『楽園』 GM:ナケミン

本作品は、「河嶋陶一朗」「冒険支援株式会社」及び「株式会社新紀元社」が権利を有する『忍術バトルRPG シノビガミ』の二次創作物です。
©️河嶋陶一朗/冒険企画局

本シナリオは「シノビガミシナリオ集 忍秘伝・改」に収録されている公式シナリオとなります。
全編にわたりネタバレを含むので、プレイ予定のある方は閲覧にご注意ください。

本編ログ|雑談ログ

登場PC

PC1:角虫修つのむし・しゅう【キャラシート】(PL:立川)
PC2:須見葵すみ・あおい【キャラシート】(PL:嗣子)
PC3:数藤誠すどう・まこと【キャラシート】(PL:優水)
PC4:九里照くのり・てる【キャラシート】(PL:めかぶ)

目次

私立高校、清陵学園。あなたたちはそこに通う、いたって普通の生徒です。
現在は文化祭前日の9月30日であり、同じ同好会に所属するあなたたちも、出し物を開催する予定です。
同好会の主催である水波カオルと、メンバーの諸星真琴と共に準備を進めるあなたたち。
共に過ごしてきたメンバーの中には、より深い関係になりたい想い人がいる……かもしれません。


忍術バトルRPG シノビガミ
『楽園』

プリプレイ

GM:ではでは、PC紹介から始めていきたいと思います!
GM:それではまずPC1、角虫くん!
角虫修:はい!
GM:あなたはどんな学生かな?

【キャラシート】
角虫修:触手です!
GM:触手じゃねーーーか!
角虫修:ww
角虫修:「僕は、長いものには巻かれるから……」
角虫修:触手の男子高校生です。隠忍の血統:土蜘蛛!
角虫修:幼いころは活発な男子だったのですが、謎の奇病にかかってしまい
角虫修:なんやかんやあって触手の姿になってしまった悲しきモンスターです
GM:隠忍の血統ってなんだろ~ゲームか何かかな~
GM:いや…ゲームかもしれん…触手だし…
角虫修:普通の男子高校生です!
GM:なんやかんやってなんなんだ……!?
角虫修:活発さはどこへやら。内向的な性格&病弱になってしまいました。
角虫修:長いものには巻かれる性格で、他人の顔色や言動を伺い、対人関係がこじれたりすることを恐れるあまりなかなか自己主張することができませんがよろしくお願いします
GM:かわいそう。
GM:よろしくおねがいします!
GM:見学から質問が出ているのですが
角虫修:なんでも聞いてください
GM:頭部がタコ?のような姿した人間の立ち絵をされていますが
GM:普通の手足はあるのでしょうか
角虫修:いえ
角虫修:触手です。
GM:はい…………
角虫修:骨粉ミュージックは、そんな内気な時代に遊んだ思い出のゲームなので大好きです
角虫修:今考えた設定です
角虫修:こんなところでしょうか。よろしくお願いします!
GM:なるほど! 触手を使えば難しい操作もらくちん!
GM:よろしくお願いします!
GM:そんな角虫くんにはハンドアウトがありますよ。こちら!
角虫修:なにっ

・PC1の【使命】 あなたは、清陵学園に通う普通の生徒だ。
あなたの【使命】は文化祭を無事終わらせる事だ。

GM:普通……普通かなあ!?
角虫修:(文化祭……無事に終わると良いなあ……)
角虫修:学園、触手が一定数いるのかも>普通
GM:それはそれで嫌だろ……!
GM:とはいえ文化祭、頑張って無事に終わらせてください!
角虫修:はい!

GM:それでは続いてPC2、須見さん! お願いします!


By.キラキラ鱈メーカー3

【キャラシート】
須見葵:ありがとうございます~
須見葵:「…今度は何なんです?」 いや本当に何なんでしょうね
須見葵:須見・葵(すみ・あおい)!16歳の女子高生です。
須見葵:黒髪に何処か暗い赤色をした瞳が特徴的。
GM:あっ……普通の……女子高生だ!
須見葵:そうです…普通の女子高生です!
須見葵:なんでこれが特色になるんだ
須見葵:真面目な方だが、マイナーな”骨粉ミュージック”の音ゲー同好会に加入しており、よくその筐体が稼働するゲーセンに通い詰めたりしています。
須見葵:実はプレイしだしたのは最近で、とにかく高難易度までクリアしていくのが楽しいらしく、関係性とか考察とかはあまり分かっていない感じです。
須見葵:つまり普通のプレイ勢です。プレーン。とにかくクリアしていくのが楽しい位の時期。
GM:かわいいですね! ゲーセン通いなんかしちゃっているのだ
須見葵:楽しいな~ってちょくちょく覗いたりしちゃうあの感じな時期!
須見葵:後の特徴としては、変な所で最近のブームとかに無知だったり無関心な所があったり、結構可愛がってる弟がいます。
GM:弟くん!
須見葵:文化祭の制作物は手作りオルゴール。好きな曲のやつで作りたいと色々買ったりしました。
GM:すごい……本格的ですね
須見葵:あと…存在してるデータ的なあれこれは書かなくて大丈夫かな
GM:骨粉ミュージックの設定かも 言ってもいいですよ
須見葵:アマゾンで実際特殊なパンチとか使って、手回しオルゴールでオリジナル曲を~って言うの売ってるみたいですね
GM:ははあ
須見葵:そしてなぜかある忍者としてのデータは、鞍馬神流の神槍…長射程の射撃攻撃を遠くから打ち込むのがメインになります。
須見葵:結構シンプルな感じですね。一応背景データとして、家宝でアイテム持ってたり
須見葵:人質で一回GMの言う事聞かないといけないとかがありますが、あくまでデータだからね
須見葵:多分補修とかが近いのかもしれません。出れないタイミングがあるのかもしれない…
須見葵:狙っていくスタイルとしてはその道の初心者だったり浅い所にいる後輩、という感じ。
須見葵:揶揄ったり感謝したりしていこうと思います。なんか横の先輩がもうキャラ凄く濃いですが……!
GM:背景の【人質】の効果で、GMは須見さんに一回だけ命令する権利を持っています。
GM:このことを忘れないでください 皆さん 大事なことです
九里照:絶対に忘れません
GM:みんな……!
須見葵:きゃあ 以上です
GM:そんな後輩目女子のハンドアウトはこちら!

・PC2の【使命】 あなたは、清陵学園に通う普通の生徒だ。
あなたの【使命】は自分にとってかけがえのない仲間を守る事だ。

<> 須見葵:守りますよ もの投げるのは得意です
GM:かけがえのない仲間を……守ろう……!
GM:皆で命令をしよう……!
須見葵:命令権はGMにだけしかないぞ
GM:くっ
GM:冷静だぜ。よろしくお願いします!
須見葵:よろしくお願いいたします~

GM:続きまして、PC3、数藤くん。お願いします!

【キャラシート】
数藤誠:はい!
数藤誠:「みなさん、進捗はどうですか?……俺ですか?8割ってところですね」
数藤誠:学マスP口調の進捗管理をする学ラン眼鏡男子です。
GM:Oh! 眼鏡学ランボーイデース!
数藤誠:堅物な性格に似合わずサブカルに強い興味を抱いており
数藤誠:それらをもっと日の当たる場所に連れ出したい……そんな思いで日々を送っています。
GM:サブカルを愛していらっしゃる
数藤誠:骨粉ミュージックの『ラヴユートピア』という曲について、BGA含めた考察をレポートにして展示する予定です。
GM:発表物も真面目ですね……!
数藤誠:プレイヤーとしてはやや性格が悪く、対戦モードでは相手の必殺技おうぎを潰していく戦略を好みます。
数藤誠:音ゲーにだって対戦はある
GM:骨粉ミュージックに輪郭が与えられてきているな
数藤誠:そんな感じかな?よろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします~~~そんな管理男子のハンドアウトはこちら!

・PC3の【使命】 あなたは、清陵学園に通う普通の生徒だ。
あなたの【使命】は文化祭を成功させることだ。

数藤誠:よしよしよし
数藤誠:絶対成功させるので
数藤誠:締め切りは厳守ですよ、みなさん
GM:絶対成功させてくれそう!
GM:頼れるメンバーだぜ…よろしくお願いします!

GM:そして大トリのPC4! 九里さん、おねがいします!


By.好きな顔メーカー

【キャラシート】
九里照:はい!ありがとうございますっ
九里照:九里照(くのり・てる)です。くのです。
九里照:17歳、猫っぽい感じの女子高生です。コミュ力強め。
GM:あらま、かわいい~!
GM:くのチャ~ン
九里照:えへんえへん
九里照:「くの、こう見えても中学時代サッカーマネしてたんだからね~」※理由:後述
九里照:好きなゲーム楽曲は「青春ハニーハニー」というタイトルの、女性ボーカルでJPOPぽい曲。
GM:女子マネージャー、かわいい!
九里照:高難易度プレイよりも曲の考察とか登場キャラの関係性を楽しむ派です。須見ちゃんの真反対ですね。
GM:プレイスタイルはひとそれぞれ!
九里照:文化祭では「アートブックを作る~」と言っていますが、アートブックとは何なのかPLとPCがあまりよく分かっていないため、苦戦しています。
GM:www
九里照:はまっている漫画は超次元バトルサッカー漫画「ストライクの王子様」。
九里照:推しカプは黒瀬×一ノ瀬、通称くろのせです。人気ライバル校のダブルエースコンビですね。
九里照:黒瀬の破天荒な性格と、一ノ瀬の穏やかな外見…パッと見は正反対の二人ですが、
九里照:サッカーになると抜群のコンビネーションを見せるんですよ(早口)
GM:どうしたどうした
九里照:中学時代サッカーマネだったのは……もうおわかりですね。取材のためです。
GM:情報量が多い!
九里照:あとはこれ、骨粉ミュージックの設定で、よくわかってないんですけど…流派は私立御伽学園みたいです!
GM:くのちゃんが言うんならほんとうにそういう設定があるんだろうな……
九里照:回避されてももう一度攻撃できたり、回避されたらコストを減らしたり、ちくちく攻めてくスタイルです。
九里照:あと、情報を調べるのがちょっと得意です!同好会の人間関係もこれで…ククク…我が手中だぞ
九里照:学園生活満喫したい!以上でござい!
GM:恋愛強者でもあるというのか……!
GM:これはスマートなマネージャーだぜ! そんなくのちゃんのハンドアウトはこちら!

・PC4の【使命】 あなたは、清陵学園に通う普通の生徒だ。
あなたの【使命】は同好会メンバーの好きな人が、誰なのかを調べることだ。

GM:恋バナしちゃお~~! という【使命】!
九里照:うおおお 好感度教える友人ポジになるぞ~~!!
九里照:恋バナしまくります!
GM:これは期待大だ……よろしくお願いします!
GM:PC紹介は以上! ここでNPCも紹介しておくよ。


By.シノビガミ『楽園』NPC(@Seersucker_f)

水波カオル:みなみ・かおる。みんなの同級生。
水波カオル:骨粉ミュージック同好会の会長ですよ~。
水波カオル:文化祭の出し物は高難易度曲『ダービー荼毘』のフルコンボに挑戦します♡
水波カオル:でも、みんなで文化祭の準備をしてる時間が一番楽しいかもね…

・水波カオルの【使命】 あなたは、清陵学園に通う普通の生徒だ。
あなたの【使命】はみんなで楽しい時間を過ごすことだ。


By.シノビガミ『楽園』NPC(@Seersucker_f)

諸星真琴:もろぼし・まこと。水波カオルの同級生だ。
諸星真琴:骨粉ミュージックは趣味程度だったんだが、誘われて一応所属してる、ぐらいかな……。
諸星真琴:出し物? じゃあ、ゲーセンでプレイヤーを撮影した”骨粉観察日記”を作るよ。
諸星真琴:こんなところか。早く家に帰って、ゲーセンに行きたいが…

・諸星真琴の【使命】 あなたは、清陵学園に通う普通の生徒だ。
あなたの【使命】は早く家に帰ることだ。

GM:NPCのお二人、ありがとうございました。
GM:文化祭に備えて皆で展示物や出し物を準備しているらしいよ。
GM:そういえば、角虫くんは出し物を決めているのかな?
角虫修:はい!僕の出し物は、フィギュアです!手先が器用なので、細かい造形物が得意なのです!
角虫修:(ヌメッとしているフィギュア)
数藤誠:ぬめりは取っておいてくださいね。
GM:常に爽やかさとかけ離れてるんだ
角虫修:はい…
GM:皆準備するものが決まりましたね!
須見葵:ニスとかって水気厳禁だぞー
GM:では、改めてシノビガミシナリオ『楽園』始めていきましょう! よろしくお願いします~!
数藤誠:よろしくお願いします!
角虫修:よろしくお願いします!
九里照:よろしくお願いしまーす!
須見葵:よろしくお願いいたします!

【OP1:暗夜】

GM:──██
GM:どこかの暗い部屋。五つの人影がぼうと浮かんでいる。
GM:一つの影が声を発する。威厳のあり、有無を言わせぬ言葉遣いは、立場の高さを感じさせた。
GM:『”秘伝書”が奪われた。下手人は「月読」と名乗る忍者だ』
GM:『手練れの護衛数十人がついていたが、一人残らず倒されている。実力は確かだ』
GM:『だが、”秘伝書”は回収されなければならない……そこに記された忍法が、使用される前に』
GM:『お前たちはそのために集められた。行け。使命を果たせ』
GM:『”秘伝書”を、奪い返すのだ』
GM:四つの人影は言葉を受け、音もなく闇の中へと消えていく。

【OP2:骨粉ミュージック同好会、一念発起!】

GM:──清陵学園
GM:県下一の進学校である私立学園、清陵学園。
GM:いつもは勉強に追われるこの学園も、ここ最近は別の忙しさに覆われている。
GM:年に一度の文化祭。各クラスや同好会が、総力を挙げて出し物を作り上げているのだ!
GM:もちろんそれは、学園の小規模サークル、『骨粉ミュージック同好会』でも同じなわけで……
水波カオル:「はぁっ、はぁっ……! なんとか集まったよ、ボール紙……!」
水波カオル:肩で息をする女子生徒が、教室の扉を開ける。
水波カオル:清陵学園三年生、水波カオル。抱えた段ボール箱には、ボール紙やペンやらが詰め込まれている。
水波カオル:「近くのスーパーとか、売り切れちゃってたよ~」
水波カオル:「なんとか声かけて譲ってもらったの! やっぱり看板とか装飾が無いと、寂しいもんね!」
水波カオル:どん、と段ボール箱をテーブルに置く。
水波カオル:カラベラくん(マスコットキャラクター)が揺れる。
水波カオル:「さて、このまま看板づくりも手伝ってもらいたいんだけど」
水波カオル:「みんな調子はどうかな~? 明日の開催には間に合う…よね?」
水波カオル:教室内の面々を見回す。
数藤誠:片手に持っていた手帳をパタン、と閉じる。
数藤誠:「そうですね……全体的に、『頑張れば間に合う』人が多いようです」
数藤誠:「それぞれに発表していただきましょうか。俺は、あと1ページほどです」
水波カオル:優秀だなあ~、とうなづいている。
須見葵:「そうですね…」ぱちん、ぱちん、と細長い厚紙に少し変なかたちのパンチを入れている。「私はいつでもいいですけど。順番どうしますか?」
角虫修:「……僕は、何番でも……」周りの顔色を窺っている
九里照:「い…いつでもいい方からどうぞ……」試作品を顔に伏せている
数藤誠:「なら、須見さんから言ってもらいましょうか」
須見葵:「はい、数藤先輩」
須見葵:「私はオルゴール本体と、その楽譜自体は出来てます。今作ってるのは、4枚目の予備の楽譜ですね。壊れるかもしれないので」
九里照:「よ、予備……!?」
九里照:「それもう完成はしてるじゃん……」
須見葵:ことん、と机の上にパンチと厚紙--よく見ると楽譜のような線が引いてある--を置く。
数藤誠:「素晴らしい。発表自体はいつでもできそうですね」
角虫修:「す、すごいなぁ……」
須見葵:「オルゴール体験とかって結構時間かかんない奴ですからねえ」苦笑気味。
数藤誠:「それでも良いコンセプトだと俺は思います。九里さんはどうですか?」
九里照:「うぐっ」
九里照:「くのは……」
九里照:「この『エモい解釈で皆を唸らせる』って書いてあるページと『伏線回収』って書いてあるページをどうにかすれば…」
九里照:「完成するのでぇ……」
須見葵:「中核じゃないですそこ?」
数藤誠:「やれやれ」
数藤誠:「俺も後で少し手伝います。間に合わせましょう」
水波カオル:私も手伝うから大丈夫よ……!という眼差しで見ている。
九里照:「すーさぁ~ん! おーいおいおい」
九里照:おーいおいおいと言いながら泣いている。
須見葵:「私そう言うの分かんないですけど、なんか雑務とかあれば手伝いましょうか……って聞いてなさそー」
九里照:「やめろ~くのが同好会の落ちこぼれだと思いたくない! つのっちはどうなん!」
角虫修:「えっ……僕、ですか?僕は……」
角虫修:ビーカーの上で腕……腕?を絞りながら
角虫修:「ガレージキットを作っているんですが……その……材料になる樹脂がまだ全部絞り切れてなくて……」
須見葵:「樹脂って人体から絞るやつだったけ??」
水波カオル:「まだ材料の段階なの……こだわってるのね!」
数藤誠:「まあ……正確には軟体ですから……」
須見葵:「イヤそもそも普通に買い出しで買いなよ……!材料は……!」
角虫修:「でも、数藤先輩が管理してくれて助かってます。一人だと怠けちゃうから……」へにゃっと笑う
九里照:「!!」
九里照:目がきらーんと輝く
数藤誠:「そうですね。妥協も必要です。完成しない傑作よりは完成した佳作、です」
数藤誠:「俺は、この文化祭を成功させたいだけですよ」
九里照:「…………!!」
角虫修:「……あの?九里先輩?」
九里照:(くぅっ……! 良い!)ガッツポーズ
九里照:「うぅっ? 何かな? あっこっちのことは気にしないでいいよ話してて」
須見葵:「お互いの進捗報告なんですから気にするんじゃないかなあ」
水波カオル:「私もフィギュア?は詳しくないのだけど……」
水波カオル:「シュウくんは間に合いそうなの、数藤くん?」
数藤誠:「材料さえ揃えば、驚く速さで仕上げてくれると思いますよ」
数藤誠:「手先は器用ですからね、角虫くんは」
角虫修:「数藤先輩……へへっ、なんだか嬉しいや……」
水波カオル:胸を撫でおろしている。
九里照:(…………)堪能している
数藤誠:「あとは……諸星先輩はいかがですか?観察日記と伺いましたが」
諸星真琴:「で、俺か……」
諸星真琴:鞄からクリアファイルを取り出す。
諸星真琴:A4のプリントが何枚か挟まっている。
諸星真琴:プリントにはそれぞれ音ゲーの筐体とプレイヤーの写真が写っているようだ……。
諸星真琴:「これ。帰っていいか?」
九里照:「え~、先輩これ何?」
九里照:「盗撮?」
須見葵:「筐体とプレイヤー?……盗撮は流石に犯罪ですよ、諸星先輩?」
諸星真琴:「大丈夫だよ、「撮影してます」って看板も持ってたから」
須見葵:「許可取ってないやつ!」
角虫修:「えっと……それはそれでどうかと……」不審者
九里照:「やば~」ころころ笑う。
数藤誠:腕を組んで唸っている。
諸星真琴:「そもそもお前たちぐらいしかプレイヤーが来なかったぞ」
諸星真琴:「骨粉がどれだけマイナーだと思ってるんだ」
諸星真琴:何を考えているかわからない表情で呟く。
数藤誠:「……それは気付きませんでしたね」
須見葵:「いやまあ……一回料金のプラバンがもうボロボロですけども…」
数藤誠:「まあ、ひとまず水波先輩とチェックだけはさせていただきます」
水波カオル:「はーい」
数藤誠:「それで正式に提出できたら帰っていただいても構わないでしょう」
諸星真琴:「よし、早めに頼む」
水波カオル:「だ、ダメよ~!」
水波カオル:わたわたと手を振っている。
九里照:「会長、今日こそ止めて~!」
水波カオル:「みんなで準備する、のが大事なんだから!」
水波カオル:扉の前に立ち、手を広げて威嚇している。
九里照:「そうだそうだー。もろ先輩、いっつもすぐ帰るー」応援
角虫修:「はは……」水波先輩を見て笑っている。見慣れたいつもの光景だ。
須見葵:「と会長が仰せですけど~?」
水波カオル:「看板づくり、真琴くんに任せるからね!」
数藤誠:「……ふむ」
数藤誠:「いつもの流れになりましたね……」
諸星真琴:「……こういう時ばっかり、団結しやがって……」
諸星真琴:はぁ、とため息をつく。
数藤誠:「そうしたら、全員で早めに終わらせるしかなさそうですね、先輩?」
数藤誠:二人の三年生に向けて。
諸星真琴:「全くだ……いつまでかかるんだか」
水波カオル:「ふふ、こういうのが楽しいって、私思うけどな」
数藤誠:「ああ、俺、こういうノリだから誤解されがちですけど、水波先輩に共感してますからね」
水波カオル:「えー、それでは、本日の予定を発表します」
角虫修:「??」会長に視線を。
数藤誠:「予定、ですか?」
水波カオル:咳払いをして、手帳を開いて読み上げる。
水波カオル:「シュウくんとテルちゃんは、展示の完成が目標! がんばって!」
角虫修:「……頑張りましょうね。九里先輩」
九里照:「にゃ~~!うぅう、徹夜コースは避けようねつのっち!」
水波カオル:「葵ちゃんとマコトくんは、用意が終わったら教室内の装飾お願いね!」
水波カオル:「二人の製作の手伝いもしてあげてね?」
須見葵:「はーい。予備仕上げたら鎖とか風船とか作りますか~……あ、そうですね。材料の買い出しとかあれば行ってきますよ~」
数藤誠:「畏まりました。主にアドバイスなどを担当しましょう」
九里照:「へへへ、優等生コンビさま~」
角虫修:「……ゆ、優等生コンビさま~」
角虫修:マネする
水波カオル:「助かるなぁ~」
須見葵:「計画立ててやってくんですよこーゆーのは」
数藤誠:「ある程度こちらでも提案はしたのですがね……」
水波カオル:「でも、シュウくんとテルちゃんの展示もきっと顔になるんだから! 楽しみにしてるよ」
九里照:「計画できる人だけがそう言えるんだよ葵ちゃん!」
須見葵:「見通しぐらいは立てましょーよ九里先輩……」
角虫修:「はは……耳が痛いや……」耳ないけど
数藤誠:「何か……そうですね……計算違いばかりです」
水波カオル:「フフフ……」目を細めて見つめている。
水波カオル:「で、真琴くんは看板作成。できてもすぐ帰っちゃダメだからね?」
諸星真琴:軽く手を上げる。
水波カオル:「そして私は……校内の各サークルに、コプ同(※)の宣伝をしてもらえるよう、交渉に行ってきます!」
水波カオル:※……骨粉ミュージック同好会
九里照:「あれっ、会長~」
九里照:「会長の出し物はだいじょぶそうなの?」
角虫修:「出し物って、たしか……」
須見葵:「あの高難易度のフルコンですよね?練習どうなんです~?」
水波カオル:「『ダービー荼毘』のフルコン118000点プレイね!」
九里照:「バケモンっすわ」
須見葵:「う~ん出来る気がしない数字」
数藤誠:「イージーでもクリアが難しいと言うのに」
水波カオル:「ん~、三連ツイストのところはけっこう余裕ある…けどスライドのところがもうちょっと」
水波カオル:「だから、今夜も練習してく予定なの」
数藤誠:「無事、筐体の貸し出しにOK出していただいたんです」
数藤誠:「魅せてくださいよ?」
水波カオル:「フフフ、張り切ってきちゃう……!」
須見葵:「すごいはなしだ~」筐体貸し出しとかいろいろ。
角虫修:「……最近は日も堕ちるのが早いから……数藤先輩に送ってもらった方が良いですよ……?」会長に。
水波カオル:「そうね……でも、筐体も夜の受け取り予定だから」
水波カオル:「無理してこっちに合わせなくてもいいわ。ありがとう」
数藤誠:「それなら俺より諸星先輩の方がいいのではないですか?」
数藤誠:「腕っぷしには自信ないですよ、俺」
諸星真琴:「……まあ、そうかもな」
九里照:「男子と一緒に帰った方がいいのはくのも賛成~!」
須見葵:「泊り…ではないか~。数藤先輩腕細めですもんねえ」
諸星真琴:「俺が行ってもいい。角虫も物を持つのは苦手そうだしな」
角虫修:「……」自分が送る、とは言えない。夜道を女性と2人で帰宅したら、怪物と思われて討伐されるのが見えるし
九里照:「すーさん筋肉ないんか~」(覚えておこ…)
角虫修:「……そうしていただけると助かります」手、ぬめぬめしてるから……
水波カオル:「じゃあお願いしちゃおうかな。よし、予定も決まったわ……」
水波カオル:「あ、でも、ちょこちょこ部室にも顔出すから! 手伝うから呼んでね!」
九里照:「交渉もファイティーン!」
数藤誠:「お言葉に甘えさせてもらいます。交渉、いつも助かってます」
角虫修:「よろしくお願いします……会長」
須見葵:「はーい。会長も頑張って下さいね~~っ。別の所で捕まっちゃって変な条件のまされたりしないでくださいよ~~っ!」
水波カオル:「の、飲まされません! まかせなさい!」
水波カオル:「とにかく、皆のいい思い出になるよう、文化祭を楽しみましょう!」
水波カオル:手を高く掲げる。
水波カオル:「コプ同、ファイト~!」
九里照:「ファイトー!」掲げる。
数藤誠:「ファイト」手帳ごと右手を掲げる。
須見葵:此方も掲げて。「ふぁいとーっ!」
角虫修:「……お、おー!」周りをキョロキョロみて、合わせる
諸星真琴:「……」水波に手を持ち上げられている。
GM:若い男女の笑い声が響く。
GM:きっとこの文化祭が、きらきらと輝く一生の思い出になる。そんな予感がしていた。

GM:ここで、プライズ「文化祭の思い出」の情報を公開します。
角虫修:なにっ!

・プライズ「文化祭の思い出」の【概要】 文化祭を通じてできる、かけがえのない思い出である。
このプライズは、一番最初に【告白】の条件を満たした者が獲得する。
獲得した者はプライズの【秘密】を見ることができる。
「情報共有」は発生しない。

GM:そう……このプライズは情報判定の対象に取ることができません。
GM:秘密を得るためには、【告白】の条件を満たす必要があるのです。
GM:一体【告白】とはなんぞや?
数藤誠:なんだろう……
九里照:俺、はやく告白がしてえよ!
数藤誠:青春の香りがする
GM:それは皆様が所持しているとご説明されていた…ペルソナ! これに関係があります!
角虫修:ww
数藤誠:なんと!
九里照:何ィッ!
須見葵:なんだとお
角虫修:ペルソナ……?それは一体…!
GM:ペルソナとは、キャラクターに与えられる追加の秘密!
GM:調査されると公開され、特殊な効果が発生します。
GM:そして今回、PCとNPCの皆様は、共通のペルソナを与えられています。それがこちら。

・ペルソナ「告白」の【真実】 【告白】
この【真実】を修得したとき、好きなキャラクターを一人目標に選ぶ。
この【真実】が公開されると、【真実】の持ち主は、目標に対して「愛情」の感情を獲得する。(すでになんらかの感情があれば、変更される)
ゲーム終了時、自分とその目標が、互いに対して同じ感情を持っていれば、この【真実】の持ち主は、功績点を2点獲得する。

角虫修:なるほど…?
数藤誠:真実!
GM:共通のペルソナなので、内容である【真実】を公開してしまうよ。
須見葵:はえー
GM:そして……お分かりですね?
数藤誠:なるほど みんな同じの持ってるんだ
九里照:ほほう
GM:だれか一人を、こっそり【告白】の目標として選んでいただきます!
九里照:きゃー!!
角虫修:な、なにぃ~!?
須見葵:なるほど………
GM:あとでGMに教えてね。
数藤誠:はあーい!
須見葵:はい~
九里照:はい…!!
角虫修:ちなみになんですが
GM:はい!
角虫修:異性限定でしょうか。告白の目標は
九里照:!!!!!
GM:どこにも……そんなことは……書いていませんわよ!
GM:好きな相手をお選びなさいな!
数藤誠:ヘエー
角虫修:な、なるほど…
九里照:はわわ!!
GM:だって好きになっちゃったんだモン それが青春だモン
須見葵:なるほどなあ
九里照:じゃあしょうがないよネ
GM:プライズの「【告白】の条件」とは、
GM:つまり【告白】の目標とお互いに同じ感情を抱いた状態になることを指しています。
九里照:はは~
GM:言い換えれば……カップルが成立したとき、と言えるでしょう。
角虫修:ふんふん
GM:とはいえ、感情を結ぶだけなら感情判定でもできます
GM:また戦闘の勝者となれば、誰かの感情を変えることもできます
九里照:はは~(2回目)
数藤誠:ねじふせて好きにさせちゃうんだ
GM:そういうこと。
角虫修:なるほど…!
須見葵:こわいよ~
GM:条件を達成する方法はペルソナのみではない、とだけふんわり把握しておいていただければ。
九里照:くのはそういうのも良いと思うなっっっ
九里照:ね!!!つのっち!!!!!
諸星真琴:(アイツ……時々妄獣の瞳になるな……)
角虫修:えっ!?同性を告白対象にする話!?
須見葵:こわいですね諸星せんぱい
諸星真琴:そうだな
数藤誠:なぜかすごいイキイキしている人たちがいますね
角虫修:えーと、「感情判定で偶然愛情を取得する/させる」「ミドル戦闘で殴って愛情を取得させる」「対象のペルソナを暴いて愛情を取得させる」のどれかって感じでしょうか。
GM:そうですね!
角虫修:ありがとうございます!
GM:ペルソナは自分に向いてるとは限らないのが切ないぜ。
角虫修:あ、そうか
角虫修:ペルソナを暴いても、その人が必ずしも自分に愛情を取ってくれるわけじゃないんだ。理解
GM:ペルソナは、誰かを調べた時に【秘密】とランダムで選ばれるので、確実に暴けるわけではないのもポイントだ。
GM:【秘密】を既に知っている相手であれば必ずペルソナが暴けるぞい。
角虫修:秘密を抜こうとしたら、うっかりその人の好きな人を知ってしまうってことかよ…
九里照:せ、せつない~
GM:ペルソナ、および「文化祭の思い出」についてはこんなところかな。
角虫修:質問ばかりですみません。ペルソナって、抜いた瞬間に全公開でしたっけ?抜いた人だけ?
須見葵:ありがとうございます~ メモ欄にのせましたー
角虫修:メモありがとうございます!
九里照:ありがとうございます…!
GM:メモありがとうございます!
数藤誠:助かります!
GM:ペルソナは抜かれた瞬間に全公開です!
GM:誰が好きか全バレします
角虫修:了解です!ありがとうございます!
角虫修:www
角虫修:最悪だww
GM:さらに公開するハンドアウトがあります。
GM:エニグマ、「清陵学園」と「文化祭の小道具」です。

・エニグマ「清陵学園」の【偽装】 県下一の進学校。
いつもは勉強に追われている生徒たちも、文化祭直前のこのときだけはハメを外している。

・エニグマ「文化祭の小道具」の【偽装】 PCたちの同好会の発表。
その中に隠されていたのは…?

GM:エニグマはざっくり言えば、PCに不利益をもたらす特殊効果のあるハンドアウトです
GM:調査をすることで、不利益の解除方法が判明する、という流れになりますね。
九里照:はは~
角虫修:なるほど~
九里照:恋バナにかまけていると なんらかの不利益な情報がほったらかしになっちゃうんだ
GM:まあ……青春には関係ないかもね!
須見葵:こわい
数藤誠:ええ〜?清陵学園に秘密が〜〜〜?
水波カオル:フフフ、私が貰って来た小道具なのよ
数藤誠:こんなにいい学園じゃないか……なんの不利益をもたらすって言うんだ
数藤誠:ふしぎだなあ
数藤誠:先輩!
角虫修:実は進学校じゃないのかもしれない
水波カオル:何も怪しくないのよ
須見葵:じゃあなんでエニグマになってるんですか先輩!
水波カオル:女性は秘密を纏って美しくなるのよ、葵ちゃん
須見葵:何故小道具に……
GM:現時点で公開される情報はこんなところです!
GM:何か質問はありますか?
数藤誠:だいじょうぶだとおもう!
須見葵:ペルソナで指定できる好きな人は自身以外のpc3名という理解であってます?
GM:PCじゃなくてもセッションに参加しているキャラクターであれば大丈夫です!
須見葵:現状だと自身以外のPC3名/NPC2名のうち誰か、ということですね 了解です!
角虫修:あー、そうか、NPCもか
九里照:もしかしてNPCもサイクルで行動ってするんですか?
GM:どうだろうな~
GM:する可能性が……あります!
九里照:ほほう!了解です!

第一サイクル

GM:メインフェイズを開始します。
GM:第一サイクルを開始します。

【第一サイクル:マスターシーン】

GM:最初に行動するのは…
諸星真琴:俺だ!
諸星真琴:早く家に帰りたい、しかし同時に、同好会の人間関係は気になっているんだ。
GM:というわけで、PCの誰かのペルソナを暴こうとするぞ。
諸星真琴:まずはランダムでいいか。えい
諸星真琴:1D4
ShinobiGami : (1D4) → 4

諸星真琴:九里! シーンに登場するがいい!
九里照:にゃ~!
九里照:出ます
諸星真琴:ありがとう。
諸星真琴:他に登場したい人がいたら出てくれてもいいぞ。
諸星真琴:シーンは「学園シーン表」を使おう。
諸星真琴:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(11) → 特別教室。音楽室や理科室にいるのってなんか楽しいよね。

諸星真琴:じゃあ…放送室とかにしよう。
九里照:おっ いいですね
諸星真琴:たぶん九里の出し物に必要な映像が流れているはず。

GM:──放送室。
GM:文化祭に備え、学校内の重要な伝達手段となる放送室は慌ただしい。
GM:しかしそのぶん、出番がないであろうAV機器は、フリーで使える状態になっているようだ。
GM:旧い型式のモニターには、緑の芝生が映っている──
諸星真琴:「──部室から消えたかと思ったら」
諸星真琴:放送室の扉を開き、声を掛ける。
諸星真琴:「こんなところにいたのか、九里」
諸星真琴:「『ストライクの王子様』、か? それは……」
諸星真琴:モニターに流されている映像を茫洋とした瞳で見つめている。
九里照:「な……」「なななな………」
九里照:中腰で扉の方を振り返った中途半端な姿勢のまま、顔を赤くしている。「なぜここに!?」
諸星真琴:「ふ、俺も仕事はサボりたいからな」
九里照:「さ……サボ……」黒瀬と一ノ瀬の出会いを描いた過去シーン(アニメオリジナルで尺が増えた)を横目に見る。
諸星真琴:「人の注目が向かないポイントは調べがついている、というわけだ」
九里照:「うぅ~ち、ちがうもん…」
諸星真琴:「サボりじゃないのか? 共犯になるつもりだったんだが……」
九里照:「一応、ちゃんとした目的があって、要らないカセットテープもらって、被写体に使おうと思ったの」
諸星真琴:「ほう」正反対な雰囲気の少年二人がぶつかり合う画面を眺めている。
九里照:「……だ、だって」
九里照:「誰もいないし『ストプリ』の円盤ほったらかしにされてたら~! 見るしかないっしょ~!」
九里照:「うるせ~!共犯になりやがれ!」ひとりでキレだす。
諸星真琴:「情緒がおかしくなっているぞ……」
諸星真琴:「まあ、共犯になったなら一つ」
九里照:「?」プスプスした顔でもろ先輩を見る。
諸星真琴:「互いに秘密の共有でもしようじゃないか」
諸星真琴:「ほら、こいつらも、互いに弱点があるということを知って理解しあっている…」画面を指さす。
諸星真琴:「俺も展示は面倒くさいが、同好会内の人間関係に興味がないわけじゃないんだ」
九里照:「ほほ~もろ先輩もくろのせの魅力が分かってデュフフ…」デュフフ…って口で言う。
諸星真琴:「口で言ってる……」
九里照:「………」「もしかして、もろ先輩」
九里照:「先輩も、やっぱ感じてた!? この文化祭前の準備期間……」
九里照:「どことなくみんな、ソワついてたよね? つかこんだけ一緒にいて、ラブが生まれわけないよね~思春期の高校生がさ~!」
諸星真琴:「……」「ああ。どうも浮足立っていたと思うよ」
九里照:「にゃんだ~先輩もそういうの気になっちゃうんだね~! いいよいいよ、くの、協力するよ~!」ウキウキしはじめる。
九里照:「こう見えてもこう見えてるとおり、友達だけは多いですからっ。噂もいろいろ届いてくんのー」
諸星真琴:「はは、ありがたいな」
九里照:「ふふーん。ね、誰の話が知りたいの~?」
諸星真琴:「聞きたい相手のこともあるが……例えば、須見とか」
九里照:「ほほぉ」猫のように目がきらんと光る
諸星真琴:「まずは共犯関係だろう? 九里、お前の話も聞かせてくれよ」
諸星真琴:薄く笑う。
九里照:「ぉ……?」
諸星真琴:「コプ同の中に……気になってる相手がいるんじゃないか?」

諸星真琴:と、自分から恋バナを差し向けて
諸星真琴:それを呼び水にして、九里さんの想いを聞き出そうとするよ。《水術》で情報判定!
諸星真琴:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

諸星真琴:成功!
九里照:ニャ~ン!
諸星真琴:では、【秘密】とペルソナの【真実】、どちらを暴いたかを決定しよう。
諸星真琴:これは完全ランダムなので……1で【秘密】、2で【真実】だ。
諸星真琴:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

諸星真琴:ウ~ン、【秘密】か~
九里照:あいや~残念!
諸星真琴:では、九里さんの秘密を獲得しました。

諸星真琴:「……そうか。そんな想いが……」
九里照:「にゃははは~。だから、それどころじゃないっすよ~くのは~」目を逸らしながら言っている。
九里照:気になっている人はいるにはいそうだが、ここで口を開くことはなさそうな気配だ。
諸星真琴:「たしかにな。命短し恋せよ乙女、とは言ったものだが」
諸星真琴:「今はそれどころじゃない、というのも事実か」
九里照:「にゃっす」複雑そうな顔を見せる。「だいたい…」
九里照:「すごいしっかり『好きになったー!』ってエピあったわけじゃないから、恋せよ乙女的なモードにもなりづらいってゆーか…」
九里照:「そーかもって感じなだけだし~。内緒、内緒!」
諸星真琴:「…ああ。わかった、共犯関係だからな」
九里照:「……その言葉、忘れないからにゃ~!」恥ずかしそうに叫ぶ。
諸星真琴:「深くは踏み込まないさ。ただ、あまりのんびりはするなよ?」
諸星真琴:「この時を逃したら、ってこともあるものさ」
九里照:「…ん~」複雑そうな顔をまた見せ、曖昧に頷く。
九里照:「あとで先輩の秘密も教えろしー。好きな人はいるんでしょ?」
諸星真琴:ふ、と笑って息を漏らす。
諸星真琴:「アートブックが完成したら教えてやるよ」
九里照:「む」「む、むむむむむっ」
九里照:「むきぃ~~~~っ!!」ぽこぽこ!
諸星真琴:笑いながら捌き、放送室を退散する。
諸星真琴:「『伏線回収』、楽しみにしてるぞ。邪魔したな」
GM:ばたん。扉が閉じた。

【第一サイクル:須見葵】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
須見葵: GAST
須見葵:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(3) → 学校のトイレ。……なんだか少しだけ怖い気がする。

須見葵:えっトイレかあ 難しいな……
GM:振り直してもいいですよ!
GM:RoCやけんね
須見葵:なるほど!
須見葵:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(5) → 校舎の屋上。一陣の風が吹き、衣服をたなびかせる。

須見葵:いい感じの表来ましたね
GM:ちょっと高いところに立っててもらうといいですね。
GM:登場希望はありますか?
須見葵:登場はどうしようかなあ 屋上だからエニグマ学園のやつしらべようと思っています
GM:一人でふってもよしですよ!
GM:NPCをにぎやかしにしてもいいです
須見葵:じゃあ先に振っちゃおうかな?
GM:OK!
GM:では指定特技を宣言して、判定してもらいましょう。
須見葵:選択特技は罠術。罠を仕掛けるなら…という観点から学校を調査します~
GM:いいですね。判定どうぞ!
須見葵:2d6=>5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

須見葵:よしよし。
GM:危なげないぜ。では「清陵学園」の【真実】が公開されます。
須見葵:やったね。

・エニグマ「清陵学園」の【真実】 【明鏡止水】
解除判定:計画判定《意気》

戦闘中に「ボス」がファンブルしたとき、逆凪を無効化する。

GM:この【明鏡止水】というのが、エニグマの戦力としての名前になりますね。
GM:「ボス」とは一体……?普通の学生なのに……?というところではありますが
GM:解除したい場合、シーンプレイヤーが《意気》で判定する必要があるようです。
GM:また「計画判定」と書かれている場合は、主要な行動……情報判定や感情判定の手番を消費して行う、ということになりますよ。
須見葵:なるほどな~…… 意気、遠い!
GM:なのでこのシーンでは解除判定の挑戦は不可だ。誰かに任せてもいいかもしれませんね。
須見葵:須見だと難易度9なのでお願いしたいところさん
GM:では、シーンの演出に移りましょうか。

GM:──屋上
GM:それなりの広さを持つ屋上は、文化祭における重要スポットだ。
GM:本格チャイマサラティーを出す売店、本格トムヤムクンを出す屋台、本格タピオカミルクティーを出すカフェが鎬を削るだろう……
須見葵:小さくなにがしかの曲を口ずさみながら、色んな所から学校を眺めている。
須見葵:アップテンポなポップス風ながら、どこかケルト風の要素も入り混じった曲。
須見葵:「………ふ~~ん………」
須見葵:「やっぱ雑多に色々あるんだけど、どこか整ってるな~……文化祭委員会・・・・・・とかが苦労してるのかしらん」
須見葵:マイナーな音ゲーにも詳しいようなら、その曲が何か知っているかもしれない。
須見葵:Cast one's line。微妙な難易度にある曲で、スコアタ勢はあまり顧みず、MV勢もあまりに風景などが多くて何処か困る。
須見葵:そんな曲だった。
九里照:そんな須見ちゃんの後ろから、みんなの足音が聞こえてくるよ。
数藤誠:「こんな所にいたのですか、須見さん」
数藤誠:そのうちの一人が立ち止まって声をかける。
九里照:「へぶっ」すーさんの背中にぶつかる。
須見葵:頬杖を突きながら階下を見ていたが、それを解く。「お、数藤せんぱいに九里せんぱい。ゆくえふめーは辞めたんです?」
角虫修:「ぎゃんっ!」くのちゃん先輩の背中にぶつかる負の連鎖
九里照:「おごっ」
須見葵:「痛そう」
九里照:「へへ…その節はぁ……普通に見つかっちまいましたぁ……」
須見葵:「天網恢恢疎にして漏らさずというわけですね~。後ろにいるのは角虫くん?」

角虫修:ひょこっと顔を出す。僕です。
数藤誠:「近づいて歩きすぎですよ、皆さん」
数藤誠:特に反省の様子はない。
須見葵:「………」もう一度九里さんと数藤せんぱいを見る。もう一度見直す。
須見葵:「えっ………えっっ???」
九里照:「んっ何その顔………」振り返り。「あっ!? ………あぁ!?」
数藤誠:「一体どうしたんですか、妖怪でも見たような顔をして」
九里照:自分の背中をぺたぺたと触る。「そいえば粘液もつかなかった!!」
須見葵:「う、うしろ!せんぱい後ろ!!」
数藤誠:?と疑問符を浮かべて振り向く。
数藤誠:「……誰です?」
九里照:「わかる」
角虫修:「そ、そんな、化物を見たみたいに言わないでほしいな……」化物が何か言ってる
須見葵:「こっちの台詞~~~!」
須見葵:「外見がぜんぜんちがうじゃん!え!?名前ちょっと確かめさせてくれない!?」
角虫修:そう言われて、須見ちゃんにジャケットを引っ張られる。胸ポケットの裏には『角虫修』と刺繍が入っているのが分かるだろう
須見葵:ずかずかスカートで勢いよく近寄って名札を確かめようとする。
須見葵:「う、うそだあ……!さっきまで今まで通り触手の塊だったよね!?」
数藤誠:「説明を」
数藤誠:「求めます」
角虫修:「触手の塊ではないよ……1本ずつ分かれてたから……」
須見葵:「普通の人間はぱっと見で何十個も数えられないんだってば」
角虫修:「じつは……かくかくしかじかで……」かくかくしかじか
角虫修:そう。なんかよく分からないが寝て起きたら人間になっていたのだ!
須見葵:「説明になっとらんやろがい!!」チョークを掛ける。
角虫修:グエエ……とチョークをかけられる。粘液はつかない
九里照:「葵ちゃんがこんなにビックリマークつけてツッコミするのはすげー珍しいんだぜ」読者への解説
数藤誠:「……理解を超えた事態ではありますが……」ため息をつきつつ
数藤誠:「実際に起こっている以上、受け入れる他ないでしょう」
数藤誠:「ところで、展示物のフィギュアは完成しましたか?」
須見葵:「いや病気でどうこうって話だから病院行かなくていいの……!?」薄く香水か匂い袋かで、うっすらサクラの匂いがする。
角虫修:「フィギュアは……あと少しで終わります……数藤先輩が”管理”してくれたから…」
九里照:「!?」
角虫修:「病院は大丈夫だよ……あっ……須見さん、良い匂いがするね」触手だったので鼻が良い
数藤誠:「ふむ。手先の感覚が変わっていると思われますが、問題はありませんね?」
須見葵:「いやどうかわからんでしょ…っ、ってもう!」顔を薄く染めて離れつつはたく。
角虫修:「大丈夫、だと思います。……たぶん」そういって腕を絞ろうとする。粘液は出ない
須見葵:「だから原料はきちんと店売りを買えって言ったんだよな~~……!」
数藤誠:「腕を絞らないでください。傷めますよ」
九里照:「つ…つのっちの~~、手を~~、触ってあげたらぁ~いいんじゃないかなぁ~~?」
九里照:「手先の感覚に問題があるかどうか~~、それで分かると思いまーす」
須見葵:「九里せんぱい???」半目。
数藤誠:「?」
九里照:「別に葵チャンも触ってイインダヨッ」早口
須見葵:「いや……普通にもの触れば…よくないすか…?」
角虫修:なるほど、と、数藤先輩の手を握る
九里照:「!!!」
須見葵:「ほら~~すぐ信じちゃう~」
数藤誠:「……普通の人間の手ですね。粘液もない」
角虫修:「あっ……ありがとうございます」
九里照:(………!)ひっそりとガッツポーズしている
須見葵:「いい事…いい事なんだよね??」
数藤誠:「コホン。それはそれとして」
須見葵:「はい。」はい。
数藤誠:「須見さん。そろそろこちらも手伝ってもらえませんか。俺、ちょっと会長に用事があるので」
数藤誠:「気分転換は大切ですが、どこかで区切る必要がありますからね」
須見葵:「あっはーい。次なんでしたっけ…学内で揃うものは行ってきましたけど」
数藤誠:「そうですね。九里さんと角虫くんの仕上げの手伝いと」
数藤誠:「その展示ディスプレイの装飾を見ておいてほしいです」
九里照:「へへへ」手揉み
須見葵:「はーい、了解です~~。角虫くんはまあ何とかなりそうっぽいかな……?あ、そだ」
須見葵:「水波会長と諸星せんぱいにも角虫くんのこと伝えときますね~」
須見葵:ぱしゃりと角虫くんを写メって送る。
角虫修:「あっ……ありがとう、須見さん。……うん、僕は口下手だから……うまく説明出来ないと思うから、そうしてもらえると助かるな」
須見葵:「口下手とかそういう問題じゃない気がするんだよなあ私。私だけ?」
須見葵:「まあ、……」
須見葵:ちょっと口元をもにゅもにゅしてから。
須見葵:「どうしてかは分かんないけど、治ってよかった」
角虫修:その言葉に、にぱっと笑う。ありがとうね
須見葵:「--へへ。じゃあ、準備がんばろう。九里せんぱいも逃げないでくださいよ~~~」
九里照:「うにゃ~~~っ! 何故ばれる~!」
須見葵:「二度目なんだよなあ」

【第一サイクル:数藤誠】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
数藤誠:はーい!
数藤誠:まず、会長に登場していただいて、小道具のエニグマ行こうと思います。
数藤誠:判定は先に振ります!
数藤誠:調査術で。ストレート!
GM:はい! 判定どうぞ!
数藤誠:SG>=5 (判定:調査術)
シノビガミ : (SG@12#2>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

数藤誠:?
GM:ウワーッ
数藤誠:んー
GM:これは恐ろしい事やでえ……
数藤誠:使いますか。
GM:なにっ
数藤誠:神通丸!
GM:ヤッター!
数藤誠:振り直します!
数藤誠:SG>=5 (判定:調査術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

数藤誠:かなしい
GM:数藤ーーーーッ!!
数藤誠:ま、まあいいでしょう
GM:展示物がヤギさんに食べられたりしたのかもしれないね。
数藤誠:会長と一緒にいろいろ用意したりします。 シーン表!
数藤誠:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(11) → 特別教室。音楽室や理科室にいるのってなんか楽しいよね。

GM:おおっ
数藤誠:いい感じ。音楽室に小物の材料借りにきた感じにしましょうか。
GM:は~い

GM:──音楽室
GM:清陵学園にもブラスバンド部や軽音楽部が存在している。
GM:文化祭での発表を間近に控え、学内はどこかしらで常に音楽が鳴っているものだ。
GM:ことに音楽室の周辺では、パーカッションの音が響き耳が痛いほどだった。
数藤誠:半分ぐらい埋まった段ボール箱を持って、水波さんの後ろについている。
数藤誠:「防音材がもう少し欲しいですからね」
数藤誠:「交渉は俺、得意じゃないんで。会長に任せます」
水波カオル:「え~? よく聞こえないけど、任せてね!」
水波カオル:片目を瞑ってアピールする。
数藤誠:こくり、と頷く。
水波カオル:「ふふっ、懐かしいなあ」
水波カオル:「去年は防音をちゃんとしてなかったせいで、隣の漫研に怒鳴り込まれちゃって……」
数藤誠:「あれは失態でした」
数藤誠:「会長のおかげで丸く治まりましたが……」
水波カオル:「ふふ、初めてだったから失敗は当然よ」
数藤誠:「そう言っていただけると救われますね」
水波カオル:「実績?がつくかはわからないけど…」
水波カオル:「誠くんやテルちゃんがいなければ、同好会として発足もできなかったんだから」
水波カオル:「ずっと続いてくれたらいいな……」
数藤誠:「まあ、その点では利害が一致したと言っていいでしょう……会長?」その願いを込めたつぶやきを聞き逃す。
水波カオル:「んーん、なんでもないわ!」
水波カオル:にこにこと笑っている。
数藤誠:笑い返そうとして、引き攣った笑顔になる。
数藤誠:笑い慣れていないのである。
水波カオル:「あはは、ぎこちない!」
水波カオル:「悪いことじゃないけど、次期会長なら折衝もやってもらわないといけないわよ?」
数藤誠:「どうも……中々この学校に来るまで同好の士が見つからなくて……」
数藤誠:「うむ……そうですね………そう……なんですか?次期会長?」
水波カオル:「先の話よ、先の話!」
水波カオル:「でも、誠くんならみんなを引っ張れると思ってるのは、ホント!」
数藤誠:「………俺が……」
水波カオル:「同級生のテルちゃんだって、憧れるような視線で誠くんをよく見てるしね」
数藤誠:「……いや、九里さんは……どうなんでしょう」
数藤誠:「なんだか角虫くんと一緒の時ばかり見られてる気がするんですよね」
水波カオル:「いや、でも……シュウくんは触手だし……だったし……」
数藤誠:「あれは、流石の俺もびっくりしました」
数藤誠:「あ、会長。すみません、小道具の管理にミスがあったかもしれないです」
水波カオル:「まさか素顔があんなに可愛らしいとは……えっ?」
水波カオル:「あら、部室戻る? 一緒に行きましょうか?」
数藤誠:「いえ、大丈夫です。ちょっとしたらすぐ戻るんで」
数藤誠:「あ、やっぱりあれって可愛らしい系なんですね」
数藤誠:そう宣いつつ。
数藤誠:「箱、置いとくんで、手に入れた機材とか入れといてください。取りにきます」
数藤誠:そう言って部室へと向かおうとする。
数藤誠:何故か、気が急く。
水波カオル:「気をつけてね~」
数藤誠:「はい!水波会長も!」
水波カオル:「───」
水波カオル:続く言葉は、管楽器の音にかき消されて、聞こえなかっただろう。
数藤誠:果たして───数藤は何も見つけることはできなかった。
数藤誠:思い違いだったのかもしれないし、誰かが先に見つけて修正しておいてくれたのかもしれない。
数藤誠:ほんの少し、頭が痛んだ。

【第一サイクル:マスターシーン】

GM:動くのは…
水波カオル:私よ!
水波カオル:まずはシーン表を振るわね。
水波カオル:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(5) → 校舎の屋上。一陣の風が吹き、衣服をたなびかせる。

水波カオル:いい感じね。
水波カオル:登場希望は、角虫修くんね。
角虫修:なにっ!
角虫修:分かりました。出ます

GM:──部室棟屋上
GM:本棟とは別に、部室棟にも屋上はある。
GM:しかしこちらは、建物の古さなどから文化祭での使用は禁止されているのだ。
GM:文化祭前日ともなれば、そのような場所には人影はいなかった。
水波カオル:「わ…わぁ…!」
水波カオル:角虫を呼び出した水波カオルは、口を押さえている。
角虫修:「…………」
水波カオル:「本当に……シュウくんなのね……?」
角虫修:「…………」こくん、と頷く。
水波カオル:「そっか……ね、もっと顔を見せて?」
水波カオル:距離を詰める。ほのかに花の香りがする。
角虫修:(良かった……。須見さん、ちゃんと分かりやすく説明してくれてた。後でお礼言っておかなきゃ……)
角虫修:「えっ?」接近を許す。顔が至近距離に近づく
角虫修:「あっ……。カ、…会長?」
水波カオル:「……」頬を撫でる。
水波カオル:「…あ…あら、ごめんね? ビックリさせちゃった?」
角虫修:無抵抗に撫でられる。「……会長、良い匂いがします」触手だったので鼻が良い
角虫修:「ビックリ……は、しましたけど……嫌ではないです」
水波カオル:「良かった。シュウ君の瞳の色はこうだったのか、って思ってね」
角虫修:「……」頬を撫でられる。今は、粘液でベタベタさせてしまうことを気にする必要もない
水波カオル:「シュウくんの本当の姿が見られたのも、私、嬉しいの」
水波カオル:「きっとこれも、文化祭の、楽しい思い出になるでしょう?」
角虫修:「……会長は」
角虫修:「そう、思ってくれますか……? 楽しい思い出になるって」
水波カオル:「ええ。必ずそうなるわ」
角虫修:「なら……この姿になって……良かったと思うヌメ……」触手の姿の時の口調が残ってしまっていた
水波カオル:「…ふふっ。声と口癖は、前のままなんだね」
水波カオル:「これも、この先の学校生活も……きっとすべてが、楽しい思い出になる」
水波カオル:「それが私の夢でもあるの。シュウくん、付き合ってくれる?」
角虫修:会長の言葉に、ホッと胸を撫でおろす。今は胸がある
角虫修:「……僕は、この文化祭を無事終わらせたいと思っています。でも、どうせだったら」
角虫修:「この文化祭を……無事に、楽しく終わらせたい。そう思います」
角虫修:「……それで良ければ……付き合います」
水波カオル:「…そうだね」
水波カオル:「シュウくんが来てくれるなら、すっごく嬉しいわ」
水波カオル:片目を閉じて、照れくさそうに微笑む。

水波カオル:というところで感情判定をします。
角虫修:なにい!感情!
角虫修:愛情来い!!!!
水波カオル:シュウくんの姿が変わっても心は今までと同じである、ということを感じられたので
水波カオル:《異形化》で判定するわね!
水波カオル:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

角虫修:《異形化》!
水波カオル:成功! 感情表を振りましょう。
角虫修:成功ですね
水波カオル:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)

水波カオル:!!
角虫修:!!!!
角虫修:ヤッター!!!!!!!
角虫修:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)

GM:角虫くんも感情表を振ってくださいね。
角虫修:チックショオオオオオ!!!!!!!
水波カオル:では私は…可愛らしい後輩だなあという庇護欲から、愛情!
角虫修:ギギギ……憧憬を取得します……
水波カオル:おねーさんに憧れてね♡
角虫修:ww
水波カオル:という感じで、からかいつつ再び作業に戻っていくわね。
水波カオル:シーン終了!

【第一サイクル:角虫修】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
角虫修:ではシーン表を
角虫修:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(7) → 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

角虫修:廊下
GM:廊下だ
角虫修:どうしようかな。数藤先輩が音楽室に行った一方その頃~的な感じで、須見ちゃんとくのちゃん先輩に出て欲しいかな
角虫修:作業組で。その最中、会長に呼び出されて抜け出して戻ってきた的な
九里照:出るよぉ~
須見葵:了解しました。此方問題なく~
GM:OKです!

GM:──廊下
GM:風船や色とりどりのチラシ、立て看板や展示物で彩られている。
GM:進学校の凛とした空気はどこへやら、心躍るような文化祭の空気で廊下は満ちている。
GM:準備期間であり喧噪が無い点だけが、どこかちぐはぐな雰囲気を漂わせていた。
角虫修:「あっ……須見さん。くのちゃん先輩……」作業部屋に戻る途中の廊下で二人を見かける
九里照:「おかえり~」葵ちゃんと一緒に廊下で写真を撮影している
須見葵:看板用の木材は切り終わったので、いい感じになるように。「あ、お帰り」
角虫修:「会長に呼び出された理由、やっぱり、この姿のことについてだったよ。あ、でも、須見さんがちゃんと説明してくれていたから、理解してもらえたみたい」
角虫修:「ありがとう、須見さん」へにゃっと笑う
須見葵:「…まあ元々そう説明しようがないんだけど、納得してもらえたなら…いいのか……?」
九里照:「青春ですにゃ~」フムフム頷いている。
須見葵:「納得するしかないっちゃないんだけど。現物があるし…」
九里照:「もっと正体を確かめテストしたいって言うのかい」
須見葵:「触手がひと型になるの、青春というかディズニー的おとぎばなしじゃないすかせんぱい」
須見葵:「え、いや……病気だって言うし……」
九里照:「本物つのっち、かわいーしおとぎばなしなら良くない~?」つのっちの頭をぽふぽふ撫でる。
角虫修:「……」ぽふぽふされる
須見葵:「素人が手出ししちゃうと不味くないです?……可愛いって、まあ…顔はそうですけど」
九里照:近付くと学生らしい制汗剤の香りが淡く香るよ
角虫修:「……」今なら、ヌメヌメさせることを気にする必要もないのだ
須見葵:「角虫くんも嫌なら言いなよ~?言わないと絶対遠慮しないってせんぱい」
角虫修:「あっ……くのちゃん先輩、良い匂いがします……」触手だったので鼻が良い
九里照:「にゃふふふ~ん……にゃっ!?」
九里照:「急に何を言い出すの~! やめろ~しないしない!」照れる
角虫修:「……嫌ではないよ。だって、今はこうされても相手をヌメヌメさせなくて済むし…」
須見葵:「あっせんぱいが油断しとる。こっち方面の油断はめずらし~なあ」
九里照:「油断もしとらんし~!」
須見葵:「そか?変に近づかれるとこう…身を引きたくならんか?ないならいいんだけど」
須見葵:「匂いかがれてるんだよな~~っ!」
角虫修:「あっ……す、すみません、先輩。匂い嗅がれるの、嫌ですよね……あの頃の姿の癖で……」
角虫修:「須見さんも……ごめん。さっき、匂い嗅いじゃったから……」
九里照:「ちょっと待って葵ちゃん、要審議じゃない?」葵ちゃんにくっつく
須見葵:「審議しますかこれは」
九里照:「癖つったよね?」
須見葵:「つまり今までずっとやってたってことっスよね?」
角虫修:「う」「あ……」
須見葵:「九里さいばんちょー、これは証拠では!」
九里照:「現行犯逮捕だね! アウトだよアウト~!」
角虫修:「ち、ちがっ……」「触手は、触手全体に嗅覚器官があるから……」「そういう意味で……」
角虫修:「うぅ……ご、ごめんなさい……」
角虫修:「あ、あの!」逃げるように話題を変える
角虫修:「僕、調べたいことがあって……」
九里照:「うお~~美少年の涙!美少年オーラ~~~!!」オーラに呑まれかけている
須見葵:「九里せんぱい!のまれるなって!結構凄い事言ってるよ!!」
須見葵:のまれかけてる九里せんぱいをささえている。わちゃわちゃしているのでしれっと離れてもいいかもしれない。
九里照:「いやでも今の発言は何らかの隠喩だったという気持ちになってき……にゃに?調べたいこと?」
九里照:今なら呑まれているので判定も始めやすいでしょう
須見葵:「大分直接的だった気がするが………あ、話変わる感じ。理解」
角虫修:「は、はい……あの小道具、少し気になって……」助かるぜ

角虫修:そう言って、小道具のエニグマを判定します
角虫修:そう
角虫修:あの時、触手の姿では調査が出来なかった……(ぬめぬめしてるから)。でも、今の姿なら……小道具を調べても、手から零れ落とすことは無い!調査出来る!
角虫修:《異形化》で判定します! 触手にとってはこの姿こそが異形なのだ!
角虫修:ど、どうでしょうか!GM!
GM:いいでしょう! あの時っていつだよ(正気)
GM:判定どうぞ~
角虫修:ww
角虫修:ウオォ!
角虫修:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

角虫修:アァー!?
GM:あの時っていつなんだよ~!
GM:振り直しがあれば使うこともできる! ファンブルを甘んじて受けることもできる
角虫修:これは……使いましょう…!神通丸!
GM:おおっ 判定どうぞ~
角虫修:もう1回振る!
角虫修:ハァ、ハァ!
角虫修:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

角虫修:ッシャア!!!!
九里照:おーー!!
GM:やったね!
須見葵:おお
GM:では「文化祭の小道具」の【真実】を公開します!

・エニグマ「文化祭の小道具」の【真実】 【黒の闘気】
解除判定:計画判定《死霊術》

「ボス」に対して誰かが攻撃を行ったとき、攻撃の処理終了後、攻撃を行ったキャラクターは《意気》で判定を行う。
判定に失敗すると、集団戦ダメージ1点を受ける。

GM:ボスとやらがいるらしい……?
GM:ボスに攻撃したとき、集団戦ダメージというバステで反撃される恐れがある!
GM:こちらも計画判定なので、解除には手番を消費する必要があるようですね。
GM:では〆のロールプレイをどうぞ~

角虫修:「これは……」手にした小道具が、【黒の闘気】を発しているのが分かる
角虫修:「黒い……闘気……らしきものが……」
九里照:「…………???」首をかしげる。「美少年隠喩?」
須見葵:「オーラとかそういう奴………?漫画か……?」
角虫修:「骨粉でもオーラを出すキャラいたけど……ああいう…?」
須見葵:「リアルではなくない??」
九里照:「なんでつのっちもよく分かってないのさ」
角虫修:「……数藤先輩たちにも相談した方が良いかな」
須見葵:「あいや…………いや……でも…気付いたら人間に戻るもんな……あり得るのか…そんな小道具が……?」混乱している。
角虫修:「須見さん……混乱させてごめん……」
九里照:「くのにも分からん~! だから、つのっちが嘘ついてないならすーさん達にも話すのは賛成~」
須見葵:「ほんとだよ!いや…角虫くんが悪いんじゃないんだけど……でも悪いからな……(?)」
須見葵:「まあ…それと合わせて、ちょっと屋上から見て」
須見葵:「外の屋台の並びとかちょっと危ない感じしたから、それも伝えとくか…」
九里照:「うにゃん…」(くの、恋バナしたかったんだけどチャンス逃したな……)の顔をしている

【第一サイクル:九里照】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
九里照:はい!え~ 先にシーン表振りますね
九里照:GAST 学園シーン表
ShinobiGami : 学校シーン表(9) → 静かな授業中の風景。しかし、忍術を使って一般生徒に気取られない会話をしている忍者たちもいる。

九里照:もっかい行ってみようかな
九里照:GAST 学園シーン表
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

GM:文化祭前なので授業はやってないでしょうしね。
九里照:校庭にしておきましょう!
九里照:会長と行動していた数藤くんを迎えに行った流れで、数藤くんとのシーンにしとうございます フフフ
数藤誠:おお!
GM:オオ~っ

GM:──校庭
GM:出店の骨組みがあちこちに出来上がっている。
GM:一部の店舗では、前夜祭と言わんばかりにフランクフルトを焼きあげているぞ。
九里照:「にゃっあいつらつまみ食いしてる! いいな~」
九里照:「あっ、ちがうちがう」
九里照:「というわけですーさんと恋バナをするの巻なのにゃー!」
数藤誠:「どなたに向かってアピールしているんですか?」メガネを直す。
九里照:「カメラ?」指で四角くフレームをつくる。
数藤誠:「なるほど?モキュメンタリーでしょうかね」
数藤誠:よくわかっていない。
九里照:「ドキュメンタリーじゃなくて……?」よく分かっていない。
九里照:「それはともかく~、恋バナだよ恋バナ」
数藤誠:「メタフィクション的な何かかと……」
数藤誠:「ふむ」
数藤誠:「俺は恋の話をするにはあまりに……似合っていないのでは」
数藤誠:メガネを直す。
九里照:「そんなことないよ~、2年の仲じゃん!」
数藤誠:「ああいえ、あなたと一緒にいるのが変とかいうわけではなくですね……」
数藤誠:「まあ、同学年というのはそれなりに……話しやすい、のかもしれませんね」
九里照:「そゆこと~」ニマニマしつつ、ずいずい距離を詰める。「だいたいさー、すーさん」
数藤誠:「近い。近いです、九里さん」
九里照:「ひそひそ~」耳元。「”似合ってない”ってことは、”恋してません”ってわけじゃないってことでオッケ?」
数藤誠:「…………」頬が紅潮している。
数藤誠:「聞き逃してほしかったですね、そこは」
九里照:「うにゃ~~っ、すーさん!!」きゃっきゃ
九里照:「これはどうにかして聞きださないといけませんにゃあ」

九里照:という流れですね
九里照:《九ノ一の術》で情報判定。好きな人を聞き出そうとするよ!
GM:やった! 《九ノ一の術》だ!
GM:判定どうぞ~
九里照:うっふん
九里照:2D6>=6 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 10[4,6] → 10 → 成功

九里照:あっ《社交術》で+1するのを忘れていました…というのを抜いても成功!
GM:お見事! では数藤くんの【秘密】か【真実】か…
GM:1D2振るので、1と2のどっちが【真実】だといいですか?
九里照:え~ うーーん あ~ 2が【真実】で!
GM:了解です!
GM:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 2

九里照:やったあああああああああああああああああ
GM:うわぁ~【真実】!
九里照:うおおおおおおおおおおおお
GM:では数藤くんの【告白】が公開されます!!
数藤誠:ギャーっ!
GM:文章は全員共通なので、目標だけ記しましょう。

・数藤誠の【告白】 あなたの【告白】の目標は、「九里照」である。

九里照:うわ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!
数藤誠:アーーー
GM:数藤くんは、九里さんに「愛情」の感情を獲得してください!
数藤誠:獲得しました!
GM:good
GM:さらに九里さんは、背景【社交性】の効果により
九里照:あ……ありがとうございます……!!
GM:ペルソナの【真実】を見抜いたとき、追加で情報判定ができますね!
GM:情報判定をなさいますか?
九里照:はい………!します! これって対象は変えられますよね
GM:はい! 誰でも対象にとれますよ。
九里照:え~~ あ~ じゃあ…ロール的には なかなか戻ってこないからさらに迎えに来たみたいな感じで…
九里照:choice[すみ,つの]
ShinobiGami : (choice[すみ,つの]) → つの

九里照:つのっち!カモン!
角虫修:ハイ……
GM:シーンには出さなくても情報判定の対象にとれますよ~
九里照:あっそうなの! じゃあ…… あっいや ごめんなさい!
九里照:須見ちゃんの情報判定いきます!
GM:おおっ
九里照:同様に《九ノ一の術》で この距離感で調べてゆきます
GM:では判定をどうぞ。追加の情報判定は、追加するたびにマイナス2の修正がかかりますよ。
九里照:ハァハァ 我が【社交性】により+1かかりますので
九里照:2D6-2+1>=6 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6-2+1>=6) → 8[4,4]-2+1 → 7 → 成功

GM:お見事! 【斑猫】で+1ですね
九里照:そうでした…w 失礼しました
須見葵:あれ!?私!?
GM:では須見さんへの情報判定も成功。1D2で【秘密】か【真実】かを決めましょう!
GM:先ほどと同じく1なら【秘密】、2なら【真実】で
GM:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 2

GM:あらま! それでは須見さんの【真実】も公開になります!
九里照:うおお……おおお……
須見葵:ぐあーっ

・須見葵の【告白】 あなたの【告白】の目標は、「角虫修」である。

数藤誠:わー!!
九里照:おおおおおおおおおおお…………
GM:須見さんは、角虫くんに「愛情」の感情を獲得してください!
須見葵:ウオオバレてる!せんぱい!ちょっと!
須見葵:取ります……
GM:バレてしもうたねえ……
九里照:おおお~~~~~~~~…………
GM:九里さんがインパクト受けている
九里照:さっきから「お」しか言ってない
GM:【社交性】の書き方的には更に追加の情報判定できそうですが、どうしますか?
九里照:いっちゃうか!つのっちもいきましょう!
角虫修:や、やめろー!
GM:GOGO! ただしマイナス4修正がかかりますよ!
九里照:はい!ここは《九ノ一の術》で!
九里照:2D6-4+1>=6 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6-4+1>=6) → 6[1,5]-4+1 → 3 → 失敗

GM:ずっとクノイチしてるじゃん
九里照:さすがにだめでした
GM:流石に-4の壁は高かった!
角虫修:ホッ。胸を撫でおろす。今は胸がある
数藤誠:wwww
GM:ww
九里照:www ここは失敗のままでいいでしょう! 判定は以上でござい!
GM:では、ペルソナが暴かれたところで、〆のロールをどうぞ~

九里照:「だってすーさんの恋って絶対協力したいし気になるし教えてほしいしねーねーにゃーにゃー」ぐいぐい
数藤誠:「あ……ああー……近いです、近いですって」
九里照:「ていうかさ!気になってたんだけど…すーさん、さっき会長と二人で何してたん」
数藤誠:「あれは資材を受け取りに行っていただけです、お望みのようなことは何もないですよ」
九里照:「そ~~かな~…すーさんって、会長といる時、くのと話す時より口数多くない?」
数藤誠:「それは……それは」
九里照:「今だってぜんぜん目合わんし~」「ん~?」
数藤誠:「合わせられませんよ……!はず、かしい、ですし」
数藤誠:耳まで赤くなっている。
九里照:「んん…」雰囲気の変化を感じて、こっちもなんだか頬が染まる。「うす」
数藤誠:「っ……」
九里照:「でもさー…」
九里照:「会長のこと好きなら、くの、協力するし言ってほしー…」
九里照:「2年の仲じゃん…」
数藤誠:「ちが、その………九里さんっ」
数藤誠:ばっと目を合わせる。メガネが少しズレる。
九里照:「なに!」何故かちょっとキレている。
数藤誠:「俺が好きなのは、あなたです……あなたなん、ですよ……!」
九里照:「だから協力するって言って……」
九里照:「………、おぉ!?」
数藤誠:メガネを外して曇りを拭いて、またかける。
九里照:「あなっ…………」じわじわ理解しはじめる。「あなたっつった」
数藤誠:「ええ」「言いました」
九里照:「にゃっ」
数藤誠:「俺は、あなたが、好きです。九里さん」
九里照:「ひゃっ……」何か茶化そうとしたまま顔が真っ赤だ。「す、す、す、すーさん」
数藤誠:「はい」
数藤誠:こっちは少し冷静さを取り戻しつつある。
九里照:「はい、じゃなくて! い…いきなりそんな…何を言うか~! 冗談もほどほどに…」
数藤誠:「冗談でこんなこと言えませんよ」
数藤誠:「自覚はあまりないようですが……あなたはとても、魅力的なひとです」
九里照:「にゃ~~~~~………」蚊の鳴くような声
九里照:「いやっ、だって」
九里照:「そんな素振りなかった!」
数藤誠:「……隠してましたから」
数藤誠:「特にあなたにはバレないように……したかった、ので……」
数藤誠:「できるだけ、適切な距離を保とうとしていました」
九里照:「……っ」真っ赤になっている。「い、い、い、いつから……!?」
数藤誠:「そうですね………あなたが」
数藤誠:「同好会に入って……そして……」
数藤誠記憶を辿る・・・・・、ように目をふせる。
数藤誠:「3週間ぐらい経ったころから、でしたかね」
九里照:「は…………、早っ」
数藤誠:「あの頃、確か───」記憶の所々に虫食いがある。
数藤誠:会長が言っていた去年のこともそうだ。微妙に思い出しきれない。だが───
数藤誠:大切な思い出なのだから。色褪せては、いない。
九里照:「………?」数藤くんの様子を不思議そうに見上げた、瞬間…
須見葵:……そこで、九里せんぱいが目を彷徨わせたとき、たまたま--人影が目に入る。
須見葵:鉄骨の裏に身体を押し込んだ須見葵だ。頬は赤い。
九里照:目が驚愕に見開く。「………うっ」
九里照:「うにゃああああーーーー!! ああああ葵ちゃん!」
須見葵:「ゲっバレた」
須見葵:「くっ……このままスルーしてくれれば何も聞かないことに出来たというのに……!」
九里照:「だめだめだめ!現行犯逮捕ーー!」
須見葵:「は、話せばわかる!」
九里照:「いやいやいやすーさ……」数藤くんを見る。「すーさん!!石のようになっとる!」
数藤誠:口がぽかんと開いている。視線はちょっと上の方を見たまま固まっている……
須見葵:「お二人とも……!私を信用してください!私がそうした秘事をみだりに人に言い触らすような人間ではないと…!」
須見葵:「というわけでここは解放して一旦時間置きましょう。ダメ?」
数藤誠:「………いや、それではイーブンとは言えないでしょう」
九里照:「ダメに決まってんやろがい!」背景で叫んでいる
九里照:「なんだその口調!」
数藤誠:「知ってしまったあなたのことを、我々も知る必要があります」
須見葵:「くっ……私は清廉潔白にして大変行い正しい人間ですよ!信用してください……!」
須見葵:「ぐっだめだ…!こういう目の数藤先輩は誤魔化せない……!」
数藤誠:「ほう。誤魔化す、と」
九里照:「な、なになに?」
須見葵:「嘘は言ってないですけどあまりに気まずいからですってば!」
数藤誠:「……須見さん」
須見葵:「な、なんです……?」謎の圧力に押されている!
数藤誠:「あなたの好きな人はだいたい見当がついています」
須見葵:「ナっ、」詰まったような高音。
須見葵:「何をおっしゃるやら」
須見葵:「クラスでも人気の須見ちゃんは誰も好きとか嫌いとかそう言うのはありませんよー?」
九里照:猫のように目がピーン!と光っている
数藤誠:「先ほども、随分と意識をしているように見えました。ですよね、九里さん」
九里照:「うん!!!!」※あんまり分かってないが空気を読んだ
須見葵:「ノリだけで言いやがってーっ!」
数藤誠:「そう……あなたは」手帳を閉じ、懐にしまい……
数藤誠:右腕をピンと伸ばし、その人差し指をつきつける!
須見葵:微妙にそわそわして周囲に目をやっている。
数藤誠:「角虫くんに、特別な好意を抱いている!!」
須見葵:「ぐぅううううぅぅぅぅううう……………!」顔を真っ赤にして苦渋の声を漏らす!
九里照:「おぉぉぉぉぉぉ…………」口元を抑えてニヤニヤしている。
須見葵:「なっ、なんですかもーー!べっ、別に……いいでしょ!内心の自由ですよ!」
数藤誠:「さあ。後はあなたの仕事ですよ、九里さん」
九里照:「えへへこれは良いこと聞いちゃっ…にゃっ?!」
須見葵:「えっここは等価交換でお互い黙ってましょうじゃないの!?」
数藤誠:メガネが光る!
九里照:こちらの目も光る!「わかりやしたぜ、すーのアニキ!」
須見葵:「な、なに!?何する気ですか!?」
九里照:「ぐへへ、安心してて~カワイイ後輩のために、あとはうまくこっちでやってあげるから~!」
須見葵:「や、やめろ~~っ!」
GM:校庭に悲鳴がこだまするのであった……

【第一サイクル:マスターシーン】

GM:──部室棟・裏
GM:日も暮れ、生徒たちの声も聞こえなくなった時間。
GM:9月30日のカレンダーが、その役割を終えつつある刻限。
水波カオル:「いけない、急がないと!」
水波カオル:設営を続けていた水波カオルが、部室棟から駆けていく。
水波カオル:「筐体の業者さん、もう来ちゃうわよね…!」
水波カオル:「遅れたら失礼だわ……あら?」
水波カオル:近道である部室棟の裏。まばらな林は、月明りを薄暗く染める。
諸星真琴:ざく、と諸星真琴が姿を現す。
水波カオル:「あら、諸星くん?」
水波カオル:「送りに来てくれたの? もう、一人でいいって朝に言ったじゃない?」
水波カオル:「でもありがとう、急いで──」
諸星真琴:「もう」
諸星真琴:「もういいだろう、水波カオル」
諸星真琴:「ここまでにしようじゃないか。俺は──」
諸星真琴:その表情は茫洋とし、何を考えているか、うかがい知れない。
諸星真琴:しかし、その手に握られた、一振りの太刀。
諸星真琴:その”殺意”は、月光を反射して明らかに表れていた。
諸星真琴:「──俺は、早く家に”帰りたい”んだよ」

GM:諸星真琴が、水波カオルに対して戦闘を仕掛けます。
GM:諸星か水波のどちらかに感情を持っているPCは、戦闘乱入が可能です。
角虫修:乱入します!
GM:了解です。では、3人での戦闘になりますね。
GM:諸星真琴のキャラシートを公開します。いったい何のことなのだろうね
角虫修:なんのことだろうな~
【諸星真琴】
GM:そして水波カオルのキャラシートは…ありません。彼女は「一般人」として扱います。
角虫修:おお…!
GM:では、戦闘を開始しましょう。

GM:【第一ラウンド】
GM:プロットをお願いします。
角虫修:はーい、ちょっと待ってね
GM:水波カオルは一般人なので、自分のプロットは0になります。
GM:「予測値」という攻撃をするための専用プロットのようなものがあるのですが、今回は省略。
Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
角虫修:決めました!
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
諸星真琴:こちらも決定。
GM:それでは、オープン!
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:角虫修がダイスを公開しました。出目は「1」です。
角虫修:ほほう?
GM:プロット6、諸星から。
諸星真琴:忍者の戦い方は、知らないよな…角虫
角虫修:忍者…?なにを言って…
諸星真琴:【接近戦攻撃】を使用します、目標は水波カオル。
角虫修:!?
諸星真琴:プロット0のキャラクターは、実際のプロット値に関わらず、すべての忍法の間合内にいるとして扱われるんだ。
角虫修:そ、そうなの!?
諸星真琴:だが、これを知らなかったとしても、お前に責任はない。
諸星真琴:知っていたとしても、結果は変わらないからだ。
GM:この【接近戦攻撃】の命中判定は、自動成功になります。
GM:そして水波カオルは回避判定を行えません。
GM:一般人である彼女は、諸星真琴……”忍者”と名乗る者の、理外の速度の一撃を受け、死亡します。
GM:水波カオルが脱落したことで、戦場に異変が起こります。戦闘を強制終了します。

GM:「そこ」に角虫修が居合わせたことは、不幸なことだった。
GM:水波カオルの送迎に来た彼は、日本刀を構えて彼女に対峙する、諸星真琴の姿を見る。
角虫修:「会長。遅くなってすみま……」「え?」
角虫修:「諸星先輩……?」
諸星真琴:聞きなれた後輩の声。しかしそれに反応を返すことは無い。
角虫修:諸星先輩も会長の送迎に来たのだろうか。……否。その様子はただ事ではない。
角虫修:なにより、その手に持つ刀と発する殺気は、この場が異常事態であることを明確に表している。
水波カオル:「シュウくん! 来ちゃダメ──」
水波カオル:一瞬遅れて存在に気付き、声を上げる。
諸星真琴:踏み込み。
諸星真琴:姿が消える。
角虫修:「カ……」会長、と声を上げる瞬間。
諸星真琴:いや、消えるように見えたほど、速かったのだろう。
角虫修:だが、一般人である角虫修にとって、その速度は姿が消えると同義であった
諸星真琴:「……」
角虫修:声……音速よりも早く届くその凶刃は、視界に留めることすら出来ない。
諸星真琴:そして再び姿が現れた時、そこには赤く光る刀身を携えた立ち姿と。
水波カオル:肩から腰までを赤く染め、崩れ落ちる姿だけがあった。
水波カオル:「あ────」
角虫修:「――――――!」
角虫修:なにが起こったのだろうか。理解が出来ない。理解をしたくない。
角虫修:親しい人が……親しい人に斬り捨てられる。そんなこと……信じたくなど無かった。
水波カオル:地に臥し、その瞳が角虫修を見つめている。
水波カオル:「────」
水波カオル:何かを伝えようとしているのだろうか。唇がわずかに動く。
水波カオル:しかし、それを確かめるより前に、その瞳は光を失う。
諸星真琴:「──ああ、そうか」
角虫修:「ア……アァ……」決して聞き漏らすまいと耳を立てる。が、既に彼女は物言わぬ存在へとなってしまった
諸星真琴:「やっぱりお前は、天才だ」
諸星真琴:何かを感じたように、ぽつりと呟く。
諸星真琴:「角虫」
角虫修:「……」その言葉は耳に届かない。ただ、黙って、彼女の亡骸を見つめている
角虫修:「何で……」問いには答えず。絞り出したのは声。
諸星真琴:「舞台はもう回ってしまったんだ」
角虫修:「何で……」「何でこんなことを……!」
諸星真琴:「█は、俺にできる██を██████」
諸星真琴:応答か、あるいは独白か。
GM:その内容は聞き取れない。声が遠いからでも、感情が揺さぶられているからでもない。
GM:音が捻じ曲がっている。風景が捻じ曲がっていることに気づく。
GM:林が裏返り、校舎が変形し、星が光線を残して明滅している。
角虫修:「…………」すべてがねじ曲がっている異常な空間に囚われてる。いや、異常なのは、最初からだったっけ。
角虫修:「……僕も」
角虫修:「……殺すんですか?」
諸星真琴:「██」
諸星真琴:曲がった指先で、水波カオルの遺体を指し示す。
GM:”ねじれ”の中心が、水波カオルにあることに気付いたとき。
GM:角虫修の意識もまた、反転する。
GM:世界が反転する。

GM:██████を終了します。
GM:██████を開始します。

██████

GM:──清陵学園
GM:県下一の進学校である私立学園、清陵学園。
GM:いつもは勉強に追われるこの学園も、ここ最近は別の忙しさに覆われている。
GM:年に一度の文化祭。各クラスや同好会が、総力を挙げて出し物を作り上げているのだ!
GM:もちろんそれは、学園の小規模サークル、『骨粉ミュージック同好会』でも同じなわけで……
水波カオル:「はぁっ、はぁっ……!」
水波カオル:肩で息をする女子生徒が、勢いよく教室の扉を開ける。
GM:古い部室棟の壁にその衝撃が伝わり、
GM9月30日・・・・・のカレンダーが揺れる。
水波カオル:「なんとか集まったよ……!」
水波カオル:「ボール紙……!」
水波カオル:清陵学園三年生、水波カオル。
水波カオル:抱えた段ボール箱には、ボール紙やペンやらが詰め込まれている。
水波カオル:一般的な、楽しい文化祭の準備をする生徒の姿が、そこにある。
数藤誠:「会長」
数藤誠:片手に持っていた手帳をパタン、と閉じる。
数藤誠:「…………進捗の方は順調です」
数藤誠:何か、歪な感覚がある。
数藤誠:それが何かはわからない。
数藤誠:「それぞれに発表していただきましょうか。俺は、あと1ページほどです」
水波カオル:優秀だなあ~、とうなづいている。
須見葵:「そうですね~~……」ぱちん、と細長い厚紙に、少し変なかたちのパンチを入れている。「私はいつでもいいですけど。順番どうしますか?」
九里照:「い…いつでもいい方からどうぞ……」試作品を顔に伏せている
角虫修:「…………」僕は、何番でも。と言いかける口が止まる。にじみ出る違和感を感じる。
諸星真琴:部屋の隅で席に座り、文庫本を読んでいる。
角虫修:僕はこの光景を知っている。……時間のループ。ありえないことだと斬り捨てることは出来なかった。そして、希望も感じ取ることが出来た。
角虫修:あの時とは違う、人間の姿で僕はこの場にいる。それはつまり、あの時(1回目)と同じ状況をなぞらないことを意味している。未来は変えられる
数藤誠:「なら、須見さんから言って……角虫くん?どうしました?」
角虫修:「……僕は、何番でも……」自然と、諸星先輩の顔色を窺っている
諸星真琴:”前回”と同じだ。
諸星真琴:声を掛けられるまで、我関せずという様子で佇んでいる。
須見葵:「またこうなんかあったん?だいじょぶか~?」
角虫修:「須見さん……ありがとう……」
須見葵:「うん?別に大したことじゃないよ」実際、須見葵から角虫修に対して、触手の時から偏見を感じることは少なかった。
角虫修:「”なにもなかった”よ……」そう。なにも起こさせない。
数藤誠:「体調が悪かったら無理はしないでくださいね」
数藤誠:……そのふたりのやりとりを見て、
数藤誠:なにか微笑ましいものを感じていた。
九里照:「ね~っ、くのおかしいんかな~」メソメソしながら顔を上げて皆に言い始める。
九里照:「くののアートブック、なんとかなった気がしてたんだけどにゃあ~」
須見葵:「じゃ、私からかな。私はオルゴール本体と、その楽譜自体は出来てて…今は予備四枚目作ってるところです。厚紙なんで、破れても大丈夫なように」
須見葵:「せんぱい、手伝ってあげませんでしたっけ~~?」
九里照:「うそっ、予備~? それもう完成はしてるじゃん…」
須見葵:「九里せんぱい、いい言葉を教えてあげますよ……」
九里照:「何……?こわ…」
須見葵:「”夏休みの宿題は、予定通りやれば終わる”。いい言葉でしょ……?」
九里照:「それは計画できる人だけが言える台詞なんだよにゃあ~~!!」
須見葵:「ま、戯言はおいておいて。実際結構手伝いませんでしたっけ?」
須見葵:「そうそう、角虫くんのフィギュアやってさ~……ん?あれ…宿題のやつだっけか其れは……」
水波カオル:「どうしたの~、みんな? なんだか変よ?」
九里照:「んん~~~…?」不可解そうに首をひねっている。
水波カオル:「あっ…文化祭が楽しみで、気が逸っちゃったのかしら……」
数藤誠:「なんだか平仄が合いませんね……」
水波カオル:楽しそうに笑う。まったく違和感を覚えている様子はないようだ。
水波カオル:「とにかく、文化祭が成功できるように」
水波カオル:「本日の予定を確認しましょうか! おーっ!」
水波カオル:楽しそうに手を上げ、意気揚々と各人の予定を確認していく。
角虫修:メンバーの楽しそうな様子を見ながら、1回目と同じように。ビーカーの上で腕を絞りあげる。
角虫修:それは、未来を変えるという決意。絞り出そうとしているのは、一握りの勇気だ。
角虫修:「……おー!」1回目よりも強く返事をして、掌を合わせた。

GM:第一サイクルを終了します。

第二サイクル

GM:第二サイクルを開始します。

【第二サイクル:マスターシーン】

諸星真琴:動くのは俺だ…
諸星真琴:情報判定をするぞ。うーん
諸星真琴:ランダムに決めよう。
諸星真琴:1D4
ShinobiGami : (1D4) → 1

諸星真琴:角虫か、シーンに出てもらうぞ
GM:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(3) → 学校のトイレ。……なんだか少しだけ怖い気がする。

角虫修:フシャーッ!(威嚇
GM:丁度同性なのでトイレも問題ないね。
角虫修:ですね

GM:──部室棟・開かずのトイレ
GM:封印がされているわけではない。単純に古くて、誰も使わないだけのトイレである。
GM:そこでばったりと出会うだろう。
諸星真琴:「…角虫か」
角虫修:「……」
諸星真琴:「前から聞きたいことがあったんだよな。トイレに行く必要があるのか?」
諸星真琴:「まあ、今はもう人間の身体なわけだが」
角虫修:「……触手だって、トイレくらい行くでしょう」
諸星真琴:「触手の知り合いが他にいないもので」
角虫修:「……また会長に怒られますよ。早く戻った方が良いんじゃないですか?」その言葉には棘がある。触手のように。
諸星真琴:「そうだな。サボり場所として悪くないつもりだったんだが……」
角虫修:「……」手を洗い、ハンカチで水気を拭き取る。どれだけ拭いても取れなかったぬめりは、今はもうない
諸星真琴:「でも、戻っていいのか? こんなところに態々来たんだ」
諸星真琴:「俺を追って来たんだろう?」
角虫修:「!!」
角虫修:「……やっぱり、あなたも”気づいて”いるんですね……」この時間軸がループしていることに
諸星真琴:「まあ、な」
諸星真琴:「だが、俺は自分の役割から大きく外れるつもりはない」
角虫修:「なら……隠していても仕方ありませんね。教えてください」
角虫修:「……なんで会長を殺したんですか……」
角虫修:「また……会長を殺すんですか…?」
角虫修:それが、彼の言う”役割”なのだろうか?そんな疑念を抱きながら。
諸星真琴:「……」
諸星真琴:「俺の秘密は」
諸星真琴:「フィギュアが完成したら、教えてやるよ」
諸星真琴:薄く笑う。
角虫修:「……知ってるんですよね?」
角虫修:「僕のフィギュアが……完成しなかったこと……」
角虫修:「……話すつもり、無いじゃないですか」
諸星真琴:「どうだろうな?」
諸星真琴:「さて、質問されっぱなしも癪だし」
諸星真琴:角虫に向き直る。
諸星真琴:「俺も、同好会内の人間関係に興味がないわけじゃないんだ」
諸星真琴:「教えてくれよ、角虫。お前の立派な、思いの丈を」
諸星真琴:壁に手を突き、角虫を見下ろす。
諸星真琴:その圧力は強く……

諸星真琴:情報判定をします。相手を壁際に追い詰める《歩法》で。
諸星真琴:2D6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功

諸星真琴:成功、1で【秘密】、2で【真実】……
諸星真琴:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

諸星真琴:くそっ また【秘密】じゃないか
角虫修:ホッ。胸を撫でおろす。今は胸がある
GM:諸星真琴が、角虫修の【秘密】を獲得しました。

諸星真琴:「…ハッ」
諸星真琴:今までと違う、憐れむような笑みを浮かべて、距離を取る。
角虫修:「……」見上げるように向けていた視線を外さずに。離れる彼を目で追う。
角虫修:「……なにが、おかしいんですか?」
諸星真琴:「問答を続けても仕様がないから、聞き流してくれていい」
諸星真琴:「なぜ水波を殺すのか?」
諸星真琴:「…ならお前は、なぜ水波を守るんだろうな?」
諸星真琴:「それを考えたら、思わずな」
角虫修:「……問答を続けても仕様がないから、聞き流してくれていいです」
角虫修:「なぜ、会長を守るのか?」
角虫修:「……”人間”は……そういうものでしょう?」
角虫修:「僕はもう、怪物じゃないんです……」
諸星真琴:「…言うじゃないか」
諸星真琴:「覚えておくよ、人間の角虫修」
諸星真琴:「せいぜい、上手く舞台を回してくれ」
諸星真琴:手を振りながら、その場を後にする。
角虫修:その背後を、ただ、見つめていた。
角虫修:その背中だけは。あの優しかった姿と変わらぬままだった。

【第二サイクル:数藤誠】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
数藤誠:九里ちゃんに出てきてもらいましょう
九里照:はい…!
数藤誠:情報判定を……してやる
数藤誠:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

GM:校庭ですね!
数藤誠:再びの校庭。デジャヴありそうですね
九里照:なるほどね…!
GM:ほんとうだ……

GM:──校庭
GM:出店の骨組みがあちこちに出来上がっている。
GM:一部の店舗では、前夜祭と言わんばかりにフランクフルトを焼きあげている……
GM:……この光景も、既視感があるものだ。
数藤誠:「九里さん。ご一緒してもらって、申し訳ない」
数藤誠:手帳を開いて色々メモしている。
九里照:「いえ…」尻尾が生えてたらピーンと立っていそうだ。
九里照:右手と右足が一緒に動いている。
数藤誠:「何か緊張していませんか?」
九里照:「そりゃっ…するに決まってるだろ~!」
九里照:「さっきのさっきで呼び出してどういう目的にゃ~」
数藤誠:「………ふむ」メガネが一瞬光り、収まる。
数藤誠:「ならば、ハッキリさせておいた方がいいですね……」
九里照:「うぐぐっ」

数藤誠:というところで
数藤誠:九里さんに情報判定を仕掛けます。言霊術で喋らせてやるぜ
九里照:うおおお……!!!
GM:うおお!
数藤誠:SG>=5 (判定:言霊術) 頼むぞ今度こそ!
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

数藤誠:成功!
GM:お見事!
九里照:おおお……!!
GM:では1D2で【秘密】か【真実】か 1と2のどちらが【真実】だといいですか?
数藤誠:2で!
GM:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 2

数藤誠:来たぜ
九里照:おおおお……!!!!!
GM:きたぜ

・九里照の【告白】 あなたの【告白】の目標は、「数藤誠」である。

数藤誠:?!
数藤誠:えっ?
九里照:ハイ
数藤誠:キャーーーーーーー!!!!
数藤誠:今すっごい挙動不審になってる
GM:これは……成立!!
数藤誠:成立した……!
九里照:こ……こんなはずでは……!
GM:では、数藤くんは九里さんに「愛情」の感情を獲得していただいて……
GM:そして!
九里照:逆かも 取るよ!
数藤誠:とって!
GM:そうだった 九里さんから数藤くんですね
GM:そして、告白の目標と互いに同じ感情を持っている、という【告白】の条件を満たしましたので
GM:この場合はシーンプレイヤーの数藤くんが一番最初に満たしたことにしましょう
数藤誠:はい!
九里照:おおーー!
GM:数藤くんがプライズ「文化祭の思い出」を獲得します!
数藤誠:獲得した!!
九里照:おめでとうーーー!!!
GM:「文化祭の思い出」の【秘密】を渡しますね。この情報には情報共有が発生しません。
数藤誠:はい!
九里照:知りたいなら受け渡しというわけね
GM:情報の受け渡しは可能ですが……ククク、一人で抱えてもよいんじゃあないかな……?
数藤誠:何…?
GM:渡しましたわよ
数藤誠:ははー……
九里照:な、何…?
数藤誠:いや、でもこれは受け渡そう。
数藤誠:九里ちゃんに教えます。ひそひそ
GM:おお、了解です。いいのかな…
GM:受け渡しました。
九里照:か、確認しやす
九里照:お、おあああ~~~
九里照:理解!思い出を受け取りました
数藤誠:思い出は共有したいからね
数藤誠:じゃあ演出に行くか
GM:OKです! では〆のロールをどうぞ~

数藤誠:「俺は言いましたよ。だから、教えてください」
数藤誠:「あなたの好きな人を。俺は、身を引く覚悟ならできています」
九里照:「………えぇっ」
九里照:「いるともいないとも言ってないじゃん!」
数藤誠:「それでは、訂正しましょう。あなたに好きな人がいるならばその名前を。いないならば……」
九里照:「……?」
数藤誠:「……好きな献立でも答えてもらいましょうかね?」
数藤誠:偽ることは、しかし、できない。
数藤誠:何故か、誘導されている。
数藤誠:メガネの奥の、眼光に。
九里照:「………にゃ~。『俺を好きにさせる!』とか言えばいいのに…」
九里照:照れた様子でソワソワしていたが、唇をとがらせる。「……」
数藤誠:じっと見つめている。
九里照:「最初はさ、クラスメイトとそういう話題になってさ」
数藤誠:「はい」
九里照:「いないよーって返しても終わらん空気だったから、くのもノリで、『強いて言えば~』みたいな感じで答えちゃって」
数藤誠:「……わかります」
九里照:「にっひひ。そしたらなんか…言霊っていうの? 本当にそうかもって感じになってきて」
九里照:「なってきて……」
数藤誠:「ふむ……ふむ」
九里照:「でも、くのと話してるときより、会長とかと話してるときのがよく喋るし」
数藤誠:「ふむ………んん……?」
九里照:「くのが勝手に、この人気になるかも~って思ってればいいやって」
九里照:「してたんですけど」
数藤誠:「はい」
九里照:人差し指を。
九里照:びしっと目の前の数藤くんに向ける。
九里照:「………」「ん」
九里照:「答えた」
数藤誠:「…………」
数藤誠:「……………………えっ?」
九里照:顔が真っ赤に染まっている。「ん!! ん~!」
数藤誠:メガネをとる。拭く。掛け直す。
数藤誠:「自意識過剰かもしれませんが」
数藤誠:「俺がそうだって……言ってます?」
九里照:「そ…そうですけど~!?」
数藤誠:「………ああ………」
数藤誠:「すこし、いいですか」
九里照:「何さっ」照れギレ「ふんがっふんがっ」
数藤誠:そう言って、九里さんの手をそっと取る。
九里照:「わ!」
数藤誠:「……ずっと、そういう対象としては見られていないのではないかと思っていました」
数藤誠:「ありがとうございます。俺と……良ければ」
九里照:自分より大きい手のひらをじっと見て頭の中で(わ~~!わぁ~~~!!)と叫んでいる。
数藤誠:「……一緒に人生を歩く同士に、なってはくれませんか」
九里照:「そこまで!?!?」
数藤誠:「あっ、えっ」
数藤誠:「………もしかして、ちょっと重いですかこれ」
九里照:「く……くのもさすがにそこまでの覚悟できてないよ!? 一人称すどになっちゃうし…!」
九里照:「ちょっとどころじゃないにゃ…」
数藤誠:「ん………けほん。で、では」
数藤誠:「先のことはひとまずおいておいて。隣にいさせてください」
九里照:「………っ」きゅ~~っと身震いする。取られた手をブンブン振る。
九里照:「も!……もちのろん!」
数藤誠:「あ、ありがとうございます!……ああ」
数藤誠:「………すみません、本当はこんなことになるなんて、全然思っていなくて」
数藤誠:「それ、で」
数藤誠:「聞きたいことが……確かめたいことが、別にあったんです」
九里照:「? こっからさらに別に?」
九里照:(!? 『どうしてここまで俺を振り回したんです……』壁ドン!?)
九里照:(にゃ~!!こんな人の見ているところで…っ!!)
数藤誠:「はい。先ほど……九里さんは、『さっきのさっきで呼び出して』と言いました」
九里照:「は、はいっ」
数藤誠:「……それって、いつの話です・・・・・・?」
九里照:「へっ…」
数藤誠:「今日に入ってから、俺と九里さんは一緒にここには来ていない。今が初めてです」
数藤誠:「なのに……確かに覚えている。俺が………告白したことを」
九里照:「………、」
九里照:ここで葵ちゃんと会って。葵ちゃんの好きな人まで聞いちゃって。
九里照:さっきの話じゃん。
九里照:「ほんとだ」目を丸くしている。「何これ……」
数藤誠:「他にも不思議なことは沢山あります。完成していない九里さんのアートブック。人間の姿をした角虫くん」
九里照:「……あと」
九里照:「まだすーさんに言ってないこともあるよ」
九里照:瞳が少し暗い色になる。
数藤誠:「………」自分もだ。どうしたらいいのかわからない、秘めたものがある。
数藤誠:そして。
数藤誠:さっき、手を繋いで、振った時。
数藤誠:脳に閃くものがあった。
数藤誠:それが何を意味するのかは、まだわからない。ただ───
数藤誠:きっと、何か、とてつもなく重要なことだ。
数藤誠:「聞いてください。九里さん。あなたには伝えておきたい」
数藤誠:そう言って、耳打ちをする。
数藤誠:低い声が、きみだけにある秘密を伝える。
九里照:(ひ~)顔が近付いてドキマギしていたが、だんだん表情が固くなっていく。
九里照:「……でもなんか」
九里照:「ずっとこのままが良いかも。とか、思っちゃうな」
数藤誠:「───俺は、あなたと一緒に」
数藤誠:「歩みたいです。この先、どうなるとしても」
数藤誠:九里さんの言葉を否定も肯定もせず、そう返した。

【第二サイクル:九里照】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
九里照:つのっちを呼ぶぞい!
角虫修:ハイ……
九里照:GAST 学園シーン表
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

九里照:前シーンの直後って感じですね
GM:OKです!

九里照:「フ~……」鉄骨の脇に手をついて、体を押し込んでいるその相手を見つめている。
九里照:鉄骨ドンだ。
角虫修:鉄骨ドンされている人物。それは、鉄骨の裏に身体を押し込んだ角虫修だ。頬は赤い。
角虫修:「……バレました?」
角虫修:「……このままスルーしてくれれば何も聞かないことに出来たんですが……」
九里照:「くのを試す気~??」
九里照:「言っておくけど触手攻めの力を失ったつのっちなんて内気受けでランキング上位だにゃ」※意味は理解しなくて結構です
角虫修:「……???? 触手攻め……内気受け……?」ピュア!
九里照:「つのっち愛され~!」
九里照:「つーわけでぇ」
角虫修:「……」仄かに頬が紅くなる
角虫修:「……どういうわけですか」
九里照:「照れとる場合か~! 普通にちょー恥ずかしいからつのっちからもハズかしい話を聞き出ーーす!」
九里照:「おらっ!ジャンプして吐きんしゃい!」
角虫修:ぴょんっ
九里照:「かわい~」

九里照:というわけでですね
九里照:鉄骨ドン……つまり《手練術》でこのまま情報を聞き出しとうございます。情報判定!
角虫修:wwww
GM:よいでしょう! 判定どうぞ!
九里照:2D6+1>=5 (判定:手練) 【社交術】で情報判定+1
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 8[3,5]+1 → 9 → 成功

角虫修:ギャー!!!!
九里照:しゃい!!
GM:お見事!
GM:では1と2のどちらが【真実】だといいかな……?
九里照:うおお! 1を【真実】に指定し、1d2をお願いします…!
GM:了解です!
GM:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

角虫修:ギャー!!!!!
九里照:おっ しゃああああああああああああああああああ
GM:【告白】ハンター・クノリ
GM:では角虫くんのペルソナを公開!
九里照:あっしの辞書に不可能の字はない
角虫修:まて!今なら間に合う!はなしあおう!

・角虫修の【告白】 あなたの【告白】の目標は、「水波カオル」である。

九里照:おおおおおおおおおお…………!!
GM:というワケで角虫くんは、水波カオルへの感情を「愛情」に変更してもらいましょう!
角虫修:ハイ…
GM:これで【告白】の条件を満たしたようだな……
GM:プライズの移動はないけどね。
角虫修:憧憬→愛情 に変更します…
GM:さて、ペルソナの【真実】を暴いた九里さんは
GM:【社交性】でコンボが狙えるぜ!
九里照:やっほい!!あっ【斑猫】にゃ~ん♡
九里照:諸星先輩を対象に、《見敵術》に変更して判定しようかな。
九里照:さっき(前回)、共犯を申し込まれたのに情報をくれなかったことを根に持っています
GM:よいでしょう! マイナス2修正をつけて判定どうぞ~
GM:www
九里照:は~い
九里照:2D6-2+1>=5 (判定:見敵術)
ShinobiGami : (2D6-2+1>=5) → 5[1,4]-2+1 → 4 → 失敗

九里照:ニャ~~ッス!!
諸星真琴:俺の【秘密】を抜くのは……お前だと思っていた……
九里照:誰にでもそう言うんでしょ…!!
GM:振り直しなどが無ければ残念ながら失敗のようですが……?
九里照:まあ本命は成功してますし これは失敗で通します!まだチャンスはあるでしょう
GM:OKです! 〆をどうぞ

九里照:「えぇぇぇ~~~~~~~!?!?」
九里照:「葵ちゃんの気持ちを知っておきながら~~~~~~?!?!」
角虫修:「…………」申し訳ない顔で一杯だ。額から出るのは粘液……ではなく脂汗
九里照:「てかなに?しかも会長と両片想いぽいってこと?」
角虫修:「……カ…会長……のこと、なんですけど……」
九里照:「んん~~?」耳を近づけ、もじもじ話すのを聞き取る
角虫修:「……くのちゃん先輩も気づいてますよね……?」この世界はループしていることに
九里照:「うん…。すーさんも勘付いてたよ」
角虫修:やっぱり。数藤先輩なら気付いているのも頷ける。きっと、恐らく、須見さんも。
角虫修:「前回のループで……会長は……」
角虫修:「諸星先輩に……」
角虫修:グっと息を呑み込んで言葉を吐く。認めたくないと思いながらも
角虫修:「……殺害されます」
九里照:「…………ガチ?」
角虫修:「……がち、です」
九里照:「うぇ~~~……!? つのっち、それを目撃しちゃったっていうの…?」
角虫修:こくり。頷いて
角虫修:「……もう、隠していても仕方ないですよね。僕は、好きな人をそんな目に逢わせたくない。そのために行動するつもりです」
角虫修:「……力を。貸してください……」
九里照:「ふ~ん」
九里照:「いーけど、でも、くのはつのっちだけを特別扱いはしないにゃ」
角虫修:「……わかってます。くのちゃん先輩の特別は、数藤先輩でしょうから」
九里照:「そぉーーーゆぅーーー意味じゃねえ」赤面してつのっちの両頬を引っ張る
角虫修:「ふひまへんふひまへん!」すみませんすみません!
九里照:「葵ちゃんだって、つのっちに無理してほしくないって思ってるはずでしょ!」
九里照:「くのは葵ちゃんの恋も応援するからね! 逃げんなよ!」
角虫修:「……須見さん。……なんで、こんな、僕なんかを……」
九里照:「聞いてみたらいいじゃん」
角虫修:「……そう、ですね。今の僕には」
角虫修:「耳も……口も、あるんですから……」
九里照:「前はなかったんか…?」

【第二サイクル:マスターシーン】

GM:動くのは……
水波カオル:私ね!
水波カオル:登場希望は、角虫修くん! 出てくれるかな~?
角虫修:え!?
角虫修:は、ハイ……出ます…
水波カオル:ありがとう!
水波カオル:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(7) → 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

水波カオル:廊下ね。ではバッタリ出会ったことにしましょう!

GM:──廊下
GM:風船や色とりどりのチラシ、立て看板や展示物で彩られている。
GM:進学校の凛とした空気はどこへやら、心躍るような文化祭の空気で廊下は満ちている。
GM:準備期間であり喧噪が無いちぐはぐさは……やはり既視感がある。
水波カオル:「あっ……シュウくん!」
角虫修:「あっ……カ…会長……」
水波カオル:段ボール箱を抱えた少女が、小走りで近づいてくる。
角虫修:「……」以前の姿であれば、決して出なかった言葉が喉を通り過ぎる
角虫修:「……持ちましょうか?」
水波カオル:「えっ? ……えへへっ」
水波カオル:「そう? 持ってくれるの? ありがとう!」
水波カオル:段ボールを手渡す。中には防音材が入っているようだ。
角虫修:「……そこまで喜ばなくても……」荷物を受け取る。手から粘液は出ていない。荷物を滑り落とすことも無いだろう
水波カオル:「なんだか不思議なの、シュウくんて病気がちだったから……」
水波カオル:角虫の上腕にそっと触れる。
水波カオル:「しっかり抱えられるんだ。かっこいいよ」
角虫修:「……わっ」
角虫修:「……かっこよくなんて……無いです……」目の前で、好きな人が殺されるのを黙って見る事しか出来なかったのだから。
角虫修:「あの……会長」
水波カオル:「どうしたの?」
角虫修:「……今夜、筐体の搬入で学校に残るって言ってましたよね。……僕が代わります。……会長は、みんなと一緒にすぐに帰宅してください」
水波カオル:「えーっ、でも……あれは私の展示だもの」
水波カオル:「後輩に任せきりなんて、しません!」
角虫修:「僕がやります!」珍しく声をあげる。
角虫修:「……すみません。大きな声出して」
水波カオル:「…!」珍しく声を荒げる姿に瞠目している。
水波カオル:「いえ、大丈夫……そうねえ」
水波カオル:「なら、一緒に。手伝ってもらってもいい?」
水波カオル:「二人なら、搬入も楽でしょう?」
角虫修:「……それじゃ……」それじゃ意味が無い。1サイクル目では、僕はその場にいたのに何も出来なかった
角虫修:でも
角虫修:会長も、黙って首を縦に振るタイプでないことは理解している。
角虫修:「……分かりました」だから、考える。夜までに。諸星先輩への対抗手段を。
水波カオル:「ふふっ、決まりね」
水波カオル:朗らかに笑う。
水波カオル:「…私ね、嬉しいんだ」
水波カオル:「シュウくんが、私を追いかけてきてくれたこと」
水波カオル:「そこまで好きじゃないのに、同好会も入ってくれた……」
角虫修:「……好きですよ、骨粉」
水波カオル:「私が好きだったから、でしょ?」
角虫修:「……」それはどっちの意味ですか? 私が骨粉が好きだったから?私のことが好きだったから? 聞けるはずもなく
角虫修:「…答えたくないです」
水波カオル:「そっかあ」
水波カオル:「いいよいいよ、恥ずかしいよね」
水波カオル:手を振る。
水波カオル:「とにかく……私が言いたかったのはね」
水波カオル:「シュウくんが横を歩いてくれるのを、私はずっと待ってた」
水波カオル:段ボールを抱える角虫の手を、更に包み込むように重ねる。
角虫修:「…………わっ」驚くも、その手を振り払うことはせず
水波カオル:「そして、これからもずっと、歩いてほしいの」
水波カオル:「……私のわがまま、聞いてくれるかしら?」
角虫修:「……何ですか。それ」知っている。水波カオルは、自分が触手の姿であろうと、隣を歩いてくれたであろうことを。
角虫修:知っている。それを拒んできたのは自分であることを。化物の姿で彼女の隣を歩けないと、拒絶して来たのは自分であることを。
角虫修:だから。今、こうやって彼女の隣を歩けるのが何よりも嬉しい。だけど、それを正直に口にする情緒はまだ育まれていない。だから
角虫修:「……この荷物を部室に運ぶまでの間なら」照れてそう答えてしまう。
水波カオル:「…………」
水波カオル:「そう! やっぱり持つべきものは、素直な後輩ね!」
水波カオル:ニコニコと笑い、先を歩き出す。
角虫修:「……あのっ」
水波カオル:「? なぁに?」
角虫修:「……僕で良ければ。……いつでも荷物を運びます。……それこそ」
角虫修:「これからも。ずっと。」
水波カオル:「そっか…うん」
水波カオル:「それならこれからも、よろしくお願い、ね」
水波カオル:振り向いた視線は、どこか遠くを見つめるように潤んでいた。
水波カオル:それはいつもの水波カオルだが、別人の憂いを同時に感じさせ──

水波カオル:というところで感情判定をします。
角虫修:え!?
水波カオル:別人のような表情を見せる《変装術》で!
水波カオル:2D6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

水波カオル:成功!
水波カオル:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)

角虫修:ッシャアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!
水波カオル:いや~これは……参ったわね~
水波カオル:愛情しかないわ!
角虫修:これ、僕もやるんですか?
GM:そうですね、感情表は振っていただいて
角虫修:はーい
角虫修:ET
ShinobiGami : 感情表(4) → 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)

GM:振った後のものに変更するかどうかは選んでいただけます
角虫修:あ、そうなんですね。じゃあ愛情のままに
GM:了解です。
水波カオル:部室棟までの道のりを、二人で仲良くお話してシーン終了。

【第二サイクル:須見葵】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
須見葵:角虫くんでてください~~
須見葵:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(7) → 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

角虫修:ハイ…
須見葵:う~~ん いや……ここはチョイスします
GM:おおっ
須見葵:特別教室。誰もいない空き教室ということで。
GM:来ましたね
角虫修:!!

GM:──空き教室
GM:机が積まれ、広々とした空間。
GM:何故だろうか、誰にも使われない空き教室は、文化祭前にも楚々としていた。
須見葵:角虫修が防音材を置いた後、その場にいなかった須見から来た呼び出しのメールに気付いたのは時間がそれなりに立った後のことだ。
須見葵:きみがその教室に入ったとき、教室の後ろの机の上で。彼女は片脚を抱えて小さく鼻歌を歌っていた。
角虫修:「……須見さん?ごめん、遅くなって……」
須見葵:聞いたことがあるかもしれないし、あまりないかもしれない。少なくとも、きみがプレイするタイプの曲ではないのは確かだった。
角虫修:詳しくは無い。が、どこか聞き覚えのあるメロディだと感じた。
須見葵:「あ。いや、いいっていいって。急ぎなら電話してたしね」
須見葵:そう言いながら君を見て、よ、と机から降りて立つ。
須見葵:そうすれば、いつもの須見葵に見えた。
角虫修:「……今の曲って」
須見葵:「まあ何か色々あったし、結構大変そうなの分かってるんだけど…あ、それ聞く?」
角虫修:「Cast one's line……?」
須見葵:「ヒントをあげよ~。難易度6!」10段階でこれは、本当に微妙なラインだった。上級者はもうやらないし、初心者は手が出ない。
須見葵:「お、バレた」
角虫修:「……ヒント、聞いておけば良かったな……」
角虫修:目の前の少女がどんなヒントを出すのか気になった。
須見葵:「なんだよ~強欲だなあ」
須見葵:「ショーがないし、ヒントその2も聞かせてあげよう。MVがなぜか実写の漁船」
角虫修:「あれ、なんで実写なんだろうね……」
須見葵:「ヒント其の3は、人工言語入ってます」
須見葵:そのせいでカラオケには絶対入らないんだよな~、とぼやきながら。少女はガラッとカーテンを開く。
角虫修:「うん。……須見さんの、好きな曲だよね」
角虫修:小柄な少女が身体いっぱいを使って開けるカーテン。その姿に目を奪われる。
須見葵:埃が舞い上がる。
須見葵:光が埃をスクリーンに、柱を浮かび上がらせる。
須見葵:「私もまあ、何か知らないうちにバレたんだけど」
須見葵:「やっぱさ~~、風情が足りないって思う訳ですよ」
角虫修:「……うん」
須見葵:「吹っ切るにも、知らんうちに九里せんぱいと数藤せんぱいにバラされてじゃあね」
須見葵:「だから、改めてってわけ。其れに」
須見葵:「良い経験だろ~?違う?」にひひ、と笑って。
角虫修:「……どうして?」
須見葵:「ん。そだねえ」
須見葵:「きみが、自分の見た目とか身体とかが変化しても、人間の…”ひとのあいだ”にいようとしてたから、かな」
角虫修:「……やっぱり、知ってるんだ。……僕が、化物だった時のこと」1ループ目の世界を。
須見葵:「まあ今の姿が悪いとかじゃないんだけどねえ」
須見葵:「あのさ~~、一応それもそうだけど」
須見葵:「一応これまで同級生でおなじ同好会の仲間だろ~!?」
須見葵:「そこまでボケボケ須見ちゃんじゃありませんよ流石に!」
角虫修:「仲間……」
須見葵:「え。流石にショックだぞ…クラスでフォローしたり同好会で手伝ったりしたろオメー!」
角虫修:「うん……うん……」須見さんが助けてくれたことはいつも覚えている。
須見葵:よよよと腕で目元を覆い、泣き真似をする。
須見葵:「まあともかくだなあ。なんでそんな理由で?とか思うかも知れないんだけどさ」
角虫修:化物である僕に向けたその言葉に。その優しさに。零れ落ちるものがある。粘液ではなく、一粒の涙だ。
須見葵:「やっぱこう、人間の中にいようとするのなんて、当たり前なことなのかもしれないけど」
須見葵:「人が出来ることが出来なくて、人に出来ない事が出来る。そう言うズレは、外れるのに十分じゃんか?」
須見葵:クラスでも、悪意ないからかいや、そう言う揶揄がなかったわけではないし。
須見葵:きっと、自分が見ていない時は、もっとそう言う事があったのだろう、と思う。
須見葵:「私だって、結構ツッコんだり色々言ったりはしてるしな~」
須見葵:「ま、だから、そんな中でも頑張っててえらいなあこいつ、と思ったのだよ」
角虫修:「須見さん……」
須見葵:「それになー、…私の親は父親が警察、母親が病院とかそっち関係で…だから、色々見たり聞いたりするんだよ」
須見葵:「人の姿をしていても、”ひとのあいだ”にいることを。そこにいるための決まり事とか、不可欠なものを捨ててしまうようなことって、一杯あるんだ」憂いが満ちた表情だった。
須見葵:彼女自身、どこかで見た事が確かにあるのだろうと、そう思えるものを纏っている。
須見葵:「ましてや一見したら人間じゃないなんてなあ」
須見葵:「自分は”違う”んだ、って思った方が楽なはずなんだよ」
角虫修:「……」目の前の少女の言葉を、染みるように聞いている。
須見葵:「だからさ、私は最初角虫くんを見た時、どこかで構えてたんだ」
須見葵:「ひどい目に遭ったから優しくできるなんて、嘘だから」
須見葵:彼女と初めて会ったときからしばらく。どこかでじ、と見つめるようなところが彼女にはあった。
須見葵:きみの特異性からすれば、騒がないだけでありがたい方だっただろうか?
須見葵:それから暫くして。気付くと彼女は自然に、きみと交流するようになった。
須見葵:君への過度なからかいがあれば、自然と止めるように動いた。
須見葵:何か捕まりそうなときは、気付けば間に入ったりしていた。
須見葵:「だけど、きみは…気が小さくて、遠慮がちで、でもどこかズレてて…それでも、誰かの隣にいようとできるひとだったから」淡く微笑む。
須見葵:何処か困ったような表情が。
須見葵:「だから、私は」
須見葵:何処かいつも、からかうように楽し気で、明るく振舞う少女の表情が、
須見葵:「須見葵は、気が付いたら--」
須見葵:「きみのことが、すきになったの」
須見葵:普段の、どこかふざけたような。おちゃらけたようではなく。うっすらと白の中に赤みを加えた、桜の花を思わせる--
須見葵:そんな振舞いと、微笑みだった。
須見葵:「そう、だから」
須見葵:「きみのことを知りたいの」じっと見つめている。きみと眼を合わせて。
須見葵:逃げられる空気ではないし、逃がさないのだと決めている。
須見葵:「ねえ、教えて?」

須見葵:ということで、情報収集判定を角虫くんに仕掛けます。
須見葵:特技は罠術。此処までやったならこれでいいだろ…!
GM:いいでしょう! 素晴らしいロールでしたので+1修正を差し上げます
須見葵:ありがたすぎる!
須見葵:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 4[1,3]+1 → 5 → 成功

須見葵:あっっぶねえ!!!
GM:あぶねえ!
GM:では、角虫くんの【秘密】を須見さんにお渡しします! ペルソナは公開済みだからね
須見葵:やった~
GM:送りました!
須見葵:……………なるほどね……!
GM:では〆をどうぞ……!

須見葵:「………なるほどなあ」
須見葵:「じゃ、しょーがない!」
須見葵:からりと明るい声で。
角虫修:「……須見さん。須見さんは……」
須見葵:桜の花びらが、夜に散っているような‐‐そんな空気は霧散してしまった。
須見葵:「お。なんだい」
角虫修:「僕の事を怖いと思ったことは……無いの?」
須見葵:「バカだなあ」
角虫修:「えっ…?」
須見葵:「最初はそりゃビビってたよ!あったりまえだろ~~?」
須見葵:「でもまあ、見てれば分かった。きみがそういうことをしないようにしてたのは」
須見葵:「じゃあ、いいじゃんね?ビビってるだけ損だよ損」
角虫修:「……須見さん……ありがとう……」初めて触れた人の優しさに。温もりに。化物であった自分が涙する。
須見葵:「あのなあ」
須見葵:困ったような表情と声で、優しく、柔らかく。
須見葵:「私は告白して、君は断るんだろ」
須見葵:「いう言葉が、違うでしょ?」
角虫修:「……ッッ」
角虫修:「……」真っ直ぐに気持ちをぶつけてくれた少女に。こんな僕を好きになってくれた少女に対して。言い訳めいた台詞を吐くことなど出来なかった。
角虫修:「……ごめん」そう言って、教室を出ていく。桜の香りだけを残して。
須見葵:「おう!会長とうまくやんなよ!」
須見葵:扉が閉まる音がする。
須見葵:「はぁ~~~~~~…………」へなへなと教室の床に膝をつく。
須見葵:「くっそ~~~………悔し~~~……!」
須見葵:「ウオオ……弟よ……!お姉ちゃんは失恋しました……!ってバレたらぜってえからかわれるんだろうな~~!ぶっ殺すが…!?」
須見葵:しゅしゅっとシャドーをして。
須見葵:「はあ……」何とか立ち上がる。
須見葵:埃は、まだ舞い落ちている。光を受けて、その光を浮かび上がらせる。
須見葵:私が、骨粉ミュージックをやりだしたのも。
須見葵:本当は、なんでもよかったのだ。
須見葵:偶々目について、たまたま触れる機会があり、それなりに楽しめたからで。
須見葵:‐‐きっと、角虫くんへの恋も、きっとそうだったのだ。
須見葵:たまたま、目について。
須見葵:たまたま、私に何か出来ることで。
須見葵:そしてたまたま、私のこころに響く事情があった。
須見葵:「”この釣り糸を 投げたのはだれ?”」Cast one's lineの一節、人工言語のサビフレーズを口ずさむ。
須見葵:その曲名は、釣り針を投げる、という意味で。
須見葵:アップテンポなポップスと、ケルティックなメロディーを合わせた英語・独自言語曲。
須見葵:難易度はそれなり。スコアタ勢からは興味を持たれず、MV勢からも風景ばかりで困られる、
須見葵:--私が惹かれた曲。
須見葵:深海で暮らす少女が、自分の元に垂れてきた釣り糸を掴んで引き上げられていく様子を謡った曲。
須見葵:暗く静かな深海から上がっていくほどに、どんどん色味鮮やかに賑やかになってゆく様子と、それに対して揺れ動く少女の心情を歌い上げる、そんな曲。
須見葵:「あーあ」
須見葵:「お姫様釣られるの、やってみたかったな」
須見葵:そんなことを言って、自分で笑う。そんな柄じゃないか。
須見葵:「”……あなたは、どんな人かしら”」サビが終わる。
須見葵:物音。そして、しばらくしてから。
須見葵:扉が閉まる音がした。教室から、誰もいなくなった。

【第二サイクル:角虫修】

GM:登場希望と、シーン表をどうぞ!
角虫修:うーん。場所は、チョイスにしようと思います
GM:おお
角虫修:部室……!誰もいない部室で、1人、モノロギたい気持ちです
角虫修:シーンとしては一人モノロギたいんですが、
角虫修:システム的には、須見ちゃんと感情を結びたいです
GM:ほうほう
須見葵:なるほどぉ?
GM:システム的には、感情判定の相手はシーンに登場している必要がありますね。
角虫修:なので、須見ちゃん。僕が感情を結ぶために出ていただけませんか?あと感情修正もいただけると嬉しいです。愛情の!感情を!
須見葵:wwww 贅沢な子だね!(千と千尋
角虫修:wwwww
須見葵:いいでしょう、出ます。須見のオルゴールとか弾いてもいいですよ
角虫修:ギィィィィィィィィイx!!!!!
GM:感情が結ばれるのは双方向のためですが、既に須見さんの感情があることは確かなので
GM:今回はアリとしましょう。

GM:──部室棟
GM:──『骨粉ミュージック同好会』部室
GM:展示を並べるため、机が壁際に寄せられている。
GM:中央は筐体を運び入れるため、がらんと広い。いつもと全く違う様相。
GM:作りかけの看板が、教室の隅に立てかけられている。
角虫修:部室内。いつも見慣れた光景なのに、いつもと違うように感じる。僕の心境のせいだろうか。
角虫修:立て掛けられた展示物を見やる。その中には、須見さんのオルゴールもあった。
角虫修:予備も含めて作っていると言っていた。その勤勉さは真似したいと思う。
角虫修:悪いと思いながらも、その内の一つ。黒く塗られた、シカモアで出来た手回しオルゴールを回す。
角虫修:~~♬ ~~♪
須見葵:流れるのはCast one's line、サビの部分だ。よりケルティックな面が強まるから、オルゴールでも原曲に近い味がある。
角虫修:「……」須見さんの好きな曲だ。
須見葵:オルゴールの装飾も、黒の本体の色に合わせてか、深海で空を見上げる少女の絵がポップに描かれている。
角虫修:「”……あなたは、どんな人かしら”」サビのメロディが唇を伝う。
角虫修:…………
角虫修:僕は、どんな人間なのだろう。
角虫修:釣られる魚。それはまるで、自由を奪われた人魚のようだ。
角虫修:人魚は願ったのだろう。自分の大切なものを失ってでも、人となることを。
角虫修:でも。違った。そう気付いた。
角虫修:大切なものは、失ってなんかいなかった。
角虫修:「おなじ同好会の仲間だろ~!?」
角虫修:こんな僕に……言ってくれた言葉。
角虫修:一番欲しかった言葉。
角虫修:胸を抑える。まるで縄に締め付けられたかのように苦しい。
角虫修:この、締め付けられるような感情の正体を理解する。
角虫修:「僕は……須見さんが……」

角虫修:と、いうことで、縄で締め付けられるような縄術で須見さんに感情を結びたいです!
GM:なるほど!
GM:よいでしょう、判定どうぞ!
須見葵:www 無茶を言うなあ しょうがないからゴースト須見だけど感情修正も投げます
角虫修:ありがとうございます!
角虫修:ハァ…ハァ…頼むぞ…!
角虫修:てやっ!
角虫修:TST
ShinobiGami : トラブルシーン表(6) → 危機一髪! 同行者を死神の魔手から救い出す。……ここも油断できないな。

角虫修:あれ、なんだっけ
GM:まず2D6を振りましょう!
角虫修:あ、すみません!動転してました!
角虫修:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[3,3]+1 → 7 → 成功

角虫修:シャアアアア!!!!!
GM:おお、お見事
GM:では感情表を振りましょう ETです
角虫修:はい!
角虫修:頼むぞ!
角虫修:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)

角虫修:シャラァアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
須見葵:マジで??
GM:つ、強い!!!
須見葵:一応私も振っておくか どっちか選んでいいんでしたっけ
GM:そうですね!
須見葵:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)

GM:おいおいお~い
角虫修:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
須見葵:wwww しょーがねーなこれは
角虫修:ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!
角虫修:マチュ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
GM:誰よその女!!!!!!!!!
角虫修:wwwww
角虫修:愛情の感情を取得します…!
須見葵:アマテさんはスペースコロニーにいますよ
GM:OKです。では、須見さんも【告白】の条件を満たしたことになりますね。
須見葵:まさかだなあ
GM:プライズは特に移動しない。許してくれよなっ
須見葵:www 大分脱法な手法な気がするからいいよ!
角虫修:www
GM:いや これも一つの方法ですね
GM:むしろ正規に近いといえるだろう

角虫修:「僕は……須見さんが……」
角虫修:「……好きだ」 誰もいない部室に、声が響く。
角虫修:なぜだか。桜の香りがした気がした。
角虫修:手回しオルゴールを回し終える。
須見葵:‐‐大したことではないけれど、君はひとつ気が付く事がある。
須見葵:手回しオルゴールの、手で回す取っ手の部分は釣り竿のリールに擬えられていて、
須見葵:そこから延びる釣り糸は、女の子が掴もうと思わないと掴めないくらい、本当は離れた所に落ちている。
須見葵:彼女は、自ら望んで己の居場所から離れる決心をした。
須見葵:それが、須見葵が拙くも己で付け足したものだった。
角虫修:……歩いて、釣り糸を掴み上げる。
角虫修:離れた所に落ちているそれを、女の子が掴み取れないのであれば。自分が持って行ってあげれば良い。今は、そう思った。
角虫修:釣り糸と、そして、僅かばかりの勇気を摘まみ上げ、決意を新たにする。
角虫修:少女が言ってくれたように。”ひとのあいだ”でいるために。
角虫修:何も分からない僕だけれど。見殺しになんて出来っこない。
角虫修:夜は、もうすぐそこに来ている。

【第二サイクル:マスターシーン】

GM:──部室棟・裏
GM:日も暮れ、生徒たちの声も聞こえなくなった時間。
GM:9月30日のカレンダーが、その役割を終えつつある刻限。
水波カオル:「手伝ってくれてありがとうね、シュウくん!」
水波カオル:設営を続けていた水波カオルが、部室棟の裏手道で微笑む。
角虫修:「……いえ。これくらい……」
角虫修:結局、諸星先輩への対抗策は思いつかなかった。出した結論は唯一つ。身体を張る。陳腐な根性論だ。
水波カオル:「でも、それなりに忙しかったでしょう? 展示は完成したの?」
角虫修:「……もう少し、です」
角虫修:そう。展示は完成していない。この未来は、改変できなかったみたいだ。
水波カオル:「明日までにできる~? 手伝ってあげようか……あら?」
水波カオル:まばらな林道で、前に立つ人陰に目を向ける。
諸星真琴:微かな月明かりの下、諸星真琴が立っている。
角虫修:「カ…会長……」
角虫修:「離れてください…」
水波カオル:「シュウくん? 諸星くんだよ」
水波カオル:「あっそういえば! 看板、完成させてなかったでしょ! もう~!」
水波カオル:呑気に、怒ったようなポーズをして見せる。
角虫修:会長を庇う様に一歩前に出る。
諸星真琴:「フッ、またやるか」
角虫修:「……やりたくありませんよ。……あなたも、僕は慕っていた先輩なんですから。でも」
角虫修:「”ひとのあいだ”にいるためには……やる必要があるんです…」
諸星真琴:「実に……人間らしい言葉だよ」
諸星真琴:「だが、”そこ”はお前の居場所じゃない」
諸星真琴:「俺のでも……水波の、居場所でもない」
諸星真琴:刀を抜く。
諸星真琴:「早いところ、終わらせよう」

GM:諸星真琴が、水波カオルに対して戦闘を仕掛けます。
GM:戦闘乱入はあるかな!
角虫修:はい!乱入します!
GM:はい! では前回と同じ状況です!
GM:諸星のキャラシにも変更などはありません。
GM:水波カオルは一般人として扱われます。
GM:では、戦闘開始。

Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:【第一ラウンド】
GM:プロットお願いします
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
諸星真琴:OK
Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
角虫修:OKです!
GM:では……オープン!
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:角虫修がダイスを公開しました。出目は「6」です。
角虫修:シャッ!
GM:プロット6バトル!
GM:では、1D100でどちらが先に動くかを決めましょう。
GM:ただしシノビガミの同プロット行動は「同時攻撃」となり
GM:同プロット全員の行動が終了するまで、ダメージや脱落は適用されません
諸星真琴:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 15

角虫修:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 63

角虫修:オラァ!
GM:では、角虫くんどうぞ!
角虫修:はい!接近戦攻撃を諸星先輩に!
角虫修:鳥獣術で判定!
角虫修:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

角虫修:ギャー!!
GM:あらっ! プロット値がそのままファンブル値になるので……
角虫修:高プロファンブル!
GM:これはファンブルです! 惜しくも逆凪……!
角虫修:グゥゥ…
諸星真琴:残念だったな。
諸星真琴:それじゃあまだ追いつけないぞ、角虫。
諸星真琴:お前が”ひとのあいだ”にいる内は、この速度には……
諸星真琴:【接近戦攻撃】を水波カオルに。
GM:この【接近戦攻撃】の命中判定は、自動成功になります。
GM:そして水波カオルは回避判定を行えません。
GM:一般人である彼女は、”忍者”諸星真琴の、亜光速の一撃を受け、死亡します。
GM:水波カオルが脱落したことで、戦場に異変が起こります。戦闘を強制終了します。

角虫修:「ッ…!」拙い歩方。大振りな打撃。一目で人を殴った事が無いと分かるだろう。
角虫修:だが、それで良い。刀が自分に向けば、それで。後の事は何も考えていなかった。
諸星真琴:甘い、とその瞳が、意志を帯びた気がした。
諸星真琴:ただ速いのではない。
諸星真琴:蓄積された鍛錬と重厚な知識が、認識を超えるほどの斬撃をもたらしているのだ。
諸星真琴:滑るように交叉し、角虫修の脚を取っている。
角虫修:「アアアアアアッッッッ!!!」
GM:地面に臥せた角虫が、急ぎ顔を上げたとき──
水波カオル:水波カオルの、驚愕した瞳と目が合う。
水波カオル:肩から腰までを赤く染め、崩れ落ちる。
角虫修:「やめっ……」必死に手を伸ばした。
水波カオル:「────」唇がわずかに動く。
水波カオル:血が流れ、生気が失われる。
GM:空間が歪曲する。
GM:世界が反転する。

GM:██████を終了します。
GM:██████を開始します。

GM:──清陵学園
GM:いつもは勉強に追われるこの学園も、ここ最近は別の忙しさに覆われている。
GM:年に一度の文化祭。各クラスや同好会が、総力を挙げて出し物を作り上げているのだ!
GM:もちろんそれは、学園の小規模サークル、『骨粉ミュージック同好会』でも同じなわけで……
水波カオル:「はぁっ、はぁっ……!」
水波カオル:肩で息をする女子生徒が、勢いよく教室の扉を開ける。
GM:9月30日のカレンダーが揺れる。
水波カオル:「なんとか集まったよ……!」
水波カオル:「ボール紙!」
水波カオル:清陵学園三年生、水波カオル。
水波カオル:抱えた段ボール箱には、ボール紙やペンやらが詰め込まれている。
水波カオル:楽しそうに、心から楽しそうに、文化祭の準備をしている。
数藤誠:「お疲れ様です、水波会長」手帳をパタンと閉じる。
数藤誠:「少し休んでいてください。俺はみんなの手伝いをします」
須見葵:少し頭を抑えている。クラついたような。
水波カオル:「うん? ぜんぜん平気よ~」
水波カオル:どん、と段ボール箱をテーブルに置く。
水波カオル:カラベラくん(マスコットキャラクター)が、ごろりと転がる。
九里照:「……」何か言いたげな顔をしてつのっちを見つめている。
角虫修:(くのちゃん先輩……やっぱり気づいてる……)
九里照:前回、もろ先輩が会長を殺害したと聞かされているのだ。
須見葵:「いやこう……夜から大きい筐体入れるって話じゃないすか。私と数藤先輩が手ぇ空いてるんで、任せて貰っちゃっていいですよ」
九里照:「え!くのも混ざる混ざる!」
水波カオル:「あらま…気を回して…」
水波カオル:「照ちゃんは~、展示できてるのかな?」
九里照:「うぐぅっ」
数藤誠:ぽん、と九里さんの背を叩く。
数藤誠:「大丈夫です。俺も手伝うので」
数藤誠:「夜までには間に合わせますよ」
九里照:「すーさん……!!」
須見葵:ひらひら~と手を振る。暑そうだ。なぜか。
水波カオル:「まあ……みんなの友情、会長も嬉しいわ……!」
水波カオル:感動した様子だ。
水波カオル:「シュウくんは……あと諸星くんは、調子はどう?」
角虫修:「……」
角虫修:「……僕は」
角虫修:「……全然、何一つ手をつけていません。今から粘液を調達するところで終わる見込みがございません。だから」
角虫修:「手伝ってもらえますか?諸星先輩。それこそ」
角虫修:「”朝まで”かかっても…」
諸星真琴:「なぜ俺が手伝わなくちゃいけないんだ……」
諸星真琴:ため息を吐く。
諸星真琴:「人間の姿になって、強引さが増したか?」
九里照:(…………、………)固唾を飲んで見守っている
角虫修:「……そう、かもしれません。……でも、これは……僕の通したいエゴだ」
角虫修:会長を殺させたくない。
九里照:(……だめっ!くの!そういう……そういう場面じゃないにゃ、これは!)
九里照:(シリアスにゃ!シリアス!)ひとりで暴れている
水波カオル:「……ちょっと、諸星くん、言い過ぎよ」
水波カオル:「シュウくんは確かに病弱だったかもしれないけど…」
水波カオル:「ずっと姿は人間じゃない・・・・・・・・・・・!」

GM:第二サイクルを終了します。

第三サイクル

GM:第三サイクルを開始します。

【第三サイクル:マスターシーン】

諸星真琴:動くのは……俺だ
諸星真琴:誰を調べようか……
諸星真琴:1で数藤、2で須見にしよう
諸星真琴:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

諸星真琴:数藤……お前だと思っていた
諸星真琴:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(10) → 校舎と校舎をつなぐ渡り廊下。あなた以外の気配はないが……。

数藤誠:諸星先輩……

GM:──渡り廊下
GM:本棟と部室棟を繋ぐ渡り廊下だ。
GM:通路と安全上の理由から、他と比べればシンプルな装飾に留まる場所でもある。
GM:隔てる物が無い空間には、どことなく冷たい風が流れている。
諸星真琴:「数藤。すまなかったな、突然呼び出して」
諸星真琴:廊下の中央で、自然体で立っている。
数藤誠:「いいえ。俺もそろそろ呼ばれると思っていましたから」
諸星真琴:「そうか…やはり、察しがいいな」
諸星真琴:息を漏らして笑う。
諸星真琴:「いや、そんなこともないか? 意中の相手を突き止めるには手間がかかったようだしな」
数藤誠:「俺は直感タイプではないので」
数藤誠:「見えたものからしか答えは導けません」
諸星真琴:「なるほど。お前から見た、コプ同の現状はどうだ」
諸星真琴:ゆっくりと歩み寄る。
数藤誠:「閉ざされていますね」
数藤誠:「先に進むことができなくなっています」
諸星真琴:「ほう。好意的な解釈がされると思ってたぞ」
数藤誠:「例えば、どのような?和気藹々として仲が良く、青春に邁進している───」
数藤誠:「そんな好意的な解釈ですか?」
諸星真琴:「ああ、その通り」
諸星真琴:「楽しい学園生活、そのものじゃないか」
数藤誠:「……そうですね。楽しいです。しかしそれも、終わりがなければ」
数藤誠:「先に進めなければ、幸福すらも、薄れていってしまう」
数藤誠:「そう危惧しています」
数藤誠:「俺は、あの人と一緒に先の景色を見たい」
数藤誠:「育まれたものを無為にはしたくないんです」
諸星真琴:「……」
諸星真琴:「最高だ。やはりお前は、察しがいいよ」
諸星真琴:「剥き出しの感情に流されるのも一興だが」
諸星真琴:「戦うなら、信念のあるやつが、一番いい」
諸星真琴:「わかるか? お前はこの幸福を、”思い出”にしようとしている」
諸星真琴:「この舞台で回る俺を、踏みつけてな」
諸星真琴:「もう一度問おう。その覚悟はあるか?」
数藤誠:「……先輩は、踏みつけにする方かと思っていました」
数藤誠:「”思い出”に、しても。何を踏みつけにしても、構いませんよ」
数藤誠:「俺には、なさねばならないことがある」
諸星真琴:また一歩踏み出す。
諸星真琴:間近で、グラス越しに数藤の瞳を見つめる。
諸星真琴:その奥に宿る覚悟を確かめるように。

諸星真琴:というところで、《見敵術》で情報判定だ。
諸星真琴:2D6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

数藤誠:出目がいい…!
諸星真琴:成功。ペルソナは公開されているから……【秘密】を獲得。

諸星真琴:「そうか……お前の意志は、俺と似ているかもな」
諸星真琴:数藤の肩に手を置く。
数藤誠:「………近いですよ」
数藤誠:しかし振り払いもしない。
諸星真琴:「触れるぐらいでないと、わからないからな」
諸星真琴:薄く笑う。
諸星真琴:「せいぜい気張れ。ああ、それと」
諸星真琴:「看板作りも任せるぞ。お前の後輩が追いかけてきて、忙しい」
数藤誠:「……俺を過労死させるつもりですか」
数藤誠:「アートブックを手伝うのも、手を抜くつもりはありません」
諸星真琴:「死んだら、先に行けるんじゃないか……冗談だ」
諸星真琴:肩を叩き、歩き去っていく。
数藤誠:「………」
数藤誠:手帳を開いて、書き付ける。
数藤誠:まだ、その中身を知るものは少ない。
数藤誠:秘密を……知るものは。

【第三サイクル:九里照】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ。
九里照:すーさん来て~!
数藤誠:ズアッ
数藤誠:出ますよ!
九里照:やった~頼れる!
GM:数藤院
九里照:シーンはチョイスで行きましょう。放送室でおねがいします!
GM:OKです!

GM:──放送室
GM:文化祭に備え、学校内の重要な伝達手段となる放送室は慌ただしい。
GM:プログラムに合わせ、校内BGMのセットリストを決めるための戦いの現場だ……
GM:その一方、出番がないであろうAV機器の置いてあるスペースは静かなものだった。
九里照:「ちゅっても~」手慣れた様子で機器を操作している。
九里照:「この限界締切アートブック制作作業、3回目だから、正直慣れたもんにゃ…」
数藤誠:「ですね。と言ってもこの工程は俺は初めてですが」
九里照:「前のときは、もろ先輩がここに来たからね~」
数藤誠:「諸星先輩……ですか」
九里照:「ん~?」によによしはじめる。「気になる?気になる?」
数藤誠:「あの人は……俺たち以上に今回の異常について知っているような気がしました」
数藤誠:「ああ、先ほど……迫られて」
九里照:「え!?」
数藤誠:「『触れるぐらいでないとわからない』と……」
九里照:「!??!?!」
九里照:「夢!??!」
九里照:はわわ…と口元を両手で覆い、頭の中で壁にドンして顎をクイさせたりいる。
数藤誠:「ふ。いえ、すみません。事実ではあるのですが、切り取り方が恣意的でしたね」
数藤誠:「少し、あなたの可愛いところが見たくて」
九里照:「んにゃ?!」
数藤誠:「あなたが好きなものに夢中になってる時が、好きなんですよ、俺は」
九里照:「にゃっ…にゃにゃにゃ……」真っ赤になる。「も…もっと可愛いときがあると思う……」
九里照:「わざわざこの暴走くのを選ばなくてもいいっすよ…」
数藤誠:思わず顔を綻ばせる。
九里照:逃げるように後ろを振り向き、パタパタと手で顔を仰いでいる。
数藤誠:「素敵ですよ、九里さん」
九里照:「き…聞こえないーー」
数藤誠:顔を近づけて、耳元で
九里照:縮んでいく。
数藤誠:「素敵です」
数藤誠:「……聞こえましたか?」
九里照:「ひゃっ…」
九里照:「……、……、………」耳まで真っ赤になった顔で僅かにすーさんに振り向く。
九里照:「聞こえた……」
数藤誠:「ふふ」

九里照:こ……ここで……ここで判定に入る!!!!
GM:なにっ
九里照:暗転です
GM:ええ~ここでCM~?
九里照:CM…つまり放送機器の操作……放送室の機器の操作!!!
九里照:《絡繰術》で作業しながら諸星先輩の好きな人をつきとめるわよ!
GM:よいでしょう! 判定どうぞ!
九里照:うおおお【社交性】の効果ものせて
九里照:2D6+1>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 10[4,6]+1 → 11 → 成功

九里照:よし!!!
GM:お見事です!
九里照:え~ 2を【真実】に指定し、1d2をお願いします!
GM:先に言ってくれてありがとうねえ
GM:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

九里照:クソ~~ッ!!!
数藤誠:おっと秘密
GM:【秘密】を持っていきな~!
GM:数藤くんにも感情共有ですね。
数藤誠:やったぜ
九里照:うす!
GM:送りました!
数藤誠:うあー
GM:では、〆のロールをどうぞ

九里照:ぴた、と手が止まる。
九里照:(あー……)
九里照:(これはどうしたもんかにゃ…)
数藤誠:「どうしました?」
九里照:「ん~~」
九里照:「……すーさん」
九里照:「つのっちがね。もろ先輩が会長を殺すところを見たっていうの」
数藤誠:「………なるほど、それで………」先ほどの様子を思い出す。
九里照:「いま、ヤバい事が起きてるのは確かだし、つのっちは、どうにかしたいって思ってる。でも」
九里照:「くのは…」
数藤誠:「このままが良い……?」
九里照:「……ん」
九里照:くしゃっと笑う。「すーさんとこっそりいちゃいちゃして、エモい思い出つくんの」
数藤誠:「………失礼します」そう言って、九里さんの頭を撫でる。そっと、触れるか触れないかくらいの柔らかさで。
九里照:「にゃ~~」おとなしくしている。
数藤誠:「俺も、思い出は作りたいです」
九里照:「そんで、みんなで良い夢見ようよ」
数藤誠:「………」
九里照:「だめかな~…」答えは分かっているような表情でもじもじしている。
数藤誠:「きっと……このループを起こした方も」
数藤誠:「そういう願いを持っていたのでしょうね」
数藤誠:「その想いを、俺は否定できないです。だけど」
数藤誠:「俺は、夢から覚めても、あなたと共にいたい」
九里照:「……」しきりに瞬きする。「うん」
九里照:「………へへ、ごめんね、いま、なんて返したらいいかわかんないや…」
数藤誠:「……待ちますよ。でも」
数藤誠:「返さなくても良いです」
九里照:「いーやつ」
九里照:すーさんの制服の裾を小さくつまむ。
数藤誠:「ん」
九里照:「ん~」甘えている。
数藤誠:「………俺は」いいやつなんかじゃ、ないです。
数藤誠:最後まで言い切れずに。
数藤誠:しばらく、彼女の頭を撫でていた。
数藤誠:『ずっと』を夢見ながら。

【第三サイクル:須見葵】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ……と、言いたいところだが……
諸星真琴:お前と話すのは…俺だと思っていた…
須見葵:あっっまさか ここで!?
GM:須見さんの弱点背景【人質】の使用を宣言します。
須見葵:wwww ここでか~~~!
GM:このシーンの主要な行動では、諸星真琴と感情判定を行い、プラスの感情を取得してください!
GM:他のキャラの登場も禁止させてやるぜ~!
須見葵:クソ~~勝ちに行こうと思ってたけど 諸星先輩と話したかったからな…!しょうがねえ!
GM:シーン表をどうぞ
須見葵:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

GM:おお 鉄骨
須見葵:いや…ここはチョイスしたい
須見葵:森で。
GM:了解です。
GM:呼ぶのと呼ばれるのどっちが良いですか?
須見葵:こっちが呼んでるんだけどちょっと不機嫌にそっちがそうさせたんでしょってしたいです
GM:なるほど!!

GM:──部室棟・裏
GM:部室棟の裏側には林道が通っている。
GM:渡り廊下を通るよりも、正面玄関への近道として利用する生徒も少なくない。
GM:しかしながら、木漏れ日が差していても、秋風の中を通るのは肌寒いものである。
GM:ひゅう、と風が衣服をたなびかせた。
諸星真琴:「すまない、待たせたな」
須見葵:「は~~~……」何処か不機嫌な様子だった。
諸星真琴:落ち葉を踏みしめつつ、姿を現す。
諸星真琴:「体が冷えるぞ。二人で話すだけなら別の場所もあるだろうに」
須見葵:「ほんとっすよ。全くさ~~」普段はあまり見せない、須見葵の不機嫌な様子。
須見葵:「こっちなら聞かれないでしょ~?」
須見葵:「入口出口も一杯あるから、噂にもならない」
諸星真琴:「噂が気になるか?」
須見葵:「”変に騒がせたくはない”んですよ。基本中の基本でしょ?」
須見葵:「女子高生ならなおさら、とゆー奴です」
諸星真琴:「人の口に戸は立てられない。風評を利用するのも手だ」
諸星真琴:「まあ、須見に似合うかと言えば、そうではない手だな」
須見葵:「私そう言うの嫌いなんで。風の噂程頼りにならないものはないでしょ」
須見葵:「理解した上で言ってるのムカつくな~~!ったくも~~」
須見葵:はあ、と息を吐く。
諸星真琴:「やれやれ……感情を隠すのも、基本なんだが」
諸星真琴:「呼んでくれたことには感謝してるよ。俺もお前とは話がしたかった」
須見葵:す、と表情が抜け落ちる。まるで能面の様に美しくも人間離れしたような‐‐
須見葵:「こういう方がお好きです?」
須見葵:「ともあれ。話したかったのはそうですね」そう言う時には、既に普段通りの表情に戻っている。
須見葵:「そもそも、ループ辞めさせるためにやってるにしちゃ、せんぱいのやってるのってまあ変なんすよね」
須見葵:「一回起点っぽい会長をやっちゃう…のは、まあ手段はどうあれ、動機は理解できます。色々手づまりならそうするのも、選択肢の一つだし」
須見葵:「それで変化があったとはいえ、何度も繰り返す行動じゃないはず。違います?」
諸星真琴:「痛いところをつく」
諸星真琴:顔をしかめる。
須見葵:「ま、簡単に話してくれるなんて思ってないですけどー。その反応だけでも収穫、かな?」
諸星真琴:「そうだな、借りた言葉を使うと」
諸星真琴:「”ひとのあいだ”にいることが、ループ内にいる誰もができることだ」
須見葵:「…………………」顔を顰める。
須見葵:「……恥ず!」
諸星真琴:「?」
諸星真琴:「……ああ、お前の受け売りか」
須見葵:「いや分かった上で言ってるんじゃないならいいっす…っておい!そう言うとこだぞ!」
須見葵:「せめて秘めろよそこは!」
諸星真琴:茫洋とした表情で肩を竦める。
諸星真琴:「ともあれ、そこから外れることが、ループの主への反目になる」
諸星真琴:「角虫をはじめ、お前たちの動きは変わった。なら、努力してみても悪くはないだろう?」
須見葵:「あ~………なるほど?例えば…刀持ちだして切ったりとかする、ってことすか」
諸星真琴:「そういうことだ」
諸星真琴:「俺は役割からは大きく外れられない。精々気張っている、といったところだ」
須見葵:「思った以上に言ってくれますね……ふむふむ。大体は分かりました。こっちの質問聞いて貰ったし、そっちからはあります?」
諸星真琴:「そうだな…お前はどちらだ?」
須見葵:「どっちってなんです?キノコタケノコ?」
須見葵:ちなみに私はトッポ派ですが…と、とぼけたことを言いながら。
諸星真琴:「楽しい学園生活と、自由で不親切な未来だ」
須見葵:「ふ」
須見葵:「じゃあ、こういいましょうか」
須見葵:「私なりの”ひとのあいだ”にいるやり方は、」
須見葵:「自由で不親切でやってられないことばかりのことを、何とかそれでもやってくことです」
諸星真琴:「……なるほど。愚問だったかもしれない」
須見葵:「それに、弟のネタ使っておいてそれ言います~~?」
須見葵:「私、お姉ちゃんですよ」
須見葵:短い一言だった。だけど、それが一番感情が載っていたかもしれない。
諸星真琴:「”可愛い後輩”だよ。俺にとってはな」
須見葵:「なるほどね。まあ、いい感じにやってきましょうか」
諸星真琴:「そうしてくれ」
須見葵:「可愛い須見ちゃんに感謝してくださいよ~~~?」そう言うと。ぱちんっ、と音がして。
須見葵:軽く、諸星先輩の片足の地面が、1センチほど沈む。簡単な工作で作った罠だ。

須見葵:というわけで、罠術で感情判定します。
GM:オス! 判定どうぞ!
須見葵:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

須見葵:ぴったり。
GM:ヨシ!
須見葵:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)

諸星真琴:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)

須見葵:憧憬とはね……
諸星真琴:う~む 友情を取ろうかな。
諸星真琴:俺に憧れるのは……お前だと思っていた
須見葵:まあこういいつつも実力あるというかやる時はやる人なので そういうことなんだろうな
須見葵:なので罠はいい感じに躱してください
GM:OKです

諸星真琴:「抜け目がないな」
諸星真琴:体重移動でかわす。
須見葵:「ちぇーっ。透かした顏してるから引っかかったとこ写メってやろうと思ったのに」
須見葵:「本当、やる時はやる人ですねえ」
諸星真琴:「そんな景色は一生見られないだろうな」
諸星真琴:「そうだな、先輩からアドバイスしてやろう」
須見葵:「む…なんです?」
諸星真琴:「角虫のことだ」
須見葵:「……区切りはきちんとつけましたよわたしゃ」
諸星真琴:「あいつは不器用で、粘り強い」
諸星真琴:「斬ったつもりでも、縋ってくるものだ」
諸星真琴:「ともかく、お前も角虫の前では割と透かしがちだから」
諸星真琴:「恥ずかしい姿を晒さないようにな」
須見葵:半目になって、溜息。
須見葵:「もう一生分の奴やりましたよ」
須見葵:「………ああ、でも………そうだなあ」
須見葵:諸星先輩の言葉を思い出す。此処にいる内は、ひとのなかにいられるのだと。そのあいだに。
須見葵:「綺麗で、だから」万感を込めた吐息と共に、吐き出す。
須見葵:「残酷なゆめだ」

【第三サイクル:マスターシーン】

GM:動くのは……
水波カオル:私ね!
水波カオル:文化祭の前日にやることは一つ
水波カオル:角虫くんに登場希望します!
角虫修:ハイ…
角虫修:出ます!
水波カオル:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

水波カオル:校庭ね!
角虫修:今度は誰が鉄骨に挟まれるんだ…?
GM:果たして……

GM:──校庭
GM:出店の骨組みがあちこちに出来上がっている。
GM:一部の店舗では、前夜祭と言わんばかりにフランクフルトを焼きあげている。
GM:──思わず、骨組みの間に人影が潜んでいないか目を向けてしまう。
水波カオル:「なぁに見てるの? シュウくん」
角虫修:「あ……いえ……」
水波カオル:朗らかに歩み寄ってくる。両手にフランクフルトを握っているよ。
角虫修:良かった。今回は骨組みの間に誰もいないらしい。ホっと胸を撫でおろす。今は胸がある
角虫修:「フランクフルトだ……」
水波カオル:「そう~! サービスしてくれたの」
角虫修:「……両手にフランクフルト持って食べるのは、わんぱくじゃないでしょうか……」
水波カオル:「あら? ふふ……シュウくん、こっちに来て」
角虫修:「……商店街のおじさんとかからも良くサービスされてましたもんね……えっ、あっ、はい」
水波カオル:角虫を引き寄せ……
水波カオル:「あーん♡」
角虫修:「……ッッ!」
角虫修:なっ…!
角虫修:好意を持っているのを知ってか知らずか。水波カオルの距離近ムーブに思わず照れる。
角虫修:恥ずかしい。顔から火が出そうだ。触手の時も顔から火は出なかったので問題ない
角虫修:「……ダメですよ。……勘違いされますよ?」それは周りの人に?それとも、僕に?
水波カオル:「ふふっ、ごめんね」
水波カオル:フランクフルトを手渡す。
水波カオル:「……私は、勘違いされてもいいんだけどな」
角虫修:「……ッッ!」
角虫修:顔を真っ赤にしながら、フランクフルトを受け取った。
水波カオル:フランクフルトを頬張りながら、校庭を眺める。
水波カオル:設営が続く風景は、活気に満ちている。
水波カオル:「明日はいよいよ、文化祭だね」
角虫修:「……そうですね。……いよいよ、明日が本番です。……これが終わると、カ…会長たちは、卒業に向けて準備するんですよね……」
角虫修:「カ…会長……会長は…」
角虫修:「きょ……今日と言う日が……」
角虫修:「終わらなければ良いとか……思ったりしますか…?」
水波カオル:「え~?」
水波カオル:串を口に運び、咀嚼する。
水波カオル:「ん……本番は明日だもの! 来ないと困っちゃうわ」
水波カオル:「けど……けれど、そうね」
水波カオル:「シュウくんと、みんなと過ごせる学校生活は、本当に楽しいの」
水波カオル:「それは、終わってほしくないなあ」
水波カオル:潤んだ瞳を向ける。
角虫修:「……そう、ですね……」
角虫修:「僕も……終わってほしくない……そう、思います。でも」
角虫修:「……会長が、明日を望むのであれば……」
角虫修:「僕も……それを望みます……」
角虫修:「長いものに巻かれる性格なので……」
水波カオル:「本当?」
水波カオル:「約束……してくれる?」
角虫修:「……約束します」
水波カオル:「……ありがと、それじゃ」
水波カオル:「約束の指切り、ね」
水波カオル:角虫の手を取る。細く長い小指が絡まる。
水波カオル:艶やかな唇が、わらべ歌を唄う──
角虫修:「……」その仕草に僅かに胸が震える。なんの変哲もないその行為。触手の時には出来なかった指切り。出来るのが嬉しかった。

水波カオル:というところで感情判定をするわね!
角虫修:こい!
水波カオル:二人で一緒にフランクフルトを食べたから、《兵糧術》!
水波カオル:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

水波カオル:成功!
水波カオル:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

角虫修:つよい
角虫修:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

角虫修:「愛情」を「共感」に書き換えます……
水波カオル:同じ感情にしましょうね~ 共感を選択します。

水波カオル:二人が同じことを考えてて、嬉しいな。そう思う。
水波カオル:それなのに、いつか感じていた熱が、失われたような。
角虫修:……指を切る。名残を惜しむかのように、ゆっくりと。丁寧に。
角虫修:「カ……会長。僕は……」
角虫修:「……ッ」言葉に詰まる。身を切るような思いだ。それでも、言わなくちゃいけない
角虫修:「……須見さんのことが、好きです」
水波カオル:「え……」
水波カオル:「そ、そうなのね!」
水波カオル:「二人とも、とっても仲がいいものね……そっかぁ……」
水波カオル:「ええっと、私、応援するわね!」
角虫修:「……すみません。急にこんなこと……。……でも」
角虫修:「……”約束”は……守ります」それは今しがたの約束と、前ループでの約束と。
水波カオル:「うん……嬉しいわ! でも二人が楽しむのが一番だからね?」
角虫修:それが「愛情」でなくとも。彼女と同じように明日を望む事が出来る。彼女が望むのであれば一緒にいることが出来る。
角虫修:「……違いますよ」
角虫修:「”みんな”で……です……」
水波カオル:「そう、よね! みんなで成功させないと……」
水波カオル:「じゃあ、明日の準備がまだあるから。成功させるためにね!」
水波カオル:親指を立て、笑顔を見せる。
水波カオル:「またね、シュウくん!」

【第三サイクル:数藤誠】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
数藤誠:はい!
数藤誠:登場希望は……PCのみんなだ!
須見葵:わあい でます
角虫修:でます!
数藤誠:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(7) → 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

数藤誠:廊下で大人数でいるのは迷惑すぎだろ!
GM:w
角虫修:ww
九里照:パリピども
GM:振り直してもいいですよ
角虫修:パリピwww
数藤誠:待ってね チョイスしましょう
数藤誠:特別教室にしましょう
数藤誠:理科室かそのあたり 空いてそうなとこ
GM:は~い

GM:──理科室
GM:理科室。文化祭においては生物部が生物を展示する空間である。
GM:深夜にぬめぬめとした触手が理科室を彷徨う、という怪談も囁かれているぞ。
GM:そういった理由で、あまり人が寄り付かない空間と化していた。
数藤誠:廊下を確認してから、部屋に引っ込み、静かに鍵を閉める。
数藤誠:理科室の中には上級生を除いた、同好会の仲間たち。
数藤誠:ふう、と一息つき、手帳を開く。
数藤誠:「皆は、この文化祭の準備の中で、奇妙な出来事が起こっていることを認識していると思います」
九里照:「思いまーす」
須見葵:「そですねえ」大きい机に頬杖を突き、脚をぶらぶらさせている。
角虫修:「……」キョロキョロとみんなの顔色を伺い、自分もそう思う旨を告げた
数藤誠:「それについての情報交換が今回の目的です」
角虫修:「情報交換……」
九里照:「…つのっち、まずあの話したら?」
九里照:「つのっちが目撃した、先輩たちの話~」
角虫修:「あ、はい……」
角虫修:「僕が見たのは……」かくかくしかじか。
須見葵:「はー~~…………なるほど…………」目を丸くして聞き入っている。
角虫修:9月30日が終わる直前。諸星先輩が会長を斬殺する。
角虫修:そして時間がループする旨を共有した。
数藤誠:「………」口元に考えるように手を当てる仕草。
九里照:「……」みんなの反応を観察している。
須見葵:「何というか……実感わかないけど…実際こんなことが起きてるんだもんな……」
須見葵:「今こう、皆文化祭の準備とか皆、協力してやってんのにさ…」
数藤誠:「九里さん。あのこと・・・・、伝えたほうがいいでしょうか」文化祭の思い出の秘密だ。
九里照:「……ん」頷く。「隠してる必要もないよね」
数藤誠:「……わかりました。お話しましょう」

数藤誠:プライズ:文化祭の思い出 の秘密を後輩二人に渡します。
角虫修:!!!!
GM:了解です。全体公開ですね。
須見葵:うおおありがたすぎ
角虫修:先輩一生ついていきますヘヘヘ(揉み手

・プライズ「文化祭の思い出」の【秘密】 現在、きみたちは、忍法「時檻」によって閉じた時間の中に封じ込められ「楽しい学校生活を送る学生たち」という偽の記憶をすり込まれている。
時間を先に進めるためには、「時檻」を解除しなければならない。
4サイクル目が終了するまでに、術者の設定した「合い言葉」を術者に伝えると、「時檻」に綻びが生まれる(クライマックスフェイズになる)。
ただし、5サイクル目になってしまうと、「時檻」は解除できなくなる。

最終的に、このプライズの持ち主になった者は、「時檻」を解除することができ、一つだけ自分の望みを叶えることができる。

数藤誠:というわけで
数藤誠:リミットはもう1サイクル!
九里照:なのにゃ~!
角虫修:あ!まだあるんだ!
須見葵:やべーやつやんけ
GM:今が第三サイクルですね
角虫修:はは~~!
GM:第四サイクルが終了してしまうと……終わります!
GM:「合言葉」と「術者」を見つけなくてはなりませんね。

数藤誠:「……というわけです」
須見葵:「………マジです?いや、嘘じゃないのは分かってる上で……あー……」
数藤誠:「私は、『術者』は会長ではないか、と予測していますが、状況からそう判断しているに過ぎません」
数藤誠:「それに、『合言葉』と思しきものは……しっぽも掴めていない」
須見葵:「逆に言えば、周回を積極的に回している人間がいれば、それも怪しい…と」
角虫修:「……諸星先輩?」
数藤誠:「………諸星先輩は、ループから出たがっているように思えます」
須見葵:「どっちもあり得る感じっぽいすけど…そこの真意も分かってる感じです?いやちょっと凄いなあ…こっち出せるの殆どないや」
須見葵:「いや…一個はあるか?」
九里照:「おっ、なになに?」
須見葵:「いやこう…角虫くんの諸々」
角虫修:「ブッ!?」
角虫修:口に含んでいた水を思わず吹きだす
九里照:「えっ」目がきらんと光る。「聞きたい聞きたいにゃ~」
須見葵:「じゃあ交換すかね~~」
角虫修:「す、須見さん!?えっ!?僕の人権は……アァーッ!」
角虫修:時既に遅しだ。
九里照:「にゃふ~! じゃあ先に諸星先輩のことをお渡しにゃ!」
須見葵:「会長とうまくやれって言ったのにあんなことしたやつに選択肢はない」無慈悲!
九里照:「あんなこと!?」

須見葵:というわけで、九里せんぱいと数藤先輩に角虫くんの秘密を渡します
九里照:というわけでこちらも諸星先輩の秘密を後輩二人にお見せしましょう
GM:了解です。では角虫くんと諸星の秘密が全体公開。

・PC1の【秘密】 実は、あなたは水波カオルの幼なじみだ。
あなたは、幼いころ、ふざけてカオルと結婚の約束をしている。
そのときカオルは、あなたに「『ずっといっしょだよ』といってプロポーズしてね」と告げている。

・諸星真琴の【秘密】 実はあなたの本当の名前は「契兎」(けいと)である。
あなたは、水波カオルが「月読」(つくよみ)だということを知っている。

数藤誠:そ、それ!!
数藤誠:合言葉じゃない?!?!
九里照:!!!!

須見葵:「こ、れ、は~~~………なるほどねえ」
九里照:「温度差が」叫ぶ。「すごい!!!!!!!」
数藤誠:「……………」思考している。
角虫修:「~~~~~~ッッ」顔から火が出そうだ。触手も元から顔から火が出ないので問題ない
須見葵:「諸星先輩め。なにが可愛い後輩じゃあのやろ~」
九里照:「にゃにっ」葵ちゃんに反応。
九里照:「葵ちゃん、契兎ってなんだか知ってるの?」
須見葵:「あ、いや。あー……」
数藤誠:「須見さん、すみません」
数藤誠:「あなたの視点での情報が気になります」
数藤誠:「あなたの知っている情報を話してください」

数藤誠:と、
数藤誠:《言霊術》でストレートに聞くよ!
GM:いいでしょう! 判定どうぞ~
数藤誠:えっと、くのちゃん!感情お願いします!
須見葵:ぐええ~~ッ
九里照:あ、もちろんです!感情修正投げます!
九里照:+1だにゃん(投げキッス)
数藤誠:ありがとう(キッスを受けながら)
数藤誠:SG+1>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 6[2,4]+1 → 7 → 成功

数藤誠:やった!
九里照:ひゃっほ~!
須見葵:にゃ~~
GM:では須見さんの【秘密】を数藤くんと九里さんに渡しますね。
九里照:やっほ~!
数藤誠:いえいいえい
GM:送りましたわん
角虫修:好きな人の秘密が抜かれて共有されるの、ドキドキするな……
数藤誠:あ〜〜やっぱりそうなんだ
九里照:おああああ
須見葵:真面目な須見ちゃんのひみつが~
数藤誠:どうしましょか。この場で角虫くんにも渡します?
数藤誠:そのほうがいい気もする
九里照:その方が良い気がします!
角虫修:ありがとうございます…!
GM:では須見さんの【秘密】も公開しますか。

・PC2の【秘密】 実はあなたは忍者である。
あなたは、とある任務を受けて、あなたを含め四人の忍者と共に、この学園にやってきた。
あなたたちに与えられた任務とは、「月読」と「契兎」という二人の忍者を倒すことである。
あなたにとって、本当の仲間とは、その四人のことである。

数藤誠:「やはり、そうでしたか」
九里照:「にゃに~~!?」
角虫修:「え、あ、え……?」
須見葵:「あっ大分バレてました?参ったな~~……」
数藤誠:「……まあ、そうもなります。違和感がありましたから」
九里照:「そ、そ、そ、そうなの!?」
九里照:(くのは一切気付かなかったが…!?)
須見葵:「結構頑張ってたんですよ~~?」
数藤誠:「俺も、まあ、須見さんと似たようなものですが」
須見葵:「えっ気になるな~~……?」
数藤誠:「ただ、そうですね。ここまでの情報を総合して」
数藤誠:「角虫くんの記憶にある『プロポーズの言葉』。これは鍵じゃないか、と俺は考えています」
九里照:「名探偵すーさん…!」
角虫修:「フゴッ!?」ヘンな声が出た。
須見葵:「わざわざ秘伝書盗んで仕掛けた忍法の主が設定した奴ですからねえ」
数藤誠:「会長の……月読の情報がまだ足りないので、確信は持てませんが」
九里照:「……でも…」
数藤誠:「九里さん?どうしましたか」
九里照:両の人差し指をつんつんとさせる。「つのっち、幼馴染を倒しにやってきてたわけじゃん?」
九里照:「その辺、どすか? やったるでーって覚悟できてるん?」
九里照:「つか……」
九里照:「つのっち、会長のこと好きじゃん?」
角虫修:「……」
角虫修:「……」「……」「……」「……」
数藤誠:角虫くんを見つめる。
須見葵:「実際、そっちつくって言うなら私は構わないよ」
須見葵:「まあ、敵対はすることになるけど…そこはまー、しゃーない」慣れたことのような口調だった。
数藤誠:「そうですね。俺も、そこに躊躇いはない」
九里照:「くのは寂しいにゃ~」よよよ~
数藤誠:「よしよし」撫でる。
九里照:「みゃ~」
須見葵:「人目気にせずイチャつくなこの二人……!」
角虫修:「……僕は、まだ、この世界が偽の記憶だって自覚が無くて……」
角虫修:「……カ……会長を倒しにやってきた……そういう自覚も無いんです。ただ」
角虫修:「僕は……救いに来たんだと思います。倒す……以外の道は……無いんでしょうか…」
角虫修:「それに、僕は会長のことが好k……ええっ!?」
九里照:「なんでびっくりすんの」
須見葵:「あの事情あって今迄の接し方見てたら察するところあまりあると思うんだよな」
須見葵:「私がなぜそもそも最初ッから吹っ切るためだけにあんなことしたのかの理由も分かっとらんかったのか?うん?おう?」
角虫修:「……」須見さんに視線を向ける
須見葵:「?」という顔をしている。
須見葵:須見葵は、しっかりと切り分ける事が出来る人間だ。いやなことがあっても、されたとしても、それとその人間の善悪が直接関係するわけでないことを知っている。
角虫修:「……ぼ、僕は……」
角虫修:「会長……のことが……す、好き……でした……」
須見葵:「…………………?????」なぜ過去形で……?という顔。
角虫修:過去形にすることくらいしか少年に出来ることはなかった。
数藤誠:「……こほん」
数藤誠:「角虫くん」
角虫修:「えっ、あっ、は、はい?」須見さんに向けていた視線を数藤先輩に移して
九里照:(てことは~?)という顔をしている
数藤誠:「言いたいことがあるなら今のうちに伝えておくことをお勧めします。そして」
数藤誠:手帳に挟んでいたボールペンを渡す。文化祭のノベルティのひとつだ。
数藤誠:(文化祭の思い出相当だと思ってください)
角虫修:「これは……えっ?」
数藤誠:「時檻を解除するのはあなたの方が相応しいでしょう」
数藤誠:「この世界を越えて、その先で」
数藤誠:「改めて、何ができるか、何をしたいか」
数藤誠:「己がなすべきことは何か」
数藤誠:「考えればいい」
数藤誠:「俺は、そう思います」
角虫修:「僕の……なすべきこと……」
九里照:「………」
須見葵:「諸星先輩曰くさあ」ちょっと困ったように。「このループの中なら、普通の人っぽくいられるんだってさ」
須見葵: 「逆に言うと、終わらせたら、そう言う後押しはなくなるんだ」
九里照:「離れ離れになっちゃうかもしれないしねー」
須見葵:「私は後悔はない。でも、きみはそうなのか?…ってコトだと思うよ」
角虫修:「…………優しいんだね。須見さん」
須見葵:「優しいか~~……?」
角虫修:「……優しいよ。その優しさに、僕は確かに救われたんだ」
須見葵:「嘘のループだぜ」
須見葵:「実際の私は、きっとあそこまでしない」
須見葵:冷たい断絶は、きっとある。此処まで優しい嘘のように、須見葵は外で振舞わない。
角虫修:「嘘だったとしても……」
角虫修:「……これは(この気持ちは)、君がくれたものだから。……それで、良いんだ」
角虫修:「……現実の僕も、これくらい強情だったら良かったのに」
角虫修:実際の僕は、きっとここまで言わないんだろうな。……だなんてことを思った。
須見葵:「そか。……じゃ、後悔すんなよ~?それが一番だ」にひ、と笑った。楽し気に、明るく、
須見葵:まるで、普通の女子高生のように。
数藤誠:「角虫くん」
角虫修:「??」
数藤誠:「そのボールペンには不思議な力があるそうです」
数藤誠:「『思い出の言葉』を書くと、願いがひとつかなう、と」
角虫修:「願いが……」
数藤誠:「俺は……彼女と共にいる願いを描こうと思っていましたが」
数藤誠:「……あなたなら、もっと広く、貪欲な、を描けるでしょう」
九里照:「………」きょとんとし「………! ………!?」静かに頬を赤く染めている
角虫修:「……ありがとうございます。でも、それ言っちゃっていいんですか?」
角虫修:「くのちゃん先輩を目の前にして……」
九里照:「そ、そ、それこそ言うなーーー!」
九里照:「やめろ~~見るな~~~」両腕で顔を覆っている
数藤誠:(かわいい)
角虫修:(かわいい)
須見葵:「遠慮なくイチャつくなこの人ら…」半目。
数藤誠:黒い机が並ぶ冷たい教室を、
数藤誠:夕暮れの暖かな光が照らしていた。

【第三サイクル:角虫修】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
角虫修:まずはシーン表
角虫修:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(7) → 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

角虫修:こいつらいつも廊下に集まってんな。
角虫修:もう一回振ります
角虫修:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(8) → 学食のカフェテリア。生徒たちがまばらに席につき、思い思い談笑している。

角虫修:新しいやつ!ここにします
角虫修:くのちゃんの秘密抜きたいので、くのちゃん、出てもらえますか?
GM:OK
九里照:もちろんにゃ!
須見葵:修正はいらんかい
角虫修:あ!ほしい!お願い出来ますか?
GM:修正屋さんだ
九里照:PC全員引き続きでもよくってよ
須見葵:あいよー 出ます
数藤誠:てよ
角虫修:あ、じゃあ、みんなでカフェテリアいこ!
数藤誠:やったー

GM:──カフェテリア
GM:清陵学園の売りでもある、中庭に設置されたカフェテリア。
GM:空間を広々と使用しており、学生たちの憩いの場になっている。
GM:休憩スペースを兼ね、売り上げも見込めるため、このエリアへの出店権は毎年争奪戦が開かれている。
GM:テーブルの影が長く伸び、石畳を檻のように分断していた。
角虫修:「……今の僕たちの記憶が、仮初のものだって言うのは分かったんですけど……」
角虫修:ホットココアをティースプーンでくるくるかき混ぜている
九里照:知り合いが出店で試作していたクレープを貰った。もくもく食べている。
角虫修:「……何か、変じゃないですか?だって」
角虫修:「僕が『文化祭を無事終わらせる事』、須見さんが『自分にとってかけがえのない仲間を守る事』、数藤先輩が『文化祭を成功させること』」
角虫修:「『同好会メンバーの好きな人が、誰なのかを調べること』って……」
角虫修:「俗過ぎませんか……?」
角虫修:ゴシップ大好きじゃん
九里照:「なんてこと言うの~!」
須見葵:「諸星先輩曰く、”舞台”だそうだし…何らかの元ネタがあるんじゃないのか」
九里照:「この後輩らひどくねっすか」すーさんに
数藤誠:「一度叩き直した方がいいかもしれませんね」メガネが光っている
須見葵:「私のはそんなひどい事じゃないでしょ!?」
角虫修:「ヒッ!先輩のオシオキ……」
九里照:「人の使命に元ネタとか言わないの…えっオシオキ!?」
九里照:(オシオキ………………)広がる幻想………
須見葵:「あっ世界入った」
数藤誠:「"クノ・ザ・ワールド"ですね」
角虫修:(数藤先輩にネクタイを引っ張られてグラス越しに見つめられているイメージ映像)
九里照:(クゥ~ッ………)
角虫修:「ち、ちがっ……違くて……。3人に比べて、くのちゃん先輩の目的だけ異質な”設定”をされているんですよ」
角虫修:「須見さんの言う様に……何らかの元ネタがあるのかもしれません」
九里照:「………いや~……」
九里照:「くのがしたくてやってるだけだから、別にそこ深くツッコまなくてもいいんじゃないかにゃ~?」
九里照:何かありそうだ
須見葵:「いや……それだと余計に悪くねっすか。私知らんうちにバラされたんすけど」
角虫修:「グィッ……」ヘンな声出た
須見葵:「余計に………はっきり…させるべきじゃあ…ないですか…?」
九里照:「んなッ……」
角虫修:「須見さん……?私怨入ってる……?」
須見葵:「入ってるが~~?」にこやか。
九里照:「にゃにゃにゃ……葵ちゃん…?学生とは思えぬ眼に………」
角虫修:「入ってるんだ……」
九里照:「ヒィィィ~~!笑顔なのが逆にヤバいやつ~!」
角虫修:「なら……良いですか?くのちゃん先輩の秘密を調べても……?」数藤先輩にお伺いをかける。
須見葵:「自分の身に起きた場合を考えてみなさいよという奴ですよ!やっちゃいな角虫くん!」九里せんぱいを後ろから羽交い締めにする。
数藤誠:「ふむ……」
九里照:「にゃ~~っ!助けてすーさん!」
数藤誠:「あ、俺の許可など気にせず。後で教えていただければそれでいいですよ」
九里照:「うにゃ~~~っ!?」
数藤誠:「九里さんのことをもっと深く知りたい」
数藤誠:「それは俺も同じなので」
九里照:「トゥンク…」
角虫修:「口に出てますよ」

角虫修:と言ったところで判定します!
角虫修:え、えーと
須見葵:それにプラスの感情修正投げまーす
角虫修:ありがとうございます!
角虫修:えーと……
角虫修:ハッ!
GM:指定特技を決めてからロールすると判定しやすいと一般に言われていますね
GM:あっ思いついた
角虫修:秘密を抜かれるくのちゃんの脳裏に浮かぶイメージ映像があるでしょう
角虫修:(数藤先輩にネクタイを引っ張られてグラス越しに見つめられているイメージ映像)
九里照:!?
九里照:ASMRすーさん!?
角虫修:そう。グラス越しに見つめられているんです。
角虫修:wwww
角虫修:瞳術で判定します!
九里照:つのっちじゃないのかよ!
角虫修:www
GM:(普通に九里さんを見つめればよくないですか……?)
角虫修:!!!!
数藤誠:wwww
須見葵:なんだよ…なんなんだよ、この流れは!
角虫修:ASMRすーさんのことを考えているくのちゃん先輩をじっと見つめます!
角虫修:瞳術で判定!
GM:は~い 判定どうぞ!
角虫修:あざます!須見さんから愛情のプラス修正をいただき…
角虫修:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[1,5]+1 → 7 → 成功

角虫修:ッシャッ!
GM:成功ですね。では角虫くんと須見さんに
九里照:ああ~~~!!
GM:送りましたわよん
数藤誠:そわそわ
数藤誠:そわそわそわ!
九里照:ソワソワすーさんかわいい
須見葵:かわいいですね じゃあ子の秘密を…渡しちゃいますか
角虫修:では、くのちゃん先輩の秘密を……数藤先輩に渡します…
GM:では全体公開ですね。
九里照:イヤ~~~ン!
角虫修:あっ、須見ちゃんが渡してくれた……僕の代わりに…優しい……

・PC4の【秘密】 実はあなたは死んでいる。
今、あなたは生きているが、なぜか死ぬ前のことがあまり記憶に残っていない。
ただ「月読」と呼ばれる人物に殺されたことだけは覚えている。
あなたの【本当の使命】は、「月読」が誰かを探すことである。

数藤誠:なるほどね。
数藤誠:ありがとね……

九里照:「し……」空気を破るように、耐えきれず叫ぶ。「知ったところで」
九里照:「つらくなるだけっしょ~~~!」
数藤誠:「………だから、だったんですね」
数藤誠:色々なことに得心が行ったように言う。
須見葵:少しばかり眉根を顰めつつも手指を口元に当てている。
九里照:「ずっとこのままだったら……くの死ななくてすむし……」顔を隠して呻いている。
数藤誠:「照」
九里照:「へっ」
数藤誠:「……ありがとうございます」ぽんぽん、と背を叩く。
九里照:「や…やめろ~気を遣うな…」
数藤誠:「ずっと気を遣ってくれてたのはあなたでしょう」
九里照:「……でも」
九里照:「すーさんと……その……」
九里照:「……れたのは本当に嬉しかったっていうかぁ」ごにゃごにゃ
数藤誠:「……」頭を撫でている。
九里照:「ひ~~~」顔を覆って照れている。
角虫修:「くのちゃん先輩……あの……その……」言い辛そうに。
九里照:「なに~~~」
角虫修:「……くのちゃん先輩は……ずっとこのままでいたい……ですか?」せいいっぱいの気を使った表現!
九里照:「……」
角虫修:ループを壊す。それが意味するものは……。
九里照:「文化祭ってさ」
九里照:「準備期間のが楽しかったりして、終わんないでほしーなって思ってるけど、終わらなくなったら困るじゃん」
角虫修:「……」
九里照:「だから分かってんの。ほんとは。このままでいたい、でいいわけないって」
角虫修:「だからと言って……」
角虫修:言葉が出ない。
九里照:「にゃ~っ、そういう顔しないの~! ほら会長だって何度やられてもピンピンしてるわけだしさ~!」
角虫修:「……恨んでないんですか?」
角虫修:「その……カ……会長を……」
数藤誠:「………」
九里照:「ん~……それはま~……」
九里照:「本人と喋るまでは保留かにゃ~…」
九里照:「……むしろ」
九里照:「つのっちのが、いま『どーしよ』ってなってるっしょ?」
角虫修:「……そりゃ……そうですよ……」
角虫修:「僕は……誰も死なせたくない……みんなが平和的に、協力する世を作りたい……だけど……」
角虫修:「このループを終わらせようとすると……くのちゃん先輩が……」
須見葵:「ん~~……そこに関しては、一応なんとかしようはあるっちゃ、あるんでない?」
角虫修:「須見さん…?」
九里照:「なんですと」
須見葵:「まあつまり……ホント―はよかないんだけど、”時檻”のエネルギーをそいつが焦点にするわけじゃんか」ぴっと角虫くんが持つボールペンを指す。
須見葵:「このループを構成するほどのエネルギーだから、一個だけ、」
須見葵:「”願いが叶う“くらいのずるは、何とか通せなくはないっしょ?」
角虫修:「!!」
九里照:「にっ」
角虫修:「……出来るかもしれない。事実、会長は……死の運命から逃れている…!」
須見葵:「そいつで蘇生を願う…というルートだね。でも」最後ぴしゃりと。
須見葵:「あくまで叶う現実改変できるのは、一個だけだ」
須見葵:「そして、最後の最後、ループの解消時、それを持ってなければならない。オーケー?」
数藤誠:「提言、ありがとうございます、須見さん」
須見葵:「…これがどういう意味か分かってるっすよね、数藤先輩は」
数藤誠:「同時に二つを救うことはできない」
須見葵:「そうです。そして、あの二人をどうあれ、倒さなくちゃ始まらない」
九里照:「もろ先輩と会長を…」
須見葵:「そして……」そもそも、誰かがきちんと願うのか?という、信頼の問題だ。口には出さない。
角虫修:「……」須見ちゃんの心配をよそに
角虫修:「……数藤先輩。すみません。……貰ったばっかりなのに」ボールペンをくのちゃん先輩に渡します。
九里照:「えっ」
九里照:目を丸くして受け取る。「いいの? つのっちこそ…」
数藤誠:「角虫くん……」
須見葵:「分かってんね?そうする意味」
角虫修:描きたかったのは、輪(和)。大きな縄で描く和だ。でも、輪を描くためには、最初に、縄(情)を描かなくちゃならない。
九里照:「…………」
九里照:「いや」
九里照:ボールペンをつのっちの手のひらにぐいと押し付ける。
九里照:「くのが自分で自分のこと願うよりさ」
九里照:「こういうのは、他人が『あの人に生きててほしい』って願った方が、混じりけない願いになるもんだよ」
角虫修:「くのちゃん先輩……! ……な、なら、それこそ、僕なんかより数藤先輩の方が……」
九里照:「いや!!」
角虫修:「!!」ビクッ!
九里照:「すーさんが託した、つのっちを……」
九里照:「あの触手姿を”なんか気付いたら”で治してたつのっちの奇跡パワーを……」
九里照:「くのは信じるにゃ!」
角虫修:「くのちゃん先輩……」触手姿を”なんか気付いたら”で治してたのはPLのゴリ押しという説もあるのに……
九里照:余計なことを言うな
角虫修:「すみません……」
角虫修:「……でも、信じてくれて……ありがとうございます……」
九里照:「ふっふっふ」ニマニマ笑う。「ここまできて、みんなの幸せを願ってるのは見上げたもんにゃ! 頼んだぜ!」
九里照:ぐーっと親指を立てる。
角虫修:合わせるように。控え目に親指を立てた。
数藤誠:「俺は、珍しく今回は自分の感情を律することができなさそうなので」
数藤誠:「あなたに託します。あなたの願いを、俺は信じます」
須見葵:「私もまあ、色々雑念はあるからね~」願わずにいられないような悲惨を、見ただけでなく、、経験したこともあると言外に語る声だった。
須見葵:「信じるよ。”ここ”で見たきみを」
角虫修:「数藤先輩……!須見さん……!」
角虫修:「ありがとう……みんなで、必ず……和の未来を作りましょう……」
角虫修:「やりますか……いつもの、アレ」と手を上げた。
GM:夕暮れ時に、鬨の声が上がる。

【第三サイクル:マスターシーン】

GM:──部室棟・裏
GM:日も暮れ、生徒たちの声も聞こえなくなった時間。
GM:9月30日のカレンダーが、その役割を終えつつある刻限。
水波カオル:「いけない、急がないと!」
水波カオル:設営を続けていた水波カオルが、部室棟から駆けていく。
水波カオル:部室棟の裏にある林道には、月明かりが差し込んでいる。
諸星真琴:「さて…」
諸星真琴:ざく、と諸星真琴が姿を現す。
水波カオル:「あら、諸星くん?」
水波カオル:「送りに来てくれたの?」
諸星真琴:「いいや……ハハ」
諸星真琴:乾いた笑いを漏らす。
諸星真琴:「そうだな、少し早い祝い事だ」
諸星真琴:「このままいけば、お前の願いは叶うだろう」
水波カオル:「願い……」
諸星真琴:「俺ももう、役割に染まってきた」
諸星真琴:刀を抜く。
諸星真琴:「始めようか? ──止めてみろ」

GM:諸星真琴が、水波カオルに対して戦闘を仕掛けます。
GM:諸星か水波のどちらかに感情を持っているPCは、戦闘乱入が可能です。
角虫修:乱入します!
須見葵:諸星先輩に憧憬持っているので出ますー
GM:OK
GM:4人での戦闘になりますね。
GM:水波カオルは一般人として扱われます。
GM:では、戦闘開始。

GM:【第一ラウンド】
GM:プロットをお願いします。
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
諸星真琴:OK。
Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
角虫修:OKです!
Tekey:須見葵がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:須見さんも大丈夫でしょうか?
須見葵:あっOKです!
GM:OK。
須見葵:すみません 弄ってOKのつもりだった
GM:それでは、オープン!
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:角虫修がダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:須見葵がダイスを公開しました。出目は「6」です。
GM:プロット6に3人。スピーディですね
GM:では1D100を振って行動順を決定しましょう。
諸星真琴:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 76

角虫修:はやい
須見葵:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 45

角虫修:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 52

角虫修:クゥ!
須見葵:一番遅い女
諸星真琴:では先手を貰うぞ。
諸星真琴:当然、行動は【接近戦攻撃】。目標は水波カオル。
GM:この【接近戦攻撃】の命中判定は、自動成功になります。
GM:そして水波カオルは回避判定を行えません。
須見葵:クソ~~せめてダイスを振ってくれ~~!
GM:一般人である彼女は、忍者「契兎」の斬撃を受けて、プロット6の終了時に死亡するでしょう。
GM:では角虫くん行動どうぞ。
角虫修:あ、そうか、同時行動!
角虫修:モロ先輩を殴ります!!うおお!
角虫修:【接近戦攻撃】。鳥獣術で判定!
角虫修:須見さん!感情いただいても……?
須見葵:しょうがないですね どぞ
角虫修:あざます!
角虫修:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 2[1,1]+1 → 3 → ファンブル

角虫修:バカ!!
須見葵:あっ
GM:あららら
須見葵:じ、神通丸…はもう使っとるんやった
角虫修:戦闘シーンでファンブルしたら、ファンブル表振るんですっけ?
GM:プロット行動中の一ゾロはファンブル表は振らなくてよいです! ご安心を
角虫修:使っちゃってる☆
GM:ただの逆凪ボーイデース
角虫修:あ、ファンブル表振らなくて良かった。ホッ。胸を撫でおろす。今は胸がある
須見葵:哀しい話だ
GM:では須見ちゃんどうぞ~
角虫修:感情修正します!てやっ!
須見葵:諸星先輩の特技的に結構交わされそうなんだよな~ なので結構きついですがサポート忍法陽炎をまず宣言。
須見葵:刀術で判定し、成功時回避にペナルティ-2を付けます。
GM:じゃあ【陽炎】の判定に感情修正ですね
須見葵:あっ貰えるの!?
角虫修:あげます。陽炎と攻撃、どっちが良いかな?
須見葵:陽炎にまず貰っていいすか!
角虫修:りょ!
角虫修:陽炎に感情!
須見葵:では振ります
須見葵:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 9[3,6]+1 → 10 → 成功

角虫修:ヒュー!!!!
須見葵:おし、まずは成功。なので此の回避ペナを付けて、接近戦攻撃。分身の術です。諸星先輩へ。
須見葵:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

角虫修:ヒュー!!!!!
須見葵:出来る子だったようだな… 回避ペナルティ-2付けてどうぞ
諸星真琴:やるな……《分身の術》は目標値7
諸星真琴:2d6-2>=7
ShinobiGami : (2D6-2>=7) → 5[1,4]-2 → 3 → 失敗

諸星真琴:たりない!
角虫修:おお…!
須見葵:あぶねえもんだぜ
諸星真琴:接近戦ダメージ1点を受ける……俺も戦闘脱落だな
諸星真琴:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 1

諸星真琴:接近戦ダメージで器術分野が潰れたぞ。
須見葵:くっ器術か…!
角虫修:くっ
GM:では、プロット6の終了時。
GM:水波カオルが脱落したことで、戦場に異変が起こります。戦闘を強制終了します。

GM:三度目の正直、と言うべきか。
諸星真琴:諸星が振り降ろした刀は、高い金属音を受けて弾かれる。
角虫修:「流石に、2度も3度もやられたら対策くらい…!」校庭から拝借しておいた小さな鉄骨で受け止める!
諸星真琴:「ほう……!」
須見葵:「シッ……!」そこに、降る様に。
須見葵:須見葵が、髪と服を風に流して、突っ込んだ。一瞬からだがブレ、二重に見える。
須見葵:シンプルな打ち下ろしと、逆に頭部を狙ったハイキック。
諸星真琴:「グガッ……!」
諸星真琴:頭部に衝撃を受け、吹き飛ばされる。
諸星真琴:カラン、と刀が地面に零れ落ちた。
須見葵:「さてま、一旦そう言う危ないのはおしまいっすよ、ということで」
角虫修:(今だ…!)刀に手を伸ばすが、なにもない所でスッ転んでしまう(ファンブル要素
諸星真琴:「ハハ、やるな、須見……」
諸星真琴:膝をつき、額を血に染めながら口を開く。
須見葵:「運動神経は良いんですよね、わたしゃ。引いてくれれば流石にこれ以上はやりゃしませんが……」
諸星真琴:「これ以上はやらないさ。もう終わってる」
水波カオル:「ぐ、ごぼ、げほっ……」
水波カオル:背後、血を吐いて倒れる。
角虫修:「えっ……?な、なんで……?」
諸星真琴:「まだ気づいてなかったのか。俺は毒を使っている」
諸星真琴:「刀で斬るのは、せめて楽に殺してやるためさ」
須見葵:「………ええ~~……?」顔を引きつらせる。「流石にドン引きっすよ…用意良過ぎでしょ」そう言いながら、会長の傷を改める。
須見葵:「……」溜息。眼を閉じる。
諸星真琴:「さて……おかげで、そいつが死ぬまでには時間がある」
GM:地面にゆがみが走っている。しかしその速度は、今までより遅いものだろう。
須見葵:悪い結果じゃあなかった。本気で殺すと決めた忍者から、ただの一般人--同然だとしても、現在はそうだ--を守る事は、少なくとも須見葵の手には余る事は、分かり切っていたからだ。
角虫修:「くそっ…!」地面を不格好に殴りつける。
須見葵:そっと会長の身体に触れ、ツボを打って意識を落とす。あまり苦しませるものでもない。
須見葵:「ええ……話くらいはできそうですね。どんなことです?」
水波カオル:呼吸のたびに血を吐いている。痙攣は収まったかもしれない。
諸星真琴:「お優しいことだな……ああ、俺の身の上でも聞いてもらおうか」
諸星真琴:「俺のことは知っているな。”諸星真琴”は、植え付けられた記憶だ」
角虫修:「……」耳を傾ける
諸星真琴:「本当の名は”契兎”。水波カオル…”月読”に忠誠を誓っていた、忍びだ」
角虫修:「なっ…!」
角虫修:「そんなの…おかしいですよ……忠誠を誓っているのなら、なぜ……」
須見葵:「過去形なんすね、そこは。まあ…理解できなくはないっすけど」
諸星真琴:「ああ、誓っていたさ。俺はその実力に惚れ込んでいた」
諸星真琴:「だが月読は、『時檻』を使って、このくだらない劇場を作り上げたのさ」
角虫修:「なんのために……?」
須見葵:見上げる。其処にある学校を。
諸星真琴:「そいつに聞けばいいんじゃないか?」薄く笑う。
諸星真琴:「とにかく、俺はこの劇場を破壊するため、月読を殺した」
諸星真琴:「だが、月読はやはり俺が惚れ込んだ通りの天才だったんだ」
諸星真琴:「『自分が殺される』ことをトリガーに、『楽しい学園生活』の異分子を修正し、巻き戻す」
諸星真琴:「そのシステム自体を『時檻』に刻み込んでいたんだ」
諸星真琴:「俺は、役割から逃れられない。契兎としての存在も実力も、周回のたび薄まっている」
諸星真琴:「角虫、お前は力を学んだかもしれないが……それ以上に俺の剣も鈍っているんだよ」
角虫修:「……なら、なんで」
角虫修:「……なんで、カ…会長を殺すんですか?」
角虫修:「殺すことがトリガーになると知っていて……繰り返す度に力が弱くなると知っていて、なんで……?」
諸星真琴:「ハハ……おめでたい奴だ、角虫」
諸星真琴:「世界五分前仮説、なんていうものがあるだろう」
角虫修:「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説。哲学における懐疑主義的な思考実験のひとつで、バートランド・ラッセルによって提唱された。この仮説は確実に否定する事(つまり世界は5分前に出来たのではない、ひいては過去というものが存在すると示す事)が不可能なため、「知識とはいったい何なのか?」という根源的な問いへと繋がっていく」
角虫修:「……っていう仮説のことですか?」
諸星真琴:「まあ、そうだな」
須見葵:「急にびっくりすんなマジでな」
諸星真琴:急に早口になったので引いている。
諸星真琴:「つまりだ。俺たちが楽しい学園生活を送ってきたのは、記憶でしかない」
諸星真琴:「そんな過去はない」
諸星真琴:「なら……未来が、明日があると、どうして無根拠に思えるんだ?」
諸星真琴:「俺が仕えた水波カオルが、わざわざ・・・・文化祭の前日を選んだのなら」
諸星真琴:「その日が終わった時点で、取り返しはつかないことになるんじゃあないのか?」
角虫修:「……諸星先輩は……」
角虫修:「わざと……ループさせている……」
角虫修:「取り返しのつかなくなる前に、リセットして、ループして。永遠にこの世界を繰り返そうとしている……そういうことですか?」
諸星真琴:「違うな。俺の使命は家に帰ることさ」
諸星真琴:「わからないか? 舞台上にいるのは俺だけじゃない」
諸星真琴:「月読と契兎を追ってきた、4人がいる」
諸星真琴:「そいつらが台本の粗を見つけるまで、時間を稼いでやっているのさ」
GM:地面がひび割れる。天の星が明滅し始める。
須見葵:「………はーん。時檻の”楽しい学園生活”舞台の、修正機能そのものを逆用すか」
須見葵:「鞍馬の忍者としちゃ、”取り返しのつかないこと”なんてのを起こさせない、っつーのが答えっスけど。まあ、分からんでもないっすよ、”先輩”の気持ち」
諸星真琴:「まあ、俺なりの足掻きというやつだ」
諸星真琴:「水波は死んだな。また世界は裏返る」
須見葵:「あくまでシステムにすぎないから、舞台役者が舞台を否定することで、成立しなくなれば…この舞台そのものが瓦解する」
諸星真琴:死体に目を向ける。
須見葵:溜息。
須見葵:「ああ」
諸星真琴:「時檻がこのままなら。次はもう、剣を振る力は無いだろう」
須見葵:「お疲れ様です、先輩。正直好きだなんて言いませんが、貴方の努力を使って何とかしますよ」
諸星真琴:「いい一撃だったよ」薄く笑う。
諸星真琴:「…そうだ。気づいていなさそうだから、伝えておこう」
諸星真琴:「異分子として修正されているのは、俺の力だけじゃない」
諸星真琴:「角虫。お前の血の力もそうだ」
角虫修:「……?」
角虫修:「僕の血……?」
諸星真琴:「ハハ……『隠忍の血統』。まつろわぬ者の一族」
諸星真琴:「お前はその末裔で、常人とは異なる姿をしていた」
角虫修:「……」
諸星真琴:「異形の触手がいるなんて、普通の楽しい学園生活らしくないだろ?」
角虫修:「……」
須見葵:「ふ」顔をゆがめる。「反論は、私からは出来ないね」異形殺しの鞍馬神流の一人として。そんなことは言えない。
角虫修:「そうか……」
角虫修:「あの触手姿を”なんか気付いたら”で治してた奇跡パワーじゃ……無かったんだ……」
須見葵:「解決法はあるぜ。思い付いてないようだから、敢えて言うけど…」
須見葵:「奇跡は、ある。1回きりだけどな」
角虫修:「えっ?……ハッ!」
角虫修:「そ、それって……」胸ポケットのボールペンに触れる。
須見葵:「どうする?ただし、その場合」
須見葵:「九里せんぱいは死ぬな」
角虫修:「…………」
須見葵:「……好きに選びな。私がカフェで言った言葉の意味」
須見葵:「分かっただろう?」
須見葵:そう言って、くるりと身を翻す。反転しつつある世界の中に飛び込むように。
角虫修:「あくまで叶うのは、一個だけ……」
GM:その悩みの答えを、世界は待たない。
GM:空間が歪曲する。
GM:世界が反転する。

GM:██████を終了します。
GM:██████を開始します。

GM:──清陵学園
GM:いつもは勉強に追われるこの学園も、ここ最近は別の忙しさに覆われている。
GM:年に一度の文化祭。各クラスや同好会が、総力を挙げて出し物を作り上げているのだ!
GM:もちろんそれは、学園の小規模サークル、『骨粉ミュージック同好会』でも同じなわけで……
水波カオル:「はぁっ、はぁっ……!」
水波カオル:肩で息をする女子生徒が、勢いよく教室の扉を開ける。
GM:9月30日のカレンダーが揺れる。
水波カオル:「なんとか集まったよ……!」
水波カオル:「ボール紙!」
水波カオル:清陵学園三年生、水波カオル。
水波カオル:抱えた段ボール箱には、ボール紙やペンやらが詰め込まれている。
水波カオル:雑多な文化祭の前日の。楽しい学園生活の。
水波カオル:中心で、彼女は笑っている。

GM:第三サイクルを終了します。

第四サイクル

GM:第四サイクルを開始します。

【第四サイクル:マスターシーン】

GM:動くのは…
諸星真琴:俺だ。
諸星真琴:さっきのシーンで話したが、あと秘密を知らないのは須見だけだな。
須見葵:やっやめろー!
諸星真琴:お前をシーンに出すのは…俺だと思っていた…
諸星真琴:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(4) → 誰もいない体育館。バスケットボールがころころと転がっている。

須見葵:ぐああ 代わりに数藤先輩の秘密をくれ!そうしたら感情修正を投げてもいいぞ!
諸星真琴:いやそれはいいかな
須見葵:くそお~~っ(ドラゴンボールの敵風に
諸星真琴:《刀術》で切り結んで、その流れで秘密を探ろう。
諸星真琴:《刀術》で情報判定。
諸星真琴:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

諸星真琴:うわあああああ
須見葵:せっ……先輩……
諸星真琴:どうやら……本当に力が無くなっているようだ。
諸星真琴:ファンブル表を振るか。
諸星真琴:FT
ShinobiGami : ファンブル表(2) → しまった! 好きな忍具を1つ失ってしまう。

諸星真琴:くっ 神通丸を捨てるか…
須見葵:神通丸あるなら降り直し…ってできないんだっけ
GM:振り直しはできますね!
GM:まあファンブルを受け入れることを確定してからファンブル表振ったので
須見葵:あっそうとは 振り直さないんですね…
GM:表の結果見てから振り直すのはちょっとアンフェアかなって
須見葵:ひええ
GM:では演出に入ります。

諸星真琴:どさり、と床に倒れる。
諸星真琴:「はぁっ、はぁっ……!」
諸星真琴:スポーツチャンバラのスポンジ製の剣を手放すぞ。
須見葵:「………吹かしじゃあないっていうのが、こういう形で証明されるとは思ってませんでしたわ」
諸星真琴:「俺も、ここまでとは、おもって、いなかった」
諸星真琴:「上手く振れない、どころか、筋力すら失われているようだ」
須見葵:「…やっぱ力が無くなるとその分抵抗力下がるからなんすかね……」ゆっくりとスポンジの剣を降ろす。
諸星真琴:「しかし、もう一つわかった。お前の力はまだ失われていない」
須見葵:「記憶上、”運動神経が良く、基本的に運動系は何でもできる”感じのキャラなのと…後はやっぱ、手出ししてないからっすかね」
須見葵:「良かったと思っておきます」
諸星真琴:「ああ。奇襲なら上手くいくだろう」
諸星真琴:「肝心の、時檻の綻び次第だが……」
諸星真琴:「須見。今のお前の率直な気持ちを知っておきたい」
須見葵:「というか、マトモにやり合うのは勘弁してほしいとこ…はい?」
諸星真琴:「角虫のことは、今はどう思っているんだ?」
諸星真琴:「残念ながら、一生は続きそうだぞ」
須見葵:「……どうしましょうかね~~」
須見葵:「”ここ”なら、お遊びのお付き合いならまあいいですけど」
須見葵:「ホントにどうこうなんて、うち鞍馬で許されるわけないからなあ」
須見葵:「それでまー、須見ちゃんとしちゃ、変な”失点”は、困るわけですよ」弟の事だ。
諸星真琴:「人質か。しがらみが多いことだ」
須見葵:「血が旧い方っすからねー、私んちも。上手く使いたいんでしょう、お上としちゃあ」
諸星真琴:「実績を残せば、流派に囚われている弟も解放できる、と」
須見葵:「まともに教育受けて、少なくとも家を継ぐくらいはよっぽどできが悪くなきゃイケるはず、ってわけです」
須見葵:「私はどーなるかなー………」
諸星真琴:「あいつが”まとも”な人間なら万事問題なし、か」
諸星真琴:「上手く抜け出せたらの話だが」
諸星真琴:「行き場が無ければ、俺のところに来い」
須見葵:「まあ、人間だったらそれくらいは許されるかもっすねえ」期待はして無さそうな声。「んお?」
諸星真琴:「つながりは薄いが、俺もそれなりの血縁の出だ」
諸星真琴:「忠誠に疲れてきたところなんでな。生活を固めるのも悪くない」
須見葵:「ハハ、好みとしちゃ逆にならないっすか~~?」
須見葵:「ま、そうですね。もし、もしもの話です」
須見葵:「なんもかんも上手くいって……自由に…ううん」
須見葵:「そういう”いろいろ”が片付いたら、悪かないかも」普通の女の子のように。
須見葵:”いつも明るく、皆の話を賑やかす同好会の後輩”らしい、普段の明るい仮面を外せば。
須見葵:そこには、どこか不安げな、一人の小柄な少女がいる。
諸星真琴:「そうか」
須見葵:「お姫様気取る歳でもないんで、まあ何とかこっちもこっちで頑張るんですけどねー」
諸星真琴:「ああ。待っている」
須見葵:「ええ。じゃあ、しばらくはさよならです。諸星先輩」
諸星真琴:「ああ。俺は寝て体力を回復させる」
諸星真琴:「またな」
須見葵:「ええ。では、またの機会に」何処か楚々とした、淑やかな仕草で。

【第四サイクル:数藤誠】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
数藤誠:はい!
数藤誠:水波会長とくのちゃんよびます
九里照:呼ばれて飛び出てほほほーい
水波カオル:出ちゃいまーす!
数藤誠:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

数藤誠:おお……
GM:鉄骨
数藤誠:校庭でいくか。
九里照:(鉄骨…)

GM:──校庭
GM:出店の骨組みがあちこちに出来上がっている。
GM:一部の店舗では、前夜祭と言わんばかりにフランクフルトを焼きあげている。
GM:ジャージ姿の生徒たちが、慌ただしく駆け回っているようだ。
数藤誠:「会長。照。フランクフルトを買ってきました」
数藤誠:「昼食、まだでしたよね?少しでも腹に入れておいた方がいいです」
九里照:(呼び方変わってますが~~……)
水波カオル:「わぁ~! マコトくん、ありがとう!」
九里照:「さんきゅ~」むきゅむきゅと食べ始める。
水波カオル:(あれ、なんだか二人とも距離が……)
水波カオル:頬張りながらちらちらと顔色を窺っている。
数藤誠:(かわいい……)九里さんの食べてる様子が。
九里照:二人からの視線を感じて頬を染める。「なっ…何にゃ、にゃんにゃ」
九里照:「くのを見ても人の噂話しか出ませんぜいっ」
数藤誠:「ああいえ。和んでいました」
九里照:「にゃ~!」
水波カオル:(ふ、二人のラブラブを見せつけられている~~!)
水波カオル:しばしばしている。
数藤誠:「水波先輩」
数藤誠:「先輩にとって、学園生活とは何ですか?」
数藤誠:唐突に、そんなことを言う。
水波カオル:「へっ!?」
水波カオル:「え、え~っ?」
水波カオル:「キラキラしてて……楽しくて……」
水波カオル:「ずっと憧れてたもの、かしら……?」
数藤誠:「憧れ……ですか」
数藤誠:妙な答えだな、と思う。もし本当に学生だったなら。3年間学生生活を営んでいたのなら。
数藤誠:だから、やはりそうなのだろうな、と思う。彼女は学生生活と縁のない世界にいたのだろうと。
数藤誠:「……夢のようですね、まるで」
水波カオル:「そう……かも? 夢みたいね」
水波カオル:「だって、それぐらい楽しいんだもの」
水波カオル:うふふ、と笑う。
数藤誠:「…………」夢。
数藤誠:一瞬、瞑目して。
数藤誠:「俺も、見てみたかったですね。先輩の『ダービー荼毘』フルコン」
数藤誠:それは決して見ることのできない夢だ。
数藤誠:「そう言えば、先輩には」
数藤誠:「好きな方はいらっしゃるんですか?」

数藤誠:と言いながら、
数藤誠:情報判定をします。
数藤誠:目標は水波カオル。使用特技は調査術。
GM:よいでしょう。判定どうぞ!
数藤誠:感情修正をいただきたいです!
九里照:ハイ!感情修正~~!+1して!
数藤誠:では!
数藤誠:SG+1>=5 (判定:調査術)
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 6[2,4]+1 → 7 → 成功

数藤誠:ほっ
九里照:ヤッタッ
GM:お見事!
数藤誠:秘密が1でお願いします。
GM:OKです!
GM:1D2
ShinobiGami : (1D2) → 1

数藤誠:ビンゴ
九里照:おおお…!
GM:むぅっ【秘密】!
GM:ではお渡ししますね。
GM:お渡ししたよ。
数藤誠:わー
九里照:ワァ…
数藤誠:なるほどね
九里照:なるほどですねこれは
GM:なるほどになったところで〆をどうぞ

数藤誠:「………」
数藤誠:「先輩」
九里照:フランクフルトをもくもくと頬張っている。
数藤誠:「ありがとうございます、これまで」
水波カオル:「ど、どうしたのさっきから~?」
水波カオル:「いつも機械のように進捗を管理していたのに! マコトくん!」
九里照:「んっふふ。だって」
九里照:「文化祭が終わったらそろそろ3年生は引退だもんね~~」
数藤誠:「そんなに機械のようでしたか……?」
数藤誠:「まあ……そういうことです」
水波カオル:「ああ……それは、そうねぇ」
水波カオル:「な、なんだかしんみりしちゃったけど」
水波カオル:もぐもぐ、勢いよくフランクフルトを咀嚼し飲み込む。
水波カオル:「まだ文化祭は始まってもいないんだから!」
数藤誠:「……そうですね」
水波カオル:「『ダービー荼毘』のフルコン、見せてあげるからね~!」串を突き上げる。
九里照:「やったにゃ~~! 会長はやると決めたらやる女~~!」一緒に串を突き上げる。
数藤誠:「…………」
数藤誠:(あなたは、憧れでいっぱいなんですね、月読)
数藤誠:(だからと言って)
数藤誠:(俺は)
数藤誠:ぐ、と左手を握りしめる。爪が皮膚に食い込むほどに。
九里照:会長に見えないようにして、くるりとすーさんの方を見る。
九里照:口パクで伝える。(くの、)
九里照:(“やる”覚悟決めたにゃ)
九里照:ニヤッと親指をたてる。
数藤誠:頷く。
数藤誠:「では、もうひと頑張りといきましょうか」
数藤誠:「悔いのない文化祭おわりにしましょう」

【第四サイクル:九里照】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
九里照:つのっちとちょっとゆっくり喋りたいのでふたりきりを希望するぜ!
角虫修:了解です!
九里照:GAST 学園シーン表
ShinobiGami : 学校シーン表(9) → 静かな授業中の風景。しかし、忍術を使って一般生徒に気取られない会話をしている忍者たちもいる。

九里照:GAST 学園シーン表
ShinobiGami : 学校シーン表(7) → 廊下。休憩時間か放課後か。生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

九里照:う~ん…あまり…面白くないな……
GM:プール行きますか
角虫修:プール!?
角虫修:数藤先輩に知られたら、殺戮されない?
九里照:それも青春よ 行きましょう!
GM:おお

GM:──プール
GM:温水プールは、秋であっても澄んだ水を湛えている。
GM:文化祭ではパフォーマンスで利用できないか?という議論がされたが、結局放置されているようだ。
GM:窓から入った陽光が水面に反射していた。
九里照:プールサイドに腰掛けている。裸足で温水プールに足をつっこみ、ぱしゃぱしゃと遊んでいる。
角虫修:「くのちゃん先輩……濡れますよ…?」
九里照:「濡れるのが面白いんだよ~」
角虫修:「そういうもの……ですか」理解が出来ない。触手は常に濡れていたからだ
九里照:「にゃによう。つのっちだってこないだまで常にヌメヌメだったじゃん~」
角虫修:「あれは粘液だから……この水みたく、サラサラしてないですよ」
角虫修:自分も隣に腰掛けて、裸足をプールにつける
角虫修:制服のズボンを膝までまくる。まくれる足があるって素晴らしい
角虫修:「……あの」
九里照:「ん~?」
角虫修:「……この状況、数藤先輩に見られたらピンチな気がするんですけど」
角虫修:「主に僕が。」
角虫修:「嫉妬の炎で焼かれませんか…?」
九里照:「にゃははっ」けらけら笑う。「そしたらどう言い訳すんのさ」
九里照:「僕には好きな人がいますから、って言うの~?」
角虫修:「ッッッッッ!!!!」ゆでだこのようになる。触手繋がりだ
角虫修:「……言えないって、知ってるくせに」
九里照:悪戯っぽくつのっちの顔を覗き込んでいる。「………」
九里照:「忍び同士ってさー」
九里照:「情に溺れるとダメなんだってね」
角虫修:(う”……)顔が近い。照れる。
角虫修:「えっ……?」
九里照:「くのも…今のくのも、正直本気ではわからんけどさ」
九里照:「………」
九里照:「つのっち、結局、今は葵ちゃんにぞっこんなんでしょ?」
九里照:「聞ーかーせーにゃーさーいーよー」ずいずい
角虫修:「ブフォッ!?」
角虫修:「近い……近いですって」どうどう
九里照:「恋バナさせろ~い! なんのために二人きりになったと思ってんの~!」
角虫修:「このためだとは思わなかったですよ……」
角虫修:「……誰にも言わないって、約束してくださいね」
九里照:「ンフフ」
九里照:何も言わず親指を立てる
角虫修:「……好き、ですよ。須見さんのことが」
九里照:「うわぁ~!」
角虫修:「憧れだったり……彼女のようになりたいと思ったり……頭の中ぐちゃぐちゃですけど」
角虫修:「……この気持ちがなんだろうって考えた時……思ったんです。好きだって」ダイスもそうせいと言っていた
九里照:「……でも」
九里照:「でもさ~」
角虫修:「??」
九里照:「この文化祭が終わったら、くの達、普通の学生じゃなくなっちゃうわけじゃん? 殺し合いしてる忍者じゃん?」
九里照:「好き同士だからって、普通の恋人っぽいことできると思う?」
角虫修:「……出来ない、でしょうね」くのちゃんの言う通りだ。
角虫修:僕たちは忍びで……そして
角虫修:僕は……触手なのだから。
九里照:「すーさんもさ~~~なんか……いっぱい……言ってくれるけどさぁ~~~」足をぱしゃぱしゃ動かす
九里照:「言ってくれるけどさぁ~~~!!」
角虫修:「……数藤先輩は……言ってくれますよね」
角虫修:「それに」
角虫修:「きっと……この世界が終わっても……気持ちは変わらないと思いますよ」
角虫修:「……これは男にしか分からないヤツです」
九里照:「それ」パッとつのっちを振り向く。
角虫修:「だ、だから近いですって…! それ?」
九里照:「それ~! すーさんなら、『九里さんとなら、俺は世界のどこまででも逃げられますよ……』とか言っちゃえそうじゃん!」声真似
角虫修:「地味に上手いですね…(笑」
九里照:「えへへへ」嬉しそう
九里照:「…てかいま、男にしか分からないヤツって言った?」
九里照:「わかんの?」
角虫修:「……ある程度、ですが」
角虫修:「僕も」(制服の襟を正して)「男、ですから…!」
九里照:「ふ~ん」(それすーさんを壁ドンしながら言ってほしかったなの顔)
角虫修:「……触手に雄雌あるのかって意味で聞いているのだとしたら黙秘します」
九里照:「そこは考えてないが…」
角虫修:ホッ。胸を撫でおろす。今は胸がある
九里照:「じゃあ聞くけどさ~」
角虫修:「はい」
九里照:「つのっちは葵ちゃんとどうなりたいの?」
角虫修:「ブフォッ!」
九里照:落ち着くまで水遊びをして待つ。
角虫修:ゲフンゲフン。ウ、ウン!ドンドンドンドンと胸を叩いて。
角虫修:「……一緒にいれたら、と思います。……思っています。……でも」
角虫修:「……それは……無理なんです」
九里照:「なんで?」
角虫修:「……みんな、もう、だんだんと認識が戻ってきたでしょう?」
角虫修:「僕が……本当は触手だって……分かり始めてきたでしょう?」
九里照:「………」
角虫修:「……触手に恋なんて……出来るわけないじゃないですか……」
角虫修:「この世界を出たら……僕の今の姿は失われてしまう」
九里照:「異形だから……という」
九里照:「意味だね……」
角虫修:こくり、頷く。
角虫修:「それに、須見さんは、異形殺しの流派で」
角虫修:「異形を仇敵と捉える流派なんです」
角虫修:「……結ばれる訳……無いじゃないですか」
九里照:「そりゃ」
九里照:「つのっちも葵ちゃんも、流派とか家のこととか考えてダメだって思ってるなら、結ばれるワケないにゃ」
角虫修:「……」
九里照:「……それとも」
九里照:「結ばれるワケない運命を変えてくださいって奇跡に願う?」
角虫修:「……それも良いかもしれないですね。でも」
角虫修:「それは絶対に願いません」
角虫修:「僕は……」
角虫修:「くのちゃん先輩も好きなんですよ。……須見さんに抱く感情とは違うけれど。人として、好感を持っています」
角虫修:「……だから……奇跡はくのちゃん先輩の為に使う」
九里照:「そっか。ふふふ」嬉しそうに笑う。「そうして! くの、生きたいもん!」
角虫修:「そこは、『くののことなんて良いの!つのっちが幸せになって!』声真似)って言うところでは?」
角虫修:「……僕の願いは叶っちゃいましたから。」「一番欲しかったものは……一番欲しかった言葉は、もう、もらっちゃったから」
角虫修:「……だから、僕はもう、願いなんてないんです」
九里照:水から足を抜き、裸足でプールサイドに立つ。
九里照:「つのっち」
角虫修:「は、はい」
九里照:「男にしか分からないヤツを教えてもらった代わりに」
九里照:「女にしか分からないヤツを教えてしんぜよう」
角虫修:「分かるんですか…?」
九里照:「あったりまえでしょ! くのの乙女っぷりをナメんなよ!」
九里照:「いいか!」ずびしっと指を差す。
九里照:「王子様は強引なくらいが嬉しいの!」
角虫修:「……」
九里照:「本当に、欲しいものなんてないのか、自分で考えなよ!」
角虫修:「……くのちゃん先輩なら、王子様の心も動かせそう…」
角虫修:「……嫌ですよ。」
角虫修:「僕が望んだら……くのちゃん先輩がどうなるか分かって言ってるんですか?」
角虫修:プールの水をパシャっと蹴る。正に水掛け論だ。
九里照:「それが、分かってるようで分かってないんだにゃ」
角虫修:「……どういう意味ですか」
九里照:「くのには、くののことめっちゃくちゃ好きでいてくれる王子様がいるからー」
九里照:「まあ、なんとかなるっしょって思えるの」
角虫修:(ならないでしょ……)とは思ってても口に出さない。叩かれそうだから
九里照:叩く。
角虫修:「痛ッ!心を読まないでください」
九里照:「とゆーわけでっ」
九里照:「宣言!」
九里照:「くのは」
九里照:「情に溺れーーーーる!」

九里照:というわけで判定に挑みましょう
九里照:【明鏡止水】
解除判定:計画判定《意気》

角虫修:がんばえ~!
九里照:これの判定に挑みたい…《用兵術》で!すーさんとならどうにかなるというざっくりした意気込みが用兵術です
GM:了解です! 判定をどうぞ!
九里照:2D6>=6 (判定:用兵術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 8[3,5] → 8 → 成功

九里照:ヨッシャッ
角虫修:ヤッター!!!!
GM:お見事!
GM:では【明鏡止水】が解除されました! チクショ~~
九里照:ヤッタ~~~!
GM:では〆をどうぞ。

角虫修:>九里照:「忍び同士ってさー」
角虫修:>九里照:「情に溺れるとダメなんだってね」
角虫修:「し、舌の根も乾いてないのに…!」
九里照:「ダメだけど、しちゃいけないとは言われてないでしょ?」
九里照:「まあ、死んだら死んだでそれまでにゃ。つか」
九里照:「それくらい思ってないと、こうして解決に協力はできないっつの!」
角虫修:「……クス」
九里照:「ふふ」「……んじゃね! くのが言ったこと忘れんなよ!」
角虫修:「分かりました……」
九里照:バッと手を振って、駆け出すようにプールから去って行く。
角虫修:その背中を見送って。
角虫修:「……逆効果、だよね」
角虫修:「……絶対に死なせたくないって……そう思っちゃったよ」
角虫修:「……あんな良い人は……絶対に……」

【第四サイクル:マスターシーン】

GM:動くのは……
水波カオル:私よ!
水波カオル:もうわかってるわよね?
水波カオル:シーンに呼ぶのは角虫くん!
角虫修:ハイ…
水波カオル:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(6) → 校庭。体操服姿の生徒たちが走っている。

角虫修:校庭!
水波カオル:ふりなおしちゃおっと
水波カオル:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(5) → 校舎の屋上。一陣の風が吹き、衣服をたなびかせる。

水波カオル:屋上、いいわね
角虫修:屋上!

GM:──部室棟屋上
GM:本棟とは別に、部室棟にも屋上はある。
GM:しかしこちらは、建物の古さなどから文化祭での使用は禁止されているのだ。
GM:文化祭前日ともなれば、そのような場所には人影はいなかった。
水波カオル:「──ごめんね。忙しかったのに」
角虫修:「……いえ」
水波カオル:角虫を呼び出した水波が振り向く。
水波カオル:「フィギュアの製作は……どう?」
水波カオル:「完成しそうかしら」
角虫修:「…………」このやり取りも、もう4度目だ。斬り捨てられる少女の顔が脳裏に浮かび、重い表情になる。
角虫修:「……完成、ですか……」
角虫修:「分かりません……」
角虫修:「……完成させてしまったら」
角虫修:「……そこで……終わってしまう気がして……」
水波カオル:「ええ~っ、どういうこと?」
水波カオル:眉をしかめるが、深刻そうな表情を見てまばたきする。
角虫修:「……完成させてしまったら、もう、次のステップに進まなくちゃいけないとか……このまま完成させなければ、ずっとこのままでいられるんじゃないか、とか……」
角虫修:「……すみません、自分でも上手く言えなくて……」
水波カオル:「…そうね。気持ちはよくわかるの」
水波カオル:「先延ばしにしても刻限は来る、とか、ずっと同じままじゃダメ、だとか──」
水波カオル:「私も、言われたわ」
角虫修:「……」彼女の言葉に耳を傾ける。
水波カオル:「でも、先に進み続けるのって、すごくつらいことよ」
水波カオル:「骨粉みたいに、同じ譜面を繰り返して上達できるわけじゃない」
水波カオル:「初めて見る譜面で、必死に踊って……失敗したら、おしまい」
水波カオル:屋上から見える林に目を向ける。
水波カオル:ところどころ、紅く色づいた葉が風に揺れている。
角虫修:「……それは、とても怖いことだと思います……」初めて見る譜面で、必死に踊って……失敗したら、おしまい。
水波カオル:「……ええ。だから、シュウくんがどうしても、怖いなら」
水波カオル:「逃げてもいいわ。このままにしても、いいの」
水波カオル:「私がついていってあげる」
水波カオル:振り向く。その表情は柔らかく微笑んでいる。
水波カオル:「二人なら、未完成のままでいられるかも」
角虫修:「……それは」
角虫修:「……ずっといっしょにいてくれる……ってことですか?」
水波カオル:「シュウくんが望むなら」
水波カオル:「でも私からは、誘ってあげないわ」
水波カオル:角虫の手を取る。
水波カオル:「あなたが私の手を取って、そう言ってくれるなら」
水波カオル:「どこまでも一緒に逃げてあげる」
角虫修:手を取られる。本来の自分には無い感覚に戸惑いながら。
角虫修:「……ありがとう。カオルちゃん……」
角虫修:「……でも、これは」
角虫修:「……僕が決めなくちゃいけないことだから」
角虫修:胸ポケットのボールペンを握り。
角虫修:「……こんな僕を……”和”に入れてくれたみんなも……カオルちゃんと同じくらい大事だから」
角虫修:「……だから。もう少し考えてみる…」
水波カオル:「ええ……でも、皆のためを思うなら」
水波カオル:「ちゃんと完成させなきゃダメよ?」
水波カオル:「時間は有限、なんだからね」
水波カオル:悪戯っぽく、笑う

水波カオル:というところで感情判定をします。
水波カオル:角虫くんを呼び出してお話したので《召喚術》でよいでしょう。
水波カオル:2d6>=5 それっ
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗

水波カオル:むっ……
角虫修:あら
GM:これはこのままでよいでしょう。

水波カオル:「それじゃあね、シュウくん」
水波カオル:ぽい、と屋上の鍵を放る。
水波カオル:「ここは静かだから、考え事にはピッタリよ」
角虫修:不格好にそのカギを受け取ろうとするが、手元から落としてしまう
角虫修:鍵の金属音と幼馴染の声が、脳裏に響いた。
水波カオル:「あら…」しゃがみ込み、鍵を拾う。
水波カオル:「ごめんね。まだ迷ってるみたい」
水波カオル:鍵を手渡す。
角虫修:受け取った。
水波カオル:「ちゃんと施錠して、職員室に返してね」
水波カオル:「ばいばい」
水波カオル:屋上から去る。
角虫修:「……カオルちゃん」
角虫修:「……ばいばい」僕の初恋の人。

【第四サイクル:須見葵】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ。
須見葵:GAST
ShinobiGami : 学校シーン表(5) → 校舎の屋上。一陣の風が吹き、衣服をたなびかせる。

九里照:入れ替わりだ
須見葵:此処はこれで。登場希望はどうしようかな
須見葵:九里せんぱいとゴーストで角虫くん出て~
角虫修:は~い
九里照:出るにゃ~!>

GM:──本棟屋上
GM:それなりの広さを持つ屋上は、文化祭における重要スポットだ。
GM:本格チャイマサラティーを出す売店、本格トムヤムクンを出す屋台、本格タピオカミルクティーを出すカフェが鎬を削るだろう……
GM:しかし今は、傾きつつある陽が、動かない影を等しく伸ばしていた。
須見葵:さらさらと髪を風に流しながら、学校を見下ろしている。
九里照:隣で本格タピオカミルクティーをもちもち飲んでいる。
須見葵:きっと見るのは最後だろうし、最後にしなくちゃいけない。それが私の任務だ。
須見葵:「九里せんぱいは」そういえば、という風に。
九里照:「ん~?」
須見葵:「御斎の人でしたけ。そうなると、戻ったら学校すか」
九里照:「そう…なるかにゃ~?」どことなく他人事っぽい返答。
須見葵:ふふ、と小さく笑う。どこか楚々とした仕草だった。
九里照:「わかんにゃい。すーさんと駆け落ちするかも」
須見葵:「まあ、その前の問題がデカすぎ…って思ったら大分直接的なの来たっすね」
九里照:「ふふふふふ。つのっちともさっき恋バナしてさー」
須見葵:「おお……変なこと言ってないと良いんですけど」
九里照:「言ってない…てか、変なことできなくてがんじがらめになってる感じ? まあ」
九里照:「そこで、くのは情に流された生き方をすると決意したのにゃ」
須見葵:笑う。「しがらみに縛られる。それも、”ひとのあいだ”に生きるってことだからなあ」
須見葵:「また危ない生き方を。情に掉させば流される、とも言いますでしょに」
九里照:「命短し恋せよ乙女とも言うからねー」
須見葵:「それで散らしちゃもったいないってものですよ、九里先輩みたいに綺麗な人が」
須見葵:どこか口調も仕草も丁寧だった。そういう風に振舞うのが、本来の須見葵なのだろうとわかる。
九里照:「褒めるやん…」照
九里照:「てっかさ」
須見葵:「ん?何でしょう」
九里照:「葵ちゃんの言う、”ひとのあいだ”に生きるとか、情に掉させば流されるとかさ」
九里照:「それ、他の人に言ってはいるけど、全部葵ちゃんに返ってくるような気がするのは」
九里照:「くのの気のせいかにゃ~」
須見葵:「そりゃあ」
須見葵:「私がそう生きてるからですよ。だから、私も他人をそれで評する」当然のことのように。
九里照:「ふ~~ん」ストローでタピオカを吸いながら葵ちゃんを一瞥する。
須見葵:「私は数藤先輩ほどルールを”利用”するように生きられはしませんし、九里先輩ほど人の合間を乗りこなす事も出来ません」ずっと、彼女は学校を見ている。
須見葵:「そして、角虫くんほど人に期待もしちゃいない」
須見葵:眩しいものを見るような視線だった。尊いものを見つめて、でも自分が触れられるものとは思っていないような。
須見葵:「でも、その外で荒野に一人生きられる、そんな獣となることもできない。だから、ルールを守り、守られて生きています」
九里照:「それが葵ちゃんにとっての”ひとのあいだ”ですかあ」
須見葵:「私は、何処まで言っても、そこらにいる凡人ですからね」
九里照:「…だとしたら」
九里照:「案外、葵ちゃんが一番、会長の気持ちわかるかもね」ということで

九里照:ここで須見ちゃんに水波カオル会長の秘密をお渡ししましょう
須見葵:此処で……!ありがとうございます
GM:了解です。感情で全体公開ですね。
九里照:つのっちにも流れるぜ!

・水波カオルの【秘密】 実はあなたは、ラノベや漫画が大好きだ。
そんな物語に登場する、楽しげで幸せそうな主人公たちにものすごく憧れている。
自分でもそんな楽しい時間を過ごそうと思い、仲間を集めて同好会をつくった。

須見葵:わ~~……
須見葵:「ああ………」嘆息する。困ったような表情で。
九里照:「ふふふ」葵ちゃんの表情を見やる。
須見葵:「九里先輩。ちょっと、ひみつにしたままでいようと思っていたことを言います」
須見葵:「私はね、会長のことが嫌いになれないんです」
九里照:「…………んふふ!」嬉しそうに笑う。
須見葵:「秘伝書を奪って。こんなことに巻き込まれて。九里先輩だって殺した人なのに」
須見葵:「…私は、角虫くんの秘密を聴いた時、」
須見葵:「本当にこの人はもう私のものにならないんだな、って思って」
須見葵:「今も、ずっとそう思っています」
須見葵:「だって、そうでしょう?本当に幼馴染で、あんな約束をしていたなら、出る幕はないし…」
九里照:「…………」
須見葵:「もしもそうでなくても、彼を選んだなら……」
九里照:「………えっ」
九里照:「あっ、いや、続けて。どうぞ」
須見葵:「彼を最初に選んだのは、会長じゃないかなって」
須見葵:「もしも、私が彼を救ったのだとしても」
須見葵:「そうなる場を作ったのは、彼女じゃないですか?…須見葵個人としては、報われるべき人は会長だと思ってしまうのですね」
須見葵:「…と思う訳ですが、九里先輩はいかがです?」
九里照:「………うんと」
九里照:「そんなことなくない?」
須見葵:「といいますと」
九里照:「え、だって、子供の頃に初恋した人をそのままずっと好きでいる人なんて全然少ないし」
九里照:「そもそも葵ちゃん……忍びのルールを守って生きてるわりに」
九里照:「なんでこういうとこだけそんなド真面目なん??」
須見葵:「………え~…そう言うものなんだ……?」ちょっと目を見開いている。
須見葵:「一応こう、私旧家の人間なんで……なんかそういうの、接する機会が少ないからかもしれないっすね」
九里照:「あとでいっぱい少女漫画貸したげるね……!」
須見葵:「純心とか、そういうものが綺麗なものであってほしい、と重ねすぎているのかもしれないのは、まあそうです」
須見葵:「漫画も機会があれば、ぜひ」くすり、と上品に笑う。
九里照:「んふふ。別に…」
九里照:「葵ちゃんがつのっちを救って、それで会長が報われなくても、別にそれは、葵ちゃんのせいじゃないよ」
須見葵:「そうでしょうか」困ったような表情だった。
九里照:「つのっちと葵ちゃんが似た者同士なのがよくわかったにゃ~」言う事は言ったと言わんばかりにタピオカを吸い込んでいる。
須見葵:「………私はね、九里先輩」
九里照:「ん~?」
須見葵:「幸せに、なんて言わないから。普通に、真面目に、わいわい楽しそうにしてる人達を見るのが、好きなんです」
須見葵:「私は、その為の仕事をしています」
九里照:「和であるための律か」
須見葵:「だからきっと、私と会長の違いなんて」
須見葵:「幸せな人の中に入ろうとしたか、そうしなかったかだけなんです」
須見葵:「だから、私が言わなくても、きっと会長が言いました。角虫くんに取って、必要な言葉があるなら。其れに…」
須見葵:「……こういうのを壊すのは、役割だとしても」
須見葵:「イヤなものですね。きれいなゆめです」
須見葵:きっとそれは、私が見たかったものだからだ。
九里照:屋上に吹く爽やかな風に身を委ねている。
九里照:「でもさ」
九里照:「やるんでしょ?」
須見葵:「ええ」
須見葵:「私、弟がいるんです。父も母もいる」
須見葵:「私は私の、”先約”がある………」
須見葵:指が、ゆっくりと動き出す。
須見葵:それは、幻を操るすべである。
須見葵:それは、夢を紡ぐ術である。
須見葵:そして、それを壊すために、須見葵は、それを振う事が出来る--

須見葵:エニグマ:黒の闘気を幻術にて解除に挑戦します。
角虫修:(感情修正します)
GM:よいでしょう、判定どうぞ!
九里照:いけーっ
須見葵:ありがとう。死霊術なので、難易度が+4されて9.
須見葵:2d6+1>=9
ShinobiGami : (2D6+1>=9) → 7[3,4]+1 → 8 → 失敗

GM:おしい!
九里照:あ~っ惜しい!
須見葵:ぐぬ。一足りない。
GM:では〆てもらいましょう

須見葵:ゆっくりと指が躍る。その先の空間が、たわみ歪む。
須見葵:「ああ」
須見葵:其れに、術法を持って触れたからこそ、見えるものがあった。
須見葵:本当に綺麗なものが、そこにあった。
須見葵:精緻な構造と、備えられた防衛機構など、これの前になんの意味があるだろうか?
須見葵:無邪気なゆめがそこにある。
須見葵:其れに触れて。須見の指が止まった。
九里照:「葵ちゃん…」
須見葵:ふつりと、時間が切れて、それへの接続もあっさりと切れる。
須見葵:「……ごめんなさい。私には、出来ませんでした」
須見葵:「……だって、私も……」
須見葵:「…いえ。何でもありません。本当……」
須見葵:「”情に流される奴は死ぬ”。こう言う事ですよ」
九里照:「……覚えとくにゃ」苦笑して。
九里照:忍びらしくない言葉ばかり思いついてしまって、いよいよ仕方ない。

【第四サイクル:角虫修】

GM:登場希望とシーン表をどうぞ!
角虫修:はい。数藤先輩と会長のもとに行く途中でって感じにしたいです
数藤誠:ゴースト須見ちゃんにも出てもらう?
数藤誠:(感情)
角虫修:出てもらいたいです!
須見葵:はあい~
角虫修:ありがとうございます!
GM:水波はシーンに出しますか?
角虫修:そうですね、最初、2人でお話しさせてもらった後に出てもらえると
GM:了解です。
角虫修:場所はどうしようかな。廊下かな
数藤誠:二人なら廊下も悲鳴をあげますまい
角虫修:ww
角虫修:では廊下でお願いします!

GM:──廊下
GM:風船や色とりどりのチラシ、立て看板や展示物で彩られている。
GM:黄昏時の紅い陽光が、人声の無い通り道を照らしている。
GM:楽しい文化祭、平和な明日へと、あなたたちを誘き寄せているようだ。
角虫修:ざっざっざっざっ。廊下の端っこを歩いている
数藤誠:その隣を歩いている。
角虫修:「……ありがとうございます、数藤先輩。着いてきてもらっちゃって…」
数藤誠:「構いません。俺には俺の仕事がありますから」
数藤誠:「……あんまり端に寄ると危ないですよ」
角虫修:「あっ……あ、ありがとうございます……」車道を歩くときのように、僅かに数藤先輩の傍に寄せられる。
角虫修:「……」無限にも続くように思える廊下。沈黙を破るべく、会話を試みる。
角虫修:「あの……冷静に、落ち着いて聞いてほしいんですけど」
数藤誠:「何ですか?」
角虫修:「……くのちゃん先輩に誘われて、プールに行きました」
数藤誠:「そうですか」
角虫修:「冷静ですね……」
数藤誠:「プールぐらい行くでしょう、友人なのですから」
数藤誠:「まあ、怪我などがないようで良かったですよ」
角虫修:「……数藤先輩は」
角虫修:「くのちゃん先輩を信頼しているんですね」
数藤誠:「それは勿論、前提ですが」
数藤誠:「あなたのことだって信頼していますよ」
角虫修:「……自分の好きな人が、触手と一緒にプールに行く。……僕なら耐えられません」
角虫修:「!!」
角虫修:「……」顔が綻びそうになるが、どうにかして押さえつける。こういう時、顔のある人間は不便だ。
数藤誠:「………よくわからないですね、俺には」
数藤誠:「何をそんなに恐れているんですか?」
角虫修:「……この世界が終わったら……僕は、化物に戻ってしまう。それは、とても恐ろしいです。……数藤先輩は」
角虫修:「……恐れないんですか?だって……この世界が終わったら……」
角虫修:「くのちゃん先輩は……」勿論、彼女の存命を願うつもりだ。それでも、万が一、ということもある。
数藤誠:「もう、託しましたから」
数藤誠:「それ以上、恐れて何になります?」
角虫修:「なんで……なんでなんですか……」
角虫修:「なんでみんな……僕なんかを……こんな化物なんかを、そこまで……!」
角虫修:「『九里さんとなら、俺は世界のどこまででも逃げられますよ……』くらい言って……二人で逃げることだって…!」
数藤誠:「角虫くん」
角虫修:「……」先輩の言葉に耳を傾ける。
数藤誠:「気付いていませんか?」
数藤誠:「あなたのことを『化物』と言っているのは、あなたぐらいですよ」
角虫修:「…!!」
数藤誠:「あなたのことを一番恐れ、嫌っているのは、あなた自身です」
角虫修:「……排除、されてきました。化物だって。触手だって。ヌメヌメしているって。……悪意の有る無しに関わらず、そう言った待遇を受けて来ました」
角虫修:「……僕が望んだ”和”の中に……僕自身が入ることは無かったんです。でも……」
角虫修:「須見さんは……そんな僕を、仲間だって言ってくれた……数藤先輩も……それが……すごく嬉しいです……」
数藤誠:「……国は」
数藤誠:「まつろわぬもの達の存在を認めませんでした。そして、常人は自分と異なるものを排除する。しかし」
数藤誠:「実際に会って、話してみれば、それは偏見に支配されたものだとわかる。あなたと向き合って話して、それに気付かぬ人は相当愚かか」
数藤誠:「自身の利益のために気付かぬふりをしているか、ぐらいでしょう」
角虫修:「……数藤先輩」
角虫修:涙が零れ落ちそうになるから上を向く。こういう時、人間は顔があるから不便だ。
角虫修:「……僕は、今まで」
角虫修:「……この子たちしか、友達がいなかったんです。……触手だから、樹木と勘違いしたのかもしれません」廊下の窓ガラス越しに、平行して飛ぶ小鳥の姿が見える。
角虫修:「でも」
角虫修:「……気づけました。僕には……この子達以外にも、かけがえのない、大切な友達がいるって…!」

角虫修:エニグマを解除判定します。
角虫修:鳥獣術で
角虫修:須見ちゃん。感情をいただけませんか?
須見葵:はーい どうぞ
角虫修:ありがとうございます!
GM:では判定をどうぞ~
角虫修:ウオオ!友情パワー!
角虫修:難易度は7!
角虫修:2d6+1>=7
ShinobiGami : (2D6+1>=7) → 4[1,3]+1 → 5 → 失敗

角虫修:ギャー!!!!!
数藤誠:あわわわ
GM:ギャワ~
GM:振り直しなどがなければ、失敗ですよ!
数藤誠:だれか振り直し持ってる方はいらっしゃいませんかー!
角虫修:ありません……
GM:では……残念ながら、解除失敗!

角虫修:小鳥が夢を啄もうとするも、途中でその動きを止める。
角虫修:「……すみません。僕には出来なかった」
角虫修:「……カオルちゃんも……僕の和の1人なんだって……そう思ってしまったから」それが偽りの記憶かもしれなくとも。
角虫修:「……幻滅させちゃいましたね」
数藤誠:「………さて」
数藤誠:「それはこれから見せていただくとしましょう。ただ、ひとつ言っておくことがあります」
数藤誠:「あなたは俺を憎むかもしれませんが」
数藤誠:「この檻から出たら、俺は」
数藤誠:「月読をします」
角虫修:「……え?」
数藤誠:「……そこまで驚くことですか?」
角虫修:「だ、だって…!なんで…!」
数藤誠:「疑問があるなら質問がまとまってからでお願いします」
数藤誠:冷えた声で、歩きながら応える。
角虫修:「……頭の中、ぐちゃぐちゃで……まとまる気なんてしないです……それでも」
角虫修:「まずは……やることをやらなくちゃ……」
角虫修:「……前に進むために」そういって部室前に辿り着く。中に入ると、そこにはいたのは
水波カオル:「…シュウくん?」
水波カオル:夕日を背に、席に着いている。
水波カオル:「あ、マコトくんも。設営が残っていたの?」
角虫修:「……カオルちゃん」
水波カオル:「あと少しだから、私がやっても……」
水波カオル:言葉を噤む。
角虫修:一歩前に進む。この世界から、一歩進むために。
角虫修:「出来たよ……」ポケットの中に持つは、完成したフィギュア。そして、覚悟。
角虫修:「数藤先輩も……くのちゃん先輩も……諸星先輩も……」
角虫修:「カオルちゃんも…………そして、須見さんも。……みんな、和の中にいるんだ」
角虫修:「だから」
角虫修:「『ずっといっしょだよ』」僕たちは、誰一人、欠けさせたくない。
水波カオル:「…ああ」
水波カオル:愛し気に微笑む。
水波カオル:その頬を涙が伝う。
水波カオル:「追いついちゃったんだね。シュウくん」

GM:██████を終了します。

GM:█し██生█を終了します。

GM:楽しい学園生活を終了します。
GM:楽しい学園生活を開始し██████
GM:██error██

GM:メインフェイズを終了します。

クライマックスフェイズ

GM:クライマックスフェイズを開始します。

GM:──█陵学園
GM:██一の進██である私立██、█陵学█。
GM:いつもは██に追われるこの█園も、ここ最近は██忙し██覆われている。
GM:年に一度の██。各ク██や██会が、総力を挙げて████████████████!
GM:音が捻じ曲がっている。風景が捻じ曲がっている。
GM:林が裏返り、校舎が変形し、朱色の天は避け、その向こうに黒が覗く。
GM:ここは『時檻』。
GM:記憶は偽装。風景は飾り。
GM:そのねじれの中心に立つのは、”秘伝書”を奪った忍び「月読」。
月読:「──はあ」
月読:嘆息する。その声には、深い諦念が見える。
月読:「もう少しで、檻が完成するところだったのに」
月読:「けれど。まだ」
月読:「まだ終わっていない。秘術の力は、その方向ねがいを失っただけ」
月読:「ならば、再度与えてあげれば、いいだけよ」
月読:「だから、それまで──」
月読:振り向く。ねじれた校舎に目を向ける。
月読:「待っててくれないかしら?」
月読:微笑む。
GM:視線の先に立つのは。「月読」を追う忍びが、4人。

数藤誠:白いシャツに鎖を巻き付けた姿。
数藤誠:鎖の先には鏢が。そして、装飾品の消えたその目には激しい敵意が篭っている。
須見葵:「そう言う訳にもいかないのは、それこそお分かりなのでは?」淑やかな声。黒い和装にジャケット、腰に黒塗りの刀を下げて立っている。
須見葵:「……まあ、悪い夢じゃあありませんでしたよ」苦笑する。


By.好きな顔メーカー

九里照:清陵学園とは全く異なる制服姿の少女がひとり。(……術のパワーが尽きれば、くのの命も終わりってわけね)
角虫修:「…………」一人、変わらず学園の制服に身を包んでいる。記憶は未だ混濁しており、言葉を発することかなわない
月読:「そううまくはいかないかぁ」
月読:「前に戦った時は、一人斬るので、精いっぱいだったもんね」九里に目を向ける。
月読:「手がかかりそう…ああ、そうだ」
九里照:「ムキーッ!」
月読:「契兎」
契兎:「ここにいる」
契兎:ざく、と姿を現す。
契兎:「俺はまだ、月読の剣だ。お前が強者であるかぎり」
月読:「何度も刺したくせに。まあ、力を奪っちゃったからおあいこか」
月読:「ちゃんと返したから、頑張って働いてね」
月読:……視線を戻す。
月読:「……角虫修。あなたも私と同じ、まつろわぬ者」
角虫修:「……」
月読:「あなたは、時檻の中の世界。人として生きられる世界に居たくはないの?」
月読:「あの楽園で……ずっと一緒に、生きたくはないの?」
角虫修:「……分からない。あの世界にいれば、僕は人間でいられて……くのちゃん先輩も生きていられる……カオルちゃんも……」
角虫修:「僕は、まだ、どうしたらいいか分かりません。……それでも、僕は」
角虫修:須見さんに逡巡し、月読に視線を向ける。
角虫修:「人間でいられることよりも……”ひとのあいだ”にいたいと思う……」
月読:「そう、そうなのね」
月読:「約束したのに、ひどい人」
角虫修:「……」胸が痛む。今は胸がある。まだ。
月読:寂しげに笑うと、短刀を構える。
月読:「それじゃあ、殺し合って決めましょうか」
月読:「忍びらしく、ね」
数藤誠:「……当たり前です」
数藤誠:「ここでそれを放棄されていたら───いえ」
数藤誠:「問答は無用ですね。始めましょう」
須見葵:しゃりん、という音と共に剣を抜く。「本当、いつもの奴ですね。ああ」
須見葵:「野蛮で嫌になるな」
月読:「隠忍の血統、月読。檻より参る」
契兎:「廻鴉、契兎。いざ尋常に」
数藤誠:「指矩班。数藤誠。あなた達の技を奪うために」鎖を持つ。
須見葵:「鞍馬神流、廻鴉中忍。須見葵--世を乱す者を切るために」刀を霞に構える。
九里照:「私立御斎学園、九里照。きらめかせたげる」
角虫修:「……まだ迷っているけれど、それでも…!」
角虫修:「角虫修。……人間らしくあるために!」
GM:──高速機動が、開始された。

GM:月読(水波カオル)のキャラシートを公開します。
【水波カオル】
GM:戦闘終了条件は、「月読」および「契兎」の戦闘脱落です。
GM:何か質問はありますか?
九里照:大丈夫です~
数藤誠:大丈夫です!
角虫修:です!
須見葵:今の所大丈夫…!
GM:了解です。
GM:それでは、クライマックス戦闘を開始します。

GM:【第一ラウンド】
GM:プロットをお願いします。
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
角虫修:OK!
GM:NPCはOK
数藤誠:OKです
Tekey:須見葵がダイス目を変更しました。(秘匿)
須見葵:此方も…これで…!
九里照:OK
九里照:です!
GM:OK。NPCは月読→契兎の順で公開します。
GM:それでは……オープン!
Tekey:数藤誠がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:九里照がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:角虫修がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:須見葵がダイスを公開しました。出目は「3」です。

5:契兎
3:角虫修,須見葵
2:月読,数藤誠,九里照

GM:下の方に固まりましたわね
数藤誠:2、渋滞!
角虫修:固まった…!
GM:プロット5、契兎の行動
契兎:誰か一人は高いプロットに登ってくると思っていたが
契兎:間合が届かないな…パスだ
GM:ではプロット3
GM:1D100で行動順を決定しましょう
須見葵:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 46

角虫修:はーい
角虫修:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 27

角虫修:須見ちゃんどうぞー
須見葵:わたしからか。
須見葵:陽炎をまず宣言。
須見葵:2d6>=5 特技は刀術。
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

須見葵:よし、これで回避ペナルティ-2着きます。
須見葵:契兎には届かないし跳ね返されるので、月読へ接近戦攻撃を宣言。
GM:どうぞ~
須見葵:2d6>=5 特技;分身の術
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

須見葵:スぺれば~~!
角虫修:つええ
九里照:おしい~!
月読:《分身の術》は持っている! 回避の目標値は5ね
須見葵:陽炎でペナ2入っとるよ!
数藤誠:あたれー!
角虫修:いけー!
月読:2d6-2>=5
ShinobiGami : (2D6-2>=5) → 7[1,6]-2 → 5 → 成功

数藤誠:まじ?
角虫修:つええ
月読:足りたわ
九里照:ギャアー!
須見葵:ぬう まあしょうがない、特技持たれてる時点で外れやすいのは分かってた!
角虫修:じゃあ、僕の番ですね
GM:では続けて角虫くんどうぞ~
角虫修:はい!
角虫修:【長肢】指定特技:異形化
角虫修:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

角虫修:あぶねっ
角虫修:僕の接近戦ダメージの攻撃と、クリティカルヒットを持っていればその射程が+1します
角虫修:モロを殴っておこう
月読:あら……
契兎:こちらに来るのか…
角虫修:カオルちゃんを殴れない…
角虫修:あと、僕以外みんな射撃戦攻撃だから
角虫修:【接近戦攻撃】指定特技:鳥獣術
角虫修:ここは当てておきたいな。須見さん、感情いただけますか?
須見葵:しょうがないですね…やります!
角虫修:ありがとうございます!
角虫修:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 7[2,5]+1 → 8 → 成功

角虫修:シャア!
契兎:やるな、角虫……! 《鳥獣術》は目標値7!
九里照:うおお まちな
契兎:なにっ……!?
角虫修:その声は…!
数藤誠:照!
九里照:やっぱ待たなくていいや
契兎:俺を待たせるのは…お前だと思っていた…
数藤誠:wwww
契兎:回避します。
角虫修:wwww
契兎:2d6>=7
ShinobiGami : (2D6>=7) → 9[3,6] → 9 → 成功

須見葵:出目いいなあ
角虫修:ギィー!こ、こいつ!
契兎:回避成功だな。
GM:何もなければプロット3は終了。
GM:プロット2、1D100で行動順決定。
数藤誠:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 20

須見葵:なんもなし!成果もない…!
月読:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 41

九里照:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 45

数藤誠:照ちゃんがんばよ
角虫修:ばよ
九里照:チョット待ってね
九里照:すいませんお待たせしました!会長を対象に攻撃します
GM:おおっ どうぞ
GM:何で攻撃しますか?
九里照:う~ん じゃあ【接近戦攻撃】でいきますか
九里照:特技は九ノ一の術!
九里照:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

九里照:よいしょー
月読:《九ノ一の術》は…目標値7!
月読:回避前に何かあるかしら?
九里照:【巨門】します!特技は見敵術
九里照:2D6>=5 (判定:見敵術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

数藤誠:えらい!
角虫修:スゲー!
須見葵:通った!ありがたい
九里照:回避判定するとコストが1点減るぜ!
月読:くっ これで回避判定をするたびに使用できるコストが1減少する
月読:でも目標値7なら避けた方がメリットが大きいわね
月読:回避判定!
月読:2d6>=7
ShinobiGami : (2D6>=7) → 7[2,5] → 7 → 成功

月読:ジャスト成功!
須見葵:かわすなあ
九里照:クゥ~
月読:特に無ければ次は私ね。
月読:私は上忍。特技数も多く、忍法も多様
月読:そして何より、奥義を二つ持っているわ。
角虫修:なにっ
数藤誠:なんだと
須見葵:奥義を…二つも!?
九里照:怖いよ~~
月読:一つ目の奥義!『二つ分かれの尾アンフィスバエナ』!
数藤誠:アンフィスバエナ!
月読:指定特技《分身の術》の範囲攻撃よ!
角虫修:ギャー!
数藤誠:範囲攻撃だと!
九里照:キャーー!
須見葵:いたい
月読:目標はPC全員! 任意の生命力を2点減らしなさ~い
角虫修:忍術と謀術を減らします
数藤誠:体術と戦術かな。
須見葵:戦術と器術へらします
九里照:忍術と妖術をへらします
GM:OK。
月読:こちらの行動は以上。
数藤誠:じゃあ俺ですかね
九里照:感情修正ほしいとき言ってね~!
数藤誠:大丈夫!何故かと言うと
数藤誠:奥義を宣言します。
角虫修:おお!!!!
須見葵:ここで!
角虫修:ま、まさか!
九里照:おおお…!
GM:なにっ!?
数藤誠:『劇毒の定理』効果はクリティカルヒット、特技は《言霊術》!
数藤誠:対象は月読!お前だ!
月読:うぎゃあ~!?
数藤誠:4点生命力を失ってもらう。
契兎:悪いな、数藤。そいつは俺の主なんでな。
契兎:『水面跳び』。《水術》の絶対防御だ。
契兎:生命力減少を4点分軽減するぞ。
数藤誠:なるほど。どちらかは持っていると思っていましたよ。
GM:では、行動終了ですね。
数藤誠:はい。
GM:ラウンド終了。

月読:しゃら、と短刀を頭上にかざす。
月読:それは攻撃の構えというより、祈りのように見える。
月読:『刻時の瘤。月齢の宿り木。狂姫の腱を斬り、天網紡ぐ鴻に捧げる』
月読:──あるいは、呪詛のような。
月読:『巡れ。二つ分かれの尾』
月読:びり、と空間に衝撃が走る。
月読:『時檻』の停止がもたらした”ねじれ”が、意志を持つ大蛇のように破壊をもたらす。
月読:それらは的確に、敵対者に追い縋り、打ち据えるだろう。
須見葵:「ぐ--っ」防ぐことは出来ない。初見のそれを的確に凌ぐような技を、須見葵は持たない。ただ、それの動作を見、食らってもいい場所で受けるだけしか。
角虫修:「ぐっ……!しまっ……!」「うわああぁ!!」なにもないところでつまずいて転んでしまう。そのまま、ねじれに飲み込まれる!
九里照:「にっ……」致命傷は避けるものの、空間そのものがもたらす質量に競り負ける。
数藤誠:「……ッ!く、く……」痛みが襲う。捻られる。ひび割れる。
数藤誠:だが、闘志は潰えない。寧ろ煽られるばかりだ。
数藤誠:「つ……く……よ、みっ……!!」
数藤誠:「▓▓▒▓▒▒▓░░░」
数藤誠:何かを呟く。その音は月読にしか届いていない。そうなっている。
数藤誠:「廻れ、舞われ、真割れ」
数藤誠:「内側からこの”毒”に喰い潰されるがいいッ……!!」
数藤誠:それは、言霊による呪詛。与えた者の身に『毒を受けた』と錯覚させる暗示。
数藤誠:そのままならば、内臓から腐っていくようなものだ。
数藤誠:しかし。
月読:致命の呪いに対して、冷えた視線を送る。
月読:自ら受けるまでもない、と評し、そして事実。
契兎言霊音速よりも速く、備えていた忍びがいる。
契兎:パン、と爆ぜる音。
契兎:「兎流──水面跳び」
契兎:神速の踏み込みが衝撃波を生み、攻撃を相殺したのだと、痕跡が示していた。
数藤誠:「……うっとおしい」
数藤誠:「邪魔をしないでいただけませんか?契兎さん」
契兎:「月読の願いを邪魔している、お前が言うのか?」
契兎:薄く笑う。
数藤誠:「お互い様です」
契兎:「ああ、柄にもなく暑苦しいじゃないか」
契兎:「うっとおしいぜ、”次期会長どの”」

GM:【第二ラウンド】
GM:プロットお願いします。
契兎:さっき【影法師】使ってなかったけど
契兎:今回も特に使いません
角虫修:使わないんだ
Tekey:九里照がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:数藤誠がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:須見葵がダイス目を変更しました。(秘匿)
契兎:読んでやるよ そのプロットを……
Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
角虫修:OK!
数藤誠:OKですわ〜〜!
須見葵:こちらも。
九里照:いけます!
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:NPCもOK。
GM:では、オープン!
Tekey:角虫修がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:須見葵がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:九里照がダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:数藤誠がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。

4:月読
3:契兎,数藤誠,須見葵
2:角虫修
1:九里照

数藤誠:うわっ
契兎:よく目が合うな
GM:プロット4、月読から。
月読:行くわよ。まずは【痛打】!
月読:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

月読:成功。そして【龍星群】!
須見葵:ぐう~~ッ
角虫修:あ
角虫修:僕を対象に入れると命中マイナス2だぜ
月読:射撃戦2点、間合い3、範囲内全員目標の攻撃忍法よ。
月読:【鬼影】のマイナス修正ね。そう言った修正は各PCごとに処理されるから
角虫修:あ、そうなんだ。理解!
月読:角虫くんに対する攻撃のみ、命中判定マイナス2として処理されるわ。
須見葵:くわしい
角虫修:チュートリアル先輩みたいだ
月読:では命中判定。
月読:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

月読:成功。《召喚術》で回避してね。
月読:角虫くんのみ命中判定失敗だから、回避不要ね!
須見葵:キッツイな~~……!幻術でも罠でも10か……
九里照:うおお 待ちな
角虫修:うおお!ありがとう鬼影!
GM:なにっ
角虫修:その声は…!
数藤誠:な、なんだ…!
九里照:ここで……奥義を使用します!
角虫修:!!!!
須見葵:ええっ
九里照:『ハートビート・スウィートグリッチ』。《用兵術》の判定妨害!
GM:なんと!!
数藤誠:判定妨害!!!
角虫修:ヒャー!!
月読:ぐわ~~っ!
九里照:その4の出目を1に変更して判定を失敗させる!
角虫修:あ!しかも、凪になるじゃん!
角虫修:最高すぎる!
月読:これで命中判定の達成値は…3!
月読:逆凪だわ……!
契兎:厄介な真似を……!
九里照:ヨシッ
数藤誠:すごい!
月読:いたしかたなし……
GM:では月読は逆凪。
GM:プロット4、1D100で行動順決定をどうぞ。
契兎:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 52

須見葵:プロ3かしら
数藤誠:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 54

須見葵:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 72

GM:では須見ちゃんどうぞ!
須見葵:相手は凪ってる というわけで陽炎抜きで接近戦攻撃を月読にするよ!
須見葵:2d6>=5 特技:分身の術
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

数藤誠:あ
GM:須見ちゃん!
須見葵:う…しょーがない!神通丸を…使う!
角虫修:感情いる?
須見葵:2d6>=5 ここでは大丈夫
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

須見葵:よし、成功。
角虫修:ナイス!
九里照:よしよし!
月読:回避不可。なぜかある追加生命力1点を減らすわ。
角虫修:後の先も乗る?
GM:あ、【後の先】も乗りますね。
角虫修:よかった
須見葵:あ、そうだ 今回低いプロットからだから乗る!射撃戦1点追加です
九里照:やったー!
月読:では体術を減らします。残り5点……
須見葵:後黒の闘気食らうのか私
GM:ですね。
GM:意気で判定どうぞ。
須見葵:意気持ってないので幻術で代用判定。距離4だから9か…行きます。
須見葵:2d6>=9
ShinobiGami : (2D6>=9) → 8[2,6] → 8 → 失敗

須見葵:一足りねえ
GM:では変調表(WT)を振ってね
須見葵:WT
ShinobiGami : 変調表(1) → 故障:すべての忍具が使用不能になる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《絡繰術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

須見葵:げっ
GM:最後の忍具がgood-by
須見葵:これは嫌だなあ……!兵糧丸つかっておけば~~!
九里照:あ~!
須見葵:これにてエンドっす
GM:では数藤くん、どうぞ!
数藤誠:はーい!
数藤誠:奥義撃ちまーす 『劇毒の定理』でけいとくんを選びます 特技言霊術
契兎:なんでそんなことを……
月読:すまん 逆凪だ
契兎:いいだろう、《見敵術》から目標値9
契兎:……回想シーンを使用する。
数藤誠:げっ
角虫修:なにっ
九里照:ええっ
契兎:自分の【秘密】を公開し、直後の判定に+3修正を得る!
須見葵:なんとね

・諸星真琴の【秘密】 実はあなたの本当の名前は「契兎」(けいと)である。 
あなたは、水波カオルが「月読」(つくよみ)だということを知っている。

契兎:奥義破り!
契兎:2d6+3>=9
ShinobiGami : (2D6+3>=9) → 5[2,3]+3 → 8 → 失敗

角虫修:あぶねっ!!
九里照:うおおお………!!
契兎:ぐわあっ 1足りない……!
数藤誠:……!
須見葵:おお……
契兎:絶対防御は使えない。破られたら【爪穿】でさらにダメージを受けてしまうからな。
契兎:ランダムに4点受けよう。
契兎:残る生命力分野を決める……
契兎:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 6

契兎:妖術だけが残ったか。
契兎:そして……俺の手番だ。
契兎:「同時攻撃」の場合、生命力の減少は、プロット終了時の適用だ。
契兎:まだ体術は残っている。【陽炎】を使用。
契兎:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

契兎:成功、そして【天狗】を数藤を目標に使用。
数藤誠:くっ…
契兎:攻撃のためには生命力を1点消費しなければならない……が
契兎:最後の忍具だ、兵糧丸を使用。
契兎:体術を回復し、妖術を消しておこう。
契兎:では、命中判定。
契兎:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

数藤誠:かなりやばいな
契兎:成功! 《飛術》にマイナス2修正で回避しろ!
数藤誠:んー
九里照:一応感情修正はあるよ……!
数藤誠:まず、くのちゃん…お願い!
九里照:はい!投げます!+1~
数藤誠:そして、回想を使用!秘密を公開することで達成値+3

・PC3の【秘密】 あなたは、よく夢を見る。
それは「月読」と呼ばれる人物の夢だ。
夢の中のあなたは、「月読」への殺意に溢れている。
あなたの【本当の使命】は、「月読」を倒すことである。

GM:では……修正をつけて判定どうぞ!
数藤誠:これで、感情+1、回想+3、陽炎-2で+2修正のはず!
数藤誠:行きます!
数藤誠:SG#3+2>=7 (判定:縄術)
ShinobiGami : (SG+2@12#3>=7) → 5[1,4]+2 → 7 → 成功

数藤誠:ぎっりぎり!成功!
契兎:感情の差、か…
九里照:よかった~~~!!!
須見葵:うおおおお おめでとう
契兎:行動は以上だ。
角虫修:スゲー!!
GM:ではプロット3は終了。
GM:プロット2、角虫くんどうぞ。
角虫修:はい。では、まず、【痛打】指定特技:縄術
角虫修:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[5,5] → 10 → 成功

角虫修:むん
九里照:すごい!
角虫修:会長を殴ります。
角虫修:須見ちゃん、感情くださいますか?
角虫修:【接近戦攻撃】指定特技:鳥獣術
須見葵:もう一回投げたからダメじゃなかったっけ
角虫修:あれ?もらったっけ?
須見葵:最初にくれって言ったでしょ!w
GM:このラウンドはまだ投げてない……かな?
須見葵:あ、ラウンドごとなんだ
角虫修:あ、そうそう、ラウンド1回なの
須見葵:シーンごとだと思ってました。
GM:そうですね ラウンド1回です!
須見葵:ごめん!投げます
角虫修:ありがとうございます!
角虫修:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 5[2,3]+1 → 6 → 成功

角虫修:あぶね!成功です!
角虫修:痛打も入って、接近戦攻撃2点ダメージ!
月読:う、う~~ん
月読:受ける……しかない!
契兎:がんば
角虫修:www
月読:接近戦2点を受けるわ。
月読:2D6
ShinobiGami : (2D6) → 9[3,6] → 9

月読:うっ、忍術と妖術……!
角虫修:妖術潰れた!!
数藤誠:これはでかい!
九里照:うれしい!!!
月読:でも、こっちからも反撃よ。
角虫修:ムッ
月読:【黒の闘気】! 《意気》で判定しなさい!
角虫修:鳥獣術で判定します
角虫修:2d6>=8
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[2,5] → 7 → 失敗

角虫修:おしい
月読:よ~し
角虫修:WT
ShinobiGami : 変調表(3) → 重傷:命中判定、情報判定、感情判定を行うたびに、接近戦ダメージを1点受ける。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《生存術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。

角虫修:げ
GM:結構きついぞ!
須見葵:これはヤバい
数藤誠:きついやつ!
九里照:ひーーー
角虫修:ぐむむ。以上です
GM:では、プロット1、九里さん!
九里照:うおおいくぜ 文曲で諸星先輩を攻撃!用兵術です
九里照:2D6>=5 (判定:用兵術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗

九里照:あっ!なめプしなきゃよかった 忍具つかいます
数藤誠:感情いる?
数藤誠:遅かったけど・・・
九里照:神通丸で…!すいません!こっちにください!
数藤誠:はーい!投げます!
九里照:九里照の忍具を1減少(2 → 1)
九里照:改めて判定!
九里照:2D6+1>=5 (判定:用兵術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 7[3,4]+1 → 8 → 成功

角虫修:ヒュー!
九里照:ホッ これでお願いします
須見葵:さすが
契兎:仕方あるまい。《歩法》から回避! 目標値10!
契兎:2d6>=10
ShinobiGami : (2D6>=10) → 7[3,4] → 7 → 失敗

契兎:足りないか……
契兎:使わなきゃ死ぬからな、絶対防御『水面跳び』!
契兎:指定特技は《水術》だ!
GM:奥義破りをする人は全員宣言してくださいね。
須見葵:奥義破り行きます~
九里照:うおお 奥義破り!
角虫修:いきます!
数藤誠:破ります!
GM:全員宣言後に判定を行っていただきます……全員やね
GM:ではどうぞ~
数藤誠:SG#3>=6 (判定:針術)
ShinobiGami : (SG@12#3>=6) → 5[2,3] → 5 → 失敗

九里照:2D6>=7 (判定:絡繰術) うおおお!
ShinobiGami : (2D6>=7) → 6[2,4] → 6 → 失敗

須見葵:手裏剣術にて代用。距離1なので難易度6.
須見葵:此処は…使いますか。
須見葵:奥義使います。
須見葵:”月に滴り忌部いんべさかずき”完全成功。
GM:なにっ!?
九里照:おお…!
角虫修:なにっ!?
数藤誠:なるほど!
GM:いちおう角虫くんも振りましょうか。
須見葵:指定特技は幻術です。
角虫修:はーい
角虫修:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

角虫修:バカ!ww
GM:w
九里照:つのっちーー!
須見葵:マジ???
GM:これ須見ちゃんいなかったらヤバかった
須見葵:あ、あぶね~~
数藤誠:行動後で良かったよ!
数藤誠:ほんとに
契兎:…やられたな。
契兎:強いよ、お前たちは…生命力0になり、戦闘脱落。
GM:ラウンド終了。
九里照:諸星先輩………!
須見葵:諸星先輩も怖かったぜ…
角虫修:モロ…

月読:「はあ…」
月読:嘆息する。
月読:厭だったのだ。飽き飽きしていた。
月読:剣を振るい、術を唱え、命を奪う忍びの戦いに。
月読:「別の生活に触れてみたけど。やっぱりダメね」
月読:「さっさと……終わらせましょう」
月読:再び祝詞を唱える。
月読:黄昏の空が明滅する。星が瞬き、光の雨が天に輝く。
九里照:……その最中。
角虫修:「くっ…!このままじゃ……えっ?」
九里照:空間全体に、澄んだ銀色の光が場違いに迸る。月読の周囲に銀色が渦巻き、一斉に襲い掛かる───妨害だけを目撃とした攻撃。
九里照:両手から伸びるのは大量の銀糸。ほとんど不可視に近い、ときおり輝くワイヤーを人知れず巡らせていた。
九里照:それは譜面を乱す、グリッジノイズ。「……殺されたことに、恨みはないけど」
九里照:「でもあんたのすることは止めさせてもらうにゃ。悪いね」
数藤誠:「………」
月読:「ああ……ああ!」
月読:「やっぱりあなたが……一番、目障りなのよ」
月読:妨害に優れた忍びであり、連携しての追撃が厄介だったから。
月読:そして、それ以上に。
月読:忍びでありながら学園生活を楽しんでいる、その姿が、目も眩むほどに羨ましかったから。
九里照:「うまくやりこなせてるのがムカつくっしょ? へへ」
月読:「っく……!」
月読:眼を閉じる。高位の術の発動が失敗したために、体の動きが封じられる。
月読:その隙は一瞬にも満たない。しかし忍びにとっては。
須見葵:すぅ、と。霞の構えのまま、黒の和装が飛び込んでいる。
須見葵:「--本当」その技は、速度差を利用する業である。剣が逆風と胴を裂くように。
須見葵:「悪くない話でした。其れだけは本当です」それだけ言い捨てて、即座に離れている。
月読:「つっ……」
月読:「理性的ね。そうやって、自分を律して」
月読:「何が残るの? あなたはまるっきり、偽物だわ」
須見葵:「そうですよ。そうでもしなきゃ、私は生きていけない」
須見葵:「何時溺れたっておかしくない」
須見葵:「--でも、いつかは」
須見葵:「そんなところにも、明りくらいは差すでしょう?そこから見えるモノだけで、私は楽しい」
角虫修:……くのちゃん先輩に言われた。僕と須見さんは似ているって。
角虫修:自分を輪の外に置いている姿に、なるほどと思った。
角虫修:でも……僕と須見さんが似ているなら
角虫修:きっと……須見さんも、いつか自分を輪の中に入れても良いと。そう思えるかもしれない。
角虫修:僕に……そう思わせてくれたのは、君だから……!
角虫修:「てやあぁっ!」
角虫修:不格好に、鉄骨を大振りで撃ちつける。あからさまな素人の挙動。だが、銀の糸に動きを縛られた身では避けることは不可能だ。
月読:「ぐっ……邪魔、よ!」
月読:腕を振り、銀の糸を弾き飛ばす。
月読:「”ひとのあいだ”なんて、いられないのよ」
角虫修:「くっ」弾き飛ばされた衝撃で尻もちをついた。
月読:「わかっているの? 私たちの血に異形が混じっているからだけでなく」
月読:「こんな力のある者が、”人間”と同じ世界を見られると思う?」
角虫修:「わかっている。わかっているよ……」
角虫修:「それでも……!僕は……!」
月読:「明るいところに憧れて、憧れて、憧れて……!」
月読:黒い墨のような”ねじれ”が、角虫と須見を取り囲む。
月読:「そんなに溺れたいなら、独りで沈んでいてよ……!」
角虫修:「させない…!僕が、吊り上げる……!」ジジ、とフォルムがぼやける。
角虫修:素人のような打撃。なにもないところで転ぶ無様さ。ファンブル。 それはすべて当然のことだ。
角虫修:この身体は……そのように出来ていないのだから…!
角虫修:にゅるり
角虫修:緑色の触手が全身から這い出る。そして
角虫修:ジジ……ジジジジ……
角虫修:その姿は、完全なる異形へと変貌する。
角虫修:「……僕は」
角虫修:「隠忍の血統、土蜘蛛。角虫 修」その流儀は現政府に痛手を与えること。それは国に牙を剥き、引いては世界への反逆。故に――――
角虫修:「――――この”世界”を、壊します」

契兎:「──フッ、漸く本気を出したか」
数藤誠:「そのようですね」
契兎:触れるものを侵す墨。それに毒されながら、構わず広がる触手。
契兎:そんな凄惨な光景を見て、目を細める。
契兎:「そこを通してもらえるか? 月読も押されているようだからな」
契兎:向き直り、刀を八相に構える。
数藤誠:「それは此方の台詞ですね。俺は月読を殺さなければならないので」
数藤誠:鎖に連なる小さな鏢を構える。
契兎:「やはり、お前の意志は、俺に似ている」
契兎:薄く笑う。
契兎:踏み込む。
数藤誠:「ええ───そうかも知れませんね」
数藤誠:踏み込まれた瞬間に奥義を起動する。
契兎:大地を蹴り衝撃全てを激突させる一直線の振り下ろし。
契兎:「兎流──月落とし!」
数藤誠:その攻撃は、通常ならばとても避けることは敵わなかっただろう。
数藤誠:───お互いに。
契兎:(俺は──)
契兎:月読の力に、その強さに惚れ込んでいた。
契兎:手練れの忍びを数十人相手取りながらも、気怠げな眼差しで圧倒する。
契兎:この世すべてを冷たく見下ろす、月のような女。
契兎:遥かなる高みを目指すため、その下に仕えることを望んだ。
契兎:その術を盗み、力を奪うことを望んだ。
契兎:感謝する。月読が力を忘れ、下らない舞台装置と化す現在は無くなったのだから。
契兎:(月読を……超えるのは)
契兎:「月読を、殺すのは──俺だ!」
数藤誠:(俺は──)
数藤誠:少女の明るさに、その強かさに惚れ込んでいた。
数藤誠:それは、研究ばかりしていた自分にとっての晴天だった。
数藤誠:忍びの世においても、周りを明るく照らす、太陽のような少女。
数藤誠:……その温かさの側にいる時は、自分という忍びの矮小さを忘れることができた。
数藤誠:だから、共に歩くことを望んだ。
数藤誠:だというのに。
数藤誠:あの女はつまらなさそうに、その温度を断ち切った。
数藤誠:憎んでいる。だから、月読が力を忘れ、下らない舞台装置と化す世界を打ち壊した。
数藤誠:その憧憬も、願いも、些細なことだ。より多くを月読は奪い去ったのだから。
数藤誠:(月読を……壊すのは)
数藤誠:「月読を、殺すのは──俺だ!」
GM:衝突。
契兎:「ふ……ハハ」
契兎:砂埃の中から、ゆらり、立ち上げる。
契兎:「甘いなあ…お前、は」
契兎:ごぼ、と赤黒い血の塊を吐いた。
契兎:思考速度の剣は、僅かに届かなかった。
契兎:二人の力量に、殺意に、差はなかった筈。
契兎:敗因は、と、無意識に視線を巡らせる──
契兎:「お前、か」
契兎:──九里照の姿を認める。
契兎:まだ剣は握れる。鍛えた脚の力は残っている。
九里照:「……へへ」指を動かすたびに、銀光がきらめく。
契兎:幽鬼のように、再度剣を向けるが──
九里照:一瞬の指さばき。糸が光を走らせ、彼の動きを止める。…皮肉にも、高難易度の譜面じみた光の乱反射。
九里照:(………月読に殺されたことに恨みはない)
九里照:(本当だよ。忍び同士の戦いは、なんなら恋だって、そういうもんじゃん)
九里照:(本音はどうあれ、任務なら殺し合う。経緯はどうあれ、好きになった人同士が恋を実らせる)
九里照:(それくらい割り切れないあんたらは、)
九里照:(何を選ぶの────)こちらの銀糸が、契兎の決死の気迫にやがて競り負けるだろうことを予感する。
契兎:「う、お、おお!」
契兎:全身に裂傷が走る。しかし深い傷は、鍛え抜かれた肉体を止めることを意味しない。
契兎:脚を、踏み出す。
契兎:刀を握り、踏み込む。
契兎:単純にして明快な、奥義。
契兎:「水面、跳び」
須見葵:「--安房忌部流裏の舞、その参」
須見葵:「”月に滴り”」いつのまにか。
須見葵:「”忌部いんべさかずき”」周囲に幾枚かの手裏剣が突き立ち、怪しく光っている。
須見葵:その濡れたような反射光が、契兎の眼に入って。
須見葵:一瞬、彼は忘我の境地に陥った。何も考えられなかったのか。其れとも、何かを見たのだろうか。
須見葵:傷は身体を止めるに足りぬ。意志を殺せていないからだ。
須見葵:では、その意志がほんの数瞬でも、去ってしまったならば?
契兎:「……!」
契兎:肉体が張りを失い、崩れ落ちる。
九里照:「…………っりゃあああ!」糸を引いて、彼を断つ。
契兎:「ガッ……」
契兎:堰を切る一撃を受け、意識を手放す。
契兎:最後に負け惜しみの一つでも言おうと思ったが。
契兎:(アートブックは──ああ、駄目だな)
契兎:(俺も存外。夢に微睡んでいたらしい)
契兎:どさり、と地面に転がった。
九里照:「……ふ。何が共犯だっつの」
須見葵:「ふう……」一つ息を吐いて。「”可愛い後輩”にしてやられた気分はどうです~?……なんて」
須見葵:「はしたなかったですね」
九里照:「くの的にはそっちのキャラのが話しやすいんだけどにゃ~」
須見葵:「ふふ。高校はおしまいですから」
須見葵:「……ともあれ、まずはひとり。行きましょう」
九里照:「おっけ」(伏線回収、考えてたんだけどな)残る一人に視線を走らせる。

GM:【第三ラウンド】
GM:プロットお願いします!
Tekey:須見葵がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:角虫修がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:数藤誠がダイス目を変更しました。(秘匿)
月読:OK
角虫修:OKです!
数藤誠:OK!
須見葵:こちらもOK
Tekey:九里照がダイス目を変更しました。(秘匿)
九里照:OKです!
GM:では、オープン!
Tekey:数藤誠がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:九里照がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:須見葵がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:角虫修がダイスを公開しました。出目は「6」です。

6:月読,角虫修 4:数藤誠,須見葵 2:九里照

GM:ではプロット6、1D100どうぞ。
角虫修:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 46

月読:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 70

角虫修:ギャー!
月読:先手は貰ったわ。この体力ではこうするしかない
月読:【八岐】を使用! 隠忍の上忍専用の忍法よ。
月読:攻撃の代わりに使用し、自らのデータを「大蛇」に変更させる!
月読:この判定に……奥義!
九里照:何ッ
数藤誠:あっ?!
角虫修:なにっ!
須見葵:マジで!?
月読:『尾を喰らうものウロボロス』。《流言の術》の完全成功!
月読:判定は自動成功になるわ……!
【大蛇】
月読:生命力は最大の8点まで回復。奥義は使えなくなるけど…関係はない!
月読:手番は以上よ。
GM:では、角虫くんどうぞ。
角虫修:はい。
角虫修:ううむ。どうしようかな
須見葵:変調の重傷忘れないでくださいね。
角虫修:ウス!
角虫修:そうだな、ならここは使っておきましょう
角虫修:奥義。『触れる手』/クリティカルヒット
月読:なにっ!?
九里照:おお!
数藤誠:そうとは!
須見葵:おお~! 特技は何じゃろ
角虫修:あ、そうだ
角虫修:えーと
角虫修:特技は異形化
GM:そうですね。
GM:では、月読の生命力を4点減少させます。
月読:データがエネミーになったので特技は潰れない。
角虫修:あ、そうなんだ。なるほど
GM:ではプロット6終了。
GM:プロット4、1D100どうぞ!
数藤誠:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 34

須見葵:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 6

数藤誠:じゃあ私からか
GM:ですね。どうぞ~
数藤誠:まあやってみましょう。
数藤誠:【鎌鼬】対象は大蛇になった月読。
GM:どうぞ~
数藤誠:回避判定に-1の修正がつくよ。成功したらだけどね!
数藤誠:SG#4>=5 (判定:縄術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 8[4,4] → 8 → 成功

数藤誠:おりゃっ
九里照:バッチリだぜ!
須見葵:流石
角虫修:ヒュー!
月読:回避……《縄術》は《歩法》から8ね
月読:2d6-1>=8
ShinobiGami : (2D6-1>=8) → 4[2,2]-1 → 3 → 失敗

数藤誠:あっ
角虫修:あっ
月読:グワーッ逆凪!
須見葵:これはデカいぞ
九里照:ワーー!
GM:同時攻撃の処理中なので
角虫修:みんなでタコ殴りにしよう!
数藤誠:やったね。射撃戦ダメージ1をプレゼント!
GM:プロット4終了までは回避ができる
須見葵:あっそうじゃん!
角虫修:なるほど
月読:もう残り3点……変身前と同じじゃない!
角虫修:ww
月読:でも【黒の闘気】で反撃よ。くらえっ
数藤誠:最後の手段に巨大化した悪者は!
九里照:この判定に感情修正を投げるよ!
数藤誠:アーッ
GM:数藤くんは《意気》で判定を行ってくださいね~
数藤誠:わかりました!
数藤誠:ありがとう!
数藤誠:SG#4+1>=8 (判定:調査術)
ShinobiGami : (SG+1@12#4>=8) → 7[3,4]+1 → 8 → 成功

数藤誠:感情ありがとう……!!!!!
九里照:よしよし!!
須見葵:おおっ感情修正でせいこうしとる!
GM:感情のちからが強いよ~~~
角虫修:ヒエー!
GM:では続けて須見ちゃんどうぞ~
須見葵:はーい ではまず陽炎を宣言。
須見葵:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

角虫修:須見ちゃん、欲しいタイミングで感情言ってね。いつでも投げるよ
須見葵:回避ペナ2が着きます。 君重傷だろ!!
須見葵:そして、ついに解禁された神槍を宣言し…これに。
GM:(感情修正は投げても重傷ダメ発生しないんでね)
角虫修:あ、よかった
須見葵:奥義;完全成功を使用します。特技は幻術!破れるなら破ってみな!
月読:な、なんですって~~~
角虫修:おお!
月読:なめやがって~! 隠忍の血統である私に《幻術》で挑むなど……
月読:《異形化》から目標値11だとぉ~!?
月読:……回想シーンの使用を宣言!
須見葵:ゲっ
九里照:ゲゲッ
角虫修:なにっ!
数藤誠:くっ

・水波カオルの【秘密】 実はあなたは、ラノベや漫画が大好きだ。 
そんな物語に登場する、楽しげで幸せそうな主人公たちにものすごく憧れている。 
自分でもそんな楽しい時間を過ごそうと思い、仲間を集めて同好会をつくった。

数藤誠:つらい
須見葵:やっぱこう……本当に意味が分かるとつらいよ
角虫修:うう…
九里照:つらいね…
月読:見せてやる、これが、高難易度フルコンの……腕だ!
月読:2d6+3>=11
ShinobiGami : (2D6+3>=11) → 7[3,4]+3 → 10 → 失敗

九里照:ダービー荼毘!!
角虫修:ダービー荼毘!!
月読:一歩及ばず……!
須見葵:1…足りない……!
角虫修:フルコンボ失敗…!
数藤誠:ダービー荼毘があ!
月読:感情があればなあ…
角虫修:ドキッ!
月読:まあでも、まだ命中判定が成功しただけ
須見葵:かなしいね そして、神槍射撃戦2点+後の先射撃戦1点です。
月読:回避も振らせてもらうわ。
須見葵:あっそうじゃん
須見葵:手裏剣術、回避ペナ2です
月読:《歩法》から目標値8ね。
月読:2d6-2>=8
ShinobiGami : (2D6-2>=8) → 6[1,5]-2 → 4 → 失敗

月読:そうか…
九里照:会長…!
須見葵:すまないが…!射撃戦、合計3点ダメージです…!
月読:では、射撃戦ダメージ3点を受け
角虫修:会長…
数藤誠:会長。
月読:生命力0に。戦闘脱落するわ。
数藤誠:あなたを殺すのは……俺だと思っていた……
角虫修:wwww
九里照:wwww
須見葵:数藤先輩!?w
月読:やかましいw
数藤誠:意志が似てるから…w
GM:では、戦闘終了条件を満たしました。
GM:念のため確認しておきましょうか。数藤くんがいいかな
数藤誠:はい
GM:月読にとどめを刺しますか?
数藤誠:刺し……ません!
数藤誠:正確には
数藤誠:刺そうとして止められたいですね
角虫修:おお…!
須見葵:先輩……
九里照:いいですね…!
GM:ふむ……よいでしょう!
GM:では、これにて
GM:クライマックス戦闘を終了します。

月読:「……」倒れた契兎を見下ろしている。
月読:「馬鹿な子」
月読:「最後には一人になるのに……生き急いで」
月読:ぞわぞわ、と”ねじれ”が集まっている。
月読:体中に付けられた傷から”ねじれ”が広がっているのだ。
角虫修:「カオルちゃん……!」禍々しきその変貌。発する圧力に動けずにいる。
月読:「シュウくん。これが私の姿」
月読:傷口が反転する。
月読:鮮血に塗れた鱗、手足の無い長大な体躯。
月読:ぬめりを帯びた吐息が夕日をかき混ぜる。
月読:大蛇と化した月読は、瞳を閉じたまま、あなたを睨みつける。
角虫修:「……」
角虫修:瞳の無い目で、その視線をしっかりと受け止めて。
角虫修:……僕は人間の身体に憧れた。
角虫修:化物である自分を恐れ、和から外されることを恐れた。
角虫修:張り付けた媚びた笑い顔もいつしか気にならなくなっていった。
角虫修:けど
角虫修:>数藤誠:「気付いていませんか?」
角虫修:>数藤誠:「あなたのことを『化物』と言っているのは、あなたぐらいですよ」
角虫修:>数藤誠:「あなたのことを一番恐れ、嫌っているのは、あなた自身です」
角虫修:化物である自分を恐れ、嫌っていたのは、他ならぬ僕自身だった。
角虫修:和から化物を外そうとしていたのは、誰よりも僕だった。
角虫修:>九里照:「本当に、欲しいものなんてないのか、自分で考えなよ!」
角虫修:僕が欲しかったのは、仲間。友達。
角虫修:その言葉を貰えた。それだけでもう何も要らないと思えた。
角虫修:……違う。
角虫修:>九里照:「とゆーわけでっ」
角虫修:>九里照:「宣言!」
角虫修:僕も……情に溺れてみたい……!
角虫修:僕が本当に欲しいのは――――
角虫修:――――「”この釣り糸を 投げたのはだれ?”」Cast one's lineの一節、人工言語のサビフレーズを口ずさむ。その曲名は、釣り針を投げる、という意味で。
角虫修:深海で暮らす少女が、自分の元に垂れてきた釣り糸を掴んで引き上げられていく様子を謡った曲。
角虫修:暗く静かな深海から上がっていくほどに、どんどん色味鮮やかに賑やかになってゆく様子と、それに対して揺れ動く少女の心情を歌い上げる、そんな曲。
角虫修:僕の、好きな人の好きな曲。
角虫修:深海で暮らす少女を吊り上げたい。だから、伸ばす。
角虫修:必死で伸ばした手は、やがて細い釣り糸となり。
角虫修:その「手」に「触」れたいと伸ばしたそれは届く。
角虫修:暗い海の底にまで。そして、天に携わる月にまでも。
角虫修:「ごめん……煮え切らない態度で君を傷つけて」
角虫修:「ごめん……約束を守れなくて」
角虫修:「ごめん……僕は……須見さんのことが好きなんだ……ずっと一緒にはいられない……!」
角虫修:どこまでも伸びる触手。その先端が硬化し、鋭利な刃へと変質する。
角虫修:それは、まるで釣り針のように。月読の肉体を断ち切る!
月読:「────ッ!」
月読:言葉にならない悲鳴が上がる。
月読:大蛇と化した故の獣性なのか。
月読:あるいは……愛した者が離れていく胸痛故なのか。
月読:争いの中では、それを語るには足りない。
数藤誠:ひゅん。
数藤誠:そう。戦いの中で言葉を待つほど、彼は、彼らは気長ではなかった。
数藤誠:ひゅんひゅんひゅん。鎖が空気を切る。音の速さで。
数藤誠:手に長い鎖を持ち、回転させている。それは間断なく、空気を回し、刃へと変えていく。
数藤誠:「須見さん」
数藤誠:「合わせてください」
須見葵:「はい」何処か痛ましげに、大蛇を見上げていた少女が、指を微かに動かす。否--
須見葵:其れは、そのくらいにしか映らぬほどの神速と、技術を伴ったが故の霞であった。
須見葵:須見葵は、麻・木綿ゆうを納める天日鷲命あめのひわしのみことを祖神とする阿波忌部傍流の末裔である。
須見葵:天日鷲命の別名は、神武天皇の東征を助けた、八咫烏とも同一視される金鵄であるという。
須見葵:天日鷲命の子は大麻比古命、天白羽鳥命(長白羽命)、天羽雷雄命(武羽槌命)となるほどの神であり、
須見葵:彼は、征服を、勝利を齎した神であると同時、様々な物産を司る。
須見葵:例えば、良質の麻を殖産するが故に、天日鷲命は日本の弓矢の創始神として崇められたように。
須見葵:彼女の投擲は、相手が何であろうと、的を外すことはない--神が投ずる槍が如く。
須見葵:数藤誠が齎した音の刃と空気を、彼女の手裏剣がさらに攪拌し、混ぜ、衝突させ、螺旋のそれへと変える。
数藤誠:そして、螺旋状のエネルギーは解放され、大蛇と化した月読を飲み込む!
月読:「────!」
月読:咆哮。
月読:それは、ただの気の迷い。
月読:小さな憧れ。
月読:たまたま目に入った漫画に、暇つぶしに手に入れた小説に。
月読:描かれていた、血に塗れていない世界。血に追われることのない世界。
月読:「それでも一度だけ、夢を見たかったの」
月読:いつしかその夢は、頭から離れない願いになった。
月読:追手を殺し、秘伝書を奪い、すべてを巻き込んででも。
月読:楽園に、辿り着きたくて──
月読:「……あーあ」
月読:「情に流されたら、死んじゃうことなんて」
月読:「よくわかってたはずなのにね」
月読:残響。
月読:螺旋は大蛇の胴を抉り飛ばしていた。
月読:傷が反転する。核が損傷を受け、術式は維持していられない。
月読:月読の肉体が露出し、時檻は制御を失い、崩壊を始める。
数藤誠:戦闘不能となった月読に、近づく影がひとつ。
数藤誠:「………」
数藤誠:ただ無言で、鏢を振り上げる。
九里照:その手を、後ろから掴む。
数藤誠:「………九里さん」
九里照:「やめよ」
九里照:「すーさんの決意とか、本来の任務とかは十分に分かってるけどさ…」
九里照:「…情に流されたら死んじゃう、って」
九里照:「そんなの。否定してやりたい」
九里照:ニヤッと笑う。
数藤誠:「………」
数藤誠:「色々、振り切るために考えていたのに」
数藤誠:「あなたにそんなことを言われて、そんな顔で笑われたら……」
数藤誠:手から力が抜ける。ゆっくりと腕を下ろす。
九里照:「……っ」
数藤誠:「なんにも、言い訳できないじゃないですか」その声は、震えている。
九里照:「すーーさーっん!」 ガバ、と抱き着く。
数藤誠:「わ、ちょっ……九里さん………照………!」
九里照:「にゃふふふ~~」ゴロゴロしている。
数藤誠:「こま、困ります……!まだ、その、色々………!」
数藤誠:顔が赤い。
角虫修:……そんな二人を微笑ましく……聊か羨ましそうに見つめ、胸ポケットのボールペンに触れ、告げる。
角虫修:「くのちゃん先輩の死を……否定します」
角虫修:これで良い。これが良いんだ。
角虫修:くのちゃん先輩の死が無かったことになって、現実に戻れば。
角虫修:くのちゃん先輩は生き返る。
角虫修:数藤先輩がカオルちゃんを殺す理由もなくなる。
角虫修:須見さんは、大切な家族に会える。
角虫修:僕は、触手の姿に戻る……。けど。
角虫修:>須見葵:「きみが、自分の見た目とか身体とかが変化しても、人間の…”ひとのあいだ”にいようとしてたから、かな」
角虫修:>須見葵:「人が出来ることが出来なくて、人に出来ない事が出来る。そう言うズレは、外れるのに十分じゃんか?」
角虫修:>須見葵:「自分は”違う”んだ、って思った方が楽なはずなんだよ」
角虫修:>須見葵:「ひどい目に遭ったから優しくできるなんて、嘘だから」
角虫修:>須見葵:「だけど、きみは…気が小さくて、遠慮がちで、でもどこかズレてて…それでも、誰かの隣にいようとできるひとだったから」
角虫修:>須見葵:「だから、私は」
角虫修:>須見葵:「須見葵は、気が付いたら--」
角虫修:>須見葵:「きみのことが、すきになったの」
角虫修:例え、その言葉がこの世界の内だけだったとしても。例え、現実に帰れば彼女が忘れてしまっているのだとしても。だからと言って、諦めて良い訳がない。
角虫修:獣のように我を通すではなく。和の中で希望を捨てず。例え叶わない願いとしても、その灯を絶やすさずに。最後まで諦めない。
角虫修:それが……人間だから。それが……”ひとのあいだ”にいることだって思うから。
角虫修:……少女を真っすぐに見つめ、告げる。
角虫修:「須見さん。僕は須見さんのことが好きです」
角虫修:「必ず迎えにいきます。待っていてください」へにゃっと笑う少年の顔が見えた……気がする。
須見葵:さらさらと、崩壊してゆく世界の中で。髪を風に流しながら、黒の和装の少女は。その言葉を聞いていた。
須見葵:「……なるほど」ちょっと困った顔。この表情は、あの学校の中とあまり変わらなかった。
須見葵:「何時の間にそうなったんですか、とか。最初断ったじゃないですか、とか。色々言いたい事はありますが」
須見葵:「長くは待てませんから」
須見葵:「私が、20になるくらいには、私はきっと家と家を結ばないといけない」
須見葵:「それが、私が生きているところです。学校優しい所みたいにはいきません」
須見葵:「”楽園”に、きっと帰っていればよかったと思う日が来るでしょう」
須見葵:「なんでこんなことをしているか、忘れてしまう日も、来るかもしれない」
須見葵:「それでも?……なんて、今の答えは分かってますけれど」
須見葵:そこで、一度。少女は顔を手で覆った。ゆっくり擦るような仕草は、まるで仮面をつけるかのように。
須見葵:「待ってるよ。でも、あんまり待たせんなよ~~?」
須見葵:「実は私、人気者なんだからな?」
須見葵:そう言いながら、彼女はウインクした。まるで、いつかの学校の日々のように。
須見葵:「先にいい人見つけたら、そっちに行くからな~~?」
須見葵:きっとそれは、
須見葵:彼女が与えた赦しだった。きみが来なくても、私は構わない、というような。
須見葵:「じゃあ」世界が崩落してゆく。もう、ろくに話せないだろう。
角虫修:「須見さん」
須見葵:「なんだい」
角虫修:「待たせない。すぐに、自信を持って君を迎えるようになるよ。それが、どれだけ遠く手の届かない道だったとしても……」
角虫修:「触手は……その手に触れるために、どこまでも手を伸ばせるから」触手である自分を何よりも恐れ、嫌っていた少年は。もういない。それは、目の前の少女のくれたものだ。
須見葵:「ハン」鼻で笑う。冗談でも聞いたように。
須見葵:「結果で判断してやるよ」

GM:「文化祭の思い出」の効果により、「時檻」は解除され、九里照の死は否定されます。
GM:クライマックスフェイズを終了します。

【功績点配布】

GM:ではみんな大好き 功績点配布のお時間です
須見葵:わあい
角虫修:ひゃっふー
九里照:すきすき!
GM:功績点獲得の項目は6+1個あるよ。一つ一つ確認していきましょう。
数藤誠:はーい!
GM:まず「流儀の達成」。流派に設定された流儀を達成するか、流派に設定された仇敵の使命妨害に成功していること。
GM:PC1、角虫くん!
角虫修:はい!
GM:土蜘蛛の流儀は「現政府に痛手を与える」ですね。達成できたかな?
角虫修:ゴリ押しですが、達成できたと思っています……! この”世界”を壊したので…!
GM:うむ……良いでしょう! 体制への反乱だ!
GM:功績点1点をどうぞ!
角虫修:ありがとうございます!
GM:次にPC2、須見ちゃん!
GM:廻鴉の流儀は『「忍びの世」を乱す者を倒す』。
GM:達成できたかな?
須見葵:これは倒したんじゃないでしょうか。月読と契兎という秘伝書を奪った二人を打倒しました。
GM:文句ない活躍ですね! 功績点1点をどうぞ!
須見葵:ありがとうございます。
GM:次にPC3、数藤くん!
数藤誠:はーい!
GM:指矩班の流儀は『他の流派の「奥義の内容」を集める』ですね。
GM:達成できたかな?
数藤誠:他の流派の奥義がブンブン飛び交ってたので
数藤誠:達成できたのではないでしょうか!しっかりこの目と耳で記憶したぜ
GM:確かに、斜歯だらけとかでもなければまず達成できるな……
GM:では功績点1点をどうぞ!
数藤誠:ありがとうございます!
GM:最後はPC4、九里ちゃん!
九里照:イエス!
GM:私立御斎学園の流儀は「誰かの秘密を探す」ですね。達成できたかな?
九里照:全員分の秘密を知っちゃった!ばっちりだと思います!
GM:素晴らしい! 功績点1点どうぞ!
九里照:やったー!ありがとうございます!
GM:イェイイェイ
GM:では次の項目は「セッションに最後まで参加した」。これはクライマックス戦闘に参加し、脱落していないことが条件になります。
GM:つまり……全員達成です! 1点どうぞ!
須見葵:ありがとうございます!
角虫修:ありがとうございます!
九里照:わ~い!もらいます!
数藤誠:やったー!ありがとうございます!
GM:お次は「ロールプレイ」。感情や信念をうまく演じていたかどうかですが……
GM:これも文句なしでしょう、皆様1点どうぞ!
須見葵:やったあ
数藤誠:うれしいうれしい
角虫修:いただきます!
九里照:やったー!
GM:「プライズの獲得」。セッション中新たにプライズを獲得していればもらえます。
GM:今回のシナリオでは「文化祭の思い出」がプライズとなりますので
GM:これを所持したことのある、数藤くんと角虫くんが1点獲得になりますね。
須見葵:おめでとう~
九里照:おめでと~!
角虫修:ヤッター!イェイイェイ!
数藤誠:いただきー!
GM:で、一つ飛ばしまして……「使命の達成」。
GM:ハンドアウトに記載の【使命】(【本当の使命】があればそちら)が達成できているかどうかです。
GM:逆順でいこうか、PC4、くのちゃんの【本当の使命】は、「月読」が誰かを探すことですね。
九里照:はい!これはですね……
月読:チラッ……
九里照:「月読」が水波カオルだ、って記載してある諸星先輩の秘密を、自力で引き当てたんで
九里照:犯人はおまえだー!水波カオル!
月読:うわーっ
GM:見事! 犯人を引き当てました!
GM:功績点3点をどうぞ!
九里照:うおお!俺・殺人事件・完!いただきます~!
GM:俺・殺人事件ww
GM:続きましてPC3、数藤くん!
GM:【本当の使命】は、「月読」を倒すことですね。
数藤誠:はい。
GM:達成はできたかな?
数藤誠:実は、殺すこと……ではないので
月読:チラッ……
数藤誠:達成できたのではないでしょうか。しっかりダメージも入れたしね。
月読:ぎえーっ
数藤誠:えいえい
GM:同時攻撃で、見事生命力を0にしていましたね。功績点3点どうぞ!
数藤誠:はーい!ありがとうございます!
GM:続きましてPC2、須見ちゃん!
須見葵:はい~
GM:【使命】は自分にとってかけがえのない仲間を守ること。そして【秘密】では、本当の仲間とは、月読と契兎を追っていた四人のことであると明言されていましたね。
須見葵:ですです
GM:達成できたかな?
須見葵:出来たんじゃないでしょうか~ 敵たる二人にダメージを与えたり 九里先輩の復活の可能性に言及したりしていました。
GM:これは守っている! 功績点3点をどうぞ!
須見葵:ありがとうございます!
GM:最後はPC1、角虫くん。【使命】は文化祭を無事終わらせること。
GM:【秘密】にもとくに追記はありませんね。達成……できたかな?
角虫修:はい!
角虫修:無事に、誰も脱落することなく。この無限に続くと思われた文化祭の世界を、終わらせることが出来ました
GM:ウム……見事!
GM:【使命】達成ですね。功績点3点をどうぞ!
角虫修:ヤッター!ありがとうございます!
GM:そして今回追加されるのが、ペルソナ【告白】による追加功績点ですね。
角虫修:おお!
GM:目標に選んだ相手と、相互に同じ感情を結んでいれば功績点2点が貰えます。
GM:それぞれ確認することもないでしょう。PC全員が、目標に選んだ相手と同じ感情を獲得している状態ですね。
数藤誠:やったー!愛は勝つ!
GM:角虫=水波間だけ、愛情ではなく共感ですが……
須見葵:おおー
角虫修:……
九里照:なんでだろうね
GM:ルール的には問題ないのさ。全員功績点2点!
数藤誠:いえーい!
角虫修:ありがとうございます!
須見葵:やった~
九里照:やった~!
須見葵:ここまでで女子が8点、男子が9点かしら
GM:ここまで集計し、角虫・数藤が9点、須見・九里が8点になっていることでしょう おそらく
GM:そのようですね。
九里照:なってます!
数藤誠:集計助かります!ありがとうございます!
角虫修:ありがとうございます!
GM:ではラスト 飛ばしていた「琴線に触れた」!
GM:これは暗黒のルールであり……全員が伏せて、誰か一人に功績点1点を渡せるというルールです
GM:GMはこれを恐れており、GMから全員に1点でいいのではないか!?と思っていますが
角虫修:闇のゲーム…!
GM:皆様どうしましょうか
須見葵:ほええ~~ やっぱ怖いな…
須見葵:いいんじゃ…ないすか!?
数藤誠:正直今回選びがたいので
数藤誠:全員に1点でもいいんじゃない?になってます
九里照:私も…これはかなり……恐れている……!
GM:ウム……皆様の同意が貰えるならば
角虫修:マジで全員が凄かった。全員、本当に魂を震わせてもらいました
GM:GMから全員に、琴線で功績点1点とさせていただきましょう。これが私たちの楽園だ!
数藤誠:楽園だぜ〜っ!
九里照:うわ~~!ずっと楽園で暮らしたい!
須見葵:ありがとうございます!
GM:では配布項目の確認は終了!
GM:功績点を集計し……

角虫修:10点
須見葵:9点
数藤誠:10点
九里照:9点

角虫修:楽園~~!
GM:こうなっているかと思います! キャラシに書いておくとよい!
須見葵:うおお~~ ありがとうございます
九里照:うおお~~!書いておきます!!
角虫修:ありがとうございます!!!!!
数藤誠:書いておきました!
GM:「功績」という欄もあるけど、あそこは現在値だから、累積を設定欄に書いておくと継続する時計算しやすいよ。
須見葵:わあい
角虫修:あ、そっちか
九里照:なるほど~
GM:これにて功績点配布も終了! お疲れ様でした~!
数藤誠:お疲れ様でした〜!!
九里照:おつかれさまでしたっっ!
須見葵:おつかれさまでした~~
角虫修:お疲れ様でした~~!

【ED:九里照&数藤誠】

GM:──とあるマンション
GM:事件から数日後。流派に報告を済ませたあとは、呆気ないほど平穏な日々が続いている。
GM:「月読」と「契兎」は、忍び用の牢獄に収監されることとなる。日の目を見るのはかなり先のことか、あるいは二度とないだろう。
GM:そして、忍びの世界にもどったあなたたちの平穏も、長くは続かないのだが。
GM:情に流されることを選んだ者にとっては、そう短い時間でもない。
GM:高級感のある呼び鈴が鳴る。斜歯忍軍の母体企業である八咫重工の社員寮は、それなりのマンションだ。
GM:数藤誠の拠点となる場所に、九里照は足を運んでいた。
数藤誠:「はい、只今───ああ」
数藤誠:「照。来てくれたんですね」
九里照:「にゃっす」緊張を隠しもしない、生真面目な顔で立っている。
九里照:パステルブルーの猫耳パーカーを深く被った少女。
数藤誠:プライベートということもあって、ネクタイは外し、度のないメガネをかけている。
九里照:「あっ。眼鏡すーさんにゃ~」
数藤誠:「ふふ。不思議とかけていると落ち着くんですよ」ブルーライトカットは入っている
九里照:すーさんの表情を見て、ぱちぱちと瞬き。「お邪魔します…」
数藤誠:「照も、かわいい上着を着ていますね」
数藤誠:「ええ、どうぞ」
数藤誠:迎え入れる。
九里照:「にゃっふふふ。猫耳~」上機嫌についていく。
九里照:(…………)嘘である。
九里照:(すーさんの家!!!!!?!)ド緊張である。
数藤誠:その中は、小さな研究室ラボになっていた。
数藤誠:様々な実験器具に、幾つかの忍具が並んでいる。
数藤誠:「あ……すみません、散らかっていて」
九里照:「ん~ん~~。遠慮なく見ても問題ないってことでしょ」
九里照:「信頼されてるにゃ~」
数藤誠:「まあ、個人的な研究ですしね」
数藤誠:「社の情報まではプライベートに持ち込みません」
九里照:「なーんだ」唇をとがらせ。
数藤誠:「勿論、信頼してるから、でもありますよ」
数藤誠:頭をかく。
九里照:「………」ニヤニヤする。
数藤誠:「む……何ですか」ちょっと赤くなっている。
九里照:「それでそれで~?今日はくのを連れ込んで何をする気~?」
数藤誠:「えっと……その」
数藤誠:「そうですね、段階を踏みましょう」
数藤誠:「照はコーヒーは好きですか?」
九里照:「コーヒー?」
九里照:「普通……、砂糖は入れる……」
数藤誠:「成程」
数藤誠:「では、そちらには砂糖を入れましょう」
数藤誠:「シュガースティックや角砂糖のような洒落たものはありませんが」
九里照:「もしかして」
九里照:「すーさんが淹れてくれるの?」
数藤誠:「はい。少しだけ待っていただければ」
九里照:「ひゃ~~」
九里照:「待ってる、待ってる…!」中途半端な距離の戸棚にくっついてすーさんを見守りはじめる。
数藤誠:「ああ、そこにある本など読んでいただいて構いませんよ。確かパズル誌もあったはずです」
数藤誠:そう言って、別の戸棚から大きめのビーカーとアルコールランプを取り出す。
九里照:「本……」「?」
九里照:「理科の実験…?」
数藤誠:ビーカーに水を入れ、アルコールランプで沸かし始める。
九里照:(!!)
九里照:(ラノベでこういうの読んだことある!!!)
数藤誠:そして、下の棚からコーヒー粉とドリッパー、フィルターを出してくる。
九里照:(理系キャラがやるやつ!!)
九里照:(実在した!!)
数藤誠:「ええと、飲み物用のビーカーと……砂糖はこれで……」
数藤誠:着々と準備をしている。
九里照:(手慣れてる……)静かにときめいている。
数藤誠:しばらくして。
数藤誠:誠の手の中には熱くないようタオルで巻かれた小さなビーカーが。
数藤誠:その中にはコーヒーが入っていた。
数藤誠:「照のコーヒーには5g、砂糖を入れてあります」
数藤誠:「口に合うといいのですが」渡す
九里照:「お~」受け取り、ふうふうと冷ましてから口に運ぶ。
九里照:無機質なガラスのビーカーから、缶コーヒーよりもずいぶん深みのある苦み、ほのかな甘み。
九里照:「……ちゃんとした味がする」
数藤誠:「こうやって淹れると、インスタントよりも美味しいんですよ」
九里照:「深く…芳醇で……フルーティーな……味……ですな…」何も分かっていない人間の食レポ
数藤誠:「マイルドホリディです」 ※ホリディ:コーヒーショップ。輸入食品なども色々買える。
九里照:「美味しい」パッと笑う。
数藤誠:「……!」
数藤誠:メガネを直す。
数藤誠:「良かった、です」
九里照:「すーさんのこだわりを知れて嬉しいにゃ~」嬉しそうにしている。
数藤誠:「あなたに喜んでいただけると……その。とても、温かい気持ちになる」
九里照:「にゃ~……」
九里照:「今二人しかいないから、いちゃいちゃしはじめたら止めてくれる人がいないにゃ…!」
数藤誠:「……そう、それです」
数藤誠:「『いちゃいちゃ』し始める前に……改めて」
数藤誠:「伝えておきたいと思いまして」
九里照:「……」頬を染める。「はい」
数藤誠:「あのときは、『夢』の中でしたから」
数藤誠:「……九里照…さん」
九里照:「……ん」こく、と僅かに頷く。
数藤誠:「俺は……数藤誠は。あなたが好きです。改めて……」
数藤誠:「俺と、付き合ってください」
九里照:「………それは」
九里照:「『夢』の中で、くのを好きになったから?」
数藤誠:「『夢』に入る前から、俺はあなたが好きでしたよ」
数藤誠:「でも」
九里照:「……」耳が赤い。「でも?」
数藤誠:「もっと好きになりました」
九里照:「………お」
九里照:「おぉ……」
九里照:「なんか……」
数藤誠:「はい」
九里照:「あの空間では、認識もぐちゃぐちゃだったせいか、忍び同士の恋なんて絶対いけないことみたいに感じてたけど」
九里照:「すーさんは全部、軽々と超えてくね」
数藤誠:「ふ、この程度のハードル、障害にもなりません」
数藤誠:「対立関係にあるわけでもありませんし」
数藤誠:「……情に流されても死なないと、あなたが教えてくれましたから」
九里照:「……ふふふふっ」嬉しそうに笑みを零す。「うん、うん…」
九里照:「やっぱ、ダメだなんて思い込んでても…意外とあっさりなんとかなるんだにゃ」
九里照:「うん」
九里照:「すーさん」
数藤誠:「はい」
九里照:「くのは……九里照も、すーさんのことが好きです」
九里照:「こちらこそ、付き合ってください」
数藤誠:破顔する。
数藤誠:「はは……」
数藤誠:「ありがとう、照」
九里照:その表情をばっちり見てしまい、とことん頬を染める。
九里照:「ひ~~……」
数藤誠:「よろしくお願いします」
九里照:「よ、よろしくお願いします………」両手で顔を覆う。
数藤誠:「では……そ。その」
数藤誠:緊張した面持ち。
九里照:「はい」
九里照:おずおずと目元だけ覗かす。「?」
数藤誠:「少し、目を閉じていただけますか?」
九里照:「どあ~~~!!!」真っ赤だ。
九里照:「ま、ま、ま、ま、マジ!?」
数藤誠:「ま……マジ、です」
数藤誠:こちらも耳まで赤くしている。
九里照:「わ、わわわわ……わかんないけど、わかんないけどっ」
九里照:「早くない!?」
数藤誠:「は、早い……ですかっ、えっと、そのっ」
数藤誠:「……だめですかね?」
九里照:「!?」「うっ……くっ………このっ………くぅ~~っ………」
九里照:「……………」
九里照:「……」
九里照:「め」
九里照:「メガネは」
九里照:「外すの?」
数藤誠:「あ……外しましょうか?当たるかもしれませんし」
九里照:「……ん~」まぶたを閉じる。「任せる」
九里照:「した後で、どっちだったか当てんね」
数藤誠:「……む。わかりました」
数藤誠:「では………」
数藤誠:それは、時間にして1秒にも満たないほんの僅かなあいだ。
数藤誠:やわらかさが唇に触れて、去っていく。
九里照:瞼を開けて、間近で顔を見て。当てる間もなく分かっちゃったと笑い合うまでもう少し。
九里照:気恥ずかしさが襲うのをやり過ごすのには、まだまだ足らない。

【ED:須見葵】

GM:──とある日本家屋
GM:近畿地方、古都と呼ばれる重層な歴史が息づく街並み。
GM:広大な敷地を持ちながら、その庭園に外の世界の喧騒は全く聞こえない。
GM:幾重にも巡らされた人祓いのまじないが、内と外を強く断絶しているのだ。
GM:庭園を有する門の隅には、「須見」と墨筆を模した字体で彫り込まれていた。
:じり、と刀を正眼に構え、摺り足をする少年。
須見葵:対するのは、ゆら、と。どこか揺れるようにも、天から吊られたような直線にも見える和装の立ち姿をした、須見葵だ。右手に刃引きした刀をだらりと下げている。
:歳は十を越えて間もない頃だろう。あどけない瞳は、しかし流れる黒髪の下で真っ直ぐに見据えている。
:「────ヤッ!」
須見葵:須見の家に伝わる実戦の構えでは、投擲の業を本義とするが故に、常に左は空いてあるのだ。
須見葵:ゆらり、と。
:ざくり、と玉砂利を踏み、猛然と仕掛ける。
須見葵:その意気に応えるかのように、揺らめいた。
須見葵:金属が擦れ合う音を、圧縮したような高音。
須見葵:正眼からの真っ直ぐな上段が、対手をとらえ切れずに逸れている。
:「う、おおっ」
:体格差は大きくない。鍔迫の姿勢に持ち込もうとするが、なお勢いを逃がされ、転がる。
須見葵:「立ちなさい」涼やかな声が響く。刃引きをしたとは言え、金属の尖った棒を振っているとは思えない。
:「は、ハイ!」
:慌てて立ち上がる。
須見葵:ひらりと左手を振っている。「遅れれば、その一手を刺されます。…ほら、続けていきますよ」
須見葵:本来なら、そこで投擲がされていた、というサインだ。父なら投げていただろうが、葵はそこまでは--まだではあるけど--しない。
:転がされ続けたのか、よく見ればあちこち傷だらけだ。
:それでも、愚直に構えている。サインに気づいているのかいないのか……実力としては、未熟であるが。
須見葵:「安房忌部の分派は、投擲…つまり手裏剣術を本義としますが」
須見葵:立ち上がっての打ち込みを流し続けている。
須見葵:「それも、刀術を確たる基盤としてあっての事。正しく打ち込みなさい」
:「ハイ、姉…先生!」
須見葵:流しながら、何処がおかしいのか、視線や殺気で刺すように伝える。
須見葵:…厳しいのだろうな、とは思う。だが、忍びの世界ではこれが必要だし、寧ろその中では優しい方でさえあるのかもしれない。
須見葵:その打ち込み稽古は、それから1時間丸々続いた。倒れ、手が震え、刀が持てなくなっても、なお持たせて。
須見葵:疵を受けようと、それが如何に重症でも、限界まで戦い続けなければならぬ。
須見葵:其れが出来ない者は死ぬ。
須見葵:それは、この家の歴代、実際に戦いの場に出たものすべてが知っている。
:「ハァ……ハァ……!」
須見葵:「上段。打ち込みなさい」
:「ハイ…!」
須見葵:言葉が出て即時に動けねば、打ち据える。そう言う手筈だが、ここで正--弟は動いた。上段を待つ。
:ざく、と地を踏む。
:踏み込みは甘いだろう。しかし、型を保つ、流れのある剣だった。
須見葵:それを受ける。受けた時に飛ばす視線や殺気はなかった。
須見葵:型を正しく保てば、威力ある剣となる。
須見葵:故に、ここからは次の段階。
須見葵:型通りに放つことで、威力を得る。ならば、それを受ける側は如何に対応するかの、返し手が、どんなものがあるか。
須見葵:刃を擦り合わすように威力を吸収し、左手を刀の背、中ほどに沿え。
須見葵:擦り退く流れのまま、左の手で、刃を首へ導き、引く。
須見葵:--刃が本来付いていれば、頸動脈を割いて殺すことになる返しの一手。
須見葵:「ここまで」
須見葵:そう言うと、柔らかく互いの身体と刃が離れる。
:「ハァ、ハァ、ありがとう、ございました……!」
:一礼をする……と同時に、ぐったりと倒れ込む。
須見葵:「ありがとうございました」此方も一礼。
須見葵:「正。道場に礼を保ちなさい」
:「は、はい……」
須見葵:「…残身を忘れぬように。片付けをしたら、身を清めてから本堂へ戻るように」
須見葵:そこまで言って、一つ息を吐くと。
須見葵:「…最後は良かった。良かったから、返し手を打ちました。型を忘れぬようにするのですよ」
:ゆっくりと顔を上げ、まばたきをする。
:「はい、姉さん!」
須見葵:溜息。「道場なのを忘れるなと言ったでしょう」
:年相応の笑顔を見せ、慌てて引っ込める。
須見葵:ぱん、と手を打った。其れで引き締まっていた空気が切り替わる。
須見葵:「では、私は先に戻ります。…夕飯は期待していなさい」
:「はい、先生! すぐに片付けて戻ります!」
須見葵:現金な奴め、と息がさらに零れそうになるのを堪える。
須見葵:刃引きした刀を戻し、神棚や、父祖の写真や銘板に一礼し、退出してゆく。
須見葵:ゆっくりと、道場から本堂への渡り廊下を歩いてゆく。
須見葵:「……まったく。正も、それなりに出来るようになってきましたね」
須見葵:昔は碌に剣を振う事も出来なかったのが、私にまともに受けを選ばないだけの剣を振るようになってきている。
須見葵:長く長く、細い息を吐く。
須見葵:それは、確かに嬉しい事だ。父も母も喜ぶだろうし、上も喜ぶはずだ。
須見葵:須見家の跡継ぎが、きちんと成長している、ということだから。
須見葵:「……少なくとも、元服には間に合いそう。となれば…」
須見葵:「私も、家の為にそっちの仕事をしないといけなくなる」
須見葵:須見家は、古い家だ。
須見葵:血はその分旧く価値があり、資産もある。
須見葵:でも、その家の嫡流の娘が、料理を手作りする、という程にはヒトがいない。--それだけ、衰えている家でもある。
須見葵:つまり、地位の上昇を狙うなら、狙い出のある家なのだ。
須見葵:「……嫡男を人質にして…長女は任務に励んで、か」
須見葵:任務を、勤めを、流儀を間違っている、なんて思わない。
須見葵:其れは確かに価値があることで、私達がいるからこそ、という思いもある。
須見葵:それでも。
須見葵:まるで押し潰されそうな重圧が常に掛かっているように、ずっと感じていた。
須見葵:私は、この家が好きだ。
須見葵:父も母も好きだし、弟も好きだ。
須見葵:こうして歩いてる渡り廊下だって、小さい時にいっぱい駆け回った記憶がある。柱に、傷をつけようとして怒られたのはしょっちゅうだった。
須見葵:それでも、
須見葵:溺れそうに思う時はある。
須見葵:「ああ……」
須見葵:脚を止める。
須見葵:落ちていく夕日が、周囲を赤く染めている。
須見葵:とても美しい光景だった。私も大好きだ。
須見葵:ゆっくりと、
須見葵:夕焼けの中、白く小さく映る月に手を伸ばす。
須見葵:--月に飛んでいけたらいいのに。
須見葵:ゆっくりと降ろす。そんな夢物語を、須見葵はもう信じていない。
須見葵:そう。
須見葵:「だから」
須見葵:「私がまだ、夢を信じられているうちに」
須見葵:「釣り糸くらい、垂らしてくださいね私の事、ちゃんと迎えに来いよな?」
須見葵:ん、と。身体を伸ばす。
須見葵:「……急いでくるだろうから、あの子の為に早く作らなきゃ!」
須見葵:「今日の献立は、どうしようかな……」

【ED:角虫修】

GM:──とある牢獄
GM:所在地も、詳細も公表されていない、ある施設が存在している。
GM:鞍馬神流が管轄するそれらは、ひとやと呼ばれる、重罪を犯した忍者たちの牢獄だ。
GM:剥き出しの岩造りの壁に、鉄格子が嵌められている。
GM:血と泥の匂いが漂う牢の中には、新たに拘束された者の姿があった。
角虫修:シュタッ
角虫修:牢の前に人の気配を感じるだろう。人…?とにかく、気配だ。
角虫修:「あ、あの……カオルちゃん?契兎さん?……いますか?」
月読:「……」
月読:牢の中から視線が返ってくる。
契兎:「角虫か……」
契兎:別の独房からも声がする。衰弱した声色だ。
契兎:「お前も……捕まったのか? 須見に……」
契兎:くつくつとひきつった笑いをあげる。
角虫修:「ち、ちがいますよ……そのネタ、気に入っているんですか…?」
契兎:「娯楽が……無くてな……潜入か」
角虫修:「……いえ。差し入れです」
角虫修:たこ焼きとたこわさとタコの唐揚げを懐から取り出す。
契兎:「お前は……冗談でやってるのか、わからんな……」
角虫修:「……僕は真剣ですよ。いつだって……」
角虫修:そう言って
契兎:「なら、早く帰れ。侵入するだけで、罪に問われるぞ……」
角虫修:「これが……僕が奮う最後の力です」
角虫修:牢の隙間を縫って。触手で、2人の元に差し入れを届ける。
角虫修:「長居はしません。ただ」
角虫修:「御礼が言いたかったんです」
月読:「……何の?」
月読:ぼそり、と呟く。
角虫修:「……僕は夢を見つけました。人間になるという夢を。……カオルちゃんの見せてくれたあの世界で、僕は」
角虫修:「人間となった自分を、知ることが出来た」
角虫修:「……人間の姿も、人間の感覚も、人間の持つ機能も。体験することが出来た」
角虫修:「……だから、この、触手の力を使って……こうやって、牢の隙間を縫うこともこれからはしません」
角虫修:「……僕は、人間になります。……その道を示してくれたお礼を言いに来たんです」
角虫修:あつあつのたこ焼き、タコのからあげ、たこわさが君たちの前に置かれるだろう。
月読:「……」
契兎:「それなら俺は……おこぼれに預かった、形だな」
角虫修:ぷるんぷるんと首を振る。
角虫修:「……契兎さんにもお礼を言いたいんです」
契兎:「ほう」
角虫修:「あなたは、見せてくれたから」
角虫修:「隠忍と廻鴉……対立する流派の二人が、共に居られるっていうことを」
契兎:「今は、牢屋だがな」
契兎:「お前も同じ未来を、辿るかもしれんぞ?」
角虫修:「……そうだとしても」
角虫修:「……一人で朽ちていくより。好きな人と囚われる方が全然良いでしょう?」
角虫修:「……あなたも。そうなんじゃないですか?」
契兎:フ……、と息を漏らして笑う。
契兎:「人の良い奴だよ。お前は」唐揚げを頬張る。
契兎:「美味い」
角虫修:「良かった……。少しヌメっとしてるかもしれませんが、美味しくできて」
角虫修:「……それじゃ、僕はそろそろいきます」
角虫修:「お身体に気を付けて……って言うのも、変かもしれませんが」
契兎:「ああ、休暇を……楽しむさ」
角虫修:「……カオルちゃん。……さよなら。元気で」それは、隠忍との決別を意味する言葉。
月読:「……もう、来ちゃダメよ」
GM:後ろ姿にかけられた言葉は、反響する前に消えていった。
角虫修:……
角虫修:…………
角虫修:……………………
角虫修:それから、2年と半年が過ぎた。
角虫修:3月。季節は春。満開の桜の香りが風に乗って鼻腔を擽る。
角虫修:あの”文化祭”から数えて……
角虫修:僕たち2人が、卒業となる日。
角虫修:その伸ばしたゆめは、どこまでも伸びて。暗い海の底にまで、月にまで伸びる程に。
角虫修:与えても良い。現政府いえがらに痛手を……。君は自由になっていい。
角虫修:スゥーッ 大きく息を吸いんで、腕を絞りあげる。絞り出そうとしているのは、
角虫修:一握りの勇気。
角虫修:正面から歩いてくる人物に、声をかけた。

角虫修:「……須見さん。迎えに来たよ」
須見葵:「ばーか」桜の花のにおいがする。「遅いっ!」どか、ッと。何かがぶつかる音がした。



『楽園』