GM:11支部セッション!ついに開始!
GM:自己紹介から始めていきましょう。まずは嬬恋さんからどうぞ!
【嬬恋七瀬】(PL:すきゃっと)
嬬恋七瀬:はい!
嬬恋七瀬:嬬恋七瀬(つまごい ななせ)です。17歳です。
嬬恋七瀬:11支部エージェント。性別不詳、男女問わず大勢の方とお付き合いさせていただいてます。
嬬恋七瀬:自分の恵まれた容姿と能力に自信を持っていて、それが通じないとメンタルがガタガタになります。
GM:ガタガタになってもらえるといいなあ
嬬恋七瀬:相棒や後輩と一緒に色んな任務を頑張ってます。今回も頑張りたいです
GM:頑張って欲しい
嬬恋七瀬:性能はピュアブラックドッグの射撃型。火力を出します!
嬬恋七瀬:そんな感じです。今回は相棒に負けません。よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!
GM:頑張って進展?とか…してほしい!
GM:ハンドアウトはPC1,2,3で共通なので、後ほど貼ります。
GM:それでは次はPC2、壬生さん、どうぞ!
【壬生墨佳】(PL:DT)
壬生墨佳:はい!
壬生墨佳:壬生墨佳(みぶ すみか)です。18歳です。
壬生墨佳:11支部チルドレン。芝居がかった口調を好むタイプ。
壬生墨佳:自分の容姿と能力には自信を持っています。戦闘以外は万能の天才と嘯く。
GM:天才万能美少女…!
壬生墨佳:相棒や後輩と一緒だったり単独だったりでいろんな任務を頑張ってます。今回も頑張ります
GM:頑張ってくれるに違いない
壬生墨佳:性能はトライ3種のべんりイージーエフェクトを大量に取得しており
壬生墨佳:実質的に128点キャラです。残りは死神とカバーと防御でダメージレースを援護する。
壬生墨佳:そんな感じです。争いは同レベルでしか発生しないみたいですからまあ勝ち負けとかそういうことにはならないんじゃないでしょうか。
壬生墨佳:よろしくお願いします。
GM:勝ち負けなどない……
GM:よろしくお願いします!
GM:では、PC3のツグミちゃん、どうぞ!
【木虎ツグミ】(PL:今日日)
木虎ツグミ:はーい!
木虎ツグミ:十一支部チルドレン、木虎ツグミ!15歳です!
木虎ツグミ:15歳だけど高校一年生!ちゃんと高校生です!
GM:高校生!
木虎ツグミ:実は記憶喪失の素性不明ですが、両親にも先輩にも恵まれて元気いっぱい暮らしてます!幸せ!
木虎ツグミ:あと今はミアちゃんという可愛い同居人も居ます。
GM:幸せいっぱいの日常だ!
木虎ツグミ:性能はキュマイラ/ブラックドッグのRC型。自他に撒けるバフが本体のサブアタッカー。
木虎ツグミ:あと便利イージーも積んでいて情報系もちょっと出来ます。
木虎ツグミ:そんな感じです。先輩たちを見守りつつやっていきたいです、よろしくお願いします!
GM:攻撃だけじゃない!頼りになる後輩だ!
GM:よろしくお願いします!
GM:では、PC1,2,3のハンドアウト!
GM:都市伝説のホテルが出てきたので調査に行きましょうという導入!
GM:11支部の大人、小竹木さんも同行するぞ。
嬬恋七瀬:怖いな~
小竹木龍之介:よろしくね〜
壬生墨佳:小竹木さんだ!
木虎ツグミ:わーい、よろしくお願いします!
GM:GMも未成年組と絡めるこの機会を
GM:とても楽しみにしていた…GMとして甘い汁を吸います
GM:よろしくお願いします!
GM:ではでは最後、PC4!夜之森さん!
【夜之森栞】(PL:ぽぽ)
夜之森栞:夜之森栞、16歳。
夜之森栞:書店でアルバイトしている高校生です。
夜之森栞:噂話とかに詳しいだけの普通の子です。
GM:普通の子だ〜
夜之森栞:達成値25くらいあるけど、女子高生はみんな噂話好きですよね?
夜之森栞:本を読んでいれば大体幸せだったんですが
夜之森栞:子供の頃全然友達が居なくて
夜之森栞:他人と話を合わせる為にやたらと噂話に詳しくなりました
GM:せつない…
夜之森栞:高い記憶力で情報と知識に高達成値を誇ります
夜之森栞:購入力もそこそこあり、ミドルを支えつつ
夜之森栞:最低限の攻撃も可能です
夜之森栞:周りがとても美形ばかりなので緊張しますー
夜之森栞:よろしくお願いします
GM:よろしくお願いします!
GM:では、栞ちゃんのハンドアウトはこちら!
GM:いろいろ噂のあるホテルだそうです。
夜之森栞:噂話を調べるのがいつの間にか趣味になってしまったので
夜之森栞:自分の知らない噂には興味があります
GM:ミドルで調査に来たみんなと鉢合わせたり、そんな感じになるかと思われます
GM:噂の元を確かめに行こう!
夜之森栞:はーい
GM:では、トレーラーを貼って開始!
GM:PC1,2,3の合同オープニングです。
GM:嬬恋さん、壬生さん、ツグミちゃんは登場をどうぞ!
嬬恋七瀬:36+1D10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+8[8] → 44
木虎ツグミ:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+10[10] → 43
壬生墨佳:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:36->38)
GM:月夜銀座『ベッラ・ディ・ノッテ』
GM:N市UGN第11支部。
壬生墨佳:「……」人一倍早く来て、書類を整理している。
壬生墨佳:今は少しでも多く処理の手が欲しい。
嬬恋七瀬:ノックも無しに不意に扉が開かれる。この時間帯に店にやって来るのは、質の悪い酔客でなければUGN関係者のみだ。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:ゆっくり扉を閉めて、店内を見渡す。
壬生墨佳:「……ん」ふと視線だけ上げて。
嬬恋七瀬:「……うっす」気の無い挨拶。
嬬恋七瀬:「……お前一人?」ジャケットを脱ぎながら。
嬬恋七瀬:中性的な容姿。整った顔立ちだが髪には派手なメッシュ、耳には大量のピアス。
壬生墨佳:「ん。ああ」目も向けずに。
壬生墨佳:「何か用のある奴でも居た?」
嬬恋七瀬:「んー?いや……」客用の椅子に腰かけて。「別に……」
嬬恋七瀬:何とはなしに回転式の椅子をゆらゆらさせている。
壬生墨佳:「あ、そ」書類をパラパラと。
壬生墨佳:「……じゃ、手伝うなりなんか場繋ぐなりしてくれ」
嬬恋七瀬:「…………」少しの間無言でスマートフォンを弄り。
嬬恋七瀬:「……ああ……」
嬬恋七瀬:「それ?」腰を浮かし「何すりゃいいの」
壬生墨佳:書類の半分を渡して。「層別と整列。あと保管期限切れてるやつはシュレッダー」
嬬恋七瀬:「ん……」書類を受け取る。
嬬恋七瀬:普段なら何かと文句を言ってやりたがらない類の仕事だが、漫然とながら手を動かしはじめる。
嬬恋七瀬:「……あー……」
壬生墨佳:「……ん?」
嬬恋七瀬:書類に目を通しながら。
嬬恋七瀬:「……今日」
嬬恋七瀬:「聞いてる?どんな仕事とか……」
壬生墨佳:「詳しくは。都市伝説の調査だろ?」
壬生墨佳:「あの手合い、切って捨てるには厄介すぎるんだよな」
嬬恋七瀬:「あー……いつもの感じね」
嬬恋七瀬:「面倒なことにならなきゃいいんだけどな」
壬生墨佳:「噂話(レジェンド)に起源(オリジン)を持つ原因である可能性がいつも付きまとうからな」
壬生墨佳:「今度は拘束されなきゃいいけど」
嬬恋七瀬:「ホントにな……」苦い顔。
嬬恋七瀬:「……ていうか」
嬬恋七瀬:「……ボクらだけ?今回」
壬生墨佳:「まあそんな大人数割けないだろ。もっと必要となったほうが困る」
壬生墨佳:「それだけやばい案件ってことになるだろ、それ」
嬬恋七瀬:「……そりゃそうだけどさ……」やや口籠る。
壬生墨佳:「何だよ」視線を上げて。「不服か?」
嬬恋七瀬:「不服……」
嬬恋七瀬:目を逸らし。
嬬恋七瀬:「……じゃないけどさ……」
壬生墨佳:「じゃあ何だよ?」
嬬恋七瀬:「…………」もやもやと手を動かし。
GM:……では、そんな時、表の扉が開かれる気配を感じる。
GM:程なく、足音が聞こえてくる。3人程度。
GM:少しの間を置いて、ノックと共に扉が開かれる。
嬬恋七瀬:「!」口を開こうとしたところで、そちらに目を向ける。
小竹木龍之介:「こんにちはー……あ、二人とももう来てたんだ。早いね」
嬬恋七瀬:「小竹木さん!」やっと息継ぎでもしたかのように、ぱっと表情が明るくなる。
壬生墨佳:「あれ、小竹木さん?」手を止めてそちらを向く。
小竹木龍之介:「やあ、お疲れ様」穏やかな笑みを返す。
木虎ツグミ:「壬生先輩に嬬恋先輩!お疲れ様です!」
木虎ツグミ:小竹木さんの後ろからひょこっと顔を出す。
壬生墨佳:「あれ、ツグミも?」
嬬恋七瀬:「ツグミも……」二人きりの任務で無かったと悟り、胸を撫で下ろす。
遠里悠:「今日は朝から賑やかね」
遠里悠:最後にゆっくり部屋に入ってくる
嬬恋七瀬:「えっ……支部長まで……?」素行の悪い生徒が先生を見た時の反応。
遠里悠:「朝はお店も閉まってるから」
遠里悠:「これだけ揃うのは珍しいわ」
壬生墨佳:「マダムまで」会釈をしながらも、訝しがる。
嬬恋七瀬:「お、おはようございまーす……」
壬生墨佳:「……これ、それだけの任務ってこと?」
嬬恋七瀬:「……そんなにヤバい案件……?」
小竹木龍之介:「あ、えーと、ごめんごめん、そういうのじゃなくってね」
小竹木龍之介:「今回は確かに4人で行くけど、それは調査を出来る限り早く終わらせるためだし」
小竹木龍之介:「支部長は、その前に挨拶に来られたんだよ」
小竹木龍之介:すこししどろもどろになりながら説明する。
遠里悠:「ふふ、そうね」
嬬恋七瀬:「ああ、そうでしたか……」少し安堵する。支部でも小竹木さんには特に信頼を置いている。
木虎ツグミ:「今回は先輩たちと、小竹木さんと、私の4人で一チームだそうです!」
遠里悠:「でもね、調査というものは」
遠里悠:「まだ確定していない事実を調べると言う事だから、私が居るからヤバいとかそういう判断はちょっと早かったかもしれないわね」
遠里悠:「誰が関わるか、ではないのよ」
壬生墨佳:「大山鳴動して鼠一匹の可能性も十分にあるわけだ」
嬬恋七瀬:「そ……そうですね、はい……そうです……」いつもやらかしてお説教されているので苦手意識がある。
遠里悠:「もちろん、大した事がないのが一番。調査が空振りでも皆が無事に帰ってきてくれると私は嬉しいわ」
嬬恋七瀬:「はい……」頷いて「それで、どんな調査なんですか?」
遠里悠:「小竹木ちゃんはその辺ちゃんとしているから。嬬恋ちゃんもそうしょげないでいいのよ」
嬬恋七瀬:「いや……その……はい!頑張ります……」
小竹木龍之介:「都市伝説関連っていうのはもう聞いてたりする?」
壬生墨佳:「はい。そこまでは……内容は?」
小竹木龍之介:「調査の対象となるのは『ルナライトブルー・ホテル』と呼ばれる建造物だ」
嬬恋七瀬:「呼ばれる……?」
嬬恋七瀬:「変な言い方ですね。店名とかじゃなく?」
小竹木龍之介:「うーん、店名は店名なんだけど」
小竹木龍之介:「昔から語られる都市伝説のひとつなんだよ、そのホテルが」
小竹木龍之介:「『泊まると二度と出られない呪いのホテル』ってね」
嬬恋七瀬:「ええー、事故物件的な……?」
壬生墨佳:「帰らずの宿か。ありきたりな内容ではあるけど……」
小竹木龍之介:「ただ、この月夜銀座にそういうホテルはなかった。ついこないだまで」
嬬恋七瀬:「……?」
嬬恋七瀬:「昔からの都市伝説なのに、この前まで無かった……?」
小竹木龍之介:「青月第四ビルの隣に空き地があったよね?」
小竹木龍之介:「そこに、忽然と現れたんだ。『ルナライトブルー・ホテル』って看板の建物が」
壬生墨佳:「あそこに?定期的に発生してるってことか」
嬬恋七瀬:「え、ええ……」
小竹木龍之介:「そこも含めての調査かな。少なくとも、僕がここに着任してからは確認されてない」
木虎ツグミ:「なるほど、分かりました!」
嬬恋七瀬:「……やっぱヤバい案件じゃないですか……?」
嬬恋七瀬:「ツグミ怖くないの……?」
木虎ツグミ:「先輩たちも小竹木さんも一緒ですから!怖くないです!」
小竹木龍之介:「うん、みんなのことはちゃんと僕が責任持って!面倒見るからね」
壬生墨佳:「何だよ、今回は随分弱気だな?」
嬬恋七瀬:「だって出られないホテルって……」
小竹木龍之介:「実は生還者の噂もあるんだよ、その都市伝説」
嬬恋七瀬:「え、そうなんですか?」
小竹木龍之介:「そう。一人だけって言われてるけど、こんな言葉を残してる…らしいんだ」
小竹木龍之介:「『あなたの大切なものから手を放すな』」
小竹木龍之介:「…ってね」
嬬恋七瀬:「……すごい抽象的ですね……?」
小竹木龍之介:「まあ、噂だから……」
嬬恋七瀬:「対処法込みで噂になる都市伝説、ありがちですけど」
嬬恋七瀬:「もっと具体的にしてほしい……弱点とか……!」
壬生墨佳:「いいだろ。どうせ、そこの信憑性も含めて調査しなきゃだ」
小竹木龍之介:壬生さんの言葉に頷く。
小竹木龍之介:「大丈夫、もしこれがR案件なら」
小竹木龍之介:「元凶を叩きのめせばいいだけだから」
嬬恋七瀬:「あ!なるほど!そうですね!」
嬬恋七瀬:「よく分かりました。流石小竹木さんだな~」
壬生墨佳:「小竹木さん存外結構押せ押せだよな……?」
木虎ツグミ:「でも、確かに急に現れるホテルなんてレネゲイドなしじゃありえなさそうですし」
木虎ツグミ:「戦闘準備とかもしっかりしていったほうが良さそうですね!」
小竹木龍之介:「そうだね。各自ちゃんと準備をして、それから調査に向かおう」
嬬恋七瀬:「良かったー。ホテルとか幽霊と戦わなきゃいけないのかと思った」
遠里悠:「任務に対して、ネガティブになる必要はない。前向きに挑むのは良い事よ」
壬生墨佳:「楽観的な予測でもしたいところだ。制圧したら隠匿性の高い拠点に出来るってどうだろう」
壬生墨佳:「いや噂になるようならダメか……?」
嬬恋七瀬:「いきなりどっか消えるんじゃないの……?」
遠里悠:「この件が噂になっていると言う事は大事ね。これ以上放置しておくと色々な人が巻き込まれかねないという意味でも」
遠里悠:「早急な対処が必要よ」
小竹木龍之介:「はい」姿勢を正す。
嬬恋七瀬:「……はい」頷いて。
壬生墨佳:「了解」
木虎ツグミ:「はい!頑張ります!」 ぴしっと敬礼。
遠里悠:「活躍に期待しているわ。だって皆、優秀だもの」
小竹木龍之介:「…頑張ります」
壬生墨佳:「マダムのご期待とあっちゃ裏切れないな」
嬬恋七瀬:「ああ。優秀なエージェントとしてはな」嬉しそうに頷いた。
GM:オープニング終了。ロイスの取得のみ可能!
嬬恋七瀬:小竹木龍之介 ○信頼/隔意 で取得して以上!
木虎ツグミ:嬬恋先輩に〇信頼/心配で取って、ひとまずはそれだけで!
壬生墨佳:とりあえず一旦保留しとこう
壬生墨佳:いくらでも取れるだろきっと……
GM:では、シーンカット!
GM:栞ちゃんのオープニングです。登場をどうぞ!
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+8(1d10->8)(侵蝕率:36->44)
GM:近頃、この街でよく耳にする噂がある。
GM:「ルナライトブルー・ホテル」。
GM:それは、噂に詳しい彼女にとっても同じだった。
GM:───天球伽藍堂書店(通称ガランドー)
GM:この店は、高校が終わってから……放課後の時間帯のみ開いている。
夜之森栞:「ふんふふ~ん」
夜之森栞:入荷した本の梱包を解いて棚に納めている。
夜之森栞:物語や児童文学のコーナーが充実しているのは
夜之森栞:店長代理(バイト)である彼女の趣味であった。
夜之森栞:「いやぁ…四日市先生の新作とか。中々入荷しないですもんね。へへ」
夜之森栞:軽く掃除が終わればあとは本を読みながらおやつを食べる至福の時間が待っている。
夜之森栞:ポットのお湯は準備OK、あとは邪魔がはいらなければ。
客の少女:「ごめんくださーい」
客の少女:入り口から、大きな声。
夜之森栞:「はわ?」
客の少女:「んー、もう開いてるはずなんだけどな……ごめんくださーーーい」
夜之森栞:至福コーナー(オヤツの棚)をちらっと見てから
夜之森栞:「はーい、いらっしゃいませ」
夜之森栞:パタパタと入り口の方へ
客の少女:「あ、良かった!こんにちはー」
客の少女:顔なじみの少女だ。
客の少女:雑誌と新書を持っている。
夜之森栞:「ゴメンねー。ちょっと掃除してて」
客の少女:「ああ……いつもお疲れ様です。あ、新作入ったんですね」
客の少女:脇の棚に目をやって
夜之森栞:「おや~?流石お目が高いですね~」
夜之森栞:「今日入荷したばかりですよ」
客の少女:「どうしようかな、むむ……」財布の中身を確かめながら
客の少女:「いつもガランドーさんのラインナップ、いいのばっかりで悩んじゃうなあ…」
夜之森栞:「いまいちマイナーだけど四日市先生は噂話や都市伝説をモチーフにした児童文学の大家ですからね」
客の少女:「それは気になるなあ……!」
客の少女:「都市伝説といえば」
夜之森栞:「他にも色んなのがあって、他とは違うラインナッ…」
客の少女:「最近話題になってますよね、あの、『ルナライトブルー・ホテル』」
夜之森栞:ぴくりと耳が動く
夜之森栞:「何々?それ」
客の少女:「あのですね、ホテルがあるんですよ。呪いのホテル!」
夜之森栞:「呪いの!ホテル!」
客の少女:「泊まると出られない、けど大切な人といれば出られるとかなんとか」だいぶアバウト
客の少女:「最近建ったみたいなんですけど、この話前にもあった気がするんですよね」
夜之森栞:「ヘェー、なるほど。所謂、廃ホテルを題材に派生したフォークロアかしら。出られないと言う事は実際に事件が?大切な人というのも気になる…実際の事件が関係したり…ブツブツ(早口)」
客の少女:「おお……流石店長さん……」
客の少女:「このホテルで、もう一つ最近出てきた話があって」
夜之森栞:「最近?」
客の少女:「そう!最新の噂!」
夜之森栞:「噂話が更新されている…と言う事は拡散途上にありがちなパターン…」
夜之森栞:「あ、続けて続けて」
客の少女:「うん。『魔法の鏡』っていうのがね。そのホテルにはあって」
客の少女:「そこに映るのは、自分に似ているけど、よく見ると違う姿の自分なんですって」
夜之森栞:「鏡もよくある怪談モチーフだけど、うーん。気になるなあ」
客の少女:「鏡の向こう側、ってこの間私も本で読んだし」
客の少女:「気になりません?」
夜之森栞:「なる!」
客の少女:「ねー。ふふ、このお話持ってきて良かった!」
夜之森栞:「でも最近建ったばかりなのに、そんな噂が?」
客の少女:「そこが不思議なところなんですよね。なんでだろう……」
夜之森栞:「だよね。うーん、具体的な場所とかひょっとしてわかるパターン?」
客の少女:「あ、それならわかりますよ」
客の少女:簡易な地図をさらさらと描く。
客の少女:「青月第四ビルの隣の空き地だった場所」
客の少女:「そこに建ったみたいです」
夜之森栞:「意外と近い」
夜之森栞:「あれ?あそこ工事なんかしてたっけ?」
客の少女:「……なんか、いつの間にか建ったみたいで」
客の少女:「工事してるところ、誰も見てないんですよね」
夜之森栞:「日常に突如現れた異物に対する興味や偏見から噂が発生するタイプかとも思ったけど」
夜之森栞:「いきなり出現したホテル、だいぶ怪しいわ」
客の少女:「私の都市伝説センサーもびりびりきてます!」
夜之森栞:「これは、実際に見に行かないと」
夜之森栞:「気になって仕方ないね」
客の少女:「おお……!」
客の少女:「あ、じゃあ新刊も買います!のでお会計を!」
夜之森栞:「ふふ、有益な情報をくれたお嬢さんには、この選べるブックカバー限定版を差し上げようではないか」
夜之森栞:「本当はキャンペーン商品3冊買わないとダメだけど、特別だ」
客の少女:「ふふ……いつもお世話になっております……」
客の少女:「ではBを」
夜之森栞:「はい。では、こちらでー」
夜之森栞:手早く包装して手渡す。
客の少女:「ありがとうございましたー」
客の少女:商品と特典をもらい、少女は頭を下げて帰っていく。
夜之森栞:「お買い上げありがとうございましたー」
夜之森栞:手を振って見送る。
夜之森栞:ガランドーの実際の店長である栞の従妹はほぼ不在である。
夜之森栞:つまり、営業時間は彼女の自由なのだ。
夜之森栞:「今日は」
夜之森栞:と言ってシャッターを閉め『臨時休業』の札を掛けます
夜之森栞:「閉店だね」
夜之森栞:元々、シャッターに書かれている営業時間10:00~20:00が守られたことなどないのだ。
夜之森栞:通用口から店内に戻り手早く荷物を纏める。
夜之森栞:「奇妙なホテル。鏡。もう一人の自分。出る事が出来ない閉鎖領域!」
夜之森栞:「ふふんふ~ん」
夜之森栞:棚から持ち運びに便利そうなオヤツを取り出し。
夜之森栞:水筒に紅茶を淹れ鞄に仕舞う。
夜之森栞:「さあ、待っててね」
夜之森栞:「素敵な噂話さん」
夜之森栞:戸締りをして準備OK。
夜之森栞:もう彼女を止める邪魔は入らない。
GM:ロイスのみ可能!なお、シナリオロイスは『ルナライトブルー・ホテル』でも可です。
夜之森栞:じゃあそうしましょう
夜之森栞:噂話/『ルナライトブルー・ホテル』/興味○/執着/ロイス
夜之森栞:これで
GM:OK!
GM:シーンカット!
GM:合流シーン。全員登場です。
嬬恋七瀬:44+1D10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+4[4] → 48
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+7(1d10->7)(侵蝕率:44->51)
壬生墨佳:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:38->44)
木虎ツグミ:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 6[6]+43 → 49
GM:『ルナライトブルー・ホテル』
GM:外見はどうということもないビルだ。古びた感じはなく、清潔感すら感じさせる。
GM:扉も特に閉まっている様子はない。
小竹木龍之介:「さて、じゃあ入ってみようか」
小竹木龍之介:率先してホテルに入ろうとする。
壬生墨佳:「ちょっと待って」
小竹木龍之介:「んっ」
木虎ツグミ:「どうかしたんですか、壬生先輩?」
嬬恋七瀬:「何だよ?怖気づいたか?」
小竹木龍之介:「墨佳ちゃん、気になることでも?」
壬生墨佳:扉に触れる。《成分分析》。構成要素を探る。
壬生墨佳:「僕は怖がりだからな。こいつ自身がジャームの口とかいう事態は御免だ」
嬬恋七瀬:「で?虫歯はあった?」
GM:生体の類ではない。ありふれたコンクリートだ。少なくとも物質は。
壬生墨佳:「いや。セメントの詰め物だけだ」
小竹木龍之介:「ありがとう、墨佳ちゃん。こういうところに僕は気が回らないから、助かるよ」
嬬恋七瀬:「ふーん……」扉を叩いて。
嬬恋七瀬:「見た目はただのホテルだよな」
嬬恋七瀬:「もっとこう……見るからにヤバいの想像してたけど。カラスとか集ってる感じのさ」
壬生墨佳:「まあ、だから安全ってわけでもないですけどね」
壬生墨佳:「そんなとこ誰も入らないだろ」
嬬恋七瀬:「分かんないだろ。カラス好きとか。オカルトマニアとか」
小竹木龍之介:「ははは。ゴシック趣味の子は気に入りそうだね」
嬬恋七瀬:「実際、噂になってるんですよね?好き好んで泊まりに来る人なんているんですかね」
小竹木龍之介:「……少なくとも口コミはないみたいだね」
小竹木龍之介:「ここに泊まる人がそもそもいないか」
壬生墨佳:「出口がないと書けないからなあ」
小竹木龍之介:「そういうこと」
嬬恋七瀬:「営業してんのかな……とにかく入ってみましょうか」
木虎ツグミ:「はい!」
小竹木龍之介:「うん。虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ」
壬生墨佳:「張子の虎だといいですけど」
GM:扉を開くと、ごくありふれたロビー。照明も付いている。
GM:ただ、人の気配はない。
GM:フロントには「ここにご記帳ください」と名簿らしきものが置いてあるのみ。
嬬恋七瀬:「……繁盛はしてなさそうだな」きょろきょろと辺りを見回す。
小竹木龍之介:「お店の人役、もいなさそうだ」
壬生墨佳:「してない方がいいだろ?被害者が少ないってことだ」
壬生墨佳:「わざわざここを選ばずとも、月夜銀座にはもっと選択肢がある」
嬬恋七瀬:「そりゃそうだ……すいませーん!どなたかいらっしゃいますかー」
嬬恋七瀬:フロントの奥に向けて声を上げる。
GM:少し遅れて、
声:「開いてますよー。そこにご記帳いただければ鍵が出てきますので」
声:「それでお入りください」
GM:声だけが返ってきます。
GM:フロントには下に受け取り口がある箱が置いてある。
嬬恋七瀬:「あ、はい……」少し鼻白んで。
壬生墨佳:「変わった形式だなあ」
木虎ツグミ:「というか、声返ってきましたけど人居るんでしょうか」
小竹木龍之介:「どうだろう……声だけだからなあ」
嬬恋七瀬:「ここあの……一応普通の?ホテルなんですよね?」小竹木さんに。
小竹木龍之介:「そう、聞いてるけど……でもこの直接的なやりとりをしない感じ」
小竹木龍之介:「……その類のホテルっぽい……?」
小竹木龍之介:少し言葉を濁して。
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「その類?」
木虎ツグミ:「?」 分かってない。
嬬恋七瀬:「ま、まあ省力化の時代ですし……?セルフレジとか……広まってますもんね?」
小竹木龍之介:「そ、そうそう!こういうのも需要あるんだろうね!」
嬬恋七瀬:「そ……そうですよね!そうですよ!」
壬生墨佳:「街中でも見たことないけどなあ」
壬生墨佳:「まあ小竹木さんが言うならそうなんだろうな……」
嬬恋七瀬:「だからアレだよお前……おかしなホテルだから調査に来たんだろ?そもそも」
嬬恋七瀬:「変なんだよ。変なのが普通なの」
壬生墨佳:「君みたいだなそれ」
GM:では。
GM:フロントをよく見ると、名簿に既に記入されていることに気づくことができます。
嬬恋七瀬:「お前なあ……! ……ん」
木虎ツグミ:「もう一人中に入ってる人いるみたいですよ!」
嬬恋七瀬:「え、ヤバいじゃん!?」
小竹木龍之介:「わ、本当だ!急いで探さないと」
GM:ロビーの奥に通路が続いている。脇にはエレベーターもある。
嬬恋七瀬:ペンを手に取り。「……記帳しちゃっていいですか?どうせ調べるわけですし」
小竹木龍之介:「あ、うん。構わないよ」
壬生墨佳:「てかイニシャルで行けるんだなこれ……」
嬬恋七瀬:「大丈夫なのか色々……?」言いつつ、名簿に偽名を書き込む。
GM:記帳すると、ガランガラン!と音を立てて受け取り口から鍵が出てきます。
木虎ツグミ:「別の名前でも良いんですね……割と判定緩いんでしょうか」
GM:細長いキーホルダーがついたルームキーです。
GM:消えかかった文字で「104」と書かれている。
嬬恋七瀬:「んん……?建物は新しめなのにこっちはボロいな……」
嬬恋七瀬:「言ってる場合じゃなかった。この人、どの部屋泊ってるんだ?片っ端から調べるか?」
壬生墨佳:「ガワだけ修理でもしたんじゃないのか」
壬生墨佳:「外見だけ見繕って中身があれなのはよく居るだろ」
嬬恋七瀬:「へえ、そんな人がいるんだ?」
木虎ツグミ:「あ、多分こっちの方です!」 《鋭敏感覚》。優れた聴覚で人の動いている気配を察知した。
小竹木龍之介:「よし、行こう!」
壬生墨佳:「まあ自分じゃ見えないもんな……ツグミは偉いな」
壬生墨佳:「中身も優秀だ」
嬬恋七瀬:「マジ?流石ツグミは口ばかりじゃなくて優秀だなあ」
嬬恋七瀬:「人当たりもいいし。誰かとは大違いだよ」言いながらそちらに歩き出す。
小竹木龍之介:「……ふたりとも、程々にね……?」
壬生墨佳:「だってこいつがさあ……」
嬬恋七瀬:「ボクは別にこんな奴……」
小竹木龍之介:「ほら。行こう」
GM:ツグミちゃんに続いていくと、確かに物音がする。
GM:すぐ近くの部屋だ。
木虎ツグミ:「ここの部屋ですね!」
嬬恋七瀬:「よし!ナイス、ツグミ!」ドアを開けようとして。
壬生墨佳:「これ、実際どうするんです?」
嬬恋七瀬:「……ていうか、どうします? 帰ってもらう?」
壬生墨佳:「追っ払うの?」
嬬恋七瀬:「だよなあ……」
小竹木龍之介:「そうだね……適当に理由を説明して、帰ってもらおう」
嬬恋七瀬:「あれ作れない?壬生。警察手帳とか……」
壬生墨佳:「作れるけど無理があるだろこの4人で警察は」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:ドアをノックする。
夜之森栞:中からガサゴソ音がする
夜之森栞:声の様なものも聞こえる。
木虎ツグミ:「もしもーし!」
嬬恋七瀬:「すいませーん、警察……じゃなくて……えーと……」
嬬恋七瀬:「……何?」
壬生墨佳:「……《ワーディング》したら?」
小竹木龍之介:「…それが良さそうかな」
嬬恋七瀬:「あ!お前頭良…… …………」
嬬恋七瀬:反射で褒めそうになり、憮然とした顔で小規模な《ワーディング》を展開する。
夜之森栞:「うわわっ!?」
夜之森栞:驚いた様な声がします
嬬恋七瀬:「……よし、運び出すか」扉を開く。
壬生墨佳:「いや今の声の感じ……」
壬生墨佳:「効いて無いんじゃ……あっこら開けるな!」
夜之森栞:「ぴゃ!」
嬬恋七瀬:「え?何? ……うわ!?起きてる!!」
夜之森栞:大きめのソファの影から声がする
木虎ツグミ:「てことは、ひょっとしてオーヴァードの方です?」
夜之森栞:(う、うわー。今のってワーディングですよね。正体不明の相手だし。どうしようかな)小声
小竹木龍之介:「そうみたいだね……うーん。それなら」
小竹木龍之介:「すみません、オーヴァードの方ですよね。僕たちはUGNのものです」
夜之森栞:「…ダレモイマセン」
小竹木龍之介:「誰もいないって誰かの声がしたよ」
夜之森栞:「コノ音声ハ、フロントとオナジ感じのヤツだと思いましょう」
夜之森栞:「フシギデスネ」
嬬恋七瀬:「不思議だなあ」
壬生墨佳:「不思議だな。調べてみるか」
木虎ツグミ:ててっと駆け寄ってソファの裏を覗き込む。
壬生墨佳:「あっツグミ……」
夜之森栞:「…どうも」
木虎ツグミ:「こんばんは!」
夜之森栞:「あはは~」
夜之森栞:「こんばんは」
木虎ツグミ:「えっと、さっきも小竹木さんが仰ってましたけど、私達はUGN十一支部の者です!」
木虎ツグミ:「ここのホテルが危ないかもしれないってことで調べに来たんですけど」
夜之森栞:「11支部…」記憶の中の書棚を検索する
夜之森栞:物陰から顔を出して他の人達をみる
嬬恋七瀬:「あー……すいません。いきなり驚かせて」ワーディングに対して少しばつが悪そうに。
小竹木龍之介:「どうも。いきなりとって食べたりとかしないから大丈夫だよ」
夜之森栞:「調べに来た、と言いましたよね」
嬬恋七瀬:「ええ、はい。こちらにお泊りの予定ですか?」
夜之森栞:「と言う事はです。と、いう事はですよ。この物件の所有はUGNではないということで大丈夫ですか?」
木虎ツグミ:「ええっと、違います、よね?」 悩みつつ三人の方を見上げる。
小竹木龍之介:「違うよ、勿論」
嬬恋七瀬:「……んん? ……まあ……そうですけど……それが……?」
夜之森栞:「イエス!」
夜之森栞:「はい!お泊りの予定です!ノット不法侵入!」
壬生墨佳:「いや別に不法侵入の疑いで引っ張りに来たわけじゃないけど……?」
壬生墨佳:「というかどっかで見た気がするんだよなこの人……」
壬生墨佳:「どこだ……?」
嬬恋七瀬:「え、何?知り合い?」
壬生墨佳:「いや見かけた気がするレベルだと思うが……どこだっけ……?」
小竹木龍之介:「えっと、さっきも彼女が言ってたけど、このホテルは危険かもしれないんだ」栞さんに。
嬬恋七瀬:「そうそう。UGNの調査対象になるくらいに」
夜之森栞:「ですよね」
嬬恋七瀬:「ですから帰っ…… ……え?」
夜之森栞:「では、皆さんも噂を聞いてきたと」
嬬恋七瀬:「ですよね? えっ? 噂……えっ?」
夜之森栞:「なるほど、UGNが動くレベルとなると俄然面白さの度合いが増してきましたね」
小竹木龍之介:「面白さ」
嬬恋七瀬:「は?何?」
嬬恋七瀬:「知ってて来てんの!?」
壬生墨佳:「待て待て待て」
木虎ツグミ:「ううん、えーっと」
小竹木龍之介:「なるほどね」
夜之森栞:「知らないで来たらこんな怪しいホテルの中に入らないですよ。やだなーw」
壬生墨佳:「やだなーwじゃねえよ」
壬生墨佳:「危険かもしれないつってんの!」
嬬恋七瀬:「えっ何この人……ヤバ……」
木虎ツグミ:「つまり、あなたは噂を調べたくて来たんですか?」
嬬恋七瀬:「ええ……何でわざわざ?肝試しとか?」
小竹木龍之介:「墨佳ちゃん……これは多分、あれだよ。言ってもダメなタイプ」
壬生墨佳:「僕もそう思ってるけど言わない理由にはならない!」
壬生墨佳:「正直絶対言ってもダメだと思うけど……!」
小竹木龍之介:「そうだよね……うん」
夜之森栞:「噂、そう噂です」
夜之森栞:「この街って正直、不思議な噂が多いですよね」
嬬恋七瀬:「……まあ……そうね……」実体験から神妙な顔で頷く。
木虎ツグミ:「確かに」 小さくなったり大きくなったり手が離れなくなったりを思い出して頷く。
夜之森栞:「たとえば、街に色々な所で目撃される顔の良い二人組とか」
夜之森栞:嬬恋さんと壬生さんの方を見ます
壬生墨佳:「だいぶスケールちっさくなったな」
嬬恋七瀬:「噂っていうか評判じゃない……?」
夜之森栞:「ま、そういう小さな噂から」
夜之森栞:「こういう怪談みたいなものまで、色々収集するのが趣味なわけです」
嬬恋七瀬:「………… …………趣味…………」
嬬恋七瀬:「ホラー映画で真っ先に死ぬタイプってよく言われない?」
小竹木龍之介:「…うーん。一応確認するけど」
小竹木龍之介:「自衛の手段はちゃんとある?」
夜之森栞:背中にリュックと棒状の物を入れたケースを背負っている
夜之森栞:「最低限の事はできますよ。えーと、小竹木さん」
夜之森栞:「で、合ってますよね」
小竹木龍之介:「うん、合ってるよ」
夜之森栞:「そちらは嬬恋七瀬さん、壬生墨佳さん、そして木虎ツグミさん」
壬生墨佳:「いや待て待て待て」
嬬恋七瀬:「え、え」一歩引く「何で知ってんの……!?」
小竹木龍之介:「………フルネーム、言ってなかったよね全然」
夜之森栞:「11支部とは名乗ってくれましたしツグミさんのお名前は出てましたので」
夜之森栞:「そうだ、小竹木龍之介さん」
小竹木龍之介:「うわっ本当に知られてる」
小竹木龍之介:「これ、思った以上に曲者だね君…?」
壬生墨佳:「支部員の構成情報って一応それなりには機密……」
壬生墨佳:「ええ……?」
嬬恋七瀬:「大丈夫かUGN……?」
嬬恋七瀬:「普段何してる人?探偵……?」
木虎ツグミ:「えっと、情報屋の方とかです?」
小竹木龍之介:「うちの支部は特にその辺り厳重なはずなんだけどな…」
夜之森栞:「集めた噂は趣味ですけれど、意外とそれを欲しがる方もいらっしゃるので」
夜之森栞:「普段は、高校生してます。あと本屋でアルバイトを」
夜之森栞:「UGNの方で本を買ってくれる人も居るんですよ」
嬬恋七瀬:「本屋じゃん。実質探偵だよ」偏見
木虎ツグミ:「あれ、高校生ってことは……ひょっとして星辰館ですか?」
夜之森栞:「はい、通ってる高校はそうなりますねー」
壬生墨佳:「……あっ」
壬生墨佳:「天球伽藍堂書店……?」
嬬恋七瀬:「え、何……知ってんの」
夜之森栞:「正解でーす」
壬生墨佳:「変わった本がよく置いてあるんだ。たまに行ってる」
壬生墨佳:「多分そこで見かけてたんだろうな……」
嬬恋七瀬:「へえ。変わった縁もあるもんだな~」
嬬恋七瀬:「……じゃなくて!」
小竹木龍之介:「そっか……今度僕も見に行ってみようかな」
嬬恋七瀬:「どうすんだよコレ!」
小竹木龍之介:「そうだった」
夜之森栞:「お待ちしてまーす」
壬生墨佳:「……連れてく」
小竹木龍之介:「墨佳ちゃん…?」
嬬恋七瀬:「は?」
壬生墨佳:「彼女の捜査能力は確かだ。そう示したくてやったんだろうけどさ」
壬生墨佳:「調査の手が太いほうが短く終わる。懸念は一個だけだろ」
夜之森栞:「さすが、11支部は話が早い!」
嬬恋七瀬:「いっぱいある気するけど……何」
壬生墨佳:「彼女自身の危険。そこは僕が解消する」
壬生墨佳:「問題ないだろ、これで」
夜之森栞:「個人的には単独での方が楽しいかもと思いましたが」
夜之森栞:「町一番の噂好きはお役に立ちますよ」
小竹木龍之介:「……ふう」
小竹木龍之介:「仕方ないな。このままここで押し問答続けても仕方ないし」
小竹木龍之介:「それなら、彼女のことは君に任せるよ、墨佳ちゃん」
壬生墨佳:「というか多分だけどこういうのって、多分ね?」
壬生墨佳:「出られないんじゃないかな……?ああ、任されたとも」
小竹木龍之介:「……」
小竹木龍之介:「一応、出口の確認だけしておこうか。調査の前に」
嬬恋七瀬:「あ—……」顔を覆って。
嬬恋七瀬:「言いたいこと100個くらいあるけど」
嬬恋七瀬:「全部無駄だからいいや、もう……どうにでもなれ」
壬生墨佳:「なんだ?さっき言いかけた、僕が頭いいとかか?」
嬬恋七瀬:「は?誰がだよ。そんなこといつ言おうとした?証拠あんのか?」
小竹木龍之介:(七瀬くんももっと素直になればいいのになあ…)
木虎ツグミ:「ううんと、協力するって感じでまとまったのは分かったんですけど」
小竹木龍之介:「うん?何だいツグミちゃん」
壬生墨佳:「何?一挙手一投足録音しておいてほしいのか?」
壬生墨佳:「そうすりゃ素行も少しは意識して直るかもな」
木虎ツグミ:「その、何て呼べばいいかなあって」
小竹木龍之介:「あ、そういえば」
夜之森栞:「あ、自己紹介がまだでしたね」
嬬恋七瀬:「ボクの記録なんて金取ってもいいくらいの……ああ、そういえば」
夜之森栞:「物語を食べる本の蟲、紙魚(シルバーフィッシュ)。夜之森栞です」
夜之森栞:「ガランドーでは希少本の扱いから各種取り寄せも行っていますので、ぜひご利用くださいね」
小竹木龍之介:「……栞ちゃん。よろしく。協力するとなったらその情報収集能力、頼りにさせてもらうからね?」
夜之森栞:「お任せください。得意な事は得意ですよー」
壬生墨佳:「大丈夫だ。得意を活かしてくれればそれでいい」
壬生墨佳:「そうでないところは、僕らが補える。よろしく頼むぜ」
嬬恋七瀬:「うん、まあ……とにかくよろしく」首の後ろで腕を組み。
嬬恋七瀬:「本当に出られないホテルだとすれば、一蓮托生なわけだしな」
木虎ツグミ:「情報通の人が増えて頼もしいです!宜しくお願いしますね!」
木虎ツグミ:ニコニコの笑顔で手を差し出す。
夜之森栞:「まあまあ、直ぐに出たら調査の意味ないですよ」
夜之森栞:握手に応じます
夜之森栞:「まだ夜は長いんです、じっくり調べていきましょう」
GM:ロイスと購入が可能です。
GM:PC間ロイスとかは設定していないので、好きなタイミングでばんばかとってください!
嬬恋七瀬:夜之森栞 有為/○警戒
嬬恋七瀬:購入はボルトアクションライフル
嬬恋七瀬:1DX+3>=15
DoubleCross : (1R10+3[10]>=15) → 6[6]+3 → 9 → 失敗
嬬恋七瀬:ダメ!以上!
夜之森栞:噂の二人の一人/壬生墨佳 話が解る○/注意
壬生墨佳:-小竹木龍之介/信頼:○/たまにびっくりする/ロイス
木虎ツグミ:夜之森さんに〇尊敬/不安で
木虎ツグミ:購入は……日本刀あたり狙ってみようかな
夜之森栞:ボディアーマー
夜之森栞:手配師使用、キリタニコネクション発動
夜之森栞:4dx+9>=12
DoubleCross : (4R10+9[10]>=12) → 9[3,5,7,9]+9 → 18 → 成功
木虎ツグミ:1dx+2=>11
DoubleCross : (1R10+2[10]>=11) → 7[7]+2 → 9 → 失敗
壬生墨佳:じゃあポン刀!
壬生墨佳:いや高いな……
夜之森栞:通販で本を買ってくれるキリタニさん曰く、防具は用意しておくと安心
壬生墨佳:命中下げさせたくないし伸縮性警棒かな
壬生墨佳:2dx>=5
DoubleCross : (2R10[10]>=5) → 10[4,10]+3[3] → 13 → 成功
壬生墨佳:どっちでも買えたな……ツグミちゃんに渡して終わり。
木虎ツグミ:わーいありがとうございます!
GM:備えあれば憂いなしだ
GM:では、シーンカット!
GM:シーンプレイヤーは嬬恋さん。他登場自由です。
嬬恋七瀬:48+1D10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+10[10] → 58
嬬恋七瀬:ウッ
木虎ツグミ:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+5[5] → 48
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+8(1d10->8)(侵蝕率:51->59)
壬生墨佳:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:44->52)
GM:早速調査を開始した君たち。
GM:だが、ホテルは人がいないということ以外、異常性は見当たらなかった。
GM:1階の突き当たりにある古風で大きな姿見が異様ではあったが、それも特におかしなところはない。
GM:そして。
小竹木龍之介:「やっぱり、非常口もダメみたいだ」
GM:調査がひと段落したところで出口の確認に行った小竹木は戻ってくるとそう伝えた。
壬生墨佳:「……」《ディメンジョンゲート》の使用を試みる。
GM:なんらかの力で無効化される。
壬生墨佳:「……こっちもだ。開けない」
夜之森栞:「出られないって噂は本当だったみたいですね」
壬生墨佳:「だけど、脱出者の情報があるんだろう」
壬生墨佳:「だったら、中で何らかの条件を満たせば……」
嬬恋七瀬:「……ちょい下がって」
嬬恋七瀬:トイガンを抜き、加速させた弾丸で窓ガラスを撃つ。
GM:窓ガラスに弾丸は食い込むが、そこで止まる。
壬生墨佳:「急にやんな!」夜之森さんをかばうようにして。
嬬恋七瀬:「いや下がれっつったろ!」
木虎ツグミ:「ううん、嬬恋先輩の弾丸でもダメですか……」
GM:ひび割れを強い力で押しても、そこに固定されているかのように動かない。
夜之森栞:「跳ね返りもしませんね」
夜之森栞:「素材的にはおかしい所はなさそうなのに、不思議ですね!」
木虎ツグミ:さっきまでひとしきり窓を開けようと苦戦していたためへばっている。
嬬恋七瀬:「……楽しそうだね、君……」
夜之森栞:「それはもう」
夜之森栞:「あと、庇ってくれてありがとうございます」
小竹木龍之介:「結構こういう、結界的なやつってあるんだよね。オルクスはもちろん」
小竹木龍之介:「ジャームなんかだとそういうの関係なしに場所を作れる」
壬生墨佳:「盾は僕らの使命だからな。とにかく、この手のは概ね2パターンだ」
壬生墨佳:「中の術者を倒すか、設定された何らかの条件を満たすか」
夜之森栞:「都市伝説的噂話な観点から言うと、前者を満たすためにも後者が必須って感じがしますねー」
夜之森栞:「すなわち、何者かを倒すためには条件を満たさなければならない」
嬬恋七瀬:「誰もいないとなると、条件か?ってもヒントも無しじゃ……」
嬬恋七瀬:「……そういや、さっきはフロントの奥から声してたよな。あれは?誰かいないの?」
GM:フロントの中には誰もいませんでした。
夜之森栞:「声がしたときに隅々まで調べたんですけど」
木虎ツグミ:「誰もいなかったと思います。あの声以外には何も落としませんでしたし」
夜之森栞:「ですね」
嬬恋七瀬:「ええ……じゃあアレ何……?幽霊……?」
壬生墨佳:「いくらでも用立てられるだろ、あれくらい」
壬生墨佳:「領域操作、従者、録音、通信……別になんでもいい訳だ」
夜之森栞:「幽霊説はロマン在りますけどね」
嬬恋七瀬:「やだよ。幽霊だったら殴って解決できないし」
小竹木龍之介:「幽霊って言ったら精神体だし、精神に作用する技なら効くんじゃないかな」
小竹木龍之介:「僕はそういうのはできないけど」
嬬恋七瀬:「感電するんですかね、幽霊って……」
木虎ツグミ:「どうなんでしょう……感電しないなら、私も倒せないですね!」
小竹木龍之介:「幽霊が何か、っていうのがわからないからね……電気信号とか、そういうものが関係してるならなくはないかも」
夜之森栞:「コミカルよりなら可能性ありですね、幽霊バスターズですよ」
夜之森栞:「すなわち幽霊はプラズマ現象に過ぎず電磁波の影響を受けるって感じで」
壬生墨佳:「どうせ居たとしてもそういう能力を持ったレネゲイドビーイングだろ」
小竹木龍之介:「そうだねえ」
壬生墨佳:「枯れ尾花に怯えて鈍らすこともないでしょ。出たらその時考えよう」
夜之森栞:「とりあえず、調査するなら噂話の元に戻ってみるのはいかがでしょう」
夜之森栞:「ホテルに関して色々な噂がありましたよね」
壬生墨佳:「元か。僕らが聞いてるのは」
壬生墨佳:「『泊まると二度と出られない呪いのホテル』」
壬生墨佳:「『あなたの大切なものから手を放すな』」
木虎ツグミ:「一人だけ出てこれたって人が言ってたんですっけ」
小竹木龍之介:「そうそう」
嬬恋七瀬:「一人だけの生還者ってのも眉唾だけどなあ」
嬬恋七瀬:「どこの誰?って話だろ」
夜之森栞:「あれ?」
夜之森栞:「UGNでは聞いてない感じですか?」
嬬恋七瀬:「? 何が?」
夜之森栞:「鏡ですよ。『魔法の鏡』」
小竹木龍之介:「『魔法の』…」
嬬恋七瀬:「……『鏡』?」
壬生墨佳:「何それ?」
木虎ツグミ:「聞いてないです!どんなお話なんですか?」
夜之森栞:「『魔法の鏡』に映るのは、自分によく似ているけど、よく見ると違う自分」
夜之森栞:「そんな感じの噂話ですねー」
嬬恋七瀬:「ええ?何それ……」三人に目をやって「聞いてる?」
小竹木龍之介:首を横に振る。
壬生墨佳:「いや、だけどまあ、あっても不思議ではないかな」
壬生墨佳:「その手の”アイテム”は」
夜之森栞:「なるほど、知っているとばかり」
嬬恋七瀬:「いや、ていうか、鏡って言えば……」一階の突き当りの方に目を向けて「あったよな?向こうに一個」
木虎ツグミ:「そういえば!じゃあさっき映ってたのって、よく見るとどこか違ったりしてたんでしょうか?」
壬生墨佳:「あの変な姿見か」
壬生墨佳:「迂闊に映り込みたくはないなでも……」
嬬恋七瀬:「いやツグミ、怖い事言わないでよ……」
嬬恋七瀬:「出られない呪いのホテルと、違う自分が映る鏡ねえ……」考え込んで
嬬恋七瀬:「どう繋がるんだ?ボクにはさっぱりだけど」
小竹木龍之介:「…うーん……」
夜之森栞:「鏡というのはフォークロア的にはよくあるモチーフですが、どちらかというと古びた建物に似合うイメージがありますね」
夜之森栞:「ま、他に手掛かりがないなら調べるしかなさそうです!」
小竹木龍之介:「ちょっといいかいみんな」
壬生墨佳:「うん。何?」
木虎ツグミ:「はい!」
嬬恋七瀬:「どうかしましたか?」
小竹木龍之介:「あの、さ。今まで調査したところでは、出られない以外に特別な異常や手がかりはなかったじゃない」
小竹木龍之介:「で、このままずっと調査していくとなると、多分夜が明けちゃうと思うんだよね」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「泊まるってこと……?」
小竹木龍之介:「……うん」
小竹木龍之介:「これは、休息のためでもあるけど」
小竹木龍之介:「『泊まると二度と出られない』……『泊まると』って条件づけ」
小竹木龍之介:「実際にはもう出られなくなってるわけだけど、じゃあ泊まったら何が起こるのか」
小竹木龍之介:「それを検証するためでもある」
嬬恋七瀬:「……出られないホテルって時点で、ボクは最初から一泊程度は覚悟してましたけど……」
壬生墨佳:「それは、全員で?」
壬生墨佳:「交代のほうがいいかも、とも思いますけど」
嬬恋七瀬:「ああ、一人起きてるとか?」
夜之森栞:「ホテル的には、起きていても料金は一泊とカウントされるかも」
小竹木龍之介:「……そうだね。それがいいと思う」
小竹木龍之介:「ここに留まることが重要なのか、眠ることが重要なのか」
小竹木龍之介:「それも一緒にわかるだろうし」
小竹木龍之介:「もしかしたら異常に気づくことができるかも」
嬬恋七瀬:「……そうですね。このままじゃ埒が明かないですし」
夜之森栞:「良いアイデアだと思います!」
嬬恋七瀬:「飢え死にするまで出られないのも御免ですからね」
嬬恋七瀬:「向こうの手札を見ないと、対策も立てられない」
木虎ツグミ:「分かりました!じゃあ、どの順番で見張りします?」
夜之森栞:「はい!寝たいです!」
嬬恋七瀬:「君はそうだろうね……」
夜之森栞:「えへへ」
壬生墨佳:「まあ君だけ残すパターンはないからなあ」
嬬恋七瀬:「ボクは基本夜型だし、遅めでいいよ」
夜之森栞:「あ、それじゃ起きててお腹空いているならオヤツありますけど…食べます?」
嬬恋七瀬:「マジ?やった!ありがと!」
壬生墨佳:「僕も起きてる。盾が寝てるわけには行かないからな」
小竹木龍之介:「じゃあ最初は墨佳ちゃんと七瀬くんにお願いしようか」
小竹木龍之介:「二人なら安心だしね」
木虎ツグミ:「ですね!お願いします!」
嬬恋七瀬:「ええ、任せてくださいよ。こいつが寝たら叩き起こしますから」
壬生墨佳:「寝たら襲われるかもしれないからなあ」
壬生墨佳:「絶対寝れないから安心してくれ」
夜之森栞:プチカップケーキ詰め合わせを取り出します
夜之森栞:「チョコと抹茶とプレーンがあるので」
嬬恋七瀬:「自意識過剰も大概にしてほしいなあ」
木虎ツグミ:「そうですよ、嬬恋先輩が壬生先輩を襲うわけないじゃないですか」
木虎ツグミ:襲うの意味をちゃんと分かってない。
壬生墨佳:「僕、敵にってつもりで言ったんだけどなあ」
壬生墨佳:「自意識過剰も大概にしてほしいよな?」
嬬恋七瀬:「こいつ……!!マジで……!!」
夜之森栞:「ほらー、オヤツでも食べて落ち着きましょう」
夜之森栞:むりやり二人の手に置いていく
夜之森栞:「ケンカよくないですよ」
壬生墨佳:「してないから。大丈夫大丈夫」
壬生墨佳:「ありがとね」
嬬恋七瀬:「うん。ケンカはしてないよ」もそもそとカップケーキを食べる。
嬬恋七瀬:「あっ美味しい……」
嬬恋七瀬:「こいつが一々突っかかってくるから。それを払ってるだけ」
木虎ツグミ:「あ、私も一つ貰っていいですか!」
夜之森栞:「どうぞどうぞ」
木虎ツグミ:「ありがとうございます!」 受け取って、幸せそうに頬張る。
小竹木龍之介:(ねえ、ツグミちゃん)食べているツグミちゃんにひそひそ声で。
小竹木龍之介:(七瀬くんが墨佳ちゃんに告白したって話聞いたんだけど……)
木虎ツグミ:「ふえ」
小竹木龍之介:(あっこれ知ってちゃまずいやつだった…?)
壬生墨佳:貰ったまま食べずに取っている。
夜之森栞:「紅茶もありますけど」
嬬恋七瀬:「あるんだ!?頂戴頂戴。これ美味しいけどめっちゃ喉渇くよ……!」
嬬恋七瀬:二人の会話は聞こえていない。
小竹木龍之介:(なんだか、全然そういうふうに見えないから、あの二人…)
木虎ツグミ:(ええっと、それって誰から……) 自分も精一杯声を潜める。
夜之森栞:「どうぞ」
夜之森栞:カップに注ぐ
嬬恋七瀬:「ありがと。あー美味しい……食べないのお前?」壬生さんに
小竹木龍之介:(……千映理ちゃんから……)
夜之森栞:「墨佳ちゃんも、いかがですか?」
壬生墨佳:「いや眠くなったら食べようと思って……」
夜之森栞:「常連のお客さんから良い茶葉を送って貰ったんですよー」
壬生墨佳:「紅茶は貰おうかな」
木虎ツグミ:(……) 彩谷先輩が話したのなら良いのかなあと一回首を傾げて。
木虎ツグミ:(ええっと、その。はい、本当です)
小竹木龍之介:(そっか……なんか、いつもとあんまりにも変わらないから……)
夜之森栞:ま、水筒は一つなので
夜之森栞:カップは共用になりますが
夜之森栞:「良く通販で本を買ってくれるお客さんでー」
壬生墨佳:「へえ」カップを受け取って飲む。
夜之森栞:「キリタニさんっていう方なんですけど。紅茶に詳しいんですよね」
壬生墨佳:「へえ……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……キリタニ?」
嬬恋七瀬:「……何だよ?」
壬生墨佳:「いやまさかな……?」
木虎ツグミ:(ううん……確かにいつもと変わりませんけど……)
木虎ツグミ:(でも、ちょっと嬬恋先輩が前と違うような……?)
小竹木龍之介:(……そうなの?流石にいつも一緒なだけのことあるな…)
夜之森栞:「希少本とかを買ってくれて。そのお礼にって送ってくれたんです」
嬬恋七瀬:「へえ、いいお客さんだね」
嬬恋七瀬:カップケーキを齧って。
嬬恋七瀬:「ごめん、紅茶まだある?」
夜之森栞:「ありますよー。あ、カップ貰いますね」
夜之森栞:壬生さんからカップを普通に受け取って紅茶を注いで嬬恋さんに渡す
壬生墨佳:「ん」返す。
嬬恋七瀬:「え……」
嬬恋七瀬:カップが辿った経路を目で追って。
嬬恋七瀬:「え」
嬬恋七瀬:「え?」
小竹木龍之介:(あ……)
嬬恋七瀬:カップを持ったまま硬直する。
嬬恋七瀬:「……いや…………あの……」
嬬恋七瀬:「や、やっぱいいかな……あの……急に喉すごい……潤ってきたから……」
嬬恋七瀬:「もうお腹たぷたぷだから……うん……」
夜之森栞:「そうですかぁ」
嬬恋七瀬:「うん……あっ!ツグミ飲みな!喉渇いたろ!美味しいよ!」
夜之森栞:「私は寝る担当なので、カフェインは控えとこうかと思いますし」
木虎ツグミ:「? はい!ありがとうございます!」
夜之森栞:「じゃ、どうぞ~」
嬬恋七瀬:「水分補給大事!ね!うん!」
小竹木龍之介:(なるほどなあ……)今度は口に出さず、納得している。
小竹木龍之介:「じゃあ、そろそろ僕たちは部屋探そうか」
小竹木龍之介:ツグミちゃんと栞ちゃんに。
夜之森栞:「はーい」
木虎ツグミ:「はい!」
小竹木龍之介:「じゃあ、よろしくね。墨佳ちゃん、七瀬くん」
小竹木龍之介:そのまま部屋を探しに場を後にする。
嬬恋七瀬:「え、あれ……あ……」
嬬恋七瀬:「え……?」二人で見張りの意味をよく理解していなかった。
壬生墨佳:「ああ。任せて」
嬬恋七瀬:「え…………」
嬬恋七瀬:「え…………?」虚しく手を伸ばした先でドアが閉められる。
嬬恋七瀬:「…………」時刻を確認する。夜はまだ長い。夜明けまではさらに遠い。
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……」椅子に座り込む。
嬬恋七瀬:逃げるようにテレビなどが無いか探す。
GM:だが、テレビはない。
GM:少なくとも、ここから確認できる範囲には。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:部屋をうろうろと歩き回って、意味もなく調度品を触ったりする。
嬬恋七瀬:「……お前……」
壬生墨佳:「何?」
嬬恋七瀬:「……いや、あー……そんな遅くまで起きてられんの?」
壬生墨佳:「まあ、チルドレンだからな」
壬生墨佳:「それなりには訓練を受けてる。電気信号いじれば代謝も落とせるしな」
壬生墨佳:「こないだも、3日の護衛任務をこなしたとこだ」
嬬恋七瀬:「ふーん……」冷蔵庫を開けたり閉めたりしながら。
壬生墨佳:「というか、君こそどうなんだ。夜型って言ってたけどさ」
壬生墨佳:「別に昼にお眠なとこを見たこともないけど?」
嬬恋七瀬:「そりゃほぼ任務でしか会わないからだろ」
壬生墨佳:「まあそりゃそうか。24時間一緒なわけもないもんな」
嬬恋七瀬:「こっちだって一応調整くらいしてんの。正規エージェントなんだから」
壬生墨佳:「じゃあ、他の連中も起こさなくて良さそうだ」
壬生墨佳:「頼むぜ?寝落ちするなよ?」
嬬恋七瀬:「お前こそ。引っぱたいて起こすからな」
壬生墨佳:「止めろよ。僕はか弱いんだからな」
嬬恋七瀬:「……ていうかさ、寝落ちのほうはそんなに心配してないんだよ」
壬生墨佳:「て言うと?」
嬬恋七瀬:「…………」
壬生墨佳:「……何だよ」
嬬恋七瀬:「……今、日の出って何時だ?それまで起きてるとして……まあ正確な時間はいいけど……」
嬬恋七瀬:「単純に暇だし……その……」
嬬恋七瀬:「……言っていいか?」
壬生墨佳:「何」
嬬恋七瀬:「気まずい」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……ふふ」
壬生墨佳:「……そんな心配?」
嬬恋七瀬:「いや、何笑ってんだよ……笑いごとじゃないっての」
壬生墨佳:「何、喋ってないとダメなのか?」
壬生墨佳:「僕、別にずっと黙ってても気にならないけど」
嬬恋七瀬:「前ならシカトできたけど。今なんか……」目を瞑って。
嬬恋七瀬:「距離感っていうか……どう接したらとか……」
嬬恋七瀬:「意味わかんないんだけど……」深く溜息を吐く。
壬生墨佳:「……なんかさ。僕が言うのもあれだけどさ」
壬生墨佳:「そうなるのは、違う気がするんだよな、僕ら」
嬬恋七瀬:「…………」目を開ける。
壬生墨佳:「だって、あの結果がそうなるのは……なんか、違うだろ」
壬生墨佳:「上手く言えないけどさ……」
壬生墨佳:「そういう形でありたいわけじゃないと言うか」
嬬恋七瀬:「いや……言いたいことは分かるけどさ……」
嬬恋七瀬:「……お前、さぁーー……」
嬬恋七瀬:ぼふん、とベッドに倒れ込んで。寝返りを打って目を向ける。
嬬恋七瀬:「……何でそんな余裕なわけ?」
嬬恋七瀬:「ボクがバカみたいじゃんかよ」
壬生墨佳:「いや、だってさ」
壬生墨佳:「そのほうがカッコいいだろ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……ははっ」目を覆う。
壬生墨佳:「……な、何だよ」
嬬恋七瀬:「いや」
嬬恋七瀬:「確かに言えてる」
嬬恋七瀬:「カッコいいよ、お前」
壬生墨佳:「ふふふ。だろ?」
嬬恋七瀬:「……いけ好かない奴だけどな」口元に笑みを浮かべて。
壬生墨佳:「……お互い様だろ」同じ様に笑みを浮かべて。
GM:その時。
GM:二人を強烈な眠気が襲う。
GM:唐突に、前触れなく。
壬生墨佳:「だからさ、僕らは沈黙してようが……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……なんだ……?」
嬬恋七瀬:「……っ……!?」何とかベッドから起きなくては、と思うが、上手く意識が働かない。
GM:少しずつ、重い緞帳が降りるように。
GM:抗いようのない微睡みがやってくる。
壬生墨佳:「く……そ……」フラつきながら、嬬恋さんのもとに近づこうとして。
壬生墨佳:「カッコ悪……」隣へと倒れ込む。
壬生墨佳:そのまま、意識は闇の底へと沈んだ。
嬬恋七瀬:「ヤバい……これ……」
嬬恋七瀬:「おい……壬……」
嬬恋七瀬:銃か通信機器を取り出そうとした手が、力なく落ち、そこで意識は途絶えた。
◆
GM:……暗い意識に、光が灯る。
GM:そちらを見ると、誰かがいる。
嬬恋七瀬:「…………?」
GM:幼い時分の君自身だ。
嬬恋七瀬:(何だ……これ……)
嬬恋七瀬:(……ボク……?)
七瀬:「………」
七瀬:黙ったまま、じっと何かを見ている。
GM:その視線の先にいるのは……
GM:それもまた………キミだ。
嬬恋七瀬:「…………!」
GM:様々な女性、様々な男性を口説き、夜の街をゆく。
嬬恋七瀬:「……ッ……」それに気付き、身体の奥底が冷たくなっていく。
嬬恋七瀬:「……おい!!」
嬬恋七瀬:『……もしかして、どこかでお会いしましたか?』
嬬恋七瀬:全く、その叫びが聞こえないかのように。
嬬恋七瀬:「やめろ……!!おい!!」どちらの自分に言っているのか、必死に叫び、止めようとする。
嬬恋七瀬:滑らかに、口先の魔法でひとを絡めていく。
嬬恋七瀬:『ああ、あなたのような方と出会えるなんて、ボクは何て幸運なんだろう…!』
七瀬:「……………」
嬬恋七瀬:「……ふざけんな……!!何だよこれ……!!」
嬬恋七瀬:「おい!!見るな!!見るなって……!!」
七瀬:その目には微かな軽蔑の色。
GM:君の声は届かない。
嬬恋七瀬:「……う……ッ……!」
嬬恋七瀬:腹から熱いものが込み上げて、口元を抑える。
嬬恋七瀬:「や……めろ……!」
嬬恋七瀬:膝を付き、幼い自分に縋るように。
嬬恋七瀬:「……見ないでくれ……ボクを……」
嬬恋七瀬:「見ないで……」
GM:その、願いは聞き届けられることなく───
七瀬:「……ああ」
七瀬:「嫌だな……ああいう大人には、なりたくないな……」
七瀬:そう、呟くのが聞こえる。
嬬恋七瀬:「…………ッ…………」
嬬恋七瀬:息が詰まる。心臓が凍り付く。
嬬恋七瀬:「あぁあああ……ッ……!」己の拳を顧みず、何度も地面を殴りつける。
嬬恋七瀬:「ああああ…………あぁあ……」這いつくばり、ぼろぼろと頬を雫が伝う。
GM:殴られた地面は割れ。
GM:君は、落ちて行く。
GM:その落ちて行く君を
嬬恋七瀬:「…………」
七瀬:「………」
七瀬:あの子が、見ていた。
嬬恋七瀬:闇の中をどこまでも落ちていきながら、
嬬恋七瀬:「……い」
嬬恋七瀬:「……ごめんなさい……」
嬬恋七瀬:「ごめんなさい……ごめんなさい……」
嬬恋七瀬:「……ごめんなさい…… ……ごめんなさい……」
嬬恋七瀬:誰に向けたものかも分からないその言葉を、いつまでも繰り返し続けていた。
GM:引き続き嬬恋さんがシーンプレイヤー。他登場自由です。
嬬恋七瀬:58+1D10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+6[6] → 64
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+10(1d10->10)(侵蝕率:59->69)
木虎ツグミ:48+1d10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+4[4] → 52
壬生墨佳:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:52->56)
GM:───悪夢から、君は目覚める。
GM:あの瞬間から今まで、眠っていたようだ。
嬬恋七瀬:「……う……」
嬬恋七瀬:呻きながら身を起こす。
嬬恋七瀬:散々夜遊びした翌日のような、最悪な目覚め。
嬬恋七瀬:悪夢を見ることは、実のところそう珍しいことではない。だが、今回は特に尾を引きそうだ。
嬬恋七瀬:そんなことを考えて、隣にいるはずの相棒を確認しようとして。
嬬恋七瀬:「——?」
嬬恋七瀬:人の気配に気付く。
???:「う………ん………」
???:「あれ……ここは……?コンクールは………?」それは、
嬬恋七瀬:「……! 誰………… ……だ……?」
嬬恋七瀬’:君だ。
嬬恋七瀬’:きちんとした身なり。髪にメッシュも入っていない。
嬬恋七瀬’:「え……誰………」息を飲む。
嬬恋七瀬:「……!?」
嬬恋七瀬:自分の顔を目にする機会は、メイクや自撮りで人より多いほうだ。見紛うはずもない。
嬬恋七瀬’:「ぼく………?」怯えたような声色。
嬬恋七瀬:思考より先に身体が動く。銃を抜き、突きつける。
嬬恋七瀬:「誰だ!」
嬬恋七瀬’:「ひっ!」
嬬恋七瀬’:「や、やめてください……!警察を呼びますよ……!」
嬬恋七瀬:「手を上げろ……! 名前は!」
嬬恋七瀬’:言われるままに手をあげる。
嬬恋七瀬’:「つまごい……ななせ……です」
嬬恋七瀬:「…………」半ば予想通りのその答えだが、混乱は更に深まる。
嬬恋七瀬:「……ジャームか……? それとも幻覚……? まだ夢……?」
嬬恋七瀬’:「あなたこそ……誰なんですか……!こんな…」
嬬恋七瀬:「黙ってろ……!」
嬬恋七瀬:身体を探り、武器が無いか確認しつつ、
嬬恋七瀬’:口を閉じる。
嬬恋七瀬:「おい、壬生!起きろ!」呼びかける。
嬬恋七瀬:「何かヤバいことになってる!」
嬬恋七瀬’:調べる限り、丸腰だ。
壬生墨佳:「……ん」ゆるゆると身を起こす。
壬生墨佳:「うるさいな……」
壬生墨佳’:「……うるさいな……」
壬生墨佳’:その横で、ほぼ同時に身を起こす。
嬬恋七瀬:「……は」
壬生墨佳:「……え?」
壬生墨佳:「は?」
嬬恋七瀬:「は?え?何……え?」
嬬恋七瀬:「そっちも!?」
壬生墨佳:「……何だ。何が?」
嬬恋七瀬:銃を動かしてその先にいる自分?らしきものを示す。
壬生墨佳’:「……なるほど、そういうことか」
壬生墨佳’:いち早く、合点が行ったように。
壬生墨佳’:「偽物が出たんだな?……僕たちの」
壬生墨佳’:すっと立ち上がり、自分と同じ顔をした少女を見る。
嬬恋七瀬:「やっぱそういうこと……?」
壬生墨佳:「……ちょっと待てって」
壬生墨佳’:「ああ。恐らくはこのホテルに潜む……」
壬生墨佳’:言葉を切る。
壬生墨佳:「偽物が真っ先にらしいことを言うな」
嬬恋七瀬:「何だよ?いや、ていうかお前ら……」
嬬恋七瀬:同じ顔の少女二人を見比べ「……どっちが本物……?」
嬬恋七瀬’:不安そうな目で、二人の壬生さんを見ている。
壬生墨佳:「というか、そういう意味じゃ君の方も分かんないんだけど」
壬生墨佳’:「僕にとっては君が偽物だ。お互いに自分が本物だと信じている、だろ?」
嬬恋七瀬:「こっちは分かんだろ!髪とか!ピアスとか!服とか!」
壬生墨佳:「……えっ何で偽物なのに似せないの」
嬬恋七瀬:「そりゃお前……!」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「…………?」
壬生墨佳:「入れ替わりとかコピーを企図してないってことか……?じゃあなんだ……?」
嬬恋七瀬:「何でだ?」自分の顔に訊ねる。
嬬恋七瀬’:「え、わかりませんけど……」
嬬恋七瀬’:「でも、実際ぼく、貴方みたいなガサツな人じゃないですし……」
嬬恋七瀬:「ガ……!? お前……!!会ったばっかだろ!!」
嬬恋七瀬’:「今のところぼくの中では貴方はそういう印象です……!どうして……」ぶつくさと呟いている。
嬬恋七瀬:「こいつなんかムカつくな……」偽物の顔を見ながら
壬生墨佳’:「コピー元が”本物”じゃないんだ、きっと」
壬生墨佳:「……どういうこと?」
嬬恋七瀬:「見た目とか全部一緒だけど?」
壬生墨佳’:「やれやれ、お守りの相手が一気に増えたな」
壬生墨佳’:「さっき、僕たちが眠る前。激しい睡魔に襲われただろ」
壬生墨佳’:「あれはジャームによる仕業と見ていい。そして、眠りがそいつの企図したものなら」
壬生墨佳’:「眠りに、異常があったはずだ」
嬬恋七瀬:「ああ、覚えてるんだ。こっちが本物っぽいな……?」
壬生墨佳:「なんでそういう短慮するんだ?」
壬生墨佳:「記憶ごと同期してるなら証拠にならないぞ」
壬生墨佳’:「僕が言うのもなんだが、そう結論を急ぐなよ」
壬生墨佳’:「……君の視点からはイーブンなんだ」
嬬恋七瀬:「うるさい奴が二人に増えた……」
嬬恋七瀬:「異常ねえ……そういえば、悪夢は見たけど」
嬬恋七瀬:「そっちは?」
壬生墨佳’:「僕もだ」
壬生墨佳:「……悪夢、なのか。やっぱり、あれ」
壬生墨佳’:「悪夢を見た。……そして」
壬生墨佳’:「現れたのがこいつだ。僕の悪夢を体現したかのような…」
壬生墨佳’:はあ、とため息をつく。
嬬恋七瀬:「ふーん……?」二人を見比べて。
嬬恋七瀬:「お前は?」自分の偽物に問う。
嬬恋七瀬’:「ぼくは、特に……ピアノのコンクールの帰りに、疲れて眠ってしまって」
嬬恋七瀬’:「気がついたら、ここに……」
嬬恋七瀬:「……ああ?コンクール……?」一瞬嫌そうな顔をして
壬生墨佳:「……何でまちまちなんだ……?」
嬬恋七瀬:「まちまちって言えば……」
嬬恋七瀬:「そうだ、ツグミと夜之森さんは?」
嬬恋七瀬:「……嫌な予感すんだけど。それも最悪なやつ……」
壬生墨佳:「同じ状況になってる可能性が高い気がするな……」
壬生墨佳’:既に部屋の出口に向けて歩き出している。
壬生墨佳’:「行くぞ」
壬生墨佳:「こいつ本物ぶりやがって……」
壬生墨佳:「僕の顔してなきゃひっぱたいてるところだ」
嬬恋七瀬:「ほら来い!」自分の偽物の背を引っ掴んでいく。
嬬恋七瀬’:「うわっ!ちょっと……!何て乱暴な人……!」抵抗しながら引きずられていく。
壬生墨佳’:「ああ、そうだ」振り向いて。
壬生墨佳’:「君さ、マジでどっちが本物か分かんないわけ?」
嬬恋七瀬:「…………」じっと二人を見比べて。
嬬恋七瀬:「……分かんないよ。何か違いでもあるわけ」
壬生墨佳:「なんか無性に腹が立つな……」
壬生墨佳’:「……へえ。まあそう言うならいいけど」
嬬恋七瀬:「……な、何だよ……」
嬬恋七瀬’:「……?」
壬生墨佳:「……七瀬くんは見分けつく?」偽嬬恋さんに向けて。
嬬恋七瀬:「七瀬くんってお前……」
嬬恋七瀬’:「えっ……いえ……」戸惑った様子で
嬬恋七瀬’:「すいません、初対面ですし……」
壬生墨佳:「まあそりゃそうか。いやじゃあなんて呼べばいいんだよ」
壬生墨佳:「こっちに偽って付けるの失礼だろ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「偽物なんだから偽物でいいだろ!こんなやつ!」指差す
嬬恋七瀬’:「に……偽物は貴方でしょう!」
嬬恋七瀬:「はぁ~~~!?」
壬生墨佳’:「七瀬くんはすぐ区別付くんだからどっちでもいいだろ。それより合流はいいのか?」
壬生墨佳’:「日が暮れてまた倍々ゲームは御免だぞ」
嬬恋七瀬:「怖い事言うなっての……!」
嬬恋七瀬’:「あのお二人は誰なんですか」自分に小声で訊ねる
嬬恋七瀬:「静かにしてろ……!」
壬生墨佳:「これ向こうも2人いたら混乱の極みだな……」
壬生墨佳:「僕らだけで済んだりしないかな……この部屋だけに特異性があるとか……」
嬬恋七瀬:「だったらいいんだけどな……」あまり期待していない顔で。
GM:───木虎ツグミの部屋
GM:いやな夢から君は目覚める。
GM:眠りについた時よりも、空気が重いような。そんな感覚。
木虎ツグミ:「は!……あれ」
木虎ツグミ:布団をのけながら飛び起きて、少しの間固まる。その間にゆっくりと意識の靄が晴れ。
木虎ツグミ:「……ゆ、夢かあ……。良かったぁ……」
木虎ツグミ:軽く自分の頬などつねって確認もして、胸をなでおろす。
龍神ツグミ’:「……ふあ……あ」すぐそばで、身を起こす気配。
龍神ツグミ’:「あーあ。夢見わっる……」
木虎ツグミ:「……え?」 嫌な予感を感じながらも、ゆっくりと声のした方へと振り向く。
龍神ツグミ’:君と同じ顔をした…しかし、ボロボロの服を着た少女がそこにいた。
龍神ツグミ’:「……ん?」
龍神ツグミ’:「何者だ。……オマエ」
木虎ツグミ:「……」 ついさっきの夢が頭をよぎる。反射的に噛みつきそうになったのを堪えて。
木虎ツグミ:「大N市UGN第十一支部チルドレン、木虎ツグミです。……あなたこそ、誰なんですか」
龍神ツグミ’:「……FH。龍神ツグミ。所属セルは……言う必要、ないよな」殺気を纏わせながら答える。
龍神ツグミ’:「UGNがあたしのフリして出てくるなんて、随分手の込んだことするようになったな?」
木虎ツグミ:「……はい。あなたが、私が夢で見た人と同じなら」
木虎ツグミ:「あなたのことは全部知ってますから、必要ないです」
龍神ツグミ’:「……?」怪訝そうな顔をする。
龍神ツグミ’:「つまり、あたしの情報は筒抜けってことか……」
龍神ツグミ’:「なら……殺すしか、ないよな!!」
龍神ツグミ’:バチン!電流が両者の間で弾ける。
木虎ツグミ:咄嗟に掌に纏わせた電流で敵から放たれたそれを相殺する。
木虎ツグミ:受け止めた手をそのまま振りぬき、自分からも電流を飛ばす、が。
龍神ツグミ':鏡合わせのようにそれを掌で受け止める。
龍神ツグミ':「チッ、能力まで同じかよ。めんどくさいな」
龍神ツグミ':「まあでも大した火力じゃないっぽいし、ゴリ押しでいいか」
龍神ツグミ':侮りを隠すこともなくそう吐いて、自身の両手へと電を収束させていく。バチバチと閃光が弾け部屋の中を照らし出す。
木虎ツグミ:「っ!」 自分の操れる最大限より更に上。ともすれば、嬬恋先輩にも並びそうな威力の雷。
木虎ツグミ:さっきのようにあっさり受け止められるような攻撃じゃないと察し、リザレクトしてでも食らいつくと決めて身構える。
嬬恋七瀬:その時、ノックの音と共に扉が開かれる。
嬬恋七瀬:「ツグミ、入るよー?さっきから何の音……ウワーッ何やってんの!!」
木虎ツグミ:「先輩!今はダメです!」
龍神ツグミ':「うえ、増援かよ」
壬生墨佳:「当然こういうケースもあるだろ……!敵対的な可能性だってある!」
嬬恋七瀬:「ヤバいぞこれ……!おい壬生、下がってろ!」
嬬恋七瀬:壬生さんを下げて拳銃を抜こうとする。
壬生墨佳’:それを手で制して、もう片手で指を鳴らす。
龍神ツグミ':「仕方ないな、だるいけどまとめて……」 言いながら、片手を入口へと向けようとして。
壬生墨佳’:即座に琥珀の波が出現して、ツグミならぬツグミの身体を完全に拘束している。
壬生墨佳’:行動を許さぬ速度と、振りほどけぬほどの強力な出力。
嬬恋七瀬:「うわっ……!?」その光景に目を奪われ。
壬生墨佳’:「ツグミ、大丈夫か?」
木虎ツグミ:「え、あ。は、はい」
龍神ツグミ':「ああ!?なんだこれ!」 逃れようともがくが、びくとも動かない。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……やっぱり、僕の”悪夢”だ」
嬬恋七瀬:「お前、いつからここまで出来るように…… ……いや……」
嬬恋七瀬:「……そっちが偽物か……」
壬生墨佳’:「? いつもの通りだろ?」
嬬恋七瀬’:「えええぇえ……?」目の前で起きた常識外のやり取りに呆気に取られている。
嬬恋七瀬:「いつものお前、もうちょっと慎みがあったと思うけど?」
壬生墨佳’:「……いや。僕の知ってる君たちじゃあないのか」
壬生墨佳’:「まあ、だとしてもやることは同じだ」
壬生墨佳’:「状況を解決して、君たちを無事に帰す」
嬬恋七瀬:「おい、メチャメチャ頼りになるじゃん、壬生さん」本物のほうに
壬生墨佳’:「天才だからな。それくらいはな」
壬生墨佳:「……」それを苦々しげに見て。
壬生墨佳:「……ちょっと黙ってて」
木虎ツグミ:「ええと、先輩達も偽物が出てきてるってこと、です?」
嬬恋七瀬:「ああ……ていうか……」暴れる少女に目をやり「やっぱツグミも増えてるのか……」
龍神ツグミ':「なんだよ、こっち見んな。見世物じゃねえんだぞ」
龍神ツグミ':「つーかぞろぞろと大勢で群れやがって……これだからUGNの犬どもは」
龍神ツグミ':拘束されながらもふてぶてしい態度は崩さずに毒づく。
嬬恋七瀬:「……グレてる……!!」
壬生墨佳:「こうなんの……?」
嬬恋七瀬’:「UGN……オーヴァード……夢じゃなかったのか……?」後方で一人ショックを受けている。
嬬恋七瀬:「分かりやすいのはいいけど……なんかすごいショックなんだけど……」
木虎ツグミ:「……私はまだ良いですけど、先輩達のこと悪く言わないでください!」
龍神ツグミ':「悪くも何も事実だろ。群れてないとろくに戦いもしない首輪付きなのは」
壬生墨佳’:「君は今一人に拘束されてるだろ?」
壬生墨佳’:「ツグミ。君はそうあっちゃいけない」
龍神ツグミ':「あーあー、出たよ。UGNお得意のご高説だろ?」
壬生墨佳’:「ツグミ。僕は君が辿った末路を知らない。だけどだ」
壬生墨佳’:「端から対話を拒否しちゃいけない。それじゃあ、壁に当たったときはどうなる?」
龍神ツグミ':「さあ?壊すか壊れるかだろ」
壬生墨佳’:「それじゃあ面白くないだろ。一旦曲げておいて、あとから蓄えて反撃するほうが余程いい」
壬生墨佳’:「悔しいか?悔しめ。僕なら何度でも相手になってやる」
壬生墨佳’:「まあ、負ける気はしないけどな?」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「うわ~いけ好かないヤツだなお前……!」
龍神ツグミ':「嫌だね。お前の思うつぼになる方がよっぽどムカつくし」
龍神ツグミ':「蓄えなんて後生大事に抱えてるものがあるやつだけがすることだ。まどろっこしくてやってられない」
嬬恋七瀬:「……ここまで変わるのか……」二人のツグミを見比べる。
壬生墨佳’:「うーん。これは根気よく行きたいなあ」
壬生墨佳’:「君も助けられるといいんだけど。まあ、何とかなるでしょ」
嬬恋七瀬:「とにかく、こっちのツグミ……ちゃん?ツグミ……さん?は一旦拘束しておくとして」
嬬恋七瀬:「……こうなってくると、夜之森さんだけ無事、なんてことは無いだろうな……」
木虎ツグミ:「うう……」 何とも言えない顔でもう一人の自分を睨んでいる。
壬生墨佳:「まあそう考えるのが妥当かな……」
壬生墨佳’:「何とかするからな、僕が」
龍神ツグミ':「はっ、せいぜいやってみろよ」
壬生墨佳’:「大丈夫?怖がらせてごめんね」偽嬬恋さんの頭を撫でる。
壬生墨佳’:「もう平気だよ」
壬生墨佳:「こいつマジで……」
嬬恋七瀬’:「あ、いや、お気になさらず……」困ったように笑う。
嬬恋七瀬’:「少し戸惑っただけです。大丈夫ですよ」
嬬恋七瀬:「お前も素直に撫でられてんじゃねーよ!」
嬬恋七瀬:「壬生だぞ!そいつ!」
嬬恋七瀬’:「さっきからあなたは何なんですか?」
壬生墨佳’:「何だよその言い方。嫉妬か?」
壬生墨佳’:「君も撫でてやろうか?」
嬬恋七瀬:「誰がするか!バカ!いらねーよ!!」
嬬恋七瀬’:「何ですか?その口振り」
嬬恋七瀬’:「女性に対して……いえ、誰に対してであれ、失礼ですよ」
嬬恋七瀬’:「人として、どうかと思います」
嬬恋七瀬:「こっ……こ……コイツ……!!」
木虎ツグミ:「ま、まあまあ嬬恋先輩!ここで喧嘩しても仕方ないですよ!」
木虎ツグミ:「それより夜之森さんも探しに行かないと!」
壬生墨佳:「これ交換しない?」
嬬恋七瀬:「ああ、そうだな……おい!!壬生!!」
壬生墨佳’:「まあその場合はお前もリストラだけどな」自分に向けて。
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「………… ……とにかく、行こうぜ。また戦闘にでもなってたら大変だろ」
木虎ツグミ:「そうしましょう!部屋は私が覚えてますし、案内します!」
木虎ツグミ:言いながら、本物の壬生先輩の手を引きに行く。
嬬恋七瀬:「ほら、壬生。早く」
壬生墨佳:「う、うん……」そのまま引かれるように。
壬生墨佳’:「……」その様子を、冷ややかな目で見送った。
GM:───そして、夜之森栞の場合。
夜之森栞:「…ん……いや…やだ」
夜之森栞:冷や汗をかいて目を開ける
夜之森栞:「ん、寝てた。のかな」
夜之森栞’:「ん……、……?」傍で身動ぎする気配。
夜之森栞’:「あれ……ここは……?」
夜之森栞:「えっ?」
夜之森栞’:「えっ…?」
夜之森栞’:君自身だ。
夜之森栞:「私?」
夜之森栞’:「わ、私…?えっ…何これ…」
夜之森栞’:「ご、ごめんなさい」
夜之森栞:「へ、へぇー!こういう事になるんだ!」
夜之森栞’:「…な、なんでしょう……?」状況がわかっていない顔、おどおどした声。
夜之森栞:「…なるほど。私、か」
夜之森栞:あまり思い出したくない過去がそのまま続いた自分
夜之森栞’:「あ、あの……どうしましょう、私……」どうしよう、と口の中で呟く。
夜之森栞’:「えっと……私……なん……だ、ですよね?」
夜之森栞:「ん、んー。そうだね」
夜之森栞:「私は何でここに居るかわかる?」
夜之森栞’:「……ううん……わからない……です」
夜之森栞’:縮こまりながら答える。
夜之森栞’:「寝て起きたら……突然、こんなところにいて」
夜之森栞’:「……あなたにも、迷惑をかけてしまって」
夜之森栞’:「早く帰らなきゃ……」
夜之森栞:「いやいや、ちょっと待ってよ」
夜之森栞:「帰るって何処に?どうやって?」
夜之森栞’:「……ご、めんなさい」
夜之森栞:「あ、ごめん。一度に沢山聞いたら困るよね。うん、困るね。ごめん」
夜之森栞’:「いえ……」
夜之森栞’:「私の方こそ、こんなで……困っちゃいますよね」
夜之森栞’:「……家に、帰らなきゃ」
夜之森栞:「ううん、だって人と話すって大変でしょ?」
夜之森栞’:「………うん」
夜之森栞’:こくり、と頷く。
夜之森栞:「家は落ち着くよね。お気に入りの本を読んでお菓子を食べて」
夜之森栞:「誰とも話さなくてもいいもん」
夜之森栞’:「うん………うん」
夜之森栞:「滅茶苦茶ラクだよ」
夜之森栞’:ゆっくり頷いている。
夜之森栞:「帰りたいかー」
夜之森栞’:「うん……帰りたい」
夜之森栞’:少しだけ、緊張の解けた様子で。
夜之森栞:「ここから出られれば良いんだろうけど」
夜之森栞:「簡単には出られないっぽいんだ」
夜之森栞’:「そんなあ…」
夜之森栞’:「どうすれば……いいの、かな」
夜之森栞:「うーん、そうだね」
夜之森栞:「昔読んだ本を思い出してみるのは、どうかな」
夜之森栞’:「……昔読んだ、本」
夜之森栞:「見ず知らずの場所を冒険する女の子の話」
夜之森栞’:目を閉じて。
夜之森栞’:「うん………覚えてる」
夜之森栞:「怖い怖い、暗い暗い。でも、落ち着いて考えれば」
夜之森栞:「何かヒントが見つかるかも」
夜之森栞’:「……そう。あの子はそうしてた」
夜之森栞:「でしょー?」
夜之森栞’:大きな呼吸を、ひとつ。
夜之森栞’:「ありがとう……すごく、気が楽になったよ」
夜之森栞:「どういたしまして」
夜之森栞’:「私、なんだよね」
夜之森栞:「そう、だと思う」
夜之森栞’:「今話して、そうなんだってわかった」
夜之森栞’:「でも、不思議」
夜之森栞’:「あなたは私がなりたいって思った私みたい」
夜之森栞:「そうかな、私はなりたかった自分になる為にだいぶ無理してる私なのかも」
夜之森栞’:「そっかあ……」
夜之森栞’:「ねえ。……栞、さん」
夜之森栞:「なんでしょう栞ちゃん」
夜之森栞’:「良かったら……本当に良かったら、なんだけど」
夜之森栞’:「友達に……なってくれますか?」
夜之森栞’:恐る恐る、そう口にする。
夜之森栞:「もちろん、いいよ」
夜之森栞:ゆっくりと、そう口にする。
夜之森栞’:「本当!?」
夜之森栞:「だって、あなたは私だもん」
夜之森栞’:「……やったあ……」少し泣きそうな顔になって。
夜之森栞’:「ありがとう。……よろしくね」
夜之森栞:「ううん、こちらこそ。ありがとう」
夜之森栞’:ほんの少し、笑った。
夜之森栞:それを見て少しだけ心の動揺が収まる
夜之森栞:過去の自分を見ると自分が無理をしている事を自覚させられてしまう。
夜之森栞:そんな気がする。
壬生墨佳’:真っ先に飛び出すようにして。
壬生墨佳’:「……ここは大丈夫そうかな。平気?」
嬬恋七瀬:続いて入ってくる。「何か……落ち着いてるね?」
夜之森栞’:知らない人たちの姿を見て、身を小さくする。
夜之森栞:「あ」
夜之森栞:「な、なるほどー」
木虎ツグミ:「夜之森さん、大丈夫ですか!」 まだ壬生先輩の手を引いたまま。
壬生墨佳:「ツグミ、もういいから」
嬬恋七瀬’:「初めまして……?」また見覚えのない相手に、後方で様子を伺っている。
夜之森栞:「あ、大丈夫。怖い人じゃないから」>栞’に
夜之森栞’:「は、はい」
夜之森栞:「まあ、でも喋るのが苦手なら後ろに居てくれていいよ」
夜之森栞’:「ありがとう……」そっと後ろに隠れる。
壬生墨佳’:「ああ。ここには怖い人は居ないよ」
龍神ツグミ':「まーだ居たのかよ。数ばっか増えて犬ってより虫だな、これ」
夜之森栞:「私の方は大丈夫です」
夜之森栞:「そちらは、ちょっと大変そうですね」
嬬恋七瀬:「夜之森さんも例外じゃないか……」
壬生墨佳:「小竹木さんもかな……」
嬬恋七瀬:「そうだろうなあ……」
GM:では、そこに
小竹木龍之介:「みんな、大丈夫?」
小竹木龍之介:と声がかかります。
壬生墨佳’:「ああ、よかった。そっちも無事か」
小竹木龍之介:「無事って言って良いかはわからないけど……やっぱりこうなっちゃってるのか」
嬬恋七瀬:「っていうことは……やっぱり、そちらも?」
小竹木龍之介:「……うん。今は部屋にいるけど」
小竹木龍之介:「きついね。って、僕が弱音吐いてもいられないか」
小竹木龍之介:「……ホテル内部の空気も少し変わった。あと」
小竹木龍之介:ぴら、と紙を取り出す。古いポスターのようだ。
嬬恋七瀬:「……それは……?」
小竹木龍之介:「部屋にあったんだ。昨日は何もなかった引き出しに」
小竹木龍之介:そこには、『ルナライトブルー・ホテル開業』と古めかしい書体で書かれている。
嬬恋七瀬:「え、マジですか。こっちも探せばあったのかな……」
小竹木龍之介:「これから再探索していこう」
壬生墨佳’:「手掛かりが少なすぎるからな。少しづつ詰めていくしかないか」
夜之森栞:「ホテルの新しさに対して、かなり古い感じですね」
小竹木龍之介:「…後、これは関係あるかわからないんだけど」
小竹木龍之介:「一階の突き当たりの鏡が消えてた」
嬬恋七瀬:「…… ……絶対関係ありそうですけど……」
小竹木龍之介:「………」
小竹木龍之介:「そこも含めて、調査していこう!」
木虎ツグミ:「はい!」
嬬恋七瀬:「……そう、ですね……!」
夜之森栞:「調査!待ってました!」
嬬恋七瀬:「君ほんとイキイキしてるね……」
夜之森栞’:目を瞬かせている。
壬生墨佳’:「手分けしようか。でも、くれぐれも無理はしないでくれよ」
壬生墨佳’:「僕の目の届く範囲に居てもらえると助かる。そうじゃなくても最善は尽くすけどな」
壬生墨佳:「すごい音頭取ってくんな……」
嬬恋七瀬:「なんか微妙に違い分かってきた気がするな……」
嬬恋七瀬:「いつもよりさらにムカつく」
龍神ツグミ':「チッ」 冷めた目で9人を見やって、舌打ちを吐いた。
GM:では、ロイスと購入タイム!
嬬恋七瀬:木虎ツグミ ○庇護/不安 でロイス取得
嬬恋七瀬:2DX+3>=15 ボルトアクションライフル
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 7[4,7]+3 → 10 → 失敗
木虎ツグミ:もう一人の自分:尽力/〇嫌悪で取得
嬬恋七瀬:ウ~ン……財産5払って購入!
壬生墨佳:-理想/壬生墨佳/憧憬/嫌悪:○/ロイス
夜之森栞:夜之森栞’/放っておけない○/たしかな過去
壬生墨佳:ボディアーマー狙おう
壬生墨佳:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 4[2,4] → 4 → 失敗
壬生墨佳:全然ダメ!おわり!
木虎ツグミ:こっちもボデマチャレンジ!
夜之森栞:対空ミサイルでも狙ってみよう
木虎ツグミ:1dx+3=>12
DoubleCross : (1R10+3[10]>=12) → 10[10]+3[3]+3 → 16 → 成功
木虎ツグミ:やった!
木虎ツグミ:じゃあカバー役の壬生先輩にトス!
夜之森栞:手配師&キリタニコネクション
壬生墨佳:ありがたく!
夜之森栞:5dx+9>=18
DoubleCross : (5R10+9[10]>=18) → 5[1,2,4,4,5]+9 → 14 → 失敗
夜之森栞:出目が振るわなかった
夜之森栞:キリタニさん曰く「対空ミサイルはその辺に落ちていたりはしませんよ」
GM:ほいほい落ちてたらヤバい…
GM:では、シーンカット!
GM:※今回の特殊ルールについて
GM:こう言った感じでシナリオを進めていくことになります。
GM:抜けとかある可能性はバリバリにあるので、疑問があったらバシバシ聞いてください。
壬生墨佳:登場侵蝕の選択によるシーン中での違いはありますか?
GM:ありません!
GM:これは、ある程度侵蝕を自分でコントロールするためのものですね。
壬生墨佳:あくまで調整のためというわけですね。了解です
嬬恋七瀬:お得機能!
GM:多分シーン数がそれなりに嵩む予感がするので
GM:では、先に情報収集項目を出しておきます。
GM:『魔法の鏡』のみ通常の情報ですね。
GM:そして、☆がついた情報が進行に必須のものとなります。
GM:では、シーンプレイヤーはツグミちゃん。登場自由です。
木虎ツグミ:はーい
木虎ツグミ:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 1[1]+52 → 53
嬬恋七瀬:64+1D5 とりあえず出よう
DoubleCross : (64+1D5) → 64+2[2] → 66
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+1(1d5->1)(侵蝕率:69->70)
壬生墨佳:壬生墨佳の侵蝕率を+2(1d5->2)した
壬生墨佳:現在値書き忘れた……58になりました
GM:判定をどうぞ!
夜之森栞:噂話を最大に活かせる☆『敵』について に挑戦したいかな
壬生墨佳:まず探索判定なんですっけ
GM:あ、そうだそうだ
GM:回避or知覚で7!
GM:成功すれば敵は出ません。
GM:これはラウンドの行動ではない独立した判定なので
GM:この判定を行なった人も情報収集は可能です。
嬬恋七瀬:イージーで難易度下がったりしますか?
GM:良い感じのフレーバーをつけてもらえれば達成値ボーナスがつきます。
嬬恋七瀬:よし!壬生!なんとかしろ!
壬生墨佳:君な……
木虎ツグミ:あ、もしくはツグミが回避で振りましょうか
木虎ツグミ:鋭敏感覚でボーナス付いたりしませんか!GM!
GM:おお、では達成値+2しましょう
木虎ツグミ:それなら7dx+3で振れます!
GM:OK!
GM:どうぞ!
木虎ツグミ:はーい
木虎ツグミ:7dx+3=>7
DoubleCross : (7R10+3[10]>=7) → 9[2,3,3,7,9,9,9]+3 → 12 → 成功
木虎ツグミ:余裕!
GM:余裕のある成功!
嬬恋七瀬:やっぱりツグミは頼りになるな~
壬生墨佳:えらいえらい
夜之森栞:つよい
木虎ツグミ:えへへ
GM:敵性のなんらかの存在を察知し、回避することができました。
GM:えらい!
GM:では、情報収集をどうぞ!
夜之森栞:☆『敵』について 情報:噂話 で
嬬恋七瀬:とりあえず魔法の鏡見ようかなあ
夜之森栞:コネ:噂好きの友人&キリタニコネクション
夜之森栞:4dx+25>=8
DoubleCross : (4R10+25[10]>=8) → 10[1,3,8,10]+3[3]+25 → 38 → 成功
嬬恋七瀬:狂ってる
GM:ひっ
木虎ツグミ:固定値エッグ
GM:そういえば最大達成値指定してなかった
GM:30!30です!
GM:なのでプライズ4!
壬生墨佳:やることなくなりそう
嬬恋七瀬:コネ:UGN幹部
嬬恋七瀬:4DX+2>=6
DoubleCross : (4R10+2[10]>=6) → 10[2,3,5,10]+6[6]+2 → 18 → 成功
GM:すっごい成功
GM:では、順番に開示しましょう。
GM:条件付き情報!
GM:これは、一度プライズを達成すれば
GM:条件を満たした時一緒に開示されます。
GM:周りと同質の存在、ということがわかりました。
GM:さて、ここでルールの修正をさせてください。
GM:プライズ判定は1シーン1項目まで、としましたが
GM:これを1シーン2項目までに修正したいと思います。
GM:ですので、ツグミちゃんと壬生さんはプライズ判定に挑戦可能です。
木虎ツグミ:はーい
GM:挑戦したい項目を決めて、判定をどうぞ!
壬生墨佳:ドッペルだなあ
木虎ツグミ:じゃあ先に壬生さんどうぞ
木虎ツグミ:そっち終わってから考えます
壬生墨佳:ではRCで素振り。
GM:イージーの宣言などはありますか?
壬生墨佳:3dx+13>=9
DoubleCross : (3R10+13[10]>=9) → 10[1,10,10]+6[2,6]+13 → 29 → 成功
壬生墨佳:あっ振っちゃったしいいや……財産は使えるんですっけこれ。
GM:使えます!
GM:なんかすごく高い
壬生墨佳:じゃあ1点突っ込んじゃおっと。財産3→2で30にします。
嬬恋七瀬:やりやがる……
GM:OK!プライズ4取得!
木虎ツグミ:つよい……
GM:以上です。
木虎ツグミ:じゃあこっちはホテルと火事の記録について要人の貸し使って調べます
GM:あっ、ツグミちゃん
GM:今ので項目は上限2個なので
GM:今回は…どうしよう
GM:ともかく未行動ということで!
GM:お願いします!
木虎ツグミ:おっと、了解です
GM:では、情報共有ロールなどをどうぞ!
嬬恋七瀬:「……それで、何か分かった?」靴を脱いで客室のベッドに上がり、自分の荷物を漁りながら。
壬生墨佳:「……半ば分かってたことだけど」
壬生墨佳:「あれらは排除できないらしい」意図的にドッペルゲンガーを除いて話を囲んでいる。
嬬恋七瀬:「……まあ無理やり排除できても、気分的にはアレだけど……」
壬生墨佳:「あくまでこの場のルールに依存するということだ……というか」
壬生墨佳:「普通に攻撃が叶うとしても、敵わないと思うけど……」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「何だよ?ガラにもなく弱気だな」
壬生墨佳:「冷静なだけだよ。戦力差は承知してるとも」
嬬恋七瀬:「ふーん……?」横目で見ながら、プリンを取り出してぺりぺりと蓋を剥がす。
夜之森栞:「性格や存在の背景すら今の自分とは違う以上、その能力が自分と同じと考えるのは」
夜之森栞:「考えが甘いかもしれないって事ですよね」
木虎ツグミ:「確かに、偽物の私の方が私より雷の出力が高いみたいでした」
嬬恋七瀬:「こっちのはオーヴァードですら無いっぽいから楽でいいけどねー」プリンを一口食べる。
嬬恋七瀬:「うわ、ぬるっ……」
壬生墨佳:「……とにかく、まだ詳しいことはわからない。例の廊下の連中のこともあるしな」
壬生墨佳:「あっちを調べれば共通項があるかもな」
嬬恋七瀬:「ああ……何か気配は感じたけど、あれ、何なの」
嬬恋七瀬:「ただのホテルじゃないのは知ってたけどさ…… あ、で、例の鏡だけど」端末を取り出し
嬬恋七瀬:「今は無くなってるけど、昨日のうちに写真撮っといたんだよね」
夜之森栞:「わ、凄い。後でデータ貰えませんか?」
嬬恋七瀬:「ん、送っとく。後でアドレス教えて」
夜之森栞:「いいですよー。都市伝説そのものの写真って貴重なんですよね」
壬生墨佳:「……機密チェックをパスしたらだけどな」
壬生墨佳:「レネゲイドアイテムなら弾かれるぞ」
嬬恋七瀬:「はいはい、お堅いことで」
木虎ツグミ:「それで、どんな感じです?何か分かったことありました?」
嬬恋七瀬:「んー、それで改めて調べてみたけど、特に変わったとこは無いし……」画像を拡大縮小して
嬬恋七瀬:「昨日も別に、誰も何も感じなかったよな?レネゲイドとかさ」
夜之森栞:「ちょっと見ただけですけど、普通っぽかったですね」
嬬恋七瀬:「まあだから、『変わったところはない』ってことが分かった……かな」
壬生墨佳:「マジで外れなのか、巧妙に隠されてるのか」
壬生墨佳:「もしくは“既に効果を使い終えた”とかか……?」
嬬恋七瀬:「そこはまだ何とも。でも、マジで関係無いんだったら」
嬬恋七瀬:「このタイミングで失くなるってのもおかしいよな」
夜之森栞:「噂になるくらいですから。それ自体が特別でなくても、何かの条件を満たすスイッチの可能性は」
夜之森栞:「ないとは言えないんじゃないですかねー」
木虎ツグミ:「それに、私達とおんなじ姿の偽物が出てきてるんですもんね」
木虎ツグミ:「鏡が切欠っぽそうな感じはします!」
壬生墨佳:「……やっぱり、ここ自体のことを調べなきゃだな」
壬生墨佳:「あれの来歴も何も分かっちゃいないんだ」
嬬恋七瀬:「ああ。あのドッペル連中もどうにかしないとだし……」
夜之森栞:「ま、何もわからないって時は」
夜之森栞:「少し問題を整理してみると良いかもしれませんよ」
夜之森栞:「推理小説の基本ってヤツですね」
壬生墨佳:「問題その1。脱出不可能な状況」
壬生墨佳:「火力での破壊・空間転移での対処は不可能」
夜之森栞:「そうです、そんな感じ」
木虎ツグミ:「問題その2が……偽物達ですかね?」
壬生墨佳:「ああ。問題その2が、僕らの似姿の跋扈」
壬生墨佳:「現状で大体は敵対意志はないが、撃破は不可能」
夜之森栞:「名探偵曰く『問題とは言葉にして見ると意外と単純になる物なのだよ』という事です」
夜之森栞:「問題1についてですが」
壬生墨佳:「うん。何?」
夜之森栞:「それは何に起因するか、となると『状況』というより『場所』ではないかと思うんですよね」
嬬恋七瀬:「ていうと、このホテル?」
夜之森栞:「普段は空き地であり、突如として存在したりするあり得ざる場所」
夜之森栞:「そう、このホテル」
夜之森栞:「異常な場所であるから脱出できない」
夜之森栞:「脱出するにはホテルそのものについて調べる必要があるのではないでしょうか」
嬬恋七瀬:「なるほどね。そりゃそうだ」
壬生墨佳:「そうだな。脱出できないことがそもそもの異常性じゃないんだろう」
壬生墨佳:「多分、悪夢のほうが本体だ」
木虎ツグミ:「このホテルに泊まると悪夢を見て、そのせいで偽物が出てきたりホテルから出られなくなってる、って感じです?」
夜之森栞:「関連はあると思います」
夜之森栞:「ただ、それが直結しているかはまだ、不明ですので」
夜之森栞:「悪夢を問題3として分けておくのが良いのではないでしょうか」
壬生墨佳:「宿泊施設だからな。その機能に起因した異常性が核だというのは、妥当に聞こえるし」
嬬恋七瀬:「そうだね。えーと、あとの問題は……?……SNSにログインできないとか……?」
壬生墨佳:「それも脱出不可能と一緒だろ……」
壬生墨佳:「問題4は廊下の怪物どもだ」
嬬恋七瀬:「ああ、それがあった」
夜之森栞:「そうですね」
夜之森栞:「明らかに今までの問題とは別な存在だと思います」
木虎ツグミ:「偽物と違って話したり出来る感じでもないですもんね」
嬬恋七瀬:「まだ直接見てないけど、そんなヤバい感じ?」
壬生墨佳:「仕掛けてみてもいいかもしれないけど」
壬生墨佳:「数の総数がつかめない。消耗は避けたいところだ」
嬬恋七瀬:「確かになあ。ていうか、大問題じゃん」
夜之森栞:「戦って得られる利益が確定でない以上、仕掛けるより避ける方が賢明かもしれませんねー」
木虎ツグミ:「それに、音で聞いただけですけど大分強い奴も交じってると思います!」
木虎ツグミ:「廊下一杯に詰まりそうなくらい大きい奴とか居るっぽいですし!」
嬬恋七瀬:「ええ……?めっちゃヤバいじゃん……」
嬬恋七瀬:「ホテルに閉じ込めて怪物に食い殺させるのが目的なのか? それなら分かりやすいんだけどな」
夜之森栞:「ま、都市伝説の怪異に正面から立ち向かうのは。経験上おススメできませんねー」
嬬恋七瀬:「それこそ撃っても効かないかもだしなあ」
夜之森栞:「単純に危害を加える為だけの理不尽存在ってパターン良くあります」
壬生墨佳:「なんでそんなのの経験値があるんだ……」
嬬恋七瀬:「普段何してんの……?」
夜之森栞:「えー…気になる事があれば見に行ってみる…とか」
夜之森栞:「噂話ってこう、確認したくなるじゃないですかー」
夜之森栞:「なりません?」
嬬恋七瀬:「なるけど……君の場合バイタリティがおかしいんだよな……」
壬生墨佳:「それは任務だからかな僕ら……?」
木虎ツグミ:「確かに、任務じゃなくて自分から行くことってあんまり無いです!」
夜之森栞:「うーん、何ていうんでしょう。台風がきたらワクワクして色々見に行きたくなる感じっていうか」
夜之森栞:「誰も見た事のないものを見たいっていうか」
壬生墨佳:「うん、それ止められるよな」
嬬恋七瀬:「君はそれで暴風圏まで行くよね……?」
木虎ツグミ:「あ、それは確かに!」
木虎ツグミ:「私もお父さんに止められたし、お母さんに怒られました!」
嬬恋七瀬:「ツグミ!駄目!」
嬬恋七瀬:「危ないから!」
壬生墨佳:「ツグミ、絶対やるなよそれ」
木虎ツグミ:「は、初めて見た時だけですよ!今はちゃんと分かってます!」
嬬恋七瀬:「……まあとにかく、もっと調べてみるしかないか」
壬生墨佳:「ああ。3日目は御免だ……」
夜之森栞:「うーん、楽しいんですけどね」
壬生墨佳:「君なあ!」
嬬恋七瀬:「これで能力はあるからタチが悪いよな……」
壬生墨佳:「この子一回どっかで教育するべきじゃないの……!?」
夜之森栞:「まあ、それは置いておいてですね!」
夜之森栞:「『ホテル』と言う場所、『偽物』という存在、『悪夢』という現象、『怪物』という脅威」
夜之森栞:「これらが私たちの前に立ち塞がる謎というわけでーす」
壬生墨佳:「ゲーム気分かなんかだろこれ……?」
嬬恋七瀬:「中盤で死ぬタイプってよく言われない?」
夜之森栞:「ネット通販の常連さんのキリタニさんも良く言っているんですが」
夜之森栞:「難攻不落の大きな問題は小さく小分けすることで切り崩すことができるんだぞうです」
夜之森栞:「ええー、死にたくないですー」
夜之森栞:「私はどちらかというと死にそうだけど死なない意外性の方が好きだなあ」
嬬恋七瀬:「……まあ、それは言えてる。一個ずつどうにかしていくか」
嬬恋七瀬:「変なことして死なないでって言ってんの……!」
木虎ツグミ:「分かることから一個ずつ!ですね!」
壬生墨佳:「デカルトか……」
壬生墨佳:「人の考えを本当に理解するには、言葉ではなく行動に注意を払え」
壬生墨佳:「僕らがどうにか手綱を握るしかないよこいつはもう……」
壬生墨佳:「ツグミの両親役みたいなもんだ」
嬬恋七瀬:「……ちゃんと握らないとああなるってこと……?」
木虎ツグミ:「嬬恋先輩がお父さんで、壬生先輩がお母さんってことです?」
嬬恋七瀬:「そっ……そういう事は言ってない!!」
壬生墨佳:「ママの方がちゃんとしてるんだろ、木虎家は」
壬生墨佳:「じゃあそっちだろ」
嬬恋七瀬:「……!? ……!!?」
嬬恋七瀬:二人を交互に見て顔を上気させる。
木虎ツグミ:「はい!お母さんはすっごくしっかりしてて、たまにお父さんのこと叱ったりしてます!」
木虎ツグミ:「あとお父さんと嬬恋先輩、たまにちょっとだけ似てるので……そのイメージで!」
嬬恋七瀬:「……似てる……?そうなの?」
嬬恋七瀬:「どういうところが?」
木虎ツグミ:「あ、えーっと……」
木虎ツグミ:ちょっと言っていいか迷うように首を傾げて。
木虎ツグミ:「壬生先輩について話してたときの嬬恋先輩が、お母さんのこと話してる時のお父さんとちょっと似てるなあって」
嬬恋七瀬:「……………………」
嬬恋七瀬:「そっ…………ういえば……まだ調べてないところがあったような気がしてきたな」
嬬恋七瀬:「忘れないうちに調べないと。うん。じゃ、急ぐから。じゃ」
嬬恋七瀬:言って、早足で部屋を出ていく。
嬬恋七瀬:ベッドに上がる時に脱いだ靴をそのまま忘れていく。
夜之森栞:「私のお父さんが出ていってしまいました」
壬生墨佳:「怪物いるつってたろ……!?」
木虎ツグミ:「あれ?嬬恋先輩、靴忘れてますよ!嬬恋先輩ー!?」
夜之森栞:「どうしましょう。お母さん」
壬生墨佳:「栞はああいう勝手な奴になっちゃだめだからな……!」
夜之森栞:「はーい」
木虎ツグミ:「ええっと、とりあえず追っかけます?」 嬬恋先輩の靴を手に取って。
GM:ロイス・購入タイム!
壬生墨佳:-問題児/夜之森栞/庇護/脅威:○/ロイス
嬬恋七瀬:ロイス保留でボデマ!
嬬恋七瀬:2DX+3>=12
DoubleCross : (2R10+3[10]>=12) → 10[1,10]+3[3]+3 → 16 → 成功
嬬恋七瀬:装備して以上!
木虎ツグミ:こっちもロイス保留でボデマチャレンジ
木虎ツグミ:1dx+2=>12
DoubleCross : (1R10+2[10]>=12) → 5[5]+2 → 7 → 失敗
木虎ツグミ:失敗!以上!
夜之森栞:お父さん?/嬬恋七瀬/頼れる○/マネしない
夜之森栞:対空ミサイル落ちてないかなー
壬生墨佳:ジュラルミンシールドを。
夜之森栞:手配師&キリタニコネクション
壬生墨佳:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 10[2,10]+7[7] → 17 → 成功
壬生墨佳:買えた!装備!
夜之森栞:5dx+9>=18
DoubleCross : (5R10+9[10]>=18) → 10[6,7,7,8,10]+5[5]+9 → 24 → 成功
嬬恋七瀬:落ちてた……
夜之森栞:キリタニさん「荷物の中をちゃんと確認しよう、忘れたと思っても意外と持ってたりするぞ」
木虎ツグミ:落ちてちゃダメでしょそんなの
木虎ツグミ:キリタニさん!?
壬生墨佳:キリタニ!
GM:キリタニィ!
GM:では、シーンを終了します!
GM:引き続き情報収集シーンです。
GM:シーンプレイヤーはツグミちゃん。登場自由です。
木虎ツグミ:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 8[8]+53 → 61
嬬恋七瀬:66+1D5
DoubleCross : (66+1D5) → 66+5[5] → 71
壬生墨佳:侵蝕率を+5(1d5->5)(侵蝕率:58->63)
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+5(1d5->5)(侵蝕率:70->75)
GM:判定前に!
GM:難易度9で回避or知覚判定!
壬生墨佳:《壁抜け》で敵を回避しながら、《テスクチャーチェンジ》で壁のない所に壁を作って見せて交戦を避けます。
GM:OK,+4!
壬生墨佳:知覚!
壬生墨佳:4dx+4>=9
DoubleCross : (4R10+4[10]>=9) → 8[4,5,6,8]+4 → 12 → 成功
GM:成功!
壬生墨佳:OK!ありがとうボーナス……
GM:うまいこと謎の怪物たちを欺き回避することができました。
GM:では、改めて情報判定をどうぞ!
壬生墨佳:夜之森さん以外で敵についてを試していって
壬生墨佳:誰かが10超えたらホテルと火事の記録狙いかな?
嬬恋七瀬:そうですね
木虎ツグミ:了解です
夜之森栞:OK
嬬恋七瀬:じゃあよわよわ噂話で敵について いきます コネ使用
嬬恋七瀬:4DX>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 9[2,2,8,9] → 9 → 成功
嬬恋七瀬:ンンン
嬬恋七瀬:財産1あるが……どうしようかな……
壬生墨佳:こっちで振ってみてからでいいかも?
壬生墨佳:向こうは安泰だろうし……
嬬恋七瀬:ですね
木虎ツグミ:じゃあ次ツグミ行きます
木虎ツグミ:要人の貸し使用して噂話で敵について判定!
木虎ツグミ:5dx=>8
DoubleCross : (5R10[10]>=8) → 10[3,4,5,8,10]+3[3] → 13 → 成功
木虎ツグミ:回った!
夜之森栞:ヤッター
嬬恋七瀬:えらいぞ~
壬生墨佳:ツグミはえらいなあ
GM:情報はまだロックされてますので引き続き判定をどうぞ!
夜之森栞:じゃあ ☆ホテルと火事の記録
夜之森栞:情報:噂話 コネ:噂好きの友人&キリタニコネクション
夜之森栞:4dx+25
DoubleCross : (4R10+25[10]) → 7[2,7,7,7]+25 → 32
壬生墨佳:ヤッバ
嬬恋七瀬:ヤバすぎる
壬生墨佳:やることなくなった
木虎ツグミ:強すぎだなあ
GM:では順番に開示していきます。
GM:新たな判定項目が追加されます。
GM:ホテルには、食糧が一通り揃っていた。
GM:キッチンも使用可能な状態。飲食には困らなさそうだ。
壬生墨佳:「ちょっとキッチンの設備は貧弱だけどさ」
壬生墨佳:「まあ、僕にかかれば関係ない」《万能器具》で幾つも調理機材を誂えている。
嬬恋七瀬:「頼もしい限りで」
嬬恋七瀬:「これは?どこ運べばいいの」他の部屋から食材を抱えてくる。
壬生墨佳:「ああ、じゃあそっちに。あ、これだけすぐ使うわ」抱えたところから食材を引っこ抜く。
壬生墨佳:「しかしこれ、住む分には全く困らないな……」
壬生墨佳:「あとこれ開けて」缶詰を一缶手渡す。
嬬恋七瀬:「はいはい」缶切りを取り出しながら、チョコレートをつまみ食いで口に放り込む。
嬬恋七瀬:「これでネットさえ通ってればなあ」
壬生墨佳:「まあそれはなあ」同意の色。ギークなので。
嬬恋七瀬:「あと怪物もいなければ……」
壬生墨佳:「それもなあ」同意の色。ひ弱なので。
嬬恋七瀬:「で?これで何作るの?」食材を眺めて
壬生墨佳:「適当にざっと炒めるの煮込むのくらいのつもりで居たけど……なんかリクエストある?」
壬生墨佳:「僕なら多分別に何でも作れるけど?」
嬬恋七瀬:「んー……」
嬬恋七瀬:「何でも……って言うと逆に困るよな」
壬生墨佳:「分かってんじゃん」
壬生墨佳:「好きなものとかないの?」
嬬恋七瀬:「好きなものね……自炊しないからなー……」作れる彼女に作ってもらうか外食しかしない。
嬬恋七瀬:「じゃあ、この辺の肉とか使って……野菜炒めとか。ツグミがいるからあんま辛くないやつ」
壬生墨佳:「ツグミ、辛いの苦手なんだっけ?」
壬生墨佳:「なんか激辛平気でいきそうなイメージあるんだけど」
嬬恋七瀬:「どうだっけ?勝手なイメージかも」言いつつハムをつまみ食いしている
嬬恋七瀬:「あっちのツグミは好きそうだけどな」
壬生墨佳:「いやまあ僕得意じゃないし辛くするつもりはないけど……あっこら!」
壬生墨佳:手をはたく。
嬬恋七瀬:「いてっ」
壬生墨佳:「人が作ってるのにそれで腹満たしたりするやつがあるか?」
嬬恋七瀬:「いいじゃんかよ一杯あるんだし……あ、そういう問題……」
嬬恋七瀬:素直に手を引っ込める。
嬬恋七瀬:「……お前、料理得意だよな」
壬生墨佳:「まあな……何でも得意だからなあ」
嬬恋七瀬:「はいはい…… ……好きなの?作るの」
壬生墨佳:「ああ。僕は僕が出来ることをすることが好きだからな」
壬生墨佳:「大体何でも好きってことだけど」食材を炒めていく。
嬬恋七瀬:「……ふーん……?」その手元を眺めながら
嬬恋七瀬:「何か、分かるような分かんないような理屈」
壬生墨佳:「まあ実際楽しいもんだぜ?」
壬生墨佳:「やる?」
嬬恋七瀬:「ええ……?ボク?」
壬生墨佳:「色変わるまで焦げ付かないようにやるだけだからさ」
壬生墨佳:「その間に僕ほかの一品作れるし」
嬬恋七瀬:「えー……? ダメにしちゃったら勿体ないだろ」自信の無い表情。
壬生墨佳:「そしたら僕らで消費するからいいよ。君のリクエストだろそれ」
嬬恋七瀬:「…… ……じゃあ、そこまで言うなら、やる」ジャケットを脱ぎ、シャツの裾を捲る。
壬生墨佳:「ちょっと待って」首元に手を回す。
嬬恋七瀬:「お、え、何何何」
壬生墨佳:《ウォーキングクローゼット》。エプロンをどこからか取り出して着せる。
壬生墨佳:その後腰に手を回して、後ろで結んで。
壬生墨佳:「似合ってるぜ?」冗談めかして。
嬬恋七瀬:「…………」エプロンに触れて。
嬬恋七瀬:「……ほんと何でも出来るな、お前」
壬生墨佳:「知ってる」
嬬恋七瀬:「アレみたいだな、アレ」
嬬恋七瀬:「ドラえもん」
壬生墨佳:「のび太くんは表現が貧困なんだよ」
嬬恋七瀬:「はぁ!?褒めてんだろ!」
壬生墨佳:「射撃の腕が一人前ってことだよ」
嬬恋七瀬:「え、のび太くんってそうなの?」言いつつ、些か過剰に真剣な視線をフライパンに注ぐ。
壬生墨佳:「知らないのかよ……お勉強が出来ないところもそっくりだが……」
嬬恋七瀬:「ボクは出来ないんじゃないし。しないだけだし」
壬生墨佳:「やれてから言うんだよそういうことは」
壬生墨佳:「てか、そんなに熱い視線を送っても火力にはならないぜ。もっと気楽にやんなよ」
嬬恋七瀬:「わ、分かってるよ……!」野菜炒めをかき混ぜる。
嬬恋七瀬:「さっきの話」
嬬恋七瀬:「逆に、お前が好きじゃないことって、何?」
壬生墨佳:「……」適当にソースを作りながら。
壬生墨佳:「……戦い」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「………………」
嬬恋七瀬:「……ん?」
嬬恋七瀬:怪訝な顔。
嬬恋七瀬:「え?それだけ?」
壬生墨佳:「? なんか変なこと言ったか?」
壬生墨佳:「だけって……」
嬬恋七瀬:「他には?」
壬生墨佳:「他?いや戦いってだいぶデカいと思うけど……気になんないのか別に」
嬬恋七瀬:「はぁ……!?どんだけ自信満々だよお前……」
嬬恋七瀬:「もっとあるだろ出来ないこと!例えば……」
嬬恋七瀬:「…………! …………?」
嬬恋七瀬:「謙虚さとか……?ボクに優しくするとか……」
壬生墨佳:「大得意だろ……」
嬬恋七瀬:「ウソつけよ!全然出来てないから!」
壬生墨佳:「じゃあそれが苦手でいいや。苦手苦手」
嬬恋七瀬:「うわっマジでムカつく奴だなこいつ……!」
壬生墨佳:「いや、まあ。いくらでもあるよ」
壬生墨佳:「苦手なことなんてさ……出来なかったことだって沢山ある」
壬生墨佳:「……じゃなきゃ、あんなのが出てくることはない」
嬬恋七瀬:「……あんなのって……」もう一人の壬生墨佳を思い浮かべる。
壬生墨佳:「……あれさ。どう思った?」
嬬恋七瀬:「あれか。なんか、お前の進化版みたいなやつ」
嬬恋七瀬:「どうって……」
嬬恋七瀬:「すごいよな。なんか、完璧超人?みたいな感じ」
嬬恋七瀬:「頼りになるし、弱点無しって感じだな」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……そっか」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……僕も、ああいう風にあれればよかったんだけど」
嬬恋七瀬:「……は?何だよそれ」
嬬恋七瀬:「マジで言ってんの」
壬生墨佳:「……いや、分かってるよ」
壬生墨佳:「バカなことだ」
壬生墨佳:「そんな事を考えても仕方がない。知ってるよ」
壬生墨佳:「あんな幼稚な夢想をしても、何にもならない」
壬生墨佳:「ドラえもんの落書きだよ、あんなの」
壬生墨佳:「ひどい悪夢だ」
嬬恋七瀬:「そういう話じゃない」
嬬恋七瀬:「ボクは嫌だぞ、あんなの」
壬生墨佳:「……はあ?」
嬬恋七瀬:「何だよ、さっきから聞いてれば。まるでお前があいつの下位互換みたいな言い方しやがって」
嬬恋七瀬:「あんなのになりたいのかよ、お前」
壬生墨佳:「……そうだよ!悪いかよ!」
壬生墨佳:「……知ってるよ!なれないってことは!」
嬬恋七瀬:「ならなくていいって言ってんだよ!」
壬生墨佳:「……っ」
嬬恋七瀬:「あれは確かに何でも出来る、欠点も弱点も無い、お前の理想かもしれない」
嬬恋七瀬:「でも、もしお前があいつなら」
嬬恋七瀬:「ボクは好きになんてならなかった」
壬生墨佳:「……は?意味が分かんないんだけど」
壬生墨佳:「僕の欠点をあげつらって喜んでるってことか?」
嬬恋七瀬:「違うよ」
嬬恋七瀬:「お前のほうが強いからだろ」
嬬恋七瀬:「マジで分かんないわけ?」
壬生墨佳:「強くないだろ……?」
嬬恋七瀬:「それ」
嬬恋七瀬:「そういう話」
嬬恋七瀬:壬生さんを指差して言う。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……あのさ」
壬生墨佳:「その……」
壬生墨佳:こちらも指をさす。
壬生墨佳:「焦げてる……」
嬬恋七瀬:「は?何が……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「あーっ!焦げてる!!」
嬬恋七瀬:「うわわわわ……!え!?これセーフ!?何!?元に戻んの!?」
壬生墨佳:「いや……」
壬生墨佳:「そういうのは僕苦手だから……」
嬬恋七瀬:「あるだろ!何か!タイムマシン?とか……」
壬生墨佳:「あるわけないだろ?バカか!?」
壬生墨佳:「あったらとっくに使ってるっての!」
嬬恋七瀬:「何だよ何にも出来ないじゃんかよ!」
嬬恋七瀬:「不便なドラえもんだな……!」
壬生墨佳:「はあ?じゃあ向こうに頼み込んだらどうだ!?」
壬生墨佳:「自分のいつもの不始末の処理をさ!しょうがないって言ってくれるんじゃないか!」
木虎ツグミ:二人が口論を始めると同時に、バタン!と大きな音を立てて扉が開く。
木虎ツグミ:「ただいま戻りましたー!てあれ、なんか焦げ臭くないです?」
小竹木龍之介:その後ろから入ってくる。
嬬恋七瀬:「お前な……!ボクは……! ……あ……」
小竹木龍之介:「あ、ただいま。あちゃー……」
小竹木龍之介:「二人とも大丈夫だった?火傷とかしてない?」
壬生墨佳:「……こ、こいつが失敗しただけ!」
嬬恋七瀬:「お……お前の監督不行き届きだろ!」
小竹木龍之介:「大丈夫、焦がしちゃうこと僕もいまだによくあるし」
夜之森栞:「ありますよねー」
夜之森栞:「何かしながらの料理だと、ついコゲちゃったりして」
小竹木龍之介:「そうそう。だから二人とも気にしないで大丈夫だよ」
夜之森栞:「でもでも、コゲてない所だけ移し替えれば意外と何とかなります」
夜之森栞:「焦げた所が混ざっちゃわなければ意外と大丈夫なはずです」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……ま、そうだな」
嬬恋七瀬:「……」ばつが悪そうに。
壬生墨佳:「食材は沢山あるんだ。とりあえず何か入れよう」
小竹木龍之介:「僕たちも手伝うよ。色々わかったこともあるし」
小竹木龍之介:「食べながら情報を整理しよう」
木虎ツグミ:「はーい!私、お皿とか取ってきます!」
嬬恋七瀬:「はい……」小声で頷く。
夜之森栞:「お湯あります?茶葉は色々持ってるんですよ」
夜之森栞:「お父さんはお茶を淹れてください」
嬬恋七瀬:「君のお父さんになった覚えはない……」言いつつ、お茶の用意をしていく。
GM:そうして、見る間に食卓の準備は整った。
小竹木龍之介:「じゃあ、いただきます」
木虎ツグミ:「いただきます!」
嬬恋七瀬:「……いただきます」
壬生墨佳:「……頂きます」
夜之森栞:「いただきまーす」
嬬恋七瀬:「…… ……えーと……それで、どんな感じ」焦げた野菜炒めをもそもそ食べている。
小竹木龍之介:「色んなことがわかって来たよ。ね?」
小竹木龍之介:もぐもぐと煮物を食べ、飲み込んでから話す。
木虎ツグミ:「んん……はい!」 慌てて口の中の分を飲み込んで。
木虎ツグミ:「えっとまず、このホテルには今二体のジャームが居るみたいです!」
壬生墨佳:「……その可能性、あんまり考えてなかったな」
夜之森栞:「はむはむ」
壬生墨佳:「そうか、そうだな。これだけの出力なら、複数でも驚きじゃあない」
木虎ツグミ:「片方が悪夢を見せてるジャームで、もう片方がそれを実体化させてるジャーム」
木虎ツグミ:「ホテルとか偽物とかは実体化させるジャームによって出現したっぽいです!」
嬬恋七瀬:「相棒ってこと?厄介だな……」
夜之森栞:「無関係と言う事は無さそうですね」
木虎ツグミ:「悪夢を見せてる方は、悪意とか敵意があるっていうよりそういう存在なんだと思います」
木虎ツグミ:「怪物とかも見つかったら危ないでしょうけど、積極的にこっちを探してる感じはしないですし」
壬生墨佳:「それこそ鏡みたいなものってことか」
夜之森栞:「その二体が協力関係にあるのか、或いは一方が利用しているだけなのか」
木虎ツグミ:「あ、あと!その実体化させるジャームなんですけど、偽物達の中に紛れてるみたいです!」
嬬恋七瀬:「……え、マジ? ボクらのってことだよな?」
小竹木龍之介:「うん。そうみたいだ」
夜之森栞:「それってかなり重要なんじゃ」
木虎ツグミ:「はい!具体的にどの人の偽物かまでは分かりませんでしたけど……」
壬生墨佳:「……5人のどれかってことか」
嬬恋七瀬:「ともかく、そいつらを見つけ出して倒せばいいってことだな?」
嬬恋七瀬:「偉いぞツグミ、すごいお手柄」
木虎ツグミ:「えへへ……小竹木さんと一緒でしたから!色々調べられました!」
小竹木龍之介:「ツグミちゃんが頑張ったからだよ」
壬生墨佳:「あとはどう見つけ出すかだな」吸い物を啜って。
壬生墨佳:「材料が少ないと調理法(アプローチ)も限られる。特定は容易なことじゃあない」
夜之森栞:「むぐむぐ」スープの中の具を一生懸命噛んでいる
夜之森栞:ごくり
夜之森栞:「私の方はですね」
夜之森栞:「調べたというより思い出したんですけれど」
夜之森栞:「随分と昔の噂話なので、忘れてたと言うか」
夜之森栞:「ちょっと今の噂とイメージが違ったのと、探検のワクワク感でつながらなかったと言うかですね」
夜之森栞:「ここって、ひょっとすると『呪いのホテル』なんじゃないかなーって」
嬬恋七瀬:「…………?」
嬬恋七瀬:「そうだけど?」
夜之森栞:「20年くらい前に流れた噂話なんですよ」
夜之森栞:「『呪いのホテル』って」
嬬恋七瀬:「え、マジ?そんな前から?」
壬生墨佳:「20年って……」
壬生墨佳:「“起源大拡散”の頃ってことか?」
夜之森栞:「20年くらいまえに火事で焼失したホテルがありまして」
夜之森栞:「建物は焼失して更地になったんですけどー」
夜之森栞:「その跡地に立ったビルにはアクシデントが次々と起こってテナントが去って行き」
夜之森栞:「結局は更地になった空き地が残ったんですって」
夜之森栞:「だから通称『呪いのホテル』っていうんですけど」
嬬恋七瀬:「……その火事になったホテルってのが……」部屋を見回す。
木虎ツグミ:「そことここが、おんなじホテルかもしれないってことです?」
夜之森栞:「ホテルの名前は噂から抜け落ちてあまり知られていなかったんですけど」
夜之森栞:「そう言えば、以前頑張って調べたときに見た名前がルナライトブルー・ホテル」
小竹木龍之介:「……僕も聞いたことなかったな……」
壬生墨佳:「まあ、よくあるような噂ではあるといえばそうだけど……」
壬生墨佳:「しかし、流石に無関係では無さそうだなそれ」
夜之森栞:「偶然同じ名前って事は流石にないかなって思いますね」
小竹木龍之介:「ここで見つかったポスターも古い感じだったしね」
小竹木龍之介:「年代的にも一致するんじゃないかな」
壬生墨佳:「受付とか変わった構造なのも、昔のホテル特有ってことか……」
木虎ツグミ:「なるほど!納得です」 うんうんと頷く。
嬬恋七瀬:「…………」
小竹木龍之介:「………」
嬬恋七瀬:「で、でも、それが悪夢だとかニセモノだとか怪物とかと、どう結びつくんだろうな」
壬生墨佳:「焼死者のレネゲイドビーイングとか……?」
嬬恋七瀬:「エグそうで戦いたくないな、それ……」黒焦げの野菜炒めに視線を落として。
壬生墨佳:「まあ、だったら火に反応しそうなものではあるか……?」
小竹木龍之介:「そこはまだ、わからないけど」
小竹木龍之介:「でもそのホテルの焼失、いかにも何かありそうだよね」
壬生墨佳:「とはいえ、外から調べたいもんですね、そういうの」指先にパチリと静電気を鳴らして。
小竹木龍之介:「ここからじゃネットワークも使えないしね…」
壬生墨佳:「ここだとかなり動きが制限されるんだよな僕も、ツグミも」
木虎ツグミ:「そうですね、私の電波も通じないですし……」
嬬恋七瀬:「……ただの火事じゃないってことですか?」
小竹木龍之介:「ただの火事かもしれないし、そうじゃないかもしれない」
小竹木龍之介:「彼らが火事の原因かもしれないし、火事が彼らの原因かもしれない」
壬生墨佳:「ああ、彼らが火をつけた側かもしれないのか……」
壬生墨佳:「やっぱり、まだ可能性は絞りきれないってことか」
小竹木龍之介:「支部長も言ってたけど」
小竹木龍之介:「調査っていうのはまだ確定してない事実を調べるってことだから」
小竹木龍之介:「色んな可能性を浮かべたままにしておきたいよね」
小竹木龍之介:「完全に受け売りだけど……」
夜之森栞:「噂って似たような噂や派生した亜種とか色々あるのでー」
夜之森栞:「ちょっと関係するものが無いか思い出してみますね」
嬬恋七瀬:「君は何か頼もしすぎて怖いんだよな……」夜之森さんに
夜之森栞:「そうですか?」
壬生墨佳:「頼もしければ頼もしいほどいいだろ……?」
壬生墨佳:「君の言う事は、全然理解できない」
小竹木龍之介:「……」
木虎ツグミ:「そうですよ!今だって、こんな大事そうな話思い出してくれましたし!」
嬬恋七瀬:「別に軽い冗談だろ?それに、理解してくれなんて言ってない」
木虎ツグミ:「……?」
壬生墨佳:「あっそう。じゃあしない」
夜之森栞:「まあ怖いっていうのは昔は良く言われましたし」
夜之森栞:「えへへ、まあ気にしてないですよー」
小竹木龍之介:「んん、多分七瀬くんもそういう……悪気はなかったんだよね」
嬬恋七瀬:「……ごめん。そういうつもりじゃ……」
嬬恋七瀬:「……すいません、顔洗ってきます」
嬬恋七瀬:言って、足早にその場を出ていく。
壬生墨佳:「おい……」
壬生墨佳:「……何なんだよ……」
小竹木龍之介:「墨佳ちゃんも……どうしたの?」
壬生墨佳:「どうしたって、何がですか」
小竹木龍之介:「なんか少し、ムキになってる気がしたから」
小竹木龍之介:「大丈夫かなって」
壬生墨佳:「……いつもの事ですよ」
壬生墨佳:「僕ら、ずっとこうだ」
壬生墨佳:「……未だに」
小竹木龍之介:ツグミちゃんの方を見る。
木虎ツグミ:「……」 壬生先輩と嬬恋先輩が歩いて行った方を交互に見て、少し心配そうに眉根を寄せている。
小竹木龍之介:「じゃあ、あまり口は出さないけど」
小竹木龍之介:「でも、気がかりなことがあるなら早めに解消しておいてくれ」
小竹木龍之介:「……特に君たちは、バディなんだから」
小竹木龍之介:普段より、やや固い。エージェントとしての口調で。
壬生墨佳:「……うん。分かってる」手許に残した、焦げた野菜炒めを口に運んで。
壬生墨佳:「分かってる」
夜之森栞:「とりあえず、ご飯を食べて片づけしちゃいましょう」
夜之森栞:「何か違う事をやってると意外と良い事を思いついたり気がまぎれたり」
夜之森栞:「落ち着いたりしますよ」
小竹木龍之介:「……そうだね」
小竹木龍之介:「ありがとう、栞ちゃん」
小竹木龍之介:「片付けよっか」
GM:ロイス・購入タイム!
嬬恋七瀬:ロイス保留で……メイド服かな
壬生墨佳:ロイスは保留で、メイド服を狙います。
嬬恋七瀬:2DX+3>=20
DoubleCross : (2R10+3[10]>=20) → 9[4,9]+3 → 12 → 失敗
壬生墨佳:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 9[3,6,9] → 9 → 失敗
嬬恋七瀬:以上!
壬生墨佳:おわり!
木虎ツグミ:こちらもメイド服チャレンジ!
木虎ツグミ:2dx+2=>20
DoubleCross : (2R10+2[10]>=20) → 2[2,2]+2 → 4 → 失敗
木虎ツグミ:だめー、以上!
夜之森栞:ボルトアクションライフル
夜之森栞:2dx+6
DoubleCross : (2R10+6[10]) → 7[6,7]+6 → 13
夜之森栞:惜しい
GM:では、シーンカット!
GM:情報収集も佳境!
GM:登場自由!
嬬恋七瀬:71+1D5 出!
DoubleCross : (71+1D5) → 71+4[4] → 75
木虎ツグミ:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+4[4] → 65
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+3(1d5->3)(侵蝕率:75->78)
GM:では、順番に処理をしていきましょう。
GM:ワンダリングモンスター!難易度11で回避or知覚!
木虎ツグミ:じゃあツグミが回避で行きます!
GM:どうぞ!イージーのボーナスは前と同様!
木虎ツグミ:はーい
木虎ツグミ:8dx+3=>11
DoubleCross : (8R10+3[10]>=11) → 9[2,5,5,6,7,8,8,9]+3 → 12 → 成功
GM:成功!
木虎ツグミ:よしよし!
GM:では、情報収集なんですが
GM:GMからお詫びがあります
GM:前回、ホテルのプライズを数え間違えてて
GM:プライズ4の情報を出し忘れていました。
GM:先にそちらをお出しします。
GM:そして現在挑戦できるのは
GM:です!
GM:ホテルはあと2つですね、プライズ
GM:情報が新たに出現する気配もあるので
GM:それを踏まえて判定をどうぞ。
木虎ツグミ:それならツグミと嬬恋先輩で先にホテルと火事の記録行きましょうか
嬬恋七瀬:そうですね
嬬恋七瀬:コネUGNで火事!
GM:どうぞ!
嬬恋七瀬:あ、じゃあ先にツグミちゃんに振ってもらって
嬬恋七瀬:10行かなかったら悪夢の効果使おうか
木虎ツグミ:分かりました
木虎ツグミ:ならコネも温存して振ろうかな
GM:回想ボーナスは判定前なので
GM:それだけ気をつけて!
嬬恋七瀬:はい!
木虎ツグミ:ではコネなし素振りでいきます
木虎ツグミ:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[4,9]+1 → 10
GM:プライズ2!
嬬恋七瀬:いけた!
GM:開示します!
GM:『鹿野島姉妹』をクリアすることで、『鏡の正体』の難易度が-10されます。
嬬恋七瀬:じゃあとりあえず鹿野島姉妹いこうかな コネUGN
嬬恋七瀬:4DX+2>=8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 10[2,6,8,10]+6[6]+2 → 18 → 成功
GM:すごい成功
GM:開示!
GM:情報は以上で全てクリア!
GM:尚、未行動でラウンドを終えた分、経験点にボーナスが入ります。
嬬恋七瀬:ヤッタネ
GM:悪夢回想はまた別途やっていきましょう。
木虎ツグミ:はーい
GM:では、ロールをどうぞ!
嬬恋七瀬:扉を開けて、ツグミと一緒に部屋に戻って来る。
夜之森栞:「おかえりなさい」
木虎ツグミ:「ただいま戻りました!……あれ?夜之森さんだけですか?」
嬬恋七瀬:「ただいまー……」室内を見回して「……あいつは?」
夜之森栞:「小竹木さんと調査にでられましたね」
嬬恋七瀬:「ふーん……」椅子に腰を下ろし「そう」
嬬恋七瀬:「時間掛かりそうなら話しちゃうか。こっちはかなり収穫あってさ。な、ツグミ」
木虎ツグミ:「はい!ひとまず夜之森さんにも共有しましょう!」
夜之森栞:「へぇー!興味あります!」
夜之森栞:「どんなことが解ったんですか?」
木虎ツグミ:「ええと、まず夜之森さんの話してた呪いのホテルの火事の詳細ですね」
木虎ツグミ:「ホテルが焼失した時に、双子の女の子が逃げ遅れてたそうなんです」
木虎ツグミ:「鹿野島美夜子ちゃんと、鹿野島小夜美ちゃん。美夜子ちゃんは救出が間に合いましたけど」
木虎ツグミ:「小夜美ちゃんの方は間に合わなくて……。美夜子ちゃんの方も、事故が起きたあとも何度もホテルの跡地をお参りしてたみたいです」
嬬恋七瀬:「で、そいつらの思念?っていうか怨念が……RB?ジャーム?EXレネゲイド?まあ何でもいいけど……」
夜之森栞:「ふむー事故事例ですね。噂に尾ひれがつきそうなのに、そこは噂にならなかった」
嬬恋七瀬:「そういうのになったんだろうな。元々は取るに足らない存在だったっぽいけど、何かの拍子に強力なジャームになった。何かと接触でもしたのかもな。別のジャームとか?そこは知らないけど……」
夜之森栞:「その話を聞く感じではこの場所や死んだ妹への執着はありそうですけれど」
夜之森栞:「最近になって急に強力な力を得たとすると七瀬ちゃんの言うように、何か別の要因がありそうですねえ」
嬬恋七瀬:「そうだねー。まあ、そいつが黒幕とは考えにくいし、今回の件とは別口だと思うよ」
木虎ツグミ:「ジャームの気配も二体分しかありませんしね!」
嬬恋七瀬:「……で、死んだ小夜美は悪夢を見せるジャームになった。他の全部を外に追いやって、このホテルを悪夢で満たして、自分だけは幸せな夢でも見てんのかもな」
夜之森栞:「どうでしょうね、素敵な夢を選んでみられるなら。それはきっと幸せかもしれませんが」
夜之森栞:「夢と言うのは中々自分ではどうしようもないから夢なんですよ。きっと」
嬬恋七瀬:「それを無理やりどうにかしようとするから、ジャームなのかもな」
嬬恋七瀬:「……そして、心に傷を負った美夜子は、小夜美の見せる悪夢に形を与えるジャームになった」
嬬恋七瀬:「ジャームの目的なんて分からないけど……妹の夢を守ろうとでもしてるのかもな」
嬬恋七瀬:少し目を伏せて言う。
嬬恋七瀬:「……ともかく、そいつらを見つけ出して倒せば、この件も一件落着……」
嬬恋七瀬:「……の、はずだ」
木虎ツグミ:「そうですね!少なくとも、このホテルは元の通り普通の空き地に戻るはずです!」
木虎ツグミ:「……ところで!」 空気を切り替えるように一声発して、嬬恋先輩へと向き直る。
嬬恋七瀬:「……えっ」ぎくりとする「……な、何?」
木虎ツグミ:「嬬恋先輩!また壬生先輩と喧嘩したんですか?」
嬬恋七瀬:「う……!え……え……?何のこと? ……してないよ……?」目を逸らす。
夜之森栞:「私もしてるように見えましたよ、喧嘩」
嬬恋七瀬:「……………… ……してないよ……?」目が泳ぐ。
木虎ツグミ:「……」 ジーっと視線を向け続ける。少し頬を膨らませた不機嫌そうな顔で。
嬬恋七瀬:「………… ……何だよ!」耐えきれなくなったように。
嬬恋七瀬:「ボク悪くないぞ! 謝らないからな!」
木虎ツグミ:「むう……今回は、私も何も聞いてないのでどっちが悪いかとかは分かりませんけど」
夜之森栞:「でも、逃げてますよね」
嬬恋七瀬:「に……!?」
嬬恋七瀬:「にっ……逃げ……はぁ~~……!?」
嬬恋七瀬:「誰が誰から逃げてるってんだよ!」
夜之森栞:「どう思います?ツグミちゃん」
木虎ツグミ:「逃げてるかは分かりませんけど……さっきの嬬恋先輩は、クリスマスのときの壬生先輩みたいでした」
嬬恋七瀬:「……!」
木虎ツグミ:「お互いいつもより強く言い合って、でもごめんなさいが言えなくて、片方が部屋から出ていっちゃって」
木虎ツグミ:「クリスマスの喧嘩のときとそっくりでした」
嬬恋七瀬:「……それは……!」言い返そうとして。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……ああ」
嬬恋七瀬:「いつもこうだ、ボクら」
嬬恋七瀬:「結局、何も変わってない」
夜之森栞:「なんだか話しにくいからって、逃げてたら」
夜之森栞:「余計に話せなくなりますよ」
嬬恋七瀬:「……分かってるよ……」
嬬恋七瀬:「分かってるけどさ……」
木虎ツグミ:「変わってないって思うなら、変えていきましょう」
木虎ツグミ:「クリスマスのときもそうだったじゃないですか。ずっとあのままなのが嫌だから、告白したんでしょう」
嬬恋七瀬:「……変えようとして……」
嬬恋七瀬:「……変えようとして、望まない方向に変わってしまうことだって、あるだろ」
嬬恋七瀬:「今のボクとあいつが……多分、それだ」
夜之森栞:「強気なようでいて受け身というか」
夜之森栞:「自分からは中々変えたくないんですね、お互いに」
夜之森栞:「だから相手からの言葉を待ってる」
夜之森栞:「言ってほしい言葉があるのに、言いたい言葉があるのに」
嬬恋七瀬:「…………」
夜之森栞:「いつもこんな感じなんですか?ツグミちゃん」
木虎ツグミ:「……そういえば、結構こういうこと多い気がします」 過去の幾つかの事件を思い出しながら。
木虎ツグミ:「でも」
木虎ツグミ:「パーティーの潜入のときも、クリスマスの喧嘩のときも、その後も」
木虎ツグミ:「嬬恋先輩はちゃんと、壬生先輩に本当に言いたいことを言ってました」
木虎ツグミ:「逃げないで向き合って、伝えることが出来てました!」
嬬恋七瀬:「……!」
夜之森栞:「それは、とても素敵ですね」
嬬恋七瀬:「…………」深い溜息を吐く。
木虎ツグミ:「はい!……今はどうですか、嬬恋先輩。壬生先輩に伝えたいこと、伝えられてますか?」
嬬恋七瀬:「……」かぶりを振る。
木虎ツグミ:「じゃあ、次はどうしますか?どうしたいですか?」
嬬恋七瀬:「…… 」
嬬恋七瀬:「……分かった、分かったよ」
嬬恋七瀬:「あいつにはまだ、言いたいことがある」
嬬恋七瀬:「このままモヤモヤしてるなんて、ボクは御免だ」
嬬恋七瀬:「……それを伝えて……後のことは……」
嬬恋七瀬:「……それから考えるよ」
木虎ツグミ:「はい、そうしましょう!」
木虎ツグミ:「壬生先輩なら、嬬恋先輩の伝えたいこと、きっとちゃんと聞いてくれます」
嬬恋七瀬:「……うん」ゆっくりと頷いて、
嬬恋七瀬:「ごめん、ありがと、二人とも」
夜之森栞:「何か失礼な事言っちゃったかもしれないので、こちらこそごめんなさい」
嬬恋七瀬:「いや……何か……会ったばっかなのに巻き込んじゃって……すごい恥ずかしくなってきたな……」
夜之森栞:「うーん、でも。私も自分のドッペルを見られるのってだいぶ恥ずかしいから」
夜之森栞:「それに、私は巻き込まれたと言うより自分から巻き込まれに行っちゃったので」
夜之森栞:「えへへ」
嬬恋七瀬:「うん……まあ……そうだったね……君は……」
嬬恋七瀬:「まあこっちのことは置いといて、とにかくホテルの謎は分かったわけだ。後は双子のジャームを探し出すだけだな」
木虎ツグミ:「そうですね、壬生先輩と小竹木さんもそろそろ帰ってくるかもですし」
木虎ツグミ:「そしたらまた情報共有して、最後の調査に行きましょう!」
嬬恋七瀬:「うん。早く解決して外に出よう。ツグミの家族も心配してるだろうしね」
木虎ツグミ:「はい!」
夜之森栞:「ですね。謎はあと少しです」
夜之森栞:「どんどん行きましょう!GOGO!」
GM:ロイス・購入チャンス!
嬬恋七瀬:ロイス保留でメイド服
嬬恋七瀬:2DX+3>=20
DoubleCross : (2R10+3[10]>=20) → 5[5,5]+3 → 8 → 失敗
嬬恋七瀬:以上!
木虎ツグミ:メイド服チャレンジ!あとさっき調達の値ミスってたけど、どっちにせよ失敗だったのでまあ結果オーライで
木虎ツグミ:2dx+3=>20
DoubleCross : (2R10+3[10]>=20) → 9[8,9]+3 → 12 → 失敗
木虎ツグミ:ううん、回らず。以上!
夜之森栞:ボルトアクションライフル
夜之森栞:2dx+6>=15
DoubleCross : (2R10+6[10]>=15) → 5[1,5]+6 → 11 → 失敗
夜之森栞:ダメだった
GM:では、シーン終了!
GM:登場前に今後のシーンの説明を。
GM:ここからはプレイヤー次第でいつでもクライマックスに移れます。
GM:そのため、色々とロール面でやっておきたいことをやっていくフェイズになります。
GM:また、登場侵蝕はここから1d10固定に戻ります。
GM:…では。シーンプレイヤーは壬生さん。登場もまずは壬生さんのみ。どうぞ。
壬生墨佳:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:63->72)
GM:昨晩、見た悪夢。
GM:壬生墨佳の場合は……次のようなものだった。
:音もなく、鎖が持ち上がる。腕を振ったわけではなく、まるでひとりでに動いているかのように。
:刹那、鎖が伸びる。鎌首をもたげたのち、獲物に襲い掛かう蛇のような動き。
壬生墨佳:それに反応して、琥珀の盾を展開する。
壬生墨佳:守るためだ。自分をではなく、保護し、名付けた実験体を。
壬生墨佳:それを戦場に連れ歩くことをよしとした、自らの覚悟を。
壬生墨佳:だが、それは遅く。その対象は、そのまま攻撃を
壬生墨佳’:受けない。
壬生墨佳’:それよりも早く、琥珀の盾は到達し、鎖を阻んだ。
壬生墨佳’:それだけではない。ヤニが鎖へと絡みつき、琥珀となって固着、起電。逆にその鎖を焼き切った。
壬生墨佳’:「無事か?真白」
壬生墨佳:自分ならぬ自分が、そう、守るべき対象に微笑みかけている。
:ーー「お姫様らしいのは、怯えること」
:——「勇ましいのは──王子様の方よね?」
:女の双眸が怪しく光り、相棒の瞳を射抜く──
壬生墨佳’:こともない。
壬生墨佳’:感情を歪め、同士討ちを誘うその邪視を遮っている。
壬生墨佳:自分だって出来る。琥珀を展開するように、両手を突き出しているとも。
壬生墨佳:その両手の先には、首だ。
壬生墨佳:自らの相棒の首を、手ずから締め上げている。
:再び景色が変わる。
:孤児院での、クリスマスパーティ。
:孤児院のメンバーが全員、怪我もせずに恙無く行われた。
:十一支部の4人と一緒に、思い思いに楽しんでいる。
壬生墨佳:自分はそれを、窓の外から見ている。
壬生墨佳’:部屋の中には既に、壬生墨佳がいるからだ。
:
:——「今までありがとう、楽しかった」
:——「へっ、女か。こりゃ殺しがいがありそうだ」
:通信を終えた女に、男が襲いかかる。
壬生墨佳:それを、映像通信越しに見ている。
壬生墨佳:手が届くはずもない。
壬生墨佳:映像の中では、男が、
壬生墨佳:閃光に撃ち抜かれた。
壬生墨佳’:映像に映るのは自分の貌。
壬生墨佳’:バチバチと帯電する銃を構えている。
壬生墨佳’:「かれんさん、平気だ」
壬生墨佳’:「僕が追いついたからな。知ってるだろ?」
壬生墨佳’:「天才なんだよ、僕」
GM:そんな、夢を見た。
GM:そして悪夢は現実に現れて、
小竹木龍之介:「……かちゃん、墨佳ちゃん」
壬生墨佳:「……っ」
小竹木龍之介:「大丈夫?少し休もうか」
壬生墨佳:「いや……大丈夫」
壬生墨佳:「僕がああなるなら休んでちゃダメだ……」
小竹木龍之介:「……」
小竹木龍之介:「あの、ドッペルゲンガーのこと?」
壬生墨佳:「……ああ。悪夢ってのは言い得て妙ですよね」
壬生墨佳:「何を出されたら“嫌”かをしっかり分かってる」
小竹木龍之介:「そうだね……うん」
小竹木龍之介:「とても、”嫌”なものだ」
小竹木龍之介:「……そういえば、みんなは見てなかったよね。僕の……ドッペルゲンガー」
小竹木龍之介:小竹木龍之介のドッペルゲンガーは、彼が寝室に閉じ込めて、そのままだ。
壬生墨佳:「ん……ああ。部屋に居るって」
壬生墨佳:「拘束してるってことですよね」
小竹木龍之介:「うん。そこまでしかできなかった」
壬生墨佳:「あのツグミみたいに、凶暴な?あんまり想像出来ないですけど」
小竹木龍之介:「………」
小竹木龍之介:「逆だよ」
壬生墨佳:「……逆?」
小竹木龍之介:「相手は何もしなかった。攻撃をしたのは僕だ」
小竹木龍之介:「……”嫌”だった。我慢がならなかった。その可能性がそこにいることが」
壬生墨佳:「……」
小竹木龍之介:「騙されたまま、嘘の幸せに浸かったままで」
小竹木龍之介:「それがどれほど恐ろしいことかも知らない」
小竹木龍之介:「……僕もさ。全然だよね。こういうところで大人な対応ができない」
小竹木龍之介:「だから……さ」
小竹木龍之介:「悪夢が目の前に現れて、冷静でいるなんて、難しいよ」
壬生墨佳:「……僕はさ、でも。冷静ですよ」
小竹木龍之介:「そうかな」
壬生墨佳:「あれは望まぬ姿じゃない」
壬生墨佳:「そこが、違う。望んだ姿だ」
小竹木龍之介:「……だからだよ」
小竹木龍之介:「それは、だってさ」
小竹木龍之介:「今の君を否定してるってことじゃないか」
壬生墨佳:「……この世に壬生墨佳が一人なら、あっちがそうあるべきでしょ」
壬生墨佳:「論理的な帰結だとも」
小竹木龍之介:「僕は、そうは思わないな」
壬生墨佳:「アイツと同じこと……なんで?」
小竹木龍之介:「……」少し、考えるように。言葉を選ぶように、瞑目して。
小竹木龍之介:「あちらの彼女は、孤高だ。そして……孤独だ」
小竹木龍之介:「完璧であるということはさ。痛みを知らないってことなんだ」
小竹木龍之介:「そして、他のものを必要としない」
小竹木龍之介:「だから、ヒーローであることはできても」
小竹木龍之介:「本当に、誰かの痛みを救うことは難しい」
小竹木龍之介:「だけど、墨佳ちゃん。君にはできる」
壬生墨佳:「僕に?」
小竹木龍之介:「僕と。七瀬くんと。ツグミちゃんと。みんなと一緒にさ」
小竹木龍之介:「手を取り合って、一緒に前に進める」
小竹木龍之介:「仲良くできる」
小竹木龍之介:「人が立ち入る余地っていうかさ」
小竹木龍之介:「僕は、今の君と一緒に任務ができて嬉しいよ」
小竹木龍之介:「……ごめんね、なんだかまとまらなくて」困ったように笑う。
壬生墨佳:「……うん」
壬生墨佳:「ううん。ありがとう」
小竹木龍之介:「良かった」
小竹木龍之介:「野菜炒め、さ。美味しかったよ」
壬生墨佳:「……あれは僕じゃないよ」
壬生墨佳:「七瀬のだ。あいつに言ってやって」
小竹木龍之介:「君も、だよ」
小竹木龍之介:「二人でキッチンに立って。その結果がどうであったってさ」
小竹木龍之介:「二人だから、できるんだよ」
小竹木龍之介:「それが君たちだと思うし……僕は、羨ましい」
壬生墨佳:「羨むことじゃないでしょ」
壬生墨佳:「僕らはさ、チームなんですよね」
壬生墨佳:「じゃあ、みんな一緒だ。料理だって作れるし」
壬生墨佳:「任務も、きっとだ」
小竹木龍之介:「……そうだね」
小竹木龍之介:「うん。きっと」
小竹木龍之介:「さあ。まだ、色々やることがあるよ。調査もだけどさ」
小竹木龍之介:「悔いのないように、ね」
壬生墨佳:「そうですね。これ以上調子に乗らせるのもムカつくからな」
壬生墨佳:「あいつに与える燃料を、これ以上くれてやりたくはない」
GM:シーンカット、ロイスと購入が可能!
壬生墨佳:メイド服一応狙おうか……
壬生墨佳:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 10[6,7,10]+4[4] → 14 → 失敗
壬生墨佳:ダメ!以上で!
GM:OK!
GM:シーンプレイヤーはツグミちゃん。登場侵蝕をどうぞ。
木虎ツグミ:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 8[8]+65 → 73
GM:───君は気がつくと荒廃した街の中にいた。
GM:何も、わからない。何も覚えていない───
木虎ツグミ:(あれ、ここって——)
木虎ツグミ:きょろきょろと周囲を見渡す。目に映るのは、人の居ない路地裏。
木虎ツグミ:(先輩は?小竹木さんに、夜之森さんは?)
木虎ツグミ:疑問に思っていると、いつの間にか視点が動き出す。
木虎ツグミ:歩いているつもりはないのにどうしてかと首をひねり、気が付く。
木虎ツグミ:(そうだ、これ)
木虎ツグミ:ツグミが初めて見た景色。過去のないツグミの、原初の記憶。
木虎ツグミ:自分が何者か、どこから来たのか、何をしていたのか。そのどれ一つとして分からないまま、路地裏を彷徨ったその日の光景だ。
木虎ツグミ:(そうそう、そしてここの路地を抜けて表の方に出て)
木虎ツグミ:警官に声をかけられて補導され、UGNへと保護された。
木虎ツグミ:———はず、だった。
木虎ツグミ:(え?)
ツグミ':視点は、かつてのツグミと別の道を選んだ。いや、選んだ訳ではないかもしれない。
ツグミ':ただ、目についた道をふらふらと進んでいく。どこへ向かっているかも分からないままに。
木虎ツグミ:(なんで。あの日来たのは、こっちじゃないのに。これじゃ——)
ツグミ':そのまま。路地の中を彷徨って、彷徨って、彷徨って。そして。
龍神:「よう、お嬢ちゃん。こんな夜更けに一人かい?」
:ツグミ’は、ツグミの知らない誰かと出会った。
:———
:男は、FHの人間だった。ごく小さな、零細セルの教育係。
:ツグミがオーヴァードであることを見抜き、セルの戦闘員として育てようと声をかけたらしい。
:何も持たず覚えていなかったツグミに自身の苗字とツグミという名前を与え、教育を始めた。
:あるとき、セルはとある店を襲った。違法な経営によってため込んだ金を根こそぎ奪って、自分たちのものにした。
龍神ツグミ':「どうして、あの店から金を奪うんですか?」
龍神:「そりゃあお前、楽だからだよ。あそこの店には普通の人間の用心棒しかいねえ」
龍神:「俺達オーヴァードなら楽勝だ。簡単に金が手に入るのに、みすみす見逃す馬鹿がどこに居るんだ?」
:なるほど、そういうものかと。龍神ツグミは納得した。
:あるとき、セルは他のセルを潰した。縄張り争いで衝突した末に、相手のセルを一人残らず殲滅した。
龍神ツグミ':「どうして、あのセルを潰すんだ?」
龍神:「目障りだからだよ、当然だろ?あいつらは俺たちの邪魔なんだ」
龍神:「邪魔なものがそこにあって、殺せる力がここにある。なら潰すのが当然の道理ってやつだ」
:なるほど、そういうものかと。龍神ツグミは納得した。
:あるとき、セルはUGNと交戦した。互いの人員に被害を出しながら、セルの撤退によって戦闘は終わった。
龍神ツグミ':「なんで、あいつらはあたしたちと戦ってるんだ?」
龍神:「馬鹿だからさ。力を持ってるくせに、法だの倫理だのに捕らわれて」
龍神:「わざわざ弱い奴らを気遣ってるんだ。馬鹿だろ?俺達のように自由にやれないんだから」
:なるほど、そういうものかと。龍神ツグミは納得した。
:あるとき、龍神ツグミは龍神を殺害した。何の前触れもなく、後腐れもない殺しだった。
龍神:「なんで、なんで俺を殺すんだ?お前は——」
龍神ツグミ':「だってオマエ、あたしより弱いだろ?オマエが教えたことだぜ」
龍神ツグミ':「自分より弱い奴に気を使いたくないんだ。あたしはあたしの自由にやる」
:そして、龍神ツグミは自由になった。
:———
木虎ツグミ:その全てを。龍神ツグミの人生全てを、ツグミもまた見ていた。
木虎ツグミ:もしかしたら居たかもしれない、自分の可能性を。そうなっていたかもしれない自分を見届けた。
木虎ツグミ:怖かった。お父さんにも、お母さんにも。先輩にも、支部の皆にも。学校の友達にも。ミアちゃんにも。
木虎ツグミ:出会えなかった自分が居たかもしれないこと。出会わなかったかもしれないこと。そして。
木虎ツグミ:それでも楽しく生きていると、自分が感じていたかもしれないこと。
木虎ツグミ:龍神ツグミは、人から奪う。人を殺す。それは、生きるためであり楽しむためだ。
木虎ツグミ:龍神ツグミの人生は、彼女にとってそれなりに愉快で楽しいものだった。
木虎ツグミ:自分もそうだったかもしれないことが、人を傷つけて楽しむ自分になっていたかもしれないことが。
木虎ツグミ:そういうツグミをまざまざと見せつけられたことが、何よりも怖かった。
GM:そして、もしもの自分は姿を現した。
GM:今からツグミは、彼女に会いに行く。
木虎ツグミ:「……」 扉の前で、一つ深呼吸。そして。
木虎ツグミ:飾りの様なノックをして、ドアを開いた。
龍神ツグミ':「ああ?なんだ、あたしのパチモンか」
龍神ツグミ':「一人で何してんだ?あたしのこの様でも笑いに来たのか?」
龍神ツグミ':相も変わらず悪態をついている。その体は、壬生のドッペルゲンガーによって拘束されたまま。
木虎ツグミ:「……お話、しに来たんです。あなたと」
龍神ツグミ':「は?くっだらな。あいつと一緒にあたしの説得でもする気か?」
龍神ツグミ':「だったらとっとと帰りな。あたしはオマエらみたいに鎖に繋がれる気はないんだ」
木虎ツグミ:「鎖、って。そんなのついてませんよ?」
龍神ツグミ':「……おいおい、こんな皮肉も伝わんないのか?パチモンにしてもお粗末だな」
龍神ツグミ':「お前らのご高説のことだよ。秩序だの平和だの正義だの……」
龍神ツグミ':「そんなもののために自分の命まで張って戦う馬鹿にはなりたくないつってんの」
木虎ツグミ:「……」 ゆっくりと、その言葉を噛み砕く。
木虎ツグミ:確かに、自分たちは命を懸けて戦っている。それを馬鹿だと思ったことは無いけれど。
木虎ツグミ:龍神ツグミにとっては、それは馬鹿なことなんだと。彼女の教わった考えを知っているから、それもまた理解できる。
木虎ツグミ:だから。
木虎ツグミ:「……二つ。二つだけ、言わせてください」
龍神ツグミ':「はっ。言わせろも何も、こっちはこのクソ琥珀のせいで耳も塞げないんだよ。好きに吠えてろ」
木虎ツグミ:「一つ目。ありがとうございます」
龍神ツグミ':「……は?」
木虎ツグミ:「あなたはひょっとしたら私だったかもしれないし、私があなただったかもしれないけど」
木虎ツグミ:「それって『かもしれない』だけで、私は私だしあなたはあなたなんだって」
木虎ツグミ:「はっきり分かりました。うん、考え方とか全然違いますし!」
木虎ツグミ:考えてみれば当然だけど。『そういう自分だったかもしれない』ということは『今の自分がこれからそうなるかもしれない』ということじゃない。
木虎ツグミ:龍神ツグミがそう考えることは理解できても、木虎ツグミが同じように考えるわけじゃない。
木虎ツグミ:だってツグミは、木虎ツグミだから。
木虎ツグミ:お父さんとお母さんに育てられて、先輩達や支部のみんなと一緒に戦って、学校の友達と笑い合って。
木虎ツグミ:ミアちゃんと、みんなと一緒に居るツグミだから。
木虎ツグミ:だから、大丈夫。怖くない。
龍神ツグミ':「……おい、なんか知らないけど勝手に納得すんな。電波女かオマエ?」
木虎ツグミ:「? 電波は通じてませんよ?このホテル内だと遮断されちゃってるみたいで」
龍神ツグミ':「そういう意味じゃねえ!マジでなんなんだよコイツ!!」
木虎ツグミ:「あ、そうそう!それから二つ目なんですけど」
龍神ツグミ':「まだあんのかよ……いいからとっとと話して出てけよもう……」
木虎ツグミ:「私は確かにあんまり頭良くないですけど、先輩達や支部の皆は馬鹿じゃありません!訂正してください!」
龍神ツグミ':「うええ……めんどくせえ……。いいよもう、分かったよ」
龍神ツグミ':「オマエは馬鹿だけど、オマエの先輩だのなんだのは馬鹿じゃない。ほら、これで良いか?」
木虎ツグミ:「……ううん。馬鹿って言われるのは嫌ですけど、はい。訂正してもらえたしそれで良いです」
木虎ツグミ:「それじゃあ、えっと……また後で?あれ、でもまた会うかは分からないし、うーん……?」
龍神ツグミ':「また会う気があんのか……?いやもうどうでもいいわ。早く出てってくれ」
木虎ツグミ:「んん、分かりました!じゃあ」
木虎ツグミ:「さよならです、龍神ツグミさん」
木虎ツグミ:呆れきったような顔をした龍神ツグミにそう告げて、部屋を出る。
木虎ツグミ:扉が閉まる直前に、別れの挨拶代わりのように溜息が聞こえた。
GM:ロイスと購入が可能です!
木虎ツグミ:ロイスは感情変更だけ!もう一人の自分へのロイスを〇許容/隔意に!
木虎ツグミ:自分とは別の自分だと理解して、受け入れた感じで。
木虎ツグミ:購入はメイド服チャレンジ!
木虎ツグミ:2dx+3=>20
DoubleCross : (2R10+3[10]>=20) → 8[7,8]+3 → 11 → 失敗
木虎ツグミ:足りない……以上!
GM:OK!
GM:シーンプレイヤーは栞ちゃん。
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+1(1d10->1)(侵蝕率:78->79)
:両親が離婚した
:ただ、それだけだった。
:
:何処にでもある、ただそれだけの事を。
:皆が噂した。
:
???:「浮気だったんだって」
???:「仕事で失敗したって聞いたよ」
???:「犯罪とか」
???:「うわー…ありそう」
???:「あの子、あんまり喋らないし」
???:「ちょっと怖いよね」
:
:本当の事なんて何一つない。
:本当の事なんて誰も知ろうともしない。
:
夜之森栞’:「変わり者だった私を」
夜之森栞’:「自分たちの普通から」
夜之森栞’:「面白おかしく追いやるだけの理由が欲しかっただけなんだ…」
:
:噂には正体が無い。
:人は正体が無いモノを恐れる。
:それはオバケであったり怪物だったりする。
:
夜之森栞:(自分の部屋に逃げ込むしかなかった私が、怖かったのは)
夜之森栞:(人の噂なんていう良く解らないもの)
:
???:「あの子学校に来なくなったね」
???:「いいじゃん。だって、あの子良く解らなくて怖いんだもん」
???:「あの子をからかった上級生を怪我させたりしたんでしょ」
???:「えー、本当?」
???:「怪我した子は入院したんだって」
???:「転校したんじゃなかった?」
???:「どっちにしても怖いよね」
:
夜之森栞’:「違うの」
夜之森栞’:「転んで膝を擦りむいただけ…」
:
夜之森栞:(そして、良く解らない私を皆が怖がっていた)
:
夜之森栞’:「う…えぐ…」
夜之森栞’:「誰か…」
夜之森栞’:「話を聞いて…お願いします」
:
:声は届かない。
:だって彼女は怪物だから。
:怪物の言葉には誰も耳を傾けない。
:怪物の仮面から洩れるのは、ただ泣き声だけだ。
:
:彼女の周りにいる人間たちも怪物の仮面を被っている。
:耳が塞がれた仮面の中に声は届かず。
:目を塞がれた仮面の外を見る事も無い。
:怪物の仮面から漏れるのは不安と嘲りの笑い声だけ。
:
夜之森栞:「これは、私が怪物と戦う決意をする前の夢」
夜之森栞:「誰もいない部屋の中で泣いて助けを待っていただけの頃の夢」
:
:怪物の仮面を被った少女の部屋には無数の本がある。
:まだ、彼女はその本を正しく読んではいなかった。
GM:今は、最後の調査時間だ。
GM:そしてそれは各々が自由に使うための時間でもある。
GM:君は……もう一人の自分ともう一度話すために。個室に戻って来ていた。
夜之森栞:ドアをノックする
GM:……しばらくして。小さな声で、返事がかえる。
夜之森栞’:「………栞さんです、か?」
夜之森栞:「うん」
夜之森栞’:ドアが開く。
夜之森栞:「そういう、あなたも栞さんだけど」
夜之森栞’:「そうなんだけど……つい」
夜之森栞’:弱々しくも、笑う。
夜之森栞:椅子に座る。
夜之森栞:「部屋に一人にしちゃって、ごめんね」
夜之森栞’:「ううん……ううん」
夜之森栞’:「一人には、慣れてるから」
夜之森栞:「だよね」
夜之森栞’:「でも、ありがとう」
夜之森栞:「気にしないで、自分の事だし」
夜之森栞:「何か食べる?クッキーとグミくらいなら残ってるけど」
夜之森栞:リュックの中をガサゴソ漁る
夜之森栞’:「……いいの?」
夜之森栞:「あの頃は、何日も何も食べてなかったでしょ」
夜之森栞’:きゅる、とお腹が鳴る。
夜之森栞:「ずっと泣いて、ガリガリに痩せてた」
夜之森栞’:「みんな……話、聞いてくれなくて」
夜之森栞:「だって、話をしてなかったんだもん。私は」
夜之森栞:「あ、これこれ」
夜之森栞:クマの形をした外国のグミ
夜之森栞:「お父さんがお土産で買ってきてくれたヤツ」
夜之森栞’:「あ……」
夜之森栞:「美味しいよね、これ」
夜之森栞’:「……うん。好き」
夜之森栞:「最近はコンビニでも売ってるから、ありがたみは無いけど」
夜之森栞:モグモグと噛む。
夜之森栞’:遠慮がちに手を伸ばし、グミを取る。
夜之森栞’:「コンビニとかも……あんまり行ってないから」
夜之森栞’:「知らなかったな……」
夜之森栞’:「……あの」
夜之森栞’:「話をしてなかった……って?」
夜之森栞:「だって、部屋からでてなかったでしょう?」
夜之森栞:「コンビニにもあまり行かないくらいに」
夜之森栞’:「………それは………はい」
夜之森栞:「部屋で泣いて、助けを求めて、小さな声で話を聞いて欲しいといっても」
夜之森栞:「それは、独り言と同じだったの」
夜之森栞’:「………」
夜之森栞:「誰にも届かない声を出しても話したとは言えなかったんだよ」
夜之森栞’:「で、でも」
夜之森栞’:「……部屋を出ても………きっと笑われる……」
夜之森栞:「笑われるね」
夜之森栞’:「また、嫌われちゃうよ」
夜之森栞:「嫌われるね」
夜之森栞’:「……っ」
夜之森栞’:「なのに……なのに部屋を出るの……?」
夜之森栞’:「そんなの、もっとつらいよ……」
夜之森栞:「つらいよ」
夜之森栞’:「……それなのに」
夜之森栞’:「どうして?」
夜之森栞:「従妹のお姉ちゃんがくれた本を読んだ事ある?」
夜之森栞’:「読んだよ……?」
夜之森栞:「独りぼっちの男の子が、本の世界を旅する話」
夜之森栞’:「うん。……大好きな話」
夜之森栞:「他にも色んな物語が部屋にあった」
夜之森栞:「街の皆を取り戻す女の子の話とか」
夜之森栞:「私が好きだったのはたった一人で何かに立ち向かう物語」
夜之森栞’:「……好き、だけど」
夜之森栞’:「あんな風には、なれないよ」
夜之森栞:「なれないねえ」
夜之森栞’:「だよね……?」
夜之森栞:「あんな風になる必要はないの」
夜之森栞:「そういう主人公を見て勇気を出す脇役の人達くらいで良いと思う」
夜之森栞’:「勇気を……」
夜之森栞:「良く解らない物を怖がって怯えている私達は主人公を見てちょっとついていくような人から始めるしかない」
夜之森栞’:「始め……られる?」
夜之森栞:「勇気ってほどでもないかな、何もしないよりしたほうがマシってくらいの事」
夜之森栞:「泣くのを止めてご飯を食べる、それだけでも違ったよ」
夜之森栞’:「………」
夜之森栞:「気分を変える為に本を読む、それだけでかなり違った」
夜之森栞’:手に持っているだけだったグミを、口に放り込む。
夜之森栞’:ゆっくりと、時間をかけて咀嚼して、飲み込む。
夜之森栞’:「……ん」
夜之森栞:「美味しいよね、やっぱり」
夜之森栞’:「うん。美味しい」
夜之森栞:「本を読むとね、色んな事が解る気になる」
夜之森栞:「気になってるだけかもだけどね、えへへ」
夜之森栞’:「……多分、あなたは」
夜之森栞’:「私よりずっと色んなこと解ってるよ」
夜之森栞’:「……ここから帰ったら」
夜之森栞’:「少しずつ、試してみる」
夜之森栞’:「私に、できること」
夜之森栞:「そうだねえ」
夜之森栞:「私達の相手は怪物だから」
夜之森栞:「ゆっくりやるしかないんだよ」
夜之森栞’:「……うん」
夜之森栞’:「ゆっくり……で、いいんだね」
夜之森栞:「いいよ、ゆっくりで。一歩進んだだけでもいい」
夜之森栞’:「………うん」
夜之森栞’:「出られるかな」
夜之森栞:「出られるよ。だって私が出られたんだもん」
夜之森栞’:「……ありがとう」
夜之森栞’:「会えて、良かった。もうひとりの私」
夜之森栞:「こちらこそ、いつかの私に会えて良かった」
夜之森栞’:「ここを出たら」
夜之森栞’:「きっと、少し変わると思う」
夜之森栞’:「だから……あなたも」
夜之森栞’:「色々頑張ってね」
夜之森栞:「ありがとう、やれるだけやってみるよ」
夜之森栞:「今はもう、趣味みたいな感じだしね」
GM:ロイスとか購入とかが可能です!
夜之森栞:ロイスはいっぱいなので購入だけ
夜之森栞:ボルトアクションにしておこうかな
夜之森栞:最後の手配師を使います
夜之森栞:手配師&キリタニコネクション
夜之森栞:5dx+9>=15
DoubleCross : (5R10+9[10]>=15) → 9[2,3,9,9,9]+9 → 18 → 成功
夜之森栞:キリタニさん「ボルトアクションライフルはマイナーアクションで使用すると命中しやすくなるぞ」
GM:ではシーン終了!
GM:シーンプレイヤーは嬬恋さん。登場をどうぞ。
嬬恋七瀬:1D10
DoubleCross : (1D10) → 1
嬬恋七瀬:75>76
嬬恋七瀬:ホテル内、薄暗い小さなバーに、ピアノの音が響いている。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬’:演奏しているのは、中性的な容姿の十代。
嬬恋七瀬’:滑らかな指遣いで鍵盤を叩き、複雑な旋律を奏でている。
嬬恋七瀬:「……何してる」
嬬恋七瀬:バーの入り口、それと同じ顔の、しかし派手な身形のもう一人が声を掛ける。
嬬恋七瀬’:「…………」演奏を止めて。
嬬恋七瀬’:「何って……練習ですよ」
嬬恋七瀬’:「少しでも練習を怠れば、ピアニストの感覚というものはすぐに鈍化して……」
嬬恋七瀬:「……そういう話をしてるんじゃない」渋面を作り、
嬬恋七瀬:ピアノに歩み寄る。
嬬恋七瀬:「……ロクに調律してないな、このピアノ」
嬬恋七瀬’:「…………」それを聞いて、少し意外そうな顔を浮かべる。
嬬恋七瀬’:「分かるんですか?」
嬬恋七瀬:「誰だと思ってるんだよ」
嬬恋七瀬’:「……」
嬬恋七瀬:「……お前……」少し言葉を選んで。「今、何してるんだ」
嬬恋七瀬’:「何……って……」
嬬恋七瀬:「……高校生?」
嬬恋七瀬’:「ああ……」頷き、「ええ、■■大付属です」
嬬恋七瀬:「…………」かつての第一志望校の名を聞いて、眉間に皺を寄せる。
嬬恋七瀬:「……じゃあ、今はそっちに住んでるのか」
嬬恋七瀬’:「いえ、家から電車ですよ」
嬬恋七瀬:「は?かなり遠いだろ」
嬬恋七瀬’:「ええ、でも」苦笑して「姉さんが離してくれなくて」
嬬恋七瀬:「……はは」こちらも笑う。「……だろうな」
嬬恋七瀬:「……まだ西田先生のレッスンは受けてる?」
嬬恋七瀬’:「あ……ええ」
嬬恋七瀬’:「最近、結婚したんですよ」
嬬恋七瀬:「結婚?へえ……」ピアノを辞めて以来連絡など取っていないかつての恩師に、思いを馳せ——
嬬恋七瀬:「…………」黙り込む。所詮はまがい物の話に、一体何を感じているのか。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……随分、ディティールまで細かいな。ただの悪夢のくせに」
嬬恋七瀬’:「…………」
嬬恋七瀬’:「あなたこそ」
嬬恋七瀬:「……何?」
嬬恋七瀬’:「ぼくからすれば、あなたこそ悪夢ですよ」
嬬恋七瀬’:「ピアノを辞めて、家も出て、その上、超能力者になって殺し合いだなんて」
嬬恋七瀬’:「生活も、人としても、堕落しきって……」
嬬恋七瀬’:「これが悪い夢でなくて、何なんですか」
嬬恋七瀬:「それはお前が何も知らないだけだ」
嬬恋七瀬:「お前も同じ目に会えば分かる。ピアノが無ければ、ボクには何も無い」
嬬恋七瀬’:「そんなことはないですよ」
嬬恋七瀬:「…………」不快さに顔を歪める。
嬬恋七瀬’:「父さんと母さん、姉さん。友達に、先生。支えてくれる人たちがいる」
嬬恋七瀬’:「ピアノが無くとも、ぼくにはこれまで築いてきた沢山のものがある」
嬬恋七瀬’:「それは決して無くなりはしません。たとえピアノなんて無くとも」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:それを聞いて、苛立ちと怒りよりも、意外な驚きと、懐旧のほうが勝った。
嬬恋七瀬:(……そうか)
嬬恋七瀬:(そんな風に思えてたのか、昔のボクは)
嬬恋七瀬:そして、嘲るように笑う。
嬬恋七瀬:「……お前は分かってないだけだ」
嬬恋七瀬:「何も分かってない。ピアノが弾けないボクなんて、無価値だ」
嬬恋七瀬:「自分がどう思っていようと、周りはみんなボクを見捨てた。捨てられたんだよ」
嬬恋七瀬:「お前だって、そうなるに決まってる。たまたま事故に遭わなかっただけだ。偉そうな口聞くなよ」
嬬恋七瀬’:「捨てられた?」
嬬恋七瀬’:「あなたが捨てたんでしょう」
嬬恋七瀬:「——」
嬬恋七瀬:言葉を失い、立ち尽くす。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……何だって?」
嬬恋七瀬’:「あなたにだって、手を差し伸べてくれる人はいた筈だ」
嬬恋七瀬’:「友達すべてがあなたを見捨てた?本当にそうですか?」
嬬恋七瀬’:「父さんと母さんは?ぼくを……あなたを本当に見限ったんですか?」
嬬恋七瀬’:「姉さんはどうですか。あの人がぼく達を捨てるなんて……本当に、そんな事がありますか?」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:呼吸が浅くなっていく。
嬬恋七瀬:心臓は鼓動を速め、否定の言葉すら吐けずに、ただかぶりを振る。
嬬恋七瀬’:「……もう一人の、ぼく」
嬬恋七瀬’:肩に手を置く。
嬬恋七瀬’:「君には、同情してる」
嬬恋七瀬:「……っ……」
嬬恋七瀬:「同……情……? 同情だって……?」
嬬恋七瀬’:「そうだよ」
嬬恋七瀬’:「確かに君は、あり得たかもしれないぼくの姿かもしれない」
嬬恋七瀬’:「一時の不幸で、選択を誤って、すべてを失くしてしまった」
嬬恋七瀬’:「……君は、ピアノが無ければ、ぼく達には何も無いと言ったけど」
嬬恋七瀬’:「君は……ピアノだけじゃない」
嬬恋七瀬’:「家族も、友達も、それまでの自分の、努力や才能や品格や成果を」
嬬恋七瀬’:「築き上げてきた全てのものを、自分の手で捨ててしまったんだ」
嬬恋七瀬’:「本当なら、持っていられる筈だったものまでね」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬’:「……なあ、嬬恋七瀬」
嬬恋七瀬’:「今の君に、何がある?」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……ボク……は……」
嬬恋七瀬:声が震える。
嬬恋七瀬:視界が狭く、暗くなっていく。足元が崩れ落ちるような感覚。
嬬恋七瀬:まだ悪夢の中にいるのだと思いたかった。
嬬恋七瀬:だが息を吸って、二本の脚で立つこの場所は、紛れもなく、どうしようもなく現実だった。
嬬恋七瀬’:「……大丈夫、大丈夫だよ」
嬬恋七瀬’:もう一人の自分を緩く抱き留める。
嬬恋七瀬’:「これは悪い夢だ。すぐに覚めるさ」
嬬恋七瀬’:「君がそんなに、愚かで、不幸せである筈がない」
嬬恋七瀬’:「ねえ、ぼくに出来ること、何かあるかな」
嬬恋七瀬’:「何でも言ってよ。気休めかもしれないけど……力になるからさ」
嬬恋七瀬:「……っ……!」
嬬恋七瀬:反射的に、もう一人の自分を突き飛ばす。
嬬恋七瀬’:「!」
嬬恋七瀬’:鍵盤に手を突き、不協和音が響き渡る。
嬬恋七瀬:「…………!」
嬬恋七瀬:「……くそっ……!!」
嬬恋七瀬:言葉もなく踵を返し、バーを出ていく。
嬬恋七瀬:後ろから呼ぶ声がしたが、足を止めもしない。
嬬恋七瀬:ひどく惨めだった。今の自分が、不確かで、朧げで、
嬬恋七瀬:そして、何の価値もない、失敗作に思えた。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:覚束ない足取りで、独り廊下を歩いていく。
嬬恋七瀬:自分のこと。悪夢のこと。ドッペルゲンガーのこと。
嬬恋七瀬:考えることは山積みで、けれど一向に思考は纏まらない。
嬬恋七瀬:とにかくベッドに倒れ込んで眠ってしまいたかった。半ばぼんやりとしながら、長い廊下を進んでいく。
GM:……そんな状態の君が、気配に気付ける筈もなく。
GM:大きな異形が、いつの間にか君の側面から
GM:長い触腕を伸ばして、襲い掛からんと───
壬生墨佳’:銃声。
壬生墨佳’:触腕に食い込む弾丸は、琥珀製。
GM:この世のものとも思えぬ悲鳴が響き渡る。
嬬恋七瀬:「……っ!」その音で、ようやく我に返る。咄嗟に銃を抜くが、致命的な反応の遅れ。
壬生墨佳’:触れた直後に、放電。巨大な雷の花を咲かせるかのように光が広がり、
壬生墨佳’:敵対者を紫電にて焼き焦がす。
嬬恋七瀬:「……!!」その光景を目にして、愕然とする。「……これ……っ!」
GM:どさり、と。その巨体が力を失い倒れる。
壬生墨佳’:「君さあ」構えていた銃を下ろす。「聞いてなかったのか?」
壬生墨佳’:嬬恋七瀬の持つものと、同型と思しきトイガン。
壬生墨佳’:「廊下は化け物がうようよしてるって。何を呆けてるんだ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……壬生……」
嬬恋七瀬:「……じゃ、ないな」
壬生墨佳’:「じゃないって言い方は心外だな」
壬生墨佳’:「壬生墨佳だよ、僕の名前は」
嬬恋七瀬:「…………」警戒心も露わに、その顔をじっと見つめる。
嬬恋七瀬:「一応、礼は言っとく」
壬生墨佳’:「ああ。じゃあ一応貰ってやろうか」
嬬恋七瀬:「でも、ボクが知ってる壬生墨佳は、あっちの壬生墨佳だ」
嬬恋七瀬:「あんたじゃない」
壬生墨佳’:「そのようで。で?そっちの壬生墨佳を名乗るやつは?」
壬生墨佳’:「一緒じゃないのか?」
嬬恋七瀬:「……」喧嘩別れしてきた、とは口にせず。「さあ。部屋にいるか、小竹木さんと調査中じゃないの」
嬬恋七瀬:知るかよ、あんな奴——そう口に出そうになって、呑み込む。
壬生墨佳’:「そっか。まあ、引きこもってくれる方が都合がいいが」
壬生墨佳’:「虫酸が走るもんな」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「…………は?」
壬生墨佳’:「まさか、能力を剥奪した僕を見せつけてくるなんてな。悪趣味なもんだよ、悪夢ってやつは」
壬生墨佳’:「あれじゃあ何も守れそうにない。こっちの君は大変だよな」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「……あいつにだって、能力はあるだろ」
壬生墨佳’:「そうなの?じゃあ剥奪されたのは直接戦闘能力ってところか」
壬生墨佳’:「一番肝心なとこだな……だからああなるんだ」
嬬恋七瀬:「……直接、戦うことだけが……重要じゃないだろ」
嬬恋七瀬:「……ボクは何度も守って貰ってる。あいつがいなければ、何度も死んでるかもしれない」
壬生墨佳’:「……僕は見たぞ」
壬生墨佳’:「そいつの戦いの、いくつかを」
壬生墨佳’:「守りきれず、敵を倒せず。仲間を傷つけさせる姿を」
壬生墨佳’:「君もその例外じゃなかった」
壬生墨佳’:「僕ならばそうさせなかった」
嬬恋七瀬:「…………」ぎり、と奥歯を噛み締める。
嬬恋七瀬:「あいつの……」
嬬恋七瀬:「壬生のこと、何も知らないくせに、偉そうな口利くなよ」
壬生墨佳’:「……は?」
壬生墨佳’:「逆に聞くけど、君が何を知ってるって言うんだ」
嬬恋七瀬:「……ボクだって、知らない。ただ、傍から見てただけだ」
嬬恋七瀬:「でも、あんたよりは知ってる」
嬬恋七瀬:「確かにそうだ。誰かを守れなかったこともある。敵を倒せなくて、仲間を傷付けさせたこともある」
嬬恋七瀬:「でも、それを誰より悔んでるのは、あいつだ」
嬬恋七瀬:「外野が勝手に口を出すなよ」
壬生墨佳’:「悔やめば何か変わるのか?」
壬生墨佳’:「違うだろ。失われたものは戻らない」
壬生墨佳’:「僕らが出来るのは、一つ一つ失わないようにしていくだけだ」
壬生墨佳’:「そのためには戦う力がいる。それだけの話だろ」
嬬恋七瀬:「あんたには無いのか?力及ばず、何かを失ったことが」
壬生墨佳’:「無いよ。これでも天才だからな、僕」
壬生墨佳’:「そんなことには、僕が絶対させない」
嬬恋七瀬:「……ははっ」場違いな笑みが漏れる。呆れ混じりのそれは、目の前にいない、もう一人の壬生墨佳に向けたもの。
嬬恋七瀬:「どんだけ傲慢だよ、あいつ」
壬生墨佳’:「君も例外じゃない。嬬恋七瀬」
嬬恋七瀬:「……何?」
壬生墨佳’:「僕は、君を傷つけさせたりもしない。必ず守ってみせるとも」
壬生墨佳’:「だから、安心してくれ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……くくっ……」
嬬恋七瀬:「……は、ははは、あはははは!」
壬生墨佳’:「……何だ。僕、変なこと言ったか?」
嬬恋七瀬:「……随分自信があるんだな、あんた」
壬生墨佳’:「? ああ。これまでもそうしてきたからな」
嬬恋七瀬:「すごい頼りがいあるじゃん。調査も、戦闘も。確かに完全無欠の天才なんだろうな」
壬生墨佳’:「ああ。頼ってくれていいよ」
嬬恋七瀬:「……ひとつ聞きたいんだけどさ」
嬬恋七瀬:「その口振りだと、あんたの方にも似たようなボクはいるわけだろ」
壬生墨佳’:「ああ。そうだけど?」
嬬恋七瀬:「じゃあ質問」
嬬恋七瀬:「……あんたにとって、ボクって、何?」
壬生墨佳’:「庇護すべき大事な同僚」
壬生墨佳’:「というか何だよその質問。色気のある回答でも期待したのか?」
壬生墨佳’:「ご期待に添えず申し訳ないが……」
嬬恋七瀬:「……ははっ!」笑みを浮かべ、「……そっか。……そうだよな」頷く。
嬬恋七瀬:「よく分かったよ」
嬬恋七瀬:「やっぱりボク、あんたのこと、嫌いだな」
壬生墨佳’:「まあ、身内の似姿が出たら、普通はそういう反応か」
壬生墨佳’:「それでも構わないぜ。僕は僕の仕事をして」
壬生墨佳’:「君たちを守るだけだ」
嬬恋七瀬:「そう。でもボクはさ」
嬬恋七瀬:「あんたと戦うことになるかもしれない」
壬生墨佳’:「……」
壬生墨佳’:「その時は、できるだけ優しくするさ」
嬬恋七瀬:「それはご親切にどうも」
嬬恋七瀬:「だけどボクは、手加減しない」
嬬恋七瀬:敵意の篭った挑戦的な目を向けて、踵を返す。
GM:ロイスと購入が可能です。
嬬恋七瀬:ロイス 嬬恋七瀬’ 憧憬/○嫌悪
嬬恋七瀬:メイド服!
嬬恋七瀬:2DX+3>=20
DoubleCross : (2R10+3[10]>=20) → 10[10,10]+10[9,10]+7[7]+3 → 30 → 成功
嬬恋七瀬:ええ……
嬬恋七瀬:どうしよう……買えちゃった……
夜之森栞:回った すごい
GM:すごい
木虎ツグミ:壬生先輩へのプレゼントですか?
嬬恋七瀬:違うし ツグミにだし
嬬恋七瀬:でもその後ツグミが壬生に渡すのを止める理由はないけど……
壬生墨佳:こいつ……
木虎ツグミ:私より壬生先輩の方が装甲大事ですもんね!渡してきます!
嬬恋七瀬:まあツグミがそうするのがいいと思ったならこっちからは異論は無いけど……
夜之森栞:ww
嬬恋七瀬:あ、で以上!
GM:はい!シーン終了!
GM:シーンプレイヤーは壬生さん。
GM:登場をどうぞ。
壬生墨佳:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:72->79)
嬬恋七瀬:75+1D10
DoubleCross : (75+1D10) → 75+1[1] → 76
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:何をするでもなく、ベッドの一つに寝転がっている。
壬生墨佳:疲弊があるのは事実ではある。
壬生墨佳:本来休息とするべき睡眠が、消耗に充てられているのだから。
壬生墨佳:(……いや)
壬生墨佳:(……それだけでは、こうもならないよな)
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:不意に、がちゃり、と物音。
嬬恋七瀬:扉が開き、嬬恋が部屋に入ってくる。
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:ベッドの上の壬生を見て、少し視線を逸らすように辺りを見回す。
嬬恋七瀬:「……壬生だけ?」
壬生墨佳:「……ん」身も起こさず、視線だけを向けて。
壬生墨佳:「……ああ」
嬬恋七瀬:「……そう」
嬬恋七瀬:ゆっくりと歩いて、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、飲む。
嬬恋七瀬:キャップを締めながら、息を吐いて。
壬生墨佳:「……」身を起こして、手をのばす。
嬬恋七瀬:「……ん」もう一本取り出して、渡す。
壬生墨佳:「……ん」受け取って、飲み始めて。
壬生墨佳:「……」キャップも締めずに、ペットボトルを持った手を降ろして。
壬生墨佳:「……君さ」
嬬恋七瀬:「ん」
壬生墨佳:「さっき。何が言いたかったんだ」
壬生墨佳:「……教えて。聞くから」
嬬恋七瀬:「……うん」
嬬恋七瀬:「……」行き場を探すかのように視線を彷徨わせ、結局窓際に背を預ける。
嬬恋七瀬:「……もう一回聞くけどさ」
嬬恋七瀬:「壬生は、あんな風になりたいわけ」
壬生墨佳:「……なりたいって言うか」
壬生墨佳:「ああだったらよかったのに、って思う」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「さっき、さ」
嬬恋七瀬:「会って、話したんだよ。そっちの……あいつと」
壬生墨佳:「……」少し目を開いて。「そうなんだ」
嬬恋七瀬:「……確かに……すごいよ。欠点の無い、本物の、完璧な天才って感じでさ」
嬬恋七瀬:「……聞いたか?あいつ、自分の力で誰かを助けられなかったこと、一度も無いんだってさ」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……だろうな。そうなんだろ、きっと」
壬生墨佳:「そういう“悪夢”なんだ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……"悪夢"、か」
嬬恋七瀬:「何かさ……」
嬬恋七瀬:悩むように片目を瞑る。
嬬恋七瀬:「……違うだろ、それ」
壬生墨佳:「違うって、何が」
嬬恋七瀬:「…………」少し考え込んで、
嬬恋七瀬:「あれは……言うなれば、お前の理想ってことだろ」
壬生墨佳:「……うん」
嬬恋七瀬:「欠点の無い完璧な自分。誰も傷付けず、全ての人を助けられる……そういうさ」
嬬恋七瀬:「それは……その理想はさ」
嬬恋七瀬:「ボクは……間違ってないと思う」
嬬恋七瀬:「都合のいい、漫画のヒーローみたいな……馬鹿げた理想だけどさ」
壬生墨佳:「ああ。間違ってるって言ったら、口を利かないとこだった」
壬生墨佳:「バカだって分かるけどさ。それを理想としなきゃダメだろ」
嬬恋七瀬:「……うん」
嬬恋七瀬:「誰だって、本当はきっと、そうありたいと思ってる。多分、ボクも」
嬬恋七瀬:「……でもさ」
嬬恋七瀬:「だからって、そうあれない今の自分を否定するのは」
嬬恋七瀬:「……何ていうかさ……。 ……違うだろ」
壬生墨佳:「分かってるよ。分かってる」
壬生墨佳:「理屈の上では分かるんだ」
壬生墨佳:「だけどさ……」
壬生墨佳:「あれを見ると、どうしたって」
壬生墨佳:「自分が零してきたことを、思い出すんだ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「そっか」
嬬恋七瀬:「……言いたいことは、分かった」
嬬恋七瀬:「こっちから言いたいことは、二つある」
壬生墨佳:「うん」それだけ言って、向き直る。
嬬恋七瀬:「まずはさ……」
嬬恋七瀬:「……もう一度言うけど」
嬬恋七瀬:「もしもお前があいつなら、ボクは好きになったりなんてしなかった」
壬生墨佳:「……どうして?」
嬬恋七瀬:「……ボクは、お前の……頭がいいだとか、オーヴァードとしての能力がどうだとか」
嬬恋七瀬:「そういうところが好きになったんじゃ、なくてさ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……お前が……壬生が、強いひとだから」
嬬恋七瀬:「だから、好きになったんだよ」
壬生墨佳:「強いって、何なんだよ」
壬生墨佳:「いや……分かるよ。能力強度の話をしてるんじゃないってことは」
壬生墨佳:「精神の話だろ。だとしても、だ」
壬生墨佳:「僕、強いか?」
壬生墨佳:「……今、こうなのに」
嬬恋七瀬:無言で頷く。
壬生墨佳:「なんで、そう言えるんだよ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……壬生は、さ……」
嬬恋七瀬:「自分が弱いのを、知ってるだろ」
壬生墨佳:「……当たり前だろ」
嬬恋七瀬:「……でも、それを知ってて、自分の脚で立てる奴だ」
嬬恋七瀬:「お前に初めて会って、能力を見た時さ……」
嬬恋七瀬:「……正直、ビビったよ。どうしてそこまでして、って思った」
嬬恋七瀬:「……上手く言えないけどさ……お前は……あいつより、ずっと強いよ」
壬生墨佳:「……君さ。説明がヘタすぎだ」くすりと笑って。
壬生墨佳:「まあ、分かったよ。信じる。それで、もう一つは?」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「……もう一つはさ」
嬬恋七瀬:「……何でボクを責めないんだよ」
壬生墨佳:「責めるって、何をさ」
嬬恋七瀬:「ふざけんなよな、お前」
嬬恋七瀬:「『自分が零してきたこと』じゃないだろ」
嬬恋七瀬:歩み寄り、
嬬恋七瀬:「ボクらは相棒だろ。じゃあ、手が届かなかったのも、二人の所為だろ」
嬬恋七瀬:「何でもかんでも自分だけで背負い込んで。そういうの、マジでムカつくんだよ」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「いい事も悪い事も、どっちも半分だろ」
壬生墨佳:「…………」
嬬恋七瀬:「ボクじゃお前の抱えてるものは背負えないっていうのかよ」
嬬恋七瀬:「……ボクはさ」
嬬恋七瀬:「ボクが好きなのはさ」
嬬恋七瀬:「弱っちくても、どんなピンチでも、キザな台詞吐いて、カッコつけてるお前だよ」
嬬恋七瀬:「だからさ」
嬬恋七瀬:「……その強がりを支えさせろよ」
嬬恋七瀬:「……相棒だろ」
壬生墨佳:「……うん」
壬生墨佳:「……君さ」
嬬恋七瀬:「……何だよ」
壬生墨佳:「カッコいいよ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:笑みを浮かべて。
嬬恋七瀬:「知らなかったか?」
壬生墨佳:「ううん。知ってた」
壬生墨佳:「……ありがとう。相棒」
嬬恋七瀬:「……はは」
嬬恋七瀬:「気にすんなよ、相棒」
壬生墨佳:「いや。気にするよ」
壬生墨佳:「だってさ、僕」
壬生墨佳:「嬉しかったんだ」笑う。
嬬恋七瀬:「……そっか」笑みを返して。
嬬恋七瀬:「なら、活躍で返すのに期待するよ」
嬬恋七瀬:「二人でこのホテルの謎、暴いてやろうぜ」
嬬恋七瀬:「ツグミと夜之森さんに、いいとこ見せなきゃな」
壬生墨佳:「ああ。二人でだ」
壬生墨佳:「小竹木さんにもな。そろそろ外に遊びに行きたいところだもんな」
壬生墨佳:「また行こうぜ、ゲーセン」
嬬恋七瀬:「ええ?別のとこ行かない?次は」
嬬恋七瀬:「お前ゲーム強すぎんだもん……」
壬生墨佳:「まあ天才美少女だからなあ」
壬生墨佳:「でも君もゾンビ撃つやつは上手いだろ」
嬬恋七瀬:「ゾンビ撃つやつばっかやらせる気かよ」
嬬恋七瀬:「健康に外出て遊べ!」
壬生墨佳:「じゃあどこ行く?どっか行きたい所とかないのかよ」
壬生墨佳:「こないだは僕が決めたからな。次そっちでいいぜ」
嬬恋七瀬:「え……?ど……どこかって…………」目が泳ぐ。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……すっ……水族館……とか……?」
壬生墨佳:「外出ての遊びじゃないじゃんか」苦笑して。
壬生墨佳:「いいよ、そうしよっか。久多後水族館?」
嬬恋七瀬:「あ……ああ……じゃあ……うん……そこ……」
嬬恋七瀬:こくこくと頷く。
壬生墨佳:「決まりだな。じゃあ、さっさとやるとしよう」
壬生墨佳:「水槽の魚であり続けたくはないもんな」
嬬恋七瀬:「ああ。干上がる前に、黒幕を釣り上げるとするか」
GM:ロイスとおそらく最後の購入機会!
嬬恋七瀬:えーと何買うかな……
嬬恋七瀬:シューターズジャケット
嬬恋七瀬:2DX+3>=13
DoubleCross : (2R10+3[10]>=13) → 5[1,5]+3 → 8 → 失敗
嬬恋七瀬:購入は以上で、
嬬恋七瀬:ロイス/壬生墨佳 ○信頼/不安 をSロイスに指定します
GM:S!
GM:承り!
嬬恋七瀬:以上!
壬生墨佳:シューターズジャケット
壬生墨佳:3dx>=13
DoubleCross : (3R10[10]>=13) → 4[1,1,4] → 4 → 失敗
壬生墨佳:相棒:YE/嬬恋七瀬/信頼:○/不安/ロイス
壬生墨佳:こちらをSロイスに。
GM:こちらも受領!!
GM:では、シーンエンド!
GM:全員登場です。
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+4(1d10->4)(侵蝕率:79->83)
木虎ツグミ:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 10[10]+73 → 83
嬬恋七瀬:76+1D10
DoubleCross : (76+1D10) → 76+2[2] → 78
壬生墨佳:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:79->81)
GM:こちらに挑戦可能です。
GM:全員が挑戦できること、
GM:また抜けなかった場合は侵蝕+1d10で再挑戦可能です。
夜之森栞:悪夢回想のパワーは使えますか?
GM:使えるものとしましょう!
嬬恋七瀬:ジェネシフトしよう
嬬恋七瀬:78+1D10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+4[4] → 82
夜之森栞:情報:噂話 コネ:噂好きの友人 キリタニコネクション 悪夢回想で+3
壬生墨佳:????をクリアしてるかは
壬生墨佳:現状ではわかんないんでしたっけ
GM:あ、これは
GM:鹿野島姉妹ですね。
GM:クリア時にいった通り、これで-10されています。
壬生墨佳:押忍
壬生墨佳:じゃあこっちでやってみたいなあ
夜之森栞:やってみますか?
GM:達成値+とごっちゃになってたな…今の難易度で、ボーナスはSロイスと悪夢でお願いします
壬生墨佳:あ、反映済みで28になってるんだ
GM:そういうこと!
壬生墨佳:じゃあ+3だけ貰って、あとは《成分分析》で構成成分を調べることでボーナスはつきますか?
GM:成分ではどうだろう。多分組成も含めて真似てるんじゃないかと思うので
GM:これはなしでお願いします。
壬生墨佳:はーい。ではRCで。
壬生墨佳:5dx+16>=28
DoubleCross : (5R10+16[10]>=28) → 10[2,4,8,8,10]+8[8]+16 → 34 → 成功
GM:成功している
夜之森栞:ヤッタネ
壬生墨佳:いえい!
嬬恋七瀬:マジかよ
GM:他の方も判定はできますよ!
壬生墨佳:Sロイスの力
嬬恋七瀬:じゃやってみよ
嬬恋七瀬:情報:UGNにコネUGN幹部 悪夢回想も使用 5DX+2+3
嬬恋七瀬:5DX+2+3
DoubleCross : (5R10+2+3[10]) → 10[1,1,2,7,10]+4[4]+5 → 19
GM:ふんふん
GM:なるほど
嬬恋七瀬:Sロイスだったら成功の数字!
夜之森栞:5dx+28
DoubleCross : (5R10+28[10]) → 10[5,9,9,10,10]+5[3,5]+28 → 43
GM:ですね!
GM:こわいよ
壬生墨佳:ウワ……
嬬恋七瀬:固定値で成功してる……
壬生墨佳:38でもいいじゃん
GM:そうかも…
木虎ツグミ:固定値って暴力
GM:ツグミちゃんも振ってみる?
木虎ツグミ:じゃあ試しにRCで、魔獣の本能だけ使います
木虎ツグミ:7dx+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 9[1,2,3,5,6,8,9]+4 → 13
木虎ツグミ:ううん、まあそんなものか
GM:そこそこの数字!
GM:では、開示します。
GM:ツグミちゃん以外の3人が成功!
GM:即ち
GM:です。
壬生墨佳:マジかよ
嬬恋七瀬:ギャアーーッ
木虎ツグミ:なるほど
夜之森栞:パーフェクト存在なのに
GM:では、それを……やって行きましょう!
GM:食堂
GM:少し懐かしい色のある、こぢんまりとしたレストランだ。
GM:そこに、君たちは集まっていた。……ドッペルゲンガーも含めて。
GM:その中には今まで君たちが会っていなかった小竹木龍之介のドッペルゲンガーもいる。
壬生墨佳:「あれが……」
小竹木龍之介’:「………」顔立ちは同じだが、どこか幼い印象がある。むすっとした顔で混じっている。
嬬恋七瀬:「……」口には出さないが、時折そちらに視線を送る。
壬生墨佳’:「ありがとう、みんな。集まってもらって」レストランの中心に立つ少女。
壬生墨佳’:「全員が揃って何よりだ。役者が揃わずにやっても意味ないからな、こういうの」
小竹木龍之介:視線は、もう一人の壬生さんに向けている。
龍神ツグミ':「……そんで、ご丁寧にあたしまで含めて全員集めて、何しようってんだ?」
龍神ツグミ':「仲良く晩餐って訳じゃないんだろ?」
嬬恋七瀬’:「……」少し緊張した表情を浮かべている。
壬生墨佳’:「いや?最後の晩餐だよ」
夜之森栞:「皆を集めるって事は、そういう事なんですか?」
夜之森栞’:小さくなりながらも、自分の足で立って、そちらを見ている。
龍神ツグミ':「は?」
木虎ツグミ:「え?」
壬生墨佳’:「この中に一人、裏切り者が居るというわけだ」
夜之森栞:「名探偵登場というやつですね」
嬬恋七瀬:「へえ、皆を呼び集めたってことは……」
嬬恋七瀬:「その裏切り者が分かったってわけ?」
壬生墨佳’:「僕らは一蓮托生というわけじゃあ無いが、共通の目的はあるだろ」
壬生墨佳’:「この状況の解決、だ」
夜之森栞’:小さく、頷く。
嬬恋七瀬’:「……そうですね」
龍神ツグミ':「……まあ、こんなとこから出ていきたいのは全員同じだろうな」
小竹木龍之介’:「はやくかえりたい……」
壬生墨佳’:「そのためには、元凶を特定して対処する必要がある。そこまでは皆同意だろう」
小竹木龍之介:「その通りだ。そのために僕たちは調査をして来た」
夜之森栞:「そこまでは反対する理由はなさそうですねー」
嬬恋七瀬:「それで?」ぎし、と椅子を揺らし「分かったなら、勿体ぶらずに教えてくれよ」
壬生墨佳’:「ああ。焦らして苦しめる趣味もないからな」
壬生墨佳’:「君だ」壬生墨佳を指差す。
壬生墨佳:「は?」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「は?」
壬生墨佳’:「ドッペルゲンガーは、各々の分岐だ」
壬生墨佳’:「過去のある地点を、別の歩み方をたどった未来。あるいは少し前の過去」
壬生墨佳’:「本人自身であることに変わりはない。能力も、大きくは変わらない」
壬生墨佳’:「僕の似姿であれば、そうあるはずなんだ」
壬生墨佳’:「能力のない僕は、分岐じゃあない」
壬生墨佳’:「完全に独立したものだ」
嬬恋七瀬:「……成程な……確かに理屈は通ってる……」
嬬恋七瀬:「壬生さん……」わざとらしく悲しげな表情を作る。「まさかあなたが裏切り者だったなんて……信じてたのに……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳’:「僕の結論はこうだ。出力を隠している」
壬生墨佳’:「いや、正確に言えば、現状の維持にリソースを割いている」
壬生墨佳’:「電子的な封鎖。空間的な封鎖。物理的な障壁」
壬生墨佳’:「それが全部出来る能力者は、僕の影だけだろ」
夜之森栞:「なるほどー」フムフムと言葉を確認しながら聞いている
嬬恋七瀬:「そんな……!」
嬬恋七瀬:「……今まで……今までずっとボク達を騙してたのかよ……!?」
嬬恋七瀬:「何とか言ったらどうなんですか!壬生さん!」
木虎ツグミ:「えっ、え……?」 壬生先輩'の言葉よりは、嬬恋先輩の様子を見て困ったような顔をしている。
壬生墨佳:「七瀬、やめろ」
壬生墨佳:「悪趣味だぞ」
嬬恋七瀬:「いやだって……」
壬生墨佳:「分かったよ、分かった」立ち上がって。
壬生墨佳:「全部分かったとも」
壬生墨佳’:「それは」
壬生墨佳:「自供と取っていいのかな、か?」
壬生墨佳:「そっくり鏡で返すぜ」
壬生墨佳’:「……は?」
壬生墨佳:「君の理屈が全部正しいなら、容疑者は僕ひとりじゃない」
壬生墨佳:「僕か、君だ」
壬生墨佳’:「成程。奸智にはリソースを割いてないもんな」
壬生墨佳’:「十分に舌は回せるわけだ」
壬生墨佳:「記憶はどうなる?こいつらのベースは、僕の方を前提にしてる」
壬生墨佳:「そこも偽装とでも言うなら、その筋も潰していこうか」
壬生墨佳:「僕と君の両方を倒すってのはどうだ」
小竹木龍之介:「墨佳ちゃん、それは」
嬬恋七瀬:「は?」そちらを振り向いて
壬生墨佳:「駒一枚で黒幕と刺し違える分には困らないだろ?」
嬬恋七瀬:「何言ってんだよ、お前」
壬生墨佳:「他の誰かを傷つけることもない」
壬生墨佳:「乗るかい?」
壬生墨佳’:「……」
壬生墨佳:「乗れないよな?」
壬生墨佳:「やったら困るのは黒幕の方だ」
壬生墨佳’:「……確かに、困るのはこっちかな」
壬生墨佳’:「と、いうか、君の悪夢がこうだった時点で」
壬生墨佳’:「すでにチェックメイトではあったんだよ」
壬生墨佳’:《究極擬態》及び、Eロイス:あり得ざる存在で取得した《完全演技》解除。
壬生墨佳’:更に、己とドッペルゲンガー三体のEロイス:究極存在を解除。
壬生墨佳:「……」
少女:「だって……あ〜あ」
”みよこ”:「あなたの願う『完璧な私』だったら」
”みよこ”:「このように、真実を探してたどり着く筈だもの」
嬬恋七瀬:「……」大きく息を吐く。「ヒヤヒヤさせんなよ、悪趣味だぞ」
壬生墨佳:「子供じみた趣味で悪かったな」
壬生墨佳:「正義の味方が大好きなんだ、僕」
夜之森栞:「私は探偵役としては良かったと思いますよ」
嬬恋七瀬:「そこは気が合うな」トイガンを抜く。
嬬恋七瀬:「じゃ、悪者をやっつけるか」
”みよこ”:「うん……もちろん戦うことになるわよね」
木虎ツグミ:「はい!私たちは、ここから出ないといけないので!」
”みよこ”:「それなら、もう夢はおしまい。返してもらうわ」
”みよこ”:ぱん、と手を叩く。
GM:すると、ドッペルゲンガーたちの姿が崩れ、少女の周りに再び生成される。
GM:だが、それは今までの彼らではない。ただの似姿だ。
”みよこ”:「”さよみ”、”さよみ”。おいで」
”みよこ”:歌うように言いながら手を叩くと、少女の側に鏡が現れる。
”みよこ”:あの廊下の突き当たりにあった鏡。
”さよみ”:それは、また別の少女の姿となる。
”さよみ”:同じ顔の少女だ。何か、異形のものに体を預けて眠っている。
嬬恋七瀬:「……あれが……」双子の話を思い出す。
夜之森栞:「呪いの鏡の正体…」
”みよこ”:「とても、楽しかったけど」
”みよこ”:「もう片付けの時間」
”みよこ”:「いっしょに終わらせましょう」
壬生墨佳:「ああ。手伝ってやるとも」
壬生墨佳:「理想は箱の奥に仕舞ってしまおう。人に付き合わせるものじゃない」
嬬恋七瀬:「ああ」
嬬恋七瀬:「あり得たかもしれない過去なんて」
嬬恋七瀬:「一々振り返っていたら、足の踏み場が無くなるだけだ」
木虎ツグミ:「はい!私たちは、過去より今の方が大切なので!」
木虎ツグミ:「帰るためと、進むために!ここでしっかり終わらせます!」
夜之森栞:「そうだね、でもお礼を言わせて。私の原点を思い出させてくれてありがとう」
夜之森栞:「そして、貴女たち姉妹の噂はここで事実になる」
夜之森栞:「不確かなものは何もない、貴女たちの本当をちゃんと知って覚えておくから」
夜之森栞:「その物語を聞かせて」
”みよこ”:「もちろん、もちろんよ」
”みよこ”:ふわり、と浮き上がる。
”みよこ”:「あなたたちの物語を見せてもらったもの」
”みよこ”:「ここからは私たちが話す番」
”みよこ”:「……長くなるから、覚悟はしてね?」
GM:夢の終わりが、始まる。
GM:ロイスのみ可能!
壬生墨佳:ロイス保留で!
木虎ツグミ:壬生先輩に〇信頼/不安で取ってこれで枠全部!
夜之森栞:ロイスは埋まってるので以上で
嬬恋七瀬:ロイスは満杯!
GM:では、シーン終了!
GM:───煙に巻かれながら、歩いていた。
GM:懸命に、妹の手をしっかりと握りしめて。
GM:やがて。救けに会えて、心より少女は安堵した。
GM:その、右手を見るまでは。
美夜子:「……小夜美?」
美夜子:「ねえ。嘘でしょ……」
GM:握られていたのは妹の手ではなく。
GM:その先が燃え尽きた、人形の手。
GM:小夜美が大切にしていた人形の手だった。
GM:クライマックス。全員登場です。
木虎ツグミ:1d10+85
DoubleCross : (1D10+85) → 10[10]+85 → 95
嬬恋七瀬:82+1D10
DoubleCross : (82+1D10) → 82+4[4] → 86
壬生墨佳:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:81->88)
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+3(1d10->3)(侵蝕率:83->86)
GM:目の前の少女たちから強烈なレネゲイドが発せられる。
GM:衝動判定。難易度は9です。
嬬恋七瀬:4DX>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 7[2,5,6,7] → 7 → 失敗
嬬恋七瀬:ウグッ
嬬恋七瀬:86+2D10
DoubleCross : (86+2D10) → 86+7[4,3] → 93
壬生墨佳:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 10[1,5,9,10,10]+7[3,7]+1 → 18 → 成功
夜之森栞:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 9[1,7,9,9]+1 → 10 → 成功
木虎ツグミ:3dx=>9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 7[2,5,7] → 7 → 失敗
壬生墨佳:侵蝕率+12(2d10->4,8) (侵蝕率:88->100)
木虎ツグミ:95+2d10
DoubleCross : (95+2D10) → 95+11[7,4] → 106
壬生墨佳:くっ……
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+12(2d10->5,7)(侵蝕率:86->98)
GM:…では。クライマックス戦闘です。
GM:まず、エンゲージ。
GM:そして、NPCカードが使用可能です。
壬生墨佳:つっよ……
GM:行動値がめちゃ高いのでイニシアチブ使用可能です
嬬恋七瀬:つよすぎる
木虎ツグミ:範囲(選択)なの強すぎる
嬬恋七瀬:しかもラウンド1回!
GM:便利に使ってね!
夜之森栞:相手の動き次第だけど最初は´軍団に使いたい所
嬬恋七瀬:そうですね
GM:よし、ではセットアップに移りましょう。
”さよみ”:《戦術》+《鬼謀の策士》+《戦局判断》+《常勝の天才》
”さよみ”:これを自分以外の敵NPC全体に:行動値+6/Mjrダイス+8/攻撃力+12
嬬恋七瀬:ウギャーッ
木虎ツグミ:うわ、支援型ノイマン!
壬生墨佳:なし!
嬬恋七瀬:怨念の呪石で暴走、ダメージ+2D、侵蝕93>96
木虎ツグミ:狩猟開始:ターゲットロックLv4+攻性変色Lv5+狩りの統率者Lv3
嬬恋七瀬’:怨念の呪石を使用、暴走。ダメージ+2D
木虎ツグミ:シーン中対象への攻撃力+37、暴走、侵蝕値+11
嬬恋七瀬:お、お前もか……!
壬生墨佳:なるほどね
龍神ツグミ’:《ターゲットロック》+《攻性変色》をツグミちゃんに。暴走。対象への攻撃力+37
木虎ツグミ:今回の対象は、うーん。美夜子ちゃんからかな
GM:他エネミーはなし。
夜之森栞:こちらはナイヨー
木虎ツグミ:あ。あとこっちの効果受ける方は宣言どうぞ!
嬬恋七瀬:受けます!
壬生墨佳:受けない!
夜之森栞:受けます
夜之森栞:受けると暴走ですね?
GM:ですね!
夜之森栞:OKです
GM:では、イニシアチブから。
GM:NPCカードを使う場合は宣言をどうぞ!
嬬恋七瀬:今は無しで!
GM:了解です!
GM:では、”みよこ”の手番!
”みよこ”:マイナー。《インフィニティウェポン》+《オリジン:ヒューマン》
”みよこ”:そしてメジャー。《コンセントレイト:エグザイル》+《カスタマイズ》+《ギガノトランス》+《エンタングル》+《踊る髪》+《吸収》でPC全員を攻撃!
嬬恋七瀬:ウワーーッッ
”さよみ”:判定直前に《真実の軍略》!ダイスを+9!
夜之森栞:ヒドイw
”みよこ”:30dx7+7
DoubleCross : (30R10+7[7]) → 10[1,1,1,1,1,1,2,2,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,4,5,5,6,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[3,3,5,6,7,9]+4[3,4]+7 → 41
嬬恋七瀬:暴走リアクション不可!
夜之森栞:ダイス30個
嬬恋七瀬:多すぎる
木虎ツグミ:数がえぐい
木虎ツグミ:こっちも暴走リア不!
夜之森栞:暴走です
壬生墨佳:当たるとどうなります?
”みよこ”:ダメージ時:重圧、硬直、ダイス-3ですね!
夜之森栞:ウワー
壬生墨佳:まあツグミちゃんカバーかな……100%超えてるし
嬬恋七瀬:たすけてくれ……
壬生墨佳:ガード。『エンジェルズ・グレイス』使用。《電磁障壁》《魔人の盾》。
壬生墨佳:《砂の結界》でツグミちゃんをカバー。
GM:OK!
壬生墨佳:侵蝕率+8 (侵蝕率:100->108)
”みよこ”:では、先にダメージを。
”みよこ”:5d10+31
DoubleCross : (5D10+31) → 34[4,4,7,10,9]+31 → 65
壬生墨佳:ダメージダイス高いな……!
壬生墨佳:65-4d10-30-8
DoubleCross : (65-4D10-30-8) → 65-27[8,6,3,10]-30-8 → 0
GM:うわっ
壬生墨佳:ちょうど弾いた!
嬬恋七瀬:すごい
GM:抜けないか…!硬い!
壬生墨佳:あっジュラルミン抜けてるからちょうどじゃない
壬生墨佳:でもノーダメージです
GM:ダメージが通ってないので壬生さんもデバフなし!
嬬恋七瀬:硬すぎる
嬬恋七瀬:こっちは死!リザレクト!
夜之森栞:耐えられないからリザレクトにゃー
嬬恋七瀬:96+1D10
DoubleCross : (96+1D10) → 96+3[3] → 99
嬬恋七瀬:ンンン
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+1(1d10->1)(侵蝕率:98->99)
GM:嬬恋さんと栞ちゃんは重圧、硬直、あらゆる判定ダイス-3のバステ。さらに
夜之森栞:ヒュー、最高だ
”みよこ”:二人がダメージを受けたタイミングでそれぞれに《餓鬼魂の使い》
壬生墨佳:デバフ祭りだ
”みよこ”:邪毒3を二人に付与!
嬬恋七瀬:勘弁してくれ~~~~~
夜之森栞:にゃーw
木虎ツグミ:えげつないなこいつ……
夜之森栞:まあ邪毒3は良心的
”みよこ”:では、演出!
”みよこ”:メキメキと音を立てて、床から人形が次々に湧き出てくる。
”みよこ”:「本物をみつけてね」
”みよこ”:「でないと……ずっと、でられないんだから」
”みよこ”:「でちゃ、だめよ」
”みよこ”:君たちにその人形が殺到する。触れたものを髪で。手で。絡めとり、力を奪っていく。
”みよこ”:ひっかき、首を絞め。侵蝕する。
壬生墨佳:ヤニの波……と呼べるほどの量ではないが、液溜まりを展開。
壬生墨佳:人形にへばりついて硬化、起電。ツグミへの殺到を防ぐ。
壬生墨佳:「……くっ……!」頭を抑えて。「大丈夫か、ツグミ!」
壬生墨佳:これだけの量で限界以上の出力だ。
木虎ツグミ:「は、はい!でも、嬬恋先輩達が!」
嬬恋七瀬:「ッ、ぐ、うぅうッ……!」
嬬恋七瀬:初めから、嬬恋は防御や回避の選択肢を捨てている。傷付けられながら人形を睨み、銃身にレネゲイドを集中していく。
嬬恋七瀬:「多すぎるぞ、これ……!」
夜之森栞:「こ、これは。思った以上のホラーテイスト…実際にはちょっと遠慮したい…です」
夜之森栞:髪の毛に絡みつかれてもがいている
GM:では、再びイニシアチブ!
壬生墨佳:ここで小竹木さんにお願いしたい!
GM:OK!対象は!
壬生墨佳:’達のエンゲージにお願いします
小竹木龍之介:了解!
小竹木龍之介:判定!
小竹木龍之介:14dx7+1
DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[2,3,3,4,5,6,7,7,8,8,8,8,9,9]+10[1,1,1,4,5,6,6,8]+2[2]+1 → 23
夜之森栞’:ドッジが…できる!
夜之森栞’:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[2,2,5,5,9]+1 → 10
小竹木龍之介:ダメージ!
小竹木龍之介:3d10+2
DoubleCross : (3D10+2) → 23[8,7,8]+2 → 25
小竹木龍之介:ダイス高い!
小竹木龍之介:放心+達成値-22!
小竹木龍之介:その、人形の群れを飲み込む大量の水。
小竹木龍之介:「はあ……オバケ屋敷は得意じゃないんだけどなあ」
小竹木龍之介:小竹木龍之介も当然、この場にいる。
小竹木龍之介:「でも、まずは」
小竹木龍之介:ドッペルゲンガーたちを睨む。その中には己のソレもいた。
小竹木龍之介:「より多くを、無力化しよう」
小竹木龍之介:言葉と共に、似姿達が水に沈む。
GM:似姿達は、既に言葉を発することはないが。ただ、見ている。
GM:君たちを。
嬬恋七瀬:「小竹木さん……!」傷を負い、血に濡れた顔を拭う。「助かります!」
小竹木龍之介:「少しは力を削げるはずだ!」
小竹木龍之介:「みんな、気をつけて」
小竹木龍之介:「……彼らの目は、オリジナルに向けられてる!」
壬生墨佳:「これで止まれば御の字だけど……!」
小竹木龍之介:次の瞬間、彼の姿が水中に沈む。
小竹木龍之介’:小竹木龍之介のドッペルゲンガーによる、同じ能力の攻撃。
GM:そして。
GM:次に動くのは。
GM:…嬬恋オルタの行動!
嬬恋七瀬’:マイナー:《オリジン:ヒューマン》!
嬬恋七瀬’:メジャー:《セレリティ》
嬬恋七瀬:こっこいつ……!
嬬恋七瀬’:《コンセントレイト:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《クレイジードライブ》対象は嬬恋さん!
壬生墨佳:なんてエフェクトつかいやがる
壬生墨佳:邪悪な構成だ……
嬬恋七瀬’:10dx7-15
DoubleCross : (10R10-15[7]) → 10[2,3,3,4,4,7,7,9,10,10]+10[3,4,5,7,10]+3[2,3]-15 → 8
嬬恋七瀬’:うわっ
嬬恋七瀬’:マジで…?いや当たるけど…
嬬恋七瀬:しかし暴走リア不……!
嬬恋七瀬’:ダメージ!
嬬恋七瀬’:4d10+20+8
DoubleCross : (4D10+20+8) → 11[1,1,6,3]+20+8 → 39
嬬恋七瀬:死!リザレクト!
嬬恋七瀬:99+1D10
DoubleCross : (99+1D10) → 99+10[10] → 109
嬬恋七瀬:ウギャーッ
嬬恋七瀬’:続けてメジャー!
嬬恋七瀬’:《コンセントレイト:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《クレイジードライブ》同コンボで再び嬬恋さんを攻撃!
嬬恋七瀬’:10dx7-15
DoubleCross : (10R10-15[7]) → 10[1,2,2,3,4,4,4,5,10,10]+10[1,9]+4[4]-15 → 9
嬬恋七瀬’:4d10+20+8
DoubleCross : (4D10+20+8) → 5[2,1,1,1]+20+8 → 33
嬬恋七瀬:ウウッ 死亡
壬生墨佳:あ、カバーしてもいいですか2発目
嬬恋七瀬’:あ、すみません、どうぞ!>カバー
嬬恋七瀬:壬生……!
壬生墨佳:《砂の結界》でカバーします。
壬生墨佳:侵蝕率+2 (侵蝕率:108->110)
嬬恋七瀬’:ダメージは先ほど振ったものを適用。33です。
壬生墨佳:14点弾いて19点食らう!まだ生きてる!
嬬恋七瀬’:諸々有効!
嬬恋七瀬’:硬い…!
嬬恋七瀬’:演出!
”みよこ”:「みんなの悪夢。それはあったかもしれない可能性」
”みよこ”:「こうだったらよかった、とか。こうだったらいやだ、とか」
”みよこ”:「……それと向き合うことは、とてもこわい」
”みよこ”:「まずは……あなた」
嬬恋七瀬’:嬬恋七瀬の似姿が動く。
嬬恋七瀬’:その姿こそ。あのオーヴァードであるかも怪しかった七瀬のものだが。
嬬恋七瀬’:同じトイガンを抜き、雷撃を放つ。
嬬恋七瀬’:その向こうにいるのは、オリジナルの嬬恋七瀬だ。
嬬恋七瀬:「……!」目を見開き。
嬬恋七瀬:「っ、あぁああッ!」
嬬恋七瀬:幾度となく見てきた自身の電光に、身を焼かれる。
”みよこ”:「……失ってしまったもの」
”みよこ”:「その先にいる今の自分」
”みよこ”:「こわかったの?はずかしかったの?」
”みよこ”:ただ、興味によるものであるかのように、首を傾げる。
嬬恋七瀬:「……が、ふっ……ははっ……」リザレクトで傷を塞ぎながら、口元を笑みの形に歪める。
嬬恋七瀬:「両方だよ」
嬬恋七瀬’:君を、見る。
嬬恋七瀬:ふらつきながら、もう一人の自身を見据える。視線が交錯する。
嬬恋七瀬’:そして、もう一度。
嬬恋七瀬’:トイガンを構える。再び、もう一人の自身へと雷撃を放とうと───
嬬恋七瀬:「ッ……!」
壬生墨佳:「でも、それだけじゃないだろ」その視線を遮るように、射線に立ちはだかって。
壬生墨佳:展開した琥珀の盾が、起電力を持ってその雷撃を弱める。
壬生墨佳:振り向いて。「だよな?」
嬬恋七瀬:「……」一瞬呆けたような顔をして、それからにやりと笑む。
嬬恋七瀬:「……ああ」
嬬恋七瀬:「当然だ」
GM:では、続けて栞オルタ!
夜之森栞’:マイナー:《オリジン:ヒューマン》+《ポルターガイスト》
夜之森栞’:対空ミサイルを破壊して攻撃力+15!
夜之森栞’:《コンセントレイト:ブラックドッグ》+《アームズリンク》ボルトアクションライフルで栞ちゃんを攻撃!
夜之森栞’:さっき支援のダイス忘れてなかった?
夜之森栞’:支援をちゃんと乗せます。
夜之森栞:達成値マイナスだぞ~
夜之森栞:オリジナルもそんなに強くないぞ~
夜之森栞:回るな~ 回るな~
夜之森栞’:16dx7-18
DoubleCross : (16R10-18[7]) → 10[2,4,4,5,5,5,6,6,6,6,7,8,9,10,10,10]+10[3,5,6,7,8,9]+10[6,7,9]+10[6,7]+1[1]-18 → 23
GM:対応ありますか!
夜之森栞:暴走してるヨ
壬生墨佳:カバーもないです!
GM:OK!
夜之森栞’:3d10+35 諸々有効!
DoubleCross : (3D10+35) → 13[2,6,5]+35 → 48
夜之森栞’:支援を思い出した数字です
夜之森栞:HP1だしネ
夜之森栞:リザレクトします
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+5(1d10->5)(侵蝕率:99->104)
夜之森栞’:君を、見つめる視線がある。
夜之森栞’:きみに、向けられた武器がある。
”みよこ”:「ずっとずっとひとりだったのね」
”みよこ”:「まわりは怪物だらけ」
”みよこ”:「このホテルのように」
夜之森栞’:トリガーは引かれ、君を傷つける。
夜之森栞’:何かの、叫びのように。
夜之森栞:「そうね、でも」
夜之森栞:銃弾を胸に受けて倒れる
夜之森栞:「それはきっと、誰もが同じ」
夜之森栞:「私も、貴女も」
夜之森栞:「貴方達も」
”みよこ”:「………」
”みよこ”:ぎゅっ、と隣の少女の裾を握る。
夜之森栞:銀色の剣を抜き放って立ち上がる
夜之森栞:「だから、まだ私は倒れない」
GM:では、壬生さんの手番!
壬生墨佳:はい!
壬生墨佳:マイナーなし、メジャー『デビルズ・プレイ』:《死神の瞳》。
壬生墨佳:対象はみよこで。
”みよこ”:来た…!
壬生墨佳:6dx+21
DoubleCross : (6R10+21[10]) → 9[1,2,6,7,7,9]+21 → 30
”みよこ”:ドッジします。
”みよこ”:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 8[2,2,5,6,7,8,8,8] → 8
”みよこ”:効果を受けます!
壬生墨佳:命中で次に受けるダメージを+7d!
”みよこ”:ヒエー!
壬生墨佳:演出は実際にダメージを受けた時にやります!
壬生墨佳:侵蝕率+3 (侵蝕率:110->113)
GM:了解です!ていうかドッジ達成値-22ついた!
壬生墨佳:そうだった
GM:では、次は龍神ツグミちゃん
龍神ツグミ’:マイナーはやはり《オリジン:ヒューマン》。
龍神ツグミ’:《コンセントレイト:キュマイラ》+《魔獣の本能》+《降魔の雷》でツグミちゃんに攻撃!
龍神ツグミ’:21dx7-16
DoubleCross : (21R10-16[7]) → 10[1,2,2,4,4,5,5,5,5,5,6,6,6,6,6,6,8,8,9,10,10]+10[1,5,6,7,9]+3[1,3]-16 → 7
龍神ツグミ’:カバーなどはありますか!
木虎ツグミ:こっちはリア不で棒立ち!来い!
壬生墨佳:します!《砂の結界》!
壬生墨佳:侵蝕率+2 (侵蝕率:113->115)
龍神ツグミ’:OK!ダメージ!
龍神ツグミ’:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 2[2]+65 → 67
壬生墨佳:ダメージやば……
嬬恋七瀬:痛すぎる
壬生墨佳:無理無理!
壬生墨佳:ツグミちゃんに庇護:○/不安で取ってタイタス昇華、復活します。
龍神ツグミ’:では演出!
”みよこ”:「あなたはとても、とても違う可能性」
”みよこ”:「ほんの少しのかけ違いで」「あなたはまったく別のあなたになる」
龍神ツグミ’:バチバチッ!!
龍神ツグミ’:激しい音を立てて、君と同種の雷撃が襲いかかる。
”みよこ”:「だけど、どっちもあなた」
”みよこ”:「素直なひとなのね」
木虎ツグミ:「はい、この私も、その私も。きっとあり得た『私』です」
木虎ツグミ:「でも、今の私は木虎ツグミで、そっちの私にはなりたくてもなれないので」
木虎ツグミ:「というかなりたいとも思えませんので!私はあくまで私です!」
木虎ツグミ:逃げも避けもせず、真っ直ぐに見つめ返す。
壬生墨佳:「君は強いな、ツグミ」
壬生墨佳:「そう思える君を、僕は守るとも」誘電。雷撃は逸れて。
壬生墨佳:壬生墨佳へと誘導された。
”みよこ”:壬生墨佳を見る。
”みよこ”:「あなたはそうやって強くあろうとする」
”みよこ”:「完璧な自分を夢見てまで」
壬生墨佳:「……ぐっ……」
壬生墨佳:”あれ”とは違う。抑え込める出力があるはずもない。
”みよこ”:「後悔、しているから?」
壬生墨佳:「ああ、半分正解だよ」
壬生墨佳:「正確には後悔してい“た”だ」
”みよこ”:「……そう」
”みよこ”:「間違えなかったものね」
壬生墨佳:「そうなってみると、幾分身軽だぜ。軽々にやれとは言えないけど」
壬生墨佳:「選択肢の一つに持っても悪くないと思うな」
”みよこ”:「………」ただ、静かに微笑む。
嬬恋七瀬:「はっ」
嬬恋七瀬:視線は向けず、声だけを聞いて笑みを浮かべる。
嬬恋七瀬:「ようやくいつもの調子が戻ってきたな」
壬生墨佳:「何、相棒のおかげだ」そちらも見ずに返す。
GM:では、”さよみ”の手番ですが
”さよみ”:待機します。
GM:そして、栞ちゃんの手番!
夜之森栞:ルナナイト・ブルーホテルのロイスをタイタス昇華して
夜之森栞:デメリットを解除
夜之森栞:マイナーでオルタ達のエンゲージへ移動
夜之森栞:メジャーでコンセ&アームズリンク
夜之森栞:ボルトアクションライフルでみよこを狙います
”みよこ”:OK!
夜之森栞:8dx7-1
DoubleCross : (8R10-1[7]) → 10[3,5,5,6,8,9,10,10]+10[3,5,9,10]+2[1,2]-1 → 21
”みよこ”:ガード!
夜之森栞:3d10+8+37
DoubleCross : (3D10+8+37) → 15[6,8,1]+8+37 → 60
”みよこ”:痛い…!
”みよこ”:普通に食います、まだ健在。
”みよこ”:演出をどうぞ!
壬生墨佳:あ+7d10も!
嬬恋七瀬:あ、死神の瞳!
夜之森栞:ヤッター
”みよこ”:あ、まじか
夜之森栞:7d10+60
DoubleCross : (7D10+60) → 37[7,9,7,9,2,2,1]+60 → 97
木虎ツグミ:ひゅー!
GM:すみません、カバーリング入らせてください…失念していた
嬬恋七瀬:やはりあったカバー……!
”さよみ”:行動放棄カバー!
夜之森栞:となると 悲しいくらいダメージが減るw
木虎ツグミ:あれ、ダメージ自体は産出された後だから変わらないのでは?
GM:変わらないかと思っていた
夜之森栞:カバーはダメージロールの直前に宣言だから
壬生墨佳:死神の瞳側は
壬生墨佳:本人依存のはず
壬生墨佳:だからみよこについたまま効果を発揮せず残るんじゃないかな
GM:ああ、死神の瞳はそうですね
GM:残ったままになる…
嬬恋七瀬:タゲロは乗って死神は乗らない?
GM:そういう裁定でいきましょう!
GM:死神からは逃れられないのか……
”さよみ”:というわけでめっちゃ食らいます。
夜之森栞:ターゲットロックは対象に攻撃を行った際だから 多分攻撃を行った時点で攻撃力は上がる感じですね
夜之森栞:60点かな
”さよみ”:60の方もらっておきます。
”さよみ”:ですね。
”さよみ”:じゃあ今度こそ演出どうぞ!
夜之森栞:舞うような動きで人形の拘束を脱出
夜之森栞:「くるり、くるり。踊る人形」
夜之森栞:「月夜の下でくるくるまわる」
夜之森栞:回転しながら古びた西洋剣を振るい前に進む
夜之森栞:「私は物語を食べる紙魚」
夜之森栞:銃を抜き放ち”みよこ”に向かって放つ
”さよみ”:その”みよこ”を守るように
”さよみ”:悪夢の異形が銃弾を受ける。
”みよこ”:「”さよみ”!」
夜之森栞:「そうね、それが貴女の物語の原点」
夜之森栞:「貴女を守る噂を」
夜之森栞:「私達がこれから剥ぎ取ってしまう」
夜之森栞:「ごめんなさい」
”みよこ”:「……そう簡単には、やられない」
”みよこ”:「わたしたちは、いっしょなんだから」
夜之森栞:銃と剣を構えしっかりと相手を見据える
GM:では、嬬恋さんの手番!
嬬恋七瀬:はい!
嬬恋七瀬:マイナーでボルトアクションライフル起動
嬬恋七瀬:メジャーでコンボ【カム・アンド・カドル・ミー】≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪クレイジードライブ≫
嬬恋七瀬:対象は美夜子!
”みよこ”:きやれ!
嬬恋七瀬:判定前に小竹木さんのロイスを昇華してダイス+10個!
嬬恋七瀬:15DX7+1+5
DoubleCross : (15R10+1+5[7]) → 10[2,2,2,2,3,4,4,5,5,5,6,6,7,10,10]+10[5,6,7]+1[1]+6 → 27
”みよこ”:ガードします。
嬬恋七瀬:ダメージ!
嬬恋七瀬:3D10+20+3D10+8+37+7D10
DoubleCross : (3D10+20+3D10+8+37+7D10) → 12[5,4,3]+20+12[3,6,3]+8+37+33[8,7,8,2,1,6,1] → 122
”みよこ”:ひええ
夜之森栞:ヤベー
”みよこ”:ちょ、ちょっと
嬬恋七瀬:Wバフ……
嬬恋七瀬:装甲ガード有効!
壬生墨佳:えっぐ
木虎ツグミ:流石嬬恋さん
”みよこ”:《透過》!
嬬恋七瀬:ゲーーッッ
”みよこ”:すまねえ…!ダメージをゼロに!
木虎ツグミ:持ってたか……
GM:演出どうぞ!
壬生墨佳:「それは、“もしも”の存在だろう」
壬生墨佳:「“そうあったらいい”の、子供の夢」
壬生墨佳:「僕、夢を与える側で居たかったんだけどな」指を鳴らす。
壬生墨佳:「見る側でも、まして、奪う側でもなく、だ」ヤニの枷が彼女にまとわりつく。
壬生墨佳:「……頼む」それだけつぶやく。
”みよこ”:「……っ!」
嬬恋七瀬:「……ああ」
嬬恋七瀬:並び立つ姉妹を見つめる。
嬬恋七瀬:掛け替えのない相手だったのだろう。何よりも大切だったのだろう。
嬬恋七瀬:それを失うことの痛みが、今の自分には、少しだけ理解できる。
”みよこ”:「……大切なものから手を離すな」
”みよこ”:「わたしが、言ったこと」
”みよこ”:「きっと、あなたたちには…できるのね」
嬬恋七瀬:「……君は——」
嬬恋七瀬:理解できる。
嬬恋七瀬:犯してしまった過ち。誤り。それを直視できず、仮初の幸福に逃避することも、痛いほどに。
嬬恋七瀬:「……だけど」
嬬恋七瀬:「ああ。だけど」
嬬恋七瀬:「夢はもう、終わりにするべきだ」
嬬恋七瀬:電荷を帯びた弾丸を連射する。銃口を向けた先は、少女ではなく。
嬬恋七瀬:水飛沫が上がる。小竹木龍之介が展開した、極小の海の残滓。
嬬恋七瀬:一瞬、淡い電光が瞬き、
嬬恋七瀬:水分と琥珀に連鎖して起電。
嬬恋七瀬:現れるのは、巨大な雷の檻だ。
”みよこ”:「ああ……ああ」
”みよこ”:「だめ、逃げて、逃げて」
”みよこ”:「”さよみ”……!」
嬬恋七瀬:「…………」
”みよこ”:”さよみ”と同じ顔の少女は、手を伸ばし───
”みよこ”:その体を”雷”のごときものに変えた。
嬬恋七瀬:「な、に……!?」眩いばかりの閃光。並のジャームなら一瞬で焼却できる火力だ。
”みよこ”:その雷はそこで燃え上がったあと、少女の姿に戻る。
”みよこ”:「ああ……良かった、”さよみ”……」
”みよこ”:───彼女が壬生墨佳の似姿を取っていた時。
”みよこ”:見せた雷は、擬態だった。
”みよこ”:今の、ように。
嬬恋七瀬:「逃がした……!」弾丸をリロードしながら、「……ツグミ!」後輩に向けて叫ぶ。
木虎ツグミ:「はい!」
嬬恋七瀬:「何度も使える手じゃない! やってくれ!」
嬬恋七瀬:侵蝕率109>118
木虎ツグミ:では、手番いただきます!
GM:はい!どうぞ!
木虎ツグミ:マイナーで暴走解除して、メジャーでコンボ!
木虎ツグミ:轟雷爪牙:魔獣の本能Lv1+コンセントレイト:キュマイラLv3+降魔の雷Lv4
木虎ツグミ:肉体で判定、ドッジ判定D-2、攻撃力+16でみよこに攻撃!
”みよこ”:きやがれーっ
木虎ツグミ:13dx7+1
DoubleCross : (13R10+1[7]) → 10[1,2,4,4,5,5,6,7,8,9,10,10,10]+10[1,3,3,4,5,9]+4[4]+1 → 25
”みよこ”:ガードするしかない!
木虎ツグミ:3d10+37
DoubleCross : (3D10+37) → 7[1,3,3]+37 → 44
木虎ツグミ:出目がいまいち……!
”みよこ”:そこそこくらった!健在!
”みよこ”:演出どうぞ!
木虎ツグミ:先輩に答えながら、右手へと雷を集める。
木虎ツグミ:集めた雷もそのままに大きく手を振り下ろせば、金色に光るそれが駆ける。
木虎ツグミ:床に広がった水にいくらか分散しながらも、狙いは逸らさずにみよこへと。
”みよこ”:「っ……!」
”みよこ”:「燃えちゃう……だめ…」
”みよこ”:雷を自分の中に押さえ込むように、抱きしめる。
”みよこ”:「大丈夫…”さよみ”はもっと痛かった……」
木虎ツグミ:「まだ、足りませんか。なら、次はもっと!」
GM:クリンナップ!
GM:行動値が一通り元に戻ります。
嬬恋七瀬:邪毒受けてHP1で生存!
GM:処理は以上ですね。ではラウンド1終了!
GM:ラウンド2!
GM:セットアップ!
”さよみ”:《戦術》+《戦局判断》+《常勝の天才》を”みよこ”に
”さよみ”:行動値+6/Mjrダイス+8/攻撃力+12
壬生墨佳:常勝、シーン1回じゃなかったでしたっけ
GM:あっそうだ!
GM:常勝は抜き!
”みよこ”:行動値+6/Mjrダイス+8だけ受けます。
嬬恋七瀬:《雷神の降臨》 行動値0に。侵蝕率118>124
壬生墨佳:なし!
木虎ツグミ:もっかい狩猟開始:ターゲットロックLv4+攻性変色Lv5+狩りの統率者Lv3!
木虎ツグミ:あ、いや待て
木虎ツグミ:せっかく暴走解いたんだし少なくともこのターンは無しのが良いか……?
木虎ツグミ:すみません、今の取り消しで
GM:はーい
夜之森栞:あ、先ほどの攻撃の浸蝕上げるの忘れてた
夜之森栞:上げておこう
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+4(侵蝕率:104->108)
夜之森栞:セットアップはないです
GM:では、イニシアチブへ!
夜之森栞:マグネットムーブを使用します
夜之森栞:”みよこ”を自分のエンゲージへ引き寄せる
GM:了解!
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+3(侵蝕率:108->111)
夜之森栞:「とても酷い事をしているのは解っているの」
夜之森栞:「でも、舞台はここ、私と踊るのは貴女」
夜之森栞:「物語の主役は月の光の下で照らされる」
夜之森栞:栞が言葉を紡ぐ、物語の設定を食い破る
夜之森栞:場所は意味をなさず、距離も意味をなさない
夜之森栞:いつの間にか、”みよこ”は栞の前に立っていた。
”みよこ”:「……ああ」
”みよこ”:「そう。そうなのね」
”みよこ”:「なら、いいわ。踊りましょう」
”みよこ”:「踊りましょう。そのために、この舞台を開いているのだから」
”みよこ”:先ほどまでとは打って変わって、明るい声で。
GM:引き続きイニシアチブプロセス。
GM:NPCカードが使用可能です。
壬生墨佳:使う!
壬生墨佳:お願いします小竹木さん!いっぱいのエンゲージへ!
小竹木龍之介:任せて!
嬬恋七瀬:やっちゃってくださいよ!
夜之森栞:イエイイエイ
小竹木龍之介:でかいエンゲージの’sとみよこを対象に!
小竹木龍之介:14dx7+1
DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,2,3,4,6,7,9,10,10]+10[2,7,7,10]+10[1,6,7]+10[10]+10[9]+4[4]+1 → 55
小竹木龍之介:うひょー
夜之森栞:ヤッター格好良い!
壬生墨佳:ひゅう!
嬬恋七瀬:やる気がすごい
木虎ツグミ:つよつよ!
”みよこ”:8dx ドッジ
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[3,7,8,8,8,9,10,10]+6[5,6] → 16
夜之森栞’:7dx さっきダイス間違えてたな?ドッジ!
DoubleCross : (7R10[10]) → 9[1,3,3,3,5,5,9] → 9
小竹木龍之介:ダメージ!
小竹木龍之介:6d10+2
DoubleCross : (6D10+2) → 28[1,5,3,9,7,3]+2 → 30
GM:全員倒れてません。放心と-22!
小竹木龍之介:「っぷは……」
小竹木龍之介:「こっちはなんとか片がついた」
小竹木龍之介:今まで自分のドッペルゲンガーを相手取っていたようだ。頭から足まで濡れている。
小竹木龍之介:「だから、手伝うよ」
小竹木龍之介:「ほんとに、手伝いぐらいなんだけどさ……」
小竹木龍之介:水が舞う。それは徐々に細かくなり、霧となって
小竹木龍之介:”みよこ”を含めた似姿たちを覆う。
”みよこ”:「けほっ、けほ」
”みよこ”:「……あなたは……」
小竹木龍之介:「問答する気はない」
小竹木龍之介:「君たちは、排除対象だ。どうしたってね」
”みよこ”:「……いいわ」
GM:”みよこ”の手番
”みよこ”:マイナー《真名の主》
”みよこ”:シーン間インフィニティウェポンのガード値を+4Dします。
”みよこ”:4d10
DoubleCross : (4D10) → 24[8,3,8,5] → 24
”みよこ”:高い
壬生墨佳:ヤッバ
嬬恋七瀬:カチカチ……
”みよこ”:ガード値27!
”みよこ”:メジャー!
”みよこ”:《コンセントレイト:エグザイル》+《カスタマイズ》+《エンタングル》+《踊る髪》+《吸収》+《伸縮腕》+《ジャイアントグロウス》、対象は壬生さん、嬬恋さん、ツグミちゃん!
”みよこ”:ダメージ時:重圧、硬直、ダイス-3!
”みよこ”:19dx7-15
DoubleCross : (19R10-15[7]) → 10[1,3,3,4,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[2,3,4,4,4,4,6,6,9,10,10,10]+5[2,4,4,5]-15 → 10
嬬恋七瀬:低いけど暴走リア不……!
木虎ツグミ:回避!
木虎ツグミ:10dx+1
DoubleCross : (10R10+1[10]) → 9[1,1,2,4,4,5,5,5,8,9]+1 → 10
GM:同値回避だ!
木虎ツグミ:セーフ!!
嬬恋七瀬:避けた!
壬生墨佳:おお!
壬生墨佳:《砂の結界》で嬬恋さんをカバー。
嬬恋七瀬:壬生……
壬生墨佳:侵蝕率+2 (侵蝕率:115->117)
”みよこ”:4d10+19
DoubleCross : (4D10+19) → 28[9,8,3,8]+19 → 47
”みよこ”:出目がそこそこ高い!
壬生墨佳:全然無理!
壬生墨佳:小竹木さんへのロイスを昇華して復活!
”みよこ”:重圧、硬直、ダイス-3がつきます!
”みよこ”:「そうね、そうね」
”みよこ”:「言ってなかったけれど」
”みよこ”:「私は鹿野島美夜子じゃないの」
嬬恋七瀬:「……何……?」
壬生墨佳:「……?」
”みよこ”:「私は、あの子のこころ」
”みよこ”:「あの子の後悔、悲しみが、この場所に溜まっていって」
”みよこ”:「私になったの。だけど」
”みよこ”:「今は、不思議と───」
”みよこ”:「心が軽いのよ。お客様をお招きしてしまうほどに」
”みよこ”:「お茶を───お出ししましょうね」
”みよこ”:言葉と共に、君たちの足元から4本の柱がそびえ立つ。
”みよこ”:そして、天井から巨大な板が降ってくる。
嬬恋七瀬:「……は……!?」
”みよこ”:「少し大きいけれど、テーブルよ。よく”さよみ”とお茶を飲んだの」
”みよこ”:「さあ、さあ!席に着けるかしら!」
壬生墨佳:「何を……!」
木虎ツグミ:「わ……」 一瞬ぽかんと口を開けて見上げていたが、咄嗟にバックステップ。
木虎ツグミ:降ってくる板の下から抜け出す。
壬生墨佳:琥珀の小手を作って、受け止める。
壬生墨佳:「ぐっ……!」耐え凌げるのは一瞬。だが、身長の分、退避の余裕ができるはずだ。
嬬恋七瀬:「……壬生……!」
壬生墨佳:「早く!」
嬬恋七瀬:「っ……!」
嬬恋七瀬:攻撃から逃れ、それから咄嗟に壬生を引き寄せる。
壬生墨佳:「きゃっ……!」
嬬恋七瀬:「……危な……! 無事か!?」
壬生墨佳:「ああ。お陰様でな」腕を抑えて。
壬生墨佳:「まだ動ける」
”みよこ”:「まるで、まるで。王子様とお姫様ね!」
”みよこ”:「あなたたちをお招きできて───光栄だわ!」
GM:壬生さんの手番。
壬生墨佳:マイナーで重圧を解除
壬生墨佳:メジャーで《死神の瞳》をみよこへ。
”さよみ”:《真実の軍略》
”さよみ”:判定のダイスを-9します。
壬生墨佳:いっぱい減らされた……
壬生墨佳:ここはそのまま受けようかな。ダイス0で攻撃失敗します。
GM:了解です。
壬生墨佳:反撃の琥珀の波が起動しない。
壬生墨佳:腕が上がらない。
壬生墨佳:「……チッ」
”さよみ”:夢を、見ている。
”さよみ”:この空間は未だ悪夢そのものだ。
壬生墨佳:また、手を伸ばせない悪夢。
壬生墨佳:だが、違う。伸ばさない。引き戻す。
壬生墨佳:(現状で、やれることをやるべきだ。それは攻撃じゃない)
壬生墨佳:(守ることだ。残りの、余力で)
壬生墨佳:侵蝕率+3 (侵蝕率:117->120)
GM:次は…行動値6!栞ちゃんの手番!
夜之森栞:マイナーでポルターガイスト
夜之森栞:対空ミサイルを破壊して攻撃力+15点
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+4(侵蝕率:111->115)
夜之森栞:メジャーでコンセ+アームズリンク+バリアクラッカー
夜之森栞:対象は”みよこ”で
GM:どうぞ!
夜之森栞:夜之森栞の侵蝕率に+8(侵蝕率:115->123)
夜之森栞:武器は西洋剣 白兵で
夜之森栞:10dx7-1
DoubleCross : (10R10-1[7]) → 10[3,3,4,6,9,9,9,9,10,10]+10[1,2,5,8,8,9]+10[3,5,7]+3[3]-1 → 32
”みよこ”:ガードができない…!
”みよこ”:8dx-22 ドッジ
DoubleCross : (8R10-22[10]) → 8[1,4,4,4,5,6,8,8]-22 → -14
”みよこ”:失敗!
夜之森栞:4d10+19
DoubleCross : (4D10+19) → 32[9,9,8,6]+19 → 51
夜之森栞:装甲無視です
”みよこ”:うわっ高い!!
夜之森栞:出目が高い
”みよこ”:大ダメージ!まだ健在!
”みよこ”:演出どうぞ!
夜之森栞:鞄から取り出した1枚の紙を剣で貫く
夜之森栞:「これは、怪物殺しの物語の一節」
夜之森栞:「食べなさい、シルバーフィッシュ」
夜之森栞:剣の形が奇妙に変化しそのページを食べる様に飲み込む
夜之森栞:「私の剣技は、それほど褒められたものじゃないけど」
夜之森栞:「この剣がたべた物語は、怪物をも滅ぼす逸話を剣技に込める事ができる」
夜之森栞:一気に踏み込み斬りかかる
”みよこ”:「……!!」
夜之森栞:「存在自体を切る魔剣」
夜之森栞:「防ぐことはできないの」
”みよこ”:「痛い…!」
壬生墨佳:「あれは、何を……」
嬬恋七瀬:「……!?」不可解な斬撃に目を見張る。
夜之森栞:剣の存在の位階を相手に合わせる事で相手の防御を無視するのだ
”みよこ”:「防げない……不思議…」
”みよこ”:「強いのね……」
”みよこ”:「私の”剣”は……とどくのかしら」
GM:では、栞’の手番!
夜之森栞’:マイナーなし。
夜之森栞’:メジャー、《コンセントレイト:ブラックドッグ》+《アームズリンク》 西洋剣で栞ちゃんに攻撃!
夜之森栞’:10dx7-18
DoubleCross : (10R10-18[7]) → 10[1,2,2,5,6,6,6,7,7,8]+4[1,1,4]-18 → -4
夜之森栞’:うわーーー
壬生墨佳:や……やった!
壬生墨佳:ありがとう小竹木さん……!
嬬恋七瀬:とうとう……
夜之森栞’:攻撃は失敗しました……
木虎ツグミ:やはりデバフが最強……
夜之森栞:ヤッター
夜之森栞’:”みよこ”の声に呼応するように剣を栞に向ける。
夜之森栞’:だが。
夜之森栞’:カラン、カラン。
夜之森栞’:その場で剣を取り落とす。
”みよこ”:「……?どう……したの?」
”みよこ”:「手が、震えて……」
小竹木龍之介:「何か良くないものでも食べたんじゃないかな」
壬生墨佳:「は、はは」安堵したように。「違いない」
”みよこ”:「……!」
GM:次は七瀬’さん!
嬬恋七瀬’:マイナーなし!
嬬恋七瀬’:《コンセントレイト:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《クレイジードライブ》!嬬恋さんに攻撃!
嬬恋七瀬’:当たれ…当たってくれ
嬬恋七瀬:当たるな~~
嬬恋七瀬’:8dx7-15
DoubleCross : (8R10-15[7]) → 10[1,3,4,4,7,9,10,10]+10[1,2,3,10]+6[6]-15 → 11
嬬恋七瀬:ウギャーッ
嬬恋七瀬’:よし!
嬬恋七瀬:暴走リア不!
壬生墨佳:《砂の結界》でカバー。
嬬恋七瀬:壬生墨佳…………!
嬬恋七瀬’:壬生墨佳…!
嬬恋七瀬’:ダメージ!
嬬恋七瀬’:5d10+28
DoubleCross : (5D10+28) → 35[2,7,10,10,6]+28 → 63
壬生墨佳:もちろん耐えられない!
嬬恋七瀬:壬生ーっ
壬生墨佳:壬生墨佳'へのロイスを昇華して復活。
嬬恋七瀬’:では演出!
”みよこ”:「なら、次は…!」
嬬恋七瀬’:もう一人の七瀬がトイガンを構える。
嬬恋七瀬’:放たれる雷撃は、著しく精度を欠いていた。
嬬恋七瀬’:だが、出力そのものは大きい。
嬬恋七瀬’:乱れながらも、嬬恋七瀬のもとへ向かう!
嬬恋七瀬:「……!」避けようとしない。トイガンを構え、敵を見据える。
壬生墨佳:「僕がそいつを、何度見てると思ってる」上がらぬ腕で、ヤニの導電線を練り上げて。
壬生墨佳:誘電、被弾。「……フッ」
壬生墨佳:「ヘタクソ」身を焼かれながらも、笑う。
嬬恋七瀬’:壬生墨佳を見る。言葉を発することはないが。
嬬恋七瀬’:その目には、憧れのようなものが浮かんでいた。
嬬恋七瀬:「……ピアノばっか弾いてたにしては、やるな」
嬬恋七瀬:「……行けるよな?まだ」
壬生墨佳:「バカ。誰に言ってるんだ?」
嬬恋七瀬:「は。マジで不安なら、聞いたりしないっての」
壬生墨佳:「そうかい。意地が悪く育ったもんだ」
嬬恋七瀬:「お互いにな」
”みよこ”:眩しそうに、目を細める。
GM:では次はツグミちゃん!
木虎ツグミ:はい!さっきと同じコンボでみよこをもっかい攻撃!
木虎ツグミ:13dx7+1
DoubleCross : (13R10+1[7]) → 10[1,1,2,2,4,4,4,4,7,7,7,10,10]+10[1,3,7,7,10]+10[4,7,8]+2[1,2]+1 → 33
”さよみ”:すっかり宣言し忘れてましたが、待機していました。
”さよみ”:ので、行動放棄カバー!
木虎ツグミ:くっ、仕方ないか。ダメージ!
木虎ツグミ:4d10+53
DoubleCross : (4D10+53) → 25[8,1,10,6]+53 → 78
壬生墨佳:エンゲージ離れてますよね?
”さよみ”:そうだった
木虎ツグミ:あ、そういえば
”さよみ”:だめじゃん!
”みよこ”:じゃあガードしてたことで!
”みよこ”:すみません!
嬬恋七瀬:姉妹を引き裂くマグネットムーヴ……
”みよこ”:めっちゃ痛いが……立ってる!
嬬恋七瀬:堅い!
”みよこ”:演出どうぞ!
木虎ツグミ:バチリ、バチリと。先ほど同様に右手へと雷を収束させる。
木虎ツグミ:違うのは、右手の形。それはまるで銃を象るようにみよこへと向けられる。
木虎ツグミ:(いつもの形だと、さっきみたいにあちこちに電気が散らばっちゃうから)
木虎ツグミ:(ポリュペモン・ベッドのときみたいに、嬬恋先輩みたいに——)
木虎ツグミ:普段より精密に、指の先のただ一点へと貯め込んだ雷を。
木虎ツグミ:「いっけえ!」
木虎ツグミ:弾丸のようにみよこへと放った。
”みよこ”:「───!!」
”さよみ”:動こうとする。だが、届かない。
”みよこ”:多くの人形が、地面から聳え、壁となる。
”みよこ”:「あつっ……!!」
”みよこ”:それでも防ぎ切ることはできない。身を焼かれ、膝をつく。
嬬恋七瀬:「随分器用になったなツグミ。練習した?」
木虎ツグミ:「えへへ。嬬恋先輩のあれ、かっこいいので真似したいなって」
木虎ツグミ:「こっそり練習してました」
嬬恋七瀬:「え?えへへ、そう?」
壬生墨佳:「やめろ。調子に乗るからこいつ」
嬬恋七瀬:「おい壬生、ボクのほうがかっこいいって」
壬生墨佳:「比較はしてないだろ。ツグミの言葉をちゃんと理解できないのか?」
嬬恋七瀬:「褒められたのはボクのほうだけど?壬生ももっとかっこよくなれるといいな?」
木虎ツグミ:「壬生先輩もかっこいいですよ!琥珀がキラキラしてるし、セリフもかっこいいし!」
壬生墨佳:「違う、ツグミ、僕も褒めろって意味じゃない……!」
壬生墨佳:「戦いに集中しろ!」
小竹木龍之介:「気をつけて…来る!」
GM:龍ツグミの手番!
龍神ツグミ’:マイナーなし!
龍神ツグミ’:《コンセントレイト:キュマイラ》+《魔獣の本能》+《降魔の雷》でツグミちゃんを攻撃!
龍神ツグミ’:ドッジ判定ダイス-2だ…いくぞ!
龍神ツグミ’:11dx7-16
DoubleCross : (11R10-16[7]) → 10[1,1,2,3,4,5,5,6,6,6,10]+4[4]-16 → -2
龍神ツグミ’:本気で言ってる?
木虎ツグミ:やったぜ
嬬恋七瀬:小竹木さん……!
夜之森栞:無敵か
木虎ツグミ:こちらが避けるまでもないようだな!
龍神ツグミ’:くっ……!攻撃は失敗!
壬生墨佳:うっわ
壬生墨佳:強すぎる
龍神ツグミ’:───雷撃が放たれる。
龍神ツグミ’:はず、だった。
龍神ツグミ’:その雷撃は、バチバチともう一人のツグミの手元で弾けて、消える。
”みよこ”:「また……!」
”みよこ”:「どうしたのみんな、しっかりして!」
”みよこ”:「あなたたちだって」
”みよこ”:「ここに存在してるのよ!存在していいの!」
”みよこ”:「本物であっていいの……!」
壬生墨佳:「本物だとするなら、僕らは子供だぜ、まだ」
壬生墨佳:「大人の本気には、まだ届かない」
嬬恋七瀬:「本当に……」そちらに目を向けて「つくづく、小竹木さんは敵に回したくないな」
小竹木龍之介:少しだけ微笑んで。また、敵を見据える。
GM:嬬恋さんの手番です!
嬬恋七瀬:はい!
嬬恋七瀬:オートでインプラントミサイル装備
嬬恋七瀬:マイナーでボルトアクションライフル起動
嬬恋七瀬:メジャーで≪セレリティ≫
GM:ひっ
嬬恋七瀬:即座に2回メジャーアクションを行います
GM:い……いいだろう!
嬬恋七瀬:1回目、コンボ【ラヴィン・アイドルネス】
嬬恋七瀬:≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪クレイジードライブ≫
嬬恋七瀬:インプラントミサイルでDASH島を範囲攻撃します
GM:DASH島
嬬恋七瀬:10DX7-2
DoubleCross : (10R10-2[7]) → 10[1,3,4,4,5,6,6,7,8,9]+10[1,3,8]+10[9]+1[1]-2 → 29
”みよこ”:ガード。
龍神ツグミ’:8dx-21
DoubleCross : (8R10-21[10]) → 10[2,3,4,4,6,8,9,10]+9[9]-21 → -2
夜之森栞’:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[1,6,7,7,10]+4[4]+1 → 15
夜之森栞’:あ、-22!
嬬恋七瀬’:5dx-22
DoubleCross : (5R10-22[10]) → 9[1,2,5,7,9]-22 → -13
GM:マジで全然ダメ!
GM:全命中!
夜之森栞:範囲(選択)ですよね
嬬恋七瀬:選択です!
嬬恋七瀬:夜之森さんには攻撃しない!
嬬恋七瀬:ダメージロールの前にピアノへの固定ロイス(BL)を昇華して装甲とガードを無効に!
GM:了解です!ぎゃー!
嬬恋七瀬:ダメージ!
嬬恋七瀬:3D10+34+3D10+12
DoubleCross : (3D10+34+3D10+12) → 18[7,8,3]+34+17[6,5,6]+12 → 81
GM:あーーー
GM:全員吹き飛びます
GM:無理!
嬬恋七瀬:ええーーっ
木虎ツグミ:ひゅー!
壬生墨佳:やった!
嬬恋七瀬:えっとじゃあさよみに二発目
嬬恋七瀬:≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪クレイジードライブ≫
嬬恋七瀬:こっちはボルトアクションライフル使用。
嬬恋七瀬:10DX7+1+5
DoubleCross : (10R10+1+5[7]) → 10[1,1,2,3,6,6,7,8,8,10]+10[4,6,8,10]+3[2,3]+6 → 29
”さよみ”:一応ドッジ
”さよみ”:4dx-22
DoubleCross : (4R10-22[10]) → 8[2,4,7,8]-22 → -14
”さよみ”:hai
嬬恋七瀬:ダメージ!
嬬恋七瀬:3D10+34+3D10+8
DoubleCross : (3D10+34+3D10+8) → 12[2,6,4]+34+15[2,4,9]+8 → 69
”さよみ”:死
”さよみ”:死にました……
嬬恋七瀬:た……倒した……!
”さよみ”:マイナス実は入ってなかったけどどちらにしても運命は変わりません……
GM:全員撃破!戦闘終了です!
GM:好きにトドメを演出しよう!
嬬恋七瀬:弾丸から、銃身から、電荷の限界を越え、迸る青白い電流が嬬恋の腕を焼き焦がす。
嬬恋七瀬:銃口を向ける先は、もう一人の自分。かつて失くした、あり得たかもしれない可能性の具現。
嬬恋七瀬:既に自我があるのか分からない、ただの人形かもしれないそれに向け、口を開く。
嬬恋七瀬:「……ボクさ、ツグミのほかにも、後輩がいるんだよ」
嬬恋七瀬:「彩谷って言ってさ」
嬬恋七瀬:「まあ……困った奴なんだよ」
嬬恋七瀬:「いつも危なっかしいし、悪戯ばっかで先輩のことからかってくるしさ」
嬬恋七瀬:「ホント困った奴なんだけど……。……でも、ボクが教育係なんだよ」
嬬恋七瀬:「大事な、かわいい後輩なんだ」
嬬恋七瀬:「お前は今のボクに、何があるのかって聞いたけどさ」
嬬恋七瀬:表情を緩める。
嬬恋七瀬:「沢山あるよ」
嬬恋七瀬:「今のボクじゃなきゃ、出会えなかった人がいる。先輩も、後輩も、同僚も、支部長も。それに……」
嬬恋七瀬:傍らの少女に目をやり。
嬬恋七瀬:「相棒もだ」
嬬恋七瀬:バチバチと激しく電光が弾ける。
嬬恋七瀬:「後悔してないとは、言わない」
嬬恋七瀬:「でも、間違いなんかじゃなかったよ」
嬬恋七瀬:自分の似姿を照準に捉える。
嬬恋七瀬’:その似姿は。
嬬恋七瀬’:その時、確かに
嬬恋七瀬’:笑った。
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「今、ボクさ、人を守る仕事をしてるんだ」
嬬恋七瀬:「ボクがだぞ?信じられるか?」
嬬恋七瀬:「UGN。人類を守る盾」
嬬恋七瀬:「……なあ」
嬬恋七瀬:「かっこいいだろ?」
嬬恋七瀬:引き金を引く。
壬生墨佳:「——ああ」目を閉じる。もう見る必要はない。
壬生墨佳:「カッコいいよ」
嬬恋七瀬:放たれた銃弾は一条の閃光となり、もう一人の嬬恋七瀬のもとで弾けた。
嬬恋七瀬:凄絶な電撃となり、すべてを灼き焦がすそれは、咲き乱れる雷の華だ。
嬬恋七瀬:蒼、紫、黄金。三つの雷が、同時に人形たちを貫く。
GM:他の人形たちも。
嬬恋七瀬’:微笑みを浮かべたまま。灼かれていく。
龍神ツグミ’:決まりが悪そうな顔。
夜之森栞’:祈るように、手を組んで。
GM:それぞれに、雷光に彩られていた。
夜之森栞:「ありがとう、ずっと私の中に居てくれて…」
夜之森栞:「これからも一緒に色々な物を見に行こうね」
夜之森栞’:頷いて、手を伸ばす。
夜之森栞’:共にあると、誓うように。
木虎ツグミ:「ええっと……さよならは、さっき言っちゃったので」
木虎ツグミ:「もう一度、ありがとうございます。私がどれだけ幸運だったか、改めて分かった気がするんです」
龍神ツグミ’:少し、むすっとした顔をして。
龍神ツグミ’:その近くで、雷が一際大きく弾けた、気がした。
GM:そして。
”みよこ”:「ああ、ああ、ああ!」
”みよこ”:「消えちゃう……消えちゃう、消えちゃう」
”みよこ”:「ごめんなさい、ごめんなさい、助けられなくて」
”みよこ”:灼かれながら、嘆く。
壬生墨佳:「……だからか。だから、僕の夢を選んだのか」
嬬恋七瀬:「…………」
”みよこ”:「……そう」
”みよこ”:「私も……強かったら」
”みよこ”:「ヒーローだったら……」
壬生墨佳:「……ああ。だけど、そうならなかったんだ」
壬生墨佳:「そこからは、もう、戻らない。前を向くしか無い」
壬生墨佳:「そうでなかったなら、これから目指すしかない」
壬生墨佳:「それだけなんだ。僕には、それが出来る」
壬生墨佳:「君にそれが出来ないのなら」
壬生墨佳:「僕を応援してくれ」
”みよこ”:「………」
壬生墨佳’:その、姿を変えて。
壬生墨佳’:「ああ。頼んだぜ」
壬生墨佳’:それだけ告げると、目を閉じる。
壬生墨佳’:「夢はおしまいだ───全部、君たちに還る」
壬生墨佳:「違う。終わるのは、悪夢だ」
壬生墨佳:「夢は、これから。そうだろ、僕」
壬生墨佳’:「───」
壬生墨佳’:「そうだな」
壬生墨佳’:「さようなら。…結構、楽しかったよ」
壬生墨佳’:「ありがとう」
GM:そして。
GM:鏡の写身たちは、燃え尽きた。
GM:悪夢の主だけが、そこに残る。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:銃を携え、静かに歩み寄る。
嬬恋七瀬:銃口を向けた先は、異形と眠る少女。
”さよみ”:ただ眠り、たゆたっている。
嬬恋七瀬:「……ごめん」
嬬恋七瀬:「君は何も悪くない。……だけど」
嬬恋七瀬:「もう、夜明けの時間だ」
嬬恋七瀬:「悪い夢は、終わらせなきゃいけない」
嬬恋七瀬:眠り続ける少女に向け、引き金を引く。
嬬恋七瀬:払暁を告げる銃声が、ただ一度鳴り響いた。
GM:バックトラックです!
GM:Eロイス!
GM:ルナライトブルー・ホテル。そこから怪異は消え失せ
GM:後には物質としての建物のみが残った。
GM:そして、調査に向かった君たちも無事、帰途につき───
木虎ツグミ:「ええと、ミアちゃん」
木虎ツグミ:「心配かけて、本当にごめんなさい」
ミアセラ:「…………」
ミアセラ:ツグミと共に暮らす、同じくらいの年頃の少女。
ミアセラ:その言葉に、ぷい、とそっぽを向く。
木虎ツグミ:「任務先で電波が遮断されちゃって、通信が届かなくて」
木虎ツグミ:「いえ、その。それは言い訳になっちゃいますね」
木虎ツグミ:「なので、うーんと……」
木虎ツグミ:もだもだとあれこれ言葉を探して。
ミアセラ:「…………」クッションを抱いて、じっとその様子を見る。
木虎ツグミ:「……お詫びに一個、お願い何でも聞きますから!許してもらえませんか!」
木虎ツグミ:「せっかく帰って来たのに一緒に遊べないの、寂しいです!」
ミアセラ:「…………」
ミアセラ:「……本当に、分かってる?」
ミアセラ:通信機能の付いた懐中時計を片手に。
ミアセラ:「私が、どれくらい心配だったか……」
ミアセラ:「ううん」
ミアセラ:「お父さんとお母さんだって」
ミアセラ:「私には大丈夫だよって言ってくれてたけど」
ミアセラ:「本当は同じくらい、ツグミのこと心配してたんだよ」
木虎ツグミ:「……」 しょぼんと肩を落とす。
ミアセラ:「……ほんとに、分かってる?」
木虎ツグミ:「はい……」
木虎ツグミ:帰ってきた直後、真っ先にミアちゃんに泣きながら抱きつかれて。
木虎ツグミ:慌てて宥めて、どうにか家に上がればお父さんもお母さんもいつも通りに見えて。
木虎ツグミ:でも、お父さんの作っていたご飯はツグミの好物だし、忙しいお母さんがこの時間に家に居るのはちょっと珍しいことくらいツグミもちゃんと分っている。
木虎ツグミ:だからこそ、ごめんなさい以外に何も言えないのだ。
ミアセラ:「……今度から、ちゃんと、もっと前もって、私に相談する?」
木虎ツグミ:「ええと、はい。任務の指令が来たらちゃんとすぐに伝えます」
ミアセラ:「連絡が付かなくなりそうなら、教えておいて。いい?」
木虎ツグミ:「はい、電波とかが繋がらなさそうなら先に連絡します……」
ミアセラ:「……そう……」
ミアセラ:「…………」
ミアセラ:クッションが床に落ちる。
ミアセラ:空いた両の手で、正面からツグミに抱き着く。
ミアセラ:非力ながら全力で、縋り付くように抱き締める。
木虎ツグミ:「わ、っと」 しっかりと、その体を受け止める。
ミアセラ:「……ごめんね」
ミアセラ:「わがまま言って、困らせたいわけじゃないの」
ミアセラ:「でも……」
ミアセラ:「……でも……」
ミアセラ:その声は、触れ合う身体は、小さく震えている。
木虎ツグミ:「……大丈夫、ちゃんと分かってます」
木虎ツグミ:震えるその体を抱きしめて、片手で頭をなでる。
木虎ツグミ:ミアちゃんが怒ったのは、それだけ心配だったから。
木虎ツグミ:たくさんのものを失くして、一人ぼっちになったミアちゃんだから。
木虎ツグミ:置いていかれることが、何より怖いんだって分かってる。
木虎ツグミ:「怖い思いさせちゃって、ごめんなさい」
ミアセラ:「……そうだよ」
ミアセラ:「……怖かった……」
木虎ツグミ:「ええと、その」
木虎ツグミ:「もうかけちゃった心配の分は、お詫びするしか出来ないですけど」
木虎ツグミ:「この通りちゃんと無事に帰ってきましたし、これからも必ず帰ってきますから」
木虎ツグミ:「あと連絡もちゃんとこまめに取りますから」
木虎ツグミ:「その、許してほしい、というか」
木虎ツグミ:「笑ってるミアちゃんが、見たいです」
ミアセラ:「…………」
ミアセラ:「……うん……」
ミアセラ:身を離す。泣き腫らした目元が赤くなっている。
ミアセラ:「ツグが反省してるのは、分かってるから」
ミアセラ:「……それに……」鼻を啜って
ミアセラ:「ちゃんと帰ってきてくれたから、許してあげる」
木虎ツグミ:「……ありがとうございます!」
木虎ツグミ:パッと笑って、もう一度ミアちゃんを抱きしめる。
ミアセラ:「…………」今度は穏やかな表情で、こちらがそれを受け止める。
ミアセラ:「……もう、こんなことしないでって、ほんとは言いたいけど」
ミアセラ:「それは無理だって、分かってるから」
ミアセラ:「だから、ツグミ」
木虎ツグミ:「はい!」
ミアセラ:「私に信じさせて」
ミアセラ:「ツグがこれからどこに行っても、何があっても」
ミアセラ:「私のところに帰って来るって、疑わずに信じられるようにして」
ミアセラ:「そうすればきっと、離れてても怖くないから」
ミアセラ:「…………出来る?」
木虎ツグミ:「はい、ミアちゃん」
木虎ツグミ:「どこに行って、何があっても」
木虎ツグミ:「私は必ずミアちゃんのところに、このお家に帰ってきます」
木虎ツグミ:「絶対に、約束します!だから」
木虎ツグミ:「信じて、待っていてください」
ミアセラ:「うん。待ってる。でも」
ミアセラ:「言葉で一回言われるだけじゃ、ダメだよ」
ミアセラ:「私、それくらいじゃ、まだきっと不安だもん」
ミアセラ:「だから、これから」
ミアセラ:「時間は掛かるかもしれないけど、ツグが証明してみせて」
ミアセラ:「待ってるから」
木虎ツグミ:「……分かりました」
木虎ツグミ:「ミアちゃんが安心できる日まで、頑張ります!」
ミアセラ:「……うん」綻ぶように笑って。
ミアセラ:「楽しみにしてるね」
木虎ツグミ:瞳を見つめ返して、こちらも笑う。
木虎ツグミ:やっぱりミアちゃんは、笑ってる顔が一番かわいい。
GM:悪夢は終わって。日常がまた、始まる。
GM:後日。───天球伽藍堂書店。
夜之森栞:レジ奥のPC画面に動画が映し出されている
夜之森栞:『ナハトヴァルトのー!』
夜之森栞:『噂の場所に行ってみた!』
夜之森栞:YouTubeに動画がアップされている
夜之森栞:『えーとですね、今日は!あの噂の呪いのホテルにやって来ましたー!』
夜之森栞:『といっても空き地なんですけど』
夜之森栞:ホテルの跡地の映像
夜之森栞:『ここはですね、なんと!入ると出られないホテルがあるという噂なんですが!』
夜之森栞:『えーと、鏡で空き地を写すとホテルの入り口が現れるだったかな』
夜之森栞:『魔法の鏡がキーなんですねー』
夜之森栞:『ではやってみましょう』
夜之森栞:鏡で空き地をがんばって写している
夜之森栞:『んんー、何も起きないですねえ』
夜之森栞:『まあ、実をいうと噂自体は20年くらい前にあったらしくてー』
夜之森栞:『よくある、昔の噂の再発見って感じなんですよね』
夜之森栞:『で、調べてみたんですけど。どうも昔にホテルの火事があったらしいです』
夜之森栞:画面に新聞記事の切り抜きが映る
夜之森栞:『不幸にも亡くなった方が居たみたいです』
夜之森栞:『それが噂の元になったようですね。その後もあまりテナントが入らなかったらしいんですけど』
夜之森栞:『事故物件とか精神的痂疲物件扱いで少しイメージが悪い時期が続いたので』
夜之森栞:『あまり利用者が居ないまま年月が過ぎてしまったというのが、実際の所みたいです』
夜之森栞:『うーん、ちょっと期待してた所もあるんですが。オカルト的には外れって感じですね』
夜之森栞:『とは言え、実際に不幸のあった所ではあるので、あまり面白半分に噂を広げない方が良いかもです』
夜之森栞:『私が言うのも、何ですけど』
夜之森栞:そういって花束を空き地の前に置き、少しお祈りをする
夜之森栞:『亡くなった方には安らかにお眠りください』
夜之森栞:『事故のあらましは私のブログで少し書いてありますので、興味のある方はレッツアクセス!』
夜之森栞:『ではでは!ナハトヴァルトの噂の場所に行ってみた!でした!次回は湾岸道路を爆走する巨大自動掃除機!』
夜之森栞:『なんなんですかね!巨大な自動掃除機って!ワクワクします!』
夜之森栞:手を振りながら
夜之森栞:『では、次回もお楽しみに~!』
夜之森栞:映像が終了する。
夜之森栞:「よーし、編集もばっちりですね」
夜之森栞:カタカタとキーボードをタッチ。
夜之森栞:「SNSでも宣伝しとかないと」
夜之森栞:各種SNSにも動画リンクをアップ
夜之森栞:「うん、これでよし!」
夜之森栞:今の所、書店に客はまばらだ。
夜之森栞:「そうだ、読みかけの小説があったっけ」
夜之森栞:「となると、お茶とお菓子は必須だな~」
木虎ツグミ:「お邪魔しまーす!」
ミアセラ:「お、お邪魔しますっ」
夜之森栞:元気な声が聞こえたので入口の方を見る
夜之森栞:「わ、わわ。いらっしゃいませー」
木虎ツグミ:「あ、やっぱりここでしたか!こんにちは夜之森さん!」
ミアセラ:「は……初めまして……!」ツグミの後ろに半ば隠れるように。
夜之森栞:「おや、初めまして。ですね」
ミアセラ:「あ……はいっ!私、ツグミの……」
ミアセラ:「ツグミの……?……友……家族……」
ミアセラ:「……い、一緒に住んでる、ミアセラっていいます!」
ミアセラ:「っよ……よろしくお願い、します……」
夜之森栞:「家族!いいですね!」
夜之森栞:「こちらこそ。よろしくお願いします。ようこそガランドーへ」
ミアセラ:「はいっ!あの……」
ミアセラ:「珍しい本が、沢山あるって、ツグミに聞いて……」
ミアセラ:わくわくした顔。
ミアセラ:「見せてもらっても、いいですか……?」
夜之森栞:「なるほどなるほど!確かに当店は珍しい本が沢山ありますよ~」
夜之森栞:「ぜひ見ていってください」
ミアセラ:「……!はいっ!」表情を輝かせ、
夜之森栞:「ちょうど、お茶にしようと思ってたので」
夜之森栞:「良かったらどうぞ、お菓子もありますよ」
ミアセラ:「わあ……!じゃあ、それまで、見せてもらいます!」
ミアセラ:「じゃあね、ツグ!」
木虎ツグミ:「はい、行ってらっしゃい!」
夜之森栞:「ふっふっふ、好みのジャンルがあれば言ってくださいね~」
ミアセラ:言って、軽い足取りで店の本を物色しにいく。
夜之森栞:レジ裏の棚から茶葉の入った瓶をいくつか準備する。
夜之森栞:「良い子ですね」
木虎ツグミ:「はい!とっても良い子なんです!」
木虎ツグミ:ニコニコと自分のことのように嬉しそうに。
木虎ツグミ:「あ、何かお手伝いすることありますか?」
夜之森栞:「羨ましいなあ、仲の良い姉妹みたいっていうか」
夜之森栞:「あ、そうですね」
夜之森栞:「そちらの棚にカップがあるので~」
夜之森栞:「好きなのを選んで出してもらっちゃうと助かりますー」
木虎ツグミ:「はーい!」
木虎ツグミ:カチャカチャとカップを用意しながら、次の話を切り出す。
木虎ツグミ:「夜之森さん、この前はありがとうございました!」
夜之森栞:「いやいや、お礼を言われるような事は」
夜之森栞:「むしろUGNのお仕事の邪魔をしちゃったりなんかして怒られてもおかしくないのに」
木虎ツグミ:「いえいえ!事件解決に協力してもらいましたし」
木虎ツグミ:「嬬恋先輩とのお話のときもとっても助けて貰ったので!」
夜之森栞:「そ、そうですか~。えへへ」
木虎ツグミ:「というお礼を言いに来たつもりだったんですけど、お茶までご馳走してもらっちゃって」
木虎ツグミ:「ますますお礼することが増えちゃいました」
夜之森栞:「空気読めてないかなー、みたいな所あったんで。ツグミちゃんみたいに話せる人は凄いなーって思います」
木虎ツグミ:「そうですか?私も空気を読むとか、そういうのは苦手ですけど」
木虎ツグミ:「でも、そう言ってもらえると嬉しいです!」
夜之森栞:「ツグミちゃんは相手の事を思って話が出来てるから、ちゃんと聞いてもらえてるんだと思います」
木虎ツグミ:「そう、でしょうか。えへへ」
夜之森栞:「そうですよー」
木虎ツグミ:「ううん、なんだか照れちゃいますね……あ、そうそう」
木虎ツグミ:「ちょっと気になってたんですけど、夜之森さんっていっつもああいう場所に行ったりして噂を調べてるんですか?」
夜之森栞:「ふむ!そうですね、フィールドワークは基本って感じです」
夜之森栞:「特にこの街は変な噂が多いですし、実際に行ってみるのが一番ですね」
木虎ツグミ:「なるほど……でも、危なくないですか?」
木虎ツグミ:「この前みたいに、ジャームの仕業ってことも多いでしょうし」
夜之森栞:「む、むむ。それを言われると弱いな~、ははは」
夜之森栞:「危なそうならダッシュで逃げます」
木虎ツグミ:「ううん……これは、良かったらなんですけど」
木虎ツグミ:「そういう噂を調べるときとか、もしくは調べて何かあるって分かったとき」
木虎ツグミ:「私に連絡してもらえませんか?」
夜之森栞:「ふむ、ふむむ~」
木虎ツグミ:「私、一応UGNなので!戦ったり、調べ物のお手伝いとかも出来ますし」
木虎ツグミ:「一人よりきっと安全じゃないかなって」
夜之森栞:「確かに安全は大事です」
夜之森栞:「ひ、一つだけ条件が」
木虎ツグミ:「? なんでしょう」
夜之森栞:「本当に、マジで危なくてヤバい!って感じの時は仕方ないんですけど~」
夜之森栞:「そういう時は以外は、あまり偉い人にはナイショって感じにしていただけると嬉しいかなって」
夜之森栞:「もちろんツグミちゃんが信用できる人なら良いんですけど」
夜之森栞:「マジでヤバい時はちゃんとUGNの偉い人にも連絡しますし!」
木虎ツグミ:「ううん……そこは……」
木虎ツグミ:「あんまりしっかりは約束できないですけど、はい」
木虎ツグミ:「出来る限り、内緒にしましょう!」
夜之森栞:「お願いしますぅ…ヤバいなってツグミちゃんが思ったら容赦なく連絡してくれる感じでも構わないんでぇ」
夜之森栞:「ヤッタ!」
木虎ツグミ:「でも、危ないときはちゃんと報告しますからね!」
木虎ツグミ:「私、これでも通信は得意なので!」
夜之森栞:「こう、何て言うかですね。最初のドキドキ感はですね」
夜之森栞:「新鮮な気持ちで味わいたいな~みたいな?えへへ」
木虎ツグミ:「んん、ちょっと分かるような……分からないような……」
夜之森栞:「それに!」
夜之森栞:「逆に、何か謎な噂で困ってるならぜひ相談してください」
夜之森栞:「お力になれますよ」
木虎ツグミ:「あ、それはとっても心強いです!」
夜之森栞:「こう見えても噂話には詳しいので」
夜之森栞:「では、これからもヨロシクですね」
木虎ツグミ:「はい、よろしくお願いします!
木虎ツグミ:「あ、それと」
木虎ツグミ:「栞ちゃんって呼んでも良いですか?」
夜之森栞:「あ、はい」
夜之森栞:「もちろん!」
木虎ツグミ:「良かった……じゃあ」
木虎ツグミ:「よろしくお願いしますね、栞ちゃん!」
夜之森栞:「はい、こちらこそ。ツグミちゃん」
ミアセラ:そこに、小走りで戻ってくる足音。
ミアセラ:「あの、これ、ください!」目を輝かせて三冊の本を差し出す。
ミアセラ:絵本と児童文学と古い少女漫画だ。
夜之森栞:「むむ、お嬢さん。中々良いチョイスですねぇ」
ミアセラ:「ツグ、すごいよここ!」興奮の面持ち。「名前しか知らない本がいっぱい……!」
ミアセラ:「すごいです!また来ます!絶対!」夜之森さんに。
夜之森栞:「ぜひぜひ、ラインナップには自信がありますよ」
木虎ツグミ:「そんなにすごいんですね……私も、後でちょっと回ってみます!」
夜之森栞:「どうぞ~」
夜之森栞:「で、こちらは自分で読む用?」
夜之森栞:「プレゼントならそれ用のパッケージもできるよ」
ミアセラ:「え、あ、ぜんぶ自分で読みます!」人のことを考える余裕は無かった。
夜之森栞:「では初めてのお客さんに特別サービス、こちらのブックカバーから好きなのを選んでくださいな」
ミアセラ:「え、いいんですか!?」
夜之森栞:「もちろん」
夜之森栞:キャラクター柄やアニマル、和風など色々ある
ミアセラ:「わあ……!ありがとうございます! じゃあ……Cがいいです!」
夜之森栞:「はい、ではこちらで」
ミアセラ:「ありがとうございます……!」嬉しそうに受け取って
ミアセラ:「あ……ところで、二人で何の話してたの?」
木虎ツグミ:「あ、ええと」
木虎ツグミ:安心させる約束した矢先なのでちょっと後ろめたい。
夜之森栞:「今度一緒に遊びに行こうって話です」
夜之森栞:「そういえば、今度古書市があるんですよ」
夜之森栞:「ふふふ、古書市にはですね。不思議な噂がありましてぇ」
夜之森栞:「子供の頃に無くしてしまった絵本を見つけられる幻の本屋があるんです」
ミアセラ:「…… ……そうなんだ?」ツグミに意味ありげな視線を送るが
ミアセラ:「え……!?」その話に俄然食い付く
夜之森栞:「よければ一緒にどうですか?」
ミアセラ:「そ、そんな噂が……?」
ミアセラ:「い、行きたいです!ぜひ!」
木虎ツグミ:「良いですね!私もぜひ一緒に!」
夜之森栞:「じゃあ、古書市の日程が解ったら連絡しますね」
ミアセラ:「はい!楽しみだなあ……」
:カタカタとポットの蓋がなる
夜之森栞:「あ、お湯が沸きましたね」
夜之森栞:「お茶にしましょうか」
木虎ツグミ:「はい!」
ミアセラ:「はい、いただきます!」
:ピコン♪ 栞のスマホの通知音
:お茶を楽しむ少女達には聞こえない
:スマホ画面にSNSの通知
:キリタニさんが動画をRTしました
:栞の動画が拡散され一つの噂が消えていく
GM:N市第9地区 久多後水族館
壬生墨佳:「最近全然行ってなかったけどさ」裾の長いワンピースブラウスに身を包んでいる。
壬生墨佳:「やっぱ僕水族館好きだな」クラゲの水槽を眺めて。
壬生墨佳:ヘアピンは魚型のものにしている。
嬬恋七瀬:「そうなの?」ラフなジャケットを羽織り、あまりそちらは見られずに。
嬬恋七瀬:「全然知らなかった」
壬生墨佳:「まあわざわざ言わないからなあ。君はよく行くの?」背中には小さなリュックサック。
嬬恋七瀬:「……あーー…………」他の彼氏や彼女と何度か来た、とは言えずに。
嬬恋七瀬:「まあ……そう……ぼちぼち……?」
嬬恋七瀬:不明瞭に返す。
壬生墨佳:「そ。あ、N市近海の海コーナーなんて出来てるんだ」別の水槽に移って。
壬生墨佳:「イセエビにモクズショイ……ホントかこれ……?」
嬬恋七瀬:「……何でもいるんだな、この辺……」
嬬恋七瀬:「トカゲも空飛ぶしな」
壬生墨佳:「ま、湾岸地帯ではあるもんなあ。栄養(レネゲイド)も豊富なんだろうし」
壬生墨佳:「海を泳ぐトカゲが出始めなきゃあいいけど」
嬬恋七瀬:「そういうこと言ってると、本当に出始めそうな気がするんだよな……」
壬生墨佳:「そうだな……止めとこう」
嬬恋七瀬:「……」水槽で泳ぐ魚の群れを眺めて。
嬬恋七瀬:「何かさ」
壬生墨佳:「うん?」
嬬恋七瀬:「不思議な感じっていうか……」
嬬恋七瀬:「半年前のボクらに言っても、絶対信じないだろうな」
嬬恋七瀬:「任務以外で、二人で水族館なんてさ」
壬生墨佳:「かもな。精神汚損を疑う」
壬生墨佳:「もしくはタチの悪い偽物扱いだ」ガラスに写った自分の顔を眺めて。
嬬恋七瀬:「そこまで言う……いや、まあ、そうだよな」
嬬恋七瀬:「ボクだってそうだ」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「……あのさ」
壬生墨佳:「うん?」視線は水槽の中を見たまま。
嬬恋七瀬:「……今、さ」
嬬恋七瀬:「……嬉しいよ」
壬生墨佳:「水族館がか?まだ早いだろ」
壬生墨佳:「まだペンギンの餌やりタイムもイルカショーも見てないぞ」
嬬恋七瀬:「……違……お前……!」
嬬恋七瀬:「何でそんな急に鈍くなんだよ!?わざとか!?」
嬬恋七瀬:「ボクのこと弄んで楽しんでんのか!?」
壬生墨佳:「は?ペンギンとイルカバカにしてるの!?」
壬生墨佳:「可愛いだろ!?」
嬬恋七瀬:「可愛いけど!」
嬬恋七瀬:「そういう話じゃなくて!!」
壬生墨佳:「……ああ」得心したように。
壬生墨佳:「“僕と来れて”、か? いや、君さ」
壬生墨佳:「変わったもんだよなあ」くすりと笑う。
嬬恋七瀬:「……っ……! ……!!」引きつったように狼狽える。
嬬恋七瀬:「……そうだよ!」
嬬恋七瀬:自棄気味に頷く。
嬬恋七瀬:「壬生と二人で水族館に来られて嬉しいって言ってんの!」
嬬恋七瀬:「満足か!これで!」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「叫ぶなバカ……!」
嬬恋七瀬:「だっ……誰のせいだよ……!」声を潜めて。
壬生墨佳:「ったく……」
壬生墨佳:「ほら、行くぞ。このペースじゃ回りきれないだろ」
嬬恋七瀬:「……ああ……」頷く。
壬生墨佳:「……」“磯のいきものとのふれあいコーナー”で足を止める。
壬生墨佳:水槽に背伸びする子供に近寄って、胴を抱く。
壬生墨佳:「ほら、届くか?」
壬生墨佳:そのまましばらく子供とじゃれついて。
嬬恋七瀬:「……」その様子を、微笑を浮かべて眺めていた。
壬生墨佳:振り向く。「何してんだよ?」
嬬恋七瀬:「えっ」
嬬恋七瀬:「何って……」
壬生墨佳:「何ってじゃなくて!手伝えよ」
壬生墨佳:「善良なる市民と君の相棒が助けを求めてるだろ」
嬬恋七瀬:「いっ、いや、お前がやりたいんだと思ったから……!」狼狽。
嬬恋七瀬:「……よしほら、そっちのお姉さんは貧弱だからボクに任せといて」
壬生墨佳:「あっそういう事言う?」
嬬恋七瀬:子供を抱き上げつつ、自分も一緒にウニなどをつつく。
嬬恋七瀬:「事実ですけど~?」
壬生墨佳:「こいつ……」言いながらも、腕を押さえる。
壬生墨佳:まだ本回復しきっているわけではない。
嬬恋七瀬:「ねー。うわっヒトデすごいザラザラしてる……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「よく触れるな……」
嬬恋七瀬:「ふれあいコーナーだし。お前も触ってみれば?」
壬生墨佳:「えっ僕?、いや僕はやらない……」
壬生墨佳:「『お姉ちゃんやらないの?』じゃない。やらないってば」
嬬恋七瀬:「この子も触ってるのに。ねえ?全くこのお姉さんはねえ……」腕の中の子供に笑いかける。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……」恐る恐る手を伸ばす。
壬生墨佳:「ひゃっ」指を引っ込める。
嬬恋七瀬:「あはははは!見た今の!あはははは!」
壬生墨佳:「冷たいって先に言えよ……!」
嬬恋七瀬:「そっち!?」
壬生墨佳:「情報伏せるの卑怯だろ……!?」
嬬恋七瀬:「ぬるま湯なわけねーだろ!」
嬬恋七瀬:「茹でられちゃうだろ!ふれあいコーナーだぞ!」
壬生墨佳:「それはそうか……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……」もう一度手を伸ばす。
嬬恋七瀬:「ほら」
嬬恋七瀬:手を掴んで、不意にヒトデに触れさせる。
壬生墨佳:「ひゃんっ!!」
壬生墨佳:「おま……お前……!」
嬬恋七瀬:「あははははは!聞いた今の!?あはははははは!」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:手洗いの水に手を突っ込んで、そのままの手で嬬恋七瀬の首筋に触れる。
嬬恋七瀬:「あははは……ひぅっ!?」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……フッ」
嬬恋七瀬:「この野郎……!」
壬生墨佳:「なんだ?やるか?」腕まくりして。
壬生墨佳:「あっ」
壬生墨佳:「時間!」
嬬恋七瀬:「いいぜ?後悔すんなよな……」手洗いの水に手を深く浸して。
嬬恋七瀬:「ん?」
壬生墨佳:「ショーだよショー!」
嬬恋七瀬:「あ、イルカショー!?」
壬生墨佳:「こんなアホな事してる場合じゃない!」
嬬恋七瀬:「ヤバい!じゃあね、また遊ぼうね」子供の手を握って。
嬬恋七瀬:「行こう行こう!席無くなるぞ!」
壬生墨佳:「遅かったな……」何とか開いていた席に座って。
壬生墨佳:「ここ完全にさ」
壬生墨佳:「水かかるよね……?」最前列に近い席。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「迫力はあるよな……?」
嬬恋七瀬:「ここの売店、確かタオル売ってたから……あ、始まるぞ!」
壬生墨佳:「そうだけどさあ……」
壬生墨佳:「久多後はやっぱイルカショーのレベル高いんだよな」ショーの前口上を聞きながら。
壬生墨佳:「“ネード”と“トパス”のコンビが特にヤバい」
嬬恋七瀬:「名前まで覚えてんの?」
壬生墨佳:「当たり前だろ」リュックからガイドブックを取り出して。「知らなきゃモグリだ」
嬬恋七瀬:「マジかよ……何回か来たけどモグリだって……」
壬生墨佳:「最強のコンビなんだよ、奴らは」
壬生墨佳:「君もちゃんと見とけ」
嬬恋七瀬:「はいはい……参考にしますよ……」
嬬恋七瀬:「言ってもどうせイルカだろ?そんな変わる……」
嬬恋七瀬:「うわっ!すご!」同時大ジャンプを目にして。
壬生墨佳:「だろ……言った通り……きゃっ!」
壬生墨佳:「ここめっちゃ掛かるんだけど!?」
嬬恋七瀬:「えーっ……ヤバいじゃん……ちゃんと見たことなかったな……うわっ」
嬬恋七瀬:「えっ思ってた3倍くらい掛かるぞ……!」
壬生墨佳:「えっ人乗れるの……?ヤバヤバヤバ」
壬生墨佳:「うわーっ」
壬生墨佳:「ええーっ」
壬生墨佳:「すご……」
嬬恋七瀬:「はー……マジ……?」
嬬恋七瀬:「えーっヤバ……こんなんなんだ……」
嬬恋七瀬:「すご……」
壬生墨佳:「だから言ったじゃん……うわ」
壬生墨佳:「見た?今見た?」
壬生墨佳:「こっちお辞儀したよな絶対」
壬生墨佳:「ええーっかわいい」
嬬恋七瀬:「いや見た!えっ?あれ教えられてやってるんだよな?」
嬬恋七瀬:「えーっめっちゃ賢いじゃん……」
壬生墨佳:「君より賢いんじゃない……?未だに礼儀なってないもんな……」
嬬恋七瀬:「はぁ!?ボクはイルカより賢いけどお前はイルカより可愛げ無いだろ!」
壬生墨佳:「当たり前だろ……何を偉そうに言うんだ」
壬生墨佳:「イルカが可愛いに決まってるだろ……?」心底理解できないという顔で。
嬬恋七瀬:「こいつ……自分で掛けたハシゴ即外すなよ……!」
壬生墨佳:「いや可愛さは土俵が……あっ最後ジャンプ来るぞ!」
嬬恋七瀬:「えっ!どこどこ!いや……ていうかそれ水……!」
壬生墨佳:「うわーっ」スマホでパシャパシャしながら、
壬生墨佳:「あぶっ」思いっきり水をひっかぶる。
嬬恋七瀬:「うわっ……!凄……! ……ぶわ!」頭から水を被る。
壬生墨佳:「いや……」拍手しながら。「すごかったな……」
嬬恋七瀬:「いや……マジで予想以上に……」ぱちぱち拍手しつつ
嬬恋七瀬:「けど……」
嬬恋七瀬:「びしょ濡れなんだけど……」
嬬恋七瀬:毛先からぽたぽた水が垂れている。
壬生墨佳:「ほんとにな……」服がベッタリと張り付いている。
壬生墨佳:「換えのきく服装にすりゃ良かった」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:ジャケットを脱いで渡す。
壬生墨佳:「珍しく気がきくな」受け取って。
嬬恋七瀬:「目のやり場に困んだよ……あっ」
嬬恋七瀬:「……と、ちょっとタイム!」
嬬恋七瀬:慌ててジャケットから小さな箱を取り出す。
壬生墨佳:「何何何」
嬬恋七瀬:「…………」誤魔化そうとして逡巡して、結局諦めたように息を吐く。
嬬恋七瀬:「……もっといいタイミングで出そうと思ってたんだけど……」
嬬恋七瀬:「ホテルの件で何日かズレたけど……あれ……あっただろ」
壬生墨佳:「あれ?」
嬬恋七瀬:「………… ……ホワイトデー」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「あれ互いに送ってても返すものなのか」
嬬恋七瀬:「……いや、お前からは期待してなかったけどさ……」
嬬恋七瀬:「本当はあちこち予約してて……それは任務で潰れちゃったんだけど……」
嬬恋七瀬:「これだけでも渡そうと思って」
嬬恋七瀬:箱を手渡す。
壬生墨佳:「うん。サンキュ」受け取って。
壬生墨佳:「で?これ、何?」箱をしげしげと眺める。
嬬恋七瀬:「……開けていいよ」
壬生墨佳:その場で箱を開ける。
嬬恋七瀬:中には、琥珀を加工した小さなアクセサリーが収められている。
壬生墨佳:「……わ」声を漏らす。
嬬恋七瀬:「……」恐る恐る顔色を伺う。
壬生墨佳:「うん。君さ」
壬生墨佳:「センスはいいんだな」
嬬恋七瀬:「…… ……センスも、だろ」小さく安堵の息を零す。「褒めるなら素直に褒めろよな」
壬生墨佳:「正確なんだよ、僕」
壬生墨佳:「それで正直だ。うん。僕好きだな、これ」
壬生墨佳:「ありがと」
嬬恋七瀬:「……そっか」目を瞑って、今度は深く息を吐く。「良かった」
壬生墨佳:「……僕さ、今日」
壬生墨佳:「ヒトデは触らされるわ、こんだけ水ぶっかかるわでさ……今まで来た時、こんな事絶対なくて」
壬生墨佳:「僕が普通に来てたら、あり得なくって」
壬生墨佳:「楽しい」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「ボクもそうだよ。何度もここに来て、ちゃんとイルカショーを見たこともなかった」
嬬恋七瀬:「……壬生といるとさ」
嬬恋七瀬:「楽しいよ」
壬生墨佳:「うん。楽しい」
壬生墨佳:「そっか、楽しいんだ、僕」
壬生墨佳:「そっか。楽しいんだな、僕ら……」
嬬恋七瀬:「……そうだよ」
嬬恋七瀬:「ボクはずっと、そうで」
嬬恋七瀬:「壬生もそうだったら、いいと思ってた」
壬生墨佳:「うん」
嬬恋七瀬:「……喧嘩ばっかりだけどさ。でも」
嬬恋七瀬:「前にも言ったろ」
嬬恋七瀬:「……一緒にいたいんだよ」
壬生墨佳:「僕は、ずっと先の事までは分かんない」
壬生墨佳:「どういう自分を辿るのか。どういう自分に辿り着くのか」
壬生墨佳:「どういう願いの先に行くのか」
壬生墨佳:「だけどさ、今は」
壬生墨佳:「楽しいんだよ。たまらなく、楽しい」
壬生墨佳:手を伸ばす。「行こうぜ。まだまだ見切ってないだろ?」
壬生墨佳:「ペンギンの餌やりの時間が迫ってる」
嬬恋七瀬:「……」ほんの少し逡巡して、その手を掴む。「……ああ」
嬬恋七瀬:「まだまだ、これからだ」