『一夜二人転──入間誠時と鼎良臣の場合』 GM:MAO

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目次

プリプレイ

GMhttp://ysui.sakura.ne.jp/DX2016/charaseet/seiji/
GM:では入間さんから自己紹介をお願います。
入間誠時:はい!
入間誠時:入間誠時。23歳何でも屋。
入間誠時:10歳の誕生日、父親に母親を生きたまま解体されると言う凄惨な光景を見ていたせいで
入間誠時:傷というものへの恐怖と興味、即ち加虐衝動が染み付いてしまっている青年。
入間誠時:トラウマのせいで中卒後はギャンブルにドラッグ、(自主規制)など、
入間誠時:相当荒れた生活を送っていました。
入間誠時:そんな生活の中で覚醒し、様々な依存を克服。
入間誠時:何でも屋という仕事を錨にしながらその日その日を生きてます。
入間誠時:割と破滅型な思考をしていますが、今回ご一緒する鼎くんとの出会いなど
入間誠時:いろんな人との交流の中で少しずつ、変わっています。
入間誠時:それでも、消えない傷とどうやって生きていくか、みたいなキャラです。
入間誠時:能力は「視線の実体化」。領域内のあらゆるものを見通す目で
入間誠時:視線に重力を持たせて相手を穿ち苦しめます。
入間誠時:また、自らの観測を世界に反映させることで
入間誠時:1セッションに一度だけ、観測しなかったものを「なかったこと」にできます(時の棺)
入間誠時:そんな感じかな。よろしくお願いします。
GM:はい、ありがとうございます。時の棺怖い((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYkuGewwIM
GM:では次いで、鼎さんお願いします。
鼎 良臣:はーい
鼎 良臣:鼎 良臣(かなえ・よしおみ)。フリーランスの何でも屋をやっている23歳です。
鼎 良臣:見た目は茶髪ピアスに黒スーツとちょっとちぐはぐな格好の青年。
鼎 良臣:ノイマン/オルクスの能力で領域内の出来事の演算に優れているのですが、
鼎 良臣:そのせいで自分のことまで客観視が過ぎるようになってしまい、言動がよくおかしいことになりがちです。
鼎 良臣:一人称が『彼』になったりとか、自分に話しかけたりとかですね。
鼎 良臣:具体的には、視点が別のカメラみたいにあちこちにあって見てる感じ、という感覚を持っています。
鼎 良臣:本人は頭の回転が良くなって生業を見つけたことをプラス、このままだと自我やばいな、という焦りをマイナスと考えている感じ。
鼎 良臣:今の性格はローテンションでちょっと引いて観察するタイプですが、昔はもっと見た目に合った感じのやんちゃだったらしいぞ。
鼎 良臣:性能は《ディストーション》達人付きの《即席武器》でその辺の物を使ってさくさく戦うだけ。
鼎 良臣:なぜか財産点があるからなんか高いものも買えるかも!
鼎 良臣:以上です。よろしくお願いします。
GM:パワーisお金!
GM:ありがとうございました、よろしくお願いいたします。

GM:では本日の骨子はこちらとなります。
GM: 
GM:『記憶を有したまま、精神が若返る』
GM:という事態に陥る。
GM: 
GM:事態を解決するためには
GM:『拡散したアーティファクトのパーツ探し』
GM:を進行する必要がある。
GM: 
GM:最後の障害として
GM:『拡散したアーティファクトを守るジャームを倒す』
GM:を達成しなければならない。

GM:では、次いでオープニングに移行する訳なのですが
GM:ご要望を頂いておりますので、プライベートで交流しているところから始めようかと思います。
GM:具体的な交流シェチュなど上げていただけますと
入間誠時:「ヌーベル・リュヌ」というケーキ屋が第9にあるのですが
鼎 良臣:あります
入間誠時:そこでケーキ突っつきたいかも
入間誠時:で、ちょっと食べて表出たりとかのあたりで事件に遭遇とかかな?
鼎 良臣:いいと思います
GM:あ、熊埜御堂先輩の憧れのキミがいらっしゃるところでしたっけ?
鼎 良臣:あ、そっちは第10ですね
入間誠時:それは第10ですね、確か
鼎 良臣:スリーウェイ!
GM:あ、そうか。あちらは第十。
GM:失礼しました。
GM:確認。イートインもありますね。了解しました。では。ちらっと描写しますので、そしたらしばらく歓談頂いて

GM:■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■オープニングフェイズ/シーン01

GM:シーンPC:入間誠時&鼎良臣
GM:登場侵蝕率をお願いします。
鼎 良臣:鼎 良臣の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:38->47)
鼎 良臣:ひゃあ
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+8(1d10->8)(侵蝕率:37->45)

GM:ケーキショップ、ヌーベル・リュヌ。
GM:N市第九地区に店を構える、小さいながらも人気のあるケーキショップで
GM:イートインも備え、ちょっとしたおやつタイムに、オフィス街のOLたちにも利用されています。
GM:今日も今日とて、パティシェの渾身のデザートを口にするため、訪れるお嬢様方。
GM:数分ほど並んでから、あなた方二人は混み合った店内の奥のテーブルへと案内されました。
入間誠時:ケーキを数種類取ってテーブルに置く。
鼎 良臣:トレイにチーズケーキとシュークリームと紅茶を乗せて、向かいの席につく。
鼎 良臣:あまりケーキショップが似合いとも思えない、明るい髪にピアス、黒スーツの青年。
入間誠時:「じゃ、久しぶりの再会っつーことで」
入間誠時:コーヒーの入ったカップを軽く持ち上げる。
鼎 良臣:「ん。結構意外な店だけど……」
鼎 良臣:こちらも紅茶のカップを持ち上げる。
入間誠時:「カンパイ」
鼎 良臣:「乾杯」
入間誠時:「話したろ。知り合いがケーキ屋やってるって」
鼎 良臣:「ここまでがっつりケーキケーキしてると思わなかったから」
入間誠時:コーヒーを一口飲み、オペラにフォークを入れる。
入間誠時:「ケーキケーキ。そっか意外か」
鼎 良臣:「彼は少し緊張してるみたいだ」
鼎 良臣:言いながらも、少し迷ってチーズケーキの方を先に。
入間誠時:「ま、女のコ多いけどさ。作ってるのは野郎なんだし」
入間誠時:「楽にしようぜ」
鼎 良臣:「……まあ、なんというか。かわいい」
入間誠時:「かわいい」
鼎 良臣:「ふうん。いろんな夢がある……」
鼎 良臣:チーズケーキを一口。
鼎 良臣:「ん」
入間誠時:こちらもオペラを一口。
鼎 良臣:「美味いな……」もぐもぐしながら。
入間誠時:「だろ」もぐもぐ。
鼎 良臣:「こいつ、食べてもコンビニのケーキとかばっかりだったから」自分を指す。
鼎 良臣:「こういうちゃんとしたやつに感動している」
入間誠時:「最近はコンビニスイーツも美味いけどな。でもま」
入間誠時:「やっぱパティシエ製は違うよなあ」
鼎 良臣:「手間暇をかけました、という味だ」もぐもぐしている。
入間誠時:「よく味わって食えよー。食べてるのは君なんだからさ」
入間誠時:話しながら、一口ずつに丁寧に切り分けて口に運んでいる。
鼎 良臣:「そうだなあ。最近美味いものを食べる機会が増えて」
鼎 良臣:「少し、自分が近くなったような気がする」
入間誠時:「そいつぁ良かった」笑う。
入間誠時:「ラインでもけっこー色々報告してくれるしうれしーよ、おにーさんは」
鼎 良臣:あまり綺麗な食べ方ではない。ケーキの屑が皿の上に散っている。
鼎 良臣:「同い年だろ」
入間誠時:「はい」
入間誠時:「こっちもさ。つい一昨日ちょいとした仕事片付けたんだけどさ」
鼎 良臣:「それはお疲れ」
鼎 良臣:「じゃあ、慰労会だな。甘いものだし、疲れにはいい」
入間誠時:「そうそ。リラックス効果がある」
入間誠時:「でも、悪くはなかったぜ。ちょっと、こー。トラウマについてまた話したんだけどさ」
鼎 良臣:「また話したんだ」肩をすくめる。
入間誠時:「悪いな、でも」
入間誠時:「似たよーな傷抱えてそーなやつってあんま見ないからさ」
入間誠時:「……俺、人と仲良くすんのとか、怖がってるじゃん」
鼎 良臣:「そうかも」少し笑う。
入間誠時:「相手にひでーことするかもってのが…ずっとあって」
入間誠時:「でも、言われたよ」
入間誠時:「『傷を自分のものにするか、自分が傷のものになるかは選ぶことができる』って」
鼎 良臣:「ふうん」目を瞬かせる。
入間誠時:「……あんまり、怖がんなくていいのかもって思った」
鼎 良臣:「いいことを言う人だな」
鼎 良臣:淡々とした口調で、でも少しだけ嬉しそうに。
入間誠時:「だろ?」
鼎 良臣:「こっちはそれほどアップダウンはなかったけど……そうだな」
入間誠時:「うんうん」聞く姿勢。
鼎 良臣:「あれはアップかもしれないな。ちょっとだけ空飛んだ」
入間誠時:「へえ」目を丸くする。
入間誠時:「どんなだった?」
鼎 良臣:「キュマイラの羽生えてる女子に引っ張られて」
入間誠時:「おおー」
入間誠時:「映画みたいじゃん」
鼎 良臣:「結構いい景色だったし……そうだな」
鼎 良臣:「ただ、酔うから『カメラ』は引っ込めてた。撮影はなし」
鼎 良臣:「見てたのはおれだけ」
入間誠時:「いいじゃん」
鼎 良臣:ふと一人称を戻して。
鼎 良臣:「よかったよ」
入間誠時:「嬉しいな、そーいうのは」
入間誠時:「良かった、そっちもいい感じにやってるみたいでさ」
鼎 良臣:「まあ、悪くはなってないかな」
鼎 良臣:「お互い良かったということで」
入間誠時:「ああ。万々歳だ」
入間誠時:二つ目のケーキを食べている。レモンケーキ。
入間誠時:これも、丁寧に切り分けている。
鼎 良臣:チーズケーキの最後の一口を迷って、それでも口に放り込む。
鼎 良臣:「食べ物は、なくなるのが欠点」名残惜しそうに。
入間誠時:「だなあ。その分しっかり楽しみたいね」
入間誠時:笑いながら、コーヒーを一口飲んだ。
鼎 良臣:ごくんとケーキを飲み込む。
GM:そんな日常の歓談の最中──
GM:あなた方二人は、奇妙な倦怠感を覚えます。
GM:ふと周囲に気をやれば、スタッフや客なども、同様にどこかけだるげな表情で──
GM:それは徐々に徐々に強くなり、ついにはまぶたを開けていることも億劫となり──
GM:ひとり、またひとり。
GM:店内の人間が、静かに倒れ伏せます。
入間誠時:「───なん」
入間誠時:「おい、これもしかしなくても」
鼎 良臣:「……あれ?」視線はやらずに周囲を探りながら、徐々に意識が薄くなる。
入間誠時:「やべー……やつ、じゃ」
鼎 良臣:「まずい、な、これ……」
入間誠時:そのまま、テーブルの上に突っ伏す。
入間誠時:意識が、世界が
入間誠時:遠くなる。
鼎 良臣:「……あ」
鼎 良臣:「入間、くん……起き……」
鼎 良臣:『カメラ』がひとつずつ消えていく。
鼎 良臣:最後に落ちたのは、自分自身の意識だった。

GM:──────
GM:────
GM:──

???:「もしもし、もしもし?」
GM:ゆさゆさゆさゆさ、優しく二人の身体が揺すられる。
入間誠時:「───ん」
鼎 良臣:「…………」
入間誠時:倦怠感。ああ、また薬をやり過ぎたか。
入間誠時:また路地で眠ってしまったのだろう。だから───
入間誠時:目を開く。
GM:しっかりと残る倦怠感。しかし、なんとか意識は回復します。
GM:目覚めたのは、ヌーヴェル・リュヌの店内。
GM:ただし──店主もパティシェもお客も居らず──
入間誠時:「……あれ?」
鼎 良臣:「…………」ぐにゃりとテーブルに伏せたまま、目をゆっくりと開く。
入間誠時:見覚えがないようで、記憶にはある光景。
入間誠時:目の前の人物も……
鼎 良臣:「……あ、れ?」
入間誠時:「……なんだこれ」
鼎 良臣:「うわっ、何!」突然がばっと起きる。
鼎 良臣:「えっ、何! なんだこれ、ここどこ!」
入間誠時:「君は……ん……そうだ、鼎……鼎くん」
鼎 良臣:辺りをきょろきょろと見回している。
???:「ああ、よかった。大丈夫ですか、黒の檻さんに、カゲワズライさん」
GM:目の前で、どこか気弱そうな女性が一人、ほっとしています。
GM:あなた方二人のコードネームを呟いて。
入間誠時:「あ、うあ」
入間誠時:状況について行けずに声がつかえる。
鼎 良臣:「あ、あ、えっと、入間くん。そうそう、それは覚えてるし……」
鼎 良臣:「えっと、あんた誰?」女性に。
入間誠時:「えっと…それ、そうだ。俺のコードネームとかいうやつ……」
入間誠時:「そう……あんた誰だ?」
常坂てこな:「あ、はい。はじめまして、本部より派遣されっぱなしのエージェント、常坂てこなです」ぺこり、と申し訳無さそうに頭を下げます。
入間誠時:「本部……?」
入間誠時:頭が回らない。
入間誠時:何か、知ってる気がするが。なんだこの違和感は。
鼎 良臣:「本部! な、なんの? 警察?」
鼎 良臣:「おれなんもしてないよ、えっと、多分、多分してない」
常坂てこな:「えーっと、具合などいかがでしょうか? 痛かったり、つらかったりとか?」
鼎 良臣:「してないと思うし……具合は、ちょっとクラクラする」
鼎 良臣:「あ、病院の人かな。そうだといいなあー……」
入間誠時:「まじか……そっかついにか……」まあしゃあないなという感じで呟く。
入間誠時:「痛くは…ねーな……むしろ、普段より快調なぐらいだ」
常坂てこな:「え、えっと。警察じゃなくて、UGNのです、はい」
鼎 良臣:「UGN」記憶にはしっかりある。だが、どうも現実感がない。
入間誠時:「ユージーエヌ…ああ」
入間誠時:「知ってる………なんで知ってんだ…?」
入間誠時:「なんか、すげえ、今わけわかんねーんだけど」
入間誠時:「何で俺、こんないい店にいるわけ…?」
鼎 良臣:「一緒!」
鼎 良臣:「わけわかんねえよな、な!」
常坂てこな:「あう……やっぱり」べそをかく一歩手前の表情。
入間誠時:「だよな……ってか、鼎くん……ってもっとこう」
入間誠時:「大人しくなかった……?」
入間誠時:こっちは気持ちダウナー。
鼎 良臣:「連れてきたのは入間くんだったはずだけど」
鼎 良臣:「あっ、ほんとだよな。いや、なんか……こう……」
入間誠時:「……そーいえば、……そう……か」
入間誠時:「やべー、全然現実感ねーっていうか」
鼎 良臣:「昔はこんな感じだったっつうか、昔? 今じゃないの?」混乱中。
入間誠時:「普段ゴミ溜めにいるはずなんだけど…」
常坂てこな:「え、ええっとですね。まずはこちらにおかけいただけますか」と、お店のテーブルを勝手に使う本部エージェント。
常坂てこな:「おふたりの状況と、なぜそうなったかをご説明させて頂きますので、はい」
入間誠時:「あ、ああ……」
入間誠時:「説明。確かにそれは欲しい」
鼎 良臣:「やべーとこいるな。大丈夫?」入間くんに。
鼎 良臣:大人しく指示に従う。
鼎 良臣:どすん、と席にかける。
常坂てこな:びくん、としてしまう<どすん
常坂てこな:しかしそれでもがんばって──
入間誠時:「へーき、へーき。くせーの我慢すればたいしたことねーよ」
入間誠時:言いながら席に座る。
鼎 良臣:「聞きたい! ……あっごめん、おれすごい雑で……」てこなさんに。
常坂てこな:「あ、いえ。はい。だいじょうぶです。がんばって説明させて頂きます」鼓舞するためにちっちゃくガッツポーズ
常坂てこな:そして自分も対面に腰かけて──
常坂てこな:「え、ええっとですね。他の人と同じであれば──」
入間誠時:「ここはケーキ屋…スラムじゃない、ケーキ屋……女のコが一人でいても大丈夫……」ぶつぶつ
常坂てこな:「おそらくおふたりとも──『記憶の混濁』が生じているのではないかと思うのですけど、どうでしょうか?」
鼎 良臣:「こんだく……」
入間誠時:「…うん、混濁してる…つーか」
入間誠時:「なんか、知らねーはずのこと覚えてるっつーか」
常坂てこな:そしてパンっと手を叩き!
常坂てこな:「はい、おふたりはお何歳ですか!」
常坂てこな:畳みかけるように
鼎 良臣:「入間くんすぐ漢字わかってすごいな……えっえっ」
入間誠時:「え……っと…16歳…あれ?」
鼎 良臣:「18?」
鼎 良臣:自分を見下ろす。
常坂てこな:「……ではゆっくり、深呼吸をしてからお答えくださいね」
常坂てこな:「あなた方は、お何歳でしょうか?」今度は、ゆっくり説き聞かせるように。
入間誠時:「………23………らしい」伸びた髪を手で弄びながら。
鼎 良臣:「ん、ん、ん、ん」記憶にはあるが馴染みのない、葬式帰りのようなスーツ。
鼎 良臣:「おれも、23かな……?」
常坂てこな:こくり、と頷きます。
常坂てこな:「おふたりに今起きている混乱は、より正確に述べるのであれば『記憶と意識の差異』です」
入間誠時:「記憶と意識…」
鼎 良臣:「さい……」
常坂てこな:「『自分が経験したはずの記憶を、自分が経験してないような形で記憶してしまっている』がより近いかもしれません」
鼎 良臣:「あ、それならちょっとわかった」
入間誠時:「あー…あー……わかる、かも」
入間誠時:「これ、念のために聞くけどさ」
入間誠時:「禁断症状とか、バッドトリップとかじゃねーんだよな」
入間誠時:「幻覚とかでも」
鼎 良臣:「おれクスリは今はやってないよ!?」
入間誠時:「昨晩だいぶキメたしな……」
鼎 良臣:「まって」
常坂てこな:「はい、その。それでですね──」
常坂てこな:深々と頭を下げて
常坂てこな:「ごめんなさい」原因的なことを問われ、そう返してきます。
入間誠時:「な」
入間誠時:「な、なんであんたが謝んだよ……」目に見えて狼狽する。
入間誠時:「悪いのは俺だろ。俺が全部」
鼎 良臣:「いや、ほんと一回だけだし、そいつ引っ張られたからもう手に入れらんないし、ほんとほんと」一人で言い訳をしている。
常坂てこな:「いえ。入間さんのせいではありません。あとお薬云々は伺わなかったことに。そしてお二人の──そしてこのお店の方々に起きている現象は、とあるアーティファクトの影響によるものです」
入間誠時:「あーてぃふぁくと……」
鼎 良臣:「カタカナでもわからん言葉ってあるんだな」
常坂てこな:「はい、私達は『認識阻害撹乱兵器・言塗』(ごーんと)」と呼ばれるアーティファクトの争奪戦を、つい先程までFHと繰り広げていました」
入間誠時:「なんか知ってる気はするんだが、よくわからねーな」
入間誠時:「あー、FHは知ってる。よく知ってる」
入間誠時:「ろくでもねーとこなんだよなあそこ」
鼎 良臣:「……それは知ってる」頷く。
鼎 良臣:「師匠がすげー嫌いなんだ」
常坂てこな:「えっと、アーティファクトは」
常坂てこな:「『なんかよくわからないけど、よくわかんない影響をおよぼすなんか』と考えてもらえれば、大丈夫です」
入間誠時:「なるほど……」
入間誠時:「完璧に理解した」
鼎 良臣:「おー、わかりやすい」
鼎 良臣:「そのなんかのせいでおれら、今パニクってるわけだ」
常坂てこな:「ありがとうございます」ぺこり<理解した。
常坂てこな:「はい、ここよりおよそ上空300mほどの地点でUGNとFHの間で『えいやっ!』と争奪戦が繰り広げられて──」
入間誠時:「えいやっ」
常坂てこな:「結果として、アーティファクトは空中分解。FHのエージェントこそ捕縛したものの、その時の衝撃で作動してしまったらしく──」
鼎 良臣:「映画みてー」
常坂てこな:「直下に有ったこのお店が、その影響を受けてしまったんです。本当に、ごめんなさい」そして再び頭を下げます。
入間誠時:「お空にあったマジックアイテムがバラバラになって降ってきたと」
常坂てこな:「はい、そのお考えで大丈夫です」
入間誠時:「いや、本当あやまんないでいいよ……」
入間誠時:「まあ、別にそんな支障もねーし……」
入間誠時:なんか金いっぱいあるしまたルーレットでも回すかなと考えている。
鼎 良臣:「あるっちゃあるかな……」
鼎 良臣:「おれ、普段もうちょっと頭良くなかった?」指を頭の横でくるくる回す。
鼎 良臣:「体調っつうか、なんかその辺が……んー、覚醒してしばらくはこんなんだった気がするんだけど」
入間誠時:「あ、それはそう。鼎くんてすげー頭良過ぎてやべーやつってかんじだった」
入間誠時:「体調は本当、すげーいいんだ」
鼎 良臣:「やべーだろ」ニヤニヤする。
鼎 良臣:「『カメラ』はあるけど、『おれ』もちゃんといるって感じはしてる。そこはいいな」
常坂てこな:「あの、それで──その。もしご体調など大丈夫なようであれば──」おずおずと、本当に申し訳なさそうに、言葉を続けるてこな嬢。
常坂てこな:「──病院に収納されたお店の方やお客様も含め、回復頂くには『爆発四散したアーティファクトを回収調査』するのが一番効率的なのですけど──」ほんっとうに、申し訳無さそうに。
常坂てこな:「……人手が、足りないんです」ぐすん、と涙目になる。
鼎 良臣:「あらら」
入間誠時:「なるほど、なるほど……」
入間誠時:「つまり俺たちにオシゴトしてほしーってわけ」
入間誠時:「わかりやすいな」
常坂てこな:「はい、巻き込んでしまって本当に、本当にごめんなさいなのですけど──」
鼎 良臣:「まあ、元に戻った方が絶対仕事はできるよな……」
入間誠時:「……でも、鼎くん、自我昔こーだったなら……」
入間誠時:「……」今後のことを思うが、口を閉ざす。
入間誠時:このままの方が彼に取ってはいいのでは、と、思っても。
常坂てこな:「お店の方や、お客さん。それにお二人に一刻も早く回復してもらうには……」徐々に消え入るような声となり。
鼎 良臣:「うん」その様子を知ってか知らずか。
鼎 良臣:「巻き込まれたんならしゃーない。他の人も困ってんだろ?」
入間誠時:「……ん」
入間誠時:他の人、など本当はどうでもいいし。
入間誠時:『鼎くん』もこのままの方がいいと思うけれど。
入間誠時:彼が、協力したいと思っているなら。
鼎 良臣:「師匠も、機会があれば仕事は受けとけって言ってたし」
鼎 良臣:「戻ったら元のおれ、恥ずかしくて吐きそうな顔すると思うけどね」にっと笑う。
入間誠時:「……鼎くんがやるって言うなら、俺もやる」
入間誠時:彼のことは大切にしろと。記憶が言っている。そして、自分もそう感じる。
入間誠時:とてもか細い灯火のように。
常坂てこな:「あ、ありがとうございます~」安堵からか、ほっとしたような表情に。
鼎 良臣:「やった。入間くんがいるならすげー頼りになる!」軽くガッツポーズをして。
鼎 良臣:「覚えてるのは半分だけど、なんかでも、覚えてるよ」
入間誠時:「…!」
入間誠時:ぽろ、と少し涙が溢れる。
入間誠時:「あ、いや、えっと」
入間誠時:「うん、サンキュ」
入間誠時:「なんか、すげー嬉しい」
入間誠時:自分なんか早く死ねばいいと思ってたのに。
鼎 良臣:「あーあー、拭きなって」店の紙ナプキンを取って渡す。
入間誠時:「うん……悪いなほんと」
入間誠時:渡されたナプキンで涙を拭いて。
入間誠時:「よし。いこーぜ」
入間誠時:そんな顔で頼られたら、生きてみたくなるじゃないか。
鼎 良臣:「や、別に……あ」
鼎 良臣:「あの食い損ねたシュークリーム、食べながらでいい……?」
鼎 良臣:皿の上にまだ残ったスイーツを見ながら。
入間誠時:くす、と笑って。
入間誠時:「いいんじゃねーの?金払って買ったんだろ。最後まで食おーぜ」
鼎 良臣:「やった!」ぱっと手で掴んで、口に放り込んで。
鼎 良臣:世にも幸せそうな顔をしながら、外へと向かう。
入間誠時:その顔を見て、自分も笑顔を作る。
入間誠時:そして、彼について行った。

GM:ではシーンエンド
GM: 
GM:ロイス設定のみが可能です。
入間誠時:鼎くんのロイスが固定ロイスなのですが
入間誠時:Sロイスに指定します。
鼎 良臣:!!!
GM:おお、オッケーですよ。
入間誠時:あとてこなちゃんに かわいい:○/申し訳なさで。
鼎 良臣:入間くんに○友情/なんかぼんやりしてる
鼎 良臣:てこなちゃんに○信頼/不安で取得します。
GM:処理ありがとうございます。それでは、ミドルシーンに移行いたしましょう。

GM:■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■ミドルフェイズ/シーン01/ラウンド1

GM:シーンPC:鼎良臣&入間誠時
GM:登場侵蝕率をお願いします。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+6(1d10->6)(侵蝕率:45->51)
鼎 良臣:鼎 良臣の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:47->49)
GM:では、ミドルシーンよりは、FS判定に移行します。
GM:お二人共経験者ですので、判定の説明は割愛。判らなかったら都度説明の形としましょう。
入間誠時:はい!大丈夫です!
鼎 良臣:大丈夫です!
GM:ではまず、ハプニングチャートをROCしましょう。
GM:チョイス希望がなければ、代表者が1d6してください。
鼎 良臣:じゃあ入間くんどうぞ
入間誠時:ロールしましょうか
入間誠時:はーい
入間誠時:1d6
DoubleCross : (1D6) → 1

入間誠時:関係者?!
GM:1:支部員など共通の知り合いに出くわす。GM・見学席等に知り合いのPCがいれば出演してもらうとよい
GM:ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
鼎 良臣:うおお
GM:となりますね。
GM:では、内容はともかく。まずは判定をしてしまいましょう。
入間誠時:はい!
鼎 良臣:はーい
入間誠時:意志!
GM:難易度は6で最大値は9 支援を行えばこれを+3して最大値を10に変更可能。
入間誠時:3dx>=6
DoubleCross : (3R10[10]>=6) → 10[5,7,10]+9[9] → 19 → 成功

鼎 良臣:すっご
鼎 良臣:じゃあ自分もやります
GM:なにか使えそうなイージーがあれば、申告頂ければ補正値をプレゼントします。
GM:あ、っと
GM:入間さんは、支援ではなくて判定でしょうか?
入間誠時:あ、判定です!
GM:はい。では最大値は9止まりですので、進行値を1ゲットですね。
入間誠時:イエス!
鼎 良臣:では自分も振ります。
GM:進行値は4R中に4まで貯める必要があります。
GM:はい、どうぞー
鼎 良臣:4dx+3 思い出の一品(ブランケット)使用
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 7[2,3,4,7]+3 → 10

鼎 良臣:よし
GM:おお、くりあ。
GM:ではこちらも達成値は9となり、進行値を1ゲットします。
GM:合計で2となり。現在の進行値は2/4となりました。

GM:──────
GM:────
GM:──

GM:そして依頼を受けたあなた達二人は、街なかへと繰り出しました。
GM:手かがりは現状まったくなく、足で調べるしか無いような状況です。

入間誠時:「いやー……」
入間誠時:「これ、見つかんのかな、ほんとーに」
鼎 良臣:「知んない……」
鼎 良臣:辺りを『カメラ』で見渡しているが、自分の目でもきょろきょろと探している。
入間誠時:「当てがねーよな……」
入間誠時:能力は時々使ってみるものの、慣れない。
鼎 良臣:「そんな変な物が降ってきたんなら、騒ぎになってたりしないのかな」
入間誠時:「んー。どっかの金持ちが見つけてしまいこんじまってるかも」
鼎 良臣:「物好き……ああ」
鼎 良臣:「土産物好きの金持ちならいたっけか」
入間誠時:「あいつらってほんっと手にしたモンは自分のモンだと思い込んでるからさ…」
鼎 良臣:「金持ち嫌い?」
入間誠時:「ああ……そういや……いたっけ、毒にならない奴も」
入間誠時:「んー、お得意様っつーか」
入間誠時:「世話んなってるけど、ろくなモンじゃねーぜ」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:「入間くんは16だっけか、なんか、中身」
入間誠時:「ん?そーだけど?」
鼎 良臣:「なんかさっきからすげー物騒な感じのアレが聞こえてくるからさあ」
鼎 良臣:「なんつうか、まあ、心配になって……」
入間誠時:「んん……まあ、治安は悪いかもな」
入間誠時:「でも今は元気だし。へーきへーき」
鼎 良臣:「なんか前もしたっけ? この話」
入間誠時:「……したよーな、気もする」
鼎 良臣:「いや、おれ頭あんまし良くなくて……覚醒してちょっとは良くなったんだけど」
鼎 良臣:「よく忘れるんだよなあ、いろいろ」
鼎 良臣:「今はこんなんだし、余計な」
入間誠時:「………」
入間誠時:「忘れられたほーが幸せだと思うよ」
鼎 良臣:「そう?」
入間誠時:「ああ」
鼎 良臣:「もうちょっと使い物になった方がおれは嬉しいんだけど……」
鼎 良臣:「まあ、でも、そうなのかなあ」じっと考えながら。
鼎 良臣:「じゃあ、せめて忘れた方がいいことと、覚えといた方がいいことは区別つけるようにするよ」
入間誠時:「……」
入間誠時:少し、口をつぐみ、しばらくそのまま歩く。
在原灰音:「……おや、見知った顔だ」カツカツと靴音鳴らしながら、2人に声を掛ける女。
入間誠時:「…!?」
鼎 良臣:「!」ばっとそちらを見る。
入間誠時:「あ、あんた誰……あ、いや……えっと……」
在原灰音:「でもなんか……病気でも患ったかい?」
入間誠時:「在原、サン………か」
鼎 良臣:「……あっ、えーと……」指を差しながら、考える。
鼎 良臣:「あっ、そう、そうその人! 会った!」
入間誠時:「ある種……ビョーキ、かもな」
在原灰音:「いかにも具合の悪そうだ。元から大概だった気もするけどねえ」
鼎 良臣:「えーと、ドクター……ドクター……ドクター……あとなんだっけ……」
入間誠時:「あー……なんて言えばいいか……」
入間誠時:「俺、今16歳なんだよ。で、鼎くんが18歳」
鼎 良臣:「そう!」
在原灰音:「はいはい、フィクサーとメカニックもやってるよ……へえ」
鼎 良臣:「そうそうそうそれ!」
鼎 良臣:「自己紹介がかっこ良かった!」
在原灰音:「ありがとさん。随分と元気だね」
在原灰音:「若返っちゃったか。中身だけ?」
鼎 良臣:「あ、おれ昔は……昔なのかな。とにかくこんなで」
鼎 良臣:「多分戻ったら嫌がるから、忘れてやってほしい」
入間誠時:「そんな、感じ。未来にケーケンしたこと、覚えてるんだけど」
入間誠時:「実感がなくてさ……」
在原灰音:「なるほどね……」
在原灰音:「私は情報屋もやってるけど、うん。いいよ」
在原灰音:「わざわざ言いふらさない、今日見たのは個人的なメモリーにしておこう」
鼎 良臣:「助かる?」
入間誠時:「多分俺も助かる」
鼎 良臣:「それで、えー、なんかのせいで大変になってるんだよな」
入間誠時:「あー……それで……あれだ。元に、戻すために」
鼎 良臣:「アート……?」
入間誠時:「あーてぃふぁくととか言うの探さなきゃで」
鼎 良臣:「それそれ」
鼎 良臣:「なんか空から降ってきたもの、あんた知らない?」
在原灰音:「Artifact?そりゃまた随分と大雑把な……いや、あれか?」
鼎 良臣:「知ってる?」身を乗り出す。
入間誠時:「なんかマジックアイテムらしいぜ」
在原灰音:「んー、そうね……」
入間誠時:「知ってると、こう、鼎くんが助かる」
鼎 良臣:「入間くんもだろ?」
在原灰音:「OK、芽依佳のお友達としてまずは二つ」
鼎 良臣:「あ、真広さん。半分覚えてる」
入間誠時:「真広くん」
在原灰音:「可哀そうに。柔らかい部分が大分少なくなっちゃうね」
在原灰音:「今のあれか?ってのは、狭義のアーティファクトなら正直物騒すぎてであんまり関わりたくないなって意味で1つ」
入間誠時:「ははあ」
在原灰音:「UGNとかFHとか色んなのが追い回してる奴じゃん。怖いねえ」
鼎 良臣:「取り合ってぶっ壊れたって言ってた……」
在原灰音:「んでもう一つの方は、心当たりあるねって話」
鼎 良臣:「!」
在原灰音:ごそごそとコートのポケットをまさぐる。
入間誠時:「おお…?」
在原灰音:「そしてここからは商談ね。分かる?」にやにやと、意地の悪そうな笑み。
鼎 良臣:「うわ、苦手なやつ……」記憶ではそうでもないが、意識は苦手だ。
入間誠時:「何?一晩でいいならやるけど」
在原灰音:「うーん魅力的。おっかないのも含めてね」
鼎 良臣:「入間くん、そういうのさらっと言うなよな」
在原灰音:「落ちてきたパーツについてはただであげます。私も持っていたくないからねこんなん」
鼎 良臣:「やった!」
鼎 良臣:ぱっとガッツポーズを取る。
在原灰音:右ポケットからひょいと取り出す。
入間誠時:「おー、良かったじゃん」
在原灰音:「そして今ならこちらも付いてきます」
入間誠時:「?オマケ付き?」
在原灰音:左手には何やら計器のような物体。
鼎 良臣:「お?」
在原灰音:「さっき見つけて、なんかレネゲイド反応強いからさ、いろいろ調べてたのさ」
在原灰音:「私はそう技術力高いわけじゃないけど、即興性はまあまあなメカニックさんだからね」
鼎 良臣:「ふんふん」
入間誠時:「専門技術だ。すげーな」
在原灰音:装置に付いたアンテナみたいな突起物をパーツに向けると、ざらついたノイズ音が流れる。
入間誠時:「……?あ、もしかして」
入間誠時:「レーダー的なやつ?」
在原灰音:「そーゆーやつ」
鼎 良臣:「え、え、よくわかんないけど、そっか」
入間誠時:「探すのが楽になる」
入間誠時:「よな?」
鼎 良臣:「あ、そういうことか! わかったわかった」
在原灰音:「お代はツケでいいよ、23歳の君たちへ、だ」
在原灰音:へらへらと笑いながら、両手を差し出す。
入間誠時:「ツケ。いい言葉だ」
鼎 良臣:「なんか高そうだな……元のおれだともうちょっと取り引きができるんだけど」
入間誠時:「まあ23歳だとけっこー金持ちみたいだから」
入間誠時:「なんとかなるだろ」最悪、自分を売ればいいかと思っている。
在原灰音:「払うのは未来の君たちだからねえ」
鼎 良臣:「……なんとかなるといいな!」
入間誠時:「なるなる。じゃあ」
入間誠時:「また、23歳になったら」
入間誠時:手を上げて。
鼎 良臣:入間くんを見て、真似して手を上げる。
鼎 良臣:「……なったら、払いに来るよ」
在原灰音:「OK。アルマ・ラウネを御贔屓に」
在原灰音:「今度はフィクサーとして会えると良いね、お互いにさ」
入間誠時:「……」
在原灰音:ポン、と装置を受け渡す。
鼎 良臣:「そしたらよろしくね」装置を受け取って。
入間誠時:「じゃ。サヨナラ」
入間誠時:そう言って歩き出す。
鼎 良臣:「あ、おーい、待った待った」追いかける。
入間誠時:「ん」
鼎 良臣:「先行っちゃうんだもんな」にこにこしながら。
入間誠時:足を止めて、鼎くんが追いつくのを待つ。
入間誠時:「…なんか」
入間誠時:「鼎くん、すげー表情豊か」
鼎 良臣:「うえ、そう? 普段通りのつもりだったけど」頬を少し引っ張る。
入間誠時:「そーだよ」笑って
鼎 良臣:「いや、普段がああなんだよな、おれ……うん……そうか……」
鼎 良臣:しみじみと。
入間誠時:「じゃあ、アテもできたし」
入間誠時:「行こーぜ」
鼎 良臣:「……入間くん」
入間誠時:「ん?」
鼎 良臣:「ちゃんと、二人で23歳に戻ろうな?」
入間誠時:「………」
入間誠時:「ああ。当たり前だろ」
入間誠時:作り笑いは、上手く行っただろうか?
鼎 良臣:「そっか」ほっとしたように息を吐く。
鼎 良臣:「ならいいんだ。ちょっと、なんつうか……普段と違うじゃん、やっぱり」
鼎 良臣:「元気ないっていうか、なんかいろいろ考えてそうっていうか」
入間誠時:「それはな。まあ、普段は7年未来だし」
入間誠時:「……そんな元気なさそーか?」
入間誠時:「すっげー元気なつもりなんだけど」
鼎 良臣:「すっげー元気っていうのは、おれみたいなのを言うの」
入間誠時:「……それは、反論できねーかも」
入間誠時:「でもほら、いきなりフラッシュバックとかもねーし」
入間誠時:「平和だよ、へーわ」
鼎 良臣:「普段はあるのかよ……」
入間誠時:「ない時の方が少ない…みたいな?」
鼎 良臣:「それで、一晩とか」
鼎 良臣:「そういうのもよくやるわけ」
鼎 良臣:少し顔を真面目にして。
入間誠時:「あー、やるやる。需要あるってわかったし」
鼎 良臣:「……まあ、16の入間くんなんだよな。16……」
入間誠時:「そうそ。もっと本来ぴちぴちなわけ」
入間誠時:「いや、23歳も悪くねーけど……オトナの魅力?ってやつ?」
鼎 良臣:「ほどほどに、とかは言わないよ。金、いるもんな」
入間誠時:「ああ。いる」
鼎 良臣:「おれだって、金があったら高校通えてたし。そっか、そっちの道があったか……やんねーけど……」
鼎 良臣:「んでも、まあ、たまにはゆっくり休みなよ」
鼎 良臣:「ちょうど今とかさ。元気なら。ちゃんと休んであげなよ」
入間誠時:「……ん」金が全て、ドラッグとギャンブルに消える、などとは言えない。
入間誠時:「………ごめんな」
入間誠時:「…うん……」
鼎 良臣:「謝んなくていいよ」
鼎 良臣:「今のさ、そういうのが全部あって、そんで23歳の入間くんなんだろ」
入間誠時:「………」
鼎 良臣:「なら、おれが怒ったりすんのはおかしいよな」
鼎 良臣:「だっておれが知ってた入間くんは、今のあんたのえん……延長線上?なんだからさ」
入間誠時:「………」何か言おうとしても、謝罪の言葉しか浮かばない。
入間誠時:だから、
入間誠時:ただ、くしゃりと。泣きそうな顔で、笑った。

GM:──────
GM:────
GM:──

■ミドルフェイズ/シーン01/ラウンド2

GM:ではFS判定第二ラウンド。こんどは鼎さんがチョイスか1d5+1でロールする形としましょうか?
鼎 良臣:ロールします!
鼎 良臣:1d5+1
DoubleCross : (1D5+1) → 3[3]+1 → 4

GM:4
入間誠時:協力!
GM:4:二人で協力して作業に当たる。
GM:進行判定の前に二人とも難易度5の≪意志≫判定を行い、成功した場合ラウンド中の判定ダイスを+5個する。
鼎 良臣:やるぞー
GM:ですね、まずは意志判定から!
入間誠時:やる!
入間誠時:3dx>=5
DoubleCross : (3R10[10]>=5) → 5[3,4,5] → 5 → 成功

鼎 良臣:4dx+3=>5 思い出の一品(ブランケット)使用
DoubleCross : (4R10+3[10]>=5) → 9[2,3,7,9]+3 → 12 → 成功

鼎 良臣:やったー
入間誠時:やったー成功!
GM:では今回の判定は、ふたりともダイスボーナスが+5されます。やったね(`・ω・´)
鼎 良臣:いただきます!
入間誠時:せっかくだから支援判定しようかな。
入間誠時:情報:噂話で素振り!
入間誠時:3dx+1>=6
DoubleCross : (3R10+1[10]>=6) → 4[1,3,4]+1 → 5 → 失敗

入間誠時:あ、ダイスボーナス!
入間誠時:5個振り足します。
GM:ですです。プラス5ですよ
入間誠時:5dx+1>=6
DoubleCross : (5R10+1[10]>=6) → 6[2,3,3,4,6]+1 → 7 → 成功

鼎 良臣:やったー
入間誠時:よしよし
入間誠時:じゃあ鼎くん、+3どうぞ
鼎 良臣:いただきます!
GM:協力パワー
鼎 良臣:では情報:UGNでダイス達成値ましまし!
鼎 良臣:10dx+5=>6
DoubleCross : (10R10+5[10]>=6) → 10[1,1,2,2,4,4,6,6,6,10]+10[10]+2[2]+5 → 27 → 成功

鼎 良臣:いえーい
GM:まわったー!
入間誠時:ヒューっ!
GM:では若干2Rにして進行値は4/4 このラウンド終了後にクライマックスシーンへ突入します。

GM:──────
GM:────
GM:──

GM:N市第九地区内──
GM:とある雑居ビル、屋上──
GM:在原灰音から調査の『術(すべ)』を得たあなた方二人は
GM:それを効率よく用いるため、ここへとやって来ました。
GM:幸い寂れた雑居ビルは管理も甘く
GM:屋上への扉は簡単な手間で開けることができ、
GM:人の気配もまったくありません。

入間誠時:「よっと……開いた開いた」
入間誠時:「ホラ、ここからなら探しやすそーだぜ」
鼎 良臣:「おーやった!」
鼎 良臣:「本当だ。管理甘いなー」
鼎 良臣:屋上に入り込み、風に吹かれる。
鼎 良臣:「結構風強いから、入間くん、髪大変そう」
鼎 良臣:自分も髪を少し乱しながら。
入間誠時:長い髪が風に流されてふわりと浮いている。
入間誠時:「あー。なんか、ここまで伸びるモンなのな」
入間誠時:「16の俺、長くはあったけどここまでじゃなかったからさ」
入間誠時:「んじゃ、レーダー俺が見るから、鼎くんカメラ飛ばして」
入間誠時:「俺の能力、ちょっとまだ慣れなくてさ」
鼎 良臣:「すげーちゃんと伸びてるよな」
鼎 良臣:「オッケー」
入間誠時:「ほんと。余程髪強かったんだな……」
鼎 良臣:すう、と軽く意識をすれば、視点は自分から離れたところに浮き上がる。
鼎 良臣:「おれもあんまり慣れてないし、最初びびったよ」
入間誠時:「右手の方に反応がある」
鼎 良臣:「右手」
入間誠時:「ははー。俺も……多分、そう、かな」
鼎 良臣:《地獄耳》。領域内の事物であれば、本体から離れたところを観察することも可能だ。
鼎 良臣:レーダーの情報と合わせて演算を行えば、観察だけならある程度遠くまですることができる。
入間誠時:「覚醒した時のこと、一応思い出せるけど、実感はないんだよな。未来だから」
鼎 良臣:「ああ、未来なんだ。おれは一応少し前って感じ」
入間誠時:「そ。なんか、すげー幻覚見てたみたい」
鼎 良臣:「幻覚かあー。おれは……あっ」
鼎 良臣:「あ、多分あれかな……? レーダーの感じだとあっちだから……それっぽいやつが引っ掛かった」
鼎 良臣:「人が見つけそうな場所ではないな。わかりにくいとこに転がってる」
入間誠時:「お。じゃあメモっとこう」
鼎 良臣:「よろしく……っと。やっぱり結構疲れるな、これ」
入間誠時:「よし、在原サンのおかげで思った以上にスムーズに行ったな」
入間誠時:「お疲れ」
入間誠時:「……少し休むか」
鼎 良臣:「おれは、覚醒した直後が幻覚みたいで、まあキツかったよ」ヘラヘラと笑う。
鼎 良臣:「今はまだマシ」
鼎 良臣:「んでも、休めるとありがたいかな」
鼎 良臣:「さっき自分で休めって言っちゃったもんなあ」
入間誠時:「あー、なるほど……」
入間誠時:「俺はさ」
鼎 良臣:「ん」
入間誠時:「すっげーバッドトリップして」
入間誠時:「全部が俺のこと見てんだよね」
入間誠時:「それで、俺も全部を見てる」
鼎 良臣:「…………」
入間誠時:「周りぐるっと目玉がぎょろぎょろひしめいててさ」
入間誠時:「でも、段々現実の風景が戻ってきて」
入間誠時:「なのに」
入間誠時:「目玉が消えねーんだ」
入間誠時:「それが、俺の覚醒……らしい」
鼎 良臣:「この辺とか、この辺とか?」宙を指差す。
入間誠時:「そうそう。ここもここもここも」指で細かく周りを指差していく。
鼎 良臣:「……似てるけど、やっぱ違うなあ」
入間誠時:「似てる感じはあるんだけどな」
鼎 良臣:「カメラそのものはおれ、見えないし。そんなにめちゃくちゃなんでも見えるわけでもないし」
入間誠時:「なんだろーな。うーん……」
鼎 良臣:「シンドロームだっけ、それが違うのに似てるの、ちょっと不思議だよな」
鼎 良臣:「おっ、ちゃんと覚えてた」嬉しそうにする。
入間誠時:「……ああ。いやでもなんだっけ、オルクス?あれは一緒じゃなかった?」
入間誠時:馴染みのない単語を口にする。
鼎 良臣:「あ、そうか。それそれ」
鼎 良臣:「友達の友達みたいな感じかなあ」
入間誠時:「そんな感じかもな」ぼんやりとした同意
入間誠時:「……ただ、能力を得てから、みたいなんだよな。フラッシュバックが消えるの」
鼎 良臣:「おっ」
鼎 良臣:「すごいじゃん、オーヴァード療法!」適当なことを言う。
入間誠時:「うん、オーヴァード療法、間違ってない気がするな。中毒も消えるみたいだし」
入間誠時:「それまでずーーーーーっと瞼の裏に見てたから」
鼎 良臣:「…………」
鼎 良臣:「今は、楽なら」
鼎 良臣:「ほんとに、それでいいと……」
入間誠時:「ずっと、ずーっとさ。目に焼き付いて、消えねーの」
入間誠時:「母さんの首の後ろから、どくんどくんって、組織が引きずり出されて」
鼎 良臣:「…………」聞く体勢に入る。
入間誠時:「中学んときもさー」
入間誠時:「そーいうのが繰り返し、ぱって、浮かんでさ」
入間誠時:「授業どころじゃねーの。悪い夢をいきなり見る感じ」
入間誠時:「……めっちゃ叫んだりして、問題児扱いされてた」
入間誠時:「だから、高校とかむりだったし」
入間誠時:「忘れるためなら、なんでもやったわけ」
入間誠時:「………うん。オーヴァードになって、良かったよな本当これ」
入間誠時:笑って言う。
鼎 良臣:「入間くん」
鼎 良臣:「おれとあんたはこの後、ちゃんとなんかよくわからん物を取り返して、23歳に戻るけど」
鼎 良臣:「おれ、ちゃんと聞いてたからな」
鼎 良臣:ゆっくりと喋ると、少しいつもの淡々とした口調に近づく。
鼎 良臣:「16歳のあんたの話、しっかり聞いてたから」
入間誠時:「……」
入間誠時:「鼎くん」
鼎 良臣:「ん?」
入間誠時:「俺はさ、ずっと友達いなかったから」
入間誠時:「今、鼎くんって友達がいて、すげー嬉しい」
入間誠時:「聞いてくれて、サンキュな」
鼎 良臣:「……そう、なんだ」目を瞬かせる。
鼎 良臣:「忘れてるべきなのか、覚えてるべきなのか、全然わかんねえけど」
入間誠時:「……覚えててくれていーよ」
入間誠時:「多分、俺。話したかったんだと思うから」
鼎 良臣:「じゃあ、そうする」
鼎 良臣:「おれは……」
鼎 良臣:「おれのことも、覚えてて」
鼎 良臣:「多分戻ったら忘れろって言うけど。絶対言うけど」
入間誠時:「……」
入間誠時:「うん」しっかりと頷く。
入間誠時:「ぜってー、忘れてやんねー」
入間誠時:「鼎くんには、鼎くんでいて欲しいんだ」
入間誠時:「……ほんとに」
入間誠時:「救われてるから」また。ほんの少し涙が溢れる。
鼎 良臣:「……バカなんだよな、結局。未来のおれもさあ」
鼎 良臣:「無理して頭良さぶって、そんでおれが消えそうになってから焦ってんの」
鼎 良臣:涙を見て、また少し心配そうな顔をして。
入間誠時:「……あんま無理すんなって言っといてやる」
入間誠時:「君が消えたら、困る」
鼎 良臣:「言ってやってくれよ。マジ」
鼎 良臣:「一応、あれもおれの延長線上的なやつだしさ」
入間誠時:「ああ」
鼎 良臣:「じゃ、お互いちゃんと覚えとこうな」
入間誠時:「約束だ」
鼎 良臣:「約束!」
入間誠時:にっ、と笑う。
鼎 良臣:その顔に安堵したように笑い返す。
入間誠時:「じゃ、もういいか?休憩」
入間誠時:「約束、果たすためにも」
鼎 良臣:「そうね。オッケーオッケー」腕を振る。
入間誠時:「まずは、取り戻さないとな」
鼎 良臣:「いつでもいけるよ」
入間誠時:「よし。じゃあ、行こうぜ」
鼎 良臣:「おっしゃ!」
入間誠時:俺は覚えてる。
入間誠時:俺が、覚えてるから
入間誠時:今の君は、消えない。
入間誠時:それなら、大丈夫だ。
鼎 良臣:「おれたちの未来を、とか言えばいいのかな。こういうの」気楽に笑っている。
入間誠時:「ははっ、なんだそれ、かわいいな」
鼎 良臣:「笑うなよう」
入間誠時:「俺も嫌いじゃねーよ、そーゆーの」
鼎 良臣:「そう?」屋上のドアのところで振り返る。
入間誠時:「うん」
鼎 良臣:「実は、おれも好き」
鼎 良臣:やったね、という顔で笑う。
鼎 良臣:そうして、足音を立てて、階段を勢い良く駆け下りていく。

GM:シーンエンド!

GM:進行値が4となりましたので、クライマックスフェイズへ移行します。
GM:ロイス操作、購入判定が可能です。
入間誠時:在原さんにロイス。 有為:○/猜疑心 胡散臭いと言う…
入間誠時:購入はボディアーマー!
入間誠時:3dx+1>=12
DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 10[6,6,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

鼎 良臣:まず在原さんに○頼り/不信感で取得
入間誠時:今日めっちゃ回るな…
入間誠時:装備!
鼎 良臣:そんで入間くんのロイス感情を○感謝/不安に変更して
鼎 良臣:Sロイスに指定したいと思います。
入間誠時:あーーーー_!!!!!!
入間誠時:(溶けた)
鼎 良臣:ここかなって……
入間誠時:センキュー…
鼎 良臣:うーん、購入は手配師使って戦闘用きぐるみ
鼎 良臣:7dx+3=>14 手配師(ストーン)
DoubleCross : (7R10+3[10]>=14) → 8[1,1,2,2,6,6,8]+3 → 11 → 失敗

鼎 良臣:財産点3点使用して購入、装備します。
鼎 良臣:以上!
入間誠時:こちらも以上!

■クライマックスフェイズ/シーン01

GM:シーンPC:入間誠時&鼎良臣
GM:登場侵蝕率をお願いします。
鼎 良臣:鼎 良臣の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:49->59)
鼎 良臣:おわ
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+10(1d10->10)(侵蝕率:51->61)
鼎 良臣:たかいよ!
入間誠時:仲良し
GM:大丈夫、たぶん戦闘前は仲良く100にw

GM:N市第九地区内──
GM:とある雑居ビル、屋上──
GM:レーダーが反応を示したのは、それまで居たビルと同じような建築物でした。
GM:似たような規模、似たような寂れ具合。
GM:そして似たようなドアを開け、屋上へと上がったあなた達が見たものは──
言塗:「キシャァアァァァァァァァァァァァァァッ!」
GM:再生を始め周囲に敵意を振りまく認識阻害撹乱兵器、言塗(ゴーント)でした。
GM:機械のような、生物のような
GM:人のような、獣のようなソレは、あなた達に気づいたのか、より強い敵意を向けてきます。
鼎 良臣:「うっわ、え、なになにこれ」
鼎 良臣:知識としてはアーティファクトもジャームも理解しているが、何せ実感がない。
入間誠時:「あれ、ここあーてぃふぁくとがある場所だよな?あれは…」
入間誠時:レーダーを見る。
GM:レーダーが指し示すのは、生きの良い目の前のアレです。
入間誠時:「やっぱアレを指してる。思ってたよりイキがいいんだな、あーてぃふぁくとって」
鼎 良臣:「え、これ戦ったりしなきゃなんないやつ?」
入間誠時:「なんないやつだろうなあ」
鼎 良臣:「だよなあー」
入間誠時:「ま。やってみようぜ。多分なんとかなるだろ」
入間誠時:「俺と君ならさ」
鼎 良臣:「フリーのプロは、人に頼らず自分でやれってよく言われてる……」
鼎 良臣:「……よっし」
鼎 良臣:「入間くんがそう言うなら、やってやるしかないよな!」
鼎 良臣:少し腰が引けながらも、きっと目の前の敵を睨む。
入間誠時:「……ああ!」
入間誠時:嬉しそうに、笑って、慣れないはずの領域展開を始める。
入間誠時:(───感覚が広がってく)
入間誠時:(なるほど『悪くない』)
鼎 良臣:武器は、幸い元々服に仕込んである。
鼎 良臣:実感はなくとも、それを覚えてはいる。
鼎 良臣:(……あとは)
鼎 良臣:(さっきのカメラを応用して……!)
言塗:「キシャァァァァァァァァッ!」あなたたち二人の臨戦態勢を確認したソレは、さらなる敵意を向けて返し──
GM:では衝動判定をお願いします、達成値は9です。
GM:また、侵蝕増加時にワンナイトフィーバーを選択することで
GM:通常の増加ではなく侵蝕率を100にすることが可能です。
入間誠時:4dx>=9 意志判定!
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[4,7,8,9] → 9 → 成功

GM:この効果適用の場合、戦闘終了時に侵蝕率が50低下します。
鼎 良臣:4dx+3=<9 思い出の一品(ブランケット)使用
DoubleCross : (4R10+3[10]<=9) → 6[1,3,5,6]+3 → 9 → 成功

入間誠時:そして、ワンナイトフィーバーを選択します。
鼎 良臣:あぶねー
鼎 良臣:こちらも選択します
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+39(侵蝕率:61->100)
鼎 良臣:鼎 良臣の侵蝕率を+50した(侵蝕率:59->100)

GM:では戦闘ラウンドに移行しましょう。
GM:そちらは1つのエンゲージに存在
GM:そこから10m離れたところに、言塗がエンゲージしています。
入間誠時:了解です!
鼎 良臣:はい!
GM:では1ラウンド目
GM:セットアップ!
入間誠時:なし!
GM:こちらはありません(`・ω・´)
鼎 良臣:なし
GM:ではイニシアチブに移行しましょう
GM:7ですが、PC優先で入間くんからですね。
入間誠時:はい!
入間誠時:マイナーで5m後退。エンゲージを切ります。
GM:オッケーです、阻害などありません。<移動
入間誠時:メジャー。コンボ『視線維』《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》/《紡ぎの魔眼》。Rコントローラーを使用してダイス+5
GM:しかしソレにはインタラプト!
入間誠時:言塗に攻撃。
入間誠時:ナニッ
GM:≪目潰しの砂≫を使用します。判定ダイスを-3してください。
入間誠時:了解です。差し引きプラス2だ
入間誠時:12dx7+4 では判定!
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[2,2,3,4,5,8,8,8,9,9,9,10]+10[1,1,4,5,5,10,10]+6[5,6]+4 → 30

入間誠時:よしよし
入間誠時:リアクションお願いします!
GM:ドッジ! イベイジョン15にて命中となります。
入間誠時:よし!ではダメージ!
入間誠時:4d10+14
DoubleCross : (4D10+14) → 16[1,2,3,10]+14 → 30

入間誠時:諸々有効です!
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+4(侵蝕率:100->104)
GM:諸々命中。30点のダメージを負いました。いたたた
GM:では攻撃前にちょろっと演出。それを防いで演出をばお願いできれば。
入間誠時:では、演出させていただきます!
入間誠時:はーい!

言塗:「キィィィィィィィッ!」甲高い鳴き声が、指向性を得て仕掛けようとしたあなたに浴びせかけられます。
GM:生じる不快感は、集中力を削ぐのに十分なモノ──
入間誠時:「───」
入間誠時:聞こえている。聞こえているが。
入間誠時:それ以上に、
入間誠時:ひどく───ワクワクしている。
入間誠時:持っていなかった異能を振るう感覚。昔、FHを逃げ出す時に持ち出した腕輪が共鳴している。
入間誠時:(そうか。こうすれば良かった)
入間誠時:(ずっと俺は、こうしたかったんだ)
入間誠時:不器用に広げられた領域に、一斉に目が開く。
入間誠時:「見える───」
入間誠時:なかみが、みえる。傷口が、みえる。
入間誠時:そう。自分が見た瞬間。
入間誠時:視線は黒の繊維となって、その生き物めいたものを刺し貫いた。
入間誠時:「…ハハッ。ハハハハハッ!」
入間誠時:「なんだ、楽しいな、これ!」
入間誠時:高揚は。彼の中にある加虐衝動によるもの。レネゲイドによるものでなく───
入間誠時:彼自身の、傷に根付いた、衝動だ。
鼎 良臣:「……ほんと楽しそうだな……大丈夫ー?」
鼎 良臣:手を握って開いて。「おれの場合は、どうなっちゃうんだろうな、あれ」呟く。
入間誠時:「は?なんか心配することある?」
言塗:「ギィィィィィ!」血とオイルを撒き散らし、叫びを上げる遺産言塗!
入間誠時:「絶好調…だ!」

GM:では次、同じく7で言塗のイニシアチブですね。
GM:マイナー
GM:≪オウガバトル≫+ ≪インフィニティウェポン≫+ ≪イオノクラフト≫
GM:・メインプロセス中ダメージ+6
GM:・武器作成 至近白兵 攻撃力12 ガード値3
GM:・飛行状態で戦闘移動 距離+6m
GM:メジャー
GM:っと、その前にマイナーで移動ですね
GM:12+6mで届くので殴ってくれた入間くんにエンゲージ。
入間誠時:ウワッきた
GM:メジャー
GM:≪コンセントレイト:モルフェウス≫+≪カスタマイズ≫+≪ギガンティックモード≫+≪咎人の剣≫+≪急所狙い≫
入間誠時:《時の棺》
GM:ぎゃー
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+10(侵蝕率:104->114)
GM:そ、それはダイスを振るまでもなく判定失敗。
入間誠時:判定を失敗させます!

言塗:バサリ──
言塗:翼をはためかせ、一気に入間誠時の下へと襲い来る言塗! しかし──
入間誠時:「ああ。悪い」
入間誠時:「あんたみたいなのも…まあ、なくはないけどさ」
入間誠時:「でも、今はノーサンキューだ。あんた、金ないだろ?」
入間誠時:言塗の直下に、大きな瞳が領域となって横たわる。
入間誠時:「見ないってことが、できるって」
入間誠時:その瞳が、閉じると同時───
入間誠時:瞬間だけ、対象は存在しなくなる。
入間誠時:「……いいもんだな」
言塗:「!?」
GM:認識阻害などと言ったレベルではない、現実の事象。
GM:言塗は攻撃の瞬間に『現実』から消失し、目標を見失った形で離れた所に再び現れます。

GM:では次のイニシアチブ、鼎さんです。
鼎 良臣:はい。マイナーはなし。
鼎 良臣:メジャー、コンボ『Now, I did it.』。《コンセントレイト:ノイマン》《ディストーション》《即席武器》。
鼎 良臣:対象は言塗で射撃攻撃。侵蝕8上昇。
鼎 良臣:鼎 良臣の侵蝕率を+8した(侵蝕率:100->108)
鼎 良臣:判定します。
GM:どうぞ!
鼎 良臣:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,3,3,5,5,7,7,7,8,9]+10[3,4,5,6,7]+3[3]+4 → 27

鼎 良臣:ぬ、もうちょいいきたかったな
GM:武器は自分で壊してしまったのでドッジ。イベイジョンで15なので命中です!
鼎 良臣:では、オート《フェイタルヒット》。ダメージダイス+4d10。侵蝕4上昇。
鼎 良臣:鼎 良臣の侵蝕率を+4した(侵蝕率:108->112)
GM:ぎゃー
鼎 良臣:ダメージいきます。
鼎 良臣:3d10+4d10+16 装甲有効
DoubleCross : (3D10+4D10+16) → 15[2,3,10]+26[2,8,8,8]+16 → 57

鼎 良臣:よっし
入間誠時:ヒュー!
GM:ん、おお
GM:57ダメージで生きてる、偉い。
GM:演出どうぞー
鼎 良臣:まじで

鼎 良臣:「……やっぱりすげえよな、入間くん……」袖口を頼りなげに見る。
鼎 良臣:(おれは、基本的に物理攻撃だし。なんか武器がここにあるってのは知ってる、から)
鼎 良臣:(やるしかないか……)
鼎 良臣:ふつり、と意識を切り離す。先ほどよりも強く、『カメラ』を領域内に展開する。
鼎 良臣:意識は拡散する。自分の頭が眼下に見える。酔いそうな視界の中、敵を演算する。
鼎 良臣:(……人型。急所も大して変わんないだろ)
鼎 良臣:(そしたら)ざらり、と袖口からいくつもの『武器』がこぼれ落ちる。
鼎 良臣:《テレキネシス》
鼎 良臣:手のひらにこぼれ落ちた武器が、見る間に言塗へと襲いかかる。細い細い、大量の針が。
鼎 良臣:(……これは、防がれる)
鼎 良臣:(だから、そこで、無防備になったところを狙って……)
鼎 良臣:敵は、腕で顔を守ることだろう。そこ以外は空いている。
鼎 良臣:(例えば、そう)《テレキネシス》
鼎 良臣:銀色のフォークが、真上から真っ直ぐに、首筋を狙って落ちてくる!
鼎 良臣:(……えぐいやり方するよな、未来のおれも……)苦笑する、その表情も、先ほどよりは落ち着いている。
鼎 良臣:(後でケーキ屋に謝んなきゃな……)
鼎 良臣:(…………)
言塗:両腕で、迫りくる針から顔を守る言塗。しかしその瞬間──
言塗:「ギィィィィィイィィィィっ!?」完全に死角だった直上より降った『死』が、その首へ深々と突き刺さる!
鼎 良臣:(こうやって、どんどん考えて、どんどんすり減ってったのかな、おれは)その悲鳴をフラットな気持ちで聞きながら。
鼎 良臣:(なるほど、入間くんに心配をかけるわけだ)
入間誠時:鼎くんと、叫ぶその生き物めいたものをみている。
鼎 良臣:「……でも。もうちょっと我慢な。こいつ倒しきるまでは……」自分に小声で話しかける。
入間誠時:「……大丈夫」
入間誠時:「あとは、俺がやれる」
入間誠時:「無理しなくていいからな、鼎くん」
鼎 良臣:「無理はしてない。全然平気」落ち着いた口調で。
鼎 良臣:「……ちょっと怖かったけど、なんてことないや」

GM:のたうつ遺産言塗。しかしまだトドメには至っておりません。
GM:クリンナップフェイズ!
GM:こちらは無し
入間誠時:こちらもなし。
鼎 良臣:なし!

GM:では2ラウンド目に移行します。
GM:セットアップ!
入間誠時:なし!
GM:こちらは引き続きなし!
鼎 良臣:なし!
入間誠時:トドメの時間だぜ
GM:ではイニシアチブ
GM:7でPC優先。入間くんです。
入間誠時:はい。マイナー、戦闘移動に《縮地》を使って離脱。20m後方へ。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+2(侵蝕率:114->116)
入間誠時:メジャー。コンボ『視線維』《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》/《紡ぎの魔眼》
入間誠時:言塗を攻撃。
GM:妨害!
GM:≪目潰しの砂≫でダイス-3
入間誠時:OK!Rコントローラーも使います。ダイスは12。
入間誠時:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,3,3,3,4,7,8,8,9,9,10]+10[3,5,5,6,7,7]+10[3,8]+5[5]+4 → 39

入間誠時:イベイジョン的に命中のはず。
GM:ぐぅ、命中。
GM:ダメージどうぞー
入間誠時:4d10+14
DoubleCross : (4D10+14) → 14[8,1,1,4]+14 → 28

入間誠時:低いなー!
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+4(侵蝕率:116->120)
GM:87死3生の悲しさ。落ちます。
入間誠時:よし!
GM:復活エフェクトも諸々の事情で雲散霧消しました。戦闘不能です。
入間誠時:じゃあトドメに行きます!
GM:トドメ演出をどうぞ!

入間誠時:「なんてゆーかさ」
入間誠時:「無理してないってゆーやつほど無理してんだよな」
入間誠時:手を、ぐるりと上から半円を描くように回して。
入間誠時:そこに『目』が現れる。
入間誠時:「あいつの傷の具合でわかる。これで終わるよ」
入間誠時:「それに───」
入間誠時:ブチッ。ブチ、ブチッ。
入間誠時:視線が繊維のように、言塗に縫い込まれていく。肉を裂くような音。
入間誠時:「これ……すげー気持ちいーから」
入間誠時:「俺のモンにさせてくれよ」
入間誠時:その言葉とともに。
入間誠時:命が失われていく感触を、見た。
言塗:「──────!」
GM:その力を持った『視線』は──
GM:有機とも無機ともつかぬ遺産言塗を
GM:もの言わぬ姿へと変じさせました。

GM:戦闘終了となります。

GM:ふっと、思考を覆っていたモヤが、徐々に晴れていく様な感覚をあなた方二人は覚えます。
GM:時間はかかるかもしれませんが
GM:恐らくは徐々に、記憶と意識の差異は、もとに戻るでしょう。

入間誠時:「あー……」
入間誠時:「なんか……あー……そうだった」
入間誠時:「俺、恥ずかしーな………」顔を片手で覆って。
鼎 良臣:「多分、もうちょいしたらおれの方が恥ずかしくなるよ」軽く笑って。
鼎 良臣:「……今はまだ、おれだけど。そのうちまた『彼』になる」
入間誠時:「……忘れないからな」
入間誠時:「お前がお前だってこと。覚えとくから」
鼎 良臣:「こっちこそ!」
入間誠時:「…ああ」
入間誠時:「ま。青い時代もあったんだって」
入間誠時:「笑い話にでもしようぜ」
鼎 良臣:「ピカソとおんなじだな」
鼎 良臣:「その時は、もうちょっと上手く話せるようになってるよ、おれ」
鼎 良臣:「またな」
入間誠時:「ああ。……また」

バックトラック

GM:バック! トラック!
GM:まずはワンナイトフィーバー効果で、侵蝕率が50下がります。
GM:次いで所持ロイスによる侵蝕率低減を。
鼎 良臣:62-4d10
DoubleCross : (62-4D10) → 62-12[2,8,1,1] → 50

鼎 良臣:出目結構こわいな とはいえ帰還!
入間誠時:70-4d10
DoubleCross : (70-4D10) → 70-29[10,4,10,5] → 41

入間誠時:帰還!
GM:最終侵蝕率から得られる数値に、15を足したものが獲得経験点となります。お収めください。
入間誠時:18点!
鼎 良臣:18点いただきます
GM:■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

■エンディングフェイズ/シーン01

GM:シーンPC:鼎良臣&入間誠時&真広芽依佳

GM:ケーキショップ、ヌーベル・リュヌ。
GM:N市第九地区に店を構える、小さいながらも人気のあるケーキショップ。
GM:先日ちょっとした事故に巻き込まれ、数日ほどお店を閉めていましたが
GM:無事再開し以前と同様、甘味に夢を見る大人が昼間から訪れています。
GM:そして先日と同じく数分ほどの待ち時間を経て、通されたイートインの奥まったテーブルに。
GM:今度は二人ではなく三人で、思い思いの品を手に、腰を落ち着けられました。
鼎 良臣:気に入ったらしいチーズケーキと、今度はミルフィーユを皿に乗せ、静かに席に座る。
鼎 良臣:先日のように雑な動きはしない。落ち着いている。
入間誠時:レアチーズケーキとフルーツケーキを前に。
入間誠時:もう一人の同席者に視線を向ける。
入間誠時:「…真広くんからラインきてびっくりしたぜ」
入間誠時:「なんでバレてんだ?」
真広芽依佳:モンブラン、ショートケーキ、ベリーのタルト、ガトーショコラを並べ、座っている。
鼎 良臣:「まあ、線は繋がっているよな。こないだの件で」
鼎 良臣:「ドクターズコネクション」
真広芽依佳:「大変なことになったとだけ、灰音から聞きました」
真広芽依佳:「……まあ、その様子だと、解決したみたいですけど」
入間誠時:「うん、まあ大変だった」
鼎 良臣:「慈悲がある連絡でよかった」
入間誠時:「だな……内容まで話されてたら」
入間誠時:「少し陰険な嫌がらせに出たかも知れん」
鼎 良臣:「ありがたいことに、すっかり元通りの鼎くんだよ、こいつは」自分を指す。
入間誠時:「はー、ほんと元に戻っちゃったよなーお前」
入間誠時:「いや俺もなんだけど……」
鼎 良臣:「ありがたいことに」二回言って笑う。
鼎 良臣:「……戻って、よかった?」
入間誠時:「んー」
入間誠時:「俺は戻って良かったかな。あん時は戻る意味ねーと思ってたけど」
入間誠時:ケーキをまた、丁寧に切り分ける。
入間誠時:「……って、あー。いや」言い淀む。
入間誠時:「まあ、詳しいことはまた後で」真広さんをちらりと見て。
真広芽依佳:「……」フォークで器用にケーキをひとくちずつ食べつつ。
真広芽依佳:「……守秘義務ということにしておきます」
鼎 良臣:「大変だったんだよ」とだけ真広さんに。
鼎 良臣:チーズケーキはやはり雑に食べられてぼろぼろになっている。
入間誠時:「そうそ。ところで、どーよここのケーキは」
入間誠時:「けっこーイケるだろ」
入間誠時:細かく切り分けたチーズケーキを一口ずつ咀嚼する。
鼎 良臣:「チーズケーキ、多分ちょっとレモンが入ってて美味い」もぐもぐしている。
入間誠時:「チーズとレモンって合うよな…」
真広芽依佳:「いけますね。9のあたりはあまり来なかったので。良いお店です」
真広芽依佳:チーズケーキをテイクアウトしようと思いつつ。
鼎 良臣:(……やっぱり。食ってると舌に引っ張られて、昔に近づける感じがするな……)
鼎 良臣:咀嚼をしながら思う。
入間誠時:「だろ、だろ?」嬉しそう。
入間誠時:「いや、無事営業再開できて良かったよ」
鼎 良臣:「店はいい迷惑だったもんな」
入間誠時:「アイツも昔に戻ってたりしたのかな…」ポツリと
鼎 良臣:ミルフィーユは、さらにパイ生地がぼろぼろになっている。
鼎 良臣:「ここの人?」
入間誠時:「そーそ。アイツもまあ、お仲間でさ」
入間誠時:「なんか大変な思いしてなきゃいいけど…」
鼎 良臣:「多いな……まあでも、無事戻れたっぽいし。良かったんじゃないのかな」
鼎 良臣:「まあ、ね」
入間誠時:「そだな。今度ちょいと恩を売ってやるか」
鼎 良臣:「多分みんな、それぞれに大変だったんだろうなと」
鼎 良臣:「そう考えている、彼は」
鼎 良臣:「真広さんは巻き込まれなくて良かったよ」
入間誠時:彼、と言う言葉に目を細めて。
入間誠時:「そうだなあ。真広くんのテンパるトコ、ちょっと見たかった気もするけどな」
真広芽依佳:「……私は見せたくありませんが」
鼎 良臣:「デートにでも誘えば?」軽口。
入間誠時:「んー?それはお前に譲るよ」
入間誠時:「ま。だよな。誰だってテンパるところを特別見せたいとか思わねーよなあ」
鼎 良臣:「譲渡された。今度本屋でも一緒に行こうか」やはり軽口を叩く。
鼎 良臣:「それで好きな棚に直行して、レジ行って、どっか入って買った本見せ合ってあとは読むだけ」
真広芽依佳:「チョイスは悪くないですね」
入間誠時:「本屋かー。そーだ、真広くん、オススメのSFとかある?」
入間誠時:「ちょっと子供心をとりもどしつつあるんでね」
真広芽依佳:「……瞳の惑星という短編集が、いいかもしれませんね」
入間誠時:「へえ。興味深いタイトルだ」
鼎 良臣:横で自分もメモをする。
入間誠時:「観測することがテーマと見た。どうだい」
真広芽依佳:「半分あってますね。……もう半分は観測されること」
鼎 良臣:「へえー」自分の頭を見下ろしながら。
入間誠時:「あー……」
入間誠時:「深淵を覗き込む時、深淵もまたこちらを覗き返してる、みたいなのあったよな」
入間誠時:「そう言う感じ?」
真広芽依佳:「少し、近いかもしれませんね。まあ、そんなに重い話は収録されていなかったと思いますが」
入間誠時:「……そっか」
入間誠時:マスターアビスのことを思い返している。
鼎 良臣:自分と視線が合うように、少し上を見上げている。
鼎 良臣:「こういう感じか」目線をまた戻す。
真広芽依佳:「仕事の後ですから。軽い方がいいでしょう?」
入間誠時:「そだな。あんまり重いとさ」
入間誠時:「自分に近づけすぎちまう」
鼎 良臣:「重力に引かれちゃうやつだ」
入間誠時:「存在なんてそれ自体が重力みたいなモンだしな」
入間誠時:あまり深く考えずに思いついたことを言っている。
真広芽依佳:「いい表現ですね、それ」
鼎 良臣:「じゃあここと、ここと、ここにもあるよな」
鼎 良臣:自分と、入間くんと、真広さんの間を指で示す。
入間誠時:「ああ。引っ張りあってる」
入間誠時:「読書家に表現褒められるのはちいと面映いね」
鼎 良臣:「彼的には、わりと今バランスよくなってると思ってるみたいだけど」
鼎 良臣:今、結構楽しいよと。そのまま言うのはどうにも照れくさくて。
鼎 良臣:18の自分なら、真っ直ぐに言えただろうか?
入間誠時:「………」そんな彼をじっと見て。
入間誠時:「楽しい?」
鼎 良臣:「ん」小さく瞬き。
鼎 良臣:「そうね、彼はそう思って……」
鼎 良臣:ミルフィーユをさくりと切って、切り損ねて。イチゴをひとつフォークで突き刺す。
鼎 良臣:クリームに包まれた甘酸っぱい味が、口の中に広がる。
入間誠時:「ナイフ使うと切りやすいぜ」
鼎 良臣:「……次からそうするし」
鼎 良臣:「おれは……わりと楽しいんじゃないのかな。今」
鼎 良臣:「そう思ってる」
入間誠時:「ん」
入間誠時:「良かった」
入間誠時:「そーゆーの、大事にしとけよ」
鼎 良臣:「真広さん、この人お兄ちゃん目線なんだけど」
鼎 良臣:「そういう入間くんは?」
真広芽依佳:「……」三皿目をきれいに平らげ、視線を入間くんへ向ける
入間誠時:「たのしーよ」
入間誠時:「この3人でいるの、すげー…気楽だし、楽しい」
鼎 良臣:「それは何より」
鼎 良臣:皿の惨状は見ないようにして、紅茶をぐっと飲む。
真広芽依佳:「……紅茶のおかわり、貰ってきましょうか」
鼎 良臣:「助かる。真広さんもなんかおかわりしてきたら」
入間誠時:「あ、じゃあ俺のコーヒーも取って来てよ」
真広芽依佳:「コーヒー。わかりました。私の分は、まあ、元からそのつもりです」
真広芽依佳:お盆を取ってカウンターへ向かう。
GM:そして真広芽依佳は、それぞれの(主に自分の?)『おかわり』を求めて、カウンターへと移動しました。
GM:お茶の時間ということもあって──加えて四皿目の品定めの時間も加わり──戻ってくるのには少し時間がかかりそうです。
GM:テーブルに残されたのは、あなた方二人のみ──
入間誠時:「……」目で真広さんを見送ってから。
入間誠時:「さっきの、戻って良かったかってやつさ」
鼎 良臣:「ん」
入間誠時:「鼎くんに関しては、俺、あのままでもいいんじゃないかなって思ってたんだよね」
入間誠時:「だってさ、能力目覚めた頃はあんな……表情豊かでさ」
鼎 良臣:「…………」
入間誠時:「……自分だって、遠くなってなかったみたいだし」
入間誠時:「それが、こんなに離れちまったんだったら、これからどーなんだろ、ってさ」
鼎 良臣:「『彼』も少し、そう思ってたみたいだ」
鼎 良臣:「本当は、もっと早く本格的に能力使ってたら、もっと賢く動けたはずなんだ。あの時も」
鼎 良臣:「彼は怖がってた。自分の未来を半分知ってたから」
入間誠時:「……」
鼎 良臣:「けど」
鼎 良臣:「結局さ。彼の未来、つまり現在には、周りに入間くんや真広さんがいるわけだろ」
入間誠時:「ああ」
鼎 良臣:「ならそんなに悪くもないんじゃないかと、そう思ったわけだな。多分」
入間誠時:「………ったく」
入間誠時:「昔の俺だったらそんなこと言われたら泣いてたぜ、また」
鼎 良臣:「よかったね、入間くん。格好いい顔がそのままで」
鼎 良臣:「……泣いてる顔も、別に悪くなかったけども」
入間誠時:「っ」
入間誠時:「はっ……ずかしーな!」
入間誠時:片手で口と頬を覆う。
鼎 良臣:くくく、と軽く笑う。
鼎 良臣:「……でもまあ、やっぱりあのままでいてもなーって感じはあるよ、本当に」
鼎 良臣:「ちょっとの時間だったから、いいとこばっか見えてたかもしれないけど。あいつほんとバカでさ」
鼎 良臣:「在原さんにも借り作ってるし……きっと苦労をしたと思うよ」
入間誠時:「まあ……過去の自分の未熟さってやつは、どーしてもな。あるよな」
鼎 良臣:「本当に」
入間誠時:「……俺の方はさ、戻って良かったんだよ。マジで」
鼎 良臣:「……うん」
入間誠時:「…あのままでいたら、あっさり傷に飲まれてたな」
入間誠時:「なんか……さ」
入間誠時:「やっぱり、俺、思いつめるし、危なっかしー奴なんだと思うんだよ」
入間誠時:「で、あの頃はそれがピークだった」
鼎 良臣:「でも、なんとかなった?」
入間誠時:「ああ。オーヴァード療法だよ」笑って。
鼎 良臣:「それは。本当に」
鼎 良臣:「本当に良かった」
入間誠時:「……あの頃にお前に会ってたら、またいろいろ違ったんだろうけど」
入間誠時:「ほんと友達とか、仕事始めてからだもんな、でき始めたの」
鼎 良臣:「どうだろうな。本当の昔の鼎良臣は、こないだの顔ともまた違うし。記憶とか」
鼎 良臣:「会ってたらこんな風に話せていたかどうかは、かなり危うい」
入間誠時:「……ん」
入間誠時:「俺もな……なんか、こう」「そん時だったらケーベツされてたかも」
鼎 良臣:「だからまあ、あれをしよう。感謝」
鼎 良臣:「こういう形であんたと会えてよかったよ、おれは」
鼎 良臣:一瞬だけ、口調を砕けさせて。
入間誠時:「…………」
入間誠時:「あれ」目尻に透明な液体が滲む
入間誠時:「うわ、まだ涙脆いの残ってら」
入間誠時:ごしごしと涙を拭いて。
鼎 良臣:「撮れ高」くつくつと笑いながら。
入間誠時:「……俺もさあ」
入間誠時:「お前がいて、本当によかった」
入間誠時:「今回のことも、他のやつだったらどーなってたかわかんねーし」
入間誠時:「ありがとな」
鼎 良臣:(だってさ。良かったよな、鼎くん)その言葉は飲み込んで。どうにか自分を引き戻して。
入間誠時:「……鼎くんは鼎くんで、いてくれよ」
鼎 良臣:「どういたしまして……個人的にはあいつが何を言おうが忘れてて欲しいんだけど」
入間誠時:「やだよ。約束したからな」
入間誠時:「俺はお前を、覚えとくよ」
鼎 良臣:「まあね。でもいるからね。あいつ。今もここに」とん、と自分の左胸を叩き。
入間誠時:「……うん」
鼎 良臣:「またなって言ったろ」
入間誠時:「うん」
鼎 良臣:「ただいま」
入間誠時:「………おかえり」
入間誠時:テーブルに置かれた手に、そっと触れる。
入間誠時:「お前はここにいるよ」
鼎 良臣:きっと。これから先どれほど自分がすり減っても。
鼎 良臣:今、こうして交わした挨拶を覚えてさえいれば。
鼎 良臣:『彼』は戻ってこられるのだろうと、そう思う。
入間誠時:「……鼎くん」
鼎 良臣:「はい」
入間誠時:「覚えといてくれよ。お前のことはもちろん」
入間誠時:「俺のこともさ」
入間誠時:「忘れないでいいから」
入間誠時:……狡いことを言っていると思う。
入間誠時:それは、詰まるところ自分の重荷を彼にも持たせると言うことなのだから。
鼎 良臣:「当たり前だろ」
鼎 良臣:「忘れた方がいいことと、覚えといた方がいいことは区別つけるようにする。言ったはずだよ」
入間誠時:「…うん」また、目元を拭う。
鼎 良臣:「幸い、今のおれは頭がいいので」頭の横でくるくると指を回す。
鼎 良臣:「ちゃんと覚えてる。全部」
入間誠時:「……ごめんな」
入間誠時:やっぱり、まだ、きっと、精神が戻りきっていない。
入間誠時:でなきゃ、こんな風に泣いてしまったり、謝りたくなってしまったり。するはずがない。
入間誠時:するはず、ないだろ。
鼎 良臣:幾つもの『カメラ』で、じっとその様子を見ている。
鼎 良臣:傷も、涙も、全部。覚えていることにする。
鼎 良臣:やっぱり、それさえあれば戻ってこられるよすがになるとそう思っているからだ。
鼎 良臣:『おれ』は。
入間誠時:「……俺、さ」
入間誠時:「やっぱり、怖いんだよ」
入間誠時:「大丈夫だって、言ってもらったって、怖いんだ」
入間誠時:「簡単に、あんな風になる」
入間誠時:「傷つけるのが、楽しくて仕方なくなる」
鼎 良臣:「楽しそうだったもんな……」それも、覚えている。
入間誠時:「そーだよ」
鼎 良臣:「なあ、入間くん。あなたは今おいくつ?」
入間誠時:「………23」
鼎 良臣:「こないだは16だったよな。間が七年」
入間誠時:「……うん」
鼎 良臣:「もう七年経ったら30。まあ、なれる保証はないけど」
鼎 良臣:「でもさ、それくらい経ったらまたなんか変わってるかも」
入間誠時:「……それまでに」
入間誠時:「お前たちを、殺しちまったら」
入間誠時:声は、掠れている。
鼎 良臣:「ハッ」
鼎 良臣:「そうやすやすと殺される奴らかよ!」
入間誠時:「………まあ……」
入間誠時:「それはそうだな……」
入間誠時:「俺、強くねーしな……」
鼎 良臣:「されたってめちゃくちゃ抵抗してやるから覚悟しなさい」
入間誠時:「やめろよ、抵抗されたら燃えちまうだろ」
入間誠時:そう言いながらも
入間誠時:今度は少し笑って。
鼎 良臣:「周りの全部使って、あんたの喉首をかっ切りに行くからさ」首を斬るジェスチャー。
入間誠時:「そりゃ、いいや」
鼎 良臣:「燃えるなら全力だろ?」
入間誠時:「だな」
入間誠時:「息の根、止めに来いよ」
入間誠時:「俺も全力でやってやる」
鼎 良臣:「それはこちらのセリフ」
入間誠時:そう、言うことで
入間誠時:楽になる。最悪の未来予測なんてものは
入間誠時:こーやって、最高に楽しい遊びに変えちまえばいい。
鼎 良臣:「台本を読み違えちゃいけないよ、入間くん」
鼎 良臣:「まだまだ、ハッピーエンドになる劇かもしれないんだからさ、これ」
入間誠時:「ああ」
入間誠時:「演技力ならそれなりに自信あんだ」
入間誠時:2dx 芸術:演技
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[6,9] → 9

入間誠時:不敵に───笑う。
鼎 良臣:1dx 芸術:演技
DoubleCross : (1R10[10]) → 2[2] → 2

鼎 良臣:こちらはそれに応えて笑おうとして、少し引きつる。
入間誠時:「ははっ」
鼎 良臣:「……あいつ、今引っ込んでるな……」自分の指で頬をぐいっと上げて。
入間誠時:「鼎くんはまだまだだな、こっちは」
鼎 良臣:「まあ、そろそろ幕は引いとかないと……」
鼎 良臣:「観客がひとり。待たせちゃってるみたいだから」
鼎 良臣:視線をついと横にやる。
鼎 良臣:「ごめんね、真広さん。男子トークしてて」
入間誠時:「あー」
入間誠時:「そっか、見えてたのか…」
真広芽依佳:「……冷めますよ、コーヒー」トレーに皿を4つとカップを3つ、もう片手でテイクアウト用の箱を持っている。
入間誠時:「悪いな、気ィ遣わせちまった」
鼎 良臣:「相変わらずゴージャスな胃だな」慣れている。
真広芽依佳:「別腹です」
鼎 良臣:「今日ケーキしか食べてなくない?」
真広芽依佳:「お昼はちゃんと食べましたね」
鼎 良臣:「すごいな」素直に賞賛する。
入間誠時:「それでスタイルもいい、と」
真広芽依佳:「……まあ、それなりに動くので」
入間誠時:「俺も運動するかな……」
鼎 良臣:「お仕事がお仕事だもんな」
鼎 良臣:「仕事な……在原さんに繋がりできちゃったし、今度なんか紹介してもらおうかな……」
入間誠時:「あー、俺もそうすっかなあ。借り作っちまったし」
真広芽依佳:「……用心してくださいね」
鼎 良臣:「18だったらヤバかった。今もちゃんと気をつけるよ」
真広芽依佳:「割のいい仕事だからと巨大カエルジャーム狩りに行って、全身べとべとになって帰る羽目にはならないように……」フルーツタルトをぱくつきながら
入間誠時:「全身べとべと」
入間誠時:「そりゃ、なんてーか……うん……」
鼎 良臣:「……じゃあ巨大ミノムシにスマホ盗まれかけた話、する?」
入間誠時:「何だそれ?!」
真広芽依佳:「巨大ミノムシ」
真広芽依佳:「巨大ミノムシ……?」
入間誠時:「わくわく動物ランドかよ」
鼎 良臣:「その過程で抱えられて飛んだんだけど……」
入間誠時:「そーだったのか……」
鼎 良臣:そのまま、少し前の体験談を話し続ける。
入間誠時:その話に、相槌を打ったり、驚いたり、笑ったり。
鼎 良臣:生き生きと表情豊か、という風ではないが、友人と話す時の気の置けない顔で。
真広芽依佳:表情にはあまり出ないが、明らかに柔らかな雰囲気で。
入間誠時:そして、思う。
入間誠時:このような時間が続くなら、きっと。
入間誠時:きっと俺たちは大丈夫だと。
入間誠時:祈るように、
入間誠時:瞳に自分たちを写した。
鼎 良臣:そうして。
鼎 良臣:23歳の自分を噛み締めながら、話は続いてゆく。
GM:そう──
GM:物語は、続いていく──

GM:──────
GM:────
GM:──

GM:これにて一夜二人転──入間誠時と鼎良臣の場合
GM:全行程終了となります、おつかれさまでしたー
入間誠時:お疲れ様でした!ありがとうございましたー!
鼎 良臣:お疲れ様でした!
鼎 良臣:ありがとうございました!