『神格汚染/水柁みずかじ村』 GM:もやし炒め

本作品は「矢野俊策」「F.E.A.R」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
©️矢野俊策/F.E.A.R/KADOKAWA

本編ログ|雑談ログ

登場PC

PC1:”プロフェット・エイト” 虹咲奏にじさき・かなで【キャラシート】(PL:優水)
PC2:”ヴィゾフニル” 水無川 枝垂みながわ・しだれ【キャラシート】(PL:アスハル)
PC3:”嘘吐きライル” 浅月 透あさづき・とおる【キャラシート】(PL:深見)
PC4:”人龍魚じんりゅうぎょ” 小田島 佐強おだじま・さきょう【キャラシート】(PL:藤(肉球))

目次

▼マスターシーン「幸せな終わり」

GM:「──ッあ、ハァ、ぐっ──あ」
GM:枝を踏み折り、ぬかるんだ地面を駆ける。冷えた空気を吸い込むたびに肺が悲鳴を上げるのを感じる。唾を飲むと仄かな血の香りがした。
GM:男の背後には何も居ない。けれど、男は確かに感じる恐怖から必死に逃げ続ける。
GM:(──私は、私は)
GM:耐えきれず振り返った拍子に足を滑らせてぬかるんだ地面へ転倒する。
GM:(すまない、すまない、私には耐えられない)
GM:這いずろうと伸ばした指先が腐り落ちていくのを男は涙を零しながら見つめていた。
GM:(やっと、やっと、これで)
GM:肉が熟れ過ぎた果実のように柔らかく、地面へ滑り落ちるのを見ながら男は安堵していた。
GM:「ああ、やっと死ねる」

▼OP1『虹咲 奏』

GM:というワケで、一番バッターにさっそく自己を紹介していただきましょう!
虹咲 奏:りょ!
【キャラシート】
虹咲 奏:虹咲奏(にじさき・かなで)です。支部長やってます。カバーはなくてずっと忙しくしてます
虹咲 奏:支部は地下にあるけど明るいし映像ディスプレイがいっぱいあって意外と開放感があるぞ。
虹咲 奏:それはそれとして、支部長らしい厳格な性格です。支部にはチルドレンが多いですが、
虹咲 奏:年齢に関係なく敬意を払ってくれるのが良いそうです。
GM:好かれる年上だ……
虹咲 奏:今年齢見たら28とか書いてあって嘘だろ!?と思いました 落ち着き方は30代半ばのそれでは?
GM:苦労が沢山あったから……大人っぽくて素敵ですよ、支部長!
虹咲 奏:えへへ
虹咲 奏:その苦労ですが、大N市の設定引き継いでおりまして(それ以前にもあった設定ではありますが)
虹咲 奏:両親の実験によりレネゲイドが変質、鳥であったキュマイラ因子は始祖鳥に、
虹咲 奏:そして大きすぎる飢餓衝動を宿すことになりました。その時の暴走で当時の妻を喰っています。
GM:うう……
GM:でもそんな虹咲さんをこれから食人テーマで刺します……
虹咲 奏:えへへ(オーダーした人)
虹咲 奏:現在は固形物を食い始めると飢餓感が制御できず、
虹咲 奏:暴走して食い散らしてしまうので、人前では水分しか取りません。
虹咲 奏:お気に入りはアールグレイ!
GM:お洒落な支部長の姿には大変な苦労が……
虹咲 奏:性能もざっくり解説します。
虹咲 奏:ショウタイムでソフト挑発をしかけて、自分を攻撃対象に含ませることで
虹咲 奏:メジャー放棄での竜鱗カバーが可能!
GM:これほんとにいやらしすぎるんだよな~~~~~
GM:無駄がないぜ
虹咲 奏:衝撃相殺がついているので、装甲無視にもある程度対応できます。
GM:負けないんだから!
虹咲 奏:あと、魔獣の咆哮でショウタイムと合わせたダイスデバフも可能。
虹咲 奏:160点なのでビーストロアとミスディレもついてくるぞ!
虹咲 奏:以上です。よろしくお願いします!
GM:やべ~~~~
GM:よろしくお願いします!そんな防人支部長のハンドアウトはこちら!

PC1:虹咲 奏 シナリオロイス::水柁村
第一支部の支部長を務める君の下に届けられた奇妙な救難信号。
それは君の父である虹咲聖の名と、「人を喰らう神」について語っていた。発信場所は既に廃村となった筈の水柁村。

報告を受けて間もなく観光バスが行方不明となった事で君は信頼できる協力者2名を連れて水柁村へと向かう。
そこで君を待ち受けるものは──

GM:なんか……支部長の地雷を二個踏んでる男が水柁村に居るらしいっすよ!
虹咲 奏:クソ親父(Pロイス:人)の名前だと〜〜〜!?
虹咲 奏:しかも食人の神たあ、放っておけねえぜ!
森岡 逸見:「支部長!私もサポートしますからね!」
GM:新人のオペです。少数派の成人女性
GM:OPでは彼女からの報告を受けつつ方針を決定して頂きます
虹咲 奏:おおー
虹咲 奏:よろしくお願いします
GM:あと……言い忘れてましたが。支部長はOP2でも動いてもらわないといけない!支部長だから!
GM:大変ですがよろしくお願いします
虹咲 奏:なんと!
虹咲 奏:がんばります!やったぜ。
GM:よろしくお願いします!

虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(33 → 37)

GM:─第一支部 支部長室─
GM:一日の業務の終わりが見えつつある夕暮れ時。通常業務を終えたチルドレン達が少しずつ支部を後にする、そんな時間。
GM:君のいる支部長室のドアが小さくノックされる。
虹咲 奏:「入れ」
GM:その声を合図に、ドアが開かれる。
虹咲奏:「森岡だな。どうした?」
虹咲奏:机の上の書類を捌きながら
森岡 逸見:「支部長。お耳に入れたい報告が一件」
森岡 逸見:第一支部の比較的新しいオペレーターである眼鏡をかけた女性が入ってくる。
虹咲奏:そこで書類を横に置き、森岡の方に向き直る。
森岡 逸見:表情は少し硬いように見える。
虹咲奏:《七色の直感》
虹咲奏:「……緊張しているな」
森岡 逸見:「い、いえ……その」
虹咲奏:「丁度いい茶葉がある。ハーブティーは好きか?」
森岡 逸見:僅かに目を見開き、逡巡した後に頷く。
森岡 逸見:「光栄です」
虹咲奏:「何」
虹咲奏:「気にすることではない」
虹咲奏:温まったポットに茶葉と沸かしたての湯。
虹咲奏:温かなハーブティーの香りが漂う。
森岡 逸見:「あ……」
森岡 逸見:強張っていた肩が僅かにほぐれたのを見て取れる。
森岡 逸見:「ふふ、良い香りですね」
虹咲奏:「そうだろう」そう言いながら手を差し出してソファを勧める。
森岡 逸見:勧められたソファに慎重に腰を掛けて、鞄からノートパソコンを一台取り出す。
虹咲奏:自分も対面に座り
虹咲奏:「……では、報告を聞こう」
森岡 逸見:「はい。先日報告書の備考に記載した通信記録の解析が終了しました」
森岡 逸見:「ノイズが多く、完全な復元とはいきませんでしたが……」
森岡 逸見:ノートパソコンを操作し、音声を再生する。
虹咲 奏:音声に意識を集中する。
GM:数秒間、環境音のようなノイズが響き。
GM:「────柁村の──人は──喰っている───あれは、神だ。人を、喰らう神だ。狂っている」
GM:男のモノと思われる声がとぎれとぎれに響く。
GM:「──虹咲──虹咲聖という男へ──この──傍受したものは──」
虹咲 奏:眉を顰める。
GM:「──私は──諦めた」
GM:「───轟木──のようにはなれない」
GM:「──終わらせてくれ、この悪夢を」
GM:その言葉を最後に、小さく響くノイズだけになる。
森岡 逸見:「……以上です」
森岡 逸見:「録音環境が劣悪だったようで、聞き取れるレベルでノイズを除去するとどうしても途切れ途切れの文章になってしまいますが」
虹咲 奏:「……聴覚面が強くないのが困りものだな」
虹咲 奏:「音に敏感なオーヴァードならば聞き取れた可能性もあったろうが」
虹咲 奏:そう言う虹咲の表情は固い。
森岡 逸見:「都合のいい人員が居ればよかったのですが……それと」
森岡 逸見:「この通信ですが、気になる点が二つ程」
森岡 逸見:「まず、通信の形式がかなり古いです。今のUGNで──いえ、今の日本で使用されている規格ではありません」
虹咲 奏:「……ふむ」旧日本陸軍のことを思い返す。
森岡 逸見:「詳細な特定は難しいですが、SX-101Aと酷似しており……これが使用されていたのは1950年代です」
森岡 逸見:「そして、もう一つが……」そう言ってPCを操作して資料を画面へ示す
GM:画面には20名が並んだ顔写真付きの名簿のようなものが表示される。
森岡 逸見:「発信場所の付近で観光バスが1台行方不明になりました」
森岡 逸見:「あ、いえ……観光バスが、ではなく乗客が、ですね」
虹咲 奏:「乗客のみが?」
森岡 逸見:「はい。既にバスそのものは発見されており、事故が起きたような痕跡もなく」
森岡 逸見:「少なくとも、一度停車してから乗客を降ろした事は間違いありません」
虹咲 奏:「乗客を降ろしたのは一度なのか?一度に全員がバスから出たのか?」
森岡 逸見:「停車の痕跡は1度。その際に全員降りたものと見られます」
森岡 逸見:「無線の内容と無関係かどうかは私には判断しかねますが……」
森岡 逸見:「支部長の考えをお聞かせいただければ、と」
虹咲 奏:「……停車した場を調べておきたい」
虹咲 奏:「無線については……」
虹咲 奏:「村の名が気になるな。柁で終わる村も多くはないだろう……」
虹咲 奏:「……そして、あの男の名があった」
森岡 逸見:「…………はい」
森岡 逸見:また、少し肩が強張る。
虹咲 奏:「彼に届けられる筈だったもの……そう推測できる」
森岡 逸見:「前支部長の事はともかく……村の名については」
森岡 逸見:「おそらく、"水柁村"かと」
森岡 逸見:「失踪現場の調査中に掛かった情報なのですが、乗客が失踪した地点周辺が水柁村跡に当たります」
虹咲 奏:「失踪事件と無線。それらを繋いだ線の上に水柁村がある……」
虹咲 奏:「……看過し難い案件だな」
森岡 逸見:「フィールドエージェントを動かしますか」
虹咲 奏:「そうだな。現地には私も行こう」
森岡 逸見:「……やはり、その」
森岡 逸見:何かを言おうと口を開いては閉じてを繰り返すが。
森岡 逸見:「了解しました」
森岡 逸見:当たり障りのない言葉を吐いてノートPCへ眼を戻す。
森岡 逸見:「ただ、支部長おひとりで向かって頂く訳にはいきませんから」
森岡 逸見:「こちらで信用できるイリーガルを見繕わせて頂いても?」
虹咲 奏:「勿論だ。私には攻撃能力はないからな」『そう』しているからだ。
虹咲 奏:「……気を遣わせてしまって悪いな」
森岡 逸見:「……いえ。弁えるべき新人の分を危うく忘れるところでした」
森岡 逸見:「私はただ、無事に支部長がお戻りになられるのをお待ちしています」
森岡 逸見:そういって、少し冷めてしまった紅茶に手を付ける。
森岡 逸見:「……あ。勿論オペレーターとしてのお仕事は忘れてませんよ!しっかりサポートしますから!」
虹咲 奏:エルダーフラワー入りの紅茶。行きつけの店の新作だ。
虹咲 奏:「ふ」
虹咲 奏:「構えすぎることはない。誰にでも初心者の時期はある」
森岡 逸見:「そうも言ってられません!小さな"先輩方"が頑張ってるんですから、私もしっかりしませんと」
森岡 逸見:虹咲の言葉に微笑みつつもふん、と息を吐いて紅茶を飲み干して立ち上がる。
森岡 逸見:「せっかくの良いお茶、品のない飲み方をしてしまってすみません」
森岡 逸見:「今度は、ゆっくりご一緒させてください」
虹咲 奏:「ああ。いい気分転換にもなるからな」
虹咲 奏:「……それでは、人員の派遣を宜しく頼む」
虹咲 奏:「私は研究科の方に連絡を通しておく」
森岡 逸見:「はい。早急に」
森岡 逸見:そう言って礼をすると、部屋を後にした。
虹咲 奏:それを見送ると、
虹咲 奏:壁に両手を付き、奥歯をぎり、と噛み締める。
虹咲 奏:(………腹が減った)
虹咲 奏:「そうだ、看過できるはずもない」
虹咲 奏:「呪いは終わった。お前の不始末であると言うのなら」
虹咲 奏:「私がこの手で終わらせてやる」
虹咲 奏:そうして、熟成庫の扉を開けた。

▼OP2『水無川 枝垂&浅月 透』

GM:では……続いてのOP!番号順に自己を紹介して頂きましょう!
GM:PC2は……この方!
【キャラシート】
水無川 枝垂:かしこまりました
GM:あっ美しい~
水無川 枝垂:水無川枝垂。UGN協力企業の一つ、水無川空輸の社長をつとめています。女子高生社長だぜ
GM:偉い人なんだなぁ
水無川 枝垂:そうなのだ。実際、日本支部発足時にスポンサーとして参入し、レネゲイド適正の高い一族として、みるみる台頭を現していた……
水無川 枝垂:のだが、水無川の父親である当主のジャーム化によって一気に没落。
水無川 枝垂:今は主に出張エージェントの輸送業や護衛任務の乗り物などを手配しています。
GM:災難に負けず努力している……!強い
水無川 枝垂:社長とはいえ、純粋な事務内務は親戚にやって貰っていて、実際彼女は顔を売るのが仕事みたいな面もあるのだ
水無川 枝垂:イリーガルとして積極的に協力しております。
水無川 枝垂:能力はブラムストーカーの従者型!
GM:あっ従者型!やった~~!!
水無川 枝垂:従者からエンジェルヴォイス支援を受けた本体が撃つことで、恒常的なC値6射撃を可能としております
GM:ひぇ……
水無川 枝垂:とはいえ、まあ火力は武器依存なので、エンジェルヴォイスを二人で撃ち分けたり
水無川 枝垂:支援したりカバーしたり、小器用な動きができます。まあ従者型ってそういうところあるよね。
GM:手広い活躍が期待される……!
水無川 枝垂:今回は山奥の村での救助任務と言うことで、積極的に救助ヘリを呼んでいきたいと思います
水無川 枝垂:※たどり着けるかどうかは知らない。
GM:今回の作品はカプコン関係ないのできっと大丈夫でしょう
水無川 枝垂:だといいな~ がんばります!
GM:そんな水無川さんのハンドアウトは……こちら!

PC2:水無川 枝垂 シナリオロイス:虹咲奏
君は水無川空輸の代表であり、UGNとも協力関係にある"世界の真実"を知るオーヴァードだ。
今回、君に持ちかけられた依頼は要救助者の搬送。
"水柁村"という廃村で乗客22名を乗せた観光バスが行方不明となった。救助作業を行うため現地の状況を調査する事になった第一支部へ付き添い、
救助に必要な人員及び機材の選出を君自ら行う事になったのはこの調査に支部長である虹咲奏が直接出向いている、というのが大きな理由だろう。

GM:なんか要救助者がいっぱい居るらしいです!輸送のプロの出番!
GM:水無川さんには多分山で迷ってる人たちを助けてもらいます
水無川 枝垂:山奥でのバス事故! 腕の見せどころですね
水無川 枝垂:有名な市の支部長との協働だし、秘書ポジションでがんばります
GM:敏腕社長のサポート付きとなればこの事件は解決したも同然でしょう!よろしくお願いします!
水無川 枝垂:成人向けホラー脱出ゲームにいる美少女枠として頑張っていきます。よろしくお願いします

GM:では引き続きPC3の方に自己を紹介して頂きます!それは──この方!
【キャラシート】
浅月 透:うっす、よろしく。
浅月 透:浅月透、探偵です。コードネームは嘘吐きライル。探偵……ちゃんと役所に届け出だしてんのかな……?
GM:怪しい恰好だぜ。イケメンだから良いけど
浅月 透:まじ?あやしい?まじかぁ…
浅月 透:元日本支部所属エージェントという肩書きの人物でしたが、少し前に日本支部の偉い人と揉めたり個人的な事情からUGNエージェントも辞めちゃいました。
浅月 透:実際にはなんだかんだ甘い周りの人達が席を残しておいてくれてるらしいのでなんとか真人間になって復職することを目指しています。
GM:好かれてるんだね……
GM:みんな波乱万丈な人生だぜ
浅月 透:過去に任務中の独断行動で問題起こして降格したり、人と揉めてUGN離れたり……まぁ、問題人物です。
浅月 透:性格は臆病かつネガティブ。面倒事から目をそらし続けてたらいつの間にか尻に火が着いてるような駄目さしかない男。
GM:ホラーやるなら絶対に一人は欲しい枠なんだよな~~
浅月 透:ギリギリになるまで頑張れないけど、ギリギリで解決します。常に夏休み最終日のメンタルならば無敵の男。
GM:ギリギリまで追い詰めなきゃ……
浅月 透:嫌悪衝動に汚染されたレネゲイドの持ち主です。メイン攻撃は特殊なレネゲイド技術"共心術"を利用した催眠、洗脳。
GM:悪いやつの能力じゃん!
浅月 透:後はなんか、めちゃ強い情報隠匿能力も使えるんですが現在はあまり使わないようにしています。すごい悪影響が出るらしいので。
浅月 透:データ的には暴走型単体交渉アタッカー。対抗種と怨念の邪石でダメージを盛って殴ります。
浅月 透:あと、おまけの時の棺。以上。
GM:火力枠、頼もしいですね。
GM:なんだそのおまけは
GM:そんな浅月さんのハンドアウトは……こちら!

PC3:浅月透 シナリオロイス:虹咲奏
君は元UGNエージェントの探偵だ。
いずれUGNへ復帰する事を望んでいる君は自身の性質とは無関係にトラブルに巻き込まれる事も多いだろう。
UGNが担当する事件は往々にしてトラブルに溢れており、それは避けられない。
今回君に協力要請のあった小さな廃村の調査という仕事は果たしてトラブル無しで切り抜けられるものか──

GM:なんか廃村ちゃちゃーっと調べて帰ればお金もらえるらしいっすよ
GM:ちょろい仕事ですね
浅月 透:怖いんだけど…
浅月 透:いやー、いやだなぁ
浅月 透:まぁ、今回は大きい市の支部長とご一緒するので適度にごまをすっておきたいですね。
GM:パイプ、大事ですからね。未来に向けて建設的な展開をやっていきましょう
GM:ではそんなお二人のOPだ~~!

GM:水無川さん、浅月さんは登場侵蝕をお願いします。
水無川 枝垂:1d10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 1[1]+30 → 31

浅月 透:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+5[5] → 41

浅月 透:10違う、年齢差かよ
GM:ドキドキしちゃいますね(適当)

GM:─第一支部 応接室─
GM:"廃村で要救助者の捜索に先駆けた現地調査"
GM:そう銘打たれた任務に選ばれたのは二人のイリーガル。
森岡 逸見:「もう少しで支部長が参りますので、少々お待ちください」
森岡 逸見:そう言って、君たち二人の座るソファの前のローテーブルにコーヒーを並べる。
浅月 透:「……ども」
浅月 透:黒のモッズコートに同色のスーツ、シャツ。シルバーのタイを締めた痩躯の男。
浅月 透:やや伸びた宵色の前髪からは生気のない瞳を覗かせる。
浅月 透:ミルク一杯と砂糖三杯をコーヒーに入れつつ、無言。
水無川 枝垂:「有難うございます」 膝の上で手を組んで淑やかに座っている。
水無川 枝垂:季節柄に合わせた、やや軽装。濃紺のワンピースドレス。長く伸びた三つ編みがソファの背もたれに垂れる。
水無川 枝垂:「浅月さまは、こちらの所属でしたか?」
浅月 透:「(……まさか、こんな所から依頼って、マジでただの調査なのか?いや……うーん)...うぇ!?」
浅月 透:「いや、その、今はフリーの探偵と言いますか……けど、無関係では……」もごもごする。
水無川 枝垂:「ああ……そうでしたか」
浅月 透:「?」
水無川 枝垂:「失礼しました。……そちらからは認識できないのですが、以前、移動の手配をしたことが」
水無川 枝垂:「"嘘吐き(ライル)"でお間違いないですよね?」
浅月 透:「ん”ん”ん…っ、いや、はい」
浅月 透:「合ってます」
水無川 枝垂:「ああ、良かったです」
浅月 透:「えーっと、水無川、水無川…あぁ」
浅月 透:依然軽く耳にしたことがあったようだ。
浅月 透:「あー、お噂ってか……お仕事の話は耳にしてます。いつもお世話になってます」腰が低くなる。
水無川 枝垂:「ふふ。それは、有難うございます。"ヴィゾフニル"水無川枝垂です。主にエージェントや物品の輸送を取り扱っております」
水無川 枝垂:「となると、我々、外部のイリーガルが二人」
浅月 透:「ども」ペコペコする。若そうだけど、雰囲気が貴い。下手なことは出来ぬ。
水無川 枝垂:「引率役のエージェントが来られるのでしょうね」 笑みに崩れはない。エレベーターガールめいたよそ行きの表情。
浅月 透:「です、かね」気まずい、若い女の子と二人ってのも心身によろしくない。
虹咲 奏:コンコン。ノックが2回。
虹咲 奏:「入るぞ」
虹咲 奏:現れたのは、オールバックにした髪を後ろで結んだ男だ。
虹咲 奏:軽く、部屋の中にいる者たちを見回す。
森岡 逸見:後ろに説明用の資料を持って控えている
水無川 枝垂:「はい……あっ」入ってきた相手の顔に気付き、立ち上がって一礼する。
浅月 透:それに遅れて自分も立ち上がり、頭を下げる。
虹咲 奏:「この支部を預かる”プロフェット・エイト”虹咲奏だ」
虹咲 奏:「招集に応じてもらって感謝する。……ああ、楽にしていい」
浅月 透:「あー……イリーガルの"嘘吐き"浅月です」
水無川 枝垂:「水無川空輸暫定取締役、水無川枝垂です。ご依頼を受け参りました」
森岡 逸見:「……では、私の方から任務概要の説明をさせて頂きます」
森岡 逸見:そう言って資料を1部ずつ配っていく。
森岡 逸見:「今回の任務は失踪した観光バスの乗客22名の捜索、ひいては原因の究明です」
森岡 逸見:「今お配りした資料の1面が失踪した乗客の顔写真とフルネームの資料となります。現地まで持参して頂いて構いません」
水無川 枝垂:座り直し、資料を確認する。
浅月 透:ペラペラと読み込む。
虹咲 奏:既に確認済みだが、2人に合わせ、再び資料に目を通す。
森岡 逸見:「観光バス発見当時の状況は裏面の写真の通りで、事故の形跡はなく乗客が自らの意思、あるいは何者かに促されて降車したものとみられます」
浅月 透:ふむ。よくある(良くない言い方)テロタイプの工作とはやや異なりそうだ。
森岡 逸見:「山間部でもありますから、何らかの理由で降車し遭難している可能性もありますが……」
森岡 逸見:「2ページ目に記載されている音声データを根拠に、我々が動く事となりました」
GM:それは支部長は既に一度聞いた、あの音声の書き起こしだ。
浅月 透:「……うぇぇ」
森岡 逸見:「記載してある通り、音声で名が出ている村がちょうど乗客の失踪地点となるのです」
水無川 枝垂:「では、行き先はその村でしょうか」
森岡 逸見:「はい。正確には村跡になりますが」
森岡 逸見:「水無川様には現地で要救助人員の搬送に必要な機材の見立てと──」
森岡 逸見:「万が一、ジャームやそれに類する捕縛対象に遭遇した際の対応をお願いする事になります」
森岡 逸見:「後者は浅月様に依頼する任務でもありますが」と付け足す
水無川 枝垂:「かしこまりました。速やかに動けるよう、準備を整えておきます」
浅月 透:「あ、はい…」
虹咲 奏:「なに、心配はいらない」
虹咲 奏:「万一があれど、その時はお前たちを私が守る」
水無川 枝垂:「支部長が同行されるのですか」 驚くが、予想も半ばあった。
浅月 透:同じく少し驚き。
浅月 透:「この市の支部長にそう言ってもらえるのは……その、ありがたい話ですけど」
浅月 透:「いいんですか?」
虹咲 奏:「日本支部長に比べたら、この程度はなんでもない。それに」
虹咲 奏:「……どうやら無関係というわけにも行かないようだからな」
水無川 枝垂:「……こちらの、言及されている名前でしょうか?」
浅月 透:「ん?」
水無川 枝垂:「いえ」
水無川 枝垂:少し考えて、口をつぐむ。「失礼しました」
虹咲 奏:「……いずれ、わかるだろう」
浅月 透:特に踏み込まない。
森岡 逸見:「……では明日、5月14日より調査を開始します」
森岡 逸見:「そ、それと……」気まずそうに
森岡 逸見:「申し遅れました、その、任務中にオペレーターを担当します、森岡逸見です」
森岡 逸見:大変失礼を……と頭を下げる
虹咲 奏:「不慣れなところもあるだろうが」
虹咲 奏:「真面目できちんと仕事をこなす人物だ。安心してくれていい」
水無川 枝垂:「よろしくお願いいたします。通信が届くのならば安心です」
浅月 透:「お世話になります」ぺこぺこ
浅月 透:「(まぁ…ほんと、大事なければ何よりなんだがな…)」
浅月 透:生憎、こうした自分の願望がかなったことは…ない。それでも、願わずにはいられないのだが。

GM:ロイスの取得のみ可能です。OP1の分忘れてたのでもしあれば虹咲さんもどうぞ!
虹咲 奏:あっそうか
虹咲 奏:じゃあシナリオロイス!
浅月 透虹咲 奏 連帯感〇/隔意 まずはこれで
水無川 枝垂:ではシナリオロイスの支部長に  信頼:○/疑念  で取ります。はたして虹咲聖とは……?
虹咲 奏目標地点/水柁村/脅威:○/畏れ/ロイス
GM:OK!

▼OP3『小田島 佐強』

GM:お待たせしました!トリをお任せするのはこの方……!自己を紹介してください!
【キャラシート】
小田島 佐強:「ちーっす、古車(ふぐるま)心理瑕疵相談所から来ました、小田島佐強(おだじま・さきょう)です!」
小田島 佐強:心理瑕疵相談所とは言ったものの、その実態は拝み屋――ようは、レネゲイドを心霊案件として取り扱い、解決している
GM:あ~~~!オカルト枠だ~~ッ!
小田島 佐強:「いやー、レネゲイド(背教者)なんて言われると、マジでなんかの神さまに刃向かったの? って不安になるっすねー」
小田島 佐強:「まあ師匠は『そういうのじゃない』って補償してくれましたけど。神さまは怒らせるとマジ怖いよ?」
GM:普通のオーヴァードとは違う世界の認識を持っている……!
小田島 佐強:「で、オレはレネゲイドビーイングって分類らしいっすけどねー」
小田島 佐強:「師匠の知り合いの話じゃあ、そのレネビ――RBの親がいて、オレを強制的に覚醒させた、だそうで」
小田島 佐強:「これでも17年は、まっとうな人間として生きてきたんですけどね?」
GM:親に何かしらある人が多いぜ
小田島 佐強:「まあ……親RBってのはいましたよ。とあるクッソ嫌らしい邪神でね……」
小田島 佐強:「……チッ」
小田島 佐強:シンドロームはウロボロスとブラム=ストーカー
小田島 佐強:主に心霊案件を取り扱っており、オーヴァード戦にはそれほど明るくない
小田島 佐強:要するに……器用貧乏!
GM:カバー範囲が広いのは偉い!
小田島 佐強:「まあその代わり、死んだ人の話を聞くとか……怪我を治すとか……」
小田島 佐強:「もしかしたら、死んだ人を生き返らせたりも……できちゃったりなんかして」
GM:まっさか~
小田島 佐強:「ま、期待しない方がいいっすよ? もし道を外れた方法でよみがえっても、……その後、元通りの日常を送れるかなんて、分かんねえっしょ?」
GM:理に逆らうと罰が……ってわけですね
小田島 佐強:ゲーム的には《抱擁》《生命治癒》で非オーヴァードを復活させたり、治療したり、《ハートレスメモリー》で死者と会話できます
小田島 佐強:あとはコンセントレイト・無形の影でだいたい解決!
GM:ミドル無双の未来が見える
小田島 佐強:戦闘では飢えし影で殴りますが、あまり強くないぞ
小田島 佐強:あとRB専用Dロイス《神格》を持っています
GM:やべ~~~の来た
小田島 佐強:つまり最終手段として、血の雨を降らしたり、雷を落としたり、土砂災害でちょっとしたものを破壊してしまえるのだ!
小田島 佐強:「まあ……使ったら、師匠から雷間違いなしだから、やりたくはないんだけどね……」
小田島 佐強:という感じです!
GM:使うような羽目にならないといいですね……そんな小田島さんのハンドアウトはこちら!

PC4:小田島佐強 シナリオロイス:璃々
君はUGNとは別の側面から"世界の真実"を知る拝み屋だ。
日々奇怪な出来事と日常の折り合いを付ける君が一仕事終え、
現地の景色を眺めていると派手な格好をした少女に風変わりな依頼を持ちかけられる。
「1週間後、水柁村という場所で死にかけている自分を助けて欲しい」という彼女は
その村が神を名乗る化け物に支配された場所であり、君の活躍の場にはもってこいだと悪辣な笑みを浮かべて去っていった。
少女が持つには過剰な現金を残して。

GM:何だか変な女に話しかけられるようです。お金だけ置いてっちゃうよ~
小田島 佐強:やだな~そのお金非課税?
GM:法律的にはどうなんでしょうね~。落とし物扱いかも。
GM:そんなこんなでやって行きましょう、OP3!
小田島 佐強:はい! では侵蝕!
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 6

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率が6された>(34 → 40)

GM:春風が運ぶ心地良さが静かに遠のき、じんわりと滲む汗のように日差しが緩やかに強くなる日々。
GM:出張を伴う仕事を終えた君は、夕暮れ時の涼やかな風に煽られるように小さな展望台へやってきた。
GM:目を見張る光景、とは言えないが。風情ある小さな街並みが眼下に広がっている。
GM:転落防止の柵に無造作に張り付けられた『雪かき体験イベント!』と記された村起こしイベントのチラシが貼り付けられているのが見えた。
小田島 佐強:(冬になったら雪が山ほど積もるんだろうなあ)
小田島 佐強:やくたいもないことを考えながら、自販機で缶コーヒーを買う。
小田島 佐強:タンクトップとノースリーブパーカーだけの恰好は、たくましい体がよく分かる。しかしその顔つきは穏やかで、少なくともチンピラやごろつきの類いには見えないだろう。
小田島 佐強:体に少々、傷痕が見えはするが……穏やかな目つきに短く刈った髪、平凡な小市民の青年、という感じだ。
小田島 佐強:ずず、と缶コーヒーをすすりながら眼下の町を見る。ここもまた、どこにでもある、小さな町。
小田島 佐強:でも住む人も、その歴史も、ここにしかないものだ。
小田島 佐強:(今回もヤバいことになる前にカタがつけられて、良かったな……)
小田島 佐強:コーヒーを味わいながら、しみじみと仕事を振り返る。
小田島 佐強:かつて「オヤジ」が淹れてくれた焙煎豆のコーヒーには及ばないけれど。それを自分の手で再現することも未だ叶わないけれど。
小田島 佐強:「ま、こういう缶コーヒーぐらいのお役立ちぐらいは、しとかないとね」
小田島 佐強:コン、と空き缶をゴミ箱に放りこむ。
小田島 佐強:今の力に覚醒する以前の、本当に、本当に無力だったあのころとは違う。
小田島 佐強:一歩一歩、戦っていこう。
小田島 佐強:(怪異だろうが神さまだろうが――人を弄んだりはさせねえ)
小田島 佐強:パンッと手を打ち合わせ、決意を新たにして、展望台を去ろうとした。
GM:その時。ひたりと、君のむき出しになった二の腕を冷たい感触が覆う。
???:《異能の指先》
小田島 佐強:「!?」
GM:一瞬、腕に痺れるような感覚が走るがすぐに収まる。
GM:視線をやれば、それは白く細い──指だった。
???:「ねぇお兄さん、暇してない?ちょっと話し相手になってほし~な☆」
小田島 佐強:くっ、消去の号令ではなく禁じられた業ならば
小田島 佐強:「……あー、そういうキャッチは間に合ってますんで」
GM:ゴスロリ──とも違う。詳しいものでなければ明確に説明はできないが、とにかくメイドじみた格好をした白髪の少女。
GM:年恰好は10代後半程度に見える。
小田島 佐強:「と、言いたいけど。どうもそう言ってられる相手じゃねえか」
小田島 佐強:「お嬢さん、そういう火遊びは良くないよ?」
???:「お嬢さんだからそういう火遊びに憧れるとも言えない?あはは」
小田島 佐強:「マジすか。世も末だね」
GM:そう言って少女は君が立っていた傍のベンチに座る。
小田島 佐強:「いやあ、オレも若い時分にゃ家出なんかもしたけどさ?」
小田島 佐強:「いきなり人様の記憶を覗きこむのは、ちょっとマナー違反すぎでしょ」
???:「あ、なんだ。完全な無知って訳じゃないんだ」
???:「ちぇっ。猫被って損したぜ」
小田島 佐強:「日々精進でーす」
???:「めんどくせーな、もう」伸びをして顔を顰める
???:「ちょーっとばかしお願いがあるだけだからさ、ね?話だけでも聞いてくれない?」
???:掌を合わせて、その後ろで小首を傾げる
小田島 佐強:「ややこしくしたのはそっちでしょ。単刀直入に、お兄さんに言ってみ」
???:「1週間後くらいに、水柁村ってとこであたしが多分死にかけてるからさ」
???:「助けに来てくんないかな?」
???:小首を傾げたまま、平然と告げる
小田島 佐強:「へえ、祟られるか呪われるかされる覚えでもあんの?」
小田島 佐強:「死ぬって言われりゃ、そりゃ放っておけないけどね」
???:「ほんと!?やった~!ありがと~!」立ち上がって笑顔を浮かべる
???:「祟られるってか喰われる?って感じかな」
小田島 佐強:「喰われる、か……」
???:「そ。神様に」
???:「そういう意味じゃ祟られるともいうのかな?」
小田島 佐強:「……人身御供の生け贄ってことかい?」
小田島 佐強:「一週間後って分かってんなら、今からでもオレと来なよ」
小田島 佐強:「多少の腕っ節は、自信あるからさ!」
小田島 佐強:笑顔を見せて、ぐっと拳を作る。はったりだ。
???:「ちょー魅力的な口説き文句だけど。そうもいかない」
小田島 佐強:「あっら、フラれちゃった」
小田島 佐強:(ま、ややこしい事情がないわけ無いよな……)
???:拳を指で突いて展望台の方へ振り返る。
???:「生贄程意味はない。事故死程偶然じゃない」
???:「かけられる願いが無いんだよ、あの神様には」
小田島 佐強:「そりゃまたヒデェ話だ」
小田島 佐強:あきれかえる。
小田島 佐強:「願いも祈りも、かける対象には気をつけろってのは師匠の受け売りだけど、オレも心底そう思うよ」
小田島 佐強:「なのに、〝それすらない〟のに喰われるたぁ。やんなっちゃうね」
???:「祈られなくなったら、神も自分が神であることを忘れちゃうのかもね。一人でいると獣になっちゃうんだよ、きっと」
小田島 佐強:「……溺れ神か迷い神ってトコか。いけねえな」
小田島 佐強:「きちんと祀って正気に返ってくれりゃあ助かるんだが、人も手間もかかるからなあ……」
???:その言葉に肩を竦め、転落防止の柵に括りつけられたチラシへ視線を向ける。
???:「祀る人たちも今じゃ都会へドンドン流れて行っちゃうからねえ」
小田島 佐強:「うわー、聞き覚えのあるパターン」
???:「人は都会に流れて行けるけど、置いて行かれる神様はどこに行けばいいんだろう?君はどう思う?」
小田島 佐強:「そりゃ、縁(よすが)にすがるしかないだろうさ」
小田島 佐強:「血縁、地縁、因縁……そういうもので、少しでもつなぎ止めないと……誰だって、何だって堕ちちまう」
小田島 佐強:※ダブルクロス訳=ロイスのこと
???:「結局、繋がりか。人も神様もおんなじだぜ」
???:そう言ってゆっくりと君の下へ歩いて戻る。僅かにその体の輪郭がぶれた気がした。
小田島 佐強:「そーそー、人とのコミュニケーション、大事よ」
小田島 佐強:(……ああ、もう神さまの手のひら、か)
小田島 佐強:「しかしまあ、こうしてオレとは縁が出来たわけだ」
小田島 佐強:「お嬢さんが神さまに連れて行かれるってんなら、こいつをよすがにさせてもらうとするよ」
小田島 佐強:「人の記憶をいきなり読むのは緊急事態として、今回はよしとするけど。次は気をつけなよ?」
???:「ふふ、それじゃあたしも君との縁を大事に握りしめて待ってよう」
???:敢えて最後の忠告には答えずに笑う。
???:夕陽の逆光で、少女の身体が黒く染まる。
???:「あ、最後に自己紹介……あー、今は、そうだな」
小田島 佐強:「ん。仮名でもいいさ」
???:「じゃあ、璃々って呼んで」
小田島 佐強:「瑠璃色のリリ、ね。可愛い名前じゃん」
???:「……そうかい。光栄だね」
???:「じゃ、絶対に助けに来てくれよ。佐強ちゃん☆」
???:そういうと夕焼けに黒く染まったその輪郭が──バシャリと溶けた。
璃々:《日常の代行者》
小田島 佐強:「……そういうことかい」
小田島 佐強:これぐらいの小手先、さっさと見破れ! と、師匠がいたら怒られるところだ。
小田島 佐強:しかし、それはささいなこと。
小田島 佐強:あの子のような能力者――オーヴァードと言ったか――は、自分の力では、傷を治すことも、死から復活させることもできない。
小田島 佐強:だってこの治癒の力、〝人魚の血〟は呪いで。能力者というものは、既に強い呪詛を背負った存在なのだから。
小田島 佐強:だが、術でこちらの記憶を読んだ上で接触したということは、文字通り「死ぬ前に助けろ」ということ。
小田島 佐強:「――さて」
小田島 佐強:ひとまず手元のスマホで、水柁村の地図検索をした。
GM:地図の検索にはかからない。もう少し詳しく調べれば廃村となった水柁村の大体の位置を特定する事が出来るだろう。
GM:だが──展望台を照らしていた夕陽が雲に遮られる。
GM:璃々が立っていた筈の場所には、無造作に打ち棄てられたバッグが転がっている。
小田島 佐強:「お、こいつは贈り物かね」
小田島 佐強:「お邪魔しまーす」などと言ってバッグを開ける。
GM:開けば、無造作に詰め込まれた札束が見えるだろう。およそ3桁万円程の。
小田島 佐強:(…………うわぁ…………)
小田島 佐強:「手付金は助かるけど……もうちょっと手心ってもの加えてくれませんかね」
小田島 佐強:「やだよオレ、銀行持っていっていきなり逮捕されんの」
小田島 佐強:わりとドン引きするが、神さまに喰われそうになっているし、能力者だし、常識から外れた育ちをしている可能性はある。
小田島 佐強:(とりあえず、師匠にこれ預かってもらお……こわ……)
小田島 佐強:怪異や神さまとは違う現実的恐怖におののきながら、師匠と連絡を取り、バッグを持って帰路に就く。
小田島 佐強:――水柁村
小田島 佐強:その迷い神は何のために人を食うのか。
小田島 佐強:人が憎いから? ただ飢えているから?
小田島 佐強:(それとも、人を愛しているから?)
小田島 佐強:それは神自身にもすでに分からなくて、食べたいという欲求だけがあるのかもしれない。
小田島 佐強:であれば、哀れなものだ。
小田島 佐強:「腹が空くのは、さびしいもんな」
小田島 佐強:日が落ちて紫から黒へと変化した空。ぽつぽつと針を刺すように姿を現した星々を見て、つぶやく。
小田島 佐強:食べたくても食べたくても、二度と食べられない、そんな果実のことを、少し。
小田島 佐強:……少しだけ、思い出した。

GM:ロイス取得のみ可能です。
小田島 佐強璃々 ●P:尽力/N:憐憫 で取得!
GM:OK!

▼ミドル1-1

GM:シーンプレイヤーは虹咲さん。全員登場推奨です、出る方は侵蝕をお願いします
水無川 枝垂:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 8[8]+31 → 39

浅月 透:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+5[5] → 46

虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(37 → 41)
浅月 透:まずまず
水無川 枝垂:従者で出ちゃった
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8

小田島 佐強:ぐえっ
GM:エンジンが
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を10増加(40 → 50)
小田島 佐強:間違い
小田島 佐強:2多かったので侵蝕48です。
GM:OK!

GM:─5月14日 水柁村跡─
GM:支部での打ち合わせを終えた虹咲、水無川、浅月の三人はバスの見分を終えてかつて水柁村があった跡地を訪れていた。
GM:山間部に位置する上に1日で数台通ればにぎわっていると言えるような道路がたった1本あるだけのそこは
GM:昼時であるにも関わらず枝葉に日の光を遮られて不気味な雰囲気を漂わせている。
GM:廃村となってからも手が入っていないのか、そこにあるまま風化していった時代を感じる様式の家々が植物に覆われながらも立ち並んでおり、その陰鬱さを加速させていた。
浅月 透:「…もう帰りたいが」小さくつぶやく。
虹咲奏:《猟犬の鼻》で辺りに漂うニオイを確認する。
虹咲 奏:血や腐臭などの粒子が漂っていないだろうか。
水無川 枝垂:「一足早く、梅雨が来ているような土地ですね」
水無川 枝垂:スマホで、天気や雨雲の様子を確かめている。
浅月 透:一応だが、護衛・戦闘役として前方で佇む。
GM:辺りはむせかえるような湿気と緑の香りに包まれているが……虹咲は僅かに腐臭と、生きた人の匂いを感じ取る事が出来るだろう。
虹咲 奏:「……腐臭がある。そして、誰かがいるのを感じる」
虹咲 奏:「警戒して進むぞ、浅月、水無川」
浅月 透:「マジかよ…いきなりか」
浅月 透:うう…と呻き、瞳の明度を落としながら懐の武器に手を添える。
水無川 枝垂:「あの不明バスの発見から一週間。皆さんで急に田舎に移住したくなった……という可能性は」
水無川 枝垂:「残念ですが、なさそうですね」
水無川 枝垂:《赤色の従者》《血の絆》
水無川 枝垂:侵蝕39→47
水無川 枝垂:少女の傍らに、赤い結晶が放射状に丸まった、水晶体のようなものが浮かぶ。
浅月 透:「うおっ!」ビビる。
虹咲 奏:「『端末』か」
水無川 枝垂:「はい、私の従者です。観測機と思って頂ければ」
『従者』:風見鶏のように、空中で低速回転し、周辺の気流を感知している。
浅月 透:「ああ…そういうね。なら良かった……はぁ」初手から情けなさがあふれる。余裕というものが自分の中には存在しないということを再理解。
虹咲 奏:「助かる。こちらでも探知はしているが」
虹咲 奏:「一人だと限界もあるのでな」
GM:匂いの方角はある程度絞れるが、それでも人手があるに越した事は無いだろう。
GM:腐臭と人の気配は同じ方角から。もう少し奥へ進む必要がありそうだ。
虹咲 奏:「あちらのようだな」
水無川 枝垂:「そうですね。はい。集団という様子ではありませんが……」
『従者』:《蝙蝠の耳》。音声感知を続けている。
虹咲 奏:「進もう。殿は私が務める」
GM:では、環境音に混じって咀嚼音のようなものを聞き取ることができる。
小田島 佐強:(はむ、もむ、もむ、もむ、んむ……)
小田島 佐強:(ごくん。ぷはーっ。はぐっ、はぐっんむんむ……)
水無川 枝垂:「………、?」
小田島 佐強:たくましい青年が一人、手頃な石にこしかけて、おにぎりをほおばっていた。
小田島 佐強:「あー、美味かった!」と幸せそうに言うと、ペットボトルの緑茶を一口飲み――神妙な顔で両手を組む。
水無川 枝垂:咀嚼……というか食事音を細かく聞き取るまでもなく。
水無川 枝垂:今の言葉ははっきりと聞こえただろう。「どなたか、いらっしゃいます」
浅月 透:「ーーーーは?」心の準備が全くできていない。
GM:進んだ先に居た青年。人の気配の元は間違いなく彼だ。
小田島 佐強:「…………アーメン。ごちそうさまでした」
虹咲 奏:「……少し待て」
虹咲 奏:《七色の直感》《猟犬の鼻》
虹咲 奏:視認すると同時にその感情。そしてその身に纏う『ニオイ』を確認する。
GM:少なくとも害意は感じ取れない。そして、腐臭は彼ではなくその先から漂っているようだ。
虹咲 奏:そして、『ニオイ』は
虹咲 奏:もうひとつ、意図……探ったものがある。
虹咲 奏:『レネゲイド』だ。
虹咲 奏:「……オーヴァード。恐らくはレネゲイドビーイングだが」
浅月 透:「──レネゲイドビーイングっ……じゃあ、そいつが音声データにあった奴か?」神だなんだの信仰云々でレネゲイドビーイングが出てくるのはあながち的外れではないだろう。
虹咲 奏:「少なくとも害意はない。そして健康体のようだ」
水無川 枝垂:「そこまで分かるのですか」 支部長を一瞬、振り返り。
虹咲 奏:「相手が無防備であればな。隠そうと思ってるものには通用しない」
水無川 枝垂:「確かに、隠密行動をなされているようには見えませんね」
水無川 枝垂:「声をかけられますか? 浅月さま」
浅月 透:「ええ!?」自分か~~
小田島 佐強:何も気づいていない佐強は、屈伸運動などしている。「おいっちにー、さん、しー」
小田島 佐強:「のどかなトコだな~~」
浅月 透:「いや、そうだな…」
小田島 佐強:「さて、そろそろ行きますか」と、屈伸を終え、バックパックを背負うと。
小田島 佐強:腐臭のする方へ向かって進もうとします。
浅月 透:すーはーと深呼吸、出ていく。
浅月 透:「あ、あのー」声ちっさい。
小田島 佐強:「んっ?」
小田島 佐強:振り返る。黒マスク姿……だが昨今のコロナ禍では特におかしなことではない。
浅月 透:「すいません、ちょっとお時間いただけますか?」勧誘かな???
小田島 佐強:「ああ、話聞かせてくれるってなら、助かるよ。こんな所に人がいるなんて、こっちこそ色々聞きたいからね」
小田島 佐強:「ちなみにお兄さん、お一人?」
浅月 透:「(うおぉ……話が早い~)あ、えっと」
水無川 枝垂:「恐れ入ります」
水無川 枝垂:背後からそろりと姿を現す。「こちらの村の方でしょうか?」
虹咲 奏:そのすぐ隣に立つ。
小田島 佐強:「おわっ、こんなお嬢さんまで?」びっくり目を見開く。
浅月 透:勝手にコミュニケーション事故を起こしたところに応援が来た。
浅月 透:ありがとう、軽傷で済んだよ。
小田島 佐強:「それと年かさの方、と。まずオレはここの住人じゃない、仕事で来たんだ」
虹咲 奏:「ならば、私たちと同じのようだ」
浅月 透:「仕事…」
小田島 佐強:「あー、仕事っていうか、依頼? まあ人助けかな」
水無川 枝垂:「この近辺でバス事故がありまして」
小田島 佐強:「あらら。怪我人とか大丈夫……じゃないから、皆さんこちらに来たのよね」
虹咲 奏:「……一週間前のことだからな」
虹咲 奏:「彼らとは無関係と言っていいだろう」
水無川 枝垂:「乗客が皆様、行方不明となっておられるのです。我々は、その調査に来ているのですが」
水無川 枝垂:「貴方さまも、今しがた来られたといったご様子ですね」
浅月 透:相槌だけしている。
小田島 佐強:「行方不明か……そいつはうまくないな」眉根を苦々しく寄せる。
虹咲 奏:「……単刀直入に行こう」
小田島 佐強:「はいよ」
虹咲 奏:「お前は、オーヴァードで間違いないな」
小田島 佐強:「あ~、そっちの人か。どうりで若いお嬢さんがいるわけだ」
小田島 佐強:「オーヴァードって言われるのは慣れないけど、そちらさんの分類じゃそれで間違いないっすね」
浅月 透:「(反応、慣れてるな…覚醒直近ではないか)」
浅月 透:「(で、この余裕…荒事が身近というわけでもないのか?)」フリーランスあたりだろうか?
虹咲 奏:「ならば、イリーガルでもないフリーのオーヴァードか」
小田島 佐強:「そっすね。オレは小田島佐強。古車心理瑕疵相談所っていう、心霊案件……つまりそっちで言うレネゲイド案件を解決している者っす」
小田島 佐強:「えーと、そうするとあんたらUGN? FH? それとも何とかってヤーさんか、宇宙友愛協会か……」
小田島 佐強:「あと神城って会社とか……防人とか……ラッパーリヴァイアサンは関係あったっけ、なかったっけ」
浅月 透:「いや結構詳しいな…宇宙友愛協会出てこねぇだろ普通」
虹咲 奏:頷く。詳しい……
虹咲 奏:「……」そして額を抑える。あの日本支部長ならあり得るからだ。
小田島 佐強:「友愛協会の人、宇宙人のつもりが変な神さま起こしたことあってね……その縁で」
小田島 佐強:「あ、事務所は古車って人が所長で、オレはその弟子兼アシスタントっす」
水無川 枝垂:「我々はUGNになります」
水無川 枝垂:「わたくしは、協賛企業所属の水無川枝垂と申します」
小田島 佐強:「UGNか~お疲れさまっす。わあ、高校生ぐらいに見えるのに、大変だねえ、お嬢さん」
小田島 佐強:「オレがお嬢さんぐらいのころには、だらだら生きてるガキンチョだったってえのに」
水無川 枝垂:「お気遣いありがとうございます。けれど、これが慣れておりますので」
小田島 佐強:「そう? まあ、がんばりすぎには気をつけてくれよ。大きなお世話だろうけどさ」
水無川 枝垂:「いえいえ。」そう言って、UGNの二人に振り返る。「というご様子ですが」
水無川 枝垂:「情報交換に移行しても?」
小田島 佐強:(めちゃくちゃしっかりしている~!)
虹咲 奏:「ああ。それがいいだろう。……私は虹咲奏。第一支部を預かっている」
浅月 透:「あ、探偵の浅月です」
小田島 佐強:「ははあ、じゃあ虹咲さんが支部長の立場で、こちらご一行のリーダーなんすね」
小田島 佐強:「で、バス行方不明の件でこちらに来られたと。となると、次はオレが説明する番かな」
浅月 透:軽く身構える。まだ全然警戒しているので。
小田島 佐強:「なんだかんだ手間取ったんですが、きっかけは一週間前のことでして」
虹咲 奏:「バスの乗客が行方不明になったのと同時期か」
小田島 佐強:かいつまんで、璃々と出会ったこと、彼女が一週間後、この村で「神に喰われる」から助けてくれ、と大金を渡されたことを説明する。
小田島 佐強:「そちらのお嬢さんがちょうど同年代なんで、璃々ちゃんと関係あるかと思ったけど、UGNなら違うっぽいですね」
浅月 透:「怪しすぎるだろ…よく来たな」自分だったら絶対無理だな…。
小田島 佐強:「えっ? 助けてくれって言われて、金まで渡されたら依頼成立じゃないすか?」きょとん
浅月 透:「えぇ…」
小田島 佐強:「……出所不明の大金なんで、できたらあの子に突き返しておきたいってのもありますけど」
小田島 佐強:「それに、人を喰ったり喰わせたりする神、いますからね」
虹咲 奏:「……神、か」
虹咲 奏:「信仰対象のレネゲイドビーイングと推測できるが、お前たちの見立てはどうだ?」
水無川 枝垂:「神を騙るだけなら、ただのオーヴァードでも可能かとは思いますが」
水無川 枝垂:「ただ、この村に、一週間前まで人が住んでいたとは思いません」
浅月 透:「いや、ああ…自分も虹咲支部長と大体同じです」
浅月 透:「依頼の相手が”そういうの”の専門らしいですしね」
小田島 佐強:「そこは同意見っすね。廃村になってずいぶん経つ……残留思念を呼び出すのも、こりゃ手間だなあ」
水無川 枝垂:「"そういうの"……」 視線をやや彷徨わせる。強大なオーヴァードやジャームとの対峙ならばともかく
水無川 枝垂:(レネゲイドが見つかる前から存在していた、レネゲイド影響物) 経験は薄い。
虹咲 奏:「ずいぶん経つ、か」
虹咲 奏:「……そうすると、この腐臭が気に掛かる」
浅月 透:「…言ってましたね。そういや」
虹咲 奏:「まだ、生物ならば…骨になるほどの時間が経っていない」
水無川 枝垂:「向かいましょうか。小田島さまも、ご同行なされますか?」
小田島 佐強:「それはもちろん。オレも行こうとしていたところなんで。の、前に――」
小田島 佐強:ぐるっと一同を見回す。
小田島 佐強:「皆さん、お昼済まされました?」
虹咲 奏:「……」
小田島 佐強:「腹が減ってはなんとやら、一寸の虫にも五分の魂、お米一粒神さま七人。まだでしたら、おにぎりがあるっすよ!」
小田島 佐強:「今ならジャスミン焼き鯖おにぎりと、バジルライスチキンおにぎりがあるっす」
水無川 枝垂:「和洋折衷ですね」
虹咲 奏:「私は来る前に済ませて来ている」
浅月 透:「いや、この話の流れで飯食う気にはならないだろ!」言いたいことはわかるが気持ちの問題だ。
浅月 透:「それに…俺は全然だけど、虹咲支部長は腐臭感じてるらしいしな」
小田島 佐強:「うーん、まあ少し離れれば臭いを感じる食えるかもですが、その支部長さんが済ませてるなら、いいっすかねえ」
小田島 佐強:「まあ腹減ったら言ってくださいよ。知り合いに教わったエキゾチックレシピで、意外と美味いんすよ」にこにこにこ
小田島 佐強:何の曇りもない明朗快活な様子だ。
浅月 透:「神経太過ぎない……??」
浅月 透:血の気が多い場所ではただでさえ細い食が無になる。
水無川 枝垂:「また、機会が合ったときに、後ほどいただきますね」
GM:そんな会話が途切れた瞬間。
GM:肌を包んでいた湿気がずっしりと重くなる。肌を溶かさんばかりのひりついた刺激と、威圧感。
GM:ワーディングだ。
GM:しかし、奇妙な事に
GM:それは今ここで展開されたというよりも、元々展開されていたワーディングが行使者ごと突然現れた、ともいうような突然さだった。
水無川 枝垂:「……!」
虹咲 奏:「……どうやら、他にも何者かがいたようだ」
小田島 佐強:「人払いの術を使った警告――って感じかね?」
小田島 佐強:「いや、直接こっちに来てんのか」
浅月 透:「クソ…なんだ?わかりずれぇ…」
GM:ワーディングの発生源は腐臭が漂う方角と一致している。
虹咲 奏:「目的地は変わらないな」
水無川 枝垂:「そのようですね」
水無川 枝垂:指の間に、結晶片のような飛刀を挟んでいる。
浅月 透:「とりあえず、前歩くから」少し離れて付いてきてほしい旨を伝える。
虹咲 奏:両腕のみ翼に変異させる。何ものをも弾く鮮やかな羽根。
小田島 佐強:「お嬢さんは式神使いかい? オレはあんまし強くないけど、ご一緒させていただきますよ」
小田島 佐強:(マジで強くねえから、あんま戦わずに済みゃいいんだけどなぁ……)
浅月 透:「え、そうなの?」当てが外れる。こういうのに一人で来るって強そうなのに…
小田島 佐強:「その……力加減が下手で……」あせあせ
小田島 佐強:「ちょうど良い加減ができなくて、一歩間違えたら、ビル一つ倒壊させちまったりして……」
小田島 佐強:「ほら、家のゴキブリ退治したいのに、家ごとぶっ潰したら意味ないでしょ?」
小田島 佐強:「だからオレ、くっそ弱いんですわ」
浅月 透:「なるほど、そういう…」あれ?厄ネタではないか…?
浅月 透:増える精神的負担、減少する気力。悪化するメンタル不調をなんとかごまかしつつながら歩み進める。
小田島 佐強:「まあ、そのへんコントロールするために絶賛修行中なんで! 上手いこと行くこともあるっすよ! たははは」
小田島 佐強:「はっはっはっは」白々しい笑いだ。
虹咲 奏:「───そろそろだ」
水無川 枝垂:「支援は十全にさせていただきますね」

▼ミドル1-2

GM:肌に貼りつくような湿った空気の中、ゆっくりと歩を進めた君達はワーディングの発生源と思われる地点へとたどり着く。
GM:そこはかつて村の中心だったのだろうか。今ではどこが道かもわからぬうっそうとした緑の中にいくつもの民家が立ち並んでいる。
GM:その中でもひときわ自然へ取り込まれた一軒の家──いや、屋敷と呼ぶべきだろうか。他の民家とは明らかに造りの違うそれ。
GM:蔦に覆われた民家群とは違い、それは一本の木に丸々取り込まれてしまったような外観となっている。
GM:ワーディングの発生源はその中のようだった
虹咲 奏:「水無川」
虹咲 奏:「何か聴こえるか?」
水無川 枝垂:「確認いたします」 従者だけを、入口近くに向かわせる。
水無川 枝垂:樹木が絡み、割れた窓の近くに浮かばせ、音域探査をかける。
小田島 佐強:「樹か……」木霊か、はたまたもっとタチの悪い何かか。
小田島 佐強:エフェクトで調査することは可能ですか?
GM:あっちょっと待ってくださいね、先に水無川さんの方をやります
小田島 佐強:はい、了解です。従者使ってるからそりゃそうか。
GM:小屋の中を探知すれば、微かに呼吸音が聞き取れるだろう。それも、数十名の。
水無川 枝垂:ひえ~
GM:そして腐臭はここまでくればもはやオーヴァードで無くとも感じ取る事が出来る。
水無川 枝垂:「人の気配があります。一人二人ではなく……大勢の」
水無川 枝垂:「会話はしていません。これは……呼吸音? 眠っている……?」
小田島 佐強:「そりゃマズいな」苦々しく顔を歪める。目には焦りの色。
浅月 透:「う…」マスクの上から口を押える。同時に思考はマイナスに向かう。
浅月 透:「(いや、これは…)」
小田島 佐強:「生きた人間が複数と、腐った何かの臭い」
小田島 佐強:「木霊の方がよっぽどマシだ。せめて――蠱毒になってなけりゃ、いいんだが」
虹咲 奏:「……浅月。小田島。頼めるか」
小田島 佐強:「OK、見てきます」
浅月 透:頷いて向かう。
水無川 枝垂:従者を呼び戻すと、強くなった腐臭に柳眉をしかめる。
小田島 佐強:気を取り直し、ずんずんと中へ踏み入る。
浅月 透:それを追いかけるように小走りで
虹咲 奏:後からついていく。
虹咲 奏:「離れるなよ、水無川」
水無川 枝垂:「はい。皆様もお気をつけて」
小田島 佐強:「お邪魔しますこんにちは! 生きてる人や助けがいる人はいますか!」大声で呼ばわる。
小田島 佐強:腹の底からいっぱいの声だ!
浅月 透:武器を構えながら、覗き込むように確認。心臓の音がうるさい──落ち着け。
水無川 枝垂:同時に、小田島さんの、あまりにも正面からの行動に目を丸くしている。
GM:中は暗く、小田島の声をただ反響させるだけで何も返さない。
GM:だが、近づいた二人はより一層の腐乱臭に包まれる。すぐ、そこに。
GM:その発生源がある。腐り朽ちた戸を隔てたその先に。
小田島 佐強:生き物が腐る臭い。筋肉が溶け、脂が溶け、膿のようなそれらと乾いた血が混ざり合い、呼吸するごとに喉へ、肺へ、命だったものの残滓を取り入れる。
小田島 佐強:濃厚な腐臭は、もはや味だ。味蕾が拒絶する、苦さも酸っぱさも超えた酷い風味。最悪だ。
小田島 佐強:自分が屍を分解する微生物なら、あるいは腐肉を掃除する蛆ならば、これを美味に思うのか。
GM:腐った戸は手をかけただけで軋み、崩れる。部屋に閉じ込められていた人肌を感じる生暖かい空気が君達の頬を撫でた。
GM:そこに転がっているのは──人だ。
GM:たいして広くもない座敷のような部屋に、折り重なるようにして人が転がっている。
GM:渇き、朽ちたミイラのような人が。
GM:だが、君達は知っている。呼吸音がこの部屋から聞こえていたことを。
GM:であれば、少し注視すればすぐに気が付くだろう。どう考えても生きているとは思えない彼らの胸が、一定のリズムを持って上下している事に。
GM:アレは──生きている。
虹咲 奏:「……」
浅月 透:「な……」瞳孔を広げ、その光景を見る。
浅月 透:「~~~~!!」噛み殺した筈の悲鳴が口の先からひゅうと漏れる。
浅月 透:心臓が、うるさい。だまれ、思考をしろ。
浅月 透:「”これ”…生きて…」
虹咲 奏:ギ シィ
虹咲 奏:奥歯を噛み締める。牙が、その顔に張り付くように表れる。
虹咲 奏:(……息を)
小田島 佐強:「お嬢さんは、大丈夫かい?」水無川に声をかける。
水無川 枝垂:「………!」 眼を見開いて、口元を押さえる。
水無川 枝垂:「…は。いえ」細い息を吐く。眼を瞬かせる。「これ、は……?」
虹咲 奏:息を吐く。大丈夫。あれらは肉ではない。
虹咲 奏:変異を抑える。
小田島 佐強:「うん……まあ……嫌なオバケ屋敷っすね」
水無川 枝垂:外見上は、軽く汗を掻いている程度。動揺は最低限に押さえ込んでいる。
GM:そして注視したならば気が付くだろう。ミイラのようになっている人々はやけに時代がかった服装をしている。少なくとも現代ではあまり見る事のない装いだ。
GM:その彼らに混ざるようにして、君達のように"現代"の服を身に纏っている人々がいる事にも。
虹咲 奏:(暴走もしていない。大丈夫だ。ならば………そうか。これは)
虹咲 奏:「……まるで、熟成庫だな」
虹咲 奏:考えが言葉になって零れる。
小田島 佐強:「美味そうな例えしないでくださいよ」言いつつ、ポンポン、と浅月さんの肩を叩く。
小田島 佐強:なんだかショックを受けているようだし、同性だからボディタッチもよかろう、と落ち着きをうながしてみた。
小田島 佐強:年上っぽいが、まあいいだろう
浅月 透:「……落ち着き、すぎだろ。いや専門家なら慣れてるのか?」呼吸を整えながらなんとか言葉を繕う。
水無川 枝垂:「熟、…………?」 その発想にならない。
水無川 枝垂:「いえ。ですが、これ、ワーディングは……」
虹咲 奏:咳払いをする。
虹咲 奏:「いや。今のは忘れろ。不謹慎だった」
小田島 佐強:「ういっす」忘れろ、について了解の意を示す。
浅月 透:思考を切り替える。調べなければならない。
水無川 枝垂:ワーディングは、このミイラ群から出ていますか?
GM:いえ、違います。彼らはただ眠っているようです。
水無川 枝垂:ただじゃねえんだよなあ……
小田島 佐強:ただでこんな眠り方しないよなあ
浅月 透:ちょっと探る描写したいな
GM:OKです、じゃあそれに合わせてやりましょう。ワーディングは今も発生し続けています。
GM:ワーディング発生源との距離が近すぎるのか、どこが出所かはっきりとは分からない。それでも、近い事だけは理解できる。
浅月 透:「はぁ…、クソ…」
浅月 透:重くため息をついてから、意を決した様にミイラに近づく。
浅月 透:共心術……自身の持つソラリス由来の精神共感能力を使用。
GM:ほう……
浅月 透:心は、動いているか。
GM:では、君は彼の精神活動が今も続いている事を理解する。そしてそれは穏やかで、日常を過ごす人々と何ら変わらない。
浅月 透:これはまるで…
浅月 透:「夢、か」
水無川 枝垂:「浅月さま……? 大丈夫、なのですか」
小田島 佐強:「おっ、何か分かりました?」
浅月 透:「気分は最悪だが…ああ、少しな」
浅月 透:「寝てるようなもんだよ、多分全員…夢を見ている」
虹咲 奏:「夢……」
浅月 透:「この状態で、暢気にな……笑えねぇ」
小田島 佐強:「はは、悪夢じゃないなら何よりっすね。最悪の想像にはなりませんでしたが、さて、実態はどういうことやら」
GM:そう答えた時、浅月の脳に映像が広がる。
GM:かつての水柁村だろうか。現状とは似ても似つかないのどかな風景。そして、人々。
GM:少しの間その映像が流れたと思えば、現在の部屋を映し出した。
GM:だが、視点がおかしい。
GM:君の目で見ている光景ではない。何故なら、その映像はミイラへ近づいた君とそれを後ろから見守る仲間が映っている。
GM:この光景を見るならば、それはちょうど部屋の右奥──その辺りに居る人物が相応しい。
浅月 透:視線を向ける。思考を動かす。
浅月 透:理性はやめろと叫ぶが、本能がそれを行ってしまう。
GM:部屋の角、開かれた戸から差し込む光を避けるように──ミイラが胡坐をかいて座っている。
GM:そして、それは転がる彼らとは違い。微笑みながら君を見ていた。
浅月 透:「──くっ……うっ」
浅月 透:「うわああああああああああああ!!!!」
小田島 佐強:「浅月さん!?」とっさに名を呼ぶ。
水無川 枝垂:「しっかり……!」
浅月 透:呼吸が乱れる、脂汗が流し倒れ込む。
虹咲 奏:「浅月」
虹咲 奏:「息を吐け。ゆっくりだ」
浅月 透:コクコクと頷きながら言うとおりに呼吸を落ち着かせる。
浅月 透:「…すいません、落ち着きました」嘘だが、先ほどよりは安定。
水無川 枝垂:「っ……」部屋を歩き、足下に過剰なまでに気を遣いながら、窓を覆う樹木を断つ。
水無川 枝垂:窓から入る光量を少しでも増やす。
水無川 枝垂:光や火を出せれば、と柄にもなく思った。
GM:浅月はワーディングの発生源がまさしくそのミイラである事にも気がついて良い。
浅月 透:「アレ…いや、『アイツ』だ。ワーディングの発生源は」指をさす。
浅月 透:「目が、合った…クソ、勘弁してくれっ」
虹咲 奏:「……」
虹咲 奏:意識や感情は、あるのだろうか。
虹咲奏:《七色の直感》で視ることは可能ですか?
GM:ふむ……
GM:知覚振ってもらってもいいですか?
虹咲 奏:なるほど。では振りましょう。
虹咲 奏:3dx ダイスは雑魚なんだよな
DoubleCross : (3DX10) → 8[4,5,8] → 8

GM:ふむふむふむ
GM:では
GM:貴方はこのミイラから友好と喜びの感情を感じ取る事が出来ます。
虹咲 奏:ヒッ
水無川 枝垂:調べるからあ!
浅月 透:…へぇ
水無川 枝垂:問答無用!
虹咲 奏:「アレ・・は……」
虹咲 奏:「喜んでいる。……友好的な感情が……視える」
小田島 佐強:「へえ」
浅月 透:「は、ははは…」
浅月 透:「そりゃ、最悪だな」
水無川 枝垂:「どう、いたしますか」
水無川 枝垂:平坦であることを強いた声。
小田島 佐強:「うん、最悪最悪」浅月さんに同意して。「この感じだと、あのミイラが神さまかその眷属ですかね」
小田島 佐強:「神の国が人の楽土とは限らない。でも、向こうは善意で神の国にご招待しようとしてらっしゃる」
小田島 佐強:「ありがちですけど、今の情報からだとそのパターンくさいですね」
浅月 透:「慣れてんなぁ!」無理やり大きな声を出す。カラ元気だ。
虹咲 奏:「……もし、アレが我々を招待しようとするならば」
虹咲 奏:「断るしかないな」
水無川 枝垂:「友愛……神、招待……」
小田島 佐強:「そして、できればここの人らの救出っすね」
虹咲 奏:「……かと言って、アレ……あの者をここで切り落とすのが得策かは……」
浅月 透:「絶対まずい!!」
水無川 枝垂:じりじりと足を下げている。
水無川 枝垂:聞きたいんですけど
水無川 枝垂:まだ入ったばかりですよね? 建物から出られます?
小田島 佐強:おおう
GM:そうですね、入ったばっかりではあるので、比較的後ろにいるであろう虹咲さんと水無川さんは出ようと思えば出られる筈
虹咲 奏:我々だけが……?
水無川 枝垂:小田島さんと浅月さんは?
GM:取りあえず試みることはできます。出ようとしますか?
浅月 透:出ようとしよう
水無川 枝垂:同じく、出ようとしますね。
虹咲 奏:水無川さんを守るように立っていますね。皆が出てから出ようという感じ
小田島 佐強:「あ、皆さん出ます? んー」
浅月 透:「悪い、心がちょっとアレすぎる…一本吸ってきていい???」タバコを取り出しながら。
小田島 佐強:「じゃ、この推定ミイラさんは、オレが担いでいきますね!」
小田島 佐強:と言って、ミイラの方へ近寄ります。
浅月 透:「えぇ???」
GM:君達の方針が固まりつつあるのを察したのか否か、小田島が近づいたのをきっかけにミイラの耳孔からうねる様に蔦が伸び始める。
虹咲 奏:「待て、小田島───」
小田島 佐強:「というか」虹咲さんを振り返って。「あの中に、バスの乗客らしき方々っていらっしゃいます?」
浅月 透:即座に銃を構える。
GM:それに呼応したかのように、屋敷を包んでいた木の根が扉に変わって出口を封鎖し始めた。
虹咲 奏:「く……」
浅月 透:「クソ…やりやがった」
小田島 佐強:「あらら。お引っ越しは嫌と来た。よっぽどここが気に入っておられるんですねえ」
小田島 佐強:「……いや、せめて皆さんが出られるのを待った方が良かったな。早まりました、すいません」
水無川 枝垂:「え、あ!」 最後尾、扉に一番近い位置。手首が絡みつかれそうになる。
浅月 透:「お、おま…よく普通にしゃべれんな…って、うおお」
水無川 枝垂:「くっ」袖に隠した飛刀を、抜き様に一閃。
水無川 枝垂:虹咲さんの翼の庇護圏内に戻ってくる。
小田島 佐強:「お見事! UGN(プロ)は伊達じゃないっすね」
GM:切り裂いた傍から根は分岐し、増え続ける。日の光すらも拒絶するように部屋は完全に根に覆われてしまった。
水無川 枝垂:「いえ、申し訳ありません」少しだけ落ち着いている。「……脅威が明確になりましたね」
浅月 透:「解決策はないがな」タバコをしまいながら

▼ミドル1-3

GM:では。
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:戦闘終了条件は"朽ちたミイラ"の手番が来る事。イベント戦闘のようなものですがダメージを与えて一度でも戦闘不能にすると得られる情報もありますので
GM:侵蝕やエフェクトの使用回数と相談しつつやって頂けると。
GM:エンゲージはこちら。

PC--2m--"朽ちたミイラ"[6]

虹咲 奏:流石に狭い
浅月 透:俺より早いやん!!
GM:また、このエネミーは自分の手番が来たら待機しますのでかならず最後に行動します。
小田島 佐強:なるほどね
水無川 枝垂:部屋が狭い
浅月 透:やったぜ
水無川 枝垂:オラアーッ ミイラごときがよーっ
小田島 佐強:ちなみに寝ている人々は移動の邪魔になりますか?
小田島 佐強:折り重なっているし
GM:なりません!巻き添えになる事もないという事にしましょう。
水無川 枝垂:もう一度ピラミッドに埋め直してやるぜ~っ!
GM:皆さんプロですからね
水無川 枝垂:了解です
小田島 佐強:やったぜ
水無川 枝垂:あっちも盾とかにはしてこなさそうだしな
浅月 透:生の実感を全身で与えてやんよおお!恐怖という形でなあああ!!
GM:ふふ、活きが良いですね

GM:では早速ラウンド1、セットアップから始めて行きましょう。エネミーは無し。
虹咲 奏:ふーむ
虹咲 奏:なしでいきましょう
小田島 佐強:ないです!
水無川 枝垂:なし
浅月 透:うーん
浅月 透:なしでも行けるかな。薬は取っておく!
GM:OK!
GM:ではイニシアチブ、行動値11の小田島さんから
小田島 佐強:はい、じゃあ燃費も軽いし、普通に殴りましょう。
小田島 佐強:演出は一人ずつですか? それとも戦闘終わってからまとめてやりますか?
GM:まとめてやりましょうか。ラウンド終了時の処理も分かった方が何となくやりやすい気もします
小田島 佐強:OK!
小田島 佐強:神通力|《オリジン:レジェンド》>侵蝕2
小田島 佐強:マイナーで達成値を10増やすぜ!
GM:便利~~
小田島 佐強:除霊パンチ|《コンセントレイト:ウロボロス》+《飢えし影》
小田島 佐強:5Dx+10@7 とりゃー!
DoubleCross : (5DX7+10) → 10[1,4,5,6,8]+2[2]+10 → 22

小田島 佐強:回らんな~
朽ちたミイラ:するぜ……ミイラ・ドッジを!
朽ちたミイラ:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[1,3,5,5,7,9,9,10,10]+5[2,5] → 15

小田島 佐強:当たったぜ!
朽ちたミイラ:まあ……はい。
GM:ナイスヒット!ダメージをどうぞ!
小田島 佐強:3D10+7 装甲は有効だぜ!
DoubleCross : (3D10+7) → 17[5,3,9]+7 → 24

小田島 佐強:命中より良い
GM:おっ良いダメージ。倒れはしませんがそこそこ効いてます
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を5増加(48 → 53)
小田島 佐強:やったー
GM:では続いて行動値9、水無川さんの従者の手番!
『従者』:ひとまず通常挙動でいきましょうか
『従者』:《エンジェルヴォイス》を水無川に。
水無川 枝垂:侵蝕47→51
『従者』:以上
GM:OK!では続いて虹咲さんの手番へ移行します
虹咲 奏:はーい待機します
GM:では行動値7、水無川さんの手番!
水無川 枝垂:マイナーなし。メジャーで《コンセ:ハヌ》《風鳴りの爪》オートで《援護の風》。手裏剣にてミイラを狙撃します。
GM:妨害はなし!判定どうぞ!
水無川 枝垂:5dx6+1
DoubleCross : (5DX6+1) → 10[4,5,5,6,9]+4[1,4]+1 → 15

朽ちたミイラ:躱してやるぜ~!
朽ちたミイラ:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[2,3,4,6,7,9,10,10,10]+9[5,6,9] → 19

GM:ほんとに回ってしまった
朽ちたミイラ:手番ですが待機。
水無川 枝垂:すいません…… 侵蝕51→57
小田島 佐強:かなしみ……
GM:続いて行動値5、浅月さんの手番です。
浅月 透:敵は打つぜ4d
浅月 透:マイナーなし
浅月 透:共心術/コンセントレイト:ウロボロス+原初の赤:絶対の恐怖 侵蝕+6
GM:妨害無し!判定ドゾ!
浅月 透:4dx7+8+1
DoubleCross : (4DX7+9) → 10[1,2,6,7]+10[10]+5[5]+9 → 34

GM:すげえ!
小田島 佐強:さっすが!
浅月 透:おう、ジャンプしてみろよ
朽ちたミイラ:ど、ドッジ~~~~
朽ちたミイラ:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[2,4,5,6,7,8,8,9,10]+6[6] → 16

朽ちたミイラ:無理!
浅月 透:4d10+2d10+1
DoubleCross : (4D10+2D10+1) → 26[7,9,3,7]+16[10,6]+1 → 43

浅月 透:装甲無視。対抗種でHP-3
朽ちたミイラ:うげ~~~!!!
朽ちたミイラ:HP0
朽ちたミイラ:だが……
朽ちたミイラ:《不滅の妄執》
小田島 佐強:なるほどね!
GM:そして、ここで不滅の妄執が使用されたので解除条件を開示します。
浅月 透:クソがよ☆
GM:解除条件は「このEロイスを所持しているエネミーの名を知っているキャラクターの攻撃判定が成功する事」です
虹咲 奏:真名……!
浅月 透:枯れ木マン!!
虹咲 奏:枯れ木マンwwwww
GM:不正解!この100万円は没収です
水無川 枝垂:没収されてる
水無川 枝垂:小田島さんの報酬が
小田島 佐強:銀行口座がー!
浅月 透:そ、そんな…
GM:では最後に枯れ木マンの手番。
朽ちたミイラ:《時空の裂け目》異空間へPCを取り込む。
GM:これをもって本戦闘は終了となります。
小田島 佐強:ウワーッ
水無川 枝垂:イヤーーーーッ
小田島 佐強:異界で2000年過ごして肉塊になってしまう
水無川 枝垂:だれかデビルストリングをお持ちの方はいらっしゃいませんか
虹咲 奏:ないんだよ…
小田島 佐強:ないですねえ
浅月 透:マリシャス!!家に置いてきた!
GM:あったらバックトラックをしてもらう所でしたね、危ない
GM:では演出へ参りましょう

朽ちたミイラ:耳孔から伸びる蔦は全身へ絡みつき、ふらふらと立ち上がる。地面を踏みしめる度に朽ちた指先がボロボロと崩れている。
朽ちたミイラ:そのままゆっくり、ゆっくりと君達を見回す。
朽ちたミイラ:すぐさま攻撃してくるような様子は無いが──
小田島 佐強:「ちいっと大人しくしてもらいましょうか、ねっ!」
小田島 佐強:気合いをこめると、その両眼に一瞬、翡翠色の光が灯った。
小田島 佐強:「月の沙漠をはるばると 旅のラクダが行きました……♪」
小田島 佐強:すっと瞑目し、歌のようなものを口ずさむ。すると、足元にわだかまる影が、泡立つように動いた。
小田島 佐強:影に隠れた何か、ではない。光を吸いこむ闇そのもの――暗がりにおいては不可視と言い換えても良い何か。
小田島 佐強:「金と銀の鞍置いて 二つ並んで行きました……♪」
小田島 佐強:どんっ、と屋敷全体が揺れる。不定形の力が、ミイラを打った!
小田島 佐強:だが「やべ、浅いな」舌打ちする。
朽ちたミイラ:打たれ部位が、小田島の手ごたえに反して大きく崩れる。
朽ちたミイラ:朽ちた体は戦いに耐えられるものではない。だが、皮膚や肉、あるいは骨ごと崩れぽっかりと空いた穴から
朽ちたミイラ:まるで大量の蛆虫にも見える"植物の根"が蠢いているのが見て取れた。
水無川 枝垂:「――――」す、と。細く短く息を吸う。
『従者』:空中の結晶体が回転を速める。
『従者』:この脆性結晶は、水無川の感覚と同調しており、周辺空域を、埃一つに至るまで走査する。
水無川 枝垂:つまりはこの部屋。転がるミイラと死骸の数。
水無川 枝垂:それらを正確に知覚する。
水無川 枝垂:GM、合間に確認ですが、「現代風の服を着たミイラ」の格好が
水無川 枝垂:バス乗客の服装と一致しているかどうかは分かりますか?
GM:では、従者の走査により、彼らの服装がバス乗客のモノと一致する事が分かります!
GM:また
GM:現代風の服を着た人と時代がかった服装の人では状態が違う事が分かります。
GM:現代の人間は体内の養分を吸い上げられた、いわゆる干からびた状態ですが、時代がかった服装の人間は正しく時間を経てミイラ化しているようです。
水無川 枝垂:なりかたが違うんだ。
水無川 枝垂:ありがとうございます。
水無川 枝垂:(――樹木。養分を吸われている?)
水無川 枝垂:走査結果をもとに思考しながら、鞭のように、しなやかな細い腕を振り上げる。
水無川 枝垂:指先には同じ結晶で作られた血液の飛刀。
水無川 枝垂:必要最低限の、コンパクトな回転とともに、それを主のミイラめがけて投げ放つ。
朽ちたミイラ:その飛刀は命中すればミイラの手足など容易に切断する事が可能だっただろうが──
朽ちたミイラ:ぼこり、と空いた穴から溢れ出すように樹木が伸びた事でそれは枝を数本切り飛ばしてその軌道を僅かにずらして壁に着弾する。
水無川 枝垂:想像以上に動きが早い。走査と同時に攻撃すべきではなかった。「申し訳ありません、仕損じました」
虹咲 奏:「気に病むな」
虹咲 奏:ばさりと掲げた翼は、いつでも部下、あるいは協力者を護れるような態勢をとっている。
虹咲 奏:「動きを止められればいい。そして、今ので回避能力を持つことも解った」
虹咲 奏:「ならば、後は───」
虹咲 奏:「浅月。行けるな」
浅月 透:静かに頷く。
浅月 透:二人の攻撃とそれに対する相手の反応を見て。
浅月 透:「───へぇ」
浅月 透:「……あぁ、お前壊れる・・・し、防ぐ・・んだな。なるほど」
朽ちたミイラ:その言葉に反応したのか、音に反射的に動いただけなのか顔をそちらに向ける
浅月 透:思考を戦闘用に切り替える……というより、脳内に薬品成分を蔓延させることで理性を作り出す。
浅月 透:人間の脳は想像よりも与しやすく、外的要因で整えることは案外簡単だ。
浅月 透:「だったら」
浅月 透:良くできたモデルガンをミイラに向ける。
浅月 透:「……死ぬってことして・・・・・・・・いいよな?」
浅月 透:引き金を引く。
浅月 透:共心術。相手と自分に共感を軸とした精神的なパスを作ることで発動するソラリス由来の技術であり……浅月 透は、一方的な印象/偏見でこの接続が可能だ。
朽ちたミイラ:「──ァ"ァ"」声帯が震えた事で喉が崩れる。
朽ちたミイラ:聴覚はある。精神もある。なら、騙される。
浅月 透:相手のレネゲイドを騙す。発生するのは偽りの殺傷。
浅月 透:「死んでくれよ。一番楽だ」
浅月 透:吐き捨てるように。────お前なんて、見ていたくはないんだよ…こっちは
朽ちたミイラ:引かれた引き金に呼応するようにびくり、と大きく震える。
朽ちたミイラ:派手な衝撃はなく、音もない。
朽ちたミイラ:ちいさくカチリと響いた音が合図だったかのように、糸が切れたマリオネットのごとき唐突さで床へ倒れ伏した。
朽ちたミイラ:これが正しい形だ。こんなものが生きているわけがないのだから。
浅月 透:能力使用の反動で少しだけ内臓が暴れるが、問題はない。
浅月 透:「…やったか?」「いや、あっ…」
虹咲 奏:「……結局、攻撃せざるを得なかったな」
水無川 枝垂:「倒した……のでしょうか?」
水無川 枝垂:そもそも、他の二人が何をしたのかが分からなかったのだが。
小田島 佐強:「うひゃ~、浅月さんもやっぱプロなんですねえ。さっきとは別人みたいじゃないですか」
浅月 透:「やめて!持ち上げないで!不安になるから!!」
小田島 佐強:(強い分、重い呪い背負ってそうだなあ、この人……)お節介ながら、そんな心配を抱いた。
小田島 佐強:「あはは、ギャップ凄いっすね!」
小田島 佐強:浅月さんが何をしたのか、佐強には詳しいことは分からないが、強い呪いだな、ということは感じた。
水無川 枝垂:「そうですね……ふふ」 印象のころころ変わる相手に小さく笑う。
浅月 透:「つか、出られるか?」あたりを見る。
虹咲 奏:「封鎖された扉はどうだ?通れそうか」
虹咲 奏:浅月さんとほぼ同時に声に出す。
GM:封鎖している植物はミイラの生死と連動しているわけではないのか、まだ戸は固く閉ざされたままだ。
水無川 枝垂:「まだ……ですね」
水無川 枝垂:「それと、服装を照合しました。……あちらの方々がバスの乗客です」
虹咲 奏:「よくやった。水無川」
小田島 佐強:「む。それじゃあ、何とかして脱出路を確保して、この人らを運び出さないとですね」
虹咲 奏:「ああ。助け出さねばな」
浅月 透:「生きてるなら…治療はできるだろ。たぶん」
小田島 佐強:「そうっすね、体の衰弱ならオレが何とか出来ると思います」
小田島 佐強:「まあ……オレたちみたいに、呪いを背負う可能性もあるから、できる限りは現代医療に頼りたいトコですけど」
小田島 佐強:「体が治って……それで、意識が戻るなら、もっと良いんですが」
虹咲 奏:「……呪い、か」小さく呟く
小田島 佐強:それは厳しそうだなあ、という声音。
水無川 枝垂:「輸送ヘリを早急に手配いたします」
水無川 枝垂:「廃村ですから、降りる場所には困らないでしょう」
浅月 透:「ああ、とりあえず出口を作るかぁ~」
GM:事態が一旦落ち着いた、と空気が緩み始めた時。小さく、消え入るような声が響いた。
GM:「あ……りがとう……ありがとう……」
GM:「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」
GM:声の出所はもはや探るまでもない。
GM:周囲に転がっていた人々の首が君達の方へ向いている。
虹咲 奏:全員を庇うように立つ。
虹咲 奏:両翼を広げ、皆を護るように。
GM:彼らの全てが胡坐をかいていたミイラのように微笑んでいた。
浅月 透:「ひっ…」
水無川 枝垂:「――――、――」
水無川 枝垂:息が止まる。
小田島 佐強:「まだご本尊は健在ってことか」
小田島 佐強:怖くないわけではないし、気味も悪い。
GM:声が響くたびに、君達の意識が少しずつ削られていくような感覚。
GM:声は重なり、やがて耳が痛くなるほどの大合唱となっていく。
虹咲 奏:「……そうだろうな」
虹咲 奏:「人を喰らう神が」
虹咲 奏:「ここにはいると」
水無川 枝垂:「――――ぁ、あ。あ……!」 強力な聴覚感知が徒になる。
GM:その声に君達の意識は更に強く揺さぶられる。
浅月 透:「は?…あああ!?」
浅月 透:「クソ、が…!!」自分に催眠をかけるが──間に合わない。
虹咲 奏:「水無川!浅月!」
水無川 枝垂:身を抱き、耳を抑え、合唱に呑まれるように膝をつく。
小田島 佐強:「腹が空いたって訴えてんのか……」額に冷や汗が浮かぶ。
虹咲 奏:「く」音波攻撃も、ある程度ならば抑えられる。
虹咲 奏:そして、庇うことも可能だ。だが
虹咲 奏:(多すぎる・・・・一人の攻撃では・・・・・・・───)
小田島 佐強:どんっ、と浅月さんの肩を叩く。「しっかり! お嬢さんも! ああ、ちくしょう……」
小田島 佐強:「人を喰うなら、こいつの飢えを満たしてやりゃいいのか? ――ああ、くそ、さすがにうるせぇ!」
浅月 透:自身の精神状態が思っているより”悪くなかった”……ゆえに効き目が薄い。堕ちていく。
水無川 枝垂:一瞬、それでも踏み止まろうとしたが。
水無川 枝垂:下げた視線が、薄笑いを浮かべた枯れた首の目と合う。――ぷつん。
小田島 佐強:わぁん、と耳穴いっぱいに音が鳴り響く。ありがとう、ありがとう、ありがとうありがとうありりがとうとうとうとうとうああありりりりがががががととととととうううううううう
小田島 佐強:あああああああああありがりがりがりがりがりがととととととうありありありがありがありがとうぉぉぉぉぉぉぉありがとうありがとがとがとがとがとがとがとがとがとがとがとがとう
小田島 佐強:ありがありがとありがとうありがとうあり――――――――――――がとうありがと――ぅ――――うぉぉぉああああアアアアああああありがりがりがガががガががが――と――――――ゥ――――――ぅ――――――
小田島 佐強:ッ
GM:その合唱が鼓膜を破かんばかりの音量へと達した瞬間──君達の意識は完全な空白となった。

GM:シーンを終了します。ロイスと購入が可能………購入???
GM:事前準備という事にしましょう
GM:とにかく可能です。どうぞ
水無川 枝垂:購入! こいつを待ってたんだ!
虹咲 奏:なんと、社会は1。ボーナスダイスなし。なので
虹咲 奏:応急手当でも買いましょうね
虹咲 奏:その前にロイス
水無川 枝垂:協力者/浅月透/興味:○/不安/ロイス
小田島 佐強:同行者 浅月透 ●P:頼もしい/N:頼りないかもしれない
虹咲 奏:協力者/小田島佐強/感服:○/脅威/ロイス
浅月 透:水無川 枝垂 連帯感〇/不安  下手なことができねぇ…
虹咲 奏:1dx+1>=8
DoubleCross : (1DX10+1>=8) → 2[2]+1 → 3 → 失敗

水無川 枝垂:購入。本人は従者の効果でダイスマイナス3。能力値3なのでちょうど相殺。
小田島 佐強:同行者 水無川枝垂 ●P:心身を大事にしてほしい/N:尊敬しちゃうなあ
虹咲 奏:以上!
浅月 透:手配師使用。
水無川 枝垂:手配師を使用! 狙うはボルトアクションライフル!
浅月 透:強化ビジネススーツ
水無川 枝垂:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 4[2,4,4]+1 → 5

小田島 佐強:虹咲さんのことはまだよく分からないので保留
浅月 透:7dx10+1>=19
DoubleCross : (7DX10+1>=19) → 10[1,1,2,3,4,8,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

虹咲 奏:つっよ
浅月 透:たいあり
GM:やば……
水無川 枝垂:あーもう!
浅月 透:着ます。これで交渉11
水無川 枝垂:どうせこの中で財産使う暇ないだろ! 財産10つっこむ!
浅月 透:エリート~!!
GM:購入了解です!
水無川 枝垂:ギャランティプラス分(企業単位で受けてるからね!)
『従者』:そして応急手当。
『従者』:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[2,8,9] → 9

『従者』:買えました。
小田島 佐強:普段ならUGNボディアーマーしか選ばないが、佐強はUGNと関わりが薄いので、応急手当セットを買います
水無川 枝垂:うちの従者、購入強いんですよね……
虹咲 奏:えらい……
GM:ナイスだ……
虹咲 奏:ボディアーマーを買うFHとは大違いだ
小田島 佐強:1Dx=>9
DoubleCross : (1DX10>=9) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗

小田島 佐強:???
GM:悲しみ
小田島 佐強:まあダメでしたね。コンセ無形するのもなんだし、これで終了。
虹咲 奏:社会1どうし仲良くしような
小田島 佐強:へへ……

▼ミドル2『水柁村』

GM:シーンプレイヤーは水無川さん、他登場可です。登場侵蝕をお願いします
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(41 → 46)
水無川 枝垂:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 1[1]+57 → 58

小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 1

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を1増加(53 → 54)
水無川 枝垂:侵蝕差が控えめだ
小田島 佐強:事態がハッキリしてかえって落ち着いたのかもしれない
浅月 透:52+1d10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+6[6] → 58

浅月 透:あわわ

二千年前は我国有史時代にて其時代に食人風習ありたりとすれば、多少之を証明する口碑なかるべかからざるにひとつも
歴史上紀伝上に其痕跡を残さざるは、当時全く風習の絶えし事明かなり。
即ち大森介墟は絶滅したる風習の偶然再発したるまでに過ぎして、
之を以て直に日本古代食人の時代と認むるは、実に之に過ぎたる過はあらざる可し。

【寺石正路 一八八八年 東京人類学会雑誌 四巻四十三号】

GM:──涼やかな風鈴の音が鳴るたびに、君の顔を風が優しく撫でる。どこかで小さく誰かの話声と、パチパチ火の粉がはじける音がする。
GM:君達は穏やかな空気の中、その音に優しく揺り起こされた。
浅月 透:「────あ?」
浅月 透:覚醒。気分は普段に輪をかけて最悪。瞼を開きたくない。
虹咲 奏:「……」何かを呟く。そして、目を開ける。
小田島 佐強:「むーん、不覚を取っちまったなあ」
小田島 佐強:むくり、身を起こす。
水無川 枝垂:「………」うつ伏せに、その場に倒れ込んでいる。目の前の指を、確かめるように動かす。
水無川 枝垂:何度か確かめると、近くの壁を支えにするように、身を起こす。
虹咲 奏:ゆっくりと身体を起こす。
虹咲 奏:「みな、意識はあるか」
浅月 透:「……」なんとまだ目を瞑っている。
小田島 佐強:「お、浅月さーん。大丈夫っすか?」軽く肩をゆさぶる。
水無川 枝垂:「……。はい」
虹咲 奏:あの場にいた三人が共にいるのを見て少しだけ安堵する。
小田島 佐強:「なんか辺りはのどかな風景だから、眼ェ開けても大丈夫っすよー」ゆさゆさ
GM:周囲を見渡せば、そこが木造りの日本家屋──座敷のような場所であることが分かる。
浅月 透:「──ボゴッフ」胃が揺れる。慌てて起きる。
浅月 透:「いやだー!覚めたくない!」
虹咲 奏:「……そう言うな。ここで寝続ければ、それこそ何が起きるかわからん」
小田島 佐強:「わははは! そんなこと言ってたら、『時計仕掛けのオレンジ』の刑っすよ!」
小田島 佐強:浅月さんのまぶたを引っ張ろうとします。
浅月 透:「さらっと怖いこと言わないでよぉ…」辺りを見回す。
水無川 枝垂:長い髪を前に垂らして、表情を隠す。青ざめた顔色を隠す。
水無川 枝垂:「一体……、何があったのでしょうか」
水無川 枝垂:三人の変わらぬ様子を確認すると、深く細く深呼吸を一つ。
GM:先刻までの光景とは似ても似つかぬ、平和な場所だ。どこからか米の焚ける匂いがする。
小田島 佐強:「ありゃ? 煮炊きしている方がいらっしゃる?」鼻をひくつかせる。
虹咲 奏:「……」眉がしかめられる。
水無川 枝垂:普段通りの微笑に戻る。「廃村でも廃屋でもないようですね」
浅月 透:「あぁ、どこだここ…?」
虹咲 奏:「……出来れば状況を整理したい」
虹咲 奏:「あの時、何が起こった?」
浅月 透:「あー…あのミイラを仕留めて。いや仕留めそこなってか…それから」
水無川 枝垂:「そのミイラから……声が」
小田島 佐強:「ミイラたちからありがとう攻撃を受けて、意識を持ってかれましたね」
虹咲 奏:「ああ。あれは攻撃だった。そう認識していいだろう」
小田島 佐強:「なんだっけなー、どっかの工場で『ありがとう』を何万遍も聴かせられるって激しい拷問を受けたお菓子がありましたね」
小田島 佐強:「あのお菓子の気持ちが今ならよく分かるっす!」
水無川 枝垂:「何度も、聞きたいものではありませんね」
浅月 透:「うへぇ…思い出すとまた気分が…」
虹咲 奏:「……どうやら」
虹咲 奏:「誰にも精神汚染の兆候はなさそうだな」
虹咲 奏:以前、『声』を通して自傷衝動の侵食を受けたことがある。
水無川 枝垂:「となると。気を失っている間に、転移させられた……」
水無川 枝垂:「あるいは夢でも見ているのか、でしょうか」
浅月 透:「だな…」
GM:小さく、襖が開かれる音。
???:「あ……皆さん、お目覚めですか」
GM:襖の向こう側から安心したように小さく微笑んだのは着物に身を包んだ少女だ。
虹咲 奏:「………」警戒を崩さない。
虹咲 奏:いつも通り、その心の色と、ニオイを見る。
虹咲 奏:《七色の直感》《猟犬の鼻》
GM:少なくとも、害意は感じ取れない。至極落ち着いた様子だ。
虹咲 奏:それでも、先ほどのミイラの件もある。
虹咲 奏:気を緩めないに越したことはない───そう判断する。少なくとも自分だけは。
小田島 佐強:「あらまあ、最近はよくべっぴんさんに会うこと」
小田島 佐強:と言いつつ考える。わざわざたおやかな乙女の姿を取るということは、怪異がこちらを油断させる手かもしれない、と。
浅月 透:「あの、ええと」どう話し出そうか。
水無川 枝垂:「この家の、住人ですか?」
???:「あ……はい。石凪照子(いしなぎ しょうこ)と申します」
水無川 枝垂:「それは、失礼しました。勝手に上がり込んでしまい」
石凪 照子:「あ、いえ!」胸の前で手を軽く振る。
石凪 照子:「私共が勝手ながらここへ運ばせて頂いたのです」
石凪 照子:「山中で倒れておられる皆様を見かけた時は本当に驚きましたが……」
虹咲 奏:「……では、あなた以外の住民が」
虹咲 奏:「共に、我々を運んだと」
石凪 照子:「ふふ、私一人で運ぶのは流石に無茶ですから。村の男性方にも手伝って頂きました」
石凪 照子:「皆様見た所、大きな怪我もしていらっしゃらない様子でしたので、ひとまずここでお休みいただくのが良いかと判断しましたが……」
浅月 透:「村…」
浅月 透:「……」少し考えこむ。
虹咲 奏:「山中、か」
小田島 佐強:「おー。それじゃあ、後でお礼に行かなくちゃあな」
小田島 佐強:「この家はお嬢さんがお一人で?」
石凪 照子:「いえ、父と二人で暮らしております。先祖の残した屋敷でして、二人で過ごすには些か広いですが」
小田島 佐強:「はああ、それじゃあご挨拶しなくちゃ」
虹咲 奏:「……質問攻めですまないが」
虹咲 奏:「この村は───」
石凪 照子:「はい?」首を傾げる
虹咲 奏:そこまで言って、考え込んでいる様子の浅月に目をやる。
浅月 透:視線に気づくが、こちらはまだ推測を事実にしたくない。が、聞くべきか。
水無川 枝垂:「?」 何か気付いたのか、という目で浅月さんを見る。
浅月 透:「あ、あのー」
浅月 透:「この村の名前って、もしかして」
浅月 透:「────”水柁村”だったりします?」
石凪 照子:「え?」
石凪 照子:困惑したように眉を顰める。
浅月 透:「いや、ちがうかぁ!」
浅月 透:「あはは!忘れてもらって──」
石凪 照子:「それはそうですが……皆様、この村へお越しになる為にここに来られた訳ではないのですか?」
虹咲 奏:(……やはり)
水無川 枝垂:「……!」目を丸くしている。
浅月 透:「……」変な汗がずっと出っぱなしだ。
小田島 佐強:「いやー、それで合ってますよ!」
小田島 佐強:「ちょっくら道に迷って行き倒れかけていたみたいで。お恥ずかしい~」
小田島 佐強:「このご恩は謹んでお返しいたします」手を合わせ、拝む仕草をする。
石凪 照子:「ふふ、そんな大げさにしないでください。行き倒れてる方をみれば誰だってそうします」
虹咲 奏:「お手を煩わせてしまったようで申し訳ない。水柁村の調査に来たのだが」
虹咲 奏:「彼の言うとおり、道に迷ってしまってな」
石凪 照子:「まあ、調査。お仕事中に災難でしたねぇ」襖の奥から湯飲みが乗せられた盆を持って部屋へ入る。
石凪 照子:「ひとまず、水分を取る事が先決です。こちらどうぞ」そう言って一人一人の前に湯飲みを並べていく
虹咲 奏:「……ありがたく」水分だけならば、問題はない。食物を出された時は断るしかないが。
浅月 透:「ど、どうも」
水無川 枝垂:「何から何まで、ありがとうございます」
水無川 枝垂:他の人に動きを合わせる。驚いては居るが、表情には出さない。
小田島 佐強:「やー、こりゃまた良い湯加減で」
浅月 透:飲んだら戻れなくなったりしないよな…
小田島 佐強:(白湯とはいえ水分。この土地のモンを口にしていいかは怪しいけど……)
小田島 佐強:(ま、何かあったら、何とかしましょ)
小田島 佐強:ごくり、白湯を口に含む。まろやかな温かさが、体の緊張をほぐするようだ。
虹咲 奏:じ、と小田島の様子を見る。
虹咲 奏:心霊現象。『怪異』と関わってきたならば、
虹咲 奏:恐らくこの手のレネゲイド・ジャームの強いるルールには慣れているはずだ。
小田島 佐強:生き物のようにするりと喉へ、胃へとすべり落ち、腹を包むようなぬくもりが広がる。
小田島 佐強:良い気持ちだ。怖いくらいに。
小田島 佐強:「けっこうなお手前で」
浅月 透:それを確認して飲む!
虹咲 奏:自らもゆっくりと嚥下する。
水無川 枝垂:今更ながら正座の姿勢をとり、静かに口に含む。
浅月 透:喉は普通に渇いていた。朝から飲まず食わずだったし。
水無川 枝垂:思っていた以上に冷えた身体に、熱が入ってくる。
水無川 枝垂:「はあ……」
水無川 枝垂:「有難うございます」
石凪 照子:「見てくれだけが立派な屋敷で……ろくなお構いができなくてごめんなさいね」その様子を見て嬉しそうに微笑む
石凪 照子:「皆様、ご気分がよろしいようなら夕餉の用意もありますが……如何なさいますか?」
浅月 透:「あ、もうそんな時間なのか」
小田島 佐強:「うわー、至れり尽くせりとはこのことっすね!」
虹咲 奏:「……ああ、私は食が細い。出る前に十分食べてきたから必要ないが」
虹咲 奏:「彼らは空腹のはずだ。構わなければ出してやってくれ」
小田島 佐強:(白湯も飲んだから、もうメシ食っても同じだろ)あきらめ!
小田島 佐強:「うーん虹咲さん相当燃費いいんっすね」
小田島 佐強:「昼食時からずいぶん経っているはずなのに……」
虹咲 奏:嘘を吐いている。相当の空腹だ。
虹咲 奏:それでも、見せるわけには行かない。彼らには。
水無川 枝垂:「嬉しいご提案ですが……その前に、村を回らせていただいてもよろしいですか?」
水無川 枝垂:「助けた頂いた方に御礼もせず、お世話になるのは心苦しく」
石凪 照子:「あ、そうですよね。すみません、お客様をお迎えするなんて久々でつい舞い上がってしまいました」ちら、と外へ視線を向けて
石凪 照子:「ええと……」
石凪 照子:「もう1時間もすれば"負い人捕り"が始まる刻限ですので……すぐにお戻りになる事をお勧めします」
浅月 透:「なんて?」
虹咲 奏:「”おいひとどり”……?」
石凪 照子:「名尋祭の前夜祭のようなもので……皆様の調査とはこれの事ではなかったのでしょうか?」
小田島 佐強:「ありゃ、お祭りが近いんすか」
小田島 佐強:「負い人にされんのは、さすがに勘弁っすね。いやー、オレたち、見つかるのがもう少し遅かったら捕まってたわけだ」
小田島 佐強:「オレたち運が良かったですね! わっははははは!」
水無川 枝垂:(小田島さまはご存じなのでしょうか)
虹咲 奏:そう言えば。支部との通信を密かに試みる。
虹咲 奏:森岡ならば、資料から見つけられるかもしれない。
GM:ザ──ザ、ザザザ──。
GM:繋がらない訳ではないが──ノイズが酷すぎる。
虹咲 奏:(通信は無理か)
虹咲 奏:「予習が足りていなかったようだ。不勉強で申し訳ない」
浅月 透:「そっかぁ」目が死んでる。
浅月 透:「(行きたくねぇ~~~)」
水無川 枝垂:「では、気を付けさせていただきます」
小田島 佐強:「あー、照子お嬢さん、一応確認しときたいんですけど」
石凪 照子:「いえ、とんでもない。時間までにお戻り頂ければ何の問題もございませんので、どうかお気になさらず……はい?」
石凪 照子:小田島へ視線を向けて首を傾げる
小田島 佐強:「その言い方からすると、〝負い人〟は、あらかじめ決まった人を恵方に立たせて迎えに行く――って方式じゃないんですね?」
虹咲 奏:「………」黙っている。……わからないのだ!専門的すぎて!
石凪 照子:「ええ……その、都会の方々の前でこのような事を口にするのは少々気恥ずかしいのですが」
石凪 照子:「"負い人捕り"は、名尋祭で主役を担う"負い人"という役柄に据える人物を文字通り捕らえて決めるのです」
小田島 佐強:「ですよね。最初はオレが今言ったような風習かと思ったけど、どうやら違うようなので確認させていただきました」
小田島 佐強:「じゃ、時間までにバッチシ帰ってきます!」ニコッ
石凪 照子:「はい──あ、申し訳ございません。お出かけになる前に、皆様のお名前をお聞かせいただいても?」
浅月 透:なんもわからんから愛想笑いだけしてる。
水無川 枝垂:「これは重ね重ね、すみません」
水無川 枝垂:「水無川と申します」
浅月 透:「あー、すいません。助けてもらっておきながら」
浅月 透:「浅月。浅月透です」
小田島 佐強:「こりゃ失礼! 申し遅れました、小田島佐強です!」
虹咲 奏:「虹咲、奏だ」
石凪 照子:「ありがとうございます。私は石凪照子、父は──」
GM:その時、小さく開いたままだった襖がガラリと乱暴に開かれる。
石凪 弘:「……………」
石凪 弘:人相の悪い男が開いた襖から君達の事を見下ろすようにねめつけた。
小田島 佐強:「あっ、家主の方ですか? 助けていただき、ありがとうございました!」
小田島 佐強:ぺこり、満面の壊顔でお辞儀。
石凪 弘:「目が覚めたなら、早く出て行ってくれ」小田島の笑顔にも仏頂面のまま言葉を返す。
小田島 佐強:「おお、超正論」
石凪 照子:「お父さん!」膝立ちになって声を上げる
浅月 透:「おいっ」
石凪 照子:「宿も無いのにこのような刻限からこの人達を放り出せと言うのですか?」
石凪 照子:立ち上がってバシ、と男の肩を叩く。
小田島 佐強:(思ったより気が強い。大和撫子!)
石凪 弘:「………………」不機嫌そうに眉を顰めるが、それ以上は何も言わず。
石凪 弘:「あまりうろつくな」それだけ言って踵を返した
浅月 透:「(まぁどう考えても怪しいからな…)」
虹咲 奏:「……軒を貸してもらい、感謝する」
小田島 佐強:「はい! なんだ~、お父さん男前じゃないですか~」ヨイショしておく
水無川 枝垂:「既にお世話になってしまっていますが……ご迷惑にはならないよう、いたします」
浅月 透:「(胃が痛いよう~)」
浅月 透:ペコペコする。
石凪 照子:「……申し訳ございません。無愛想ではあるのですが、悪人では無いのです」はぁ、とため息を吐いて君達へ頭を下げる
浅月 透:「いや…まぁ普通だろ」
浅月 透:「若い娘がいる家にこんな怪しい連中が来るの…いやだろ」
小田島 佐強:「むしろいいお父さんっすね!」
虹咲 奏:「………そうだな」『いいお父さん』を聞いて
小田島 佐強:「水無川さんだけならまだしも、怪しい風体の男三人を、父一人娘一人の家へ……」
小田島 佐強:「危ない。危なすぎる!」
水無川 枝垂:「ううん、怪しいわけではないのですが……ご心配をおかけしてしまっていますね」
水無川 枝垂:困ったような、愛嬌のある微笑みを浮かべる。
水無川 枝垂:「ですが、祭礼の邪魔になるのも申し訳ありません。本日は、ご好意に預からせていただくと思います」
石凪 照子:「……皆様、お優しいですね」父を悪く言われなかった事に嬉しそうに微笑んで立ち上がる。
石凪 照子:「さて、あまりお時間を頂く訳にも行きませんからどうぞ村をご覧になってきてください」
石凪 照子:「私はその間に夕餉の用意をしておきますので」
小田島 佐強:「ふむ。台所のお手伝いは……むしろ居た方が邪魔っすかね?」
水無川 枝垂:「小田島さま、"男性が台所に入るものではありません"よ」 石凪さんにも確認するように。
石凪 照子:「ふふ、ええ。どうぞお気になさらず」その言葉に頷く
小田島 佐強:「へへ……申し訳ない……」
小田島 佐強:「じゃ、村の方々にお礼とご挨拶、してきますか!」
浅月 透:「ま、とりあえず出てみるしかないか…」
虹咲 奏:「……」
虹咲 奏:「行くぞ」
虹咲 奏:短くそれだけ言って、立ち上がった。

GM:シーンカット。ロイス取得のみ可能です
虹咲 奏:ロイスどうしたもんかな
小田島 佐強:ロイス保留です。
水無川 枝垂:小田島さんに取ります。すごいな~って思ったので
小田島 佐強:やったー
浅月 透:残り2枠。保留で
虹咲 奏:とりあえず保留します 以上
水無川 枝垂:専門家/小田島佐強/感嘆:○/不安/ロイス
水無川 枝垂:以上~

▼ミドル3『負い人捕り』

GM:シーンプレイヤーは小田島さん、他登場可。出る方は登場侵蝕をどうぞ
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 9

小田島 佐強:きゃー
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(46 → 51)
浅月 透:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+1[1] → 59

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を9増加(54 → 63)
水無川 枝垂:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 1[1]+58 → 59

小田島 佐強:ダイスボーナスだぜ
水無川 枝垂:これはボーナス欲しかったな~
虹咲 奏:59が二人!

GM:石凪家を出て、君達は畦道を歩いていく。あたりは少しずつ薄暗くなっているようだ。
GM:田畑が広がる中で、ぽつりぽつりと民家が見える。
浅月 透:「…村だな」
水無川 枝垂:「そして、夕暮です」
小田島 佐強:うーん、電柱とかあります?
GM:無いですね
小田島 佐強:コイン精米所とか、コンバインとか、コンクリートの水路もありません?
虹咲 奏:「水無川。先ほどの小田島にかけた言葉は」
虹咲 奏:「やはり、今の年代を探ろうとして、か?」
水無川 枝垂:「ああ……察されていましたか」
浅月 透:「…やっぱり、そういう」沈んでる。
浅月 透:「タイムマシン的なやつなのか???嫌すぎる……」
小田島 佐強:「へへ、水無川さんナイス!」
水無川 枝垂:「まさか。小田島さまほどではありませんよ」
水無川 枝垂:「まさしく立て板に水というご様子でした。こういったことの専門なのですか?」
虹咲 奏:「その辺りの知識には私も明るくない」
虹咲 奏:「だから、助かっているよ」
小田島 佐強:「あ、負い人捕りのことっすかね?」
小田島 佐強:「負い人って単語には心当たりあったんで確認しましたが、まあオレが予想していた通りだったみたいで」
浅月 透:おんぶされた人を追いかけるイベントとかじゃないんだ…
小田島 佐強:共同体の厄を負わされるから、ある意味おんぶだよ
水無川 枝垂:怖いんだよ
浅月 透:「物騒なやつ?」
小田島 佐強:「簡単に言うと、生け贄っすね」
小田島 佐強:FGOのアンリマユみたいな感じ
小田島 佐強:「負い人、またはおにやらい――追儺(ついな)の儺で儺負人(なおいにん)」
虹咲 奏:「『ついな』の『な』……」全くわからないので相槌を打っておく。
浅月 透:「生贄って…いつの時代だよ」
浅月 透:「いつの時代だよ~~!!」
小田島 佐強:「共同体を維持するための、犠牲の羊。時代が下ると負い人を金で雇ったり、あらかじめ用意したりしてたんですが」
小田島 佐強:「照子お嬢さんの話からすると、ここはまだ近い村の人間や、旅人を捕まえて使っていた、やべえバージョンの方みたいっすね!」にこっ
水無川 枝垂:「浅月さま、村人に聞いてみてはどうでしょう」
浅月 透:「あ、はい」
水無川 枝垂:「こう……落ち着いていらっしゃいますし」
浅月 透:「え?誰の何が?」
水無川 枝垂:浅月さまが、と手で指し示す。
GM:辺りを見渡せば農作業の後片付けをしている村人がちらほらと見える。しかし、どれだけ目を凝らしても君達に馴染みある"現代"を感じさせる構造物は見つける事が出来ない。
浅月 透:口をもごもごさせてから、村人のほうに視線を向ける。
小田島 佐強:「あ、追儺ってのは節分の豆まきの原型っす」
浅月 透:「へ、へぇー。そ、そうなんだぁ~」行きたくない!
虹咲 奏:「私の不勉強で手をかけさせているな。すまない」
浅月 透:村人のほうに向かいます。
浅月 透:そそくさと畑近くの村人に声をかける。
水無川 枝垂:手を振る にっこり
小田島 佐強:ぶんぶんと大きく手を振っている。応援。
浅月 透:「あ、あの~」
GM:君が声をかけると、農具の片づけをしていたがたいの良い男性が顔を上げる。
GM:「おお!あんたら、目ぇ覚めたんかい!良かったなぁ、怪我ぁなくて!」
GM:「もう出歩いて大丈夫なんか?」
浅月 透:「あ、や…」
浅月 透:「と、とりあえずは」
浅月 透:「助けてくださりありがとうございました…いや、ほんと」
GM:「気にすんなよぉ、あんなバタバタ倒れてる人放っておいたら儂らにバチが当たるわ!」快活に笑う
浅月 透:「あ、あはは」
GM:「あ、んで。何か用だったんかいな?俺ぁよう喋りすぎッてかみさんにも怒られてなぁ」
浅月 透:「えーと、そのお礼と…」
浅月 透:「この村のことを聞けたら…なんて」
GM:「村の事ぉ……?そりゃ構わねえけどよ、何を聞きてぇんだ?」
浅月 透:「え”…!(やべ、なんも決めてなかった)」
浅月 透:「じゃ、じゃあ祭り?についてとか?」
GM:「じゃあってあんた……あ、ちょっと待ってろ。思い出しついでに」
GM:怪訝な目を向けながらも、男性は畑近くの川に付けてあったざるを引き上げて、中にあったトマトを君へ放り投げる。
GM:「奥の人らも呼びゃいい。あんた一人が聞きたいわけじゃないんだろ?」
浅月 透:「うおっ!」
浅月 透:「あー」視線を送る。
GM:「いや、別に無理にとは言わねえよ」ひらひらと手を振る
虹咲 奏:「大丈夫か、浅月?」
虹咲 奏:視線を受けて歩いてくる。
浅月 透:「えーと、そう!」
浅月 透:「この人がこの村の伝統なんかの調査をしてまして」
浅月 透:「俺はその助手なんです」民俗学的なやつですね。とか言い出す。
虹咲 奏:(学者にされてしまったな……)
小田島 佐強:(あんま大人数で行ってもなんだし、ここは待機しとくか)見守りの姿勢。
GM:「はぁ……学者さんか。困ったなぁ……俺ぁ先生さんにお話しできる程詳しい訳じゃねえぞ?」
GM:「祭りは勿論知ってるけどよ、成り立ちだとか詳しい事はじじばば共の領分だからなぁ」
浅月 透:「いや、こういうのは現地の人の言葉も重要ですよ」適当。
小田島 佐強:(そうそう、民俗学はフィールドワークっすからねー)後方腕組み
虹咲 奏:「ああ。資料だけではわからないことも多い。そのための調査だからな」
GM:「祭りっつーのは名尋祭の事で……神様の名を尋ねる祭りなんだと」
GM:「他の場所と同じように、俺らの村も守り神さんが居るワケだ」
GM:「だけど、俺ら……つーか先祖だな。俺らの先祖はその神様の名前をすっぱり忘れちまったんだとさ」
GM:「だから俺らはその神様に謝って、お供えをして、どうかもう一度名前を教えてくださいってお願いする訳だ」
GM:「俺が分かるのはこのくらいかねぇ」
虹咲 奏:「なるほど……いや、充分だ。ありがとう」
浅月 透:ペコペコします。
水無川 枝垂:「いつ頃から行なっていらっしゃるのですか?」
浅月 透:「うおっ」
水無川 枝垂:背後から顔を出す。「今年の歴が……ええと、何年だったでしょう」
GM:「ん……おお、そうだな。今が昭和の24年で……じい様のじい様が祭りに参加した時の話を聞いたことがあるから……ええと、何年だ?」腕を組んで首を傾げる
小田島 佐強:(ふわっとしてるな~)一人待つのも何なので、ポッケに手を入れながら近づきます。
水無川 枝垂:「何世代も前から引き継いでおられるのですね」
水無川 枝垂:「ありがとうございます。たいへん興味深いお話でしたね、先生」 と虹咲さん(民俗学教授)を見上げつつ。
浅月 透:「(やっぱ過去かぁ…えぇ、どうしよう…)」
虹咲 奏:「ああ。優秀な助手がいて助かっている」
GM:「おお、役に立てたなら良かった良かった」農具の片付けもちょうど終わったようだ。
GM:「……しっかし、祭りがいつから始まったか、か。考えた事もなかったなぁ」そう呟いて籠を背負った
GM:「んじゃ、あんたらも気を付けて戻んなよ。もう暗くなるからな」
水無川 枝垂:御礼を言いつつ、その姿を見送る。
浅月 透:「うーん、あんまり詳しいことはわかんなかったな…」
小田島 佐強:「お疲れさまーっす!」
小田島 佐強:「いやー、昭和24年とはビックリっすね」
虹咲 奏:「…神の名を尋ねる」
虹咲 奏:「神の名、か」
水無川 枝垂:「親切な方々で助かりましたね」
浅月 透:「村人が覚えてないならどうしようもなくないか…」
浅月 透:「終わった…」
虹咲 奏:「よそ者は排斥されるか歓迎されるか」
虹咲 奏:「昔、読んだ本に書いてあった」
小田島 佐強:「そうそう」虹咲さんに同意して。「もうオレらが負い人だからかもしれないっすよね」
水無川 枝垂:「恐ろしいお話ですが……」
水無川 枝垂:「その場合、我々はどうすれば助かるのですか」
浅月 透:「ま、まだ実際にタイムスリップしたとは限らないし…」
虹咲 奏:「……あの部屋にいた『ミイラ』の意図は」
虹咲 奏:「その為か?生贄を、送り込む……?」
小田島 佐強:「どうでしょ? 村の人らはオレたちを生け贄にする気かもしれませんが……」
小田島 佐強:「あの名もなき神さまは、名前を当てて欲しいだけかもしれませんよ」
浅月 透:「こう、エフェクト空間だったらムリヤリ破壊とか…できたら、いいなぁ」
浅月 透:「ほんとぉ???」
小田島 佐強:「生き延びるにせよ戦うにせよ、名前を探るのは重要だと思います」
小田島 佐強:「名を暴けば正体がつかめるものですから」
水無川 枝垂:「私は、こういった状況について、経験が多くありません」
水無川 枝垂:「……皆さんのご判断が頼りです」
虹咲 奏:「……実際のところ……」
虹咲 奏:「あの時行使されていたのはジャームの力だ」
虹咲 奏:「そして……」
虹咲 奏:「その名を知ることが必要だと」
虹咲 奏:「我々は既に知っている・・・・・・・
水無川 枝垂:「……」
浅月 透:「はぁ…一周回って調査任務っぽくなってきたな」
浅月 透:「一筋縄じゃ行かなそうだし…文明が恋しい」
小田島 佐強:「祭りの内容的に、神名の文献もなさそうですしね。地道に調査していきましょ」
水無川 枝垂:「そうするしか……ないようですね」
小田島 佐強:「ま、そういうのは得意なんで! 皆さんもプロですし、力を合わせればいけますって」力こぶしを作る。
浅月 透:「…あー」
浅月 透:「まぁ、あれだ…一応こっちはプロだし。協力者の水無川さんの安全は何とか確保するよ」
浅月 透:「なんで、まあ…そんなに心配は────いや」
浅月 透:「俺もイリーガルか…!!」
浅月 透:「ううう、なんでこんなことに…」一気に萎れる。
水無川 枝垂:「頼もしいお言葉ですが、そうですね、帰還するのなら全員で」
水無川 枝垂:くすくすと微笑む。「頼りにしております」
浅月 透:「はい…」

GM:1時間の制限通り、君達は畦道を引き返して石凪家へ戻ってきた。
GM:門を潜れば炊き上がった白米とだしの香りが君達を包む。
石凪 照子:「あ……時間通りですね。お帰りなさい」玄関先で掃除をしていたが君達を見て手を止める
水無川 枝垂:「お疲れ様です」
浅月 透:「つかれた…」ぐでーん
小田島 佐強:「ただいまー! いやあ、良い村ですね~」
虹咲 奏:「ただいま。皆、親切にしてくれた。ありがたいことだ」
石凪 照子:「それはそれは。ふふ、良かったです。夕餉の支度も出来ておりますし……」
石凪 照子:「虹咲様は……先にお風呂に入られますか?」
虹咲 奏:「ああ、ではそうさせて貰おう。気を遣わせてすまないな」
石凪 照子:「はい。では、皆様をご案内したらすぐに用意を致しますね」そう言って君達を食卓へ案内する。
GM:座敷には人数分の小さな机が並んでおり、その上には山菜をメインにした料理が並べられて湯気を上げている。
石凪 照子:「おかわりもありますからね、皆様お若いですから沢山お食べになると思って頑張りました」笑いながら腕を捲る。
小田島 佐強:手を合わせてしばらく無言。眼を見開き「いただきます!」
浅月 透:「ど、どうも」胃は強くない。けど久々に人の手が加えられた料理なので楽しみ。
小田島 佐強:「おお~。イタドリの煮物、最高っすね。パリッパリでたまんねえっす」
浅月 透:「あ、うまい」ぱくぱく。
水無川 枝垂:(……ここがジャームの作った空間である場合、この食事はどういうものに……)
水無川 枝垂:(……食べずに動けない方が、よろしくないですか)
小田島 佐強:雑穀米をもりもりほおばっている。
水無川 枝垂:大人しく食べ始めます。「美味しいです」
浅月 透:警戒しないわけじゃないが正直面倒になってきている。そういう覚悟も長続きしない。
石凪 照子:「ふふ、良かった。それでは虹咲様を案内しますので少し外しますね」
小田島 佐強:「何から何まですいません!」
虹咲 奏:「宜しく頼む。皆は食事を楽しんでくれ」
虹咲 奏:そう言って照子について行く。

GM:廊下を幾度か曲がると、風呂場へたどり着く。
GM:時代を感じさせる様式ではあるが──現代の感覚でも充分利用可能だろう。
石凪 照子:「暫くは傍におりますので、湯加減等ございましたらいつでもお声がけくださいね」
石凪 照子:風呂場の外から声をかける。
虹咲 奏:「ありがとう」短く、しかし穏やかに礼を告げる。
GM:綺麗に掃除された風呂場からは檜のような香りが漂ってくる。
虹咲 奏:衣類を脱ぎ、丁寧に畳む。
虹咲 奏:筋肉質ではない。それでいて華奢でもない。…ただ。
虹咲 奏:幾つかの、古傷。かつて、力を引き出す為と称して切り刻まれた痕。
虹咲 奏:皮肉なことに、『あの後』は、残る傷は無くなったが。
虹咲 奏:桶で湯を掬い、身体を清めたのち、湯船に身を沈める。
虹咲 奏:(……恐らく、否。確実に敵地だと言うのに)
虹咲 奏:(無防備すぎるな)
虹咲 奏:ただ、今襲われたとしても、
虹咲 奏:傷は残らないだろう。
石凪 照子:「……あの。虹咲様はお風呂は静かに入りたい、というご主義でしょうか?」どこか遠慮がちな声が外から響いてくる。
虹咲 奏:「うん?……いや、特にそう言った主義はないが」
石凪 照子:「その……私、お客様をお迎えするのが本当に久しぶりで、舞い上がってしまってるみたいで」少し照れを感じる声色。
石凪 照子:「よろしければ、入浴中だけでもお話などできたらな、と」
虹咲 奏:「ふ」少し笑う。
石凪 照子:「あ、えと!その、調査にも何かの協力ができるかもしれませんし、ね」
虹咲 奏:「ああ、遠慮することはない。私も話をすることは嫌いではない。それに」
虹咲 奏:「この風呂はとても良い香りがする」
石凪 照子:「ありがとうございます。父のお気に入りなんですよ」
虹咲 奏:「ああ……」先ほどの男を思い出す。
虹咲 奏:「彼は、本当に君を大切にしているようだな」
石凪 照子:「そう……思われますか?」
石凪 照子:「時々、分からなくなるのです。あの人は本当に感情を表現するのが苦手なものですから」
虹咲 奏:「……表情だけで内心まで察するのは難しいことだ」
虹咲 奏:「ただ……言動には理由がある。糸を辿れば、心も見えるだろう」
石凪 照子:「……糸」
石凪 照子:「私が見落としている細い糸が、きっとあるんでしょうね」
石凪 照子:「虹咲様は、糸を見つけるのはお得意ですか?」
虹咲 奏:「そうだな……私は人の感情については鋭くてな」
虹咲 奏:「糸から一足飛びに辿り着いてしまう」
虹咲 奏:「だから、私の見る『糸』は常に逆算されたものだ」
石凪 照子:「……それでも、見落としてしまうよりは余程良いと思います」
石凪 照子:「虹咲様の傍におられる方は幸せですね」
虹咲 奏:「…………そうだと、いいな」
石凪 照子:「ええ。現に、私はこうしてお話しできて幸せですから」朗らかな声。
虹咲 奏:「…………」
虹咲 奏:「短い間でも、君に幸福な記憶を残せているのであれば。……きっと、」
虹咲 奏:「………ああ、いや。それでも」
虹咲 奏:「私の傍にいる者は」
虹咲 奏:「………私の傍には」
虹咲 奏:「いない方がいい」 ───自分を罪で刺すのはやめた。
虹咲 奏:それでも、近すぎてはならない。いつ、自分が人でなくなるか、わからない以上は。
石凪 照子:「虹咲様……?」少しの困惑が混じった声。だが、それ以上言葉が続く事は無い。
GM:何故なら──
GM:突然、玄関の方角から激しい音が響く。
石凪 照子:「え……?」
虹咲 奏:ざばり。湯船から上がる。
虹咲 奏:手早く服を纏い、玄関の方に駆けて行く。
虹咲 奏:去り際に、
虹咲 奏:「君は父親と共に家の奥へ!」
虹咲 奏:そう残して。
石凪 照子:「し、しかし──」困惑したように君を見送った。

水無川 枝垂:「山菜、美味しいですね」
浅月 透:んまいんまい。あ、もらったトマトどうしよう。
小田島 佐強:(おお……これは現代なら高級山菜のコシアブラ……)
水無川 枝垂:「支部長は……」
浅月 透:「生のトマトって苦手なんだよなぁ……ん?」
小田島 佐強:「おや?」
水無川 枝垂:「あ、いえ。……よく考えたら、ご存じありませんよね」
水無川 枝垂:「支部長は、何か、食事を避けているようにも見えまして」
浅月 透:「ああ、食を避けてること?」
浅月 透:「みたいだな」味噌汁をすすりつつ。
小田島 佐強:「支部長さんって忙しいんでしょ? さすがに食わないと倒れちまうんじゃないですかね」
小田島 佐強:「人間、口で食わなくなった途端みるみる弱るもんっすよ」
水無川 枝垂:「小田島さまがお握りを出したときも、身を引くような表情でした」
小田島 佐強:「むーん。余計なお世話しちまったかなあ」
水無川 枝垂:「あるいは、オーヴァードの事情による偏食か」
浅月 透:「いや、オーヴァードだから餓死はあんまないよ」
浅月 透:「あー」
小田島 佐強:「オーヴァードって慣れねえなあ。まあ、燃費が無茶苦茶良いか、食品アレルギーの激しい何かがあるか……」
小田島 佐強:「まあ、今後は虹咲さんに食べ物を勧めないように気をつけますね」
小田島 佐強:「人に無理強いしてまで食わせるもんじゃないし」
浅月 透:「ブラムストーカーなんかは吸血する連中もいるしな」
水無川 枝垂:「だとすると、あまり長居はできませんね」
水無川 枝垂:「支部長は守護の能力者と聞いていますが、ここでは適切な栄養補給方法が用意できません」
浅月 透:「それに、調査の面でも不審に思われるだろうしな」
浅月 透:「それこそ、人外のものだと思われたらヤバそうだろ…こういう村だし」
小田島 佐強:「人払いの術でも使っていきたい所ですが、あの神さまや眷属を刺激しても厄介ですしね」
小田島 佐強:※ワーディングのこと
小田島 佐強:UGNとは別の世界観で動いている
浅月 透:「んーそこらへんも試してみたいが…いや、この状況では嫌だな圧倒的なアドでやりたい」
水無川 枝垂:「人祓い……ああ」
水無川 枝垂:「聞いたことがあります。レネゲイドの大拡散前から、超能力者や霊能力者という形でごく僅かに存在したオーヴァード」
水無川 枝垂:「そういった教えを受けていらっしゃるのですか」
浅月 透:「そういえば、聞いてなかった…というか状況が動きすぎなんだよなぁ」
小田島 佐強:「そうっすね。うちの事務所の所長やっている古車矛一って人が、昔から霊能者していまして」
小田島 佐強:「オレは力の制御を古車さんから教わっているんです」
浅月 透:「オールドってやつか」
水無川 枝垂:「弊社は、UGN日本支部発足時に相乗りした家ですから、レネゲイドへの絡みは浅く」
水無川 枝垂:「歴史が長いと、やはりこういう状況にも慣れられるのでしょうね……」
浅月 透:「だなぁ…」
浅月 透:イリーガル上がりなのであんま知識は強くない。
小田島 佐強:「それは……まあ……」
小田島 佐強:それは遠い遠い眼をして。
小田島 佐強:「色々……あったっすね……」
浅月 透:「(あー、触れないほうがいいやつか?)ま、あるよな。いろいろ」
水無川 枝垂:「あ……いえ、すみません」
小田島 佐強:「あ、まあ大変なこともありましたが、面白いこともありましたよ?」
小田島 佐強:「仕事で知り合った霊能者の姉さんが、美味しい飯作ってくれたりとか」
小田島 佐強:「その姉さんの弟さんも腕利きで……あ、今日のおにぎりのレシピも、その兄さんに教わったやつっす」
浅月 透:「俺も元は一般人だし。オーヴァードなんて大なり小なりそういう感じだろ……結構充実してんな、おい」
小田島 佐強:「刺青で人を助けてくれる拝み屋さんでして。オレもどう? って誘われたりしましたね~」
小田島 佐強:「あ、霊能者稼業は先代で辞めたらしいんすけど。あの人お人好しなんで」
浅月 透:「へぇ…っと、そういや」
浅月 透:水無川さんに視線を。
浅月 透:「こういう状況だけど大丈夫なんすか?会社とか混乱しない?」
水無川 枝垂:コリコリと山菜を囓っている。視線に気付く。
小田島 佐強:「あっちとこっちの時間の流れに差があるか不明ですが、そこは気になる所っすよねえ」
水無川 枝垂:飲み込む。「ああ……それは大丈夫です。社長とは言え、直接の事務作業は別に専任がおります」
水無川 枝垂:「私は、責任を持つことと、こうして顔を売るのが主な役割です」
小田島 佐強:(……仕事はともかく、家族は心配しねーのかな……)
小田島 佐強:(でも、人様の家の事情だし、出会って早々踏みこむわけにもいかないよな……)
水無川 枝垂:「いずれ成人したら、正式に経営側に回るとは思いますが……」
浅月 透:「なるほど…あ、じゃあ名刺とか渡した方がいいのかな…」
水無川 枝垂:「そうですね、よければ」 と、名刺を取り出してお二人に。
小田島 佐強:「未成年に責任負わせるのもどうかと思うけどなあ」
小田島 佐強:「あ、これはこれはご丁寧に」名刺を両手で受け取る。
浅月 透:「んんん、いや。服と一緒に洗濯しちゃったんだ…ご、ごめん。さっきの無しで」貰うだけもらう。カッコ付かない。
浅月 透:一応メモに書こうとしたけど出会い目的みたいに見えてやめる。
小田島 佐強:「古車心理瑕疵相談所 相談員 小田島佐強」という名刺をお返しに差し出す。
水無川 枝垂:「小田島さまは優しい方ですね」
小田島 佐強:「いやー、いくら能力があったって、若者は青春を謳歌して欲しいっすからねえ」
水無川 枝垂:「……名前のない神様も、こうして名刺交換で済めばいい相手なのですが」
水無川 枝垂:お吸い物をすする。
小田島 佐強:「ですね」神さまの名刺、という発想が面白い。
浅月 透:「あー、日本支部の特殊情報対策室ってとこに掛ければ繋いでもらえるかも…いや面倒か」
浅月 透:「そうだったら楽だな…まじで、コミュきつい…」
水無川 枝垂:「特殊、………?」 かなり危うい言葉の並びが聞こえた気がしたが。
浅月 透:実際には”特別”情報対策室だがまぁまぁ覚えが悪い。よく怒られる。
GM:穏やかな一時。日はすっかり沈み、屋敷の外は"とっぷり"と表現するべき暗闇が覆っている。
GM:が──。突然玄関の戸を激しく叩く音が響く。
GM:いや、これは叩くというより。叩き壊そうとしているかのようだ。
水無川 枝垂:「!」
浅月 透:「うえぇ!!」
GM:そして、座敷から見える外の暗闇が煌々とした揺らめく燈に照らされるのが見えた。
小田島 佐強:「おやおや、もう少し待ってくれりゃ、食い切れるってのに!」ガタッと立ち上がる。
小田島 佐強:ご飯粒だけは一粒残さずいただいた。
浅月 透:脱いだ上着から武器を探す!あわわ
水無川 枝垂:玄関を睨みつつ、「……っ」ほんの一瞬、躊躇ってから、従者を再び浮かばせる。
『従者』:《蝙蝠の耳》。外の様子は聞こえますか
GM:複数の人の足音。何かが燃える音──おそらく松明。そして、何かで戸を叩く音。軋み始めている事が分かる。
虹咲 奏:そこに雑にコートを羽織った風体で到着する。
浅月 透:「虹咲さん」
小田島 佐強:「よっ、水も滴るイイ男!」
虹咲 奏:「状況確認。場合によっては《ワーディング》の使用も已むなしだ」
浅月 透:「前、頼んでいいですか?」
虹咲 奏:「ああ」
虹咲 奏:「お前たちは、私が護る」
浅月 透:「了解。迎撃はこちらが」モデルガンと…何らかの錠剤を掴む。
小田島 佐強:「なあに、足は引っ張りませんって」パンッと両手を打ち鳴らす。
水無川 枝垂:「状況は逐一、お伝えします」
虹咲 奏:ば さり
虹咲 奏:黄から青のグラデーションが広がった。
水無川 枝垂:(……綺麗な、翼)
GM:バガン、とひと際大きな音が響くと同時。
GM:何者かが言い争うような声が混ざった事に水無川さんは気付けるだろう。
水無川 枝垂:「言い争い……?」
浅月 透:「なに?内ゲバ?こっちに都合がよけりゃいいけど…」
小田島 佐強:「うん? 一丸となって襲いに来たんじゃないんですかね」
水無川 枝垂:「取り囲まれていますが……一勢力ではないのかもしれません」
GM:玄関先での言い争いと物音は激しくなっていくにも関わらず、その音源が君達の方向へ向かってこない。
GM:音の中に、何か固いもので人を殴ったような音が混ざった。
小田島 佐強:「こっちから様子見に行ってみましょうか?」
虹咲 奏:「…………」翼は戻さないまま、部分的に変異を戻す。
水無川 枝垂:「……はい」迷っているが、小田島さんの言葉に頷く。「誰かが戦っています」
浅月 透:「!?」
浅月 透:「クソ…!」
浅月 透:玄関に向かい駆け出す。
小田島 佐強:特に問題なければ玄関に向かって走り出します。
虹咲 奏:水無川さんの前に立って慎重に向かいます。
GM:では、玄関に辿り着いた君達は麻袋を被った複数の人影が石凪照子の父を滅多打ちにしている所を発見できるだろう。
浅月 透:「────!!」
虹咲 奏:「な……」
浅月 透:そのまま止めに入る。
石凪 弘:「──ッ」その手には日本刀があり、振り回すようにしているが抵抗は弱弱しく頭から血を流している。
小田島 佐強:「あんたら、何してんだ!」大音声で吼える!
虹咲 奏:こちらも止めに入る。弘を翼で覆うようにして庇う。
小田島 佐強:弘さんを捕まえて集団から引き離せますか?
GM:可能です。
虹咲 奏:「小田島、今のうちに!」
小田島 佐強:「どっせい!」
小田島 佐強:虹咲さんが暴漢を遮っている間に、弘の腰をつかんで中へ引き入れる。
浅月 透:じゃあ、集団の一人を仕留められるか試していいですか?
水無川 枝垂:「どうして……このような……っ」
石凪 弘:「俺が、俺が今度は守ってやるから、俺が……」うわ言のように呟きながら引きずられる
小田島 佐強:ひとまず奥の座敷に引っ張っていこう。
GM:攻撃します?
浅月 透:します。
浅月 透:素手で。
GM:分かりました。どうぞ
浅月 透:「…おい」
浅月 透:「どういう状況かわからんが……吐かせるからな」冷えた声。
GM:麻袋を被った人影のうちの一人がその声に反応して首を動かす
浅月 透:反応した一人を狙って鳩尾に蹴りを入れます。
GM:「──オァッ……ッグ」
GM:手ごたえはある。人影はうめき声をあげながらよろめいた
浅月 透:動けなくなる程度に締め落とす…かな?
浅月 透:一般人の可能性高いし。
小田島 佐強:だよね
水無川 枝垂:喧嘩腰ィ
GM:OK。では問題なく出来るでしょう。それを見て集団はバタバタと逃げ出すように走っていきます。
浅月 透:おし。全員確保は厳しそうだったからね
小田島 佐強:虹咲さんの翼は見られちゃったが緊急事態緊急事態
虹咲 奏:ワーディングなしで鎮圧できてよかった
浅月 透:「……悪い、他の連中逃がした」
虹咲 奏:「いや。今はそれでいい」
虹咲 奏:「全員を確保しても、その維持は難しかっただろうからな」
小田島 佐強:弘さんの容体はいかがでしょう
GM:打撲が複数個所、切り傷もかなりありますが今すぐ命に別条があるようには見えません。
小田島 佐強:良かった、普通の手当だけで済みそう
小田島 佐強:「弘さん、すいません、お家の薬箱ってどこにあります?」
小田島 佐強:意識を保ちがてら、声をかけます。
浅月 透:「クソ…どういう状況なんだよ…本当に」だらりと意識を失った襲撃者を抑えつつ。
小田島 佐強:「そういや、照子さんは?」辺りを見回す。
虹咲 奏:「照子には父親と共に奥へ逃げるよう伝えたが……」
虹咲 奏:「彼が既に出ていたとはな……」
水無川 枝垂:「奥におられるのでは。見てまいります」
水無川 枝垂:「父親のこの姿をいきなり目にしたら、ショックでしょうし」
小田島 佐強:「助かるっす。とりあえず水借りなきゃなかな」
浅月 透:「任せる」気分が悪そう。
小田島 佐強:ひとまず弘さんを横たえて、できるだけ手当してみましょう
虹咲 奏:「慚愧の念に耐えん」
小田島 佐強:「まあまあ、命に別状はありませんから、不幸中の幸いっすよ」
小田島 佐強:「あんま自分を責めないでください」
小田島 佐強:濡らしたふきんで弘さんの血をぬぐいながら言う。
虹咲 奏:「いや。これは自責というよりも、名前負けしてしまった悔しさだな」
虹咲 奏:「予見者としてのコードネームを戴いておきながら、このザマだ」
小田島 佐強:「じゃ、次は挽回していきましょ!」
小田島 佐強:弘さんにペタペタと軟膏を塗ったりしている。
石凪 弘:「………ぅ……ぁあ」魘されるようなうめき声を上げるがそれで目を覚ますような様子は無い。
小田島 佐強:無理に起こすことはせず、あとは黙々と手当を続けた。
小田島 佐強:(しっかし、何が起きてんだかな……)
小田島 佐強:璃々を早く見つけなくてはいけないのだが、事態は思ったより混迷しているようだ。
小田島 佐強:今は、目の前に注力するしかない。
小田島 佐強:それが何かの、致命的な手遅れにならなければいいと、胸の中で願った。

GM:屋敷の廊下を引き返した水無川は、暫く歩き回った後に縁側に立ち尽くす照子を見つける。
石凪 照子:「───」月明りに照らされ、ただぼんやりと屋敷を覆う塀を見上げているようだ
水無川 枝垂:「照子さま!」
水無川 枝垂:「ああ、良かった。危ない目には遭われておりませんか」
石凪 照子:「───」その言葉にも反応を示さない。ただ、見上げている。
水無川 枝垂:「…………?」
水無川 枝垂:「照子、さま」 不穏なものを感じる。けれども、意を決して近づき、身を少し屈めてその表情を見上げる。
水無川 枝垂:「どうされたのですか」
石凪 照子:まるで──能面のようだった。感情どころか、生気すらも感じられない。
石凪 照子:視線はただ塀の上に向けられたままで、小さく呟いた。
石凪 照子:「美味で──ございましたか」
水無川 枝垂:「…………?」
水無川 枝垂:夕食の……ことだろうか。
水無川 枝垂:「……はい。私も、お二人も。美味しく、頂きました、が」
GM:その返答に殆ど被せるようにして、声が響く。
???:「あり──が、とう」
GM:その声は、ちょうど照子の視線の先──
水無川 枝垂:「……――――」
???:「ありがとう──ありがとう」
水無川 枝垂:照子と向かい合った姿勢。振り向いてはならない。振り向かなければならない。
水無川 枝垂:オーヴァードとしての水無川は、振り向けと言う。背後にいる何かと、相対しなければ。
水無川 枝垂:相対しなければ、対応できないのだ。それが当然。
水無川 枝垂:けれど。
水無川 枝垂:取り囲まれる声が思い出される。気を失う寸前、目が合ったモノは、まだ記憶に鮮やかで。
???:月明りに照らされる塀の上に、口元を鮮やかに染めた少女が立っている。
???:微笑んでいる。あの時のように、彼らのように。
水無川 枝垂:振り向いてはならない。振り向いてはならない。
水無川 枝垂:ただの、少女としての水無川枝垂が、そのように警告を繰り返す。
水無川 枝垂:なぜなら、――
水無川 枝垂:「…………、」それでも。
水無川 枝垂:オーヴァードとしての矜持が勝った――――のではない。
水無川 枝垂:ただ、吸い込まれるように、振り向かされた。
???:ぼたり、と。血と肉の混ざった塊が口端から地面へと零れ落ちる。
???:微笑むようだった口角は吊り上がり、もはや哄笑ともいえるようだった。
???:ゆっくりと、ゆっくりと君へ近づいてくる。
水無川 枝垂:「――――ぁ、」
水無川 枝垂:大丈夫だ。
水無川 枝垂:オーヴァードなら、数多く見た。
水無川 枝垂:キュマイラの野獣も。エグザイルの怪物も。見かけただけなら、UGNの英雄も。FHの狂人も。
水無川 枝垂:反撃する。照子さんを守る。小田島さんたちを呼ぶ。
水無川 枝垂:「――、――………」
水無川 枝垂:近づいてくる"それ"に。
水無川 枝垂:なにもできない。
???:歩みを進める。またぼたりと血が滴る。近づいてくる、近づいてくる、近づいてくる、そして、あと一歩──
GM:チ リン──。
GM:ひと際強く吹いた風に煽られて、縁側の風鈴が大きく音を立てる。
水無川 枝垂:びくり、と身体が跳ねる。
GM:気が付けば月は雲に覆われ。そこにはただ真っ暗な裏庭の景色があるばかりであった。
GM:まるで今の出来事は夢であったかのように。しかし、縁側にはっきりと付いた血痕がそれが現実として起きた出来事であったことを表していた。
水無川 枝垂:「……………――――――――――――は、………」
水無川 枝垂:全身がどっと汗をかいている。
水無川 枝垂:消え、た。今のは。何を。照子さんは。今のは
水無川 枝垂:「ふ、――――ぅ」何が。ここは。伝える。
水無川 枝垂:戻って。伝えて。大丈夫、まだ『ありがとう』『──ありがとう』
水無川 枝垂:『ありがとう――』肉。血。血痕。声。大丈夫、なんてことはない、ありふれた『ありがとう』
水無川 枝垂:「は――――――ぁ、あ――――――――」
水無川 枝垂:涙が溢れる。ここは未知の経験だ。自分では対応は難しい。分かっていた。分かっていなかった。
水無川 枝垂:『ありがとう――』『――ありがとう』釣り上がった唇。赤い肉。滴る。●の肉。
水無川 枝垂:「ひ、ぅ」堪えていたものが。溢れる。「―――ぁ、ぁあああああああ…………!!」
水無川 枝垂:脳裏に残り続ける、声と赤色に。
水無川 枝垂:擦れ、今にも消えさるような悲鳴を、高く上げた。

GM:シーンカット。ロイス取得のみが可能です
小田島 佐強:同行者 虹咲奏 ●P:頼もしい支部長さん/N:センシティブなことに振れて申し訳ない
小田島 佐強:以上ロイス七枠です。
水無川 枝垂:保留~。ロイスのことなど考えられない状態です
虹咲 奏:村の住人/石凪照子/感謝:○/隔離/ロイス
浅月 透:保留
虹咲 奏:隔意というより隔離 距離を取る
GM:やった~~でも避けないで~~~

▼ミドル4「空の祭囃子」

GM:シーンプレイヤーは小田島さん。他登場する方は侵蝕をお願いします。情報項目が存在する為全員登場推奨です
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(51 → 59)
水無川 枝垂:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 5[5]+58 → 63

小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 1

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を1増加(63 → 64)
浅月 透:59+1d10
DoubleCross : (59+1D10) → 59+4[4] → 63

GM:石凪弘の手当てを終え、屋敷内に響いた悲鳴の元へ駆けつけた君達は気を失った照子と、震える水無川を発見する。
GM:玄関先の騒がしさは鳴りを潜め、今は川のせせらぎと虫の声だけが響く静かな夜だ。君達は一度自分たちの置かれた状況を再確認する必要がある。
小田島 佐強:「照子さん、水無川さん!? 何があったっすか!」
浅月 透:「……どういうことだよ、おい」
水無川 枝垂:「………っ、…………!」縁側の角に、身を小さくして震えている。
水無川 枝垂:髪は乱れ、目元には涙が滲む。外傷はないが、呼吸は浅く不規則だ。
虹咲 奏:「安心しろ。もう騒ぎは収まった。ここには何もいない」
虹咲 奏:軽くしゃがんで目を合わせる。
小田島 佐強:(水無川さんは、会ったばかりのオレより身内に任せた方がいいな)
小田島 佐強:UGN組に水無川さんを任せて、照子さんの様子を見ます。
小田島 佐強:「血か……」
小田島 佐強:うーん、イージーエフェクトが使用されているかどうかは、消去の号令とは別なんだよな。
虹咲 奏:「……」
水無川 枝垂:「ぁ……っ……」 かろうじて、顔を上げる。虹咲さんに気付く。
水無川 枝垂:「すみっ、ませ……」
虹咲 奏:「大丈夫。大丈夫だ。心配はいらない。皆、ここにいる」
虹咲 奏:《猟犬の鼻》を使っておきます。血以外のにおいの痕跡があるか。
GM:なら、虹咲さんは血の匂いに紛れて色濃いレネゲイドの気配を感じます。
虹咲 奏:(……レネゲイドの気配。私たちのものとは違う)
浅月 透:ちいさく、息を吐いてから。水無川さんへ視線を。
水無川 枝垂:ぎゅ、と震える手が虹咲さんの袖をつかむ。「しょうこ、さんが」
虹咲 奏:「照子が、どうした」
水無川 枝垂:「美味、だったかと、いって」
虹咲 奏:「……美味?」
虹咲 奏:胃の辺りに冷たいものを感じる。
小田島 佐強:「夕食っすか? 美味かったっすね!」にっこにこ
水無川 枝垂:首を振る。私たちに向けての言葉ではなかった、と。「あれ、、に、聞いて……っ」外を指差す。
水無川 枝垂:「それ、、が……あかい、にくを、くわえて」
水無川 枝垂:「こっちに、ちかづいて………っ!」
虹咲 奏:「肉………」
虹咲 奏:「……何者かがここにいた」
虹咲 奏:「血にはレネゲイドの気配が色濃く残っている……」
浅月 透:これは、少しまずいな。と思う、精神への負荷がなかなか重そうだ。
水無川 枝垂:呼吸が浅く、震えは強く。ここまでの少女の印象とは大きく反する、怯えた様子。
浅月 透:「…水無川さん」
水無川 枝垂:「はっ、はぁっ、ひゅっ……、……?」
浅月 透:「息、吸って」抑揚のない声。
虹咲 奏:小さな背を軽く、ぽん、ぽんと叩いてやっている。
水無川 枝垂:「っ、……」言われたとおりに……細い、喉にくくり紐を通すように息を吸う。
浅月 透:「うん。吸って、吸って」「止めて」
水無川 枝垂:「――……、……」
水無川 枝垂:恐怖に丸く開かれたままの瞳が浅月さんを見上げる。
浅月 透:当然、苦しくなるのでほどほどで息を吐くべきだろう。
水無川 枝垂:「………ふ、ぅ………っ」
浅月 透:うん、実は別に意味のある行為じゃない
浅月 透:単純に指示通りの行動を行わせて思考をばらけさせただけ。
浅月 透:繰り返し数度意味のない行為を行わせたころには多少落ち着くだろう。多少。
浅月 透:「────じゃ、立ってみようか…と」こんなところかな
水無川 枝垂:「……浅月、さま……?」 首を傾げる。
浅月 透:「あ…バレた?」
浅月 透:「ま、落ち着いたろ。話せる?」
虹咲 奏:「支えは必要か?」
虹咲 奏:そう、訊きながら、感情の色を視て、
虹咲 奏:肩を支えて立たせる。
水無川 枝垂:返事をする前に、引っ張られて立つ。
水無川 枝垂:わずかに眩暈がしたものの、倒れ込むようなことはなかった。
水無川 枝垂:「あ、……申し訳ありません、支部長」
水無川 枝垂:「……浅月さま。私に、何か、されたのですか?」
水無川 枝垂:落ち着いたことに、一番驚いている。
浅月 透:「あ、あの、そういった言い方をされると大変外聞がよろしくなくてですね……」
浅月 透:「何もしてないって!ね!支部長!」
虹咲 奏:「ん……?水無川を落ち着かせただろう」
虹咲 奏:「私だけではこうは行かない」
水無川 枝垂:「いえ……その。あ……感謝いたします」
浅月 透:「あ、いや…はい」
浅月 透:「あーーー、とにかく」
浅月 透:「落ち着いたなら、情報共有してこう」
浅月 透:そそくさと移動。
小田島 佐強:それではこのへんで照子さんに《消去の号令》を試みたいと思います
GM:ではRCで判定をお願いします
小田島 佐強:7Dx
DoubleCross : (7DX10) → 10[1,1,6,7,7,9,10]+1[1] → 11

小田島 佐強:むぅ
GM:ふむ
GM:ではこちらも
GM:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 9[2,3,4,5,6,8,9,9] → 9

GM:あっ負けた
小田島 佐強:やったぁ!
GM:では照子にかけられていた《快楽の香気》が解除されます
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を3増加(64 → 67)
小田島 佐強:はーい。では演出よろしいですか。
GM:OKです。あと解除されたため照子は声をかけたら起きる状態になりました
小田島 佐強:「おー、おー、良くない呪術のニオイがしますなあ」
小田島 佐強:首元にかけた、シルバーアクセサリの十字架を握る。ロザリオは宗派が違うのだ。
小田島 佐強:神の名をみだりに唱えてはならない。それは魔術的な呪文ではないのだから。代わりにこう言う。
小田島 佐強:「あなたがたに言うがアーメン」照子さんの目を真っ直ぐ見つめ。
小田島 佐強:「審判の日には、人はその語る無益な言葉に対して、言い聞きをしなければならないであろう」
小田島 佐強:「あなたは、自分の言葉によって正しいとされ、また自分の言葉によって罪ありとされるからである」
小田島 佐強:「――マタイ12章、36節から37節」
小田島 佐強:ぱちん! と手を打ったような破裂音が軽く鳴る。
小田島 佐強:「これでよし、っと」
石凪 照子:「───ッ──………」
石凪 照子:ぼんやりと虚ろを眺めていた瞳がその言葉に合わせてゆっくりと閉じ。
石凪 照子:規則的な、静かな呼吸を始める。
小田島 佐強:では、彼女を抱き上げましょう。「とりあえず、お父さんのところへ連れていきましょうか」
GM:では、照子を包んでいた瘴気を小田島が祓ったのを機に、君達は一度この場を離れて座敷へと戻る。
GM:座敷は君達が夕餉を楽しんでいた状態のまま置かれており、先刻まで流れていた穏やかな時間が遠のいてしまったことを鮮明に君達へ伝えるようだった。
GM:隅でぐったりとしている麻袋を被った男と、手当を受けて床に臥せる石凪弘の姿がそれをより加速させていた。
浅月 透:「(く、空気が重い…)」
小田島 佐強:「おっ、弘さん、大丈夫っすか?」
小田島 佐強:ばーんと快活な声を上げる!
水無川 枝垂:すっかり冷めてしまった料理の残りを横目に、他の人から目を逸らしている。
水無川 枝垂:先程の、ふがいない姿を見られたことへの羞恥が来ている。
虹咲 奏:夕食をちらと見て、ぐ、と腹に力を入れる。
石凪 弘:「…………礼は言う。だが、早く出て行ってくれ」痛みに顔を顰めながらゆっくりと君達へ視線を向けた
石凪 弘:「あんな事は初めてだ。負い人捕りで玄関先まで奴らが入ってくることなど今まで一度も無かったんだ」
小田島 佐強:照子さんを畳に横たえます。
浅月 透:「いや、この状況で居なくなるのは流石に…」
虹咲 奏:「……我々が此処にいることで不都合が起こったのか……?」
虹咲 奏:考えるように。
小田島 佐強:「まあそれについては、この方に問いただしてからでも良いんじゃないすか?」
小田島 佐強:麻袋の男を指さします。
虹咲 奏:「そうだな……何故、『こう』なったのか」
虹咲 奏:「把握しないままでは、貴方の安全も危うい」
小田島 佐強:(……それに、ここには照子さんに術をかけたやつもいる……)
石凪 弘:「……終わったら早く出て行ってくれよ」
石凪 弘:「俺は、今のままで良いんだ……このままずっと、今のままの生活を……」小さく呟くがそれ以上何か言う様子はない
浅月 透:「じゃ、とりあえず…こいつから話聞く感じでいいか?」麻袋の人物を指して
虹咲 奏:頷く。
虹咲 奏:「……感情の変化はこちらで読み取る。ハヌマーンのオーヴァード程ではないが」
虹咲 奏:「ある程度、嘘を吐く心の動きは見られるからな」
水無川 枝垂:黙って照子さんの介抱をしている。
浅月 透:「了解、じゃ」起こす。
GM:「……ぅ、あ……」うめき声を上げる。麻袋に隠れて見えないが目を覚ましたようだ。
浅月 透:「よぉ、おはよう…これ外れねーのか?」麻袋ガサゴソ
小田島 佐強:「ちぃーっす、お早うございます。ご機嫌いかがっすか?」
小田島 佐強:(璃々ちゃんの行方もつかめねえし……何か分かるといいんだがなあ)
GM:あ、麻袋外しますか?
小田島 佐強:顔が見えると拷問しづらいな……(※しません)
浅月 透:外すかぁ
浅月 透:「あ、外れた」
GM:たいして強固に縛られていたわけでもないのか、予想に反してあっさりと麻袋は外れる。
GM:男の顔は露わになり、浅月はそれが夕刻話を聞いた男である事にも気が付くだろう。
GM:だが
GM:そんな事はどうでも良い。
GM:ぼとり、と何かが麻袋から落ちる。
GM:同時に、噎せ返るような甘く腐り落ちた肉の匂い。
虹咲 奏:「う」
GM:微かに残っていた日常の残滓である夕餉の香りがかき消されていく。
浅月 透:「~~~!!!」
小田島 佐強:「コイツは……!」
虹咲 奏:後退る。顔が真っ青になっている。
GM:それは、肉だ。
GM:牛でも豚でも鳥でも犬でも猫でもない
GM:何しろ──その肉は君達にも付いている5本の指を備えているのだから。
水無川 枝垂:「ひっ…………!」
虹咲 奏:ぎり ぎり
虹咲 奏:牙と牙を噛み締める音が聞こえる。
小田島 佐強:歯形とかついていますか?
小田島 佐強:この男が咥えていたのかな
GM:その肉は、麻袋の裏に粗雑に縫い付けられていたようだ。
GM:切断面は腐り果てており、切断面や歯型のようなものは見当たらない
浅月 透:「……はぁ」心底嫌そうな顔。嫌悪感と苛立ち。
小田島 佐強:(負い人捕りに、腐肉をつけた麻袋……? 変な風習だな)
小田島 佐強:肉を拾い上げて観察してみます。
水無川 枝垂:「て、……手、が」
虹咲 奏:「か、はっ……」
虹咲 奏:膝をつき、
水無川 枝垂:「なに、が……支部長っ?」
浅月 透:「あ…水無川さん、支部長!?」
虹咲 奏:だらだらと、嘔吐……ではない。
虹咲 奏涎を垂らしている・・・・・・・・
浅月 透:眼を見開き、息をのむ。これは、不味いか?
浅月 透:とっさに水無川さんの視線を遮ろうと腕を伸ばすが…
虹咲 奏:「G RR、RRRR」
虹咲 奏:空腹。空腹。空腹。
小田島 佐強:しげしげと人肉を見ていたが、うなり声を聞いて虹咲さんを振り返る。
水無川 枝垂:口を抑える。一息つくには短すぎる。続け様に繰り返される恐怖に、塞がっていない傷口が開く。
虹咲 奏:夕餉までは我慢が効いた。まだ。
虹咲 奏:だが『あれ』は駄目だ。
虹咲 奏:だってこんなにも───馨しい匂いを立てているではないか。
虹咲 奏:ダ  ン
虹咲 奏:跳躍───羽根が舞う───
小田島 佐強:今まで物静かだった男の変貌に、はたと得心がいき、自然と顔がほころんだ。
小田島 佐強:「なあんだ。やっぱ虹咲さん、お腹ぺっこぺこだったんじゃないすか!」
小田島 佐強:もてなすように、腐った人間の手を差し出す。
小田島 佐強:「こんな粗末な扱いされるよりゃ、美味しくいただかれた方が、よっぽど供養になるってもんでしょ」
虹咲 奏:その反応に───、一瞬、
虹咲 奏:動きを止める。そして、威嚇するように唸ると、
虹咲 奏:再び口を───それは、普段の変異よりもずっと大きい───広げた。
浅月 透:流れるように狂いだした状況に思考がまったく着いていかない。反応が間に合わない。
浅月 透:「(不味い…!)」
水無川 枝垂:「――――」
水無川 枝垂:ひゅ、と小さなものが宙に投げ出される。
水無川 枝垂:今にも食らいつかんとした、異形の顎の前に、それは身を投げ出した。
水無川 枝垂:四方八方に棘が映えたような、水晶の集合体めいた、水無川の従者。
水無川 枝垂:小田島さんの手より前、咀嚼先に割り込む。
虹咲 奏:ガ  キン!!
小田島 佐強:「うわっ痛そう」
水無川 枝垂:ザクッ! ゴシャ!
虹咲 奏:食い潰したそれは、鱗を持たぬ口内を荒らした。
水無川 枝垂:ブラムストーカーの血流が元とは言え、モルフェウスの錬成によって、その組成は全くの別物になっている。
虹咲 奏:「G……AAAAAAARRH!!」「ア、アアアあ、ああああ!!」
水無川 枝垂:「――――――ハッ」
水無川 枝垂:「ハァッ…………!」手を払った姿勢。
水無川 枝垂:《かしずく歯車》
水無川 枝垂:血流を操作し。強引に、外的に、自分の動揺を鎮めた。
水無川 枝垂:「浅月さま……支部長を!」
浅月 透:「ああ…」
虹咲 奏:「ああ───、ああ、あ」羽根が抜け落ち、どろりと、溶ける。
小田島 佐強:「うおぉ……大丈夫っすか?」
虹咲 奏:その瞳からは涙がとめどなく流れていて。
虹咲 奏:「きょう、こ」
浅月 透:軽い引き金に指がかかる。同じく軽い銃声。
浅月 透:精神を同調させ、強制的に落ち着かせる。
浅月 透:完全ではないが応急措置にはなるだろう。
小田島 佐強:「……オレ、余計なことしましたかね」ぽりぽりと、申し訳なさそうに頭をかく。
浅月 透:「…正直引いた」
浅月 透:「まあ、誰が悪いとか言える状況でもないだろ」
小田島 佐強:「そりゃまあ、人間が人間の肉を食べないのが一般的なのは分かりますけど」
小田島 佐強:「食べるために人間を殺すようなことがあっちゃ、いけませんしね」
虹咲 奏:「……は」
虹咲 奏:「はははは!」
虹咲 奏:少なくとも、その声に『先程のような混乱』はない。
浅月 透:「いい、いい。別に聞きたくないから…って」
浅月 透:「……」
小田島 佐強:「どうして虹咲さんがこれを食べちゃいけないのか分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・っすけど。どっか埋めてきましょうか、これ」
虹咲 奏:「そうとも、あってはならないことだ」
水無川 枝垂:「……どう、いう」
虹咲 奏:「あってはならない・・・・・・・・!!」
虹咲 奏:だん、と床に拳を打ち据える。
小田島 佐強:「……あまり良い思い出じゃないんですね」
虹咲 奏:「………」
虹咲 奏:ふらりと立ち上がり、
虹咲 奏:「……風に当たってくる。今は、駄目だ」
虹咲 奏:「お前たちが、にしか見えない」
浅月 透:「了解…どうぞ」
小田島 佐強:「そりゃ難儀なことで。じゃ、これは片付けておきますね」
虹咲 奏:そのまま、座敷を出ていく。
水無川 枝垂:「……、…………」
水無川 枝垂:目を伏せている。
小田島 佐強:というわけで、弘さんに適当な入れ物がないか聞いて、肉を片付けたいです。
小田島 佐強:「あ、そうそう、オレは別に常日ごろ、人間を主な食料にはしてないですから、そこは安心してください!」ニカッ
石凪 弘:「……裏庭に幾つか使っていない壺がある」青ざめてはいるが、静かに答えを返す。
小田島 佐強:「じゃ、お借りします!」
石凪 弘:今の光景を見た反応としては些か薄すぎるかもしれない。
浅月 透:「…?」妙だと思うが今はそこに思考が向かない。それどころじゃ無さ過ぎる。
水無川 枝垂:「浅月さま」すす……と居間を横切って移動する。
水無川 枝垂:心なしか、部屋を去って行った小田島さんと、虹咲さんにも、油断ならない目線を向けていた。
浅月 透:「…どうした?」
浅月 透:「いや、まぁ…そうなるか」
浅月 透:「とりあえず、今は調査に頭むけとけ」
水無川 枝垂:「……はい。あ……」ありがとう、とは言わない。言えない。
水無川 枝垂:「感謝いたします」 《かしずく歯車》
浅月 透:「…ああ」ため息をつきそうになる。
浅月 透:こんな極まった状況で、まだ余裕がある立場にいることが…心底嫌になった。

GM:では、情報項目の判定に参ります。項目はこちら!

▼判定項目
"水柁村"について《情報:ウェブ/RC☆》難易度:7/7
"水柁村の信仰について"○《情報:UGN or ウェブ》難易度7
捕らえた男について☆《RC or 知覚》難易度:6

GM:☆マークはトリガーシーンへ進行するための必要項目の記で、○はこれを開けると新しいのが一つ開くよという感じです。
虹咲 奏:ふむふむ
虹咲 奏:UGNのある信仰に行きましょうか。ワンチャン
GM:また、少しややこしいですが一つ目の"水柁村について"はウェブとRCで出る情報が違います
小田島 佐強:私はどれでも開けられそうなので、後に控えておきますー
小田島 佐強:なんと
虹咲 奏:OK
水無川 枝垂:じゃあ私が村のウェブをやりましょう
水無川 枝垂:また従者が出てきちゃった
虹咲 奏:じゃあ先行かせてもらおう。UGN幹部コネ使用、水柁村の信仰について
GM:GOGO
虹咲 奏:っと、難易度は
虹咲 奏:幾つでしょう
小田島 佐強:あら、ここだけ抜けている
GM:あっほんとだ!難易度は7です
虹咲 奏:OK!
虹咲 奏:3dx+1>=7
DoubleCross : (3DX10+1>=7) → 7[2,4,7]+1 → 8 → 成功

虹咲 奏:よし!
GM:お見事!
水無川 枝垂:では水無川も頑張ります
水無川 枝垂:素は従者でバフで0だが、《援護の風》を自分に。ダイス+3。侵蝕とコネを合せて6
水無川 枝垂:侵蝕63→65
水無川 枝垂:水柁村"について ウェブ
水無川 枝垂:6dx+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 6[1,1,6,6,6,6]+1 → 7

小田島 佐強:ぴったし!
虹咲 奏:みごと
虹咲 奏:6すごい
水無川 枝垂:回しといて良かったけどその出目なに?
GM:成功!ぞろ目だ
GM:残りは水柁村のRCととらえた男についてだ
浅月 透:どうしよっかな
小田島 佐強:うーん、男の方は難易度低いし、水柁村RC行って良いですか?
浅月 透:どぞ
水無川 枝垂:GO!
小田島 佐強:神通力|《オリジン:レジェンド》>侵蝕2
小田島 佐強:7Dx+1 RC素振り!
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[1,2,5,5,8,9,10]+7[7]+1 → 18

虹咲 奏:つっよ
GM:やべ~~~~~~~
小田島 佐強:レジェンド足して28
GM:無法
水無川 枝垂:ひえええ
水無川 枝垂:レジェンドじゃん
浅月 透:捕らえた男について
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を2増加(67 → 69)
浅月 透:RC 素振り
浅月 透:4dx10+1>=6
DoubleCross : (4DX10+1>=6) → 10[4,5,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

虹咲 奏:こっちも高い
GM:こっちもつえぇ!!
『従者』:フッ……私が出るまでもなかったか
GM:追加情報は従者君の独壇場ってワケ
GM:では先に今の分を開示してしまいます

【"水柁村"について※ウェブ】
UGN本部との通信は相も変わらず不通だが──データベースへのアクセスが不定期ではあるものの可能になっている。あるいは支部からの働きかけの結果かもしれない。

水柁村は昭和25年に廃村認定を受けたが、村人の失踪は24年5月16日に起きたようだ。
また、その時期に村が行っていた観光行事の記録も残っており、当時の新聞に水柁村で起きた観光客の失踪事件が掲載されている。

【"水柁村"について※RC】
村内はこの空間を作り出したと思われるジャームの気配が漂っているが、その中に混ざって別の強力なレネゲイドの残滓が微かに確認できる。
これを辿ればその発生源へ辿り着くことができるかもしれない。《山中のシーンが開放されます》

この情報を獲得したのが小田島である場合、ある光景がフラッシュバックする。それは夕暮れの展望台、缶コーヒー。そして、現金の入ったバッグ。この気配は……

【"水柁村の信仰について"】
水柁村では特定の信仰があったという記録も、名尋祭や負い人捕りについての記録も存在しない。
負い人捕りの源流と思われる追儺祭は確かに日本に存在する祭りだが
あまりに乱暴な儀式であった事もあり地域住民から激しい反発を受けており寛保三年(1743年)の祭祀改変の命によって捉えた人物ではなく雇人を儺負人に充てるという変更を余儀なくされている。

これを踏まえると、女子供を例外としていた追儺祭よりも乱暴な手法を取っている名尋祭が昭和24年まで続いていたとは考えにくい。

"照子についての村人の証言"《交渉or任意の情報》難易度:7が解放されます。

【"捕らえた男について"】
男は麻袋を引き剥がした瞬間からうめき声を上げるばかりで情報を引き出すことができない。

しかし、身体を検査すれば首筋のあたりに木の種子のようなものが埋まっているのを発見できるだろう。また、種子に纏わりつくレネゲイドの気配は空間を覆っているジャームのものと同一だ。
その影響で感じ取ることができなかったようだが、この男は識別名"奇妙な隣人"とされる共生型RBと共に生きるオーヴァードと酷似した状態にある。そして




レネゲイドによる蘇生処理が少なくとも数千回に渡って行われた痕跡が残されている。

GM:"照子についての村人の証言"《交渉 or 任意の情報》難易度:7 が残っています。でももうPCは皆行動しちゃったしな~
『従者』:ククク……
『従者』:奴らはこの私には気付いていないようだな
『従者』:水無川など所詮は私の従わせ者にすぎないのだ
『従者』:というわけで挑戦します。
GM:予想の100倍邪悪な喋り方だな……
GM:あっどうぞ
『従者』:で、村人の証言なので
『従者』:選択は《情報:噂話》技能はないのですが
『従者』:イージーエフェクト《蝙蝠の耳》でボーナスはつきますか?
GM:お!良いですね~!ちょっと確認します
GM:地球の自転の音も!?!?!?!?
『従者』:ちょいちょい無茶言うよね、イージーエフェクト
GM:ではちっさいしけた村の噂話なら余裕で聞こえるでしょう。達成値に+2!
『従者』:ありがたし! では行きます
『従者』:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[3,7,9,10]+8[8]+2 → 20

虹咲 奏:つよーい!
GM:エリートだ……
『従者』:「すべて」を理解しました
浅月 透:従い者なのに…
『従者』:この村の奴らは私という破壊の爪の上で踊るエアロドライブにすぎない
虹咲 奏:???
浅月 透:壊れちゃった
GM:エアロドライブ……?何だろう、アイテムアーカイブで追加される武器の名前かな……
小田島 佐強:破壊の爪(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったのか……
GM:という事で開示

【"照子についての村人の証言"】
村ぐるみの信仰について新たに情報を得る事は出来なかったが、
村人たちから照子が杓子と水桶、それに花を持って山中へ向かっていたという証言を得ることができる。
聞き出した方角はジャームとは異なるレネゲイドの気配が漂う方角と一致する。

GM:あ!大事な事言うの忘れてた!水柁村RCを抜いたのが小田島さんなので、追加文を修正で入れます
GM:よし、入れました
小田島 佐強:ありがとうございます!
虹咲 奏:ははあんなるほどね 此処編集します?
虹咲 奏:忘れてた事実を抹消できます
GM:己の間違いを背負って成長していきたいので大丈夫です!
虹咲 奏:了解!
水無川 枝垂:人間の強さだぜ
GM:ではそんな感じで共有シーンへ参りましょう。シチュエーションは朝。石凪親子も起きていますので、必要があれば呼んでもらえれば登場します。

GM:永遠に続くかに思われた鬱屈とした夜は気付けばあっさりと明け、昨晩の出来事が夢であったかのように涼やかな朝が訪れる。
GM:外から聞こえてくる鳥の声を聴いていると、まるで夢であったような気すらしてくるが──夜を通して情報を集めていたせいか、気怠い体がそれが間違いである事を証明するだろう。
浅月 透:「…肌寒」寒い
浅月 透:寝巻で現れる。調子が悪そうな顔だ…朝に弱いとも言う。
水無川 枝垂:「お早うございます」
水無川 枝垂:普段着に、薄い掛け布団を羽織った格好。
水無川 枝垂:寝不足の影響はあるが、あの夕飯直後よりは顔色は良い。
虹咲 奏:「おはよう」目の下にクマがある。大して眠れていないのだろう。
虹咲 奏:ハイネックのニットのみで今はコートは羽織っていない。
浅月 透:誰もいなければ一服しようと思っていたが全然人がいた。しょぼしょぼ
小田島 佐強:「おはようございま~す」
小田島 佐強:相変わらず快活な声と笑顔で現れる。パーカーは置いてきたのかタンクトップ姿だ。
小田島 佐強:低血圧など無縁! の顔
虹咲 奏:小さくため息をつく。
浅月 透:「う~ん」声が頭に響くよう。
水無川 枝垂:「さすがに山中の夜は冷えますね。白湯でよければ、いかがですか」
虹咲 奏:「ああ、もらえるか」
浅月 透:「どーも」もらう
水無川 枝垂:不揃いな湯飲みに注いでいく。
小田島 佐強:「あ、オレも一杯」もらう
小田島 佐強:ゆっくり飲んでほこほこしている
虹咲 奏:昨晩は人目を忍んで屋敷の周囲にあった植物類で空腹を凌いだ。
浅月 透:「で、どうだった?」突然言葉を投げる。
水無川 枝垂:「寝ずの番の成果でしょうか」
水無川 枝垂:交代で仮眠を取れたら良かったが、あの状況からでは誰も大して寝られなかった。
浅月 透:「ま…あれからすんなり睡眠ってことにはならないだろ。各々、なんか調べてたんじゃないか?」
小田島 佐強:「ふう、ごちそうさまっす」けぷ
小田島 佐強:「それなりに成果はありましたが、オレも話に加わって良いんですね?」
小田島 佐強:昨日のはしくったなあ、とちょっときまりの悪い顔をする。
虹咲 奏:「成果があるなら協力してもらう」
虹咲 奏:その声は、やや険がある。
浅月 透:「話進まないよりはいいだろ」
水無川 枝垂:「どんな些細なことでも、共有し合いましょう。今は私たちが乱れていては、いけませんから」
小田島 佐強:(うお、虹咲さん怒ってる……)「さすが皆さんプロっすね」
虹咲 奏:「……水無川も知っていると思うが」
虹咲 奏:「ネットワークを通じて、アーカイブにアクセスできる時間があった。途切れ途切れだがな」
水無川 枝垂:「はい。ほんの一時で、通信などは出来ませんでしたが……」こくりと頷く。
浅月 透:「(そうだったんだ…)」アクセス権限なくなっちゃってるから…
虹咲 奏:「まずは水無川に聞こう」
虹咲 奏:「何がわかった?」
水無川 枝垂:「はい」
水無川 枝垂:「村が廃村認定を受ける直前に、村人の失踪が起きています」
水無川 枝垂:「日付は、昭和24年の……5月16日」
水無川 枝垂:「そして村人によるなら、今日は5月15日」
虹咲 奏:「明日か……」
水無川 枝垂:「はい。当時には、この村を訪れた観光客の失踪事件も報道されていて」
水無川 枝垂:「これに関しては、小田島さんが昨日話していた話題に関連するものかと」
水無川 枝垂:生贄や、負い人捕りに関すること。
水無川 枝垂:「……確認出来たのはこの程度です」 ちらりと、石凪親子が眠っているだろう奥の部屋を見た。
虹咲 奏:「……奇妙なことに、だ」
虹咲 奏:「『名尋祭』『負い人捕り』についての記録は……水柁村には存在しない・・・・・・・・・・
浅月 透:「うぇ!?」
浅月 透:「マジすか…」
虹咲 奏:「追儺祭は確かに日本にも存在するが……あまりに過激であったため、反発を受け、変更を余儀なくされた……1743年のことだ」
水無川 枝垂:「寡聞にして存じ上げませんでしたが……時代の流れとしては自然でしょうね」
虹咲 奏:「記録にはそうあった。更に、追儺祭は女子供を例外とする」
虹咲 奏:「それよりも、より荒々しい名尋祭が……この時代まで続いていた、というのは考えにくいことだ」
小田島 佐強:うんうんと黙って虹咲さんの発言にうなずいている。
虹咲 奏:「……ゆえにこそ、昨晩捕らえた男が手掛かりになることを期待したが……浅月」
浅月 透:「あー」
浅月 透:「うーうー言うだけで何も話せませんでしたね……無理やり読んでミスっても不味いんで無茶はしなかったんですが」
浅月 透:「けど、まぁ…手がかり自体はありました」
水無川 枝垂:「手がかり」
浅月 透:首を痛めてるかのように腕を曲げてクビに触る。
浅月 透:「ここ。首筋のあたりに種みたいなのが埋まってた…あれだな、寄生されてるような感じ」
水無川 枝垂:(和服、馴染んでいらっしゃいますね)
小田島 佐強:「種? 植物のっすか?」
虹咲 奏:「寄生というと……レネゲイドビーイングでもそういう事例があったはずだが」
浅月 透:「ん。レネゲイドを感じたからなんかの影響を受けてるんだろうけど……んー、ああ」
浅月 透:「それっすね"奇妙な隣人"まぁ共生というには……なんですが」
水無川 枝垂:「操作下にある……植物」
水無川 枝垂:最初に入った廃屋を塞いだ蔓のことを思い出す。
浅月 透:「それと……」少し言いよどんで。
浅月 透:「専門じゃないけど一応身体のほう調べてな……あの人」
浅月 透:「蘇生処理がされてるよ。それも一度や二度じゃない……四桁いくぐらいの相当数な」
小田島 佐強:「うぇ……。嫌らしい怪異だな」嫌悪をあらわにする。
虹咲 奏:「………」顔を顰める。
虹咲 奏:「気分の悪くなる事実だな」
水無川 枝垂:「……ここが、仮にジャームの作り出した空間で」
水無川 枝垂:「村人は皆、端末あるいは幻影……」
水無川 枝垂:それならば、種による寄生なんてあからさまなカタチにする意味は無い。
水無川 枝垂:幻影が四桁の死を経験することもない。「ここは、一体……」
虹咲 奏:「この空間について……」
虹咲 奏:「何か、わかったことはあるか」三人を順に眺める。
小田島 佐強:「そうっすね。この村に怪異……皆さんが言う、ジャームの気配が漂っていることはお気づきかと思いますが」
小田島 佐強:鼻をこすりながら、少し間を置いて。
小田島 佐強:「それとは別に、強く禍々しい、別の怪異、いやジャームの気配を山の方から感じます」
小田島 佐強:そこで、困ったように眉根を寄せた。
小田島 佐強:「オレが水柁村に来たのは、璃々ちゃんってお嬢さんの依頼からだってのはお話しましたが」
小田島 佐強:「彼女の気配というか、残滓というか……。そういうものが、デカイ怪異の方に残っていました」
小田島 佐強:「残っていたっつーか、それに気づいたら閃いたっつうか」
小田島 佐強:「璃々ちゃんがすでに食われてないと良いんですが」
小田島 佐強:悔しげにこぼす。
虹咲 奏:「ジャームが二体か……」
浅月 透:「共倒れとかしてくんないかな…」
水無川 枝垂:「好意的な見方はできませんね」
小田島 佐強:「でけぇ方が小さい方を従えているパターンもありますしね」
水無川 枝垂:「それと、小田島さま。気配の感じる山というのは、あちらですか?」
水無川 枝垂:部屋の外を指差す
小田島 佐強:「あ、はい、ドンピシャっす」
小田島 佐強:「あー、それと……ジャームじゃないや、山にいるのは強大なレネゲイド……ってのが正確ですね」
小田島 佐強:「すいません、普段使わない言葉なもんでこんがらがっちまって」
虹咲 奏:「ああ……そうか」
虹咲 奏:「どちらも『怪異』というわけだな」
浅月 透:「専門用語複雑すぎんだよな。まじで」
浅月 透:「地方だとさらに独自進化してたりするよ」
小田島 佐強:「ですよねー」
水無川 枝垂:「UGNが定めた基準ではありますからね……それと」
水無川 枝垂:ひゅん、と袖口から従者が浮かぶ。
水無川 枝垂:「村人の噂話を集めていました。昨日の騒動については、箝口令でもあるのか、詳しくは分かりませんでしたが……」
虹咲 奏:「噂話、か」
虹咲 奏:(……全員が寄生されているとすれば、その反応も自然か?)
水無川 枝垂:「はい。話されていた中に……照子さんのお話が」
水無川 枝垂:「彼女が、あちらの山に行っていた。『杓子』『水桶』『花』を持って……と」
水無川 枝垂:噂にされるということは、それが『この村にとって異質な行動だから』と考えられる。
水無川 枝垂:「昨夜の暴徒とは、別の意図があるかと」
虹咲 奏:「山……」
小田島 佐強:「杓子……しゃもじ?」
小田島 佐強:「柄杓と花と水桶なら、墓参りセットっすけど、しゃもじ持っているのは妙っすね」
小田島 佐強:「神さまに米飯でもお供えしてんでしょうか」
水無川 枝垂:「少なくとも、ひしゃくと間違えて持っていくものではないでしょうね」
浅月 透:「つか、昨日ってことは…その最中に俺らを見つけたのか?あの子は」
小田島 佐強:「突撃、神さまの晩ご飯……」ぼそ
小田島 佐強:言ってから、浅月さんの言葉に「なるほど」と相づちを打つ
浅月 透:「うるせぇ!」
虹咲 奏:「山は……ここから見える限りではあの山ぐらいだな」
水無川 枝垂:「奥地なのか、入口なのか……」
水無川 枝垂:「とはいえ、今のところの手がかりは、それしかなさそうですね」
虹咲 奏:「調査の必要がありそうだな」
浅月 透:「おおぅ…」
小田島 佐強:「何事も現場100回。オレたちが居た場所に原因が……ってのは道理ですね。行きましょう」
浅月 透:「行くかぁ…」そう言いつつ座り込む。
GM:その時、玄関先からカラカラと戸が開き、閉まる音が響く。誰かがこの家から出た──という事で間違いないだろう。
浅月 透:「ちょっ…!」玄関の方に視線。
小田島 佐強:「昨日今日でもう外へ……」
小田島 佐強:「いや、〝昨日〟と〝今日〟が繋がっているとは限らないか」
水無川 枝垂:「どういたしますか」
虹咲 奏:少し考え
虹咲 奏:「浅月。小田島」
小田島 佐強:「なんでしょ」
浅月 透:「…」
虹咲 奏:「お前たちが様子を見に行け。ここには私と……」
虹咲 奏:水無川さんの方を見て
虹咲 奏:「水無川はこちらで大丈夫そうか?」
水無川 枝垂:頷く。
虹咲 奏:「ありがとう」
水無川 枝垂:「……、」一瞬、間。「では。お二人は気を付けて」
小田島 佐強:「臨むところっす! おまかせください」ガッツポーズ
浅月 透:小さくため息をついてから。
浅月 透:「…わかりました」

GM:シーンカット。ロイスの取得のみ可能です
小田島 佐強:ロイス満了なり
虹咲 奏協力者/小田島佐強/感服:○/脅威/ロイス→協力者/小田島佐強/感服/嫌悪:○/ロイス
浅月 透小田島 佐強 有意/不信感〇
虹咲 奏:ちょっと強いかなーと思ったけど多分このぐらい
虹咲 奏:変更のみで以上!
水無川 枝垂支部長と小田島さんのロイスをN (疑念、不安に)
水無川 枝垂:以上
小田島 佐強:ふふっ孤立していくぜ
小田島 佐強:と思ったら水無川さん、支部長もN反転なんだ
水無川 枝垂:噛まれたもん「
小田島 佐強:そうだね(従者)
虹咲 奏:いやNで無理ないですよ

▼ミドル5 個別会話

GM:こちらは生やしたシーンなので登場侵蝕は1で大丈夫です。サブで会話する方もここで上げておいてください
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1増加(59 → 60)
水無川 枝垂:65→66
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を1増加(69 → 70)
浅月 透:64!

GM:人が減り、静かになった屋敷内。日は緩やかに高くなり空気は少しずつ暖められているが、村を包む不穏な気配が今だに気味の悪い肌寒さを漂わせている。
虹咲 奏:時折白湯を飲みながら待機している。
水無川 枝垂:から、と背後の襖が開く。
水無川 枝垂:乱れのない淑やかな仕草で、少女が現れる。「虹咲さま。今、確認してまいりました」
虹咲 奏:「……ああ。どうだった?」
虹咲 奏:『ありがとう』と言った時。その色が揺れていた。
虹咲 奏:なので、少し穏やかさは減るが、謝礼の言葉を端折る。
水無川 枝垂:「お父上は寝ていらっしゃいます。出て行かれたのはやはり、照子さまかと」
虹咲 奏:「そうか。助かる」
水無川 枝垂:従者を空に浮かべ、聴覚探査は続けている。
虹咲 奏:腿を開いた形での正座。こちらは嗅覚……正確には視覚だが……を働かせ、ニオイを追っている。
水無川 枝垂:「虹咲支部長は、ご調子は如何ですか」
虹咲 奏:「多少の疲労はある。心身共に」
虹咲 奏:「だが、それは皆も同じことだろう」
水無川 枝垂:「それは、はい。ただ、虹咲さまは皆と同じ点だけではないのでは、と」
水無川 枝垂:「……普段はどのような形で、栄養摂取を?」
虹咲 奏:「………支部長室に、熟成庫がある」
虹咲 奏:「多量の肉だ。それを貪っている」
水無川 枝垂:「そういう形でしたか」
水無川 枝垂:「ご苦労なされて、いるのですね」
水無川 枝垂:半人分ほど離れた隣に座る。
虹咲 奏:「……七、八年頃の前からだ」
虹咲 奏:「ある実験による暴走以来、私は普通に物を食すことができなくなった」
水無川 枝垂:……いわゆる遺産の代償のみならず、レネゲイドが所有者に制約を課すことは珍しくはない。
水無川 枝垂:そのうちの一つ。衝動。
水無川 枝垂:「飢餓衝動、ですか」
虹咲 奏:「そう」
虹咲 奏:「既に確認されている衝動のひとつだ。私の場合は、その発現の仕方がより、烈しくなった」
水無川 枝垂:「それが昨夜の行動の」
虹咲 奏:「本来ならば、抑えられた筈なんだがな」ふ、と笑う。
水無川 枝垂:「……それで支部長職とは。感嘆いたします」
水無川 枝垂:「防御能に特化したオーヴァードだと、聞き及んでおります」
水無川 枝垂:「恐らく……この空間自体に」
水無川 枝垂:「中のオーヴァードの、衝動を引き出させるような傾向があるのではないでしょうか」
虹咲 奏:「ジャームが作り出した空間であるならば、侵蝕もあって然るべき……か」
虹咲 奏:「……あのテープにもあったな。『人を喰っている』……」
虹咲 奏:「ジャームに食人衝動があるならば……」
水無川 枝垂:空間の影響というのが、真実かは分からない。そこまでの分析経験はない。
水無川 枝垂:ただ――"そう思った方が、今後も対応を取りやすい"。
水無川 枝垂:「私も、伝染させられないよう、気を張らねばなりません」
虹咲 奏:「感染るものだとしたら、厄介だな……実際にそう言ったジャームの事例はある」
虹咲 奏:「用心するに越したことはないだろう」
水無川 枝垂:「わたしが噛めるものなど、たかが知れていますが」
水無川 枝垂:あ、と口を開く。冗談めかして。
水無川 枝垂:「かなり確りと噛まれていましたが、口内炎にはなっていませんか?」
虹咲 奏:「……幸いな。尖った枝も喰ったが」
虹咲 奏:「軽いリザレクトで済んだようだ」
水無川 枝垂:「頑健なのですね。少し羨ましいです」
虹咲 奏:「……頑健であろうとしているからな」
虹咲 奏:「止めてくれて、助かった」
水無川 枝垂:「いいえ。……私も、昨日は恥ずかしいところばかりお見せしていたので」
水無川 枝垂:廊下から縁側を見て、……少し身を震わせる。
虹咲 奏:「ここは……異常だ。レネゲイドが関わる物の中でも、特にな」
虹咲 奏:「ソラリスに幻覚を与えられた者は、それだけでダメージを負う」
虹咲 奏:「恐怖の感情までも、コントロールできるわけではない」
虹咲 奏:「その他の感情もな」
虹咲 奏:また、白湯を飲む。
水無川 枝垂:「……それでも、抑え込まなければ」
水無川 枝垂:血肉滴らせる少女の幻覚……妄想を、押し込める。
水無川 枝垂:「戦えません。役に立つことを、証明し続けなければ」
水無川 枝垂:「その間だけは、水無川は、汚点を相殺できる」
虹咲 奏:「……汚点?」
水無川 枝垂:「よくある話です。一族総出で、UGN黎明期バブルにただ乗りしていたところ」
水無川 枝垂:「身内からジャームが出て、多大な被害を出したという、そういうものです」
虹咲 奏:目を細める。
虹咲 奏:「よくある話にさせない為に、我々UGNがいるはずなのだが」
虹咲 奏:「……そうか。そうなってしまったか……」
水無川 枝垂:「いえ。どうか、お気になさらず」
水無川 枝垂:「だからこそ今はただ、このジャーム被害を食い止めましょう」
虹咲 奏:「…………」
虹咲 奏:「また、私が暴走する可能性は高いと言わざるを得ない」
虹咲 奏:「それも、軽度のではない。それこそジャームと区別がつかないほどの、だ」
水無川 枝垂:「……」
虹咲 奏:「その時は躊躇いなく攻撃しろ」
虹咲 奏:「多大な被害を出す前に、な」
水無川 枝垂:「……かしこまりました」
水無川 枝垂:「その時は、昨夜よりも奥まで飲み込んでいただきます」
水無川 枝垂:ぱり、と僅かに分離した従者の破片が、水無川の開けた口の前に浮かぶ。ぺろ、と舌が覗いて。
水無川 枝垂:「喉に小骨が刺さったままで、食事を続けられはしないでしょうし」
虹咲 奏:少しだけ、寂しそうに笑う。
虹咲 奏:「感謝するよ、水無川」
水無川 枝垂:「こちらこそ、感謝いたします、……ぁ」同じ言葉。こちらの異常に気付かれ、気を遣われていることが、今更分かった。
水無川 枝垂:とはいえ、それを言及するのもわざとらしい。
水無川 枝垂:「よろしくお願いいたします。……きっと全員で、脱出いたしましょう」
虹咲 奏:「ああ、『全員』で」
虹咲 奏:「お前たちは私が守ろう」
虹咲 奏:(……自己犠牲をする気はない)
虹咲 奏:(ただ、守ることのみに集中しろ。そうすれば)
虹咲 奏:(もう、誰も喰らわずに済む筈だ)
虹咲 奏:胃の辺りの布を、ぎゅ、と掴んだ。

GM:早朝は越えたものの、枝葉に遮られた山中は日の光の恵みを得られることなく未だに冷え切った空気を湛えており、時折鳥の声が響くばかりであとはどこまでも静寂が広がっている。
小田島 佐強:「数日かかるかなって思って、保冷バッグにおにぎりまだ入れてあったんだけど、浅月さんどうです?」もぐもぐ
小田島 佐強:「ミャンマー風おにぎりと、ナシゴレンおにぎりがあるっす」
浅月 透:「えー…」
浅月 透:「朝は飯入んないんだよな…」
小田島 佐強:「えぇ……UGNの人ってみんなそんなに食細いんすか?」
小田島 佐強:「この仕事、体が資本じゃないですか」干しエビと鷹の爪、フライドガーリックをごま油で炒めたおにぎりをモグモグする。
小田島 佐強:はぐはぐ、ごっくん。
浅月 透:「体質によるだろ。そんなもん」
小田島 佐強:「体質かぁ……」少し考えこむ
浅月 透:「つかさぁ…」
浅月 透:「昨日あんな感じだった奴から手料理貰いたいか???」
小田島 佐強:「……ぁー……」声がいつになく小さくなった。
浅月 透:「水無川さんとかに聞いてないよな?結構メンタルにキてたぞあの子」
小田島 佐強:「おにぎり勧めたのは、昨日皆さんと会った時だけですよ……」
小田島 佐強:そういう声が、じっとりと、湿り気を帯びて重たい。
小田島 佐強:声が低くこもり、少し鼻にかかっている。
浅月 透:「…え、落ち込んでる?」
浅月 透:「え、マジ?うわ…」
小田島 佐強:「うわ……と言われましても……」
浅月 透:「だって、ねぇ?」
小田島 佐強:「何でみんな、人を食べたことあるとか、人を食べたがる方を肯定したりすると、全否定してくるんですかね……」
浅月 透:「……そっからっすか」
小田島 佐強:「人を食べるために殺そう! ってのなら、そりゃ止めますよ?」
小田島 佐強:「でも、オレが人を食べたのは……家族が別れを惜しんで、そういう弔い方をしたからなんすよ」
浅月 透:おお、カミングアウトだ…と思ってる。
小田島 佐強:「えーと……ちょっと自分語りさせてもらっていいっすか?」
浅月 透:「…まぁ、どうぞ」
小田島 佐強:「ありがとうございます」深々ー、と頭を下げ、適当な岩に腰かける。
浅月 透:「(結構腰を据えてやるんかい)」座る。
小田島 佐強:山歩きの休憩ついでにいいかと思って。
浅月 透:もうタバコを吸います。流れるように。
小田島 佐強:「まあ手短に言いますと、オレが六歳の時に母が急死しまして」
浅月 透:「お、おう」
小田島 佐強:「残された小田島一家は悲しみのあまり、母の遺体を丁寧に捌いて、保存して、調理して、一ヶ月ぐらいかけてみんなで食べたんです」
浅月 透:「えぇ…」タバコを落とす。
小田島 佐強:「ちなみにその時は、れねげいど……ビーイングじゃなくて、ただの人間でしたよ、オレ」
小田島 佐強:「怪異とか何も知りませんでしたしね」
浅月 透:「いや、ごめん。思ってたより重くて…遺骨レベルかと…いや、えぇ…」
浅月 透:「つ、続けて」
小田島 佐強:「現代でも、遺骨をかじる〝骨噛み〟って風習は一部地域にありますね」
小田島 佐強:「まあそれで、オレはそれが普通の葬式だって思ってたんですけど」
小田島 佐強:「小学五年生の時だったかな。同級生の祖父が亡くなって、葬式出したんですよね」
小田島 佐強:「そんで、オレはその子に〝おじいちゃん、美味しかった?〟って聞いてしまったんです」
小田島 佐強:うなだれて黙る。
浅月 透:「うわ…」
浅月 透:「やったな。お前」あちゃーという感じで頭を押さえる。
小田島 佐強:「そーですねー。やっちゃいましたねー。その後、小学校、転校しましたし」
浅月 透:「まぁ聞くよね。小学生なら」
小田島 佐強:「母は、丁寧に丁寧に料理されて、美味しかったんです」
小田島 佐強:「みんな食べる時に、生前の彼女はああだった、こうだったって思い出話なんかしてて」
小田島 佐強:「泣いたり、笑ったりして」
浅月 透:あんまりイメージしたくないんだが…と思うが口には出さない。
小田島 佐強:「……オレにとっては、大事な思い出なんですよ。母のことはよく覚えてなくても、お葬式のことは忘れません」
小田島 佐強:「でも、小学校でやらかした時」
小田島 佐強:「みんながオレを見た眼が。昨日の、皆さんの眼が」
小田島 佐強:顔を上げると、へにゃ、と半笑いで。「――まったく同じでしたね」
浅月 透:「……まぁ、なんだ」
浅月 透:「二つ三つ言いたいことはあるんだけど…」
浅月 透:「どうしようかな…そんなに義理がない気がしてきた。俺らの関係を踏まえると…」ひどい台詞。
浅月 透:「えー…どうしよう…」
小田島 佐強:「いやまあ、オレについて文句があるなら、いくら言っていただいても良いんですが」
小田島 佐強:「はからずとも、水無川さんや、虹咲さんを傷つけてしまったみたいですし」
浅月 透:「いや、俺は別に文句はないし…」
小田島 佐強:「うーん、そうすか」
浅月 透:「正直、ただのヤバいヤツかな……って思ったくらいで……そもそも実は敵かなって警戒もあったしな」
小田島 佐強:「師匠には、こういうやらかしで怒られてばかりですねえ」
浅月 透:「まぁ、理由聞いたらちゃんと……ちゃんと??してたしねぇ」
小田島 佐強:「はは」乾いた笑い
浅月 透:「普通に獣とかバケモノ上がりのレネビは人とか食ってそうじゃん?そういう警戒だったわけだけど」
小田島 佐強:岩から立ち上がって伸びをする。
浅月 透:「ま、言うか……」
浅月 透:「一つ、ま。ガキの頃の君は可哀想……ってか運が悪かったな。予め知っておけば事故ることは無かったろうし」
小田島 佐強:「念のため確認しときますけど、それは小学校の件についてっすよね?」むむっと眼をすがめる
浅月 透:「そうだけど?」
小田島 佐強:「へへ、すいません。ちょっとナーバス入ったみたいで」
小田島 佐強:笑顔を作る
浅月 透:「二つ、昨日は普通に対応が悪い。正気失ってそうな虹咲さんに和やかにけしかけんな……雰囲気は察しろ」
小田島 佐強:「うぐぅ」正論!
浅月 透:「俺も水無川さんもシリアスだったろ、顔がよ」
浅月 透:「デリカシーだな……いや、これ人に言うのキッツいな……」
浅月 透:「自分も人のこと言えるか怪しいし……ううっ……」
小田島 佐強:「なんでオレにアドバイスしているのに、浅月さんが自爆していくんすか」
小田島 佐強:「昨日の件は反省……しますけど。次に同じことがあったら、うーん」
小田島 佐強:「何か……虹咲さんがあんまり辛そうだったから、あれを食べたら楽になれるのかなって……」
小田島 佐強:「そう思っちまったから、はい……」
浅月 透:「なぁ」
浅月 透:「人って、案外楽になりたくないヤツもいるんだぜ?」薄く笑う。表情が、分かりにくい。
小田島 佐強:「……そういう不幸な方は、よく知ってますよ」
小田島 佐強:「自分はそうする資格がない、って。周りに黙って追い込んで、ぶっ潰れちまう人」
小田島 佐強:過去に思いを馳せるように、眼が遠くを見る。
浅月 透:「……三つ目」
浅月 透:「君は、まぁ……そんなにヤバいヤツじゃないよ。俺と言う客観においてはな」
小田島 佐強:「へへ。それはどうも」
小田島 佐強:「一応、17年人間やって来たんですけどね。人間らしくするって、難しいですねえ」
小田島 佐強:へにょりと笑う。さっきよりは元気が出たようだ。
浅月 透:「異文化の話だしな、これ」
浅月 透:「当たり前だろ」
浅月 透:「みんなそうだよ。ほとんどの奴は人間性の仮面被って生きてるものだろ……月曜の朝にツイッターとか見てみろ”終わり”があるから」
小田島 佐強:「生々しい終わりっすね、それ」
浅月 透:「生の人間だからね」
小田島 佐強:「含蓄深い……」
浅月 透:「ま、俺の言うことなんて別に意味の無いことなんで気にしなくていいが……ま、多少は周り見て動けよ?」
小田島 佐強:「はい……反省します……」
小田島 佐強:同じことをまたしない、とは限らないけれど。努力はするべきだ。
浅月 透:「……良かったな」
浅月 透:「先に俺と話しておいて。俺、普通に水無川さんに適当なこと言うつもりだったし…」
小田島 佐強:「水無川さんにはドン引かれているし、虹咲さん、明らかにオレに怒ってましたからね」
浅月 透:「……レネビは全然人食ったりするとか、そういう」「まあ、しゃーない」
浅月 透:「あー、じゃ」
浅月 透:「片方は何とかごまかしてやるよ。もう片方は…がんばれ」
小田島 佐強:「え、いいんですか? 浅月さんまでヤバいやつ扱いされません?」
浅月 透:「いや……もうこの状況で偉い人からの印象良くするとか気にしてらんないし……」
浅月 透:「やる気なくなっちゃった」
小田島 佐強:「うーん、命は大事にしてくださいよ? そういう意味じゃないとは思いますけど」
浅月 透:「えぇ…殺さないで」
小田島 佐強:「命が危なそうなら、オレのできる範囲でお助けしますよ!」
小田島 佐強:「璃々ちゃんのこともありますけど、怪異に人間が好き勝手されるのは我慢ならないんで」
浅月 透:「そりゃどうも……あ」
浅月 透:「じゃ、何のRBがいい?人にすみかを荒らされたヒグマとか?」マジで適当にごまかそうとしている。
小田島 佐強:「あー、本性自体は人魚っすね。男の人魚って言うと笑われちゃいますが」
小田島 佐強:「でかい魚とか、さもなくばカワセミとかでどうでしょ」
小田島 佐強:「いやでも、人食いRB的には弱いか……」
浅月 透:「人魚、食われる側っぽいよな」
小田島 佐強:「あい、なのでオレの血、人間の怪我が治せるんですね」
浅月 透:「へー!」
小田島 佐強:「でもまあ、人魚なんて――食うモンじゃないっすよ」
小田島 佐強:シン、と。水底のように冷え冷えとした空気をまとう。
小田島 佐強:「そんな物、口にしない方が良いんです。絶対に」
小田島 佐強:その言葉を終わりに、冷気が霧散した。
浅月 透:「……そうだな」触れずに。
浅月 透:「ま、上手く言っておくよ。期待は…しなくてもいいや、悪化した時気まずいし」
小田島 佐強:「人の情けが身にしみるなあ~」
浅月 透:タバコの火を消す。いつの間にか、チョコレートのような甘い煙が広がっていた。
浅月 透:「…全然味わえなかったからもう一本良い?」
小田島 佐強:「どうぞどうぞ」
浅月 透:「わーい」目は死んでる。中毒者……!
小田島 佐強:「吸い終わったら、お目当ての方へ行きましょうか」
小田島 佐強:待っている間にもう一個、おにぎりを取り出す。
小田島 佐強:もっしゃもっしゃ
浅月 透:「おう……」行きたくないとは流石に言わず。ただ、逃避するように煙だけを眺めた。
浅月 透:ふと、目の前の青年に視線を向ける。
浅月 透:過去と向き合い、自分の在り方を考え、世界との距離に、差異に悩みながらも今を生きてる。
浅月 透:「ははっ……いや、ヤバいどころか」立派だ。そう思って、思うだけに止めて……少しだけ瞳を閉じた。
浅月 透:────口にだすと、少し自分が辛くなりそうだったから。

GM:相も変わらずロイス取得と感情変更のみ可能!
虹咲 奏:どうするかな。
虹咲 奏今回の部下/水無川枝垂/憧憬/不安:○/ロイス
虹咲 奏:これでロイス満杯
水無川 枝垂:再びロイス変更
水無川 枝垂敬意:○/不安/ロイス
浅月 透小田島 佐強 連帯感〇/同情
浅月 透:変更!
小田島 佐強浅月透 ●P:頼もしい/N:もっと自信を持っていいのでは? に変更!

▼ミドル6『忘れても』

GM:シーンプレイヤーは浅月さん。他登場される方は侵蝕をお願いします!
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(60 → 62)
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8

小田島 佐強:ぐぬぬ
水無川 枝垂:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 7[7]+65 → 72

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を8増加(70 → 78)
浅月 透:63+1d10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+4[4] → 67

浅月 透:あ、68だ

GM:照子の後を追って山中に入った小田島、浅月の二人は山中にひっそりと佇む小さな祠を発見した。
GM:その傍には照子の姿もあり、どうやらその祠の掃除と参拝をしているようだ。
浅月 透:「どうする?」
小田島 佐強:「しゃもじ何に使うのかな……」独りごちて。「照子さんはオレが見ているんで、浅月さんは残りのお二人に連絡お願いします」
小田島 佐強:二人に連絡するなら、自分より彼の方が信用がある。
浅月 透:「了解」少し離れて支部長に電話をつなげる。電波悪い、数度繰り返しようやく届いた。
虹咲 奏:『浅月か。……状況は?』
虹咲 奏:(電話ならば繋がるのだな……)
浅月 透:「ああ、照子さんを発見しました。祠の掃除って感じですね」
虹咲 奏:『そうか。こちらもすぐ向かう』
浅月 透:「っす」
虹咲 奏:暫く後、水無川さんと共に姿を現す。
小田島 佐強:無言でぺこりと会釈する。
水無川 枝垂:従者を浮かべ周辺の警戒をしている。
虹咲 奏:「………照子の方は?」
浅月 透:「ん」指差し。
石凪 照子:君達には気付かず、祠の汚れを水桶に浸した布で拭っている。
水無川 枝垂:縁側で見せたような、操られているような雰囲気はありますか?
GM:ありません。表情も穏やかですが生気が感じられ、時折汗を拭う動作からも平時と変わらぬ精神状態である事が分かります。
小田島 佐強:おお、正気照子さんだ
虹咲 奏:こちらでも精神状態にしては確認しておこう。
虹咲 奏:「……動揺した様子もなく、虚ろでもない」《七色の直感》
虹咲 奏:「正常と言えるだろう」
小田島 佐強:お参りが終わったら何かに取り憑かれた風になる、ってこともなさそうかしら
浅月 透:「じゃー…一応事情とか聞きます?」
水無川 枝垂:「声をかけましょうか」
浅月 透:「おお」
小田島 佐強:「そうっすね。色々と聞きたいこと積もってますし」
虹咲 奏:頷く。
水無川 枝垂:こくりと頷くと、わざとらしく足音を立てて小さく進み出る。
水無川 枝垂:「……照子さん?」
石凪 照子:「……!」その声に慌てたように振り返るが、水無川さんの顔をみて安堵したように息を漏らす。
石凪 照子:「水無川様……すみません、お声がけもせずに出てしまって」
水無川 枝垂:「こんにちは。いえ、意外な場所でお会いになりましたね」
水無川 枝垂:「私たちは……皆様に拾って頂いた場所に、もしかしたら落とし物をしたかもしれないと思って」
水無川 枝垂:安堵させるように微笑む。
水無川 枝垂:「探しに来たのですが、偶然お見かけしまして……」と他の三人を振り返る。
虹咲 奏:軽く頭を下げる。
小田島 佐強:軽く手を振る。にこにこ
浅月 透:ペコペコする。
石凪 照子:「あら……皆様を見つけたのは日も落ちかけた頃ですからね……見落としがあったかもしれません」三人に穏やかに笑みを浮かべて礼を返しながら
石凪 照子:「すぐに済みますので、私もお手伝いしますね」
石凪 照子:そう言って祠に小さなおにぎりを備える。
小田島 佐強:(お、しゃもじはそこか)疑問がやっと解けた。
水無川 枝垂:「祠……ですか? 差し支えなければ」
水無川 枝垂:「先生も、こういったものは気になられますよね?」 と虹咲さんに。そういう設定!
虹咲 奏:「ん……」ごほんごほん。と咳払いをして。
虹咲 奏:「そうだな。村の信仰についてより深く知ることができるのであれば、是非耳にしたい」
石凪 照子:「あ……そうですね」困ったように眉根を寄せる
石凪 照子:「この祠は私も何が祀られているのか分からないんです」
虹咲 奏:「ふむ」
石凪 照子:「幼い頃に母と山菜を取りに山へ入った時に偶然見つけて……」
石凪 照子:「村の人に聞いても誰も知らないようでして。何となく、この祠が汚れたままなのは寂しいな、って」
石凪 照子:「そう思って私が勝手にやってる事なんです……すみません」
虹咲 奏:「いや、謝ることはない。誰も知らないという事が明らかになったのだから」
石凪 照子:「あ……そういえば……」声を上げかけたが、どこかばつの悪い顔で押し黙る。
虹咲 奏:「何か、気になる事が?」
石凪 照子:「いえ、その……笑わないで聞いて頂けますか?」少しだけ頬を染める
虹咲 奏:頷く。
水無川 枝垂:「?」
石凪 照子:「その、私……この祠の傍で小さい男の子を見かけた事があるんです」
石凪 照子:「村でも見たことが無くて、それで……とっても綺麗な子で」
石凪 照子:「何となく、本当に理由なんてないんですけれど」
石凪 照子:「その男の子がこの祠に祀られていた神様なんじゃないかって、思ったんです」
石凪 照子:「その子は綺麗な顔をしていて、ちょっと怖いくらいでしたけれど。なんだかとっても寂しそうに見えてしまって……」
虹咲 奏:「ふむ……」
石凪 照子:「小さい時の話ですけれど、それでどうしてもこの祠を放っておく気になれなかったんです」
水無川 枝垂:「神秘的なお話ですね」
石凪 照子:子供の空想のようなものでしょうけれど、と恥ずかしそうに付け加える。
虹咲 奏:微笑んで
虹咲 奏:「いや、ならば確かにいたのだろう。本当に、神の化身かもしれない」
虹咲 奏:穏やかに言う。
石凪 照子:「そうでしょうか……。ふふ、でしたら少しでもあの子の寂しさが紛れていると良いのですが」
虹咲 奏:考える。他の三人も恐らく、同じように考えているだろう。
虹咲 奏:これまでの調査でも、自分たちの体験でも、一切姿を見せていない、新たな人物。
虹咲 奏:「……この話は持ち帰って、助手たちとより深く調査してみようと思う」
虹咲 奏:そう言って三人に視線を。
小田島 佐強:「うーん、祠もちょっと改めてみたいっすね」
小田島 佐強:「もちろん汚したり、乱暴なことはしませんよ。照子さんが心を込めてお参りしているんですからね」
浅月 透:「(またややこしくなってきたな…)」
石凪 照子:「ふふ。先日お会いしたばかりですが小田島様がそのような事をなさるとは思えませんよ」
小田島 佐強:「へへ」
石凪 照子:「きっと、喜ぶと思います。久しぶりに賑やかですから」
虹咲 奏:(喜ぶ、か……魂の宿ったものなのだろうか?)
小田島 佐強:どれどれと祠に近づきます。
GM:祠の中には布で出来た人形が一つだけ収められている。酷く劣化しているが縫い目は煩雑で、知識の無い人間にも素人の作ったものである事が分かる。
GM:ただ、それだけだ。格式を感じる装飾も、歴史的価値のありそうな代物もない。
小田島 佐強:うーん、祠の作りも同じぐらい粗末な感じですか?
GM:そうですね。古くはありますが、歴史的価値のあるものとは思えません。やはり素人の作ったものに見えます。
小田島 佐強:なるほど。
小田島 佐強:(話を聞く限り、照子さんより前の世代の誰かが手作りした感じかな。村の人に聞きこみして、分かるものじゃなさそうだけど)
虹咲 奏:ええと、そこにレネゲイドの気配はありますか?
虹咲 奏:《猟犬の鼻》あたりで見ておきたい
GM:では、虹咲さんはそこにレネゲイドの気配を感じます。これは酷く弱い、今にも消えてしまいそうなものです。
GM:残されてから時間が経っている、というよりはその発生源が酷く弱いオーヴァードである事が理由だと推測できるでしょう。
小田島 佐強:山の強大なレネゲイドとは別の気配かー
虹咲 奏:なるほど、記憶しておきましょう。あとでみんなにも共有します。
水無川 枝垂:ううん、要素が増えていくが固まらないぜ
小田島 佐強:GM、祠なんですが、「墓石」みたいに見えたりしますか?
GM:墓石……には見えないですね。あくまで祠です
小田島 佐強:了解です。
浅月 透:「…なんかわかった?」小声
小田島 佐強:ひそひそ「神職の方がきちんと祀ったってよりは、素人さんがこしらえたって感じでしたね」
小田島 佐強:「最低でも照子さんより上の世代……。弘さんが何かご存じだといいんですが」
虹咲 奏:こちらは端末に情報を書き込み、
虹咲 奏:そっと三人に見せます。
浅月 透:「うーん…んん」
水無川 枝垂:内容を確認する。
小田島 佐強:共有内容を見て、ほえーっとする。虹咲さん鋭いぜの気持ち。
虹咲 奏:ふふん
水無川 枝垂:「ああ……そういえば、照子さま」
石凪 照子:「はい?」
水無川 枝垂:「少しお聞きしたいのですが……この村に、このくらいの」小さな背丈を示す。
水無川 枝垂:「白い髪の女の子はおりませんか? 少し自信家で……ハキハキと喋るような」
石凪 照子:「ううん……村の子供の中で白い髪の子は居ませんね。元気な子たちは幾らでもいるのですが」
石凪 照子:少し考えて首を振る。
水無川 枝垂:「そうですか……いえ、ありがとうございます」
石凪 照子:「お知り合いでしょうか?お見掛けする事があればお伝えしますね」
GM:その時。周囲を警戒していた水無川の従者が異変を感知する。君達から少し離れた木の陰から様子を伺うものが居る。
"少年":「…………」
水無川 枝垂:「ありがとうございます。では……、!」 くるりとそちらを振り返る。
GM:着物に身を包んだ少年は、何をするでもなくただ君達を見ている。
水無川 枝垂:さりげなく指し示します。他の人にも見えます?
GM:見えます!
浅月 透:普通にビビる。ひゅっ…と喉を鳴らした。
虹咲 奏:「………」恐らく、照子の言っていた少年だろう。
水無川 枝垂:「あの子は……」
小田島 佐強:照子さんは気づいていそうですか?
GM:水無川さんの従者が周囲を警戒していたから気付けたので、照子は気付いてないですね
小田島 佐強:じゃあこっちから促して、彼女に見えるか確認するか
虹咲 奏:(話を聞きたいところだが、変に刺激をしても逃げられてしまうか……?)
虹咲 奏:《七色の直感》少年に警戒の色は見えますか?
GM:警戒は感じ取れないですかね。敵意みたいなものはないです
虹咲 奏:(……だが、警戒はしていない、か)まず、他の人たちの動きを見よう。
水無川 枝垂:他の人にも見えていることは分かった。
小田島 佐強:(声を出すとビックリするかなー)
小田島 佐強:なので、少年に向かって笑顔で手を振ってみます。
"少年":「…………」じ、とそちらを見て、ひらひらと手招きをする。
小田島 佐強:じゃあ、それに応じて近寄ります。
小田島 佐強:さく、さく、草を踏みしめ、身構えることもなく。
虹咲 奏:こちらもついていきましょう。
虹咲 奏:心配なので……
小田島 佐強:虹咲さん良い人……
浅月 透:え?マジ?って顔をします。
浅月 透:「え、マジか」こぼれちゃった
水無川 枝垂:(小田島さまの判断なら、問題はないのでしょう)
水無川 枝垂:小さく浅月さんに言う。
水無川 枝垂:さて、照子さんはどうするべきか……
"少年":それを見て、森の奥へと進んでいく。時折振り返るが足を止める事は無い。
虹咲 奏:「……誘われているな」
小田島 佐強:「おっ、秘密基地でもあるんすか?」
小田島 佐強:和やかに声をかけながらついていきます。
虹咲 奏:「警戒はしておけ」
虹咲 奏:「あの木乃伊は友好的だった」
虹咲 奏:「友好的だから危険がないとは限らない」
小田島 佐強:「忠告ありがとうございます」声をひそめて返す。
小田島 佐強:「まあ、なるべくこちらの警戒は見せない方がいいかなって」
虹咲 奏:「見くびっていないのであれば、いい」
小田島 佐強:(オレ大分やらかしたっぽいのに、仕事に私情もちこまない虹咲さん、プロだなあ)
石凪 照子:「あら……見かけない子ですね」君達の様子を見て流石に気付く。
水無川 枝垂:「村の子ではないのですか?」
石凪 照子:「ええ、はい……村の近くとはいえ、あんな小さい子が山に……あれは」
石凪 照子:目を細めて少年を見ていたが、言葉を切って驚いたように目を見開く。
石凪 照子:「あっ、あの子です……!私が、私が幼い時に見たのは!」
小田島 佐強:(だと思ったー!)
浅月 透:「(当たりか。いや、だがどうする?)」
浅月 透:「えーと」
水無川 枝垂:「そんなことが……?」
虹咲 奏:んーどうしようかな。
虹咲 奏:またで申し訳ないんですが、《猟犬の鼻》で見た時、彼にレネゲイドはありますか?また、それは祠のものと一致しますか?
GM:それなら……祠のモノと一致するレネゲイドをあの少年から感じる事が出来ます
虹咲 奏:(やはり、そうか)
虹咲 奏:「祠のレネゲイドと、彼の持つレネゲイドが一致している」囁く。
虹咲 奏:その声は、水無川さんには聞き取れるでしょう。
小田島 佐強:聞こえないまま少年についていくぜ!
浅月 透:「…追います?」
水無川 枝垂:ふむ……
水無川 枝垂:「……私たちが行きます。山道は危ないですから、照子さんはこちらで待っていてくれませんか?」
石凪 照子:「……そう、ですね。私の見間違いかもしれませんし」
石凪 照子:「ただ、村の近くとはいえ子供が来るには危険な場所ですのでどうかよろしくお願いします」
水無川 枝垂:「はい、余所の迷子やもしれませんから」
水無川 枝垂:さりげなく祠の裏に、従者を置いておく。
小田島 佐強:抜かりないぜ
水無川 枝垂:こちら側に何かあったら、水無川にも伝わるだろう。

GM:またしてもロイスの取得と感情変更のみ可能!
小田島 佐強:特になし!
虹咲 奏:このままで!
浅月 透:ろいほ
小田島 佐強:ろったらろったらろったら♪
水無川 枝垂:なし

▼ミドル7『吊り贄』

GM:シーンプレイヤーは小田島さん。登場される方は侵蝕どうぞ~
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(62 → 72)
虹咲 奏:キリがいい
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 4

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を4増加(78 → 82)
浅月 透:68+1d10
DoubleCross : (68+1D10) → 68+2[2] → 70

水無川 枝垂:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 6[6]+72 → 78

GM:少年の後を追った君達は獣道すら見当たらない奥深くへと進んでいく。日光を枝葉に遮られ、空気が纏う湿り気が強くなる中──
GM:大きく開けた場所へ出た君達を出迎えたのは樹齢何年になるのか見当もつかない程に大きな杉の木。そして、そこに吊るされ腐敗臭と血をまき散らす人々だ。
"少年":「……」杉の木の前で立ち止まり、吊るされた人々を指差して君達を見やる。
"少年":物悲しそうなその表情は、"降ろしてやってくれ"とでも言いたげだった。
小田島 佐強:少年に向かって微笑み、こくりとうなずく。
虹咲 奏:「ぐ……っ」
虹咲 奏:手で口と鼻を覆い、耐える。
水無川 枝垂:「……これ、は…………っ」
水無川 枝垂:目を伏せて口を抑える。
浅月 透:「…」
小田島 佐強:のしのしと樹に近づいて、よじ登ろうとします。
GM:吊るされた人々はこの時代にそぐわぬ、君達の良く知る衣服に身を包んでいる。近づいた小田島さんはその中に、腐り落ちてしまったのか両手を失った少女を見つける事が出来るだろう。
璃々:「………あぁ?」
虹咲 奏:「生存者……?」他の人々は生きてるのだろうか…
小田島 佐強:「……お嬢さん!?」
璃々:「はは……マジで来たんだ、佐強ちゃん」
璃々:弱弱しい笑みを浮かべる。
小田島 佐強:「そりゃ来ますよ。まだ生きておられて何よりっす」
小田島 佐強:「傷、治せないんすか?」
璃々:「何とかね……呼んどいて何だけど、ほんとに来るとは思わなかったぜ」
小田島 佐強:「……似たようなこと言われましたけど、そんな信じられないことっすかね?」首傾げ
小田島 佐強:「それより傷ですよ傷!」
璃々:「ダメ。なんつーか……治そうとした傍からレネゲイドを吸い上げられてる感じっつーか……伝わんねーか☆」
小田島 佐強:「うーん、能力者は治せないんですよね、オレ。とりあえず樹から離れましょう」
水無川 枝垂:酷い状態だ。オーヴァードでありながらリザレクトが働いておらず……一方で、死んでもいない。
浅月 透:「……小田島、そいつが例の?」
小田島 佐強:浅月さんを振り返り。「はい、璃々お嬢さんっす!」と答える。
小田島 佐強:璃々ちゃんを担ぎ上げて、みんなの所へ連れて行きます。
浅月 透:「なるほど、多少の証言は取れそうか…」
水無川 枝垂:では少年のほうに近づきましょう。
水無川 枝垂:「あなたは……?」
"少年":「………」小さく首を振る。口がきけないのだろうか。
GM:璃々を木から引きはがすと、その首筋に種のようなものが埋め込まれている事が分かる。
小田島 佐強:「む。これは麻袋のやつの」
小田島 佐強:「取って大丈夫なやつかなあこれ……」
小田島 佐強:とりあえずお三方の意見を伺いましょう
浅月 透:「あ……」種子を確認。
浅月 透:「終わったな…」ボソっ
小田島 佐強:「ちょっと!?」
水無川 枝垂:「ありがとうございます。この場所を教えてくれて」屈み込んで目線を合わせる。
水無川 枝垂:同時に、少年の首の辺りを確認します。
"少年":少年の首筋は白く、綺麗なままだ。
虹咲 奏:「……璃々と言ったか。この種子を埋め込まれたのは?……そして、どう言った影響が出た?」辺りに漂う血の匂いで、気が焦っている。
璃々:「あ~……UGNの人かな。はは……ええと、ちょっと待ってくれよ……頭がぼーっとしてて……」
水無川 枝垂:「お待ちください。先にここから離れた方が良いかと」
水無川 枝垂:では少年へ手を差し出す。「一緒に来ていただけますか」
小田島 佐強:「まあ、他の方々の遺体は一旦置いておきましょうか……」
"少年":少年は素直に水無川さんの手を握る。酷く冷たい。
璃々:「あ……待った。離れるなら、アレも降ろした方がいい」吊るされた人々のうちの一人、スーツの男を指差す。
小田島 佐強:「お知り合いっすか? じゃあ、連れてきますね」
浅月 透:「え”…」ほかにもいるのか
小田島 佐強:「浅月さん、お願いしまっす」と璃々ちゃんの身体を差し出します。
浅月 透:「えーー!」
小田島 佐強:「他に誰がやるんすか?」水無川さんは若い女子だし、虹咲さんは辛そうだし。
浅月 透:「いいけどさぁ…」しぶしぶ抱える。
水無川 枝垂:子どもらしからぬ冷たさに、表情を変えないようにしつつ。「降ろすだけなら出来るかもしれませんが」
水無川 枝垂:「死者の埋葬までとなると、時間がかかってしまいますね」
璃々:「アレは……君達の前任者だよ。狂っちまうまでは随分頑張ってたらしい……ね」
小田島 佐強:「それはお気の毒な」
浅月 透:「よし、取れたか?取れたな?さ、交換しよう」いや、男の方はいらないけれど。
小田島 佐強:言いつつ、璃々ちゃんが指したスーツの男を下ろします。よいせっと。
虹咲 奏:「前任者……」
水無川 枝垂:ちなみにつり下がっているのは、総数的にはどのくらい……?
水無川 枝垂:より具体的に聞くと22名くらいですか?
GM:吊られてるのは……男を含めて24名です。
GM:あっ違う、26名だ
水無川 枝垂:なんか変な数字が出てるよお…………
小田島 佐強:スーツの男は生きてるかなあ
GM:降ろしたなら分かりますがスーツの男は死んでます
小田島 佐強:「遅かったか……すいませんね、後で安眠をお邪魔するかもしれません」
水無川 枝垂:じゃあ生存者はリリちゃんだけか
GM:ですね。あと、照会すれば分かりますがバスの乗客と一致する顔はありません。
水無川 枝垂:おっと違ったか まあ廃屋の方に居たもんな
水無川 枝垂:犠牲者数さらに倍じゃん
水無川 枝垂:帰りたい
小田島 佐強:じゃあ「数」が重要なのかな
虹咲 奏:昭和24年の失踪事件…?
虹咲 奏:まだわからないかもな 情報収集あるかもだし
水無川 枝垂:何も分からない
GM:では君達は璃々を連れてその場を離れる。少年も逃げ出す事無く同行するだろう。
GM:祠の辺りまで戻れば、不安そうな面持ちで君達の帰りを待つ照子の姿も見える。
石凪 照子:「皆様……どうでし……ッ」璃々の様子とスーツの男を見て顔を青ざめさせる。
石凪 照子:「そ、その方たちは……!?」
虹咲 奏:す、とその視線を覆うように手を翳す。
浅月 透:「(説明どうしよ…)」
水無川 枝垂:「驚かせて申し訳ありません。この子が案内してくれた先に、彼らが倒れていて」
石凪 照子:「……ッ、す、すぐに手当ての用意を……先に屋敷へ……ああでも、動かすのも良くないのでしょうか……」
水無川 枝垂:「この近くで……休める場所はありますでしょうか」
水無川 枝垂:「小さな洞窟や、山小屋のようなものでも構いません」
石凪 照子:「この道を真っすぐ行った所に小屋があります……!」
水無川 枝垂:「有難うございます。では、ひとまずそちらに」
小田島 佐強:「そいつはありがたい」男が死んでいることは伏せておこう。
虹咲 奏:「水無川、応急手当キットを持っていた筈だが」
虹咲 奏:「それで多少の処置はできるか?」
浅月 透:「(…ミステリなら小屋でもう一人逝きそうだな…)」
水無川 枝垂:「気休め程度でしたら……」
水無川 枝垂:「ここに来るまでに川がありました、水を汲んでいきましょう」
小田島 佐強:「手当の前に、種をどうにかしないといけないかもしれません」
浅月 透:「ま、急ぐか…」
GM:来た道を引き返し、君達は山小屋へとたどり着く。質素な作りだが手入れが行き届いており極端な衛生面での問題は無いだろう。
小田島 佐強:(誰が普段使ってんだろ……)などと思いつつ、背負っていた男をそっと寝かせます。
小田島 佐強:男の宗派は分からないまま、そっと黙祷。
水無川 枝垂:「照子さま、申し訳ありませんが……包帯などありましたら、持ってきていただくことはできますか」
水無川 枝垂:「ただ、村の方に不安を抱かせたくはありません。どうかまだ、このことはご内密に」
石凪 照子:「は、はい。家にも幾らか道具があったと思いますので、合わせて持って参ります」頷くと、急いで屋敷へと引き換えしていく。
虹咲 奏:「……ふう」
虹咲 奏:「助かった、水無川。私はこういう時上手いこと言えなくてな」
浅月 透:「…俺らだけだったら普通に犯行疑われて終わってたかもっすね」
浅月 透:「……怪しいし」
虹咲 奏:「反論できんな」苦笑。
水無川 枝垂:「このくらいでしたら」
水無川 枝垂:ふう、と小さく息をつく。「見目をよくするのも、私の仕事のうちですので」
小田島 佐強:「ああ、調査してたら犯罪者扱い、ありますねー」
小田島 佐強:黙祷を終えて軽口を叩き、璃々ちゃんの様子を確認します。特に種。
GM:種は発芽が始まっており、首に食い込むように根を張っている。下手に引き抜くと何が起きるか分からない。
浅月 透:「時間がないだろうし、早いとこ話を聞こうか」
浅月 透:「……あ、人が戻ってくるからって意味でね?」不謹慎
虹咲 奏:「話せそうか?」身を屈める。
小田島 佐強:「カロリー必要ですか? おにぎりならありますよ」と璃々ちゃんに保冷バッグを差し出します。
小田島 佐強:手がないなら食べさせてあげるぜ。
璃々:「だいぶマシ……だけど……話せる事と話せない事があるな……」
璃々:「佐強ちゃん、あーん」青い顔のまま冗談めかして口を開く
小田島 佐強:「はい、ナシゴレンおにぎりっすー」
小田島 佐強:ミャンマー風は唐辛子入っているから、胃に少しでも優しそうなやつ
虹咲 奏:「ならば、話せることだけでいい」
璃々:「あー……うん。まずは最初の質問の方に答えとくか」おにぎりを嚥下して
璃々:「あたしがこのクソウザい種を埋め込まれたのは……」
璃々:「"名尋"をしくじったからだ」
璃々:「名前の解答はワンチャンス。ミスったら即ゲームオーバーってわけ」
虹咲 奏:「神の名か」
小田島 佐強:「なるほど……」
浅月 透:「出たよ…って、マジでそういうリドル系なのか…」
璃々:「この場所から出る条件は大方推測付いてんだろ?」
虹咲 奏:「”名尋”………」
小田島 佐強:「神の名をあてる、ですよね」
小田島 佐強:「今の所、さっぱり手がかりはありませんが。お嬢さんは何て答えたんです?」
璃々:「それが言えない事なんだよね~……名前に関する情報を喋ったらあたしは今からこの頭の中身をあんた達にお披露目しなくちゃならない」
小田島 佐強:「うわー、爆弾つき」
浅月 透:「…解くのは苦手なんだよな」ぼそっと
GM:璃々はEロイス【絶対の枷】を受けています。所持者と交わした制約を破った場合このキャラクターは即座に死亡します。
虹咲 奏:ヒィ
虹咲 奏:加虐だ
水無川 枝垂:ああ、人間爆弾のEロイス
虹咲 奏:それは加虐の宴だったかな
水無川 枝垂:違った
GM:効果抜けてたので追記しました
虹咲 奏:親切
小田島 佐強:ありがたし
璃々:「……だから、直接言える事は少ないんだけど」
璃々:「今この村で神を名乗ってるアレは偽物だ」
璃々:「名前を忘れられた神、その空席を乗っ取ったのがアレだ」
小田島 佐強:「そして、そいつがお嬢さんを喰おうとしている真っ最中、ですか」
小田島 佐強:村に漂うジャームの気配と、山にあるでかいレネゲイドがそれぞれなのかな
水無川 枝垂:「偽物……?」
虹咲 奏:「それは、私たちが対峙した、あの木乃伊のことか」
璃々:「この村には確かに居たんだよ、本物の神が」
璃々:「そ。ついでに言うならあたしの頭に種を埋めこんだやつでもあるな」
虹咲 奏:確かに、アレは植物を操っていた。
浅月 透:…ようやく話が読めてきた。いや、ややこしい状況に変わりはないが。
小田島 佐強:「忘れられた神の名を当てれば、偽物の神はその座をしりぞくしかない」
小田島 佐強:「ただしヒントはなし。だからお嬢さん、あの遺体を持っていけ、って言ったんですね」
水無川 枝垂:「お話の中すみません、時系列を整理したいのですが……」
璃々:「どうぞ、可愛いお嬢さん」
水無川 枝垂:「亡くなられた彼と、璃々さまは、いつ頃、どのようにしてこの村……この場所に?」
璃々:「あたしが来たのは……そう前の事じゃない。ココじゃ時間の感覚もだいぶ狂ってくるが1カ月も経ってないよ」
璃々:「そっちの男に関しては……さてね。少なくとも数十年前じゃないか?」
小田島 佐強:「数十年前!?」
浅月 透:「わ、わぁ…」
璃々:「何しろ、"護人会"を名乗ってたからな」
小田島 佐強:「ごじんかい??」
小田島 佐強:UGNに詳しくないマン
浅月 透:「あー…アレね、うん」
浅月 透:「…うん」
虹咲 奏:「UGN日本支部の前身だな」>護人会
虹咲 奏:「轟木の名も、護人会が関わってるとなれば納得できる」
璃々:「あたしが来た時にはもう発狂寸前って感じだったから、まともに会話も出来てなかったが……ま、聞き間違いじゃない事は……保証する、よ」
水無川 枝垂:「そうなりたくはないものですね……」
小田島 佐強:「それでも、何十年もがんばっておられたんですね……」
小田島 佐強:「クソ怪異どもが……!」ぎり、と歯ぎしりして怒りを見せる。
浅月 透:「ステイステイ……うーん」
水無川 枝垂:「つまり……遙か以前から、ここは人を取り込んでいる」
水無川 枝垂:「もといた神が忘れられて消え、代わりにジャームが入ってきて以降……と」
小田島 佐強:(ん? ってことは、もしかしてあの少年は本来の神さま?)怒りの表情を解く。
虹咲 奏:「この彼が……あの通信をした……男である可能性が高いな」
水無川 枝垂:「最初にバスに残されていた通信の主ですか」
浅月 透:「なるほど、ようやく謎が解けてきたけど…」
浅月 透:「偽物の神の意図もわからんな…そもそもそれがあるとも限らないけど」
小田島 佐強:璃々ちゃんの話に対し、少年の様子はどうですか?
"少年":静かに聞き入っている。悲し気な表情を変える事は無い。
小田島 佐強:うーむ、判断がつかないぜ。
水無川 枝垂:「近づいた人間を取り込み、永遠に彷徨わせ、狂わせ、殺す。逃れる手段は名前を当てることのみ」
水無川 枝垂:「しかし……祭を執り行う村人すら忘れた名を、この限定された領域で調査して当てるのは……」
璃々:「ま、数十年頑張ったこのおっさんでも無理だったとなると難しいわな……ごほ」
小田島 佐強:「口伝も文献も期待できない。となるとまあ、口寄せでもしましょうか」
小田島 佐強:「しゃべったら死ぬなら、死者にお尋ねすれば、ヒントは得られる訳ですし」
虹咲 奏:「そうか。レネゲイドビーイングだったな。お前は」
浅月 透:「……」マジかという顔。
浅月 透:「ええ…いいの?それ」
水無川 枝垂:「そんなことが……?」
水無川 枝垂:目を丸くする。
小田島 佐強:「オレ程度じゃ冥界に触れることも、魂を呼び出すこともできません」
小田島 佐強:「ただ、死者の記憶が分かるだけっす」
小田島 佐強:「まあ亡くなってしばらく経ってますが……いやここの時間的にどうなんだろ」
水無川 枝垂:「亡くなられている方は老人には見えませんし……歪んでいますね」
水無川 枝垂:彷徨っている間は、囚われているのか。
浅月 透:「ま、オーヴァードの起こす現象なんてそんなものだしな」
璃々:「あー……ここな、5月14日から16日までの3日間を無限に繰り返してるから年取らねえよ。乙女にとっちゃ夢の空間?ははは」
浅月 透:「基本後出しジャンケン上等の何でもありだ……な?」
水無川 枝垂:「またさらりとおっしゃられるんですから」
虹咲 奏:「……ああ、そういうことに巻き込まれたこともあったな」
水無川 枝垂:「あったのですか」
小田島 佐強:「元気っすねえ、お嬢。はい、おにぎり二つ目」
小田島 佐強:空元気であっても、それを振り絞る力があることを賞賛する。
浅月 透:「ああ、だから蘇生回数が…」
水無川 枝垂:「16日を迎える度に死んでいるとするなら、ですか」
浅月 透:「俺らもヤバいかもな…」
虹咲 奏:「永遠に繰り返される日々。ジャームならば、そのような空間も容易に作るだろう」
小田島 佐強:マイルドなピリ辛のお米に刻んだキュウリ、鶏ひき肉、玉ねぎが混ぜられ、目玉焼きと共に味わえるであろう>ナシゴレンおにぎり
璃々:「ん~、おいし☆」見た目とは裏腹に呑気に咀嚼する
小田島 佐強:「そうでしょうそうでしょう」みんなにも勧めたいなーと思いつつ我慢
小田島 佐強:「何にせよ、オレらは名前を探すしかないっすね」
浅月 透:「…とにかく」
浅月 透:「方針としては小田島に任せる感じでいいか?てか、それしかねぇし…」
虹咲 奏:「……確認しておく」
浅月 透:「っと。どうぞ」
虹咲 奏:「探す名前は、真の神の名か?偽の神の名か?」
璃々:「真の名前の方だよ。偽の神に名前はない……と思うぜ。だからこそあっさり空席に滑り込めたんだろうしな」
璃々:「それと」
璃々:「神の名を答えるにはあれと対話する必要がある」
璃々:「だから、気を付けろ。狂気を理解しない奴はあいつと対話できないし、狂気を忌避しない奴はアレに呑まれる」
璃々:「前者に関しては──あんたなら心配無さそうだが」すん、と鼻を鳴らして虹咲を見る
虹咲 奏:目を細める。
水無川 枝垂:「……狂気」
浅月 透:「…嫌すぎる」マジでどうしよう…
小田島 佐強:「狂気かあ」
璃々:「……肉の味を、今でも覚えてるならきっと奴の言葉は理解できる。呑まれないように気を付けなよ」感覚の鋭い虹咲さんにだけ伝わるように小さく呟いた。
虹咲 奏:じっと璃々を見る。それで、答えの代わりとする。
虹咲 奏:「……最初に答えるのは、私がいいだろうな」
虹咲 奏:「皆の盾になるのが、私の役目だ」
璃々:「そうかい」ふ、と笑って肩を竦める
小田島 佐強:「あのー、ところで」
小田島 佐強:「お嬢さんは、何でこの村に来たんです?」
小田島 佐強:「助けを求められたから来ましたけど、ぶっちゃけ何者かはさっぱり知らないんですよね、オレ」
璃々:「ん~~~それも話せないな☆謎の少女でも佐強ちゃんは助けてくれるっしょ?」
浅月 透:「(やっぱ怪しくない???)」
小田島 佐強:「わはは! そりゃこの状態で見捨てませんよ!」
小田島 佐強:「あ、デザートにチョコ食べます?」
水無川 枝垂:「が、頑丈なのですね……」お握りを食べきっている様を見ながら。
虹咲 奏:「助かる目は?」
璃々:「……無責任な事は言えねーけど。正直ここ数十年でも最高クラスの進展なんじゃねーかな、今」小田島さんの言葉にあーん、と開いて
璃々:「死者の声を聞けるヤツも……あんたみたいなのも、ココにゃいなかった。あんた等で無理なら多分永遠に無理だろうさ」虹咲さんへ言葉を返す
小田島 佐強:璃々ちゃんの口にチョコとかミックスナッツとかドライフルーツを放りこむ。登山の時に食べるアレだ。
小田島 佐強:「へへ、そいつは良いニュースだ」
水無川 枝垂:「そうですね。……間に合わなかった方々には申し訳ないですが、突破口が見えた思いです」
浅月 透:「不幸中の幸いのことを幸せとは呼びたくないんだけどな……」
浅月 透:「まぁ、なんとかなりそうならいいけど……」
虹咲 奏:「……この事象を解決すれば。お前の治療もできるんだろうな?」
虹咲 奏:小田島さんに視線をちらりと投げ、璃々ちゃんに聞く。
璃々:「どうだろね?腕を1から生やした経験はねーや、あはは」
水無川 枝垂:「あの……彼は?」
水無川 枝垂:少年を指し示す。「お知り合い、ではないのですよね?」
璃々:「……あん?あんたらのお仲間じゃねーの?」
璃々:「あたしは全然知らねーな」
小田島 佐強:「じゃあ地元霊っすかねえ」
小田島 佐強:「あるいは本来の神さまやも」拝む仕草をする
浅月 透:「それ、結構な発言だぞおい…」
浅月 透:「マジだったら滅茶苦茶ご愁傷様なやつなんだけど…ま、いいか」
小田島 佐強:「神はいずこにもおわすんですよ」
水無川 枝垂:「そうですか……。よろしくお願いします」 とりあえず微笑んで接する。
水無川 枝垂:(照子さんの言が真実なら、その可能性も十分にありますね)
虹咲 奏:「祠と同一のレネゲイド……」
虹咲 奏:「……ありそうな話だ」

GM:シーン……カット!
GM:心が痛んできたので、この時代における相当品が思いつく品の購入が可能とします。照子さんが持ってきてくれるでしょう
GM:言うだけタダなので取りあえず言ってみてね
浅月 透:わーい
水無川 枝垂:じゃあアンチマテリアルライフル相当のアームストロング砲を……
小田島 佐強:わーい。でも買う物が特に思いつかないな……
小田島 佐強:応急手当でも買うか……
虹咲 奏:リアクティブアーマー相当の…鎖帷子・・・・・・
小田島 佐強:3Dx=>8 てやっ侵蝕ボーナス+2!
DoubleCross : (3DX10>=8) → 10[3,5,10]+3[3] → 13 → 成功

水無川 枝垂:水無川はそもそも射撃武器が自前なので
小田島 佐強:買えた。そこらへんの薬草を採取したのでしょう。
虹咲 奏:まあ自分で調達は全然できないので
GM:アームストロング砲は相当品の相当品が要りますね……w
水無川 枝垂:うーん
虹咲 奏:あとで何かしらお任せしようかな
虹咲 奏:ていうかきぐるみ
虹咲 奏:まずはそっちだ
水無川 枝垂:じゃあホローポイント弾と徹甲弾の相当品の血刀を作っておきます
小田島 佐強:照子さんがくれた応急手当セット
小田島 佐強:なるほどブラムス!
水無川 枝垂:達成値はどちらも10
GM:お、自作パターンだ!良いですね、どうぞ~!
水無川 枝垂:1dx+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 3[3]+1 → 4

虹咲 奏:きぐるみ相当品の分厚い布のなんか
『従者』:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,4,4,10]+2[2] → 12

GM:従者くん……!
『従者』:では徹甲弾を作成!
GM:了解!
『従者』:こいつ強いんですよね 調達
虹咲 奏:1dx+1>=14
DoubleCross : (1DX10+1>=14) → 6[6]+1 → 7 → 失敗

GM:索敵も出来るし偉すぎるぜ
虹咲 奏:知ってた
GM:着ぐるみ結構高いな
浅月 透:じゃ、きぐるみ
虹咲 奏:あっありがたい
浅月 透:5dx10+1>=14
DoubleCross : (5DX10+1>=14) → 10[5,5,9,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

虹咲 奏:天才!!!!!
浅月 透:ん!(かんた)
小田島 佐強:すごーい!
虹咲 奏:いただいてよろしいですか!
浅月 透:着な!
虹咲 奏:THX!!
虹咲 奏:行動値1へらして
水無川 枝垂:着ぐるみ相当の……藁簔
小田島 佐強:みの虫虹咲さん
虹咲 奏:そういうのです
虹咲 奏:装甲12!
GM:浅月さん有能過ぎる
水無川 枝垂:よっエリートエージェント!
浅月 透:たはー

▼ミドル8「魂呼び」

GM:シーンプレイヤーは小田島さん。他登場可!侵蝕をお願いします
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 6

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を6増加(82 → 88)
水無川 枝垂:1d10+78
DoubleCross : (1D10+78) → 7[7]+78 → 85

虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(72 → 76)
浅月 透:70+1d10
DoubleCross : (70+1D10) → 70+4[4] → 74

小田島 佐強:それでは、スーツの男こと前被害者に、《ハートレスメモリー》を使用します。難易度はいくつでしょう?
GM:難易度は8です。
小田島 佐強:了解!
小田島 佐強:神通力|《オリジン:レジェンド》>侵蝕2
小田島 佐強:口寄せ|《ハートレスメモリー》>侵蝕4
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を6増加(88 → 94)
小田島 佐強:8Dx+11=>8 ていっ
DoubleCross : (8DX10+11>=8) → 10[1,1,3,4,5,6,10,10]+6[5,6]+11 → 27 → 成功

GM:やべ~~……w
GM:大成功!
GM:早速演出から入ってもらいましょう。タイミングを見て記憶を流します

小田島 佐強:男の傍らにそっと正座し、手を合わせます。合掌ではなく、指を組んで握り合わせる。
小田島 佐強:「釣り針ぞ、空より垂れつ……」静かに歌い出す。「まぼろしの 黄金こがねうをら」
小田島 佐強:「さみしさに さみしさに 其の針を飲み……」
小田島 佐強:「まことにアーメン やすらかなれ」
小田島 佐強:まぶたを閉じれば闇の中。それはいつしか彼我の境を溶かし、佐強の精神が遺体に残された記憶へと触れる。
GM:言葉が湿った空気に溶け込んでいく。あたりはゆっくりと静かに、薄暗く。
GM:濃い霧が、視界を包んでいく。しかし、それは君だけに見えるものだ。それも理解している。
GM:霧が少しずつ晴れた先に映し出される光景。君は今、黄泉の淵から一人の男の記憶を掬い上げた。


GM:記憶には酷い霞が掛かっていた。
GM:男は君たちと同じく石凪家で目を覚まし、この空間から出る為に村の調査を行なっている。
GM:信仰の存在しない村で見つけた小さな祠。大きな杉の木。そこに腰掛けて肉を喰らう白髪の少女。何度も映像が激しく切り替わる。
GM:そして5月16日の夜。村を重苦しい瘴気が包む。人々は狂い、殺し合いお互いを貪り食う。男は割れそうな頭を抱えながら照子を探して村を駆ける。
GM:彼女は身分も明かせぬ男を、疑うことなく迎え入れ世話を焼いてくれた。彼女だけは救わなくてはならない。
GM:村は吐き気を催す程の瘴気に包まれている。
GM:この瘴気を通して神は男に何かを問うている。だが、男にはそれが理解できない。
GM:映像がまた切り替わる。

GM:そこには、息絶えた村人を抱えて涙を流す照子の姿。照子が己の手首を掻き切り流れる血を村人に与えると、村人の呼吸がゆっくりと戻る。照子は幾度もそれを繰り返していた。
GM:また、切り替わる。
GM:5月14日に戻った時には彼女の記憶は失われていた。
GM:これは、この空間は。彼女が願ったモノなのだ。現実の5月16日に村を襲った悲劇の中、村の人々の生存を、存続を願った彼女の声を聞き届けた神が作った場所。
GM:村人たちが死に絶えた事件の日を繰り返している。照子は安らかに生きる村人たちの存続を願った為に。そして、狂った神は永劫に続く餌場を欲した為に。
GM:私は、終わらせねばならないのだ。これを。
GM:だが、幾たび繰り返してもその手掛かりは見つからない。数百、数千と時が巡る。
GM:私は繰り返す時の中で数回、照子を殺した。だがそれでも止まらない。
GM:気が狂いそうだった。確かにこの手で殺した少女が笑顔で私の世話を焼き、穏やかに私に言葉をかける。
GM:私の心が壊れ始めた時。初めて瘴気の中で響く神の声の一端を私は理解した。
GM:名を、探しているのか。
GM:この神は己の名を知らぬのだ。自己の確立を求めて奪った席を確固たるものとする為に名を求めている。
GM:何者でもない己を厭い、何者かであろうとしているのだ。
GM:ならば、この神を席から下ろすにはその名を知りあの祠へ返さねばならない。この狂った神に奪われる前に、元ある場所へ。
GM:あの小さな祠に収められていた道祖神。あれが、席を奪われた神である筈だ。
GM:だが、村人は誰もその名を知らぬ。遥か昔に失伝しているのか。村はずれの墓場に眠る先人の骨ならあるいはその名を知っているのかもしれぬが──くだらぬ妄想だ。
GM:もう、いい。何度繰り返したか数える事すらままなら無くなった頃には私はすっかり諦めていた。私には、この場所は救えない。
GM:ただ、それでも。私のような凡夫ではなく、才覚に恵まれた彼らなら、あるいは。誰か、誰か、終わらせてくれ。この場所を。
GM:最後に、私はこの村へ一つだけ手がかりを刻んで行く事にした。名は……名尋祭がいいだろう。遠い昔祖父に聞いたことのある祭りを参考にして、村人の記憶へ虚偽を刷り込む。
GM:目覚めてこの方、何の役にも立たなかったこの力に初めて感謝した。誰か、どうか。名を、名を探りあててくれ。
GM:そう願う資格すら私には無いのかもしれない。私を貪り喰らう神に、私を終わらせてくれる神に、思わず「ありがとう」と礼をこぼしてしまうような人間には。


小田島 佐強:ヒュボッ、と。闇の中でフラッシュを炊かれたように、意識が現世に戻る。
小田島 佐強:「……くそっ…………」
小田島 佐強:ひどく胸糞が悪い話だ。ああ、ああ、自分の――あまりそうは呼びたくないが――親神も、こういう邪悪なやつだった。
小田島 佐強:人の願いを受けて、しかし歪めて。
浅月 透:「…ん」水を差しだす。
小田島 佐強:「あ、スンマセン」それを受け取る。「ちっと熱くなっちまいました」
浅月 透:「で、どうだった?こっちからは一瞬で何もわからなかったけど」
虹咲 奏:「……説明できそうか」
水無川 枝垂:「死者の記憶を読み取る……そんな力があるなんて」
小田島 佐強:「まず……この方の名前は、井橋 誠さん。ここで本当に、長い長い間がんばっていた方です」
虹咲 奏:その名を端末にメモする。
小田島 佐強:「彼に敬意と黙祷を」
小田島 佐強:首に下げた十字架を握り、改めて祈ります。
水無川 枝垂:同じく黙祷をする。
虹咲 奏:額に指を当て、少し俯いてしばし黙祷。
虹咲 奏:「……ここから出た後に、護人会の名簿を確認する」
浅月 透:「ああ、行方不明の類でしょうしね」
虹咲 奏:「埋葬と、遺族への連絡を含めた記憶処置」
虹咲 奏:「…全ては持ち帰れないがな」
浅月 透:「…それでも、持っていけるだけいいでしょ」
虹咲 奏:頷く。
水無川 枝垂:「レネゲイドの名前もなかった時期に、このような場所で……」
水無川 枝垂:胸を抑える。
小田島 佐強:「……残念ながら、神の名については分かりませんでしたが。かなりの手がかりは得られました」
小田島 佐強:というわけで、見た記憶の内容を共有します。
虹咲 奏:「……」少年を見る。
虹咲 奏:あの祠と同一のレネゲイドを持った彼こそが。
"少年":静かに、男の遺体を見下ろしていたがその視線を受けて君を見上げる。
浅月 透:横目でチラリと見るが、それだけだ。思うところは無くはないが「ある」には至らない。思考のタスクを増やす余裕が今は無い。
水無川 枝垂:「貴方の名を」
水無川 枝垂:「探せばよいのですね」
水無川 枝垂:まだ実感がない。目の前の子どもが神である、など。
"少年":「───」その言葉に、小さく頷いた。
水無川 枝垂:「!」小さく驚くも、「……では、貴方の探し物を承りましょう」と微笑んで応じる。
小田島 佐強:「とうのご本神ほんにんも、忘れているのはお辛いでしょうしね」
小田島 佐強:「神の名前は伝わり、広がる中で変わっていくものでありますが。ここはちと事情が違う」
小田島 佐強:「アラハバキとかー、青面金剛とかー、夜刀の神とかー、宇賀神とかー、瀬尾律姫とかー、出自がよう分からん神さまは多いですが」
小田島 佐強:「出自が分からなくても、信仰はされている。この方には、その座もない」
小田島 佐強:「どうであれ、こりゃほっとけませんね!」ぐっと拳を突き上げた。自分に言い聞かせるように。
虹咲 奏:「今や、信仰を傾けているのは照子だけのようなものだ」
小田島 佐強:「その照子さんも……」それ以上は口にせず、目を伏せる。
浅月 透:「それでも、消えてない」
浅月 透:「なら、まあ」「どうにかなるだろ」とりあえず言うだけ言う。
虹咲 奏:「……」身をかがめて視線を少年と合わせる。
虹咲 奏:そして、そっと、頭に手を置く。不器用な手つきだが。
"少年":「…………」くすぐったそうに目を細める。
虹咲 奏:そっと撫でる。
虹咲 奏:「取り返して来よう。お前の名を呼べるように」
虹咲 奏:(……神、か)
虹咲 奏:信仰。古くから伝わるもの。
虹咲 奏:それを求めて、破滅していったものを知っている。壊されたものがここにある。
虹咲 奏:……この小さな神は、狂った神に汚されてしまったものだ。
虹咲 奏:(どうか)
虹咲 奏:(この小さな神が、ひとを狂わせるものにならないよう)
虹咲 奏:(そのためにも、取り戻さねばならない)
虹咲 奏:(本来の姿を失うことは、苦しいものなのだから)


GM:スーツの男、井橋の記憶を手繰り村のはずれにある墓場へやってきた。
GM:村の共同墓地であるそこにある墓石はどれも綺麗に磨かれており、供え物が見える。
GM:外れという事もあり辺りに人影は見当たらない。
水無川 枝垂:「墓荒らし、となると気は進みませんが……」
小田島 佐強:「でもオレ、この種の調査は初めてじゃないんすよね……」申し訳なさそうに。
浅月 透:「そこは仕方ない……おい」
小田島 佐強:「墓を暴いてでも情報を手に入れないといけない場合、ってのが時々……まれによく……あったので」
浅月 透:またコイツ危ない発言を…と思う。思うだけ。
水無川 枝垂:「……なるべく元通りに戻しましょう」
虹咲 奏:合掌する。
虹咲 奏:「……許せとは言わん」
虹咲 奏:「それでも、我々には必要なことだ」
虹咲 奏:屈んで、静かに土をどかし始める。
小田島 佐強:そこらへんで拾った良い感じの棒(三つ)を差し出します。
小田島 佐強:一本は自分で持って、掘り掘り。
水無川 枝垂:……力仕事は全く役に立たない。お供え物や埋葬品を丁寧にどかす。
浅月 透:「うへー…」
浅月 透:おっかなびっくり掘り進める。
虹咲 奏:できるだけ慎重に、丁寧に掘り進める。
小田島 佐強:死者に失礼のないよう、少しずつ、神経を尖らせながら掘り進める。
GM:静かに掘り進めれば、そう時間もかからないうちに土の中から骨壺が顔を出すだろう。
GM:かなり古びている。君達の目当ての人物が眠っている可能性は高い。
小田島 佐強:「これか……」
水無川 枝垂:「小田島さま、お願いします」

小田島 佐強:オリジン:レジェンドはシーン中なので継続! 《ハートレスメモリー》を試みます。
小田島 佐強:難易度お願いします!
GM:難易度は……30。再挑戦は侵蝕を1d5増加させる事で可能です。
小田島 佐強:ふーん、結構重いわね
水無川 枝垂:援護するかい
水無川 枝垂:風は出せるが
小田島 佐強:あっ、それはありがたい。コンセ無形と合わせると重めなので。
水無川 枝垂:では援護の風 ダイス+3 侵蝕85→87
小田島 佐強:ありがとうございます!
小田島 佐強:口寄せ|《ハートレスメモリー》>侵蝕4
GM:おーらい!判定ドゾ!
小田島 佐強:11Dx+11=>30
DoubleCross : (11DX10+11>=30) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,5,7,10]+10[10]+6[6]+11 → 37 → 成功

小田島 佐強:やった! 水無川さんありがとう!
GM:つ、つよ……
水無川 枝垂:ヒューッ
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を4増加(94 → 98)
水無川 枝垂:何て奴だ こんなハートレス野郎は見たことがないぜ
浅月 透:すげ
虹咲 奏:すごい
GM:では完璧に記憶を呼び出す事に成功します。2回目ですが演出は省略なさいますか?
小田島 佐強:はい。そのまま記憶お願いいたします。
GM:では

GM:井橋の記憶よりも、かなりノイズが多い。引き出せたのはたった一瞬だ。
GM:今よりも家の数は少なく、様相も変わっているが間違いなく水柁村の景色。
GM:ゆったりとした歩調で男は山を登っていく。祠への道は整備されており、男は時折人とすれ違っては世間話をして笑っている。
GM:男が足を止めると、花やお菓子が多く供えられた今よりも少し綺麗な祠が見える。
GM:「……今年も、お陰様で家族一同健康に過ごす事が出来ました」ゆっくりと手を合わせながら男は呟く。
GM:「私も、この幸福に相応しい生活を志していきます。どうか、見守りください──」
GM:「イライ様」
GM:ばつん、とそこで記憶が途切れる。
小田島 佐強:「……ッ」
小田島 佐強:途切れた衝撃そのままに、弾かれたように少年を見た。
"少年":「………」穏やかな、どこか嬉しそうな笑みを浮かべている。
小田島 佐強:「イライ様・・・・……それが貴方の名前ですね?」
"少年":「───ぁ」掠れた声が、小さく漏れる。
"少年":そして、笑みと共にポロポロと涙を零し始めた。
小田島 佐強:「貴方はずっとこの村を見守って。人々に慕われ、尊ばれていた」
小田島 佐強:「それなのに、こんな風に忘れられてしまうなんて……」
水無川 枝垂:「イライさま……」
"少年":零れる涙を、袖で拭う。
水無川 枝垂:「良かった、ですね」
小田島 佐強:文字にて何と表すのか、いかなる由来があるかは分からない。だが、今はこれだけでも充分だろう。
小田島 佐強:掘り出した骨壺に対して、そっと頭を下げます。イライ様と共に生きていたその人に敬意をもって。
虹咲 奏:「……感謝する、イライ様。……あなたの導きが我々を───引いてはこの村を救うだろう」
虹咲 奏:「あとは、この銀の弾丸を偽の神に撃ち込むだけだ」
浅月 透:「漸く反撃か…」
浅月 透:「早く終わらせたいよな、お互いに」それだけ、少年────イライ様に投げかける。
小田島 佐強:佐強はもそもそと骨壺を戻して、お墓を埋め直します。
"イライ様":「……ぁ」少年は、いや。イライ様と呼ばれた古く小さな神は。
"イライ様":「ありがとう」涙をにじませたまま、しかしはっきりとそう言った。

GM:シーンカット。ロイスの取得、あるいは感情の変更のみ可能!
浅月 透:ロイホ
虹咲 奏:次のシーンに向け保留します
水無川 枝垂:同じく保留
小田島 佐強:ロイス特になしだぜ
GM:OK!

▼ミドル9『個別会話2』

GM:ここでは最後の個別会話を行います。登場侵蝕は1で固定。全員登場を推奨します
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を1増加(98 → 99)
浅月 透:75!
水無川 枝垂:88
小田島 佐強:はぁはぁ、メモリーがあるから我は実質89%
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1増加(76 → 77)

GM:本物の神の名を探り当て、残すは狂気の神が姿を現すのを待つのみとなった君達は石凪家へと戻ってきていた。
GM:照子は山小屋から動かせない璃々の面倒を見ると言って残った為に、屋敷内に居るのは君達だけだ。
GM:日の高い内は弘も戻る事は無いだろう。

GM:屋敷の裏手にある小さな倉庫。普段使いのない道具は粗方ここに収められているというのが照子の話だ。
GM:君達は石凪家に連れ帰るわけにもいかない璃々とイライ様の為、必要な道具を見繕う為にその倉庫を訪れていた。
浅月 透:「っ……暗いな、んん」
水無川 枝垂:「周りにお気をつけて。何が落ちてくるか分かりませんから」表面の埃をはたく。古いが、使われていない布などを見繕う。
浅月 透:「ああ……なんだこれ。あ、酒か」ごそごそ
水無川 枝垂:「弘さまのものでしょうか?」
浅月 透:「かなぁ?いや年期入ってるからわかんないな」
水無川 枝垂:「飲まれるのでしょうか。御神酒のような」
水無川 枝垂:「……しかし、初めてのことばかりです」
浅月 透:「うん?」
浅月 透:作業の手を止めて顔を向ける。
水無川 枝垂:「ただの堕ちたオーヴァードではないものを相手にする……」
水無川 枝垂:「何とか今は脱出の算段もついていますが。皆さんがいなければどうなっていたか分かりません」
浅月 透:「ま、そうだな…小田島はドンピシャの能力持ちだし。支部長もどうにか応対考えてるみたいだし」
浅月 透:「運はいいかもな、最悪の状況には違いないけど」心なしかラフな物言い。
水無川 枝垂:「運が良い……ふふ。浅月さまも経験豊富で」
水無川 枝垂:「頼もしいですね」
浅月 透:「いやぁ…どうっすかね…」
浅月 透:「正直イリーガルの出張る規模の敵じゃないと思うし…R案件はこういうのがなぁー」不満が漏れる。
水無川 枝垂:「もちろん、まだ全く油断は出来ない状況ですが」
水無川 枝垂:「これでたとえば、神の関わるR案件の輸送も受けられるようになるなら、社としては大きなプラスです」
浅月 透:「ば、バイタリティ……」
浅月 透:「やっぱ、こういうメンタルがないと駄目なのかなぁ…」
浅月 透:ため息をついてウジウジし始める。鬱陶しい。
水無川 枝垂:「以前、断られたことがありまして…神禍……某というそういう専門部署があるらしく」
水無川 枝垂:「浅月さまはUGNに戻られたいのですか」
浅月 透:「あー聞いたことがある」
浅月 透:「ああ、まぁ…一応ね」歯切れが悪い。
水無川 枝垂:「……それも、かなり珍しいお話ですね?」
水無川 枝垂:UGNの性質として…"当人が続けたがっているのに解雇"という状況は、ほぼありえないはずだ。
浅月 透:「うーーーん」
浅月 透:「複雑なんだが、まず俺はUGNの仕事をまたやりたいかといえばNOだ。ヒラでもきついからな…それにブラックだしあの会社」
水無川 枝垂:「それは否定できないでしょうね」苦笑する。17歳の社長である。
浅月 透:「で、俺が戻ろうとしてるのは……そこそこ大変な所なんだよなぁ」
水無川 枝垂:「何だか」
浅月 透:「古巣の支部なんだけどね…」「ん」
水無川 枝垂:「愛憎入り交じっていらっしゃるのかしら」
浅月 透:「あいぞう」
水無川 枝垂:「いえ、失礼。戻りたくないけど戻りたい……という」
浅月 透:「え、えええ…いや、無いし!愛とかねぇ?」
浅月 透:「憎しみ……滅茶苦茶あるな…っと」「そうだな」
浅月 透:「まぁ、仕事も何もかも嫌だし?何なら今の生活のほうが楽だけど…」
浅月 透:「戻りたい…いや、辿り着きたいかな」
水無川 枝垂:「……たどり着けると良いですね」
水無川 枝垂:「ご案内できれば良かったのですが」 備蓄品を袋にまとめる。
水無川 枝垂:「人に運ばれて行けるものではなさそうです」
浅月 透:「はは…まあ、だったら協力者アンケートとかがあったら書いといてくれよ。名前」
浅月 透:「社長の意見は評価でかそうだし」
水無川 枝垂:「推薦書ですか。それならいっそ、我が社の一員として試用されます?」
浅月 透:「うぇ!?」
浅月 透:「マジ?エントリーシートとか書いたことないんですが…」
水無川 枝垂:「弊社、寝返ったFHチルドレンの試用監察なども担当しておりますから」
浅月 透:「はえーー」
水無川 枝垂:「UGNに戻ろうとする時の履歴書に書けるかもしれません」
浅月 透:「な、なるほど…」正直、今の良くわからん事務所の活動よりは活路が見いだせそうな話だ。
水無川 枝垂:「思ったより好感触なのですね……」
浅月 透:「…うーんんん」
浅月 透:「いや……ごめん。ちょっと不味いかも……」
水無川 枝垂:「そうですか?」
浅月 透:「実際どうかわからないけど……今の俺の状況って、フリーだからある程度許されてるのかなーーって」
浅月 透:「いや、ちゃんとした企業だから大丈夫とは思うけど……」ぶつぶつ
水無川 枝垂:「そうですね、浅月さまの判断を尊重いたします」
浅月 透:「ご、ごめんなさい……色々と」
水無川 枝垂:「それに、前進するなら尚更、約束はしない方がいいでしょうし」
水無川 枝垂:「まだ脱出も出来ていない状態で、そういう算段をするのは」
浅月 透:「あー、フラグ」
水無川 枝垂:「ええ、足下が疎かになります」
水無川 枝垂:「……もしかして、今後こういう任務に備えて、恐怖映画を見ておいた方が良いのでしょうか」
水無川 枝垂:そういうフラグも理解できるでしょうし、と真剣に呟く。
浅月 透:「あはは…」
浅月 透:「まぁ、でも……多少は良いかも知れないよ。ほら、昨日まではマジで対処不明の状況だったし」
浅月 透:「余裕が出てきたってことだろう?」水無川さんの顔色を確認して。
浅月 透:「昨日は…な」やや気まずそう。
水無川 枝垂:「お陰様で。……その節は、恥ずかしい姿をお見せして」
浅月 透:「いや、別に……あ、忘れてた」
浅月 透:「小田島、まぁアレだったけど、思ったよりはヤバくなかったから……」
浅月 透:「頼りになったし……ね」
浅月 透:うまいこと誤魔化すと言ったのは嘘だったかもしれない。これが“嘘吐き"ってことか。
水無川 枝垂:「あ……そうでしたか……そうですね」
水無川 枝垂:「レネゲイドビーイングなら……いえ」
水無川 枝垂:首を振る。
水無川 枝垂:虹咲奏にしろ、小田島佐強にしろ。きっと自分の浅い経験では、理解しきれないものを抱えている。
浅月 透:「ま、まぁ……協力はできるし……ね」
水無川 枝垂:「はい。たとえ理解できなかったとしても、今、こうして同じ脅威に並んで立ち向かえている」
水無川 枝垂:「信頼には、そここそが肝要なのでしょうね」
浅月 透:「……うん、そうだな。それに」
浅月 透:「言ってたかもしれないけど、もし全てが台無しになって……全部が狂って」
浅月 透:「あの二人とも争うことになっても」そんな最悪の未来が来ても
浅月 透:「君を逃がすくらいはできる……解決は遠退くだろうけどなぁ……」
水無川 枝垂:「……、……」目を丸くする。
浅月 透:「な、なに…?」
水無川 枝垂:「浅月さまは、普段は悄然とされておりますのに」
水無川 枝垂:「ふっと、騎士様のようになられますね」
浅月 透:「……恥ずいっす……社長」
水無川 枝垂:くすくすと微笑む。
浅月 透:「いや、イキリました!わすれてくれ!」
水無川 枝垂:「ちょうどこちらに報告書用の録音機がありますが……」
浅月 透:「ちょっと……!?」
水無川 枝垂:「というのは冗談です。……"ありがとう"ございます」
水無川 枝垂:微笑んで応える。……イライという少年神の素朴な言葉に、恐怖は感じなかった。
水無川 枝垂:なら、自分でも使える。
浅月 透:「えぇ…!あー、冗談ね…よかったぁ」くたー
浅月 透:「どういたしまして?」
水無川 枝垂:「浅月さまが、これからも多くの方にそう言えるよう」
水無川 枝垂:「私も尽力いたします」
浅月 透:「そりゃ……どうも。いや、お願いします」
水無川 枝垂:――UGNの、少なくともその志を持つ人に。
水無川 枝垂:(そこまで言ってもらうほどの価値は、私にはきっとないのですが) 密かにそう思ったことは、おくびにも出さない。
浅月 透:羞恥に少しだけ頬を染めて、そして大言壮語に青ざめてと……忙しい
浅月 透:──エージェントに戻りたいか?そう問われれば……本当は否であるのかもしれない。
浅月 透:すでに何度も砕けた心は限界で、悲観ばかりの視界は曇ってろくに見えない。
浅月 透:犯した罪や、出した損害……本当はここに居る仲間の誰よりも知られたくない真実を隠して生きている。
浅月 透:けど、たぶん……そんな自分を困ったよう思いながらも待ってくれている人達が居て。
浅月 透:遠回りしてでも戻ってきてと言ってくれた人がいた。
浅月 透:だから、自分にとって戻りたい場所は………多分。
浅月 透:「はぁ、早く戻りたいな……ここから」
浅月 透:それは、何に対しての呟きだったのだろうか。

虹咲 奏:屋敷に住人がいない中、一人出て行こうとする虹咲の姿がある。
虹咲 奏:《猟犬の鼻》
虹咲 奏:他者の気配がなければ、そのまま進むつもりだったが。
小田島 佐強:廊下の端。図体に似合わぬ気後れした様子で、頬をかきつつ虹咲を見る青年が一人。
小田島 佐強:「……ども」
虹咲 奏:「小田島」
虹咲 奏:「何か、用か」
小田島 佐強:「まだお仕事あるようでしたら、お手伝いしようかと思いまして」
小田島 佐強:「でも、それとは別のご用事っぽいですよね?」
虹咲 奏:「……ああ、今はもうオフだ」
虹咲 奏:「食事に出る必要がある」
小田島 佐強:「……その先は台所でも、居間でもありませんが?」
小田島 佐強:いつになく緊張し、一つ一つ言葉を選びながら、口を動かす。
虹咲 奏:「味も解らないのに人の家の食物を大量に持っていくつもりはない」
虹咲 奏:「……木、一本が妥当なところだろう」
小田島 佐強:「木」
小田島 佐強:まるで苦行僧だ、というのが印象だった。
小田島 佐強:思えば、おにぎりを勧めた時から、彼の悪い琴線に自分は触れていたのだろう。
小田島 佐強:そして極めつけは、人の肉を前にした彼に、それを差し出そうとしたこと。
小田島 佐強:つまり――虹咲奏は人を食べたい。だが、食べたくない。
小田島 佐強:それは倫理的な嫌悪感か、あるいは周囲の人を食べたくがないためか。
小田島 佐強:「それでお身体はもつんですか? 皆さんを守る、とおっしゃられるわりには、なかなか素食だと思いますが」
虹咲 奏:「……まあ応急措置的なものだな。だが燃費の悪い分、この体は頑丈にできている」
虹咲 奏:「問題は、ない」
小田島 佐強:「……まだ日暮れに時間もありますし、山鳥か何か狩りに挑戦します?」
小田島 佐強:別に猟が得意なわけではないが、大抵のことは、神に通じる力でどうにかできる。
小田島 佐強:「けっこう、オレ、虹咲さんに失礼働いているじゃないですか?」
小田島 佐強:「それぐらいはさせて下さい」
虹咲 奏:「申し出はありがたいが」
虹咲 奏:「この状況で肉を喰らえば偽神が現れた時に、呑まれないでいられる自信はない」
虹咲 奏:「……それに」
虹咲 奏:「食事をする姿を、晒したくはない。誰にも」
小田島 佐強:その「晒したくない」という気持ちの深さが、重さが、どれほどのものか、自分には知るよしがない。
小田島 佐強:ただ、やはりこの人は、周囲に食人衝動を向けないために、自分を抑えているのだろう、という確信は増した。
小田島 佐強:「まあ璃々ちゃんの話からするに、それも大事なことですね。まるで斎戒沐浴だ」
虹咲 奏:(さいかい……)あまり耳にしない単語だが、文脈から判断する。
小田島 佐強:いつものクセで専門用語をこぼしたことには気づかない。
虹咲 奏:「……『祭』が。……偽神が引き起こすものがどのようなものかは、想像しかできないが」
虹咲 奏:「私は自分がいとも簡単に狂気に落ちることを知っている」
虹咲 奏:「……備えは必要だろう」
小田島 佐強:「レネゲイドの衝動、というやつですかね」
小田島 佐強:「それは人に悪霊がついて起こさせるのと同じで、その人本来の歪みじゃない。あくまで外から来たものだ」
小田島 佐強:「虹咲さんの内心がどこまでどう、とはオレには分かりませんが」
小田島 佐強:「……」
小田島 佐強:ここで話を断ち切って、彼を行かせてもいいだろう。謝罪の言葉をつけて、送り出して。
小田島 佐強:……しかし
小田島 佐強:「虹咲さん。オレみたいな人食いの化け物の言うことなんで、適当に流してもらっていいんですが」
虹咲 奏:「……」『人食いの化け物・・・』という言葉に顔をしかめるが。
虹咲 奏:「何だ」
小田島 佐強:「喰うために殺すのか、死んだから喰うのか。いずれにせよ、人間を食べただけ・・で存在まるごと否定されるのは、けっこう悲しいなって思いますよ、オレは」
小田島 佐強:「でも、もし貴方が愛する人を食べたことで苦しんでいるなら」
小田島 佐強:「亡くしてしまったこと、殺してしまったことを悔やんでも。食べてしまったことで、自分をあまり責めないで下さい」
小田島 佐強:「あなたが責める自分には、食べた相手が、取りこまれているんですから」
虹咲 奏:「───知っている」
虹咲 奏:穏やかだった声が、重圧と攻撃性に軋む。
虹咲 奏:「知っている・・・・・さ、そんなことは」
虹咲 奏:「………罪のために、自分を捨てることはもう、やめている」「だが」
虹咲 奏:「食べただけ・・だと」震えた声が押し殺されている。
虹咲 奏:「ああ、そうだ、私自身が生得的に持っていた衝動ではない、だが、それがなんだ?」
小田島 佐強:(ああ、クソ……謝るはずが、逆に怒らせちまった……)
虹咲 奏:「人喰いの化け物・・・・・・・!そうだ、その通りだ!」
虹咲 奏:「なのに!!」
虹咲 奏:「私を否定したのは、忌々しいあの男ぐらいだ!!」
虹咲 奏:「あの時の」
虹咲 奏:「……ああ、」「消えない」「消えるものか」
:───『……いじょう……だい…う…だから……ね』
虹咲 奏:「喰い殺した時の、恍惚も、悲鳴も」
虹咲 奏:「消えはしない……それを」
虹咲 奏:「食べただけ・・・・・だと言うのか」
小田島 佐強:「……へえ」
小田島 佐強:す、と。青年の顔から血の気が引き、声が低くなった。
小田島 佐強:「オレはさ、何か分からんが地雷を踏んだみてえだし、かといってウカツに聞けない事情があるっぽいから」
小田島 佐強:「できるだけ、考えて考えて、気ぃ遣ったんですがね?」言葉が震える。
小田島 佐強:「オレは口寄せは出来ても、万能じゃねえんだよ!!」
小田島 佐強:「化け物呼ばわりされて、否定されたいなら、人前で堂々と飯食えばいいんじゃねえの!?」
小田島 佐強:「自分の仲間を喰いたくなるのが怖いなら、また別の対応ってもんがあるでしょ!」
小田島 佐強:「あんたが誰をどういう経緯で喰ったかオレは知らないけど、あんたもオレが誰をどうして喰ったのか知らねえくせに!!!!!」
虹咲 奏:「ああ、知らんな!!」
虹咲 奏:「……お互いに、語りはしなかったからな」「お前が人喰いだということも、初耳なぐらいだ」
小田島 佐強:「刑事ドラマの犯人みてえな逆ギレしゃがって!」
小田島 佐強:「ああ……人肉差し出した時、あまり正気じゃありませんでしたもんね」ちょっと申し訳ない
虹咲 奏:逆切れしているのはお前のほうだろう、とまでは言わない。ただただ、その言葉が虹咲の逆鱗に触れただけだ。
虹咲 奏:「そうだ、私は自分のことだけで手一杯な男だ」
虹咲 奏:「正気を維持して、誤魔化し誤魔化して、支部長職についているだけの者だ」
虹咲 奏:「お前の事情も斟酌できないような、な」
小田島 佐強:「だったら」はあ、と大きく息をついて。「少しは楽になろうと、して下さいよ……」
小田島 佐強:「誰かさんは、世の中には楽になりたくないヤツもいる、っておっしゃっていましたが」浅月さんの名は伏せて。
小田島 佐強:「支部長なんて職にいるなら、潰れる前にご自分をもう少しだけ、赦してやってはくれませんか」
小田島 佐強:「楽になりたくなくて、自分を責め続けて、ぶっ潰れた人間を、オレは近くで見てきました」
小田島 佐強:「人は自分から悲劇にも地獄にも飛びこんじまう」
小田島 佐強:「虹咲さんは、ギリギリの綱渡りをしているおつもりかもしれませんが……」
小田島 佐強:「得てしてそれは本人が思うより、端から見れば危ないんですよ」
小田島 佐強:「……璃々ちゃんはああ言っていましたけど」ちょっと眼そらし
小田島 佐強:視線を戻して
小田島 佐強:「人間が人間を食べるんだ。人の死が一つ一つ違うように、食人も一つ一つ違う」
小田島 佐強:「オレだって、人間を食べただけ・・じゃない。ただ説明の都合で略した。言葉のあやですね、そこは申し訳ありません」
小田島 佐強:「あなたが自分の行為を悔いて、禁忌だと疎んでいるのは……すべてではないけど、分かりました」
小田島 佐強:「で、第三者として言えば、さっきも言った通り、自分をそこまで追い込まないでほしい。少しでも赦してやってほしい」
小田島 佐強:「オレからは以上です」
虹咲 奏:「………」ふうーーーー、と長く息を吐く。
虹咲 奏:吸って、吐く。吸って、吐く。鼓動を落ち着かせる。例えばノイマンであればその時間も必要ないだろうが。
虹咲 奏:「……ああ、冷静ではなかったことは詫びよう」
小田島 佐強:「それは……どうも……申し訳ない限りで……」
小田島 佐強:言い過ぎたかなあと思いつつ、言い切ったことで少しスッキリもしている。
小田島 佐強:なんだかよく分からないまま、うっすら嫌われているのは辛かったし。
虹咲 奏:「恥ずかしいところを見せた」食事ほどではないが。
虹咲 奏:「……赦せていない、か」「これでも大分マシになった方なのだがな」苦笑する。
小田島 佐強:(赦せていたら、あんなキレ方していないと思うなあ)沈黙で呑みこむ。
虹咲 奏:ずっと、ずっと、苦しい。
虹咲 奏:「お前と、私では見たものが違う。当然だな」
小田島 佐強:「……そうですね」
虹咲 奏:「だから、恐らくこの道は交わらない」
虹咲 奏:「……だが」
虹咲 奏:「お前はお前なりに、真摯に私に向き合おうとしたことはわかる」
小田島 佐強:「もうちょっと器用にやれれば良かったんですが」ほほをかき。「お手暇いただきました」
虹咲 奏:「出来損ないなどと、罵ることもない」
虹咲 奏:「不器用なのは、お互い様だろう」
小田島 佐強:(出来損ない……?)首を傾げかけてやめ、うなずく。
虹咲 奏:「では、悪いが席を外してくれ」
虹咲 奏:「やはり、見られたいものでは、ないからな」
小田島 佐強:「あ、はい。これ以上は止める道理もありませんしね」
虹咲 奏:「…………あ」
小田島 佐強:「ほえ?」ちょっと間の抜けた声。
虹咲 奏:「いや、もしお前が良ければ、だが」
虹咲 奏:「握り飯をひとつ。もらっておこう」
小田島 佐強:それからぱっと笑顔になって。「はい! えーとナシゴレンは全部璃々ちゃんに上げちゃったんで……これ、ミャンマー風おにぎりっす」
小田島 佐強:干しエビとフライドガーリックと輪切り唐辛子とナンプラーとごま油だよ。
虹咲 奏:「ありがとう。凝っているのに、味まではわからないのが心苦しいが」
小田島 佐強:「いえいえー!」
虹咲 奏:「それではな。また、あとで」直ぐにでも喰らいつきたい衝動を抑えて告げる。
小田島 佐強:「はい、ご自愛くださいっす!」
小田島 佐強:びしっと敬礼して見送り、軽い足取りで廊下の奥へと向かう。
虹咲 奏:庭の奥へ。そして、
虹咲 奏:《天使の外套》
虹咲 奏:少しの間、外見を別のものに変える───それだけの力だが
虹咲 奏:こう言う時は、ヴェール代わりぐらいには、なる。
虹咲 奏:そして目の前の握り飯に貪りつき───
虹咲 奏:ただ、その快楽を享受した。

GM:シーンカット。ロイスの取得、あるいは感情の変更のみが可能です。サブのお二人もあればこちらでお願いします
虹咲 奏:感情変更しておこう
浅月 透水無川 枝垂 感服〇/罪悪感 しゃちょう~~
虹咲 奏協力者/小田島佐強/感服/嫌悪:○/ロイス→協力者/小田島佐強/歩み寄り:○/平行線/ロイス
虹咲 奏:こうで〜
水無川 枝垂浅月透/信頼:○/残念 に変更
小田島 佐強虹咲奏 ●P:頼もしい支部長さん/N:交わらない道 に変更
水無川 枝垂:スカウトはちゃんと人を選んでしているのですよ
小田島 佐強:残念(惜しい)、なるほどね

クライマックス『時満チ其ノ木ハ堕チ腐ル』

GM:全員登場を強く推奨します。登場侵蝕をどうぞ。
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(77 → 86)
小田島 佐強:1D10
DoubleCross : (1D10) → 7

浅月 透:75+1d10
DoubleCross : (75+1D10) → 75+10[10] → 85

浅月 透:よし
水無川 枝垂:1d10+88
DoubleCross : (1D10+88) → 7[7]+88 → 95

小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を7増加(99 → 106)
小田島 佐強:はっはっは
GM:小田島さん……ッ

GM:神の名を尋ねれば人は求道者へと至る。名を失えば神は獣に堕ちる。
GM:時が満ちれば木は腐り、落ちる。
GM:日を跨いだことを知らせるように、夜空に浮かぶ月は赤黒く染まり人々へ狂気を促した。
"狂イ神":【衝動侵蝕】PC全員と村人を対象に使用。対象は即座に衝動判定を行い、失敗した場合《飢餓》の衝動が発生する。
GM:全員このタイミングで判定をお願いします。
小田島 佐強:衝動判定するぜ!
小田島 佐強:10Dx+2 思い出の一品使用!
DoubleCross : (10DX10+2) → 10[2,3,3,4,6,9,9,9,9,10]+7[7]+2 → 19

GM:あっ難易度忘れてた。9です
虹咲 奏:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 6[2,6]+1 → 7 → 失敗

虹咲 奏:せやんな…
小田島 佐強:ああっ
水無川 枝垂:能力値1、ダイスボーナス2、従者マイナス3
水無川 枝垂:《援護の風》! 侵蝕95→97
水無川 枝垂:3dx+3
DoubleCross : (3DX10+3) → 8[5,6,8]+3 → 11

浅月 透:思い出の一品
水無川 枝垂:セェーフ!
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を2D10(→ 6)増加(86 → 92)
浅月 透:5dx10+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 9[2,4,8,9,9]+1 → 10 → 成功

小田島 佐強:やったぜ水無川さん!
GM:では……虹咲さんには飢餓の衝動を受けてもらおうか!
虹咲 奏:はーい 2d10の侵蝕アップも済ませてます
虹咲 奏:元々の衝動と変わらねえんだなこれが
GM:あっそうでしたね。他の皆さんもお願いします。この後衝動判定おかわりとかないので安心して振ってください
小田島 佐強:2D10 忘れていたぜ侵蝕
DoubleCross : (2D10) → 3[2,1] → 3

水無川 枝垂:あっ戦闘前のがこれだったってわけね
水無川 枝垂:97+2d10
DoubleCross : (97+2D10) → 97+11[7,4] → 108

小田島 佐強:わはははははは!
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を3増加(106 → 109)
虹咲 奏:すっご
小田島 佐強:上下が激しいよお
水無川 枝垂:追いついてしまった
浅月 透:85+2d10
DoubleCross : (85+2D10) → 85+15[6,9] → 100

小田島 佐強:きれい!
浅月 透:最高」
虹咲 奏:すごい
虹咲 奏:一人だけ100行ってないぜ
浅月 透:これがエリートなんよな
水無川 枝垂:カバー役として正しい
GM:そうかな?
浅月 透:これでダイス+8スタートや
GM:ナイス。では続けます

GM:猛り狂う瘴気の波は人の意識をあっという間に歪ませる。心構えの出来た戦士ならいざ知らず、繰り返す時の中をただぼんやりと生きる村人がそれにあらがう術はない。
GM:そして
GM:抗いようのない空腹が、体の内側に傷を宿す男を駆り立てる。
GM:瘴気に包まれた森の中で、その根源を討つべく集った四人を待ち受けるものは──。

GM:村中を覆ったレネゲイドの根源を辿り、祠を見つけた森の中に君達は再び足を踏み入れていた。
GM:日中はあれほど不気味に見えた、明りを遮る木々が今は少しだけ君達を安堵させる。
GM:赤黒い、狂気に満ちたあの月の光を浴びずに済むのだから。
水無川 枝垂:「――――――――」 かち、こち、かち、こち。
水無川 枝垂:時計の針を追っている。5月16日まで、あと数分。
水無川 枝垂:狂った神が、この村を滅ぼした日。本来の神の真名を知った今、略奪者が現れるときが、同時に脱出の機会でもある。
小田島 佐強:あぐらをかきながら、静かに瞑目している。結跏趺坐けっかふざだ。
浅月 透:少し離れて、ふぅ…と甘い香りが混じったタバコの煙を吐き出す。
虹咲 奏:立って、続く道を見ている。
虹咲 奏:神経を、感覚を、すべて研ぎ澄ませて。
水無川 枝垂:「……静かですね」
水無川 枝垂:虫や獣の声も、木の葉の擦る音すらない。沈黙を破らぬよう、囁く声。
虹咲 奏:「狂騒の前は、えてしてこういうものだ」
虹咲 奏:───恐れが、ある。それを否定できない。
浅月 透:「なんにせよ…これで終わりだ」
浅月 透:「もう、いい加減うんざりしてるからな…とっとと済ませよう」
GM:その言葉に混じった甘く香る煙が、風に流される。風向きが変わったようだ。
小田島 佐強:ぱち、と眼を見開く。
小田島 佐強:始まりそうだ、という予感に従って。
GM:森の奥から吹きすさぶ風の流れにのって、饐えた肉の匂いが辺りを包む。
GM:食事の始まりを告げるようなその香りに、木々が歓喜に騒めく。
虹咲 奏:《猟犬の鼻》
虹咲 奏:研ぎ澄まされた感覚に、抉るように香りが沁み込んでいく。
水無川 枝垂:かち、こち  かち。  こち
水無川 枝垂:針が止まる。
GM:時は、来た。
GM:繰り返される日々の終わり、そしてその始まり。
GM:この世とあの世を隔てる一本の糸の上に君達は立っている。
GM:匂いが、強くなる。
GM:鼻を掠めるようだったソレは顔を顰めたくなるような強い匂いに変わり、君達の中にある筈のない──あるいは見せまいと誓った衝動を呼び覚ます。
GM:空腹。強い、空腹。ありとあらゆるものを喰い散らかし、飲み下し、吐き捨てたくなるような衝動。
GM:君達はそれに、抗わなければならない──
虹咲 奏:がり り
虹咲 奏:羽根が、ふわりと落ちる。自らの翼を食いちぎった。
虹咲 奏:「はぁ、はぁ───」
虹咲 奏:一時的に、衝動を緩和させる。多少の自傷は自傷にも入らない。
虹咲 奏:「───行くぞ」
浅月 透:腹が減る。なにかを喰らいたい。そんな、存在を塗りつぶすような衝動の奔流。
浅月 透:だが、それでも……男の様子に変わりはなかった。いつも通り、苦しそうで、嫌気が刺したような顔。
浅月 透:「了解…任せますよ。背中とか」
水無川 枝垂:「う、く……」 喉が渇く。流れてくる猥雑な悪臭が、何故か異様に甘く思えてくる。
水無川 枝垂:宙に浮かぶ水晶の従者が、僅かな風を起こす。その一部が砕けて風に乗り、衛星のように、少女を邪な衝動から庇う。
水無川 枝垂:目を細め、森の奥を見据えた。
小田島 佐強:温かな果実を思い出す。手のひらに収まる、赤くてまあるい、みずみずしい肉と密汁を。
小田島 佐強:喉は再びそれ・・を味わおうと身をよじり、口が歯ごたえと舌触りを求めてうごめく。
小田島 佐強:「つきの」懐のオルゴールを握りしめる。「さばくを」箱が記憶している歌をくちずさむ。
小田島 佐強:「はる、ばる、と」オルゴールの中の家族写真を思い出す。
小田島 佐強:二度と味わわない果実のことを思って、諦めて、情念を飲み下した。
GM:猛る狂気を抑え込み。森を一歩、また一歩と進んでいく君達。
GM:そこに、叫び声が響く。
???:「お前が──お前が望んだんだ!だから、俺は!こうやってお前の願いを守ってやっているんだろう!」
GM:誰かに対しての叫び声のようだが──その相手の声までは聞こえない。
GM:ヒステリックに叫ぶ男の声だけが瘴気の出所から響いている。
GM:続けて、何かを殴打する音が響いた。
小田島 佐強:「やべえ!」走り出す。
虹咲 奏:その音を切るように、二、三枚の羽根を投げる。
浅月 透:冷や汗をたらしつつ追随する。
水無川 枝垂:「この声……?」 小走りに追いかける。
GM:声まではそう遠くない。少しの間駆ければ、君達は昼間に訪れた大きな杉の木そびえる広場へと出る。
石凪 照子:「あ、ああああッ、あァ、もう、もう──嫌──ッ」
GM:殴打され、赤く腫れた頬を抑える事もせずに頭を抱えて涙を零す照子の姿と。
石凪 弘:「俺が、お前を守ってやるから。ずっと、ずっと、ここで暮らすんだ」
石凪 弘:その傍に立つ、日本刀を携えた石凪弘の姿だった。
GM:二人は、駆け込んできた君達を見て驚いたように目を見開く。
虹咲 奏:「rrrrrRRRRR……っフー、ふう」必死で息を整え
虹咲 奏:「なにを、して、いる!」
虹咲 奏:開かれた口には牙が。爬虫類の鱗に顔は侵食され、腕からは美しい翼が広がる。
石凪 照子:「虹咲……様……」
水無川 枝垂:「照子さま、……弘さま……なぜ?」
小田島 佐強:「言っておきますが、ただの親子げんかだとしても、横入りさせてもらいますからね」拳を握りながら。
石凪 弘:「──お前達が無駄にあがくから、俺の娘が苦しむんだよ」
GM:君達を見て、忌々し気に顔を顰める。
石凪 弘:「さっさと知らぬうちに死ねばいいのに、そうやって足掻いて生き延びて俺の娘の心を傷つけるんだ」
石凪 弘:目の焦点が定まっておらず、とても正気にはみえない。
小田島 佐強:「……どっちが」
石凪 弘:「俺の娘は、こうして記憶が戻るたびに取るに足らない有象無象であるお前達を悼んで苦しまなければならない!」
浅月 透:「で、それが?」
浅月 透:「今の状況となんの関係がある…言ってみろよ」気分が悪そう。
虹咲 奏:「ハーーーッ、ハーーッ……それで、お前は、ハアッ」
虹咲 奏:「照子に、なにを、している」
石凪 弘:「自害を試みたから、諫めた」
石凪 弘:「今の状況との関係は──無いかもしれないな。どうあれお前達が死ぬという結末に変わりはない」
小田島 佐強:「自害を止めたってのは褒めたい所ですがね」苦々しく。「井橋さんだって、照子さんだって、どんな思いで……!」
水無川 枝垂:「この……状況を……」
水無川 枝垂:「同じ時を巡っていることを……知っているのですか。皆様……」
石凪 弘:「もとより承知の上なのは俺だけだ。照子は繰り返しに耐えられない故、俺が終わるたびに記憶を消してやっている」
石凪 弘:「それも、こうして大きなショックを受けると解けてしまうようだが」
石凪 照子:「い、井橋様を……狂わせてしまったのは……私です……わ、わた、私が……"助けて"等と言ってしまったから……」
石凪 照子:ガクガクと震えながら、這いずる様に父親から遠ざかろうとする。
石凪 照子:「この場所が、どうしようもないとあの人は分かっていたのに、あの夜に私があの人に助けを求めてしまったから」
石凪 照子:「自分で命を絶つ選択肢すら私が奪ってしまった──」
虹咲 奏:なにか、とても、言いたいことが、ある。
虹咲 奏:おなかが、すいている。喰え、喰え、喰え、愛するものを、忌々しいものを、
虹咲 奏:回らない。頭が回らない。それでも、言わなければ。言わなければ、言わなければ───
水無川 枝垂:「照子さま……」
水無川 枝垂:「それでも、死の間際、井橋さまは呼ばれたのです。……私たちを」
水無川 枝垂:「狂気と死の境、ほんの瞬きほどの間、繋がった外に助けを求めた」
水無川 枝垂:「私たちは、その解決の為に来ております」
小田島 佐強:「うっす。オレも、ここの被害者の方に助けてって言われましたからね」
小田島 佐強:「座すべき神座を見つけられぬ荒魂あらみたまなれば、祟り神として祓い出しましょう」
虹咲 奏:「………しょう、こ」
虹咲 奏:「………いい、か……」必死に、絞り出す。本能の隙間の理性から。
虹咲 奏:「なにも、なにも」「おまえの、せいでは、ない」
石凪 照子:「わた、し──が」震える唇はそれ以上言葉を紡がない。
虹咲 奏:「たすけを───もとめる、ことは。罪では、ない」
虹咲 奏:「たすけることを。えらぶ、のは」
虹咲 奏:「そのもの、自身の───意志、だ」
水無川 枝垂:(虹咲さま……衝動に呑まれている) レネゲイドのざわめきが、はっきりとそのことを伝えてくる。
水無川 枝垂:(呑まれながら。呑まれていてなお、こう言える――なんて)
虹咲 奏:「…その男は、ああ……あまりいい、父親では、なかった……ようだな」
虹咲 奏:唸り声の隙間で、自嘲気味に笑う。
石凪 弘:「黙れッッ!!!!!」静かに君達の言葉を聞いていたが、逆鱗に触れたかのように叫ぶ。
石凪 弘:「お前に、お前に何が分かる。俺は、俺はただ父親として娘の願った世界を守っているだけだ」
石凪 弘:「こんな、こんな時の流れに反した世界に暮らす俺たちが、この場所を失ってみろ」
石凪 弘:「俺も娘もたちまち時に流されてしまう」
GM:怒りのまま、捲し立てる弘の言葉の隙間から零れ落ちるように。小さな祈りが君達へ響く。
石凪 照子:「お願いです──もう、終わらせて」
石凪 弘:びき、と青筋を立てる。
石凪 照子:「私達は、もうとうに終わった筈の人間なのに──」杉の木を見上げる。
虹咲 奏村の住人/石凪照子/感謝:○/隔離/ロイスを、村の住人/石凪照子/助ける:○/飢え タイタスにして昇華!
虹咲 奏:不利な効果…即ち暴走を解除します。
GM:承知……!
石凪 照子:「もう、誰からも奪いたくないから──どうか」
虹咲 奏:その祈り。それを折ろうとする者への怒り。
虹咲 奏:心が燃える。あるいは、清浄な水が身体中を巡るような。
虹咲 奏:今ひとたび、完全な人の姿を取り戻し、そして───
虹咲 奏:「照子の『今』の願いを、祈りを、押し潰そうと言うのであれば」
虹咲 奏:「最早それは彼女の望みではない!お前は己の望みを照子に押し付けているだけだ!!」
石凪 弘:「よ、余所者のお前達に……俺の、照子の何が……」
GM:その言葉をかき消すように、嘲笑が響く。
GM:遥か頭上。杉の木の枝からぼとり、と肉が堕ちる。
"狂イ神":「───名ハ」
"狂イ神":杉の木に吊るされていた遺骸から、肉を噛み切り咀嚼する。
"狂イ神":「此ノ名降リタルハ月ノ満チに遅レ」
"狂イ神":「虚座ハ飽イタ、満チ、満チ、同ジ席ニ着ク異ヲ許ス」
水無川 枝垂:「―――――、」ひゅ、と喉を鳴る。
GM:その言葉は、単語一つ一つを聞き取る事が出来ても意味が繋がらない。
石凪 弘:「………」ごくり、と喉を鳴らすが膝をついて頭を垂れる。
虹咲 奏:見上げる。
水無川 枝垂:じわりと全身に汗が浮く。忘れられない。取り戻したと思った自意識が、軒並み浚われるような。
水無川 枝垂:レネゲイドの総量でも、侵蝕率の差でもない。存在の位階の違い。
"狂イ神":「贄ヲ、贄ヨ、何故オマエハ」
GM:べ
  き

GM:軋むような音が、弘の身体から響く。
石凪 弘:「あ…………」
"狂イ神":人差し指を、弘の輪郭をなぞるように滑らせる。
"狂イ神":「名ヲ、答エヨ」
石凪 弘:「私は──名尋ではありません」焦点の合わない目をぼんやりと狂イ神へ向ける。
"狂イ神":「ハハ」
"狂イ神":「ア ハ はははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははは」
"狂イ神":弘の言葉に哄笑する。森を駆け抜ける風が急激に強く、激しく。
"狂イ神":「名尋、狂イ満ルカ」
"狂イ神":意味の繋がらない言葉が、虹咲に届く。
虹咲 奏:眼を細める。
"狂イ神":「お前は。名を問う。神の名は。」
"狂イ神":「私は、なんだ」
GM:この言葉は、君にのみ届いている。他者が聞けば理解しがたい意味の無い単語の羅列に聞こえるだろう。
"狂イ神":「私の──名を、一度だけ。答える事を許す」
虹咲 奏:「お前は、名もなきただのジャームだ。……真の神の名は、『イライ様』」
虹咲 奏:「イライ様は信仰を取り戻し、お前が侵していた座へと戻るだろう」
虹咲 奏:その狂った神から眼を逸らさず、答える。
"狂イ神":「───────」
"狂イ神":薄く開かれた目が、揺れ動く。
"狂イ神":「私は───」
"狂イ神":「ァ……アァ……何モ、何モ、ナイ」
GM:木々のざわめきが最高潮に達した時。
石凪 弘:俯いていたが、ゆっくりと顔を上げる。
石凪 弘:その瞳は何も映していない。呆けたように開かれている口の中に居るそれと、目が合った。
石凪 弘:口の中に、目が見える。口の中に居る何かと、目が合う。
石凪 弘:「ァ……あ……」
GM:それは、君達が廃屋で見たミイラだ。嘔吐するようにぼとりと弘の口から滑り落ちたソレはあの時のまま、微笑んでいる。
GM:胎児の如き大きさのミイラは四つん這いのまま、赤ん坊のように君達へゆっくりと這い寄ってくる。
"狂イ神":「名ハ、ソレは、私の、モノだ」
GM:瘴気が、溢れ出る。16日が終わりを告げる前に、狂気から逃れなければならない。

GM:戦闘を開始します。エンゲージはこちら。

"狂イ神"[7],石凪 弘[9],朽ちたミイラ[8]--10m--PC

GM:戦闘終了条件はエネミーの全滅。
GM:また、"狂イ神"は【Eロイス:不滅の妄執】を所持しており、条件を満たさない限り復活し続けます。
GM:解除条件はこのエネミーの名を知っているキャラクターの攻撃が命中する事。つまりは、コイツが名無しであることを知っている事が条件となります。
GM:まあそんな人はいないでしょうが。
GM:ではセットアップからやりましょう

GM:▼Round1-セットアップ
小田島 佐強:ないぜ!
"狂イ神":【啜リ木】《鮮血の奏者lv3+活性の霧lv5+アクセルlv6+ラピッドファクトリー》HPを3点消費して攻撃力を+42、行動値に+12。※射程至近範囲選択
虹咲 奏:《ショウタイム》
虹咲 奏:ラウンド間、対象が虹咲さんを対象に含まない攻撃を行う場合判定ダイス-[LV+1]個
水無川 枝垂:なし
『従者』:なし
浅月 透:錯覚のジェイゾロフト/怨念の邪石+背徳の理 侵蝕+3
虹咲 奏:今は92なのでレベルは6!
虹咲 奏:つまりダイス-7個です
GM:やべ~……
浅月 透:暴走、ダメージ+2d10、判定ダイス+8
小田島 佐強:でっか
石凪 弘:<扇動の香りlv5+ターゲットロックlv3+攻性変色lv3>対象を攻撃する場合ダイス+5個、攻撃力+24
石凪 弘:対象は……お前だァ!虹咲ィ!
虹咲 奏:なんか既視感あるなァ!!
小田島 佐強:キュマソラとはね
GM:ではちょっと更新して
GM:なんか出たな

GM:▼Round1-メイン
GM:行動値順にいけば石凪だが……
"狂イ神":<加速する刻>イニシアチブに行動を行う
"狂イ神":そこに割り込んで行動。即座にメジャーだ
"狂イ神":【偽神宣誓】《オリジン:レジェンドlv7》精神を使用した判定の達成値+14
"狂イ神":【堕チ枯レヨ】<流血の胞子lv6+オーバードーズlv3+トラップスライムlv4+コンセlv3>範囲選択の射撃攻撃。命中で邪毒ランク8と硬直を付与。
"狂イ神":対象はPCのエンゲージ全員だ!
虹咲 奏:すみません!ショウタイムの対象を忘れていました
GM:あ、はい!
虹咲 奏:狂イ神でお願いします…後出しで申し訳ない
GM:OKですです
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を4増加(92 → 96)
GM:メジャーアクションへの割り込みは誰かなさいますか?
GM:無ければそのまま範囲攻撃をぶちかまします
小田島 佐強:割り込めないぜ!
浅月 透:なし
GM:無さそうなのでそのまま判定!
GM:大変申し訳ございません。コンボ表記にミスがありました、トラップスライムが追加されるので硬直付与が追加です
小田島 佐強:なっなんだと――ッ!
虹咲 奏:あっそうだ
GM:はい!
虹咲 奏:《ミスディレクション》
GM:なにッ
虹咲 奏:対象を単体に変更します
小田島 佐強:おお
"狂イ神":そんな……せっかくみんな固まってるのに……
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を5増加(96 → 101)
"狂イ神":じゃ、じゃあ……虹咲さんを殴ろうかな……他の人殴るとダイスヤバいし
虹咲 奏:そしてこれでショウタイムのダイスデバフは-8!
虹咲 奏:はっはっは 来るがいい
"狂イ神":しゃあ!判定じゃ!
"狂イ神":14dx+2@7
DoubleCross : (14DX7+2) → 10[1,1,2,2,3,4,5,5,6,6,7,8,8,10]+10[1,6,9,10]+10[5,7]+5[5]+2 → 37

虹咲 奏:ダイスは14個ね……
"狂イ神":扇動コミ
虹咲 奏:リアクション《竜鱗》 装甲+50
GM:????????
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を3増加(101 → 104)
"狂イ神":だ、ダメージいきます
"狂イ神":4d10+42
DoubleCross : (4D10+42) → 22[3,10,6,3]+42 → 64

GM:これは抜いたんじゃないか!?
虹咲 奏:装甲有効ですよね?
GM:はい。諸々有効です
虹咲 奏:50にきぐるみで12。衝撃相殺で15軽減。
GM:えぇ?
虹咲 奏:77かな
GM:もしかしてノーダメですか?
虹咲 奏:そのようですね
虹咲 奏:硬直と邪毒はくらいますが……
GM:えーーーーん硬すぎるよ~~~
GM:承知しました。次
朽ちたミイラ:ではミイラが行きます
朽ちたミイラ:<黒の鉄槌lv4+コンセlv3>攻撃力+10の射撃攻撃
朽ちたミイラ:私はショウタイムの効果を受けていないので
朽ちたミイラ:1d2
DoubleCross : (1D2) → 2

朽ちたミイラ:浅月さんへ攻撃しましょう
浅月 透:くんな
朽ちたミイラ:邪険にしないでください。判定へ参ります
朽ちたミイラ:14dx@7
DoubleCross : (14DX7) → 10[1,2,2,2,4,4,4,5,6,7,7,10,10,10]+10[2,3,4,4,8]+10[7]+10[9]+2[2] → 42

浅月 透:は?
GM:ミスった
朽ちたミイラ:9dx+2@7
DoubleCross : (9DX7+2) → 10[1,2,5,5,5,6,7,7,8]+6[4,5,6]+2 → 18

朽ちたミイラ:こっちです。
浅月 透:リア不
朽ちたミイラ:ではダメージへ。
小田島 佐強:そうか暴走中だったね
朽ちたミイラ:2d10+52
DoubleCross : (2D10+52) → 13[7,6]+52 → 65

朽ちたミイラ:こういう感じです。諸々有効
浅月 透:死
浅月 透:"狂イ神"に最後のロイスを取ってタイタス昇華、復活。
浅月 透感情は興味/嫌悪〇
GM:では次ですが、GMのミスにより弘の手番がすっ飛ばされていたのでやります。
石凪 弘:<アドレナリンlv3+コンセ>ダイス+4個、C値-3
石凪 弘:当然対象は虹咲さん。装甲の上からぶっ叩いてやる……!
GM:判定行きますね
石凪 弘:15dx+4@7
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,3,4,4,4,5,5,6,7,7,8,8,10,10,10]+10[2,2,4,4,5,7,7]+6[1,6]+4 → 30

虹咲 奏:おー
石凪 弘:へなちょこ
虹咲 奏:《竜鱗》 装甲+50
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を3増加(104 → 107)
小田島 佐強:硬ェ!
石凪 弘:勝負はここから……!
石凪 弘:4d10+70
DoubleCross : (4D10+70) → 31[8,5,9,9]+70 → 101

石凪 弘:え
虹咲 奏:すげえ
小田島 佐強:三桁
石凪 弘:4d10で31……!?
浅月 透:やってんな
虹咲 奏:24ダメージなので
虹咲 奏:虹咲 奏のHPを24減少(28 → 4)
虹咲 奏:生存します。
水無川 枝垂:耐えとる!!
GM:そんなことあっていいのか?
浅月 透:うっそだろ
GM:硬すぎるだろ
GM:では次、狂イ神の手番です
"狂イ神":やる事はかわらない。
"狂イ神":【堕チ枯レヨ】<流血の胞子lv6+オーバードーズlv3+コンセlv3>範囲選択の射撃攻撃。命中で硬直と邪毒ランク8を付与。
小田島 佐強:レベルアップしとる
水無川 枝垂:トラップスライムトラップスライム
"狂イ神":範囲選択じゃ~~!
"狂イ神":判定に……いっちまおうかな~~
浅月 透:ふむ
浅月 透:お話の時間だぜ!!
"狂イ神":なんだと
浅月 透:偏執嫌悪のアポトーシス/原初の黒:時の棺 侵蝕+12
浅月 透:判定を失敗させる
GM:か、簡潔な絶望……!
"狂イ神":ちくしょ~~~~一回もまともに撃てなかったぜ……
小田島 佐強:やった、使い切ってくれた
GM:小田島さんの……手番だぜ!
小田島 佐強:神通力|《オリジン:レジェンド》>侵蝕2
小田島 佐強:精神+12!
小田島 佐強:除霊パンチ|《コンセントレイト:ウロボロス》+《飢えし影》>侵蝕3
小田島 佐強:10Dx7+12 対象は名も無き神!
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[1,1,2,2,2,3,4,8,9,9]+10[2,4,10]+10[7]+4[4]+12 → 46

虹咲 奏:うおお高い
GM:やべ
"狂イ神":ドッジ!
"狂イ神":5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[3,7,8,9,10]+6[6] → 16

"狂イ神":良く回ったけど無理!
小田島 佐強:怖っダメージロール行きます
小田島 佐強:5D10+8
DoubleCross : (5D10+8) → 32[3,6,10,5,8]+8 → 40

小田島 佐強:良いのでは? 装甲有効!
GM:けぇ~~~!結構いいの入りました
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を5増加(109 → 114)
GM:続いて従者くん!
『従者』:うーんどうしよっかな
『従者』:水無川に『エンジェルヴォイス』
『従者』:次のダイスのC値-1、ダイス+3
水無川 枝垂:侵蝕108→112
GM:水無川さんが強くなった……!次、虹咲さんのターンでござい
虹咲 奏:待機しておきます!
GM:OKデス!
GM:では水無川さん!
水無川 枝垂:マイナーで、ボルトアクションライフル相当の飛刀を起動。達成値+5。
水無川 枝垂:メジャー。《コンセントレイト:ハヌマーン》《風鳴りの爪》《マシラのごとく》+オートで《援護の風》+さらにDロイス《守護天使》の起動!
水無川 枝垂:従者と合わせ、セルフダイスマイナス8を踏み倒し、狂イ神に射撃攻撃!
GM:美しい構成……ッ!妨害無し!
水無川 枝垂:18dx6+7
DoubleCross : (18DX6+7) → 10[1,1,2,2,2,2,2,3,3,4,4,5,6,6,7,7,8,10]+10[2,3,6,7,10,10]+4[2,4,4,4]+7 → 31

"狂イ神":う、うぅぅ躱すぜ!絶対に!
"狂イ神":5dx
DoubleCross : (5DX10) → 7[2,6,6,7,7] → 7

"狂イ神":無理です。
GM:ダメージドゾ!
水無川 枝垂:はーい
水無川 枝垂:4d10+8+30
DoubleCross : (4D10+8+30) → 20[6,4,7,3]+8+30 → 58

水無川 枝垂:うーん
水無川 枝垂:「風鳴りの爪」の効果で3を振り直します
水無川 枝垂:55+1d10
DoubleCross : (55+1D10) → 55+5[5] → 60

"狂イ神":げぇっ
"狂イ神":さっきのだったら生き残ったのに!
"狂イ神":戦闘不能だが……
"狂イ神":<イモータルライフ>戦闘不能を回復し、HPを2d10点回復。
"狂イ神":2d10
DoubleCross : (2D10) → 14[10,4] → 14

"狂イ神":続けて
"狂イ神":<夜魔の領域>行動値を0にして未行動に
小田島 佐強:わあっブラムス
虹咲 奏:ははーん
水無川 枝垂:風鳴りの爪分で倒せることある??
浅月 透:こいつううう
GM:HP100点ぴったしでしたね……w
水無川 枝垂:なるほどなー
水無川 枝垂:とはいえ行動は以上。108→119
GM:では次!浅月さんだ!
浅月 透:うし
浅月 透:誰を殴ろうかなー
浅月 透:ミイラ君、退場しよっか…
朽ちたミイラ:えっ
浅月 透:終告のアンチテーゼ/コンセントレイト:ウロボロス+原初の赤:絶対の恐怖+原初の白:クレイジードライブ+道化の出し物 侵蝕+14
GM:コンボ名がさっきからかっけえんだよな
浅月 透:対象 朽ちたミイラ
朽ちたミイラ:来なさい
浅月 透:15dx7+11
DoubleCross : (15DX7+11) → 10[1,1,2,2,3,3,4,6,6,6,6,7,7,8,9]+10[3,5,5,10]+10[8]+10[7]+10[7]+2[2]+11 → 63

浅月 透:ほいよ
朽ちたミイラ:あ~~~~
朽ちたミイラ:まあまあいっちょ揉んでやりましょうかね
朽ちたミイラ:ドッジ。
朽ちたミイラ:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 9[1,3,3,4,6,7,9] → 9

朽ちたミイラ:さよなら、愛しい人
浅月 透:実はミドルは本気じゃなかったんだ
浅月 透:うるせえ
浅月 透:7d10+2d10+2d10+2+16
DoubleCross : (7D10+2D10+2D10+2+16) → 40[9,3,9,2,6,10,1]+16[6,10]+12[4,8]+2+16 → 86

浅月 透:装甲無視 対抗種HP-3
朽ちたミイラ:無理無理無理無理。耐えられるわけがない。装甲8あったけど関係ないよ
朽ちたミイラ:戦闘不能!復活も無しだ!
GM:では最後に狂イ神の手番
"狂イ神":【名尋騙リ】<流血の胞子lv6+オーバードーズlv3+コンセlv3>範囲選択の射撃攻撃。命中で硬直と邪毒ランク10を付与
虹咲 奏:《魔獣の咆哮》判定ダイス-7個
"狂イ神":…………!?
虹咲 奏:《ミスディレクション》
虹咲 奏:両方使っておきます
"狂イ神":-7!?
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を7増加(107 → 114)
"狂イ神":ええと……では……うぅん……虹咲さんかぁ……他殴ったら判定できなくなっちまう
"狂イ神":7dx+14@7
DoubleCross : (7DX7+14) → 10[1,1,2,5,6,10,10]+10[2,9]+4[4]+14 → 38

"狂イ神":だが固定値は偉大なんだ!行くぞ!
虹咲 奏:《竜鱗》 装甲+50
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を3増加(114 → 117)
"狂イ神":4d10+42
DoubleCross : (4D10+42) → 23[5,10,7,1]+42 → 65

虹咲 奏:さっきと同じ、77で受けてノーダメ
GM:え~~~ん
小田島 佐強:硬い……硬すぎる……
虹咲 奏:全然攻撃させてもらえてないな、狂ちゃん
GM:ではクリンナップ。邪毒の処理を……しな!
虹咲 奏:うーーん、どうしようかな。一度死んでおくか
虹咲 奏目標地点/水柁村/脅威:○/畏れ/ロイス こいつをタイタス昇華にして復活をとります。
GM:了解!
虹咲 奏:虹咲 奏のHPを13に変更(4 → 13)
GM:あ、邪毒は一回受けても解除はできないのか
GM:OKOKデス
虹咲 奏:ロイス切れば硬直含めて解除できるけど
虹咲 奏:また攻撃受けることになりそうなので
虹咲 奏:HPを多く取る!
GM:承知!

GM:虫の聲も、鳥の羽ばたく音も消え塗りつぶしたような暗闇に呑まれた森の中で白髪の少女だけは届かぬはずの月明かりを照り返すように白く輝いている。
GM:石凪弘の口から滑り落ちた木乃伊が、その輝きに照らされてまたぬるりと蠢いた。
"狂イ神":ゆったりとした所作で項垂れるようにしている弘のうなじに触れ、種を引き抜く。肉と血が混じった赤黒くドロリとした液体が飛び散ると、弘の目がカッと開かれた。
石凪 弘:「あ、ぁぁぁ、あぁぁ」
石凪 弘:「俺、は。俺は、照子を、守らねば」
石凪 弘:「俺のせいではない俺のせいではない」
石凪 弘:虚ろな瞳がゆらりと君たちを睨め回し、粘着くような視線が虹咲を貫く。
石凪 弘:「続けねば、続けねばならない。この場所を」
"狂イ神":その言葉に赤く濡れた唇を歪ませる。
"狂イ神":引き抜かれた種はそれに呼応するように急速に成長し、花を咲かせる。そこから漂う甘い香りは狂気を厭わぬ者に力を与えた。
GM:木乃伊と弘の肉体が僅かに盛り上がり、その殺意を隠す事無く滾らせる。
虹咲 奏:白髪の少女と対になるように。虹咲の翼が燐光を放つ。
虹咲 奏:煌めく翼は幾重にもプリズムのように光を放ち、狂った神を惹きつける。
虹咲 奏:「……お前の声が届く」「……だが、」
虹咲 奏:「心まではくれてやるものか」
浅月 透:目を閉じ、開く。
浅月 透:世界を認識する。
浅月 透:狂った神が作り出した歪な法則、渇きと飢えを互いの地肉で潤し合い
浅月 透:最後は養分として総じて喰らわれまた一から繰り返す。
浅月 透:喰らい、吐き出し、再び喰らう。そのような行為が、現象が────気持ち悪くて仕方が無かった。
浅月 透:ごくり。取り出した錠剤を飲み込む。
浅月 透:本来はレネゲイドの活性を抑えるためのもの……そう、自分を誤魔化す魔法の薬。
浅月 透:「……もう、いいよな」終わらせるなら、我慢は要らないだろう。
浅月 透:瘴気のような黒いレネゲイドが拡散する。纏わり蠢くような不快感が周囲のレネゲイドを侵蝕する。
浅月 透:止めどなき飢えに……嫌悪の拒絶が融けて混ざる。さらに狂え、そしてそのまま壊れてしまえ。
"狂イ神":己の衝動を浸食する嫌悪の波に反応したかのように、ぴくりと震える。
"狂イ神":ふ、と息を吐くと、神の体が繊維から解けるようにバラけていく。繊維は枝葉に別れ、白髪の少女は蠢く一本の木と成り果てた。
"狂イ神":それを飾りつけるように生え揃った蕾からはぼたぼたと鮮血が溢れている。
"狂イ神":「──嗚呼」
"狂イ神":どこから響くのかすら不明瞭な声が聞こえたと同時、蠢く枝葉が君たちを叩き潰さんと拡大しながら襲い掛かる──。
虹咲 奏:「無駄だ」
虹咲 奏:「今の貴様には私しか映らん」
虹咲 奏:虹の羽根が舞い散る。
虹咲 奏:それが広がった枝葉を侵蝕し、枯れさせる。
虹咲 奏:「そしてその程度の攻撃は私には通じない」
虹咲 奏:自らに刺さる枝。葉。棘。……何でもない。
虹咲 奏:「私がいる限り、ここを通すと思うな!!」
"狂イ神":鋭い刃のように振るわれた枝葉は、堅牢な鱗に阻まれて肉へ至ることはない。
"狂イ神":「───」初めて、笑いを浮かべるだけだったその口端が別の形に歪む。
"狂イ神":苛立ち。
"狂イ神":しかし、その蕾から垂れた鮮血はべったりと君の体に塗りたくられていた。
"狂イ神":乾いた土壌へ注がれる雨のように君の皮膚へ染み込んだそれは、血の流れに混じり君の体を犯し穢す。
水無川 枝垂:「虹咲さま……!」
水無川 枝垂:酸のような、肉を焦がす音に背筋を震わす。
浅月 透:「…面倒なタイプだな」
虹咲 奏:「───何、直接の攻撃に比べればどうと言うことはない」
"朽ちた木乃伊":激しく動く状況とは対照的に、緩慢とした動きで浅月へ視線を定める。
"朽ちた木乃伊":その表情に浮かぶのは微笑み。もはや、コレに残されている感情は喜びの他ない。
浅月 透:「げ…嘘だろ」
小田島 佐強:「ま、神の眷属なんてそんなものですよ」
小田島 佐強:「ただ一つの境地に至る――眷属として神の国に迎え入れられたものなら、人間らしい感情なんて無縁・・だ」
"朽ちた木乃伊":ゆっくり、ゆっくりと手を伸ばすと空間が捻じれ、歪む。
"朽ちた木乃伊":その空間を浅月の臓腑ごと捻じ切るように、ぐちゃりとかき混ぜた。
浅月 透:「っーーー!」
浅月 透:「ぐっ、がぁあああああああああああああ!!!」
小田島 佐強:「浅月さん!」叫びを上げるが、手は届かない。
虹咲 奏:「───く!」
虹咲 奏:浅月を庇おうとするが、弘にはばまれ、敵わない。
浅月 透:「あぁ、くそ……不便だな!」とある事情により、防御と再生の性能は以前に比べて落ちている。
水無川 枝垂:「ミイラも……弘さまも……なんて力を……」
浅月 透:ソラリス能力により鎮痛剤を体内で生成。まだ身体は動く。
浅月 透:「……笑ってんなよ」ミイラを睨む。
浅月 透:「終わらせてやるから、待っとけ。クソが」
石凪 弘:虹咲と浅月の間に割り込むように立ちふさがり、昂るレネゲイドの影響か変異した牙を隠す事無く剥き出しにする。
石凪 弘:「お前達を殺せば、また俺たちは元の暮らしに戻れるんだ……ッ!ずっと、ここで!」
石凪 弘:視線は定まらず、その瞳孔は獣を思わせる形に変質していた。
石凪 弘:人のものとは思えない質量まで膨れ上がった筋力を余すことなく刀に乗せて振り上げる──!
虹咲 奏:「───違うな」
虹咲 奏:「『元の暮らし』などここにはもうない。それを手に入れたければ、神の呪いを解くことだ」
虹咲 奏:がきぃ ィ ん
虹咲 奏:翼が、深く断ち切られる。
虹咲 奏:「……なぜ、こうも近視眼的なのだろうな。子を縛る親というものは」
虹咲 奏:吹き出す自らの血肉を舐め、再生を促す。
石凪 弘:「知ったような口を……利くなッ!」刀を振り下ろして血を払いながら牙を剥いた。
虹咲 奏:答え代わりに、ただ、ニィ、と口角を上げた。
"狂イ神":「────!」血の匂いを嗅ぎ、口角を吊り上げる。
"狂イ神":名を暴かれた今、神は絶対の支配者では無くなった。ただ蹂躙するだけだった神が、戦況を読む。
"狂イ神":もっとも厄介な駒が負傷した。これを逃す手はない。
"狂イ神":バキバキと音を立てて身体が解け、盛り上がる。今度こそ、諸共薙ぎ払うべく枝葉が暴れ狂う。
小田島 佐強:「うえ……こいつはまたヤバ……」
小田島 佐強:攻撃に備え、できる限りダメージを少なくしようと十字架を握り、身構えた。
浅月 透:────名を無くした神が気付くかはわからないが
浅月 透:この時、既に違和感は生まれていた。
浅月 透:名無しの真実を看破され、絶対性を失ったとて流石は神格。単体のオーヴァードとは測りきれないほどの出力さが存在する。
浅月 透:故に、神は未だに圧倒的な存在である。しかし────
浅月 透:「はっ、問答やらしておいて結局キレてごり押しかよ?」
浅月 透:「ポジショントークで気持ちよくなりたかったのか?マウントを取ってご機嫌なところ悪かったな」
浅月 透:枝場を紙一重で避けながら凌ぎ続ける。
"狂イ神":「────?」
"狂イ神":何故、何故だ?初めから通用しないのならば、分かる。だが、この人間は先ほど確かに攻撃を受けて負傷していた。
"狂イ神":何故、捉えられない?先刻と何が違う?
"狂イ神":違和感の正体に辿り着かない。多角的に繰り出した攻撃が一度も浅月を捉えることなく地面を叩き、空を切る。
浅月 透:例えば、半自動的に神の権能セカイを侵し狂わせる嫌悪の衝動汚染を対処しようとすれば敵意けんお判定を受け本体の出力を増加させ、戦力差が縮まり。動きを捉えきれなくなる。
"狂イ神":忘れた筈の──否、初めから無い筈の嫌悪と苛立ちが攻撃をより煩雑なものへと変えていく。
"狂イ神":無暗に振り回される枝葉はやはり何も捉えない。
"狂イ神":焦り。そも──神は支配し蹂躙するものであり。"戦い"などまともに経験していない。
浅月 透:反対に、汚染を無視して飢餓衝動の猛威を振るえば衝動同士で食い合うだけに留まらず”嘘吐き”の偏見を押し付けられ脆弱性を付与される。
浅月 透:そして……万が一にも現状を煩わしい、疎ましいと感じてしまえば双方の意思が合致し、共心の最大化によって致命的な一撃を喰らってしまう。
"狂イ神":早く、早く、早く死ね。コレは、この人間は──生かしておいてはならない。
浅月 透:圧倒的に優位であるはずの神格が、優位なまま────不条理によって身動きできない。
浅月 透:……そして、弱みを少しでも見せれば一方的に瑕疵だと定義され。抉り、踏みにじられる。
浅月 透:悪意と言う最低最悪の武器の扱いにおいて、神にすら勝るのが人類であり。
浅月 透:その点において、浅月透は名無しの神を上回っていた。
浅月 透:「ははっ、よかった。気にくわなかったんだよ、お前の笑顔も、言葉も……黙らせてやる」
浅月 透:じわりじわりと権能を剥ぎ取り、惨めで憐れだと嘲笑する。そうして
浅月 透:嘘吐きの戯言が、神の心を蝕んだ。精神的な土壌において立場の逆転が引き起こる。
"狂イ神":嫌悪が極限まで高まり、怯えるように枝葉を引き戻した。
小田島 佐強:その言葉を聞きながら、改めて考える。神とは何か、と。
小田島 佐強:人は古来より、並外れたものを神と崇めた。力あるから神なのか、信仰があるから神なのか……
小田島 佐強:ともあれ、そこには一つの礼を払うべきだ。けじめとして。
小田島 佐強:ぱん! と柏手を打ち、朗々と奏上する。
小田島 佐強:「けまくもかしこき御名もなき大神おほかみ大前おほまえに、翠良みすらおがみの神が落とし子・小田島佐強、かしこみ恐みもまをさく」
小田島 佐強:「今日の生日いくひ足日たるひに、祓い給ひ清め給へ、イライ大神をば水柁の里へと返し入れまつり、まつらくを、御心もおだひに聞こしせと恐み恐みもしいたてまつると白さく!」
小田島 佐強:略式も略式の祝詞だが、仁義は切った。
"狂イ神":「──」狂い果てた神には祈りも言葉も届かず、ただ飢餓と加虐に満ちた視線を向けるのみ。
小田島 佐強:その耳に届こうが届くまいが、あのクソ忌々しい親神と、少なくとも系列が違うなら、というだけ。
小田島 佐強:そして声は届かなくても、かげは既にその身を捕らえている。
小田島 佐強:「御覚悟し給へ!」
小田島 佐強:ぎゅる、と光を失った空気がうずまき、神の御身を不可視のままにねじった。
小田島 佐強:狂気にやつしても神ならば、その力の正体を見透かしたやもしれない。
小田島 佐強:それは宙を泳ぎ、鱗きらめく龍だ。
"狂イ神":伸ばした枝葉を触手のように手繰り、脅威を迎え撃とうとするが実体を持たない影を捉える事は叶わない。
"狂イ神":「アァァァァァァァ!!!!」眩い龍の姿をかき消すべく、吠える。己の領域に踏み込み、法則を荒らす者への憎悪。
"狂イ神":捻じれ、その体の一部を失いながらもその瞳から仄暗い殺意は消えていない。
小田島 佐強:その殺意を上から押しつぶすように、龍がささやく。
小田島 佐強:『きたなき心有らば、御名なきは麻賀禮まかれへ』――と
水無川 枝垂:(――――ああ)
水無川 枝垂:繰り返される交錯を、茫然と見上げる。
水無川 枝垂:(なんて――出鱈目)
水無川 枝垂:虹咲奏の閃輝の翼も。浅月透の嫌悪の濁流も。小田島佐強の旧き祝詞も。
水無川 枝垂:狂神と合わせた四者四様の色彩が、けして混ざらぬまま、世界という名のカンバスをマーブル色に塗り潰し合う――
水無川 枝垂:これが神格戦闘だとでもいうのか。オーヴァードは、こんなことができると。
水無川 枝垂:(ああ――それでも。けれど)
水無川 枝垂:(怯えている、暇はない)
水無川 枝垂:ぎゅ  る
水無川 枝垂:水無川枝垂が、その身を沈める。
水無川 枝垂:細く、華奢な身体は大きく捩られ、狂神に背を向ける。振り絞った指先に挟み込まれるは、槍の穂先めいた角錐状の長大な飛刀。
"狂イ神":「──!」びくり、と枝葉が身を護るように集う。
水無川 枝垂:浮かぶ従者はスポッターとなって、三次元を侵襲し合う四色のレネゲイドの波を、精緻に主へと伝える。
"狂イ神":危険を、死を感知してじり、と下がる。
水無川 枝垂:「――あなたも」 目を細める。恐怖はもう感じない。「そのような反応かおを、するのですね」
水無川 枝垂:肉体の損傷を無視できる、オーヴァードを前提に構築された投擲術。
水無川 枝垂:「――――――――――set」  飛刀が放たれる。指先は、一瞬、空気を置き去りにし。
水無川 枝垂:せめぎ合っていた、嫌悪と飢餓のレネゲイドの、その境目を足がかりガイドに、這い進む蛇のような奇怪な軌道を描き。
水無川 枝垂:狂イ神の脳天を射貫いた。
"狂イ神":ぐしゃり。脳天を射抜かれてバランスを崩す。
"狂イ神":身を護るように集った枝葉を切り裂いて頭蓋と肉を断ったその一撃に、血をまき散らしながら倒れ伏した。
"狂イ神":「ハ──アァ、ハハ、アハハ」
"狂イ神":壊れたように笑いを零すその瞳は、確かな恐怖を宿している。
"狂イ神":己が、消える。自己の確立を求めて名を奪った神にとって最も恐れる──死が、終わりが迫っている。
"狂イ神":嫌だ、嫌だ。何も、何も残らない。名を持たぬ己が死ねば、後には何ものこらない。
"狂イ神":「うゥうぅ……ッアァァァァァ!」積み上げてきた時を切り崩すように、ボロボロと剥がれ堕ちる神の格を己の修復に充てる。
"狂イ神":死を逃れる為に奪い取った神の座を捨てたソレはもはや生に執着する獣でしかなかった。
浅月 透:「……はぁ」
浅月 透:零落していく神の姿を見て、気分が悪くなる。痛ましいとすら思う。
浅月 透:そもそもの話。自分は暴力が嫌いなのだ。誰かを傷つける行為そのものが嫌で嫌で仕方がない。
浅月 透:遠い昔、イリーガルの頃から不得意でエージェントを経ても克服できず。今もこの様だ。
浅月 透:けど、「やりたくない」と「出来ない」は別で。嫌だ嫌だと喚きながらも……ずっと行ってきた。
浅月 透:だから、今回も。なにも変わらず、成すべきことをこなす。
浅月 透:「じゃ、先にお前な」
浅月 透:先程の宣言通りにミイラに銃口を向ける。
"朽ちた木乃伊":「───?」声帯は固く乾燥し、音を発しない。
"朽ちた木乃伊":しかし、神を失った信徒は微笑むことをやめないままでも、一歩後ろへ下がった。
浅月 透:汚泥のように影が溢れ、腕に纏われ……形作られる。
浅月 透:黒一色。昆虫・生物的な忌避感を伴う接続部位と金属のような無機質な銃身。
浅月 透:仮想の銃身から偽りの死が放たれた。
浅月 透:銃声はない。終わることのできない者へと静かに告げられる…気休めの終焉。
"朽ちた木乃伊":欺瞞の終わりであろうとも、既に終わっている筈の虚構にしがみ付くソレには強く響く。
"朽ちた木乃伊":鳴らない銃声に揺らされたように、びくりと一瞬身体を揺らしたかと思うと。
"朽ちた木乃伊":逆らい続けた時の流れに呑まれるようにボロボロとその体が崩れていく。
"朽ちた木乃伊":最後まで微笑む事をやめなかったソレは静かに、穏やかに崩れ去り。後に残るのは砂の山のみだった。
浅月 透:「じゃあな……もう会いたくない。眠っとけ」
"狂イ神":それをきっかけに。
"狂イ神":追い詰められ、死に瀕した獣はボロボロに引き千切れた枝葉を駄々をこねる子供のように振り回し、腐敗した血潮をまき散らす。
"狂イ神":目の前の敵から逃れる為に、命を奪うために、生き延びる為に。
"狂イ神":そこにはもはや畏怖は無く、ただ暴れ狂うジャームが居るのみだ。
虹咲 奏:その単調な攻撃は最早脅威でもなんでもなかった。
虹咲 奏:ただ、翼を広げる。それだけで事足りる。
虹咲 奏:翼の煌めきで視界は狭まり、その視界に同調する様に攻撃も迷う。
虹咲 奏:「言葉も失ったか」苦しげな顔で。
虹咲 奏:いずれ至るかもしれない可能性の姿。そうならないためにも、ここに立っていなければならない。
虹咲 奏:血潮に侵された身体は体力を確実に奪われていく。
虹咲 奏:それでも、と。守るためならば、構わない。
"狂イ神":何度も振るわれる枝葉は羽に阻まれ、叩きつける度に折れ千切れていく。
"狂イ神":それでもなお、動きを止めることはない。追いつめられた獣はそれ以外の手段を知らないのだから。

GM:▼Round2-セットアップ
"狂イ神":【逃ゲ狂ウ】《鮮血の奏者lv3+活性の霧lv5+アクセルlv6+ラピッドファクトリー》HPを3点消費して攻撃力を+42、行動値に+12。※射程至近範囲選択
"狂イ神":対象は弘さんだけかな。
浅月 透:無し。あと邪石の侵食上昇忘れてたのでここで+3。
水無川 枝垂:従者ともどもなし
GM:侵蝕了解!
石凪 弘:<扇動の香りlv5+ターゲットロックlv3+攻性変色lv3>対象を攻撃する場合ダイス+5個、攻撃力+24
石凪 弘:相変わらず対象は虹咲さんかな~。
虹咲 奏:《ショウタイム》を神ちゃんにかな
水無川 枝垂:神ちゃん
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を4増加(117 → 121)
"狂イ神":神ちゃんだよ~☆
虹咲 奏:ダイス-8個だよ虹咲さんなしだと
GM:こわ~
小田島 佐強:セットアップは何もないぜ

GM:Round2-メイン
石凪 弘:やることは変わらん!虹咲さんへ攻撃だ
石凪 弘:<アドレナリンlv3+コンセ>ダイス+4個、C値-3
虹咲 奏:えーと
虹咲 奏:使うかな
GM:お
虹咲 奏:《魔獣の咆哮》判定ダイス-5個 《ビーストロア》LV1
GM:やべぇなぁ
虹咲 奏:あ、魔獣の咆哮のダイス修正
虹咲 奏:-7
虹咲 奏:合わせて12のデバフ
石凪 弘:3dx+4@7
DoubleCross : (3DX7+4) → 10[8,8,9]+5[1,2,5]+4 → 19

虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を5増加(121 → 126)
石凪 弘:酷いよ!
小田島 佐強:-12Dもされたらねえ
虹咲 奏:少しでも被害が少なくなることを祈ろう
虹咲 奏:《竜鱗》してダメージどうぞ
石凪 弘:ダメージ!
虹咲 奏:虹咲 奏の侵蝕率を3増加(126 → 129)
石凪 弘:2d10+66
DoubleCross : (2D10+66) → 3[2,1]+66 → 69

石凪 弘:酷すぎ
虹咲 奏:やった!
虹咲 奏:これなら防げます。諸々合わせて77だぜ
GM:なんで69点が通らないの~~????了解です
GM:では次。小田島さん
小田島 佐強:特に問題なければ、続けて神を殴ろうかな。マイナーなし。
小田島 佐強:神通力|《コンセントレイト:ウロボロス》+《飢えし影》
小田島 佐強:10Dx7+12
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[3,3,5,7,7,8,8,9,10,10]+10[1,2,2,3,6,6,9]+2[2]+12 → 34

小田島 佐強:む、少し腐った
GM:妨害無し!ダメージどうぞ!
小田島 佐強:4D10+8 おりゃ!
DoubleCross : (4D10+8) → 12[3,2,3,4]+8 → 20

小田島 佐強:ウワーッ
"狂イ神":死!HPはさっき回復した分だけなのだ!
小田島 佐強:やったぜ!
"狂イ神":不滅の妄執は既になく、イモータルライフも切った……
"狂イ神":完全に戦闘不能!
水無川 枝垂:やったー!忍殺!
小田島 佐強:爆発四散!
浅月 透:絶望がお前のゴールだ
虹咲 奏:お前はそこで乾いてゆけ!
GM:残るは弘のみ!次の手番は従者君だ!
水無川 枝垂:では再度
『従者』:エンジェルヴォイスを主に! 三度目の正直!
水無川 枝垂:119→123
GM:やると言うのですね、水無川さん……!
GM:次は虹咲さん!
虹咲 奏:まあ……待機かなあ………
GM:了解!防御面でここまで暴れている上に攻撃までされたらたまったもんじゃないぜ!
GM:では水無川さんどうぞ!
水無川 枝垂:はあい。マイナーでボルアク起動。《コンセ:ハヌ》《風鳴りの爪》 に守護天使 侵蝕123→127
水無川 枝垂:弘さんに投げます
石凪 弘:うおおお、来い
水無川 枝垂:14dx6+7
DoubleCross : (14DX6+7) → 10[1,2,3,4,8,8,9,9,9,9,9,9,10,10]+10[2,2,4,5,5,6,8,8,9,9]+10[2,3,8,10,10]+10[1,4,6]+5[5]+7 → 52

GM:ひぇ~ッ!
小田島 佐強:いやったー!
水無川 枝垂:やっとまともに回った……
水無川 枝垂:援護の風は温存しています 念の為ね
石凪 弘:ど、ドッジ……!
石凪 弘:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 8[2,3,5,8]+1 → 9

石凪 弘:当然無理!ダメージをどうぞ
水無川 枝垂:ウオーッ
水無川 枝垂:6d10+8
DoubleCross : (6D10+8) → 33[6,1,8,7,4,7]+8 → 41

水無川 枝垂:爪の効果を起動! 1を振り直します
水無川 枝垂:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+9[9] → 49

水無川 枝垂:えらい
石凪 弘:げぇ~~~!振り直しダイスまで絶好調!
石凪 弘:そしてそのダメージは……無理だ!
石凪 弘:戦闘不能、復活エフェクトもなし!
水無川 枝垂:殺!
GM:勝利条件を満たしました。勝利は……君達のモノだ!
虹咲 奏:やったぜー!
浅月 透:うぇーい
水無川 枝垂:ひゃっは~
小田島 佐強:やったね!

石凪 弘:「俺は……善い父親であらねばならない、照子が囚われたのは俺のせいではない、俺は──」
石凪 弘:うわ言のように繰り返しながら虹咲へ向けて刀を構える。
虹咲 奏:「……侘びよう。お前も狂気に囚われた一人に過ぎない」
虹咲 奏:「来い。その混乱を断ち切る」
虹咲 奏:翼のグラデーションに光が流れる。
虹咲 奏:それは感覚を狂わせ、十全な攻撃を阻害する。
石凪 弘:「俺が、俺がお前に手など伸ばさなければ──」
石凪 弘:男の瞳は既に現在を映してはいない。それでも、虹咲の言葉に誘われるようにゆらゆらと歩み寄る。
石凪 弘:刀を手にし、ふらつくその姿は幽鬼のようで。
石凪 弘:身体の殆どが獣に変質し、人間であるかどうかすら定かではなくなった男は万力のような力を込めて刀を振り下ろす。
虹咲 奏:「浅い」
虹咲 奏:ずば、と切り裂かれたはずの羽根には傷ひとつない。
虹咲 奏:「……安心しろ。すぐ、眠れるだろう」
石凪 弘:受け止められた刀を引き戻そうともせず、ただ力を込めて握り茫然としている。
石凪 弘:「そうだ、な……眠ろう、照子……俺は……」
石凪 弘:瞳がゆらりと動き、瘴気に充てられ気を失った照子をちらりと映した。
水無川 枝垂:――――――とん。
水無川 枝垂:背後を、静かに通り過ぎるように、少女が片手を振っている。
水無川 枝垂:手の平サイズの、磨かれた石器のような――どこか不吉な、緋色の飛刀。
水無川 枝垂:それが、石凪弘の脊椎に刺さっている。
水無川 枝垂:「……全ては、狂った神にこの村が見初められてしまったが故」
水無川 枝垂:「弘さまの取った行動は、最善からは遠かったのでしょうが」
水無川 枝垂:水無川枝垂は、己が血を、高硬度かつ脆性の高い結晶体に錬成することができる。
水無川 枝垂:されど――懐に隠せしこの緋刀は、それだけでは済まない。
水無川 枝垂:ぱきり。ぱきり。ぱきぱきぱき。
水無川 枝垂:他者の血を。肉を。狂気と怪物をもたらすレネゲイドを。
水無川 枝垂:すべて、脆く儚い結晶体に侵蝕していく。
水無川 枝垂:かつて、UGNの中枢にすら近づいた水無川家を滅ぼした、あるジャームの残した結晶であった。
水無川 枝垂:「……悪影響と知りながら」
水無川 枝垂:「私どもをお助け頂き、真にありがとうございました」
石凪 弘:がくり、と膝を付く。無駄のない一撃は確実に男の動きを止めた。
石凪 弘:「照子……今日は、冷える、から」
石凪 弘:「…………」
石凪 弘:ゆっくりと体を巡る血が結晶化していくにつれて体温が低下していく。
石凪 弘:「俺は、非道い父親だったなぁ」
石凪 弘:「なあ、照子……お前は……俺が手を伸ばさなければ……」
石凪 弘:「お前だけは助かったのに……ごめんなぁ」
石凪 弘:ぼろぼろと零れる涙が水晶のように固まっていく。
石凪 弘:言葉を紡ぐことすら困難となり、細く弱弱しい息だけを吐きだしている。
水無川 枝垂:「…………」
水無川 枝垂:脆性結晶は、成人男性の身体を支えきれない。
水無川 枝垂:刀が取り落とされる。足元が崩れる。その身は倒れ、風と共に吹き散らされる。
水無川 枝垂:「"博哀の枝"」 四肢の末端と、異形に変じた外側が、結晶とともに塵と消え。
水無川 枝垂:襤褸を纏っただけの、一人の父親が、どうと山道に倒れ込んだ。
水無川 枝垂:彼が、何を思い、何を経て、今ここまで存在していたのか分からない。
水無川 枝垂:それでも。死ぬときはせめて人のカタチであるべきだと、静かに思った。
水無川 枝垂:「貴方は、父親でしたよ」
小田島 佐強:勝敗は既に決していた。石凪弘が逝ったように、狂った神にもその時が来ている。
小田島 佐強:「現世うつしよの定めのまにまに、永遠とわわかれを告げまつらむ」
"狂イ神":祝詞の響きに、びくりと怯えるように震える。
小田島 佐強誅詞るいし。 死者をしのび、その生前の功績をたたえて哀悼の意を表わすことばを言う。
小田島 佐強:あいにくと、石凪弘も、名も無き神も、その功績は佐強が知るところではないが。
小田島 佐強:「今日けふ最後いやはての別とおろがみ奉らくを、御心も平穏おだい所食しろしめし給ひて、黄泉よもつ旅路を心きなく歩み給ひて、あめ八衢やちまたに迷ふ事無く天つ日の……」
小田島 佐強:ぎゅるり。巻き付いた龍は、神を離さない。
"狂イ神":「ゥ、うぅぅう」ボロボロになった枝葉で耳を塞ごうと試みるが、龍がそれを許さない。
小田島 佐強:『麻賀禮候へ』『麻賀禮候へ』『麻賀禮候へ』
小田島 佐強:龍の声を圧して声を張り上げる。
小田島 佐強:「イライ大神の神威みいつかがや御許みもと参上まるのぼり給ひて、幽界かくりよに在りては幽世かくりよの掟のまにまに、幽界の神の大前おほまえに仕へ奉りて!」
小田島 佐強:「いまし神魂みたま天翔あまがけ国翔くにがけして、是なる水柁の里のしずめ彌永遠いやとほながに守り坐せと、謹みゐやままをす!!」
"狂イ神":「ア、アァぁ、あああああああ!い、い、アァうぅ!!!」枝葉を、龍へ叩きつけ、身を捩り、叫び。
"狂イ神":「あ、あうううううううううう」頭を振って逃れようとするが、叶わない。
"狂イ神":「あ、ああぁぁぁあ─────あ」
"狂イ神":ぴたり、と声が止まる。虚空を見つめたまま、微動だにしない。
小田島 佐強:「……かくあれかしアーメン
小田島 佐強:ざばり、と巨大な何かが水面を叩くような、波濤の音を誰もが聞いただろう。
小田島 佐強:磯とは異なる水の匂いが広がって――、すぐ、立ち消えた。
小田島 佐強:後に残るのは、抜け殻の神と、神の、ちっぽけな落とし子。
"狂イ神":神を騙る獣を取り繕っていた枝葉は枯れ落ちて、現れたのは小さな木彫りの人形を思わせる木乃伊だ。
虹咲 奏:「───」
"狂イ神":「ぃ、ぃぃ……」うめき声を上げながら地面を這いずってその場から逃れようとする。
虹咲 奏:かつ、かつ。普通の歩調で、それを追う。
虹咲 奏:後ろの皆を軽く手───翼で制して。
虹咲 奏:その這いずる動きには、すぐ追いつくことができる。行く先をざん、と翼を突き立て、塞ぐ。
"狂イ神":「あぁう……」翼に阻まれ、小さな悲鳴と共に君を見上げる。
虹咲 奏:「獣は人を喰らうこともある」
虹咲 奏:「だが……お前が獣だろうとなんであろうと」
虹咲 奏:「ヒトを、獣に堕としたことを私は許さない。そして」
虹咲 奏:上から爪を突き立てた。嫌な音がする。
虹咲 奏:「………いずれ私が獣に堕ちようとも」
虹咲 奏:「お前を許す日は、永遠に来ないだろう」
虹咲 奏:その悲鳴が、その音が、消えてなくなるまで、何度も、何度も、突き立てる。
"狂イ神":「ギッ、ア、グィ、ア──」
GM:断末魔と呼ぶにはあまりに小さく、賤しいその声は。今までの悪夢が嘘であったかのようにたったの数度であっさりと聞こえなくなった。
GM:風が、吹いている。

▼バックトラック

GM:バックトラックを……やります!
GM:まずはEロイス!
GM:【不滅の妄執】【絶対の枷】【衝動侵蝕】【超越活性×2】【あり得ざる存在】
小田島 佐強:小田島 佐強の侵蝕率を3増加(114 → 117)
GM:振る人はやっちまいな!
浅月 透:おう!
水無川 枝垂:127-6d10
DoubleCross : (127-6D10) → 127-30[10,2,4,9,3,2] → 97

虹咲 奏:やっちまうか
小田島 佐強:Eロイスは辞退!
浅月 透:132-5d10
DoubleCross : (132-5D10) → 132-28[7,8,5,5,3] → 104

虹咲 奏:129-6d10
DoubleCross : (129-6D10) → 129-35[8,3,2,10,3,9] → 94

水無川 枝垂:帰還確定
水無川 枝垂:ロイス枠……埋まってないじゃん
水無川 枝垂:まあいいや 1倍!
虹咲 奏:94-4d10 残りロイス4の1倍
DoubleCross : (94-4D10) → 94-14[5,1,6,2] → 80

水無川 枝垂:97-5d10
DoubleCross : (97-5D10) → 97-16[2,2,4,3,5] → 81

虹咲 奏:いい感じ
浅月 透:あ、ひとつ少ない
水無川 枝垂:平均値3!
GM:怖い
水無川 枝垂:最後までお前ダイス目お前……
浅月 透:104-1d10
DoubleCross : (104-1D10) → 104-6[6] → 98

水無川 枝垂:ともあれ帰還! 5点!
浅月 透:等倍
虹咲 奏:5点帰還です
小田島 佐強:バクトラの前にメモリーを使用します。オヤジ! とーちゃん! 父さん! また何か神さまと戦ったけど、今回もオレ無事だったよ!
浅月 透:98-5d10
DoubleCross : (98-5D10) → 98-34[3,8,10,8,5] → 64

小田島 佐強:侵蝕率107
小田島 佐強:ロイス六つ、等倍ぶり!
小田島 佐強:6D10-107
DoubleCross : (6D10-107) → 28[1,8,6,4,6,3]-107 → -79

小田島 佐強:帰還
水無川 枝垂:>また何か神さまと戦ったけど
GM:無事帰還だ!一安心
水無川 枝垂:世も末
GM:えー、ではいつもの5点に。シナリオクリアの5点と帰還点を加えちゃってください!
小田島 佐強:いえーい
水無川 枝垂:15点 ぱくぱく
小田島 佐強:15点、むしゃむしゃ
GM:虹咲さん:21点
水無川さん:21点
浅月さん:20点
小田島さん:21点

虹咲 奏:わーい!
GM:おめでとう!
浅月 透:下がりすぎ~
虹咲 奏:あ、Eロイスの点入ってます?
GM:あっ忘れてた!
GM:一つ1点でしたっけ
虹咲 奏:そうですね、特記されてなければ
GM:では修正!
GM:良し完了!
小田島 佐強:ムシャア

▼合同ED『還り道』

GM:獣は死に絶え、村を覆っていた瘴気はすっかり晴れ。
GM:暗雲の如く空を覆っていた不気味な枝葉も、本来の時間へ還るように少しずつ枯れ始めている。
GM:隙間から差し込む月明りは正しく白く、虫の声が辺りには響いていた。
石凪 照子:「…………ん、うぅ」
石凪 照子:うめき声を上げてゆっくりと目を開く。
虹咲 奏:「大事ないか」すぐそばに片膝を立ててしゃがんでいる。
石凪 照子:「虹咲様……アレは……どうなって……?」
石凪 照子:緩慢な動作で体を起こす。
虹咲 奏:「もう、何も心配はいらない」
虹咲 奏:「すべては、終わった」
石凪 照子:「……本当、に」
石凪 照子:「もう、もう……繰り返すことは……無いのですね」
石凪 照子:「あぁ……」
石凪 照子:「皆様……本当に……」
石凪 照子:白い肌を、涙が一筋伝う。
石凪 照子:「本来、私がお礼など言う資格はございませんが──どうか、言わせてください」
石凪 照子:「ありがとうございます……終わらせてくださって、止めてくださって……本当に──」
石凪 照子:涙は止まる事無く流れ続ける。その姿は年相応、あるいはそれよりも幼く見えた。
水無川 枝垂:「……我々に出来たことは、多くはありません」
水無川 枝垂:「お礼ならば……井橋さまに」
水無川 枝垂:「我々は、彼の尽力を引き継いだ立場のものです」
石凪 照子:「……はい。決して、決して忘れません。もう、二度と」
石凪 照子:涙ながらに頷く。
浅月 透:礼なんて言われたくない。そう言いかけて口のなかで噛み殺す。
浅月 透:繰り返すことがなくなる。全てが元に戻る……それは、つまり。
水無川 枝垂:「我々は……あなたがたを守ることは出来なかった」
水無川 枝垂:沈痛な……しかし、確かに伝わるように、はっきりとした言葉使いでそう言う。
水無川 枝垂:「何か。託して頂けることは、ございますか」
石凪 照子:「ふふ……水無川様は本当にお優しいですね。私は充分に救われているのに……」
石凪 照子:ゆっくりと、空を見上げる。体を起こしても立ち上がる様子が無い。
石凪 照子:足先の感覚が、既にないからだ。ボロボロと崩れ始めている事には自分でも気が付いている。
小田島 佐強:死者が成仏する、あるいは昇天する。彼女が消えていくのは、それと同じことだ。
小田島 佐強:だが一人一人の死が同じではないように、それは一つ一つ違う命の終わり。
石凪 照子:「そう、ですね。恥知らずと言われることを承知でお願いするなら──」
石凪 照子:「ここを、呪われた場所にしたくは無いという思いはあります」
石凪 照子:「良い所だったんですよ、本当に──。だから、どんな形でも」
虹咲 奏:空を見上げる。白い月が見える。
石凪 照子:「また、ここを人が訪れる場所にして頂きたい……なんて、無理なお願いですかね」困ったように笑いながら小首を傾げる。
虹咲 奏:「問題はない。神は再びこの地に戻った」
虹咲 奏:「どの道、情報はある程度手を入れる必要がある。……呪われていた、というのはあり得ないことだ」
虹咲 奏:「……あとは自然と、人が訪れ始めるだろう」
水無川 枝垂:「ええ。お任せください。……頂いたお食事、とても美味しかったです」
小田島 佐強:「日本は狭いっすからねえ。あんまり拓かれ過ぎると、狐や狸の居場所がちっと心配ですが」
小田島 佐強:「ま、そこはイライ様にがんばっていただく、という所で一つ」
水無川 枝垂:安堵させるように微笑む。この、ただ慈愛に溢れていた女性が、少しでも安らかに還れるように。
石凪 照子:「ありがとう、ございます……腕によりをかけた甲斐が……ありました、ね」
GM:眠気に襲われたかのように、ぼんやりと微笑みながら頷く。
虹咲 奏:そっとぎこちなく、その手に自らの手を重ねる。
石凪 照子:「ほんの少しの間、ですから……少しだけ……」静かに、重ねられた手を握る。
GM:肉体の崩壊が、全身へと波及する。血は流れず、ただ風化していくかのように。
虹咲 奏:返された反応に少しだけ手が強張る。少しだけ。
虹咲 奏:「……大丈夫だ」
石凪 照子:「私のようなものが、こんな……こんなに穏やかに……死ぬ事が出来てよいのでしょうか……ふふ」声はか細く、小さくなっていく。
石凪 照子:「皆様に……頂いた安らぎに報いる事はできませんが……皆様の道行きの幸せを……少し、だけ……」
GM:小さく、風が吹く。
石凪 照子:「お祈り──しております」
GM:つむじ風が通り過ぎた頃、虹咲の手を包んでいた体温は消え去り。そこには古ぼけた着物が1枚残っているのみだった。
虹咲 奏:瞑目し、頭を垂れる。
小田島 佐強:(……オレは元々、璃々ちゃんに助けを呼ばれて、彼女だけは助けられそうだけど)
小田島 佐強:(井橋さんのことも、照子さんのことも、辛いよな……)
小田島 佐強:「食事の礼に、大したことも出来なくて、すみません」
小田島 佐強:遺された着物に向かって、小さくつぶやいた。
浅月 透:亡骸すらなくなったソコから目をそらして小さく息を吐く。
浅月 透:「……クソ」
浅月 透:情が移りすぎないように心がけたつもりでも、そう上手くは割りきれず。
浅月 透:心の傷がまたひとつ増え、ままならないと嫌気がした。
水無川 枝垂:少しの黙祷を捧げたのち。立ち上がり、通信機器を確認する。
水無川 枝垂:村は救えない。それでも、手を伸ばせるものはまだ残っている。
水無川 枝垂:「小屋に戻りましょう。璃々さまと、あるいはイライさまも、連れ出せるかもしれません」
虹咲 奏:立ち上がる。
虹咲 奏:「そうだな。行こう」
小田島 佐強:「ええ」
小田島 佐強:「イライ様も、信仰してくれる人が必要ですしねえ」あえて、のんびりとした口調で。
浅月 透:「あ”ぁーーークソっ、もう……ほんとに休まらねぇな」
浅月 透:「急ぐか…」

▼個別ED『小田島 佐強』

GM:君は、小屋へ戻るとイライ様を残して姿を消していた璃々を探して村を歩き回っていた。
GM:村は少しずつ本来の姿を取り戻している。村人の姿は既になく、時折古ぼけた着物が落ちているだけだ。
GM:璃々の傷は深く、そう遠くまでは行けない筈だが──。
小田島 佐強:「まったくもー、あんな体でどこほっつき歩いてらっしゃるのやら」
小田島 佐強:とはいえそんなに心配してはいない。種も取れただろうし、能力者ならあの傷もおいおいと治るはずだ。
小田島 佐強:つまり、彼女はここに何か用があるのだろう。
GM:その時、背後から白い腕がスッと伸びて君の目を隠す。冷たく、柔らかい感触だ。
???:「だーれだ☆」
小田島 佐強:「オーレだ♡」
小田島 佐強:「って、イチャつきに来たんじゃないんでしょ?」
璃々:「あれま。つめたーい!」
璃々:綺麗な白い"指"で小田島の頬を突く。
小田島 佐強:「一回ノッただけサービスしてんですよ?」
小田島 佐強:「両手も治ったようで何より、何より」
璃々:「驚かねーんだ……フリくらいできないとモテないぜ?」
小田島 佐強:「嫌ですよ……恋愛とかそんな……ドロドロの愛憎のるつぼは当分……」
小田島 佐強:「拝み屋やっていると、そういう嫌な人間関係見るから、カップルとかに夢が見れなくなっていくんすよね」
小田島 佐強:うんざり顔
小田島 佐強:(うちの母さんが三股かけて許されたのは特殊ケースだし……)
璃々:「愛は全てに勝るぜ。坊ちゃんもそのうち避けようのない恋をするときが……いや、佐強ちゃんの場合分かんねーな。想像つかんわ」
小田島 佐強:「ふふふふ、オレも想像つきやせんぜ」遠い眼
璃々:「ん、で」
璃々:くる、と軽く回る。フリルがこれでもかと付けられたスカートがたなびいた。
璃々:「一応、お別れとお礼は言っておかなくちゃと思ったんだよな」
璃々:「ありがと、佐強ちゃん☆」
小田島 佐強:「どういたしまして……とそれは、それ。これはこれ。依頼金、事務所まで取りに来ていただけません?」
璃々:「あん?なんでだよ。あたしの金は受け取れねーってか?」
小田島 佐強:「出所ハッキリしない大金とか怖いでしょうが! 現代日本!」
璃々:「ふ~ん……正真正銘あたしが稼いだ金だぜ?別にやましー事は……まあ、あるけど」
小田島 佐強:「……ご職業をうかがっても?」
璃々:「謎は女を美しくするんだぜ──☆」
璃々:おどけながら人差し指を唇に当てる。
璃々:「ま、とは言え。一度出した金を引っ込めるなんて恥ずかし~真似は出来ねえな」
璃々:「受け取れないってなら捨てるなり埋めるなりしてくれよ。小田島埋蔵金?」
小田島 佐強:「うう……地道に事務作業しますか……」
小田島 佐強:やだなあと思いながら、しぶしぶ金を受け取ることにした。
璃々:「よろしい」うんうん、と頷いて。
璃々:地面を蹴り、廃屋の屋根に飛び乗る。
璃々:「もう会えねーと思うと寂しいけど……助けに来てくれた時はほんとに嬉しかったんだぜ、佐強ちゃん」
璃々:「それこそ、惚れちまうくらいな」
璃々:月明りに照らされて、白く輝く髪が風に揺れる。
小田島 佐強:「助けを求められたから来ましたけど、そんな変なことですかねえ?」首をかしげる。
小田島 佐強:後半の文言は聞かなかったこととする。
小田島 佐強:「と、言うか、何でこの村に?」
璃々:「────」す、と目を細める。
璃々:「同じ食卓に付ける仲間を探しに来てたんだよ」
璃々:「ここなら趣味の合いそうなやつがいるかもしれねーと思って……ま、とんだ期待外れだったが」
小田島 佐強:何の食卓か、は。訊こうとは思えない。
小田島 佐強:それは触れない方が良い問題だ。佐強とて、むやみやたらに人間をどうこう、というわけではないし。ただ。
小田島 佐強:「それはそれは、骨折り損でしたね」とだけ。
璃々:「ま、でもあの虹咲って人は見込みあったかな……本人はすげー嫌がりそうだけど。はは」
小田島 佐強:「……それ、口が裂けてもあの人の前で言わないでくださいね」
璃々:「分かってるって☆」
小田島 佐強:「ちなみにオレを呼んだのも、同じ理由だったりします?」
璃々:「んにゃ。ウチは"人"しか受け付けねー主義なんで」
璃々:「マジの偶然だよ」
璃々:けど、と言葉切って。
璃々:「佐強ちゃんなら良いかもな。気が変わったらいつでもあたしを呼びなよ」
小田島 佐強:「そっすかー。はは」笑顔を作ろうとして、「いやー、当分その気はないっすねー」
小田島 佐強:けんもほろろに答え、嘆息する。
璃々:「気長に待ってるよ」そう言って恭しくスカートを摘まんでお辞儀。
璃々:「"我らは肉の柘榴を貪り、血潮を啜る甘美を知る者。だが我らは獣にあらず。決して"飢餓の掟"を破ってはならぬ"」
璃々:「"我らは柘榴倶楽部"」
璃々:「"お前が人として真に柘榴に飢えた時、我らはお前の来訪を歓迎する"」
璃々:「でも、テーブルマナーは忘れずに☆」
璃々:次の瞬間。パン、と音がして璃々の身体が弾ける。同時、辺りに散らばったのは小さな飴玉。
GM:後には、何も残らない。ただ、甘い香りが広がるのみだ。
小田島 佐強:「やれやれ、せめてもの餞別ですかね」
小田島 佐強:一つつまみ上げれば、ラムネ玉のように大きく、色とりどりの玉。それをぴん、と放り投げれば、やがて黒蟻が群がる。
小田島 佐強:「施餓鬼なら米ですが、これも供養ですかね」
小田島 佐強:はあ、と肩を落とし、荷物を背負い直す。
小田島 佐強:(うーん……虹咲さんに人肉勧めたことについては雷確定として……また帳簿がんばらねえとなあ……)
小田島 佐強:イライ様のことはUGNに任せた。師匠はあの組織をあまり快く思ってはいないようだが、そこはそれ。
小田島 佐強:あの名無しの神は、どこから来たものかは分からない。だが、多くの神とは〝そんなもん〟である。
小田島 佐強:キリスト教にて「悪魔祓い」が行われるのは、彼らが異教の神を悪魔に堕としたから、改宗者たちの不安をすすぐためだった。
小田島 佐強:人が移動し、入植し、支配するように、神々も移動し、変化し、歪み、席を奪い合う。
小田島 佐強:昭和24年とは近代の話のようだが、都市伝説の登場人物だって似たようなものだ。
小田島 佐強:どこにもかしこにも、神や呪いは存在する。
小田島 佐強:それは人につていくる影法師のようなもので。だが、たまに――影が本体に成り代わろうとする。
小田島 佐強:「ここは、オレが来る前から終わっちまっていたけど」
小田島 佐強:「これからは、新しく誰かが犠牲になることも、ない」
小田島 佐強:「そうだよな」
小田島 佐強:そう言い聞かせて、懐からオルゴールを取り出す。中に入る家族写真を一瞥し、ねじを巻いた。
小田島 佐強:帰ろう。オルゴールから流れる『月の沙漠』を聴きながら、はるばると我が家へ。

▼個別ED『水無川 枝垂』

GM:小屋に戻れば、イライ様を残して璃々は姿を消していたが。彼女は小田島に任せておくのがいいだろう。
GM:傷が深いとは言え、オーヴァード。名も無き神の縛りが消えた今大事に至る事もない筈だ。
GM:"イライ様"と呼ばれた小さな神は、何を想っているのか小屋のすぐ傍の、苔むした石に腰かけて月を見上げている。
"イライ様":「……………」
水無川 枝垂:道中、従者を飛ばし、村の様子を確かめていた。
水無川 枝垂:素朴ながら活気ある村の姿は徐々に薄れ……最初に訪れた、あの廃村に戻りつつある。
水無川 枝垂:薄皮一枚のレイヤーが剥がされるように。あのジャームの力が失われたことで、他の村人も、照子のように消えているのだろう。
水無川 枝垂:「イライ様」
水無川 枝垂:岩の上の少年を見上げる。「貴方は、どうされるのですか」
"イライ様":「ここ、に……居る、よ」
"イライ様":まだ、慣れない様子でゆっくりと言葉を紡ぐ。
"イライ様":「ここ、が……家、だから」
水無川 枝垂:「そう、ですか」 少年に合わせて、放つ言葉の速度を落とす。
水無川 枝垂:神は信仰で成立する。RBとして確立すれば、その法則からは外れる場合も多い。
水無川 枝垂:だが、元より忘れられた神だ。世界が元に戻って、彼がどうなるのか。確証はない。
水無川 枝垂:「……照子さま、は。この村を、呪いにしないで、と。言われました」
"イライ様":「……呪い」ゆっくりと確かめるように繰り返す。
"イライ様":「私、は。見守る、よ」
"イライ様":「この子たちが、空に……還る、まで」
"イライ様":何もない空間を、目を細めて見つめる。
水無川 枝垂:「ありがとう、ございます」
水無川 枝垂:「彼らを見送って下さること」
水無川 枝垂:「私も、助けていただきました」
"イライ様":微笑み、小さく首を振る。
"イライ様":「助けて、もらったのは……私だ」
"イライ様":「私、は。ただ"見る"事しか、でき、ない」
"イライ様":「この子たち、を……終わらせてくれて、ありが、とう」
"イライ様":「終わらない、と。次には、いけない、から」
水無川 枝垂:「……、小田島さまから、聞きました」
水無川 枝垂:「旅の道行きの無事を、願われる神であったと」
水無川 枝垂:かつて水柁村には、旅に出る者に木彫りの人形を作って、旅先での不幸を肩代わりしてもらう風習があった。
水無川 枝垂:その中で、旅先の災害から奇跡的に逃れて帰ってきた村人が、加護に感謝して祠を作って祀り始めた。それが彼――イライ様の始まりだという。
水無川 枝垂:「それを、果たされるのですね」
"イライ様":「うん。空に、昇っ、て。また帰ってくる、まで」
"イライ様":空を見上げる。
"イライ様":「帰り道、で。誰も待ってて、くれなかったら、寂しい、よ」
"イライ様":ゆっくりとそう告げると、視線を水無川に向ける。
水無川 枝垂:幼い子どものようなカタチに、大空のような深さが内在されている。
水無川 枝垂:視線に応える。す、と近づいて、地面に片膝をつける。古い神の足下にかしづく。
水無川 枝垂:「わたくしも、旅を重ねる生業なのです」
水無川 枝垂:「許されるならば、無事を願ってもよろしいですか」
"イライ様":「そう、か」小さく呟くと、苔むした石から降りて水無川の傍に立つ。
"イライ様":すっと、水無川の手を取ると何もない空間へ向けてその手を伸ばさせた。
"イライ様":「此処に、居る。きっと、喜ぶ、から。そうしてあげ、て」
水無川 枝垂:「・・・・・・・・・・・・?」
GM:やはりそこには何もない。
GM:だが、君の身体を僅かな暖かさが覆う。
水無川 枝垂:指が緩やかに動き、虚空を掻き回す。
"イライ様":「この子たち、も。君の無事を願って、いる」
水無川 枝垂:「……そう、なのですね」
"イライ様":ゆっくりと水無川から手を離し、かしづいた水無川の頭に触れる。
"イライ様":その手は対照的に、酷く冷たい。
"イライ様":「私、は。見守るだけだ」
"イライ様":「けれど。私は、私として、君の無事を、祈ろう」
"イライ様":「その道行きに、行いに、たどり着く先に」
"イライ様":「溢れんばかりの幸が、あることを」
"イライ様":「祈ること、は。願うこと。誰に、届かなくても」
"イライ様":「君の幸せを、祈る、ものが」
"イライ様":「此処に、居る事を、覚えて、いれば」
"イライ様":「きっと、大丈夫」
"イライ様":そう言って、初めてその姿に似つかわしい無邪気な笑みを浮かべて見せた。
水無川 枝垂:(ああ)
水無川 枝垂:言葉は、声には出さない。答えない。普段の彼女なら、ありえないこと。
水無川 枝垂:代わりに、両手を合せて、静かに頭を垂れる。冷静さを保つため、研ぎ続けていた血流が、ようやく緩やかになる。
水無川 枝垂:(こんなにも――あたたかい)
水無川 枝垂:理由もなく、目の端から、一筋の涙が零れる。
水無川 枝垂:元の姿に剥がされてゆく世界の端で、水無川枝垂は祈り続けた。

▼個別ED『浅月 透』

GM:水柁村での戦いを終えた君は、木乃伊による臓器負傷と自らの能力の反動を受け医療室へ運び込まれていた。
GM:オーヴァードの身体であっても重傷である事には変わりないが、幸い入院等で足止めを喰らう事はなさそうだ。
GM:精密な検査結果を待つ為君が一度検査室から廊下へ出ると、一人の男が君を待ち受けていた。
浅月 透:「きっっっっつい」
浅月 透:「普通入院だろ……オーヴァードじゃなけりゃ……って、あれ」
虹咲 奏:「浅月」カップで紅茶を飲んでいる。
虹咲 奏:その辺りのローテーブルにソーサーが置いてある。そこに一旦カップを置いた。
浅月 透:「虹咲支部長」ぺこり
虹咲 奏:「今回は実に厳しい任務だっただろう」
浅月 透:「いや、本当にそうでしたよ…」
浅月 透:「戦闘も想定以上でしたし…もっと使い勝手がいい前衛が欲しかったっすね」
虹咲 奏:「異世界への転移による環境負荷。事件の異常性による精神的負荷。戦闘による身体的負荷……」
虹咲 奏:「どれも最初に提示した条件を大きく上回るものだった」
虹咲 奏:「………前衛の不甲斐なさは私の責任だな。すまなかった」
浅月 透:「調査って触れ込みでしたしね」
浅月 透:「いや、あー…言ってみただけです。はい」
虹咲 奏:「その分の手当は出るから安心しろ」
浅月 透:「マジすか…そろそろ貯金ヤバいんで助かります」
浅月 透:「つか、俺よかほかの面子のほうがきつかったんじゃないですか……支部長含めて」
虹咲 奏:「………ふむ」
虹咲 奏:「水無川が相当強いストレスを受けていたのは視なくてもわかった」
虹咲 奏:「小田島は、どちらかといえば慣れていたように思う」
浅月 透:「あー、アレはまぁ、適材適所だったんでしょうね」
浅月 透:「事件関係ない所でへこんでましたけど」
虹咲 奏:「む」
虹咲 奏:「……思い当たるところしかない……」
浅月 透:「ははは…いや、でも小田島も大概でしたしね」
浅月 透:「キャッチボールとドッジボールはき違えたようなアレでしたよ」
浅月 透:「……まあ、そんな悪いやつではなかったでしょ。ねぇ?」
虹咲 奏:「ん………まあ、そうだな」
浅月 透:「水無川さんは……」
浅月 透:「トラウマ残んないといいですね……いや、こういうの初めてでしょ、多分」
浅月 透:「ああいう、よくわからない系のヤバいジャームみたいなの」
虹咲 奏:「確かにな。ジャームに話は通じないものだが、アレは見かけ上の対話すらできないモノだった」
虹咲 奏:「不条理、理不尽」
虹咲 奏:「どちらかといえば会社の長としての働きが多いあいつには重かっただろう」
浅月 透:「そう、それ……あの子の立場的にも……なぁ、カウンセリングとか必要だと大変そうだし」
浅月 透:「まー、俺が何か言えることじゃ無いんですけどね……」肩を少しおとして。
虹咲 奏:「……彼女ほどの立場ならば、セラピストもついているだろうとは思うが」
虹咲 奏:「こちらからのサポートも手厚くする必要があるかもしれないな」
浅月 透:「なら良いんですけど。いや……、よく聞いたら高校生らしいじゃないっすか」
浅月 透:「マジで、よくやりますよね……チルドレンとかいるUGNに在籍してた身で言うのもなんですけど」
虹咲 奏:「……私は、チルドレン相手であろうと、自ら『戦う』意志のある者は対等に扱っているが」
虹咲 奏:「あいつは……慣れていないように見えた。戦うことにも……」あるいは、重責を負うことにも。
浅月 透:「それでも、そこに立ってるんですから……すごいもんですよ」
浅月 透:は~ー、と息を吐いてしゃがみ込みそうになる。
虹咲 奏:「お前は」
虹咲 奏:「何か、コンプレックスに思うことでもあるのか」
浅月 透:「……聞いちゃいます?」
虹咲 奏:「……立ち入りすぎだと言うのであれば訊かないが」
虹咲 奏:「話したいと言うのであれば、聞き役になることも吝かではない」
浅月 透:「まぁ、詳しい話はご自由に……虹咲さんクラスの立場なら調べられるでしょうし」
浅月 透:「いや、仕事を真面目にやってる人を見ると……居たたまれなくて」
浅月 透:「今は…まあ、何とか真面目に頑張ろうと思ってるんですけど」
浅月 透:「結構、駄目なエージェントだったんで……仕事にやる気とか持ってなかったし」
虹咲 奏:腕を組む。来歴と関わりがあることか。
虹咲 奏:「……やる気、か」
虹咲 奏:「実の所を言うとな。私もそれ程やる気を持っていたわけではない」
浅月 透:「マジすか…滅茶苦茶まじめそうですけど」
浅月 透:「つか、俺と同年代で支部長クラスだし…」
虹咲 奏:「ふ。これで同年代だというのだから面白いな」
虹咲 奏:「真面目ではあったかもしれない。だが、押し付けられただけの役職だったからな」
浅月 透:「あーー」
浅月 透:「いや、だったら…なおさら立派でしょ」
虹咲 奏:「……自分ではそうは思えんがね」
浅月 透:「はは…」
浅月 透:「ま、そういうものじゃないっすか?」
浅月 透:「結局、選んでも流されても動けなくても…どうあがいても結果は出るじゃないですか」
浅月 透:「それで、結果を見て判断するのは自分以外の人間ばかり」
浅月 透:「自分は『こうじゃない』って思っても。別の誰かの錯覚の中でしか生きられないのかも……なんて」
浅月 透:「納得はできないっすよね、こんなん言われても」暗く笑う。
虹咲 奏:「どうあがいても結果は出る……判断するのは自分以外……か」
虹咲 奏:「思っていた以上に老成しているな、お前は」
浅月 透:「いや、それ、アンタに言われたくねえな…」
浅月 透:「二つ違いはうそだろーーー、同じ高校通ってた年齢差じゃねえって」
虹咲 奏:「ふふ。私も驚いた」
虹咲 奏:(高校か……)行けなかったことは、言うのはやめておいた。
浅月 透:「はぁ、まぁ」
浅月 透:「事件は最悪でしたけど、アンタはいい上司だったと思うよ」少し気安く。
虹咲 奏:少し驚いた顔をして
虹咲 奏:「……そうか?」
浅月 透:「ああ、次はあんなのごめんだけどな」
浅月 透:「調査くらいなら、喜んで受けるよ」評価上げといて、とおどけながら。
虹咲 奏:穏やかな笑顔を見せる。
虹咲 奏:「その時はボーナスもつけてやる」
浅月 透:「言ったな?」
浅月 透:「楽しみにしておくよ…それじゃ。そろそろ」
虹咲 奏:「ああ」
虹咲 奏:「今回は世話になった」
浅月 透:「ははっ、じゃあ…いつか世話をしてくださいよ」
虹咲 奏:「次来た時は是非飲み物のオーダーを書いておいてくれ」
浅月 透:「ああ。そうしておく…おつかれさま、支部長」
虹咲 奏:手を上げて見送る。
浅月 透:では、甘いココアを…いや、ミルクティでも貰おうか。
浅月 透:そうんなふうに穏やかに紅茶の香りがとけた部屋を離れつつ考える。
浅月 透:最悪の事件だったが、まあ、いいか。
浅月 透:そう思ってしまうのが…なんとも意志薄弱で、いい加減で
浅月 透:自分らしい。そう思って、苦く笑った。

▼個別ED『虹咲 奏』

GM:繰り返す悪夢に囚われた村は、少しずつ元の姿を取り戻している。直に、君が初めてここを訪れた時にみた廃屋が立ち並ぶ山へと戻るだろう。
GM:月明りに照らされる畦道を歩く君は、荷物を纏め帰路に付こうとしている小田島を発見する。
虹咲 奏:「小田島」声をかける。
小田島 佐強:「た~びの~らくーだが~っと、虹咲さん」歌を口ずさんでいたのを止めて、返事する。
虹咲 奏:「邪魔をしたか?」
小田島 佐強:「いやー、もう後は帰るだけなんで、大丈夫っすよ」
虹咲 奏:「そうか。引き止めるつもりはないが、ひとつだけ言っておこうと思ってな」
虹咲 奏:「気を遣わせてすまなかった」
小田島 佐強:「えっ?」眼をぱちくりと瞬かせ
小田島 佐強:決まり悪く片目をすがめる。「いや……むしろオレは無礼働いた方なんで……」
虹咲 奏:「あの時は感情的になっていたが……甘えすぎたのではないかとな」
虹咲 奏:「『万能じゃない』その通りだ。お前も私も、セラピストではない」
虹咲 奏:「会ったばかりのお前にぶち撒けることでも、なかった」
虹咲 奏:そう言って、頭を下げる。
小田島 佐強:「あ、いえ、オレも本当に大暴投しちまったもんで……ええと……」
小田島 佐強:あわあわと手をばたつかせ、首を振り、ねじり、きゅーっとまぶたを閉じて。
小田島 佐強:それから、「こちらこそ……お世話様でした……」と、深々とお辞儀する。
虹咲 奏:「……ありがとう。それだけだ」
小田島 佐強:あまり礼を固辞するのも無礼というもの。だから、「はい」と短く受け答えする。
虹咲 奏:「怪異に手を焼いたら連絡してくれ。UGNは……我が支部は門戸を開く」
小田島 佐強:「はは、確かに畑違いなら、専門家に任せるのが一番だ!」
小田島 佐強:快活な笑みを作って。「どうであれ、人が助かるならそれが何よりですからね」
虹咲 奏:柔らかく笑う。「同感だ」
虹咲 奏:「では。結局引き止めてしまったな。私もこのまま撤収する」
虹咲 奏:「道中の無事を祈っている」
小田島 佐強:「なあに、そこはそれ、〝イライ様〟の加護もありますから」
小田島 佐強:「そちらも、お気を付けて!」
虹咲 奏:手を上げて、逆側に歩いていく。
虹咲 奏:───帰る場所へと。

GM:コンコン、とドアをノックする音で意識は現実へ引き戻される。
GM:水柁村での事件から戻った君は大した休息を取る暇もなく、事後処理に追われていた。
虹咲 奏:「入れ」
虹咲 奏:顔を上げる。
森岡 逸見:「失礼します」
虹咲 奏:「森岡か。どうした?」
森岡 逸見:「犠牲者の身元特定と……支部長の仰っていた、井橋 誠についても護人会の名簿記録で確認が取れました」
虹咲 奏:「ああ」ほっとしたように息を吐く。
虹咲 奏:「良かった……せめてそれぐらいはしなければ、と思っていたからな」
森岡 逸見:「……こちらの資料に遺族への説明に使用したカバーに関しても纏めてありますのでお手隙の際に確認をお願いします」茶封筒に入った資料を机へ静かに置く
虹咲 奏:「ああ、助かる。水柁村に関しての情報処理はどうなっている?」早速封筒を開けながら。
森岡 逸見:「現場は回収班で事後処理を済ませてありますので、一般への説明はやはりバス事故とするのが良いかと」
森岡 逸見:「遺体の状態に関しては……細工の必要があるでしょうが」うんざり、と言った様子で嘆息する。
虹咲 奏:カバーストーリーに一通り目を通す。
虹咲 奏:「ジャームのせいで村に悪印象をつけるわけには行かない」
虹咲 奏:「面倒だろうが、こらえろ」
森岡 逸見:「いえ……面倒と言いますか」
森岡 逸見:「不運に巻き込まれた遺体に手を付けなければならないというのは……気が重いと言いますか」
虹咲 奏:「………そうだな」
森岡 逸見:「……まあ、それが仕事ですからね。文句ばかり垂れていても始まりません」
森岡 逸見:「それと……その、支部長」
森岡 逸見:気まずそうに、何度か唇を開いたり閉じたりした後に細々とした声を上げる。
虹咲 奏:「…………」《七色の直感》
GM:罪悪感、うしろめたさ。
虹咲 奏:「何かあるなら聞こう。言いづらいことのようだが」
森岡 逸見:「担当オペとして……その。何のお役にも立てず申し訳ございませんでした」決心したように深々と頭を下げる
森岡 逸見:「調査任務の名目で招集した非正規人員も危険に晒し……」
虹咲 奏:「何。異常空間の中で、通信は阻害されていた」
虹咲 奏:「お前だけの咎ではあるまい」
森岡 逸見:「……いえ。お叱りは頂きませんと困ります」ふぅ、と息を吐く。
森岡 逸見:「異空間内はともかく、事前調査と事態の見通しが甘かった事は否定できません」
森岡 逸見:「私、甘やかされるとどこまでも弱っていってしまうので。厳しくして頂けると助かります」最後に、軽く笑って付け足す
虹咲 奏:「…………」少し考える。
虹咲 奏:「駄目だ」首を振る。
虹咲 奏:「叱責は認められない。事前調査だけではあの事態を見通すことはできなかった」
虹咲 奏:「予測できなかったのは私も同じだ。連帯責任という奴だな」
森岡 逸見:「そうですか……支部長と連帯責任となると、叱ってもらうのは難しそうですね」苦笑しながら首を振る
虹咲 奏:「甘えるな、とだけは言っておこう」
森岡 逸見:「う……はい。自省を心がけます」
森岡 逸見:「んんっ……。報告は以上です」咳払いの後、緩んだ表情を引き締める
虹咲 奏:「ああ。区切りがついたら休みを取るように」
虹咲 奏:「私も少しの間休憩する」
森岡 逸見:「はい。では、失礼します」
森岡 逸見:一礼し、退室する
虹咲 奏:「ふーーーー………」深く長く、息を吐く。
虹咲 奏:緊張の糸を緩める。……実際のところ。
虹咲 奏:自分にとって、負荷が非常に高い案件だった。
虹咲 奏:このような案件は二度とごめんだ、と思いつつも、レネゲイドと関わる以上避けては通れない事柄だとも思う。
虹咲 奏:───人喰いのジャームは、珍しくもない。
虹咲 奏:その中に自分が含まれていないことに感謝するべきか。
虹咲 奏:(私の行いなど、容易に明らかになる)
虹咲 奏:それでも人前で食事をしないのは、ただ、見せたくないからだ。
虹咲 奏:衝動。本能。欲望。どのような言葉でもいい。
虹咲 奏:理性を失い、ソレに突き動かされる己は、唾棄する程に醜い。
虹咲 奏:……それに。
虹咲 奏:(人の、肉)
虹咲 奏:一度しか喰らった記憶はない。
虹咲 奏:それでも鮮明に焼き付いている。二度と忘れられないほどに。
虹咲 奏:蠱惑的で、甘くて、全身に震えが走るような
虹咲 奏:あの味を。
虹咲 奏:忘れるはずがない、忘れられるはずがないと、そう思っていたのに、
虹咲 奏思い出してしまった・・・・・・・・・
虹咲 奏:……休む必要がある。
虹咲 奏:(これは、代替ではない)
虹咲 奏:肉がたっぷり詰まった扉の前に立つ。
虹咲 奏:(私が望んで喰らうのは、これだけだ)
虹咲 奏:その"嘘"を言い聞かせて、
虹咲 奏:扉を開けた。

Doublecross the 3rd edition 『神格汚染:水柁村』
The end