潮ロジー&沢田さなか:【キャラシート】 PL:缶詰&冥王星
ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケ&セオドア・ローゼス:【キャラシート】 PL:立川&缶詰
グレイ・シトラス&ユアナ・ノート:【キャラシート】 PL:冥王星&立川
監督:では、まずは自己紹介からやっていきましょう!
監督:まずは、【潮ロジーくん&沢田さなかさん】!
潮ロジー:やぁー、俺を呼んだようだね
潮ロジー:潮ロジー(うしお・ろじー)、汽車や船の部品づくりから財を起こした一族の道楽息子さ。
潮ロジー:「すべての智に再現性がある」をモットーに、設計図がアレば同じものが作れる…として
潮ロジー:突然変異型天才の自分の能力を広く量産知る教育法の発明に力を注いでるよ。
潮ロジー:専門分野はプログラム系のソフトウェア。ただ必要とあればハードウェアも構築するよ。
潮ロジー:家の力でね。
潮ロジー:というわけで広く知識を仕入れたり、才能のある人間のサンプルをできるだけ取得したいので
潮ロジー:変人奇人の天才だけど、他人にかかわるモチベが高いです。
監督:社交的!
潮ロジー:社会人だぜー
潮ロジー:ただしから回るので大体余計なお世話とトラブルを呼びます
潮ロジー:現在はフィロソフィア大学で勉強中。天才だって進化するからねぇ~
潮ロジー:弱点は頭脳以外。部屋の有様や人付き合いの適性が壊滅的。
潮ロジー:その辺、上手くフォローしてくれる子をここ数年で雇ったってわけだよ。
潮ロジー:ね、さなかちゃん。
沢田さなか:「えぇ。ご主人さま」
沢田さなか:沢田さなか。女子高生であり、潮家のメイドです。
沢田さなか:もともと人の役に立ちたい願望が強く、また家事が得意だったので、家政婦的な存在を目指していました。
沢田さなか:ひょんなことから今の主に助けられ、
沢田さなか:”ご主人さま”の役に立ちたい、と気持ちを心機一転!
沢田さなか:今は家事、スケジュール管理、ときに社交性の補佐などを担っています。
沢田さなか:「ご主人さまの苦手な部分を存分にサポートしますね~」
潮ロジー:この部屋こんなに広かったんだねぇ
沢田さなか:「ものを床におきっぱなしはめっ!ですよ。ご主人さま。」
潮ロジー:必要なときに理に適った配置なんだけどねぇ
潮ロジー:ま、細かいところは任せるよ
潮ロジー:花章は青のオダマキ。コストを支払いながら戦闘を行うスタイル……ってマニュアルに書いてたよ
潮ロジー:性能は見てのお楽しみ。なにせ初心者だからね。
監督:OK!頑張って社会生活を…二人で営んでください!
監督:ネクスト!
【ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケ&セオドア・ローゼス】
立川:あ、私!
監督:どうぞ!
ポラリス:「ピーガガ。私は人間の心が分からない」
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケです。1121歳です
ポラリス:長いのでポラリスと呼んでください。
ポラリス:古めかしいアンティーク機構の機械兵で、朽ち果てていたところをとある創造主の手で復活しました。
ポラリス:その創造主とは、そう。セオドアちゃんのお祖父さまだったんですね
ポラリス:復元の際にプログラムされた「セオドアを守護れ」の命を守るべく、日夜搬送しています。人の心が分からないなりに。
ポラリス:なお、感情によって体の色が変わります。
監督:感情…?
ポラリス:人の心が分からないぞ。
ポラリス:そんな私ですが、日々、セオドアの守護……介護……?をしています。あれ?ところでセオドアの姿はどこに…?
セオドア・ローゼス:「ここに居るわ。見失うなんていい度胸じゃない?」
ポラリス:(狼狽)
セオドア・ローゼス:セオドア・ローゼス。16歳の女の子です。
セオドア・ローゼス:近しい人にはセオドアと呼ばれています。
セオドア・ローゼス:ステラナイツの世界に存在する異世界、人形が自我と命を持つ世界からやってきたアンティーク人形……
セオドア・ローゼス:ではないか、と噂される金髪と金色の瞳の美貌を持つ美少女です
セオドア・ローゼス:閉鎖的な環境であるシトラ女学院で育ち、概ね世間知らず。
セオドア・ローゼス:出歩く必要も無かったので、美貌以外の全ての能力を揃えていません。
セオドア・ローゼス:たおやかに佇むことは出来ますが、少しでも遠出をしようとすれば倒れてしまうのでポラリスに運ばせています。
立川:\bisyoujo!/\bisyoujo!/
ポラリス:介護しています
セオドア・ローゼス:されてるわ
セオドア・ローゼス:人形のような美貌をポラリスが運ぶことで、まるでアンティークドールとして見間違えられます。
セオドア・ローゼス:悪の幹部みたいよね。見たこと無いけど。
ポラリス:中盤で出てくる二人組のエネミーみたいですよね。人の心分からないけど
セオドア・ローゼス:私の心を勉強しなさい。
セオドア・ローゼス:というわけでよく運ばれるうちに機械の体だとゴツゴツしてるので、そのうち人としての喜びを教えてあげましょうと考えています。
セオドア・ローゼス:いつか自我を持つ人形と出会ったら、自分とどちらが美しいか比べてみようと思っています。
セオドア・ローゼス:こんなところかしらね。戦うのはポラリスに任せるわ。
ポラリス:任されます。
ポラリス:ピーガガ。守護する
ポラリス:願いは「おいしいごはん」
ポラリス:性格は「クール」で「過保護」
ポラリス:花は「黄色」の「コスモス」です
ポラリス:よろしくお願いします
監督:わーいおいしいごはん!
監督:がんばってね!感情ないけど!
監督:では次!
【グレイ・シトラス&ユアナ・ノート】
グレイ・シトラス:「……ん。私の番か」
グレイ・シトラス:獣人や竜人がすごす世界からやってきた少女、グレイ・シトラス。
グレイ・シトラス:自身も竜人なので、角とか鱗とか翼とか尻尾とかあります。
グレイ・シトラス:この世界は異世界者にちょーっと厳しいそうなので、なんか冷たい視線とか受けてたりしましたが、
グレイ・シトラス:いまは大丈夫。少なかった言葉数も多くなってきました。
グレイ・シトラス:「あぁ、こっちだよユアナ。あ、ちょっとそれは尻尾だってば」
ユアナ・ノート:明るくなって嬉しいよ
グレイ・シトラス:なぜなら、いい出会いに巡り会えたから。
ユアナ・ノート:「今のは尻尾?じゃあ、ここは?」
ユアナ・ノート:ユアナ・ノートです。
ユアナ・ノート:生まれつき視力を失った少女です
ユアナ・ノート:にも拘わらず己が身を不幸とはこれっぽっちも思わず、楽観的でポジティブな娘です
ユアナ・ノート:世界はとってもいいものだって。そんなことを思っている少女です。グレイ大好き。全力で出して良くから
ユアナ・ノート:弱点としては、やはり目が見えないので
ユアナ・ノート:必要以上にボディタッチが多くなってしまうことでしょうか。くっ、私に光があれば
ユアナ・ノート:グレイの角をもふもふするのがお気に入りです。髪型も角をイメージしています
ユアナ・ノート:もふもふ
ユアナ・ノート:もふもふ
ユアナ・ノート:あれ?ここはどのパーツ……?
グレイ・シトラス:「そこは首後ろの鱗」
グレイ・シトラス:そんなユアナちゃんと掲げる願いは、
グレイ・シトラス:「欲しいもの」、ずばりユアナちゃんの視力を得ることです。
グレイ・シトラス:「景色を見るのが好きだから、一緒にいろんな景色見たいな」
グレイ・シトラス:そんな願いをこめて戦います。
グレイ・シトラス:花章は紫色のバラ。
グレイ・シトラス:がんばってたたかいます!
監督:はい!ありがとうございます。
ユアナ・ノート:一緒にがんばろ!
監督:それでは、始まりの詩を貼って始めていきたいと思います。
潮ロジー:積層都市、アーセルトレイ
潮ロジー:円盤状に積み重なる特殊な構造の中に、人の生活がひしめいている。
潮ロジー:そこには地面があり、生活の家があり、それらを照らす太陽がある。
潮ロジー:刻限は午後。中天を超えた太陽が傾き、屋敷の窓から室内を照らす
潮ロジー:きらり、と反射するのは砂の落ちきった砂時計。
潮ロジー:様々な本が塔と積まれる室内に、光を受けてキラキラとチリが輝く
潮ロジー:まるで使われてない書庫と言った風情で……否。
潮ロジー:その書物の中に、人の姿をした存在がある
潮ロジー:「─────」
潮ロジー:椅子の背もたれに身を預け、頬杖をついて本に目を落とす。
潮ロジー:まるで風景の一部でありながら、時折ページをめくる手が生命の存在をかすかに主張する。
潮ロジー:数分後。
潮ロジー:朝から読んでは積み重ねる本の塔にまた一冊、仲間が加わった。
潮ロジー:それに合わせて、屋敷に来訪を告げるもう一つの音が発生していた。
沢田さなか:屋敷の玄関を開け、1つ目のドアを開け、長い廊下を歩き、そして部屋のドアをノックする音。
潮ロジー:いつものごとく、一日の一番始めは返事はない。それを君は知っている。
沢田さなか:それを理解しているゆえ。
沢田さなか:「ご主人さま。失礼ですが、お部屋に入らさせていただき……いただ……」入ろうとするが、なぜかあかない
沢田さなか:ぐぬぬ……と頑張って押し開けると共に、雪崩と大きな音が発生した。
潮ロジー:「ん?」
沢田さなか:「入らさせていただきます!!!」
潮ロジー:部屋に入ったときから順々に積まれていた本の塔。
潮ロジー:その一番始めが崩れ落ちる
潮ロジー:ドドドドドッ
潮ロジー:「うおぉぉぉぉ………!」
沢田さなか:舞い上がる小さなホコリとか、紙束とか。
潮ロジー:君の目の前には雪崩れた本と、突き出た遭難者の腕。
沢田さなか:「わぁ……また盛大に……」
沢田さなか:「いえ、今は遭難者の救出です!」
潮ロジー:神話に名高い、担い手を選ぶ聖剣のように突き出している。
沢田さなか:「んしょ……んしょ……」本をかき分けたり、腕を引っ張ったり。
潮ロジー:片腕が両腕に。埋葬された亡者が掘り起こされるような動き。
潮ロジー:「ぷはっ。」
潮ロジー:「いや、久しぶりだな、この流れ」
潮ロジー:ぐい、と若草色の髪に掛けていたゴーグルを持ち上げる。
沢田さなか:「そうですね……久しぶりの流れですけど」
沢田さなか:「できることならこの流れは断ち切りたかったものです」
潮ロジー:「そうだね。あーあ、ページが……」
潮ロジー:ざぶざぶと本をかき分けて生還する
沢田さなか:「いえ。ページではなく、片付けとか。お部屋の掃除とか、お洋服のお洗濯とかの話をですね?」
潮ロジー:「いやいや、コレでもきちんと順番に積んでたんだぜ?本棚に戻しやすいように……」
潮ロジー:そこまで言って初めて君に気付いたように
潮ロジー:「……って、あれ?こんな朝から珍しいね、さなかちゃん」
潮ロジー:本人は気づいていないが、時間は既に昼を過ぎて夕暮れに近い
潮ロジー:「ダメだぜ、学校サボっちゃ」
潮ロジー:折り目の付いた白衣をパタパタとふってシワを伸ばす
沢田さなか:「夢中になられてお気づきなさってないようですが」
沢田さなか:ぴしゃ、っとカーテンを強く開ける。
潮ロジー:「うお」目を細める。
沢田さなか:「太陽を浴びないと生活リズム狂って行っちゃいますよ。もう」
沢田さなか:「まぁ、太陽も沈みそうなんですけど」
潮ロジー:「うわー……マジか」
潮ロジー:「吸血鬼じゃん。今日は講義休みだから本読もうと思ってたのに」
沢田さなか:「十分に読書をされたようですが?」
潮ロジー:「いやいや、まだ今日読む予定のやつが…あれ?」
潮ロジー:「全部読んでるや」
潮ロジー:「あー、通りで目が痛いはずだわ」
潮ロジー:首を回す。骨が限界に軋む音がする
沢田さなか:「あとで濡れたタオルを温めるので、それをまぶたに乗せてください」
沢田さなか:「凝りにマッサージも致しますから」
潮ロジー:「目を封じると本が読めないんだけどねぇ」
潮ロジー:「あー、マッサージもよろしく。新しい器具作ったから試してみて」
潮ロジー:「前のは調整間違えて骨ごと砕きそうだったからね」
沢田さなか:「そうですね」
沢田さなか:「ただ、今日のマッサージは」
沢田さなか:「ちょーっと痛いかもしれませんが」
潮ロジー:「えー」
沢田さなか:「我慢してくださいね??」
沢田さなか:「凝りをほぐすという名目でお灸を据えなくてはいけませんから」
潮ロジー:「お灸って言ってる」
潮ロジー:「仮にも雇い主だぞー……っていうと、父さんからの言いつけを持ち出してくるんだよね」
潮ロジー:話してる間も、チョコマカと雪崩が本棚に収められていくのを見る。
沢田さなか:「えぇ。”きっちり”面倒を見るように仰せつかってますからね」
潮ロジー:「俺より父さんの信頼得てるなぁ…」
潮ロジー:ぼやきつつ、従者の片付けを手伝う。つまり"余計なことをして仕事を増やさない"ように見守っている。
潮ロジー:背の本棚には歯車が組み込まれ、低い身長でも上に届くように改造されている。
沢田さなか:「最近はご自分のことを身にしみて理解したようですね」その見守る姿勢に視線を送りながら。
潮ロジー:「学習能力は高いんだ」
潮ロジー:本棚を改造するまでは踏み台に使っていた予備の椅子に腰掛ける。
沢田さなか:「えぇ。才ある御方だと存じておりますとも」
潮ロジー:「ふっ、よせやい」
沢田さなか:「それに優しい方であるとも理解しています」
潮ロジー:手元にあった本を開こうとして、目の前にきたさなかちゃんに取り上げられる
潮ロジー:「そっちはなかなか相手に通じないやつだ」
潮ロジー:仕方ないから次の本を探そうとして、あんなに散らばっていた雪崩が雪解け水もない。
沢田さなか:「ですから、私をあまり困らせないでくださいな」
沢田さなか:「ご理解いただけますよね、ご主人さま?」にっこりと笑っていう。
沢田さなか:その表情はなかなかに楽しんでいる様子で。
潮ロジー:「………あは、困らせてるつもりはないんだけどね」
潮ロジー:「てか、こんなに広かったんだなこの部屋」
潮ロジー:片付けが終わった後の定番の台詞。
沢田さなか:「そうですよ」
沢田さなか:「では、片付けも終わりましたし。お夕飯といたしましょうか。」
潮ロジー:「おっ、もうそんな時間だっけ。そうだったね」
潮ロジー:「言われてみたらたしかにお腹空いたような、」
潮ロジー:バタン。
潮ロジー:研究に夢中で無視していたエネルギーの枯渇に襲われる。
潮ロジー:君には見慣れた姿だ。
沢田さなか:「あらまぁ」いつもの光景だ。
潮ロジー:カチャカチャカチャ。小型の鉄板にローラーのついたようなガジェット達が異変を察知する。
潮ロジー:最近は君の命令を優先的に聞く。
潮ロジー:体重を分散しながら担架のように運ばれる準備が出来た。
潮ロジー:「………ふぅ、やれやれ」
潮ロジー:「美味しいご飯を頼むよ、さなかちゃん」
沢田さなか:「はい。腕によりをかけて」
沢田さなか:「気持ちを込めて、お作りいたしますね。ご主人さま」
セオドア・ローゼス:積層都市、アーセルトレイ。第一階層
セオドア・ローゼス:円盤状の都市の最上部、天蓋に位置する部分に六つの学校が存在する
セオドア・ローゼス:シトラ女学院はその中で最も格式高く、縛りと誇りによって成り立つ女学院である。
セオドア・ローゼス:アーセルトレイにおいて選別された花の蕾達が花開くのを待つ中で、ひときわ早咲きの花が存在する。
セオドア・ローゼス:中庭に設けられたテラスに座るのは、金髪金目のアンティークドール。
セオドア・ローゼス:そのように見紛う美貌の少女。
セオドア・ローゼス:丁寧に用意された紅茶を口に運びつつ、ほろりと掛けるように焼菓子を口にしている。
セオドア・ローゼス:他のテーブルに居た生徒は既に立った後。なぜ未だにこの場に残っているかというと。
セオドア・ローゼス:校舎の入り口までおよそ100m。そんな気の遠くなる距離を自分の足で移動するのは、華奢な少女にとって自殺と同意義だからだ。
セオドア・ローゼス:男子禁制のこの花園において、少女を牽引出来る存在など居ない。
セオドア・ローゼス:いや───
ポラリス:「ピー、ガガ。ウィーン」
ポラリス:不規則な歯車の音をかき鳴らしながら、鎮座する1つの影。
セオドア・ローゼス:「スピーカーで言うのやめなさい」
セオドア・ローゼス:歯車の不快な音を上書きするための音声機能らしい。意味あるのかしら。
ポラリス:しゅん、とした顔をする。
ポラリス:肩には小鳥が止まってちゅんちゅんと鳴いていることだろう
セオドア・ローゼス:「ふん、と言ってもロボのあなたには人の不快感はわからないでしょうね」
セオドア・ローゼス:「ロボのあなただからね。許してあげるわ、ポラリス」
ポラリス:「!!」
ポラリス:「……」
ポラリス:【悲哀】という文字がモニターに映され、消える
ポラリス:「セオドア。私は」
ポラリス:「人の心が分からない」
ポラリス:「許してくれて嬉しい」
セオドア・ローゼス:人形めいた表情は変わらない。代わりに、首を傾げる角度を変えることで笑みに見える。
セオドア・ローゼス:「良いわ。人の心を知らなくても、私の心を学習なさい」
セオドア・ローゼス:「さて、私は今、何を望んでいるかしら?」
ポラリス:「学習。理解」
ポラリス:「えっ?」
ポラリス:「―――――――」
セオドア・ローゼス:既に帰った友人。お茶会の片付け。そろそろ寮が門限。
ポラリス:ウィーン キュルルルルル
ポラリス:導き出された答え。それは
ポラリス:「おかわりがほしい?」
セオドア・ローゼス:「…………………」
セオドア・ローゼス:カップには別れ際に友人が残してくれたおかわりが7割ほど残っている。
セオドア・ローゼス:飲み干す。
ポラリス:人の心が分からないロボが、わずかにワクワクしている
セオドア・ローゼス:「ほら、そう思ったなら行動は?」
ポラリス:「イエス。マイレディ」
ポラリス:立ち上がり、ポットを手に。
ポラリス:より高く上げた位置から熱湯を勢いよく落とす。こうすることで茶葉の開きが良くなると知っているからだ。
セオドア・ローゼス:演目の決まったダンスめいた仕草で差し出す。
セオドア・ローゼス:「~~~~~~~~」
セオドア・ローゼス:勢いのあるお湯を頑張って受け止める
ポラリス:コップの7分目からmm単位も狂うことなく。
ポラリス:機械である自分には、このような造作は容易いことだ。
セオドア・ローゼス:「……………」
ポラリス:「砂糖は2つ。ミルクは適量、だったな」
セオドア・ローゼス:両手で支えたカップをなんとかテーブルに置く。
セオドア・ローゼス:「えぇ、お願いするわ」
ポラリス:「了解だ。マイレディ」
ポラリス:ピーガガ
ポラリス:角砂糖を取り出し、ミルクを注ぐ。
ポラリス:さすがに、それらは自分の肉体に収納していないからだ。
セオドア・ローゼス:その間に焼き菓子を一口。ポロリと欠ける量を口に含み、誤差のような歯型を残す。
ポラリス:元の位置に着席し、その姿を微笑ましく眺める。
ポラリス:「セオドア」
セオドア・ローゼス:「なにかしら?」
ポラリス:「反復。先ほどの答えが知りたい。私は」
セオドア・ローゼス:陶器のような喉がわずかに振動していく。
ポラリス:「君のことを、もっと知りたい」
ポラリス:「君は今、何を考えているだろう?」
セオドア・ローゼス:「いい心がけだわ、ポラリス」
セオドア・ローゼス:「例えば」
セオドア・ローゼス:「このスコーンは友人が焼いたもの。密かにお菓子作りを趣味にしているんだって」
ポラリス:「理解」
セオドア・ローゼス:「でも、彼女は恥ずかしがるからそれを言わない」
ポラリス:「……不理解」
ポラリス:頭に???浮かべている
セオドア・ローゼス:「そう?私はこう考えたわ」
セオドア・ローゼス:瞳孔がスッと細められる
セオドア・ローゼス:「手作りをしても、お店で売られるものには敵わない」
セオドア・ローゼス:「ただ、皆のお茶の時間にこっそり忍ばせておく」
セオドア・ローゼス:「それを知らない誰かが食べてその味の違いに気付いた時、気遣いなく感想を聞ける」
セオドア・ローゼス:「忌憚のない意見は、自分を成長させるわ」
セオドア・ローゼス:「どう?」
ポラリス:「……思う結果が出ない可能性もある」
ポラリス:「----いや。徒労に終わる可能性の方が大きい、」
ポラリス:「……その友人の得られる利は微少だと言わざるを得ない」
セオドア・ローゼス:「そうね。貴方は自分のスペックを十全に理解している」
セオドア・ローゼス:「では、その計算結果に私の言う、もう一つのパラメータを入力なさい」
ポラリス:「パラメーター?」
ポラリス:ぎゅるぎゅると。頭部のモノアイが不思議そうに。
セオドア・ローゼス:「それはね」
セオドア・ローゼス:作り物めいて整ったまつげの奥から金色が覗く
セオドア・ローゼス:「作ってみたは良いけど下手なので自信満々に出すのは恥ずかしい、という心よ」
ポラリス:「作ってみたは良いけど下手なので自信満々に出すのは恥ずかしい、という心……」
ポラリス:「――――それが」
ポラリス:「人間の心、なのだろうか」
ポラリス:「ならば」
ポラリス:「私は、知りたいと思う。作ってみたは良いけど下手なので自信満々に出すのは恥ずかしい、という心を」
セオドア・ローゼス:「良いことだわ」
セオドア・ローゼス:「週末のお茶会のテーマはそれで行きましょう」
ポラリス:「把握」
セオドア・ローゼス:「ちゃんと、上手く作れる保証がないものを一生懸命作っておくのよ」
ポラリス:「理解。……例えば」
ポラリス:「セオドアは、欲しいものがあるだろうか」
ポラリス:「どうせならば。セオドアが喜ぶものを作りたい」
ポラリス:賢者の石か、ダークマターか。セオドアが喜ぶものを思い浮かべている
セオドア・ローゼス:「私が欲しいものは、他人が与えてくれるものすべて、だわ」
セオドア・ローゼス:「ただ、そうね。優先順位をつけるなら」
セオドア・ローゼス:「そろそろ、シュークリームが食べたい気分」
ポラリス:僅かに口角が上がった――――かのように見えて。
ポラリス:「イエス。マイレディ。次回の茶会に持ち寄ることとする。……だが」
ポラリス:「私が恥ずかしい心を理解した場合。セオドアはそれを得られないのではないだろうか」
セオドア・ローゼス:「あら」
セオドア・ローゼス:少し形の歪んだスコーンに、三日月の後を細かく刻む。
セオドア・ローゼス:「今回だって、手に入れているわよ?」
ポラリス:「??」
セオドア・ローゼス:「私に対して用意されたものだもの」
セオドア・ローゼス:「それなら、隠そうが隠すまいが」
セオドア・ローゼス:「結局、私が手に入れてしまうことになっているの」
セオドア・ローゼス:「だから」
セオドア・ローゼス:「理解できるといいわね、心」
ポラリス:――――ああ、昔からそうだ。
ポラリス:この人形のように無機質な少女と話していると、この鉄の肉体が仄かに熱を帯びると錯覚する。
ポラリス:その慈愛により、私はまた一つ、人の心を理解出来るようになる、気がするのだ。
ポラリス:「その日が楽しみだ」
セオドア・ローゼス:歯車の音がわずかに止む合間に、少女が微笑む。
セオドア・ローゼス:「えぇ。期待しているわ」
セオドア・ローゼス:コトリとおいたカップには、雫の一つも残らない。
ポラリス:迷いをすべて飲み干すかのように。年端もいかない少女に包まれる感覚を覚える。
ポラリス:――――私は人の心が分からないはずなのにな。
セオドア・ローゼス:不思議と、その思考が浮かぶをの見透かすように。
セオドア・ローゼス:「お茶とお菓子は頂いて、未来の予定も決まったわ」
セオドア・ローゼス:「私、今度は柔らかなベッドで眠りたい気分」
セオドア・ローゼス:それだけ言って、手を差し伸べる。
ポラリス:すっとその手を握りしめ、その身を抱き寄せる。
ポラリス:そのまま持ち上げる。お姫様抱っこの姿だ。
セオドア・ローゼス:飾り物めいた人形のように、小柄な体が腕に収まる。
セオドア・ローゼス:「それじゃあ、いつも通りお願いね」
セオドア・ローゼス:「私の、愛しい"ポンコツ"さん?」
ポラリス:無機質な機械が、無機質な人形を抱きかかえて。そして。
セオドア・ローゼス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケ。
セオドア・ローゼス:その頭文字を繋げて呼ぶ。
ポラリス:「ッッ」
ポラリス:ディスプレイには【恥辱】の文字が表示されている
セオドア・ローゼス:「ふふ」
セオドア・ローゼス:くすくす、と笑う。
セオドア・ローゼス:心を理解せずとも、それが楽しそうだとわかるほど。
ポラリス:「……セオドア。そう呼ぶのは」
ポラリス:「人前では辞めてほしい。……ああ、そうか、これが」
ポラリス:「恥ずかしい、という感情なのかもしれない」
セオドア・ローゼス:「あら」
セオドア・ローゼス:「これで、一歩前進ね?」
セオドア・ローゼス:腕の中で揺られて思う
ポラリス:「……喜ばしいことだ。……ところでセオドア」
ポラリス:「昨日よりも250グラム、重量が増えている」
ポラリス:「糖分は控える事だ」
セオドア・ローゼス:「あら、そう」
セオドア・ローゼス:君の首筋にするりと指が入り込む。
セオドア・ローゼス:10分後。強制メンテナンス発動。スリープ状態。コミット。
セオドア・ローゼス:「二度と言わないで」
ポラリス:――――
ポラリス:ピーガガ。私は人間の心が分からない。そして
ポラリス:乙女心も、分からない
ユアナ・ノート:ごろん ごろん
ユアナ・ノート:クイーンサイズのベッドに寝ころぶ少女の姿がある。
ユアナ・ノート:ユアナ・ノート。この部屋の”1人目”の主人
ユアナ・ノート:目が見えないと言っても、それ以外は普通の女の子と変わらないわけで
ユアナ・ノート:退屈な午後の中だるみをただ漫然と過ごしていた。
ユアナ・ノート:「――――あっ。帰ってきた」鋭敏な聴覚が、この部屋の”もう1人”の主人の帰宅を知らせてくる。
グレイ・シトラス:「戻ったよ、ただいま」ドアを開けて、買い物袋とともに帰ってきた。
ユアナ・ノート:「お帰り、グレイ」両足をあげて反動。ぴょんっと跳ね起きて。
ユアナ・ノート:「あれ?良い匂いがする」
ユアナ・ノート:すんすんっと。買い物袋に顔を近づけながら。
グレイ・シトラス:「いい匂い?」
グレイ・シトラス:「ん、あれかな。チョコレート」
グレイ・シトラス:「最近学校の試験が近いからね、糖分補給にと思って」
グレイ・シトラス:「ユアナの分もあるよ」
ユアナ・ノート:「嬉しいな。さっそく食べても良い?」
ユアナ・ノート:「……べ、勉強はまだしてないけど。前払い前払い」
グレイ・シトラス:「えー」
グレイ・シトラス:「……わかった。いいよ」
グレイ・シトラス:結構ユアナには甘いところがある。
ユアナ・ノート:「嬉しい。ありがとう、グレイ。それじゃ」
ユアナ・ノート:あーんと口を開ける。
ユアナ・ノート:「チョコがどこにあるか分からないから」※この少女、日常生活になんら不都合はない。
グレイ・シトラス:「えー……」そこら辺を理解しているために、ちょっと迷う。
グレイ・シトラス:正確には、恥ずかしがっている。
ユアナ・ノート:「??」分かっていてなお、口は閉じない
グレイ・シトラス:「わかった。わかったから」
グレイ・シトラス:銀紙を剥がし、板チョコを割る。
グレイ・シトラス:そして指先でチョコをユアナの口に放り込む。
ユアナ・ノート:小さなチョコの欠片をころころと口の中で転がして
ユアナ・ノート:「ふふ。甘いね、グレイ」それはチョコのことなのか、それとも――――。
グレイ・シトラス:「甘いものを選んだからね」
グレイ・シトラス:照れているのか、横髪を触り、落ち着かない様子。
ユアナ・ノート:「??」
ユアナ・ノート:「どうしたの、グレイ?」
ユアナ・ノート:「心拍数が上がってる…?」
グレイ・シトラス:「そこまでわかるもん?」
グレイ・シトラス:その優れすぎてる感覚、もはや超能力のレベルじゃないかとビビる。
ユアナ・ノート:「そうね。――――うん、じゃあ」
ユアナ・ノート:「グレイのことならなんだって分かるもん。とでも言うのはどう?」
グレイ・シトラス:「どう?って聞かれても……その」
グレイ・シトラス:「嬉しいような、気恥ずかしいような?」
グレイ・シトラス:「それと」
グレイ・シトラス:「なんかずるい」
ユアナ・ノート:「フェアなつもりなんだけどな」
ユアナ・ノート:ならグレイも甘えてきたらどう?みたいな空気を纏っている。
グレイ・シトラス:「フェアなつもりなんだ」
グレイ・シトラス:「んー、じゃあ」
グレイ・シトラス:「ちょっとだけ」
グレイ・シトラス:「遠くまで買い物行ってきたこと」
グレイ・シトラス:「ねぎらってほしい」
ユアナ・ノート:「ふふっ」
ユアナ・ノート:「どういうのが良い?」
ユアナ・ノート:how?
グレイ・シトラス:「そこは」
グレイ・シトラス:「なんだってわかるんでしょう?」
グレイ・シトラス:「当ててみてよ」
グレイ・シトラス:「……多分、それが答えだし」小声で
ユアナ・ノート:「そう来たか~」
グレイ・シトラス:我ながら面倒くさい彼女みたいなことをいってる自覚はある。あるが、
グレイ・シトラス:こんなことはユアナ相手じゃないと言わないので、受け止めてほしい。
ユアナ・ノート:――――言ったでしょ。なんだって分かるって。だから、グレイがそう思ってることもお見通し。
ユアナ・ノート:自分よりも小柄な少女を受け入れて。
ユアナ・ノート:ベッドにポンっと腰掛ける。
ユアナ・ノート:膝を差し出して、軽くトントンっと。
ユアナ・ノート:welcomeの構えを取る。
グレイ・シトラス:「ふーーーん……それがユアナの回答?」
ユアナ・ノート:「当たってる?」
グレイ・シトラス:「……正解でいいや」
グレイ・シトラス:本当は、頭をなでてほしい程度だったのだけど。
グレイ・シトラス:もっとグレードアップしたプランを提示されたので、それに乗ることにする。
グレイ・シトラス:いそいそと横たわり、ユアナの膝に頭を乗せる
ユアナ・ノート:ゆっくりとグレイの頭を撫でる。
ユアナ・ノート:一切の抵抗なく、髪がすかれていく。
グレイ・シトラス:「……」目を閉じて、心地よさそうにされるがまま。
ユアナ・ノート:なでなで
ユアナ・ノート:なでなで
ユアナ・ノート:なで なで
ユアナ・ノート:時折、人とは違う竜の耳を撫でたりして。
ユアナ・ノート:竜の耳にも耳たぶってあるんだろうか。知的好奇心からくる悪戯心と共に。
グレイ・シトラス:「……」
グレイ・シトラス:「…………」
グレイ・シトラス:「…………そろそろ」
ユアナ・ノート:「反対側にする?」
グレイ・シトラス:「んーん」
グレイ・シトラス:ゆっくりと起き上がり。
グレイ・シトラス:「……恥ずかしさの限界」
グレイ・シトラス:君はもちろんのこと気づいてるだろう。耳のあたりが熱をもっていたことに。
ユアナ・ノート:「あはは。それじゃ、やっぱり」
ユアナ・ノート:「フェアだね」そしてこちらも耳の裏が熱を帯びている。
グレイ・シトラス:「ユアナもちょっと恥ずかしかったんだ」
グレイ・シトラス:「じゃあ」
グレイ・シトラス:「おあいこ」
グレイ・シトラス:「ってことで、お互い満足できたんじゃないかな」
グレイ・シトラス:「……さて、そしてそろそろ」
グレイ・シトラス:ユアナちゃんの耳元に顔を寄せて。
グレイ・シトラス:「いい加減始めようか」
グレイ・シトラス:「"お勉強"」
グレイ・シトラス:「ね?」
ユアナ・ノート:ええ~~ みたいな顔をするが
ユアナ・ノート:グレイの心拍数が跳ね上がってるのが分かるので、素直に従ってあげようっと。もっとも
ユアナ・ノート:その音も、だんだんと聞こえなくなってきたんだけど。私の鼓動もうるさくて。
沢田さなか:沢田さなかは、メイドでありながら女子高生でもある。
沢田さなか:メイドとしてのスキルを磨くのももちろん重要だが、学生の本分を忘れてはいけない。
沢田さなか:勉強すること自体は嫌いではないし、
沢田さなか:勉強している姿をちゃんと周りにも見せないと、メイド業をやらせてもらえなくなる可能性もある。
沢田さなか:あと、自分がしっかりしないと主のことをとやかく言えないし!
沢田さなか:というわけで、放課後はきっちりとキレイな文字で取ってあるノートを軽く見直して復習。
沢田さなか:もともと授業をよく聞いていることもあって、復習も短時間で済む。
沢田さなか:ので、ぱぱっと片付けて学校を出る。
沢田さなか:「お仕事いくまでに多少時間あるから……本屋でもいこうか。それとも、街の散策でもいいかも?」
沢田さなか:校門を出て、どうしようかちょっと迷ってみる。
潮ロジー:迷う耳に、忙しく回るチェーンとペダルの音が聞こえてくる。
潮ロジー:代わり映えの無いセーターに白衣を翻して、細身の自転車を漕ぐ姿。
潮ロジー:「おっ、見つけた」
沢田さなか:「わぁ」
潮ロジー:キッ、とシティ向けに調整されたマウンテンサイクルが止まる
潮ロジー:「やぁ、さなかちゃん。今帰り?」
潮ロジー:無骨なゴーグルを掛けたまま挨拶
沢田さなか:「はい。そうですけど……どうしてここに?」
潮ロジー:「迎えに来たよ」
潮ロジー:と、後から無理やり付けられた自転車の後ろの荷台を叩く。
沢田さなか:「いいんですか? 嬉しいです」
潮ロジー:「ついでに用事もあってね」
潮ロジー:「一回家まで来てもらうのも手間だから。効率的にね」
沢田さなか:「なるほど」
沢田さなか:「こういうときは、」
沢田さなか:「私に早くて会いたくて、とかだったら可愛げある応えだったんですけどね」
潮ロジー:「あ、さなかちゃんそういうの好きだったんだ」
沢田さなか:「いきなりそう言われたら、それはそれでびっくりしますけど」
潮ロジー:「やり直す?」校門の角の方を指差す
沢田さなか:「記憶を消せるならやりたいかもしれませんね」くすくすと笑って。
沢田さなか:「では用事の方に向かいましょうか」自転車の後ろに乗る。
潮ロジー:「次の機会にやり直したほうが良さそうだ」
潮ロジー:「オッケー、じゃあさなかちゃん、コレ確認しといて」
潮ロジー:背負っていたリュックから、手のひらに収まる通信端末を取り出す。
潮ロジー:市販のものだが中身はいじられており、画面には地図といくつかの光点
沢田さなか:「わかりました。けど、この点は……?」
潮ロジー:「大学で管理してた、野良ドローン」
沢田さなか:「野良ドローン」
潮ロジー:「AI研究の試験中だったけど、脱走してね」
沢田さなか:「そんなことあるんですね」
潮ロジー:「自己進化と自己改善はAIの基礎だからねぇ」
潮ロジー:「今手分けして捕まえてるとこ。それで、ほら」
潮ロジー:「一人で探すと俺、出先で倒れちゃうから」
潮ロジー:「管理よろしく」
沢田さなか:「そうですね。自己改善ができてご主人さまも偉いです」
沢田さなか:「では、振り落とさないでくださいね?」
潮ロジー:「いいねぇ。過程報酬型の教育だ」
潮ロジー:「んじゃ、捕まっといて。荷台付けたから前よりはマシなはず」
潮ロジー:くつくつと笑って、ペダルを漕ぎ始める。
潮ロジー:慣らすように徐々に緩やかに、だんだんとスピードに乗る
沢田さなか:スピードと共に風を受けながら、主の腰に捕まっている。
潮ロジー:「それ、回収用のポインタも兼ねてるから、近くにいたら寄ってくるはず」
潮ロジー:振り落とされない程度の、ただしそれなりのスピードの中で声が飛んでくる
潮ロジー:「ドローンを見逃さないように、しっかり風景を見といてね」
沢田さなか:「はぁい」
潮ロジー:背負っていたリュックもさなかちゃんに預けて、近寄ってきたドローンは自発的にその中に収まっていく。
潮ロジー:「そういえば、どう?学校楽しい?」
沢田さなか:「楽しいですよ」
沢田さなか:「お友だちとの会話、先生の授業の合間のちょっとしたジョーク、行事、勉強、教室の空気……」
沢田さなか:「そういうのが、とても楽しいです」
沢田さなか:「自分に合う学校に入れたなぁ……ってよく実感してます」
潮ロジー:「そりゃ良かった!」
潮ロジー:「勉強はどんな環境でも出来るけど、自分に合ってる場所に越したことはない」
潮ロジー:「俺の気まぐれも、たまには役に立つって証明できたしね」
潮ロジー:シャー、と流れていく景色は数年前の逆再生。
潮ロジー:荷台がついていなかった頃、貴方を載せて進んだ学校への道だ
潮ロジー:「しかし、あの時の子がこんなに優秀だとはねぇ」
沢田さなか:「優秀、かどうかは……どうなんでしょう」
沢田さなか:「でも、少なくとも」
沢田さなか:「あの時の、受験日に道に迷って泣いていた子は」
沢田さなか:「今、笑顔です」
潮ロジー:「フッ」
潮ロジー:「良いことだ。さなかちゃんは笑顔でいるのが一番似合うよね」
潮ロジー:ガインッ。顔面に飛んできたドローンをゴーグルで弾いて後ろに流す。
沢田さなか:「笑顔が一番似合う……ですか」少しその言葉を咀嚼するように。
沢田さなか:「……」
潮ロジー:「ん?どうかした?」一本道を漕ぎながら少しだけ後ろを気にする
沢田さなか:「もしかして、褒め殺す算段でいらっしゃいますか?」
沢田さなか:「まぁ、いつもの調子といえばそうなんですけどね」
潮ロジー:「まぁ、そうだね」
潮ロジー:「ただ、この状況でさなかちゃんは荷台から飛び降りるわけにもいかないだろうし」
潮ロジー:「聞いてもらうのにちょうどいいかな、って。」
沢田さなか:「私が逃げるとでも、お思いですか?」
潮ロジー:「あら、逃げるつもりがない?」
沢田さなか:「……そういうところも聡明なのは、いいような困るような」
沢田さなか:「私がドローンでしたら」
沢田さなか:「飛び立っていたでしょうとも」
潮ロジー:「え~、そりゃ困るな~」
潮ロジー:「足元が疎かなのは俺の役目なんだけどね」
沢田さなか:「もう」困ったように、はにかむように、笑いながら。
潮ロジー:背中だけでくつくつと笑う。
潮ロジー:「っと、そろそろコンプリートかな」
沢田さなか:「えぇ。そのようですね」
潮ロジー:「んじゃ、この後のプランだけど」
潮ロジー:ぐるり、と円盤状の第一層を漕ぎ回った。
潮ロジー:「大学よりエレベーターのほうが近いし、返すのは明日にして」
潮ロジー:「今日は、外でなんか食べにいこっか?」
沢田さなか:「いいですね」
沢田さなか:「ご飯食べながら。学校であった楽しいこと、たくさん聞かせられたらなって」
沢田さなか:「そう思います」
セオドア・ローゼス:積層都市、アーセルトレイ。第二階層
セオドア・ローゼス:第一の天蓋に六つの学校が存在し、人々の存在はこの第二階層から始まる。
セオドア・ローゼス:居住区や各種の娯楽施設。あるいは商業地区。
セオドア・ローゼス:モザイクタイルのように敷き詰められた地図の中でも、大きく地理を占める建物がある
セオドア・ローゼス:歴史と格式によって飾り立てたローゼス家の屋敷であり、その日は何かの祭事か、人々が集まる理由のある日だった
セオドア・ローゼス:セオドアの自室に与えられたうちの一つ。
セオドア・ローゼス:大きな窓から差し込む陽の光を受けながら、飾り立てたソファにちょこんと佇んでいた。
セオドア・ローゼス:その静寂の中に、わずかに音が生まれ始める。
ポラリス:コン コン
ポラリス:音の正体はノック音。
ポラリス:来訪を告げるその無骨な音が、君の耳に入る。
セオドア・ローゼス:「────入りなさい」
セオドア・ローゼス:返すのは許可ではなく、命令。
ポラリス:ガ チャ リ
セオドア・ローゼス:誤解釈の余地のない言い回しこそ、主に求められる。
ポラリス:ゆっくりと扉が開かれる。そこには、主人の命を守る忠実な機械兵の姿がある
ポラリス:そして
ポラリス:その腕には、か弱き赤子を抱えている。
セオドア・ローゼス:「……………」
セオドア・ローゼス:陶磁器の上絵のような眉がかすかに動く
ポラリス:ウイーン キュルキュルキュルキュル
ポラリス:モノアイが大きく出たり引っ込んだり。
セオドア・ローゼス:なるほど、うん、つまり
セオドア・ローゼス:「返してきなさい」
ポラリス:「即答。違うんだ、セオドア」
ポラリス:「誤解。話を聞いてほしい」
セオドア・ローゼス:「話?へぇ、話」
セオドア・ローゼス:「自白以外なら聞いてあげるわ」
ポラリス:モノアイがより一層勢いよく飛び出している
ポラリス:「潔白。セオドア、初めから疑ってかかるのは良くない」
ポラリス:「私は人の心が分からないが、それはとても悲しい」
ポラリス:ディスプレイに【悲哀】の文字が浮かび、体表が水色になる
セオドア・ローゼス:「あら。私が何を疑っているというのかしら」
セオドア・ローゼス:「私は話を聞いてあげると言っているのに」
セオドア・ローゼス:「それとも、やましいことがあるのかしら?」
セオドア・ローゼス:その無機質な顔を、人形のような瞳が見る。
ポラリス:ウイーン ギュルギュルギュルギュル
ポラリス:モノアイが上下左右東西南北西高東低
セオドア・ローゼス:「貴方が人間だったら、目が泳いている、といったところね」
セオドア・ローゼス:「感謝するのね、その体に」
ポラリス:「機械で良かった……」
ポラリス:「そうだ、話を聞いてくれセオドア」
セオドア・ローゼス:ソファ側に備えられたチェストから、一つずつ梱包されたチョコレートを取り出し、口に含む
セオドア・ローゼス:すでに話は聞くと言った。あとはそれを実行させるだけだ。
ポラリス:「初めに言っておく」
ポラリス:「私の子では無い」
セオドア・ローゼス:「そう」
セオドア・ローゼス:「安心したわ。私の交友関係で新たに従者になる人がいなくて」
ポラリス:「私の末代まで従者にする気か」
セオドア・ローゼス:「おイヤなの?」
ポラリス:「愚問」
セオドア・ローゼス:ポラリスは自分の世話役であり、その身内となれば当然私の世話役だ。
ポラリス:「この子は、どうやら迷子らしい」
ポラリス:「ある奥方が、女中に預けたままどこかへ行ってしまったようだ」
セオドア・ローゼス:「あら、そうなの」
セオドア・ローゼス:窓の外から人の気配のある本棟を見やる。
ポラリス:同じくこちらもそちらを見やる。ウィーン
セオドア・ローゼス:「なら、お父様のお客様ね」
セオドア・ローゼス:「子供を誘拐したとなったら、どんな結末になることでしょう」
セオドア・ローゼス:「悲しいことだわ…」
ポラリス:「う、疑いが晴れていない」
ポラリス:「セオドア。私は人の心が分からないが……この子を母親のもとに届けたいと思う」
ポラリス:「子は親のもとに居るべきだ。……そう思う私はおかしいだろうか?」
セオドア・ローゼス:「なるほど。道徳的責任ね」
セオドア・ローゼス:「じゃあ、貴方の意見を尊重しましょう」
セオドア・ローゼス:「そろそろ私という子も、親のもとに参じる時間でしょうから」
ポラリス:「感謝する。マイレティ」
ポラリス:「もうそんな時間か」
ポラリス:そう言うと
ポラリス:セオドアに赤ちゃんを手渡し、抱かせる。そして、そのセオドアをお姫様抱っこする
セオドア・ローゼス:血の気の薄い肌に、生命を凝縮したような体温が抱かれる。
セオドア・ローゼス:「もし」
セオドア・ローゼス:「ここでサブアームで優先順位をつけようとしたら、どうなってたでしょうね」
ポラリス:【動揺】の文字がディスプレイ表示される。
セオドア・ローゼス:赤子のツルリとした肌を指で撫でる。
セオドア・ローゼス:「あら、笑った。そう、貴方もその方が面白そうだと思うのね?」
セオドア・ローゼス:赤子の小さな手に指先が掴まれる。
ポラリス:「セオドアは、子が好きなのか?」
ポラリス:「とても慈愛に満ちた表情をしている。具体的に言うと、普段より口角が7°高い」
セオドア・ローゼス:「それは、そうよ」
セオドア・ローゼス:答える口角の角度は変わらない。
セオドア・ローゼス:「子供は、自分にとって善きものに素直だもの」
セオドア・ローゼス:「私のことを好きな相手を、嫌いになる理由がないわ」
ポラリス:優先順位をつけるのは良くないと思う……。人間だったらそんな感情を持つかもしれないが、あいにくロボなので。
ポラリス:「好き。好意。ピーガガ」
ポラリス:「好き、とは、どういう感情だろうか」
セオドア・ローゼス:「あら、気になるの?」
ポラリス:ガチャリ、と、歯車音と併せ頷く
セオドア・ローゼス:「そうね」
セオドア・ローゼス:歯車音と歩行に合わせて揺れる。
セオドア・ローゼス:手の中の子供には、緩やかな揺りかご程度の振動のみが伝わっていく
ポラリス:そう。1/fゆらぎとなるような振動だ。
セオドア・ローゼス:「避ける必要がないもの。手元においておきたいもの」
セオドア・ローゼス:「側にあると善と判断できるもの」
セオドア・ローゼス:「そして、それらに対して」
セオドア・ローゼス:「手元から離したくないと、考える感情よ」
ポラリス:――――手元から離したくない。感情は分からないが、知っている。
ポラリス:かつて赤子であったセオドアに向けて抱いた機械的学習制御。
ポラリス:今と同じように。赫子であったセオドアが私の指を握った際に抱いたものだ。
ポラリス:「……昔のセオドアが記憶素子から読み込まれた」
セオドア・ローゼス:「そうでしょうね」
セオドア・ローゼス:「だって、ポラリスは私のことが好きでしょう?」
ポラリス:ブッ!!とむせるような機械音がする
ポラリス:「……」
セオドア・ローゼス:「………」
セオドア・ローゼス:特に何も飛んでいないが、赤子の顔を手のひらで守る
ポラリス:【恥辱】と表示されたディスプレイと、赤く染まった体表が現れる
セオドア・ローゼス:「揺れが酷いわ」
ポラリス:「すまない。動揺した」
ポラリス:私は人の感情が分からないが、と付け足して。
セオドア・ローゼス:「そう、学習が進んでいるわね」
ポラリス:「……仮に私がセオドアに抱く感情を好意と表現できるのであれば」
ポラリス:「……それは、とても喜ばしいことだと思う」
セオドア・ローゼス:「そ。」
ポラリス:「かつてのセオドアも、この子と同じように。小さく、弱く、儚き存在だった」
ポラリス:だから、守護ろうと誓った。
セオドア・ローゼス:「そう。この子と同じにね」
セオドア・ローゼス:楽しそうに赤子を揺する。
セオドア・ローゼス:「でも。それじゃあポラリス?」
ポラリス:「??」
セオドア・ローゼス:「貴方、どうして動揺したのかしら?」
セオドア・ローゼス:「この子と同じように扱っているのにね?」
セオドア・ローゼス:「不思議だわ?ねぇ、とっても不思議だと思わない?」
ポラリス:「!!」
セオドア・ローゼス:赤子に注いでいた目線がちらりとポラリスに向く。
ポラリス:ウイーン。モノアイが泳ぐ
セオドア・ローゼス:指を引っ掛ける。
ポラリス:いててて!
セオドア・ローゼス:「あらあら。誤作動かしら」
セオドア・ローゼス:「前を見ないと危ないわ?」
ポラリス:「セオドア、セオドア……マイレディ……!」
ポラリス:指をひっかけられたまま歩いている。
セオドア・ローゼス:「えぇ。このセオドアを好きだということにどうして動揺したのでしょう」
セオドア・ローゼス:「不思議だわ、不思議だわ、とっても不思議だわ?」
セオドア・ローゼス:楽しそうに歌い上げる。
セオドア・ローゼス:気づけばその声が目立たないほどに、人の気配を感じる本棟にやってきていた
ポラリス:ピーガガ ウィーン ギュルギュルギュルギュル
ポラリス:人の気配を感じ、少しだけ小走りになる。
ポラリス:「セオドア。本棟に着いたようだ」
セオドア・ローゼス:少し揺れるが、腕の中の赤ん坊を穏やかに抱きとめる。
セオドア・ローゼス:「あら、残念」
ポラリス:「ここならその子の母親を見つけるのも容易。はりきっていこう」
ポラリス:無駄に忙しさアピール。肩のパイプから蒸気などを吹き出している。
セオドア・ローゼス:髪が痛むので片方の弁を閉じる。
セオドア・ローゼス:「そうね」お包みに刺繍された紋様を見る。見覚えがある。
セオドア・ローゼス:この時間なら、夫婦揃って広間のほうだろう。
セオドア・ローゼス:「じゃあ、私の優秀なポラリス?」
セオドア・ローゼス:「性能を示して頂ける?」
ポラリス:「仰せのままに、だ」
ポラリス:赤子を抱いた少女を抱いたまま、悠然と歩いていく。
セオドア・ローゼス:機械に連れられた、人形のような少女が運ぶ赤子。
セオドア・ローゼス:それは大勢の中にあって星のような存在感。
セオドア・ローゼス:人探しなど、するべくもなかった。
グレイ・シトラス:街の外れ。「自然ふれあい公園」と銘打たれた広大な公園。
グレイ・シトラス:森林浴のできるハイキングコースや芝の広場、遊具コーナーなどがあり、
グレイ・シトラス:そして小高い丘もある。景色を一望するのに程よい高さで、見通しも良い。
グレイ・シトラス:そよ風の吹く丘を登り、ベンチを見つける。
グレイ・シトラス:「うん、いい感じのベンチがある」
グレイ・シトラス:「大丈夫?疲れてないかな」
ユアナ・ノート:「気遣ってくれるの?ありがとう」
ユアナ・ノート:実際、他の五感で視力を補うのは相当に体力を消耗する
グレイ・シトラス:手を取り、木でできたベンチに座らせる。
ユアナ・ノート:手を取られ、そのままエスコート。
ユアナ・ノート:木のベンチは最低限に舗装されたのみで、微妙に凸凹していたり
ユアナ・ノート:これも、木の温もりというやつなのだろうか。そんなことを思いながら。
グレイ・シトラス:「いい時間だし、ここで昼食しながら休もう」
ユアナ・ノート:「うん!……わぁ、良い風」
ユアナ・ノート:そよ風に頬を撫でられて。
ユアナ・ノート:「今日のご飯は何かな~~」
グレイ・シトラス:「うん。心地の良い風だ」
グレイ・シトラス:「匂いでわかったりしない?」
グレイ・シトラス:「いや、でも」
グレイ・シトラス:「わかった上でも楽しみにするのが、よかったりするのか」
ユアナ・ノート:「そうそう。こういうの、”わびさび”って言うんでしょ?」
グレイ・シトラス:「ユアナがその手の趣を言い出すとはね」
グレイ・シトラス:「わびさびもなく、思いっきり甘やかしたり甘えるタイプでしょ」
ユアナ・ノート:「そうそう。こういう風に」
ユアナ・ノート:あーんっと口を開ける。
ユアナ・ノート:日常の風景だ。
グレイ・シトラス:「わかったって。そろそろ慣れた」そう言って、バスケットからサンドイッチを取り出し、差し出す。
グレイ・シトラス:ちなみに嘘だけど。
グレイ・シトラス:恥ずかしいものは恥ずかしいし、人目があるかもしれないところでなんて、なおさら。
グレイ・シトラス:そこらへんの機微もわかってるだろうから、ついた嘘に罪悪感もない。
ユアナ・ノート:人目が無ければ良いの?口に出していたらそんなことを言われた事だろう
ユアナ・ノート:「うんっ!美味しい!」
グレイ・シトラス:「よかった」頬をほころばせて。
グレイ・シトラス:自分も一つ、サンドイッチを口にしながら。
ユアナ・ノート:サンドイッチを味わう。ハムとチーズとマヨネーズのオーソドックスなタイプだ。
ユアナ・ノート:グレイが作ってくれたサンドイッチを味わい
ユアナ・ノート:草木の揺れる音を聴き取り
ユアナ・ノート:花の香りに鼻腔を擽られる。
ユアナ・ノート:「ねえ、グレイ」
グレイ・シトラス:「ん?」
ユアナ・ノート:「今日はとても良い気持ちね。……ここがどんな風景か教えてくれる?」
グレイ・シトラス:「まず、晴天だ」
グレイ・シトラス:「雲が青空にいくつか浮かんでいて、緩やかに進んでいる」
グレイ・シトラス:「遠くにはハイキングコースのある森。緑が生い茂っていて、とてもリフレッシュできそうだ」
グレイ・シトラス:「眼下には、ちょっとした運動場兼遊具コーナー。子どもたちが楽しそうにはしゃいでいるよ」
グレイ・シトラス:「子供の声は、聞こえているだろうけどね」
ユアナ・ノート:――――生まれつき目が見えないユアナ・ノートに取って、知らないことだらけだった。雲の形も、森が緑であることも、遊具の形も。知らないことだらけだった。……これまでは。
ユアナ・ノート:私の知らないものを、手に取ってちゃんと。グレイが教えてくれたから。
グレイ・シトラス:「……あぁ、それから」
グレイ・シトラス:「少し隣を見ると、一人の女性が見えたりする」
グレイ・シトラス:「私にとっては」
グレイ・シトラス:「……ん。やっぱ今のナシ」
ユアナ・ノート:ずい、と顔を近づけて。「……本当だ。かわいい子が見えた」
ユアナ・ノート:「……言ってくれる?続き」
グレイ・シトラス:「……こうなりそうな気はしていたけど」少しの悔しさと、むずがゆさ。
グレイ・シトラス:「どう言おうかな、って迷ったんだ」
グレイ・シトラス:「あ、ほんとだよ。なんと表現したらいいか迷って」
グレイ・シトラス:「口をつぐんだんだ」
グレイ・シトラス:「私なりの語彙で伝えるなら、その少女は」
グレイ・シトラス:「”相棒”」
グレイ・シトラス:「……いや、恥ずかしいなやっぱり」
グレイ・シトラス:「どう捉えるかは好きにしてくれていいよ。ステラナイトとして。共に生活を営むものとして。」
グレイ・シトラス:「……あるいは、今後ずっと過ごす人生の”相棒”でもいいや」
ユアナ・ノート:……そっと。グレイ・シトラスの頬を、そっと撫でる。
ユアナ・ノート:隣の少女の姿は見えはしない。だが。
ユアナ・ノート:その鼓動を聞き。その匂いを嗅ぎ取り。その顔に触れる。それだけで。
ユアナ・ノート:ちゃんと、視える。……味覚を使えばもっと視えるようになるかな?
グレイ・シトラス:「なんかちょっと変なことを考えてないか」
ユアナ・ノート:「ぎく」
グレイ・シトラス:「あと匂いを嗅いだりしている様子なのもやめてほしい」
グレイ・シトラス:「いい匂いだろうと、そうでなかろうと、恥ずかしい」
ユアナ・ノート:「分かった。それじゃ、人前じゃ止めるね?」
ユアナ・ノート:子供たちの声は未だ耳に届いている。
ユアナ・ノート:……グレイの手の上に、そっと己が手を重ね合わせて。真正面の景色を見ながら呟く。
ユアナ・ノート:「ねえ、グレイ。私」
ユアナ・ノート:「グレイと一緒に、この景色を見てみたいの。だって」
ユアナ・ノート:「私の耳や鼻がどれだけ優れていても。グレイがこの景色を見てどう感じるかは視えないから。だから」
ユアナ・ノート:「一緒に、同じことを思いたいって。そう思っちゃった」
グレイ・シトラス:「そっか」
グレイ・シトラス:「私も、そうかも」
グレイ・シトラス:かも、なんて言ったのはちょっとした照れ隠しで。
グレイ・シトラス:ずっとそう思ってた。そう思っている。
グレイ・シトラス:多分、ふたりともちょっと人との距離感の掴み方はおかしくて。
グレイ・シトラス:だからやたら人懐っこかったり、人生の”相棒”と言ってみたり。
グレイ・シトラス:でもそんな二人だからこそ、つかめる未来はきっとある。
グレイ・シトラス:そんなことを考えながら、重なった手の感触に思いを馳せた。
潮ロジー:シンと静まる屋敷の中
潮ロジー:清冽に並べられた本棚の前に静かに佇む。
潮ロジー:懐中時計は静かに時間を刻み、ちょうど秒針が頂点を指す。
潮ロジー:「さて」
潮ロジー:その相手が時間に遅れることはない。
潮ロジー:「用意は出来たかな、さなかちゃん」
沢田さなか:「はい、ご主人さま」
沢田さなか:静かにドアが開けられて少女が入る。
潮ロジー:振り返り、手を差し伸べる。
潮ロジー:屋敷の雑務はすべてが完了し、メイドとしての職務が途切れる。
潮ロジー:そして少女には、新たな職務が与えられる。
潮ロジー:一回り違う手を恭しく取り、一礼。
潮ロジー:これより導かれるのは異なる劇場。
潮ロジー:故に必要なのはエスコートであり、パートナー。
潮ロジー:そして、会場への入室をコールする。
潮ロジー:『────Hello world.』
潮ロジー:異なる次元にアクセスする玄関口。
潮ロジー:薄緑に燐光する文字が二人を取り囲む。
潮ロジー:そして白衣を羽織るその姿が、会場に相応しい装いへと変化していく。
潮ロジー:黒で揃えたスリーピース。
潮ロジー:そのゴーグルだけは髪に残されて、目元を保護する。
潮ロジー:そして何より、少女の姿が身長を超す大槍へと変化していく。
潮ロジー:歯車と秒針を合わせるような、機構的なギア・スピア。
潮ロジー:「さて」
潮ロジー:ゴーグルの位置を片手で直しながら。
潮ロジー:「願いを叶えに行こうか」
監督:【青のオダマキ:ブリンガー/潮ロジー シース/沢田さなか】
監督:【ブーケ:213 願いの決闘場へ】
ポラリス:コツ コツ コツ
ポラリス:煌びやかなシャンデリアに照らされた廊下を歩く。
ポラリス:その光は、窓から差し込む月灯りなどいとも容易く掻き消していった
ポラリス:……歩を止める。そこは、己が主人の待つ部屋だ。
ポラリス:ゆっくりと扉を開くと、少女の姿がある。その姿は
ポラリス:月の光に照らされて。まるで人形のようだと思った。
セオドア・ローゼス:歴史と格式によって飾り立てたローゼス家の屋敷は、その広大さから音すら染み込ませる。
セオドア・ローゼス:この場に響くのは貴方の駆動音だけ。存在しているだけの呼吸音すら聞こえてこない。
セオドア・ローゼス:人工の光に照らされる姿が人形と見紛う頃、わずかに顔を上げる。
セオドア・ローゼス:そして、貴方に両手を向ける。
セオドア・ローゼス:「私の優秀なポラリス?」
セオドア・ローゼス:「性能を示して頂ける?」
ポラリス:その手を取り、抱き寄せて、抱える。
ポラリス:「示そう。私の冷たい身体に熱をもたらせてくれる限り」
ポラリス:「纏おう。君の誇りとともに」
ポラリス:「誓おう。ただ一つの勝利を。我がセオドアに」
ポラリス:――――――――
ポラリス:機械の身を覆うマント。そして、手袋を纏う。
ポラリス:「行こう、セオドア。勝利をこの手に」
監督:【黄のコスモス:ブリンガー/ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケ シース/セオドア・ローゼス】
監督:【ブーケ:189 願いの決闘場へ】
グレイ・シトラス:暗闇の中、部屋で二人は共に同じベッド寝そべり、向かい合い。
グレイ・シトラス:静かな時の流れの中、呼吸と鼓動が聞こえる中、
グレイ・シトラス:グレイが問う。
グレイ・シトラス:「いける?」
ユアナ・ノート:こくん。小さく頷き、一言だけ。
ユアナ・ノート:「どこへだって」貴女と一緒なら。
グレイ・シトラス:「ん」こちらも短く首肯して。
グレイ・シトラス:どちらかというのでもなく手を重ね、──否。
グレイ・シトラス:グレイの方から手を重ね合わせて。
グレイ・シトラス:今度は、ピクニックのときは真逆に。
グレイ・シトラス:小さく、それでいて、隣のユアナには聞こえるように。
グレイ・シトラス:『さぁ、光を共に手にするために』
グレイ・シトラス:遍く光を、景色を、互いを、その瞳で感じ取れることを願って。
グレイ・シトラス:願いに呼応するかのよう。光が集って。
グレイ・シトラス:服装が変わる。それは騎士のように、
グレイ・シトラス:要所を鉄の防具でまとって。
グレイ・シトラス:両刃の剣をその手に持っている。
グレイ・シトラス:その武器の感触を少し、確かめるように強めに握る。
グレイ・シトラス:──それは、元いた世界での伝説。竜と人が手を取り合い、生まれた騎士の装い。
グレイ・シトラス:「うん、やれる気がする」
グレイ・シトラス:再び小さく頷いた。
監督:【紫のバラ:ブリンガー/グレイ・シトラス シース/ユアナ・ノート】
監督:【ブーケ:202 願いの決闘場へ】
監督:───願いの決闘場は静けさに満ちていた。
監督:厳かさ、と言ってもいいだろう。
監督:神殿の如き柱が聳え立ち。
監督:それを守るように、フルフェイスヘルムを被った星喰の尖兵───エンブレイスが立ちはだかっていた。
潮ロジー:カチ、カチ、カチ
潮ロジー:歯車が回る音がする。
潮ロジー:空間に2つ組み合わさったギアが展開し、ぐるぐると回る。
潮ロジー:それが引き寄せるように、槍の穂先が虚空から現れる。
潮ロジー:「あれ、終わっちゃった」
潮ロジー:「瞬間移動。もうちょっと観察してたかったんだけどね」
潮ロジー:「……さて」
潮ロジー:「俺が、一番乗りかな?」
ポラリス:――――風が吹き、星が瞬く。
潮ロジー:「おっ」その光を見上げる
ポラリス:それは北極星。まるでその星から舞い降りたかのように。
ポラリス:ズ ン ッ !
ポラリス:巨大な質量を感じさせる鉄の物体が、地面に着地する。
ポラリス:「……私たち2人か?」 足元は蜘蛛の巣状に割れている。
潮ロジー:質量の生み出す風がぶわりと撫でる。
潮ロジー:「……かな?呼称は『人』の定義によるけど」
潮ロジー:「はは、すげ」
潮ロジー:興味深げにポラリスの姿をジロジロと見る
グレイ・シトラス:バサリ、と別の風が舞う。
グレイ・シトラス:大きな光の翼が羽ばたいて、ゆっくりと着地した。
潮ロジー:「おぉ」
グレイ・シトラス:着地と共に、燐光の翼は霧散する。
ポラリス:「その姿。竜の子、か」
潮ロジー:「良いね。ロマンチックだ」
グレイ・シトラス:「うん」
グレイ・シトラス:「……?」ポラリスの姿に一度首を傾げ。
グレイ・シトラス:「まぁ、そういうこともあるか」
グレイ・シトラス:一人で納得し、受け入れる
潮ロジー:「で、なんて呼べば良い?こっちは潮ロジー。見た目に特徴無くて悪いね」
ポラリス:「私の名はポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケ。ポラリスと呼ぶが良い」あまりある見た目に特徴を持つ機械兵が告げる。」
グレイ・シトラス:「グレイ、でいいよ」
グレイ・シトラス:「目を引く見た目も、良し悪しだよ」
潮ロジー:「オッケー、ポラリスくんにグレイちゃんね」
潮ロジー:「俺は大いに興味があるよ、二人の見た目と、あと成分……」
潮ロジー:「出来ればもっと時間があるときに逢いたかったもんだね」
グレイ・シトラス:「成分かぁ」ちょっと引き気味。
ポラリス:「それは好意と呼ぶものだろうか。私は人の感情が分からない。……故に」
ポラリス:「彼らに対する慈悲の心も持ち合わせてはいない」エンプレイスをモノアイで見やる。
潮ロジー:「はは、引かれてる。さなかちゃんが喋れないのだけ難点だなー、コレ」
潮ロジー:「一応、そういう構造を再現すると新しい構造や規格に……あぁ、時間無いんだった。後でね、後で」
潮ロジー:「ともあれ、少しの間だけ同志ってわけだ」
グレイ・シトラス:「安心して、多分今あなたが一番特徴的」
グレイ・シトラス:「そうだね」
潮ロジー:「はは、不思議とよく言われる」
潮ロジー:「ま、そのお陰で相手が見つけてくれたんなら、感謝すべきだよね」
潮ロジー:ぐるり、と長槍が回る。
潮ロジー:時計の針が回るように、時間を告げる動き。
ポラリス:指をゆっくりと折り曲げる。セオドアを抱きかかえるように、静かに、ゆっくりと同じ動作を。
グレイ・シトラス:「今夜踊る相手を、待たせてしまったかな」向き直り、見据える。
エンブレイス:偽りの騎士が、動く。
エンブレイス:大振りの剣を振りかぶって、一閃。光が斬撃となって走る。
エンブレイス:それが、戦いの嚆矢となった。
監督:───ステラバトル、開始。
監督:というわけでステラバトルです!
監督:まず最初に、エネミーが駒を配置します。
監督:なんか白っぽいし6にしよっと
立川:6を選ぶことは分かっていた。計算通りだ
監督:次に、ステラナイト───みなさんのコマをガーデン(この1〜6って書かれてるやつ)に配置します。
監督:くっ、データ通りというわけか
立川:ww
監督:アタック範囲は、自分と同じガーデン及び隣り合ったガーデンなので
監督:それも考慮しつつ選ぶと良いでしょう
監督:もちろん向こうもそれを狙って攻撃してきます。
立川:なるほどね。エネミーと同マス配置はアリでしたっけ
監督:ありありです
監督:同じマスに何人もおいても大丈夫!
立川:ありがとうございます!
缶詰:ふんふん
監督:1…ポラリス、グレイ 2…ロジー
監督:配置はこんな感じになりました
監督:では次に。
監督:ステラナイトの行動順を決めます!
監督:これは基本的にずっと同じ順番で進行しますが、入れ替えたかったら入れ替えてもいいので
監督:つまり最初に決めちゃえばそのラウンド間は自由ということですね
立川:なるほどね
監督:順番も決定!
監督:グレイ→ロジー→ポラリス
監督:で行くことになりました。
監督:では次!
監督:舞台のセットルーチンが発動します。
監督:これは、現在「セット」というタイミングで…まあセットアップみたいなものですね
監督:それに毎ターン発動する敵の行動です。
監督:今回は…
舞台:ラウンド1・セット
舞台:劇的な入場
舞台:このステラバトル終了まで、エネミースキルの「アタック判定」で振るダイスは常に1個増加する。(舞台には適用されない)
立川:なっ!
監督:さらにエネミーはアタック判定ダイスがデフォルトで増えてるので
監督:2個追加で振れるって寸法よ
立川:ヒエエエエエ……
缶詰:たいへん!
グレイ・シトラス:つよい
監督:純粋に攻撃力アップと思ってもらってOKです。
潮ロジー:データに加えました
監督:じゃあ軽く舞台の演出しちゃいますね
舞台:白く聳える柱が眩い光を放つ。
舞台:それは、エンブレイスを逆光で照らし出し、
舞台:彼、あるいは彼女の攻撃を優位にする。
監督:つぎ!
監督:いよいよ楽しいサイコロの時間!
監督:チャージ判定です!
監督:キャラシートにチャージって項目があると思います。
ポラリス:あるぜ!
監督:チャージダイスは、毎ラウンド、このチャージ値+[ラウンド数]の数だけ振ることができます。
監督:例えばポラリスだったらチャージが2で今はラウンド1なので、3個振れるわけですね。
ポラリス:ははー
ポラリス:よし、100ラウンドくらい逃げ回ろう
潮ロジー:死んじゃう!
監督:では、まずは早速ダイスを振ってみましょう。
監督:エネミーも振るよ
エンブレイス:4b6
StellarKnights : (4B6) → 1,2,3,4
ポラリス:そうとは…
グレイ・シトラス:3b6
StellarKnights : (3B6) → 1,2,2
潮ロジー:チャージ数は3、1ラウンドで4ダイスを振るぜ
潮ロジー:4d6
StellarKnights : (4D6) → 19[6,2,6,5] → 19
ポラリス:3d6
StellarKnights : (3D6) → 11[5,4,2] → 11
監督:さて。
潮ロジー:...bか!
ポラリス:あ、bか!
監督:ここで出た出目がそのまま対応したスキルになるわけなのですが
潮ロジー:ふんふん
ポラリス:初心者と経験者の差が明確に出てしまったようだな
監督:あ、dでも大丈夫ですよ 合計値を無視すればいいので
監督:ここで出た出目がご不満ということもあるでしょう。
潮ロジー:まずは一歩リード、というところかな(グレイさんが)
監督:そんな時にこれ!
潮ロジー:ジャジャン!
監督:ブーケの使い方メモをご覧ください!
監督:プチラッキー!
ポラリス:おお!
監督:これはブーケ3枚使うことで、チャージダイス1個の出目を増減することができます。
監督:複数のダイスには使えませんが
監督:1個のダイスに複数回使用可能
監督:つまり、ブーケが潤沢にあれば、
監督:実質一つの出目を好きなスキルに出来ちゃうのです。
監督:そしてもうひとつ。
監督:リロール、というものもあります。これは全体的にあまりにも出目がひどいよーってときに使うといいもので、
監督:ダイスを全部振り直すことができます。
潮ロジー:すごーい
監督:これらを駆使して、使いたいスキルにダイスを置こう!
潮ロジー:なるほどな!
グレイ・シトラス:リロールはブーケ5枚ですね
監督:ですです
監督:補足ありがとうございます〜
潮ロジー:なるほどね~
ポラリス:なるほど~
グレイ・シトラス:じゃあプチラッキーで出目2を一つ3にします~
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを3(→ 3)減少 (202 → 199)
潮ロジー:この説明を見直したい時は『銀剣のステラナイツルールプック:P132』も参照すると良いんだな
監督:その通りだ!
ポラリス:www
監督:出た目はマップのサイコロ置く欄に設置してね
監督:右クリック→ダイスを設置する でできるよ
潮ロジー:じゃあどれを使えばいいかは分からないが、とりあえず使ってみよう。
潮ロジー:2,5,6,6で被った6が妖精の手っぽいので、あえて2を3に変えます
潮ロジー:潮ロジーのブーケを3(→ 3)減少 (213 → 210)
潮ロジー:ダイス目を変更しました。(1 → 3)
ポラリス:ちょっとまってね
ポラリス:じゃあ、まだ時の棺はいらないと思うのでダイス5を6に変えます。ムーブアクションとっておこ
立川:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを3(→ 3)減少 (189 → 186)
監督:OK、問題なし!
監督:あ、マップのダイス目は変更しておくと良いでしょう
ポラリス:ダイス目を変更しました。(5 → 6)
監督:OK!
監督:では、いよいよアクションに移ります。
監督:まずはエネミーのターン!
監督:行動は、基本的にセットダイスがある限り続きます。
監督:タイミングが「あなたのターン」であるものであれば、ですね
監督:今回は、1、2、3、4
監督:では、使っていきます。
エンブレイス:4.彼岸と此岸
エンブレイス:あなたを含む、あなたと同じガーデンにいるキャラクター全ては耐久力を[2+現在のラウンド数]点回復する。その後、あなたのいるガーデンの対角線上にいるキャラクター全てに[2+現在のラウンド数]点ダメージを与える。
監督:えっいきなり回復?とお思いでしょうが
ポラリス:思った
監督:このゲームは回復することによって初期値を超えても構わない
監督:つまり、上限がないのですね
ポラリス:なるほどね
潮ロジー:おぉー
監督:というわけで3回復します
監督:エンブレイスの耐久力を3(→ 3)増加 (0 → 3)
監督:では次!
エンブレイス:2.†ようこそあちら側へ†
エンブレイス:あなたの選んだキャラ全てとあなた自身に【アタック判定:7ダイス】を行う。このアタックは射程の制約を受けない。
ポラリス:ば、バカ!
監督:これにボーナスの2を加えて…9ダイス!
グレイ・シトラス:つよい
潮ロジー:あくらつなシーン攻撃!
監督:自分も食らうのでなかなかのヤベー攻撃
監督:というわけで文字通りの全体攻撃だ!
ポラリス:だから最初に体力回復したのか。クレバー
監督:9SK
StellarKnights : (9SK) → 1,2,2,3,4,4,5,6,6
監督:ダメージの算出法!
監督:防御力以上のダイスの個数を数えます。
監督:防御力が4なら…今回は4,4,5,6,6の5個!
潮ロジー:防御力3の潮ロジーの場合は、3,4,4,5,6,6の6個がダメージとなるわけだね!
監督:S.K!(そういう・こと)
ポラリス:なるほどね
潮ロジー:ダイスbotのSK、そういう意味かよ…!
監督:というわけでみなさんダメージを受けるのですわ
監督:さて、エンブレイスは防御が3なので6ダメージを受けるのですが
ポラリス:ヒエー!5点ダメージです
監督:この直前にこれを使います
エンブレイス:3.†緊急回復†
エンブレイス:これから受ける1回のダメージを半分(端数切捨)にして、耐久力を[現在のラウンド数]点回復する。
監督:ダメージ3、回復1!しめて2ダメージ!
グレイ・シトラス:5ダメージ受けて、耐久力16→11!
潮ロジー:コイツ!
潮ロジー:6ダメージ!
潮ロジー:潮ロジーの耐久力を6(→ 6)減少 (12 → 6)
監督:エンブレイスの耐久力を2(→ 2)減少 (3 → 1)
ポラリス:5ダメージ受けて耐久力14→9!
監督:で、最後に
ポラリス:ロジーくんが既にピンチだ!
エンブレイス:1.騎士のたしなみ
エンブレイス:「あなたはキャラクター1体に【アタック判定:2ダイス】を行う」と「あなたは1マス移動する」を好きな順番で1回ずつ行うことができる。
監督:移動と攻撃を好きな順番で行える基本攻撃ですね。
ポラリス:ウワー!
潮ロジー:ギャー!No1の基本的なアタック!
監督:ふむ、では…
監督:まず、グレイにアタック。
グレイ・シトラス:わー
監督:防御が4なので…
監督:4SK4
StellarKnights : (4SK4) → 2,3,3,6 → 成功数: 1
監督:やはり硬い!
グレイ・シトラス:1点ダメージ!11→10
潮ロジー:「(ダイス数)SK(防御力)」でダメージ計算もできるのか…!便利なプログラム…!
監督:そういうことだぜ!
ポラリス:賢い……やはり機械は賢い…!
監督:で、動きます。
監督:ガーデン5へ。
監督:これでセットダイスは全て使い切ったので、エネミーのターンは終わりです。
監督:さて!
監督:これでいよいよステラナイトのターンになるのですが
監督:ステラナイトのターンの最初、「予兆」が発生します。
潮ロジー:ひぃっ
ポラリス:キュピーン
監督:これは、舞台が攻撃を行う予告となっており、
監督:ここで予告された内容がターンの最後、つまりステラナイトの行動完了後に発動します。
監督:なのでそれを考えつつ動くと良いでしょう。
潮ロジー:はぁい
監督:では、予兆
舞台:No.1:切り裂く光剣
舞台:この効果が実行される時点でエネミーと同じガーデンと、その対角線上のガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:7ダイス】を行う。
ポラリス:ギエー!
潮ロジー:やば!
監督:2、5に攻撃が行きます。
ポラリス:ロジーくん、動かなかったらヤバ!死ぬ気で動いて!
潮ロジー:任せろ!
潮ロジー:"青"の花の本質は…その行動力!(って書いてあった)
ポラリス:ww
監督:では…グレイさんのターンになります。
グレイ・シトラス:はーい!
グレイ・シトラス:では、まず
グレイ・シトラス:3.闇夜に並ぶ九つの塔
グレイ・シトラス:この効果に同意するあなたの任意のキャラクター全員は【チャージ判定:[現在のラウンド数]】を行う。その後、チャージ判定を行ったキャラクターは[現在のラウンド数]点のダメージを受ける。
グレイ・シトラス:私とロジーくんと、ポラリスを指定するけど、まぁ同意するかはおまかせ
監督:1ダメージ代償にチャージダイス1個追加!
ポラリス:同意します!
ポラリス:任せて。これで時の棺を引き当てるから
潮ロジー:どうしよ。今の時点で特に攻撃に困りそうにはないから念のためHP温存しようかな…wひ弱なので!
グレイ・シトラス:たぶん、これ自体チャージ判定だから、
グレイ・シトラス:プチラッキーは使える感じですよね?
ポラリス:1b6
StellarKnights : (1B6) → 5
ポラリス:時の棺ゲット!
ポラリス:自力で引いた!
潮ロジー:引き当ててる!
グレイ・シトラス:1b6
StellarKnights : (1B6) → 5
ポラリス:HPは1点ダメージで9→8!
監督:はい、プチラッキー使えます!
グレイ・シトラス:ありがとうございます!
グレイ・シトラス:とはいえこのままでもよさそうだな
グレイ・シトラス:1点ダメージうけて耐久力10→9!
監督:では続けてアクションどうぞ!
グレイ・シトラス:はーい
グレイ・シトラス:1.騎士のたしなみ
グレイ・シトラス:「あなたはキャラクター1体に【アタック判定:2ダイス】を行う」と「あなたは1マス移動する」を好きな順番で1回ずつ行うことができる。
グレイ・シトラス:ええと、とりあえず攻撃を当てるためにガーデン6に移動して、
グレイ・シトラス:エンブレイスにアタック判定2ダイスを行います~
監督:どうぞー
監督:あっ
監督:アタックブースト!
監督:ブーケの使い道その2!
グレイ・シトラス:あ、そうでした。助かります
監督:
・ダイスブースト(4枚)
アタック判定のダイス数を増やす
アタック判定直前に使用。ダイス1個増える。
1回の判定に対して3回まで。
監督:つまり12枚使って3個ダイスを増やせます
監督:1回の判定に対して、なので
監督:判定が分かれてるとそれぞれに3回まで使えるというわけ
ポラリス:つよーい!
グレイ・シトラス:やったー
潮ロジー:へー!
監督:で、これは人に投げることもできます
監督:人にあげるとボーナスがあるらしいぞ
監督:具体的には…経験点が増える!
ポラリス:ヘー!
グレイ・シトラス:ではダイスブースト3個分おこなって、アタック判定5ダイス!
グレイ・シトラス:とりあえず自前でよさそう
潮ロジー:あ、チュートリアル的に俺も1回分代わりに払わせてくれ
グレイ・シトラス:あ、はーい
潮ロジー:潮ロジーのブーケを4(→ 4)減少 (210 → 206)
監督:チュートリアルお兄さん!
ポラリス:ww
グレイ・シトラス:jyaa
グレイ・シトラス:じゃあ8個消費かな
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを8(→ 8)減少 (199 → 191)
潮ロジー:今回は俺がブーケを貸してやろう。『ダイスブースト』を選んでみるんだ!
グレイ・シトラス:ww
ポラリス:ww
グレイ・シトラス:改めて、アタック判定5ダイス行います
グレイ・シトラス:5SK3
StellarKnights : (5SK3) → 1,2,3,3,6 → 成功数: 3
監督:ぐおー。3くらいます
監督:エンブレイスの耐久力を3(→ 3)減少 (1 → -2)
潮ロジー:おぉー
ポラリス:やった!
グレイ・シトラス:やったー
グレイ・シトラス:続いて
グレイ・シトラス:2.紫影の剣
グレイ・シトラス:あなたは0~1マス移動し、キャラクター1体に【アタック判定:3マス】を行う。
ポラリス:おお!追撃!
監督:きやがれー!
潮ロジー:ステラナイツは再行動が出来るシステム!
グレイ・シトラス:0マス移動もできるので、その場にいて、アタック!
グレイ・シトラス:ケチらずにいこっと。ダイスブースト3します~
ポラリス:あ、じゃあ1回分ブーケ投げるわ!
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (186 → 182)
グレイ・シトラス:あ、助かります。
潮ロジー:実績解除!
潮ロジー:やれー!
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを8(→ 8)減少 (191 → 183)
グレイ・シトラス:じゃあ6ダイスでアタック!
グレイ・シトラス:6SK3
StellarKnights : (6SK3) → 1,1,1,4,5,6 → 成功数: 3
潮ロジー:あ、じゃあここで6.思考の渦
潮ロジー:キャラクター1体が降ったダイスの内、1~2個を振り直させる。(この効果はアタック判定やチャージ判定だけでなく、あらゆるダイスに対して使用できます!)
潮ロジー:1を2つ振り直してダメージだ
ポラリス:おおー!
グレイ・シトラス:あ、助かる~
監督:hi-ltu!
グレイ・シトラス:じゃあ振り直します~
潮ロジー:妖精の手!(別世界の用語)
ポラリス:www
潮ロジー:どうぞ!
グレイ・シトラス:2SK3
StellarKnights : (2SK3) → 2,4 → 成功数: 1
監督:強いんだよな、思考の渦
潮ロジー:上がった!
ポラリス:やった!
監督:4ダメージ!
監督:エンブレイスの耐久力を4(→ 4)減少 (-2 → -6)
潮ロジー:やはりダイス振り直しはつよい
監督:まだまだ元気じゃぞ
ポラリス:つよいぜ
潮ロジー:クッ、タフネス
グレイ・シトラス:実はまだある!さっきチャージした分!
潮ロジー:ヒュー!
グレイ・シトラス:5.咲き誇れ薔薇の花
ポラリス:3連撃!!
グレイ・シトラス:対象1体に【アタック判定:2ダイス】を行い、その後対象1体に【アタック判定:2ダイス】を行う。その後、あなたの耐久力を2点回復する。
潮ロジー:4連撃になってる!
ポラリス:ヒエエエエ!
グレイ・シトラス:これ、各攻撃にアタックブーストできるはずなので、
グレイ・シトラス:ダイスブースト3を2回行おうっと
監督:そういうこと!
監督:これ強いんだよなー!
潮ロジー:じゃあ……ブーケ8つ使ってそれぞれにダイスブースト1負担するぜ!バランス!
潮ロジー:潮ロジーのブーケを8(→ 8)減少 (206 → 198)
ポラリス:手伝うぜ!ブーケを2回分投げる!
グレイ・シトラス:バランスだ!ありがたし~
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (182 → 178)
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (178 → 174)
グレイ・シトラス:ポラリスもありがと~
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを4(→ 4)減少 (183 → 179)
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを4(→ 4)減少 (179 → 175)
グレイ・シトラス:では判定します!
グレイ・シトラス:5SK3
StellarKnights : (5SK3) → 2,2,4,4,6 → 成功数: 3
グレイ・シトラス:5SK3
StellarKnights : (5SK3) → 2,3,5,5,6 → 成功数: 4
監督:7ダメージ!ぎゃー!
監督:エンブレイスの耐久力を7(→ 7)減少 (-6 → -13)
ポラリス:つよーい!
グレイ・シトラス:で、自分2点回復!
グレイ・シトラス:9→11
潮ロジー:コンスタントに防御力3以上の出目を出してダメージを稼いでおり凄い!
潮ロジー:(おさらい)
監督:ええ〜グレイつっよ…
ポラリス:チャージの自傷ダメージを回復出来るテクニカルな構成だぜ
グレイ・シトラス:セットダイスがなくなったので、これで手番終わり~
監督:チュートリアルロジーくん!
潮ロジー:両手剣のドラゴンは違うな。
監督:では、一旦演出はいりまーす
監督:の前に舞台攻撃だった
グレイ・シトラス:そういえばそう
ポラリス:げ
舞台:この効果が実行される時点でエネミーと同じガーデンと、その対角線上のガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:7ダイス】を行う。
潮ロジー:クッ、覚えていた
ポラリス:ひええええ
監督:2と5に7ダイス!
潮ロジー:つまり俺!
潮ロジー:防御力は3!
監督:7sk3
StellarKnights : (7SK3) → 1,2,3,3,4,5,6 → 成功数: 5
グレイ・シトラス:つよい~
潮ロジー:ヒェー!
ポラリス:5:庇護の盾
ポラリス:そのダメージは無効化させてもらう!
潮ロジー:ポラリス!
監督:何ィーっ!!
監督:くっ!では無効化!
ポラリス:性能を示したぞ
監督:かっこいい
グレイ・シトラス:かっこいい~
潮ロジー:えらいぞ~
監督:では、エンブレイスの攻撃→グレイの行動→舞台の攻撃 で演出していきましょう
エンブレイス:大剣を構える。
エンブレイス:そして───自分ごと、振り抜いた。
エンブレイス:星喰の因子があたりに散らばり、君たちの体を侵食していく。
エンブレイス:一方、エンブレイスはその見た目に反して軽症だ。
エンブレイス:鎧が、再生していく。
潮ロジー:「うおっ、見た目の効果がわからん!……が」
潮ロジー:「鎧自体の性能か?なかなかテクニカルだな!」
潮ロジー:因子を振り払うように槍を薙ぎながらバックステップで距離を取っていく
ポラリス:「ピーガガ。ポラリスの運動機能低下。回復まで22秒のクールタイムを要する」
グレイ・シトラス:「っ、やるね」
エンブレイス:そして、近くにいたグレイを一閃。ロジーに向かい合うように再び構えた。
グレイ・シトラス:剣を構えるが、受け止めきれずに傷を負う。
潮ロジー:「騒ぎすぎたか。狙われてるね……さて、どうするか」
潮ロジー:薙ぎ払われたグレイちゃんとは別方向に意識を向けさせるため、ギア・スピアの穂先を向ける。
グレイ・シトラス:「ん。やれるだけのことは」
グレイ・シトラス:「こちらも、やらせてもらうね」
グレイ・シトラス:一度、大きく突進し、斬りつける。
グレイ・シトラス:光る翼が生えて、わずかに距離を取る。
グレイ・シトラス:そして舞うように、剣で攻撃、斬撃、剣閃。
グレイ・シトラス:大きな翼と素早い動きでその視界や感覚を大きく撹乱させながら、攻撃を加える。
エンブレイス:剣を構えるが、押される。鎧に傷が増えていく。
グレイ・シトラス:紫のバラを舞い散らせながら、攻撃動作を終え、強い視線でエンブレイスを見据えた。
エンブレイス:押され、押されて。しかしその無貌の視線の向く先は、目の前の少女ではなく。
潮ロジー:口笛。「さっすがぁ」
エンブレイス:その口笛に反応するように、剣を持ち上げる。その剣は眩いほどの光を放ち、エネルギーの塊となる。
エンブレイス:そして、振り抜く。
エンブレイス:それは、致命の一撃となる。はずだった。
潮ロジー:「ん。」逆手に持った槍の柄を構える。
潮ロジー:「やば────」
ポラリス:――――3……2……1…… Stand-by OK.
ポラリス:ギ ン ッ !
ポラリス:目の前に割り込んだ鉄の機体が、その斬撃を己が身に受け、弾き返す
潮ロジー:───22回。懐中時計の秒針が動いていた。
ポラリス:その身に纏うマントは、如何なる手段を以ってしても傷つけること叶わない。
潮ロジー:エネルギーの逆光にそのマントを見る
潮ロジー:「……ふー。ありがと、ポラリスくん」
潮ロジー:「イカしてんね、それ」マントを示しながら。
ポラリス:「どういたしまして、だ。……ありがとう、これは私の、何よりも大切なもの」
ポラリス:「褒められると嬉しい。……私は人の心は分からないが」
潮ロジー:「今度追加パッチ当ててみる?」ニ、と笑って「さて」
潮ロジー:「そろそろいい所を稼がなきゃね」
監督:では、ロジーくんのターン!
監督:まず、予兆!
舞台:No.2:輝きの盾よ
舞台:この効果が実行される時点でエネミーと同じガーデンと、それに隣接したガーデンにいるステラナイト全員に【アタック判定:5ダイス】を行う。
監督:今回は隣接!
潮ロジー:ぎゃー!
グレイ・シトラス:私!
ポラリス:ヒエエエエ
監督:では、ロジーくん行動をどうぞ!
潮ロジー:グレイちゃんは動かせるけど…行動したあとに普通に攻撃が来るやつだ!
潮ロジー:移動はできる。しかしガーデン6に移動すると予兆が来てしまうので。
潮ロジー:ダイス目は持ち越せるようだし、ここは予兆の回避を狙います
潮ロジー:5.空歩き
潮ロジー:あなたは1~2マス移動し、その後、この効果に同意するキャラクター1体は1マス移動する
潮ロジー:自分はガーデン1に移動。そしてグレイちゃんは1マス移動できます
グレイ・シトラス:やったー、同意し、移動します!
ポラリス:おお、クレバー
グレイ・シトラス:ガーデン1に!
潮ロジー:集結!
監督:ぎゅうぎゅうになってきた
潮ロジー:そして攻撃が届かないので、出目3と6をストックしてターンエンド!
監督:OK!舞台の攻撃ですが、不発となります!
監督:では、演出どうぞ!
潮ロジー:ぐるり、と歯車の組み合わさった槍を取り回す。
潮ロジー:穂先の手前、2つの歯車がぐるりと回転し、黄金色の光を放つ
潮ロジー:散る光の粉は羽根へと変換され、回転が早まるたびに光の羽根が槍を包む
潮ロジー:ギ ギギギ ギギギギィン!
潮ロジー:硬質な音と共に羽ばたいて、姿が消える。
潮ロジー:「ん」
潮ロジー:光を帯びた槍としてツッコむ姿が直前で折れ曲がる。
潮ロジー:「グレイちゃん、ちょっち我慢ね」
グレイ・シトラス:「ん」
潮ロジー:エンブレイスの目線。行動。それがこちらを捉えるのを見る。
潮ロジー:直角に近い軌道で動きを変える。
潮ロジー:同時に斬りかかろうとしたグレイちゃんを抱え、ポラリスの元に離脱した。
潮ロジー:「やべーやべー、あのままだと絶対なんかしてきたな、アイツ」
グレイ・シトラス:「実際、助かる」
潮ロジー:「あ、同意見?なら良かった」
潮ロジー:ヒラヒラと手を振る動きに合わせて、槍から羽根が舞っていく
エンブレイス:事実。
エンブレイス:先程まで彼らがいた場所を、光が走っていった。
潮ロジー:遮光ゴーグルの向こうで光が走る。
潮ロジー:「自分の周りも行けるんかい」苦笑。
潮ロジー:「パターンが見たい。ポラリスくん、そっちの防御力アテにしていいかい?」
潮ロジー:コン、と手の甲で装甲を叩く
ポラリス:「理解。私の性能を示させてもらう」
ポラリス:コツンと。叩かれた箇所から冷たい鉄の音が響いた。
監督:では、ポラリスのターン!
監督:まず予兆!
舞台:No.3:光の乱舞
舞台:全てのステラナイトは[そのステラナイトがいるガーデンの番号]点のダメージを受ける。
ポラリス:ば、バカ!!w
監督:アーハン?
潮ロジー:wwww
潮ロジー:1で良かった!
監督:みんな1にいればいいってことじゃん
ポラリス:ハイ……w
グレイ・シトラス:6にいたら本格的に危なかった……w
潮ロジー:無理してたら死んでたw
ポラリス:そうすると、ここは待機を宣言しようかな
潮ロジー:ビームを防いでもらうぜ
ポラリス:次ターンにかける!
監督:OKAY!
監督: じゃあ舞台の攻撃!みんな1ダメージを受けるのだ!
ポラリス:ギャー!耐久8→7!
グレイ・シトラス:耐久力11→10!
潮ロジー:潮ロジーの耐久力を1(→ 1)減少 (6 → 5)
監督:では簡単に演出を。
エンブレイス:金属で覆われたもの同士が睨み合う。
ポラリス:「ピーガガ。君は私と同種の存在だろう」
エンブレイス:首を傾げる。
ポラリス:「憐れな。君には分かるまい」
ポラリス:「大切な人と共にする食事の味を、だ」
エンブレイス:「───」
エンブレイス:エンブレイスは答えない。ロアテラの支配に染まったものは、自我を完全に奪われる。
エンブレイス:ただ、返答代わりに。
エンブレイス:その体験を、集った3人に対して振り抜いた。
ポラリス:バ サ ッ !
ポラリス:マントを翻し、飲み込まれる程の光の奔流を弾き返す。
潮ロジー:「っと!」マントの影で頭を下げる
グレイ・シトラス:「頼もしいね」
グレイ・シトラス:わずかに、光の熱を受ける。が、直撃よりはかなり軽微だ。
潮ロジー:「同感」
潮ロジー:「や、ポラリスくんも感情が分かんないらしーけど」
ポラリス:【嬉々】の文字が、一瞬ディスプレイに映って、消えた。
潮ロジー:「口も聞かないとはあちらさんも筋金入りだね」
潮ロジー:見たところ板金だけど、と。「そろそろ」
潮ロジー:「ガッツリ反撃しときたいね」
監督:では、全員行動完了!ラウンドを終了します。
監督:ラウンド2!
監督:セット!全員がスタンバイ(未行動)状態に!
監督:そして舞台のセットルーチンが発動
ポラリス:うおおお!
舞台:ラウンド2・セット
舞台:支配者
舞台:エネミーの耐久力を[1ダイス]点回復し、【エネミーはチャージ判定:1ダイス】する。
ポラリス:ズルいぞ!
監督:1d
StellarKnights : (1D6) → 6
潮ロジー:めっちゃ増えた!
グレイ・シトラス:わ、でかい
監督:エンブレイスの耐久力を6(→ 6)増加 (-13 → -7)
ポラリス:こら!
監督:1d
StellarKnights : (1D6) → 3
監督:では、チャージ判定!
監督:先ほどよりダイスが増えるのに注意を!現在はラウンド2!
エンブレイス:5sk
StellarKnights : (5SK) → 2,2,4,5,5
ポラリス:つまり、チャージ判定2の私は、4個触れるって訳だ!
グレイ・シトラス:4b6
StellarKnights : (4B6) → 1,2,4,6
ポラリス:4b6
StellarKnights : (4B6) → 3,3,3,4
潮ロジー:5b6
StellarKnights : (5B6) → 1,6,6,6,6
ポラリス:!?
潮ロジー:めっちゃ思考の渦使いたいマンになってる
ポラリス:wwww
潮ロジー:こんなときはブーケで振り直し!
監督:ですね
監督:リロールおすすめ
潮ロジー:5個使って振り直します。流石に便利だけど手番余る
潮ロジー:潮ロジーのブーケを5(→ 5)減少 (198 → 193)
グレイ・シトラス:ダイス6を5に変更しとこうかな
潮ロジー:5b6
StellarKnights : (5B6) → 1,1,2,6,6
潮ロジー:あんまり変わってないな…
グレイ・シトラス:プチラッキー!
ポラリス:ww
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを3(→ 3)減少 (175 → 172)
潮ロジー:どうあっても思考の渦をしていくという意志
監督:プチラッキーも忘れずにねー
ポラリス:うーん、私も振り直すか
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを5(→ 5)減少 (174 → 169)
ポラリス:4b6
StellarKnights : (4B6) → 1,2,3,3
潮ロジー:えーっと。どうしよっかな。プチラッキー2つで2を4に変えます。
潮ロジー:潮ロジーのブーケを6(→ 6)減少 (193 → 187)
ポラリス:うーん。3をプチラッキー2回使って5にしよう
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを3(→ 3)減少 (169 → 166)
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを3(→ 3)減少 (166 → 163)
潮ロジー:移動手段確保確保
監督:ではみんなチャージはOKかな
潮ロジー:OK!
監督:あっ
ポラリス:OK!
監督:ロジーくん、前のターンで思考の渦一個余ってませんでした?
グレイ・シトラス:おkです~
潮ロジー:あ、そっか。コレでも行ける
監督:2個まで振り直せる
潮ロジー:じゃあプチラッキーを差し戻して
潮ロジー:出目1と2のサイコロを対象に思考の渦をして振り直します!
潮ロジー:2b6
StellarKnights : (2B6) → 4,6
潮ロジー:そして回収した。
ポラリス:www
監督:まあ、間接的に攻撃力の底上げもできるし…
潮ロジー:これで手札は1,3,4,6,6,6!オッケーです!
監督:あとそうだ、敵のアタック判定にも
監督:使えるはず
潮ロジー:あー 超えたやつをね!
監督:そうそう
潮ロジー:いっぱい振り直して縦横無尽していきます
ポラリス:あ、そういうのも出来るんだ
ポラリス:つよい
監督:味方とは限定されてなかったので
潮ロジー:「(この効果はアタック判定やチャージ判定だけでなく、あらゆるダイスに対して使用できます!)」って書いてあった
潮ロジー:覚えました!任せて
ポラリス:優秀なエフェクトだぜ
監督:エフェクトw
監督:じゃあ、行きましょうか
ポラリス:ww
グレイ・シトラス:はーい
潮ロジー:ウィス!
ポラリス:はい!
エンブレイス:エンブレイスの行動。
エンブレイス:容赦ないですが…やります。ダイス2が二つある。
ポラリス:や、やめろ!
エンブレイス:2.†ようこそあちら側へ†
エンブレイス:あなたの選んだキャラ全てとあなた自身に【アタック判定:7ダイス】を行う。このアタックは射程の制約を受けない。
監督:9sk
StellarKnights : (9SK) → 1,1,2,2,4,5,6,6,6
監督:妨害は!
潮ロジー:6.思考の渦
潮ロジー:キャラクター1体が降ったダイスの内、1~2個を振り直させる。(この効果はアタック判定やチャージ判定だけでなく、あらゆるダイスに対して使用できます!)
ポラリス:おお!!!!
潮ロジー:6を2つ振り直してもらおう
監督:2sk
StellarKnights : (2SK) → 1,1
ポラリス:ヤッター!!!!
監督:マジかよwww
潮ロジー:ファンブル!(存在しない)
ポラリス:見事に刺さった!!
ポラリス:wwww
潮ロジー:じゃあ防御力3だから…3点ダメージ!
監督:こっちも3点ダメージだ
潮ロジー:潮ロジーの耐久力を3(→ 3)減少 (5 → 2)
監督:エンブレイスの耐久力を3(→ 3)減少 (-7 → -10)
潮ロジー:ぜぇぜぇ
ポラリス:ん、どうしよう、ちょっとまって
監督:待ちます
潮ロジー:まちカドまぞくです。
監督:防御上昇かな?
ポラリス:そうそう。でもロジーくんの防御あげてもダメージ1しか減らないのか
監督:いや、4以上だから
監督:多分1個も減らない
潮ロジー:そうね
監督:あれ?2上げるのかな
ポラリス:あ、今、防御アップが+2になってます
潮ロジー:あ、そっか。ラウンド数+だ
ポラリス:ラウンド数あがるやつだから
グレイ・シトラス:なるほどね
ポラリス:うーん、1なら使わないでおこ
監督:なるほど
潮ロジー:そうね~
潮ロジー:もう一回あるし…
監督:はい。もう一回あります。
ポラリス:防御4なので、ダメージ3点受けます
グレイ・シトラス:じゃあ3点かなダメージうけます
グレイ・シトラス:耐久力10→7
監督:2回目アタック9!
監督:9sk
StellarKnights : (9SK) → 1,1,2,3,3,4,4,5,5
監督:防御3にはきつい出目だ
ポラリス:ロジーくん防御3でしたっけ
潮ロジー:ですわ。
ポラリス:使っておこうか、時の棺
潮ロジー:ありがたい!
ポラリス:5:庇護の盾
ポラリス:ロジーくんのダメージをゼロに
潮ロジー:そんでもって6.思考の渦 5を2つ振り直し。
監督:2sk
StellarKnights : (2SK) → 3,5
潮ロジー:まぁよし!
ポラリス:ありがたい!
潮ロジー:敵だけダメージが変わらない!
グレイ・シトラス:ありがたい~
エンブレイス:3.†緊急回復†
エンブレイス:これから受ける1回のダメージを半分(端数切捨)にして、耐久力を[現在のラウンド数]点回復する。
ポラリス:えーとそしたら、自分に2:純潔の砦 使っておこう。 防御4+2=6にします
エンブレイス:3ダメ、2回復!
潮ロジー:無敵じゃん
監督:エンブレイスの耐久力を1(→ 1)減少 (-10 → -11)
グレイ・シトラス:3ダメうけて、耐久力7→4
監督:あっポラリスがノーダメ
潮ロジー:こちらも守ってもらってダメージなし
潮ロジー:無敵要塞ポラリス!
監督:やるな…
潮ロジー:頼れる~
ポラリス:純潔の砦、攻撃に対して1回ですよね?
ポラリス:この攻撃でグレイにも純潔の砦使えませんよね?
潮ロジー:アタック判定に対して1体に1回だけ、って書いてますね
監督:うん、1回の判定のつき1回だけ
監督:なのでダイスがあっても使えないはず
ポラリス:了解です。ありがとうございます
潮ロジー:ポラリスがいないと3回ぐらい死んでる。
ポラリス:ww
グレイ・シトラス:たいへん助かってますね
潮ロジー:防御役が重要なTRPG!
ポラリス:でも防御札はあと1枚しかない。頑張ろう
監督:じゃあ次行きます。
グレイ・シトラス:はーい
ポラリス:こい!
潮ロジー:はーいですわ
エンブレイス:5.蒼天の架け橋
エンブレイス:0〜2マスまで移動する。その後、キャラ1体に【アタック判定:[1+移動したマス数]ダイス】を行う。
監督:これをまず1回だけ使います。
監督:6に移動。
ポラリス:ヒィィィィ!
潮ロジー:5から6に1マス移動して、2ダイスの攻撃判定…!
監督:んー、ポラリスにアタック判定1+1+2
監督:(エネミーと舞台ボーナス)
潮ロジー:ヒェー
ポラリス:こ、こい!
監督:4SK4
StellarKnights : (4SK4) → 3,5,5,6 → 成功数: 3
監督:よし、高い!
ポラリス:ギニャー!
グレイ・シトラス:殺意高め
潮ロジー:いいや、6.思考の渦だね!
潮ロジー:5と6!
監督:ナニッ
ポラリス:ロジーの旦那!!
監督:2sk
StellarKnights : (2SK) → 1,6
監督:1減った!
潮ロジー:頑なな6!
ポラリス:2ダメージか……ここは、受ける!!
監督:OK!
ポラリス:耐久4→2!
監督:で、次にまた蒼天の架け橋
ポラリス:やめっ
エンブレイス:今度はガーデン4に移動します。
エンブレイス:アタックは不発。
潮ロジー:めっちゃ逃げる!
エンブレイス:そして。
ポラリス:対角線に移動しただと…?
エンブレイス:4.彼岸と此岸
潮ロジー:からの?
エンブレイス:あなたを含む、あなたと同じガーデンにいるキャラクター全ては耐久力を[2+現在のラウンド数]点回復する。その後、あなたのいるガーデンの対角線上にいるキャラクター全てに[2+現在のラウンド数]点ダメージを与える。
潮ロジー:ぎゃー!
グレイ・シトラス:ぎゃ~
ポラリス:ギャー!!
エンブレイス:こちらは4点回復。みんなは4点ダメージ。
監督:エンブレイスの耐久力を4(→ 4)増加 (-11 → -7)
潮ロジー:死んじゃった
ポラリス:し、死んだ……
監督:さて。
グレイ・シトラス:死だ~
監督:復活の手段がステラナイトには残されています。
ポラリス:なんだって?!
ポラリス:リザ、あるんだ
潮ロジー:あの化け物共のと同じ力が…!?
監督:P.154。歪みの共鳴。
監督:自身の「歪み」を1点上昇させることで、二つの効果のうち一つを使用することができます。
監督:上限に達するまで1セッションで何度でも使用可能。
監督:このふたつはいずれも「行動完了状態」「戦闘不能状態」のときであっても、いつでも使用可能です。
監督:どちらも耐久力の回復効果があるので
監督:耐久力を大きく回復させるイモータル・ライフか、
監督:攻撃力を大きく上げ、シースに傷跡を残す異形化か
監督:どちらかを選択することになるでしょう。
潮ロジー:異形化はその名の通りシースが傷付いてしまうようなので、イモータル・ライフを選択します
潮ロジー:2つのダイスの合計点分の耐久力を回復します
ポラリス:イモータル・ライフ一択です。セオドアに傷つけるだなんてとんでもない
潮ロジー:2d6
StellarKnights : (2D6) → 5[3,2] → 5
潮ロジー:ひよわ
潮ロジー:潮ロジーの耐久力を3(→ 3)増加 (2 → 5)
ポラリス:2d6
StellarKnights : (2D6) → 10[5,5] → 10
グレイ・シトラス:イモータルライフ使用
ポラリス:ふつう
グレイ・シトラス:2d6
StellarKnights : (2D6) → 3[2,1] → 3
グレイ・シトラス:ひよわ
監督:ポラリスの生命力がやばい
ポラリス:ふんふんっ
監督:で、エンブレイスの行動は全部終わり!
監督:じゃあ演出します
エンブレイス:大剣を地に突き立てる。
エンブレイス:そこから舞台に罅が入り、彼をも飲み込む強烈な光の奔流が起こった。
ポラリス:リプレイ映像のように繰り返される光景。翻されるマント、そして、撃ち弾かれる光。
潮ロジー:一点違うのは、その周りに散る羽根が光を誘導するように散らしていく。
潮ロジー:「といっても……相手さんも本気だねコレ!」
グレイ・シトラス:「うん、きついかも」
潮ロジー:「ポラリスくんも辛かったら言えよ!具体的には7割ぐらい追い詰められたら!」
ポラリス:「ピーガガ。具体的な指示だ」まるでセオドアのようだ、と思う。
潮ロジー:「数字のほうが明確だろ?っと、そろそろ───」
潮ロジー:遮光レンズの向こうで光が収まっていく。
潮ロジー:「コレぐらいの大技なら、隙ぐらいは……」
エンブレイス:だが、すぐに肉薄する。
エンブレイス:ポラリスを、大剣が袈裟懸けに切り裂く。
潮ロジー:「ポラリスくん!」
グレイ・シトラス:「……っ!」
エンブレイス:…そして、身を翻し、
エンブレイス:君達と向かい合うように、距離をとった。
ポラリス:「ピーガガ。駆動部の損傷。再行動までに要するクールタイム、13秒」
エンブレイス:……その13秒が
エンブレイス:彼らにとって、致命的だった。
エンブレイス:君たちは気づくだろう。
エンブレイス:力が抜けていく。
エンブレイス:光が、君たちから抜け落ち、エンブレイスの元に集っていく。
潮ロジー:「ぐっ……!」ガクン、と光を失った槍で体を支える。
潮ロジー:「必要なものまで、勝手に片付けてくれちゃって……!」冷や汗。
ポラリス:「…………」プシューと肩のパイプから蒸気を発し、膝から崩れ落ちる
グレイ・シトラス:「あっ、まずい」くらり、と力の喪失に危機感を覚える。
監督:…君たちは必要とする。再び立ち上がる力を。
監督:ただ、立ち上がる。それだけのことが…できる、はずだ。
潮ロジー:内燃のエネルギーが足りない。いつも感じる床の感覚とはだいぶ違うが。
潮ロジー:うつ伏せの状態でゴーグルが目を圧迫する。……あぁ。
潮ロジー:(転ぶ時は、危ないからちゃんと保護をしろと言われたんだっけ……)
潮ロジー:慣れたように小言を言う少女の声と、細やかなガジェットの音は聞こえてこない。
潮ロジー:「……自力で起き上がるしか、無いってわけね……」
潮ロジー:その代わり。巨大な歯車の駆動音はすぐ側で鳴っていた。
ポラリス:ガ チャ ン
ポラリス:歯車のきしむ音が聞こえた気がした。
ポラリス:それは酷く懐かしい音で。……あれはいつのことだっただろうか。……ああ、そうだ。これは
ポラリス:朽ちていた私を目覚めさせた者が持っていた歯車機構の音だ。
ポラリス:その者は私に使命を与えた。時が過ぎ、その者の孫娘は私に使命を与えた。
ポラリス:『セオドアを守れ』と。
ポラリス:「イエス。マイレディ」 モノアイに光が灯り、静かに立ち上がった。その単眼は、まるで全てを見通すかのように。
グレイ・シトラス:──倒れ伏した。
グレイ・シトラス:しばらく沈黙し、そして。
グレイ・シトラス:光の翼が広がる、再び。
グレイ・シトラス:「……わかってる」
グレイ・シトラス:内なる対話がどのようなものだったかは伺い知れない。だけど、その瞳が雄弁に語っている
グレイ・シトラス:諦めるつもりはない、と。立ち上がり、再び剣を構えた。
監督:グレイちゃんの手番!
監督:予兆!
舞台:No.4:貫通撃
舞台:最も耐久力の高いステラナイト1体に【アタック判定:8ダイス】を行う。その後、そのステラナイトは1マス移動する。移動先はエネミーが決定する。
監督:あのさあ
ポラリス:あの……
潮ロジー:ポラリス…!
グレイ・シトラス:た、耐えて~
監督:監督は怖くなってきました
ポラリス:www
潮ロジー:このターンでグレイちゃんが倒せば問題なしだぜ!(戦隊理論)
監督:グレイちゃん、やっちゃって!
ポラリス:そうだぜその通りだぜ!
グレイ・シトラス:はーい
グレイ・シトラス:4.過去と未来の色彩
グレイ・シトラス:この効果に同意するあなたの任意のキャラクター全員は。セットダイスを好きな数取り除いてもよい。
グレイ・シトラス:1個以上取り除いた場合、そのキャラクターは[3+取り除いたセットダイスの個数]点、耐久力を回復する。
グレイ・シトラス:回復スキル!
ポラリス:あ、そんな素敵エフェクトが!
潮ロジー:たすかる!
監督:おお
グレイ・シトラス:プレイヤー側はみんな使ってよいです!
潮ロジー:助かりロジー。えーと、じゃあ出目3のダイスを消去して4点回復しましょう
ポラリス:じゃあ、3のダイスを消去して4点回復!
潮ロジー:潮ロジーの耐久力を4(→ 4)増加 (5 → 9)
グレイ・シトラス:とはいえ、私けずりたいスキルがなーい
ポラリス:耐久10→14!
グレイ・シトラス:まぁ別のスキルで2点回復できるし、いいや
グレイ・シトラス:次、1.騎士のたしなみ
グレイ・シトラス:「あなたはキャラクター1体に【アタック判定:2ダイス】を行う」と「あなたは1マス移動する」を好きな順番で1回ずつ行うことができる。
グレイ・シトラス:1マス移動して、ガーデン6。射程的に当たらないので、アタック判定なし!
監督:距離を詰めてきたか…!
グレイ・シトラス:次、2.紫影の剣
グレイ・シトラス:あなたは0~1マス移動し、キャラクター1体に【アタック判定:3マス】を行う。
グレイ・シトラス:ガーデン5に移動して、ブースト3しつつ、アタック判定!
グレイ・シトラス:ブーケあげるよー、とかありますー?
潮ロジー:あげる!
潮ロジー:ブースト1分!
グレイ・シトラス:感謝!
潮ロジー:潮ロジーのブーケを4(→ 4)減少 (193 → 189)
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを8(→ 8)減少 (172 → 164)
ポラリス:あげる!
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (163 → 159)
グレイ・シトラス:あ、じゃあ4戻しておきます
グレイ・シトラス:168
グレイ・シトラス:ダイス6でアタック判定!
グレイ・シトラス:6SK3
StellarKnights : (6SK3) → 1,1,1,5,6,6 → 成功数: 3
監督:3ダメ!
監督:エンブレイスの耐久力を3(→ 3)減少 (-7 → -10)
グレイ・シトラス:5.咲き誇れ薔薇の花
グレイ・シトラス:対象1体に【アタック判定:2ダイス】を行い、その後対象1体に【アタック判定:2ダイス】を行う。その後、あなたの耐久力を2点回復する。
潮ロジー:2回分ブーケでダイスブースト!
潮ロジー:潮ロジーのブーケを8(→ 8)減少 (189 → 181)
グレイ・シトラス:ブーストは3×2を行う予定!
ポラリス:同じく!
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (159 → 155)
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (155 → 151)
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (151 → 147)
ポラリス:下げすぎた!151!!
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを4(→ 4)減少 (168 → 164)
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを4(→ 4)減少 (164 → 160)
グレイ・シトラス:感謝~
グレイ・シトラス:アタック判定5を2回!
グレイ・シトラス:5SK3
StellarKnights : (5SK3) → 2,2,3,3,6 → 成功数: 3
グレイ・シトラス:5SK3
StellarKnights : (5SK3) → 1,1,2,3,5 → 成功数: 2
監督:エンブレイスの耐久力を5(→ 5)減少 (-10 → -15)
グレイ・シトラス:で、耐久力2点回復!3→5!
監督:かなりくらった…!
グレイ・シトラス:あ、手番終了です~
潮ロジー:うおおー あと予兆かな?
ポラリス:ヒィィッィィ!
潮ロジー:ポラリスー!!
ポラリス:グレイのおかげで耐久4増えてますからね。耐えきって見せます
監督:よし、じゃあいきます
舞台:8sk
StellarKnights : (8SK) → 2,3,3,4,4,5,5,6
潮ロジー:ぎゃー
監督:防御入れるの忘れた、5点かな
ポラリス:防御は4.5点ダメージです
ポラリス:耐久14→9
ポラリス:むんっ
監督:回復がめっちゃ効いてる
監督:じゃあ演出を!
グレイ・シトラス:「きついのは、多分」
グレイ・シトラス:翼を羽ばたかせ、エンブレイスに急接近。
グレイ・シトラス:剣で切り上げ、その後回転して2連撃。
グレイ・シトラス:「そちらも同じ!」
グレイ・シトラス:まだ、倒れる気配は見せないが、ある程度、傷を負わせたのも事実。
エンブレイス:ほんの少し、鉄に覆われた体が蹌踉めく。
エンブレイス:だが、剣を掲げる。
エンブレイス:そして、ポラリスに再び斬りかかる。それは、装甲をも貫くほどの一撃だった。
ポラリス:己が身に刺さる刀剣を掴み、振りほどいて投げ返す
エンブレイス:空中で回転、片膝をついて着地する。
ポラリス:「先ほどから執拗に私を攻撃しているようだが。同族嫌悪か?」
エンブレイス:エンブレイスは答えない。答えることができない。
監督:ロジーくん!
監督:まずは予兆
舞台:No.5:殲滅戦
潮ロジー:物騒な名前だ
舞台:エネミーは任意のスキルに1個セットダイスを置き、即座にそのスキルを使用する。このスキルで「アタック判定」を行う場合、そのダイス数は1個増加する。
ポラリス:オイオイオイオイ
監督:ひどい奴が出た
潮ロジー:おいこら!
グレイ・シトラス:やば
監督:頼む…終わらせてくれ…
潮ロジー:働き者がぁ
潮ロジー:えーでは手番
潮ロジー:4.蒼天の架け橋
潮ロジー:あなたは0~2マスまで移動する。その後、キャラクター1体に【アタック判定:[1+移動したマス数]ダイス】を行う
潮ロジー:1から3に2マスの移動。3ダイスでの攻撃を行います
潮ロジー:ブーケでダイスブースト。二人も頂戴~
ポラリス:もちろんよ!
ポラリス:ポラリス・オン・コルドヴァ・ツォルケのブーケを4(→ 4)減少 (151 → 147)
グレイ・シトラス:あげる~1ブースト分!
グレイ・シトラス:グレイ・シトラスのブーケを4(→ 4)減少 (160 → 156)
潮ロジー:潮ロジーのブーケを4(→ 4)減少 (181 → 177)
潮ロジー:では6ダイス!
潮ロジー:6SK3
StellarKnights : (6SK3) → 1,1,2,3,5,6 → 成功数: 3
潮ロジー:で、続いて1.騎士のたしなみ
潮ロジー:「あなたはキャラクター1体に【アタック判定:2ダイス】を行う」と「あなたは1マス移動する」を好きな順番で1回ずつ行うことができる。
潮ロジー:アタックしてから…同じくガーデン4に移動しようかな。
監督:エンブレイスの耐久力を3(→ 3)減少 (-15 → -18)
潮ロジー:ダイスブースト3。よく見たら俺が一番多いので先に12個払っておきます。
潮ロジー:潮ロジーのブーケを12(→ 12)減少 (177 → 165)
潮ロジー:5SK3
StellarKnights : (5SK3) → 3,4,5,5,6 → 成功数: 5
潮ロジー:パーフェクト
グレイ・シトラス:おおー
ポラリス:おおー!!
監督:エンブレイスの耐久力を5(→ 5)減少 (-18 → -23)
監督:そろそろ進退極まってきた
潮ロジー:おのれ!
潮ロジー:予兆もどうぞ!
監督:じゃあ…
監督:あ、そのまえに前回の舞台の攻撃で
監督:その後、そのステラナイトは1マス移動する。移動先はエネミーが決定する。
監督:これを忘れてたので今やります。
ポラリス:ムーブ!
監督:ポラリスはガーデン2に移動!
ポラリス:理解!
ポラリス:移動させられちゃったぜ
監督:じゃあ…ダイス2におくね
監督:で、ダイスが一個増えるから10ダイス
ポラリス:ハイ……
監督:10sk
StellarKnights : (10SK) → 1,2,3,3,3,4,5,6,6,6
監督:防御3:8
ポラリス:2:純潔の砦
ポラリス:グレイの防御を+2
監督:防御4:5
グレイ・シトラス:あ、助かり!
監督:防御5は4!
監督:エンブレイスの耐久力を8(→ 8)減少 (-23 → -31)
監督:あっ
グレイ・シトラス:+2だから防御6かも
監督:今気づきましたが
潮ロジー:虫の息ロジー
監督:………死にました
潮ロジー:潮ロジーの耐久力を8(→ 8)減少 (9 → 1)
ポラリス:なんだろう
潮ロジー:自爆!
ポラリス:wwww
グレイ・シトラス:www
監督:自傷ダメージで
ポラリス:マジでww
グレイ・シトラス:そうとは……w
潮ロジー:wwww このうっかりものがぁ!
監督:そういえば軽減手段なかったんじゃん……
グレイ・シトラス:じゃああ3点くらって
ポラリス:wwwwwww
潮ロジー:軽減されたら一緒のガーデンで回復してもらおうと思っていた
グレイ・シトラス:耐久力2!
潮ロジー:まさかグレイちゃんの回復のお陰で助かるとは
監督:もうなんかもう
潮ロジー:これが……絆の力
ポラリス:wwwww
監督:じゃあ、なんかラストアクションぽく演出しますね
ポラリス:お願いしますw
潮ロジー:ウッス!
潮ロジー:「痛ッ……流石、行動派は元気でいいね」
潮ロジー:槍を支えに立ち上がる。
潮ロジー:既に光を失った歯車に手を添える。
潮ロジー:「ほんとは、こういうリカバリも自動化したいんだけどね」
潮ロジー:ガチガチ、ガキン
潮ロジー:ぐる ぐる ぐるん
潮ロジー:一人の手の動きを、滑車の原理で増幅し、巨大な歯車を回す
潮ロジー:光が灯り、羽根が芽生える。
潮ロジー:回り始めた歯車の勢いをつけるように、長柄の槍を体でぶん回す。
潮ロジー:黄金色の羽根が辺りに舞い散っていく。
潮ロジー:「こうして乱雑に扱うと、後で怒られそうだな」
潮ロジー:穏やかに苦笑を浮かべて。
潮ロジー:カ
潮ロジー: チッ
潮ロジー:時計の針が、動く音がする。
潮ロジー:
潮ロジー:時間が飛んだ。
潮ロジー:そう錯覚するスピードで槍が振るわれ、幅の広い燐光がそれに続く。
潮ロジー:エンブレイスの体を切り刻むように、光の刃が無数に撫で切った
エンブレイス:光の刃に切り刻まれ、その甲冑には無数の罅が入り、光が漏れ出していた。
エンブレイス:すでに満身創痍。いや、
潮ロジー:「ポラリスくん、グレイちゃん。警戒してね。……っても、もしかしたらポラリスくんは知ってるかもね」
潮ロジー:「熱暴走した後はどうなるか……同族嫌悪つってたっけ」
グレイ・シトラス:「ん、警戒しておく」
ポラリス:「行き場を失ったエネルギーがもたらすものは一つ」マントを翻し、一歩前に出る。
エンブレイス:光が、剣に集まっていく。そして───弾けた。
エンブレイス:力の奔流。熱すら感じるほどの。
エンブレイス:しかし、その甲冑も同時に粉々に砕け───
エンブレイス:姿が消える前に一瞬見えたのは、一人の女性の姿だった。
潮ロジー:槍の歯車が回転し、溢れる光を吸収しながら輝いていく。
潮ロジー:余波ですらキャパシティを超えるそれを、目の前のマントが弾いている。
潮ロジー:「ほんと……頼りになる味方がいてよかったよ」
潮ロジー:グレイちゃんに笑いかけたその奥。目も眩む光を遮光レンズの向こうから捉えて。
潮ロジー:「…………」
潮ロジー:輝く槍を錫杖のように掲げて、黙祷した。
潮ロジー:「………これからは平和に暮らしてくれよー」
潮ロジー:あんな強いやつ、二度とゴメンだ、と素直に息を吐いた。
グレイ・シトラス:「なんとか、といったところか」
ポラリス:「見事だった。ロジー」ドカっと座り込む
潮ロジー:「二人もお疲れー……いや、ほんとにね」
潮ロジー:「この組み合わせじゃなかったら、3~4回は死んでた実感がある」
グレイ・シトラス:「そだね」
グレイ・シトラス:「戦いやすかった。ありがとう」
ポラリス:「こちらこそ、だ」
ポラリス:「……お互い、負けられない理由があったということだろう。それが勝因だ」
潮ロジー:「そりゃいい、明確だ」
グレイ・シトラス:「うん」
グレイ・シトラス:短くつぶやいて。
グレイ・シトラス:「じゃあ、帰るね」
潮ロジー:「ん。じゃ、帰るとしますか。大切な人たちのとこに」
潮ロジー:「オフのときに会ったら、まー適当によろしく」
潮ロジー:ん、と拳を突き出す
ポラリス:フっと固い鉄の拳を突き出す。
グレイ・シトラス:軽く突き合わせて。
潮ロジー:コン、と軽く硬質な音を鳴らした。
潮ロジー:「もしかしたら、本人が再会するより」
潮ロジー:「なんかの製作者として見ることになるかもね」
潮ロジー:ク、と笑って、光の羽根に包まれていく。
グレイ・シトラス:「……そっか」
グレイ・シトラス:少し、距離を取って。大きな光の翼がグレイの身体を包む。
グレイ・シトラス:翼が消えていき、光が散ると。少女の姿もそこになく。
グレイ・シトラス:わずかな光の残滓が、帰還したことを告げていた。
ポラリス:「……」光の翼に包まれて消えていった2人を見送り、こちらも、星に向かって拳を突き上げる。
ポラリス:キラキラとその身が粒子へ移り変わっていく。……ゆっくりと流れる時間の中で、ふと思った。
ポラリス:自分は、今回の戦闘で攻撃していない。……も、もしや、性能を示せていないのではないだろうか……
ポラリス:ウィーン ギュルギュル
ポラリス:モノアイがけたたましく、動き、ディスプレイに【狼狽】の文字を表示させたまま。光の中に消えていった
潮ロジー:フィロソフィア大学。
潮ロジー:老若男女、知の輩がこの機関へと籍を置いている。
潮ロジー:敷地の中には幼い子供もいるかと思えば、爆発と悲鳴をあげる愉快な奇人も存在する。
潮ロジー:そんなどこにでもある一日の風景。
潮ロジー:「………」
潮ロジー:屋上。
潮ロジー:何かしらのソーラーパネルや在学生の作成したオブジェが点在する中で、本を読んでいた。
潮ロジー:傍らには様々な言語で書かれた原書が存在し、時折チョークが何かを記す音がする。
潮ロジー:ちょっとした時間つぶしに見つけた日陰。
潮ロジー:それは太陽が中天に輝く時刻が訪れて、すでに日の下となっていた。
潮ロジー:何処からか、先程までとは違う活気と、鼻をくすぐる香ばしい匂いなどが屋上にまで届いていた
沢田さなか:「~♪」鼻歌を歌いながら、屋上の階段を登る少女が一人。
沢田さなか:メイド服の装いで、人目を引いているが、本人は気にしていない。
沢田さなか:お弁当の風呂敷を抱え、屋上の扉を開ける。
沢田さなか:「ご主人さま、参りました」
潮ロジー:パタタタタタ、と扉に立てかけた本がドミノ倒しになる
潮ロジー:「ん」
潮ロジー:「……あれ、さなかちゃんじゃん。早いね」すでに昼休みは始まっている。
沢田さなか:「お昼ですよ」
潮ロジー:「えー?」
潮ロジー:「ホントじゃん」懐中時計を開く。
沢田さなか:「えぇ。それはそうと」
沢田さなか:「また本をこんなにたくさん……」
潮ロジー:「読み出すと止まらなくってさ」
沢田さなか:「もう、屋上はご主人さまの私有地ではございませんよ」
潮ロジー:「うんうん、皆のもの。なので俺も使ってOK」
潮ロジー:「研究室の皆も質問ついでにお供えみたいに置いてくしね、本」
潮ロジー:「てか、よくここに居るってわかったねぇさなかちゃん」
沢田さなか:「もちろんですとも」
沢田さなか:「これくらい、仕える者としてわからなくては……といいたいところですが」
潮ロジー:「うん、うん?」
沢田さなか:「この服、目立っているようでそれなりに知られ渡っていまして」
沢田さなか:「敷地内に入ると、学生の方などが教えて下さいます。ご主人さまの居場所を」
潮ロジー:「……なるほどー?」
潮ロジー:「そんなに有名だったんだ」
潮ロジー:「気をつけてね、この学校、家政婦ロボとか研究してるところもあるから」
潮ロジー:「捕まったらもてなされるよ」
沢田さなか:「家政婦ロボ……わかりました。気をつけますね」
潮ロジー:「うん。まぁ迷わないなら良かった」
潮ロジー:「こっちおいでよ。ご飯一緒に食べよ」
沢田さなか:「はい」
潮ロジー:本を積んでいた一角に空白を作る。
沢田さなか:近寄り、お弁当を広げ始める。
潮ロジー:「今日はどんなお弁当?」
潮ロジー:本を積んで椅子を作ろうとしたが、前に怒られたので止める。
沢田さなか:「卵焼きです」
潮ロジー:「お、甘いやつ?冷めても美味しいよね」
沢田さなか:「はい。この間おいしい卵焼きのレシピを本で見つけまして」
沢田さなか:「なので、今日は卵焼きがいっぱい食べられます!」開けたお弁当には、
沢田さなか:黄色一色が広がっていた。
潮ロジー:「………」
潮ロジー:「おぉー」
潮ロジー:「豪盛?だね?」
沢田さなか:「でしょう」
潮ロジー:横から覗き込んで見る。卵だ
潮ロジー:「これ、さなかちゃんの手作り?」
沢田さなか:「はい、もちろんですとも」
潮ロジー:「へー、それは嬉しい……あ、これ2段に重なってる」
潮ロジー:卵の下を覗いてみる。
潮ロジー:卵だ。
潮ロジー:「………めっちゃ作ったね」
沢田さなか:「下のは少し甘さ控えめでして。飽きないつくりになっています」
潮ロジー:そもそも今日のお弁当は?と聞いて卵焼きと返答が来た。
潮ロジー:つまり卵焼きオンリーで正しい。証明終了、エレファント。
潮ロジー:「そ、そっか。それはお気遣いを……」
潮ロジー:「だし入りのも美味しいもんね」
潮ロジー:「じゃあ、食べよっか」
沢田さなか:「はい」
潮ロジー:お互いの箸をめいめいにとる。そして一切れ食べる。
潮ロジー:「あ、おいしい」
沢田さなか:「はい。よかったです」
潮ロジー:ほのかに甘く、粗熱を取った柔らかな食感がじんわりと染み入る。
沢田さなか:「おいしく昼食を取っていただきたくて、多少頑張り過ぎた感はあるのですが……」
沢田さなか:「それでも今の一言で、報われました!」
沢田さなか:ニコニコと楽しそう。
潮ロジー:「………そ、よかった」
潮ロジー:こちらも楽しそうに笑う顔を見てほころぶ。
潮ロジー:「さなかちゃんは、ほんといい子だよね」
潮ロジー:「こないだのバトルも大変だったけど、どう?痛いところとか無い?」
潮ロジー:小さめに作られた卵焼きをもう一切れ。配分が少し変わっている。
沢田さなか:「いえ、まったく」
潮ロジー:「そりゃ安心だ。結構手荒になっちゃったしね」
潮ロジー:「俺は普段しない動きで体が痛いよ。筋肉痛ってやつかな」
沢田さなか:「そうかもしれませんね」
潮ロジー:「後で、マッサージチェア開発サークルにでも声掛けとくよ」
沢田さなか:「運動をしようという方向性ではなく……?」
潮ロジー:「あっはっは」
潮ロジー:「あっはっはっは」
潮ロジー:笑っておく。
沢田さなか:「……もう」
沢田さなか:「まぁいいですけど、健康でさえいてくれるなら」
沢田さなか:「本当はしたほうがいいんですよ!」ビシッと、念押ししておいて。
潮ロジー:「うぅーん。目的のない運動って苦手なんだよね……」指差される
潮ロジー:「出先で倒れたらさなかちゃんが運ぶ距離も増えるし……」
沢田さなか:「……まぁ、私も今回はバランスに欠いたお弁当を作りましたし、あまり強くは言えないのですが」
沢田さなか:「出先で倒れる前提ですか」
潮ロジー:「手も動かさずジョギングなんかしたら、頭しか働かないからね」
潮ロジー:「……というか、自覚あったんだ。お弁当のバランス」
沢田さなか:「一応は」
沢田さなか:つい、と目をそらして。
潮ロジー:「へぇ~」
潮ロジー:ニヤニヤと見る
潮ロジー:「まぁ、美味しいのはホントだよ。お弁当の中の一品なら嬉しいタイプ」
潮ロジー:下段の甘さ控えめの方を口にする。「味変もなかなか」
沢田さなか:「はい。それならまぁ、適度に作ろうと思います」
潮ロジー:「そうしてそうして」
沢田さなか:「では、そろそろお昼も終わるので」
沢田さなか:「一度お屋敷に帰らさせていただきますね」
沢田さなか:「色々やることもありますので」
潮ロジー:「ん、りょーかい。お仕事頑張ってね」
潮ロジー:「……あ、そうだ」
沢田さなか:「なんでしょう」
潮ロジー:「今度、暇なときにピクニックでも行こうか」
潮ロジー:「さなかちゃんのお弁当持って」
沢田さなか:「あ、いいですね」
沢田さなか:「いきましょういきましょう」
潮ロジー:「オッケー。そういう目的なら、俺も外出しやすいし」
潮ロジー:「んじゃ、決まりってことで」
潮ロジー:「また、お弁当楽しみにしとくよ」
沢田さなか:「えぇ。こちらも楽しみにしていますから」
沢田さなか:「この約束、忘れないでくださいね?」
沢田さなか:メイド服のスカートを大きく翻し、屋上を立ち去るべく歩きだす
潮ロジー:花のようにふわりと広がる姿を見送る。
潮ロジー:「だいじょーぶ、大事なことは忘れないんだ」
潮ロジー:その背中に声をかけ。
潮ロジー:傍らに積まれた本を見る。
潮ロジー:腹は膨れて、糖分も取って、もう一回りは読めそうだけど。
潮ロジー:「…………んー」
潮ロジー:立ち上がって白衣の裾を払う。この本は後で回収するとして。
潮ロジー:「もうちょっと乗り心地のいい荷台、考えとこ」
潮ロジー:んー、と伸びをして固まった体をほぐす。
潮ロジー:さて。
潮ロジー:「週末が楽しみだ」
ポラリス:大宇宙の始まり。
ポラリス:今から138億年前に超高温・超高圧の火の玉が爆発することで始まったと伝えられている。
ポラリス:その爆発はビッグ・バンと呼ばれた。そして今も尚、宇宙は膨張を続けていると言われている。
ポラリス:その宇宙において、質量を持つが光学的に観測できないとされる未幻物質。小規模なブラックホールとも形容されるその黒く暗黒な形状の物質を、人々はこう呼んだ。
ポラリス:ダーク・マター、と。
ポラリス:―――――眼前に並べられたシュークリームは、まさにそう形容するが相応しいほどに真っ黒に焦げ付いていた。
ポラリス:「…………」
ポラリス:「…………」
セオドア・ローゼス:「石?」
セオドア・ローゼス:素直に感想を漏らした。
ポラリス:「岩石ではない」
セオドア・ローゼス:珍しく年相応の少女らしい疑問である
セオドア・ローゼス:「そう……シュークリームを作ってくれるという話だったわね」
ポラリス:「肯定」
セオドア・ローゼス:焦げ付いた一つをくすみのない指でつまみ上げる
セオドア・ローゼス:ほろりと焦げた生地が粉となって指に塗られる。
ポラリス:「レシピ通りに作ったはずなのだが……」
セオドア・ローゼス:「はむ」と薄橙の唇で啄んだ。
ポラリス:「やはり止めよう、セオドア。焦げは発がん性物質でありセオドアの健康に害する恐れがってあああああ!?」
セオドア・ローゼス:「苦いわね」
ポラリス:「セオドア!ぺっしなさい!ぺっ!」
ポラリス:蒼いゴミ箱を持ちながら
セオドア・ローゼス:「イヤよ、はしたない」
セオドア・ローゼス:さくり、と黒い生地を口に含む「苦いわ」
ポラリス:「味の予想はついたはずだ。なのになぜ……」
セオドア・ローゼス:「見た目が悪いからと言って、味まで悪いとは限らないでしょう」
セオドア・ローゼス:「まぁ、そうとは言っても」
セオドア・ローゼス:「普通に焦げてるわね」
ポラリス:「だからそう言ったのに……」
セオドア・ローゼス:「私にこんなものを食べさせるなんて不遜ね、ポラリス」
セオドア・ローゼス:「一体どんな気持ちなのかしら?」
ポラリス:ウィーン ギュルグギュル
ポラリス:モノアイが申し訳なさそうに縮小していく
ポラリス:「申し訳ない気持ちで一杯だ。……私は人の心は分からないが」
ポラリス:【悲哀】の文字がディスプレイに表示される
セオドア・ローゼス:「あら、それは大変。とってもとっても大変だわ」
ポラリス:スン
セオドア・ローゼス:「もし私がもう一度シュークリームを所望したら、同じ申し訳無さを味わうことになるわね?」
ポラリス:「!!」
ポラリス:「……否定」
ポラリス:「セオドアに苦い思いはもうさせない」
セオドア・ローゼス:「へぇ?どうして?」
ポラリス:「【おいしいごはん】それが、私たちの願いだから」
ポラリス:プシュー 肩のパイプから蒸気が漏れ出る
セオドア・ローゼス:「そうね、そうだわ」
セオドア・ローゼス:楽しそうに口元を歪める。
セオドア・ローゼス:「美味しいものを食べるのは幸せだもの。なら、ポラリス」
セオドア・ローゼス:「今から慣らしておきましょう」
ポラリス:「慣らす……。学習か」
セオドア・ローゼス:焦げたシュークリームを小さく摘み取る。
セオドア・ローゼス:「えぇ。失敗の原因がわからなければ、成功にはつながらない。そういうものでしょ?」
セオドア・ローゼス:「あーん。あなた、口はどこ?」
ポラリス:「!?」
ポラリス:「待て。待つんだセオドア。私は機械。人の心は分からない。そして人と同じ機能を有していない」
ポラリス:「口は無い。口なんて機能は無い。やめ、やめて!無理やりフェイスガードを開かせるのは止めて!」
セオドア・ローゼス:「大丈夫よポラリス。貴方は私の心を学べば良い」
セオドア・ローゼス:「そして今私は、こうしたらすごく楽しそうだなぁと思っているわ」
セオドア・ローゼス:「良かったわね?」
セオドア・ローゼス:メンテナンスパネルから操作する。フェイスガードオープンはどこかな?
ポラリス:「セオ、セオドア!?待て、待ってほしい。私は人の心をもっと知りたいと思っているが、それとこれとは……」
ポラリス:pipi! face-gard open
ポラリス:ウィーンと口と思われる部分が露出する
セオドア・ローゼス:「へぇ、成分分析とか出来るんだ。ほんとに口があるのね」
セオドア・ローゼス:ぽいっと投げ入れる
ポラリス:「ピーガガ!イブツ コンニュウ!イブツ コンニュウ!」
ポラリス:苦いというか、痛いと形容した方が正しいような。そんな物体が喉を通り抜けていく
セオドア・ローゼス:「あら、食べ物のカテゴリでもないのね…」
ポラリス:「ゴホッゴホッ! セオドア、よくこんなものを食べて冷静な顔をしていられるな……」
セオドア・ローゼス:「そうねぇ、ポラリス」
セオドア・ローゼス:「こんな話を知っている?」
セオドア・ローゼス:「"好意のある相手"の作ったものは、ほんとうより美味しく感じるそうよ?」
ポラリス:「……」
セオドア・ローゼス:「さて、どうして私が平気な顔をしているのか……」
セオドア・ローゼス:「不思議ね?」
ポラリス:「理解困難」
ポラリス:「……」
ポラリス:「????」
ポラリス:「私は人の心が分からない。故に、セオドアの言うことの理解が難しい」
セオドア・ローゼス:「あらまぁ熱暴走」
ポラリス:「ピーガガ。プシュー」
セオドア・ローゼス:「じゃあ、こちらはどうかしら」
セオドア・ローゼス:新たに、隅に置かれていた黒い塊から炭を千切ってポラリスの開口部に放り込む。
セオドア・ローゼス:ただ、君の記憶領域が正しければ、君の作ったものにそのサイズはない。
ポラリス:「これは……??」
ポラリス:見栄えは似ているが、私の作ったものとは確かに違うものだ
セオドア・ローゼス:それはまるで、小さな少女の手に合わせて作られたサイズ。
セオドア・ローゼス:「私の作ったシュークリーム」
セオドア・ローゼス:「ふふ、ぜーんぜん膨らまなくて、クリームも入らなかったわ」
セオドア・ローゼス:「難しいのね、お料理って」
セオドア・ローゼス:悪戯をした少女のようにクスクスと笑う。
ポラリス:「…………セオドア」
セオドア・ローゼス:「なあに?」
ポラリス:その小さな炭……いやさシュークリームをむんずと掴み取り
ポラリス:一口で体内に取り入れる。
セオドア・ローゼス:「あら、体に悪いわよ」
ポラリス:「私には人の感情は分からないが。とても甘いと思う。……なにより、先ほども言ったはずだ」
ポラリス:「私は人の身体の機能を有していない。身体に悪いことなど無い」
セオドア・ローゼス:「なるほど、頼もしいわ」
セオドア・ローゼス:「じゃあ、今日のお茶会は一緒に付き合ってもらわないとね」
ポラリス:炭の含有率88%。味を構成する成分を分析しても、”苦い”としか感じられないはずのそれは、確かに甘いと感じた
ポラリス:「了解。付き合おう。……何をする?」
セオドア・ローゼス:「まずは座って。それからお茶を淹れて」
セオドア・ローゼス:「銘柄は何でも良いわ。ただ……」
セオドア・ローゼス:「甘いものに合うように、濃いお茶があると嬉しいわ?」
ポラリス:「理解。とっておきのお茶を煎れることとしよう」高い所からお湯を注ぎ始める。そして
ポラリス:シュークリームのレシピを記憶主装置の中で反芻する
ポラリス:バター、小麦粉、卵、牛乳、生クリーム、etc
ポラリス:料理に込める上で一番大切なものは愛情だと、レシピ本には書いてあった。……愛情とはなんなのだろうか
ポラリス:好意のある者が作ったものは美味しく感じられる。好意とはなんなのだろうか。なぜ、セオドアの作ったものは美味しく感じられたのだろうか。
ポラリス:セオドアに聞いてみよう。我が主人は、口ではなんと言ってもとても優しいのだから。
ポラリス:私の抱える気持ちも教えてくれることだろう。
ポラリス:ピーガガ。私は人間の心が分からない。そして
ポラリス:自分の気持ちも分からない
グレイ・シトラス:グレイとユアナの過ごす部屋に、温かい匂いが漂う。
グレイ・シトラス:トントン、と包丁で具材を切る音、水で洗う音、何かを茹でたり焼いたりする音。
グレイ・シトラス:それらの物音と匂いが、そろそろ夕飯だということを物語っている。
グレイ・シトラス:台所に向かうグレイは、エプロンを身に着け、忙しなく動き回っていた。
ユアナ・ノート:忙しなく動き回るグレイ。ちょこまか、といった擬音が聞こえてきそうなほどに愛くるしく動き回る少女。
ユアナ・ノート:鍋の火を見るためにその動きを止めた今がチャンスだと知った。
ユアナ・ノート:むぎゅっと
グレイ・シトラス:「わ」
ユアナ・ノート:背後から抱き着きその小さい背中に顔を擦りつける
ユアナ・ノート:「良い匂い~。今日のご飯、なーに?」
グレイ・シトラス:「はいはい」
グレイ・シトラス:「今日は和食寄り。お味噌汁とか、冷奴とか」
ユアナ・ノート:冷奴。冷たい奴と書いて冷奴。
ユアナ・ノート:炊き立てのご飯、お味噌、醤油、それに野菜の瑞々しい香りが鼻腔を擽っている。
ユアナ・ノート:実際、その嗅覚で今夜のメニューは分かっていた。グレイに言わせたかっただけだ
グレイ・シトラス:「わかってて聞いてない?」
ユアナ・ノート:プシュー プシュー ※下手くそな口笛。吹けていない
グレイ・シトラス:「……別に聞くのはいいけど」
グレイ・シトラス:「そろそろ抱きついたのを解いてほしい」
ユアナ・ノート:「あはは。はーい」と言いながらも
ユアナ・ノート:背後から伸ばした腕を、そっとグレイの手に重ねて。
ユアナ・ノート:「……痛み、残ってない?」
グレイ・シトラス:「ん。痛み?あぁ」
グレイ・シトラス:「大丈夫」
グレイ・シトラス:「心配になった?」
ユアナ・ノート:「心配にならないとでも思ってる?」
グレイ・シトラス:「心配するだろうな、とは」
グレイ・シトラス:「思ってる」
ユアナ・ノート:「……戦いの時はね、意識は残ってるから」
グレイ・シトラス:「うん」
ユアナ・ノート:「グレイが傷ついたり、倒れちゃったり。それでもまだ立ち上がろうとしたりするのが、分かっちゃうの」
グレイ・シトラス:「うん、やっぱりわかるもんなんだ」
ユアナ・ノート:「そう。だから」
ユアナ・ノート:「私の目の為にグレイが傷つくの、ちょっと、ヤだなって」
グレイ・シトラス:「そう」
グレイ・シトラス:「んー」
グレイ・シトラス:「そこらへんは一蓮托生なとこあるし」
グレイ・シトラス:「私も同じといえば同じなんだけど」
グレイ・シトラス:「でも、ちょっとわがままかもだけど」
グレイ・シトラス:「どうしても」
グレイ・シトラス:「ユアナと同じ景色がみたい」
グレイ・シトラス:「私のわがままは」
グレイ・シトラス:「聞きたくない?」
ユアナ・ノート:「ずるいよ、そういう聞き方」
ユアナ・ノート:「もう私の目のために戦わないで、なんて言えなくなっちゃう」
グレイ・シトラス:「まぁ」
グレイ・シトラス:「自覚的に言った」
グレイ・シトラス:「あと」
グレイ・シトラス:「これは黙ってたことなんだけど」
グレイ・シトラス:「ううん、気づいてるかもしれないけど」
グレイ・シトラス:「一緒にステラナイトやってるの」
グレイ・シトラス:「嫌じゃないんだよね」
ユアナ・ノート:「グレイ…!」背後から回した腕に、僅かに力を込める。
ユアナ・ノート:「私も」
ユアナ・ノート:「私も、グレイと一緒なの、嫌じゃないよ。ううん」
ユアナ・ノート:「グレイと一緒が良い。これまでも、これからも」気づいているかもしれないけどね、と照れ隠しに。
グレイ・シトラス:「うん」
グレイ・シトラス:「……うん」
グレイ・シトラス:「ありがとう」
ユアナ・ノート:「……ありがとう、私のグレイ」そう言って
ユアナ・ノート:尻尾を撫でたり、耳を触ったりしつつ
ユアナ・ノート:その光を失った瞳からは、わずかに雫のようなものが零れて
ユアナ・ノート:なんか、体をまさぐっていることに口出しできない空気をかもしだします
グレイ・シトラス:「いい感じの雰囲気演出してるけど」
グレイ・シトラス:「それはちょっとやめよう」
ユアナ・ノート:「ハイ」ハイ
ユアナ・ノート:「空気に流されない女だね、グレイ」
ユアナ・ノート:「頼もしいな」
グレイ・シトラス:「それはよかった」
グレイ・シトラス:「料理の続きするから」
グレイ・シトラス:「ちょっと離れてもらっていい?」
グレイ・シトラス:「また、あとで」
グレイ・シトラス:「甘えてもらってかまわないから」
ユアナ・ノート:「あとでなら良いんだ……!」
ユアナ・ノート:「わかった。それじゃ、私は洗濯してるから」
ユアナ・ノート:シュルシュルと目に巻いた包帯を剥がして
ユアナ・ノート:「また後でね。私の騎士さま」グレイを振り向かせ、こつんと額と額を重ね
ユアナ・ノート:とてててーっと去っていく
グレイ・シトラス:「……」
グレイ・シトラス:「敵わないなぁ」小さくつぶやき、料理を再開する。
グレイ・シトラス:小気味よく具材を切る音は、喜び跳ねてる音にも似て。
グレイ・シトラス:今ばかりは。
グレイ・シトラス:緩みきった表情を見られずに済んだけど。
グレイ・シトラス:「願いが叶ったら、覚悟しないとなぁ」
グレイ・シトラス:散々弄られる未来に思いを馳せて。
グレイ・シトラス:小さく吐息を漏らすのだった。
監督:というわけで、最後に勲章授与を行います!
監督:これは集めると願いが叶うというもので
監督:どんぐらい集めればいいかはP.123参照
立川:なるほど。
監督:何気に酷いこと書いてあるんですよねこれ
缶詰:なんか6階梯以降は叶えられずにエクリプスリセットとかかいてる
立川:失われたものの再生、存在しないものの創出がいいな。オーブンレンジ欲しい
立川:え
監督:そうなの
グレイ・シトラス:えげつないぜ!
缶詰:ちょっと世界を変えたい程度の小さな願いなのですが…
監督:第7、8階梯かな〜
缶詰:そっか~
監督:まあそんな勲章ですが
監督:今回はいくつもらえるのか
監督:見ていきましょう
缶詰:わくわく 30個ぐらいかな
立川:わくわく!
監督:1.勝利の騎士
監督:ステラバトル勝利時、全てのステラナイトに授与
監督:全員に1!
グレイ・シトラス:やったー!
立川:ヤッター!
缶詰:わーい!
監督:2.終撃の騎士
監督:エネミーの耐久力を0にしたステラナイトに授与される。
監督:…………
監督:ロジーくんにあげます!
缶詰:やったー!
立川:おめでとー!!
監督:(自爆から目を逸らす)
立川:wwwww
缶詰:エンブレイス、恐ろしい敵だった
缶詰:あの8ダメージが無かったら今頃…
監督:3.鉄壁の騎士
監督:ステラバトル終了時に、耐久力が初期値以上のステラナイトに授与
監督:これは…今回はナシ!
缶詰:鉄壁と言うならポラリスなのになぁ…w
立川:wwww
グレイ・シトラス:いなかった……w
監督:回復ビルドで挑んでみよう
缶詰:満身創痍!
監督:4.模範の騎士
監督:自分以外にブーケの効果を使用したステラナイトに授与
グレイ・シトラス:お
監督:これは、全員!
立川:おおー
グレイ・シトラス:わーい!
監督:全員に1個
缶詰:やったー
缶詰:皆で回してた
監督:5.共闘の騎士
監督:ステラバトル中、他のステラナイトと会話した場合に授与
監督:これも、全員!
立川:わーい!
グレイ・シトラス:やったー
缶詰:やった~!
缶詰:和気あいあいです
監督:というわけで、以上!
監督:ロジーくん4、ポラリス3、グレイ3
監督:ですね
グレイ・シトラス:わーい
立川:ヒュー!
缶詰:わーい!
グレイ・シトラス:道は遠いな……
缶詰:(本来3オールだったのは気にしないでおこう)
立川:www
監督:頑張って集めよう!
缶詰:集めるほどにお弁当のおかずがランクアップ!
監督:(目を逸らす)
立川:黄色一色から彩が増える!
監督:では、これにて全行程終了!
監督:お疲れ様でした〜!
グレイ・シトラス:お疲れ様でした~楽しかった~~~!
缶詰:卵焼きに…明太子が!
立川:楽しかった~!!お疲れ様でした~!!
缶詰:お疲れ様でした~~!!
グレイ・シトラス:ありがとうございました!
立川:ありがとうございましたっ!!