本作品は「矢野俊策」「F.E.A.R」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
©️矢野俊策/F.E.A.R/KADOKAWA
本編ログ|雑談ログ
PC1:”ネヴァー”リギル・ソルテール:【キャラシート】(PL:優水)
PC2:”清虚”
PC3:”ペーパータウン”
PC4:”オーヴ”
GM:黒鉛筆
GM:リプレイ・アセンド参話、始まるよー。
GM:まずは順番に成長報告をしてもらいましょう。
GM:今回のPC1! リギルくん!
GM:リギルくんは自己紹介も!
GM:今回がPC初参戦なのでね……
リギル・ソルテール:【キャラシート】
リギル・ソルテール:イエイッ
リギル・ソルテール:”ネヴァー”ことリギル・ソルテールです。
リギル・ソルテール:「無限」を夢見る…というか渇望する少年。かつていじめられ、
リギル・ソルテール:その過酷さゆえ、狭い穴に落ちて右目と脳に損傷を受けました。
GM:過酷すぎるいじめ。
リギル・ソルテール:事故だったらしいのですがそんなことになってしまいました
リギル・ソルテール:その時覚醒したところを拾われ、今に至ります。
日裏巡:私が拾いました。
リギル・ソルテール:拾われました。
リギル・ソルテール:尚、覚醒しても右目と不随は治らず、車椅子での生活を余儀なくされています。
リギル・ソルテール:ただこの車椅子がスーパーな性能に改造されており
リギル・ソルテール:手足以上に動く。
GM:スーパーマシン!!!
リギル・ソルテール:「無限」のために肉体の機械化すら行い、高度な融合をはたしていますが
リギル・ソルテール:「こころ」「たましい」のありかだけは手放したくない、という信念を持ちます。
リギル・ソルテール:性能は、ロックオンサイトを重ねてアタックプログラムで撃つ!ついでにゲットダウンで回避も狙う!
リギル・ソルテール:リフレックスもレベル3なのでそこそこ避けられると思います。
GM:高固定値回避型!
リギル・ソルテール:シンプル!
GM:攻撃通るかなー
リギル・ソルテール:ふふん リザレクトでも侵蝕が6までしか上がらないおまけつきよ
GM:燃費がいい
リギル・ソルテール:フレーバーでサードウォッチもとっており、実際使うかはともかくとしていろんな情報を見聞きできます。
GM:これまでのシナリオで活躍してくれました。
リギル・ソルテール:アンテナモジュール、タッピング&オンエアもあって情報面も完璧。
リギル・ソルテール:(社会は低い)
リギル・ソルテール:成長は鏡の中の人形とオーバーウォッチで味方のサポートをします!
GM:サポートまで完備! 手強い!
リギル・ソルテール:あとサイドリールもとりました。暴力。
リギル・ソルテール:以上かな!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!
GM:リギルくんのハンドアウトはこちら!
GM:シーンプレイヤー:リギル・ソルテール
GM:登場侵蝕をお願いします。
リギル・ソルテール:リギル・ソルテールの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (36 → 41)
GM:虚構の星々が輝くプラネタリウム。
GM:『ムカウ』セルの拠点である天文台。閉館後も、セルメンバーの頭上で、天球型のスクリーンが星空を映し出している。
日裏巡:「やあ、リギル。最近寒くなってきたね」
日裏巡:『ムカウ』セルリーダー、“エンブリオ”日裏巡。
日裏巡:その手元には、手編みと思しきマフラーが携えられていた。
リギル・ソルテール:「今度は編み物か?巡」
日裏巡:「うん。これ、リギルの分」
日裏巡:マフラーを手渡してくる。
リギル・ソルテール:「………どうも」受け取っておく。
リギル・ソルテール:あまりおしゃれはしていない。というより、普段から患者服だ。
日裏巡:「それともう一つプレゼント。これは私からじゃないけれど」
日裏巡:「君の欲望に関わるものだ」
リギル・ソルテール:「へえ?」
日裏巡:タブレットを操作。
日裏巡:「リエゾン経由でこれが送られてきてね。まあ、とりあえず見てよ」
リギル・ソルテール:「リエゾン。同業者の案件か」
日裏巡:動画が再生される。
“マスターストラトス”:再生された画面に映るのは、金髪碧眼の青年。ドイツ系だろう。
“マスターストラトス”:『えーっと、これは……『ムカウ』用の動画か』
“マスターストラトス”:『よう、『ムカウ』セルの諸君。俺は“マスターストラトス”』
“マスターストラトス”:『今回はお前らに『競売』のお誘いだ』
GM:『競売』。複数のFHセルを対象にした、特殊な形態の任務依頼だ。
GM:複数のセルで競い合い、任務を達成した一つのセルのみが報酬を総取りする、奪い合い。
リギル・ソルテール:眉を寄せる。
“マスターストラトス”:『まずは……そうだな、事前知識の共有から話そう』
“マスターストラトス”:『俺が率いる『ストラトス』セルは、まあ、新興も新興、ここ二、三ヶ月くらいでできたセルなんだが』
“マスターストラトス”:『どういうセルかと言うと、まあ、強い奴見付けて喧嘩売るタイプの奴だ』
“マスターストラトス”:『そういうタイプが案外少なかったっぽいのか、実は俺以外に一人しかメンバーがいなくて参ってたんだが』
“マスターストラトス”:『その一人も遂に消息を絶っちまった』
“マスターストラトス”:『今回頼みたいのは、そいつの奪還だ』
“マスターストラトス”:『捜索じゃなくて奪還っつってることから分かるように、どこにいるかは分かってる』
“マスターストラトス”:『旧『アムルゼス』セルの研究所。――既に壊滅したセルの跡地だな』
“マスターストラトス”:『都市の下水道の更に下に作られた秘匿研究所だ』
“マスターストラトス”:『そこに封印されたまま、セルが壊滅したことで放置された強力なジャームの噂を聞きつけて、そいつはそこに向かった』
“マスターストラトス”:『しかし、未だ帰還せずって訳だ』
“マスターストラトス”:『俺が救出に向かった場合、
“マスターストラトス”:『それだと流石にまずいって訳で、お前らに依頼することにした』
リギル・ソルテール:「
“マスターストラトス”:『で、報酬だが』
“マスターストラトス”:『1、セルメンバー――“ラマルク”っつーんだ――の奪還』
“マスターストラトス”:『2、地下にいるジャームの討伐補助』
“マスターストラトス”:『3、『アムルゼス』の研究成果の持ち帰り』
“マスターストラトス”:『優先度の高い順に並べたこれらの達成度に応じて、俺が可能な限りでお前らの願いを叶えてやる』
リギル・ソルテール:「そいつぁ大きく出たな」
“マスターストラトス”:『他に依頼を出したセルの名前やら諸々細かいことは添付したデータを見てくれ』
“マスターストラトス”:『よろしく頼むぜ』
GM:動画の再生が終了する。
日裏巡:「ってことなんだ」
リギル・ソルテール:「…こいつ……”マスターストラトス”……聞いたことはあるんだが……どういうやつだったか確認してもいいか、リーダー?」
日裏巡:「ああ、ちょうど説明しようと思ってたところだよ」
日裏巡:「“マスターストラトス”は、全身を機械化して、精神も完全に電脳化したマスターエージェントだ」
リギル・ソルテール:「じゃああれか、さっきの映像のやつは」
日裏巡:「義体か、生成した動画かのどちらかだね」
リギル・ソルテール:「なるほどな」
日裏巡:「『兵器』のレネゲイドビーイングと人間のハーフとかいう噂もあってね」
日裏巡:「あらゆる航空兵器を持ってて、成層圏から地上全てを射程に入れているらしい」
リギル・ソルテール:「ふーん……」
日裏巡:「機械化した体を持ちながら、ジャーム化せず、精神を保ち」
日裏巡:「無限に迫る自由度を持つ存在」
日裏巡:「彼を成立させる技術が手に入れば、リギルの欲望にも近付けるんじゃないかな?」
リギル・ソルテール:「いいじゃねえか、面白え」
リギル・ソルテール:「……まあ」
リギル・ソルテール:「ひとつの『踏み台』にはなるかもしれねえな」
リギル・ソルテール:そう言って不敵に笑う。
日裏巡:「ふふ」
日裏巡:それを見て、楽しそうな笑みを浮かべる。
日裏巡:「君の果てしない欲望と、それを求める渇望は素晴らしい」
日裏巡:「さあ、みんなにも連絡だ」
日裏巡:「『ムカウ』のルールは妥協しないことと、みんな仲良くだからね」
リギル・ソルテール:「わかってら」
リギル・ソルテール:…”マスターストラトス”の技術は驚嘆すべきものだ。それは間違いない。
リギル・ソルテール:今の自分だけでは手に入らない。それも確かだろう。
リギル・ソルテール:だからこそ一足跳びにする必要がある。
リギル・ソルテール:もっと、もっと、もっと。
リギル・ソルテール:この
リギル・ソルテール:成層圏より、ずっと遠くへ───
GM:シーンカット
GM:ロイス取得のみ、ロイス・購入タブでお願いします。
リギル・ソルテール:”踏み台”/”マスターストラトス”/感服/隔意:○/ロイス
GM:シーンプレイヤー:望月火輪
GM:登場侵蝕をお願いします。
望月火輪:望月火輪の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (28 → 33)
望月火輪:よしよし
GM:数年前。
GM:今より『ムカウ』のメンバーも幾人か少なかった頃。
GM:あなたは“サングリア”蛍貴勝の収集する衝動サンプル回収の為に、あるジャームを追っていた。
GM:そして、今回に限っては『ムカウ』以外の同行者がいた。
“ラマルク”:「“清虚”。あんたは後方支援だ。接近戦はアタシの方が向いてる」
“ラマルク”:“ラマルク”。何度か共闘や敵対を繰り返してきたFHチルドレン。
“ラマルク”:今回は、彼女が所属するセルから脱走したジャームの処理の為、共通の敵を倒す為にあなたと行動を共にしている。
望月火輪:「助かるよ。」
望月火輪:「君が引き付けて僕がとどめを刺す、いつもどおりこれで行こう」
“ラマルク”:「よく言う。いつもはその矢印はお互いを向いてるだろうに」
“ラマルク”:吐き捨てるように言いながら、先駆ける。
ジャーム:「ガ、ァアアアウアアアア――!」
ジャーム:理性を失い、暴走している。
“ラマルク”:出鱈目に振り回される腕に、細腕を合わせる。
“ラマルク”:しかし、インパクトの瞬間、腕が肥大化し、押さえつける。
“ラマルク”:症例、エグザイル/ソラリス。肉体変化とドーピングによる身体強化。
“ラマルク”:肥大化した腕が更に変化し、軟体化して、ジャームの腕を拘束する。
“ラマルク”:「――やれ!」
望月火輪:ジャームを中心に小規模な爆発が発生する。
望月火輪:決して逃さぬよう、完全に滅ぼすよう、執拗に、幾度も幾度も
望月火輪:そしてその破壊は“ラマルク”のことを考慮しているようには見えなかった。
“ラマルク”:「ちっ――」
“ラマルク”:絡みついた腕を自切して、爆発半径から離れる。
望月火輪:彼女ならどうとでもするだろうという信頼と、
望月火輪:斃れてしまってもそれはそれで構わないだろうという怜悧さ
望月火輪:それがどの程度の比率と感じるかは彼女次第だろう
ジャーム:「ァ、アアアアア――!」
ジャーム:断末魔の叫びを上げて斃れる。
ジャーム:拘束され、逃げ場を失ったところに連続した爆発。
ジャーム:生存の目はない。
“ラマルク”:「……ふん、あわよくばとは、せせこましい真似をするもんだ」
望月火輪:「手加減出来る相手じゃなかったからね。」
望月火輪:どちらが、とは言わない。
“ラマルク”:「どうだかな。雑魚だったろ。あれだったらアタシかあんたどちらか一人でも事足りた」
“ラマルク”:「せっかくジャームになっても、あれじゃあな」
望月火輪:「自信家だなあ。」
望月火輪:楽しげにくすりと笑う。その仕草には幼さにそぐわない妖しさがある。
“ラマルク”:「ジャームの利点は出力の向上だ。そもそも、たった二人のオーヴァードにやられる時点で雑魚なんだよ」
望月火輪:「自信家というより毒舌屋かな。」
“ラマルク”:「期待を裏切られればこれくらい毒突きたくもなる」
“ラマルク”:「アタシはジャームになるのは御免だが、ジャームの力には期待を持ってるんだ」
望月火輪:「へえ」
望月火輪:「意外だな。君はアレを嫌悪する側だと思ってたよ。」
望月火輪:「俺と同じようにね」
“ラマルク”:「理性を失うのは論外だがな」
“ラマルク”:「ジャームは、超人であるオーヴァードを更に超越した力を持つ」
“ラマルク”:「侵蝕の限界突破によるリザレクトの不能という弱点もあるが、ある種のジャームはそれを補って余りある不死性すら獲得する」
“ラマルク”:「衝動と欲望のみで、理論上無限に力を増す存在」
“ラマルク”:「アタシは、その力だけが欲しい」
望月火輪:「そこまでして、死を遠ざけたい?」
“ラマルク”:「死が怖い訳じゃない。死にだって負けるのは御免だ」
“ラマルク”:「アタシは、勝ち続けたい」
“ラマルク”:「あんたはどうなんだよ」
“ラマルク”:「死んでもいいっていうのか?」
望月火輪:「俺はね」
望月火輪:「一個の人間を一つの作品と捉えるなら」
望月火輪:「それを完成させるのは『死』だと考えている。」
望月火輪:「君のようにそのカンバスに勝利の色を塗り続けるのもいいだろう。」
望月火輪:「時に敗北の色を加えるのも見るものには刺激を与えるかもしれない。」
“ラマルク”:「誰かも分からない鑑賞者の為に生きて死ぬのか?」
望月火輪:「そう生きるのもアリだと思うよ。」
望月火輪:「俺は、俺という作品が最も美しくなった瞬間に」
望月火輪:「その筆を置きたいと願っているけどね」
“ラマルク”:「……まったく共感できない」
望月火輪:「だろうね、俺も君の考えには共感は出来ない。」
望月火輪:「けれど、尊重はするよ。」
“ラマルク”:「アタシは別にあんたを尊重するつもりはない。勝手にやれって思うだけだ」
望月火輪:「うん、それが多様性の在り方だ。素敵だね。」
“ラマルク”:「……ふん、話しすぎたな」
“ラマルク”:「任務は完了した。帰る」
望月火輪:踵を返した険しい顔の少女の隣に
望月火輪:当たり前のように肩を並べる
“ラマルク”:「……あんたは回収任務だろ。もういいのか」
望月火輪:「必要な分は済ませた。後は掃除屋の仕事だよ。」
“ラマルク”:「で、何で隣に立ってる」
望月火輪:「今日はもう少し会話を楽しみたい気分なんだ。」
望月火輪:「それにこの仕事が終わるまでは、キミの隣ほど安全な場所もないだろう?」
“ラマルク”:「……いつも思うが」
“ラマルク”:「馴れ馴れしくて、変な奴だ、あんたは」
望月火輪:「ソラリスの症例が濃く出ているオーヴァードの特徴だね、それは」(社会6)
“ラマルク”:「……話したいなら勝手に話せ。相槌くらいは打ってやる」
GM:その後も、あなたと“ラマルク”は何度か交戦し、何度か共闘を繰り返した。
GM:しかし、ここ最近は顔を合わせることも少なくなっていた。
GM:ひょっとしたら、彼女の望みとは相反して命を落としたとも思えたが――
日裏巡:『火輪、リギルの欲望を叶える手伝いを頼むよ』通話による連絡。
日裏巡:『『ストラトス』セルの“ラマルク”の救出。それが果たされれば、リギルの欲望に一歩近付くんだ』
望月火輪:「それは構わないけど」
望月火輪:「俺からの忠告をみんなに回して置いてくれるかな。」
望月火輪:「その“ラマルク”がもし俺の知っている“ラマルク”なら」
望月火輪:「今回の案件、絶対面倒な話になるよ」
望月火輪:「彼女を知る人間の所感としてはね」
望月火輪:誰もいない部屋で、かすかに懐かしむような表情を作りながら、通話越しの相手にそう伝えた
GM:シーンカット
GM:ロイス取得のみ、ロイス・購入タブでお願いします。
望月火輪:知己/“ラマルク”/回顧○/隔意
GM:シーンプレイヤー:庄野あるか
GM:登場侵蝕をお願いします。
庄野あるか:庄野あるかの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (32 → 34)
庄野あるか:クール
庄野あるか:色とりどりの店舗が並ぶアーケードを抜ける。
庄野あるか:手には紙袋、紳士用の古い上着を羽織った少女。
庄野あるか:「新しいフレーバー、いい匂いだったねえ」
庄野あるか:紅茶屋のロゴが袋には印刷されている。
庄野あるか:「季節の変化を味わうのは大切なことだ」
庄野あるか:「うん、うん。ちひろちゃんはそこのところ、かなしいよねえ」
庄野あるか:自分の言葉にうなずきながら、スキップに近い軽い足取りで進む。
GM:穏やかな休日。しかし、その平穏を崩すように。
GM:《ワーディング》。周囲の喧噪が、しん、と静まりかえる。
庄野あるか:「おやっ」
庄野あるか:「UGNの人かなー?」慌てる。自分が率先して《ワーディング》をしないせいでそう思う。
“オレステイア”:「いや、勘違いさせてしまってすまない」
“オレステイア”:静まりかえった通りの中で、動く男。
“エレクトラ”:その男に付き従う少女。
“オレステイア”:「こうした方が挨拶もしやすいと思ってね」
“オレステイア”:「君と同業の者だ」
庄野あるか:大きく高さの違うふたつの頭を見比べるように視線を動かし。
庄野あるか:「おおー。じゃあ、えっと。ほかのセルの人ってことだね」
庄野あるか:「お父さん、会ったことあるっけ」
庄野あるか:「いや、ないな」
“オレステイア”:「マーセナリー、FHの傭兵と言った方が正しいかな」
“オレステイア”:「私は“オレステイア”と言う。こっちは……、ほら、挨拶しなさい」
“エレクトラ”:「はい、オトウサマ。個体名、は、“エレクトラ”、です」
庄野あるか:「へえ」
庄野あるか:ふたりをまた見比べ。「あなたたちも親子なんだねえ」
“オレステイア”:「ああ、君達と同様にね」
“オレステイア”:「今日は挨拶に来たんだ」
“オレステイア”:「――商売敵にね」
“エレクトラ”:「戦闘行動、開始、します」
庄野あるか:「ふむ、ふむ?」見えない彼を含めて、きみたちと言われたことを疑問にも思わず。
“エレクトラ”:見れば、その体の関節は球体関節になっている。
“エレクトラ”:人形、それも機械仕掛けだ。
“エレクトラ”:人間離れした速度であなたに接近し、腕部からブレードを展開、斬りかかる。
庄野あるか:……見えないが。わたしたちはふたりなので。
庄野あるか:避けるべき場所は、あなたが教えてくれる。いつだってそうだし、今回もそう。
庄野あるか:慌てて一方向に、確信をもって回避する。
“エレクトラ”:ブレードが空を切る。
“エレクトラ”:「回避、確認。追撃――」
庄野あるか:「挨拶ってそういうのなの?よくないよー!」
庄野あるか:「お父さんはちゃんと教育をがんばらないとだめだよ!」
庄野あるか:そして“オレステイア”のほうに視線を合わせ、にょいんと現れた大きな拳の幻覚が降りようとし……
“オレステイア”:「“エレクトラ”、プロトコル変更。対知覚防衛」
“エレクトラ”:「
“エレクトラ”:振りかぶっていたブレードを格納、素早くオレステイアの前に移動し、幻覚である筈の拳を受け止めた。
庄野あるか:「わ」驚く。霧散するようにそれは溶けて。
庄野あるか:「えっ。ああ、そうだね」何かに答えるように頷いて。「えっと、あなたたち、どこの人なの?」
“オレステイア”:「マーセナリーだからね、特定のセルに所属してはいないよ」
庄野あるか:「えー、じゃあ敵じゃないじゃない」
“オレステイア”:「今回は、どこかのセルに雇われた訳でもない」
“オレステイア”:「僕達自身の欲望の為さ」
“オレステイア”:「どうやらこの感じだと、君はまだ連絡を受けていないようだね」
“オレステイア”:「『ムカウ』からは君も来ると思っていたんだが……」
庄野あるか:「なになに」
庄野あるか:「教えてっ。知りたいです!」手を挙げる。
庄野あるか:「先に聞いてもみんな怒らないと思うし!」
“オレステイア”:「……うん、どちらにせよ知ることか」
“オレステイア”:「“マスターストラトス”が『競売』をかけたんだ」
“オレステイア”:「僕達も、君達『ムカウ』も入札した」
庄野あるか:「よくわかんないけど、オークションかあ」かすかに首を傾げ。
庄野あるか:「欲しいものがあるんだねえ。うちが誰の欲しいものかしらないけど、あなたたちと同じものなのね」
“オレステイア”:「“エレクトラ”が欲しがっているんだ」
“オレステイア”:「父親としては、娘の願いは叶えてあげたいからね」
“エレクトラ”:「ありがとう、ございます。オトウサマ」
庄野あるか:目を細める。「ふんふん」
庄野あるか:「それはとってもすてきなことだと思うよ~」
庄野あるか:「どんなものなの?」
庄野あるか:少し皺の寄った紙袋を見る。これは自分が欲しがったもの、ではない。
“オレステイア”:「もっと強くなるんだ。“エレクトラ”が危険な目に遭わないようにしてあげなくちゃいけない」
庄野あるか:あれ?と思う。が、そのまま聞く。
庄野あるか:「それってお父さんのほうの願いだよね」我慢できなくなり言う。
“オレステイア”:「ああ。うん、そうだね」
“オレステイア”:「でもね、親の押しつけはよくないから、“エレクトラ”にも聞いたんだ」
“エレクトラ”:「欲しい、です。オトウサマ」
“オレステイア”:「だから、“エレクトラ”が欲しがっているんだ」
庄野あるか:「そうなんだ!」
庄野あるか:にこにことする。
“オレステイア”:「何だか調子が狂ってしまったな」
“オレステイア”:「“エレクトラ”と同じ年頃の子だから、情が移る前にと思ったけど」
“オレステイア”:「こうして話してしまった時点で遅かったかな」
庄野あるか:「あは、そうだったんだ」笑う。
“オレステイア”:「《ワーディング》を使ったから、あんまりゆっくりしてるとそれこそUGNが来てしまう」
“オレステイア”:「これで失礼するよ」
庄野あるか:きょとんとし、手をおおきく振る。「教えてくれてありがとー」
庄野あるか:「情?はねえ、移らなくても大丈夫だよー」
庄野あるか:「わたしはその子と何か似てても、その子じゃないもん」
庄野あるか:「わたしのお父さんも、あなたに似てない」嬉しそうに、楽しそうに。
“オレステイア”:「ああ、そうだね」
“オレステイア”:「次に会った時は、うん、他でもない“エレクトラ”の為だ」
“オレステイア”:「容赦はしないようにするよ」
“オレステイア”:《瞬間退場》《瞬間退場Ⅱ》“エレクトラ”を連れて退場します。
庄野あるか:去ったあとをしばらく見つめます。《仕組まれた幸運》。しばらくは見つかりにくい。ほんの少しだけれど。
庄野あるか:紙袋を抱えなおす。
庄野あるか:「似てないねえ」
庄野あるか:呼びかける。「うん」そこに顔を思い浮かべることはできない。だから誰にも似ていない。
庄野あるか:だけど。機械でつくられた、人形の手足を思い出す。あれは隅々までつくられた体だった。
庄野あるか:一人のために、すべての仕組みがあった。そんなふうに、お父さんのために造られた体、というのは。
庄野あるか:(ちょっとだけ羨ましいかも~)
庄野あるか:それから、自分もそこを去った。
GM:シーンカット
GM:ロイス取得のみ、ロイス・購入タブでお願いします。
庄野あるか:“オレステイア”と“エレクトラ” 〇羨望/無理解
GM:正式にFHエージェントとなったあなただが、それ以前の日常は続いている。
GM:今日も学校に向かい、表面上はごく普通の日常を過ごし、今は帰路に就いている。
天藤ちひろ:特に何かが大きく変わったわけでもない、親元を離れて生活するかどうかは迷ったが、まだ宙ぶらりんのままで
天藤ちひろ:今も変わらず、普通の高校生天藤ちひろは存在し続けていた
天藤ちひろ:「(あ、新しい鶏白湯ラーメンのお店できたんだ……)」
天藤ちひろ:などとチラシを受け取りながら適当な事を考えながらも、いつも通り裏通りへ裏通りへ
天藤ちひろ:普通とは違った集りの場所、いつもの天象儀へと向かう
天藤ちひろ:自分の内にある存在がそれを望んでいる気がするのは、きっと気のせいだろう。
GM:向かうごとに周囲から人が少しずつ減って行き、一度完全に途絶えた。
GM:その時だった。
GM:〈知覚〉判定をお願いします。難易度は6。
天藤ちひろ:2dx>=6
DoubleCross : (2DX10>=6) → 6[3,6] → 6 → 成功
GM:ジャスト成功!!!
GM:では、背後から何か気配を感じます。
GM:少し前のあなたなら、それがどんな気配かは分からなかった。しかし、今は理解できてしまう。
GM:殺気だ。
天藤ちひろ:「……」2回の修羅場を潜り抜けて、殺気にだけは敏感になってしまった
天藤ちひろ:「(どうしよう、殺気を向けてくるって事は敵ってことで……)」息を吐いて、心臓を落ち着かせる
天藤ちひろ:「(やらなきゃ、だよね……)」グッと、足に力をこめて
天藤ちひろ:勢いよく、駆け出す。
GM:駆け出すと同時、電子音が鳴り響く。
GM:音の発生源はすぐ足下。近くの電信柱の影に置かれたスマートフォン。
GM:どこかから着信を受けている。
天藤ちひろ:「え……!?」
GM:スマートフォンにあなたの注意が向いた瞬間、背後の殺気が強まり、そして
GM:辛うじて遠くからあなたに向けて発射された銃弾に気付くことができる。
天藤ちひろ:「(何か、来た……!)」と、気が付くより早く、硬質化した右手が動き
天藤ちひろ:銃弾を弾き飛ばす
天藤ちひろ:「(えっと、なんだ……そうだ、狙撃!)」
GM:苦もなく銃弾は弾かれる。
GM:しかし、銃弾を弾いた途端に、体に得体の知れない重さがのしかかる。
GM:怠さ、と言い換えてもいいかもしれない。
天藤ちひろ:「っ……」
GM:一度、スマートフォンの着信が途切れ、再び鳴る。
GM:まるで、電話に出ろ、とでも言いたげに。
天藤ちひろ:「出ろ、って事……?」おそるおそる、スマートフォンを拾い上げ
天藤ちひろ:直近の着信に通話をかける
“ミストルロガー”:「――もしもし? そちら天藤ちひろさんでよろしいですか? ……っと、こっちの名乗りはいるかい?」
天藤ちひろ:「___できれば名乗っていただけると、嬉しいです」
“ミストルロガー”:電話越しの声は、軽薄そうな男の声だった。
“ミストルロガー”:「“ミストルロガー”。本名じゃなくて悪いがね。俺は仕事とプライベートは分けるタイプなんだ」
天藤ちひろ:「私も分けたいですけど、そうは……させてもらえないんですよね」
“ミストルロガー”:「ここで死んでくれれば、分ける必要もなくなるんだけど……ま、それこそ、そうはさせてくれないよな」
天藤ちひろ:「私の命を狙って……?」
天藤ちひろ:心当たりはないわけではない、というか一つしかない
“ミストルロガー”:「『競売』のことは聞いてる?」
天藤ちひろ:「知りません」
天藤ちひろ:困惑した声色で
“ミストルロガー”:「あーそうなんだ。まあ、それはきっかけであって理由じゃないから飛ばしていいや。気になるなら後でそっちのセルの人に聞きな」
天藤ちひろ:セルメンバーの誰かが相談なく起こした何かだろうか、と考えるが、今はそれより差し迫った問題があった
“ミストルロガー”:「俺は『モンキークライスト』の『アンチ・レガシー』……簡単に言うと、遺産って呼ばれてるレネゲイドアイテムの持ち主を狩る部隊の人間だ」
天藤ちひろ:「遺産、狩り……」
天藤ちひろ:「……狙いは私の中にある"コレ"……ですか?」
“ミストルロガー”:「君の持ってるそれが遺産かどうかははっきりしないんだけどさ」
“ミストルロガー”:「まあ、そこは狩ってから調べればいいやってことでさ」
天藤ちひろ:「そんな大雑把な……」理由で殺されかける方の身にもなって欲しい
“ミストルロガー”:「こっちも仕事なのよ」
“ミストルロガー”:「できれば俺もさ、仕事はさっさと終わらせて、家に帰って洋ドラとか見たいのよ」
“ミストルロガー”:「でもさっさと死んでくれって言って死んでくれないでしょ?」
天藤ちひろ:「……当たり前だと、思います」
天藤ちひろ:黒く染まった腕が絶えず形状を変え、この場に最適な武器へと形を変えようとしている
“ミストルロガー”:「俺もさ、それでもすぐ殺すって言える程強くないんだよね」
“ミストルロガー”:「でも遺産持ちとか、大体めちゃくちゃ強いの。やってらんないよね」
“ミストルロガー”:「だから、じっくり攻めることにしてる」
“ミストルロガー”:「安心しなよ。
天藤ちひろ:「えっ……」
“ミストルロガー”:「次いつ来るかは分からないけどね」
天藤ちひろ:それはつまり、24時間いつでも狙われうるという事で
“ミストルロガー”:「今日はそれだけ言いたかったんだ。……ああ、そのスマホからは当然足付かないようにしてあるから」
天藤ちひろ:「その、困ります……」
“ミストルロガー”:「お、困ってくれる? うんうん、順調な滑り出しだ」
“ミストルロガー”:「今回は他に三人も相手にしなきゃいけなくて大変なんだ。できれば早めに参ってくれると助かるなあ」
天藤ちひろ:「(3人……?)」
天藤ちひろ:「三人も、遺産ってものを持ってる人を……ですか」
“ミストルロガー”:「三人も! 君も入れて四人! 本当ブラックだようちのセル」
“ミストルロガー”:「FHに労基とかないからなー」
天藤ちひろ:記憶にある限り、ムカウセルに遺産と呼ばれてるものを持っている人間はいなかったはずだが
“ミストルロガー”:「ああ、そうだ。『競売』、君も参加しなよ」
“ミストルロガー”:『競売』についての知識がないことは分かった上で言う。
天藤ちひろ:「私も? 競売? に?」
“ミストルロガー”:「俺がこうして下校中を襲ったこと、あらかじめスマホを置いておけたことから、何が分かる?」
“ミストルロガー”:「ついでに本名も知っていた!」
天藤ちひろ:「私の個人情報は大体ご存じ、ということはわかります」
天藤ちひろ:正直怖かったし、セクハラストーカーオヤジとか言われても仕方ないとちひろは思った。
天藤ちひろ:「普段使いの道から何処でなにをするかまで、凄いですね」社交辞令
“ミストルロガー”:「まあ、こんなの完全に日常を捨てられたら意味ないんだけどさ」
“ミストルロガー”:「だからあんまり無茶な要求はできないので、俺の要求は一つだけ」
“ミストルロガー”:「『競売』に参加しろ、それだけ」
天藤ちひろ:「(ここまでして、私を参加させたい競売、私を参加させることに何か意味があるの……?)」
天藤ちひろ:「……わかりました」
天藤ちひろ:「セルで相談してみます」
天藤ちひろ:「あなたも参加、なさるんですよね。競売」
“ミストルロガー”:「そういうこと」
“ミストルロガー”:「俺からはこれで以上だけど、君からは何かある?」
天藤ちひろ:じゃあそこで不幸な事故が起きても大丈夫ですねとは返さず
天藤ちひろ:「大丈夫です」
天藤ちひろ:「わざわざご丁寧に、ありがとうございます」
“ミストルロガー”:「うん、じゃあね。また『競売』か、それ以外のどこかで」
“ミストルロガー”:暗に安息の時間はないぞ、と念を押してから通話を切る。
天藤ちひろ:通話を切って、黒い手でスマホを握りつぶしそうになりながらも慎重に懐に入れて
GM:シーンカット
GM:ロイス・購入タブでロイス取得のみお願いします。
天藤ちひろ:襲撃者:ミストルロガー 興味/〇脅威
GM:ミドルフェイズに入る前に、準備フェイズを設けます。
庄野あるか:おおっ!
GM:今回のセッションでは、ミドルで地下施設に潜るので、購入できるタイミングが制限されます。
GM:なので、ここで事前に購入しておこうという訳ですね。
望月火輪:りょりょ!
GM:ここでは登場侵蝕は不要です。
GM:更に!
庄野あるか:に!?
日裏巡:カンパニー『ムカウ』セルの結成を宣言するよ
リギル・ソルテール:おおっ
庄野あるか:ジ…ジュンさん!!!!!
庄野あるか:最高のリーダーがよ!
天藤ちひろ:カンパニーの扱いどうなるのかなって思ったら
GM:ミュージアム:情報収集に関する判定の達成値に+2する。財産点+4。
メンバーの個室:チームに所属するキャラクターがHPを回復する際に、回復するHPに+1dする。
コンピュータルーム:チームに所属しているキャラクターの行う情報収集判定の達成値に+2する。
GM:みんなこの効果を受けられます。
庄野あるか:うちら最強卍
庄野あるか:ありがたく!
リギル・ソルテール:財産4加算!
天藤ちひろ:いただきましょう
望月火輪:わーい
GM:というわけで、全員一回ずつ購入判定をどうぞ!
望月火輪:メイド服
天藤ちひろ:アームドスーツ
望月火輪:6dx>=20
DoubleCross : (6DX10>=20) → 9[5,6,6,7,8,9] → 9 → 失敗
望月火輪:これは、ダメだ!
リギル・ソルテール:ボルトアクションライフル
天藤ちひろ:能力訓練と一体化ー
リギル・ソルテール:1dx>=15
DoubleCross : (1DX10>=15) → 8[8] → 8 → 失敗
リギル・ソルテール:うーん
天藤ちひろ:4dx+3+1>=15
DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 10[1,1,2,10]+7[7]+4 → 21 → 成功
庄野あるか:すごい服でいくか
望月火輪:すげえ
庄野あるか:5DX+4+0@10>=16 情報
DoubleCross : (5DX10+4>=16) → 10[2,2,4,6,10]+2[2]+4 → 16 → 成功
リギル・ソルテール:すごい
庄野あるか:おお、ジャスト。着まーす
天藤ちひろ:成功、着ます
GM:影蔦市の地下に張り巡らされた下水道。その更に下に目的である旧『アムルゼス』研究施設がある。
GM:下水の臭気に辟易しながらも、あなた達は目的地へ向かう。
日裏巡:「私たち『ムカウ』の他に参加しているのは六勢力」
日裏巡:『競売』のことや、それぞれが受けた襲撃についての共有は済んでいる。
日裏巡:今は、これからぶつかるであろう障害について話していた。
庄野あるか:「なにここー。汚い~」といいつつジュンさんのお話をきいている。
日裏巡:「あるかが襲撃を受けた“オレステイア”。ちひろを狙ってる『モンキークライスト』」
日裏巡:「機械化兵の運用に長けた『シェーデル』」
日裏巡:「肉弾戦に特化したオーヴァードが集まる『デモリッション』」
日裏巡:「死者の声を聞き、その力を利用する『アミュレット』」
日裏巡:「あと一つ、ここが多分本命かな」
日裏巡:「人数は少ないけど、必中の弓に分類される遺産使いのみで構成された『的場』」
庄野あるか:「すごい弓なの?」
庄野あるか:「銃のがつよくない?」
天藤ちひろ:「遺産使い、という事は、凄いのでしょうね……」
日裏巡:「遺産は全部すごいよ」
リギル・ソルテール:「必中の弓は、あれだ」
リギル・ソルテール:「チートだ」
望月火輪:「身もふたもないことを」
天藤ちひろ:「そんなに」少し気まずそうにリギルの方を見て
日裏巡:「視線が通ればどんな遠くからでも、逆にどんな近くからでも、どんな悪条件でも、確実に急所に当ててくると思っておいた方がいい」
庄野あるか:「すご~」
天藤ちひろ:「私の真似弓とは比較になりませんね……」
望月火輪:「遺産を手にするだけ、最低限の戦闘力が確保されるわけ」
リギル・ソルテール:「そういや、こないだ交戦しただろ、”グッドトリップ”」
リギル・ソルテール:「あいつも『必中の弓』に分類される遺産使いだったな」
庄野あるか:「あ、UGNのいじわるそうなお兄さん」
庄野あるか:「いっぱいあるんだなあ」
望月火輪:「だから、それを純粋に伸ばすタイプ。攻撃は遺産任せで搦め手を伸ばすタイプもいて、千差万別だよ」
望月火輪:「なので対策はない。力負けしないよう全力で戦うしか無いね。」
天藤ちひろ:「そんな遺産の担い手が集まったセル……間違いなく厄介ですね」
日裏巡:「それに、敵は『的場』だけじゃない。既に私達を標的に定めた相手が二組もいる」
日裏巡:「わくわくするね」
望月火輪:「今回の競売は」
望月火輪:「賭けは開かれてるんだっけ?」
日裏巡:「どうかな? “マスターストラトス”はそういうタイプじゃないけど、外部で勝手に賭けてる人はいるかもね」
日裏巡:「マスターエージェントが開いた『競売』だし、結構注目度は高いと思うよ」
リギル・ソルテール:「おれはどうでもいいけどな、そういうの」
リギル・ソルテール:「好きにやりゃあいいんだよ」
庄野あるか:「へーー」
天藤ちひろ:「そんな事に……」
望月火輪:「あるかのお父さんはギャンブルとか好き?」
天藤ちひろ:あるかのお父さん、その言葉に少し反応して望月の方を見る
庄野あるか:「いや、すきじゃない…かな…?」
望月火輪:「おー、真面目ななんだ」
庄野あるか:どうなんだっけ、とうんうん考えている。
リギル・ソルテール:「聞いてみりゃいいんじゃねえの」
庄野あるか:「たしかに」
庄野あるか:ギャンブルってどんななのか、良く知らない。なのでまだ訊くことができない。
庄野あるか:まったく体験していないことをお父さんに訊くのはなかなかむずかしいのだ。
日裏巡:「ギャンブルか……今度やってみてもいいかもしれないな」
庄野あるか:「おおー、あらたなる趣味だ」
日裏巡:新しいことを始めると大体短期間で終わるとはいえ、その間はかなりのめり込むことをあなた達は知っている。
リギル・ソルテール:「おいおい……身を持ち崩すようなこたやめてくれよ」
天藤ちひろ:「えっと、セルが傾かない程度にお願いします、ね……?」
日裏巡:「そうだね。負けられないな」
日裏巡:程々、という言葉は巡の辞書にはない。
日裏巡:「あ、そうだ。新しい趣味で思い出した」
日裏巡:「リギルにはあげたんだけど、みんなにもあるんだ」
日裏巡:手編みの毛糸製品を取り出す。
日裏巡:「火輪には手袋、あるかには帽子、ちひろにはセーター」
庄野あるか:「おおっ」
庄野あるか:「すごーい」
望月火輪:「こっちは平和な趣味だねえ」
天藤ちひろ:「あ、ありがとうございます……私はセーターなんですね」
庄野あるか:「あったかいねー」
日裏巡:「ちなみにリギルにはマフラーをあげたよ」
リギル・ソルテール:「これだな」収納スペースから取り出す
天藤ちひろ:「素敵です、ね?」こちらも大切そうに折りたたんでしまいながら
庄野あるか:「あ、じゃあわたしのも帰るまでそこにいれててもらおう」
庄野あるか:「下水で汚れたらやだし…」
望月火輪:「ただでさえ狙われてるわけだからね。」
日裏巡:「下水道を抜けた先も放棄された施設だから、そんなに綺麗でもないだろうしね」
リギル・ソルテール:「四次元ポケットじゃあねえんだが……まあいいか」
天藤ちひろ:「そ、それじゃあ私も……よろしいでしょうか」
リギル・ソルテール:「ドーゾドーゾ」投げやり。
望月火輪:「ところでさ、巡」
望月火輪:「新米ギャンブラーとしては、今回はどこに賭ける?」
日裏巡:「えっと、こういう時何て言うんだっけ……ああ、そうだ」
日裏巡:「『ムカウ』に、オールイン」
庄野あるか:「おおーー」
庄野あるか:よくわかっていないが目を輝かせる。
望月火輪:「楽観的だなあ。」
リギル・ソルテール:「当然だろ」
リギル・ソルテール:「おれたちが勝つ以外にあるか?」
リギル・ソルテール:にやりと笑う。
天藤ちひろ:「負けにはいきませんけど、そう改めて言われると……気合を入れないといけませんね」
日裏巡:「さて、そろそろ目的地だ」
日裏巡:そう言って、手を広げる。
GM:その時だった。
“空筈”:「――でしたら、賭けはあなた達の負けですね」
“空筈”:前触れなく、あなた達のすぐ傍らに、制服を着た少女が現れる。
“空筈”:弓を引き絞った状態で。
“空筈”:「『ムカウ』はここで脱落です」
リギル・ソルテール:その頭に即座に銃を突きつける。
リギル・ソルテール:「早速チート野郎の登場か?」
庄野あるか:「…弓だ!」
“空筈”:あなた達の反応と、対応の隙間の一瞬で、既に矢は弓から解き放たれる。
天藤ちひろ:「いきなりっ……!」
日裏巡:その矢が、正確に右脚を射貫いた。
日裏巡:「ぐ……っ」
庄野あるか:「え」
庄野あるか:「ジュンさん?」
リギル・ソルテール:「リーダー!」
リギル・ソルテール:「っ」銃撃。少女を狙撃する。
天藤ちひろ:「リーダーさん!?」
望月火輪:「いい狙いだ」
“百射”:「ついでにフォローも万全、だぜ!」下水道に男の声が響く。
“百射”:同時、下水道を埋め尽くす程の無数の矢があなた達を襲う。
庄野あるか:「もう一個きたー!?」
天藤ちひろ:「まだいるの……っ!」
リギル・ソルテール:高速機動では避けきれないと判断し、複数のアームを展開する。
日裏巡:「――視えた」
日裏巡:“一握”ד百射”。
日裏巡:砂鉄で生成した鏃を複製し、無数の矢にぶつけ、相殺する。
日裏巡:しかし、全ては落としきれない。
日裏巡:メンバーの防御を優先し、自分に向かってきた矢は取り落とす。
リギル・ソルテール:「ばかやろうが……っ!」
日裏巡:いくつもの矢にいられ、針の筵のようになる。
日裏巡:「……うん、これは……待ち伏せされてたね……」
庄野あるか:「えっ、え…どうしよお父さん」
天藤ちひろ:「リーダーさん!! 今援護を……!」
“正鵠”:「――ご明察だ。『首狩り』」
“正鵠”:「我々は『的場』。『ムカウ』と並ぶこの『競売』の本命と目されている」
“正鵠”:先程の無数の矢を射ったと思しき男を引き連れて、着物姿の女が現れる。
“正鵠”:「ここで潰れてくれ」
望月火輪:「流石だねー。」
望月火輪:「見事に先手を取られたよ。」
望月火輪:「仕掛けもいい。狙いもいい」
望月火輪:「集団を潰すにはまず頭を狙うのが一番だからね」
庄野あるか:「あっ、ここでわたしたちを先に落としちゃったら簡単だってことか」虚空に頷く。
天藤ちひろ:「感心してる場合じゃないですよ……!?」
“百射”:「うわ、可愛い子もいるじゃん。殺すのもったいねえー」
“空筈”:「先輩、最低」
“百射”:「あ? ちゃんと殺すよ。文句言うな」
“正鵠”:「……喧嘩するな」
“正鵠”:「……そういうことだ。急襲され、頭を欠いた状態で我々と戦うか?」
リギル・ソルテール:「さて」
望月火輪:「そうだねえ」
日裏巡:「……それは、よくないな」
日裏巡:「ここでもたもたしてたら、君達以外に先を越される」
望月火輪:「だけど、君たちは見誤ってる」
望月火輪:「俺たちを動かすのは"頭"じゃない」
望月火輪:「それぞれの、もっと深い場所にある”欲"だ」
リギル・ソルテール:「同感だな」
日裏巡:「ああ、そして、私はその欲を叶える為にこのセルを作った」
日裏巡:「欲望の邪魔は、私が排除しておくよ」
日裏巡:ナイフを抜く。
日裏巡:「みんなは先に行っておいて」
リギル・ソルテール:「言われるまでもなく」
リギル・ソルテール:「……ああ。チート野郎どもに言っておくが」
リギル・ソルテール:「”脳狩り”は甘くねえぞ」
庄野あるか:きょとんとしていたが、にっこりとして手をあげる。出掛けに行く子供のように。
庄野あるか:「はあい。じゃあ、いってきまーす!」
庄野あるか:「遅くならないうちに帰っておいでね、ジュンさんも!」
天藤ちひろ:「え、ええっ……」大丈夫なのか、と尋ねそうになるが
天藤ちひろ:首を振って振り払う、本人があの調子だ、大丈夫なのだろう
天藤ちひろ:「賭けの結果、確認するまで死なないでくださいね」
天藤ちひろ:そう言ってその場を巡に任せ、先を行く
日裏巡:「うん。死は体験してないから、もしかしたらそれが私の欲望かもしれないけど」
日裏巡:「死んだら他の欲望を探せないからね」
“空筈”:「一人でわたし達を相手するつもりですか」
“百射”:「マジで勝てる気でも、虚勢張った自己犠牲でも、どっちにしろ舐められてんなあ」
“正鵠”:「――構わない。行かせよう」
“正鵠”:「不意打ちならば怖い相手ではないが」
“正鵠”:「既にこちらを視た“エンブリオ”は片手間に倒せる相手ではない」
日裏巡:「行かせてくれるって。ほら、みんな行って」
望月火輪:「俺はギャンブルはしない主義なんだけど」
望月火輪:ピン、コインを巡に向けて弾く
望月火輪:「君の勝ちに賭けてく」
望月火輪:「損はさせないでよ」
日裏巡:コインを受け取り。
日裏巡:「うん。いいところに賭けたね」
天藤ちひろ:(こんな歯が浮くようなやり取りでもサマになってるから、美少年ってズルい)
庄野あるか:ほけっと二人の会話を見ている。
リギル・ソルテール:「ほら、行くぞ」
リギル・ソルテール:「この先はおれが警戒しておく。…ったく」
リギル・ソルテール:「気ぃ緩んでたぜ。しゃきっとしねえと」
天藤ちひろ:「行きましょう、あるかさん」
天藤ちひろ:と、手を引いて
庄野あるか:「わー」手を引かれ。
庄野あるか:「うん、でも、ジュンさん強いからね。わたしたちが先にやられちゃわないように、がんばろ!」
GM:見送る背に背を向けて、あなた達は更に地下へと降りていった。
GM:シーンカット
GM:カンパニーの結成者である日裏が離れたので、ここからはカンパニーの効果を受けることはできません。
庄野あるか:ジュンさーん!!!
GM:財産点はもらったままでいいです。
リギル・ソルテール:なっなんだってー!
庄野あるか:だいじにつかうね
望月火輪:なんて時代だ
天藤ちひろ:やったー
GM:ロイス・購入タブでロイス取得のみ可能です。
庄野あるか:セルのみんな 〇愛着/憐憫を変更して 〇愛着/はやくまた会おう~
望月火輪:日裏巡/信頼○/不安(意外と抜けてるからなあ)
望月火輪:以上で
GM:このセッションではPP制を採用して、地下施設を探索してもらいます。
GM:いい感じのイージーエフェクトを宣言してくれればボーナスを出します。
リギル・ソルテール:わあい
庄野あるか:あっ宣言したい
庄野あるか:判定するときします!
GM:更に、リギルくんはサードウォッチの使用を宣言すれば、地上の端末で調査できるということで、情報収集ダイスに+2していいです。
庄野あるか:うおおお!
天藤ちひろ:おお
リギル・ソルテール:あっありがてえ!
GM:エフェクト使用の侵蝕は払ってもらいますが、追加の登場侵蝕は不要です。
望月火輪:さすがー
GM:では、項目を出していきます
GM:下水道を抜けて、旧『アムルゼス』の研究施設にあなた達は足を踏み入れた。
GM:自家発電施設はまだ辛うじて生きているようだが、施設は薄暗い。
GM:それでも、積もった埃から、何年も使われていないことは察せられるだろう。
望月火輪:「下水というここという、あまり長居したくない場所が続くね」
庄野あるか:冷たく埃っぽい地面をかろやかに歩く。「ねー」
天藤ちひろ:「そうですね、色々最悪……です」
リギル・ソルテール:「さっさと進んでいくに越したことぁねえってことだな」
リギル・ソルテール:カタカタとキーボードを叩いている。
望月火輪:「普通は来ないもんね。こんなところ」
庄野あるか:「暗いし…」
庄野あるか:「こんなんじゃさっきの暗殺者みたいなの来ても見えないよー」
庄野あるか:「弓の女の子、ぜんぜん見えなくなかった?」
リギル・ソルテール:「……あいつは、姿を隠すプロフェッショナルだな」
リギル・ソルテール:「その中で文字通りの必中の矢を放つ。俺でも避けるのは不可能だ」
リギル・ソルテール:「『的場』についての最新の情報だ」
リギル・ソルテール:ホロ画面に映し出す。
天藤ちひろ:「(こんな機能まであるんだ……)」
庄野あるか:車椅子のうしろに来て覗き込む。
庄野あるか:「エンジェルハイロウの人なんだね。光彩で自分を消して、見えなくする…」
庄野あるか:「ふーん」
天藤ちひろ:「正面から暗殺……」
望月火輪:「怖いねえ。」
リギル・ソルテール:「三つのセルが既にこいつらによって撤退させられている」
リギル・ソルテール:「こっちとしちゃありがたいがね」
望月火輪:「そんな情報が出回っているにも関わらず」
望月火輪:「彼女の弓は防ぐ術がないわけだ」
天藤ちひろ:「分かってても防げない……」
リギル・ソルテール:「ない」
庄野あるか:「しかもまだ二人いる!」
庄野あるか:「いっぱいの矢の人と、えらそうな人」
リギル・ソルテール:「えらそうな奴は手の内も見せてねえからな」
リギル・ソルテール:「もう少し深くまで潜る必要がある」
天藤ちひろ:「まだ調べられる情報があるってことですね、二の矢三の矢どころではなく……」
庄野あるか:投影された、壊滅したセルの一覧を見て。
庄野あるか:「どうせなら、わたしを襲ってきた人たちもやっつけてくれてもよかったのになあ」
望月火輪:「その人は生き残ってるんだ」
望月火輪:「オレステイアだっけ?」
庄野あるか:「の、はず!どこかのセルの人とかじゃなかったから」頷きます。
庄野あるか:「マーセナリー?…だっけ?」
リギル・ソルテール:「傭兵か」
庄野あるか:「機械とか作れる人で、娘さんもそれで作ったんだって」
天藤ちひろ:「娘さんを作る」
天藤ちひろ:あまりに端的な歪みに困惑顔
望月火輪:「どっかで聞いたような話だ」
庄野あるか:「もっと強くしたいから、ストラトス?さんのやつ欲しいらしいよ~」
庄野あるか:「そう?すてきな話だよね!」
リギル・ソルテール:「凡庸な欲だな」
リギル・ソルテール:「他のやつのパーツでも漁ってろよ」
天藤ちひろ:(こっちはこっちで恐ろしく……)
庄野あるか:「でも、お父さんってそういうものだよね」
庄野あるか:「子どもを生き延びさせたいものさ」
庄野あるか:「娘さん…“エレクトラ”ちゃん、強かったし!」
庄野あるか:「お父さんがそれを支えるみたいなので、なんかいいなーってなっちゃった。うちのお父さんのが強いけど」
庄野あるか:と、にこにこと話す。
天藤ちひろ:「(それで良いんだ……)」
望月火輪:「なるほど。よくわかったよ。」
望月火輪:「あるかは説明が上手だね」
庄野あるか:ふふん、と胸を張る。
望月火輪:(あるかが共感を感じるほどに、自分の世界を深化させている)
望月火輪:(端的に言えば狂っている男か)
望月火輪:(ある意味、『的場』より厄介かもな。そういうやつは引き際をよく誤る)
庄野あるか:「あっ、ちひろちゃんを襲ったおじさんは?」
庄野あるか:「この的場さんとこがやっつけてくれてないの?」
天藤ちひろ:「あの人は逆にやっつけてくれそう、ですね」
リギル・ソルテール:ディスプレイにはその名は記されていない。
天藤ちひろ:「来る前に少しだけ……調べてみていたんですが」
天藤ちひろ:「モンキークライストセルってところは、それぞれ狩るのが得意な遺産があるらしくて」
天藤ちひろ:「あの人、ミストルロガーさんは……必中の弓だそうです」
望月火輪:「それは、凄いな」
天藤ちひろ:「ええ、実物を見た後だとなおさら思います」
天藤ちひろ:「なんとかしてぶつけられたら、都合が良いんですけど……」
望月火輪:「客観的に見ると、それは難しいだろうね。」
望月火輪:「巡の言い分じゃないけど、俺たちはこの競売の『本命』だ」
望月火輪:「その本命に依頼されて、対抗馬である『的場』を潰すなんてことになったら」
望月火輪:「ますます俺たちの勝利は揺るがなくなる」
天藤ちひろ:「ですよね……それにしても、なんでいきなり私に来たんでしょう……」
天藤ちひろ:困った顔をして、まあこれが原因なのでしょうけどと、OVVの入った胸をさすって
庄野あるか:「ちひろちゃんのが弓に見えたのかな?」
望月火輪:「だから、ちひろの言う通り彼らにつぶしあいをさせるなら。」
望月火輪:「俺達から彼にとって今回の勝利以上に価値のあるものを提示出来るかどうか、かな」
望月火輪:「実際に対面して、どうだった?」
望月火輪:「何かミストルロガーの執着でも欲でも、感じたかな」
天藤ちひろ:「いえ、殆どそういったものは感じる取る事ができなくて……」
庄野あるか:「へえー」
天藤ちひろ:「むしろ、感じ取れなかったから不自然ってくらいです」
天藤ちひろ:「私をこの競売に参加させたい、とは感じられましたけど」
リギル・ソルテール:「不自然なくらい、か」
庄野あるか:「まじめにお仕事してるんだねえ」
天藤ちひろ:「真面目に殺されかけましたけど、はい、でも」
天藤ちひろ:「真面目な仕事人の方、は、そうなのかもしれません」
天藤ちひろ:「結局、この競売も本来の褒章じゃなくて遺産狙いの……あ、これが欲望なのかも、しれませんね」
庄野あるか:「あ、そっか。競売で出てるのは、さっきも出てた…ストラトスさんの…なんかだよね」
庄野あるか:「技術?」
望月火輪:「それか」
望月火輪:「彼の所有品。あるいは彼の力で手に入るモノかな」
天藤ちひろ:「範囲としては大きいですよね……」
リギル・ソルテール:「ざっくり言って、『願いを叶える』ってわけだ」
庄野あるか:「人探しでそれだけしてくれるなんて、すごいよね」
庄野あるか:「その人のためならそこまでしてもいいってことだよね~」
天藤ちひろ:「それだけの価値がある、ということなのですからね」
望月火輪:「どうなんだろうね。」
リギル・ソルテール:「救助対象のこと、お前はよく知ってるんだったか?カリン」
庄野あるか:「モッチがクールだ」
天藤ちひろ:「お知り合いなんですか?」
望月火輪:「よくは知らないよ。昔を知っているだけ」
天藤ちひろ:(それは十分知り合いな気がする)
望月火輪:「アレは、そんな特別な価値があるような子じゃなかった。」
望月火輪:「むしろ、特別になろうと足掻いていた…と言った方がいいかな」
天藤ちひろ:いつもより冷徹に見える精悍な顔立ちを横目に
天藤ちひろ:「あるかさんのお父様やオレステイアさんとは違う、ということですか」
庄野あるか:あまりピンときていない。そういう視点がない。
望月火輪:「そうだね、そして君とも違う」
天藤ちひろ:(特殊な状況にある存在とも違うって事なんだろうけど、突然言われるとドキっとする)
望月火輪:「たまに流れてくる噂では、それは変わってなかった思うのだけど」
天藤ちひろ:「でも、そんな子を軸に今回の話は動いている……んですよね?」
望月火輪:珍しく、少しほうけたような顔をして
望月火輪:「ああ、そうなるね。」
天藤ちひろ:(どんな表情でもサマになってるなぁ)
天藤ちひろ:「どうしてそうなっているか……は、これから調べないといけない気がしますね」
望月火輪:特別とは言いづらい昔の彼女を知っているからこそ。彼女が事件の中心となっているという視点が欠けていた
望月火輪:「そうだね。もしかしたら彼女は何かを掴んでいた、あるいは掴みかけていたいたのかもしれない。」
望月火輪:「マスターストラトスにとって、大きな価値のあるものを」
天藤ちひろ:「はい、そうだとしたら……無知のまま動いたら、怖い状況です」
庄野あるか:「なんか、すごくなったかもだよねー」と適当に言う。
庄野あるか:「リギーは地上のこと調べられるし、いろいろ調べてもらお」
望月火輪:「だね、頼りにしてるよ」
リギル・ソルテール:「お前らも好きに端末使え」
リギル・ソルテール:それぞれに放り投げる。
天藤ちひろ:「良いんですか?」
リギル・ソルテール:《アンテナモジュール》で電波は通るようになっている。
リギル・ソルテール:「ああ。手は多い方がいい」
天藤ちひろ:受け取りながら、一応彼の私物だろう端末を見て
天藤ちひろ:「わかりました……ありがとうございます」
天藤ちひろ:ぺこりと頭を下げる、先の一件以来若干苦手意識のある少年だったが、それでも今は味方だ
天藤ちひろ:(あえて露悪的に言うなら、どんなものだって利用する……ってこと)
GM:シーンカット
GM:ロイス・購入タブでロイス取得のみ可能です。
リギル・ソルテール:友人/望月火輪/友情:○/隔意/ロイス
望月火輪:友人/リギル・ソルテール/有意○/隔意
庄野あるか:ロイス保留!
リギル・ソルテール:的場にとっとこ
リギル・ソルテール:敵/『的場』/感服/憤懣:○/ロイス
GM:情報収集続き!
天藤ちひろ:続きだー!
GM:残ってるのはメインと“オレステイア”&“エレクトラ”と『的場』です
望月火輪:メイン行こうかな
GM:あ、そうだ
GM:ここからは手番が余る人が出てき得るので
GM:支援判定を導入することにします。
リギル・ソルテール:おおっ
庄野あるか:おお
天藤ちひろ:お
望月火輪:わーい
GM:そうだな……支援判定を宣言することで、PP判定への参加を放棄する代わりに、〈知覚〉か任意の〈情報〉で8以上出せば他の誰か一人の達成値に+3できることにしましょう。
GM:複数人で一人に支援を集中させれば重複することにします。
庄野あるか:はーい!
庄野あるか:“オレステイア”と“エレクトラ”再びいこうかな。
リギル・ソルテール:GOGO
庄野あるか:《仕組まれた幸運》を再び達成値+1に使ってもいいですかー
GM:どうぞ!
庄野あるか:5DX+2+1@10 情報:FH
DoubleCross : (5DX10+3) → 9[1,2,4,8,9]+3 → 12
庄野あるか:おしおし
GM:成功! 全解放!
天藤ちひろ:的場いきます
天藤ちひろ:さっきと同じ一体化で
天藤ちひろ:4dx+2>=8
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 7[3,6,6,7]+2 → 9 → 成功
天藤ちひろ:財産点1点!
天藤ちひろ:残り4点です
GM:マネーパワーで全解放!
リギル・ソルテール:支援します。《サードウォッチ》《アンテナモジュール》で節約。情報:裏社会。
リギル・ソルテール:支援はメイン!もっちに!
GM:イージー使用で達成値+3!
リギル・ソルテール:4dx+6>=8
DoubleCross : (4DX10+6>=8) → 8[1,5,7,8]+6 → 14 → 成功
GM:成功! モッチの達成値+3!
リギル・ソルテール:リギル・ソルテールの侵蝕率を2(→ 2)増加 (60 → 62)
望月火輪:高い!
望月火輪:情報FH
望月火輪:6dx+2+3>=8
DoubleCross : (6DX10+5>=8) → 8[2,3,5,6,6,8]+5 → 13 → 成功
望月火輪:クリティカらない…!
GM:PP2! 財産注ぎ込めば更に増やせますが、どうしますか?
庄野あるか:ジュンさんがくれたお金あるじゃん
リギル・ソルテール:悪魔の囁きだ
望月火輪:じゃあ、つっこむか
天藤ちひろ:あるかの囁き
望月火輪:財産が16→9
GM:PP3!
GM:では開示していきます
GM:まずメイン
GM:薄暗い廊下を進む。
GM:元がFHセルの研究所だけあって、侵入者対策なのか複雑な構造をした通路。
GM:右に曲がり、左に曲がり、下に降りたかと思えば上に上る。
天藤ちひろ:「(ムカウセルはこうじゃないけど、普通のFHセルはこうなのかな……?)」
GM:それを何度繰り返し、次の曲がり角に向かおうとした時。
GM:その先から、何かの気配。
GM:緩慢な動作。数は、複数。
リギル・ソルテール:「…!」警戒態勢に入る。
庄野あるか:「だれだ~」
GM:気配の主が、曲がり角の先から姿を現す。
亡者:「お、おお、データ、おあ、しゅとく」
亡者:それはうわごとを口にしながら。
亡者:「けんたい、うお、あ、たりない」
亡者:しかし意志を感じさせない人型の、しかし一目で命を持たない物だと判断できる亡者だった。
庄野あるか:「く、狂っちゃってる人だ~!」
リギル・ソルテール:「やれやれ、ゾンビものかよ」
望月火輪:「また物騒なことを口走って」
天藤ちひろ:「やるしか、なさそうですね……」
亡者:「しん、うお、にゅうしゃ」
亡者:「はい、あ、じょ」
亡者:緩慢な動作のまま、あなた達へ向かってくる。
望月火輪:「リギル、先手お願い」
リギル・ソルテール:「わかってら」
亡者:「しっぱい、お、あ、げん、いん」
亡者:現在の状況とは関係ない言葉を吐きながら、腕を振り回して突っ込んでくる。
リギル・ソルテール:キュイン。銃を抜き放ち、正確に撃ち抜く。
亡者:「はちばん、お、おお、ふぐ、あい」
亡者:撃ち抜かれ、あっけなく崩れ落ちる。
亡者:だが、数が多い。
庄野あるか:亡者の動きの向きを、幻覚を生み出して寄せている。
庄野あるか:巨大な敵の群れを見せて、一か所にまとめるように。「おおー」
亡者:「せいぎょ、ふのう、おうあ」
天藤ちひろ:「つ、続きます!」鉤に変形させたOVVを構えてひと振り、集められた亡者を斬り倒す
望月火輪:「ちひろもだいぶ染まってきたねー」
亡者:簡単に誘導され、一気に斬り倒される。
亡者:「えぴ、おるにす」
亡者:それ以上、亡者が口を開くことはなかった。
リギル・ソルテール:「エピオルニス?」
庄野あるか:「?」
天藤ちひろ:「やるしかない相手は、ですけど……どう見てもまともには見えませんし」
天藤ちひろ:「何でしょう、エピオルニス……」
リギル・ソルテール:「……」
リギル・ソルテール:「端末持ってる奴がいないか見てくれねえ?」
リギル・ソルテール:「こっちは情報吸い出す準備しとくからよ」
庄野あるか:「あっ、あったら便利そうだねえ。了解でーす」
庄野あるか:遠慮なく死骸を引っ張り上げてがさごそしている。
天藤ちひろ:「探してみます」
天藤ちひろ:まさに不慣れと言った様子で、おそるおそる死体をひっくり返して確認している
望月火輪:「さり気なく嫌な仕事を押し付ける」
望月火輪:適当に当たりをつけ死骸を漁る
リギル・ソルテール:「おれ一人じゃ細かい作業には時間がかかんだよ」車椅子からマニピュレーターをかちかちさせて。
庄野あるか:ぽいぽいとポケットの中からいろいろ引っ張り出している。
庄野あるか:「これかな?いくつかあるね。二人のとこにもあるかも」
望月火輪:「こっちも同じようなものかな」
望月火輪:「ちひろは…別に無理しなくても大丈夫だよ?」
天藤ちひろ:「いえ、こういうお仕事も慣れないと……私もセルのメンバーですし」
天藤ちひろ:と、端末を数個、死体の懐から抜き取って
リギル・ソルテール:「さて、と」
リギル・ソルテール:じゃらりとコードを腕から取り出し、集められた端末に差し込んでいく。
リギル・ソルテール:「………よし。地図データが入ってた」
庄野あるか:「すごい!」
望月火輪:「あたりだねー」
リギル・ソルテール:「”エピオルニス”についても確認した。ここにいるジャームだな」
リギル・ソルテール:「それ以上のことは、研究室でハックした方が早そうだ」
天藤ちひろ:「凄い……ですね」
天藤ちひろ:少し気分が悪そうにしながら
庄野あるか:「そいつが、モッチの言ってた子がそもそも倒しに来てたジャームなんだっけ…?」
望月火輪:「そうだね」
望月火輪:「ただのジャームならラマルクが引けを取るとは思えないんだけど」
庄野あるか:「じゃあ、すごくつよいのかなー。ジュンさんとも早く合流しなくちゃだ」
天藤ちひろ:「ただのジャームではなかった、ということですよね……状況から考えて」
望月火輪:「ああ、強いかどうかは別として、レネゲイドの出力は戦略級と言って差し支えないだろうね。」
望月火輪:「なんたって、この巨大な施設を、まるごとバイオハザードの世界に変えてるんだから」
望月火輪:「そう推測してもかまわないだろ?」とリギルくんに声をかける
リギル・ソルテール:「カリンの言う通りだ」
リギル・ソルテール:「ここの研究員どもが何に失敗したかはしらねえが」
リギル・ソルテール:「制御不能に陥らせるイレギュラーだったことは確かだな」
庄野あるか:「えーっ、そいつがこうしちゃったんだ!怖い!」
天藤ちひろ:「間違いなく遭遇することになりますよね、恐ろしいです」
庄野あるか:「じゃあ、あの的場ってやつらもジュンさん襲ってる場合なのかなあ。三人でしょー?」
天藤ちひろ:「そうですね、3人ですけど……十分に厄介みたいですけど」リギルに借りた端末を確認しながら
天藤ちひろ:「過去にマスターストラトスと戦って、その逆襲に今回参加してきた……」
天藤ちひろ:「理解できない人たちで、3人でどうするつもりなのかはわかりませんけど」
天藤ちひろ:「三人だからこそに意味を感じているのではないでしょうか」
天藤ちひろ:「個々の戦闘性能は……かなり高いようですし」個人データを表示して見せて
庄野あるか:ひょいっと覗き込みます。「さっきのお兄さんと着物の人もいるー」
天藤ちひろ:「ひたすら弓術を高めるため、カバーすら持っていないそうです」
天藤ちひろ:「……ぞっとするほどの戦闘者ですね」
望月火輪:「たまにいるよね、そういう仙人みたいな人」
天藤ちひろ:(いるんだ……)
リギル・ソルテール:「ま、一般社会に籍置いてねえ奴はいくらでもいる。おれもそうだしな」
庄野あるか:「あの二人よりさらにすごいんだ。すごそう…」
庄野あるか:「うーん、ほんとにいっぱい敵がいる!」
天藤ちひろ:「そうですね……」
天藤ちひろ:「四方八方敵だらけです」
望月火輪:「交渉の余地も今のところは見えないね」
天藤ちひろ:「偶発的に潰し合ってくれることを祈るくらいですか」
庄野あるか:「あっ!“エレクトラ”ちゃんはリギーがこう…ハックしていけないかな~」いま覗き込んでいる端末を見て言う。
庄野あるか:「これみたいにさっ。機械だから」
リギル・ソルテール:「さあてねえ。戦闘能力がある奴だから」
リギル・ソルテール:「無力化しねえと難しいだろうな」
庄野あるか:「そっかそっか。お父さんがねえ、中身はかんたんなんだよって言ってたの」
望月火輪:「どういう意味?」
庄野あるか:「えっと…人みたいにすごいけど、それって戦うのが上手、判断するのが上手ってことで」
庄野あるか:「気持ちとかお話はあんまり得意じゃないらしいの」
天藤ちひろ:「戦闘に特化している、ということですか?」
庄野あるか:「そう、そう」うなずく。
庄野あるか:「お話もねー、なんかそういう戦いの話と、お父さん大好き!みたいなことしか言わないんだよ」
天藤ちひろ:「それは、何とも……」
望月火輪:「騙しやすいってことかな」
リギル・ソルテール:「………」
庄野あるか:「かな?お父さんは、そういう造りの子は、ほかの子より『かんたん』だと思う」
庄野あるか:「よくわかんないけど」
庄野あるか:「ハックとかはできないかー」と繋がらなかった端末を適当に放ります。
望月火輪:「ざっと見たところ」
望月火輪:「”エピオルニス”のデータはあってもそれがラマルク…マスターストラトスが関わることになった経緯は見えてこないね。」
天藤ちひろ:「そうですね、主題ともいえる部分が分からないです」
庄野あるか:「あれ。そうだね?」
天藤ちひろ:「もう少し、調べてみる必要があるという事でしょうか……?」
リギル・ソルテール:「そうだな」
リギル・ソルテール:「もう少し深く潜る必要がありそうだ」
望月火輪:「少しは気分転換も出来たし、また進もうか」
庄野あるか:「ゾンビまだまだいるのかなー」うえーという顔。「はあい」
望月火輪:「いるだろうね。もう少し進んだら中ボスゾンビも出てくるかもよ」
リギル・ソルテール:「犬とか出てくるかもな」
天藤ちひろ:「まるでゲームみたいな……」
GM:シーンカット
GM:ロイス取得のみ、ロイス・購入タブでお願いします。
リギル・ソルテール:ロイス保留〜
庄野あるか:ロイス保留!
GM:情報収集続き!
GM:残りはメイントピックのみ!
GM:支援判定も可能です
庄野あるか:どうしよっかな 支援のがいいのかこれ
GM:支援判定は〈知覚〉か任意の〈情報:〉で8以上
GM:成功で支援対象の達成値+3!
天藤ちひろ:二人で支援したら両方足されましたっけ
望月火輪:支援は重なります?
GM:足されます!
望月火輪:わーい
庄野あるか:おお
天藤ちひろ:じゃあ私は支援で行きましょうか
天藤ちひろ:さっきと同じ一体化からのコンボで
天藤ちひろ:4dx+2>=8
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 10[2,4,9,10]+10[10]+3[3]+2 → 25 → 成功
GM:すげえ
庄野あるか:最強支援じゃん
天藤ちひろ:でも結果は変わらん、+3で
庄野あるか:わたしも支援で〈情報:〉にしとくか
望月火輪:逆にもったいない
GM:噂話で判定してもいいのよ
庄野あるか:失敗しかできん!
庄野あるか:情報:FHで!
庄野あるか:5DX+2+4@10>=8 情報:FH
DoubleCross : (5DX10+6>=8) → 10[3,5,6,9,10]+4[4]+6 → 20 → 成功
庄野あるか:?
望月火輪:やば
庄野あるか:これ実はリギーがたすけてくれてるんかな
GM:二人とも支援判定の意味分かってる?
GM:ともかく達成値+6!
望月火輪:重圧がやばい
望月火輪:6dx+2+6>=8
DoubleCross : (6DX10+8>=8) → 9[1,2,2,2,2,9]+8 → 17 → 成功
望月火輪:一番しょぼい!
GM:PP3!
望月火輪:財産3使って20にします
庄野あるか:最強の力
天藤ちひろ:よしよし
GM:違う、これでPP3!
GM:では開示します
GM:複雑な通路も、地図を入手して正しいルートを選べば研究室にたどり着くのはそう難しくはなかった。
GM:あなた達は少し前に研究室にやって来て、データの分析や、利用できそうな物の探索をしていた。
GM:ここに来るまで地上の端末との同時操作で侵蝕に負担のかかっていたリギルは一時的に研究員用の仮眠室で体を休めていた。
庄野あるか:「リギーのぶんもがんばろー」と研究室を荒らしている。
天藤ちひろ:「そうですね。リギルさんの代わりに、私たちが頑張らないといけませんね」
望月火輪:「あまりに一人にしておくのも心配出しね。」
庄野あるか:「“エピオルニス”?が出てきたりしたらまずいもんねえ」
庄野あるか:青や黒のアンプルを棚から引っ張り出す。モッチのポケットに勝手に入れている。
望月火輪:「あるか」
望月火輪:「人のポケットをゴミ箱にしないってお父さんに教わらなかった?」
庄野あるか:「ゴミじゃないもーん」
庄野あるか:「なんか使える薬だってさ!」
天藤ちひろ:「なんか使えるって……」
庄野あるか:「お父さんが言ってるからまちがいないよ」
望月火輪:「そこらへんの判断力が意外と馬鹿にならないからな、お父さん」
望月火輪:「解析はリギルに任せるか。」
望月火輪:薬品を手にとって眺め、またポケットに戻す
天藤ちひろ:「それが良さそうですね」
望月火輪:「しかし、アムルゼスっていうのはなかなか大したものだね。」
庄野あるか:「ここ使ってたセルだっけ」
天藤ちひろ:「なにか分かったんですか?」
望月火輪:「当時の研究資料を」
望月火輪:「と言っても、部外者が見てもわからないように暗号化されてたり」
望月火輪:「研究の詳細については資料が分けられたたりで細かい部分まではわからないけどね」
望月火輪:そう言って自分の推測を含めてまとめたデータを二人の端末に転送する
庄野あるか:おおー!と開く。
天藤ちひろ:「これは……」と、データを確認して
天藤ちひろ:顔をしかめる
望月火輪:「人間を自在に操る研究。それの第一歩として対象の理性を破壊し操作するジャームが出来上がった。」
望月火輪:「だけど、それだけでは俺たちが見てきたように、ゾンビのような出来損ないしか動かせなかったんだろうね。」
望月火輪:「それではセルの目的は達成できない。だが、放置をしておくには危険過ぎる」
望月火輪:「そこで、幾人かで鍵を分担して封印したわけだけど…」
望月火輪:その結果を示すように、周囲を見渡す
庄野あるか:きょろきょろする。
庄野あるか:「できてないね」
庄野あるか:「ゾンビばっかりだし。」
天藤ちひろ:「できなかったんですね」
天藤ちひろ:二人にならうように周囲を見て
望月火輪:「強力な兵器を作ることが出来ても」
望月火輪:「それを管理できる体制が整ってなければ自分の身を滅ぼす」
望月火輪:「これがその一例だ。」
庄野あるか:「こわいな~」とうなずく。「ね、お父さん」うんうん、とする。
望月火輪:"OVV"という遺産に選ばれた君も、よく見ておくといい。
望月火輪:ちひろの眼を見つめながら、そう言葉を締める
天藤ちひろ:「……」静かに頷く
天藤ちひろ:自分が何を手にしているのか、改めて認識しながら
天藤ちひろ:それを制御できない危険性を、今身をもって理解していた
望月火輪:「ま、とりあえずは俺でわかる範囲はこんなものかな。」
望月火輪:「専門知識を持った人がいればもっと何かあるのかもしれないけれど」
天藤ちひろ:「専門知識……リギルさんの意見も聞いてみましょうか」
望月火輪:「そうだね。機嫌よく教えてもらうためにも」
望月火輪:「あるか、リギルへのお土産は持った?」
庄野あるか:「あるよー!」
庄野あるか:謎のボール型の機器を持ち上げる。ピンポン玉程度のサイズだ。
GM:その返事をかき消すように。
GM:物音を立てて研究室の扉を突き破り、何かが飛び込んできた。
GM:それは、一つの人影。
“ラマルク”:「くそ、話の通じないイカレ野郎め……!」部屋の外を睨み付けながら吐き捨てる。
“ラマルク”:その少女は、正しくあなた達が探していた“ラマルク”に違いない。
庄野あるか:「うわっ人だ」
“ラマルク”:「っ、ここにもいたのか……」
“ラマルク”:「って、あんたは……」
望月火輪:「やあ、久しぶり」
望月火輪:「よかったよ。再会してそうそう刃を向けられたりしなくて」
“ラマルク”:「そうなるかはこれからの成り行き次第だな」
“ラマルク”:「あいつらがすぐそこまで来てるから手短に聞く」
“ラマルク”:「アタシはこの下にいるジャームの討伐を諦めていないが」
“ラマルク”:「協力、あるいは静観する気はあるか?」
望月火輪:「静観は出来ないが協力なら」
望月火輪:「ただ、その前に俺たちの立場をはっきりさせた方がいいだろうね。」
“ラマルク”:「うちの頭が依頼した『競売』だろ」
望月火輪:「わかってるなら話が早い」
“ラマルク”:「もう
天藤ちひろ:「あいつら?」
“ラマルク”:「ああ……協力する気なら、今からだ」
“ラマルク”:「すぐ、来る」
望月火輪:二人に目配せをする
望月火輪:敵意を隠せる程度に警戒を
GM:足音が響く。革靴のような硬質な足音と、それ以上に硬い足音。
天藤ちひろ:頷いて、臨戦態勢
庄野あるか:かるく目を細め、ドアを見る。
“オレステイア”:「……参ったな。ここで再会するとは」
庄野あるか:「あっ!」
“エレクトラ”:「こんにちは、“エレクトラ”、です」
天藤ちひろ:「あなた達は……」
庄野あるか:「ひさしぶり~!」
庄野あるか:「さっき話してたのこのふたりだよ~。“オレステイア”と、“エレクトラ”ちゃん」
“オレステイア”:「そんなに久しぶりかな……いかんいかん。あまり会話してはペースが乱れてしまう」
“オレステイア”:「でも、どうしよう。できれば戦いたくなかったから、“ラマルク”さんを連れてすぐ帰ろうと思ってたのに」
“エレクトラ”:「指示、待機、します、オトウサマ」
庄野あるか:「…んー?どういうことー?」
“ラマルク”:「こいつらは、妥協したんだ」
天藤ちひろ:「妥協?」
“ラマルク”:「“エピオルニス”の情報を得て、相手をするのを避けることにした」
“ラマルク”:「それで、第一目標のアタシの生還のみを達成して、『競売』を抜けることにした」
望月火輪:「正しい判断だね」
望月火輪:「まずは人命を優先する。まして相手が得体の知れない怪物ならなおさらだ」
“オレステイア”:「えっと……僕らからは逃げたのに、『ムカウ』の人達と一緒にいるのはもしかして……」
“オレステイア”:「『ムカウ』の人達も戦う気なのかい? あれと」
庄野あるか:「どうなんだろ?」首を傾げ。「やっぱり、やばそうかな?見た?」
“オレステイア”:「直接見てはいないけど、情報を見れば手に余ると判断するには十分だよ」
望月火輪:「全く同意見だ」
望月火輪:「だけど、俺は君よりも“ラマルク”の性格を知っているからね」
望月火輪:「怪物と戦って意識を失っているなら、ともかく、そうじゃないならこいつはこの手のヤマからは絶対に降りないよ。」
“ラマルク”:「そう、さっきからずっと言ってるんだけどな」
“ラマルク”:「聞きやしないぞ、こいつら」
望月火輪:「それこそ、無理やり止めるなら殺すしか無い。そうなればマスターストラトスの怒りを買うだけだ」
望月火輪:「それなら、大人しく共闘という形で従って。」
望月火輪:「少しでも利を得られる形に持っていくのが得だと思うよ?」
“オレステイア”:「その話には少しおかしいところがあるね」
“オレステイア”:「止めるには殺すしかないと言っているけれど」
“オレステイア”:「意識を失っているならともかく、とも言っている」
“オレステイア”:「『ムカウ』も相手にするのは大変だけど、何だか人数も少ないし」
“オレステイア”:「要するに、“エピオルニス”と君たちのどっちが強敵か、って話だろう?」
“オレステイア”:「“エレクトラ”」
“エレクトラ”:「はい、オトウサマ、戦闘態勢、に、移行、します」
望月火輪:「はあ。」
天藤ちひろ:「やる気……みたいですね」
望月火輪:「どうやら、俺たち舐められてるみたいだね、ラマルク」
“ラマルク”:「今頃気付いたのか」
庄野あるか:「リギーも起こしてこなきゃだ!」
庄野あるか:「わたしはあなたたち、けっこう好きなんだけどなあ~。むずかしいねえ」
庄野あるか:「あ。ちひろちゃん、リギー抱えてきてくれるならこれ!」と漁ったジャマーを手渡します。
天藤ちひろ:「別に見返りは無くても呼んできますけど! いただきます!」と、受け取り
天藤ちひろ:リギルを呼びに向かう
GM:受け取り、意識を戦場から逸らした瞬間だった。
“ラマルク”:「おい!」ちひろを突き飛ばす。
天藤ちひろ:「きゃっ!?」
GM:同時、銃声が響く。
GM:その音源は、研究室の通気口。
“ミストルロガー”:「うっわー、ベストタイミングだと思ったのに、マジかよ!」
“ミストルロガー”:通気口から這い出すように現れる。
“ミストルロガー”:「ま、頭数一人減らせたからいいとするか」
庄野あるか:「また人!」
天藤ちひろ:「ミストルロガー……私を狙って……」
望月火輪:(あの狭い隙間を…エグザイルシンドロームか?)
天藤ちひろ:「あ、ありがとうございます……」ラマルクに
“ラマルク”:「ぐ……っう、力が……レネゲイドの抑制か……?」
天藤ちひろ:「あの弾丸の力……!」
“ミストルロガー”:「加勢させてもらうよ、“オレステイア”さん」
“ミストルロガー”:「俺は別にこの『競売』の景品に興味はないんでね、利害は一致すると思うよ?」
庄野あるか:「ええー。そっちなの~」
“オレステイア”:「お、おお……そうなのか、ありがとう」
“エレクトラ”:「敵味方識別、更新、します」
望月火輪:「そんなバトルジャンキーな人より俺たちと組んだほうがいいと思うけどな」
“ミストルロガー”:「君らと組んだら、OVVくれるかい?」
天藤ちひろ:「……これは、渡せません」
“ミストルロガー”:「だろ?」
“ミストルロガー”:「利害が一致しなきゃ、組めないよ」
“ミストルロガー”:「他にも仕事あるんだ。さっさと死んでくれると助かるな」
“オレステイア”:「……うん、そうだな」
“オレステイア”:「容赦はしないと言ったし、殺す気で行こう、“エレクトラ”」
“エレクトラ”:「分かりました、オトウサマ」
“エレクトラ”:「殺害、します」
GM:シーンカット
GM:ロイス・購入タブでロイス取得のみお願いします。
望月火輪:ロイスは保留
庄野あるか:いや保留かな。 “オレステイア”と“エレクトラ” 〇羨望/無理解、このままで。
リギル・ソルテール:タン。
リギル・ソルテール:短い銃声。
リギル・ソルテール:”エレクトラ”の肩口が焦げる。
庄野あるか:「おお」と気づき、笑う。「起きてくれた~」
“エレクトラ”:「損傷、確認、しました。軽微、です」
リギル・ソルテール:「こんだけ騒がしけりゃあ誰でも起きるだろ」
リギル・ソルテール:「今のは警告だ。次は当てるぜ、お嬢ちゃん」
リギル・ソルテール:「…それで下がるわきゃあねえか」
天藤ちひろ:「リギルさん!」
“オレステイア”:「人数が増えた。けど、出てきたのは一人か」
“オレステイア”:「一人欠けていることには変わりなさそうだ」
庄野あるか:「ふふん。でもわたしたちだけでも、じゅうぶん強くはあるのだよー」
庄野あるか:「ねーお父さん、リギー、モッチ、ちひろちゃん!」
リギル・ソルテール:「てゆーか」
リギル・ソルテール:「コード使えよ……」
庄野あるか:「…ねー!」
望月火輪:「巡がいないと締まらないね」
望月火輪:苦笑を漏らす
天藤ちひろ:「立場上仕方ない、ですね……」
リギル・ソルテール:「はあ。まあいい。行くぞ」
リギル・ソルテール:キュルルルル。その体積を無視して無数の機構が車椅子から現れる。
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージはこちら
“オレステイア”:「“エレクトラ”。できるだけ早く決めてしまおう」
“オレステイア”:「ゆっくりしてるともう一人も合流するかもしれない」
“エレクトラ”:「
“ミストルロガー”:「了解、短期決戦ね」
“ミストルロガー”:「だったら、こいつも使っておこうかな」
“ミストルロガー”:《ワーディング》。同時に、あなた達の体が僅かに重くなる。
“ミストルロガー”:「位置が漏れる危険があるから、本当に速攻で行ってもらわなきゃ困るからさ、頼んだよ」
リギル・ソルテール:キーボードを素早く叩く。戦場を俯瞰。
リギル・ソルテール:「相手の動きはこちらで把握する。お前らは目の前に集中すりゃそれでいい」
望月火輪:「早速対応してくれて助かるよ」
GM:イニシアチブ19、“エレクトラ”の手番
“エレクトラ”:マイナーで戦闘移動。PCにエンゲージ。
“エレクトラ”:メジャー:《確定予測》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《アタックプログラム》5dx+10 アームブレード×4で攻撃。リアクションC値+2。ガード値-20。 攻撃力36
“エレクトラ”:対象はあるかちゃんにしよう
庄野あるか:こいー
“エレクトラ”:5dx+10
DoubleCross : (5DX10+10) → 10[1,1,3,10,10]+7[6,7]+10 → 27
リギル・ソルテール:ドッジ代行する?
“エレクトラ”:リアクションC値+2だぜ
リギル・ソルテール:あーそうか
庄野あるか:浸食低めだしわたし だいじょうぶかもしれん
庄野あるか:ガードで
“エレクトラ”:ではダメージ
“エレクトラ”:3d10+36
DoubleCross : (3D10+36) → 10[3,2,5]+36 → 46
“エレクトラ”:ガード値-20です
庄野あるか:まあ…リザる!
庄野あるか:庄野あるかのHPを1d10(→ 5)に変更 (24 → 5)
庄野あるか:庄野あるかの侵蝕率を5(→ 5)増加 (58 → 63)
“エレクトラ”:「攻撃、開始、します」
“エレクトラ”:機械故の高出力で、高速で接近。
“エレクトラ”:接近しつつ、両腕からブレードを展開し、精密な動きで、父が同じ年頃と言った少女に斬りかかる。
庄野あるか:避けるどころか視認すら間に合わない。己のそれに似た細腕が刃になったことに気づいたときには、もう。
庄野あるか:ぶかぶかの上着の端が血に汚れた。
庄野あるか:「これ…!お父さんのなんだけど!」珍しくムカついたように言う。
“エレクトラ”:「敵、被害、確認。脅威判定、更新」
庄野あるか:「わたしはきみと違って、体はお父さんにつくってもらってないんだからね!」
GM:イニシアチブ12、リギルくん!
GM:敵のデータを確認しながら狙う相手を選んだりするといいぜ。
リギル・ソルテール:おー
リギル・ソルテール:マイナーなしでメジャー行きます。
リギル・ソルテール:▼狙って、撃つ:《アタックプログラム》狙いはオレステイアさん!
GM:判定どうぞ!
リギル・ソルテール:6dx+32
DoubleCross : (6DX10+32) → 10[3,3,6,8,8,10]+9[9]+32 → 51
リギル・ソルテール:回った!
“オレステイア”:キーンナイフで装甲5減少だよね
リギル・ソルテール:です
“オレステイア”:ガード
“オレステイア”:この時、フォールンシールド効果でガード値+5
GM:ダメージどうぞ
リギル・ソルテール:5+1d10+6d10
DoubleCross : (5+1D10+6D10) → 5+1[1]+26[6,7,3,5,3,2] → 32
リギル・ソルテール:こんなものか
リギル・ソルテール:リギル・ソルテールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (72 → 76)
“オレステイア”:装甲とガード値で16軽減して、17ダメージ
リギル・ソルテール:ぬぬぬ
“オレステイア”:でも半分以上削れました
リギル・ソルテール:おお
GM:では演出!
リギル・ソルテール:「相手の耐久を計る」
リギル・ソルテール:キュイィ。銃が”オレステイア”に狙いをつける。
“オレステイア”:「“エレクトラ”……は遠いな」
リギル・ソルテール:タン。
リギル・ソルテール:正確な射撃。
リギル・ソルテール:それは相手の装甲をわずかに削る。
“オレステイア”:腕時計を見るような仕草。
“オレステイア”:そこに仕込まれた電磁フィールド発生装置を起動し、防御する。
リギル・ソルテール:「なるほど」
“オレステイア”:「怖いな」
“オレステイア”:「僕は戦闘向きじゃないんだけど」
リギル・ソルテール:「だったらそこを狙うのが定石だろ」
“オレステイア”:「容赦ないな」
“オレステイア”:「見習わなきゃいけないね」
リギル・ソルテール:「”オレステイア”はすぐ潰せる。任せたぜ」
GM:イニシアチブ10、ミストルロガーの手番
“ミストルロガー”:マイナーなし
“ミストルロガー”:メジャー:《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》 使用武器、ARライフル。アンチレネゲイドシェル使用。 19dx7 攻撃力13 装甲無視、命中でダイス-2、ダメージを与えたらダイス-2。
“ミストルロガー”:対象は火輪くん
“ミストルロガー”:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[1,2,3,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,9,9,10]+10[1,3,6,6,7]+10[10]+5[5] → 35
望月火輪:こんにゃろー!
望月火輪:ソラリスのドッジ力を見せてやる
望月火輪:2dx>=35
DoubleCross : (2DX10>=35) → 5[4,5] → 5 → 失敗
望月火輪:ダメ
庄野あるか:かなしい
“ミストルロガー”:カバーリングとかはありますか?
リギル・ソルテール:代理ドッジやります?
望月火輪:今、ダイスが3、オーバーウォッチで6、セットアップのバフで-2、今回分で-4、ちょうど0
リギル・ソルテール:ですね
GM:セットアップは-1ですね
庄野あるか:で黒アビつかってってイメージかな
望月火輪:1残ってる!じゃあなんとかなる!
天藤ちひろ:したたか
望月火輪:ここはなんとか、します!
望月火輪:でもちひカバーがもらえるならほしさはある。
リギル・ソルテール:じゃあよろしくおねがいします!
“ミストルロガー”:ではダメージ
“ミストルロガー”:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 20[6,2,3,9]+13 → 33
“ミストルロガー”:装甲無視
天藤ちひろ:あ、カバーしときます《崩れずの群れ》
天藤ちひろ:天藤ちひろの侵蝕率を2(→ 2)増加 (64 → 66)
“ミストルロガー”:じゃあちひろちゃんに!
望月火輪:ありがとう…!
天藤ちひろ:G値が今9なので
天藤ちひろ:24点喰らって残り6で耐えます
“ミストルロガー”:耐えた……! だがダイス-4!
庄野あるか:さすが
“ミストルロガー”:これはラウンド間のデバフです
GM:では演出!
“ミストルロガー”:「さて、と」
“ミストルロガー”:本来の標的である天藤ちひろを狙いたいところだが。
“ミストルロガー”:「下調べは『ムカウ』全員分やってるんだよね」
“ミストルロガー”:「こういう集団戦で一番厄介なのが誰かも、当然分かってる」
“ミストルロガー”:狙撃銃を構える。狭い室内だが、その程度を扱えないようなら、遺産継承者を相手に戦えはしない。
天藤ちひろ:「……!」
“ミストルロガー”:「まず潰すなら“清虚”だ」
“ミストルロガー”:引き金を引く。
天藤ちひろ:OVVと一体化しながら望月の前に立ち、輪のような障壁を展開して弾丸を阻む
天藤ちひろ:「くっ……」が、貫かれて膝をつく、以前相対したときと同じ倦怠感が身体を襲う。
“ミストルロガー”:「おおっと、望外の成果ってやつだ、これは。……何てね」
望月火輪:「ありがとう、助かった。」
天藤ちひろ:「いえ……攻撃は、お願いします」
“ミストルロガー”:「庇われた罪悪感があったんだろう? 他の人を俺が狙えば飛び出してくれると分かっていたよ」
“ミストルロガー”:「君と俺に関しては、これは戦いじゃない」
“ミストルロガー”:「狩らせてもらうよ」
天藤ちひろ:「そんな簡単な話じゃないですよ、私にとっては……」
GM:ではイニシアチブ7、オレステイア
“オレステイア”:マイナーなし
“オレステイア”:メジャー:《解放の雷》対象の次に行うメジャーのC値-1、攻撃力+8。
“オレステイア”:対象は“エレクトラ”。
v
GM:演出
“オレステイア”:「“エレクトラ”の攻撃と、もう一手あっても足りないか」
“オレステイア”:腕時計型のデバイスを操作。
“オレステイア”:「“エレクトラ”、出力向上。電源残量は気にしなくていい」
“オレステイア”:「ここで勝って『競売』を抜けよう」
“エレクトラ”:「
GM:では行動値4の三人!
GM:相談して順番に行動してください
望月火輪:マイナーで改良型ブラックアビス起動。ちひろちゃんのダイス+3
GM:ちひろちゃんは侵蝕3増やしてください
天藤ちひろ:天藤ちひろの侵蝕率を3(→ 3)増加 (66 → 69)
天藤ちひろ:うおおお
望月火輪:メジャーで《エクスプロージョン》+《ツインバースト》
望月火輪:対象はミストさん!
GM:判定どうぞ!
望月火輪:6dx+3
DoubleCross : (6DX10+3) → 9[2,3,7,8,9,9]+3 → 12
望月火輪:まあまあ
“ミストルロガー”:ドッジできない! ガード!
庄野あるか:妖精いるときはあげる!要らなければ大丈夫
望月火輪:いらないぜ!
望月火輪:ダメージ!
望月火輪:2d10+38
DoubleCross : (2D10+38) → 6[1,5]+38 → 44
“ミストルロガー”:HP26! ドッジ型だからHP盛ってない!
“ミストルロガー”:復活もなし! 倒れます
庄野あるか:フハハハハ
リギル・ソルテール:よっしゃ
望月火輪:あぶねえ
GM:固定値で死んでる
GM:演出!
望月火輪:「助けられた分は、仕事をしないとね。」
リギル・ソルテール:ピ。不可視のマーカーを火輪の攻撃範囲に置く。
望月火輪:「それと」
望月火輪:「“ミストルロガー”の評価が間違っていなかったということも」
望月火輪:言い終わると同時に
望月火輪:ミストロガーの周囲で爆発が発生した。
望月火輪:既に、仕込みは終わっていた。ソラリスの因子により精製された無色にして無臭の起爆剤が、彼の体を纏っていた
“ミストルロガー”:対レネゲイドの銃弾で敵のレネゲイドを抑制し、モルフェウスの物体感応によって空間内の物質の動きを把握することで攻撃を回避し、一方的に獲物を狩る。
“ミストルロガー”:それが“ミストルロガー”の戦闘スタイルならぬ狩猟スタイルだった。
望月火輪:「射撃ならともかく」
望月火輪:「射線も、予兆もない攻撃なら、あんたも避けようがないだろう?」
“ミストルロガー”:「やばいってのは知ってたが……」
“ミストルロガー”:「ここまで化け物かよ……!」
“ミストルロガー”:叫んだ声は、爆音にかき消される。
“ミストルロガー”:爆煙が晴れた後には、倒れ伏す姿が残される。
望月火輪:爆発に隠すようにして、簡易型のレネゲイド結界装置を起動させる。
望月火輪:これでちひろにかけられた負担も減る。そして、敵はそのことに気づかない。
“ミストルロガー”:「くそ、仕事未達成……休暇が遠のく……いや」
“ミストルロガー”:「もう、ずっと休暇、かも……な」
“ミストルロガー”:意識を失う。
GM:では行動値4の残りお二人!
庄野あるか:じゃあお先に貰おう
庄野あるか:マイナーでコンボ『あなたはいつも優しい』/《オリジン:サイバー》。
庄野あるか:【生来の狂気】適用状態なので社会を達成値+10、《交渉》なら+20する。
庄野あるか:庄野あるかの侵蝕率を2(→ 2)増加 (63 → 65)
庄野あるか:そしてメジャーでコンボ『あなたは教えてくれた』/《絶対の恐怖》《神の御言葉》。
GM:判定どうぞ!
庄野あるか:“オレステイア”に交渉攻撃。アイテム「すごい服」「ボイスチェンジャー」の効果も達成値に含めます。
庄野あるか:5dx+25
DoubleCross : (5DX10+25) → 9[1,3,6,9,9]+25 → 34
庄野あるか:庄野あるかの侵蝕率を7(→ 7)増加 (65 → 72)
“オレステイア”:ガード。フォールンシールドの効果使用、ガード値+5
庄野あるか:ダメージ。
庄野あるか:4D10+30
DoubleCross : (4D10+30) → 15[6,4,1,4]+30 → 45
庄野あるか:装甲無視です
“オレステイア”:ガード値13、ダメージ32
“オレステイア”:残りHP12、倒れます。
庄野あるか:かたい
GM:では演出!
庄野あるか:血に汚れた上着の裾を握りしめる。“オレステイア”を見つめる。
庄野あるか:「ね。“エレクトラ”ちゃんと喧嘩になったりしないの?」
“オレステイア”:「そういうことはないね。“エレクトラ”は聞き分けのいい子だから」
“オレステイア”:「まだ反抗期は来てないんだ」
庄野あるか:「へえー。じゃあ、わたしとおんなじだねえ」
“オレステイア”:「でも、君と“エレクトラ”は違う、そうだろう?」
庄野あるか:「そうだね。わたしはお父さんによって、作られてないから」
庄野あるか:「引き離されたって、電池がなくたって歩ける。歩けちゃうのさ」
庄野あるか:そして、景色がぐにゃりと歪む。
庄野あるか:玉に乗った象、シンバルを叩く猿、火を噴くライオン。見上げるほどに巨大な動物たちが…その幻覚が。姿を現す。
庄野あるか:荒唐無稽なそれは、幻だとだれしもすぐにわかる。
“オレステイア”:「対知覚防御――」手元のデバイスを操作する。
庄野あるか:……だが、その夢を見ている庄野あるかだけは、これが現実と信じている。
庄野あるか:だから。ライオンは火を噴く。それは灼熱として男に届く。
庄野あるか:「……ううん、でも…あなたたちもそうなのかなあ」
庄野あるか:「きっと引き離されて歩けないのは、いつも…」
庄野あるか:燃える。熱く。「愛してくれる、『お父さん』のほうなんだ」
“オレステイア”:「何を……言っている……?」滝のような汗を流しながら。
“オレステイア”:感受性を司る脳の電気回路を意図的に抑制することで、幻覚攻撃に対処するシステム。
“オレステイア”:その防御を貫いて、炎に炙られる。
庄野あるか:身体より先、酸素が欠けて意識から、男の夢は途切れるだろう。
庄野あるか:……娘の方はどうか。
“エレクトラ”:ここからの防御は間に合わないと、冷静に、否、機械的に判断して、攻撃に機能を集中させている。
“オレステイア”:意識を手放す寸前。娘に目を向け、手を伸ばし。
“オレステイア”:「 」口にしたのは、娘ではない、愛した誰かの名前。
GM:行動値4! 三人目! ちひろちゃん!
天藤ちひろ:よーし! チッヒがんばっちゃうぞ
天藤ちひろ:マイナーなし
天藤ちひろ:メジャー【飢牙コラプサイレンス】《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の赤:ペネトレイト》
天藤ちひろ:対象エレクトラ
GM:判定どうぞ!
天藤ちひろ:8dx7+1
DoubleCross : (8DX7+1) → 10[1,1,3,6,6,7,7,8]+10[7,9,10]+10[1,6,9]+10[10]+3[3]+1 → 44
“エレクトラ”:回ってる……ガード! 《八重垣》! アームブレード×2でガード!
天藤ちひろ:ダメージ行きます
天藤ちひろ:5d10+10+4+3
DoubleCross : (5D10+10+4+3) → 27[9,8,1,3,6]+10+4+3 → 44
“エレクトラ”:ガード値6で38ダメージ!
天藤ちひろ:装甲無視44点
“エレクトラ”:結構削れたけどまだ生きてる!
天藤ちひろ:生きてるぅ
天藤ちひろ:血が通ってるか怪しいが
“エレクトラ”:こいつは人間じゃないのでHP盛ってる
GM:演出!
天藤ちひろ:父親が倒れた、そして機械的な切り替え
天藤ちひろ:その間隙を見逃さず、距離を詰め
天藤ちひろ:「やぁっ!」鉤へと形を変えたOVVをエレクトラへと叩き付ける
“エレクトラ”:「対物理、防御、態勢」
“エレクトラ”:展開したブレードで受け止める。
天藤ちひろ:(この感じ、望月さんとリギルさん……? 振り下ろした感覚に、自分のものではない力を感じて)
“エレクトラ”:ぐぐ、と機械の馬力で一瞬攻撃が止まるが
天藤ちひろ:「こ、の……!」それを
天藤ちひろ:足で強引に押し込んで、切り倒す
“エレクトラ”:間接が人間ではあり得ない方向に、“エレクトラ”の可動範囲としても外れる形で折れ曲がり、
“エレクトラ”:ブレード越しの斬撃の圧に押し倒される。
“エレクトラ”:「損傷、確認、驚異度、再更新」
“エレクトラ”:それでも、あくまで機械的に状況を判断し、戦闘を継続する。
“エレクトラ”:止める父は、もういない。
天藤ちひろ:「完全に機械人形じゃないですか……」
GM:クリンナップ
“エレクトラ”:行動値が7に戻ります。
天藤ちひろ:なし!
庄野あるか:ないよん
望月火輪:なし
GM:では再びのセットアップ!
“エレクトラ”:なし
庄野あるか:なしだよっ
天藤ちひろ:なしっ
望月火輪:活性の霧を
望月火輪:リギルくんに!
リギル・ソルテール:なし!
GM:では行動値12、リギルくん!
望月火輪:侵蝕が70に
リギル・ソルテール:行ってみるか
GM:の前にセットアップ演出しますか
リギル・ソルテール:おー
望月火輪:じゃあ、します!
GM:演出!
望月火輪:不意にリギルの視界がクリアになる。
望月火輪:神経が活性化し視界から得られる情報の処理能力が上がる
望月火輪:機械の体が神経が通ったように五体とつながる
望月火輪:「任せたよ、これ以上時間もかけたくないしね」
リギル・ソルテール:「助かる」
リギル・ソルテール:手番!
リギル・ソルテール:マイナーなし
リギル・ソルテール:メジャー
リギル・ソルテール:▼狙って、撃つ:《アタックプログラム》 エレクトラに!
GM:判定どうぞ!
リギル・ソルテール:6dx+32
DoubleCross : (6DX10+32) → 9[1,2,2,5,6,9]+32 → 41
“エレクトラ”:ガード
“エレクトラ”:《八重垣》《電磁障壁》アームブレード×2でガード、ガード値6+4d10。
リギル・ソルテール:ウワーッ
“エレクトラ”:シーン一回の切り札!
リギル・ソルテール:装甲-5です!行くぞ!
リギル・ソルテール:6d10+20
DoubleCross : (6D10+20) → 33[7,1,5,3,9,8]+20 → 53
“エレクトラ”:装甲8で5軽減されれて3だから……
リギル・ソルテール:いい出目!
“エレクトラ”:53-4d10-6-3
DoubleCross : (53-4D10-6-3) → 53-19[4,4,7,4]-6-3 → 25
リギル・ソルテール:どうだ…
庄野あるか:ど、どうだ
“エレクトラ”:残りHPは……16! 倒れます!
庄野あるか:うおおお!
リギル・ソルテール:やったー!
GM:あなた達の勝利だ!
リギル・ソルテール:リギル・ソルテールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (76 → 80)
天藤ちひろ:やったー!
GM:演出!
リギル・ソルテール:神経がいつも以上に研ぎ澄まされ、深く武器と繋がるのを感じる。
リギル・ソルテール:「相変わらず、”清虚”の力は効く」
リギル・ソルテール:銃が複数、”エレクトラ”に狙いを定める。
“エレクトラ”:「損傷、確認」
リギル・ソルテール:「悪ぃな、お嬢ちゃん。顔は狙わないどいてやるよ」
“エレクトラ”:「防御、態勢、最大」
“エレクトラ”:「電磁フィールド、展開」
リギル・ソルテール:ダン、ダン!
リギル・ソルテール:普段より強い音を立て、銃弾が電磁フィールドを貫く。
リギル・ソルテール:弾速は弱まるが…威力は殺しきれない!
“エレクトラ”:溜まっていた埃が、展開されたフィールドの余波の静電気で舞い上がる。
“エレクトラ”:バチバチと音を立てて、弾丸を受け止め……切れない。
リギル・ソルテール:胸と胸の間。
リギル・ソルテール:心臓部分に弾丸が埋まる。
“エレクトラ”:そこには、メインバッテリーが搭載されている故に、胸部装甲は、CPUを搭載した頭部装甲に並んで最も硬い設計をされていた。
“エレクトラ”:だが、それは絶対の防御とはなり得なかった。
“エレクトラ”:「損傷、甚大、行動……継続、不、能」
“エレクトラ”:「指示を、ください、オトウサマ」
“エレクトラ”:「オトウ、サ……マ……」
“エレクトラ”:電源が切れたように、事実電源が絶たれ、行動を停止した。
“ラマルク”:「……終わったか」
リギル・ソルテール:「やれやれ」
天藤ちひろ:「倒せた……みたいですね、よかった……」
庄野あるか:“エレクトラ”をじっと見つめ、ふっと視線を外した。
“ラマルク”:「助かった。加勢できなくて申し訳ない。ようやく動けるようになったんだが」
望月火輪:「ま、俺たちの実力を見定める機会だったことにしてくれればいいよ。」
望月火輪:「どうかな?君と共闘するに足りそうかな?」
“ラマルク”:「……共闘するに値するかどうかなら、あんたがいる時点で判断はできている」
“ラマルク”:「連携する上で、戦力を確認できたのでよしとする」
望月火輪:「それはよかった。」
望月火輪:左手で口元を隠すようにしながらくすりと笑う
天藤ちひろ:「(何してもサマになってるなぁ……)」
“ラマルク”:「改めて、よろしく頼む。ここについてはあんた達よりアタシの方が長くいる分、情報も多いと思う」
“ラマルク”:「何か聞きたいことがあれば言ってくれ」
“ラマルク”:「まあ……だが、とりあえずは目的地に向かいながら話そう」
“ラマルク”:「最下層、“エピオルニス”の封印区画へ」
GM:シーンカット
GM:ミドル戦闘に勝利したので、倒した敵の所持品を奪う形で購入判定が可能です。
GM:ロイス・購入タブでお願いします。
庄野あるか:追剥だ
庄野あるか:“オレステイア”と“エレクトラ”のロイスを分けてとりたいので、枠をひとつ埋める形にしようかな
庄野あるか:“オレステイア” 〇憐憫/隔意
庄野あるか:“エレクトラ” 〇羨望/隔意で。
望月火輪:ブルーゲイル狙おう
望月火輪:7dx>=20
DoubleCross : (7DX10>=20) → 9[3,4,4,6,7,8,9] → 9 → 失敗
望月火輪:今回、ダメだな!!
天藤ちひろ:社会と一体化で強化素材狙うかな
天藤ちひろ:5dx+3>=15
DoubleCross : (5DX10+3>=15) → 10[1,1,2,4,10]+4[4]+3 → 17 → 成功
望月火輪:庄野あるか/有意○/隔意
天藤ちひろ:成功、OVV指定で
望月火輪:ちいちゃんつよ~
庄野あるか:回復キットかおう
リギル・ソルテール:何を買おう…
庄野あるか:手当だった
庄野あるか:手当どうかい
天藤ちひろ:何もないなら回復買っておいてもらえると嬉しい
庄野あるか:5DX+1+0@10>=8 調達
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 8[1,2,3,6,8]+1 → 9 → 成功
リギル・ソルテール:じゃあ応急手当て
天藤ちひろ:望月火輪 〇信頼/脅威
庄野あるか:おし。この手当はちひろちゃんにあげるね
リギル・ソルテール:3dx>=8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 7[2,5,7] → 7 → 失敗
天藤ちひろ:ありがたや
リギル・ソルテール:買えなかった…
庄野あるか:おしかった
天藤ちひろ:6+2d10
DoubleCross : (6+2D10) → 6+4[3,1] → 10
リギル・ソルテール:これが社会弱者
GM:情報収集続き!
GM:残りメイントピックのみ、残りPP2!
庄野あるか:私は支援でいいかなあという感じ ロール的にも
望月火輪:最期は支援に回りたい気持ちがあり
庄野あるか:死ぬな
リギル・ソルテール:ふーむ
庄野あるか:メインでもいいよー
GM:達成値10出せばクリアですからね
天藤ちひろ:死ぬには早い!
庄野あるか:あ、じゃあ支援でいいや
天藤ちひろ:つまり3人支援に回れば終わる
天藤ちひろ:+9だから
リギル・ソルテール:じゃあ私メインやります
庄野あるか:全力で押すか 背を
天藤ちひろ:1ゾロでもだなさきゃ
庄野あるか:車いすを三人で押す
リギル・ソルテール:ダイス今は3個あるし
リギル・ソルテール:カラカラカラ
GM:支援が失敗することだってありえるぜ
望月火輪:FHで支援
天藤ちひろ:カラカラカラ
望月火輪:6dx+2>=8
DoubleCross : (6DX10+2>=8) → 10[3,4,6,8,9,10]+10[10]+10[10]+1[1]+2 → 33 → 成功
天藤ちひろ:FHで支援
庄野あるか:情報:FHで支援判定しまーす。
GM:すげえ
望月火輪:バ、バカ!!
リギル・ソルテール:やば
天藤ちひろ:5dx+3>=8
DoubleCross : (5DX10+3>=8) → 9[3,5,7,8,9]+3 → 12 → 成功
庄野あるか:狂った支援
GM:支援の方が回るのかな、この人たちは
庄野あるか:5DX+2+0@10>=8 情報:FH
DoubleCross : (5DX10+2>=8) → 4[1,1,2,3,4]+2 → 6 → 失敗
庄野あるか:ミスったw
庄野あるか:これ財産いけましたっけ
GM:いけます
リギル・ソルテール:無理しなくていいよ!
庄野あるか:じゃあ二点はらってかおう お金はあるのだ
庄野あるか:庄野あるかの財産点を2(→ 2)減少 (10 → 8)
リギル・ソルテール:じゃあ判定
リギル・ソルテール:FH!
リギル・ソルテール:3dx+2+6
DoubleCross : (3DX10+8) → 5[1,3,5]+8 → 13
GM:成功! PP2! 全解放!
庄野あるか:つよい
望月火輪:ぐっど
GM:では開示
リギル・ソルテール:キュイィイ。
リギル・ソルテール:デバイスが辺りの様子を観察する。
リギル・ソルテール:「おい、そっちはどうだ」
リギル・ソルテール:矢で殺された亡者を検分しながら。
望月火輪:「うーん」
望月火輪:「どれもあっさり殺されてる。」
望月火輪:「それも自分が死んだことすら気づいていないレベルで」
望月火輪:「その程度のことしかわからないね。」
庄野あるか:「すごー」
“ラマルク”:「このレベルの参加者がいるのか」
天藤ちひろ:「あの、的場の人たち……でしょうか?」
望月火輪:「そうだろうね。このレベルのやり方が出来るのは、彼らぐらいだ。」
“ラマルク”:「『的場』……ああ、リーダーから聞いたことあるな」
“ラマルク”:「
庄野あるか:「ジュンさん、だいじょうぶかな」
リギル・ソルテール:「…………」
望月火輪:「大丈夫。」
望月火輪:「あれもきっと楽しかったって言って帰ってくるよ」
望月火輪:「どっかのマスターエージェントみたいにね。」
望月火輪:似つかわしくない楽天的な言葉を放つ
庄野あるか:そっかあ、と毛糸をあみあみする仕草をしながら聞く。
リギル・ソルテール:「その言い草だと」
リギル・ソルテール:「余程の怪物らしいな?”マスターストラトス”は」
“ラマルク”:「マスターと付いてる時点で、って話ではあるが」
天藤ちひろ:「マスターの名を持った、怪物……」
“ラマルク”:「基本的に規模が違うんだよ」
“ラマルク”:「対個人とか、対集団とかいうレベルじゃない」
“ラマルク”:「対国家のスケールを持つ化け物だ」
リギル・ソルテール:「なるほどね……」
“ラマルク”:「それでいて本人の気質的には対個人が好きっていうんだから手が付けられない」
庄野あるか:「相手はたいへんだねー」
望月火輪:「国家規模、ね」
リギル・ソルテール:「明確な目標になるな」
リギル・ソルテール:手を握る。
“ラマルク”:「目標? あれを?」
リギル・ソルテール:「その先さ」
“ラマルク”:「意外だな。“清虚”の仲間にしては気が合いそうだ」
リギル・ソルテール:「そりゃあ、光栄」
天藤ちひろ:「目標……」
望月火輪:「俺とだって気が合ってるのに」
望月火輪:冗談めかして言う
“ラマルク”:「冗談だろ」
庄野あるか:「なかよしだねー」適当に言う。
リギル・ソルテール:「”清虚”とは仲良しだが気は合わねえなあ」
天藤ちひろ:自分もOVVを手なずけるのなら、そのレベルを目指さねばならないのかと、一人考える
庄野あるか:「というか、えーっと、ラマルクちゃんだっけ」
庄野あるか:「ずっとここにいたの?」
“ラマルク”:「ああ、アタシはあんたらと違って競争相手がいなかったからな、もう少しじっくり調査していた」
“ラマルク”:「だからこの施設内についてはほぼ把握している」
庄野あるか:(おいしいごはんとかなさそうだし、じめじめしてるし、わたしならヤだな~…)
“ラマルク”:「……とはいえ、それだけなら一週間は早く帰れていた」
望月火輪:「ふむ」
望月火輪:ラマルクの次の言葉を待つ
“ラマルク”:「アタシは、エピオルニスに挑んで、一度敗走した」
“ラマルク”:眉間に皺を寄せて、耐え難い言葉を口にするように。
庄野あるか:「会ったんだ!」
リギル・ソルテール:「単身挑んだのか。そいつぁすげえ」
“ラマルク”:「元々そのつもりでここに来たからな」
“ラマルク”:「とはいえ、実際戦って、単身無策で挑める相手じゃないことも痛感したが」
リギル・ソルテール:「まあ……引き際は肝心だあな。どこを目指すにせよ、死んじまやあ意味がねえ」
天藤ちひろ:「単身じゃなくて、策があれば……いけそうですか?」
“ラマルク”:「残りの一週間は、傷を癒やすのと、何らかの弱点がないか更に深い調査をしていた」
“ラマルク”:「結果、これと言ったものは見付からなかった」
“ラマルク”:「正直に言えば、アタシ一人では手詰まりだった」
“ラマルク”:「だから、あんたらと組めたのは悔しいが幸運だったよ」
望月火輪:「なぜ君たちはエピオルニスに執着してるのかな。」
望月火輪:「あの力は驚異ではあるが、少なくとも君の理想にはそぐわないものだろ?」
“ラマルク”:「それそのものはな」
“ラマルク”:「その力には興味がある」
リギル・ソルテール:「ああ、わかる」
“ラマルク”:「あれは、他者を取り込み、操る」
天藤ちひろ:「取り込む……」
“ラマルク”:「あんたらが見た亡者共はそのなれの果てだが、取り込まれて時間が経っていなければ、正気を保っているんだ」
“ラマルク”:「そして、“エピオルニス”のジャームとしての力が宿る」
“ラマルク”:「アタシが求める力の、足がかりになり得る存在だ」
リギル・ソルテール:「可能性だな」
庄野あるか:「わかるんだ」ぱちくり。
“ラマルク”:「“マスターストラトス”が何故、って話なら、あいつはあんたらが考えてるより単純な奴だ」
“ラマルク”:「強い相手で、部下が望んでるから好きにさせてやろう、その程度のことしか考えてないよ」
望月火輪:「なるほど、君の欲望なわけか。」
天藤ちひろ:「そ、そんな単純な……」
リギル・ソルテール:「どんな欲望でもつきつめりゃあシンプルなもんだ」
リギル・ソルテール:「あんただってそうだろ、”オーヴ”?」
天藤ちひろ:「……たしかに……そうですね」
天藤ちひろ:「単純に、自分のやりたい事をする。 そこは変わりないという事ですか」
リギル・ソルテール:「その、何よりも純粋な”やりたいこと”、”なりたいもの”に『向かう』こと」
リギル・ソルテール:「より、深く、強く。それがおれたちだ」
天藤ちひろ:「……はい」
天藤ちひろ:胸に手を当てて、頷く
天藤ちひろ:彼に思う所はあったが、その思想は間違っているとは思えなかった
“ラマルク”:「……おい、そろそろだ」
“ラマルク”:「この階段が、最下層への唯一の直通路だ」
天藤ちひろ:「この奥が……」
GM:指し示された先には、遙か地下へ続く螺旋状の階段。
GM:中心の空洞部分の底は、暗闇に呑まれたように目視は叶わない。
GM:その深さは、この施設の研究者達の“エピオルニス”への恐怖を示すようだった。
庄野あるか:暗がりを覗き込むように見下ろす。
庄野あるか:「ここにいるの?」
“ラマルク”:「これを降りきった先に“エピオルニス”は封印されている」
“ラマルク”:「最下層の隔離室から出れば死ぬように初めから作られている」
望月火輪:「その割には被害が広まっていたようだけど」
庄野あるか:うんうんとうなずく。
“ラマルク”:「“エピオルニス”が取り込んだ奴は自由に動けるからな」
“ラマルク”:「最初の被害者を取り込んで、操って次の奴を連れてくる。それを繰り返したんだろう」
“ラマルク”:「手駒が増えていけば効率もどんどん上がる」
望月火輪:「まさしくねずみ算式というやつだ」
天藤ちひろ:「恐ろしいです、ね」
天藤ちひろ:「えっと、ラマルクさんはこのまま“エピオルニス”に再戦を……挑まれるおつもり、なんですよね」
“ラマルク”:「ああ。……腰が引けるなら、退いてもいいぞ」
庄野あるか:「的場の人たちもいたら、あれだね」
庄野あるか:「えーと。三つ巴!になるかもだね」
天藤ちひろ:「その場合リーダーさんの安否が気がかりですが、はい、そうなりますね……」
望月火輪:「巡がいるのが一番楽でいいんだけどね」
リギル・ソルテール:「巡は無事だろ」それは疑ってない
天藤ちひろ:(信頼されてるなぁ)
天藤ちひろ:「私は依頼を果たせる確率が高い方を行きます……つまり、お供します」ラマルクに
“ラマルク”:「……そうか」
リギル・ソルテール:「退く選択肢はハナからねえな、おれも」
“ラマルク”:「他の奴も準備はいいか? 長い階段だ、この後も退けるが」
“ラマルク”:「確認はこれが最後だ」
望月火輪:「じゃあ、一応念押し」
望月火輪:「マスターストラトスにはしっかり僕たちが協力したことを伝えてね?」
望月火輪:全員で無事に帰ることは確定事項であるかのように、軽い口調で言う
天藤ちひろ:(生きて帰る気なんだろうな、この顔は)
天藤ちひろ:火輪の端整な顔立ちを横目に見ながら、心中で呟く。
天藤ちひろ:もちろん自分もそのつもりだが
庄野あるか:「あっ、そうだよ。リギーにあげなくちゃだもん!」
“ラマルク”:「ああ、勿論。生きて帰れればな」
“ラマルク”:対照的に重い口ぶりで。これは、“ラマルク”の生来の気質からくる真面目さとも言えた。
“ラマルク”:言いながらも、自分が死ぬとは、全く考えていない。
“ラマルク”:「全員やる気なら、行くぞ――」
“ラマルク”:そう言って、先導して階段へ歩き出した時。
GM:足音が聞こえる。背後からだ。
GM:『的場』なら、先に行った筈。それ以外の敵は、既にあなた達が倒している。
GM:であれば、その足音の主は――
日裏巡:「――ああ、やっと追い付いた」
リギル・ソルテール:「巡」
日裏巡:日裏巡。『ムカウ』のセルリーダー。
日裏巡:何故か、片手でローブを着た人間を一人引きずっている。
日裏巡:「これから本命かな? 危うく遅刻するところだったな」
望月火輪:「ホントに出てくるとは」
天藤ちひろ:「リーダーさん!?」
庄野あるか:「ジュンさーん!!」ぴょいっとそちらへ振り向いて。「あっちはうまくやれたのー?」
日裏巡:「うーん、どうかなあ」
日裏巡:「戦闘という意味では負けたけど、こうして生きてはいるから、まあ引き分けかな」
リギル・ソルテール:「で」
リギル・ソルテール:「そいつぁ誰だよ」
リギル・ソルテール:引きずられている人間を顎でしゃくって
ローブの男:「う、うう……」呻いているが、亡者のように正気を失っている訳ではないようだ。
天藤ちひろ:「この施設の方、ですか?」
日裏巡:「ああ、彼は『アミュレット』の――」
日裏巡:そこまで言ったところで。
“ラマルク”:無言で走り出し、螺旋階段の中心に身を投げた。
“ラマルク”:《瞬間退場》
天藤ちひろ:「えっ……ラマルクさん!?」
庄野あるか:「ええっなになに」
日裏巡:「あっ、逃げられた。彼女も『アミュレット』のことは知っていたのか……」
リギル・ソルテール:「………」
天藤ちひろ:「知っていた? とは、何の事ですか?」
望月火輪:「どういうこと?」
日裏巡:「順番に話そうか」
日裏巡:「まず、『的場』相手に私は負けて、一度死んだ」
日裏巡:「正確には死んだふりをした」
日裏巡:「“クリプトビオシス”……前にコピーした能力でリザレクトを抑制して擬死状態になったんだ」
庄野あるか:「へえーっ、すごい」
日裏巡:「それで時間が経ってからリザレクトして生き返って、遅れて施設に入ったところで、彼に会った」
日裏巡:ローブの男を持ち上げる。
望月火輪:(整合性はある)
リギル・ソルテール:値踏みするように巡を見ている。
庄野あるか:「かれ?」
日裏巡:「『アミュレット』のエージェントだ。『アミュレット』は『的場』に負けて撤退したふりをして、暗躍していたんだ」
天藤ちひろ:「暗躍、ですか?」
日裏巡:「うん、でもその暗躍の成果を得て、彼は本当に撤退することにしていた」
日裏巡:「彼は、この施設の亡者の記憶を読んだんだ」
庄野あるか:「それってなーにー?」体を揺らしながら。
日裏巡:「何故、『アムルゼス』が壊滅したか、知っているかい?」
リギル・ソルテール:「”エピオルニス”の暴走だろう?」
リギル・ソルテール:「違うのか?」
天藤ちひろ:「“エピオルニス”の暴走によるもの……と」
天藤ちひろ:「お聞きしましたが、それ以外に何かあったんですか?」
日裏巡:「ううん、合っているよ」
望月火輪:「俺たちが得てる情報だと、それが主原因だね」
日裏巡:「じゃあ、何故“エピオルニス”は暴走したと思う?」
天藤ちひろ:「何故……」
庄野あるか:「なんだっけ、チルドレンを鍵みたいにしてたんだっけ」
庄野あるか:「鍵?重し?」
リギル・ソルテール:「それが上手いこと機能しやがらなかったんだろ?」
日裏巡:「その機能自体は上手く機能していたそうだよ」
リギル・ソルテール:「へえ」
日裏巡:「暴走したのは、そのチルドレン自身だ」
日裏巡:「一人のチルドレンが、他の制御用のチルドレンを殺害、唯一の制御機能を利用して、“エピオルニス”を暴走させた」
望月火輪:「へえ」
望月火輪:巡の言葉を聞きながら、そこから導き出される真実を推測している
庄野あるか:「はえー」
天藤ちひろ:「それは……」
日裏巡:「そのチルドレンは、当時『八番』と呼ばれていた。コードネームも名前もない、制御用の装置として」
リギル・ソルテール:八番。今までの情報と照合するが、
リギル・ソルテール:それに当たるものを見つけ出せない。
日裏巡:「性別は女。上昇志向が高かった。シンドロームはエグザイル/ソラリス」
日裏巡:「今も生きていれば、さっき逃げた彼女と同じくらいの年齢になる」
リギル・ソルテール:「………」
庄野あるか:「えっ、じゃあなんで今、ここにいるの?」
日裏巡:「そこまでは記憶にはなかった。ここの人間が死んだ後のことだからね」
日裏巡:「でも、推測はできる」
望月火輪:「……」
日裏巡:「自分が壊滅させたセルのジャームの元へ行き、消息を絶つことで、現在の上司に捜索させる」
日裏巡:「もしかしたら、以前から失敗した時には『競売』するように誘導していたのかもしれない」
日裏巡:「複数のセルの人間を集められる『競売』を」
天藤ちひろ:「えっと、つまり……」
天藤ちひろ:「この状況が、ラマルクさんの狙ったものである」
天藤ちひろ:「ということ、ですか……?」
日裏巡:「そう悟ったから彼は逃げだそうとしていたのさ」ローブの男を指して。
日裏巡:「彼女は“エピオルニス”を制御できる」
日裏巡:「『競売』に来た人間を取り込み、何事もなかったかのようにセルに帰し、内側から複数のセルを支配する」
日裏巡:「そんなことも可能だろうね」
リギル・ソルテール:「おれたちのことはハナっから手足にするつもりだったのか」
天藤ちひろ:「狙いは私たちだったなんて……」
庄野あるか:「どこまでもいける身体だね」
リギル・ソルテール:手に視線を落とし、握って、開く。
望月火輪:「俺の知る彼女の人物像とは少しそぐわないけれど」
望月火輪:「目的のためなら手段を選ばないのは彼女らしい…」
望月火輪:「いや、FHらしいと言ったほうがいいのかな。」
望月火輪:言葉を紡ぐことで平静を保とうとする。
庄野あるか:んー、とモッチを見るが、自分にはよくわからず、見ている。
リギル・ソルテール:「そうだな」
リギル・ソルテール:「おれたちは善人じゃあねえ」
天藤ちひろ:「その食い違いは、何か理由があるのかもしれませんね……推測しかできませんけど」
日裏巡:「それと、一つ言っておかなきゃいけないことがあるんだ」
庄野あるか:「んー…?」モッチからジュンさんに視線を移す。
天藤ちひろ:「まだ何かあるんですか? 聞きますけど」
望月火輪:巡に視線を向ける
日裏巡:「実は“クリプトビシオス”の能力を使うと、一時的にレネゲイドが抑制されて、エフェクトが暫く使えなくなるんだ」
庄野あるか:「ええっ」
日裏巡:「だから、私はあまり役に立たない」
望月火輪:「はあ」
天藤ちひろ:「えっと、つまり今回はリーダーさん抜きで何とかする事になる、という事ですか」
リギル・ソルテール:「……よくここまで来られたもんだ」
リギル・ソルテール:肩をすくめる
天藤ちひろ:「……たしかに」よくここまで、というセリフに
望月火輪:「やっと安心できたよ。君は本物の巡だ。」
庄野あるか:「えっモッチ疑ってたの?」
庄野あるか:「わたしなんにも考えてなかったよー」
リギル・ソルテール:「おれも警戒はしてた」
庄野あるか:「そうなんだ…、みんなかしこいねえ」
天藤ちひろ:「言われてみれば、偽物の可能性だってあったんですね……」
日裏巡:「なるほど……確かに……」
望月火輪:「自分で言うかな」
日裏巡:「左目の『アンティキティラ』外して見せようか?」
庄野あるか:「ちょっと見たいけど…」
リギル・ソルテール:「いい、いい」手をひらひらと振って
庄野あるか:「帰ったら見せて~」
日裏巡:「うん、新しい脳も手に入るだろうし、読み込む時に見せてあげるよ」
天藤ちひろ:「(物騒な……)」
日裏巡:「じゃあ、行こうか」
日裏巡:罠にはめられたと知り、それでも問うことすらせず、当たり前のように先に進む。
日裏巡:「あ、君はもういいよ」『アミュレット』の男を放り出す。
望月火輪:巡に続いていく
望月火輪:「無力なんだから当たり前のように先頭に立たないでよ」
リギル・ソルテール:放り出された男を一瞥して、階段へそのまま進む。反重力機構が彼をスムーズに運ぶ。
庄野あるか:(“エピオルニス”とラマルクちゃん、なんだか)
庄野あるか:(親子みたいだなあ……)
庄野あるか:と思ったが、なぜかを言葉に思いつかず、そのまま進む。
天藤ちひろ:「危なくなったら言ってくださいね……って、私が言うのも変ですが」と言いながらも、それに続く
GM:シーンカット
GM:NPCカードが追加されます。
GM:地の底の、更に底。
GM:長い長い階段を降りた先に、隔壁に厳重に封印されたその部屋はあった。
GM:扉を開けるにはパスワードと生体認証が必要だが、この程度のセキュリティを突破することなどリギルであれば容易いだろう。
GM:逆に言えば、ブラックドッグでない“ラマルク”がこの中に入ったとしたら、生体が登録されていることを示す。
リギル・ソルテール:コードを端末に接続。
リギル・ソルテール:数秒ほどキーボードを叩くと、扉が開いていく。
天藤ちひろ:「(流石……)」
天藤ちひろ:その光景を、口をぽかんと開けて見守っていた
庄野あるか:「全然壊れたりしてないなあ」ときょろきょろ。
GM:重苦しい音を立てて、隔壁が開く。その先には――
“ラマルク”:「……追ってきたか。やっぱり、『ムカウ』はイカれてるな」
“ラマルク”:“ラマルク”と
“エピオルニス”:襤褸切れのような服を着た少年がいた。
“エピオルニス”:「誰? お姉ちゃんの知り合い? 友達?」
天藤ちひろ:「(彼が、エピオルニス……!)」少年の眼から、尋常のものではない気配を感じ取って
望月火輪:「複数のセルを同時に手球に取ろうとした君ほどじゃないよ」
リギル・ソルテール:「まったくだ。してやられるとはな」
“ラマルク”:「してやられる? そうはならなかっただろう」
“ラマルク”:「そういうのは、こういうのを言うんだ。――“エピオルニス”。さっきの奴らを出せ」
天藤ちひろ:「さっきの奴ら、って……」
リギル・ソルテール:「……やれやれ」
“エピオルニス”:「さっきお友達になった人達? うん! 分かった!」
“エピオルニス”:「来ていいよ!」後ろを振り返って言う。
“エピオルニス”:それに応ずるように。
“空筈”:「……」
“百射”:「……」
“正鵠”:「……」
庄野あるか:「うえっ」
日裏巡:「『的場』も負けたのか」
リギル・ソルテール:「そりゃ」
リギル・ソルテール:「挑みがいがあるってもんだ」
“空筈”:「……お願い、します」
“百射”:「……殺してくれ」
“正鵠”:「……」目を伏せ、沈黙している。
天藤ちひろ:「”的場”の人たち、全員……!」
“ラマルク”:「安心しろよ。別に実力でこいつら全員倒した訳じゃない」
“ラマルク”:「案内役に不意打たれるのを察知できなかったのを実力不足って言うのは酷ってものだ」
望月火輪:「そんな謙遜しながら搦手を使えば的場を全員倒せるって言われてもな」
“ラマルク”:「いや、“正鵠”はそれでも倒せなかったよ」
“ラマルク”:「でも、部下を殺す程非情な女じゃなかったらしい」
“エピオルニス”:「ねえ、みんなも友達になってよ!」
“エピオルニス”:「ぼく、友達少ないんだ。みんな、時間が経つと何も言わなくなっちゃうから……」
庄野あるか:「むずかしいことはよくわかんないけどー、…的場のひとたちもまとめて切り抜けなきゃってこと…」
天藤ちひろ:「そうなります、ね」あるかの言葉に頷いて
リギル・ソルテール:「友達ねえ」
リギル・ソルテール:『ムカウ』のメンバーを見る。
庄野あるか:よくわからないが、にこにことリギルくんを見ている。
リギル・ソルテール:「……まあ、いいか。説教みたいなのは性に合わねえ」
リギル・ソルテール:友人か、と言えばそうであり、そうではない。
リギル・ソルテール:それでも彼らは彼らで自分は自分だ。
リギル・ソルテール:「せいぜい大事にしとけよ。そのオトモダチってやつをよ」
リギル・ソルテール:銃を”エピオルニス”たちに向ける
“エピオルニス”:「うん! いい人だね、お兄ちゃん。もっと友達になりたくなってきた!」
望月火輪:「話が通じないな」
望月火輪:「君のその類かい?ラマルク」
“ラマルク”:「ジャームと一緒にされるのは流石に不愉快だな」
“ラマルク”:「勿論話は通じる。が、和平交渉なら別だ」
望月火輪:「同じだろ。」
望月火輪:「ジャームに肩入れして、その側に立って行動する。ならそれは人間でることを放棄してジャームとなっているのと変わらないんじゃないか」
“ラマルク”:「ジャームに肩入れ? そう見えるのか?」
“ラマルク”:「アタシが制御し、アタシの目的に利用している」
“ラマルク”:「まさか、ジャームを道具として使うことを否定しているのか? 『ムカウ』のあんたが?」
天藤ちひろ:ジャームを道具として、という言葉に少しだけ反応するが、言葉は返さない。
望月火輪:「道具にしては、いやに献身的だと思っただけさ」
望月火輪:「そうじゃないなら、それでもいい。」
望月火輪:「いつも通り、ただ君が俺の向こうに。俺が向こうに回っただけだ。」
望月火輪:「決着の付け方も、いつも通りでいいだろう?」
“ラマルク”:「……いや、今度は最後までやろう」
“ラマルク”:「どっちかが死ぬまでだ」
“ラマルク”:「安心しろよ。死んでも、暫くは使ってやる」
望月火輪:「冗談。」
望月火輪:「そんな美しくない死に様はごめんだね。」
“エピオルニス”:「あはは、こんなにいっぱい人がいるなんて久しぶりだ、楽しいなあ!」
“エピオルニス”:「みんな、みんな、友達になろうよ!」
“エピオルニス”:無邪気な言葉とは裏腹に、禍々しいレネゲイドがあなた達を刺激する。
GM:衝動判定です。難易度は9。
天藤ちひろ:一品一体化
天藤ちひろ:5dx+2>=9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 6[1,4,5,6,6]+2 → 8 → 失敗
天藤ちひろ:うっそ
望月火輪:ちっひー!!
庄野あるか:4DX+0+0@10>=9 意思
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[2,6,7,9] → 9 → 成功
望月火輪:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[1,4,6,9] → 9 → 成功
望月火輪:よし
リギル・ソルテール:4dx>=9 意志に振ってない!嘘だろ!
DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[2,6,8,8] → 8 → 失敗
望月火輪:望月火輪の侵蝕率を2d10(→ 11)増加 (88 → 99)
リギル・ソルテール:アー
庄野あるか:庄野あるかの侵蝕率を2d10(→ 19)増加 (84 → 103)
望月火輪:リギー!!
リギル・ソルテール:リギル・ソルテールの侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (87 → 99)
天藤ちひろ:妖精もらっていい? カバーできない
望月火輪:あるかー!!
庄野あるか:増えすぎだろw
リギル・ソルテール:マイナー使おう…
庄野あるか:あ、妖精いいよ!
天藤ちひろ:天藤ちひろの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (82 → 85)
天藤ちひろ:天藤ちひろの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (85 → 88)
庄野あるか:『あなたの指で触れて』/《妖精の手》
庄野あるか:ちひろちゃんのダイス目を10に。あと3回!
天藤ちひろ:5dx+12>=9
DoubleCross : (5DX10+12>=9) → 9[1,2,3,5,9]+12 → 21 → 成功
庄野あるか:庄野あるかの侵蝕率を4(→ 4)増加 (103 → 107)
天藤ちひろ:とりま成功、お手数おかけした
GM:では、まずはエンゲージから
GM:ではクライマックス戦闘を開始します。
GM:セットアップ!
“ラマルク”:《アクセル》行動値+12。
庄野あるか:ないぜ
“エピオルニス”:セットアップ:《螺旋の悪魔》《背徳の理》 暴走して、ラウンド間ウロボロスエフェクト使用した攻撃の攻撃力+18。シーン間ウロボロスエフェクト使用ダイス+8。
“正鵠”:《バタフライエフェクト》 対象が行う判定の達成値を+5する。1度でも効果を適用するかラウンド終了まで持続する。
リギル・ソルテール:▼見て、伝える:《オーバーウォッチ》
リギル・ソルテール:あっ違う
リギル・ソルテール:できないわ
“正鵠”:対象は自身。
望月火輪:《活性の霧》攻撃力+18、侵蝕が102に
“百射”:なし
天藤ちひろ:なし、リーダー効果どうします?
リギル・ソルテール:取り消します!まだ100いってない!
“空筈”:なし
日裏巡:使うかい?
庄野あるか:リーダーつかっちゃおうぜ
リギル・ソルテール:使おう!
日裏巡:ハウスオブデモンズ:セットアッププロセスに使用。そのラウンドの間、シーンに登場している任意のキャラクターの【行動値】+5。この効果は1シーンに1回まで使用できる。
日裏巡:みんな早くなれ~
庄野あるか:うおおはやまるぞ
リギル・ソルテール:イニシアチブ17に
庄野あるか:イニシアチブ9になったよ
望月火輪:やったー!
望月火輪:チブが9に
天藤ちひろ:9になりました
“エピオルニス”:あなた達に、無邪気な子供そのものの笑みで笑いかける。
“エピオルニス”:「ずっと、ずっと、ここから出られなくて寂しかったんだ」
“エピオルニス”:「ずっと、暗いところにいて……友達が欲しかったんだ」
“エピオルニス”:「もっと、遠くへ行きたかった」
“エピオルニス”:「でも、今はこんなに友達がいっぱいいる」
“エピオルニス”:「こんな風に、みんな何も言わなくなっちゃうから、もっと友達が欲しかった」
亡者:その言葉に続くように、ぞろぞろと亡者が現れる。
庄野あるか:「わあ、たくさんいる!」
リギル・ソルテール:素早く端末を操作する。「……チッ」
望月火輪:自身の奇妙な心境の変化を察する。恒星が惑星を縛り付けるように、強力な引力で“エピオルニス”へ興味を持たさせている
“ラマルク”:「……くだらない、と思うだろう」
“ラマルク”:「ジャームが群れて何になる」
“ラマルク”:「ジャームでなくても、絆は、利用できる糧と、敵だけでいい」
庄野あるか:「友達……まだわたしたち、あったばっかりじゃない?」と首を傾げつつ。
庄野あるか:(あー。でも、うん、ちょっと羨ましいなあ、お父さん)
庄野あるか:(だってあなたは、いつもわたしの目には見えてくれないのにさ。ずるいじゃん)
リギル・ソルテール:”エピオルニス”を見る。僅かな共感。
リギル・ソルテール:「……わかるけどな。遠くに行きたいってえのは」
望月火輪:「ちひろ。あまりにあれに関心を持たない方がいい。引きずられるよ」
望月火輪:この手のジャームと遭遇をしたことのないちひろにだけ声をかける。他の連中は慣れてるから大丈夫だろう。
天藤ちひろ:OVVが異常を感じ取り、鈍く明滅する
天藤ちひろ:「……はいっ」
天藤ちひろ:その存在に、憐憫と少しの共感と、引き寄せられるような奇妙な感覚を覚えていたのを振り切る。
“ラマルク”:「こいつは、やろうと思えば精神も操れる。それでも、自我を失うまではそうしない。何故だと思う?」
庄野あるか:「うーん。寂しいから?」
“ラマルク”:「友達だからだと。体は操っておきながら……壊れてるんだよ、所詮ジャームだ」
“ラマルク”:「まあ、アタシにもその方が都合がいい」
庄野あるか:「えーっ。ジャームじゃなくても、当たり前じゃない?って思うけど…まーいいやっ。」
リギル・ソルテール:目を細める。
リギル・ソルテール:(力の源は、やはり衝動なのか?)
リギル・ソルテール:「………くだらねえ」
リギル・ソルテール:首を横に振って考えを追い出す。
“ラマルク”:「オーヴァードの力は、精神の力だ。制御すれば弱くなる」
“ラマルク”:「だから、こいつらの力は、本来の物から劣っていないと思うことだ」
望月火輪:「ご忠告ありがとう。」
“正鵠”:射形を取る。
“正鵠”:弓を引いている、ただそれだけの動作が。
“正鵠”:戦闘用に実用化された型だというのに、芸術のように目を奪う。
“正鵠”:「……っ」
“正鵠”:言葉に詰まる。操られているからではなく、言葉が出ない。
“正鵠”:ただ、その目から、上層で会った時の誇りは失われていた。
日裏巡:「――さて」
日裏巡:「“ネヴァー”、“清虚”、“ペーパータウン”、“オーヴ”」
日裏巡:「行くよ。敵が誰かは関係ない。敵の言葉は関係ない」
日裏巡:「欲望の為に」
リギル・ソルテール:「OK,Leader.」
天藤ちひろ:「___はいっ!」
望月火輪:「了解。いつもどおりにね」
庄野あるか:「まかせてー!」
リギル・ソルテール:ジャキン!!
リギル・ソルテール:展開された銃が”空筈”を向く。
リギル・ソルテール:「───まずは、あんた」
“空筈”:肉体周囲の屈折率を変更。透過し、視界から消える。
“空筈”:「……お願い、します」
“空筈”:「わたしを……見付けて……殺して」
リギル・ソルテール:わらう。
リギル・ソルテール:その目に埋め込まれたセンサーは、『必中の弓』にも劣らぬ精度をリギルに与える。
リギル・ソルテール:だから、そこにいるのはわかっていた。
リギル・ソルテール:タン、タンタン。
リギル・ソルテール:銃声が数回。弾は精確に飛び、
リギル・ソルテール:”空筈”を穿つ。
“空筈”:「ぐ……っ、ぅ、あ……っ」
“空筈”:「まだ……っ、足りない……!」
リギル・ソルテール:「わかってら」
リギル・ソルテール:「でもこれが馬鹿になんねんだよな。だろ?」
“ラマルク”:「――ああ、『ムカウ』は脅威だ」
“ラマルク”:“空筈”が消えた時には既に動き出していた。
“ラマルク”:走り出していたのではなく、自らの肉体の一部を、足下から伸ばしていた。
天藤ちひろ:「(狙いはリギルさん!? いや、ちがう……!?)」
“ラマルク”:“空筈”が姿を消せば、そちらを探すことに注意が向く。たとえ、すぐ見付かるとしても、初めから見付けられない者でも、一瞬は、確実に。
“ラマルク”:見えない者に注視させる。
“ラマルク”:その隙に、追加肢が足下からちひろの足首を掴んでいた。
“ラマルク”:「あんた、経験浅いな。こういう絡め手、慣れてないだろう」
天藤ちひろ:「きゃっ……!!」完全に不意をうたれ、脚を掴まれる
“ラマルク”:足首に、生成した毒を打ち込む。
望月火輪:「流石、やることがいやらしい」
天藤ちひろ:「慣れたくなんて、ないです……」なんとか体制を立て直すが、毒の痛みに悶える
“ラマルク”:これで動きは鈍った。今度こそ、姿を消した“空筈”を動かして――
天藤ちひろ:「でも、それが今、必要なんだとしたら……」
天藤ちひろ:「私は……やります!」OVVを取り出し一体化
天藤ちひろ:銀河のような、天球儀上の星の軌跡を描いたような瞬きが、周囲へと広がる
“ラマルク”:「これは……!?」
“ラマルク”:「“エピオルニス”、防御させ――」
リギル・ソルテール:
天藤ちひろ:周囲のレネゲイド全てを喰らわんとする虚が、ちひろと一体化し
天藤ちひろ:その腹の中にいる、異物を一瞬で看破し、指し示す
天藤ちひろ:「ごめんなさい、手加減は……できないんです」右腕そのものを弓に変形させ、黒々とした宙の矢を番え
天藤ちひろ:空筈のいる場所へと放つ。
天藤ちひろ:反動に負けて後方に数センチ後退し、腕がピシリと音を立てて罅割れる。
“空筈”:強制された回避行動は、無為に帰す。
“空筈”:その矢は、過たず、少女の眉間を貫いた。
“空筈”:“空筈”は既にジャームの一部。《リザレクト》は起きない。
“空筈”:「あ、りが――」
“エピオルニス”:無邪気な笑みは途絶えない。
“空筈”:「あ――あ……あ、あああああああああ!!」
“空筈”:何か悍ましいものに、体の中を犯されるかのような、嫌悪と恐怖の絶叫。
“空筈”:「やめて、やめて!」
天藤ちひろ:「ぁ……」その表情を、ちひろは知っていた
“エピオルニス”:「死んじゃ駄目だよ」
“エピオルニス”:「友達が死んじゃったら、寂しいもん」
天藤ちひろ:自身の右手をちらと見て、憐憫の念を空筈に向けずにはいられなかった
“空筈”:「殺して……殺して! わたしが、違う何かになる……!」
“空筈”:そう叫びながら、既に姿は消えている。
望月火輪:「大した化け物だ」
“ラマルク”:既に十分過ぎる程敵に時間を与えてしまった。
“ラマルク”:そうなれば、一番脅威となるのは。
“空筈”:虚空から、不可視の矢が放たれる。それは、標的に当たるまで知覚不能の暗殺弓。
“空筈”:それを他者が認識したのは、火輪の胸を貫いた後だった。
リギル・ソルテール:「───ッ!」(見えねっ……!)
リギル・ソルテール:警告を発することも叶わない。
庄野あるか:「っ?」
庄野あるか:息を飲み、怯える。
天藤ちひろ:「望月さんっ!?」
リギル・ソルテール:「”清虚”!!」
望月火輪:ちひろの声で、初めて自分が射抜かれたことに気づいた。
望月火輪:その認識に遅れて、肉体の再生が始まる。
望月火輪:(怖いな。死んだことにすら気づかせない。死を認識出来なければ、肉体の再生も始まらない。)
望月火輪:(暗殺者として名を馳せるわけだ)
望月火輪:「大丈夫。相手の腕が良すぎたからね。」
望月火輪:「綺麗に傷をつけてもらえた。これなら回復はしやすいよ」
望月火輪:内心の畏怖を隠しながら、軽い調子で応える
リギル・ソルテール:息を吐く。
天藤ちひろ:「(一瞬で何をされたか理解して、こう言えるだなんて……)」改めて眼前の少年の格の違いを感じ取る
庄野あるか:……怯える。(大丈夫だよ)(うん)その恐怖こそが。庄野あるかのレネゲイドの起源になる。
庄野あるか:矢が舞う。それは空筈のそれと同じ形。
庄野あるか:無数に舞う。舞って。曲がって。歪んで。外れて。ずっと。ずっと。ずっと。
庄野あるか:畏怖を、恐怖を再現し続ける。それがもう、とうになくなっていても。
庄野あるか:そして。『外れた』矢の一つが―――少女の頭を穿つ。
庄野あるか:「……お父さんはね、怖いとき、いつも大丈夫だよって言ってくれるの」
庄野あるか:「きみにだってきっとそうだ」
“空筈”:“空筈”とは、矢を引き絞る際に弦から外れ、下に落ちる不手際のことを言う。
“空筈”:射られなかった筈の矢が当たる、故に“空筈”。
“空筈”:奇しくも、自身のコードネームと同じ死に様に、少女の顔は安らかだった。
“ラマルク”:「……これ以上は使い物にならないな。“エピオルニス”、無駄はするなよ」
“エピオルニス”:「ええー……」
“エピオルニス”:「うん……分かったよ……死んじゃった……」
“エピオルニス”:「友達……死んじゃった……」
望月火輪:“エピオルニス”の感情に呼応するように
望月火輪:不意に、空気が歪む。
望月火輪:否。それは爆発の予兆。
“ラマルク”:「ちっ、来る……!」
“ラマルク”:「“エピオルニス”、今度こそ防御だ……!」
望月火輪:歪みが“正鵠”を包むと同時に
望月火輪:ラマルクの言う”驚異"が微笑んだ
望月火輪:ドッッッッ!!
亡者:亡者達が壁となるべく走る。
“百射”:無数の矢で爆発の勢いを減衰させる。
望月火輪:轟音が響く。亡者ごと押しつぶす如く爆発が攻めかかる
亡者:爆発半径にいた亡者は残らず、その肉体を無数の肉片に変える。
“正鵠”:「……っ、ぁ」
“百射”:「足り……ねえぞ、オイ」
望月火輪:「本当に、大した化け物だ」
望月火輪:「だけど。」
望月火輪:「これが君の言っていた死を乗り越える力なのか?」
“ラマルク”:「まさか」
“ラマルク”:「こんなのは過程に過ぎない」
“ラマルク”:「これから、今回と同じことを繰り返す」
“ラマルク”:「いくつものセルに手駒を送って、内側から支配して」
“ラマルク”:「“エピオルニス”を素体にした研究を進める」
“ラマルク”:「そうすれば、いつか届く筈なんだ」
望月火輪:「そうか」
望月火輪:望月の瞳に
望月火輪:わずかかばかりの悲しみの色と、興味が褪せたような乾いた色が浮かぶ
望月火輪:「君がそうしたいのなら、否定はしないよ。」
リギル・ソルテール:「……ふ」
リギル・ソルテール:火輪を見て、微かに笑う。
望月火輪:「だけど、同じことを繰り返すというなら。」
望月火輪:「俺にとってそれは停滞で退屈なだけだ」
“ラマルク”:「それはただの短気だよ。次に進む為の一時の停滞も我慢できない、あんたの屈託に過ぎない」
望月火輪:「ああ、そうだね。だから俺は『ここ』にいる」
天藤ちひろ:「……それぞれの望む何処かに、ムカウために」
天藤ちひろ:異形の弓の弦を張り直し、異端の矢を再びつがえる
望月火輪:「俺じゃなくて、俺『たち』か」
天藤ちひろ:「一人では、ないですよ……きっと」爆発の間を縫って、黒い一射が敵陣めがけて撃ち込まれる
“百射”:爆風に遮られ、その矢を射落とすことは叶わない。
“百射”:“正鵠”ならば、見えない矢も自らへの殺気で迎撃できたが……そこまでの領域には未だ至らず。
“百射”:だが、しかし。
“百射”:「――殺せって……」
“百射”:「殺せよ! 殺してくれよ! 気持ち悪いんだ、よく分からねえもんが、少しずつオレを中から変えていくんだよ!」
天藤ちひろ:「(また浅い……!)」
“百射”:「分かるか!? 違うんだ、オレじゃないんだ! オレが消えてくのに、まだ消えないんだ!」
“百射”:「生きてるのが……気持ち悪いんだ……頼む……頼むよ……」
天藤ちひろ:「ごめん、なさい……」気が付けば、殺そうとしている側が殺される側に謝罪していた。
“百射”:「謝ってんじゃねえ……殺せって、言ってんだろおおおおおお!」
“百射”:喉を潰さんばかりの絶叫と共に、無数の矢が放たれる。
“百射”:連射。複製。更に複製。複製複製複製複製複製複製。
“百射”:矢が、矢が、矢が、矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢矢が。
“百射”:空間を埋め尽くさんばかりの矢の嵐が。
“百射”:全て、狙い射ったかのように、正確に『ムカウ』を襲う。
リギル・ソルテール:「───見えてら」
リギル・ソルテール:「”清虚”」火輪を光の屈折が覆い隠す。電力と光量の操作。
望月火輪:「信じるよ」
望月火輪:"リギル・ソルテール"にその身の全てを預ける。
望月火輪:死を運ぶ矢が己を身を貫く寸前になろうと。
望月火輪:それが"最適解"であることをこれまでの経験で理解している
リギル・ソルテール:ギャリギャリギャリギャリ!!
リギル・ソルテール:通常ではありえない軌道で、その機械は、車椅子は、矢を躱していく。時折そのアームで矢を叩き落として。
リギル・ソルテール:それに誘われるように、火輪もまた、最適な軌道で矢を避けることが適う。
望月火輪:「信頼はしてるんだけど」
望月火輪:「もう少し安全運転は出来ない?」
望月火輪:軽口を叩き、次の行動に備える
リギル・ソルテール:「無茶言うな」
リギル・ソルテール:「安全運転なんてしてみろ、死ぬぞ」
天藤ちひろ:「数が……! なら!!」ボール状のレネゲイドジャマーを投げながら
庄野あるか:無数の矢を見つめたまま、まだ動けていない。
天藤ちひろ:思った通り、自分のすぐ背後にいたあるかに手を伸ばし
庄野あるか:というよりも、逃げる意味を判断できていなかった――が。「わ」
天藤ちひろ:異形化していない腕で抱きしめ守り
庄野あるか:「わわ」と温かい異形の肉体に包まれる。
天藤ちひろ:異形化した腕を矢へと向けて、空間の歪みを発生させ
天藤ちひろ:起動したジャマーの効果と二重で、自身たちへと向かってくる矢を叩き落とす
天藤ちひろ:殺意の雨が止んだ時には、少女二人分を残して周囲の地面は矢の筵と化していた
庄野あるか:「ちひろちゃん~!」にへらと笑う。
天藤ちひろ:「笑える状況ではないと思うんですが……よかった……」
天藤ちひろ:ふう、と息を吐いて
庄野あるか:「えへへ」
“正鵠”:――――――ぎ、と弦が張り詰める音。
“正鵠”:「……先に、礼を言っておく」
“正鵠”:その射形に、特異な点はひとつもなく。
“正鵠”:「“空筈”を殺してくれてありがとう」
“正鵠”:それは、ただ一つの歪みも存在しないということ。
“正鵠”:「“百射”のことも頼む」
“正鵠”:見る者を惹き付ける――それでいて、飾り気のない、天衣無縫。
“正鵠”:「私のことは――いい。恐らく」
“正鵠”:その精神も、既に弓聖と呼ばれるに相応しい域に到達している。
“正鵠”:「――あなた達では、私には勝てない」
“正鵠”:射放つ。
“正鵠”:見えている。
“正鵠”:数も、ただ一射。
リギル・ソルテール:だが───
“正鵠”:“正鵠”が矢を放つということは、矢が当たるということ。
“正鵠”:それは、因果をねじ伏せる――否、それこそが、正しき因果だと定める一矢。
“正鵠”:矢が、当たる。当然の摂理として。
リギル・ソルテール:「が……はっ……」貫かれる。オーヴァードでなければ即死するであろう、深い傷。
リギル・ソルテール:その矢は
望月火輪:「でかい口を叩くだけはあるね」
庄野あるか:「リギーが避けられなかった!?」びっくりしている。
リギル・ソルテール:「げぼっ……ごほ、はぁ……はぁ」矢を抜き、捨てる。椅子に背を預ける。
リギル・ソルテール:「なるほどね……こいつぁ、厄介だ」すぐに、再生がはじまる。そのか細い命を繋ぎ止めるために。
天藤ちひろ:「リギルさんに当てる技量だなんて……」
“エピオルニス”:「――全員死なせないよ」
“エピオルニス”:「僕の友達は、誰も」
“エピオルニス”:亡者達が、殺到する。
“エピオルニス”:殺す為ではなく、『友達』を作る為に。
“エピオルニス”:殺意と友情の区別も付かぬまま。
リギル・ソルテール:「っは……舐めてやがる……」ぜえぜえ、と肩で息をしながら、
リギル・ソルテール:回避行動を取る。それは途中までは酷く精確に亡者を翻弄していた。
リギル・ソルテール:だが。
リギル・ソルテール:「っごほ……!!」血の痰を吐く。その拍子に操作が乱れ、隙に付け込むように亡者が蹂躙する。
リギル・ソルテール:「あがっ!!」ぐしゃぐしゃに引き裂かれ悲鳴をあげた。その群れが去ってから、再生を始める。
庄野あるか:(友情?)不思議に思う前に、体温を思い出した。さきほど庇われたときの。いや…本当はもっと前から、わかっていた。
庄野あるか:わかっているのだ。わたしはいつだって、いろんなときに。友達に助けられていると。
庄野あるか:だから。この狂気の淵において、庄野あるかはまだ、踏み越えない。踏み越えられない。
天藤ちひろ:「___あるかさん!」そして、また
天藤ちひろ:ちひろはあるかを庇い、亡者の群れに蹂躙される。
天藤ちひろ:「(なんで私、ここまで必死になって……でも)」
天藤ちひろ:「(やるしか___ない!)」
庄野あるか:今度は笑わなかった。無表情に近い顔で。それを見つめていた。
天藤ちひろ:服がボロボロになり、血飛沫がシャツを紅く染めて、それでもちひろは庇うのをやめない。
GM:2ラウンド目
GM:セットアップ
“エピオルニス”:セットアップ:《螺旋の悪魔》 暴走して、ラウンド間ウロボロスエフェクト使用した攻撃の攻撃力+18。
“ラマルク”:《アクセル》行動値+12。
リギル・ソルテール:▼見て、伝える:《オーバーウォッチ》
庄野あるか:ないよん
“ラマルク”:行動値15に。
リギル・ソルテール:全員同エンよね
GM:PCは全員同エン
リギル・ソルテール:PC全員にラウンド間メジャーアクションD+3
望月火輪:《活性の霧》を自分に。攻撃力+18。侵蝕が137
リギル・ソルテール:リギル・ソルテールの侵蝕率を4(→ 4)増加 (118 → 122)
“百射”:《高速分身》同じデータの分身を1体作り出す。
庄野あるか:もらいまーす
庄野あるか:分身すなーーー
リギル・ソルテール:カタカタカタッ
リギル・ソルテール:電力が上がってきた。そのまま全員を俯瞰する。
リギル・ソルテール:「今なら指示を出せる!一気にやるぞ、おまえら!」
庄野あるか:「わーい!頼りにしてるよ、リギー!」
望月火輪:「あまり無茶ぶりはしないでよ」
天藤ちひろ:「わっ、わかりました!」
“ラマルク”:腕を伸ばす。触れれば蝕む毒の腕。
“ラマルク”:「自由には動かせない。主導権はこっちだ」
“ラマルク”:まず、戦場の機を奪う為の行動。最も余裕ある相手に負担をかけて、勢いを殺す。
“ラマルク”:素早く伸びた腕が、あるかの首を掴んで絞める。
庄野あるか:「ぐ」呼吸を奪われる。
“ラマルク”:爪を立て、血管に毒を流し込む。
庄野あるか:酸欠状態、曼荼羅じみて散逸し原色に踊る視界、
庄野あるか:蝕まれ奪われゆく感覚。
庄野あるか:「この、かんじ、この怖さ」
庄野あるか:「……ちょっとだけ見えたよ。近くが」ぎりぎりで生命が繋がれる。
リギル・ソルテール:彼女の、後ろから。
リギル・ソルテール:銃口が覗く。
リギル・ソルテール:「少し休んでろ、”ペーパータウン”」
リギル・ソルテール:「おれはあいつを終わらせる」
リギル・ソルテール:その銃口は真っ直ぐに”百射”を向いている。
庄野あるか:そこでやっと、口元が緩む。
“百射”:「……遅えよ」口の端がいびつに歪む。
リギル・ソルテール:「やなもんだろうな、自分のこころを、たましいを侵されんのは」
リギル・ソルテール:「おれもそうだ」
リギル・ソルテール:その言葉が終わる頃には、銃弾は”百射”を貫いていた。
“百射”:「ああ……すんません、リーダー……」
“百射”:「オレ達のせいで……」
“百射”:謝罪の言葉を吐きながらも、表情は解放された安堵に染まっていた。
“正鵠”:「……謝るのは私だ」
“ラマルク”:(手……足りるか? いや、届かせる)
“ラマルク”:「“エピオルニス”!」
“エピオルニス”:「うん……うん……また……死んじゃった……」
“エピオルニス”:「減っちゃった」
“エピオルニス”:「増やさなきゃ」
“エピオルニス”:上層から呼び寄せた亡者達が落ちてくる。
“エピオルニス”:屍の群れが塔を成して迫り来る。
庄野あるか:目を細める。
庄野あるか:「ちひろちゃん!きみは」
庄野あるか:「きみは、なにが怖い?」
天藤ちひろ:「わたし、私は……」
天藤ちひろ:「自分が、自分で無くなることが」
天藤ちひろ:「何より、怖いです!」あるかの肩に、異形と化した手を触れようとして
天藤ちひろ:一瞬躊躇し、その背に触れ。
天藤ちひろ:制御可能な範囲でのOVVの力をあるかに付与し
天藤ちひろ:飢餓欲求で、背を押す。
庄野あるか:背を押された。その瞬間、無数の手が檻となり、屍の群れを押しとどめた。
庄野あるか:「……“エピオルニス”くん。あのね、きっとね」
庄野あるか:「減ったって、目に見える形の数なんて…そんなのは『本当』じゃないでしょう」
“エピオルニス”:「……?」首を傾げる。
庄野あるか:「見えなくたって、ここにある。わたしの大切なものは、見えなくたってここにあるから。きみだってそうだ!」
“エピオルニス”:「見えないものは見えないよ」
“エピオルニス”:「ここから外は見えないよ」
“エピオルニス”:「ぼくには見えるここしかないよ」
庄野あるか:「いや。信じられているなら。存在するさ」と、答える。信じられているものが応える。
庄野あるか:それを証明してみせるように、屍の群れは、虚構の手によって弾き飛ばされた。
“エピオルニス”:「……分かんない」
“エピオルニス”:拗ねたように口を尖らせる。
望月火輪:「……」
望月火輪:「ラマルク」
望月火輪:「やはり俺には彼の力の先に未来があるとは思えないな」
“ラマルク”:「そう思うのはあんたの勝手だ」
望月火輪:「ああ、そうだ。俺の勝手だ。」
“ラマルク”:「もし、あんたの目が確かだったとしても、その時は次を探すだけだ」
望月火輪:「俺は死を望んだ。君は死を超えることを望んだ。」
望月火輪:「その願いは正反対だったけれど」
望月火輪:「俺が死んだ後も、君が変わらずに勝利と生を追い求めているというのは望ましい光景だった。」
望月火輪:「だけど、これは少し違うんだ」
望月火輪:ラマルクを挑発するような言葉を紡ぐ。
“ラマルク”:「何が違う? 言ってみろよ。勝手なことを」
望月火輪:ラマルクの意識をこちらに向け、自身もラマルクに注視する。
望月火輪:そのような空気を作り
望月火輪:不意に、その視線から外れた場所から轟音が響く
望月火輪:“正鵠”
望月火輪:自身より格上であり、超絶した弓の技巧を持つ達人。
望月火輪:それを仕留めるためには自身のレネゲイドはもとより自分を取り巻く因縁すら利用する必要があった
“正鵠”:「……これは」
“正鵠”:本来の“正鵠”ならば、反応し得たかもしれない。
望月火輪:操られている人間の技巧はそのままであるという。
望月火輪:だが、彼らは術者に抗い、その行動を妨害することは出来ない。
望月火輪:ならば、あの他者との交流を激しく求める化け物は、会話を途切れさせることすら、妨害と認識するかもしれない。
望月火輪:その可能性に賭けた。
“正鵠”:「礼を、言わなければならないな」
望月火輪:「要らないよ。俺のためにやったことだ。」
望月火輪:「俺はあんたの何も背負うつもりはないからね。」
“正鵠”:「『ムカウ』……評判通りだな」
“正鵠”:「ああ、では、こう言おう」
“正鵠”:「お見事」
“正鵠”:死の間際でも、礼節を忘れず。朽ちる時ですら、凜と立っていた。
望月火輪:「ああ、称賛なら。素直に受け取らせてもらうよ。」
望月火輪:「見ただろ。ラマルク。」
望月火輪:「これがさっきの"答え"だ。」
望月火輪:“正鵠”ほどの使い手が、自分程度にあっさりと討ち取られるようになる
望月火輪:そんな力に、価値があるのか。
“ラマルク”:「……いやらしい手を使う」
“ラマルク”:「だが、これはまだ“過程”だ」
“エピオルニス”:「……また、死んじゃった……みんな、死んじゃった」
“エピオルニス”:「……また、一人だ」
庄野あるか:「本当に?」
庄野あるか:無数の手が這い出す。
庄野あるか:“エピオルニス”を抱きしめる無数の手。
庄野あるか:檻のように、びっしりと埋まっては圧し潰す無数の手。
庄野あるか:無数の手、無償の愛、
庄野あるか:無縁の友情、親愛、信頼、
庄野あるか:それはまだ致命傷ではない。あと少しだ。
“エピオルニス”:「知らない、知らない、知らない」
“エピオルニス”:「分かんない、分かんない……!」
“エピオルニス”:嫌がるように、首を振る。
天藤ちひろ:「それが分かる事が、あなたには……」あるかに手をかざし
天藤ちひろ:無数の虚構が、リアリティのある形を持った実態の手となり
天藤ちひろ:友情になり、親愛になり、信頼となる
天藤ちひろ:それらは強く引き締め、エピオルニスを引き裂かんとする。
“エピオルニス”:「分かんない……分かんない……」
“エピオルニス”:“エピオルニス”はジャームとして作られた。
“エピオルニス”:友情も、親愛も、信頼も、理解できない。
“エピオルニス”:ただ、孤独を埋める為の行為を友情と呼び、その為の手段を友達を呼んでいるに過ぎない。
“ラマルク”:「……くだらない」
“ラマルク”:「ジャームに感情移入して何になる」
“ラマルク”:その腕の前に、遮るように立つ。
“ラマルク”:「こいつはアタシの欲望の為の道具だ」
“ラマルク”:(耐えられる筈だ。“空筈”と“百射”への攻撃は見た)
“ラマルク”:(ここを耐えれば、勝てる……!)
天藤ちひろ:「あなたが、それを言いますか……っ!」腕は止まらずラマルクに殺到する
リギル・ソルテール:「……舐めすぎなんだよ」
リギル・ソルテール:「”オーヴ”を」
天藤ちひろ:黒々く染まった腕が、ラマルクを締め上げ
“ラマルク”:「ぐ……が、っぁ……」
天藤ちひろ:その手の振れた場所の、肉体を構成するレネゲイドが吸収されて行く。
天藤ちひろ:「一歩ずつですが、何でもそうです……進んでいく」
“ラマルク”:肉体に依存した能力者である“ラマルク”にとって、それは致命的だった。
“ラマルク”:肉体は虚脱し、意識が薄れてゆく。
天藤ちひろ:「……さようなら。」
天藤ちひろ:一切言い逃れることなく自らの手で、命を奪わんとする。
“ラマルク”:「ま……だ、アタシ、は……」
“エピオルニス”:「――駄目だよ」
“エピオルニス”:「殺しちゃ、駄目だよ」
“エピオルニス”:影が、蠢いている。
“エピオルニス”:影が、“ラマルク”の影を飲み込んでいる。
“ラマルク”:「……ゃ」
“ラマルク”:やめろ、と言うことも叶わない。
“ラマルク”:意識が薄れる。
天藤ちひろ:「……!」
天藤ちひろ:「これが」
“ラマルク”:制御する為の意識が、消える。
天藤ちひろ:「こんなものが、あなたの望んだモノですか!?」
リギル・ソルテール:「……チッ」
リギル・ソルテール:「そいつを連れてくんじゃねえ……!」
リギル・ソルテール:「おれの、獲物だ!」
天藤ちひろ:飲み込まれるラマルクに言葉を投げかけるも、帰ってくることはない
“ラマルク”:嫌だ。
“ラマルク”:強くなりたかった。死にたくなかった。
“ラマルク”:自分のまま、ずっと。
“ラマルク”:もっと
“ラマルク”:もっと、遠くへ――
“エピオルニス”:「――友達になろうよ」
“エピオルニス”:《さらなる絶望》
“エピオルニス”:ジャーム化した“ラマルク”を自身と同エンゲージに召喚します。
リギル・ソルテール:「くそったれが……!」
天藤ちひろ:「あなたは……!」
“ラマルク”:「――は、はは、はははははは!」
“ラマルク”:「ああ、もう終わりだ。もう、どうでもいい」
“ラマルク”:「好きにしろよ」
“ラマルク”:誰にでもなく、虚空を見て、呟いた。
天藤ちひろ:「……そうなったからには」
天藤ちひろ:「あなたで無くなってしまったのなら」
天藤ちひろ:「私がやる事は、一つです」
天藤ちひろ:「今度も、仕留めます」
天藤ちひろ:かつて友人にそうしたように、それが唯一自分ができることだから。
リギル・ソルテール:「……たましいを」
リギル・ソルテール:「───」目を伏せ、顔を上げる。
リギル・ソルテール:真っ直ぐに見据える。それが己の末路とならぬよう。
リギル・ソルテール:「終わらせてやる」
望月火輪:「全く…バカだな…」
望月火輪:危険だから。そんな言葉では彼女は止まらないと、知ったつもりになっていた。
望月火輪:故に、そのアプローチを否定する方法で諌めた。
望月火輪:歩みを止めるのではなく、別の道に誘導したほうが彼女もそれから離れやすいと考えたからだ。
望月火輪:(その結果が、これか)
望月火輪:もし、最初から危ないからやめてくれと言っていたらどうなっていただろうか。
望月火輪:そんな風に堂々巡りに陥りそうな思考を断ち切るように
望月火輪:「ああ、バカだよ。お前は」
望月火輪:静かにそうつぶやいた
GM:2ラウンド目続き!
GM:さらなる絶望によって出現したラマルクの手番
“ラマルク”:マイナー:《生命の黄金率》《形状変化:剛》《形状変化:柔》《毒蛇》 シーン間肉体ダイス+5、攻撃力ガード値+12、素手変更(ダメージ与えたら蛇毒4付与。)
望月火輪:邪悪!
“ラマルク”:メジャー:《コンセントレイト:エグザイル》《伸縮腕》《アドレナリン》 17dx7+4 攻撃力14
“ラマルク”:対象はあるかちゃんかな
庄野あるか:うおおこい
“ラマルク”:17dx7+4
DoubleCross : (17DX7+4) → 10[1,3,3,4,5,6,7,7,8,8,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,2,2,2,3,3,5,6,8,8,10]+10[2,8,8]+10[3,9]+10[7]+1[1]+4 → 55
庄野あるか:やるねェ君
庄野あるか:ドッジするぞ
庄野あるか:4DX+1+0@10 回避
DoubleCross : (4DX10+1) → 10[2,3,4,10]+10[10]+1[1]+1 → 22
リギル・ソルテール:がんばった!
庄野あるか:すげえ頑張ってるやんけ
“ラマルク”:頑張ってる!
庄野あるか:しかたねえ 来なさいっ
“ラマルク”:6d10+14
DoubleCross : (6D10+14) → 35[4,7,3,7,6,8]+14 → 49
庄野あるか:死ぬんじゃよ~
庄野あるか:邪毒で二度死にそうだけど復活するか
日裏巡:+1d10回復あるよ
庄野あるか:ジュンさーん します
庄野あるか:11+1d10
DoubleCross : (11+1D10) → 11+3[3] → 14
庄野あるか:あ、タイタスの宣言してない
庄野あるか:“エピオルニス” 〇羨望/同情に内容を変更して昇華するよ
GM:ではクリンナップ!
GM:邪毒受けてる人はランク4なので12ダメージ
天藤ちひろ:6点残して耐えます
庄野あるか:すごい ジュンさんのおかげで
庄野あるか:2点残して生存
庄野あるか:リーダー 最高
GM:演出は3ラウンド目とまとめてやります
庄野あるか:はあい
GM:という訳で3ラウンド目!
GM:セットアップ!
“エピオルニス”:セットアップ:《螺旋の悪魔》 暴走して、ラウンド間ウロボロスエフェクト使用した攻撃の攻撃力+18。
リギル・ソルテール:あっ
“ラマルク”:《アクセル》行動値+12。
リギル・ソルテール:2ラウンド目最後の演出は後でですか?
リギル・ソルテール:ラマルク>あるかちゃんのこうげき
GM:後でまとめてやります!
リギル・ソルテール:りょうかいでーす
庄野あるか:セットアップなしです
リギル・ソルテール:セットアップはなし!
天藤ちひろ:なしでです
望月火輪:活性の霧を自分に
望月火輪:侵蝕が146
望月火輪:一つ、深く呼吸を入れる。
望月火輪:肺に空気を取り入れ、酸素を吸収し血液が体全体にそれを運んでいく様を明確にイメージする。
望月火輪:血の巡りが、自分の体を活性化していくことを自覚する。脳に麻薬にも似た成分を精製させ視界をクリアにしていく。
望月火輪:今から自分が殺す相手の顔を忘れないように。
望月火輪:眼前の敵が、かつての旧友ではないことを強く認識するために。
“ラマルク”:「は――ァ、ア、はっ、ハッ」
“ラマルク”:荒い呼吸。息を乱しているのか、嗤っているのか。
“ラマルク”:嗤っているのならば、それは、誰を。
“ラマルク”:「知るか、ハッ……ァ、もう、どうでも、いい……!」
“ラマルク”:自らの意志と関係なく動く体。
“ラマルク”:標的へ伸びる腕は、より頑強に、より巨大に。
“ラマルク”:更に枝分かれを繰り返す。明らかに出力が向上している。
“ラマルク”:「は、ハッ、ァは」
“ラマルク”:
“ラマルク”:目の前の動くモノ全てを自動的に押し潰し、蹂躙すべく、振り下ろされる。
リギル・ソルテール:Escape.間に合わなかったわけではない。その幹からは逃れられた。
リギル・ソルテール:だが、想定外に枝分かれした腕がせまる。
リギル・ソルテール:「っっくそ…!!」
庄野あるか:声を上げる前に呑まれゆく。
望月火輪:圧倒的な出力を前に容赦なく押しつぶされる
天藤ちひろ:漠然とした防御のイメージを構築し、身を守ろうとするが
天藤ちひろ:振り降ろされる暴力の前になすすべもなく潰される。
天藤ちひろ:「くっ……!」それでも
天藤ちひろ:リギルの眼前で、散らばった破片が不自然に繋がって形を成す
天藤ちひろ:それは宙に輝く星辰が星座を描くように、歪ではあったが防御となり
天藤ちひろ:リギルの身を守る
リギル・ソルテール:「”オーヴ”……」
リギル・ソルテール:その星に見惚れるように。
リギル・ソルテール:しかし、直ぐに、”ラマルク”に視線を戻す。
リギル・ソルテール:「───なあ。今のあんたに言ってもどうしょうもねえことだろうけどよ」
リギル・ソルテール:車椅子の背から生えた銃が彼女を見据えている。
リギル・ソルテール:「……あんたの思う『無限』を見たくなかったわけじゃあねえ」
リギル・ソルテール:「こんなやり方じゃあ、無理だろって思っちゃあ、いたけどな」
“ラマルク”:「うる……さい……」
“ラマルク”:「もう、終わったことに……興味はない」
“ラマルク”:「は……ァ、っあ」引き攣るように嗤う。あるいは、嗤うように引き攣る。
リギル・ソルテール:「ああそうかい」
リギル・ソルテール:タン。銃弾は彼女の肩口に埋まる。
リギル・ソルテール:「あんたはサンプルにもなりゃあしねえ。安心しな。遺体は”マスターストラトス”に届けてやるよ」
“ラマルク”:「どうでもいい……」
“ラマルク”:「殺してくれとは言わない……アタシが死ななきゃ、あんたらもこうなるだけだ……」
“ラマルク”:「どっちでも……同じだ……」
“エピオルニス”:「だから死んじゃ駄目だってば!」
“エピオルニス”:「同じじゃないよ! 死んじゃったら、友達じゃなくなっちゃう!」
リギル・ソルテール:「……」黙って”エピオルニス”に中指を立てる。
“エピオルニス”:「?」首を傾げる。
“エピオルニス”:地下から出たことのない“エピオルニス”には意味が分からない。
リギル・ソルテール:「おまえはおれの求めるものじゃあない」
リギル・ソルテール:「死んで、潰れちまえ」
“エピオルニス”:「ひどい!」
“エピオルニス”:「ぼくだって死にたくないよ!」
“エピオルニス”:「でも、ひどいこと言われても、友達にしてあげる!」
“エピオルニス”:「えっと……」辺りを見回す。既に亡者はあらかた潰された。
“エピオルニス”:「あ、いた!」
“エピオルニス”:辛うじて原型の残った亡者を動かす。
“エピオルニス”:それは、既に息絶え、自我の欠片も残らぬ故に、うめき声も上げない……ただ、優れた肉体を持つ故に損壊が比較的軽微だったモノ。
“空筈”:「……」
“百射”:「……」
“正鵠”:「……」
“エピオルニス”:既に物言わぬ『的場』の死体。
“エピオルニス”:その技量は既に失われ、凡百の亡者と同様に、弓を捨て、襲いかかる。
リギル・ソルテール:「だから」
リギル・ソルテール:「おっせえんだよ!!!」車輪を素早く回し、亡者を避け……否、弾き飛ばす。
リギル・ソルテール:「”オーヴ”はおれの後ろにつけ!”清虚”、今度はてめえでなんとかしろ!」
天藤ちひろ:「はい!」迷いは無く、リギルの背後に回る
望月火輪:「ああ」
望月火輪:短く返事をする。
望月火輪:だが、その言葉と裏腹にその体は回避行動を選ばなかった。
望月火輪:その時、”清虚”の身体は一つの感情に支配されていた。
“正鵠”:力任せに掴みかかり、獣のように噛み付く。
“正鵠”:目は虚ろ、死因である爆破による損傷で零れる内臓を自分で踏み付けている。
望月火輪:「いい度胸だよ。」
望月火輪:「よりによって、この俺の前で」
望月火輪:こんなにも醜く、浅ましい『死』を見せつけるなんて」
望月火輪:完全なる死を目指す”清虚”にとって
望月火輪:凄烈な生き様すらも汚す『死』の在り方は、もっとも嫌悪するものあり、唾棄すべきものだった。
望月火輪:そしてその唾棄すべき死を無限に生み出しうる存在に対して向けるべき感情は
望月火輪:最早、”怒り"しかなく。
望月火輪:その"怒り”が、既に限界を超えていた”清虚”に、一つの壁を超えさせた。
望月火輪:「爆ぜろ」
望月火輪:怒りのままに、“エピオルニス”に向けて宣言する
望月火輪:「そして、死ね。」
望月火輪:続く言葉は、僅かな哀悼を込めて。既に死んでいるべき者たちに向けて言い放った。
“正鵠”:その哀悼に、既に息絶えた者が応えることはなく、ただ黙したままあるべき形に戻る。
“ラマルク”:「ぁ――」
“ラマルク”:体内で異常量の薬物が精製される。
“ラマルク”:それは、ジャーム化したことで、本来致死量を優に超える量の分泌と許容を実現し。
“ラマルク”:極限まで高速化された反射神経が、爆発の予兆すらも察知させた。
“ラマルク”:瞬間、巨大化した腕が、抱擁するように“エピオルニス”を包み込む。
庄野あるか:それを目を見開いて見つめる。
望月火輪:「……どうだ。”ラマルク”だったもの」
望月火輪:「俺が君に与えた”死"は」
望月火輪:「乗り越えるべき価値があるものだったか?」
“ラマルク”:「……死に……価値なんて、ない……」
“ラマルク”:「最後まで……あんたには……共感できない……」
“ラマルク”:「本当に……馴れ馴れしくて……変な……や、つ……」
“ラマルク”:倒れる。それ以上、動くことはない。
望月火輪:「あるか、ちひろ。あとは任せる。」
望月火輪:「悪いけど、これ以上は動けそうにない。」
望月火輪:いつものような柔らかい口調で二人に声をかける。
望月火輪:「あいつを終わらせてくれ」
望月火輪:だが、最後の言葉だけは、感情を隠し切ることが出来なかった。
庄野あるか:その言葉に答えず、“ラマルク”の屍の腕を見つめ。少しして、遅れて頷く。
“エピオルニス”:「死んじゃった……ぼく、一人になっちゃった……」
庄野あるか:瞬間、虚構の腕がにょきりと伸び、“エピオルニス”へ。
庄野あるか:体表に無数の星を散らした夜空のごとき腕。
庄野あるか:(……いいなあ)
庄野あるか:父によって造られた“エレクトラ”。命を懸けて抱き留められた“エピオルニス”。
庄野あるか:その姿を、その崩壊を見るたび、脳が熱くなるような羨望を覚える。
庄野あるか:目の前にあるそれがひどく、羨ましくて。
庄野あるか:八つ当たりじみた衝動的な攻撃で、眼前の少年を殴った。
“エピオルニス”:「っう、うう……!」
“エピオルニス”:「痛いよ……何で……何でみんな」
“エピオルニス”:「何でみんな、ぼくにひどいことしかしないの?」
“エピオルニス”:「ずっと暗いところに閉じ込めて、出たら死んじゃうって脅して」
“エピオルニス”:「誰も友達になってくれなくて」
“エピオルニス”:「ずっと寂しかったのに」
“エピオルニス”:「友達になってもすぐ死んじゃって」
“エピオルニス”:「ずっと、ぼくは一人なのに」
庄野あるか:羨望。それが脳を揺らし、寂寥を掻き立て。
庄野あるか:きみは……と、言いかけ、視界に入る。黒い腕が。
庄野あるか:「ちひろちゃん」と、笑う。
庄野あるか:「わたしはきみの友達になれる、ひどくない子じゃないけど」
庄野あるか:「そうじゃない子を、知ってる」
天藤ちひろ:「あるかさん」笑顔は返さず、右腕を変形させる
天藤ちひろ:形は弓を模していたが、かたちがそうあるだけの何某か
天藤ちひろ:それを引き絞り、エピオルニスに向ける
“エピオルニス”:「どうして……?」
天藤ちひろ:渦に巻き込まれる星光たちが、鏃へと収束し集っていく
“エピオルニス”:「ひどいことしかないまま死ぬなら」
“エピオルニス”:「どうしてぼくは生まれたの」
天藤ちひろ:「あなたが、それしかやってこれなかったから」
天藤ちひろ:無垢な問いと返すには、目の前の存在は殺しすぎていた
天藤ちひろ:「それと」
天藤ちひろ:「友達はさせるものじゃなくて、作るもの、らしいです……よ」
天藤ちひろ:先ほどの一戦で"学習した"的場の射法を取り入れた一射が
天藤ちひろ:エピオルニスの胸に突き刺さり
天藤ちひろ:突き刺さった部位から、その肉体を星の虚が喰らっていく。
天藤ちひろ:「あなたは何も悪くない」
天藤ちひろ:「あなたは全ての元凶です」
天藤ちひろ:「ただ矛盾せずに、この二つがあって……あなたを今、貫きました」
天藤ちひろ:「恨みたくば恨んでください、泣きたいなら泣いてください」
天藤ちひろ:「あなたが流させたのと同じ、涙と血で」
“エピオルニス”:「……そっか」
“エピオルニス”:「恨んだり、泣いたりしてもいいんだ」
“エピオルニス”:「ぼく、何かをしていいって言われたの初めてだ」
“エピオルニス”:「そっか……そっか……」
“エピオルニス”:恨み言や泣き言もなく、それまでの無邪気な笑みを浮かべることもなく。
“エピオルニス”:ただ、何かを納得したような表情をして、喰らい尽くされた。
リギル・ソルテール:「……」その結末を、じっと見ていた。
リギル・ソルテール:怒りがあった。他者のたましいを奪うことへの。
リギル・ソルテール:共感があった。どこまでも手を伸ばしたいことへの。
リギル・ソルテール:憐憫があった。どこにも行けないことへの。
リギル・ソルテール:「……お前は死んで良かったよ、”エピオルニス”」
リギル・ソルテール:「おまえの心では、『無限』には適わなかった」
リギル・ソルテール:そう言うと、運搬ユニットを出し、”ラマルク”をそこに乗せた。
リギル・ソルテール:二人の、手を遠くまで伸ばしたものを、悼みながら。
リギル・ソルテール:───天文台。
リギル・ソルテール:戻ってきたリギルは、座席の一つに腰掛けて、星を見上げていた。
リギル・ソルテール:ここに描かれていない、その先にも宇宙があり
リギル・ソルテール:観測できる限界の外にも続いていく。
リギル・ソルテール:かつては何もなかった、その先まで。
リギル・ソルテール:(限界なんてねえ)
リギル・ソルテール:(このおれがいつか終わるとしても)
リギル・ソルテール:(おれはどこにでも行けるようになる)
リギル・ソルテール:手を、伸ばす。
リギル・ソルテール:上半身だけの力では、それは僅かしか上がらない。
リギル・ソルテール:それを自覚してリギルは笑う。
リギル・ソルテール:だからこそ、どこまでだって行けるのだ。
リギル・ソルテール:もっと、遠くへ。