから、生きるんだ!!」
切名弓人:瞬間。
切名弓人:手に、熱い感覚。
切名弓人:そして、弓人には見えた。
切名弓人:ニナに巣食う、『死の運命』が。
GM:死神がニナの魂を刈り取ろうとする幻視がキミには見えた。
切名弓人:「ニナ」
切名弓人:「君のためならボクは」
切名弓人:「運命だって、殺してやる…!」
GM:あれこそが、キミが撃ち抜くべきものだ。
切名弓人:銃を構える。赤い糸が、手と銃に絡みつく。
切名弓人:そして 銃声−−
GM:キミに見えていた幻視が消え去っていく。ニナの体がビクリと跳ねる。
七竈オリエ:「ニナ!?」
藍夕顔:「血が……止まった?」
ニナ・ブラント:「———は、あ、はっ……」
切名弓人:「…はぁ、はぁ、はぁ……」
切名弓人:「ニナ……」
ニナ・ブラント:レネゲイドのコントロール能力が蘇る。少しずつ、体温を取り戻していく。
ニナ・ブラント:「………あ、……、私…」皆を見上げる。
藍夕顔:「ニナ! 成功し……あら」思わず目尻を拭った。
七竈オリエ:「ニナあああ」涙ぐんでいる。
切名弓人:「ニナ…ニナッ……!」思わずそのまま抱きしめる。
ニナ・ブラント:「……」抱きしめられている。
切名弓人:「……ニナ…好きだ、君が、大切なんだ……」涙声。
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:「私、人に、なれたのね」
切名弓人:「…そう。そうだよ、ニナ」
藍夕顔:「身も心も、〝赤い糸(血)〟の通った、ね」
七竈オリエ:「よかった……」ほう、と息をつく。
ニナ・ブラント:「うん」弓人さんに体重を預ける。
切名弓人:「…ニナ」そっと後ろ髪を撫でる。
切名弓人:「君に会えて、良かった」
ニナ・ブラント:弓人さんの顔を見ないまま、コクンと頷いて、そのまま弓人さんの肩口に顔をうずめる。
ニナ・ブラント:「好きよ」
ニナ・ブラント:「それだけ、なの」
GM:抱き合う2人を、教会のステンドグラスから差し込んだ光が暖かく照らしていた。
GM:シーン終了。
GM:次のシーンに行く前に、ロイスの取得やエフェクトの使用などがある方は今のうちにどうぞ
藍夕顔:はーい、ニナちゃんに取得します。
ニナ・ブラント:《水晶の剣》を右手の剣に使います!攻撃力+6。
七竈オリエ:夕顔姐さんに○信頼/不安で取得します。
藍夕顔:オリエちゃんと同じく、こちらも●信頼/羨望にしておこうかな。中身は微妙に違ってくるんですが。
藍夕顔:これでロイス残り一枠です
ニナ・ブラント:オリエちゃんに取得します!
切名弓人:ニナちゃんへのロイスをSロイスに!
GM:おお!
藍夕顔:来たか!
ニナ・ブラント:オリエちゃんに、憧憬/嫉妬:○ で取得!
七竈オリエ:嫉妬ー
ニナ・ブラント:いつものやつー
GM:いつものやつw
GM:それではロイスの取得は以上でよろしいでしょうか
七竈オリエ:はーい
GM:では、このシーンは改めて終了だ。
GM:次のシーン!
GM:次はマスターシーンです。
GM:フェイタルストリングスのアジト。
GM:屋敷の広間に組織の人間たちが集められていた。
GM:中央で取り囲まれるようにしているのはメイド服姿の金髪の少女だ。
GM:少女の顔には酷い青痣ができており、体は怯えるように震えている。
切名雅人:「私は、裏切り者を決して許さん」
切名雅人:「最後に言い残すことがあれば聞こう」
アリサ:「わ、わたくしは」
アリサ:「……後悔はしていません」
切名雅人:「そうか」
切名雅人:「始末しろ」
GM:黒服の男たちが少女を目掛けて銃を放つ。
GM:その時、黒服の男たちの中から1人が飛び出し、少女を庇った。
GM:男の体が無数の銃弾を浴びる!
鮫島:「————!」
アリサ:「あ——」
アリサ:「どうして!どうしてこんな……!」
鮫島:「……これで、よかった。本当ならあの時やるべきたったことを今できた」
アリサ:「待って!待ってください!」
鮫島:「もし会えたらボスに……弓人さんに礼を……あの人のおかげで……このチャンスを」
アリサ:「嫌!嫌です!そんなの遺言みたいじゃありませんか!」
鮫島:「…………」
アリサ:「あああああああっ!」男の体にすがり付いて泣く。
切名雅人:「……見せしめは1人で十分だ。女を解放しろ」
GM:広間はにわかに混乱に包まれる。
GM:その狂騒の中を、帽子姿の男が誰にも気付かれずに抜け出していった。
ジン:「女1人のためにおっ死ぬなんて、どうしようもねえバカだ」
ジン:「俺はああはならねえ。誰にも従わねえし、誰にもデカい顔はさせねえぞ」
ジン:「さて、そろそろ仕込みと行こうじゃねえか」
GM:ジンは《赤色の従者》+《血の絆》+《愚者の軍団》を使用。三体の従者を作り出す。
GM:男がくわえていた葉巻の燃えカスが地面に落ちるとそれが膨れ上がって、人型をした虫のような怪物へと姿を変える。
ジン:「行くぜ、グールども」
GM:人型をした虫たちは軋んだうめき声をあげた。
GM:シーン終了。
GM:では、次のシーン!
GM:シーンプレイヤーはオリエちゃんにしようかな
七竈オリエ:はーい
七竈オリエ:七竈オリエの侵蝕率を+5(1d10->5)した
GM:他のPCも登場可能ですよー
ニナ・ブラント:でまーす
ニナ・ブラント:1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 7[7]+83 → 90
GM:に、ニナちゃん、侵蝕率は大丈夫かね
切名弓人:でるよ!
ニナ・ブラント:出ない方がいい…?
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:68->74)
GM:ニナちゃんにお任せです
ニナ・ブラント:でも水晶の剣使いたいし、メモリーもあるし、大丈夫です!
GM:オーケーであります。
藍夕顔:あ、そうだ。ジンに一服盛られた件をいい加減話さないとだし、出ます。
:藍夕顔の侵蝕率が2上昇。(侵蝕率:84->86)
藍夕顔:ほっ。
GM:姐さんも上がるー。
藍夕顔:続けて麻薬抵抗ロールをしなくては……
GM:現在の難易度は〈意志〉で11です
藍夕顔:大分上がったなあ、了解です。
藍夕顔:(6+2)dx+0@10>=11 <意志>
DoubleCross : (8R10+0[10]>=11) → 9[2,4,5,6,6,8,8,9] → 9 → 失敗
藍夕顔:グワーッ
GM:むむ、惜しい。
GM:では、夕顔さんに麻薬の禁断症状が襲いかかる!
藍夕顔:「うっ……!」
藍夕顔:顔からざざっと血の気が引き、冷や汗が吹き出し、手足が震えだす!
藍夕顔:ガンガンと頭の中で破れ鐘を叩くような頭痛! 天地がひっくり返るようなめまい!
GM:このシーンの間、邪毒4レベル放心硬直重圧のバッドステータスだ!
藍夕顔:よろめき、皆から見えない影に行って胃液をぶちまけた!
藍夕顔:「くっ……あの男……」
GM:HPも邪毒の分の12点減らすとよいでしょう。
藍夕顔:はい、残HP16になりました。
GM:では、キミたちの移動先も決めてもらいましょう。
切名弓人:赤き糸エリアに行くだけだと思うし、空港に行こうかと思うんですがどうでしょう
切名弓人:警察署は警戒値あがるし…
藍夕顔:そちらに行く理由も特にありませんしねえ、今のところ
GM:警察署はねえ。怖い。
七竈オリエ:空港いいと思います!
藍夕顔:教育施設エリアはただ遠回りになるだけだし、やはり空港一択かな
GM:ちなみに今は⑧の中流住宅街エリアなので、そこから上下左右斜めに移動することができるわけです。
ニナ・ブラント:空港でいいですよ!
切名弓人:じゃあ空港行きましょう!
GM:では、④の空港・駅エリアでよろしいでしょうか
切名弓人:OK!
GM:それでは、キミたちはそちらに移動します。
GM:警戒値は先ほどのエリアで1下がったこともあり、現在は5になります。
GM:では、最初に遭遇判定をどうぞ。
GM:〈知覚〉〈情報:裏社会、噂話〉で難易度は12です
切名弓人:はーい
GM:誰が振ってもいいですよー。
ニナ・ブラント:どっちも不得意分野なもので!
藍夕顔:自分はバステまみれなので下がります
切名弓人:じゃあ私が振りましょう
七竈オリエ:お願いします
切名弓人:知覚!
切名弓人:8dx>=12
DoubleCross : (8R10[10]>=12) → 10[3,4,4,5,5,5,8,10]+8[8] → 18 → 成功
藍夕顔:凄い!
七竈オリエ:おお!
切名弓人:高い!やった!
GM:た、高えよ!
ニナ・ブラント:イエーイ!
GM:ニナちゃんも晴れて自由の身になったので、探知されることもなく無事に成功です。
ニナ・ブラント:やーいやーい!お前の父ちゃんでべそ!
GM:でべそじゃないもん!
GM:キミたちは追手をまき、ターミナル地区へとやって来ることができるぞ。
GM:このままではイベント効果を使い切ってもらえない可能性が出てきたので、GMは考えます
藍夕顔:きゃあ
七竈オリエ:なになに
GM:まあ、あとでのお楽しみです。
切名弓人:ほう
GM:この地域は交通機関が密集しており人通りも多いため、簡単には敵に見つかることもないだろう。
GM:あとは、ここを経由して屋敷に向かうだけだ。
GM:情報収集項目も全て開いてしまったので、あとはのんびりと購入判定をしたりすることも可能だぞ。
七竈オリエ:あ、じゃあ防具を買っておきたいです
ニナ・ブラント:同じく!
藍夕顔:うーん、解毒剤を買おうかなあ
藍夕顔:しかしメジャー消費か……
GM:悩むがよいですよ
藍夕顔:んー、他の方がなんか欲しい武器とか防具とかなければ、解毒剤買っておこうかな。放心でダイスは減るが、金はある。
切名弓人:どうぞどうぞ
切名弓人:私は照準器を買うことにします
七竈オリエ:どぞ!
ニナ・ブラント:私はUGNボディーアーマーを買おう。
七竈オリエ:とりあえず私はUGNボディアーマーを狙いたいです
藍夕顔:(2+0)dx+4@10>=6 <調達> しかしよく考えたら目標値低いな、解毒剤。買うぜ!
DoubleCross : (2R10+4[10]>=6) → 7[4,7]+4 → 11 → 成功
ニナ・ブラント:4dx+4>=12 ボディアマ!
DoubleCross : (4R10+4[10]>=12) → 6[1,1,3,6]+4 → 10 → 失敗
藍夕顔:買えました
七竈オリエ:3dx+1=>12
DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 10[2,4,10]+3[3]+1 → 14 → 成功
七竈オリエ:よっしゃ
GM:ニナちゃん、惜しい!
ニナ・ブラント:財産点を2点消費して、買います!
藍夕顔:すいません、すかいはいさん。邪毒ダメージってこのシーン終了時にもっぺん入ったりしますか?
GM:財産点なんてあったの、キミ!
切名弓人:5dx+1>=15
DoubleCross : (5R10+1[10]>=15) → 9[3,4,4,8,9]+1 → 10 → 失敗
切名弓人:だめ!
ニナ・ブラント:持ってるよ!!!
GM:いえ、先ほどの邪毒ダメージはラウンド進行で無いための処置ですね。なので、このシーンではもうダメージは入りません。
藍夕顔:良かった。えーとシーン終了で解除されるなら、戦闘中にしか意味はないかな。メジャーどうせがら空きだし。
藍夕顔:ゲットだぜ!
GM:では、解毒剤は入手。
GM:ニナちゃんとオリエちゃんもお揃いの服を手に入れます。
ニナ・ブラント:手に入れました
藍夕顔:おそろい!
七竈オリエ:ふりふりー
GM:空港前の洋服店のショーケースに春物の新作が並んでいたりするのでしょう。
ニナ・ブラント:前回のシーンでコートが血みどろになったので、買い換えました。
GM:おお。オシャレさんだ。
七竈オリエ:「これ」って手に取った服が偶然同じやつで、なんでアンタとお揃いなのさ!みたいな
ニナ・ブラント:「知らない」って言いながら、結局色違いを二人で着てるやつ!
藍夕顔:「(あらあら、姉妹みたいね)」と言おうとして、吐き気をこらえて、黙ったまま微笑ましくそれを眺めています。
GM:では、キミたちは無事に購入を行なうことができます。
GM:姐さんは解毒剤を買ってたりもしますし、キミたちは彼女の異変に気付いてもいいかもしれない
切名弓人:じゃあ、後ろから夕顔さんに声をかけましょう。
切名弓人:「夕顔さん」
藍夕顔:(……!)びくり、しつつも何とか平静を保とうとする。
藍夕顔:「……はい?」しかしそう返事する声も、いつになく精彩を欠いているようだ。
切名弓人:「…体調の方が優れないようですが。少し休んだ方がいいんじゃないでしょうか」最初に合流した時、ニナに支えられていたのを思い出しつつ。
藍夕顔:「ああ、ボス……それについては、お話しておかないといけないことが」
藍夕顔:「教会で言ったことの、その、続きです。合流する前、少し、不覚を」
藍夕顔:手短に、昔の知り合いである麻薬ディーラーに会ったこと、麻薬を盛られたこと、ヤクが欲しければボスを差し出せと言われたことなんかを軽く伝えたいです。
切名弓人:頷きながら、話を聞きます。
藍夕顔:「ですので……。もし、私が足を引っ張るようなら、置いていっていただければ、と……」
藍夕顔:「うっ……」吐き気をもよおし、またこらえる。
藍夕顔:「禁断症状を、抑えてきました、が。そろそろ、限界、か、も。しれません」
藍夕顔:「多少役に立つ薬は仕入れましたが、焼け石に水、ですわね」※解毒剤のことです。
ニナ・ブラント:「夕顔」その背中を支える。
切名弓人:「…なんてえげつないやり口だ。 夕顔さん、話してくださってありがとうございます。…苦しい中、ついてきてくださって、感謝します」
ニナ・ブラント:困ったように隣に立つオリエちゃんを見る。
七竈オリエ:「姐さん大丈夫? 水とか飲む?」こちらもおろおろしている。
藍夕顔:「ありがとう、ニナ、オリエ。そうね、冷たいの、お願いできる?」
切名弓人:夕顔さんの手を取り、支えます。
七竈オリエ:その辺の自販機で冷えた水のボトルを買って夕顔さんに。
ニナ・ブラント:「…このまま、屋敷に行けるの」
切名弓人:「……できれば、休んで欲しいです。しかし、今の状況では…」
藍夕顔:「合間を縫って、あの男、ジンについては調べました」
藍夕顔:「私に盛られたのは、ソラリスとブラム=ストーカーのエフェクトを利用したもの。つまり、本体のジンを殺すか止めるかすれば、この症状は消えるはず、です」
藍夕顔:情報共有!
切名弓人:「………そうですか」
七竈オリエ:「なーるほど」
七竈オリエ:「よし、そいつブッ殺そう!」
ニナ・ブラント:「短絡…」
七竈オリエ:「だ、だって殺せばいいって言うから! 姐さん心配じゃん!」
切名弓人:「いえ、短絡とも言い切れませんよ」
藍夕顔:「ここは交通の要。一旦ここで別れて、私が単独でジンを探そうかとも思ったのですが」
藍夕顔:咳き込む。「この有様では……申し訳ありません」
切名弓人:「このような状態の夕顔さんを一人にはできません。確実な治療方法があるのであれば、それを優先的に選択したい」
藍夕顔:「恐れ入ります、ボス。いえ……本当に、ありがとうございます」少し目が潤んだのを、見られないよううつむき加減になった。
切名弓人:「夕顔さん。気に病まないでください。あなたも、大切な仲間です。…家族です」
七竈オリエ:「そだよ! 一緒に行こ」
切名弓人:「その家族にこのような仕打ちをする奴を、ボクは許しません。」
切名弓人:「……いえ。もっと単純に。ボクは、大切な人たちを守りたい。それだけです」
ニナ・ブラント:「一緒に」頷く。
GM:ジンはおそらくキミたちが屋敷に突入する前までには仕掛けてくる可能性が高いでしょう。
藍夕顔:そちらから来てくれるなら好都合だ。
切名弓人:「行きましょう。」
藍夕顔:「ボス。あなたが行くところならば、どこまでも付いていきましょう」
藍夕顔:深々と頭を下げた。
GM:では、これでシーン終了!
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーは夕顔さん。他のPCも全員登場にしましょう
:藍夕顔の侵蝕率が8上昇。(侵蝕率:86->94)
藍夕顔:う、高くなってきた。
ニナ・ブラント:1d10+90
DoubleCross : (1D10+90) → 9[9]+90 → 99
七竈オリエ:七竈オリエの侵蝕率を+7(1d10->7)した
ニナ・ブラント:まだリザレクトできる!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:74->81)
七竈オリエ:82かー
GM:では、行き先は①の赤き糸エリアでよろしいでしょうか?
藍夕顔:はーい!
七竈オリエ:はい!
ニナ・ブラント:はい!
GM:それでは、キミたちは最終エリア。赤き糸エリアへと移動します。
切名弓人:いえす!
GM:麻薬判定はちょっとやりたいことがあるので、後から振ってもらうとしまして
GM:先に遭遇判定だけ振ってもらいましょうか
GM:〈知覚〉〈情報:裏社会、噂話〉で難易度は14になっています。これが最後の判定だ
藍夕顔:中々きつくなってきましたね……
切名弓人:だがやらずんば
GM:誰が振ってもいいですよー。
GM:ニナちゃんとかどうですか
ニナ・ブラント:やだ
切名弓人:シンプルな拒否
GM:早い
ニナ・ブラント:絶対失敗するじゃないですか!w
GM:だめかー
藍夕顔:放心は消えたから、侵蝕Bと合わせて私が4Dx+5
藍夕顔:(情報:裏社会の場合)
七竈オリエ:知覚だと9dだけどボスと同じなんですよね
七竈オリエ:ならボスが振った方が展開的にいいかなーみたいな
切名弓人:なんですよ
ニナ・ブラント:オリエちゃん、いかがですか?
GM:オリエちゃん振ってもいいのよ
七竈オリエ:えっこわい
ニナ・ブラント:GMがいろんな人に振ってほしそうだから…
GM:ふふふ
七竈オリエ:そうか……
七竈オリエ:なら振る……
切名弓人:がんば!
藍夕顔:ファイト!
ニナ・ブラント:応援!
七竈オリエ:知覚でいきます!
GM:ごーごー!
七竈オリエ:9dx=>14
DoubleCross : (9R10[10]>=14) → 10[3,4,4,7,7,7,7,9,10]+8[8] → 18 → 成功
七竈オリエ:しゃああああ
GM:た、高え!?
藍夕顔:すげえええ! オリエちゃんやっほー!
GM:クソー!普通に成功された!
ニナ・ブラント:やったーーー!!やったーーー!!!
GM:では、オリエちゃんはキミたちを追ってこようとするチンピラ風の男たちの気配に気付くことができます。
切名弓人:やったぜ!
七竈オリエ:そしたらそれを撒きたいですね
GM:オーケーです。キミは軽々と追手を撒くことができる。
七竈オリエ:やったぜ!
藍夕顔:鮮やか!
GM:そうしてようやくキミたちは屋敷のある辺りの見慣れたエリアへと戻って来ることができます。
藍夕顔:まるで何年も経ったような気持ちで、懐かしい風景を見やる。
GM:キミたちの住居でもあったあの屋敷までは後もう少しだ。
七竈オリエ:「やったね。ちょろいちょろい! 後は上手く中に入れれば……」
ニナ・ブラント:あっそうだ、すいませんGM
ニナ・ブラント:ここで《水晶の剣》を使用してもいいですか?
GM:む、いいですよ!
ニナ・ブラント:はい!侵蝕率が4上昇しつつ、最後の水晶の剣を使います。
GM:攻撃力がさらに上がった!
ニナ・ブラント:「裏口を探すのね」大剣をひきずるようにして歩く。
GM:真夜に教えられた裏口。そこに向かえば、見張りの目を潜り抜けて屋敷に侵入することができるだろう。
切名弓人:「はい。母さんの話によればこっちの…」
GM:では、そこでですね。
GM:キミたちの背後。ずっと離れたところから、人型をした虫のような怪物たちがキミたちに奇襲をかけようと忍び寄っています。
GM:だが、その前をうらぶれた風貌の中年の男が遮る。
マサキ:「よ、よお、あんたら。気持ち悪い格好してるな。そんな格好でどこ行くんだ?」
グール:「…………」
マサキ:「お、俺があんたらのこと相手してやろうか!」
マサキ:「さあ、来い!こっちだ!」シャドーボクシングを始める!
グール:「…………」
マサキ:「な、なあ。なんか喋ったらどう?」
GM:グールは唸り声を上げ、鋭い爪を振り上げる!
マサキ:「うわあああああ!?」
マサキ:「や、やっぱりダメか。なら……!」
GM:男は懐から取り出したナイフを突き立てようとする!
GM:しかし、それは簡単に見抜かれ、男は蟲たちから袋叩きにされ始める!
マサキ:「クソ!クソ!……ああ、けど、これでいい。最後くらいはなぁ。親父らしいことしなくちゃ」
グール:「……!」
GM:グールの振り下ろした爪が、男の額を裂く!
マサキ:「……あ」
GM:では、そこで屋敷の裏口に向かおうとしていたキミたちも、背後の離れたところで起きていた騒ぎに気付くでしょう。
七竈オリエ:「ん? ……あれ……は……」目を見開く。
切名弓人:オリエちゃんに少し遅れて気がつきます。
ニナ・ブラント:「どうしたの」
藍夕顔:つられてそっちへ首をめぐらします。
七竈オリエ:そのままそちらに駆け寄ってもいいでしょうか。
GM:異形の怪物たちに襲いかかられているのは、間違いなくオリエの父だ。
切名弓人:「…一般人が、襲われて……」
GM:では、ここでオリエに選択をしてもらいましょう。
七竈オリエ:ぐえ
GM:まず、キミたちはこのまま背後の騒動を無視してこのエリアを通過することが可能です。
GM:その場合、彼は死亡する可能性が高いです。
GM:また、ここで救援に駆け付けることもできますが、その場合はこのシーンでのトループとの戦闘がもう一戦増えます。
七竈オリエ:えーー
GM:最後の選択肢として、もしバレないように助けるということであれば、〈射撃〉で難易度15の判定を行なうことで一度だけ銃を撃つことができます。
GM:ただあの人数にどの程度の効果があるかは不明ですし、もし失敗した場合も気付かれて戦闘になります。
七竈オリエ:判定にはエフェクト使用できますか?
GM:エフェクトは使用可能です。
GM:話し合ってどうするか決めてもいいよ!
七竈オリエ:私はまず判定したいのですが皆さんいいでしょうか……。
切名弓人:いいですよ!
藍夕顔:いいと思います!
七竈オリエ:戦闘になったら範囲攻撃でどうにかできたらいいな!
七竈オリエ:あ、でも最悪剣精が使えるのか
ニナ・ブラント:もちろんですよ!
七竈オリエ:ありがとうございます!
GM:しかし、こんなところで使ってしまっていいのかね。ふふふ
七竈オリエ:ぐうう
ニナ・ブラント:私たちにはリトルクイーンのエフェクト回復効果がついている!
七竈オリエ:ともかく判定を!します!
GM:やれるものならやるがいい!
ニナ・ブラント:いけいけー!
切名弓人:GO!
七竈オリエ:〈射撃〉判定に《カスタマイズ》《コンセントレイト:モルフェウス》を使用!
七竈オリエ:12dx8=>15
DoubleCross : (12R10[8]>=15) → 10[1,3,6,7,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[4,8,9,9,10,10]+10[1,4,7,9,10]+5[3,5] → 35 → 成功
ニナ・ブラント:すげえ!?
七竈オリエ:!?
切名弓人:やったぜ!
藍夕顔:フォーッ!
GM:高い!余裕だ!
七竈オリエ:ま、まわった
ニナ・ブラント:やったー!やったよー!
藍夕顔:なんという多段クリティカルヒット
七竈オリエ:あ、しかも固定値足し忘れてます。40だ。
藍夕顔:ワオ!
GM:では、余裕の成功だ!
GM:怪物の一体が、男にトドメを刺そうと鋭い爪を振り上げる!
七竈オリエ:反射的に銃を取り出し、怪物目がけて発砲していた。
GM:怪物の手に当たり、振り下ろそうとしていた爪が止まる。
切名弓人:「……オリエ」
GM:だが、これ以上の介入はキミたちも危険だ。
GM:グールは不思議そうに自らの異形の手を見つめる。そこを一筋の青い血が流れている。
七竈オリエ:「ごめん、ボス。アタシ……なんでだろ」自分も、不思議そうに硝煙の上がる銃を見る。
アイアンデバイス:「いや、ありがてえ。その血が必要だったんだ」
七竈オリエ:「……え?」
GM:次の瞬間、グールの手を流れていた血が鋼鉄へと変形していき、鉄格子めいて怪物の体を拘束する!
グール:「……!?」
ニナ・ブラント:「……!」警戒して二代目の前に立つ。
クラッシュ:「さて、喉元注意だ」
藍夕顔:「……あなた!」
切名弓人:「…!」
GM:影の中から飛び出した鮫が、怪物たちを喰い千切って行く!
GM:流血した怪物たちの体は自らの血が変形した鋼鉄の拘束具によって絡め取られ、地面に倒れる!
クラッシュ:「義理は果たした。これ以上は俺たちの身が危ない。退くぞ、アイアンデバイス」
アイアンデバイス:「応よ」
GM:去り際、2人組の男はキミたちの方にチラリとだけ視線を向け去って行く。
ニナ・ブラント:「どうして」
七竈オリエ:「あ、アンタら……」背中に声をかける。
クラッシュ:「貸し借りはこれで無しだ」
七竈オリエ:「あ、あ、あの、ありがと!」
アイアンデバイス:「いえーい、ピース。相変わらず銃上手えよな、お前」
クラッシュ:「……何を呆けた顔をしている。これは以前、俺たちを殺さなかった分だ」
切名弓人:「……あ」
クラッシュ:「次会えばまた敵同士だ。ではな」
藍夕顔:「……あらあら、義理堅いこと」
切名弓人:「…まったくです」
GM:「もっと素直に礼言やあいいんじゃねえの?」「む、無駄口を叩くんじゃない」
GM:2人はすぐにその姿を消す。
七竈オリエ:マサキはどうしてますかっ
GM:怪物たちの死骸の中で昏倒しています。
七竈オリエ:では様子を見に行きたいです。
GM:彼は負傷は酷いですが、死んではいないようです。
ニナ・ブラント:「オリエ、その人は」オリエちゃんの後を追いながら聞く。
七竈オリエ:その様子を見てホッと息をつく。
七竈オリエ:「……あー、その。うちのクソ親父」
藍夕顔:「まあ、急いで手当しないと」
ニナ・ブラント:「……」パチパチと瞬き。「そう」
七竈オリエ:「……うん」いらねえよそんなの、とはさすがに言えない。結構な怪我だ。
切名弓人:「なるほど、そうでしたか……」目を細める。
GM:ただこの場にいると、騒ぎを聞きつけて他の者もやってくる可能性はある。あまり長居はできないでしょう。
GM:男はゆっくりと目を覚ます。
マサキ:「痛てて……。あ、あれ?」
七竈オリエ:「……」手を伸ばして血を指に取ろうとし……たところで目が合いましょう。
七竈オリエ:「あ、お、親父」
マサキ:「……オリエ」
マサキ:「お前こんなとこで何してるんだ!俺のことなんていい!早く先に行け!」
マサキ:「……やらなきゃいけないことがあるんだろ」
七竈オリエ:「アンタこそ何やってんの! バカ! 弱いくせに!!」
マサキ:「俺は……俺はなぁ、お前」
マサキ:「あ、そうだ!あんた!あんただよ!」弓人を指差す。
七竈オリエ:「ボス?」ボスの方を見る。
切名弓人:目を瞬かせてつられるように自分を指差す。
マサキ:「そう、あんたに恩を売っとくのも悪くないかと思ったんだ。謝礼がもらえるかもしれないしな!」
マサキ:「……って、まあ、無理があるか」
七竈オリエ:「ホントだよ。それでここまでするかよ」少し涙ぐんでいる。
藍夕顔:「なんだか、凄くとってつけたような理由に聞こえるけど、気のせいかしらね」
マサキ:「いいよ。本当に俺のことは放っておいて行けよ」
藍夕顔:いや自分で無理があるって言っちゃってるな、しまった。
切名弓人:「………ありがとうございます」
マサキ:「たまにさ、人生で一度くらい父親らしいことがしてみたくなっただけなんだ」
七竈オリエ:「……!」
切名弓人:「……」
マサキ:「だから、礼を言われることじゃないんだよ。俺の自己満足なんだから」
七竈オリエ:「アンタは……ほんとに……もう、どうしようもねえクソ親父だよ……」低い声で。
マサキ:「じゃあ、俺はもうちょっとここで寝とくから。謝礼は家に送っといてくれればいいよ」
GM:男はそのままごろりと横になる。
七竈オリエ:「アタシは戻ってくるから! そしたら言いたいこといっぱいあるんだからな!」
七竈オリエ:「聞けよ、全部! クソ親父! 寝てんじゃねえぞ!」
七竈オリエ:「……………っ」
マサキ:「……聞くよ。いや、怖くなったら逃げ出すかもしれないが。聞ける範囲で」
マサキ:「……なあ、オリエ。お前が俺のこと助けてくれたのか。それとも、もしかして、母さんが」
七竈オリエ:「母さんは、もういないよ。アタシが死んでもきっと別の場所に行くから、会えない」
マサキ:「……そうか。そうだよな」
七竈オリエ:「まあでも、アンタはこれからうんとこさ頑張ればワンチャンあるんじゃないの。聞いてみれば? ずーっと後でさ」
七竈オリエ:「その時、ついでに殴られてこい」
七竈オリエ:「バーカ!」
マサキ:「おお、怖っ」
マサキ:「……久しぶりに祈っておくかなぁ」
GM:男は血だらけの顔で晴れ渡った空を見上げている。
GM:……遠くの方からパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。これ以上ここに留まることはできないだろう。
七竈オリエ:「まずは自分の健康を祈願しな」言いながらボスに視線を向ける。そろそろ時間だ。
切名弓人:頷く。
切名弓人:マサキに向かって頭を下げ、踵を返して歩き出す。
七竈オリエ:「すいません。ボス。時間取らせちゃった」一度だけ父に目を向け、それからボスについて歩いていく。
七竈オリエ:(……何があっても誇りを捨てないこと)
七竈オリエ:(パパは……)
七竈オリエ:(……行こう)目を前に向け、しっかりとした足取りで。
GM:では、キミたちが真夜から教えられた屋敷の裏口へと向かうと。
GM:そこに、帽子を深くかぶった痩せた男がキミたちを待ち構えるように立っている。
ジン:「チッ、待ち伏せは失敗したか。まあいいさ」
ジン:「よお、待ちくたびれたぜ、お譲さん方」
切名弓人:「…あなたは」
切名弓人:警戒する。懐に手を入れる。
藍夕顔:「あらあら、お出迎えご苦労様」白々しく。
藍夕顔:「ボス。先程お話した、麻薬ディーラーですわ」
ジン:「やあ、ボス。いや、元ボスか。こうして直接話すのは初めてだね」
ジン:「おっと、安心しな。ここにいるのは俺1人だ。手柄は1人占めしなくちゃ、美味しくないだろう?」
切名弓人:「なるほど。…はじめまして。」
切名弓人:険しい顔で睨む。
切名弓人:「ここで逢えて良かった。おかげで探さなくて済みました」
ジン:「そんな怖い顔しなさんな……って、言っても無理か。これから殺し合うんだもんな」
切名弓人:「ええ。その通りです」取り出した銃を構える。
ジン:「けどよ、その前に」
ジン:「なあ、夕顔。あの時の答えを聞かせてくれるか?」
ジン:「お前、今はもう立ってるだけでも精一杯だろ。強がりやがって」
藍夕顔:くっ私に盛られた薬物が悪さを(判定いくよー
GM:あ、待ってくださいね。
藍夕顔:はい
GM:ジンはケースに入った注射器を夕顔の目の前に転がす。
ジン:「やるよ、お前に。あんまり不憫で見てられねえからな」
ジン:「その代わり、そいつが使いたかったら、切名弓人を撃ちな。それが条件だ」
GM:夕顔さんはその薬を使用すると、次の麻薬判定に必ず成功します。さらに、このラウンド中のあらゆるエフェクトのレベルが+1されます。
藍夕顔:わあ、ハイパー!
GM:ただし、クライマックスフェイズ終了後に夕顔さんの体がどうなるかは保障できません。
藍夕顔:すごいやジンさん!
藍夕顔:ははっ
切名弓人:嫌悪感を露わにしてジンを睨む。
GM:そして、もし断った場合、ジンは麻薬判定の際に《盲目の羊》を使用して妨害してきます。ダイスは−4dになる。
藍夕顔:おおさすがソラリス
GM:夕顔さんは好きな方を選ぶとよいでしょう。
藍夕顔:はい、それではいつも使ってる占いの貨幣を投げて、ジンにぶつけてやりたいです!
藍夕顔:ダメージは入らなくてもいいので
ジン:「さあ、答えを聞かせてくれ、夕顔。次の禁断症状はもしかすると今までで一番苦しいかもしれないぞ」
GM:どうぞ!
藍夕顔:1D88 易占 ジンの顔面へ投擲!
DoubleCross : (1D88) → 14
藍夕顔:占い結果は当たり判定を待ってから書きます。
ジン:「テメエ、何を!?」顔に貨幣がぶつかり、たじろぐ!
藍夕顔:では、地面に散らばる貨幣を見てつぶやきます。「この卦は火天大有」
藍夕顔:「順風満帆、大吉、大成功。何事にも終わりはあれど、今は太陽が降り注ぐ」
藍夕顔:「この程度の禁断症状、自力でどうにかしてみせるわ」
ジン:「図に乗りやがって、ガキが!」
藍夕顔:「——舐めんじゃねえよ!」
藍夕顔:ファックサイン!
ジン:「……ッ!」
ジン:「……そうかよ。だったら精々苦しみな」
切名弓人:驚いたように夕顔さんを見ていたが、改めてジンに向き直り、
切名弓人:「あなたが酷い外道で安心しましたよ。」
切名弓人:「これで躊躇いなく殺せます」
切名弓人:「…夕顔さん。申し訳ありませんが、もう少しだけ辛抱してください」
ジン:「いつまでも調子に乗ってるんじゃねえぞ、ガキが。大人の怖さってやつを思い知らせてやるよ!」
ジン:「ボスもナンバーツーもこんなじゃあ、部下のあんたらも大変だねえ。死に損だ」ニナとオリエに言う。
七竈オリエ:「はー? ちょっとうちのボスと姐さんに舐めた口きいてんじゃないよ」
七竈オリエ:「世界一格好いいじゃん。命の賭け甲斐があるってもんでしょ」
ニナ・ブラント:「死ぬのは、あなた」
ジン:「ハッ、そうかよ。それじゃあ、おっ始めようぜ」
ジン:「負けたらテメエらも薬漬けにして売り物にしてやるさ」
ジン:「人形みてえに綺麗なその顔は特に高く売れるぜ」ニナに言う。
ニナ・ブラント:「知らない」両手に握る大剣を構える。
七竈オリエ:「そいつがただのお人形だと思ったら大間違いだっての」銃を構える。
ジン:「釣れないねえ!」葉巻から落ちた燃えカスが異形の怪物へと変わっていく。
GM:では、ミドル戦闘開始だ!
GM:エネミーはジン1人。行動値は20。
ニナ・ブラント:早いねえ
GM:それと、さっきまで従者三体もいたのですが、イベント効果を残していたことで先ほどのイベントが発生し
GM:全滅しました。
切名弓人:はい
藍夕顔:おお、そういうことだったとは。
七竈オリエ:南無
ニナ・ブラント:ヤッター!
GM:悲しい。
GM:キミたちはエンゲージ1つで、ジンとのエンゲージの距離は5メートルです。
GM:説明はこんなところですかね。
切名弓人:はーい。
七竈オリエ:はい!
ニナ・ブラント:了解です!
GM:では、ラウンド進行に入る前に。
GM:夕顔さんに麻薬に耐える判定をしてもらいましょう。
藍夕顔:おうさ!
藍夕顔:目標値は13かな
GM:〈意志〉で難易度は13!
藍夕顔:(6+2)dx+0@10>=13 <意志> チェストオー!
DoubleCross : (8R10+0[10]>=13) → 10[1,1,3,6,7,8,9,10]+2[2] → 12 → 失敗
藍夕顔:グワーッ! 1足りない! くやしい!
七竈オリエ:あー
GM:そしてジンは判定の直前に《盲目の羊》を使用します。
切名弓人:おしっ!!
藍夕顔:あっすいません忘れてました……
GM:さらに−4dだよ。
切名弓人:あー
ニナ・ブラント:あーー
ニナ・ブラント:振り直しするのがいいですかね?
藍夕顔:もう失敗したから、振り直しだと成功ワンチャンあるんですが、大丈夫でしょうか
藍夕顔:ありがたいけれど先走ってしまったし
GM:いや、ここはダイスを減らして振り直してください。
藍夕顔:おお、すいません。ではいきます!
藍夕顔:(2+2)dx+0@10>=14 <意志> ウオーッ!
DoubleCross : (4R10+0[10]>=14) → 9[4,5,8,9] → 9 → 失敗
藍夕顔:だめー!
藍夕顔:お手間を取らせました……
切名弓人:どんまい…!
ニナ・ブラント:しかたないね…
GM:ここで失敗にしてもいいし、何か使えるものがあれば使ってもいいです
藍夕顔:ロイスは温存しておきます。後で邪毒とか解除していきますね……
切名弓人:どうしましょう
藍夕顔:重圧だけ厄介だけど、戦術とかは使えますので
切名弓人:ふむ…
GM:実はね、アイシャにNPC効果もまだ両方残ってるのですよ
七竈オリエ:あっ
藍夕顔:はっ
ニナ・ブラント:意志!
GM:まあ、使うかどうかはお任せです
藍夕顔:使いたいです!
GM:む、了解です!
藍夕顔:よ、よろしいですか
ニナ・ブラント:ここしかないですよ!
七竈オリエ:どうぞどうぞ!
切名弓人:ここだ!
藍夕顔:ではNPC効果:リトル・クイーン使用! 達成値+6で合計15,成功!
GM:夕顔さんの出目がもっと低ければアイシャがいてもダメだったのになー。クソー!
藍夕顔:やったー!
ジン:「さあ、精々苦しむんだな。ガキがデカい顔した報いを受けな」
GM:キミの体を、麻薬の過酷な禁断症状が蝕んでいく!
藍夕顔:「うっ……」目の前の視界がゆがむ!
GM:明滅する視界。体はグラつき、平衡感覚を失う。
ニナ・ブラント:「夕顔…っ」
藍夕顔:ピルケースを取り出し、中身の錠剤を口へ放り込む。
藍夕顔:アイシャが分析し、多少なりとも症状を緩和してくれるものをピックアップした中から購入したものだ。
藍夕顔:都合よく禁断症状を抑える——と言うには、あまりに気休めでしかない。
リトルクイーン:『……ゆ……がお』
GM:囁くような声がキミの耳に届く。
藍夕顔:「アイシャ……?」
リトルクイーン:『夕顔!……夕顔!!』
リトルクイーン:『通信が、届いた』
リトルクイーン:『夕顔。あなたは、綺麗で、健康で、頭の良い人』
リトルクイーン:『わたしの、憧れた人。わたしは、ずっとあなたになりたいと思っていた』
リトルクイーン:『だから、負けないで。マム』
リトルクイーン:『わたしが、あなたに追い付くまで』
藍夕顔:回る視界が、ゆっくりとした揺れへと安定していく。
藍夕顔:体は冷たい、汗は止まらない、吐き気もする。けれど、それは視界の端の石ころのように、無視できるものだと、ふと思えた。
藍夕顔:アイシャが一生懸命に探してくれたピルケースを握りしめ、大地を踏みしめる足に力を込める。背筋を伸ばす。
藍夕顔:「ええ、アイシャ、待ってる。だから、あなたも待ってて」
藍夕顔:「こんなものは、すぐ、片付けてしまうから!」
リトルクイーン:『うん。必ず、帰ってきて』
ジン:「ヤク中のガキが一丁前に母親気取りか!笑えるな!」
ジン:「テメエらの後にそのガキもすぐにあの世に送ってやるよ!」
GM:では、改めてラウンド進行に入っていきましょう!
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアップからです。
ニナ・ブラント:なしだよっ
七竈オリエ:なし!
GM:ジンは《従者の行進》+《赤色の従者》を使用。
GM:従者を未行動で一体作り出します。
切名弓人:なし!
藍夕顔:では戦術をば! 常勝の天才もつけようか!
藍夕顔:どうせ常勝はあとはクライマックスで一回しか使えないし
ジン:「四対一……だとでも思ってるんじゃないだろうな。こっちはいくらでも戦力を作り出せるのさ」
GM:彼の葉巻から落ちた燃えカスが、先ほどキミたちが見たのと同じ異形の人型の怪物とへと変わっていく。
ニナ・ブラント:「さっきのと、同じ……」
藍夕顔:「さてさて、うちのオリエのお父様もお世話になったことだし、その分まできっちり、負債は回収させてもらいませんとね?」
藍夕顔:《戦術》+《常勝の天才》を私以外の全員に使用!
藍夕顔:全員の攻撃力+12、ダイス+5Dです。
:藍夕顔の侵蝕率を+12した(侵蝕率:94->106)
GM:つ、つよい
七竈オリエ:いただきます!
ニナ・ブラント:ありがとう姐御!
藍夕顔:ヤッチマイナー!
切名弓人:やる!
ジン:「場数が違うんだよ、ガキが!」
GM:では、セットアップはこれで終了!
GM:イニシアチブに移ります。
GM:まずは行動値24のグールから。
GM:従者は早いのだ。
GM:マイナーアクションで移動してキミたちと同じエンゲージに入ります。
ニナ・ブラント:ちょっと!男子禁制よ!
GM:《コンセントレイト:ソラリス》+《アドレナリン》+《亡者の一撃》を使用して、従者の爪で弓人くんに攻撃します!
藍夕顔:男子サイテー
GM:こう見えて女の子かも……?
切名弓人:えー?
藍夕顔:なんと
GM:では、命中判定!
GM:16dx7
DoubleCross : (16R10[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,4,5,5,6,7,9,9,10,10,10]+10[4,4,7,9,9,10]+10[1,4,6,7]+1[1] → 31
GM:達成値は31だ。
切名弓人:んーと
切名弓人:支配で19、絶対支配で9まで下げられるか…どうするかな
ニナ・ブラント:まだリザレクトもできますから
切名弓人:ですねえ
切名弓人:普通にドッジしましょうか
切名弓人:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 4[1,2,4] → 4
GM:やった!
GM:では、ダメージいきます!
GM:4d10+16
DoubleCross : (4D10+16) → 24[6,9,4,5]+16 → 40
ニナ・ブラント:残念!
GM:お、いい出目。
GM:40点ダメージ。装甲は有効です。
切名弓人:素通し!リザレクトします。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:81->89)
GM:怪物の鋭い爪が、キミの体を切り裂く!
ジン:「ハッ、どうだい!痛いかい!降参するんなら優しくしてやってもいいぜ!」
切名弓人:「グッ…」
ニナ・ブラント:「二代目っ…」
切名弓人:「そりゃあ…痛いですよ。でも、あなたに降参するくらいなら、痛い方がずっとマシですね」
切名弓人:傷口を押さえながら笑う。
ジン:「そうかい!だったらお次は、あんたのお仲間を切り刻んでやろうか!」
藍夕顔:「そんな風に相手を侮っていると、足元をすくわれるわよ?」
ジン:「足元をすくわれるって?ここまで全部俺の作戦通りだよ、夕顔!」
GM:これでグールの行動は終了。
GM:次は行動値20のジンの番。
GM:マイナーは無し。
GM:メジャーで《赤色の従者》を使用。
GM:行動済みの状態で従者を一体作り出します。
ジン:「そんで、これが次の一手だ」
GM:ジンの行動は終了。
GM:そして、同時に《加速する刻》を使用して再行動!
GM:メジャーで《さらなる力》+《トランキリティ》+《コンセントレイト:ソラリス》を使用してグール2を再行動させる!
藍夕顔:あー、加速するよねそりゃ。きやがれ!
GM:16dx7+1>=20
DoubleCross : (16R10+1[7]>=20) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,5,6,6,6,6,6,10,10]+10[4,7]+1[1]+1 → 22 → 成功
GM:よし、成功。
切名弓人:あ、
GM:なんで自分で再行動して従者を未行動にさせなきゃいけないんだ!従者使いのアホ!
切名弓人:《支配の領域》使います。
藍夕顔:www
藍夕顔:おお
GM:ええー!?
七竈オリエ:おっとー
GM:待って待って
切名弓人:2番目の7を1に。これで二回目のクリティカルはなくなる!
ニナ・ブラント:ざまあ という気持ちです
GM:ということは達成値は……15!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6した(侵蝕率:89->95)
GM:《さらなる力》は失敗です!
藍夕顔:やったぜボス−!
切名弓人:いえーい
ニナ・ブラント:やーいやーい!
七竈オリエ:しゃー!
ジン:「さあ、行きな、グール。あの銃使いをバラしちまえ」
GM:男が生み出した怪物にソラリスの力によって薬物を投与すると、その体がうごめき出し動きが活発化する!
切名弓人:「……」
切名弓人:「ばん。」指を鉄砲のようにして、グールに向けて撃つ仕草をする。
GM:するとその途端、怪物の動きが静止する!
ジン:「な、何だ!?テメエ、何をしやがった!」
切名弓人:「…あなたは、操り人形を作るのが大好きみたいですね」
切名弓人:「何、ちょっと『糸』を切っただけですよ」
ジン:「ウソだろ。それじゃあ、まるで……!」
ジン:「チッ、信じられるかよ!」
GM:ジンの再行動は終了!
GM:次は行動値16の弓人くんの番です
切名弓人:「ボク達は糸に操られる人形じゃない。糸を、紡いで行くんです」
ジン:「くだらねえ。ガキは大人に従ってりゃあいいんだよ!」
切名弓人:「……ふ。そう思っているのなら、あなたはボク達には勝てませんよ」
切名弓人:マイナーは特になし!
切名弓人:コンボ【断糸】 《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》、ブレイドバレットでジンを射撃攻撃します。
GM:や、やめろー!
切名弓人:14dx7+2
DoubleCross : (14R10+2[7]) → 10[2,3,3,3,5,5,6,7,7,7,8,9,10,10]+10[2,3,4,4,5,8,9]+10[2,10]+6[6]+2 → 38
切名弓人:うむ、そこそこ!
GM:ドッジ!
GM:しかし、こいつは従者を作ってるせいで判定にペナルティが……。
切名弓人:ドッジダイス-1です
GM:さらに!?
GM:もうダイス一個しか振れない……
藍夕顔:従者使いにドッジダウン系はききますねえ
GM:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 4[4]+1 → 5
切名弓人:かわいそう
GM:回避失敗!失敗です!
切名弓人:ダメージ!
切名弓人:4d10+26
DoubleCross : (4D10+26) → 13[7,3,2,1]+26 → 39
切名弓人:ダメージで放心付加です
GM:強い……!
GM:だが、それではまだ倒れない!
切名弓人:さすがにそうだろうな…!
切名弓人:真っ直ぐに構えた銃。見え透いた射線。
ジン:「ハッ!見え見えなんだよ!」
GM:ジンは回避行動を取ろうとする!
切名弓人:「そうですよね」にこり、と笑って引き金を引く。
切名弓人:−−銃弾は、背後からジンを穿つ。
ジン:「なっ!?ば、バカな……!」
GM:背中越しに撃ち抜かれ、ジンは血を吐く。
切名弓人:「…ご気分はいかがです?見え見えの攻撃に当たってしまって」
ジン:「クソが!ふざけやがって!当たっても殺せなきゃ意味ねえんだよ!」
GM:ジンは激昂して叫ぶ!
切名弓人:「高いところから見下す前に、近くの脅威を見極めたらいかがですか?」
切名弓人:静かに、怒りをはらんだ声で言う。
ジン:「脅威だとォ?テメエみてえなガキがか。笑わせるぜ」
GM:では、次は行動値15のオリエの番です。
七竈オリエ:はーい
七竈オリエ:まず、先ほどの射撃判定の時に上昇した侵蝕率を忘れていたので今申告します。4上昇。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:95->99)
GM:イエス。GMはすっかり忘れていました。
切名弓人:さっきの攻撃の分!
切名弓人:忘れるところだった
七竈オリエ:マイナーはなし。
七竈オリエ:メジャーでコンボ『舞血飛沫』。《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》《血の宴》使用。侵蝕率11上昇。HP2消費。
七竈オリエ:対象は範囲(選択)でジンとグール2。
GM:うわっ、範囲攻撃か!
七竈オリエ:おうよー 命中判定いきます
GM:き、きやがれー!
七竈オリエ:16dx8+5
DoubleCross : (16R10+5[8]) → 10[1,1,2,2,4,4,4,6,7,7,7,7,8,8,9,9]+10[1,1,3,8]+1[1]+5 → 26
GM:なかなかやる!
七竈オリエ:む、若干あれかな……ここは使い時かな
GM:ま、まさか
ニナ・ブラント:おおっ
切名弓人:お
藍夕顔:くるかー
七竈オリエ:オートで《剣精の手》使用します。さいごの1の目を10に変更。侵蝕率2上昇。
七竈オリエ:えーと、35+1d10で合ってますかね
GM:くそー!
七竈オリエ:dxだ
GM:ですね。dx8
七竈オリエ:では振り足し。
七竈オリエ:1dx8+35
DoubleCross : (1R10+35[8]) → 10[10]+5[5]+35 → 50
GM:50!?
七竈オリエ:おおお
藍夕顔:すごいぜ!
GM:そ、そこまで来るか!
GM:では、リアクション。
GM:ジンはバッドステータスの放心のせいでもはやドッジのダイスが振れません。
GM:なので、自動失敗。
GM:グール2だけドッジを。
ニナ・ブラント:イエーイ!
GM:なめるなー!ドッジ!
GM:13dx
DoubleCross : (13R10[10]) → 10[2,2,5,5,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+8[3,8] → 18
GM:せっかく一回回ったのにー!
七竈オリエ:ふはは
GM:攻撃はどちらも命中です
藍夕顔:従者は能力値高いし、がんばりますね
七竈オリエ:ではダメージを出します
GM:どうぞ!
七竈オリエ:6d10+31 装甲値無視
DoubleCross : (6D10+31) → 39[5,9,9,9,3,4]+31 → 70
七竈オリエ:hahaha
GM:ゲーッ!?
GM:999って!
ニナ・ブラント:うひょーー
藍夕顔:銀河の果てまでとんでゆけー!(スリーナイン
GM:オリエちゃん、固定値はそこまで高くないはずなのに毎回ダメージがでかいぞ!
七竈オリエ:姐さんのおかげですね
GM:まずですね。
GM:グールは最大HPの倍のダメージを喰らって戦闘不能です。
切名弓人:ヒュー!
ニナ・ブラント:イエーイ!
GM:そして、ジンもこのダメージには耐えられない!
七竈オリエ:よっしゃ!
藍夕顔:やったー!
GM:戦闘不能!
ニナ・ブラント:うひょーー!
藍夕顔:うおーっ自由だ!
切名弓人:やったね!
ニナ・ブラント:みんなすごーい!つよーい!
GM:夕顔さんの体内の薬物の効果もこれで徐々に薄れていくでしょう。
七竈オリエ:では、構えた銃から続けざまに二発の弾丸が発射される。早撃ちだ。
七竈オリエ:弾丸は真っ直ぐにジンとグールを狙う!
ジン:「テメエのことは知ってるぜ。ボスに拾われた孤児のガキだろう!ちょっとぐらいハジキが使えるからって生意気な口を利きやがって!」
ジン:「まずい!グール!俺を守れ!」
七竈オリエ:「アンタこそ、ちょっとくらい年がいってるからってうるさいよ!」
GM:しかし、異形の怪物は彼よりも先に銃弾に撃ち抜かれて吹き飛ぶ!
ジン:「な……!」
GM:もう一発の弾丸が過たず男を撃ち抜く!
七竈オリエ:「『当たっても殺せなきゃ意味ねえ』だっけ。最終的に全員で殺せればチャラなわけ」
七竈オリエ:「チームワークってそういうもんでしょ。舐めんな」
ジン:「そんな……バカな……!」
ニナ・ブラント:「オリエがただの子供だと思ったら、大間違い」
七竈オリエ:ジンに向かって小さく投げキスをし、親指を下に向ける。
ジン:「俺は……俺は死ぬのか?嫌だ……!」
GM:地面を這いつくばりながら、男はみっともなく声をあげる。
ジン:「こんな……ガキどもに……!」
GM:男は指が下向けられると同時に倒れ伏す。
切名弓人:「お疲れ様でした、オリエ」
七竈オリエ:「……ここは終わり、かな」夕顔さんの方を見よう。
七竈オリエ:「姐さん大丈夫?」
藍夕顔:すぅ、はぁ、と深呼吸しています。「……ああ、体が軽くなってきたわ」
ニナ・ブラント:構えていた大剣をおろす。夕顔さんに視線を向ける。
藍夕顔:「熱が下がって目が覚めた時のような……そんな、スッキリした感じよ。とてもいいわ」
切名弓人:「…夕顔さん」
藍夕顔:ボスに、ニナちゃんに、オリエちゃんに、それぞれへ軽く頭を下げます。「ご心配おかけしました」
藍夕顔:「……アイシャ、あなたも」
リトルクイーン:『……心配だなんて』
リトルクイーン:『それよりも、切名雅人の居場所は、すぐそこ。気を引き締める必要がある』
リトルクイーン:『あなたたちは、彼と戦う、のでしょう」
切名弓人:「…………」
藍夕顔:ええ、と頷き、弓人さんを見る。
切名弓人:「恐らくは…避けられないでしょう」
切名弓人:「だけど…殺すためじゃない」
リトルクイーン:『殺すため、じゃない?』
切名弓人:頷く。
切名弓人:「まだ、わからないことも多いけど」
リトルクイーン:『では、何のために?』
切名弓人:「…きっと」
切名弓人:「一緒に、帰るために」
切名弓人:「ボクは、彼に会いに行くんです」
リトルクイーン:『ニナも、オリエも、それでいいの?』
七竈オリエ:「ボスがそう言うならね」
ニナ・ブラント:「……ただ、殺すのは、嫌」目を伏せる。
リトルクイーン:『それは、たぶんすごく難しい。殺してしまうよりずっと』
リトルクイーン:『それでも?』
ニナ・ブラント:「うん」こくんと頷く。
切名弓人:「はい」
七竈オリエ:「ん」
リトルクイーン:『だったら、わたしは見届けるだけ』
リトルクイーン:『気を付けて。それと』
リトルクイーン:『わたし、最近ピアノのレッスンをしているから』
リトルクイーン:『……戻ってきたら聞いてほしい』
ニナ・ブラント:「ピアノ」瞬き。
藍夕顔:「それは楽しみね」ふふっと笑い。「あなたに恥ずかしい姿を見られないよう、がんばるわ」
リトルクイーン:『グッドラック』
切名弓人:目を細めて頷く。
GM:では、キミたちが隠し通路を通って屋敷の中に向かうとシーン終了だ。
GM:次のシーンがクライマックスフェイズになります。
GM:もしロイスの取得などがある場合は今のうちにどうぞ
切名弓人:ロイスは…このままでいい
ニナ・ブラント:同じくなし!
七竈オリエ:マサキパパに○見直した/まだ許せないで取得したいです。
藍夕顔:一枠開いているのですが、特に取る相手がいないんですよね
藍夕顔:一つ考えているものがあるけど、それはタイミングが来たらまた
GM:おお、オリエちゃん
藍夕顔:ロイス感情がいい感じだ
ニナ・ブラント:購入はできない?ですかね?
GM:あー、なるほど。そういえば前のシーンの行動は何もしてないですしね
GM:やるのであればしてしまっていいですよ!
藍夕顔:買い物できるなら、防具なり武器なり必要そうなもの揃えたいかな
ニナ・ブラント:二代目と姐さんは防具を買ってください!ぜひぜひ
七竈オリエ:応急手当キットを買えるとうれしいです
切名弓人:防具も応急手当も欲しい…うーん
藍夕顔:それじゃあボディアーマーを挑戦しようかしら
切名弓人:応急手当代わりに買っていただけると
ニナ・ブラント:じゃあ私も応急手当狙います
切名弓人:ボディアーマーとりあえず挑戦してみます
藍夕顔:はーい、じゃあそれを待とう
切名弓人:6dx+1>=12
DoubleCross : (6R10+1[10]>=12) → 8[2,3,5,6,6,8]+1 → 9 → 失敗
切名弓人:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,3,6,8,9,10]+10[10]+6[6]+1 → 27
切名弓人:まちがえた!
切名弓人:しっぱい!しっぱいです!
GM:むむ、了解
藍夕顔:凄い出目だけど、残念
七竈オリエ:4dx+1=>8 応急手当キット
DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 10[2,3,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功
切名弓人:読み込みが遅くて…
七竈オリエ:!?
ニナ・ブラント:すごい出目!
藍夕顔:!?
七竈オリエ:か、買いました。高級なやつ……。
七竈オリエ:今使います。
七竈オリエ:2d10+23
DoubleCross : (2D10+23) → 15[5,10]+23 → 38
GM:回復した!
七竈オリエ:25まで全回復しました。
藍夕顔:じゃあボスの分の応急手当を私が買ったらいいですかね
七竈オリエ:あっそうか!!
七竈オリエ:すいませんボスの方が全然重傷じゃん!
切名弓人:あ、ニナちゃんが応急手当買えるようだったらボディアーマーを…
藍夕顔:応急手当さえ買ってしまえば結果的にはオーライなのだっ
七竈オリエ:も、もうしわけなかった
藍夕顔:あ、じゃあニナちゃんお先にどうぞ
切名弓人:どんまいどんまい
ニナ・ブラント:はーい
ニナ・ブラント:5dx+4>=8 応急手当キット!
DoubleCross : (5R10+4[10]>=8) → 10[1,2,2,4,10]+4[4]+4 → 18 → 成功
切名弓人:?
藍夕顔:荒ぶる出目
ニナ・ブラント:すごい出目だ
切名弓人:あらぶってる
GM:おおー。見事
ニナ・ブラント:買えましたので、二代目に献上します
切名弓人:ありがとうございます!
切名弓人:早速使用します。
切名弓人:2d10+8
DoubleCross : (2D10+8) → 11[3,8]+8 → 19
切名弓人:うむ。
藍夕顔:ではボデマに挑戦します
切名弓人:19まで回復!
切名弓人:お願いします!
藍夕顔:(2+3+3)dx+4@10>=12 <調達> 手配師使用!
DoubleCross : (8R10+4[10]>=12) → 10[1,3,3,4,5,8,10,10]+10[2,10]+2[2]+4 → 26 → 成功
切名弓人:おかしくない?!
GM:たっ高すぎる
藍夕顔:買えました。どうぞどうぞ
切名弓人:ありがとうございます!
ニナ・ブラント:このエリア、何かあるのかな
切名弓人:さっきの振り直し以降…
藍夕顔:きっかけがボスというあたりがまた。
ニナ・ブラント:運命操作…?
藍夕顔:乱数調整?
切名弓人:かも…
ニナ・ブラント:それだww
GM:では、購入も終わったようなので次に行きましょう。
切名弓人:イエス!
藍夕顔:はーい!
GM:改めてシーンは終了です。
GM:次は最後のマスターシーンです。
GM:キミたちが屋敷に入っていくのを見送る1つの影があった。
GM:それは、切名弓人と同じ顔をした男だ。
Nameless:「ようやく見つけたぜ、ハニー」
Nameless:「けど、感動の再会の前に一つ確かめておかなくちゃなぁ」
GM:端正な顔立ちの男はゆっくりとした足取りでキミたちの後を追う。
GM:しばらく後、その姿は屋敷の書斎にあった。
GM:男は乱暴な手つきで組織の研究資料を漁る。
Nameless:「……“生命の泉”。こいつか」
ダブルフェイス:『使用者の精神の汚染が酷い。わずかに期待したが、これでは妻の蘇生など不可能だろう。だが、利用価値はある』
梟:『被検体は必ず狂気に見舞われるようだ。これではアイシャの治療には使えん。しかし、十分に研究の余地はある』
切名雅人:『論外だ。他の連中の手に渡ったら、どう悪用されるか分からん。街に危険が及ぶ。ならば』
GM:『『『他の組織にだけは渡すわけにはいかない』』』
Nameless:「ヒヒッ!ヒヒヒヒヒ!ハハハハハ!こりゃあ傑作だ!」
GM:男は満足げに微笑むと、研究資料を床に放る。
Nameless:「必ず狂っちまうのか……。だったら初めから狂ってたらどうなるんだろうなぁ」
GM:そして、床に落ちた研究資料の上で、ポケットから取り出した火打石を鳴らし出す。
Nameless:「待ってろよ、ハニー。オレならお前を救ってやれる」
GM:資料の上に、火花が落ちる。
GM:シーン終了。
GM:次のシーン!
GM:次はクライマックスフェイズです!
GM:シーンプレイヤーは弓人くん!
切名弓人:ヘイ!
GM:他のPCも全員登場です!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:99->107)
ニナ・ブラント:1d10+103
DoubleCross : (1D10+103) → 1[1]+103 → 104
七竈オリエ:七竈オリエの侵蝕率を+5(1d10->5)した
ニナ・ブラント:おお、省エネ
:藍夕顔の侵蝕率が10上昇。(侵蝕率:106->116)
藍夕顔:ゴフッ
ニナ・ブラント:恐れていたことがー!
藍夕顔:まあ、まだ大丈夫でしょう
GM:では、シーンの描写から。
GM:フェイタル・ストリングスのボスの部屋。
GM:デスクに腰かけた切名雅人は悠然とキミたちを待ち構えていた。
GM:他の者たちは出払っており、ここには彼一人のようだ。
切名弓人:ゆっくりした足取りで、近づいて行く。
切名雅人:「……そうか。ここに来たか」
切名弓人:「…はい」
切名雅人:「ならば、運命を繋いできたのだな」
GM:男はゆっくりと立ち上がる。
切名雅人:「私を殺す覚悟ができたか、弓人」
切名雅人:「ニナ。夕顔。オリエ。お前たちも」
ニナ・ブラント:「……」
切名弓人:「……覚悟はしてきました。でも、それは殺す覚悟じゃない」
切名弓人:「あなたを、生かす覚悟です。父さん」
切名雅人:「……何?」
切名雅人:「私はここでお前たちを始末するぞ。そして、この街を完全に私のものとする。それでもか?」
ニナ・ブラント:「そんなこと、させない」
ニナ・ブラント:「…そして、あなたを、怪物にもさせない」
切名雅人:「……ニナ」
藍夕顔:「あなたはかつて、私を蝕む毒から解き放ってくれた」
藍夕顔:「ならば、そのお返しに同じようにするのは、当然でしょう」
切名雅人:「……夕顔」
七竈オリエ:「止めるとこは止めるけど。それ以上はね」
七竈オリエ:「だって、何も知らなかったアタシのこと助けてくれたボスだもん」
切名雅人:「……オリエ」
切名雅人:「私を殺さずに止める、か。だが、私はそれを望まん」
切名雅人:「……話しておくか。私がこの街を掌握する理由を」
切名雅人:「夕顔。特に聡明なお前ならば気付いているのではないか。もし仮に私が街を手にしたとしても、いずれ命を落とせばそれで終わりではないかと」
藍夕顔:「……」目を伏せる。
切名雅人:「そうならない理由がある」
切名雅人:「……この街に、古い言い伝えがある。街の地下にある洞窟に、触れた物を不老不死にする泉があると」
切名雅人:「その言い伝えは真実だ。“生命の泉”と呼ばれる遺産は実在する。もちろんレネゲイドの産物だ」
ニナ・ブラント:「…聞いたこと、ない」
切名雅人:「組織が秘密裏に研究を進めていた。ギャングの縄張り争いも、少なくとも近年のいくつかはその遺産を巡って起きたものだ」
ニナ・ブラント:他三人に視線を向ける。知っていたか問うように。
七竈オリエ:黙って首を振る。
切名弓人:ゆるやかに首を横に振る。
藍夕顔:「私にも知らないプロジェクトがあったとは、傷つきますわね」肩をすくめる。
切名雅人:「黙っていたのはすまなかった。なぜならば、それは完全な不老不死ではないのだ」
切名雅人:「触れた者は生命を得る代わりに、必ず心が狂気に囚われる」
GM:Z市の地下にある「遺産:生命の泉」は、接触した死者に対して「Dロイス:転生体」を与えてレネゲイドビーイング化する力を持っています。
GM:ただし、その際同時に「Eロイス:悪夢の鏡像、変異する悪夢、不滅の妄執」が与えられるため、蘇生した人間は自動的にジャーム化します。
藍夕顔:転生体!?
ニナ・ブラント:ンンン~~
切名弓人:ハハハ
七竈オリエ:ぬう
切名雅人:「……しかし、もし私がこの街を完全に支配し、私自身が心を失っていても問題なく機能する体制を作り上げた後ならば」
切名雅人:「その不完全な不老不死も意味のあるものとなる。そうなれば私は、ただ形だけのボスとして存在し続ければいい」
切名弓人:「…形だけ」
切名雅人:「そう。心を失った私という人形のもとで、街は永劫の安寧を手に入れられる」
ニナ・ブラント:「そんなの、だめ…」
切名雅人:「分かっただろう。今の私は、怪物になることを望んでいる」
ニナ・ブラント:「だめ」ゆるゆると首を横に振る。
切名弓人:「……フェイタル・ストリングスのみんなは……」
切名雅人:「皆がどうした」
切名弓人:「みんなは……!あなたの!心に惹かれて、あなたについて行っていたのではないのですか!」
切名雅人:「私とてそうだ」
切名雅人:「ニナ。夕顔。オリエ。私は、お前たちと一緒にいる時間が幸せだった。この瞬間が永遠に続けばいいとさえ思った」
切名雅人:「だが、それは叶わない。ならば」
切名雅人:「私はお前たちを手にかけてでも、この街を守る」
切名弓人:「……この街を……」
ニナ・ブラント:「…どうして、叶わないと言い切るの」
切名雅人:「時間が、ないのだ。ニナ」
GM:男はネクタイを外し、ワイシャツのボタンを開ける。
GM:そこから覗く肌は、既に異形へと化し始めている。
ニナ・ブラント:「………っ」
七竈オリエ:「……!」
藍夕顔:「……」小さく息を飲む。
切名弓人:「…………」
切名雅人:「いずれお前たちもこうなる。全てのオーヴァードの行きつく先だ」
切名雅人:「この街で多くの者が死んだ。多くの悲劇が起きた」
切名雅人:「もう終わりにしよう」
切名弓人:「…父さん」
切名雅人:「弓人。私は、お前を危険から遠ざけているつもりで、結局は何も守れていなかった」
切名雅人:「だが、もう暗い路地裏で子供が銃を突き付けられて怯えることもなくなる」
切名弓人:「…っ」
切名雅人:「ニナ。もう誰も実験体として玩具のような人生を過ごしたりせずに済むようになる」
ニナ・ブラント:「…」
切名雅人:「夕顔。必ずこの街から麻薬は根絶される。薬物に溺れる子供は1人もいなくなる」
藍夕顔:ぎゅ、と自分の手指に力がはいる。
切名雅人:「オリエ。もう親をギャングに殺される子供はいなくなるのだ。生きるために人を殺さなくてもよくなる」
七竈オリエ:「それは……」唇を噛む。
切名雅人:「私はこの街を、私の家族を守る」
切名雅人:「それが、私の願いだ」
切名弓人:「……そんな……」
切名弓人:「そんな、こと。…まるで、」
切名雅人:「……どうした、弓人?」
切名弓人:「あなたは……殺されたがっている…自分を、消そうとしている」
切名弓人:「死んでも、死ななくても…もう、あなたはそこにいないってことじゃないか」
藍夕顔:「あなたが、心からこの町を愛する、変わらないあなたであることが分かってよかった」
藍夕顔:「だから、そのあなたが消えるようなやり方は、許容出来ませんわ」
藍夕顔:「あなたも、この町の一部。そうでしょう? ……雅人さん」
切名雅人:「私の意志は消えるかもしれん。だが、この街は残り続ける。ならば、それでいい」
ニナ・ブラント:「だめなの」
ニナ・ブラント:「…私…たちは、あなたと、一緒にいたいの」
七竈オリエ:「この街で、アタシに誇りを貫くための生き方を教えてくれたのはあなたなんだ」
七竈オリエ:「だから、いなくならないで」
切名雅人:「もし私に賛同してくれるならばと思ったが……やはり不可能か」
切名雅人:「邪魔するというのならば、私はお前たちを殺してこの街を手に入れる!」
切名弓人:「……何で」
切名弓人:「何で、そうなるんですか」
切名弓人:「ボクたちは、あなたを助けたい。…この街を守りたいのは、ボクたちだって一緒だ!」
切名弓人:「どうして!一緒じゃ街を守れないんですか!」
切名雅人:「言ったはずだ。私はそれを望まぬと!」
切名雅人:「残された時間は精々が数週間。あまりにも短い。私に残された手立ては他にない」
切名雅人:「私を生かすと言ったな、弓人。お前がどれだけの力を身に付けたか、やってみるがいい」
切名雅人:「私は、そのお前を全力で殺しに行く」
切名弓人:「……」
切名弓人:銃を取り出す。
GM:切名雅人はここで、切名弓人へのロイスをSロイスに指定します。
切名弓人:うがっ
ニナ・ブラント:うおお
藍夕顔:な、なんと
七竈オリエ:ぐぬ
GM:切名雅人の背後から、異形の悪魔じみたヴィジョンが現れる。
切名弓人:「…わかりました。でも、その前に…教えて下さい」
切名弓人:「あなたにとって、ボクは。一体、なんだったんですか?」
切名雅人:「この戦いが終わって、お前が生きていたら答えてやろう」
切名雅人:「かかってくるがいい。私は、最強の運命としてお前たちの前に立ちはだかろう!」
GM:悪魔じみた異形のヴィジョンが咆哮する!
藍夕顔:よし、ここでロイス宣言よろしいでしょうか。
GM:どうぞ!
藍夕顔:ボスに対する固定ロイスがあるのですが、それとは別に「切名雅人」と、同一人物に対して二つ目を取得する形でやりたいのですが、かまいませんか?
GM:ふむ。なにか別の側面に対してということでしたら、いいでしょう。
藍夕顔:固定ロイスのほうは、ずっと雅人さんを「ボス」名義でロイスにしてたんですよね……。
GM:おお、なるほど。
藍夕顔:うーん、別側面として考えると少し弱いので、固定ロイスのほうを改めてSロイスに指定したいです!
GM:Sロイス!了解です!
藍夕顔:「あなたが最強の運命だと言うのなら、私は因果でぶつかっていくわ」
藍夕顔:「私はあなたが為したことの果実」
藍夕顔:「最強でも最高でもない、ただの、そして普遍の因果よ」
藍夕顔:Sロイス指定:ボス(切名雅人) ●P:敬愛/N:悔悟
藍夕顔:以上です!
切名雅人:「いいだろう。夕顔」
切名雅人:「弓人。ニナ。オリエ。お前たちもだ。……その力の全てで私を殺しに来い」
ニナ・ブラント:剣の柄を握る。握り締める。
七竈オリエ:「……」かつて貰った銃を取り出す。
切名雅人:銃を取り出す。
切名弓人:銃を、雅人へと向ける。
切名雅人:キミたちへと銃を向ける。
切名雅人:「さあ、始めよう」
切名弓人:口を開く。何かを言いかけて、閉じる。
切名弓人:「……行きます」
ニナ・ブラント:「二代目」
ニナ・ブラント:「連れていって。未来へ。——皆を」
切名弓人:ニナに視線を向け、頷く。
切名弓人:「ボクたちの運命の…いえ」
切名弓人:「未来の糸は、ボクが繋ぎます……父さん、あなたのものも!」
切名雅人:「お前がこの街で手に入れたものの全てを!私に見せてみろ!」
GM:切名雅人の体から異形の悪魔じみたヴィジョンが現れ、咆哮する!
切名雅人:「行くぞ、私のメフィストフェレス。この場の全員を始末する」
GM:切名雅人の放つ圧倒的なレネゲイドの力が、キミたちの体内の衝動を脅かす!
GM:衝動判定だ!〈意志〉で難易度は9!
藍夕顔:(6+3)dx+0@10>=9 <意志>
DoubleCross : (9R10+0[10]>=9) → 10[1,1,2,5,6,7,7,8,10]+9[9] → 19 → 成功
ニナ・ブラント:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 5[1,1,3,3,4,5]+1 → 6 → 失敗
七竈オリエ:4dx+2=>9
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 8[1,6,7,8]+2 → 10 → 成功
:藍夕顔の侵蝕率が10上昇。(侵蝕率:116->126)
ニナ・ブラント:何ーッ
切名弓人:5dx>9
DoubleCross : (5R10[10]>9) → 5[1,3,4,4,5] → 5 → 失敗
藍夕顔:に、ニナちゃーん!
切名弓人:フフッ
GM:ニナちゃんと弓人くんが!?
七竈オリエ:あわわ
藍夕顔:ボス! あなたそんなところまで仲良く!
切名弓人:意志1あったけどだめだこりゃ
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+11(2d10->3,8)した(侵蝕率:107->118)
七竈オリエ:104+2d10
DoubleCross : (104+2D10) → 104+14[7,7] → 118
ニナ・ブラント:2d10+104
DoubleCross : (2D10+104) → 12[9,3]+104 → 116
切名雅人:「さあ、決着を付けよう。かかってくるがいい」
切名弓人:「………はい」
切名弓人:口角を上げる。衝動が沸き上がる。駄目だと、理性は叫ぶのに止められない。
切名弓人:あの人を、殺したら、どんなに−−
ニナ・ブラント:「………」先代ボスの掲げる銃に見入ってしまう。衝動。もう切り離したはずの感情。
ニナ・ブラント:あの人に、殺されたら、それは——
七竈オリエ:「……っ」湧き上がる衝動を抑え込む。
七竈オリエ:「ダメ。アタシ、まだ……あなたの血を飲みたくないよ」
藍夕顔:ちゃりちゃりと手の中の硬貨をもてあそぶ。
切名雅人:「お前たちのその衝動の、行き着く先にいるのが私だ。故に、お前たちは決して私に勝つことはできない」
藍夕顔:「いいえ」その卦を眺め。「あなたは袋小路を選ぼうとしている」
藍夕顔:「ここより先は不如帰。あなたも、私たちも、その先に行かせはしない」
切名雅人:「袋小路などではない。私が選んだのは、永遠そのものだ」
藍夕顔:臓腑が腐るように知覚される、レネゲイドのざわめきを抑え込み、硬貨を握り込んだ。
切名雅人:「弓人。ニナ。夕顔。オリエ。……終わりにしよう」
切名弓人:「……そうですね。永遠とは、……終焉」
切名雅人:「私はお前たちを殺し、」
切名雅人:「世界の果てを手に入れる」
切名弓人:「……ご安心を。ボクが永遠へと、送って差し上げます」
切名雅人:「そうこなくては。……行くぞ」
GM:エネミーは切名雅人1人。行動値は20。
GM:キミたちは全員1エンゲージで、雅人のエンゲージとの距離は5メートルです。
GM:説明は以上。
GM:では、早速戦闘を初めていきましょう。
GM:1ラウンド目。
GM:まずはセットアッププロセスから。
GM:切名雅人は《ヴァイタルアップ》を使用。
藍夕顔:はい、戦術と常勝の天才で全員を強力に支援したいです。
切名弓人:なしです
藍夕顔:そうきたか!?
GM:HPが60点上昇。同時に侵蝕率が60上がって220になります。
七竈オリエ:こちらもなし
切名弓人:夕顔さん、ファンアウトもよろしければ!
ニナ・ブラント:《サポートデバイス》使用します!
藍夕顔:あ、こっちにあった。了解!
ニナ・ブラント:判定ダイスが10増えます。
藍夕顔:《戦術》+《ファンアウト》+《常勝の天才》を私以外のPC全員に使用!
切名弓人:5m後方に移動します。
藍夕顔:全員のダイスに+8D、攻撃力+16、更にこのタイミングで戦闘移動が可能になります。
:藍夕顔の侵蝕率を+16した(侵蝕率:126->142)
藍夕顔:ちょっとだけ演出
ニナ・ブラント:5m前進して、パパのエンゲージに入ります。
七竈オリエ:では6m後方に移動します。
GM:やめろ!範囲攻撃ができなくなる!
藍夕顔:「月光の花は死者の魂を偲ぶ。鬼望月花、ここにあり」
藍夕顔:シーンか散開攻撃なら届きますぜ、はっはっは
ニナ・ブラント:演出しますね
GM:どうぞ!
ニナ・ブラント:真白く研ぎ澄まされた大剣を握る。
ニナ・ブラント:結晶が零れて、絹のレースのようなガントレットを形成する。
GM:雅人の異形に変じつつあった体がさらにその侵蝕を早める。半身が異形へと変貌する。
切名雅人:「皆、強くなった。ならば私はそれを遥かに上回る力でねじ伏せよう」
切名弓人:「父さん……」その姿を見て、吐息を漏らす。その眼に映るのは今、救う対象ではなく、殺す獲物。
GM:セットアップはこれで終了。
GM:イニシアチブに移ります。
藍夕顔:あ、すいません、先程の支援効果をミスっていたので訂正をば!
GM:どうぞ!
藍夕顔:追加されるダイスは+6D、攻撃力はラウンド間+24です! 失礼しました!
GM:強い!
GM:では、まずはまずは行動値20の雅人の行動からです。
GM:マイナーはなし。
GM:メジャーで《黒の鉄槌》+《大地の牙》+《原初の赤:ピンポイントレーザー》+《傍らに立つ影:雷の剣》+《覇皇幻魔眼》+《原初の虚:ギガノトランス》+《コンセントレイト:オルクス》を使用。
切名弓人:ウロボロスはいってる!
ニナ・ブラント:聞いてない!
GM:対象はシーン選択で四人全員!
藍夕顔:きゃー!
GM:さらに判定の直前に切名真夜のタイタスを昇華して、ダイスを+10個します。
切名弓人:GM!
切名弓人:あっ、いいのか!
GM:なんでしょう!
切名弓人:前したのはタイタス化までで昇華はしてませんでしたね!失礼しました!
GM:正解です。ミドルの時は昇華する直前で終わってしまいましたからね。
GM:では、命中判定いきます。
切名弓人:きやがれー!
GM:24dx7+6
DoubleCross : (24R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,3,5,7,7,7,7,8,9,9,9,10]+10[3,3,4,4,6,6,6,9,10]+2[2,2]+6 → 28
切名弓人:ん?!
GM:ま、回らねえー!?
ニナ・ブラント:1多いww
藍夕顔:わはははは、真実の軍略するまでもなかったようだな!
藍夕顔:(でも避けられない値だ)
切名弓人:えーと
切名弓人:ちょっとまってね!
藍夕顔:夕顔は判定後に達成値を足す勝利の女神と、判定「前」にダイスをプラスまたはマイナスする真実の軍略を持っていますので、各位必要な時は遠慮なくお呼び立てくださいませ。
切名弓人:うーん。絶対支配使っても20か。びみょい。
切名弓人:絶対固定値高いから確実に避けられないとな…!
GM:よし、Dロイス時使いの効果を一回使っておこう。2回目の6を1つだけ7に変えてクリティカルにします。
七竈オリエ:ぐえ
切名弓人:うわ
GM:1dx7
DoubleCross : (1R10[7]) → 5[5] → 5
ニナ・ブラント:ちょっとー!
藍夕顔:ぐふっ。まあ使うよね。
切名弓人:たっせいちがあがった!
GM:達成値31!ちょっとはよくなった!
ニナ・ブラント:暴走状態なのでリアクション不可!
GM:さあ、リアクションを!ドッジのダイス-1で!
切名弓人:すみません、今は素通しします!
切名弓人:そしてリアクション不可!
七竈オリエ:お、おのれー ドッジします。
藍夕顔:あっと侵蝕ボーナス増えてるんだった
藍夕顔:さようか
七竈オリエ:4dx+1=>31
DoubleCross : (4R10+1[10]>=31) → 7[2,4,6,7]+1 → 8 → 失敗
七竈オリエ:わかってた
藍夕顔:(1+3)dx+0@10>=31 <回避> とりあえず、てーい!
DoubleCross : (4R10+0[10]>=31) → 9[1,3,8,9] → 9 → 失敗
藍夕顔:うん
GM:では、ダメージいくぞ!
切名弓人:こい!
GM:35+4d10
DoubleCross : (35+4D10) → 35+26[9,6,4,7] → 61
GM:61点!装甲無視!
切名弓人:ほら固定値だけで死ぬ!
七竈オリエ:死ぬわー!
ニナ・ブラント:むりむり
藍夕顔:「麻薬」にロイスを取り、即時昇華して復活していいですか? 少し演出も入れたいです。
藍夕顔:あと一枠残ってるので
GM:オーケーです!
切名弓人:切名雅人にロイスを取り、即時タイタス昇華します。
藍夕顔:ありがとうございます!
藍夕顔:「うっ……」
藍夕顔:負けられない、倒れてられない、休んでいられない。
藍夕顔:ジンを倒して、ようやくひとつ、過去の自分を許せる気がした。かつて弱かった自分をそそげた気がした。
藍夕顔:今そこへ立てたのも、かつてあの人に見出されたからこそ。だから、
藍夕顔:(薬でも、血でも、痛みでも、所詮は脳内物質。その程度で、止められてなるか!!)
藍夕顔:以上です。
藍夕顔:麻薬 P:快楽/●N:決別 で!
切名弓人:父/切名雅人/愛情○/悲憤/タイタス昇華 で復活!
七竈オリエ:切名雅人に懐旧/○憤懣でロイス取得、タイタス昇華して復活します。
七竈オリエ:あの運命の日。確かにこの人は、大事なものをくれた。大事なことを教えてくれた。
七竈オリエ:でも、今はもうアタシは無力な子供じゃない。銃を向ける相手は、自分で決めるんだ!
ニナ・ブラント:切名真夜に幸福感:○/不安でロイスを取得し、即時タイタス昇華します。
GM:切名雅人をキミたちに向けて引き鉄を引き、同時に呟く。
切名雅人:「止まれ、運命の車輪よ」
GM:次の瞬間、引き鉄は一度しか引かれていなかったにも関わらず、目の前の空間を飽和するような無数の弾丸が展開されている!
GM:機関銃のごとき飽和銃撃によってキミたちの体は貫かれていく!
切名弓人:痛みは感じない。暴走するレネゲイドが、その痛みをかき消していく。
切名雅人:「どうした!その程度か!衝動に呑まれ、守るべき者を守ることもできない!」
切名雅人:「そんなことではこの私を倒すことなど到底できんぞ!」
切名弓人:目を見開く。「……ははっ」どこへ向けてか、わらう。
切名弓人:(そうだ、ボクはずっと−−)
切名雅人:「何を笑う。衝動に呑まれきったか、それとも恐怖で気でも触れたか」
切名弓人:「……いえ。ありがとうございます。いい目覚ましになりました」帽子のひさしをつまみ、軽く下げる。
ニナ・ブラント:「……あなたに、ひとつ。伝言を」
切名雅人:「……何?」
ニナ・ブラント:「あなたの愛した人から」
切名雅人:「それは……」
ニナ・ブラント:「『私の娘をバカにするな』」
切名雅人:「真夜か」
切名雅人:「余計なことを。それは、私の捨ててきたものだ!」
ニナ・ブラント:「あなたが、勝手に捨てただけ!」
切名雅人:「……!」
GM:雅人は、その言葉に苦み走った顔をする!
GM:では、次は行動値16の弓人くんの番!
切名弓人:はい!
切名弓人:マイナーで暴走解除!
切名弓人:父から託された銃を、父に向ける。
切名弓人:頬を伝うのは、一筋の涙。
切名弓人:「……そう。そうなんですよ。これじゃあ、守ることはできない」
切名弓人:「衝動に呑まれてしまっては。…愛するものを、 …捨ててしまっては」
切名弓人:眼から、狂気の色が消えていく。
切名弓人:「…ずっと。ずっと、あなたを待っていました。あの、ショーウィンドウの前で」
切名雅人:「……」
切名弓人:「会いたかった。父さん」
切名弓人:「…だから、……だから」
切名弓人:「勝手に私たちを捨てたことも……勝手に自分を捨てることも、許さない!」帽子を掴んで、投げすてる。
切名弓人:「私は…私たちは、あなたのことを愛しているのだから!」
切名雅人:「……やめろ」
切名弓人:メジャー!
切名弓人:《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》、ブレイドバレットで切名雅人を射撃攻撃!
切名雅人:「情を捨てろ。銃を持て!この私は、お前が躊躇いを残して倒せる相手ではない!」
切名弓人:「躊躇い?!そんなもの、」
切名弓人:16dx7+2
DoubleCross : (16R10+2[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,6,6,7,10,10,10,10,10]+10[1,4,5,8,9,10]+10[6,8,8]+2[1,2]+2 → 34
切名弓人:妖精の手を最後の1に。
GM:く、くるか!
切名弓人:1dx7+42
DoubleCross : (1R10+42[7]) → 2[2]+42 → 44
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+3した(侵蝕率:118->121)
切名弓人:「もう、置いてきたっ!!」
GM:ここはガードを宣言する!
切名弓人:ガード!
切名弓人:ダメージ!
GM:来い!
切名弓人:5d10+38
DoubleCross : (5D10+38) → 29[2,6,7,4,10]+38 → 67
ニナ・ブラント:でかい!
切名弓人:悪くない!
GM:《隆起する大地》を使用!ダメージを軽減する!
七竈オリエ:いけー
切名弓人:やはりそうくるか!
GM:1d10+9
DoubleCross : (1D10+9) → 8[8]+9 → 17
GM:ダメージは軽減するが、それでもいいダメージをもらった!
切名弓人:放心付与!
GM:うわ、嫌だな!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:121->125)
切名弓人:−−引き金を、引く。
切名雅人:「今さら愛など!私は後悔などしていない!お前を守れなかった贖罪は、残った全ての人々を守ることで為す!」
切名弓人:弾丸は糸を導く針となり、その男の『運命』を傷つける!
切名弓人:「……ばか」
切名弓人:「それが贖罪になると思ってるの!??父さんは大バカ者だっっ!!!」
GM:悪魔じみた異形のヴィジョンが弾丸を逸らそうとするが、防ぎきれない!
切名雅人:「チッ……!」
切名弓人:「…殺してみせる」
切名弓人:「あなたの、孤独と滅びの運命なんて!」
切名雅人:「そうだ。殺してみろ、私を!」
GM:銃弾によって体を抉られながら、男は叫ぶ!
GM:次は行動値15のオリエちゃんの番!
七竈オリエ:はい!
七竈オリエ:マイナーなし!
七竈オリエ:メジャーはコンボ『血の一撃』。《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》使用。侵蝕率8上昇。HP2消費。
七竈オリエ:判定いきます。
GM:来い!
七竈オリエ:19dx7+4
DoubleCross : (19R10+4[7]) → 10[2,2,2,2,2,4,4,4,5,5,5,5,6,6,7,9,9,9,10]+10[3,4,5,5,10]+1[1]+4 → 25
GM:よし、この達成値ならば!
七竈オリエ:オートで《剣精の手》使用! 最後の1を10に。侵蝕率2上昇。
GM:何!?
藍夕顔:ガンガンやろうぜ~
ニナ・ブラント:やっちゃえー!
切名弓人:ダイス目を変えられるのは私だけじゃないんだぜ!
七竈オリエ:34+1dx7
七竈オリエ:まちがい
七竈オリエ:1dx7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 10[10]+10[10]+6[6]+34 → 60
七竈オリエ:!?
切名弓人:すげーっ
ニナ・ブラント:うひょおー!
GM:高えよ!?
ニナ・ブラント:10が2回も!
藍夕顔:ひゃー
GM:だが、当初の予定通りいかせてもらう!
GM:《浄玻璃の鏡》+《リフレックス:ウロボロス》を使用してドッジを宣言!
切名弓人:でた!リフレックス!
七竈オリエ:ぐぬー
GM:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,1,3,4,4,5,5,6,7,7,7,7,9,9]+10[2,4,6,6,8,10]+4[1,4]+6 → 30
GM:クソ!だめか!
ニナ・ブラント:よっしゃーーー!
七竈オリエ:よ、よーし、ダメージ出します。
藍夕顔:おお、そんなのもあるのか……リフレックスに真実の軍略ぶつけたほうがいいかな(今は当たったけど
七竈オリエ:7d10+45 装甲値無視
DoubleCross : (7D10+45) → 49[6,10,3,5,5,10,10]+45 → 94
切名弓人:つよい
七竈オリエ:わお
GM:待って待って!
ニナ・ブラント:ひゃー!
七竈オリエ:すいません!
ニナ・ブラント:10が3つも!
藍夕顔:つよいー!
GM:相変わらず何だそのダメージは!
七竈オリエ:自分でも何がなんだか……
GM:まだ戦闘不能にはならないが、めちゃくちゃ痛いです!
七竈オリエ:やったぜ。演出いきますー
GM:どうぞ!
七竈オリエ:「『誇り高くなれるかどうかは、引き鉄を引くお前が決める』」銃を真っ直ぐに雅人に向け、呟く。
七竈オリエ:「まだ覚えてるよ。アタシはボスの銃だけど……引き鉄を引くのは、いつだって自分でやってきた」
七竈オリエ:「あなたにはあなたの誇りがあるんだよね。きっと。だから……」指に力を込める。それだけで銃は力になる。
切名雅人:「そうだ。オリエ。お前は誰よりも気高い」
切名雅人:「だからこそ……」
七竈オリエ:「今ここで、全てを教えてくれたあなたと、全力の、勝負ができる!!」弾丸を発射!
切名雅人:「全力で迎え撃とう!お前が、私を倒すことができるか!」
七竈オリエ:「負けないよ、元ボス。アタシ、絶対に勝ってやるんだから!」さらに連射。雅人の身体に命中した弾丸に衝突させ、めり込ませる!
GM:急速に時間の流れが鈍化し、オリエの放った銃弾を絡め取ろうとする!が、それは敵わない!
切名雅人:「バカな!そうか、ここまで!ここまで強くなったか!」
切名雅人:「オリエ!!」
七竈オリエ:「うん。あの時の子供はもう、立派な殺し屋になったよ」銃口に息を吹きかけ、笑う。
七竈オリエ:こちらは以上です。
GM:重なり合った弾丸が雅人の腹部を貫く!
GM:口元から零れた血を手の甲でぬぐいながら、彼は笑う。
切名雅人:「そうか。これは、時間を止めることでは対応できんわけだ」
GM:次は行動値8の夕顔さんの番。なのですが。
藍夕顔:はい?
GM:ここで切名雅人が《時間凍結》を使用。
切名弓人:む!
GM:イニシアチブで割り込みます!
切名弓人:因子使いますか!
GM:アージエフェクトか!
藍夕顔:きますか!
ニナ・ブラント:ここしかないかな?!
ニナ・ブラント:いっちゃってください!
切名弓人:はい!
七竈オリエ:どうぞ!
切名弓人:《殺戮の因子》を使用!《時間凍結》を打ち消す!HP-20!
切名弓人:Z市のロイスをタイタス昇華して復活します。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6した(侵蝕率:125->131)
GM:クソー!
藍夕顔:熱い攻防だ!
GM:《時間凍結》はHPを20点消費するので、完全に無駄撃ちです!
GM:悔しい!
ニナ・ブラント:ワーイ!
七竈オリエ:イエーイ
藍夕顔:やったぜ! 綺麗なカウンターパンチだ!
切名雅人:「お前たちの力はよく分かった。だが、終わりだ」
GM:悪魔じみた異形のヴィジョンが現れ、咆哮する!
切名雅人:「止まれ、運命の車輪よ!」
GM:時間が、静止する。
切名弓人:−−その、静止した時間を、
切名弓人:静かに、薄く鋭利に侵食するものがある。
GM:自分も目の前にいるニナを見て、銃口を向け、そして。
GM:それに気付く。
切名雅人:「まさか」
切名弓人:「運命は−−」
切名雅人:「お前は、そこまで……!」
切名弓人:「苛烈で、だけど」
切名弓人:差し出された手に纏うは赤い糸。
切名弓人:血のように凶々しく、花のように美しく
切名弓人:止められた時を食らう。
GM:再び時間が流れ始める。
切名弓人:「わたしは、それを」 「変える!」
切名雅人:「バカな。静止した世界を、変えたというのか!」
切名雅人:「そんな……そんなことが……!」
切名弓人:「変えるよ。だって、わたしたちは、未来に行くんだから!」
切名雅人:「舐めるな!一度私の力を破った程度で!」
GM:では、イニシアチブの割り込みはこれで終了!
GM:次は改めて行動値8の夕顔の番です!
藍夕顔:はい。マイナーで移動したいけれど、特に有利な場所あるかな。……まあ5mほど下がります。
藍夕顔:そしてメジャー。特に使うエフェクトはなし。
GM:誰かと同じエンゲージには入らないということでいいんですよね?
藍夕顔:ん、そうですね。あくまでバラけておきます。
GM:了解です。
藍夕顔:誰もが強くなっている、未来を見据えて、前に進んで。
藍夕顔:白紙の未来か、白い壁の未来か違いはあれど、そこに絵を描く白墨を手にして。
藍夕顔:夕顔に直接戦う力はない。ただ、今は自分が選んだ彼女たちに、少しでも良い青写真を差し出すだけだ。
藍夕顔:行動終了、以上です!
GM:では、次は行動値7のニナの番です。
ニナ・ブラント:はい!マイナーアクションで暴走を解除します。
ニナ・ブラント:メジャーアクション。雅人パパに白兵攻撃します。
GM:来い!
ニナ・ブラント:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》。
ニナ・ブラント:24dx@7+6 とりゃー!
DoubleCross : (24R10+6[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,8,8,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,3,4,5,6,6,7,7]+10[5,8]+3[3]+6 → 39
ニナ・ブラント:あんまり回らない!
切名弓人:妖精す?
GM:よし、いけそうだな。
ニナ・ブラント:いえ、どうしようかな
藍夕顔:支援もあるよん
GM:あ、そういえば勝利の女神は1ラウンド1回・・・!
ニナ・ブラント:とりあえず支援などは大丈夫です!ありがとう!
GM:いいんだね?本当にいいんだね?
GM:では、リアクションでは《浄玻璃の鏡》+《リフレックス:ウロボロス》を使用してドッジします。
藍夕顔:パパのドッジ判定に軍略を!
GM:な!?
藍夕顔:リフレックスだしなんか厭な予感がしましたから、ごめんねニナちゃん! -12Dで判定するがいいよ!
GM:そういえば放心も入ってたな!ちょっと待てよ!
ニナ・ブラント:わああ すいません
藍夕顔:そういえば放心ありましたね
GM:合計-14D!
GM:これは……リアクションダイスが振れない!
ニナ・ブラント:や やったー!
GM:自動的にファンブル扱いになって自動失敗だ!
藍夕顔:減らしまくったー!
:藍夕顔の侵蝕率を+5した(侵蝕率:142->147)
ニナ・ブラント:姐さんありがとー!
ニナ・ブラント:ダメージいきます!
ニナ・ブラント:4d10+16+16+24
DoubleCross : (4D10+16+16+24) → 22[10,3,4,5]+16+16+24 → 78
GM:来い!
GM:ダメージ高いよ!!
ニナ・ブラント:ガード値有効ですよー
GM:ダメだ。これは一度戦闘不能になります。
ニナ・ブラント:イエーイ!
切名弓人:さすがニナだ
七竈オリエ:やったぜー!
GM:演出があればどうぞー。
ニナ・ブラント:「——未来」二代目の言葉を繰り返すように呟く。そうすると、自分を支配していた衝動が遠ざかる。
切名雅人:「……ニナ」
ニナ・ブラント:歩くたび、雪のように結晶が舞う。大剣を引きずり、歩く。踏み出す。走る。走る!
ニナ・ブラント:「あなたが、何をしたって…、それは、あなたの勝手!」
ニナ・ブラント:「運命なんかじゃ、ない!」
GM:静止するはずの時間は止まらない。結晶によって引き裂かれるように澱みなく流れる!
切名雅人:「分からないか、ニナ!それが!それこそが!私の決めた運命だというのだ!」
ニナ・ブラント:「分からない」
ニナ・ブラント:「分かりたくないの!」
切名雅人:「ニナ……!」
ニナ・ブラント:力任せに大剣を振るう!
GM:大剣によって雅人の体が斬り裂かれる!
切名雅人:「そうか。ニナ。お前はもう、人形ではないのだな」
GM:膝を突いた雅人は自分の言葉を噛み締めるように、ゆっくりと立ち上がる。
ニナ・ブラント:「……」唇を噛む。
GM:ニナのロイスをタイタス化して昇華。戦闘不能を回復します。
ニナ・ブラント:「私は」
ニナ・ブラント:「あなたのこと、好きだった」
切名雅人:「私もだ。お前のことを、心の底から愛おしいと思っていた」
ニナ・ブラント:「そう。…だから」
ニナ・ブラント:「殺すのね」
切名雅人:「そう。さらばだ、私のピグマリオン」
ニナ・ブラント:「…ボス」小さく呟く。
GM:では、ニナの行動はこれで終了!
ニナ・ブラント:はい!
GM:1ラウンド目は以上です。
GM:2ラウンド目に入ります。
GM:まずはセットアップから。
切名弓人:なーし
GM:《ヴァイタルアップ》は1シナリオ1回か。では、このラウンドは何もなし。
ニナ・ブラント:《サポートデバイス》!
藍夕顔:戦術! さあ6Dもらってってくんな!
ニナ・ブラント:舞う結晶がベールのようにたゆたう。
:藍夕顔の侵蝕率を+6した(侵蝕率:147->153)
ニナ・ブラント:ありがとうございます!
七竈オリエ:なしです
藍夕顔:そろそろ、エフェクトはあと一回分が限界かな
ニナ・ブラント:アイシャちゃんもいますのでな!
GM:では、セットアップは終了。
GM:イニシアチブに移ります。
GM:まずは行動値20の雅人の番から。
GM:マイナーで《原初の青:オプティカルレンズ》を使用。
GM:メジャーで《黒の鉄槌》+《大地の牙》+《原初の赤:ピンポイントレーザー》+《傍らに立つ影:雷の剣》+《コンセントレイト:オルクス》を使用。
GM:今度は単体攻撃!エンゲージしているニナを狙います!
切名弓人:黒の鉄槌と大地の牙って同エン不可ではっ
GM:《雷の剣》で同エンゲージに攻撃可能になってます!便利エフェクト!
切名弓人:ははー!そういうやつか!
ニナ・ブラント:なんてことだ!来い!
切名弓人:了解いたしました!
GM:では、命中判定いきます
藍夕顔:真実の軍略、使います?>みなさん
切名弓人:使っちゃっていいと思います
ニナ・ブラント:ください!
藍夕顔:あと二回残ってるので、妨害に回すならパッパの攻撃を二つ減らせる
七竈オリエ:いきましょう!
藍夕顔:では撃ちます!
:藍夕顔の侵蝕率を+5した(侵蝕率:153->158)
GM:ま、待て!
藍夕顔:おっと
GM:それをやるならこちらにも考えがある!
切名弓人:なにっ
藍夕顔:対抗策か! カモン!
GM:いや、待ってくださいね。計算する!
藍夕顔:軍略のペナルティは-12Dですね。放心は回復してるんだっけ?
切名弓人:回復してますね
GM:クリンナップで回復はします。
藍夕顔:はーい
GM:じゃあ、2d10で判定はできるか……。
GM:よし、このまま振りましょう。
ニナ・ブラント:きやがれー
GM:命中判定いくよ!
GM:2dx7+6
DoubleCross : (2R10+6[7]) → 10[5,8]+2[2]+6 → 18
ニナ・ブラント:ハハッハッハ!そんなものか!
藍夕顔:ニナちゃんがんばれー!
GM:《妖精の手》!最後の2を10に変える!
藍夕顔:!?
ニナ・ブラント:なに!
GM:させるかオラー!
切名弓人:支配の領域って妖精後でもできるんでしたっけ
藍夕顔:そうか、オルバロウロトライ
GM:できると思います。
藍夕顔:接戦だ
GM:お互い使用できるのは一度きりなので、こちらが《妖精の手》を使って、それに《支配の領域》を使ったらそれ以上は使えなくなるとは思いますが。
切名弓人:ふむ…
切名弓人:ふーむ。なんとなく後出し有利な気もしますが
ニナ・ブラント:どういたします?
GM:僕はPLフレンドリーな裁定を心がけていますからね。ただし使えるエフェクトは容赦なく使う!
切名弓人:む。ならば行きますよ!
切名弓人:《支配の領域》《絶対支配》!
GM:そこまでやんの!?
藍夕顔:がっつりだ!?
ニナ・ブラント:そんなにしていいの!?
七竈オリエ:い、いけー
切名弓人:最初に出た5,8を1に!
GM:あ、待って!こちらは2回目のダイスに《妖精の手》を使うつもりなので、その段階だと回ってるダイスって1個しかないんですよ
GM:なので、選択肢としてはそれを1にするか、こちらが一度《妖精の手》を取り下げてから1回目のダイスに《支配の領域》を使うかのどちらかになると思います
GM:ただし後者の場合はもちろんダイスを1にされたあとで《妖精の手》は使う!
ニナ・ブラント:《妖精の手》で変えた出目に対し《支配の領域》を使うのは、つまり相殺になる という
ニナ・ブラント:ことでいいんですかね?
GM:ですね。ダイス目は1になる。
藍夕顔:ああー、なんというぶつかり合い
七竈オリエ:すごい
切名弓人:んんん…?
切名弓人:えーと、つまり
切名弓人:判定の途中で使っている扱いになるからってことですかね?
GM:そうですね。
切名弓人:なるほど。妖精の手を使った時点で2回目のダイスはすでに回っていると
GM:どどんとふだと、判定のダイスが全部出切ってしまうので、それが終わってから使ってもらっていますが。
GM:本来の使い方だとそうなるのではないかと思います。
切名弓人:なるほど、了解です!
GM:なので、好きなタイミングで使うといいです!
ニナ・ブラント:どのタイミングで支配の領域使うかですね
切名弓人:それなら2回目の、10になったダイスに支配の領域を使いたいです。達成値は17になるけど…
GM:ニナちゃんがこれを避けきれるかだ!
ニナ・ブラント:でも、絶対支配は温存できるし!
ニナ・ブラント:というわけで私はドッジします
ニナ・ブラント:《砂の加護》使用!
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6した(侵蝕率:131->137)
GM:命中の達成値は17!どうぞ!
藍夕顔:ふぁいとーっ
七竈オリエ:ごー!
ニナ・ブラント:サポートデバイスの効果ですでにダイスは10増えてる!
ニナ・ブラント:砂の加護の効果で更に4個増えるので
ニナ・ブラント:24dx>=17 とりゃっ
DoubleCross : (24R10[10]>=17) → 10[1,2,3,3,4,5,5,5,5,6,6,6,8,8,8,8,8,9,9,9,9,10,10,10]+8[7,7,8] → 18 → 成功
切名弓人:ひゅーっ
七竈オリエ:やったー!
GM:避けたーー!!?
ニナ・ブラント:やったー!
藍夕顔:いやったぁ!
ニナ・ブラント:イェーイ!
切名雅人:「さらばだ。私のピグマリオン」
GM:悪魔じみた異形のヴィジョンが、ニナに鋭い手刀を振り下ろそうとする!
切名雅人:「私が与えた運命だ。私が奪い去ろう」
藍夕顔:ぱちん、ぱちん、と指を鳴らしている。
藍夕顔:かつん、かつん、とリズムを取るように、小さく足を踏み鳴らしている。
切名雅人:「これは……!?」
藍夕顔:「一(イー)、ニ(アル)、三(サン)、四(スー)……」
藍夕顔:ぱん、と両手を打ち鳴らし。「今よ! ニナ!」
切名雅人:「いい戦術眼だ。だが、お前たち程度の力では何も守ることなどできん!」
GM:ほんの一瞬、時間が静止する。
ニナ・ブラント:時間が止まる。意識することもできないまま、殺される。はずの空間。
切名弓人:『ニナ』囁く。
ニナ・ブラント:「———」
切名弓人:『君の未来は、君のものだよ』
切名弓人:ニナの眼の前を舞う赤。
切名弓人:鳥のように、彼女を導く。
GM:ニナの目の前で、静止した世界が崩れる!
GM:時間が正常に流れ出す!
ニナ・ブラント:瞬く。赤い糸が螺旋を描くように剣の柄に絡まる。
ニナ・ブラント:悪魔による手刀を、左の大剣で受け止める。
切名雅人:「これは……!」
ニナ・ブラント:「…私を救ってくれたのは、あなただけど」
ニナ・ブラント:「二代目は、私に未来をくれたの」
切名雅人:「未来、か」
切名雅人:「お前に、それが手に入れられるというのか、弓人!」
切名弓人:「手に入れるよ」
GM:雅人の行動はこれで終了!
GM:次は行動値16の弓人くんの番!
切名雅人:「できるものか!お前も、この街にはびこる悪意を見てきたはずだ!」
切名弓人:「……確かに、さ。この街では酷いことがたくさんある。」
切名弓人:「殺人。兵器。麻薬。賭博。あらゆる悪徳がある。」
切名雅人:「そうだ。それが分かっていて、なぜ」
切名弓人:「でも。わたし達は生きてる。この街で。汚い、卑しいと言われるような…辛い仕事でも、生きるためにそれを守って…」
切名弓人:「……そうすることが尊い、なんて言わない。そうじゃない。ただ、」
切名弓人:「みんな、何があっても、未来に向けて歩いているんだ。それを、わたしは……信じている」
切名雅人:「お前も、それが信じられぬようになる時が来る!いずれ分かるさ!」
切名弓人:「…あのね、父さん」
切名弓人:「そんなこと、偉そうに言うようなことじゃないよ」
切名雅人:「ああ。そうだな」苦笑する。
切名雅人:「お前の言う通りだ」
切名弓人:「……大丈夫。心配しないで」
切名弓人:「わたし達の街に希望はある」
切名雅人:「そうか」
切名雅人:「この街に、希望はあったか」
切名雅人:「撃て。お前がやるんだ」
切名弓人:「………」眼を閉じる。銃を向ける。
切名弓人:「あなたを縛る、運命の糸」
切名弓人:「ここで、断ち切ります」
切名弓人:メジャー。
切名弓人:コンボ【断糸】。《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》。切名雅人にブレイドバレットで射撃攻撃。
GM:命中判定をどうぞ!
切名弓人:17dx7+2
DoubleCross : (17R10+2[7]) → 10[1,1,2,2,2,5,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,10]+10[2,3,5,5,5,6,6,7,7]+10[2,8]+1[1]+2 → 33
GM:舐めるな!リアクションいくぞ!
藍夕顔:ボス、後押しはいかがいたしましょう?
切名弓人:んん…!じゃあ、女神いただいてもよろしいですか!
藍夕顔:了解!
:藍夕顔の侵蝕率を+4した(侵蝕率:158->162)
藍夕顔:達成値+12! ……って、今160%行ったけど……えーとこれは適用されませんよね。12です
切名弓人:では、達成値45!
GM:リアクションで《浄玻璃の鏡》+《リフレックス:ウロボロス》+《朧の旋風》を使用。
GM:このドッジに成功した場合、再行動する!
藍夕顔:ヌウーッそう来たか
GM:さらに判定の直前で夕顔のロイスをタイタス化して昇華!C値を下げる!
ニナ・ブラント:ヌヌヌ!
GM:終わらせてなるものか!!
切名弓人:むむ
GM:ドッジいきます!
GM:14dx6+6
DoubleCross : (14R10+6[6]) → 10[2,3,3,3,4,6,6,7,7,7,7,7,9,9]+10[1,1,2,3,4,4,8,9,10]+10[5,6,6]+5[1,5]+6 → 41
ニナ・ブラント:なにーっ!
藍夕顔:そこまで迫った!?
七竈オリエ:なんだと
切名弓人:うわっ
ニナ・ブラント:あ、あ、あぶな!
GM:1つ確認。もしここで《妖精の手》を使った場合、弓人くんは《支配の領域》を使いますよね?
切名弓人:はい。
GM:オーケーです。結果が同じなら、無駄にエフェクトは使いません。
GM:達成値は41.
GM:ドッジは失敗です。
GM:ダメージをどうぞ。
切名弓人:はい。
切名弓人:まいります。
切名弓人:5d10+14
DoubleCross : (5D10+14) → 24[2,4,9,4,5]+14 → 38
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:137->141)
GM:それには《隆起する大地》を使用。
GM:これで削り切れれば立っている可能性もあるが……
GM:1d10+9
DoubleCross : (1D10+9) → 9[9]+9 → 18
切名弓人:出目いい…
GM:足りない。
ニナ・ブラント:おおっ
GM:切名雅人は、これで戦闘不能です!
藍夕顔:ウオオーッ
ニナ・ブラント:ウオーーーーッ!
七竈オリエ:おおおお!
切名弓人:父さん…
GM:何か演出があればどうぞ
切名弓人:眼を開く。その眼には、運命と言う名の鎧に覆われた父親の姿。
切名弓人:引き金を引く。空を切る弾丸は、弓人の力を赤く纏い、その鎧に到達する。
GM:銃弾が触れると同時に、鎧はひび割れていき、同時に悪魔じみた異形のヴィジョンも砕け散って行く。
切名雅人:「それでいい」
切名弓人:「父さん……」
切名雅人:「今こそお前が、真のボスだ」
GM:最後にちょっとだけ演出を入れたいです。
切名弓人:はい!
GM:戦闘不能になった切名雅人は最後に残ったオリエのロイスをタイタス化して昇華。戦闘不能を回復。
GM:さらに、Sロイスに指定していた弓人のロイスをタイタス化して昇華。《時間凍結》の使用回数を回復します。
GM:イニシアチブに《時間凍結》を使用して行動します。
切名雅人:「オリエ。それに、ニナ。夕顔も。皆、本当に強くなった」
GM:メジャーアクションでニナのエンゲージを離脱。
GM:3人に優しげな視線を送り、静止した時間の中でニナの動かぬ体を軽く抱きしめる。
切名雅人:「本当にありがとう、ニナ。お前がずっとあの子のそばにいてくれてよかった」
GM:そして、エンゲージから離脱すると弓人の方に移動できるだけ移動します。
GM:時間の停止した中を、赤い糸だけが彼岸花のように咲き誇っている。
GM:エンゲージに入ることはできないので、移動はそこで終了。
切名雅人:「この街に、希望はあったと言ったな、弓人」
切名弓人:「……うん」
切名雅人:「なら、この街のどこが好きだ?」
切名雅人:「お前の言った通り、ここは酷い街だろう。決して暮らしやすい街じゃない。危険だらけで、雨も多い。怪物のような街だ」
切名雅人:「いったい私たちはこの街のどこが好きなんだ?」
切名弓人:「…ぜんぶだよ」
切名雅人:「……全部?」
切名弓人:「うん」微笑む。
切名雅人:「簡単な答えだな」
切名弓人:「そうだね。…でも、父さんだって、もうわかってる」
切名雅人:「ああ、そうだな。……僕は、そんな簡単なことも分からなくなっていたんだ」
切名雅人:「お前の質問に答えよう」
切名弓人:父の眼を、見る。
切名雅人:「お前は僕と真夜にとっての希望だった」
切名雅人:「例え僕や真夜がいなくなったとしても」
切名雅人:「この街で僕たちが生きてきたように、お前という命が未来で生きてくれることが」
切名雅人:「僕と真夜にとっての希望だった」
切名雅人:「たぶんそれが、永遠に一番近いものだったのかもしれないな」
切名弓人:「………とう…さ、ん」
GM:赤い糸がほどけていく。雅人は膝をつく。
GM:《時間凍結》の効果でHPを20点消費し、雅人は戦闘不能になる。
GM:時間が再び流れ出す。
切名雅人:「お前の勝ちだ、ゆみ子」
切名雅人:「運命なんて、ない」
ニナ・ブラント:「——っ」振り返る。
切名雅人:「世界は、お前のものだ」
GM:切名雅人は倒れる。
切名弓人:「…父さん!父さんっ……!!」
ニナ・ブラント:「ボスっ……、二代目!」
切名雅人:「……ニナ。お前が望むなら、これからもゆみ子のそばにいてやってほしい」
ニナ・ブラント:「…、うん」
ニナ・ブラント:「約束、したもの」
切名雅人:「ああ。頼んだ――」
七竈オリエ:「……」倒れた雅人に近づき、《ブラッドリーディング》を……使わない。
切名雅人:「……オリエ」
七竈オリエ:名前なら、もう既に刻み込んでいる。気持ちだって、わかっているつもりだ。
七竈オリエ:「一個。言い忘れてたんだよね」
七竈オリエ:「ありがと」
切名雅人:「ああ。どういたしまして」破顔する。
七竈オリエ:それだけ言って、唇を噛み締めながら俯く。
藍夕顔:倒れた雅人の傍ら、膝をつき、こうべを垂れる。
藍夕顔:「……今まで、お疲れ様でした」目を閉じて、粛々と。
切名雅人:「夕顔。長い間ご苦労だった」
切名雅人:「組織を支えてくれたこと、礼を言う」
藍夕顔:「だって」
藍夕顔:こぼした声音は、常になく幼い少女のようで。
藍夕顔:「あそこは、あなたが連れてきてくれた、わたしの家だったもの」
藍夕顔:あなたの娘だなんて名乗ることは、とても言えやしないけれど。
切名雅人:「いつの間にか美人になりやがって」笑って言う。
藍夕顔:「家族を守るのは、当たり前だもの」ちいさく、服の裾をつまんで。
藍夕顔:つかんで。握って。名残惜しげに離す。
切名雅人:「ゆみ子、どの道そう待たずに私はジャーム化するだろう。殺すならば、ここで殺せ」
切名弓人:唇をきゅっと噛む。
切名雅人:「数日か。数週間か。残された時間はどうせその程度だ」
切名弓人:「……それでいい」
切名雅人:「今ならば、お前の手で……。何?」
切名弓人:「それで、いいよ… 数日でも…ううん、1日だって構わない」
切名弓人:膝をつく。瞳からはぽろぽろと涙がこぼれる。
切名雅人:「そう、か。お前が許してくれるなら」
切名弓人:「……うん」
切名雅人:「私は、残された時間をお前のために生きよう」
切名弓人:「うん……、うんっ……」
切名弓人:「一緒に…、一緒に、帰ろう」
切名雅人:「ああ。そうだな」
GM:その時。
Nameless:「あーあ。ガッカリだぜ、ハニー。すっかり腑抜けになっちまいやがって」
Nameless:「テメエがやれねえンなら、代わりにオレがやってやる」
GM:キミたちの目の前に、切名弓人と同じ顔をした男が現れる。
切名弓人:「−−え」
GM:男は銃を構え、切名雅人に向けて引き鉄を引く。
GM:銃声が鳴った。
切名弓人:「 」
GM:ネームレスは《神出鬼没》を使用してシーンに登場。
GM:「Eロイス:惨劇の輪廻」の効果でイニシアチブプロセスでメインプロセスを行ないます。
GM:このメインプロセスで、ネームレスはメジャーアクションを使って切名雅人にトドメを刺そうとします。
GM:この攻撃が命中して1点でもダメージが入れば、彼は死亡します!
GM:この〈射撃〉判定で1点でもダメージが入れば、切名雅人は死亡します。
GM:組み合わせは《オールレンジ》+《急所狙い》+《コンセントレイト:エグザイル》で、拳銃を使用して攻撃。
GM:判定ダイスは16d
切名弓人:夕顔さんっ!
藍夕顔:はい、同ラウンドなので、真実の軍略は既に使用済みです
藍夕顔:困ったなー! なんか使用回数回復できないかなー!
藍夕顔:ここはあの子に助けてもらうしかないっ! 助けてアイシャちゃん!
GM:リトルクイーンのNPC効果を使えば、エフェクトの使用回数を回復することが可能!
藍夕顔:つかいます!
ニナ・ブラント:オー!
:藍夕顔の侵蝕率を+5した(侵蝕率:162->167)
藍夕顔:真実の軍略! 160%を突破したので、Lv+2され効果もアップ。だからえーと
藍夕顔:はい、そこの名無しの権兵衛さんは、-15Dで判定してください。
ニナ・ブラント:イエーイ!
藍夕顔:さあ残りダイス一個で判定しようか!
GM:大丈夫だ!まだ1d振れるんだよ!こっちは1点ダメージが通ればそれでいい!
GM:1dx7+5
DoubleCross : (1R10+5[7]) → 10[10]+10[10]+5[5]+5 → 30
藍夕顔:!!!???
ニナ・ブラント:ま、回った!??!?!
GM:よっしゃああああ!!しかも回った!!!
切名弓人:回ってる
七竈オリエ:!?
藍夕顔:なにそのがんばり!?
切名弓人:まあ待ちなさい
藍夕顔:はっ、ボス!
ニナ・ブラント:あなたは!
切名弓人:《支配の領域》
藍夕顔:ウオーッ!!
ニナ・ブラント:オラーーッ!
七竈オリエ:いけーーー
GM:くそー!ふざけんなー!!
切名弓人:最初の10を1にします。
切名弓人:ファンブルしてください。
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+6した(侵蝕率:141->147)
GM:では、ダイス目は1なのでファンブル!攻撃は自動失敗になる!
ニナ・ブラント:よっしゃーーっ!
藍夕顔:オウシャー!!
七竈オリエ:うおおお
GM:銃声が鳴る、ほんの数瞬前。
リトルクイーン:『夕顔!オリエ!ニナ!屋敷への侵入者を探知!警戒を!』
GM:囁くような悲痛な電子音声がキミたちに危険を知らせる!
GM:ほんのわずか遅れて、銃口は切名雅人に向けられる。
藍夕顔:(……いけない!)
藍夕顔:この戦いのために打った幾つかの布石、切名雅人が倒れたため、無用のものになった備えが、再び役に立つ。
藍夕顔:一つ一つは小さなタイミングの狂い。常なら防げただろう。
藍夕顔:だが、予感する。自分だけでは、防ぎきれない、絶対の殺意が、銃弾となって飛んでくる、と。
藍夕顔:(雅人さ————)
GM:凶弾は切名雅人の心臓を目掛けて真っ直ぐに飛ぶ。
ニナ・ブラント:「させないっ…!」
ニナ・ブラント:大剣を横に薙ぎ、銃弾を弾く。強い音が鳴る。
七竈オリエ:「何だってんだよ!」
七竈オリエ:再び銃を構える。銃口は真っ直ぐに乱入者の心臓に向く。
Nameless:「……おいおい。今のに反応できるわけがねえだろ。何をした、ハニー」
切名弓人:膝をついたまま、自分と同じ顔の男を見ている。
ニナ・ブラント:雅人の前に庇うように立って、そいつを見る。
切名雅人:「私を……守ったのだな。ゆみ子」
Nameless:「チッ。まあ、いいさ。これからどうとでもなる」
Nameless:「しかし、すっかりつまんなくなっちまいやがったな、ハニー」
GM:男の顔が切名弓人のものから、モザイク色に焼け爛れたものへと変わっていく。
切名弓人:「……父さん」名を呼ばれて、我に返ったように、父を見る。その無事を確認して安堵の息を吐く。
Nameless:「あの頃のお前は今と違ったぜ、ハニー。惨めで、滑稽で、一人ぼっちで。そして誰より強く、美しかった」
切名弓人:「………あなたは、」息を呑む。
切名弓人:次の瞬間、銃を突きつけている。男を睨みながら。
Nameless:「誰だと思う?分かったらオレにも教えてくれよ。オレも知りたくて堪らねえ」
Nameless:「なあ、それが今じゃどうだ?お前はそんな死に損ない1人殺せやしねえ。情けねえよ、オレは」
切名弓人:「黙れッ!」
切名雅人:「……アルルカンか」
藍夕顔:「この男……なぜ……!」
Nameless:「さてな」
ニナ・ブラント:「死んだ、はず」
切名弓人:「あなたはもう、殺した…!」
七竈オリエ:「死にぞこなったなら、もっかい殺す?」
Nameless:「ハハハ!そりゃあいいねえ!」
Nameless:「それよりまずオレが気になるのは、何がお前を変えたか、だ。そこにいるチンケな仲間どもか?」
Nameless:「おい、どうなんだ?お前らが諸悪の根源か?」3人に問う。
切名弓人:「違う!わたしは、変わってなんかいない!!」
藍夕顔:その問は無視して、気づいたことを口にする。
藍夕顔:「そう、この男、生命の泉に落ちて、その力を得たのね……!」
藍夕顔:「つまり、これはアルルカンであってアルルカンではない……というところかしら?」
藍夕顔:「ただ、生前の記憶や執着を引きずっているところは厄介ね。ボス、これはいわば、ただの亡霊です」
藍夕顔:「未来へ進むあなたの足を引っ張ろうとしているだけの、か弱い存在。薄暗がりの淀み。それだけです」
Nameless:「察しがいいな、お嬢さん。どうもそうらしい。オレは不死の肉体を得た」
Nameless:「あの遺産が存在し続ける限り死ぬことはない」
Nameless:「そう邪険にするなよ。本当の自分を思い出せ、ハニー」
Nameless:「また2人で仲良くやっていこうじゃないか。お前が望むならウエディングドレスだって用意してやる」
切名弓人:「やめろ……やめろッッッ!!」闇雲に銃を撃つ。
GM:踊るように身をよじらせ、その銃弾を避ける。
七竈オリエ:「あっそ。なら何回でも殺せるってことだよねえ?」
七竈オリエ:「部外者が家族団欒の場にしゃしゃり出てきて何言ってんの? 黙れよクソ野郎」
Nameless:「ハッ!やっぱりお前はお邪魔虫か!オレとハニーの仲を邪魔するんじゃねえ!」
Nameless:「オレがお前を元に戻してやるよ、ハニー。あの頃のお前にな」
Nameless:「方法ならある。クソ親父が用意してくれたぜ。お前は完全で永遠の存在になるんだ」
Nameless:「なあ、オレと一緒に来いよ」
切名弓人:怯えるように、身を引く。首を横に振る。
藍夕顔:「仲良きことは美しき哉——あなたはただの跟踪魔(ストーカー)」
藍夕顔:「今のボスの価値が分からないなんて、見る目のない下郎だこと」
GM:一応説明しておくとですね。
GM:弓人くんには選択肢があります。彼と一緒に行くことで「遺産:生命の泉」の効果を使うことができます。
切名弓人:ここにきてさらにエンディング分岐があるとは
ニナ・ブラント:ほほう
GM:それによってキミは「Eロイス:悪夢の鏡像、変異する悪夢、不滅の妄執」を取得可能です。
切名弓人:取得したくねえ!
GM:ジャーム化はしますが、不死の存在になることができます。
藍夕顔:はっは、ジャーム化前提ですね、やはり
Nameless:「さあ、どうする?」手を差し伸べる。
切名弓人:喉の奥がカラカラに渇くのを感じる。
切名弓人:息の仕方を忘れたように。目の前のナニカに怯えている。
切名弓人:最後に対峙した時からそんなに経っていない。そして、そして、
切名弓人:「あなたは、ダレですか…?」
切名弓人:掠れた声を絞り出す…
Nameless:「オレは、お前だよ」
Nameless:「オレとお前なら、永遠の存在になれる。だから迎えに来たのさ」
切名弓人:言葉を紡ぐはずの口は無様に息だけを吐き出す。
切名弓人:あの時確かに立ち向かい、戦い、勝った。
切名弓人:殺した。振り切った。愛していた。
切名弓人:それなのに、何故、
Nameless:「答えを聞かせな。お前の、答えを」
切名弓人:「……いや、です」
Nameless:「……なぜだ」
切名弓人:「アナタは…もう、置いてきた…断ち切ったんです」震える体を抱きながら、キッと男を睨む。
Nameless:「オレは生きてるぜ。ずっとお前のそばでな」
切名弓人:背筋を駆け上がる寒いものはただの嫌悪だけでなく。
切名弓人:「……もう、もういいんです…!ボクにはあなたは必要ない…ッ!」
Nameless:「ヒヒッ!そうかい、交渉決裂か!なら、オレのやることはシンプルだ!」
切名弓人:振り払うように首を振る。
Nameless:「まずは邪魔なお供の三匹を殺し、それからお前を“遺産”のある場所まで引きずっていく!」
Nameless:「なあ、シンプルだろ?」キミたちに銃口を向ける!
切名弓人:「………ニナ。オリエ!夕顔さんッ!!」
切名弓人:「あの男を、殺してくださいッ!!!」
ニナ・ブラント:「うん」大剣を構える。
七竈オリエ:「オッケー。ボスの命令とあらば」
藍夕顔:「おまかせを」占い貨幣を握る。
切名雅人:「……ゆみ子。あれはもうお前たちの敵ではない。戦え。勝て!」
GM:というわけでエネミーにネームレス一体が追加されます!行動値は18!
GM:ラウンドはさっきの続きから!距離は全員別エンゲージで、便宜的にお互いが1メートルずつ離れていることにしましょう。
GM:ネームレスは全員から5メートル離れた位置にいます!
GM:状況説明はこんなところかな。
GM:では、ラウンド進行を再開して、イニシアチブに移りましょう。
GM:まずは未行動のネームレスの番からです。
GM:マイナーで《オリジン:ヒューマン》を使用。
GM:メジャーで《オールレンジ》+《死神の精度》+《急所狙い》+《コンセントレイト:エグザイル》を使用して拳銃でニナに攻撃します!
ニナ・ブラント:来い!
GM:喰らいな!
GM:16dx7+8
DoubleCross : (16R10+8[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,4,6,6,6,6,8,9]+10[3,8]+10[9]+10[9]+4[4]+8 → 52
ニナ・ブラント:高いwくそうw
GM:達成値は52!
藍夕顔:たっけぇ!?
GM:ヒャッホー!
切名弓人:ちょっとまってね!
藍夕顔:あ、そうだ。私まだ特権階級残っているから欲しかったら言ってね!
切名弓人:24までなら減らせますがどうします?
ニナ・ブラント:コイツ攻撃当たるとたぶん邪毒も飛んでくるんですよね
切名弓人:あー
GM:よく覚えてましたね。
藍夕顔:凄いぜ
ニナ・ブラント:あーでも回避もメッチャ妨害されたような覚えがある!
ニナ・ブラント:二代目の妨害が無駄撃ちになったら申し訳ないので迷うます
GM:実は武器が秘密兵器からただの拳銃になっていたりと一部の構成が変わっていたりはします。
切名弓人:ははー
藍夕顔:ははあ、Dロイスの書き換えが発生したんですね。さすがにこれだけ変わればな。
GM:なのでリアクションのC値を上げる系もほとんど無くなってはいます。
ニナ・ブラント:あ、そうなんだ!じゃあ侵蝕率に問題がなければ支援お願いしたいです。
切名弓人:OK!
切名弓人:じゃあ今度こそ《支配の領域》《絶対支配》だよ!
藍夕顔:きゃっっほー!
ニナ・ブラント:イエーッ!
七竈オリエ:わおー!
GM:これだと……14まで下がる!?
切名弓人:最初の[]の8と9を1に。一応6も三つ1にできますが、一つ取りこぼしちゃうんですよね
藍夕顔:つ、つよーっ
切名弓人:つまり16+8で24だ
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+10した(侵蝕率:147->157)
GM:ん。1個もクリティカルしてないので、6+8で14では?
切名弓人:あっそうか
切名弓人:しつれいしました
ニナ・ブラント:14だ!
ニナ・ブラント:むしろいっそう追い詰めたので結果オーライ!
藍夕顔:14(デッドエンド)へ行け!
GM:では、ニナちゃんはリアクションをどうぞ
ニナ・ブラント:回避しますよ!
ニナ・ブラント:《砂の加護》使用。
GM:あれ、《砂の加護》はこのラウンドはもう使ってませんでしたっけ。
切名弓人:最初のドッジで使ってる…!
ニナ・ブラント:あ、そうでしたね!失礼!
ニナ・ブラント:ではエフェクトなしで!
GM:では、改めてどうぞ!
ニナ・ブラント:11dx>=14
DoubleCross : (11R10[10]>=14) → 10[3,3,4,7,7,8,8,9,9,9,10]+2[2] → 12 → 失敗
切名弓人:サポデバは乗ってるんじゃなかったっけ
ニナ・ブラント:そうだ!
藍夕顔:そうかラウンド間
ニナ・ブラント:振り直していいですか?
GM:サポートデバイスは乗ります!
GM:振り直しどうぞ!
ニナ・ブラント:21dx>=14
DoubleCross : (21R10[10]>=14) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,8,8,8,9,10]+8[8] → 18 → 成功
ニナ・ブラント:お手数おかけし申し訳ない!
七竈オリエ:おおー!
GM:うわー!成功しやがった!
GM:折角の邪毒が!
ニナ・ブラント:やーい!
藍夕顔:やったーやったー
Nameless:「まずはお前が一番大事に思っているヤツから消す。なあ、ニナ・ブラント?」
ニナ・ブラント:「………」
Nameless:「お前が一番邪魔だぜ」
切名弓人:「−−!!」
GM:銃口をキミに向け、発砲する!
ニナ・ブラント:「それは。光栄ね」
切名弓人:「や……」 手をニナに向け、伸ばす。
ニナ・ブラント:笑う。大剣を前にかざし、銃弾を受け流す!
GM:ニナに向かって突き進む銃弾は、ことごとく弾かれる!
ニナ・ブラント:弾き、受け止め、薙ぎ払う。姿勢を崩しつつも、それでも避け続ける。
Nameless:「クソ!その仏頂面もムカつくぜ!テメエはメインディッシュだ!ハニーの目の前で散々痛ぶってから殺してやる!」
ニナ・ブラント:「できないわ」
ニナ・ブラント:「運命なんて無いとしても。運命なんて変えられるとしても」
ニナ・ブラント:「あなたに、私は殺せない。絶対」
Nameless:「そう言われちゃあますます殺したくなるな!」
GM:銃弾が切れ、男はリロードを始める。
GM:ネームレスの番はこれで終了。
GM:次は行動値15のオリエちゃんの番です。
七竈オリエ:はいよ!
七竈オリエ:ではまず、マイナーでジェネシフトします。
藍夕顔:ワオ!
ニナ・ブラント:ジェネシフト!?
GM:この局面でジェネシフト!?
七竈オリエ:1d10+128
DoubleCross : (1D10+128) → 9[9]+128 → 137
七竈オリエ:あーだいぶ上がった!!まあいいや!
七竈オリエ:ダイス増やしたかったんです!
藍夕顔:まあEロイスを考えれば、まだ帰ってこれる範囲でしょう……
GM:ダイスが1d増えるのか!
GM:野郎!舐めた真似を!
七竈オリエ:メジャーはコンボ『血の一撃』。《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《赫き弾》《カスタマイズ》使用。侵蝕率8上昇。HP2消費。
GM:来るがいい!
七竈オリエ:いきます
七竈オリエ:20dx7+4
DoubleCross : (20R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,7,7,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,3,5,5,7,9,10,10,10]+10[2,3,4,7,7]+10[2,9]+4[4]+4 → 48
GM:た、高いな!
ニナ・ブラント:やっちまえー!
七竈オリエ:そこでオート、《剣精の手》! 最後の4を10に! 侵蝕率2上昇!
GM:マジでー!?
藍夕顔:全力だー!
切名弓人:やれー!殺せー!
ニナ・ブラント:殺~~~!!
七竈オリエ:1dx7+54
DoubleCross : (1R10+54[7]) → 10[9]+10[7]+10[7]+10[7]+2[2]+54 → 96
七竈オリエ:!?
GM:嘘だろ!!?
七竈オリエ:え?
藍夕顔:全力全開の殺意だ
ニナ・ブラント:すっげえ
七竈オリエ:マジか……
GM:だが、舐めるな!リアクションは《アナライズ》+《リフレックス:ノイマン》を使用してドッジ!
GM:12dx7+5
DoubleCross : (12R10+5[7]) → 10[1,1,3,3,4,6,7,7,8,8,9,9]+10[1,2,7,9,9,10]+10[3,6,8,8]+10[2,10]+10[7]+10[9]+10[7]+5[5]+5 → 80
七竈オリエ:ひええええ
切名弓人:こええ?!
藍夕顔:えげええええ——っ!?
七竈オリエ:こっわ
ニナ・ブラント:ここここわわああ
藍夕顔:当たったけど、なにこの達成値!?
GM:ち、ちくしょう……!
切名弓人:ダイス12個で80ってなんだよ
GM:ダメージをどうぞ!
ニナ・ブラント:本当だよ!
七竈オリエ:いくぜー!
七竈オリエ:10d10+21 装甲値無視
DoubleCross : (10D10+21) → 48[4,9,4,7,1,6,4,7,3,3]+21 → 69
ニナ・ブラント:いけーっ!
GM:装甲無視が!痛すぎる!
ニナ・ブラント:ヒャッホー!
GM:一気に半分以上HPを持ってかれた!
七竈オリエ:やったーー
ニナ・ブラント:さすがだーーー!
藍夕顔:ウオーッコロセーッ
七竈オリエ:唇を噛んで、自分の血を舐める。微かにレネゲイドを昂らせ……集中を上げる。今ならできる。
七竈オリエ:「ふざけんなよ……ボスにあんな顔させる奴が、生きてていいはずがない!」
七竈オリエ:破裂音。発砲。弾丸が高速で発射される!
Nameless:「ハッ!おいおい、こりゃあ!ちょっと本気すぎるんじゃねえか!」
GM:手を、足を、撃ち抜かれる!
七竈オリエ:「本気だよ。アタシはいつだって本気。ファミリーのためなら、いつだって」
Nameless:「ファミリーね。そいつがいけねえんだな。決めたぜ、お前も殺す」
七竈オリエ:「どうぞいらっしゃい? その前にアンタを殺す……と、でも、アレか」
七竈オリエ:「次は任せたよ」一歩だけ下がる。
七竈オリエ:「姐さんに……ニナ!」
Nameless:「ああン?何だ?」
GM:血反吐を吐きながら、銃弾を受けて折れ曲がった手足で男は立ち上がり、顔を上げる。
GM:では、次は行動値7のニナの番!
七竈オリエ:ニナへのロイス感情を○友情/対抗心に変更します。
GM:あ、違う!
GM:先に行動値8の夕顔さんの番です!
藍夕顔:はーい!
藍夕顔:とはいえ今出来ることが、ロールすることと、タイタス昇華ぐらいなので
藍夕顔:待機で!
GM:了解です。
GM:では、次は改めて行動値7のニナの番!
ニナ・ブラント:はい!
ニナ・ブラント:オリエちゃんの背中を一瞥する。
ニナ・ブラント:組織に加入した時は、あんな風になりたくて、届かないようなものを見るようでいて。
ニナ・ブラント:でも今は、
ニナ・ブラント:オリエちゃんのロイスの感情を反転!
GM:なんと!?
ニナ・ブラント:憧憬:○/嫉妬。 なおかつ、感情を変更!
ニナ・ブラント:友情:○/嫉妬にします!
ニナ・ブラント:よいですか!
GM:了承します!
ニナ・ブラント:ありがとうございます!
Nameless:「何見てる?テメエもその女も死ぬんだぜ。とびっきりご機嫌な死に方をさせてやる!」
ニナ・ブラント:マイナーアクション!5m移動して、ネームレスと同エンゲージに。
Nameless:「アハハハハハハハハハハ!」
ニナ・ブラント:「オリエ。ありがとう」小さく呟き、走る。大剣を振りかざす。
ニナ・ブラント:ネームレスを見る。
Nameless:「ン、どうした?この顔がそんなにハンサムか?」話しながら銃を向ける。
ニナ・ブラント:「いいえ。ただ、あなたのこと、嫌い」
Nameless:「そいつは悲しいな!どうやったら好きになってもらえるかね!いっそ交換日記から始めるか?」
ニナ・ブラント:「相変わらず笑えないわ」
ニナ・ブラント:「笑えない。何もかも」
Nameless:「そうかい。だからお前は嫌いだね」真顔になる。
ニナ・ブラント:メジャーアクション!コンボ:【マイ・フェア・ガルティア】!
ニナ・ブラント:《コンセントレイト:ノイマン》《マルチウェポン》で白兵攻撃。対象はもちろんネームレス!
GM:来い!使えるものは全て使うがいい!
ニナ・ブラント:判定の前に《天の業物》使用します。
GM:切り札も来た!
藍夕顔:ついに!
ニナ・ブラント:タイタス化している切名雅人へのロイスを昇華して使用します。クリティカル値を−1する。
GM:そこまでやるかー!?
ニナ・ブラント:目の前のネームレスにロイスを取得します。感情は執着/嫌悪:○。
ニナ・ブラント:ネームレスへのロイスをタイタス。昇華。クリティカル値をー1する。
GM:マジで!?
ニナ・ブラント:マジです。
切名弓人:ニナちゃん…
七竈オリエ:やっちまえー!
藍夕顔:ま、まだ下げるか!?
藍夕顔:ニナちゃん、私のロイスも使ってもいいのよ?
ニナ・ブラント:!
藍夕顔:Dロイス、特権階級を使えば、私がタイタス昇華して、ニナちゃんがその恩恵を受けることも出来ます。
ニナ・ブラント:ください!
藍夕顔:では、ボスへのロイスをタイタス昇華します!
藍夕顔:どうぞお使いくだされ!
ニナ・ブラント:うっす!じゃあダイス数を+10にします!
GM:や、やべえ!
ニナ・ブラント:命中判定いきます!
藍夕顔:ばばーん!
ニナ・ブラント:38dx@5+6
DoubleCross : (38R10+6[5]) → 10[1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,4,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,8,8,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,1,1,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,9,9,9,10]+10[2,4,4,6,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[2,6,8,8,9,9,9,10,10]+10[4,4,5,7,9,9,9,10]+10[1,3,8,8,9,9]+10[2,7,10,10]+10[3,3,9]+4[4]+6 → 90
GM:来るなー!
GM:来るなー!
ニナ・ブラント:オリエちゃんには勝てなかった!悔しい
切名弓人:ここに妖精の手があるじゃろ?
ニナ・ブラント:でも90!
ニナ・ブラント:オオウ
GM:やめろ!ふざけるな!
藍夕顔:いやー折り返しダイスは久しぶりに見るな~
ニナ・ブラント:1dx@5+84
DoubleCross : (1R10+84[5]) → 4[4]+84 → 88
切名弓人:ん?
ニナ・ブラント:あ、間違えたね!
切名弓人:最後の4を10にするので
GM:ですね。もう一回!
ニナ・ブラント:ええと、1dx@5+86?かな
切名弓人:えーと、
切名弓人:+96ですね
ニナ・ブラント:おお!すいません
ニナ・ブラント:では気を取り直して
GM:ゴー!
ニナ・ブラント:1dx@5+96
DoubleCross : (1R10+96[5]) → 10[6]+1[1]+96 → 107
切名弓人:切名弓人の侵蝕率を+4した(侵蝕率:157->161)
藍夕顔:来た——ッ! 三桁だ——ッ!
GM:ひゃ、100点を超えた
ニナ・ブラント:イエーイ!イエーイ!
GM:ふざけるな!ドッジだー!
GM:《アナライズ》+《リフレックス:ノイマン》を使用!
GM:12dx7+5
DoubleCross : (12R10+5[7]) → 10[1,1,2,3,3,4,5,6,6,6,6,10]+10[7]+3[3]+5 → 28
GM:クソー!無理!
GM:ダメージどうぞ!
藍夕顔:はっはっは
ニナ・ブラント:11d10+18+18
DoubleCross : (11D10+18+18) → 72[8,6,7,10,8,10,4,9,4,4,2]+18+18 → 108
ニナ・ブラント:装甲値有効だよ!
藍夕顔:煩悩もすべて粉砕するダメージ
七竈オリエ:つよい!
GM:な……バカな……
GM:3桁ダメージ!
GM:こ、これは
GM:問答無用で戦闘不能になる!
切名弓人:さすがー!
ニナ・ブラント:ヤッターーーーッ!!
藍夕顔:やったよー!!
七竈オリエ:やった!!
GM:彼はもう虫の息になるよ!
切名弓人:でもこいつ不滅の妄執持ってるんだよな確か
GM:そう。「Eロイス:不滅の妄執」の効果でネームレスは一度だけHP1で戦闘不能から回復します!
GM:このタイミングで「遺産:生命の泉」に接触すればあらゆる傷が治癒されますが、もう一度戦闘不能になった場合。
藍夕顔:早速黄泉返りおった
GM:今度こそ彼は完全に消滅します。
切名弓人:ふむ。意外と簡単に消せそうじゃないか。
藍夕顔:なるほどねえ
ニナ・ブラント:殺~~ッ
藍夕顔:……ん?
藍夕顔:そういえば私、待機してたから手番が残ってる。
ニナ・ブラント:そうなんですよ!!
GM:と、とりあえずニナの演出をどうぞ
藍夕顔:ですね
ニナ・ブラント:ハーイ
ニナ・ブラント:「二代目には、あなたのこと、忘れないでいいと言った」
ニナ・ブラント:「でも、だめ」
Nameless:「そりゃあありがたい……って、何?」
ニナ・ブラント:「言った、けど。でも。それであなたがまた、蘇るのなら。また惑わすのなら」
Nameless:「何度だって、蘇るさ。オレは、あいつだ」
ニナ・ブラント:「…馬鹿にしないで」
Nameless:「ジョークだよ」口の端を吊り上げる。
Nameless:「ハハハ!」
ニナ・ブラント:「そうね」
ニナ・ブラント:「だって、あなたは、何にも知らないから」
Nameless:「……何だって?」
ニナ・ブラント:二振りの大剣を、技法も流派もなく、ただ本能のままに振りかざす。
Nameless:「がッ!?」
ニナ・ブラント:刷り込まれた動き。交差するように、追尾するように、執拗に連激を、何度も、何度も!
GM:ネームレスの体は両断されていく!
ニナ・ブラント:「二代目は」
ニナ・ブラント:「弓人は」
ニナ・ブラント:「ゆみ子は!」
切名弓人:膝をついたまま、その演舞を見ている。
ニナ・ブラント:「いつだって、私たちのそばにいてくれたの!」
GM:寸断された男の体が吹き飛んで落ちる!
ニナ・ブラント:その体を踏みつける。
Nameless:「……!」
GM:ぐしゃりと肉片が潰れる。
ニナ・ブラント:「あなたはただのまやかしよ」
GM:しかし、ニナが離れると、その足元で男の体が繋ぎ合わされたように再生していく。
Nameless:「おいおい。お前の方がよっぽど笑えねえぞ」
ニナ・ブラント:「……」
Nameless:「ヒ、ヒヒヒ!言ったろうが!オレは不死の肉体を手に入れたってな!」
Nameless:「ちょっとやそっとじゃくたばらねえ。さっさとお前らを殺して、この体も元通りだ」
ニナ・ブラント:荒い息を吐く。全力は出し尽くした。でも。
GM:では、次は待機していた夕顔さんの番!
藍夕顔:ふむ、彼はリフレックスでドッジします?
藍夕顔:いやリフレックスするかは置いておいて、ドッジ可能と思っていいですか
GM:攻撃次第ですね。避けれそうな攻撃なら避けますし。
藍夕顔:うーむ
GM:ステータスが変わったわけではないので、ドッジは普通にやってきます。
藍夕顔:持ってる拳銃はフレーバーだから、白兵攻撃、素手-5だから、かなり達成値がいるなあ
藍夕顔:C下げしてもせいぜい9だし
藍夕顔:よし、ロイス:ボスの組織をタイタス昇華して、ダイス+10Dいたします。
GM:ダイス目が5以上だとアウトだし、敵の装甲に弾かれる可能性もありますからね。
藍夕顔:デスヨネー
GM:マジで!?バックトラック大丈夫ですか!?
切名弓人:ちょ、夕顔さん無理しないで!
藍夕顔:さっき計算したんですが、メモリーを使用すると150%、Eロイスと残ロイス3の倍振りで帰還可能でした
ニナ・ブラント:本当に!無理しないで!
切名弓人:次の攻撃で復活しなきゃいけないかもしれないし
七竈オリエ:ですよですよ
GM:まあ、PLがいいならいいのですが!
藍夕顔:Eロイス8+残ロイス3*2で合計14Dの150%は99.99%帰還可能なので……
GM:そこはお任せです!
藍夕顔:あ、そうか、やり損ねたらこいつに倒されるのか
藍夕顔:……まあその場合は寝ていましょう。いきます。
GM:まあ、反撃は普通にしてきます。
GM:来い!
藍夕顔:確か離れていたはずなので、まずはマイナーで彼にエンゲージ。
GM:イエス。
藍夕顔:そして先程宣言した通り、+10Dのタイタス効果を加えて、素手による白兵攻撃を仕掛けます。
GM:来い!
藍夕顔:(1+4+10)dx+0@10 <白兵> 夕顔ぱーんち!
DoubleCross : (15R10+0[10]) → 10[1,1,1,2,3,5,5,5,6,7,9,10,10,10,10]+10[4,7,9,10]+1[1] → 21
藍夕顔:結構がんばったよ!
ニナ・ブラント:おお!!回った!!!
GM:舐めるな。こちらは容赦しないぞ!
藍夕顔:滅べ! 滅べ! 滅べ!
GM:リアクションで《アナライズ》+《リフレックス:ノイマン》を使用してドッジ!
GM:12dx7+5
DoubleCross : (12R10+5[7]) → 10[1,1,1,2,2,5,5,7,7,8,9,9]+10[2,3,5,7,10]+6[2,6]+5 → 31
藍夕顔:フアーッ!!???
ニナ・ブラント:アーーーッ!
七竈オリエ:ぬー!
藍夕顔:ちくせう!
GM:ざっとこんなもんよ!
切名弓人:ぬぬぬ
藍夕顔:くそう! 演出だ!
藍夕顔:計算上はまだ帰還出来るけど、残りはPC間ロイスしかないので、切りたくはないし
切名弓人:すまない私が妖精していればっ
藍夕顔:あれ、回数尽きたものかと……あ、160%で増えたのか
藍夕顔:ともあれ駄目だ! 後は任せた!
GM:ふはははは!そう簡単にやられるか!
藍夕顔:「私ね」深呼吸
藍夕顔:「とても、暴力が気に入らないのよね」
藍夕顔:「リングの上で殴り合うのと、路地裏の喧嘩なら、前者のほうがまだマシ。金と血なら、金のほうがよほどマシ」
藍夕顔:「だから、普段はこんなこと、しないのだけれど」すっと実を低くして
藍夕顔:「お前だけは——一度、殴ってやらねばと思っていたのよ!」
Nameless:「そうか。オレは暴力ってのは大好きだがね。なんせ無秩序だ!」
藍夕顔:一息に駆け出し、その勢いのまま、男に蹴りを食らわせにかかる!
Nameless:「あんたの心意気は買うが、慣れないことはするもんじゃあないな!」
藍夕顔:(さようなら、亡霊。雅人さんも、雅人さんの組織も、これからみんな、新しい未来に行くのよ)
藍夕顔:そう胸に誓いながら——悔しいかな、その道化の言うとおり。
GM:その体を押さえ込み、上から踏み付ける!
藍夕顔:「うっ!」
Nameless:「ほらよ、終わりだ」
藍夕顔:ぱきり、靴のヒールが折れる音がした。「……あとは、頼みました」
Nameless:「あんたとあの赤髪のガキは先に殺してやることにしよう。そっちの方が面白そうだ」
GM:では、2ラウンド目はこれで終了!
GM:3ラウンド目!
GM:まずはセットアップから!
藍夕顔:夕顔は開店休業でございます(がくり
GM:ネームレスは「Eロイス:ありえざる存在」で取得した《フレイムディザスター》を使用。エフェクトの効果で屋敷を破壊します。
藍夕顔:おわーっ!?
七竈オリエ:なっ
GM:パチパチと炎の爆ぜる音が聞こえてくる。
ニナ・ブラント:何ーっ!
GM:ネームレスの背後で、屋敷が炎上し始めているのが分かる。火の手が上がっているようだ。
ニナ・ブラント:一応《サポートデバイス》使用!
GM:2ラウンド後のクリンナッププロセスまでに敵を倒し切れなかった場合、このシーンに登場しているキャラクターは全員死亡します!
切名弓人:セットアップはなし!
Nameless:「ハハハ!どうだ!パーティーには盛大なキャンドルライトが必要だろう!」
七竈オリエ:なし!
藍夕顔:ちくしょうめ!
ニナ・ブラント:む、むかつく!
GM:ではセットアップはこれで終了!
GM:まずは行動値18のネームレスの番から!
GM:マイナーはなし!
GM:オートで《アナザーセルフ》を使用し、《死神の精度》の回数を復活!
GM:そしてメジャーでメジャーで《オールレンジ》+《死神の精度》+《急所狙い》+《コンセントレイト:エグザイル》を使用!
GM:拳銃でオリエに攻撃!
藍夕顔:げげっ
七竈オリエ:おわー
GM:命中判定いきます!
GM:16dx7+8
DoubleCross : (16R10+8[7]) → 10[1,1,1,3,3,3,4,6,6,6,7,9,9,10,10,10]+10[1,3,4,5,7,7]+2[2,2]+8 → 30
GM:達成値は30!
七竈オリエ:ぬぬぬ、ドッジします
七竈オリエ:6dx+1=>30
DoubleCross : (6R10+1[10]>=30) → 7[3,4,5,5,6,7]+1 → 8 → 失敗
七竈オリエ:だめだ!!
ニナ・ブラント:ぬぬぬーっ
GM:では、ダメージ。
GM:4d10+19
DoubleCross : (4D10+19) → 31[3,9,10,9]+19 → 50
GM:50点ダメージ。装甲は有効。
ニナ・ブラント:でけえ!?
七竈オリエ:もう全然倒れますね
GM:さらにオートで《餓鬼魂の使い》を使用。邪毒4レベルをプレゼントだ。
七竈オリエ:ぐええええ
ニナ・ブラント:ほら出たー!
藍夕顔:ああ、クリンナップになると自動的にとどめ刺すんですね……
七竈オリエ:被害者へのロイスをタイタス化・昇華して復活します。
Nameless:「さあ、さっきのお返しだぜ!お前の服は死神みたいで気に入ってるんだがね!」
七竈オリエ:今まで殺した全員の名前は覚えている。でも、お前の名前だけは覚えておいてやらない……!
GM:男はキミに向けて銃を乱射する!
七竈オリエ:「あああっ!」幾つもの穴が服に、身体に穿たれる。
Nameless:「まずは1人死に、オレの足元でもう1人死ぬ」
ニナ・ブラント:「オリエっ…」
七竈オリエ:「うるせえ! 痛いし! 破いてんのはアンタでしょーがっ!!」だが、戦意は失わない!
七竈オリエ:「死ぬのはアンタだ! どこの誰だかわかんないまま死ねっ!」
Nameless:「……そいつは、ごめんだね」
GM:では、次は行動値16の弓人くんの番!
切名弓人:はい。
切名弓人:見ていた。
切名弓人:ずっと、膝をついたままで、戦いを見ていた。
切名弓人:どうすればいいか、解らないまま。
切名弓人:だけど。
切名弓人:(…このままじゃ、ダメだ)
切名弓人:(終わらせないと)
切名弓人:(また、わたしのせいで、大切な人が傷ついちゃう)
GM:男は足蹴にした夕顔を踏みつけ、オリエを撃ち、そして今度はそばにいるニナにナイフを向ける。
切名弓人:思い出すのは、倒れて動かない母親。
切名弓人:思い出すのは、初めて人を殺したこと。
切名弓人:思い出すのは−−
切名弓人:「………『兄さん』」
GM:キミと同じ顔をした男は、ニナを、夕顔を、オリエを殺そうとする。
切名弓人:立ち上がって、銃を向ける。
Nameless:「……あン?」
切名弓人:「もう一度。わたしはもう一度、あなたを殺します」
Nameless:「殺せるもんか。お前にはオレが必要だ」
切名弓人:「………」否定の言葉を吐こうとして、やめる。…そうじゃない。
Nameless:「オレにお前が必要なように、お前にはオレが必要なんだよ」
切名弓人:「ええ。そうかも知れませんね。だから、わたしはあなたが恐ろしい」
切名弓人:「あなたが。そして、わたし自身が恐ろしい」
Nameless:「なんだ、そんなに怖がるな。笑えよ。いつもみたいに」
切名弓人:「……強く、あらねばならないと、ずっと思っていました」
Nameless:「そんな必要はない。お前はやりたいようにやればいいのさ」
切名弓人:「だから、わたしは『弓人』を演じた。常に余裕たっぷりの、王子様を」
Nameless:「本当は『ゆみ子』のままお姫様でいたいんだろ?だったらオレがそうさせてやる」
切名ゆみ子:「…………」視線を落とし、寂しげにわらう。
Nameless:「ヒヒヒ」口角を吊り上げて愉快そうに笑う。
切名ゆみ子:「…あなたは、わたしに何を望んでるんだ?」
Nameless:「お前を、お前が望むままの姿にしてやることさ」
Nameless:「全て捨ててこっちに来い。そうすれば何でも思いのままだ。歓迎するぜ」
切名ゆみ子:「どうしてあなたにそれが解る。どうしてあなたはわたしに執着するんだ」
Nameless:「お前が、同類だからだ。オレはお前を理解できるし、オレのことを理解できるのもお前だけだ」
切名ゆみ子:首を振る。「わたしは、あなたを理解してなんていない。」
Nameless:「そんなはずはねえ」
Nameless:「お前が、オレを完璧な存在にしてくれるんだ。一緒に手に入れようぜ、永遠ってやつを」
Nameless:「仮面の下のお前を誰にも知ってもらえることもなく終わるのか?オレはそんなのは御免だね」
切名ゆみ子:「………誰も知らないなんてこと、ないよ」
Nameless:「なんだと?」
切名ゆみ子:だって、あの子が力をくれた。あの子はわたしを見てくれた。
Nameless:「……お前は」
Nameless:「お前は誰だ」怯えるような声で言う。
切名ゆみ子:まっすぐに、名前のない男を見据える。
切名ゆみ子:不思議と、恐怖は消えていた。
切名ゆみ子:「わたしは、切名ゆみ子」
切名ゆみ子:「切名雅人と切名真夜の娘」
Nameless:「ハ、」
Nameless:「ハハハハハハハ!!」
GM:燃え盛る広間に男の悲しげな哄笑が響き渡る!
切名ゆみ子:「…大丈夫。あなたのことは、」
Nameless:「傑作だ!こいつは笑えるぞ!」
Nameless:「結局のところ1人だったのは」
Nameless:「最後までオレだけか」
Nameless:「アハハハハハハハハハハ!」
切名ゆみ子:「………わたしが、覚えてる」
Nameless:「……ハ」
切名ゆみ子:「バイバイ、『ボク』」
切名ゆみ子:ネームレスにロイスを取得します。
GM:どうぞ!
切名ゆみ子:過去/ネームレス/懐旧:○/悲哀/ロイス
Nameless:「……覚えてる、か。勝手にしな。やれるもんならな」
切名ゆみ子:マイナーなし。
切名ゆみ子:メジャー。《コンセントレイト:オルクス》+《形なき剣》 ブレイドバレットで射撃攻撃!
切名ゆみ子:ドッジダイスは-3だ。
GM:ネームレスは。
GM:自分の意思でリアクションを放棄します。
GM:ダメージをお願いします。
切名ゆみ子:……。
切名ゆみ子:12dx7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[1,2,3,3,6,6,6,8,9,9,10,10]+10[5,7,7,8,9]+10[1,2,6,7]+10[7]+3[3]+2 → 45
切名ゆみ子:そして、ダメージ。
GM:どうぞ。
切名ゆみ子:5d10+16
DoubleCross : (5D10+16) → 22[3,2,9,3,5]+16 → 38
GM:その攻撃は、装甲を貫いて彼にトドメを刺す。
GM:ネームレスはこれで完全に戦闘不能だ。
切名ゆみ子:切名ゆみ子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:161->165)
GM:屋敷を包む炎が徐々に燃え広がっていく。
切名ゆみ子:銃弾は、名のない男を貫き、赤い糸の花を咲かせる。
GM:男の体は宙を舞い、音もなく倒れる。
GM:倒れた男の体が炎に巻かれていく。
GM:モザイク色の顔が荒城晴彦に、ニナに、夕顔に、オリエに、ダブルフェイスに、梟に、切名雅人に。次々に変わる。
GM:そしてその顔は最後に切名弓人のものになった。
切名弓人:「ヒヒヒ……アハハハハハハハハ……!」
切名弓人:「じゃあな」
切名ゆみ子:ほほえんで、手を振る。
切名弓人:「また会おうぜ」
GM:男の体は哄笑に歪んだまま、炎に包まれていく。
GM:少しずつ屋敷は焼け落ちていく。
リトルクイーン:『これ以上そこにいるのは危険。早く脱出を』
GM:電子音声がキミたちに告げる。
藍夕顔:「アイシャ……」よろよろと身を起こす。
切名ゆみ子:「……はい。」
藍夕顔:「……せっかくのピアノも、燃えてしまうわね」
切名ゆみ子:「ニナ、手を貸して下さい。父さんを運ばないと」
リトルクイーン:『ピアノは、また買い直せばいい。だから早く』
藍夕顔:「そうね。まずは、皆で脱出しないと」
切名雅人:「……よくやった。ゆみ子」辛うじて立ち上がると体を預ける。
ニナ・ブラント:「うん。オリエ、怪我は」
七竈オリエ:「これっくらい全然平気!」
ニナ・ブラント:「そう。じゃあ、手伝って」
七竈オリエ:「オッケー、ニナ」
藍夕顔:屋敷に誰か残ってるとかは、気にしてる余裕ありますかね?
藍夕顔:いや、既にみんな逃げたあとかな
GM:今はそこまでは気は回らないでしょうが、多くの人は脱出することはできているでしょう。
藍夕顔:なら安心
リトルクイーン:『でも、炎に焼かれたら、高い確率で死ぬ。オリエも、急いで』
切名ゆみ子:「…すみません、皆さん。」傷ついた皆を気にして。
七竈オリエ:「いいからいいから。そういうのは無事助かってから!」
切名雅人:「……行こう、ゆみ子」
切名ゆみ子:「……うん」
GM:キミたちの背後。燃え盛る炎の中で、掻き消えたはずの男の笑い声だけが幻聴のように鳴っていた。
GM:では、キミたちが焼け落ちる屋敷から無事に脱出すると、このシーンはこれで終了だ。
GM:それではここからはお待ちかねのバックトラックです!
GM:いまだかつてないほどに侵蝕率が上がった皆さんは無事に帰還できるのか!楽しみですね!
GM:今回のEロイスは8個!
GM:まず最初に8d10分振るかどうかを決めてください
七竈オリエ:振る!
ニナ・ブラント:超振る!
藍夕顔:Eロイスの前に、メモリーを使用したいのですが、よろしいでしょうか?
ニナ・ブラント:あ、同じくメモリー使用します!
切名ゆみ子:あ、メモリー!10下げます!
切名ゆみ子:155!
藍夕顔:あ、まってまって
GM:あ、そうだ!メモリー!
藍夕顔:メモリーは「%」で下げるので
切名ゆみ子:いえ、この%はですね
藍夕顔:私の167%から-10%は150.3、端数切り捨て150%になるはずです
切名ゆみ子:侵食率が%という単位なので
藍夕顔:あれ?
切名ゆみ子:そのまま10下げるってことらしいんですよ
藍夕顔:えっそっちなの
GM:あ、そうですね。侵蝕率は元々パーセント単位のものですので
藍夕顔:……ふ、そうすると少し計算が狂うが、三倍振りで帰ればいいか
ニナ・ブラント:だ、大丈夫ですか…
GM:下げるとしたら、そのまま10下がります!
藍夕顔:というわけでメモリーを使って157%でございます。
ニナ・ブラント:私も侵蝕率142%になりました。
GM:では、そこからEロイス分をどうぞー。
七竈オリエ:みんなメモリー持ってる!?
切名ゆみ子:155-8d10 いけー
DoubleCross : (155-8D10) → 155-44[5,9,5,3,4,4,10,4] → 111
七竈オリエ:147-8d10
DoubleCross : (147-8D10) → 147-64[4,10,3,10,10,10,9,8] → 83
切名ゆみ子:お!
七竈オリエ:!?
GM:オリエちゃん、出目いいな!?
ニナ・ブラント:142-8d10
DoubleCross : (142-8D10) → 142-47[1,4,5,10,10,5,7,5] → 95
切名ゆみ子:オリエちゃんダイス出目良すぎない?
七竈オリエ:だからこんなところで!!
ニナ・ブラント:本当に
七竈オリエ:あっニナちゃんも
藍夕顔:Eロイス!
:藍夕顔の侵蝕率が42上昇。(侵蝕率:157->115)
GM:おお、いい感じ。
藍夕顔:正確には下降だけど、ぐっと下がった!
切名ゆみ子:ふーむ。まあ、堅実に倍振りしますかね。
切名ゆみ子:111-8d10
DoubleCross : (111-8D10) → 111-43[5,6,8,2,7,7,4,4] → 68
切名ゆみ子:ほいさ
GM:Eロイス分を下げたら、あとは残ったロイスの数だけ振るんじゃ
藍夕顔:残ロイス3だと帰還率半分ぐらいだから、倍振りします
七竈オリエ:83-5d10 一倍
DoubleCross : (83-5D10) → 83-40[10,2,10,8,10] → 43
切名ゆみ子:やばい
七竈オリエ:だーかーらー!!!!
切名ゆみ子:10みっつもでてる
GM:出目がいい。
ニナ・ブラント:初期値みたいになってるw
:藍夕顔の侵蝕率が49減少。(侵蝕率:115->66)
ニナ・ブラント:95-3d10 一倍振りしまーす
DoubleCross : (95-3D10) → 95-25[7,8,10] → 70
藍夕顔:ははっ、下がりすぎた
ニナ・ブラント:いやいやいや!良いことですよ!
切名ゆみ子:3点っ
GM:よしよし。みなさん無事に帰還することができたようですね。
藍夕顔:メモリーを誤解していたために一瞬焦ったが、計算は正しかったようだ
GM:これでジャーム化エンディングをしないで済む!
七竈オリエ:一倍で3点って初めて出した
藍夕顔:ほんとだよ!!!
GM:終始ダイス目のいいオリエちゃんでした
GM:皆さん本当におめでとうございます
ニナ・ブラント:ただいまおかえりー!
七竈オリエ:よかったよかった!
GM:おかえりなさい!
藍夕顔:おかえりなさい、にちじょうに!
切名ゆみ子:みんな、おつかれさま!
GM:では、これにてバックトラックは終了いたします。
GM:ここからはエンディングフェイズに入ります。
GM:まずはジャーム化した切名雅人のエンディングからです。
GM:事件から数週間後。
GM:雅人は残された時間を弓人やニナ、夕顔、オリエたちと静かに過ごした。
GM:「遺産:生命の泉」は切名雅人の主導で解体され、街の地下洞窟から姿を消した。
GM:そして。
GM:半焼したフェイタルス・トリングスの屋敷は急速に再建が進められていた。
GM:そのオリエの部屋。
GM:ふらりと切名雅人が姿を現す。
GM:ノックされた扉が開くと、彼が立っている。
七竈オリエ:「あれ、どうしたの?」こちらはいつものゴスロリ姿。驚きの声を上げる。
切名雅人:「いや、どうしたというわけでもない。少しオリエと話したくてな」
七竈オリエ:「うん、いいよいいよ。部屋も片付いたところだし」中に入れましょう。
切名雅人:「ああ。邪魔する」
GM:部屋の中に入ると、棺桶の端に腰をかける。
七竈オリエ:「あっそれいいでしょ? ベッドがダメになっちゃったから代わりに置いたんだよね」
七竈オリエ:「……ちょっと寝にくいけど……」
切名雅人:「それにしてもオリエ。お前は小さい頃からすると随分立派になったな」
七竈オリエ:「へ?」
切名雅人:「……こういう趣味は変わらないようだが」足元の棺桶を見る。
七竈オリエ:「ああ、うん。まあ、そうかもね」にっと笑う。
切名雅人:「もう何も心配は要らないな」
七竈オリエ:「ママと、あなたと、みんなのおかげで……」
七竈オリエ:「心配?」
切名雅人:「お前は教えられたことを教えられた以上にやってのけた」
切名雅人:「私と、お前の母と、そしてみんなの誇りだ」
七竈オリエ:「……」
七竈オリエ:「……な、なんか、何? 改めて」薄く、悲しい予感を思い出す。追いやっていたはずのものが。
切名雅人:「いや、何。今までお前にそういう話をすることもなかったからな」
七竈オリエ:「あっそ。……」
七竈オリエ:「ありがとう」
七竈オリエ:少しむずがゆそうな顔で、軽く顔を逸らす。
切名雅人:「ああ。ありがとう、オリエ」
切名雅人:「お前はこれからもお前の信じるもののために生きればいい。お前ならきっとできる」
GM:彼の姿はいつの間にか消えている。
七竈オリエ:「……でも、それは、全部……あ、あれ?」
七竈オリエ:きょろきょろと辺りを見渡す。
七竈オリエ:「何、言うだけ言って出てっちゃったわけ? ほんと勝手なんだからさ」
GM:ドアだけが小さく開いている。
七竈オリエ:「……ありがとう。アタシの、一番最初のボス」小さく呟く。
七竈オリエ:ぱたん、と音を立ててドアを閉めた。
GM:夕顔の部屋。
GM:部屋の扉がノックされ、雅人が姿を現す。
藍夕顔:「あら? 雅人さん、いかがなされました?」本棚の整理をする手をとめて、軽く会釈します。
切名雅人:「忙しいか、夕顔?」
藍夕顔:「いえ、少々手が寂しい、程度のものです」持っていた本をテーブルに置きます。
切名雅人:「これだけの数の本、よく頭に詰め込んだ。努力の賜物だな」本棚に視線をやる。
藍夕顔:「どちらかというと、天の施しもの、ですね」肩をすくめる。ノイマンに覚醒したのは、ただの運のようなものだ。
切名雅人:「手に入れたものを活かしたのはお前だろう。宝の持ち腐れで終わる人間は世の中にいくらだっている」
藍夕顔:小さく笑みをこぼす。「確かに、資産運用は得意ですが」
切名雅人:「お前の聡明さはお前の武器だよ、夕顔」
藍夕顔:そこで少し考え込んで、口を開きます。
藍夕顔:「……」何かを言いかけて、軽く首を振る。
藍夕顔:「では、その聡明な私は、最近ある思いつきに取り憑かれていまして」
藍夕顔:「その思いつきを実行する際には、あなたのお名前を一文字冠したい、と考えておりますが、よろしいでしょうか?」
切名雅人:「……思い付き?何だ?私がくれてやれるものならば、なんでも」
藍夕顔:深々と頭を下げる。「ありがとうございます」
藍夕顔:「あなたに受けた恩、そろそろ私も他に返すべきか、と思いましたので」
切名雅人:「そうか。お前らしい」
切名雅人:「もし新しいことをやるのなら、目の前に困難が立ちはだかることがあるかもしれない」
切名雅人:「だが、どんな状況でも考えることをやめるな。お前の知恵ならいかなる苦境だろうと、必ず打開策を見つけ出す」
切名雅人:「最後まで考えることを諦めるな。……今さらお前に言うことでもないだろうがな」わずかに微笑む。
藍夕顔:ええ、とうなずく。粛々と耳を傾けて。
藍夕顔:「あなたに出会えて、幸せでした」
藍夕顔:「……あら、これじゃ永久の別れみたいですね」思わず口を押さえる。
切名雅人:「ああ。私もだ。ありがとう、夕顔」
切名雅人:「そうだな」笑って言う。
切名雅人:「ああ、そうだ、夕顔。お茶をもらえるか」
藍夕顔:「おまかせを」
GM:キミが戻ってきた時、彼の姿は消えている。
藍夕顔:「……」
藍夕顔:「とっておきの、お茶だったのよ」
藍夕顔:「細工物を扱うように、丁寧に丁寧に淹れたわ。きっと、これが最後の一杯だと思ったから」
藍夕顔:「ひどいことをするのね」
藍夕顔:卓につき、一人、その茶に口をつける。
藍夕顔:生涯、忘れられないだろう味と熱が、臓腑に染み落ちた。
GM:ニナの部屋。
GM:扉がノックされ、切名雅人がキミのもとにやってくる。
ニナ・ブラント:「どうしたの」ドアを開けてきょとんと雅人のことを見る。
切名雅人:「ニナ。久しぶりにお前と2人で話をしたいと思ってな」
ニナ・ブラント:「そう。入って」中へ入れます。
ニナ・ブラント:「…そこか、そこ」ベッドと椅子を交互に指差す。
切名雅人:「ああ。失礼する」
切名雅人:「……前よりも服が増えたか?」ベッドの端に座って言う。
ニナ・ブラント:「これは、ゆみ子が選んでくれた服」
切名雅人:「そうか。それは、大切なものだな」
ニナ・ブラント:「うん」コクンと頷く。
切名雅人:「そうだ、ニナ。前からずっと言いたいと思っていたことがあってな」
ニナ・ブラント:「何?」
切名雅人:「お前は自分のことをずっと人間らしくないと思っていたのかもしれないが」
ニナ・ブラント:「………」
切名雅人:「私はお前のことを誰よりも人間らしいと思っていた。お前の優しさと純粋さに私は何度も救われていたんだよ」
ニナ・ブラント:「……え」
ニナ・ブラント:「それは」パチパチと瞬き。「…初めて聞いた」
切名雅人:「ああ、初めて言った。人の悪意にさらされて生きてきた私にとってお前は本当にまぶしかったんだ」
ニナ・ブラント:とことこと歩いて雅人のそばに寄る。ぺたんと足元に座る。
GM:ベッドから腰を上げると、ニナの横に座る。
切名雅人:「改めて礼を言わせてくれ。ありがとう、ニナ」
ニナ・ブラント:「…あ、」昔通りではないそれに驚いて。
切名雅人:「これからは自由に生きろ。お前のやりたいことをやって、やりたい道を進むんだ」
ニナ・ブラント:「………」
ニナ・ブラント:「でも」
切名雅人:「何だ?」
ニナ・ブラント:「私はずっと、あなたのそばにいたかった、だけよ」
切名雅人:「……すまなかった」
切名雅人:「ずっとお前のそばにいてやれるとよかったんだが」
切名雅人:「それだけは叶わなかった」
ニナ・ブラント:その頬に片手を添えて。
ニナ・ブラント:犯行のようにキスする。
切名雅人:「……ニナ」
切名雅人:「しばらく、ここで泣いていってもいいか。お前のせいで、このままだと娘の前で格好悪いところを見せてしまいそうだ」
ニナ・ブラント:「だめ」微笑む。
ニナ・ブラント:「格好悪いところを、見せてあげて」
切名雅人:「意地が悪いな」
切名雅人:「お前がそう言うなら仕方がない」
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:「…さようなら、ボス」
切名雅人:「このまま時間が止まってしまえばいいのにな」
GM:大きく優しい手がキミの頭を撫でる。
切名雅人:「……さよなら、ニナ」
ニナ・ブラント:「……」
GM:彼はそう言って別れを告げると去って行く。
ニナ・ブラント:じっと、彼の座っていたところを見る。
ニナ・ブラント:瞬きをする。ぽたぽたと、涙の粒が落ちる。
GM:切名家。
GM:リビングルームで古いアルバムをめくる真夜の前に、雅人が姿を現す。
切名雅人:「……真夜」
切名真夜:「あなた」アルバムをめくる手を止める。
切名雅人:「私は不出来な父親だったな」
切名真夜:「そうね」
切名雅人:「否定しないんだな」苦笑。
切名真夜:「だって、父親としては全然0点だもの」
切名雅人:「ああ、全くだ。……そうだ。お前に聞きたいことがあった」
切名真夜:「なあに?」
切名雅人:「お前がいつか作ってくれたオムライス。あれのレシピが知りたい」
切名真夜:「あら、気に入っていたの?」
切名真夜:「あれはね、最後に隠し味を入れるのよ」
切名雅人:「隠し味?」
切名真夜:「そう。愛情」
切名雅人:「……そうか。私には難しいレシピだ」
切名真夜:「そんなの知らない。勝手に頑張ってちょうだい」
切名雅人:「そうだな。娘の前で格好悪いところでも見せてくるか」
切名真夜:「ええ。ぜひそうして」
切名雅人:「……世話になったな、真夜」
切名真夜:「そんなの今さらでしょう」
切名雅人:「僕はお前に会えてよかった」
GM:真夜はアルバムを持って勢い良く立ち上がる。
切名真夜:「バカ!」
GM:しかし、雅人の姿はもうどこにもない。
GM:真夜は窓の外に広がる青空を見る。
切名真夜:「……行っちゃったか。最後まで勝手な人なんだから」
GM:屋敷の食堂。
GM:ゆみ子は父からそこに呼び出されていた。
GM:キミの目の前に父は自分で作ったオムライスを置く。
切名ゆみ子:「……父さん、これ…」
切名ゆみ子:父親を見上げる。
切名雅人:「最後に隠し味として愛情を入れるそうだ」
切名雅人:「……今までお前の辛い時にそばにいてやれなくて本当にすまなかった」
切名雅人:「この数日間、少しでも父親らしいことができたならよかったんだが」
切名ゆみ子:「……愛情……」
切名ゆみ子:「…わたしは……、わたしはね、父さん」
切名雅人:「ああ」
切名ゆみ子:「あなたと過ごした、この数日間、とてもしあわせだった」
切名ゆみ子:「きっと、ずっと忘れないと思う」
切名雅人:「……そうか。なら、よかった」
切名雅人:「そうだ。お前に渡しておくものがあった」
GM:そう言って彼はキミにヴァイオリンのケースを見せる。
切名ゆみ子:「……ヴァイオリン……?」
切名雅人:「組織が大きくなる前、趣味でヴァイオリンをやっていてな。まとまった資金が入った時に衝動買いして、夕顔に酷く怒られた覚えがある」
切名雅人:「組織がそれなりに成長してからはずっとしまってあったんだが、お前にやろう」
切名ゆみ子:「…父さんが…ヴァイオリン……」
切名ゆみ子:「……ふふっ」
切名雅人:「なぜ笑う。……まあ、私は結局上達しなくて、ニナやオリエにも下手だと笑われていたが」
切名ゆみ子:「ううん、何だかちょっと、意外だったから」笑いながら。
切名ゆみ子:「…うん。ありがとう。大切にする。…わたしも、うまく弾けるかわからないけど」
切名雅人:「いいさ。よし、あとで引き方を教えてやろう」
切名ゆみ子:「ほんと?」ぱっと顔を輝かせる。
切名雅人:「ああ。本当だとも。慣れれば案外引けるものだぞ」
切名ゆみ子:「…ふふ。嬉しい」
切名雅人:「……組織のことは全てお前に任せる。続けるのも、止めるのもお前の自由だ。何かあれば夕顔に聞くといい」
切名ゆみ子:「ん……… …はい」
切名雅人:「私を倒したんだ。もうお前を侮る者はいない。胸を張って自分のやりたいことをやれ」
切名ゆみ子:「はい。」しっかりと頷く。
切名雅人:「さて、これで私がお前に残してやれるものは全てだ」
切名雅人:「あとのことは頼んだぞ、ゆみ子」
切名ゆみ子:「………父さん…」
切名ゆみ子:思わず立ち上がる。
切名ゆみ子:手を伸ばす。
GM:掻き消えるようにその姿は無くなっている。
切名ゆみ子:「………ヴァイオリン………」
切名ゆみ子:「……約束、ですよ…?」
切名ゆみ子:そう言って、席に戻り。
切名ゆみ子:冷めかけた、オムライスを一口、食べる。
切名ゆみ子:…ぽた。
切名ゆみ子:ぽた、ぽた、と、テーブルの上に透明な滴が落ちる。
切名ゆみ子:「………おいしい……」
切名ゆみ子:ハンカチで涙を拭って、また一口、頬張って。
切名ゆみ子:「…っく、……ひっく、う、ぅあ、…っ、……う、う、」
切名ゆみ子:スプーンが落ちる。俯いて、顔を覆う。
切名ゆみ子:「う、うあああ、うああ、うああああああ…っ」
切名ゆみ子:広い食堂に、少女の泣き声がこだましていた。
GM:――大きな屋敷の前。
GM:屋敷を見上げていた少年は、降りしきる雨が止んでしまっていることに気が付いた。
GM:胸の内を覆い尽くしていた怒りはいつの間にか無くなっていた。
GM:欲しかったものはとうとう最後まで手に入らなかったが、不思議と満足感があった。
GM:体はもう冷たくない。それで十分だ。
GM:世界は無慈悲で残酷で、人は意味もなく死んでいく。
GM:それでも、誰かが世界に意味を与えてやることはできるのだ。
GM:それなら、僕の人生は悪くない人生だった。きっと最良の人生だ。
GM:少年は最後に一度だけ屋敷を振り返る。
GM:そして、晴れ渡る空の下、胸を張って街を出た。
GM:シーン終了。
GM:切名雅人のエンディングはこれで終了です!
GM:次はオリエちゃんのエンディングです
七竈オリエ:はい
GM:数年後。
GM:Z市内の路地裏。
GM:アタッシュケースを抱えたチンピラが、何かから逃げるように走る。
チンピラ:「クソ、行き止まりか!」アタッシェケースを抱えた男は毒づきながら振り向く。
GM:そこに、銃を構えた少年がやってくる。
GM:みすぼらしいズボン吊りの服にハンチング帽をかぶったそばかす顔の少年が言う。
マシュー:「そこまでだ」
マシュー:「組織から持ち逃げした金を返してもらおう。それに、お前にも落とし前を付けてもらう」
GM:少年は震える声で言う。
チンピラ:「ハッ、てめえみてえなガキに何ができる」
マシュー:「やれる。……やれるさ!オレをバカにするな!」
GM:少年は震える指先で引き鉄を弾こうとする。
マシュー:「……ダメだ」
GM:しかし、彼の手は銃を撃つことができない。
チンピラ:「あばよ!」
GM:チンピラは迷いなく銃に手をかける!
マシュー:「……う、うわああああ!」
七竈オリエ:その時。迷いのない銃声が道に響いた。
七竈オリエ:チンピラの銃を持つ手が狙撃される。
チンピラ:「クソ!」
マシュー:「あ、え、オレ、生きてる?」
七竈オリエ:「何やってんの、アンタ」路地の入口に、黒いドレス姿の女がひとり。
マシュー:「だって……撃ったら死ぬんだろ」
七竈オリエ:「そ。そういう仕事だよ」
マシュー:「そんなこと分かってる」
チンピラ:「増援か!舐めた真似しやがって!」
チンピラ:「だったら……2人仲良くあの世に逝きな!」
GM:取り落とした銃を拾い、キミに向ける!
七竈オリエ:「ほら、さっさとやらないからこういうことになる」銃口を再度チンピラに向ける。
七竈オリエ:「こいつらはねえ。もう話しても仕方ねえって域になっちゃった奴らなの。だから、仕留める」
マシュー:「あ……だって…!」
七竈オリエ:「弾丸で話をするって考えればいい」
マシュー:「弾丸で……」
七竈オリエ:「そう。こうやってね」銃をもう一度狙撃。
チンピラ:「クソ!?どんな腕前してやがんだ!?」
七竈オリエ:「アタシは手伝いはしてやるけど、これはアンタの仕事だからね。アンタがやるんだ」
GM:男は腕を撃たれてうずくまる。
マシュー:「……オレが、やる」
GM:少年は意を決したように大きく息を吸い込む。
マシュー:「手出しすんな。オレの獲物だ!」
七竈オリエ:「オッケー。いい覚悟じゃん!」
七竈オリエ:一歩下がる。あとは見守る姿勢だ。
GM:少年はゆっくりと男に近付くと銃口を向ける。
チンピラ:「や、やめろ……」
マシュー:「神様にでも言いな」
GM:少年はそのまま指に力をこめる。
GM:路地裏に乾いた銃声が響く。
GM:脱力した少年は壁に背を預けてその場にへたり込んでいる。
マシュー:「オレが……オレがやったんだ」
七竈オリエ:「お疲れ」死骸を確認し、マシューの頭を軽く叩く。
GM:路地の奥には動かなくなった男の死体が転がっている。
マシュー:「なんてことない。これぐらい」
七竈オリエ:「そんで、地獄行き確定、おめでと」横にしゃがみこむ。
七竈オリエ:「……覚えておきな。今日のこと。アンタが殺したアイツのこと。忘れてやるなよ」
マシュー:「地獄行き……?」うなだれた顔でオリエを覗く。
七竈オリエ:「そ。アタシたちの仕事はそういうもんでしょ? 死んだっていいとこには絶対行けないよ」
七竈オリエ:「だから、ちゃんと覚えとくの。それがせめてものアタシたち殺し屋の誇り」
マシュー:「もう母さんと同じとこには行けないのか。……それなら、それでいい」
マシュー:「決めたんだよ、オレ。この仕事でやってくって。それには誇りが要るのか?」
七竈オリエ:「そう。何より一番大事なものだよ。それがなくっちゃただの化け物になっちゃう」
七竈オリエ:「『何があっても誇りを捨てないこと』。覚えておいて」
マシュー:「……分かった。忘れない」
七竈オリエ:にこりと微笑む。
GM:と、そこでパトカーのサイレンの音が近付いてくる。
七竈オリエ:「……昔、アンタみたいな子がさ……」話し始めたところでサイレンに気づく。「やべ」
マシュー:「あ、おまわりか!?ヤバい。どうする。こうなったらヤツらも殺して……!」
七竈オリエ:「バカ、そんなことになったら大事になるじゃないよ!」
マシュー:「え、だって!他にどうしろって!」
七竈オリエ:「いいから、アンタは逃げな。アタシひとりならどうとでもなるし」
七竈オリエ:しっし、と手を振る。
マシュー:「あんたを置いて!?」
七竈オリエ:「大丈夫。アタシはオリエ様だよ? 後で合流するからさ」
マシュー:「……だって、オレより強いって言ったって女の人だろ、あんた。男のオレが守ってやらなくちゃだろ」
七竈オリエ:「そういう格好いいセリフはあと五年は経ってからお言い」
マシュー:「ああ、もう。分かったよ!あんたもヘマすんな!」
GM:少年は慌てた様子で走り去る。
マシュー:「……さっきの話、あとでちゃんと聞かせてくれよ!」
七竈オリエ:「はいはい!」手を振る。
GM:それだけを言い残して彼の姿は見えなくなる。
七竈オリエ:「……さて、と」まあ、懐柔でもできればいいなという気持ち。
GM:入れ換わるようにして、2人組の警察官が路地にやってくる。
紫島ひびき:「動かないで、警察よ。銃声が聞こえたと市民から通報があったわ」
本庄:「どこにも逃げ場はないぞー」
GM:真新しい制服を着た三白眼の女性とくたびれたコートの生真面目そうな男の2人組だ。
七竈オリエ:「はいはい。別に大したことしてないですよ、ただの……あ?」警察官を見て、目を瞬かせる。
紫島ひびき:「……って、あなたなの」
本庄:「あー、こりゃあF事案か。だったら僕らの出る幕じゃないな。撤収!」
七竈オリエ:「何、アンタほんとにお巡りさんになったわけ!」
紫島ひびき:「……当たり前じゃない。それが私の夢だったんだし」
紫島ひびき:「それに、約束だってあったから」
七竈オリエ:「そりゃおめでとう。今度お祝いしなきゃねえ」
七竈オリエ:「……約束、ね。覚えてるよ」
本庄:「話が長くなるんだったら先に帰ってるよー?」
紫島ひびき:「待ってください、本庄さん!こいつを逮捕しないんですか!?……お祝いなんていいわ!」
本庄:「フェイタルストリングスの息がかかった事件はうちじゃ捜査しないの。前に教えたろ?」
紫島ひびき:「そんな……!やっと見つけたのに!」
本庄:「そんじゃあ僕は先に帰ってるからー」
GM:生真面目そうな男はそのまま去ってゆく。
紫島ひびき:「……信じられない。これが警察だなんて」
紫島ひびき:「約束を果たすの、もう少し先になりそうよ、七竈さん」
七竈オリエ:「あっはっは、がっかりしたなら、うちに来ればいいのに」くすくす笑う。
紫島ひびき:「……それだけは絶対嫌よ」
七竈オリエ:「だろうねえ。ま、がんばりな。……待ってるからさ」
紫島ひびき:「あなたがこんなに近くにいるのに手が届かないなんてね」
七竈オリエ:「それって一番魅力的じゃない?」
紫島ひびき:「……そうかしら?」
紫島ひびき:「私にはただ寂しいだけに思えるけど」
紫島ひびき:「とにかく、何年かかっても必ずあなたにたどり着くから待っていてちょうだい!」
七竈オリエ:「あらそ。見解の相違だねえ」
七竈オリエ:「待ってるよ。待ってる。でも、大人しく捕まってやったりはしないからね」
七竈オリエ:「また、勝負しようね、紫島さん!」
七竈オリエ:長いドレスの裾をつまんで、軽くお辞儀。
紫島ひびき:「……その余裕ぶった態度。気に入らない」
紫島ひびき:「なんなら正当防衛ということで、今ここで射殺してしまってもいいのだけど」
GM:そう言って腰の拳銃に手をかける。
七竈オリエ:「あらら。明日の新聞の一面が楽しみ」
七竈オリエ:「でも、死んじゃったら読めないね。やめときなよ、紫島さん」
紫島ひびき:「……やらないわよ。っていうか、私が負けるの前提で話するのはやめて、七竈さん」
七竈オリエ:「アタシが負けるわけないじゃん? オリエ様だよ?」腰に手を当てて得意げに。
紫島ひびき:「私だって腕を上げたのよ。警察学校じゃトップの成績だった」腕を組む。
紫島ひびき:「……まあ、いいわ。とにかくもう仕事は終わったんでしょう。途中までパトカーで送っていきましょうか?」
七竈オリエ:「マジで! ……あの子にいい土産話ができそう」笑いながらひびきに近づく。
紫島ひびき:「……あの子?」
七竈オリエ:「送迎よろしく、お巡りさん」
紫島ひびき:「……いつか覚えてなさいよ、ギャング」
七竈オリエ:「ああ、こっちの話」ひらひらと手を振る。
七竈オリエ:「いつか、か。いつになるかねえ。すっごく、楽しみじゃない?」
紫島ひびき:「ええ。楽しみね。あなたの両手に手錠をかけるのが」
七竈オリエ:「ほんと、アンタのこめかみブチぬいてやるのが」
紫島ひびき:「あなたにできるものですか。さあ、それじゃあ予行練習ということでパトカーにどうぞ」
七竈オリエ:「ま、タクシー代わりだよね」裾をつまんで乗り込む。
GM:パトカーのドアに手をかけながらひびきは思い出したように言う。
紫島ひびき:「そういえば小耳に挟んだんだけど、今日ニナさんが旅に出るって本当?」
七竈オリエ:「ん、ああ。そだよ」
紫島ひびき:「そう。なら、あなたもお見送りにいくんでしょう?」
七竈オリエ:「まあね。そのつもり。……しかし、アイツも何考えてるんだかねえ」首を振る。
七竈オリエ:「ここより面白い街って、他になかなかないと思わない?」
紫島ひびき:「ここより治安の悪い街、の間違いじゃなくて?」
七竈オリエ:「そこはほら、両方!」後部座席で脚を組む。
紫島ひびき:「……行儀悪い。あと、シートベルト」
GM:横目で見ながらエンジンをかける。
七竈オリエ:「はいはい。じゃ、行ってくださいよ。運転手さん」
紫島ひびき:「……次に会った時は絶対捕まえてやるからね」
七竈オリエ:「ふふん?」片目をつぶる。
七竈オリエ:「ぜーったい、返り討ちにしてやんよ!」
紫島ひびき:「……こっちのセリフ。必ず捕まえて死刑にしてあげるわ」
GM:パトカーはゆっくりと走り出す。
GM:地面に落ちていたコインがタイヤに当たって弾かれ、宙を舞う。
GM:落下したコインはクルクルと回り――。
七竈オリエ:車の窓から真っ直ぐに放たれた銃弾が、コインの中心を撃ち抜いた。
GM:射抜かれたコインは吹き飛び、闇の中に消えた。
GM:どちらの面が出たのかは、誰にも分からない。
GM:シーン終了!
GM:Z市内にできた大きな建物。
GM:そこに、夕顔の姿があった。
藍夕顔:「その書類はこちらに回して。それと先日の決済は……」
藍夕顔:スーツ姿で、メガネをかけて、忙しく立ち働いています。
藍夕顔:天井が高く、採光の多い院内は明るく、解放感を覚えることだろう。
藍夕顔:ロビーにも廊下にも、植物や花の彩りをかかさない。行き交う患者や見舞客の顔も、そこはかとなく穏やかだ。
藍夕顔:患者……そう、ここは病院であり、研究所であり、矯正施設。薬物中毒患者支援NPO『雅生会』である。
藍夕顔:夕顔は、フェイタル・ストリングスに身を置きながら、今は雅生会の理事長という二足のわらじを履いている。
GM:キミの指示を受けててきぱきと働く職員たちの中に小柄な少女の姿がある。
藍夕顔:そちらに目を向けましょうか。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔。今度の会議の資料に目を通しておいてほしい」
藍夕顔:「あら、ありがとう、アイシャ」にっこり。
GM:彼女の肌は血色がよく、キミに合わせたスーツ姿で今は秘書として働いていた。
GM:中毒症状は大部分が改善され、今では1人で歩き回ることも多くなった。
藍夕顔:「アイシャ、時間があったら、カフェテリアにでもどう?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「そうね。夕顔、働き過ぎだからたまには休まないと」
藍夕顔:「あら、それはこちらの台詞よ?」ではお茶へGo
GM:そう言いながらキミの手からさりげなく書類を取り上げる。
藍夕顔:苦笑いしながら取られるままにしましょう
GM:キミたちはオープンテラスのカフェへとやって来る。
GM:街行く人たちの様子は心なしか以前よりも明るくなったようにも思える。
GM:少なくとも統計ではここ数年で麻薬の中毒患者が減少傾向にあるのは事実のようだ。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔のおかげでみんな喜んでる。この街に、あんな治療施設を作るなんて」
藍夕顔:肩をすくめて。「若い頃ヤンチャしたつぐないはしないとね」
藍夕顔:(それに、あなたをお父様から預かった責任もあったし)と小声で。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔だって、被害者だったのに」
藍夕顔:「あの苦しみはよく知っているもの。いつまでも放っておくわけにはいかないわ」
藍夕顔:「それに……私も、少し雅人さんの真似がしたかったのかもね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「切名雅人の?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「彼はあなたにとってのヒーローだったの?」
藍夕顔:微笑んで、うなずく。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「だったら、夕顔の願いはきっと叶ってる」
GM:アイシャはカフェオレを一口飲む。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「だって夕顔はわたしにとってのヒーローだもの」
藍夕顔:「そう言ってもらえたら、本懐よ」しみじみ、紅茶の香りを楽しみながら言う。
藍夕顔:口に含んで、ちょっと吹きそうになって、こらえて飲み下す。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「今のわたしの姿、パパにも見せたかった。きっと喜んでくれたと思う」
藍夕顔:「ええ」梟の顔を思い返し。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔が仇であることは変わらないけど、でもあなたがわたしやこの街を救ったことは事実」
藍夕顔:「ふふ、最初はあんな殺伐した出会いだったのにね」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「今も夕顔に憧れていることは変わらない」
藍夕顔:「なら、アイシャ。。あなたも、誰かのヒーローになってみない?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「え」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたしが?」
藍夕顔:「あなた、私と出会った頃、こんな風に出歩けるなんて想像してた?」
藍夕顔:「あなたには、もっともっと、出来ることがあるわ」
藍夕顔:「いくらでも出来る、なんでも出来る。きっと、本当にそれを望むなら」
藍夕顔:「ただの薬中の子供だった私が、今の自分を想像できなかったように」
藍夕顔:「……ふふ、なんなら、未来のあなたがどうなっているか、占ってみる?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「もし、わたしにそれができるなら」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたし、夕顔に隠していたことがあって」
藍夕顔:「まあ」初耳!
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔のことを欲しいと思ってる気持ち、実はまだ無くなったわけじゃない」
GM:白い指先をキミの頬に伸ばす。
藍夕顔:その場から動こうとはしない。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「でも、もしわたしが夕顔の言うとおり誰かのヒーローになれるなら」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「その時がきっとこの気持ちが本当に消えてなくなる時」自分の薄い胸を手で押さえる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたしがわたしなんだって自信を持って言える時。だから」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたしの未来、わたしに占わせて」
藍夕顔:じっと笑みを浮かべながら、アイシャの告白を聞いている。
藍夕顔:そして、黙って占いに使っている貨幣を差し出した。
GM:夕顔の頬に伸ばした指を降ろし、その指先に沿わせて貨幣を握る。
GM:力強く、その貨幣を宙に放る。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:1D88
DoubleCross : (1D88) → 22
GM:夕顔が考え込んでいるのを見て、アイシャが言う。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「もしかしてあまり良い結果じゃなかった?」
藍夕顔:「……そうね。この卦は山火賁(さんかひ)、中吉。でも、華やかな運気と言われているわ」
藍夕顔:「山肌に沈む夕日が息を呑むほど美しいと同時に、日没が近づいていることを示す……という」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「大丈夫、夕顔」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたしが本当に望むなら何だってできる。そうでしょ?」
藍夕顔:「確かこの卦の場合、過度に飾らず、自分が持っているものを活かし……あ」あれこれ言いながら、はたと言葉を止める。
藍夕顔:「ええ、そうね。そのとおりだわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「だから、たぶん、わたしが望むなら占いの結果だって変えていけると思う」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「あなたが、そう教えてくれたから」
藍夕顔:まぶたを伏せて、ゆっくりと首を縦に振っています。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「そういえば夕顔。そろそろニナのお見送りに行く時間」
藍夕顔:「あら、いけない」何事もなかったかのような声音。
藍夕顔:残りの紅茶を飲み干し、席を立ちます。
GM:アイシャもカフェオレをゆっくりと飲み干して立ち上がる。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「夕顔。わたし、きっとあなたみたいなヒーローになる」
藍夕顔:こほん、と咳払いをして。「んん。ちょっと照れくさいけれど、ますます気を抜けなくなるわね?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「もちろん。夕顔が油断したらその時は背中からバッサリ」冗談めかして言う。
藍夕顔:「あらあら」肩をすくめてあるきだす。
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「本気にしてない」夕顔の横に立って歩き出す。
藍夕顔:「ふふ、長年この世界で張ってきた鬼望月花、取れるものなら取ってごらんなさい?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「わたしだって。リトルクイーンの名前は伊達じゃない」
藍夕顔:「容赦しないわよ?」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「いつかあなたを越えて本物のクイーンになる」
藍夕顔:「ええ、リトルでなくなる日を、楽しみにしているわ」
アイシャ・雛子・シュトックハウゼン:「それまでずっと綺麗で格好良いあなたでいて。……マム」
GM:細い指先でそっと夕顔の手を握る。
藍夕顔:優しく握り返します。
藍夕顔:カフェテリアを後にした二人の姿は、親子のようにも、姉妹のようにも見えただろう。
藍夕顔:似ているようで似ていない、似ていないけれど親しく深い、そんな不思議な二人。
藍夕顔:その行き先に何があるのか、茫漠と広がる可能性の海に、恐れることなく踏み込んでいく。
藍夕顔:人はその運命を、自ら選べると知っているから。
GM:シーン終了!
GM:夕顔さんのエンディングはこれで終了です!
GM:次のシーン!
GM:シーンプレイヤーはニナちゃんです
ニナ・ブラント:はい!
GM:Z市グランドホテル。最上階。
GM:大きな窓からは日の沈みつつある街の夜景を一望することができる。
GM:口髭を蓄えた伊達男は今日知り合った女性に優しく声をかける。
市会議員:「まさかキミのような女性に会うことができるなんて私は幸運だ」
GM:タキシード姿の伊達男は女性の腰に手を回す。
----:「ええ、私も」ドレス姿の長い金髪の女が微笑みを返す。
市会議員:「キミのために特別いい部屋を貸し切った。今日は楽しんでくれ」
GM:そう言って男はシャンパングラスを差し出す。
----:「ふふ」受け取り、男の首に両手を回す。
市会議員:「積極的だな。そういう女性は嫌いではないが」
----:「やだ、繕わないで。こういう女が、お望みだったのでしょう?」
市会議員:「さて。キミが魅力的な女性なのは確かだが」
----:「なあに」
市会議員:「キミに出会って骨抜きにされない男はいないと言っている。それに、」
GM:タキシード姿の男は女性のドレスに手をかける。
市会議員:「キミだってそれが望みなのだろう?」
----:微笑む。グロスを塗った唇が男を誘う。
GM:男は女性の顎に手をやり、口付けしようと顔を寄せる。
----:体を引き寄せ、もつれ合うようにベッドに向かう。
----:男が無防備な喉元を晒す。太腿に隠したナイフに手をやった。
----:《完全演技》を解除し、それで任務は終わった。
GM:ベッドの傍らにはタキシード姿の男の死体が残されている。
ニナ・ブラント:「…任務完了」ぽつりと呟いて、血のついたドレスを脱ぎ捨てる。
ニナ・ブラント:部屋に備え付けられた鏡を見る。胸元に弾痕。
ニナ・ブラント:「………」
GM:ニナのこの街での最後の任務が終わった。
ニナ・ブラント:「…行かないと」
GM:あとは飛行機の時間までに空港へと向かわねばならない。
ニナ・ブラント:自前の服に着替えて、ホテルを出ます。
GM:ホテルを出てキミがしばらく歩いていると、向こうからやってくる賑やかな一団とすれ違う。
生徒:「じゃあねー!粋香ちゃん!」「また明日ー!」
ニナ・ブラント:「あ」
甘田粋香:「甘田先生って呼びなさい!もう!……みんな寄り道しないで帰るように!」
甘田粋香:「……え?」
GM:くるくると回りながら振り向いた彼女はキミに気付く。
ニナ・ブラント:「粋香ちゃん。久しぶりね」小走りに近寄ります。
甘田粋香:「もしかして、ニナちゃん?」
甘田粋香:「えっ、えっ!なんか見違えたみたいだよ!」
GM:キミたちは横に並んで歩き出す。
ニナ・ブラント:「そう。変わらないと思うけど」
甘田粋香:「いやいやいや!だって、めっちゃ美人!昔も美人だったけど!」
ニナ・ブラント:「あなたの方が、素敵」
ニナ・ブラント:「先生、なの?」
甘田粋香:「そ、そうかなぁ。でへへ」
甘田粋香:「そうそう、あたしねー、学校の先生になったんだ」
甘田粋香:「苦しんでたり、悩んでたりするこの街の子をちょっとでも助けられればいいなって思って」
ニナ・ブラント:「…そう。それは、とても素敵」
甘田粋香:「ひびきには似合わないって言われたけどねー」
甘田粋香:「ニナニナは今何してるの?ってか、今からどこ行くところ?」
甘田粋香:「あたしは仕事終わって帰るところだけどねー。はーっ、期末試験の採点しなきゃ!」
ニナ・ブラント:「私は、……」本当のことは彼女には言えない。「……ゆみ子と一緒に、いたの」
ニナ・ブラント:「でも。しばらく、この街を離れてみようと、思うの」
甘田粋香:「弓人く……ゆみ子ちゃんと。そっか」
甘田粋香:「へーっ、この街を……。って、ええー!!?」
ニナ・ブラント:「今日、出発」
甘田粋香:「き、急すぎるよ!せっかくまた会えたと思ったのに!」
ニナ・ブラント:「戻ってくるわ。また会える」
甘田粋香:「そりゃあそうだけどさあ!」
甘田粋香:「えーっと、えーっと、今日出発ってことはあんまり時間ないんだね」自分の体をまさぐり出す。
甘田粋香:「あった!これ!」ボロボロになったリップクリームを差し出す。
ニナ・ブラント:「……」
ニナ・ブラント:瞬きする。いつかと同じ光景。
甘田粋香:「ニナニナに返そうと思ってずっと持ってたの!……あたしがそそっかしいせいでちょっと汚れちゃったけどね」
甘田粋香:「あの頃はさ、あたしにとっては夢みたいで、街で起きていることもまるでテレビの向こう側の出来事みたいで」
甘田粋香:「でもね、これのおかげでニナもそれからそれ以外の全部も幻じゃなかったんだって思えた。ほんとだよ?」
ニナ・ブラント:「…そう」
甘田粋香:「ニナちゃんに会えたから、これは返すね。ありがと、ニナ」
ニナ・ブラント:「…でも、私があなたに渡されたリップは、持っていなくて…」
甘田粋香:「あっ、だったら!」大慌てでカバンを漁り出す。
ニナ・ブラント:きょとんとそれを眺める。
甘田粋香:「こ、これ!」口紅を取り出しておそるおそる差し出す。
ニナ・ブラント:「口紅…」
甘田粋香:「もう一回交換しない?またいなくなっちゃうんでしょ?」
甘田粋香:「今度もちゃんと帰ってこれるように!」
ニナ・ブラント:「……うん。わかった」微笑む。
ニナ・ブラント:リップクリーム、それと口紅を受け取ります。
甘田粋香:「ニナニナのは、あたしがもらうね!」
ニナ・ブラント:「うん」自分も化粧ポーチから口紅を取り出す。
ニナ・ブラント:「これ、使っていいわ」粋香ちゃんに渡します。
甘田粋香:「つ、使わないよ!」
ニナ・ブラント:「…ちゃんと帰ってこられるように。お守りね」
ニナ・ブラント:「そう」首を傾げる。
甘田粋香:「そう、お守り!大事にするから!あ、なんなら塗ってあげよっか?要らない?」
ニナ・ブラント:粋香ちゃんの手をひく。ベンチに誘う。
甘田粋香:「え、あ、ちょっとちょっと」
ニナ・ブラント:「塗ってほしいなと思ったの」
ニナ・ブラント:ベンチに座り、粋香ちゃんと顔を合わせる。
甘田粋香:「え。ほ、ほんとに!?いいけどさ!」
ニナ・ブラント:「うん」
ニナ・ブラント:「…嘘だった?」
甘田粋香:「ん。そんなことないけど……。じゃあ、あたしの次はニナちゃんの番ね」
ニナ・ブラント:「うん、わかった」
GM:彼女は自分の口紅を手に取り、ニナの唇に触れる。
GM:明るい色の口紅を薄く引いていく。
甘田粋香:「……(本当に綺麗な顔)」
甘田粋香:「……こんなところ生徒に見られたらどうしよ」
ニナ・ブラント:「…」粋香ちゃんの真剣な顔つきに思わず微笑む。
甘田粋香:「あ、こ、これでいいよ!」
ニナ・ブラント:「そう。ありがとう」
ニナ・ブラント:「じゃあ、次ね」自分の口紅を手に取り、粋香ちゃんに施す。
GM:かすかに頬を赤く染めながら、粋香は身じろぎせずにじっと耐える。
ニナ・ブラント:「……きっと、普段、使わないような色ね」
甘田粋香:「こ、公務員れすから」
ニナ・ブラント:「誰かに見られたら、なんて言うの」
甘田粋香:「……ただのお友達だからやましいことはないよって」
ニナ・ブラント:「友達ね」楽しそうだ。「友達」
甘田粋香:「なんか楽しんでる?」
甘田粋香:「あたしはこんなに……こんなに緊張してるのに」
ニナ・ブラント:「楽しい、…ううん、嬉しいと思う」
ニナ・ブラント:口紅を交換して、ベンチから立ち上がる。
甘田粋香:「はーっ、緊張した!」
甘田粋香:「でも、ニナちゃんが喜んでくれたならいいや」
ニナ・ブラント:「うん。ありがとう、粋香ちゃん」
甘田粋香:「こっちの方こそありがとうね。口紅、大事にする!」
甘田粋香:「それじゃあニナちゃん、気を付けて行ってきてね。あんまりゆみ子ちゃんを1人にしてるとあたしが取っちゃうかもよ」
ニナ・ブラント:「……それは、困る。ちゃんと、戻らなきゃ」
甘田粋香:「へへへ。なんせあたし、今は美人教師だから!」腰をくねらせてセクシーなポーズをする。
ニナ・ブラント:「ふふ」
甘田粋香:「えへへ」
ニナ・ブラント:「粋香ちゃん、またね」
甘田粋香:「うん。またね、ニナちゃん。外の世界のことバッチリ見てきて!」
ニナ・ブラント:「うん、わかった」控えめに手を振る。踵を返す。
甘田粋香:「この街の子供たちのことはあたしに任せてね!泣いてる子供なんて1人もいなくしてやるんだから!」
GM:粋香は元気な声で言うと、キミの背に向かって大きく手を振った。
ニナ・ブラント:「…あなたなら、きっとできる」届かないくらいの小さな声でそう言う。
GM:夕陽の中、粋香はキミに手を振り続けた。
ニナ・ブラント:ショーウィンドウに自分の姿が映る。普段選ばないような可愛らしい色が、唇に染まっている。
ニナ・ブラント:自分が持ってないものを彼女が与えてくれるような気がする。
ニナ・ブラント:心強くて、空港に向かって大きく一歩を踏み出した。
GM:Z市空港。日の落ちた滑走路。
GM:飛行機のタラップの前で、ニナを見送るためにフェイタルストリングスのメンバーたちが集まっていた。
GM:そこには、ゆみ子、夕顔、オリエの姿がある。
ニナ・ブラント:大きなトランクを片手に。風に舞う髪を押さえる。
切名ゆみ子:腰に手を当てて、夕顔、オリエの少し後ろに立っている。
藍夕顔:「こんな日が来るなんて、人生、長生きするものねえ」しみじみと少し年寄りじみたことを言う。
藍夕顔:「寂しくなるわ。ねえ、オリエ?」
七竈オリエ:「んー」頭の後ろで手を組みながら。
七竈オリエ:「……そだね」ぽつりと呟く。
切名ゆみ子:風に吹かれるニナの姿を見ている。懐かしむように、愛おしむように。
七竈オリエ:「こーらー、ニナ! 無事に帰ってこないと承知しないからね!」
ニナ・ブラント:「言われなくても、平気」
七竈オリエ:「アタシが言っておきたいの」
ニナ・ブラント:「さみしいの」
ニナ・ブラント:顔をのぞきこんで聞く。
七竈オリエ:「……」口をへの字にして。
七竈オリエ:「決まってんじゃん」
ニナ・ブラント:「……」パチパチと瞬き。「…オリエ…」
七竈オリエ:「あったりまえじゃないよ。アンタがいないと調子が狂うったら」ぷいと横を向く。
七竈オリエ:「……元気で行ってきなよ」
ニナ・ブラント:「うん」はにかむ。「ありがと」
藍夕顔:にこにこと見守っています。以前は素直じゃなかったオリエも変わったわねえ、と。
切名ゆみ子:眩しそうに目を細め、微笑みながらそのやり取りを見ている。
ニナ・ブラント:「…夕顔も。行ってくる、から」
藍夕顔:うなずき、バッグから小さな包を取り出します。
藍夕顔:「旅の安全に、お守りよ」
ニナ・ブラント:「…?」首を傾げる。「うん」
ニナ・ブラント:それを受け取る。
藍夕顔:ホトトギスをかたどった翡翠のキーホルダーです。
ニナ・ブラント:「綺麗な色ね」眺める。
藍夕顔:「ふふ、それを見て少し心が和めば、それだけ悪い運気も逃げていくわ」
ニナ・ブラント:「……うん」
ニナ・ブラント:「眺めるたび、きっと、夕顔のこと、思い出すわ」
藍夕顔:「ふふ、皆のことも、出来たらお願いね」
藍夕顔:「占いにお守りに、何かとスピリチュアルを嗜んでいる私だけれど、……神秘なるものがあるとすれば」
藍夕顔:「それは、私をここにいる皆と引き合わせてくれた、その運命そのものだわ」
藍夕顔:「今までありがとう、ニナ。あなたが帰ってくるの、待っているわ」
ニナ・ブラント:「…うん。うん」
ニナ・ブラント:「私の家は、…帰ってくる場所は、フェイタル・ストリングスだから」
ニナ・ブラント:「私たちの赤い糸を待っていて。信じていて」
藍夕顔:「ええ、手放しはしないわ」
ニナ・ブラント:微笑む。キーホルダーをもう一度見て、きゅっと握り締める。
ニナ・ブラント:そうして少しためらうようにして、それでも意を決して、ようやく彼女を見る。
ニナ・ブラント:「ゆみ子」
切名ゆみ子:「………」 ほんの少し、泳がせていた視線。それを、彼女に合わせる。
切名ゆみ子:「……ニナ」
ニナ・ブラント:「まだ、認めてくれないの」微笑む。
切名ゆみ子:目を伏せ、困ったようにわらう。長い睫毛が震える。
切名ゆみ子:「…ううん。君の決めたことなんだもの。」
切名ゆみ子:「わたしには、引き止めることなんてできないよ」
切名ゆみ子:黒く長い髪が風に揺れる。
ニナ・ブラント:「嘘」ささやくように言う。
ニナ・ブラント:「…でも、私は、父親を知らないから」
ニナ・ブラント:「ゆみ子、オリエ、アイシャ、いろんな人の父親を見てきた。ダブルフェイスも、父で」
ニナ・ブラント:「…皆が持っているものを、私は知らないから。探しに行きたいの」
切名ゆみ子:「…うん」
切名ゆみ子:「わかってる」
ニナ・ブラント:「このことを話すのも、あなたのその顔を見るのも、もう数え切れないくらい」
切名ゆみ子:「………うん」
切名ゆみ子:さみしそうな、かなしそうな目。だけど、口だけは笑っていて。
切名ゆみ子:「…でも、いいんだよ。君は、自由なんだから」
切名ゆみ子:「君は、自分の意志で……外へと、行くんだから」
ニナ・ブラント:「ゆみ子」顔を覗き込む。目を目を合わせる。
切名ゆみ子:「ぁ、」覗き込まれて、たじろぐ。
ニナ・ブラント:「私は、私の意志でこの街から出る」
ニナ・ブラント:「…あなたが、どう思おうと、それもあなたの意志」
ニナ・ブラント:「それだけ。あなたが何も言わないのなら、それだけよ」
切名ゆみ子:「……っ」
切名ゆみ子:泣きそうに顔を歪めて。ニナの手を取る。
切名ゆみ子:「……かないで」
ニナ・ブラント:微笑む。
切名ゆみ子:「行かないで、ニナ」
ニナ・ブラント:「初めて、聞けた」
切名ゆみ子:「……初めて、言ったよ」
切名ゆみ子:「君に、側にいてほしい」
切名ゆみ子:「…それが、わたしのワガママ」
ニナ・ブラント:「命令じゃ、なくて。約束、でもなくて」
ニナ・ブラント:「きっと、ずっと待ってたの」
GM:『当機は間もなく離陸時刻となります。搭乗がお済みでないお客様はお急ぎください』場内にアナウンスが流れる。
切名ゆみ子:「………ニナ」
切名ゆみ子:手の力を緩めかけて、やめる。力を込める。
ニナ・ブラント:「ありがとう、ゆみ子。私のボス」
ニナ・ブラント:するりと手を放し、飛行機へと向かおうとする。
切名ゆみ子:「…あ」
切名ゆみ子:「待って…」手を伸ばす。
ニナ・ブラント:「すぐに帰るから、迎えに来てね」
ニナ・ブラント:踵を返す。
ニナ・ブラント:ゆみ子の表情を見て、困ったように笑う。
切名ゆみ子:その顔を見て。
切名ゆみ子:手を、静かに下ろす。
藍夕顔:その後ろから、そっとささやきましょう。
切名ゆみ子:笑顔を、
藍夕顔:「お別れは、笑顔が一番ですよ」
藍夕顔:がんばって、と言うように、軽く肩を叩いて下がる。
切名ゆみ子:……とびきりの、笑顔を見せて。
切名ゆみ子:「行ってらっしゃい、ニナ」
切名ゆみ子:仮面を被りなおす、なんて。造作もないこと。
七竈オリエ:「……」ボスの笑顔を見て。それから。
七竈オリエ:とん、と後ろから背中を押した。
切名ゆみ子:「え、 わ、わっ」
七竈オリエ:「あのねボス、姐さんの言ってるのはそういう意味じゃないでしょー?」耳元で囁く。
切名ゆみ子:バランスを崩して、つんのめって。なにをするんですか、という言葉を飲み込む。
切名ゆみ子:「それなら、どういう…」
七竈オリエ:「行きなって、ほら!」もう一度肩を押す。
七竈オリエ:「ボスが一番笑顔になれる人のとこに、行きなよって言ってんの!」
切名ゆみ子:「えっ、え」目を瞬かせて、
ニナ・ブラント:「あ……」虚をつかれたような顔をして、瞬き、
七竈オリエ:ね、と夕顔さんの方を見て笑う。
藍夕顔:「もっと直截に言っても良かったかしら?」と肩をすくめ。
藍夕顔:「あ、お荷物は後で送りますから」と付け加える。
切名ゆみ子:「……………はい?」
藍夕顔:「はい?」にこにこにこ
切名ゆみ子:周囲にクエスチョンマークをたくさん飛ばして、ニナと、夕顔さんたちを交互に見る。
ニナ・ブラント:「そ」それだけようやく言える。「組織は」
切名ゆみ子:瞬きの数が多い。
七竈オリエ:「うちは、ボスがちょっとバカンスに出かけたくらいでどうにかなるくらい、ヤワじゃないでしょー?」
藍夕顔:「まあひどい! トップも休めないなんて、とんだブラック企業ね! どこの組織かしら?」首かしげ
ニナ・ブラント:「………っ」
七竈オリエ:「心配すんなって、アタシたちがちゃんとしとくからさ」ウィンク。
切名ゆみ子:「え、と」
ニナ・ブラント:「——ゆみ子!」
ニナ・ブラント:たまらなくなって、両手を広げて名前を呼ぶ。
切名ゆみ子:「………!」
ニナ・ブラント:「私の、わがまま」
切名ゆみ子:弾かれるように、身体が動いた。
ニナ・ブラント:「来て」
切名ゆみ子:「ああ」
切名ゆみ子:「行くよ………ニナ!」
切名ゆみ子:走る。
切名ゆみ子:ほんの少しの、だけど決定的な距離を。
切名ゆみ子:飛び込んでいく。
切名ゆみ子:その、自分よりも背の高い身体を抱きしめる。
ニナ・ブラント:「ずっと、考えてたことで」ぽつりと呟く。「こんな風に、なるなんて、思わなくて」
ニナ・ブラント:「あなたに何て言って別れるか、決めてたのに」
ニナ・ブラント:「でも、でも。きっと」言葉が途切れる。笑う。
切名ゆみ子:笑い返す。
ニナ・ブラント:手と手を取り合って、少女のように搭乗口へ向かっていく。
切名ゆみ子:その手を、しっかりと感じる。
GM:光の奥へと2人の姿は消えて行く。
GM:やがて飛行機が飛び立ってから。
GM:滑走路の夕顔とオリエのもとにメイド服姿をした金髪で長身の少女がやって来る。胸ポケットに下げているのは大きめのサングラスだ。
アリサ:「ニナさま、とうとう行ってしまわれたのですね。寂しくなります」
GM:外観からは分からないが、彼女はいつでも服の下から拳銃と大剣を取り出して状況に対応することができ、非常にクールだ。
アリサ:「ところでマシューの次の任務のことでご相談があったのですが……ゆみ子さまはどちらにいらっしゃるのですか?」
七竈オリエ:「ん、えーと、ボスはねえ……」少し気まずげに視線を彷徨わせる。
藍夕顔:「ああ、ボスはね。休暇よ」ウィンク
藍夕顔:「ボスへ持っていく仕事なら、私に通して頂戴」
七竈オリエ:「そゆこと」一瞬空の上に目をやる。
アリサ:「……休暇、ですか?先ほどまでご一緒にいらっしゃったのですよね?」
アリサ:「ま、まさか」嫌な予感がして、オリエの視線の先を追う。
藍夕顔:「そ、突然の休暇」同じく空を見上げる。「人生は突拍子もないことが起きるの」
アリサ:「え」
アリサ:「えええええええええええええっ!?」
藍夕顔:アリサの反応に、こらえきれなくなり。吹き出す。
アリサ:「ゆ、ゆみ子さまも行ってしまわれたのですか!?突拍子もなさすぎますー!!」
藍夕顔:「ふふっ、く、ふふ……あははははははっ」
七竈オリエ:「ま、たまにはわがまま言うくらいがいいんだよ、あの人たちはさ」ニヤニヤしながら。
藍夕顔:肩を震わせて、くつくつと、ずーっと笑っている。
アリサ:「そ、組織はどうなさるのですか!?この街はー!?」
藍夕顔:「ふふっ、ふ……こほん。大丈夫よ、私がいるでしょう?」
藍夕顔:「しばらくの間ぐらい、この鬼望月花が見事に留守を務めてみせます。それでは不安かしら?」
アリサ:「それは、夕顔さまは頼りになりますが……そういう問題ではございません!」
七竈オリエ:「アタシたちだってちゃんとやるつもりだよ?」
アリサ:「それは、オリエさまのことは尊敬いたしておりますが……」
アリサ:「うわーん!ボスは薄情者でございますー!!」わんわん泣き出す。
GM:外観からは分からないが、彼女はいつでも服の下から拳銃と大剣を取り出して状況に対応することができ、非常にクールだ。
藍夕顔:「はいはい、顔を拭きなさいな」ハンカチを渡す。
藍夕顔:「休暇を進めたのは私たちなんだから、薄情者のそしりはこちらが受けるわ」
アリサ:「うう、かたじけのうございます」上空を見やりながら目元をふく。
アリサ:「それでは今頃お二人は……空の上、でございますか」
七竈オリエ:「だねえ。いい旅になってるだろうね」
藍夕顔:「おみやげが楽しみねえ」
アリサ:「……そうですね。アリサも、ゆみ子さまの旅路を応援しております」
GM:Z市上空。
GM:機内にアナウンスが流れる。
GM:『皆様、当機はZ市国際空港を離陸いたしましてただ今水平飛行に入っております。到着時刻は――』
GM:飛行機の窓から眼下に見えるZ市の夜景は既に随分と小さくなっている。
GM:2人の未来の行き先は――。
GM:シーン終了!
GM:ニナちゃんのEDはこれで終了です!
GM:では、最後にゆみ子ちゃんのエンディングです。
GM:それから、しばらくして。
GM:切名家。朝。
GM:大学院生になったキミは、大学に行くために準備をしていた。
切名ゆみ子:ワイシャツにスーツにネクタイ。すっかり定番になった服装。
切名ゆみ子:鏡の前で、腰まで伸びた髪を整える。
切名ゆみ子:装いこそ、昔と変わらないが、あの時のように女性であることを隠すことはやめた。
切名真夜:「おはよう、ゆみ子。今日は学校に行く日よね?」
GM:大きな眼帯をした黒髪の女性が微笑みかける。彼女は最近白髪が気になるようになってきたとこぼしていた。
切名ゆみ子:「おはよう、母さん。うん、そうだよ」こちらも微笑んで応える。
切名真夜:「そう。気を付けていってらっしゃい」
切名真夜:「あ、そうそう。ゆみ子は晩ご飯、何が食べたい?」
切名ゆみ子:「ん、母さんも無理しないでね……晩御飯は…そうだなあ」
切名ゆみ子:「久しぶりにオムライスが食べたいな」
切名真夜:「ええ、わかったわ。おいしいご飯作っておくから、頑張ってきてちょうだい」
切名ゆみ子:「うん!じゃあ、行ってきます!」
切名ゆみ子:手を軽く振って、学校へと向かう。
GM:Z市大学。夕刻。
教授:「……というわけで、これに関しては切名さんのレポートが特に優秀でした」
教授:「次のゼミでは、今回の内容を踏まえて実践形式で次に進んでいきたいと思います。では、今日はここまで」
切名ゆみ子:はにかみながら、軽く頭を下げる。
GM:キミが所属する犯罪心理学ゼミの講義が終わる。
GM:帰り仕度を整えるキミに同じゼミの茶髪の男子学生が声をかけてくる。
男子大学生:「ゆみ子ちゃん、今日ゼミの院生で飲み会があるんだけど一緒にどう?」
男子大学生:「ゆみ子ちゃんが来てくれたら盛り上がるし、きっと楽しいと思うよ」
切名ゆみ子:「ああ、お誘いありがとうございます。ですが、今日は家でゆっくりしたくて」
切名ゆみ子:笑みを崩さないまま言う。
男子大学生:「えー、ゆみ子ちゃん、前からあんまり飲み会来ないよね?可愛いのにもったいないなー」
切名ゆみ子:「……ええと。何故可愛いと飲み会に来ないことがもったいないんでしょう」
男子大学生:「だってそりゃあ、ゆみ子ちゃんみたいな可愛い子が来てくれたら、飲み会も超盛り上がるって!一回来てみなよ!」
切名ゆみ子:「そうですか……」そう言って鞄を持って立ち上がる。
男子大学生:「あれ、結局どうする?」
切名ゆみ子:「帰ります。…わたしは可愛さを売りにしているわけではありませんし、」研究室の出口までつかつかと歩き、
GM:周りにいた女子大学生たちが愉快そうにクスクス笑う。
切名ゆみ子:「心に決めたひとが、いますので」首を男子学生の方に向けて、にっこりと笑う。
男子大学生:「へ!?」
女子大学生:「ゆみ子ちゃーん、またねー!」仲良さげに手を振って言う。
切名ゆみ子:「はい、また」笑顔で女子に手を振り返す。
GM:大学を出て家路を急ぐキミは街中を歩いていた。
GM:そんなキミの目の前で親子連れが路地に入って行く。
切名ゆみ子:ふ、と。その親子連れが気になった。
GM:それを追うようにして、どこか不審な様子の男が路地裏に向かった。
切名ゆみ子:(−−−−!)
切名ゆみ子:糸が震える。
切名ゆみ子:考えるより先に、動いていた。
切名ゆみ子:自分もまた、路地裏へと向かう。
GM:Z市市街の路地裏。
GM:一組の親子連れが薄暗い路地を歩いていた。
GM:夫と妻、それにその一人娘。裕福ではないが、明日の暮らしに困るほど困窮もしていない。
GM:どこにでもいるような平凡な家族だ。
GM:たまの余暇に舞台を見た家族は楽しげな様子で帰路に着いていた。
父:「どうだった?面白かったか?」
娘:「少しよくわかんなくて、こわかった」
母:「少し?すごくじゃなくて?実はママも全然分からなかったの」
娘:「ママも?やった!」
娘:「けど、あの仕掛けはすごかったよ!ガシャーンって!」
父:「怪人はどうだった?仮面の怪人」
娘:「こわかったけど、なんかかわいそうだった。あの人はなんで死んじゃったの?」
父:「さあ、何でだろうなぁ。愛していたからかな」
娘:「……よくわかんない」
母:「あなたにはまだ早かったかしらね。まあ、でもそのうち分かるように……」
GM:その時、家族の前に拳銃を持った男が現れる。
GM:「金を出せ」
娘:「……パパ」
父:「娘と妻には手を出すな」
父:「いくら必要だ?」
母:「……あなた」
GM:男は拳銃を持ったまま無言で近付いていく。
GM:そして、引き鉄に指をかけ、銃弾が――。
切名ゆみ子:−−放たれた銃弾は、空中で破壊される。
GM:拳銃を持った男が振り向く。
切名ゆみ子:「……そこまでにしておくことをお勧めします」
GM:両親に守られるようにして立つ少女が驚くようにキミを見る。
GM:男が言う。
GM:「……邪魔をするな」
切名ゆみ子:「理由をお聞きしましょうか。……ああ、凡ゆる抵抗、反撃、逃走は無駄ですよ」
GM:「お前は何者だ」
切名ゆみ子:「『赤い糸』を司る者です」
娘:「赤い、糸」
GM:男は震える手で拳銃を撃つ。
GM:放たれた弾丸が宙を舞い、キミの瞳に映る。
切名ゆみ子:瞳の世界を、赤い糸が舞う。
切名ゆみ子:弾丸は糸に囚われ、ゆみ子が指で撃ち抜く仕草をすると、ばらばらの糸になって霧散する。
切名ゆみ子:それは、側から見れば、突然弾丸が破壊されたようにしか見えなかっただろう。
娘:「あたしを、守ってくれたんだ」
切名ゆみ子:少女を見て、優しく微笑む。
GM:両親も少女の言葉でそれに気付く。
GM:男はキミに向かって口汚く罵り、再び銃を構える。
切名ゆみ子:「−−大丈夫ですよ」
切名ゆみ子:(大丈夫。ゆみ子。…弓人)
切名ゆみ子:(舞台は、続いてる)
切名ゆみ子:男の銃が、地に落ちる。
切名ゆみ子:(悲劇だろうが、喜劇だろうが)
切名ゆみ子:(…わたしたちは、この先を変えていけるんだから)
切名雅人:(そうとも。これがお前の舞台だ。ゆみ子)
切名ゆみ子:かつての少年は微笑む。
切名ゆみ子:「−−さあ。ここまでです」地に落ちた銃を拾い、男の前に立つ。
GM:男は呻くようにキミを睨む。
切名ゆみ子:「…あなたの帰るべき場所に帰りなさい」
切名ゆみ子:「……もし。帰るべき場所がないのであれば」男に向かって手を差し伸べる。
切名ゆみ子:「わたしがそれを用意します」
GM:男は一瞬困惑したような表情を浮かべた。
切名ゆみ子:「さあ」
GM:「僕は」
GM:男は――いや、そう呼ぶには彼は若すぎた。
GM:青年はおずおずと手を差し出し。
GM:ぎこちなくキミの手を握った。
切名ゆみ子:微笑んで、その手を優しく包む。
切名ゆみ子:「では。行きましょう。わたしたちの『家』へ」
GM:少女は戦い、守り、そして手に入れた。
GM:自らの家族を、未来を、そして自分自身を。
GM:その物語はこれからもこの街で続いていくだろう。
GM:ダブルクロス The 3rd Edition 『Vice City~希望の街~』
GM:了
GM:それでは最後に経験点配布を行ないたいと思います
GM:1つずつ項目を読み上げていきますね
GM:・セッションに最後まで参加した
GM:皆さん、最終話までセッションにご参加いただきありがとうございました!1点です!
GM:・シナリオの目的を達成した
GM:まずシナリオをクリアしたことで5点
GM:さらに切名雅人が生存してEDを迎えたことで追加で3点
GM:Eロイスがネームレスの悪夢の鏡像、変異する悪夢、不滅の妄執、ありえざる存在、惨劇の輪廻、楔の呪い、「遺産:生命の泉」の無限を継ぐ者で8点
GM:Dロイスはアルルカンの転生体、ジンの黄昏の支配者、切名雅人の時使い、傍らに立つ影で合わせて4点
GM:合計で20点です
GM:・最終侵蝕率による経験点
GM:これはおのおので算出するがよいでしょう!
ニナ・ブラント:GM!
GM:なんでしょう!
ニナ・ブラント:1+5+3+8+4 = 21 な気がします!
藍夕顔:あ、やっぱり。私の計算でも21です。
GM:「・セッションに最後まで参加した」と「・シナリオの目的を達成した」は別の項目です!
GM:「・シナリオの目的を達成した」だけの合計点を出してました
ニナ・ブラント:あ、なるほど。すいません
藍夕顔:なるほどー
藍夕顔:最終侵蝕は優水さんが共有メモにまとめてくれましたね。3点なので合計23点です!
切名ゆみ子:3点ですね!
ニナ・ブラント:4点でしたー
七竈オリエ:3点です!
七竈オリエ:合計24点かな?
GM:では、その分の経験点をもらってください!
GM:ですねー。
切名ゆみ子:ここまで24点!
GM:では、次!
GM:・Sロイスがタイタスにならなかった
GM:Sロイスを取得し、それがタイタスにならなかった人は5点です
ニナ・ブラント:Sロイス取得しようしようと思ってタイミング損なった私です
切名ゆみ子:なんと
切名ゆみ子:取得して保持したので5点です。
七竈オリエ:未取得なので0点!
藍夕顔:未取得だったぜ!
GM:では、弓人くんだけ5点!
GM:・よいロールプレイをした
GM:皆さん大変素晴らしかったと思います!
GM:あとでTLで振り返った際に存分に褒め合ってください!
切名ゆみ子:はーい!
GM:皆さん一点です!
藍夕顔:長い戦いを経てみんな成長していったのだなあ……
七竈オリエ:ほめましょう!
GM:・他のプレイヤーを助けるような発言や行動を行った
藍夕顔:ほめ殺してやるぜ!
ニナ・ブラント:殺すぜ!
GM:たぶんまあどっかで何かがあれば1人ぐらい死んでいたと思います
藍夕顔:コワイ
GM:皆さん、1点ずつもらってください!
七竈オリエ:いただきます!
GM:・セッションの進行を助けた
GM:皆さん、いつも円滑なセッション進行にご協力いただき大変ありがとうございました!1点です!
GM:・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
GM:最終話まで無事にセッションを行えたのは全て皆さんのおかげです。1点!
GM:さーて、合計は何点でしょうか
切名ゆみ子:33点のはず!
七竈オリエ:28点かな?
藍夕顔:28かな?
ニナ・ブラント:29点?
藍夕顔:あれ、27か
GM:夕顔さんはオリエちゃんと同じ数字では?
切名ゆみ子:ですね
藍夕顔:ちょっと計算し直しますね
藍夕顔:計算しなおしたけどやはり27点の気がしまする……
七竈オリエ:一番最初の1点抜かしてるとか?
藍夕顔:20+最終侵蝕率が3で
切名ゆみ子:そこ、21+3かと!
七竈オリエ:それそれ
藍夕顔:あれっ
GM:その前の「・セッションに最後まで参加した」が1点ですね
藍夕顔:なら28ですね、お手数おかけしました
藍夕顔:眠くてボケ始めたようです……
GM:はーい。では、皆さん経験点をもらってください。
ニナ・ブラント:しかたありません!深夜です!
切名ゆみ子:いただきます!
藍夕顔:いただきます! もぐむしゃ!
ニナ・ブラント:いただきます!深夜にごはん!うまい!
GM:この経験点は劇場版の時にでも使うとよいでしょう。
七竈オリエ:いただきまーす!
七竈オリエ:劇場版
切名ゆみ子:劇場版
GM:それでは、これで経験点配布は終了。
藍夕顔:劇場版……!
GM:あらためてキャンペーンの全工程は終了となります!
GM:皆さん大変お疲れ様でした!
七竈オリエ:お疲れ様でした!!
藍夕顔:お疲れ様でしたあああああ!
ニナ・ブラント:GM経験点は40点らしいですよ!
切名ゆみ子:お疲れ様でしったああああ!
ニナ・ブラント:おつかれさまでしたーーーー!!
七竈オリエ:すばやい!
GM:わーい!もらいます!
切名ゆみ子:ナイス!
ニナ・ブラント:劇場版は結婚式編です!
切名ゆみ子:MJD?!
ニナ・ブラント:イエーイ!
七竈オリエ:わあい
GM:街を侵略しに来たFHに対して、UGNと手を組んで戦ったりします。
藍夕顔:この世界にもUGNとFHがついに……!
切名ゆみ子:おお…
GM:別に存在しないわけではないのですよw
七竈オリエ:神城はありましたもんねw
切名ゆみ子:梟がFHから装置手に入れてたし…!
藍夕顔:メタに排除されてる印象でしたしねえ
藍夕顔:あーそうだ、梟!
GM:ギャングの勢力が強すぎてUGNもFHも街に手出しできないという説明も確かどっかにありました。
GM:そんなわけで皆さんこの後は何もありませんので、あとはゆっくりお休みください!
藍夕顔:ふむふむ……
切名ゆみ子:はーい!
ニナ・ブラント:はいーー
七竈オリエ:はーい
切名ゆみ子:ログ投げつけお待ちしております
切名ゆみ子:では、おやすみなさい!
七竈オリエ:いやほんとに楽しかったです。よかった……
切名ゆみ子:ほんとうにありがとうございました!
藍夕顔:おやすみなさいませ……!
七竈オリエ:GMに感謝!!!
藍夕顔:最後までありがとうございましたー!
GM:皆さん、すごく格好良かったです!
GM:おやすみなさいませー!
ニナ・ブラント:楽しいキャンペーンでした!ありがとうございました
七竈オリエ:おやすみなさい!またTLで騒ぎます!
ニナ・ブラント:おやすみなさーい!