GM:では、開始していきましょう。
GM:まずはPC順に自己紹介から!
【PC1:斎藤龍矢】
斎藤龍矢:はーい。斎藤龍矢です。20歳大学生神城エージェント! イケメンです。
GM:最高だろ
斎藤龍矢:意志も強ければ気も強く我も強い男子です。自分への自信をまったく隠さないタイプ。
斎藤龍矢:とはいえ処世の姿勢として人当たりは良いです。主な取引相手は曲者揃いのUGNだしね……
斎藤龍矢:神城グループ内では実のところ改革派と呼ばれる派閥に属しているのですが、UGNと関係するに当たってはあんまり良いことではないので、あまり表にはしていません。秘密だよ。
GM:secret...
斎藤龍矢:武器を主とした器物の構造・材質を把握することに長けたモルフェウス能力なので、UGNに対しても神城が関与している武器のメンテとか情報集めとか、そういう方向性で関わってる感じですね。
斎藤龍矢:性能についてもそれを反映し、様々な手段でレベル強化された《水晶の剣》が目玉。最終的には武器を用いた攻撃固定値+22を約束できます。
斎藤龍矢:あとは本人も、爆発力こそ欠けますがそこそこ安定した攻撃性能を持っています。たとえ他に武器を使うメンバーがいなくても、《水晶の剣》が完全に腐ることはない……!
斎藤龍矢:あとは神城エージェントの特権として情報偽装のエンブレムを握っていますが、まあこれはフレーバーみたいなもんなので……そういう方向にもコネを広げてるってことだ。
斎藤龍矢:こんな所かな。よろしくお願いします!
GM:すごい武器を強くするイケメンだ!よろしくお願いします!
GM:斎藤さんのハンドアウトはこちら。
GM:普段の訪問シーンをやったあとに謎の男出現シーンをやるプランです。
斎藤龍矢:OKです。彼氏かな……?
GM:なのかなあ。
GM:それとなく気にしてあげよう。
斎藤龍矢:気にしよう。もしかしたら距離をおいた方が良いかもしれないしな……
GM:気遣い…
GM:では、ネクスト!
【PC2:薬師院小夜子】
薬師院 小夜子:はいさ
薬師院 小夜子:第八支部所属、薬師院 小夜子。25歳、半ば事務のお姉さんと化しているエージェントです。
薬師院 小夜子:戦闘員ではあるけれど、ノイマン能力を使って色々の秘匿処理だったり人材の運用だったりの方が仕事が多い感じの。
薬師院 小夜子:ややべらんめぇな口調の臆病者。同性好きで夜遊びが激しかったものの、最近は一本に絞る事に腹を括りました。。
薬師院 小夜子:任務に対する姿勢は真面目ながら、常にジャームだの敵対オーヴァードだのにびびり続けています。年上のひとたすけて。
薬師院 小夜子:能力としては、情報や調達で貢献する為の無形コンセ屋。あと、サブアタッカーとしてちょっとの火力と、
薬師院 小夜子:ウロボロスの特権として時の棺を持ってきました。燃費が死ぬほど悪いです。
薬師院 小夜子:紅一点にしてはスレた花ですがよろしくお願い致します。
GM:棺!
GM:派手目だけど常識人な感じ!
GM:UGN正規職員として頑張って欲しい…ハンドアウトはこちら!
GM:なんか行方不明事件が起きてるそうです。
薬師院 小夜子:ホラーやないですか
GM:まだ現場を押さえるには至っていない…!
薬師院 小夜子:金髪で遊んでる女はホラーと相性が悪いんですよ
GM:ちなみに以前起きた行方不明事件は「すっげーでかくてビカビカ光る!」を参考にしています。
薬師院 小夜子:ほうほう
GM:多分そこまでホラーではないはずなので大丈夫大丈夫
薬師院 小夜子:タブを並列で開いておこう……
GM:事件解決に向けて頑張ってね!
GM:よろしくお願いします!
薬師院 小夜子:よろしくお願い致します
GM:次!
【PC3:崇道 甚九郎】
崇道甚九郎:うす
崇道甚九郎:UGNエージェント(所属未定)の崇道甚九郎です
崇道甚九郎:UGNの記憶処理でトラウマに封をされたおっさんで
崇道甚九郎:今は薬物の後遺症で少々忘れっぽくなりながらも悠々自適に暮らしています
GM:記憶処理…
崇道甚九郎:性能的には範囲化インスタントボムの人、それ以外何も出来ません
崇道甚九郎:水晶の剣も受けられない…残念!
GM:方向性の異なるモルフェウス!
崇道甚九郎:一応この中では最年長になるのか…?
GM:ロゥさんが32で一個上ですね
崇道甚九郎:一個違い!
崇道甚九郎:年長ムーブは恐らく出来ないので、その辺はお任せするぜ…
崇道甚九郎:以上!よろしくおねがいします!
GM:よろしくお願いします!ハンドアウトはこちら!
GM:旧日本軍!
崇道甚九郎:襲撃…!
GM:なんかFHエージェントを倒して欲しいそうです
崇道甚九郎:殺すのなら得意…
GM:やってやろうぜ!
崇道甚九郎:やったるわい!
GM:どうぞよしなに!では、最後!
【PC4:ロゥ・ジーウェン】
ロゥ:押忍!
ロゥ:UGNイリーガルで傭兵の婁志文です。
ロゥ:コンセプトはカンフー映画の悪役で、婚約者と師匠をその手で仕留めた後、弟弟子かなにかに追われている感じです。
ロゥ:闘争衝動の持ち主らしく、常に強い相手と戦いたがっています。ほとんどサイヤ人です。
GM:戦闘民族だ
ロゥ:性能は、強くした素手で敵を殴る!ほぼそれだけ!
ロゥ:異世界の因子で状況に応じた技をコピーして戦うタイプでもあります。
ロゥ:行動原理がわかりやすいキャラクターでいこうと思っています。よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!そんなロゥさんのハンドアウトはこちらだ!
GM:これは、崇道さんのOPにつながる!ってところで切れる感じですね
ロゥ:ひええ、大変なことだ…!人命救助しなきゃ…!
ロゥ:わくわくしてきたぞ!
GM:助けよう!
GM:では、トレーラーを貼って開始していきます。
GM:それでは、皆様よろしくお願いします!
崇道甚九郎:よろしくお願いします!
斎藤龍矢:よろしくお願いします!
ロゥ:よろしくお願いします!
薬師院 小夜子:よろしくお願い致します
GM:それは、崩落戦の頃。
GM:『楽園』を称するセルを放逐された男がいた。
GM:ならばと気まぐれで戦いに参加していた彼は───落ちた。その、間隙に。
GM:そのとき、『そこ』は不安定になっていた。つまり、何が起きたかといえば時空に穴が空いたのだ。
男:「………ってえ〜〜〜〜〜」
男:したたかに腰を打ち据え、さする。20前後の若い男だ。
GM:そこは、”地下”だった。このN市に広がるとされている空間。
男:「ったく、カッコつかねーな〜…これ、どうやって戻れば……」
GM:暗闇の中に。
GM:ポツンと、ドアが立っている。
GM:古びていて、傷ついたドアだ。
男:「……あ?んん?……なんて?」
GM:ドアの向こうからかどこからか。男は声を聞いた。
GM:それが、何を語ったかは定かではないが。
男:「んー……神サマ。神サマねえ」
男:「俺はさア、無神論者なんだよなア」
GM:それは、啓示のごときものだったのだろう。
男:しばらく、おかしそうに笑って。
男:「でも…”楽園”ってのは悪くない。……力を貸してくれるんだよな?」
男:「そんなら遠慮せずにイタダキマス。このドア、きれぇな傷してるしな」
男:そう言って、ドアに触れる。
GM:そのドアは、いくつもの欠片に分かれたかと思うと腕輪になって男に宿った。
男:「あー……」何かに気づいたように、頭をかく。
男:「さて、これで」
男:「どんぐらい遊べっかなぁ」
GM:斎藤くんのOPです。登場侵蝕をどうぞ。
斎藤龍矢:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 6[6]+37 → 43
GM:では、まずは普段のお見舞いシーンになります。
GM:第一地区・病院
GM:ここは君の友人、百鳥成実の入院している病院だ。
GM:彼女は恭英大学で出会った友人の一人だが、病弱であるため普段はここで過ごしている。
GM:そして、君の訪問を楽しみにしている。
百鳥成実:ベッドに体を起こして、本を読んでいる。
斎藤龍矢:軽く、病室の扉を3度ノックする音
百鳥成実:「どうぞ!」顔を上げる。表情が明るくなる。
斎藤龍矢:「よ」 軽く手を挙げて入ってくる。いつもと同じ、スーツ姿だ
斎藤龍矢:「今日は比較的調子が良さそうだな」
百鳥成実:「こんにちは」手をゆっくりと上げて応じる。
百鳥成実:「うん。本も5ページも読めたんだ」読書スピードがとても遅い。
斎藤龍矢:「成実の5ページっていうと……5時間くらいか」
斎藤龍矢:からかうように言いつつ、ベッドの脇の椅子を引いて腰を下ろす
百鳥成実:「ふふ……今日は調子が良かったから、4時間半で読めたんだよ」
百鳥成実:「龍矢の方はどう?何か面白いことあった?」
斎藤龍矢:「……相変わらず味わうタイプだな。本も幸せだろ」 苦笑し
斎藤龍矢:「そうだな、別に特段面白いかはわからないが……ああ、これお土産」
斎藤龍矢:小さな、凝った装飾の紙箱を置く
百鳥成実:「わあ、ありがとう!」手を合わせる仕草
百鳥成実:「綺麗」
斎藤龍矢:「チョコクッキーだ。そういう時期だしな」
百鳥成実:「……ああ!そっか……!」
百鳥成実:「普通逆なのになあ。でも、嬉しいなあ」
斎藤龍矢:「最近見つけたお店のでね。手作りだから、時間をかけても良いけどあんまり取っておくなよ」
斎藤龍矢:「まあいいだろ。別に男が女がとかじゃなくてさ」
百鳥成実:「はーい」嬉しそうに箱を両手で抱える。
百鳥成実:「……うん。そうだね。海外では友達同士とか、カード送り合うんだもの」
斎藤龍矢:「誰かに何かを贈る、っていうのは一番簡単な喜びなんだよ。バレンタインもそうだし、誕生日、クリスマス、ハロウィン。どれも単なる名目で、割とどうでもいいのさ」
百鳥成実:「なるほどなあ……」
斎藤龍矢:「大事なのは自分が贈って、相手が受け取って、そうやって喜ばれることって訳だ。経済だよ」
百鳥成実:「……なんか、自分も世界に関われてるみたいで、ちょっと嬉しいな、そういうの」
斎藤龍矢:「贈り物のやりとりがか?」
百鳥成実:「うん。贈り物のやりとり」
百鳥成実:「流石、ビジネスマンは言うことが違うなあ……」感嘆している。
斎藤龍矢:スマートフォンを手にしつつ 「どっちかというと『学生』だからこそだよ……本は何を?」
百鳥成実:「そっか、大学でやるものね、そういうの……ええとね、『2001年宇宙の旅』」
斎藤龍矢:その表題に、眉を僅かに揺らす
斎藤龍矢:「SFか。それならそんなに時間をかけて読むのも……」
斎藤龍矢:「……いや、さすがに分からないが。それにしてもなかなか古典じゃないか」
百鳥成実:「うん。SFね、結構好きかもって気づいて、じゃあ古典を行ってやろう!って」
百鳥成実:「いわゆる名作はやっぱり押さえておきたいんだ」
斎藤龍矢:「良い読み方じゃないか。……速度じゃなくて、チョイスがな」
百鳥成実:「そう?……ふふ、龍矢くんに褒められると嬉しいな」
百鳥成実:「もしお勧めがあったら教えてね。リストに入れるから」
斎藤龍矢:「ああ……と言っても、SFはあまりな。最近は小説、フィクションそのものも、なかなか」
斎藤龍矢:「……」 彼女の手にしている本の著者をちらりと見て、一つだけ。穴が空くほど読み返した本の存在を思い出しもするが
斎藤龍矢:「……俺から勧めるってのはな。でも折角だし、何か面白いのがないか知り合いに聞いてみよう」
百鳥成実:「わあ、ありがとう!そうそう、SFだけじゃなくてファンタジーやホラーも好きだから」
百鳥成実:「それ含めて聞いてもらえると嬉しいかも」
斎藤龍矢:「フィクション全般だな。ま、あんまり多いとフックになりづらいんだが……そういうタイミングがあったらな」
百鳥成実:「はーい」にこにことしている。
斎藤龍矢:(もうちょっと読む速度があれば、代読でも頼めるんだろうが……ま、いいか)
斎藤龍矢:(ここに来る時は損得抜き。綺麗な空気と快適な温度、成実の声があれば十分だ)
百鳥成実:ピピ、とタイマーが鳴る。
百鳥成実:「……あ。そろそろ先生が来る時間みたい」
斎藤龍矢:「お……っと。そうだったか。なら俺は行くよ」
百鳥成実:「うん。今日もありがとうね」
百鳥成実:「チョコクッキー、おいしくいただきます」
百鳥成実:そう言って手を振る。
斎藤龍矢:「良いんだ。気を休めるために来てるんだから。この後の一仕事の前に休めて助かってるよ」
斎藤龍矢:「代金もクッキーで済むし、そいつも美味しく食べてもらえるんだからベターな取り引きだ」 軽く笑い
百鳥成実:「……ふふ。嬉しいな」
斎藤龍矢:「じゃ、またな。今度は10ページにかかった時間を教えてくれよ」
斎藤龍矢:ひらひらと手を振り、病室を後にする
GM:数日後。同病院。
GM:いつものように君が百鳥成実の病室に向かうと、会話する声が聞こえる。
斎藤龍矢:病室の手前で足を止める
男:「……でさー……なわけよ」
百鳥成実:「え………当ですか?……」
斎藤龍矢:(男の声……)
斎藤龍矢:(……肉親? いや、しかし今まででこんなことは初めてだな)
男:「マジ……したら………も喜……」
GM:親しげに語りかける声。
GM:返る成実の声も、戸惑いなどは感じられない。
斎藤龍矢:(成実から今までそういう話を聞いたこともないし……新しく知り合いができたのか)
百鳥成実:笑い声。
斎藤龍矢:スマートフォンを手元で弄びながら少し待つ。あまり長くなるなら遠慮せず入るつもりだ
男:「じゃ………から……考え……て」
GM:足音。そして、扉が開く。
斎藤龍矢:「おっと」
男:出てきたのは軽薄そうな男だ。
男:「あ、ごめんごめん。おにーさん、大丈夫だった?」
斎藤龍矢:「いえ、どうも。お気遣いなく」 外向けの笑みで会釈
斎藤龍矢:で、特に何事もなければ入れ替わりで病室に入ろうとする
男:「もしかして待たせちったかな……ごめんね〜。じゃ、ごゆっくり」
男:そんなことを言って男は去っていく。
百鳥成実:病室に入ると、成実はぼんやりと中空を見つめている。
斎藤龍矢:病室に入る前に彼の背姿を一瞥して
斎藤龍矢:入っていく 「……成実?」
百鳥成実:「………あ、龍矢くん」
百鳥成実:「おはよー…」ちょっとずれた挨拶をする。
斎藤龍矢:「おはよう。客なんて珍しいな。知り合い?」
百鳥成実:「うん………ええとね。文通相手」目を泳がせながら。
百鳥成実:君には、嘘だとわかるだろう。
斎藤龍矢:「……へえ。それはまた」 驚く。文通に、ではない。彼女が嘘をついたことに驚いている
斎藤龍矢:「古風だな。今どき文通なんて。……そういう風には見えなかったけど」
百鳥成実:「古風なのがマイブームなの……んんと……」
百鳥成実:「悩み相談とかね、そう言うのに乗ってもらってるの」
斎藤龍矢:「悩みの相談か。なおさら古風だな。……古典を読んでたのもそれでだったか?」 ベッド脇の椅子に座り
百鳥成実:「そう……そう。伝統の面白さみたいな……」
百鳥成実:「いや、悩み相談は面白いわけではないけど……」
斎藤龍矢:ふ、と力を抜くように笑って
斎藤龍矢:「なら面白い話をしよう。面白い古典の方は読み進められてるか?」 話題を変える
百鳥成実:「あ!読んでる、読んでますよ!」
百鳥成実:「数日かけて10ページ!たぶん15時間かかったよ」
斎藤龍矢:「そりゃあさぞ濃厚な時間だったんだろう。……実際どんな話になってるんだ?」
斎藤龍矢:「聞かせてくれよ。悩み相談よりかは面白いだろ」
斎藤龍矢:……無視をするでもない。さりとて掘り返す訳でもない。誰しも触れられたくないことはある。
斎藤龍矢:『友人』とは、何もかもを明らかにできる関係ではなく、何もかもを明らかにできないことを認められる関係だと、斎藤龍矢は定義づけている。
百鳥成実:「今はねえ、謎の事故が次々と起こってるところ」
斎藤龍矢:「謎の事故ね。まあ、謎だからこそ事故ってこともあるんだろうが……そういう意味じゃあないんだろうな」
百鳥成実:「確かにそうかもしれない……そうだね、不思議?なのかな」
斎藤龍矢:「それこそSF的な? 重力とか、機械がとか、AIがとか……」
百鳥成実:「そう、そのAI!なんか非常事態なのになんにもしてくれないし、くれる情報もおかしいの」
百鳥成実:「故障があるって言うから見に行っても故障じゃなくて、しかもそのせいで一人死んじゃうし」
斎藤龍矢:「そりゃ欠陥だな。開発会社にクレームを打ち込んでやらないと」
斎藤龍矢:「死亡事故か……胃が痛くなるな……」 苦しげな表情
百鳥成実:「本当だ。無事戻れたら欠陥ですよ〜って言わないとだね」
百鳥成実:「あっ龍矢くんの痛いところを刺激してしまっている予感」
百鳥成実:楽しげに話している。…少しいつもよりハイに見えるかもしれない。
斎藤龍矢:「そういう現場で、経験浅いアルバイトの作業者が掠り傷負ったってだけでも各方面大騒ぎになるってのに、人死になんて出た日にはな……」
斎藤龍矢:「で、事故が起きてまだ戻れていない、っていう所までか。先、気にならないか?」
百鳥成実:「関わる人にとってはそれはそうだね……しんどいね…」
百鳥成実:「うん、気になる!」
斎藤龍矢:「よし、じゃあ今日は読んでくれ。俺もちょっとやりたい作業があるからな」 バッグからタブレットを取り出し
百鳥成実:「はあい。作業タイム、だね」
百鳥成実:本を脇の棚から取り出し、開く。
斎藤龍矢:「そうだ。それにやっぱり定期的に確かめたくなる。どんな風に読めば、本一冊をそんなにゆっくり味わえるのかをな……」
斎藤龍矢:「俺が見落としてるだけで、やっぱり何かものすごく凝った読み方をしてるんじゃないか? 毛筆で写経してるとか……」
百鳥成実:「そ、そんなことしてないよ…!?」
百鳥成実:そう返しながら、視線を本に落とす。
百鳥成実:じーっと、本を眺めているように見える。
斎藤龍矢:タブレットで資料を見る。日本語と英語の併記資料だ。改稿ソフトで割り出した誤字やスペルミスの候補をちまちまと修正していく
斎藤龍矢:「……」 そして、1ページ進むたびにちらりと成実の横顔を見る
百鳥成実:視線は動いているように見えない。本ではなく、その向こうを眺めているような。とても真剣な顔。
斎藤龍矢:(……文章を読む……というよりは……)
斎藤龍矢:(作っている顔だ。文章から、世界を。まあ、いつものことではあるんだが……)
斎藤龍矢:(古典SFとなるとなおさら、『作る』余地が働いて、あんなに時間を……)
斎藤龍矢:(……喋ってると子どもっぽいんだが、真剣な表情は美人なんだよな……) 邪念!
百鳥成実:そんな君の視線にも気づかない。完全に入り込んでいる。
斎藤龍矢:「……」 背筋を伸ばし、書類作業を続ける
斎藤龍矢:やっていることが作業と読書でも、孤独ではなく、空間を共有する静かな時間は好きな方だ。
斎藤龍矢:実際、この部屋に関わる人間なんて、自分と成実くらいしか龍矢の認識にはない。だからこそ、安心もできーー
斎藤龍矢:(…………) 遊泳する思考がそこに及び、思い出すのはすれ違った男
斎藤龍矢:異物。いや、単に自分自身が知らないだけで、そうと指示するのはあまりにも狭量・無礼ではあるのだが。
斎藤龍矢:(……成実が隠そうとしたことだ。どんなに成実が危なっかしくたって、俺は成実の保護者じゃあない)
斎藤龍矢:(その線を超えるのはルール違反だ)
斎藤龍矢:自らの内のむず痒い好奇心を静かに叱咤し、しばらく止まっていた指を、再び動かし始める。
斎藤龍矢:静穏の時間が、再開する。
GM:彼女の目は、ただ遠い遠くを見つめていた。
GM:シナリオロイスの取得をお願いします。
斎藤龍矢:ロイス/百鳥成実/○友情/不安
GM:では、シーンカット!
GM:薬師院さんのオープニング。登場をどうぞ。
薬師院 小夜子:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 7[7]+39 → 46
GM:UGN第一支部・ブリーフィングルーム
GM:地下にある第一支部の中でもとくに頑丈な作りをした会議室。
GM:第一支部の他の部屋の例にもれず、ここも沢山の種類のお茶と茶器が備えてある。
GM:そんな部屋に君は通されていた。
GM:暫くすると、長髪を後ろで縛った痩せ気味の男が現れる。
GM:第一支部・支部長。虹咲奏だ。
薬師院 小夜子:椅子から立ち上がり、浅く一礼をして座り直す。
虹咲奏:「こんにちは。碌な出迎えもできずにすまない」
虹咲奏:「第八支部からの救援、感謝する」
薬師院 小夜子:「いえいえ。しかしまた、珍しいご命令ですね」
薬師院 小夜子:「私ら第八支部、確かに遊撃部隊みたいなもんではありますが」
薬師院 小夜子:「第一地区にお邪魔した記憶はあまり無い。何か厄介ごとで?」
虹咲奏:「うむ。何かと折りの悪いことが多いようでな。…それで、今回は」
虹咲奏:「この地区で起きている行方不明事件を調査して欲しい」
薬師院 小夜子:行方不明事件──と聞いて、表情は変わらないまま、一瞬ばかり目の焦点が虚空に飛ぶ。
薬師院 小夜子:単純な人捜しなら、得意とするのは十一支部か、人海戦術であたる第三か。
薬師院 小夜子:それを敢えて、自分達に要請が回るというのは、
薬師院 小夜子:「危険な兆候がありましたか?」
虹咲奏:「……少し以前の話になるが」
虹咲奏:「この地区で大規模な行方不明……事件にすらならなかった……が起きた」
薬師院 小夜子:「事件にすら? ……なんですか、そりゃ」
虹咲奏:「警察もUGNも動かなかった。いや、動けなかった。気づくことが出来ずにな」
虹咲奏:「結局、その件が明らかになったのは第十三支部長の報告を受けてからだった」
薬師院 小夜子:「十三」
薬師院 小夜子:「……そりゃまた、とびっきり厄物の臭いがしますねぇ」
虹咲奏:「…ああ。報告を受けてもなお明らかでない部分も多い」
虹咲奏:「故に、ほんの少しの異常でも慎重にならざるを得ない、と言ったところだ。少なくとも今回、レネゲイドが絡んでいることは間違いないのでな」
薬師院 小夜子:「二つの案件、相似点でも見つかりましたか?」
薬師院 小夜子:「……っと。いや、待った。その後の方が問題か」
薬師院 小夜子:「〝レネゲイドが絡んでいることは間違いない〟ってのは、どういう話なんです?」
虹咲奏:「……《ワーディング》だ」
虹咲奏:「行方不明の被害者が失踪する直前、必ず《ワーディング》が張られる」
薬師院 小夜子:「ほう」
虹咲奏:「しかし、だ。それに気づいてエージェントが駆けつけたときには」
虹咲奏:「既に被害者の姿はもちろん、犯人……《ワーディング》を張ったものの姿もない」
薬師院 小夜子:「……………………」
薬師院 小夜子:「……キュマイラやブラックドッグあたりの飛行か」
薬師院 小夜子:「オルクスの認識阻害、バロールの空間転移」
薬師院 小夜子:「〝できそう〟な奴なら確かに、この街にゴロゴロしてますね」
薬師院 小夜子:「……しかも、そうすると」
薬師院 小夜子:「行方不明事件が、誘拐事件になる可能性もあり……か」
虹咲奏:「ああ。能力だけでもいくらでも思いつく。最近は擬似的にオーヴァード能力を行使する道具の事例も増えた」
虹咲奏:「どちらにせよ、放置はできない。…そして、荒事になる可能性も非常に高い」
薬師院 小夜子:「つまり、捜索特化よりは私ら、見つけて噛み付くところまでが得手の支部が適任と」
虹咲奏:「そういうことだ」
薬師院 小夜子:「なるほど、一通りは理解しました。早速調査を始めたいところですが──」
薬師院 小夜子:「今の時点で他に分かってる事ですとか、他に任務に当たる人ってのはいます?」
虹咲奏:「こちらから提示できる手がかりは、今は他にはないな。……ただ」
虹咲奏:「このような事件は必ず、何らかの『一見関わりのない』痕跡を残す」
虹咲奏:「何かが他に起きているはずだ。そして、それに関わる者もいるだろう」
虹咲奏:「……そう言った者とも適宜連携して、任務にあたってくれ」
薬師院 小夜子:「なるほど」
薬師院 小夜子:と答えて、腕を組み少しの間だけ黙り込んで、
薬師院 小夜子:「つまり」
薬師院 小夜子:「……今んとこ、私ひとりと」
虹咲奏:「………申し訳ない」
薬師院 小夜子:「ひえぇ……」かくんと上体が倒れて、額をテーブルに預ける
薬師院 小夜子:「やー、支部長クラスの方に言うのも釈迦に説法だとは分かってるんですけどさ」
薬師院 小夜子:「もっとこう……人手不足の解消手段とか無いもんですかねこの街……?」
虹咲奏:「……カモミールティーでも飲んでいくといい。緊張を解してくれる」
虹咲奏:「全く、事件が増え続ける一方なのはな…」
薬師院 小夜子:「我が儘を言えるなら、珈琲があればお願いしたいとこです」
薬師院 小夜子:「……と。後は行方不明者のリストと」
虹咲奏:「ああ。珈琲も置いてある。そこにドリッパーがあるから使ってくれ」
虹咲奏:「リストは」薬師院さんに向かってファイルに入った紙を差し出す「これだ」
薬師院 小夜子:「あら、素敵。早速お借りしましょう──っと」
薬師院 小夜子:リストの紙を受け取り、一瞥。ノイマンシンドロームだ、それだけでも読み終え、記憶する程度はできる。
薬師院 小夜子:その記憶を脳内で幾度も繰り返しながらドリッパーへ向かい、
薬師院 小夜子:ミルクも砂糖も入らない一杯を仕上げて、ごくり。
薬師院 小夜子:「……まぁ、いくらかマシな話もあります」
薬師院 小夜子:「行方不明って言うなら、まだ死体が出て来ちゃあいない。なら、生きてるって線もあるでしょう」
薬師院 小夜子:「死人が出てから後追いで始める任務よりゃ、随分と気が楽ってもんです」
虹咲奏:「ああ、そうだな……」
虹咲奏:「彼らが、無事であるうちに解決できれば、それが最良だ」
虹咲奏:「幸運を、祈る」
薬師院 小夜子:「どうも。……流石にバレンタインに乗る前にゃ死ねません」
薬師院 小夜子:空のカップを置いて、代わりにファイルを拾う。
薬師院 小夜子:もう一度、文字列や写真や、そこに記された情報を頭へ叩き込み直し、
薬師院 小夜子:……並列して、情報とは無縁の事を考える。
薬師院 小夜子:わざわざ《ワーディング》を使う理由──と言おうか、使いたがる心の動きと言おうか、そんなところだ。
薬師院 小夜子:《ワーディング》は強力な力だが、用途は単純明快。非オーヴァードからの認識を阻害するもの。
薬師院 小夜子:《ワーディング》を使わなければ、他の能力を使用できないオーヴァードというのは、あまり聞いた覚えが無い。
薬師院 小夜子:なら、なぜわざわざ、自分の存在を知らしめるような行為に及ぶのか? と考えると、
薬師院 小夜子:「……目立ちたがりの悪党か、理性のぶっ飛んだ怪物か」
薬師院 小夜子:「何にせよ、怖えなあ」
薬師院 小夜子:ろくでもない想像ばかりが頭に浮かぶ。
薬師院 小夜子:寒さとは無関係に身震いして──
GM:珈琲の香りだけが、暖かさを証明していた。
GM:ロイス取得のみ可能です。
薬師院 小夜子:行方不明事件 任務/○恐怖 で取得
GM:OK、シーンカット!
GM:崇道さんのオープニング!登場をどうぞ。
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+1(1D10->1)した
GM:落ち着いている
GM:第一地区、とあるカフェテラス。
GM:君はここである人物を待っている。
GM:浦中れい子技術中尉───”无号計画”の関係者を名乗る人物。
GM:彼女が、UGNとのコンタクトを望んだのだ。
崇道甚九郎:「♪~」鼻歌を歌いながら、身長190近い痩身の男が椅子にもたれている
崇道甚九郎:無造作に伸ばした髪、無精ひげ、眼鏡の奥で蠢く蘇芳色の瞳
崇道甚九郎:あまり、いい印象を人に与える見た目ではないだろう
崇道甚九郎:「ふ…~~ぁ。まだかねぇ」
崇道甚九郎:大あくびと共に、まだ僅かに湯気を登らせるコーヒーを口に付ける
GM:君がそろそろ待つのに飽きてきた頃。
GM:す、と光を遮る影。
浦中れい子:「お待たせいたしました。……失礼、崇道さまでいらっしゃいますか?」
崇道甚九郎:目線のみをわずかに上へ
浦中れい子:艶のある黒髪が印象的な女性だ。
崇道甚九郎:こくり、と頷き、カップをおろす
崇道甚九郎:「どうも、初めまして」
浦中れい子:「では」席につく。
浦中れい子:「初めまして。浦中技術中尉です」
崇道甚九郎:「十三支部エージェント、崇藤甚九郎。よろしゅう」
崇道甚九郎:不敵に笑う
崇道甚九郎:「綺麗な髪やね、お嬢さん」
浦中れい子:「ありがとうございます。もう、お嬢さんなんていう歳でもないのですけど」
崇道甚九郎:「そんな謙遜せんでもええのに~!」
崇道甚九郎:「っと、これ以上言うてるとセクハラやなんや言われそうやね」
浦中れい子:「いえ。年甲斐もなく嬉しくなってしまいました」
崇道甚九郎:「あらそう」
崇道甚九郎:「そんで、今日はどういったご用件なんやろうか」
浦中れい子:「そうですね。では、単刀直入に申します」
浦中れい子:「”クライオニクス”と呼ばれるFHエージェントを始末していただきたいのです」
崇道甚九郎:「へー」コーヒーを飲み
崇道甚九郎:呑み込む「初めて聞く名前やね」
浦中れい子:「私たちはUGNと道を同じくするものではありませんが…しかしこの依頼はあなた方を害するものでもないはず」
浦中れい子:「ええ、そうでしょう。記録が失われていますから」
崇道甚九郎:「まぁ、その手の人排除するんは僕らの仕事やけど」
崇道甚九郎:「キナ臭かったりするんちゃう?もしかして」
浦中れい子:「……こちらからはできる限りの情報提供を致します」
浦中れい子:「何故なら、かの者が我々……いえ、私にとって。看過し難い罪を犯したためです」
崇道甚九郎:「あははっ、私情やねぇ」
崇道甚九郎:「全然ええけどな、僕は」
浦中れい子:「……そう、私情です」
浦中れい子:「この件に関わることは、我々の内情の一部を明かすことにもなります。決して悪い話ではないかと」
崇道甚九郎:「…无号計画、なぁ」
崇道甚九郎:「ええやん。僕も興味あるわ」
浦中れい子:「では。お受けいただけますね」
崇道甚九郎:「うん、代わりに」
崇道甚九郎:「ちゃんと、嘘吐かんと喋ってね」
浦中れい子:「もちろんですわ」崩れぬ笑みから、感情は読めない。
崇道甚九郎:ゆらりと立ち上がり濁った瞳で軽く一瞥する
崇道甚九郎:「(何考えてんのかは、まぁ分からんなぁ)」
崇道甚九郎:「(何かあれば、適当に殺せばええやろ)」
浦中れい子:「では、”クライオニクス”の居場所についてですが───」
浦中れい子:笑顔のまま、淡々と切り出そうとした、その時。
GM:奇怪な生物がカフェテラスに飛び込んでくる。
崇道甚九郎:「ん?」
浦中れい子:一瞬。眉を潜めると、《ワーディング》を展開───
凍傷のジャーム:それは、ヒトのようであり、獣のようであった。頭は胴体から離れたところにあるが、四足で走ってきた。
凍傷のジャーム:顔もなく、一切の特徴をはぎ取られたかのようなそれは、至る所に傷を負い、凍らされていた。
崇道甚九郎:「おでまし?」浦中さんに確認するように
浦中れい子:「…いえ。これはきっと、彼の作品───」そう、応じた彼女の死角から。
凍傷のジャーム:浦中れい子の首に齧り付く、もう一体の怪物。
浦中れい子:「ぐ」
崇道甚九郎:「あ」
崇道甚九郎:体を割り込ませるように、その怪物を殴り飛ばす
浦中れい子:抵抗できないまま、その場に倒れ伏す。
浦中れい子:夥しい血が流れている。再生している様子はない。
崇道甚九郎:「(《リザレクト》反応が無い、か…)」
崇道甚九郎:手を差し伸べるでも、止血しようとするわけでもなく
崇道甚九郎:ただ、虫の息の女性を見下ろす
崇道甚九郎:「お姉さん、何か言うことある?」
浦中れい子:「は……はぁっ」荒い息の中、懐に手を入れ
浦中れい子:「………これ、を」
浦中れい子:紋様が刻まれた奇妙な鍵を差し出す。
崇道甚九郎:「ん」それを受け取ると、ポケットに突っ込む
浦中れい子:「よろしく……ねが……」
浦中れい子:そこまで言って、意識を失う。
崇道甚九郎:一応、首元に指を当てて脈を測る
GM:まだ、脈は絶えてはいない。弱々しくなってはいるが。
崇道甚九郎:「これ何?言うても、今は答えられへんわなぁ」
崇道甚九郎:ゆっくりと、二体の怪物に視線を這わせる
凍傷のジャーム:「ぐぅううぅう……」唸りのような音を立てている。
崇道甚九郎:そして、ゆっくりと歩を進める。先ほど浦中れい子の首に噛みついた一体の方へと
崇道甚九郎:指を鳴らし、手を大きく広げ
崇道甚九郎:そのジャームの顎を掴み、膂力のみで握り潰す
凍傷のジャーム:断末魔も挙げずに、動かなくなる
崇道甚九郎:「あらら、話聞こうとしただけなんやけど」嘘である
崇道甚九郎:ジャームの亡骸を掴んだまま、視線はもう一体の方へ
崇道甚九郎:「どうも、お兄さん、お姉さん?どうでもええか」
崇道甚九郎:「お話、出来る?」
凍傷のジャーム:前足で地面を掴み、唸っている。
凍傷のジャーム:「シューッ……シューーーッ……」
崇道甚九郎:「…あっそ」掴んでいた亡骸を、もう一方へ向け放り投げーー
凍傷のジャーム:「ヂュ」
崇道甚九郎:爆発を起こし、二体まとめて粉々に吹き飛ばす
崇道甚九郎:地面に広がる、蘇芳色の大輪を満足そうに一瞥し
崇道甚九郎:視線は再び、浦中れい子へ
崇道甚九郎:「…”彼の作品”なぁ」
崇道甚九郎:「あんま友達にはなれそうにないね」
崇道甚九郎:「作ったもんなら、ちゃんと躾けてから外出さなあかんわ」
崇道甚九郎:そう、一人で笑いながら、”けが人はどこに運べばいいのか”といったことを、ついでに考えていた
GM:ロイスの取得をお願いします。
崇道甚九郎:誰?”クライオニクス”:興味/〇隔意 で!
GM:OK!シーンカット!
GM:ロゥさんのオープニング!登場をどうぞ!
ロゥ:1d10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 1[1]+30 → 31
GM:30代の落ち着き…
ロゥ:good
GM:N市第一地区。
GM:外れの森。
GM:君は今、数体のジャームを相手取っている。
GM:傷つき、凍らされている奇怪なジャームだ。
ロゥ:「思わぬ狩場だな。しかし、手負いか」
ロゥ:半身になり、拳を目の高さに構える。 「兎や鹿を狩るために出向いたわけではない」
凍傷のジャーム:「グゥゥ……」口のあたりに空いた隙間から、唸りを漏らしている。
ロゥ:「できれば、そちらから来てくれるとありがたい。……逃げる獲物を追い打つばかりでは、興が乗らん」 軽く手招きしてみせます。
凍傷のジャーム:「シャァアーッ!!」その手招きに誘われたのか、否か。一体が飛びかかる。
ロゥ:「好」 姿勢を一瞬低くしたと思うと、体が旋風のように回転する。肘の打撃。
凍傷のジャーム:その膂力は尋常のものではない、が。
凍傷のジャーム:こちらには技術も何もない。打撃をそのまま喰らう。
ロゥ:「そうでなくてはな! それでこそ獣だ! ハハ!」 肘は根元まで叩き込まれ、楔が撃ち込まれるようにして体を破壊する。
凍傷のジャーム:「ガッ」
凍傷のジャーム:その他の個体も、次々に飛びかかってくる。
ロゥ:「せめて獣として死ね。折られる薪のように死ぬのは、つまらんぞ」 笑って跳躍。すでに次の敵を定めている。
凍傷のジャーム:「グゥァアァ!!」口らしき裂け目が開き、一体が齧り付く。
ロゥ:「殺してみせろ。首も心臓もここにある!」 胸を張り、大きく上半身をそらす。それは迎撃のわずかな準備動作。そして、
ロゥ:上半身が渦を巻いた。鉄槌打ちに似ている——側面から、腕を振り回しての強打。
凍傷のジャーム:その打撃にダメージを負いながらもなお、追いすがるように向かってくる。
ロゥ:「一度に来い! 新しい套路を思い付いた!」 立て続けに2体。弧を描くようにつま先を滑らせ、旋回して打撃を放つ。
ロゥ:今度は、貫き手に近い。肋骨に近い個所にたたきこまれ、背骨までを切り裂く。
凍傷のジャーム:その言葉通り、次々に襲いくる獣たち。
凍傷のジャーム:その中で、二体。
凍傷のジャーム:何かに弾かれるように、その場を後にするものが見える。
ロゥ:「ハハ! いいぞ! 獰猛ではないか! 息絶えるまで付き合ってやろう——」 一度にまた二体、叩き伏せながら視界の端に注意をかたむける。
ロゥ:「いかんな、それは。獣ですらない」 また一体を蹴り飛ばし、逃げはじめた二体を追い始める。
GM:その二体は翔ける。森を出て、街の方へ。
ロゥ:「——生半可な知性が残っている、ということか?」 森を抜ける獣を、視界と聴覚でとらえ続ける。
GM:距離が離れ、一瞬姿が見えなくなるが───
GM:その少しあと。獣達が逃げた方向から、《ワーディング》が発生し、すぐに知れる。
ロゥ:「兎狩りに来たのではない。街中へ逃げ込むなら面倒だったが」 軽功で、電柱の一つに飛び移り、逃げた方向を睨む。
ロゥ:「……さて?」 ワーディングの発生に気づき、腕を組んだ。
ロゥ:「やつらのワーディングか? 何者か、そこにいるのか……それに向かって逃げたのか? だとするなら、願ってもないことではある」
ロゥ:いずれにせよ、答えの出ることではない。ジャームの狩りが目的ではあった。
ロゥ:飛び込んでみる。それ以外に、危険とのかかわり方を知らない。
GM:その先にあったのは、カフェテラス。
ロゥ:「おう」 電柱の頂点を蹴る。街灯を、ビルの壁を、飛び渡りながら近づく。そこに何があるか目を凝らす。
GM:そこには、先ほどのジャームの残骸らしきものと。
GM:首から血を流し、倒れている女性とその側にふらりと立っている男性が見えた。
ロゥ:「ジャームどもは、あの女を狙ったのか。それに、あの男」 少し笑う。
ロゥ:「……面白いな」 凶相が出ている、と思う。自分のことは棚にあげていた。
ロゥ:そして思った時には、跳んでいた。
GM:シナリオロイスの取得をどうぞ。
ロゥ:凍れるジャームに、執着/殺意〇 で!取得して以上です!
GM:OK!
GM:崇道さんとロゥさんの合流シーン!お二人は登場をどうぞ!
ロゥ:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 8[8]+31 → 39
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+1(1D10->1)した
崇道甚九郎:落ち着きが
GM:低い…
GM:第一地区・カフェテラス。
崇道甚九郎:「さて」
崇道甚九郎:「そこまでする義理は無いんやろうけど、一応どっか運んどくか…」
崇道甚九郎:「あ、でもこういう時って動かしたらアカン言うな」
崇道甚九郎:浦中れい子に視線を向け、あーだこーだと悩んでいる
ロゥ:「ふ」 身柄の移動を検討する、崇道さんの頭上に影が差す。明白な攻撃の意志が向けられる。
崇道甚九郎:故に、飛来する影への反応が一瞬遅れた
ロゥ:「シッ」 ほぼ真上から、踵での一撃だった。頭部を狙っているのははっきりとわかる。
崇道甚九郎:「!」咄嗟に体を逸らしつつ、手の甲で足を力任せに払う
ロゥ:「おう」 ばちっ、と音がするほど、強い一撃だった。 「払ったか。やるな」
崇道甚九郎:衝撃は殺しきれない。思わず手をさする
ロゥ:「ジャームを仕留めたのも、お前か。あるいは、その女も?」
崇道甚九郎:「ご挨拶やねお兄さん」
崇道甚九郎:「あれは僕やけど」ジャームを、そして
崇道甚九郎:「あっちは違う」浦中れい子を示す
崇道甚九郎:「(重いな…まだ残っとる)」軽く手をさする
ロゥ:「……ふむ」 顎をさする。 「状況が掴めんな。俺はジャームを追ってきた。てっきり、親玉のところへでも逃げ帰るつもりかと思ったが」
ロゥ:「……親玉ではない?」
崇道甚九郎:「…ああ、なるほど」ジャームがやってきた方向、影が飛んできた方向、二つとも同じだ
崇道甚九郎:「僕はこの連中の事なんかなーんも知らんし」
崇道甚九郎:「お兄さんが取り逃したもんに襲われたっちゅうことになるね」
ロゥ:「そうか。あまりにも強いので、親玉だといい……否。もとい、親玉ではないかと思ったぞ。そういうことなら……」
崇道甚九郎:「えらい失礼やな…」
ロゥ:「褒めたつもりなのだが。それはともかく」
ロゥ:「所属を確かめておこう。内輪殺しが俺の枷だ」
崇道甚九郎:「人に名前聞くときは~って言いたなったけど、めんどくさそうやからやめとくわ」
ロゥ:「俺はユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワークに飼われている。犬のようなものだな。傭兵だ。ロゥ・ジーウェン」
崇道甚九郎:「(あ、普通に言った)」
ロゥ:「挨拶をするときは、己から」
ロゥ:「これも学んだ」
崇道甚九郎:「教育が行き届いてんなぁ」出会い頭に殴られたことを思い返しつつ
崇道甚九郎:「僕もUGNや」
崇道甚九郎:「第十三支部エージェント、崇藤甚九郎」
ロゥ:「十三支部か。なるほど、精強だな。……では、そこの女もそうなのか?」
崇道甚九郎:「いーや、このお姉ちゃんはちゃう」
崇道甚九郎:「日本軍?とかそういうやつや」
ロゥ:「日本軍……」 少し考える顔。 「まるでいい印象はないが、何か情報でも得ようとしていたのか」
崇道甚九郎:「さぁね、むしろ」
崇道甚九郎:「情報を与えようとしてたな、僕らに」
崇道甚九郎:「”色々教えたるから手伝って”言うて」
ロゥ:「……ジャームどもが、この女を攻撃したというのなら、それに関係することか?」
崇道甚九郎:「無関係ではないな。このお姉ちゃんはこれのこと知っとったし」
崇道甚九郎:「それに、多分大本の奴の事も知ってる」
ロゥ:「それは良い。この異形どもの掃討、いささか際限もなく、張り合いにかけると思っていたところだ」
ロゥ:「この女は、何を伝えようとしたのだ」
崇道甚九郎:「”クライオニクス”」
崇道甚九郎:「そういうエージェントが居る。なんか心当たりは?」
ロゥ:「さて……」 顎をさする。
ロゥ:「まったくわからん」
崇道甚九郎:「まぁそれはそうやろなぁ、どこにも出回ってない情報らしいし」
崇道甚九郎:「あのお姉ちゃんの依頼は、”クライオニクス”の討伐」
崇道甚九郎:「んで、詳しい話聞こうってなった時あれに襲われた言うことやね」
ロゥ:「そもそも俺が知る名前は、”カーネイジ”や”プレデター”くらいのものだからな……ふむ」
ロゥ:「この女、まだ息があるかもしれんな」
崇道甚九郎:「ああ、生きとるよ」
ロゥ:「俺に名案がある。蘇生させて、もう少し詳しい話を聞こう。蘇生に失敗したら、魂呼びのイタコにでも任せるとしよう」
崇道甚九郎:「お兄さんの国にも居んの?イタコ」
ロゥ:「魂呼ばわりはどこにでもいる。死者に会いたい人間は絶えない」
ロゥ:「手近な支部に運ぶとするか」
崇道甚九郎:「せやね。これが何なんかも聞かなあかんし」ポケットに手を突っ込み、カギを取り出す
ロゥ:「それは?」
崇道甚九郎:「ジャームに襲われて、お姉ちゃんが倒れた時に貰てん」
崇道甚九郎:「よっぽど大事なもんなんやろうなぁ。”何としても”って感じやったわ」
ロゥ:「ふむ……何かの手がかりか」
崇道甚九郎:「多分そんなところやね。さて、ということで…どっちが運びます?」
ロゥ:「考えるのは、よそに任せよう。誰か頭脳労働が得意な者がいるはずだ……ああ」
ロゥ:「お前に任せる」 死んだジャームを担ぐ。 「こっちも必要だろうからな」
崇道甚九郎:「なるほど」
崇道甚九郎:「確かに、そっちよりはお姉ちゃんのほうがええかなぁ」笑いながら、一応を支えるようにして抱え上げる
ロゥ:「……一応、確認のために聞いてみるが」
崇道甚九郎:「?」
ロゥ:「実はユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワークを装った間者で、俺が背を見せた隙に襲い掛かってきたりしてくれはしないか?」
崇道甚九郎:「どういうお願いやねん!せぇへんわ!!」
崇道甚九郎:「お兄さんはあれやね、最初に見たときから思うてたけど頭のネジ何本か飛んでるね!」
GM:と、カメラが引いてシーンカットです。ロイス・購入が可能です。
ロゥ:もちろんここは崇道さんにロイス! 好意〇/脅威で!
崇道甚九郎:同行者 ロゥ・ジーウェン:〇強者/多分アカンわこの人
崇道甚九郎:購入はとりあえず応急で…
ロゥ:あんまり意味はないけど、例のボディアーマーでも買っておこうかな…UGNボディアーマー!
崇道甚九郎:2dx+6
DoubleCross : (2R10+6[10]) → 8[4,8]+6 → 14
ロゥ:2dx+2=>12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 8[5,8]+2 → 10 → 失敗
崇道甚九郎:購入!以上!
ロゥ:むり!以上です。
GM:斎藤くんと薬師院さんの合流シーン!お二人は登場をお願いします。
薬師院 小夜子:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 7[7]+46 → 53
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:43->49)
GM:第一地区・病院
GM:いつものように、君は彼女に会いに来る。
斎藤龍矢:(SFの古典の話……いくつか仕入れては来たが)
斎藤龍矢:(どいつもこいつも荒筋は人が死ぬとか不審な目に遭うとかおかしくなるとかそういうものばかりな気がするな……)
斎藤龍矢:(楽しげなものもあるにはあったが……成実、あれでそういうのを結構食うのか……)
斎藤龍矢:思いめぐらせながら、気軽な足取りで病室に向かっています。あの部屋は斎藤にとって無料で使えておしゃべりもできる喫茶スペースくらいの認識だ
GM:そんなことを考えながら病室への道を歩いていると、異質な気配を感じる。
GM:これは、《ワーディング》だ。
斎藤龍矢:(……!)
斎藤龍矢:「何だ……この病院で?」
GM:発生源は、今向かっている病室。
斎藤龍矢:「……」 その方角へ足早に向かう
斎藤龍矢:緊急事態だ。ノックもせずに病室の扉を開く
GM:病室に入ると、成実が立っている。その傍らには。
GM:虹色にきらめく氷細工のような人型のものがいる。…モザイクがかかったような感覚。
斎藤龍矢:「……! 成実!」
百鳥成実:ほんの少し、視線を龍矢に向けて。
斎藤龍矢:(反応する……オーヴァードなのか!)
???:人型の影が、その手を取り
???:『目の前の扉』へと入っていく。
百鳥成実:「……龍矢」
百鳥成実:「またね」
百鳥成実:静かに告げると、彼女もまた、その扉に入り…
GM:そこにいつの間にかあった扉は、いつのまにかなくなっていた。
GM:あっという間だった。
斎藤龍矢:「……ッ」 動いて、その扉を追おうとしたが、踏み出した瞬間には既に消えている
斎藤龍矢:「何だ、今のは……連れていかれた? ……誰がやった?」
斎藤龍矢:内ポケットの秘匿拳銃を手にしながら、周囲を警戒する。
薬師院 小夜子:廊下を馳せる硬質の足音──
薬師院 小夜子:が、聞こえたかと思った直後だった。
薬師院 小夜子:「とりあえず、動くな!」ショットガンを構えた女が、病室へと駆け込んだ。
薬師院 小夜子:赤いシャツに黒いネクタイ。コート。銃器。堅気の服装ではない。
斎藤龍矢:振り向く。表情はまだ警戒と動揺の色が強い
斎藤龍矢:「……オーヴァードを相手に、それはどれだけ意味があるのか分からんが」
斎藤龍矢:内ポケットから慎重に、手のひらを見せつつ腕を抜く。両手を挙げる、まではしない
斎藤龍矢:「そちらの所属を聞いても?」
薬師院 小夜子:「殴るよりゃマシさ。こっちは女の細腕だ」
薬師院 小夜子:「……オーケー、オーケー、聞き分けが良くて助かる。こちらはUGN、颯爽と現れた正義の味方」
薬師院 小夜子:「そちらの所属は──と、一応は聞いておこうか」
斎藤龍矢:「UGNか」 それでもまだ警戒は緩めず
斎藤龍矢:「今はただの見舞客。あとは学生。ですが、そうだな。一番重要なのは神城グループの社員、って所か」
斎藤龍矢:「"カレルレン"斎藤龍矢。問い合わせてくれて構いませんよ。ナースセンターでも、グループの人事部にでもね」
薬師院 小夜子:「神城──」視線が室内を彷徨う。病室。居る筈の患者がいない。ワーディングの気配があり、オーヴァードがそこにいる。
薬師院 小夜子:「──第八支部、薬師院 小夜子。問い合わせてくれてもいいが、慢性人手不足だ。折り返しの連絡が遅くなるのは勘弁しとくれ」
薬師院 小夜子:引き金から指を外し、銃口を降ろす。コートの内側に設けたフックへと、ショットガンを吊した。
斎藤龍矢:「フ。人不足を取引先への事務対応遅れの言い訳にしてたら、いつまでも改善しませんよ」 大げさな動きで腕を広げ、それから居住まいを正す
薬師院 小夜子:「いーんだよ、うちは営利組織じゃないんだから」
斎藤龍矢:「しかし、UGNが来てくれたのは、話を早く回せてありがたい。ちょっと話せますかね」
斎藤龍矢:「妙なものを見た」
薬師院 小夜子:「妙なもの? ……ああ、構わないが──」
薬師院 小夜子:「……っとと、順番が逆だ」
斎藤龍矢:「うん?」
薬師院 小夜子:「いきなり物騒なものを向けて、すまなかったね。物騒な事件でピリピリしてたとこだ、許しておくれ」
薬師院 小夜子:両手をひらひらと、得物を隠していないと示すように振ってみせる。
斎藤龍矢:「……ああ、そのことか。薬師院さん。割と律儀ですね」
斎藤龍矢:「気にしやしませんよ。立場が逆なら俺もそうしてたでしょうし。……そちらも物騒な事件を追ってる所で?」
薬師院 小夜子:「こーいう事の積み重ねがわだかまりになるんだから。ミスったなら謝っちまう方がいいのさ。で──」
薬師院 小夜子:「──ああ。物騒も物騒。何せ人が消えちまうって話なんだから」
斎藤龍矢:片目を閉じる 「なるほど。俺もちょうど見た所ですよ。人が消えるのをね」
薬師院 小夜子:「……マジ?」軽く身震い。
斎藤龍矢:「妙な人型の影……か、何か。奇妙に光る人影がとにかくあって」
斎藤龍矢:「『扉』のようなものもあった。そこに彼女を……ああ、この病室の元々の主。百鳥成実というんですが」
斎藤龍矢:「彼女の手をスッと引いて、扉に入ったかと思ったら、消えました。……そっちが追ってる件と合いそうですか?」
薬師院 小夜子:「運良くって言おうか、運悪くって言おうか迷ってるところさぁ」引きつった笑みを浮かべながら、頬に冷や汗が伝うのを感じる。
薬師院 小夜子:「いやね、行方不明事件の調査をしてたんだよ。このあたりで最近起こってる奴」
薬師院 小夜子:「失踪の直前には《ワーディング》が展開されるも、駆けつけたら被害者・ワーディング実行者共に影も形も無し」
薬師院 小夜子:「……すっごく、それっぽくない?」
斎藤龍矢:「なるほど、一致しそうですね。そして俺の目撃が、そっちにとっては新情報だったわけだ」
薬師院 小夜子:「そーゆーこと。……で、その〝妙な人型の影〟が前科持ちかも知れないってのは、そっちにとっての新情報かい?」
斎藤龍矢:「ええ。そんな事件が起こっていたとは知りませんでした。まあ、それなりにUGNとは関係しちゃいますが、基本は武装周りのメンテと営業が業務なもので」
薬師院 小夜子:「そりゃあ公平で結構。一方的に貰ってちゃあ、引け目を感じちゃうとこさ」
斎藤龍矢:「なんとなく雰囲気から、何か事件が起こってそうだというのは察してましたが。……正直それはいつものことだからな。大小問わず」
薬師院 小夜子:「あっはっは。笑えねぇー」
薬師院 小夜子:「……しかし、どうだい斎藤さん。そういう話なら」
薬師院 小夜子:「こっちは上の裁可をすっ飛ばして、そっちは私的な理由になるかも知れないが」
薬師院 小夜子:「まぁ〝ビジネスパートナー〟って事で、手を組んでみるってのは」
斎藤龍矢:片目を細めて腕を組み、指で自分の腕をトントンと叩く 「それじゃビジネスパートナーというより行き当りばったりの協力者ですね」
斎藤龍矢:「まあ、俺も個人のツテに甘えてそういう形で協力を頼むことはあります。悪しようには言いませんが……」
薬師院 小夜子:「事件がデカくなってからじゃ、買い付けの費用がかさむかも知れないじゃないか」
薬師院 小夜子:「ヤバい予感がする時は、優秀そうな人間は味方につけとくのがいいのさ」
斎藤龍矢:「持ち上げてくれる。……その言いようだと、解決の目処は立っておらず、動かせる人員にも限りがあるとお見受けします。さっきも人不足だと言ってましたしね」
斎藤龍矢:「なら、正規の手続きの上で俺が貸し出されますよ。通らん話じゃないはずだ。その方が後々の面倒は少ない」
薬師院 小夜子:「ああ。第八支部所属の私が、第一地区を彷徨いてるのがその証拠。こりゃ隠しようが無い話だ──っと」
薬師院 小夜子:「ほう、そりゃあいい。謝礼はアレだ。状況に応じてフレキシブルに定めましょうや」
斎藤龍矢:「何せ直に事件を目撃した唯一の人物だ。代えの利く人材じゃあないですね、俺も」
斎藤龍矢:ふ、と笑って 「貰えるものは貰いますが、本懐はこの部屋の主が戻ってくることだけだ。他は社会的なオマケです」
薬師院 小夜子:「うーん、値段の上げ方を知ってらっしゃる営業さんだ。うちの支部に欲しいくらい」
薬師院 小夜子:「……んじゃ、まぁ。まずは第一支部から、ありったけのデータを引き出しますかねぇ」
薬師院 小夜子:「目撃証言と突き合わせりゃ、見えなかったものも浮かび上がるかも知れないし」
斎藤龍矢:「そうさせてもらうとしますか。……ではよろしく、薬師院さん」
薬師院 小夜子:「よろしく、斎藤さん。あんたと撃ち合いにならなくて、心底良かったと思ってますよ」
斎藤龍矢:「同感だ。じゃ、歩きながらでも状況を改めて共有してもらいましょうか。UGNがどれくらい動けて、どのくらいの事件と見越しているか——」
GM:ロイスと購入が可能です。
薬師院 小夜子:ロイス 斎藤龍矢 ○有為/恐怖 で取得
斎藤龍矢:薬師院 小夜子/○信頼/猜疑心
斎藤龍矢:購入は~~~
斎藤龍矢:とりあえずUGNボディアーマーから始めていこう
斎藤龍矢:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 5[2,5]+1 → 6 → 失敗
斎藤龍矢:財産点は温存。以上です
薬師院 小夜子:調達は……最初だし素振りでいこう。スナイパーライフル、目標値19
薬師院 小夜子:1dx+8>=19
DoubleCross : (1R10+8[10]>=19) → 1[1]+8 → 9 → ファンブル
薬師院 小夜子:以上!
GM:では、シーン終了!
GM:全員合流シーンです。情報収集もあるよ。
GM:登場をどうぞ!
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+3(1D10->3)した
薬師院 小夜子:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 10[10]+53 → 63
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:49->55)
薬師院 小夜子:ぎゃあ
ロゥ:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 9[9]+39 → 48
GM:すでに侵蝕格差が
GM:では、今回は先に情報収集から入りましょう。合流のフックにもなるのではないかという目論見です。
崇道甚九郎:おうさ!
GM:今回は情報が多いめになっております
薬師院 小夜子:ふむふむ
ロゥ:ありがたいボーナス……あっしの裏社会power、見せてやりますぜ! 凍れるジャームにチャレンジします!
薬師院 小夜子:自分が達成値ボーナス貰ってるところなら余程じゃない限りはいける筈……行方不明事件を貰いましょう
GM:どんどん判定していってください!
斎藤龍矢:百鳥成実について。技能がないけどアタシ、負けない……!
薬師院 小夜子:コネ:UGN幹部を使用して情報:UGNで判定。固定値3の達成値ボーナスが2で
崇道甚九郎:じゃあ割り当て通り”クライオニクス”を裏社会で!
薬師院 小夜子:4dx+5
DoubleCross : (4R10+5[10]) → 9[5,8,9,9]+5 → 14
斎藤龍矢:2dx+3=>7
DoubleCross : (2R10+3[10]>=7) → 5[1,5]+3 → 8 → 成功
ロゥ:コネ:情報屋を使って、凍れるジャームを裏社会で調査!
崇道甚九郎:コネ使ってダイス+2!
ロゥ:4dx+2+2=>7
DoubleCross : (4R10+2+2[10]>=7) → 10[5,8,10,10]+3[2,3]+4 → 17 → 成功
ロゥ:えいさー!
崇道甚九郎:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 10[3,8,9,10]+5[5]+4 → 19
崇道甚九郎:19に2足して21ですね
GM:10以上がどんどん出てくる
GM:では、開示していきます!
GM:以上!
薬師院 小夜子:ふむふむ
GM:こんな感じの情報とともに合流していきましょう。
GM:第一支部・ラウンジ
GM:浦中れい子を医務室に運んだ君たちは、今ここで小休憩と情報の整理をしている。
崇道甚九郎:「そういえば」
崇道甚九郎:「あれ、あのジャームシバき回してたんやっけ?ええと…ロゥさん」
ロゥ:「そうだ」
崇道甚九郎:「そんなに数居ったん?」
ロゥ:「やつらについては、ある程度はわかったことがある」
崇道甚九郎:「聞こうか」
ロゥ:「それなりの数だが、どこか散漫だった」
ロゥ:「獣に似ているものも、頭が独立した人型もいた。だが、原型をとどめていたものはいない」
崇道甚九郎:「あー…」
ロゥ:「顔が崩れて跡形もない。指輪をしていた者もいた。……このことからわかるのは」
ロゥ:「それだけの『素体』を、誰かがどこかから調達していたということだ。この国では、行方不明などそう大規模には起こらない」
ロゥ:「レネゲイド絡みの事件でもなければ、だ」
崇道甚九郎:「僕が見たんも、人型は人型やったけど」
崇道甚九郎:「動きは動物そのものやったね」
ロゥ:「ほう」
崇道甚九郎:「噛みつく、唸る、会話もできん」
崇道甚九郎:「素体の誘拐と、改造…大方、その辺で拾ってきた犬猫かな」
ロゥ:「では、やはり人や禽獣を基盤にした何者か、か。……行方不明など、何かかかわりのある事件が起きていればそちらを辿りたいものだが」
斎藤龍矢:「……失礼。少々良いですか」
薬師院 小夜子:「奇遇だねえ、そりゃ」
薬師院 小夜子:背後から覗き込むように声を掛ける女。高い背丈を高いヒールに乗せている。
ロゥ:「おう。……何か、気になるか?」
崇道甚九郎:「あらら、若人二人が何の用やろうか…」
薬師院 小夜子:「や、失礼。〝行方不明〟だとか聞こえたもんでね──」
薬師院 小夜子:「第八支部、〝ワゴン・テラーズ〟薬師院 小夜子。で、そっちは──」
斎藤龍矢:「"カレルレン"、斎藤龍矢。神城から出向中の身だ。ちょうど、人が消える所を目撃してね」
崇道甚九郎:「…”渡りに船”やねぇ、お互いに」
崇道甚九郎:「僕は第十三支部のエージェント、崇藤甚九郎」
ロゥ:「人間が消えるのか? ……妙な事件が多いな。関係があるかも知れん……」
ロゥ:「……ああ、先に挨拶をさせたな。俺はロゥ・ジーウェン」
ロゥ:「傭兵だ」
斎藤龍矢:「聞けばここらで行方不明の事件が多発しているとか。……で、そちらはどうして、また『行方不明事件が起きていれば』なんて話を?」
ロゥ:「人間や禽獣が『素体』と思われるジャームを狩っていて、さらに妙な出来事に行き当たった」
薬師院 小夜子:「素体? おぉう、嫌な言葉だ」
ロゥ:「その妙な出来事はこっちの崇道が詳しい。……俺は頭を使うことが本領ではなくてな。少々、難儀していたところだ」
崇道甚九郎:「ああ、ロゥさん。そういえばジャームの死体は?」
崇道甚九郎:「それ見てもらえば話し早いんちゃうかな」
ロゥ:「ふむ」
ロゥ:「こんなところだな」 風呂敷包みのようなものを解く。
ロゥ:凍ったジャームの死骸がいまだそこにある。
斎藤龍矢:「うおっ」 声を上げる まさかおもむろに出されるとは思っていなかった
薬師院 小夜子:「うへぇっ」
薬師院 小夜子:「……そんな旅先のお土産みたいなノリで出てくる代物とは思わなかったよ」
薬師院 小夜子:おっかなびっくり、ジャームの死骸に顔を近づけて眺める
崇道甚九郎:「こんな感じやね。人のような、獣のような」
崇道甚九郎:「間違いなく、何らかの手が入っとる」
ロゥ:「もっと大きなものは渡したが、砕いたものはこちらで見ようと思った」
ロゥ:「凍らせるのが何かの”技”なら、参考にできる」
斎藤龍矢:しばし見る 「……なるほど、確かに人面だな。人間のそれそのものじゃないが、」
斎藤龍矢:「ええ。手が入ってますね。作為的だ」 顔をしかめる
薬師院 小夜子:「歯と顎の構造がこう、チグハグに見えるって言うか……」
薬師院 小夜子:「……人の形に無理矢理、別なもんを足したように見えるね、こりゃ」
崇道甚九郎:「で、その”手を加えた”であろう奴について調査依頼されてたんが僕なんやけど」
ロゥ:「”クライオニクス”……とかいうエージェントだな。もう少し詳しいことは探れたのか?」
崇道甚九郎:「一応これで調べてみたけど」端末を取り出して振る
崇道甚九郎:「さっぱりやね、今のところは」
ロゥ:「エンジェルハイロゥに、サラマンダーか。面白いな。かなり強力な技を使いそうだ」
崇道甚九郎:「”凍らせる”能力があるんはまぁ察しがつくけどね」
薬師院 小夜子:「エンハイにサラマンダー……ってのは、斎藤さんが見たもんと半分くらいは有ってるのか」
斎藤龍矢:「……感覚欺瞞、か」 奇妙な虹色の人型を思い出す。あれも欺瞞の一つと言えるか……?
ロゥ:「固めた守りの上から打ってくる。あるいは、虚を生んで一撃を通す。そういう戦い方をできるだろう。……ほう?」
ロゥ:「見たのか?」
崇道甚九郎:「半分っていうんは、どっち?」
薬師院 小夜子:「確か、〝奇妙な人型の影〟って話でしたかね?」と、斎藤さんの方に視線を向けて
斎藤龍矢:「さて、そこは断じきれませんね。妙な人影を見たのは確かだし、あれが感覚欺瞞の結果だというのは、いかにもありそうな話だが」
斎藤龍矢:「……妙な形の従者でも、あるいはウロボロス能力でも有り得る。断定できるほどの情報は得ていません」
薬師院 小夜子:「ああ。ついでに言えば、まだあれが〝犯人〟って決まった訳でもないが──」
薬師院 小夜子:「〝行方不明〟の現場に居合わせた可能性は、高いでしょう」
崇道甚九郎:「そう。あとは…せやね。崩落戦辺りまでの情報しかないのも気になるかな」
ロゥ:「誰か、さらわれたのか?」
ロゥ:「オーヴァードを攫ったのだとすれば、興味が湧く」
斎藤龍矢:「そこも妙な所だ。あの消え方はバロールかオルクスの能力を想定して……おっと、失礼」
斎藤龍矢:「こちらの事情も話した方が良いでしょう、薬師院さん」
薬師院 小夜子:「頼みます。私は後から追いついた方だ、さらわれた子の顔も見ちゃいない」
斎藤龍矢:「ええ。とはいえ彼女は入院患者だ。非戦闘員。俺も彼女がオーヴァードだとは知らなかった」
斎藤龍矢:「攫われることはそんなに不自然ではない……ええ。いかにも攫われそうな女性ではありましたよ」
崇道甚九郎:「へぇ、仲良かったん?」
斎藤龍矢:「友人です。その日もたまたま見舞いに来ていて、それで現場に出くわした」
崇道甚九郎:「それはそれは…すぐにでも連れ戻してあげなアカンねぇ」
斎藤龍矢:「……ええ。実際、彼女がどうこうというよりも、表になっている事象の繋がりがよろしくない」
斎藤龍矢:険しい表情 「行方不明事件に、人間を素体にしたジャームの出没。"クライオニクス"。……気に食わないな」
ロゥ:「……」
薬師院 小夜子:「全くだ。……第一地区じゃあ、既に何件か〝行方不明事件〟が発生してる」
薬師院 小夜子:「手口は同じ。まず《ワーディング》が展開されて──たぶんこりゃ、周囲に目撃されない為だろう」
薬師院 小夜子:「UGNが駆けつけた時には被害者はおらず、ワーディングをしかけた奴の姿も無し」
ロゥ:「それはお前の……いや、いい。……事件について調べたのか」
薬師院 小夜子:「ああ、第八地区からの助っ人で来ててね。……で、たぶん〝誘拐の手口〟っぽい現象を目撃した人と出会えたって訳」
薬師院 小夜子:「……扉、でしたっけ?」
崇道甚九郎:「それが例の奇妙な人影、なぁ」
斎藤龍矢:「ええ。扉のようなものも見えた。その中に彼女を、連れ去って行くような」
薬師院 小夜子:「痕跡が残らない訳だ……」
崇道甚九郎:「急に現れて、急にどっか行くにはうってつけやね」
ロゥ:「呪術の類か? とすると、いささか面倒だな」
薬師院 小夜子:「……そこは、十三支部の得意分野だったりしないかい?」
崇道甚九郎:「呪術なぁ…生憎、僕とは違う畑やな」
ロゥ:「呪術は体系のある技術だ。わけのわからん呪物を扱う例の支部とはいささか違うだろう」
ロゥ:「だが、そうでもない可能性はある」
ロゥ:「その犯人がわけのわからん呪物使いかもしれん。調べてみなければわからん」
薬師院 小夜子:「……ついでに言うと。時期がだいたい被さって、ペットの行方不明も幾つか」
薬師院 小夜子:「街の噂も調べてみたが、野良猫を見なくなったって声も聞くね。関係があるかも知れないから、言い添えとくよ」
斎藤龍矢:「人間と獣の組み合わせ、か」
崇道甚九郎:「ははっ、繋がるなぁ繋がるなぁ」
崇道甚九郎:「仮に誘拐犯と”クライオニクス”が同一やったとして」
崇道甚九郎:「その”扉”を出す力がなんなんか、よく分からん」
崇道甚九郎:「そうなるとロゥさん言うてたみたいに、呪物の可能性高いかもね」
斎藤龍矢:「……手を組みませんか? こちらの件とそちらの件、恐らくですが被っていそうだ」
斎藤龍矢:「行方不明が『手段』、妙なジャームが『結果』だ。最終的な『目的』は不詳だが、どう考えたってろくなことじゃない」
ロゥ:「こちらも手数と、”頭”が欲しかったところだ」
ロゥ:「俺を使え。考えるのは任せるぞ」
薬師院 小夜子:「手数が必要なのはこちらも同じ。で、追いかけてるものが被ってるとなりゃあ……」
薬師院 小夜子:「なるほど。こいつは渡りに船ってやつだ」
崇道甚九郎:「異論無~し」
斎藤龍矢:「憶測よりも調査、そしてそのためには人手だ。見た所、得意の畑は四人で違うでしょう」
斎藤龍矢:「分担すべきだ」
崇道甚九郎:「効率化かぁ、現代っ子やねぇ」
ロゥ:「だが、賛成だ」
薬師院 小夜子:「なら、決まりと」
斎藤龍矢:「助かります。二人でも一人の倍ですが、四人なら二人のさらに倍だ」
斎藤龍矢:目線を落として 「あまり時間もかけたくないしな」
薬師院 小夜子:「じゃあ、私は先に動くよ。ちょっくら調べたいデータが出来た」
薬師院 小夜子:「第一支部の誰かに言えば連絡が取れる筈だ、必要なら呼び戻しておくれ」
薬師院 小夜子:と、薬師院は一足先にこの場を離れる
崇道甚九郎:その姿を見送って
崇道甚九郎:少し背後の二人を見やって
崇道甚九郎:「ほんなら、僕もお先に~」手をヒラヒラと振って、薬師院さんの後を付いていく
ロゥ:「……」 少し息を吐く。そして斎藤龍矢を見る。
斎藤龍矢:「ふむ」 腰に手を当てる 「まあ連絡なら困ることはないか……この支部はしっかりしてるしな」
斎藤龍矢:「?」 目を向ける
ロゥ:「攫われたのは、お前の縁者か?」
斎藤龍矢:「友人です。まあ、同年代の友はそう多くないんで、希少な友人ではありますが」
ロゥ:「友人か。……友人ならば、何がなんでも取り戻す必要があるだろうな」
ロゥ:「お前の女なら、何がなんでも、と思うのはやめておけと言いそうになった」
斎藤龍矢:目を細める。口元は少し笑って 「……それは興味深い。普通は逆では?」
ロゥ:「負い目になることもある」 飲んでいた緑茶の紙コップを握りつぶす。 「互いにな」
ロゥ:「そういう関係もあった。むろん、そうではない関係も」
ロゥ:「なんとなく、お前はそういうことで悩むことを許容しない人間だという気がした」
斎藤龍矢:「……貴方の言おうとしていることは分からないな」
斎藤龍矢:肩をすくめて 「だが気を使われたことは分かった。……どうあれ、俺のやることに変わりはありません」
斎藤龍矢:「合流しつつそちらの事件と行方不明の事件を合わせて調べて、解決して、友人の彼女を連れ戻す」
斎藤龍矢:「あの病室に……」 言いかけ、ふと続く言葉が浮遊する。連れ戻して、また、あの病室に押し込める?
ロゥ:「よく言われるし、日本語も下手かもしれん。……。あの病室に?」
斎藤龍矢:「……いや」 首を振る。余計な考えが混じった。連れ戻した先がどうあれ、連れ去られ、結合ジャームにさせられかねない現状よりはずっと良い
斎藤龍矢:「ともあれ、ともあれだ。お気遣いありがとう。俺は友人の彼女を助けたい。協力してください」
ロゥ:「協力しよう。そして、もしもお前が何かに背いてまでやろうと思うことがある時には」 立ち上がる。
ロゥ:「俺を雇え。条件次第で、いくらでも付き合おう」
斎藤龍矢:「その気持ちもありがとう。しかし今は、雇う、雇われるじゃなく協力だ」
斎藤龍矢:「互いに全ての目的を果たせるよう、力を尽くすとしましょう」
GM:シーン終了!ロイスと購入をどうぞ。PC間ロイスは特に設定していないので、好きに取っていってね!
薬師院 小夜子:PC間ロイスはもうちょっと保留にしよう……ストーン適用のコネ:手配師を使ってスナイパーライフル19に挑戦
ロゥ:ここではロイスは保留して、購入しよう
ロゥ:UGNボディアーマーッ!
薬師院 小夜子:4dx+9>=19
DoubleCross : (4R10+9[10]>=19) → 10[2,3,8,10]+8[8]+9 → 27 → 成功
崇道甚九郎:ロイスは保留!購入はアームドスーツ!
斎藤龍矢:ロゥ・ジーウェン/○好意/不信感
薬師院 小夜子:よし。所持品欄に入れておく。後二本で最大火力……
崇道甚九郎:2dx+6
DoubleCross : (2R10+6[10]) → 9[7,9]+6 → 15
崇道甚九郎:購入して装備!以上!
斎藤龍矢:UGNボディ~ア~マ~
斎藤龍矢:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 10[7,10]+2[2]+1 → 13 → 成功
ロゥ:2dx+2=>12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 8[6,8]+2 → 10 → 失敗
ロゥ:だめ!おわり!
斎藤龍矢:うおっ買えた。装備装備!
GM:では、カット!
GM:情報収集の続きになります。シーンプレイヤーは崇道さん。他登場自由です。
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+5(1D10->5)した
ロゥ:割と余裕があるので出ます。
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:55->60)
ロゥ:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 2[2]+48 → 50
薬師院 小夜子:ま……まだ大丈夫だと信じよう
薬師院 小夜子:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 1[1]+63 → 64
薬師院 小夜子:よしい
GM:現在の情報項目!
GM:新しい項目が出るかもしれない。
GM:ふるってご挑戦ください。
斎藤龍矢:成実と会っていた男!
崇道甚九郎:では私は鍵の方を
ロゥ:よし……ここは情報収集苦手な私が、成美と会っていた男を狙いましょう!
ロゥ:あっ、斎藤さんやりますよね!
ロゥ:あぶないあぶない
斎藤龍矢:あぶねーなw
薬師院 小夜子:何を企んでいるのだ……
崇道甚九郎:情報:裏社会、コネ使って判定!
ロゥ:新しいのが出たら開けに行きます
斎藤龍矢:情報収集の苦手度合いはこちらも同じなのでね……振るぜ!
崇道甚九郎:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 8[2,4,5,8]+4 → 12
斎藤龍矢:3dx=>6
DoubleCross : (3R10[10]>=6) → 10[1,10,10]+7[1,7] → 17 → 成功
GM:すごい
斎藤龍矢:よくわかった
GM:では開示します。
ロゥ:SUGOI
薬師院 小夜子:おおお
GM:新項目です。
GM:解析さえすめばデータの抽出は容易、ということですね。
GM:こちらは今から挑戦できます。
ロゥ:じゃあ、”アルケ”をやろうかな…!
薬師院 小夜子:では上からで、玻璃細胞を
ロゥ:情報:UGNで。特にコネとかはないので、素振りします
ロゥ:2dx=>5
DoubleCross : (2R10[10]>=5) → 3[3,3] → 3 → 失敗
薬師院 小夜子:コネ:UGN幹部で情報:UGNを
ロゥ:財産を2点使って成功させます!
ロゥ:財産6→4
薬師院 小夜子:4dx+3>=5
DoubleCross : (4R10+3[10]>=5) → 10[4,9,10,10]+10[6,10]+5[5]+3 → 28 → 成功
GM:ものすごい
薬師院 小夜子:ものすごく分かったみたいです
ロゥ:優秀なエージェント~
GM:では、財産パワーで手を借りつつ鍵からデータを読み取ったり、自力ですごい読み取ってまとめたりしたのでしょう。
GM:開示!
GM:この『神』は”无号計画”で作られていた『神』ですね。
GM:詳細はこちら
GM:以上!
GM:これらを踏まえて共有ロールなどをしていきましょう。お話とかもしよう。
GM:第一支部・研究エリア
GM:一時期よりは縮小し、また第四支部程でないにしても、ここもなかなかの設備を備えている。
GM:未知の物質の解析や、ジャームの解剖なども可能だ。
GM:そして例によって、小さな休憩スペースも設けられている。
薬師院 小夜子:──その区画の解析デスクから、キャスター付きの椅子を一つ引っ張ってきて、
薬師院 小夜子:「斎藤さん。一つ、聞いておきたいことがあるんですがね」と、重苦しい声と渋面で、薬師院は言った。
斎藤龍矢:(ウチ(神城)の研究所に比べると規模は小さいが……支部設備だからな、安易に比較もできないか)
斎藤龍矢:「……ああ。何です? そんなに浮かない顔で」
薬師院 小夜子:「連れ去られた百鳥成実の……人柄ですとかについて、聞いておきたいんです」何故、には応じず、視線も床の方へと向いたまま
薬師院 小夜子:「ああ、いや。人柄と……身体的な特徴について」
斎藤龍矢:「そりゃ構わんですが……」 怪訝な表情
崇道甚九郎:「……」椅子にもたれ掛かり、手に持った”鍵”を照明で透かしてみたりしながら、耳を傾けている
斎藤龍矢:「……大人しい女性でしたよ。入院が続いてるんで、まあそうもなるか」
斎藤龍矢:「見た目も性格と同じです。黙ってれば大人っぽく、落ち着いた女性だった。入院暮らしが続いてるからか、体格は細めでしたけどね。……前からそうだったかな?」
斎藤龍矢:「ただ喋ると子どもっぽくて、どちらかというとそれが素だったかな」
薬師院 小夜子:「……オーヴァードでしたか?」また少し、声が低く細くなる。
斎藤龍矢:「だったらしいです。俺も入院の事情は突っ込んで聞いてなかったんで、つい最近知ったんですが」
薬師院 小夜子:「……………………」
斎藤龍矢:「制御の不完全なソラリスシンドロームのオーヴァードだったとか。身体に有害な物質を生成し、かと思えばそれへの対抗物質を生成し、と……」
斎藤龍矢:少し視線を逸らす 「キツかったでしょうね。俺にはそんな所はおくびにも出しませんでしたが」
斎藤龍矢:「……一応、直近での彼女の周囲に何かなかったかも調べはつけています」
ロゥ:「何か、いたか?」
斎藤龍矢:「今の所明らかに目につくのは、ごく最近成実に接近してきた男がいた、というだけですね」
斎藤龍矢:「川奈優。書店のアルバイト勤務。成実は本が好きだったんで、接点があることはまあおかしくないが、前歴が不明瞭。やや臭いですね」
斎藤龍矢:「場所は押さえているんで、まあ必要に応じて。そいつの存在以外に、成実の周りで妙なことは起こってないです」
ロゥ:「得体の知れんやつだ。書店のアルバイトというのも、それらしすぎる」
崇道甚九郎:「斎藤君は実際に会ったん?」
斎藤龍矢:「多分、一度だけすれ違ったかな。アレがそうなら、軽そうな男でしたよ。書店勤務……まあ外見で判断するでもないか」
斎藤龍矢:「ともかく、見れば分かります。……で?」
斎藤龍矢:「薬師院さんは何で成実のことを?」
薬師院 小夜子:「……順を追ってお伝えした方が、分かり易いでしょう」
薬師院 小夜子:と、逃げ場を求めるように、崇道さんへと視線を向ける。
崇道甚九郎:「せやね。じゃあ」持っていた鍵を机の真ん中あたりに置く
崇道甚九郎:「まず、この鍵はアーティファクト…呪物の類や」
崇道甚九郎:「ご明察やったね、ロゥさん」
ロゥ:「当たってほしいものではないがな」
崇道甚九郎:「鍵を象ってるっちゅうことは何かの開閉に使うんやろうけど…今は置いといて」
崇道甚九郎:「この中には、色々とデータが入ってた」
崇道甚九郎:「まず”アルケ”っちゅう空間」
ロゥ:「それは、金を払って仕事をさせた。むろん数人に分けてな」
ロゥ:「神とやらをつくる過程で生まれたシェルターのようなものだという。独立した空間らしい。”クラオニクス”はそこに住み着いているようだ」
ロゥ:「籠城とは詰まらん手だが、引っ張り出すには面倒があるだろう。そんなところだな」
崇道甚九郎:「…そんで、もう一つ。これが成実ちゃんに関係することなんやけど」
崇道甚九郎:薬師院さんを見る
薬師院 小夜子:「……………………」
崇道甚九郎:「言い難いなら、僕が喋んで?」
薬師院 小夜子:この期に及んでも、〝その事実〟を声に出すことを躊躇うのか。
薬師院 小夜子:共に解析を行っていた崇道さん以外の二人に、プリントアウトされた用紙を渡す。
薬師院 小夜子:「……浦中れい子の手動で進められた研究データだ。曲解はしてねぇ筈だよ」
斎藤龍矢:「……」 印刷物を眺め
斎藤龍矢:「なるほど。見事に彼女は適合しているということか」
ロゥ:「健康に問題を抱えるオーヴァード、とは矛盾しているような話だ。相応に稀ではある」
崇道甚九郎:「…通常」
崇道甚九郎:「僕らの体にあるレネゲイドウイルスは、本体が傷ついたら即座に修復を行うようになってる」
崇道甚九郎:「でも、そこに書いてある”玻璃細胞”は修復ではなく増殖を行う」
薬師院 小夜子:「癌だね、まるで」
薬師院 小夜子:「……第八支部の人間としちゃあ、悪夢みたいな名前さ」
崇道甚九郎:「10から減った分を戻すんじゃなくて、もう一個10を作んねん」
崇道甚九郎:「でも、”リザレクト”が無限じゃないように、ふつうそんなことやったら本体に限界が来る」
崇道甚九郎:「せやから、”容量の大きい” ”弱い”個体を使うねん」
斎藤龍矢:「それが適合の相性、か」
崇道甚九郎:「5を2つにしても10やけど、10を2つにしたら20やからね」
崇道甚九郎:「…で、さっき君らが見たジャーム、あれは恐らく”不適合”のやつや」
ロゥ:「だろうな。破壊しても再生の気配はなかった」
崇道甚九郎:「あの氷も、簡易的な絆創膏みたいなもんちゃうかな」
崇道甚九郎:「治らんから、取り敢えず塞いどんねん」
斎藤龍矢:「……なるほどね。」
斎藤龍矢:「正直言って分からないこと、突き詰めたいことはいくらでもあるが……大まかなことはよく分かった」
斎藤龍矢:「『細やかに間違えるよりも、概略で正しい方が良い』とも言う。……その『空間』とやらだ。どうしてそこに踏み込むかだな」
ロゥ:「突き詰めるには、いま少しこれを調べることだな」 鍵を指さす。
斎藤龍矢:「でしょうね。抜ける情報は全て抜いてしまいましょう。あとはすぐに動く準備を整えておくくらいか」
崇道甚九郎:「せやね。川奈君の場所も割れとることやし」
薬師院 小夜子:「巡回の人員は、第三あたりからもっと増援を貰った方がいいんじゃないかねぇ」
薬師院 小夜子:「そのあたりの手配、こちらの支部長に打診しておく」
ロゥ:「さすがに手回しがいいな。この街は、万事この様子なのか」
崇道甚九郎:「頼れるねぇ、薬師院ちゃん」他人事
薬師院 小夜子:「正義の味方はいつも後手に回るもんさ。だから後手に慣れてるだけ」
薬師院 小夜子:「事件が一件も起こらない街になってから褒めてもらいたいもんだよ、私はね」
ロゥ:「ハ! そうなれば、俺も去るしかないな」 笑う。
ロゥ:「せいぜい、一刻も早く俺を追い出してみせろ」
崇道甚九郎:「絶対追い出される前に暴れ回るやろ君」
斎藤龍矢:「周到ですな。最後の事件の犯人の座を今から予約するなんて」
ロゥ:「最後の事件か。なかなか贅沢な響きだ、覚えておこう」
薬師院 小夜子:「……怖えよ」
GM:ロイス購入タイム!
薬師院 小夜子:ロゥ・ジーウェン 有為/○恐怖で取得
斎藤龍矢:ロイスはなーし 購入は~
ロゥ:ロイスは保留しつつ、購入はボディアーマー!
ロゥ:2dx+2=>12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 9[8,9]+2 → 11 → 失敗
ロゥ:財産1点を使って、購入!終わり!
薬師院 小夜子:調達はスナイパーライフルの二本目。ダメ元の素振りで
薬師院 小夜子:2dx+8>=19
DoubleCross : (2R10+8[10]>=19) → 3[2,3]+8 → 11 → 失敗
崇道甚九郎:ロイス保留!購入はブルゲ!
薬師院 小夜子:以上!
ロゥ:財産4→3
崇道甚九郎:2dx+6
DoubleCross : (2R10+6[10]) → 10[9,10]+5[5]+6 → 21
斎藤龍矢:フルオートショットガン
崇道甚九郎:マジか
ロゥ:スゲーッ
GM:すごくない?
薬師院 小夜子:つよい
薬師院 小夜子:何処からカツアゲしてきたんだ
ロゥ:お薬の入手に強い力!
崇道甚九郎:人をチンピラみたいに言わないで
斎藤龍矢:コネ:手配師使用。
斎藤龍矢:6dx+1=>20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 6[2,3,5,5,6,6]+1 → 7 → 失敗
斎藤龍矢:ゲーッ、全然ダメ……! 以上です
GM:では、シーン終了!
GM:───彼の『楽園』を見せてもらった。
GM:お世辞にも、趣味がいいなんて言えなかった。
GM:それでも、私はこの『楽園』を使う。
GM:あいつに力をもらって。たくさん、たくさん生きて。
GM:生きて、生きて、生きて。
GM:それで、いつか私だけの世界を。私だけの『楽園』を。
GM:作り出してやるんだ。
GM:そしたら、もう病室から夢を見続けなくたっていい。
GM:彼にだって……
GM:遠慮、することないんだ。
百鳥成実:「……さあ。取引だよ。”クライオニクス”さん」
百鳥成実:「私はあなたの楽園の碑になってあげる。だから」
百鳥成実:「私に楽園を作るための力を───『命』を頂戴」
GM:情報収集も佳境!
GM:情報収集したり、そろそろ浦中さんが目覚めたりするかもしれません。
GM:川奈くんに会いに行ってもいいし行かなくてもいい。
GM:ともあれ、シーンプレイヤーはロゥさん。他登場自由でどうぞ。
ロゥ:1d10+50 どりゃー!
DoubleCross : (1D10+50) → 1[1]+50 → 51
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+2(1D10->2)した(侵蝕率:47->49)
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:60->63)
薬師院 小夜子:よし
薬師院 小夜子:今回は休む!
GM:では!
GM:挑戦可能!
ロゥ:グレンゼが気になるので、開けに行きたいですね!
ロゥ:この私の……とくにスキルもコネもない、情報:UGNでね!
崇道甚九郎:じゃあ私は”クライオニクス”を情報:UGNで
ロゥ:2dx=>5 とぉーっ
DoubleCross : (2R10[10]>=5) → 5[1,5] → 5 → 成功
崇道甚九郎:一応コネ:UGN幹部も使う!
崇道甚九郎:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 9[5,7,9,9]+4 → 13
ロゥ:ふーっ……ロゥにしては頑張った方だ
GM:えらい
GM:では、開示!
GM:以上です。
GM:第一支部・病室
GM:浦中れい子が目覚めた。その報せを受け、君たちは彼女の病室にやって来た。
GM:彼女はベッドの大きな枕に身を沈めていたが、君たちの姿を認めると弱々しく笑顔を作った。
ロゥ:「あそこから回復したのか。なかなかしぶといな」
崇道甚九郎:「おはよう、お姉ちゃん。気分はどない?」
浦中れい子:「ああ……あのまま、捨ておかれてもおかしくないと思っていましたが」
浦中れい子:「ありがとうございます」
浦中れい子:「そうですね……まずまず、と言ったところです」
斎藤龍矢:一歩後ろで様子を見ている
崇道甚九郎:「そう」
浦中れい子:「そして…申し訳ございません。私からたくさん説明することがありましたのに」
浦中れい子:頭を下げる。
崇道甚九郎:「ああ、ええよ別に。こっちの方でも大方調べつけた所やし…」
崇道甚九郎:「まぁ、その埋まってない部分を聞きに来た訳なんやけど」
浦中れい子:「…何でもお聞きください」
ロゥ:「たとえば、『グレンゼ』だ。『アルケ』に侵入するための道具だろうと、見当はついている」
ロゥ:「呪物であるからには、なんらかの代償があるだろうとも踏んでいる。……何を失う必要がある?」
浦中れい子:「……『時』と。人としての命を」
崇道甚九郎:「”人として”なぁ」
浦中れい子:「レネゲイドの侵蝕、でしたか。『グレンゼ』の使用はそれを著しく高めます」
ロゥ:「”クライオニクス”が握っているとすれば、危険だな」
浦中れい子:「……間違いなく。”クライオニクス”はあの扉を手にしています」
ロゥ:「同感だ。アーティファクト保管庫への扉を開くことも、侵蝕を重ねることも、厄介の種にしかならん」
浦中れい子:「……あの場所は、聖域なのです。少なくとも、私にとっては」
浦中れい子:「あのような者に……踏み荒らされて、いいところではない」
崇道甚九郎:「でも、『アルケ』は”クライオニクス”を選んだんやろ?」
浦中れい子:「……ええ、『アルケ』は所有者がいなければ”飢え”ます」
浦中れい子:「………それでも、何かの時には私がその贄になるつもりでした」
浦中れい子:「間違いです……あってはならないことなのです。あんな……突然現れて……横からさらっていくなど……!」
浦中れい子:ぎり、と掛け布団に指を立てる。
崇道甚九郎:「…ああ、そういえばまだ聞いてなかったな。”クライオニクス”の本名と、素性」
崇道甚九郎:といっても、大体見当はついているのだが
浦中れい子:「………”クライオニクス”、川奈優。素性は……わかっていることは、かつて『楽園』と呼ばれるセルにいたこと」
浦中れい子:「そして、何らかの理由で4年前、追放されたことぐらい」
斎藤龍矢:その名を聞くと、静かに溜息を吐く
ロゥ:「追放とはな。よほどのことをやったと見える」
崇道甚九郎:「追放、なぁ」
浦中れい子:「彼は───破壊の過程にあるものを好みます」
浦中れい子:「そしてそういったものを見つけると、凍らせて永久に保存しようとする」
崇道甚九郎:あの時聞いた”作品”と言う言葉が頭を過ぎる
浦中れい子:「私を襲ったジャーム…彼らが傷つけられていたのも、それが理由です」
浦中れい子:「ジャームではなく。あの『傷』が作品なのです」
ロゥ:「悪ふざけのような趣味だ。理解しがたいな」
崇道甚九郎:「…へぇ、こっちはもっと合理的な理由想像しとったんやけど」
崇道甚九郎:「思ったより幸せそうな人やったね」
崇道甚九郎:「やから”傷の治らない”玻璃細胞か」
浦中れい子:「……そういうことです」
浦中れい子:「ただ……彼は、恐らく自らの理性を失うことは望まないでしょう」
ロゥ:「奇矯な男だ、とうにジャームと化していると思っていたが。そうでもないのか」
浦中れい子:「ええ。彼の欲望は衝動に根差していない」
浦中れい子:「彼の衝動は殺戮。彼にとってそれは望ましくない」
崇道甚九郎:「あはは、殺したら残されへんもんね」
崇道甚九郎:「つまり、扉は頻繁に使わへんと」
浦中れい子:「その通りです」
崇道甚九郎:「斎藤君、君が扉見たんはいつやっけ」
斎藤龍矢:「成実を病室から連れ去っていく時です。あれが"グレンゼ"か」
斎藤龍矢:「……そのものというよりは、それがもたらした"アルケ"に繋がる出入り口か? とは予想ができます」
ロゥ:「侵蝕を避けているのなら、連日は使わんだろう」
崇道甚九郎:「”使ったばっかり”やねぇ」
浦中れい子:「……つまり、今は『こちら側』にいる」
崇道甚九郎:「今なら会えるかもしれんなぁ」
斎藤龍矢:「なら話は早い。見つけて縛り上げて全て吐かせましょう。幸い拠点は押さえてる」
斎藤龍矢:「迅速強襲だ。……あまり時間もかけたくはない」
ロゥ:「まったくもって、話が早い」
ロゥ:「動けなくするところまで手伝おう」
崇道甚九郎:「拷問する時は手伝うで」
斎藤龍矢:「分担が万全で助かります。……ところで、良いですかね。これはまったくの興味なんですが」
斎藤龍矢:「薬師院さんが真面目に働いている今だから聞ける。浦中さん」
浦中れい子:「はい」
斎藤龍矢:「結局『アルケ』とは何なんです。俺は『独立した空間』と聞いて、バロール能力で作った歪曲して維持される空間の類いだと思っていたんですが」
斎藤龍矢:「あなたにとっては『聖域』と? ……来歴が知りたいな。ともすればそちらまで踏み込む必要があるかも知れない」
浦中れい子:「…この都市には裏の世界があることはご存知かしら?」
浦中れい子:「十三支部の方なら……少しはお聞きになったこともあるかもしれませんね」
斎藤龍矢:「いや。裏社会とか、そういう比喩的な『裏』ではないんだろ?」
浦中れい子:「ええ。世界は、重なっています。それは『神』の存在によって今も広がり続けている」
崇道甚九郎:「”ローディーズ・ドア”」
崇道甚九郎:「辰巳君から、そういうもんがあったっちゅう話を聞いたことはある」
斎藤龍矢:眉をひそめる 「……比喩表現は使わんでくださいね。俺は今、言葉のまま受け取るんで」
浦中れい子:「ええ、そのつもりです。事象が抽象的なので、それは…ごめんなさいね」
斎藤龍矢:「『神』なるものがあり、通常では認知できない……異世界? のようなものが複数あり。その一つが『アルケ』であると?」
ロゥ:「他に呼称がないのであれば、そうなのだろう。『神』と呼ばれる何かがある」
浦中れい子:「異世界のようなものがある。その通りです。ただ、私の理解では、それはこのN市と表裏一体。……『常世』、と呼んでいます」
浦中れい子:「通常、『常世』にい続けることには代償が伴う。こちら側に戻って来れなくなる……といったように」
浦中れい子:「ですが、『アルケ』は『常世』に存在しながら、変質しません。『現世』のもので在り続けながら、『常世』に身を置くことが可能なのです。謂わば、境界のような場所」
ロゥ:「お前は、ずいぶんとそこを特別視しているようだが。”聖域”か?」
浦中れい子:「…『アルケ』は『神』の過程でもあった。かの神を造る中で出来ていった、腕。肺。脊柱」
浦中れい子:「そう言った……『神』のプロトタイプの部品が、あの場所には納められている」
浦中れい子:「それは……神の方舟。聖域に他ならない……!」
斎藤龍矢:「……『神』、は、人造物なのか。それが……この街に対応する裏世界の『常世』なる危険地帯を生み出し……」
斎藤龍矢:「そして『アルケ』は、その境目に位置するがために……いや、違うな。その言い方だと元より橋頭堡であって、『常世』に面しているのは結果に過ぎない……?」
斎藤龍矢:「…………」 頭の後ろを掻き
斎藤龍矢:「いや失礼。俺から振っておいて申し訳ないんですが、ひとまず今はそれで良いです」
ロゥ:「軍部はろくなことを考えんな。たいしたことのない俺の頭でも一つはわかる。……放ってはおけぬと、雇い主どもは言うだろう」
崇道甚九郎:「細やかに間違えるよりも~言うやつ?」
斎藤龍矢:「実物に触れて理解できることも多そうだ。……ええ、それでもある」
崇道甚九郎:「ふぅん…いい大人になりそうやね、君は」
ロゥ:「ハハ! 自分がいい大人ではないと言っているようにも聞こえるぞ!」
崇道甚九郎:「だっていい大人ちゃうしなぁ」
斎藤龍矢:「どちらにせよ、今の話は果たすべき目的の先だ。現時点ではとかく、川奈優、"クライオニクス"を吊るし上げなければ」
斎藤龍矢:「お褒め頂いて嬉しいですよ。浦中さんも、どうも。ありがとうございました。できれば個人的にもお話したいですね」
斎藤龍矢:「全てはことが落ち着いたら、ですが。……じゃあ行きましょうか、大人のお二人」
浦中れい子:「……また」
浦中れい子:会釈して、見送る。
ロゥ:「では、よくない大人は従うとしよう」
崇道甚九郎:「はいはい、有望な若人さん」そう言って部屋を出ようとして、足を止める
崇道甚九郎:「…お姉ちゃん」
浦中れい子:「?まだ、なにか?」
崇道甚九郎:「”玻璃細胞”の『傷を負ったら』言うんは」
崇道甚九郎:「体内のダメージも、含まれるんかな」
浦中れい子:「……臓器もまた。増殖します」
崇道甚九郎:「そう、ありがとうね」軽薄そうな笑みを浮かべたまま、手をヒラヒラと振って退室する
浦中れい子:薄く笑って、礼をする。
GM:最後の購入機会の予感!
ロゥ:応急手当キット!購入ねらい!
ロゥ:2dx+2=>8
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 7[2,7]+2 → 9 → 成功
斎藤龍矢:ショットガン(スラッグ)
ロゥ:入手!
崇道甚九郎:何か欲しいものある方は言ってください
崇道甚九郎:金ならあるので
斎藤龍矢:手配師も使うよ!
斎藤龍矢:6dx+1=>11
DoubleCross : (6R10+1[10]>=11) → 9[2,4,5,8,9,9]+1 → 10 → 失敗
斎藤龍矢:財産点1使って購入。即座に《水晶の剣》
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5した(侵蝕率:63->68)
斎藤龍矢:攻撃力+16
ロゥ:こちらは特にないです!ほしいもの! そしてここで以上!
崇道甚九郎:ではスナイパーライフル!
崇道甚九郎:2dx+6
DoubleCross : (2R10+6[10]) → 5[1,5]+6 → 11
崇道甚九郎:財産点8使います
崇道甚九郎:購入して…これ今渡せるのか…?
薬師院 小夜子:ルール的には……次シーンで登場してから……?
GM:同じシーンに登場した時に渡していただければ!
崇道甚九郎:了解!では以上!
GM:川奈くんちに突撃します。全員登場推奨!
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+10(1D10->10)した(侵蝕率:49->59)
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:68->78)
ロゥ:1d10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 1[1]+51 → 52
斎藤龍矢:おっと、少々伸びたな……
薬師院 小夜子:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 1[1]+64 → 65
薬師院 小夜子:乱数調整に成功した
GM:今、君たちは移動用の車両の中にいる。
GM:向かう先は川奈優の自宅。
斎藤龍矢:「……さて」
斎藤龍矢:「現状、ここから先は荒事になるかも知れない、という認識は、共有できてますよね?」
ロゥ:「無論。それ以外のところはよくわからんがな」
崇道甚九郎:「勿論」
薬師院 小夜子:「泣きたくなる程ハッキリとね」銃器数丁を腕の中に抱え込んで、軽く身震い
ロゥ:「薬師院、荒事は嫌いか」
薬師院 小夜子:「そりゃあもう。痛いし怖いし大嫌いさ」
薬師院 小夜子:「さっさと世の中から戦いなんてもんが消えちまえ、って毎夜毎晩願ってるよ」
斎藤龍矢:「の、割にその過積載な武装か……」
斎藤龍矢:(……あれが一番『分かりやすい』から、うっかり取り落としたりしないでくれれば良いんだが)
薬師院 小夜子:「こんだけ無いと怖いでしょうが。こちとら思考加速以外の芸の無いノイマン──」
薬師院 小夜子:「──……って、そういえば」
薬師院 小夜子:「私は見ての通りで分かり易いと思いますけれどもさ。〝そちら〟は?」と斎藤さんに
斎藤龍矢:「ああ、その辺を知りたくてですね。俺はこれ」 ジャケットを開き、その下のホルスターを見せる。拳銃
斎藤龍矢:「仕掛けはないが種はある。拳銃です。俺の手で強化してるので、そんじょそこらのものとは比べものにならない火力が出ますが……」
斎藤龍矢:「で、ここからが本題だ。俺はもう少々ばかり、武器を強くする手を残している」
斎藤龍矢:「たとえばその銃とかね。……他二人は? もし相性が合いそうなら手を貸させて欲しい」
ロゥ:「それなら、一つ頼まれてもらいたいものがある」
斎藤龍矢:「ほう。聞きましょう。確かに貴方は見るからに武闘派という所だが」
ロゥ:「靴だ」
ロゥ:「どうもすぐに駄目にしてしまうのでな」
斎藤龍矢:「……ふむ」
斎藤龍矢:(口ぶりと体格からして徒手空拳の戦士……靴と言うからには蹴り……か?)
斎藤龍矢:「……分かりました。ちなみに、今履いている靴で戦闘をしたことは?」
ロゥ:「何度かはな」
斎藤龍矢:「なら申し分ない」 ロゥさんの足元に跪き
ロゥ:靴底が、削れて溶けたようになっている。
斎藤龍矢:「さっきは都合上『強化』と言いましたが、実際の所は『進化』、つまり使い勝手の延伸ということで」
斎藤龍矢:「戦闘によく使われ、そのクセが残っている武装である方が、より有用性の伸びしろは高く……」 「……なるほど」
斎藤龍矢:「原理は分かりませんが、事象は分かります。少し失礼」 息を吐き、《成分分析》をしつつ
斎藤龍矢:《水晶の剣》をロゥさんの素手に。攻撃力+16!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5した(侵蝕率:78->83)
ロゥ:やったーっ!
薬師院 小夜子:凄いプラスだ……
薬師院 小夜子:これがクライマックスに更に伸びるんでしょう……?
崇道甚九郎:強い…
ロゥ:「……なるほど」 少し、足の指を動かした。 「四割は違う。こういうのは見たことがない、大した腕だ」
斎藤龍矢:「どうも。何せ俺の本分はこれでしてね。ロゥさんの出力にも耐えられるようになるでしょう。未来永劫とは行きませんが……」 姿勢を戻し、崇道さんを見る
斎藤龍矢:「そちらは?」
崇道甚九郎:「…ああ、僕はええよ。”武器”なんて上等なもん使う訳ちゃうし」
崇道甚九郎:「なんでもええねん。殺せればね」
斎藤龍矢:「分かりました。……では薬師院さん」
斎藤龍矢:「銃器を一つ。できれば一番使い慣れているものが良いです。その方が効果は高い」
薬師院 小夜子:「……正直、ちょっと興味津々だったとこだ。お願いしよう──ああ」
薬師院 小夜子:「んー、いや。こいつは」と、銃身に大小の傷も多い一丁を軽く掲げて、
薬師院 小夜子:「UGN(うち)でもとびっきりの変人が作ってる武器なんでね、下手にカスタムすると何が起こるか……」
薬師院 小夜子:「……私はそれで痛い目見てるんでね。出来れば──崇道さん」
薬師院 小夜子:「すまない、〝頼んでたもの〟を頂いていいかい?」
崇道甚九郎:「ああ、あれ」身を起こし、その大柄な体で後部座席を漁る
斎藤龍矢:(……惜しいな。よく使われた、UGN肝入りの武器となれば、少々声を聞いてみたかったが)
斎藤龍矢:(食い下がるでもないな。本懐はそこじゃない)
崇道甚九郎:「ん」無造作に片手で掴み上げた、一丁のライフルを薬師院さんに手渡す
薬師院 小夜子:「おおう、ありがたい。申し訳ないねぇ、自分でやらなきゃないとこなのに」
ロゥ:「これから内戦でも始めるような準備だな」
薬師院 小夜子:「──という訳で斎藤さん、こいつで頼みます」と、手の上にのせて
薬師院 小夜子:「なんだい。そちらさん、内戦に関して一家言でもある方かい?」
斎藤龍矢:「ええ、結構。手早く済ませましょう」
斎藤龍矢:《成分分析》で普通のスナイパーライフルであることを確認しつつ《水晶の剣》。攻撃力+16!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5した(侵蝕率:83->88)
薬師院 小夜子:いぇーい!
ロゥ:「まるでいい思い出はないがな」
ロゥ:「あれは闘争とはまた別のもの……、……その能力。ずいぶんと手際がいいものだな。軽々とやっているように見えるが」
斎藤龍矢:「……先に言っておきましょう。ちょっとばかり奇妙なことには……具体的には飛び出てくるのが弾丸ではなくプラズマ球になったりするかもしれませんが……」
薬師院 小夜子:「えっ、何それ怖い」
斎藤龍矢:「その狙撃ライフルが持ち備え、望まれた機能。つまりは相応の射程と破壊力。これは変わらず保証されています。あまり意識せず、強い銃として使ってやってください」
薬師院 小夜子:「……ビビりながら使わせてもらいますよ」
斎藤龍矢:「言ったでしょう。俺の本分はこれなんですよ。武器・兵器、それに類するものを、望まれることは望まれたまま、道理を飛び越し『進化』させる能力」
斎藤龍矢:「20で神城エージェントなんてやれてる理由の大半はコレです。目的が明白な道具の声を聞いてやって……まあ、理解して伸ばしてやる。それくらいなら寝起き10秒でもできます」
斎藤龍矢:軽く両手を挙げ 「俺が確認したかったことはここまでです。……今の一連作業が無駄になってくれれば、それがベストなんですが」
ロゥ:「……」 顔色を見る。 「そうか。まあ、支援の分は相応に働くとしよう」
崇道甚九郎:「へぇ、その武器ってだれにでも使えるもんなん?」
斎藤龍矢:「人間に使えるものであればね。外見は変わってないでしょ? 狙って、引き金を引くというインターフェイスは変えないんです」
斎藤龍矢:「そして、遠くの物を撃ち、破壊するという目的も変えない。ただその出力、成果だけを躍進させる。それがこの『シグルドリーヴァの言葉』……」
斎藤龍矢:話を区切り、笑う 「……喋りすぎましたね。なかなか人にコレの話をすることはなくて、つい興が乗ってしまう」
ロゥ:「技術屋には、そういうところがある……」
崇道甚九郎:「いや、面白かったわ。ありがとうな」
崇道甚九郎:「君がその辺の銃片っ端から触れば、それだけで集団の力が上がる訳やね」
斎藤龍矢:「お恥ずかしい。これこそ若気の至りかな」
斎藤龍矢:「それがそうも行かないんです。作業そのものは容易いんですが、俺の能力には限度がありましてね」
斎藤龍矢:「一度に見てやれるのは3個ほどが限度だ。言うように、触れたものすべて進化させられればまた違ったんですが……」
崇道甚九郎:「そうかー、まぁそんな上手い話無いわなぁ」
斎藤龍矢:「だから、現状は臨戦における最大の構えですよ」
ロゥ:「どの程度の闘争になるか、これは当たってみなければわからんな」
斎藤龍矢:「ええ。無意味か、作業か。そのくらいで終わることを願います。……行きましょうか」
ロゥ:「行くか。承知した」
崇道甚九郎:「ホームパーティーみたいでワクワクするね」
薬師院 小夜子:「ホーム・アローンだったら私は泣く。泣いてやる」
崇道甚九郎:「いざとなればそのクラッカー鳴らしたってや、薬師院ちゃん」
GM:川奈優宅
GM:ごくごく普通の一軒家だ。この地区にしてはやや安っぽいきらいはあるが。
GM:呼び鈴を鳴らして入ってもいいし、いきなり突入してもいい。
ロゥ:「押し入るか? 作法は任せる」
崇道甚九郎:「っちゅーかアルバイトの癖に一軒家住んでんねや」
薬師院 小夜子:「案外、登記は別人だったりして」
斎藤龍矢:「……どうします? ここに住んでるのは今回の事件の主犯だ。鍵を撃ち抜いたって良いとは思うんですが」
斎藤龍矢:「UGNに合わせます。何だったら隠れても良い」
薬師院 小夜子:「表にからロゥさんと斎藤さん。斎藤さんがチャイム鳴らしつつ、突撃する時はロゥさんを盾に」
薬師院 小夜子:「裏手に崇道さんと私。そのデカい体、ちょうど良い遮蔽物になる」
薬師院 小夜子:「……なんてのはどうだい?」
ロゥ:「一番手か。譲ってもらえるなら、いただこう」
崇道甚九郎:「人をデコイみたいに言わんといて!」
薬師院 小夜子:「一番頑丈そうだしさぁ、頼むって! こっちは近づかれると案山子みたいなもんなんだって!」
斎藤龍矢:「それで行きましょう。30数えたら押します」
ロゥ:「いつでもいいぞ」 ドアノブを掴む。
崇道甚九郎:「いや問答無用やん、しゃあないなぁ」
薬師院 小夜子:「悪いね、この面々は血の気がたっぷりらしいよ」裏手へと、足音を抑えての駆け足で回り込む。
崇道甚九郎:同じく裏手へ移動
斎藤龍矢:「ロゥさん、それは踏み込みすぎ。万一別の人とか出てきたら最悪でしょ」
斎藤龍矢:宣言通りの時間を待ち、チャイムを鳴らす
ロゥ:「そういうものか?」 束の間、手を放して反応を待つ。
GM:「はーい」と小さく声がして、どたどたと足音。
川奈優:ガチャリ、と玄関の扉が開く。
川奈優:「どもども、おまたせしました〜、ちょいと立て込んでて、」
川奈優:間違いなく、病院で見た男だ。
斎藤龍矢:「どうも。川奈優さんですね?」
川奈優:「……ああ、おにーさん、あの時の」
ロゥ:「……」 会話は任せた、と言わんばかりに黙る。
斎藤龍矢:笑みを浮かべたまま、かつかつと歩み寄り
斎藤龍矢:「覚えていましたか。ええ。成実が実は病院からいなくなってしまって」
斎藤龍矢:「何かご存知ないですか?」
川奈優:「ああ。成実ちゃん……そっかー、そうかー……」
川奈優:「あのコ、病院出たがってたからな〜…」
川奈優:へらへらとした口調。特に動揺した様子もない。
斎藤龍矢:「なるほど。具体的にどこでどう、等はご存じない?」
川奈優:「んー。その辺り、俺もソーダン受けたけどさ」
川奈優:「一人では多分無理だろうなあ」
川奈優:「だから、誰かに手伝ってもらったんじゃねーの?」
斎藤龍矢:「なるほど。その口ぶりだとあなたはご存じない、と……」
川奈優:「ん、ご存知ナイナイ。悪いね〜、足運んでもらっちゃってさ」
斎藤龍矢:「そうですか。それはどうも。そこまで聞ければ十分です」
斎藤龍矢:ごく自然な、しかし淀みなく滑らかな動作で、ジャケット内側のホルスターから拳銃を抜き、撃つ
斎藤龍矢:青白い熱線が銃口を溶かしながら、川奈優の足を撃ち抜かんと迸る。
川奈優:その瞬間、姿が消える。
ロゥ:「さて」 《ワーディング》を展開する。 「慌ただしいな」
川奈優:「あー……良かった良かった。仕込んどいてさ」ほんの少しずれた位置から現れて
斎藤龍矢:「倒錯者のカスがヘラヘラと喋くるな」
川奈優:「なーんだ、全部わかってて来たんじゃん、ならそーと言ってくれよ〜」
川奈優:「トーサクシャでもなんでもいーよ。どの道、アンタはご招待するつもりだったしさ」
斎藤龍矢:新たな弾倉を装填して 「"クライオニクス"。能書きを垂れてやる義理もない。俺は引き金を引く時、何のために撃つかを決め、それを必ず実行する」
斎藤龍矢:「今回もそうだ。……頼みます、ロゥさん」
ロゥ:「待ちわびた」 一歩、屋内に踏み入る。
川奈優:「あー……悪いけどさ」
川奈優:「今、ココでやる気はねーんだ。なんせカノジョが待ちわびてるからさ」
川奈優:「斎藤龍矢クン。成実ちゃんに会いたいなら」
川奈優:「俺が運ばなきゃ無理だ」
川奈優:トントン、と左腕に巻き付いた腕輪を示す。
斎藤龍矢:苛立たしげに表情を歪め、引き金を引く 「それを」
斎藤龍矢:「いや、それでなかったとしても。お前の全てを奪い尽くせば……その中に『グレンゼ』はあるだろう」
斎藤龍矢:「それで用足りる。少なくともその小うるさい首から上は、不要だな!」
ロゥ:「おう。それは気が楽だ」 そのまま無造作に踏み込んで、屋内の気配を探る。
GM:気配は他にない。彼一人だ。
川奈優:「……じゃ。しゃーねーか。かっこわりーけど」
川奈優:川奈と斎藤の間を塞ぐように、扉が現れる。
川奈優:「俺にも義理っつーの?はあるんでね」
斎藤龍矢:「ッこれか、"アルケ"への扉……!」
川奈優:その中に、素早く姿を消す。
GM:ただ、あの時のように扉は消えず、残ったまま。
ロゥ:「おい」 ドアを掴む。 「今度は押し込んで問題ないだろうな? 裏の連中を呼ぶか」
斎藤龍矢:舌打ちする 「誘っている。あの口ぶり。俺を呼び込もうという所か……」
斎藤龍矢:「行くなら全員でです。銃を撃ったんだ、異常を察して来てくれるとは思うが……」
薬師院 小夜子:「いるよ」──と、家の中から。もう少し具体的に言うならば、廊下の曲がり角の向こうから声がする。
薬師院 小夜子:声の直後、土足のハイヒールで屋内に上がり込んでいた薬師院が、銃器一式の装填を確認しながら姿を現す。
ロゥ:「惜しかったな。そちらへ逃げれば、手っ取り早く終わった」
崇道甚九郎:「斎藤君、割と我慢できひんタイプやね」
斎藤龍矢:「間違った判断をしたつもりはないですよ」
斎藤龍矢:「ですが、まあ、その判断について……個人的な感情が入り混じったことは否定しません」
斎藤龍矢:「シラを切られて誤魔化されることが何より腹立たしい」
崇道甚九郎:「いや、ええと思うよ。こうやって分かりやすい手がかりも残してくれたことやし」
斎藤龍矢:「ええ。今はちゃんと我慢できてたでしょ? こいつに入るのを」 扉を指差して
ロゥ:「消えないうちに行くか」
崇道甚九郎:「普通に開けて入ってええもんなんやろうか」
斎藤龍矢:「分かりますよ、こうすればね」 そのドアへ踏み込む
ロゥ:「ふむ」 腕を組む。 「この男、だいぶ実践主義だな?」
薬師院 小夜子:「……危なっかしいねぇ」
薬師院 小夜子:「どうも私は、嫌な予感がしてきたよ。理由も何も無い、勘って奴だけど」
ロゥ:「それはいい」 また無造作に踏み込む。
ロゥ:「面白くなりそうだ」
薬師院 小夜子:「……崇道さん」ドアの前で踏みとどまって、
崇道甚九郎:「…残っとってもしゃあないし、僕らも行こうか…何?」
薬師院 小夜子:「熱量の話だ」
薬師院 小夜子:「此処が揃ってないチームは、踏み込みの速度が少しだけずれる」
薬師院 小夜子:「……その少しで死ぬ羽目になった連中なんて、幾らでもいる」
薬師院 小夜子:「斎藤さんはご友人の為。ロゥさんは……戦いそのものかい?」
薬師院 小夜子:「私は任務。……崇道さんは何だろう、って思ってね」
崇道甚九郎:「ふ~ん…せやねぇ…」
崇道甚九郎:「そもそもの話すると、僕は自分がこの仕事やっとる理由もよく分かってないねん」
薬師院 小夜子:「正直言うと、そんな雰囲気だなって思ってたよ」
薬師院 小夜子:「……というよりも、あんた」
薬師院 小夜子:「今、呼吸をしてる理由も分からないタイプだったりしないかい?」
崇道甚九郎:「おっと」
崇道甚九郎:「鋭いところを突きますねぇ、お姉ちゃん」
薬師院 小夜子:「〝個人的な欲〟ってのが見えなかったからね、あんたには」
薬師院 小夜子:「今回に関しちゃ、私と同じだ。任務だから、起こった出来事に対応はしちゃいるが──」
薬師院 小夜子:「〝どうしてもこれだけは成し遂げたい〟って、喉をかきむしるような気持ちにはさ」
薬師院 小夜子:「お互い、なってねえんじゃないかって思ったのさ」
崇道甚九郎:「…僕はね、薬師院ちゃん」
薬師院 小夜子:「ああ」
崇道甚九郎:「何かの死を見ても、別に何も思わん」
崇道甚九郎:「手は緩めんし、足も止めん。死体を踏み越えて敵を殺す」
崇道甚九郎:「そうすれば、何かを守った気分になれるから」
崇道甚九郎:「自己満足よ、要は」
崇道甚九郎:「その”何か”を知りたい」
崇道甚九郎:「何も見えん闇の中に、ちょっとだけ灯ってんねん、明かりが」
崇道甚九郎:「蛾みたいに、フラフラ、フラフラ」
崇道甚九郎:「そこに向かって、飛んでるだけよ。それ以外は何にもあらへん」
薬師院 小夜子:「ふぅん」
薬師院 小夜子:「……なんだ、思ったより随分とまともな理由じゃないかい」
薬師院 小夜子:「となると、こりゃやっぱり私の差配のミスだね。もうちょっと百鳥成実について、確り調べとくべきだった」
薬師院 小夜子:「名前と経歴だけじゃなくって。どんな人間なんだろうって、頭の中ではっきり思い描けるまでさ」
崇道甚九郎:「それが、君に足りんかったものかな?」
薬師院 小夜子:「ああ、ご明察。……で、あんたにも、もしかしたら足りてない」
薬師院 小夜子:「つまりは私もあんたも、何かを守るって理由なら戦える生き物で」
薬師院 小夜子:「その守る相手の顔がハッキリ見えるなら、尚更元気になるタイプなんじゃないかねぇ」
崇道甚九郎:「…さぁ」口元を少し歪めて「どうやろうねぇ」
薬師院 小夜子:「そういう事にしといておくれよ、崇道さん」
崇道甚九郎:「あははっ、今は…そういうことにしとこうかな」
薬師院 小夜子:「ああ。これから先、扉の先の闇の中に突っ込んでく訳だ」
薬師院 小夜子:「今は百鳥成実をさ、その小さな灯りなんだって事にしといて」
薬師院 小夜子:「お互い、まずはそこへ向かって飛んでみようや」
崇道甚九郎:「……そうか、君はあの時居らんかったね」小声で、聞こえないように囁く
薬師院 小夜子:「?」
崇道甚九郎:「いや、ええよ。それで」
崇道甚九郎:「でも」
崇道甚九郎:「消えた明かりは見えへんからね、僕は」
薬師院 小夜子:「……それ、斎藤さんに聞かれたら大変だよ」と苦笑いしつつ
崇道甚九郎:「もしもの話よ、もしも」同じく笑いながら
崇道甚九郎:扉に向かって、踏みにじるような一歩を踏み出した
薬師院 小夜子:「……死んでないといいねぇ、百鳥成実」
薬師院 小夜子:「〝何も思わない〟なんてさ、しんどいじゃないか」その後を追うように、扉の中へ──。
GM:扉の向こう。
GM:そこは、荒凉たる世界だった。
GM:無機質な空間が、果てが見えないほどに続いて、
GM:その全てが凍り付いていた。
GM:……そして、微かな唸り声が君たちを囲んでいる。
GM:例のジャームだ。
GM:それらを突っ切って、凍った足跡が残っている。
GM:「追って来い」と言うように。
崇道甚九郎:「番犬、っちゅー所かなぁ」
斎藤龍矢:「……『常世』か」
ロゥ:「シベリアよりひどいな、これは」
斎藤龍矢:「アーティファクトの保管庫と聞いていたから、せめて壁か屋根のある空間だと思っていたが」
斎藤龍矢:「どうにも想像力が足りないな」
薬師院 小夜子:「どんだけデカい荷物でも置いとける……って風情だね、こりゃ」
ロゥ:「番犬どもを始末せねば、虫のようにたかられる羽目になりそうだ」
崇道甚九郎:「じゃあさっさと殺して、この分かりやすい足跡追いかけようかなぁ」
斎藤龍矢:「同意ですね。片付けましょう」
ロゥ:「蚊も虻も苦手でな。失せてもらおうか!」
薬師院 小夜子:「……この蚊に食われたら、死ぬなぁ」
GM:ミドル戦闘開始!
GM:エンゲージ!
GM:トループなのでそれなりにいっぱいいます
GM:セットアップ!
斎藤龍矢:なし
薬師院 小夜子:無し!
崇道甚九郎:無し!
凍傷のジャーム:こちらは四体が《先陣の火》行動値+10!
薬師院 小夜子:わーぁおう
斎藤龍矢:あらあら
崇道甚九郎:おいおいおい
ロゥ:なし!
GM:イニシアチブ!
GM:凍傷ジャームが4体!動きます!
凍傷のジャーム:四体とも《破壊の爪》+《氷の回廊》でPCエンゲージに突入。
凍傷のジャーム:処理的には一体ずつではあるんですが今回特にウルトラボンバーみたいなものはないので
凍傷のジャーム:省力化します
凍傷のジャーム:で、《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》でそれぞれPC番号順に攻撃します。
凍傷のジャーム:10dx7 斎藤くん!
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[2,2,6,6,7,9,9,9,9,10]+10[1,1,1,2,5,8]+3[3] → 23
凍傷のジャーム:10dx7 薬師院さん!
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,2,2,2,4,6,8,9,9,10]+10[7,8,8,10]+10[2,3,7,9]+10[10,10]+6[4,6] → 46
薬師院 小夜子:ひどい
凍傷のジャーム:10dx7 崇道さん!
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,1,2,5,5,7,7,8,9,10]+10[3,3,5,8,9]+3[3,3] → 23
凍傷のジャーム:10dx7 ロゥさん!
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[2,2,2,2,4,6,6,7,8,10]+10[4,8,8]+4[3,4] → 24
斎藤龍矢:ドッジ
崇道甚九郎:薬師院さん…
凍傷のジャーム:一体やる気が迸りすぎている…
ロゥ:ひょえ—ッ!ドッジ!
斎藤龍矢:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[1,3,8,10]+6[6] → 16
崇道甚九郎:ドッジで!
薬師院 小夜子:私だけずいぶんな数値だなドッジ!
薬師院 小夜子:2dx>=46
DoubleCross : (2R10[10]>=46) → 3[2,3] → 3 → 失敗
斎藤龍矢:多少の頑張りを見せた。無理!
ロゥ:4dx+1=>24
DoubleCross : (4R10+1[10]>=24) → 10[3,3,4,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
崇道甚九郎:9dx-2
DoubleCross : (9R10-2[10]) → 10[2,4,5,6,6,8,9,10,10]+7[1,7]-2 → 15
薬師院 小夜子:ざっと16倍足りないぜ
崇道甚九郎:無理!
ロゥ:むり!ヒットです!
凍傷のジャーム:では、全員命中だ!
凍傷のジャーム:3d10 斎藤くん
DoubleCross : (3D10) → 16[5,9,2] → 16
凍傷のジャーム:5d10 薬師院さん
DoubleCross : (5D10) → 20[3,7,6,2,2] → 20
斎藤龍矢:UGNボディアーマーで8点減らす。8点もらって残り17点
凍傷のジャーム:あ、ごめんなさい
凍傷のジャーム:攻撃力つけ忘れてる!+13点です!
薬師院 小夜子:30-20でHP残10
薬師院 小夜子:あら
薬師院 小夜子:死ぬ
斎藤龍矢:あっ13点。でも4点で生存! ありがとうUGNボディアーマー!
斎藤龍矢:斎藤龍矢のHPを4した(HP:25->4)
薬師院 小夜子:1d10+65 リザレクト
DoubleCross : (1D10+65) → 8[8]+65 → 73
ロゥ:さすが破壊の爪、なかなかの固定値
薬師院 小夜子:HP8
凍傷のジャーム:3d10+13 崇道さん
DoubleCross : (3D10+13) → 11[3,5,3]+13 → 24
凍傷のジャーム:3d10+13 ロゥさん
DoubleCross : (3D10+13) → 21[7,7,7]+13 → 34
凍傷のジャーム:急にやる気を出した
崇道甚九郎:崇道甚九郎に14のダメージ(HP:37->23)
ロゥ:キェェイ!ボディアーマーで8点減らして、26点ダメージ。生存! HP29→3
凍傷のジャーム:では、演出を!
凍傷のジャーム:ジャームたちは次々に君たちに飛びかかる。一体一体は対処可能な攻撃だが、
凍傷のジャーム:いかんせん、数が多い。その内のいくつかは、君たちにダメージを与える。
凍傷のジャーム:(HP3消費済み)
斎藤龍矢:攻撃は左半身で受けながら、命中次第反撃の銃弾を放つ
斎藤龍矢:的中せずとも敵を退ける、そして右手を自由にしておくのが狙いだ。多少のダメージは必要経費と見ている
ロゥ:「おう! 活きが良い。獣だな、これは!」 牙と爪を肉で受けながら、骨に達する前に捌く。
崇道甚九郎:自身の体に突き立てらた牙と、獣をただ、見つめている
薬師院 小夜子:「ちっ……近づかれりゃ案山子だって言ったばっかりなのによぉ……!」幾つかの牙が命に届く。ライフルでは間合いに会わぬ。ショットガンで迎撃。
薬師院 小夜子:リザレクトを意識的に加速させ、倒れ込まずに戦ってはいるが──この間合いでは、力を発揮できそうにはない。
GM:では、次は斎藤くんの手番!
斎藤龍矢:《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》。自分を攻撃してきたジャーム1を撃ちます
斎藤龍矢:12dx8+1
DoubleCross : (12R10+1[8]) → 10[3,3,3,4,4,5,7,8,9,9,9,10]+10[5,5,5,6,9]+4[4]+1 → 25
凍傷のジャーム:ドッジ!
凍傷のジャーム:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,1,2,4,4,6,7,10]+9[9] → 19
凍傷のジャーム:か、かなりがんばるね?
ロゥ:よ、よし!ヒット!
凍傷のジャーム:命中!
斎藤龍矢:怖い目を出すな!
斎藤龍矢:3d10+21
DoubleCross : (3D10+21) → 11[4,5,2]+21 → 32
斎藤龍矢:諸々友好
斎藤龍矢:有効!
凍傷のジャーム:それでは…まだ倒れない!
凍傷のジャーム:演出をどうぞ!
斎藤龍矢:「この様子なら、これだろ……!」
斎藤龍矢:ポケットから新たに取り出した弾倉は、拳銃用の散弾のものだ。当然、規格の合っていない通常の拳銃では撃てない。
斎藤龍矢:だがそんなことは、この進化させられた拳銃には何ら関係がないのだ。引き金を一つ引く。
斎藤龍矢:先ほどまでのレーザーのような銃撃とは違い、近距離で飛び散るような溶けたプラズマの弾丸が放たれる。面攻撃!
凍傷のジャーム:数体がプラズマ弾に撃ち抜かれ、倒れる!
斎藤龍矢:連射してジャームの群れを面で押し返しつつ、再度通常の弾倉を装填する 「さて、次……!」
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+4した(侵蝕率:88->92)
ロゥ:「ふ! やはり手が速いな!」
GM:では、次は薬師院さん!
薬師院 小夜子:待機!
GM:OK!崇道さん!
崇道甚九郎:待機!
GM:ロゥさん!
ロゥ:いきます!
ロゥ:マイナーでコンボ:周天採丹。素手の攻撃力を25+16(水晶の剣パワー)します。
ロゥ:侵食率は52→58
ロゥ:メジャーではコンボ:白門。コンセントレイト+オールレンジ!
GM:きませい!
ロゥ:これにDロイス伝承者を載せて、油断なくアクションの後にHP10点減らしてリザレクトまでする構え!いきます!
ロゥ:狙いは無傷の凍傷ジャームその4!
凍傷のジャーム:OK!
ロゥ:9dx6+8
DoubleCross : (9R10+8[6]) → 10[1,2,2,3,6,7,8,9,10]+10[3,4,5,6,7]+10[1,7]+2[2]+8 → 40
凍傷のジャーム:ヒェーッ
凍傷のジャーム:8dx ドッジ!
DoubleCross : (8R10[10]) → 9[2,3,3,3,4,5,8,9] → 9
凍傷のジャーム:全然無理!ダメージを!
ロゥ:5d10+41 諸々有効!
DoubleCross : (5D10+41) → 37[9,6,2,10,10]+41 → 78
凍傷のジャーム:???
凍傷のジャーム:死にます…
ロゥ:大きい!
ロゥ:「なるほど……」 地面を踏み鳴らす。氷を砕く。地面が揺れる。むしろ緩慢な動作で拳を突き出した、ように見えた。
ロゥ:「これは、なかなかいいぞ! 見事な調律だ、神城の!」 緩慢に見えた拳は、直前で加速。八度ほど空気の割れる音がして、ロゥの体は凍傷のジャームの群れを突き抜けている。
ロゥ:そしてリザレクト
ロゥ:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 4[4]+58 → 62
ロゥ:これに攻撃の侵食率を乗せて、62→66!以上です!
斎藤龍矢:「……ははは、それはどうも。まあ、そんな動きをしてたらばああもなりますね」
斎藤龍矢:靴の削れ具合から、その動きは何となく想像できていたが……実際に目の当たりにすると、呆れの笑いしか出ない
GM:では、待機していた崇道さん!
崇道甚九郎:押忍!
崇藤甚九郎:マイナーでスーペリアルネットワークの対象をサラマンダーに変更
崇藤甚九郎:メジャーで《C:モルフェウス》《インスタントボム》《ギガンティックモード》
崇道甚九郎:対象はエネミー全員!
崇道甚九郎:何もなければ判定するぜ!
凍傷のジャーム:なにもなし!どうぞ!
崇道甚九郎:11dx7+8
DoubleCross : (11R10+8[7]) → 10[1,5,6,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[3,4,5,7,7,9,10,10]+10[1,4,4,7,8]+5[2,5]+8 → 43
凍傷のジャーム:はわわ
凍傷のジャーム:1〜3、ドッジします…
凍傷のジャーム:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 9[1,5,6,6,6,7,7,9] → 9
凍傷のジャーム:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,1,2,3,3,8,8,10]+4[4] → 14
凍傷のジャーム:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[2,2,4,4,5,7,10,10]+7[6,7] → 17
凍傷のジャーム:ダメ!ダメージください!
崇道甚九郎:こやつらはサラマンダーでOKですよね!
凍傷のジャーム:はい!OKです!
崇道甚九郎:ではダメージ!
崇道甚九郎:5d10+16
DoubleCross : (5D10+16) → 23[8,6,6,2,1]+16 → 39
崇道甚九郎:装甲無視です
凍傷のジャーム:1が落ちます!2、3はまだ立つ!ギリギリ!
崇道甚九郎:ダメージダイスが微妙だった・・
凍傷のジャーム:演出をどうぞ!
崇道甚九郎:ポケットに手を突っ込み、ガチャガチャと音を立てながら掴み上げたのは大量のガラス玉
崇道甚九郎:それをただ、膂力のままに、放射状に投擲する
崇道甚九郎:一瞬の風切り音と共にジャームの眼前に飛来したそれは
崇道甚九郎:何の予兆もないままに、大規模の爆発を巻き起こした
凍傷のジャーム:爆発に巻き込まれ、ジャームの群れの一角が崩れる。
GM:道は拓けつつあった。
ロゥ:「ハハ派手だな! ……いまの技は、なんという?」
斎藤龍矢:(今のは……崇道さんか) ちらりと横目で見て (何があった……?)
GM:次、待機していた薬師院さんの手番です。
薬師院 小夜子:マイナーで装備をショットガン(スラッグ)に変更
薬師院 小夜子:メジャー、《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》。対象はジャーム2
薬師院 小夜子:9dx7+10
DoubleCross : (9R10+10[7]) → 10[1,1,5,6,6,8,8,8,9]+10[3,3,9,10]+10[9,10]+10[2,8]+5[5]+10 → 55
凍傷のジャーム:8dx ドッジ!
DoubleCross : (8R10[10]) → 9[1,3,5,5,5,7,8,9] → 9
凍傷のジャーム:くっ…ダメージどうぞ!
薬師院 小夜子:6d10+1d10+5 装甲有効
DoubleCross : (6D10+1D10+5) → 32[2,6,8,10,5,1]+9[9]+5 → 46
薬師院 小夜子:やっぱりショットガンじゃ火力が出ないぜ……
凍傷のジャーム:それは耐えられない!2も落ちます!
凍傷のジャーム:演出どうぞ!
薬師院 小夜子:「……っ、たくよぉ! スラッグ弾はこういう大群向きじゃねえんだよぉ!」
薬師院 小夜子:泣き言と言おうか、悲鳴と言おうか、そんな声を上げながら──しかし狙いは正確。
薬師院 小夜子:単発ではジャームを殺すには不測であろう火力の、〝平凡なショットガン〟。だがその弾丸の到達地点は、
薬師院 小夜子:先の一発と次の一発が、その次の一発が、動く的の同じ部位に突き刺さる。火力が足りねば手数で殺す!
薬師院 小夜子:侵蝕73+6=79
GM:では、クリンナップ!
GM:ジャーム3の行動値が戻ります。
崇道甚九郎:侵蝕上げ忘れてたので上げときます
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+8した(侵蝕率:59->67)
GM:はーい
GM:ラウンド2!セットアップ!
GM:こちらはなし!
薬師院 小夜子:無し!
斎藤龍矢:なし
崇道甚九郎:無し!
ロゥ:なし!
GM:OK!イニシアチブ、斎藤くんから!
斎藤龍矢:待機! 侵蝕がかさんでいる……!
GM:薬師院さん!
薬師院 小夜子:待機!
GM:崇道さん!
崇道甚九郎:マイナーなし!
崇藤甚九郎:メジャーで《C:モルフェウス》《インスタントボム》
崇道甚九郎:対象は残ったジャーム!
凍傷のジャーム:来い!
崇道甚九郎:12dx+8
DoubleCross : (12R10+8[10]) → 10[2,2,3,5,6,6,7,7,8,8,9,10]+3[3]+8 → 21
GM:コンセ抜けてます!
崇道甚九郎:あ、コンセ忘れ
崇道甚九郎:すいません!
崇道甚九郎:12dx7+8
DoubleCross : (12R10+8[7]) → 10[1,2,2,2,3,4,5,8,8,9,10,10]+10[1,1,6,7,10]+10[5,8]+4[4]+8 → 42
GM:振り直しどうぞ!
GM:ひゃー
凍傷のジャーム:8dx どっじ
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[4,4,7,8,8,8,10,10]+9[4,9] → 19
凍傷のジャーム:命中!
崇道甚九郎:5d10+16
DoubleCross : (5D10+16) → 27[6,4,8,2,7]+16 → 43
崇道甚九郎:装甲無視です
凍傷のジャーム:それは耐えられない…!死!
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+5した(侵蝕率:67->72)
凍傷のジャーム:トドメの演出をどうぞ!
崇道甚九郎:不気味な笑みを浮かべながら、痩身の人影がジャームに近づいていく
崇道甚九郎:まるでスーパーの入り口に繋がれている犬に近寄るような表情で
崇道甚九郎:すっ と、ジャームの頭を鷲掴みにした
凍傷のジャーム:「ギ」
崇道甚九郎:「…」少しの間、それを見つめると
崇道甚九郎:興味を失ったように手を放し、ジャームに背を向ける
凍傷のジャーム:「ガ…?」
崇道甚九郎:「…作品、芸術」数歩、歩いて
崇道甚九郎:「なーんも興味ないわ」僅かに手を払った瞬間、ジャームの頭部は爆発した
凍傷のジャーム:その爆発は、残っていた僅かなジャームも吹き飛ばした。
GM:君たちを阻む障害はもはや、ない。
GM:戦闘終了です。
斎藤龍矢:「……こんな所か。ジャームのみであれば大きな脅威にはなりませんね」
斎藤龍矢:砕け散ったジャームの死骸よりも、周囲の方を気にしている
薬師院 小夜子:「ご冗談を。……普通の体なら、余裕で一回死んだとこなんですがね」
崇道甚九郎:「根城言うても、特に変わりなかったね。このジャーム」
ロゥ:「盛大に散らばったな」 死んだジャームの破片を一瞥する。
ロゥ:「これが”作品”だとしたら、俺にはつまらんとしか思えん」
斎藤龍矢:「一度死ぬくらいなら、オーヴァードに取っちゃ軽傷でしょう。数が揃って統率も取れると多少は厄介になるくらいか」
薬師院 小夜子:「一番怖いのは、これが〝本命〟と一緒に出てくることですかねぇ」
薬師院 小夜子:「弾切れになってくれてるとこを祈るばかりだ、って話か」
斎藤龍矢:「まとまってるならさっきの崇道さんみたいにやれると思いますよ。……ですよね?」
崇道甚九郎:「ああ、いけるいける。知らんけど」
ロゥ:「いけるそうだ。先に進むか?」
崇道甚九郎:「ただ、これを自分の傍に侍らせてるような感じもせぇへんけどね」
斎藤龍矢:「それこそ、先に進んでハッキリさせるとしましょう」
崇道甚九郎:「ああ、せやね。行こうか」
薬師院 小夜子:「あー、ちくしょう。落ち着いて怖がってられる暇もねえや」
ロゥ:「そういう場合、落ち着くと余計に怖いと思うのだが……」
薬師院 小夜子:「言葉のアヤさ。……黙るのが一番怖いんでね、ヤバい場面ほど喋り続けるようにしてる」
薬師院 小夜子:「……というかね。全く怖がりもしないでズカズカ歩いていける、そっちの三人のがレアなんだって。人間としちゃ」
斎藤龍矢:振り返り 「何です。俺にだって怖いものはありますよ」
斎藤龍矢:「取り返しつかなくなることだ。それを想像すると、動かずにはいられんのです」
斎藤龍矢:「正直、普段より逸っている自覚はありますがね。……ああ、止められないんだ」
斎藤龍矢:それだけ言って、またつかつかと足跡を追い始める
薬師院 小夜子:「百鳥成実ってのは、良い子かい?」その背に、問いかける。
斎藤龍矢:「……良い子ですよ。そして、気の毒な子でもあった」
斎藤龍矢:「彼女は何一つ悪いことをしちゃいない。ただ体質、言ってみれば運命がそう言ったからというだけで苦しんでいた。あの病室で」
斎藤龍矢:「繋がりを求めていた。社会……いや、世界とか。本当の病院の外のことも、満足に知る機会を得られなくて」
斎藤龍矢:「そんなだからあんなカスに目をつけられたんでしょう。……ああ、言ってたな。消え際にあいつは。『またね』と」
斎藤龍矢:苛立たしげに頭を掻き 「……何であれだ。この何もない氷原で、あのクズの変態性癖のために、弄ばれて良いような子じゃあないんだ」
薬師院 小夜子:「……その子を助けたらさ」
斎藤龍矢:「うん?」
薬師院 小夜子:「職権乱用でもなんでもいいから、神城の技術でもなんでも使って」
薬師院 小夜子:「どうにかして、外で過ごせるようにしてやりたいね、って」
薬師院 小夜子:「折角王子様に助けられたのに、戻る先が病室じゃあ可哀想じゃないか」
斎藤龍矢:「ふ」 乾いた笑みで返す。諦念の滲んだ笑み
薬師院 小夜子:「……?」
薬師院 小夜子:また、違和感。扉を潜る前にも、この感覚を味わったような──
斎藤龍矢:「よしてください。二つ誤解がある。俺は神城のエージェント。被雇用者だ。俺は神城を使えない。神城が俺を使うんです」
斎藤龍矢:「彼女を助けることに何の益があるか。社益なくして"カレルレン"は動けませんよ。今ここにいられるのだって、あの野郎がこの先にいるからだ」
斎藤龍矢:「それを倒すUGNとの協調作戦という体面があるから、俺は衒いなくここにいられる。……それともう一つ」
斎藤龍矢:「俺は彼女の友人です。王子様なんかじゃあない。友人だ。友人として彼女には生きていて欲しい。その先が……あの病室だったとしてもだ」
薬師院 小夜子:──ああ、そうか。
薬師院 小夜子:「……まぁ、なんですかね。それこそ言葉のアヤって奴ですよ。化物に囚われたお姫様を助けるのは、騎士か王子様と決まってるってやつ」
薬師院 小夜子:違和感の原因が、なんとなく分かった。
薬師院 小夜子:「何にせよ、クライオニクスでしたか。あの野郎をぶっ倒さない事にゃ、何も始まらない」
薬師院 小夜子:「一つ、気合い入れて行きましょう。こっちは四人、向こうは一人。有利なのはこっちですから」
斎藤龍矢:「なら次からは騎士で頼みますよ。それなら、友情であっても共にいられるはずだ」
薬師院 小夜子:「はいはい、失言は失礼を」
薬師院 小夜子:この先、
薬師院 小夜子:クライオニクスを打ち倒して、行方不明者を見つけて──その先が、
薬師院 小夜子:〝明るい展開になる〟と思っている人間が、この場に誰かいるのだろうか。
薬師院 小夜子:……違和感の原因は、それだった。
ロゥ:「……」 顎をさする。 「自分を許さん男だな……。この界隈には、ひどく多い」
ロゥ:「嫌いではないが」 呟いて、後に続く。
崇道甚九郎:盗み聞いていた訳ではない
崇道甚九郎:ただ、ただ、理由を語るその声が、決意を語るその声が、耳に入ってきただけだ
崇道甚九郎:「(……ああ)」
崇道甚九郎:「(……眩しいなぁ…)」歩きながら、眼鏡の奥の濁った瞳を煩わしそうに細めた
GM:次がクライマックス!ロイスの調整、応急手当等、何かあったらここでどうぞ!
斎藤龍矢:応急手当は……ない!
斎藤龍矢:ロイスは取得。 薬師院小夜子/○信頼/不快感
斎藤龍矢:以上
薬師院 小夜子:崇道甚九郎 ○連帯感/恐怖 でロイス取得。
薬師院 小夜子:以上!
ロゥ:斎藤龍矢くんに、好意〇/食傷 で、ロイスをとります!
崇道甚九郎:同行者 薬師院小夜子:〇誠意/不安
ロゥ:以上!
崇道甚九郎:同行者 斎藤龍矢:〇有為/眩しい で!
崇道甚九郎:以上!
GM:クライマックス!全員登場です。
ロゥ:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 8[8]+66 → 74
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:92->101)
薬師院 小夜子:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 6[6]+79 → 85
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:72->80)
斎藤龍矢:アガッちまったぜ
GM:ひええ
GM:凍った足跡の終端に、彼はいた。
GM:彼のところだけ、不自然に明るく。そしてその背後は不自然に、暗く。
GM:ただ、気配と、奇妙な音だけが伝わってくる。
川奈優:「や。いらっしゃい皆々様方」
川奈優:執事のようにお辞儀をする。
崇道甚九郎:「どうも、邪魔すんで」土足で踏み入るように、図々しく歩を進める
ロゥ:「あの道化は演技ではないのか? あれが素か。頭の痛いことだ……」
薬師院 小夜子:「つまらねえ悪党さ。ただの〝現象〟みたいなもんだよ」
薬師院 小夜子:「それが起こると人が死ぬ。だから止める。それだけだ」
斎藤龍矢:「……直截に行くぞ。その薄いツラが伝染ったら堪らないからな」
斎藤龍矢:「成実はどこだ?」
川奈優:「ここにいるよ」自分の後ろの暗がりを親指で示す。
───:「……───」いきづかい。
斎藤龍矢:目を細める。その気配に向けて
薬師院 小夜子:「何をした、と」
薬師院 小夜子:「ストレートに聞いた方が早いかい?」
薬師院 小夜子:嫌悪感の滲む声
川奈優:「取引、かなあ」
───:「……いいよ。私が言う」
───:声が届く。それは確かに百鳥成美のものだ。
斎藤龍矢:「言葉を」
斎藤龍矢:「選べ」
斎藤龍矢:「詐取だ。お前の行いは。法の生きた世界であれば、お前は塀の中だ」
斎藤龍矢:苛立たしげに呟く。ことさら、この凍てついた荒野で、法などというものが息をできるとは思っていない
───:「………相変わらずだなあ、龍矢は」
───:「でも。そっか。そうだよね。私は簡単に騙される、そういうよわいいきもの」
───:「……そう思われてもおかしくないよね」
───:川奈ではなく。後ろの影が答える。
斎藤龍矢:「おおよそのことが明らかになってから、俺の関心ごとは一つだ。成実」
斎藤龍矢:「君が戻って来られるのかどうか。それを確かめるために、俺はこうして、UGNまで巻き込んで、ここまで来た」
斎藤龍矢:「どうなんだ?」
───:笑い声。そして
───:「ごめんね」
───:「最初から、帰るつもり、なかったんだ」
斎藤龍矢:溜息
斎藤龍矢:十分に予想できていたことだ。彼女の口からその返答が出てくるのは。
斎藤龍矢:手の中。速度を上げて希望が崩れ落ちていくのを感じる。それでもまた、無ではない。
斎藤龍矢:「これから、君の意志を無視する」
斎藤龍矢:「それを拒むなら、来い」 自分の左胸を叩き 「成実の選んだ道はそういうことだ」
───:ちいさく吐かれる息。
───:「……うん。やっぱり、抱き付いたりとかぐらいはしてみたかったな」
───:「…連れて帰ろうとしたっていいよ。もう、『大きすぎる』けど」
───:「明かり、当てて。”クライオニクス”」
川奈優:「……いいの?別にこのまま進めてもいんだぜ?」
───:「いい。だって」
───:「私って、こういうやつだから」
斎藤龍矢:目線は暗闇に向けたまま、背後に向けて言う 「……すみません。事を最大限まで、最後まで荒立てます」
斎藤龍矢:「……でも俺はまだ諦めちゃいないんですよ。まだ賭けからは降りられない」
斎藤龍矢:「付き合ってください」
崇道甚九郎:「加減はせんでええんやね?」
ロゥ:「いいことを聞いた」
薬師院 小夜子:「……死なない程度にがんばらせて貰うさ。此処を死に場所にするのはゴメンだ」
斎藤龍矢:「ええ。お願いします。加減も、きっとして良い状態じゃない」
ロゥ:「昔から、道化の薄笑いが嫌いでな。そろそろ地上から消してやろうと思っていたところだ」
崇道甚九郎:「ははは、善良な若人の頼みならしゃあないなぁ」僅かに髪を掻き上げ、薄く嗤う
薬師院 小夜子:──勝ったところで明るい展望は見えず。逃げれば余計に悲惨な未来が見える。
薬師院 小夜子:「ああ、因果な商売だよ本当に」
川奈優:「……んじゃ。皆サマ、覚悟もよろしいみたいだし?」
川奈優:「お披露目と参りましょうか」
川奈優:「俺の───女神サマのさ」
GM:その言葉を合図に、背後の闇が取り払われる。
GM:───それは、奇怪だった。
GM:確かに、その顔は百鳥成実だ。
GM:右の目の中身がなくて、その下にもうひとつの目があっても。
GM:耳が高い位置に生えている。髪に隠れた本来の耳がどうなっているかは考えないほうがいいだろう。
GM:千切れかけた首が頭を備えた首の隣に生えている。
GM:左腕には穴が開いて、そこからもう一本の腕。
GM:右胸は削ぎ落とされて、肋骨が見えている。
GM:その上方にあると思しき膨らみは右手で隠されていて。
GM:もう一本、ずたずたにされた腕が肩からぶら下がっていて。
GM:
GM:そして。
GM:胸より下は布に覆われていたが。
GM:覆いきれなかった部分がはみ出していた。
GM:大きすぎる臓器のようなものが彼女の上半身を支えている。
GM:それが、彼女の身長を持ち上げていた。
GM:それは、今も蠢き、殖え続けていた。
GM:(立ち絵:閲覧任意)
”百鳥成実”:「……こんなでも」
”百鳥成実”:「連れて帰りたいかな」
”百鳥成実”:笑っている。
斎藤龍矢:「……フ、フ」
斎藤龍矢:笑っている。漏らすような笑み。
斎藤龍矢:覚悟を超えたその姿を見て、思考が後れを取った。そういう時、斎藤龍矢は笑ってしまう。
斎藤龍矢:「……ああ」 半面を手で覆い、改めて睨み上げる。
斎藤龍矢:「見誤ってくれるなよ。女子を外見だけで判断するほど俺は下らん男じゃない」
斎藤龍矢:「『君がまだ成実なら』、当然連れて帰る」
斎藤龍矢:銃を構え 「俺はまだ、そうであってくれと願ってるよ」
”百鳥成実”:「…それは、」「ちょっとクラっと来ちゃうなあ…!」
”百鳥成実”:「でも、私もやりたいことがあるんだ」
”百鳥成実”:「だからねえ、思いっきり抵抗しちゃうよ?」
”百鳥成実”:「そこの、ロクデナシさんと一緒にね」川奈優を指差す
斎藤龍矢:「やってみろ、病弱娘め。俺は学生で企業人だが、他御三方はプロ揃いだ」
薬師院 小夜子:「……”クライオニクス”っていったか。そこのニヤけづらの男は」
川奈優:「ん?ああ、そーだよ。ニヤケづらのおにーさん、”クライオニクス”です」
薬師院 小夜子:「お前さぁ。今の成実ちゃんの姿を見て、どう思う?」
薬師院 小夜子:「これから私らは殺し合いを始める訳だけどさ。相互理解って奴は必要だろうよ」
川奈優:「ん?そりゃーさ」
川奈優:「サイッッ……コー……に!」
川奈優:「美人さんだと思ってるぜ?」
川奈優:嗤う。
薬師院 小夜子:「そりゃあ、なんでまた」
川奈優:彼女につけられた多くの傷は、明らかにこの男によるものだ。
川奈優:「だって、これだけ綺麗に傷を、サ」
川奈優:「その瞬間のまま、残してくれてるんだ」
川奈優:「俺は右腕のやつがうまいこと行ったと思うんだよなぁ」
崇道甚九郎:「……へぇ」
崇道甚九郎:「なぁなぁ、お兄さん」
川奈優:「んー?なんですか、俺よりおにーさんなおにーさん」
崇道甚九郎:「この”作品”、100点満点でなんぼぐらい?」
川奈優:「120てーん」
川奈優:「ってトコかな。理想以上!」
崇道甚九郎:「くっ…あははははははは!!!」
崇道甚九郎:「あー……やっぱり君とは合えへんな。もうええわ」
薬師院 小夜子:「ふーん」感情の起伏を示さぬ、平坦な声を一度挟んで
薬師院 小夜子:「……”クライオニクス”、お前さぁ」
薬師院 小夜子:「美的感覚がおかしい他は、割と普通の悪党だよな」
薬師院 小夜子:百鳥成実の成れの果てを見上げて、感慨も薄く告げる。
川奈優:「そりゃ、どーも」
ロゥ:「私見だが、生かしておかぬ方がいい手合いのようではないか?」
ロゥ:「この調子で悪ふざけをされては付き合いきれん。ここで終いにしておこう」
薬師院 小夜子:「悪ふざけ。……ああ、そうだね」
薬師院 小夜子:「コンビニのおでんに指突っ込んで、ゲラゲラ笑ってる輩とそんなに代わりがない」
薬師院 小夜子:「……いやまぁ、その〝おでん〟の方は結構なもんだけど」
薬師院 小夜子:「ちょっとパーツが多かったりズレてたりするきらいは有るが、美人さんじゃないかい」
薬師院 小夜子:「この季節にあの露出度も頂けない、となりゃあ」
薬師院 小夜子:「連れて帰って、オーダーメイドのコートでも着せてやらなきゃあね」
”百鳥成実”:「じゃあ、もういい?」
”百鳥成実”:「はじめるよ───私の、夢を」
”百鳥成実”:強力なレネゲイドの波が発せられる。
GM:衝動判定。難易度は9です。
ロゥ:がんばり!
崇道甚九郎:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[9,10]+3[3]+1 → 14
薬師院 小夜子:10dx+1>=9
DoubleCross : (10R10+1[10]>=9) → 7[2,2,3,4,4,4,5,6,7,7]+1 → 8 → 失敗
崇道甚九郎:よし!
斎藤龍矢:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[1,5,5,10]+4[4] → 14 → 成功
薬師院 小夜子:こんなことってある?
ロゥ:2dx=>9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[1,10]+6[6] → 16 → 成功
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+16(2D10->10,6)した(侵蝕率:80->96)
GM:や、薬師院さん
ロゥ:まさかの成功
薬師院 小夜子:85+2d10
DoubleCross : (85+2D10) → 85+7[1,6] → 92
ロゥ:2d10+74
DoubleCross : (2D10+74) → 10[9,1]+74 → 84
斎藤龍矢:色々すごいな……w
斎藤龍矢:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[4,5] → 9
薬師院 小夜子:maa
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+9した(侵蝕率:101->110)
薬師院 小夜子:まあどうせ肉体1だからドッジなんかできないしガード値もないから実質何も変わらない……?
GM:では、クライマックス戦闘開始!
GM:エンゲージ!
GM:セットアップ!
ロゥ:なし!!!
薬師院 小夜子:無し!
斎藤龍矢:そんなものはない
崇道甚九郎:ブルーゲイル使って行動値+5します
”クライオニクス”川奈優:《先陣の火》行動値+10
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+5した(侵蝕率:96->101)
”百鳥成実”:こちらはブルーゲイル
”百鳥成実”:行動値+5
”クライオニクス”川奈優:「……じゃ。少しギア上げて行きますかね」
”クライオニクス”川奈優:半袖にしたパーカーを脱いで、Tシャツ一枚になる。
”クライオニクス”川奈優:「…まだ暑いなァ」
GM:では、イニシアチブ。
GM:”クライオニクス”の行動。
”クライオニクス”川奈優:マイナー、《氷炎の剣》《地獄の氷炎》全てガードに割り振り。ガード値24。
”クライオニクス”川奈優:周辺の空気を凍りつかせる。それは、己に向かうものを阻む盾だ。
”クライオニクス”川奈優:で、これとはまた別にキーンナイフが装備されておりまして
”クライオニクス”川奈優:攻撃にはこっちが使われる!いくぞ!
”クライオニクス”川奈優:メジャー、《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《小さな塵》+《マスヴィジョン》+《主の右腕》+《レーザーファン》 キーンナイフでの射撃攻撃、対象はPC全員!
”クライオニクス”川奈優:8dx7+3
DoubleCross : (8R10+3[7]) → 10[5,5,5,5,8,8,8,10]+10[1,8,9,10]+10[4,7,8]+2[1,2]+3 → 35
薬師院 小夜子:暴走リア不
崇道甚九郎:ドッジ!
斎藤龍矢:ドッジ
斎藤龍矢:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,5,6,9,10]+6[6] → 16
斎藤龍矢:がんばり!
崇道甚九郎:12dx-2
DoubleCross : (12R10-2[10]) → 10[1,1,1,5,6,6,8,9,9,9,10,10]+10[9,10]+5[5]-2 → 23
”クライオニクス”川奈優:うわっ
ロゥ:ドッジ!
崇道甚九郎:くそう
ロゥ:6dx+1=>35
DoubleCross : (6R10+1[10]>=35) → 6[1,2,2,2,3,6]+1 → 7 → 失敗
ロゥ:むり~
”クライオニクス”川奈優:よ…よし!全員命中だな。ダメージ!
”クライオニクス”川奈優:4d10+45 ダメージ算出時に装甲-5!
DoubleCross : (4D10+45) → 34[10,8,9,7]+45 → 79
”クライオニクス”川奈優:出目
薬師院 小夜子:死ぬ。リザレクト
薬師院 小夜子:1d10+92
DoubleCross : (1D10+92) → 8[8]+92 → 100
ロゥ:リザレクト!
薬師院 小夜子:HP8
ロゥ:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 10[10]+84 → 94
崇道甚九郎:死!斎藤君のロイスをタイタス昇華してHP18で復活!
斎藤龍矢:挨拶代わりに殺される! ”クライオニクス”感服/侮蔑○ ロイス取得して即座にタイタス化、復活
斎藤龍矢:斎藤龍矢のHPは12になった(HP:4->12)
”クライオニクス”川奈優:では、演出!
”クライオニクス”川奈優:「ひ、ふ、みーよ」懐から、研がれたナイフを4本。
”クライオニクス”川奈優:「じゃ。あんたらの傷もいただいちゃおっかな」
”クライオニクス”川奈優:投げる、動作。
”クライオニクス”川奈優:そこから予想される軌道とは違った方向から、君たちをナイフが襲う。
”クライオニクス”川奈優:ひどく精確な一撃だ。
”クライオニクス”川奈優:その一撃は君たちの肉体を容赦無く抉り、穿つ。
斎藤龍矢:回避しようとは思わない。最低限の動きで、左半身を盾に
斎藤龍矢:右の半身もかすめ斬られよう。だが右手だけは守る。引き金を引くための右手だ
ロゥ:「これは、存外悪くはないな! ハハ!」 ナイフに貫かれながら、己の肉と血で振り払う。
崇道甚九郎:飛来したナイフが、正確に動脈を切り裂き…即座に、凍結する
薬師院 小夜子:まだレネゲイドウィルスの侵蝕は、リザレクトの可能域──感覚的に理解している。避けられぬならば、下手に身じろぎせずそのままに受ける。
薬師院 小夜子:「傷をいただく?」
薬師院 小夜子:「私から何か貰おうってんなら、まず股座の邪魔者から切りおとして来いよ」
”クライオニクス”川奈優:「ははっ」
”クライオニクス”川奈優:「そいつぁー申し訳ねーな!もういただいちまった!いい傷だよおねーさん!」
ロゥ:「引っ掻くだけが能かと思ったが、杞憂だったな。あとは……その刃、命まで届くか否か……」
GM:次!崇道さんの手番!
崇道甚九郎:はい!
崇道甚九郎:マイナーで戦闘移動して接敵
崇藤甚九郎:メジャーで《C:モルフェウス》《インスタントボム》《ストライクモード》《ギガンティックモード》
崇道甚九郎:対象は敵二人!
崇道甚九郎:何もなければ判定するぜ!
GM:判定どうぞ!
崇道甚九郎:14dx7+8
DoubleCross : (14R10+8[7]) → 10[1,2,2,3,4,5,5,7,7,8,9,10,10,10]+10[3,5,5,5,8,8,8]+5[2,5,5]+8 → 33
”クライオニクス”川奈優:ガード《氷盾》(氷炎の剣)
”百鳥成実”:11dx ドッジ
DoubleCross : (11R10[10]) → 8[2,5,5,5,5,6,6,7,7,7,8] → 8
GM:ダメージをどうぞ!
崇道甚九郎:サラマンダーの人手挙げて!
”クライオニクス”川奈優:はーい!
崇道甚九郎:4d10+6d10+18
DoubleCross : (4D10+6D10+18) → 17[9,3,1,4]+38[5,9,2,6,7,9]+18 → 73
崇道甚九郎:装甲無視
”クライオニクス”川奈優:《氷雪の守護》《吹雪の守護》
”クライオニクス”川奈優:73-5d10
DoubleCross : (73-5D10) → 73-32[7,9,4,9,3] → 41
崇道甚九郎:百鳥さんは3点引いて70です
”百鳥成実”:じゃあ38!
”クライオニクス”川奈優:ガード値で…2点もらう!
崇道甚九郎:おいおいおい
GM:守護がなければ危ないところだった
GM:演出をどうぞ!
崇道甚九郎:凍結した自身の首筋をぺちぺちと叩きながら、ポケットからガラス玉を掴み上げる
崇道甚九郎:「(…なるほどなぁ)」
崇道甚九郎:そのガラス玉を、音を立てて握り潰し、一つの塊に
崇道甚九郎:それを、上空に放り投げ
崇道甚九郎:もう一方の手から、指弾の要領でガラス玉を一つ飛ばす
崇道甚九郎:後から飛ばされたガラス玉は、百鳥と川奈の手前で爆発し
崇道甚九郎:目を焼くような、大規模の閃光を放つ
”百鳥成実”:「”クライ”……ああ長ったらしいなあ!川奈!」
崇道甚九郎:立て続けに、上から飛来した塊が爆発し
崇道甚九郎:大量の散弾をが空から降り注ぐ
”クライオニクス”川奈優:「あー、こりゃー」
”クライオニクス”川奈優:「凍らせ切れねえな、ゴメン女神サマ!」
”クライオニクス”川奈優:その散弾の半分が、中空で凍りつく。
崇道甚九郎:「…あらら」
崇道甚九郎:「まだお近づきにはなれへんのかなぁ、おっさん悲しいわ」
”百鳥成実”:「けふっ……!」肩口にその散弾の幾つかが命中。そこから、また新たな肉が生える。
”クライオニクス”川奈優:だが、川奈の下には衝撃が少し抜けるのみ。
”クライオニクス”川奈優:凍らせた空気の層が、川奈を守っている。
”クライオニクス”川奈優:「やー、俺は最大限友好的なつもりっすよ?」
”クライオニクス”川奈優:手をひらひらさせて。
崇道甚九郎:「…でも」百鳥さんの方を見て
崇道甚九郎:「やっぱり、血は滴ってこそやね。そっちの方が綺麗やわ」
崇道甚九郎:同じく、手をヒラヒラと振る
崇道甚九郎:「なら、次はもっと近くでお話ししようか」
崇道甚九郎:「…次があれば、やけど」
”クライオニクス”川奈優:「へへ、そいつぁー楽しみ」
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+14した(侵蝕率:101->115)
GM:斎藤くんの手番になります!
斎藤龍矢:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《クリスタライズ》
斎藤龍矢:対象は"クライオニクス"!
”クライオニクス”川奈優:来い!
斎藤龍矢:いや、折角だしエンゲージ切っておくかな。マイナーで5m横へ移動しておきます。
斎藤龍矢:で攻撃!
GM:OK!
斎藤龍矢:14dx7+1
DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,7,8,8,8,8,9]+10[3,7,8,8,8,10]+10[4,6,8,9,10]+10[2,2,9]+5[5]+1 → 46
薬師院 小夜子:つよい
”クライオニクス”川奈優:高いな!氷炎の剣+《氷盾》ガード!
斎藤龍矢:5d10+12+5+22
DoubleCross : (5D10+12+5+22) → 25[3,7,3,7,5]+12+5+22 → 64
斎藤龍矢:装甲無視
斎藤龍矢:あ、すみません。クリスタライズのレベル間違えた。さらに+6して70です
”クライオニクス”川奈優:あー
”クライオニクス”川奈優:31ダメ。一旦落ちます。
斎藤龍矢:あっ貧弱!
”百鳥成実”:そこに。《奇跡の雫》
斎藤龍矢:この野郎……
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+8した(侵蝕率:110->118)
”クライオニクス”川奈優:復活!こちらからは以上だ!
斎藤龍矢:38口径拳銃。戦闘前に調達した、最も訓練で使い慣れた型の一挺にも、当然斎藤の『進化』の力は及んでいる。
斎藤龍矢:そして、侵蝕。己を蝕む衝動と、死に値う疵に彩られ、"神の落とし子"は光り輝く。
斎藤龍矢:狙いは成実、ではない。その手前の川奈優。引き金を引けば、銃口の奥の薄闇が熱光を帯び、
斎藤龍矢:次の刹那には、爆裂。銃身の前半分を融解させ、灼熱の光弾がレーザーめいて川奈優の一点を撃ち貫く。
斎藤龍矢:「本当は、その顔でも撃ち抜いてやりたかったが」
斎藤龍矢:「そんなことのためにリスクを支払うのも下らない」 狙ったのは、胴の真ん中。狙い通りに穴が開いて
斎藤龍矢:「顔は後での楽しみだ。大人しく寝ていろ」 的中を確かめると、融解した銃身に手を当て、煌めく結晶で補修する
”クライオニクス”川奈優:「がッ……!」氷結の鎧も盾も貫くレーザーに、なすすべなく倒れる。
”百鳥成実”:「まだ、だよ」
”百鳥成実”:囁く声とともに。自らのソラリスの持つ能力の一部、再生を行使する。
斎藤龍矢:「成実……!」
”百鳥成実”:「まだまだ手伝ってよ。これだけ身を張ったんだから」
”クライオニクス”川奈優:胴体の穴が、塞がれていく。
”クライオニクス”川奈優:そして、立ち上がる。「…わり。油断した」
”百鳥成実”:「…龍矢。私は、ね。この世界を変える」
”百鳥成実”:「そのために、手段なんか選ばない」
斎藤龍矢:「……それは間違いだ。間違ったな、成実」
斎藤龍矢:「世界を変えるなら、良かった。けどそのためにそんなカスの手を取って、君までそんなことになって」
斎藤龍矢:「得られるのか? その変わった世界で、成実の望むものが!」
”百鳥成実”:「そうだね。得られるかはわからない。…だってこれは復讐だもん」
”百鳥成実”:「死ぬ前に、少しだけでも傷を残したかった」
斎藤龍矢:「それが世界を変える、とやらか?」
斎藤龍矢:「それだってすら、他に手はあっただろうに……!」
”百鳥成実”:「うん。現実を、壊す」
”百鳥成実”:「そうかもしれない。でも……」
”百鳥成実”:寂しそうに笑う。
”百鳥成実”:「これ以上、君といるのがつらかったから」
”百鳥成実”:「……あの、チョコクッキーがおいしかったから」
”百鳥成実”:「ここを出るなら、早くしないとって思ったんだ」
斎藤龍矢:「…………」 返す言葉はない。銃は、既に次の弾丸を握っている
GM:…では。手番は薬師院さんへ。
薬師院 小夜子:いえっさ
薬師院 小夜子:「……お嬢ちゃん。そりゃいけない、そりゃいけないよ」
薬師院 小夜子:「それじゃジャームと同じだ。……私はこれ以上、あんたを庇えなくなる」
薬師院 小夜子:軽く、地を蹴る。
薬師院 小夜子:マイナー、5m後退。
薬師院 小夜子:メジャー、《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》+《マルチウェポン》+《ヴァリアブルウェポン》。対象はクライオニクス
薬師院 小夜子:使用武器は所有する武器全部。判定行きます
GM:どうぞ…!
薬師院 小夜子:13dx7+10 命中判定
DoubleCross : (13R10+10[7]) → 10[1,1,2,2,2,4,5,8,8,8,9,9,9]+10[3,5,7,8,9,10]+10[1,4,8,10]+3[3,3]+10 → 43
”クライオニクス”川奈優:やることは変わらない!《氷盾》と氷炎ガード!
薬師院 小夜子:5d10+1d10+59 装甲ガード有効
DoubleCross : (5D10+1D10+59) → 38[7,10,7,10,4]+7[7]+59 → 104
GM:???
薬師院 小夜子:よしよし
GM:?????
”クライオニクス”川奈優:まずは《鏡の盾》
薬師院 小夜子:わっはっは
”クライオニクス”川奈優:60ダメージを反射!
薬師院 小夜子:これは死ぬ! 行方不明事件をタイタス昇華で復活!
”クライオニクス”川奈優:倒れ、
”百鳥成実”:《アクアウィターエ》を川奈に!
”クライオニクス”川奈優:再復活!以上!
”クライオニクス”川奈優:演出どうぞ!
薬師院 小夜子:ちょっとだけ待って!
GM:待ちます!
薬師院 小夜子:えーと、まずHP11
薬師院 小夜子:侵蝕100+12=112
薬師院 小夜子:──〝進化〟した武器を手に取る。今日、初めて引き金を引くというのに、実に良く馴染む。
薬師院 小夜子:薬師院 小夜子が狙撃銃に求めるのは、威力ではなく、射程でもない。即ち、
薬師院 小夜子:弾込めの手間が掛からず、狙いを定める時間が掛からないこと。
薬師院 小夜子:所有する銃器の内、〝愛用の一丁〟を除いた三つを投げ上げた──薬師院の影が空へと向かって這い伸び、腕となって銃器を掴んだ。
薬師院 小夜子:合計四丁。うち一丁は〝進化〟が故の、照準・次弾装填まで自動化された異種の兵器と貸し、
薬師院 小夜子:即ち思考負担は、通常時の75%。
薬師院 小夜子:ノイマン能力/ソフトウェアによる〝精密乱射〟をウロボロス能力/ハードの力で強引に実現し、
薬師院 小夜子:クライオニクスの装甲を、心臓一点を目掛けた乱射にて貫く!
”クライオニクス”川奈優:「…!……!!」圧倒的な物量の射撃。
”クライオニクス”川奈優:厚い防御でも、抉られ続ければ穿たれる。胸を貫かれ、再度足をついたところに、
”百鳥成実”:再び、少女の薬液が落ちる。
”百鳥成実”:「かばわなくたって、いいです」
”百鳥成実”:「帰れたら、それはそれで、きっと」
”百鳥成実”:「楽しかったんだろうなあって思うけど」
”百鳥成実”:「やっぱり、ダメなんだと思います、私」
薬師院 小夜子:「大丈夫、庇わないよ……もう」無数の影の腕が、空になった弾倉に次を装填する。
薬師院 小夜子:「私達が駆けつけた時、百鳥成実はもう死んでいた」
薬師院 小夜子:「……そう思わないとね、やってられないさ」
薬師院 小夜子:銃口は未だにクライオニクスへ向いている。
”百鳥成実”:「ありがとう」
”百鳥成実”:「我が儘、通します」
薬師院 小夜子:「却下だ」
薬師院 小夜子:「その為に私達はここに居る」
薬師院 小夜子:「銃を向けながらの警告は……ああ、この場所には似合いだね」
薬師院 小夜子:「〝フリーズ〟」
”百鳥成実”:歪な目を閉じる。
GM:百鳥さんの手番。
”百鳥成実”:ここで使用します。Eロイス:憎しみの楔。
”百鳥成実”:対象は斎藤くん。百鳥成美のロイスをタイタスに。
斎藤龍矢:なんてことを……
薬師院 小夜子:メモリーダイバーはここにはいないんだぞ!!!
ロゥ:ひぇーっ
”百鳥成実”:成実ちゃんへの躊躇いとか、そういった感情を断ち切ります。
”百鳥成実”:……開かれた目の色は、その少女が人のものではないと感じさせるように、不気味に輝いていた。
”百鳥成実”:「龍矢」
”百鳥成実”:「どっちに転んでも、きっとこのままじゃ辛いから」
”百鳥成実”:「私の気持ちを分けてあげる」
”百鳥成実”:その言葉とともに。
”百鳥成実”:斎藤龍矢の心の中に、今まで味わったことのないような憎悪が湧き上がる。
斎藤龍矢:彼女の眼を見返す。異常の色彩は、美しく輝き、どうしようもなく醜い。
斎藤龍矢:「……そんなことをして何になる?」
斎藤龍矢:「道を外れて、『世界を変える』という外道に落ち、」
斎藤龍矢:「そしてそれは、その外道からも逸れた道草じゃないか。半端なヤツめ」
斎藤龍矢:声に滲むのは、苛立ちか、嘆きか 「君は何も為し得ない。その先、どこにも辿り着くことはない。何をしようと無駄だ」
斎藤龍矢:「早く止めろ……!」
”百鳥成実”:「そう。このままじゃどこにも辿り着けない。世界にも、君にも届かない」
”百鳥成実”:「だから、沢山殖えて、殖えて、世界を私の夢で押し潰せるように」
”百鳥成実”:「君と───」
”百鳥成実”:言葉を切る。
”百鳥成実”:「ううん。なんでもないよ。じゃあ」
”百鳥成実”:「やるね」
”百鳥成実”:行動します。
”百鳥成実”:マイナーはなし。メジャー。
”百鳥成実”:《コンセントレイト:ソラリス》+《トランキリティ》+《戦乙女の導き》+《狂戦士》+《さらなる力》
”百鳥成実”:これを川奈優を対象に実行。
”百鳥成実”:12dx7+10>=20
DoubleCross : (12R10+10[7]>=20) → 10[1,1,2,5,5,5,6,7,7,8,10,10]+10[1,3,3,3,9]+10[9]+3[3]+10 → 43 → 成功
”百鳥成実”:成功です。次のメジャーダイス+15 攻撃力+5 C値-1で再行動。
”クライオニクス”川奈優:再行動。マイナーなし、メジャー!
”クライオニクス”川奈優:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《小さな塵》+《マスヴィジョン》+《主の右腕》+《ワンショットツーキル》
”クライオニクス”川奈優:対象は崇道さんとロゥさん。
崇道甚九郎:何ぃ~~!?
GM:何かありますか!
薬師院 小夜子:ありませぬ!
GM:OK!
”クライオニクス”川奈優:23dx6+3
DoubleCross : (23R10+3[6]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,5,5,5,5,5,6,6,6,6,7,8,8,9,9,10]+10[1,1,3,3,7,7,8,9,9,9]+10[4,6,8,8,9,10]+10[1,1,3,3,6]+1[1]+3 → 44
ロゥ:かわしチャレンジ!
崇道甚九郎:ドッジ!
崇道甚九郎:11dx-2
DoubleCross : (11R10-2[10]) → 9[1,2,6,6,6,7,8,9,9,9,9]-2 → 7
ロゥ:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[4,4,4,8,10,10]+8[2,8]+1 → 19
ロゥ:無理!です!
崇道甚九郎:無理!
”クライオニクス”川奈優:ではダメージ!
”クライオニクス”川奈優:5d10+50
DoubleCross : (5D10+50) → 19[1,2,4,10,2]+50 → 69
ロゥ:リザレクト—ッ
ロゥ:1d10+94
DoubleCross : (1D10+94) → 8[8]+94 → 102
崇道甚九郎:死ぬので薬師院さんのロイスをタイタス昇華して復活!
崇道甚九郎:HP18です
”クライオニクス”川奈優:OK!
”クライオニクス”川奈優:演出まとめていきます。
”百鳥成実”:(HP消費5)
”百鳥成実”:自分の左手の指を、ちいさく噛み切る。
”百鳥成実”:傷口からは血が滴り落ち、すぐそばに極小の指が生える。
”百鳥成実”:その血が、”クライオニクス”に落ちるように、腕を掲げる。
”クライオニクス”川奈優:「っ……〜〜〜〜」
”クライオニクス”川奈優:「それは……かなり、効く、なア!」
”百鳥成実”:「あなたが使えるうちは、『使う』から」その声は冷たい。
”百鳥成実”:自分から、温度が急速に失われて行くのを感じている。
”百鳥成実”:……だけど、もう考えない。考えたくない。
”クライオニクス”川奈優:その一撃は…いや、二撃は一瞬のうちに行われた。
”クライオニクス”川奈優:極限まで研ぎ澄まされた瞬発力によるナイフの投擲。
”クライオニクス”川奈優:それは弾丸にも……レーザーにも匹敵する破壊力で、崇道とロゥの肉体を貫く。
ロゥ:「おう! 好。これは存外に良いぞ! やるではないか」
”クライオニクス”川奈優:「ッあ〜、これちょっとやり過ぎるんじゃねえの、成実ちゃん……」
”クライオニクス”川奈優:「すっげェ、楽しいケド、さ!」
ロゥ:貫かれながら、肉と血を布のように翻して致命傷を避ける。
崇道甚九郎:着弾から遅れて、自身の体が貫かれたことを悟る
崇道甚九郎:しかし、それを意に介すこともなく、その眼は敵対者のみを見つめている
ロゥ:「風の焦げる匂いがする。良い場になってきた。それには礼を言わねばなるまいな」
”クライオニクス”川奈優:「はは!良いぜ、来いよおにーさん!」
”クライオニクス”川奈優:「テンション上がってきたからなァ!」
GM:手番はロゥさんへ!
ロゥ:行動!
ロゥ:マイナーでコンボ:周天採丹。骨の剣+死招きの爪。侵食102→108
ロゥ:メジャーでコンボ:跳海黒門。コンセントレイト+一閃+貪欲なる拳+死神の手。
ロゥ:ターゲットは”クライオニクス”!
ロゥ:エンゲージして殴ります!
”クライオニクス”川奈優:OK!
ロゥ:13dx7+7
DoubleCross : (13R10+7[7]) → 10[2,2,3,3,3,4,4,5,7,7,8,10,10]+10[1,2,4,8,10]+5[3,5]+7 → 32
ロゥ:回らなかった!達成値32です。
”クライオニクス”川奈優:《氷盾》氷炎ガード!
ロゥ:ダメージ!
ロゥ:4d10+31+16+22 諸々有効
DoubleCross : (4D10+31+16+22) → 18[4,2,2,10]+31+16+22 → 87
”クライオニクス”川奈優:装甲含めてもだめじゃん
”百鳥成実”:《帰還の声》《アクアウィターエ》
”クライオニクス”川奈優:死んだので生き返ります。
”クライオニクス”川奈優:演出をどうぞ!
ロゥ:「お前は俺とさして変わらんような気がする」 腰を沈め、拳を中段に構える。
ロゥ:「己の芸だ。その一事のみが重要で、後は取るに足らぬ、些細なことなのだろう?」
”クライオニクス”川奈優:「ハ。まァ……そーだなア」
”クライオニクス”川奈優:「できるコトが好きなコトってのは、ホント恵まれてると思うよ」
ロゥ:「同感だ。違うとすれば、その些細なことだな……些細なことにこそ、好みが強く出る……」 ごっ、と、左足が地面を踏む。その体がよろめいたように見えた。
”クライオニクス”川奈優:迎撃姿勢をとる。
ロゥ:「俺とお前の好みは合わんな! まったくもって、度し難いほど」 足がもつれた、その瞬間、すでに加速は完了している。
ロゥ:「趣味に合わん!」 吠える。左右の鉤突き——に近い、交互の連撃。
ロゥ:ほぼ同時に”クライオニクス”の胴体を両の拳が打った。
ロゥ:侵食率108→117
”クライオニクス”川奈優:「実は───」凍結で周囲を鎧う。「よく言われンだよなァ!」そして……破壊される!
”クライオニクス”川奈優:再び。再び立ち上がる。
”クライオニクス”川奈優:立ち上がらされる。
”クライオニクス”川奈優:「……ちぇ、なかなか運動不足には応えるぜ」Tシャツはボロボロになり、首にかけたドッグタグだけが無傷のままだ。
ロゥ:「ハハ! いいぞ、俺も体が温まってきたところだ!」
GM:では、クリンナップ!
薬師院 小夜子:無し
GM:川奈、崇道さん、百鳥の行動値がもとに戻ります。
崇道甚九郎:なし!
斎藤龍矢:ないぞ!
ロゥ:うーむ
ロゥ:やるぞ!異世界の因子で、先陣の火をコピーします。
GM:ひええ
GM:了解!
薬師院 小夜子:おおお
斎藤龍矢:おお
崇道甚九郎:うおお
ロゥ:で、先陣の火を使って、行動力15!
ロゥ:侵食率117→124
GM:そして第2ラウンド開始のセットアップ!
薬師院 小夜子:無し
崇道甚九郎:なし!
ロゥ:あ、ちょっと早かった!
GM:大丈夫!
ロゥ:改めて!
ロゥ:先陣の火を使って、行動を+10。私……行動値15になります!
”百鳥成実”:Eロイス:楔の呪い
”百鳥成実”:このラウンド間、復活以外のタイタス昇華はできません。
”百鳥成実”:さらに、Eロイス:唯我独尊
”百鳥成実”:《女王の降臨》で《癒しの水》を自身に使用します。
”百鳥成実”:3d10+2
DoubleCross : (3D10+2) → 22[6,6,10]+2 → 24
”百鳥成実”:めっちゃ回復したぞ。
ロゥ:癒し水…!
”クライオニクス”川奈優:こちらはなし!
GM:では、イニシアチブからやっていきましょう。
GM:ロゥさんの手番から!
ロゥ:うォーッいきます
ロゥ:マイナーなし!もはや不要!
ロゥ:メジャーでコンボ:黒門。コンセントレイト+貪欲なる拳+死神の手。”クライオニクス”を……殴る!
ロゥ:13dx7+7
DoubleCross : (13R10+7[7]) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,6,7,7,8,9]+10[5,6,7,8]+10[2,7]+10[8]+6[6]+7 → 53
”クライオニクス”川奈優:高い!まずはいつも通り!《氷盾》氷炎ガード!
ロゥ:ダメージ!がんばれ!
ロゥ:6d10+35+16+22 ぜんぶ有効
DoubleCross : (6D10+35+16+22) → 31[2,9,5,1,6,8]+35+16+22 → 104
薬師院 小夜子:うおおお
”クライオニクス”川奈優:い、一応使おう
”クライオニクス”川奈優:かなり無理めな気がするけど
”クライオニクス”川奈優:《氷雪の守護》
”クライオニクス”川奈優:104-5d10
DoubleCross : (104-5D10) → 104-21[9,4,6,1,1] → 83
”クライオニクス”川奈優:出目が……悪い!!
ロゥ:これは低め!ラッキー!
”クライオニクス”川奈優:これはどうにもならない!”クライオニクス”撃破!復活はもうない!
ロゥ:では演出!
ロゥ:「新手の技を思い付いたのでな」 左右の鉤突きを打ち終え、身を沈めた。一時的な静止——そう見えたのも束の間だった。
ロゥ:「お前のように言うならば、これが俺の”作品”だ」 体が捻りこまれ、直後、打ち上げるような掌底が”クライオニクス”の胸を打っている。
ロゥ:体を壊す打撃ではなく、体内の動きを”止める”打撃。
ロゥ:「傷をそのまま残すという、お前のやり方には学ぶものがあった。止めたものは治せん」 掌底を引く。 「さらば」
ロゥ:侵食率124→132
ロゥ:"クライオニクス"にロイス。共感〇:嫌悪。
”クライオニクス”川奈優:「がっ」
”クライオニクス”川奈優:たたらを踏む。
”クライオニクス”川奈優:「そ……っか」
”クライオニクス”川奈優:「ハハ」
”クライオニクス”川奈優:「ハハハハハ!!」
”クライオニクス”川奈優:「悪く……ねー。残したまま、なら」
”クライオニクス”川奈優:「ジャームに……なるのも、ゴメン、だったし」
”クライオニクス”川奈優:「わり。成実ちゃん。あと……」
”クライオニクス”川奈優:「好きに……やんな」
”クライオニクス”川奈優:顔から、地面に倒れ伏す。
GM:瞬間。
GM:彼の腕輪が自らバラバラに離れ、その場で扉の形を為す。
GM:『グレンゼ』。ここへの入り口にして、出口。
GM:それ以上、何かが起きる様子はない。今は、まだ。
ロゥ:「これは……例の扉か!」
斎藤龍矢:「ひとまず、退路は確保という訳だ。……あれほど疵に執心していた男が、虚ろな扉に成り果てるというのも因果だな」
GM:では、斎藤くんの手番に移ります。
斎藤龍矢:……異形の彼女がもたらしたものが、躊躇を焼く無熱の炎であったのなら。
斎藤龍矢:何も、それが焼いたのは『百鳥成実を撃つこと』に対する躊躇だけではなかったのだろう。
斎藤龍矢:たとえば、『無駄を口にすること』への躊躇。
斎藤龍矢:規範正しく、社会に望まれる構成部品として、その場所に適切な者たろうとする彼ならば、無慈悲に『敵』を撃ち詰めるべきこの局面で
斎藤龍矢:「成実」
斎藤龍矢:「……もう止すんだ。本当に」
斎藤龍矢:半ば銃すら下ろして……そんなことを口にはしない。
”百鳥成実”:「……今、君が」
”百鳥成実”:「こうして、私を見てくれて」
”百鳥成実”:「とても、とても……とても」「嬉しい」
”百鳥成実”:「だから、やめないよ」
斎藤龍矢:あるいは、『思いのまま言葉にすること』への躊躇。抜身の言葉は、常に人を傷つける。彼女のようにデリケートな相手であれば、特に。
斎藤龍矢:彼女へ向ける言葉には、常に半秒に確認があった。あるいはその訓練という意図も、見舞いへ通う理由にあったか。
斎藤龍矢:「……フ」 呆れたように首を振り、笑う
斎藤龍矢:「見舞いに行った相手を見ない奴がいるか……とでも、言うのかもしれないが」
斎藤龍矢:「いや、全くそうだな。確かに君のことは正視に耐えなかったのかもしれない。俺に君を救うことはできなかった。君を見ることは、自分の非力を見ることだったんだろう」
斎藤龍矢:「それでも君に会いに行った俺を、こうして君は否定する訳だ」
斎藤龍矢:銃を構え直す 「どうしようもない……視野狭窄の……バカ女め!!」
斎藤龍矢:行動します。マイナーなし。メジャー、《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《クリスタライズ》
”百鳥成実”:こちらからは何もなし、どうぞ…!
斎藤龍矢:14dx7+1
DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,4,6,7,8,8,8,10,10]+10[2,3,8,8,10,10]+5[2,4,4,5]+1 → 26
”百鳥成実”:ガード《自動触手》
”百鳥成実”:侵蝕ボーナスで強い触手!21点を返す!
斎藤龍矢:3d10+45
DoubleCross : (3D10+45) → 8[1,3,4]+45 → 53
斎藤龍矢:装甲無視!
斎藤龍矢:死ぬわ! ロゥさんのロイスをタイタスに変更、即座に昇華して復活。
斎藤龍矢:侵蝕率も忘れない内にあげとこ
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+8した(侵蝕率:118->126)
”百鳥成実”:そしてギリギリ立っている。
”百鳥成実”:こちらからは以上!演出どうぞ!
斎藤龍矢:引き金を引く。装填されていたのは耐熱金属で作られた特製の散弾だ。猛烈な加速摩擦の最中でも、それらが灼け立つことはない。
斎藤龍矢:そして、散弾の性能。即ち面に向けた攻撃。それが『進化』するとならば、どうなるか。
斎藤龍矢:「……ッ!」 ひときわ強い反動。飛び出した散弾は、"カレルレン"の結晶を纏い青白く輝いて、百鳥成実への到達までに、弾ける。
斎藤龍矢:弾け、増え、また弾け、また増え。ほんの10m足らずの距離で、一発の弾丸は標的たる異形を包み込むほどの面積に広がり……噛み砕く。
斎藤龍矢:それは躊躇なき咬撃。貫通する熱線とは違い、その肉体に刻まれ、残り続ける疵を無数刻む一撃だ。
”百鳥成実”:「ああっ……!」増殖した弾丸は、その…傷によって増殖する肉体の全てを刻む。
”百鳥成実”:そして、再生と言う名の異形化。
斎藤龍矢:「……これをしたくはなかったんだが。君に対して最も有効な手ではあったからな」
斎藤龍矢:「痛いだろう?」
”百鳥成実”:『……いたい。いたいよ』殖えた、口が同時に喋る。傷ついたそれと共に。
”百鳥成実”:『ひどいなあ。知ってたけど。君はずっと……私からは、とおくはなれていたもの』
”百鳥成実”:『あの部屋で、ずっと遠くに感じてた』
”百鳥成実”:『ずっと……ずっと、憎かった/好きだった』その言葉だけ。別々に紡がれる。
”百鳥成実”:『でも、いいよ。これで。もうなにも躊躇わなくていいんだから』
斎藤龍矢:苦笑を浮かべながら漏らす 「口が2つあるのはズルいな」
斎藤龍矢:「言葉の後先を誤魔化せるんだから」
”百鳥成実”:……既に。
”百鳥成実”:言葉を紡ぐだけで、少女だったものは相対するものの精神に傷をつけることができるようになっていた。
”百鳥成実”:今発された言葉でさえも。
GM:薬師院さんのターン!
薬師院 小夜子:えーと、たしかエンゲージは切ってるから
薬師院 小夜子:あまり意味は無いがマイナーでメイン武器をショットガンからいつものフォールンライフルに持ち替え
薬師院 小夜子:メジャー、《コンセントレイト:ウロボロス》+《無形の影》+《マルチウェポン》+《ヴァリアブルウェポン》。対象は百鳥!
薬師院 小夜子:使用武器は全部!
”百鳥成実”:どうぞ!
薬師院 小夜子:13dx7+10 命中判定
DoubleCross : (13R10+10[7]) → 10[1,1,3,3,5,7,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,7,8,9,9,10,10]+10[2,5,6,9,9,10]+10[2,3,7]+10[8]+10[10]+2[2]+10 → 72
”百鳥成実”:めっちゃ高い!ドッジ!
”百鳥成実”:11dx
DoubleCross : (11R10[10]) → 10[1,3,3,4,5,6,7,8,8,9,10]+1[1] → 11
”百鳥成実”:命中!ダメージどうぞ!
薬師院 小夜子:8d10+1d10+59 ダメージ
DoubleCross : (8D10+1D10+59) → 53[6,5,10,5,5,4,8,10]+8[8]+59 → 120
”百鳥成実”:ヒェーッ
”百鳥成実”:まず!
”百鳥成実”:Eロイス:怨念の一打!ダメージを返す!
薬師院 小夜子:そして1点でもダメージが入れば、さっきは忘れてたがフォールンライフル効果でラウンド中の判定ダイスを−3だ
”百鳥成実”:ギャッ、了解です。
”百鳥成実”:そして、一旦倒れるので
”百鳥成実”:《イモータルライフ》で復活
”百鳥成実”:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[3,6] → 9
薬師院 小夜子:ではこちらも斎藤さんのロイスをタイタス化昇華して復活だ……百鳥さん助けられなくてゴメンね……
”百鳥成実”:こちらからの処理は以上です!
薬師院 小夜子:じゃあちょっとだけ演出
薬師院 小夜子:──狙いを定める必要は無い。
薬師院 小夜子:的が大きい。目を瞑っていても当てられそうだ。
薬師院 小夜子:実際、目を瞑りたくはなる。醜悪で悍ましく恐ろしいものが、たかだか十数m向こうで蠢いているのだから。
薬師院 小夜子:……けれども。あれは少し前まで人だった。
薬師院 小夜子:人だったものと戦う時に、忘れてはならない──と思っていることがある。
薬師院 小夜子:自分は人間だったものを殺すのだ、という認識だ。
薬師院 小夜子:大雑把に銃口の向きをを揃えただけの斉射。それでも、UGN製の特殊狙撃銃が。或いは神城のエージェントの手による進化した兵器が。
薬師院 小夜子:あたかも対地攻撃機の銃撃が如く、〝ばけもの〟の肉を抉り潰していく。
”百鳥成実”:『あ』『あ』『あ』『あ』
”百鳥成実”:異形の言葉が、空気を震わせる。
”百鳥成実”:その、音は、あなたの精神を強く、強く蝕む”こころ”に溢れている。
”百鳥成実”:それは、憎しみだ。
”百鳥成実”:この生命は、すべてを、世界を憎んでいる。
”百鳥成実”:自分に居場所をくれなかった、締め出した、閉じ込めた、と
薬師院 小夜子:悍ましい。気持ちが悪い。吐き気がする。頭が痛い。心が痛い。
薬師院 小夜子:怖い。
薬師院 小夜子:……銃を保持する腕の一つ。スラッグ弾を装填した銃口が、薬師院 小夜子の頭蓋を向いた。
薬師院 小夜子:まるでそうする事が当然のように、頭蓋が弾けた。
薬師院 小夜子:……再生する。オーヴァードだ。奇妙な細胞を植え付けられたジャームとは違う。
薬師院 小夜子:元の通りの顔に戻って、
薬師院 小夜子:「頼むよ」
薬師院 小夜子:「……もう、死んでくれ」
薬師院 小夜子:絞り出すような声で懇願する。
”百鳥成実”:『死にたくない』『死にたくないよ』
”百鳥成実”:…もう、その咆哮は獣のようだ。
GM:では、崇道さん…の前のイニシアチブに
薬師院 小夜子:メジャー分、侵蝕112+12=124
”百鳥成実”:Eロイス:さらなる絶望。同エンゲージにエネミーを一体召喚。
”百鳥成実”:その叫びに呼応するように、増殖した臓器が蠢き……分かれた。
肉獣:それは四足の獣の形を取る。
肉獣:べしゃり、と血の音を立てて。
GM:行動値10、よって次はこいつの手番になります。
肉獣:エンゲージしているのでメジャーはなし。
肉獣:違う、マイナーはなし!
肉獣:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《鮮血の一撃》+《ブラッドバーン》+《血の宴》で、崇道、ロゥ両名を攻撃!
肉獣:妨害はありますか!
薬師院 小夜子:《原初の黒:時の棺》
肉獣:OK.攻撃は失敗!
薬師院 小夜子:侵蝕124+12=136
肉獣:今生まれ落ちた肉獣はすぐさま、そばの敵対者に牙を向ける。
肉獣:その、不気味に蠢く組織を鋭角に変えて、崇道とロゥに一閃───
ロゥ:「おう! 増えるか! やってくれるな、これは……」
崇道甚九郎:「……あら?」
薬師院 小夜子:──その攻撃が通過する筈の空間が、小さく罅割れていた。
薬師院 小夜子:隙間風も通らないような、小さな罅。けれどそれは、獣の牙が産む衝撃を利して大きく砕け、
薬師院 小夜子:〝なにもない場所〟を、緩衝地帯として産み出す。
薬師院 小夜子:……獣の牙は、光すら無いその空間を虚しく駆けて行くのだろう。
肉獣:そして獣は、攻撃に失敗したことも、気づかない。
ロゥ:「術か? 見事! 豪勢な戦場だ」
薬師院 小夜子:「……ウロボロス能力で強引にぶん回した〝疑似魔眼生成〟の空間操作」
薬師院 小夜子:「ちょっと、立ってるのがしんどくなってきた……決めておくれよ、前衛さん」
GM:では、崇道さんの手番へ!
崇道甚九郎:うす!では
崇藤甚九郎:マイナーでスーペリアルネットワークの対象をブラム・ストーカーに変更
崇藤甚九郎:メジャーで《C:モルフェウス》《インスタントボム》《ストライクモード》《ギガンティックモード》
”百鳥成実”:どうぞ!
崇道甚九郎:対象はエネミー全員!
崇道甚九郎:14dx7+8
DoubleCross : (14R10+8[7]) → 10[3,3,4,4,5,6,6,6,6,7,7,9,9,10]+10[2,3,6,6,9]+3[3]+8 → 31
”百鳥成実”:まずドッジ
”百鳥成実”:11dx
DoubleCross : (11R10[10]) → 10[1,1,1,2,7,8,8,9,10,10,10]+7[3,4,7] → 17
”百鳥成実”:そして《領域の盾》肉獣にカバーリングをさせる!
崇道甚九郎:ですよね!
肉獣:13dx
DoubleCross : (13R10[10]) → 10[2,4,4,4,4,6,6,6,6,6,7,9,10]+1[1] → 11
肉獣:百鳥をカバー!
肉獣:ダメージを!
崇道甚九郎:4d10+6d10+18
DoubleCross : (4D10+6D10+18) → 19[3,2,8,6]+23[1,8,1,6,2,5]+18 → 60
崇道甚九郎:装甲無視!
肉獣:消し飛びます!
崇道甚九郎:崇道甚九郎の侵蝕率を+14した(侵蝕率:115->129)
肉獣:演出をどうぞ。
崇道甚九郎:「……世界を変えたくて」
崇道甚九郎:「そないにみじめな姿になって」
崇道甚九郎:「…なのに、”死にたくない”?はぁ、今更?」
”百鳥成実”:『生きるためだ!生きるためなら!』
”百鳥成実”:『生きるために、世界を変えたくて……世界を変えるために生きたくて!!』
”百鳥成実”:『それが!どうした!!!』
崇道甚九郎:「あはっ…ははははは!」幽鬼の如き歩み。狙いは百鳥成美だ
崇道甚九郎:「だから斎藤君を傷つけると!傷も治らんその身体でよく言えたもんやなぁ」
崇道甚九郎:「お姉ちゃん、”傷は治る”、程度の差はあれどな」
崇道甚九郎:「”消えない傷”なんか、抱えてんのは化け物だけや」
崇道甚九郎:「ほら、今の君みたいに」
崇道甚九郎:「…何でやろうなぁ、先も見えん未来より、どうにもできん過去より」
崇道甚九郎:「現在が良ければそれでええのに、何で君たちはそうやって」
崇道甚九郎:「欲張って、手を伸ばそうとすんねやろ」
崇道甚九郎:ゆらり、と手を振りかざす
”百鳥成実”:『いまを……憎んでいるからじゃない……』
肉獣:”親”の前に立つ。
崇道甚九郎:その”子”を、何の躊躇いもなく掴み上げ
崇道甚九郎:四肢を握り潰し、引き千切り
崇道甚九郎:返り血で全身を赤く染めながら、百鳥成美から生まれ落ちたものを、終わらせていく
肉獣:”分化”したものにまでは、細胞も同一化しきれない。
肉獣:再生することもなく、ばらばらになっていく。
崇道甚九郎:そうして唯一残った”頭”に該当する部位を、まるでゴミのように投げ捨て
崇道甚九郎:爆発。辺り一面に鮮血が飛ぶ
”百鳥成実”:『〜〜〜〜〜〜』血を浴びる。それは、再び己に同化していく。
崇道甚九郎:「ほんなら」
崇道甚九郎:「君にとって”現在”って何?」
”百鳥成実”:過ぎったのは、小さな病室。
”百鳥成実”:…だけど。それは一瞬で。全て憎しみに塗り潰されて消える。
崇道甚九郎:「狭い部屋の中でも、ずっとずっと君は」
崇道甚九郎:「こうやって…自分勝手に力をふるう事しか頭に無かったんかなぁ」
崇道甚九郎:「……まぁ、どうでもええか」
”百鳥成実”:『──────やめろ!やめてよ!!』
”百鳥成実”:『そうだよ、どうだっていい!もう!!』
”百鳥成実”:『終わらせるしか、ないんだから!!!』
”百鳥成実”:レネゲイドが。憎悪が。空気を染めていく。
GM:”百鳥成実”の手番。
”百鳥成実”:マイナー《猛毒の雫》
”百鳥成実”:メジャー 《コンセントレイト:ソラリス》+《恐怖の一言》+《絶対の恐怖》+《錯覚の香り》+《怒れる心》+《ポイズンフォッグ》+《アウトブレイク》
斎藤龍矢:こ、こいつ……
崇道甚九郎:まじかよ
”百鳥成実”:対象は全員。命中時、全員を10m自分に向けて移動。
”百鳥成実”:また、全員に「斎藤龍矢」への憎悪を付与します。
斎藤龍矢:めちゃくちゃにされる!
崇道甚九郎:ひぃぃ
”百鳥成実”:このラウンド中は楔の呪いが効いていることもお忘れなく。
”百鳥成実”:めちゃくちゃにしてやるよ…!
”百鳥成実”:そうだ、邪毒レベルは7です。
”百鳥成実”:以上、先ほどのダイス-3を入れて
”百鳥成実”:16dx7
DoubleCross : (16R10[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,6,7,7,9,9,10,10]+10[2,3,5,6,6,7]+1[1] → 21
崇道甚九郎:ドッジ!
斎藤龍矢:ドッジするっきゃねえ
崇道甚九郎:12dx-2
DoubleCross : (12R10-2[10]) → 10[1,2,3,4,4,5,5,7,7,8,9,10]+4[4]-2 → 12
ロゥ:達成値増加がなければドッジしゃす
斎藤龍矢:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[4,5,6,7,8] → 8
崇道甚九郎:無理だよ!
薬師院 小夜子:暴走リア不
ロゥ:8dx+1=>21
DoubleCross : (8R10+1[10]>=21) → 10[1,1,2,3,5,7,8,10]+10[10]+1[1]+1 → 22 → 成功
ロゥ:YES!
”百鳥成実”:避けた!
崇道甚九郎:すごいぜ
斎藤龍矢:ロゥさん~~~
斎藤龍矢:アンタは大した男だよ……!
ロゥ:次のラウンドも殴れる!
”百鳥成実”:では、ロゥさん以外にダメージとバステだ!斎藤くんもこっちに来る!
”百鳥成実”:3d10+5
DoubleCross : (3D10+5) → 23[4,9,10]+5 → 28
”百鳥成実”:装甲無視です。
崇道甚九郎:ロゥさんのロイスをタイタス昇華してHP18で復活!
斎藤龍矢:威力自体はそれくらい……と言っても耐えられない! 薬師院さんのロイスをタイタスに変えて昇華、復活。
薬師院 小夜子:崇道さんのロイスをタイタス昇華して復活
GM:では、演出!
”百鳥成実”:『あああああああああ!!!!』絶叫と共に、幻覚物質が空間を満たす。正気を削るほどの憎悪と共に。
”百鳥成実”:荒涼な世界が塗り変わっていく。
”百鳥成実”:いや。
”百鳥成実”:塗り変わった先も、荒涼であることに変わりはない───そこは、宇宙空間だったのだから。
”百鳥成実”:そして、君たちに強い感情が植え付けられる。
”百鳥成実”:斎藤龍矢への、憎悪だ。
”百鳥成実”:少女が抱いていた思いの片割れ。
斎藤龍矢:(幻覚……でしかないが。ソラリスエフェクトか。しかも調整されたものじゃない)
斎藤龍矢:(ただ同じ脳の仕組みをしているというだけで、自分の感じている世界を押し付けることができる……のか?)
ロゥ:「毒だな」 舌を打つ。 「つまらん手を……あと一歩踏み込めば効いていたか」
崇道甚九郎:至近距離で、それを受ける。頭の中に流れ込んでくるのは彼女の”思い”
崇道甚九郎:押し付けられた感情が、伽藍洞の心に溜まっていく
薬師院 小夜子:銃口を──味方へと向ける。
薬師院 小夜子:指を引き金にかける。あと少し力を込めれば、撃てる。
薬師院 小夜子:撃ちたいのかどうか。理性が否と言っているが、感情が応と言っている。
薬師院 小夜子:……この矛盾は、百鳥成実へ抱く心情に近いかも知れない。
薬師院 小夜子:理屈として、かわいそうな子だとは思う。けれど感情として……哀れみを抱く余地はもう無い。
薬師院 小夜子:「死ねよ」
薬師院 小夜子:「さっさともう……死んでくれよ……」
斎藤龍矢:前後も左右も平衡感覚も信用ならない、浮揚感の中、自らに向けられる、焦がれ付くようなどうしようもなさ——あるいはそれを、憎しみと称するのかもしれないが。
斎藤龍矢:「く……ッ」 自分だけの意識を確かめながら、押し付けられた憎悪ではなくその理性で持って銃を握らんと、歯噛みして抗う。
GM:…では、クリンナップ!邪毒のランクは7!
GM:21ダメージを食らっていただく。
崇道甚九郎:死ぬ…ので”クライオニクス”のロイスをタイタス昇華!HP18で復活!
斎藤龍矢:生き残る方がバカ! ロゥさんのロイスをタイタスにして昇華、復活。
ロゥ:邪毒はないのでクリンナップなし!
薬師院 小夜子:ロゥさんのロイスのタイタス昇華で復活
斎藤龍矢:一人ピンピンしていやがる
薬師院 小夜子:後は固定ロイスしか残ってないからもう切らんぞ……
GM:そして行動値も元に戻ります。ロゥさんが行動値5へ。
GM:ラウンド3、セットアップ。
崇道甚九郎:無し!
薬師院 小夜子:無し
”百鳥成実”:《女王の降臨》《癒しの水》
”百鳥成実”:3d10+2
DoubleCross : (3D10+2) → 17[8,1,8]+2 → 19
”百鳥成実”:残り28。
斎藤龍矢:ないぞ!
ロゥ:なし!行動値も5に戻る!
GM:では、斎藤くんのターンです。
斎藤龍矢:「……今ので……」
斎藤龍矢:「理解した。もちろん……ナメるなよ? 俺だってそれくらいは想像していたとも」
斎藤龍矢:「だから。それがどれくらい当たっていたか、を確かめることは、できたな」
斎藤龍矢:「……そして、それが分かれば。押し付けられた君の憎しみには、何の意味もない」
斎藤龍矢:「何の意味もないんだ」
”百鳥成実”:『………』
斎藤龍矢:百鳥成実のタイタスを昇華、自分への憎悪を回復します そしてメインプロセス
斎藤龍矢:マイナーなし。メジャー、《コンセントレイト:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《クリスタライズ》
”百鳥成実”:なにもなし。
斎藤龍矢:さらに自分の判定へ《天の業物》を使用。これにより侵蝕率はぴったり130になるってワケ……!
”百鳥成実”:やりおる…
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+5した(侵蝕率:126->131)
斎藤龍矢:+4で130ね、130!
”百鳥成実”:130!
斎藤龍矢:15dx6+1
DoubleCross : (15R10+1[6]) → 10[1,2,2,2,2,2,3,4,4,5,6,6,7,7,9]+10[2,6,7,8,10]+10[1,2,9,10]+10[6,10]+4[2,4]+1 → 45
”百鳥成実”:ガード《自動触手》
斎藤龍矢:知ったことか! ダメージ行くぞ!
斎藤龍矢:5d10+45
DoubleCross : (5D10+45) → 29[7,3,9,5,5]+45 → 74
斎藤龍矢:装甲無視
”百鳥成実”:死にます。復活もなし。
”百鳥成実”:撃破!ただ相討ちにはなってもらう!
斎藤龍矢:斎藤龍矢の侵蝕率を+8した(侵蝕率:130->138)
斎藤龍矢:よかろう。そのまま戦闘不能になっておきます。憎悪に駆られてとどめ刺したりしないでね
斎藤龍矢:……彼女に対しどんな言葉を投げかけたって意味があるか。
斎藤龍矢:道を誤った彼女を一方的に弾劾し、引き金を引く自分を慰めるだけのものではないか。
斎藤龍矢:それは言葉の持つ悪性。
斎藤龍矢:だが、そんなことに対する『躊躇』は、あいにく彼女自身の手によって塗り消されている。
斎藤龍矢:「……やはり君はそんなことをするべきじゃなかった」
斎藤龍矢:「悪いが、それだけは確信を持って言える。別にこれは、俺たちが勝つからとか……そんな話じゃまったくない」
斎藤龍矢:震える手で銃を構える。最後の弾倉を装填して。
斎藤龍矢:「そしてその理由も、今の君じゃあ分からないだろうから、教えてやる」
斎藤龍矢:「さっきから」 苦々しげに笑って
斎藤龍矢:「……二つの口で俺への気持ちを言ってくれた割に、押し付けて来るのは憎しみばかりだ」
斎藤龍矢:「もう片方にして欲しかったよ。そうすれば俺だって、君の最後に、弾丸以外のものを捧げられただろうに」
”百鳥成実”:幾つか増えた、腕をのばす。何かを言いかけて、だけどそれは言葉にならない。
斎藤龍矢:拳銃の内側から、青く輝く結晶が乱れ咲く。空の色。大海と大気によって映し出され、大地より仰ぎ見る、宇宙の色
斎藤龍矢:それは"カレルレン"の右手を喰らい、直結する。その力が、秒速10年で手持ちの兵器を進化させる
斎藤龍矢:「さよならだ」
斎藤龍矢:「君に会えて良かった」
”百鳥成実”:───ああ
斎藤龍矢:引き金を引く。暗い幻影の銀河を一文字に横断する、純白の光線。
”百鳥成実”:『……きれい』
斎藤龍矢:彼の手元にあるすべてが熱量に還元され、百鳥成実を貫く。
斎藤龍矢:後に残るのは、手の中に何も握れず掲げられた、男の右手のみ。
”百鳥成実”:それは、彼女に深く同化した呪物を焼き切る一撃。
”百鳥成実”:傷が、『再生』されていく。しかし、それは命の終わりでもあった。
”百鳥成実”:そこには、上半身のみになった少女が倒れていた。
”百鳥成実”:「………さよなら」ぽつり、と呟く。
”百鳥成実”:姿がひとになろうと。
”百鳥成実”:「さいごに」
”百鳥成実”:「同じ景色、見られて」
”百鳥成実”:「うれしかったよ」
”百鳥成実”:「……ごめんね」
”百鳥成実”:それは、現在(いま)の心からはもう消えていく言葉。
”百鳥成実”:だから、忘れないうちに。
”百鳥成実”:「ありがとう、龍矢」
”百鳥成実”:それだけ、伝えた。
斎藤龍矢:「全く……」
斎藤龍矢:「勝手に事を始めて、さんざっぱら人を痛めつけて」
斎藤龍矢:「挙げ句満足して、言いたいことだけ勝手に言って、勝手に終わるのか」
斎藤龍矢:自分の顔を押さえ 「本当に……勝手な」
斎藤龍矢:「だったらもっと前から、そうしてくれよ……」
斎藤龍矢:喉の奥からそれだけ絞り出し、後にはしばらく、悲嘆を抑えつける荒い呼気だけが漏れていた。
GM:お待たせしました、バックトラックの時間です。
GM:今回のEロイス!
GM:楔の呪いが2個分で、全9個!
GM:希望者はどうぞお振りください
崇道甚九郎:振るわよ!
ロゥ:振ります!
斎藤龍矢:ハアハアハアハア
斎藤龍矢:振るぜ!
崇道甚九郎:129-9d10
DoubleCross : (129-9D10) → 129-53[8,10,5,2,3,7,4,4,10] → 76
ロゥ:132-9d10
DoubleCross : (132-9D10) → 132-48[4,6,9,6,6,8,3,1,5] → 84
斎藤龍矢:138-9d10
DoubleCross : (138-9D10) → 138-35[4,7,1,2,3,1,7,4,6] → 103
薬師院 小夜子:136-9d10
DoubleCross : (136-9D10) → 136-58[6,9,3,4,7,9,5,9,6] → 78
崇道甚九郎:ロイス2個!等倍で!
斎藤龍矢:等倍
ロゥ:戻りすぎることが目に見えている…ここはクレバーに2倍振りです
崇道甚九郎:76-2d10
DoubleCross : (76-2D10) → 76-16[6,10] → 60
薬師院 小夜子:等倍
ロゥ:84-12d10
DoubleCross : (84-12D10) → 84-72[9,2,8,5,4,9,4,8,7,5,7,4] → 12
薬師院 小夜子:78-2d10
DoubleCross : (78-2D10) → 78-6[4,2] → 72
斎藤龍矢:103-2d10
DoubleCross : (103-2D10) → 103-14[4,10] → 89
ロゥ:2倍振りだったので、侵食率経験値は3点!
崇道甚九郎:4点で帰還!
斎藤龍矢:すっきり5天
薬師院 小夜子:5点
GM:全員帰還!おめでとうございます!
GM:では、経験点も配布!
GM:シナリオ!8点!Eロイス!9点!Dロイス!
GM:川奈優「装着者」/”百鳥成美”「実験体」「古代種」
GM:これで3点!
GM:いつもの5点!
GM:25!これに最終侵蝕!
薬師院 小夜子:30点
ロゥ:28点!
崇道甚九郎:29点!
斎藤龍矢:30!
GM:GM経験点は40点になります。
GM:皆様どうぞお納めください!
崇道甚九郎:いただくぜ~!
薬師院 小夜子:ごちそうさまです
ロゥ:ありがとうございます!!!
斎藤龍矢:おそなえものにしよう
GM:尚、今回のボス作成にあたり、白金さんにご協力、助言をいただきました。ありがとうございます。
GM:では、バックトラック以上!
GM:戦いは終わった。
GM:倒れた二つの体がそれを示す。
GM:そして、空間の冷気も和らぎつつあった。
GM:……すぐ近くの地面がそれに伴い、凹んでいるのに気づくことができるだろう。
斎藤龍矢:はあ、と大きく息を吐き 「……戻りましょう。その『扉』、いつどうなるか分かったものじゃない」
GM:その扉は実体化してはいるが、実在感は薄い。
崇道甚九郎:「折角やし、もうちょっと見て周りたかってんけどなぁ…ここ」
ロゥ:「終わりか」
ロゥ:「もはや怪物はいない。ただ居心地の悪い場所にすぎんな」
斎藤龍矢:「『グレンゼ』が使えるようになれば、調査なんかもできるのでは? 得るものはありそうだ」
薬師院 小夜子:「それこそ13支部の管轄になりそうな話だ。お近づきになりたくない案件だよ」
薬師院 小夜子:疲弊したか細い声で呟き、地面にしゃがみ込む。
崇道甚九郎:「それもそうやね。またの機会を楽しみにしとこうかな」
GM:では、そのしゃがみ込んだ地面が透き通っているのに気づく。
薬師院 小夜子:「……?」
ロゥ:「何かいるのか? せめて恐竜でもいれば面白いが」
崇道甚九郎:「どないしたん?お金でも落ちてた?」
GM:その中に、いくつもの人影が見える。
薬師院 小夜子:「……ヤベぇな、こりゃ」
崇道甚九郎:同じように、地面へ視線を落とす 「…あらら」
斎藤龍矢:「……こいつは、まさか」
薬師院 小夜子:「馬鹿力二人、頼めるか」
ロゥ:「指名のようだぞ、崇道甚九郎」
崇道甚九郎:「”二人”言うてんねんけど…」
ロゥ:「冗談だ」 震脚。掌底を構える。
崇道甚九郎:あきれ顔で、軽く握ったガラス玉を一つ、地面に落とす
ロゥ:「シッ」 掌打を地面に叩き込む。
崇道甚九郎:掌打の衝撃と、軽い爆発とともに地面が割れ
崇道甚九郎:その隙間に腕をねじ込み、捲りあげるように氷を動かす
GM:その中に『保存され』ていた人々が姿を現す。
GM:皆、気を失ってはいるが、生きている。
GM:行方不明となった人々だ。全てではないが。
ロゥ:広い範囲へ威力を伝える打撃。氷を引き裂いて、粉砕する。 「……まだ体内は壊れていないようだな?」
薬師院 小夜子:「──低体温症は有るだろう、栄養失調も有り得る、……毛布、無え、火も──ああくそ、ヤベぇな!」
薬師院 小夜子:「引き上げてくれ、『扉』から外へ出す!」
崇道甚九郎:「凍結保存、か。あはは、発想は似るもんやねぇ」
斎藤龍矢:「思わぬ救出だな。正直、この手のはもういまいと諦めていたが……」
斎藤龍矢:救出を手伝いつつ
ロゥ:「ここへ来てようやく人助けか。ハハ!」
ロゥ:「いかにもUGNの仕事だな」 肩に三人ほど背負って、扉へ向かう。
崇道甚九郎:「…はいはい、しゃあないなぁ」一人一人を、片腕で掴み上げる
薬師院 小夜子:「……黒星14の後に、滑り込みで白星が1ってとこか」
薬師院 小夜子:自分自身も、比較的体重が軽そうな一人をどうにか担ぎ上げて、
GM:扉には時折ノイズが走り始めている。
GM:まだ、軽微だ。全員を救出しても充分間に合うだろう。
斎藤龍矢:「あまり悠長にもしていられなさそうだ。幸い数はそんなに多く……」 言いかけ、迷い、誤魔化すように笑って
薬師院 小夜子:「……ああ、幸いだ」
薬師院 小夜子:「ゼロじゃねえだけ、まだマシってもんさ」
斎藤龍矢:「これが幸いかは相当微妙なセンですが。いや、薬師院さんがそう言うならそうしましょう」
斎藤龍矢:「幸いです」
薬師院 小夜子:自嘲的な笑い声……を溢す体力的な余裕も無い。薄く唇を歪めた。
崇道甚九郎:最後の一人を、引きずりあげて
崇道甚九郎:「…あれ。ちょ、ちょっと!あと全部僕が運ぶん!?」
崇道甚九郎:「ロゥさん君もうちょいいけるやろ!」
ロゥ:「ハハ! 順番だ、次は倍ほどいくか」
崇道甚九郎:「ほんまに行けるやん」
斎藤龍矢:「レースするなら数えますよ。俺はお二人ほどできやしませんからね」 女性を背負って運びつつ
薬師院 小夜子:「……斎藤さん、あんたは」
斎藤龍矢:「うん?」
薬師院 小夜子:「あんたはうちの人間じゃあない。だから、手伝ってくれりゃ嬉しいが、その義務も義理も無いんだ」
薬師院 小夜子:「……連れ帰ってやらないで、いいんです?」
斎藤龍矢:「ふ」 息を吐く 「センチメンタルな人だな、薬師院さん」
薬師院 小夜子:「……ご遺族の為にもですよ。空っぽの棺の葬式なんて、やるもんじゃねえや」視線は、誰にも向けないで虚空に漂わせたまま。
斎藤龍矢:少し視線を逸らし 「言うまでもなく、です。が、彼女はもはや事件加害者であり、玻璃細胞と適合したオーヴァードの、その遺体でしょう?」
斎藤龍矢:「俺が連れ帰って、棺に入れてやることはできない。それはUGNにお願いすることです」
薬師院 小夜子:「第四支部なら、どうにかしてくれるさ。……なんなら、良い感じのフェイクを作る参考に、って手もあるけどね」
薬師院 小夜子:「……けど、ね」
薬師院 小夜子:「事件加害者で、オーヴァードで。そんなの、こっちの世界だけの話じゃないか」
薬師院 小夜子:「表向き、百鳥成実は……不運な事故で亡くなって、誰からも愛されて、惜しまれながら世を去った」
薬師院 小夜子:「最後はせめて〝友達〟の腕に抱かれて帰って来れた……なんてさ」
薬師院 小夜子:「……ちょっと救いがあって、良くないかい?」
斎藤龍矢:「……」 軽く息を吐き、首を振って
斎藤龍矢:「良いですよ。その筋書きに乗りましょう」
薬師院 小夜子:「ああ、頼むよ。年長者の心労を軽減する為だと思っておくれ」
斎藤龍矢:背負った女性を『グレンゼ』の向こうに下ろし、すぐに戻る。
斎藤龍矢:もはや上半身だけとなった彼女の元へ。増殖し続けた生命の渦から、吐き出されたかのような。
斎藤龍矢:膝をつき、その手を取る。短い躰を慎重に抱え上げて
斎藤龍矢:「……救いね」
斎藤龍矢:それは、自分や彼女や、まして薬師院本人のためでもない。彼女の語った通り、棺を囲む者のための、せめて、今生きる者のためにできる筋書き。
斎藤龍矢:「……"カレルレン"でなければ……」
斎藤龍矢:「救われたのか。俺も君も、もっと別の形で」
斎藤龍矢:「…………」
斎藤龍矢:冷たい骸を抱え直し。
斎藤龍矢:(詮無いことだ)
斎藤龍矢:(俺は"カレルレン"で、彼女は”百鳥成実”で、救われない者だった)
斎藤龍矢:(これは)
斎藤龍矢:(そういう話だ)
斎藤龍矢:扉の向こう、在るべき世界へ歩いていく。
GM:……すべてのものが扉をくぐり抜けて、すぐ。
GM:境界の扉は現世から消え失せた。
GM:方舟へ渡る扉がどうなったのか。知る術はない。……今は。
GM:───事件の始まりの時。
GM:浦中れい子と崇道甚九郎が話したカフェテラスにて。
GM:今、崇道甚九郎の前にはロゥ・ジーウェンが座っている。
ロゥ:「かくして、事件は落着したというわけだな。結末の是非はどうあれ、そうなのだろう?」
ロゥ:手の平に収まりそうなサイズのカップから、お茶をすすっています。
崇道甚九郎:コーヒーを一口、口に運んで「そうですねぇ、首謀者が死んで、被害者も何人かは生きとって…」
崇道甚九郎:「あとは、”扉”について分かれば万々歳やね」
ロゥ:「”扉”か。ああいうものは、よくわからんな。”クライオニクス”もそうだが」
ロゥ:「やつは何をしたかったのだと思う? 際限なく”作品”とやらを作り出して、何か満足を求めていたのか?」
崇道甚九郎:「…せやねぇ」
崇道甚九郎:「目的、なんか別に無かった」
崇道甚九郎:「そんな気ぃするな、僕は」
崇道甚九郎:「偶々手に入ったもんを、偶々見つけたもんに使って」
崇道甚九郎:「…多分、それだけや。今が良ければそれでええねん。」
崇道甚九郎:「僕と同じで、な」
ロゥ:「お前にはわかるのか?」
ロゥ:「未来に何かを求めようとはしていないということか」
崇道甚九郎:「…せやね。例えば、ロゥさん。君は…闘うんが好きやろ」
ロゥ:「そうだな」 うなずく。
崇道甚九郎:「まだ見ぬ敵との、闘争(さき)を見とる」
崇道甚九郎:「斎藤君も、せやね。今あるもんの進化(さき)を見て」
崇道甚九郎:「薬師院ちゃんは…縋りつきたい希望(さき)を見とる」
崇道甚九郎:大っぴらに両手を広げる
崇道甚九郎:「僕には、無いねん」
ロゥ:「そんな気はしていた」
崇道甚九郎:「へぇ、何か心当たりでもあるんやろうか」
ロゥ:「なぜか……兆しがわからなかったからだろうな。近い言葉で言うなら、行動の動機というべきか」
ロゥ:「……お前がUGNの側に立っているのはなぜだろうな?」
崇道甚九郎:「…はははっ、こんな短期間に全く同じこと言われんのも初めてやなぁ」
崇道甚九郎:「明確な理由は分からんけど…」
崇道甚九郎:「”これかなぁ”思うてる事はあるよ」
ロゥ:「少し、興味があるな」
崇道甚九郎:「僕はね、ロゥさん。夜がずっと続けばええ思うてんねん」
崇道甚九郎:「音もなく、波もたたず、目を焼くような光もない、そんな時間が」
崇道甚九郎:「けど、悲しいことに…現実はそう上手くいかんねんな」
ロゥ:「UGNは、明けない夜を永らえる組織というわけか」
崇道甚九郎:「月が消えれば明日になり、明日が来れば、昨日とは違う何かが起きる」
崇道甚九郎:「頼んでもないのに湧いてくるジャームは、僕の心を踏み荒らしていく」
崇道甚九郎:「だから…殺す。殺すと、落ち着く」
崇道甚九郎:「他の連中がどう思ってんのか知らんけど…僕は」
崇道甚九郎:「明日なんか、要らん。何でもない今日がずっと続けばええ」
ロゥ:「まるで深海の魚だな。止まった暗闇が好みか」
崇道甚九郎:「大好きやね。なにせ」
崇道甚九郎:「眩しい光は邪魔やけど、鈍い光は…自分がどこに居るのか教えてくれる」
ロゥ:「俺には理解しかねる心境だな……しかし、一つわかった」
崇道甚九郎:「?」
ロゥ:「お前とは戦わん方がよさそうだ。求めるものが違いすぎて、単なる殺し合いにしかならん」
崇道甚九郎:「ははは、まるで返答次第やとこの場で殴り合ってたみたいな言い方やなぁ」
ロゥ:「お前が求めていれば、そうしたよ」 少し笑う。
崇道甚九郎:「お断り。闘うん自体はそんなに好きちゃうねん、僕」
崇道甚九郎:「生きて帰れる気もせぇへんしね。別にどうでもええんやけど」
崇道甚九郎:「……」少し、思案するように
崇道甚九郎:「そういえば」
ロゥ:「どうした」
崇道甚九郎:「君は…何で闘うんが好きなんかな」
ロゥ:「好き、という感覚とは少し違うかもしれんな」
ロゥ:「これしかなかった。これで生きる、というものに出会った。それからはいつも一緒だ」
ロゥ:「誰もが影を引きずって歩くのと同じことだと思う。離れて生きることができない」
ロゥ:「言葉にすればそういうことだ」
崇道甚九郎:「へぇ…でも」
崇道甚九郎:「それは…”最初”の話やねぇ」
崇道甚九郎:「最初はそれしかなかった。でも…それ以外を、今まで何も得てこんかったんか」
ロゥ:「そうだな。……いまは、いつか闘う相手がいる」
崇道甚九郎:「…」
ロゥ:「得たものは自分で壊した。だから……」
ロゥ:「その闘いに向かって、影を引きずって歩く。それしかできることはない」
ロゥ:「これはこれで、悪くはないのだ」
崇道甚九郎:「そう…君もさっぱりしてんねぇ」
崇道甚九郎:「…」単なる気紛れだ
崇道甚九郎:「…もし、それが終わったら君は、何をすんのかな」この男の見る未来が、何かに満たされることがあるのか、少し興味が湧いた。それだけ
ロゥ:「生きて終えることは考えていなかったが、そうだな」
ロゥ:「技は継がねばならん。せめて、それだけはな。……お前との違いがまた一つわかった」
ロゥ:「俺には思ったより永い未来(さき)が有り得る」
崇道甚九郎:「そう」
崇道甚九郎:「生きてそこまで行けるといいね」
ロゥ:「いいかどうかはさておいてな。言葉だけでもありがたくもらっておこう」
ロゥ:「……ではな」 小さな紙コップを置いて、立ち上がる。
崇道甚九郎:「ああ、またね。碌でもない大人さん」
崇道甚九郎:その背に、ポツリと言葉を零した
GM:その姿を見送って幾ばくもない内に。
GM:席に、影が落ちた。
浦中れい子:「こんにちは。お席、よろしいですか?」
崇道甚九郎:「どうぞ、綺麗なお姉ちゃん。身体の調子はいかが?」
浦中れい子:「ありがとうございます。ええ、もうすっかり」
浦中れい子:「今日は……”鍵”を、返していただけないかと思いまして」
崇道甚九郎:「鍵…………」
崇道甚九郎:沈黙
浦中れい子:「お渡ししたアーティファクトですわ」
崇道甚九郎:「………あ、ああ~。覚えてんで。忘れてなんかない。絶対」
崇道甚九郎:いそいそとポケットの中から鍵を取り出し、テーブルの上に
浦中れい子:「……ありがとうございます。助かりますわ」素早く、その鍵を取る
崇道甚九郎:「…一応、聞こうか。それをもう一回僕…いや、僕たちに渡す気は?」
浦中れい子:「勿論、ございません。……返していただけない時の手も用意してはあったのですけど」
浦中れい子:「使わずに済みそうで、ほっとしています」
崇道甚九郎:「おお怖。そうなったら僕もやることやらなあかんかったなぁ」
浦中れい子:「ふふ。それはそれとして、今回はありがとうございました」
浦中れい子:「いけ好かなかったのです。あの男」
崇道甚九郎:「君もだいぶいい性格してるね」
崇道甚九郎:「それで?お姉ちゃんはこれからどうすんの?」
浦中れい子:「『グレンゼ』の次の所有者を見つけます」
浦中れい子:「神の手足を、正しく操れるものを」
崇道甚九郎:「…凝りひんね」
浦中れい子:「……4年、待ったのですもの」
浦中れい子:「今更、懲りるなんてはず、ないでしょう?」
崇道甚九郎:「そういうもんかなぁ」
崇道甚九郎:「まぁ、なんかあれば僕が責任もってお姉ちゃん殺すから、覚悟しといてね」
浦中れい子:「お勧めは、しませんわ」
浦中れい子:「私は死にませんもの」
崇道甚九郎:「へぇ…黄泉還り、屍人、そういう類のもんかな」
浦中れい子:「もっと単純です」
浦中れい子:「『ジャーム』」
浦中れい子:「…私は、元『グレンゼ』の管理者でしたので」
崇道甚九郎:「……そういうこと」
浦中れい子:「『グレンゼ』を使い続けてジャームになったものは……その所有権を失います」
浦中れい子:「ですから。本当は放っておいても良かったのです、あの男のことは」
崇道甚九郎:「(…最初、ジャームに襲われたとき《リザレクト》の兆候が無かったんはそういうことか)」
崇道甚九郎:「その調子で、ジャーム同士食い合ってくれたら僕は楽なんやけどねぇ」
浦中れい子:「そうかしら」
浦中れい子:「あなたは、ジャームを殺すのが好きなのではないの?」
浦中れい子:不思議そうに、首を傾げて。
崇道甚九郎:「……どうなんやろ」
崇道甚九郎:「殺すことは、別に何も思わん。それがジャームであれ普通の人間であれ」
崇道甚九郎:「でも、”好き”かどうか…なぁ」
崇道甚九郎:黒い液体が入ったカップを、見下ろす
崇道甚九郎:風に揺れる水面に映るのは、薄ら笑いと…濁った赤色の瞳
崇道甚九郎:「……ああ」
崇道甚九郎:「血の色見るのは、好きやなぁ。ジャームなら尚更」
浦中れい子:くすくす、と笑う。
浦中れい子:「なら、これからもっと沢山、見ることができますわ」
崇道甚九郎:「それは」
崇道甚九郎:「ジャームが流す血ぃかな」
浦中れい子:「どちらでも。ジャームの血がお好みなら、あなたの手で屠れば良い」
浦中れい子:「私はこの”鍵”で『グレンゼ』の元に向かいます。そしてそれを相応しいものに与える」
崇道甚九郎:「そう」
崇道甚九郎:「じゃあ、楽しみにしてんで。お姉ちゃんの血が見れるの」
浦中れい子:「ご自由に───そうそう」
浦中れい子:「”クライオニクス”…あんなただの変態が」
浦中れい子:「自分で玻璃細胞を使うなんてこと、考えつくと思います?」
浦中れい子:席を立って、くすり、と笑う。
崇道甚九郎:「……へぇ」
崇道甚九郎:「またね、悪いお姉ちゃん」
浦中れい子:「ええ。またお会いできるのを楽しみにしていますわ」
崇道甚九郎:「こちらこそ」
浦中れい子:ただ、四角いだけの異空間が開く。
浦中れい子:その中に、女は消えていった。
崇道甚九郎:「……」残ったのは、男が一人
崇道甚九郎:気づいた時には、先ほどと同じように、カップの中の黒い液体に目を落としていた
崇道甚九郎:ジャームを殺すのが好きなのではないの?
崇道甚九郎:殺すのではなく、血を見るのが好きだ
崇道甚九郎:でも、それは何故?
崇道甚九郎:腸の辺りが…少しだけ気持ちが悪い
崇道甚九郎:あの時、百鳥成実から押し付けられた”憎悪”の感情は
崇道甚九郎:小さな水たまりになったまま、伽藍洞の心に底に溜まっていた
崇道甚九郎:「(…ジャームが、憎い)」
崇道甚九郎:自分の世界を踏み荒らすから、違う
崇道甚九郎:ザザッ
崇道甚九郎:頭が痛い。誰かの声が頭を回る
崇藤甚九郎:誰もが影を引きずって歩くのと同じことだと思う。離れて生きることができない
崇道甚九郎:ザッ
崇藤甚九郎:守る相手の顔がハッキリ見えるなら
崇道甚九郎:脳裏に、浮かぶ
崇道甚九郎:百鳥成美の亡骸に寄り添う、斎藤龍矢の姿が
崇道甚九郎:ザーー
■■■:「いやぁ私は好きだよ。甚くんの目の色」
崇道甚九郎:ザ
崇道甚九郎:「……!」ポケットから取り出した精神安定剤を、水を使うこともなく飲み干す
崇道甚九郎:「…っ…はぁ…はぁ…」
崇道甚九郎:「知らん…知らん知らん知らん知らん知らん知らん」
崇道甚九郎:言い聞かせるように呟き、息を整える
崇道甚九郎:「……誰や、君は」
崇道甚九郎:何者にも向けられないその言の葉は、昼下がりの澄んだ空気へと溶けていった
GM:N市・某所───葬儀場
GM:今日、行われていたのは百鳥成美の葬儀だ。
GM:よく晴れた、あたたかい日だ。
GM:彼女の両親、親類が列席し……
GM:友人の数は、とても少なかった。
GM:葬儀場の外。
薬師院 小夜子:参列者の目に届かない所で立っていた。
薬師院 小夜子:背もたれ代わりに、適当な街路樹。手にはコンビニの買い物袋。
薬師院 小夜子:菓子パンが一つとスポーツドリンクのペットボトル。千円ちょっとの安ウィスキー。
薬師院 小夜子:目の下の隈は、数日前より少し広がっている。
薬師院 小夜子:余所の家の葬儀を眺めるのは、あまり気持ちの良い行為ではないと思うし、
薬師院 小夜子:……事件の度にこんな事をしていては、葬儀場のスタッフに不審者として周知されかねない。
薬師院 小夜子:今回だけにしておこうと思いながら、酒瓶の蓋を開けた。
斎藤龍矢:「どうも」
斎藤龍矢:後ろから話しかける。接近には気づけただろう気配を隠しもしない
斎藤龍矢:「どうしたんです、こんな所で?」
薬師院 小夜子:「……ああ、斎藤さん?」
薬師院 小夜子:蓋を開けた酒を口の中へと注いで、少しの間。飲み込む。喉が焼けるような感覚の後、
薬師院 小夜子:「いや、なに」
薬師院 小夜子:「……命を賭けただけの意味はあったのか、見に来たって感じですかね」
斎藤龍矢:「なるほど、そいつは」
斎藤龍矢:「どうでした? 意味」
薬師院 小夜子:「さて。分かったもんじゃありませんや」
薬師院 小夜子:「……まぁ、当たり前ですけどね。葬式の場ですから。誰も笑っちゃいないんです」
薬師院 小夜子:「まだ若い子だった。もっと生きてられる筈だった。そう思えば……仕方がない事でしょうが」
斎藤龍矢:「誰かが笑っているかどうか、が、命を賭けた意味、ですか」
薬師院 小夜子:「正義の味方の落としどころとしちゃ、良い具合でしょう?」
斎藤龍矢:「しかし曖昧で難儀そうだ」
薬師院 小夜子:「……私は、きっちり公私に線引きしてる方が難儀だと思いますがね」
斎藤龍矢:「俺ならやってられませんね、そんな曖昧では。…… 」 少し考えて
斎藤龍矢:「……俺のことか」
薬師院 小夜子:「……そうだよ、あんたのことだ」
薬師院 小夜子:もう一口。一口でせいぜい十数ml。酔うには至らない酒量。
薬師院 小夜子:「あんた、一番〝まとも〟だったろう」
斎藤龍矢:腰に手を当てる 「まとも?」
薬師院 小夜子:「組織だの、立場だの、そういうしがらみが有ってさ。私なんかはそのあたりを適当に、自分の都合の良いようにさじ加減を調節してるけど」
薬師院 小夜子:「あんた、きっちりと自分の立ち位置を決めてただろ」
薬師院 小夜子:「自分が従、組織が主って」
薬師院 小夜子:「……一番、ちゃんとした大人っぽかったとでも言うのかね」
斎藤龍矢:「……フ」
斎藤龍矢:「どうかな。俺はむしろ、あなたの方が『ちゃんとしてる』とは思いますよ」
斎藤龍矢:「四角四面に線を引いて、困った時には条件式に身を委ねる。俺は目的があってこうしている訳ですが……」
斎藤龍矢:「こういう在り方は、そちらで言えばUGNチルドレンに近い。ただ調節できないだけです」
斎藤龍矢:「ま、チルドレンが不可能だから調整できないのに対して、俺の場合は目的のために調整できない訳で、そういう意味では彼らとは全然違いますが……」
薬師院 小夜子:「……どっちにしても、息苦しいのには変わりが無いってかい?」
斎藤龍矢:「ま、苦しくなる時はありますね。たとえば彼女も」
斎藤龍矢:「ほんの1%くらいでも、俺が神城のエージェントとして、なりふり構わず手を伸ばして……あなたの言ったようにだ」
斎藤龍矢:「そういうことをすれば、ああいう選択を取る前に助ける確率はあったのかもしれない」
斎藤龍矢:「なるほど確かに、そういう意味ではこれも『難儀』かな……」 今その事実を発見したようにぼやく
薬師院 小夜子:「……けど、そりゃあ」
薬師院 小夜子:「そりゃあさ、私が後出しだから言えたことだよ」
薬師院 小夜子:「当事者だったあんたの判断以上に正しかったものは、たぶん、何処にも無いのさ」
薬師院 小夜子:「……もしかして。困らせたかい?」
斎藤龍矢:「いや」 笑って首を振る 「慰められますよ」
斎藤龍矢:「俺は俺が正しいと常に思っていますが、迷わない訳じゃない」
斎藤龍矢:「成実の両親に会いました」
薬師院 小夜子:また一口。もうそろそろ、頬に赤みが差し始めて、
薬師院 小夜子:「……しんどかったろ、そりゃ」
薬師院 小夜子:子を亡くしたばかりの親──この稼業では、何人も見て来た。
薬師院 小夜子:死ぬまできっと、慣れるものではない。
斎藤龍矢:「それはもう。ひどく悲しんでたし、根掘りに葉掘りに話を聞かれたし。娘の死ですからね、そりゃあ」
斎藤龍矢:「でも言うんですよ。『まさか事故で亡くなるなんて』と」
斎藤龍矢:「まるで『事故ではない』死は覚悟していたみたいに」
薬師院 小夜子:「……ぁあ」呻くような声が出た。……殆ど、無意識に。
斎藤龍矢:「最初からそう思ってた訳じゃないはずだ。現代日本、誰も彼も生きているのが前提の認識です。誰もが」
薬師院 小夜子:「……赤ん坊が産まれて。小さな病気くらいはしても、結局はすくすく育って。幼稚園、小学校、高校、大学──」
斎藤龍矢:「……就職して、結婚して。子どもを作って、次の世代へ……」
薬師院 小夜子:「結婚して、子供が産まれて。その子供が、ヒザにガタが来るようになった頃、順番通りにようやく死ぬ」
薬師院 小夜子:「それだけの事が、今じゃ贅沢品だ」
薬師院 小夜子:「ねえ、あんた──」と口を開きかけて、
薬師院 小夜子:「──っと。あぶね、いつもの勢いで失言しそうになった」
斎藤龍矢:「……何です、そりゃあ」 苦笑して
薬師院 小夜子:「……はは。そうだねぇ、バーで酔っ払いに絡まれたとでも思って、聞いておくれよ」
薬師院 小夜子:「たまに聞くのさ、私より若い子に。あんた、いつかは結婚して子供を持つのか、って」
薬師院 小夜子:「身内に言うのでもギリギリだが、取引先に言うと、ほら。コンプライアンスとかがヤバいから」
斎藤龍矢:「ははは、全くだ。20年前ならともかくね。性別が逆なら即アウトでしたよ」 指で銃を作って撃つ仕草
薬師院 小夜子:「こちとら旧い家の出なもんでね、良識の元号が二つ前なの」
薬師院 小夜子:「……でね、その旧い良識で言うんだったら」
薬師院 小夜子:「私はね、斎藤さん。あんたが、百鳥成実のご両親と一緒になって、」
薬師院 小夜子:「ただ悲しんで、泣いてられるんだったら良かったのになぁ……って思うのさ」
斎藤龍矢:「こいつはまた。誰かが笑っているかどうかが、命を賭ける意味と言ったあなたが、俺の涙をお望みとは」
薬師院 小夜子:「おかしいかい?」
斎藤龍矢:口角を指で押し上げ 「理解はしますよ。つまりはそれが」
斎藤龍矢:「あなたの『調節』ってことだ。……良いんじゃあないですか」
薬師院 小夜子:「……………………」
薬師院 小夜子:「……うーん、おかしいねぇ。慰めようとしてた筈が、なんでか私が慰められてる」
斎藤龍矢:「きっとそれは正しいですよ。俺が何もしなくて、今も何もしなかったことを正しいと断じていることより、よほどね」
斎藤龍矢:「言ったでしょ。俺も慰められた。少しばかりお返ししただけです」
薬師院 小夜子:「……ありがとうよ。あんたが羽毛布団の押し売りなら、ハンコを押しちまってたとこだ」
薬師院 小夜子:よっ、と一声。背を街路樹から離す。
斎藤龍矢:「おや。お帰りですか、お嬢さん」
薬師院 小夜子:「業務報告もあるからね。……それと年下君、私をお嬢さん呼びしたいなら、もうちょっと声が酒焼けしてから来るように」
斎藤龍矢:「はは、これは本当に痛い所を突かれた。精進するとしましょう」
薬師院 小夜子:遺族の誰かが外へと出て来ぬ内に、人目に付かぬようにと歩き去る。高いヒール、背筋は伸ばして、肩で風を切るようにして。
斎藤龍矢:会釈して見送る
薬師院 小夜子:疲れていても、その見栄だけは張るのが、仕事のやり方だった。
薬師院 小夜子:少しだけ歩いた。
薬師院 小夜子:川に掛かった橋の上。連絡端末を手に、第一支部のホットラインへと繋ぐ。
薬師院 小夜子:「第八支部、〝ワゴン・テラーズ〟。任務の報告です」
虹咲奏:『第一支部、虹咲奏だ』
虹咲奏:『……報告を受けよう』
薬師院 小夜子:「ああ、支部長。……顛末は一通り、事前に送った書類の通りですが──もうお手元に?」
虹咲奏:『ああ、今目を通していたところだ。……ご苦労だったな』
薬師院 小夜子:「……なら、おわかりかと思います」
薬師院 小夜子:「初動が遅れた。人の手が足りず、チームの編成もままならなかった。結果、支部を跨ぐどころか神城の力も借りた」
薬師院 小夜子:「かろうじて何人かの救出には成功しましたが、今回に限っていえば」
薬師院 小夜子:「私らUGNは、組織として負けた」
薬師院 小夜子:「……当事者の私は、そう思ってます」
虹咲奏:『………こちらからも、もっと迅速に動けるよう無理にでも協力者を募るべきだった』
虹咲奏:『……その、実感は。私から否定できるものではない』
虹咲奏:『ただ。辛い役目を押し付けてしまった。大きな借りができたな』
薬師院 小夜子:「……………………」
薬師院 小夜子:「……13地区構想を経ても尚、私らには人手が足りません。そりゃあ分かってるんです、でもね」
薬師院 小夜子:「でもね、支部長。今回の神城から借りた子。ありゃ、せいぜいが20やそこらでしょう」
薬師院 小夜子:「もっと若い子だって、うちのチルドレンに幾らでもいる。ああ、何十も何百も、毎日毎日が命懸けで──」
薬師院 小夜子:「…………」
薬師院 小夜子:「……失礼しました」
薬師院 小夜子:「分かりきったことをクドクド言うのは……歳ですかね、こりゃ」
虹咲奏:『……もし、彼らが戦うことを拒否するのであれば、私はその意志を尊重する。その逆も然り、だ』
薬師院 小夜子:「ええ」
薬師院 小夜子:「……もう無理だと思ったなら、いつでもその場を離れるべきだし」
薬師院 小夜子:「そりゃあ本人が決めることだ。私のような喧し屋が、外からギャアギャア言うことじゃあない」
虹咲奏:『…それでも』
虹咲奏:『何も思わずにいられるわけではない。大人たらんと……庇護者たらんとする者は』
虹咲奏:『……私も、できるだけ中立でありたいとは思っているが、それでも過保護だと言われたこともある』
虹咲奏:『だから、あなたの言うこともわかるつもりだ』
薬師院 小夜子:「……虹咲支部長」少しばかり間が空いて、改まった声。
薬師院 小夜子:「二つばかり、お願いがありましてね」
虹咲奏:『何だろうか』
薬師院 小夜子:「最初に私がそちらの支部に向かった時、〝カモミールティーでも〟と仰ったでしょう?」
虹咲奏:『……ああ。そうだな』
薬師院 小夜子:「次の子には、〝紅茶は好きか〟って聞いてあげて欲しいんですよ」
薬師院 小夜子:「好きなら、それはどんな銘柄か。嫌い? 珈琲が好き? 砂糖とミルクは幾つ欲しい?」
薬師院 小夜子:「あなたの貴重な時間を、五分か十分か、無駄にするかも知れません」
薬師院 小夜子:「……けど、まぁ。その五分や十分があるだけで、頑張れる子だっているんですから」
虹咲奏:『…無駄なものか』
虹咲奏:『………いや、失礼。いつもは出来ていたことが、今回は出来ていなかった』
虹咲奏:『あなたには、礼を失してしまったな』
虹咲奏:『勿論だ。心に改めて刻もう』
薬師院 小夜子:「いえいえ、礼を気にしないのはこちらの方。うちの気風が気風ですからね」
薬師院 小夜子:「──で、もう一つなんですが」
薬師院 小夜子:「私、この電話が終わったら何日か音信不通の行方不明になりますんで」
薬師院 小夜子:「問い合わせがあったら、まぁ……そのままお伝えいただければ助かります」
虹咲奏:『………承知した』
虹咲奏:『ああ……そうだ』
薬師院 小夜子:「ありがたい。それでは──っと、なんです?」
虹咲奏:『今回の礼に、第八支部宛に何かを贈りたい』
虹咲奏:『飲むものならば、こちらも選びやすいのだが……何か希望はあるか?』
薬師院 小夜子:「……飲むもの、かぁ……」
薬師院 小夜子:「…………茶川くんが大変そうなんだよなぁ……えーと」
薬師院 小夜子:「そうですね、どうせなら紅茶のリキュールなんかどうです?」
薬師院 小夜子:「あんまり強くてバカバカ飲めるのを渡すと、その」
薬師院 小夜子:「かわいそうな目に遭う子が一人いるんで……」
虹咲奏:『……ふ』少し、笑って
虹咲奏:『そういうことならば、丁度いいものを知っている。楽しみにしておいてくれ』
薬師院 小夜子:「愉快な事になるよう、期待してますよ」
薬師院 小夜子:──と、通話を切った。
薬師院 小夜子:コンビニ袋から、また酒瓶を手に取る。喉を二度鳴らす程も一気に飲み干して、
薬師院 小夜子:まだ中身が残る瓶を手に振りかぶる。日が短い冬の、茜色に染まりつつある川を見ながら──
薬師院 小夜子:「……………………」
薬師院 小夜子:「……ポイ捨ては良くねえわな、うん」
薬師院 小夜子:酒瓶をビニール袋へ戻して、駅へ向かった。
薬師院 小夜子:行き先は深く考えないで、とりあえず一番高い切符を買おう、と。
GM:1年半前・恭英大学
GM:数ある大人数用の教室のひとつで、一般教養にあたる科目の講義が行われていた。
少女:「あの……お隣、いいですか?」
斎藤龍矢:「ん」
斎藤龍矢:声の主を見上げる
少女:気弱そうな少女だ。記憶の限り、見たことのない顔。
少女:ノートひとつを胸に抱え、小さい鞄を肩から提げている。
斎藤龍矢:ちらりと辺りを見る。確かにこの席では他に場所も限られるか
斎藤龍矢:ゼミレベルの相手でなければ、学生同士で必要以上に関係するつもりはなかったが、敢えて断ることもないだろう
斎藤龍矢:荷物をどける 「どうぞ。……人、多いよな」
少女:「あ!ありがとうございます!」ぱっと顔を輝かせてお辞儀。
少女:そして、その横にちょこんと座る。
少女:「はい……びっくりしました」
少女:物珍しそうに、視線をあちらこちらへと移動させている。
斎藤龍矢:「学部とか跨いで全員らしいから。まあ、そのうち空いてくるとは思うけど」
少女:「へえ……来られなくなっちゃう人、多いんでしょうか」
斎藤龍矢:「色々だと思う。どうサボれば良いか分かってきたり、代返のアテがついたり、クラスが嫌になったり……」
斎藤龍矢:「あとはまあ、ケガとか、なかなかないだろうけど病気とか……?」
少女:「面白いお話なのになあ。サボりたくなっちゃうのか……」
斎藤龍矢:「そう思う。勿体ないよな、何にしても」
少女:「……」
少女:「私も、実はあまり来られないんです。その……なかなかない……病気で……」
少女:「ちょっと、最近は調子が良かったから、外出許可もらって……」
斎藤龍矢:「……おっと」 瞬き 「ごめん、まさかそんな……えっと」
斎藤龍矢:「そうだな、まあ、あー……」 誤魔化しの笑み 「今調子が良かったんなら。良かった」
少女:「あ、いいんですいいんです、気にしないで」
少女:「でも、うん……時々しかお話聞きに来られないのは、悔しいですね」
少女:「…えへへ。なんか、すみません。いきなり」
斎藤龍矢:「いや良いって。こっちこそ……気にしないでって君は言ったが」
斎藤龍矢:「無神経だったと思う。悪い。……君、名前は?」
少女:「ありがとうございます」ふにゃっと笑う
百鳥成美:「ももとりなるみ。百の鳥に、成長の成る、果物の実です」
斎藤龍矢:「斎藤龍矢。『矢』以外全部、画数が多いやつ」
百鳥成美:「………なるほど!」ノートに書き取る。
百鳥成美:「ありがとうございます、斎藤くん!」
斎藤龍矢:覗き込んで 「お、良く書けるな……『斎』辺りはなかなか書けるやつ少ないんだが」
百鳥成美:「本を穴が空くほどよく見て読みますからね!漢字は結構覚えてるんですよ」
斎藤龍矢:「なるほど。読書好きなんだ?」
百鳥成美:「はい!読むのはすごく遅いですけど…」
斎藤龍矢:「良いじゃないか、じっくり文章を楽しんでるってことだろうし」
斎藤龍矢:「おかげで『斎』も書ける」
百鳥成美:「わ。そんなふうに言われたの初めてです」
百鳥成美:「からかわれたりすることの方が多くて」
斎藤龍矢:「そう?」 ちょっと笑って
斎藤龍矢:「ま、たまたま隣に来た子が、俺が面白いと感じてるもの、同じように面白く感じてくれてるって分かったから」
斎藤龍矢:「ちょっと甘かったのかもな。……次はからかおう」
百鳥成美:「ええ〜!からかうんですか〜」
百鳥成美:「……でも、私も良かった。たまたま隣に座らせてもらった人が、素て……いい人で」
百鳥成美:「次に来られるの、いつかわからないですけど」
百鳥成美:「その時はまたお話してもらえると嬉しいです」
斎藤龍矢:——後で思えば。
斎藤龍矢:『ここ』だ。ここで、自分がそう引くと決めた線の通りに動いていれば。適当に、体よく頷いて流していれば、彼女とこれ以上関わることはきっとなかったはずだ。
斎藤龍矢:勉学のためにここへ足を運び、神城エージェントとしての生活もある。なれば、そう線を引くのは当然だ。
斎藤龍矢:『ゼミレベルの相手でなければ、学生同士で必要以上に関係しない』。 当然だったのに。
斎藤龍矢:「……その様子だと」
斎藤龍矢:「俺と話ができるかどうかより、深刻な問題があるだろ」
百鳥成美:「そう……かな?そうかも……」
斎藤龍矢:「講義だよ、講義。ほら」
百鳥成美:「あ」
斎藤龍矢:スマートフォンの画面を見せる。LINEのQRコード
斎藤龍矢:「嫌じゃなければ、音声とノートくらいは見せるけど?」
百鳥成美:「…!いいんですか」
百鳥成美:「嫌とか、ぜんぜんそんなことないです。お願いします!」
斎藤龍矢:「音声はもともと取ってるし、ノートはどうせ自分で見返せるように最初から書いてるしね」
斎藤龍矢:「人に見せるって話があった方が、俺も気が引き締まって良いかも」
百鳥成美:「ほんとうに、ありがたい……」小さく拝むジェスチャーをしてから、スマートフォンを取り出す。
百鳥成美:「すごく、ラッキー……というか、しあわせものというか……」
百鳥成美:友達登録。
百鳥成美:「ありがとうございます……斎藤くんみたいな人と一緒なら、勉強にも力が入るかも」
斎藤龍矢:「大袈裟だな」 苦笑して 「まあ、体調のムリのない程度に。ちゃんと治して自分で来るのが一番だろうし」
百鳥成美:「……はい」少し、寂しそうに笑う。
斎藤龍矢:その表情から、多分余計なことを言ったな、と察する。自分の直前の発言を検分して
斎藤龍矢:(……治るばかりとも限らない、か) 何となくメドをつけ、息を吐く。この手の相手と接した経験は少ない
斎藤龍矢:「……ま。分かんないこととかあったら聞いてよ。俺もできる限りフォローするし」
斎藤龍矢:「人に教えるのは良いって言うからな、こういうの」
百鳥成美:「そうします!よろしくお願いしますね、斎藤先生」
百鳥成美:今度は影のない表情で笑って言う。
GM:それが、百鳥成実との出会いだった。
斎藤龍矢:……そんなやり取りを交わした机へ、何となしに手を滑らせる。
斎藤龍矢:季節は巡り冬。受験の合間を縫って行われる特別講義に朝から出席していた、その夜。
斎藤龍矢:担当講師に質問を持っていき、それを自席でまとめた頃には、気付けば一人になっていた。外は夜闇で、暖房の音だけが間延びする。
斎藤龍矢:……集中特別講義は、数日頑張れば単位にもなるからちょうど良い、なんてことを、昨年には成実に話そうとしていたことを思い出す。
斎藤龍矢:それすらも厳しい体調でなければ、席を並べて講義を受けるということだって実現してたろう。
斎藤龍矢:あの時、なぜ彼女と友達などになったのか。意味もなくそんなことを思索する。
斎藤龍矢:壁打ちの相手がいることは学習の上でも効率的だとか、病弱であること以外はそれなりに好みの女性だったこととか、そういう所はあるだろうが、結局は。
斎藤龍矢:(……憐れんでいたからだろうな)
斎藤龍矢:彼女も当然、それを察していただろう。態度の上では上手く伏せることはできるようになっても、事実としてあるその感情を、彼女が察しない訳がない。
斎藤龍矢:あの日成実が座っていた椅子に腰を下ろし、窓の外を眺めてみる。変わりない、冷たい暗闇。
斎藤龍矢:(確かにあの時は、俺と成実で隣り合った席に座れていたはずだったんだがな)
斎藤龍矢:(結局はそれも、二度とない)
斎藤龍矢:(俺が……)
斎藤龍矢:成実に近づきすぎたから。成実を憐れんだから。成実の病に対し、手を尽くさなかったから。
斎藤龍矢:成実をこの手で、殺すことになったから。
斎藤龍矢:『当事者だったあんたの判断以上に正しかったものは、たぶん、何処にも無いのさ』
斎藤龍矢:「……慰められますよ、本当に」
斎藤龍矢:呻くように漏らし、席を立つ。もうここには、何の用事もない。
斎藤龍矢:コートを羽織り直し、ビジネスバッグを手に、革靴を鳴らして教室の扉へ向かう。
斎藤龍矢:一度だけ振り返り、
斎藤龍矢:「……あ」 さよなら、と呟こうとして、それはもうさんざん……直接にも、儀式としても、きちんと言ったことを思い出したから
斎藤龍矢:「……ふ」
斎藤龍矢:「君を助けずにごめん。できる、できないかじゃなく、やらなかったことを、"俺"として謝らせてほしい」
斎藤龍矢:「……でも、君と話すのは。君と話すことを前提として過ごす毎日は、本当に……楽しかったんだ」
斎藤龍矢:「ありがとう、成実」
斎藤龍矢:「…………」
斎藤龍矢:返事はない。返事をする者などいない。どこにも。分かりきった事実。
斎藤龍矢:「ッフー……」 高くもない天井を仰ぎ、目を閉じ、ゆっくりと呼吸をして
斎藤龍矢:「よし」
斎藤龍矢:背筋を伸ばし、ネクタイを締め直して。
斎藤龍矢:"カレルレン"斎藤龍矢は、再び歩き始める。
斎藤龍矢:もう二度と、その席を振り返ることはない。