GM:テステス。ドーモ、ハーゴンニンジャです
さささ:こんばんはー
GM:こんばんは!
さささ:ココフォリア初めてなのでどきどきです
さささ:こういう風になるのか……!
GM:私も全然よくわかっていません!
さささ:少し触ってみます
入間誠時:
在原灰音:
在原灰音:立ち絵テスト
GM:それでは準備も整いましたところで、セッションを開始させて頂きます。
GM:全員がフリーランス、全員が23歳! フリーランスセッション!
GM:ではPCの皆様、ハンドアウト番号順に自己紹介をお願いします!
GM:OPも同じ順番になる予定です。
【鼎 良臣】
鼎 良臣:鼎 良臣(かなえ・よしおみ)。フリーランスの何でも屋をやっている23歳です。
鼎 良臣:見た目は茶髪ピアスに黒スーツのちょっとちぐはぐな格好の青年。
鼎 良臣:ノイマン/オルクスの能力で周囲の領域内の出来事の演算に優れているのですが、
鼎 良臣:そのせいで自分のことまで客観視が過ぎるようになってしまい、言動がよくおかしいことになります。
鼎 良臣:とはいえ、本人はローテンションながらわりに情のある人なので、そんなにとっつきにくくはないはず。
鼎 良臣:性能は《ディストーション》と達人付きの《即席武器》でその辺の物を使って社会射撃を行うだけ!
鼎 良臣:100%いったら《フェイタルヒット》で火力もアップだ。
鼎 良臣:ただ社会が高いのでミドルや購入でもがんばれるはず! ビーコンで暴走予防もしているぞ。
鼎 良臣:クリスタルシールドがほしいです! 以上!
GM:ありがとうございます! 今回は事務所もお披露目されるぞ…!
GM:続いて入間さん、お願いします!
GM:失礼しました、ハンドアウトを貼っていなかった
GM:ハンドアウト(改良版)はこちら!
GM:明日とか二日後とかから泊まり込みで警備してください、オーヴァードとの戦闘もありますなどという飛び込み依頼!たいへん!
鼎 良臣:たいへん!
鼎 良臣:たいへん儲かりそう
鼎 良臣:がんばります
GM:改めてよろしくお願いします!
鼎 良臣:よろしくお願いします!
GM:では続いて今度こそ入間さん、お願いします!
入間誠時:はい!
【入間誠時】
入間誠時:えー、おなじみ(だといいなあ)入間誠時くんです。
入間誠時:この間の人工悪魔事件も終えて友達も増えて今回さらに友達が増えそうです。
入間誠時:キャラとしてはトラウマ持ちで中卒で厭世的。詳しくはキャラシとか見てね。
GM:(背景でこれまでの活躍が流れる)
入間誠時:能力は『視る』『視線の具現化』視線を肉体などに通し、重力で質量を…実在を与え、肉体を責め苛みます。
GM:勝手に貼ってしまいますね!これまでの活躍!(リボン付けますね!のノリで)
入間誠時:わーい!
入間誠時:自らをサディストであると認識しているため、そのように振る舞います。それに合わせるかのように衝動も加虐。
入間誠時:性能はシンプルに《黒の鉄槌》で殴る!クライマックスは《時の棺》!
入間誠時:また、棺のための侵蝕稼ぎに160点では《迎撃の魔眼》を採用しており
入間誠時:低い打点を補いつつ速やかに100%に持っていくことを狙っています。
入間誠時:まあ、100%行かないこともあるんですけどね……!!!
入間誠時:以上!よろしくお願いします。
GM:ありがとうございます! 最近はクライマックスが2部構成だったりもするので油断なくいきましょう!
GM:ハンドアウトはこちら。
入間誠時:Safeオブジェクトの調査だ…
GM:メルカリで花崗岩とか売って生活してるかもしれない人です(別売りのハンドソープ・うがい薬と併用して十分な睡眠をとらないと全身が溶けて死ぬので注意してくださいみたいな説明書を同封するので値段分の健康は買えます)
入間誠時:また悪いことしてるなー!w
GM:仕事を紹介するついでにちょっとうちに寄ってこない?詳しい話はそこで、みたいな話をされたので
GM:アレな奴ですが寄って頂けると助かります。R案件では自分のことでも他人のことでも信義則を大事にするタイプなので
入間誠時:しゃーねー、やってやりますか
GM:調査に関しては結果的に守秘義務優先になったらそれはそれでいいよみたいなスタンスです。
入間誠時:じゃあ適当に探り入れてついでに遊んで帰ってきますか
GM:お願いします!取り寄せるのがちょっと面倒な嗜好品なんかを堪能してきてください
入間誠時:よろしくお願いしまーす
GM:では最後に真広さん、お願いします!
真広芽依佳:はーい
【真広芽依佳】
真広芽依佳:サイバネメガネ女子、真広芽依佳(さなひろめいか)23歳です
GM:かわいい…
真広芽依佳:今回初出となります。いい感じの距離感のクールさを目指していきたい。
真広芽依佳:ブラックドッグ/キュマイラの白兵型で、とにかくめっちゃ強化した素手(義脚)で殴る蹴るの暴行を加えます
真広芽依佳:職業は一応フリーランスのなんでも屋ですが、二人よりはもっと荒っぽい仕事に比重が寄っています。
GM:素手攻撃力が…常時15!
真広芽依佳:データ的には、加速装置で行動値バフって、固定値20で蹴飛ばすというアレです
真広芽依佳:あとちょっとキャラシ変更が保存されてなかったぽいのでちゃんとします
GM:うおっと、了解です
GM:シーン開始までなら全然大丈夫です!
真広芽依佳:バトルマニューバを一個アーマースキンに変更しております カッチカチ
真広芽依佳:わあい
真広芽依佳:あとまあおまけに餓狼の爪で追撃もできるぞ まだ出してない力がある!
GM:あっヴォジャノーイの渦を貯めて居るわ
真広芽依佳:そんな感じです!コードネーム通りヘビクイワシのように蹴っ飛ばしてやる。
真広芽依佳:以上!よろしくおねがいします
GM:オーヴァード同士の戦闘なので遠慮は無用!容赦なく蹴って下さい
GM:ハンドアウトなのですが
真広芽依佳:何やら怪しい影がおられますね
GM:導入NPCが粘土さんが演じられるご本人のPCなので、「在原さんの紹介で西山田家側で四海球儀争奪戦に参加する」という事のみが決まっています
真広芽依佳:わあい
GM:なので詳しいことはお任せする形です!よろしくお願いします!
真広芽依佳:よろしくおねがいします!
在原灰音:よろしくお願いします。
GM:それでは、準備などが良ければ
GM:鼎さんのオープニングに入っていきたいと思います。
鼎 良臣:はい!
GM:では…始めて行きます!
GM:登場侵蝕をお願いします。
鼎 良臣:40+1d10 DoubleCross:(40+1D10) > 40+5[5] > 45
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:40 → 45
GM:災害に異常気象、或いは集団幻覚…「騒ぎ」には決して事欠かない、眠らない街・N市。
GM:フリーランスのオーヴァード、鼎良臣が住居兼事務所を構えているのは、そんな町の片隅だ。
鼎 良臣:事務所と言っても、そう広いスペースではない。応接間に多少の調度が置いてあるくらいだ。
鼎 良臣:そのインテリアも、以前この事務所を設立した人間が用意したものがそのままで、特に現在の主の趣味ではない。
鼎 良臣:というよりは、現在の主はほぼ趣味にこだわらない。
鼎 良臣:その主、鼎良臣は、応接セットのソファの上に寝転がり、特に何もせずただぼんやりと天井を見つめている。
鼎 良臣:明るい髪にピアス、軽い雰囲気の外見に黒スーツがあまり似合わない三白眼の青年だ。
鼎 良臣:ドアは目に入っていないが、誰か来ればすぐにわかるようになっている。
鼎 良臣:何せ、彼の視点は複数あり、視覚には依存していないので。
GM:そんなとき、貴方のスマートフォンに着信がある。デフォルトのままの、質素なコール音。
GM:発信元はあなたの連絡先にはない。
鼎 良臣:右手に握ったままの端末をちらりと見、そのまますぐに対応する。
鼎 良臣:「もしもし。『間中なんでもサービス』」淡々とした口調で出る。
電話の声:「…こんにちは、わたくしはN市の片隅で商いをしている、西山田と申します」
鼎 良臣:「西山田、さん。ああ、はい」名だけは知っている。
電話の声:「”カゲワズライ”様にお仕事のお願いをしたく思うのですが、この連絡先で間違いなかったでしょうか?」
鼎 良臣:「はい。その通り。ちゃんと通じてます」
鼎 良臣:事務所の名前を以前のものから変えていないのは、無精でもあるし、その方が便利だからでもあるし、思い出のためでもある。
鼎 良臣:以前の主は数年前に亡くなっているためだ。
西山田金持:「自己紹介の必要はなさそうですね。改めまして、わたくしが西山田家当主・西山田金持です」
鼎 良臣:「えー、どうも。お噂はかねがね」すごい下の名前だな、と思ったことは伏せながら。
鼎 良臣:「依頼ですか」
西山田金持:「急な事で申し訳ありませんが、明後日の正午から36時間、わたくしどもの山田の2ツ館で警備と調査と…あとは"諸々"の仕事をお願いしたく」
鼎 良臣:「"諸々"」拘束系か、と机の上のカレンダーを見る。予定は空いている。
鼎 良臣:西山田、とくれば名の知れた家だ。もし本物なら信用もおけるだろう。
西山田金持:「…もしかすれば既にご存知かもしれませんが、山田家では年に1回、ささやかな祝宴を行うしきたりがございまして」
鼎 良臣:「ふむ」
西山田金持:「その為に腕利きの方を毎年お呼びしているのですが、どうも今年はいろいろと事情が違うようなのです」
鼎 良臣:「それで"諸々"ですか」
西山田金持:「…はい」
西山田金持:「3対3で、同業の"敵手"の相手をして頂く形になります」
鼎 良臣:「空いてるみたいだし、話だけでも聞いてみればいい……」小声で独り言を言いかけて。
鼎 良臣:「……今のはなんでもないです」首を振る。
西山田金持:「…? かしこまりました」
鼎 良臣:「戦闘が予定に入ってる。先にわかってるのはありがたいですね」
鼎 良臣:転がっていたソファから、上半身を起こす。
西山田金持:「そうですね、しかしわからないことも多い。それゆえにお声をかけさせていただきました」
鼎 良臣:「さらに予定外のことが起きるかもってことですか。……」
西山田金持:「報酬はそちらの相場より多めにお支払いさせて頂きます。非常事態が起きた場合にあたっては、勿論別途で」
西山田金持:「…いかがでしょうか」
鼎 良臣:部屋の隅の観葉植物を見る。死んだ師匠だったら、仕事を選べる立場じゃないでしょって言うだろうか。
鼎 良臣:「そうですね。もっと詳しくお話を伺いたいとこですが」
鼎 良臣:「お受けしますよ」
西山田金持:「ありがとうございます。なにぶん、電話口ではお話しできないことも多いものでして」
西山田金持:その声音には確かな安堵の色がある。
鼎 良臣:「でしょうね。その辺は改めて聞かせていただくことにして」
鼎 良臣:「彼もいい加減、何か刺激が欲しそうだったので」
鼎 良臣:「…………」
西山田金持:「…?」
鼎 良臣:「すみません。今のもなかったことに」
鼎 良臣:「……鼎が伺いますので。どうぞよろしくお願いします」
西山田金持:「…ええ、ええ。詮索は致しませんとも。"カゲワズライ"様が仕事にいらしていただけるなら、それで充分です」
鼎 良臣:「どうも。その方がこちらもやりやすいです」
西山田金持:「詳しい話は追って直接ご説明します。歓迎の準備を整えておきましょう」
鼎 良臣:「はい、どうも」
西山田金持:そう言って西山田は館にいつ来られるか、早めに現場入りしたい意向などはあるか、報酬の金額は…などのすり合わせを手短に行います。
鼎 良臣:こちらも簡単に応えます。基本的に余計な注文はつけない。
西山田金持:「…それでは。どうぞよろしくお願いします」電話は切れる。
鼎 良臣:切れた電話をこちらももそもそとポケットに入れる。
鼎 良臣:基本的には淡々と仕事を進める。それが彼の流儀、のつもりだ。
鼎 良臣:ソファに腰掛け、ふう、と一息つく。
鼎 良臣:「年に一度の祝宴、か」わからないことも多い。不測の事態も予想されている。
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:「……あれっ」宙を見ながら、ぽつりと。
鼎 良臣:「面倒な仕事かも、と思ってるけど……」
鼎 良臣:「少しだけ、わくわくしている、のかな。こいつは」
鼎 良臣:視覚によらない視点から呟いて、軽く首を傾げる。
鼎 良臣:そうして、彼は立ち上がって仕事の準備にかかった。
GM:シーン終了。ロイスの取得のみ可能です。
鼎 良臣:西山田さんに○有為/不信感で取得します。
入間誠時:1d10+37 DoubleCross:(1D10+37) > 4[4]+37 > 41
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:37 → 41
GM:古ぼけた住宅街の一角、看板の出ていない古物取引店。
GM:"紹介したい仕事と、頼みたいことがある"… そう言って貴方を自宅に誘ってきたのは、知人の瀬能忠和だった。
GM:リビングには陳列棚や、ガラスケース付きの家具各種。中にきれいに並べられた蒐集品とは裏腹に、室内は読みかけの本や出しっぱなしの掃除機で少し散らかっている。
瀬能忠和:「悪いね、わざわざ来てもらって」
入間誠時:「何、いつものことだろ」
入間誠時:漆黒の髪を尾のように垂らした美丈夫は肩を竦めて笑う。
瀬能忠和:ミルクを電子レンジで温め、好物の胚芽ココアを2人分用意するとあなたの向かいの席に座る。
入間誠時:「サンキュ。相変わらず胚芽か。好きだけどさ、俺も」
入間誠時:「で?今日はなんだったんだっけ?」
瀬能忠和:「あれ、そういう君はなんかちょっと雰囲気変わった?」
入間誠時:「……そーか?いつもどーりだと思うけどな」
入間誠時:「何、それとも口説き文句とか?」悪戯っぽく笑う
瀬能忠和:「ハハハ、オレの恋人はこれだけだよ」陳列棚に並べられた物品群を指して笑い返す。
瀬能忠和:電池を抜いても動き続ける掛時計。季節により毛が伸び縮みするぬいぐるみ。口に含むとハッカ飴の味のするガラス球。
瀬能忠和:すべて、レネゲイドが由来の品だ。 ただとにかく毒にも薬にもならないほど、瀬能という男の興味は深くなる。
入間誠時:「いつ見ても面白いコレクションだよな……子供とか喜びそうだ」
瀬能忠和:「そりゃ大人が喜びそうなものも有効活用はするけどさ。仕事道具は仕事道具、趣味の品は趣味の品だろ」
入間誠時:「ん。わかるわかる」
入間誠時:「つっても俺は仕事が趣味みたいなもんだけどさ」
瀬能忠和:「…そういうところは相変わらずだなー」感心したように、ポットからココアを継ぎ足す。
瀬能忠和:「わり、呼んだのに話の腰折ったな。"山田の2ツ館"は知ってるか? いとこ同士でケンカの代理人を探してる金持ちのさ」
入間誠時:「ん、ご年配のウワサ話で少しな」
入間誠時:「喧嘩の代理人ってーのも馴染みないな。代理人立ててまでやるもんなのか?」
瀬能忠和:「金持ちケンカせずってやつかな?そういう意味だったかどうかわかんないけど」
瀬能忠和:「で、西側の山田の当主とは俺も付き合いがあるんだけどさ。なんか今年は急にやけに神経質になって、『UGNと付き合いのある、信用できる伝手はないか』なんて言ってきた」
入間誠時:「ふうん……?」
入間誠時:「毎年やるもんなのか?その喧嘩ってのは」
入間誠時:「つまり、年中行事?」
瀬能忠和:「元々は、遺産相続で家宝の相続権を巡っていざこざになったのが始まりらしい。家が2つに分かれたのもそのときのはずだ」
入間誠時:ココアを飲みながら聞いている。
瀬能忠和:「完全にどっちかのものになったらもう片方がなりふり構わなくなるし、見かねて代わりばんこにしたらどうかって言いだした奴が居て…」
瀬能忠和:「『素直に渡してたまるか』ってとこでだけ意見がカンペキに一致してこうなったんだとさ」
入間誠時:「家宝ねえ……」
入間誠時:「で、二つの分かれた家の中での緩やかな共有状態を、当番交代制にすることで保ってるわけだ」
瀬能忠和:「どっち側もあんまり裏社会とかに強いほうじゃなかったから、変にエスカレートするよりはよかったんだろ。それこそUGNの差し金も入ったかもしれない」
瀬能忠和:「で、家宝だ。四海球儀」席を立ち、隣の棚から小さな地球儀を取り出す。
入間誠時:「……てことは、その家宝はレネゲイド絡みなんだな?」
入間誠時:「四海球儀…」
瀬能忠和:地球儀は一切の力が加えられないまま、ゆっくりゆっくりと無限に回っている。
瀬能忠和:「数万年前由来って言われてるレネゲイドアイテムだ。ここにあるものは長くても数百年とかだから…正直、ケタ違いだよな」
瀬能忠和:「もともと西山田と付き合いを持ったのも、もともとこれがどんなものなのか知りたかっただけなんだが…こっちが知りたがるほど勿体付けられてな」
入間誠時:「数万年っつーとそれこそ起源種やらレベルだな」
瀬能忠和:「そう、伝説を通り越してもう神話だろ?」
入間誠時:「…ん。ここにあるこれは……それそのものなのか?ホンモノ?」
瀬能忠和:「まさか、これはこの間ゲットした"ただ回るだけの地球儀"。人の家の家宝を盗るなんてさすがにしないよ」
入間誠時:「ああ、だよな、流石に……」
瀬能忠和:「…本物は、貸しを作って一度だけ見せてもらった。白くてちっこい、無地のボールみたいな形だったかな」
瀬能忠和:「アイツ何て言ったと思う?」
入間誠時:「……無地のボール、か」
入間誠時:「…さあ?これだけはなんとしても守り通さねばナラン〜、とか?」
瀬能忠和:「『約束通り見せては差し上げましたが、起動しているところを見せるのはまたの機会ということで』だとさ」
瀬能忠和:ビスケットの包みをくずかごに放るが、惜しいところで外れる。
瀬能忠和:「あのクソ金持ち…!」
入間誠時:「ふ〜ん、じゃあただの白いボールでしかないわけだ。今わかってる限りは」
入間誠時:「で?その家宝をどうすりゃいい?」
瀬能忠和:「それそれ。紹介受けて一仕事してもらうついでにさ、守秘義務に引っかからない範囲で探りを入れて来てくれないか?」
入間誠時:「なんだ、そんなもんでいいのか?」
入間誠時:「俺の”眼”なら、もう少し深くまで探れるかもだぜ?」
瀬能忠和:「ああ、もちろん探れる限りのことはガッツリ頼む」
入間誠時:「つまりバレないよーにやれってか。りょーかいりょーかい」
入間誠時:「そーだ、いちおー確認しとかないとな。その四海球儀ってやつぁ、ヤベーシロモンじゃあないんだよな?」
入間誠時:お前が目をつけてるわけだし、と付け足して。
瀬能忠和:「だいぶ前にUGNのデータベースを出来る範囲で漁ってみたが、『無害』としか書いてなかった」
瀬能忠和:「後になって『ほとんど無害』に更新されてたけど、あれ多分山田の連中が"2文字とはなんだ"とかでクレーム入れたんだと思う」
入間誠時:「お、おう」
瀬能忠和:「ま、理想的なケースは起動してるところを直接"視て"もらうことだな。その時はこの部屋から好きなもの1個持って行っていいぜ。…そっちの陳列棚と、あっちのマホガニーの箪笥の以外で」
入間誠時:「ま。ならちょい覗き見してきますか。俺も興味出てきたしな。そのわけわかんねーシロモンにさ」
瀬能忠和:「そう言ってくれると思ったぜ! んじゃ、早速ちょっと取り次ぎの電話を入れてくるわ」
入間誠時:「おー、よろしくな」
瀬能忠和:瀬能は席を立ち、固定電話の操作を始める。
入間誠時:手をひらひらと振ったあと、部屋を見回して
入間誠時:「好きなものねえ……」
入間誠時:勝手に伸び縮みする目玉付きのスライム(無機物)を摘み上げて
入間誠時:「……いや、ないな。……てきとーに面白そーな本でも貰ってくか……」
入間誠時:久しぶりに平和な仕事ができそうだ、と目を閉じて。
入間誠時:短い悪夢に微睡んだ。
GM:シ-ン終了。ロイスの取得のみ可能です。
入間誠時:友人/瀬能忠和/信頼:○/食傷/ロイス
入間誠時:以上!
GM:登場侵蝕をお願いします。
真広芽依佳:44+1d10 DoubleCross:(44+1D10) > 44+8[8] > 52
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:44 → 52
GM: N市の片隅 非合法診療所アルマ・ラウネにて
GM:フリーランスの荒事屋には、大変なことが幾つもある。
GM:武装の調達・維持。依頼の確保・裏取り。重傷時の治療、Etc.
GM:出来る限りは自分で済ませ、足りるわけもないので見切りを付けて、外部に委託するしかないわけで。
GM:ここは、その幾らかを受け持つ場所である。少なくとも君の場合は、しばらくお世話になっている。
在原 灰音:「……うし、ちょいと動かしてみな。芽依佳」
在原 灰音:不健康な肌色の、長髪を乱雑に纏めた白衣の女。
真広芽依佳:「……」言われるまま、金属製の腕を持ち上げ、手を握っては開く。
真広芽依佳:「相変わらず、腕はいいですね。そこは認めましょう、灰音」
在原 灰音:「ふうん、ラグは無さそうだ」
在原 灰音:「一言多いが、その辺は弄ってないからね。仕方なし」
真広芽依佳:「勝手に弄られては困ります。また変な機能つけたら、今度はその顔蹴っ飛ばしますよ」
在原 灰音:「芽依佳の予算に合わせて、最大限の性能を贈ったつもりだったんだがね」
真広芽依佳:「多少予算を削ることを考えましたよ、あれで」横の台に置かれたメガネを取り、かける。レンズの奥の眼は左右で色が違う。片方は義眼だ。
在原 灰音:「お気に召さなかったのは残念だ……いいと思ったんだがね。踵部スラスター」
在原 灰音:義肢というものは既製品を使うにしても、こまめで細かな調整が必要なものだ。
在原 灰音:戦闘用、それも生物としての機能が一人一人異なるオーヴァードのものとなればまるっきりオーダーメイド。
在原 灰音:商売道具で生命線となれば、任せるには信頼と実績が必要なものだ。少なくとも技量と縁はある。そういう関係である。
真広芽依佳:「……まあ、候補としてなくはない、レベルです。コートの裾が焦げるのが、一番気に入らない」義手に手袋をかぶせていく。
在原 灰音:「なるほど、そいつは盲点だった。芽依佳の身体しか見てなかった」
在原 灰音:「そして怒るのも当然だね。悪かったよ」
真広芽依佳:「人の身体をキャンバスにしない。いいですね」カツン、と硬質な音を立てて立ち上がる。
真広芽依佳:彼女の商売道具であり、最大の武器。”スティレットヒール”と銘打たれた鋼鉄の脚。
真広芽依佳:それを任せる程度には、信頼している。
在原 灰音:「反省するから許しておくれ。私が担当するのはあくまで絵筆」
在原 灰音:「優れた担い手はこっちも逃したくないからね……おおそうだ」
在原 灰音:「詫びってわけじゃないが、安全めに稼げる仕事が一つ。芽依佳に紹介できるよ」
真広芽依佳:「……灰音、こないだも同じことを聞いて、確かに受けましたけどね」
在原 灰音:「うんうん」
真広芽依佳:「森の奥の沼に出た巨大カエルの駆除なら、二度とはごめんですよ」
在原 灰音:「でもほら、五体満足で帰ってきたじゃん」
真広芽依佳:「メンテに2日かかって、その間私はベッドに転がされていたわけですが?」
真広芽依佳:「主に粘液清掃で」
在原 灰音:「いや~悪かった悪かった。その時も悪かったな私」
在原 灰音:「芽依佳に依頼持ってくと反省しすぎて綺麗な身になっちまうな……いやごめんって」
在原 灰音:「整備費なんかのサービスで許してくれるところ、大好きだぜ」
真広芽依佳:「死活問題ですからね、全く。……で、どんな依頼なんです」安全めに稼げる、という言葉自体は信用できる。
在原 灰音:「このN市の東端に、"山田の2ツ館"っつーけったいな場所があってね」
真広芽依佳:「噂は時折聞きますね」
在原 灰音:「そうそう・変な家宝の継承権を巡って西山田と東山田に分かれて仲違いしてんだけど、年に一回その所有権を巡って代理決闘をする……まあ、変な連中なわけだが」
真広芽依佳:「その代理人のお誘いですか?」
在原 灰音:「ああ。西の方が私の顧客の一人でね」
在原 灰音:「腕のいいオーヴァードを紹介してもらえないかって頼まれたわけさ」
在原 灰音:「なら、芽依佳が一番だからね」
真広芽依佳:「……まあ、妥当でしょう」
在原 灰音:「私は戦わないけど同行する。依頼中と事が済んでからの整備費用その他は西山田持ち。どうだい?」
真広芽依佳:「いい条件ですね。金持ちの道楽に付き合うんですから、そのくらいは持ってもらわないと」
真広芽依佳:「……って、同行?灰音、その間ここは閉めるんですか?」
在原 灰音:「うん」
在原 灰音:「ほら、安全圏から自分の作品が活躍するところ見られるのわりと最高だし」
真広芽依佳:「……」
在原 灰音:「あと応援もするよ」
真広芽依佳:「取ってつけたように……、はぁ、まあ。いいでしょう」そういう人だ、在原灰音は。
真広芽依佳:「……戦う相手がムカつくヤツだとうれしいですね」
真広芽依佳:「蹴っ飛ばしやすくて、丁度いい」
在原 灰音:「OK。じゃあ今回の調整費も西山田宛にしとくから」
在原 灰音:「……追加で何か仕込む?」
真広芽依佳:「要りません」
在原 灰音:「ちっ、じゃあ連絡してくる。これ今の芽依佳の図面な」書類の入ったファイルを机に置いて引っ込む。
真広芽依佳:見送り、書類をぱらぱらとめくる。
GM:自分の顧客が他の技師や組織の手を使う時のために、在原は義肢のデータを逐一使用者へ渡すようにしている。
GM:技術漏出し放題ではあるが、そこはそれ。値段とコネと技量を合わせての商売であるが故。
GM:自分の仕事に不満があるなら去るも良し。逃さぬ自信はあるのだから。
真広芽依佳:文字を視線でなぞるようにするだけで、読める。冗談で自分の取扱説明書などということがあるが、言葉通りのものを持っている者がどれだけいるだろう。
真広芽依佳:「……他はさておき、腕は信用できる」図面はオーダー通り、あるいは、調整によって微量ながら更に使いやすく、高出力にされている。
真広芽依佳:カン、カン。と、靴を整えるように鋼の爪先を鳴らす。
GM:シーン終了。ロイスの取得のみ可能です。
真広芽依佳:腐れ縁/在原灰音/信頼/食傷○/ロイス これで!
GM:侵蝕ダイスをお願いします。まだ1d10です。
鼎 良臣:45+1d10 DoubleCross:(45+1D10) > 45+9[9] > 54
鼎 良臣:わあ
入間誠時:1d10+41 DoubleCross:(1D10+41) > 2[2]+41 > 43
真広芽依佳:52+1d10 DoubleCross:(52+1D10) > 52+3[3] > 55
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:45 → 54
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:41 → 43
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:52 → 55
GM:山田の2ツ館・西館 西山田金持の応接間
GM:いかにも高級そうな年季の入った調度品の揃った通用門から、応接室に通された貴方達を待っていたのは
GM:上座のソファーに悠々と腰かける西山田家当主・西山田金持。そして、部屋を覆う彼の趣味の品の数々だった。
GM:最高級の木彫り熊。金箔がふんだんに使われたシャチホコ。ミニチュアだがミニチュアといってもちょっと一般家庭に置くには躊躇われる程度にかさばる東京タワー。
在原 灰音:真広芽依佳と共にやってきた白衣の女も、館の主の隣に控えている。
在原 灰音:口利きならびに医療班として携わる予定なのだ。
GM:壁一面には観光地の名前と風景の入った三角形の小さなタペストリーがびっしりとかかっている。昭和の忘れ形見、「ペナント」だ。
西山田金持:「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
真広芽依佳:怪訝な顔で壁を見回していたが、向き直る。
鼎 良臣:その前に立ちながら、部屋中の品々を目を動かさずにざっと見て――。
鼎 良臣:そんなにしっかり確認しなくてもいいかな、と判断して主の声を聞く。
西山田金持:「おや。わたくしのコレクションにご興味が…?」
真広芽依佳:「いえ、特には」
西山田金持:「…そうですか、それは残念です」本当に凄く残念そうである。
在原 灰音:依頼人から見えない角度で、うんざりした感じの表情を浮かべる。
入間誠時:興味なさそうに、他に集まった面々に意識を向けている。視線は西山田氏に。
西山田金持:「もし滞在中に気に入った品があればご自由にお持ちください。仰って頂ければ包んでご自宅に送っておきますので」
入間誠時:「ありがたいけどさ、土産は報酬だけでいいよ、仕事だしな」
鼎 良臣:「はあ、まあ、じゃあ見つかったら」
鼎 良臣:多分見つからないような気がしている。
真広芽依佳:「……お土産を配る為に集めたわけではないでしょう?」さっさと切り上げて本題に入りたそうに。
西山田金持:そう言うと、自分で淹れたであろう蛍光ブルーの茶をガラスのポットからティーカップに注ぎ、貴方達の前に出す。使用人を払っているのだ。
西山田金持:ハイビスカスの香りが部屋に広がる。
入間誠時:「ハーブティーも趣味かい?」
入間誠時:香りを嗅いで、ひとくち。こういう時に遠慮はしない。
鼎 良臣:「……どうも」軽く香りを嗅ぐ。
鼎 良臣:嗅覚は本体の身体に頼っているので、少し『引き戻される』ような気分になる。
西山田金持:「…ええ、はい。普段は家の者に淹れさせておりますが」ちょっとだけ早口だ。
真広芽依佳:口はつけない。が、香りそのものは嫌いではない。
GM:ハイビスカスの花がポットの中で揺れている。お茶は正直あまりおいしくない。
GM:本人は美味しそうに飲んでいる。そういう舌なのだろう。
入間誠時:「……結構なお手前で」まあ、残飯よりはずっといい。
鼎 良臣:「健康に良さそうですね」精一杯の世辞を言っておく。
西山田金持:「改めまして、今回の依頼の内容のことなのですが」
西山田金持:「1年に1度、山田両家の間で行われる『争奪戦』に、代理戦士として参加して頂きたく存じます」
入間誠時:「……推薦で来はしたけどさ、俺そこまで強くはないぜ」
入間誠時:「慣れてるだけでさ」
西山田金持:「御謙遜を。 …例年でしたら、ただ戦闘がご自慢の方々をお呼び立てすればそれでよかったかもしれません」
西山田金持:「しかし…今年は少し事情が違うようでして。『敵手側の代理戦士の調査』と、『館に滞在中の四海球儀の警護』もお願いしたいのです」
鼎 良臣:「なんかイレギュラーとは聞いてました」
真広芽依佳:灰音の方へ楽というわけではなさそうですがの視線を送る
在原 灰音:どこ吹く風と美味しそうにお茶を飲んでいます。
入間誠時:「つまり脳筋一辺倒じゃ務まらんわけだ。リンキオーヘンな対応とか、必要ってことだよな」
入間誠時:ちら、と真広さんに視線を動かし、戻す。
西山田金持:「その通りです」
鼎 良臣:「そういうのはそこそこ、彼は……」
鼎 良臣:「おれは、得意です」言い直す。
鼎 良臣:一応、雇い主へのアピールはしておきたい。不審がられないように。
入間誠時:「…?」眉を少し上げるが
入間誠時:すぐに表情を戻す。
真広芽依佳:「……それはよかった。役割分担が早そうで」
西山田金持:「今年の金楼…ええ、私の不肖のいとこで、きわめて風情に理解のない愚かな東山田金楼のことですが」
西山田金持:「例年ならばフリーランスの方々に声をかける習いの所を、どうも裏社会の更に奥深く…端的に言えば、無法者の伝手に頼り始めたようなのです」
鼎 良臣:「それで調査すか」
入間誠時:軽く頬をかく。
入間誠時:「ガラの悪い連中に、か。そりゃ西山田サンも気が気じゃないでしょう」
入間誠時:自分も大して変わらないっつーか余計タチが悪いぐらいだけどな、と思いながら
西山田金持:「…こちらで前もって調べた限り、年単位で前歴が確かなのは向こう3人のうち1人のみです」
真広芽依佳:「二人は詳細不明、と」
入間誠時:「前歴、ね」
鼎 良臣:顔を動かさずに、隣の入間くんの様子をなんとなくうかがう。
入間誠時:前歴、と言う時に軽く首筋をさすっていた。
入間誠時:それ以外は落ち着いた様子だ。余裕と言ってもいい。
鼎 良臣:「……恒例行事に妙なのが紛れ込んじゃ、何が起こるかわからない、と」
西山田金持:「その通りです。さすがに私の身柄を狙うようなことをして得をするような者がいるとも思えませんが…」
真広芽依佳:ずず、とカップに口をつけ、眉をひそめる。
鼎 良臣:「もしかしたらそのお宝?が危ないこともあり得る」
鼎 良臣:「だからこの三人でなんとかしてほしい、ということ、ですかね」
入間誠時:「や、でも損得抜きでヤベー奴ってのも山ほどいるからさ」
真広芽依佳:「……暴れたいだけの粗暴な輩とか、ね」
入間誠時:「脅す気はねーけど、コレクションだけじゃなくて自分の身もちゃんと守れるようにしといてくれよ」
入間誠時:「勿論こっちもそうならんよう仕事はするがな」
鼎 良臣:こいつら慣れてるな、と二人に対して思う。
鼎 良臣:「そりゃそうです。呼ばれて応えたからには」
真広芽依佳:「当然、やれる限りのことはやりましょう」
西山田金持:「そこはご心配なく。私はこのあと自室に篭る予定です。3段階認証のパスワードの鉄扉、更に私しか持っていないセキュリティ認証キー…安全な完全密室ですよ」
鼎 良臣:(かえって危ないやつでは)口には出さない。
真広芽依佳:「……」
入間誠時:肩を竦める。
入間誠時:「ま。俺らがやることやればそれでいい」
入間誠時:助けられなかった場合は割り切るつもりだ。
西山田金持:「皆様には試合前に賞品を盗みに来られない為の牽制と警備、未知のオーヴァード能力を警戒しての調査をお願いしたい」
西山田金持:「敵の手の内を知れば、戦いを有利に運ぶことにもなるでしょう」
鼎 良臣:「了解」手短に。
西山田金持:「皆様からご不明の点などは?」
入間誠時:「……四海球儀ってのは何なんです?」
西山田金持:「…ほほう! そういえば入間さんは瀬能くんの紹介でいらしていたのでしたね」
西山田金持:「あれは世界の縮図、人類の浪漫…そして我が家の家宝。そういった品でございます」
入間誠時:「……抽象的ですね。ま、すごいお宝っつーことはわかりました」
入間誠時:「今回一番重点的に守る必要がありそーなんで、どこで警戒すればいいかだけ教えてもらってもいいです?」
西山田金持:「そのことなのですが」
西山田金持:傍らに置いてあったキャリーケースをガシャリと開き、中にある白い球状の美術品を見せる。
入間誠時:「……現物?」まさか、という声で
鼎 良臣:隠されていたもののことは、さすがに予測はできない。普通にじっと見る。
西山田金持:「そこはご想像にお任せします。これと同じものを西館内に多数配置しています」
真広芽依佳:「ダミーを配置しておくわけですか」
入間誠時:「なるほど」
西山田金持:「読心能力を警戒する必要もありますからね。貴方達にはこのケースをお持ち運び頂きたく」
鼎 良臣:相当な警戒体勢だな、と思う。
鼎 良臣:「わかりました」
入間誠時:「……オーケイ」
入間誠時:(それでも、解る奴には解るだろうな)
入間誠時:(『何』が本物か…『トクベツ』なモノだってんなら)
真広芽依佳:「……承知しました」よほど執着しているのだろう、と見て。
入間誠時:「俺からはそんだけです。他の二人は?」
真広芽依佳:「仕事内容は理解しました。あとは状況次第……今のところは、何も」
鼎 良臣:「……うん。彼は、今のところ特には質問はないみたいです」
鼎 良臣:「なんかあったら、その都度」
西山田金持:「それでは、改めてどうぞよろしくお願い致します。滞在中、館内の設備はご自由にお使いください」
西山田金持:「東山田めに布告をしてまいります。少ししたあと、あちら側と簡単な顔合わせを行って頂く手筈ですので、しばしこの部屋でお待ちください」
鼎 良臣:「自由に使ってと言うと、本当に自由に使いますが」
鼎 良臣:武器が欲しいので。
鼎 良臣:「少し、物をお借りしたりとか、そういうの」
真広芽依佳:「……破損した場合など、確かに気になりますね」
西山田金持:「如何様にも」無駄に優雅な笑みと共に答えます。
西山田金持:「なにぶん、財産だけは持っておりますので」
入間誠時:「そいつぁ、助かる」
入間誠時:「じゃ、待ってる間懇親会でもしてますよ」
入間誠時:「チームワークも大事ですからね」
鼎 良臣:この部屋にも、何か少しは役に立つものがあるかもしれない。
鼎 良臣:「チームワーク、そうね。話はしておきたいな」
真広芽依佳:「……ええ、まあ。足並みは揃えるに越したことはない」
西山田金持:西山田金持はキャリーケースを残して退室する。足取りは悠々としたものだ。
鼎 良臣:特に視線をやらずに見送ってから。
鼎 良臣:「懇親会、やるの?」二人に。
入間誠時:「自己紹介ぐらいはやっとくのがセオリーだろ」
入間誠時:「な、真広くん」
鼎 良臣:「顔見知りか」
真広芽依佳:「組むのは二度目ですね、入間さんとは」
鼎 良臣:「真広さんに入間さん」
鼎 良臣:「鼎くん」自分を軽く指差す。
鼎 良臣:「よろしく」
入間誠時:「……さっきから気になってたけどさ、なんか、クセ?」
鼎 良臣:「ん?」
入間誠時:「自分のこと他人のように言ってるだろ、君」
鼎 良臣:「ああ、うん。初対面だと気にされがち」
真広芽依佳:「……背後霊にでも操られてるのかと」
鼎 良臣:「そういう、まあ、能力の副作用。この辺に1カメがある」頭の上を示す。
鼎 良臣:「2カメと3カメもあるよ」
真広芽依佳:ちらり、と部屋を見回してみる。
入間誠時:「あー……なるほど」
入間誠時:「俺のと似たやつか。もっと客観性が強いみたいだが」
鼎 良臣:これは半分は仕事のためでもあり、半分は牽制でもある。
鼎 良臣:「お仲間? それは彼も喜ぶ」
鼎 良臣:「まあ、下手なドッキリは通用しないよ、ということ」
鼎 良臣:今後敵に回すのがやりにくそうだ、と思わせたい。そういう意図だ。
入間誠時:「はは。俺は自分を『視』ることはねーけど」
入間誠時:「その気になりゃあんたらの内臓まで見通せる。勿論、外側もな」
入間誠時:特に臆した様子はない。
鼎 良臣:「へえー。健康診断に良さそうだ」
真広芽依佳:「……別に、味方の背中を蹴飛ばす真似はわざわざしません」
真広芽依佳:「少なくとも、屋敷にいる間は互いに。そうでしょう?」
鼎 良臣:「それはもちろん。彼はこれでも契約はちゃんと守るよ」
鼎 良臣:「そこは信用していい奴だから」少なくとも、そう心がけている。
入間誠時:「そうそ。仲良くやるのが一番だぜ、鼎くん」
鼎 良臣:「だってさ、鼎くん」冗談めかして自分に話しかけて、少しだけ笑う。
入間誠時:「……へんなやつ」そう言って笑う。
真広芽依佳:「……」
在原 灰音:視線を巡らせた芽依佳には分かっていることだが、彼女を見ながらにやにや笑っている。
真広芽依佳:「……灰音、なにか言いたいことでもあるんですか」
在原 灰音:「なに、芽依佳とはそこそこ長い付き合いだが」
在原 灰音:「こうして仕事場の姿を見る機会はあまり無かったからね。どんなもんかと眺めてたのさ」
鼎 良臣:「ああ、そっちは元々知り合いなんだ」二人に。
入間誠時:「彼女があの?」
真広芽依佳:「ええ、そうです。アレが在原灰音」
鼎 良臣:「アレ」
在原 灰音:「"アルラウネ"こと在原灰音。ドクター、フィクサー、メカニック。よろしくね」
入間誠時:「へえ。よろしく。お噂はかねがね」
鼎 良臣:「顔が多い人だ。どうも」
入間誠時:「俺たちも顔は多いだろ。何でも屋だぜ?」
鼎 良臣:「身体はひとつだから大忙しだね」
在原 灰音:「"黒の檻"に"カゲワズライ"と面識が持てたのは嬉しいね、まったくもって」
入間誠時:「へえ。俺も少しは名が売れたかな」
在原 灰音:「私から言わせてもらえば、もったいないぐらい豪勢な面子だと思うよ」
在原 灰音:「とはいえ、相手方も引けを取らない顔ぶれみたいだけどね」
鼎 良臣:「うん、こっちも名前くらいは知ってた」
鼎 良臣:入間くんと真広さんのことだ。
入間誠時:「まじか。そいつぁ光栄だね」
鼎 良臣:「真広さんは、ドクター、フィクサー、メカニック、どの顔の知り合いなのかな」
鼎 良臣:「それとも全部?」
真広芽依佳:「今回はフィクサーです」
入間誠時:「ははー」
入間誠時:「相手方つってたな。情報持ってるってわけだ」
在原 灰音:「3つのどの顔から見てもこんなでね」呆れてますよ、って声色。
在原 灰音:「別に2人に対して喧嘩腰なわけじゃないんだ。多めに見てやってね」
鼎 良臣:「見てるよ。3カメ使って」
入間誠時:「くくっ」
鼎 良臣:「増やす?」
真広芽依佳:「灰音、持ってる分全部吐いてください。その方が早……」
真広芽依佳:「……授業参観じゃないんです」
入間誠時:「いいセンスだよ、君」鼎くんに
在原 灰音:「うん。保護者でもなんでもないからね」
在原 灰音:「なので敵方についても、とりあえずは黙っとくよ」
真広芽依佳:「灰音……」
鼎 良臣:「自分をネタにすると、手っ取り早く笑いが取れて場が和む」
鼎 良臣:「わりと上手くできたかな」
真広芽依佳:「……まあ、場は和んだと言って良いんじゃないですか」鼎くんへ
鼎 良臣:「そう、じゃあ成功だ」
入間誠時:「……」少しだけ、黙る。
在原 灰音:「その調子で仲を深めてやってね。芽依佳は下手だもの」
真広芽依佳:「灰音」
在原 灰音:「ずぶずぶになっても良くないが、あまり牽制してるようじゃ勝てる勝負にも勝てないだろ?」
入間誠時:「そこは勿論そのつもりだけど、二人とも不器用そうだからなぁ」
鼎 良臣:「彼もこんなんだし、あんまり自信はなさそうだけど……」
鼎 良臣:真広さんの前に立つ。真っ直ぐに目を見る。
鼎 良臣:少しだけ表情を和らげて。
真広芽依佳:「……なんですか?」
鼎 良臣:「よろしくね」
鼎 良臣:「これは、挨拶というもの」
鼎 良臣:「便利だよ。使ってみてね」
入間誠時:「………」
真広芽依佳:「……」
在原 灰音:「…」
鼎 良臣:「あっ、今回は外した?」
鼎 良臣:「しょうがないなあ、こいつ。すぐ調子に乗るから」肩を竦める。
在原 灰音:「傍から見てる分にはめちゃくちゃ面白かった」
鼎 良臣:「お、やった」
真広芽依佳:「……馬鹿にされてるのかと思いましたよ」
鼎 良臣:「……やってない」
真広芽依佳:「まあ、貴方にそのつもりはなさそうなので」
真広芽依佳:「蹴飛ばすのは勘弁しましょう」
鼎 良臣:「お願いします」
鼎 良臣:「でも仲良くやりたいのはほんとだよ」
鼎 良臣:蹴飛ばす、と二回言ったな、と少し覚えておく。
入間誠時:「んー……」
入間誠時:つかつか、と鼎くんの方へ。
入間誠時:手を差し出す。
鼎 良臣:「ん」こちらも手を。
鼎 良臣:入間くんを真っ直ぐに見て。
入間誠時:ぎゅ、と握る。骨張ってはいるが、滑らかな手だ。
入間誠時:「これは握手ってやつ」
入間誠時:「触覚通してなら実感しやすいだろ」
鼎 良臣:少しがさがさした大きめの手で握り返す。
鼎 良臣:「なるほど、これが噂に聞くあの」軽口めいて。
鼎 良臣:「……なるほど。うん」
鼎 良臣:「入間くん、とは上手くやれそうな気がする……」
入間誠時:そのまま、少し手をずらして手首から上の方へすっと撫でる。
入間誠時:「触れ合い多めで行こうぜ」笑っている。
鼎 良臣:「と」スーツの袖口には、武器用のペンが数本隠してある。
鼎 良臣:今ので見抜かれたかもしれないが――。
鼎 良臣:「よろしく」軽く笑った。
在原 灰音:「ほら、芽依佳もなんか教えるチャンスだぞ」
在原 灰音:「あから始まる4文字の奴だと満点」
真広芽依佳:「足癖なら悪いですよ。知ってますよね灰音」
在原 灰音:「オーケーオーケー、実戦で披露しようね」
在原 灰音:「ほらここは応接間だし……いや物壊してもいいよとか言ってたけど……」
真広芽依佳:「それに、挨拶は済んだでしょう」あれで済んだと本気で思っている。
入間誠時:「じゃあボードゲームでもやるか?」
入間誠時:「丁度4人だし」
真広芽依佳:「……」
在原 灰音:「一通り揃ってそうだな、この家」
在原 灰音:「変な双六とか前に自慢されたような……」
鼎 良臣:「ボードゲーム、物によってはカード見えちゃうから注意な」
入間誠時:「ああ、だからアブストラクトゲームがいい」
入間誠時:「手札とかなくて全部情報公開されてるやつな」
鼎 良臣:「全部はわかんないけど、予測できるやつはわりと正確」
鼎 良臣:「……この案件もそうなら楽なんだけど」
入間誠時:「……あ、もしかして鼎くんノイマン入ってる?」
鼎 良臣:「そういうことらしいよ」ノイマンとオルクスだ。
入間誠時:「んじゃあ不利だなあ……囲碁とかも割とできるんじゃねえの?」
鼎 良臣:「習ったことないけど、きっと得意そうだな」
鼎 良臣:「協力するタイプのなら貢献ができる」
入間誠時:「あ、いいね。あれやろうぜ。伝染病予防するやつ」
真広芽依佳:この女、ボードゲームは人生ゲーム程度しかやったことがないため、話についていけていない。
在原 灰音:「頭使うのだと芽依佳が可哀そうだから人生ゲームとかにしてやってくれないか?」
真広芽依佳:「灰音」
入間誠時:「ああ、ダイス次第の奴?オルクス二人相手だけど?」
入間誠時:幸運操作能力は特に持っていないが。今のところ。
真広芽依佳:「……いえ、いいでしょう。どのゲームでも受けて立ちます」
鼎 良臣:「人生ゲーム、彼はわりと好きだよ。お金数えるのとか」
入間誠時:「金稼ぐのが現実より楽じゃねーからなーあれ」金はいくらでも自分を切り売りして稼いできているので。
在原 灰音:「勝ち負け以外にも自分や友達の行く末に一喜一憂できるから、駄弁るのには向いてるだろ」
入間誠時:「ま、話の種にはいいかもな」
真広芽依佳:「……思ったよりも、緊張感のない仕事になりそうですね」
ドア:ガチャンギー
西山田金持:「お待たせしました、準備がちょうど整ったところです。こちらの、2つの館を繋ぐ回廊へどうぞ」
西山田金持:そういって貴方達を案内します。
入間誠時:素早くモードを切り替えてついていきます。《地獄耳》で周囲の警戒は怠らない。
GM:前方から気配がします。オーヴァードが少なくとも4人。
GM:東山田と代理戦士でしょう。
入間誠時:「いるな」鼎くんに囁く
鼎 良臣:同じく、《地獄耳》で気配は捉えている。
鼎 良臣:「四人、かな……」小声で返す。
入間誠時:「ああ」
真広芽依佳:「……」いつでも戦闘に入れるようにはしている
東山田金楼:「…ほう、これはこれは」
東山田金楼:ぴしりとした高級ビジネススーツ姿の男が、3人の”その筋の人間”を後ろに連れて立っている。
迫 団十郎:「…」筋肉で引き締まった長身、着崩した黄土色の背広にゆるい灰色のネクタイ。
宇白 典子:「へえ」飾り気のないブラウスに紺のジーンズ、目元を黒いバイザーで覆った茶髪の女。
宇白 典子:……バイザー越しでも伝わってくる、鋭く無遠慮な眼光。
波多野 ヒロキ:痩身、落ち窪んだ目。黄色のジップパーカーに、迷彩カラーのカーゴパンツ。
波多野 ヒロキ:興味なさげに他所を向いている。
西山田金持:「待たせましたね、愚かなヤッピー気取りに見慣れないお客様方」
西山田金持:「一昨年、去年に引き続き…今年もわれわれが完全勝利するのはもはや運命です。せいぜい頑張ってください」
東山田金楼:「抜かしなさい、虚業に耽る道楽人め」
東山田金楼:「あの宝はお前のような、審美眼が脳ごと腐れ落ちた人間には相応しくない。今年こそは私が正統な後継者と証明してご覧に入れましょう」
GM:紋付袴とスーツがバチバチと至近距離でメンチを切り合う。
在原 灰音:「あ~……また始まっちゃったか」この2人が顔を合わせればこうなる。いつものことなのだ。
真広芽依佳:呆れた顔で富豪二人を見る。
入間誠時:「……これ、見てた方がいいか?」
鼎 良臣:「止めるなら彼が止めるけど。必要かな」
宇白 典子:こちら側も、概ね留まりたくなさそうな顔をしている。
入間誠時:「……あー。お二人さん」
入間誠時:「あったまってきたトコで悪いけどさ、代理立ててんだから」
入間誠時:「そーゆーのは後回しにしようぜ」
鼎 良臣:「そう、代理だった」
鼎 良臣:「つまり、本人同士がバチバチやる必要はないということ」
迫 団十郎:「同感です。あなたたちは悠々と構えているのがいい」
迫 団十郎:貴方達の中にも、もしかしたら傭兵の迫を知っている人がいるかもしれない。それなりのベテランだ。
東山田金楼:「…フン」
西山田金持:「…チッ」
GM:金持ち達が最後に一瞬思いきり睨み合った後下がります。
真広芽依佳:「……子供ですか」聞こえない程度の小声で
宇白 典子:「……報酬払うまでは元気でいてもらわなきゃ困る」ボソボソ
入間誠時:「そちらさんもサンキュ。まあ、やるときゃ容赦はしねーけど」
入間誠時:「お互い仕事だからな。てきとーに行こうぜ」
西山田金持:「…では、これにて。 ご客人方、寝室と食堂をご案内します」
入間誠時:「よろしく」
入間誠時:向こうの雇われ人たちと、こちらの雇い主両方に向けて。
鼎 良臣:「ども。また後で」東側の人たちへ。
西山田金持:「ほんの1日ではありますが、より良いおもてなしをするのも富豪の貫目ですので…」東山田に聞こえよがしに言い放ち、貴方達を先導して館に踵を返す。
波多野 ヒロキ:「あーはいはい、よろしく」そんざいに答える。
迫 団十郎:不敵に笑む。
宇白 典子:「はっ、次に会った時は全員ギッタンギッタンにぶちのめしてやるわよ」
宇白 典子:「正確に言うと、そっちの山田と医者以外はね」
東山田金楼:「えっ…」
宇白 典子:「あんたはここで別れないでしょうが!」
東山田金楼:「失礼、そういえばそうでしたね」
宇白 典子:「このまま西にのんびりついていく気か!」
真広芽依佳:「……威勢はいいですね。結構なことで」
鼎 良臣:「ギッタンギッタン、面白い表現だよな」
鼎 良臣:「実物を見てみたいな。味方以外の方で」肩を竦める。
真広芽依佳:「……どうにも緊張感がないですね、今回は」
真広芽依佳:ため息をつく
宇白 典子:「そんな呑気なことを言ってられるのも今のうちよ……フフフ……」
入間誠時:「………」
入間誠時:相手をしない。
宇白 典子:高笑いをしそうな態度で帰って行った。
鼎 良臣:「今のうちだって」
鼎 良臣:「良かったね、そのうち戻ってくるよ、緊張感」真広さんに。
真広芽依佳:「大遅刻ですよ、まったく」呆れたように返す。
入間誠時:「……さて。あのおじょーちゃんがどれだけ痛みに強いか見ものだな」
真広芽依佳:「趣味がいいですね、相変わらず」皮肉げに。
入間誠時:「ああ、サイアクだろ?」自嘲気味に。
鼎 良臣:「相変わらず、なのか」
入間誠時:「そ。”黒の檻”は容赦のない人でなしだからな」
入間誠時:「今のうちにドン引きする用意だけしときなよ」
鼎 良臣:「自分にひどいこと言うのも好きな方?」
入間誠時:「……痛いトコつくな」
鼎 良臣:「痛いのが好きなんだろ」
鼎 良臣:入間くんの肩にとん、と人差し指を当てて。
鼎 良臣:そのままぱっと離す。
入間誠時:「……そーだよ」
入間誠時:「自分には酷くできるだけ酷くする、そーゆー感じ」
鼎 良臣:「別に止めないけど、まあ、そうね」
鼎 良臣:「きっと心配している人はいるだろうな、と彼は今、ちょっと想像している」
鼎 良臣:「それだけ。お仕事がんばろうね」
入間誠時:「………君に言われちまうと」
入間誠時:「立つ瀬がねーな……」
入間誠時:自分も、この変わり者の青年をどこかで心配していた。
入間誠時:のだが。
入間誠時:「……後で返すからな」
入間誠時:それだけ口にすると、意識を足を動かすことに傾けることにした。
GM:シーン終了。購入判定とロイスの取得が可能です。
入間誠時:二人に取るよ!
鼎 良臣:入間くんに○親近感/心配
入間誠時:仕事仲間/真広芽依佳/有為:○/呆れ/ロイス
鼎 良臣:真広さんに○興味/隔意
入間誠時:仕事仲間/鼎良臣/感服:○/不安/ロイス
真広芽依佳:仕事仲間/入間誠時/有為○/呆れ/ロイス
真広芽依佳:仕事仲間/鼎良臣/有為○/脅威/ロイス
宇白 典子:敵:メガネの女/P腕が立ちそう:Nギッタンギッタン〇
鼎 良臣:購入はUGNボディアーマーかな
入間誠時:そうだ購入
鼎 良臣:
入間誠時:応急手当をとっておきましょう
真広芽依佳:こにゅーん
入間誠時:3dx+3>=8 DoubleCross:(3DX10+3>=8) > 10[4,5,10]+4[4]+3 > 17 > 成功
入間誠時:…んん?
鼎 良臣:5dx+3>=12 DoubleCross:(5DX10+3>=12) > 6[1,2,2,3,6]+3 > 9 > 失敗
入間誠時:やけに高いな?ともあれ購入成功!
鼎 良臣:あー、財産点3使用して購入します。
真広芽依佳:ワンチャンボディアーマー
鼎 良臣:財産点は15に。装備!
system:[ 鼎 良臣 ] 財産:18 → 15
真広芽依佳:1dx+1>=12 DoubleCross:(1DX10+1>=12) > 2[2]+1 > 3 > 失敗
真広芽依佳:しってた
特殊ルール
GM:ミドルフェイズの情報収集シーンは、侵蝕ダイスを1d10の代わりに1d5で振ることができます。
GM:ミドルフェイズは、PL達が「情報収集を終える」と宣言するか、4シーン目の終わりを迎えると終了します。
GM:登場侵蝕をお願いします!
GM:1d5 or 1d10!
入間誠時:1d10+43 DoubleCross:(1D10+43) > 1[1]+43 > 44
鼎 良臣:54+1d10 DoubleCross:(54+1D10) > 54+3[3] > 57
鼎 良臣:ぬう
真広芽依佳:55+1d10 DoubleCross:(55+1D10) > 55+7[7] > 62
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:54 → 57
真広芽依佳:わーお
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:55 → 62
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:43 → 44
入間誠時:あげたいのに上がらない
入間誠時:紡ぎの魔眼があるので、割とどれも安定していけますね
鼎 良臣:社会5、噂話とUGNが固定値2、要人への貸しが1個!
鼎 良臣:こちらもわりとどこもいけるかなあ
入間誠時:自分は四海球儀行こうかなーと思いますが
真広芽依佳:ダイボ込でとりあえず2個振れるのと、データブレインのおかげで固定値は+4です
鼎 良臣:4はすごい
入間誠時:ただの脳筋じゃないじゃん
鼎 良臣:むしろめーかちゃんに高めのをお願いするのも手?
真広芽依佳:コミュ障なので一人で何とかできる脳筋
入間誠時:じゃあ、四海球儀問題なければ振ります!他はお任せ!多分全員いけるやろと
鼎 良臣:どうぞ!
GM:どんどんどうぞ!
真広芽依佳:おねがいします!
鼎 良臣:そしたら西山田さんかなあ
入間誠時:《紡ぎの魔眼》を使用して情報UGNで四海球儀
入間誠時:6dx>=6 DoubleCross:(6DX10>=6) > 8[5,5,6,7,7,8] > 8 > 成功
入間誠時:うむ。
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:44 → 45
鼎 良臣:〈情報:噂話〉で西山田さんを!
鼎 良臣:5dx+2>=6 DoubleCross:(5DX10+2>=6) > 7[2,3,4,6,7]+2 > 9 > 成功
鼎 良臣:よしよし
真広芽依佳:〈情報:裏社会〉で宇白ちゃん行こう
真広芽依佳:2dx+5>=7 DoubleCross:(2DX10+5>=7) > 3[2,3]+5 > 8 > 成功
GM:今回出た情報は
真広芽依佳:ふむ
GM:この3つです!
入間誠時:前歴不明は宇白さんかー
真広芽依佳:ほぼほぼFH感ある
鼎 良臣:元UGNチルドレンかもしれない
入間誠時:でも憎めない感じだよね
鼎 良臣:わかる
真広芽依佳:やってられっかー!ってUGNやめて酒かっくらってる元チルドレン……
真広芽依佳:わびしい
GM:二ツ館 西館内 ダーツバー
GM:ここは館内の多数の娯楽施設の1つだ。客間も多く、世の中が物騒でなかった頃は多くの来賓で賑わっていたのだろう。
GM:カウンターの奥には世界中の様々な酒類が並び、冷蔵庫にはソフトドリンクや果物。容器やカクテルシェーカーなども一通りそろっている。
GM:陽の光が直接強く差し込まないように設計され、昼間だがどこか間接照明めいた雰囲気だ。
鼎 良臣:「私生活は存外に質素」辺りを見回しながら。
鼎 良臣:「どこが?」
入間誠時:「金持ちの感覚ってそーゆーもんだよ」
入間誠時:「使用人とかも何度かやったけどな、ほんとあいつらご謙遜なさるぜ」
鼎 良臣:左手にちゃらちゃらと何かをいじっている。応接室にあったキーホルダーのひとつだ。
鼎 良臣:銀色で、剣にぐるりと竜が巻き付いており、裏側に観光地の地名が彫られている。よくあるやつ。
鼎 良臣:「庶民はすげーなって言うしかない」酒のボトルを眺めながら。
入間誠時:バーカウンターに腰掛ける。
入間誠時:「ま、立ってるのもなんだし座ろうぜ」
入間誠時:「……それ、お土産かい?」
鼎 良臣:「必殺兵器」ちゃり、と音を立ててポケットにしまう。
鼎 良臣:「……今思い出したんだけど、彼にはひとつ夢があって」
鼎 良臣:「バーカウンターの内側に立ってみたかったみたいだ」
入間誠時:「へえ!」
入間誠時:「じゃあ向こう回ってみたら?入れてくれるかもだぜ」
鼎 良臣:「やってみる……と言っても」
鼎 良臣:「別にここから見えるし、あとカクテルの作り方なんかも知らないけど」
鼎 良臣:そのままカウンターの中に入る。
入間誠時:「いーんだよ。こういうのは立ってみるだけで違うって」
鼎 良臣:「満足した?」自分に。
入間誠時:「……」
鼎 良臣:「立ってみたら意外となんてことないなって思ってる……」
入間誠時:「なーんかさー、君、見てると心配になってくるな」
鼎 良臣:「そうかなー。やっぱりそうか」
鼎 良臣:「入間くんも結構心配度は高い気がするけど」
入間誠時:「ハハ、よく言われる」
入間誠時:「でも君のは俺よりなんかもっと…日常が離れてっちまうような、そういうやつだろ」
入間誠時:鼎くんの手を取ってみる。
鼎 良臣:「…………」されるがままになっている。
入間誠時:「全部他人事だったら……君はどこだ?」
鼎 良臣:「まだ全部じゃないよ」
入間誠時:「うん。だろーな。だからこーやって触ってる」
入間誠時:「女のコと遊んだりは?」
鼎 良臣:「嫌いではない、けど、そうだなあ」
鼎 良臣:「尾行って好き?」
入間誠時:「別に好きではねーな…」
入間誠時:「嫌いってほどでもねーけど」
鼎 良臣:「にやついてる自分の三歩くらい後ろから追っかけてるのは、そんなに楽しくはない」
鼎 良臣:「羨ましいけど」
鼎 良臣:「あと、相手には『集中しろ』って怒られる」
入間誠時:「……そりゃ、難儀だな。しんどそーだ」
入間誠時:鼎くんの手を触っている。
入間誠時:「こういう感覚も三歩くらい後ろ?」
鼎 良臣:「だからまあ……」
鼎 良臣:「それでもいいやってくらいの相手ができたら、遠慮はしないと決めている」
鼎 良臣:「入間くんの手は今ここにあるよ」
鼎 良臣:「おれの手もね」
鼎 良臣:する、と手を抜く。
入間誠時:「……そういう相手、見つかるといいよな」
入間誠時:「うん。…やっぱ、鼎くん、スキンシップするといいかもな」
鼎 良臣:「そうかもしれない。相手があんまりいないから、増やさないとな」
鼎 良臣:「そういう入間くんは」
入間誠時:「………」
入間誠時:「そういう相手が見つかるかって話?」
入間誠時:「俺は、決まってこー言う。『俺はそーいうのはいい』」
鼎 良臣:「そういうタイプだと思った」
鼎 良臣:カチャカチャとグラスを取り出す。
入間誠時:「わかんねーんだよな、恋愛って。色欲とかはわかるケドさ」
入間誠時:「それに、多分誰かと付き合ってもあんまいいことにはならん」
鼎 良臣:「見えちゃってるんだ」
入間誠時:「…………ああ」
入間誠時:深い傷口は、瞼の裏から消えることはない。
鼎 良臣:適当にその辺の瓶をいじって、適当にジントニックを作っている。
鼎 良臣:多分、ジンとトニックを混ぜているからジントニックだと思う。
鼎 良臣:「はい、どうぞ」入間くんの前に。
鼎 良臣:「こちらのお客様からです」
鼎 良臣:「カクテルわかんないから、それっぽいのを作ってみた」
入間誠時:「お、サンキューマスター」
入間誠時:「いいんじゃねーの。割とてきとーでもそれっぽくなるもんだぜ」
入間誠時:こくこくと飲む。
入間誠時:「ん。悪くない」
鼎 良臣:「お、及第点だって」
鼎 良臣:「いい飲みっぷりですね、お客さん」
鼎 良臣:「余計な質問したみたいだから、それでチャラ、な」
入間誠時:「それは喜ばれたって感じか」
入間誠時:「いーんだ。大したことじゃない」
入間誠時:「どの道貸し借りはなし」
鼎 良臣:「それがいい」
鼎 良臣:自分でも適当に酒を混ぜながら。
入間誠時:「どっちかってーと俺、話したがりだしな」
鼎 良臣:グラスの中の、よくわからない色のそれをごくりと飲み込む。
入間誠時:「最近もいろんな奴に自分の話してる」
入間誠時:酒を飲みながら。
鼎 良臣:「ふんふん」
鼎 良臣:「あ、そうだった。こいつ飲むとめっちゃ赤くなるけど、弱くはないから」自分を指しながら。
鼎 良臣:「そこは心配しないで大丈夫」
鼎 良臣:すでに目元が赤い。
入間誠時:「おー、そっか。じゃああんま気にしないどくぜ」
鼎 良臣:「うん。話したきゃちゃんと聞いてるよ」
入間誠時:「ふふ」
鼎 良臣:「……コーラ混ぜたのは失敗だったかな……全部飲むけど……」首を傾げている。
入間誠時:「……金持ちっつーとさー」
入間誠時:「割と変わりモンとか、多いんだよな、なんか知んねーけど」
鼎 良臣:「まあ、そういうイメージはある」
入間誠時:「ここのも変っちゃあいるが、まあそこまで『悪趣味』じゃあない」
鼎 良臣:ちゃり、とポケットの上からキーホルダーに触れる。
鼎 良臣:多分『悪趣味』とはこの手のコレクションの話ではないのだろうな、と考えながら。
入間誠時:「で、そーいう方々に『お世話』になったし、今も好きな時に関われるんで」
入間誠時:「実んトコ、金には全然困らねーんだよな。…イロイロ、切り売りすることにはなるけどさ」
入間誠時:「簡単だけどオススメはしないね」
鼎 良臣:「鼎良臣は、生活のためにこういう仕事をしてる」
鼎 良臣:「入間くんはじゃあ、それ以外のなんかがあるんだ」
入間誠時:「ん」肯定。
入間誠時:「……さっきのでちょっとはわかると思うけどさ」
入間誠時:「破滅型なんだよね、俺。自己破壊欲求がある」
入間誠時:「金持ちとかの世話んなったりすンのもその延長」
入間誠時:「……だから、この仕事ってやつは、俺がマトモでいられるようにするための碇みたいなモンなのさ」
鼎 良臣:「本当に話したがりだ」顔は既にだいぶ赤い。
鼎 良臣:「初対面の同業者にする話かっつう」もう一杯、謎のカクテルを作る。
入間誠時:「ハハ、悪い。鼎くんもなんかあったら話していいんだぜ」
入間誠時:「……多分、あるじゃん。そーいう空気ってーか」
入間誠時:「こいつになら話せるな、みたいな勘とか」
鼎 良臣:「……入間くんのことはまあ、少しわかったような気がするけども」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:ごくごくと濁った緑色の酒を飲む。
鼎 良臣:「そういうことを言われるとね、こいつはつけ上がる」
鼎 良臣:「せっかくゲットした情報を、大事なもの入れに入れちゃう」
入間誠時:「…いいんじゃねーの」
入間誠時:「そーいう。感情とか」
入間誠時:「ほっとくとコンピューターになっちまうだろ」
鼎 良臣:「……おれはさあ」
鼎 良臣:「バカだったから、覚醒して、いろいろ頭回るようになって、良かったって少しは思ってて」
鼎 良臣:「……コンピューターでもなんでもなりたかった、けど」
鼎 良臣:少しゆらゆらと揺れている。
入間誠時:「………」注意を払う。強いと言っても限度はあろう。
鼎 良臣:「それだけじゃダメだってことも、そりゃ」
鼎 良臣:ふう、と息を吐く。空いている瓶はだいぶ強いリキュールだ。
入間誠時:「歩けそうか?」
鼎 良臣:「当たり前だよ。何のためのノイマンだよ」
入間誠時:「…確かにな。わからんでもない」
入間誠時:「でも、能力ってやつは使ってこそだろ。自分が同化しようとしてるにしたって」
入間誠時:「手綱は握らねーと」見てしまう、傷口のことを思う。
鼎 良臣:「……わかって、る」
鼎 良臣:もしかしたら、見られているのかも、とは感じている。
鼎 良臣:「……そうね、酔っ払うのはわりといいみたいだ。けど、いつでもってわけにはいかないから」
鼎 良臣:「……鼎良臣は、探してる。なんか、大事なもの。人でも、趣味でも、なんでもいいけど」
入間誠時:「うん」
鼎 良臣:「おれが……ただの機械みたいになっちゃう前に」
入間誠時:「……友達ぐらいには、なれるぜ」
鼎 良臣:「…………」
入間誠時:「そしたら、趣味もなんか、見つかるかもだし」
鼎 良臣:「あのな」
鼎 良臣:「初対面の同業者にする話じゃないって言ったろ」
鼎 良臣:「それなのにおれもあんたもベラベラ自分の話を続けたよな?」
鼎 良臣:「それって……それは」
入間誠時:「はは、違いない」
入間誠時:「友達だな」
鼎 良臣:少し口ごもってもごもごとして。
鼎 良臣:「……ダーツ、ダーツがあるから」
鼎 良臣:「やろう。多分おれは得意。やったことはないけど」
鼎 良臣:酔って真っ赤になった顔のまま、ダーツ台の方へと向かっていく。
入間誠時:「ああ、ひと勝負といくか」
入間誠時:「ノイマンだもんなー。ま、俺はやったことはあるけど…」
入間誠時:しっかりした足取りでダーツ台へ。
鼎 良臣:「それくらいは勝ったことにならないぞ」
入間誠時:「だな」
入間誠時:「じゃ、こいつを…こうして……」
入間誠時:射撃で判定します。
入間誠時:2dx DoubleCross:(2DX10) > 10[1,10]+7[7] > 17
入間誠時:「よっ…と!」
入間誠時:ダーツは中央近くのボードに当たる。
鼎 良臣:《ディストーション》使用。侵蝕2上昇。
鼎 良臣:社会で〈射撃〉判定します。
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:57 → 59
鼎 良臣:5dx+4 DoubleCross:(5DX10+4) > 9[1,5,6,8,9]+4 > 13
鼎 良臣:あー
入間誠時:おー
鼎 良臣:では、入間くんのダーツの少し外側、ちょうど横辺りに突き刺さる。
入間誠時:「…さっすが」
入間誠時:「酔っててもこれだけ寄せるか」
鼎 良臣:「何が」明らかに内側にある相手のダーツを少し睨み。
鼎 良臣:「……やっぱり酔ってるな、これ……」
入間誠時:「うん」
入間誠時:「めっちゃ酔ってるな」
入間誠時:あまり普段と変わらない顔色。
鼎 良臣:「……普段はこうじゃない」
鼎 良臣:「そもそもカクテルを作り出そうとしたところで止めてる」
入間誠時:「じゃ、友達の前で気でも緩んだか」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:少し口を尖らせる、普段はなかなか見せない表情。
鼎 良臣:「はあ」
鼎 良臣:「楽しかったからだよ」
鼎 良臣:くるりと背を向けて、水のボトルを取りにカウンターへと戻っていく。
入間誠時:「なら、良かった」笑う。
入間誠時:「………」
入間誠時:「俺も、酔ってるよな」
入間誠時:なんとなく。いつもと違う、あまり話さない話をして。
入間誠時:……結構、喜んでいる。仲良く、なれたと思っているのか。
入間誠時:(……大丈夫)
入間誠時:(俺にだって自制はある)
入間誠時:深呼吸をして、もう一度ダーツを投げた。
◆
GM:2ツ館 中間部
GM:館内を散策していたあなたは、敵方の来客とばったり出くわした。
宇白 典子:「やっぱ金持ちってすげえな……」
宇白 典子:「高そうな酒がいっぱい並んでる……」
真広芽依佳:「……酒の趣味は悪くないようですね、ここ」
宇白 典子:「仕事中でなきゃあな……飲むわけにはいかねえもんな……」
真広芽依佳:「へえ、そちらは随分真面目なんですね」
真広芽依佳:「余裕が少ないほど締め付けは強くなるものですからね」
宇白 典子:「プロなんだ。万全の状態で挑むに決まってるだろうが」
宇白 典子:「それに敵も厄介なのが揃って……」
宇白 典子:「……?」視線を酒の並んだ棚から真広さんに移す。
宇白 典子:「……」
真広芽依佳:「……」楽しくなさそうな顔のメガネの女が立っている。
在原 灰音:ヘラヘラした眼鏡の女も立っている。
真広芽依佳:「……何か?」
宇白 典子:「何見てんだよテメエ……」
宇白 典子:「次に会った時にギッタンギッタンにするって言っただろうがよぉ……」
真広芽依佳:「ここでやっても良いですよ、私は」
真広芽依佳:「そちらの雇い主がどう言うかは知りませんが」
宇白 典子:「まだそういうタイミングじゃねえだろうが……」共有スペースまでのこのこ出てきたことを棚に上げて威嚇!
宇白 典子:「声かけてきてんじゃねえよ……」
真広芽依佳:「……灰音、言ってた通り、この人真面目ですね」
在原 灰音:「そうそう、仕事はきっちりやるタイプなんだよな」
在原 灰音:「性格で損してるやつだよ」
真広芽依佳:「……」宇白さんをじっと見る
宇白 典子:「ぐ……好き放題言いやがって」
宇白 典子:「……」
宇白 典子:「なんだそのだんまりは?」
宇白 典子:「言いたいことがあるならさっさと言えよ……」
真広芽依佳:「いえ、特に」きっぱり
宇白 典子:「テメェ……」ギリリ、と歯ぎしりをしながら睨めつける。
宇白 典子:「おい灰音!そいつにあたしの情報をバラしてねえだろうな!」
真広芽依佳:「灰音、知り合いなんですね。へえ」
宇白 典子:「性格とかは良い……いやムカつくが、世間話はすればいいさ……」
宇白 典子:「だが能力とか経歴とかは教えるんじゃないぞ……守秘義務ってやつだ……」
宇白 典子:「場合によっちゃあ二度とお前の店に行かなくなるからな……そしてあることあること言いふらして困らせてやる……」
真広芽依佳:「いやがらせが一般レベルですね」
在原 灰音:「発想が貧困だからねえ」
在原 灰音:「自分で立案できるクチじゃないのさ」
真広芽依佳:「……へえ」自分と似てるなと思ったが、わざわざ口にしない
在原 灰音:「その辺は芽依佳と同じかね」思ったのでわざわざ口にする。
真広芽依佳:「……灰音」わざわざ言わなくていいから、というため息まじりのニュアンス
真広芽依佳:「……ま、いいでしょう。だいたいわかりました」
宇白 典子:「なんだとぉ……?」あからさまにイライラした感じだが、それ以上のアクションには出ない。
真広芽依佳:「手加減はしません。もともとそのつもりはありませんが」
宇白 典子:「はっ。分かりきったことをわざわざ言うとは」
宇白 典子:「無駄に律儀なやつだな」
真広芽依佳:「……あなたに言われると、異様にムカつきますね」
宇白 典子:「なんか知らんが大変だな。可哀そうだから最初にぶっ潰してやるよ」
真広芽依佳:「ああ、ムカついてきた。やり易くなって良いことです」
真広芽依佳:「その顔、蹴飛ばして差し上げます」
宇白 典子:「へっ。せいぜい病院のベッドを楽しみにしてるんだな……私も同じ場所でお世話になってるから見舞いに行ってやるよ……」
真広芽依佳:「お土産が一つ決まりました。西山田氏にいいボトルを見繕ってもらいましょう」
宇白 典子:「クク……寝込んでる目と鼻の先で酒盛りしてやるのはこっちの方だぜ……」
宇白 典子:高笑いしそうな雰囲気を醸し出しながら歩き去っていきました。
在原 灰音:「やっぱあいつ面白いな~」
真広芽依佳:「……いい商売ですね、灰音」ジト目で睨んでいる
真広芽依佳:「依頼は回せる、いい顔はできる、おまけに患者も出来上がる」
在原 灰音:「うん。めちゃくちゃ美味しい」
在原 灰音:「もちろん仕事はきっちり手を抜かないがね」
真広芽依佳:「手を抜かないからタチが悪いんです、あなた」
在原 灰音:「しっかり信頼と関係を積み上げてきたからいい仕事を回してもらったりするのさ」
在原 灰音:「芽依佳も苦手だろうけど。まあ頑張った分の見返りはある……と良いな」
真広芽依佳:「……灰音は楽しそうでいいですね」ラウンジから引き上げる。
在原 灰音:「あれ、芽依佳は飲まない?」
真広芽依佳:「……仕事中ですよ?」
在原 灰音:「ちょっと気ぃ抜いた方が良いこともあるだろ?」
在原 灰音:「芽依佳は固いし」
真広芽依佳:ため息をひとつついて
真広芽依佳:「一杯だけです」
在原 灰音:「Ok、キツいの探す」
在原 灰音:とかなんとか言いつつ、甘口の白ワインを用意して着席。
真広芽依佳:「……何かを仕掛けてくるとして」おなじく、ラウンジの椅子にかけつつ
真広芽依佳:「あの女が率先してやる線は細そうですね」
真広芽依佳:「あくまで印象論ですけど。アレで猫かぶってるなら大したものです」
在原 灰音:「ふ~ん……」
在原 灰音:「ま、前歴不詳の怪しい女だ。多少は警戒しとくこったな」
在原 灰音:「乾杯の音頭どうする?二人の変わらぬ友情に?」
真広芽依佳:「仕事が無事終わることに、でいいんじゃないですか」
在原 灰音:「なるほど、それに越したことはない」くすりと笑って、グラスを鳴らす。
GM:シーン終了。購入判定とロイスの取得が可能です。
鼎 良臣:入間くんへのロイス感情を○友達/心配に変更します。
入間誠時:鼎くんへのロイスを
友達/鼎良臣/友情:○/不安/ロイスに!
入間誠時:購入は……ブルーゲイル!
入間誠時:《紡ぎの魔眼》を使います。大丈夫かな。
system:[ 真広芽依佳 ] ロイス:3 → 5
system:[ 入間誠時 ] ロイス:3 → 5
真広芽依佳:ロイスは保留
宇白 典子:ビジネス:在原灰音/P有為:N猜疑心〇 カカッ
入間誠時:6dx+3>=20 DoubleCross:(6DX10+3>=20) > 10[1,7,7,7,9,10]+3[3]+3 > 16 > 失敗
入間誠時:おっ買えんじゃん
入間誠時:財産4点払って購入!
system:[ 入間誠時 ] 財産点:11 → 7
鼎 良臣:クリスタルシールドチャレンジ!
鼎 良臣:5dx+3>=25 DoubleCross:(5DX10+3>=25) > 5[2,2,2,3,5]+3 > 8 > 失敗
鼎 良臣:おまえまだ酔ってるのか
鼎 良臣:以上です!
真広芽依佳:ぼであま
真広芽依佳:2dx+1>=12 DoubleCross:(2DX10+1>=12) > 5[2,5]+1 > 6 > 失敗
真広芽依佳:以上!
GM:登場侵蝕をお願いします。1d5 or 1d10。
真広芽依佳:62+1d10 DoubleCross:(62+1D10) > 62+4[4] > 66
入間誠時:1d10+45 DoubleCross:(1D10+45) > 3[3]+45 > 48
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:45 → 48
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:62 → 66
鼎 良臣:59+1d5 DoubleCross:(59+1D5) > 59+1[1] > 60
鼎 良臣:!?
鼎 良臣:ほんとに1が出るとは
真広芽依佳:おちつき
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:59 → 60
GM:では・・・挑戦される項目を選んでください!
鼎 良臣:ダイボ乗ったし、東山田金楼についていきましょうか
真広芽依佳:宇白ちゃん気になるけどなあ、他のも開けたさはあるんだよな
入間誠時:お任せします!
入間誠時:ヒロキくんでもやりますか
入間誠時:噂話でコネ使用
GM:判定どうぞ!
入間誠時:5dx+1>=6 DoubleCross:(5DX10+1>=6) > 8[1,2,2,5,8]+1 > 9 > 成功
入間誠時:オーケーオーケー
鼎 良臣:では東山田金楼について、〈情報:噂話〉で。
GM:どうぞ!
鼎 良臣:6dx+2>=8 DoubleCross:(6DX10+2>=8) > 7[1,2,4,6,7,7]+2 > 9 > 成功
鼎 良臣:よっし
真広芽依佳:高めのを先あけるかな
真広芽依佳:宇白ちゃん2を〈情報:裏社会〉で
GM:どうぞ!
真広芽依佳:2dx+5>=8 DoubleCross:(2DX10+5>=8) > 7[5,7]+5 > 12 > 成功
GM:すごくわかる
鼎 良臣:さすがの固定値
入間誠時:エルドラード!
真広芽依佳:鮮血の網が嫌過ぎる
鼎 良臣:ひゃー
GM:追加項目はありません。残りは
GM:このシーンの情報収集は以上です!
GM:トークタイムだ!
GM:2ツ館 西館・図書室
GM:ここは館の一室。2階までの吹き抜けを利用してスペースを大きく取った洋風の書庫だ。
GM:年季の入った、おそらく何年…あるいは何十年もページの開かれていない和洋さまざまな本たちが、壁一面の古びた木の本棚に並んでいる。
GM:天井から吊るされている大きなシャンデリアのほうは手入れが行き届いていると見え、夕刻が近いが室内は明るい。赤い絨毯に、柔らかいソファ。
真広芽依佳:背表紙を眺めながら、ゆっくりと書庫を散策している。
真広芽依佳:触れることも、手に取ることもなく、ただ眺めている。
鼎 良臣:ではそこに、足音がひとつ近づいてくる。
鼎 良臣:静かな書庫には少し響くかもしれない。
真広芽依佳:足音の方を向く。わずかに警戒の色をにじませる。
鼎 良臣:黒スーツの青年が歩いてきて、軽く手を上げる。
鼎 良臣:「怪しいものじゃないよ」
真広芽依佳:「……」表情はあまり変わらないが、警戒は解ける。
鼎 良臣:よく見るとまだ少し酒で顔が赤く、普段よりネクタイが緩んでいるのがわかるかもしれない。
鼎 良臣:あと顔を洗ったので前髪が濡れている。胸ポケットにはダーツの矢が数本。
鼎 良臣:「足音がしたから、誰かいるのかなって思ったみたいだ」
真広芽依佳:「だいぶ飲まれていたようで」
鼎 良臣:「……こいつ、すぐ調子に乗るから……」否定はしない。
鼎 良臣:「真広さんは、ひとり?」
真広芽依佳:「……ええ。静かなところに居たかったので」
鼎 良臣:「ドクター、フィクサー、メカニック、の人とはいないんだ」
鼎 良臣:「仲良しなのかと」
真広芽依佳:「仕事仲間なだけです。今頃ラウンジでうたた寝してるでしょう」
真広芽依佳:もしかしたら、アルコールの匂いがすることに気づくかもしれない。
鼎 良臣:「いいなそれ、彼も眠そうだし……いいソファもあるなあ」辺りを見ながら。
鼎 良臣:「わりと飲まれていたようで」
鼎 良臣:「…………」
真広芽依佳:「……何か?」
鼎 良臣:「もしなんかコードに引っ掛かるなら、答えなくてもいいんだけど」
鼎 良臣:「ドクター、フィクサー、メカニック」
鼎 良臣:「メカニックの顔に縁があるのは、脚?」
鼎 良臣:《地獄耳》で聴覚も多少拡張されている。
鼎 良臣:先ほどの足音に少し違和感があった。
真広芽依佳:「……ほぼ、正解です」
鼎 良臣:「失礼だったら蹴飛ばしていいよ」
真広芽依佳:「仲間じゃなければそうしてますね」
鼎 良臣:「ただまあ、ちょっとは味方のことも知りたかったみたい」
鼎 良臣:「こいつまだ酒抜けてないから……」
鼎 良臣:「仲間、いい響きだね」
真広芽依佳:「……言葉の綾です」
真広芽依佳:そうは言うが、あまり嫌な顔はしていない。
鼎 良臣:「……彼も別にべったりしようとしてるわけじゃない」
鼎 良臣:「今回のビジネスがつつがなく済めばいいと思ってるだけ」
鼎 良臣:「……元FHなんて奴がいるくらいの場だし」
鼎 良臣:「……ただ……」
真広芽依佳:「ただ?」
鼎 良臣:少し考え込み、自分の髪をわしゃわしゃとする。
鼎 良臣:「真広さんは、入間くんとは前に一緒したことがあるんだよな」
真広芽依佳:「……ええ、一度」
鼎 良臣:「その……その時もあいつ、ああだった?」
鼎 良臣:「なんか……ええと」
鼎 良臣:「距離感が近い」
鼎 良臣:少し言葉を選ぶ。
真広芽依佳:「……?」
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「距離感?」怪訝な顔をする。
鼎 良臣:言われたこと、明かされたことを話す気はないが。気に掛かっていた。
真広芽依佳:「……別に、ただ仕事で組んだだけの間柄です。よくあるでしょう」
真広芽依佳:「距離感も何も、見た以上のことは知りませんよ」
鼎 良臣:「……初対面の奴にやたら喋るな、とかは、なかった」
鼎 良臣:「そう……」
鼎 良臣:その時から変化があったのか。この件に何か関係があるのか。それとも、相手が自分だったからか。
鼎 良臣:「……わかんねえな、これ」首を傾げる。
鼎 良臣:「真広さんは」
鼎 良臣:「いいよな。クール。ちゃんとプロができている」
鼎 良臣:じっと真広さんの顔を見ながら。
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「話すのが得意でないだけです」ふい、と顔を背ける
鼎 良臣:「……あ」
鼎 良臣:「得意だったら、話したかった?」
真広芽依佳:「得意だったら、別の仕事をしてたでしょうね」
鼎 良臣:「上手いことを言うな」
鼎 良臣:「うん、そう。フリーでフラフラしてる連中なんて、問題児揃い。こいつも含めて」自分を指す。
鼎 良臣:「……入間誠時も多分そうだ」
鼎 良臣:「真広さん、頼みがひとつ」
真広芽依佳:「……」聞きながら、ソファへ座る
真広芽依佳:「なんですか」
鼎 良臣:「これは、個人的なアレもあるし、仕事のためでもあるんだけど」
鼎 良臣:「入間くんをちょっと気に掛けてやってくれないかな」
真広芽依佳:「……入間さんを?」
鼎 良臣:「うん」
鼎 良臣:「彼は……おれは。おれだって、仕事は仕事で、クールなやり方をしたい。そう心がけてる」
鼎 良臣:「でもたまにそうはいかなくなることもある。だからって、いきなり仕事を投げ出したり、いい加減な事をするのは三流だ、と師匠が言ってた」
鼎 良臣:「だから、協力が欲しい」
鼎 良臣:「おれが一人で気にしてやきもきしていたら、足を引っ張りかねないでしょう」
鼎 良臣:一息に言ってから、大きく息を吐く。
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「……入間さんは、確かに、危なっかしいところがありましたね」
真広芽依佳:「戦闘になると、自分の身も顧みない。献身的という意味でなく、むしろ破滅的で」
鼎 良臣:「うん、そう」
鼎 良臣:「おれのは、能力のせいで妙なことになってるだけだから、まあいいんだ」
鼎 良臣:「入間くんは中身が、そう、危なっかしい」
真広芽依佳:「……今回限りの仲かもしれないのに?」
鼎 良臣:「……そうだね。もしかして次は敵に回るかもしれない」
鼎 良臣:「けど、ほっとけないだろ、あんなの……」
真広芽依佳:「……あなた、いい人だってよく言われるでしょう」
鼎 良臣:「変な奴ってずっと言われてる」
鼎 良臣:書架に軽く寄り掛かる。
鼎 良臣:「……自分視点でこんだけ話すの久し振りだから、疲れたし……」
鼎 良臣:少し緩めた襟元を軽くあおる。
真広芽依佳:「……『見方が変わると、世界の捉え方が変わる』」
鼎 良臣:「見方」軽く上方を見る。
鼎 良臣:『1カメ』視点では自分と目が合うようになっている。
真広芽依佳:「ジェシー・パウエルの青い砂。その一節です」目の前の背表紙に同じタイトルがある。
鼎 良臣:「本か」
真広芽依佳:「事故で目を潰して、義眼になった男がひたすら愚痴をこぼすだけのSFでした」
鼎 良臣:「……彼はあんまり本は読まないけど。変わった内容だね、それ」
鼎 良臣:「真広さんは、読書家?」
真広芽依佳:「仕事を始める前までは」
真広芽依佳:「今はあまり読みません」
鼎 良臣:ふと、義眼と義肢のことを思う。
鼎 良臣:「そう。でも、古い本には詳しいんだ」
真広芽依佳:「……少しだけです」
鼎 良臣:「……彼には彼の見方が、まあいくつかあるわけだけど」軽く手を広げる。
鼎 良臣:「真広さんにもあるでしょう。見方。世界の捉え方」
鼎 良臣:「その、おれにはない見方で、あいつを見てやって、というのが頼み」
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「苦手分野ですね」
鼎 良臣:「別に満点取ってこいとかは言わないよ」
鼎 良臣:「気に留めておいてくれればそれでいい」
真広芽依佳:「……赤点は、私が気に食わないんです」
真広芽依佳:「頼みを聞くついでに、一つ聞いてもいいですか」
鼎 良臣:「彼が答えられることなら」
真広芽依佳:「……完結する前に書き手が死んだら、その物語は誰が救ってくれるんでしょうか」
鼎 良臣:「…………」少し意外な質問に目を瞬かせる。
鼎 良臣:「それは書きかけのお話、ってことかな」
鼎 良臣:「どういう終わり方をするのかわからないまんまの……」
真広芽依佳:「……」
鼎 良臣:「彼が答えられることなら、ってさっき言った」
鼎 良臣:「こいつ本とか読まないから、ちゃんと含蓄のある返事ができるかはちょっとわからない」
真広芽依佳:「いえ、私も、変な質問を……」
鼎 良臣:「……けど、今ちょっと趣味を探してて」
鼎 良臣:「読書は第一候補」
真広芽依佳:「……悪くないんじゃないですか」
鼎 良臣:「その話、どこで読める?」
鼎 良臣:視界には、書架が様々な角度から映っている。
鼎 良臣:ずらりと並んだタイトルだって、やろうと思えばひとつひとつ見ることができる。
鼎 良臣:だが。
真広芽依佳:目を閉じる。
鼎 良臣:「本を選ぶ、ってやり方がどうもわかんないみたいなんだ。彼は」
鼎 良臣:「だから、手始めにその話のことを教えてくれれば、もしかしたら、少しはマシな答えが見つかるかも」
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「家族と友人をある男に焼き殺された少女が、復讐を誓う話です」
鼎 良臣:「結構バイオレンスだな」
真広芽依佳:「……その復讐は結局成されないままで」
真広芽依佳:「それでいて、完結はしていない」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:途中から、白紙のページばかりが続く本を思う。
鼎 良臣:「真広さんは、それがつらい?」
真広芽依佳:「……さあ、どうですかね」
真広芽依佳:「そもそも、その物語が始まらなかったほうが、よかったのかもしれない」
鼎 良臣:「……お話って、なんか最後にエンディングがあるものだよな」
鼎 良臣:「鬼退治してめでたしめでたし、とか、心中して悲しい、とか」
鼎 良臣:「書いてる人の気持ちなんて、彼にはわかりようがないけど」何せ、自分のことですら危うい。
鼎 良臣:「もし、その話も最後にはちゃんとエンディングに向かうつもりだったんだとしたら」
鼎 良臣:「なんかがあるんだよ。その先に、きっと」
鼎 良臣:「書いてなくても、読めなくても」
鼎 良臣:「と、いうのが今こいつがぱっと考えたこと」
真広芽依佳:「その先、ね」閉じていた目を開ける
鼎 良臣:「救えるとかそういうのはわかんないな。ハッピーエンドなのかとかも全然。でも、こう、延長線上に……」手をわやわや動かす。
真広芽依佳:「やっぱりあなた、変な人ですね」
鼎 良臣:「言われ慣れてる。そのうち耳がもげそう」ピアスをした耳を引っ張る。
鼎 良臣:「あれだよ、首が欠けてる天使だか女神の像があるでしょ」
鼎 良臣:「あれ、綺麗じゃない?」
真広芽依佳:「サモトラケのニケですか」
鼎 良臣:「なんかそういうの。昔教科書に載ってたな」
鼎 良臣:「おれはあれ、好きだよ。あれと似た感じ」
鼎 良臣:にっ、と年相応の笑顔を見せる。
真広芽依佳:「……あなた、悪意がない分タチが悪いですね」
真広芽依佳:「変なことを聞いた私も私ですけど」
鼎 良臣:「蹴飛ばす?」
真広芽依佳:「機嫌が悪ければそうしてたかも」
真広芽依佳:「……冗談です」
鼎 良臣:「今はいいんだ。それは良かった」
鼎 良臣:「真面目に取ることにした。その方が彼が喜ぶからね」
真広芽依佳:「……鼎さん」
鼎 良臣:「……おれ?」ほんの一瞬遅れて。
真広芽依佳:他に誰が居るんですか、と言いたげな目で見て。
真広芽依佳:「入間さんの件、了解しました」
鼎 良臣:「うん、ありがとう。頼まれてくれて」
真広芽依佳:「……それと」
鼎 良臣:「うん」
真広芽依佳:すっと立ち上がり、出口へ向かいつつ
鼎 良臣:その、少し硬い足音を聞きながら。
鼎 良臣:視線を動かさずに複数の視点で彼女を見ている。
真広芽依佳:「気に入った言葉がタイトルにある本から選ぶといい」出口の前で立ち止まって
真広芽依佳:「私の友達が言ってました」
鼎 良臣:「おお」目を軽くぱちくりさせて。
鼎 良臣:「気に入った言葉、か。なるほど……」少し考える。
鼎 良臣:「あ、でもそうだ。それは次の本を本屋で探す時にしようかな」
鼎 良臣:「今読みたい本、ひとつ決まってた」
真広芽依佳:「……それは、よかった」
鼎 良臣:「ジェシー・パウエルの青い砂」
鼎 良臣:「そこにあるやつだよな」
鼎 良臣:「どうもありがとう、真広さん。お友達にもよろしく」
鼎 良臣:背後の書架にあった古い本を、すっと取り出す。
真広芽依佳:「……ええ。それでは」
鼎 良臣:「じゃあ、また後でね」
真広芽依佳:もしかしたら、ほんの一瞬だけ、柔らかい表情をしていたのが、見えたかもしれない。
鼎 良臣:空いたソファにどかりと腰掛け、本を開く。
鼎 良臣:ぱらぱらと、常人よりはずいぶん速い速度でページをめくりながら――。
鼎 良臣:……普段もあれくらいの顔をしてりゃいいのにな、と。
鼎 良臣:彼はそう考えていた。
◆
GM:2ツ館・西館 ワインセラー
GM:バーカウンター出入口の傍らにあった、地下へと続く狭く薄暗い螺旋階段。
GM:降りた先には、煉瓦造りの部屋。 中身は入っていないと思われる樽が幾つか並び、酒棚には葡萄酒のみならず世界各国の酒類も垣間見える。
GM:さすがに電気は入っているが照明は仄かで、ときどき蝋燭の炎のように頼りなく瞬き揺らめく。
入間誠時:煉瓦の壁を撫でながら、部屋を見回して息をつく。
入間誠時:その辺りにあった小さな丸椅子に腰掛けて、ぼんやりと思いを彷徨わせ始める。
入間誠時:「……大分、酔っちまったよなあ」
入間誠時:酒は結構いいモン揃ってるな、と思いながら。
入間誠時:正直なところ、あそこまで胸襟を開くつもりはなかった。
入間誠時:…はじめは彼のことがひどく危なっかしいから、という理由であったけれど。
入間誠時:自分の『そういう部分』は親しいものや仲間には極力隠していた。
入間誠時:そー言う自分の頽廃的な面に関わらせるのは大抵、人を食いモノにしようとしてくる奴ぐらいだった。
入間誠時:……まあ、この世界ではマジに人を喰うやつもいるからややこしいが。
入間誠時:ただ、鼎良臣……彼に関しては、悪意なく、なにか……
入間誠時:『許してもらおう』などと思ってしまったのかもしれない。自分でも、わからないが。
入間誠時:それは、同い年だとか。同業だとか。そういうのだけじゃない、親近感のようなものとか。
入間誠時:思い入れ始めているのだろう、と思う。
入間誠時:………よくない兆候だ。
入間誠時:「深入りは、禁物」
入間誠時:言い聞かせるように呟く。
入間誠時:このまま流されていけば、自分の中の悪魔は友人を絡めとって呑み込み、解体してしまうだろう。
入間誠時:それは、常に彼が目の裏に映している光景だ。
入間誠時:だから、恋愛はしない。
入間誠時:恋人だって作らない。
入間誠時:関係は上っ面だけ。
入間誠時:……反して、身を重ねる相手ばかりは無数に増えて。
入間誠時:それは、人生において決して心を交えないような連中だけで。
入間誠時:「………」髪をわしゃわしゃとかく。
入間誠時:人との関わりに飢えている、というのは自覚し始めていたが。
入間誠時:……目を閉じる。
入間誠時:いつでも、浮かべることができる。自分を見つめる無数の目玉の幻を。
入間誠時:覚醒の前、薬物の作用でよく見た光景。
入間誠時:だけど、この目は俺であって俺じゃない。
入間誠時:あいつとは違う。俺は俺を『見ながら見ていない。』
入間誠時:本当は何も見たくないのに。
入間誠時:見たいと言う渇望だけが膨れ上がって、こんな力を得てしまった。
入間誠時:悪夢がべったりと血のようにこびりついて、もう13年にもなる。
入間誠時:だから、気を紛らわせている。こんな仕事をして。
入間誠時:結局のところ。ギャンブル、ドラッグ、****。そういったものと変わりのない、現実逃避。
入間誠時:その中で一番地に足がついた現実逃避を選んでいるだけだ。
入間誠時:「……やっぱ」
入間誠時:「俺なんかよりもっといい友達見つけた方がいいよな、あいつ」
入間誠時:この仕事が終わったら、知り合いを何人か紹介してみようか、などと思いながら
入間誠時:立ち上がり、地上への階段を登った。
GM:シーン終了。購入判定、ロイスの取得が可能です。
鼎 良臣:真広さんへのロイスを○感謝/隔意に変更します。
入間誠時:ロイスに変更なし。ボディアーマーを購入。
入間誠時:3dx+3>=12 DoubleCross:(3DX10+3>=12) > 6[4,5,6]+3 > 9 > 失敗
入間誠時:まあまだいいか。以上で。
鼎 良臣:戦闘用きぐるみ!
鼎 良臣:6dx+3>=14 DoubleCross:(6DX10+3>=14) > 9[2,4,5,7,8,9]+3 > 12 > 失敗
鼎 良臣:財産点2支払って購入。装備。
鼎 良臣:で、ぼでまが余ったのでいる人ー
真広芽依佳:ほしぃ……と思ったけど入間くんのが被弾率高い説
入間誠時:まああっても紙ですけども
入間誠時:めーかちゃん先にどうぞ
真広芽依佳:わーい
鼎 良臣:じゃあ差し上げます。こちらは以上!
真広芽依佳:このお礼はロイスアタックで返します
真広芽依佳:で鼎くんへのロイス感情を連帯感○/隔意へ変更!
真広芽依佳:購入は……なんか何買おう
真広芽依佳:自動巡回ソフトでも買うか
真広芽依佳:2dx+1>=5 DoubleCross:(2DX10+1>=5) > 9[1,9]+1 > 10 > 成功
真広芽依佳:次から〈情報:噂話〉のダイスは増えるぞ
真広芽依佳:以上!
GM:シーンプレイヤーは入間さん。登場される方は侵蝕ダイスをお願いします。
GM:情報項目は以下の通り。
入間誠時:ヒロキくんやっちゃおう
入間誠時:登場!
入間誠時:1d10+48 DoubleCross:(1D10+48) > 10[10]+48 > 58
入間誠時:よしよし
鼎 良臣:60+1d10 DoubleCross:(60+1D10) > 60+3[3] > 63
真広芽依佳:66+1d5 DoubleCross:(66+1D5) > 66+5[5] > 71
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:60 → 63
真広芽依佳:!?
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:48 → 58
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:66 → 71
GM:d5で振った側のほうが…でかい!
入間誠時:で、コネを起動して噂話でヒロキくん!
GM:判定どうぞ!
鼎 良臣:どうしよっかな。要人への貸しが残ってますが
入間誠時:5dx+1>=8 DoubleCross:(5DX10+1>=8) > 10[3,3,7,8,10]+6[6]+1 > 17 > 成功
入間誠時:よゆうだぜっ
鼎 良臣:自分が迫さんやって、なんか出たらめーかちゃんの方がいいかな
鼎 良臣:じゃあ〈情報:噂話〉で迫さんを
真広芽依佳:そうしますか
入間誠時:ごーごー
鼎 良臣:6dx+2>=5 DoubleCross:(6DX10+2>=5) > 10[1,7,7,7,8,10]+8[8]+2 > 20 > 成功
鼎 良臣:成功しすぎ
真広芽依佳:噂話使えるのか、うれしい
真広芽依佳:迫さん2を〈情報:噂話〉で。自動巡回ソフトを起動してダイス+1
GM:どうぞ!
真広芽依佳:3dx+5>=6 DoubleCross:(3DX10+5>=6) > 10[6,6,10]+8[8]+5 > 23 > 成功
鼎 良臣:すごい
GM:みんな達成値が高い
真広芽依佳:なぁにこれぇ
GM:このシナリオの情報項目はこれですべてです。4シーン目はボーナスステージとしてお楽しみください。
真広芽依佳:ぼなぼな!
鼎 良臣:わーい
入間誠時:ボナステボナステ!
GM:2ツ館・西館 球戯場
GM:ダーツバーの隣の部屋はシックな木材の内装の球戯場になっていた。撞球台や麻雀卓のみならず、大人数で囲めるテーブルが並ぶ。
GM:壁際には、様々なボードゲームの紙箱が並んでいる。ここ2,3年で頒布されたものも置いてある辺りに、現在の館の主の性格が伺えるかもしれない。
入間誠時:「はー、色々置いてあんなここ」
入間誠時:「『乗車券』の拡張何個あるんだ…?」
入間誠時:紙箱を眺めている。
真広芽依佳:「……趣味に生きてる人という感じですね」ボードゲームの類いには詳しくないので、遠巻きに眺めている
入間誠時:「おー真広くん。どーだい調子は」
入間誠時:とりあえず調査は一通り終え、端末で情報の共有も終えている。
真広芽依佳:「……」球戯室の入り口から、部屋を眺めつつ入る
真広芽依佳:「私は普通です」
入間誠時:「そーかそーか」
入間誠時:「じゃあなんか遊んでく?ボードゲームでもいいけどトランプとかもあるぜ」
真広芽依佳:「……」緊張感のなさについては、今更言うのも野暮かと諦めている。
真広芽依佳:「トランプなら、少しだけ」
入間誠時:「オーケイ。どーいうのがお好み?スピードとかババ抜きとか……ブラックジャックとか」
真広芽依佳:「ブラックジャックでいいんじゃないですか。……賭けるものはありませんけど」
入間誠時:「……ギャンブルの方は足洗ったからな。普通にやろうぜ」
入間誠時:トランプのデッキを1束とって、お互いに配っていく。
入間誠時:配られるカードは二枚。
入間誠時:自分の手はA、6。
入間誠時:7か17だ。
入間誠時:「いちおー、どっちがディーラーとかそー言うのナシで、どっちも好きなとこでスタンドできるって感じにしよーぜ」
真広芽依佳:「そうですね、わかりやすくていい」
入間誠時:「俺は、ヒット」
真広芽依佳:「私もヒットで」場札はQと7。顔色は特に変わらない
入間誠時:新たにカードを引く。
入間誠時:3。
入間誠時:「……スタンドかな」
入間誠時:自分の前には3枚のカード。A、6、3
真広芽依佳:カードを引いて、オープンする。
真広芽依佳:1d13 DoubleCross:(1D13) > 5
真広芽依佳:「……バーストですね」
入間誠時:「惜しかったな。4が出てたら君の勝ちだ」
入間誠時:「でもま。割とそー言うもんだよな」
真広芽依佳:「ええ、残念です」
真広芽依佳:「……」
入間誠時:「次の一枚で、全てがうまくいくか、全てがダメになるかなんてわからんもんだ」
入間誠時:「そして、往々にしてほんの少しのズレで結果はガラリと変わっちまう」
真広芽依佳:「……けれど、引いて勝てるなら、引くしかないでしょう」
入間誠時:「引いて勝てるならな」
真広芽依佳:「ゲームなら次の札があるんですから」
真広芽依佳:「勝てるなら引きます」
入間誠時:Aのカードをくるくると弄ぶ。
入間誠時:「…ドローが強いのはマナとかそーいうの使うやつだろ」
入間誠時:「ブラックジャックは引き過ぎれば負ける」
真広芽依佳:「最初手で勝てるなら引きませんよ、私だって」
真広芽依佳:「……それに、引いて負けるなら自業自得です。わかりやすい」
入間誠時:「相手に負かされるより自爆ってか。君も大概危なっかしいよな」
入間誠時:肩を竦める。
真広芽依佳:「テーブルを返されて有耶無耶になるよりはいいでしょう」クラブの5を指先で撫でながら
入間誠時:「そんぐらい無茶苦茶ならこっちも手段を選ぶ必要はないからな。気が楽だよ、俺なら」
入間誠時:…ゲームと、比喩が混じり、溶け合う。
入間誠時:有耶無耶のままで、放っておいていること。
入間誠時:だから目はあんなにも己を苛むのではないか。
真広芽依佳:「……」メガネをなおす。
真広芽依佳:「鼎さんが気にかけてましたよ、あなたのこと」
入間誠時:「……うえ、真広くんにそんな話したのかアイツ」
真広芽依佳:「君も気にかけてやってくれないかって……巻き込まれました」
入間誠時:「うーわ、マジか。全然どーってことねーのにな」頭をかく
入間誠時:どーってこと、ないわけではない、とは思うが。心配されるのも、何かが違う。
入間誠時:「むしろ俺は鼎くんの方が心配なんだけどな」
真広芽依佳:「……どっちもどっちじゃあないですか」
真広芽依佳:「私が巻き込まれてるのは、鼎さんの言うことに賛成しているから、です。一応」
入間誠時:「……まあ……それもそーか」
入間誠時:「俺も自分が危なっかしいやつだってわかってるから、一人でいようとしてるトコあるしな」
入間誠時:そう言いながら。『友人』は増え続けている。
真広芽依佳:「……引き離そうとしても、案外うまくいかないものですよ」
入間誠時:「いやってほど実感してる、ここの所」
入間誠時:「みんなほっといちゃくれねーし、ほっとけねーやつも多いし」
入間誠時:「……だから、さ」
入間誠時:「割と、自分の中で線は引いてんだよ」カードの淵を指でなぞる。
入間誠時:つぷ、とその指に血が滲む。
入間誠時:「深入りはしすぎない。話しても心は開かない」
入間誠時:「できるだけ、平和にやる」
真広芽依佳:「……」腕を組み、聞いている
入間誠時:「………本当の本当に思っていることは、隠し続けて自分だけで見ていればいい」
入間誠時:「………言葉にするとどれも嘘くさいんだけどな」
入間誠時:「実際のところ、俺はオープンにしまくってて自分の趣味も隠しちゃいない」
入間誠時:「………ただ」
真広芽依佳:「ただ?」
入間誠時:「そうだな、多分こう言うのがいいんだと思う」
入間誠時:「愛したり、愛されたりはしないようにする」
入間誠時:「俺が勝手に破滅するのはいい。それに誰かを巻き込んじまうわけにゃ行かないだろ」
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「……確かに、あなたが破滅したところで、私に特に何か起こるわけではないでしょうね」
真広芽依佳:「この仕事が終われば、仲間でもなんでもない、ただの同業者に戻る」
真広芽依佳:「同業者が勝手に野垂れ死ぬなんて、よくある話ですから」
入間誠時:「……ま。そう簡単にゃくたばらねーだろけどさ」
入間誠時:「仕事では。特に」
真広芽依佳:「ええ、貴方はそこまでヤワじゃない」
入間誠時:「……だから、この仕事をやってるんだろうと思うよ」
真広芽依佳:フリーでフラフラしているやつなんて、問題児揃い。鼎良臣の言葉が思い浮かぶ。
真広芽依佳:「……一応、覚えておいてください。貴方を気にかける人間が、とりあえず一人半ほど増えたこと」
入間誠時:「………半?」
入間誠時:怪訝そうな顔をする。
真広芽依佳:「どうせ、なかなかしぶといんです、私達のような……」
真広芽依佳:こほん
真広芽依佳:「……私は、鼎さんから頼まれたから、気にかけているだけです」
真広芽依佳:「だから半です」
入間誠時:「なるほど、君が半か」
入間誠時:「良かった、正体不明のAさんが突然入ってきたわけじゃなくて」
真広芽依佳:「……別に、私は、あなたがどうなっても、止めたり庇ったりはしません」
真広芽依佳:「でも、そうですね」
真広芽依佳:「貴方が死んだことを聞いたら、少し心残りになるでしょう」
真広芽依佳:「それはムカつきます」
入間誠時:「はは、そーか」
入間誠時:「ま、そこんトコは心配しなさんな」
入間誠時:「多分、死ぬとかじゃなくてもっとサイアクのコトだからさ、起きるとしたら」
真広芽依佳:「それは……」
真広芽依佳:ため息を一つついて
真広芽依佳:「もっとムカつくでしょうね」
入間誠時:頭を掻く。
入間誠時:「……しょーじき、どーするのがいいのか俺にもよーわからん」
入間誠時:「油断すると、寄りかかりすぎちまう。でも、それはまずいんだよ」
入間誠時:「……だから、程々に頼むぜ」
入間誠時:カードをまとめて、ケースに入れる。
真広芽依佳:椅子に座ったまま、入間誠時を眺めている。
真広芽依佳:「……貴方、思ってた以上にお喋りですね」
入間誠時:そのままケースを持って立ち上がる。
真広芽依佳:「前に会った時より、ずっと」
入間誠時:「……そうなんだよな。困ったことに」
入間誠時:「最近どんどん口が軽くなってんだ。そろそろ縫い付けるのを検討すべきかもな」
真広芽依佳:「……いいんじゃないですか、そのままで」
入間誠時:ケースを元の位置に戻す。
入間誠時:苦笑して、
入間誠時:「いや良くは……ないだろ。不愉快な話とかもしちまうしさ」
真広芽依佳:「……その時は、苦い顔されるか、もしくはビンタの一つでも喰らえば良いんです」
入間誠時:「………そのぐらいで済むことを願うよ」
入間誠時:どこまでも、溺れたら。
入間誠時:心のままに、すべて、打ち明けて、甘えたら。
入間誠時:”必ず”するだろうことを、視ている。
入間誠時:そうならないのであれば、拒絶はむしろ最良だろう。
入間誠時:「じゃ。俺はこの辺で」
入間誠時:「悪いな、色々」
真広芽依佳:「……いえ、別に」
入間誠時:手を上げて、部屋を後にする。
真広芽依佳:気にかけてやってくれ、と言われたから。
真広芽依佳:なんとなくそれが心に引っかかって、入間誠時に話しかけた。
真広芽依佳:なるほど、思っていた以上に彼は、危なっかしい。
真広芽依佳:「……私が言えることじゃない」手袋越しに、冷たく硬い脚をなぞる。
真広芽依佳:深入りはしすぎない。話しても心は開かない。できるだけ、平和にやる。
真広芽依佳:共感できる。同時に、なかなかうまく行かない。
真広芽依佳:諦めてしまえばいいのに、なかなか諦めきれないまま、しぶとく生き残っている。
真広芽依佳:(戻るのは、もう少し後にしよう)
真広芽依佳:自分の足音を、今は少し、聞きたくないと思ったから。
◆
GM:2ツ館 中庭・温室
GM:この館はコの字を2つに分割した構造になっており、内側には大きな中庭と庭園がある。
GM:一角の温室は、季節を問わずティーパーティーを開く為のものだ。時計回りに4つに区切られたうちの1つには、冬咲きの花たちに囲まれたテーブルとベンチがあった。
鼎 良臣:そのベンチの辺りにふらりと現れる。手には本が何冊も積まれている。
鼎 良臣:花を愛でるのは、見回さなくてもできる。そのままテーブルにどさどさと本を置き、うち一冊を掴んで、ベンチへ。
鼎 良臣:足を組んで座り、ぱらりとページを開く。図書室も静かで良かったが、なんとなく外の空気が吸いたかった。
鼎 良臣:『青い砂』。途中まで先ほど中で読んだ。
鼎 良臣:栞がなくとも、ページ数は記憶している。さくさくと、やたらに速いスピードで読み始める。
鼎 良臣:(事故で目を潰して、義眼になった男がひたすら愚痴をこぼすだけのSF)
鼎 良臣:(本当にその通りだな。というか、それだけでは……?)
鼎 良臣:真広芽依佳の言葉を思い出しながら、それでも読むのは止めない。
鼎 良臣:本を読む習慣は、ずっとなかった。あまり教養のある方ではないし、暇もなかった。覚醒してからも、必要がなければ特に触れずにいた。
鼎 良臣:趣味が欲しいと思ったのは、だんだん、自分が薄れていくのを感じるようになってから。
鼎 良臣:本に興味を持ったのは、なんということもない、人との会話から。なんでもよかった。映画でも、音楽でも。
鼎 良臣:それくらい、何にも興味がなかった。
鼎 良臣:ぱたん、と本を閉じる。最初に手に取った本は実際のところ、それほどドラマチックに面白いものではなかったけれど――。
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:テーブルの上に積まれた山から、一冊の本が手元に現れる。
鼎 良臣:それでもその本は、飽きて止めようと思うほどつまらないわけでもなかった。
鼎 良臣:一人称の語りだったのが良かったのかもしれない。思ったよりも入り込めた。
鼎 良臣:二冊目。『目のない夢』。
鼎 良臣:『気に入った言葉がタイトルにある本から選ぶといい』。アドバイスに従った。
鼎 良臣:気に入った、というほどでもないが。『目』に賭けてみることにした。
鼎 良臣:またパラパラとページをめくる。ジャンルは知らなかったが、ミステリーであるらしい。
鼎 良臣:読みながら並列で、入間誠時のことを考える。
鼎 良臣:彼に会ってから、少し自分は自分に引き戻されているような、そういう感じがする。だからだろうか。普段より深入りしてしまっているのは。
鼎 良臣:(仕事仲間、とか、依頼者、とか、そういうのはいたけど)
鼎 良臣:(最近はいなかったんだな、友達)
鼎 良臣:真広芽依佳を引き込んだのは、自分でもよくわからない。もちろん、仕事のためもある。ただ、それ以外にもなんとなく……。
鼎 良臣:どうせなら、三人で楽しい方がいいに決まっている、と。
鼎 良臣:(そう思ってるみたいだよな、鼎良臣)
鼎 良臣:(ちょっと甘いんじゃないのか? それは)
鼎 良臣:自分で自分に話しかけても、答えはない。
鼎 良臣:「けど、でも。おれは楽しいよ」
鼎 良臣:だから、独り言を呟く。
鼎 良臣:「……ちゃんと三人でも話がしたいな。何がいいかな。メシ食ってもいいし……」
鼎 良臣:ふと、温室には誰もいないことに気づき、口をつぐむ。そのまま、黙ってページをめくる。
鼎 良臣:『目のない夢』は悪くはなかった。ただ、時代が古すぎて時々意味がわからない。
鼎 良臣:もしかすると、少し考え事をしていたからかもしれない。
鼎 良臣:少し『カメラ』を飛ばして、周囲の花を見て……いや。
鼎 良臣:首を巡らせて、自分の目で花を見る。
鼎 良臣:小輪の椿の花が満開に咲いている。
鼎 良臣:「えっと……なんだっけ。バラ? バラってあんなんだっけ」
鼎 良臣:あんなんではない。
鼎 良臣:近づいて軽く花びらに触れる。
鼎 良臣:「『見方が変わると、世界の捉え方が変わる』」
鼎 良臣:その言葉は、本編では義眼になってしまった男の盛大な嘆きの言葉だったけれど。
鼎 良臣:「なるほど、こういう感じなのかな。真広さん」
鼎 良臣:ガラス越しの、柔らかな光に照らされたその紅い花は、演算で済ませた視界とそれほど変わらないようにも思えたし――。
鼎 良臣:びっくりするほど新鮮な色にも感じられた。
鼎 良臣:「……うん」
鼎 良臣:「……悪くない」
鼎 良臣:もう一度、ベンチに戻って本を引き寄せる。在庫はたっぷりある。全部『目』に関する本だ。
鼎 良臣:三冊目。『鷹の目』。表紙の鷹の絵が少し気に入って選んだ。
鼎 良臣:ぱらぱらと、また素早くページをめくり――。
GM:そうしていると、東館の側から一人、温室に近付いてくる気配がある。
GM:長身の、男だ。東山田に雇われている迫団十郎だろう。
鼎 良臣:《地獄耳》。その気配に気づく。
鼎 良臣:男の方を見る。本に入り込みかけていた意識は、すぐに拡散する。
GM:相手方は温室の中に誰かがいることに気付いてはいないようだ。そのまま隣の仕切りに入り…
GM:首をかしげてから、あなたのいる"冬"の温室に入ってくる。
鼎 良臣:「どうも、いらっしゃいませ」と入ってきたところにこちらから声をかける。
迫 団十郎:「! 先客がいたか」
鼎 良臣:「ここ、使います? 彼は別に場所はどこでもいいみたいだから、なんならのきますが」
鼎 良臣:そう言いながら、椿の花をちらりと見ている。
鼎 良臣:("スケルタルスピナー"迫 団十郎。主に市外で活動する傭兵)先ほど共有した情報を思い出す。
迫 団十郎:「気にしないでくれ、手持無沙汰でなんとなく来てみただけだ。正直、ここに生えているものも何が何なのかよくわからない」
鼎 良臣:「ああ、あれはバラです」椿を指差す。
鼎 良臣:「手持ち無沙汰はこっちも同じですよ。おかげでひとつ趣味が増えたけど」
迫 団十郎:「そうなのか。棘はどこに生えているんだ…?」
鼎 良臣:「棘?」
鼎 良臣:じっと花を見る。
鼎 良臣:「ほんとだ。じゃあトゲナシバラ」
迫 団十郎:一定の警戒は解かないまま、近付いて見ようとした拍子に花に手が触れ、付け根からぼとりと落ちる。
迫 団十郎:「これ本当にバラか…?」
鼎 良臣:「赤いからバラだと判断したみたいすね、彼は」
鼎 良臣:「おれは」
鼎 良臣:「木に咲いてるし、大きさも多分これくらい」
鼎 良臣:「バラではない……?」
鼎 良臣:「じゃあ一体……?」
鼎 良臣:首を傾げている。
迫 団十郎:「カーネーションかもしれん」
迫 団十郎:「カーネーションも赤いはずだ」
鼎 良臣:「カーネーションはあれでしょう。五月の、母の日」
鼎 良臣:「ここ、冬の温室らしいから季節外れですよ」
迫 団十郎:「…あちら側の仕切りは殺風景だったと思えばそういうことか。 金持ちのすることはわからん…」
鼎 良臣:「同感かなあ。浴びるほど金があったら、こいつもそういうお遊びしたくなるようになるのかな」
鼎 良臣:「……あんたは。今回はやっぱり金ですか」
迫 団十郎:「そこはお互い様だろう。楽とは言わんが、だいぶましな割に稼ぎのいい案件だ」
鼎 良臣:「まあね。その通り」
鼎 良臣:「ああ、でもそう聞いてちょっと安心したな」
迫 団十郎:「…どういう事だ?」
鼎 良臣:「それくらいがいいよね、やっぱり。距離感」
鼎 良臣:「少なくとも相手方はそういう人の方が気が楽だ」
迫 団十郎:「…」そう言われた瞬間、少しだけ何かを考えこむ表情になるが、すぐに戻る。
鼎 良臣:(味方側には完全に入れ込んじゃってたみたいだけど。彼は)
鼎 良臣:「なんかあった?」
迫 団十郎:「…いや。読書家だな、と思ってな」詰まれた本に目を向ける。
鼎 良臣:「今日から……というか。さっきからね」
鼎 良臣:「仕事終わってからも続くといいけど」
鼎 良臣:ちらりと本に目を向ける。
鼎 良臣:「もっと読んだら、あの花の名前もわかるかも」
迫 団十郎:「…そうだな」
鼎 良臣:「そういう、なんだろうね。潤い? そういうのは多分大事って言うし。金だけじゃなくて」
鼎 良臣:「あなたは結局どうなのかな。潤い、必要な方?」
鼎 良臣:「それとも、さっきのは、あれ? 別の人の話?」
鼎 良臣:軽く笑いながら、迫さんの方をじっと見ている。
鼎 良臣:「なんか考えてたやつ」
迫 団十郎:「潤いは欲しいが、仕事にそれを求める気はない。こんなときに新しい趣味に出会うお前の引きがいいだけだろう」苦笑交じりに。
鼎 良臣:「引きね、いいといいんですけど」
迫 団十郎:「なに、あまり趣味嗜好に共通点もないのでな。館にいても話が弾まない」
鼎 良臣:「そっか。まあ普通はそうだよなあ」
鼎 良臣:「実際、あんたとこうしてあんまり話してるのもね。変に情が移っちゃったら困る、とは思ってるみたいなんだけど」
鼎 良臣:「こいつ話すの好きなんだよな……なんか……」
鼎 良臣:落ちた椿の花を拾ってくるくると回す。
迫 団十郎:「クク、これで容赦が買えていれば安い買い物なんだがな。そうもいかんだろう、"カゲワズライ"」
鼎 良臣:「そりゃ、依頼ほど大事なお宝はありませんからねえ」
鼎 良臣:「……やっぱりこれくらいの感じ、安心するな」ぽつりと呟く。
鼎 良臣:「だから、別に容赦しろとは言わない。お互いやることやって、恨みっこなしでひとつ」
鼎 良臣:「"スケルタルスピナー"」
鼎 良臣:椿を片手に、ニヤリと笑う。
迫 団十郎:「これも我々なりの日常というやつだな」笑み返す。
鼎 良臣:「まあね。普段の日常には本もバラもあんまりないけど……」
鼎 良臣:「たまにはこういうのもいい。潤いってやつ」
迫 団十郎:「…児童文学を勧めておこう。あれは読書をはじめた人間でも読めるように書かれたもので、子供向けなどと馬鹿に出来んぞ」
鼎 良臣:「だから、そういうこと言われると情が移るっていう……」
鼎 良臣:「まあ、いいや。どうも。彼も感謝してるよ」
鼎 良臣:「児童文学か。図書室になんかあったかな……」
迫 団十郎:「夜が明ければ勝負だ。本など読んでいられるうちに読んでおくがいい」
鼎 良臣:テーブルの上の本をまとめて抱える。
鼎 良臣:「そっちも、なんかいい感じに過ごすといいよ」
迫 団十郎:「いい感じ、か。 いい感じか~…」
鼎 良臣:「バーもあったけど……仕事前に酔っ払うタイプでもなさそうだね」
迫 団十郎:「酒など水と変わらん。水を飲むなと言われているのと同じだ」
鼎 良臣:「強いね。そっちは禁酒法か」
鼎 良臣:「こっちは自由だけど……まあ。飲んで良かったのか悪かったのか、かなあ」
鼎 良臣:「それじゃ、どうも。次は戦場で」
迫 団十郎:「ああ。それではな」
迫 団十郎:「くそ、禁酒法か。せめてコルレオーネがいればな…」ブツブツと呟きながら温室を後にする。
鼎 良臣:その後から本を持って、ゆっくりとガラス張りの温室を出て行く。
鼎 良臣:軽く振返り、もう一度椿の花を見る。
鼎 良臣:「……覚えてたら、次はほんとの名前で呼んであげるよ」
鼎 良臣:胸ポケットにはダーツの矢と、先ほどの落ちた花が一輪。
GM:シーン終了。購入判定とロイスの取得が可能です。
鼎 良臣:ロイス、迫さんに親近感/○敵対で取得します。
入間誠時:ロイス感情を変更。
入間誠時:仕事仲間/真広芽依佳/信頼:○/不安/ロイス
真広芽依佳:ロイス感情変更します
真広芽依佳:仕事仲間/入間誠時/信頼/不安○/ロイス
入間誠時:購入どうしようかな……
鼎 良臣:では、クリスタルシールドチャレンジします。
鼎 良臣:6dx+3>=25 DoubleCross:(6DX10+3>=25) > 10[1,2,6,6,10,10]+9[8,9]+3 > 22 > 失敗
入間誠時:すごい
鼎 良臣:あっやった 財産点3点使用して購入装備!
真広芽依佳:つよい
鼎 良臣:前回の財産点も減らし忘れてたので今まとめます。
system:[ 鼎 良臣 ] 財産:15 → 10
真広芽依佳:強化素材でもわんちゃんねらってみるか
入間誠時:ボディアーマー
入間誠時:3dx+3 DoubleCross:(3DX10+3) > 10[6,6,10]+8[8]+3 > 21
入間誠時:高い!買えたので装備します。
真広芽依佳:強化素材!
真広芽依佳:2dx+1>=15 DoubleCross:(2DX10+1>=15) > 2[1,2]+1 > 3 > 失敗
真広芽依佳:だめ
真広芽依佳:以上!
GM:全員登場。1d5か1d10をどうぞ。登場侵蝕のダイスを選べるのはこのシーンが最後で、この先は一律1d10に戻ります。
入間誠時:1d10+58 DoubleCross:(1D10+58) > 8[8]+58 > 66
真広芽依佳:71+1d5 DoubleCross:(71+1D5) > 71+2[2] > 73
鼎 良臣:63+1d5 DoubleCross:(63+1D5) > 63+5[5] > 68
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:58 → 66
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:71 → 73
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:63 → 68
GM:2ツ館・西館 食堂
GM:あなたたちは西山田金持への本日分の定時報告を終え、食事をとっている。
GM:透明なプラスチックの容器に密封された、マリネやサラダ。壁に埋め込まれたかまどの寸胴鍋には、よく煮込まれた温かいビーフシチューが用意されていた。
入間誠時:「やっぱこーいうトコだと食事も洒落たモンになるな」
入間誠時:シチューを器の半分程度に入れ、バゲットを取っている。
鼎 良臣:「ペットボトルじゃなくて瓶だ……」
鼎 良臣:しげしげと飲み物置き場を見ている。
鼎 良臣:「ワイン。多分これ高いやつ……」
入間誠時:「酒は飲むなよ、鼎くん」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:「飲みませんが?」
入間誠時:「ならいいけど」
真広芽依佳:黙々と皿に料理を載せていく。
真広芽依佳:ちらり、とワインを見て、名残惜しそうにサラダをとる。
鼎 良臣:「今飲んだら仕事に障る、くらいはわかるし」
鼎 良臣:質の良さそうなオレンジジュースを注ぐ。
鼎 良臣:「それはプロのすることではない」
入間誠時:「うん。そこはしっかりしてるか」
鼎 良臣:「そうだよ。バーの時の彼は、あんまり普通のノリではなかった」
鼎 良臣:「忘れて」
鼎 良臣:ほんの少しだけ照れた様子で。
真広芽依佳:器の八分目までシチューを注ぎ、バゲットを皿に取る。お盆の上がどんどん豪勢になっている。
入間誠時:煎れたてのコーヒーをマグに注ぐ。
入間誠時:「そいつぁもったいないな」
鼎 良臣:シチューとサラダとバゲット。マリネは酸っぱそうなのであまり好きではない。
鼎 良臣:「何が」
鼎 良臣:全体的にはそこそこの量を取っている。
入間誠時:「んー?けっこー何て言うか……親しみ持てる感じだったから」
鼎 良臣:「持ってくれる分には構わないけど」
鼎 良臣:「……楽しかったのは本当」
入間誠時:「それなら良かった」
入間誠時:「楽しいトコ、忘れるのはもったいない」
入間誠時:「そう思わねー?」
入間誠時:一旦プレートを席において、サラダを多めに取る。
鼎 良臣:「それは、そうだな」軽く頷く。
鼎 良臣:「その通り。そう」
鼎 良臣:そのまま盆を持って席の方へと。
入間誠時:サラダの器を持って席に戻る。
入間誠時:「それじゃあいただき……真広くんがまだか」
入間誠時:「意外とかかるんだな……って」
真広芽依佳:「……お待たせしました」お盆を席に置く
真広芽依佳:サラダ皿がふたつ。各料理が一種ずつ、汚く見えない程度には盛り付けられている皿がふたつ。そしてシチュー椀が二杯。
真広芽依佳:すべて合わせて、成人女性の一人前にしては多すぎる量がお盆の上にでん、と載っている。
真広芽依佳:特にローストビーフは他メニューと比べても少しばかり多めに盛られている。
真広芽依佳:つけあわせのマッシュポテトも同じくらいの山を作っている。
入間誠時:「…………」
入間誠時:「良く食べるんだな、君」
入間誠時:色々考えて、とても無難な言葉が出てきた。
鼎 良臣:『カメラ』で見ることは可能だったが、取り立てて観察はしていなかった。
鼎 良臣:自分の盆の上の料理の倍くらいある。
真広芽依佳:「そうですか?……まあ、普通よりちょっとは多いかもしれませんが」
鼎 良臣:「……あ、それくらい取っちゃっても平気なんだ……」
鼎 良臣:加減がわからなかったので、抑えめにしていた。
鼎 良臣:「後でおかわりしてもいいと思う?」
真広芽依佳:「いいんじゃないですか?この後デザートも出るそうですから」
入間誠時:「少なくとも胃が俺の倍の消化力を持ってなきゃそれは食えん」
入間誠時:「おかわりは好きにすればいいんじゃない?そのためのビュッフェスタイルだろ」
鼎 良臣:「デザート。いいな」少し嬉しそうにしながら。
入間誠時:「デザートといえば、知り合いがケーキ屋やってるな」
入間誠時:「第九地区にあるんだけど。『ヌーベル・リュヌ』。行ったことある?」
鼎 良臣:「ケーキ屋ってなれるんだ……」ぼんやりしたことを言う。
真広芽依佳:「なる人がいなければないでしょう、ケーキ屋」
鼎 良臣:「なんか、幼稚園の卒業アルバムに将来の夢ーって書いてあって」
鼎 良臣:「でも結局誰もならない、そういうイメージ」
鼎 良臣:「だから、なれた奴はすごい」
入間誠時:「まー、もっと後になってなりたくなったやつもいるだろーし」
入間誠時:「俺も自分が仕事とか、やるなんて思ってなかったしなー」
真広芽依佳:黙々と料理を食べている。表情の硬さはだいぶ和らいでいる。
鼎 良臣:「彼も、もう少し遅く始めると思ってた」
鼎 良臣:「なんだかんだでこんな仕事をすることになるとも思ってなかったみたいだな」
入間誠時:「だよなーやっぱり」
入間誠時:「中学の頃とか、自分がまともな大人になれるとも生きてるとも思ってなかったしなー」
入間誠時:それまでと同じトーンで軽く言う。
鼎 良臣:ぱく、とスプーンを口に入れたところで少し止まる。
真広芽依佳:一瞬、フォークを持つ手が止まる。
鼎 良臣:真広さんにアイコンタクト。
鼎 良臣:(こういうやつ)
真広芽依佳:(なるほど)
真広芽依佳:ため息をひとつ
鼎 良臣:「……こいつが中学の頃は……そうだなあ。まだなんとか普通でやってけると思ってたかな」
真広芽依佳:聞きながらサラダを一皿平らげ、二皿目に手を付ける。
鼎 良臣:「友達もその時は結構いたし、わりと楽しかったかもな。懐かしい?」自分に話しかけるように。
鼎 良臣:「けどまあ、入間くんは生きているよな。まともかどうかはまだよく知らないけど」
入間誠時:「うん、生きてる生きてる」
入間誠時:「友達かー。その頃はマジで誰もいなかったな」
入間誠時:「問題児だったし」
鼎 良臣:「それは突っ込んで聞いた方がいいやつ? 流した方がいいやつ?」
鼎 良臣:「どっちでも付き合うけど、お好みの方で」
入間誠時:「えっ……いやまあどっちでも……」
入間誠時:とは言うが、何も言われなければそのまま話すつもりだった。
入間誠時:「聞きたい?」
鼎 良臣:「話したそう、と彼は見てるみたいだけど」
入間誠時:「あー……まあ、普通に話すつもりではあったけど、まずいやつなのかこれ」
鼎 良臣:「正直なところね。今回ここまで深入りするつもりなかったよ」
鼎 良臣:「鼎の話とか、人の話とか……」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:「仕事だし、そこそこで上手くやっていければと思っていた」
鼎 良臣:「でももうダメなんだよこいつ、一度ズルズルしちゃうとさあ」
鼎 良臣:ちらりと胸ポケットを見る。ダーツの矢と紅い椿の花。
入間誠時:「………ドライにやりたいけどあんまりうまく行かない?」
鼎 良臣:「そういうこと。昔っから本当はこう」
鼎 良臣:「だから。いくらでも付き合うから、したい話するといいよ」
入間誠時:「まあ……わかる気はする、かな」黙々と食べている真広さんを見て
真広芽依佳:「……なにか?」すでに皿の七割が綺麗に平らげられている。
入間誠時:「難しいよなって話。線引きとかさ」
鼎 良臣:「真広さんはマイペースに見えるけど……」
鼎 良臣:図書室での話と顔を少し思い出す。
鼎 良臣:「どうなんだろね」
真広芽依佳:「……結局、最初に引いた線が正しいとも限らないわけでしょう」
鼎 良臣:「おお」目を丸くする。
鼎 良臣:「また引き直せばいいってこと?」
真広芽依佳:「引き直せるのであれば」
入間誠時:「割と鼎くんに対しては新しく線引いてる感じする」
鼎 良臣:「……こっちも、そうかもしれない」
鼎 良臣:「真広さんも、意外と最初の線より近くなったなって感じはするよ」
真広芽依佳:「……そうですか」小さく盛られたパスタをフォークに巻きつつ。
入間誠時:「そーいやさ」
入間誠時:「みんな同年代に見えるけど、いくつ?」
入間誠時:「俺は23」
鼎 良臣:「ふぃじゅうふぁん」バゲットを飲み込んで。
鼎 良臣:「23」言い直す。
真広芽依佳:グラスに注がれた水を飲み干して
真広芽依佳:「23です」
鼎 良臣:「同い年だ」
入間誠時:「……マジのマジでタメじゃん」
鼎 良臣:「また1個線が近くなっちゃったな……」
真広芽依佳:「……なるほど」
入間誠時:「だから近かったのかもな」
鼎 良臣:「そういうことね」フォークをくわえてもぐもぐしている。
真広芽依佳:「同い年の同業……」
入間誠時:「……俺、自分のことは割と抵抗なく話すけどさー」
入間誠時:「仲良くしようとするのは珍しいんだよな」
入間誠時:「こう、上辺だけじゃなくて」
鼎 良臣:「彼はわりと秘密主義でいたがるし、だから友達も少ない」
鼎 良臣:「今回は本当にレアケース、かな」
入間誠時:「そっか、レアか……」
鼎 良臣:「ミディアムくらいがいい?」
入間誠時:「そのぐらいだと舞い上がりすぎなくて良さそーだ」
鼎 良臣:「そうね。場合によってはもう少し解禁してもいいんだろうな」シチューの肉をつつく。
鼎 良臣:「これくらいとろとろなのはやり過ぎ」
入間誠時:「あー、マジで、俺、あんまり仲良くならないようにしてるんだよね」
入間誠時:「だからほんとーはやめたほうがいいって俺もおもうんだけど」
鼎 良臣:「もう諦めろよ、無理だよ今回」
鼎 良臣:くくく、と軽く笑いながら。
入間誠時:「あー」
入間誠時:額を押さえる。
真広芽依佳:「……」聞いている間に、完食してしまっている。
入間誠時:「わっもう食べ終えたのかよ」
入間誠時:こちらは半分ぐらいだ。
鼎 良臣:「速いな……こいつ喋ってばっかりだから」
鼎 良臣:自分を指しながら。
入間誠時:「俺もだ」
真広芽依佳:「……だからでしょう?」
真広芽依佳:「……そんなに早いですかね」
入間誠時:「……こう、人と話しながらゆっくり食べると消化にもいいらしいぜ」言い訳めいて
入間誠時:「消化器が強いなら問題ないだろーけど」
鼎 良臣:「……一等賞、あげる」
鼎 良臣:胸ポケットから、さっき拾った椿の花を取り出す。
鼎 良臣:「どーぞって、彼が」
鼎 良臣:真広さんに紅い花をすっと差し出す。
入間誠時:「お、椿の花」
真広芽依佳:目をぱちくりさせつつ、受け取る。
鼎 良臣:「椿!」
鼎 良臣:「それ! バラじゃなかった」
入間誠時:「……バラだと思ってたのかよ」くくっ、とおかしそうに
鼎 良臣:「さっきヘアピンが置いてあったの拝借したから、髪にもつけられるよ」
鼎 良臣:「花なんて桜かバラしかこいつ知らないし……」
入間誠時:「椿の油は、髪にいいらしいぜ」
入間誠時:「サラッサラになるとか」
真広芽依佳:「……」
鼎 良臣:「へー。油ってどこから取るんだろう」
入間誠時:ちなみに特に椿油は使っていないがさらさらの黒髪だ。
入間誠時:「そこまでは知らねーな……」
入間誠時:首を傾げる。
鼎 良臣:ワックスは使っているが、わりと痛み放題の茶髪。
鼎 良臣:「……それも本でわかるかな」
真広芽依佳:「種じゃないんですか、油を絞るのは」
鼎 良臣:「今わかった!」
鼎 良臣:「すごいな、真広さんは、やっぱり本を読んでるから?」
真広芽依佳:「……まあ、本で知りました」
入間誠時:「おー、そーなんだ」
入間誠時:「真広くんは本読むの好きなの?」
鼎 良臣:「さっきの本も読んだ。他の本も」
鼎 良臣:心なしか、楽しそうな顔をしながら。
入間誠時:「あ、趣味」
真広芽依佳:「……最近はあまり読めてないですけども」
鼎 良臣:「見つかった可能性はある」入間くんに。
入間誠時:「いいね。けっこー楽しいぜ、読書」鼎くんに
鼎 良臣:「あとは維持が問題かな……」
真広芽依佳:「……どうでしたか、『青い砂』」
鼎 良臣:「ん、んー、あー、素直に言っていい?」
真広芽依佳:「どうぞ」
鼎 良臣:「なんかもっと盛り上がり?があればいいのにな、とずっと思ってた」
真広芽依佳:「でしょう」
鼎 良臣:「面白そうなものが沢山出てくるでしょう。小型捕縛虫とか、電子認証斧とか」
鼎 良臣:「そういうの、気になるのに書いてくれない。主人公が興味ないから」
真広芽依佳:「そうなんですよ、本当にそう」
入間誠時:「SFか、それ」
真広芽依佳:「はい。事故で義眼になった男の愚痴が延々と書いてある本です」
鼎 良臣:「多分そう……だけど、『ジャンル:愚痴』って感じ」
入間誠時:「ふーん。けっこー興味あるな」
鼎 良臣:「図書室に返したからあるよ」
入間誠時:「何かさ、世界にあるものはあるけど」
入間誠時:「主人公の視点からは見えないとか、良く知らないとか、そーいうの、結構好きなんだよね」
入間誠時:「後で見てみる」
鼎 良臣:「そういうアレならいいのかも……あ、でも」
鼎 良臣:「あれは良かった。えっと、滝の話」
真広芽依佳:「滝……ああ、あの」
鼎 良臣:「あそこだけちょっと、主人公が優しい」
鼎 良臣:「だから、最後もわりと悪くないのかな、という気がした」
真広芽依佳:「……なるほど」
入間誠時:「へえ」
入間誠時:「後で借りてみる。サンキュ」
鼎 良臣:「……全体的には、あんまり、とだけは……」
真広芽依佳:「……そうですね、それは、はい」
鼎 良臣:「いや、でもああいうの好きな人はいるのかな。ブンガクみたいな……」首を捻っている。
真広芽依佳:「興味深いと言えなくはないですが、その……面白くは」
入間誠時:「そーいうつもりで読むよ」
鼎 良臣:「彼はあんまり教養がないから、もっとわかりやすいのを喜びがち」
入間誠時:「教養……」
入間誠時:「俺もない方だなあ」
入間誠時:「ほら、中卒だから」
鼎 良臣:「おっ」
鼎 良臣:「良かったね鼎くん、お揃いだよ」冗談めかして
入間誠時:「高校行ってねーの」
入間誠時:「おー」
鼎 良臣:「彼は中退だけどね。まあ仕方ねえかーって」
入間誠時:「家庭の事情的な奴?」
鼎 良臣:「うーん。まあ、そう」
入間誠時:「ああ、悪い。言いたくなければ言わなくても良かった……」
鼎 良臣:「……んー」
鼎 良臣:「いや、まあでも別に大したことじゃない。彼の親は義務教育終えるまではいなくならないでいてくれたし」
入間誠時:「………」親、という言葉に、少しだけ視線を落とす。
鼎 良臣:「その後もそこそこ上手くやってたから。ハッピーハッピー」
入間誠時:「そっかー……」
入間誠時:「割とそれぞれ違うんだよな、受け止め方とか」
鼎 良臣:言い過ぎただろうか、という顔でオレンジジュースを呷っている。
鼎 良臣:「それは、あれだよ」
鼎 良臣:「『見方が変わると、世界の捉え方が変わる』」
鼎 良臣:「by真広さん……じゃないや。さっきのの作者の人」
入間誠時:「なるほどな……」真広さんに視線をやって、
入間誠時:絶句する。
入間誠時:「……いつの間に」
真広芽依佳:「……なにか?」
真広芽依佳:お盆に所狭しとスイーツが
鼎 良臣:「ああ、さっきからなんかね」顔を動かさずに。
鼎 良臣:「もう彼は突っ込む気力もないみたいだ」
真広芽依佳:ケーキ各種一つずつ、プリンはふたつ。食後のコーヒーを添えて、テーブルに置く。
鼎 良臣:「食べたらスイーツレビュー聞かせてよ」
真広芽依佳:「……食べないんですか?」
鼎 良臣:「美味そうだったやつを取りに行く」
入間誠時:「……食べる」
入間誠時:残っているのは後少し。やや食べるスピードを上げる。
鼎 良臣:「全部は無理。別腹にも限りがある」
入間誠時:「パンナコッタもあったよな。あれ食おう」
真広芽依佳:「チョコフォンデュもありましたよ」
鼎 良臣:「パンナコッタは、あれか。プリンの親戚」
鼎 良臣:「チョコフォンデュは一度やってみたかったな」
入間誠時:「マスカルポーネチーズを使ったやつで……不思議な食感がする」
真広芽依佳:「チョコフォンデュは、まあ、おいしいよりは楽しいですね」
真広芽依佳:「パンナコッタは、そう……」
真広芽依佳:「……おいしいので好きです」
入間誠時:「わかる。うまいよな」
鼎 良臣:「……いいな」
鼎 良臣:「おれも食べる、それ」かたん、と立ち上がる。
入間誠時:「お」一人称に少し眉を上げる。
入間誠時:「……楽しそうで良かった」
鼎 良臣:「経験の共有、とかそういうのをする。やるからな」
鼎 良臣:その言葉に応えるように、にっと笑って席を立つ。
真広芽依佳:季節のベリーのケーキを食べながら見送る。
入間誠時:軽く手を振って見送る。
真広芽依佳:「……このケーキは、まあ、おいしいですね」
入間誠時:「ふんふん」
真広芽依佳:「……その、ベリーが甘酸っぱいです」
入間誠時:「なるほどなるほど」
真広芽依佳:「……」
真広芽依佳:「……食べてみたほうがよくわかりますよ」
入間誠時:「おいしいかどうかがわかればじょーとー。候補に入れとくよ」
真広芽依佳:「正直な所」
真広芽依佳:「……全部おいしいと思います」
入間誠時:「……じゃあ、適当に選ぶかな……」
入間誠時:好き嫌いはそこまでない。
真広芽依佳:「チョコフォンデュだけは、満腹には辛いかと」
入間誠時:「じゃあ控えめに食べて、後で鼎くんとやろうかな」
真広芽依佳:言いつつ、チョコに覆われたマシュマロとバナナが2つずつ、皿にちょこんと載っている。
真広芽依佳:「チョコフォンデュは……味が全部チョコなので」
真広芽依佳:「全部チョコにされます。口が」
入間誠時:「……チョコと向き合う覚悟ができたらやるよ」
鼎 良臣:ではそこに、デザートを載せたお盆を持って戻ってくる。
入間誠時:「おかえりー」
鼎 良臣:パンナコッタを多めに、あとはケーキが少し。
鼎 良臣:そして、別の皿にはチョコがたっぷりついた果物やマシュマロ、クラッカーがたくさん。
真広芽依佳:「……」
鼎 良臣:「彼が戻ったので、じっくりと食べることにする」
入間誠時:「あ……もうやったのかチョコフォンデュ」
入間誠時:「俺も行けば良かった」
鼎 良臣:「……え」
鼎 良臣:「あ、いや」
入間誠時:「もう一回行く?」
鼎 良臣:「チョコは、糖分が脳にいい」
鼎 良臣:「彼は常に脳を使っているから、補給が……」
真広芽依佳:「好きなんですか、チョコ」
鼎 良臣:「好きなわけではなくて、別にその」
入間誠時:「いいじゃん、俺も好きだよ、チョコ」
鼎 良臣:「もう一回やれるなら、やる」
真広芽依佳:「楽しかったんですか、チョコフォンデュ」
鼎 良臣:「楽しそうでは、あった……」
入間誠時:「おー、やろうやろう。今度は俺も一緒な」
鼎 良臣:曖昧な言い方で誤魔化しているが。
鼎 良臣:要はフォンデュの見た目とチョコをつける作業が楽しく。
鼎 良臣:なんとなく食べられそうな気がしたので、たくさん作ってしまった、とそういうわけだった。
鼎 良臣:「やる……」
鼎 良臣:「バナナがわりと楽し……色のコントラストが面白……良かった」
入間誠時:「鼎くんが気に入ったのはバナナ…と」
真広芽依佳:「……マシュマロは罠です」
真広芽依佳:「全部チョコにされます。口が」もう一度言う。
入間誠時:「すべてがチョコになる……」
鼎 良臣:「口が……」
入間誠時:「……よし」
入間誠時:「やろう、鼎くん」
入間誠時:「それで、鼎くんが持ってきたのと合わせて3人で食おう」
鼎 良臣:「……了解」
真広芽依佳:「私もですか」
真広芽依佳:「……まあ、いいですけど」
鼎 良臣:「全部チョコにしてしまおう」
入間誠時:「ああ」
入間誠時:笑って。
入間誠時:「黒く甘く塗り潰してやろうぜ」
鼎 良臣:「なんかの歌詞みたいだな、それ」
鼎 良臣:一人でいる時とは違う、軽く緩んだ笑顔で言う。
真広芽依佳:「……たまには、悪くないかもしれません」
真広芽依佳:少し呆れながら、柔らかく目を細める。
GM:シーン終了、ロイス取得と購入判定が可能。最後の購入ですよ!
入間誠時:ロイスはとりあえずオーケー!
入間誠時:購入!
鼎 良臣:ロイスは保留!
真広芽依佳:ロイスは保留で!
入間誠時:クリスタルシールドを狙ってみます。《紡ぎの魔眼》使用。
真広芽依佳:購入ーッ
入間誠時:7dx+3>=25 DoubleCross:(7DX10+3>=25) > 10[1,1,2,7,8,8,10]+2[2]+3 > 15 > 失敗
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:66 → 67
入間誠時:うーむ届かなかった。以上です。
真広芽依佳:応急手当!
真広芽依佳 :
真広芽依佳:2dx+1>=8 DoubleCross:(2DX10+1>=8) > 10[4,10]+8[8]+1 > 19 > 成功
真広芽依佳:回った
GM:おお、ここで回った!
鼎 良臣:簡易手術キット、手配師(ストーン)使用
鼎 良臣:8dx+4>=18 DoubleCross:(8DX10+4>=18) > 10[2,3,3,4,4,8,9,10]+9[9]+4 > 23 > 成功
鼎 良臣:やった
入間誠時:つよい
GM:すごいことに!
真広芽依佳:わあお
GM:では次のシーンはいよいよ、クライマックスフェイズです!
真広芽依佳:うおー!
鼎 良臣:わおー
入間誠時:やるぜ
真広芽依佳:ギッタンギッタンにしてやるわ!(高笑いしそうな雰囲気)
GM:戦闘に備えて下さい!
鼎 良臣:備えます
真広芽依佳:備!
入間誠時:◆牛◆
GM:クライマックスフェイズ
GM:2ツ館・西館~展示ホール跡 移動経路
GM:ここからは1d10と書いて真剣勝負と読みます。登場侵蝕をお願いします。
入間誠時:1d10+67 DoubleCross:(1D10+67) > 5[5]+67 > 72
鼎 良臣:68+1d10 DoubleCross:(68+1D10) > 68+3[3] > 71
真広芽依佳:73+1d10 DoubleCross:(73+1D10) > 73+5[5] > 78
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:67 → 72
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:68 → 71
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:73 → 78
GM:結局、四海球儀は西山田金持が手元で保管していた。自室の前にあなたたちを呼んだ彼は、特に変死体で見つかる事もなく普通に貴方達に朝の挨拶をすると
GM:「本物を自分で持つかあなた達に預けてしまうかは、実のところあの日の朝にコイントスで決めたのですよ」などと明かしながら、決戦の舞台である展示ホールに移動を始めた。
西山田金持:「ううむ、FH所属経歴の者は居ても、今のところ決定的に怪しい人物は見当たらないようですね…」
西山田金持:「ともあれ皆様、良い仕事をありがとうございます。これが判っているだけでも大きな収穫というものです」
鼎 良臣:「そう、なら良かった」
GM:曇り空の下、まだ冷たい風が庭園を吹き抜けてゆく。目指す先には、傍目には小綺麗な展示場。
真広芽依佳:「……まだ、仕事は終わってません」
入間誠時:「そ。こっからが本番てね」
鼎 良臣:「その通り。きっちり最後までやらないと」
在原 灰音:「酔いが残ってる奴、身体に不具合のある娘が居たら今のうちにね」
在原 灰音:「あっちの面子は準備万端だ」
入間誠時:「だいじょーぶ、残す飲み方はしてない」
入間誠時:「な?鼎くん」
鼎 良臣:「そんなヘマをするような顔に見えてる?」
鼎 良臣:「おれたちは」
入間誠時:くくっ、と笑う。
鼎 良臣:とはいえ、本番に入ればまた、この視点も手放さねばならない。
在原 灰音:ちらりと芽依佳の顔を見る。
真広芽依佳:「……何ですか灰音」
在原 灰音:「平気な顔して普通に酔うやつが居たなって」
真広芽依佳:「私も素人じゃないんです。残すわけないでしょう」
在原 灰音:「ん。3人とも過度に興奮してないって分かったから良しさ」
在原 灰音:「あんまり血生臭いことになったら、私の仕事増えちゃうからね」
真広芽依佳:不服そうにひと睨みして、ため息。
西山田金持:「お寛ぎ頂けたようで何よりです」
鼎 良臣:「……ついでにいろいろ拝借しましたが、リストは作ってあるので」
鼎 良臣:「後でお渡しします」
鼎 良臣:武器は自前でも用意するが、役に立ちそうなものはその場で、が信条だ。
西山田金持:「フフフ、畏まりました」
西山田金持:「ええ、私の館は良いモノばかりでしょう…」自慢げ!
鼎 良臣:「そうですね……」最初の応接室のことを思い出しながら。
真広芽依佳:「……」
入間誠時:「ボードゲームは割といい趣味だと思うぜ」
入間誠時:「火星開拓とかな…」
鼎 良臣:「ゲームのコンポーネントをくすねる趣味はないし」
鼎 良臣:「遊べなくなっちゃうから」
入間誠時:「どれが欠けても、な」
真広芽依佳:「それは、その通りです」
入間誠時:「……俺たちの遊戯盤ももうすぐ整う」
鼎 良臣:「遊びじゃないけど、まあ」
鼎 良臣:「しっかりやりながら楽しいなら、それが一番」
在原 灰音:「多少の欠損は私が治すから、しっかり勝ってきたまえ」
西山田金持:「…あれは瀬能くんに勧められたものでしたね」
入間誠時:「ははー。なるほどね」
西山田金持:「彼にも借りが出来ましたかね」
入間誠時:「でかい借りになるぜ」
入間誠時:「俺が、来たんだからな」
西山田金持:「楽しみですよ」
鼎 良臣:入間くんの声に、ふっと笑う。
鼎 良臣:「こっちも、二人のお手並みを見るのは初めてだから。よろしく」
真広芽依佳:切り替えるように、メガネをそっと直す。
鼎 良臣:目を閉じて、また開く。
鼎 良臣:ここからは、『おれ』は『彼』だ。
真広芽依佳:キャパシタの給電音が、かすかに響いている。
GM:展示場の入口扉が開くと、西山田は停車してあった防弾リムジンの中の台座に四海球儀を設置。そのまま、車両は自動走行で展示場内の隅に移動した。
西山田金持:自身は在原灰音とともに2階のVIPルームに移動。反対側のVIPルームに控える東山田金楼と、ホール越しに睨み合う。
迫 団十郎:「…来たか」
宇白 典子:「ふん、待ちくたびれたわよ」
入間誠時:「悪いな。俺たち大物だからさ」
波多野 ヒロキ:「いい加減、さっさと始めてさっさと帰りたいんだけどな。暇でしょうがねぇよ」
真広芽依佳:「いいですね、さっさと終わらせましょう」
宇白 典子:「ええ、真っ先に幕を引いてやるわよ。このあたしがね」
鼎 良臣:「幕を引く人は、表舞台には上がれない」
鼎 良臣:「そういう宣言と取っても?」
真広芽依佳:くすり、と少し笑う。
宇白 典子:「……じゃあ言い直すわ」
宇白 典子:「あー……」
宇白 典子:「ギッタンギッタンにぶちのめしてやるわね」
宇白 典子:「よし」
迫 団十郎:「いいのかそれで」
鼎 良臣:「それ、好きだね」
真広芽依佳:「ルーティンなんでしょう、多分」
入間誠時:「好きなら仕方ねー。俺もまあ、そうだし」
宇白 典子:「妙な分析してるんじゃないわよ」
宇白 典子:「さっさと帰りたいってハナシだったでしょうが」
宇白 典子:VIP席の方向をジロジロ睨む。
入間誠時:「これもう始めていいんだっけ?」
鼎 良臣:特に突っ込みはせず、周囲を見渡す。
迫 団十郎:「まだあと50秒ほどだ」腕時計を見て言う。
GM:ホール内は外観と違って酷い荒れようだ。壁には銃痕が多数、床には抉られたような破壊痕がそこかしこに。
GM:館の主たちが飽きて放り込んだであろう壊れた家具や調度品、埠頭で見かけるような謎のコンテナなどが雑多に並んでいる。
GM:壁にかけられた大きな時計だけが正常に資産としての役割を果たしている。秒針が、文字盤の12に近付いてゆく。
GM:3秒…2秒…1秒…ゼロ秒!
GM:開戦を告げるブザーが鳴り響く!
宇白 典子:「さあ、行くわよっ!」素早く地を蹴る。
真広芽依佳:カン、カン、カツン。と、硬質な脚を鳴らす。
入間誠時:「……やるか」足の下に。背の後ろに。黒が広がっていく。
入間誠時:漆黒の中に、一斉に目が開く。
鼎 良臣:とんとん、と爪先で床を叩くも、派手に動く様子はない。ただ、見ている。
鼎 良臣:己の目から離れた、幾つもの『カメラ』で。
迫 団十郎:じゃらり、という金属音と共に両腕の骨と肉がネット状に展開する。仕込み靴の踵から姿勢制御用のネイルが飛び出す。
波多野 ヒロキ:ウェポンケースを使用。ヘヴィマシンガンのトライポッドが音を立てて地を打つ。
GM:クライマックス戦闘、開始。
GM:ワーディングと衝動判定はPC達の選択により「なし」。セットアップに入ります。
入間誠時:セットアップはなし!
鼎 良臣:なし
波多野 ヒロキ:ブルーゲイル使用。行動値が14に。
迫 団十郎:なし。
真広芽依佳:コンボ:ポワント 《加速装置》行動値+12 で17 78+2
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:78 → 80
GM:イニシアチブに入ります。真広さんのメインプロセスから。
真広芽依佳:はーい マイナーで戦闘移動してエンゲージ
真広芽依佳:メジャー コンボ:ピケ 《アタックプログラム》侵蝕 80+2
GM:どうぞ!
真広芽依佳:対象はせっかくだから宇白ちゃんにしよう
宇白 典子:上等よ!
宇白 典子:(挑発の立ち絵)
真広芽依佳:8dx+20 DoubleCross:(8DX10+20) > 10[1,1,1,7,8,9,10,10]+9[2,9]+20 > 39
真広芽依佳:まあまあですね
宇白 典子:やりすぎよ
GM:ひとまずリアクションをどうぞ。
宇白 典子:ドッジ
宇白 典子:3dx DoubleCross:(3DX10) > 6[1,4,6] > 6
迫 団十郎:いかんな、《崩れずの群れ》だ!
迫 団十郎:カバーリングしてダメージを代わりに受けます。
真広芽依佳:まあいいでしょう
真広芽依佳:ダメージ出しまーす
真広芽依佳:4d10+15 DoubleCross:(4D10+15) > 15[2,10,2,1]+15 > 30
真広芽依佳:諸々有効です
迫 団十郎:装甲で少し減らして受けます。まだ立っている!
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:80 → 82
GM:演出をどうぞ!
宇白 典子:「貰ったァー!」誰よりも素早く、攻撃態勢に入っている!
真広芽依佳:カツン、カツン、カツン、と、コンクリート床を爪先で小突く。
真広芽依佳:リズムを取るように、小突き……
真広芽依佳:ガンッ
宇白 典子:「ッ!?」
真広芽依佳:弾丸のように飛び出す。一瞬でトップスピードまで加速し、全荷重を爪先へ。
迫 団十郎:「まずい…!」
真広芽依佳:「舞い……」脚を振り。
真広芽依佳:「散らせッ!」思い切り蹴り抜く。
宇白 典子:「速っ──」
迫 団十郎:「むん!」
真広芽依佳:ガギンッ
迫 団十郎:腕のネットの隅、装甲部分を両者の間に射出! 受けた部分が思い切り砕ける!
迫 団十郎:「…痛覚遮断。クソ、やってくれるな…!」
宇白 典子:「ちっ……」即座に距離をとる。
真広芽依佳:「……」残心。想像していたのと別の感触。構えは解かず。
宇白 典子:「ありがと、全力で潰すわ」再び攻撃の姿勢をとる。
真広芽依佳:「やってみなさい」その目は、狩人の如く。
宇白 典子:メジャーでコンボ【光血経絡】《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》《光の手》《災厄の炎》《鮮血の網》
宇白 典子:命中すれば硬直状態の範囲選択至近RC。対象は真広芽依佳。
宇白 典子:判定直前にライトサーバー使用。シナリオ1回RC攻撃の達成値+20。
宇白 典子:11dx7+25 DoubleCross:(11DX7+25) > 5[1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,5]+25 > 30
宇白 典子:ちょっと!?
真広芽依佳:なんてえことをしやがる
GM:ええええ!?
宇白 典子:ドクター!
真広芽依佳:ガードしますね
宇白 典子:12+4d10 DoubleCross:(12+4D10) > 12+30[8,10,4,8] > 42
GM:装甲ガード有効!データを組んだのは私!
真広芽依佳:装甲12、ガード値10なので22引いて20点受けます
真広芽依佳:立ってます
system:[ 真広芽依佳 ] HP:31 → 11
GM:演出どうぞ!
宇白 典子:「起動!」バイザーの奥より強烈な発光。
宇白 典子:サイバネ技術により付設した高性能レネゲイド活性装置を超過駆動!
宇白 典子:構えた左掌を鋭い爪で傷を付けると、そこから鮮血が飛び出る。眩い光と鋼も溶かす高熱を放ちながら!
真広芽依佳:「っ!」反射で目を閉じそうになるが、義眼が辛うじて捉える。
真広芽依佳:防御姿勢をとり、高熱の鮮血を受け止める。
宇白 典子:「そのままぶっ倒れなさい!」
真広芽依佳:服が焼け焦げ、腕や脚の機械部が露出する。
真広芽依佳:「……まあ、言うくらいには、やりますね」
真広芽依佳:まだ、立っている。
真広芽依佳:袖で鮮血を拭い、宇白典子をにらみつける。
宇白 典子:「ぐ……根性あるじゃない」シュウシュウと音が鳴る。血の垂れた地面と身体から。
真広芽依佳:「まだ、やれますよ。私は」挑発するように、再度低い姿勢に構え直す。
GM:行動値14、波多野。
波多野 ヒロキ:マイナーで▼パンツァーGL。《ヴィークルモーフィング》でモーフィングロボを作成、搭乗。
波多野 ヒロキ:メジャーで▼ラピッドシューター。《砂塵霊》《砂の加護》+《ライトウェイトモード》《コンセントレイト:モルフェウス》
波多野 ヒロキ:対象は"カゲワズライ"鼎良臣!
鼎 良臣:ぐわー
波多野 ヒロキ:14dx7+3 DoubleCross:(14DX7+3) > 10[1,3,3,3,4,4,4,5,5,8,9,9,10,10]+10[3,6,7,9,10]+10[3,5,8]+1[1]+3 > 34
鼎 良臣:ガードします
波多野 ヒロキ:4d10+30 DoubleCross:(4D10+30) > 28[5,9,6,8]+30 > 58
鼎 良臣:うっわ
波多野 ヒロキ:装甲ガード有効。
入間誠時:えぐい
鼎 良臣:装甲12ガード12
鼎 良臣:34か。倒れます。
鼎 良臣:リザレクト!
鼎 良臣:1d10 DoubleCross:(1D10) > 5
鼎 良臣:HP5で復活。
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:71 → 76
system:[ 鼎 良臣 ] HP:26 → 5
GM:演出行きます!
波多野 ヒロキ:「アウェイクニング、パンツァーGL」
波多野 ヒロキ:その声とともに夥しい量の砂が瞬時に波多野の周囲の空間を覆い尽くす!1秒と経たずに高さ数メートルのパワードスーツがその場に現れ…
波多野 ヒロキ:肩部に移動していた機関銃が激しく対地射撃を開始する!
鼎 良臣:情報から予測はしていた。素早く避けざまに、すぐ傍にあったテーブルを蹴上げる。
鼎 良臣:即席の盾は、しかし激しい射撃に耐えられるはずもなく。
鼎 良臣:あっという間に蜂の巣となり、隠れた鼎は撃ち抜かれる!
鼎 良臣:「……すごいな、ロボ。昔はこいつも好きだったような気もするけど」
鼎 良臣:立ち上がりながら、あまり変わらない淡々とした声。
波多野 ヒロキ:「オラ、どうした! そんなもんか?」スピーカーから割れた声が響く!
入間誠時:「何、まだまだだよな?鼎くん」
鼎 良臣:「それはそうだよ」
鼎 良臣:「そんなもんかどうかは、見てのお楽しみ」
入間誠時:「そーゆーこと」
鼎 良臣:「テレビ番組と同じだろ」
波多野 ヒロキ:「…」
GM:イニシアチブ。入間さんのメインプロセスです。
入間誠時:オーケイ。
入間誠時:マイナー。5m後退。エンゲージを切ります。
入間誠時:メジャー。視線維:《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》/《紡ぎの魔眼》
入間誠時:対象は迫さん。
入間誠時:そして、判定前にRコントローラーを使用します。
GM:判定どうぞ!
入間誠時:12dx7+4 DoubleCross:(12DX7+4) > 10[1,2,5,5,6,6,6,6,8,9,9,10]+10[5,7,8,9]+10[1,7,10]+10[8,9]+10[7,10]+10[6,7]+2[2]+4 > 66
入間誠時:回すなあ!
入間誠時:リアクションどうぞ。
GM:ウワッ
迫 団十郎:ドッジは現実的ではない!ガード!
入間誠時:オーケイ、ダメージ。
入間誠時:7d10+12 DoubleCross:(7D10+12) > 49[10,5,10,10,7,5,2]+12 > 61
入間誠時:諸々有効です
入間誠時:ダメージもすごいなこれ?
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:72 → 76
迫 団十郎:…倒れます、復活無し! 装甲8点、骨の剣がまだなのでガードは3でした。
入間誠時:おお!
入間誠時:では、演出を。
入間誠時:黒が、広がっていく。
入間誠時:その全てに、目がある。”黒の檻”の目が。
入間誠時:そして、見る。迫団十郎を。
迫 団十郎:「そちらから来るか、"黒の檻"…」
入間誠時:「………見える」
入間誠時:視線はそのまま重力の繊維となり
入間誠時:『視た』隙間を。服の、肉体の隙間を通り、食い込む。
入間誠時:「あんたの痛いところだ。……ああ、冴えてるな」
入間誠時:「とてもよく見えるよ」
迫 団十郎:「なっ、ぐっ、ウオオオオッ!?」構えた腕の装甲の隙間をあまりにも的確に黒の錐が捉え、穿つ!
入間誠時:「……ハハッ」
入間誠時:「悪くねー。痛けりゃ誰だって相応の反応が出るもんだ」
入間誠時:「もっとぐちゃぐちゃにしてやりてーけど……どーやら」
入間誠時:「ここまでみたいだな」
迫 団十郎:静かに睨み返すも、両手の義肢とネットがだらりと垂れさがっている。エグザイル能力をもってしてもカバーできないダメージにより、サイバネが機能不全を起こしたのだ。
迫 団十郎:最早この戦いで戦力にはなり得ないだろう。
入間誠時:「今回の仕事は戦闘不能まで。あんたジャームでもねーし」
入間誠時:「悪いヤツでもなさそーだ。だから、ま、良かったな」
GM:イニシアチブ。鼎さんのメインプロセスです。
鼎 良臣:はい!
鼎 良臣:マイナーはなし。
鼎 良臣:メジャー、コンボ『Now, he did it.』。《コンセントレイト:ノイマン》《ディストーション》《即席武器》。
鼎 良臣:宇白典子さんに射撃攻撃。侵蝕8上昇。
GM:判定どうぞ!
鼎 良臣:8dx7+13 DoubleCross:(8DX7+13) > 10[1,1,1,1,4,10,10,10]+10[5,6,8]+6[6]+13 > 39
鼎 良臣:まずまず
宇白 典子:グエーッ
宇白 典子:ドッジ
宇白 典子:3dx DoubleCross:(3DX10) > 8[5,7,8] > 8
宇白 典子:手加減して……?
宇白 典子:ダメージ加算とかよくない……
鼎 良臣:えへへ
真広芽依佳:ダメージロール直前に
真広芽依佳:コンボ:シャッセ 《餓狼の爪》 侵蝕 82+3
真広芽依佳:宇白さん、私と同じエンゲージにいますね?
宇白 典子:真広芽依佳~~!(至近)
真広芽依佳:素手攻撃力:15点分を加算です
鼎 良臣:どうもどうも
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:82 → 85
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:76 → 84
鼎 良臣:ではダメージ!
鼎 良臣:4d10+29 DoubleCross:(4D10+29) > 24[1,10,9,4]+29 > 53
鼎 良臣:装甲有効!
鼎 良臣:ヘイヘイ!
宇白 典子:ぎゃぼーっ!
宇白 典子:HPは44!
宇白 典子:ぶったおれます
鼎 良臣:一瞬だけ、『カメラ』を極端に増やし、高く飛ばす。戦場を確実に把握するため。
鼎 良臣:演算した視界の中の鼎良臣は、胸ポケットのダーツに手を伸ばしている。相手は射撃を警戒するだろう。
鼎 良臣:「……これは、フェイント」
鼎 良臣:小声で呟く。本命は、内ポケットに隠した――。
宇白 典子:ひゅ 自分の手を傷つけて迎撃態勢。
宇白 典子:すなわちドツボに嵌っており──
鼎 良臣:ぱきん、と音を立てて、密かにくすねていたジンの小瓶が割れた。ダーツの矢を突き刺したところから、みるみるうちに液体がこぼれる。
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:地面に溢れる前に、液体は宇白典子の頭上へ移動して降りかかる。ガラス瓶はそのまま落ちて砕け散る。
宇白 典子:「ッ!」得体の知れぬ感触に、一瞬身体が硬直する。
鼎 良臣:瓶であったガラス片は、やはり彼女の頭上から落下!
鼎 良臣:「お酒、好きだってね」
鼎 良臣:「こいつも。すぐ赤くなるし……あんまり強くなかったみたいだけど」
鼎 良臣:最後に。ガラス片に傷ついた相手に向けて、ダーツを投げ放つ。
宇白 典子:「仕事中よ!」一迫遅れるも、素早い動きで対処に回り
鼎 良臣:「これは本命……というのも実は、フェイクで」
鼎 良臣:「彼を見たね、宇白さん」
鼎 良臣:「じゃ、よろしくね」
宇白 典子:「チッ……」遅れはそのまま蓄積していって
宇白 典子:高速戦闘中のノイズは、命取りなわけで──
真広芽依佳:「……散らせ」"スクレテール"の後ろ回し蹴りが、既に眼前に迫っている。
真広芽依佳:バギッ
宇白 典子:「がっ」
鼎 良臣:「生活に潤いを……って話した人はもう倒れてるから」
鼎 良臣:離れたところでも、その攻撃の様は手に取るように見える。
鼎 良臣:「あなたもそっちへどうぞ。舞台裏で待機だね」
宇白 典子:ごしゃっ。鈍い音を立てながらその場に沈む。
宇白 典子:「すく……れ」
宇白 典子:額から血を垂らしながら、最後まで睨みつけて。
鼎 良臣:「悪いね、恨み買わせちゃった」真広さんに。
真広芽依佳:「……」ズレたメガネを直しながら、見下ろす。
真広芽依佳:「……そんなものでしょう、私達の仕事は」
鼎 良臣:「それもそうか」
鼎 良臣:とんとん、と爪先で地面を打つ。武器はまだ十全にある。
宇白 典子:がくっ。身体に続いて意識も沈む。
GM:イニシアチブ。
波多野 ヒロキ:「…もう終わりか。思ったより使えねぇな」
波多野 ヒロキ:《加速する刻》
波多野 ヒロキ:まずオートアクションでヴィークルモーフィングを解除。
波多野 ヒロキ:マイナーで▼トランスフォーム&スクランブル・グリフロック 《ヴィークルモーフィング》《スーパーランナー》
波多野 ヒロキ:モーフィングヘリを作成、搭乗し飛行状態で戦闘移動、エンゲージを離脱。移動先は…四海球儀を積んだリムジン。
入間誠時:「!」
入間誠時:「まず……速ぇ!」
波多野 ヒロキ:メジャー。▼メカニカルフュージョン 《元素変換》《物質合成》《セレリティ》
波多野 ヒロキ:エネミーエフェクト「元素変換」の特殊裁定によりヴィークルを対象に物質合成。さらにそのままメジャーアクションを二回行います。
波多野 ヒロキ:まず▼フルファイア。 《砂塵霊》《砂の加護》+《ライトウェイトモード》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》
波多野 ヒロキ:14dx7+3 DoubleCross:(14DX7+3) > 10[1,3,3,3,3,4,5,5,6,7,7,7,8,9]+10[4,5,6,8,8]+4[4,4]+3 > 27
波多野 ヒロキ:対象はPC3人。
入間誠時:還視線:《迎撃の魔眼》
GM:判定どうぞ!
入間誠時:リアクションを放棄し、《黒の鉄槌》でリアクション不可の攻撃。
入間誠時:4dx7+4 DoubleCross:(4DX7+4) > 10[2,3,10,10]+10[7,9]+4[1,4]+4 > 28
入間誠時:いい感じだ
GM:そのままダメージどうぞ!クライマックス2に引き継がれます。
入間誠時:3d10+12 DoubleCross:(3D10+12) > 12[5,2,5]+12 > 24
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:76 → 83
波多野 ヒロキ:リムジン分の装甲と本人の防具で軽減。でも通ります。
GM:真広さん鼎さんはガードかな。ダメージ行きます。
真広芽依佳:ガードで!
鼎 良臣:あ、ガードします
波多野 ヒロキ:3d10+30 DoubleCross:(3D10+30) > 23[10,7,6]+30 > 53
入間誠時:たっかい!
波多野 ヒロキ:装甲ガード有効。
入間誠時:リザレクト!
鼎 良臣:ぐえー ガードしても全然無理。リザレクト!
真広芽依佳:しぬねえ
真広芽依佳:リザ!
入間誠時:1d10+83 DoubleCross:(1D10+83) > 4[4]+83 > 87
鼎 良臣:1d10+84 DoubleCross:(1D10+84) > 2[2]+84 > 86
真広芽依佳:85+1d10 DoubleCross:(85+1D10) > 85+6[6] > 91
system:[ 入間誠時 ] HP:25 → 4
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:83 → 87
system:[ 鼎 良臣 ] HP:5 → 2
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:84 → 86
system:[ 真広芽依佳 ] HP:11 → 6
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:85 → 91
波多野 ヒロキ:そのまま2回目のメジャーアクション、全力移動。ヴィークルの全力移動距離を合算しシーンから退場します。
GM:演出に入ります。
GM:ー一瞬の出来事だった。
GM:波多野ヒロキの作り出したパワードスーツが内側から爆散するとともに、航空機状の形をしたコックピットブロックが「トロフィー」を収納したリムジンに向け射出。
GM:噴出する砂! たちまちのうちにコックピットブロックがリムジンと癒着を始め…更にコックピットの頭頂部の旋回砲塔となったマシンガンが辺り一面に銃弾を撒き散らす!
入間誠時:「チィッ……!!」攻撃をそのまま受ける!そして!
入間誠時:それを『視線』が辿る……痛みの痕跡を!
入間誠時:細い、細い棘がコックピットブロックに還って行く。
入間誠時:「……くッそ、こんなモンじゃあ止まらねーか!!」
波多野 ヒロキ:「痛ッ…てぇ!! お前この野郎!」
GM:吸い込まれるようにコクピットに黒い線が忍び込み、血泡を吹く音の混じった肉声が銃撃音に混じって聞こえる。
入間誠時:「は!痛いよーにしてんだ、当たり前だろ!」
入間誠時:それは防御を捨てた技のひとつだ。
入間誠時:全ての感覚を自らが受けた痛みに集中し、それを還す。
波多野 ヒロキ:「クソが、構ってられるか…悪いな、イチ抜けだ!」
波多野 ヒロキ:リムジンが急発進し、扉を突き破って展示場の外へ逃走! 見る間にその影が小さくなってゆく。
入間誠時:膝をつく。今すぐには追えない。
鼎 良臣:マシンガン掃射で倒れ、むくりと立ち上がる。スーツは穴が空き、幾つか忍ばせていた武器がざらざらと落ちた。
真広芽依佳:「……っ、ぐぅっ!」銃弾を全身で受け止めるが、受けきれずに這いつくばる。
真広芽依佳:服が破け、機械部とインナーが露出する。一部損傷箇所からは火花が散る。
東山田金楼:「まさか…まさか、任務達成率100%の"アウトマニューバ"が裏切るだなんて…」放心状態。
鼎 良臣:「……この展開は考えてはいたけど。演算よりもあいつ、強くて速い……はは」
鼎 良臣:痛みが、視点を本体へと引き戻しつつある。
鼎 良臣:「……役に立たないな、おれ」
鼎 良臣:ぽつりと呟いてから、頭を振る。
入間誠時:「……いや。こー言う時はどーしたってある」
入間誠時:「こっからだ。まだ仕事は終わりじゃない」
鼎 良臣:「入間くんにどうこう言えない……」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:ぱちん、と自分の両手で、自分の頬を張った。
入間誠時:「……いいよ。どーこー言えよ」
入間誠時:「嫌じゃねーから」
鼎 良臣:「ああくそ、痛えな、これ!」
鼎 良臣:「じゃあ言うけど」
鼎 良臣:「おれは、自分が痛いのは嫌だってことがわかった」
鼎 良臣:「仲間が痛いのもね」
鼎 良臣:「とはいえ、お仕事だ。どうしたって傷は残るし」
鼎 良臣:「まだやれることがあるなら、やるさ」
入間誠時:「……ああ」
鼎 良臣:にっ、と笑ってみせる。
入間誠時:「うん。君の笑ったトコ、けっこーいいぜ」
入間誠時:「安心する」
入間誠時:ちゃんと、人間なのだ、と感じられて。
鼎 良臣:「そっか。今ちょっとカメラ飛ばしてないから、わかんないな」
入間誠時:「代わりに見てるヤツがいるからヘーキだ」
真広芽依佳:「……それにしても、相変わらず無茶しますね、貴方」ボロボロになった服を脱ぎ捨て、インナースーツ姿になっている。
入間誠時:「そーか?……そーか……」
入間誠時:「あれ、自分を痛めつけてるって見ててわかる?」
真広芽依佳:「貴方の捨て身は、自分の身を計算に入れてない。ひと目見ればわかります」上半身こそボロボロだが、義脚部分は軽傷だ。
入間誠時:「……次からは止めとく。効率もあんま良くねーのがわかったし」
入間誠時:「別のやり方に意識を向けることにする」
入間誠時:「つっても、この仕事が終わってからだけどな」
鼎 良臣:「おれも心配してるよ。まあ、今は全力出してもらうしかないけど」
入間誠時:「……うん。サンキュ。なんか」
入間誠時:「他のヤツらだったら無視してたろーけど」
入間誠時:「君たちならいいや」
真広芽依佳:「……」鼎さんと顔を見合わせる。
鼎 良臣:「……」真広さんと顔を見合わせる。
鼎 良臣:くすっと笑みを浮かべて。
鼎 良臣:「……ああ、そうだ。真広さん」
真広芽依佳:「……なんですか」
鼎 良臣:「これ、着る?」自分の上着を半分脱ぐ。
鼎 良臣:下のシャツも穴は空いているが、あちこちにポケットがあるのがわかるかもしれない。
鼎 良臣:「色々入ってるから、着るならちょっと今移すけども」
真広芽依佳:「……いいえ、お構いなく」
真広芽依佳:「多分、またボロボロになるでしょうから」
鼎 良臣:「それは誰が着てても同じでしょう」笑いながら上着を戻す。
鼎 良臣:ざら、と見た目よりも重い動きをする上着だ。
真広芽依佳:「……まあ、ありがとうございます」
鼎 良臣:「いえいえ」
真広芽依佳:「商売道具でしょう、それも」
鼎 良臣:「そうだよ」
鼎 良臣:「だから、一緒に命を張るかもしれない仲間になら、別に渡しても構わない」
鼎 良臣:「そういうこと」
真広芽依佳:「……一番上手く使える貴方が、持っていてください。それは」
真広芽依佳:「命を張るって、そういうことでしょう」
鼎 良臣:「一本取られたかな……」
鼎 良臣:「じゃあ、無事終わったら、花をまた一本あげようか」
鼎 良臣:「今度は、おれが知ってる名前のやつをね」
鼎 良臣:ポケットに手を突っ込んで、からかうように笑う。
真広芽依佳:「……終わった後にやるべきこと、どんどん増えますね」呆れたように、けれど柔らかい顔で。
真広芽依佳:「楽しみにしておきましょう」
入間誠時:「口説くね、君も」
入間誠時:揶揄うように。
在原 灰音:「良い顔するなら良い恰好で言いなよな」
在原 灰音:義腕の器具を展開。傍らで倒れた二人の様子を見ている。
鼎 良臣:「……ほんとだ、酷い有様で何言ってんだ、こいつ」
鼎 良臣:照れ隠しのように『カメラ』を飛ばしながら。
在原 灰音:「また壊すって言ったって、更にボロボロになったら大変になっちゃうぜ?」
在原 灰音:《贋作師》真広芽依佳が着ていたものと同じ服装を製作する。
真広芽依佳:「……余計なお世話です、灰音」
在原 灰音:「仕事してるだけだよ。いつも通りね」
西山田金持:「…皆さん、ご無事ですか!?」防弾服を厳重に着込んだうえで、VIPルームを飛び出してきている。
入間誠時:「あー、悪い西山田サン。無事無事」
入間誠時:「取られたもんは取り返しに行くから安心しといて」
鼎 良臣:「そうします」自分も結構あれこれ拝借してはいるが。
西山田金持:「フフフ、丁度それをお願いしようと思っていたのです。ろくろを回すのばかり上手い身内の恥が、またぞろ下手を打った」
西山田金持:「…もう一仕事頼みます。私もこのまま四海球儀を追うので、随行して奪還をお願いしたい」
GM:ズガガァン!!
GM:壁を突き破って、一台の無人の小型トラックが展示場に入ってくる。西山田のコーリングシステム(カスタマイズアイテム)で呼び出された、偽装ストライクモービルだ。
在原 灰音:「じゃ、超特急で手当てするからね。ちょっとしか痛くないぜ」
在原 灰音:「……しっかし、簡単な仕事って絶対ろくなもんじゃないよねえ」
西山田金持:「…私の回した仕事をそのように紹介されたのですか?」
真広芽依佳:「……」じろり、と灰音をにらみつける
入間誠時:「猫探しが食人鬼殺しの仕事に変わることもあるんだ」
入間誠時:「何が起こるかなんてわかんねーよ」
鼎 良臣:「ずいぶん化けたね、その仕事」
在原 灰音:「命の危険が最大肝要です。本業は医者なもので」
鼎 良臣:「ドクター、フィクサー、メカニック」
鼎 良臣:「最初の顔には彼もお世話になるかな」
入間誠時:「俺も。動ける程度でいい」
在原 灰音:「顔は広くしておきたいが、まあ君らの傷が狭いようにね」
在原 灰音:「道義的には少ない方がいいもの、私の仕事」
真広芽依佳:「……全く」不服そうに呟く。本気で言っているから、信用せざるを得ないじゃないか、と。
鼎 良臣:「美容的にも、顔は広くない方がいいんじゃない」
鼎 良臣:軽口を叩いているのは、傷が軋むように痛いからだ。
在原 灰音:「ま、削る分にはすぐさね……さて」
在原 灰音:「即席で悪いが施術開始と行こう。まずはそっちの色男からね」
鼎 良臣:「二人いますけど」
入間誠時:「どっちの?」
真広芽依佳:くすり、と笑う。
在原 灰音:「面の皮が厚いのは、ちと処置に困るね」
在原 灰音:へらりと笑いながら、手を動かす。
GM:やがて処置が終わると、貴方達は西山田のストライクモービルに乗り込んだ。
GM:予定調和の時間はここまで。この先が本当のフリーランスの戦だ。
GM:クライマックス1終了。クライマックス2に続きます。
入間誠時:回復処理しても大丈夫でしょうか?
GM:どうぞ!
真広芽依佳:しょりんしょりん
入間誠時:では、めーかちゃんに応急キットを渡します。
鼎 良臣:簡易手術キットを使用! 4d10回復!
真広芽依佳:いただきます つかいます
鼎 良臣:4d10+2 DoubleCross:(4D10+2) > 22[6,3,5,8]+2 > 24
鼎 良臣:うし、ほぼ全快
真広芽依佳:2d10+6 DoubleCross:(2D10+6) > 7[2,5]+6 > 13
真広芽依佳:もう一個もつかいます
system:[ 鼎 良臣 ] HP:2 → 24
真広芽依佳:2d10+13 DoubleCross:(2D10+13) > 12[7,5]+13 > 25
system:[ 真広芽依佳 ] HP:6 → 25
真広芽依佳:うむうむ
波多野 ヒロキ:曇り空の下、いびつな形状のリムジンが猛スピードで道路を走る。運転者…波多野ヒロキは無表情のまま、今回の成果に思いを馳せる。
波多野 ヒロキ:「才能ぶん、仕事ぶんの支払いがない」。彼がUGNを辞め、そしていま契約を守ることすらも辞めた動機はただそれだけだ。
波多野 ヒロキ:四海球儀の正体など、どうでもいい。山田家が買い戻しに来ると判っている以上、闇オークショニアからは引く手数多。充分過ぎる。
波多野 ヒロキ:厄介なN市からはもう充分に距離を取った。あとはこのまま自治体の境界線を縫い、別の顔と名前で空港から飛ぶだけ…
GM:…その時だ。
真広芽依佳:91+1d10 DoubleCross:(91+1D10) > 91+7[7] > 98
鼎 良臣:86+1d10 DoubleCross:(86+1D10) > 86+4[4] > 90
入間誠時:1d10+87 DoubleCross:(1D10+87) > 1[1]+87 > 88
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:91 → 98
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:86 → 90
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:87 → 88
GM:後方の道路から…ものすごく迷惑な音量で、X JAPANの紅がカーステレオから流れてくる!
波多野 ヒロキ:うるさいな、と思い…違和感に気付く。 この速度の車に、追い縋ってきている…?
GM:バックミラー越しに、小さなトラックのような斜影が見え…超人的なドライビングテクニックであっという間に追い付かれ、車が横に並ぶ!
GM:トラックの荷台には3人の人影!
入間誠時:膝立ちになり、領域を広げる。既に射程範囲だ。
入間誠時:「……ったく、BGMはいいけどよ、センスがひとまわり昔じゃね?」
真広芽依佳:低い姿勢。いつでも飛びかかれる。キャパシタの給電音は、BGMにかき消される。
鼎 良臣:「こいつはわりと嫌いじゃないみたい」
鼎 良臣:「でも、外でこれなら中の鼓膜が心配だな」
鼎 良臣:揺れを抑えるような姿勢で、ダーツの矢を弄ぶ。
真広芽依佳:「……彼なりのウォークライのようなものだと思いましょう」呆れ気味に言う
西山田金持:「ヒョホホホホホォーッ! 盗人め、追い付きましたよオーッ!!」
鼎 良臣:「なるほど、テンション上がってる」
入間誠時:「悪の科学者かなんかかよ」
西山田金持:「皆さん、あとはお願いしまぁぁぁっす! ヒャーッ!!」
真広芽依佳:「同乗、二度目は御免被りますね」
鼎 良臣:「……気をつけないと、本体が酔うな、これ……」
波多野 ヒロキ:「この狂人が…! 舐めやがって、車ごと蜂の巣にしてやるよ!」
鼎 良臣:「蜂の巣はそっち。穴が開くよ。頭のどっかにも、経歴にも」
入間誠時:立ち上がる。黒髪がなびく。
入間誠時:「んじゃ、サクッとやって打ち上げでも行くか」
鼎 良臣:「打ち上げ、いいね。肉がいいって彼は言ってる」
鼎 良臣:振動の激しい中で、しっかりとバランスを取り立っている。
真広芽依佳:「……緊張感、置いてっちゃったみたいですね」
真広芽依佳:「まあ、サクッと終わらせるのは同感です。仕事を舐めたツケは、きっちり払わせなきゃ……」
鼎 良臣:「緊張感は無賃乗車に失敗したってさ」肩を竦める。
鼎 良臣:「だから、こいつからしっかり取り立てるのには賛成」
入間誠時:「久しぶりに気が楽な仕事だからさ」
入間誠時:「たまにはいいだろ。取り立てた緊張感はお二人さんで分けてくれ」
GM:オーヴァード同士の殺気がぶつかり合う! 衝動判定、難易度は9です。
鼎 良臣:ビーコンを使用。達成値に+10します。
鼎 良臣:6dx+10>=9 DoubleCross:(6DX10+10>=9) > 8[1,3,5,6,6,8]+10 > 18 > 成功
入間誠時:5dx>=9 DoubleCross:(5DX10>=9) > 10[5,6,6,7,10]+10[10]+10[10]+5[5] > 35 > 成功
入間誠時:んん?!
真広芽依佳:2dx>=9 DoubleCross:(2DX10>=9) > 6[4,6] > 6 > 失敗
鼎 良臣:すご
真広芽依佳:あれ、ダイス足りてないな
入間誠時:2d10+88 DoubleCross:(2D10+88) > 6[1,5]+88 > 94
GM:振り足しどうぞ!
鼎 良臣:90+2d10 DoubleCross:(90+2D10) > 90+8[3,5] > 98
真広芽依佳:1dx>=9 DoubleCross:(1DX10>=9) > 4[4] > 4 > 失敗
真広芽依佳:だめでした!
真広芽依佳:98+2d10 DoubleCross:(98+2D10) > 98+12[3,9] > 110
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:88 → 94
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:90 → 98
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:98 → 110
入間誠時:ブルーゲイル使って100行かねえ
GM:では真広さんが暴走!
GM:この効果は敵の車両に飛び乗っても有効です(ものすごいドラテクによる走行妨害)
GM:相対距離を通常の距離の処理で再現しています。まずセットアップから。
入間誠時:セットアップにブルーゲイルを使用。
入間誠時:行動値が7→12
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:94 → 99
真広芽依佳:コンボ:ポワント 《加速装置》行動値+16で21に 侵蝕 110+2
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:110 → 112
波多野 ヒロキ:追加のブルーゲイルをキメる。行動値が9から14に。
鼎 良臣:なし!
GM:イニシアチブプロセス。
波多野 ヒロキ:《加速する刻》
波多野 ヒロキ:マイナーで大型擲弾砲の効果を発動、直後の攻撃を範囲化。メジャーで《砂塵霊》《砂の加護》+《ライトウェイトモード》《コンセントレイト:モルフェウス》
波多野 ヒロキ:14dx7-2 DoubleCross:(14DX7-2) > 10[2,4,4,6,7,7,8,8,8,8,8,9,10,10]+10[1,3,3,3,5,5,9,10,10,10]+10[1,2,6,8]+2[2]-2 > 30
GM:リアクションをお願いします。ドッジの場合はダイス-2!
鼎 良臣:ガードします。
真広芽依佳:暴走リア不丸
入間誠時:唸れドッジ
入間誠時:1dx+1 DoubleCross:(1DX10+1) > 9[9]+1 > 10
入間誠時:命中
波多野 ヒロキ:4d10+30 DoubleCross:(4D10+30) > 19[3,5,9,2]+30 > 49
GM:装甲ガード有効です。
鼎 良臣:装甲ガードが24で、25ダメージ……ギリギリアウト!
鼎 良臣:リザレクトします。
鼎 良臣:98+1d10 DoubleCross:(98+1D10) > 98+10[10] > 108
鼎 良臣:うわ
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:98 → 108
入間誠時:死ぬのでリザレクト
入間誠時:1d10+99 DoubleCross:(1D10+99) > 5[5]+99 > 104
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:99 → 104
system:[ 入間誠時 ] HP:4 → 5
真広芽依佳:装甲が12、ガードできてればワンチャンあったが死!
真広芽依佳:波多野 ヒロキにロイスを取得して即昇華復活します
標的/波多野ヒロキ/好奇心/敵愾心○/タイタス
system:[ 真広芽依佳 ] HP:25 → 15
GM:演出行きます。
波多野 ヒロキ:「そのオッサンの財産を返せってんなら、こいつでも喰らいな! 公道を走る車にこんなもん仕込みやがって!」
波多野 ヒロキ:言う間にリムジンの側面に大航海時代の帆船の如く砲門が展開、対戦車弾が次々とトラックに命中!
波多野 ヒロキ:爆風と酸欠、凄まじい高熱が貴方達にも及ぶ!
入間誠時:「お前が言うなってレベル超えてるぜ、こりゃ……げほっ」
鼎 良臣:服の下には装甲を仕込んでいたが、肌と肺を灼く熱には耐えがたい。
鼎 良臣:「が、は……」
鼎 良臣:それでも、まだ膝はつかずにいる。
真広芽依佳:「がっ、ぐ」防御姿勢もなく、まともに食らう。装甲も意味をなさない。だが、視線はしっかりと波多野ヒロキを捉えている。
GM:イニシアチブ。真広さんのメインプロセスです。
真広芽依佳:マイナーで波多野くんに接敵!
真広芽依佳:メジャー コンボ:ピケ 《アタックプログラム》侵蝕 112+2
GM:判定どうぞ!
真広芽依佳:8dx+22 DoubleCross:(8DX10+22) > 10[1,1,3,7,8,8,9,10]+4[4]+22 > 36
波多野 ヒロキ:ドッジ!
波多野 ヒロキ:5dx DoubleCross:(5DX10) > 8[3,4,4,7,8] > 8
GM:ダメージをどうぞ!
真広芽依佳:4d10+15 DoubleCross:(4D10+15) > 9[1,5,2,1]+15 > 24
真広芽依佳:うーん……
入間誠時:NPC効果は!
入間誠時:乗りますか!
真広芽依佳:あっ、乗ってない!使います!
GM:これは全攻撃が装甲無視になるものとして扱います!
真広芽依佳:了解!
GM:宣言が遅れて申し訳ない!24点通ります
真広芽依佳:ぺしぺし
入間誠時:やったやった
鼎 良臣:いえーい
GM:演出をお願いします!
真広芽依佳:ガッ
真広芽依佳:硬い音を響かせ、荷台からリムジンの屋根へ乗り移り
真広芽依佳:「……墜ちろッ!」その勢いのまま屋根へ向けて踵落としを繰り出す
真広芽依佳:バギッ
真広芽依佳:「……チッ」手応えが薄い。ダメージの入りが良くなかった感触。
GM:砂の残滓がうごめき装甲板を形成するリムジンの天井が、その一蹴りで大きく凹む。このまま取り付けば破れるのも時間の問題…!
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:112 → 114
GM:イニシアチブ。波多野の通常の手番。
波多野 ヒロキ:マイナーなし。《砂塵霊》《砂の加護》+《ライトウェイトモード》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》
波多野 ヒロキ:14dx7-2 DoubleCross:(14DX7-2) > 10[2,2,4,4,5,5,7,7,7,7,8,9,10,10]+10[2,3,4,4,6,7,9,10]+10[5,8,9]+3[2,3]-2 > 31
入間誠時:あっ待った
入間誠時:判定前に割り込めますか!
GM:ムッ…!
GM:あっそうだった!どうぞ!
入間誠時:《時の棺》!
入間誠時:判定を失敗させます。
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:104 → 114
GM:では自動失敗!
波多野 ヒロキ:「しつけーんだよ、離れろ…!」今度はリムジンの中からCIWSが次々とせり上がってくる。至近距離も想定しているのだ!
波多野 ヒロキ:6門の砲口が、貴方達3人を2門ずつ照準!そのまま火を噴こうとし…
入間誠時:「……ま。通すわけ」
入間誠時:黒い瞳がリムジンを覆う。
入間誠時:「ないんだよな」
入間誠時:閉じる。その時間だけ、観測されず、「なかったもの」になる。
GM:帳が晴れると、残弾がゼロになった機銃の砲門がむなしく回転している。
波多野 ヒロキ:「なんだ…!? 何をしやがった!」
入間誠時:「俺が見てないものは、そこに『ない』」
入間誠時:「見ないことを選べば、こうなる。ま、そう何回もできる芸当じゃねーけどな」
GM:イニシアチブ。そのまま、入間さんのメインプロセスです。
入間誠時:マイナー、1m後退。エンゲージを切ります。
入間誠時:そしてメジャー。『視線維』《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》/《紡ぎの魔眼》
入間誠時:Rコントローラー2回目を使用して判定。対象は波多野リムジン
GM:判定どうぞ!
入間誠時:あ、ロイスを切ります。
入間誠時:波多野くんにロイスをまず取得。
入間誠時:敵/波多野ヒロキ/敵:○/無関心/ロイス
system:[ 入間誠時 ] ロイス:5 → 6
入間誠時:これをタイタス昇華。
system:[ 入間誠時 ] ロイス:6 → 5
GM:うおっ
入間誠時:そしてC値-1!
入間誠時:15dx6+4 DoubleCross:(15DX6+4) > 10[1,2,2,3,3,5,5,5,6,7,7,8,8,9,10]+10[1,3,4,5,6,7,9]+10[4,5,7]+10[9]+10[9]+4[4]+4 > 58
入間誠時:悪くない!
波多野 ヒロキ:ドッジ!
波多野 ヒロキ:5dx DoubleCross:(5DX10) > 10[3,8,8,9,10]+1[1] > 11
入間誠時:ダメージ!
入間誠時:6d10+14 DoubleCross:(6D10+14) > 43[7,8,10,8,3,7]+14 > 57
入間誠時:よっし!!
system:[ 入間誠時 ] 侵蝕率:114 → 118
GM:ギャーッ
入間誠時:NPC効果で装甲無視!
波多野 ヒロキ:《不壊の城壁》!そのダメージを-40!
入間誠時:むっ!
入間誠時:了解、では演出へ!
GM:どうぞ!
入間誠時:黒く、黒く。領域が空間を蝕む。
入間誠時:平坦なテクスチャが、広がっていく。
入間誠時:その中で、一歩後ろに下がり、広げた手を前に突き出す。
入間誠時:「お前が見える。リムジンの中にいようと、どこにいようと」
入間誠時:「お前の傷が見える。お前が傷ついていようと、いまいと」
入間誠時:痛みを見る。傷を見る。そこに通った視線が彼の武器だ。
入間誠時:思い出している。あの日の、あの傷を。
入間誠時:自分の心を囚えて放さない、開かれた首を。
入間誠時:「………お前も」
入間誠時:「痛みの塊だ」
入間誠時:視線が、通る。
波多野 ヒロキ:「…!!」瞬間、そのシルエットが膨れ上がる。咄嗟の直感で、車体ではなく自分の体を大量の砂で防御!
入間誠時:それは果たして正しかった。それでも、僅かな棘は砂をも刺し貫き、波多野ヒロキの体に届く!
波多野 ヒロキ:…爆発的に増加した質量が、かろうじて致死の一撃を和らげる。
GM:しかし、通った一刺しのその断面までもがつぶさに見えるだろう。浅い傷ではない…!
入間誠時:「……腐っても戦いのカンはそれなりにあるってか」
入間誠時:「ま。いいや。あと頼んだぜ、鼎くん」
入間誠時:手をひらと振る。
GM:イニシアチブ。鼎さんのメインプロセスです。
鼎 良臣:はーい、マイナーなし!
鼎 良臣:メジャー、コンボ『Now, I did it.』。《コンセントレイト:ノイマン》《ディストーション》《即席武器》。
鼎 良臣:対象は波多野リムジン。侵蝕8上昇。
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:108 → 116
GM:判定どうぞ!
鼎 良臣:10dx7+13 DoubleCross:(10DX7+13) > 10[1,3,4,7,7,8,8,9,9,10]+10[2,3,5,6,8,10,10]+10[5,5,10]+10[7]+10[8]+5[5]+13 > 68
鼎 良臣:うお
GM:な、なんという・・・
波多野 ヒロキ:ドッジ!
波多野 ヒロキ:5dx DoubleCross:(5DX10) > 9[2,7,8,9,9] > 9
GM:なにもなければダメージロールですね
真広芽依佳:コンボ:シャッセ 《餓狼の爪》 侵蝕 114+3
真広芽依佳:攻撃に+15!
鼎 良臣:いただきます!
鼎 良臣:ダメージ!
system:[ 真広芽依佳 ] 侵蝕:114 → 117
GM:フェイタルヒットは温存します?
鼎 良臣:11d10+29 DoubleCross:(11D10+29) > 69[10,7,4,7,6,3,9,9,3,6,5]+29 > 98
鼎 良臣:!?
鼎 良臣:誰がここまでやれといった
鼎 良臣:あ!
GM:え、ええと…いらなさそうですね!
鼎 良臣:まちがえた
鼎 良臣:フェイタルヒット分入れて振っちゃった……すいません
GM:後ろの方のダイス分を差し引くか、侵蝕を+4するか選択でどうぞ!
鼎 良臣:ありがとうございます。
鼎 良臣:改めましてオート《フェイタルヒット》。ダメージダイス+4d10。侵蝕4上昇。
system:[ 鼎 良臣 ] 侵蝕:116 → 120
system:[ 鼎 良臣 ] ロイス:3 → 6
波多野 ヒロキ:ひとたまりもなし! 戦闘不能!
GM:復活エフェクトは…ありません!
GM:演出をどうぞ!
鼎 良臣:「頼まれたってさ、鼎くん……ああ、いや」
鼎 良臣:『カメラ』を意識的にオフにする。鼎良臣の視点は、本体の肉体へと一時的に戻る。
鼎 良臣:これはこれで疲労はあるが……足場の悪いところで肉体の負担を無視し、複数視点を維持するよりはマシだろう。
鼎 良臣:「おれが、やるか」
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:「波多野くん、ゲーム好きって聞いたよ」聞こえているのかは知らないが、妙に親しげな口調で。
鼎 良臣:ダーツの矢を取り出して、これ見よがしに構える。
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:「ゲームしようか。装甲ぶち抜いたらこっちの勝ち」
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:ヒュッ、と矢は放たれ……ない。代わりに、真広芽依佳にアイコンタクト。
真広芽依佳:ドガッ
真広芽依佳:蠢く砂でできた装甲に、回し蹴りを浴びせる
真広芽依佳:「……今度こそ」もう一発
真広芽依佳:「ブチ抜けッ」
真広芽依佳:バギィッ
真広芽依佳:厚い装甲に、風穴が空く
鼎 良臣:「オッケー、勝利。これ、協力型だからね」
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:「さて」
鼎 良臣:《テレキネシス》《テレキネシス》《テレキネシス》《テレキネシス》
鼎 良臣:先程からずっと、繰り返していた。上空に移動させたオブジェクトを、何度も、何度も落下させては戻す。
鼎 良臣:落下速度はいや増し、その分――。
鼎 良臣:衝突した際の、威力も増す。
鼎 良臣:物凄いスピードで、風穴目がけて銀色の何かが降ってくる!
鼎 良臣:それは、波多野ヒロキに直撃するはずだ。
波多野 ヒロキ:破片が散り砂が舞う中、ハンドルを片手で握り、もう片方の腕のサブマシンガンの銃口を鼎良臣と真広芽依佳の間で一瞬彷徨わせ…
波多野 ヒロキ:そして。
鼎 良臣:「これが、おれの……『今回の』必殺兵器」
鼎 良臣:波多野ヒロキは一瞬だけ見たかもしれない。剣にぐるりと竜が巻き付いている、土産物のキーホルダー。
鼎 良臣:「拝借しましたんで、血痕付きで良ければ後で返しますよ」
鼎 良臣:にっと笑みを浮かべた。
GM:…キーホルダーが、天井の亀裂に吸い込まれてゆく。
GM:それは波多野ヒロキの肩甲骨を真上から割って貫通し、その肩をハンドルに深々と縫い止める。
入間誠時:「おー……ありゃぁ痛そうだ」
鼎 良臣:「まあね、取り立てですんで」
GM:不可解そうな表情を浮かべたまま、波多野は意識を失っている。
鼎 良臣:ヒュッ、とダーツを放つ。それは曲線を描いてまた風穴へと吸い込まれ――。
鼎 良臣:波多野の顔のすぐ横に突き刺さった。
鼎 良臣:「ブルズアイとはいかないけど、入間くん」
鼎 良臣:「こないだよりは得点はマシかな?」
入間誠時:「マシッてーか」
入間誠時:「完敗?」肩を竦める。
鼎 良臣:「やったね」愉快そうに笑いながら。
入間誠時:「……じゃ。鼎くんのハイスコア記念と」
入間誠時:「仕事の完了を祝って」
入間誠時:グラスを手に持つようなジェスチャー。
真広芽依佳:「……その前に」
真広芽依佳:思い切り脚を振り下ろす
真広芽依佳:波多野が倒れたことにより脆くなっていたリムジン、そのドライブシャフトが折れる。
GM:リムジンの前方のポジションを取ったトラックの後方からワイヤー電磁石が射出され、すぐさまけん引を開始する。
真広芽依佳:「……最後まで置いてけぼりでしたね、緊張感」
入間誠時:「いいんだよ」
鼎 良臣:「止まったらそのうち追いつくでしょ、奴も」
入間誠時:「……じゃ、逃げとくかな俺は」
真広芽依佳:「次の仕事まで繰越しでいいでしょう、いっそ」
鼎 良臣:「そうね。もっと速く前に進めば、追いつかれないで済むかも」
鼎 良臣:「おれも、それでいいような気がするな」
入間誠時:「………ああ」
入間誠時:「ありがとな、二人とも」
真広芽依佳:「……まあ、今回みたいなのも……悪くはない、かな」
鼎 良臣:「そりゃ、こちらこそ」
鼎 良臣:「こういうのはあれだけど……」
鼎 良臣:「楽しかったよ」
入間誠時:「俺も」
真広芽依佳:「……私も」
入間誠時:「楽しかった」本当に、いつぶりかわからないくらい。
入間誠時:晴れやかな、影のない笑顔で、笑った。
鼎 良臣:二人の答えに、同じくらい明るい顔で笑みを返した。
GM:クライマックス終了。バックトラックです。
GM:Eロイスは…ありません!
入間誠時:いえす!
鼎 良臣:はーい
入間誠時:残りロイス5個、素振り!
入間誠時:118-5d10 DoubleCross:(118-5D10) > 118-26[7,2,4,6,7] > 92
入間誠時:うおお
入間誠時:5点!
鼎 良臣:では2倍でいくか……
鼎 良臣:120-12d10 DoubleCross:(120-12D10) > 120-58[7,1,8,6,3,4,6,2,9,5,1,6] > 62
鼎 良臣:さがった
鼎 良臣:3点!
真広芽依佳:こわいから2倍でいこう
真広芽依佳:117-10d10 DoubleCross:(117-10D10) > 117-44[4,9,6,2,5,1,8,5,3,1] > 73
真広芽依佳:3点
GM:シナリオ10点、いつもの5点
GM:迫の秘密兵器、宇白の業師、波多野の申し子
GM:計18点に侵蝕分を足した経験点をご拝領ください!
鼎 良臣:21点! いただきます!
真広芽依佳:21点!おいしい!
入間誠時:23点!年齢分!
GM:22点!
GM:それでは…この次のシーンからエンディングになります!
GM:カーチェイスの顛末は、隣市のUGNが(主にカーステレオと迫撃砲のせいで)これから多大な労力をかけて隠蔽を行う運びとなった。
GM:当然、山田家の責任は重い。オーヴァード同士の戦いをやめるよう促すに留めていたUGNからも厳しい警告が下り
GM:自分達では家宝を守れないことを認めた両当主も、四海球儀をUGNの管理下に預けることに同意する。
GM:「あなたたちにはその権利がある」と語る西山田金持は、最後に一度、貴方達の目の前で四海球儀を起動させると言うのだった。
GM:2ツ館・共用スペース 地下
GM:白い石の張られた壁。半球状の天井に、演壇を中心に半円に並んだ椅子。 宗教的シンボルはないが、小さな礼拝堂のようでもある。
西山田金持:部屋の中央にいるのは西山田だ。 きめの細かい布で、四海球儀の表面を拭いている。
入間誠時:「こりゃ……なるほど」半球の天井を見回して得心が言ったように
入間誠時:「瀬能の奴が気に入りそうだ」
真広芽依佳:「……?」いまいちピンと来ていない
鼎 良臣:「何がなるほど?」替えのスーツに着替えている。
鼎 良臣:『拝借』した物は既に全て屋敷に返却したので、服が軽い。
入間誠時:「ああ。つまり、これはさ───」
西山田金持:「お気付きになられましたか」
鼎 良臣:「入間くんはそうみたい」
鼎 良臣:「彼はまだよくわかってない感じですね」自分を指す。
西山田金持:「四海球儀は世界の縮図、人類の浪漫と説明しましたが…何も、繰言のつもりで申し上げたことではなかったのですよ」
入間誠時:「…ま、見てなって」
鼎 良臣:「見てる」じっと四海球儀を、いくつもの視点で見つめている。
西山田金持:その言葉を聞くと、拭き終えた四海球儀を持ち出したテーブルの上に置く。
西山田金持:「失礼、明かりを落とします」
入間誠時:「鼎くん、多分だけどカメラ、逆だぜ」
入間誠時:彼の視点は見えないが、何を見ているか推測はできる。
鼎 良臣:「逆?」
鼎 良臣:「え、だってお宝はここに……」
GM:室内が静かな暗闇に閉ざされる。
西山田金持:「…起動」
GM:瞬間、地下室の天井が満天の星空になる。
真広芽依佳:「……わ」静かに息を呑む
入間誠時:「ホラ」
鼎 良臣:「!」一瞬遅れてカメラを天井に……そして。
鼎 良臣:ゆっくりと自分で天井を見上げる。
鼎 良臣:「うわ……」
GM:天体観測の経験があったり、星空を見上げる癖がある人にはわかるかもしれない。 …星の位置が、少し違う。
入間誠時:「鼎くんは初めてかい、プラネタリウムみたいなの」
鼎 良臣:「……ああ、うん。入ったことないな」
鼎 良臣:「星の名前も知らない。花とおんなじ」
GM:あるはずのない星。少し歪な星座。
入間誠時:「天井がこー言う丸いスクリーンになってんだよ」見上げて。
入間誠時:「………これ、いつの星空だ?」
真広芽依佳:「……何か、少し、変ですね」
入間誠時:「そこまで詳しくはねーけど、オリオン座と夏の大三角形ぐらいは知ってるぜ」
鼎 良臣:「天の川はわかる……」
入間誠時:「あと、北斗七星とカシオペア座……」
入間誠時:頂点付近を見上げる。
鼎 良臣:「北斗はあれ、漫画のやつ」全部読んではいない。
西山田金持:「2万年ほど前のものです。これと同じ空を見上げた誰かが、今でいうエンジェルハイロゥ能力でこれを作り上げた」
真広芽依佳:「2万……?」
鼎 良臣:「二万年前の空……?」
入間誠時:「……そりゃ、また」
入間誠時:「いいじゃん」
入間誠時:「ロマンティックだ」腕を広げる。
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:少し位置を移動する。
鼎 良臣:「多分、この辺……かな」
鼎 良臣:「ここに、誰かが立ってた」
入間誠時:「……わかんの?」
鼎 良臣:「なんとなく……演算、というよりは想像」
真広芽依佳:「……その誰かの見た空、ということですか」天井をぼんやり見上げながら
入間誠時:「いいな、そういうのも」
鼎 良臣:「もうどこにもいない誰かが」
鼎 良臣:「そいつの視点で、星を見て……」
入間誠時:「見えないものが見えるの、俺はずっと嫌だったけどさ」
入間誠時:「こーいう素敵な見え方もあるんだな」
鼎 良臣:「うん」
鼎 良臣:「それを今、おれたちが見てる」
入間誠時:「……ああ」
入間誠時:「思い出した」
入間誠時:「星とか、宇宙とか、ガキん頃けっこー好きだったんだ……」
入間誠時:「ずーーーーーっとそんなん、忘れてたけどな」笑う。
鼎 良臣:「鼎良臣はそういう子供でもなかったけど、そうだな」
鼎 良臣:「夕方に一個、明るい星が出るやつ。あれは好きだった」
鼎 良臣:「その誰かも、二万年前に見たやつかな」
入間誠時:「…なんだっけ」真広さんの方を見る。
真広芽依佳:「宵の明星。……金星ですね」
鼎 良臣:「そういう名前か」
入間誠時:「それだ」
真広芽依佳:「……名前を知ってると、少しだけ、見方が変わります」
真広芽依佳:「星座も一緒です」
入間誠時:「……この間さ」
入間誠時:「暁の明星の名前を持った奴と戦ったよ」
入間誠時:「あいつも……もっと」
入間誠時:「違う見方ができたら良かったのかもな」
鼎 良臣:「あんまりカメラが多すぎると、それはそれで大変だけど」
鼎 良臣:「そういうことも、ままあるね」
入間誠時:この都市を既に死んだものと見ていたもの。
入間誠時:それも、結局は視点の違いだ。
入間誠時:多くのものにとっては、そうではなく……
鼎 良臣:『カメラ』は今、あえて数を抑えている。星空の情報量が多いためだ。
鼎 良臣:それから、きっとよく見える二つの目で空を見上げていた遠い誰かに、敬意を表するためでもある。
入間誠時:「今、初めて生きてて良かったって思ったかも」
入間誠時:この街も。自分も。生きていて。
入間誠時:それがある視点からはそうでなかったとしても
入間誠時:自らの視点でそれを信じられることが、得難いことに思えた。
鼎 良臣:「……入間くんは、だいぶ感激屋な方?」いつもの淡々とした口調で。
入間誠時:「今日はそうみたいだな」
鼎 良臣:「まあ、その、そうね」
鼎 良臣:「そう思えたなら、良かったね。今回の全部」
鼎 良臣:「良かったよ」
鼎 良臣:ほっと息を吐くように笑った。
鼎 良臣:「彼はそうだなあ。読む本の当てができた」
真広芽依佳:「……それは、よかったですね」
入間誠時:「うん。良かった」
鼎 良臣:「星の図鑑と、花の図鑑かな、まずは」
入間誠時:「いいね。図鑑」
鼎 良臣:「どこがどう今と違うのか知りたい、とか。そういうの」
鼎 良臣:「写真も多いと思うし……」
真広芽依佳:「いいんじゃないですか」
真広芽依佳:「……鼎さんらしい、と思いますよ、私は」
入間誠時:横でうなずいている。
鼎 良臣:「本当に? そっか。そしたら」
鼎 良臣:「真広さんにあげられる花の種類が大幅に増える」
鼎 良臣:冗談めかして、花束を抱えるジェスチャー。
入間誠時:「ワオ」
入間誠時:「そりゃ羨ましいな。俺にも一輪分けてくれよ」
真広芽依佳:「……」目をパチクリさせている
鼎 良臣:「いいよ。花屋で売ってるやつ限定ね」
入間誠時:「勿論。人様の庭から拝借なんてしないもんな」
入間誠時:「……無断で」
鼎 良臣:「しないよ?」肩を竦める。
西山田金持:「フフ、それは残念です」
入間誠時:「おや、西山田サンは無断借用がお好きで?」
入間誠時:冗談めかして言う。
西山田金持:「時と場合によりけりですよ。あのキーホルダーは胸がすきました」
鼎 良臣:「あれは……えー、大変お役立ちで……違う、良い物でした」
入間誠時:くくっ、と笑っている。
西山田金持:「庭園の花を見に来る客も絶えて久しいもので、お贈りしてもいいのですが…やはりああいったものは、専門店で選ぶのが一番楽しいでしょう」
西山田金持:「それこそ真広さんに一束お贈りしようとも思っていたのですが、先約が出来てしまいましたね」
入間誠時:「楽しいってよ、鼎くん」
鼎 良臣:「楽しいのはいいね」
鼎 良臣:「今も楽しんでますよ、彼」
鼎 良臣:星の微かな明かりを頼りに見れば……あるいは、目で見なくとも。
鼎 良臣:彼が先ほどから目を輝かせているのがわかるかもしれない。
入間誠時:「広がってくんだよな、こーいうの」
入間誠時:良いものも、悪いものも。
入間誠時:ひとつのものをきっかけに、世界は無限に広がる。
入間誠時:無限に───地の底を味わってきたから、わかる。
入間誠時:「鼎くんがたのしそーなの見ると…あと」
入間誠時:「これも趣味になりそうだなーって思うと」
入間誠時:「なんか安心するね」
鼎 良臣:いくつもの視点に振り回されて、引きずられて生きていた生に、確かに彩りが生まれたのかもしれない。
鼎 良臣:「それはこっちのセリフというやつ」
鼎 良臣:「入間くんが幸せそうだと安心する」
鼎 良臣:「真広さんはどう? 安心感とか」
真広芽依佳:「……まあ、変に心配せずともよさそうだな、とは」
鼎 良臣:「ほっとしましたって」入間くんに。
真広芽依佳:「……二人共です」
鼎 良臣:「あれ」
入間誠時:「……俺だけめっちゃ心配されてるかと思ってた」
真広芽依佳:「半分です、半分」
鼎 良臣:「半分こか」
入間誠時:「よし、互角」
鼎 良臣:「……真広さん」少し近づく。薄く表情が見えるくらいの距離に。
真広芽依佳:「……なんですか」
鼎 良臣:「心配かけたね。もう大丈夫とは言えないけど」
鼎 良臣:「いつか大丈夫なようにするから」
鼎 良臣:いつか、機械のようになってしまう前に、折り合いがつけられればいいと思う。
真広芽依佳:「……」ふふ、と、呆れたような、安心したような息を漏らす。
鼎 良臣:「だから、もうちょっとその心配、持っといて」
GM:瞬きまで再現された星明りが、徐々に曖昧に薄れていく。…起動できる時間に限りがあるのだ。
鼎 良臣:消えそうな明かりの下で、確かに一度、大きく微笑んだ。
GM:N市内 焼肉屋・青葉苑
GM:かくして一仕事終えた貴方達は、打ち上げに穴場の焼肉屋を訪れたのだった。
入間誠時:「は〜〜こんなトコに店あったんだなあ」
鼎 良臣:「肉のいい匂いがする」すんすんしている。
真広芽依佳:「ここは質がいいのに値段も安い、いい店です」
鼎 良臣:「真広さんのお勧めだし、彼はとても期待をしているよ」
入間誠時:「キャベツも多めに食えるといいな〜」
鼎 良臣:「草食だ」
入間誠時:「言うほど草食系でもないぜ?俺」
鼎 良臣:「知ってる。めっちゃ触られたし」あえて語弊のある言い方をする。
真広芽依佳:「……」
入間誠時:「その理解でせーかいかな」特に訂正はしない。
鼎 良臣:「酒の勢いで触られたんだよ」さらに語弊!
真広芽依佳:「……仕事中にナンパを?」
入間誠時:「そう。ちょっと口説いてたってワケ」
入間誠時:面白がっている!
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:「全然否定しないとは彼も思ってなかったな……」
鼎 良臣:紙エプロンをかけながら。
入間誠時:「悪い悪い」
入間誠時:「でも、俺はそーゆーことする奴だからさ」
鼎 良臣:くっくっと笑っている。
入間誠時:悪戯っぽく笑う。
店員:「お待たせいたしました! こちら食べ放題コースのお肉と、セットのスープにミニサラダでございます!」
最初にしてはすごい量の肉の盛り合わせ:デ ー ン ! !
鼎 良臣:「そうね、実感をした……と」
入間誠時:「お、来た来………」
入間誠時:「多くない?」
鼎 良臣:「団体様行きの間違いでは?」
真広芽依佳:「来ましたね。それじゃあ焼きましょう」トングを片手に
GM:…成人の食べ放題3人前とはいえ、尋常ではない量だ。鮮度は良好である。
鼎 良臣:「え、真広さんこれいけちゃうやつ?」
入間誠時:「あっそーいうこと」
入間誠時:「オーケイオーケイ。なら何も申しませんとも」
入間誠時:「あ、オレンジジュースひとつお願いしまーす」
鼎 良臣:「好きなだけ召し上がれ、かな」
鼎 良臣:「あ、えっと、カシスオレンジ」
真広芽依佳:「さあ、どんどん焼いていきますよ」
真広芽依佳:「私はハイボールで」
入間誠時:「みなさん飲みますねえ」
店員:「はーい、こちらに!」ドリンクが出てくるのが早い。
鼎 良臣:「いける口だ。こいつすぐ赤くなるし……まあ、弱いけど」
入間誠時:「やっぱ弱かったんだな、あれ」
鼎 良臣:「……弱かったんだよな……なんか本人のイメージより……」
鼎 良臣:強い酒を適当に混ぜていたとはいえ、崩れるのが早かったのは否めない。
入間誠時:「しゃーない、潰れたら介抱してやるよ」
鼎 良臣:「お持ち帰りとかはよしてくださいね」トングをカチカチさせる。
真広芽依佳:グラスを横に置き、ひたすら肉を焼いている
入間誠時:「そりゃ名案」くっくっと笑っている。
鼎 良臣:「名案、じゃないんだよなあー」
鼎 良臣:口を尖らせて、焼けた肉を取ってはまた新しい肉を焼く。
入間誠時:肉とサラダをバランスよく食べる。途中でキャベツの追加オーダーを入れる。
鼎 良臣:酒を飲んで、肉を白米と一緒に食べて、酒を飲んで、また肉を焼く。
入間誠時:「水も飲めよーお持ち帰りされちまうぞー」
入間誠時:と水を横から差し入れている。
真広芽依佳:肉を焼き、ホルモンを焼き、時々野菜を焼いて、もぐもぐと食べている。
鼎 良臣:「水……水も飲む」顔は既に赤い。
鼎 良臣:キムチは辛いから苦手で、野菜は肉を食べる量が減るので苦手。
入間誠時:酒は時々頼むにとどめている。
鼎 良臣:ぐーっと水を飲み干す。
真広芽依佳:横でどんどん肉を頼んでいる。
鼎 良臣:「ウーロンハイ!」横から注文する。
鼎 良臣:「入間くんは? 飲み物とかは」
入間誠時:「いや、酒は少しで良いんだ」
入間誠時:「ちょっと、こう、崩れるのが怖いっつーか」
入間誠時:「……弱み見せたくねーっつーか…………」
真広芽依佳:隣で芋焼酎のロックを頼みながら聞いている
鼎 良臣:「おれが既にずるずるに崩れているというのにか」
入間誠時:「…………もしかして、今更か」
真広芽依佳:「今更では?」
鼎 良臣:「今さらだよ」
入間誠時:「よし、わかった」
鼎 良臣:「おっ、いきますか」
鼎 良臣:「"黒の檻"入りまーす」へろへろしている。
鼎 良臣:言ってから自分でウケている。
入間誠時:「ジントニックひとつ」
入間誠時:「やべー、だいぶハードル下がってら」
鼎 良臣:「……そうだろそうだろ」
鼎 良臣:「だから入間くんも、別に心配することはない」
鼎 良臣:「どうせ帰ったら寝て忘れるんだから、弱みでもなんでも、だ」
鼎 良臣:ぐい、と水を飲みながら。
入間誠時:「……俺は覚えてるよ」
鼎 良臣:「覚えててほしい?」
入間誠時:運ばれてきた酒を飲む。
入間誠時:「………んー」
入間誠時:「ぶっちゃけさ、やっぱ距離詰めるのやだったんだよな」
入間誠時:「そうしないよーにっていっつもしてるんだけど」
鼎 良臣:「わりとグイグイ来たよね、入間くん」
入間誠時:「あれは君が見てて心配だったのと」
入間誠時:「………ちょっと遊んでやろうかと思ってた」
入間誠時:酒を追加で頼んで、また飲む。
鼎 良臣:「遊ばれちゃったな」
真広芽依佳:「悪い男ですねあなた」肉を焼きながら
入間誠時:「悪い男ですよ?」
鼎 良臣:「自己申告入りました」
入間誠時:「まあ、なんか思った以上に心配な奴だったのと」
入間誠時:「……すげーなんか、話しやすくって」
鼎 良臣:「へえー」
鼎 良臣:「変な奴って言われることの方が多いね、普段は」
入間誠時:「………寄っかかりたくなったってのがあるかも」
入間誠時:「まあ変な奴ではあるだろーけどそれは俺もどっこいだしさ」
鼎 良臣:「別に寄っかかりたきゃ寄っかかればいいよ」
真広芽依佳:「半々ですね、半々」肉を焼いてはタレ皿に盛っている
鼎 良臣:「彼はそれなりに頑丈だし」カルビをもちゃもちゃと食べている。
入間誠時:「…だって」
入間誠時:「人に入れ込みすぎたら、さ」
入間誠時:「あいつみたいになる」
入間誠時:少し、左右に揺れている。
鼎 良臣:「あいつ?」
入間誠時:先ほどからかなりハイペースで酒を飲んでいる。
入間誠時:「父親………だった」
鼎 良臣:「入間くん、水を飲みなね、水を」ピッチャーから注いでやる。
鼎 良臣:「…………」
入間誠時:「サンキュ……」
入間誠時:「かあさんが……かあさんをあいつは……」
真広芽依佳:「……」
入間誠時:「誕生日で……ケーキ食ってて……」
入間誠時:「…………」
入間誠時:「とにかく、ダメなんだ」
入間誠時:「俺は、同じだから」
鼎 良臣:自分は誕生日にケーキ、なんて一度もなかった。そんなことは、多分この話に水を差してまで話すことではないだろう、とそれはわかる。
鼎 良臣:多分、きっと、もっと根深い傷の話を、彼はしている。
入間誠時:「見ただろ、君らも……戦闘の時さ……」
入間誠時:「……好きなんだ。好きだから」
入間誠時:「わかってるんだ。見てたから。ずっと」
入間誠時:「大好きだったのに。大好きだったから」
入間誠時:「おかあさんも、おとうさんも」
入間誠時:頭が机に時々近づく。
鼎 良臣:「……うん」ただ、聞くだけならできる。
鼎 良臣:あの時、彼が自分の話を聞いてくれたように。
入間誠時:「だから、俺は、ひとを好きにならない」
入間誠時:「……でも」
入間誠時:「君たちは……」
入間誠時:「…………」
真広芽依佳:「……入間さん」
鼎 良臣:赤い顔で、入間くんの様子をうかがっている。
入間誠時:水を、一杯飲む。
入間誠時:「……もう、けっこー好きになっちまった。二人とも」
鼎 良臣:「告白かな」
入間誠時:「罪の?」
入間誠時:くっくっとグラスを持ちながら笑う。
鼎 良臣:しばらく手にしたままだったウーロンハイのグラスを置く。
鼎 良臣:「罪って多分、決めるのは自分だし。そう思うなら止められやしないよな」
鼎 良臣:「おれらも別に良い子の集まりでもないんだし」水を飲む。
入間誠時:「そりゃ、そーだ」
鼎 良臣:はー、と息を吐く。
真広芽依佳:氷の溶けかかった焼酎を呷る
鼎 良臣:「でも、今の聞けてよかった。それは確か」
入間誠時:「…………」
入間誠時:「あのさ」
入間誠時:「やっぱ、寄っかかって良い?」
鼎 良臣:「しょーがねえなあー」
真広芽依佳:「いいんじゃないですか?」
入間誠時:「……なんか、色々………手遅れだし……」
鼎 良臣:「鼎くんは案外頑丈だって言ったろ」
入間誠時:「………ああ」
入間誠時:「二人とも、けっこー頑丈だ」
鼎 良臣:「そうそう」くすくすと笑う。
真広芽依佳:「私は特に、物理的にも」
真広芽依佳:「……なんでもないです」
入間誠時:「確かに、頑丈」
鼎 良臣:「物理的にも頑丈ですって」
入間誠時:「いやー敵わないですねえ」
鼎 良臣:「だからまあ、気が向いたらたまにはね」
鼎 良臣:罪と言うなら、ひとつ。嘘をついた。
鼎 良臣:鼎良臣は本当は、それほど酔ってはいない。
鼎 良臣:話が聞きたかったから、ただ、そういう風に仕向けた。それだけだ。
入間誠時:勿論、そんな嘘に、酔った頭で気付くはずもなく。
入間誠時:「実のとこ、やっぱ」
入間誠時:「限界だったんだよな俺」
入間誠時:「……人と壁作ってやってくの」ぼんやりと、淡々と。
入間誠時:「友達面しても、本当には心を預けたりとかできないし」
鼎 良臣:「……それは、こっちも同じ」
入間誠時:「………そう?」
鼎 良臣:「あの時、結構助かったよ。いろいろと突っ込んでもらえてさ」
鼎 良臣:「あと、別にできないなら預けんでもいいって、そういう気分かな、彼としては」
鼎 良臣:「たまにちょっと開いて見せてくれればいい」
真広芽依佳:もぐもぐとサラダを頬張りながら会話を聞いている。
鼎 良臣:「得意だろ? おれもあんたも」
鼎 良臣:「こうやって、見るのはさ」
鼎 良臣:指で枠を作って、目を覗かせる。
入間誠時:「…見せる、までできても、開く、まではさ」
入間誠時:「なかったけど」
入間誠時:「……そりゃそうか。俺たち、そうだもんな」
入間誠時:「見る専門家だもんな」
鼎 良臣:「で、なんかあったら蹴っ飛ばすのが得意な人もいるわけで」
鼎 良臣:「心配すんな、と彼は言っている」
真広芽依佳:「ご所望なら、尻でも頭でも」
鼎 良臣:「頼れるー」
入間誠時:「……鼎くん、だいぶしらふに戻ってきたな」まだふらふらしている。
鼎 良臣:「水飲んでっからかな。カシスオレンジくださーい」
入間誠時:「俺も飲むか、水………」
真広芽依佳:「この芋焼酎を。あと追加をいくつか……」
鼎 良臣:「飲め飲め。明日もあるんだしさ」水を注いであげる。
鼎 良臣:「真広さん結構飲んでるし、食べるのはもっとすごいよな?」
入間誠時:「ん」注がれている。
真広芽依佳:「……よく食べるねとは、言われますね」
鼎 良臣:「うん、よく食べるね……」
入間誠時:「俺はどこかで胃がギブアップするな」
鼎 良臣:来たカシスオレンジをぐっと飲む。
真広芽依佳:「あっ」グラスを持った時にふと気づく
入間誠時:「ん?」
鼎 良臣:「ん」
真広芽依佳:「……乾杯、してないのでは」
鼎 良臣:「あ」
入間誠時:「………ああ」
入間誠時:「じゃ、するか。乾杯」
入間誠時:水の入ったグラスを持って。
鼎 良臣:「あまりに大遅刻だ」
鼎 良臣:飲みかけのカシスオレンジを差し上げる。
真広芽依佳:「……その方が、私達らしいのかも」
真広芽依佳:焼酎のグラスを持ち上げて
鼎 良臣:「緊張感は欠席だから、それよりはマシだし」
入間誠時:「俺たちが先を行き過ぎてるんだよな」
鼎 良臣:「それそれ。えー、じゃあ音頭誰が取るの」
入間誠時:「え、鼎くん?」
鼎 良臣:「彼は語彙が少ないから苦手……」
真広芽依佳:「じゃあ、入間さんでいいんじゃないですか」
入間誠時:「えっ俺」
鼎 良臣:「それでいいよ、そうしようよ」
入間誠時:「……えー」
入間誠時:「……じゃ。鼎くんのハイスコアと、」
鼎 良臣:「お」
入間誠時:「仕事の完了とそして」
入間誠時:「新たな友情の誕生を祝って」
入間誠時:「乾杯」
鼎 良臣:「乾杯」
真広芽依佳:「乾杯」
入間誠時:グラスの打ち合う音。そして、一口。
鼎 良臣:グラスを軽くぶつけ、またぐいと酒を飲む。
真広芽依佳:グラス越しに友人二人を眺め、飲む。
GM:…肉の皿は気付けばもうほとんどカラだ。しかし、宴は続いてゆく。
GM:そして…
入間誠時:「じゃ、これグループ作ったから」
鼎 良臣:「了解」
鼎 良臣:携帯端末をいじりながら。
真広芽依佳:「……」ピコン、とスタンプを送る
真広芽依佳:ゆるめの猫のスタンプだ
入間誠時:「お」
入間誠時:こちらもスタンプを送る。幾何学の謎のキャラクターだ。
鼎 良臣:こういう仕事だ。情報交換はするに越したことがないし、それ以前に普通に楽しい。
鼎 良臣:「あ、来た来た」
鼎 良臣:「……彼はあんまりスタンプは使わないので」
鼎 良臣:『よろしくね』とだけメッセージを送る。
鼎 良臣:最後に、バラの絵文字。
鼎 良臣:「そのうち、本物をあげることもあるかも」
入間誠時:「ふむ」
入間誠時:「そうだな……それなら俺はケーキでも持ってくるかな」
真広芽依佳:イイネ!とサムズアップした猫のスタンプ
入間誠時:「結構近所なんだよねあの店」
鼎 良臣:「ケーキか」さっきの話を思い出しながら。
鼎 良臣:「あ、あのケーキ屋になった人の」
入間誠時:「そうそう」
入間誠時:「真広くん、メッセージだとテンション高いな……」
鼎 良臣:「入間くんのお勧めなら食べたいね」
鼎 良臣:『ねこだ』と返しながら。
鼎 良臣:「……鼎くん、いい店は全然知らないんで」
鼎 良臣:「忘れないうちにあちこち行ってみるさ」
入間誠時:「数種類オススメの見繕って持ってくるよ」
入間誠時:猫のような、ねこのような、ねこですのようなスタンプを送る。
鼎 良臣:『ねこ?』
入間誠時:『ねこですよろしくおねがいします』
鼎 良臣:『はじめまして……』
入間誠時:『こんにちは』
真広芽依佳:ヨシ!と指をさす猫のスタンプ
鼎 良臣:「ねこだらけだな」口で言う。
入間誠時:「猫は……割と好きかも」
入間誠時:「よく探すし」
鼎 良臣:「あー、わかる。多い」
鼎 良臣:「浮気調査か猫かってくらい多い、R案件じゃないやつ」
鼎 良臣:「あと引っ越しと水回り」
真広芽依佳:「……本物の猫にはあまり懐かれません」ちょっぴりしゅんとしている
入間誠時:「抱き方にコツがあるんだよ」
入間誠時:そう言いながら参考サイトのURLを送る。
鼎 良臣:「あと姿勢とか目線とかね」
真広芽依佳:ありがとうと感激して涙を流している猫のスタンプ
鼎 良臣:『そんなにも』
入間誠時:「真広くん、思ってたよりだいぶ……その……なんだ」
真広芽依佳:「なんですか」
入間誠時:「………かわいい所がある」
鼎 良臣:軽く吹く。
鼎 良臣:「入間くん、こういう時はもっとストレートに」
鼎 良臣:「かわいいねって言おう」
真広芽依佳:「……鼎さんの次は私ですか」
鼎 良臣:「気をつけなよ、するって来るからね」真広さんに。
入間誠時:「あー、だから、そーなるだろ?!」
入間誠時:「ストレートに言ったら完全だろ!!」
真広芽依佳:「なるほど……」鼎くんにうなずきながら
鼎 良臣:くくく、と肩を震わせて笑っている。
鼎 良臣:「困りものですねー、いやはや」
入間誠時:「クッ……」
入間誠時:そう、言いながらも顔は笑っている。
鼎 良臣:仕事を受けた時、なんだかよくわからない、わくわくするような気持ちになったのを覚えている。
鼎 良臣:それは、今に比べると遠い他人事のような感情で、この時間が終われば、またそこに戻っていくのだけど。
鼎 良臣:彼らとも、今後仕事ではどう関わるのか、知れたものではないのだけど。
鼎 良臣:それでも、あの予感は叶ったような、そんな気がしている。
鼎 良臣:他人事になってしまっても、忘れないでいよう、とそれだけ思った。
入間誠時:「…鼎くん!」
入間誠時:物思いを遮るような声。
鼎 良臣:「え」ふと夢から醒めたように、目を瞬かせる。
入間誠時:「いや、なんかまたちょっと遠い目してたから」
鼎 良臣:「ああ、そうかも。だけど今のは……」
鼎 良臣:「外じゃなくて、内側を見てたから」
入間誠時:「……あのさ」
入間誠時:「取り敢えずこう、とっかかりっつーか」
鼎 良臣:「うん」
入間誠時:「錨みたいなの欲しくなったらいつでも言えよ」
入間誠時:「てきとーに引き戻してやるからさ」
鼎 良臣:「錨、か。確かに、要る時は要るよな」
鼎 良臣:「こっちのセリフ、と言いたいけど。多分頼る時もあるはず」
入間誠時:「だろ」
入間誠時:「互助会ってことで」
鼎 良臣:「凧みたく飛んでく前に、引っ張る役だ」
入間誠時:「まだまだお星様になってもらわれちゃ困るな」
鼎 良臣:「二万年はちょっと寿命としては長すぎる」
鼎 良臣:「けど、短けりゃいいってもんでもないから」
鼎 良臣:「お互いよろしく、入間くん」
入間誠時:「ああ。こちらこそ。鼎くん」
鼎 良臣:右手を差し出す。
入間誠時:対称の右手を差し出す。
鼎 良臣:普段は利き腕は空けておく。でも。
鼎 良臣:今はそうしたかった。
鼎 良臣:それこそ互いを繋ぎ止めるように、ぎゅっと手を握る。
入間誠時:同じように、握り返して。
入間誠時:確かめる。ここに、お互いがいることを。
鼎 良臣:「よし、じゃあ真広さんもおいで」声をかける。
鼎 良臣:「儀式儀式」
入間誠時:「お。やるか、儀式」
真広芽依佳:「儀式……、いいでしょう」
鼎 良臣:握った手を真広さんに示す。
真広芽依佳:その上に右手を置く
鼎 良臣:「互助会、だっけ」
入間誠時:「ん」軽く頷く
鼎 良臣:「じゃあ、まあ。今後ともよろしくお願いします」
鼎 良臣:三人を繋ぐ手に、軽く力を込める。
入間誠時:「よろしく」
真広芽依佳:「……よろしくお願いします」
鼎 良臣:「また、会おうね」
入間誠時:「勿論」
鼎 良臣:「ずっと楽しみにしてる」
鼎 良臣:「おれは」
入間誠時:「うん」
入間誠時:「いつだって」
真広芽依佳:「この三人で会うのは、その」
真広芽依佳:「……悪くないです」
鼎 良臣:「そういうのは、あれだよ」
鼎 良臣:「良いって言おう」
入間誠時:「ストレートにな」
鼎 良臣:「な」
真広芽依佳:「……次からはそうします」
鼎 良臣:「じゃあ、『次』に」ぐっともう一度力を込め。
鼎 良臣:ぱっ、と手を離す。
鼎 良臣:躊躇いはない。
入間誠時:こちらも、躊躇なく離す。
鼎 良臣:残った温度が。感触が。
鼎 良臣:『またいずれ』と語っているような気がしたから。
入間誠時:手が離れようと。
入間誠時:ここに結ばれたものは離れない。そう信じることができたから。
真広芽依佳:自分から手で触れに行くことが、あまり好きではなかった。
真広芽依佳:けれど、『悪くない』と思った。だから、
真広芽依佳:次もまた、同じことをするだろう。次があると、自然にそう思えたから。