『さよなら、フォーチュンクッキー』 GM:里村

本編ログ|雑談ログ

目次

トレーラー・自己紹介

GM:それでは、開始していきたいと思います!

 女の子は何で出来てるの?
 砂糖にスパイス、あと素敵なものばっかり!

  ~あなたの今日の運勢。
     女難の相あり。事故に注意。家から出ず過ごすが吉。~

 N市で、少女の死体が発見される事件が相次いでいた。
 遺体はいずれも激しく損壊しており、身元不明。
 ただし致命傷となった傷は、いずれも"人間業ではない"ものであった。

 これを何者かによるテロリズムと推測したUGNは対応を決定。
 だが、その裏で蠢いていたものは……

 男の子は何でできてるの?
 カエルにカタツムリ、あとは犬のしっぽ。

ダブルクロス the 3rd Edition in Big-N-City
『さよなら、フォーチュンクッキー』

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PC1:鷺谷 諒

シナリオロイス:フェイ(通りがかった謎の少女)
推奨感情:庇護/不安

 彼女と出会ったのは、なんとも物騒な状況でのことだ。
 奇怪な仮面の相手に襲われていた彼女を、君は助けた。
 短く礼を述べた後、彼女は煙のように消えてしまった。
 このまま見捨ててしまっていいはずだ。だが君は……。

GM:ということで、鷺谷くん。まずは自己紹介よろしくお願いします!
鷺谷諒:はい!
鷺谷諒:「……うん?何だ?何か用か……?」
鷺谷諒:という感じでクール系の美少年。
鷺谷諒:ですが、経歴は平凡中の平凡。重い過去も一切ない。
鷺谷諒:覚醒枠みたいな出来事があって、うっかり死んで覚醒してしまいました。
鷺谷諒:内気なファンタジー好きで最初はこれで物語の世界の住人…!と目をキラキラさせていたものの
鷺谷諒:戦いに巻き込まれてきついわ、衝動はきついわで涙目。
GM:大変だ…
鷺谷諒:髪は覚醒時から白くなりました。
鷺谷諒:性能としては、スピードフォースで罪人の枷を撃って盲目の羊を乗せるデバフ型。
鷺谷諒:ダイスを捨てているのでかなりあてになりませんが頑張ります。
GM:超光速罪人の枷! 割り切った型ですね。そういうの好きですよ。
鷺谷諒:こういうピーキーなの楽しいですよね……
鷺谷諒:という感じで!よろしくお願いします!女の子を助けたりするぜ!
GM:はい。よろしくお願いします!
GM:頑張って助けてください。割と大変かもしれないけど……!

PC2:楠一重

シナリオロイス:"変成王(ザバーニーヤ)"マーク・石(まーく・しー)(FH飛天セル残党)
推奨感情:好奇心/敵愾心

 行方をくらませていたFHエージェント、変成王がN市に舞い戻った。
 十年以上も前、旧第九支部と死闘を繰り広げた飛天セルの残党である。
 その目的は不明。市内で頻発する"死体損壊"の付近で目撃されている。
 何らかの関与があることはあきらかだ。君は事件の調査に乗り出した。

GM:ということで、楠さん! よろしくお願いします!
楠一重:いえっさー!
楠一重:おなじみよわよわ生命体ひっとえーちゃんです!
楠一重:いろいろあって因縁の幼馴染と決着を果たし残り少ない寿命でフラフラしていたところ
楠一重:第十二支部で旧知のゾンビハンター少年と再会
楠一重:健康診断くらいちゃんと受けろと言われたので現在第四支部に向かっているそんなところです
楠一重:あと後輩の志奈乃さんにいい格好がしたい!先輩だぞ!!
楠一重:という非常に浅はかなモチベーションで動いていきます
楠一重:性能としてはあいも変わらず近づいていってパンチ!それ以外出来ない!
GM:潔い!
楠一重:コマとしての取り扱いは素直なので存分に雑に転がしてあげてください
楠一重:以上!宜しくおねがいします!
GM:はい。よろしくお願いします!

PC3:喜多川 未知瑠

シナリオロイス:"黄昏の色(レッド・アンド・ゴールド)" 六条愛音 (ろくじょう・あいね)
推奨感情:有為/不信感

 君に今回接触してきたのは、神城グループに所属しているという少女だ。
 なんでも、グループ傘下のエージェントを動かせない依頼があるという。
 神城の施設からある「物資」が奪われ、N市に持ち込まれた疑いが濃い。
 それをどうにか回収し、既に利用されていたなら処分して欲しいという。

GM:ということで、喜多川さん! よろしくお願いします!
喜多川未知留:はあい。
喜多川未知留:きたがわ みちる 第2地区の魔境コープなみかぜに生息する貧弱な生物。身長145cm、体重34kg。そして22歳!
喜多川未知留:白皮症を生まれ持ち、両親を交通事故で失い、親戚のほぼ全てから疎まれつつ育った。16年の入院生活で見舞い客は一人だけ!
喜多川未知留:そんな経緯から自己肯定感が低く、承認欲求は強い。臆病で寂しがり屋。(ヒロイン属性列挙)
喜多川未知留:長い入院生活の間に、スタントマンの叔父が持ち込んだアクション映画や特撮ばかり見てヒーロー好きになった。
喜多川未知留:責任感と良心だけは一端のものだ。世界最高ヒーローみたいなのが理想だよね。
GM:大いなる力には──
喜多川未知留(偽):能力は光を操ることで、身にまとった小型自作ドローンを介して行使可能!《天使の外套》で日常的にイケてるお姉さんに擬態してる。こんな風にね。
喜多川未知留:戦いとか怖いのでフリーランスとして控えめに安全に働いてたけど、最近の出会いからイリーガルとしても頑張ろう!という気になっている。実戦は今回が2回目になるかなあ。
喜多川未知留:ちなみにドローンは自分で作った。アレよ、ピーターがクモ糸射出機を作ったぞ!とか言い出すようなノリで。作れたんです。
喜多川未知留:データ的にはピュアエンハイ。フォールンスプライトで判定支援したり、《黒き明かり》で達成値をLVx5後出しで減らせる。
喜多川未知留:心境の変化から《マスヴィジョン》を取ったので、クライマックスではそこそこの火力です。
喜多川未知留:今回も年長かつ唯一の大人だ。頑張るぞ!以上です!
GM:はい。ありがとうございました。よろしくお願いします!
GM: 
GM:……では、『さよなら、フォーチュンクッキー』。本編の方に入らせていただきたいと思います!
GM:なお、まずはPC逆順でOP。終わり次第まとめてロイス取得の処理を入れていただこうと考えております。
GM:よろしくお願いします!
鷺谷諒:よろしくお願いします!
楠一重:しまーーす!
喜多川未知留(偽):よろしくお願いします!
GM:はい! それでは……事前の打診の通り、可愛そうなことになってる喜多川さんからだ!

OP:0…マスターシーン

GM:ちらつく炎と、有機物の焼ける異臭だけが、甲板にみちみちていました。
GM:白髪の男は、煤けた甲板から頑丈そうなアタッシェケースを拾い上げ、満足そうに頷きます。
GM:男の全身は、少なくとも十を超える銃創で貫かれており、本来ならば動くことすら困難なはずだというのに。
飛天セル残党:「ザ……"変成王(ザバーニーヤ)"。貴様、正気か。今少し時を待てば、我らはまた」
変成王:「同じことを繰り返して何になろうか。そもそも飛天は誤っていたのだ」
GM:白髪の男の目には、もはや命を奪ったかつての同胞の姿も、それどころか炎上する甲板すら映っていません。
GM:闇の中。炎と、炎の光。思い起こすのはただひとつだけ。
GM:いまそこにはいない、あまたの命を刈り取って、舞うように殺し続ける美しい少女の姿。
変成王:「我らは再び、戴かなければならない。完全な……」
GM:続く言葉と、それから誰かの名前は、爆ぜる炎と海風に消され、誰の耳に届くこともありませんでした。
GM:シーンカット。

OP:1…シーンPC:喜多川未知瑠

GM:ということで、登場侵蝕をどうぞ!
喜多川未知留:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+7[7] → 43

GM: 
GM:間が悪いこと、というのはあります。たとえば。肝心なときに体調を崩す、とか。
GM:最近、喜多川さんと親しくしている同じアパートに住んでる少年が、商店街の福引で泊りがけの温泉旅行を引き当てて。
GM:夏なのに温泉かとかどうとか言いながら、結局けっこうな人数が同行することになって。
GM:喜多川さんも行くことになっていたのですが、出発前日興奮で寝付けず。
GM:要するに、「私一人の都合で旅行中止させるわけにはいかないから」という気遣いの結果──
GM: 
GM:管理人さんまでがなぜか不在で、ほとんど無人のコーポなみかぜ共用スペースは、異様に広く感じます。
喜多川未知留:最近新調された柔らかなソファの上で、仰向けに寝そべる小柄な少女。
喜多川未知留:虚ろな瞳をぼんやりと、白い天井に這わせて、孤独な病室を少し思い出す。
GM:壁越しに、蝉の声が聞こえます。空調だけは効いていますが、明らかに夏。体調こそ戻りましたが。
GM:しばらく、蝉の声だけが。
GM:それから、からんからん、と、入り口の古びたドアベルが鳴ります。
六条 愛音:「お邪魔します。あら──」
喜多川未知留:(誰かと一緒に遠出するなんて、初めてのことだったからーー)
喜多川未知留:「......」
六条 愛音:「部屋までご挨拶にいかなならんかな、と思うてましたけど。お加減はいかが?」
GM:例の少年と交友のある相手の一人です。名前は確か六条愛音。
GM:妹は確か、いままさに一緒に旅行に出ていっているはずです。
六条 愛音:「そう身構えんでもええですよ。あなたが残ってくれて助かった、いうところやから」
GM:何度か会ったことはありますが、やけに踏み込んでくるような。
喜多川未知留:「心配かけてごめんね、うん元気元気」
喜多川未知留:「元気ないのは普段通りだし、いつもの夏のぼくって感じ」
六条 愛音:「そら何よりや。そしたらお仕事の話、いまからできます?」
六条 愛音:笑顔で。何やら、妙なことを言い出しました。
喜多川未知留:「へえ?」
喜多川未知留:「うんうん。そういうことならーー」
六条 愛音:「"オズサイト"。そちらにちょお、用があるんやけどね」
喜多川未知留:己の僅かな力を、極小ドローン"Yellow Blicks"を起動する。
喜多川未知留(偽):身長170cm強、黒い肌、逞しい体、豊かな肉付き。理想の私。
喜多川未知留(偽):「構わないよ。頼られるのは嫌いじゃないんだ」"金緑眼鏡"としての私を形作る。
六条 愛音:「はじめまして、やね。神城の"黄昏の色(レッド・アンド・ゴールド)"です」
喜多川未知留(偽):「初めまして。UGNイリーガル一年生の"オズサイト"です」
喜多川未知留:(まあ頼られるの、失望させるんじゃないかと思うと辛いけどね)
喜多川未知留:(神城...)
六条 愛音:「その、イリーガルとしてのあんたに頼みがあるんよ」
六条 愛音:愛音はアルカイックスマイルのままで、幻に驚いた様子もありません。全て承知、といった様子です。
六条 愛音:「うちのエージェントを動かすわけにもいかん話があってな」
六条 愛音:「UGNが畳んでくれたら御の字。うまいこと、イリーガルとして火消ししてもらいたい、と」
喜多川未知留(偽):ドローン群を操作して、紅茶一式を運ばせながら話を聞く。
六条 愛音:「……まあ、うちに来た話なんやけどね」紅茶をいただきながら。
六条 愛音:「神城の遺伝子工学部門から、サンプルが盗み出されたの。それのなかでも……」
六条 愛音:「……たぶん、いちばんまずいのが、このN市に運び込まれた」
喜多川未知留(偽):「ふむふむ」砂糖を幾つも足しながら、話を聞いて
喜多川未知留(偽):「下手人は分かっているのかい?」
六条 愛音:「FH系の工作員とだけ。いや、正確に言えば直接の相手はわかってるんやけどね」
六条 愛音:「盗んだやつはまあ、取引のときに殺されてな」
喜多川未知留:(怖っ...)
六条 愛音:「人の数動かせたら片付くんやけどね。そうもいかん理由、いうのがまあ、アレや」
六条 愛音:「……妹が気付いて戻ってくる前に、話片付けんとならんのよね」
六条 愛音:「"オズサイト"、喜多川さん。あんたやと話が早い、いう理由はそれや」
喜多川未知留(偽):「...気楽なひとり者なりに、心中お察しさせてもらうよ」
六条 愛音:「ひとりもの、ねえ」
六条 愛音:「……まあ、いろいろあってな。あのアホのおかげで、ちょっと仕事を選べんのよ。わたしたちは」
六条 愛音:「いうて、私はともかく、恋音が仕事に噛んだら……」
六条 愛音:「……来るやろ。確実に。あの莫迦が」
喜多川未知留(偽):「...そうだねえ」脳裏に浮かぶのは、霧の中の一幕。
喜多川未知留(偽):「もっと自分を大事にして欲しいんだけどねえ」
六条 愛音:「あの莫迦が無茶やると、話がややこしなるわ。厄介ごとのタネがおらんうちに、な」
六条 愛音:「まあ、わかるやろ? 喜多川さん」
喜多川未知留(偽):「よ~くわかるとも。だから引き受ける」
六条 愛音:「それは何より。報酬はイロつけるわ。二重取りでもええよ」
六条 愛音:愛音は軽くため息を付いて、首筋をとんとんと叩きます。
六条 愛音:「そしたら、あんじょうよろしゅうに」
喜多川未知留(偽):「微力ながら、私の最善を尽くさせてもらおう」一息に紅茶を飲む。砂糖を入れすぎたようだ。普段と同じ量なんだけどね。
喜多川未知留:(報酬かあ...温泉でも行こうかな。一人でも初めてだし。うん)
喜多川未知留:(...いやいやいや、しょっぱなから目を逸らしてるんじゃないぞ喜多川未知留)
六条 愛音:「……ちょお。大丈夫? 固まっとらん?」
喜多川未知留(偽):「なんでもないさ。安心してくれたまえ」なんでもないように振る舞う。そうすることが私にはできる。
喜多川未知留:(な~んかやたら、私の評価高くないかなあ?)
喜多川未知留:(頼れる味方、私も欲しいなあ...)
GM:……というところで、シーンカット!

OP:2…シーンPC:楠一重

GM:では、登場侵蝕どうぞ!
楠一重:ヨッシャ
楠一重:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 8[8]+33 → 41

楠一重:たかまる!
GM:熱い!(りゅうおうのおしごと! 新刊もよろしく!)
GM: 
GM:港湾再開発区担当こと、第四支部。医療施設の一角。食堂。
GM:検査着姿の楠さんの前には、まずまず美味しそうな和膳定食があります。おてもとにはでかでかと、「ようこそ第四支部」。
楠一重:「……」
日馬 美礼:「どぉしたんだい。食べないの? 一日絶食してるんだろ?」
GM:向かいで、ちょっとうんざりするほど真っ赤な麻婆丼を食べる手を止めて、第四支部長が人の悪い笑みを浮かべました。
楠一重:「別に 面食らってただけよ」
楠一重:「思ったよりまともなモノが出てくるのね ペースト食が関の山だと思ってたけれど」
楠一重:相変わらず不機嫌そうにもさもさ食べます
日馬 美礼:「うちをなんだと思ってるんだい。これでも福利厚生には予算使ってるんだぜ?」
楠一重:「食べ物の話なんてどうだっていいわ」
楠一重:「……結果 出てるんでしょ」
日馬 美礼:「どうだっていいってことはないけどね。まあいいや、じゃあきみの聞きたい話から行こうか」
GM:第四支部長は、結構な勢いで真っ赤な麻婆丼を片付けると、車椅子の側面から何かを引っ張り出しました。
GM:そっけない茶封筒です。機密の赤判が推されている。
楠一重:「……」
楠一重:手を伸ばし 一瞬だけ動きが止まって
楠一重:それでも封を掴んで 開きます
日馬 美礼:「まあ、割と珍しい結果じゃないかな。落ち着いて聞いてほしいんだけど」
GM:無味乾燥な検査データの類。血液検査や生化学検査の結果などが、黒い字でずらずらと並んでいます。
楠一重:決着の代償…あとどれだけ生きられるのかその刻限がこれで分かる
日馬 美礼:「楠くんさ。きみね」
楠一重:「……何よ」
楠一重:「今更持って回らないで」
楠一重:「知るって……決めたんだから」
楠一重:顔を上げて 言葉の続きを待つ
日馬 美礼:「健康体だよ。文句なし。ちょっとCKが高いけど、トレーニングで無理してない?」
楠一重:「……は?」
楠一重:「健……康……って」
日馬 美礼:「だから。健康体だよ」
楠一重:「……何の冗談?コケにしてるつもりならぶん殴るわよ」
楠一重:「確かに一年は保たないって聞いてたんだから」
日馬 美礼:「そぉいう趣味の悪い嘘はつかないって。ああ、寿命の話ね」
日馬 美礼:「平均寿命考えたらあと七十年くらい? まあ今のとこ老衰で死んだ新世代はいないから、実際のとこはわかんないけどさ」
楠一重:ペラペラと落ち着きなく紙をめくっている
楠一重:「なんでよ……そんなの」
楠一重:「理由があるでしょ…理由が」
楠一重:「それともあの医者がよっぽどのヤブだったってわけ?」
日馬 美礼:「レネゲイドウィルスが、濃厚接触した相手の影響受けることがあるって話は知ってるかい?」
楠一重:「……?」
日馬 美礼:「エグザイルとかブラム・ストーカー、ウロボロスの特性として有名だけど。君さ、最近なんか浴びなかった?」
日馬 美礼:第四支部長は、人の悪い笑みをうかべています。
楠一重:「浴びた……って」
楠一重:「!」
日馬 美礼:「たとえば、極端に再生能力が高いオーヴァードの血液とか」
GM:報告書のたぐいは、おそらくすでに読んでいるのでしょう。たぶん、わかって聞いている。
日馬 美礼:「いや、血液に限らないんだけどね。髄液。唾液。あるいは腺液……」わざとらしく指折り。
楠一重:思い当たる出来事は1つしかない
楠一重:全身に改造を受けて なお自我を復元できるほどのレネゲイドの持ち主
楠一重:UGNでは『不死者』とカテゴライズされる その再生能力
楠一重:「……」
楠一重:呆然とカルテに目を落としている
日馬 美礼:「まあ、どっちしろさ。大事にしたがいいよ。奇跡とは言わないが、貴重な偶然だ」
楠一重:「奇跡……なんて……何よ そんな」
楠一重:「……本当に」
楠一重:「どれだけ勝手なのよ」
楠一重:俯いて 抱きしめるように
楠一重:紙は手の中でくしゃくしゃになる
日馬 美礼:「身勝手でめちゃくちゃなもんだよ。だから何だって面白い」
日馬 美礼:人の悪いにやにや笑いを浮かべて。
日馬 美礼:「まあ、対人査定最悪の君に浮いた話が出たってくらいだから。何が起きたって不思議じゃないだろ?」
楠一重:「……!」
楠一重:がばっと顔を上げて
日馬 美礼:「え、なにその顔。もしかしてもぉ終わってた? そりゃ悪いこと言っちゃったな」
楠一重:「なっ 何よその話!誰から聞いたわけ!」
日馬 美礼:「報告書を読んだだけだよ。あとは想像をたくましくしてさ」
日馬 美礼:「ぼくだって年頃の女の子だもの。コイバナとか好きなんだぜ?」くふふ。と笑って
楠一重:「は?はぁ~~~~!?言っとくけど!そういうのじゃない!」
楠一重:「……それ誰かに話したら頭ふっとばすわよ!!」
日馬 美礼:「怖いなあ。わかったわかった、もう話さないって」
日馬 美礼:「で、健康体でモチベーションの高い楠くんさ」
楠一重:「茶化すなバカ眼鏡 何よ」
楠一重:ちょっと頬を赤らめつつ頬杖ついている
日馬 美礼:「うちの仕事やってってよ。外回りが足りなくてさ」
GM:温い言い方をしていますが、要するに、支部長からの出動要請です。
GM:実働部隊が足りないので、行動予定の押さえられていないチルドレンは出ろ。という。
楠一重:「……早速お呼び立てってわけね どこもかしこも人使いが荒い」
楠一重:「第三に戻れって?それともこのまま第四に出向?」
日馬 美礼:「人手不足はUGNの業病でね。うちの地区の話だよ」
GM:第四支部長がすっと手を振ると、車椅子から伸びたマシンアームの先から立体映像が投影されます。
GM:この埠頭地区らしい路上で倒れている人の姿。死体だ、とわかります。
GM:くるくると切り替わる画像は、高熱で焼かれ、何かにえぐりとられ、あるいは真っ二つに引き裂かれている。
GM:いずれ、人間業ではありません。
楠一重:「……通り魔?」
日馬 美礼:「起こってるのはね。問題は、犠牲者側も身元が不明だってこと」
楠一重:「犠牲者が?何よそれ」
日馬 美礼:「少なくとも、該当するような行方不明者は市内じゃ出てない。一般人じゃないにしても数が多すぎるよね?」
楠一重:「どこの誰とも知らないやつにどこの誰とも知らないやつが殺されてるって?」
日馬 美礼:「そういうこと。しかも数がおかしいんだね。そろそろ三桁も見えてきた」
楠一重:「FH連中(クズども)の内輪揉め……にしても」
楠一重:「放っておける量でもないか」
日馬 美礼:「そ。で、事件現場で目撃されてる相手がこれ。確かにFHなんだけど」
変成王:白髪の男の写真だ。
日馬 美礼:「飛天セルってとこの残党さ。コードネームは"変成王(ザバーニーヤ)"。十四年前、N市で活動してたそうだ」
楠一重:「飛天……確か戦力補充絡みの研究セルでしょ」
楠一重:名前はつい最近知った
楠一重:クローン技術に関わるセルについては 独自に調べている
日馬 美礼:「そう。"アラボト"製量産複製体の、基盤技術を構築した連中だね」
楠一重:「……ええ」
日馬 美礼:「少なくとも、今回の件に何か関与してるのは間違いない。そうでなくても活動は見過ごせないよね?」
日馬 美礼:「ということで、イリーガルと協働して対処に当たってほしい。悪いけどうちは、実戦部隊が少なくてね」
楠一重:「……」
楠一重:「分かった 了解したわ」
楠一重:「アラボトが関わるなら……そうね 私が引き受ける」
楠一重:いやに素直な態度で頷く
日馬 美礼:目を細める。
日馬 美礼:「素直なことで、大変結構! 解決したら美味しい食事と、そうだね。新しい服でも用意しとこうか?」
楠一重:「ハッ!いらないわ 服も食事もアンタのセンスじゃ信用できない」
楠一重:赤赤とした麻婆のよそわれていた丼に目をやる
日馬 美礼:「そぉいうとこは、お金とスタッフがいればどうとでもなるよ」くふふ。と笑う。
日馬 美礼:「先輩ぶりたいんじゃないの? ぼくはそういうの、割とどうでもいいけどさ。身だしなみって効くもんだぜ?」
楠一重:「……ッ!」
日馬 美礼:「第三侵攻戦の詳細なんて調べてるってことは、きみさあ……いや、コレ以上は野暮かな? どう思う?」
楠一重:「どこまで知ってんのよ……このタヌキ眼鏡」
楠一重:忌々しげに舌打ちして 視線を逸らし
楠一重:「別に……そういうことじゃない 先輩ぶりたいとか」
楠一重:「ただ」
楠一重:「生かされてることには 何か理由があるって」
楠一重:「……思いたいだけよ」
楠一重:掌に視線を落とす
楠一重:肌の下に流れる血潮を思う
楠一重:「……行ってくる」
楠一重:拳を固めて 立ち上がる
日馬 美礼:「いってらっしゃい。いい報告を期待してるよ」
楠一重:「言われなくても 任務はやり遂げる」
楠一重:「……あと そう」
楠一重:「食事なら、ハンバーグがいいわ」
日馬 美礼:「ああ。好みのやつを用意しとくよ」
GM:……ということで、シーンカット!

OP:3…シーンPC:鷺谷諒

GM:おまたせしました。鷺谷くんのシーンです! 登場侵蝕をどうぞ!
鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:35->36)
鷺谷諒:出だし良好!
GM:ローコスト! では……
GM: 
GM:第四地区の特徴といえば、やたら広い道路と公園、そして大量の箱物建築物です。
GM:総じて視界が良い。イリーガルとして支部に呼び出された鷺谷くんは、駅から離れた施設へ向かっている、ところでした。
GM:……不意に、白昼の空気が、異様なプレッシャーにのみこまれるまでは!
鷺谷諒:ぼんやり音楽を聴きながら歩いていました。
鷺谷諒:その異様なプレッシャーに、足を止め、立ちすくみます。
GM:あまり好きでもない仕事で慣れてしまったもの。《ワーディング》です。
鷺谷諒:(うわっ、まじか……や、やだなあ……)
鷺谷諒:(いやでも、仕事があるってことはしょうがない……)
GM:足を止めた鷺谷くんの目の前に、そして、何かが高速で吹っ飛んできます。
追われていた少女:「うわっ」
鷺谷諒:「わぁっ!?」
鷺谷諒:「な、何!?何だ……!?」
GM:文字通り砲弾のような勢いで目の前に"着弾"した少女は、猫のように身体を丸めて綺麗に着地します。
追われていた少女:「え。きみなに?」
鷺谷諒:「いや、いやいや?」
鷺谷諒:「それ…こっちのセリフ、なんだが……」
鷺谷諒:「何なんだお前は……!?」
追われていた少女:「えーと……どうしよう。あ、そう、きみ」
追われていた少女:「逃げたほうがいいよ」
鷺谷諒:「………?」
奇怪な仮面の少女:少女のふっとんできた方角から、だいたい少女と似た背格好の人影が飛び込んできます。
鷺谷諒:「…なるほど」
鷺谷諒:「やばい案件ってわけだな」
奇怪な仮面の少女:「……!」仮面ごしの目が、鷺谷くんを一瞬見ます。が。
追われていた少女:「……だめ、こっち!」
奇怪な仮面の少女:「!」仮面の少女が横っ飛びに跳ねると、立っていた道路の舗装が削れて吹き飛びます。
追われていた少女:「そう、そう、こっちだよ。その人はカンケイないから」
鷺谷諒:「……ッ」
鷺谷諒:「何か、わからないが……」
鷺谷諒:庇われている。そんな気配に、ムッとして。
奇怪な仮面の少女:「…………」広げた両手から、ばぢばぢと音を立てて、雷電が膨れ上がります。
鷺谷諒:「俺を、舐めるな」
追われていた少女:「逃げなよ……て、え?」
鷺谷諒:仮面の少女のそばに近寄る。
追われていた少女:「あ、ばかっ」
奇怪な仮面の少女:「…………!」単純に、障害と目撃者排除のため、鷺谷くんに向けて高圧電流を叩きつけようと……
鷺谷諒:「……こうやって白昼堂々、ドンパチやってるのに碌なのはいないから」
鷺谷諒:「こうだ」
鷺谷諒:じゃらり。ポケットから取り出したのはBB弾。
鷺谷諒:それを振りかぶって、その仮面の少女向けて投げつける。
鷺谷諒:……全く訓練されていない動き。
奇怪な仮面の少女:「!?」
奇怪な仮面の少女:反射的に打ち払う。
鷺谷諒:「…よし、当たった」
鷺谷諒:その弾には鷺谷諒のレネゲイドが込められている。
鷺谷諒:接触したものの動きを強力に封じる毒だ。
奇怪な仮面の少女:仮面の少女の動きが、痙攣するようにして止まります。
鷺谷諒:「……よし、今の内だ」
追われていた少女:「ん」
奇怪な仮面の少女:その仮面のど真ん中が、何かに叩かれたように砕け散る。
鷺谷諒:「逃げ……って、な、何だ?」
奇怪な仮面の少女:悲鳴すらなく、両手に帯びていた雷電が制御を失い、本人の身体を一気に焼き尽くします。
奇怪な仮面の少女:黒焦げになって崩れ落ちる。ぴくりとも動かない。
追われていた少女:「うわ」
鷺谷諒:「ひ……」
追われていた少女:しゅる、と何かがパーカーの袖の中に戻るのが見えた気がします。
追われていた少女:「やりすぎた」
鷺谷諒:「え」
鷺谷諒:「お、お前がやったのか」
鷺谷諒:めちゃくちゃビビっている。
追われていた少女:「ん。叩いたのはワタシだけど」
追われていた少女:「自爆した。そんな派手なことワタシできない」
鷺谷諒:「あ、そ、そうか。自爆か」
鷺谷諒:「いや、解っていたぞ当然。うん」
追われていた少女:「そうそう。自爆……きみ」とんとんとん、と踊るようなステップで距離をつめます。
追われていた少女:「あんまり慣れてナイ?」
鷺谷諒:「う」
鷺谷諒:「……」ちょっと逡巡して。
鷺谷諒:「……正直。まだ、あまりな」
追われていた少女:「だったら、ワタシにかかわらないほうがイイヨ。アブナイから」
追われていた少女:「でも、慣れてないのに助けてくれたんだ」うんうん、と頷いて。
追われていた少女:「じゃあ、アリガト、だね。きみ」
鷺谷諒:「い……いや!それでも、俺もオーヴァードの端くれ……ッ」
鷺谷諒:「う、あ」
鷺谷諒:「その……ほって、おけないだろう……」
鷺谷諒:顔を赤くして俯く。
追われていた少女:「なんかすごいヒトだネ。きみ」屈託なく笑う。
追われていた少女:「……あー。うん、フェイ」
鷺谷諒:「フェイ?」
鷺谷諒:「……名前、か?」
フェイ:「そう。フェイにする。名前」
鷺谷諒:「フェイか……そうか」『にする』という言葉に、少し引っかかりを覚えながら。
鷺谷諒:「俺は、諒。鷺谷、諒」
フェイ:「リョウ?」
鷺谷諒:「そうだ」
フェイ:「フェイはリョウをありがとうって思う」
フェイ:「がんばってくれてアリガト。フェイのことぜんぜんわかんなかったのに」
鷺谷諒:「……」頰を指でかく。
鷺谷諒:「そ、の」
フェイ:「ウン」
鷺谷諒:「……何かあったら、誰かに助け、求めていいんだからな」
鷺谷諒:「この街には俺よりも…強くて頼りになる人が沢山いる」
鷺谷諒:「俺からも誰か紹介できるかもしれないし」
フェイ:「……リョウ、いいヒトだね。すごいヒトだ」
鷺谷諒:「……すごい……?か?」
フェイ:「ウン。フェイはちょっとビックリしてる」
鷺谷諒:疑問符を浮かべて首を傾げる。
フェイ:「ワタシ、そういうの……ゼンゼンわかんないから。だからスゴイよ」
フェイ:「でも、たすけてもらったから。リョウに。お礼だね」
フェイ:「こまったら。ウン、そしたら、タスケテっていうことにする」
鷺谷諒:「……そう……そうか」満更でもない。ちょっとにやけてしまうので口を押さえる。
鷺谷諒:「ああ。そうしてくれ」
鷺谷諒:「きっと誰かが助けてくれるし、俺も手伝う」
フェイ:「でもね」
フェイ:「やっぱり、リョウ。キミは、こっち来ないほうがいいヨ」
フェイ:「たぶん、いいヒトとかすごいヒトは、こないほうが、いいトコロだから」
フェイ:少しだけ、あるいは淋しげに笑って。
鷺谷諒:「……」
鷺谷諒:きっと、自分には荷が重い何かを。彼女は背負っている。
鷺谷諒:「……それでも」
鷺谷諒:「お前がまた、追われてたり、攻撃されてたら」
鷺谷諒:「また、手を出してしまう」
鷺谷諒:「きっとな」
フェイ:「……すごいヒトだね。それじゃあ」
フェイ:「もうあわないコト、いのってる」
フェイ:くしゃ、と目を細めたフェイの姿が、文字通りかき消えます。
鷺谷諒:「───」
鷺谷諒:瞬きを、数度。
GM:……最初から、そこには誰もいなかったよう。
鷺谷諒:「……白昼夢でも……見たのか……?」
GM:しかし、意識の中に戻ってきた、黒焦げの少女の死体だけは、たしかにそこに残っています。
鷺谷諒:(………)
鷺谷諒:「どうして、美味しいところだけ、消えちゃうんだろうな……」
鷺谷諒:はあ、と大きくため息をつく。
GM:ポケットで、携帯電話が振動しているのに気付きます。第四支部からの着信でしょう。
鷺谷諒:携帯電話を取る。どのみちこちらからもこの件について連絡を入れるつもりだった。
鷺谷諒:「もしもし───」
GM:……シーンカットです。

========

GM:ということで、OPはここまで。まずはロイス設定のみ可能です!
喜多川未知留:依頼人:六条愛音/P期待されている〇:N期待されている... で取得します
GM:喜多川さん…
鷺谷諒:出会い/フェイ/淡い思い:○/隔意/ロイス
楠一重:日馬さんと志奈乃さんに!
楠一重:後輩/???/尽力○/恥辱/ロイス
楠一重:支部長/日馬美礼/誠意○/不信感(味覚)/ロイス
楠一重:以上!
GM:はい。ではミドルのほうに!

========

GM:さて。で、実はすげーぶっちゃけた話。
喜多川未知留:はい
GM:合流導線がプライズの中に埋まってるので、ミドル一発目から普通に情報収集で行ってしまいましょう。
楠一重:ぶっちゃけ!
楠一重:よっしゃー!
楠一重:やーってやーるやーってやーる
喜多川未知留:出会いを求めて頑張るぞー
鷺谷諒:やるぜ!
GM:ではプライズ形式出しますね!

使用技能:<情報:UGN><情報:FH><情報:裏社会><知識:RV>
目標値 :9
目標PP :0/8
時間制限:0/6

GM:ということで……シーンを回す!

MD:1

シーンPC:全員登場

GM:ひとまずは合流代わりだ! みなさん登場侵蝕をお願いします!
喜多川未知留:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+8[8] → 51

鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:36->40)
楠一重:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 8[8]+41 → 49

GM: 
GM:OK!
GM:ではまずはプライズ判定からだ! ゴリゴリ行ってみましょう!
GM:技能は提示通り。目標9のいつもの形式!
鷺谷諒:UGNで素振りします!
鷺谷諒:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[2,2,3,9] → 9 → 成功

喜多川未知留:知識::RVで判定。フォールンスプライトを使用して判定+3D。
喜多川未知留:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[1,2,5,7,9] → 9 → 成功

楠一重:コネUGN!参ります!
楠一重:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[1,6,8]+1 → 9

楠一重:ふつー
喜多川未知留:仲良しか?
楠一重:財産余ってる人!
楠一重:いなければこっちで出します
鷺谷諒:1だけあります
喜多川未知留:余ってないです
喜多川未知留:次からは鷺谷くんに支援飛ばそう
楠一重:じゃあまずこっちがお支払い!
楠一重:財産1使用!達成値10に!
GM:では10で確定の、プライズ2までですね! 進行情報出しますよ!
鷺谷諒:ありがとうございます!
喜多川未知留:ありがとうございます!
楠一重:ください!

プライズポイント1:発見されている遺体
遺体の検査結果が出た。遺伝情報は各個体でほとんど一致している。
原盤の差こそあれ、その特性は記録にある、飛天セルの複製兵のものと類似している。
ただし本来の飛天式複製体と異なり、テロメアの不安定化が見られない。
これは、組み込まれている「特殊な遺伝子コード」の影響と思われる。

プライズポイント2:特殊な遺伝子コード
回収された遺体のうち、高侵蝕率の痕跡を示すものでは、エフェクト異常活性化の痕跡が見られた。
これはかつて神城グループで発見された、「神の落し子」と呼ばれる実験体の特徴と一致する。
……胎児に処置を行う非人道性などが指摘され、現在、プロジェクトは凍結された状態にあるはずである。

GM:……という情報がみなさんのところに入るわけです。
GM:特に指定がなければ第四支部のミーティングルームの一つで顔合わせ、というところを考えていますが!
GM:ひとまずその感じで行きましょうか。目的共有からだ。
GM: 
第四職員(ナース):「そういうことで……皆さんには、この複製体死体遺棄事件を担当していただきたいんです」
第四職員(ナース):ホワイトボードで、ややとちりながら、職員は説明を終えました。
鷺谷諒:メモを取りながら聞き終える。
第四職員(ナース):「貴重な実験体を、わざわざ破壊している理由は不明です。その、……鷺谷さんが発見したものも含めて」
喜多川未知留(偽):惨たらしい死体たちの画像をしっかりと見据える。
喜多川未知留:(うえぇ吐きそう)
第四職員(ナース):「UGN側からは、実戦部門のチルドレンが一人、みなさんに同行する形になります」
喜多川未知留:(チルドレン、チルドレンかあ)
鷺谷諒:「……そうか、あいつもその複製体だったのか」
鷺谷諒:「……ありがたい話だ。俺だけでは敵を制圧することは難しいからな」
第四職員(ナース):「……生きている複製体、らしい人と接触されたんですね? 何か、聞き出せたりはしませんでしたか?」
鷺谷諒:「いや、全く。無言で襲いかかって来た……というより、襲いかかっていた……だな」
鷺谷諒:「フェイと名乗る少女に攻撃を仕掛けていた」
第四職員(ナース):「そうですか……。その、フェイさんも含めて、お話を伺えるといいんですけど」
喜多川未知留(偽):「フェイ...漢字で書くなら"飛"かな。可愛らしい名前だよね」
楠一重:「可愛らしいだのなんだのって」
喜多川未知留(偽):「ともあれ、物騒なのは好きじゃない。チルドレンの子が来てくれるのは頼もしいことだ...おや」
第四職員(ナース):「あ。楠さん、お疲れさまです」
楠一重:「気が抜けてるんじゃないの これだからアマチュアは」
楠一重:紙資料を手元に持ちつつ つかつかと部屋に入ってくる
鷺谷諒:「……あなたが実戦部門のチルドレンか?」
楠一重:「担当の楠」
楠一重:「自己紹介は以上……これ 目を通しときなさい」
楠一重:バサバサっと2人の前に現状の調査記録を並べる
喜多川未知留(偽):「イリーガル、"オズサイト"、喜多川未知留」
喜多川未知留(偽):「よろしく、楠さん」にこりと微笑みを向ける。
鷺谷諒:「”ディムバインド”鷺谷諒。妨害が専門のイリーガルだ」そう言って記録を手に取る。
楠一重:「よろしくするつもりは無いわ この任務の間の付き合いだし」
楠一重:「そもそも私はこの支部の人員じゃない」
鷺谷諒:(………感じの悪い奴だ)
鷺谷諒:(苦手だな)
楠一重:「……続けるわよ」視線を感じつつ
鷺谷諒:「所属のことは何でもいい。話を聞こう」
喜多川未知留(偽):「ぼくもお世話になってるのは第2地区でね」
喜多川未知留(偽):「だけどこうして会ったのも一つの縁さ。短い間でもよろしく」
喜多川未知留(偽):「これはぼくが持ち込んだ情報だ。神城からのね」ぱちりと指を鳴らすと同時に、幻像を各員のそばに投影する。
楠一重:「ふぅん」
楠一重:「手土産代わりってわけね……満更無能でも無さそうだけれど」
楠一重:「こっちでも同じ情報は上がってるわ」
楠一重:「死んだ連中は飛天セルの量産兵 それは間違いないけれど」
楠一重:「その形質にはどういうわけだか神城製のクローニングデザインに近いものが組み込まれている」
鷺谷諒:その辺りは専門ではない。おとなしく話を聞いている。
楠一重:「……要点はつまり」
楠一重:「場合によっては相手はテロリストのFH連中だけじゃない」
楠一重:「話運びで神城も絡んでくる場合があるってこと」
楠一重:「一応聞いてあげるわ」
楠一重:「アルバイトにしてはややこしい首の突っ込み方するかもしれない 覚悟はあるの?」
第四職員(ナース):「楠さぁん……」
喜多川未知留(偽):「気遣ってくれてありがとう」にこにこと微笑んでいる。
楠一重:「黙ってなさい」
楠一重:「私は中途半端なやつを使うのが一番キライなの」
楠一重:「文句ならあの狸眼鏡に言いなさいよね」
鷺谷諒:「……頼まれたことは責任を持ってやる」
鷺谷諒:「あなたに比べれば非力だろうが、手助けはできる」
喜多川未知留(偽):「私もプロだからね。覚悟の上で...そう」
喜多川未知留(偽):「守りたいものがあって、ここに足を運んでいる。大丈夫だよ」
楠一重:「……そう」
楠一重:「だったらくれぐれも注意しなさい 脚を引っ張らないように」
楠一重:「ボヤボヤしてたら 後ろからでも蹴ってやるから」
鷺谷諒:「努力する」
喜多川未知留:(あんまり期待されない視線、安心感があるなあ)
楠一重:「蜷川!」
楠一重:ナースなエージェントの子に
第四職員(ナース):「ひゃい!?」
楠一重:「まずは現場を回る その後で”フェイ”とかいうのを探すわ」
楠一重:「支部と警察の管轄部署に連絡取って あと足回りの手配」
第四職員(ナース):「はい。取り急ぎで」
第四職員(ナース):「よろしく……お願いしますね。楠さん。あと楠さんのことも、みなさん」
楠一重:「聞こえてるわよ!余計な一言!」
楠一重:がるるという顔
第四職員(ナース):「ひゃいっ」
鷺谷諒:「……流石だな。やはりプロは違う」
鷺谷諒:「頼りになる。荷物にならないようにしよう」
楠一重:「……ふん」
楠一重:鷺谷くんの事も一瞥して なんともいえない表情で去っていく
喜多川未知留(偽):「うんうん。本当に頼もしい人だ...」
喜多川未知留:(非人道的な実験、実践部門のチルドレン、中学生のイリーガル、か)
喜多川未知留:(覚醒してからぼくは、自分のことばかりで...)
喜多川未知留:(せめて今からでも、大人として頑張らないとね。ファイトだぼく)
鷺谷諒:「……喜多川さんも」
鷺谷諒:「頼りにしてる。俺はあまり戦いに慣れていないから。」
喜多川未知留(偽):「こちらこそよろしく、鷺谷くん」
喜多川未知留(偽):「ぼくは人をフォローするのが得意(らしい)でね。じゃんじゃん頼ってくれたまえ」
喜多川未知留:(実戦経験、多分ぼくの方が少ないよね!?)
喜多川未知留:(うわ−、うわーどうしよう...)
GM:……では、シーンカットです。
GM: 
GM:ロイスと購入が可能。宣言どうぞ!
鷺谷諒:ロイス、とりあえず2人にとってしまいましょうか。
鷺谷諒:今後変えていった方がおいしそう
GM:ロイス変え。いいですねえ。
楠一重:ロイスは鷺谷くんに!庇護○/不安/ロイス
楠一重:で購入は応急手当!
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 7[7] → 7

喜多川未知留:同行者:楠一重/P強気〇:N目つきが鋭い で取得
楠一重:惜しい!以上!
鷺谷諒:プロ/楠一重/有為/感じ悪い:○/
喜多川未知留:購入は応急手当
喜多川未知留:1dx>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 6[6] → 6 → 失敗

喜多川未知留:失敗して以上!
鷺谷諒:先輩/喜多川未知留/有為:○/頼ってしまいそう/ロイス
鷺谷諒:応急手当!
鷺谷諒:4dx>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 8[3,5,5,8] → 8 → 成功

鷺谷諒:OK!
鷺谷諒:以上!

<<DOUBLE+CROSS>>

MD:2

シーンPC:鷺谷 諒

GM:ということで、ミドル2つ目です。まずは登場侵蝕からどうぞ1
喜多川未知留:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+8[8] → 59

鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:40->43)
楠一重:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 9[9]+49 → 58

GM: 
GM:では、再度リサーチから参りましょうか。技能は従前提示の通り!
喜多川未知留:フォールンスプライトを使用。鷺谷くんの判定+3D。
喜多川未知留:自分は知識::RVで判定。
鷺谷諒:わーい!
楠一重:いえっさ!コネ使用UGN!
喜多川未知留:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 9[7,9] → 9 → 成功

楠一重:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 7[1,6,7]+1 → 8

楠一重:ぐえー!
鷺谷諒:では、UGNで。
鷺谷諒:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 9[2,3,5,6,6,7,9] → 9 → 成功

鷺谷諒:財産を1入れます。
楠一重:なかよしだなあw
鷺谷諒:これで財産は0!
GM:10ですね。では、PP2で確定と。
喜多川未知留:ありがとう!
GM:では、プライズポイントの中身を出していきます!

プライズポイント3:"変成王"の動向
ここ数ヶ月で、飛天セル残党の活動痕跡が報告されている。
うちひとつが、他ならぬ"変成王"の手で壊滅したこともだ。
"変成王"は「神の落し子」入手とともに、かつての同輩を襲撃し、何かを奪い取ったようだ。
飛天セルの保有していた、"複製体を確実にOV化させる"技術に関連する物資と思われる。

プライスポイント4:複製体の少女たち
鷺谷諒の目撃したような、仮面をつけた少女たちは、第四地区で殺し合いを演じている。
……あまりに多数が同時に活動しているため、すべて補足することは困難だ。
しかし、彼女たちに関連すると思われる拠点を特定した。
崩落戦前から生き残っている数少ない倉庫の地下で、消費電力量が跳ね上がっている。

GM:……ということで、発見した拠点に踏み込むイベントシーン、となります。
GM:事前の申し出で、ドローン使うカットを入れたいということでしたね。それなりにやれるタイミングかと思いますがどうでしょう!
喜多川未知留:イッタルデー!
楠一重:ドローンターイム!

楠一重:「……あそこね」
楠一重:建物の影から、倉庫の様子を伺う
楠一重:「先行偵察が欲しい所だけど……」
GM:何の変哲もない廃墟、のように見えます。崩落戦の余波で、地上部分はかなりガタが来たのを補修している。
喜多川未知留(偽):「ここはぼくの出番かな」
喜多川未知留(偽):「隠密探査は得意分野でね」ぱちり、指を鳴らすと共に複数の発光体が浮かび上がる。中央に単純な瞳を備えた幾何学図形、魔法陣。
喜多川未知留(偽):「このように眼を作り出し、遠くまで飛ばすことができる」マントを翻すように腕を動かすと、図形群はその色を薄めながら上昇・拡散していく。
鷺谷諒:「おお……」感嘆の声を上げる。
鷺谷諒:その目がきらきらしているのがわかるかもしれない。
楠一重:「……」
楠一重:どこか怪訝な目つきで見ている
喜多川未知留:(...なんだろう)
喜多川未知留:これらの無駄に魔法っぽく見せかけた現象は、実際には全てドローン群によって行われている。
喜多川未知留(偽):「...鷺谷くんのお気に召していただけたようで嬉しいよ」
喜多川未知留(偽):「それからこれは、熱避けのおまじない。暑いからね」親指から順に3本の指で、摘まんだ粉でも振りまくような挙動。すると各員の頭上から穏やかな冷気が流れてくる。
鷺谷諒:「……すごいな……」
喜多川未知留:この前は熱中症で倒れて醜態を晒したから、冷却機能をアップグレードしたのだ。
喜多川未知留:(それに、こうして冷気を纏っているならば汗の再現もしなくていい...完璧だ)
喜多川未知留:(今回こそはこの正体、隠し通してみせる...!)
楠一重:「まあ、いいわ……内部の状況が確認取れ次第突入する」
鷺谷諒:こくり、と頷く。
喜多川未知留(偽):「見えている情報は全てここでモニタリングできるよ」そういってスクリーンを展開する。
楠一重:「私と喜多川が正面から、鷺谷は喜多川の能力で随伴つけて裏口を」
鷺谷諒:「……わかった。よろしく、喜多川さん」
喜多川未知留(偽):「鷺谷くんも気を付けてね。連絡もとれるようにしてるから、何かあればいってくれ」
鷺谷諒:「ああ。じゃあ、お先に」
GM:では、鷺谷くんが裏口側に回り込んでいったあたり。ドローンの拾ってくる映像からは、まだ地階への入口らしきものは見つかりません。
楠一重:「……」
喜多川未知留(偽):「......」
喜多川未知留:(なんか嫌な予感がする...やけに近くから...)
楠一重:画面に顔を向けている喜多川の隣
楠一重:何気なくしゃがみこみ、小石を拾う
楠一重:「パス」
楠一重:ひょいっと投げ渡す
喜多川未知留(偽):「わっとと」かろうじてキャッチ!
喜多川未知留:(あっぶない!)
喜多川未知留:(ブレてないよね!咄嗟だったけど...)
楠一重:「ブレてるわよ」
楠一重:腕組みしつつ、僅かに散ったノイズを目で追う
喜多川未知留(偽):石を握っている手が、明らかにおかしい。素肌ではなく手袋状のものになっている。
喜多川未知留:「ぎゃあ...」
楠一重:「……やっぱり、それもダミーね。本体はここじゃない」
喜多川未知留:「自己欺瞞は前回よりリソース抑え目にしてたけど、なんでバレたかなぁ...」
楠一重:「身内に似た能力者がいるのよ、それに」
楠一重:「反射が一拍遅い。こっちは白兵戦が専門だから、見てれば分かるわ」
喜多川未知留:「うーん、目敏いキリちゃんを基準点にしてみたけど、やっぱ"凄い人"にはバレちゃうかあ。改善点」
楠一重:「これくらい正規のUGNなら当然だから。アルバイト続けるならせいぜい気をつけなさい」
喜多川未知留(偽):「でもまあ、本体がいないってのは外れかな」幻像が立ち上がり、横へとずれる。
楠一重:「!」
喜多川未知留:「ご忠告痛み入ります。楠さん」その下から現れたのは、機械群を足に履き、同じ身長まで高さを合わせた小柄な少女。
楠一重:「……ダミーっていうより、きぐるみね」
楠一重:「顔を晒せない理由でもあるの?」
喜多川未知留:ぴったりと体に密着したスーツ、さらに光を投影していた無数の小型ドローン、武装した大型ドローンなどが次々と姿を現す。
喜多川未知留:「理由かあ。まあ一番はぼくの見た目かなあ」
喜多川未知留:「このちっこくて弱そうな姿と」
喜多川未知留(偽):「背が高くて優しそうなお姉さん」
喜多川未知留:「一緒に働きたいのはどっちかって話」
楠一重:「……はぁ?」
楠一重:「ちょっと、それだけ?」
喜多川未知留:「いや、大事なことだよ?」
喜多川未知留:「だって頼りないじゃない」
喜多川未知留:「こんな形でもぼくは大人だ。22歳だ」
喜多川未知留:「まあ人生経験が豊富ってわけじゃないけど、それでも君や鷺谷くんの人生の先輩だ」
喜多川未知留:「ちょっとは頼れそうな顔でいたいじゃない」
楠一重:「……」
楠一重:「ばっかばかしい」
喜多川未知留:「うぐぅ」
楠一重:「バカバカしいっていうのはね、つまりアンタは、他人を見た目で判断するアホやクズどもと」
楠一重:「おんなじ目線に立ってそいつらに忖度してるのがバカバカしいって言ってるのよ」
喜多川未知留:「...はい?」
楠一重:「……頼られるっていうのは」
楠一重:「そういうことじゃないでしょ、多分」
楠一重:「あのね」
楠一重:「アンタは結構、よくやってるわよ。私から見れば」
喜多川未知留:「...そうかな?既にだいぶ情けないところを見せちゃったと思うんだけど」
楠一重:「ふん、別にいいわよ」
楠一重:「他人の評価が当てにならないと思うなら、そう思ってれば」
喜多川未知留:「...最近、すごく良い人にばかり会うよ。ぼくは幸せ者だね」
喜多川未知留:「期待に副えるよう、頑張らないとだ」
楠一重:「そう……私は、違うけどね」
喜多川未知留:「うんうん、評価の扱いはご自由に、だね」
楠一重:「変な所で尻込みされたくないだけ。いい?分かってるでしょうね」
楠一重:ジトッと本体の方を睨んでいる。
喜多川未知留(偽):「おお怖い怖い」本体に重なる。
喜多川未知留(偽):「それでは仕事に専念しよう」
GM:やる気をだすと言ったタイミングに合わせたわけでもないでしょうが、送り込んだドローンが情報を拾ってきます。
GM:地階フロアへの開口部。ここからだと、裏に回っている鷺谷くんのほうが近いでしょう。
GM:……ということで、鷺谷くんのほうにカメラ移したいのですが、いいかな!
楠一重:おういえ!
喜多川未知留(偽):OK!
鷺谷諒:Come On!
GM:では、カメラを回して。(シーン内転換です)

GM:地下フロア。電灯もともっていない整備通路かなにかに見えますが、そう埃臭くもありません。
GM:ごく最近、多数の人間が出入りしたような気配がある、とも言えます。
鷺谷諒:「……」警戒しながらそろそろと歩く。
鷺谷諒:まだ、潜入のノウハウもちゃんと身につけられてはいない。訓練だって受けていないのだ。
GM:にぶい振動が、地下通路を震わせます。何度か、断続的に続く。
鷺谷諒:「……な、なんだ……?」びびっている
GM:ぱらぱらと、天井から何かが落ちてきます。
GM:そのときです。同行していた喜多川さんのドローンが、するどい警報音を発します。
鷺谷諒:「ぅわ、わわわ!」慌てて音のするあたりを手でわたわたと。
GM:強い振動が通路を震わせ、そして
奇怪な仮面の少女:▼牙はないが舌はあり《コンセントレイト》+《渇きの主》+《漆黒の波濤》
奇怪な仮面の少女:8dx7+4
DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[2,2,3,4,7,7,9,10]+10[3,7,10,10]+10[5,7,7]+10[6,10]+10[9]+10[8]+5[5]+4 → 69

鷺谷諒:ウワーッ?!
フェイ:《ゲットダウン》、《イベイジョン》で固定値37……間に合わないので、そのまま巻き込まれて吹き飛ぶヨ。
鷺谷諒:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 6[6] → 6

鷺谷諒:回避は苦手。
GM:では、通路の壁をぶちぬいて、紅蓮の炎が噴出します!
GM:軽金属の壁が溶け落ちて、目の前が真っ赤に染まり、瞬間的にホワイト・アウトする。
奇怪な仮面の少女:7d10-2
DoubleCross : (7D10-2) → 40[2,5,8,6,7,5,7]-2 → 38

GM:装甲無視の38点ほどが襲いかかります。
フェイ:メチャクチャだってば。《リザレクト》するヨ。
鷺谷諒:しぬしぬ。
フェイ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1

鷺谷諒:リザレクト。
鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:43->50)
鷺谷諒:鷺谷諒のHPを-17した(HP:24->7)
フェイ:「あ……いたたた……」
GM:灼熱の陽炎が立ち上る
GM:鷺谷くんのすぐ傍らから、聞き覚えのある声。殴り飛ばされたような格好で、あの少女、フェイが倒れています。
鷺谷諒:仰向けに倒れて、しばらくその衝撃に動けないでいたが、
鷺谷諒:声に、首を巡らせその姿を認める。
鷺谷諒:「……フェイ………?」
フェイ:「あ……アレ? リョウ?」
奇怪な仮面の少女:「ハ。ちょこまか動き回りやがってよ。もう逃さねえぞ」
奇怪な仮面の少女:ざり、と。砕けた壁を踏み越えて、あの仮面をかぶった少女が現れます。
奇怪な仮面の少女:両手から、異様な熱量を示唆する陽炎が生まれている。
鷺谷諒:何でここに、と言いかけるが
鷺谷諒:仮面の少女を見て、手をついて立ち上がり。その前に立つ。
奇怪な仮面の少女:「お前だけが逃げられるなんて、思うんじゃねえよ。このネズミ……あ?」
奇怪な仮面の少女:亀裂の走った仮面の首筋をかく。熱量にばちばちと仮面が鳴る。
鷺谷諒:「………」目つきだけは鋭いとよく言われていた。その目で、睨む。
フェイ:「ダメだよリョウ、そいつスッゴク、強いよ」
鷺谷諒:「解っている」
鷺谷諒:「攻撃を食らったんだ……解るさ……」
奇怪な仮面の少女:「ハ。どのツラ下げて言いやがる。お前だってお仲間だろうが、クソ野郎」
鷺谷諒:「……」
奇怪な仮面の少女:「退けよ。そのゴミネズミは殺すが、それ以外はメニューに入ってねえんだ」
鷺谷諒:「……めよ」
奇怪な仮面の少女:「あ?」
鷺谷諒:「口を慎めよ!ゴミだとかネズミだとか!」」
奇怪な仮面の少女:「仕方ねえだろ? だって私たちは」
フェイ:「フェイ」
奇怪な仮面の少女:「あ?」
フェイ:「フェイだヨ。ワタシの名前」
鷺谷諒:「そうだ。ちゃんと、名前が、あるんだ」
奇怪な仮面の少女:「あー……あーあーあー。あは……」
奇怪な仮面の少女:仮面を手で抑えるようにする。亀裂の入った仮面から、温度差でばきばきと異音が響く。
奇怪な仮面の少女:「そうかい。そりゃあ悪い事したなあ、フェイ。なあフェイ、死んでくれよ。この……」
奇怪な仮面の少女:「私の手にかかってさ」
鷺谷諒:「別に、お仲間だろうが何だろうがそんなのは、いいんだよ」
奇怪な仮面の少女:「よかあないんだよ。何しろ……」ばきん、と、仮面が砕け散る。
奇怪な仮面の少女:「そいつも私も、こうだからな」
奇怪な仮面の少女:ひどく。フェイと似た顔が、そこにありました。
鷺谷諒:顔は、ずっと青ざめている。
鷺谷諒:「……別に、いいって」
鷺谷諒:「言ってるだろう」
鷺谷諒:複製体同士の殺し合い、と言う話を聞いて、漠然とした予感はあった。
奇怪な仮面の少女:「フェイ。フェイね、ふざけた名前だよ」
フェイ:「リョウ」
鷺谷諒:視線をフェイに向ける。
フェイ:「ごめんネ。そのコのいってるの、ホント」
フェイ:「ワタシは、そのコを殺そうとして、そのコは……」
イェン:「イェンだ」
イェン:「なら、私はイェンだ。なあ、お前なんつった? そう呼んでくれよ。せっかくだからさ」
鷺谷諒:「……イェンか」
鷺谷諒:少し、笑う。
イェン:「そう。それだ」
鷺谷諒:「悪くない」
鷺谷諒:「……フェイ。この街で複製体同士が殺しあってるのは俺も知ってる」
イェン:「そうかい。わかってんならさ」
イェン:「退けよ。最終的には全員死ななきゃ終わらねえんだ私たちは」
イェン:「リョウだったか? お前がどこのどいつかは知らないが、関わる義理ねえだろ」
鷺谷諒:「何で、殺しあってるのかまでは知らない……」
鷺谷諒:「でも」
鷺谷諒:「しょうがないだろ」
鷺谷諒:「ほっとけないんだから」
鷺谷諒:手を広げて立つ。足は震えている。
フェイ:「リョウ。……やっぱり、なんか、スゴイね」フェイも、ふわりと立ち上がります。
イェン:「ナンだ。二人がかりか? 厄介だな、私はまだ……」ごぎり、と爪の形にした右手から、赤熱が立ち上がります。
イェン:「調子が上がってねえってのによお」
イェン:高熱を帯びた右の打ち払いが、それこそ獣の一撃めいた速度で叩き込まれる!
楠一重:ガ キィン !!
楠一重:爪が空中で真紅の鎌刃とぶつかり合い、火花を散らして止まる。
楠一重:「アマチュアのガキが」
楠一重:「格好つけてんじゃないわよ」
イェン:刃と激突した右手から鮮血が飛び散り、高熱で黒い灰と化して、すぐに消滅します。
イェン:「あ?」飛び退る。
楠一重:こちらも飛び退き、肩越しに鷺谷くんに視線を送る。
喜多川未知留(偽):「いやあ、遅れてごめんね」つかつかと歩いてくる。
フェイ:「エエト。リョウ。この人たちハ?」
鷺谷諒:一瞬ぽかん。と口を開けて。
鷺谷諒:「……あ、いや。ありがとう、楠さん」
鷺谷諒:「なんて言えばいいか……仕事の先輩……か?」
楠一重:「ボヤボヤしない!こいつはここで倒すわ」
イェン:「ああ。そうか、UGNってのか? 思ったより早かったなあおい」
フェイ:「…………!」
楠一重:「UGNってことも知られた以上、口封じさせてもらうわよ。悪いけどね」
イェン:「フェイ。おい、わかってるだろうな?」屈託のない、というような口を開けた笑顔。
フェイ:鷺谷くんの肩に、ほんの一瞬手が触れて。
フェイ:「……うン」
鷺谷諒:「ああ、わかって……フェイ?」
喜多川未知留(偽):「まあ、投降する分にはいつでもOKだけどね。戦わないに越したことはない」
イェン:「そうはいかねえのさ。何しろ私たちはもう」ごう、と、全身の皮膚を爆ぜさせながら、猛烈な高熱を吹き上げる。
イェン:視界がゆがむ。
イェン:「死にすぎたんだ!」
フェイ:「ごめん、リョウ」
フェイ:「……もう、こないで」
GM:高熱によって起こされた風と同時に、周囲の視界がめちゃくちゃに歪みます。光の異常散乱。
GM:《瞬間退場》がふたつ宣言されます。
楠一重:「ッ!!」
鷺谷諒:「フェイッ…!」
喜多川未知留(偽):「...逃げられたか」周囲に散開させているドローンの視界を確認しながら
喜多川未知留:(...道半ばで諦める勇気も、時には大切なものだと思うけどね)
GM:喜多川さんのドローン網も、さすがに二人がかりの力押しで突破されたようです。
GM:風と幻がやんだ後には。溶け落ちた壁の向こう側にひろがる、何らかのプラントのような設備があるばかり。
楠一重:「ち……逃がしたか」
喜多川未知留(偽):「...今はここで出来ることをしよう」設備の走査にドローンを差し向ける。
鷺谷諒:(……こないでって言われて)
鷺谷諒:(わかった、そうするなんて)
鷺谷諒:(言えれば……良かったよな)
鷺谷諒:「………ああ。今、ここで出来ることを」
GM:……では、シーンカットです!
GM: 
GM:ロイス、購入が可能!
楠一重:喜多川さんにロイス!
楠一重:信用○/憤懣
鷺谷諒:フェイへのP感情を淡い思い→尽力に。
楠一重:で、購入は応急手当!
喜多川未知留:同行者:楠一重/P褒めを得た〇:N期待は裏切れない... 楠さんロイスの変形
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 1[1] → 1 → ファンブル

楠一重:無理!以上!
鷺谷諒:応急手当てを先に使わせてもらおう。
鷺谷諒:鷺谷諒のHPを+7(2d10->5,2)した(HP:7->14)
喜多川未知留:1dx 購入はホローポイント弾!
DoubleCross : (1R10[10]) → 4[4] → 4

喜多川未知留:無理!以上!
鷺谷諒:UGNボディーアーマー
鷺谷諒:4dx>=12
DoubleCross : (4R10[10]>=12) → 10[1,6,7,10]+9[9] → 19 → 成功

鷺谷諒:まわる
鷺谷諒:楠さんにパスしよう
GM:できる少年
喜多川未知留:頼れる少年
GM:では、ボディアーマが楠さんに渡ってと。次のシーンへ行きます!

MD:3

シーンPC:楠 一重

GM:ということで、次のシーン。出る方はざくっと侵蝕を!
楠一重:アーマーあざなす!
楠一重:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+3[3] → 61

鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:50->54)
喜多川未知留:59+1d10
DoubleCross : (59+1D10) → 59+7[7] → 66

GM: 
GM:はい。では、再度プライズ判定から!
GM:現状プライズは4/8!
楠一重:コネUGN使用!参ります!
喜多川未知留:フォールンスプライトを使用。鷺谷くんの判定+3D。
喜多川未知留:自分は知識:RVで判定。
楠一重:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[2,8,9,9]+1 → 10

喜多川未知留:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 7[3,5,7] → 7 → 失敗

楠一重:及第点
鷺谷諒:UGNで!支援受けて振ります
鷺谷諒:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 10[1,4,4,8,9,10,10]+7[4,7] → 17 → 成功

GM:どうぞ!
鷺谷諒:財産は全然ないのでこのまま…!
GM:鷺谷くんが最大値ですね。+2で決定かな。次のアレに届いてますのでプライズ情報が出ます!
楠一重:わあい

プライズポイント6:飛天セルの情報
現在は"アラボト"セルに継承された特異な複製技術が取りざたされる飛天だが、その本質は異なる。
四年まえの旧第九支部との決戦の際、真に脅威となったのはセルリーダーただ一人であった。
コードネーム“エデンズイースト”(エンジェルハイロゥ/サラマンダー)。
かつて"イエローコゥト"にも籍をおいていた、怪物的な能力を持った個人である。
ジャームであったかは不明。彼女の死をもって、かつての飛天は潰走した。

楠一重:倉庫の地下プラントについては
楠一重:何か分かったことってありますか?
GM:はい。プラントは、崩落戦前から残されていたものです。恐らく秘匿されていた飛天の「忘れ物」でしょう。
GM:ここしばらく稼働を続けていたようで、"変成王"がわざわざN市に舞い戻ったのは、この施設を利用するためではないかと。
楠一重:ヤハリソウイウコトカ…
GM:焼け残った資料は現在解析中です(プライズポイント上限の情報です)

楠一重:「”エデンズイースト”の資料があったわ」
楠一重:「やっぱりここは飛天のプラントのひとつで間違いなさそうね」
喜多川未知留(偽):「こっちで見つけた幾つかのものも、データを随時支部に送信しているよ」
喜多川未知留(偽):「この街は、掘り返したらこんな負の遺産がごろごろ湧き出てくるんだろうね」
喜多川未知留(偽):「再開発地区だからってのもあるだろうけど」
鷺谷諒:情報は何となくしか解っていない。
GM:複製体少女ふたりが去った後の地下施設。
GM:プラントは、高熱によって執拗に破壊されていました。特に複製体の育成ポッドについては、再使用が不可能なほどです。
楠一重:「例の”変成王”とかいう男の映像も残ってた、つまり」
楠一重:「奴はどういう手段かこのプラントの機能が生きている事を聞きつけて、神城から盗んだ技術の一部を組み込んだクローンを作成しようとしていた」
喜多川未知留(偽):「そして何らかの目的のために殺しあいをさせている、か...全く厭になるね」
鷺谷諒:「………」視線は地に向けられている。
楠一重:「わざわざ作った成果を無駄死にさせつづけている…理由はなんなの?」
楠一重:顎に手をあてて呟く。
GM:不意に。焦げの悪臭に混じって、濃密な、腐臭混じりの血臭が漂います。
GM:気づくのは、少し離れていた鷺谷くんが一番早いかもしれませんね。
鷺谷諒:「……楠さん、喜多川さん」
鷺谷諒:「妙な臭いがする……、」
変成王:「理由を知りたいかね?」
楠一重:「!」
楠一重:顔を上げ、声の方へ。
変成王:異様な風体の男が、薄闇の中に出現しています。黒いシャツは、ぬるぬると光っている。
喜多川未知留(偽):不意に現れた者を取り囲むように、いくつもの魔法陣が浮かび上がる。
楠一重:「へぇ……逃げ出してなかったなんてね」
楠一重:「度胸のあるクズじゃない。建物を探りまわる手間が省けたわ」
変成王:魔法陣の光に照らされて、はっきりとわかります。服の下から、ほとんど絶え間なく血が滲み出して、いえ、流れ出しているのです。
楠一重:「……!」
楠一重:異常な様子に面食らう。
喜多川未知留:(薄気味悪い...)
鷺谷諒:「……」こわい。
鷺谷諒:それでも、手をポケットに入れ、BB弾を握る。
変成王:「逃げぬとも。それどころか、そろそろ頃合いだった」
変成王:異様な威圧感を帯びています。本能的に、まずまともに戦って勝負になる相手とは思えない。
GM:具体的に言ってしまうとこのおっさん、《聖痕陶酔》が既に限界まで発動しています。
楠一重:「……喜多川」
楠一重:刃を構えながら小さな声で背後に
喜多川未知留:「なんだい」極小の声を耳元で。中では汗をだらだらと流している。
楠一重:「私が前に出る、タイミング見て出来るだけ派手な目眩まし」
喜多川未知留:「得意分野だ。気を付けて」
楠一重:「鷺谷連れてそこの大穴から出ていきなさい」
楠一重:「……アンタたちじゃ足手まといになるわ」
喜多川未知留(偽):鷺谷くんにも作戦を伝達をする、が...
変成王:「なに。今回はまだ、きみたちと戦う気はない。いや、私がやっては意味がないことだ」
変成王:淡々と口にすることばには、奇妙な熱が籠もっています。
楠一重:「へえ、怖気づいたっていうの」
喜多川未知留(偽):「...君の目的が達成されるってことかな?もうすぐ決着が、着くと?」
鷺谷諒:「……それなら」
鷺谷諒:「教えてくれるって言うのか。彼女らが殺しあっている理由を」
変成王:「ああ。……彼女たちを見てどう思った? 仕上がりはどうかね? UGN」
楠一重:かつかつと回り込むように前へ出る。喜多川たちと同時に狙いにくい位置を取りつつ。
楠一重:「……仕上がり?」
変成王:「なかなかのものではないかね? 絶人というには少し足らないか?」
喜多川未知留(偽):「おっかないね。あなたほどじゃないけど」配置を最善のものとする。脱出にも、楠さんの補助にも。
鷺谷諒:「兵器として…?」
変成王:「兵器? まさか。そのような些事なら、四年前の出来損ないどもで十分だった」
楠一重:「随分と自慢の出来らしいけれど」
楠一重:「そんなオモチャを無為に使い捨てて、何がしたいのよ」
変成王:「玩具か。強がりだな。ならば、やはりそうだな。正しい。この道は正しい……」
変成王:「生まれてわずか一週間足らず。促成栽培であの仕上がりだ。どうかね? 脅威だったか」
鷺谷諒:不機嫌そうな顔をしている。
変成王:「使い捨てるよ。しかし無為ではない。あれらは、すべて聖母だ」
楠一重:「……聖母?」
喜多川未知留(偽):「人を物として扱うなんて...は?」
変成王:ぼたり。と、腐ったイロの血が滴り落ちる。
変成王:「彼女を。我らの母を。救世主を、今ひとたび世に生誕させるために。彼女たちは生まれ、彼女たちは死ぬ」
鷺谷諒:「何を言っている」
楠一重:「それが質問の答えだっていうの?」
変成王:「そうだ。UGN、宣言しよう。我らが完全なる"エデンズイースト"は、ふたたびこの世に戻る」
変成王:陶然とした表情で。
楠一重:「……!」
楠一重:「なるほど、そういうわけね」
楠一重:「完成した実験体を、死んだセルリーダーに仕立て上げる」
変成王:「正確には、その子として生まれ落ちる。彼女から。彼女自身から」
変成王:「復活の奇跡だ。完全な人間だ。もちろん、君らにとって望ましいことではないだろう?」
喜多川未知留(偽):「飛天セルってのは、カルト集団だったのか。いや、本気でやっているんだな」
喜多川未知留(偽):「結果だけじゃない、その過程も認められるか!」
楠一重:「ええ、そうよ」
楠一重:「アンタみたいなイカれに付き合うほど、誰もかれもヒマじゃない」
楠一重:「その下らない妄想、叩き潰してやるわ」
鷺谷諒:「……よく、解らないがつまり……」
鷺谷諒:「複製体の少女に、オリジナルを産ませる……」
鷺谷諒:「そういう、ことなのか」
鷺谷諒:「その過程として、彼女らを殺し合わせているのか……?選ぶ、ために?」
変成王:「そうさ。淘汰だ。促成では無理が出る。しかし闇雲に育てたところで意味はない」
変成王:「塵芥の山を積み上げるだけだ。そんなものをいくらうず高くしたところで、天には届かぬ」
変成王:熱を帯びた口調です。
変成王:「本物の人間が。本物の天使が必要なのだ。そのために必要な、これは階梯だ」
喜多川未知留(偽):「...お前にとって望ましくなくても、貧弱でも、彼女たちは生きているんだよ...」
鷺谷諒:「…そうか。それで、それ以外は人間でも天使でもないっていうことか」
鷺谷諒:「だから、促成栽培だなんて言うんだな。塵芥だとか言うんだな」
鷺谷諒:「……喜多川さんの言う通り……」
鷺谷諒:「フェイだって、イェンだって、生まれは何だって……生きてるんだぞ……」
変成王:「生きている。だが価値はない。そんなもののために命を賭す意味はない」
変成王:「これは散文的な事実だ。かつて半日であの出来損ないを壊滅させたのは、貴様らUGNだろう?」
鷺谷諒:「価値のあるなしなんて、ただお前にとってというだけだ」
鷺谷諒:「俺だって……死にたくなんて、ない……でも」
鷺谷諒:「ほっとけない女の子がいて……だから……それは……」
鷺谷諒:「それだけで……俺には意味がある」
鷺谷諒:「昔のことは、俺は知らない」
鷺谷諒:「組織が何かをするのと、俺が何かをするのは……別の話だ」
変成王:「くだらん感傷だ。しかしありがたいことだ」
変成王:笑みの形に、顔が歪みます。
楠一重:「……ふん」
楠一重:鷺谷くんを一瞥し、向き直って
楠一重:「要するに、アンタがいくら御託を並べようと」
楠一重:「それにハイそうですかって言ってあげられるような人間は、こっちにはいないのよ」
楠一重:「お分かりいただけたかしら?」
喜多川未知留(偽):「その願いは、ぼくたちが断つ」
変成王:「ならば、止めてみるがいい。いかにも、かつて救世主を殺した相手こそ、最初の試練に相応しい」
変成王:「我が望み絶ちたくば、最後の聖母を止めてみることだ。それこそ、遺伝子のひとかけらも残さずに」
変成王:「……我を賭してもそうはさせぬ。なにより」
楠一重:「……」
喜多川未知留(偽):「......」いつでも、行ける。
楠一重:戦いの空気は出来上がった
楠一重:喜多川たちを逃がすにはここしかない。双方が、やり合う気配を合致させた時
楠一重:その意表をついて——。
変成王:「あれらはそれを望むまい。あれは最後まで生き残った。つまり、多くを殺してきたということ」
変成王:「童。たとえ貴様が何を語ろうが」
GM:言葉の途中、ではある。けれど、その瞬間は確かに。
喜多川未知留(偽):包囲魔法陣群が爆発するように光り輝き、それらとは異なる方向、タイミングから火器による攻撃が降り注ぐ!
変成王:火線が言葉を途切れさせる。
楠一重:煙と光の目眩ましの仲
楠一重:「でぇやっ!!」
楠一重:斬りかかる!
変成王:血の鎌が触れた瞬間。凄まじい量の黒い霧が吹き出します。いえ、それは霧ではなく。
変成王:視界を埋め尽くすほどの量の、小虫の群れです。
変成王:振り抜いた刃に手応えはなく。闇が晴れた後には……
GM:誰の姿もありません。
喜多川未知留:「ぁ”ぁ”ぁ”−−−−っ!」思わず漏れる悲鳴!蟲とか苦手な都会っ子!
喜多川未知留:ドローン群の飛行機関にも蟲が突っ込み、若干ふらつく!映像もブレる!
鷺谷諒:「ぅゎっ、ぅぇぇええ………!!」突然の大量の虫に呻く!
楠一重:「……退いた……!?」
楠一重:顔を上げて、羽虫の群れを振り払う。
喜多川未知留:「うへぇ...ぼくの探知にはーー」
喜多川未知留(偽):「引っ掛からないな。きれいさっぱり逃げられた」
楠一重:「……もういいわ」
楠一重:「不意打ちの前置きってわけでもないでしょうし」
鷺谷諒:「うえっ、けほっ……」喜多川さんの映像ブレにも気付かなかった。
喜多川未知留(偽):「単に喋りたかっただけ、かね。露悪的な...いや、あいつにとっては善行か」
楠一重:「正面からやっても、多分私たちを殺すくらいなら難なくできたはずだから」
楠一重:「……明らかなジャームだけど」
楠一重:「そのイカレ具合で命拾いしたか……」
鷺谷諒:「……ジャーム……」
喜多川未知留(偽):「鷺谷くん、これで口すすぎなさい」何もない空間からするりとペットボトルを取り出す。
鷺谷諒:「あ、ありがとう……」ペットボトルの水で口をすすぐ。
楠一重:「……」
楠一重:つかつかとこちらも鷺谷くんに近寄って
楠一重:じっと見下ろす
鷺谷諒:「………?」口を拭いながら見上げる。
楠一重:ビシッ!!
楠一重:いきなりのデコピン!肉体が高いので結構痛いぞ!
鷺谷諒:「ぎゃっ!」
鷺谷諒:「痛い!」
楠一重:「アンタまで口喧嘩に乗ってどうすんのよ!バカガキ!!」
楠一重:「相手との実力差も判別つかなかったっていうわけ!?」
鷺谷諒:「う、あう……」言い返せない。
楠一重:「こっちが気を引こうとしてたっていうのに……全く」
鷺谷諒:「……すまない」
楠一重:「でも、ま」
楠一重:「……言ってる内容としては、悪くなかったわ」
鷺谷諒:「そうか……」
鷺谷諒:「迷惑をかけた。…ありがとう」
楠一重:「……」
楠一重:(いやに素直で、逆に扱いにくい!)
楠一重:「べ、べつに、分かればいいわよ」
喜多川未知留(偽):「...ふふっ」
楠一重:「ニヤつくな!」
楠一重:「とにかくさっさと支部に連絡取って撤収!」
楠一重:「もうここに奴らが戻ってくることは無いでしょうけど、手がかりとしては十分だわ」
鷺谷諒:「了解」
喜多川未知留(偽):「そうだね、行くとしよう。想いを持って、啖呵を吐いたんだ」
喜多川未知留(偽):「後はそれを実現させるのみ。下らない陰謀をぶっ潰そう!」
鷺谷諒:「……」少しだけ嬉しそうに、笑う。
鷺谷諒:「ああ。よろしく」
GM:……では、シーンカット!
GM: 
GM:ロイス設定と購入が可能です! なお、状態思うと次がミドル最後、事実上のトリガーに鳴る可能性大!
喜多川未知留:同行者:鷺谷諒/P信頼〇:N支えないと... ロイス取得!
鷺谷諒:うおー!
鷺谷諒:楠さんのロイス感情を変更します。
楠一重:鷺谷くんのロイス表を庇護から感服○へ
楠一重:あ、さっきのアーマーありがたくいただきます!
鷺谷諒:信頼:○/ちょっと怖い
鷺谷諒:はい!
楠一重:んでこっちは応急手当!
楠一重:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 7[1,7]+1 → 8

楠一重:ジャスト買えた!以上!
喜多川未知留:2dx>=10 購入はホローポイント弾!
DoubleCross : (2R10[10]>=10) → 6[1,6] → 6 → 失敗

喜多川未知留:買えない!以上!
鷺谷諒:照準器!
鷺谷諒:4dx>=15
DoubleCross : (4R10[10]>=15) → 9[1,4,6,9] → 9 → 失敗

鷺谷諒:失敗!以上!
GM:はい。では次のシーンへ!

MD:4

シーンPC:喜多川 未知瑠

GM:ということで、現在PP6/8! 登場侵蝕からどうぞ!
喜多川未知留:66+1d10
DoubleCross : (66+1D10) → 66+9[9] → 75

鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:54->59)
鷺谷諒:60行かない…w
楠一重:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 1[1]+61 → 62

GM: 
GM:では、プライズ判定、どうぞ!
喜多川未知留:例によってフォールンスプライトを使用。鷺谷くんの判定+3D。自分は知識:RVで判定。
鷺谷諒:UGNで支援受けて!
鷺谷諒:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 10[1,1,1,1,9,10,10]+8[5,8] → 18 → 成功

喜多川未知留:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[5,8,9] → 9 → 成功

鷺谷諒:OK
GM:うお。ズバッと伸びましたね。問題なく最終値です!
喜多川未知留:頼れる少年
鷺谷諒:喜多川さんのサポートのおかげ…
楠一重:ヤッター!

プライズポイント8:少女たちの行方
プラントから引き上げた記録の解析が完了。少女たちの正体が判明した。
彼女たちはすべて、“エデンズイースト”の複製体に、「神の落とし子」コードを挿入した存在だ。
コード導入部位をランダムに入れ替えることで、それぞれ異なる能力や形質を発現させていたようだ。
ただし、稼働記録と照らし合わせると、生産された人数の殆どが既に死亡している。
残るのはわずか二人のみ。現在位置が判明する。

第四職員(ナース):『送っていただいたデータから、急ぎで洗い出せたのはこんなところです。それと……』通信越しに。
第四職員(ナース):『残った少女たちが、再開発区の競技場に入っていくのが確認されています。今日は使用予定なし。つまり、その……』
楠一重:「……了解。そっちに向かうわ」
喜多川未知留(偽):「蜷川さんたちもお疲れ様です...」
楠一重:「聞いたでしょ。あの娘達の出自は凡そこっちの想定通り」
楠一重:「それで、今は再開発区に向かってる」
鷺谷諒:「……」
喜多川未知留(偽):「...鷺谷くん、心の準備はできてるかい?」
楠一重:「待ちなさいよ」
楠一重:「喜多川。アンタ、どっちに話を進めるつもり?」
鷺谷諒:喜多川さんを見て、楠さんを見る。
楠一重:「……いずれ自滅するなら、UGNが手を出す理由はないわ」
楠一重:「やるべきことといえば、せいぜい現場封鎖くらいね」
楠一重:淡々と言ってのける
喜多川未知留(偽):「まあそうだろうね」
喜多川未知留(偽):「だけど鷺谷くんが首を突っ込む理由があるなら、ぼくは手伝うよ」
喜多川未知留(偽):「いや、手伝いたい、かな」
楠一重:「……」
楠一重:「どう思うのよ、アンタは」
楠一重:鷺谷くんへ。
鷺谷諒:「……俺は、あの2人を止めたい」
鷺谷諒:「俺の知らないところで殺しあって、知らないところで死んで、知らないところで何かの母親にされるとか」
鷺谷諒:「そういうのは……いやだ」
楠一重:「……あのね」
楠一重:「言っておいてやるけど、この町じゃこんなの当たり前に起きてることよ」
楠一重:「この町だけじゃない。利己的な連中に生み出されて、使い捨てられていく命なんて」
楠一重:「あらゆる組織が使い潰してるわ」
鷺谷諒:「………」
楠一重:「きりがないわよ。この世界で生きていくつもりなら」
喜多川未知留:その通りだと、思う。
喜多川未知留:オーヴァードになって視界を広げて、それなりに多くのものを見た。どこもかしこも碌でもないことばかりだ。
鷺谷諒:「…俺の考えが甘いんだろうな、っていうのは多分自分でも解ってる」
鷺谷諒:「でも、俺にとってはまだ全然当たり前じゃない」
楠一重:「……」
鷺谷諒:「昔は異能の世界とか、憧れがあったけど」
鷺谷諒:「…今はそういうのは知らないからだったって言える」
鷺谷諒:「だけど、知った後だって、」
鷺谷諒:「……俺はそんな…世界の形とか、いやだって思う」
楠一重:「ハッ…」
楠一重:「自分勝手なガキね」
楠一重:肩をすくめて、それから
楠一重:ポンと、鷺谷くんの頭に手を乗せる。
楠一重:「付いてきなさい。止めに行くわよ」
鷺谷諒:「あ……」
鷺谷諒:「ありがとう、楠さん」
楠一重:「別にいいわ」
楠一重:「何に価値があるか、何を認めるかっていうのは自分が決める」
楠一重:「アンタの言葉に価値があるって」
楠一重:「私が思ったのよ」
鷺谷諒:目を細めて笑顔を見せる。
喜多川未知留(偽):「鷺谷くん。ぼくは今日から君のファンだ」少し遠くから、手元で何かを操作しながら視線を向ける。
喜多川未知留:実際のところは、怖くて仕方がない。上手くことが運ぶ保証なんてどこにもない。
喜多川未知留:でも怖くたって、やるんだ。この子のような人が報われないなんて、ぼくは嫌だ。だから支える。
喜多川未知留(偽):「微力ながら手を貸すよ。君の想いを貫かせるためにね」まるで自信満々であるかのようにウインクする。虚勢を張るのがぼくの力なのだから。
鷺谷諒:その言葉に、一瞬目を丸くして。
鷺谷諒:それから、へにゃっと笑った。
GM:……では、シーンカット。頑張って、いきましょう!
GM: 
GM:ラスト。ロイス生成と購入判定です!
鷺谷諒:ロイスは保留で、
楠一重:購入!一応のボデマ!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[6,7] → 7

楠一重:ダメ!以上!
鷺谷諒:照準器を狙う!
鷺谷諒:4dx>=15
DoubleCross : (4R10[10]>=15) → 10[1,6,9,10]+6[6] → 16 → 成功

喜多川未知留:仲間:楠一重/P良い子〇:N期待は裏切れない... ヒーロー:鷺谷諒/P憧憬〇:N支えないと... にロイス変形!
鷺谷諒:ひゃっほう!
鷺谷諒:ショットガンに装着!
喜多川未知留:2dx>=10 ホローポイント弾
DoubleCross : (2R10[10]>=10) → 2[2,2] → 2 → 失敗

喜多川未知留:クソザコミドル!以上!
GM:では、行きますよ!

CMX

全員登場

GM:まずは登場侵蝕を!
鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:59->60)
鷺谷諒:お前…
喜多川未知留:75+1d10
DoubleCross : (75+1D10) → 75+6[6] → 81

楠一重:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 9[9]+62 → 71

GM: 
GM:再開発区の競技場。グラウンドの真ん中で、彼らはあなたがたを待っていました。
楠一重:「……わざわざお出迎え?行儀よく待てたのは、ほめてあげてもいいけど」
楠一重:「こんな場所までやってきて、どうしたいのよ」
イェン:「いいや。待つしかなかったんだよなあ、私たちは。ヘドが出るけどよ」
変成王:「言ったろう、最後の精錬だ。彼女はUGNによって殺された」
変成王:「ならば、UGNに殺されぬことが、本当の彼女に成る第一の条件だ。私はそのため生きてきたのだ」ぼたぼたと黒い血を垂れ落ちる。
喜多川未知留(偽):「ぼくたちは"彼女"じゃなくて、フェイくんとイェンくんに会いに来たんだよ」
楠一重:「そういうわけ……妄言かと思ったけれど」
楠一重:「暗示や刷り込みってレベルじゃないわね。想定よりも強くコントロールされてるらしいわ」
喜多川未知留(偽):「ならどうする?」
楠一重:「……」
フェイ:「リョウ……ナンデ」
鷺谷諒:「言っただろ。ほっておけないって。勝手だけど」
鷺谷諒:「でもそっちがそっちの勝手で死のうとするなら……俺だって勝手に止める」
楠一重:喜多川さんの言葉には返さず
楠一重:ただフェイと言葉を交わす鷺谷くんを見る
イェン:「ハ……だってよ、フェイよ。どうする?」
フェイ:「ワタシは……」目を伏せる。「ゴメン。ワタシ、まだ、死にたくナイ」
イェン:「だよなあ。私も、私たちが無駄死になんてのは御免も御免だ!」
イェン:「全員! 相手してやるよ! それでいいんだろう糞爺!」
フェイ:「リョウ……何いったらいいか、ワタシ、ワカラナイ。でも」泣きそうな表情だ。
フェイ:「ゴメンナサイ」
鷺谷諒:「……俺は、本当に普通の……今だって多分、全然平凡な中学生だから」
鷺谷諒:「全然違う生まれ方したお前たちがどんな気持ちかなんて、わかれないと思う」
鷺谷諒:「だけど、生きてて欲しいって思ったからここに来た」
鷺谷諒:「そのために、俺は俺のやれることをやる……!」
フェイ:「リョウ……っ」涙声。
変成王:「さあ。生き延びて、完成してくれ。彼の女(ひと)をふたたび呼ぶために。そのために、私はここまで生きて来た」
変成王:「この精錬を乗り越えれば、もはや命を奪う意味もない。彼の女の母として遇しよう」
楠一重:フェイの表情。そして2人の口ぶり。
楠一重:マインドコントロールなどではない。これはもっと、シンプルな。
楠一重:「アンタ、つまり」
楠一重:変成王を睨みつける
楠一重:「こいつらの『命』を、アンタが……!」
変成王:「おかしなことを訊くな。従わぬ素体では、実験のために使えまい」
楠一重:「反吐が出るわ……下衆がッ!」
楠一重:怒りに震えながら舌打ちする
イェン:「いい顔じゃねえか。さあ、始めようぜ、UGN。糞爺の最期の願いだ」
喜多川未知留(偽):「必ず、倒す」頭上に浮かび上がった魔法陣が回転しながら垂直降下。
喜多川未知留(偽):「君たちの思い通りになんかさせてたまるかっ!」通り抜けた時には、謎の発光を放つ金属鎧と濃い色のマント。
喜多川未知留(偽):ここにはドローンの7割を集結させている。その実体感は先だっての自己欺瞞の比ではない。
楠一重:(隙を見てあの男を倒して、2人の生命維持を制御してるスイッチを切る)
楠一重:(それしか方法がない、だけどそんなこと……)
鷺谷諒:「……楠さん。喜多川さん」
鷺谷諒:「俺は、助けられてばっかりだけど」
鷺谷諒:「でも、まだ助けてもらう…!そのために、俺はやれることをやる!」
鷺谷諒:ポケットの中のBB弾を掴む。
楠一重:「……」
楠一重:その表情を、横目で見て
フェイ:「……リョウ」なきそうな顔で。くちびるが、とめて、と動いたように見えたのは錯覚でしょうか。
楠一重:「ったく」
楠一重:「こんなの、やるしかないじゃない」
楠一重:「……今の私は、先輩なんだから」
楠一重:拳を握りしめる。
喜多川未知留(偽):「ああ。存分に頼ってくれ」
喜多川未知留(偽):「君の気持ちは、絶対に届く。届かせる」
楠一重:「ええ。やってやろうじゃない!」
変成王:「では、始めるとしよう。いまこそ、あの忌まわしい夜をやり直すとき」
変成王:異様に濃厚な腐臭と血臭がふきあがります。
GM:衝動判定。今回に限り、目標値は14(変成王が《堕ちる絶望》持ってるのでそれに合わせて)
喜多川未知留:4dx>=14
DoubleCross : (4R10[10]>=14) → 6[2,4,4,6] → 6 → 失敗

フェイ:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 6[1,1,3,3,6,6,6]+2 → 8

楠一重:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[1,3,10]+7[7] → 17

楠一重:成功してしまった…!
変成王:お前が暴走してはせんもあるまい。《妖精の手》でフェイの判定を無理矢理成功させる。
鷺谷諒:3dx+1>=14
DoubleCross : (3R10+1[10]>=14) → 9[1,5,9]+1 → 10 → 失敗

喜多川未知留:81+2d10
DoubleCross : (81+2D10) → 81+16[10,6] → 97

楠一重:2d10+71
DoubleCross : (2D10+71) → 12[8,4]+71 → 83

GM:なお、いちおうNPCの侵蝕値は、エフェクト使用などで動かないものとします。あしからず。
鷺谷諒:しっぱい!
鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+5(2d10->3,2)した(侵蝕率:60->65)
楠一重:なんか変な挙動してる!?
喜多川未知留:鷺谷くんすごい
GM:戦闘配置は、PCから10mの位置にフェイとイェンがそれぞれ別エンゲージに。さらに10m後方に変成王。
GM:……ということで、戦闘開始。よろしいか!
鷺谷諒:OK!やってやる!
喜多川未知留:ウォーッ!
楠一重:っしゃあ!
GM:では!

<<第一ラウンド>>

GM:セットアップ。宣言ありますか!
鷺谷諒:なし!
喜多川未知留:なし!
フェイ:《幻影の騎士団》を使用。姿がちらついて、周囲に無数の分身が浮かび上がる。
楠一重:ない!
イェン:《苛烈なる火》を使用。HP4消費、両手に凄まじい量の高熱を蓄える!
変成王:自分に《アクセル》。現在の行動値14はこれの効果ということになる。
GM: 
GM:で、最初のイニシアチブですが。
変成王:《ブリッツクリーク》。フェイに追加行動を投げつける。
楠一重:飛ばしてきやがる
鷺谷諒:なんと
喜多川未知留:攻撃来るか
フェイ:……行動いきます。戦闘移動でPCエンゲージに侵入。メジャーアクションは……鷺谷くんに。
鷺谷諒:くっ
フェイ:▼白兵攻撃 技能:<白兵>
フェイ:6dx+29
DoubleCross : (6R10+29[10]) → 10[2,3,4,8,10,10]+10[5,10]+5[5]+29 → 54

フェイ:達成値54。
鷺谷諒:高い
鷺谷諒:暴走!
フェイ:うン。ダメージ行くよ
フェイ:6d10+6+12 装甲有効
DoubleCross : (6D10+6+12) → 37[4,9,3,3,8,10]+6+12 → 55

フェイ:装甲有効の55点。
鷺谷諒:死ぬ死ぬ
鷺谷諒:リザレクト
鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:65->72)
鷺谷諒:鷺谷諒のHPを-7した(HP:14->7)
フェイ:「ゴメン……!」間近で見て、彼女の使うものの正体がわかりました。
フェイ:細い紐でくくられた小さな分銅です。それが、幻影に紛れて、恐ろしい速度で急所を狙ってくる。
鷺谷諒:…避けられない。
鷺谷諒:その動きに見蕩れて。いや、
鷺谷諒:……衝動だ。それが、自分の動きを止めている。
GM:容赦ない一撃が、人間であれば即死するであろう部位に食い込みます。
鷺谷諒:「が……ふっ!」
鷺谷諒:よろめく。それでも立っている。立っていられる。
鷺谷諒:「……気にするな」
フェイ:割れた鏡のような視界の向こう、それでも、泣きそうに歪んでいる顔がうつります。
鷺谷諒:「生きてれば、それでいい」
GM:で、最初のイニシアチブ……まだ何か飛ばす人はおりますか?
鷺谷諒:大丈夫です!このまま!
GM:はい。では行動値順に、喜多川さん!
喜多川未知留(偽):97+1d10 マイナーでジェネシフト!
DoubleCross : (97+1D10) → 97+3[3] → 100

喜多川未知留(偽):ピッタリ!
楠一重:いい感じ!
鷺谷諒:やった!
喜多川未知留(偽):メジャーでコンボ【トリックとタネ】《コンセントレイト》《小さな塵》《マスヴィジョン》で攻撃。浸食+8して108。対象はイェン!
イェン:来いよ! 幽霊女ァ!
喜多川未知留(偽):フォールンピストルの効果発動!この攻撃に対するリアクションではC値+1だ!意味ないかもだけど!
喜多川未知留(偽):9dx7
DoubleCross : (9R10[7]) → 10[1,2,4,5,5,6,8,8,9]+10[8,9,10]+5[2,3,5] → 25

イェン:ち。そりゃダメだ、《イベイジョン》達成値は20固定!
喜多川未知留(偽):42+3d10 諸々有効!
DoubleCross : (42+3D10) → 42+27[10,9,8] → 69

イェン:「がっ、は」それは耐えられない! 一撃で戦闘不能になる!
イェン:……喜多川さんは、彼女が倒れる寸前、変成王に微かな笑顔を向けたことに気付いたかもしれません。
喜多川未知留(偽):(...ふむ)ドローンから放っているのは大量の幻影と実弾だけではない。情報も収集し続けている。
喜多川未知留(偽):『...というようなことが起きている。2人も注意を払っておいてくれ』耳元においたドローンで報告!
楠一重:「……」
鷺谷諒:「………」
鷺谷諒:イェンにロイスを。
鷺谷諒:似姿/イェン/庇護/憐憫:○/ロイス
GM:はい。
変成王:老人の眼が、絶望のいろに見開かれます。それと裏腹に、くちびるが、喜悦の形にゆがむ。
楠一重:情報によれば、ここにいるのが複製体の最後の2人
楠一重:プラントを失った以上、脅しをかけつつも実際に2人の命をすぐさま絶つとは考えにくいが……。
喜多川未知留:(これ以上、彼女たちを戦わせたくないが...どうしたものかな)
GM:そう。本来ならば、変成王の願いはこれで叶う、はずです。
楠一重:「相手はジャーム、どう動いてくるか……!」
GM:イニシアチブ。
変成王:「そうだ。これを……このときを、私は待っていたのだ」自分の胸に。手を突き立てる。
変成王:腐肉をひきさくように、やすやすとてのひらがめり込み。そして。
楠一重:「!?」
鷺谷諒:「なっ」
喜多川未知留:(っ!気持ち悪い!)
変成王:《ラストファクトリー》。
変成王:「アイーシャ……アイーシャ!」
変成王:9d10
DoubleCross : (9D10) → 61[8,4,6,8,8,9,8,3,7] → 61

変成王:フェイ、イェンのHPが61回復し、戦闘不能が解除されます。
変成王:「ああ。私は今度こそ、貴女を」その眼に、何が映っているのか。変成王戦闘不能。
変成王:喜びのイロをはりつけたまま、老人の身体が崩れ落ちます。
楠一重:「自滅した……!?何が……!」
イェン:「……ああ。そうだよな、そう来ると思ってたよ。皆、そう言ってたからな」
楠一重:「!」
イェン:「色ボケ爺が。そのまま」
イェン:「くたばれよ」
イェン:倒れていたイェンが起き上がります。ただし、その身体にまとわりつくように。ぼこぼこと。
イェン:無数の、人の顔が浮かび上がっている。どれも、フェイとイェンによく似ています。
楠一重:「一体、あいつ…!何をしたのよ!」
鷺谷諒:「な……」絶句している。
イェン:イニシアチブ、復帰したイェン(?)が《惨劇の輪廻》。
イェン:即座にメインプロセスを行います。
イェン:▼牙はないが舌はあり 《コンセントレイト》+《渇きの主》+《朱色の大斧》+《漆黒の波濤》
喜多川未知留:「...トドメを!?」
イェン:ここに《傲慢な理想》。
イェン:8dx7+4
DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[1,2,3,4,6,7,7,10]+10[4,8,10]+3[2,3]+4 → 27

イェン:《異世界の因子》。糞爺の《妖精の手》をコピー。判定に突っ込む。
イェン:1dx7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 3[3]+34 → 37

イェン:ち、仕留めそこねたか。まあいいや。爺に「とどめを刺す」。
フェイ:《イベイジョン》で回避、達成値41固定……え、え?
GM:ということで、PC各位にも達成値37で攻撃が飛んできます。
楠一重:ナニィーッ
喜多川未知留:グェーッ!
楠一重:一応回避!
鷺谷諒:まじかー!
喜多川未知留:暴走リア不!
鷺谷諒:リア不!
楠一重:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 9[2,3,5,5,6,8,9]+1 → 10

イェン:とどめを刺すしかできないけど、そのダメージ用の範囲攻撃に巻き込むぶんにはナン人でも殴れるんだよなあ!
鷺谷諒:油断・・・!
喜多川未知留:なんて奴だ...!
楠一重:ダメージ!ください!
イェン:4d10+25 装甲無視
DoubleCross : (4D10+25) → 20[10,3,6,1]+25 → 45

イェン:装甲無視の45点! さらに《朱色の大斧》で白兵ダメージ追加状態に!
鷺谷諒:死!リザ!
鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:72->77)
鷺谷諒:鷺谷諒のHPを-2した(HP:7->5)
喜多川未知留:戦闘不能!幼子:イェン/P止める〇:N怖っ を取ってタイタス昇華!
楠一重:りざれ!
楠一重:1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 1[1]+83 → 84

イェン:爆発的な熱気が、競技場を飲み込みます。弾けた膚から揮発した血液が、生きているかのような熱気に吸い上げられる。
楠一重:「ッ!!」
イェン:「ハハ。ようやくだ。"私たち"だけ死ぬなんてさ、そんなのはないだろ? なあ、フェイ。あと、リョウだったか?」
フェイ:「イェン、アナタ……っ」
イェン:「ああ。"私たち"は炎(イェン)だよ。飛(フェイ)、ふざけた名前だ。どこへ行く気だ? 逃さねえよ」
イェン:「全員火に焚べて、この場で消し炭にしてやらあ」無数の声が、異口同音に。そう叫びます。
鷺谷諒:「……『ひとり』じゃ、ない……?」
鷺谷諒:「あれ、全部が……」
GM:……楠さんは、思い出すかもしれません。オーヴァードが、大量に暴露したRVに影響をうけることがある、という話を。
楠一重:「まさかっ……『人格』まで……!?」
楠一重:「レネゲイドに記録されていたっていうの…!こいつが浴びた『返り血』に……!」
喜多川未知留:「ハーッ!ハーッ!」全身が茹る。苦しい。息ができない。
喜多川未知留:だけど、痛いのも辛いのも慣れている。だからこんなところで立ち止まらない。
喜多川未知留(偽):「変われるさ。人は。なりたい自分に!」
楠一重:そうだとすれば、このイェンはもう死への恐怖などでは動いていない。
楠一重:ただ、複製体全員分の怨念として……!
イェン:「変われる?」浮かび上がった顔が涙を流す。「変われるものか」「逃げられるものか」「誰も」「ここから」「この地獄から」「誰が飛べるもんか」
イェン:「そうでなければ」「そうじゃなきゃあ」「だめ」「だめだよ」「この場で」「燃え尽きろ──!」
鷺谷諒:ぜっ、ぜっ、と息を吐く。
鷺谷諒:「……イェン……」
GM:ということで、イニシア行動終わり。変成王は無残に焼死してしまったので、鷺谷くんの行動です。
鷺谷諒:うおー!
鷺谷諒:マイナーで暴走を解除します。
鷺谷諒:コンボ『目潰し』。《コンセントレイト:ソラリス》+《罪人の枷》で10m先のイェンを攻撃します。
GM:どうぞ!
鷺谷諒:4dx7
DoubleCross : (4R10[7]) → 10[1,5,6,10]+10[9]+10[8]+10[7]+3[3] → 43

鷺谷諒:うひゃー
楠一重:!?
喜多川未知留:すごい!
楠一重:思いが…通じた!
GM:んなっ……
鷺谷諒:びっくりした
イェン:イベイジョン20だよ。それは避けられない!
鷺谷諒:では、ダメージ!
鷺谷諒:5d10+5 そしてラウンド間達成値-20だ!
DoubleCross : (5D10+5) → 31[4,7,7,8,5]+5 → 36

鷺谷諒:鷺谷諒の侵蝕率を+8した(侵蝕率:77->85)
イェン:あっが……! その-20が痛い!
鷺谷諒:じゃらり、と手の中で軽くBB弾を鳴らす。
イェン:「そこを退けよリョウ」「そのままでいいよ」「一緒にあなたも」
鷺谷諒:「……イェン」
イェン:不定形の炎に浮かび上がった顔が、いっせいに鷺谷くんを見ます。
鷺谷諒:「お前も、連れて帰りたかった」
イェン:「"私たち"は救えねえよ。もうとっくに"私"は地獄だ」
イェン:「止めてみろよ。止められるなら」
鷺谷諒:「そうか……もう」
鷺谷諒:「生きてないんだ…な」
鷺谷諒:悲しそうな顔をして
鷺谷諒:「悪い」
鷺谷諒:───腕を、振り抜く。
イェン:イェンは口を開けて笑います。炎に浮かんだ顔は、ぼろぼろと水ではない涙を流しています。
鷺谷諒:炎を裂いて小粒の弾が水滴のように舞う。
イェン:振れた弾を、炎が取り込む。ほとんど見境なく。痙攣するように、動きが止まる。
鷺谷諒:…毒は飲み干された。
鷺谷諒:「……悪い」
鷺谷諒:もう一度、繰り返した。
イェン:「ほんとにうるせえなあ。お前」「おそい」「だめ」「だだだめ」「もう」
GM:イェンの行動です。マイナーで戦闘移動、PCにエンゲージに突入。
イェン:《コンセントレイト》+《渇きの主》+《ジャイアントグロウス》。
イェン:8dx7+4-20
DoubleCross : (8R10+4-20[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,7,8]+3[2,3]-16 → -3

鷺谷諒:おおう…
楠一重:ひゃあーっ
楠一重:主人公…!
イェン:動けねえ……が、まだこれがある。《妖精の手》でダイスひとつ10に。
イェン:1dx7+4
DoubleCross : (1R10+4[7]) → 1[1]+4 → 5 → ファンブル

喜多川未知留:《黒き明かり》を1回使用。達成値を5減らしてもらおう。
楠一重:うおおおおお
鷺谷諒:ジャスト5…!
イェン:そりゃダメだ。達成値0!
イェン:異様に膨れ上がった怨嗟の炎が、辺り構わず飲み込もうとする……が。
喜多川未知留(偽):上空に浮かび上がった魔法陣から一斉に放たれる衝撃砲!
喜多川未知留(偽):炎を全て、全て吹き飛ばす。
イェン:本来なら、それすらも飲み込むだけの出力が合ったはずです。しかし。
イェン:誰かのながしたものが、火勢を抑え込んでいる。
イェン:「クハ……!」
フェイ:「イェン……っ」《イベイジョン》。巻き込まれたので、普通にドッジ。
喜多川未知留:それ以上、彼を傷つけさせたりはしない。彼のことは私が守る。
喜多川未知留:浸食値+3して111
GM:で、イェンは行動終了。フェイの行動なんですが……
フェイ:「……ゴメン!」イェンへ攻撃。ここはこうなるよな。
フェイ:6dx+29
DoubleCross : (6R10+29[10]) → 8[1,3,4,4,6,8]+29 → 37

イェン:イベイジョン20は撃ち抜かれる。謝るんじゃねえよお前ら。そればっかじゃねえか。
フェイ:4d10+18
DoubleCross : (4D10+18) → 18[3,6,4,5]+18 → 36

イェン:それは……持たねえなあ。切り札だ。《不死不滅》。
イェン:「どうした。殺してみろよ、ご同輩」「しね」「しになさいよ」「こっちへこいここここい」
GM:流星錘で眉間を撃ち抜かれますが、何事もなかったかのように起き上がります。傷口からは炎が吹き出している。
GM:……楠さん、どうぞ。
喜多川未知留(偽):フォールンスプライトを使用。楠さんの命中判定に+3D。
楠一重:あ、相対距離っていまどうなってますか!
楠一重:イェンちゃん!
GM:あ。こいつも至近攻撃なので、PC側にエンゲージしてきてます!
楠一重:オーライ!ではマイナーで破壊の爪、メジャーでコンセ+渇きの主+獣の力
楠一重:喜多川さん鷺谷くんへのロイスをそれぞれ昇華し、ダイス+10とC−1。
GM:殺しに来た!
楠一重:超侵蝕も使用しダメージと達成値+10!
楠一重:21dx6+14
DoubleCross : (21R10+14[6]) → 10[1,2,3,4,4,4,5,5,6,7,7,7,7,7,8,8,8,8,8,9,10]+10[2,2,2,4,4,6,6,6,7,8,8,10,10]+10[5,6,6,7,7,8,9,10]+10[4,6,7,7,9,10,10]+10[1,3,3,5,9,10]+10[5,8]+10[8]+1[1]+14 → 85

イェン:メチャクチャしやがってよ。こっちのドッジは20固定だ!
楠一重:9d10+27
DoubleCross : (9D10+27) → 41[1,1,4,5,7,8,10,3,2]+27 → 68

楠一重:装甲無視!
イェン:ハハ。それは……トライブリードなんで、160あっても《不死不滅》4なんだよな。耐えられねえ。
イェン:くそ、ラウンドまたいでりゃな。復活も品切れだ。倒れる。
楠一重:錘が打ち込まれ、巨体が怯んだ瞬間
楠一重:ザァ ッ
楠一重:既に至近距離、その喉元に赤刃は振るわれている。
楠一重:「……私は」
楠一重:「アンタを哀れんだりしない」
楠一重:「アンタたちを……」
イェン:「ああ。憎んでくれよ」「やだ」「おまえも」「ないて」「たすけて」「ひとりは」
楠一重:「ええ。これはどこでも起きている、当たり前のことなんだから」
楠一重:「だけど、だけどね」
楠一重:「あの子は……そっちに行かないわ」
楠一重:ばちんと、血の刃を収めて。
イェン:「そのほうが……」ごぼり、と湧き上がるもので、のどぶえからの言葉は打ち切られる。
楠一重:「さようなら。イェン」
イェン:炎が、くちぐちに、ことばにならない怨嗟の声を吐き出す。
イェン:それも、ほどなく消えていく。
楠一重:「……」
楠一重:見下ろして、祈るように暫し目を閉じて
楠一重:「状況、終了よ」
GM:……戦闘、終了です。
鷺谷諒:「…………」楠さん、と呼びかけようとして、飲み込んで。
鷺谷諒:「……了解」
鷺谷諒:フェイの方を見る。
鷺谷諒:「フェイ」
フェイ:「……ウン」
鷺谷諒:「……いいんだ。お前は生きてていいんだ」
鷺谷諒:「聖母とか、そんなものにならなくていい」
フェイ:「でもね。リョウ。ワタシ、ワルイこと、たくさんした。イェンたちも、殺したのは」
鷺谷諒:「うん」
鷺谷諒:「わかってる」
GM:躊躇なくイェンを攻撃した姿は、簡単に思い出すことができるでしょう。
鷺谷諒:最初に会った時のこと。
鷺谷諒:おぼえている。
GM:仮面の少女を、目の前で殺した。自分の姉妹というべき相手を。それが最初。
フェイ:「……いいの?」
フェイ:「ホントに?」
鷺谷諒:「……悪いこと、か。そうだな」
鷺谷諒:「だけど、お前はそれをわかってるんだろう」
鷺谷諒:「なら、大丈夫だ」
鷺谷諒:「……彼女たちの分まで生きよう」
フェイ:「ウン」くしゃり、と顔を歪めて。涙のしずくが、ひとつ。ふたつ。
フェイ:「……ウン」
鷺谷諒:少し、躊躇った、その後。
鷺谷諒:その背におずおずと手を伸ばして、撫でる。
喜多川未知留:良かったなんて、この結末が良かっただなんて、ぼくには思えない。
喜多川未知留:だけど、護れたものはある。ぼくたちの手が届いたものがある。
喜多川未知留(偽):「...みんな、お疲れ様」支部への報告、事の顛末と映像データを送信。ここで起きたこと、その全ては完全に記録した。
喜多川未知留:とても、やりがいのある仕事だった。ここに残っていて良かったと、そう思える。だからぼくは満足だ。
GM:……シーンカット。

バックトラック

GM:バックトラックに入りましょう。相手が握っていたEロイスは三つ。
GM:《聖痕陶酔》《惨劇の輪廻》《傲慢な理想》。必要ならば、これを使って3Dぶん低下させてからどうぞ。
喜多川未知留:5個残っているのでこれは余裕ですね。Eロイスは振らず、素振りでいきます。
喜多川未知留:111-5d10
DoubleCross : (111-5D10) → 111-31[5,6,10,9,1] → 80

喜多川未知留:無事帰還!
鷺谷諒:Eロイスなし!
鷺谷諒:とりあえずそのまま1倍振りしましょう
鷺谷諒:85-6d10
DoubleCross : (85-6D10) → 85-31[3,8,2,7,4,7] → 54

楠一重:なし!すぶり!
鷺谷諒:UWA-
楠一重:95-4d10
DoubleCross : (95-4D10) → 95-22[5,2,8,7] → 73

鷺谷諒:4点!
楠一重:いい感じ!5点!
喜多川未知留:5点!
GM:OKです。で、いったん経験点算出まで! いつもの5点、Eロイス3+Dロイス2つ(複製体+複製体)、目的達成5で15点基本に侵蝕加算になります!
喜多川未知留:20点!
鷺谷諒:19点!
楠一重:20!
GM:は。では、GM経験が59+1/3でそのまんま20点、でいただいて大丈夫でしょうか!
鷺谷諒:OKです!
楠一重:うおっさ!!
喜多川未知留:めしあがれ!
GM:いただきました! ……では、本日はここでセーブ!

<<DOUBLE+CROSS>>

ED:喜多川 未知瑠

GM:リズミカルな枕木をこえる音と振動には、いかにもローカル線という味があります。
GM:窓の外は生い茂った緑、緑、緑。涼しげではありますが、今日の外気温はこのへんでも三十五度を超えてるとか。
六条 愛音:「そろそろやね。ほんと、行き先より思い出優先てかんじやわ。これは」
GM:くつろいだ格好の愛音が、窓の外を眺めています。窓際には空っぽになった缶コーヒー。
喜多川未知留:がたごとと揺られる感覚、次々に視界を横切る風景。どれも初めてのものだ。
六条 愛音:「喜多川さん、まだ豆鉄砲くらったような顔やね。緊張せんでもええよ。これも報酬の一部ですから、て」
喜多川未知留:「いやぁ、うん。すごいなあこれ」座席に膝立ちして、窓の外を見ている。
喜多川未知留:「電車に乗るのも初めてでさ。全部新鮮なんだ」
喜多川未知留:「仕事の報酬ということなら、しっかり堪能させてもらわないとね」
六条 愛音:「こういう座席の電車ももう珍しからなあ。貴重な経験かもしれませんねえ」フェイク羅紗の座席を押して。
六条 愛音:「でも、これで驚いてると、からだ持たんのとちがう? 向こうはたぶんもうすっかり浮かれきっとるよ?」
六条 愛音:くすくす笑うと、ボックス席の自分の坐っているがわにカーテンを引きます。
六条 愛音:「一泊二日ならまだ間に合ういうても、ほら。貧乏性のれんじゅうばっかりやから」
喜多川未知留:「そうか...そうだね。うん」まだこれからだ。
喜多川未知留:楽しいのは、これから。今度こそ事前に疲れ切っちゃうなんて無様は晒せない。
喜多川未知留:報酬。ぼくの行いを認めてもらって、与えられたもの。それを台無しにするわけにはいかないよね。
六条 愛音:「そ。まあ、出迎えは来るように手配してありますから。うちは、ついたらさっさと愚妹に釘刺しに行かんと」
喜多川未知留:「釘を刺すっていうと?」
六条 愛音:「まあ、あれ、姫都にべったりやから。最終日の夜となったら何やらかすやら、な?」
喜多川未知留:「そんなに」
六条 愛音:「そんなに。まあ、サシで話すときは気ぃつけたほうがええよ。悪い子やないんやけど」
六条 愛音:「……そろそろやね。荷物まとめた方がよさそうや。降りそこねたら、折返しは二時間先よ」
喜多川未知留:「すごい時間感覚だね...空気だけじゃなく、流れてるものが全然違うんだ」感心げに
喜多川未知留:大きな四角い旅行鞄に手を伸ばす。中には有事の装備もぎっしり詰まっており、自走機能付き。
喜多川未知留:「...楽しみだなあ」
GM:…………
GM:……谷底としか言いようがないロケーション、ひとつきりのホームにはトタンの屋根。
GM:愛音は宣言どおりさっさと行ってしまい、喜多川さんはぽっつり取り残されています。
GM:改札があるであろう建物まで続いている陸橋がとても高く見える。
GM:迎えが来る、と言っていましたが……
喜多川未知留:「おお~~」きょろきょろとあちこちを見回す。風景を見るのは好きだ。資料として撮影もしている。
喜多川未知留:一人でいることには慣れている。この時間も十分に楽しんでいられる...
GM:…ちょうど、喜多川さんが陸橋に背を向けていたタイミングで。
GM:どたどたという不格好な、金属の階段を蹴る足音が、駆け下りてきます。
姫都 幹久:「……こ、こっちじゃな……え?」
喜多川未知留:くるりと体を翻し、その姿を視界の中心に。
姫都 幹久:「……喜多川さん?」見慣れたアホ面が、ぽかんとした顔であなたのことをみている。
姫都 幹久:「え、大丈夫なんですか。どうしてこっちに!?」
喜多川未知留:「やあ姫都くん」にこにこと笑みを浮かべる。無意識に。
喜多川未知留:「愛音さんから聞いてなかった?治ったから、連れてきてもらったんだけど」
姫都 幹久:「……愛さん?」何かを察した、という顔になって、がっくり肩を落とす。
姫都 幹久:「ま、また持って回ったことを……てことはあいつ、言われて騒ぎ起こしたな……」
喜多川未知留:「良くわからないけど、愛音さんとは今後も仲良くしたいね。気が合いそうだ」旅行鞄に腰掛け、ゆっくりと自走機能を働かせる。
姫都 幹久:「っと。それこそ大丈夫ですか、階段? けっこう急というか、脆いですけど」
姫都 幹久:小走りに、喜多川さんの横に。
喜多川未知留:ふむ。人差し指を顎に当てて一考。
喜多川未知留:装備の持ち合わせはある。偽装を纏いながらドローンに乗って飛ぶとか、いろいろやりようはあるが。
姫都 幹久:「おれ、持ちましょうか。荷物」
喜多川未知留:「そうだね、疲れたときは姫都くんの手を貸してもらおうかな」
喜多川未知留:「荷物はいいよ。中身を使って飛ばせるから、対して重くはないんだ」
姫都 幹久:「はは。余計なこと言っちゃいましたかね。すいません、どうも……そのへんの感覚が、未だにわかんなくて」
姫都 幹久:気弱げな笑いを浮かべて、後頭部をかきます。
喜多川未知留:「色々仕込んでるからね。だけどぼくが疲れたときはさ、そう遠くないと思うし」
喜多川未知留:「おぶってもらえると嬉しいな」
姫都 幹久:「はい。そのときは遅れないように」なんでもないように頷きます。
喜多川未知留:「それじゃあ出発しようか。姫都くんはぼくをどこに連れて行ってくれるのかな?」
姫都 幹久:「まずは荷物置きに行きましょう。それからまあ、走り回ってるみんなに連絡して……」
姫都 幹久:「泊まってるとこ、駅からそんな離れてないですけど、そのせいで歩きしかないですからね」
GM:赤錆の浮いた金属階段を登って、足元には線路の茶とぶあつい緑。頭の上には入道雲の浮かんだ青空。
姫都 幹久:「でもよかったですよ。ほんとに」
姫都 幹久:「あー……喜多川さんが来てくれて」
喜多川未知留:「? 何か困ったことでもあったのかい?」首を傾げて、顔を見上げる。
姫都 幹久:「いや、あー……その」弱めの曖昧な笑みを浮かべて。
姫都 幹久:「心配だったってのもちょっとありましたし。いや年上に言うことじゃないですけどそれは。あと」
姫都 幹久:「……見てて、いまもけっこう楽しそうだから、それはほんと、よかったなあ、と。そんなです」
喜多川未知留:「......」来てくれて良かった、そう言われて自分の力が求められたのだと早合点した。自信過剰。
喜多川未知留:そして続きを言われてみれば、ぼく自身を求められたと言われた。自信...自信...
姫都 幹久:「……どうかしました?」きょとんとした顔で、腰を少しかがめて。
喜多川未知留:「いやその、うん。ぼくも来られて良かったよ」顔を逸らす。昂揚を自覚した。顔はきっと赤い。
姫都 幹久:「喜多川さん? 大丈夫ですか? 顔だいぶ赤い……っと」
喜多川未知留:「わわっ」
姫都 幹久:「ぉうっ!? うわっ!?」たたらを踏んで、かなり高いところで転びかける
喜多川未知留:(この興奮、この気持ちは、やっぱりそういうことなんだろうか...)
喜多川未知留:「...そこに居座るつもりは、なかったんだけどなぁ...」か細い声が、澄んだ夏の空に消えていった。
GM:……シーンカット。

ED:楠 一重

GM:第四地区のショッピングモール、平日、昼食時からは少し外れた時間帯。
GM:食堂街の外れに入っている洋食店。
日馬 美礼:「まあ、そんな露骨に不満げな顔しなくてもいいじゃないか。ここ、味はいいよ」
日馬 美礼:「確かにうちの資金が入ってるとこだから、人払いしやすいって理由も半分あるけどね?」
楠一重:「それが一番気に入らないのよ」
楠一重:「そんなの殆ど職場じゃない」
楠一重:「これで味まで今ひとつだったら、文句言うわよ」
日馬 美礼:「つれないなあ。きみの要望に、可能な限り応えようとしてるんだぜ?」
楠一重:「……だったら」
楠一重:「例のやつ、出しなさいよ。用意はしてあるんでしょ」
日馬 美礼:「はいはい。といっても、原文見てもわかりにくいと思うけどね?」
GM:テーブルの上に、機密の封もされていない、そっけないプリントアウトの束が置かれます。
GM:並んでいるのは、表化もされていない生の解析所見らしいもの。
楠一重:「……」
楠一重:紙束を手に取る。飛天セルのプラントから回収できた実験データ。
楠一重:相互提携していたアラボトセルのものにも繋がる、クローニング技術の解析結果だ。
楠一重:挟まれている写真のひとつに目が止まる。
楠一重:現在は第十二支部に所属している、飛天製クローンの1人。
楠一重:彼女には経年による生命維持の限界があり、もしもそれが
楠一重:『あいつ』にも、共通しているとしたら。
日馬 美礼:「四年前、崩落戦直前に確認された飛天式複製体は──」
日馬 美礼:世間話でもするかのような調子。
日馬 美礼:「確実なオーヴァードの量産を可能にする代わりに、その代謝機能の点で大きな問題を抱えていた」
楠一重:「……」
楠一重:眉間にシワを寄せて紙面と睨み合っている
楠一重:「……本当に、わかりにくいわね」
日馬 美礼:「まあ、技術資料ってのはそういうもんさ。レポートまとまるのは、あと半月待ってほしいね」
日馬 美礼:「蜷川くん、あれでけっこうそこらは優秀だから。読みやすいのが仕上がると思うよ」
楠一重:「アンタは、読み解けるんでしょ」
楠一重:「肝心なところだけ、教えなさいよ」
日馬 美礼:「専門だからね。十二の津島くんのことだろ?」
楠一重:「……ええ」
楠一重:「それと同じ問題を、その」
楠一重:「ウチのは……抱えてるわけ?」
日馬 美礼:「津島型って呼ばれてたシリーズは、結果だけ見るなら、ほとんど意図的に寿命を削ることで、エフェクトを発現させるってコンセプトだった」
楠一重:「……」
楠一重:黙して耳を傾ける。
日馬 美礼:「彼らが組み込んだ、律理の羽と呼ばれてる因子に頼らないと、"生存できない"状態を強制的に作り出しているんだね」
日馬 美礼:「これは、必然的にオーヴァードになる。能力も扱えるよ。ただし、因子が消耗するとそれだけで死に至る」
日馬 美礼:「当然だよね。リザレクトでの再構築が及ぶのは自分だけ、最初から埋め込まれてる異物はたいてい対象外だ」
楠一重:「つまり、だったら」
楠一重:「それが埋め込まれて作られていないクローン体は……」
日馬 美礼:「でだ」
日馬 美礼:「志奈乃くんとか、今回回収された彼女の場合も、同系の技術が用いられてるわけだけれど」
日馬 美礼:淡々と続ける。
日馬 美礼:「つまり、パワーソースが失われると、恒常性を維持できなくなる。少なくともその可能性が高い」
日馬 美礼:「……まだ続けるかい? 退屈な話になるけど」
楠一重:「……そう……」
楠一重:俯く
楠一重:行き先に希望があるかどうかなんてわからないいつも望む答えなんて帰ってくるはずもない。
楠一重:分かっていても。それでも。
楠一重:「なんで、あいつの方が……」
楠一重:そう呟いて、悔しげに唇を噛む。
日馬 美礼:表情を確認するように、目を細める。
日馬 美礼:「彼女たちの場合は、覚醒誘導のために少なくとも二系統のソースが使用されてる」
日馬 美礼:「高級志向の調整体だからかもね。たとえば、今回の彼女の場合はカミシロ産の特殊コードだ」
楠一重:「?」
楠一重:顔を上げて、首を傾げる
日馬 美礼:「要するに、強制的に発現させたあと、"遺伝コード自体に組み込まれたパワーソース"で駆動し続けるような仕掛けになってるわけだね」
日馬 美礼:重々しい口調だが、顔に浮かんでいるのはいつもの人の悪い笑顔だ。
楠一重:表情が変わっていることに気付く。
日馬 美礼:「要するにこりゃ自分の体の一部だからね。治るだろう。寿命はそうだなあ、断言できないけど」
日馬 美礼:「あと七十年くらいじゃない? 期待値で。いや、研究者としてはかなりスゴイとおもうね。面倒なんだぜ、条件合わせた複製体作るの」
楠一重:「何よ……じゃあ」
楠一重:「生き、られるの?」
日馬 美礼:「寿命問題? ありゃ津島くんの話だよ」
日馬 美礼:「そっちはそっちで深刻でね。うちにも照会が来てる。今回の件が役に立つといいんだけど」
楠一重:「アンタ」
日馬 美礼:「なにかな」
楠一重:「わざとズラしたでしょ。バカ眼鏡」
楠一重:少し涙をにじませながらも、きっと睨む。
日馬 美礼:「ぼくは頑張ってる人が好きでね。配属された時のプロファイルとはずいぶん違うじゃないか、君」
日馬 美礼:「いいね。きみ。何かあったらいつでも相談に乗るよ。あ、これ連絡先ね」名刺らしいものをテーブルの上に。
楠一重:「……うっさい!バカバカあほ!」
楠一重:「こっちはただでさえ、ガキやらきぐるみ女の面倒で疲れてんのよ」
日馬 美礼:「まあまあ。落ち着いて。食事も来たみたいだからさ」
日馬 美礼:「美味しいんだよ。ここのハンバーグプレート。きっと好みだと思うけどな」
楠一重:「……ふん」
楠一重:「今日はハンバーグに免じて……まあ、いいわ」
楠一重:名刺を手にとって
楠一重:背もたれに体重をかける。
楠一重:ふぅ、と安心したため息がこぼれる。
GM:テーブルに、デミソースのうえにトマトソースがちょこんとかかった、美味しそうなハンバーグが配膳されます。
GM:三人分。
楠一重:「……」
楠一重:そこで皿の数に気付く
日馬 美礼:「何だい」
楠一重:「ひとつ多い」
楠一重:「他の席のと勘違いしてるんじゃない?ちょっとウェイターを」
?????:「ちょっと日馬支部長。私は中華料理だと聞いていたのだけど……」
?????:「……あら?」
楠一重:「……は?」
日馬 美礼:「楠くんの要望でね。まあ、ぼくおすすめのとこは、ちょっと君らには刺激が強そうだから」
日馬 美礼:「ちょうどいろいろ片付いたところだよ。いやナイスタイミングだ」
?????:星辰館高校の制服に腰まで伸びた黒髪、両手を黒手袋で隠した少女が入ってくる
志奈乃鹿折:「先輩じゃない。何してるの、こんな所で」
楠一重:「べっ」
楠一重:「べっつに!ていうか……なんでこんなとこにいるのよ!」
志奈乃鹿折:「何って、仕事に決まっているでしょう」
志奈乃鹿折:「害獣駆除よ、そこの日馬支部長とね」
志奈乃鹿折:言いながら空いている席に座る
楠一重:「……」
楠一重:再び日馬さんを睨む!
日馬 美礼:人の悪いにやにや笑いを浮かべたままだ。
日馬 美礼:「実戦部隊足らなくてさ。ぼくまで作戦に引っ張り出されたんだぜ? おなかすいちゃったよもう」
楠一重:「アンタ、ほんっとう……まともな死に方しないわよ!」
日馬 美礼:「そりゃ大いに結構。どうせ死ぬなら、記録にも記憶にも残るようなやつがいい」
志奈乃鹿折:「まあ、義肢の調整のついでで駆り出されたんだけど、先輩もその口かしらね、これは」
楠一重:「ええ、そう、ね。まあそういう感じ」
楠一重:視線を逸らしながら水を飲む
志奈乃鹿折:ふと、机の上に広げられた資料に目を留める
志奈乃鹿折:「あら、これは……」
楠一重:「あっ」
楠一重:完全にテーブルの上の紙のことを忘れていた。
日馬 美礼:目を細めて、小さく笑う。
志奈乃鹿折:資料の束を手にとって目を通す
楠一重:「ちょ、ちょっと、それは!見なくていいから!」
楠一重:「返しなさいよ!コラ!」
志奈乃鹿折:「ふぅん……」楠さんを片手で押しのけながら読み進める
志奈乃鹿折:飛天、複製体、遺伝コード、寿命……
楠一重:「ふぅんじゃない!ああっ」
楠一重:ひらひらとかわされる。感覚は向こうのほうが高いので。
志奈乃鹿折:「なるほどね……」一通り目を通し、楠さんを一瞥して
志奈乃鹿折:「先輩、こんなことに興味があったの?」
楠一重:「っ」
楠一重:「興味、とか、そういうわけじゃない……けど」
楠一重:「行きがかり上の、偶々よ」
日馬 美礼:「レポートまとめさせる時間も惜しかったらしいよ」上品な手付きで食事をすすめながら。
楠一重:「ごるあ!!メガネ!!」
楠一重:フォークを日馬さんにつきつける
日馬 美礼:「行儀悪いぜ? 楠くん」くふふ。と笑って。
楠一重:「……いつか突き刺してやるから……マジで」
楠一重:フォークを下ろしつつ、ぶすっとした顔で
楠一重:「あのね」
楠一重:「その、アンタの、これからの……寿命、とか」
楠一重:目を逸らしながら、小さな声で
楠一重:「保つらしいわ。普通の人間と同じように」
志奈乃鹿折:「え……」
志奈乃鹿折:「…………」
楠一重:「え、じゃない」
楠一重:「ちょっとは……喜びなさいよ」
志奈乃鹿折:「いや、知ってるわよ、そんなこと」
楠一重:「……はっ?」
楠一重:「そ、そうなの」
楠一重:「へー、そう。ふーん。ま、まあそうよね」
楠一重:「自分の体のことくらい。ええ、そう。わ、分かってないとプロとは言えないから!当然よね!!」
楠一重:水をグビグビ飲む。顔が真っ赤。
志奈乃鹿折:「そんなに気になるなら、聞いてくれればいつでも答えたのに」キョトンとした顔
楠一重:「……っ」
楠一重:「だとしても」
楠一重:「そうだとしてもね」
楠一重:「意味ないじゃない。それじゃ」
楠一重:頬を赤らめたまま
楠一重:「ちょっとくらい……その」
楠一重:「頼りになるヤツだって、思われたいのよ」
楠一重:「先輩……なんだから……」
志奈乃鹿折:「頼られたいなら、なおさら独断専行は慎むべきだと思うけど……」
楠一重:「うるっっさい!!」
楠一重:「あと独断じゃない!これは一応正規任務の範疇なんだから!!」
楠一重:「本当、もう……なんでこんなことになってるのよぉ……!」
楠一重:半泣きで頭を抱えてテーブルに突っ伏す
志奈乃鹿折:「それに頼りなくても……」
志奈乃鹿折:「先輩は先輩でしょう」
志奈乃鹿折:「私が貴方を先輩と呼んでいるのは、守ってもらいたいからじゃないわ」
楠一重:「……」
楠一重:べたっとしたまま、瞳だけで見上げる
楠一重:「……いっつも、ひとこと多いのよ」
楠一重:「バカ後輩」
志奈乃鹿折:「まあ、でも偶然ね。私も飛天の研究については調べてたのよ」
志奈乃鹿折:「”プランナー”の置き土産の中では、数少ない手がかりだったから」
志奈乃鹿折:「先を越されてしまう形になったわね、そこは少し悔しいわ」
楠一重:「何よ」
楠一重:「そっちだって気にしてたんじゃない」
楠一重:「もうちょっと表面上でも、こう、なんとかリアクション出来ないっていうの」
楠一重:「ほんっと可愛げない!」
志奈乃鹿折:「……そうね、図らずも私の探してたものを見つけてくれたわけだし」
志奈乃鹿折:「業腹だけど、褒めてあげる」すっと席を立ち楠さんのそばへ
楠一重:「う」
楠一重:急に距離を詰められて固まる
志奈乃鹿折:楠さんの頭へ手を置き
志奈乃鹿折:「えらいえらい」
楠一重:「……」
志奈乃鹿折:なでなでしてあげる
楠一重:「アンタ、マジで……」
楠一重:「バカにしてないでしょうね!」
楠一重:言いつつも、抵抗はしない
楠一重:何故か出来ない。
志奈乃鹿折:「え……巽さんはよくこうしてたのだけど」
志奈乃鹿折:「嬉しくなかったかしら?」首をかしげる
楠一重:「嬉しくない!」
日馬 美礼:「交友を温めるのもいいけどさ」くふふ。と笑って。
日馬 美礼:「食事が冷めるよ?」
楠一重:「っ」
楠一重:「肉よ!肉食べて忘れる!もうっ!」
楠一重:「アンタも食べろ!」
楠一重:ギコギコハンバーグを切り刻んでがぶがぶ口に運ぶ
志奈乃鹿折:「まったく……忙しい先輩ね」
志奈乃鹿折:やれやれといった感じで席につく
志奈乃鹿折:「そう言えば先輩、日馬支部長から聞いたわよ」
楠一重:「ふぁむ?」
志奈乃鹿折:「先輩の方こそ寿命、伸びたらしいじゃない」
楠一重:「……んぐ……」
楠一重:「……余計なことを」
志奈乃鹿折:「私は、嬉しいわよ」
志奈乃鹿折:「貴方が、ずっと私の先輩でいてくれるんだもの」
楠一重:「……ふん、どうかしら」
楠一重:「嬉しがってる場合じゃなくなるかもしれないでしょ」
楠一重:「徹底的にいじめ抜いてやるって」
楠一重:「忘れたわけじゃないはずよ」
楠一重:「早死にしてればって思っても、取り返しつかないから」
楠一重:「覚悟しときなさい」
志奈乃鹿折:「あら、ぜんぜんいじめてくれないから忘れていたわ」
楠一重:「それは……今に見てなさい!」
志奈乃鹿折:「じゃあ、思う存分待たせてもらおうかしら」
志奈乃鹿折:「よろしくね。先輩」最近覚えた意地悪な笑み
楠一重:「ええ……うん」
楠一重:もくもくと口の中のハンバーグを噛みつつ
楠一重:「……悪くない味じゃない」
GM:誰からうつったものなのか。車椅子の女が、じゃれている二人を楽しそうに視ています。
GM:……シーンカット。

ED:鷺谷 諒

GM:事件から、しばらく時間が経ちました。
GM:決戦の場となった競技場も、翌日には何事もなかったかのように整えられて。
GM:ひとり生き残ったフェイは、あの夜、UGNに連れて行かれて以来、顔を見ていません。
GM: 
GM:……登校日、ひさしぶりに顔を出した教室は、やたら暑い以外はたいしていつもと変わらず。
GM:半日。時間が過ぎて、昼過ぎ。下校路。焼けたアスファルトから、陽炎が立ち上っています。
鷺谷諒:「あ〜〜………」
鷺谷諒:「あづい………」
鷺谷諒:体力はあまりない。暑さにやられてへろへろと歩いている。
鷺谷諒:イヤホンもカバンにしまっている。コードの張り付く感じが気持ち悪かった。
GM:あれ以来、UGNからの依頼もありません。まるで、それ以前の日常が戻ってきたかのような。
鷺谷諒:「………」
鷺谷諒:平和だな、と思う。
鷺谷諒:あんな戦いに関わったのが嘘のように。
鷺谷諒:でも、夢じゃないことはわかっている。
鷺谷諒:確かにあの日、俺は彼女に会った。
GM:……ですから。その声は。
フェイ:「リョウ」
GM:一瞬、幻聴のようにも聞こえました。
鷺谷諒:「……やばいな、熱中症とかか……?」
鷺谷諒:「いや、そういう症状ってあったっけ、とにかく水…」
鷺谷諒:と、鞄を開けたところで
鷺谷諒:ふと、顔をあげる。
フェイ:「ダイジョブ?」
鷺谷諒:「……」固まる。
鷺谷諒:「……え」
鷺谷諒:「…フェイ………?」
フェイ:「…………」
フェイ:「フェイだヨ。どうしたノ、へんなカオしてる」
鷺谷諒:「え、あ、いやっ」
鷺谷諒:「その、ひ、久しぶり?だな」
鷺谷諒:「あれから会ってなかったから元気にしてるかどうか気になってた」
鷺谷諒:ペットボトルを片手に、わたわた。
フェイ:「うん。元気だったヨ。外でたらダメ、っていわれてたケド」
フェイ:「あ。でも、ダイジョブ、ごはんはあったし、オフロはおおきかったし」
鷺谷諒:「そ…そうなのか」
鷺谷諒:「……まだ、色々……大変、なのか?色々……」
フェイ:周囲を気にしている様子。人がいないのを確認しているようです。
フェイ:「リョウ。ちょっと、コッチ」手を引く。
鷺谷諒:「ん」
鷺谷諒:引かれた方に付いて行く
GM:"テナント募集"の張り紙が貼られたビルの軒下、日陰のあたり。ひと目がないあたりに。
フェイ:「ワタシね。ええとね、リョウ」
鷺谷諒:「……うん」
フェイ:「リョウと同じようなおシゴト、することになった」
GM:……少し迷った様子があったけれど。でも、その内容は。
鷺谷諒:「……!」
フェイ:「……ビックリした?」
鷺谷諒:「びっくりしてる……と、いうか」
鷺谷諒:「……なんか、まだこう……難しい立場とかで……しばらくはずっと」
鷺谷諒:「閉じ込められてるのかと……そう、思ってたから……」
フェイ:「うん。ワタシも。また会えるって、おもってなかった」
フェイ:「でも、ソウイウのはいいんだって。何をヤリタイかいえ、って言われたの」
フェイ:「だからええとね。おシゴトのことと……リョウのことね。たのんだ」
フェイ:「きいてもらえたヨ」
鷺谷諒:「あ……」
鷺谷諒:手で口元を抑える。照れている。
鷺谷諒:「その、ありがとう」
鷺谷諒:「……嬉しい」
フェイ:「エッ」
フェイ:「お礼いうの、ワタシのほうだヨ」
鷺谷諒:「だって、なんだ、その」
鷺谷諒:「俺とまた会いたいとか、思っててもらえたんなら」
鷺谷諒:「それは……嬉しくて…な……」
フェイ:「リョウ。いいヒトだし。すごいヒトだし……ウウン」
フェイ:「そういうノじゃなくてね」
フェイ:「生きててイイ、って、いってくれたでしょ」
フェイ:「どうしようって思ったときにね。スゴクね」
フェイ:「チカラになったの。ワタシ」
フェイ:「いっぱい、アリガトって言わなきゃって。ズッとね」
鷺谷諒:「ああ……」
鷺谷諒:「良かった」
鷺谷諒:「俺も、ただただ、必死で」
鷺谷諒:「……でも、死ぬなんて違うって思ったんだ」
鷺谷諒:「ていうか、俺が嫌だって思った」
フェイ:「……ウン」
鷺谷諒:「だから……そういうのが…お前の力になったんなら、嬉しい」
フェイ:ぺたりと、薄汚れたガラスに背中を預けます。首を軽くかたむけて、鷺谷くんを見る。
フェイ:「なったヨ。自信もってイイよ」
フェイ:「……それとネ。イェン、たちのことも」
フェイ:「ワタシ。ワタシじゃだめだから。ワタシは、イェンたちじゃなかったから」
フェイ:「泣いてくれたよね。リョウ」
鷺谷諒:「えっ……そ、そうだったか?」
鷺谷諒:もし泣いていたのなら、少し恥ずかしい。
フェイ:「ア。そうじゃなくて、イェンたちのタメにね。なにか……ウン」
フェイ:「ワタシは、イェンたちじゃなかったから。泣いたら、きっといけないの」
フェイ:「ナミダとかじゃないヨ。でも、きっとイェン、すこしだけ、最後は……」
鷺谷諒:「………ん」
フェイ:「なにか、もらえてたとオモウ。きっとそれ、リョウからだから。だからね」
フェイ:「アリガト、って。いうヨ」
鷺谷諒:「……そうか」微笑む。
鷺谷諒:「イェンたちにも、何かができてたなら……」
鷺谷諒:「……うん。俺は、ワガママ言って、良かった」
フェイ:「ウン」
鷺谷諒:「俺も、フェイとこれからまだ沢山会ったり、まあ、その……戦ったり」
鷺谷諒:「それだけじゃなくて…一緒に遊んだりとか」
鷺谷諒:「きっと、そういうことができるから」
フェイ:「遊ぶ?」ぽかんとした顔。
フェイ:「かんがえたことなかった」
鷺谷諒:「……あー……」
鷺谷諒:くす、と笑って
鷺谷諒:「それもそうか。そんな暇なかったんだよな」
鷺谷諒:「じゃあ、これから……はまずいかな。一緒に遊ぶ約束をするか」
フェイ:「うん。教えてほしい」
フェイ:「ヤクソク。だね」
鷺谷諒:「…ああ。約束だ」
鷺谷諒:子供のような笑顔を見せる。
鷺谷諒:……大切な、日常。
鷺谷諒:大切だとわかった、日常。
鷺谷諒:夢を見ることが許される日常。
鷺谷諒:それを少しずつ分け合えたら、きっと
鷺谷諒:この先も、一緒に生きていける。
鷺谷諒:当たり前に起きている悲しいことにだって、違うって言っていける。
鷺谷諒:空を見上げて、その青さと明るい光に目を細めて、
鷺谷諒:また、笑った。
GM:……シーンカット。

Double Cross the 3rd Edition in Big-N-City
Good bye, fortune cookies / or VICTIM DREAMS, closed.

GM:以上で、『さよなら、フォーチュンクッキー』全日程終了させていただきます!
GM:お付き合いありがとうございましたー!
喜多川未知留:お疲れ様でしたー!とっても楽しかったです!
鷺谷諒:おつかれさまでした!楽しかった!
楠一重:おつかれさまでしたー!最高~~!!