本作品は「矢野俊策」「F.E.A.R」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
©️矢野俊策/F.E.A.R/KADOKAWA
本編ログ|雑談ログ
PC:”マクガフィン”
PC:ノーヴェ:【キャラシート】(PL:クオンタム)
GM:今回のシチュエーション!
GM:おかしな薬でノーヴェくんが女の子になっちゃってどうしよう、というお話です。
鷲尾瞳:まさかノーヴェが女子にな……ちっちゃ!
GM:舞台は……学校!事件は彼らが潜入している時に起こるのです……
GM:ということで、
GM:キャラシだけ貼っておいてもらいましょう。
GM:130てん!
鷲尾瞳:はーい!
【キャラシート】
鷲尾瞳:鷲尾瞳130点、IA入のやつです。
GM:インフィニティウェポンが強化されたやつ!
鷲尾瞳:で大丈夫かな。インフィニティウェポンが係数3になってメチャ強化されたのと
鷲尾瞳:新しいチルドレン用エンブレムのモデルチルドレンを取ったり、カバーを初期から取ったりしています!
GM:だいじょうぶだよ〜
GM:ピュアフニポン本当に強くなったな…
鷲尾瞳:モデルチルドレンは優秀なチルドレンの証というエンブレムで、あらゆる達成値に+2。代わりに判定になにか失敗するとミドルの間は効果がなくなってしまうぜ
鷲尾瞳:滅茶苦茶フレーバー好きなのと効果が面白いので取っています!プレッシャーに打ち勝っていくぞ~
GM:なかなかピーキーだ
ノーヴェ:あっもうのべ自己紹介していいのかな
【キャラシート】
ノーヴェ:しちゃお~ IA導入版ノーヴェです。
ノーヴェ:過去版だと瞳ちゃんとほぼ対等の火力だったのですが、IAでそれが崩れてしまったので
ノーヴェ:主に白金さんやぺんさんの知恵をお借りした結果、ゾディアックウェポン・ジェミニを装備したUGNチルドレンになりました。
GM:ジェミニだ!
ノーヴェ:性能はシンプルに超強いライトニングリンクで殴るだけです。超強い剣で殴る瞳ちゃんと同じ。
ノーヴェ:今回はちっちゃくなって学校に潜入するので、なんかそのままの流れで
ノーヴェ:『君これからもチルドレンとして動いてね』みたいな流れになるといいなあと思います よろしくね
GM:よろしくね!
GM:ありがとうございます、それではオープニングに移ります!なお、ミドル中の侵蝕は80%固定となります。
ノーヴェ:そうなんだ!?
GM:そうです!
鷲尾瞳:知らなかった!でも固定は上がりすぎる心配なくて嬉しいですね
GM:色々と手間を省くためにすきゃっとさんが尽力してくれたおかげなのです
ノーヴェ:上がりすぎて一人しか出ない……だと一人転になっちゃうしね
鷲尾瞳:一夜一人転寂しそう
GM:かなしい
GM:では、オープニング…3、2、1キュー!
GM:とあるFH研究所
GM:君たちは共同任務でこの研究所の制圧にあたっていた。
ノーヴェ:「オラ! こんなもんか!」
ノーヴェ:巨大な機械式の手甲を装備し、壁やらロッカーやらを粉砕しながら戦闘員を殴り倒している。
戦闘員:「グワーッ!!」
戦闘員:「こ、こんなの上から聞いてね……」
ノーヴェ:ゾディアックウェポン・ジェミニ。たまたま適合者が空欄になっていたものを貸与された形だ。
鷲尾瞳:「ノーヴェ。新しい装備に興奮するのはいいですが、もう少し周囲に気を使ってください」
ノーヴェ:「こいつのせいで俺の肩書はエージェントからチルドレンになっちまったんだ! ちょっとくらいストレス解消させろ!」
鷲尾瞳:「情報によると、近くの学校で行方不明になった生徒がこの研究所に捕らえられている可能性があります」
鷲尾瞳:「戦闘の余波で巻き込んだら大変ですよ。滅茶苦茶にするのは敵戦闘員だけにしてください」
ノーヴェ:「いねえだろこんなデカいチルドレン……はいはいわかったよ」 文句言いながらも行方不明の生徒を探している。
鷲尾瞳:そう言いながら、ノーヴェの死角をカバーするように立ち回り、他の戦闘員を一緒に倒していくぞ
ノーヴェ:こちらも同じだ。単純に暴れているように見えて、鷲尾の隙をカバーするように動いている。
GM:そうして君たちが進んでいくと、
GM:奥の方に囚われてると思しき学生服の少女がいた。
学生服の少女:両手両足を縛られてもがいている。
ノーヴェ:「いたいた。こいつか」
鷲尾瞳:「今のであら方片付きましたか。どうやら、ここが最後の部屋のようです」
鷲尾瞳:端末で情報を確認して「ええ、制服も一致しています。間違いありません。恐らく彼女が行方不明になっていた生徒でしょう」
鷲尾瞳:「落ち着いてください。我々はUGN、あなたの味方です。大丈夫ですか?今拘束を外しますからね」
ノーヴェ:「まったく、やたら頑丈に縄で縛ってあんな……」
学生服の少女:「ん、ん」
ノーヴェ:少女にのしのしと近づく。
鷲尾瞳:こちらも正面から近づいて口枷を外そう。
学生服の少女:口枷を外された少女は、
学生服の少女:「ありがとうございます……」
学生服の少女:「ここまで、来てくれて……!」
ノーヴェ:こちらは後ろに回り込んでます。手甲を一旦小型に変形させて腰に吊り下げ、両手を使って縄を解いているが……
鷲尾瞳:「いえ、秩序を守るものとして、当然のことをしたまでです」
ノーヴェ:「……いや待て」
ノーヴェ:「離れろ鷲尾!」
学生服の少女:途端、その身体から瘴気が立ち上る。
鷲尾瞳:「ここに捕らえられていたのは貴女一人だけですか?他に捕まっている方は……」
ノーヴェ:瞳ちゃんを突き飛ばす。というより、とっさに蹴っ飛ばした。
学生服の少女:その瘴気は煙となって、ノーヴェを包む!
鷲尾瞳:話を聞こうとしていたせいで、一瞬反応が遅れる「……!?きゃっ……!」ノーヴェに突き……蹴り飛ばされて尻餅をつくよ
鷲尾瞳:「しまっ……これは罠……!?ノーヴェ!」
ノーヴェ:「んぐっ……! こんのガキ……!」
ノーヴェ:こちらもとっさに距離を取っているが、煙が奇妙に纏わりついている。
鷲尾瞳:「ごほっ……!この煙は一体……!?ノーヴェ、大丈夫ですか!」
学生服の少女:「これで少しは食べごろになったかしら!ふふふ!」
ノーヴェ:「げほっ……いいから逃すな、鷲尾……! そいつ人質じゃねえぞ!」
鷲尾瞳:「わかっています!攫った少女を何処へやったのか。ノーヴェに何をしたのか。答えてもらいますよ!」
学生服の少女:「攫った……?逆よ、逆。私は元々ここの所属」
鷲尾瞳:相手の正体を察し、手に持った白い剣の切っ先を少女へと向ける
学生服の少女:「あの学校には他にも何人か入り込んでるわ」
学生服の少女:「何をしたか……はすぐ、わかるでしょう」
鷲尾瞳:「もとから……学校に潜入していたと言うことですか。では他の構成員についても、纏めて話してもらいましょう」
ノーヴェ:「げほっ……ああ。自分から正体を明かすとは手間が省ける」
ノーヴェ:ゆっくりと晴れる煙の中から出てくる。「大した研究はしていなかったようだしな」
学生服の少女:「ここまで話したのに、つれないのね」肩を竦めて
鷲尾瞳:「ええ。FHの構成員とあらば、容赦はしません。行きますよノーヴェ……」
鷲尾瞳:「……ノーヴェ?」
ノーヴェ:霧の中から出てきたその格好が、140cmくらいの女の子に変わっている。
ノーヴェ:もともと185cmの高身長に合わせて作られたコートが地面を引きずっている。
鷲尾瞳:「なんだか声が……そ、それにせ、背が」
ノーヴェ:「あん?」
ノーヴェ:「……本当だな。背が低くなったか?」
学生服の少女:「かわいい〜〜〜!」
鷲尾瞳:「ちいさくなったというか……か、体が!」
鷲尾瞳:「ノーヴェ!完全に女の子になっていますよ!」
ノーヴェ:「ああ!? バカ言ってんじゃねえよ!」
ノーヴェ:「そんなことあるわけ……」
ノーヴェ:「……うおおお!?」
鷲尾瞳:「ふ、服が!色々見えそうになっています。ちゃんと着てください!」
ノーヴェ:「うわマジだ! 胸……なんだこれ邪魔だ! 胸が邪魔!」 自分の胸を鷲掴みにして位置を調整している。
学生服の少女:そろり、そろり
学生服の少女:その隙を縫って、
鷲尾瞳:「……あ、待ちなさい!何を黙って消えようとしているんですか」
ノーヴェ:「背も鷲尾より小せえ……なんだこりゃあ……!」
学生服の少女:「あ、バレた」
ノーヴェ:「逃げんな!! 元に戻せてめえ!」
ノーヴェ:「んぶっ」 走ろうとして自分のコートの裾を踏んでぶっ倒れます。
鷲尾瞳:「そうです!ノーヴェは私の恋人なんですよ!何を勝手に女の子にしているんですか。ちゃんと元に戻してください!」
鷲尾瞳:「従わないなら力づくでも……!」
学生服の少女:「ふふふ……残念ながらこの状態を治すには特殊な材料が必要……!」
学生服の少女:「えっ恋人?」
学生服の少女:「…………」
学生服の少女:「このままでも、それはそれで……」
ノーヴェ:「そうだよ! これじゃあ子供作る時困るだろうが! 戻せ!」
学生服の少女:「大胆!」
ノーヴェ:「ふざけ……ぶっ!」 起き上がろうとしてまたコートで滑って転ぶ。
鷲尾瞳:「こ、子供もそうですが!まだ日本の法律ではちゃんと結婚できないんです!」
鷲尾瞳:「このままでは最強の結婚式ができません。絶対に元に戻してもらいますよ!」
鷲尾瞳:「ああ、ノーヴェが新しい体に振り回されて……!ここは私がなんとかしないと……!」
学生服の少女:そうしてる間にもそろそろじわじわと距離を稼いでいる!
ノーヴェ:「くそなんだこの身体は……! 乳が邪魔だし身長は低いし声は変に高えし……」
ノーヴェ:「鷲尾捕まえろ! 絶対逃すな! ボコれ! ブッ殺せ!」
学生服の少女:「捕まってやるものですか!」
鷲尾瞳:「はい、従わないならそうします!覚悟してください!」
ノーヴェ:丈の長いコートともぞもぞ格闘してます。
鷲尾瞳:「はあーっ!」
鷲尾瞳:戦闘員との戦いよりひときわ鋭い気迫をたたえて少女に斬りかかるよ
学生服の少女:《スプリングシールド》。咄嗟に防御するが……
学生服の少女:”マクガフィン”の本気の剣に敵うわけがない!
学生服の少女:「ああっ……」
学生服の少女:そのまま気を失い、倒れます。
ノーヴェ:「どうだ見たか! これが鷲尾の実力だ!」
鷲尾瞳:「あっ意外とあっけない……」
ノーヴェ:コートの裾を腰のあたりで結び、袖をまくり、ようやく起き上がってます。
鷲尾瞳:「というか勝手に気絶しないで、起きてください。も、元に……元に戻す方法は……!?」
鷲尾瞳:「ノーヴェ、相手は倒しましたが体が元に戻りそうな気配などは……?」
ノーヴェ:「いや、ない。女のままだ」
ノーヴェ:「さっき特殊な材料がどうとか言ってたけど、ちゃんと手に入るものなんだろうな……」
鷲尾瞳:「起きてください!まだ話は終わっていませんよ!起きないともう一度切りますよ!」と言いながら少女の体を揺するが、起きる気配はない
ノーヴェ:瞳ちゃんより一回り小さい背丈のまま、逃げられないように少女を踏んづけてます。
ノーヴェ:「仕方ねえ。いったん処理班を呼んで拘束させようぜ。尋問のプロに吐かせりゃいいだろ」
鷲尾瞳:「うう、駄目ですね……完全に気を失っていて……」
鷲尾瞳:「どうやらそれしか無いようですね……後方部隊に連絡しましょう」
ノーヴェ:自分もそれなりに慌てているが、目の前の瞳ちゃんのほうがもっと慌てているのと
ノーヴェ:鷲尾の前で慌てるのはカッコ悪い!という小学生マインドで、一周回って冷静に対応してます。
鷲尾瞳:「しかしノーヴェがこんな小さな女の子になってしまうなんて、信じてもらえるかどうか……」
鷲尾瞳:端末を操作しながら、改めてノーヴェの姿を見て
ノーヴェ:「一応面影は残ってんじゃねえか? 肌の色とか、髪の色とか」 スマホを鏡がわりにしてようやく自分の姿を見た。
ノーヴェ:「まあ、半分以上は別人になってるけどな……ふざけやがって」
鷲尾瞳:「……確かに、雰囲気は似ていますね。兄妹と言われれば納得できるような」
鷲尾瞳:「しかし……小さい、小さいはずなのですが……」と言って自分より明らかに大きい胸を見て
ノーヴェ:「なんだよ?」
鷲尾瞳:「なんでもありません。一部納得できない場所があるだけです」
ノーヴェ:「間違いなく小せえだろ! くそ……鷲尾よりチビになるなんてありえねえ……!」 胸を見られていることには気づいていない。
鷲尾瞳:「元は男なのに……なぜ……?」
GM:二人転なので、実はロイスの他に購入も可能!
GM:何か買いましょう。
GM:買わなくてもいい
ノーヴェ:瞳ちゃんは初期ロイスに入っているので
鷲尾瞳:お買い物タイム、意外と時間掛かるイメージあるので
ノーヴェ:少女にロイスをとろ~
鷲尾瞳:省略してロイスだけでもいいような気がしますね
GM:ふんふん!
鷲尾瞳:私も少女にロイスだけ取ります!
ノーヴェ:-学生服の少女/称賛/◯怒り/ロイス
GM:了解!
ノーヴェ:俺たちに騙し討ちするなんてやるじゃ~んという称賛と、この身体どうしてくれんだ!という怒りです
鷲尾瞳:学生服の少女/P:執着◯/N:憤懣/ロイス
鷲尾瞳:これで。怒りもあるけどもとに戻す情報を話してください~!という気持ちのほうが強いです
鷲尾瞳:これで以上で!
GM:……尋問の結果。
GM:彼女自体は元に戻す材料を知らず(彼女も実験体で、肉体変化の力のみを与えられたのだそうだ)、
ノーヴェ:実験体だったんだ!?
GM:それを知っているものは彼女が潜入していた学校に同じく潜入していると言う。
GM:故に、君たちは学生としてその学校に潜入することになったのだった……
GM:というわけで潜入していくシーンなのですが、ここで二人転システム!
GM:でん!
GM:右のメモにも書いておきました。
ノーヴェ:ほ~
鷲尾瞳:ははー。成功失敗問わずクライマックスには行くんだ
GM:つまり、最低でも2Rかかるのですね
ノーヴェ:ルール的には毎回どっちかが支援判定しててもクリアはできそうだな……
GM:そう言うこと!
GM:それで、ハプニングチャートがシーンのフックになるわけですね。
GM:ということで、早速振ってみましょう。
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 1
鷲尾瞳:どんなハプニングが起こるんだろうな~
GM:>1:支部員など共通の知り合いに出くわす。GM・見学席等に知り合いのPCがいれば出演してもらうとよい
ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
GM:共通の知り合い!!
鷲尾瞳:知り合いだ!
ノーヴェ:ホワイトミュートがいればよかったんだけどw
鷲尾瞳:w
ノーヴェ:あっでもあれか
GM:誠時くんなら出せるけど
ノーヴェ:入間くんとかそうなのかな
GM:いるか?学校に?
鷲尾瞳:いなさそうだな~w
ノーヴェ:学校にはいなさそうw
GM:わかった、あれだ
GM:用務員やってよ
ノーヴェ:このあたりはGMにお任せします!
鷲尾瞳:用務員やるんだ!?
GM:やるよ!
GM:じゃあそうだなあ、潜入の初っ端あたりでちょこっと話して
GM:その後学校のシーンたっぷりやりましょう
鷲尾瞳:はーい
GM:その前に判定しなきゃ
GM:FS判定!
鷲尾瞳:ラッジャ!
GM:難易度は6、今回技能は意志です
鷲尾瞳:80%固定なんですよね
GM:ですです
ノーヴェ:あっ支援判定が意志ってわけじゃなくて
鷲尾瞳:使用技能も支援も意思だけどどうしようね
ノーヴェ:今回は全部意志なのかな
GM:そうそう
GM:両方意志になりました
ノーヴェ:こ、コネが使えない
鷲尾瞳:私はDB込みでダイス3個に固定値が+1+2
ノーヴェ:こっちは4dxだけかな。普通に個別で振ったほうがよさそう
鷲尾瞳:その方がいいかもですね。じゃあそれぞれ判定しましょう
GM:どうぞ!
ノーヴェ:よさそうだけどこれ3Rフルに使えたほうがお得そうではあるんだよな……w まあいいや
鷲尾瞳:3DX+3 モデル!
DoubleCross : (3DX10+3) → 5[1,4,5]+3 → 8
ノーヴェ:4dx こっちは非モデル!
DoubleCross : (4DX10) → 10[3,3,9,10]+1[1] → 11
鷲尾瞳:はぁはぁはぁはぁ
ノーヴェ:失敗したらモデルチルドレンじゃなくなるからw
鷲尾瞳:成功したぞ~
ノーヴェ:全判定にスリルがある
GM:おっけい!進行値:2だ!
GM:じゃあ描写していきましょう。
GM:某中高一貫校。
GM:その校門付近に君達はいた。
GM:近くに協力者がいる、との情報を受けている。
ノーヴェ:「くそう……! この俺がまさか……この俺が……」
ノーヴェ:「スカートなんぞを履かされるとか……!」
ノーヴェ:瞳ちゃんとお揃いの制服を着込んでます。
ノーヴェ:「なあ鷲尾、スカートじゃなくてズボンじゃダメか? スースーするんだよこれ!」
ノーヴェ:ぱたぱたとスカートを仰いで下半身をしきりに気にしている。
鷲尾瞳:「これが制服ですから、仕方ありません。私も同じのを着ているんですから、我慢してください」
鷲尾瞳:「それにちゃんと似合っていますよ。悔しいですがあの女性の言う通り見た目はかなり可愛いです」
鷲尾瞳:「あっ、こら。スカートを仰いではいけません!そんな事をする女子生徒いませんよ」
ノーヴェ:「俺が可愛くなってどうすんだ! 可愛いはお前の担当だろうが!」
鷲尾瞳:「これは潜入任務なんですから。突然女性になって大変なのはわかりますが、ちゃんと女子の振る舞いをしてもらわなくては」
ノーヴェ:「くそ、ありえねえ……このスカスカっぷり、殆ど下着一枚みてえなもんじゃねえか。よく女どもはこんなので動き回れるな……」
GM:近くには木の剪定をしている用務員の姿が見える。他にも登校時の生徒がちらほら。
ノーヴェ:「潜入したらちゃんと演技はするよ。それよりどこだよ、協力者って?」
鷲尾瞳:「み、見えないように動き回るものなんです。慣れればどうということはありませんよ」
鷲尾瞳:と言いつつ、スカスカだのスースーだの言われて自分も少しスカートを気にしている
用務員?:チョキン、チョキン。
用務員?:キャップの後ろから縛られた黒い髪が流れている。
鷲尾瞳:「おかしいですね。既に先に潜入している方と、この当たりで合流することになっているのですが」
ノーヴェ:「……まさかあれか?」
用務員?:「あー…おじょーさまがた、誰かお探しかい?」
ノーヴェ:「……あっお前!」
ノーヴェ:「入間!」
入間誠時:剪定用のステップを降りて、顔を上げる。
入間誠時:「よしよし。中身は変わってなくて安心したぜ」
鷲尾瞳:「入間さん……!?なるほど、用務員として潜入を」
ノーヴェ:「なんか背が高くなったな」 入間くんを見上げている。
入間誠時:「変装とか、まあできねーこともねーからな。けっこーたのしいぜ、色々声聞けるし」
鷲尾瞳:「申し訳ありません。入間さんはクールなイメージがあったので。まさか用務員に扮しているとは思わず」
入間誠時:「お前がちーさくなってんの。おら」ノーヴェの頭をぽん、と叩く。
ノーヴェ:「やめろ! ガキじゃねえんだぞ!」
ノーヴェ:「元に戻る方法はあるんだろうな……!?」 小声で。
入間誠時:「ああ、お望みの方法なら確かにこの学校にある」
入間誠時:「はは。先入観はつまづきの元だぜ。鷲尾くんも気をつけろよ?」
鷲尾瞳:「中学生はガキに含まれるのではないでしょうか」
鷲尾瞳:「耳が痛いです。今回もその先入観にやられたばかりですから」
ノーヴェ:「中学生がガキなわけねえだろ。鷲尾のことをガキだなんて思ったことは一度もねえぞ」
ノーヴェ:「こいつは知り合った時からいい女だし剣の腕もいいし、エージェントなんかよりよっぽど……」
入間誠時:「ははっ、いいね。鷲尾くんは確かに大人だもんな」
ノーヴェ:延々と瞳ちゃんの自慢話をしています。
鷲尾瞳:「の、ノーヴェ。入間さんが聞いていますから、今はそういうのは……」
入間誠時:「いや〜、ハハ」
ノーヴェ:「この間なんて高校生として潜入して……あ? おう、おう」
鷲尾瞳:赤くなりながらんんっ、と咳払いをして
鷲尾瞳:「それで。もとに戻る方法がこの学校にあるということは」
入間誠時:「お熱くて羨ましい限りだ」
入間誠時:「うん」
鷲尾瞳:「既に入間さんは何かを掴んで?」
入間誠時:「ああ……怪しいやつ、というか明らかにオーヴァードのやつがいる」
ノーヴェ:「ほー。正体隠してすらいねえのか」
ノーヴェ:「お前一人でさっさととっ捕まえられそうなもんだが。そうしない理由があるんだな?」
鷲尾瞳:「まさかその相手も、その……妙な趣味を持っていたり?」
ノーヴェ:胸が重くて邪魔なので自然と腕組み姿勢になってます。
ノーヴェ:(胸置き場)
入間誠時:「あー……なんつうか」
入間誠時:「あまり教育によろしくないことになりそーだったんで自重した」
ノーヴェ:「なんだそりゃ?」
入間誠時:「知らん方がいい」
鷲尾瞳:「教育……?まあ、わかりました。入間さんがそう仰るなら」
入間誠時:「お前らぐらいのやつが丁度いいんだよ、ああいう輩には」
入間誠時:「そいつはここで教師をやってる」
鷲尾瞳:「FHエージェントが教師を……」
ノーヴェ:「あーやるやる。FHはそういうことやる」
ノーヴェ:「ニコニコ顔で生徒を品定めしたりすんだよなあ」
鷲尾瞳:「不味い状況ですね。学校は閉鎖空間ですから。悪事を働くなら教師はぴったりのカバーです」
入間誠時:「そう、それだ」
入間誠時:「生徒の誰かを攫ってるってのも間違いじゃなかったってわけだ」
ノーヴェ:「そんで、俺らがそのクラスに転入して……どっかのタイミングでそいつを捕らえる、あるいはブッ倒す。ってことでいいのか?」
入間誠時:「そーゆーこと。そこら辺はUGNがうまくやってくれただろ」
入間誠時:「まずは偵察だ。すぐに手を出さずに対策を考えろ」
鷲尾瞳:「ええ。相手の能力もわかりませんし……。いざという時の人質を確保しているかも知れません」
鷲尾瞳:「潜入任務は何度も熟してきました。その辺は任せてください」
入間誠時:「そいつぁ頼もしい」
ノーヴェ:「ああ。そのためにこんな格好もしてきたんだからな」 スカートをぱたぱたさせる。
ノーヴェ:「わざわざ女物の下着まで……クソ……許さん……殺す……」
入間誠時:「………ノーヴェくん」
入間誠時:「それ、あぶねーからやめといた方がいいぜ」
鷲尾瞳:「スカートを仰いではいけません!」
ノーヴェ:「うぐっ」
ノーヴェ:「わかってるっての! 教室入ったら本気出すよもう!」
鷲尾瞳:「そうです。下着のことも、普通の女子は口に出しませんからね」
入間誠時:「んじゃ、情報の共有も終わったし」
入間誠時:「俺はしがない用務員に戻るぜ」
入間誠時:「がんばれよー」
入間誠時:キャップを目深に被って木の剪定に戻る
ノーヴェ:「てめえも一度女になってみろ!」 その背中に悪態をついて、ため息をつく。
鷲尾瞳:「ありがとうございます、入間さん。……まあ。実際、ノーヴェが優秀なのは私もよく知っていますから」
鷲尾瞳:「女の子になったとしても、ノーヴェならいつも通り任務を熟してくれると信じています」
ノーヴェ:「当たり前だ。このノーヴェが、好きな女の前で任務失敗するわけねえだろ」
ノーヴェ:「やるからには完璧に演じきる。お前も……ええと……」
ノーヴェ:「……どうすんだ? イトコか? 兄妹か?」
鷲尾瞳:「見た目も大きくてかっこよくて大好きでしたが、それ以上にノーヴェの心に惚れた私が言うのです。間違いありません」
ノーヴェ:「ふふん」 分かってんじゃねえか、と瞳ちゃんの言葉に満足気に頷いている。
鷲尾瞳:「任せてください。カバーもしっかり用意してあります。両親の連れ子同士、という設定で」
鷲尾瞳:「片親同士、偶然子供の年が同じで、先に子供同士が仲良くなったのがきっかけで出会った……という流れにすれば」
鷲尾瞳:「同じ学年にいるのも不自然ではないはずです」
ノーヴェ:「さすが優等生の鷲尾様だ。しっかりしてんな」
ノーヴェ:「よし。義理の姉妹だな。俺は鷲尾ノーヴェ、鷲尾ノーヴェだ。やるぞ……!」
鷲尾瞳:「鷲尾ノーヴェ……そうですね。兄妹ですから当然……」
鷲尾瞳:「んんっ。はい。今は姉妹として。行きましょう、学校に」
GM:ハプニングチャート
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 5
GM:5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。
ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。
ノーヴェ:いきなりw
ノーヴェ:あっちも潜入読んでたのかな
GM:かもだし、ちょっと喧嘩したのかも
ノーヴェ:中学生がこの肉体バカ二人に勝てると思ってんのかぁ~ん?
鷲尾瞳:給食のプリンの奪い合いかな
GM:www
GM:そんなわけで判定してみましょうか
ノーヴェ:実際、瞳ちゃんに色目使ってくる男子がいたらノーヴェは素で怒りそう
ノーヴェ:白兵!
ノーヴェ:9dx+4
DoubleCross : (9DX10+4) → 10[1,4,5,7,8,9,9,9,10]+1[1]+4 → 15
鷲尾瞳:ここは私も間違いなく白兵だな~
鷲尾瞳:モデル!
鷲尾瞳:8DX+4
DoubleCross : (8DX10+4) → 10[1,1,2,3,6,7,8,10]+9[9]+4 → 23
ノーヴェ:俺はチョキを出したぞ
ノーヴェ:つよ!
鷲尾瞳:女子の体は私のほうが慣れています
ノーヴェ:巨乳が邪魔で力が出ないよ~
GM:つよいなー
GM:というわけで進行値4!クライマックスに行く準備ができました
GM:教室からがいいかな?ロールしていきましょうか
ノーヴェ:ふんふん!
鷲尾瞳:かな~
GM:君達は教室の黒板前で自己紹介をしていた。
GM:隣にはターゲットと思しき教師、恋山しずかが控えている。
ノーヴェ:ターゲット女性なんだ!
ノーヴェ:さっきの研究員も女子だったし、そういうセルだったんだろうな
鷲尾瞳:(まさか女性とは。入間さんの言う通り、先入観は外さないと)
鷲尾瞳:「今日からこのクラスに転校してきました、鷲尾瞳です。皆さん、よろしくお願いします」
鷲尾瞳:「趣味は読書と……映画を見ることでしょうか、特に最近は恋愛ものを好んで見ています。何かオススメのものがあったら、是非教えてくださいね」
鷲尾瞳:「隣のノーヴェは姉妹にあたります。姉妹共々、仲良くしていただければと思います」
ノーヴェ:名前を呼ばれ、ずい、と前に出る。明らかに中学生サイズではない胸が目立つ褐色女子だ。
鷲尾瞳:一礼して、隣りにいるノーヴェに視線をやる
ノーヴェ:「鷲尾ノーヴェ! イタリア生まれの日本育ちで、お姉ちゃんとは義理の姉妹です!」 最初だけそうやって丁寧に喋ったあと、
ノーヴェ:「……まー、育ちが悪いんで、口もちょっと悪いんだけどな~」
ノーヴェ:「ガッコではなるべく真面目に過ごすから、みんなよろしくな!」
男子生徒たち:ざわざわ……
男子生徒たち:「え、あの子可愛くね?」「わかるー活動的で口悪いやつってそそるよな」
ノーヴェ:腕組みしてふふんとドヤ顔している。万が一普段の口調が出てもバレないラインの、褐色ボーイッシュ女子!
男子生徒たち:「おれはあっちのおとなしそうな子もすき」「恋のキューピッド」「ちくわ大明神」
ノーヴェ:「(完璧だ……完璧すぎる)」
ノーヴェ:「(女子の潜入もちゃんとでき……)あん!?」
ノーヴェ:瞳ちゃんにポワ……となった男子をぎろっと睨みつけてます。
ノーヴェ:「言っとくけど、お姉ちゃんはオレの! オレのだかんな!」
一般男子生徒:「ひっ!?ひいー!」
鷲尾瞳:(口の悪さが心配でしたが、クラスメイトからの受けは悪く無さそうですね。)ほっ、としている。自分へ向けられた視線には気づいていないよ
鷲尾瞳:「ノーヴェ?急にどうしたんですか?」
ノーヴェ:「なんでもない。ちょっと悪い虫がな」 ギューッと瞳ちゃんの腕にしがみついてます。
男子生徒たち:(やべ、かわいい……)(むしろ俺ら必要ある?)(尊い……)
ノーヴェ:浮かれている……わけではない。ちゃんとターゲットが変な動きをしないか、視界の端でチェックしている。
恋山しずか:にこにこと目を細めて笑っている。
鷲尾瞳:「あはは……すみません。少し荒っぽい所もありますが、真面目で良い子ですので。怖がらずに接してくださいね」
GM:教室中が「は〜い」と答える。
ノーヴェ:「ほらお姉ちゃん! 自己紹介終わったし、はやく座ろ!」
鷲尾瞳:いつもなら、ノーヴェと腕を組んだら赤くなっているところだが。女子になっているからか照れは少ない
鷲尾瞳:「あっ、もう。引っ張らないでください、ノーヴェ。すぐ行きますから」
ノーヴェ:(今のところフツーの教師だな。こりゃ長丁場になるか……) ぐいぐいと瞳ちゃんを引っ張り、自分たちの席に行こうとする。
恋山しずか:「本当にお二人は仲良しですね」
ノーヴェ:「だろ~?」
ノーヴェ:「うちのお姉ちゃんはマジですごいんだぜ! 運動もできるし、勉強もできるし、かわいいし!」
恋山しずか:「ふふふ。大事にしてあげてくださいね」
鷲尾瞳:「それを言うならノーヴェだって。勉強……はわかりませんが。運動は私より得意ですし」
鷲尾瞳:「かっこいい所も可愛いところもあって、何より人を引き付ける明るさがありますから」
鷲尾瞳:「自慢のこい……妹ですから。はい」
男子生徒たち:(敵わねえ……敵わねえよ……)
ノーヴェ:(……そうか、俺がめちゃくちゃ可愛くなれば鷲尾に悪い虫がつかなくて済むのか……?)
ノーヴェ:(もっと女子っぽく自己紹介すりゃよかったかな。もうおせえかな……)
ノーヴェ:ちゃんとスカートを押さえて自分の席に座る。振る舞いは完璧に女の子だ。
鷲尾瞳:その様子を横目で見て、うんうんとうなずいている
ノーヴェ:「よしっ。話はまた休み時間にしよ」
ノーヴェ:「勉強もちゃんとできるってとこを見せてやる!」
ノーヴェ:(……スカート落ち着かねえ~~)
ノーヴェ:(これ座ってる状態で前から見たらパンツ見えるんじゃねえか? あっいや、だから女ってガバッて脚広げたりしないのか……)
鷲尾瞳:苦戦するノーヴェの横で、いつも通りの振る舞いで席についているよ
恋山しずか:「はい、それでは」
恋山しずか:「授業に入りましょうね」
GM:その日はさしたる収穫もアクションもなく終わった。
GM:ただ、生徒たちがやや従順であることが気に掛かったくらいか。
ノーヴェ:一日経ったらすっかり女子の極意習得してそう
GM:そして夜。ノーヴェの家。
GM:特異な状況のため、一時的にここで共同生活を送ることになったのだ。
鷲尾瞳:「ノーヴェの家が近くで助かりましたね。ここなら用意も最低限で済みますから」
ノーヴェ:「本当だよ。こないだ肉だの野菜だの買ったばかりだったから、危うく腐らせるところだった」
ノーヴェ:お風呂上がりなので、パンツ(女物)一枚とタオルだけで牛乳をグビグビ飲んでます。
鷲尾瞳:恋人同士になってからは、休日、定期的に互いの家で泊まっている。歯ブラシなどの洗面用具等はそれぞれの家に予め置いてあるのだ。
ノーヴェ:いや、パンツ以外にもう一つなにか履いてようかな。わざわざ買ってきたサイズぴったりのハーフパンツにしよう。
ノーヴェ:上はタオルを首からかけているだけだ。
鷲尾瞳:「な、なんて格好をしているんですか、ノーヴェ!上もなにか着てください!」
ノーヴェ:「いいだろ家なんだから! ブラってあれすげえ邪魔なんだよ!」
ノーヴェ:「くそ……俺も鷲尾くらいのサイズだったらよかったのにな」
鷲尾瞳:「ノーヴェは良くても、私が恥ずかしいんです!ほら、せめて一枚だけでも」といって無理矢理パジャマをはおらせるよ
鷲尾瞳:「く、くらいの、とはなんですか。くらいの、とは」
ノーヴェ:なんかかわいいパジャマの上着を着てます。女子らしく……とかわいさを重視したあまり、サイズはちょっとだぼだぼだ。
ノーヴェ:「そのまんまの意味だよ。お前くらいのサイズが一番いいだろ、デカすぎても邪魔なだけだし」
ノーヴェ:「っていうか俺が好きなのは鷲尾の胸なんだから、鷲尾と同じサイズがよかった!」
ノーヴェ:わざわざニトリで買ってきた木の踏み台を使ってカレーをよそってます。
鷲尾瞳:「あ、あう……私の胸が……。いえ、あの……う、嬉しいのですが……!その、そこまで真っ直ぐ言われると恥ずかしさが……」
鷲尾瞳:と言っている間に逃げられてカレーをよそわれています
鷲尾瞳:「……しかし、胸もそうですが。本当に不便そうですね。最初は結婚のことばかり心配していましたが」
鷲尾瞳:「日常生活にも支障が出てくるとは。本当に恋山さんが方法を知っていればいいのですが……」
ノーヴェ:「なあ鷲尾。一個聞いておきたいんだが」 背伸びして冷蔵庫から卵を取り、自分のカレーに生卵を落としている。
鷲尾瞳:「はい、なんでしょう。あ、お醤油ですか?」
ノーヴェ:「あ、醤油も取って」
ノーヴェ:「俺は絶対に男に戻るが」 テーブルにつく。 「もし、もしだぞ? 俺が一生女のままだったら」
ノーヴェ:「お前はがっかりするか? こんなのは私が好きなノーヴェじゃない、ってなるか?」
鷲尾瞳:「はい、どうぞ。他にもあるんですね」
ノーヴェ:「いただきます」 ぱちんと手を合わせて食べ始める。
鷲尾瞳:「……もしも一生女のままだったら、ですか。そうですね……」
鷲尾瞳:手を合わせ、食事をしながら考えて
鷲尾瞳:「確かに、私が好きになったのは男のノーヴェです。でも、こうして一緒に過ごせば」
鷲尾瞳:「やはり女の子になっても、ノーヴェはノーヴェだと感じます。もしも一生ノーヴェが女の子のままでも」
鷲尾瞳:「私はノーヴェのことが大好きです。間違いありません」
鷲尾瞳:「あ、だからといって、女性のままでいてほしいわけではありませんからね。女の子のノーヴェも大好きは大好きですが」
ノーヴェ:「ふふん。さすが俺の嫁だ」 カレーを頬張りながら満足気に頷く。
鷲尾瞳:「結婚……もそうですし。その……やはり、私はノーヴェと子供を作って、幸せな家庭を築くのが目標ですので」
鷲尾瞳:「男のノーヴェに戻ってもらわないと困ります。女の子のノーヴェは期間限定でお願いします」
ノーヴェ:「当たり前だ。俺は……まあ、女のままでも絶対にお前と結婚するし、鷲尾瞳という女を世界一幸せにする自信があるが」
ノーヴェ:「男に戻って、お前と結婚して、強い子供をたくさん作って、そんでガキどもとお前で幸せに暮らす」
ノーヴェ:「それが俺の最強将来プランだからな。絶対実現させる」
鷲尾瞳:「はい。私も子供はたくさん欲しいです。……ふふ」
鷲尾瞳:「なんだか、嬉しいですね。こうして話し合う前からノーヴェと意見が同じだと」
ノーヴェ:「いつだったかの……そう、クライェルセルの時も言ったろ」
ノーヴェ:「俺は俺だ。女になってもそれは変わんねえ」
ノーヴェ:「さすが鷲尾だ。ちゃんと俺のことを分かってくれてるじゃねえか」
鷲尾瞳:「勿論です。私はノーヴェの恋人で、ノーヴェに一番ふさわしい女の子ですから」
鷲尾瞳:「顔は可愛いのに。やっぱりノーヴェは世界で一番かっこいいです」
ノーヴェ:「だろだろ!」 カレーを頬張りながらうんうんと頷く。
ノーヴェ:「あ、でも俺も中学行ってわかったぜ」
鷲尾瞳:「ほほう。なんでしょう」
ノーヴェ:「鷲尾は世界一美人だと思ってたがよ。いや、他の女子と比べた結果、考えを改めたわ」
ノーヴェ:「お前はただの美人じゃねえ。超美人だ!」
ノーヴェ:「クラスで確実に一番かわいかったからな」 そんな女が俺の妻なんだぞ、という自慢を含んだ声色だ。
鷲尾瞳:「そ、そうですか……?学校にだって……」と言いかけて
鷲尾瞳:「……いえ。そうですね。私は可愛いです。ノーヴェに恋をして、とびきり可愛くなりましたから」
鷲尾瞳:「そうだ。ノーヴェにも教えておかないと。今はまだなったばかりでわからないかも知れませんが」
ノーヴェ:私は可愛いです、という瞳ちゃんの発言にうんうんと頷いてます。
ノーヴェ:「あん? なんだ」
鷲尾瞳:「髪の洗い方、お肌のお手入れ……可愛さを保つためには色々必要な事があるんですよ」
ノーヴェ:「ぬっ……」
ノーヴェ:「……やっぱやらなきゃだめか?」
鷲尾瞳:「万が一戻れなかったときに、ガサガサボロボロは嫌でしょう。今から備えておかないと、です」
鷲尾瞳:バックから何やら小物を色々と取り出している。自分も雨堂や藤原から教わってそう経っていないのだが、だからこそ教えたがっているのかもしれない
鷲尾瞳:「それに、かわいくなれるも女の子の楽しみですから」
ノーヴェ:「うぐっ……」 一瞬断りかけるが。
鷲尾瞳:「試せるのなんて今しかないんですから。ね?」
ノーヴェ:「……いや、そうだな。俺は絶対に絶対に男に戻るが、万が一戻れなかった場合」
ノーヴェ:「鷲尾と同じ、いや、それ以上にカワイイ女子になる必要がある」
ノーヴェ:「わかった。やるからには徹底的に可愛くなるぞ!」
ノーヴェ:「全力で来い鷲尾!」
鷲尾瞳:「さすがノーヴェです。そうこなくては。勿論、やるからには全力です。明日はクラスの視線を独り占めさせますよ!」
GM:ロイスできます!購入ももしあれば!
ノーヴェ:ロ!
ノーヴェ:先生にとろ~
鷲尾瞳:勿論私も先生だぜ
鷲尾瞳:恋山しずか/P:好奇心◯/N:猜疑心/ロイス
ノーヴェ:恋山しずか/執着/◯警戒/ロイス
ノーヴェ:購入はボディアーマーかっておこ。
鷲尾瞳:本当に知っているんですよね……?とはてなを浮かべつつ、やはり早く知りたいので好奇心が表です
ノーヴェ:3dx=>12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[1,7,9] → 9 → 失敗
ノーヴェ:モデルチルドレンじゃなくてよかった……失敗で以上!
鷲尾瞳:モデルチルドレンが失敗するわけにはイカないので購入は遠慮しておこう
GM:なるほどね
GM:では、ミドル終了!
GM:当然全員登場!
ノーヴェ:もうクライマックス!
GM:侵蝕についてはあとで説明しますね
GM:まだ80%のままで大丈夫
鷲尾瞳:はーい
GM:翌日。
GM:君たち二人は恋山先生に呼び出され、屋上に来ていた。
鷲尾瞳:まさか、こんなに早く接触があるとは。と思いつつ素直に従いましょう
ノーヴェ:「先生、なんかあったの?」
ノーヴェ:「つぎ体育だから、はやくしないと着替え間に合わないんだけど」
恋山しずか:「大丈夫。次の授業の欠席届は出してあります」
ノーヴェ:「……んん……?」
鷲尾瞳:「どういうことですか?こんな所で長話をするわけでもないでしょうし……」
恋山しずか:「つまり、はい。率直に言いましょう」
恋山しずか:「あなたたちが、件の研究所を制圧したUGNですね?」
鷲尾瞳:「……」
鷲尾瞳:「UGN?なんのことでしょう……と惚けても」
鷲尾瞳:「意味が無さそうですね。しかし、一体何処で勘付かれたのでしょうか……?」
ノーヴェ:「あぁ。完璧に潜入してたはずだがな」
鷲尾瞳:「ええ。突然転校することになった仲良し姉妹としての演技は完璧だったはず……」
恋山しずか:「そこの小さいあなた」ノーヴェを指す
ノーヴェ:「ああん?」
ノーヴェ:「って誰が小さいアナタだはっ倒すぞ!」
ノーヴェ:「人の身長40cm以上も縮めやがって!」
恋山しずか:「それはあの子がやったことですから」
鷲尾瞳:「落ち着いてください、ノーヴェ。小さいのもそれはそれで可愛いですよ」
ノーヴェ:「だからカワイイはお前の担当なんだよ! 俺が可愛くなってどうすんだ!」
恋山しずか:「つまりですね、彼女には私のレネゲイドが与えてあったんですよ」
ノーヴェ:「ほお……?」
ノーヴェ:「最初から気づいてたってわけか? なんだよ、せっかく頑張って演技したってのに」
鷲尾瞳:「なるほど。ノーヴェの変身に使ったレネゲイドの残滓を知覚したと言うわけですか……」
鷲尾瞳:「そんな芸当、大掛かりな機械でもないと普通は不可能なはず」
鷲尾瞳:「それほど高い能力を持っていながら、なぜFHなどに協力しているのですか」
恋山しずか:「?高い能力を持っているからFHに所属しているのですが……」
ノーヴェ:「おおかた、表には出せない歪んだ欲望持ちなんだろ。デカい男がちっこい女になって慌てるのを見るのが好きとか」
恋山しずか:「…………」
鷲尾瞳:「な、なんですかその間は……」
恋山しずか:「……………………」
鷲尾瞳:「まさか図星ですか?」
ノーヴェ:「そら見ろ!」
恋山しずか:「そ、んなことは、あ、りません、よ?」目が泳いでいる
ノーヴェ:「こーいう奴らなんだよFHってのは。そんなん妄想か漫画の中だけにしとけっての」
ノーヴェ:「どっちにせよ、二日目にして芝居はヤメってわけだ。覚悟はできてんだろうなあ?」
鷲尾瞳:「力があるからと言ってそれを無理矢理現実にしようとは……」
鷲尾瞳:「確かにFHらしいといえばらしいですね」
恋山しずか:「と、ともかくですね。ノーヴェさん。あなたは私の元に来てもらいます」
恋山しずか:「そして新たな実験体としておもてなしを……」
鷲尾瞳:「いえ、ダメです。ノーヴェは渡しません」
ノーヴェ:「…………0.1秒も検討する必要がねえ誘いだな。鷲尾、返事してやれ」
鷲尾瞳:「はい。女の子になっても私はノーヴェの物です。ですから、FHに行ってもらっては困るんです」
ノーヴェ:「そーゆーこった。俺は鷲尾と結婚して──いやもう結婚してるけど、とにかく最低でも男女ひとりずつ子供作って、そいつらを最強に育てる将来プランがある!」
ノーヴェ:「そんで俺と鷲尾とガキどもで最強決定戦をやる! てめえのラボだか家だかにお邪魔してる暇ぁねえんだよ!」
鷲尾瞳:「最強決定戦はわかりませんが、そういうことです!貴女には今までの罪を償い、ノーヴェの体も元に戻してもらいますからね」
ノーヴェ:真新しいスクールバッグの中から、機械じみたグローブのようなものを取り出す。
恋山しずか:「そ、そんな……もうそんな未来計画が……」
ノーヴェ:UGNの最新技術で改修された武器だ。ゾディアックウェポン・ジェミニ-Mk-II!
ノーヴェ:変形して巨大な手甲に変わったそれを構える。やる気だ。
ノーヴェ:「どうだビビったか? 俺たちの完全無欠なラブラブ夫婦っぷりに!」
ノーヴェ:「ボコられたくなかったら降参しな!」
鷲尾瞳:「羨ましかったら貴女も、同意して女性になってくれる方を見つけることです」
鷲尾瞳:「まあ……趣味はともかく相手を見つけるお手伝いならしてあげても良いですよ」
恋山しずか:「う、うう〜〜〜〜」
恋山しずか:「そんなこと先生は許しません!」
ノーヴェ:「あ?」
恋山しずか:「ノーヴェさん!あなたは!私と一緒にくるんです!」
鷲尾瞳:「なにを!そういう貴女のことは法律が許していませんよ!」
鷲尾瞳:「ノーヴェは渡しません」片手でノーヴェくんの頭を抱き寄せて「ノーヴェはずっと私と一緒にいますから」
鷲尾瞳:「納得していただけないなら仕方ありません。暴走状態とみなして、貴女を拘束させていただきます」
ノーヴェ:「いや……おもしれえ。この期に及んでまだ諦めないのは嫌いじゃないぜ」
ノーヴェ:「チャンスをやろうじゃねえか。俺と鷲尾に勝ってみろ恋山! そうしたら一生女のままで、お前のペットだろうがなんだろうがなってやるよ」
ノーヴェ:「負けねえがな!」
恋山しずか:「ぺ」
鷲尾瞳:「当然です!ここなら他の生徒たちを巻き込む心配もありません。全力で行きますよ、ノーヴェ!」
恋山しずか:「……こちらもやる気が出てきました。行きますよ!」
GM:ここで……≪ワンナイトフィーバー≫を発動します。
鷲尾瞳:フィーバー!?
GM:衝動判定時、通常の侵蝕増加でなく、侵蝕率を100%まで上昇してもよい。拒否可能。
この効果を受けた場合、戦闘終了時に侵蝕率が50%低下する。
ノーヴェ:ほー!
鷲尾瞳:なるほどな~。100%制限とかあるなら好きに使っていいというわけだ
ノーヴェ:100%制限エフェクトないんだよな~
GM:ダイスボーナスはつくよ!
ノーヴェ:瞳ちゃんと同じ条件で火力勝負したいから、瞳ちゃんに合わせよ
鷲尾瞳:50%も落ちるなら貰いとくっしょ!
ノーヴェ:よほどのことがない限り戻れるしねw
鷲尾瞳:という事で効果を受けよ~っと。
ノーヴェ:じゃあこっちもフィーバー! 100%にします。
鷲尾瞳:ではそんな感じで衝動判定!
GM:難易度はいつもどおり9で!
鷲尾瞳:判定する時は80%だから、ダイスボーナスは2つで
鷲尾瞳:振りまーす
ノーヴェ:これは衝動判定の2d10が100%になるだから、判定時は80%なんだよね
ノーヴェ:ウム
鷲尾瞳:3DX+1+2
DoubleCross : (3DX10+3) → 5[4,5,5]+3 → 8
GM:も、モデル!!
鷲尾瞳:あっ1足りなかった
ノーヴェ:モデルのに!
ノーヴェ:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,4,10,10]+4[2,4] → 14
鷲尾瞳:ふふん。クライマックスでは効果消えないのだ
ノーヴェ:絶対男に戻るぞ!という意志で成功しました
ノーヴェ:ノーヴェの侵蝕率を100増加(80 → 180)
GM:そうとは
ノーヴェ:違う違う!
ノーヴェ:ノーヴェの侵蝕率を20増加(80 → 100)
鷲尾瞳:ノーヴェは自分のもの!という気持ちが溢れ出てしまったのかな
GM:かわいい
鷲尾瞳:私も100にしました
GM:では、戦闘を開始します。
GM:エンゲージはボス-10m-PCで!
GM:セットアップ!
ノーヴェ:なしなし! メジャーで殴るだけなのだ
恋山しずか:≪ミラーコート≫
恋山しずか:シーン間ドッジダイス+3個
鷲尾瞳:私もないでーす
ノーヴェ:あっこいつ
GM:で、イニシアチブ、先生から!
恋山しずか:マイナー≪主の恩恵≫ メインプロセスダイス+4!
恋山しずか:メジャー!≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪エクスプロージョン≫+≪流血の胞子≫+≪幻惑の光≫
恋山しずか:命中で邪毒6・放心付与
恋山しずか:対象は二人とも!
鷲尾瞳:毒攻撃嫌だな~
GM:判定しまーす
恋山しずか:11DX7
DoubleCross : (11DX7) → 10[3,4,5,5,6,7,8,10,10,10,10]+10[1,1,3,8,9,9]+5[5,5,5] → 25
GM:リアクションどうぞ!
鷲尾瞳:うおー暴走でリアクションが出来ない!カバーも出来ない!
ノーヴェ:ゾディポン、そこまでガード値高くないんだよな~
ノーヴェ:ワンチャンドッジしておこ。
ノーヴェ:10dx+1
DoubleCross : (10DX10+1) → 10[4,5,5,5,7,8,9,10,10,10]+9[3,5,9]+1 → 20
ノーヴェ:ああっ!
GM:o,
GM:osii
恋山しずか:3d10+8 ダメージ
DoubleCross : (3D10+8) → 8[2,5,1]+8 → 16
ノーヴェ:16!?
ノーヴェ:ノーヴェのHPを20に変更(36 → 20)
GM:だが邪毒6と放心はついたぜ
鷲尾瞳:邪毒やば!
GM:そのまま瞳ちゃんの手番へどうぞ!
鷲尾瞳:は~い
鷲尾瞳:マイナーで《インフィニティウェポン》《スーパーランナー》、恋山さんにエンゲージしつつ
鷲尾瞳:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《咎人の剣》。恋山さんに攻撃を仕掛けます!
恋山しずか:こちら、妨害はありません。どうぞ!
鷲尾瞳:9DX7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[2,3,4,4,5,6,8,9,9]+10[4,8,9]+10[2,7]+10[10]+3[3]+4 → 47
鷲尾瞳:結構回った!
ノーヴェ:ひえ~
恋山しずか:んぬぬ…≪神の眼≫+≪御使いの声≫でドッジします。
恋山しずか:11dx>=47
DoubleCross : (11DX10>=47) → 9[1,2,2,3,4,4,6,7,8,9,9] → 9 → 失敗
鷲尾瞳:うおーダメージ行きます!
鷲尾瞳:5d10+55
DoubleCross : (5D10+55) → 24[4,4,1,8,7]+55 → 79
鷲尾瞳:装甲有効!
恋山しずか:高い!
恋山しずか:まず、≪鏡の盾≫。40点返します。
GM:大ダメージですがまだ倒れてません!
ノーヴェ:鏡の盾!
鷲尾瞳:ということで恋山さんのロイスを昇華しつつ立ち上がろう。
GM:では、ノーヴェくんの手番!
ノーヴェ:ウェポンケースからゾディアックウェポンを装備して、《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》。
ノーヴェ:ライトニングリンクのレベルはスターアリズンのパワーでLv9!いくぞ~
ノーヴェ:16dx7+4-3
DoubleCross : (16DX7+1) → 10[1,2,2,2,3,4,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[2,2,2,4,5,6,7]+2[2]+1 → 23
ノーヴェ:うわひく!
ノーヴェ:16個もふってるのに!
鷲尾瞳:ダイス数凄いのに!
GM:かなしい
ノーヴェ:やっぱり女子の身体だから違和感すごいのかな
恋山しずか:≪神の眼≫+≪御使いの声≫やるぞやるぞ
恋山しずか:11dx>=23
DoubleCross : (11DX10>=23) → 10[1,1,1,3,5,5,6,6,8,9,10]+3[3] → 13 → 失敗
ノーヴェ:あぶね~
恋山しずか:くっ!ダメージどうぞ!
ノーヴェ:3d10+1d10+13+36 もろもろ有効です。ゾディポンパワーで侵蝕+2してダメージを増加。
DoubleCross : (3D10+1D10+13+36) → 11[4,3,4]+6[6]+13+36 → 66
ノーヴェ:あっでもダイスがカスだった割にはだいぶいい出目だ
ノーヴェ:3d10で11しか出てないのに瞳ちゃんにちょっと劣るくらいのダメージ!
GM:ナイスダメージレース!
ノーヴェ:ノーヴェの侵蝕率を10増加(100 → 110)
GM:で……
GM:戦闘不能!
GM:復活なし!
鷲尾瞳:「ノーヴェをペットになんて、絶対させませんから。たとえ女の子のままで、ペットになるとしてもその主人は絶対私です」
鷲尾瞳:「首輪をつけるのも餌をやるのも芸を仕込むのも、全部私が相手じゃないと許しません。断じて貴女ではなくです!」
鷲尾瞳:恋山のレネゲイドに当てられて、めったにしない暴走状態に陥っている。普段の鷲尾なら付き合わないような妄言にも反応を隠せなくなっているぜ
ノーヴェ:「おっおい鷲尾? おい! こら! ちょっと!」
ノーヴェ:付き合いは長いが、ノーヴェより鷲尾が熱くなっている状況は相当にレアだ。逆にノーヴェが止めにかかっている。
ノーヴェ:「確かに鷲尾ならペットになってやってもいいけど、それはそれとして首輪だの芸だのはいきすぎだぞ!」
ノーヴェ:「犬か俺は!」 飛び跳ねてぎゃんぎゃん抗議している。気性の荒い小型犬のようだ。
鷲尾瞳:「ペットになるとはそういう事ですよノーヴェ!安心してください。私も売り言葉に買い言葉で言っているだけで」
鷲尾瞳:「ノーヴェを本気で飼いたいわけではなく、どちらかと言うと飼われたい方ですから。恋山先生は必ず倒します」
ノーヴェ:「ほんとかよ……目がマジだったぞ」
恋山しずか:そんな二人を見ながら淡々と、毒素を二人の間に撒いている。
ノーヴェ:「だが鷲尾を飼いたいのは同感だ。クール優等生の鷲尾が首輪つけて従順になってるのを見て良いのは俺だけだからな!」
鷲尾瞳:「本当です!女性ノーヴェも可愛いですがそこまで変な妄想はさすがの私も……ごほっ!」
恋山しずか:静かに気づかれないようにまとわりつく薬が、彼女の武器だ。
ノーヴェ:「見えない毒か……!」
ノーヴェ:「気をつけろ鷲尾! 前のナイトプールんときと同じやり口だぞ!」
鷲尾瞳:「まあ、この程度の毒なら問題ないでしょう。あの時は全く身動きが取れませんでしたし。それより話の続きですが……」
鷲尾瞳:会話に夢中になって、攻撃に反応できていない。解放衝動特有の相手の軽視や、慢心、心情の吐露が露骨に悪影響をもたらしている。
ノーヴェ:「いいからまず戦え! わかってんのか戦闘中だぞ!」
ノーヴェ:「ああもう……なんで俺がいつもの鷲尾みてえなこと言わなきゃなんねえんだ」
ノーヴェ:「……鷲尾! いいか、ここで約束するぞ!」
ノーヴェ:「終わったら俺んちでお泊まり会だ。男の俺と、女のお前でお泊まり会!」
ノーヴェ:「これまではまだ早いとかそういうのは成人したらとか言ってたが……たまにはいいだろ! わかったな! お泊まり会すんぞ!」
ノーヴェ:「だから今は、話すより先にこいつをブッ倒すぞ!」
鷲尾瞳:「む……。わかりました。確かに、ノーヴェと一緒にお話するのは倒した後でも出来ますからね」
ノーヴェ:適当な餌をぶらさげ、任務に集中させ、暴走を抑える……これもよく鷲尾が暴走するノーヴェにやっていることだ。自分が鷲尾に対してやることになるとは思わなかったが。
鷲尾瞳:「今は彼女を倒すことにしましょう。……さっきの言葉、しっかり覚えていてくださいね。私はまだ早いと言っているのを、ノーヴェの方から誘ったんですからね」
鷲尾瞳:「では、そういう事ですので。手早く片付けさせてもらいます、恋山さん……はああっ!」
鷲尾瞳:虚空から純白の剣を引き抜き、一息で恋山に向かって斬りかかる
鷲尾瞳:小さな女性の体には不釣り合いな巨大な剣が、紙細工のような軽やかな速さで振るわれる。単純ながら摂理を超えた、超人的な剣捌き。エージェントとはいえ回避するのは困難だろう。
恋山しずか:「くっ………!」切り裂かれたところから血が溢れる。
恋山しずか:その血は瞳に纏わりつき、毒の苦しみを与える!
ノーヴェ:「気をつけろ鷲尾! こいつカウンターも持ってんぞ!」
鷲尾瞳:「くっ……また毒を……!流石にここまで徹底されると少し気に障りますね」
鷲尾瞳:「大丈夫です、ノーヴェ。この程度の毒、愛の力の前ではなんの障害にもなりません」
ノーヴェ:「しかし、鷲尾の攻撃をまともに受けて立ってんのか。やるな……!」
鷲尾瞳:「しかし、かなりの痛手は与えたはず。逃げ道は塞いでおきます。ノーヴェ、後は止めを!」
ノーヴェ:「(鷲尾のテンション、やっぱおかしいな……これ後で絶対思い出してウワーってなるやつだと思うが)」
ノーヴェ:「まあいいや。そういう鷲尾を見れるのも夫婦の特権だからな……!」
ノーヴェ:機械式の手甲が変形・展開する。ガントレットというか、もはや両手に重機を装備しているかのようだ。
ノーヴェ:「本来ならボッコボコにして屋上から校庭までぶっ飛ばしてやりたいが……」
ノーヴェ:腰を落とし、弓矢を引き絞るような構えを取る。一撃の重さを最大限に活かせる構え。
ノーヴェ:「──おらっ!」
ノーヴェ:次の瞬間、稲妻のような速度で踏み込む。一瞬で恋山の背後を取り、
ノーヴェ:そのまま重機パンチ! 屋上入り口のドアまで吹き飛ばす!
恋山しずか:「……きゃ………」
恋山しずか:「ああっーーーーーーー!!!!」
ノーヴェ:「──姉妹の演技は楽しかったからな。これでチャラにしてやる」
鷲尾瞳:「おお……女性の体になった上で、既に新しい武装を使いこなしていますね。流石ノーヴェです」
ノーヴェ:「なにが使いこなしてるだ全然ダメだろ!」
ノーヴェ:「このくっそジャマな胸がなけりゃあもっといい感じのパンチが打てたのに!」
ノーヴェ:「スカートもだ。よくお前らこんなん履いて戦闘できるよ、すげえわ……」
鷲尾瞳:「そういえば……潜入の際はともかく。戦闘の時は全く意識していませんでした」
ノーヴェ:「おい大丈夫かよ。俺以外のやつに下着見せたりしてねえだろうな」
ノーヴェ:「こないだ単独で海行ってたし……お前ほんと変なとこで油断したり無防備になったりするからな」
鷲尾瞳:「今までは……どうでしょう。入間さんや士騎さんの時も意識していなかったので、もしかしたら……」
鷲尾瞳:「今更ながら恥ずかしくなってきました。これからは下に何か履くことにします」
ノーヴェ:「今度士騎や入間を問い詰めてみるか。鷲尾の下着を見たことがあったら記憶を消さねえと……」
鷲尾瞳:「それより。恋山さんも完全にダウンしてしまいましたが……」
鷲尾瞳:「元に戻る手段を素直に話してくれるでしょうか。直ぐに元に戻ってもらい、お泊まり会を敢行したいのですが……」
恋山しずか:「う、ううん……」
ノーヴェ:「どうだろうな。ま、その辺は入間がうまく吐かせてくれるだろ」
ノーヴェ:「せっかくのチャンスだ。お泊まり会はもとに戻った時のお楽しみにとっておいて」
ノーヴェ:「あとちょこっとだけ、貴重な姉妹生活をエンジョイしようぜ。”おねえちゃん”!」
GM:…は、自動成功!
GM:とくに振らなくてもいいです。
GM:経験点!
鷲尾瞳:わ~い
GM:これは一律で5点に私はしています。
GM:おやつ感覚で食べてね!
鷲尾瞳:もぐもぐ
ノーヴェ:やったーおやつ!
GM:では、エンディングへ!
GM:捕えられた恋山が言うには、
GM:ノーヴェの肉体変化に使われた瘴気は自分のレネゲイドを元にしたものだから、
GM:自分から抽出したレネゲイドで元に戻せる、とのことだった。
GM:そして数日後───
鷲尾瞳:「……思っていたより時間はかかりましたが」
鷲尾瞳:「ようやく元の姿に戻れたみたいですね、ノーヴェ。体に違和感などはありませんか?」
鷲尾瞳:お泊りセットを持って、ノーヴェの自宅前で彼を見上げながら言います。
ノーヴェ:「ある。視界が急に高くなって普通に混乱する」
ノーヴェ:「ここ数日はお前と殆ど同じ目線だったからな」 元の自分の身長の高さに普通に驚いている。
鷲尾瞳:「確かに。私も、こうしてノーヴェを見上げるのは久しぶりで懐かしいです」
ノーヴェ:その横で自宅の鍵をあけてます。女だった時に使っていた中学の制服も一式持ち帰ってきた。
鷲尾瞳:「その制服はどうするのですか?」
ノーヴェ:「ほら開いたぞ、先入れ。……あ? これか?」
ノーヴェ:「わからん。UGNから一応預けられたけど、二度と着ねえしなあ」
ノーヴェ:「まあ、近くの支部に預けときゃ誰かが着るんじゃねえか。俺のお古だけど」
鷲尾瞳:「ノーヴェが着ていたと知ったら驚きそうですね。まあ実際は女性になって来ていたのですから、もっと驚きですが」
ノーヴェ:制服の入った紙袋を玄関先に置き、冷蔵庫から牛乳を取り出してぐびぐび飲んでます。
ノーヴェ:「性別反転すんのが俺でよかったよ。俺は鷲尾がカエルになろうがババアになろうが完全に愛せる自信があるが」
鷲尾瞳:その様子を見て「やっぱりもとに戻っても、やることはノーヴェですね」
ノーヴェ:「それはそれとしていつものお前が一番可愛いからな」
鷲尾瞳:「もう……それはノーヴェが自分でなったからそう言えるんです」
ノーヴェ:わしゃわしゃ、と瞳ちゃんの銀髪をちょっと乱暴に撫でている。
鷲尾瞳:「私だって、恋人の姿が変わってしって心配だったんですから……むうっ」
ノーヴェ:「くくく。珍しく暴走してたもんな」
鷲尾瞳:「た、たしかにしていましたが……。それはまた別の話ではありませんか」
ノーヴェ:「ノーヴェを飼うのは私ですとか首輪をつけるのも私ですだとか、ありゃあ面白かったぜ」
鷲尾瞳:「や、やめてください!あれは暴走中の妄言ですから!」
ノーヴェ:ご機嫌である。優等生の瞳ちゃんのめったに見れない一面。それを自分だけが知っている、というのはなかなかの優越感だ。
鷲尾瞳:「ノーヴェに首輪をつけたいなんて思っていませんからね!そんな事思っていたら恋山先生とは違う変態じゃないですか!」
鷲尾瞳:「それに!お泊まり会はしますが……寝る所は別ですからね。あの時はおかしくなっていただけで」
ノーヴェ:「えぇー! 別々で寝んの!? マジかよ!」
鷲尾瞳:「冷静に、中学生なのに一緒のベッドで寝るなんてやはり早すぎますよ……マジです!」
ノーヴェ:「俺だって今回めちゃくちゃ頑張ったんだぞ! ご褒美で一緒に寝るくらいいいだろ!」
鷲尾瞳:「ご、ご褒美でも駄目です!だって、私達恋人同士なんですよ」
鷲尾瞳:「恋人同士で、一緒に寝るというのは、やっぱりその……」
鷲尾瞳:くるっ、と顔を覆い背を向けて「や、やっぱり駄目ですよ……!破廉恥です、進みすぎです!」
ノーヴェ:「なんだよもう! この真面目人間め!」
ノーヴェ:「まあいい。俺はもはや最強の結婚式を挙げた大人だからな……そういう女の気持ちも大事にできる男だ」
ノーヴェ:「ほら、メシ食おうぜ。今日のクライマックスはお泊まり会なんだからな」
鷲尾瞳:「うう……ありがとうございます、ノーヴェ」
ノーヴェ:好きな女と一緒に寝たいし触れ合いたい。そういう気持ちは常にあるが、
ノーヴェ:それはそれとして、一度我慢する!と決めたノーヴェの意志はめちゃくちゃ固い。
ノーヴェ:めっちゃ普通にごはん食べて、別々にシャワー浴びて、鷲尾をベッドに寝かせて自分は布団で寝ることにした。
ノーヴェ:「──んじゃあ、海では昔の仲間と一緒に戦えたのか」 布団に潜り込んでからもずーっとお話している。
ノーヴェ:「くそー、俺も行きたかったな。絶対鷲尾をミスコンで優勝させてやんのによ」
鷲尾瞳:「はい。久しぶりに訓練所の同期と一緒になって」
鷲尾瞳:「少々危険……というか、過激な目には合いましたが……はい。普段の任務とは少し雰囲気が違って」
ノーヴェ:「過激ぃ……?」
鷲尾瞳:「任務だと言うのに、少し楽しんでしまいました。ノーヴェのことも直接二人に紹介したかったですね」
鷲尾瞳:「いえ、まあ……わ、私は平気でしたよ。ただ他の方が盗撮されたり水着を脱がせかけられたり……そういったハプニングが……」
ノーヴェ:「ああ!?」
ノーヴェ:「盗撮!? 水着を脱がされかけた!?」
ノーヴェ:「おい本当にお前は大丈夫だったんだろうな!」
鷲尾瞳:「大丈夫です!相手は完全に叩きのめしましたから!」
鷲尾瞳:「そ、そうですね……ちょっ……とは……水着が破けたりは……」
ノーヴェ:「おい!」
ノーヴェ:「ふ、ふざけやがって……! 水着の鷲尾なんて俺も数えるほどしか見たことねーんだぞ……!」
鷲尾瞳:「そ、そんな大声を出すようなことではありませんよ。少しお腹や背中が見えただけですし……」
ノーヴェ:「それが大問題だろうが! 俺がどれだけお前の腹やら背中やら胸やらを見たいのを我慢してると思ってんだ!」
鷲尾瞳:「わ、わかりましたから。落ち着いてください。それに、ノーヴェに見せるための水着は他に用意してありますから」
ノーヴェ:「こないだのナイトプールで着てたやつか? それともまた別の買ったのか?」
鷲尾瞳:「あれは他の人にも見せてしまいましたから。また他の水着を買ってあります」
鷲尾瞳:「いつも、ノーヴェは他のやつに見せるな、と言っていたので。今度のは、ノーヴェにだけ見せようと思って……。」
鷲尾瞳:「ただ、二人きりで行けるプールなんて早々ないですよね」
ノーヴェ:「ほー……!」 露骨に機嫌が直る。ノーヴェ専用の水着、というところが最高だからだ。
ノーヴェ:「そうなんだよな。たまーに二人きりででかけても事件に巻き込まれたりするし」
鷲尾瞳:「休暇も、まとまった時間が取れるわけではないですし。見せる機会がいつになるか」
ノーヴェ:「まあ大丈夫だろ。いつになるかはわかんねえが、どうせ来年も再来年も一緒なんだ」
ノーヴェ:「寒くなったら温水プールに行くって手もあるしな。ほら、オーヴァースマートの時みたいな室内プール」
ノーヴェ:「チャンスはいくらでもあんだろ。いざとなったらうちの風呂場で見せてもいいんだ、心配すんな」
鷲尾瞳:「ああ、そう言えば。今回も、水着で入れる混浴温泉なんかがありました」
鷲尾瞳:「プールはなくても、温泉なら二人きりで入れる場所がありそうです。冬に向けて調べておきましょう」
ノーヴェ:「いいなそれ! 温泉なんて年寄り臭い趣味だと思ってたが」
ノーヴェ:「ほら、詩雲や花音と一緒にいった温泉あったろ。ああいう貸し切り温泉がある場所を探せば二人でのんびり入れそうだしな」
鷲尾瞳:「あの温泉も楽しかったですね。二人も仲良くやっているといいのですが」
鷲尾瞳:「……それにしても。ノーヴェが元に戻れてよかったです」
ノーヴェ:「どうだろうな。詩雲のやつは俺と違って女心をわかってなさそうだからな……」
鷲尾瞳:「どの思い出にいるのも、女性ではなく今のノーヴェですから」
鷲尾瞳:「それに、こうして話していると、ノーヴェの声だなって思えて」
鷲尾瞳:「話しているととても安心します。私の好きな声で……」
ノーヴェ:「そうだな。俺は俺だって言ったが、やっぱ男の体の方がしっくりくる」
ノーヴェ:「お前が安心すんならずっと話しててやるよ」
ノーヴェ:ノーヴェが寝る気配は全くない。極稀に、鷲尾が昔のことを思い出して眠れなくなることを知っているからだ。
ノーヴェ:好きな女とずっと話していたいという気持ちもあるが、それ以上にこいつを安心させたい。何時まででも、鷲尾が眠るまでは起きているつもりだ。
鷲尾瞳:微笑んで「ありがとうございます。私も、ずっと聞いていたいくらいですけど」
鷲尾瞳:「もうそろそろ眠らないと。睡眠不足もお肌の天敵ですから」
鷲尾瞳:「お話はまた明日にしましょう。おやすみなさい、ノーヴェ」
鷲尾瞳:ベッドの上から腕を伸ばして、ノーヴェの指と少しだけ絡ませてからベッドの中に入ります。
ノーヴェ:「あいよ」 散々女子力講座をされたから、睡眠の大事さはよくわかっている。
ノーヴェ:「ゆっくり寝ろ」 指をぎゅっと絡ませ、自分も目を閉じる。
鷲尾瞳:鷲尾もノーヴェも、ベッドに入ったら、いつもは直ぐに眠りにつく。任務によっては、いつ睡眠が取れるかわからないような時もあるからだ。
鷲尾瞳:眠れる時には直ぐに休息を取れるようにしておくのも、エージェントとして必要な能力だ。だが、その日はいつもと少し様子が違った。
鷲尾瞳:「……ノーヴェ。まだ起きてますか?」
ノーヴェ:「……起きてるぞ」
鷲尾瞳:ベッドの上から度々聞こえてくる衣擦れの音。寝付けず何度も寝返りを打っていたのだろう。やがて鷲尾の方からノーヴェに話しかけてくる。
ノーヴェ:「どうした、寝付けないのか。冷房弱かったか?」
鷲尾瞳:「いえ、別に。なんでもありません。冷房もちょうどいいです。ただ……」
鷲尾瞳:「やっぱり、今からでも……そちらに行っていいですか?」
ノーヴェ:「ふ」 思わず笑う。
ノーヴェ:「おいおい。"一緒に寝るのは破廉恥”じゃなかったのかよ?」
鷲尾瞳:「そ、そっちこそ。あれだけご褒美を欲しがっていたじゃないですか……」
ノーヴェ:言いながらも身体を動かし、布団の半分を開けている。
鷲尾瞳:「今更断るなんて……」と言いつつ、開けられた布団を見て
ノーヴェ:「俺は我慢できる男なんだよ。ご褒美は将来同居したらたっぷり貰うっての」
ノーヴェ:「だがまあ……それはそれとして」
ノーヴェ:「世界一好きな女が不安そうで、一緒に寝てそれが解消されるなら、いつだって大歓迎だ」
ノーヴェ:「どうすんだ? 来るのか?」 布団の片側を持ち上げる。
鷲尾瞳:「別に、不安になって眠れないわけではありません……私は優秀なチルドレンですから」
鷲尾瞳:「昔のことを思い出して、それで眠れなくなったりはしないんです。しませんが……」
ノーヴェ:「じゃあなんだよ。お前が眠れないなんてそうそうないだろ」
鷲尾瞳:「ん……ただ……今回はすこし、恋人に甘えてみたくなっただけで……」
鷲尾瞳:そう弱々しく口にしながら、ベットから降りてノーヴェくんの横へ。一緒に布団に入ります
鷲尾瞳:「……いいですよね、そういう事にして、一緒に寝ても……」
ノーヴェ:「……ふん」
鷲尾瞳:「嫌って言ったり、一緒に寝たいって言ったり……呆れてますか?」
鷲尾瞳:布団が温かい。自分の物ではないノーヴェの熱を感じる。
ノーヴェ:「バカ言え。さっきも言ったろ、俺はお前がカエルになろうがババアになろうが愛する自信があるって」
ノーヴェ:「俺は鷲尾瞳が好きなんだよ。言ってることがコロコロ変わろうが、いきなり布団に入ってこようが」
ノーヴェ:「惚れ直しこそすれ、呆れるわけがねえだろうが」
鷲尾瞳:「……ありがとうございます。ノーヴェなら、そう言ってくれると思っていました」
鷲尾瞳:普段よりも近い、息がかかる距離。少し強張っていた声はいつの間にか元に戻っていた。
鷲尾瞳:「んっ……二人ではいると……少し狭いですね……」
ノーヴェ:「それはそれとしてご褒美は貰うからな」
ノーヴェ:そう言って、有無を言わさず布団の中の瞳ちゃんを後ろから抱きしめている。
鷲尾瞳:「ご褒、美……」
ノーヴェ:「どうだ! これで他のこと考える余裕なんてねえだろ」
ノーヴェ:「一晩中こうしてやるから、安心して寝ろ」
鷲尾瞳:「っ……!」ただでさえドクドクとしていた心臓が、一際高く跳ねるのを感じる
鷲尾瞳:「そ、それ、は……確かに、そうですが……!」
ノーヴェ:好きな女と同じ布団で寝る。男として、性欲の昂りがないと言えば嘘になるが……
ノーヴェ:あの鷲尾が弱音を吐いて、自分を頼っている。そう思えばいくらでも我慢できるというものだ。
鷲尾瞳:背中越しにノーヴェの息遣いが、鼓動が伝わってくる。それは自分のこの心臓の音がノーヴェに伝わっているという事でもあり
鷲尾瞳:「眠れませんよ……。こんなに、ドキドキしていて……それに……」
鷲尾瞳:ぎゅうっ、と自分を抱きかかえるノーヴェの腕を抱き返して
鷲尾瞳:「ノーヴェは……我慢できるかも知れませんが、私は、ノーヴェがこんなに近くにいたら……」
ノーヴェ:「おやおや。優等生様とは思えない発言だな」
ノーヴェ:「我慢勝負は俺の圧勝か。鷲尾はもうちょっと我慢強いと思ってたんだがなあ」
鷲尾瞳:「う……だ、だから……一緒に寝るのは駄目だと思ってたんです……」
ノーヴェ:わざと挑発するようにそう言う。抱きしめる腕は特に緩めたりはしない。
鷲尾瞳:「ノーヴェが悪いんじゃないですか……。こんなにかっこよくて、優しくて、逞しくて」
鷲尾瞳:「自分のことを好きでいてくれて……それでいて、世界で一番好きな人に抱きしめられたら……」
鷲尾瞳:きゅっ、と体を丸めて「どんな優等生でも……我慢なんて出来ません……」
ノーヴェ:「……いつも真面目な優等生で、どんな支部に送り込んでもトップクラスの美人で、しかも俺と同じくらいに強い」
ノーヴェ:「そんな女を抱きたいのを、いま全力で我慢してんだ。お前も我慢しろ」
ノーヴェ:「ご褒美は正式に同居してからな」 そう言って、瞳ちゃんの首筋に軽くキスする。
ノーヴェ:「ほら、寝るぞ。お肌の大敵なんだろ、睡眠不足は!」
鷲尾瞳:「うう……こういう時だけ意地悪です」
鷲尾瞳:「でも、そういう所も大好きです……ノーヴェ」
鷲尾瞳:「んっ……」
鷲尾瞳:「……約束ですよ」
鷲尾瞳:「正式に同居するようになったら」
鷲尾瞳:「ナイトプールの分も、温泉の時の分も、見せれなかった水着の分も、今日の分も」
鷲尾瞳:「我慢した分、沢山ご褒美を……ください」
鷲尾瞳:「約束してくれないと、寝れません」
ノーヴェ:「約束するよ。ご褒美なんていくらでもくれてやる。……お前も約束しろよ?」
ノーヴェ:「俺が我慢した分。一緒に風呂入って、一緒に寝て、俺だけの水着を見せて、俺だけの鷲尾瞳を見せろ。いいな」
ノーヴェ:「絶対守れよ。約束だぞ!」
鷲尾瞳:「はい。勿論です。ノーヴェにしか見せない私を、沢山見せます」
鷲尾瞳:「約束します。……おやすみなさい」
鷲尾瞳:「……ありがとうございます、ノーヴェ」
鷲尾瞳:自分を抱く腕にキスを返して、目を閉じる
ノーヴェ:返事はしない。少しだけ抱く腕に力を入れただけだ。
ノーヴェ:あの真面目で冷静な鷲尾瞳が、自分の腕の中で弱音を吐き、そして目を閉じている。
ノーヴェ:ちょっとした優越感と、こいつを選んで良かったという満足感を覚えながら、こちらも目を閉じた。
鷲尾瞳:胸の高鳴りは解け、温かい熱となって全身に広がっていた。絶対に眠れないと思っていたのに、意識はすぐ微睡み
鷲尾瞳:部屋からは静かな寝息が二つ聞こえ始める。