『自己変容の檻の中で』 GM:優水

本作品は「矢野俊策」「F.E.A.R」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
©️矢野俊策/F.E.A.R/KADOKAWA

本編ログ|雑談ログ

登場PC

PC1:”無頼ストレイド”アーシア・エルシャドール【キャラシート】(PL:深見)
PC2:”運命輪転ドラグーンサイクル化野匡四郞あだしの・きょうしろう【キャラシート】(PL:アスハル)
PC3:”セレファイス‐IV”任海悠生とうみ・ゆうき【キャラシート】(PL:嗣子)
PC4:”鳥籠ばぁどけぇじ星見塔馬ほしみ・とうま【キャラシート】(PL:ぽぽ)

目次

プリプレイ

GM:今回は化野アーシア卓!
GM:自己紹介やっていきましょう
GM:まずはPC1!アーシアさんから!
【キャラシート】
アーシア・エルシャドール:はーい
アーシア・エルシャドール:アーシア・エルシャドール、様々なアルバイトをしながら定時制高校に通う22歳のイリーガルです。
アーシア・エルシャドール:お仕事でよくコスプレをする、銀髪翠眼の幸の薄そうな女。
アーシア・エルシャドール:経歴としては、幼い頃に人身売買でオーヴァードのいる傭兵組織に買われ、様々な用途で使い回されていました。
アーシア・エルシャドール:しかし、あんまりたいした組織力がなかった事から仕事から戻ってくる間にどこぞのFH セルによって組織は壊滅、自由の身になりました。
アーシア・エルシャドール:暫くフリーで活動した後、日本に訪れ現在はそれなりに幸せに暮らしています。
アーシア・エルシャドール:オーヴァードとしての能力は物質の強化、知覚の補強、身体可動域の拡張といった各々のシンドロームの基礎的な能力に加えて、触れた物質との感覚の接続が可能です。
アーシア・エルシャドール:データ的には遠近両用のモルフェウス/エンジェルハイロウ/エグザイルのトライブリード。Dロイス器物使いでダイスを確保しそこそこの攻撃や情報収集、購入を行います。
GM:器物使いだ
アーシア・エルシャドール:本日は親しい間柄の化野さんと一緒にお呼ばれしていただき嬉しいです。
アーシア・エルシャドール:よろしくお願いいたします。
GM:親しい間柄……(′v`*)
アーシア・エルシャドール:なかよし!
GM:よろしくお願いします!ハンドアウトはこちらになります

PC1:アーシア・エルシャドール シナリオロイス:”セーマ”
些細なきっかけで、君は不思議な男性と出会う。
彼は君を知っているようで、話をしてみたかった、と言う。
”セーマ”と名乗る彼は自らが君がかつていた裏組織を壊滅させたものであると告げ、
また会いたい、と次に会う約束を取り付けてしまう。
君はなぜか断る気にならず、それを了承した。

GM:そんなひとと出逢います
アーシア・エルシャドール:これは....人生の恩人!?
GM:恩人の…模様!
アーシア・エルシャドール:お礼とか....しないとですね
GM:お礼……
アーシア・エルシャドール:私にできることでよければ
GM:お話とかしましょう
アーシア・エルシャドール:はーい
GM:よろしくお願いします!

GM:ネクスト!PC2、化野くん!
【キャラシート】
化野匡四郞:あいよ!
化野匡四郞:化野匡四郞。常に高所、あるいは自転車に乗った状態で任務に駆けつける、
化野匡四郞:若干キザで自信家な言動が目立つ18歳エージェント。
化野匡四郞:だが、その実は「地面」に呪われており、地面に近ければ近いほど、さまざまな不幸がおそってくる難儀な体質の持ち主。
化野匡四郞:低所恐怖症であり、普通に活動するのも苦労しているが、強力な重力操作能力でカバーしている。
化野匡四郞:できていない時もある。
化野匡四郞:能力はクソ……もとい希少遺産『ニーベルングの指輪』のデメリットをピュアバロールと自転車プラチナムナビによって真っ正面から相殺した射撃型!
化野匡四郞:強力な全判定ミドルに加え、そこそこの射撃攻撃およびお約束の時の棺・孤独の魔眼による防御能力を備える。
GM:自転車に乗れば何でもできてしまう
化野匡四郞:全判定ラウンド一回5dx+2が保証されます。
化野匡四郞:アーシアさんとは……お土産を渡したり……クリスマスに同行したり……
化野匡四郞:色々な縁がありますが、過去とか個人的な事情はほとんど知りません。聞いてないので
化野匡四郞:また……お近づきになれればいいなと……思っています。自転車の上から。
化野匡四郞:以上! がんばります
GM:お近づきに……ならせられるのだろうか……!
GM:では、ハンドアウト!

PC2:化野匡四郎 シナリオロイス:無名の女性
君はとある任務中に不審な女性と出会った。
《ワーディング》下であっても影響を受けず、
それでいてオーヴァードであるという自覚も知識もない。
それどころか、自らの名もわからない、と言う。
彼女は君に興味を持ったようで、また会いたい旨を告げる。
君は、そうしても構わないな、とごく自然に思った。

GM:なんか怪しいですね
化野匡四郞:ごく自然に思ってる……。
化野匡四郞:モテ期……ということなのか……!?
GM:そうかもしれない
化野匡四郞:うおおお 調べに行きます
化野匡四郞:単に使ってるマスクが対ワーディングなだけかもしれないし
GM:そういう可能性もあるし
GM:AWF、いろいろですからね
GM:さて、調べられるかな
GM:そんな感じでよろしくお願いします!

GM:次はPC3、任海悠生さん!
【キャラシート】
任海悠生:はあい!とうみ・ゆうき。15歳の現高校生、UGNイリーガルです。
任海悠生:今回は二人の知り合い枠:アーシアさん側として参戦いたします
任海悠生:雪の時だったのであの時は冬でしたが、今は夏ですし涼し気な服装で参ります。缶詰さんありがとう。
任海悠生:元々はどこかのfhと企業が一緒にやってた、夢からいろんなもの作れたり出せたりしたら凄くね!?っていうセレファイス計画の実験体。
任海悠生:この子はその四番計画、夢の実体化をテーマに作成されましたが、付き合えないぜと資料持ち出して脱走。UGNに保護された過去があります。
任海悠生:そう言う意味で娑婆の色々に無知な方な女子なのはアーシアさんと結構似てるかもしれないしそうでもないかも。
GM:捕まってた子が多いこの世の中
GM:倫理はどうなってんだ倫理は…
任海悠生:今回は二人の道に何か上手くできたらいいなあと思います。
GM:良い感じに……サポートしてあげてね!
任海悠生:捕まってたというかそこで生産されてたみたいな……はーい!
任海悠生:能力は先も言った通りの”夢の実体化”。本来戦闘用ではない感じですがちょっとの自衛とサポート多めです。
任海悠生:データ的にはモル/オルの、単体射撃+妖精の手+領域の盾+火力支援(Fサラマンダーと力の法則)といったところ。皆つよい分頼るぜ
任海悠生:というわけで、皆様どうかよろしくお願い申し上げます!
GM:はーい!
GM:ハンドアウトは星見さんと共通のため、それは後ほど!よろしくおねがいします!

GM:最後、PC4、星見さん!
【キャラシート】
星見 塔馬鳥籠ばぁどけぇじ、星見塔馬。
星見 塔馬:小さなアンティーク調の鳥籠を持ち歩いているUGNエージェント。
星見 塔馬:怪異、妖怪、神などと呼ばれるレネゲイドビーイングの回収や封印を専門にしている一族の一員です。
星見 塔馬:鳥籠の中に居る”何か”を使役して攻撃する
星見 塔馬:普段は気の良い兄ちゃんです
星見 塔馬:仕事は割り切っているので汚れ仕事も可能なタイプ
星見 塔馬:クラスメイトだったヒロインを殺した過去がある
GM:ヒロイン……
星見 塔馬:あと缶コーヒーが好きなので缶コーヒー持ってる差分があるヨw
GM:この差分すきですね
星見 塔馬:普段は何してるかわからないけど一応サラリーマンみたいな感じで生きています
星見 塔馬:怪異やホラーは任せてください
星見 塔馬:よろしくおねがいします
GM:ひゃーっお任せします!
GM:では、任海さんと星見さんのハンドアウトはこちら!

PC3:任海悠生&PC4:星見塔馬 シナリオロイス:異形のオブジェたち
数日前から、この街では人が異形のオブジェと化す事件が起きている。
それらは奇妙に捻れた前衛芸術のようであったが、
確かに元が人であることはわかっていた。
まだ生きている反応がある彼らを助けるために、君たちは事件に当たる。

GM:異形になって固まった人たち、って感じです 石化のもうちょっとエグい版かな
任海悠生:うわあ 拾魔編だ
星見 塔馬:普通に思えて来た
任海悠生:頑張りたいと思います よろしくお願いします~
GM:早くも拾魔編が共通用語になってるの笑ってしまうんだよな
星見 塔馬:ww
星見 塔馬:よろしくおねがいします
GM:よろしくお願いします!
GM:では、トレーラーを流して始めていきましょう!

いつだって、過去というものは厄介だ。
あまりにありふれたこと。
ありふれるほどにあたりまえで逃れられないこと。
『今』を作ってしまうもの。
作られてしまっている。

変わろうとしてもそれは簡単ではない。
それだって、とてもありふれていて、

いやだな、と、思うよね。

ダブルクロス the 3rd edition 『自己変容の檻の中で』
ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。

オープニング1:アーシア・エルシャドール

GM:アーシアさんのオープニング。登場侵蝕をどうぞ。
アーシア・エルシャドール:31+1d10
DoubleCross : (31+1D10) → 31+6[6] → 37

GM:この季節、まだ夕暮れというには日が高い時間。
GM:君は帰路についていた。
アーシア・エルシャドール:やや早歩きで歩みを進める銀髪翠眼の女性。
アーシア・エルシャドール:冷え性を考慮してのサマーセーターの装いだが、想定よりも気温が高い。
アーシア・エルシャドール:「(タイムセールのためにも急ぐつもりでしたが……厳しそうですね)」アルバイトが長引いたようだ。
アーシア・エルシャドール:そう諦めて、角を曲がる前に速度を落とすが―――
GM:奇しくも向こう側から曲がって来た男性とどん、とぶつかってしまう。

男性:「ああ───すみません。大丈夫ですか?」
男性:そう言って男性は謝罪を口にする。
アーシア・エルシャドール:「い、いえ....」尻餅をつくことは無かったが体制を崩し膝を折った。
男性:手を差し伸べて助け起こそうとする。
男性:「おや、あなたは───」
アーシア・エルシャドール:「す、すみません」立たせてもらう
アーシア・エルシャドール:「?」「どうかなされましたか....」
アーシア・エルシャドール:相手の容姿を確認するが、見覚えはない。
男性:「……以前、サンタの扮装でいらっしゃるのを見たことがあります」
アーシア・エルシャドール:「!」
男性:「…いえ。急いでらしたんですよね。埋め合わせはできるでしょうか」
男性:「ええと……その。少し、お話がしたくて」
男性:男性はあたふたとしながらそう口にする。
アーシア・エルシャドール:「ええと、それはアルバイトで売り子だったので……っと」
アーシア・エルシャドール:「お話、ですか?」
男性:「そう」
アーシア・エルシャドール:頭に疑問符が浮かぶ、どういう意図か……いや
アーシア・エルシャドール:「ええと、それは所謂……」
男性:「ナンパ、だよ」
男性:笑顔で、そう言った。
アーシア・エルシャドール:「ず、随分はっきり仰るのですね……」
アーシア・エルシャドール:「ええと、その」正直な話想定外だ、ナンパされるのが初めてと言うわけではないが目の前の男性はなんと言うか、その
アーシア・エルシャドール:「(あまりそういう人には見えないのですが……)」
男性:「もし良かったら、一緒に話しながら話でもしないか」
男性:「いや、それより喫茶店の方がいいかな」
男性:『君のことを知ってるんだ。アーシア・エルシャドールさん』《シークレット・トーク》。
アーシア・エルシャドール:「いや、その」急いでいる……と言おうとしたがちょうどタイムセールを諦めたところだ。予定はない
アーシア・エルシャドール:「!!」
アーシア・エルシャドール:警戒度が上がる。
男性:『大丈夫。敵ではない』《ワーディング》も張っていない。
アーシア・エルシャドール:「貴方は……?」いったい何者なのか、そう口を開きかけて
アーシア・エルシャドール:「そう、ですか」なぜか・・・、その言葉をあっさりと受け入れた。
男性:「うん」
男性:「すぐそこの喫茶店がね。紅茶が絶品なんだ。お詫びにご馳走させてくれよ」
男性:そう言って、君を誘う。
アーシア・エルシャドール:普段ならあり得ない、それこそ親しい人以外とは……しかし
アーシア・エルシャドール:「ええ、ではご一緒させて頂きます」小さく笑みを浮かべ了承した―――なぜか、断る気が起きなかったから。

GM:喫茶店。
GM:君は、男と向かい合って座っていた。目の前には温かい紅茶。
男性:『急に、ごめんね。でも君と話してみたかったんだ』
男性:『一度、ちゃんとね』
男性:『……君が昔いた組織があるだろう』
アーシア・エルシャドール:背筋が冷たくなる。思い出したく無い記憶と痛みが脳裏に広がる。
男性:『少女の頃に買われ、奴隷のように扱われていたという。その苦しみは、私が推し量れるものではない』
アーシア・エルシャドール:「……」強ばりそうな表情を誤魔化しながら彼の話の聞きます。
アーシア・エルシャドール:「貴方は、いったい」
男性:『私は、”セーマ”』
”セーマ”:『あの裏組織を壊滅させたFHセルの、リーダー』
アーシア・エルシャドール:「セーマ、さん」思いもよらない言葉に困惑する、自分にとっては恩人と言える存在が目の前にいるのだ。
アーシア・エルシャドール:なにか、言わないと
”セーマ”:『……よかった』
”セーマ”:目の前の男は、穏やかに微笑む。
アーシア・エルシャドール:「えっ」
”セーマ”:「君が、元気そうにしていてくれて」
”セーマ”:『どうなったのか、こちらでは責任を負えなかった。だから、ずっと気がかりだったんだ……その』
”セーマ”:『あの組織で働かされていた子のことはね』
アーシア・エルシャドール:「いえ、そんなことは……」
アーシア・エルシャドール:「もし貴方が言った事が本当だとしても、貴方が気にすることではありません」
アーシア・エルシャドール:「むしろ、お礼を言うべきは私です」
”セーマ”:『ふふ、それはありがたく受け取っておこう』
アーシア・エルシャドール:「ふふっ」
アーシア・エルシャドール:「もしかして、わざわざその事を伝えに?」
”セーマ”:「うん」
”セーマ”:「一緒にお茶も、したかったしね」
アーシア・エルシャドール:「ぶつかったのも?」
”セーマ”:「実はね」
”セーマ”:「かっこわるいだろう」
アーシア・エルシャドール:「ふふ、随分な役者さんですね……FHのリーダーさんなのでしょう?」
アーシア・エルシャドール:「意外ではあります」
”セーマ”:『そうだよ。一般には褒められたものではないかもしれないね』
アーシア・エルシャドール:「本当ならば、一応はイリーガルの身なので気を付けなければならないのですが……」
アーシア・エルシャドール:なぜか、そんな気にならなかった。
”セーマ”:「もうひとつ、ナンパなことを言うのだけれど」
”セーマ”:「……今度、また一緒にお茶をしても?」
アーシア・エルシャドール:「え....」
GM:きみは、
GMなぜか・・・、断る気にならない。
アーシア・エルシャドール:本当ならば、断るべきだ。
アーシア・エルシャドール:だが───
アーシア・エルシャドール:「私でよろしければ」
”セーマ”:「よかった」
アーシア・エルシャドール:自然とそう答えていた。
アーシア・エルシャドール:けど、どうしてだろう
アーシア・エルシャドール:誘いを受けたことには戸惑いはなかったのに
アーシア・エルシャドール:彼の言葉に頷いたとき、ほんの少しだけ………胸の奥が傷んだ。

GM:シナリオロイスの取得をお願いします。
アーシア・エルシャドール:はーい
アーシア・エルシャドール:セーマ 感謝◯/??? これで!
GM:はーい!ふしぎなかんかくだ

オープニング2:化野匡四郎

GM:化野くんのオープニング。登場侵蝕をお願いします。
化野匡四郞:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 10[10]+35 → 45

化野匡四郞:ぎゃー
GM:ワッ……

GM:君は今、UGNの任務についている。
GM:ごくごく単純な、民間人の保護を伴う任務だ。
化野匡四郞:使い慣れた自転車を漕いで、人気の無い町中を進む。
化野匡四郞:(塀……街路樹、街灯……窓) 同時に、建物の構成を見ている。
化野匡四郞:半ば癖のようなものだ。保護相手が律儀に道路に転がっているわけではない。
化野匡四郞:自転車で踏み込めない場所の高所を、ごく自然に、通り過ぎさまに把握する。
化野匡四郞:「……一旦確認するか」同僚が張った《ワーディング》の中。停止し、周囲を見回す。
GM:窓の向こうに、人影がある。
GM:後頭部を窓に押し付け、凭れかかるようにしている。
化野匡四郞:(あれか、保護人員。……?)
化野匡四郞:少し首を傾げながら窓に近づく。
化野匡四郞:「…………」 試しに、と窓の外を叩いた。
女性:ぴく、と反応がある。
女性:そして、半分だけこちらを振り向いた。

化野匡四郞:「!」 ワーディング下で気絶していない。
化野匡四郞:「おっと。いきなり失礼。厚生省の雇われなんだが」
化野匡四郞:「この近辺で不発弾が見つかったんで。有線で避難指示が出てたかと思うんだけど」
化野匡四郞:一応、そういう筋書きになっていることを伝える。
女性:「ああ、そうなの?道理で人がいないと思った」
女性:君に向かい合い、窓を少し開ける。
化野匡四郞:(…………?)思った以上に真っ当な反応が返ってくる。
化野匡四郞:「あんた、オーヴァードじゃないのか?」
女性:「おーゔぁーど?」小首を傾げる。
女性:「なんだい、それ」
化野匡四郞:(偽装……にしちゃ、ワーディング下で起きてるのはおかしいか)
化野匡四郞:(無自覚の感染者か……?)
化野匡四郞:「いや、大鳩さんかな、って聞いたんだ」
化野匡四郞:「逃げ遅れている人がそういう名前だって聞いてた。違うみたいだな、あんた名前は?」
女性:「……ええと。私は……」
女性:「………ううん。なんだったかな……大鳩さんでないのは確かだと思うんだが……」
化野匡四郞:「うん?」
化野匡四郞:ちりんちりん、とママチャリ(街中擬装用)のベルを手持ち無沙汰に鳴らす。
女性:「いや、どうもハッキリしなくてね。意識というか」
女性:「頭の中があやふやなんだ」
化野匡四郞:「なんだいそりゃあ。寝起きかい? だったら失礼した」
化野匡四郞:「女性の身嗜みを整えるのを待つ余裕くらいはある」
女性:「いや、流石に寝起きということはないさ」
女性:「身嗜みだってほら。割としっかりしてるだろう」
化野匡四郞:「まあね」 どこか、つかみ所の無い雰囲気ではあるが。
化野匡四郞:「だったらそれこそまずいんじゃないか」
化野匡四郞:「自分の名前が出てこないって」
女性:「そうだねえ」あまり深刻でない調子で言う。
化野匡四郞:「そうだねえって……」
女性:「多分、知ってはいるんだよ。ただ、出てこないだけで」
化野匡四郞:「また曖昧な……」
化野匡四郞:(敵意はない。けど、何かをぼけて誤魔化してるか、単なる変人か……)
化野匡四郞:「それで、名無しのレディ。避難するつもりはあるのかな」
化野匡四郞:「避難場所の案内くらいはさせてほしいものだが」
化野匡四郞:言いながら家の表札とかがないかどうかを見ている。
女性:「ああ、じゃあお願いしようかな……」
女性:君を興味深そうに眺めている。
化野匡四郞:「何だい。僕の顔に、貴女の名前が書いてありそうか?」
GM:表札などはない。どちらかというと昔人が住んでいた、と言うような雰囲気だ
化野匡四郞:ですよねー。
女性:「?ああ、そうだったら便利なんだけど」
女性:「厚生省も、随分人手不足なんだなって思ってね」
女性:「ああいや、キミが頼りないとかそう言うことじゃなく」
化野匡四郞:「おっとそこを言うか。……下請けなんでね。僕にはこの方がやりやすい」
化野匡四郞:「見る側からしても、覚えやすいだろう?」
化野匡四郞:「……じゃなくて、だな。じゃあ案内するからついてきてくれ」
女性:「ははは。じゃあそうしよう」
女性:「ちゃんとエスコートしてくれよ?」
化野匡四郞:「残念だが、僕の安い給料に、そこまで含まれていることを祈ってくれ」
化野匡四郞:UGNとしてではなく、使いっ走りらしい態度をカバーとして取る。
化野匡四郞:避難場所は近くの図書館だ。そこで、本隊が作戦行動を終えるのを待ってもらう。
女性:暫くして、女性が建物を出てくる。
女性:「それじゃあ、よろしくお願いするよ、少年」
化野匡四郞:「少年ってなぁ。……ま、案内は誠実に勤めさせてもらう」
化野匡四郞:徒歩に合わせた速度で緩やかに自転車を進める。
化野匡四郞:低速だがバランスは取れている。
化野匡四郞:「それで、何なら思い出せるんだ。今朝の朝食は?」
女性:「スクランブルエッグとご飯と味噌汁」
化野匡四郞:「そこは覚えているのかよ……」
化野匡四郞:去り際、古びた建物をもう一度見つつ。
女性:「…………」
女性:「ところでさ」
女性:「自転車、降りないの?」
化野匡四郞:「…………」
化野匡四郞:まあ徒歩の民間人保護に合わせるなら当然、自転車は降りた方が楽だが。
化野匡四郞:「子供の頃にやらなかったかい」
化野匡四郞:「家に帰るまでに、縁石やガードレールの上だけを歩いて」
化野匡四郞:「地面に降りたら死ぬ、ってやつ」
女性:「………それはさ、やったけど」
女性:「…それを?今?」
女性:「ふっ」
化野匡四郞:「そう、ずっとやってるんだ。験担ぎでね」
女性:「ふふっ、ふふふふ!」
女性:「何だそりゃ、ゲン担ぎったってさあ!」笑っている。
女性:「もっと他にやり方って言うか、ふふ、いやー、だって、」
女性:「難易度高すぎだろそれ〜!!」
化野匡四郞:「やり慣れてるから問題ない。見ての通りだ」
化野匡四郞:けらけらと笑っている女性を横目で見る。
化野匡四郞:楽しそうな分には問題はない。ように思える。
化野匡四郞:「笑って貰えて何よりだよ」
女性:「いやはや、キミ面白いな〜!」
女性:「あれだね。ちょっと勿体無いよね」
化野匡四郞:「勿体ない?」
女性:「いやさあ、縁ができたわけだけど」
女性:「でもまあ大抵はこーゆーの、見送ったらそれっきりじゃないか」
化野匡四郞:「それはそうだろ。僕だって仕事で来てるからな」
女性:「そう!仕事!」
女性:「それがすっごい勿体無いなー!」
化野匡四郞:(テンション高いな……)
化野匡四郞:アプローチに困っている。これが未登録のオーヴァードならば、多少は踏み込んで話せるのだが……。
化野匡四郞:「ま、縁があったらそれこそ」
化野匡四郞:「また別件で会うかもしれないだろうね」
女性:「そっかそっか」
化野匡四郞:「そのとき、改めて挨拶させてもらうよ」
化野匡四郞:「図書館に行ったら、待機してる厚生省の人員もいる」
女性:「うんうん」
化野匡四郞:そこで検査でもして結果が出れば、度合いによってはオーヴァードとして再会することもあるだろう。
化野匡四郞:ただワーディングに耐える程度の力しかないのなら、UGNに深く関わるべきではない。
化野匡四郞:「縁が続くかどうかは、神のみぞ知るというやつだ」
女性:「私は会いたいな。キミさえ良ければ・・・・・・・・
化野匡四郞:「…………」
化野匡四郞:けれど、どちらにしろ。感染していることは確かだ。
化野匡四郞:ならば、別にそうしても、構わないだろう。
化野匡四郞:「そうだな。こうまで言うレディの誘いを断るのも、礼を失する」
化野匡四郞ごく自然に・・・・・、そう返している。普段の、UGNエージェントとしての雰囲気に変わる。
女性:にこりと微笑む。
女性:「その時はよろしく。ああ」
女性:「私のことは適当に呼んでくれて構わないからね」
化野匡四郞:「次に会うまでには思い出しておいてくれよ!」
化野匡四郞:おいおい、と肩を竦める。
女性:「キミも早く、願い事が叶うといいな」
化野匡四郞:「……願い事……?」
化野匡四郞:首を傾げるが、行き先に大きめの建物が見えてくる。
女性:「……ああ、そっか。願掛けとは別なんだな」
化野匡四郞:「ああ。そういう勘違いさせたのなら悪かったね」
化野匡四郞:「といっても、僕も生きた人間だ。願い事はいくつもある。応援してくれて嬉しいよ」
女性:「ふふ、あまりに大変なことをやってるものだからね」
女性:「……うん、応援するとも」
女性:「もうそろそろお別れか。名残惜しいな」
化野匡四郞:「なかなか愉快な一時だったな、名無しの君」
化野匡四郞:「このバカみたいな太陽だ。水分をとってゆっくり休んでくるといい」
女性:「……うん」
女性:「キミもな。少年」
女性:「楽しいひとときだったよ」
女性:そう言って、手を振り去って行く。
化野匡四郞:片手を軽く挙げてそれを見送った。
化野匡四郞:「さてと、次の保護対象は……」 徒歩速度だった自転車に跨り直し、指令を見る。
化野匡四郞:変わってはいるが、話していて楽しい相手だった。
化野匡四郞:素直にそう思う。そう思いながら、ペダルを漕ぎ出し、
化野匡四郞:「…………」 何か、
化野匡四郞:ほんの一瞬。何かを忘れている気がしたが。
化野匡四郞:ペダルの始動の重みと共に、するりと消えた。

GM:シナリオロイスの取得をお願いします。
化野匡四郞:保護女性/名無しのレディ/親睦:○/警、……/ロイス
GM:やったぜ。
GM:では、シーン終了。

オープニング3:任海悠生&星見塔馬

GM:任海さんと星海さんのOP。お二人は登場侵蝕をお願いします。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (39 → 46)
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (39 → 47)
GM:お二人とも高い

GM:某市、某所。
GM:そこは一軒家で、関係者以外立ち入り禁止の帯が張られていた。
GM:もちろん、UGNによる封鎖だ。よって、協力者である君たちは入ることができる。
UGNエージェント:「お疲れ様です!」
任海悠生:「いえ、そちらこそ。お邪魔させて頂きます」ぺこりと一礼してから。
星見 塔馬:「お疲れ~」
星見 塔馬:「で?どんな感じなの?」
星見 塔馬:軽い口調で挨拶する。
UGNエージェント:「はい。こちらの部屋になるのですが」案内しながら。
UGNエージェント:「ある種の石化……生体変化、になるのでしょうか」
任海悠生:「クマムシとかみたいなものでしょうか…?」
星見 塔馬:「さぁ、どうだろねぇ」
星見 塔馬:「でも、生体変化って事は生きてるんだろ?」
UGNエージェント:「はい。生体反応が見受けられます」
星見 塔馬:「意識とか反応とか…ってのはまず現物見てからかな」
任海悠生:「ですね…石になってるなら、余計に反応を見るのに、普通のやり方は通じないでしょうし」
星見 塔馬:黒いシャツにネクタイ。
星見 塔馬:サラリーマン風というには若干胡散臭い服装。
星見 塔馬:腰に小さなアンティークの鳥籠のような物をぶら下げている。
星見 塔馬:「ま、生体反応があるって時点で反応は見れるんだろうけどさ」
星見 塔馬:訪問販売とか怪しいセールスとかをしていそうな男だった。
GM:君たちは、ある一室に通される。どうやら私室のようだ。
UGNエージェント:「こちらになります」
GM:その部屋の椅子を覆うようにして、奇妙な物体が鎮座していた。
GM:ぐにょり、と手や足が体に沈み込むように、溶け込むように固まって、
GM:そのまま石になってしまったかのようなモノ。
任海悠生:「……これは、また…」眉根を寄せて。
星見 塔馬:「趣味悪いねえ」
任海悠生:「キュビズムの絵みたいですけど、現実になってると本当に」
任海悠生:ゆっくりと周囲から注意しつつ改め始める。
星見 塔馬:「これが、まあ入れ替わりとかなら。そう言う事例は少なからずあるんだけど」
星見 塔馬:「魂だけを別の入れ物に入れるとかは昔からある呪いや妖怪の説話にも良く出てくるんだけど」
星見 塔馬:「これは…なんだろうね」
任海悠生:「ああ…よくある説話ですね。影男とかそういう……」
星見 塔馬:「本人と入れ替わるっていうね。でもこれは、溶けて固まったとか粘土細工みたいにも見える」
任海悠生:「…あまり人間の形を歪めるような怪異、と言うのはあまり聞かないですね。一部が大きい、小さい、欠如している、逆に増えている…とかはありますけど」
任海悠生:「はい。人間の形をした蝋を熱した途中で止めたみたいな…」
星見 塔馬:「蝋ね」
星見 塔馬:「できそこないの蝋人形か」
星見 塔馬:「いや、出来損ないっていうのは悪かったな。芸術ってのは本人の美意識だからな」
星見 塔馬:「こんな事しているやつに悪いも何もねえんだけどな、ハハ」
星見 塔馬:「生体以外の反応あるの?」>エージェントに尋ねる。
任海悠生:「…わたしは好きじゃないですね、こういうの」そう言って、自分も説明に耳を傾ける。
星見 塔馬:「そう?好みで言うなら不安や恐怖を煽る造形ってのは」
星見 塔馬:「意外と多いんだぜ?とくに神様ってやつは」
星見 塔馬:「怖がられてなんぼだ」
任海悠生:「知ってはいますけど。生きている人間を素材にするのは、悪趣味に寄りすぎだって思います…」
UGNエージェント:「レネゲイド能力によるもの、と言うことだけは確かですね」>生体以外の反応
UGNエージェント:「それ以外については…何とも」
星見 塔馬:「悪趣味か」
星見 塔馬:「まあ、そうだろう」
星見 塔馬:「でも、人を材料にした神体ってのもまた」
星見 塔馬:「意外と世界には溢れてる」
星見 塔馬:「干し首を信仰したり、日本でも即身仏なんてのがある」
任海悠生:「……分かりはしますけど」眉根を寄せたまま。そして説明をくれたエージェントへお礼を言って。
星見 塔馬:「人の姿をしたもの、そう言った物に何かこだわりがあるんだよ」
星見 塔馬:「この”作者”は」
任海悠生:「…好き嫌いを混ぜて、相手の事を把握できないのは良くない…ですね。確かに」
星見 塔馬:「本人の意図、ましてや狂気を把握なんてしても、碌な事にはならないかもしれないけどねえ」
星見 塔馬:「でも解決の糸口にはなる可能性は確かにある」
任海悠生:石化した身体を観察し、何か手掛かりはないか見て。
GM:意識は感じられない。
GM:ただ、鼓動のようなものは感じ取れるだろう。
任海悠生:「…土地なのか、血縁なのか、信仰なのか。それとも誰かの呪いなのか。ただ荒ぶる神のようなものなのか。そう言うものが分かれば、対処も変わってきますし」
任海悠生:「…それを解決するのがお仕事ですから……ん。ちょっと動いてる…?」
UGNエージェント:「このような現場が後二、三ほど見られております」
UGNエージェント:「調査に時間を取られていたこともありますが……」
UGNエージェント:「発覚が遅れたことは否めません」
星見 塔馬:「鼓動は生きてるって証明だけど。いつまで続くかは解らない以上」
星見 塔馬:「ゆっくりはしてられないか」
星見 塔馬:「被害者の関連性とかはまだ不明って感じ?」
UGNエージェント:「はい。それは不明です。ただ」
UGNエージェント:「加害者の足取りを掴むのに時間はかからないと思われます」
UGNエージェント:「痕跡が残っておりますので…主に、その加害者の取り押さえなどを、皆さんにお願いする形になるかと」
任海悠生:「了解しました。…早めに解決できそうなら、それがいいですしね」
星見 塔馬:「OK、手掛かりナシの地味ぃ~な調査はしなくて良さそうだ」
星見 塔馬:「悠生ちゃんは追跡任務とか得意な方?」
任海悠生:「能力を使えば結構サポートは出来ますけど…負荷もそれなりにあるので」
任海悠生:「星見さんの方は?」
星見 塔馬:「俺は勘が頼りかなあ、追跡向きのヤツがいれば助かるんだが」
星見 塔馬:「贅沢も言ってられないか」
任海悠生:「他に空いてるひとが居ればいいんですけどね」
星見 塔馬:「とりあえず、俺たちで追えれば良しとしようか」
星見 塔馬:「よろしくね」
任海悠生:「こちらこそ、よろしくお願いしますね」

GM:ロイスの取得が可能です。
星見 塔馬:異形のオブジェたち/興味/趣味は悪いよな○/ロイス
任海悠生:シナリオロイスをまず。異形のオブジェたち 〇尽力/不快感 で。
星見 塔馬:シナリオロイスを取っておきます
任海悠生:星見さんとはもうちょっと話してからかな?以上で。

ミドル1:まずは事件を

GM:合流シーンです。全員登場。
化野匡四郞:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 3[3]+45 → 48

任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (46 → 48)
アーシア・エルシャドール:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+6[6] → 43

星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (47 → 55)

GM:まず、シーンの説明ですが
GM:アーシアさんと化野くんは、今回の異形化事件の解決を依頼されてやって来ているのですが
GM:故に、オープニングで起こった出来事についてはとくに話すことはありません。
GM:「まあ、今回のこととは関係ないし……」みたいな感じですね。
化野匡四郞:なるほどね
アーシア・エルシャドール:ふむふむ
GM:あとアーシアさんと化野くんお互いに話すこともなんかわからんけどないです。なんとなく。
化野匡四郞:なんとなくね
アーシア・エルシャドール:まあそういうこともあるでしょう
化野匡四郞:OPのことを抜いた感じで普段通りということね
GM:そうそう
化野匡四郞:全て把握しました
GM:で、自己紹介とかをして、最後に簡単に情報収集をして締める感じのシーンになります
GM:と、いうわけでよろしくお願いします
任海悠生:よろしくお願いします!
アーシア・エルシャドール:はーい
星見 塔馬:了解です

GM:UGN、某支部。
GM:君たちは異形化事件に協力して当たるため、ここに集められていた。
GM:会議室には自販機も完備されている。
星見 塔馬:「無料じゃねえの?こういうのってさあ」
星見 塔馬:と言いつつコーヒーを買っている。
任海悠生:「お茶とお水なら、給湯室でもらえるみたいなので…」お盆に人数分を載せてもってきている。
星見 塔馬:「茶かあ、うーん。」
任海悠生:テーブルの上によそって。「わたしたちを含めて、四人になるんでしたか」
アーシア・エルシャドール:「ありがとうございます、悠生さん」温かいお茶を頂きます。冷え症。
星見 塔馬:「てことはもう一人か?」
任海悠生:「支部の人の話だと、そのはずですね。…いえ、今回もよろしくお願いしますね、アーシアさん」
アーシア・エルシャドール:「こちらこそ」にこりと笑みを返す。
星見 塔馬:甘いミルクコーヒーを飲む。
星見 塔馬:「甘味とカフェインが良いんだよ、俺が」
星見 塔馬:「悪いね、お茶入れて貰ったのに」
任海悠生:「お茶にも入ってるらしいですよ、カフェイン。あと、イギリスだと緑茶にミルク入れるところもあるんだとか」
任海悠生:「いえ、給湯器のやつですから」軽く笑って、自分も席に座る。
星見 塔馬:「緑茶にミルク?本当に?」
任海悠生:「前聞いただけなので、実物は見たことないんですけどね」
アーシア・エルシャドール:「うーん、一度飲んだことがありますが……好みは分かれますねアレは」
任海悠生:「あ、経験者。どんな味なんでしょう」
星見 塔馬:「へぇー、全然イメージもてねえな」
アーシア・エルシャドール:「ええと、抹茶オレを想像すると後悔しそうな……」
化野匡四郞:では、少し遅れて、部屋の扉が開く。
星見 塔馬:「お?」
任海悠生:「あ、四人目のかた、が…」
化野匡四郞:「おっと失礼」がらがら。「少し遅れたみたいだ」がらがらがら。
化野匡四郞:主にビール箱とかを運ぶ四輪の小型台車に乗って滑ってくる赤髪の青年。
任海悠生:「……?」学校ではしゃいでる男子みたいなことしてる人がいる。
化野匡四郞:「UGNエージェント《運命輪転》だ」軽く指を立てる。「どうぞよろしく」
化野匡四郞:それが当然のように、きらりとした笑顔。
任海悠生:「……あっ、アーシアさんが前言ってた……本当に乗ってるんだ…」
アーシア・エルシャドール:「最後の一人、化野さんだったんですね」呆気に取られそうになったが、当人を確認すると納得だ。
星見 塔馬:「何だ、知り合い?」
星見 塔馬:「一瞬、ビビっちゃったよ俺」
アーシア・エルシャドール:「お久しぶり……というほどでもありませんか」任務で顔を合わせることはある。
化野匡四郞:「ん。なんだ、僕のことを知って……」視線を動かす。任海さんを見て首を傾げ、すぐその隣に居る女性に気付く。「アーシアさんっ」
アーシア・エルシャドール:「えぇ、頼りになる方で──」声にびっくり
化野匡四郞:表情を綻ばせるが、「……と、と。」踏みとどまる。台車ががーっと壁にぶつかる。「また同じ任務なんですね。頼もしいです」
アーシア・エルシャドール:「えと、ハキハキとしてます」
アーシア・エルシャドール:「こちらこそ、頼りにさせていただきます」小さくペコリ
任海悠生:(声に張りがすごくあったなあ)
任海悠生:「……それより、いつも乗り物に事情があって乗ってないといけない、っていう方がインパクトありましたけど…」少し苦笑して。
星見 塔馬:(面白そうな関係性だな)
星見 塔馬:「ああ、”縛り”とか”対価”とか」
星見 塔馬:「そういう?」
化野匡四郞:「アーシアさんに僕。そちらのレディと……おっと」
化野匡四郞:「そうです。遺産の影響でね。僕は”地面”に直に立てないもので」
化野匡四郞:「あんたもエージェント? それともイリーガル?」
星見 塔馬:「俺?」
星見 塔馬:「そうだな、自己紹介しとこうか」
星見 塔馬:「”鳥籠ばぁどけぇじ ”星見塔馬だ。よろしく」
化野匡四郞:「ああ、僕も名乗らないと……」任海さんにも向けて。「化野匡四郞だ。多少地面に足はつけないが、有能だから気にしないでくれ」
任海悠生:「自分で言われるんですね…」少し苦笑して。
任海悠生:「わたしは、”セレファイスIV",任海悠生です。よろしくお願いしますね」
アーシア・エルシャドール:「では、私もあらためて」
アーシア・エルシャドール:「アーシア・エルシャドール。UGNでは無頼ストレイドのコードでイリーガルをさせていただいています。」
化野匡四郞:「人員はこの四人か。……事件の概要はざっくり聞いてるけど、現場は誰か見たかい?」
星見 塔馬:「俺らが見たよ」
星見 塔馬:「見て気持ちいいもんじゃねえな」
任海悠生:「はい。写真とかはこちらに」椅子にくっついているかのような、溶けた蝋のごとき姿の写真を裏返しにして。
任海悠生:「結構ショッキングなので、見るときはちょっと気を付けてもらって…」
星見 塔馬:「感想は色々あるだろうが、原因は見ただけじゃ不明だなー」
アーシア・エルシャドール:「では、失礼します」写真を覗き込む。
化野匡四郞:「これは、……何とも」 写真を覗き込んで、眉根を寄せる。「これで、生きてるって?」
化野匡四郞:躊躇いなく、ぺらりと写真をひっくり返している。
任海悠生:「一応鼓動のようなものや、生体反応はあったので。まだ生きていらっしゃるようではあるのですけどね」
アーシア・エルシャドール:「エフェクトの影響でしょうか?」やや険しい表情。
星見 塔馬:「生きてるぜ」
星見 塔馬:「鼓動もある、固まってんのに鼓動があるって時点で」
星見 塔馬:「ヤバいな。生体反応としての鼓動っていうより」
星見 塔馬:「生きてるって記号だよ」
星見 塔馬:「生きてるから鼓動がある。そういう造形なんだろうさ」
アーシア・エルシャドール:「そして、いつその鼓動が止まるかも分からない……というわけでしょうか」
化野匡四郞:写真を元通りに戻す。「気遣いありがとう。……で」
化野匡四郞:「犯人の確保と、彼らを救助する方法を探すという感じかな」
任海悠生:「物理的に変形させた、というより。そういう呪術的な手法の方が近しいのでしょうね…あ、そうです。そこもまだ分かっていないから…」
化野匡四郞:「変形させる能力だけじゃ、生かせるわけが無いしな」
化野匡四郞:「不気味だ」
星見 塔馬:「優先順位としちゃ、これ以上の被害を出さないって感じだろうな」
星見 塔馬:「勿論助けられるならそれに越したことはない」
任海悠生:「…多くの場合なら、術者を確保して解除させればこうしたエフェクト影響は落ち着くことがありますしね」
化野匡四郞:「つまり犯人確保が優先事項になると。論理的で好みだ」
アーシア・エルシャドール:「ええ、追跡に関してはお力添えできそうです」
星見 塔馬:(解除できない場合も多々あるんだが、それを言うのも野暮か。犯人にしてみりゃ一度捏ねた粘土細工を元に戻せるようにする義理はないんだ)
星見 塔馬:「追跡が得意ってのなら助かるな」
星見 塔馬:「加害者は痕跡を多少残してるらしいからな」
アーシア・エルシャドール:小さく頷く「まずはそこからですね」
任海悠生:「アーシアさんの器物使いツールマスターの種別が役に立ちそうですね」少し安心したように笑って。
星見 塔馬:「なんにしても話がしやすいメンバーで助かるぜ」
化野匡四郞:「ははは。強いオーヴァードは変わり者が多いしな」
任海悠生:(自分で言うんだなあ……)
化野匡四郞:「順序よく行こう。こんな悪趣味な凶行、続けさせるものじゃない」
アーシア・エルシャドール:「ええ」
任海悠生:「じゃあ、さっそく始めていきましょう」
アーシア・エルシャドール:「はい」まずは現場の捜査だろうかと準備に取りかかろうとします。
化野匡四郞:気付けば飲み物を片手に、がーっと台車のまま部屋を出て行っている。
星見 塔馬:(面白いけど、大変そうだなアレ)
星見 塔馬:空になったコーヒーの缶をゴミ箱に入れる。
任海悠生:「あ、アーシアさん。わたしが案内するのでちょっと着いてきて頂いていいですか?」
アーシア・エルシャドール:「はい、助かります」ゆったりとした歩みだが速度はある。
任海悠生:資料などを渡しつつ説明をしながら、現場から持ってきた証拠品の保管室に向かいつつ。
星見 塔馬:「俺はデータでも纏めとくか」とそれを見送ります

任海悠生:「…と、こういう感じです。あとは保管室の人に聞きながら、ですね」
アーシア・エルシャドール:「なるほど」重要度が高いものを中心に記憶する。
任海悠生:「……」そこで、ちょっと周りを見回す。特に聞いてる人はいなさそうだ。
任海悠生:「…それで、あの人がアーシアさんが話してくれてた化野さん…なんですよね?」
アーシア・エルシャドール:きょとんとした顔で見返す。
任海悠生:「……あれっ。もしかして違いました?」
アーシア・エルシャドール:「え、あ……いえ」
アーシア・エルシャドール:「そう、です」
任海悠生:「あ、よかった」ふわっと笑って。
任海悠生:「事件は良くない事ですけど、信頼出来て縁があるひとと一緒なら、色々頑張ったりできますから」
任海悠生:「解決し終わった後に、お出かけとかも出来るかもって思えますしねっ」ちょっと楽しそう。
アーシア・エルシャドール:「ええ、そうですね」小さくはにかむ。
アーシア・エルシャドール:そして、クーラーの強く効いた室内だからと持ちよったストールに目が行き
アーシア・エルシャドール:「…………」クリスマスの日に告げられた言葉を思い出し、言葉が詰まったが―――
アーシア・エルシャドール:「はい。ですが、まずは事件を解決したら……ですね」
任海悠生:「はい。頑張りましょう!…ふたりの為にもわたしも、頑張るので!」
アーシア・エルシャドール:「お、お手柔らかに…?」

GM:情報収集です。

・異形のオブジェ 難易度:8 情報:裏社会、学問、UGN

GM:この一件だけ!
化野匡四郞:おおう
化野匡四郞:わたしは割と情報強いので追加に備えたい
任海悠生:UGNなら5dx、裏社会なら3dx+1 財産が7あります
任海悠生:でも星見さんとアーシアさんも10あるな 財産 ならわたしがいいのかも
星見 塔馬:情報収集チームがいる
アーシア・エルシャドール:ではお願いしようかしら
任海悠生:ではわたしから。コネUGNを使用して。情報UGNにて判定。
任海悠生:5dx>=8
DoubleCross : (5DX10>=8) → 9[6,9,9,9,9] → 9 → 成功

任海悠生:よし。
GM:開示します。

・異形のオブジェ
ここ数日で発見されるようになった。元は人間であり、まだ生きている状態にある。
ソラリスのエフェクト《治らずの病》が使用されている。
明確なエフェクト分類こそないものの、補助としてモルフェウス能力も使われているようだ。
ターゲットとなった人物間に共通点はないが、
事件と前後して犠牲者が見つかった近辺で不審な人影が存在したことが調査により明らかとなった。

GM:これにより、次のシーンで捜索が行えるようになります。
GM:では、このシーンは以上!

GM:購入とロイス操作が行えます。
任海悠生:ここはアーシアさんに取っておくかな。 アーシア・エルシャドール 〇好感/庇護 で。なんとなくついついお世話しがちになるので。
化野匡四郞:購入はシューターズジャケット。自転車に乗ります。
化野匡四郞:紡ぎの魔眼。侵蝕48→49
化野匡四郞:6dx+3
DoubleCross : (6DX10+3) → 9[2,4,5,5,7,9]+3 → 12

アーシア・エルシャドール:では悠生さんに
星見 塔馬:自転車に乗ります、いいな
任海悠生:ボディアーマー…よりはあれかな。応急買っておこう。
任海悠生:3dx+2>=8
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 9[1,5,9]+2 → 11 → 成功

任海悠生:成功。
星見 塔馬:気休めでもボディアーマー
化野匡四郞:プラチナムナビ込みです。財産点1使って購入~
アーシア・エルシャドール:任海悠生 好意○/勢いがある でとります
星見 塔馬:2dx+2>=12
DoubleCross : (2DX10+2>=12) → 5[1,5]+2 → 7 → 失敗

星見 塔馬:ここはやめておこう
アーシア・エルシャドール:購入はボルトアクションライフル!
アーシア・エルシャドール:器物使い+能力訓練だ!
アーシア・エルシャドール:4dx10+5+1>=15
DoubleCross : (4DX10+6>=15) → 9[4,5,9,9]+6 → 15 → 成功

GM:おおー
アーシア・エルシャドール:ポンケにいれます
GM:ぽんけ!
GM:よし、ではシーン終了!

ミドル2:私を待っている人がいる

GM:シーンプレイヤーは…アーシアさんと任海さん。
GM:ミドル戦闘があるとの噂です。
任海悠生:なんと。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (48 → 57)
アーシア・エルシャドール:なんだってー!
任海悠生:ギャーッ
アーシア・エルシャドール:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+9[9] → 52

アーシア・エルシャドール:わお
GM:他登場自由も書き忘れた
GM:登場自由です
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (55 → 62)
化野匡四郞:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 5[5]+49 → 54

GM:このシーンでは捜索ができます、が
GM:これに参加可能なのはアーシアさんを除いたPCのみになります。
化野匡四郞:アーシアさんだけが捜索できないとは……
アーシア・エルシャドール:これは
GM:これは、彼女がある人物に呼び出されて
GM:そっちに行ってしまうためですね
GM:行ってしまいます
GM:捜索には<知覚><情報:>を使った判定を行い、
GM:累計達成値が30になると捜索が成功し、ミドル戦闘へと進むことが可能となります。
星見 塔馬:なるほど
化野匡四郞:ラウンド進行?
任海悠生:30!妖精は3レベルあるんで切り時かもしれない
GM:んー、ではそうですね、ラウンド進行で、1ラウンドごとに必要達成値+10ということで
星見 塔馬:知覚はダイスが沢山振れる
化野匡四郞:怖
任海悠生:ラウンド事に必要値+10は怖すぎ
化野匡四郞:とりあえず妖精は温存しましょう
GM:まずは、シーンの演出をしていきましょうか。
GM:捜索に入る前段階、情報の整理とアーシアさんが呼び出しを受けるあたりですね
GM:では。

GM:君たちは、残された痕跡の分析により、
GM:加害者の尻尾を掴むことができた。
GM:また、異形化させられた人間に作用する能力についても。
化野匡四郞:「ソラリスに、モルフェウスか……妥当なところが出てきたな」
任海悠生:「そうですね。精神作用を含めて、色々と人体へ干渉できるシンドロームですし…」
アーシア・エルシャドール:「生命を維持できる点もある程度納得できますね」
化野匡四郞:「オルクスが混ざってたら厄介だったが、見たところそういう様子もない」
化野匡四郞:周囲をうろついているのが見つかるということは、少なくとも移動に役立つシンドロームではない。
星見 塔馬:「モルフェウスで他人の形にまで干渉できるのはだいぶヤバいって感じはするが」
任海悠生:「麻痺させたり、石化させるたぐいのエフェクトはありますけど、確かに継続して働くタイプのものは…」
アーシア・エルシャドール:「何らかの条件があるタイプでしょうか……」純粋な実力だけなら恐ろしい話だ。
任海悠生:「ウロボロスとか、トライブリード…後、単純に協力者が居なければ…ですね。それも、出てこなかったのを出させるならアリですし」
化野匡四郞:「イカれた奴でしょうね。やり口から今更ですが」
化野匡四郞:「とはいえ、少なくとも追いつくのには困らないハズです。」
星見 塔馬:「何にしても、だ。相手の情報は人物像や能力造形の詳細にまで至ってない」
星見 塔馬:「流石に一発アウトみたいな能力で異形化させられることはないと思うが」
星見 塔馬:「警戒はしといたほうが無難だ」
アーシア・エルシャドール:「まずは、調査・追跡ですね」
化野匡四郞:「直接接触は危険か……」
任海悠生:「油断せずに行きましょう、ってことですね。いつものですけど、大事なことです」
アーシア・エルシャドール:「周辺の物品からなにか読みとれるといいのですが……」
GM:では、そこで。
GM:アーシアさんの端末が着信を知らせます。
アーシア・エルシャドール:「す、すみません」普段なら任務中はマナーモードにしてある携帯端末の音に自分自身驚く。
GM:見ると、あの時出会った男性───連絡先を交換していた───”セーマ”からの着信だった。
GM:君は、躊躇いながらも出ることにします。
アーシア・エルシャドール:「えと、少し失礼します」申し訳なさげに出ます。
”セーマ”:「ああ、もしもし。アーシアさん?」
”セーマ”:「すまない、忙しかったかな」
アーシア・エルシャドール:「い、いえ」
アーシア・エルシャドール:「大丈夫です・・・・・
”セーマ”:「そう?それなら良かった」
”セーマ”:「少し、会えないかな?」
アーシア・エルシャドール:「えっ、今ですか?」
”セーマ”:「うん。
”セーマ”:「できれば直接会って話がしたいんだ」
アーシア・エルシャドール:「それは……」周りの仲間を流し見る。
アーシア・エルシャドール:「…………」
”セーマ”:その声は、
”セーマ”:君に少しの違和感を与えながらも
”セーマ”:どこか、抗えない響きを持っていた。
”セーマ”:なぜか、そうしてもいいような
アーシア・エルシャドール:そのまま、その言葉を受け入れ
化野匡四郞:「…………?」かなり意外そうな表情で、アーシアさんを見る。
アーシア・エルシャドール:口を開く直前
アーシア・エルシャドール:青い瞳と目があった
アーシア・エルシャドール:「あっ……」一瞬、どうしてか言葉に詰まって、しかし。
アーシア・エルシャドール
アーシア・エルシャドール:「喜んで」微笑みを浮かべ返事をした。
”セーマ”:「良かった。楽しみにしているよ」
”セーマ”:それだけ言って、電話は切れる。
化野匡四郞:「……。アーシアさん? 誰、からで」 少し言葉がつっかえる。
化野匡四郞:「どなたです?」電話相手に向けた微笑みを見たからだった。
アーシア・エルシャドール:「…………ごめんなさい」遮るように
任海悠生:「……アーシアさん?」彼女とそう深く付き合いがあるわけではないけれど、それでも。急にこの土壇場で放り出すような人間でないのは分かる。
アーシア・エルシャドール:「……すみません、急用が出来てしまいました」
星見 塔馬:「…」
化野匡四郞:「は?」
化野匡四郞:完全に素の声が出た。ともすれば微笑みを見た時よりも。
任海悠生:「……それ、事件被害者が増える可能性よりも優先されるような事なんですか?」
星見 塔馬:「そういうの、外野が聞くのは野暮じゃねえ?」>小声で任海さんに
アーシア・エルシャドール:いや、事件をほうってまで行くようなことで──「──ごめんなさい」
GM:君にとっては今、それが最優先事項だ・・・・・・・・・
任海悠生:「…それは…」星見さんの言葉に一瞬詰まる。
アーシア・エルシャドール:「わたし、その」
化野匡四郞:「待、っ」 手を伸ばそうとする。
アーシア・エルシャドール:「いかないと」ふりかえって、走り出す
星見 塔馬:「様子がおかしいのは確かだ」小声で続ける
任海悠生:「…だったら…っ」間に合わなくなるのでは、と焦った小声で。
星見 塔馬:「だが、それでも聞くのは俺たちじゃねえさ」>小声で
化野匡四郞:「待っ……アーシアさん!?」
化野匡四郞:思わず一歩、それを追いかける。台車から降りる。
アーシア・エルシャドール:振り返らない、急がなければ、彼が待っている
星見 塔馬:「どうする匡四郞?追うか?」
化野匡四郞:途端に、近くにあった照明が外れて落ちてくる。
化野匡四郞:「ごふっ!」
任海悠生:「っ…、」元々そう早い方でもなく、さらに能力行使に手順が多い方だ。間に合わない。
化野匡四郞:「なにが……アーシアさんっ」
アーシア・エルシャドール:足音を残さない特殊な歩行、それを地形に関係なく使用して移動する。追い付けるものではない。
星見 塔馬:(追跡は最悪俺たちがやってもいい)
星見 塔馬:(どうするかは、匡四郞が決めるべきだな)
化野匡四郞:身を起こす頃には、その姿は遥か先だ。なびく銀髪とストールが、曲がり角に消える。
化野匡四郞:「のっ……!」
化野匡四郞:「勘違いしないでくださいね!」 近くの台を引き寄せてその上に戻りながら。
化野匡四郞:額から流れる血を押さえながら、二人に振り向く。
化野匡四郞:「アーシアさんは、天地がひっくり返っても、自分の都合であんな風に去る人じゃない!」
星見 塔馬:「ツンデレかよ…。なるほど」
星見 塔馬:「で?」
化野匡四郞:「何か、外部からの影響を受けてます。僕が追いかけるので、お二人は犯人を……」
化野匡四郞:言いかけて、少し黙る。
化野匡四郞:本当にそうか。アーシアさんの感情の何を知るのか。これは、自分の色目では無いのか。
化野匡四郞:「ただ。……オーヴァードの行動操作は、ソラリスの得意分野です」
化野匡四郞:「連携は取らせてください。行き先が同じである可能性もある」
化野匡四郞:(……大丈夫だ。僕は冷静だ。冷静な判断をしている)(自分のために、彼らに任務を放棄させているわけじゃない)
任海悠生:「……」少し黙って聞いていた。いつのまにか浮かべていた大理石の砲台を再度沈めて。
星見 塔馬:「俺はそれでいいぜ、お前がそう決めたなら」
星見 塔馬:「だが」
星見 塔馬:「お前の優先順位は間違えねえようにしろよ」
化野匡四郞:「……分かってる」 こちらを見透かしたような余裕ある言葉に、ふと思い出す。
化野匡四郞:「ああ。星見さん。あの星見ですか……」
星見 塔馬:「”あの”が”どの”かは知らねぇけど。多分そうだよ」
化野匡四郞:「歴戦ってことでしょう。頼りにしますよ」
化野匡四郞:「レディ任海も。申し訳ない、対応が遅れた」
任海悠生:「…いいえ、急にああなったら混乱するの、分かりますから」
任海悠生:「……その上で言うなら、そうですね。アーシアさん、あなたの事を話す時。分かり辛いけど、楽しそうでした」
任海悠生:「そういうことに、ちゃんと応えてあげて欲しいです。それだけ」準備しに動き出す。
化野匡四郞:「……、……」
化野匡四郞:小さな魔眼を一つ生む。裏手に止めていた自転車が、入口近くに引き寄せられる。
化野匡四郞:「やれるさ。僕は優秀なエージェントだ」
星見 塔馬:「言うじゃん」
星見 塔馬:「そういうのがヒーローには大事だぜ」
化野匡四郞:「ヒーローね。迂闊だ、仮面が足りてなかったな」 飛び乗るように跨った。

アーシア・エルシャドール:街を駆ける、駆ける、駆け抜ける。
アーシア・エルシャドール:路上だけではなく道路の段差やガードレール、建物の屋根をパルクールの要領で飛跳ねて最短ルートで移動する。
アーシア・エルシャドール:大胆な移動だが、通行人の目に写ることはないーーーそういう風に躾られたから。
アーシア・エルシャドール:「(……急がないと)」
アーシア・エルシャドール:「(私を待っている、そう言ってくれるんだから)」
アーシア・エルシャドール:それは 任務を無視してまで?
アーシア・エルシャドール:『…………』
アーシア・エルシャドール:仲間の  信頼を 裏切ってまで?
アーシア・エルシャドール:『……うるさい』
アーシア・エルシャドール:「彼」の言葉を振り切ってまで?
アーシア・エルシャドール:『……っ』
アーシア・エルシャドール:行かなければならないという湧き出る衝動と頭の奥冷えた理性が混ざり合う。
アーシア・エルシャドール:「彼」を裏切っても────『私は』
アーシア・エルシャドール:「もともと、そういう人間でしょう?」小さく言葉が零れ落ちた。
アーシア・エルシャドール:ハッとなって、歩みを止めそうになるが速度は緩めない。
アーシア・エルシャドール:「急がないと」呼び出された場所はもうすぐだ。
アーシア・エルシャドール
アーシア・エルシャドール:不意に、風が吹く
アーシア・エルシャドール:羽織っていたストールが風に飲まれーー
アーシア・エルシャドール
アーシア・エルシャドール:「っーー!」
アーシア・エルシャドール:離さないように握りしめた。
アーシア・エルシャドール:「…………」
アーシア・エルシャドール:「きたないな……わたし」
アーシア・エルシャドール:「…………行かないと」私を待っている人がいるから。

ミドル2-B:君は、美しいと彼は

GM:では、ここからは捜索パート!
GM:マップにも表示しましたが改めて

<知覚><情報:>を使った判定を行い、累計達成値が30になると捜索が成功し、ミドル戦闘へと進むことが可能となる。
ラウンド進行。1ラウンドごとに必要達成値が+10される。難易度は存在しない。

GM:難易度はないので
GM:どんどん振って行っていただいて大丈夫
化野匡四郞:星見さんからかな
GM:ですね。
星見 塔馬:行動値順かな
任海悠生:これなら技能ない知覚より情報UGNとかのが強いな…
星見 塔馬:OK、では知覚で
星見 塔馬:9dx+1
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[2,3,3,7,7,9,9,10,10]+5[2,5]+1 → 16

GM:半分行った!
化野匡四郞:つよ
任海悠生:つっよ…
GM:残り14
GM:任海さんの手番です。
任海悠生:うーん、ダイス数的に。情報UGN で、コネUGN幹部を起動して判定します。
任海悠生:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[2,2,3,8,10]+9[9] → 19

任海悠生:嘘でしょ???
GM:強すぎ
化野匡四郞:出番が……なかった!
GM:サクッとクリア
GM:では、そうですね。下手人を発見することができます。
GM:ロールに入っていきましょう。

GM:君たちは犯人の追跡を行う。
GM:残された痕跡を追えば、間もなく追いつくことは可能だろう。
化野匡四郞:出発時に、二人とは別れている。ただ、アーシアさんが本気で動いた場合、それを捉えるのはかなり難しい。
化野匡四郞:先に二人から連絡が来れば、すぐに合流し直せる程度の距離を空けて追跡に出た。
星見 塔馬:「さーて」
星見 塔馬:「こっちはこっちでやる事やるかな」
星見 塔馬:小さな鳥籠を掲げる。
星見 塔馬:「Five little ducks5羽のアヒルがお出かけしたよ
星見 塔馬:「Went out one dayとある日に
星見 塔馬:「Over the hill and far away丘を越えて遠くまで
星見 塔馬:「Mother duck said"Quack, quack, quack, quack."母さんアヒルが「クワクワクワ」呼んだ
星見 塔馬:「But only four little ducks came back.でも戻ったのは4羽だけ
星見 塔馬:鳥籠から小さな羽が一つフワフワと湧き出て。
星見 塔馬:地面に落ちる。
星見 塔馬:「ん~、こっちかな」
星見 塔馬:羽が矢印のように方向を示す。
星見 塔馬:「大体の方向はこっちで行けると思うぜ」
任海悠生:「わ……マザーグースですか?すごいですね…」
任海悠生:「じゃあ、大体の方が分かるなら……」目を一度閉じる。
任海悠生:夢の実体化という能力は、その対象たる夢が酷く曖昧なもの故に、一から創り出すことは酷く手間がかかる。でも、一度方向を示されたのなら。
任海悠生:「Function Open.開け、焔の洞窟--」目の前の羽根を見る。その術が指し示すものを、形而上、無意識の視座でよりはっきりととらえ直す。
任海悠生:「……ん。結構近いですね。地図のルートと合わせると…大体通りを3つ跨いだ先のビルのあたりみたいです」
GM:では、君たちは示された場所へと向かう。
GM:そのビルの裏手。
GM:そこは一見誰もいないが───
GM:君たちにはわかる。オルクスのエフェクトによる隠蔽だ。
任海悠生:「…ここ、ですね。わざわざ迷彩をしてる」
星見 塔馬:「一応は逃げる気があるってことか」
星見 塔馬:「隠れる気も無い奴よりはマシだ」
--:「………」息を潜めている気配。
任海悠生:「化野さんには一応位置を送ってあります。そう時間もかからないかと」
星見 塔馬:「おっけー、手早い対応で助かるよ」
化野匡四郞:その言葉のとおり、近くの大通りを抜けて自転車で到着する。
化野匡四郞:「こっちに犯人が? 早いな」 口調は重い。手がかりは掴めていない。
任海悠生:「そちらは…あまり収穫は無かったみたいですね。先に此方を早めに片付けちゃいましょう」
化野匡四郞:「……ふ。」なんとか唇だけ釣り上げて笑う。「この有様で何だが、気は遣わないでくれ」
任海悠生:「気というか……どっちも、ちゃんとしないとですから」苦笑しつつ。
化野匡四郞:「相手が相手だからな……オルクスか。アテが外れたが」
化野匡四郞:生み出した小さな魔眼を、矢のように撃ち込む。「それならそれで、得意分野だ」
少女:「あいたっ!」
少女:小さい叫びと共に隠蔽が解ける。

少女:そこから現れたのは草をモチーフにしたウエスタンシャツを身につけた少女だ。
少女:「な、な……」
少女:「なんでバレたのっ?!」
星見 塔馬:「えらく可愛い、迷子のアヒルちゃんがでてきたな」
星見 塔馬:「他には居ない感じ?」
少女:「え、えーっと」
少女:「そう!あたしだけよ!」
少女:「なんであたしを追って来たかは知らないけど、」
少女:「将来有望なFHチルドレンこと”パック”様とはあたしのこと!」
化野匡四郞:「おいおい。自分から言ったな」自転車に乗ったまま、魔眼を更に追加する。
任海悠生:「……うーん」振舞いとあの石化人体の様子とに余り噛み合いを感じない。別働の子だろうか。
星見 塔馬:「匡四郞より物言いが謙虚だな」
星見 塔馬:「将来って言っちまうあたりが」
化野匡四郞:「大物かもしれませんがね。ただ、クッパちゃん? 僕の魔眼が当たっただろ」
化野匡四郞:「不用心に立ってないほうがいい」 経年劣化でビルの壁面配管が落ちてくる
”パック”:「く、クッパじゃねーし!」
”パック”:「……は?」
”パック”:ガンッ!☆
任海悠生:「痛そう…」
”パック”:いいところに配管が当たる。
”パック”:「あいたたたた…!」
化野匡四郞:呪い移し。化野のレネゲイドは常に地面に狙われている。「さて、投降する気は?」 普段より視線が冷たい。
”パック”:「ふ、ふーんだ!大方、人間溶かしたことで来たんでしょ〜ケド」
”パック”:「バレたからってはいそーですかって投稿するほどヤワでもないのよ!」
星見 塔馬:「じゃあ、仕方ないな」
星見 塔馬:「少し痛い目見てもらうしかなさそうだぜ?」
任海悠生:「早めに投降してくださいね。…結構今、立て込んでるので」
化野匡四郞:「レディに手を出すのは気が進まないが」「そう言ってもいられないみたいだ」

GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージ出しますね

      ”パック”(5)
       |10m
 化野(6)任海(9)星見(18)

GM:では、セットアップから!
化野匡四郞:なし!
任海悠生:なしです。
星見 塔馬:ナイヨー
”パック”:《力場の形成》攻撃力+6
GM:イニシアチブ
GM:星見さんから!
星見 塔馬:じゃあ普通に攻撃かな
星見 塔馬:マイナーで《赫き猟銃》《破壊の血》
星見 塔馬:オートで造血剤を使用して武器作成
星見 塔馬:メジャーで《形なき剣》《コンセントレイト》
星見 塔馬:攻撃対象はパックちゃん
星見 塔馬:9dx7+5
DoubleCross : (9DX7+5) → 10[1,1,2,5,6,6,9,10,10]+10[1,8,10]+10[4,10]+1[1]+5 → 36

”パック”:ドッジしてみようじゃん
”パック”:4dx+2>=36
DoubleCross : (4DX10+2>=36) → 10[5,7,9,10]+8[8]+2 → 20 → 失敗

”パック”:回した…がだめ!
星見 塔馬:あ、ドッジダイス-1個でした
GM:Oh
星見 塔馬:とりあえずダメージ出しますね
GM:まあ失敗なのでこれで
GM:お願いします
星見 塔馬:4d10+29
DoubleCross : (4D10+29) → 26[4,8,10,4]+29 → 55

”パック”:うっわ痛い まだ立っています
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を9(→ 9)増加 (62 → 71)
GM:演出どうぞー

星見 塔馬:素早く取り出した儀式ナイフで自分の指先を斬る。
星見 塔馬:滴る一滴の血が掲げた鳥籠の中へ吸い込まれていく。
星見 塔馬:バサ…バサササッ…。
星見 塔馬:どこかで羽ばたく音がする。
星見 塔馬:「Who killed Cock Robin誰がコマドリを殺したの?
星見 塔馬:ギュピッヂュピッ。鳥のさえずりが聞こえる。
星見 塔馬:「I,said the Sparrow,それは私だとスズメが言った
星見 塔馬:「with my bow and arrow,私の弓で、私の矢羽で
星見 塔馬:「I killed Cock Robin.私がコマドリを殺したの
星見 塔馬:ガタッ!ガタガタッ!
星見 塔馬:鳥籠が震え。
星見 塔馬:中から無数の赤い羽毛が溢れだす。
”パック”:「え、なに」
”パック”:「こ、こわくなんて……」
星見 塔馬:「怖がっても良いんだぜ」
星見 塔馬:「お仕置きは怖くなくっちゃなあ」
星見 塔馬:無数の矢羽根がうねるように”パック”を飲み込み切り裂いて通り過ぎた。
”パック”:「ひ……!」
星見 塔馬:「どうだい?降参するなら早くしなよ」
”パック”:「ま、まだ、まだ……!」震える足で、立っている。

GM:任海さんの手番。
任海悠生:はい。オートでフォールンピストルを装備。マイナーなし。
任海悠生:メジャーコンボ:オオス=ナルガイの谷《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》にてパックさんを攻撃します。
任海悠生:判定行きますねー
任海悠生:6dx7+7 
DoubleCross : (6DX7+7) → 10[1,2,3,5,7,10]+10[7,8]+10[4,10]+6[6]+7 → 43

GM:たっか
任海悠生:珍しい こいつが回すなんて…
”パック”:4dx+2 回避を試みます。
DoubleCross : (4DX10+2) → 7[3,5,7,7]+2 → 9

”パック”:だめ!ダメージください。
任海悠生:はい!
任海悠生:5d10+8+1d10 装甲等有効。
DoubleCross : (5D10+8+1D10) → 30[6,6,5,9,4]+8+4[4] → 42

任海悠生:いい出目だ。
GM:ダメージダイスも高い…!
GM:まだ少しだけ耐えます。
任海悠生:む、硬いなあ。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (57 → 61)
任海悠生:演出!
GM:お願いします!

任海悠生:目の前の羽根の波濤を見た。かなりの威力と、(……なんだろう、あれ。何か…)怖さを感じて。
任海悠生:それを振り切る。「……繰り返しになりますけど、早めに投降してくださいね」
任海悠生:「元からそんなに強くない分、手加減はあまり得意でないので」中空に浮かぶ大理石の砲台へ、無意識の視座から乱雑に存在する情報群を装填。
任海悠生:腹をゆすぶる様な砲迫の音が連続する。
”パック”:「いっ……たあ!」
”パック”:「まだまだ、まだ…!」
”パック”:血をぼたぼたと流しながら立つ。

GM:化野くん!
化野匡四郞:OK! マイナーで自転車に搭乗。行動値-1。メジャーで《コンセントレイト:バロール》《巨人の斧》オートで《紡ぎの魔眼》。
GM:妨害等なし、どうぞ
化野匡四郞:7dx7+9
DoubleCross : (7DX7+9) → 10[1,4,5,5,9,9,10]+5[2,3,5]+9 → 24

化野匡四郞:まあこんなもん
任海悠生:妖精いります?
化野匡四郞:うーん 貰っておきますか
化野匡四郞:お願いします
任海悠生:コンボ:遥けきカダスを求めて≪妖精の手≫。1dx+29でお願いしますー
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (61 → 65)
化野匡四郞:1dx7+29
DoubleCross : (1DX7+29) → 6[6]+29 → 35

”パック”:対応。ドッジで。
”パック”:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 5[3,4,5,5]+2 → 7

”パック”:何度も奇跡は起きない
化野匡四郞:4d10+21+1d10
DoubleCross : (4D10+21+1D10) → 12[1,1,6,4]+21+2[2] → 35

化野匡四郞:ゴミのような出目
GM:それで落ちます!
GM:ギリギリでした
化野匡四郞:こわっ
化野匡四郞:侵蝕54→60
化野匡四郞:演出

化野匡四郞:――ペダルの上で立ち上がり、そのまま器用に停止。
化野匡四郞:構えた片手に、重力の銃身が構築。そして、周囲に星のように魔眼の弾丸が現れる。
化野匡四郞:「――土。泥。鉄。」弾丸の、一つ一つを数えるように。「植物。水。大気。建物。獣。命」
”パック”:「いや曲芸師…?」思わずツッコミが出る。
”パック”:「降りろよそこは…」
化野匡四郞:「これから分かるさ」
化野匡四郞:「それら全て、母なる大地の眷属だ。――地面に憎まれたことはあるか?」
”パック”:「……は?」
化野匡四郞:魔眼を装填し、少女めがけて撃ち込む。
”パック”:「うわ!それやなやつ!」回避行動を試みる。
化野匡四郞:狙いがそれ、パックの足首に命中する。決して、それ自体の威力は高くないが。
化野匡四郞:「無駄だよ。さっきのでもう、気付かれてる」
”パック”:「なに、わけわかんないコト言って……」
化野匡四郞:回避した先。パックの足下に、××市上水道、と描かれたマンホール。
化野匡四郞:それは、内側からの鉄砲水めいた水量と共にはじけ飛び。
化野匡四郞:少女の小さな身体をかちあげる。
”パック”:「ぴっ」
”パック”:「ぎゃーっ!!」
”パック”:打ち上げられ、落ちて来た少女は、
”パック”:目をバツの形にして気を失っていた。
”パック”:「きゅ〜……」
GM:戦闘終了です。
化野匡四郞:「ふう、終わった……か」
任海悠生:「この子が使ってたのはオルクスシンドロームのエフェクトでしたね。…やっぱり別に居るような気がします」
星見 塔馬:「とは言え全く無関係ってこともないだろ」
星見 塔馬:「だいぶ面白そうな性格だけど」
化野匡四郞:「言及はしてましたからね。……とはいえ、別に居るってのは同感だ」
任海悠生:「……早目に聞き出せたり出来ればいいんですけど」
化野匡四郞:「拘束して連れ帰るとして。……悪いけど、任せて良いかな」
星見 塔馬:「俺がやると絵面的に問題になりそうだからなあ」
星見 塔馬:「悠生ちゃん、お願いできる?」
任海悠生:「分かりました、わたしがやっておきますね。そう言う部材を出すのも出来ますから」《万能器具》。結束バンドで指を後ろ手にまず拘束。
星見 塔馬:「おー…便利」
任海悠生:他にもがちゃがちゃと。「モルフェウスなので…化野さんも、大丈夫ですよ。支部への連絡もしておきますから」
星見 塔馬:「匡四郞は行くなら早く行け」
化野匡四郞:「じゃあ、お言葉に甘えます。何かあったらまた呼んで下さい」
星見 塔馬:「おっけー任せとけ」
化野匡四郞:そう言って、一漕ぎして去っていく。
任海悠生:「そちらも気を付けてくださいね!認識操作とかの可能性がありますから!」

GM:一方、その頃。
GM:カフェ『スノウフレーク』。
GM:大通りに面した、紅茶、コーヒー、ケーキが楽しめる店だ。
GM:君…アーシア・エルシャドールは、そこで”セーマ”という男と向かい合って座っている。
”セーマ”:「ありがとう、来てくれて」
”セーマ”:その前には小さなオレンジケーキ。
アーシア・エルシャドール:「いえ……」表情には出ていないが、声色はほんの少しだけ沈んでいる。
”セーマ”:「……少し急だったかな。それとも、辛いことがあった?」
”セーマ”:「ゆっくりお茶を飲んで。落ち着くから」
アーシア・エルシャドール:「!」「いえ、そんなことは」
アーシア・エルシャドール:「ありがとうございます。では、頂きますね」にこりと笑みを浮かべて紅茶を飲む。
”セーマ”:「………」その様子を目を細めて見つめている。
”セーマ”:「アーシアさん」
アーシア・エルシャドール:「はい」「?」
”セーマ”:「アーシアさんは私のことをどう思っているかな。いや、そこまででなくてもいい」
”セーマ”:「どういう印象を持った?」
”セーマ”:君をまっすぐ見ながら、答えを待っている。
アーシア・エルシャドール:「えっ」投げ掛けられた言葉に意表をつかれ、頬が紅潮する。
アーシア・エルシャドール:「どうって……それは....」
アーシア・エルシャドール:彼は……実質的なかつての恩人であり
アーシア・エルシャドール:まだ、知り合ったばかりだが自分に良くしてくれて……
アーシア・エルシャドール:「その……感謝してます」
アーシア・エルシャドール:「今私が生きて過ごせてるのも貴方のおかげと言えますから」
”セーマ”:「……そうか」ふ、と笑う。
”セーマ”:「……こういうことを言うと、ちょっと嫌がられるかもしれないんだけど」
”セーマ”:「私はね、ずっと君を助けたいと思ってたんだ」
アーシア・エルシャドール:「え...」
”セーマ”:「セルの視察でね。君がいた組織を目の当たりにした」
”セーマ”:「その時に、君のことを知ったんだ」
アーシア・エルシャドール:「ーーーっ!」
アーシア・エルシャドール:そうだ、彼が居なかったら…………私はまだあの場所に
アーシア・エルシャドール:「そう、だったんですね」
”セーマ”:「……そう。だから……」
”セーマ”:「君が、他の者たちに良いように扱われて来たことも知っている」
”セーマ”:「その中で、君は自分をなくすしかなかったであろうことも」
”セーマ”:「……見て、いられなかったんだよ」
アーシア・エルシャドール:「…………」
”セーマ”:「だから、全部私のエゴなんだ」
”セーマ”:「君を、大切に思っている」
GM:……それは、
GM:強制力を感じた。だけど。
GM:君の中には、抵抗が生まれたかもしれない。
GM:疑問が、生まれたかもしれない。
GM:……だから、君は、自分の心のままに答えるだろう。
アーシア・エルシャドール:ああ、何て甘い言葉なんだろう。
”セーマ”:「どうか」
”セーマ”:「私と一緒にいてくれないか」
アーシア・エルシャドール:かつて、自分自身が願って、祈って、諦めた……穏やかな日々。それを、この人が与えてくれたのだ。
アーシア・エルシャドール:「(もし、嘘だとしても)」
アーシア・エルシャドール:「(彼の手を取れば、それは幸福なのかもしれない)」
アーシア・エルシャドール:少なくとも、夢だけでも見ることは出きるだろう。
アーシア・エルシャドール:けど
アーシア・エルシャドール:「ごめんなさい」
アーシア・エルシャドール:まだ、「彼」に答えを出してない
アーシア・エルシャドール:「貴方のこと、素敵な人だと思います」
アーシア・エルシャドール:だから、これは私が卑しいだけ。
アーシア・エルシャドール:なにも知らないで、こんな私に想いを寄せてくれた人を優先した。
”セーマ”:「……そうか」
”セーマ”:机の上に置いていた手をす、と引く。
アーシア・エルシャドール:「私、穢いんです」ひどく卑屈な笑みを浮かべる
”セーマ”:「いいや」
”セーマ”:そう言いながら、席を立つ。
”セーマ”:「君は、美しいよ。色んなものの中で……」
”セーマ”:「形を変えながら。それで立っている君はね」
”セーマ”:そう言って微笑むと、
”セーマ”:《瞬間退場》
”セーマ”:姿を消した。
”セーマ”:机の上には、会計分の料金だけ。
アーシア・エルシャドール:「……」空いた席をただ眺める。
アーシア・エルシャドール:「ううん」彼は私を美しいと言った。
アーシア・エルシャドール:でも、薄暗い過去(しんじつ)を知っている彼よりもなにも知らない「彼」を、私は優先した。
アーシア・エルシャドール:アーシア・エルシャドールは潔癖で、自分が好きじゃなかったから。

GM:シーン終了。
GM:ロイス操作、購入が可能です。
アーシア・エルシャドール:はーい
化野匡四郞:誰か何か要る?
任海悠生:必要なのありましたっけ 自分は特に
アーシア・エルシャドール:強い武器買おうかな
任海悠生:まずロイス。 星見塔馬  〇感服/恐怖 で。
化野匡四郞:同行者/任海悠生/感謝:○/羞恥/ロイス
化野匡四郞:全体的に気を遣われているのを感じる……
アーシア・エルシャドール:化野匡四郎 好意/???◯ これで
任海悠生:化野君には少し様子見ようかなあ 応急は使わなくてよいし、ふーむ
アーシア・エルシャドール:アンチマテリアル買おうかな
星見 塔馬:任海悠生/強いね○/隔意/ロイス
任海悠生:ボデマかそれともどうしましょっか。アーシアさんの武器買っていくのが良い感じ?
星見 塔馬:ボディーアーマー
化野匡四郞:ちょっと侵蝕温存して応急手当狙おう
星見 塔馬:3dx+2>=12
DoubleCross : (3DX10+2>=12) → 4[2,3,4]+2 → 6 → 失敗

化野匡四郞:まだ自転車乗ったままです
化野匡四郞:2dx+3
DoubleCross : (2DX10+3) → 5[5,5]+3 → 8

化野匡四郞:ゲット!
星見 塔馬:ダメー
任海悠生:だいじょぶそうかしら。じゃあ一応ボディアーマーを。。
任海悠生:4dx+2>=12
DoubleCross : (4DX10+2>=12) → 9[2,8,9,9]+2 → 11 → 失敗

アーシア・エルシャドール:とりあえず自分で
任海悠生:財産1使いますー。7→6.一番hpも侵蝕も使う星見さんに。
アーシア・エルシャドール:器物使い+能力訓練 オートで砂の加護
アーシア・エルシャドール:侵蝕+3
アーシア・エルシャドール:アンチマテリアルライフル!
アーシア・エルシャドール:7dx10+5+1>=36
DoubleCross : (7DX10+6>=36) → 7[3,4,4,5,5,6,7]+6 → 13 → 失敗

アーシア・エルシャドール:だめ!
任海悠生:流石にコンセがないときびしいね。
任海悠生:ボディアーマー、星見さんいります?
アーシア・エルシャドール:つぎはゆるいのにしよう
任海悠生:いらない感じなら自分で装備しますねー
化野匡四郞:まあまだ購入機会はあるでしょう
化野匡四郞:あ、以上です
任海悠生:では以上っ
GM:ではこれで!

ミドル3:コーラとベンチ

GM:アーシアさんは1d5+5、他の方は1d5で、アーシアさんシーンプレイヤーです。
GM:これはミドル戦闘の分の調整ですね。
GM:主に戦闘後の状況説明と、
GM:アーシアさんと化野くんの会話シーンです。
化野匡四郞:はい……
アーシア・エルシャドール:にゃ....
化野匡四郞:1d5+60
DoubleCross : (1D5+60) → 5[5]+60 → 65

アーシア・エルシャドール:55+1d5+5
DoubleCross : (55+1D5+5) → 55+2[2]+5 → 62

任海悠生:此方も出た方がいいかな
星見 塔馬:どうだろ
GM:うーん
化野匡四郞:シーンとしては分割……かな?
GM:そうなりますかね
化野匡四郞:捕まえたやつ尋問する部分もいるだろうし
GM:じゃあ、サブとメインで
GM:分けてやる感じにしましょうか
任海悠生:あっ、了解です。ではそういう感じで…
任海悠生:1d5+65
DoubleCross : (1D5+65) → 1[1]+65 → 66

任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1(→ 1)増加 (65 → 66)
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D5(→ 4)増加 (71 → 75)

GM:拘束した”パック”と共に支部に戻って来た君たちは、彼女が目を覚ますのを待ち、話を聞くことにした。
星見 塔馬:「よっと」椅子に逆向きに座り背もたれに腕を乗せる。
星見 塔馬:「どう?目覚ましそう?」
任海悠生:此方は横にクリップホルダーを持ちながら。「深い傷は残ってないはずなので…多分、そろそろですね」
”パック”:「うーん………」
”パック”:少し、身じろぎして。
任海悠生:「あ、気が付きましたか」
”パック”:「はっ!」
”パック”:「あっ!UGNめ!よくもあたしに!」
”パック”:ぱんちを繰り出そうとするが、拘束されているのでできない。
任海悠生:「元気いいですね…」ちょっと呆れた風に。
星見 塔馬:「まあ元気ないよりは良いんじゃない?」
任海悠生:「それはそうなんですけど、大分酷い目に遭ってたのにタフだなあと…」
星見 塔馬:「三人がかりでボコボコにしちゃったわけだしねえ」
任海悠生:「そこはちょっと申し訳ないですが、事件を放っておくわけにもいきませんし…」ちょっとばつがわるそうに。
”パック”:「そうだよ!三人がかりでこんないたいけな女の子を!」
任海悠生:(図太いなあ…)
星見 塔馬:「いたいけ」
星見 塔馬:「いたいけってさあ、良く使うけど」
星見 塔馬:「どういう漢字書くか知ってる?」
”パック”:「……」
星見 塔馬:「幼い気って書くの」
星見 塔馬:「子供がかわいらしさを誘う様だったかな」
”パック”:「しっ、知ってたし!」
”パック”:「板とか考えてなかったし!」
任海悠生:(知らない反応だ…)
星見 塔馬:「うーん、ある意味いたいけな少女ではあるんだけど」
星見 塔馬:「子供が悪い事しちゃいけないよなー」
”パック”:「う……うっさい!悪い子なんだから!」
任海悠生:「自分で悪い子って言うのはどうなんでしょう…?」
”パック”:「〜〜〜〜〜」
”パック”:「なっ、なんだよなんだよ!何がしたいんだよあんたら!」
星見 塔馬:「悪い子向いてないって」
星見 塔馬:「だからさあ、知ってる事を話しちゃおうぜ」
”パック”:「向いてなく……ない!」
星見 塔馬:椅子を前後にゆらゆら揺らしながらニヤニヤしている。
”パック”:「くっそー、馬鹿にして〜!」
”パック”:至近攻撃しかできないのでジタバタしている。
任海悠生:(素直だなあ……)という目で見ています。
星見 塔馬:「じゃあ、その悪事ってのを言ってみ」
星見 塔馬:「それで、点数付けてやるからさ」
星見 塔馬:「悪い子点100点満点で何点か」
”パック”:「……ニンゲンを」
”パック”:「ニンゲンを、こう、ね」
”パック”:「こねてやるんだよ。ぐちゃって、さ」
”パック”:少し、緊張した口調で。
”パック”:「それで、固めちゃう。石みたいに」
”パック”:「それが……それを、あたしは、やる」
星見 塔馬:「おっ、そりゃ悪いな。悠生ちゃんなら今の何点付ける?」
任海悠生:「…」ちょっと目を丸くしてから。「…結構高い気がしますけど…自分で考えて、自分でやってるなら、80点以上はまず行きそうな気がします」
星見 塔馬:「んー、そうだなあ」
星見 塔馬:「どんな風にグチャってやるかだよな。薬で溶かしちゃうか。それとも力任せにやるのもいいかもな」
星見 塔馬:「こういうのは芸術点的なのがあるんだよ悪い子的に」
任海悠生:「芸術点」
”パック”:喉から、引き攣るような声が漏れる。
星見 塔馬:「その点、ちゃんと生命活動も残してるからなあ。アレは意識とかあるのかな?」
”パック”:「………意識は……ない、はず。そこは、あたしはわかんない」
任海悠生:目を丸くしていたが、クリップボードに音を立てないようパックの言葉を書き留めていく。
星見 塔馬:「造形には何か意味がある?儀式的な意味でも本人のこだわりでも」
星見 塔馬:「適当に捏ねて固めたって感じじゃないもんな」
”パック”:「待って待って待って」
”パック”:「その、あたしは」
”パック”:「別に適当っていうか」
”パック”:「コンセプトは……ある、ん、だけど」
”パック”:「これ言って良いのか……」
星見 塔馬:「いや、俺は感心してるんだよ?あんな邪悪な発想をバリバリ遂行できるなんてさ」
星見 塔馬:「悠生ちゃんもそう思わない?」
任海悠生:「…え、あ、はい。そうですね……」話術にどこか呆然としていたのを、気を取り直す。「…確かに…ああして人間を弄り回すことに…拘りというか、そうしたものは」
任海悠生:「…常人だと、出来ないし、発想も出てこないような事だと思います」
星見 塔馬:「でしょ?」
星見 塔馬:「意味があるなら知りたいな」
”パック”:「………多分」
”パック”:「『ヒトをヒトのまま、別のモノに変える』」
”パック”:「……ってことだと思う・・
星見 塔馬:「なるほど」
星見 塔馬:「てことは、だ」
星見 塔馬:「アレは練習なのかな。そういった作品の先に何か」
星見 塔馬:「完成があるのか…それともあれらも含めて何か一つの作品なのか」
”パック”:「あたしにはゲージュツとかよくわかんないよ」
”パック”:「ただ、共感したから」
”パック”:そう言って、はっ、とした表情になる。
”パック”:「ち、違うよ。あたしが全部やってるんだからね」
星見 塔馬:「わかんないかあ」
星見 塔馬:「ま、あれは」
星見 塔馬:「わからないほうがいいよ」
任海悠生:表情をあまり動かさないようにしながら、機械的に鉛筆を走らせて。「……わたしも、そう思いますね」
星見 塔馬:「ところでさ、何か飲みたいものある?」
星見 塔馬:「ほら、自販機あるから」
”パック”:「……コーラ……じゃなくって」
星見 塔馬:「コーラ!はい、コーラね」
”パック”:「UGNの出した飲み物とかのまないもんねっだ!」
”パック”:「あっ早い!」
任海悠生:その様子に、少しくすりと笑う。
星見 塔馬:「悠生ちゃん、何かその辺にお菓子とかない?」
星見 塔馬:「せっかくだから、食べながら話聞きたいんだけど」
任海悠生:「…あ、そうですね…給湯室に、ホームパイがあったので。持ってきます」
任海悠生:「…ダメなら、別のやつとか出せますから。好きなの言っていいので」そう言いながら少し席を外す。
星見 塔馬:「いや、三人でボコボコにしちゃったからさ。パックちゃんがどんな悪くて格好良い攻撃しようとしてたのか聞きたいなあ」
”パック”:「ほほう」
”パック”:「それを聞いちゃう?どんなに悪くてかっこいい攻撃をあたしができたか聞いちゃう?」
星見 塔馬:「いいね、自信満々じゃん」
”パック”:「ふふーん、すっごいのよ。すっごい火が出たりするんだから」
星見 塔馬:「火か、いいね火」
星見 塔馬:「基本にして王道だ」
”パック”:「そう!まさに主人公になるために生まれて来たって感じよね」
星見 塔馬:「そういうのって自分で考えたりするのか?」
星見 塔馬:「あ、いや」
星見 塔馬:「実はスゲェ師匠が居たりするパターン?」
”パック”:「そうねえ。まあ、そうだと良いんだけど」
”パック”:「ボスは、あたしとシンドローム違うからね」
”パック”:「でも使い方なら教わったわ!」
星見 塔馬:「へぇー」
星見 塔馬:「良いボスだな」
”パック”:「そうよ。だから」
”パック”:「あたしも、あのひとの望むことをするの」
”パック”:「……どんなこわいことでもね」
星見 塔馬:「はぁん?」
星見 塔馬:「怖がりには無理じゃねーかなあ」
星見 塔馬:「ハハハ」
”パック”:「できるわよ。やってみせたじゃない」
星見 塔馬:「そりゃ師匠想いなのは良いけどな。いやー怖がりが怖い事しないほうがいいぜ」
”パック”:「………でも。あたしには、できる。オーヴァードには、効かないって聞いたけど」
”パック”:「ボスが、あたしにくれたんだから」
星見 塔馬:「それを、使った事は?」
”パック”:「使ったわ。数人。止められなかったら、もっとだった」
星見 塔馬:「そうか、それは悪い子…だな」
”パック”:「……こわくなんて」
”パック”:「なかった」
星見 塔馬:「…」
星見 塔馬:「駒鳥が死んだ話を知ってるかい?」
”パック”:「……ええっと……マザーグース、だっけ?」
星見 塔馬:「誰が駒鳥を殺したか?っていう話だけだと」
星見 塔馬:「まるでミステリーみたいだろ?」
”パック”:「……ミステリー」
”パック”:「…犯人は、あたしよ」
星見 塔馬:「いや、違うね」
星見 塔馬:「そのすぐ後に雀が名乗り出るんだ」
星見 塔馬:「その後に色んなヤツが駒鳥の死に関する役割を名乗り出る」
星見 塔馬:「でも、誰も」
星見 塔馬:「殺した雀を責めたりしない」
星見 塔馬:「何でだと思う?」
”パック”:「…………」考えている。
星見 塔馬:「駒鳥が死ぬことは皆了解済みだったのさ」
星見 塔馬:「だから葬式の話や墓の話をする。雀の話は誰もしない」
星見 塔馬:「雀は処刑人だ」
”パック”:「……しょけい、にん」
星見 塔馬:「悪い駒鳥を殺す、な」
星見 塔馬:「パックちゃんは、駒鳥になりたいのか?」
星見 塔馬:「誰もがその死を望むような駒鳥に」
”パック”:「…………」
”パック”:「あたしは」
”パック”:「駒鳥にはならない」
”パック”:「だって」
”パック”:「あのひとが、まちがってるわけ、ないもの!」
星見 塔馬:「そうか」
星見 塔馬:「じゃあ、雀としては」
星見 塔馬:「君を殺さなくて済む様に祈る限りだな」
星見 塔馬:「悪い駒鳥の雛になるか、そうでないか」
星見 塔馬:「よく考えな」
”パック”:「……………」
”パック”:俯いて表情を隠す。
”パック”:(大丈夫)
”パック”:(まだ、大丈夫…)

GM:アーシアと”セーマ”が別れて、少し経った頃。
GM:沢山のファッション店が並んだ街は、いつものように賑わっていた。
アーシア・エルシャドール:賑やかな街並みとは裏腹に、歩みはひどく重い。
アーシア・エルシャドール:靄がかかったような思考が一歩踏み出す毎にクリアになっていき、自分の愚かさを実感する。
アーシア・エルシャドール:「(任務、違反……ですね)」
アーシア・エルシャドール:「(いっそ、逃げてしまいましょうか……)」そんな出来もしないような思考すら浮かんでいた。
化野匡四郞:……背後から、リン、と自転車のベルの鳴る音。
アーシア・エルシャドール:馴染みのある音色に気づき、小さく肩が震える。
化野匡四郞:じゃりじゃりと、高速で迫ってくる駆動音。
化野匡四郞:「ア、」夏のどこか湿った空気を跳ね飛ばすように、「――シア、さっ!」通り過ぎながらブレーキを駆けて急停止。
アーシア・エルシャドール:「!!」
化野匡四郞:ママチャリ(市街地擬装用)のタイヤが悲鳴を上げて、道に真横に傾いて停止する。
化野匡四郞:ぜーはーぜーはーと肩で息をしている。
化野匡四郞:「ぜーっ、はー、ぜー、はー……!」
アーシア・エルシャドール:「きゃっ」驚き肩を震わせる。
アーシア・エルシャドール:「あ、化野さん」ハッとなりながら声をかけます。
化野匡四郞:手袋の甲で汗を拭い、「居、たぁ…………!」
化野匡四郞:心からの、安堵の息をつく。
アーシア・エルシャドール:「え、あ……ええと」焦りながらバックの中を漁ります。
アーシア・エルシャドール:「あ」「……取り敢えず、もしよろしければ」水筒を渡します。
化野匡四郞:「…………っ」 少し、明確に眉をしかめる。
化野匡四郞:渡されようとした水筒を、そのまま、押し戻すように突き返す。
アーシア・エルシャドール:目を少し伏せ気味に、視線を合わせない。
アーシア・エルシャドール:「あ…」
化野匡四郞:……自転車を降り、そのまま手を引く。
化野匡四郞:近くの街路樹の下。休憩用のベンチがあった。
化野匡四郞:そこに、押し付ける形で、半ば強引に座らせる。
化野匡四郞:「座って」「ください」
アーシア・エルシャドール:「え、あっ」「待って」引かれていきます
アーシア・エルシャドール:「っ!」「はい…」
化野匡四郞:「よろしい。です」
アーシア・エルシャドール:小さく唇を嚙んだまま、口をつぐみます。
化野匡四郞:アーシアさんが座ったのを確認すると、早足で自転車に戻る。
化野匡四郞:26-1d10
DoubleCross : (26-1D10) → 26-3[3] → 23

化野匡四郞:足首を通りすがりの野良猫に引っかかれていた。
化野匡四郞:きこきこと、漕いで、ベンチの傍に戻ってくる。
アーシア・エルシャドール:じっと待ってます
化野匡四郞:「……お久しぶりです」
アーシア・エルシャドール:「……」
アーシア・エルシャドール:「はい」
化野匡四郞:「水筒はご自分で飲んでください。……」
アーシア・エルシャドール:「はい....」
化野匡四郞:すい、と。アーシアさんの顔の前を、手を行き来させる。医師のように。
化野匡四郞:「ん。僕が誰か分かります?」
アーシア・エルシャドール:「え?」「あ、化野さん」すこし訝しげになりつつ答えます。
化野匡四郞:自転車を横倒しにして、その車体の上に座る。
化野匡四郞:ベンチに座るアーシアさんよりも、視点が下か、同じくらいになる。
化野匡四郞:「……本当に、良かったです。ご無事で」
アーシア・エルシャドール:「!?」
化野匡四郞:はーーーーーーーー。ともう一度、安堵の息をつく。
アーシア・エルシャドール:「怒って、無いんですか……私、任務中に勝手に居なくなったんですよ?」普段は出さないような不安げな声。
化野匡四郞:「それはそうです。けど、アーシアさんがそういうことをする人じゃないのは」
化野匡四郞:「しっかり知ってます。UGNの任務から、ケーキ屋から中華料理屋まで」
化野匡四郞:「途中で投げ出す人じゃないし……仮に本当に外せない約束があったとしても」
化野匡四郞:「建物の屋根を飛び移っていくのはもっとない」
アーシア・エルシャドール:「そんなこと……」
アーシア・エルシャドール:「そんなこと、無いです」
アーシア・エルシャドール:「分からないじゃないですか」
アーシア・エルシャドール:胸の奥が苦しい……痛い。逃げてしまいたい。
アーシア・エルシャドール:「…化野さんには」
アーシア・エルシャドール:言葉にしてしまった。でも、これでよかったかもしれない。
化野匡四郞:「……、……」
化野匡四郞:化野の片手が浮く。何度か宙をふらついた後に。
化野匡四郞:アーシアさんの、握られた手の上に、包むように触れる。
化野匡四郞:巻き込まれたストールが、皺になる。
化野匡四郞:「これ。使ってくださっているんですね」
化野匡四郞:(……身体を操られたとか。命令に従わされた、とかじゃない。ただ純粋な敵にやられたのなら、彼女はそれを律儀に報告してくるだろう)
化野匡四郞:「もう初夏ですよ。暑いでしょう」
アーシア・エルシャドール:「それは....冷え症なんです。いいでしょう、別に」
化野匡四郞:伏せられた前髪の奥の、エメラルド色の瞳が。こちらを少し、睨むようでもあった。
化野匡四郞:普段の彼女ではまず見ない、硬質な反応。
アーシア・エルシャドール:「....なんですか」
化野匡四郞:「いや」場違いな、小さく崩した表情。「新鮮だなって」
アーシア・エルシャドール:「……からかってます?」
化野匡四郞:「そういうわけじゃ。……でも、そうかもな」普段の彼女には、やろうとは思わない。
アーシア・エルシャドール:さらに瞳を細める。
化野匡四郞:押して触れたら、それだけ形が変わって、結局掴めないような。
化野匡四郞:そういう、無防備さと潔癖さが入り交じるような境界があるのを感じていた。
化野匡四郞:「いやなことが、ありましたか」
アーシア・エルシャドール:少し瞳を閉じて
アーシア・エルシャドール:「いえ、どうでしょうか。もしかしたら……良いことだったかも」
化野匡四郞:触れるだけで指紋の痕が残りかねない、固まる前のガラスの塊。それが今、少しだけ、身を硬めている。
化野匡四郞:「良いこと。嬉しくて、UGNの任務も投げてしまうほど?」
アーシア・エルシャドール:「……どうでしょうか。よく考えたら怪しいし、今は後悔もしてますね」
化野匡四郞:「……?」
化野匡四郞:「思った以上にややこしいんですね」
アーシア・エルシャドール:「昔助けてくれた王子様が迎えにきてくれた……みたいな」困ったような笑いかた。
化野匡四郞:「王、……………………」 電話口に向けていた表情を思い出し、顔を引きつらせる。
化野匡四郞:顔を逸らし、目を閉じ、額を何度か叩く。(落ち着け。落ち着け。やはりそういうのなのか?)
化野匡四郞:(エフェクトの効果ではなく本気の素の反応でああだったという僕の最悪の予想がここで?)
アーシア・エルシャドール:「なんて、まぁ……よく考えたら確証も無いんですけどね。あんまり、真っ直ぐな言葉を掛けられたので……少し戸惑った、かな」
アーシア・エルシャドール:「その人と出会って、昔を思い出して……うん、不安になってたのかもしれません」
化野匡四郞:(いや落ち着け化野。僕は優秀なエージェント。地面に足が着かないことを差し引いてもなお優秀なエージェント)
化野匡四郞:(さっき猫に引っかかれた傷が地味に痛みを増してきているが優秀さは翳らない……)
アーシア・エルシャドール:「化野さん?」
化野匡四郞:「え?! ああ……いえ何も!」
アーシア・エルシャドール:「そうですか?」「……とにかく」
化野匡四郞:「……ううん。アーシアさん。それなら、というか」
化野匡四郞:「このまま調査任務、続けられますか?」
化野匡四郞:見上げる視線で。「正直、それどころじゃない……というなら」
化野匡四郞:「抜けて貰っても構いません。僕がそう説明します」
アーシア・エルシャドール:「ううん、良いんです」首を振る。
アーシア・エルシャドール:「もう終わった話ですから……お断りしたんです」
化野匡四郞:「お断り…………」
化野匡四郞:(お断り? 何を? 真っ直ぐな言葉ってどういう意味で? あっいやこれスパイラル入っているな。やめとこ)
化野匡四郞:「コンディションは問題ないと?」
アーシア・エルシャドール:「はい」
アーシア・エルシャドール:「……心配も掛けてしまったようですしね、お二人にも謝罪しないとですね」
化野匡四郞:「……、…………」
化野匡四郞:少なくともこうして接している限り、アーシアさんの言動に、強迫的なものや、嘘は見られない。
化野匡四郞:本当に、ただ昔の話をして……そしてもう吹っ切れてる、という様子だ。
アーシア・エルシャドール:「いろいろと、説明しないといけないかもしれません」
化野匡四郞:そうだ、最初の問いに戻ってくる。それなら、あの、出て行ったときの態度は?
化野匡四郞:「……事件の容疑者は、もう捕えています」
化野匡四郞:「単独犯ではなさそうなので、今、他の二人に調査をして貰っていますが……」
アーシア・エルシャドール:「本当ですか?」「……よかった」
化野匡四郞:(安堵の息が可憐だ……)
アーシア・エルシャドール:「ねぇ、化野さん」
化野匡四郞:「じゃあ……はい?」
アーシア・エルシャドール:「やはり、こういう振る舞いは…得意なんですか?」握られた両手を眺めながら。
化野匡四郞:「…………。」
化野匡四郞:「得意でありたいとは思ってます」
化野匡四郞:「ただ……実践回数は、ほとんどないかな」
アーシア・エルシャドール:「……紳士然とした態度は、何度か目撃しましたが」
アーシア・エルシャドール:支部などで
化野匡四郞:「手間ですからね」
化野匡四郞:足下に倒した自転車を視線で示す。
化野匡四郞:「そこまでして、そうしたいと思った相手にしかしませんよ」
アーシア・エルシャドール:「……」小さくため息をついて
化野匡四郞:……指を一本ずつ離すように、名残惜しげに手を引いて、肩を竦める。
アーシア・エルシャドール:「……そう。分かりました」
化野匡四郞:倒していた自転車をがしゃりと起こす。
アーシア・エルシャドール:「そろそろ行きましょうか」そっと立ち上がり、振り返る。
化野匡四郞:「ええ。支部まで」
化野匡四郞:「先導しますよ」 そのまま徒歩の速度でこぎ始める。
アーシア・エルシャドール:「えぇ、ありがとうございます」
アーシア・エルシャドール:正直、前に出てくれて助かった。
アーシア・エルシャドール:───こういうことで顔に出るような女ではないが、少し違和感が出るか知れない。
アーシア・エルシャドール:よくもまぁ、ああいう台詞を発せられるものだと思う。やはり、慣れているのだろうか?
アーシア・エルシャドール:普段はもう少し可愛げがあるのに、こういう時にああいう態度は狡いのでは?
化野匡四郞:「あ。水分補給ちゃんとしてくださいね」肩越しに振り返る。
アーシア・エルシャドール:「……どちらかと言うと、こちらの台詞ですよ」
化野匡四郞:「いや、アーシアさん、消耗を自覚するの苦手そうなので……」
アーシア・エルシャドール:む……、と刺すように視線を向ける。
化野匡四郞:に、と笑みを返した。
アーシア・エルシャドール:「む……」
アーシア・エルシャドール:「そんなことはありません。最低限の自己管理は出来てます」
アーシア・エルシャドール:『(ああ……)』
アーシア・エルシャドール:『(いや、だな)』
アーシア・エルシャドール:眼をそらしていた、考えないようにしていた事に意識がいってしまう。
アーシア・エルシャドール:「好きだな」ポツリと、小さく言葉が零れ落ちた。
アーシア・エルシャドール:「……急ぎましょうか、私も少し走ります」
アーシア・エルシャドール:そういって隣を駆けていく。振り向かないように、駆けていく。

GM:ロイス・購入機会!
任海悠生:ロイスは保留。購入は…まずhp減ってる化野さんは大丈夫かな?応急足りないなら壱個あります
化野匡四郞:自前で持ってるから大丈夫です!ロイスは保留。
化野匡四郞:HP使う構成でも無いしね……
化野匡四郞:購入は……アーシアさんショットガンスラッグとか欲しいですか?
アーシア・エルシャドール:あ、もらえるとうれしい!
化野匡四郞:じゃあ狙いましょ 自転車に乗る
アーシア・エルシャドール:わーい
化野匡四郞:紡ぎの魔眼 65→66
化野匡四郞:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[1,1,7,9,9,10,10]+9[5,9]+3 → 22

化野匡四郞:ヘヴィマシンガン狙えたじゃん!
任海悠生:高い
星見 塔馬:”パック”ちゃんにとりたい気持ちあるが保留しておく
星見 塔馬:ボディーアーマー
星見 塔馬:3dx+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 8[2,3,8]+2 → 10

アーシア・エルシャドール:たかい
化野匡四郞:とりあえずショットガンスラッグどうぞ
星見 塔馬:財産2点支払いで購入
アーシア・エルシャドール:ありがとうございます
アーシア・エルシャドール:近接一つ買おうかな
アーシア・エルシャドール:メカニカルフィスト
任海悠生:メカニカルフィストはかなり高い気がする!
アーシア・エルシャドール:うーん大槌にしよう!
アーシア・エルシャドール:器物使い+能力訓練 オートで砂の加護 侵蝕+3
アーシア・エルシャドール:8dx10+5+1>=14
DoubleCross : (8DX10+6>=14) → 10[2,3,5,6,8,10,10,10]+3[2,3,3]+6 → 19 → 成功

任海悠生:アッ届いてる では照準器に。
アーシア・エルシャドール:OKです
任海悠生:4dx+2>=15
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 8[5,6,7,8]+2 → 10 → 失敗

任海悠生:うん無理。以上です。
化野匡四郞:以上
アーシア・エルシャドール:ポンケニ入れます
アーシア・エルシャドール:OUTナイフ
GM:OKAY
GM:ではシーンカット!

ミドル4:仮契約

GM:シーンプレイヤーは化野くん。と、アーシアさん。
化野匡四郞:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 1[1]+66 → 67

GM:情報収集前に化野くんが呼ばれて退席する、というのを想定しています。
化野匡四郞:あとは若い皆さんにお任せで……
任海悠生:あっ化野くーんっ わたしたちも出た方がよさそうですね
アーシア・エルシャドール:こ、これは
アーシア・エルシャドール:65+1d10
DoubleCross : (65+1D10) → 65+10[10] → 75

アーシア・エルシャドール:あわわわわ
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (66 → 72)
星見 塔馬:出た方が良い?
GM:おやすみもOKですよ〜
化野匡四郞:様子を見たら如何かな
GM:様子見も!
星見 塔馬:では様子見で

GM:UGN支部。
GM:君たちは再びの情報収集のために集まっていた。
GM:星見塔馬は現在”パック”の監視、兼休憩中だ。
化野匡四郞:「やっぱり単独犯じゃなかったか」
任海悠生:「……とまあ、あちらで今の所聞けたのはそういう所です」受け取ったメモを基に二人に話していた。
アーシア・エルシャドール:「なるほど」
任海悠生:「そうですね、やっぱりセルか何かの上役が居る…と思ってよさそうです」
化野匡四郞:「しかし、また見事に聞き取ったもんだな……」星見さんたちが聞き取った内容を見て。
アーシア・エルシャドール:「……ふむ」
任海悠生:「ほとんどというか全て星見さんのお手柄ですけど…」苦笑ぎみに。
化野匡四郞:「君も貢献しただろうけど、流石だな。で、こちらの方は……」と、アーシアさんを見る。
アーシア・エルシャドール:「はい。まずは、先ほどは勝手な行動してしまい誠に申し訳ありません」深々と頭を下げ謝罪します。
任海悠生:「あ、いえ。此方も無遠慮に色々と言ってしまって…」
化野匡四郞:「もう心配ないだろうさ。で……」
化野匡四郞:馴れ馴れしい様子で、任海さんに近づく。ひそひそ話。
任海悠生:「?」なんだろう、という顔で聞く。距離感には平気な顔をして。
化野匡四郞:「見つけたときはもう普段通りだったけど、根本の原因は分かってない。僕も気を付けるけど、一応注意」
化野匡四郞:通り過ぎ様にそう囁いて、「やれやれ、喉が渇いたなー」奥の冷蔵庫に向かう。
任海悠生:「…根治出来てない可能性あり、ってことですね。了解です…全員互いに気を付けないと」此方もささやき返して。
任海悠生:「あ、お水…行っちゃった」
任海悠生:ふう、と一つ息を吐いて。「アーシアさん、お茶如何ですか?」
アーシア・エルシャドール:「では、いただきます」
任海悠生:「はい」給湯室で淹れたお茶だ。普通の味。横に、いつの間にかそこにある個包装のお菓子がいくつか置いてある。
任海悠生:「大変だったみたいですし、休憩を兼ねて。お菓子他に食べたいのがあるなら、言ってくださいね?」
アーシア・エルシャドール:「ありがとうございます」冷房で冷えた細い指先にじんわりと熱が伝わる。
任海悠生:柔らかい表情で笑い、此方も座ってお茶を飲んでいる。
GM:では、
GM:今度は冷蔵庫に向かった化野くんの端末に着信があります。通話用SNSで、
GM:名前のところには「大鳩」と表示されている。
化野匡四郞:「ん」 冷蔵庫から取り出したペットボトルを咥えながら、それに気付く。
GM:君はその着信を取ってもいいし、取■■■───取ってもいい。
化野匡四郞:「……、…………」
化野匡四郞:少しの停止の後、するりと手が通話ボタンを押す。「ああ、僕だけど」
女性:「やあやあ、化野クン!実はあのあと図書館の方で事情を聞いてね」
女性:「悪いけど、名前と連絡先を都合してもらったんだ」
化野匡四郞:「へえ。誰かと思ったら、やっぱりあんたか」
化野匡四郞:「ったく、人の連絡先を何だと思ってるんだか」苦笑する。
女性:「ふふ。まあ…多少は口が上手い方だと思うからさ」
女性:「それで。せっかくなんだ。これからひとつ、親睦会と行かないかい」
化野匡四郞:「今からか?」
女性:「そう。別に、大丈夫・・・だろ?」
化野匡四郞:ぱく、と口を開ける。「……ああ、空いてる・・・・ よ」
女性:「オッケー。待ち合わせはカフェ『スノウフレーク』」
女性:「じゃ、よろしく〜」
女性:軽い口調でそう告げて、通話は切れる。
GM:君は、なんの疑問も持たない。
化野匡四郞:「仕方ないな」
化野匡四郞:口では気が進まない風なことを言いながら、行動は淀みない。
化野匡四郞:がーっ、と台車を滑らせて、扉にまで。
化野匡四郞:段差に引っかかり、「……っと」
化野匡四郞:そのままスケボーのように、軽く跳ね上げる。足を地面に着く。
化野匡四郞:「悪いね、ちょっと暇を貰うよ」 気安い言葉を残して、台車を軽く背負い、
化野匡四郞:たったった、と軽快に足音を立てて去っていく。
任海悠生:「…それ、前東京駅に行ったときに見たやつで…上手く再現できていればいいんですが」そんなことを言う少女の後ろに、あなたの眼は赤い髪を映したかもしれない。
アーシア・エルシャドール:「これは、なかなか────えっ?」
任海悠生:「アーシアさん?」
アーシア・エルシャドール:眼を前を通った青年は普段とかわりなく軽快に消えていった、ある一点を除いて。
アーシア・エルシャドール:「化野、さん?」
任海悠生:「…えっ」言われて振り向く。
アーシア・エルシャドール:急いで椅子から立ち上がり、部屋の外を確認するが姿は見えない。
化野匡四郞:軽く声を掛け、ひらひらと肩越しに手を振っていたかもしれない。その姿は扉の向こうに消えた。
任海悠生:「な…っ、えっ!?」
アーシア・エルシャドール:「ッ~~」困惑を振り切って追いかけようとしたがーーー
化野匡四郞:偶然、廊下の脇に積まれていた搬入荷物が
化野匡四郞:アーシアさんが通りかかるのに合わせ、運悪くバランスを崩して倒れてくる。
アーシア・エルシャドール:とっさに背後に跳んだことで被害は免れたが、しかし
化野匡四郞:中身の小物がバラバラと散らばり、廊下を埋める。
化野匡四郞:……「他者に追われない」ことが「不運」であるかのように。
アーシア・エルシャドール:「……これは」駆けていった青年に追い付くことは出来なくなってしまった。
アーシア・エルシャドール:「……化野さん」……このまま無理やり進もうとしても、同じことが起こるだろう。どうしようもなくなり、立ち尽くす。
任海悠生:「…これは……もう、今度はいったい何なんですか…!」
GM:答えはない。ただ
GM:漠然と、思ったかもしれない。「また」だ、と。

GM:情報収集です。

・”パック”と異形の病 難易度:9 知識:レネゲイド 情報:裏社会、UGN
・”セーマ” 難易度:10 情報:UGN、FH

GM:この二つが調べられます。
任海悠生:病気行ってきましょう UGNで、コネUGN幹部起動して。
任海悠生:6dx>=9 
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[3,6,8,9,10,10]+6[1,6] → 16 → 成功

任海悠生:回るな~
GM:たかい
アーシア・エルシャドール:器物使い+能力訓練を使用します
アーシア・エルシャドール:情報UGNで!セーマさん!
アーシア・エルシャドール:5dx10+2+1>=10
DoubleCross : (5DX10+3>=10) → 10[1,1,7,9,10]+4[4]+3 → 17 → 成功

アーシア・エルシャドール:おっしゃ
GM:さすが!では開示します。

・”パック”と異形の病
病を与えていたのは”パック”だが、その能力自体は別のものによって司られている。
これはあるEXレネゲイドが取得した《治らずの病》を《異能の継承》で彼女に与えたものである。
この病を断つには、そのEXレネゲイドの破壊が必要となるだろう。

・”セーマ”
自称、FHセル『エレウテリアー』のセルリーダー。現在アーシアと接触を持っている。
しかし、そのセルは存在するもののリーダーは全く別の名とコードを持つものだった。
ただ、彼が語る当時の状況に嘘はなく、かつてアーシアがいた裏組織に介入、
壊滅させたことに間違いはなさそうだ。
思い返してみれば、親指に特徴的な指輪を身につけていた。
シンドロームはエグザイル/ブラックドッグ。

GM:情報は以上です。
GM:>自称 ここ、どこかで言ってたことにしておいてくださいすみません…

GM:カフェ『スノウフレーク』
女性:オレンジティーが机の上に。
女性:君を見かけると手を振って呼びかける。
化野匡四郞:「お」 ラフな笑みを浮かべて、店の中に入ってくる。
化野匡四郞:「久しぶり。突然で驚いたよ」
女性:「おー、久しぶり。こっちもなかなか都合がつかなくてね。あれから色々大変でさ」
女性:「結構みっちりと取り調べを受けたからね」
化野匡四郞:「取り調べ……ってことは」
化野匡四郞:「話は聞いたのか?」
化野匡四郞:椅子に浅く座る。傍らに持ったままの台車を、なんだこれ、と机の下に置いた。
女性:「そうそう。なんだっけ」『そう、オーヴァード』《シークレットトーク》。
女性:「びっくりだよねえ。世の中何が起きてるかわからんもんだ」
化野匡四郞:「何が起きてるか分からないもんだ、ってなあ」 肩を竦める。
化野匡四郞:「普通の人はそんな反応じゃすまないぜ」
女性:「そう?」笑う。「普通の人には見えないか」
化野匡四郞:「嫌いじゃないよ。変わった奴はさ」
化野匡四郞:「それだけ柔軟ってことだ」
女性:「そうか、嬉しいね。ところで……」
女性:台車を見る。
女性:「ゲン担ぎはやめたのかい?」薄く口元に笑みを浮かべて。
化野匡四郞:「うん? ……ああ、今は要らない・・・・・・みたいだな」
化野匡四郞:顎に手を当てて、ふんふん、と頷く。
女性:「はは、やっぱキミ相当に面白いね」
化野匡四郞:「お互い様だろ。レディ・大鳩?」
女性:「悪い気はしないねえ」
大鳩:「……キミ、好きな人とかっている?」
大鳩:首を傾げて。
化野匡四郞:「うん?」
化野匡四郞:「なんだなんだ。実は高校生だったりするのか、アンタは」
大鳩:「そうかもね?」くす、と笑う。
大鳩:「いや、ちょっとフラれちゃってさ」
大鳩:「思春期の少年少女なら何かわかんないかな〜って」
化野匡四郞:「原因を~?」
化野匡四郞:「そりゃ、好みじゃなかったんじゃないか?」
大鳩:「え〜、だって手応えよかった……」
大鳩:「ああ、うん……いや、違うか」
化野匡四郞:軽口を叩く。「アンタならそこそこ選んでいけるだろ。次の子探せば?」
大鳩:「うん?じゃあさ、キミが次の子になってよ」
化野匡四郞:「…………」
化野匡四郞:「うん?」
化野匡四郞:がた、と椅子を背後に倒す。
大鳩:「キミの恋は」
大鳩:「叶いそうなのかな?」
???:Eロイス:歪んだ囁き
???:化野くんのアーシアさんへのロイス感情の書き換えを行います。
化野匡四郞:何だと
???:恋慕/どうやっても絶対に叶わない:○
???:この影響により、
???:化野くんはアーシアさんと距離を取りたくなるでしょう。
???:辛いから…
化野匡四郞:なるほどね……
化野匡四郞:「言ってくれるね。この僕は、狙った相手なんかいくらでも落とせるさ」
化野匡四郞:そういう声のトーンは、明らかに空々しいものになっている。
大鳩:「ホントに?」
化野匡四郞:「…………ま。届かぬ花を眺めるのも」
化野匡四郞:「乙なものだよ。とはいえ……」
化野匡四郞:「じゃあ何だ。君、花壇を眺めてる僕の隣に立候補するって?」
大鳩:「そうそう。それもまた楽しいかなってさ」
化野匡四郞:「ふうん……」
化野匡四郞:彼女と出会った時のことを思い出す。
化野匡四郞:大鳩というこの女性は、馴れ馴れしく、妙に図太い。だが、随分と気を抜いて話せたのも確かだ。
化野匡四郞:そして、………………。
化野匡四郞:カツカツ、と綺麗な靴で、床面を踏みならす。
化野匡四郞:「悲しいな」
化野匡四郞:小さく呟く。
大鳩:ふ、と笑って
大鳩:「大丈夫さ。いくらでも楽しいことはある」
化野匡四郞:ぎぃ、と行儀悪く椅子を引いて、空を仰ぐ。
化野匡四郞:銀髪の、女性のことを考える。
化野匡四郞:何度も会ってきた、話してきた姿。ところどころ、奇妙に薄れている。
化野匡四郞:クリスマスの思い出も。「最悪の場合は……頼りたくないが……」
化野匡四郞:ぐ、と。
化野匡四郞:身を起こす。
化野匡四郞:ごく当然に、化野匡四郞は覚悟を決めていた。
化野匡四郞:「良いぜー。アンタの提案、なかなか魅力的だ」
化野匡四郞:「ただ、実を言うと、僕はなかなかに性格が悪い」
化野匡四郞:手を差し出す。「お試し期間ってことにしよう。僕が想像と違ったら、見る目が無かったと思って潔く諦めてくれよ」
大鳩:「そいつは、ありがたい」
大鳩:「よろしく頼むよ、化野クン」そう言って差し出した手の親指には、光るものがある。
化野匡四郞:「そうだ。名前くらい教えてくれよ」
化野匡四郞:何気なく指輪を見ながら。
大鳩:「私───」
大鳩:「私は……」
大鳩:少しの、間
大鳩:「”セーマ”と。浮かんだけど。多分こうじゃない・・・・・・
”セーマ”?:「だから、今はそういうことにしておいてくれ」
”セーマ”?:「多分」
”セーマ”?:「ちゃんと若い子が知ってるからね」
化野匡四郞:「焦らしてくれるなあ」
化野匡四郞:肩を竦める。「ま、仮契約には相応しいか」
化野匡四郞:「今生の別れまでに、アンタの本当の名前を知れるように祈っておくよ」
”セーマ”?:「はは」
”セーマ”?:「私も、祈っておくよ」

GM:ロイス操作と購入が可能です。もちろん歪んだ囁き解除は今はできないから
GM:それ以外でお願いします
任海悠生:ヤバ…………
化野匡四郞:変わり者/"セーマ"?/好意:○/??????/ロイス
化野匡四郞:やっぱり素直に好意にしとこ  謎の女性のロイスを変更する形で取得します
アーシア・エルシャドール:セーマ 感謝?/不信感○に変更します
任海悠生:此方ロイス操作なし。照準器を。
任海悠生:4dx+2>=15
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 10[4,8,10,10]+9[8,9]+2 → 21 → 成功

任海悠生:成功した!自分のフォールンピストルに装着して強化しておきます。
化野匡四郞:こっちはリアクティブシールド買っておこう
化野匡四郞:紡ぎ 67→68
化野匡四郞:自転車に乗る
化野匡四郞:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[4,4,5,5,6,8,10]+9[9]+3 → 22

化野匡四郞:さっきといい今と良い何!?
アーシア・エルシャドール:照準器を
GM:めちゃまわるなあ
任海悠生:大地君が良いぞ…食え…してる
アーシア・エルシャドール:砂の加護 侵蝕+3
アーシア・エルシャドール:5dx10+5>=15
DoubleCross : (5DX10+5>=15) → 6[1,4,5,6,6]+5 → 11 → 失敗

アーシア・エルシャドール:財産点4使用しかいます
GM:では、以上でシーンカット!

ミドル5:客観的な基準

GM:シーンプレイヤーは化野くん。他登場自由。
GM:アーシアさんと微妙にギクシャクして欲しい……そんなシーンになります。あと、情報共有ですね。
任海悠生:情報なら出た方がいいかな。出よう
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (72 → 82)
アーシア・エルシャドール:78+1d10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+10[10] → 88

星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (75 → 79)
アーシア・エルシャドール:動揺!
化野匡四郞:1d10+68
DoubleCross : (1D10+68) → 3[3]+68 → 71

化野匡四郞:いい空気吸ってるな……。
GM:化野くんめちゃ低いな…

GM:色々情報共有ロールをしていくのですが
GM:やっぱりその前にこれ開けといた方が
GM:スムーズかなーと思うので出しておきます。

・二人の”セーマ” 難易度:10 情報:裏社会、UGN

任海悠生:一番情報とか弱いし、追加あるかもだから挑戦しちゃってもいいですか?
化野匡四郞:お願いします
星見 塔馬:どうぞ
任海悠生:では!コネUGN幹部起動。
任海悠生:6dx>=10
DoubleCross : (6DX10>=10) → 9[1,2,4,6,8,9] → 9 → 失敗

任海悠生:財産1使用して成功にします。財産6→5
星見 塔馬:こちらも挑戦しようかな
星見 塔馬:財産で行けるか
任海悠生:ちょっと遅れました。
化野匡四郞:やはり財産……財産は全てを解決する
GM:では成功で!

・二人の”セーマ”
情報の共有を行なった結果、多くの共通点が見られた。
強制力を持った言葉、認識阻害。右手の親指に光る指輪。
二人が身につけたその指輪は同一のEXレネゲイド。
彼らは同一の人物が《究極擬態》によって性別を入れ替えた存在だ。

GM:情報は以上!次の情報はカロリーが高いので…
GM:すみません……
任海悠生:なるほど 理解ですよ
化野匡四郞:じゃあ、とりあえずここまでの時点で共有ロールする?
アーシア・エルシャドール:あいあい
星見 塔馬:ほーい
GM:そんなかんじでよろしくお願いします

GM:化野匡四郎が支部に帰って来てからのこと。
化野匡四郞:「悪い」 自転車を引いて帰ってくる。
化野匡四郞:表情にはいつもの軽薄さがなく、乾燥している。
星見 塔馬:「お、戻って来た」
任海悠生:「…一応怪我とかはないみたいですね…」
アーシア・エルシャドール:「あの、化野さん」
化野匡四郞:「……。」目が合う。普段通り、台車の上に戻っているが。「心配かけましたね、アーシアさん」
化野匡四郞:それだけ言って、すっと逸らす。
アーシア・エルシャドール:大丈夫ですか、そう尋ねようとして動かした唇が止まる。
任海悠生:「……」口を開きかけて。
星見 塔馬:「なんだ?何かあったのか?」>小声で任海さんに
任海悠生:「、…そうですね。先程急に、化野さんが何も言わずに外に出てしまいまして。それから…」
任海悠生:「………なんだかおかしな感じがします」小声で結ぶ。
アーシア・エルシャドール:「いえ、大事無いなら……安心しました」これは本心から、身体に傷などが見られないことから不運には見舞われ無かったのだろう。
アーシア・エルシャドール:ただ、ほんの少しの違和感……自惚れかな、いつもより少しだけ掛けられる言葉が冷たく感じた。
化野匡四郞:「かなり面目ない話なんだが……呼び出された。前に任務で保護した女だ。セーマって名乗ってた」
アーシア・エルシャドール:「!」
星見 塔馬:「あん?」
化野匡四郞:「なんだろうな……呼ばれて、行くのが当然だと思わされた感じだ」
星見 塔馬:「なるほど、それで説明もなしにって事か」
アーシア・エルシャドール:セーマ、女性、人違い?このタイミングで?思考を巡らせるが上手く纏まらない。
化野匡四郞:「ったく、情けない……」
任海悠生:「…アーシアさんが会ったFHセルリーダーの男性と同名で、それで同じように認識の操作を仕掛けてきたと?」
化野匡四郞:「男性? だったのか」
アーシア・エルシャドール:「……はい、私が出会った"セーマ"さんは男性でした」
星見 塔馬:(認識操作か…しかし、それを認識できているってのはどうなんだ)
星見 塔馬:(普通は認識操作されたって事も気付かせないんじゃないのか)
化野匡四郞:単に、対象の性が異なっていることを問題としている。アーシアさんが男性と会っていたこと自体には興味がない。
化野匡四郞:「変な指輪をつけてなかったか?」
化野匡四郞:スマホで写真を撮っている。SNSに上げると言って、料理と彼女の手元を映したモノ。
アーシア・エルシャドール:「…!!」「はい、それと同じものを」
化野匡四郞:「無防備だったんだよな……任海嬢、この指輪、UGNに登録あるか調べてくれるか?」
任海悠生:「……さっきアーシアさんとは少し話したんですが、彼…彼女?…どちらかはさておいて。その”セーマ”なる人物のシンドロームはエグザイルとブラックドックらしいですね」
任海悠生:「あとはアーシアさんがかつていたところに潜入していた…というのもありましたし、外見の操作くらいは出来ておかしくなさそうです」
星見 塔馬:「同一人物とでも言うのか?」
アーシア・エルシャドール:「彼が名乗っていたセル『エレウテリアー』について調べたのですが、セルリーダーもコードも別人でした」
化野匡四郞:「何が狙いなんだか……。相当な変人だな」
アーシア・エルシャドール:「狙い、目的……」
化野匡四郞:「あの、パックって女子との関係も……今のところ見当たらないな」
化野匡四郞:「アーシアさんと僕を呼びだしたんなら、捜査の攪乱くらいしか思いつかないが」
星見 塔馬:「見た目は認識の操作で変えられるか」
星見 塔馬:「あの子は師匠…ボスが居ると言っていたな」
星見 塔馬:「そいつがそうなのか?」
任海悠生:「石化自体はEXレネゲイドからの継承された能力みたいですけど…あの身体変形を見るに、エグザイル的な操作も加わっている可能性があります」
化野匡四郞:「仮定だけでしか言えませんね……何せ僕は何もされてない」
化野匡四郞:「彼だか彼女が黒幕なら、呼びだした時点でオブジェにしない理由が分からない」
アーシア・エルシャドール:「……あの、化野さん。ひとつ聞いて良いですか?」
化野匡四郞:「……はい、何ですか?」
アーシア・エルシャドール:「私は『彼』…いえ、セーマから呼び出され本心か否かはわかりませんがーー」
アーシア・エルシャドール:「『一緒にいてほしい』そう、求められました。化野さんは、何か言われませんでしたか?」蒼い瞳を見据えて問いかけます。
化野匡四郞:「ああ……ふうん」
化野匡四郞:ぱちぱちと瞬きする。
化野匡四郞:「……なら、やはり同じ手口ですね」
化野匡四郞:平然と言葉を返す。「こちらも、前に会ったときからそうでしたよ。君のことが気に入った、だとか」
化野匡四郞:「異性の姿で誘惑する……にしては、なんというか雑でしたけど」
化野匡四郞:口元に手を当てて考え込む仕草。
アーシア・エルシャドール:「……では、なんらかの相手の策だと考えるべきでしょうか」なんだろう、間違ったことは何もないはずだ。
化野匡四郞:「恋人になってほしい、みたいなことも確かに言われました。無難に流しましたが」
化野匡四郞:「UGN人員を侍らせてハーレムでも作りたいんですかね」
アーシア・エルシャドール:「流しっ…そうですか……」まんまと嵌められそうになっていたのは自分だけかと羞恥の感情が湧くと共に、青年の余裕ある態度に反応してしまう。
化野匡四郞:「念のため聞きますけど、お二人の方には接触ないんですよね?」
化野匡四郞:言葉を引っかけたアーシアさんを横に、任海さんと星見さんに聞く。
任海悠生:「………」大分本当に気付いてないのか?という思いと何か言っていいんですよという目で二人を見ていた。
星見 塔馬:「俺?俺はないけど」
星見 塔馬:「まあ認識操作されて記憶飛んでなけりゃ。だけどね」
化野匡四郞:「じゃあ、電話掛かってきたら叩き落とす準備だけしといて下さい」軽く笑う。
星見 塔馬:「いいぜ、それくらいならな」
アーシア・エルシャドール:「....そうですね」なんとなく居心地わるそうにお茶のカップを撫でている。
化野匡四郞:電話に出ないことが、本当に効果があるとは思っていない。
任海悠生:「………わたしも覚えてる限りないですけど。まず、色々言いたい事が積み重なりすぎてるので段階踏んでいいですか?」
化野匡四郞:「うん? 他に気付いたことがあるのか?」
任海悠生:「そもそもですよ。相手が認識操作ができるのに、わざわざUGN所属の二人に疑われる情報を一杯出して来ていて、それをこうして話せるという状況があります」
任海悠生:「疑われたくないなら…というか普通なら、同じ名前だったりそうしたものは隠すはずです。其れでも言ってきているという事は、」
任海悠生:「言う必要があったか、言っても目的の達成に問題がないから、でしょう」
任海悠生:「…化野さんは何もされてないって思ってるみたいですけど、わたしからすると違和感が物凄いですよ、今」
化野匡四郞:「それは……」
アーシア・エルシャドール:「それは……」
星見 塔馬:「ちなみに俺も悠生ちゃんの指摘に賛成ね」
アーシア・エルシャドール:「……あの」
任海悠生:「……む」
アーシア・エルシャドール:「…....私、お茶のおかわり淹れて来ます」言ったそばから部屋を出ます。不自然すぎる自覚はあるが、何故か言葉にできない居ずらさを感じる。いても立っても居られない。
化野匡四郞:その背中を横目で追う。
化野匡四郞:見送り、「……はー」 どかりと、台車から離れ、両足をついて椅子に座る。
任海悠生:「……聴かせたかったんですけどね」《万能器具》。古風なレコードプレイヤーと、レコードを出していた。「出てったときのものすごく焦った所」
化野匡四郞:「ひどいことするな任海嬢!? ……星見さんも」
任海悠生:「そうでもしないと出会って間もないわたしの違和感を納得してくれないかなって…」
星見 塔馬:「俺のせいになんの?コレ」
化野匡四郞:「何てゆーかな……」
化野匡四郞:胸元から黒い指輪を取り出す。
化野匡四郞:「僕の遺産は、大昔に、町一つが百年保つ大地の恵みを奪って作られたって謂れでね。僕の呪いの原因なんですが」
任海悠生:「はい」大分目が据わっている。
化野匡四郞:「これを取り戻すべく、大地は所有者のレネゲイドを発見すれば、――あらゆる不幸をけしかけ、死に近づけて、元の大地に引きずり込もうとする。星見家の人にも相談したこともありまして」
任海悠生:「なるほど」
星見 塔馬:「相談受けたのは俺じゃないけどさ。土地そのものってのは怖いんだよ」
星見 塔馬:「土地ってのは繋がりさ、色んな繋がりの象徴だ」
星見 塔馬:「繋がりを全部切るのは容易じゃない」
任海悠生:「……まあ、わかりますけど。土地そのものに染み付いた”ゆめ”は、本当にとても…深く、“絡みつき”ますから」
化野匡四郞:「そう。つまりですね」
化野匡四郞:話している間、内心を操作されながらも、化野はその”客観的な基準”で判断できていた。
化野匡四郞:「僕が地に足着いて話せる相手は。十中八九、僕を殺そうとしてるか、それに近い何かをしてる」
化野匡四郞:「――少なくとも僕は、今、現在進行形で、確実に影響下にある。何をされてるかまでは分からないが」
星見 塔馬:「へぇー」
星見 塔馬:「良いじゃん、良い基準だよ。ソレ」
任海悠生:「…あの時寧ろ、追いかけて止めようとした私たちの方を妨害してたみたいでしたが、なるほど」
化野匡四郞:「つーか詰んでるんですよ。で、アーシアさんはまだ、そこまで行ってないはず」
化野匡四郞:「既に同類だったら、妨害が働きませんからね」
星見 塔馬:「どうしようもない時に何かできる判断基準を持ってるのはいい」
星見 塔馬:「他はともかくそこは信用できるぜ。言い方もかなり匡四郞らしい格好良さがある」
化野匡四郞:「褒められるのは嬉しいですけどね。呪いとの付き合い方ってのも、星見家から聞いたのが最初です」
星見 塔馬:「んなもん、もう呪われたら終いだからな。その中で自分を保つのが取り込まれないコツだって煩く言われたよ俺もさ」
化野匡四郞:「ノウハウがあるのが強くて……っと、今の問題はそこじゃなくて」
化野匡四郞:「だからですね。……この先、何かあったとき、アーシアさんの方はまだ間に合うはずだって」
化野匡四郞:「それだけ言っておきたい」
化野匡四郞:今日の天気について程度の声音で、そう言った。
任海悠生:「……………」じぃっと見ている。
星見 塔馬:「自分でちゃんと言えよー、ソレな」
星見 塔馬:「自分で言葉にするっていうやり方もあるんだ。言霊とかな。何だろうと言葉にするのが良いんだよ」
化野匡四郞:「洒落にならないんですよ。言ったとおりです」げんなりした顔で。「この域の認識操作できるのに、それ自体の情報を全く隠させないって」
化野匡四郞:「何が本命なのか想像もできない。アーシアさんだけは無事で居てほしい」
化野匡四郞:指を合せている。
任海悠生:「………そう言う風に、こうするのがいいはず、ってしてもアーシアさんは受け入れてくれるかもしれませんけど」
任海悠生:「アーシアさんのことだから、本当は嫌だったり、辛かったりしても、押し殺しちゃったりしそうですね」
化野匡四郞:「そういうところは……」 ないとは言えない。
化野匡四郞:「ただ僕から直に言っても……傷を深めることにならないだろうか……」
化野匡四郞:「だから二人にフォローをお願いしているわけなんだが」
星見 塔馬:「いいぜ。俺なんかで助けになるならな」
任海悠生:「まあ、フォロー自体はいいんですけれど」
任海悠生:「一番大事な所を、はっきりするべきだと思うんです」
任海悠生:「そもそも化野さんが。本当は。どうなりたいんですか。アーシアさんと」一区切り一区切りに強い語気を込めて。
任海悠生:「目指したいところ、本当に抱えたものを明らかにしてくれないと、夢の導きようがないので」
化野匡四郞:「……それは」
化野匡四郞:普段なら答えられたはずだ。即答で、一言で断言できるようなものだ。
化野匡四郞:けれど。「――~~…………」口が動く。言葉だけが、靄が掛かったように出てこない。
化野匡四郞:「……。任海嬢は、容赦が無いなぁ」
任海悠生:「…………相手が、やりたかったことが分かりました。そういうこと。そう言うことするの」深く深く、静かな言葉の中に強い強い怒りがある。
任海悠生:「ええ、わたしはプロじゃないので。こうして真っ直ぐ行くしかできません」
星見 塔馬:「面白いなあ、悠生ちゃんは」
任海悠生:「でも、考えておいてください。捨てないでください。それが、身分がバレてもやりたかった、相手の目的なんですから」
任海悠生:「正直、ものすごくあたまにきました」
化野匡四郞:額に汗を浮かばせながら、その怒りの理由が理解できず。「……冷静さは失わないようにな」
化野匡四郞:そんな、ありふれた言葉しか言えなかった。
任海悠生:「化野さん、星見さん。わたし、アーシアさんの所行ってきますね。途中でごめんなさい」
任海悠生:「星見さんには…ちょっと、押し付けちゃいますけど。すみません」
星見 塔馬:「構わねーよ。俺は喋ってるの好きだからな」
任海悠生:ぺこりと頭を下げて、部屋から出る。

アーシア・エルシャドール:お湯が沸くまでの時間、それが出来るだけ延びてくれればいと思いながら椅子に座って揺蕩う。
アーシア・エルシャドール:どうして逃げるように部屋を出たのか、わからない。或いは理解したくない。思考を鈍らせ、じっと時が経つのを待っていた。
任海悠生:貴方が閉めていたドアが、少し開いて。軽く叩く音がした。
アーシア・エルシャドール:「あっ」
任海悠生:銀というには灰色に近い髪色と、薄いグリーンのノースリーブワンピースが少し見える。
アーシア・エルシャドール:「……すみません、待たせてしまいましたか?」
任海悠生:「少し、大丈夫ですか?」柔らかい声で。
アーシア・エルシャドール:「え....」
任海悠生:「いいえ。ただ、わたしが話したいと思ってきただけです」
任海悠生:「別に咎め立てするとか、注意するとか、仕事の事とか。そういうのじゃなくて、任海悠生が、アーシアさん個人とお話したい、ってだけのわがままなので」
任海悠生:「ダメなら、ダメでいいですよ」柔らかい口調の声だった。
アーシア・エルシャドール:「ん……」そう言われてしまうと……なんというか、困る。
任海悠生:「変に考えないでいいです。別に、本当個人的な事なので…」苦笑気味のトーン。
アーシア・エルシャドール:「いえ……そうですね」一瞬眉を歪ませ、瞳を閉じる。
アーシア・エルシャドール:「大丈夫か……でしたか、どうなんでしょう。正直、わからないです」困ったように、笑うように言葉を返した。
任海悠生:「あはは」軽く笑って。
任海悠生:「うん、分かんないなら分かんないで大丈夫ですよ。入らないので、このまま少しいいですか?」
アーシア・エルシャドール:こくりと頷き、肯定の意志を表します。
任海悠生:「ん」
任海悠生:そうして、ドアのよこの壁に背中を預ける。
任海悠生:「そうだ、アーシアさん。給湯室の物入れに、お菓子入ってますよ。食べちゃっていいみたいですから、どうです?」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、いただきます」食い意地については判明してるし、ありがたくいただきます。
任海悠生:「ホームパイにサイダーの飴とか、あとお饅頭もあるみたいで。中々多いですよね」
アーシア・エルシャドール:「本当、……偏りから人気が把握できますね」
任海悠生:「あはは。まあ、安くて量があるからって買ったやつとかもありますよね」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、そうですね」
任海悠生:ゆったりした会話を続ける。…色々言いたい事とか、伝えたいって思う事はある。でも、(言ったからって、伝わったり、受け取れるわけじゃないもんな)
アーシア・エルシャドール:「………」
アーシア・エルシャドール:「……うん」
任海悠生:「UGNだなんだって言っても、結局普通の人のあつまりなんですよねって、こういう所見ると思います…」その言葉を聞いて、此方の言葉を切る。
アーシア・エルシャドール:「悠生さん……ありがとうございます」
任海悠生:「なにもしてませんよ」少し笑みが混ざった声。
アーシア・エルシャドール:「心配してくださったんですよね……嬉しいです」情けないと思うし、自責も感じるが、本心だ。
任海悠生:「最初に言ったじゃないですか。ただ話したいな、ってわたしが思ったからですよ」
アーシア・エルシャドール:「それでも、です」
アーシア・エルシャドール:「大丈夫か……でしたよね」はっきりと眼を合わせて言葉を紡いでいく。
任海悠生:「別になんか大丈夫って言って欲しいわけじゃないですからね!」少し苦笑ぎみに。
任海悠生:「本当、いやだなあとか面倒だとか、色々きついとかあるなら、遠慮なく言っていいですよ、ってことです」
任海悠生:「わたしイリーガルで、元FHですからね。告げ口したって、寧ろ逆効果になるだけですから」冗談めかして。
アーシア・エルシャドール:「ふふ、そうですね」
アーシア・エルシャドール:「本当のことをいうと、少し傷ついてるのかもしれません、それに」
任海悠生:「はい」相槌を打ちながら、あなたの話を聞く姿勢だ。
アーシア・エルシャドール:「傷ついているという事実、そう感じている自分が……いやかな」
任海悠生:「どんなところで傷ついて、なんで嫌なんです?」
アーシア・エルシャドール:「だって、勝手な話ですから」
任海悠生:「そうですか?だって、いやだって思うのは誰だってそうですよ」
任海悠生:「感情がどう浮かぶかなんて、意思でどうにかなるものじゃなくて。ただの反射です。熱いものに触ったら、すぐ手を離してしまうみたいに」
アーシア・エルシャドール:ううん、と首を振り「私、好意を向けられて嬉しかったんです」赤髪の青年が頭に浮かぶ、自然と口許が緩むが、まぁ仕方ないだろう。
任海悠生:「誰だって、好きになって貰えたら嬉しいですよ。わたしだってそうです」
アーシア・エルシャドール:「でも、私は…答えられなかった。答えたくなかった……だって、私」
任海悠生:続く言葉が、出てくるのを待つ。
アーシア・エルシャドール:「あまり、自分が好きじゃないから」美しく微笑みながら呟く。
任海悠生:「自分が嫌いなものを好きな人、なんだかちょっと避けちゃいたくなりますからね」苦笑ぎみに。
任海悠生:「わたしも、ぜんまいの煮物とかが好きだって言われたらちょっと引いちゃうしな…」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、それに……大事な人にはもっといいものを得てほしい、そう思ってしまうんです」
任海悠生:「なるほどなるほど。分かりますよ、気を使ったり優しくて、格好良く振舞ってくれてる人だから」
アーシア・エルシャドール:「それで」何かに気づいたように
アーシア・エルシャドール:「大事……うん、やっぱり……」
任海悠生:「ふふ」少し笑って。
任海悠生:「そうだ、アーシアさん。一つ、いじわるな問題があるんです」
アーシア・エルシャドール:「む…なんでしょう」
任海悠生:「ええ、本当簡単な問題で、意地が悪いやつなんですけど。いいですね?」
アーシア・エルシャドール:頷きます。
任海悠生:少し笑って。
任海悠生:「これはもしもの、イフの問題です。題はひとつ」
任海悠生:「あなたが大事に思うものを、自分よりずっと幸せにできるひとがいます。あなたは渡すことにしました」
任海悠生:「……”あなたは本当にいいことをしたんです”、”本当に今幸せで、人生で今までこんなに幸せな時はありませんでした”……」
任海悠生:「そう言われたとき、なんて感じますか?」
アーシア・エルシャドール:「そう、ですね……」
アーシア・エルシャドール:「笑ってください、悠生さん」
アーシア・エルシャドール:「多分後悔します、多分苦しみます、多分誤魔化します」「そして」
任海悠生:「そして?」
アーシア・エルシャドール:「それでも、幸せになってくれれば嬉しいと思います。私は、私がなにができるかなんて……全然考えられないけど」
アーシア・エルシャドール:「自分よりも優先できるものが出来た……私はそれが良いことだと思います」
任海悠生:「アーシアさんはいいひとですね」笑って。
任海悠生:「わたしの答えは、そうですね。一発思いっきりビンタして、デリカシーがないとんでもない奴めって言ってやる、だったので」
アーシア・エルシャドール:「えぇ……」
任海悠生:「だってそうでしょう?わたしだって一緒に居て、色々大事にしたりしてたのに」
任海悠生:「わざわざわたしの目の前で、お前なんかよりずっといいなんて言ってきたんですから」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、すごいなぁ」
アーシア・エルシャドール:「でも、でもね……悠生さん。さっきのはもしもの話ですからね」
任海悠生:「ええ、そうです。勿論、ただのイフですから」
アーシア・エルシャドール:「そもそも、渡して幸せになれないなら………うん」
任海悠生:「アーシアさん、わたしはこう思いますよ。相手が自分に何かを嘗てしてくれて。それがとても大きいことだったとして」
任海悠生:「そのお礼に何を返すかは、相手じゃなくて、自分で決めていいはずだって」
アーシア・エルシャドール:「……うん」
任海悠生:「…そもそも、お礼に注文とかケチをつけるの、本当に失礼なことですから!」
アーシア・エルシャドール:「あはは…」
アーシア・エルシャドール:彼女の言葉を受け止めよう。例えこの先、自分が変わらなくても、変わってしまっても……覚えておこうと思う。そして───
アーシア・エルシャドール:地を歩んでいた彼の姿を思い浮かべる……難儀な呪いに苛まれている彼が、歩いている。そう言うことだろう……
アーシア・エルシャドール:それは、駄目だ……渡せない。ただ、その思いだけは胸に刻み込んだ。

GM:ロイスと購入が可!
任海悠生:ここは化野君にかな。ラストロイス。  化野匡四郎 〇好感/重ね見 で。
アーシア・エルシャドール:ブル―ゲイル
アーシア・エルシャドール:器物使い+能力訓練 オートで砂の加護侵蝕+3
任海悠生:後必要なのがなんでしたっけ…
アーシア・エルシャドール:9dx10+5+1>=20
DoubleCross : (9DX10+6>=20) → 9[1,2,4,4,4,6,6,7,9]+6 → 15 → 失敗

化野匡四郞:ブルーゲイルかなあ
化野匡四郞:紡ぎ 71→72
アーシア・エルシャドール:財産点全使用げっと!
任海悠生:照準器が持ってないんだったっけ 化野君が
化野匡四郞:照準器あったらほしいです~
星見 塔馬:化野匡四郞 共感○/悪運/ロイス
任海悠生:では照準器!
任海悠生:4dx+2>=15
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 8[1,3,5,8]+2 → 10 → 失敗

任海悠生:んん 財産全部行けば行けるけど…
化野匡四郞:念のためとっておいて
星見 塔馬:じゃあ照準器やってみましょうか
任海悠生:了解です では失敗で以上ー
化野匡四郞:お願いします
星見 塔馬:3dx+2>=15
DoubleCross : (3DX10+2>=15) → 10[4,9,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

星見 塔馬:イエイイエイ
化野匡四郞:うわすご
任海悠生:凄いぜ…
化野匡四郞:じゃあどうしよう・・・ブルゲあるに越したことは無いか?
星見 塔馬:アゲルヨー
化野匡四郞:助かります
化野匡四郞:ブルーゲイルいきます
化野匡四郞:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 9[1,2,2,3,5,8,9]+3 → 12

化野匡四郞:うーん失敗!
化野匡四郞:星見さんにロイス  同僚/星見塔馬/敬意:○/隔意/ロイス
化野匡四郞:以上
アーシア・エルシャドール:ロイスは保留
GM:では

ミドル6-A:虚飾

GM:最後の情報収集があります。シーンプレイヤーは化野くん。
GM:他登場自由です。
化野匡四郞:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 5[5]+72 → 77

任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (82 → 89)
アーシア・エルシャドール:91+1d10
DoubleCross : (91+1D10) → 91+6[6] → 97

アーシア・エルシャドール:おし!
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (79 → 80)

GM:では出していきましょう

・”セーマ”の本名 難易度:8 情報:FH

GM:まずはこれ
アーシア・エルシャドール:誰なんだよ~
任海悠生:一番低いからわたしが行ってみた方がいいかな…?
任海悠生:良ければ参ります
化野匡四郞:おねがいしま!
アーシア・エルシャドール:お願いします
任海悠生:5dx>=8 
DoubleCross : (5DX10>=8) → 7[2,2,3,4,7] → 7 → 失敗

任海悠生:財産1使います。5→4.
GM:OK

・”セーマ”の本名
本名の調べはつかなかった。ただ、わかったのはコードネームのみ。
”ヘルマフロディトス”。それがかれの今の名だ。
かれは『エイドス』なるセルのリーダーを務めている。
”パック”もまた、かれの下につくセルメンバーである。

その求めるものは、『変容』の美。

・”ヘルマフロディトス” 難易度:12 情報:UGN、FH

アーシア・エルシャドール:ではわたしが
アーシア・エルシャドール:器物使い+能力訓練
アーシア・エルシャドール:情報UGNで!
アーシア・エルシャドール:6dx10+2+1
DoubleCross : (6DX10+3) → 8[1,4,6,6,8,8]+3 → 11

アーシア・エルシャドール:だめ!
任海悠生:財産あります?
化野匡四郞:さっき……
アーシア・エルシャドール:ない…
化野匡四郞:DXでは中々珍しい、いちたりないだ
アーシア・エルシャドール:にゃ....
化野匡四郞:かわいいねで
化野匡四郞:では私がゆきましょうか……
星見 塔馬:GOGO
化野匡四郞:来いーーーっ! 俺の自転車!
化野匡四郞:搭乗してプラチナムナビ! 更に紡ぎの魔眼! 77→78
化野匡四郞:それに情報収集チームを加えてお前を上回るあれだーっ
アーシア・エルシャドール:コスパおかしいよ
化野匡四郞:情報:UGN
化野匡四郞:7dx+5
DoubleCross : (7DX10+5) → 9[3,4,4,5,6,6,9]+5 → 14

星見 塔馬:つよー
GM:さすが。開示します。

・”ヘルマフロディトス”
FHセル『エイドス』のセルリーダーであり、”セーマ”と名乗った人物。
かつて『エレウテリアー』のFHエージェントで、セルを乗っ取り組織を滅ぼした張本人。その理由は不明。

身に着けたEXレネゲイドである指輪はジャーム化しており、《治らずの病》を”パック”に与えたのもこの指輪である。
かれはこの指輪のEロイス:愚者の契約によってある程度の強制力と認識阻害能力を宿らせたが、自身の自我が少しずつ曖昧になっていくという代償を得た。
故に、自身の名も”セーマ”としか認識できていない。

ヒトというものを自分と同じ曖昧な存在いきものにしようと願っている。
その欲望が代償によるものかは不明だが、
男性と女性の間で行き来するかれには既にもとの性別も分かっていない。

『役割に応じて自らを変える』存在としてアーシアに執着している。
そのため、アーシアにアプローチを取りつつ、化野をアーシアから遠ざけるよう工作を行なった。

・《歪んだ囁き》の解除法 難易度:11 情報:恋愛、裏社会、UGN

星見 塔馬:なるほどね
星見 塔馬:じゃあこれをやろうか
星見 塔馬:情報収集チームを使用し 情報:UGNで
星見 塔馬:いや、ここは特に意味はないが 情報:恋愛 でやってやらー
星見 塔馬:情報収集チーム使用
星見 塔馬:4dx+2>=11
DoubleCross : (4DX10+2>=11) → 9[5,6,7,9]+2 → 11 → 成功

星見 塔馬:恋愛の達人
任海悠生:やったあ さすがです
GM:さすが
化野匡四郞:恋愛と呪いは似ているからな……
アーシア・エルシャドール:つよつよ
星見 塔馬:久しぶりに会ったクラスメイトはジャーム化しちゃったけどね
任海悠生:ひ、ひえっ…
GM:かなしい
GM:では、開示します
化野匡四郞:紙一重だから

・《歪んだ囁き》の解除法
”ヘルマフロディトス”の持つ強制力を指輪を介して化野の精神に作用させている。
故に、それによって操作されたアーシアとの絆はアーシアからの強い働きかけによって正常化する。
具体的に述べるならば、アーシアに対する”ヘルマフロディトス”の働きかけを拒否し、
「『自分が』化野をどう思っているかの答えを化野に対して素直に伝えること」で解除することができる。

GM:要は……告白まででなくても
GM:ちゃんと気持ちを伝えてあげて、というやつ
アーシア・エルシャドール:なるほどね
アーシア・エルシャドール:…なるほどね
GM:そして故に、必ずまたかれはアーシアさんを奪いにくる、という予測ができても良いでしょう
GM:そんな感じで……キュー!

任海悠生:「……ッと、皆さん揃ったみたいですね」全員分のお茶を置いて。
任海悠生:あの後、相手の正確なコードネーム、”ヘルマフロディトス”まで判明したところから、皆別れて其々調査を行う事となっていた。
化野匡四郞:「成果はあったかい、任海嬢」 台車に乗りつつ茶を啜る。
任海悠生:「内容的には薄いものですけれど…彼、彼女……うーん、ここは昔に習ってかれと呼びますが」
任海悠生:「彼が率いていたセルの事で。”エイドス”セルというようですね。”パック”さんからも、彼女とかれがいたセルがそこで間違いがない、という裏も取れました」
任海悠生:「目的としては…言っていたように美術系というか、そういうもののようで。特に”『変容』の美”がテーマらしいですね」
星見 塔馬:「”美”ねえ」
アーシア・エルシャドール:「なるほど……」
任海悠生:「蝶への脱皮とかに美しさを見出す、というのは昔からありますから…」
化野匡四郞:「それでやることがアレか。やっぱりジャームだな……」
化野匡四郞:「僕は、指輪のほうから当たったんだ。とびきりの厄ネタだよ」
化野匡四郞:引き継ぐように、いくつかの資料写真を取り出す。
星見 塔馬:「おっ、ヤバいのか?」
任海悠生:「これは…」
アーシア・エルシャドール:「……」
化野匡四郞:「こっちがEXレネゲイドだ。能力は、強力な他者への認識操作だが……代わりに、自分の自我が曖昧になっていく」
化野匡四郞:「その使い手は、やがて自分の正しい形も忘れ、他人を同じように曖昧な存在にしていこうとする……資料だとまだ推測だったけど」
化野匡四郞:「どこまでが代償で、どこまでが影響かはセーマ自身に聞かなきゃ分からないだろうな」
アーシア・エルシャドール:「自我が曖昧に……」
任海悠生:「…嘘や誤魔化しの効果は、普通のそれでだって妄想を加速させて悪化させることがありますからね。実際に強制力があれば、代償がなくたって…」
化野匡四郞:「……ただ逆に言えば、相手の認識を操作できるんだから、それ以外で嘘をつく必要はない」
星見 塔馬:「ふぅん、中々悪意あるヤツだな」
化野匡四郞:「”なかなか”で済ませるとこが、星見さんは怖いよな」苦笑する。
星見 塔馬:「この指輪を作った人間の込めた呪いか。それとも呪いが指輪の形になったのかは知らないけど」
星見 塔馬:「指輪の方が人間を自分に合わせてくるんだ。趣味は悪いな」
星見 塔馬:「指輪なんてものは付けた人間を彩るもんだろうにな」
化野匡四郞:「自分を彩りたい、って所をついてくるのかもしれない」
化野匡四郞:「呪いの装飾品ってのは取り憑く相手がいなきゃ意味が無いですからね」
星見 塔馬:「宝石は元々そういう魔力がある、どんなものでもね」
星見 塔馬:「人間は自分を飾って良く見せたいものだ」
星見 塔馬:「そしてこれは、強制的に良く見せることだってできるワケだ」
星見 塔馬:「美しく飾るのも認識だし、意識に介入するのも認識の一つか」
化野匡四郞:「アーシア。狙われる心当たりはあるのか?」
アーシア・エルシャドール:「……そうですね」
アーシア・エルシャドール:「心当たり…彼が私に話したこと、過去に私を助けたくれた事実が本物なら」
アーシア・エルシャドール:「私の存在を知り、何かに利用しようとしている」ぼそりと呟くように。
化野匡四郞:「一連の事件がエサなのか、事件を続けている内にアーシア嬢を見つけたのか」
化野匡四郞:「……ジャームで、自我が曖昧ときたら、推測は無意味か」
化野匡四郞:髪を苛立たしげに掻き上げる。(そして僕は、そういうジャームに、縛られている)
アーシア・エルシャドール:「いえ、どのタイミングで計画を練ったのかは分かりませんが、いつ私を見つけたのかについては心当たりがあります」
化野匡四郞:「そうなのか?」
アーシア・エルシャドール:「わたし、日本でイリーガルとして活動する以前は国外でフリーランスとして活動していた……そう言ってましたよね?」
化野匡四郞:「ああ、うん。前に聞いたよ」
アーシア・エルシャドール:「それは嘘ではないのですが……えぇ、この状況で伏せておくほどの事実ではありませんし」
任海悠生:メモを取っていた手を止めて、話を聞く姿勢に。
アーシア・エルシャドール:「フリーランスとして活動する以前、私はある組織に在籍……保有されていました」
化野匡四郞:「……、それは……」奇怪な表現が聞こえてきた。
化野匡四郞:人を評するものではない言葉だ。
任海悠生:「……」似てる処を感じていたけど、なるほど。
アーシア・エルシャドール:「傭兵業と暗殺業……あとは人材の斡旋……今考えるとあそこもFHとの関わりもあったのでしょうか……とにかくオーヴァードも在籍する犯罪組織と考えて貰えば」
化野匡四郞:「FHセル……未満の、ギルドとかああいうところか?」
化野匡四郞:彼女の、気性に似つかわしくない戦闘技術の卓越の理由の由来を知る。
アーシア・エルシャドール:「いえ、おそらく名が通るほどのものでは……だって、数年前に簡単になくなってしまったので」苦笑気味に。
化野匡四郞:「UGNに潰されたのか?」
アーシア・エルシャドール:少し困ったような顔をしたあと「いいえ」
化野匡四郞:「っ」その表情に、胸の奥がざわつく。強引に封じ込められた情動の奥で、何かが暴れる気色悪さ。
化野匡四郞:息苦しさ。
アーシア・エルシャドール:「当時は知らなかったのですが、FH…かれ、セーマが壊滅させたみたいです」帰ったらビルがもぬけの殻で驚きました、何でもないように言う。
化野匡四郞:「……FH同士の、抗争……」
アーシア・エルシャドール:「と、そう言う事情でして……初めてかれと出会った時にそう言われて、警戒なくついていってしまったのでした」面目無いです、と恥ずかしげ。
任海悠生:「なるほど…そんな事情があったんですね」寧ろ納得したような顔だった。
化野匡四郞:「じゃあ、そのときからアーシア嬢を?」
アーシア・エルシャドール:「えぇ、ビルには私のデータ……というかマニュアル?もあったでしょうし、それで私をしったのかと」
化野匡四郞:「マニュ、」
化野匡四郞:閉口する。
アーシア・エルシャドール:「ので、私を利用し何かをしようとしている可能性はあります」
化野匡四郞:「そういう話か……とんだ厄介ストーカーって、わけだ」
任海悠生:「ううん…となると……変容と、その美しさにこそ執着しているなら。逆に…変容していくもの、に執着するのかな…?」
星見 塔馬:「ふぅん」
化野匡四郞:「……悪い。少し、水飲んでくる」
星見 塔馬:「おう、いってら」
化野匡四郞:「あ、セーマには呼ばれてないからな」 額を押さえながら、台車をスケボーのように使って部屋から出ていく。
任海悠生:「冗談にしても大分ですよ。…給湯室にあるお菓子とかは自由にしていいようなので!」
星見 塔馬:少し上の空的な感じで天井を眺めながら何かを考えている。
星見 塔馬:「んー…なるほど…自我の喪失…ってことは個性の喪失か…」
星見 塔馬:「つまり…ああ」
アーシア・エルシャドール:「……引かれてしまったでしょうか」退出を確認して。
任海悠生:「いや、あれは…どちらかと言うと、縛りのせいに見えました。…あ、星見さん」
アーシア・エルシャドール:「何かわかりましたか?」
星見 塔馬:「ん?いや」
星見 塔馬:「一つクイズなんだけどさ」
星見 塔馬:「最高の美人ってのは何だと思う?」
任海悠生:「…イデア論です?」
星見 塔馬:「イデア…んー、統計学かな」
アーシア・エルシャドール:「統計、ですか」
任海悠生:「となると…それぞれみんな違いは大きそうですね。平安時代とか、そういう食糧が少ない時代なら太っているのが美人でしたし」
アーシア・エルシャドール:「何をもって判断するのか……」
星見 塔馬:「いや、統計とも違うか」
星見 塔馬:「美人てのはその時代の顔の平均になるっていう話さ。全部がそうってわけじゃねえらしいけど」
任海悠生:「ああ…整っている顏、を作っていくと逆に特徴がなくなっていく、みたいな」
星見 塔馬:「総合的な中間はその時代の美人の類型に当てはまるっていうな」
星見 塔馬:「個性の消失っていうのは」
星見 塔馬:「その指輪を付けた物を美しくするとも言えるワケだ」
任海悠生:「……特徴がなくなっていけば、寧ろそこに見る側が美点や理想を載せられる?……何というか。悪魔学のマモンみたいな…」
星見 塔馬:「だからな、万人の意識へ介入するには」
星見 塔馬:「万人受けするのがいいんだ」
星見 塔馬:「個性がないから相手の好みに合わせられる、様に見える」
アーシア・エルシャドール:「なるほど」
星見 塔馬:「そういう類の一面があるとすれば」
星見 塔馬:「それに相対する方法は何だと思う?」
任海悠生:「無貌の、闇に隠れて見えない怪物を相手にするなら、はっきりした姿を与える事…つまり、光で照らす事ですけど」
アーシア・エルシャドール:「……誰かのモノになってしまう、いや」それは違うか、流石に後ろ向きが過ぎる。
星見 塔馬:「もっと単純な話さ」
任海悠生:「なんでしょう」はてなと頭を傾げている。
アーシア・エルシャドール:興味深そうに聞く。
星見 塔馬:「誰からも好かれるってのは最高の美人かもしれないけど」
星見 塔馬:「誰かにとっての特別な最高の1人じゃねーんだ」
任海悠生:「……おお」ぽむと掌を叩く。
アーシア・エルシャドール:「ん……」
星見 塔馬:「TVの中のアイドルの言葉より、より近しい人間の言葉の方がより届くって話」
星見 塔馬:「言霊の強さってやつは関係性でいくらでも逆転する。強い言葉は」
星見 塔馬:「誰が言うかだ」
アーシア・エルシャドール:「……なる、ほど」口を何度かもごもごと動かすがうまく言葉を紡げない。
星見 塔馬:「俺は匡四郞と会ったばかりだな。悠生ちゃんは?」
任海悠生:「わたしもこの任務で初めて会いました。アーシアさんからの話でどんな方かは少し聞いてましたけど…」
星見 塔馬:「じゃあ、俺らじゃダメだな」
任海悠生:「確かに。わたしは寧ろこう……こほん。適した人は別に居そうです」
任海悠生:しれっとアーシアさんの方を向きながら。
アーシア・エルシャドール:照れ隠しのように、じとっと恨めしげな眼を二人に向ける。
星見 塔馬:「自分の認識を変えるってのは難しいんだよ」
星見 塔馬:「アーシアちゃんもそうだろ?」
アーシア・エルシャドール:「そうかもしれません」
星見 塔馬:「でも、他人の影響で認識が変わるってのは良くある」
任海悠生:うんうん頷いている。実感が結構籠ってる感じに。
星見 塔馬:「匡四郞は自分じゃ変われない。なら変えてやれよ」
アーシア・エルシャドール:こほん、と咳をつき「……分かりました」
アーシア・エルシャドール:「彼に、私の気持ちを伝えます」
アーシア・エルシャドール:「その代わり……」
アーシア・エルシャドール:「悠生さん」
任海悠生:「あれっ、わたしですか。何でしょう」だいぶにこにこしていた。
アーシア・エルシャドール:「傷ついたときは、慰めてください」いたずらげに。
任海悠生:ふわりと笑って。
任海悠生:「勿論。…殴りたくなった時でも、手助けしちゃいますからね!」
アーシア・エルシャドール:「星見さん」
星見 塔馬:「何?俺も慰めればいいの?」
アーシア・エルシャドール:「傷つけたときは、お力添えをお願いしても?」申し訳なさげに。
星見 塔馬:「あー…うん。ま、仕方ねーな。いいよ、任せとけとまではいかないが」
星見 塔馬:「力は尽くすって」
星見 塔馬:「出来る限りはね」
アーシア・エルシャドール:「二人にとも、ありがとうございます」深く礼を
任海悠生:「構いませんよ。結構色々言っちゃってましたしね、特にわたしは。……がんばってくださいね」
アーシア・エルシャドール:「彼に、向き合います……傷ついても、傷つけても……身勝手でも」
アーシア・エルシャドール:「私の、私だけの言葉を」
アーシア・エルシャドール:「行ってきます」振り向き、扉に向かう顔に迷いはなかった。

マスターシーン:断片

”セーマ”:言えなかったことがある。
”セーマ”:嘘をついたことがある。
”セーマ”:今の私など、すべてが嘘のようなものだが。
”セーマ”:…彼女を知っていた。最初から。
”セーマ”:大きな屋敷に住んでいた可憐な少女。
”セーマ”:憧れのように、その姿を垣間見たことを覚えている。
”セーマ”:彼女がいなくなったのはいつだっただろう。
”セーマ”:彼女を再び見つけた時の怒りだけは、今も残っている。
”セーマ”:だけど どれだけ変わろうとも彼女はうつくしかった。
”セーマ”:何をされようと、何を強いられようと、うつくしいままだった。
”セーマ”:その場所を壊した。きっと、より輝けるうつくしさを、見られるから。
”セーマ”:その時に指輪を手に入れて───
”セーマ”:よく覚えていない。
”セーマ”:ただ、自分が変わっていくように───
”セーマ”:彼女も、さまざまな形を与えられながら、
”セーマ”:だけどずっと、うつくしかったから。
”セーマ”:きっと私のことだって。

ミドル6-B:鎖は落ちる

GM:支部屋上
化野匡四郞:化野の持つ呪いの影響は、地面からの単純距離に反比例する。
化野匡四郞:高所なら、それだけ影響は少なくなる。もっとも、油断しすぎる訳にもいかないため、それでも乗り物や棚の上が多いのだが……
化野匡四郞:「あー…………クソ」敷石の上に寝転んでいる。
化野匡四郞:不快。焦り。苦痛。混乱。
化野匡四郞:どれとも言えるし、どれとも言えない――とにかく、あれ以上、あの場にいられなかった。
化野匡四郞:彼女の話を、聞いていられなかった。「あ――――――……」
アーシア・エルシャドール:過去、生きるために自然と学んだ技術であるが癖になってるものがある───意識しないと物音を立てずに移動してしまうことだ。
アーシア・エルシャドール:人探しという状況において、自身の能力は他になく有効なもの。建物に手をおいて感覚を繋げば内部の様子はすぐに分かる。
アーシア・エルシャドール:よって、目的の人物を見つけることはごく容易いものだった。
化野匡四郞:日差しを嫌い、腕で目元を隠していた。
アーシア・エルシャドール:どう声をかけるか悩むうちに近付いてしまい、見下ろすような、覗き込むような位置に立ってしまう。
アーシア・エルシャドール:意を決して
アーシア・エルシャドール:  「化野さん」
化野匡四郞:「…………」
アーシア・エルシャドール:「……起きてます?」
化野匡四郞:顔に、影が差す。雲でも掛かったのか、と思った。
化野匡四郞:声をかけられるまで、そう思うほど静かだった。
化野匡四郞:「っ、わ……と!」さかさまの女性の顔。
化野匡四郞:「アーシアさ……ん」
化野匡四郞:驚きに目を見開き、起き上がろうとする。
アーシア・エルシャドール:「はい、アーシアです」ストンと、隣に座り込みます。
化野匡四郞:「と…………」
化野匡四郞:なびく髪と、ストール。それを見て、……胸が締め付けられるように痛む。
化野匡四郞:「……申し訳ありません。少し風に当たりたくて」
化野匡四郞:視線を逸らす。床に向けて。
アーシア・エルシャドール:少し歪んだ青年の顔を見て、チクりとした痛みを感じた。
アーシア・エルシャドール:「ねぇ」
アーシア・エルシャドール:「顔を見せて」甘く優しいのに、刃の鋭い声色でそう言う。
化野匡四郞:「……。…………は」
化野匡四郞:彼女らしからぬ、強い口調と言葉。驚き……つい、そちらを向いてしまう。
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、ちゃんと向いてくれましたね」いたずら気な声とエメラルドの瞳が君を見据える。
化野匡四郞:「……っ」
アーシア・エルシャドール:「む....、だんまりです?」
化野匡四郞:のけぞるように距離を取るが、それ以上のことが出来ない。
化野匡四郞:「い、いや、別に……」
化野匡四郞:「僕のことなら……気にしなくて良いです」
アーシア・エルシャドール:「あっ、....まあいいです」離れたことに眉をひそめる。
化野匡四郞:目線は逸らせていない。宝石のような、同時にどこか沼のような深さも持つ瞳。
化野匡四郞:その深みに、気付いていない訳はなかった。
アーシア・エルシャドール:「何か言いたいこととか、ありません?」「なかったら……私が勝手に話しますが」
化野匡四郞:「……さっきの、話」
化野匡四郞:飛び飛びの、ようにそれだけ言う。
アーシア・エルシャドール:「んー?」
アーシア・エルシャドール:「気になりますよね、どうしましょうか....」
化野匡四郞:「いや……?」彼女の態度が分からない。「言いたく、ないことじゃ」
アーシア・エルシャドール:「嘘ではないですよ、少し表現は抑えましたが……まぁ、あまり明かすことじゃないので」
アーシア・エルシャドール:「言いたくは有りませんでしたね……前までは」
化野匡四郞:「……今は、いいんですか」
アーシア・エルシャドール:「貴方が私に想いを向けるまで……貴方のことが気になってしまう前までは」
アーシア・エルシャドール:「いう必要がないし、言わない方がいいかと」
化野匡四郞:「気に」
化野匡四郞:今なんと。
アーシア・エルシャドール:「なりますよ」
アーシア・エルシャドール:「クリスマスから……どれだけ私が悩んだか、分からないでしょう?」
化野匡四郞:「それ、は……っ」
GM:だが、その言葉は───
GM:期待するものではない。そんなわけがないのだ。
GM:胸が締め付けられるような感覚。
GM:ぎりぎりと、縛り上げられるように、思考を狭める。
化野匡四郞:「……迷惑だったでしょう」
化野匡四郞:覗き込んでくる視線に、罪悪感を覚え俯く。
アーシア・エルシャドール:「……迷惑、迷惑ですか」
化野匡四郞:「こんな、何も分かってない男に、何も知らないまま近づかれて」
アーシア・エルシャドール:「そうですね、あまり慣れてないことをされました。ああいうまっすぐな言葉をかけられた経験、無かったので」
アーシア・エルシャドール:「もっと浮わついた言葉で誘われてたら、もっと簡単に答えて……終わってたかも」
化野匡四郞:「……」
化野匡四郞:そうするしかなかった。……甘い言葉、自信のある言葉、その場限りの誘い文句。
化野匡四郞:それなら、いくらでも吐ける。歩道の背後から来て通り過ぎる自転車のように、一瞬印象に残るだけの言葉なら。
化野匡四郞:「……本当に、欲しいひとにかける言葉を、」
化野匡四郞:「知らないんだ」 当然だ。地に足着かない人間が、心から他人を望もうなんて。
化野匡四郞:「ああいう言い方にしかならなかったんです」
アーシア・エルシャドール:絞り出すように言葉を紡ぐ青年の顔を痛ましいように、愛おしいように見つめる。
アーシア・エルシャドール:「ねぇ、化野さん……知らなかったでしょう?」
アーシア・エルシャドール:「貴方と、お友達のような関係になれて私がどれだけ嬉しかったか」
アーシア・エルシャドール:「貴方が私の話を嬉しそうに聞いてくれて私がどれだけ嬉しかったか」
アーシア・エルシャドール:「貴方が、私のために贈り物をくれて、ストールを巻いてくれてどれほど嬉しかったか」
アーシア・エルシャドール:「そして」
アーシア・エルシャドール:「貴方が私を見つけてくれて、手を握ってくれて……貴方への想いを自覚してしまうのが、どれだけ苦しかったか」
化野匡四郞:「…………アーシアさん……」
化野匡四郞:目を、大きく見開く。
化野匡四郞:「僕は。……僕だって」
化野匡四郞:貰った手袋。訪ねたアルバイト先。一緒に食べたお昼。遊大も交えて笑い合った記憶。
化野匡四郞:「大事でした。全部……全部!」
化野匡四郞:貴女のことを考えて歩いた土産物屋すら。思い返せば輝くような記憶だ。
化野匡四郞:ギリ、と胸を締め付ける鎖に逆らって、身を起こす。
アーシア・エルシャドール:「私....」
アーシア・エルシャドール:「変わってしまうのがこんなに嫌だったの、初めてです」
アーシア・エルシャドール:「ねぇ、酷いことを言っていい?」
化野匡四郞:「……どうぞ」
化野匡四郞:痛みに堪える表情で。
アーシア・エルシャドール:「私、過去を知らないままでいてほしかった……あなたの目に映る姿でいたかった」だから、差し伸べられた手を振りほどいた。
化野匡四郞:(僕も聞かなかった)相手を傷つけるのが怖くて。それは言い訳だ。自分の手の届かない物かもしれないと知るのが怖かった。
アーシア・エルシャドール:「でも、本当に大事な人には……綺麗な姿も、本当の姿も知ってほしい……今になってそう思ってます」
アーシア・エルシャドール:「そのせいで、貴方も私も傷ついて……全部が無くなってしまっても」
アーシア・エルシャドール:「傷つけるかもしれないのに、傷のついた姿を見てほしい……酷いでしょう?」
アーシア・エルシャドール:笑って言いきる……嘘偽りの無い、本心。全く酷い話だろう、それでもこれがアーシア・エルシャドールの精一杯の青年に対する想い。
化野匡四郞:「……、……っ!」
化野匡四郞:震えていた腕が、すっと伸びた。
化野匡四郞:すぐ近くの、綺麗な女性の肩を抱え、自らの胸に抱き寄せる。
アーシア・エルシャドール:少し驚くが、身を任せ目を瞑って頭を預けます。
化野匡四郞:「……酷いもんか」
化野匡四郞:凝った言葉が一つも出てこない。彼女の自己否定を、壊していいのか。
化野匡四郞:「ひどくなんてない! ……僕は、僕は……!」
化野匡四郞:「貴女は優しくて、人のことを気にかけるのに。いつも、自分のことをどこか諦めていたから……」
化野匡四郞:「貴女が分けてくれるなら、傷も不幸も、……僕には全て幸福になるんだよ! アーシア!」
化野匡四郞:ぐ、と不器用に抱きしめる。
アーシア・エルシャドール:「……うん」肩に入るかすかな痛みさえ慈しむように、受け入れる。
化野匡四郞:誰かの不幸は誰かの幸福に。一時の幸運は、別の不運に。
化野匡四郞:くるくる回る。輪転する。決まった運命を、輪転させる。……そう誓って、名乗った名。
アーシア・エルシャドール:「……これから先、後悔するかもしれませんよ?」微笑みながら問いかける。
化野匡四郞:「その後悔も、次の喜びになるかもしれませんからね」
化野匡四郞:涙が滲んだ瞳で笑って見返す。
アーシア・エルシャドール:「........うん」
アーシア・エルシャドール:「次……これからの話は……全部が終わってから、ね?」
化野匡四郞:「っ………………ええ、あっ…………はい!」
化野匡四郞:普段のない年上らしい余裕を滲ませる声音に。答える声が裏返りかけた。
化野匡四郞:……もう。その時には。
化野匡四郞:胸を締め付ける鎖の音は、いつの間にか聞こえなくなっていた。

GM:化野くんにかけられていたEロイス:歪んだ囁きが解除されました。
GM:ロイス操作が可能です。
GM:そして最後の購入機会もね。
化野匡四郞:大切な人/アーシア・エルシャドール/愛情:○/焦り/ロイス  で再取得。
化野匡四郞:Sロイスに指定します。
GM:!
GM:承りました
任海悠生:きゃ~~~
星見 塔馬:やったぜ
化野匡四郞:そして最後の購入!
アーシア・エルシャドール:化野匡四郎 幸福感◯/傷つけたい
化野匡四郞:紡ぎ 78→79
化野匡四郞:ブルーゲイル
化野匡四郞:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[2,2,4,4,5,8,10]+10[10]+7[7]+3 → 30

任海悠生:あら~~ ロイス空き無しなのでなし。購入は照準器。
アーシア・エルシャドール:変更し、Sロイスに指定します
任海悠生:滅茶苦茶回すじゃん
化野匡四郞:幸せだったので…………
任海悠生:5dx+2>=15
DoubleCross : (5DX10+2>=15) → 7[3,4,6,7,7]+2 → 9 → 失敗

GM:おめでとう…
任海悠生:9だと無理だなあ。なしで終わりです。
星見 塔馬:アーシアさんにとろう
化野匡四郞:あ、あとアレだ
アーシア・エルシャドール:ラスト星見さんにとろ
化野匡四郞:HP減ってた 応急手当使います
化野匡四郞:23+2d10
DoubleCross : (23+2D10) → 23+12[2,10] → 35

化野匡四郞:なんで減ってたのかって? 不幸演出で勝手に減らしてたんだよ
化野匡四郞:26。全開です
星見 塔馬:アーシア・エルシャドール 良かったなー○/まあ頑張れよ/ロイス
化野匡四郞:見てんじゃねーか!!!
GM:見てるww
任海悠生:wwwww
星見 塔馬:見てないけど 戻って来た様子でわかるでしょ!w
星見 塔馬:さっきまであんなだったんだぞ!
GM:それもたしかに
アーシア・エルシャドール:星見塔馬 感謝◯/いろいろすみません で取得
任海悠生 尊敬◯/勢いがある に変更

化野匡四郞:さっきまであんなでしたが……………………
任海悠生:尊敬うれしいね ふたりともよかったなあ
星見 塔馬:リアクティブアーマー
星見 塔馬:4dx+2>=24
DoubleCross : (4DX10+2>=24) → 10[1,2,2,10]+4[4]+2 → 16 → 失敗

アーシア・エルシャドール:ボデマ12でしたっけ
星見 塔馬:おっと財産払えば買えちゃうじゃん
星見 塔馬:もう金は必要ないから使っちゃお
任海悠生:ボディアーマーは12ですね
星見 塔馬:ダメージ2d軽減が役に立つかはわからないけど
アーシア・エルシャドール:ありがとうございます
アーシア・エルシャドール:ボデマ!
アーシア・エルシャドール:3dx10+5>=12
DoubleCross : (3DX10+5>=12) → 8[4,4,8]+5 → 13 → 成功

アーシア・エルシャドール:そうび!
GM:よし、全員買ったな
GM:では、シーン終了!

クライマックス:■■の檻の中

GM:クライマックス。全員登場です。
化野匡四郞:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 1[1]+79 → 80

星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (80 → 84)
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (89 → 97)
化野匡四郞:いや……いや低いって!
アーシア・エルシャドール:97+1d10
DoubleCross : (97+1D10) → 97+10[10] → 107

GM:パックが拘束された部屋。
”パック”:「……めっちゃ暇だな……コーラも飽きてきたし」
”パック”:ぶつぶつと言っていると、
GM:配管の隙間から、なにかがずるり、と這い出してくる。
”パック”:「!」
GM:その肉のかたまりは、少しずつ人の姿をとり、”パック”の前に立った。
”セーマ”:《神出鬼没》
”セーマ”:「やあ、お待たせ」
”パック”:「ほんとだよ」
”パック”:「でも、迎えにいくのはあたしじゃないだろ」
”セーマ”:「でも、キミの力だって必要さ」
”セーマ”:その曖昧な姿は、揺らぐように青年と女性の間を移り変わり。
”パック”:「……しょうがないなあ、ボスは」
”パック”:「助けてあげるから」
”パック”:「いなくならないでよ」

GM:支部内に警報が響き渡る。
GM:システムが、エージェントが欺かれ、発覚にタイムラグが起こったのだろう。
任海悠生:「これは…侵入警報?」
化野匡四郞:「任海嬢、星見さん!」 警報に少し遅れ、部屋に駆けつけてくる。
任海悠生:「化野さん…!」大丈夫だっただろうか、少し心配交じりの視線で見て。
星見 塔馬:「やられたなァ」
化野匡四郞:「……遅くなりました。見苦しいところを」 ばつの悪そうな顔をするが、一応笑う。
星見 塔馬:「おっ、そっちは上手くやった?」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、お待たせしました」表情に曇りはない。
化野匡四郞:「……それはそれで!」勢いよく箱を横に置くジェスチャー。「捕まえた女の子は?」
任海悠生:「…良かったみたいですね。そっちは…」
星見 塔馬:「どうだろうな。そりゃ認識操作までできるんだ侵入されてもおかしくないが」
”パック”:《ラビリンス》
”パック”:がこん、がこんと、建物が組み変わる。
”パック”:そこにあった壁は沈み、別のところに壁が生じ、退路は塞がれる。
アーシア・エルシャドール:「おかげさまで、なんとかっーーこれは」
星見 塔馬:「まあ、見ての通りだ」
任海悠生:「……うーん、色々弄られちゃいましたね」
星見 塔馬:「荒っぽい手を使ってきたが、これは…”オルクス”か」
星見 塔馬:「”パック”ちゃんは悪い駒鳥についたか」
化野匡四郞:「揃うと厄介だな……うおっ」 壁が降りてきて、台車のまま下がる。
任海悠生:「…化野さん、動きやすそうなの造ります?」
化野匡四郞:「……出来る?」
任海悠生:「モノづくりは得意ですよ。どんなものがいいですか」
化野匡四郞:「流石だな……。小型や折り畳みでも良いから、自転車のカタチだと助かる」
”セーマ”:そこに。
”セーマ”:「やあやあ皆さんご機嫌よう」男とも女とも取れる中性的な声が響く。
化野匡四郞:「慣れているから、…………っと」
アーシア・エルシャドール:「……あなたが」
”セーマ”:ゆらり。
”セーマ”:姿が揺らぐ。
任海悠生:「はい。では--」《万能器具》。化野匡四郎が想像した、想う通りの形がそのまま結晶化してきみの足元に。
任海悠生:「ちょうど来たようですし」
化野匡四郞:「そのようだな。やれやれ」
化野匡四郞:任海さんを尊敬のまなざしで見つめつつ。相手に向き直る。
”パック”:「紹介するよ〜」その後ろから、小さな少女の姿。
”パック”:「あたしの素敵な素敵なボス!”ヘルマフロディトス”さんなのだ」
”パック”:「拍手せよ!」
”セーマ”:「やっぱりその名前、違和感あるなあ……本当にそれが私の名前なのかい?」
アーシア・エルシャドール:「……そこまで、曖昧になってしまってるんですね」
星見 塔馬:パチパチパチ
星見 塔馬:「いや、良い紹介の仕方だったぜ」
星見 塔馬:「道化じみてていい」
任海悠生:「本当に拍手するんですか。……そして、本当に境界線がこうも」
化野匡四郞:「レディ・セーマ。それともジェントル・セーマ?」
化野匡四郞:「話はおおよそ聞いてるが。なんだ、僕は単なる邪魔者だったって?」
”セーマ”:「そうだねえ、悪かったとは思ってるよ」
”セーマ”:「純朴な青少年の心を弄んでしまってね」
”セーマ”:「だけど、あるだろう?キミにだって」
”セーマ”:「他の何をおいても手に入れたいってモノが」
”セーマ”:親指には、指輪が光っている。
化野匡四郞:じゃら、と胸元から指輪を引き出す。鎖のついた、穴のような漆黒の指輪だ。
化野匡四郞:「そりゃあな。だが、手段は選べよ」
化野匡四郞:「僕の妨害をしたせいで、目的が叶わなくなるんだ」
”セーマ”:「……そんなことはない」
”セーマ”:「キミが彼女から離れれば」
”セーマ”:「彼女はずっと私のもとへ来やすくなるだろう?」
化野匡四郞:「そうまでしてアーシアさんが欲しいのか」
化野匡四郞:「指輪に呪われたジャームが、何の目的で?」
”パック”:「はーい先生ちょっといいですかー」挙手
”パック”:「あのなあ、ボスはこれでもジャームじゃないぞ」
”パック”:「いやごめんこれでもってのはナシ!」
”セーマ”:苦笑。「別にどう思われてても良いんだけどね、私は」
星見 塔馬:「ジャームだからどうって考えはさ」
星見 塔馬:「あんまり関係ねーんだわ。ヤバい奴はヤバいし、ダメな奴はダメさ」
星見 塔馬:「ようは線引を踏み越えたかどうかさ」
化野匡四郞:「そりゃ悪かった。――正気のまま、ヒトをああいう風に出来ると」
化野匡四郞:「そういう奴です、って他己紹介なわけだ」
”パック”:「…………」
”パック”:「それでも正気の方があたしはずっといい」
”セーマ”:「”パック”」
”パック”:「わかんないだろ、ずっと───」
”セーマ”:「”パック”。やめておきなさい」
”セーマ”:「話の途中だ」
”パック”:「……はーい」
”セーマ”:「でも、そうだな」
”セーマ”:「……目的。それは、もちろん………」
”セーマ”:「………彼女が、うつくしいからだ」
”セーマ”:確かめるように、はっきりと言う。
任海悠生:「……それは恋愛的な異性として、それとも」
任海悠生:「鑑賞物として、もしくは”芸術”の素材としてですか?」
”セーマ”:「………はは」
”セーマ”:「それを言ったら情状酌量の余地があるのかな」
任海悠生:「わたしが刑を決める立場にないのでそこは。でも」
任海悠生:「あなたがアーシアさんと誠実に向き合いたい、と思っているなら。言うべきことではありませんか」
”セーマ”:「そんなもの、決まって───」
”セーマ”:「───……必要なんだよ。私には」
”セーマ”:何かを言おうとして、途切れた。
任海悠生:透徹とした赤を帯びた灰玉の瞳がそれを見た。言葉は加えず。
化野匡四郞:「……その指輪を外せ」
化野匡四郞:「それが出来るなら、もう少し話してやるよ」
”セーマ”:「……………?」
”セーマ”:「なんだ、その程度の───」
指輪:契約が、
指輪:かれを縛る。
星見 塔馬:「無理だよ。指輪ってのは永遠につけるっていうイメージの枷がある。これは人間の歴史の重みみてーなもんだ」
星見 塔馬:「指輪を付けるってのは誓いなんだ。簡単には外せない」
アーシア・エルシャドール:「なかなか面映ゆくなるやり取りで、割って入りずらかったのですが……」伏せていた瞳をしっかりと開いてセーマに向ける。
アーシア・エルシャドール:「うん……はっきり、伝えます」
”セーマ”:「───ああ。なんだいアーシア」
”セーマ”:指輪を外すという話がなかったかのように
アーシア・エルシャドール:「セーマさん。あなたの言葉……例え本心でも、そうでなくなってしまったモノでも」
アーシア・エルシャドール:「嬉しいと感じました、本当に」嘘じゃない、心が由来だのは紛れもない真実だ。
アーシア・エルシャドール:「けど、それでも……私は、あなたの手を取らなかった」
”セーマ”:「……?」
アーシア・エルシャドール:「他の誰かと比べて、振り払ったんです……自己保身さえあった」
アーシア・エルシャドール:「そして、その保身さえ捨てて……別の手を掴んだんです」
”セーマ”:「な」
”セーマ”:「……いや」
”セーマ”:「そんな だって、」
アーシア・エルシャドール:「あなたが手を差し伸べたのが今じゃなかったら……いや、違いますね」
化野匡四郞:「…………」 場違いではあるため外には出さないが、言葉の一つ一つを噛み締めている。
アーシア・エルシャドール:「私が、変わってしまったんです」
”セーマ”:その言葉を聞いて、目を細める。
アーシア・エルシャドール:「たぶん、あなたが求めてた人はもう居ない」変わろうとしても、簡単じゃないのに……変わってしまったら戻れない、なんて酷い話だろう。でも、だからこそ……
”セーマ”:「……ああ、違う、違うよアーシア」
”セーマ”:「それこそが」
”パック”:「………ボス」
”パック”:その裾を引っ張る。
”セーマ”:「ああ、わかっている」
”セーマ”:「……奪うさ」
GM:強力なレネゲイドの放出。
GM:それは、かれが身につけた指輪から、呼応するように。

GM:衝動判定。難易度は9。
任海悠生:3dx>=9 
DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[4,7,10]+8[8] → 18 → 成功

化野匡四郞:6dx+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 8[1,1,3,4,5,8]+1 → 9

任海悠生:!? マジか。成功。
化野匡四郞:あっぶな!
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を2d10(→ 4)増加 (97 → 101)
星見 塔馬:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 9[1,8,8,9]+1 → 10 → 成功

アーシア・エルシャドール:4dx10+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 8[5,6,8,8]+1 → 9

アーシア・エルシャドール:あぶね
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (84 → 96)
GM:みんな成功だ
化野匡四郞:2d10+80
DoubleCross : (2D10+80) → 15[10,5]+80 → 95

化野匡四郞:うわっ。だが良い案配……!
アーシア・エルシャドール:107+2d10
DoubleCross : (107+2D10) → 107+10[6,4] → 117

GM:では、クライマックス戦闘開始!
GM:エンゲージは以下の通り

指輪(9)”ヘルマフロディトス”(5)”パック”(5)
          |10m
 化野(6)任海(9)星見(16)アーシア(16

GM:なお、指輪には
GM:Eロイス:究極存在の効果により、他の二人が倒れるまでダメージが通りません。
GM:つまり、キルゼムオールです
化野匡四郞:うげっ 同時攻撃がいかないのか
任海悠生:なるほどなあ
アーシア・エルシャドール:指輪!!
GM:実質ボスはヒトの方二人なわけですね
GM:では、セットアップから。
任海悠生:セットアップありませぬー
化野匡四郞:ブルーゲイルはあるが……一発は素で受けられる範囲だからなあ
星見 塔馬:ナイヨー
化野匡四郞:温存。なしです
任海悠生:後支援は法則まで解禁してます。必要な人は言ってね。
アーシア・エルシャドール:私も温存、なし!
”パック”:《力場の形成》+《先陣の火》攻撃力+8 行動値+15
”パック”:”パック”のイニシアチブを15(→ 15)増加 (5 → 20)
”パック”:学習しました
化野匡四郞:まさかミドルでは手を抜いて……
アーシア・エルシャドール:これは未来のエリート
”パック”:そ、そんなことねーし
星見 塔馬:やるじゃん
”パック”:へへへ
GM:ほか二人はなし。
任海悠生:メッチャちやほやされてる!w
化野匡四郞:なんだこの流れ
GM:では、イニシアチブ!
”ヘルマフロディトス”:《異形の転身》戦闘移動。
”ヘルマフロディトス”:PC達のエンゲージに接敵。

           指輪(9)”パック”(20)
                |10m
 化野(6)任海(9)星見(16)アーシア(16)”ヘルマフロディトス”(5)

GM:あ、まちがい
GM:指輪も移動します
GM:一緒に
化野匡四郞:つけてるもんね

              ”パック”(20)
                |10m
 化野(6)任海(9)星見(16)アーシア(16)”ヘルマフロディトス”(5) 指輪(9)

GM:こうなんだけどー
GM:パックの行動。
”パック”:マイナーで《氷の回廊》。飛行移動で接敵。
GM:みんな同エンゲージです。
化野匡四郞:仲良しかよ
”パック”:メジャー。《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》
”パック”:PC達全員に攻撃します。
化野匡四郞:《孤独の魔眼》。95→99
GM:OK
”パック”:では判定!
”パック”:6dx7+4
DoubleCross : (6DX7+4) → 10[3,5,5,7,8,8]+10[1,5,9]+10[8]+5[5]+4 → 39

”パック”:《妖精の手》
”パック”:最後の5を10に
化野匡四郞:こざかしい……!
”パック”:1dx7+44
DoubleCross : (1DX7+44) → 10[7]+3[3]+44 → 57

化野匡四郞:これは無理だな。ドッジ
化野匡四郞:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 10[7,8,10]+7[7] → 17

化野匡四郞:ちょっと頑張ってるじゃん……ダメージどうぞ
GM:あと40あれば…
”パック”:6d10+23
DoubleCross : (6D10+23) → 45[1,10,6,8,10,10]+23 → 68

”パック”:出目がいい
化野匡四郞:出目の殺意すごいな!
化野匡四郞:死亡! リザレクト!
化野匡四郞:1d10+99
DoubleCross : (1D10+99) → 1[1]+99 → 100

化野匡四郞:最強男
GM:まじで?
GM:リザレクトうまうま男じゃん
化野匡四郞:ご趣味は? たしなむ程度ですが、リザレクトを……
GM:www
GM:では、演出へと。

”パック”:「散々に言ってくれたけどさ」
”パック”:「あたしだって、ナメてなきゃ……いやいや」
”パック”:そう言いながら、すでに君たちに肉薄している。
化野匡四郞:その挙動に気付くと同時に、自転車を蹴る。
化野匡四郞:地面を蹴りつけるような、大きな足音を立てて着地。
”パック”:「本気なら、こんぐらい行けるって見せてやろーじゃん……!」
化野匡四郞:「なら。見せてみろよ、将来有望」 くいと指を曲げる
化野匡四郞:……気まぐれにも。あるいは当然の思考回路で。『まずはこの男をぶっ飛ばしてやろう』。そういう意図が、パックの脳裏に浮かぶかも知れない。
”パック”:「ふんだ、言ってろ!まずあんたをやってやるんだから……!」その手を炎が覆う。
”パック”:その手は赤熱し、日のように輝く。
”パック”:「死んじまえーーーーっ!!」
”パック”:ごお、という音と共に、熱が化野を焼き払う。
化野匡四郞:「ぐっ…………!」
化野匡四郞:狭い屋内。本来ならばこちら全員を巻き込むだろう火力は。
化野匡四郞:しかし、偶然にも化野一人だけを飲み込んで、渦のように囲う。
化野匡四郞:「ったく……! 言うだけはある火力だな! 酸素足りなくなるぞ!」
化野匡四郞:リザレクトで燃えた身体を再生させながら、魔眼が炎を払う。
化野匡四郞:背後に浮かんでいた自転車に戻った。
”パック”:「……なんなんだよ、こいつ……!」
化野匡四郞:「大地の呪いに利用された気分はどうだ?」 にやりと焦げた口元を釣り上げた。
”パック”:「……!そういうやつ……」

GM:では、イニシアチブ16!
GM:星見さんorアーシアさんかな
星見 塔馬:じゃ、こちらから
星見 塔馬:マイナーで《赫き猟銃》《破壊の血》
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を5(→ 5)増加 (96 → 101)
星見 塔馬:100%超えたので攻撃力は34です
GM:こえーよー
星見 塔馬:メジャーで《コンセントレイト》《形なき剣》《オーバーロード》《要の陣形》
GM:絶対にやばい
星見 塔馬:攻撃力は2倍 この攻撃に対するドッジダイス-2個 対象は 敵全員
星見 塔馬:ダメージ通らないな みたいな描写もいれたいから指輪も含む
GM:りょうかいです
星見 塔馬:12dx7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,1,1,3,3,6,7,7,7,8,8,9]+10[1,1,1,1,6,9]+3[3]+5 → 28

星見 塔馬:イマイチ伸びなかった
任海悠生:妖精入れます?
星見 塔馬:貰えるなら貰いたいところ
任海悠生:では残り3回あるのでコンボ:遥けきカダスを求めて≪妖精の手≫。1dx7+35で。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (101 → 105)
星見 塔馬:1dx7+35
DoubleCross : (1DX7+35) → 2[2]+35 → 37

星見 塔馬:フフッ…
”ヘルマフロディトス”:6dx ドッジダイスは-2ずみ
DoubleCross : (6DX10) → 10[3,5,7,7,7,10]+9[9] → 19

星見 塔馬:こわーい
”パック”:んー…《領域の盾》
”パック”:自身で庇います
”パック”:自身でね
星見 塔馬:やめろーしんじゃうぞ
任海悠生:うーんこれは。二つとも入れます…?
星見 塔馬:庇われたらこれ以上の支援は要らないかなあ
”パック”:3dx+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 9[1,6,9]+2 → 11

”パック”:一応どっじしました
任海悠生:あ、サラマンダーもなしで。了解です。
星見 塔馬:100オーバーダメージ普通にあるからね
GM:では、ダメージどうぞ!
星見 塔馬:4d10+68
DoubleCross : (4D10+68) → 19[3,9,1,6]+68 → 87

星見 塔馬:ガードと装甲で減らしたうえで更に倍!
”パック”:等倍でも支援乗ったら死んでたな
”パック”:普通に死!
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を10(→ 10)増加 (101 → 111)
星見 塔馬:あ、造血剤忘れてた
星見 塔馬:仕方ない
星見 塔馬:星見塔馬のHPを7(→ 7)減少 (24 → 17)
GM:演出をどうぞ〜

星見 塔馬:炎が収まるのを横目で見る。
星見 塔馬:「人の好き嫌いってのは、ま」
星見 塔馬:「この際、横に置いとくしかねぇんだわ」
星見 塔馬:「俺は”パック”ちゃんの事は嫌いってワケじゃねえんだけど」
星見 塔馬:「その指輪は壊すかどっかに封印しとかなきゃダメだわ」
”パック”:「………」
星見 塔馬:「なんで…さ」
星見 塔馬:儀式用ナイフで手首を一気に掻き斬る。
星見 塔馬:「容赦しねぇーんで」
星見 塔馬:「邪魔するならちょっと覚悟しな」
”パック”:「……!」
”パック”:ぎゅ、と手を握り込む。
星見 塔馬:流れ出す血が鳥籠に吸い込まれていく。
”セーマ”:「……これは」
星見 塔馬:ガタガタと鳥籠が揺れる。
星見 塔馬:鳥籠の中がどうなっているのか、誰にもわからない。
星見 塔馬:見る事すら出来ない闇が蟠っている。
星見 塔馬:トン。と足踏み。
星見 塔馬:シャン。と腕を振るいナイフに付いた鈴をならす。
星見 塔馬:「籠女籠女、籠の中の鳥は」
星見 塔馬:「何時何時出やる」
星見 塔馬:鳥籠の蓋がゆっくりと開いていく。
”セーマ”:「……下がっておいで、”パック”」
星見 塔馬:「さて、この籠に囚われしは」
星見 塔馬:更に鈴がシャンと鳴る。
星見 塔馬:「駒鳥殺しの雀にあらず」
星見 塔馬:トトトと何かが走る音がする。
星見 塔馬:「籠の中の鳥にあらず」
星見 塔馬:ぬっと、闇の中から腕が伸びる。
星見 塔馬:「童歌に寓話を重ねた檻の中」
星見 塔馬:その手には白い弓が握られ。
星見 塔馬:「それは羽を持つ者」
星見 塔馬:白い矢が番えられている。
星見 塔馬:「それは死を運ぶ者」
星見 塔馬:弓が引き絞られていく。
星見 塔馬:「忘れられたその御名を」
星見 塔馬:ダンと足踏み。
星見 塔馬:「星見が塔の観測者が1人、トーマが今一度、捧げ申し上げる」
星見 塔馬:何処からか女の笑い声が聞こえる。
星見 塔馬:「告死」
星見 塔馬:「○○○○○○!」
星見 塔馬:人には聞き取れぬ、その名が響き渡る。
星見 塔馬:それと同時に矢が放たれる。
星見 塔馬:白羽の矢とは。
星見 塔馬:神への捧げものを示す証。
星見 塔馬:故に、その矢が当たる必要は。
星見 塔馬:ない。
星見 塔馬:「後ろの正面だァれ」
星見 塔馬:いつの間にか赤い羽根をもつ女が立っている。
星見 塔馬:彼らの背後にただ立っている。
星見 塔馬:女の頭上に輝く輪が黒く輝く。
星見 塔馬:魂が凍るような感覚が。
星見 塔馬:襲い掛かった。
”セーマ”:「──────」
”セーマ”:それが致命のものであることはすぐにわかった。
”セーマ”:しかし、襲いかかるはずの破滅はなく───
”パック”:「ご……ぷ」
赤い羽根の女:「…」
赤い羽根の女:その手をゆっくりと動かす。
赤い羽根の女:うっすらと笑みを浮かべながら。
”パック”:少女は。
”パック”:ほんの少し、ほんの少しだけ。運命を動かせた。
”パック”:そこにいなかった自分がそこにいた、程度。
”パック”:本当は他人が受ける不運を自分が受ける、程度。
星見 塔馬:「やめろ、それじゃない」
星見 塔馬:「そっちはほどほどにしてくれ」
赤い羽根の女:「…」
赤い羽根の女:”パック”をジッと見つめた後。
赤い羽根の女:星見塔馬をじっと見つめて。
赤い羽根の女:笑って姿を消した。
”セーマ”:「”パック”!」
”パック”:「……ああもう」
”セーマ”:「下がっていなさいと言っただろうに……」
”パック”:「違うって、違うの、ボス」
”パック”:「あたしがドジ踏んだだけ」
星見 塔馬:(指輪の方には触れなかったな)
星見 塔馬:「言ったからな、邪魔するなら覚悟がいるってな。無理しないで寝とけ」
化野匡四郞:(…………僕の指輪より遥かに厄ネタじゃないか!)
化野匡四郞:(直の星見家、滅茶苦茶なもの抱えてる……!)
任海悠生:「……霊魂導師…いや、あまり想像自体しない方がいいですね。其れに…」指輪は無傷だった。触れなかったのか、触れられなかったのか。
”パック”:「……まだ、大丈夫だよね、ボス」
”セーマ”:「……?」
”セーマ”:「………とにかく。休んでいなさい。大丈夫だ。全てうまくいく」
星見 塔馬:「まだやる気かよ」
アーシア・エルシャドール:「ですが、すこし揺らぎましたね……良いと思います」一瞬だけ微笑を浮かべ、意識を戦闘用のソレに切り替える。
星見 塔馬:「クソ、頼むぜ」
星見 塔馬:「疲れんだよコレ」

GM:では、アーシアさんの手番へ。
アーシア・エルシャドール:はーい
アーシア・エルシャドール:オートで大槌を装備、ヘルマフロディトスに攻撃します。
アーシア・エルシャドール:マイナーはなし
アーシア・エルシャドール:メジャーアクション
アーシア・エルシャドール:コンボ:同調シンクロ:assault  コンセントレイト:モルフェウス+光の舞踏+カスタマイズ+レインフォース+ストライクモード+器物使い 侵蝕+14
アーシア・エルシャドール:15dx7+1
DoubleCross : (15DX7+1) → 10[1,2,2,2,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,10]+10[6,9,10]+6[2,6]+1 → 27

GM:妖精来るかな…?
任海悠生:妖精いります?
アーシア・エルシャドール:いただきます!
任海悠生:残り2回です。
任海悠生:では。コンボ:遥けきカダスを求めて≪妖精の手≫。1dx7+31よりスタートです。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (105 → 109)
アーシア・エルシャドール:1dx7+31
DoubleCross : (1DX7+31) → 5[5]+31 → 36

アーシア・エルシャドール:まずまず
アーシア・エルシャドール:リアクションどうぞ
”ヘルマフロディトス”:ドッジします!
”ヘルマフロディトス”:8dx>=36
DoubleCross : (8DX10>=36) → 7[1,1,1,3,4,6,6,7] → 7 → 失敗

”ヘルマフロディトス”:ダメです…ダメージを
任海悠生:あ、ダメージロール前に。コンボ:”凍てつく荒野の高楼”:≪力の法則≫。ダメージダイスを+5dしてください。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (109 → 113)
アーシア・エルシャドール:ありがたい
アーシア・エルシャドール:4d10+12+10+3d10+5d10
DoubleCross : (4D10+12+10+3D10+5D10) → 19[3,3,8,5]+12+10+22[3,10,9]+38[10,8,9,8,3] → 101

アーシア・エルシャドール:うわあ
GM:うわっ
任海悠生:出目ヤバ…
”ヘルマフロディトス”:《電磁反応装甲》4枚使います!
”ヘルマフロディトス”:これで打ち止め。こわかった…
GM:演出どうぞー
アーシア・エルシャドール:はーい

アーシア・エルシャドール:「接続access」まずは武器、特殊金属製の軽量ハンマーと感覚を接続。続いて部屋全体にも能力を使用しスキャニングする。
アーシア・エルシャドール:位置取りは完了、次は仕掛けだ……当然容易ではないだろう。
アーシア・エルシャドール:「悠生さんっ!」ので、手を借りよう純粋な攻撃手ではないからこそすべてを用いて接近する。
任海悠生:「はい…!」あなたの抱く想像の通りに。
任海悠生:《万能器具》。必要な遮蔽ができる。必要な空間が用意される。そして、煙幕替わりの牽制の砲弾が”ヘルマフロディトス”へ。
アーシア・エルシャドール:対象はセーマ……否、"ヘルマフロディトス"。ワンアクションで距離を積め、振りかぶったハンマーを遠心力と共に叩き込む。
アーシア・エルシャドール:「貴方を……倒します」
アーシア・エルシャドール:「拒絶reject」物質および生体間における感覚共有能力、その応用。アーティファクトと使用者の繋がりに干渉して亀裂を刻む。
アーシア・エルシャドール:「まだ、あなたが瞳に写す私が、変わらぬ姿のままだとしたら───他でもない私の手で、壊します」それこそが、自分が捧げられるせめても手向けだ。
アーシア・エルシャドール:そして本命は質量攻撃によるダメージではない。先の一撃で接触した武器と攻撃対象の感覚を無理矢理接続し────ハンマーを破壊!
アーシア・エルシャドール:「これでっ───同調synchronize
アーシア・エルシャドール:同時に感覚を共にする"ヘルマフロディトス"に全身が砕け散るような不可思議な錯覚が襲いかかる。
”セーマ”:「ッ───!!」
”セーマ”:内側から破壊されるような感覚。だが、
”セーマ”:ばちばちと、電流の音がする。それは肉体の中に含まれる電気。
”セーマ”:感覚をそれに乗せて逃す。
アーシア・エルシャドール:「酷い女でしょう?」結ばれたモノに綻びを生み、刃を立てて離してしまう。そして無理やり引き合わせる、自分勝手な力。
”セーマ”:「……変わったと」
”セーマ”:「……あなたは『変わり続ける』ものだと」
アーシア・エルシャドール:「えぇ、望んでも望まなくても...」だから、もう、やめて良いのだと言葉を向ける。
アーシア・エルシャドール:「そういう風に出来てるのかも……穢いかな」
”セーマ”:「……だからこそ、あなたに」
”セーマ”:「いいや」
”セーマ”:帯電した体を起こして。
”セーマ”:「あなたは、変わり続けるあなたは───」
”セーマ”:「変わらず・・・・うつくしい」
アーシア・エルシャドール:「そう……」悲しそうに、微笑みを返す。
アーシア・エルシャドール:「ありがとう……嬉しかったです」それでも、おしまいだ。この関係は終わるもの―――変わっていくものだ。

GM:悠生ちゃんのターン!
任海悠生:はい。まずオートでフォールンピストルを装備。マイナーなし。
任海悠生:メジャー。《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》でヘルマフロディトスへ攻撃。そしてこの時にフォールンピストルの効果起動。リアクションC値を+1.
”ヘルマフロディトス”:なんだとぉ…
任海悠生:10dx7+8 
DoubleCross : (10DX7+8) → 10[2,2,6,6,6,6,7,8,9,10]+10[1,5,7,7]+10[4,7]+10[9]+3[3]+8 → 51

”ヘルマフロディトス”:高いな?!
任海悠生:お、珍しい。任海いつも低いのに。
”ヘルマフロディトス”:8dx11 ドッジを選択。
DoubleCross : (8DX11) → 7[1,1,3,4,4,5,7,7] → 7

”ヘルマフロディトス”:まあね
GM:ダメージをどうぞー
任海悠生:6d10+8+1d10 装甲等有効。
DoubleCross : (6D10+8+1D10) → 40[3,9,8,9,7,4]+8+6[6] → 54

任海悠生:出目もいいなあ。
GM:誰だ本体は弱いと言ったの
GM:うーん、なかなか食らいました
GM:演出どうぞ!
任海悠生:回ったから…
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (113 → 117)

任海悠生:すう、と息を吸い込む。
任海悠生:先の二つを見て、どことなく胸がざわつく感触があった。……より出力を高めるなら、なぞるのは自分の能力としては正しい。
任海悠生:(でも、そうしたいとは思えないかな)
任海悠生:「--Function Open.開け、焔の洞窟。七拾の段を降りよ」いつものコマンド。刻み付けられた、夢の転換機を呼び起こす。
任海悠生:「”わたしはその洞に脚を踏み入れ、初めて知った”」
任海悠生:「”いままでわたしがものの姿、真なる形と思ったものが”」大理石、白と黒の対の砲がその形を解く。
任海悠生:「”それは影に過ぎず、われわれはみなその黒々とした薄く平たいものをそれそのものだと見做していたことを”」
任海悠生:きい、と分かれたそれが挽く音がする。
任海悠生:本来、夢というものはあまりにも曖昧で、形而下にあるには情報が足りない。
任海悠生:「……”われわれはかくのごとき牢獄に、生まれた時よりとらわれ、その外を知らぬが故、影を真なるものと信じるのである”」
任海悠生:認識を操作するちからがここにあり、運命を左右せんと車輪を押し合うちからがここに使われた。
任海悠生:それをしかと、任海悠生はその瞳で見た。その形而の上にあるちから、夢と幻想を。
任海悠生:「……趣味ではないけど、今なら出来る」
任海悠生:「バルザイ&クラネス、分解機能解放。分解能をマイクロメートルに設定」
任海悠生:ぎし、とその空間を押さえつける不可視の手があった。すぐに消える。ただの人間や、そこにあるものに影響などその程度しか与えない。
任海悠生:”普通に存在するなら”。
”セーマ”:「───!」
”セーマ”:対応が必要だというのはわかる。しかし、
”セーマ”:押さえ込まれている。
任海悠生:例えば、常にその性別も姿態も安定しないなら、その変化を加速させる。…男女と言う極で安定させているバランス、生命のバランスを崩そうとするひと押し。
”セーマ”:「ぐ、……!」
”セーマ”:抉れるような感覚。乖離感。
”セーマ”:足を着きそうになるのをとどめる。

GM:行動値9、指輪の行動。
指輪:特にマイナーはなく
指輪:メジャーやります
指輪:《サイレンの魔女》
指輪:《援護の風》+《ウィンドブレス》ダイス+8  達成値+15
指輪:これを乗っけて、PC全員に攻撃します。
GM:妨害はなさそうかな
化野匡四郞:妨害はないです
GM:OK。
指輪:17dx+15
DoubleCross : (17DX10+15) → 10[2,2,4,4,4,4,6,6,6,6,6,7,7,8,8,9,10]+9[9]+15 → 34

指輪:対応をどうぞ。
化野匡四郞:リアクティブシールドでガード
任海悠生:ドッジチャレンジ。
アーシア・エルシャドール:まずはドッジ
任海悠生:4dx>=34
DoubleCross : (4DX10>=34) → 10[1,2,9,10]+7[7] → 17 → 失敗

任海悠生:回ったんだけどまあ無理!
アーシア・エルシャドール:4dx10>=34
DoubleCross : (4DX10>=34) → 9[8,8,9,9] → 9 → 失敗

アーシア・エルシャドール:だめ!
星見 塔馬:ドッジかな
任海悠生:じゃあここでコンボ:”インクアノクの石切り場”≪領域の盾≫。化野君にアーシアさんをカバーしてもらいましょう。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (117 → 121)
星見 塔馬:5dx>=34
DoubleCross : (5DX10>=34) → 6[1,2,2,2,6] → 6 → 失敗

化野匡四郞:カバーします!
指輪:では、ダメージ!
指輪:4d10+24 装甲無視!
DoubleCross : (4D10+24) → 23[9,2,5,7]+24 → 47

化野匡四郞:リアクティブシールドとニーベルングの指輪でガード値は+11!
星見 塔馬:うーんアーマー使っても死なのでそのまま受けます
化野匡四郞:まあ普通に死にます  指輪に 義務感/脅威:○ でロイスとって復活!
任海悠生:死ぬので化野匡四郎 〇好感/重ね見のロイス昇華、復活。hp11.
星見 塔馬:オブジェのロイスをタイタス昇華して復活
星見 塔馬:HPは11
アーシア・エルシャドール:死!
GM:カバーされてる!
GM:アーシアさんは生!
アーシア・エルシャドール:そうだった!ありがたいなぁ…
化野匡四郞:侵蝕が大変なことになってるからね……
GM:では演出と行きます。

GM:───こえが、した。
GM:それは危機への防衛本能の如きものか。
GM:強力な精神影響。それが伝播し、『敵』を襲う。
GM:……”ヘルマフロディトス”の指輪が。
GM:それは、命じる。己を傷つけるように、と。
星見 塔馬:「悲鳴なんざ上げちゃってさァ。他人を好き放題するのは良いけど自分が壊れるのは嫌だってぇの?」
星見 塔馬:くるりと自分の持つナイフを自身の心臓に突き立てる。
星見 塔馬:「痛ってぇ」
星見 塔馬:「そういうの我儘っていうんだぜぇ?」
星見 塔馬:傷を無理やり塞ぎ立ち上がる。
任海悠生:「…ッ、これが指輪の…、」自分の身体の内側に強引な結晶化を行おうとして肉が弾けている。
アーシア・エルシャドール:「これ、はっ……!」
アーシア・エルシャドール:もとより精神干渉への耐性は薄い、予備のナイフを手に取り……己自身を貫かんと、身体か勝手に動く。
化野匡四郞:身体が反応する。二度目だからか。任海悠生のレネゲイドの影響か。思考が一瞬、奇妙なほどに冴え渡った。
化野匡四郞:自滅せよ。自殺せよ。自傷せよ。……下された命令はそれだけだ。
化野匡四郞:(手段は問われていない・・・・・・・・・・
化野匡四郞:ぐ、と魔眼が渦を巻く。
化野匡四郞:自らを刺そうとしていたたアーシアさんのナイフを、その身体ごとこちらに引き寄せる。
アーシア・エルシャドール:「化野さん…!?」
化野匡四郞:「――――ッ」 女性の手から奪いさり、飛んできたナイフが左肩を貫く。声は噛み殺す。
アーシア・エルシャドール:「……なんて真似」驚嘆の声を漏らし、青年を見る。
化野匡四郞:「そう、二度も三度も!」
化野匡四郞:「同じ手口に引っかかると思うのか! 《運命輪転》を舐めるなよ……!」
アーシア・エルシャドール:「……つよがり」あぁ、後悔は今じゃない。あとのことは、全部が終わってから―――。
”セーマ”:「───流石に」
”セーマ”:「耐えてくれるね」
”セーマ”:(あと、少し)しゅるしゅると、腕の裏で肉が這い回る。

GM:化野くんのターン!
化野匡四郞:マイナーで(データ的に)自転車に搭乗!
化野匡四郞:行動値6→5
化野匡四郞:メジャーでセーマに攻撃。《コンセントレイト:バロール》《巨人の斧》オートで《紡ぎの魔眼》!
化野匡四郞:11dx7+10
DoubleCross : (11DX7+10) → 10[1,1,1,4,6,9,9,9,9,10,10]+10[3,7,7,10,10,10]+10[4,4,5,5,8]+10[9]+10[9]+10[8]+6[6]+10 → 76

GM:?
”ヘルマフロディトス”:なんもできることはないです。ドッジ
”ヘルマフロディトス”:8dx>=76
DoubleCross : (8DX10>=76) → 10[1,3,5,7,7,7,8,10]+3[3] → 13 → 失敗

任海悠生:あ、ダメージロール前に。フォールンサラマンダー、ダメージダイスを+2dしてね
化野匡四郞:ありがてえ……!
化野匡四郞:8d10+24+1d10+2d10
DoubleCross : (8D10+24+1D10+2D10) → 51[3,8,3,9,10,4,9,5]+24+7[7]+10[5,5] → 92

GM:たっかい
化野匡四郞:生きてる?
GM:生きてるよ〜
GM:怖かった
化野匡四郞:怖がってるし……。侵蝕100→106
化野匡四郞:演出。

化野匡四郞:「は、…………」
化野匡四郞:ちらりと横目で任海さんを見る。
化野匡四郞:調子が良い。先の攻撃で拡散した彼女のレネゲイドを、魔眼が吸っている。
化野匡四郞:「助かる。すごい力だ」 思い通りに動く自転車の上に直立する。指輪の鎖が、無数の魔眼を連結していく。
化野匡四郞:騎馬の曲乗りの如く、構築されるのは、圧縮重力で構成される巨大な弩だ。
化野匡四郞:「”神の杖”を知ってるか?」
化野匡四郞:純粋なバロールでありながら、化野は時空間操作の素養を持たない。当人が宙に浮くことも出来ない。
”セーマ”:「さて。どの神話だったかな」
化野匡四郞:「神話じゃあない。頭のおかしな科学者が、それに近づけると思いついた、架空兵器だ」
化野匡四郞:高重力の弩に、同じ色の矢が番えられる。「成層圏から落ちてくる単純質量」
化野匡四郞:「つまりは、こういうものだ」 トリガーを引く。……他の全ての素養を捨てた、極大なる偏向重力の矢が。
化野匡四郞:一瞬、コマ送りの如く制止したように見えて
化野匡四郞:零瞬後には、セーマの身体を引き潰している。
”セーマ”:「ぐ……!おおおおおおっ!」
”セーマ”:重力に潰され、一度形を失ったそれは、
”セーマ”:少しずつ元の形を取り戻した…かに見えた。
”セーマ”:だがその姿は今までよりももっとちぐはぐで
”セーマ”:形を忘れて行っているのが見て取れた。
化野匡四郞:「……本当にタフだな。パック嬢といい」
化野匡四郞:「"破壊"も"変容"と見なして崇めてるのか? ……だが、限界はあるだろ」
”セーマ”:「げほっ、はあ、はあ……」
”セーマ”:(やっと温まってきた)

GM:”ヘルマフロディトス”のターン。
”ヘルマフロディトス”:マイナー。
”ヘルマフロディトス”:《骨の剣》+《死招きの爪》攻撃力は31に。
”ヘルマフロディトス”:メジャー!
”ヘルマフロディトス”:《アタックプログラム》+《バリアクラッカー》+《エンタングル》+《異形の祭典》で至近全員に攻撃。ダメージで重圧。
”ヘルマフロディトス”:ガード不能装甲無視!
任海悠生:じゅっ重圧は困る
GM:あ、至近PC全員ね
化野匡四郞:重圧はまずい! 《時の棺》!
”ヘルマフロディトス”:(スン…)
化野匡四郞:106→116
化野匡四郞:その判定を失敗させる
GM:OK!では判定は失敗!
GM:演出します

”ヘルマフロディトス”:「げほ……、魂を閉じるもの。肉体という檻」
”ヘルマフロディトス”:その姿が、
”ヘルマフロディトス”:「そこから解き放つ」
”ヘルマフロディトス”:異形のものに変じていく。ぎちぎちと、蠢く肉体に。
”ヘルマフロディトス”:「変化はそのための手段だ」
”ヘルマフロディトス”:「だから、溶かして融かして」
”ヘルマフロディトス”:「理想に近づけていく」
”ヘルマフロディトス”:腕はいくつもの触腕になり、身体は溶けて肉の塊に埋め込まれている。
”ヘルマフロディトス”:「キミたちにも───救済を」
化野匡四郞:「皆、下がってろ!」
星見 塔馬:「お?何かあるのか?」と言いつつ下がる。
任海悠生:「あまり無理はなさらないでくださいね!」こちらも下がって。
アーシア・エルシャドール:ただ、信じます。信じて見つめる、目を離さない。
化野匡四郞:(一度は出来た。京都の時も、九州の時も) 生命の原初。肉体の濁流のごとき敵を見据える。
化野匡四郞:鎖が舞い上がる。呪いの指輪を自ら嵌めて、
化野匡四郞:床に膝を突き、その手を突き込んだ。
”ヘルマフロディトス”:無数の腕。髪。骨。爪。そういったもの。
”ヘルマフロディトス”:それらが君達を飲み込まんと殺到して───
化野匡四郞:それは、百年分の大地の恵みを簒奪して作られた、呪いの指輪。所有者は絶えず大地に狙われ、地に足つくことすら叶わない。
化野匡四郞:「当然、一つの疑問が出てくるよな。――制作者は、何のために、これを作った?」
化野匡四郞:簒奪者が、大地に見つかる。他愛もない、不幸ではない。
化野匡四郞:圧し潰そうと、船幽霊じみた、灰色の重力奔流が無数に立ち上がり。化野匡四郞を喰らい潰そうとして。
化野匡四郞:「うるせえよ。跪け、平重力ども」
化野匡四郞:「遺産、起動・・。――僕の資格を証明しろ、《クラトンの王鍵》!」
化野匡四郞:制作者は何がしたかったのか。街一つを百年不毛の地にして、誰かを自転車の上に釘付けにしたかったのか?
化野匡四郞:そんな訳がない。これは、失敗作なだけだ。副作用として呪われてしまうだけで……本来の用途も、確実に備わっている。
化野匡四郞:重力の奔流が、化野に従う。
化野匡四郞:原始の肉体の濁流を、それを生み出した大地の力が、真っ向から押し戻す。
化野匡四郞:「これは、星の檻を開く鍵。より深く、暗く、果てなき大地の底を開き、その全てを隷属させるため作られた、大地の玉璽」
化野匡四郞:「大地ぼくに守られて、初めて肉体は存在できる」
化野匡四郞:黒く輝く指輪を示す。「僕は、遺産には飲まれない。――地面の有り難みを知れよ、救済者!」
化野匡四郞:重力の大波が、勢いを増し、攻撃を完全に遮った。
”ヘルマフロディトス”:「っ………!」均衡、なんてものではない。
”ヘルマフロディトス”:圧倒的な重力の波濤。押し戻されるしかできなかった。
”ヘルマフロディトス”:だが、
”ヘルマフロディトス”:幾度となくできるものではないはずだ。ならば
”ヘルマフロディトス”:ただ一人でいい。
化野匡四郞:「…………ハァッ!」 片目と鼻から流れた血を拭い取りながら、自転車の上に戻る。
”ヘルマフロディトス”:「無理をしてるね」
化野匡四郞:「フッ……お前も見習ったら、どうだ?」
”ヘルマフロディトス”:「……煽るなあ」
”ヘルマフロディトス”:「キミほどの無理はしないさ」
”ヘルマフロディトス”:「ただ」

GM:イニシアチブ。
”ヘルマフロディトス”:《加速する刻》を使用。
”ヘルマフロディトス”:再行動します。
化野匡四郞:しないで
アーシア・エルシャドール:やだーーーっ!
”ヘルマフロディトス”:《アタックプログラム》+《バリアクラッカー》+《エンタングル》
星見 塔馬:ギャー
”ヘルマフロディトス”:アーシアさんを……狙う!
アーシア・エルシャドール:そうよね
”ヘルマフロディトス”:8dx+8+10+12
DoubleCross : (8DX10+30) → 9[1,5,6,7,8,8,9,9]+30 → 39

アーシア・エルシャドール:ドッジ
アーシア・エルシャドール:4dx10
DoubleCross : (4DX10) → 8[1,2,5,8] → 8

アーシア・エルシャドール:当たります
GM:カバー等はございますか
アーシア・エルシャドール:うけます
”ヘルマフロディトス”:了解。
”ヘルマフロディトス”:ダメージを出します。
”ヘルマフロディトス”:4d10+31
DoubleCross : (4D10+31) → 27[10,2,8,7]+31 → 58

アーシア・エルシャドール:死亡、かつての雇用主をタイタスにして昇華
アーシア・エルシャドール:復活します
GM:了解。
GM:演出します。

”ヘルマフロディトス”:「彼女だけは手に入れる」
”ヘルマフロディトス”:樹木のように枝分かれした腕が、アーシアの元に向かう。
化野匡四郞:「っ! この……アーシアさんっ!」
アーシア・エルシャドール:「(避けれないな……うん)」
”ヘルマフロディトス”:「アーシア」
アーシア・エルシャドール:「いいよ、来て……これで、最後」目をそらさない。
”ヘルマフロディトス”:その腕は、彼女を抱擁する。込められた肉の毒が彼女を蝕む。
”ヘルマフロディトス”:「……ああ」
アーシア・エルシャドール:痛い、苦しい、辛い……それでも全然だ───泣いてしまうくらい優しく感じる。
”ヘルマフロディトス”:「あの時」
”ヘルマフロディトス”:「あなたを見つけられてよかった」
”ヘルマフロディトス”:それがいつのことか。
”ヘルマフロディトス”:あなたにはわからないし、かれにもわかってはいなかっただろう。
アーシア・エルシャドール:「……そっか」いつの話をしているのだろうか、わからない。なのに、なぜだか、言葉にならないほど胸が切なくなる。
アーシア・エルシャドール:「ごめんね、ごめんなさい...名前も知らないあなた」

GM:イニシアチブを挟んで、クリンナップへ。
アーシア・エルシャドール:なし!
任海悠生:クリンナップ、セットアップ合わせてなし。
GM:何もなかったと思われる、なし
化野匡四郞:使っとこうか。セットアップでブルーゲイル。
化野匡四郞:侵蝕116→121。行動値は10へ。
アーシア・エルシャドール:セットアップなし
GM:セットアップもエネミー双方ともになし
星見 塔馬:ナイヨー

GM:OK。ではラウンド2へ。
GM:イニシアチブ。アーシアさんと星見さん。
星見 塔馬:お先にどうぞ
アーシア・エルシャドール:では、ありがたく
アーシア・エルシャドール:えーマイナーで重圧を解除します
アーシア・エルシャドール:大槌は壊れたのでオートでショットガンスラッグ装備
アーシア・エルシャドール:メジャーアクション コンボ:索敵ソナーコンセントレイト:モルフェウス+カスタマイズ+レインフォース+器物使い 侵蝕+6
アーシア・エルシャドール:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,2,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,9,10]+10[1,4,5,7,7,8,8]+10[2,6,8,9]+10[4,7]+3[3]+4 → 47

”ヘルマフロディトス”:ガード!
任海悠生:あ、ではダメージロール前に。コンボ:”凍てつく荒野の高楼”:≪力の法則≫と、フォールンサラマンダーを。ダメージロールに+7dしてください。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (121 → 125)
アーシア・エルシャドール:ありがたくいただきます
アーシア・エルシャドール:5d10+10+5+7d10
DoubleCross : (5D10+10+5+7D10) → 26[7,10,5,1,3]+10+5+29[4,7,1,5,2,1,9] → 70

GM:このダメージは……
GM:落ちる!
GM:復活なし!
GM:後には指輪だけ残ってます
GM:演出をどうぞ
アーシア・エルシャドール:はーい

アーシア・エルシャドール:「終わらせます...索敵sonar感応analyze
アーシア・エルシャドール:感覚接続領域を拡大、同時にショットガンと接続し出力を上げて身体を拘束する腕を破壊する。
”ヘルマフロディトス”:「───〜〜〜〜〜っ」
アーシア・エルシャドール:全弾撃ち尽くし、再生の隙を与えない。
”ヘルマフロディトス”:「か……、は」
”ヘルマフロディトス”:再生が間に合わない。いや、限界に達している。
アーシア・エルシャドール:そのまま駆け抜け、かれの腕……否、指輪に触れる。
指輪:指輪が鈍く輝く。
アーシア・エルシャドール:通常では不可能なレベルの干渉、しかし出来ると信じて不恰好でも"夢"を描く。
指輪:干渉し続ける。だが、
アーシア・エルシャドール:その手を取ることは出来なかった、けど、せめて悪縁は切り落とそう。
アーシア・エルシャドール:「拒絶reject……どうか、離してあげてください」
指輪:抵抗が、干渉を上回る。
指輪:からん。
アーシア・エルシャドール:まだ、彼は変われる。私を忘れて進んでいけるはずだと……その繋がりを破壊する。
アーシア・エルシャドール:「―――ばいばい」さようなら、私を助けてくれた人。
”ヘルマフロディトス”:異形の腕が、肉が、剥がれ落ちていく。
---:その姿は、以前よりも一回り小さく、
---:ねむるように意識を失っていた。

GM:星見さんの手番。
星見 塔馬:マイナーで《赫き猟銃》《破壊の血》
星見 塔馬:メジャーで《コンセントレイト》《形なき剣》オートで《オーバーロード》
星見 塔馬:対象は『指輪』
星見 塔馬:12dx7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[2,2,3,4,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[2,7,7,7,10]+10[3,4,4,7]+3[3]+5 → 38

任海悠生:妖精いりますか!後造血剤大丈夫です…?
星見 塔馬:造血剤つかいます
星見 塔馬:妖精いれますか
星見 塔馬:此処で落とせるなら落としておきたい
任海悠生:ラスト一個じゃあ行きましょう!コンボ:遥けきカダスを求めて≪妖精の手≫。1dx7+45スタートです。
任海悠生:任海悠生の侵蝕率を4(→ 4)増加 (125 → 129)
星見 塔馬:1dx7+45
DoubleCross : (1DX7+45) → 10[10]+4[4]+45 → 59

星見 塔馬:あと1あればなー
指輪:高い…
星見 塔馬:廻ったのでヨシ
指輪:指輪だけどドッジします
指輪:6dx>=59
DoubleCross : (6DX10>=59) → 9[5,5,5,6,9,9] → 9 → 失敗

指輪:ダメージどうぞ〜
星見 塔馬:6d10+68
DoubleCross : (6D10+68) → 34[4,8,5,4,8,5]+68 → 102

GM:高すぎるのよ?
星見 塔馬:良さげな出目
指輪:HPが50
指輪:とか
指輪:あっても耐えられない。
指輪:死にます。
指輪:復活もなし。
GM:演出どうぞ〜

星見 塔馬:自分の心臓をナイフが貫いている。
星見 塔馬:(やべー事しやがるな、全く)
星見 塔馬:無理やり傷口は塞いだが。
星見 塔馬:その際に流れ出た血が鳥籠の中に吸い込まれていく。
赤い羽根の女:鳥籠の中から翼を持つ女たちが這い出して来る。
赤い羽根の女:血を流す男を笑うように。
星見 塔馬:「ソレはもう」
星見 塔馬:「持ち主が居ない」
星見 塔馬:ナイフの切っ先で指輪を指し示す。
星見 塔馬:「地に堕ちた翼よ」
星見 塔馬:「それはもう必要ない」
赤い羽根の女:クスクスと笑いながら。
赤い羽根の女:女たちは指輪の回りを舞う。
赤い羽根の女:それは『死』であり。
赤い羽根の女:『滅び』だ。
赤い羽根の女:指輪という物体にその姿をとった以上。
赤い羽根の女:『滅び』からは逃げられない。
赤い羽根の女:女たちは歌を歌う。
赤い羽根の女:誰にも聞こえず。
赤い羽根の女:誰にもその意味すら理解できない。
赤い羽根の女:その歌が指輪を。
赤い羽根の女:…。
赤い羽根の女:女の1人が指輪を手に取り。
赤い羽根の女:男の方を向き、その指輪を嵌めようとして笑う。
星見 塔馬:「やめとけ、似合わない」
赤い羽根の女:『…』
赤い羽根の女:女が男の耳元で何かを呟いたが。
赤い羽根の女:誰にも、男にもその言葉は聞こえない。
赤い羽根の女:そして女たちは消えていく。
星見 塔馬:最後に消える女が翼を羽ばたかせる。
星見 塔馬:その風で指輪はさらさらと崩れていった。
星見 塔馬:「何なんだろうな」
星見 塔馬:「だが、終わりだ。あんなのが似合うヤツは居ないんだ」

バックトラック

GM:今回のEロイス!

・指輪
-愚者の契約
-ありえざる存在
-歪んだ囁き
-究極存在

GM:ありえざる存在は治らずの病関係のやつですね
化野匡四郞:ああ
任海悠生:なるほどなー
GM:というわけで4つです
アーシア・エルシャドール:ふります!
任海悠生:では振る!
化野匡四郞:ふります
任海悠生:129-4d10
DoubleCross : (129-4D10) → 129-14[3,7,3,1] → 115

任海悠生:ウッソでしょ
化野匡四郞:121-4d10
DoubleCross : (121-4D10) → 121-20[2,9,4,5] → 101

アーシア・エルシャドール:137-4d10
DoubleCross : (137-4D10) → 137-18[3,2,9,4] → 119

GM:出目が…
化野匡四郞:セーマのロイスを 同類/ヘルマフロディトス/同情:/忌避感:○/ロイス にしています
化野匡四郞:で、ロイス5つ残り。素振り
任海悠生:1倍でチャレンジ。
任海悠生:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-32[8,8,8,2,6] → 83

星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を4d10(→ 31)減少 (111 → 80)
化野匡四郞:101-5d10
DoubleCross : (101-5D10) → 101-28[5,4,9,5,5] → 73

アーシア・エルシャドール:うーん等倍
任海悠生:5点帰還! 星見さんすご…
星見 塔馬:ちがう最後のコンボなどで
アーシア・エルシャドール:119-5d10
DoubleCross : (119-5D10) → 119-38[9,1,9,9,10] → 81

星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を12(→ 12)増加 (80 → 92)
アーシア・エルシャドール:しゃい!
GM:それでも帰れている
星見 塔馬:12あがっとるからね
化野匡四郞:アーシアさん出目すご
星見 塔馬:んで1倍か
GM:結構みんないいかんじだ
星見 塔馬:Eロイス要らんかったなw
星見 塔馬:1倍で振りますw
任海悠生:まあ安定を取る意味で…w
星見 塔馬:星見塔馬の侵蝕率を5d10(→ 14)減少 (92 → 78)
GM:おお・・・・・・
星見 塔馬:5d10がめっちゃ低い
任海悠生:きょ、極端
星見 塔馬:Eロイス大事w
GM:w
化野匡四郞:wwwww
GM:全員5点かなこれ…?
化野匡四郞:手の平が輪転してる
GM:経験点!
アーシア・エルシャドール:ひえ
任海悠生:ですね
任海悠生:あと化野君アーシアさんがSロイスで5点かな?
化野匡四郞:あ、そうだ
GM:そうですね!
任海悠生:忘れがちだからね。
GM:シナリオ10点、Eロイス4点、いつもの5点
任海悠生:19+5(+5) ですかね 星見さんと任海が24、化野君、アーシアさんが29点
GM:19が基礎で、任海さん星見さん24、化野くん
GM:うおおありがとうございます
アーシア・エルシャドール:たっぷり!いただきます!
任海悠生:GMがこの合計÷3+1で、48+58で106÷3+1
化野匡四郞:アーシアさんといっしょに頂きます
GM:36!
星見 塔馬:イエイイエイ
任海悠生:わたしもいただきます おつかれさまでした~

エンディング1:そして事件の終わり

GM:こうして、一連の事件は幕を閉じた。
GM:指輪が破壊され、”ヘルマフロディトス”が無力化されたことで異形の病は効力を失い、
GM:人々の治療も可能になった。
GM:間もなく、日常が戻ってくるだろう。
GM:UGN支部。
GM:”パック”の領域で変じていた支部も元通りになり。
化野匡四郞:「アイツがオルクスで良かったな」 元通りになった部屋の壁を見る。
化野匡四郞:「流石に、あの状態での支部を使わせるのは申し訳なさすぎる」
任海悠生:「まあ、入られちゃった分、色々な所手直ししないといけないみたいですけど…」そこの手伝いもしていた。
アーシア・エルシャドール:「ええと、報告書類の方はこれで最後でしょうか?」ファイルの整理を終えて問いかける。
星見 塔馬:「俺らが書く分はそのくらいじゃねえかな」
化野匡四郞:「結果的に早期解決で済んで良かった……というべきか」
化野匡四郞:「だいぶ醜態を晒したが……」台車に乗ってゆらゆらしている。
任海悠生:(本当にずっと台車とかに乗ってたなあ……)
化野匡四郞:「”ヘルマフロディトス”のあの状態は……」
化野匡四郞:「どういうものだと思います? 星見さん」
アーシア・エルシャドール:「……」
化野匡四郞:指輪が破壊され、ジャームではなかったヘルマフロディトスは捕縛された。
化野匡四郞:だが、その記憶は完全に失われており……姿も、こちらに見せていた男女の、どちらともつかない少年のカタチで固定されていた。
星見 塔馬:「そうだなァ」
星見 塔馬:「あの指輪がそもそも何だったかって所だな」
星見 塔馬:「アレを作った人間だか何だかが居たのか」
星見 塔馬:「それとも何かが指輪の形になったのか」
星見 塔馬:「どっちにしたって、そこには何らかの意図があるんだが」
星見 塔馬:「それと”ヘルマフロディトス”の望みは一致してなかったんだろうな」
星見 塔馬:「全然合わないってワケじゃないだろうけど」
星見 塔馬:「完全には一致してなかった」
化野匡四郞:「かれの望みは……」横目でアーシアさんを見る。
アーシア・エルシャドール:目を瞑り、首を振る。
任海悠生:「違う存在の目的が完璧に一致するなんて、まずないですからね」
星見 塔馬:「そうだな。”まず”ない」
化野匡四郞:「相手がジャーム化した遺産なら、尚更でしょうね」
アーシア・エルシャドール:「それに……たぶん、もう叶わないものだったんです」少し悲しそうに微笑みを浮かべながら。
星見 塔馬:「でもな、あるんだよ。偶にね」
星見 塔馬:「もし、完全に一致してたら。この程度じゃ済まなかったよきっと」
任海悠生:「………」
任海悠生:「…そうですね。そうでなくてよかった、と言うべきかも」
化野匡四郞:「ぞっとしませんね」 変容の果て。肉体の檻からの解放。
アーシア・エルシャドール:「あるいは…彼もきっと、変わっている途中だったのかもしれません」
星見 塔馬:「いずれは取り込まれてたか、か」
アーシア・エルシャドール:「どうするべきか、どうしたいのか……はっきりしないままの願いなんて、それこそ叶えようがないでしょう?」
星見 塔馬:「うん、かも知れないけど」
星見 塔馬:「人が人へ抱く執着ってのは、そう簡単に変えられはしないんじゃねえかな」
星見 塔馬:「あの指輪は”ヘルマフロディトス”自身が壊したようなものかもな」
任海悠生:「ちょうどかれと指輪が衝突…というか、葛藤していたような状態でしたから。それがもしどういう形であれ、解消されていたなら…」
星見 塔馬:「呪いは何かしらの執着だからね」
化野匡四郞:「まだ戦ってたのかね。かれも」肩を竦める。エネルギーをチャージする系のゼリー飲料を飲みながら。
化野匡四郞:「ま、しばらくはパックとセットで保護するしかないか……」
任海悠生:「そうなるんでしょうね。実際、そうする時間が彼らには必要そうです」
星見 塔馬:「その方が”パック”ちゃんにも良いだろうな」
アーシア・エルシャドール:「…ですね」せめて、彼らの行く先が良いものであればいいとおもう。
化野匡四郞:「間が抜けてるだけで、あいつも弱いやつじゃないからなあ……」
化野匡四郞:「上手く教育部門に頑張って貰うしかないか」
星見 塔馬:「そうだなー、面白い子だし。友達が居れば良い感じになる、なればいいな」
任海悠生:「まあ、人の縁はどうなるかなんて分からないものですし…」少し苦笑気味に。

エンディング2:お互いに頼ったりして

GM:街を横切るように流れる川。
GM:その近くを君たちは歩いていた。
任海悠生:「一応の見回りとレネゲイド残滓の確認、という体ですけど。まあ最後にゆっくりしていきましょう」
任海悠生:水が流れる場所だからか、他よりも大分涼しい。
アーシア・エルシャドール:「はい。───ん、涼しいですね」珍しく風が吹いており、少し寒いくらいだ。
任海悠生:「あはは。まあ、最近暑い位ですから」
任海悠生:背中側で手を組んで、風に髪を流しながらゆっくりと歩いていく。
アーシア・エルシャドール:「この国ならではの湿度と気温ですよね……」
任海悠生:「最近は結構温度も普通に高くなりましたからねえ」
任海悠生:眼を細めて、町並みと川を見つめている。
アーシア・エルシャドール:「……環境変化ですね」寒がりだが、さすがに暑すぎるのは好ましくない。
任海悠生:「アーシアさん、結構しっかり着込んでますもんね。確かに大変だ」
アーシア・エルシャドール:「冷え症なので……あの、悠生さん」
任海悠生:「きっちり肌とかも手入れしないと後が大変になるみたいですし……おっと。はい、なんでしょう?」
アーシア・エルシャドール:「今回の事件、色々とありがとうございました」ぺこりとお辞儀をします。
任海悠生:「あはは。いいんですよ。わたしだって一緒にお仕事したわけですし」
アーシア・エルシャドール:「それでも、です」
任海悠生:苦笑して。
任海悠生:「真面目ですね。じゃあ、受け取らせて頂きます」
アーシア・エルシャドール:「はい、受け取ってください」
任海悠生:「どういたしまして、と。……ふふ、ちょっとくすぐったいですね、こういうの」
任海悠生:そう笑いながら、また一歩先を歩いていく。
アーシア・エルシャドール:「ふふふっ、ですね」
任海悠生:「…あ、そうだ。アーシアさん」
アーシア・エルシャドール:「はい?」
任海悠生:「大丈夫そうですか?」なにが、とは指定せずに。
アーシア・エルシャドール:「───はい、大丈夫です」穏やかな笑みと共に答えます。
任海悠生:「ならよかった」
任海悠生:そう言って、ふわりと風に揺れる花のように微笑んで。
任海悠生:「今後、色々あると思います。こんなこと言ってるわたしだって、全然分からないくらい」
アーシア・エルシャドール:「そうですね、どうなるか……そうだ、悠生さんはどうですか?近頃は」
任海悠生:「近頃…あ、そうですね。また美悠がちょっと遊びに来てくれて、前御門君と一緒に行った東京駅土産を渡せたんです」
任海悠生:「こういうの、タイミングが合わないとできないので嬉しかったですね」
アーシア・エルシャドール:嬉しそうに、話を聞きつつ。
任海悠生:「今回の事も、ちょっと話したりできるかもで。少し楽しみですねえ」
アーシア・エルシャドール:「(進展してるのか……いや、ここで聞くのも……)」
任海悠生:「?何か気になりました?」
アーシア・エルシャドール:「いえ……」デリカシーを働かせる……というか、今回大変お世話になったことは確かだがうら若い少女にこういった切り込みはどうなのだろうか?
任海悠生:「?」あまり分かってなさそうな表情。
アーシア・エルシャドール:「(下世話……?)」
任海悠生:「あ、気になる事とかあるなら言っていいですからね。変に遠慮して我慢するより、こういうとこでも言っていくのを習慣づけていきましょう」
アーシア・エルシャドール:「あ、はい」困ったように笑います。
任海悠生:「……」へにゃっと笑って。
任海悠生:「まあ、難しいですよね。言うのは簡単だけど」
任海悠生:「わたしだって、こうやってのびのびした気持ちで、っていうのやれるようになったのは、結構最近ですし…」
アーシア・エルシャドール:「そう考えると、お互い環境に恵まれたってことですかね」
任海悠生:「です。そうなんですよ」
任海悠生:「昔の事は、大変だし、嫌な事とか後ろめたいこと、沢山ですけど…」
任海悠生:「それでも、それで恵まれてもらってる今を、ないがしろにしていいわけじゃ、ないから」
アーシア・エルシャドール:「……そうですね」「今回の事件で、改めてそうおもいました……今の生活で得た縁の大切さも、思い出も」
任海悠生:「……対処法とか細かいとこは多分大分違いますけど。そういう意味で、結構似てるところ多いと思うので、なんか相談とか聞きたい事あったら、いつでもいいですからね」
任海悠生:「ケーキとか作るのに、結構凝ってるので。もし直接会うなら、御馳走しますから!」
アーシア・エルシャドール:「あはは……本当ですか、気になります」
任海悠生:「姉にも美味しいと言われた保証付きです」笑って。
アーシア・エルシャドール:「そして、頼らせてもらいます」これではどちらが年上だかわからないな、などぼんやり考えつつ答えます。
任海悠生:「ええ、もし此方から頼りたい時があったら頼ったりしちゃいますね」
任海悠生:「……あ。あそこの喫茶が、今いらっしゃるところでしたっけ」
アーシア・エルシャドール:「それは勿論、頼ってください……お力添えできるよう頑張ります」キリッとした声色。
アーシア・エルシャドール:「あ……そうみたいです」
任海悠生:「ええ、その時はお願いします。………気になります?」ちょっと悪戯っぽい表情で。
アーシア・エルシャドール:「うーん、気にならないと言ったら嘘になりますが……」
任海悠生:「行きたいなら行ってきちゃっていいと思いますよ。残りはわたしひとりでもどうにかなりますし」
アーシア・エルシャドール:「うーん、でも。……いえ、そうですね」
任海悠生:「…そういうわがまま言うのも、慣れていっていいと思うので。……化野さんは結構大変かもですが…」
アーシア・エルシャドール:「困らせてしまうかもしれませんが……困らせちゃおうかな」
任海悠生:「良いんじゃないですか。そんな大したことをしにいくわけでもないみたいでしたし、それに」
任海悠生:「大したことなら、きっと力になってあげられます」笑って。
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、でしたら。悠生さん…さっそくですが、頼らせてもらいますね」お任せしますといい、喫茶店へと足を運びます。
任海悠生:「はい、いってらっしゃい。……もしうまく行ったら、教えてくださいねーっ」手を振って見送る。
アーシア・エルシャドール:「はい、いってきます」手を振り、笑顔で別れます。向かう脚はとても軽い。

エンディング3:もうちょい一歩

GM:カフェ『スノウフレーク』。
GM:そこは、”セーマ”……”ヘルマフロディトス”がアーシアや化野と会うのに使っていたカフェだ。
化野匡四郞:「はあ…………」苦々しい表情で看板を見上げる。
化野匡四郞:万が一、何かの拠点として扱われている可能性もあった。
化野匡四郞:そのため確認に来たのだが。苦い記憶がある場所には変わりない。
GM:調べた結果、そういった痕跡は残っておらず。
GM:……単純に、かれが気に入っていただけ、という可能性が高まっただけだった。
星見 塔馬:「呼びだされてんだもんなァ」
化野匡四郞:「ぐあー」影響を受けていたときの言動を思い返して頭を抱えている。
星見 塔馬:「へっへ、そりゃなー」
化野匡四郞:「ジャーム由来のあの手の影響力」
化野匡四郞:「何とか、避ける手段ありませんかね……」
化野匡四郞:※ Eロイスのこと
星見 塔馬:「んー、ないなあ」
星見 塔馬:「どうしようもないな、ハハ」
化野匡四郞:「ハハて」
星見 塔馬:「ま、今回は封印処理とかそう言うのにならなくて良かったよ」
星見 塔馬:「そう言う意味で匡四郞には感謝してるぜ?」
化野匡四郞:「封印、凍結処理ですか。あれも後味はよくないからな……」
化野匡四郞:「感謝って?」
星見 塔馬:「そうしなくて済んだのは匡四郞がちゃんとしてたからだろ?」
化野匡四郞:「まあ……とはいえ、今回は敵の原因がそもそも僕寄りにありましたからね」
化野匡四郞:「いつもの任務ほど、優秀さをアピールすることは出来ないかなって感じです」
星見 塔馬:「自分が優秀だと思ってて実際に優秀なんだよなァ」
星見 塔馬:「まあ、そういうんじゃなくて。彼女との向き合い方だよ」
星見 塔馬:「格好良かったってマジで」
化野匡四郞:「彼女」
化野匡四郞:「いや代名詞。代名詞ですね。……」
星見 塔馬:「はァ?」
星見 塔馬:「お、お前…マジで?」
化野匡四郞:「いや……えっ」
化野匡四郞:「なんで伝わってるんですか」
星見 塔馬:「いや、伝わると言うかさァ」
星見 塔馬:「あの雰囲気からアレで、そこからこうなったらさァ」
星見 塔馬:「そうだと思うだろ?」
星見 塔馬:「距離感!」
化野匡四郞:「ぐ…………慧眼!」
化野匡四郞:「違うんですよ。別に任務中にそういうのにかまけていたわけではなく」
星見 塔馬:「かまけろとは言わないけどさァ」
星見 塔馬:「お前なー…高校生と高校生でならギリ許されるレベルだぞ、ソレは」
化野匡四郞:「アーシアさんも定時制なのでギリセーフですね」
星見 塔馬:「そこでそう言う事言うからダメー」
化野匡四郞:「思わぬダメ出し……!」
星見 塔馬:「年上に甘えてるよォ、匡四郞~」
化野匡四郞:「ぐう…………!」
化野匡四郞:「……とはいえ、任務にかこつけて、ってわけじゃないです。僕のできる限り、大事にしますよ」
星見 塔馬:「そりゃ当たり前だけど」
星見 塔馬:「出来る限りってのが気に喰わねえェ~」ニヤニヤ笑っている。
化野匡四郞:「我が世の春だし……」
星見 塔馬:「出来ねえくらいの事もやるんだよォ」
化野匡四郞:「星見さんがこういう話題で悪乗りする方なの、意外だなあ!」
化野匡四郞:「それ本当に缶コーヒーですよね!?」
星見 塔馬:「俺は基本的に他人が恋愛話で困るの大好きだからな」
化野匡四郞:「うわっ悪い大人じゃないですか」
星見 塔馬:「悪い大人じゃなきゃ黒シャツリーマン風の格好しねえんだよォ」
星見 塔馬:「いやー、匡四郞が未成年なのが勿体ねえ~」
星見 塔馬:「酒飲みながら喋りたいわコレ」
化野匡四郞:「絶対ダル絡みしてくるタイプだ……」
星見 塔馬:「ハハハ、いや。悪い」
化野匡四郞:「アーシアさんは酒は飲めるのかな……」
化野匡四郞:二年後か、と呟く。
星見 塔馬:「クックック」
化野匡四郞:「次に会ったときは惚気話でうんざりさせてやりますよ」
星見 塔馬:「楽しみにしてるよ」
化野匡四郞:「星見さんだって浮ついた話ないんですか」
星見 塔馬:「俺かァ?」
化野匡四郞:「オーヴァード、決める人は結婚早いですしね。家系があるなら尚更」
星見 塔馬:「ある様に見える?」
星見 塔馬:「そもそも俺は本家じゃねーしな」
星見 塔馬:「家系なんかで縛られんのも嫌いだよ俺は」
化野匡四郞:「自分が籠に入るのは御免ってわけですか」
化野匡四郞:「らしいですけどね」
星見 塔馬:「籠だったり箱だったりか?」
星見 塔馬:「そう言う所から出れるなら出た方が良いのさ」
星見 塔馬:「例え外で生きられなくたって、出たいなら出た方が良いんだよ」
星見 塔馬:「お前らだって、UGNが嫌なら逃げてもいいんだぜ?」
化野匡四郞:「また、すごい発言ですね」
化野匡四郞:「役職持ちに言ったら苦い顔されますよ」
化野匡四郞:苦笑する。
星見 塔馬:「そう言う所では言わねーから大丈夫」
化野匡四郞:「まあ、僕は、恩義がありますからね」
化野匡四郞:「この体質を分かって保護して貰って、そこからエージェントにさせてもらうまで」
化野匡四郞:「世話になった分を返すまでは居ますよ」
星見 塔馬:「匡四郞は優秀だけど、そういう義理を優先しちゃうんだな」
星見 塔馬:「それは良い所だけどな」
化野匡四郞:「…………」
星見 塔馬:「ま、その判断を俺がとやかく言うのも違うな」
化野匡四郞:「いずれ変わる場合があるとしても、それは自分で選びます」
化野匡四郞:「変わらなきゃいけない。檻から出なきゃいけない、というのは。それもまた、囚われじゃないですか」
化野匡四郞:変容すること。変容し続けること以外の全てを蔑ろにする。
星見 塔馬:「それもそうだなァ」
星見 塔馬:「それは匡四郞が正しいよ」
星見 塔馬:「でも、一つだけ言うと。何があってもおかしくない世界に片足突っ込んでる事だけ忘れないでくれ」
化野匡四郞:「………心に刻みます」
化野匡四郞:普段は軽い、茶化すような言い方の彼の忠告が、本物であることは。
化野匡四郞:なんとなくわかった。
星見 塔馬:「ハハ、頑張れよって話だよォ」
星見 塔馬:「後処理一段落したら会うんだろ?ククク」
化野匡四郞:「悪い大人だ…………」 目尻を下げて。
星見 塔馬:「悪い大人だから楽しめる事は楽しんじゃうよ」
化野匡四郞:「ハイハイ」
化野匡四郞:自転車に跨る。
星見 塔馬:「出来る限りのもうちょい一歩。期待してるよ」
化野匡四郞:「期待以上のもの、お見せしますよ」
星見 塔馬:ニヤリと笑って手を振る。
化野匡四郞:手を振り返して、自転車を漕いで去ってゆく。

エンディング4:優しいことしかしない

化野匡四郞:一つの任務が終わったが、化野は比較的、任務密度が高いエージェントだ。
化野匡四郞:自転車を曲がり角で止め、連絡が来ていないかを確認する。
アーシア・エルシャドール:連絡は、ない。
化野匡四郞:任務は入っていない。しばらくは空いた時間だ。と、なると。
化野匡四郞:「……河原の方に行くって言ってたかな」
アーシア・エルシャドール:夕暮れどき、薄暗い道に足音。
化野匡四郞:「アーシアさんは」 そう呟いて、再び漕ぎ出そうとする。
アーシア・エルシャドール:ちゃんと気づかれるように、きちんと鳴らして、近付いていく。
化野匡四郞:顔を上げる。そして、
アーシア・エルシャドール:「化野さん」
化野匡四郞:「っ、と!」 今、会いに行こうとした相手の声。
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、どうも」小さく手を振りながら声を掛けます。
化野匡四郞:……一瞬、幻覚かと思った。
アーシア・エルシャドール:「お帰り、ですよね?」ゆっくりと、隣に。
化野匡四郞:「え、ええ、そうです。そちらの見回りも終わりました?」
アーシア・エルシャドール:「あー……実は悠生さんに少し任せて帰らせてもらいました」すこし罰の悪そうな表情。
化野匡四郞:「そうですか。……任海嬢、本当に色々やってくれますね」珍しい。
アーシア・エルシャドール:「本当、お世話になってばかりです」
化野匡四郞:「全く。……喫茶店のほうは異常ありませんでした。ただの好みだったんでしょう……って」
化野匡四郞:「立ち話もどうかな。どこか行きましょうか」
アーシア・エルシャドール:「そうでしたか……ひと安心ですね」
アーシア・エルシャドール:「んー、そうですね」
アーシア・エルシャドール:「エスコート、お願いしても?」いたずらっぽく尋ねます。
化野匡四郞:「ここの近くに海浜公園があるんです。こう……崖にせり出すタイプの店があって」
化野匡四郞:「そうですね。……アーシアさんが許してくれるなら、ですけど」
化野匡四郞:自転車の荷台を示す。「どうでしょう」
化野匡四郞:こちらも何とか笑みを作る。
アーシア・エルシャドール:「許すって……ふふ、そういう」「……良いですよ」
化野匡四郞:「! ……じゃあ、お願いします」
化野匡四郞:手を差し出す。
化野匡四郞:手汗掻いてないか。掻いてないよね。
アーシア・エルシャドール:手を取ります。
化野匡四郞:自転車の荷台に、横座りで座れるように、引き上げる。
化野匡四郞:「スカート、気を付けて」
アーシア・エルシャドール:「では、失礼します」座ります。
化野匡四郞:「安全運転で」 ぐ、と漕ぎ出す。
アーシア・エルシャドール:「はい、おねがいします」そのまま、青年の腰に手を回す。
化野匡四郞:「! 」 動揺を押し殺そうとつとめるが、腹筋にとても力が入る。
化野匡四郞:「   。……っ」 柔らかな風が二人を撫でる。景色が背後に過ぎ去っていく。
アーシア・エルシャドール:「わ、二人乗り……こういう感覚なんですね」
化野匡四郞:「急な対応があるので、任務中にはしませんが」
化野匡四郞:「揺れませんか。大丈夫?」
アーシア・エルシャドール:「ううん、大丈夫です」正直運転を人に任せるのは不安を感じていたが、不思議な安心感がある。
化野匡四郞:細心の注意を払い、凹凸の少ない地面を進んでいく。
化野匡四郞:万が一にも揺れて、これ以上触れられている面積が増えると危険だという意識が化野にもあった。
アーシア・エルシャドール:「あ、そうだ」何かを思いついたように声を出す。
化野匡四郞:「はい?」後ろを振り向けないので、声を張り上げる。
化野匡四郞:人通りの少ない道。街並みと川の合間にある細い歩道を下っていく。
アーシア・エルシャドール:「んー、これ……わざわざ聞いちゃうの意地悪かな」ニヤニヤ、と擬音がつきそうな、普段は浮かべることない笑み。
化野匡四郞:(殺気を感じる)
化野匡四郞:「な、なんですか……」
アーシア・エルシャドール:「私たちって、お付き合いしてるって……認識で合ってます?」唐突なキラーワード
化野匡四郞:「…………ッ」
アーシア・エルシャドール:「んー、思い返して見たんですが」
アーシア・エルシャドール:「よく考えたら……クリスマスの時も、今回も、ちゃんと言葉にしたことは無かったな、と」
化野匡四郞:「僕もっ、確かに、明言してなかったですね……!」
化野匡四郞:「その認識で、……その、間違いは、ないのかと」
アーシア・エルシャドール:「思わせ振りな台詞に対し、私も思わせ振りな態度だけでしたしね」
アーシア・エルシャドール:「…ふーん」
アーシア・エルシャドール:「まぁ、私は良いんですが……こうフワフワしたままだと」
アーシア・エルシャドール:「お試し期間みたいかなー……っと」
化野匡四郞:十字路に差し掛かる。軽トラックが前を横断する。自転車が止まる。
化野匡四郞:ガードレールに片足を乗せることで接地を回避。
化野匡四郞:恐る恐る、振り向いて。「……アーシアさんのことが、女性として好きです」
化野匡四郞:「末永く、異性のお付き合いをしたいと思っています」
アーシア・エルシャドール:「……いいの?」「いや、違いますね」
アーシア・エルシャドール:「喜んで。……すごく、嬉しい」
化野匡四郞:「…………っ」耳まで真っ赤だ。
化野匡四郞:「……良かった…………」
アーシア・エルシャドール:「自己分析したのですが……結構、依存とかしそうな女ですが?」
化野匡四郞:再び、ガードレールを蹴る。自転車が下り坂を進む。河口が広がっていく。
化野匡四郞:「できる限り……いえ」
化野匡四郞:「通常の僕では出来ない範囲まで、受け止めます」
アーシア・エルシャドール:「…よかった」
化野匡四郞:「アーシアさんこそ。良いんですか」
アーシア・エルシャドール:「え?」
化野匡四郞:「……普段、滅多には言いません。自分では絶対には言わないんですが」
化野匡四郞:「実は。僕、地面に足がつけられないんです」
化野匡四郞:「そういう呪いを抱えています。任務の役に立つので、解除する見込みも今のところありません」
アーシア・エルシャドール:「……そうですね」
アーシア・エルシャドール:「自転車、止められます?」
化野匡四郞:「……? はい」
化野匡四郞:き、と止まる。それでも、地面に足は直接つけない。
化野匡四郞:電柱に立てかけるように自転車が止まる
アーシア・エルシャドール:「っと」荷台からおり真正面まで歩き、顔を見つめます。
化野匡四郞:「……?」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ真っ赤、そんなに嬉しい?」
化野匡四郞:「!」
化野匡四郞:「そりゃ、まあ、っ……」目を逸らしかけて、見返す。
化野匡四郞:「アーシアさん、なんか、その……言動変わりましたね!」
アーシア・エルシャドール:「まぁ、地面に足がつかないのは……初めての時も言いましたが難儀ですよね」一歩一歩近づきます。
アーシア・エルシャドール:そうして、二人の距離が限りなく近付いたあと。
化野匡四郞:「自分一人なら、何とかなるんです。ただ……」
化野匡四郞:言いかけて。
アーシア・エルシャドール:「お返しです………どうぞ」腕を広げて、君に囁いた。
化野匡四郞:「どう、……て、いや」
アーシア・エルシャドール:「私も一応、オーヴァードですので」身体を預けられても問題ない、そう伝える。
化野匡四郞:星見さんの、つい先程の忠告が脳裏を過る。
化野匡四郞:(すみません)
化野匡四郞:(僕は弱い人間です)
化野匡四郞:そのまま、サドルを片手で乗り越えて。
化野匡四郞:慎重に、自転車から乗り移るように、身体をアーシアさんに預ける。
化野匡四郞:細身とは言え、車上生活(文字通り)で鍛えられている。決して軽くはない。
アーシア・エルシャドール:「あははっ、やっぱり身長の分無理が出ますね」
化野匡四郞:「……流石に無理でしょう! 不格好すぎる」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、ほんと……ごめんね」
アーシア・エルシャドール:「かなりおかしな格好になってるかも、私達」
化野匡四郞:アーシアさんがふらついた瞬間、すぐに手を離して、自転車の上に戻るつもりだった。
化野匡四郞:(やわらかい)
化野匡四郞:(あたたかい)(いいにおいがする……ああくそ高校生か僕は!!!)
アーシア・エルシャドール:「あ、そもそもこの状態が不運ですかね?」
化野匡四郞:「も、もう十分です」 意志力を総動員して。
アーシア・エルシャドール:なんだか変に楽しそうに笑っている。
化野匡四郞:「分かってて言ってるでしょう……!?」
アーシア・エルシャドール:「そう?……うん、私も限界かもしれません」
アーシア・エルシャドール:自転車に戻します。
アーシア・エルシャドール:いそいそ
化野匡四郞:「だいぶ僕も限界です……」
化野匡四郞:海岸が近づく。舗装された道路がなくなり、砂利道になる。
アーシア・エルシャドール:「まぁ、先程の行動にあまり意味はありません」
化野匡四郞:「無意味にあのようなことを……?」
化野匡四郞:「僕の心臓を破壊しようとしたわけではなく……?」
アーシア・エルシャドール:「それは……少しあったかも、すみません」
化野匡四郞:「大好きです」
化野匡四郞:「あ、違う。大問題です」
アーシア・エルシャドール:「わ、さすがに無理が...」
アーシア・エルシャドール:「まぁ、あまり重く考えないでください」
アーシア・エルシャドール:「重さで言ったら私なんて、これから貴方に説明するとなると……フィクションを重ねに重ねたいほど過去が暗いですし」
化野匡四郞:自転車が海岸を通り抜け、やがて、波止場のような、橋のような、海辺にせり出した建造物が見える。
化野匡四郞:「……そう、なんでしょうね」
化野匡四郞:「あちらです」 休憩用のベンチや自動販売機も見える。
アーシア・エルシャドール:「大人ですから……悪い意味でですけど」
化野匡四郞:「きっと」
化野匡四郞:「セーマは……セーマが貴女を、きちんと救っていたら」
化野匡四郞:「それが…………」 ああ。らしくない。本当に。
化野匡四郞:「それが、一番良かったですか」
アーシア・エルシャドール:「…ううん」
化野匡四郞:「アーシアさんは」
化野匡四郞:「……、」言葉にならない。つまるところ、それがずっと不安だった。
アーシア・エルシャドール:「なぁに?」言ってみて、そう見つめる。
化野匡四郞:「僕が、貴女に優しくするから」
化野匡四郞:「それに応えてくれている……というわけじゃないですか?」
アーシア・エルシャドール:「...そうかもしれませんね」風に揺れる髪を押さえながら。
化野匡四郞:「……、……」
化野匡四郞:心中に重いモノが走る。
アーシア・エルシャドール:「不安ですか?」
化野匡四郞:「はい。……情けないと思いますか」
化野匡四郞:「ちなみに、僕は思います」
化野匡四郞:駐輪場に、自転車が滑り込む。
化野匡四郞:化野が自由に動ける場所は大別して三つある。乗り物の中。高層建造物。そして海上建造物。
化野匡四郞:古びた、海辺の展望台。夕日が水平線に沈みかけている。
アーシア・エルシャドール:「そうですね……」
アーシア・エルシャドール:不安な顔、辛そうな顔を瞳に映す。かわいいな、ほの暗い感情が浮き出した。
化野匡四郞:「……どうぞ」
化野匡四郞:やや沈んだ声色。先に降りて、展望デッキへ。
アーシア・エルシャドール:「(やっぱり、穢い、狡いな……私)」
アーシア・エルシャドール:「うん」並んで歩く。
化野匡四郞:「これは、僕の客観的な感想ですけど」
化野匡四郞:「貴女を守りたいと思う人は、きっとこれからも沢山います」
アーシア・エルシャドール:「そうおもう?」
化野匡四郞:「思います。アーシアさん、美人だし、有能ですし」
アーシア・エルシャドール:「ふふっ、照れますね」
化野匡四郞:今回のセーマは、たまたまジャーム間際のFHだっただけで。
化野匡四郞:久々に躊躇なく踏みしめられる板作りのデッキに、安堵するように息をつく。
化野匡四郞:「アーシアさんの助けになりたい人は大勢居て。その中には、地面に足がつけられる人間も……いや大半でしょう」
化野匡四郞:「大半っていうかほぼ全員だろうな……」
アーシア・エルシャドール:「まあ、でしょうね」
化野匡四郞:「――けど」
化野匡四郞:ぐ、と先行して振り返り。アーシアさんの手を握る。
化野匡四郞:「僕は、そういうの、絶対に渡すつもり、ないです」
アーシア・エルシャドール:「そっか」にっこりと笑って
アーシア・エルシャドール:首に腕を回し、体を預けます。
アーシア・エルシャドール:「やっぱり────真面目ですね、そういうところエージェントらしいですけど」
化野匡四郞:「…………っ!」
化野匡四郞:正面から。半ば必死だった屋上の時とは違う。
化野匡四郞:付き合っている相手との抱擁。
アーシア・エルシャドール:そして耳元で
アーシア・エルシャドール:「匡四郎」
化野匡四郞:「     」
アーシア・エルシャドール:「匡四郎さん、匡四郎くん……これは小鳥遊さんみたいですかね」「うーん」
化野匡四郞:「ぃ。は……」
アーシア・エルシャドール:「やっぱり慣れないな、しばらくはやはり化野さんで……うん、しっくりします」
化野匡四郞:「……あ、はい……」
化野匡四郞:危なかったが。ちょっと惜しそうな声を返す。
アーシア・エルシャドール:「あのとき、屋上でも言ったでしょう?」
アーシア・エルシャドール:「これから先、傷つけるって」
アーシア・エルシャドール:「だから……良いんですよ、傷つけても」
化野匡四郞:「……っ」
アーシア・エルシャドール:「優しいだけ不安なら、消えないくらい傷をつけても」
化野匡四郞:「…………悪魔の囁きですか」
化野匡四郞:至近距離で向き合う。
化野匡四郞:不器用な、泣きそうに見える、自分を抑え込むような笑みを零す。す、とアーシアさんの頬に手を当てる。
アーシア・エルシャドール:「うん、そうだよ」ファムファタアルじみた言葉、貴方へ送る初めての傷。
化野匡四郞:左手で、アーシアさんの後頭部の髪を掻きあげる。
アーシア・エルシャドール:この出会いを不運だと思って、この出会いを幸福だと感じて。
アーシア・エルシャドール:「わっ」くすぐったいような感覚。
化野匡四郞:「っ?」
化野匡四郞:柔らかい髪。夕日を受けて反射する。
化野匡四郞:「……ひどいこと、されてきたんでしょう」
アーシア・エルシャドール:「…うん」
化野匡四郞:「慣れて、諦めてしまったんでしょう」
アーシア・エルシャドール:「うん」
化野匡四郞:す、と顔を近づける。
化野匡四郞:両腕でアーシアさんの身体を支えて、震えるほど静かな、口づけをする。
アーシア・エルシャドール:ゆっくりと受け入れる。
化野匡四郞:……とても、傷をつけるようなものではない。
化野匡四郞:暖かな綿でも触れたかのような。ささやかな感触と時間を経て、唇を離す。
化野匡四郞:至近距離。どこか据わった瞳で、アーシアさんを見つめる。
化野匡四郞:「……優しいことしか、しませんから」
アーシア・エルシャドール:「そっか」エメラルドの瞳に淡い光が反射する。揺れて、揺れて、光が零れる。
化野匡四郞:「貴女が、慣れてなくて、諦められてないことを」
化野匡四郞:「たくさん、たくさん。これでもかって、嫌になるくらい」
化野匡四郞:「ずっと、続けます」
アーシア・エルシャドール:「じゃあ」
化野匡四郞:「貴女を傷つけるって、そういうことでしょう。……」
アーシア・エルシャドール:「そう、そうかな……」
アーシア・エルシャドール:「ねぇ?」
アーシア・エルシャドール:「……離さないでね」
化野匡四郞:「もちろん。優しくはしますけど」
化野匡四郞:「逃がしもしません」
化野匡四郞:きゅう、と抱きしめる。
化野匡四郞:……とはいうものの。いつまで。持つんだろうか。僕の。理性)
化野匡四郞:暖かな夕日の輝きすら、目に入らない。
化野匡四郞:それよりずっと、美しくて、温かくて、寂しいものが腕の中にある。
化野匡四郞:この迷い子を、絶対に離さない。
化野匡四郞:この先、何があっても、それだけは絶対に変わらないだろうと、そう思った。
アーシア・エルシャドール:変わっていく、変わってしまう。意識しながらでも、意図せずとも。
アーシア・エルシャドール:そうすることは簡単ではないのに、この世界にはありふれていて
アーシア・エルシャドール:もし、この先……このあたたかい気持ちが。あるいは、彼からの想いが変わってしまうとしたら……
アーシア・エルシャドール:いやだな───これまでの何よりも重く、深くそう思った。
アーシア・エルシャドール:だから、祈る。
アーシア・エルシャドール:たとえこの先どれ程の不幸がやって来たとしても───この気持ちだけは無くならないで
アーシア・エルシャドール:ただ、そう願った。

『自己変容の檻の外へ
            END

GM:これにて全行程終了です、お疲れ様でした!
化野匡四郞:ありがとうございました! 大変楽しませて頂きました……
星見 塔馬:ありがとうございましたー
任海悠生:お疲れさまでした~!楽しかったです~ 二人もうまく行ったようで、それに少しでも役立っていたなら幸いです
アーシア・エルシャドール:ありがとうございました、言葉もないほど良かったです……
化野匡四郞:お二人にはお付き合いいただきまして……
化野匡四郞:いや付き合ったのは我々なんですけど……
化野匡四郞:(笑)
任海悠生:wwwww
GM:wwww
化野匡四郞:(笑)じゃねーんだよ
任海悠生:草生え散らかしちゃうよ
アーシア・エルシャドール:(笑)じゃないいよ!!
アーシア・エルシャドール:なにわらってるの!!
星見 塔馬:バカw