『まるでおとぎ話のような』 GM:優水

本編ログ|雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:自己紹介からお願いします!
GM:えーと、コウくんから!
阿嘉橋コウ:はい!
【キャラシート】
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウ(あかはし・こう)。星辰館高校一年生で、UGNチルドレンでもあります。
阿嘉橋コウ:第一生徒会『破風の会』の書記を務めているのんびりほやほやした男子です。食べるのが好きです。
阿嘉橋コウ:チルドレンなのでやたら真面目で、ぼんやりもしているのでよくいろんなことを真に受けます。
GM:ぼんやり…のんびり…ほやほや…
阿嘉橋コウ:ぼんやりしているうちに、姫とはなんかとても仲良くなれたのでうれしい!
GM:やったぜ!
阿嘉橋コウ:やった!
阿嘉橋コウ:性能的には、サラマンダー/キュマイラで肉体でRC判定をするタイプです。
阿嘉橋コウ:行動値を上げる!走る!殴る!燃やす!
GM:うおー!
GM:燃やされる!
阿嘉橋コウ:あとマクスウェルプログラムで支援したり妨害したりもできたらいいな。そんな感じです!
阿嘉橋コウ:よろしくお願いします。
GM:地味ながらもいざという時に効いてくるやつ!
GM:よろしくお願いします!

GM:では、次は姫自己紹介を!
興津和沙:はーい!
【キャラシート】
興津和沙:興津和沙(おきつかずさ)です!
興津和沙:星辰館高校でお姫様やってます!
興津和沙:元々は不良じみた女の子だったけどあるきっかけでお姫様に憧れるようになって
興津和沙:高校デビューでオタサーの姫を目指したら幼馴染の黒川梓に完敗し夢が破れ
興津和沙:そのショックでジャーム化仕掛けて討伐されたりした縁で
興津和沙:UGNのイリーガルになったりしてます!今はちゃんと改心して真っ当なお姫様目指して頑張ってるよ!大丈夫!怖くない!
興津和沙:そんな感じのお姫様に憧れるお姫様に向いてない女の子です。
GM:怖くないよ!かっこいいよ!
興津和沙:コウくんとは学校にFHが入ってきたりなんかしたりした事件以来の仲良しです!
興津和沙:性能としては柄が一丈七尺(約5.1m)、穂先の刃は七十斤(約42kg)。さらに柄の太さは両手の指でも回り切らないほどの大槍で殴る!強い!
GM:シンプルな強さ!
興津和沙:それだけ!
興津和沙:あと情報に固定値振ったり芸術:漫画に固定値振ったりしてます。
興津和沙:そんな感じです!宜しくおねがいします!
GM:よろしくお願いします!
GM:では、お二人にハンドアウトをお渡しします。

ハンドアウト
君たちは仲の良い友人同士だ。
冬休みが明けて久しぶりに会った君たちは、
二人の楽しい時間を過ごす。
漫研の部室で会話してもいいしともに食事に行ってもいい。
動物園や遊園地に行ったっていい。
君たちは、理想的なぐらいのお互いの時間の中にいる。
君たちが、望むだけ。

GM:たくさん楽しい時間を過ごしてください。
GM:なお、シナリオロイスはお互いのロイスですが
GM:二人とも、固定ロイスにしていただいてますね。
興津和沙:してます!
阿嘉橋コウ:えへへ
GM:素敵なことだ
GM:ではでは、トレーラーを貼って、始めていきましょう。

それは絵に描いたような幸せな1日。
運命が、織られてゆくような。
それは二人だけの箱庭。
あなたたちだけの世界。

だって二人は 王子様とお姫様なんだから。

ダブルクロス The 3rd Edition 『まるでおとぎ話のような』
ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。

GM:よろしくお願いします!
興津和沙:宜しくおねがいします!
阿嘉橋コウ:よろしくお願いします!
興津和沙:平和すぎて、不穏!
阿嘉橋コウ:どきどき

オープニング

GM:まずはお二人とも、登場をお願いします。
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:36->38)
興津和沙:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 8[8]+35 → 43

GM:そしてまずはじまりに
GM:こんなことが起こります。
GMEロイス:虚実崩壊
GM:これによって、お二人はロイス欄を全て埋めていただきます。
GM:内容は、コウくんが「興津和沙以外の人」姫が「阿嘉橋コウ以外の人」
GM:さらに、Eロイス:歪んだ囁き+傲慢な理想
興津和沙:うおおおお!?
阿嘉橋コウ:あがが
GM:これは、固定ロイスの「興津和沙」「阿嘉橋コウ」を除いた通常ロイス
GM:これを先ほどと同様、コウくんが「興津和沙以外の人」姫が「阿嘉橋コウ以外の人」に変更していただきます。
GM:姫だったら黒川さんですね。
興津和沙:梓ーーーー!!
GM:そしt
ナレーション:はい、二人のお話はここから始まります。
ナレーション:私?私は物語の語り部。
ナレーション:これは、とある輝くお姫様と、力強い王子様のおはなし。

プロローグ

ナレーション:星を名前にした、高校。ここが、二人の通う高校です。
ナレーション:おはなしは、ここの、とある部活のへやからはじまります───

興津和沙:漫研の部室で原稿作業を進めています
ナレーション:彼女が「興津和沙」。このおはなしのお姫様。
阿嘉橋コウ:では、その様子を横でじっと眺めている。
ナレーション:そして、彼女が「阿嘉橋コウ」。彼女の王子様。
興津和沙:自分をじっとみている少年にちらっと視線を返す
阿嘉橋コウ:普段だったら横で漫画を読んでいたりするのだが、今日はなんとなくじっと見ている。
阿嘉橋コウ:ので、視線が合う。
阿嘉橋コウ:「……あっ、あんまり見られてない方がよかった……?」首を傾げる。
興津和沙:「ちょっと、プレッシャーはかかるかな…!」
興津和沙:と笑いながら言って、ペンを置く
興津和沙:「今日は、漫画読まないの?飽きちゃった?」
阿嘉橋コウ:「えっと、なんとなく改めて見てたら姫はすごいなあーって思って」
阿嘉橋コウ:「漫画の続きより、絵がどうなるのかの方が気になっちゃった」
阿嘉橋コウ:ほにゃほにゃと笑っている。
興津和沙:「えへへ、いい原作が入ったからね」
阿嘉橋コウ:「へへ……」照れくさそうな顔をする。
興津和沙:「こっちも気合いれないといけないなって頑張ってるんだ」
興津和沙:芸術:漫画
興津和沙:2dx+5
DoubleCross : (2R10+5[10]) → 4[1,4]+5 → 9

興津和沙:なかなかの頑張り具合…!
阿嘉橋コウ:たかい
阿嘉橋コウ:「嬉しいなあー。でも、ゆっくりでいいからね」
阿嘉橋コウ:「こんなにちゃんと描くの、時間がかかると思うし……」画面がかなり綺麗なので嬉しい。
阿嘉橋コウ:「この間も、お仕事だったんでしょ。お疲れ様ー」
興津和沙:「んーん、私もお姫様の話好きだから」
興津和沙:「それにこのサソリくんもかわいいし」
興津和沙:「お仕事のあとの、いい気分転換になるよ」
興津和沙:と言ってコウくんの顔を見つめます
興津和沙:コウくんと一緒にいると、コウくんの顔を見ると
興津和沙:帰ってきたんだなって、思える。
阿嘉橋コウ:「……サソリくんはこの先はね、かっこいいとこも出てくるんだよ」言いながらも嬉しそうだ。
興津和沙:「うん、その続きも楽しみだな」
阿嘉橋コウ:「やっぱりお仕事、大変だった?」姫の方をじっと見る。
興津和沙:「………」
興津和沙:ちょっと表情が曇って
興津和沙:「うん」
興津和沙:興津が、そうやって大変だったと素直に言うことは珍しい。そのことを、コウくんは知っていてくれてもいい
阿嘉橋コウ:「……そっか」その前の、やっぱり辛かった件を思い出す。宗田さんの件だ。
阿嘉橋コウ:いつも元気でキラキラしている姫が、そう言うのは滅多にないことだから。
阿嘉橋コウ:だから、きっと大変なことが続いたのだろう、と思う。
ナレーション:お姫様は以前、おともだちを助け出すことができませんでした。
ナレーション:それが、お姫様にはとてもつらかったのです。
ナレーション:そして───
興津和沙:「良い旅館だったんだ。どこか古めかしくて、懐かしくて」
興津和沙:「一緒にいた人も、いい人たちばっかりで、面白くて」
阿嘉橋コウ:「うん」相槌を打つ。
興津和沙:「けど」
阿嘉橋コウ:「……けど?」
興津和沙:「次の朝になったら、その旅館から出られなくなって」
興津和沙:「一緒にいた人達が、みんな死んじゃった幻覚を、見せられて」
阿嘉橋コウ:「…………」
興津和沙:声が震えている。手もかすかに震えている。
興津和沙:「本当は、皆無事だったんだ。だから、それはよかったと思えるんだけど」
興津和沙:「それでも」
興津和沙:「奏ちゃんの時みたいに、私はまた誰も守れなかった思っちゃって」
興津和沙:「悲しくてさ……」
阿嘉橋コウ:それはオルクスの能力だったのかな、とか。認識操作かな、とか、そういうことをちらりと考えて。
阿嘉橋コウ:そういうことを少しでも先に考えてしまう自分が、少し嫌になる。
興津和沙:他の人には見せられない弱い部分を、
興津和沙:コウくんになら、見せられる。
阿嘉橋コウ:「……うん」
阿嘉橋コウ:何を言っていいのかわからなくて、相槌を打つ。
阿嘉橋コウ:「……でも、帰ってきたよね」
興津和沙:お姫様って呼んでくれて、興津和沙として見てくれる、大切な王子様になら、何でも話せてしまう
興津和沙:「うん。帰ってこれた。」
阿嘉橋コウ:しっかりと姫に向き合う。
興津和沙:ちょっと呼吸をして、コウくんの目を見る
阿嘉橋コウ:「ちゃんと帰ってきてくれて、よかった」
阿嘉橋コウ:「おかえりなさい」
阿嘉橋コウ:軽く手を広げる。
阿嘉橋コウ:それから、少しうなだれて。
興津和沙:一瞬、その意味を掴みかねて
阿嘉橋コウ:「……一緒に居られなくて、ごめんね」
興津和沙:「うん…」
興津和沙:コウくんの手を握る
興津和沙:「すっごく寂しかったんだから」
阿嘉橋コウ:「僕が居て助けになったかは……わかんないけど……でも」
阿嘉橋コウ:「姫が寂しい時に何もできなかったのは……」
阿嘉橋コウ:「すごく、悔しいな」
阿嘉橋コウ:握られた手をそのまま、ぎゅっと握り返す。
阿嘉橋コウ:宗田さんの時は辛かったけど、でも一緒にいて、少しは力になることができた。
興津和沙:「ありがと」
興津和沙:「でも、何も出来なかったなんてこと、なかったよ?」
阿嘉橋コウ:今回はそれができなかったのが……。
阿嘉橋コウ:「え?」
興津和沙:「楽しいときはね」
興津和沙:「コウくんがそばに居てくれたら、手を握ってくれるのかな、そうしたら寂しくならないのかなって考えてた。」
興津和沙:「辛いときはね」
興津和沙:「コウくんがそばに居てくれたら、いつもみたいに、一緒に走ってくれるのかなって思ってた。」
興津和沙:「だからね。」
興津和沙:「私は、ずっとコウくんに会いたいって思ってたんだよ」
興津和沙:コウくんの手を握る手が少しだけ強くなる
阿嘉橋コウ:「…………」
阿嘉橋コウ:その手には、髪の毛で作ったシンプルな指輪がはめられている。今もまだ。
興津和沙:「コウくんに会いたいって思ってたから」
興津和沙:「ちゃんと、前を向いて歩くことが出来たの。」
阿嘉橋コウ:「僕も」
阿嘉橋コウ:「僕も、姫に、会いたかったな……」
阿嘉橋コウ:絞り出すように。
阿嘉橋コウ:「姫みたいに苦しいことがあったわけじゃないけど。ずっと会いたかった」
興津和沙:「うん、だから」
興津和沙:「ただいま」
阿嘉橋コウ:雲間から太陽が差したように、ぱっと顔を輝かせる。
興津和沙:コウくんの前でだけ作れる、乙女のような、お姫様のような笑顔を見せる
興津和沙:「苦しいことがあった時だけ会いたいって思うなんて、そんなの寂しいもん」
阿嘉橋コウ:「そうだよね!」
興津和沙:「私達、高校生だぜ?こうして何にもないときこそしっかり仲良くしてないと」
阿嘉橋コウ:「嬉しいことがあったら姫にも見せたいって思うし」
阿嘉橋コウ:「何もなかったら、姫が居たらいいのになって思うよ」
興津和沙:「ふふ、おんなじだ」
阿嘉橋コウ:「仲良くしようね。ずっと!」
阿嘉橋コウ:手を取って、まるで踊ってでもいるような気持ちで。
興津和沙:「うん、ずっと、仲良し」
阿嘉橋コウ:同じ考えでいるって、なんて嬉しいんだろう。
阿嘉橋コウ:……なんて、幸せなんだろう。
ナレーション:ふたりとも、お互いがいることでより輝き、より強く、より幸せでいられるのです。
ナレーション:ふたりは、ずっと、仲良しなのです。

GM:GM
GM:GMです。限られた時間のみ顔を出すことを許されました。
GM:先ほどは処理を優先させたので、ロイス変更の内容宣言などはこちらでどうぞ…!
阿嘉橋コウ:興津和沙以外の人へのロイスを全て、○普通に大切/優先順位低 とします。
興津和沙:阿嘉橋コウ以外の人へのロイスを全て/有意○/ぼやける とします
GM:OK…!
GM:では……

ナレーション:「第一章・悪い王子はむずかしい」

GM:登場をお願いします。
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:38->39)
興津和沙:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 6[6]+43 → 49

阿嘉橋コウ:上がんない
GM:さて、シーンの描写に進む前に…ナレーションが帰ってくる前に
GM:今回の説明をしていきましょう。
GM:今回やることは簡単で、シーンを2つ程こなすと
GM:任意で挑戦できる情報項目が現れます。
興津和沙:こなしてやるぜ!
GM:この情報項目のクリアがトリガーとなってクライマックスに進むことができます。
GM:すなわち、
GM:やりたいことをやりたいだけやってもらって
GM:やったぜ…!ってなったらトリガーを開けてもらう
GM:そんなシステムとなっております。
阿嘉橋コウ:理解!
興津和沙:はーい!
GM:それまでは
ナレーション:それまで、なんて決めなくても。いつまでだって
ナレーション:二人は、二人で過ごしていいのです。

ナレーション:ここは、N市のカフェ。
ナレーション:きれいな流れが雪のようにきらめく川がよく見えるカフェです。
ナレーション:そこに二人は来ていました。
ナレーション:「スノウフレーク」……そんな名前のカフェです。
興津和沙:ではそこの窓辺の席に座っています。
興津和沙:眼下に広がる光景を楽しみながら、お店に流れる音楽を聞いている。
阿嘉橋コウ:そんな姫の向かいに座って、一心にパンケーキを食べている。
興津和沙:「ふふ、意外だなー」
阿嘉橋コウ:「えっ?」ほっぺたにクリームをつけながら。
興津和沙:しなやかな指先を伸ばし、そのクリームを拭う
興津和沙:「コウくん、こういうお洒落なお店も知ってるんだね」
阿嘉橋コウ:「わ」と言うものの、以前に比べては動じていない。
阿嘉橋コウ:「うん、第一の方でお仕事した時に見かけてね、えっと、その時は入らなかったんだけど」
阿嘉橋コウ:「誰かと来たらいいなあって思って……」
阿嘉橋コウ:「あっ」
興津和沙:クリームのついた指を、口元に持っていく
興津和沙:「ん、美味しい」
阿嘉橋コウ:「あの、えっと、正確に言い直そうと思うんだけど」
阿嘉橋コウ:「姫と一緒に来たかったんだ」
興津和沙:その言葉を聞いて、ちょっと顔が赤くなって
阿嘉橋コウ:「美味しいよね! すごいよね! 甘さ控えめなんだけどちゃんと……」
阿嘉橋コウ:「えっと……」
阿嘉橋コウ:遅れて、こちらも顔を赤くする。
興津和沙:「全くコウくんったら」
興津和沙:「悪い王子様になっちゃってっ」
阿嘉橋コウ:「えっ、悪いの? 退治されちゃう?」
阿嘉橋コウ:「どうしよう……でもその場合誰が退治を……?」
阿嘉橋コウ:真剣に悩み出す。
興津和沙:「退治されちゃうかも」
興津和沙:「だって、そんなこと言われたらドキっとしちゃうもん。」
阿嘉橋コウ:「ドキッとしたら、悪いの……?」
阿嘉橋コウ:「…………」
興津和沙:「んー……」
興津和沙:ちょっと考えるような素振りを見せて
興津和沙:「私以外をドキっとさせたら」
興津和沙:「悪いかな?」
興津和沙:照れたような顔で、ちょっと小声で言います
興津和沙:「私の、王子様だもん」
阿嘉橋コウ:「そんなことしない」
興津和沙:「会長にも?」
阿嘉橋コウ:「えっ、なんで会長が出てくるの?」不思議そうな顔で。
興津和沙:「だって、コウくん会長とだって仲良しじゃん」
興津和沙:「的場さんだって可愛いし」
阿嘉橋コウ:「仲良しだけど、でも全然違うよ」
阿嘉橋コウ:「それは、みんなと仲良くできたらいいけど、でもやっぱり、うーんと、違うと思うなあ」
阿嘉橋コウ:一生懸命考えながら。
興津和沙:一生懸命考えてくれるコウくんを、少し嬉しそうに見ている
阿嘉橋コウ:「姫がね、ドキッとしたって言ったら、僕もうわーってなった、んだけど」
興津和沙:「うん」
阿嘉橋コウ:「他の人と話しててそういう風にはならないし、なりたいなあって感じにはならない、と思うなあ」
阿嘉橋コウ:ゆっくりと、自分の気持ちを噛み締めるようにしながら。
興津和沙:自分の気持ちを、しっかり形にしてくれている言葉を大切に受け止めながら
阿嘉橋コウ:「だから、悪い王子様にはならないで、姫だけのいい王子様でいたいな」
阿嘉橋コウ:「それでもいいかなあ?」
阿嘉橋コウ:まっすぐに目を見る。
興津和沙:その眼が真っ直ぐすぎて、ちょっと視線をそらしてしまう
阿嘉橋コウ:お姫様がいて、王子様がいて。主役はふたり。
阿嘉橋コウ:それでいいのだとでも言うように。
興津和沙:「……やっぱり、悪い王子様だ」
阿嘉橋コウ:「ええっ、悪かった? どうしよう、あの」
阿嘉橋コウ:「悪くてもいいから、嫌いにはならないで……」
興津和沙:慌ててくれているコウくん手を握る
阿嘉橋コウ:かたん、と握っていたフォークが机の上に置かれる。
興津和沙:「だって」
興津和沙:「私は、お姫様なのに」
興津和沙:「コウくんに」
興津和沙:「お姫様以外でも、想われたいなって思わせられちゃうんだもん」
阿嘉橋コウ:「…………」
興津和沙:「お姫様を、お姫様じゃなくしちゃう。」
興津和沙:「だから、悪い王子様」
ナレーション:お姫様は、みんなのお姫様です。
ナレーション:だけど、王子様の前では
ナレーション:お姫様は、王子様のお姫様になってしまうのでした。
阿嘉橋コウ:「……やっぱり、悪い王子様、なのかなあ……」少し目を逸らして。
阿嘉橋コウ:みんなのお姫様でいいって、そう思っていたはずなのに。
阿嘉橋コウ:「悪くてもいいのかも、って思っちゃうのは」
阿嘉橋コウ:みんなに優しい、素敵なお姫様の姫が大好きで。
阿嘉橋コウ:でも、自分の前だけにいる、一人の女の子も大好きで。
阿嘉橋コウ:大好きで。
阿嘉橋コウ:そのことをずっと考えていると、言葉が出なくなってしまう。
興津和沙:「悪くっていいって思っちゃったら、ホントに悪い王子様になっちゃうよ?」
阿嘉橋コウ:「……うん」
阿嘉橋コウ:握った手の温かさを感じながら。
阿嘉橋コウ:「……頑張る」
阿嘉橋コウ:頑張るけど、もし。
阿嘉橋コウ:我慢ができなくなってしまったら。ごめんね。
阿嘉橋コウ:そう思った。
興津和沙:「悪い方向に頑張っちゃダメだからね」
阿嘉橋コウ:「う、うん。そうだよね……!」
阿嘉橋コウ:こくこくと頷く。
興津和沙:「ねえ、コウくん」
興津和沙:「そのパンケーキ、美味しい?」
阿嘉橋コウ:「おいしいよ。あのね、生地がふわっふわでクリームとよく合って、あとバニラアイスもね……!」
阿嘉橋コウ:ひとしきり解説をしてから。
阿嘉橋コウ:「あ、食べてもらえばいいのか……!」
興津和沙:「うん、一口、ワケてほしいな」
阿嘉橋コウ:「あげる!」
興津和沙:と言って、小さな顔をコウくんに近づける
阿嘉橋コウ:さくさくとパンケーキを切り分ける。
興津和沙:目を瞑り
阿嘉橋コウ:クリームと、イチゴと、バニラアイスとをせっせとまとめて。
阿嘉橋コウ:その顔に、少しだけ笑う。
興津和沙:コウくんの前に形の良い唇を差し出す
阿嘉橋コウ:「はい、姫」
興津和沙:「あー」
阿嘉橋コウ:一口分のパンケーキをそっと差し出す。
興津和沙:「ん」
興津和沙:「うん、美味しい。」
阿嘉橋コウ:口の中に収まったのを見て、そっとフォークを引く。
阿嘉橋コウ:「……前も、似たようなこと、あったよね」
興津和沙:その言葉を聞いて、クスリと笑う
阿嘉橋コウ:ほんの少し前のことなのに、まるで遠い昔のような。
興津和沙:「あったねー」
興津和沙:「あの時は、コウくん袋ごと私の口にツッコむんだもん、びっくりしちゃったよ」
阿嘉橋コウ:「……あのね、あの時、僕、ちょっと焦ってて」
阿嘉橋コウ:「……ごめんなさい」
阿嘉橋コウ:だって、女の子にあんなことされたの、初めてだったから。
阿嘉橋コウ:何をしていいのか、わからなくなっちゃってたんだ。
興津和沙:「ああ、いいよいいよ。気にしてないから」
興津和沙:「それに、今こうして優しくしてくれたし」
興津和沙:人差し指で愛おしそうに桃色の唇を撫でながら、言います
阿嘉橋コウ:「うん。優しくする」
阿嘉橋コウ:「姫にもたくさん美味しいものあげるからねー」
興津和沙:「ありがと。でもあんまりくれすぎると太っちゃうから、手加減してね?」
興津和沙:楽しげに笑いながら言います
阿嘉橋コウ:「が、頑張る……!」
興津和沙:「頑張りすぎないでと言ったつもりなんだけど…!」
興津和沙:やっぱり楽しそうに笑う。
阿嘉橋コウ:「あ、が、頑張りすぎない方向で頑張ります……!」
興津和沙:「ホントに、がんばり屋さんだなあ」
興津和沙:「でも、コウくんはやっぱり悪い王子様にはなれないかもね」
阿嘉橋コウ:「そうなの?」
興津和沙:「だって、悪い王子様なら」
興津和沙:「ああいう風にしたら、違うものくれてたもん」
阿嘉橋コウ:「……?」
阿嘉橋コウ:首を傾げる。考える。
阿嘉橋コウ:「……? 罵倒……?」頑張って悪いことを考える。
興津和沙:人差し指を
興津和沙:そっとコウくんの小ぶりな唇に当てる
阿嘉橋コウ:「わ」
興津和沙:「残念、ハズレ」
阿嘉橋コウ:「え、ゆ、指……?」考える!
阿嘉橋コウ:「……じゃなくて、あ」
興津和沙:「ふふ、またハズレー」
興津和沙:「答えは内緒にしとくね、コウくんに悪い王子様になってほしくないもん」
阿嘉橋コウ:「……あ」
阿嘉橋コウ:口をぱくぱくさせながら。宙に浮いてしまった答えをどうしようか。
阿嘉橋コウ:……ずっと、考えている。
興津和沙:「ん、どうかした?」
興津和沙:さっきまでとは違う、人懐っこい、子供のような笑顔を浮かべる
阿嘉橋コウ:「ん、んと。なんでもない……」
阿嘉橋コウ:「パンケーキ、美味しいね。また欲しかったらあげるからねえ」
阿嘉橋コウ:悪くてもいいのかもって思ったけど。
阿嘉橋コウ:……難しい。悪い王子様というのは、とても難しい。
ナレーション:お姫様はおてんばで。いたずらっ子で。
ナレーション:王子様は、たくさん悩まされてしまいます。
ナレーション:そして、そんなお姫様のことがきっと、だから
ナレーション:王子様は、お姫様の王子様でいたいのでした。

GM:購入判定を…GMが差し入れるのでどうぞ!
阿嘉橋コウ:ありがとう……あ、姫へのロイスを ○とても大切/困惑 に変更したいです。
GM:了解!
興津和沙:まどわせてしまった…!
阿嘉橋コウ:そしてUGNボディアーマー!
興津和沙:ボデマ!
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 2[2] → 2

興津和沙:ダメ!
阿嘉橋コウ:2dxL1=>12
阿嘉橋コウ:まちがい
阿嘉橋コウ:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 7[3,7]+1 → 8 → 失敗

阿嘉橋コウ:だめでした

ナレーション:「第二章・世界の中心のふたり」

GM:登場をどうぞ!
興津和沙:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 4[4]+49 → 53

阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:39->42)
阿嘉橋コウ:ほんとに上がらない
興津和沙:侵蝕格差が拡がっていくw

ナレーション:ふたりは、遊園地にやってきました。
ナレーション:夢のような時間をすごせる夢の国。
ナレーション:ふたりには相応しい場所ではないでしょうか?
興津和沙:「あー!凄かったね、ジェットコースター!」
興津和沙:風圧で乱れた髪を直しながら、コウくんに声をかけます
阿嘉橋コウ:「すすす、すごかった……」
阿嘉橋コウ:ちょっとふらふらしている。乗り慣れていないのだ。
阿嘉橋コウ:髪もちょっとぼさぼさしている。
興津和沙:「お、おー?」
興津和沙:「大丈夫?」
阿嘉橋コウ:「えーっと、ハラハラ感をエンターテインメントとして楽しむやつだね。うん、わかった」
興津和沙:「そういうことっ」
阿嘉橋コウ:「大丈夫だよ。あのわーって下がるところがすごくてびっくりしちゃったけど」
興津和沙:「あそこすごくよかったね」
興津和沙:「めっちゃ高かった」
阿嘉橋コウ:「訓練で落下させられた時を思い出した……」
阿嘉橋コウ:髪を軽く直しながら。
興津和沙:「あ、やっぱりUGNの訓練でそういうのあるの?」
興津和沙:「私、この前いきなりパラシュート降下させられて、どうなってんだこれ!ってなってたんだけど」
阿嘉橋コウ:「ああー、あるあるー」
阿嘉橋コウ:「でも、ちゃんと正常なパラシュートだったでしょ?」
阿嘉橋コウ:「わざと開きにくくなったりとかしてなかったと思うから、安心だよー」
興津和沙:「だったけど」
興津和沙:「え?そんなことするの!?」
阿嘉橋コウ:「僕はしたけど」
興津和沙:「え、すごい、尊敬しちゃう」
阿嘉橋コウ:「でも、落ちるの慣れはしないなあー。さっきの怖かったよ」
阿嘉橋コウ:「姫はすごいねえ。すごく楽しそうだったし」
阿嘉橋コウ:目を細める。
興津和沙:「ああいうのは、楽しまないと損だからねー」
興津和沙:結構大きな声でわー!とかキャー!とか言っていた
阿嘉橋コウ:「うんうん、娯楽施設だもんねえ」
興津和沙:「あはは、でもちょっとはしたなかったかな、お姫様にしては」
阿嘉橋コウ:「んー」
阿嘉橋コウ:ちょっと考えて。
阿嘉橋コウ:「姫が楽しそうだと、僕は嬉しいので」
阿嘉橋コウ:「そっちを優先してもらった方がいいなあー」
興津和沙:「あはは」
興津和沙:「じゃあ、そうさせてもらおうかな。やっぱ絶叫系は叫ばないとね。絶叫って書いてあるもんだもん」
阿嘉橋コウ:「あっ、じゃあ次は僕も叫ぶ!」
阿嘉橋コウ:「次は多分最初より怖くないと思うんだ」
興津和沙:「ふふ、それはどうかな」
阿嘉橋コウ:「さらなる脅威が!?」
興津和沙:「この遊園地、絶叫系が結構多いんだぜ」
興津和沙:「次は違うの行こう!ウォータースライダー系のやつ!滝から落下する系のやつ!」
阿嘉橋コウ:「また落ちるやつだ……。ま、負けない!」
興津和沙:「大丈夫、私が隣りにいるから!」
阿嘉橋コウ:「……あ」
阿嘉橋コウ:「じゃあ、大丈夫だねえ」
阿嘉橋コウ:にこりと笑って、手を差し出す。
興津和沙:「え…っと」
阿嘉橋コウ:「行きましょうか、姫」
興津和沙:ちょっと恥ずかしそうだ
阿嘉橋コウ:「あっ」
興津和沙:「他の人も、見てるよ?」
阿嘉橋コウ:「ご、ごめん。僕なんか……うーんと」
阿嘉橋コウ:「う、浮かれてた……」
阿嘉橋コウ:恥ずかしそうに手をぐにぐに動かしながら。
ナレーション:周りのひとたちは、にこにことそんな二人を見守っています。
興津和沙:「えっと、ね」
興津和沙:その仕草を、大切なものののように見つめながら
興津和沙:「コウくんが、いいなら」
興津和沙:「私と、手繋いで歩いてるとこ」
興津和沙:「皆に見られても、大丈夫なら」
興津和沙:「いい、よ?」
阿嘉橋コウ:「ほんと?」ぱっと表情が輝く。
興津和沙:さっきまでの威勢の良さは消えて、しずしずと、コウくんの前に手を差し出します
興津和沙:「うん」
興津和沙:赤くなった頬を、隠すようにうずめながら言う
阿嘉橋コウ:「うん……うん! 全然、いいよ。嬉しいよ」
阿嘉橋コウ:「姫と一緒に歩けたら、すごく、すごく嬉しい!」
阿嘉橋コウ:他の人の目なんて、何も気にならない。
阿嘉橋コウ:二人で手を繋いでいられれば、それでいいと思った。
興津和沙:「あー、もう!そこまでいうの反則!」
興津和沙:口ではそういいながら、コウくんの言葉が嬉しくてたまらない
阿嘉橋コウ:「……悪かった?」少し心配そうに。
興津和沙:世界に二人きりしかいないような感覚があって、その世界が何よりも愛おしかった
興津和沙:このまま、世界が全部消えて、無くなっちゃってもいいぐらいに
興津和沙:「悪くはない、かな?」
興津和沙:言いながら、コウくんの手に触れる
阿嘉橋コウ:ほっとする。その言葉が、その感触が、何よりも大切だった。
阿嘉橋コウ:このまま、世界が全部消えて、無くなっちゃってもいいぐらいに。
ナレーション:いま、この時。
ナレーション:ふたりは間違いなく世界の中心でした。
ナレーション:そんな、ふたりの思いをつなぐように
ナレーション:とても素敵な観覧車が、ありました。
ナレーション:今までに負けないぐらい、素敵な時間がきっと
ナレーション:ふたりを迎えることでしょう。
阿嘉橋コウ:「……ねえ姫、これは落ちないやつだよね?」観覧車を見上げながら。
興津和沙:「まあ、ゆっくり落ちるっちゃあ落ちるやつかな?」
興津和沙:「上がりっぱなしじゃ戻ってこれないからね」
阿嘉橋コウ:「ゆっくりなら大丈夫……!」
阿嘉橋コウ:とはいえ、絶叫系も十分に堪能している。
興津和沙:「でも高いよー?」
興津和沙:「テッペンからは海までみれちゃうかも」
阿嘉橋コウ:「ほんとだ。大きいねえ……」
阿嘉橋コウ:「海、見たいな。さっきまでのは景色を楽しむ余裕がなかったから」
阿嘉橋コウ:「行こう!」
阿嘉橋コウ:珍しく、少しはしゃいでいる。
興津和沙:「うん、そろそろだね」
興津和沙:コウくんが嬉しそうなのでこっちも嬉しそうになる
阿嘉橋コウ:ゴンドラが近づいてくる。
興津和沙:「止まってくれないからねー、タイミング合わせて慎重に行こうね」
阿嘉橋コウ:扉が開く。ワクワクしながらそっと足を掛けて。
阿嘉橋コウ:「うん。えっと、タイミング……」
阿嘉橋コウ:「姫、どうぞ」
阿嘉橋コウ:エスコートするように、手をそっと差し出す。
興津和沙:ゴンドラの中から手を差し出してくれるコウくんが
興津和沙:まるで馬車に乗った王子様みたいに見えて
興津和沙:自分が本当にお姫様になったかのような気持ちになってしまう
興津和沙:「…はい」
興津和沙:自分の手を優しく引き上げてくれる手を掴んでゴンドラに乗る
阿嘉橋コウ:ぎい、とゴンドラが軽く揺れる。
阿嘉橋コウ:しっかりと扉が閉められて、あとは……二人きりだ。
阿嘉橋コウ:(えっ)急に意識する。
阿嘉橋コウ:(二人きりだ!?)
阿嘉橋コウ:これまでも、他の人の目なんて気にならなかったはずなのに。なんだか少し緊張してしまう。
興津和沙:コウくんと対面の席に座ります
阿嘉橋コウ:「あ、えっと」離れていく地面を見ながら。
興津和沙:「あはは、結構揺れるねー。」
阿嘉橋コウ:「う、うん。あと、人が小さくなっていくねえ……」
興津和沙:「ふふ、だんだんね。」
阿嘉橋コウ:「だんだん……そのうち見えなくなっちゃうのかな」
興津和沙:「そんなことないと思うけど」
興津和沙:「このぐらいの高さなら頂上ついてもまだ見れると思うよ?」
阿嘉橋コウ:「そっか、そう、そうだよね……!」
阿嘉橋コウ:なんとなく焦っている気がする。
阿嘉橋コウ:自分で乗りたいと言い出したはずなのに。
興津和沙:「ふふ、なんか変だぜコウくん」
阿嘉橋コウ:「……初めて来たからかなあ。遊園地」
興津和沙:「忙しかったもんね、色々と」
興津和沙:「…楽しかった?」
阿嘉橋コウ:「うん」大きく頷いて。
阿嘉橋コウ:「あ、えっとね」
興津和沙:「はい、なんでしょう」
阿嘉橋コウ:「今も楽しいし、きっと帰る時まで楽しいと思う」
阿嘉橋コウ:「姫のおかげ」
興津和沙:「ふふ、よかった。」
興津和沙:少しずつ観覧車が頂上に近づいていく
興津和沙:「あのさ」
興津和沙:「この前、温泉の話したでしょ?」
阿嘉橋コウ:「うん」
興津和沙:「その時言ったよね。楽しかったとき、コウくんのこと考えてたって。」
阿嘉橋コウ:「言ってたねえ」すごく、嬉しかった。
興津和沙:「楽しいけど、どこか寂しくて。そんな時に、コウくんがいたら、寂しくならないのかなって」
興津和沙:「そんなこと考えてた」
阿嘉橋コウ:「僕は、えっとね」
阿嘉橋コウ:「物理的に一緒にいなくてもね。一緒にいるよ」
阿嘉橋コウ:「大丈夫。寂しくならなくていいよ」
興津和沙:「……ふふ」
興津和沙:「何その言い回し」
興津和沙:どこか、嬉しそうに言う
阿嘉橋コウ:「んーんと、実は、人の言葉のまねっこ……」
阿嘉橋コウ:子供の頃、寂しかった時に言ってもらえて、嬉しかった言葉だ。
興津和沙:「なるほど、まずは模倣することから始まるからね。」
興津和沙:ちょっと笑って
興津和沙:「ねえ、コウくん」
阿嘉橋コウ:……先生の言葉だ。ずっと大事にしていたけど、姫にならあげてもいい。
阿嘉橋コウ:「うん」
興津和沙:「そっち、行っていい?」
阿嘉橋コウ:「えっ……と」
阿嘉橋コウ:ゴンドラは狭くて、揺れていて、力学的なバランスを考えると、向かいに座った方が安定する。
阿嘉橋コウ:気持ちの問題だって、きっとそうだ。そうなんだけど。
阿嘉橋コウ:「……うん。来て」
阿嘉橋コウ:そう答えた。
興津和沙:すっと立ち上がって、ゆっくりとコウくんの隣に座る。
興津和沙:柔らかな金色の髪が、コウくんにかすかにかかる。
興津和沙:「私は、さ」
阿嘉橋コウ:「……うん」
興津和沙:「物理的にも、傍にいたいな。」
阿嘉橋コウ:仄かにいい匂いがするのを感じながら。
興津和沙:「私もね、今、すごく幸せで」
興津和沙:「帰るときまで、すごく幸せでいられると思う。」
興津和沙:「でもね。」
阿嘉橋コウ:「……幸せでいて」
阿嘉橋コウ:「姫はずっと幸せで……。え」
興津和沙:「帰ってから、コウくんと別れて一人きりになったら。」
興津和沙:右手を、コウくんの左手に重ねる
阿嘉橋コウ:その手には、髪の毛の指輪の感触がある。
興津和沙:「すごく、寂しくなっちゃうな」
興津和沙:「さっきまで傍にいた人がいなくなっちゃうのは。」
興津和沙:「寂しいよ」
阿嘉橋コウ:(家に帰っても、ずっと、姫と会えたら)思い出す。
阿嘉橋コウ:「寂しい」
阿嘉橋コウ:「僕も、ずっと姫といられたらいい、と思う」
興津和沙:「………私達、わがままになっちゃったね」
阿嘉橋コウ:本当にそんなことができるのか、とか、チルドレンとして、とかいろんなことを考えて。
阿嘉橋コウ:でも、そんなのもう全部、押しやってもいいと思えるくらいの気持ちがあって。
興津和沙:「このまま、観覧車が止まっちゃえばいいのにって」
興津和沙:「時間も全部止まっちゃえばいいのにって、思っちゃう」
阿嘉橋コウ:「……うん」
阿嘉橋コウ:「全部、止まっちゃえば、いいのに……」
ナレーション:……ずっと、一緒に。
ナレーション:…………それが、ふたりの願いなら。
ナレーション:大丈夫。
ナレーション:かならず、かないます。
ナレーション:だって、ふたりは王子様とお姫様なのですから。

GM:───時間は、止まる。
GM:ここにはふたりだけ。
GM:ふたりだけだ。

GM:購入が可能です。
阿嘉橋コウ:UGNボディアーマーを
興津和沙:ボデマ!
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 6[6] → 6

興津和沙:時間が止まってるから!!!
阿嘉橋コウ:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 10[5,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

阿嘉橋コウ:あれっ
興津和沙:時間が止まってるのに!!
阿嘉橋コウ:装備します……止まってるのに……
GM:すごい
GM:では、シーンカット!

ナレーション:「第三 GM:ミドルフェイズ3:夢の夢

GM:登場をどうぞ。
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:42->45)
阿嘉橋コウ:ほんとに上がんないな!!
興津和沙:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 2[2]+53 → 55

興津和沙:あ、始めて差が詰まった!!
GM:おお
GM:…では、
GM:情報項目が現れます。

二人だけの世界
情報:お姫様/王子様/おとぎ話 9 あるいは 意志:9

GM:なお、この情報項目は
GM:侵蝕率を1d10上げることで何回でも挑戦可能です。
阿嘉橋コウ:なるほど……
興津和沙:コネも固定値も使えねえ…!!
阿嘉橋コウ:意志は固定値が結構ある
興津和沙:コウくんもRC型なのに精神が低いタイプ!
阿嘉橋コウ:ダイス数は不安!
興津和沙:あ、いや、
GM:あと、ジェネシフトも望むならできます
興津和沙:俺はこんなときのためにコネ:情報屋ではなくコネ要人への貸しを持っているのだ!
阿嘉橋コウ:おお
GM:おお…!
阿嘉橋コウ:あ、マクスウェルプログラムってこの場合使用できますか?
阿嘉橋コウ:自分には使えない気がするんですけど、支援はできるかなあ
興津和沙:情報:お姫様/王子様/おとぎ話を教えてくれる要人ってなんだ…w
GM:ちょっと確認しますね。
阿嘉橋コウ:まずは自分が意志で振った方がいいかなって思いますが
GM:うむ、回数消費してできることとしましょう
阿嘉橋コウ:ありがとうございます
GM:同エンですし
興津和沙:お願いします!
阿嘉橋コウ:じゃあ意志で思い出の一品使用します。
阿嘉橋コウ:1dx+4=>9
DoubleCross : (1R10+4[10]>=9) → 6[6]+4 → 10 → 成功

阿嘉橋コウ:うお
GM:意思が強い
GM:では、コウくんはここ最近の違和感に気づくことができます。
GM:その前にシーンの描写をやっていきましょうか。
GM:二人が、二人きりで、仲良く暮らしているシーンです。
興津和沙:すげえ!

ナレーション:あるところに、お姫様と王子様が暮らしていました。
ナレーション:ふたりは、とっても仲良しで
ナレーション:ずっとここで一緒に暮らしています。
ナレーション:ずっと一緒に。世界の時も止めて。
ナレーション:それが二人の願った幸せなのです。
ナレーション:ここはふたりの住むお城。
ナレーション:にわとりが鳴いて、今日も朝が始まります。
興津和沙:コケッコッコーという鳴き声が響いてくる
興津和沙:薄く目を開くとお日様の光がカーテンの隙間から漏れてきている。
興津和沙:ふわふわの、大きなベッドの上で目を覚ます。
興津和沙:いつもどおりの朝
興津和沙:隣に目を向けると、大好きな王子様がまだ目を瞑っている
興津和沙:ぷにぷにしたほっぺをつまむ。
阿嘉橋コウ:まだ夢の中にいて、時々口をもごもごとさせている。
阿嘉橋コウ:……ところをつままれて、ゆっくりと目を開ける。
興津和沙:「コウくん、起きて」
阿嘉橋コウ:「……あー、姫だ。おはよー……」
興津和沙:「おはよう」
阿嘉橋コウ:目を開けると、大好きなお姫様の姿が一番に飛び込んでくる。
阿嘉橋コウ:幸せな、いつも通りの朝だ。
ナレーション:いつも通りの朝。
ナレーション:ふたりの幸せな朝です。
興津和沙:まだ半分寝ているような王子様の体の上に、自分の体を預ける
興津和沙:自分よりちょっと小さいけど温かいその体を堪能する
阿嘉橋コウ:「わあ……」そのまま、逆らわないでいる。
興津和沙:純白の絹のネグリジェの感触がコウくんに伝わります
興津和沙:「もう、コウくんは私が起こさないと起きてくれないんだから」
興津和沙:わざと不満げな口ぶりの演技をしてみる。けれど、その頬は完全にゆるんでいて、顔を見れば演技であることが丸わかりだ
阿嘉橋コウ:「だって、毎日姫が起こしてくれるんだもん……」
阿嘉橋コウ:流れ落ちてくる、金色の髪を指で触って。
阿嘉橋コウ:にこにことしながら身体を起こす。
興津和沙:小首をかしげて、頬でその指に触れる
興津和沙:「えへへ」
興津和沙:「本当は、王子様がお姫様を起こしてくれないといけないんだから」
興津和沙:体を起こしたコウくんの両肩に手を伸ばしながら、言います
阿嘉橋コウ:「ふふ」
阿嘉橋コウ:「そうだよねえ。甘えちゃってるなあ」
阿嘉橋コウ:「でも、姫に起こしてもらうの、好きだから」
阿嘉橋コウ:「もうちょっと甘えてても、いい?」
興津和沙:「んー」
興津和沙:「どうしようかなー?」
興津和沙:ぎゅーっとコウくんの体を抱きしめる
阿嘉橋コウ:「姫はすぐ意地悪を言うー」
阿嘉橋コウ:口調は優しいまま。抱き締められて、姫の頭をそっと撫でる。
興津和沙:抱きしめたまま自分の体をベットに落としていく、コウくんの体が上になる
興津和沙:「だって、私も、コウくんに甘えたいんだもん」
興津和沙:自分の頭を撫でてくれるコウくんの手に触れる。
興津和沙:その手で、頬をなでてもらう
興津和沙:その感触を楽しむように、目を瞑ります
興津和沙:流れるような金色の髪がほどけて、ベッドに沈んでいく
阿嘉橋コウ:その顔を見て、くすりと笑う。
阿嘉橋コウ:「しょうがないなあー、もう」
阿嘉橋コウ:言葉とは裏腹に、何も嫌なことなんてない。
阿嘉橋コウ:お姫様はいつでもわがままで、世界の中心で、誰よりも大事にされているものなのだ。
興津和沙:「しょうがないから、なの?」
阿嘉橋コウ:「しょうがないのは……」
阿嘉橋コウ:そっと顔を近づける。
阿嘉橋コウ:「僕の方だから」
GM:……その。
阿嘉橋コウ:こんなに一緒にいるのに、もっと、ずっと、近くにいたいと。
阿嘉橋コウ:そう思って——。
GM:言葉を紡いでいたものが、触れ合う───
GM:───瞬間の一つ手前で、
GM:きみの心を何かが叩く。
GM:それは、違和感だ。違和感が、警鐘を叩いている。
興津和沙:「コウくん?」
興津和沙:目を開き、声をかける。
阿嘉橋コウ:「……?」
阿嘉橋コウ:顔と顔を近づけたところで、ぴたりと止まっている。
阿嘉橋コウ:「……あれ?」
阿嘉橋コウ:目の前にはお姫様がいて、自分は王子様で。ここはお城で。
阿嘉橋コウ:何も心配なく、幸せに暮らしていて——。
阿嘉橋コウ:顔を離す。辺りを見回す。
阿嘉橋コウ:「……姫。あのね」
阿嘉橋コウ:「結構前に言ったことがあったと思うんだけど……」
興津和沙:「うん」
阿嘉橋コウ:「現代日本には、王制も、貴族制も」
阿嘉橋コウ:「ない」
阿嘉橋コウ:ほんの少しだけ、顔を歪めた。
興津和沙:「……?」
興津和沙:「えっと、うん、ないけど?」
興津和沙:何を当たり前のことを、という顔をしている
阿嘉橋コウ:「ないよね。うん。じゃあ、ここはどこ?」
阿嘉橋コウ:「僕たちは何?」
興津和沙:「えっと、ここはお城で」
興津和沙:「私達は、王子様とお姫様で」
興津和沙:「コウくんはUGNチルドレンで」
興津和沙:「私は、地元の学校に通う高校生で……」
興津和沙:少しずつ、もやが消えていくような感じがする
阿嘉橋コウ:「うん、そう」
阿嘉橋コウ:ほんの少し、泣きそうな顔をしながら。
興津和沙:「うん、おかしいね。これっ」
阿嘉橋コウ:「そうなんだよ」
興津和沙:泣きそうなコウくんの顔を見て、胸が締め付けられるような気持ちになる
阿嘉橋コウ:僕は、毎朝ちゃんと定時に目が覚める。そういう訓練を受けた。
阿嘉橋コウ:傍には誰もいない。一人で起きて、一人で学校に行く。
阿嘉橋コウ:学校に行けば、友達や……姫がいる。
阿嘉橋コウ:だからその間は寂しくない、そういう生活を送っていたはずなんだ。
阿嘉橋コウ:「おかしいんだ」
興津和沙:「うん」
阿嘉橋コウ:「だから、ちゃんとどうにかしなきゃ」
ナレー■ョン:───どうして……
GM:囁くような、泣きそうな声が聞こえた、気がして。
興津和沙:「コウくん、今──」
阿嘉橋コウ:「うん」姫の手をぎゅっと握る。
GM:世界のテクスチャーが、剥がれた。
阿嘉橋コウ:僕は、姫をちゃんと起こせただろうか。

GM:───そこにはお城も何もない。ただ、真っ白で、
GM:だだっぴろい空間。
■レー■ョン:物語を書く前の
語り部の少女:「───白紙の空間が、そこにありました」
興津和沙:「誰…?」
GM:中世の貧しい階級を思わせる格好。
GM:そんな少女が、君たちの前に立っている。
興津和沙:握ってくれる手をぎゅっと握り返し、コウくんがそばに居てくれることを確認する
阿嘉橋コウ:「さっきのは、君が……?」
語り部の少女:「……お姫様のお話は、ハッピーエンドになるはずなのに」
語り部の少女:「どうして、うまくいかなかったのかな……」
興津和沙:「………貴方は、誰?」
語り部の少女:「───私は」
語り部の少女:「幸せな物語を夢見た魂」
語り部の少女:「…童話の中で幸せになれずに死んで行った、なまえのない、だれかだよ」

GM:虚実崩壊と歪んだ囁きによるロイス操作の効果が切れました。
GM:なので、演出しながら少しずつ戻したり変えて行ったりしてもいいし、
GM:美味しいように使ってください!
GM:購入も可能です。
阿嘉橋コウ:了解です
興津和沙:はーい!
興津和沙:ボデマ!
興津和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 4[4] → 4

興津和沙:ダメ!
阿嘉橋コウ:じゃあ姫の分のボデマ!
阿嘉橋コウ:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 7[4,7]+1 → 8 → 失敗

阿嘉橋コウ:ぬう、財産点入れても1足りない
GM:ドンマイ…!
興津和沙:財産弱者コンビ!
興津和沙:高校生だからね!

クライマックス:もうひとりのお姫様

GM:おふたりとも、登場をお願いします
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:45->47)
興津和沙:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 3[3]+55 → 58

興津和沙:あ
興津和沙:ここにきて二人共落ち着いてきた…!!
GM:フーム
阿嘉橋コウ:ひっくい……!

GM:君たちの目の前の少女は、大きな本を抱えて、じっと君たちを見つめている。
語り部の少女:「たくさんのおはなしがこの世界にはあって」ぽつ。ぽつ。と
語り部の少女:「その中で、ハッピーエンドを迎えられないままどこかで死んでいってしまった」
語り部の少女:「私は、そんな子たちの魂のあつまり……みたいなもの」
語り部の少女:何者か、という問いにゆっくりと答えていく。
興津和沙:コウくんの手を握ったまま、少女と向き合っている
阿嘉橋コウ:「……名前が、ないんだ」
阿嘉橋コウ:姫の手をしっかり取ったまま、つぶやく。
語り部の少女:頷く。
語り部の少女:「なまえもないし、特別ななにかでもない」
語り部の少女:「お姫様でも王子様でも騎士様でも領主様でもない」
阿嘉橋コウ:以前、やっぱり名のない……ジャームに出会ったことがある。
阿嘉橋コウ:その時は、自分が名を与えて、そうして……倒した。
語り部の少女:「だけど……私は……私たちは、夢をもったの」
語り部の少女:興津和沙を見る。
語り部の少女:「おひめさま」
語り部の少女:「あなたの姿を、ずっと、見てきた」
興津和沙:「私?」
語り部の少女:「うん」
語り部の少女:「いつからだったかはわからないけれど」
語り部の少女:「たくさん戦って、たくさん傷ついて」
語り部の少女:「でも、たくさんの人の手をとって、なんかいも立ち上がって」
興津和沙:「……」
語り部の少女:「……それを、いつからか見てたの。見ているうちに私たちは、私になっていった」
語り部の少女:「そして、その隣に」
語り部の少女:「おうじさま」
語り部の少女:「あなたがいた」
阿嘉橋コウ:「……僕……」
興津和沙:「見てて、くれたんだ。」
語り部の少女:「……うん。ずっと……見てたよ」
興津和沙:「幸せな物語を夢見た、貴方達が、私のことを」
語り部の少女:「そう」
語り部の少女:「いつでも、あなたはハッピーエンドを信じて、そこに導こうとしていた」
語り部の少女:「『お姫様』を夢見て……でも、それは少しずつ」
語り部の少女:「ただの夢じゃなくって……多くの人に光を与えている」
興津和沙:「あはは」
興津和沙:「そうなれてたら、いいんだけどね。」
阿嘉橋コウ:「……なれてるよ」
阿嘉橋コウ:隣で、静かに。
興津和沙:「けど」
阿嘉橋コウ:「姫は、そうなれてる」
阿嘉橋コウ:ゆっくりと、姫の言葉を待ちながら。
興津和沙:ありがとう、という代わりにコウくんの手を握る
興津和沙:「それだけじゃ、不満だったのかな?貴方は」
語り部の少女:「……王子様が、お姫様を支えて」
語り部の少女:「あなたはもっと、輝いて」
語り部の少女:「だけど」
語り部の少女:「王子様も、お姫様も」
語り部の少女:「もっと幸せになれるはずなの」
語り部の少女:「もう、ハッピーエンドを迎えたっていい」
語り部の少女:「お互い離れ離れのまま、心を引き裂かれなくたっていい」
語り部の少女:「……今度は私が」
語り部の少女:「ハッピーエンドを、書きたかったの」
語り部の少女:「あなたたちのために」
阿嘉橋コウ:そうして、お姫様は、王子様と幸せに暮らしました。
阿嘉橋コウ:さっきの、お城の光景を思い出す。
阿嘉橋コウ:幸せな朝。誰かが……一番大事な人が、傍にいてくれる朝を。
興津和沙:「………そっか。」
興津和沙:「ごめんね、心配かけちゃったんだね。」
興津和沙:「私が、もうコウくんと会えないかもって不安になったり」
興津和沙:「大事な友だちを失くしちゃって、立ち止まったりしちゃったりしたから」
阿嘉橋コウ:「……僕が、ちゃんと姫の傍にいてあげられなかったから、かも」
興津和沙:「あはは、お姫様失格だな。こんなんじゃ。」
語り部の少女:ふるふると首を振る。
語り部の少女:「あなたは……わるく、ない」
語り部の少女:「それにこの街は」
語り部の少女:「……とても、危険。いつ、終わりが来てもおかしくないくらいに」
興津和沙:「コウくんも、悪くないよね?」
興津和沙:少女に声をかける
語り部の少女:「もちろん」
語り部の少女:「阿嘉橋コウも。興津和沙も。なにも悪くない」
語り部の少女:「終わりが近すぎる、だけ」
興津和沙:「ありがとう。」
興津和沙:「ちゃんと、名前を呼んでくれたね。」
興津和沙:「貴方が、私達を『王子様』と『お姫様』ってだけじゃなくて」
興津和沙:「『阿嘉橋コウ』と『興津和沙』って見てくれてるんだね。」
阿嘉橋コウ:「……!」姫の方を見る。
阿嘉橋コウ:「僕は……」何か言おうとして、まとまらずに、こぼれ落ちていく。
語り部の少女:「……あなたたちは、『阿嘉橋コウ』と『興津和沙』でありながら、『王子様』と『お姫様』になった」
語り部の少女:「それが、私たちの光」
興津和沙:「ねえ、コウくん。」
興津和沙:「私はね、ハッピーエンドが大好きなんだ」
阿嘉橋コウ:僕はずっと、君の王子様になりたくて、それは今も変わらなくて、
阿嘉橋コウ:「……うん」
阿嘉橋コウ:頷く。それはずっと知っている。
阿嘉橋コウ:でも、僕は、さっき、あの物語を、
阿嘉橋コウ:壊してしまった。
興津和沙:「コウくんは好きかな?お姫様と王子様はいつまでも幸せに暮らしました、で終わるお話。」
阿嘉橋コウ:「……好きだよ。姫と会ってから、いろいろ読んだんだ」
興津和沙:「嬉しいな」
阿嘉橋コウ:「好きだけど」
阿嘉橋コウ:「それは、僕は、自分で書きたい」
興津和沙:「うん。」
興津和沙:「私もね。」
興津和沙:「ハッピーエンドで終わるお話は好きだけど。」
興津和沙:「やっぱり、そこでお話が終わっちゃうのは、寂しい。」
阿嘉橋コウ:「うん」
興津和沙:「だからお話の続きを考えちゃうし、自分でもお話を描きたくなる。」
興津和沙:「だから、さ。」
阿嘉橋コウ:「うん……うん」
阿嘉橋コウ:そうだよ。それだって、君が教えてくれたんだ。
興津和沙:「あの子が、私達のお話を、光だと思ってくれるなら、暖かく綺麗な物だと思ってくれるなら」
興津和沙:「まだ、終わらせたくない。」
興津和沙:「まだ、続きを見せてあげたい。見てもらいたい。」
阿嘉橋コウ:「僕も、そう思う」
阿嘉橋コウ:「あのね、姫はね」
興津和沙:「なに?」
阿嘉橋コウ:「いつ来てもおかしくないような終わりも、きっと乗り越えてくれる」
阿嘉橋コウ:「苦しいことがあっても、最後には絶対に光を見せてくれる」
阿嘉橋コウ:「……いつでも、立ち上がって、勇気をくれる」
阿嘉橋コウ:「僕の、大好きな、最高の、強くて、綺麗で、かっこよくて、かわいい、お姫様なんだよ」
語り部の少女:「……その、お姫様を信じる心の強さ。間違いなく、王子様だ」
阿嘉橋コウ:「僕は……」
興津和沙:ぎゅっと、コウくんの体を抱きしめる
阿嘉橋コウ:その身体を抱き締め返す。
興津和沙:コウくんの体を抱きしめながら、少女に声をかける
興津和沙:「いいでしょ?」
興津和沙:「私が大好きな、自慢の王子様なんだぜ?」
阿嘉橋コウ:ああ、終わりになんてしたくない。
興津和沙:「だから、終わらせない。」
阿嘉橋コウ:「……一番、続きが見たいの、僕なんだ」
阿嘉橋コウ:「姫のお話も見たいし……僕のお話も」
阿嘉橋コウ:「ふたつのお話が、隣で続いていくところも」
興津和沙:「うん。」
語り部の少女:「………あなたたちの言うこと。理解はできると思う。………」
語り部の少女:「だけど、私たちは」
語り部の少女:ばらばらと、本のページが舞って
語り部の少女:両脇に、張りぼての人形が二つ、できる。王子と、姫。
語り部の少女:「…信じることができないの。私たちは、私は、もう固定された存在だから」
語り部の少女:「あなたたちは、ジャームと呼んでいる」
阿嘉橋コウ:「……うん」
阿嘉橋コウ:わかっていた、と思う。
語り部の少女:「だから、ここにいてもらうようにするしか、できない」
語り部の少女:「ずっとあなたたちの物語を……」
阿嘉橋コウ:でも、姫はきっと話すと思っていたから。
阿嘉橋コウ:だから、自分もちゃんと聞いて、話をしようと思ったんだ。
語り部の少女:「……そう。ハッピーエンドのまま、続かせる」
語り部の少女:「そのようにしか、もう動けない」
語り部の少女:「だからきっと、あなたたちも……」
語り部の少女:「この本から抜け出そうとしているんだよね」
阿嘉橋コウ:チルドレンとしての自分が、戻ってくる。倒さないといけない、と思っている。
語り部の少女:「大好きです、阿嘉橋コウ、興津和沙。あなたたちが」
語り部の少女:「だから、私たちの光であり続けるために」
語り部の少女:「どうか、私たちを倒して進んでください」
阿嘉橋コウ:でも。
興津和沙:「ありがとう。好きになってくれて、嬉しい。」
阿嘉橋コウ:「……幸せな朝を、ありがとう」
阿嘉橋コウ:最後に、ちゃんとお礼を言わないといけないと思った。
阿嘉橋コウ:起きてしまった、王子様として。
語り部の少女:泣きそうに、名前のない少女は笑う。
興津和沙:コウくんがお礼を言ってくれた。だから私の言うことは一つだ。
興津和沙:「だから」
興津和沙:「お礼に、最高のハッピーエンドを見せてあげる。」
阿嘉橋コウ:「うん」
阿嘉橋コウ:「一緒にね」
興津和沙:「行こう。『王子様』」
阿嘉橋コウ:「行こう。『お姫様』」
語り部の少女:「ありがとう。私たちでは紡げない、物語の続きを」
語り部の少女:「どうか、綴って」
GM:本のページが嵐になる。手に持たれた本からは無限にページが湧いてくるかのようだ。
GM:衝動判定。ここで、Eロイス:堕落の誘いが使用されます。
GM:衝動判定失敗時、侵蝕率が即座に100になります。このEロイスはバックトラック時、2個分として換算されます。
GM:難易度は9。
興津和沙:こ、こんにゃろ…!!
阿嘉橋コウ:ウワー
興津和沙:正直助かる!!
阿嘉橋コウ:ww
興津和沙:1dx+1=>9
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 9[9]+1 → 10 → 成功

阿嘉橋コウ:1dx+4 思い出の一品使用
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 7[7]+4 → 11

興津和沙:すまねえ…!せっかくの善意を!
GM:意志が強かった
阿嘉橋コウ:成功……!
興津和沙:2d10+58
DoubleCross : (2D10+58) → 9[1,8]+58 → 67

阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+13(2d10->7,6)した(侵蝕率:47->60)
GM:しかたねえ…!

GM:では、クライマックス戦闘!
GM:エンゲージは

(興津和沙、阿嘉橋コウ)
|5m
(ハリボテのお姫様、語り部の少女、ハリボテの王子様)

GM:セットアップ!
興津和沙:なし!
阿嘉橋コウ:《先陣の火》。ラウンド間行動値+10で15に。侵蝕2上昇。
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+2した(侵蝕率:60->62)
ハリボテの王子様:《ショウタイム》対象に自分を含まない攻撃のダイス-7
ハリボテのお姫様:なし
語り部の少女:なし!
興津和沙:きっつ!!
GM:では、イニシアチブ、ハリボテ姫から!
ハリボテのお姫様:《エンジェルヴォイス》+《声援》+《ハードビート》+《風の渡し手》
ハリボテのお姫様:他二人に次のMjr アクションC値-1 ダイス+8 次の攻撃 攻撃力+10

語り部の少女:「これは、物語のお姫様のかたちをまねたもの」
語り部の少女:「オヒメサマは歌いました。オウジサマを想ううたを。世界をつなぐうたを」ページが勝手に繰られつづけている。
ハリボテのお姫様:「〜〜〜♪」
ハリボテのお姫様:言葉もないうたがひびくと、他の二人が輝き始める。
ハリボテの王子様:スポットライトを浴びたように輝いている。

GM:次!
GM:コウくんの手番です。
阿嘉橋コウ:はい!
阿嘉橋コウ:まずマイナーで戦闘移動。敵三体のエンゲージに入ります。
阿嘉橋コウ:メジャー、『天焦がす火柱』《コンセントレイト:サラマンダー》《魔獣の本能》《災厄の炎》。
阿嘉橋コウ:対象は敵三体。侵蝕8上昇。
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+8した(侵蝕率:62->70)
GM:来やれ!
阿嘉橋コウ:9dx7+12
DoubleCross : (9R10+12[7]) → 10[1,1,1,3,3,6,6,6,9]+10[10]+6[6]+12 → 38

阿嘉橋コウ:よっし
ハリボテの王子様:ガード。
語り部の少女:4dx 一応ドッジ
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[6,6,9,9] → 9

ハリボテのお姫様:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[3,5,6,7,9,9] → 9

GM:全て命中!ダメージをどうぞ。
阿嘉橋コウ:4d10+15 装甲有効
DoubleCross : (4D10+15) → 26[8,5,8,5]+15 → 41

ハリボテのお姫様:《子羊の歌》
ハリボテのお姫様:王子へのダメージを自分に移し替えます。
阿嘉橋コウ:ぬー
ハリボテのお姫様:軽減不可なので…82くらいます。大ダメージですが、まだ生きています。
興津和沙:お姫様…!
語り部の少女:こちらはそのまま食らう。
語り部の少女:まだまだ健在。
GM:演出をどうぞ!

阿嘉橋コウ:まず、心臓に赤く火が灯る。ずっと前から自分を支えていてくれた火だ。
阿嘉橋コウ:いつものように走り出すと、そこからひとつひとつ、導かれるように胸の内の星が増えていく。
阿嘉橋コウ:ロイス、興津和沙以外の人→カルブ・アル・アクラブ ○懐旧/悔悟に変更。
阿嘉橋コウ:……大切な思い出の先生。
阿嘉橋コウ:とても頼りにしている会長。姫と会う前から知っていた人。涼暮御幸 ○信頼/劣等感
阿嘉橋コウ:いつの間にか姫とも知り合いになっていた、頼れる友達だっている。麒麟児恭介 ○信頼/隔意
阿嘉橋コウ:本物の魔法使い。姫はまだ会ったことのない人だって。代永瑠璃子 ○誠意/不安
阿嘉橋コウ:少女たちを前に、足を止める。姫といると王子様でいられる。それはとても大切なことだけど……。
阿嘉橋コウ:王子様でいない時の、そう扱われてはない時の僕だって、阿嘉橋コウっていう自分自身だ。
阿嘉橋コウ:「僕の話は二人で一緒に作ったわけじゃないから。姫も一人で絵を描いてくれたし」右の手に炎が灯る。
阿嘉橋コウ:「だから、見ると意外で、この後どうなるのか、すごくわくわくするんだ」
阿嘉橋コウ:「……僕は、そういうのがいい。それは、ずっと一緒にはいたい、辛い時にいられなかったのは嫌だけど……」
阿嘉橋コウ:「でもそれって、それ以外のことが全部どうでもいいって、そういうことにはならないんだ」
語り部の少女:「……それ以外のものがあるから、戦っている」
語り部の少女:「私には、そう見えていたの」
語り部の少女:「………奪わずには、いられなかった」
興津和沙:いつも、自分の先をいく背中。空に輝く赤い星の輝く彼の姿をみている。
阿嘉橋コウ:「それ以外のものの話も、姫としたいっていうこと」
阿嘉橋コウ:本のページに、次々に火が燃え移る。
語り部の少女:「ああ……」
語り部の少女:「……いまのあなたは」
語り部の少女:その身に、火が移る。
語り部の少女:「とても、眩しい」
ハリボテの王子様:傍らの、王子もまた火に巻かれようとする。
ハリボテのお姫様:だが、それを姫が身を挺して遮る。
語り部の少女:「…私には、こんなステロタイプでしか、語れないのかもしれない」
語り部の少女:「だから……いなくなってほしくない」
語り部の少女:「あなたたちに……!」
ハリボテの王子様:王子の形をしたものが、剣を取る。
阿嘉橋コウ:ごめんね、とは言わない。ただ、燃える彼らを見ている。次に備えるために。
興津和沙:彼が放つ赤い輝きの中に、金色の光が混ざっているのが僅かに見えた
興津和沙:私と、コウくんだけが知っている。秘密の魔法。
阿嘉橋コウ:ぎゅっと左手を握る。そこには、小さな指輪がまだ、外されずに残っている。
興津和沙:「見えて、なかったんだな」
興津和沙:さっきまで、コウくんのことしか考えてなかったときには見えなかったものが
興津和沙:今はたしかに見える。
興津和沙:ぎゅっと、槍を握る。あの小さな輝きに負けないよう、力を込める

GM:王子様の手番。
ハリボテの王子様:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《主の右腕》+《マスヴィジョン》でコウくんに攻撃。
阿嘉橋コウ:ウワー
ハリボテの王子様:18dx6+3 支援乗っけてこうだ
DoubleCross : (18R10+3[6]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,6,7,7,7,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,3,4,4,5,8,8,8,10]+10[1,4,6,9]+10[6,7]+10[5,6]+10[6]+2[2]+3 → 65

阿嘉橋コウ:ぐぬぬ ドッジせざるを得ない
阿嘉橋コウ:6dx+1=>65
DoubleCross : (6R10+1[10]>=65) → 10[3,5,6,8,9,10]+8[8]+1 → 19 → 失敗

阿嘉橋コウ:まわった! むり!
興津和沙:ドッジ!
興津和沙:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,6,7,7,10,10]+10[2,10]+8[8]+1 → 29

GM:姫はくらってないよ!
阿嘉橋コウ:姫は対象ではないかも
GM:すごい回ったけど!
興津和沙:あ、勘違い!!
GM:どんまいなのです
ハリボテの王子様:では、ダメージ!
ハリボテの王子様:7d10+39 諸々有効
DoubleCross : (7D10+35) → 46[6,2,5,7,6,10,10]+359 → 85

阿嘉橋コウ:耐えきれるわけがないのでリザレクト!
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:70->76)
阿嘉橋コウ:HP6!
ハリボテの王子様:OK!
ハリボテの王子様:演出!

語り部の少女:「その手に持つのはなんの変哲もない西洋剣。」
語り部の少女:「ですが、王子たれと願われた彼は、姫の祈りを背負い、輝きます」
ハリボテの王子様:その体に、剣に、光が満ちていく。
語り部の少女:「彼は戦います。相手は悪ではない。それでも、戦わなければならない時が王子にはあるのです」
ハリボテの王子様:そして、その見た目からは想像つかないほどの素早さで、阿嘉橋コウを一閃する。
阿嘉橋コウ:「……!」
語り部の少女:「深く、深く。剣はもう一人の王子……いいえ。いいえ」
語り部の少女:「阿嘉橋コウを、穿つのです」
阿嘉橋コウ:(……ああ、おんなじだ。僕と)その剣を身体で受けながら。
阿嘉橋コウ:(でも、だけど……それだけじゃダメなんだ、きっと)
阿嘉橋コウ:一度くずおれ、再び立ち上がる。
興津和沙:「…コウくん!」
阿嘉橋コウ:「大丈夫!」姫に声を張る。
阿嘉橋コウ:(それでも、戦わなければならない時が……)
阿嘉橋コウ:「あるなら」
阿嘉橋コウ:「それは、きっと、今だから……!」

GM:語り部の手番!
語り部の少女:マイナーなし、《戦乙女の導き》+《狂戦士》+《さらなる力》を王子に!
興津和沙:うわあ!
阿嘉橋コウ:ひい
語り部の少女:ダイスバフとCバフを乗っけて…
語り部の少女:あっコンセ!
語り部の少女:《コンセントレイト:ソラリス》+《戦乙女の導き》+《狂戦士》+《さらなる力》であらためて。
語り部の少女:15dx6>=20
DoubleCross : (15R10[6]>=20) → 10[2,3,3,3,3,3,4,4,6,6,7,8,9,10,10]+10[2,2,4,5,6,6,7]+10[5,6,10]+10[6,9]+10[3,9]+4[4] → 54 → 成功

語り部の少女:回しすぎ
阿嘉橋コウ:20っつってるのに
語り部の少女:これによって王子は未行動に。
語り部の少女:語り部の少女が終えて、そのまま王子の再行動。(演出はまとめてやります)
ハリボテの王子様:マイナー《光芒の疾走》
ハリボテの王子様:この手のやつはエンゲージからエンゲージに移動できるとFAQにあった!
阿嘉橋コウ:うわ
ハリボテの王子様:というわけで、姫のエンゲージに移動します。
興津和沙:こい!!
ハリボテの王子様:そして《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《主の右腕》+《マスヴィジョン》で姫を攻撃!
興津和沙:きなさい!!
ハリボテの王子様:20dx6+3
DoubleCross : (20R10+3[6]) → 10[1,1,1,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,7,7,7,8,10,10]+10[1,1,4,5,5,6,8,9]+10[3,5,7]+10[6]+10[9]+10[7]+1[1]+3 → 64

興津和沙:こんにゃろ!
興津和沙:ドッジ!
興津和沙:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[1,2,3,6,8,9]+1 → 10

興津和沙:無理!
ハリボテの王子様:ダメージ!
ハリボテの王子様:7d10+34
DoubleCross : (7D10+34) → 36[1,2,9,8,7,8,1]+34 → 70

興津和沙:死ぬ!リザレクト!
興津和沙:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 5[5]+67 → 72

興津和沙:HP5で復活!
語り部の少女:では!

語り部の少女:「……どうか、どうか」
語り部の少女:「私は願う。私はあなたたちに生きて欲しい」
語り部の少女:「だから、あなたたちから大切なものを奪い、閉じ込めた」
語り部の少女:「だから、私は私の愛するあなたたちを取り戻すために……」
語り部の少女:「……戦わなければならない。私は、私は……」
語り部の少女:「………ああ」
語り部の少女:舞うページが黒くなる。
語り部の少女:「助けて、王子様」
ハリボテの王子様:黒いページが王子を覆い。
ハリボテの王子様:再び王子に光が宿る。
ハリボテの王子様:光は瞬時に、興津和紗の元に現れ、その身を切り裂いた。
興津和沙:「がっっ!!」
ハリボテの王子様:───その姿から、少しずつテクスチャが剥がれ落ちている。
ハリボテの王子様:中にあるのは暗闇だ。
興津和沙:剣先が肺腑を切り裂いた。
興津和沙:呼吸をするたび、こひゅう、と嫌な音が響く
興津和沙:その音に邪魔されないぐらい、大きな声で、叫ぶ
興津和沙:「なあ、お嬢さん」
興津和沙:「そいつは違うぜ。」
興津和沙:「私達のことを、見てくれてたんだろ。」
興津和沙:「なら、知ってるはずだ。」
興津和沙:槍を支えにしながら、真っ直ぐ、少女に視線を向ける。
語り部の少女:目が合う。怯えたような目をしている。
興津和沙:「こんな時に、助けを求める相手は」
興津和沙:「"お姫様"だろ」
語り部の少女:「───!」
語り部の少女:「……”お姫様”!」
語り部の少女:「わたしを………たすけて!」
興津和沙:「ああ、任せろ!」

GM:お待たせしました、姫の手番です!
興津和沙:マイナーなし!
興津和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉
興津和沙:対象はハリボテ王子様!
GM:OK!
興津和沙:9dx7+11+10-2
DoubleCross : (9R10+11+10-2[7]) → 10[2,3,4,5,5,5,6,8,10]+10[4,9]+6[6]+19 → 45

興津和沙:だりゃ!
ハリボテの王子様:ひー
ハリボテの王子様:ガードします。
興津和沙:5d10+35
DoubleCross : (5D10+35) → 23[5,2,10,3,3]+35 → 58

ハリボテのお姫様:《子羊の歌》でダメージを自身に移し替える。これでお姫様は戦闘不能です。
興津和沙:オラー!
興津和沙:お姫様ーーー!!
阿嘉橋コウ:うおー
GM:演出どうぞ!

興津和沙:「行くぜ、王子様!」
興津和沙:槍を振るう。
興津和沙:白刃が輝きが縦横に交差し、まるで白蛇の如きに王子様に襲いかかる。
興津和沙:一合振るうごとに、自分の中のモヤが晴れていく。
興津和沙黒川梓/羨望○/嫉妬
興津和沙:ガキの頃からの幼馴染、お姫様みたいにキラキラしてる女の子
興津和沙:私はこいつに憧れて、梓みたいに皆を幸せにして、自分も幸せそうにしてる女の子になりたいって思った。
興津和沙虹咲奏/尊敬○/後悔
興津和沙:私が会った中で、一番尊敬できる大人。誰よりも苦しんでるくせに、誰よりも正しくあろうとすることが出来る強い人。
興津和沙:UGNには、こんな人がいることが知れて嬉しかった。そして悲しかった。だから、こんな人の助けになりたいと思った。
興津和沙拝田綾/友情○/不安
興津和沙:刎頸の友。バカで粗暴でそそっかしくて、そばに居てやらねえと心配でしょうがねえ親友。
興津和沙:けど、誰かが間違った時に全力で怒って、全霊で止めようとしてしてくれる真っ直ぐなやつ。
興津和沙:こいつが居てくれるから、私は自分の信じる道を真っ直ぐ歩むことができる。
興津和沙"王子様"/大好き○/不信
興津和沙:昔は、王子様なんて信じていなかった。王子様なんていなくても私はお姫様になれるって信じていた。
興津和沙:でも、今は違う。
興津和沙:王子様のお姫様にも、皆のお姫様にも、
興津和沙:同じぐらい、なりたいって思えるようになった。それでいいって思えるようになった。
興津和沙:「だって私は、ワガママだからな!」
興津和沙:槍を振るうごとに大事な人の顔が鮮明になる。その度に、想いが強くなり、槍が鋭さを増す!
語り部の少女:ああ
語り部の少女:なんて、眩しい
語り部の少女:だから、だから───
興津和沙:「だあああああらああああ!!!」
興津和沙:剣と槍がぶつかり合う音が響き続け、均衡の敗れる一瞬がくる!
GM:その時。
GM:離れた位置にいた、ハリボテの姫が崩れ去った。
GM:先ほどのようにかばった様子もなく。ただ、
語り部の少女:「”お姫様”が───そこに立っていました」
興津和沙:「……っ!」
興津和沙:一瞬の動揺を抑え、槍を引き抜く
ハリボテの王子様:沈黙。
興津和沙:「私には、何も言う資格はないのかも知れないけど」
興津和沙:「あんたからは、なんかねえのかよ、王子様」
ハリボテの王子様:沈黙。そして、剣を構える。
語り部の少女:「王子様の言葉はありません。それでも、まだ彼は戦うでしょう」
語り部の少女:「証を立てるために」
語り部の少女:「……失った姫も、ここにいる自分も」
語り部の少女:「心を繋いだものであったと」
語り部の少女:「遺す、ために」
興津和沙:「そっか…じゃあ、私も応えねえとな。」
興津和沙:「心を繋いだものであることを」
興津和沙:「未来にも繋げていくために」
阿嘉橋コウ:その言葉にそっと微笑む。
阿嘉橋コウ:「……ね。知ってたでしょ」傍らの少女に。
阿嘉橋コウ:「姫は、すごいんだよ」
語り部の少女:頷く。伏せられた睫毛は、ほんの少し恥じるように揺れた。
阿嘉橋コウ:最初の時からずっと、そうだった。誰より輝いて、確かに立っている、そういう子だったんだ。
阿嘉橋コウ:「だから、大丈夫なんだよ。僕ら」
阿嘉橋コウ:時々、自分が先走っていないか、ちゃんとついていけているのか、不安になることだってあるけど……。
阿嘉橋コウ:それだって、きっと、大丈夫なんだ。
阿嘉橋コウ:ロイス、興津和沙を○特別/不安に変更。
阿嘉橋コウ:同時にSロイスに指定します。
GM:受領。
阿嘉橋コウ:この輝きをどうか、自分の力で描くことができますように。
阿嘉橋コウ:どうか。

GM:クリンナップ。
GM:コウくんの行動値が元に戻ります。
阿嘉橋コウ:はーい

GM:そして第2ラウンド。
GM:セットアップ。
ハリボテの王子様:引き続き《ショウタイム》。ダイスマイナスは7。
語り部の少女:他はなし。
興津和沙:なし!
阿嘉橋コウ:なし!
GM:イニシアチブ、王子から。
ハリボテの王子様:まず、引き続き姫に攻撃します。今回は支援なし。
ハリボテの王子様:《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《主の右腕》+《マスヴィジョン》
興津和沙:来い!!
ハリボテの王子様:10dx7+3
DoubleCross : (10R10+3[7]) → 10[3,3,5,7,8,8,9,9,10,10]+10[4,5,5,8,8,8,10]+10[3,3,7,7]+10[3,9]+6[6]+3 → 49

ハリボテの王子様:回すね?
興津和沙:回してくるなー!
興津和沙:ドッジ!
興津和沙:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 6[1,2,4,5,5,6]+1 → 7

興津和沙:ダメ!
ハリボテの王子様:ダメージ!
ハリボテの王子様:5d10+29
DoubleCross : (5D10+29) → 28[4,3,2,9,10]+29 → 57

興津和沙:死ぬ!
興津和沙:リザレクト!
興津和沙:79+1d10
DoubleCross : (79+1D10) → 79+2[2] → 81

興津和沙:節約上手!
GM:うむ!
GM:では行きます

語り部の少女:「すごいあなたに」
ハリボテの王子様:一閃。
語り部の少女:「少しでも、届きたい」
興津和沙:「来いよ、受け止めてやる」
興津和沙:槍を縦に構え剣撃を受けようとする!
ハリボテの王子様:刺突。
語り部の少女:「あなたの世界に、物語に」
ハリボテの王子様:そして、大きく体ごと剣を回転させ、切り裂く!
興津和沙:「チッッ…!!」
語り部の少女:「私たちのことを……刻みたい!」
興津和沙:全身を貫くような痛みが走る。だが、痛みがあるならまだ立っていることが出来る。
興津和沙:「そりゃ、できねえよ。」
興津和沙:剣が通った箇所から、血が抜けていく。
興津和沙:だが、気力は、力は逃さない。まだ倒れちゃいけねえから。
興津和沙:「だって、私はあんたの名前、教えてもらってないもん。」
語り部の少女:はっとした顔をして、俯く。
語り部の少女:「……名前は、ないの」
興津和沙:「じゃあ、名乗れ」
興津和沙:「"お姫様"に憧れたんだろ」
興津和沙:「なりたい自分があるんだろ。」
語り部の少女:「……」
興津和沙:「なら、そいつを名乗れ」
語り部の少女:少し、躊躇うように息を飲む。
興津和沙:この子は、私と同じだ。
興津和沙:何かに憧れて、何かになりたくて、でもどうすればいいのかわからなくて足掻いてた頃の私と、同じだ。
語り部の少女:「………”ロストプリンセス”」静かに、紡ぐ。
語り部の少女:「私は。失われたものたちの輝き」
語り部の少女:「そう在りたい」
”ロストプリンセス”:ページの一枚がジグザグに切れて、王冠を作る。
”ロストプリンセス”:それが、少女の頭に乗った。
興津和沙:「いいじゃねえか。」
興津和沙:「物語が終わっても、それでも輝きを見せてくれるお姫様。」
興津和沙:「素敵だと思うぜ、最高に」
”ロストプリンセス”:「……ありがとう」
”ロストプリンセス”:「ありがとう、興津和沙」
”ロストプリンセス”:「応えるわ。私の……物語で」

GM:”ロストプリンセス”の手番!
興津和沙:こいや!!
”ロストプリンセス”:《コンセントレイト:ソラリス》+《言葉の刃》+《絶対の恐怖》+《神の御言葉》+《錯覚の香り》/《タブレット》《多重生成》
”ロストプリンセス”:これで、二人を攻撃!
阿嘉橋コウ:うわー
阿嘉橋コウ:あ、じゃあ
阿嘉橋コウ:《マクスウェルプログラム》で少しは妨害したいです。ダイス-3個
”ロストプリンセス”:OK、ダイスは減る!
”ロストプリンセス”:さらにオート《夢王の庭》
”ロストプリンセス”:C値を1減らします。
阿嘉橋コウ:ぐえー
”ロストプリンセス”:HP-5。
”ロストプリンセス”:8dx6 判定!
DoubleCross : (8R10[6]) → 10[1,1,2,3,4,6,8,10]+10[2,5,7]+5[5] → 25

興津和沙:控えめ…!!
”ロストプリンセス”:《夢の滴》!
興津和沙:ひえ!?
阿嘉橋コウ:ギャー
”ロストプリンセス”:達成値+12!
”ロストプリンセス”:36に!
”ロストプリンセス”:あ、そしてちょっと修正です。
”ロストプリンセス”:攻撃対象。
”ロストプリンセス”:王子様を含めます。
阿嘉橋コウ:!
興津和沙:なにを!?
”ロストプリンセス”:これは、訣別の言葉だ!
阿嘉橋コウ:あ、達成値は37ですかね
阿嘉橋コウ:うおお
”ロストプリンセス”:そうだった
”ロストプリンセス”:ドッジ等対応を!
阿嘉橋コウ:ともあれドッジします!
阿嘉橋コウ:6dx+1=>37
DoubleCross : (6R10+1[10]>=37) → 9[1,1,4,5,5,9]+1 → 10 → 失敗

ハリボテの王子様:こちらはガード。それしかできない!
阿嘉橋コウ:だめー
興津和沙:ドッジ!
興津和沙:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[2,4,4,5,5,5,10]+9[9]+1 → 20

阿嘉橋コウ:たかい
興津和沙:頑張ったのに!
”ロストプリンセス”:高かった!
”ロストプリンセス”:では、ダメージ。
”ロストプリンセス”:4d10+31 装甲無視
DoubleCross : (4D10+30) → 23[3,4,8,8]+31 → 54

阿嘉橋コウ:とてもだめなのでリザレクト!
興津和沙:死ぬ!リザレクト!
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:76->78)
興津和沙:1d10+81
DoubleCross : (1D10+81) → 5[5]+81 → 86

阿嘉橋コウ:ちまちまと……
ハリボテの王子様:王子はこれで落ちます。
”ロストプリンセス”:演出!

”ロストプリンセス”:白と黒のページが舞う。新たな姫の誕生を祝うように。
”ロストプリンセス”:「私は私の物語を紡ぐ……私が物語になる」
”ロストプリンセス”:「語る私が……道を作る」
興津和沙:槍を構える。先程までとは雰囲気が違う
興津和沙:「もしかして」
興津和沙:「私、余計なこと言っちゃったかな、コウくん」
”ロストプリンセス”:無数のページから、無数の文字が、言葉が湧き出てくる。
阿嘉橋コウ:「わ、わかんない……けど」
阿嘉橋コウ:湧き出す言葉を見つめる。
阿嘉橋コウ:「……けど、最後まで付き合ってあげよう」
”ロストプリンセス”:その、言葉が君たちの体を突き抜ける。
”ロストプリンセス”:様々な物語のイメージ。孤独の中、死んだ少女たちのイメージが、君たちを鮮烈に襲う。
興津和沙:「だね。それができるのは私達だけだ」
興津和沙:言いながら、少女たちの悲劇を受け止める。
阿嘉橋コウ:心が引き裂かれるような気分。それは、きっと自分の中に似た経験があるから。
阿嘉橋コウ:だから、重ねてしまう。傷を負ってしまう。物語には、それだけの力がある。
興津和沙:涙が出そうになるほどに悲しくて、胸が引き裂かれそうになるほど残酷なお話。
興津和沙:けど、それを受け止めなくちゃ、彼女とは向き合えない
ハリボテの王子様:物語になりきれなかったものは、そのまま耐えきれず崩れていく。
ハリボテの王子様:最後はこうべを新たな姫に垂れるように。
”ロストプリンセス”:「……悲劇で終わらせないわ」
”ロストプリンセス”:「だから。手伝って」
”ロストプリンセス”:そう、笑う顔は無邪気な少女のそれ。
阿嘉橋コウ:(……ああ。先生がいなくなった時の僕は、確かこんな気持ちだった気がする)
阿嘉橋コウ:(でも、それだけじゃない。それだけじゃなかったんだよ。僕は……)
阿嘉橋コウ:(その後ちゃんと、いろんな人に……姫に。会えたんだよ)
阿嘉橋コウ:「……終わらせない。僕だって」

GM:では、イニシアチブ。
GM:コウくんと姫が同値。
GM:どちらが来るか!
阿嘉橋コウ:動いてもいいですか
興津和沙:どうぞ!
阿嘉橋コウ:わーい
GM:OK!ではコウくん!
阿嘉橋コウ:ではまずマイナーでジェネシフトさせてください
GM:はい!
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+18(2d10->8,10)した(侵蝕率:78->96)
阿嘉橋コウ:!?
GM:ひえ
阿嘉橋コウ:急になんだおまえ……
阿嘉橋コウ:びっくりした……
阿嘉橋コウ:メジャー、『天焦がす火柱』《コンセントレイト:サラマンダー》《魔獣の本能》《災厄の炎》。
阿嘉橋コウ:対象は"ロストプリンセス"。侵蝕8上昇。
阿嘉橋コウ:阿嘉橋コウの侵蝕率を+8した(侵蝕率:96->104)
”ロストプリンセス”:かむ!
阿嘉橋コウ:10dx7+12
DoubleCross : (10R10+12[7]) → 10[1,2,5,5,5,7,8,9,10,10]+10[1,1,5,8,10]+10[5,9]+6[6]+12 → 48

阿嘉橋コウ:よっし
”ロストプリンセス”:高い…こちらは防御手段特にないのでドッジします
”ロストプリンセス”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,3,7,10]+8[8] → 18

”ロストプリンセス”:あと30!
”ロストプリンセス”:ダメージください!
阿嘉橋コウ:5d10+15 装甲有効
DoubleCross : (5D10+15) → 38[9,4,9,9,7]+15 → 53

阿嘉橋コウ:出目すごい
”ロストプリンセス”:それは一旦倒れます!
”ロストプリンセス”:《アクアウィターエ》
阿嘉橋コウ:やはりー
”ロストプリンセス”:あとすこし!
GM:演出をどうぞ!

阿嘉橋コウ:「……僕と姫のお話を書いてる間ね」”ロストプリンセス”にゆっくりと話しかける。
阿嘉橋コウ:「すごく、難しかった。どう書いても姫が姫っぽくならないし」
阿嘉橋コウ:「僕も僕みたいになってくれないんだ」
阿嘉橋コウ:「君はだから、すごく頑張っていたと思う。僕とおんなじ」
阿嘉橋コウ:「やってることは、きっとおんなじなんだ。だから、燃やしちゃうのはすごく……」
阿嘉橋コウ:「すごく辛い、けど、そうしないといけないなら、僕はやるよ」手を差し上げる。
”ロストプリンセス”:その手を取るように、手を伸ばす。
阿嘉橋コウ:「……姫以外のものも大事だって、言ったよね」
阿嘉橋コウ:「君だってそうだよ」手と手を合わせるようにする。
阿嘉橋コウ:最後のロイスを"ロストプリンセス"に、○共感/脅威に変更します。
”ロストプリンセス”:なにか、火花がはじけるようなかんじがして。
”ロストプリンセス”:「……ありがとう」
阿嘉橋コウ:「もっとたくさん話ができればよかった。でも、僕は……」チルドレンとしての僕は。
”ロストプリンセス”:今にも、自分の中から広がる物語に取り込んでしまいそうで。
”ロストプリンセス”:「いいの」
”ロストプリンセス”:「きっと私、破綻してしまう」
阿嘉橋コウ:「燃やすことしかできない、から」
”ロストプリンセス”:「だから、燃やして」
阿嘉橋コウ:触れた手のひらから炎があふれ出し、相手を包み込む。
”ロストプリンセス”:紙のように簡単に燃えていく。端から端へ。
阿嘉橋コウ:全部炭になって、灰になっても、きっと覚えているから。
阿嘉橋コウ:どうか。
”ロストプリンセス”:そして、すべて燃えて、燃えて───
”ロストプリンセス”:灰が、立っている。
”ロストプリンセス”:今にも崩れそうに。だけど毅然と。
”ロストプリンセス”:きみに、ゆっくり。頷いてみせた。
阿嘉橋コウ:頷き返す。そして、背後に声をかける。
阿嘉橋コウ:「……来て、姫」
興津和沙:少女の想いも
興津和沙:コウくんの優しさも
興津和沙:全て受け止めて
興津和沙:王子様の声に応えます
興津和沙:「うん、一緒に、見届けよう」

GM:姫の手番!
興津和沙:マイナーで10m移動
興津和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉+<バリアクラッカー>
興津和沙:対象はロストプリンセス
興津和沙:10dx7+11+10-2
DoubleCross : (10R10+11+10-2[7]) → 10[1,2,3,3,5,7,8,9,9,10]+10[1,2,4,7,9]+10[9,10]+10[7,8]+10[1,8]+1[1]+19 → 70

興津和沙:行った!!
阿嘉橋コウ:うおー
”ロストプリンセス”:こちらはガード。
興津和沙:あ、すいません
興津和沙:ガー不装甲無視です!
興津和沙:バリクラなので!
”ロストプリンセス”:あ、そうか
”ロストプリンセス”:リアクション放棄は無理だな…一応のドッジ
”ロストプリンセス”:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[7,7,9,10]+9[9] → 19

”ロストプリンセス”:ダメージどうぞ!
興津和沙:8d10+35
DoubleCross : (8D10+35) → 40[1,1,6,2,10,3,8,9]+35 → 75

興津和沙:よっしまあまあ!
”ロストプリンセス”:倒れます。
”ロストプリンセス”:残りHPは40でした。
”ロストプリンセス”:復活なし。
GM:戦闘終了です。
阿嘉橋コウ:うおー
興津和沙:よっし…!
興津和沙:では、演出的なあれを!
GM:どうぞ!

興津和沙:”ロストプリンセス”に近づく
興津和沙:今にも壊れていきそうな彼女に優しく言葉をかける。
興津和沙:きっと、彼女が聞いたことのある言葉。
興津和沙:自分がそう在ってほしいと願って、何度も叫んできた言葉。
興津和沙:「ねえ、”ロストプリンセス”」
”ロストプリンセス”:君の方に、顔らしきものを向ける。
興津和沙:「お姫様の関わったお話はね」
興津和沙:「いつだって、ハッピーエンドになるんだよ。」
”ロストプリンセス”:頷く。はらはらと落ちた灰は、涙だっただろうか。
興津和沙:「だから、お姫様のお話に、お姫様が出てきてくれたんだから」
興津和沙:「『私達』は2倍幸せになれる」
興津和沙:「ありがとう。」
興津和沙:ゆったりと槍を横に薙ぐ
興津和沙お姫様/”ロストプリンセス”/親近感○/後悔
”ロストプリンセス”:それが、別れの挨拶であったかのように
興津和沙:お姫様に憧れた女の子の残滓を、寒骨白がかき消していく
”ロストプリンセス”:灰は散り散りに舞って……
”ロストプリンセス”:………白い床に、小さく
”ロストプリンセス”:『ありがとう』と文字が残されていた。
興津和沙:「あははは。」
興津和沙:「本当にロマンチックな子だったなあ。」
阿嘉橋コウ:「……うん」
興津和沙:涙が溢れないように、上を見ている
阿嘉橋コウ:涙が溢れそうになりながら、じっと文字を見ている。
興津和沙:「こんな風に、私の頭に灰までかけてくれちゃって」
興津和沙:「本当に、シンデレラのお姫様みたいにしてくれた。」
GM:もうすぐ、元の空間へと君たちは戻るだろう。
GM:本当の、日常へ。
阿嘉橋コウ:「……姫、あのね」
阿嘉橋コウ:「時間が来ても、魔法が解けても……」
阿嘉橋コウ:「手、繋いでて、いい?」
阿嘉橋コウ:じっと、まっすぐな目で姫を見上げる。
阿嘉橋コウ:その目は、少しだけ濡れている。
興津和沙:その濡れた目に、いたずらっぽく笑いながら応える
興津和沙:「…どっちがいい?」
興津和沙:「"お姫様"の私?」
興津和沙:「それとも」
興津和沙:コウくんの応えを待っている
阿嘉橋コウ:「僕は……」
阿嘉橋コウ:「僕は、君と一緒がいい。一緒に帰ろう」
阿嘉橋コウ:「和沙」
阿嘉橋コウ:手を伸ばして、ぎゅっと姫の手を取る。
興津和沙:その手をちょっとずらして
興津和沙:自分の指をコウくんの指と指の間に入れる
興津和沙:いつもより、深く、強く、コウくんの手を感じたかった
阿嘉橋コウ:「…………」少しだけ指をにぎにぎとしてから、
阿嘉橋コウ:きゅっと繋ぐ。
興津和沙:「ありがと」
興津和沙:「一緒に帰ろ、コウくん」
阿嘉橋コウ:「……うん!」
GM:空間が解けて隙間から射す色彩は
GM:まだ誰も見たことのない、新しい1ページでした。

バックトラック

GM:今回のEロイスは

虚実崩壊
歪んだ囁き
傲慢な理想
堕落の誘い(2個分)

GM:の5個でした。
GM:振らなくても良い!
阿嘉橋コウ:振らない!
興津和沙:あえてふる!!
阿嘉橋コウ:あえて
興津和沙:96-5d10
DoubleCross : (96-5D10) → 96-20[1,9,1,7,2] → 76

興津和沙:2倍ぶり
阿嘉橋コウ:残りロイスは6個で一倍!
興津和沙:76-6d10
DoubleCross : (76-6D10) → 76-35[2,3,10,10,2,8] → 41

阿嘉橋コウ:104-6d10
DoubleCross : (104-6D10) → 104-35[2,4,7,3,9,10] → 69

興津和沙:3点!
阿嘉橋コウ:あーー
阿嘉橋コウ:ギリギリ4点
GM:惜しい!
GM:いつもの5点、シナリオ基本6点にEロイス5点で11点、合わせて16点に
GM:最終侵蝕とSロイス分を足してください。
阿嘉橋コウ:25点!
興津和沙:19点!!
GM:GM15点!
GM:どうぞ!
興津和沙:二人セッションだとGMが一番経験点が少ないというバグ!!
GM:バグだがいいのだ…楽しかった

エンディング:まるで、おとぎ話のように

GM:星辰館高校・生徒会室
GM:生徒会役員の集う場所にして、この高校の擁するUGN支部───『破風の会』の本拠でもある、この部屋。
GM:今はまだ、一人しか来ていない。
阿嘉橋コウ:机の上には飲み物のペットボトルと、手を汚さないようなお菓子がいくつか。
阿嘉橋コウ:現時点では必要な仕事が多くあるわけではない。半分待機の状態だ。
阿嘉橋コウ:ただ、生徒会の一員としていついかなる時も気を引き締め、警戒は怠らず……。
阿嘉橋コウ:結果として、顔だけ真剣なまま、もぐもぐとお菓子を食べている。
阿嘉橋コウ:そして、ぱらぱらと一冊のノートをめくり、途中まで埋まった文字を見て首を傾げる。
阿嘉橋コウ:「うーん……」
興津和沙:ではそんなふうに悩んでるところに
興津和沙:コンコンとドアを叩く音が聞こえてきます
阿嘉橋コウ:「あ、わ、ゴホッ」お菓子が気管に入りかけてむせる。
阿嘉橋コウ:咳をしながら慌ててドアを開けに行く!
興津和沙:「んー、誰も居ねえのかな」
阿嘉橋コウ:「はい、第一生徒会です……!」
興津和沙:「あ、いた」
興津和沙:ドアを開くとそこにいるのは見慣れた顔
興津和沙:金色に輝く髪と勝ち気な笑顔が似合う少女だ
阿嘉橋コウ:「あ」顔がぱっと明るくなる。「姫だ」
興津和沙:「姫だよー」
興津和沙:ひらひらと上品に手を振る
阿嘉橋コウ:「どうしたの? 生徒会に用事? 何かあった?」
興津和沙:「ちょっと会長に用があったんだけど」
興津和沙:「今日はまだ来てないかな?」
阿嘉橋コウ:「会長、まだ来てないねえ。僕しかいなかったんだ」
阿嘉橋コウ:中はどこかがらんとしている。
興津和沙:「なるほど。」
興津和沙:「んー、出直すのも面倒だし。」
興津和沙:「ちょっと中で待たせてもらってもいい?」
阿嘉橋コウ:「いいよー。ちょうどちょっと寂しかったし」
阿嘉橋コウ:「あっ、サボってたとかじゃないよ。えっと、今特にやることがなくて……」
興津和沙:「んー、コウくんを寂しがらせるなんて薄情な人たちだ。」
興津和沙:かかか、と笑いながら部屋にお邪魔します
阿嘉橋コウ:「みんないい人たちだよー」弁護!
興津和沙:「あははは、知ってる知ってる」
興津和沙:「あ、いや、そんなに知らねえな。会長とコウくんと葵子ちゃんくらいしか会ったことないもんな」
阿嘉橋コウ:「あ、お菓子は僕のだけど、よかったらどうぞ」クッキーの小袋を出します。
興津和沙:「ん、ありがとー」
興津和沙:クッキーを口元に運んでパクりと食べる。
興津和沙:「美味しい」
阿嘉橋コウ:「一緒に食べる方が美味しいもんね」にこにことその様子を見ている。
興津和沙:「いいもの食べてるねー」
阿嘉橋コウ:「この間特売だったんだあ」
興津和沙:笑いながらいつもみたいにおしゃべりをします。
興津和沙:最近ハマってるお菓子の話、漫研で流行ってるアニメの話
興津和沙:正月に姉ちゃんが帰ってきた時お年玉くれてびっくりした話
興津和沙:他愛のない話を楽しそうにコウくんに話している
阿嘉橋コウ:相槌を打ちながら、自分もクラスの子の話や読んだ本の話をする。
阿嘉橋コウ:にこにこしながら、時々ぱたぱたと手を動かしたりして。
興津和沙:「ねえ、コウくん」
興津和沙:「楽しかったね。」
阿嘉橋コウ:「…………」
阿嘉橋コウ:「うん」
阿嘉橋コウ:何の話かは、すぐにわかった。
興津和沙:「ああやって、二人きりで」
興津和沙:「ずっと楽しい時間を過ごせるなんて、本当に夢みたいで」
興津和沙:「おとぎ話の中に入ったみたいで、すごく幸せだったよ」
阿嘉橋コウ:あの夢の中ではきっと、そのうち会長が帰ってきちゃうなあ、とか
阿嘉橋コウ:そういうことは何一つ心配しなくてよかったのだ。
阿嘉橋コウ:「僕も、そう」
興津和沙:「ふふ」
興津和沙:「私のことを大好きな優しい子が、私達のために作ってくれた世界だもんね」
阿嘉橋コウ:「……だけど、僕らが終わらせちゃったから」
興津和沙:「うん。」
興津和沙:「だから」
興津和沙:「あっちに負けないぐらい、ここで幸せにならないとね。」
阿嘉橋コウ:「……ふふ」
阿嘉橋コウ:「僕も、そう言おうとしてた」
興津和沙:「似た者同士だ」
興津和沙:右手を開いて、コウくんに寄せる
興津和沙:コウくんに左手を合わせてほしいと思いながら
阿嘉橋コウ:応えるように、左手を差し出す。
阿嘉橋コウ:……薬指には髪の毛の指輪。何度も人にからかわれたけど、外していない。
興津和沙:「私ね。」
興津和沙:「コウくんのことしか考えてなかったのに」
興津和沙:「コウくんのことが、見えてなかった。」
阿嘉橋コウ:「僕のこと?」
興津和沙:「うん。」
興津和沙:左手で、コウくんの左手の薬指を撫でる
興津和沙:自分がかけた拙い魔法を、コウくんがまた大切にしてくれているのを感じる
興津和沙:「コウくんと一緒に居たいって気持ちばっかり強くなって」
興津和沙:「コウくんが、こうして私を傍に置いてくれてることを忘れちゃってた」
阿嘉橋コウ:「……難しいね。ずっと一緒にいたのに」
興津和沙:「ね。難しい」
阿嘉橋コウ:「近くでばっかりだと、見えなくなっちゃうのかな……」
興津和沙:「離れちゃうと、寂しいのにね」
興津和沙:くすりと笑いながら言う。
阿嘉橋コウ:「僕はね。王子様でいなきゃってずっと思ってて……というよりは、うーんと」
阿嘉橋コウ:「王子様だったんだけど、役があることに甘えてて」
阿嘉橋コウ:「姫に、ちゃんと自分が言いたいことを言えてなかった、ような気がするんだ」
興津和沙:ちょっと心臓が高鳴るのを感じて
興津和沙:「聞きたいな、コウくんの言いたいこと。」
阿嘉橋コウ:もしかしたらそれは、その前からだったのかもしれない。
阿嘉橋コウ:お姫様と王子様、って役がとても嬉しくて、大事で、だから、これまで逃してしまっていた言葉がある。
阿嘉橋コウ:「うん」
阿嘉橋コウ:ゆっくりと、口を開いて。
阿嘉橋コウ:「好きだよ、和沙」
阿嘉橋コウ:今なら言っていいような気がしたんだ。
興津和沙:くらり、と頭がゆれるような感じがして
興津和沙:ふわり、と宙に浮いたような気持ちになって
興津和沙:すっと、その言葉が胸に響いて
興津和沙:今まで、感じたことのない気持ちなのに
興津和沙:それが、すごく幸せな気持ちだってことがすぐにわかってしまって
興津和沙:なのに、顔が赤くなって、涙が溢れてしまって
阿嘉橋コウ:本当は、ずっと怖かった。けど、あの子に約束をしたから。
阿嘉橋コウ:あの子の言葉ではない、姫の言葉でもない、自分の言葉で。
阿嘉橋コウ:ちゃんと言わなきゃいけなかった。
阿嘉橋コウ:だから、姫の涙に慌ててしまう。
阿嘉橋コウ:「わ、あ、姫、大丈夫?」
興津和沙:「あ、大丈夫、大丈夫だよ」
興津和沙:「大丈夫、だから。」
興津和沙:涙を拭わないまま、コウくんの肩に顔を寄せる
興津和沙:涙とその頬の熱さが、じんわりとコウくんに伝わる
興津和沙:「大丈夫、だから」
興津和沙:「もう一回、言って」
阿嘉橋コウ:そっと姫の肩を抱いてあげる。
阿嘉橋コウ:ゆっくりとその熱を感じながら。
阿嘉橋コウ:「好きだよ」
阿嘉橋コウ:「ずっと好きだよ、和沙」
阿嘉橋コウ:言っているうちに、自分の目もじんわりと温かくなってきて。
阿嘉橋コウ:あ、そうか。こういうメカニズムなんだなあ、と思う。
興津和沙:ぎゅっと、コウくんの肩を抱きしめる
興津和沙:「私も、大好き。」
興津和沙:「コウくんが姫って呼んでくれたときから」
興津和沙:「海で手をひいてくれたときから」
興津和沙:「図書館で私を独り占めしたいって言ってくれたときも、一緒に夜の海で星を見上げたときも」
興津和沙:「奏ちゃんが居なくなったとき、私を立ち上がらせてくれた時も」
興津和沙:「ずっと、コウくんのこと好きになってた。何回も何回も、大好きになってた。」
阿嘉橋コウ:「……僕は、初めて姫って呼びたくなった時からずっと」
阿嘉橋コウ:「姫が一緒に居る時も、居ない時も、ずっと姫のこと考えてた」
阿嘉橋コウ:「姫しかいないからじゃなくて、姫しか見えないからじゃなくて」
阿嘉橋コウ:「姫のことを考えたいって僕が思ってたから」
阿嘉橋コウ:「たくさん人が居る中で、僕が姫を選んだから、だからずっと」
阿嘉橋コウ:「好きだったんだ」
阿嘉橋コウ:「もちろん、今も!」
興津和沙:コウくんの言葉が嬉しくて
興津和沙:何度も何度も聴きたくなって
興津和沙:だからどうしても我儘を言ってしまう。
興津和沙:「じゃあ、コウくん」
興津和沙:「一つ、お願いしていい?」
阿嘉橋コウ:「何?」
興津和沙:「魔法を、かけてほしいの」
阿嘉橋コウ:「魔法……」
興津和沙:名前をつける。いちばん最初で、いちばん強い魔法。
興津和沙:特別を積み上げて、自分たちの関係を形付ける大切な魔法を、大好きな人からかけてほしい。
阿嘉橋コウ:こくり、と頷く。多分、自分でもできるはずなんだ。
阿嘉橋コウ:「……僕の。阿嘉橋コウの……恋人になって」
阿嘉橋コウ:「……くだ、さい」
阿嘉橋コウ:少しだけ、語尾が小さくなる。
阿嘉橋コウ:言ってから、言葉が頭の中でぐるぐる回る。恋人ってもしかしたら古いのかな?とか。
興津和沙:コウくんの肩から離れて、
興津和沙:ちゃんとコウくんの目を見る
阿嘉橋コウ:でも、目は逸らさない。
阿嘉橋コウ:大好きな子が目の前にいるんだから、逸らすつもりはない。
興津和沙:顔は真っ赤になってて、目もぐしゃぐしゃになってて
興津和沙:普段だったら絶対誰にも見せたくような仕上がりになってると思うけど
興津和沙:それでもちゃんと、顔を見て言いたかった。
興津和沙:「はい。」
阿嘉橋コウ:子供っぽい顔が、ぱっと輝いて、それから緩んで。
阿嘉橋コウ:今度は、自分から相手を抱き締める。
興津和沙:「わっ」
阿嘉橋コウ:「あのね、姫。多分、僕らはきっとこの先いろいろあると思う」
興津和沙:「うん」
興津和沙:大好きな人の、大切な言葉を噛み締めながら、頷く
阿嘉橋コウ:そういう未来を、あの時選択したから。
阿嘉橋コウ:「でもね。だけど……ううん。だからこそ」
阿嘉橋コウ:「幸せになろうね。幸せにするから!」
阿嘉橋コウ:周りの大切なもの全部と一緒に、絶対、絶対に。
阿嘉橋コウ:僕は、この子と幸せになるんだ。
興津和沙:「うん。」
興津和沙:「私も、コウくんを幸せにする。皆のことも幸せにする。」
興津和沙:「だからずっと、そばに居てね」
阿嘉橋コウ:「うん!」
興津和沙:自分のことを好きって言ってくれて、
興津和沙:自分のことを幸せにしてくれるって言ってくれて
興津和沙:初めてかけられる、とても幸せな言葉をたくさん教えてくれる人の愛しさが胸の中でいっぱいになって
興津和沙:大好きな王子様の額に
興津和沙:そっと唇で触れてしまう
興津和沙:「約束、だよ?」
興津和沙恋人/阿嘉橋コウ/大好き○/不安でSロイスに指定します
阿嘉橋コウ:その微かな温かさに目を細める。
阿嘉橋コウ:「……約束」
阿嘉橋コウ:姫の右の手を取って、そっと持ち上げる。
阿嘉橋コウ:手の甲にそっと唇を落とす。
阿嘉橋コウ:まるで、おとぎ話の絵の中で見た、王子様のように。
興津和沙:まるで、おとぎ話の絵の中で見た、お姫様のように。
興津和沙:そっと、愛しい人のぬくもりを感じています。
───:こうして───
───:王子様とお姫様は結ばれました。
───:でも。
───:二人の物語はこれからも続いていくのです。
───:彼らの大切な人々とともに
───:それが、ふたりの教えてくれたことだから。

ダブルクロス The 3rd Edition 『まるでおとぎ話のような』
おしまい