『夜汽車』 GM:優水

本作品は、「河嶋陶一朗」「冒険支援株式会社」及び「株式会社新紀元社」が権利を有する『忍術バトルRPG シノビガミ』の二次創作物です。
©️河嶋陶一朗/冒険企画局

本シナリオは「忍秘伝・改」に収録されている公式シナリオとなります。
全編にわたりネタバレを含むので、プレイ予定のある方は閲覧にご注意ください。

本編ログ|雑談ログ

登場PC

PC1:夜岸郷是よるぎし・ごうしぇ【キャラシート】(PL:カムリ)
PC2:九曜くようアギト【キャラシート】(PL:ぺん)
PC3:ナリア・チューブダムNaria Tubedom【キャラシート】(PL:馴染)
PC4:宮ヶ瀬紬みやがせ・つむぎ【キャラシート】(PL:クオンタム)

目次

プリプレイ

GM:シノビガミ『夜汽車』はっじまるよー!
GM:まずはキャラ紹介!PC1から順番にやっていきましょう。
夜岸郷是:ウオオオ!!
GM:PC1:夜岸 郷是くん!
九曜アギト:うおーうおー
夜岸郷是:はーい!
夜岸郷是:キャラシートは貼った方が良いかしら?
GM:あ、貼っていただけるとありがたい!
【キャラシート】
夜岸郷是:では改めて、夜岸郷是(よるぎし・ごうしぇ)です。
夜岸郷是:表の顔は18歳男子大学生。しかしその裏の顔は…鞍馬神流、廻鴉の処刑忍!
夜岸郷是:チャラチャラヘラヘラしながら処刑忍務とかをこなすけど
夜岸郷是:宮沢賢治が愛読書の気の良いお兄ちゃんです。
GM:宮沢賢治だ
夜岸郷是:かつては影絵座の抜け忍であり、とある事情から師匠を殺して処刑忍へと身をやつしました。
夜岸郷是:そのせいで抜けた流派の奴らに【居所】がばれると射撃点一点を喰らってしまうのだ
GM:影絵座っぽいひとは……いないな
GM:実質ノーデメリットでは?
夜岸郷是:やった~!やっぱり流派は抜け得!
夜岸郷是:性能面ではオーソドックスな陽炎神槍型。長所背景「攻撃訓練」で判定回数を軽減しつつ
夜岸郷是:覆滅で奥義対策、黒洲で戦場変更対策、と万能性に振ったタイプです。
夜岸郷是:今回は何か記憶喪失らしいけど多分処刑しなきゃならない人もいなさそうなので
夜岸郷是:気楽にヘラヘラチャラチャラしていければな~と思います。よろしくね!
GM:よろしくお願いします!
GM:ハンドアウトはトレーラーの後に貼るので
GM:次行きましょう!

GM:PC2、九曜アギトくん!
【キャラシート】
九曜アギト:わ~い
九曜アギト:こんにちは。九曜アギトです。かつて最強と言われたシノビの集団、八武衆の名前を騙る
九曜アギト:真(リアル)八武衆という戯けた名前の流派の首魁をやっているハグレモノです。
九曜アギト:戯けた名前の流派を興しただけあって性格も戯けており、全ての流派を渡り歩いたとかいう胡散臭いことをほざいています。
九曜アギト:流派名があまりにも不遜なため、様々な人間から命を狙われており
九曜アギト:無縁という背景の効果で、セッション開始から常に1点生命力を削られているよ。自業自得だね。
GM:いたい
九曜アギト:データ的にはハグレ流派ブックで追加された新ルール、独自流派を使用したキャラで
GM:独自流派だ!
【流派シート】
九曜アギト:忍道を古流忍法の開祖で重ねて修得し、生命力が1点になると滅茶苦茶な+修正とダメージ上昇が得られるようになります。
九曜アギト:攻撃がかすっただけで7点ダメージを与えられるぞ。
九曜アギト:独自流派のキャラクターは接近戦攻撃を、オリジナル忍法である独自射撃戦や独自接近戦と入れ替えていいというルールが有り
九曜アギト:それに従って接近戦攻撃を独自射撃戦忍法、水竜術に変えて取得してます。
九曜アギト:これで普通はできない、初期作成でありながら間合い3を確保しつつ
九曜アギト:忍道、開祖、忍道を重ねられるというわけ
GM:こわすぎる
九曜アギト:代わりに生命力1になるまではほんまもんのカスなのでそれまでなんとか生き延びたいです。早く生命力1になってめちゃくちゃしたいよ~。
九曜アギト:独自流派はセッション中に流派に加入してくれるキャラが居るとボーナスがあったりするので積極的に勧誘とかもしていきたいですね
九曜アギト:まあ今は記憶失ってるので流派とかも何も知らんのですけど
九曜アギト:という感じのキャラになってます。よろしくね~。
GM:よろしくね〜

GM:では次…PC3!海外からのお客さん…ナリア・チューブダムさんだ!
ナリア・チューブダム:は~い♪
【キャラシート】
ナリア・チューブダム:ナリア・チューブダムです! マクファーデン探偵学校所属の高校生。今は日本の私立御齋学園に留学中の女子高生。
ナリア・チューブダム:明るく親しみやすく平和的な少女です。生まれ育ちはアメリカだけど、日本語もペラペラだ。エセ外国人喋りはしないぞ。
GM:やったー日本語流暢!
ナリア・チューブダム:父は殺し屋で、その技術を叩き込まれてはいるけど、本人は殺人とかは好きではありません。人間、殺すと死んじゃうので……
GM:真理・・・
ナリア・チューブダム:目指すものは『探偵』! 信条は『真実は人を自由にする』! 嘘や謎はみんなにとっての負担だと思っているので
ナリア・チューブダム:あらゆる真実を探り、明らかにしていきたいです。きっとそれでみんな仲良くなれる!
GM:みんななかよくしようね〜
ナリア・チューブダム:性能は変調を軸にした構成です。『慢心』『武曲』で変調とダメージを重ねつつ
ナリア・チューブダム:必殺の『掌握』で行動を縛り、自滅で更に追い立てます。
ナリア・チューブダム:みんなで仲良くなるための障害をこれで排除するってわけ。頑張ろう!
GM:じわじわと苦しめていくタイプじゃん
GM:やったー頑張ろう!

GM:ではPC4!宮ヶ瀬紬ちゃん!
宮ヶ瀬紬:はぁーい
【キャラシート】
宮ヶ瀬紬:宮ヶ瀬・紬です。関東の片田舎の宮ヶ瀬湖出身。隠忍キャラらしく出身地をそのまま苗字にしてみました。
GM:おおー
宮ヶ瀬紬:山の王の犬神がお父さんで、お母さんは人間です。シノビガミ的には尾人って言うらしいけど
宮ヶ瀬紬:宮ヶ瀬では半妖って呼ばれていたので、半妖と名乗ってます。見た目は普通の人間で、異形化するとお父さんに近い姿になる。
GM:ほうほう
GM:いぬ!
宮ヶ瀬紬:半妖はハーフエルフと同じで迫害されがちなので、里が自分のせいで真っ二つになるなら……と、自分から里を出ました。
GM:やさしい
宮ヶ瀬紬:いつか王に相応しい存在になって、信頼できる仲間たちと一緒に故郷に戻りたいけど
宮ヶ瀬紬:もしかしたらわたし生まれてきてはいけなかったのかな~~と思ってます。控えめだけど芯が強い感じの子です。
宮ヶ瀬紬:性能は……えーと、獣化して殴ります! 終わり!
GM:シンプルかつ暴力!
宮ヶ瀬紬:あと、隠忍ブックに乗っていた多尾が頑健と相性よさそうだったので
宮ヶ瀬紬:生命力がフルに残っていれば、最初のラウンドはコスト8+プロットを確保できるはずです。安心して獣化できるな……
宮ヶ瀬紬:以上です。よろしくね。
GM:多尾のコストは追加生命点分なので、+2ですが、それでも相当な強さ!
GM:獣化の立ち上がりをカバーできてるので強い
宮ヶ瀬紬:あっそうですね、いま見たら追加の生命力なのでコスト+2でした。でも獣化さえすれば血旋渦するだけなので無敵!
GM:終わりだ…
宮ヶ瀬紬:みんなとなかよくしたいです。よろしくね。
GM:よろしくね!
GM:では、トレーラーおよびハンドアウトを貼って始めて行きます!

そこは、駅のホームだった。
君たちには記憶がない。
わかるのは、自分たちが忍者である、ということのみ。
何故こんな不思議な力を持っているかもわからない。

君たちの手には便箋と切符。

「そこに行けば、全てが分かる」

そして、ホームに夜行列車が到着する。

使命───自分の記憶を取り戻す。

導入

GM:では、導入です。
GM:全員の導入をこの一つのシーンでやってしまいます。
GM:君たちは自分が忍者であるという以外の記憶を失い、
GM:「そこに行けば、全てが分かる」と書かれた便箋と夜行列車「つきのわ」と書かれた切符を受け取り、駅のホームにやってきています。
GM:いいところで夜行列車が来るので
GM:それに乗り込んでシーン終了!となります
GM:では、アクション!

GM:ひなびた駅のホームに、君たちはいた。
GM:君たち以外に人の姿はない。終電も行ってしまった。
GM:今時あまり見ない、トタン屋根。向こう側のホーム以外、何もないような場所。
GM:……その中のひとりが、口火を切る。
ナリア・チューブダム:「事件です」
ナリア・チューブダム:明るいブラウンの髪と、緑の瞳。涼やかな面持ちの、すらりとしたスタイルの少女だ。
宮ヶ瀬紬:「…………」 便箋と切符を握りしめ、心細そうにホームに立っている。
九曜アギト:時折明滅する古びた電灯。ホームに備え付けられたベンチに、黄色いラインの入ったスーツを着た怪しい男がもたれかかっているよ。
宮ヶ瀬紬:「えっ」
宮ヶ瀬紬:「じ、事件……?」
ナリア・チューブダム:「はい。事件です」
夜岸郷是:「ンオ」ベンチに座り、本を片手にしていた青年。鴉のような鋭い容貌である。
ナリア・チューブダム:ぐるりと紬を見る 「おかしなことが起きているということです! ……だって私、なんでここにいるのか分かりません!」
ナリア・チューブダム:「ここはどこ! 私は誰! ……ということはありませんが……あまりにもおかしなことです!」
九曜アギト:「ああ、事件だ。」男の脇腹には刃物で刺されたような傷があり、そこから血が流れ出しているよ。
九曜アギト:無縁の効果で器術を減らすね
九曜アギト:「誰かに刺されてる。心当たりがある奴は?」
夜岸郷是:「センセー。そっちのスーツのオニーサンが刺されてマース」
ナリア・チューブダム:「原因なくして結果はない……あっ、あっちにも新たな事件!」
ナリア・チューブダム:アギトの方に駆け寄る 「殺人未遂ですね!? 息はありますか!?」
宮ヶ瀬紬:「あ、あの……すみません、私もどうやってここに来たのか、全然思い出せなくて……」
宮ヶ瀬紬:「犯人の心当たりとかも……すみません」
宮ヶ瀬紬:どこか人間離れした長い金髪の少女。どこかの学校の制服を着ているが、地元の人間ではないことは明らかだ。
夜岸郷是:「オウ、こっちにも事件」紬さんの方を見るよ。
九曜アギト:隣のベンチには血に濡れた招待状とつきのわと書かれた切符が置いてある
九曜アギト:「見てのとおりだ。ただ何も覚えてない」
ナリア・チューブダム:「ふーむ……」 アギトの隣に落ちていた招待状と切符を、ハンカチ越しに拾い上げ
九曜アギト:「犯人の顔も、刺される動機もさっぱりだ」血を流しながらも、男は落ち着いているように見える。
宮ヶ瀬紬:「きゅ、救急車! とりあえず救急車を呼びましょう!」
夜岸郷是:「奇遇だねェ。同じく持ってたのは、これだけだ」『つきのわ』のチケットと招待状を胸ポケットからぺらりと出す。
ナリア・チューブダム:「招待状と切符……犯人の残したものでしょうか」
宮ヶ瀬紬:「そちらの人、結構……傷、深いですよね!? はやくしないと手遅れになります……!」
夜岸郷是:「……救急車ねェ。必要ある?」アギト君に。
宮ヶ瀬紬:「なんで探偵さんはそんなに落ち着いてるんですか……!」
宮ヶ瀬紬:「いや探偵さんか知りませんけど……!」
ナリア・チューブダム:「あっ、そうですね。すみません、我々は救急車を呼ぶということをする機会があまりありませんでしたので……!」
九曜アギト:「ああ、いや。一つ思い出した」ナリアの手からチケットを取り返して
九曜アギト:「この切符は俺の分だ。医者はいらない……これから行かなきゃならない場所がある」
夜岸郷是:「『そこに行けば、すべてがわかる』……何でかな。そう知ってたような気がするなァ」
夜岸郷是:くつくつと嗤う。
九曜アギト:「それに、忍びはこれくらいの傷じゃ死なない……お前らもわかってるだろ」
宮ヶ瀬紬:「……」
宮ヶ瀬紬:「忍び。まさか、……全員……?」
宮ヶ瀬紬:ゆっくりと夜岸、ナリア、アギトを見る。
夜岸郷是:「ホラ!言ったろ?御同輩だって」
ナリア・チューブダム:「なるほど、なるほど……」 近づいた時に、アギトの傷とその忍びたる正体も見抜いた。探偵であるからにはそれくらい当然なのだ
ナリア・チューブダム:ゆっくり立ち上がり、その場の三人を振り返る 「そのようですね。つまり、私たちは……」
宮ヶ瀬紬:「…………」 ごくりと唾を飲む。
ナリア・チューブダム:「全員が忍びで、全員がチケットと招待状を持ち」 自分もポケットからその2枚を取り出す
ナリア・チューブダム:「そして全員が、なぜここにいるのか分からない」
九曜アギト:「ふ。当たりかよ。適当言ったつもりだったんだが」
ナリア・チューブダム:「ということでいいですか?」
九曜アギト:「誰かが秘密を抱えてなきゃな」
夜岸郷是:「少なくともオレは合ってるよ。『雪のたんぼのあぜみちを ぞろぞろあるく烏なり』っつゥ感じだな……流石探偵さん」
夜岸郷是:『宮沢賢治全集 3』と書かれた文庫本を片手に。
宮ヶ瀬紬:「探偵さんの言う通りだと、思います。あの……忍びなら、本当は何かしらの秘密もあったのかもしれませんけど」
宮ヶ瀬紬:「本当になんにも思い出せなくて……」
夜岸郷是:「記憶喪失なんだから秘密も何もねェ」
夜岸郷是:「思い出すには……”思い出させて貰う”しかねェんじゃねえか?」
ナリア・チューブダム:「OKay! じゃあ私たちは、ひとまず仲間ね!」
夜岸郷是:「そォだな。仲間の存在は不可欠だよ」低く笑って
宮ヶ瀬紬:「な、仲間!? 仲間でいいんですか!?」
夜岸郷是:「敵になりてェわけじゃないだろ?」肩を竦める。
宮ヶ瀬紬:「いえ、あの、私としてはできるだけ仲良くはしたいですけどその……会ったばかりで正体もわからないのに……いいんですか……!?」
九曜アギト:「俺は構わない。……というより、そうじゃないと困る」
宮ヶ瀬紬:「敵には……なりたくないですけど……」
ナリア・チューブダム:「そうそう、いいのよ!」 明るく笑い、語尾から敬語が消える 「色々忘れてしまっていても、思い出せることはある」
ナリア・チューブダム:「大事なのはたくさんの力を合わせて『真実』を明らかにすること……最大の探偵ですら、隣には常に相棒がいたんだから」
九曜アギト:「俺はどうやら、力の使い方もすっかり忘れちまってるようでね。今始められたら、生き残れる気がしないよ」
夜岸郷是:「良い奴だな、アンタ」紬さんに。
夜岸郷是:「気に入ったよ。さっきアンタは、”会ったばかり”のアイツアギトに救急車呼ぼうとしただろ」
宮ヶ瀬紬:「嫌われるのが嫌なだけです。……たぶん」 おどおどと夜岸さんに返す。
夜岸郷是:「少なくともこの状況じゃ、充分な理由だね。そうだろ?」
ナリア・チューブダム:「仲間でいられなくなるまでは、仲間でいるべき! 私はそう思ってる」
宮ヶ瀬紬:「そう、ですね。救急車はともかく、探偵さんの言うことは……その通りだと思います」
夜岸郷是:「じゃア、自己紹介でもしとくか。仲間記念によ」
九曜アギト:「九曜アギト」
夜岸郷是:「オレは夜岸。夜岸郷是。まァゴーシェさんでも夜岸でも好きなように呼んでくれよ」
宮ヶ瀬紬:両手をおなかの前で組んで、みんなの自己紹介を聞いてます。
宮ヶ瀬紬:「(……えっ、アギトさんの自己紹介、これで終わり……!?)」
夜岸郷是:「嬢ちゃんの名前は?」
ナリア・チューブダム:「ナリア・チューブダム! 祖国がアメリカだということは覚えています」
ナリア・チューブダム:「でもこの通り、日本語もバッチリ。仲良くしてね! 私、歳とかも気にしないから」
夜岸郷是:「じャア男子組はこっちな」アギトを肩を組む。敵意はないと感じられるだろう。
宮ヶ瀬紬:「あの、気を悪くしないでいただきたいのですけど」
宮ヶ瀬紬:「アメリカに忍びっていたんですね……?」
九曜アギト:「……」傷口を押さえて気だるそうにしています。
宮ヶ瀬紬:「あ、アメリカは流石に覚えています! マクドナルドの国です」
ナリア・チューブダム:「いるわよ~。言い方は違うかもしれないけど……似たようなのはどこにだっているわ」
九曜アギト:「俺は初耳だ。今の会話で、ここがアメリカじゃないらしいことはわかった」
夜岸郷是:「言われてみりゃ、そんな奴等も居た気がするなァ……あんまり覚えてねェや」
ナリア・チューブダム:「日本が本場なのは間違いないけどね。ほら、あなたは?」 紬に
ナリア・チューブダム:「なんて名前で、どこから来て、何が好きなの?」
宮ヶ瀬紬:「あっ、えと……失礼しました。私は、ええと」
宮ヶ瀬紬:「紬。宮ヶ瀬紬です。出身は多分日本で……それ以外、ほとんど覚えていません」
宮ヶ瀬紬:「お父さんとお母さんが優しかったことはぼんやり覚えていますけど、それくらいですね」
夜岸郷是:「アギト、ナリア、紬ね。よろしく」軽く片手を上げる。
ナリア・チューブダム:「そう! よろしくね、みんな」
宮ヶ瀬紬:「すみません。ナリアさんみたいなおしゃれな挨拶ができなくて……」
宮ヶ瀬紬:「が、頑張ります。よろしくお願いします」
夜岸郷是:「そんだけ覚えてられりゃジョートーだろ。さっさと親ン所帰ろうぜ」
九曜アギト:「どれだけ続く仲かはわからないけどな」
宮ヶ瀬紬:「ううっ」
夜岸郷是:「アギトくゥ~~ん!協調性がないなァ!」ゲラゲラ笑って肩を更に強く組む。
九曜アギト:「いってえ……」肩を寄せられて顔を歪めるよ
宮ヶ瀬紬:「な、仲間でいられるうちは……仲間でいましょう……!」
ナリア・チューブダム:「そうそう。一人で解決できることなんて限られてるんだから」
ナリア・チューブダム:「ここがどこだかも分からないで、みんな揃って記憶がないならなおさらね」
GM:シュポーーーーーー………
GM:古めかしい汽笛が鳴り響く。
宮ヶ瀬紬:「…………?」
夜岸郷是:「こ~いうのは行くぜ!エイエイオーって感じで良ィ~んだよ。ほら……同じ列車に乗り合わせる仲なんだ」
宮ヶ瀬紬:「あの。あの、今の……音……」
九曜アギト:「来たな」
ナリア・チューブダム:「蒸気機関車!」
夜岸郷是:「切符があれば列車が来る。当たり前だと思わねェか?」
宮ヶ瀬紬:「電車って、ああいう汽笛も鳴らすんですか?」
GM:がたん。がたんごとん。しゅうううう。
夜岸郷是:「いや……ありゃ、汽車か?何つゥ古めかしい……」
夜岸郷是:「駅弁とか食えんのかなァ」
九曜アギト:「『つきのわ』だ。これに乗れば、全てがわかる」
GM:正面に「つきのわ」と書かれたプレートをつけた機関車がホームにやって来て
GM:君たちの前で止まる。
宮ヶ瀬紬:実際、きかんしゃトーマスみたいな感じなのかな
宮ヶ瀬紬:きかんしゃトーマスだった
宮ヶ瀬紬:「えぇぇ……!? き、機関車……!?」
ナリア・チューブダム:「もし駅弁が買えるなら、売人にいろんなことを聞きたいわね」
ナリア・チューブダム:「話が通じる人がいればいいんだけど」
九曜アギト:ベンチから立ち上がり、真っ先に迷いなく列車に乗っていきます
宮ヶ瀬紬:「ああっアギトさん! そんな迷いなく乗り込んだら危ないですよ!」
宮ヶ瀬紬:「ただでさえわけの分からない状況で、アギトさんはケガしてるんですから……! 待ってください!」
夜岸郷是:「アギトくゥ~ん!集団行動しようぜ集団行動ォ!」ゲラゲラ笑いながら乗り込む。
夜岸郷是:「ま、アイツはオレが見とくわ。紬チャンは心配すんなよ!」手を振って。
九曜アギト:「問題ねえよ。覚えてないが、それはわかる……俺の勘がそう言ってる」
ナリア・チューブダム:「行動に躊躇がない人ね。ま、それ以外の選択肢もあるとは思えないけど……」
ナリア・チューブダム:「マクドナルドもなさそうな所だもの。長居したって何が得られるやら」
ナリア・チューブダム:「乗りましょ乗りましょ」 こちらも軽い足取りで汽車に向かっていく
宮ヶ瀬紬:「……」 無人のホームを見る。マクドナルドどころか、この駅以外に何もないかのような光景。
宮ヶ瀬紬:「(もし、この機関車に乗りそこねたら……どうなるんだろう) ("次"は、来るのかな)」
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:決意をかためて、三人のあとに続きます。
九曜アギト:「……夜岸。お人好しはほどほどにしておけよ」列車に乗り込もうとする夜岸に。
九曜アギト:「他人より自分を気にかけておいたほうがいい」
夜岸郷是:「はァ?気持ち悪ィ~こと言うんじゃねェよ」肩を竦めながら、列車の奥へと歩んでいく。
九曜アギト:「感じるんだよ。お前、死相が出てるぜ」
夜岸郷是:「アギト野郎が一番死にそうだろうが! お前みたいな奴、この本で見たぜ」
夜岸郷是:『宮沢賢治全集 3』の目次を取り出す。
夜岸郷是:「注文の多い料理店」の表題を指さしていた。
夜岸郷是:「会ったばかりの人間に対して一々注文を付ける奴は」
夜岸郷是:「腹に一物抱えていると決まっている」そう言って、くつくつと嗤う。
GM:そして、列車は走り出し、
GM:ホームには、置いて行かれた風が吹くばかりだった。

GM:導入シーン終了。

マスターシーン

GM:続いてはマスターシーンです。列車の中であやしいお姉さんに出逢います。
九曜アギト:なんだとぉ……
夜岸郷是:怪しいお姉さん!?!?!?!?!??!?!?!?!
九曜アギト:カムリさんの性癖が刺激されてしまう!
ナリア・チューブダム:お姉さんバトルね!
宮ヶ瀬紬:メーテル!?
GM:はじめていきますね〜

GM:少し歩くと、開けた客車に出る。
GM:床は上等な絨毯で覆われ、居心地は悪くなさそうだ。
九曜アギト:電車に入るなり、どかっと座席に腰を下ろす。
九曜アギト:傷口からは未だ血が滴っている。絨毯が点々と血で汚れていくよ。
???:「あら?あなた……」
GM:客車に入った君たちに話しかける女がいる。

GM:黒いコート、サングラス、鴉色の長髪。
宮ヶ瀬紬:「わっ!?」
宮ヶ瀬紬:「せ、先客の方がいたんですね。こんばんは」
夜岸郷是:「お前さァ!いい加減傷塞げって……何だァ?」
???:「二度もこの列車に乗るなんて。珍しい人ね」
GM:そう、紬を見据えて言う。
夜岸郷是:「おっ。奇麗なおねーさんじゃん」
九曜アギト:「……」腰を下ろしたままじろりと女を睨む。
ナリア・チューブダム:「こんばんは! 先客がいたのね」
ナリア・チューブダム:「あら……」 つられて紬を見る
宮ヶ瀬紬:「はい?」 きょろきょろと他の三人を見回した後、自分に言われていることに気づく。
夜岸郷是:「(”二度”ね)」
宮ヶ瀬紬:「わ、私ですか? 二度もって……」
九曜アギト:「……お前、なにを知ってる?」謎の女に向けて
夜岸郷是:「……まァいいや。お姉さんも、紬ちゃんとナリアさんも、座ンなよ」
???:「ふふふ。可愛らしいこと」
夜岸郷是:「そうだな。わざわざ話しかけて来たってンなら、知ってることくらいは説明してくれんだろ?」
???:「……うふふ」
九曜アギト:「俺達の記憶が無いことと、何か関係があるのか?」
宮ヶ瀬紬:「あの、なにかご存知でしたら教えてください。私達、本当に何も覚えていなくて……」
???:「そうね。私が誰か……伝えておくわ」
解体屋:「解体屋」
ナリア・チューブダム:遠慮なくシートに腰掛け 「解体屋さん」
宮ヶ瀬紬:「解体……」「解体屋……!?」
宮ヶ瀬紬:おずおずとシートに腰掛けたものの、少々物騒な名前に立ち上がりかける。
GM:解体屋のハンドアウトが公開されます。

解体屋
使命:契約を遂行する。

宮ヶ瀬紬:なんだこのハンドアウト!?
ナリア・チューブダム:我々のそれよりは情報量があるのがタチが悪い
宮ヶ瀬紬:我々、これ以下
夜岸郷是:記憶がない!汽車に乗ればわかる!以上!
解体屋:「ふふ。そう怯えないで。何もそんな物騒なことをするわけじゃないのよ」
九曜アギト:はっ、と鼻を鳴らして「その割に、油の匂いはしないけどな」
九曜アギト:「機械じゃなきゃ、何を解体するんだ?」
ナリア・チューブダム:「うんうん。解体と言っても、色々あると思うけど……」
宮ヶ瀬紬:「魚……とか、ですかね。カジキマグロとか……」
夜岸郷是:「解体屋サンみたいな奇麗な人が、機械いじりってタマには見えねェもんな」
解体屋:「すぐにわかるわ」
夜岸郷是:「あ、マグロ良いな。食いたくなってきた……アン?」
ナリア・チューブダム:「はぐらかす~」
夜岸郷是:「まァいいや。美人には謎と秘密がつきモンなんだろ? 探偵さん」
夜岸郷是:「アンタたちと一緒だ」言って、くつくつと喉を転がす。
九曜アギト:「……」その言葉にますます目線が鋭くなる。力の使い方を忘れていなければ、すぐにでも女に襲いかかりそうだ
解体屋:「そうよ?はぐらかすのが得意技なの」謎めいて笑う。
ナリア・チューブダム:「そう。そしてそういった謎や秘密は大体最後には明かされるものってわけ」
宮ヶ瀬紬:「ふ、ふざけないでくださいっ! こっちは本当の、本当に困ってるんです!」
宮ヶ瀬紬:「ここがどこかも分からないし、私は二回目らしいし……」
解体屋:「退屈なら……知りたいなら、食堂車にいらっしゃい。特製のお酒を分けてあげるわ」
解体屋:かつ、かつとヒールを鳴らして客車から出ていく。
ナリア・チューブダム:「食堂車!」 手を合わせる 「蒸気機関車で食堂車なんて……ちょっとステキ!」
宮ヶ瀬紬:解体屋さんに憤ってます。 「あっ、ちょっと!」
夜岸郷是:「落ち着けって。オレたちは紬ちゃんの記憶を取り戻すのに協力する」
夜岸郷是:「他の三人だって、大体まァ……そんな感じのはずだ。そうだろ?」
GM:君たちは解体屋の【居所】を手に入れます。
GM:以降、「解体屋」に戦闘をしかけることが可能です。
九曜アギト:「……誘ってるってわけか」
夜岸郷是:「駅弁じゃなくても飯にはありつけるみてェだ。これが手掛かりになるンなら……行ってみようぜ」
宮ヶ瀬紬:「……皆さんは、この状況、怖くないんですか?」
宮ヶ瀬紬:「記憶を取り戻したら……私達四人も敵同士になってしまうかもしれない」
宮ヶ瀬紬:「仲良くした時間が長いだけ、敵対するのが辛くなるかもしれないんですよ」
九曜アギト:「そんな感情、忘れちまったよ」
九曜アギト:これって戦闘以外にドラマシーンでも食堂行けたりするのかな?
GM:えっと、彼女をシーンに登場させることで
GM:シーンプレイヤーかな?は、あるプライズを入手できます。
宮ヶ瀬紬:ほほ~
九曜アギト:プライズを持っているのか
夜岸郷是:それとは別個で戦闘を仕掛けることも可能というわけね 居所のルール上
宮ヶ瀬紬:なるほど、シーンに登場させる(会話する?)のとバトるのは別なんだ
GM:また、ここで改めて宣言しますが、
GMみなさんは自分の【秘密】は自分の【秘密】を持っている人から教えてもらわないと自分の【秘密】を得ることができません。
GM:基本的に。
宮ヶ瀬紬:これがな~~
夜岸郷是:怖すぎ
GM:そうですね、シーンに登場させるのと戦闘を仕掛けるのは別ですね
ナリア・チューブダム:コエ~
九曜アギト:はぁはぁはぁはぁ
GM:このシーンでやることは以上ですので、
GM:みなさま思い思いに締めに向かってください。
ナリア・チューブダム:「……敵対の辛さは仕方がないことね」 表情は悲しげだ 「真実や犯人の追求は、どうしたって痛みを伴うもの」
ナリア・チューブダム:「でもだからって、それまでに得られるはずの楽しさを避けて通るのは勿体ないと思わない?」
宮ヶ瀬紬:「それは……」
宮ヶ瀬紬:「……確かに、そうですけど……」
ナリア・チューブダム:明るく笑いかける 「それに、まだ犯人は登場していないだけという可能性だって否定はできない!」
ナリア・チューブダム:「もしそうだったら、やっぱりお互いを良く知っていなきゃ。できることもできないよ」
宮ヶ瀬紬:「あっ、たしかに。それはそうですね」
宮ヶ瀬紬:「この状況に追い込んだ真犯人がいたとしたら、私達四人で協力してここから抜け出すことになるかもしれない」
宮ヶ瀬紬:「……すみません。いつか絶対に、皆さんと敵同士になるものだと思い込んでしまって……」
ナリア・チューブダム:「ネガティブだ~。シノビってそういうこと多いからね、どうしても」
ナリア・チューブダム:「とりあえず私の推理では、さっきのあの人はいかにも怪しい動きを見せて実は犯人ではないタイプ……」
ナリア・チューブダム:「まずは他に人がいないか、汽車内を見て回りましょう」 男性陣の方を見る 「手分けして!」
九曜アギト:「……誰が敵になろうと関係ない。俺は俺の記憶を、力を取り戻す」
夜岸郷是:「取り戻すのは良いけどよォ。とりあえず血を止めろって」
九曜アギト:顔をしかめながら席をたち、指示を無視して食堂車へと向かおうとするよ
夜岸郷是:「気が散ンだよソレ!オレのシャツ貸してやっから、テキトーに縛っとけって」
ナリア・チューブダム:「あーっもう! 協調性がない人!」
夜岸郷是:「血ィダラダラ目付きギンギン」
夜岸郷是:「ぜって~”犯人”のビジュアルだろそれ」
ナリア・チューブダム:「殺されるのよ! そういう人は大体!」
夜岸郷是:「そうだそうだ!先に部屋で休ませて貰うタイプかァ!?」
ナリア・チューブダム:「…………」 郷是を見て 「……諸説ある!」
九曜アギト:「死なねえよ」
宮ヶ瀬紬:「ああもうアギトさん……! そんなことしてると本当に出血多量で死んじゃいますよ!」
九曜アギト:「俺は死なねえ。俺は……そう」
九曜アギト:「俺は最強なんだよ」
夜岸郷是:「????」
宮ヶ瀬紬:「最強な人はお腹を刺された状態で駅のホームに転がっていたりしないです!」
宮ヶ瀬紬:「待ってくださいアギトさん! なにかで止血を……」
宮ヶ瀬紬:と言いながらアギトさんを追いかけていきます。
夜岸郷是:「あっ!アイツ歩くの早ェ!」
夜岸郷是:「オイ待てバカ!女の子の歩調に合わせねェ~奴はモテねェぞ!」
夜岸郷是:シャツを脱いでアギトを追っていく。

サイクル1

GM:順番を決めるべくダイスバトルをします。出たい人は1d100を振りな!
GM:一番大きい目の人が出ます
宮ヶ瀬紬:解体屋さんにインタビューしたい! ふるぞ~
夜岸郷是:じゃあこっちも振るぞ!
夜岸郷是:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 66

宮ヶ瀬紬:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 85

夜岸郷是:フ……
九曜アギト:1d100 わたしも~
ShinobiGami : (1D100) → 39

夜岸郷是:存分にお話ししな!
九曜アギト:私はカスです
GM:紬ちゃんだ!
GM:では

宮ヶ瀬紬

GM:ドラマシーンと伺ったので
GM:シーン表を振ります。今回は専用シーン表があるのだ
GM:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(10) → 一等車輛はコンパートメントになっているようだ。コンパートメントの中からは、楽しげな親子の話し声が聞こえてくるが……?

ナリア・チューブダム:おる 親子
九曜アギト:こわ
宮ヶ瀬紬:絶対幽霊ゾ
GM:まあ、それはそれとして食堂車いって大丈夫
夜岸郷是:誰!?誰なのお!?
宮ヶ瀬紬:アギトくんは一緒出るみたいだけど、ナリナリとごーしぇくんはどうする?
夜岸郷是:あ~でも気になるし 追っていく流れだから出ようかな。
ナリア・チューブダム:休みます! 探偵は調査を始めるぜ
宮ヶ瀬紬:アメリカン・おっぱいを追わないのか それもまた忍び……
宮ヶ瀬紬:じゃあ男子二人と同伴出勤します。
GM:OK!

GM:食堂車に向かう途中で、一等車輌から声が聞こえた。
宮ヶ瀬紬:単独捜査をはじめたナリアを心配していたが、声を聞いて不意に顔をあげる。
宮ヶ瀬紬:「あれ? 解体屋さん以外にもお客さんがいるんですね」
夜岸郷是:「お客さん?何言ってンの紬チャン」
夜岸郷是:「ここまで誰も見なかったって」
宮ヶ瀬紬:「でも今、たしかに声が……」
九曜アギト:声のことは気にもとめず、食堂車への扉を開ける。
宮ヶ瀬紬:「ああっアギトさん! もう!」
宮ヶ瀬紬:「なんだってそう一人でずいずい行っちゃうんですか!」
GM:果たしてそこには、「解体屋」がいた。
解体屋:「あらあら。随分賑やかなのね」
九曜アギト:「来たぞ、解体屋。お前の知っていることを話してもら……」
宮ヶ瀬紬:「んぶっ」 追いかけたが、勢い余ってアギトの背中に顔をぶつける。
九曜アギト:「う、ぐ……」
解体屋:「だ・め」人差し指を口に当てて。
解体屋:「紬ちゃんだけよ。今はね」
夜岸郷是:「おっと」二人を避けて入室。後ろ手にドアを閉めるが。
夜岸郷是:「忍びが三人。逃げれると思うか? 試したって良いんだぜ、おねーさん」
九曜アギト:背中に紬がぶつかった衝撃でよろめき、そのまま壁にもたれかかるようにして床に座り込む。
解体屋:「その気があれば、もっと早く仕掛けてくるでしょう?」
夜岸郷是:「……」
解体屋:「紬ちゃん。こちらにいらっしゃい」
夜岸郷是:「こりゃ無理そうだ。行こうぜアギトくん」肩を竦める。
九曜アギト:「くそっ……。知ったような口を……」
宮ヶ瀬紬:「すみませんアギトさん、夜岸さん……なにかわかったら、ちゃんと教えますから」
宮ヶ瀬紬:「本当です! みんなで外の……外の世界でいいのかな……外の世界に戻りましょう!」
九曜アギト:立ち上がろうとするが、血を流しすぎたのか。よろめいてうまく行かないよ。
夜岸郷是:「ああなった女の人は案外頑固なワケよ。それにヤバいブツ渡される可能性だってあるワケっしょ?」
夜岸郷是:「紬チャンはソコやってくれんのよ。感謝して撤収しようぜ、おら」アギトくんをズルズルひきずっていく
夜岸郷是:「アンタも気を付けろよ!じゃあ、うまく行くことを祈ってるぜ」
宮ヶ瀬紬:「…………」 隣の車両への扉が完全に閉まるまで、心細そうに二人を見送っている。
宮ヶ瀬紬:「はい。あの、そちらもお気をつけて」
九曜アギト:「……夜岸。お前が、あいつの何を知ってるっていうんだ」
九曜アギト:扉が閉まる前にそれだけこぼして、ズルズル引きずられていくよ
解体屋:二人が行くのを見て、
解体屋:「あなた、記憶を取り戻したいのね?」
宮ヶ瀬紬:「……はい。自分が何者かわからないのは、モヤモヤします」
解体屋:気がつくと、机の上にワインの瓶が置かれています。
宮ヶ瀬紬:「でも、それは他の皆さんも同じですよ。アギトさんも、夜岸さんも、ナリアさんもそうです」
宮ヶ瀬紬:「忍びで、記憶喪失で、乗客で……なのにどうして、私だけなんですか?」
宮ヶ瀬紬:ワインの瓶に目をやる。数秒前まではなかったはずだ。
解体屋:「優待券みたいなものね」
解体屋:「二度目なんですもの」
解体屋:「…だから、あなたの記憶を戻してあげる」
宮ヶ瀬紬:「二度目っていうのは本当みたいですね……全然記憶にないですけど……」
宮ヶ瀬紬:「えっ」
宮ヶ瀬紬:「も、戻してあげるって……できるんですか? そんなことを?」
解体屋:「これを、お呑みなさい」とくとくと、グラスに透明な液体が注がれる。
宮ヶ瀬紬:「…………」
解体屋:「これは『プシュケ』。人の記憶が溶け込んだものよ」
宮ヶ瀬紬:「…………あの、えと」「たぶん……未成年、なんですけど……」
宮ヶ瀬紬:「お酒じゃないんですね」
解体屋:「ふふふ。案外……遵法意識があるのね」
解体屋:「心配はいらないわ。呑めばわかる」
GM:というわけで
GM:紬ちゃんはプライズ『プシュケ』を手に入れます。
宮ヶ瀬紬:「そ、それはそうですよ。私みたいな生まれの人間は、なるべく嫌われないようにしないと……?」
宮ヶ瀬紬:「…………」 一瞬何かを思い出したが、目覚めた直後の夢のようにすぐに消える。
宮ヶ瀬紬:これ、当たり前ですけど
宮ヶ瀬紬:飲んでも飲まなくてもいいし、飲んだらなくなるってやつですか?
宮ヶ瀬紬:他のみんなに口移しでわけあいっこしたりは……
GM:んー、そうですね
GM:飲んでも無くなりません
GM:ふしぎなちからでわいてくるんじゃないかな
宮ヶ瀬紬:は~
GM:飲んでも飲まなくてもいいんじゃないかな…?人に渡してもいいし
九曜アギト:俺にくれ
夜岸郷是:アギトくん!?
九曜アギト:プライズ所持したら終わった後の功績点増えるし……
宮ヶ瀬紬:www
宮ヶ瀬紬:迷うな~ ちょっと保留にしておこう
宮ヶ瀬紬:これ、なくならないよ~っていうのは解体屋さんから説明聞いたことにしても大丈夫ですか?
GM:では、プライズをもったままで
GM:そうですね
GM:説明しましょう。
GM:それで、
GM:手番の行動はどうしましょうか。
宮ヶ瀬紬:手番の行動……は、えーと……他の人の居所を抜いたり、居所がわかってる人に喧嘩を売ったり
宮ヶ瀬紬:あとはハンドアウトがわかってるものに対して調査ができるんでしたっけ
GM:喧嘩は、ドラマシーンでは売れない!
宮ヶ瀬紬:ヌン!
GM:居所ぬいたり、秘密抜いたり、回復したりができます
GM:もちろん感情も結べる
GM:シーンに登場してる人にね!
宮ヶ瀬紬:感情か秘密のどっちかかなぁ
GM:ちなみに、他の人が自分の秘密を調べたときのみ、感情共有はおこらないこととします。
GMこのお酒を飲んだ時は共有あり
GM:そういう裁定でいきましょう。
宮ヶ瀬紬:つまりええと……アギトさんと紬が感情を結んでて、アギトさんが紬の秘密を抜いたとしても
宮ヶ瀬紬:秘密は共有されない……ってことでいいのかな
GM:イグザクトリー!
宮ヶ瀬紬:ふんふん
GM:諸々勘案の上で行動の決定をどうぞ!
宮ヶ瀬紬:うおー!
宮ヶ瀬紬:ええと、まず先に……プシュケを……飲みます!
GM:OKAY
GM:ならば、あなたの記憶をお渡しするので
GM:ディスコードの部屋に貼るぜ
宮ヶ瀬紬:ほ、本当に記憶が蘇ってる
宮ヶ瀬紬:はあはあ……はあはあはあ……
GM:というわけで彼女は記憶を取り戻したぜ
九曜アギト:許せん
九曜アギト:俺にくれ
ナリア・チューブダム:自分の秘密は渡せないんだよなぁ
宮ヶ瀬紬:ひい……ひい……
宮ヶ瀬紬:先に判定もしましょう。えーでもこれどうしようかな……
宮ヶ瀬紬:判定というか手番の行動。うーん
宮ヶ瀬紬:う~~ん
宮ヶ瀬紬:じゃああの……夜岸さんと感情結んでもいいですか?
GM:いいよ!
夜岸郷是:モチロンモチロン!
宮ヶ瀬紬:やった! 《詐術》でプシュケを飲んだことを完全偽装しつつ、夜岸さんと仲良くしようと思います。
宮ヶ瀬紬:2D6>=5 (判定:詐術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗

GM:おっけー!
宮ヶ瀬紬:ギャアアア
GM:あー
ナリア・チューブダム:もう完全に動揺している
夜岸郷是:何だあっ
夜岸郷是:感情判定結構大事なので
夜岸郷是:じんつうがんとかしても良さそう
夜岸郷是:+1あるのとないとじゃかなり違うし…
九曜アギト:ありだと思う
ナリア・チューブダム:maa
ナリア・チューブダム:なきゃ死ぬというでもないよ 情報が詰まって大変なことになる可能性もゼロではないが……
ナリア・チューブダム:最終的に全員殴り倒せば勝ちだからね
宮ヶ瀬紬:そんな野蛮な行為は宮ケ瀬の流儀ではありませんわ!
宮ヶ瀬紬:これは……そうだな……よし
宮ヶ瀬紬:なんで1サイクル目から使うことになっているのかわかりませんが、神通丸を使います。
GM:おおー
GM:ファイト!
宮ヶ瀬紬:ここは絶対に結びたい! 振り直すぞっ
夜岸郷是:うおおお!!
宮ヶ瀬紬:2D6>=5 (判定:詐術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗

宮ヶ瀬紬:www
GM:???
宮ヶ瀬紬:なんだよ~~~
GM:全く同じ出目だ
夜岸郷是:なんだあっ
九曜アギト:まあ……こういうこともあるよな
宮ヶ瀬紬:じんつうがんをドブに捨てただけ! 終わり!
ナリア・チューブダム:もう完全にダメダメになってる
夜岸郷是:フーム
宮ヶ瀬紬:じゃあちょっと……動揺したロールをして去っていってもいいですか?
GM:いいですよ〜〜
夜岸郷是:大丈夫ですよ~

宮ヶ瀬紬:グラスに注がれたプシュケを見て、数秒ほど逡巡する。あるいは、宮ヶ瀬の主観ではもっと長かったかもしれない。
宮ヶ瀬紬:相手の正体は不明。記憶が戻るという確証もない。毒かもしれない。他の三人を傷つけることになるかもしれない。
宮ヶ瀬紬:ただそれでも、分かっていることがある。
宮ヶ瀬紬:──この状況は、異常だ。この場で躊躇い、足踏みしている間にも状況は悪化しているのかもしれない。
宮ヶ瀬紬:気高く生きろ──ぼんやりとした記憶の中でなお、それだけははっきりと覚えている。かつて己が貫いていた流儀だ。
宮ヶ瀬紬:どうせ夜闇に漕ぎ出すのなら、後悔のない道を。
宮ヶ瀬紬:「…………んっ」 ぐい、とプシュケを飲み干す。
解体屋:「……ふふ」
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:「…………!?」
宮ヶ瀬紬:反射的に、グラスを投げ捨てる。
GM:ぱりん。小さな音を立て、グラスはあっけなく割れる。
宮ヶ瀬紬:「っ……! ふっ、ふうっ……!」
宮ヶ瀬紬:「こんな……」
宮ヶ瀬紬:「解体屋さん! 教えてください!」
GM:机の上には『プシュケ』のボトル。
GM:解体屋はいつの間にかいなくなっていた。
宮ヶ瀬紬:「他の人の記憶は……」
宮ヶ瀬紬:がたんごとん。がたんごとん。
宮ヶ瀬紬:返事はない。食堂車にぽつんと一人残された。
宮ヶ瀬紬:「…………どうしよう」
宮ヶ瀬紬:「どうしよう…………」

夜岸郷是

GM:では、ネクスト。ご要望により、ゴーシェくん!
夜岸郷是:はい!ではちょっと提案なんですけど、シーンはこのままで良いですか?
夜岸郷是:具体的に言うと、《隠形術》で途中からこっそり忍び込んでいたという形にして
夜岸郷是:宮ケ瀬さんの秘密を抜きたいです。
宮ヶ瀬紬:ヒエーッ
GM:ふんふん
夜岸郷是:何とかできることだったら、何とかしてあげたいので…
GM:じゃあ食堂車のままで、今は解体屋はいない!って感じですね
宮ヶ瀬紬:少なくともこっちは全然いいです! GM次第かな~
夜岸郷是:それで大丈夫です!
GM:じゃあ、紬ちゃんも登場する感じかな?
夜岸郷是:お願いします!とりあえず登場プレイヤーは今の所紬ちゃんだけかな。
GM:おっけー、それで行きましょう。判定どうぞ!
夜岸郷是:2d6>=5 隠形術
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

夜岸郷是:しゃあっ
宮ヶ瀬紬:よかった~~
GM:では、彼女の秘密をお渡しします
夜岸郷是:巨乳女子中学生の秘密を見るぜ!
宮ヶ瀬紬:ドキドキドキドキ
夜岸郷是:ホアアア
夜岸郷是:アアアアア
夜岸郷是:ちょっと……待ってね
GM:イイヨ〜
夜岸郷是:フー 良し 落ち着きました
宮ヶ瀬紬:はあはあ……
夜岸郷是:じゃあ……するか ロールを

宮ヶ瀬紬:「解体屋さん! 教えてください!」
宮ヶ瀬紬:「他の人の記憶は……」
宮ヶ瀬紬:がたんごとん。がたんごとん。


 潜 む。

宮ヶ瀬紬:返事はない。食堂車にぽつんと一人残された。
宮ヶ瀬紬:「…………どうしよう」
宮ヶ瀬紬:「どうしよう…………」

夜岸郷是:列車の窓を開け、気配を消しながら外を通じて食堂車の窓の外側に張り付く。
夜岸郷是:影絵座にて培った昔日の術。ハグレモノが得意とする即興の《隠形術》の一つ。
夜岸郷是:そうして目にしたのは、青ざめた宮ケ瀬紬の姿だった。
夜岸郷是:(……なァんか)
夜岸郷是:(ただ事じゃねェな。ちっと声かけッか)
夜岸郷是:容易く列車の窓を開錠し、宮ケ瀬紬しか存在しない食堂車へと滑り込む。
夜岸郷是:「――紬チャン、オイッス」
宮ヶ瀬紬:「!!」
夜岸郷是:そこに忍び込んでいたのは、鴉のように飄々と、軽薄に笑う青年。
宮ヶ瀬紬:「こないで!」 夜岸の姿をみとめ、反射的に声をあげる。
宮ヶ瀬紬:「……こ、こないで……ください。今、ちょっと……混乱していて」
夜岸郷是:「……」
夜岸郷是:「分かったよ」
夜岸郷是:肩を竦め、手を上げて二歩下がる。
夜岸郷是:「言ったろ?仲間だ。”きみ”を傷つけるようなことはしないし、するつもりもない」
宮ヶ瀬紬:「……すみません。夜岸さんは悪い人じゃないと、わかってはいるんですけど……」
夜岸郷是:「ちょっと様子を見ただけだッて。もちろん、信じられねェだろうけど」
夜岸郷是:「……記憶を取り戻したな?」
宮ヶ瀬紬:「!」
宮ヶ瀬紬:表情に出ている。忍びの基本である詐術すら、まともに使えていない。
夜岸郷是:「前で組まれた手。歩幅が二歩下がっている。半身。何かを隠している。状況と、会話の内容から恐らくは記憶」
夜岸郷是:《隠形術》に長じているということは。
夜岸郷是:身を隠す術のみならず、隠す者の心理についても長けている、ということを意味する。
宮ヶ瀬紬:「郷……いえ」「夜岸さんは、どうなんですか」
宮ヶ瀬紬:「まさかあなたも、自分の記憶を……?」
夜岸郷是:「オレか? オレは全然だよ、マジで」
夜岸郷是:笑って座り込む。
宮ヶ瀬紬:誤魔化しきれないと悟ったのだろう。言外に自分の記憶を取り戻したことを認めている。
夜岸郷是:「……ただ、紬チャンの様子を見て……」
夜岸郷是:「キミが隠していたことを、知った」
夜岸郷是:それは無意識と呼ばれる領域に隠されたものだ。隠形術の応用による洞察。
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:「…………すみません」
夜岸郷是:「ショージキ、まだ……実感湧かねェけど」
宮ヶ瀬紬:それだけだ。肩を落とし、ぽつりとそれだけ言う。
夜岸郷是:「辛かったな」
夜岸郷是:立ち上がり、歩み寄る。
宮ヶ瀬紬:「来ないでください」
宮ヶ瀬紬:「私はそんな……優しくしてもらえるような人間じゃ……」
夜岸郷是:「ヤだね」
夜岸郷是:「泣きそうな女の子を見捨てたら、大抵ロクでもないことになる」
夜岸郷是:更に歩み寄り、遠慮がちに肩に手を置こうとする。
宮ヶ瀬紬:「うう……」 「ううぅ……!」
宮ヶ瀬紬:拒まない。俯いたまま、ぽろぽろと涙をこぼす。
宮ヶ瀬紬:「………………お願いします、夜岸さん」
宮ヶ瀬紬:「助けてください」
宮ヶ瀬紬:「どうか……四人みんなで、戻れる道を……」
宮ヶ瀬紬:「わっ……私は! この際、どうなってもいいです!」
宮ヶ瀬紬:「みんなが幸せになれる道を……お願いします……!」
夜岸郷是:「ンなワケねェ~だろ」宮ケ瀬さんの肩をぐ、と回し、顔を見る。
夜岸郷是:「皆を助けて下さい? 任せろ・・・
夜岸郷是:「オレが、オレたちが、何とかしてやる。そうだろ」
夜岸郷是:「だからその”みんな”には、紬チャンのことも入れといてやってくれ」
宮ヶ瀬紬:「……は、ぃ……」 顔をぐしゃぐしゃにしながら頷く。
夜岸郷是:「……どうしてかな。オレ、今、凄く正しいことをしてる気がするよ」
夜岸郷是:いつか見た記憶がある。
夜岸郷是:夜岸郷是は、罪のある忍びを裁く忍だった。
夜岸郷是:流派は■■。鞍馬は京八流、天狗の化身として、私的な制裁は許されない。
夜岸郷是:だがそれでも。恨み、憎しみ、哀しみ、そして――嘆願を手にした忍びの涙を晴らす時、
夜岸郷是:正しいことをしているというその信念は、常に自分にとって助けになっていてくれたような気がする。
夜岸郷是:「……」その記憶は、靄が掛かったようにすぐに消える。だが、目の前の少女の涙は。
夜岸郷是:夜岸にとっては、充分”世を乱す”因となるものだった。
宮ヶ瀬紬:「……まだ、間に合うんでしょうか」
宮ヶ瀬紬:「なんとか、なりますか? ……夜岸さん」
夜岸郷是:「オレ達は」本を取り出してニヤリと微笑む。
夜岸郷是:「ジョバンニとカムパネルラじゃねえ……何故なら四人揃っているからだ!」
宮ヶ瀬紬:「ふふ」
夜岸郷是:「皆で協力出来たなら、この列車の行先もきっと違うものになる。そう思わねえ?」
宮ヶ瀬紬:「変な喩え。……でも、はい」
宮ヶ瀬紬:「そう思います。行き先、変えましょう」
夜岸郷是:「よっしゃ。なら、まずは腹ごしらえだろ」
夜岸郷是:「飯食おうぜ。紬チャン」
宮ヶ瀬紬:「私……私も、がんばります……!」 涙を拭い、精一杯元気を振り絞って笑顔を見せる。
宮ヶ瀬紬:「はいっ!」

九曜アギト

GM:ドラマシーンかな シーン表振ります?
九曜アギト:折角だからシーン表を降って、ナリアさんにも出てもらおうかな
九曜アギト:どのコマンドで出るんだっけ
ナリア・チューブダム:出るぞ~
GM:OK HYです
九曜アギト:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(8) → 車内を照らす白熱灯に、羽虫がたかり、それに合わせるように光が明滅する。

ナリア・チューブダム:虫じゃん
GM:虫だわ
GM:じゃあ地の文軽く描写します
九曜アギト:わ~い

GM:ジジッ……ジジジッ……
GM:車内を照らす白熱灯は、定期的に明滅している。
GM:古ぼけながらも装飾がなされた車内に似つかわしくもない、簡素な照明。
GM:それは、君たちの顔にも影を落とす。虫の羽音と共に。
ナリア・チューブダム:列車のシートに深く座り、足を伸ばしてそんな白熱球の有様を見ている。
九曜アギト:「はぁ、はぁ……。」ガラガラと音を立てて乱暴に扉が開く。解体屋を追い食堂車へ向かっていた九曜が後方車両に戻ってきたのだ。
ナリア・チューブダム:「おかえり、アギト。その様子だと……」
ナリア・チューブダム:「なにか衝撃的な真実があった? それとも傷が痛む?」
九曜アギト:傷口を押さえ、顔を歪めながら対面に座る。どうやら後者らしい。
九曜アギト:「あの女、解体屋。結局何も喋らなかった。力づくで聞き出してやりたかったが」
九曜アギト:「相手も間違いなく忍びだ。何も思い出せてない……今の俺じゃ死ににいくようなもんだ」
ナリア・チューブダム:「物騒だけど慎重ではあるんだ」 席を立ち、歩み寄る。ポケットからハンカチを取り出して
ナリア・チューブダム:それを開く。手のひらサイズにしか見えなかったそれは、意外なくらいに大きく広がっていく。
ナリア・チューブダム:「一応清潔には保ってるし、特殊な作りだから、傷を塞ぐことくらいはできるよ」
ナリア・チューブダム:「していい?」
九曜アギト:「……お前、自分が犯人だったらどうする?」
九曜アギト:「この傷をつけたのが、記憶を失う前のお前だったら」
九曜アギト:「俺はお前の敵ってことになる」
ナリア・チューブダム:にやりと笑う。悪戯めいた笑み 「もっかい刺す」
ナリア・チューブダム:「一度できたならきっともう一回できるもの」
ナリア・チューブダム:「でも、私があなたの友達だったら、今治療しなかったら後悔するわ」
ナリア・チューブダム:「次のもう一回が来るかわからないからね」
九曜アギト:「……寄越せ」血だらけの手で布をひったくろうとするよ
ナリア・チューブダム:「あっ」 その手を避けて、布を高く掲げる 「駄目で~す」
ナリア・チューブダム:「怪我した人がちゃんと治療なんてできるわけないでしょう。私がやるよ」
九曜アギト:「ぐっ……!」それを追おうとして、傷の痛みにたじろぎ
九曜アギト:「チッ……好きにしろ」
ナリア・チューブダム:「そうするですとも」
ナリア・チューブダム:遠慮なく身を寄せると、アギトの服をずらし、体も遠慮なく動かして
ナリア・チューブダム:布にアルコールのようなものを浸し、傷に当てて、そこを中心にぐるぐると巻くようにして固定し始める。
九曜アギト:不服そうな顔をしつつ、おとなしく手当を受ける「……お前の方は、なにか掴んだのか?名探偵」
九曜アギト:「このままじゃ……つっ……!探偵よりナースってほうが似合ってるぜ」
ナリア・チューブダム:アギトからすれば当然傷はしみるし散々痛いだろうが、遠慮する様子は一切ない。
ナリア・チューブダム:「うーん、常識的なことくらいかな」
ナリア・チューブダム:「汽車は走っている。私たちの乗客がいるかは分からない。どこに向かっているかも分からない」
ナリア・チューブダム:「ああ、あと食堂車がある。そこで何かがあって、あの二人は帰ってこない。つまりまあ、『何か』はある」
ナリア・チューブダム:「ただ退屈なだけな無間地獄ではない、ということは救いかしらね。……よしできた」
ナリア・チューブダム:ぱしん、と傷を布の上から叩く。当然痛みは走るが、少なくともそこから血が流れ出すことはない。
九曜アギト:「ぐっ……!」「少しは、遠慮ってものがないのかよ」
ナリア・チューブダム:「白衣の天使じゃないってことは分かってもらっておいた方が良いかと思って」
ナリア・チューブダム:片目を閉じて笑う 「ナリア・チューブダムは探偵だよ。真実を明らかにしたい。それがどんなものであっても、伏せられているよりはずっと良いと思ってるから」
九曜アギト:「天使なのは顔だけだな。心も翼も輪も足りない」
ナリア・チューブダム:「心は愛に溢れてますよ~!」
九曜アギト:「……探偵。俺はどうだ」
ナリア・チューブダム:「あなた?」
九曜アギト:「お前の目から見て、俺は何に見える」
ナリア・チューブダム:「うーん……」
ナリア・チューブダム:少し考え 「忍びとしてはプロ。だけど敵も多い。傷を受けたことに関して動揺している様子もない。慣れてるんですね」
ナリア・チューブダム:「荒事たくさん。それでいて皮肉屋。友達はまあ少ないでしょう」
九曜アギト:「他には?」
ナリア・チューブダム:「色々気付くことはありますが……」
ナリア・チューブダム:アギトの正面のシートに座りなおす 「……正直、どこまで話して良いものやら。言った通り、私はまだ私のことすら分かってないですからね」
ナリア・チューブダム:「それであんまり他人に向けて分かってます顔をするのも不安だなー」
九曜アギト:「そうかい」
九曜アギト:「自称するだけあって、それらしいことを並べるのは上手いじゃないか」
九曜アギト:「最後のだけは外れてるだろうがな」
ナリア・チューブダム:「えーっ」
ナリア・チューブダム:「絶対少ない! そんな喋りする人が友達たくさんいるはずないでしょ!」
九曜アギト:「勘だよ。俺の勘はよく当たるんだ」
ナリア・チューブダム:「スマホの連絡先勝負してもいいですよ? 私300超えてるけど」
九曜アギト:「登録してあるのは知り合いだろ。友達とは限らない」
ナリア・チューブダム:「それらしい反論に慣れてるなあ」 にやにやする
九曜アギト:「推理ごっこも慣れてるぜ」
九曜アギト:「お返しに、お前のことも当ててやるよ」
ナリア・チューブダム:「へえー?」
九曜アギト:「探偵と言っちゃいるが、俺の勘によると、お前は……」

九曜アギト:と言った感じで
九曜アギト:《第六感》で判定をしてみたいです。ナリアさんの秘密を調べます。
GM:最高じゃん
GM:どうぞ!
九曜アギト:SG+2>=5 (判定:第六感) 成功しろカカロット
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=5) → 11[5,6]+2 → 13 → 成功

GM:えっすごっ
九曜アギト:ありがとうカカロット
宮ヶ瀬紬:つよすんぎ
九曜アギト:+2付いてるのはなんか間違ってるな。まあでも精巧です
夜岸郷是:カカロットめちゃくちゃ働いてる
GM:あいあい!
ナリア・チューブダム:居所も渡してね!
九曜アギト:ナリアさんの秘密をクダサァイ……
GM:あっただいま!
九曜アギト:そうですね。ついでに居所も渡そう
九曜アギト:渡されました。ではロールを続けよう。

九曜アギト:「俺の勘によると、お前は……」
九曜アギト:じっ、とナリアを見つめたと思うと
ナリア・チューブダム:すらりとした脚を組み替えると、スカートがはためく。
九曜アギト:「……ああ。そういうことか」
ナリア・チューブダム:「……」
九曜アギト:「不思議だったんだよ。夜岸と紬には死相が見えた。だがお前だけは違った」
九曜アギト:「ナリア。お前を慕う人間は多い。お前は人のために動く人間だ」
九曜アギト:「だが周りはそうじゃない。お前は、一番大切な相手に裏切られるぜ」
ナリア・チューブダム:明るく、どこか軽やかな笑みが、ふっと消える。
ナリア・チューブダム:アギトの言葉が『それっぽい』ものではないと感覚的に理解できたからだ。
ナリア・チューブダム:「……それはまたまた」
ナリア・チューブダム:「私の評価に対する意趣返しにしてはちょっと意地悪じゃない?」
九曜アギト:「すぐに分かるぜ。俺の名探偵ぶりが」
九曜アギト:立ち上がる「……来い。俺が力を取り戻すのに協力してもらう」
ナリア・チューブダム:「ふんっ……!」 ムッとした様子

九曜アギト:それからこのタイミングで【血餅】を使うよ。《生存術》で判定するよ。
九曜アギト:SG>=5 (判定:生存術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

GM:もちもち
九曜アギト:生命力……今回は妖術を削って兵糧丸を一個えま~す
GM:はあーい

九曜アギト:塞いだ傷口に手を当てる。血は止まっているはずだが
九曜アギト:そこから黒い無数の線がほとばしり、九曜の腕の上に刻まれる。何らかの術のようだ。
九曜アギト:「思い出してきた……。協力するなら、今のが本当だって証拠を見せてやるよ」
ナリア・チューブダム:「それがアギトの力……」
ナリア・チューブダム:「どうだか。そう言って私を都合よく使うつもりなんじゃないの?」
ナリア・チューブダム:言いつつ、シートから立っている。乗り気なのだ。
九曜アギト:「探偵なら、素人の嘘くらい見抜いてみせろよ」
ナリア・チューブダム:「名探偵って言ってたクセに」
九曜アギト:「俺は忍びだよ。……お前も」

ナリア・チューブダム

ナリア・チューブダム:どんな場面かな~
ナリア・チューブダム:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(10) → 一等車輛はコンパートメントになっているようだ。コンパートメントの中からは、楽しげな親子の話し声が聞こえてくるが……?

宮ヶ瀬紬:親子多いな
GM:例のコンパートメントだ
九曜アギト:ここでも話し声が……
ナリア・チューブダム:じゃあそんな感じの場所で、居所を握っているアギトへ戦闘を仕掛けましょう。
夜岸郷是:★また幻術なのか!?
GM:OK!

GM:戦闘シーン!
宮ヶ瀬紬:早くも密約が成立している!
九曜アギト:わ~い。仕掛けられま~す
GM:じゃあ軽く導入をして
GM:そこから戦闘の処理をして行きましょう

GM:一等車輌。
GM:先ほど3人が通過した場所にきみたちはいる。
ナリア・チューブダム:「あの2人、こっち行ったんだよね」
九曜アギト:「ああ。彼奴等はまだ、この先にいる」
九曜アギト:「ナリア。他の乗客の声は聞こえるか?」
ナリア・チューブダム:「でもまだ戻ってこないんだ……」 移動しながら、扉の閉まったコンパートメントを一つ一つガチャゴチャ開けようとしている
ナリア・チューブダム:「聞こえる。家族連れ。旅行客という感じ。でも言語が分からないから話してる内容はわかんない」
ナリア・チューブダム:「多分これもそれっぽく聞こえるだけなのかも……」
九曜アギト:「俺には聞こえない……お前にだけ聞こえる理由もすぐに分かる」
ナリア・チューブダム:「えっ、そうなの……」
ナリア・チューブダム:「さっきから私、一方的にアギトに分かられてる! ずるいな……!」
ナリア・チューブダム:「まあいいや。手伝ってあげる。何すればいいの? あなたの傷に触って、こう……何かしてたけど」
ナリア・チューブダム:するりと距離を詰め、先ほど布を当てたアギトの傷を押さえるように触れる
ナリア・チューブダム:「それで?」 「どうするのがいいの?」
九曜アギト:「触る必要はねえよ」ぺし、と手を叩いて「高速機動に入る。場を形成してくれ。後は俺が一人で勝手にやる」
ナリア・チューブダム:「たっ。もー」
ナリア・チューブダム:「……まあ、分かりはしたよ。そういう『空気』が欲しいってことね」
九曜アギト:「ああ。ナリアは見てればいい」
ナリア・チューブダム:「私も容疑者を集めて推理を披露する部屋が、ウサギさんとかネコちゃんでいっぱいだったら実力出せなさそうだもんな~」
ナリア・チューブダム:「……じゃ始めよっか」
ナリア・チューブダム:飲み込みは早い。しんと張り詰めるような空気が辺りに満ちる。
九曜アギト:手足を揺らして、一つ大きく息をしてから「ああ、頼む」
GM:二人のシノビは、高速機動へと入る。

GM:戦闘を開始します。
GM:【ラウンド1】
GM:プロットをどうぞ!
九曜アギト:しました!
GM:3、2、1
GM:キュー!
Tekey:ナリア・チューブダムがダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「1」です。
GM:どっちが先行くか
ナリア・チューブダム:なにもしませ~ん
ナリア・チューブダム:もちもちしな
九曜アギト:今回は本気で戦うわけじゃないから適当に行きましょう
GM:おけおけ
GM:そうですね!
GM:事務的に処理して行きます
九曜アギト:お言葉に甘えて【血餅】します。生存術判定
九曜アギト:SG>=5 (判定:生存術) 戦術を減らすよ~
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗

九曜アギト:あっ失敗した。そういう事もある。
九曜アギト:ちなみに消費してから判定なので
ナリア・チューブダム:アギト、へた~
九曜アギト:失敗しても生命力は減ります。メリット効果だ
GM:なるほどね
ナリア・チューブダム:価値観が壊れとるな
九曜アギト:行動は終わり
GM:ではそのままラウンド2
GM:プロットも
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ナリア・チューブダムがダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「1」です。
GM:おけおけ
GM:どうぞー
ナリア・チューブダム:近くでじーっと見てます
九曜アギト:【血餅】しま~す。生存術
九曜アギト:SG>=5 (判定:生存術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

ナリア・チューブダム:極端
九曜アギト:謀術を潰しま~す
GM:はあーい
九曜アギト:行動終わりで~す
Tekey:ナリア・チューブダムがダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:どんどん!
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ナリア・チューブダムがダイスを公開しました。出目は「1」です。
九曜アギト:3ラウンド目行くぞ~
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「1」です。
GM:ごーごー!
九曜アギト:【血餅】しま~す
九曜アギト:SG>=5 (判定:生存術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

九曜アギト:体術を減らしま~す
GM:ついに完成されちまった
九曜アギト:ラウンドが終わる前に戦闘脱落しま~す
GM:はーい
ナリア・チューブダム:勝利ッ
GM:では戦果!
ナリア・チューブダム:アギトが持っている私自身の秘密を……もらう!
GM:OK!渡します
九曜アギト:奪われる~
ナリア・チューブダム:げっへっへ
九曜アギト:後悔しないでね
GM:渡しました
ナリア・チューブダム:オホホホ…………
ナリア・チューブダム:確認しました
九曜アギト:じゃあロールしていきますか。
GM:どうぞ!
ナリア・チューブダム:するぜ

ナリア・チューブダム:……戦闘機動に入るということは、手の内を一部なりとも見せるということであり
ナリア・チューブダム:あまり良い手だとは言えなかった。ただそれでも、アギトのその手に乗ったのは
ナリア・チューブダム:彼の知るナリア・チューブダムという人物に関する何かが、欲しかったからだ。
ナリア・チューブダム:自らの真実も知らぬまま世界の真実を明らかにすることなど、できようはずがない。
ナリア・チューブダム:……空気が張り詰めている。極度の緊張。ナリア・チューブダムは何もしていないのに
ナリア・チューブダム:まるで指先一つ、まばたき一つした瞬間に、何か致命的な傷を受けてしまいそうな。
ナリア・チューブダム:そんな緊張感にアギトは圧迫される。
九曜アギト:印を結ぶ。高速機動によって生じた余剰のエネルギーを吸収して、あるいは、自分の体の何かを削って、アギトの身体にいくつもの死線が刻まれていく。
九曜アギト:「いいぞ、ナリア。このまま……続けろ」
ナリア・チューブダム:「注文が多いですこと」
ナリア・チューブダム:ポケットに手を突っ込んだまま、動かない。無論それは、ただ動いていないように見えるだけだ。
ナリア・チューブダム:実際その知覚はすべて、亜光速に迫るものまで認識できるレベルに達しているし
ナリア・チューブダム:それ以外にも何か、尋常の感覚野では解釈不能の、危機感とも言うべきものが辺りを満たしている。
ナリア・チューブダム:一瞬とも気を緩めることは許されない。ともすれば再び、もう一度刺されかねない、そんな錯覚を押し付け続ける。
ナリア・チューブダム:「……なんだかウズウズしてきた」
ナリア・チューブダム:「まだかかる? ちょっと気を緩めたらあなたに……」
ナリア・チューブダム:「ひどいことをしちゃうかも」
九曜アギト:「もう少しだ、もう少し……!」「く、ぐっ……!」
九曜アギト:「……はぁっ!」その数が六本に達すると同時に、死線から青い輝きが発せられ……弾けるように高速機動から離脱する。
ナリア・チューブダム:想像する。自らの治療した傷。それがアギトにとっての一番の弱点だ。それを切り裂くにはどうすればいいか――
ナリア・チューブダム:「――あ」 ぱちりと目を瞬かせ
ナリア・チューブダム:それと同時、辺りを満たしていた、押し潰すような圧迫感もするすると引っ込んで行く。
ナリア・チューブダム:「もういいの?」
九曜アギト:「ごほっ、ごほっ……!はあっ……!」身体から湯気を上げながら、ゆっくりと立ち上がる。
九曜アギト:「……ああ。これでいい。完全に魔道に入った」
九曜アギト:「これで、あの解体屋の奴もやれるな」
ナリア・チューブダム:「殺意すご~」
九曜アギト:「向こうが素直に記憶を渡さないからだ」
ナリア・チューブダム:「……で?」 後ろ手に手を組み、アギトの顔を覗き込む 「真実はあるの?」
九曜アギト:「……ああ、証拠を見せるんだったな」
ナリア・チューブダム:「うん。私の真実。『教えてもらう』っていうのが少し気に食わないけど……」
ナリア・チューブダム:「自分自身のことは、どうしたってね。鏡にだって、本当の姿は映らないというし」
九曜アギト:「鏡には映らない、か、正しくな」
九曜アギト:「……じっとしてろ。抵抗するなよ」
ナリア・チューブダム:はっきりした眼で、じっとアギトを見ている
九曜アギト:そう言ってナリアの服に手をかけ、一息に胸元をはだけさせる
九曜アギト:「……これで、わかるか?」
九曜アギト:「俺のとは違って、血は流れてないが」
九曜アギト:「思い出したろ。お前も」
ナリア・チューブダム:「……」 眼は見開いたまま、硬直している。黒く華麗な装飾を施された下着が、形良く豊かな乳房を貞淑に守っている。
ナリア・チューブダム:驚きゆえ、ではない。いや、確かに驚きゆえではあったが、それはいきなり胸元をかっ開かれたことによる驚きではなく
ナリア・チューブダム:「…………」
九曜アギト:「それとも……お前には見えないか?」
ナリア・チューブダム:「こ」
九曜アギト:「真実から目を背けるのは、らしくないぜ」
ナリア・チューブダム:「の野郎!!」
ナリア・チューブダム:『らしくないぜ』の『ぜ』辺りで、亜光速の蹴りがアギトの股間を打ち上げる。
九曜アギト:高速よりも速いスピードで距離を取る
ナリア・チューブダム:「Fuck! 何すんの!!」
九曜アギト:「魔道に入った俺に、その程度の攻撃は通用しない」
九曜アギト:「……まだ思い出してないのか。面倒だな」
ナリア・チューブダム:「……分かってるわよ」
ナリア・チューブダム:「一刻も早く離れてほしかっただけ」
ナリア・チューブダム:距離を取ると同時、こちらも身を翻して胸元を抑え込む 「もう信じらんない……」
九曜アギト:ふっ、と鼻を鳴らして「そうだな。あいつ以外に見られるのは許せないか」
ナリア・チューブダム:「やかましいなあ!」
ナリア・チューブダム:「ソーイングセット持ってなかったらあんたのことボコボコにしてたから……私が探偵で良かったね」
九曜アギト:「知りたがったのはお前だろ?」
ナリア・チューブダム:「ホントああ言えばこう言う……それより、あんた。これから私が何を要求するか分かってるでしょうね」
ナリア・チューブダム:「これから先、余計なことはしないように」
九曜アギト:「わからないね。なにせ記憶がないもんで」
九曜アギト:「ナリアが何を言いそうかも忘れちまったよ」
ナリア・チューブダム:ふん、と不服げに息を吐く 「私のハンカチとボタンは高くつくんだから」
ナリア・チューブダム:そう言って踵を返しその場を後にしよう。
九曜アギト:「ああ、俺も記憶が戻っていればな」
九曜アギト:ナリアの後ろ姿を見送り
九曜アギト:「……なあ。ナリア。記憶を取り戻して、お前はどうするつもりだ?」
九曜アギト:「あいつを、いや、俺達を……」

GM:サイクル1、終了

サイクル2

ナリア・チューブダム

GM:登場人物とやりたいことをどうぞ!
ナリア・チューブダム:では郷是と紬をシーンに呼びます。戦闘はしないぞ。感情判定チャレンジだ
GM:OK!シーン表振りますか
夜岸郷是:しゃあっ!鞍馬神流シーン・登場!
ナリア・チューブダム:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(4) → 気分を変えるために、食堂車に移動する。そこには「解体屋」を名乗る例の女性がいた。あなたにむかって、婉然とほほえみかけてくる。

GM:おやおや
ナリア・チューブダム:いるじゃん
夜岸郷是:また破滅的な女が!
ナリア・チューブダム:まあ解体屋は消えたまんまでいてもらおうかな 二人と話そう
GM:OK、消えてます
宮ヶ瀬紬:いなかった
GM:ではお話しどうぞ!

GM:食堂車。
GM:解体屋の姿はなく、机の上にベルが置いてあるのみ。
GM:これを鳴らすと料理が運ばれてくるらしい。
ナリア・チューブダム:チンチンチーン。席に着き、遠慮なくベルを鳴らす
ナリア・チューブダム:(紬と……郷是は。まだこっちらへんにいるのかな)
ナリア・チューブダム:(それとも、どこか別の場所に二人で……)
ナリア・チューブダム:チンチリチンチーン
GM:見えない何かが、料理を運んでくる。
GM:そこに置かれるのはきみの大好物だ。
ナリア・チューブダム:そこにあるのは意外なくらいに素朴な日本料理だ。
ナリア・チューブダム:しかし、それを見る眼は寒風に晒されたガラスのように冷たい。
ナリア・チューブダム:「……気分じゃないな~」
ナリア・チューブダム:「なんか他にない? まあー言葉通じるかも分かんないけど……」
GM:なんとなく、シュンとした気配を感じる…
夜岸郷是:では、ワゴン君の仇を取るように
夜岸郷是:「お待たせしましたァ~~」軽薄な口調で、ワゴン車を押した青年が出て来る。
夜岸郷是:ワゴンの上には軽くバターを塗られて香ばしく焼き上がったバンズ、ピクルス、そして粒感たっぷりのバンズ。
夜岸郷是:ハンバーガーだ。
宮ヶ瀬紬:「よかったあ……。ちゃんとしたご飯が置いてあって」 後ろから車内販売ワゴンをごろごろ押してくる。
ナリア・チューブダム:「あっ」 振り向く 「郷是! ……紬もだ」
宮ヶ瀬紬:「これならナリアさんとアギトさんも呼んで、四人で食べられ……」
宮ヶ瀬紬:「あっ、ナリアさん!」
夜岸郷是:「おっ。ナリアちゃんじゃ~~ん。元気?」
ナリア・チューブダム:「どこ行ったかと思ったよー」
夜岸郷是:「とりあえず食堂車でハンバーガー作った来たんだよなァ~。紬チャンと一緒に」
宮ヶ瀬紬:「すみません、戻るのが遅くなって。思っていた以上にごはんがいっぱいあったので……」
ナリア・チューブダム:「えー? やー、うーん……」 ちょっと考えて 「……お腹が空いた! だからね、来たんだよな~」
ナリア・チューブダム:「へー。紬チャンと?」
ナリア・チューブダム:「ハンバーガーなんて作れたんだ……」
宮ヶ瀬紬:紙パックの野菜ジュース、BLTサンド、ウインナーや冷凍からあげなどをお皿に盛ってます。みんなが食べそうなものを選んだ。
夜岸郷是:「そうそう。解体屋野郎に虐められてたからヨース見に行ったら」
夜岸郷是:「もう青い顔しててさァ。仕方ないから飯一緒に作って食ったの」
ナリア・チューブダム:「いじめられたの? 紬、かわいそー」
宮ヶ瀬紬:「はい。……ちょっと、自分の中でも整理がまだ、ついていません」
宮ヶ瀬紬:「いじめかどうかは分からないですけど」 困ったように笑う。
ナリア・チューブダム:頭をヨシヨシしてあげる 「ひどいねー。ちゃんとやり返した?」
夜岸郷是:「ま、ここら辺は心配だから情報共有しときたかったンだよね。隠しときたかったかも知れねェが、悪いな」紬チャンに。
宮ヶ瀬紬:「やり……やり返してはいないです。夜岸さんはいじめって表現しましたけど、善意でしてくれたことかもしれないし」
宮ヶ瀬紬:「あと、あっという間に消えてしまったので……道中、解体屋さんと会ったりしませんでしたか?」
宮ヶ瀬紬:「というか、アギトさんは……?」 きょろきょろ周囲を見回している。
ナリア・チューブダム:「会わなかったね。アギトは……どうだろう」
夜岸郷是:「あ、気になる。アイツ大丈夫?死んでねェ?」
宮ヶ瀬紬:「血が足りないかなと思って、なるべくお肉類を用意してきたんですけど」
ナリア・チューブダム:「彼、ゴハンとか食べるのかな……あーうん、死んではいないよ」
ナリア・チューブダム:「死にかけてるような気はしたけど、むしろイキイキしてたようにも……まあそういう奴なんだね、彼」
夜岸郷是:「そっちも仲良くなったみたいだな。あの血の出方、なンか妙なことやってんなとは思ってたけど……」
夜岸郷是:「アイツ怖くね?ナリアちゃんから見てどう?」
宮ヶ瀬紬:二人の話を聞きつつ、ナリアの正面の席に腰を下ろす。
宮ヶ瀬紬:少食なのだろう。BLTサンドをちまちまとかじりつつ、野菜ジュースを飲んでいます。
ナリア・チューブダム:「うーん、怖いね。なんか変なことしてるよ絶対」
夜岸郷是:「しょォ~がねェ坊ちゃんだな。後でハンバーガー持ってってやろうぜ紬チャン」
ナリア・チューブダム:「でもまー、変なことしてるって言ったら、シノビは大体そうだろうし」
ナリア・チューブダム:「実際になんかやられたりしない限りは特に何も感じないかな」
ナリア・チューブダム:「探偵に必要なのはフラットな目線ってわけ」
宮ヶ瀬紬:「変なこと……」
夜岸郷是:「何でそこで急に止まるんだよ、おいっ」
夜岸郷是:「今何もそんな感じの流れじゃなかっただろ!?」
ナリア・チューブダム:「…………」
ナリア・チューブダム:「何かしたの? もしかして……」 じろりとした目
ナリア・チューブダム:「郷是アンタ……」
夜岸郷是:「ストップストップ! オレはこんな容貌しちゃいるが」
夜岸郷是:「女の子には滅法優しい性質だ!手ェ出して泣かせるなんて三流のやることっしょ!」
ナリア・チューブダム:「ふーうーんー?」 じろじろ見ている
夜岸郷是:「紬チャンも何とか言ってくれよォ~」
宮ヶ瀬紬:「あっ、ほ、本当ですよ! 夜岸さんは心配して様子を見に来てくれただけです!」
夜岸郷是:「頼むよ、名探偵!その観察眼で見極めてくれ!」
ナリア・チューブダム:「紬、何かあったらちゃんと私に相談してね……」 ほろりとしつつ
宮ヶ瀬紬:「来てくれたとき、嬉しかったです。ナリアさんとこうしてお話できているのもそうですけど」
宮ヶ瀬紬:「やっぱり……ナリアさんが言ってた通り……仲間でいられるうちは、仲間でいたいので」
宮ヶ瀬紬:「ありがとうございます。困った時は、ちゃんと相談します!」
夜岸郷是:「まァ……ナリアちゃんの方も、それなりに収穫はあったんじゃねェの?」
夜岸郷是:「”お腹が空く”ようなことはやってきたんでしょ?」
宮ヶ瀬紬:「そうなんですか?」
ナリア・チューブダム:「うんうん、紬は良い子だね。仲間でいようね~」 きっと手の届く距離であったら頭を撫でていただろう
ナリア・チューブダム:「ん。そうそう……お腹空いたって言ってるでしょ。早くちょうだい、郷是が作ったの」
夜岸郷是:「あッはッは。良かろう」
ナリア・チューブダム:「アギトがどんな変なことしてたか教えてあげるからさ」
夜岸郷是:「あ、それは普通に気になる。オレアイツとも友達になりてェんだよな」
夜岸郷是:言いながら皿の上に乗ったサンドを渡す。
宮ヶ瀬紬:「あっ、ナイフとフォークどうぞ。マクドナルドの二倍くらいありますから」
宮ヶ瀬紬:「普通に食べたら、女の子が大口あけることになっちゃいますよ」
宮ヶ瀬紬:いそいそとナリアのナイフセットを用意している。
ナリア・チューブダム:「ありがと! それじゃいただきまーす」
夜岸郷是:バンズとパティはよく焼き上げられており、仄かにスパイスの香りがする。BBQ風味に味付けしているようだ。
宮ヶ瀬紬:「私もアギトさんと……仲良くなりたいですけど」
宮ヶ瀬紬:「嫌われてたり、しないですかね? あまり私の方見てくれないですし……お話も」
夜岸郷是:「いや、アイツはああいう奴なんだって多分。のっけから”俺は死なない。最強だからだ”とか言うの」
宮ヶ瀬紬:「話すのはナリアさんと夜岸さんにお任せしたほうがいいんでしょうか……」
ナリア・チューブダム:日本式に手を合わせ、ナイフとフォークを手にし
ナリア・チューブダム:「気にし過ぎでしょ紬は。大丈夫だって、多分」
夜岸郷是:「嫌いなんじゃなくて、元々自分があるタイプなだけだって。紬チャンが気にすることねェ~~よ」
宮ヶ瀬紬:「そう……ですか? だったらいいんですけど」
夜岸郷是:「それよりもっと飯を食いなさいッ」わしゃわしゃ頭を撫でる。
夜岸郷是:……が、その手がやがて遠慮がちに止まる。
宮ヶ瀬紬:「きゃっ! うわうわ……!」 わしゃわしゃされ、長い金髪が揺れる。
夜岸郷是:「ワリ。奇麗な髪を粗末に扱うモンじゃねェな」にやりと笑って、ぱっと手を離した。

ナリア・チューブダム:じゃあ、その様子をにこにこ眺めながら……感情判定しようかな。
宮ヶ瀬紬:ドキドキ
ナリア・チューブダム:《隠蔽術》で行きます。いいですよねGM
GM:いいですよ
GM:^ー^
ナリア・チューブダム:SG>=5 (判定:隠蔽術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

GM:おみごと
ナリア・チューブダム:成功! 感情を決めるぜ
夜岸郷是:っしゃあっ
ナリア・チューブダム:er これだったかな
GM:いーてぃーですね
ナリア・チューブダム:et これだッ
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)

夜岸郷是:ET しゃあっ
ShinobiGami : 感情表(6) → 狂信(プラス)/殺意(マイナス)

ナリア・チューブダム:憧憬 憧憬にしよ
宮ヶ瀬紬:憧れは理解から最も遠い感情だよ
夜岸郷是:うわああ!?!?
ナリア・チューブダム:出たわね
宮ヶ瀬紬:夜岸さん重!
GM:でた
九曜アギト:殺意かな?
GM:www
夜岸郷是:サイコパスだろ
ナリア・チューブダム:狂信も大概なんだよな
夜岸郷是:こ…ここは狂信にします。紬チャンと接してくれる姿勢に…感じ入ったので…
ナリア・チューブダム:ニコッ……
夜岸郷是:僕たちなかよし!

ナリア・チューブダム:「……うん、美味しい~!」
ナリア・チューブダム:ハンバーガーを丁寧に切って分けて頬張りながら、笑顔で言う
夜岸郷是:「マジィ~?良かった!ウェーイ!」宮ケ瀬さんにハイタッチの手を差し出すよ
ナリア・チューブダム:「Sweet Jankey計算されたジャンキー感ね。仕事が丁寧なんだから」
宮ヶ瀬紬:「バーベキューソースをかけると味変になりますよ。未開封でしたから賞味期限は大丈夫なはずです」
宮ヶ瀬紬:自分が食べるより、誰かの世話をするほうが好きなのかもしれない。食事もそこそこにソースや調味料を机に並べている。
宮ヶ瀬紬:「まあ、この変な空間で賞味期限がどれだけ信用できるのかは、微妙なところですが……」
ナリア・チューブダム:「これで結構日本のゴハンも好きなんだけど」
ナリア・チューブダム:「やっぱりこう、ジャーッと焼いてバーッとスパイス利かせたお肉! たまらないな~」
ナリア・チューブダム:「食べて変だったら食べなければ大丈夫! ……今のうちに毒見とかする~?」
宮ヶ瀬紬:「ふふふ。ナリアさん、なんだか男の子みたいですね」
ナリア・チューブダム:「え~? ボーイッシュ?」
宮ヶ瀬紬:「あっあの、馬鹿にしているわけではなくて! 綺麗さと元気さが両立してるというか……!」
夜岸郷是:「付き合いやすいってことっしょ?」
宮ヶ瀬紬:「そういうのです!」
夜岸郷是:「うへへへ」
ナリア・チューブダム:「それはなんか、男の子のが付き合いやすいっていうと違うニュアンスになる気がするけど……」
ナリア・チューブダム:「紬の言いたいことは伝わったよ。うん、私やっぱり、みんなと仲良くしたいから……」
ナリア・チューブダム:「もともと性格は明るいつもりだけど、意識してる所もあるもん。明るいほうがみんな仲良くしやすいからね」
ナリア・チューブダム:「ま、それはそれとして」 髪をさらりと掻き上げ 「綺麗さ、の方にも意識は惜しんでないつもりですけど?」
夜岸郷是:「フーン。皆のために何か出来る人なんだね、アンタ」
宮ヶ瀬紬:「なっ、ナリアさんは綺麗ですよ! 本当です!」
ナリア・チューブダム:「ありがとねー紬。頑張ってます。見える所も見えない所も」
ナリア・チューブダム:「……そうしたいと思ってる。私はね。世の中を良くしたいっていう気持ちはやっぱりある」
ナリア・チューブダム:「家族が結構暗い仕事してたからね~。私は世間に貢献したいのさ」
宮ヶ瀬紬:「あの。ナリアさんの仲良く、は……やっぱり、"仲良くしていられるうちは"ってことなんですよね?」
宮ヶ瀬紬:「無条件で仲良くしていたら、そういう……世間への貢献とかに回す手が足りなくなってしまいそうですし……」
夜岸郷是:「良いんじゃねェ? そういうのは……なんつゥーか……うん」
夜岸郷是:「オレには、凄く正しいことのように思えるわ」
夜岸郷是:目を細めて。
ナリア・チューブダム:「そだね~……どうしようもないことはあるよ」
ナリア・チューブダム:「私がやらなきゃいけないこと、を、妨害されてしまうようなら……仲良くできない。そういう判断をすることはある」
宮ヶ瀬紬:「そうですよね……」
ナリア・チューブダム:「ふふっ」 頬杖をついて郷是の顔を斜めに見る 「そう言ってくれて嬉しいな」
宮ヶ瀬紬:「ナリアさんらしいです。私には、そういう判断はできないので……かっこいいと思います」
夜岸郷是:「で、アンタの目から見て――オレらはまだ、”仲良く”できるってわけね。嬉しいよ。……マジにね」
宮ヶ瀬紬:「……"まだ"」
夜岸郷是:「”いつまでも”にすることだって出来るさ」
夜岸郷是:「少なくとも、そのために頑張りたいと思ってるぜ? オレは」
宮ヶ瀬紬:「それでもやっぱり私、怖いです」
宮ヶ瀬紬:「アギトさん……はまだちょっと怖いですけど。ナリアさんも夜岸さんもいい人なのに、敵対するかもしれないって考えると……」
夜岸郷是:「……」
ナリア・チューブダム:「いつまでも、仲良く……」
ナリア・チューブダム:「……できるように、努力できる人? 郷是は」
夜岸郷是:「してみせるさ」
夜岸郷是:「そうじゃなきゃ、忍者をやってる甲斐がねェだろ」
ナリア・チューブダム:「そかそか」 頬杖を止めて、またハンバーガーを口に運ぶ
夜岸郷是:「オレの勘だと」
夜岸郷是:「アンタも相当我儘な人間と見える」嬉しそうに、こちらもハンバーガーにかぶりつく。
夜岸郷是:「鴉には眩しく見えるぜ。マジでな」
ナリア・チューブダム:「バレたか~」
ナリア・チューブダム:「……みんなでできる限り仲良くしよう、なんていうのは」
ナリア・チューブダム:「我がままじゃなきゃあ思わないのかもね」
宮ヶ瀬紬:「確かにナリアさんは、グイグイ引っ張っていく人ではありますけど……」 我儘、については首をかしげている。
ナリア・チューブダム:「イヤだよねえ」
ナリア・チューブダム:「仲良い相手とそういうことするのはさ」
夜岸郷是:「紬チャンが怖いのも解るさ。っつゥーか、オレだって怖ェよ。アンタらとやり合うかもしれねェのは」
夜岸郷是:「特にアギトくんとはやりたくねェな……アイツマジで人間?」
宮ヶ瀬紬:「し、失礼ですよ夜岸さん! 血が流れて痛がってたんですから、ちゃんと人間です!」
夜岸郷是:「おっ、良いね。宮沢賢治的だ」
ナリア・チューブダム:「いや~、血が流れて痛がるのはきっと妖怪も同じじゃないかなぁ」
宮ヶ瀬紬:「んむっ、むむ……」
夜岸郷是:「まァ……でもさ」
夜岸郷是:「怖いから、全力で回避しようとするんだろ?」
夜岸郷是:「カンパネルラが地上での生活を恐れて、ほんとうのさいわいを求め汽車に乗ったみてェにさ」
夜岸郷是:「いや、皆も読んだ方がいいよ。銀河鉄道の夜は…マジに名作だから」
夜岸郷是:据わった目で文庫本を掲げる。
ナリア・チューブダム:「出た、宮沢賢治」
ナリア・チューブダム:「こんな時代錯誤の汽車で銀河鉄道も何もって感じだけど……」
ナリア・チューブダム:「……あ、紬! 味変したい! 何あるの?」
宮ヶ瀬紬:「…………えっ?」 目を伏せてぼうっとしていたが、顔をあげる。
宮ヶ瀬紬:「あっはい、すみません! ええとですね」
宮ヶ瀬紬:「こっちがバーベキューソースで、こっちがマスタードソース。で、あらびき胡椒、お塩、ケチャップ……あとピクルス……」
宮ヶ瀬紬:「いっぱいありますからね!」
GM:そうして、夜の時間は流れていく。
GM:どこかへ君たちを運びながら。

宮ヶ瀬紬

GM:では、相談の結果紬ちゃんのシーンになりました!どう言うシーンにしたいか等宣言していただきましょう
宮ヶ瀬紬:はーい。考えた末に、アギトくんの元にプシュケを渡しにいきたいです。
九曜アギト:断る理由がまったくないので勿論登場します
GM:シーン表はHYだ
宮ヶ瀬紬:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(8) → 車内を照らす白熱灯に、羽虫がたかり、それに合わせるように光が明滅する。

宮ヶ瀬紬:この列車虫多いな……
宮ヶ瀬紬:あっあとそうですね。先に手番行動もしちゃっていいですか?
GM:いいですよ!
宮ヶ瀬紬:解体屋の秘密を抜きます。
GM:おっけい
宮ヶ瀬紬:技能はえーと……キャラシキャラシ……
宮ヶ瀬紬:詐術にします。実は記憶を取り戻した時点で解体屋の秘密も全部わかってたけど、ここまで隠してたという体で。
GM:はーい!
宮ヶ瀬紬:2d6=>5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

宮ヶ瀬紬:オラッ催眠!
GM:やったぜ
GM:では秘密をお渡しに行きます
宮ヶ瀬紬:ギュッ
宮ヶ瀬紬:OKです。アギトくんとは邪魔が入らないところでお話したいんですけど
GM:はいはい
宮ヶ瀬紬:どこがいいかな。普通に客車?
宮ヶ瀬紬:アギトくんが列車の屋根の上で話したいとかなら付き合います
GM:客車で大丈夫かなーと思います
GM:鍵とかかけたりして
GM:アギトくん的にはどう?
九曜アギト:さっき一緒にいたナリアちゃんが食堂車に向かったので
九曜アギト:アギトは元の後方車両で一人ぼんやりしてるんじゃないでしょうか
GM:なるほど。シーン表も同じですしね
宮ヶ瀬紬:じゃあそこにいこ~
GM:おっけい!

宮ヶ瀬紬:コツ、コツ、コツ。
九曜アギト:チカチカと明滅する電灯を眺めながら、先程ナリアと別れた車両で、一人頬杖をついて物思いにふけっているよ。
宮ヶ瀬紬:……ガラガラガラ。
宮ヶ瀬紬:客車に一人の少女が入ってくる。最初と違い、心細そうな顔つきではない。
宮ヶ瀬紬:何かを決意した、あるいは取り戻した──そんな表情だ。
九曜アギト:「……その顔。また何か思い出したか?紬」
九曜アギト:視線を向けること無くそのままの姿勢で紬ちゃんに話しかけるよ。
宮ヶ瀬紬:「"アギトくん"……」
宮ヶ瀬紬:「うん。まだ全部じゃないけど、色々と」
宮ヶ瀬紬:「隣。座っていいですか?」
九曜アギト:頬杖をやめて体をづらして紬の座るスペースを開けるよ
宮ヶ瀬紬:「ありがとう」 小さく笑い、丁寧にスカートをおさえて座る。
九曜アギト:「どこまで思い出した?夜岸のことは、ナリアのことは、どう思ってる」
宮ヶ瀬紬:「んん……すごく、ありきたりな表現になっちゃうけど」
宮ヶ瀬紬:「いい人だと思うの、二人とも。私が入る隙間なんてないくらい」
宮ヶ瀬紬:「今は色々忘れてるかもしれないけど……いっぱい話せば、また記憶が戻って、仲良しになれると思う。たぶん」
九曜アギト:「紬ならそうだろうな」
九曜アギト:「だが、あの二人同士はどうかな」
宮ヶ瀬紬:「……もしかしてアギトくん」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんかゴーシェくんの記憶、見たりした?」
宮ヶ瀬紬:「あるいは、アギトくん自身の記憶を取り戻してたりとか」
九曜アギト:「ああ。元々、忘れるはずがない……」
九曜アギト:「ナリアとは会ったか?あいつ、どんな様子だった」
宮ヶ瀬紬:「元気でした。なんか、びっくりするくらいいつも通り」
宮ヶ瀬紬:「でも……そう。ナリアちゃんは、自分の考えを隠すの、得意な人だから……表面だけ見たら、何もわからない」
宮ヶ瀬紬:「勇気を出して、一歩踏み込むしかないって思ったの」
九曜アギト:「思い出さないほうがいい記憶もある」
宮ヶ瀬紬:「それを決めるのって、きっと自分自身だよね」
宮ヶ瀬紬:「アギトくんは……まだ、自分の記憶を取り戻したいと思う?」
九曜アギト:「世界の中心は俺自身だ」
九曜アギト:「真実がなんであれ、それを俺が覚えてなければなんの意味もない」
宮ヶ瀬紬:「ふへ」 笑う。
宮ヶ瀬紬:「ジコチューすぎですよ、アギトくん。ふふ」
九曜アギト:「紬に言われたくはねえよ。……持ってるんだろう。プシュケを」
宮ヶ瀬紬:「むっ」
宮ヶ瀬紬:「知ってたんですね? プシュケのこと」
宮ヶ瀬紬:食堂車で拾った年代物の紙袋から、ごそごそとワインボトルを取り出している。
九曜アギト:「あんなでかい声で話しあってたんだ。忍びなら嫌でも耳に入るぜ」
宮ヶ瀬紬:「じゃあ、私がプシュケで記憶を取り戻したことも……毒が入っていたりはしないことも、説明しなくていいですね」
宮ヶ瀬紬:「アギトくん」
宮ヶ瀬紬:「あげます」 プシュケを差し出す。
九曜アギト:「ふん……あの女も、最初から俺に渡しておけばよかったのにな」当然のように受け取ります
宮ヶ瀬紬:「あっもう……! いいんだな?くらいは聞いてくださいよ! そんなだから女の子にモテないんですよ!」
九曜アギト:「勘違いするな。施しを受けるつもりはない」
九曜アギト:懐から、食堂車からくすねたグラスを2つ取り出し
九曜アギト:一つを自分の手に、もう一つを紬の手に渡すよ。
宮ヶ瀬紬:「……そうですね。私も、善意の施しのつもりはないです。忍びですから」
宮ヶ瀬紬:「これは100%、打算ありきの行動です」 グラスを受け取る。
九曜アギト:そしてそれぞれのグラスに”プシュケ”を注いでいく。
宮ヶ瀬紬:「……わざわざ二人で?」
宮ヶ瀬紬:「まあ、毒を警戒するなら忍びとしては当然ですけど……」
九曜アギト:「交換だ。ナリアの秘密を、俺の記憶を通して見せてやる」
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:「…………他人に渡さないほうがいい記憶も、あるかもしれませんよ。いいんですか?」
九曜アギト:グラスに注がれた、透明に澄んだプシュケをみて眉を顰める
九曜アギト:「他人じゃないだろ、俺達4人は。忘れたのか?」
宮ヶ瀬紬:「んへ」
宮ヶ瀬紬:「えへ……ふへ」「そうでした」
九曜アギト:「俺たちの絆は命よりも重い。そう思ってたのは俺だけじゃないだろ」
宮ヶ瀬紬:「はい。私は、今でもそう思ってます」
九曜アギト:しばらく見つめていると、透明だったはずの"プシュケ"が
九曜アギト:底の方から、ゆっくりとどす黒い濁った色に変わっていく。
九曜アギト:「……ああ。安心した」
九曜アギト:「俺の記憶にしちゃ、少し綺麗すぎると思ってたんだ」
九曜アギト:「これで間違いなく思い出せるな」
宮ヶ瀬紬:「もう……アギトくんは自分を卑下しすぎですよ」
九曜アギト:つぶやくと同時に、黒く染まったプシュケを一息で飲み干す。
宮ヶ瀬紬:こちらは透明……ではない。紫や緑が混ざった、複雑なカクテルのようなプシュケをやはり飲み干している。

九曜アギト:という事で、自分の記憶を取り戻すと同時に
九曜アギト:ナリアちゃんの【秘密】を紬ちゃんに渡すよ
GM:アギトくんの秘密をアギトくんにお渡しします。
宮ヶ瀬紬:うおー!
GM:で、次は紬ちゃんに
GM:お渡ししました!

九曜アギト:一瞬、ぼうっ、っと宙を眺めて
九曜アギト:「……ふっ。なるほど。そういう事か」口角を上げニヤリと笑うよ
宮ヶ瀬紬:「アギトくん……その笑い方、怖いからやめたほうがいいですよ」
九曜アギト:「紬。お前も俺が怖いか?」
宮ヶ瀬紬:「いいえ。他人じゃありませんから」
宮ヶ瀬紬:「怖いのはむしろ……四人の関係が壊れてしまって、修復不可能になること。そっちのほうが怖いです」
宮ヶ瀬紬:「私は、まだ間に合うと思ってます。……悠長ですかね?」
九曜アギト:「遅すぎることなんてこの世にはないさ」
九曜アギト:「……それから、アギトくんて呼び方はもうやめろよ。まだ思い出せないのか?」
九曜アギト:立ち上がり背中を向けながら言うよ
宮ヶ瀬紬:「あ、アギトさんからくんになったじゃないですか! あーくんって呼んでいたのは……昔ですから……!」
九曜アギト:「お前の両親の名前は?」
宮ヶ瀬紬:「狼神、ガラ。それに宮ヶ瀬千鶴」
宮ヶ瀬紬:「いいお父さんとお母さんです。種族は違いますけどね」
九曜アギト:「宮ヶ瀬は母の名前」
九曜アギト:「俺の九曜も母の名字だ」
宮ヶ瀬紬:「うん」
九曜アギト:「父親の名はガラ」
九曜アギト:「奇遇だな。同じ名前だ」
九曜アギト:「……紬。俺達は他人じゃない」
宮ヶ瀬紬:「……うん」
九曜アギト:「違う腹から生まれた兄妹だよ」
宮ヶ瀬紬:「…………えっ?」
宮ヶ瀬紬:「そ、それ……今、知りましたよ……!?」
九曜アギト:「紬。お前が何をするつもりでも、俺は構わない」
九曜アギト:「だが、兄に隠し事が出来るとは思わない事だ」
九曜アギト:「それから……何度も言っただろ。外ではあーくんではなく、兄さんと呼べとな」
宮ヶ瀬紬:「兄さんと呼べってしつこかったの、あれアギトくん流のジョークじゃなかったんですね!?」
宮ヶ瀬紬:「はぁ……もう、何から何まで急なんだから、”兄さん”は……」
宮ヶ瀬紬:「…………じゃあ兄さん。最後にもう一つ、別の秘密を受け取ってくれる?」
九曜アギト:「……」車両から出ていこうとしていた足を止めます
宮ヶ瀬紬:「兄さんの記憶でもないし、私の記憶でもない……」
宮ヶ瀬紬:「解体屋さんのこと」
宮ヶ瀬紬:ということで、アギトくんにさっき抜いた解体屋秘密を渡したいです。
九曜アギト:拒否する理由はまったくない!受け取ります
GM:お渡ししました
宮ヶ瀬紬:「多分。推測になっちゃうけど……私達には、話し合う時間が足りなかった」
宮ヶ瀬紬:「互いの事情について知る時間も。それについて相談する時間も。何もかも」
宮ヶ瀬紬:「私はまだ諦めてないですよ。アギトくん」
宮ヶ瀬紬:「絶対に……」「四人で、ここを出ます」
宮ヶ瀬紬:自分の記憶の中にあった、解体屋の秘密。それを記したメモを手渡して、アギトくんを見送ります。
九曜アギト:「見ない間に、でかくなっちまって……」
九曜アギト:「……借り一つ、受け取っておいてやる」
九曜アギト:メモを受け取って車両から出ていきます。
GM:静寂と、虫の羽音。
GM:だが、汽車の音は、まだ消えそうにない。

夜岸郷是

夜岸郷是:アギトくんとお話したいです。秘密を抜いちゃうぞ!
GM:いぇいいぇい
夜岸郷是:かわりにこちらからは妹君の秘密をあげちゃいます
九曜アギト:出ましょう。
九曜アギト:妹の秘密との交換なんですが
九曜アギト:ナリアさんの秘密と解体屋の秘密どっちがいいですか?
夜岸郷是:う~~~~~~ん
夜岸郷是:迷ったんだけど……ここは……ナリアさんかな……
九曜アギト:個人的には解体屋の秘密のほうが楽しいと思う
夜岸郷是:マジ~?
九曜アギト:私は少なくともそう思うけど
九曜アギト:まあ夜岸くんの判断に最後は任せるよ
夜岸郷是:じゃあ解体屋にするかァ!
GM:どっちも面白いよ
夜岸郷是:アギトくんを信じるぜ
夜岸郷是:でもナリアちゃんの秘密もめっちゃほしいから
宮ヶ瀬紬:どっちも面白い!
九曜アギト:じゃあナリアさんの秘密は兵糧丸と交換ですね
宮ヶ瀬紬:ww
夜岸郷是:この後のサイクルでも狙ってこ
夜岸郷是:おい!
宮ヶ瀬紬:兵糧丸欲しがりすぎw
九曜アギト:チッ……
九曜アギト:流石に騙されないか
夜岸郷是:めちゃくちゃ笑った
九曜アギト:ではそういうことでお願いします
夜岸郷是:じゃあシーン表振りま!
夜岸郷是:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(7) → ガタンガタンガタン……路線を走る音をぼんやりと聞いている。一体、この列車はどこに向かっているんだろう?

GM:なんか別の車両でぼんやりしてる感じかな
夜岸郷是:これは窓とか開けてたそがれてるんでしょうね
夜岸郷是:それか連結部にいるとかかな
GM:そこは……お任せします!
夜岸郷是:まあ黄昏れていることにするか…
GM:ので、最初の描写もどうぞ

夜岸郷是:「窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、」
夜岸郷是:「黒い大きな建物が四棟むねばかり立って、その一つの平屋根の上に、」
夜岸郷是:「青宝玉さふぁいあ黄玉とぱあずの大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。」
夜岸郷是:窓を開けて、夜の風に柔らかい髪を揺らしながら、本を開いている。
夜岸郷是:「やっぱり良いな……マジに傑作だろコレ」
九曜アギト:貫通扉を開けて九曜アギトが君のいる車両に入ってくる。
夜岸郷是:「うわっ!オバケ!」
九曜アギト:「……ああ、夜岸か」
九曜アギト:目を合わせず、不機嫌そうな足音を鳴らしながらゴーシェに近づき
九曜アギト:突然胸ぐらを掴み上げるよ
夜岸郷是:「……なんだよ!アギトくんじゃァ~ん。どしたのそんな怖い顔して……うお!?」
夜岸郷是:「怖い怖い怖い!いつも怖いけどなんか違うよォ!?」
九曜アギト:「夜岸……」
九曜アギト:「もしも万が一紬を泣かせてみろ」
九曜アギト:「その時は、その半端に気取ったサングラスでお前の顔面にクレーターを作って殺す」
九曜アギト:「わかったな?」
夜岸郷是:「……」少し唇をへの字に曲げる。
夜岸郷是:「ンなこと、とっくに覚悟してるわ。バカアギ郎がよ」
夜岸郷是:「あいつ、オレに助けてっつったンだよ」
夜岸郷是:「……泣かせていいわけがねェ。アンタだって解ってるだろ?」
九曜アギト:「ふん……わかってる」手を放して「俺じゃなく、お前にってところが癪だがな」
夜岸郷是:「思い出して来たぜ。そのカッコつけてるのに根の甘さが出ちまう感じ」くつくつと嗤う。
夜岸郷是:「オレだけじゃねェよ。たぶんナリアちゃんだってそう思ってるはずだ」
九曜アギト:「ふん。思い出してきた、か」
九曜アギト:「その割に、いちばん大事な事は忘れてるんじゃないか。お前」
夜岸郷是:「……そいつは」
夜岸郷是:「どうかな?」ニヤリと笑う。

夜岸郷是:こんな所で
夜岸郷是:《召喚術》でアギトくんの秘密を抜きたいです。
GM:召喚術!
GM:その心は!
九曜アギト:まさか、この車両に私を呼び寄せたのは……
九曜アギト:お前だったのか、夜岸
夜岸郷是:www
GM:そういうことなの!?
九曜アギト:確かにシーンに出てくれって言われてたわ
夜岸郷是:とんちで忍者がつとまるか! 鴉の使い魔を、二人が話している車両に忍び込ませていました。
GM:ほーう
GM:では、どうぞ!
夜岸郷是:そいつが上手く情報を持って帰ってこれるかという判定をしたいわけ
夜岸郷是:しゃあ!
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

GM:お見事
夜岸郷是:セーフ
九曜アギト:ヤルじゃない
夜岸郷是:これでナリアちゃんにも伝わるナリよ
ナリア・チューブダム:カモ~ン
宮ヶ瀬紬:そっか、感情結んでたもんね
夜岸郷是:あ、そうなるとアギトくんの秘密って皆におもらし済みになるのかな
九曜アギト:いえ、紬ちゃんは知らないはずですね
宮ヶ瀬紬:そう!
GM:そう、紬ちゃんは知らない!
宮ヶ瀬紬:感情も結べていない悲しき弱者だから
夜岸郷是:うおおお了解したぜ
GM:というわけでお二人にお渡ししました
宮ヶ瀬紬:アギトくんがプシュケをゲロゲロしてそれを飲めばアギト・記憶も思い出せるかもしれない
夜岸郷是:きたね~~よ!
夜岸郷是:では ロールを…再開します
夜岸郷是:大丈夫かな?

九曜アギト:「……盗み聞きか?夜岸。正義の味方気取りが聞いて呆れるな」
夜岸郷是:『――鳥捕りは二十ぴきばかり、袋に入れてしまうと。』
夜岸郷是:『急に両手をあげて、兵隊が鉄砲弾にあたって、死ぬときのような形をしました』
夜岸郷是:両手を上げる。その瞬間に、開いていた窓から影の鴉が夜岸の手に迷い込んだ。
夜岸郷是:本の字句がそのまま祝詞として利用されている。
夜岸郷是:「忍者の世界で正義の味方なんかやってるとさァ。手段選んでたら誰も守れないんだよね、残念ながら」
夜岸郷是:「皆アギ郎みてェ~な出鱈目できると思うなよ、ドアホ! アンタまたナリアちゃんとコソコソなんかやってたろッ」
九曜アギト:「言わなかったか?」
九曜アギト:「誰かを守るのに必要なのは正義じゃない」
九曜アギト:「比類なき強さ……圧倒的な力」
夜岸郷是:「やべェよこいつ……一番最悪なのはこの過激思想にきちんと実力が伴っちまってる所なんだよな」
九曜アギト:「お前が誰も守れないのは当然だ」
夜岸郷是:「うるせェアホ。アンタまだオレのこと知らねェ~だろ」
夜岸郷是:「っつーか、アンタ……オレらのこと好きすぎ。呆れたぜ」低く笑って席に座り込みます。
九曜アギト:「いいや。知ってるさ」
夜岸郷是:「あン?」
九曜アギト:ビッ、と指を夜岸の頭に突きつける
夜岸郷是:「あだ」
九曜アギト:「本当は紬のことなんて関係ない」
九曜アギト:「今すぐにでもお前を殺してやりたいくらいにはな」
夜岸郷是:「ッてェな、何すんだよアギト・・・――」
夜岸郷是:「……あァ?」
夜岸郷是:頭を抑えます。
夜岸郷是:「……クソ。そういや、そうだったな。そうだったわ……気持ち悪ィ~なコレ」
九曜アギト:「それをしないのは……俺よりも」
九曜アギト:「お前を殺すのに相応しい奴が居るからだ」
夜岸郷是:「……」
九曜アギト:「俺があいつより先に、お前を殺す訳にはいかない」
九曜アギト:「お前は生かされてるんだよ、夜岸。その事実を今のうちによく噛み締めておけ」
夜岸郷是:「……だったら」呟く。
夜岸郷是:「せいぜい正しいことに使いたいモンだね」笑っていない。
夜岸郷是:「生かされてるとしたら、その猶予をくれたのは誰だ? なァ……本当はわかってるんじゃねェのか?」
九曜アギト:「……」夜岸から離れて
九曜アギト:「お前に教えると思うか?」
夜岸郷是:「アンタだからこそ、教えるね。……紬の願いを叶えるためには、情報が要るからだ」
夜岸郷是:「そこにオレが居ないとしても、あの子だけは何とかして無事に返す。そうだろ、アギト」
九曜アギト:「……」忌々しげに夜岸を睨みつける
夜岸郷是:「解体屋の情報を教えろ。……多分、アイツが事態の中心だ」
夜岸郷是:「その代わり、紬チャンを守るための情報を、オレが渡してやる」
夜岸郷是:「アンタはめちゃくちゃムカつくが」
夜岸郷是:「あの”名探偵”が協力してくれてるンなら、ろくでなしじゃないはずだ」
九曜アギト:「……勘違いするな。事態の中心は、常にこの俺だ」
九曜アギト:「渡してやる?違うね。俺が"渡させてやる”んだ」

九曜アギト:という感じで、解体屋さんの秘密と紬ちゃんの秘密を交換したいよ~
夜岸郷是:こちらも紬チャンの秘密を渡すぜ!
GM:はあーい!
GM:渡しました
GM:あ、
GM:解体屋の秘密がオープンになったので表で貼りますね
宮ヶ瀬紬:さっき紬が抜いたばかりなのにもうオープンに!

解体屋は、宮ヶ瀬紬と契約した。契約の内容は、「ある時間(3サイクル終了)までにPCたち全員に関する全人類の記憶を完全に消し去る」こと。
その記憶は「解体屋」の持つ酒、「プシュケ」に隠されており、これを呑むことで回復することができる。

九曜アギト:「……」紬の話を聞いて、一度目を閉じて
夜岸郷是:「……あのヤロ~~~」頭を掻く。
夜岸郷是:「まァ……紬チャンに関してはそういうことだ」
夜岸郷是:「殴れ」
夜岸郷是:「殺しても良いぜ」
夜岸郷是:「マジでだよ」
九曜アギト:目を見開き、再び夜岸の胸ぐらをつかみあげるよ
九曜アギト:「夜岸……やはりお前はここで殺しておくべきか……?」
九曜アギト:「いや、だが、それでは紬も……くっ……!」
九曜アギト:乱暴に夜岸を座席へと放り出す
九曜アギト:「はぁ、はぁ……」
夜岸郷是:「ぐっ! ……お兄ちゃんは大変だな」
九曜アギト:「黙れ。お前を弟にするつもりはない」
夜岸郷是:「アギト兄さん……」
九曜アギト:「くっ……!まさか、紬が……紬まで……!」
夜岸郷是:「まァ……何だ。つまり」
夜岸郷是:「オレが悪ィよ」
夜岸郷是:力なく笑う。
九曜アギト:「はぁ、はぁ……!ふぅー……!……」顔を抑えて、なんとか怒りを鎮め
九曜アギト:「……そんな事は、最初からわかりきっていたことだ」
夜岸郷是:「……ただ、やっぱり……この列車が終点に着くまでは」
夜岸郷是:「生かしといてくれねェか?」
夜岸郷是:「何とかしたいんだよ。せめて、アンタら三人だけでも……」
九曜アギト:「懺悔した所で罪が軽くなるとでも思うのか?」
九曜アギト:「俺は神じゃない。お前を赦すこともない」
夜岸郷是:「解ってるよ。裁く側が罪を犯したら」
夜岸郷是:「残念ながら裁く奴がいねェんだ」
夜岸郷是:「……正しいことをしたいって思ってたはずなのにな」
夜岸郷是:溜息を吐いて、紙袋を取り出す。
夜岸郷是:「辛気臭ェ話も疲れたな。……食えよ」
夜岸郷是:「まだ血が要ンだろ、兄さん」
九曜アギト:「……」紙袋を受け取り
九曜アギト:バァン!
夜岸郷是:「オレからの手渡しで悪ィが、紬チャンとの手作りだ。食わないとあの子が泣く――」
九曜アギト:次の瞬間、紙袋が窓に激しく叩きつけられ中身ごとバラバラに飛び散る
九曜アギト:「紬に伝えておけ」
九曜アギト:「この世に、何も遅すぎる物なんて無い」
九曜アギト:「九曜アギトが敵でなければな」
九曜アギト:そのまま、振り返らずに歩いていく。向かう先は前方……解体屋の待つ食堂車だ。
夜岸郷是:「……最後の部分だけ、心に留めとくよ」笑ってサンドイッチを拾い集め、背を向けます。
夜岸郷是:「……やっぱ兵糧丸のが良かったかァ?」自嘲するように笑い直し、震える声を絞り出す。

九曜アギト

GM:アギトくんの行動ですね
GM:どうしますか!
九曜アギト:ちょっとだけ待っててくれますか?お水飲んできます。あと悩みます
GM:はい!
九曜アギト:戦闘を仕掛けます
GM:ははあ
九曜アギト:解体者……お前は俺の記憶を弄んだ
九曜アギト:許しておくわけにはいかない
GM:ふんふん!
GM:じゃあ戦闘シーンですね
GM:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(4) → 気分を変えるために、食堂車に移動する。そこには「解体屋」を名乗る例の女性がいた。あなたにむかって、婉然とほほえみかけてくる。

GM:www
夜岸郷是:バッチリ!

GM:食堂車。
GM:黒を纏った女がそこにいる。
九曜アギト:その頭上。食堂車の天井が稲妻のような音と共に切り刻まれ
九曜アギト:同じく、黒を纏った男がゆっくりと眼前へ降りてくる
解体屋:「あら。あらあら」
九曜アギト:「久しぶりだな、解体屋」
解体屋:「そう?先ほど会ったばかりだと思うのだけど」
九曜アギト:「俺がここに来た意味、わかってるだろ?」
解体屋:「………」薄く微笑む。
九曜アギト:「妹を……紬を誑かすだけじゃなく」
九曜アギト:「俺達四人の記憶を弄びやがって」
九曜アギト:「挙げ句に、次は人類全員から俺達の記憶を消すと来た」
解体屋:「誑かしたなんて。人聞きが悪いことをおっしゃるのね」
九曜アギト:「人聞きが悪い?違うね」
九曜アギト:「俺は人間じゃない……悪魔だ」
解体屋:「面白いこと」
九曜アギト:「本気で記憶を消すつもりなら、力を取り戻す前に」
九曜アギト:「俺だけでも殺しておくべきだったな。解体屋」
九曜アギト:「……お前、死相が出てるぜ」
九曜アギト:解体屋の瞳に写った、自分自身の姿を確かめて言い放つ
解体屋:「さあ……」
解体屋:ただにこにこと微笑んでいる。
解体屋:「まだ、時間はたっぷりあるもの」
解体屋:「もう少し、楽しみましょう?」
九曜アギト:「お断りだ。この汽車のスピードは、俺には遅すぎる」
九曜アギト:高速機動に入る。
解体屋:「仕方のない子」
解体屋:ゆらりと立ち上がると、こちらも戦いの速度になる。

GM:戦闘、ラウンド1
GM:プロットから!
九曜アギト:その前にできれば
九曜アギト:解体屋さんの戦闘能力を教えてもらえると……
GM:あっそうだった
GM:キャラシ貼ります
【キャラシート】
GM:これで大丈夫かな
九曜アギト:生命力10!?
GM:10だよ〜
九曜アギト:こいつただの忍びじゃないぞ
九曜アギト:忍法もなんか俺達より多くないっすか?
GM:まあ
GM:渡来人だし……
九曜アギト:忍者ですらなかった
九曜アギト:《隠蔽術》8か……当たるか微妙だな……
九曜アギト:了解です。プロットに入って大丈夫!
GM:はーい!
GM:こちらOK!
九曜アギト:もしかしてやばいんか?と思ったけど
九曜アギト:よく見たら攻撃方法接近戦攻撃だけで、しかも特技が忍術分野だ
九曜アギト:攻撃扇を持っていなければ勝てそうだが……
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(1 → 3)
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:間違えちゃった。でもこれでOK
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:ごめん、なんかぐだぐだになってしまった

[3]アギト
[1]解体屋

九曜アギト:先手は取れたか
九曜アギト:う~ん8……8か……
九曜アギト:いや、う~ん……
九曜アギト:う~ん……
九曜アギト:覚悟を決めました。奥義を使います
GM:!?
九曜アギト:奥義『天道・地道』、効果は追加忍法:/巡らし/発動条件
GM:ゲゲッ
九曜アギト:追加忍法の片方、【必中】を使います
九曜アギト:指定特技は《第六感》になります
GM:了解!
夜岸郷是:演出修正で、アギトくんの必中判定に+1入れます
九曜アギト:夜岸~♡
九曜アギト:妹への婿入り許しちゃうわ~♡
GM:おのれ
夜岸郷是:兄ちゃん…!
九曜アギト:赦すわけ無いだろこの罪人が~!
夜岸郷是:クソが!
GM:ククク
GM:では判定どうぞ
GM:やだなーこわいなー!
GM:まだ修正投げたい人がいるなら
GM:なげてね!
宮ヶ瀬紬:少しだけ考える時間をください!
GM:はーい
宮ヶ瀬紬:演出修正しません!
九曜アギト:よし……では答えも出たようなので
GM:いよいよ…
九曜アギト:判定しちゃいます。忍道2つで+2+2、演出一つで+1
九曜アギト:2d6+5>=5
ShinobiGami : (2D6+5>=5) → 6[3,3]+5 → 11 → 成功

GM:うわ……
九曜アギト:目標11を回避してみるのだ
宮ヶ瀬紬:やば~
GM:第六感で回避かな
九曜アギト:回避は《第六感》です!
GM:多分これ特殊回避はできない感じだよね
九曜アギト:出来るんじゃないかな……?ただ達成値が11以上にならないと
九曜アギト:回避失敗にはなるはず
GM:ふーむ
GM:じゃあ、遁走術での特殊回避を試みます。達成値はどのみち11以上!
GM:SG#1>=11
ShinobiGami : (SG@12#1>=11) → 7[3,4] → 7 → 失敗

GM:無理だよ〜〜〜〜〜
宮ヶ瀬紬:メーテルー!
九曜アギト:では必中の効果で射撃戦ダメージ1点、忍道の効果で射撃戦ダメージ+3点、開祖で名前を換えた忍道、魔道の効果で+3点ダメージを与えます
九曜アギト:合計7点ダメージのはず
宮ヶ瀬紬:打点がヤバすぎる
GM:うぃー
GM:ぐえーでは生命力が3点になり
GM:脱落します。
GM:では演出していきましょうか

九曜アギト:「天道開闢」
九曜アギト:勝負はほんの一瞬でついた。高速機動に入った次の瞬間。アギトによって切り裂かれた天井、その遥か上方
九曜アギト:黒い稲妻が一条きらめき、解体屋の体を雷鳴とともに引き裂く
九曜アギト:列車全体が激しく揺れ、脱線しかけるほどの衝撃が辺に撒き散らされる。
九曜アギト:手練の忍びであっても一撃で致命傷に至る回避不能の一撃。
九曜アギト:確実に解体屋の身を捉えたはずだったが・・
九曜アギト:「……まだ、息があるか」
九曜アギト:「解体屋。お前も人間じゃないな」
解体屋:「うふふ。まともな人間がこんな所にいると思って?」
解体屋:見た目上は無傷に見える。…見た目上は。
九曜アギト:「逃げられると思うなよ」
九曜アギト:「たとえ世界が忘れても俺は忘れない」
九曜アギト:「お前を殺す」
解体屋:「ふふふ」「ふふふ」「ふふふふふ」………
解体屋:笑い声が反響する。
九曜アギト:戦果では、解体屋に【殺意】の感情を取りたいとおもいます。
GM:戦果了解です!
解体屋:そこにあった存在感が希薄になる。
解体屋:…気がつくと。その姿は消えていた。

九曜アギト:じゃあ最初はナリアさんのシーンからになるのかな?
GM:そうですね
GM:ということで

サイクル3

ナリア・チューブダム

ナリア・チューブダム:郷是だけ呼びます
GM:オケイ!
ナリア・チューブダム:場面は~
ナリア・チューブダム:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(10) → 一等車輛はコンパートメントになっているようだ。コンパートメントの中からは、楽しげな親子の話し声が聞こえてくるが……?

GM:また聞こえてる
宮ヶ瀬紬:この電車親子ばっか乗ってるな
夜岸郷是:出るぜ!
ナリア・チューブダム:うーん……まあいいか 勝手をさせてもらおう
GM:どうぞどうぞ
GM:描写お任せします

ナリア・チューブダム:「おーい」
ナリア・チューブダム:郷是が車両間を移動していると、ナリアの声がかかった。
夜岸郷是:「おっ。ナリアちゃんじゃ~ん」
夜岸郷是:常通り、軽薄な様相でひらひらと手を振る。
ナリア・チューブダム:コンパートメント、の、中。全て閉じていたはずのコンパートメントの扉の一つがこじ開けられ、長いベンチにナリアが寝そべっている。
夜岸郷是:「ンなとこで何やってンの」
ナリア・チューブダム:「ん~? そういえばここ見てないな~と思ったから」
ナリア・チューブダム:「開けて見ただけですよ。ちょっと休憩もしたかったし」
夜岸郷是:「相変わらずトッピョーシもねェこと考えんな」
ナリア・チューブダム:よいしょと身を起こすと、長いライトブラウンの髪がさらさらと流れる。少し乱れたそれを整えて
ナリア・チューブダム:「郷是は?」
ナリア・チューブダム:「思い出した? 自分のこと」
夜岸郷是:ナリアのすぐ横の座席に、カットレモンが添えられた水のグラスを二つ置いて。
夜岸郷是:「全然ダメ」
夜岸郷是:「でも……なァんか思い出さない方が良い気もしてきたンだよなァ」
ナリア・チューブダム:「へー? 何で」
ナリア・チューブダム:「分からないことがあって平気なの?」
夜岸郷是:「逆だよ。……なァ、ナリアちゃんは」
夜岸郷是:「真実が人を傷つけるかも知れないって思ったことはあるのかい?」
夜岸郷是:「オレはそれが凄く怖いね。自分が正しいって思えないことが怖くてたまらないよ」
ナリア・チューブダム:「ある!」 言い切る 「そういうこともあるでしょう」
ナリア・チューブダム:「でも、じゃあそうやって真実を伏せたままにしておくことは負担にならないの?」
ナリア・チューブダム:「箱の中のネコが、箱を開けない限り生きている状態と死んでいる状態が重なっているとしたら」
ナリア・チューブダム:「そのネコのためにゴハンの準備をすればいいのか、お葬式の準備をすればいいのか、分からなくて途方に暮れ続けるのは、私はイヤだな」
ナリア・チューブダム:「未来に進むためには箱を開けるべきだと私は思うよ」
夜岸郷是:「ナリアちゃんはほんとうのさいわいが未来にあると思ってンだな」くつくつと嗤う。
ナリア・チューブダム:「ホント好きね、銀河鉄道の夜」
夜岸郷是:「アレはここじゃないどこかに行ける話だからなァ」
夜岸郷是:「……逃がしてやりたい奴がいンだよ。オレにも」
ナリア・チューブダム:席を立ちながら、白いロングコートを脱ぐ。視線で何気なく、座って、と誘導
夜岸郷是:肩を竦める。
夜岸郷是:「さっきの話の続きだ」
夜岸郷是:「ネコが善良ならまだいいよ」
夜岸郷是:「でもそいつが、実はオレたちの体にクリームだのオイルだのべたべた付けて」
夜岸郷是:「……こっちが油断する所を待って、喰おうとする、恐ろしい怪物だった時は?」
夜岸郷是:「やめといた方が良いと思うね。取り返しがつかなくなってからじゃ遅い……」目線をナリアに合わせ、手を取る。
夜岸郷是:「アンタを傷つけないためなら、オレは耐え忍べるね」
夜岸郷是:「忍者だから」
ナリア・チューブダム:素直に手を取られる 「……悪い獣を恐れて、やっぱり善悪が重なった箱を閉じたままにするんだ」
ナリア・チューブダム:「それが世界に……ううん、郷是に財産や幸福をもたらすネコな可能性だってあるのに」
ナリア・チューブダム:「我がままね」
ナリア・チューブダム:「それで怖がり」
ナリア・チューブダム:繋いだ手を軽く引き、郷是の身を引き寄せる。敵意はなく、警戒されない程度の加減。
夜岸郷是:「オイ、女の子がそンな……」
夜岸郷是:「……」
夜岸郷是:しぶしぶと言った様子で、身を引かれる。
ナリア・チューブダム:その身を抱き寄せ、空いていた手で腰を抱き寄せる。
ナリア・チューブダム:柔らかな身体が密着する。その眼は普段通りの色だ。
夜岸郷是:固い身体と柔らかい身体の触りが触れあう。サングラスの奥の金色の瞳が、熾火のように揺れている。
ナリア・チューブダム:手付きも慣れたもので、背中を這い登り首筋にかかろうという指先は、郷是に心地よさばかり伝えてくる。
夜岸郷是:「やめとけよ。秘密ンために、ンなことするなら……ンなっ」
ナリア・チューブダム:「……箱を開けたいの」
ナリア・チューブダム:「そのためならこれくらいするよ」
ナリア・チューブダム:「郷是の箱を開けるためなら」
夜岸郷是:「……あァ、何で怖いのか分かったぜ」
夜岸郷是:「そのためなら、ナリアちゃんは……マジで何でもする」
夜岸郷是:「オレのことが大事だろうと、オレを殺したいくらい憎んでいようと……」
夜岸郷是:「だから怖かったんだ」
ナリア・チューブダム:「何でも……」
夜岸郷是:「何でもはしない?」
夜岸郷是:「”これ”、かなりヤバい範疇だと思うけどなァ」
ナリア・チューブダム:わずかに笑い、目を細める 「そうだよ。何でもはしない。私はそこまで徹底したシノビじゃないもの」
夜岸郷是:「……良いよもう。これ以上ヤケんなられるよりはましだ」
夜岸郷是:「アンタのことも大切なンだよ。だから……任せる」
夜岸郷是:溜息を吐き、体を預ける。
ナリア・チューブダム:笑った口を郷是の首元に寄せる。それは耳元でもあり、息遣いが首筋と、聴覚を通し、脳へ二重に伝わってくる。
ナリア・チューブダム:耳の裏辺りを甘く噛む。表皮しか触れていないのに、脳の裏にまで走る痺れ――

ナリア・チューブダム:……というあたりで判定をしましょう 技能は拷問術です
ナリア・チューブダム:感情修正を渡しなさい
夜岸郷是:はい…+1を投げます…
夜岸郷是:クゥ~ン
ナリア・チューブダム:いいこいいこ
夜岸郷是:グギギギギギ
GM:拷問術、OK. 判定の内容…目標と情報は?
ナリア・チューブダム:ご覧の通り、人の知覚に働きかける拷問術を応用して郷是くんの脳に働きかけ、その反応から本人すら忘れている秘密を抜き取ります。
ナリア・チューブダム:内容は郷是くんの秘密だ。
GM:OK!
ナリア・チューブダム:SG+1>=5 (判定:拷問術)
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 7[3,4]+1 → 8 → 成功

GM:成功!
ナリア・チューブダム:つつがなし
GM:では、秘密をお渡しします
夜岸郷是:ナイシュッ
GM:お渡ししました。これはゴーシェくんには共有されません。
ナリア・チューブダム:ヒャッヒャッヒャッヒャッ
夜岸郷是:どうなっちまうんだ 僕の秘密……
ナリア・チューブダム:この場で渡します
夜岸郷是:ヤッタ~~~~~!!!ナリアちゃん好き!!
九曜アギト:渡されとる!
GM:おっけー
夜岸郷是:さ~て
夜岸郷是:どんなだろ
GM:渡しました
夜岸郷是:こんなもん渡すんじゃね~~~~~~この野郎!!!!!!!!!
夜岸郷是:ホアアア アア…
ナリア・チューブダム:ギャハハハ
夜岸郷是:な ナリア……
GM:ハハハハハ
GM:では
夜岸郷是:ゲロゲロゲロ

ナリア・チューブダム:……長椅子に郷是の身体を押し倒す。彼が親切で持ってきた水のグラスが床に転げ、水がぶちまけられた。
ナリア・チューブダム:コンパートメントの扉は閉じている。
ナリア・チューブダム:郷是の顔を上から覗き込む、ナリア・チューブダムの長い髪が、その顔の両端に流れ落ちている。
ナリア・チューブダム:「……なんで」
ナリア・チューブダム:「そんな顔してるの? 思い出したでしょ?」
ナリア・チューブダム:「理性は忘れても……」 その指が、郷是の胸の辺りを指差して 「身体は覚えてる」
ナリア・チューブダム:「ううん、覚えててくれて嬉しいよ、郷是」
夜岸郷是:「畜生」低く呟く。
夜岸郷是:「離れろ……オレは!!」
夜岸郷是:「アンタに……」
夜岸郷是:「ナリア」
ナリア・チューブダム:「なぁに?」
夜岸郷是:「……これは、きみが望んでた真実なのか」
夜岸郷是:「こんなモンが?」
ナリア・チューブダム:「こんなもの・・・・・?」
ナリア・チューブダム:「どうしてそんなこと言うんだろ、郷是……これが、こんなもの・・・・・なわけないじゃない」
ナリア・チューブダム:「私にとってはすごく大事なこと。今していることも、これからすることも……この先にすることも」
ナリア・チューブダム:「ねえ、郷是……」
夜岸郷是:ごめん、ごめん、と譫言のように小さく呟いている。
ナリア・チューブダム:その頭を撫でてあげる。ふわりと爽やかで、どこか甘い芳香。乱れた髪は郷是の顔に、首元にかかって、やがて唇も耳元に寄り添う。
ナリア・チューブダム:「……すべての真実を明らかにする」
ナリア・チューブダム:「それが私の望み。それでみんなが幸せになると信じてる」
ナリア・チューブダム:「でも、じゃあ……『どちらか』しかなかったら」
ナリア・チューブダム:「2つの箱があって、1つしか開けることができなかったら」
夜岸郷是:「……」
ナリア・チューブダム:「郷是はやっぱり悩んで、悩んで……何もできなくなっちゃうのかな?」
ナリア・チューブダム:「私は迷わない」
ナリア・チューブダム:「……大事な箱を開けさせてもらう」
ナリア・チューブダム:「ねえ、郷是……」
ナリア・チューブダム:甘い囁きが郷是の脳にじわりと滲みていく。だが君は、それを『知っている』のだ。
ナリア・チューブダム:かつてはそれを歓びと共に受け取っていたはずだ。
ナリア・チューブダム:「……ねえ」
ナリア・チューブダム:「笑ってよ?」
夜岸郷是:「……笑えない」
夜岸郷是:「カンパネルラがいなくなった世界で」
夜岸郷是:「ジョバンニが笑うことは、もう、ない」
ナリア・チューブダム:「ふふ」
夜岸郷是:「……許されないことをしたんだ。オレは。何でナリアはオレに近付けるンだ」
ナリア・チューブダム:「ここはイーハトーヴじゃないよ」
ナリア・チューブダム:「宮沢賢治は男女の交わりをどう描いたんだろう」
ナリア・チューブダム:「……そんなものじゃないって思い出させてあげる」
ナリア・チューブダム:「夜の列車に乗り込んだあなたは、美しい物語になんかじゃなく……」
ナリア・チューブダム:胸元のタイが解けて、郷是の首元に落ちる。ボタンの外れたシャツから首元と、白い乳房の谷間と、黒い下着が見えている。
ナリア・チューブダム:「私に出会う」
夜岸郷是:「……」抱き返す。互いの柔らかな髪が触れ合い、黒と然金が星の川のように混ざる。
夜岸郷是:「”また会えて良かった”って、思っちまったよ」
夜岸郷是:「全部オレが悪ィのに……」
夜岸郷是:「綺麗だって思っちまった。全然正しくない、こんなコト」
ナリア・チューブダム:「いいじゃん、それなら」
ナリア・チューブダム:「しよ。もっと正しくないこと」
ナリア・チューブダム:コンパートメントの扉は閉じている。ここは密室で、通りがかるものは親子らしい者の声しか聞こえない。
ナリア・チューブダム:箱が外から開かれることはない。その中に何があるのかを知らなければ。
夜岸郷是:「……」だが。その手を払って、起き上がる。
夜岸郷是:「言っただろ。オレは……」
夜岸郷是:「オレの思う正しいことをする」
ナリア・チューブダム:彼が身を起こせば、ナリアも特には抵抗しない。
ナリア・チューブダム:すとんと向かい合った長椅子に座る。乱れた胸元は、いつの間にか整っていた。
夜岸郷是:「……オレも、真実を探してみるよ」
夜岸郷是:「きみみたいに強くなれるかどうか、解らないけど」
夜岸郷是:「それで、もう一回、きみの所に来るところがあったら」
夜岸郷是:「そのときは……」
ナリア・チューブダム:「また」
ナリア・チューブダム:「その正しさで、その真実で、私を突き放すんだ」
ナリア・チューブダム:「ひどいなぁ」
ナリア・チューブダム:その声は、郷是の耳には酷薄なようにも、からかうようにも聞こえた。あるいは普段通り喋っていただけかもしれない。
夜岸郷是:ぐしゃり、と顔が歪む。
夜岸郷是:ひきつるような声が、微かに漏れたのが解るだろう。
夜岸郷是:それでも。
夜岸郷是:「約束したんだ。あの子と……」
夜岸郷是:「何とかする方法を、探してみるって」
夜岸郷是:「この正しさできみを貫いたんだから、もうこれ・・と心中してやる」
夜岸郷是:「……それがオレの償いだよ。ナリア」
夜岸郷是:「許さなくて良い。抱き締めなくて良い。オレに囁いてくれなくて良い」
夜岸郷是:「だから、見ててくれ」
ナリア・チューブダム:すました顔で首元のタイをしめ直す。言われるまでもなく、郷是の背中に目を向けていた。
夜岸郷是:身体が鴉の影に溶けて、消える。
ナリア・チューブダム:特に返事はしてあげない。見届けるつもりに決まっている。
ナリア・チューブダム:「……イーハトーヴって」
ナリア・チューブダム:「岩手のもじりで、その頃の岩手って、泥の畑が広がってるばっかりの」「なーんにも、なーんにもない場所なんだよ」
ナリア・チューブダム:その決死の笑みが、泥に汚れるまで。

GM:アナウンス
宮ヶ瀬紬:ピンポロパンポン
夜岸郷是:なんだァッ
GM:ただいまのシーンで、シナリオ集に載っているクライマックスへのトリガーが満たされましたが
GM:GMがもったいないなーと思うので
宮ヶ瀬紬:素直!
GM:3サイクル終了まではやることにしました。
GM:以上、よろしくお願いいたします。
夜岸郷是:神GM
宮ヶ瀬紬:は~い
GM:では、残りの時間もごゆるりと…

夜岸郷是

夜岸郷是:では、紬チャンを呼んでアギト秘密とナリア秘密を受け渡ししたいと思います。
夜岸郷是:そして感情を……結ぶ!
宮ヶ瀬紬:は~い 交換しましょ
夜岸郷是:やった~!じゃあシーン表ふりま
夜岸郷是:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(10) → 一等車輛はコンパートメントになっているようだ。コンパートメントの中からは、楽しげな親子の話し声が聞こえてくるが……?

宮ヶ瀬紬:こちら5vミミッキュ出せます
夜岸郷是:セックスコンパートメント!!
ナリア・チューブダム:ウヒャヒャヒャ
夜岸郷是:じゃあ簡単に描写をしていこうかな
GM:どうぞどうぞ

夜岸郷是:宮ケ瀬紬の足元に、山猫のような影が現れたのはつい先ほどのことだった。
夜岸郷是:シックな内装が覆う通路を、尻を振りながら手招くように誘っている。
夜岸郷是:その歩みは一等車両まで続いていた。
宮ヶ瀬紬:無言で影を追っていきます。
宮ヶ瀬紬:列車に乗り込んだ頃のような、不安げな表情は微塵もない。
宮ヶ瀬紬:堂々と。自分が成すべきことが分かっているかのように、影の山猫と共にまっすぐに目的地まで向かう。
宮ヶ瀬紬:コン、コン。
宮ヶ瀬紬:「紬です。入っていいですか?」
夜岸郷是:「どうぞお入り下さァい」
宮ヶ瀬紬:「はーい」 特に警戒もせずに扉を開ける。
宮ヶ瀬紬:警戒する必要がない。この四人の中で一番素の身体能力に秀でているのは自分だからだ。
夜岸郷是:「御召し物は傍の籠にお置き下さい……なんてね」
宮ヶ瀬紬:「ふふ。本当に脱ぎましょうか?」 ぷちぷちとベストのボタンを外しかける。
夜岸郷是:「バッ!やめなさい!体を大切にしたまえ!」慌てて腕を掴む。
夜岸郷是:「ったく、ウチの女衆はよォ~~~」
宮ヶ瀬紬:「冗談です。冗談」
宮ヶ瀬紬:「ゴーシェくんは浮気しないヒトだって知ってますからね」
宮ヶ瀬紬:指を伸ばし、ゴーシェの鼻をつんつんとつつく。
夜岸郷是:「つっつくなァ……」気まずそうにされるがままになる。
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんと、もう一度、”ちゃんと”お話してください」「……って言おうと思ったんですけど」
宮ヶ瀬紬:「もう、したんですね」
宮ヶ瀬紬:半妖特有の嗅覚。異形化しなくても、ゴーシェについた残り香で何があったかはある程度推測できる。
夜岸郷是:「……あァ。してきたよ」
宮ヶ瀬紬:「どうでしたか? なんとか、なりそうですか?」
宮ヶ瀬紬:「というより……ナリアちゃんは、なんとかしようとしてましたか?」
夜岸郷是:「いや。もっと一緒に間違ったコトしようって言われたよ」
夜岸郷是:「笑えるだろ?」
宮ヶ瀬紬:リラックスした姿勢で個室の座席に腰掛ける。だらしなく脚を放り出すそれは、信頼する仲間の前でしか見せない年齢相応のしぐさだ。
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんがそう言うときって、たいていろくでもない事なんですよねえ……」
夜岸郷是:「……でも、間違いたかったよ。それは嘘じゃない」
夜岸郷是:「ただ」
宮ヶ瀬紬:「──ただ?」
夜岸郷是:「オレは紬チャンとも約束した」
夜岸郷是:「だから……ここに来たんだ。最も忍の世を乱すモンは女の子の涙だからな」
夜岸郷是:そう言って力なく笑う。目尻が少しだけ赤く腫れていた。
宮ヶ瀬紬:「まったく……」
宮ヶ瀬紬:「列車から降りたら、そういうコトを女の子に言うの、やめたほうがいいですよ」
宮ヶ瀬紬:「勘違いしますから」
夜岸郷是:「あっ!ごめんよ紬チャン……」思わず素の口調が出かける。
夜岸郷是:「……いや、じゃなくて。何ァんか……強くなった?」
宮ヶ瀬紬:「ふふ。いいの、いいの」 手を伸ばしてゴーシェの頭を撫でる。
夜岸郷是:「ンな……」
宮ヶ瀬紬:「はい。私、意外と我儘だということを思い出したので」
夜岸郷是:「や……やめろ!アギトに殺される……」
夜岸郷是:「いや……」
夜岸郷是:「紬チャンがやりてェこと出来てるンなら」
夜岸郷是:「オレの命くらいは安いな」
宮ヶ瀬紬:べちん。
宮ヶ瀬紬:デコピンを食らわしました。
夜岸郷是:「いって」
夜岸郷是:「……マジのデコピンじゃん!膂力が違うんだから手加減してくれよ!」
宮ヶ瀬紬:「なにが”くらい”ですか。それを大切にしてる女の子がバカみたいになっちゃうでしょう」
宮ヶ瀬紬:「あっあと、ヒトを怪力ゴリラみたいに言うのもやめてください! それはアギトくんの担当です!」
夜岸郷是:「いや、カッコいいと思って言ってンだけど……ただまァ、前半は悪かった」
宮ヶ瀬紬:「後半……」
夜岸郷是:「……そう。一回、踏み躙っちまったンだよな。女の子の思いを……」
夜岸郷是:「……さっきも言ったけどさァ。真実ってやつ、オレも探してみることにしたんだ」
宮ヶ瀬紬:「……私。このあとはナリアちゃんともお話するつもりです」
宮ヶ瀬紬:「多分、ゴーシェくんと落ち着いてお話できるのは、これが最後だと思うんですけど……お手伝いできること、ありますか?」
夜岸郷是:「うん。そうしてくれ……ナリア・・・が何考えてるか、オレも知りてェ」
夜岸郷是:「……ありがとな、紬チャン」
夜岸郷是:「貰いっぱなしってのも良くねェからさ。アギトがどんだけアンタのこと思ってるか、もう一回知っといた方が良いだろ」
夜岸郷是:そう言って、『つきのわ』のチケットを差し出します。
宮ヶ瀬紬:「そうですね。兄さんは……兄さんの想いは、ちゃんと知っておきたいかも」
夜岸郷是:「じゃアさ。きちんとした忍者の心構えが出来てる今なら、解るはずだ……このチケットが、誰のモンなのか」
宮ヶ瀬紬:「あ、知ってました? アギトくんって、ほんとのほんとに私のお兄さんだったんですよ。ジョークだと思ってました」
夜岸郷是:「は?」
宮ヶ瀬紬:「は?って感じですよね?」
夜岸郷是:「え、親愛の入った愛称とかじゃないくて」
夜岸郷是:「リアル兄妹?」
宮ヶ瀬紬:「みたいです。……正直、ちっちゃい頃はちょっと憧れてたこともあったんですけど」
宮ヶ瀬紬:「危ないところでした。色々と」
夜岸郷是:「やべェ~なアイツ。ゴリゴリのシスコンじゃん」
宮ヶ瀬紬:ころころ笑いながらチケットを受け取ってます。
夜岸郷是:と言う感じで、アギトくんの秘密を渡したいです。
宮ヶ瀬紬:「それがかわいいんですよ。兄さんは」
宮ヶ瀬紬:了解! こっちも……ナリアちゃんの秘密を渡します。
GM:OK!二つとも公開情報となります。

九曜アギト 秘密
きみたちは、全員幼いころからの親友である。
あなたは、宮ヶ瀬紬が、夜岸郷是のために渡来人「解体屋」に頼んで、みんなの記憶を消去させようとしていることに気がついた。
しかし、どんなに哀しい記憶でも、それを失わせるわけにはいかない。
あなたは、完全に記憶を失う前に、みんなに手紙と、解体屋がいるという異界「つきのわ」へのチケットを送った。

宮ヶ瀬紬:やっと……表に出た……
GM:そしてナリアちゃん

ナリア・チューブダム 秘密
きみたちは、全員幼いころからの親友である。
あなたは幽霊である。あなたは愛し合っていたはずの夜岸郷是に殺されたのだ。
その怒りと悔しさがよみがえる。しかし、全員の記憶が失われれば、
あなたの「死」も忘れられ、あなたは復活できる。
あなたは、この【秘密】を見たら【使命】が「夜岸郷是に復讐する」に変更される。

GM:以上!
夜岸郷是:あっ
夜岸郷是:あっあっ
宮ヶ瀬紬:www

宮ヶ瀬紬:「やっぱり」
宮ヶ瀬紬:「昔からそうなんですよね。兄さんは私のことを守ってくれるけど……」
宮ヶ瀬紬:「ここぞ、という時に、私と目的が対立してしまう。困っちゃいますね」

宮ヶ瀬紬:そうだすみません。アナウンスがあった、紬の新しい使命も宣言していいですか?
夜岸郷是:もちろんどうぞ!
GM:いいですよ!
宮ヶ瀬紬:まだオープン情報じゃないから詳細は伏せるけど、紬の秘密に使命が含まれてなかったのでな……ということで、
GM:紬ちゃんには【新しい使命】をお渡ししました。
宮ヶ瀬紬:ということで、宮ヶ瀬紬の目指す使命は『四人全員で列車を降りる』です。
GM:そういうこと!

宮ヶ瀬紬:記憶を取り戻した瞬間から──正確には、記憶を取り戻してアギトの元へ向かった時には、もう決めていた。
宮ヶ瀬紬:「これは……あの。ナリアちゃんとか兄さんに言うと、怒られると思うんですけど」
宮ヶ瀬紬:「記憶"なんて"、いくら捨ててもいいんですよ」
夜岸郷是:「……なんて・・・?」
夜岸郷是:言ったとたんに、理解した。
夜岸郷是:ああ。
夜岸郷是:ナリアは、こんな気持ちだったのか。
宮ヶ瀬紬:「なんて、です。……最初はみんな初対面だったでしょう?」
宮ヶ瀬紬:「生きてさえいれば。何度間違ってもやり直せます」
宮ヶ瀬紬:「でも死ねば、どうにもなりません。やり直すこともできないし、後悔すらできない」
宮ヶ瀬紬:「だから……私は絶対に、四人全員でこの列車を降りてみせます。反対する人がいるなら、力でねじ伏せます」
夜岸郷是:星々よりも、彼女が眩しく見える。
宮ヶ瀬紬:「私は我儘なんです。私の幸せのために、みんなに生きていてほしい」
宮ヶ瀬紬:「そのためなら────皆の想いだって踏みにじってみせます」
宮ヶ瀬紬:「…………ゴーシェくんは?」
宮ヶ瀬紬:「どうですか?」
夜岸郷是:「オレは……」
夜岸郷是:「オレだって、同じだよ。みんなに生きててほしい」
夜岸郷是:「なのに、オレが全部台無しにしちまった。ナリアを、この手で……」
宮ヶ瀬紬:「台無しっていうのは、全部手が尽きた時のことを言うんじゃないですか?」
夜岸郷是:「……」
宮ヶ瀬紬:「まだ手はあります。……やり直せます!」
宮ヶ瀬紬:「最後の最後まであがいて……あらゆる記憶がなくなったとしても、またナリアと再会してやるって」
宮ヶ瀬紬:「言ってくださいよ!」
夜岸郷是:「……紬ちゃん」
宮ヶ瀬紬:「…………」
夜岸郷是:彼女の背後に流れる、夜の星々を見た。
夜岸郷是:黒い沙幕の上に転々と流れる塩粒のように美しい。それでも今は、それ以上に。彼女の言葉が。
夜岸郷是:「……めちゃくちゃダサかったな、オレ」
夜岸郷是:「女の子にそこまで言わせちまうなんてな」
夜岸郷是:「……最初に、確かに言ったんだもんな。オレたちはジョバンニとカンパネルラじゃない」
夜岸郷是:「最終的に四人でいれば、きっとそこが……」
夜岸郷是:「みんなのほんとうのさいわいだ」
夜岸郷是:「ありがとうな、
宮ヶ瀬紬:「……兄さんは嫌がるでしょうけどね」
宮ヶ瀬紬:「まあ、力づくで連れていきます」
夜岸郷是:「きみはホントに凄い奴だよ。アギトだって最終的には成長を喜ぶだろ」
夜岸郷是:「いや……多分、オレが見えてなかっただけなんだろうな」
夜岸郷是:「……うん」
夜岸郷是:「オレは、ナリアを助けるよ。アイツがどう思っていても」
夜岸郷是:「それは、オレだけの真実だ」

夜岸郷是:ということで
夜岸郷是:GM!自分の【使命】を変更します。
夜岸郷是:よろしいでしょうか!
GM:承りました。秘密に書かれたやつですね?
夜岸郷是:そうです。この流れで答えないのは…男じゃない!
GM:OKです。
宮ヶ瀬紬:ゴーシェくんのひみつがフルオープンじゃないから、表では宣言できないけど
宮ヶ瀬紬:何かしらが変更されたってワケ!
夜岸郷是:そうなのだ
夜岸郷是:そして……その流れで紬ちゃんに感情判定します。特技はここまで彼女を連れてきた《召喚術》。
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功

GM:感情表どうぞー!
夜岸郷是:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

夜岸郷是:共感!ええの引いたで
GM:紬ちゃんもね
宮ヶ瀬紬:あっそうか こっちもか
宮ヶ瀬紬:ET
ShinobiGami : 感情表(6) → 狂信(プラス)/殺意(マイナス)

宮ヶ瀬紬:w
GM:wwww
宮ヶ瀬紬:狂信……ですねェ……
夜岸郷是:うおおお!?!?
夜岸郷是:これはかなり納得感がある

夜岸郷是:「……」近付いて、紬を強く抱きしめる。
宮ヶ瀬紬:「ありがとうゴーシェくん」
宮ヶ瀬紬:「やっぱりあなたは、私が信じた……王子様です」 抱きしめられたまま。
夜岸郷是:「礼は……こっちが言いてェよ」
宮ヶ瀬紬:「…………本当に?」
宮ヶ瀬紬:「本当の本当に、私に、……お礼言いたいですか?」
宮ヶ瀬紬:「……よし! ゴーシェくん、ちょっと後ろ向いててください!」
宮ヶ瀬紬:としっ、とゴーシェを引きはがす。
夜岸郷是:「え」思わずパッと手を離す。
夜岸郷是:「何だァ?オレ、きみにどうやったら解って貰えるか、ずっと考えてて…」言われるがままに後ろを向く。
夜岸郷是:良く鍛えられた、広い背中だった。
宮ヶ瀬紬:「そうですね。ゴーシェ君はそういう人でした」
宮ヶ瀬紬:夜岸の背後で小さな音がする。
宮ヶ瀬紬:ぱさりぱさりと、軽い布を放るような音。
宮ヶ瀬紬:「いっつもいっつも、自分のことは後回しで……他人を大切にして」
宮ヶ瀬紬:「そのせいでずっと苦しんでいた」
宮ヶ瀬紬:最後の一枚を床に落とす。
夜岸郷是:「オイ……ちょっと……ちょォ~っと待ってくれよ……?」後ろを向けない。
宮ヶ瀬紬:服はすべて脱ぎ捨てている。正真正銘、生まれたままの姿だ。
宮ヶ瀬紬:鎖骨にかかった、日本人離れした長い金髪。豊かな胸、くびれた腰。……十四歳とは思えない、男を惑わす肢体。
宮ヶ瀬紬:「記憶を失ったら、きっとこういうこともできませんから……」
宮ヶ瀬紬:「もし本気の本気でお礼をしてくれるなら、ここで、私を抱いてください」
宮ヶ瀬紬:予感はしている。……自分の目的を果たせても、果たせなくても。
宮ヶ瀬紬:夜岸が奇跡的にナリアと再会したとしても。
宮ヶ瀬紬:自分のもとには、きっと戻ってこない。
夜岸郷是:「……」
夜岸郷是:自分の体を大事にしろ、とか。冷静になれ、とか。
夜岸郷是:そういう、年上ぶった常套句など言う気にはなれなかった。
夜岸郷是:彼女は自分の気持ちを大事にすることを選んだ。そして、冷静に、自分の身を差し出そうとしている。
夜岸郷是:後ろを向く。生まれたままの彼女の姿と、向き合う。
夜岸郷是:「綺麗だ」
宮ヶ瀬紬:「成長したでしょう」
夜岸郷是:まずはそう言った。……その体は、隠忍の証。彼女がずっと持って、忌まれる由となったものだから。
夜岸郷是:「昔からずっと綺麗だったよ」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんと比べても、遜色ないんじゃないかなって思ってます。半妖ですから」
夜岸郷是:「……でも、ごめん」
夜岸郷是:「この記憶ごと、ここに置いて行く」
夜岸郷是:「そう決めたんだ」
宮ヶ瀬紬:隠すつもりはない。目の前の男の網膜に、脳に焼き付けるかのように、自分の裸体を晒している。
宮ヶ瀬紬:「ふ~~」
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:こつ、こつ。
宮ヶ瀬紬:腕を夜岸の首に回す。そして、口づけするように僅かに首を傾け、
宮ヶ瀬紬:「………………ふん!」
宮ヶ瀬紬:頭突きした。
夜岸郷是:「ギャッ!!!」
夜岸郷是:吹き飛ぶ。受け身はしなかった。当然だ。
宮ヶ瀬紬:「そうでしょうとも! はい! わかってました!」
宮ヶ瀬紬:「ゴーシェくんなら絶対絶対そう言うと思ってましたよーだ! ばーかばーか!」
夜岸郷是:「……マジでゴメン。本当……」
夜岸郷是:頭を振って立ち上がる。
宮ヶ瀬紬:「意気地なし! ヘニャチン! 浮気もできない軟弱者! 童貞! カッコつけ!」
夜岸郷是:「二番目は違ェだろ!これでも……」
夜岸郷是:「いややっぱナシ」
宮ヶ瀬紬:文句を言いながら衣服を身につける。ボロボロと泣きながら笑っている。
宮ヶ瀬紬:「ふふ。えへへ……」
宮ヶ瀬紬:「ありがとうゴーシェくん。ちゃんと断ってくれて」
宮ヶ瀬紬:「あなたを好きになって、よかったです」
宮ヶ瀬紬:「……さようなら!」 泣き笑いで、個室を出ていく。
夜岸郷是:「……!」咄嗟に手を掴む。
宮ヶ瀬紬:「だめですよ」
宮ヶ瀬紬:「あなたが掴むべき手は……」「私の手じゃない」
宮ヶ瀬紬:「……でしょう?」
夜岸郷是:「……きみも、大切なんだよ。大事にしたいんだ」
夜岸郷是:手を離す。その白く柔らかい手に、口を付ける。
夜岸郷是:「ごめん。ここまでだ」
夜岸郷是:「でも、せめて」
夜岸郷是:「見送らせてくれ」
夜岸郷是:「オレが、宮沢賢治読むようになったのさ……」
夜岸郷是:「どっかに……この人の本に書かれてるみたいな」
夜岸郷是:「楽園がないかって思ったからなんだよ」
宮ヶ瀬紬:「……」
夜岸郷是:「この汽車が、イーハトーヴに繋がってたらよかったのにな」
夜岸郷是:二歩下がって、手を振る。
夜岸郷是:「絶対忘れねェ。もしこれから外に出て、きみの記憶が、どれだけ遠くても……」
夜岸郷是:「また会いに行くよ」
宮ヶ瀬紬:「……ふふ」
宮ヶ瀬紬:「嘘つき。……期待しないで、待ってます」 今度こそ、部屋を出ていった。

九曜アギト

九曜アギト:ドラマシーンで。ナリア・チューブダムさんに登場をお願いしましょう
ナリア・チューブダム:出ま~す
九曜アギト:シーン表は要らないかな~。できれば解体屋の戦闘の後
九曜アギト:壊れ果てた食堂車までナリアさんに来てほしいかな
ナリア・チューブダム:行くぜ
GM:おけおけ
GM:描写お任せして大丈夫かな?
九曜アギト:はーい。大丈夫でーす

九曜アギト:解体屋との戦闘で、食堂車は見る影もないほど壊れ果てていた。
九曜アギト:引き裂かれた天井、黒焦げになったテーブルに丸椅子。
九曜アギト:崩れた壁から除く景色は神秘的だ。星空と街の明かりが混ざりあい遠くをゆっくりと流れていく。
九曜アギト:アギトは椅子の一つに腰掛け、ひび割れたグラスを片手で弄び眺めている。
九曜アギト:「……俺は解体屋を殺しに行く」
九曜アギト:「ナリア、お前はどうする?」車両の後方、グラスの表面に映ったナリアの姿を認めてつぶやくよ。
ナリア・チューブダム:ひどい有様の食堂車を、つかつかと横断する。口元には笑みが浮かんで、だけどどこか冷めたような眼。
ナリア・チューブダム:「……真実は明らかにしなければいけない」
ナリア・チューブダム:「もし記憶を閉ざされて、この列車から降ろされたら……私の過去には、明確に蓋の開かない箱が置かれ続けることになる」
ナリア・チューブダム:言いつつ、テーブルに座って、すらりとした脚を組む
ナリア・チューブダム:「……そのために命を賭ける?」
九曜アギト:「真実を知るためなら命を惜しまない」
九曜アギト:「そういう女だと思ってたよ」
九曜アギト:椅子に座ったまま君を見上げて「一度死んで気が変わったか?」
ナリア・チューブダム:「……真実を知るためなら、確かに命は惜しまないけど」
ナリア・チューブダム:「いま『知ってしまった』後、だからね。ううん、全部何もかもというわけじゃないけど」
ナリア・チューブダム:「真実のために命を賭けるのは惜しくなくても……真実を維持するために命を落とすのは、恐ろしい気持ちもあるかもしれない、かなぁ」
ナリア・チューブダム:自分の手を見る。そこにはまだ、郷是に触れた時に感じたものが残っている。肌の熱。汗の吸い付き。高まる脈拍。
ナリア・チューブダム:それらすべて生の証だ。
九曜アギト:「俺とは違うな。俺は知れないことより、忘れることのほうが恐ろしいよ」
九曜アギト:「忘れてしまったら、お前のことも紬のことも殺すかもしれない」
九曜アギト:「思い出がなければ、悲しむことも出来ない」
九曜アギト:「傷つくこともな」
九曜アギト:割れたグラスに指を這わせる。ぷっ、と皮膚が裂け、指の上に血の玉ができる。
ナリア・チューブダム:それを見る 「あーあ、またそんなことして。まだ傷が足りないの?」
ナリア・チューブダム:「案外、ここに乗ってきた時の刺し傷も、自分で作ってたんじゃない」 くすりと笑う 「ありそうだな~アギト」
ナリア・チューブダム:「……傷も悲しみも、少ないに越したことはなくて。だから私は真実を明らかにしているつもりだったんだけど」
ナリア・チューブダム:「アギトはそれのために、真実を持ち帰るつもりなんだ」
九曜アギト:「お前を殺したやつを、許すつもりはない」
九曜アギト:「罪人が、痛みも悲しみも忘れて楽園に行けるわけがないだろう」
ナリア・チューブダム:だろうと思う。『殺すかもしれない』と挙げた名の中に、郷是のそれはなかった。
ナリア・チューブダム:彼は殺すのだろうか、とぼんやり思う。
ナリア・チューブダム:「真面目だなぁ」
九曜アギト:ナリアのもとに一枚の便箋を差し出す。ハートのあしらわれた、少女が使うような可愛らしい便箋だ
九曜アギト:「……紬のやつは止めるだろうがな。ナリア、お前知ってたか?」
ナリア・チューブダム:便箋を受け取りつつ 「何を?」
九曜アギト:という感じで、紬ちゃんの秘密をナリアさんに渡そうかな
ナリア・チューブダム:受け取るぜ~
九曜アギト:それは紬の書いたラブレターだ。結局出さずじまいだった、夜岸に向けての。
九曜アギト:「紬はあの野郎のことが好きなんだとよ」

GM:わあ
GM:では、公開情報!

宮ヶ瀬紬 秘密
きみたちは、全員幼いころからの親友である。
あなたは、夜岸郷是のことを愛していた。哀しい記憶のせいで苦しんでいる夜岸を助けてあげたかった。
そのため、一族に伝わる伝承を頼りに異世界の住人である「解体屋」に頼み、
親友たちに関係する世界中の人々の記憶をすべて消してもらった。

九曜アギト:「解体屋を呼んだのもあいつだ。夜岸を助けたかったんだろうな」
ナリア・チューブダム:「……そうか~」
ナリア・チューブダム:受け取った封筒をしげしげ眺めて 「参ったな。探偵的に、身近な所の人間関係を見落としてたなんて……」
九曜アギト:「恋は盲目」
ナリア・チューブダム:「うわ」「知ったような口!」
九曜アギト:それには反論せず「……夜岸は何か言っていたか?お前のことを思い出して」
ナリア・チューブダム:「……郷是は……」
ナリア・チューブダム:わずかに目を閉じ、ここまでのことを思い出す。まだ破壊されるまえの食堂車のこと。コンパートメントでのこと。
ナリア・チューブダム:「郷是は……郷是もそれを知ってるんだね」
九曜アギト:「一番最初に知ったのがあいつのはずだ」
ナリア・チューブダム:「最初……そう、そう。うん、うん……」 納得したように頷く 「郷是ならそうするな」
ナリア・チューブダム:「……郷是は、約束した、って言ってた。まあ、紬とだね」
ナリア・チューブダム:「紬は願ってるんだよ。すべて記憶を消して……」
ナリア・チューブダム:「……記憶を失ったこと以外、全て元通りになることに」
九曜アギト:「そんな事は俺がさせない」
九曜アギト:「一度付いた傷はたとえふさがっても、元通りにはならない」
ナリア・チューブダム:「傷慣れしてると説得力が違うね」
九曜アギト:「俺たちの絆が本物だと思うなら、やるべきことは忘れることじゃない」
九曜アギト:「それでも乗り越えてもう一度繋がれると信じることのはずだ」
九曜アギト:「たとえお前がそこに居なくても」
ナリア・チューブダム:「『たとえ』から下がそんなに大きいのはどうかと思うな~」 笑う
九曜アギト:「それに、あいつの罪も、紬の憧れも、ナリア、お前の愛も。隠しておくには大きすぎる」
九曜アギト:「夜闇に沈めても、輝いて見つかっちまうさ」
ナリア・チューブダム:一部の記憶を完全に消した人間がどうなるか。過去にケースがないではない。
ナリア・チューブダム:それは一部だけが白く塗り潰された絵画であり、穴の空いた物語である。いつか上書きされることがあるにしても
ナリア・チューブダム:それは永劫拭い去れない違和感となって、引きずられ続けるのか。
ナリア・チューブダム:「……郷是は」
九曜アギト:「……」
ナリア・チューブダム:「哀しくは思っていたんだろうけど……」
ナリア・チューブダム:「……死んではくれなかったんだよね」

ナリア・チューブダム:という訳で郷是の秘密をアギトに渡します。
GM:はい!
九曜アギト:受け取ります。
GM:お渡ししました

九曜アギト:「……あいつの考えそうなことだ」
ナリア・チューブダム:「見つけてるんだよね。この夜の汽車の中でも、紬ちゃんっていう光を何より最初に」
ナリア・チューブダム:はぁー、と息を吐く 「何だかなー」
ナリア・チューブダム:「最初に私を気遣えよ……」
ナリア・チューブダム:無体なことを言いながら、テーブルの上からグラスを取り、床に放り投げる。大した力も入っていなかったから、割れることもなかった。
九曜アギト:「もう一つ知りたいことがある」
ナリア・チューブダム:「え~?」
ナリア・チューブダム:「傷心乙女に心無い尋問を?」
九曜アギト:「……なんであいつだったんだ?」
九曜アギト:その声色には、言外に何故俺ではなく、という主張が混じっているよ
ナリア・チューブダム:わずかにまばたきし、自分の膝に肘をついて 「……宮沢賢治の……」
ナリア・チューブダム:「文章を引用するのが……シェイクスピアを引用する人みたいでかっこよかったから」
九曜アギト:その所作を無意識の内に目で追い
九曜アギト:はっ、と息を吐き「それだけかよ」
ナリア・チューブダム:「るさいな~」
ナリア・チューブダム:「そういうものなのよ」
九曜アギト:立ち上がりナリアに背を向ける。
九曜アギト:「俺は誰の言葉も借りない」
九曜アギト:「解体屋を殺す」
ナリア・チューブダム:「誰の言葉も借りないのが、無学なのか、信念があるからなのかは」
ナリア・チューブダム:「その人を知らないと判断がつかないんだよ」
ナリア・チューブダム:「そういうとこが差だったかもね、アギト」
九曜アギト:「探偵なら、それくらい見抜いてみせろよ」

九曜アギト:回復判定をしたいです。特技は《隠蔽術》を使います。
GM:OK!
九曜アギト:SG+2+2>=5 (判定:隠蔽術)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=5) → 5[2,3]+4 → 9 → 成功

GM:成功だー
九曜アギト:妖術でも回復させておくか。そのまま【血餅】を使用。
九曜アギト:回復させた妖術を消費して判定します
九曜アギト:SG>=5 (判定:生存術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

九曜アギト:はぁはぁ……
九曜アギト:これで作った兵糧丸が4つになったよ
九曜アギト:で、最後に追加忍法を使いたいんですけど
GM:はいはい
九曜アギト:今だと情報共有で夜岸くんにも渡っちゃうので
九曜アギト:ナリアさんシーンから退場してもらっていいかな?ダメならそのまま使います
ナリア・チューブダム:じゃあ退場に向かうぜ
九曜アギト:ありがとう、一人にしてくれて
GM:おー

ナリア・チューブダム:片目を閉じて 「恋は盲目、なんでしょ?」
ナリア・チューブダム:「それじゃあ見抜くことはできないんだよ」
ナリア・チューブダム:言って、テーブルからひょいと降り、アギトとは反対の方へ
ナリア・チューブダム:実際の所、精一杯だった。色々なことが繋がって、理解できて、彼からわずかに向けられた感情に対しても。
ナリア・チューブダム:だから、大したことは言えない。ただ一つだけ
ナリア・チューブダム:「……ありがとう、大切にしようとしてくれて」
ナリア・チューブダム:それだけ言って、その場を去る。
ナリア・チューブダム:シーンから退場します。
九曜アギト:「……フン」

九曜アギト:では奥義を使用します。天道・地道。エフェクトは追加忍法:巡らし/発動条件
GM:はい!
九曜アギト:追加忍法で指定した【特別講義】を使います。対象は自分自身
九曜アギト:これで、【血餅】を忘れて【昔日】を覚えます。
九曜アギト:【昔日】は修得した時に流派とその流派の忍法を2つ選んで、生命力2点以下の時に使用できるようにする忍法です
九曜アギト:まあ……対象は色々悩んだけど
九曜アギト:【背水】と【水計】を選びます。【背水】は生命力2点以下で使用できる攻撃忍法で
九曜アギト:指定特技自由、成功すると接近戦ダメージ3点を与えられるよ。
九曜アギト:【背水】の指定特技は《経済力》にしておきます

九曜アギト:「地道回想」
九曜アギト:「……忘れられるかよ、こんな思い出」

宮ヶ瀬紬

GM:サイクル3ラスト!
GM:紬ちゃんのシーンです
宮ヶ瀬紬:ムン!
宮ヶ瀬紬:あっそうか、もう3人終わったのか
GM:そうだよ〜
宮ヶ瀬紬:ナリアちゃんとお話したいんですけど、もう秘密はほとんど残ってなくて
宮ヶ瀬紬:メインでできる判定って回復・居所抜き・秘密抜き・感情結ぶくらいでしたっけ
GM:そうですね
宮ヶ瀬紬:感情結ぶかゴーシェくんの秘密抜くかどっちにしよかな~
宮ヶ瀬紬:多分感情になりそうかな。ナリアちゃんと話して決めよう。
GM:OK!
宮ヶ瀬紬:ということで、ナリアちゃんを墓地から特殊召喚したいです
ナリア・チューブダム:墓地から特殊召喚された効果により、このカードはプレイヤーを攻撃します
宮ヶ瀬紬:やめやめろ!
GM:プレイヤーを
宮ヶ瀬紬:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(4) → 気分を変えるために、食堂車に移動する。そこには「解体屋」を名乗る例の女性がいた。あなたにむかって、婉然とほほえみかけてくる。

宮ヶ瀬紬:無し!
ナリア・チューブダム:お兄ちゃんがボロボロにしちゃった
九曜アギト:食堂車壊しちゃった
宮ヶ瀬紬:タイマンで話します。どこか落ち着ける適当な場所で……ごく普通の客車でどうですか?
宮ヶ瀬紬:お兄ちゃんが屋根に大穴あけたばかりに……
ナリア・チューブダム:いいよ~
GM:良いと思います
九曜アギト:寝台列車は?
夜岸郷是:黒い雷が落っこちてきた食堂車
ナリア・チューブダム:エッチなシーンにしようとしてる?
GM:www
宮ヶ瀬紬:スーパー百合エッチバトルもやぶさかではないが……今はその時ではない……
GM:じゃあどうぞ!描写もお任せ
宮ヶ瀬紬:はーい
九曜アギト:いや、落ち着けるって言ってたから……

宮ヶ瀬紬:兄とは話した。夜岸とも話した。
宮ヶ瀬紬:今の宮ヶ瀬紬は、ゆっくりと汽車内を後方へ後方へと遡っている。まだ腹を割って話していない、残る一人を探して。
宮ヶ瀬紬:武器は持たない。半妖の肉体と異形化能力は、下手な剣術・格闘術などよりもよほど強力だ。
宮ヶ瀬紬:……そして、ようやく。
宮ヶ瀬紬:何両も車両を抜けていった先。曇り、ひび割れたガラスの向こうに、目当ての人物を見つけた。
宮ヶ瀬紬:「……ナリアちゃん!」
宮ヶ瀬紬:「やっと見つけた」
ナリア・チューブダム:ナリア・チューブダムはシートに無造作に座って待っていた。……待っていたというのも正確ではない。
ナリア・チューブダム:そこにいた理由は特にないし、接近してくる紬から逃げる理由も特になかっただけだ。
ナリア・チューブダム:事が動き出すのを待っていたとも言える。 「紬」
ナリア・チューブダム:いつも通りの気さくな笑み。
ナリア・チューブダム:「どうかした? なんだか私を探してたみたい」
宮ヶ瀬紬:こちらも笑顔を見せ、ぱたぱたと手を振り返す。
宮ヶ瀬紬:「……記憶」 「戻ってますよね? どうしても今、ナリアちゃんとお話がしたくて」
ナリア・チューブダム:「うん。まあ、大体は」
宮ヶ瀬紬:「今ちょっといいですか。いや、ダメだと言われてもお時間もらうんですけど……」
宮ヶ瀬紬:「ずっと秘密にしてた、大事な話をしたいんです」
宮ヶ瀬紬:そのまま、のしのしと距離を詰めていく。
ナリア・チューブダム:「紬がそんなに真面目なのに、駄目って言うことないでしょ」
ナリア・チューブダム:長い脚を遠慮なくシートに立て、膝を抱え込む。身を守るようでもあった。
ナリア・チューブダム:「何? 秘密にしてた大事な話って」
宮ヶ瀬紬:「…………な…………」
宮ヶ瀬紬:「な……ナリ……」
ナリア・チューブダム:「ナリ?」
ナリア・チューブダム:(キテレツ?)
宮ヶ瀬紬:ふーっと大きく息を吐き、吸う。顔をあげる。
宮ヶ瀬紬:「……ナリアちゃんは! 小さな頃から、私の、憧れでした!」
宮ヶ瀬紬:「行動力があって、女性らしい奥ゆかしさがあって! でも主張するべきところは絶対退かなくて!」
宮ヶ瀬紬:「かわいくて、スタイルがよくて、頭もよくて……わっ、わたしのこの髪だって、ナリアちゃんに憧れて伸ばしはじめて……!」
ナリア・チューブダム:ぱちぱちと瞬く。
宮ヶ瀬紬:「ゴーシェくんとナリアちゃんがくっついたのも当然だし、全然幸せになってほしいって思っていて!」
宮ヶ瀬紬:「アギトくんも、ゴーシェくんもナリアちゃんも、みんな大っ、大好」
宮ヶ瀬紬:「はあはあ」 一気に捲し立て、過呼吸になっている。
ナリア・チューブダム:「…………」
ナリア・チューブダム:「……な、何だよ、もー……」
ナリア・チューブダム:少し恥ずかしそうに頬を掻く 「何言い出すかと思ったら」
ナリア・チューブダム:「そんなこと大声で正面から……」
宮ヶ瀬紬:「だって」
宮ヶ瀬紬:「…………だって」 大粒の涙がにじむ。
宮ヶ瀬紬:「このままじゃ……もう、どうやっても、ナリアちゃんとは離れ離れになっちゃうよ……!」
宮ヶ瀬紬:「記憶が残っても。記憶がなくなっても。こうして話せなくなっちゃう」
ナリア・チューブダム:目を細める 「……そうだね」
宮ヶ瀬紬:「嫌だよ……! ナリアちゃん……!」 ぎゅっとナリアに抱きつき、ぼろぼろと泣いている。
ナリア・チューブダム:「もー……」
ナリア・チューブダム:そっと肩に腕を回し、優しく背中をたたく
ナリア・チューブダム:「またそんな大泣きして」
宮ヶ瀬紬:「うぅ……ううう……」
ナリア・チューブダム:「最近はすっかり大人っぽくなったと思ってたのに」
ナリア・チューブダム:「紬はやっぱり末っ子だなぁ」
宮ヶ瀬紬:「だって……ずびっ」「だって……」 だってだってを繰り返している。泣いている時はだいたいこれだ。
宮ヶ瀬紬:「……ナリアちゃんは? もう、心は決まってるんですか?」
宮ヶ瀬紬:「どっちを選ぶか……」「ずび」
宮ヶ瀬紬:顔を一度離す。ナリアちゃんの服を汚さないよう、ちーん!とティッシュで鼻をかんでます。
ナリア・チューブダム:よしよしと頭を撫でる。繊細な指先が髪の間を滑り抜ける。
ナリア・チューブダム:「そうだね」
ナリア・チューブダム:「……消えるのが、私の未来か、私たちの過去か」
ナリア・チューブダム:「そう考えて比べたら、私は過去を守りたい」
宮ヶ瀬紬:「……それは、命よりも重いの?」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんにとって。過去っていうのは、命と天秤にかけても守りたいもの?」
ナリア・チューブダム:「真実は明らかにしなければならない……」「……っていう、忍びとしての理念、流儀に沿えばそうだけど、それだけじゃなくて」
宮ヶ瀬紬:「うん」
宮ヶ瀬紬:目元をこすり、涙を抑えながら話を聞いている。
ナリア・チューブダム:「……郷是と過ごした時間とか、思い出とか……もしかしたら、郷是が私を殺した瞬間の痛みまで」
ナリア・チューブダム:「何も消し去ったりはしたくない、って感じかな」
ナリア・チューブダム:「好きだし、恨んでるから、全部残していってやりたい」
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:「あ~…………」 どこか間抜けな、しかし心底納得した呻きを漏らしている。
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんっぽい。すごく……」
ナリア・チューブダム:「じゃろ~?」
ナリア・チューブダム:一度は離れた紬ちゃんの頭を再び抱き寄せ、撫でくる
宮ヶ瀬紬:「うぶっ」
ナリア・チューブダム:「……シノビなんてやってたら、しくじって死ぬこと自体はそんなに……悔いがないと言えば嘘になるけど」
ナリア・チューブダム:「そこは中心じゃなくて、結局どういう真実があったかで」
ナリア・チューブダム:「だからそれ全部おじゃんにしちゃうのは」
ナリア・チューブダム:「私と郷是の時間と、私たちみんなの時間と、私の17年の、全部の否定だよ」
ナリア・チューブダム:「許せないかな、それは」
宮ヶ瀬紬:「あははは……じゃあ私は、ナリアちゃんには当分許してもらえないかな」
宮ヶ瀬紬:「私は思っちゃったから。記憶を全部消してでも、また四人でやり直したいって」
宮ヶ瀬紬:「私達四人なら、いつかまた集まって……同じ絆で結ばれるはずだって。思っちゃった」
宮ヶ瀬紬:「ごめんねナリアちゃん。ワガママで」
ナリア・チューブダム:「……可能性の話なんてしたら、何もかも忘れて戻って再スタートして」
ナリア・チューブダム:「その10日くらい後に、敵に闇討ちされて死ぬことだって有り得るかもしれないんだよ」
宮ヶ瀬紬:「ありそう~」
宮ヶ瀬紬:「忍びですもんね。私たち」
ナリア・チューブダム:「それでも……不確定な箱を開けに行くんだ」
ナリア・チューブダム:目を閉じて溜息 「末っ子だな~……」
宮ヶ瀬紬:「不器用なんですね、きっと。兄さん譲りなんです」
宮ヶ瀬紬:肩の力を抜き、こてんとナリアに体重を預ける。
宮ヶ瀬紬:「あのね。ゴーシェくんにね」
宮ヶ瀬紬:「告白をしたんです。最初で、最後だと思って」
ナリア・チューブダム:「おお」
宮ヶ瀬紬:「……がっっっっっつりフられました」
ナリア・チューブダム:「おお……」
宮ヶ瀬紬:「キスすらしてくれなかったんですよ。すごく勇気出して、裸まで見せて、私の大事なもの全部あげるつもりだったのに……」
ナリア・チューブダム:「なんてやつだ。こんなに可愛いのに……裸!?」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんのせいですよもう! ライバルが強力すぎるから!」
宮ヶ瀬紬:「そうです! こう、裸になって……綺麗ですか?って聞いて……」
ナリア・チューブダム:「ひぇえ……」 おののいている 「よくガマンしたな~……」
宮ヶ瀬紬:「ほんとがっかりですよ! いくじなしのヘニャチンなんだから!」
ナリア・チューブダム:「あっ、こら。そういう言葉使わないの」
宮ヶ瀬紬:「う゛っ」
宮ヶ瀬紬:「すみません……」
ナリア・チューブダム:「てか、まあ……逆にそれは先走り過ぎだったんじゃないかな……」
宮ヶ瀬紬:「ううっ」
ナリア・チューブダム:「私ん時も結構時間はかかったような……」
宮ヶ瀬紬:「結局、どうやってあのゴーシェくんを落としたんですか?」
宮ヶ瀬紬:「なんか私が気がついたらいい感じになってて……あの、ほら。四人で温泉に潜入した任務があったじゃないですか」
宮ヶ瀬紬:「女湯に妖魔が殴り込んできたやつ……あのときにはもう付き合ってたんですよね?」
ナリア・チューブダム:「あっ、あの時には、まあそうね……気付かれてたか。敏感だな~」
ナリア・チューブダム:「ちゃんとしっかり言葉にしたのはそれよりちょっと前くらいで……どうやってって言ったら……」
宮ヶ瀬紬:「あの頃から、ナリアちゃんの服からゴーシェくんの匂いがするようになったので……」
ナリア・チューブダム:「半妖コワ」
ナリア・チューブダム:「…………」「まあ、どうやったかは秘密にしておきます」
宮ヶ瀬紬:「なっ! ナリアちゃんのケチ!」
ナリア・チューブダム:「そういうこと全部、私と郷是の二人の思い出だし」
宮ヶ瀬紬:「…………ふふ。たしかに、それはそうかも」
ナリア・チューブダム:「紬がどうなるにしても、それとは別の道になるだろうし……」
ナリア・チューブダム:「……正直、郷是には……私の勝手な考えだけど」
宮ヶ瀬紬:「うん……?」
ナリア・チューブダム:「この後誰にも付き合って欲しくないなー……」
ナリア・チューブダム:「永遠に後引いて欲しい」
宮ヶ瀬紬:「うわぁ……」
宮ヶ瀬紬:「すごいナリアちゃんっぽい」 馬鹿にする声色ではない。本心だ。
ナリア・チューブダム:紬の頭を抱きしめながら 「……紬も、アギトも、良い人見つけて、家族とか、そのまた家族とかできたりして、そっちにかかりきりになって、多分幸せってそういうことだと思うし」
ナリア・チューブダム:「それは良いんだけど、郷是は駄目」
宮ヶ瀬紬:「私の幸せは、そこにナリアちゃんがいることだったんですけどね……」
宮ヶ瀬紬:「……ちょっとだけでも駄目?」
ナリア・チューブダム:「なんか義務とかお見合いとかだったらギリギリ……」
ナリア・チューブダム:少し考えて(おそらく想像して) 「……やっぱダメだな~」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃん、カラッとしてそうで結構一途ですもんね。昔から」
宮ヶ瀬紬:「わかりました。もし私が……負けたら、ちゃんとゴーシェくんを見張っておきます」
宮ヶ瀬紬:「負けませんけどね」
ナリア・チューブダム:「ふうん……」 紬の頭に頬をつけている 「泣き虫な上に生意気な末っ子」
宮ヶ瀬紬:「えへへ……クセのあるお兄さまお姉さまのおかげでして」
宮ヶ瀬紬:ごろごろとナリアの胸に頬を擦り寄せた後、不意に声のトーンを落とす。
宮ヶ瀬紬:「……17年生きてきて、どうでした?」
宮ヶ瀬紬:「私は、恋は叶わなかったし、まだ14年しか生きてないけど……皆と出会えて、友達になれて、本当に幸せでした」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんは?」
宮ヶ瀬紬:「…………幸せでしたか?」
ナリア・チューブダム:「……楽しかった」
ナリア・チューブダム:「いくつもの箱を開けた。箱の中身を知るたびに嬉しくって、新しい箱を知るたびに心臓がドキドキして……」
ナリア・チューブダム:「きっと幸せだったよ」
ナリア・チューブダム:努めて冷静に答えた。まだまだ世界にたくさんの箱がある、ということは未練ではあるが
ナリア・チューブダム:17年のことに限れば、その答えに嘘はない。
宮ヶ瀬紬:「……その返事が聞けて、本当に良かったです」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんは幸せだった。その事実がある限り」
宮ヶ瀬紬:「勝負の行末がどうなっても……」「きっと前に進める」 ナリアから離れる。
ナリア・チューブダム:抱きしめていた腕は自然にほどける。
宮ヶ瀬紬:「そろそろ行きますね。たぶん、終点になる前に兄さんか解体屋さんあたりが騒動を起こすでしょうから……準備しないと」
宮ヶ瀬紬:「……たぶん兄さんからだろうなぁ……」
ナリア・チューブダム:「だろうね~……」
ナリア・チューブダム:「食堂車ひどいことになっちゃって」
宮ヶ瀬紬:「そう。いつも考え無しに暴れるんだから」
宮ヶ瀬紬:話そうと思えば、無限に思い出話ができる気がする。
宮ヶ瀬紬:ずっとこのまま、大好きな姉に甘えられたら、どんなに嬉しいだろうと思う。
ナリア・チューブダム:話していたかった。他愛ない言葉で引き止めていたかった。
ナリア・チューブダム:しかし、真実をどうするかはもう決めたことだ。
宮ヶ瀬紬:隣の車両へ移動しようとした。……扉の前で足を止める。
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃん」
ナリア・チューブダム:「うん」
宮ヶ瀬紬:「……………………」
宮ヶ瀬紬:「…………っ…………」
宮ヶ瀬紬:声を殺して泣いている。大粒の涙が古い床板に落ち、水玉を作り、吸い込まれる。
宮ヶ瀬紬:袖で涙を拭う。振り向く。精一杯の笑顔を見せる。
宮ヶ瀬紬:かつての彼女が、よく自分にそうしてくれたように。
宮ヶ瀬紬:「ありがとう」
宮ヶ瀬紬:「私の……私の」
宮ヶ瀬紬:「おねえちゃんで、いてくれて……」
宮ヶ瀬紬:「ありがとう…………!」
宮ヶ瀬紬:笑顔が崩れる前に、その場を早足に立ち去った。
ナリア・チューブダム:「……」 その姿を見送る。言葉を返せなかったのは
ナリア・チューブダム:自分の声が乱れてしまうのではないかと思ったからだ。決意が鈍ることより、自分の決意が鈍っていることを表に出すことを疎んだ。
ナリア・チューブダム:「……あー」
ナリア・チューブダム:紬を見送って、目尻に指を添える。
ナリア・チューブダム:「死んでも涙って出るんだな~……」

宮ヶ瀬紬:判定を……します!
宮ヶ瀬紬:ナリアちゃんと感情を結びたいです。
GM:どうぞ!
宮ヶ瀬紬:判定は詐術。ここからは大好きなお姉ちゃんではなく、目的を違える敵だと自分を騙します。
宮ヶ瀬紬:2D6>=5 (判定:詐術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗

宮ヶ瀬紬:ぐああああああ
GM:あああああああ
九曜アギト:え~んえ~ん
九曜アギト:やっぱり自分は騙せないよ……
宮ヶ瀬紬:このセッション、詐術3回振って全部4だ
宮ヶ瀬紬:駄目だったので終わり! 以上です。
GM:向いてない…?
ナリア・チューブダム:向いてない 詐術
GM:自分を騙すのが苦手
夜岸郷是:ここで騙せないの
GM:紬ちゃんらしい
夜岸郷是:むしろめちゃくちゃ美しいよ
GM:わかる…
GM:では…サイクル3、終了!

クライマックスフェイズ

GM:HY
ShinobiGami : 夜行列車シーン表(9) → 髑髏のような細身の車掌あなたのチケットを確認すると、にたりと邪悪に微笑み、去って行った。

宮ヶ瀬紬:いたの!?車掌!?
GM:どこだよ
ナリア・チューブダム:そんなやついたの!?
GM:だれだよ!
夜岸郷是:誰!?誰なのおッ!?
GM:まあ、戦う場所を決めたかっただけのロールなんですけど
GM:客車かな…

GM:君たちは、誘導か、あるいは自分の意志か。
GM:「解体屋」の前にいた。
解体屋:「ごきげんよう、みなさん」
解体屋:「契約のタイムリミットよ。もう、十分楽しんだでしょう」
九曜アギト:「……どうやら、俺が最後のようだな」両手をポケットに入れて、悠々と客車に入ってくるよ
宮ヶ瀬紬:「楽しいかどうかは、ちょっと意見がわかれるところだと思いますけど……!」
宮ヶ瀬紬:「大丈夫です。少なくとも、私は」
宮ヶ瀬紬:そう言って、今やすっかり見慣れたほか三人の顔を見る。
宮ヶ瀬紬:「(兄さんが騒ぎを起こさないで我慢してる……!)」
夜岸郷是:「……よォ。アギト、紬、ナリア」
ナリア・チューブダム:「まあ、最後のロスタイムとしては、悪くなかったかもね」
ナリア・チューブダム:「濃すぎたきらいはあるけど、私はどちらにしても招かれた客だろうから」
九曜アギト:「辞世の句でも作っていたのか?解体屋」
解体屋:「まさか。記憶を返してもらいに来たの。契約通りにね」
夜岸郷是: さ て 、 空 を 大 き く 四 へ ん 廻 っ た と き――
夜岸郷是:文字が客室の壁を這い回り、夜岸の方に鴉の影を取って止まる。
九曜アギト:「返す?まるで自分が所有者のように言うじゃないか」
九曜アギト:「俺達の記憶は、俺達だけのものだ。お前には一欠片たりとも渡さない」
解体屋:口に手をあて、くすくすと笑う。
宮ヶ瀬紬:「私は逆です。私達の記憶は、もう私達のものじゃない」
宮ヶ瀬紬:「持っていってください。新しい未来のために」
夜岸郷是:「……解体屋の姉チャン」
夜岸郷是:「ありがとなァ。紬の願いを聞いてくれて」
夜岸郷是:「で、だ。アギト」男の方を向く。
夜岸郷是:「力がなければ何も守れねェ。そうだろ?」
九曜アギト:「ああ。その通りだ夜岸。お前は弱い。だからナリアを失った」
夜岸郷是:「一回、お前とはマジでやり合いたかったんだよ……記憶は、勝った奴のモンってことでどうだ」
夜岸郷是:そこまで言って、表情を歪める。
夜岸郷是:「痛いトコ突くね。その通りだよ……」
宮ヶ瀬紬:「……」 男性二人のやりとりに口は挟まない。
宮ヶ瀬紬:ゴーシェに関する記憶だけは、ついぞ入手できなかった……というより、彼の想いを覗き見るのが怖かった。口を出す資格はない。
夜岸郷是:「だから、ここで証明してやるよ」
夜岸郷是:「いや……違うな。その資格もねェ」
夜岸郷是:「だから、どんな手段を使ってでも」
夜岸郷是:「ナリアのことだけは……」
夜岸郷是:「……さ、やろうぜ」軽薄に笑う。
九曜アギト:ふん、と鼻で笑って「願い……願いだと?ナリアを生き返らせる代わりに、俺達全員の記憶を差し出すのが」
九曜アギト:「紬の願い?……夜岸。お前はやはり何もわかっていない」
九曜アギト:「力も、願いも、誰かから与えられるようなものじゃない。自分の手で奪い取るものだ」
九曜アギト:「俺の妹なら、ナリアの命も、記憶も、何もかも自分の手で掴もうとするはずだ」
九曜アギト:「解体屋。お前が紬を惑わせなければ、こんな事にはならなかった」
九曜アギト:「お前だけは絶対に許さん。夜岸。邪魔をするなら容赦はしない」
九曜アギト:アギトの輪郭から、夜闇よりも深い漆黒のオーラが溢れ始めるよ
解体屋:「あら、人聞きが悪いのね。私が紬ちゃんを見つけたんじゃない。紬ちゃんが私を見つけたのよ」
解体屋:「そう、隠忍の血統の伝手を使ってね」
九曜アギト:「言い訳は墓の下でしていろ」
宮ヶ瀬紬:「……ナリアちゃんは? いいの?」
宮ヶ瀬紬:「何か言うなら、……たぶん、これが……」
ナリア・チューブダム:「言いたいことは十分過ぎるくらい言えたよ」
ナリア・チューブダム:「本当なら叶わなかったこと。そういう意味じゃラッキーだったかもね」
ナリア・チューブダム:「でも、まあ……解体屋さんは」
ナリア・チューブダム:「この世界から真実を切り離して封じ込めるという行いは、個人的にはあんまり許せることじゃないし」
ナリア・チューブダム:「郷是だって、私じゃない相手を助けて、忘れて、すっきり生きるなんて許しません」
ナリア・チューブダム:コートのポケットに手を突っ込んだ恰好のまま、しかし細い細い殺意のようなものが少しずつ伸びてくる。
ナリア・チューブダム:「忘れて生きるより、誇って終わる。それが私の願い」
ナリア・チューブダム:「掴ませてもらうから」
宮ヶ瀬紬:「ほらもう……お兄ちゃんもお姉ちゃんも、全員我が強いんだから……」
宮ヶ瀬紬:妖気が溢れ、光と共に肉体が変容していく。 「いいですよ解体屋さん。はじめましょう」
宮ヶ瀬紬:「契約履行の時です」
解体屋:「ふふ。うふふふふ」
解体屋:笑うと、サングラスを外す。そこからは───
解体屋:触角が伸び、3本の爪が生えた、異形の姿があった。
GM:戦闘終了条件は解体屋の脱落。あるいは、
GM:解体屋の敵となるPC全員の脱落。
夜岸郷是:「……」鴉の形が変わり、羽根の形を取る。
夜岸郷是:そして背後からは、無数の文字の影が。
夜岸郷是:『もうここらは白鳥区のおしまいです ごらんなさい あれが名高いアルビレオの観測所です』
夜岸郷是:『南十字へ着きますのは、次の第三時ころになります――』
夜岸郷是:「……さあ、行こうぜ」
夜岸郷是:「楽園へ」
GM:クライマックス戦闘を開始します。

GM【ラウンド1】
Tekey:宮ヶ瀬紬がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ナリア・チューブダムがダイス目を変更しました。(秘匿)
宮ヶ瀬紬:あ~どうしようかな
Tekey:ナリア・チューブダムがダイス目を変更しました。(秘匿)
宮ヶ瀬紬:いや……しかし……
宮ヶ瀬紬:ウム……
九曜アギト:決めマンタ
宮ヶ瀬紬:プロット装填完了しました
夜岸郷是:プロット装填。
ナリア・チューブダム:OK
GM:こちらもOK
GM:では、カウント。
GM:3、2、1
GM:0
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:宮ヶ瀬紬がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:ナリア・チューブダムがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「2」です。
宮ヶ瀬紬:オオッ……!
Tekey:夜岸郷是がダイスを公開しました。出目は「1」です。
九曜アギト:おっと
夜岸郷是:ゲッ
九曜アギト:射程の外に行かれたな

[5]解体屋
[4]紬、ナリア
[2]アギト
[1]ゴーシェ

宮ヶ瀬紬:解体屋さあん! やっちまってくださいよ!
GM:じゃあまず解体屋から!
宮ヶ瀬紬:そこの7点打点マンを! どうか……!
夜岸郷是:いけ~~~っ
九曜アギト:範囲攻撃はやめろ~!
GM:えーと、じゃあ
GM:おとなりのナリアちゃんに接近戦攻撃を仕掛けます
ナリア・チューブダム:きゃ~
宮ヶ瀬紬:接近戦攻撃だとお……
GM:指定特技は盗聴術
GM:SG#5>=5 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=5) → 5[1,4] → 5 → ファンブル

GM:ふっ
九曜アギト:あっ
夜岸郷是:げえっ
ナリア・チューブダム:あっ 凪
GM:凪です……
宮ヶ瀬紬:www
九曜アギト:攻撃……避けられないねぇ……
GM:うおおおお
夜岸郷是:お 終わった
宮ヶ瀬紬:詰んだ……!?
夜岸郷是:忍具とか…ないんスか?
夜岸郷是:解体屋でしょ!
夜岸郷是:5プロはマジでこれが怖いんだよな
GM:あっ忍具あったわ
宮ヶ瀬紬:やった~!
九曜アギト:なんだとっ
夜岸郷是:しゃあっ!
GM:神通丸
GM:で、ふりなおす!
九曜アギト:寿命が伸びたか……
夜岸郷是:うおおおおお
GM:SG#5>=5 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=5) → 4[1,3] → 4 → ファンブル

GM:wwwwww
九曜アギト:終わっとる
GM:より悪くなったな
ナリア・チューブダム:うむ
夜岸郷是:クゥ~ン
宮ヶ瀬紬:www
宮ヶ瀬紬:解体屋どうした!
GM:では凪って終了です……すみません……
宮ヶ瀬紬:なにか……7点くらいダメージを食らったのが尾を引いてるのか?
GM:すんすん
夜岸郷是:その可能性はかなりある
夜岸郷是:なかないで
ナリア・チューブダム:かわいそう
GM:で、プロット4!
GM:同プロットなので、1d100で決めちゃいましょう。
GM:どのみち同時攻撃だ
宮ヶ瀬紬:ふんがふんが
ナリア・チューブダム:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 58

宮ヶ瀬紬:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 92

宮ヶ瀬紬:おばあちゃんと同い年だ
GM:紬ちゃんから!
宮ヶ瀬紬:まず先に獣化しちゃおうかな。
宮ヶ瀬紬:異形化で判定。成功するとこの戦闘中の接近戦ダメージが+1です。
宮ヶ瀬紬:2D6>=4 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=4) → 10[4,6] → 10 → 成功

宮ヶ瀬紬:ムン!
GM:おみごと
夜岸郷是:しゃあっ
宮ヶ瀬紬:じゃあめでたく異形化したので~
九曜アギト:出目高いな~
宮ヶ瀬紬:奥義を使います。
夜岸郷是:うわああああ!?!
ナリア・チューブダム:ワーッ異形
九曜アギト:おうぎんちゅ!?
ナリア・チューブダム:ヒーッ奥義
宮ヶ瀬紬:アケロンフレイム:範囲攻撃/撃ち/人数制限/幻術

妖術の極意。狼神譲りの咆哮によって敵を怯ませ、幻術の炎を叩きつける。
炎はけして消えることなく、敵を蝕む。

宮ヶ瀬紬:対象はアギト、ナリア。
夜岸郷是:範囲攻撃だあああああああ
九曜アギト:ケルベロス!
ナリア・チューブダム:ヒェエエ
宮ヶ瀬紬:3点くらいな!
九曜アギト:うおおおお
九曜アギト:一気にやばくなるな……!
GM:あ、奥義には獣化は乗らないので
GM:2点のはず!
GM:あっ違う?
GM:撃ちか
夜岸郷是:撃ちの効果じゃない?
九曜アギト:兵糧丸を3つ使用。謀術、戦術、妖術を回復して、その3つでダメージを受けます。
宮ヶ瀬紬:そう、撃ち! そのかわり人数制限で二人までになってるんですが……
宮ヶ瀬紬:なんか幸いなことに敵が二人なんですよね デメリットなし!
ナリア・チューブダム:器術・忍術・謀術を喪失します
九曜アギト:兵糧丸あと1個になっちゃった
GM:すごいなつよい
宮ヶ瀬紬:これで紬は終わり!
GM:じゃあナリアちゃん!
ナリア・チューブダム:ではこちらも……奥義を開陳しましょう
宮ヶ瀬紬:なにっ
ナリア・チューブダム:23:8 エナオージュ 範囲攻撃/乱れ/人数限定/拷問術
宮ヶ瀬紬:うわああああ
夜岸郷是:げええええ
九曜アギト:ほえ~!?
九曜アギト:あっでもこれは
GM:乱れ範囲攻撃だ!
宮ヶ瀬紬:弁えろよ 分を
宮ヶ瀬紬:そんな大破壊兵器を……!
九曜アギト:人数限定がかなり足枷だ
ナリア・チューブダム:そうなんだよね~
夜岸郷是:どっちだ…どっちに来る…!
宮ヶ瀬紬:恋人を抜くか、妹を抜くか……
ナリア・チューブダム:対象は解体屋と郷是。2点の射撃点ダメージを受けな
宮ヶ瀬紬:解体屋ーーー!!
解体屋:クーン
九曜アギト:あ、宮ヶ瀬ちゃん含めてほしいかも
ナリア・チューブダム:ム
夜岸郷是:なにっ
GM:お?
宮ヶ瀬紬:えっなにこわい
夜岸郷是:コスト問題か
九曜アギト:2点削っておくと、夜岸くんがくらまし絶対防御でも
ナリア・チューブダム:理解
夜岸郷是:クソ~~~ッ
九曜アギト:解体屋撃った後の連続背水で宮ヶ瀬ちゃん落とせる
宮ヶ瀬紬:兄さんのいじわる!!
GM:こええーーっ
ナリア・チューブダム:解体屋と紬に攻撃します。2点の射撃戦ダメージ
宮ヶ瀬紬:わーん
解体屋:喰らう…
解体屋:WT
ShinobiGami : 変調表(3) → 重傷:命中判定、情報判定、感情判定を行うたびに、接近戦ダメージを1点受ける。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《生存術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

ナリア・チューブダム:さらに変調をランダムで一つ
ナリア・チューブダム:オホホ
解体屋:どうすんだよ!
宮ヶ瀬紬:おぎょぎょ
宮ヶ瀬紬:wt
ShinobiGami : 変調表(3) → 重傷:命中判定、情報判定、感情判定を行うたびに、接近戦ダメージを1点受ける。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《生存術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

夜岸郷是:げえええ
宮ヶ瀬紬:同じやんけ
解体屋:ともかく、ライフはあと1
ナリア・チューブダム:ズタズタだぜ
宮ヶ瀬紬:何失おうかな~
九曜アギト:追加の生命力がある時は追加から失うはず!
宮ヶ瀬紬:あっそうか!
宮ヶ瀬紬:頑健パワー!何も失いませんでした。
九曜アギト:何も失わない、強い
ナリア・チューブダム:傷モノには……してやったぜ~~!
GM:重傷!
GM:では、次はプロット2!
GM:アギトくんだ
九曜アギト:一気に決めるぜ。【水竜術】を凪中の解体屋に。
GM:くそ〜〜〜〜〜
九曜アギト:指定特技は《隠蔽術》、振ります
九曜アギト:SG+4>=5 (判定:隠蔽術)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=5) → 6[1,5]+4 → 10 → 成功

夜岸郷是:危なげなく成功しやがる…!
解体屋:凪なので命中ですね
九曜アギト:命中したら射撃戦7点ダメージ+
夜岸郷是:ウフフ
宮ヶ瀬紬:!?
解体屋:+?
九曜アギト:追加で水、竜、術、どれかの文字が含まれた攻撃忍法でもう一度攻撃できます
夜岸郷是:グロすぎ
宮ヶ瀬紬:インチキすぎるw
解体屋:はいはい
ナリア・チューブダム:アホ
九曜アギト:という事で【背水】を使用。対象は宮ヶ瀬ちゃんです。
解体屋:あ、そうか
解体屋:じゃあここで奥義使います
夜岸郷是:なっばっ
宮ヶ瀬紬:奥義!
夜岸郷是:OUGI
九曜アギト:なんだと!?
宮ヶ瀬紬:キシン流奥義!
ナリア・チューブダム:ここからでも入れる奥義が!?
解体屋:『まぼろし』死霊術/不死身
夜岸郷是:不死身!!
九曜アギト:【背水】の射程2なんだよな~
宮ヶ瀬紬:ふじみだ!
解体屋:1d5
ShinobiGami : (1D5) → 3

九曜アギト:1がでたら即死する奥義だ
解体屋:ハァハァ
夜岸郷是:けっこう良い
宮ヶ瀬紬:でもこれ……
解体屋:そして変調も回復
九曜アギト:重症が!
夜岸郷是:傷が消えた
九曜アギト:まあ……それはそれとして【背水】は宮ヶ瀬ちゃんに撃つかな……
夜岸郷是:ぎゃああ
宮ヶ瀬紬:これ、解体屋さんが残り生命1の状態で7点くらってる?
宮ヶ瀬紬:で3点回復したから……死んだのかなと思った
夜岸郷是:そう だから-6点オトク
宮ヶ瀬紬:あっ不死身はあれか 復活エフェクトみたいな使い方できるんだっけ
GM:そう、0になっても、である
九曜アギト:そうなのだ
宮ヶ瀬紬:は~~なるほど 残機があったんだねえ
ナリア・チューブダム:不死身だからね
九曜アギト:だから結構アギトは不死身と相性悪いんだよな~
九曜アギト:できれば絶対防御の方であってほしかったが……
宮ヶ瀬紬:よかったよかった……いや背水がくるから一つもよくないんだけど
九曜アギト:まあいいや。【背水】します。指定特技は《経済力》。
宮ヶ瀬紬:経済力やめろー!
宮ヶ瀬紬:ファンブルして!
夜岸郷是:ゲ~~~ッ
夜岸郷是:ミスれミスれ
宮ヶ瀬紬:2だから絶対ファンブルしないな……
ナリア・チューブダム:やれ~ッ
九曜アギト:《第六感》で代用します。本来、狼神の血を引く紬の弱点をつくには銀や十字架を使って弱点を付く必要があるが、アギトはその類まれなる《第六感》で急所を突くことで半妖である紬を倒すことが出来るのだ
九曜アギト:SG+4-2>=6 (判定:第六感)
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=6) → 8[2,6]+2 → 10 → 成功

宮ヶ瀬紬:自分も半妖なら弱点も熟知してるだろうからなあ
夜岸郷是:ぎゃあああ
九曜アギト:【鬼影】含んでも成功!これで9点ダメージ
宮ヶ瀬紬:これは第六感で代用してるけど、回避は経済力でやればいいんでしたっけ
九曜アギト:そういうことですね
夜岸郷是:9点ダメージ???
夜岸郷是:えーっと 回避に感情修正投げます。
宮ヶ瀬紬:ゴーシェくん!
夜岸郷是:回想シーンとかも切り時だと思ったらどんどん使っちゃって良いからね!
GM:そうだぞ
宮ヶ瀬紬:回想は判定前でしたっけ?
宮ヶ瀬紬:後乗せはできない?
GM:達成値上昇はそう!
宮ヶ瀬紬:ダメージ上昇は後出しか
九曜アギト:ダメージは後出、達成値上昇は前
GM:+3の修正なので結構大きい
宮ヶ瀬紬:9点ダメージはちょっとどうしようもないな~
宮ヶ瀬紬:回想シーンを切ります。達成値+3で回避。
宮ヶ瀬紬:2D6+3>=11 (判定:骨法術)
ShinobiGami : (2D6+3>=11) → 6[2,4]+3 → 9 → 失敗

宮ヶ瀬紬:あっ+1か。でもだめだ!
宮ヶ瀬紬:1足りませんでした!
GM:ウワーッ
夜岸郷是:あ アア
宮ヶ瀬紬:どうしようもない……紬はこれでリタイアです。
ナリア・チューブダム:オワッタ……
夜岸郷是:何てことだ…
九曜アギト:ゴーシェくんは絶対防御とか無いのかな
夜岸郷是:ここで出せる奥義は…ないです
九曜アギト:えっ
九曜アギト:じゃあ……クリティカルヒット……ってこと!?
夜岸郷是:どうだろうな~
九曜アギト:私の手番は以上です
ナリア・チューブダム:番外から情報を引き出そうとするんじゃない
宮ヶ瀬紬:ゴーシェくんに兵糧丸渡せばよかったなぁ
九曜アギト:どうせ次ゴーシェくんの番なんだからいいだろ!
GM:ではゴーシェくん!
夜岸郷是:ウッス やります
夜岸郷是:では……まずは【陽炎】。
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

夜岸郷是:自分の命中判定の前に使用できる。指定特技の判定に成功すると、その攻撃の回避判定にマイナス2の修正がつく。
夜岸郷是:次に【接近戦攻撃】。特技は《用兵術》。
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

夜岸郷是:よ…よし!
九曜アギト:くっ……!
ナリア・チューブダム:わあ♡成功できてえらいね♡
夜岸郷是:なんだとお…
ナリア・チューブダム:慢心 使用します。野望の変調を付与する
夜岸郷是:ヤロ~~~ッ
九曜アギト:回避しよう。《変装術》で判定
ナリア・チューブダム:2d6>=8 (判定:野戦術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 10[5,5] → 10 → 成功

夜岸郷是:陽炎の-2は…入れてるな…
九曜アギト:いや、うーん……
九曜アギト:回想切ろう。+3修正で使います
夜岸郷是:あっこれ慢心じゃないのか
九曜アギト:SG+4-2+3>=9 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG+5@12#2>=9) → 5[2,3]+5 → 10 → 成功

夜岸郷是:いや慢心だ 野望が…乗っちまった
九曜アギト:避けました
夜岸郷是:やべ~~~
夜岸郷是:回想と独自接近戦は切らせたが
GM:つ、つよすぎ
夜岸郷是:だからどうしたという感じの本体性能
ナリア・チューブダム:さらに郷是に野望の変調を付与。すなわち、今後命中判定に+1、その他あらゆる判定に-1。サイクル終了時《憑依術》に成功すれば回復可能です
夜岸郷是:なるほどね 終わりや
九曜アギト:夜岸くんの奥義が絶対防御じゃないなら
九曜アギト:ダメージ上昇に切る機会は多分ないはず
夜岸郷是:サイクル終了ってことは
夜岸郷是:このタイミングかな?
GM:サイクルだから
GM:ラウンド終了ではできない…?
夜岸郷是:あっじゃあ 撃たれたら撃たれっぱなしってことじゃん!ヤバ
夜岸郷是:どうせアギトくんに殴られたら終わっちゃうし兵糧丸使いま~す
夜岸郷是:そして、このタイミングで
夜岸郷是:【黒洲】を使用。
夜岸郷是:戦闘中、自分が忍具を使用したとき、その戦場を「平地」か「高地」に変更できる。また自分は、この効果によって発生した戦場の特殊効果を無視できる。
九曜アギト:なるほど?
夜岸郷是:当然「高地」を選択します。
宮ヶ瀬紬:がんばえ~
GM:ファンブルで1点ダメージ!
夜岸郷是:オラッファンブル時接近戦ダメージ1点!
GM:では、ラウンド終了
GM:このラウンドは色々あったので演出していきましょう
GM:紬ちゃん獣化と奥義 ナリアちゃん奥義 アギトくん解体屋と紬ちゃん攻撃 紬ちゃん回想脱落 ゴーシェくん攻撃 アギトくん回想回避
GM:で、戦場変更ね

宮ヶ瀬紬:「もう見慣れているとは思いますけれど……」
宮ヶ瀬紬:『────こういう狭いところで戦うのは、あんまりなかったですよね』
宮ヶ瀬紬:言葉半ばから、声にエコーがかかったように変貌する。
宮ヶ瀬紬:光の中から現れるは、巨大な三つ首の狼。邪魔な椅子をバキバキと踏み荒らし、平らにならす。
ナリア・チューブダム:「紬……!」
ナリア・チューブダム:目があった、ように感じた。実際のところそれは、殺意がかち合ったとでも言うべき状態だった。互いの手は知っている。
宮ヶ瀬紬:尾獣。魔狼。西洋においてはケルベロスと呼ばれるような、漆黒の異形。
宮ヶ瀬紬:本来は開けた場所での機動戦を得意とする形態ではあるが……
宮ヶ瀬紬:この閉所においても、その暴力性と頑健さは遺憾なく発揮される。いってみれば戦車のようなものだ。
宮ヶ瀬紬:その戦車が、烈火を吐いた。……眼前の二人に向かって!
九曜アギト:「……ご機嫌斜めだな。当然か」
宮ヶ瀬紬:『────ヴルルルル!!』
ナリア・チューブダム:「あっつぁあ……!」 迫る炎を受けつつ
九曜アギト:「ぐ……おおっ!」片手をかざして炎を受け止める。アギトの身体に刻まれた、魔道と体をつなぐ6つの刻印が次々と消費されていく。
宮ヶ瀬紬:『私は……』
宮ヶ瀬紬:『みんなと一緒にいたい! ナリアちゃんに死んでほしくない!』
宮ヶ瀬紬:『記憶だって本当は失いたくない! 大切な記憶だもん! 誰にも渡したくない!』
宮ヶ瀬紬:『それでも……ナリアちゃんが死んで、ゴーシェくんが苦しんで、そのゴーシェくんを兄さんが憎むようなことになるなら……』
宮ヶ瀬紬:『私は、みんなの想いを全部踏みにじってでも、やりなおす!』
宮ヶ瀬紬:裂帛の気合とともに、ガラス窓が飴細工のように溶解した。
九曜アギト:「紬ぃ……!」
ナリア・チューブダム:常人ならば当然即死の炎を、音速機動で振り切る。さらに、その瞬間は攻撃の好機だと分かっている。炎を吐く紬も棒立ちではないが、狙いを定めなければいけない。こちらと見合っている状態だ。
宮ヶ瀬紬:『ッ……!』
ナリア・チューブダム:だから反撃を放つ。それは無数の糸にして針だ。ポケットの中から無数、レーザーのように四方へ放たれる。
ナリア・チューブダム:物理存在ですらない、概念上の針。炎に焼かれず、風にも吹かれず、狙った点を撃ち貫く。……紬と『解体屋』、その身体の痛点へ。
夜岸郷是:「オイ――ヤバいぞ!それはッ」
ナリア・チューブダム:「異邦人だろうと、妖魔だろうと……身体が物理的に存在しているなら」
ナリア・チューブダム:「当然弱点はある。探偵はまずそれを見抜く」
ナリア・チューブダム:「始めに問いありき……!」
夜岸郷是:「全然探偵的じゃねェだろ!昔っから変わってねェな、クソッ」
宮ヶ瀬紬:『ぐ……!』 一時的に得た、妖魔と同等の肉体。ダメージは負うが致命傷ではない。
宮ヶ瀬紬:『……死なないでよナリアちゃん!』
夜岸郷是:「まだやれるか、紬!?」
宮ヶ瀬紬:『生きることを諦めないでよ! あがいてよ!』 夜岸の問いかけに、咆哮で応じる。
宮ヶ瀬紬:『これ以上………遠くに、行かないでよ……!』
解体屋:攻撃を受けながら、不敵に笑っている。
ナリア・チューブダム:「……また、人を焼きながらとんでもないワガママ言って」
ナリア・チューブダム:反撃のせいか、もう半身は焦げている。表情には痛みも滲むが、口元には笑み。
ナリア・チューブダム:「人の心配なんて優しいんだから」
九曜アギト:……紬が声を上げた次の瞬間。解体屋と紬の身体がひしゃげて潰れた。
九曜アギト:「二頭」
宮ヶ瀬紬:『────────!!!!』
九曜アギト:「黒竜」
解体屋:「ぶ」
九曜アギト:アギトから溢れ出る黒いオーラが二頭の竜を型取り
九曜アギト:瞬きの間に、二人の身体を連続して噛みちぎるよ
解体屋:潰れてちぎれた肉から笑い声が聞こえる。
解体屋:「うふふふふ」
九曜アギト:「隙を……」
九曜アギト:「見せたな、解体屋。いくら渡来人でも、痛みには弱いようだ」
解体屋:「そうかしら」
解体屋:気がつくと、何事もなかったかのように元の位置に立っている。
九曜アギト:「そして、紬……」
九曜アギト:「お前自身の恋を、愛を、踏みにじるようなことは俺がさせない」
宮ヶ瀬紬:『アギト……』『にい、さん……』
宮ヶ瀬紬:左半身の感覚が失せている。立ち上がろうとし、再度床に倒れる。異形化が解けかけているのを感じる。
夜岸郷是:「止せッ!」
九曜アギト:「今の攻撃には俺の妖力も混ぜてある。力が乱れてるだろう。もうまともな獣化は出来ないはずだ」
宮ヶ瀬紬:『まだ……、まだ』
宮ヶ瀬紬:『だって……だって』『…………だって、私は…………』

宮ヶ瀬紬 秘密
きみたちは、全員幼いころからの親友である。
あなたは、夜岸郷是のことを愛していた。哀しい記憶のせいで苦しんでいる夜岸を助けてあげたかった。
そのため、一族に伝わる伝承を頼りに異世界の住人である「解体屋」に頼み、
親友たちに関係する世界中の人々の記憶をすべて消してもらった。

宮ヶ瀬紬:……ずっと一人だった。
宮ヶ瀬紬:父と母の尽力のおかげで、屋敷の外に出ることはできた。忍びとしての鍛錬にも参加できた。
宮ヶ瀬紬:表向きはごく普通の子供だったかもしれないが──周囲からの、奇異と偏見の目から逃れることはできなかった。
宮ヶ瀬紬:年上の大人から、『あれは里の仲間ではない』と言われたことがある。
宮ヶ瀬紬:同年代の子供から、髪色や発育を笑われたことがある。
宮ヶ瀬紬:なぜ生まれてきてしまったんだろう。
宮ヶ瀬紬:どうして自分は普通ではないのだろう。
宮ヶ瀬紬:いっそ生まれてこなければよかった────そこまで追い込まれていた時に出会ったのが、彼らだった。
宮ヶ瀬紬:私の、変な髪の色を綺麗だと言ってくれた。
宮ヶ瀬紬:もっと伸ばしたら私とお揃いだねと、笑いかけてくれた。
宮ヶ瀬紬:馬鹿にする奴は殴り殺してやれとか、ちょっと過激なことを言ってもくれた。
宮ヶ瀬紬:私はあの日、やっと人間になれたのだ。成り損ないの半妖から────宮ヶ瀬紬という人間に。
宮ヶ瀬紬:「────」 獣化が解ける。
宮ヶ瀬紬:血まみれのボロボロ。女の子らしいかわいさとは無縁のその姿で、それでも立ち上がる。
宮ヶ瀬紬:「私は…………」
宮ヶ瀬紬:「諦められない。みんなに人間にしてもらったから」
宮ヶ瀬紬:「本当は……もっと、ずっと、みんなと一緒にいたかった。おじいちゃんおばあちゃんになるまで一緒にいたかった」
宮ヶ瀬紬:「でも……ああ」
宮ヶ瀬紬:「ごめんね。弱くて……何も、できなくて……」
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:「アギトくん」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃん」
宮ヶ瀬紬:「ゴーシェくん……………………」
宮ヶ瀬紬:「……………………」
宮ヶ瀬紬:声は出ていない。
宮ヶ瀬紬:ただ、ありがとう、とだけ口が動き、
宮ヶ瀬紬:そのまま血溜まりに沈んだ。
九曜アギト:「……」一時だけ俯き
九曜アギト:「残る障害はお前だけだな、夜岸」
夜岸郷是:「……」
夜岸郷是:金色の目が、黒く塗りつぶされている。
ナリア・チューブダム:「……真実が2つある」
ナリア・チューブダム:「紬は何もできなくなんてない。どんな手を取ったって私を助けたい、その気持ち自体に救われたし」
ナリア・チューブダム:「紬は最初からかわいい人間だったよ。みーんな見る目がないだけ」
ナリア・チューブダム:「……見る目があるやつを見つけなね」
ナリア・チューブダム:紬の周りに張っていた糸を引き戻し、何か誤魔化すように前髪をいじる。
夜岸郷是:「ホントだよ」低く嗤う。
夜岸郷是:「……今度もまた、守れなかったな」
夜岸郷是:「テメエは生きている価値がねェなァ、夜岸郷是!!」
夜岸郷是:哄笑する。
夜岸郷是:「でもさ……アギト、これが”願い”じゃないって、言うのか?」
夜岸郷是:「オレにはそうは思えないね」
九曜アギト:「ああ、こんな願いは偽物だ。幻想だ」
九曜アギト:「例え本物でも、俺は認めない」
夜岸郷是:「だったら!オレが本物以上にしてやるよ!」
九曜アギト:「俺は我儘なんだよ。例え今は無理でも」
九曜アギト:「記憶も命も、力も。全て手に入れる」
九曜アギト:「それが本物の願いだ」
夜岸郷是:姿が掻き消える。影を交えた高速移動――ハグレモノである九曜アギトには理解できるかも知れない。
夜岸郷是:ハグレモノが流派の一つ、影絵座の技だ。
夜岸郷是:文字影の鴉による無数の分身。それによって発生した一瞬の隙を突く。
夜岸郷是:「――任せろ・・・って、オレは言ったんだよ!!」
夜岸郷是:背後。影の苦無を逆手に、夜岸郷是が九曜アギトの首筋を――
九曜アギト:その技も、九曜アギトには通用しない。
九曜アギト:ナリア・チューブダム。妹を見るふりをして、彼女の事をいつも目で追っていた。
九曜アギト:だから知っている。彼女の視線の先にいつもいる男の事も。
九曜アギト:そいつがどれだけ強いかも。
九曜アギト:知っているなら、受け止めるのは容易だった。
九曜アギト:クナイを指先で掴んで止め、そのまま捻じ曲げる
夜岸郷是:表情を変えない。どこか、対応されるのが当然だと理解していたように。
九曜アギト:「夜岸。もう諦めろ」
九曜アギト:「このままじゃお前、本当に死ぬぜ」

九曜アギト 秘密
きみたちは、全員幼いころからの親友である。
あなたは、宮ヶ瀬紬が、夜岸郷是のために渡来人「解体屋」に頼んで、みんなの記憶を消去させようとしていることに気がついた。
しかし、どんなに哀しい記憶でも、それを失わせるわけにはいかない。
あなたは、完全に記憶を失う前に、みんなに手紙と、解体屋がいるという異界「つきのわ」へのチケットを送った。

九曜アギト:「哀しみを受け入れろよ。俺はずっとそうしてきた」
夜岸郷是:「お前頭良い癖にバカか?」
夜岸郷是:「オレは一回死んでんだよ。アイツを殺した時からな」
九曜アギト:「お前も一度くらいいいだろう」
九曜アギト:「そういうセリフは、あいつのために死んでから言え」
夜岸郷是:「……正しいな。アギトは」低く嗤う。再び影に姿が掻き消える。
夜岸郷是:「いつも正しい」
九曜アギト:「こんな男が正しいものかよ」

GM【ラウンド2】
GM:プロット!
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:ナリア・チューブダムがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
夜岸郷是:プロット装填。
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:できマンタ
ナリア・チューブダム:いいぜ
GM:わからん…これで
GM:ではカウント!
GM:3、2、1
GM:0!
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:ナリア・チューブダムがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:夜岸郷是がダイスを公開しました。出目は「1」です。
九曜アギト:間合の中だ
夜岸郷是:射程内に…入ったぜ

[4]ナリア
[3]解体屋
[2]アギト
[1]ゴーシェ

GM:じゃあナリアさんから!
ナリア・チューブダム:ここは変に遠慮することもなかろう……引き続き奥義を撃ちます。
夜岸郷是:きたっ
ナリア・チューブダム:対象は郷是と解体屋。範囲攻撃/乱れ/人数限定
九曜アギト:奥義とはね
夜岸郷是:奥義破り。
ナリア・チューブダム:技能は拷問術。来な……!
解体屋:奥義破り。
ナリア・チューブダム:郷是は野望状態を忘れないでね
夜岸郷是:兵糧丸で回復してるワン
GM:SG#3>=6 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (SG@12#3>=6) → 9[3,6] → 9 → 成功

ナリア・チューブダム:おっと 失礼
夜岸郷是:2d6>=7
ShinobiGami : (2D6>=7) → 4[1,3] → 4 → 失敗

GM:成功!
九曜アギト:成功だ
夜岸郷是:ゲーッ
ナリア・チューブダム:解体屋さんは成功できて偉いね~♡
九曜アギト:あぶねえ
夜岸郷是:だ…だが これで敗れた!
夜岸郷是:ハアハア
ナリア・チューブダム:慢心を仕掛けます。成功したら野望状態になってもらう
夜岸郷是:凪れ!!!
解体屋:ぜえぜえ
ナリア・チューブダム:2D6>=8 (判定:野戦術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[2,5] → 7 → 失敗

夜岸郷是:あっ
夜岸郷是:ぶ ねえ~~~ッ……
九曜アギト:流石に技能が潰れて厳しそう
ナリア・チューブダム:失敗失敗 以上です
解体屋:では解体屋。
解体屋:アギトくんを接近戦攻撃で攻撃。
夜岸郷是:頑張れ~~~ッ
九曜アギト:やめて~
解体屋:技能は盗聴術だ!
解体屋:SG#3>=5 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (SG@12#3>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

夜岸郷是:ナイシュッ
九曜アギト:すぐ下の《腹話術》で回避します
九曜アギト:SG+4>=6 (判定:腹話術)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=6) → 6[1,5]+4 → 10 → 成功

九曜アギト:避けました
GM:まじで?
夜岸郷是:まあそうなるよな…
GM:そうか、達成値+4……
GM:ええーどうすりゃええねん
GM:行動終了です エンエン
ナリア・チューブダム:まあ、今回はそれなくても回避できてるけど……
九曜アギト:では私の手番。【背水】を使用して解体屋さんを攻撃します
九曜アギト:《経済力》を《第六感》で代用
九曜アギト:SG+4>=6 (判定:第六感)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=6) → 8[4,4]+4 → 12 → 成功

夜岸郷是:おっぶね
GM:うう〜っ
九曜アギト:解体屋さんの回避に感情の-修正をつけるよ
九曜アギト:達成値-1、これでスペシャル以外命中になるはず……
夜岸郷是:何てことしやがる~~ッ
解体屋:第六感、壊器術で代用…
解体屋:SG#3-1>=9 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (SG-1@12#3>=9) → 6[1,5]-1 → 5 → 失敗

解体屋:びええ
夜岸郷是:か 解体屋のお姉さ~ん!!
九曜アギト:では接近戦ダメージ3点、射撃戦ダメージ6点の合計9点ダメージです
解体屋:奥義を使用します……
解体屋:死霊術の不死身です
ナリア・チューブダム:破りま~す
夜岸郷是:破りません
九曜アギト:破ります
ナリア・チューブダム:野戦術で代用
ナリア・チューブダム:2D6>=6 (判定:野戦術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

九曜アギト:潜伏術で代用
夜岸郷是:あっ
ナリア・チューブダム:ワーォ
GM:?
九曜アギト:SG+4>=11 (判定:潜伏術)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=11) → 7[1,6]+4 → 11 → 成功

GM:!
九曜アギト:すまんな
夜岸郷是:グッバイ解体屋さん
解体屋:破られました
九曜アギト:ちょうど成功だ
解体屋:脱落します。
ナリア・チューブダム:さらばだ
九曜アギト:ナリアさんはファンブルで接近戦1点ダメージですね
GM:あ、そうだ 高所
夜岸郷是:そう!ここは…高地!
ナリア・チューブダム:この期に及んでなんてことを
ナリア・チューブダム:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 6

ナリア・チューブダム:妖術が破壊されます
夜岸郷是:妖術やんけ~~~
九曜アギト:これ私が成功してなかったら危なかったな……
夜岸郷是:ナリアさんってもう忍器ないんだっけ
ナリア・チューブダム:アギトくんしくじってたら神通丸切ってたわ
九曜アギト:流石にあるか

GM:解体屋が死んだことでクライマックス終了条件に至りましたが、
GM:熱いリクエストをいただき、最後までバトルをやっていくことになりました。
GM:思う存分…やりな!
GM:プロット1!ゴーシェくんの手番から!
宮ヶ瀬紬:前ラウンドの演出はしなくていいのかな
夜岸郷是:まだラウンドが…終わっていないのである!!
宮ヶ瀬紬:あっそうか
九曜アギト:実はそうなのだ
宮ヶ瀬紬:フレ~~
GM:というわけでがんばれー!
夜岸郷是:では…やります
九曜アギト:こいっ
夜岸郷是:まずは【陽炎】。
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[4,4] → 8 → 成功

夜岸郷是:問題なく成功。続いてアギトくんに【接近戦攻撃】。
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗

九曜アギト:やめろ~
九曜アギト:やめてくれた
夜岸郷是:これは…神通丸!
九曜アギト:くっまだ残っていたか
夜岸郷是:最後の忍具を切ります。ここは切り時だ
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

夜岸郷是:フ!
九曜アギト:くっ惜しいぜ
夜岸郷是:というわけで用兵術で回避しな!陽炎で回避は-2だぜ
九曜アギト:回避しましょう。《腹話術》で代用
九曜アギト:SG+2+2-2>=9 (判定:腹話術) うおー
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=9) → 3[1,2]+2 → 5 → 失敗

GM:おおおおお!
夜岸郷是:通るか…!?
九曜アギト:くっこちらも神通丸を使うぜ。
九曜アギト:SG+2>=9 (判定:腹話術)
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=9) → 9[3,6]+2 → 11 → 成功

九曜アギト:あぶぶ
夜岸郷是:切らせた!やはり最後の忍具はそれだったか
夜岸郷是:はあはあはあ
九曜アギト:いや、あと一個残ってますね
GM:なるほど…
夜岸郷是:今残り忍具1?
九曜アギト:作った兵糧丸と謎の1個が一つ
夜岸郷是:はは~
宮ヶ瀬紬:忍具が多すぎる
GM:まだリソースあんの怖すぎ
ナリア・チューブダム:もちもちしただけのことはある
夜岸郷是:では終わりです
GM:じゃあラウンド2演出。
GM:今回は主に……解体屋撃破と、アギトVSゴーシェのあたりにスポットを当てていこう
GM:では

九曜アギト:ナリアの奥義が再び放たれ、解体屋と夜岸を襲った。解体屋の腕が不可侵の糸を切り裂き、奥義を破る。だが、続く攻撃まで捌くことは出来なかった。
九曜アギト:糸の結界の隙間を縫い肉薄したアギトの腕が、解体屋の胸を貫いている。
九曜アギト:「……あばよ、解体屋」
解体屋:「……」
解体屋:「ふふ」
九曜アギト:「紬を誑かしたのは許せないが」
九曜アギト:「……少しだけ感謝してる」
九曜アギト:「別れを言う機会を貰った」
夜岸郷是:手裏剣を打つ、ほんのわずかな間だった。対処する須臾の間に、九曜アギトはやりおおせたのだ。
解体屋:「さようなら」
解体屋:「最後の時は……あと少し」
解体屋:「……無駄に……しない……こと」
九曜アギト:奥義による再生も効かない……アギトの中に眠る狼神の血が、解体屋の異能を阻害しているのだ
解体屋:そのまま、黒い女は崩れ去り、砕けた水晶のようにばらばらになった。
夜岸郷是:「……悪かったな。契約、果たせそうにねェ」
夜岸郷是:奇妙に静かな響きで呟く。
九曜アギト:「お前も、いい夢を」
九曜アギト:「……ナリア」解体屋が砕けると同時に、彼女の形が段々と薄れていくのに気づくよ
ナリア・チューブダム:「……うん、終わりだね」
夜岸郷是:「……」うすぼんやりと、女を見る。
夜岸郷是:それは夜岸郷是が本当に悲しいときに見せる仕草だと、貴女だけが知っている。
ナリア・チューブダム:アギトが彼女を仕留めた時点で、臨戦の態勢はもう解いていた。ポケットに手を突っ込んだいつもの恰好だが、戦いの気配はもうない
九曜アギト:「夜岸。もう誰も、ナリアの事を忘れない。決着は付いた」
九曜アギト:「それでもやるか?」
夜岸郷是:「……そうだな」
夜岸郷是:「これも美しい結末ってやつだ」
夜岸郷是:「何となく、終わらせるのはお前だってわかってたよ。キツイ役回り押し付けちまって悪ィな」
夜岸郷是:肩を竦めて軽薄に笑う。
九曜アギト:「言いたいことは、それだけじゃないだろう」
九曜アギト:「偶には自分の言葉で喋ったらどうだ?」
九曜アギト:夜岸へと向き合う。両手を上げて構えを取る。
夜岸郷是:「……無理だよ、兄ちゃん・・・」サングラスを掛け直す。
夜岸郷是:「いま、溢れそうなんだ。全部」
夜岸郷是:「ここで……アギトと、マジで喋ったら」
夜岸郷是:「認めちまう。オレたちの物語がここで終わったって」
夜岸郷是:「……”よくも、オレの願いを邪魔しやがったな”」
夜岸郷是:「”ブチ殺してやる”」
夜岸郷是:「これで良いんだよ」泣きそうに笑って、苦無を逆手に構える。高速機動。
九曜アギト:「終わらせなければ、次の物語は始まらない」
九曜アギト:「ぶつけてみろ、夜岸!言葉で足らぬならその拳で、その技で!」
九曜アギト:「全て受け止め、ひねり潰してやる」
九曜アギト:「真八武衆、九曜アギト。最強の忍びが、がお前を倒してやる」高速機動に入る
夜岸郷是:「今のテメエなら、届いてるかもなァ……ぶっ潰してやるよ、シノビガミ!」
ナリア・チューブダム:「なっ……」
ナリア・チューブダム:「に、言ってるの……郷是! アギトまで……!」
ナリア・チューブダム:それはこの列車に乗って、初めて発したくらいの動揺の声だった 「そんなことしたって……!」
夜岸郷是:「うるせェ!」
夜岸郷是:「きみが死んでさァ!人生マジで最悪だったよ、オレはさ!」
夜岸郷是:「だけど今、廻鴉の夜岸郷是は――初めてこの刃を、心のままに振るってんだ!」
ナリア・チューブダム:「っええ……」 理解の及び切らぬ様子ではある。だが同時に、その激情を感じることはできる
ナリア・チューブダム:虚偽虚飾のない郷是の咆哮だった。それを、今から消えゆく自分に止める権利も可能性も……あるとは思えない。
宮ヶ瀬紬:「いいんじゃ……」
宮ヶ瀬紬:「ないですか。やらせてあげれば」 ナリアの足元で声。
宮ヶ瀬紬:未だ血溜まりに倒れ伏した状態で、かろうじて上体を起こしている。
夜岸郷是:文字影が飛散する。物語るようにそれらが鳥獣の形を取り、凄まじいキレで九曜アギトをかく乱する。
夜岸郷是:その背後。先程の防御パターンを見抜いたのか、一拍外した所から苦無を振り上げる。その首には届くだろうか?
九曜アギト:更に速力を増した体術で飛来する影を叩き落とし、クナイの刃を握りしめて止める。アギトの身体の文様がまた一つ消えていく。
九曜アギト:限界は近い。だがアギトも退かない
ナリア・チューブダム:「紬」 床に座り込み、その身を支える
宮ヶ瀬紬:戦闘はまずできないだろう。忍びの高速機動を目で追い切れているかどうかも怪しい。
宮ヶ瀬紬:「ほら。あったでしょ、診療所にあった漫画に」
夜岸郷是:「ハッ、ハハ……強ェ!笑っちまうくらい……!」
九曜アギト:「夜岸……お前のことはずっと気に食わなかった」
九曜アギト:「大した強さもないくせに……正しさを貫き通すお前がぁ!」
夜岸郷是:「残念ながらオレは最初から大好きだったぜ!何一つテメエの思い通りになるかボケ!」
宮ヶ瀬紬:「男子同士が……夕日のもとで殴り合うやつ……」
ナリア・チューブダム:「あ、あったけど……」
ナリア・チューブダム:二人を見る 「マンガでしょあれ……!」
宮ヶ瀬紬:「でも……男性って、結局こうやって、つまんない意地を張るのが一番大事なんじゃないかなって思うんです」
宮ヶ瀬紬:「女の子のことより、自分の意地の方が大事なんですよ。もしかしたら」
宮ヶ瀬紬:「馬鹿みたい」
ナリア・チューブダム:「……あー、確かにそういう……のは、あるか~」 何か思い当たったようで、嘆息する
ナリア・チューブダム:「ほんと、バカども……」
夜岸郷是:苦無をへし折る。距離を取る。
九曜アギト:同時に飛び退く。開いた距離をゆっくりと詰めていき
九曜アギト:「なるさ。してみせる。力が足りないなら手に入れる」
九曜アギト:「お前を倒してそれを証明する」再び弾けるように加速し、高速機動へと入る。
宮ヶ瀬紬:「……そんなおバカさんたちにモテモテなのが、ナリアお姉ちゃんでしたけど」
宮ヶ瀬紬:「ご感想は?」 意地悪く笑っている。眼前で兄の姿が消えた。追いきれていない。
ナリア・チューブダム:口をへの字に曲げる。どこか困ったような表情 「……ま」
ナリア・チューブダム:「そういうバカを嫌いになれない私たちも、十分バカなのかもね」
宮ヶ瀬紬:「へへ」
宮ヶ瀬紬:「ふふふふ……」 既に輪郭を失いつつあるナリアの腕を、ぎゅっと掴んでいる。昔のように。
宮ヶ瀬紬:「それはそれで、……うれしいですね。みんなお揃いで」
ナリア・チューブダム:「やめた方が良いと思うんだけどね」 困った表情のまま、笑みを返す 「やめられるものでもないか」
ナリア・チューブダム:その手に手を重ねる。しかし、紬はその肌の感覚……熱、柔らかさを、以前のように感じることはできない。存在が消えつつある。
宮ヶ瀬紬:「まだそこにいるよね? ナリアちゃん」
宮ヶ瀬紬:「……見届けてあげてね」
ナリア・チューブダム:「そうする」「目、離せたものじゃないんだから」
宮ヶ瀬紬:もうお別れは済ませた。だから泣かない。
宮ヶ瀬紬:そう思っていたのに、先程からずっと血溜まりに涙がこぼれ続けている。

GM【ラウンド3】
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:では
GM:3、2、1
Tekey:夜岸郷是がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「3」です。
九曜アギト:うおおお
夜岸郷是:お 同じこと考えてやがった
GM:同プロ!!

[3]アギト、ゴーシェ

GM:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 58

九曜アギト:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 18

夜岸郷是:うおおおおお
夜岸郷是:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 49

GM:まちがえたw
GM:ゴーシェくんから!
夜岸郷是:先手!!!
九曜アギト:先に行動宣言どうぞ!
夜岸郷是:しゃあっ
夜岸郷是:まず【陽炎】!
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

九曜アギト:失敗してけれ~
夜岸郷是:そしてアギトくんに接近戦攻撃!
夜岸郷是:見てろ…当てるぜ兄ちゃん
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功

夜岸郷是:《用兵術》で回避しな!陽炎乗って-2!
九曜アギト:避ける……!《用兵術》を《変装術》で代用
九曜アギト:SG+2+2-2>=9 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=9) → 6[1,5]+2 → 8 → 失敗

九曜アギト:ぐああああ
夜岸郷是:はあはあはあ
GM:う、うおおお
九曜アギト:最後の神通丸を……使います!
夜岸郷是:うおおおお
九曜アギト:SG+2+2-2>=9 (判定:変装術)
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=9) → 7[3,4]+2 → 9 → 成功

九曜アギト:はぁはぁはぁはぁ
夜岸郷是:はああああ~~~~
GM:なかなか…
GM:アギトくん!
九曜アギト:いくぞ!
夜岸郷是:来やがれ~~~~~~
九曜アギト:【背水】を夜岸くんに。《経済力》を《第六感》で代用
九曜アギト:SG+2+2>=6 (判定:第六感)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=6) → 8[3,5]+4 → 12 → 成功

GM:うわわわ
夜岸郷是:来やがったな!!
九曜アギト:命中で接近戦3点射撃戦6点の9点ダメージだ
夜岸郷是:回避。
夜岸郷是:奥義を使用します。
九曜アギト:くっ……!来るか
夜岸郷是:羅鴉穹迅(らんがくうじん)。完全成功/くらまし/戦闘集中 特技は《召喚術》
夜岸郷是:これによって回避を自動成功させる。
九曜アギト:くらまし完全成功!
GM:では回避…!
GM:次のラウンドに進みましょうか。演出は決着がついたらやっちゃいましょう。

GM【ラウンド4】
GM:プロット!
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
夜岸郷是:プロット装填。
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:できました
GM:では
GM:3、2、1
GM:0
Tekey:夜岸郷是がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「1」です。

[3]ゴーシェ
[1]アギト

夜岸郷是:さて…そうするとこちらの手番か
九曜アギト:だぜ
夜岸郷是:ではここで背景攻撃訓練の効果を使用。
GM:ついに間合いが…!
夜岸郷是:【陽炎】【神槍】の統合判定を使って二度の判定を一度で行います。
九曜アギト:イイデショウ
夜岸郷是:対象は無論 アギトだ
夜岸郷是:いくぜ!
GM:やっちまいな!
夜岸郷是:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功

九曜アギト:くーっ、成功しよる
夜岸郷是:フハハ
夜岸郷是:あ!ごめん 統合判定って確か難易度+1しないとなんだ
九曜アギト:潜伏術で代用、回避!
GM:でも成功だ
夜岸郷是:ただ成功してるかこれ…
九曜アギト:SG+2+2-2>=7 (判定:潜伏術) うおおお
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=7) → 11[5,6]+2 → 13 → 成功

九曜アギト:はぁはぁはぁはぁ
GM:うわやば
九曜アギト:まだ負けねえ
夜岸郷是:っぱ避けるな~~~
九曜アギト:【背水】を使用。《経済力》を《第六感》で!
九曜アギト:SG+2+2>=6 (判定:第六感)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=6) → 10[4,6]+4 → 14 → 成功

GM:うおおお
夜岸郷是:うおおおお奥義!!
夜岸郷是:羅鴉穹迅(らんがくうじん)。完全成功/くらまし/戦闘集中 特技は《召喚術》
夜岸郷是:これで回避を自動成功させる!!
九曜アギト:破ります。《召喚術》を《潜伏術》で代用
夜岸郷是:こい!!
九曜アギト:SG+2+2-2>=10 (判定:潜伏術) でりゃあ!
ShinobiGami : (SG+2@12#2>=10) → 6[3,3]+2 → 8 → 失敗

夜岸郷是:しゃああああああ
九曜アギト:ぐあああああああ
夜岸郷是:はあはあはあ
九曜アギト:くらましが刺さっている……!
GM:すごい鎬を削ってる
GM:では、次!

GM【ラウンド5】
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
夜岸郷是:プロット装填。
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:決めました
GM:OK
GM:3、2、1
GM:0
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:夜岸郷是がダイスを公開しました。出目は「2」です。
九曜アギト:はぁはぁはぁはぁ
GM
[4]アギト
[2]ゴーシェ

GM:決めにきたな
夜岸郷是:いいのか…ここは高所だぜ
九曜アギト:奥義を使います。天道・地道
夜岸郷是:奥義破り!
夜岸郷是:は…出来ない!
九曜アギト:【必中】で夜岸くんを攻撃。これは初見の奥義だから破るのは出来ない!
九曜アギト:振るぞ振るぞ
夜岸郷是:こいこいこい
九曜アギト:SG+2+2>=5 (判定:第六感)
ShinobiGami : (SG+4@12#2>=5) → 3[1,2]+4 → 7 → 成功

九曜アギト:うぎゃあああ
夜岸郷是:あっ
夜岸郷是:ああああああ
九曜アギト:ファンブル……!
GM:凪!
夜岸郷是:接近戦1点ダメージ
九曜アギト:私の……負けだ……!
夜岸郷是:これが…【黒洲】!
九曜アギト:兵糧丸を使って妖術でも回復しておこう
宮ヶ瀬紬:兄さん!?
九曜アギト:それから接近戦ダメージを食らうぜ
九曜アギト:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1

九曜アギト:「器術」は潰れてるので妖術を潰すぜ。
九曜アギト:でもこれで回避できないよ~
夜岸郷是:そして…残り生命点1 忍具1
夜岸郷是:決めに行こう。
九曜アギト:こい……夜岸……!
夜岸郷是:うおおお
夜岸郷是:回想シーンを使って達成値+3!!!
夜岸郷是:対象は…【神槍】の命中判定!!
夜岸郷是:対象はアギトくん。判定行きます。
夜岸郷是:2d6+3>=5
ShinobiGami : (2D6+3>=5) → 8[3,5]+3 → 11 → 成功

九曜アギト:うむ……!
夜岸郷是:射撃戦2点。
九曜アギト:射撃戦ダメージ2点を食らって生命力0に。脱落します。
九曜アギト:お前の勝ちだ……夜岸……!
夜岸郷是:アギト お前は本当に強かったよ
夜岸郷是:はああああ~~~~~~
GM:と、いうわけで……勝者、夜岸郷是!
GM:戦果を選びな!
夜岸郷是:これはもう決めていました。夜岸郷是からナリア・チューブダムに愛情を取得します。
GM:OK!
GM:じゃあ、演出にいきましょう。メインのところは演出メモに書いてあります。
九曜アギト:うむ……!

GM:二人の忍びが肉薄する。少し掠っただけで全てを奪うほどのアギトの攻撃が郷是へと迫る。
夜岸郷是:(化け物じみてやがる――強すぎる)
夜岸郷是:神にも近しい攻撃を、夜岸郷是一人で避けることができるか? 答えは否だ。
九曜アギト:君が攻撃を避けるたび、列車内の壁が崩れ、椅子が吹き飛び、車体は脱線しようかとばかりに激しい振動に襲われる。
九曜アギト:万が一にでも触れれば、たとえ上忍クラスであっても命はない。九曜アギトの練り上げた術はそういう類のものだ。
夜岸郷是:だが、夜岸郷是は、その斬線を紙一重で躱し続ける。まるで物語の筋書きを読むかのように。
夜岸郷是:彼の瞳は黒く塗りつぶされている。そこに巣食うのは――黒い文字の影だ。
夜岸郷是:【アギトのどどうという爪はおそろしくほえたけりました】
夜岸郷是:【みぎがけの袈裟をさけられません。それだけでゴーシェのからだはまるでぬのくずのようにちり果ててしまうのでした】
夜岸郷是:来る。右の袈裟。避ける。
夜岸郷是:左の鉤突き。これも身を捻って躱す。
夜岸郷是:震脚。飛び退って勢いを殺す。雷を纏う肘鉄。苦無で勢いを殺して流す。
夜岸郷是:――召喚術、と呼ばれる忍術が存在する。
夜岸郷是:夜岸郷是が召ぶのは、本を依り代にした”物語”の使い魔。
夜岸郷是:文字媒体に宿るそれは、本を自らの苗床とし、まるで生きた文字のように動き、夜岸郷是に物語の力を与える。
夜岸郷是:だが、高速機動のエネルギーを転用しなければこの密度の現実改変は不可能だ。ある意味では、九曜アギトと酷似した術理構成。
夜岸郷是:……それでも。自らの体を傷つけて術を行使しているなら、限界が来るのはあちらの方がわずかに早い。
九曜アギト:夜岸の目を見る。奥義の原理はすぐに理解できた。長引けば、こちらのほうが先に倒れる。
九曜アギト:だからこそ、そうなる前に決めに行く。音速の間合。
夜岸郷是:(バレたな。次はねェ)
九曜アギト:夜岸より一呼吸早い速度へと移動し、奥義を放とうとする
九曜アギト:「天道開闢ーーー」
九曜アギト:ビシッ
九曜アギト:奥義が放たれる寸前。掲げた右腕から、アギトの体に亀裂が入った。
夜岸郷是:「――」その隙を逃すのが許される相手ではない。反射的に、文字影を苦無へと変形させている。
九曜アギト:「紬の炎……」限界はまだ先のはずだった。だが、紬の奥義、狼神の炎は、アギトの体に想像以上の負荷を与えていた
九曜アギト:「限界、か」
夜岸郷是:(……ああ)
夜岸郷是:(そういやオレ、助けて貰ってばっかだったな)
夜岸郷是:(紬だけじゃねえ。最後の最後に、こうして殴り合ってくれるアギトも)
夜岸郷是:(最後の最後に、もう一回立ち上がる足をくれたナリアも)
夜岸郷是:(ここで貫けなきゃ)
夜岸郷是:「……何のために、忍者やってんだ?」
夜岸郷是:腕をうねらせ、肘・方・手の三点を繋げるように即座に放っていた。鞍馬神流に伝わる神速の手裏剣。
夜岸郷是:【神槍】。
夜岸郷是:かつて、彼女を殺した技の名だった。

夜岸郷是 秘密
きみたちは、全員幼いころからの親友である。
しかし、忍務の途中、自分の愛する人だとは知らず、敵対する忍者───
ナリアを殺してしまった。あなたは、その罪の意識を思い出す。
あなたは、愛するナリアを自らの手で殺したのだ。
あなたは、この【秘密】を見たら【使命】を「ナリアにつぐないをする」に変更してもよい。

夜岸郷是:『夜汽車』
夜岸郷是:作:夜岸郷是
夜岸郷是:あるところにたいそう仲の好い四人の親友どうしがおり、
夜岸郷是:名をそれぞれゴーシェ、アギト、ナリア、ツムギと云いました。
夜岸郷是:その中でもいっとう自由な性質、影絵座で生まれ育ったはぐれもののゴーシェは、
夜岸郷是:しかしみんなと居る時間がこのうえなくしあわせでした。
夜岸郷是:かれらは正しいことを信じる、ゴーシェのことを信じてくれたからです。
夜岸郷是:けれど、ナリアだけはちがいました。
夜岸郷是:自分をしばりつける瞳をもったナリアといると、ゴーシェはどうにもなにかをさけんで走り出したい気持になるのでした。
夜岸郷是:ナリアの頬は、まるで熟した苹果のあかしのようにうつくしくかがやいて見えました。
夜岸郷是:ゴーシェはきめました。ナリアのさいわいが皆で一緒にいることなら、自分はそのために戦おうと。
夜岸郷是
夜岸郷是の【流儀】
誰にも縛られず、自分の意志で戦う。
夜岸郷是の【使命】
ナリア・チューブダムを幸福にする。

夜岸郷是:……けれども、そのしあわせも、ながくはつづきませんでした。
夜岸郷是:『隠忍の、ほら……何と言ったか。九曜と、宮ケ瀬とかいう……郷の餓鬼がいるだろう?』
夜岸郷是:『鞍馬にとっては些か邪魔だ。お前、確か彼奴等とは友誼を結んでいただろう』
夜岸郷是:『お前は卑しいハグレモノではあるが、手裏剣の腕はちょっとしたものだ。成功したらば我々の傍流に加えても構わん』
夜岸郷是:『……お前がしないと言うのなら、どうなるか分かっているだろう』
夜岸郷是:ゴーシェは”彼ら”をころすことにきめました。
夜岸郷是:(相手はこちらを信用しきっている。射程外からの手裏剣で、狙撃して暗殺する)
夜岸郷是:(チャンスは、それしかない)
夜岸郷是:ですが、なんということでしょう。
夜岸郷是:偶然なのか、はたまた運命の悪戯か、
夜岸郷是:彼らの護衛を担当していた、がくえんの忍びが、その手裏剣を身を挺してとめてしまったのです。
夜岸郷是:そうして、はぐれものの夜岸郷是は自分の使命を成し遂げることは、
夜岸郷是:もうできなくなってしまったのでした。
夜岸郷是:そしてゴーシェはきめたのです。
夜岸郷是:これからは、せめて彼女がめざしていた”ほんとう”のために――戦おう。
夜岸郷是:それを閉ざす忍びたちを、殺し尽くそうと。

夜岸郷是:夜岸郷是。流派は廻鴉。
夜岸郷是:その流儀は、忍びの世を乱す者たちを倒すこと。
夜岸郷是:真実の箱を開けたその先――それを弄ぶものたちを、殺すこと。
夜岸郷是:(なのに、最後の最後に……信念を、裏切りそうになっちまった。記憶を消しても構わねえって、逃げちまった)
夜岸郷是:(また、会えると思ったから――)
夜岸郷是:影の手裏剣が到達する。
九曜アギト:「ーーー」神槍に貫かれ、アギトを覆っていた黒いオーラが霧散する
九曜アギト:高速機動が止まった。体に刻まれていた文様が傷口へ向かって収束し、纏っていた圧倒的な圧力が消える。
九曜アギト:壊れた天井から夜空を見上げる
GM:がたん。 ごとん。
九曜アギト:「……また、俺の負けか」
夜岸郷是:『もうじきサウザンクロスです おりる支度したくをして下さい』
夜岸郷是:肩に止まった鴉が鳴いている。
夜岸郷是:「……違うよ、兄ちゃん」
夜岸郷是:「オレたち二人とも、紬とナリアに負けてる」
夜岸郷是:「そうだろ?」アギトの傷を見る。
GM:───少しずつ、列車の走る音の間隔が長くなっている。
九曜アギト:「認めねえよ」
九曜アギト:「俺は我儘なんだ」
夜岸郷是:「何だそれ」軽薄に笑う。「マジで似たもの兄弟じゃねェか」
夜岸郷是:列車が少しずつ、遅くなっていくのがわかる。
夜岸郷是:「……このまま」
夜岸郷是:「ずっと走り続けてくれりゃァいいのにな」
九曜アギト:「……」答えない。
九曜アギト:列車が停まる。

エンディング

GM:異界「つきのわ」は現世と再び、つながった。
GM:そして、彼女は───
ナリア・チューブダム:「気は済んだ?」
ナリア・チューブダム:両の腰に両手を当てて、暴れ回っていた男子二人を見る。
夜岸郷是:「……」
夜岸郷是:「バッチリ!」ナリアに向かってピースする。
宮ヶ瀬紬:「…………」
宮ヶ瀬紬:「長すぎです」 ふてくされている。 「ナリアちゃんが消えかけてるのに……男二人で、ああだのこうだの……」
宮ヶ瀬紬:「戦いなんかやめて1秒でも長く好きな女のそばにいようって気持ちはないんですか! 兄さんもゴーシェくんも!」
宮ヶ瀬紬:「この馬鹿男ども! 自己中! かっこつけ!」
ナリア・チューブダム:「バッチリじゃない」 じろりとそのピースを見る 「決着はついてたし、紬を放っといて、まったく……」
夜岸郷是:「げええ」
夜岸郷是:「おい、長くなるだろ!そのモードは!」
九曜アギト:「次は負けねえ」夜岸に向かって呟いたあと
九曜アギト:腹の傷を抑えて、よろめきながらナリアの前まで歩いていくよ
夜岸郷是:「お、リベンジか?受けて立つぜ兄ちゃん……あァ、おい。傷気を付けろよ」
ナリア・チューブダム:「ん、何……アギト」
九曜アギト:「こいつが側にいてほしいのは、俺じゃないだろ」
九曜アギト:ナリアを指差して「次に会う時は……」
九曜アギト:「俺の方を選ばせてやる」
九曜アギト:「……またな」
ナリア・チューブダム:「……ふふ」 少し笑って
ナリア・チューブダム:「じゃあね。頑張って」
ナリア・チューブダム:「楽しみにしておきましょう」
九曜アギト:「フッ」
九曜アギト:一瞬だけ笑い、傷を押さえて列車から降りていく。
夜岸郷是:「……バーカ。選ばせねェよ」
夜岸郷是:だって、アンタに取られるのが怖ェから、先に告ったんだ。
夜岸郷是:そう呟いて、ホームに降りる。
夜岸郷是:「……アハハ。何だ、その、まあ……」
夜岸郷是:「……」
夜岸郷是:顔に笑みを張り付けたまま、声が震える。
ナリア・チューブダム:はぁと溜息を吐き 「郷是」
ナリア・チューブダム:「あなたが勝った所、見てたよ」
ナリア・チューブダム:わずかに視線をそらし 「……恰好良かった」
夜岸郷是:「……ゴメン。もっと、傍にって思ったんだけど」
夜岸郷是:「アギトとだけは、決着つけなきゃって……」
夜岸郷是:「……え?」
ナリア・チューブダム:「恰好……」
ナリア・チューブダム:「……つけてるんじゃない、って言ったの!」
ナリア・チューブダム:強い口調で言って、郷是の胸を叩き
夜岸郷是:「っだ」
ナリア・チューブダム:何度も叩き……もうほとんど存在が薄れているせいで、重みもほとんど感じないが
ナリア・チューブダム:そのまま胸元に顔を埋める
ナリア・チューブダム:「どうしようもないんだからっ……!」
夜岸郷是:「だってさ、格好つけたくもなンだろ……」
夜岸郷是:「好きな子の前だ」
夜岸郷是:「オレが一番大好きなナリアの前なんだぞ」
夜岸郷是:「……人生マジで最悪だったよ。それでも死ななかったのだって……また」女性らしいまるみとしなやかさを持った体に手を伸ばす。
夜岸郷是:「また、生きて……会いたいって思ったからなんだよ!バカ!」
夜岸郷是:「……許さなくてもいい……また、迎えに来させてくれ……」ナリアを抱きすくめて、声が上ずる。
ナリア・チューブダム:「……ふん。そういうことなら」
ナリア・チューブダム:「私も真実を選んだ価値はあった。もう『私の前』なんてなくなるからね」
ナリア・チューブダム:郷是の手を拒むことはない 「恰好つけて、アギトと戦うようなムチャはもうしないってことだ」
ナリア・チューブダム:「……生きて、存分に最悪な人生を送りなさいよね」
ナリア・チューブダム:「どうしたって許しやしないから」
ナリア・チューブダム:「好きにしてよ、郷是」
夜岸郷是:「……それが、きみへの償いになるなら……」
夜岸郷是:「……なあ。それでもオレ、きみに会えて嬉しかったんだ。ホントだ」
夜岸郷是:「きみを助けられるかも知れないってわかったことも、きみを助けようって思い出せたときも」
夜岸郷是:「それがダメになっちゃって、ヤケクソになって戦ってる時も……最悪じゃなかった」
夜岸郷是:「きみは、楽しかった?」
ナリア・チューブダム:「……」 ふ、と笑みを浮かべて
ナリア・チューブダム:「最高だったよ」
ナリア・チューブダム:「きっとあなたのおかげでね」
夜岸郷是:「……う」
夜岸郷是:「う、う、うう」
夜岸郷是:涙を浮かべたまま、ナリアの唇に唇を寄せる。
ナリア・チューブダム:ナリアはそれを拒まない。だが摂理がその接触を許さない。
ナリア・チューブダム:わずかに触れたような、感触未満のぬくもりだけがあり、しかしそれだけで、唇はするりと通り過ぎてしまう。
夜岸郷是:それでも構わないとばかりに、前を向く。
夜岸郷是:「待っててくれ」
ナリア・チューブダム:目を閉じ、その気配だけを静かに受け入れている。
夜岸郷是:「絶対に……今度こそ、何があっても」
夜岸郷是:「皆と迎えに行く。ナリア……」
夜岸郷是:「愛してる」
夜岸郷是:「その……」僅かに照れたように頭を掻いて。
夜岸郷是:「きみが、おれのカンパネルラだったんだ。……マジでさ」
夜岸郷是:「……じゃあね!また!」
夜岸郷是:まるで子供の口約束のように、幼い響きを伴って、夜岸郷是はホームの外へと駆けていった。
ナリア・チューブダム:「……なぁ、にが、『おれのカンパネルラだったんだ』よ」
ナリア・チューブダム:「古い本と私、どっちの方が好きなんだか」
ナリア・チューブダム:駆け去る彼の尻を蹴るような素振りをしたが、もちろん感触は伝わらない。言葉に反し、微笑を浮かべ、眩しそうな目で彼を見送る。
宮ヶ瀬紬:「はぁ~……」
宮ヶ瀬紬:ため息をつく。 「なんなんですかねこれ」
宮ヶ瀬紬:とことことナリアの横に歩いていく。邪魔にならないよう、少し離れたところに控えていた。
宮ヶ瀬紬:「ゴーシェくんにはがっかりです。横に私がいるのに、ほんとにナリアちゃんしか見てないんだから」
宮ヶ瀬紬:「こうも目の前でイチャつかれると、なんというか……いっそ清々しい気持ちです」
ナリア・チューブダム:「そういうヤツよ、あいつは」
宮ヶ瀬紬:ぐぐっと伸びをしている。半妖の回復力──既に日常生活に支障がないレベルの身体能力を取り戻した。
ナリア・チューブダム:困ったように笑う 「私もそんなの、紬に見せたくはなかったんだけどね~……」
宮ヶ瀬紬:「恥ずかしいから?」
ナリア・チューブダム:「そう。恥ずかしいから」
ナリア・チューブダム:「男どもはそんなことも分からないんだから」
宮ヶ瀬紬:「ね。最低ですよ、最低」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんを好きになればよかったかも」
ナリア・チューブダム:「あ~、私も紬なら大歓迎だったかも」
ナリア・チューブダム:「可愛いのに美人だし、素直だし、気は効くし、胸も大きいし……」
宮ヶ瀬紬:「ちょっと! やめてください!」
宮ヶ瀬紬:「私が……ナリアちゃんを褒めるのはいいんですけど、逆は……その……」
宮ヶ瀬紬:「はっ、恥ずかしいので……困り、ます」
ナリア・チューブダム:「ええ?」 笑って 「なあんでよ。まだまだいっぱい言えるよ?」
ナリア・チューブダム:「肌も髪もキラキラしてて綺麗な所。仕草は私よりも上品だし、なのになんだか動物っぽくてかわいーところもあるし……」
宮ヶ瀬紬:「あああ……あわあわ」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃん……仕返ししてます? 楽しんでやってます……!?」
ナリア・チューブダム:「ふふ」 目を細め、そっと紬の頭の上に手を置く。
宮ヶ瀬紬:「……ん」
ナリア・チューブダム:重み、感触はほとんどない。温かさを感じるのは、錯覚なのかもしれない。
ナリア・チューブダム:「でもダメだよ、私は」
ナリア・チューブダム:「幽霊だもの。このまま消えていなくなっちゃうから」
宮ヶ瀬紬:「……それなんですけど」
宮ヶ瀬紬:「ね、ナリアちゃん。私は諦めていないですよ。っていうか」
宮ヶ瀬紬:「気がついたんです。どっちに転がってもよかった、ってことに」
ナリア・チューブダム:「……え?」 目を丸くする
宮ヶ瀬紬:消えかかったナリアの手を取る。感触はまるでない。
宮ヶ瀬紬:「だって、ほら。もし記憶が消せたなら、気合と根性で四人集まるつもりでしたけど……」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんが死んじゃったなら、気合と根性で蘇らせればいい。そうじゃないですか?」
宮ヶ瀬紬:もう泣いていない。客車でのナリアとの会話、そして先程の戦闘で涙は出し尽くした。
ナリア・チューブダム:「んま……」
ナリア・チューブダム:きっと君が見たことがないくらいの驚き顔だ 「そ、そんなことまで気合と根性で……」
ナリア・チューブダム:「なんとかするつもりなの? ……絶対大変だと思うんだけど」
宮ヶ瀬紬:「……ナリアちゃんもこんな顔するんだあ……」 間抜けなつぶやきを漏らす。
ナリア・チューブダム:はっとして紬に握られていない手で自分の顔を探る。こほん、と咳払い
宮ヶ瀬紬:「しますよ? 私、兄さんと同じくらい我儘ですから。目的は絶対に果たします」
宮ヶ瀬紬:「ナリアちゃんが拒否しても無理やり引っ張ってくる。……覚悟してくださいね?」
ナリア・チューブダム:真面目な表情は、やがて呆れたような笑み……男子たちの戦いを眺めていた時の苦笑に似ている
ナリア・チューブダム:「……まったくもう」
ナリア・チューブダム:「駄目なんて言わないし、言えないけど……それでもいいけど」
ナリア・チューブダム:「紬が幸せになることを忘れないでね」
宮ヶ瀬紬:「はい。それは、もちろん」
宮ヶ瀬紬:「ヒトとしての幸せも、女としての幸せも、掴んでみせます」 背を向ける。列車から出て、ホームに降りる。
宮ヶ瀬紬:「じゃあ、名残惜しいけど……そろそろ」
ナリア・チューブダム:「うん」 頷き、見送る
宮ヶ瀬紬:ボロボロになったスカートが風に翻る。
宮ヶ瀬紬:長い金髪が肩で揺れ、もう一度揺れ、元に戻る。
宮ヶ瀬紬:「しばらくのお別れです」
宮ヶ瀬紬:「……またね! ナリアちゃん」
宮ヶ瀬紬:それを最後に、振り返ることなく歩き去った。
ナリア・チューブダム:「ええ、さよなら……」 そう応じて、随分躊躇した後に
ナリア・チューブダム:「……また」 ぽつりと、誰にも届かぬつぶやきが空に落ちる
ナリア・チューブダム:そのつぶやきが足元の古い床まで落ちきった頃には
ナリア・チューブダム:その姿はすっかりかき消えていた。きっと幸いだったことは、
ナリア・チューブダム:皆に別れの言葉を告げることができたし、誰も振り返ってその消失を確かめたり、咽喉いっぱいに泣き出したり、世界がまっくらになったように感じたり済んだことだ。
ナリア・チューブダム:カンパネルラは、また、となんて言わなかったのだから。

九曜アギト:「別れは済んだか」
九曜アギト:朝焼けに包まれた駅のホーム。一足先に降りて、二人が降りてくるのを待っていた。
宮ヶ瀬紬:「はい。まあ」
宮ヶ瀬紬:「私は一足先に、ナリアちゃんと客室でいーっぱいお話して」
宮ヶ瀬紬:「泣かせてもらって、頭も撫でてもらったので。大満足です」
宮ヶ瀬紬:戦闘では敗けたがこっちでは勝ったとばかりに腕組みし、勝ち誇ったような顔をしている。
九曜アギト:「羨ましくはねえよ」勝ち誇ったような紬を見て顔をしかめて言う
夜岸郷是:「ホントか~?」
宮ヶ瀬紬:「ほんとか~?」 真似をする。
夜岸郷是:ケラケラ笑いながらホームの階段を降りて来る。
九曜アギト:「フン。その様子なら心配はなさそうだな」
九曜アギト:二人の姿を認めると、手に持っていた巻物、印のついた古びた日本地図を広げる。
九曜アギト:「噂くらいは聞いたことがあるだろう。失われた流派の過去を変える秘術。死者を蘇らせる神器。」
九曜アギト:「冥界との扉を開く儀式忍法。霊を呼び寄せる力を持った渡来人。あるいはシノビガミ」
宮ヶ瀬紬:「!」
夜岸郷是:「……密蔵番だの大槌群だの、道具や人間を隠してる奴らはたくさんいる」
九曜アギト:「まずはチケットを取るところからだ」
九曜アギト:「次は何処へ行く?」
夜岸郷是:「断城なんかも良いな。ああいう所には結構掘り出しモンがある……まァ」
夜岸郷是:「何処だっていいさ」
宮ヶ瀬紬:「海とかどうでしょう。浜辺……陸と海の境目には、やはり生と死の境目があるって言います」
宮ヶ瀬紬:「私が探した時、解体屋さんは駅を根城にしてたんですよ。復活の力を持つ渡来人がいるとしたら」
宮ヶ瀬紬:「浜辺を根城にしてる可能性はあると思います」
宮ヶ瀬紬:「(あと水着着れるし……)」
夜岸郷是:「そうそう。オレたち四人なら、どんな行先だって怖くない。海だってな」
夜岸郷是:「あ、もう泳げるようになったんだっけ?」紬を見る。
宮ヶ瀬紬:「はい、泳げますよ。やろうと思えば、変身しなくても海の上も走れると思います」
夜岸郷是:「小っサいころプール行って溺れかけてただろォ~が」
夜岸郷是:「忘れてたらもっかい泳ぎ方教えてやるよ」ケラケラと笑う。
宮ヶ瀬紬:「……」 ゴーシェくんにローキックを入れている。「本当にデリカシーがないですねこの人は!」
宮ヶ瀬紬:「女の子を愛でようとか可愛がろうとか……そういう気持ちが……まったくない!」
夜岸郷是:「アッハハ!どォ~せ最悪の人生なんだ!明るく行こうぜ、そうだろ?」
夜岸郷是:「あとさ」
夜岸郷是:「紬ちゃん、強かったよ。マジでね」
夜岸郷是:「アギトにトドメを入れられたのは……きみのお陰だ。こりゃもう妹扱いしてらんないな」
宮ヶ瀬紬:「…………兄さんに瞬殺されましたけど~」 兄に複雑な視線を向けている。
九曜アギト:「俺が強すぎるだけだ」
夜岸郷是:「ありゃもう台風とか地震みたいなもんだよ。諦めな」
宮ヶ瀬紬:「兄さんもごめんなさい。結果的に、汚れ役をさせちゃって」
宮ヶ瀬紬:「次はちゃんと協力しましょう。無茶をする兄さんのこと、ちゃんと私が支えますから」
宮ヶ瀬紬:「どこ行きのチケットでも、ついていきますよ」
夜岸郷是:「今なら文学に詳しい手裏剣名人も付いてオトクだ」
夜岸郷是:「……まァ、確かに、お前の言うことは正しかったな」
夜岸郷是:「だって今……ナリアがいないのに」
夜岸郷是:「四人のことで、こんなに悲しんで、こんなに笑えてる」
夜岸郷是:「あの日から幸せなんて二度と来ないって思ってたけどさ。これが……皆のほんとうのさいわいじゃねェとは、あんまり思えねェんだよな」
九曜アギト:「ふん。お前はまだわかっていないな」
九曜アギト:「俺が欲しいのは正しさじゃない」
夜岸郷是:「何だァ?」
九曜アギト:「過去と未来、全てだ」
九曜アギト:「箱の中身は関係ない」
夜岸郷是:「……」意外そうに目が合う。
九曜アギト:「全ていただく」
九曜アギト:「どうしてもと言うなら、お前も連れていってやる」
夜岸郷是:「ビックリした。まさか強さじゃないとは……手段に過ぎねェってワケかよ」
夜岸郷是:「過去と未来、全て? いいね……上等だ」
夜岸郷是:「前にも後ろにも進めるのが、列車の良いトコだろ?」
夜岸郷是:「お前らとならたぶん上手くいくかもな」
夜岸郷是:「一等車両はオレと紬で頂くぜ」
宮ヶ瀬紬:「あ、いえ」
宮ヶ瀬紬:「もうゴーシェくんに対する未練とかはないので……私は兄さんと一緒でいいです!」
夜岸郷是:「えっ……オレ今急にフラれた?」
宮ヶ瀬紬:「さっ、行きましょう兄さん! がんばってナリアちゃんを蘇らせますよ!」
九曜アギト:「ああ。行くか紬」
宮ヶ瀬紬:あっけにとられるゴーシェに顔を向けず、ぐいぐいと兄を引っ張っていく。
宮ヶ瀬紬:その表情は、大切な人を取り戻すという決意に満ちており──それでいて、これまでにないくらい柔らかな笑顔だった。
宮ヶ瀬紬:涙は、不要だ。なにひとつお別れではないのだから。
夜岸郷是:その様子を、呆れたような、軽薄な笑いで見つめる。
夜岸郷是:良かった、と思う。自分はナリアだけではなく……彼らのためなら大体のことは努力するつもりだった。
夜岸郷是:だが、叶わないことだけが一つある。紬を幸せにすることだけは、絶対にできない。
夜岸郷是:あの南十字は、ゴーシェの見上げる空に固定されてしまっていたのだから。
夜岸郷是:歩き続ければ、また彼女に会えるだろうか?
夜岸郷是:箱の中に隠されているともわからない、本当の幸せにたどりつけるだろうか?
夜岸郷是:「決まってるさ」唇を吊り上げ、廃線となった線路の上を歩いて行く。
夜岸郷是:列車はいつか、どこかに辿り着くものだ。
夜岸郷是:『どうしたのかなあ。ぼくには一昨日おととい大へん元気な便りがあったんだが』
夜岸郷是:『今日あたりもう着くころなんだが。船が遅れたんだな。ジョバンニさん。あした放課後みなさんとうちへ遊びに来てくださいね――』
夜岸郷是:夜明けの空に鴉が鳴いていた。

『夜汽車』 完

功績点配布

GM:お待ちかね、功績点の配布だぜ
夜岸郷是:しゃあっ!
九曜アギト:いえいえ~い
GM:振り返りとかしつつ順々にやっていきましょう
GM★流儀の達成
GM:セッション内で流儀に関する行動に成功している。
GM:もしくはセッション内で仇敵に勝利したり【使命】の妨害に成功している。
宮ヶ瀬紬:紬は比良坂、鞍馬か。どっちも今回敵にはならなかったな……
GM:PC1からやって行きましょう!
宮ヶ瀬紬:ムンムン
GM:ゴーシェくん!
夜岸郷是:オス!
GM:忍びの世を乱す者を倒す
GM:倒せたかな?
GM:もしくは君は隠忍と夜顔が仇敵ですが
GM:邪魔できたかな
夜岸郷是:ガッツリ協力してました
夜岸郷是:でも女の子の涙は忍びの世を乱すので
夜岸郷是:女の子を泣かせた男(ゴーシェ)が倒されることで間接的に流儀達成できたと思います
夜岸郷是:使命達成できなかったので、結果的に忍びの世も乱れずに済んだし…
GM:うム……
GM:では、達成したものとして1点!
夜岸郷是:やった~!
GM:次は…PC2、アギトくん!
九曜アギト:私のようですね
GM:「最強を目指して戦う」!!
九曜アギト:滅茶苦茶戦ってた気がします
九曜アギト:実は仇敵が廻鴉なんですが戦闘自体は負けちゃいましたね
GM:そうですね
九曜アギト:まあ使命は達成したから実質勝利みたいなものよ
GM:うむ
GM:最強目指してたし、OKでしょう!1点差し上げます
九曜アギト:わ~い!美味しいもぐもぐ
GM:ではPC3、ナリアちゃん!
ナリア・チューブダム:流儀、『関わった事件の真相を明らかにする』……
ナリア・チューブダム:これは明確に実行できたでしょう。真実を覆い隠し改変することを許さず戦いました
GM:そうですね!記憶を取り戻させたという点でも合致します
GM:文句なしの1点だ
ナリア・チューブダム:仇敵は存在しませんでした ともかく達成だぜ
GM:中立・・・
ナリア・チューブダム:わ~い ピザにしよう
GM:ピザは美味しいね
GM:PC4!紬ちゃん
宮ヶ瀬紬:にゃ!
宮ヶ瀬紬:じゃない
宮ヶ瀬紬:ワン!
GM:「気高く生きる」!
宮ヶ瀬紬:生きたワン!
GM:わーいかっこいいワン!
宮ヶ瀬紬:具体的には誰が敵になろうとも、幸せだった記憶を消そうとも、四人で再びやり直そうとしました。それが最善だと思った。
宮ヶ瀬紬:結果的にはくじかれたが……みんなに挫かれたなら悔いはないよ。
GM:うん……辛い道でしたが
GM:それでも前を向き貫き通した様はまさに気高かったと言えるでしょう!
GM:1点!
宮ヶ瀬紬:やった~ お姉ちゃんの墓前にお供えしよ
GM:では次に参りましょう
GM★セッションに最後まで参加した
GM:クライマックスフェイズに参加し、その戦闘シーンから脱落しなかった。
GM:これは……ゴーシェくん!
夜岸郷是:しゃあっ!
GM:勝者の君にあげよう!
GM:1点!おめでとう!
夜岸郷是:いただきます!河原で殴り合った!
宮ヶ瀬紬:失礼な言い方にはなるけど
宮ヶ瀬紬:アギトくんに勝つと思ってなかったw
ナリア・チューブダム:勝ったねえ
九曜アギト:ナリアちゃんも本来解体屋さんが死んじゃった所でもらえてる筈だからちょっと上げてほしい気持ちあるかも。
ナリア・チューブダム:そうか、確かに一応脱落はしていなかったな
宮ヶ瀬紬:イベントムービー死だったもんね
GM:ふんふん!
夜岸郷是:あの戦闘自体若干イレギュラーだったし 上げても良いと思うワン
宮ヶ瀬紬:ここはGMにお任せダンス!
夜岸郷是:そうねえ
九曜アギト:おまかせダンス、どこの国のダンスなんだろ
GM:特殊戦闘だったしね
宮ヶ瀬紬:サンバっぽい
九曜アギト:ブラジル!
GM:アギトくんは無しでナリアさんにはあげる、ってところがいいかな
九曜アギト:それでいいと思います!
夜岸郷是:お任せダンス・フィーバー
GM:じゃあナリアさんも1点持って行きな!
夜岸郷是:エヘヘ……お揃いだ
ナリア・チューブダム:わーい Mサイズだ
GM★プライズの獲得
GM:セッション中にプライズを獲得した。最初から持っていた場合はそれに含まない。
GM:これは紬ちゃんとアギトくん
九曜アギト:お酒美味しい!ゴクゴク
宮ヶ瀬紬:手に入れました!飲みました!
夜岸郷是:紬チャンが不良になっちまった
GM:1点ずつどうぞ!
宮ヶ瀬紬:いえ~い 最初のダイス勝負で勝ててよかった
GM★琴線に触れた。
GM:来たぞ
GM:みんな、ダイスを隠す準備だ!
Tekey:ナリア・チューブダムがダイス目を変更しました。(秘匿)
宮ヶ瀬紬:金銭に触れた
GM:自分以外の誰かを選んでロールとかが琴線に触れた人に投票しな
宮ヶ瀬紬:ウオオオ!
夜岸郷是:はあはあはあ
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:琴線だ
Tekey:宮ヶ瀬紬がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:誰がどの番号だったかは右上の所に置いてある順であってるかな
GM:OK
GM:右上であってる!
GM:みぎうえ?
宮ヶ瀬紬:プロット装填完了!
Tekey:九曜アギトがダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:あのアイコンが並んでるところね
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:そこそこ
GM:なら大丈夫!
九曜アギト:悩むけどーうーむ決めたぜ
宮ヶ瀬紬:いやでも……うーん
宮ヶ瀬紬:いや……しかし……
宮ヶ瀬紬:このままでいこう。
夜岸郷是:うおおお決めた!!!!!
GM:無限に悩めてしまうからね
GM:よし
GM:じゃあここで行きましょう
GM:3、2、1
GM:0
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:宮ヶ瀬紬がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:ナリア・チューブダムがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:九曜アギトがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:夜岸郷是がダイス目を変更しました。(秘匿)
九曜アギト:間違えてそう
夜岸郷是:アッ違う これじゃなくて
宮ヶ瀬紬:ひとりヘニャチンがいますねえ~?
九曜アギト:悪口w
ナリア・チューブダム:そういうところだぞ~
Tekey:夜岸郷是がダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:す、すごい
九曜アギト:大人気だ
宮ヶ瀬紬:納得
夜岸郷是:オラ!!!
ナリア・チューブダム:ヘヘヘッ……
夜岸郷是:お前のことが好きだったんだよ!!
GM:これはもう強すぎるな
ナリア・チューブダム:想像以上だった さすがにちょっと動揺している
宮ヶ瀬紬:二人はどういう関係だったんだっけ?(過去形)
九曜アギト:さよなら……
夜岸郷是:今も恋人です
夜岸郷是:じゃあ…やってきますか 順番に…
GM:じゃあなんか 順番にええ
GM:かたってゆくがよい
GM:ゴーシェ!
夜岸郷是:え~~~っと……これは……
夜岸郷是:説明……要ります……?
宮ヶ瀬紬:ww
GM:君なりの言葉が聞きたいのさ
夜岸郷是:いや……なんか 一言で言うと
夜岸郷是:あそこまで重く暗く煮え滾った思いを向けてくれたことに対しての感謝の気持ちです これは
夜岸郷是:死の痛みを怖さを知っていて、それを他人に被せることなど善しとしなさそうな
夜岸郷是:確固たる善性と知性を持つナリア・チューブダムという人間が
夜岸郷是:夜岸郷是だけには「死んでくれなかったんだよね」って傷をぽろりと零すの
夜岸郷是:これはもう無理です 無理 強すぎ
宮ヶ瀬紬:すごい早口っぽくて好き
ナリア・チューブダム:ヘヘッ……
夜岸郷是:なので最後にカッコいいところを見せられて、カッコいいって言ってくれて本当に嬉しかったです。
GM:やっぱり君の語りはサイコーだぜ
夜岸郷是:絶対に生き返らせてもう一回イチャイチャしたいと思いました 今度こそ完遂するぞ!!
夜岸郷是:ハアハアハア
夜岸郷是:以上です…………………ありがとうございました
ナリア・チューブダム:がんばれ~(見守りゴースト)
GM:かわいい
夜岸郷是:ああああ
夜岸郷是:俺が殺したんだったわ
宮ヶ瀬紬:そうだ夜岸 お前が殺した
GM:wwww
GM:残酷物語
GM:では、アギトくん…ぺんさんからもどうぞ
九曜アギト:皆もそう思っている気がするけど、やっぱりシナリオ的な中心でもあったし
九曜アギト:その中心にいるのに相応しい、夜汽車に合う薄暗くも美しい全体の空気感を作ってくれていたな……と強く感じたので琴線に入れさせてもらいました。
九曜アギト:復讐するという重い使命を背景とした薄暗い感情の発露とそれを普段は感じさせない明るいふるまいも魅力的で
九曜アギト:やっぱこれは好きになっちゃうよな~と思いながら色々会話していました。
九曜アギト:受け答えでも知性を感じる事が多くて探偵らしさもめちゃ出てて良かったですね。
九曜アギト:こう、使命がわかってからも暗い方向にばかり舵を取るのではなく
九曜アギト:紬ちゃんとの交流を通して最後は明るい方にまとめてくれたのもPC同士の関係性を大事にしてくれている感じがして
九曜アギト:TRPG上手いな~てめちゃ思ったよね。本当に魅力的なので皆が琴線してるのも納得だぜ
GM:うんうん
九曜アギト:またいつかナリアちゃんとセッション出来るの楽しみにしてます!またな!
ナリア・チューブダム:またな~
夜岸郷是:最後に明るい方向に紬チャンと一緒に切ってくれたの
GM:暗くならずに別れを言えたのとてもよかった
夜岸郷是:めっちゃ良かったよねあそこ
夜岸郷是:紬ちゃと並んでもう一人のトゥルーエンドへの立役者だと思う
GM:そう…そんな紬ちゃんに投票したのが
GM:噂のナリアちゃんを演じ上げた馴染さんだ
ナリア・チューブダム:そうです。紬ちゃんに琴線を投じました
ナリア・チューブダム:やっぱりこの話自体が明るく前向きに終わったのは最後のシーンの紬ちゃんからのコンタクトがあったからこそだとは思っていて
ナリア・チューブダム:あそこ別に情念ドゥロドゥロに込めたド重シーンにもできる所を、やっぱりみんなが親友同士で兄妹もいた仲良しグループであったという過去の関係に基づき明るい感じで接してくれたのが
ナリア・チューブダム:紬ちゃんのたとえ記憶がなくなっても必ず再会できるだろうというポジティブさと合致して、力強い前向きさに寄与しており、そこが良かったな~と思いました。
ナリア・チューブダム:そこまでも全体的に、とにかく何とかしようよい結果にしようと頑張ってる感じがあり、可愛い妹分でした、よしよし。
宮ヶ瀬紬:めっちゃうれしい
GM:よかったねえ
宮ヶ瀬紬:俺はドゥロドゥロがよかったのにてめえのせいで台無しじゃねえか!って言われなくてよかった
九曜アギト:健気ですごい可愛がりたくなっちゃうよねえ
ナリア・チューブダム:もしそっちの方が良いと思ってたら遠慮なくそっちに舵切ってるから……w
宮ヶ瀬紬:たし🦀
ナリア・チューブダム:今の結果が唯一にして最高なのだ
GM:👏
夜岸郷是:本当に可愛かったし、セッションそのものを進める推進力を発揮してくれたよね…
GM:そんな愛され紬ちゃんを演じたのはこちらクオンタムさん
GM:どうでしたか、お姉ちゃんは
宮ヶ瀬紬:こちらがお姉ちゃんに投票した理由はシンプルで
宮ヶ瀬紬:3サイクル目と、男子って馬鹿だねーのとこ。PC三人と話して、ナリアちゃんと話した時だけPLが泣いたからです。
宮ヶ瀬紬:これ以上ない理由だと思う
GM:涙は嘘をつけないぜ
ナリア・チューブダム:泣いちゃった
GM:よくわかる
宮ヶ瀬紬:まあ『紬が泣いたロールに引っ張られた』『記憶が残ってない序盤より、後半に話したほうがインパクトある』
宮ヶ瀬紬:『記憶云々を抜きにしても、3サイクル目に話したほうが琴線に触れやすい』みたいなロジックはあったんだろうけど
宮ヶ瀬紬:『末っ子だな~……』みたく、こいつらは確かに仲のいい幼馴染だったんだよ。ってロールをいっぱいしてくれたからこそ
宮ヶ瀬紬:最後がご都合ではないトゥルーエンドに繋がった感じはやっぱりありますからね。
宮ヶ瀬紬:アギトくんが腹違い兄妹設定出してくれたのもだいぶ好きだったんだけど、やっぱ琴線はナリアちゃんかな~って思いました
GM:なるほどなあ
GM:相乗効果・・・・・・
GM:じゃあGM優水からも
GM:言って行きましょう。
GM:3サイクル目からのナリアちゃんの猛攻、どれも素晴らしかったんですけど
GM
>「夜の列車に乗り込んだあなたは、美しい物語になんかじゃなく……」
>「私に出会う」

GM:ここが好きすぎました
宮ヶ瀬紬:そこは優水さん確かに好きそうだな~
九曜アギト:ここゾクゾクするよね
ナリア・チューブダム:ヘヘッ……
宮ヶ瀬紬:いぬ先生がヘヘッしか言ってない
夜岸郷是:サイコ~でしたあそこ
宮ヶ瀬紬:かわいいね ワンチャン
九曜アギト:舌を垂らして喜んでいる
GM:カッコよすぎるんだよ
夜岸郷是:今回夜汽車モチーフのキャラで言ったらそれ以上に美しい合わせ方を連発してくれたので
GM:シーンの締めのイーハトーヴ言及のところもやばかったね
夜岸郷是:あそこめっちゃ重くていいよな……
九曜アギト:あの辺りの掛け合いは馴染さんの教養と台詞回しと文章力と実力が遺憾なく発揮されていてすごかった
ナリア・チューブダム:郷是くんが良いモチーフ持ってきてくれたからね~
ナリア・チューブダム:思う存分乗れたというわけです 鉄道なだけにね ヘヘッ
GM:なるほどね
GM:ゴーシェくんのそのモチーフも良かったよねえ
GM:戦闘時の見せ方とかもかっこよかったし
夜岸郷是:あっ嬉しい~!皆の戦闘演出もかっこよかったぜ
宮ヶ瀬紬:シェイクスピアを引用する人みたいだったしね
夜岸郷是:・・・・・・・・・・・・・・・・・
GM:あっ
宮ヶ瀬紬:死ぬなエース!
九曜アギト:w
ナリア・チューブダム:しんでる~
夜岸郷是:”攻撃”
九曜アギト:紬ちゃんの攻撃が激しい
夜岸郷是:紬ちゃんの攻撃と言えば
夜岸郷是:最後にもうゴーシェくんみたいなノンデリ野郎知りませーん!って言ってくれたところも
夜岸郷是:めっちゃ爽やかで好きだったんですよね
宮ヶ瀬紬:本音かどうかはわからんけどね!
九曜アギト:あそこ私も好き
夜岸郷是:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜岸郷是:何か激しくないですか?攻撃が
宮ヶ瀬紬:でもナリアちゃんは絶対に気合と根性で復活させてゴーナリしてもらうからね
夜岸郷是:ハッピーエンドに……向かいたい!
GM:そんなこんなで
GM:ナリアちゃん4点。紬ちゃん1点。
宮ヶ瀬紬:いえいいえ~い
ナリア・チューブダム:ぴ、ピザが部屋から溢れる……
宮ヶ瀬紬:くっナリアに敗けた……! 順当な結果ですね
九曜アギト:功績点ピザだったんだ
九曜アギト:お墓がピザまみれに
GM:たいへん
GM★ロールプレイ
GM:これがプライズの前に入るはずだった!
GM:キャラクターの感情や信念をうまく演じていた
GM:これは全員とても良かったので1点はもちろんみんなに差し上げるんですが
GM:なんかほんとはこれ琴線の前にやったほうがよかったな…!
宮ヶ瀬紬:ww
宮ヶ瀬紬:まあロールプレイのいいところ色々褒めたしねw
宮ヶ瀬紬:でもまあ、琴線対象のほめがメインだったから
宮ヶ瀬紬:内容が被りはしないかも
GM:そうですね
GM:なので、ほめほめしたり……しよう!
GM:もしくはタイムラインでさらに感想戦してもよい
夜岸郷是:とりあえずどうせ皆褒める所山ほどあるんだから
夜岸郷是:ゲーム的な処理だけして次に行ってもいいかも?
GM:そう……だね!
GM:では
GM:全員に1点供えて
GM★使命の達成
GM:に行きましょう。PC1から順番に。
GM:ナリアちゃんに償いをする
GM:達成できたでしょうか、ゴーシェくん!
夜岸郷是:これは……
夜岸郷是:達成できなかったことに
夜岸郷是:価値のある使命だと思います。
GM:ふむ
夜岸郷是:次からは文字通り、そのために命を使うことができると思うので
GM:命を…使う!使命!
GM:では、使命未達成になりますね……功績点はあげられない…
夜岸郷是:ゴーシェのつぐないはナリアを自分の手で生き返らせることか
夜岸郷是:自分も一緒にナリアの所に行くことかの二つに一つだったと思うのですが
夜岸郷是:そのどちらも叶わなかったので、こういう感じになりました
GM:なるほど……
GM:では、PC2、アギトくん
九曜アギト:わ~い
九曜アギト:自分の記憶を取り戻すのが使命でした。
GM:はい。表のままですね。
九曜アギト:これは完全に達成できた気がしますね。
九曜アギト:私の記憶は私だけのもの、誰にもやらんぜ
GM:できましたねえ
GM:ばっちり!3点差し上げましょう
GM:では、PC3ナリアさん
GM:「夜岸郷是に復讐する」
ナリア・チューブダム:郷是への復讐かぁ
夜岸郷是:…………
ナリア・チューブダム:まあ……成りはしたかな。真実を改変してでも私を生かそうとしたそのスタンスを妨害することには結局成功できた気がします
ナリア・チューブダム:私の流儀に楯突いてまで私を生かそうとするひどい悪巧みだったからね。妨害できて良かったよ
ナリア・チューブダム:ちゃんと記憶して生きていくんだぞ
宮ヶ瀬紬:死んで疵を残す典型例だ
九曜アギト:忘れて楽になることは許さない
ナリア・チューブダム:根っこはお前がトチったせいだかんな!
夜岸郷是:ぎゃあああああ
夜岸郷是:忘れたくても忘れられるか~~~~~!!!!
GM:うむ
GM:復讐にしっかりなっているようですね
GM:達成として、3点差し上げましょう
ナリア・チューブダム:へへっ いただきます ピザ御殿
GM:PC4、紬ちゃん
宮ヶ瀬紬:わんわん
GM:『四人全員で列車を降りる』
宮ヶ瀬紬:だめでした~
宮ヶ瀬紬:『大丈夫。ナリアちゃんはいつだって隣にいるよ……』みたいな三文芝居をすることもできるけどやりません。
GM:おお
宮ヶ瀬紬:そもそもの振り返りをすると、初期使命は『自分の記憶を取り戻す』だったところ
宮ヶ瀬紬:自分から記憶を消しにいったPC4の目的と噛み合い悪くない?というGMやぺんさんからのアドバイスを参考にして、『四人で列車を降りる』に変更したんですよね
宮ヶ瀬紬:ここは公式シナリオがちょっと雑なとこだと思う!
GM:そうだね!
宮ヶ瀬紬:初期使命のままだったら達成できてたんだけど、それはあくまでゲーム的に3点貰えるというだけだからな~
GM:納得してロール&プレイできるかって大事ですものね
宮ヶ瀬紬:ウム……
宮ヶ瀬紬:紬的にはやっぱり、大好きなみんなと降りたい!って気持ちが強かったので
宮ヶ瀬紬:変更したのも悔いはないし、使命を果たせなかったのもよかったと思います。
宮ヶ瀬紬:いつかまた、絶対に四人で集まりたいです。
GM:うん!
GM:また四人で集まれる日を目指しましょう。
GM:では、
GM:功績点の配布は以上になります。みんな何点になったかな?
九曜アギト:6点のような気がします
宮ヶ瀬紬:流儀1、最後まで参加した0、琴線1、プライズ1、ロールプレイ1、使命0。4点のはず
夜岸郷是:流儀1,最後まで参加した1,RP1 3点
ナリア・チューブダム:じゅ、10点……?
宮ヶ瀬紬:ダブルスコアw
九曜アギト:中忍頭になれる!
GM:やば
GM:生き返ろうぜナリアちゃん
宮ヶ瀬紬:余韻を投げ捨てれば次回いきなり復活のメカナリア(中忍頭)が出せるぞ
ナリア・チューブダム:あの別れの後自力でメカ化してくるのアツい
GM:wwww
九曜アギト:作者変わってるでしょそれ
九曜アギト:あ、あと功績点の獲得ではないんですが
GM:はい
九曜アギト:私の弱点背景の【無縁】なんですけど
GM:あー
九曜アギト:家族とか居場所がないみたいな背景だったんですけど、紬ちゃんという妹が出来たので
九曜アギト:まあ性能的には外すのどうなんみたいなのありつつやっぱ外すのがいいかな~って気がするのですがどうでしょう
GM:なるほどなるほど
GM:ありますね、セッション中にその弱点を克服するようなことがあった場合未修得にできる
九曜アギト:夜岸くん、ナリアちゃんも仲間だと思ってるので
夜岸郷是:アギト……
九曜アギト:無縁とはもう言えない気がするしアギトも言わない気がするのだ
GM:そうですね
宮ヶ瀬紬:こっちもちょっと背景いじりたいんですよね。単純にデータに詳しくなかったのもあるけど
宮ヶ瀬紬:今回のストーリー的に、もっと紬に合った背景があると思った
GM:ロールプレイ的には外しちゃっていいかも!
九曜アギト:次のセッションに参加する時に背景また取れるはずだから
宮ヶ瀬紬:アギトくんのもそうだけど、記憶喪失のときにそう思い込んでた背景……みたいな感じでどう……?
九曜アギト:今回のセッションでどんな背景追加できるか考えるのも楽しいよね
夜岸郷是:わかる~
宮ヶ瀬紬:キャラ説もそうだけどめっちゃ変わったからねえ
GM:そうですね
ナリア・チューブダム:そうねえ
夜岸郷是:自分はやっぱり「約束」一択かな…
ナリア・チューブダム:キャラメイク時にそんなん認識してなかったからね……w
宮ヶ瀬紬:夜汽車を見てからキャラ説見ると「なんだあ?この捏造歴史は……」ってなる
GM:GMからは今回のセッションで変わった点などで背景の変更は可能にするよー
GM:と、いうことで
GM:どうでしょう
宮ヶ瀬紬:りょ!
九曜アギト:おす!
GM:じゃあ、今回のアフタープレイを終了しますが
夜岸郷是:捏造歴史ww
夜岸郷是:オッス!
GM:締める前に聞きたいこととか言いたいこと、ありますか?
GM:語りたいことはタイムラインでね!
宮ヶ瀬紬:こっちはないぜ!大丈夫!
ナリア・チューブダム:大丈夫~
九曜アギト:うおー
九曜アギト:めちゃ楽しかったです!ありがとうございました!
夜岸郷是:大丈夫!めっちゃ楽しかった~!
宮ヶ瀬紬:いやあ……終わってしまった
ナリア・チューブダム:終わったなあ……
夜岸郷是:マジで良い卓だった
夜岸郷是:また遊びましょう!絶対!

宮ヶ瀬紬:そういえば些細なことではあるんですけど、EDって
宮ヶ瀬紬:『一人ずつ汽車を降りてホームに消えていき、最後にナリアちゃんだけ汽車に残って消える(死者は降りられない)』
宮ヶ瀬紬:みたいなのを想像してたんだけど、これみんなのイメージと合ってたのかな
ナリア・チューブダム:大体そういうイメージだったよ
ナリア・チューブダム:汽車というモチーフがなんか良い感じで……それを活かそうとするとそうなるよね
夜岸郷是:こっちもそう言うイメージだったな~完全に
宮ヶ瀬紬:よかった~ 完全にそのイメージでロールしてお別れしたから、それなら大丈夫
宮ヶ瀬紬:お姉ちゃん次はちゃんとSuicaチャージしといてね
九曜アギト:と思いますね
ナリア・チューブダム:チャージできるとこあるかなぁ
九曜アギト:スイカでなんとかなるんだろうか